水俣市議会 2018-03-08
平成30年3月第1回定例会(第4号 3月 8日)
平成30年3月第1回定例会(第4号 3月 8日)
平成30年3月第1回
水俣市議会定例会会議録(第4号)
平成30年3月8日(木曜日)
午前9時29分 開議
午後2時18分 散会
(出席議員) 16人
小 路 貴 紀 君 桑 原 一 知 君 塩 﨑 達 朗 君
谷 口 明 弘 君 田 口 憲 雄 君 岩 村 龍 男 君
髙 岡 朱 美 君 田 中 睦 君 牧 下 恭 之 君
松 本 和 幸 君 福 田 斉 君 藤 本 壽 子 君
中 村 幸 治 君 岩 阪 雅 文 君 谷 口 眞 次 君
野 中 重 男 君
(欠席議員) なし
(職務のため出席した事務局職員) 5人
事 務 局 長 (岩 下 一 弘 君) 次 長 (岡 本 広 志 君)
次 長 (鎌 田 みゆき 君) 参 事 (前 垣 由 紀 君)
参 事 (上 田 純 君)
(説明のため出席した者) 14人
市 長 (髙 岡 利 治 君) 総合政策部長 (帆 足 朋 和 君)
総 務 部 長 (本 田 真 一 君) 福祉環境部長 (川 野 恵 治 君)
産業建設部長 (関 洋 一 君)
総合医療センター事務部長
(久木田 美和子 君)
総合政策部次長 (深 江 浩一郎 君)
福祉環境部次長 (髙 沢 克 代 君)
産業建設部次長 (城 山 浩 和 君) 水 道 局 長 (山 田 雅 浩 君)
教 育 次 長 (藪 隆 司 君)
総合政策部政策推進課長
(梅 下 俊 克 君)
総務部総務課長 (緒 方 卓 也 君)
総務部財政課長 (設 楽 聡 君)
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〇議事日程 第4号
平成30年3月8日 午前9時30分開議
第1 一般質問
1 藤 本 壽 子 君 1 新市長の政策の方向性について
2 故石牟礼道子氏について
3 イノシシ被害の対応策について
2 牧 下 恭 之 君 1 新市政の取り組みについて
2 公用車の管理について
3 デイジー教科書について
3 桑 原 一 知 君 1 市長が目指すまちづくりについて
2 消防団について
(付託委員会)
第2 議第3号 水俣市
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等に関する条例の制定に
ついて (厚生文教)
第3 議第4号 水俣市
職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例の制定について
(総務産業)
第4 議第5号 水俣市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条
例の制定について (総務産業)
第5 議第6号 水俣市
代替バス通学生交通費助成条例の一部を改正する条例の制定について
(総務産業)
第6 議第7号 水俣市介護保険法に基づく
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営
に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について (厚生文教)
第7 議第8号 水俣市介護保険法に基づく
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備
及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的
な支援の方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について
(厚生文教)
第8 議第9号 水俣市
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに
指定介護予防支援等に係
る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正
する条例の制定について (厚生文教)
第9 議第10号 水俣市
後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定について
(厚生文教)
第10 議第11号 水俣市
地域農業担い手育成センターの設置等に関する条例の一部を改正する条例
の制定について (総務産業)
第11 議第12号 水俣市病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定について
(厚生文教)
第12 議第13号 平成30年度水俣市一般会計予算 (各委)
第13 議第14号 平成30年度水俣市
国民健康保険事業特別会計予算 (厚生文教)
第14 議第15号 平成30年度水俣市
後期高齢者医療特別会計予算 (厚生文教)
第15 議第16号 平成30年度水俣市
介護保険特別会計予算 (厚生文教)
第16 議第17号 平成30年度水俣市
公共下水道事業特別会計予算 (総務産業)
第17 議第18号 平成30年度水俣市
病院事業会計予算 (厚生文教)
第18 議第19号 平成30年度水俣市
水道事業会計予算 (総務産業)
第19 議第26号 指定管理者の指定について(水俣市
高齢者福祉センター) (厚生文教)
第20 議第27号 指定管理者の指定について(一小ふれあい学童クラブ) (厚生文教)
第21 議第28号 指定管理者の指定について(二小ふれあい学童クラブ) (厚生文教)
第22 議第29号 指定管理者の指定について(ふくろふれあい学童クラブ) (厚生文教)
第23 議第30号 指定管理者の指定について(水俣市
久木野ふるさとセンター) (総務産業)
第24 議第31号 指定管理者の指定について(水俣市はぜのき館) (総務産業)
第25 議第32号 指定管理者の指定について(水俣市
地域農業担い手育成センター)(総務産業)
第26 議第33号 指定管理者の指定について(水俣市東部センター) (総務産業)
第27 議第34号 指定管理者の指定について(みなまた
環境テクノセンター) (総務産業)
第28 議第35号 指定管理者の指定について(水俣市湯の
鶴温泉保健センター) (総務産業)
第29 議第36号 指定管理者の指定について(みなまた観光物産館まつぼっくり)(総務産業)
第30 議第37号 指定管理者の指定について(
水俣市立蘇峰記念館及び徳富蘇峰・蘆花生家)
(厚生文教)
第31 議第38号 指定管理者の指定について(水俣市公民館分館) (厚生文教)
第32 議第39号 水俣市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について (厚生文教)
第33 議第40号 平成29年度水俣市
一般会計補正予算(第11号) (総務産業)
第34 議第41号 平成29年度水俣市
介護保険特別会計補正予算(第5号) (厚生文教)
第35 議第42号 指定管理者の指定について(水俣市立武道館) (厚生文教)
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〇本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
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午前9時29分 開議
○議長(福田 斉君) ただいまから本日の会議を開きます。
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○議長(福田 斉君) 日程に先立ちまして、諸般の報告をします。
本日、市長から補正予算2件及び議決案1件の提出がありましたので、議席に配付しておきました。
次に、監査委員から平成29年12月分の一般会計、特別会計等の
例月現金出納検査の結果報告の提出があり、事務局に備えつけてありますから、御閲覧願います。
次に、本日の議事は議席に配付の議事日程第4号をもって進めます。
以上で報告を終わります。
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◎日程第1 一般質問
○議長(福田 斉君) 日程第1、昨日に引き続き一般質問を行います。
順次質問を許します。
なお、質問時間は、答弁を含め1人70分となっておりますので、そのように御承知願います。
初めに、藤本壽子議員に許します。
(藤本壽子君登壇)
○(藤本壽子君) おはようございます。無限21の藤本壽子です。
水俣もすっかり春めいてまいりました。2月には、髙岡市長も就任されました。また、この間、お隣の韓国では
平昌オリンピックが寒い中で行われておりました。多くの競技がある中、涙が出るような場面も多くありました。その中で、最も感動したのは、
スピードスケート500メートルで小平選手が金メダルをとったときのシーンでした。2位になった韓国の選手が小平選手のもとに来て、お互いを健闘している姿が何とも胸を打ちました。
このオリンピックでは文大統領が北朝鮮との友好を打ち出し、朝鮮半島では戦争をしないというメッセージを世界に向けて発信したと思いました。
今、急速に北朝鮮との対話、非核化へ向けてのアメリカとの対話も現実化しようとしています。さまざまな北朝鮮への臆測はある中ですが、朝鮮半島では平和へ向けた一歩が進んでいます。そのような中、日本はどのような立場で対処したのか。確かに政治的な制裁は必要なことだったと思います。しかし、この間の軍事費予算の拡大には驚くばかりです。これまで専守防衛というものが日本のスタンスであったはずですが、敵基地攻撃能力を持つミサイルもアメリカから購入、国民が一番驚いたのは敵地先制攻撃のための小型核ミサイルを配備したほうがよいのではないかと進言したということも報道で聞きました。本当に、世界で唯一の被爆国として、このような政策のまま進んでよいのか。拉致被害者の家族の苦しみが続いている中でもあるからこそ、私はあくまで平和的解決を持てる全ての外交努力で進めるべきではないかと思っています。
そして、戦争を決して繰り返すことがあってはならない。原発を保有している現実をもっと厳しく受けとめなければならない。
オリンピックではすばらしい友情を見せていただきました。体制の違いはあっても、終戦前は現在の北朝鮮に、チッソのあった興南に私の一族も住んでおりました。そう思うと、近しい人々ではないかなとも思えるのです。私たちも、政治の場で未来志向のすばらしい友情をつくっていきたい、そう願いながら質問に入ります。
2月22日より水俣市は髙岡利治市長により、市政のかじ取りが始まっています。市長選における討議資料の中では、理解できない点、また今後どのようにされるのか、不安に思う政策もありますのでお尋ねしたいと思います。
1、新市長の政策の方向性について。
①番、本年2月4日投開票の市長選挙において、髙岡市長が出された討議資料の中に、「流れを変える」「変革を恐れない」と記述されておられますが、具体的にはどういうことですか。
②、市長は水俣市で起こった水俣病の被害をどのようなものであったと捉えておられるか。
③、水俣市は悲惨な水俣病の経験を教訓にして、
環境モデル都市づくりを行ってきました。この取り組みについて、どのように思うか。
④、新聞報道などによると、水俣病問題への対応では、原因企業と被害者が共存するまちにあって、両者をつないでいく施策に取り組むとあるが、具体的にはどのように取り組むのか。
次に、大きな2番目です。
2月10日、水俣出身の作家、石牟礼道子さんが亡くなりました。葬儀の前後、全国の方々からさまざま連絡をいただいています。
石牟礼さんの本をいつも枕元に置いています。私が生き方を変えたのは、「苦海浄土-わが水俣病」を読んでからでしたなど、改めて石牟礼道子氏の与えた影響が大きかったことに驚きました。
この郷土の作家がどのような作品を残し、どのように水俣市民に影響を与えてきたのか、改めて質問をします。
①、石牟礼道子氏の経歴はどのようなものであったか。
②、石牟礼道子氏の著書はどのようなものか。
③、どのような研究者・文学者との交流があったのか。
④、どのような文学賞をもらっているか。
⑤、水俣市にとってどのような貢献をされたと思うか。
最後に、イノシシ被害の対応策についてお尋ねします。
①、近年の耕作地への被害は増加していますか。
②、イノシシの人への被害の事例はあるのか。
③、イノシシへの対策として、現在どのようなことを推進しているのか。
④、水俣市
有害鳥獣被害防止対策協議会では、どのような取り組みをしているのか
以上、本壇からの質問を終わります。よろしくお願いいたします。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。
髙岡市長。
(市長 髙岡利治君登壇)
○市長(髙岡利治君) 藤本議員の御質問に順次お答えします。
まず、新市長の政策の方向性については私から、故石牟礼道子氏については福祉環境部長から、イノシシ被害の対応策については産業建設部長から、それぞれお答えします。
初めに、新市長の政策の方向性について、順次、お答えします。
まず、本年2月4日投開票の市長選挙において高岡市長が出された討議資料の中に、「流れを変える」「変革を恐れない」と記述されているが、具体的にどのようなことかとの御質問にお答えします。
私はこれまで市議会議員として市政に携わり、活動する中で、まちの経済的活力の低迷、人口流出・減少などを感じておりました。また、選挙期間中も、市民の皆様から、水俣に閉塞感がある、水俣を変えてほしい、若者の働く場や定住を進めてほしいなどの声を多くいただきました。
このような自分の実感と皆様の声を聞き、水俣の元気をどのように取り戻すのかということを考えたとき、やはり経済の活性化は不可欠であると考え、「流れを変える」「変革を恐れない」という表現をさせていただきました。
なお、私が申し上げております「流れを変える」「変革を恐れない」という言葉の意味としましては、先日もお答えしましたとおり、これまでの市政で培われたよい部分は継承しつつ、足りない部分に力を入れるということです。これまでの議員活動の中で、前市長と政治的なスタンスの違いはありましたが、水俣市が柱としてきた
環境モデル都市づくりは、水俣市にとって欠かせない柱であり、誇るべきことと考えております。
この取り組みに加え、地元企業や商工業者との連携などを通した経済活性化の取り組みを進めることで、環境と経済が両輪となり、地域が活性化し、明るくにぎやかで活気のある、住み続けたいと思える水俣を一丸となってつくっていく、そのような方向でこれからの水俣づくりを進めてまいりたいと考えております。
次に、市長は、水俣で起こった水俣病の被害をどのようなものであったと捉えるかとの御質問にお答えします。
水俣病の被害としましては、まずチッソから排出された工場排水により発生した環境汚染、健康被害であり、不知火海沿岸周辺の住民を初め多くの生物にその被害が及び、多くの人命が奪われ、また健康に影響を及ぼしました。また、水俣病が発生した当初は、その原因がわからず、市民の水俣病に対する恐れが募り、患者やその家族への差別、偏見が生じ、地域社会が分断・崩壊しました。さらに、水俣病の発生により、水俣湾の魚介類を初め、水俣の名前がつく産品が売れなくなったり、その他には観光関係への影響、原因企業チッソの経営悪化等による地域経済の疲弊も広義な水俣病の被害と考えられます。このような環境汚染、健康被害にとどまらず、さまざまな方面で地域住民等に多大な影響を及ぼしたことが水俣病による被害であると捉えております。
次に、水俣市は、悲惨な水俣病の経験を教訓にして、
環境モデル都市づくりを行ってきた。この取り組みについてどのように思うかとの御質問にお答えします。
水俣市は、平成4年に全国の自治体に先駆け、
環境モデル都市づくり宣言を行ってから、環境をまちづくりの柱に据え、水俣病の教訓の発信やごみの高度分別・リサイクル、
エコタウン企業の立地、環境教育の充実など、さまざまな分野において取り組みを進め、国から
環境モデル都市に認定されるとともに、環境首都の称号を獲得するに至りました。市民の皆様の努力、そして多くの企業・団体の御協力により取り組まれた
環境モデル都市づくりは、水俣病を経験した水俣市にとって欠かせない市政の柱の一つです。
環境と言えば水俣と言われるまでになりましたことは、誇るべきであり、高く評価するものです。
次に、新聞報道によると、水俣病問題への対応では、原因企業と被害者が共存するまちにあって、両者をつないでいく施策に取り組むとあるが、具体的にどのように取り組むのかとの御質問にお答えします。
私がこれまで感じてきた水俣病の課題は、先日岩阪議員や野中議員の御質問でも答弁させていただきましたが、水俣病の公式確認から62年経過している現在でも、いまだに水俣病問題が解決していないという点であり、特に原因企業と被害者が同じまちに共存し、かつ原因企業と被害者の相互理解が不足しているために、双方の間に少なからず距離があることだと考えております。私としましては、この距離が縮まなければ水俣病の解決は進まないのではないかと考えております。
この状況を改善するために、まず私が原因企業と被害者の双方の御意見を聞き、両者をつないでいく具体策を模索してまいりたいと考えております。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 答弁をいただきましてありがとうございます。
2回目の質問をさせていただきたいと思います。
市長から、私は初めてだったと思います。きちんと話をしてなかったなという議員の時代ですね、そのことを思いました。水俣病の被害のこと、それから
環境モデル都市づくりにどのように思われておられたのか、そのことを改めてお聞きしまして、それなりに私の不安も払拭されてきたかなというふうに思っております。
そこでもう一つ、質問、ここでは四つしたいんですけれども、ここに前市長が書かれた「気がついたらトップランナー」という本、多分御存じだと思うんですけれども、こういう本がございます。その中には、吉井前市長が松下電器から松下政経塾に出向され、塾頭もされておられました上甲晃さんという人とともに対談をしている本なんですけれども、この中に前市長は、水俣市の目指す将来像をこう述べられています。平成8年に新しい総合計画を策定した。水俣の目指す将来像を商業観光都市から環境・健康・福祉の産業文化都市へと方向転換し、水俣市民は環境を大切にし、地球環境を壊さないという市政を市民の生活信条を確立し、環境と共生できる産業活動、そして市民のライフスタイルを創造しようと、新しい
総合計画づくりをし始めたということがこの本に書いてあるんですけれども、それとともにとても大事だなと思いましたのは、市民のライフスタイルを創造しようという、この中に、総合計画は市民の手づくりでできている座談会を市内各区2巡し、意見を集め、水俣21プラン市民会議に提言を求めたということであります。
この中で、1番目の質問に私が思っておりますのは、やはり市民の生活信条をどこに置くかということがとても大切なことだったのではないかというふうに思うのです。水俣市民は、公害のまちという、その教訓、そこからそれをはね返すような歩みをしていくぞというふうな、新たな思いに立つことができた。そして、それは1つずつ、1人ずつの市民が意見を言い合い、つくってきたというふうに思っています。私はこのような、市民協働で、前市長もよく言葉でおっしゃっていましたけれども、市民協働で
環境モデル都市づくりを行う、これまでの市政のあり方について、このような流れについて、どのような評価をし、継承していかれるおつもりかということをまず1点お聞きしたいと思います。
それから、2番目に、平成13年には、国からのエコタウンの承認を受けまして、現在10社ほど、もっとあるんですかね、水俣のエコタウンで操業されておられます。これも
環境モデル都市として大きな歩みであったと思うのですけれども、市長は、地元企業や商工業者などと連携を通した経済活性化をしたいというふうにおっしゃっておられますけれども、エコタウンのさらなる発展ですね、産業復興や雇用の確保もですけれども、そのことについて連携をするということですので、その思いをお聞かせ願いたいと思います。
次に、3番目の質問です。地場企業に支援をし、水俣の経済の発展ということを述べられておられますが、雇用という点では、確かに一定の役目を果たすというふうに思われるんですが、そのほかに、第1次産業を含めた中小零細、私も中小零細の中におりましたけれども、そこへの支援、またこれらを含めた地域経済が豊かになる施策というのを考えておられるのか、そのことを3番目にお聞きしたいと思います。
そして、4番目ですけれども、水俣病被害者との話し合いということであります。私もこの質問に当たって水俣病の被害を受けられた方にちょっと、二、三お話を聞いたりいたしましたけれども、私は常々思っていましたのは、市長は、できれば会社側と友好関係にあるJNCさんの労組から支持を受けているということでありますので、被害者との壁をなくすために、ぜひJNCの中の職員の方に水俣病の勉強会などをするようなことを呼びかけていただけないかというふうに、まずはこの4つの質問をさせていただきたいと思います。
○議長(福田 斉君) 髙岡市長。
○市長(髙岡利治君) 藤本議員の2回目の御質問にお答えいたします。
4点ということで、まず1点目が、過去、歴代の市長さん方が取り組まれてきた、その環境というものを軸にした施策という部分に対してどう思うかというようなことだったと思います。
先ほども申し上げましたように、やはりこの水俣にとって環境というものはなくてはならないもの、これを軸にしたものは先人の皆様方が築き上げてこられたものだというふうに思っております。これをやはり私も継承しながら、それにさらにやはり経済の活性化というものがついてくることによって、このまちのそういう発展も見えてくるのだろうというふうに思っておりますので、そういった形で取り組んでまいりたいというふうに思っております。
それから、2番目のエコタウンの企業に対する支援といいますか、そういったものはどうなんだということでございますけれども、このエコタウンの企業というのは、環境と経済を両輪として、まちづくりを進めるに当たっては、非常に大事なところだというふうに考えております。ですから、こういったエコタウンの企業の方々にもお話をお伺いしながら、今後どのような御支援ができるのか、またどのようなお考えを持っておられるのか、そういったことも含めて今後対応していきたいというふうに思っております。
3点目の、第1次産業に対する支援ということだったかと思います。これも、水俣市には規模の大小にかかわらず、そういう第1次産業で頑張っておられる方がいらっしゃいます。以前もちょっと申し上げたかと思うんですけども、若い農業の就農者、農業で生計を立てていって、地元で頑張っていきたいんだという、非常に熱意を持っておられる青年方もおられます。やはり、そういった方々を行政としてどうやって協力ができるのか、またどういった問題を抱えておられるのか、そういったこともしっかりと向き合って話を聞いていきたいというふうに思っております。
それから、最後の4番目のJNCの社員の方々にも、そういった水俣病の勉強会等をしていただいたらどうかという御質問だったかというふうに思います。JNCの関係者からお聞きしましたところによりますと、JNCでは、新規採用社員の新入社員研修に当たって、水俣病資料館での見学研修を行ったり、本社の水俣病担当者による研修を行っているということです。また、係長、つまり管理職に昇格した際にも、本社の水俣病担当者による水俣病に関する研修を行っているということでございました。
以上です。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 答弁ありがとうございました。
市長選挙のときの討議資料の中には、「流れを変える」「変革をなさる」ということで書いてありましたので、大きな変更があるのかなというふうに思いまして、私は大変不安に思っておりましたけれども、流れはほとんど変わらない、そこに経済を持ってきたいということであったということですね。そのことが今はっきりしたというふうに思っております。
そして、エコタウンですけれども、私はそのとき議員でなかったんですけれども、ある企業さんに、なかなか補助金がおりないということがあって、よその方が大丈夫かというふうに私にもお電話をいただいたりしたことがあったんですけれども、エコタウンのこれからの振興、そのことについてはきちんと取り組んでいただきたいというふうに思っております。
ここで、2つ質問をしたいと思っているんですけれども、水俣病の患者さんにお話を聞いたと言いましたけれども、患者さんたちもJNCさんとは、やはりお互いに次世代の子どもたちに誇りを持てるような水俣をつくりましょうよと、そういう思いを自分たちは持っているんですよと、そういう土台をつくるためには、お互いにやっぱり理解をし合うということが必要ではないかなというふうに、これははっきりある方がおっしゃっていることを私は今代弁しております。
それで、水俣病の問題でもう一つ質問をします。
昨年締結をしました水銀に関する水俣条約ですけれども、前西田市長は、ますます世界に向けて貢献しなければならないという姿勢でありましたけれども、これについてはどのような姿勢で臨まれるおつもりかということが1番目の質問です。
次に、中小零細の対策ということですけれども、自分の実感としては、販売先の確保が本当に苦労しています。それから、その打開ということでいうと、地域内の流通ということをもっと強力に推し進める、水俣の中での物の流通ですね、そのことが最も大きなメリットがあるのではないかなというふうに考えているところなんですけれども、ぜひ第1次産業の振興や、地元の大きな企業だけではなくて、中小零細のこともきちんと捉えていただくということで、このような施策を前向きに頑張っていただけないかということで抱負をお伺いしたいと思います。この2点です。
○議長(福田 斉君) 髙岡市長。
○市長(髙岡利治君) 藤本議員の3回目の御質問にお答えをいたします。
2点御質問ございまして、まず1点目の水俣条約に関してどう今後取り組んでいくのかというような御質問であったかと思います。
この水俣条約が締結されて、いろいろ世界からこの水俣にいろんな方がお見えになられます。そういった中で、やはりこの水俣を見ていただきまして、それをやはり、今の水俣、これからの水俣、こういったものをしっかり世界の皆様方に見ていただいて、今の現状というものをしっかり発信をしていただきたいと、今しっかり取り組んでいることを発信をしていただきたいというふうなことを考えております。
それから、2点目の第1次産業、この市内での流通とか、そういったことにもという御質問だったかと思います。まだ、やはりこの水俣には、お茶であったり、サラたまであったり、特に農業ですから、米もそうです。そういったものをやはりしっかりとブランド化して、もっともっと流通に乗せられるような取り組みをして、やはり先ほども申し上げましたように、1次産業できちっとした生活基盤が築けるような施策がとれていけるように、やっぱりそういう関係者の皆様方としっかり話し合いをしながら進めてまいりたいというふうに思っております。
以上です。
○議長(福田 斉君) 次に、故石牟礼道子氏について、答弁を求めます。
川野福祉環境部長。
(福祉環境部長 川野恵治君登壇)
○福祉環境部長(川野恵治君) 次に、故石牟礼道子氏について、順次お答えします。
まず、石牟礼道子氏の経歴はどのようなものであったかとの御質問にお答えします。
石牟礼先生は天草の河浦町で昭和2年に生まれ、その後、間もなく水俣に移住されました。水俣実務学校卒業後、田浦小学校の代用教員として勤められ、後に退職、結婚され、家事の傍らに短歌をつくっておられました。
昭和33年、水俣出身である谷川雁氏のサークル村に参加し、文学活動を本格的に開始されました。昭和40年、「熊本風土記」に「海と空のあいだに」の連載を始められ、後にこの作品を改題したのが「苦海浄土」であります。この作品は水俣病患者の苦しみを描き、大きな反響を呼ぶとともに、水俣病問題が社会的に注目されるきっかけになったと言われています。
次に、石牟礼道子氏の主な著書はどのようなものかとの御質問にお答えします。
代表的な著書としては、さきに述べました「苦海浄土」のほか、「天の魚」「椿の海の記」「西南役伝説」、天草・島原の乱を主題とした「春の城」、後に改題されて「アニマの鳥」などがあります。
平成16年から10年かけて、「石牟礼道子全集・不知火」全17巻、別巻1巻が刊行されています。
また、平成14年には能「不知火」も発表されました。
数多くの作品は、水俣病問題や、社会の急速な近代化が抱える問題をテーマに描かれ、近年、改めてその芸術性と社会性が評価されています。
次に、どのような研究者・文学者との交流があったのかとの御質問にお答えします。
さきにも述べました谷川雁氏や、評論家の渡辺京二氏、作家の池澤夏樹氏のほか、詩人の伊藤比呂美氏、ノンフィクション作家の高山文彦氏、作家で僧侶の瀬戸内寂聴氏など、多くの著名な方々と交流をされておられました。
次に、どのような文学賞をもらっているのかとの御質問にお答えします。
まず、昭和45年、第1回大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれましたが受賞を辞退されました。また、昭和48年には、アジアのノーベル賞と言われるフィリピンのラモン・マグサイサイ賞、平成5年には「十六夜橋」で紫式部賞、平成14年には朝日賞、平成15年には「はにかみの国」で芸術選奨文部科学大臣賞、平成16年度には、熊本県近代文化功労者に選ばれ、平成18年には熊日賞を受賞されています。
次に、水俣市にとってどのような貢献をされたと思うかとの御質問にお答えします。
一昨年の水俣病資料館リニューアルに際し、肉筆の原稿や肉声のテープを御提供くださったほか、その著作を通じて、水俣市の名前を日本のみならず世界に向けて広めていただいたことだと思います。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 答弁をいただきました。大変詳しく調べていただきました。
まず、石牟礼道子の文学的な意味でのおもしろさと、その深さということで、やはり今までなかった、世界的に評価されてるわけなんですけども、作風にあるというふうに私は思っています。私事になって恐縮なんですが、45年ぐらい前になりますけれども、私は文学部の女学生でした。そこで、石牟礼道子さんの「苦海浄土-わが水俣病」に出会いまして、そこから人生が変わったというようなことでありましたけれども、専攻を現代文学にしまして、石牟礼道子を卒業論文にいたしました。その中で、「苦海浄土-わが水俣病」は単なるルポルタージュでもなく、水俣病の告発文書にとどまるものではないということを自分なりに論じました。
少し詳しくなりますけれども、この作品の中の「ゆき女聞き書」というのがあるんですが、私小説の新しい試みをしたものと言えると私は思っています。天草生まれ、石牟礼さんも天草生まれだったんですけれども、この水俣病被害者と自分との歴史的な人間の存在としての共通点を持つものであって、石牟礼さん自身の個の真実、そして葛藤、苦しみの中で表現がされています。そのため、今までの文学の深さとまた違うものを読む者に与える。私も、今までいろんなものを読みましたけれども、もちろん自分の故郷に近いところのことでしたので、衝撃を受けたということもありましたが、それを超えるような、この中には文学的な意味を持つものを感じておりました。そして、45年前に、石牟礼道子さんにお会いしたときが、私が初めてお会いしたときでした。そして、もちろんさまざまな評論家や文学者が石牟礼道子の作品、小説、詩集について評価をしています。また、多くの賞ももらっています。そのジャンルは本当に広いんですね。南島文学との接点や、宗教家、民俗学、歴史、これら研究家との交流によって、水俣を水俣病ということだけではなくて、さまざまな観点から研究し直す契機にもなりました。不知火学術調査団という方たちが、私が若いときに水俣に入られて、水俣の中を本当にさまざまな形で研究されたというのも、1つの、道子さんの誘いであったというふうに思っています。
そして、芸術的には、お能の表現や、音楽の世界、
絵画、多くの表現者へ多大な影響を与えました。そして、これの最大なものとして、池澤夏樹という文学者が、知っておられると思いますが、世界文学全集というのを編集されていまして、その中に日本からは「苦海浄土」だけを入れる、石牟礼さんは、最終的に1,000ページぐらいにわたって、1部、2部と書いておられるんですけれども、その作品を全部世界文学全集の中に入れるということになりました。そして、池澤さんは、水俣病の苦痛というのは、世界中の人間にとって大事な財産である。一方的な告発の文書でもよかったかもしれないが、たくさんの人々の心に届けるために、告発ではなく、嘆きだけでもなく、人間の生き方そのまま全部を含んだ大きなものにしなければという、その思いでこの全集に池澤さんは石牟礼文学を入れたいというふうに思ったということを書いておられました。
そして、池澤さんは、ノーベル賞を石牟礼文学には与えてもいい、それぐらいの文学だというふうにも、この評論の中で言われています。石牟礼さんが亡くなってから1週間ほどだったんですけれども、すぐ図書館に行きましたけれども、水俣市の図書館には、石牟礼さんの追悼のコーナーはありませんでした。とても残念に思っていたら、出水の図書館のほうには、すぐ並んだということでしたので、私は本当にがっかりしたというのがあったんですけれども、ぜひこの機会に、質問の1番ですけれども、石牟礼さんの作品について、講演会や、生前に交流のあった文学者とか、評論家の方たちもたくさんいらっしゃると思うんですけれども、連続講座などを持っていただけないかというふうに思いまして、これを質問の1番目にしたいと思います。
そして、第2の質問なんですけれども、前にも1回質問しています。石牟礼さんだけではなくて、もちろん水俣には、徳富蘇峰先生、そして弟の徳富蘆花先生、高群逸枝女史、谷川健一さん、谷川鴈さんなどがおられますけれども、この流れの中で石牟礼文学がある意味影響を受けて生まれてきたということがあると思っています。なので、ぜひ水俣出身の文学者の文学館を実現していただけないかというふうに、改めてここでまた申し上げたいと思います。費用をできるだけ使わない方法もあるのではないかなと思っています。既存の建物や、空き家、いろんなものがあると思います。その中に魂を入れていくということが大事だというふうに思いますので、このことを2つ目の質問にしたいと思います。
○議長(福田 斉君) 藪教育次長。
○教育次長(藪 隆司君) それでは、2回目の質問にお答えしたいと思います。
まず1つ目の石牟礼文学についての講座、講演会を開催する考えはないのかということですが、現在、教育委員会では毎年郷土の偉人である蘇峰、蘆花の業績についての講座を実施しており、淵上毛錢に関しても、生誕100年の生誕記念事業などを実施しております。これらの事業の一環として、石牟礼道子氏に関する講座なども実施できないか、検討してまいりたいと考えます。
2つ目の、郷土の文学者を集めた文学館をつくってほしいという質問ですが、議員御指摘のとおり、水俣は淵上毛錢や谷川兄弟など、文学者や研究者を輩出しております。蘇峰、蘆花だけではなく、石牟礼道子氏を初め、これらの方々の資料を市の財産として収集し、展示したりすることは重要だと考えております。
文学館の整備となりますと、また多大な予算が必要となります。まずは、どのような形でこれらの先生方の業績が散逸しないようにできるか、またどのような形でその業績を顕彰していけるのかを関係課と協議してまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 答弁ありがとうございました。前向きに、ぜひ、まずは話し合いの場から始めていただければというふうに思います。
次に、最後の質問なんですけれども、水俣の図書館で1週間ぐらい前か、もうちょっと前からですか、展示コーナーができました。ああよかったと思って、もう懐かしく思いまして、行きましたが、その中で、1961年ごろに、高校の教科書、それから中学校の教科書などで、石牟礼道子さんを扱っているんですね。今も扱っているかどうかは私は存じ上げないんですが、ちょうど、たまたま、私が10年ほど前になるんですけども、滋賀女子高校というところで国語の講師をしていたんですが、そのときちょうど石牟礼さんの本が教材になりまして、子どもたちに水俣弁がわかるかなって言いながら授業をしたのを覚えているんですが、大変気恥ずかしいんですけれども、その授業のときに、こんなテーマで生徒に文章を書かせました。それは、現代文明というのをどう思うかという、今思うと本当に、よくこんなことを書かせたなと思うんですけれども、そのような内容で書いてみなさいというふうに言いました。なぜ、そういうことを書かせたかというと、その当時、世の中は文明論というのが物すごい盛んで、つまり高度、高速、公共事業による巨大開発ですね、それから起こる自然破壊とか、進むべき日本の文明、今私たちがこの生きている文明というのは、本当にこれでよいのかという、その問いかけが盛んに行われていたときだったんですね。私は、高校でも、そのテーマを出してもいいという、職員室でもそういう状況だったもんですから、子どもたちに書かせたというのを覚えています。
そこで、石牟礼さんというのは、水俣だけではなくて、日本の、この先どうなるかという、その文明の社会のこのあり方にも、大変影響を与えた人だというふうに思っているんですけれども、ここに1冊の本がありまして、2016年ですね、もうついこの間なんですけれども、刊行されています。「水俣の海辺に『いのちの森』を」という本があるんですね。この本は、宮脇昭という国際生態学会の会長さんをされていた方ですけれども、その生態学者と石牟礼さんとの対談を本にしたものなんですが、この先生は、日本のトップ企業をですね、アジアの国もそうですけれども、企業活動によって汚染された土を浄化しまして、森に帰していくという、そういう仕事をされてきた方なんです。企業からいうと、あんまり喜ばれなかったところもあるのかもしれないんですけれども、新日鉄などや、大きな企業と、汚染してしまったので、それをどうするかというときに、浄化をして森に戻すということを実践されてきた方だったんです。道子さんは、その宮脇先生にとても熱心に、水俣の汚染された海辺を見てほしいって言われるんですね。そして、宮脇先生は、本当に水俣においでになりました。きのうも、質問の中に、水俣川河口臨海部振興構想というのがありまして、今、いろいろ論議になったり、これからどう進めていくかという段階であると思うんですが、その辺の八幡プールのところなども、先生は行かれまして、道子さんに、水俣の海辺はきっとよみがえりますよと、企業活動に使うということも1つですけれども、水俣は、やはり憩いの海を持っていたという、そういうことをやっぱり市民が、本当に憩って、楽しい場所というのもつくり出さなければいけない、それが道子さんの思いなんですけれども、そのように水俣の海はよみがえりますよと、宮脇先生は道子さんに言われている、その本がこのものなんですけれども、私は、石牟礼さんの問いかけというのは、もう亡くなってしまいましたけれども、これは1つの水俣に対する遺言であったのではないかなというふうに思っていまして、水俣にとっての1つの、これから考える思想の一端になるものではないかなということを思いまして、ぜひ、今後石牟礼道子さんの、この思いをつないでいかなければいけないかなというふうに今思っているところです。
そして、質問に続けていきたいと思うんですが、亡くなった後の熊日新聞に、中川環境庁長官が弔辞を載せておられました。心から哀悼の意を表する。水俣病患者に寄り添い、後世に語り継ぐ活動をされた功績はまことに偉大だ。水俣病は我が国の公害・環境問題の原点、被害を受けられた人や、被害地域のため、職責を果たしたいというふうに言われ、また蒲島知事の弔意も載っておりました。
引用が長くなりましたが、質問は1つだけです。このように、石牟礼道子氏は水俣病の苦しみから水俣市民を世界の財産とまで言わしめた人であり、また今後も水俣に大きな影響を与える人であると思いますので、私はぜひ名誉市民なり、いろんな功労のあれもあると思うんですけども、そのことの検討を、名誉市民として検討をしていただけないかというふうに御提案をしたいというふうに思います。多分、生きていれば、道子さんは、なーん、そげんことと言われると思いますけれども、私は自分の、石牟礼さんのいろんな思いを受け継いでいきたいという思いの中で、そんなふうに思っています。1つ質問をして終わります。
○議長(福田 斉君) 藪教育次長。
○教育次長(藪 隆司君) 3回目の御質問ですけれども、名誉市民にというお考えですが、議員の御指摘は御意見として承りましたが、名誉市民となりますと、市民の皆様からの盛り上がり等も重要になってくると考えます。石牟礼道子氏の顕彰は、教育委員会でも行うことを検討いたします。
以上です。
○議長(福田 斉君) 次に、イノシシ被害の対応策について、答弁を求めます。
関産業建設部長。
(産業建設部長 関 洋一君登壇)
○産業建設部長(関 洋一君) 次に、イノシシ被害の対応策について、順次お答えします。
まず、近年の耕作地への被害は増加しているのかとの御質問にお答えします。
農業被害額は、水俣市鳥獣被害防止計画書の過去10年間の推計値によりますと、平成19年度の57万円から、平成23年度の13万2,000円と減少傾向であったものが、その後は増加に転じておりまして、平成28年度は78万3,000円に増加しております。
次に、イノシシによる人への被害の事例があるのかとの御質問にお答えします。
過去3年間では、人への被害報告は本市には上がっておりません。
次に、イノシシへの対策として、現在どのようなことを推進しているかについてお答えします。
平成28年3月の高岡朱美議員の一般質問でもお答えしましたが、平成27年度から熊本県の補助金を活用しまして、えづけSTOP!鳥獣被害対策事業に取り組んでおります。
この事業は、熊本県鳥獣被害対策アドバイザーや県の御指導のもと、鳥獣被害対策に取り組む地域が鳥獣の生態や有害鳥獣が増加している理由、電気防護柵の設置方法などの被害対策についての正しい知識を勉強し、その上で有害鳥獣の潜み場の除去や柵の設置などを実践し、農地を守っていこうとするものであります。
平成27年度は桜野長田地区、中木場地区の2地区で、平成28年度は桜野、葛渡、頭石の3地区で、平成29年度は薄原、集・川原、葛渡の3地区で取り組んでおります。
また、平成30年度は、吐合ほか5つの地区から本事業への要望があっているところでございます。
次に、水俣市有害鳥獣被害対策協議会では、どのような取り組みをしているのかとの御質問にお答えします。
本協議会は、水俣市、水俣警察署、JAあしきた、水俣芦北森林組合、水俣市猟友会で構成され、森林、農地、市街地に出没する有害鳥獣駆除を行っております。
この駆除は、主に水俣市猟友会が小規模農地の被害、市街地出没による人的被害防止のために、箱わなや銃などによる駆除を行っています。
捕獲頭数は平成26年度が255頭、平成27年度が314頭、平成28年度は349頭と年々増加しております。市街地への出没は平成27年度に古城、平町などに出没し、市職員、警察、猟友会が合同で捕獲活動を行っていましたが、功を奏したのか、それ以降は市街地への出動要請が減少しております。
しかしながら、耕作放棄地のある農地周辺への出没は依然として年々増加し、一斉捕獲等の出動もふえてきていることから、水俣市猟友会を初めとする同協議会の活動は大変重要なものであると考えております。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 答弁ありがとうございました。
ここに地図があります、もう小さくて見えないので大変恐縮なんですけれども、これは実は私の家人が地区の環境委員をしているもんですから、自分でつくったものなんですけれども、この地図をつくったきっかけはこういうことでした。1つ目は、袋小学校に通っている児童が、ちょうどここにある公民館、坂口公民館のところを通るときに、イノシシにぶつかりました。民生委員の方がちょうど横におられたので、そこに逃げ込んだんですけれども、その後は送っていただいたということで、次にもう一つ事件が起こりました。ある夜、50代の女性が坂をバイクで上っているときに、イノシシが横切りまして、巨大なイノシシがいるんで、そのおなかのところにバイクがぶつかりまして、肋骨が3本、それから尾てい骨にひびが入るという、そういう事故がありました。これはどちら、イノシシが悪いわけでもないのかもしれませんけれども、まあそういう事故が起こっているということで、そのことにやっぱり、住民にとっても大きな被害が起こってくるのではないかというふうに思いまして、私どもの地区は、18区5組といいまして、坂口地区のちょうど半分ぐらいなんです、もっとこっちに広くあるんですけど、その半分ぐらいのところに、大体65世帯ぐらいが住んでおります。そこを1軒ずつ回りまして、イノシシの出没調査というのをいたしました。その調査によると、イノシシの目撃者は65世帯のうち67人ですね、そして複数箇所で見た人が17カ所、だから、同じところで見たという人が17カ所、それから、これではちょっと見にくいんですけれども、赤丸と青丸がひっついているところは、親子連れでとことこ歩いていたわけなんですが、この親子連れを見たというのが、この狭い地区に5カ所もありました。御存じのとおり、見にくいと思いますけれども、坂口地区というところは、休耕田が今多くなっていまして、この丸のところは、ほとんど裏山のところも、休耕地といって、薮くらになっているんですね。調査の結果、思ったのは、そしてまた私がその後、袋地区各地域、湯堂、それから北袋、南袋、茂道を回って、話を聞く中で、やはりこれほど多く出現しているのは、この地区ではないかなというふうに思いました。
そこで、やはり原因は、農業の衰退だとか、いろんなことがあって、休耕地がふえ、イノシシが入り込んで、すんでいるのかどうかはわからないんですけれども、隠れているところがふえてきたというのが大きな原因ではないかなというふうに捉えています。
今、私たちの地域では、自治会のほうで話し合いまして、環境委員のほうで箱わなを持っておりましたので、今、それにイノシシが入るようにということで、一生懸命おいしそうな餌をばらまいているところなんですが、今のところ1匹も入っておりませんけれども、さしずめそのようなことしか、今できないという状況になっております。
そこで、1つは人的被害ということでは、水俣警察署にも連絡して、イノシシによる人的被害はありましたかというふうにお聞きしましたら、正確ではないんですけれども、届け出があったのが3件ありましたと、やはり車に当たって、車がちょっと損傷したりとか、そういうことがあったりしてますと。保健所に連絡しましたが、保健所はちょっと管轄が違いますと言われまして、そこではよくわかりませんでした。
そこで、お尋ねしますけれども、やはり私どものところでは切実な問題でありまして、地区からの追い払いということで、具体的な対策と今なっているとお聞きしているんですけれども、県のほうからの補助が出るということで、えづけSTOP!鳥獣被害対策事業というのは、どのような地区に、どんなふうに選定されているのかということを、まず1番目にお聞きしたいということ。それから、その事業というのは、休耕田の草刈りの事業などにも利用することができるのかということが2番目の質問です。そして、3番目に、先ほどちょっと、回答があったかもしれませんが、猟友会のほうの、猟友会に大変期待したいんですが、今の現状ということを重ねてお聞きをしたいと思います。そして最後に、4番目が、イノシシの人への被害を防止するために、市民への啓発ということが必要と思うんですけれども、どのように行っているか、また思われるか、この4つを質問したいと思います。よろしくお願いします。
○議長(福田 斉君) 関産業建設部長。
○産業建設部長(関 洋一君) 藤本議員の2回目の御質問にお答えします。
まず、えづけSTOP!の地域はどのように選定しているかについてお答えします。
この事業は、営農集団・集落を対象として実施しておりまして、桜野地区、中木庭地区をモデル地区として、平成27年度から始まった事業でございます。その後、中山間地域等直接支払交付金の申請などで役所の窓口に来られる代表者の方が、例えばイノシシの被害の相談をされた際に、こういった制度もありますよということで御紹介しながら、説明をしているところでございます。
なお、本事業は、熊本県の単県事業でございまして、県内で25地区程度しか採択されないため、積極的にその地域で自衛対策に取り組めるのか、またはまとまりのある地域であるかというのを念頭に選定しておられるようでございます。
次に、えづけSTOP!、この事業は、草刈り作業にも利用できるのかについてですが、この事業は農業者や地域住民が主体となって、鳥獣被害防止のため、みんなで勉強して守れる田畑、農地づくり、囲いや追い払いといった3点セットで地域が学習するためのソフト事業でございまして、耕作放棄地の草刈り作業のみには対象となっておりません。
次に、水俣市猟友会の現状はどのようになっているかについてですが、水俣市猟友会は平成29年度の現在の会員は54名です。ちなみに、平均年齢が69歳ということになっております。このうち、猟を専業としていらっしゃる方は13名、猟の傍らに農業されている方は23名となっています。また、箱わな免許を持っている方は52名、実弾銃使用の、俗に言う第1種免許を持っている方は13名、それから空気銃使用の第2種免許を持っている方は2名となっております。
現状なんですけど、近年は会員数が減少しておりまして、また高齢化も進んでいることから、本市としては、わなや銃の免許を取得して、猟友会へ加盟する人がふえるように、免許取得や捕獲補助制度で支援をしているところでありますが、なかなかふえていかないのが現状でございます。
それから、最後の質問になりますけど、イノシシ対策についての被害防止の市民への啓発についてですが、イノシシが市街地に出没していると報告を受けた場合は、水俣市は警察署、それから水俣市猟友会と連携して、捕獲発動を行うこととしています。また、あわせて防災行政無線等で市民へ注意喚起を促すこととしております。
また、さらに出没場所に通学路が含まれていた場合とかは、小・中学校へビラを配布するなどして、子どもたちへの注意喚起も行っております。
近年で出没の多かった平成26年度には各自治会長へ、鳥獣被害対策の手引、これは熊本県がつくられておりますけど、それを配布したところでありますが、今後、定期的に市の広報等も活用するなど、市民への啓発を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
○議長(福田 斉君) 時間も迫っておりますので、簡潔にお願いします。
藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 3回目の質問に入ります。
いろいろな問題があるんですけれども、あるまた違う地域の方にイノシシの被害のことで聞きましたら、もうどうもこうもならんとばいっていう話で、畑はほじくり返すし、もう畑のミミズを食べるとやろうという話で、でも、県の資料を見ましたらミミズは食べないと書いてあるので、何ば食べとっとかなみたいな感じなんですけれども、それで、その方が本当に困り果てて、JAのある理事の方に、JAのほうでも対策の強化をお願いできませんかというふうに言われたということをお聞きしました。その中で、その方はJAのほうでも、捕獲のための免許をとるなど、もうちょっと積極的に取り組みたいということのような意向も言われたということをお聞きしました。
そこでですけれども、2月4日の熊日新聞に、宇城市の三角町というところで、打倒イノシシ 地域一丸という見出しが出ておりましたけれども、それはJAを中心に、住民、地域、自治体、県など、何か70団体ぐらい集まったみたいなんですけど、70人ぐらい集まったらしいんですが、組織化した、JA熊本うき三角地区鳥獣害対策本部というのを発足したというふうにありました。熊本県で初めてということで、やはり農業の振興、それから、もちろんこれによる被害を一番受けられるのはJAの会員の方たちが多いのかなと思うんですけれども、JAに本腰を入れていただくようなことということであれば、やはり水俣もこのような組織を今後考えていただくことはできないかということで、JAのほうに働きかけをしていただけないかという質問を1つしたいと思います。
あとは要望です。それとともに、長期的な計画として、これは高岡議員がもう熱心に質問をされておられましたけれども、ジビエ料理とか、猟友会の方は、これも求められているということがあったというふうに記録してありますが、特に加工場の実現なども、その中で話し合っていく必要がある。
さらに、できれば、イノシシさんに山林のほうに帰ってもらいたいので、昨年は私もそのことで質問を1回したんですけども、高岡さんもされておられますが、市有林など、市の持っているところですね、そこに動物の餌となる実などの植林ということで、そのとき、関産業建設部長さんが答弁されておられたと思うんですが、今後、間伐する場合検討するということでありました。この2つのことを、やはりきちんと今後取り組んでいただけないかなというふうに思いまして、質問は1つです。よろしくお願いします。
○議長(福田 斉君) 関産業建設部長。
○産業建設部長(関 洋一君) 藤本議員の3回目の御質問、1つですね。JAうきのやつだったと思います。
鳥獣害対策本部をJAあしきたにも、ぜひつくるよう働きかけを行ってほしいということだったですけど、御質問のございましたJA熊本うきの対策本部は、平成30年2月1日に設立をされたばかりでございます。まず、JAあしきたも、その構成メンバーとなっております水俣市有害鳥獣被害対策協議会に御提案して、その協議を行ってまいりたいと思います。
以上です。
○議長(福田 斉君) 以上で藤本壽子議員の質問は終わりました。
この際、10分間休憩します。
午前10時37分 休憩
─────────
午前10時45分 開議
○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、牧下恭之議員に許します。
(牧下恭之君登壇)
○(牧下恭之君) 皆様、こんにちは。公明党の牧下でございます。
通告に従い、順次質問をいたします。
まず初めに、髙岡市政が誕生いたしました。市民の安全・安心及び市政発展にどう取り組んでいくのかお尋ねをいたします。
次に、公用車の管理について。
公用車へのドライブレコーダー設置について。地方で生活する者にとって、車は移動手段の1つとして必要不可欠になっています。1家に1台の時代から1人に1台と言われるようになって久しいわけですが、車を運転するということは、どんなに注意深く運転していても、交通事故に巻き込まれる可能性はゼロではありません。
全国的に交通事故の発生件数と死亡事故の発生件数はともに減少しているようですが、事故を起こした当事者にとっては、その後の事故の処理でお互いの証言が違うなど、相手側とのトラブルが発生することも少なくないようであります。
最近のニュースでは、交通事故の瞬間や事故現場の映像など、よく見られるようになりました。車載カメラ、ドライブレコーダーの録画映像ですが、このドライブレコーダーによって、これまで事故発生の詳細については目撃者や事故の当事者の証言に頼っていたものが、映像での確認ができるようになっています。保険での過失割合の判断材料の1つにもなっているようであります。仕事で使う車、タクシーや営業車、トラックなどは既に必須アイテムとして設置されているようであります。
全国の各自治体でも公用車へのドライブレコーダーの設置の動きが見られるようになっているようですが、本市の公用車の保有台数とドライブレコーダー設置の状況をお尋ねいたします。
また、市長公用車と議長公用車への設置状況もお尋ねいたします。
交通事故は、どんなに注意していても避けられない部分もあると思います。事故発生状況も、それぞれであると思いますが、停車中に相手から当たってきたという事故もあると思われます。本市においても、これまで公用車での事故が発生しております。発生した事故の過去3年間の状況、件数はどうなっているのかお尋ねをいたします。
公用車での事故は、事後報告として私たち議会のほうにも報告があるわけですが、さまざまな理由があって、相手から当たってこられたとか、いろんな事故状況があると思います。県内でも、ドライブレコーダーを設置されている自治体もあるようです。全車両なのか、一部なのか、県内14市の状況はどうなっているかお尋ねいたします。
ドライブレコーダー設置の必要性をどう考えているかお尋ねいたします。
次に、デイジー教科書について。
デイジー教科書は、教科書の内容がデジタル化され、パソコンやタブレット端末を通して利用できます。読み上げ音声に合わせてテキストの該当部分を強調する機能があるほか、文字の大きさや読むスピードなどが自由に調節可能です。発達障害などにより、通常の検定教科書の文字や図形を認識することが困難であったり、肢体不自由などで通常の紙の教科書を読むことが困難な児童・生徒に無償提供され、現在の利用者数は全国で4,500人となっています。
また、教員に聞いたアンケートによると、読むことへの抵抗感、苦手感、嫌悪感が減った。読むことに関心・興味が出てきた。文章の理解度はよくなった、読める感じがふえたなどの効果が認められています。デイジー教科書は、全ての人が教育を受ける権利を守るものです。必要とする子どもたちの手元に速やかに届くよう、その普及と活用に教育委員会が後押しをしていくべきと思います。
現在のデイジー教科書の認識はいかがか。小・中学校で支援を必要とする児童・生徒の人数はどうなっているか。文部科学省は、平成28年10月にデイジー教科書と音声教材の需要調査を行い、水俣市はゼロ人回答だったが、2回目の調査はどうだったのかお尋ねいたします。
以上で、本壇からの質問を終わります。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。
髙岡市長。
(市長 髙岡利治君登壇)
○市長(髙岡利治君) 牧下議員の御質問に順次お答えします。
まず、新市政の取り組みについては私から、公用車の管理については総務部長から、デイジー教科書については教育次長から、それぞれお答えします。
初めに、新市政の取り組みについて、市民の安全・安心及び市政発展にどう取り組んでいくかとの御質問にお答えします。
水俣市の現状を見ますと、地域経済は低迷し、人口減少は続いており、過疎化・高齢化の進行、若者の流出、そして少子化など、多くの課題に直面しております。この選挙期間中、また、これまでの市議会議員としての活動の中で、多くの市民の皆様から、地域の再生を願う切実な声を聞かせていただきました。
今回、私が一貫して市民に訴えてきたのは、地元企業、商工業者との対話と連携を深め、地域経済の活性化を図りたいということです。まずは、市民と地元企業、商工業者、そして行政が連携する、新たな交流を生み出し、対話と連携を通して、地域の産業をしっかりと支援する体制をつくり、産業振興、雇用の創出、まちのにぎわいづくりなどにつなげていきたいと考えています。
また、水俣を
環境モデル都市に押し上げた、市民と行政の協働の取り組みの歴史を、皆様と同じように、私も誇りに思っております。市民と行政がともに取り組み、築き上げてきた環境のまちづくりをしっかりと受け継ぎ、環境と経済を車の両輪として地域の活力を高めていきたいと考えています。
引き続き取り組まなければならない施策、新たに検討を進め、力を入れていく施策、それぞれございます。選挙において、私が「み・な・ま・た」の四文字に託して掲げた4つの目標、「み」みんなで支える子育てしやすい水俣、「な」長く地域を支えてきた地元商工業とともに歩む水俣、「ま」また訪れたい水俣、「た」楽しく快適な暮らしができる水俣、これらの実現に向けた取り組みを進めていくことで、市民の安全・安心の実現と、市政発展につなげ、明るくにぎやかな、活気ある水俣を創造してまいりたいと考えています。
○議長(福田 斉君) 牧下恭之議員。
○(牧下恭之君) 地域経済は低迷し、人口減少、過疎化、高齢化の進行、若者の流出、少子化対策など、多くの課題があります。髙岡市長が取り組む課題はたくさんあります。市民の安全・安心及び市政発展の実現に頑張っていただきたいと思います。
健康が一番です。「み・な・ま・た」の四文字に全力で取り組んでいかれますことをお願いいたしまして、この質問は終わります。
○議長(福田 斉君) 次に、公用車の管理について答弁を求めます。
本田総務部長。
(総務部長 本田真一君登壇)
○総務部長(本田真一君) 次に、公用車の管理について、順次お答えします。
まず、本市の公用車の保有台数とドライブレコーダー設置の状況はいかがか。また、市長公用車と議長公用車への設置状況もお尋ねいたしますとの御質問にお答えします。
現在、本市の公用車の保有台数は、平成29年4月1日現在で121台となっており、市長公用車と議長公用車を含め、ドライブレコーダー設置の車両はございません。
次に、本市の公用車の事故の3年間の状況、件数はどうなっているかとの御質問にお答えします。
公用車の事故の3年間の状況は、人身事故はなく、対物事故が1件、残りは車両の傷などの事故で、件数は、平成27年度は23件、平成28年度は20件、平成29年度は平成30年2月末時点で15件です。
次に、県内14市のドライブレコーダー設置状況はどうなっているかとの御質問にお答えします。
現在、県内14市中、6市において、公用車の一部にドライブレコーダーを設置しているとのことで、残りの8市においては設置しておりません。
次に、ドライブレコーダー設置の必要性をどのように考えているかとの御質問にお答えします。
ドライブレコーダーを設置する効果としましては、防犯カメラとして防犯上の役割が期待できるとともに、交通事故発生時における事故責任の明確化と事故処理の迅速化、そして職員の安全運転意識の向上の効果があるものと考えております。一方で、先行して設置した他市の事例においては、運用管理に係るルールの策定や、得られた映像の保存管理の負担等が課題として上げられております。
今後、事故の予防効果と事故発生時の対応などに効果が期待できると思われることから、機器の性能や価格、他市における運用状況、個人情報の取り扱い方法等について、引き続き情報収集に努めてまいりたいと考えております。
○議長(福田 斉君) 牧下恭之議員。
○(牧下恭之君) 本市の公用車は121台ということで、ドライブレコーダー設置はないということでありました。
自治体でも、それぞれ設置状況もばらばらなようであります。これから今後のことも考えていくならば、やっぱり設置のほうも今後考えていく必要があると思います。
熊本市では、公用車ドライブレコーダーの設置及び管理に関する要綱を定めています。また、県外の設置されている自治体でも要綱を定めて適用されています。これは、そのドライブレコーダーに記録された映像のデータの取り扱いに関して、個人情報の保護の観点から、さまざまな取り決めをされているようであります。本市公用車には、まだドライブレコーダーを設置されていませんが、管理運用に関する要綱を定めて取り組んでいくべきと思いますが、この要綱についての本市のお考えをお尋ねいたします。
管理運用に関する要綱というのは、必ず必要になってくると思います。県内設置状況も、先ほど言いましたとおり、それぞれであります。ドライブレコーダーが普及し始めたころから、事故を起こしたときや、さまざまなトラブルなどに巻き込まれたときに役に立つのは、皆さんも感じておられると思います。値段も普及当初に比べれば、低価格になっていて、小型で、ほとんどの車種に取りつけられるようになっています。本市でも、段階的にでも取りつけていくべきだと思いますが、特に市長車や議長車は、出張で遠出もされると思いますので、その辺はつけていくべきだと思います。また、消防積載車、各分団に貸与されております積載車も緊急車両という観点から見ると必要だと思いますので、本市の考え方についてお尋ねをいたします。
本市の公用車での事故件数は他市と比べると多いと思われるが対策は考えているのかお尋ねをいたします。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。
本田総務部長。
○総務部長(本田真一君) 2回目の御質問にお答えいたします。
まず、管理運用に関する要綱を定めて取り組んでいくべきと思うが、この要綱についての考えをお尋ねしますということでございました。
仮に、ドライブレコーダーを設置することになった場合、その適正な運用を図るためにも、要綱を定めるなどして、設置の目的や管理運用の方法を明確にしておく必要があると考えております。
次に、市長車や議長車や消防自動車など、段階的に取りつけていくべきだとは思うが、その考えをお尋ねしたいということでございました。
先ほど述べましたが、現在、ドライブレコーダーを設置しております県内6市はいずれも一部の車両への設置でございます。このうち、3市は乗用車等への一般車両に、残りはマイクロバス、リース車両、救急車等の緊急車両、あるいはごみ収集車などに設置してるということであります。
これらを踏まえて、本市において段階的設置を検討する場合、市長車、議長車、消防車両等を含む各公用車の使途や使用頻度、運用の特性、事故発生のリスク等を分析した上で優先順位をつける必要があると考えております。
3つ目ですけども、事故防止のための対策は考えているのかとの御質問でございましたが、現在、人身事故等の重大な事故は発生しておりませんけども、事故防止のためには、職員一人一人の安全運転意識の向上が必要不可欠であると考えております。
そこで、毎年、課長級職員を対象とした交通安全講習会を実施するとともに、各職員には、定期的に交通事故防止の注意喚起を文書で行っているところです。
また、職員が交通事故を起こした場合には、所属長からの注意・指導を徹底することで、再発防止に努めております。
以上です。
○議長(福田 斉君) 牧下恭之議員。
○(牧下恭之君) 誰も事故を起こしたくて起こすわけではありません。公用車に限らず、事故が起きたときのトラブル回避のためにも取りつけていて損はないと思います。
また、車に搭載することによって、動く防犯カメラという意味合いもあります。いろんな映像に関することですので、個人情報、いろんなことがありますが、防犯的な部分も、いろんな観点で、その後の捜査なり、いろんなものに利用できると思っております。
名古屋市では、市バス1,012台、ごみ収集車162台にドライブレコーダーを搭載し、動く防犯対策に活用しております。犯罪抑止効果を高めております。名古屋市の平成27年度の街頭犯罪等認知件数は1万4,559件と、平成23年と比べて45.9%減少したそうであります。防犯対策にも活用できます。熊本県下のドライブレコーダー設置は、荒尾市が公用車81台中、37台に搭載し、45.7%になります。天草市は公用車320台に対して70台搭載し、21.9%、熊本市は公用車990台で91台の9.2%、人吉市は公用車107台中、10台、玉名市は205台中、6台、山鹿市は公用車210台中、5台となっています。
計画的に、段階的に必要な順番を決めて、ドライブレコーダー設置をしていくべきと思います。特に、市長車、議長車、スクールバスは必要です。どう進めていくのか、最後にお尋ねをいたします。
○議長(福田 斉君) 本田総務部長。
○総務部長(本田真一君) 御質問のほうですが、計画的に、段階的に必要な順番を決めて、ドライブレコーダーを設置していくべきということで、どう進めていくのかというお尋ねですけども、計画的・段階的な設置につきましては、まずは、先行して設置した他市において得られた効果と、見えてきた課題を収集・整理し、その上で本市における各公用車の運用特性とドライブレコーダー設置の必要性とを照らし合わせて優先順位をつけていくことが肝要であると考えております。
○議長(福田 斉君) 次に、デイジー教科書について答弁を求めます。
藪教育次長。
(教育次長 藪 隆司君登壇)
○教育次長(藪 隆司君) 次に、デイジー教科書について、順次お答えします。
まず、現在のデイジー教科書の認識はいかがかとの御質問にお答えします。
平成28年12月議会でも答弁しましたとおり、デイジー教科書とは、文部科学省の委託事業である音声教材の効率的な制作方法等に関する調査研究の事業委託を受けた、公益財団法人日本障害者リハビリテーション協会が製作・無償提供している音声教材で、正式にはマルチメディアデイジー教科書と言います。
文部科学省が事業委託を行った団体は、ほかに2団体あり、東京大学先端科学技術研究センターではアクセスリーディングが、特定非営利活動法人エッジでは音声教材ビームが製作され、いずれも無償提供されています。
これらの音声教材は、発達障害等により、通常の検定教科書では一般的に使用される文字や図形等を認識することが困難な児童・生徒に向けた教材で、パソコンやタブレット等の端末を使用して学習します。具体的には、読み書きに困難を示す児童・生徒に対しては、文字だけでなく音声を同時に提示したり、文章を目で追うことが困難な児童・生徒に対しては、行間を広げて見やすくしたり、読むべき箇所をハイライト表示するなどし、理解を助けるものです。
音声教材は、通常の教科書で使われる文字や図形等による認識が困難な児童・生徒にとっては、視覚や聴覚から情報を得ることで内容理解を助ける有効な教材であると認識しております。
次に、小・中学校で支援を必要とする児童・生徒の人数はどうなっているかとの御質問にお答えします。
平成30年1月1日現在、特別支援学級に在籍する児童・生徒数は、児童59人、生徒24人となっております。
次に、文部科学省は平成28年10月にデイジー教科書等の音声教材の需要調査を行い、水俣市はゼロ人回答だったが、2回目の調査はどうだったのかとの御質問にお答えします。
平成29年8月に文部科学省から熊本県教育委員会義務教育課を通じ、平成30年度使用教科書に係る音声教材の需要数調査についてで調査が行われました。これに基づき、音声教材を必要とする児童・生徒数及び音声教材の需要数について各小・中学校に照会を行いましたが、今回も対象となる児童・生徒の報告はありませんでした。
○議長(福田 斉君) 牧下恭之議員。
○(牧下恭之君) 平成22年9月議会での答弁では、平成21年度から文部科学省が実施しているデイジー教科書などの発達障害等の障害特性に応じた教材のあり方や、それらを活用した効果的な指導方法等の調査研究の動向等も踏まえ、各学校に在籍する児童・生徒の実態に応じて、使用について検討していく必要があると考えております。また、デイジー教科書につきましては、各学校への啓発も十分に進んでおりませんので、今後水俣市校長会や市特別支援教育コーディネーター研修会等の情報を提供していきたいと考えております。我々も、国の動向を見ながら、そういう情報を的確につかんで、なるだけデイジー教科書の導入が早くできるように、我々も努力していきたいというふうに思いますでありました。
平成25年12月議会での答弁では、教育委員会といたしましても、その後、校長会や教務主任研修会等を活用し、紹介をしてきたところであります。このデイジー教科書は学習障害やADHD等の発達障害、弱視等の視覚障害、その他の障害のある児童・生徒に映像と音声とをデジタル化した教科書を提供することを目的に開発されたもので、これを使用することにより、学習効果の向上が期待できる児童・生徒は本市におきましても少なくないと考えております。議員御承知のとおり、本市でも発達障害等の特別な支援を必要とする児童・生徒の人数は増加傾向にあります。また、本市の小・中学校で使用する教科書について、小学校4教科、中学校5教科は全てデイジー教科書が準備されてること等を踏まえ、教育委員会が主催します研修会等で周知するとともに、対象となる児童・生徒や使用する際の環境整備や留意点などについて詳しく説明していきたいと考えておりますでありました。
水俣市の小・中学校で支援を必要とする生徒は、生徒数が減少する中で年々増加しています。平成26年度は68名、平成27年度は79名、平成28年度も79名、平成29年度は83名となっております。必要とする児童・生徒はいるはずであります。マルチメディアデイジー教科書を使用したお母さんの声を聞いた感想があります。小学校5年生のときにデイジー教科書に出会って、初めて教科書を自分で開いて読むようになりました。授業に付き添ってこられたお母さんが授業の邪魔にならないように、私たちにそっと語ってくれました。
授業中読めなくて、体を小さくしていた娘さんが、デイジーがあれば、声に出してちゃんと読める、自分はだめなんだと自信をなくし、学校に行くことも嫌がっていた娘さんが楽しそうに学校に通うようになった。そのお母さんにとっても、また娘さんにとっても、デイジーに出会えたことがどれだけ人生を変えたことかとありました。
これからの人生を大きく変えていける可能性があります。知的障害や視覚障害はないが、読み書きが苦手な児童は、文字を1つずつしか読めないため、主語や述語、目的語といった構造部分をまとまりで理解するのが難しいという、こうした児童の課題を踏まえて、理解度の向上を補助するマルチメディアデイジー教科書を使用する通級指導教室もあります。
平成28年12月議会の答弁で、音声教材の大まかな需要数を把握するものでしたので、回答は児童・生徒のふだんの様子等をもとにした学級担任等の判断によるものと思われます。音声教材の使用で恩恵を受ける児童・生徒がいるかを正確に判断するに当たっては、小学生の発達性読み書き障害の診断検査や、小学生の読み書き速度を評価するキット、そういったキットなどの検査を行うなどにより、児童・生徒の特性を十分に把握する必要があるのではないかと考えておりますとありました。キットなどの検査を実施したのかお尋ねをいたします。
子どもの未来を変えていける重要なマルチメディアデイジー教科書であります。本当に必要とする児童・生徒がいないのかお尋ねをいたします。
マルチメディアデイジー教科書の活用を進めるためには、教職員の新たな指導方法・研修が欠かせません。マルチメディアデイジー教科書の認識を深める積極的な取り組みが必要と思うがいかがか、お尋ねをいたします。
○議長(福田 斉君) 藪教育次長。
○教育次長(藪 隆司君) 牧下議員の2回目の質問にお答えします。3つあったかと思いますので、順番に行きます。
まず1つ目に、診断検査などの検査等を実施したのかというお尋ねですが、児童・生徒の状況把握につきましては、授業中の様子や発達検査等の記録、医師の助言、保護者の希望等、これまで持っている情報を活用していますので、児童・生徒の様子や実態を把握するための検査実績はありません。
今後も、個別の教育支援計画等の作成を通じて、検査の要否についても保護者と情報を共有しながら検討してまいります。
2つ目です。本当に必要とする児童・生徒がいないのかというお尋ねですが、先ほど答弁をしましたが、平成30年度使用教科書に係る音声教材の需要数調査への回答は、日ごろから児童・生徒に接し、その子どもの様子、実態を把握している学級担任等の意見によるものです。現時点では、来年度音声教材の使用対象児童・生徒はいないものと考えます。
3つ目です。教職員の新たな指導方法・研修等積極的な取り組みが必要というお尋ねですが、議員のおっしゃいますように、音声教材を操作・活用していくためには、教職員の研修は必要であると考えます。文部科学省も平成29年度、音声教材普及推進会議を全国7会場で開催するなど、音声教材の普及・推進に努めています。
今後も、学校に対しては、国や県が開催する研修会等の周知を図ってまいります。
また、マルチメディアデイジー教科書などの音声教材は、個人でも無償で利用が可能ですので、保護者等に対して、引き続き情報提供を行ってまいります。
以上です。
○議長(福田 斉君) 牧下恭之議員。
○(牧下恭之君) 障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律が施行され、学校現場においても、合理的配慮が求められてきているところであります。
学校における音声教材の利用においては、障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律の趣旨に鑑み、障害等のある児童・生徒が十分な教育を受けることができるよう御配慮をお願いしますと文科省から教育委員会に事務連絡が昨年11月28日付で来ています。
前回の調査後、小学校においてゼロ人とした県については、文科省から直接足を運んで説明していただいたことから、ゼロ人という県はなくなりました。しかし、今回の調査においても依然として中学校ではゼロ人という県が3県ありました。残念ですが、水俣市においても、小・中学校でゼロ人でありました。ほかに手段があって、こうした音声教材を使う必要がないというのであれば、ゼロ人でも問題はありませんが、使いたいのに使えないというのであれば問題であります。
通常国会には、デイジー教科書など音声教材をデジタル教科書として法的に位置づける法案が提出されます。これによって、障害のある児童・生徒等が積極的にデジタル教科書を通常の教科書と併用して利用できる環境が整うことになります。要するに、この法律ができれば、長年の法的な課題がようやく解消することになるわけであります。とはいえ、まだ課題は残っております。これからもデイジー教科書など、音声教材を必要とする子どもたちに届けられるよう、引き続き頑張っていただきたいと思いますが、どう取り組んでいくのか、最後にお尋ねをいたします。
○議長(福田 斉君) 藪教育次長。
○教育次長(藪 隆司君) 3回目の質問にお答えいたします。
今後どう取り組んでいくのかということですが、教育委員会としましては、デイジー教科書などの音声教材の特徴や、活用方法の理解を深めるため、教職員に対する研修会等の周知や保護者等への情報提供を引き続き行ってまいります。
そして、保護者と児童・生徒の状況やニーズなどの情報を共有しながら、音声教材の使用の検討を進めていきたいと考えております。
以上です。
○議長(福田 斉君) 以上で牧下恭之議員の質問は終わりました。
この際、昼食のため、午後1時30分まで休憩します。
午前11時20分 休憩
─────────
午後1時26分 開議
○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、桑原一知議員に許します。
(桑原一知君登壇)
○(桑原一知君) 皆様こんにちは。真志会の桑原一知です。
お昼からということで、もぐもぐタイムからすやすやタイムにならないように私も一生懸命頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
まず、髙岡市長におかれましては、第19代水俣市長の就任、まことにおめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
私は、髙岡市長の政治家としての考え方、いかなるときもぶれない政治姿勢に共感し、議員活動をともにしてまいりました。市長選挙では今の市政を変えなければならない。変えてほしいという多くの市民の声を聞き、誰かが変えないといけないという思いから高岡市長は出馬を決断され、英断であったと私は思います。髙岡市長が訴えてこられた、閉塞感を感じる現状を打破したい、変えたいとの思い、そして政策が多くの市民の心に届いたものと思います。これから、水俣市行政のトップとして思う存分にそのリーダーシップを発揮していただき、水俣の将来に向けての着実な次の一手を打っていただくことを期待しております。
厳しい選挙戦の中、振り返って見ますと睡眠もままならない日々が続いたと察します。髙岡市長が、市民の前で政策や将来の水俣ビジョンを語るはずであった公開討論会も、当日に西田候補から中止したいとの連絡があり、知名度で劣る髙岡市長には痛手であったと思います。インフルエンザであったということで、前日わかっていたのなら、その時点で伝えるべきであり、行政のトップを目指すなら、即座に決断すべきであったと感じます。
また、西田候補陣営は、選挙期間中、戸別訪問を行ったと伝え聞いております。今回の一般質問でも多くの議員が市長選挙についてさまざまな立場で質問されましたが、選挙も終わり、今後は水俣市発展のための議論を活発に交わされることが最も重要だと感じております。
さて、
平昌オリンピックも閉幕し、日本人選手から多くの感動と勇気をいただきました。メダル数も、冬季大会としては過去最高を更新するすばらしい成績であり、次に開幕するパラリンピック日本選手団も大いに奮起し活躍されることと思います。オリンピックを通して私は別の視点で心を打たれました。カーリング女子の吉田知那美選手が北見市常呂町での凱旋報告会で、この町、何もないよね。小さいころはここにいたら夢はかなわないんじゃないかと思っていた。でも今は、この町じゃなければ夢はかなわなかったと話されていました。
小さい町でも、夢はかなう。場所など関係ないのだと示していただき、希望を抱きました。今、北見市では、ふるさと納税の寄附額が急増し、老舗菓子店の赤いサイロの注文が殺到しているそうです。まさに理想的なスポーツでの地域貢献ではないでしょうか。市民と企業と行政で連携し、子どもたちの夢を応援していく事の重要性を改めて実感しました。
将来、水俣の子どもたちがオリンピックに出場し、この町じゃなければ夢はかなわなかったと言っていただける日を楽しみにしつつ、通告に従い質問いたします。
まず、市長が目指すまちづくりについてです。
水俣市も人口減少問題は最大の課題ではないでしょうか。経済・産業の低迷により、働く場所がなく、若者は市外に流出し、過疎化・高齢化が進行、さら少子化が進み人口減少という、負のスパイラルに陥っています。
選挙戦では、西田候補は市民協働の政治を行うのか、企業優先の政治をつくるのかを争点に挙げられておりましたが、髙岡市長は明るく活気があるまちづくりを進めるためには、市民も企業も行政も一緒になって取り組まないと実現しないと訴えてこられました。
そこで目指すまちづくりについて、以下3点質問します。
①、水俣市の現状をどのように分析されているかお尋ねします。
②、水俣市の現状を踏まえ、目指す将来の水俣についてどのように考えておられるかお尋ねします。
③、市長が目指すまちづくりの実現に向けてどのように取り組むのかお尋ねします。
次に、消防団についてです。
消防団は、皆様も御承知のとおり、地域に密着し市民の安心・安全を守るかなめとして、地域防災にとって重要な役割を担っておりますが、近年は団員の確保など厳しい状況であります。消防団については平成28年3月にも質問をいたしましたが、その後の進捗状況なども含め以下4点質問いたします。
①、水俣市消防団の条例の規定に基づく団員の定数530人に対して、現在の団員数は何人かお尋ねします。
②、消防団員確保に向けてどのような取り組みを行っているのかお尋ねします。
③、消防団の報酬について平成28年3月に質問した際、ほかの市に比べると報酬額が低い状況にあり、協議していきたいということであったが、その後協議はされたのか、またその結果どうだったのかお尋ねします。
④、現在、水俣市消防団応援の店に取り組んでいるが、進捗状況はどのようになっているかお尋ねします。
以上、本檀からの質問を終わります。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。
髙岡市長。
(市長 髙岡利治君登壇)
○市長(髙岡利治君) 桑原議員の御質問に順次お答えします。
まず、市長が目指すまちづくりについては私から、消防団については総合政策部長から、それぞれお答えします。
初めに、市長が目指すまちづくりについて、順次お答えします。
水俣市の現状をどのように分析されているかとの御質問にお答えします。
私は水俣市が柱としてきた
環境モデル都市づくりの取り組みは、水俣市にとって欠かせないものであると考えます。一方で、まちの経済的活力の低迷、人口流出、減少がとまらない水俣に閉塞感も感じておりました。選挙期間中も、水俣を変えてほしい、若者の働く場や定住を進めてほしいなどの声を大きくいただいたところです。しかしながら、水俣には歴史ある企業の集積や、温泉地、エコパークなどの観光資源、安心・安全な食など、さまざまな地域資源もございます。これら地域の持つ力をまだ生かし切れていないのではないか、もっと生かしていくことで、地域の活性化、経済の浮揚につなげることができるのではないかと考えております。
次に、水俣市の現状を踏まえ、目指す将来の水俣について、どのように考えているかとの御質問にお答えします。
私は水俣を明るくにぎやかで活気ある、住み続けたいと思えるまちにしたいと考えております。水俣を元気にしていく上で、経済の活性化は不可欠です。これまで取り組んできた環境の取り組みなどのよい部分を引き継ぎながらも、企業との連携、雇用創出や設備投資への支援などを通した経済活性化の取り組みを進めてまいる必要があると考えております。環境と経済が両輪となって地域が活性化し、地域の企業、商工業者が元気になることで、地域での福祉や子育てなど、安心して暮らせる環境を、地域全体でつくり出していく、そのような方向でこれからの水俣づくりを進めてまいりたいと考えております。
次に、市長が目指すまちづくりの実現に向けて、どのように取り組むのか、との御質問にお答えします。先ほども申しましたように、まずは経済の活性化に取り組みたいと考えております。地元企業や商工業者と行政がしっかりと対話をし、企業や地域のニーズ・課題を的確に把握した上で、必要な支援や事業を適切に実施できる体制を整えてまいりたいと考えております。
ニーズに応じた施策を展開することで、地元企業の事業拡大や雇用創出を促進し、また、新しいことへチャレンジしようとする人や企業を応援し、地域での働く場、新たな仕事をつくりやすい環境づくりをしてまいりたいと考えております。
さらに、湯の児・湯の鶴温泉などの観光地の活性化はもちろん、エコパークを活用したスポーツイベントや合宿の誘致等によるスポーツ人口の呼び込み、加えて農水産物の高付加価値化やブランド化などをさらに進めてまいるなど、今ある地域資源の磨き上げを行い、外から人を呼び込むことで地域の経済への波及効果を促進してまいりたいと考えます。
地域の事業者が元気になり、まちづくりと連携を図ることで、事業者だけでなく地域の高齢者、子どもたちなど、水俣に暮らす全ての人の元気につなげたいと考えております。
○議長(福田 斉君) 桑原一知議員。
○(桑原一知君) 2回目の質問に入ります。
水俣市の現状について、さまざまな観点から分析されており、今答弁をいただきました。今回市長選挙でも、環境だけではなく、そこに経済がかみ合わないと本当の発展、水俣の活性化にはならないということは私も全くそのとおりであると感じています。
環境の取り組みについては、今まで推進してこられ、環境首都の称号を得るまでになりました。ですが、経済面では地元商工業を初め、地域経済の浮揚が感じられないことに私は危機感を抱いております。地元商工業者や企業、また商工会議所、そして行政との対話が不足していたことも要因の1つではないでしょうか。今後は情報収集を積極的に行っていただくということで、安心したところでございます。
地域経済が元気にならないと、雇用もなければ、若者や子育て世代が定住することもできません。人口増加または人口減少率が低い市町村で共通している点は、製造業、商業の集積等が見られる地域で雇用が安定していることや、住環境整備、子育て支援の充実が整っている市町村であることが内閣府の調査でもわかっています。地元企業や商工業者と対話をしっかり行い、ニーズや課題解決に向けて行政として何ができるのかを考え、適切に実施することは重要だと考えております。
そこで、市長就任後間もないですが、地元企業や商工業者からの相談などあったのかお尋ねします。1点目です。
私は水俣の観光資源が生かし切れてないと実感しております。営業職時代に市外自治体によく伺ったことがあります。雑談中に、水俣は海も山もあり、両方に温泉もあるのにもったいないねと、よく言われてました。今思えば観光資源がそこの自治体には乏しく、うらやましい限りだったのではないでしょうか。
湯の児・湯の鶴温泉はもちろん、新鮮で安全でおいしい海の幸・山の幸が水俣にはあります。今ある資源を最大限に生かし、誘客につながるよう推進していただきたいと思います。
また、エコパークというすばらしい場所もあります。現在も各種イベントやスポーツ大会・合宿等で市内はもとより、県内外から多くの方々が訪れておられ、にぎわいの場所となっています。
そこで、2点目の質問ですが、エコパークを活用し、スポーツでの誘客は重要であると考えております。大会誘致や合宿誘致活動がしやすい状況をつくるために、やはりハード面の整備状況というのも重要だと思いますので、現在のハード面の整備状況と今後の整備計画についてお尋ねします。
以上、2点です
○議長(福田 斉君) 髙岡市長。
○市長(髙岡利治君) それでは、桑原議員の2回目の御質問にお答えをいたします。
まず1つ目が、地元企業や商工業者からの相談などが今まであったのかという御質問だったかと思います。
これまでの議員活動や、今回の選挙を通しまして、地元企業や商工業者の皆様から、それから市民の皆様からさまざまな御意見を伺ったところでございます。
今後も、皆様の声をしっかりとお聞きして、そのニーズ等をしっかり把握するとともに、適切に施策に反映できる仕組みづくりに取り組んでまいりたいというふうに思っております。
それから、2番目の御質問で、エコパークの活用ということで、特にスポーツを通しての誘客、それからそのハード面の整備、そういったものがどうなのかという御質問だったかと思います。
エコパークの整備に関しましては、熊本県の管轄となっております。しかしながら、熊本県においても、エコパークは水俣市における観光振興の拠点として位置づけていただいております。
現在、インバウンドの増加に対応する施設や大規模スポーツ大会の開催等の利用に対応できる施設の整備を計画をされており、整備にかかる財源の確保等について、水俣市も熊本県と連携をして、その要望活動等を行っております。
今後も、施設等の早期整備に向けて、熊本県としっかりと連携を図ってまいりたいというふうに思っております。
以上です。
○議長(福田 斉君) 桑原一知議員。
○(桑原一知君) 今、答弁をいただきまして、まず地元企業、もしくは商工業者から相談ということで、いろいろお話を今お聞きされてる状況だと思います。今後も、幅広い業種の方、また会社のほうからニーズ、また課題等をお聞きして、生かしていただきたいと思います。
エコパークに関しては、県のほうに要望書等を出されているということで、今後も活用を期待したいと思います。
まちづくりは行政だけではできません。企業も、そしてそこに住んでいる水俣市民も将来の責任と役割を負っているとの自覚を持たなければならないと思います。
変革の第一歩は、行政も企業も市民も、危機感を共有し、同じ方向を向くことだと思います。自治体も競争時代ですので、この流れに乗りおくれることなく、髙岡市長の志と強いリーダーシップに期待し、質問を終わります。
○議長(福田 斉君) 次に、消防団について答弁を求めます。
帆足総合政策部長。
(総合政策部長 帆足朋和君登壇)
○総合政策部長(帆足朋和君) 次に、消防団について、順次お答えします。
まず、水俣市消防団の条例の規定に基づく団員の定数530人に対して、現在の団員数は何人かとの御質問にお答えします
消防団員数は、平成30年2月1日現在で471名です。
次に、消防団員確保に向けて、どのような取り組みを行っているのかとの御質問にお答えします。
消防団員の確保は、市としましても重要な課題だと認識しております。まず、地域において潜在的な入団希望者の入団を促進するため、消防団の会議などで、団員の確保ができるようお願いしているところです。また、今回初めての試みとして、水俣市消防団応援の店という登録制度を設け、市民の皆様に対し、消防団に対する理解の向上を図るとともに、消防団活動を身近に感じていただくための普及啓発の一環として取り組んでいるところです。
今後も、消防団活動を市民の方々に幅広く周知するため、各消防団を市広報紙を用いて、紹介するなどの企画を行い、市民の方々がより消防団に興味を持ち、消防団員の加入促進につなげられるよう努めてまいりたいと考えております。
次に、消防団の報酬について平成28年3月に質問した際、ほかの市に比べると報酬額が低い状況にあり、協議していきたいということであったが、その後、協議はなされたのか、また結果はどうだったのかとの御質問にお答えします。
現在、ほかの市の報酬額等の調査を行ったところであり、今後、消防団の団本部と協議したいと考えております。
次に、現在、水俣市消防団応援の店に取り組んでいるが、進捗状況はどのようになっているかとの御質問にお答えします。
水俣市消防団応援の店については、まず、商工会議所や、消防団の団本部会議などで、本事業の説明を行い、市広報紙や、市のホームページで募集の掲載を行いました。その後、事業主や消防団員から十数件、問い合わせがありましたが、2月1日現在の申請数は、2件となっておりますので、引き続き、市広報紙や市のホームページで募集を行う予定です。
○議長(福田 斉君) 桑原一知議員。
○(桑原一知君) 2回目の質問に入ります。
少子・高齢化に伴う人口減少や、また就業形態の変化などにより、消防団の担い手の減少は全国的な問題となっています。今、答弁でもありましたように、水俣市の消防団員数は現在471人で、定数の530人に達していないという状況であり、団員確保も重要であると思います。
また、火災や自然災害といったものは、いつ、どこで起こるかわかりません。ですので、備えとして、例えば、子どもたちが通学する際に、もしくは登下校の際ですね、自然災害はいつ起こるかわかりません。そういった子どもたちへの防災教育をこれから必要ではないかと感じております。
そこで、将来の消防団の担い手を育成することや、子どもたちが自分で自分の命を守る方法を身につけること、また防災意識を高める方法として、少年消防クラブを創設してはどうかお尋ねします。
次に、消防団活動を市民の方々に幅広く周知していただくため、各消防団を市広報紙で紹介するなど考えておられるということで、有効な手段だと思います。
消防団員は日ごろ本業を持ちながら、火災や災害が発生した際には消防活動に従事します。自分の住んでいる地域は自分たちで守るという志を高く持ち、日々訓練と経験を積み上げ、各地域のために懸命に活動されております。ただ、日ごろはそれぞれの仕事を持たれているので、火災発生時の消火活動、もしくは災害の場合は、職場から出動されることもあるかと思います。近年、サラリーマン化の団員がふえている中、消防団活動には、団員が勤務する事業所の理解と協力が必要不可欠となっていると考えます。水俣市でも工事入札参加資格審査において、評価点の加算や、事業所に対して消防団活動への理解や啓発活動を行われていると思います。団員が入団しやすく、活動しやすくすることや、事業所が積極的に協力し、地域に貢献していることを社会的に称揚することで信頼性やイメージを向上するためにも、消防団協力事業所表示制度を導入してはどうかお尋ねします。また、県内の動向も一緒にお尋ねします。2点目です。
消防団員の報酬ですが、平成23年の条例規定により、班長を2万5,000円に、団員を2万円に見直され、増額をされた経緯があります。厳しい財源の問題もありますが、地域防災や地域コミュニティの維持・振興においても、重要な役割を消防団は担っていると思います。この辺も、団本部と協議していただき、交付税単価に少しでも近づけるように努めていただきたいと思います。
水俣市消防団応援の店の取り組みですが、平成28年3月の一般質問で提案させていただき、今回実際に動き出したわけですが、団本部も含め、消防団員、皆さん期待していると思います。
そこで、答弁で、先ほど十数件の問い合わせがあったということでしたが、どのような内容であったのかという点と、行政として考えられるメリットは何かお尋ねします。
以上、3点です。
○議長(福田 斉君) 帆足総合政策部長。
○総合政策部長(帆足朋和君) 桑原議員からの2回目の御質問にお答えいたします。
まず、1点目の少年消防クラブを創設してはどうかという御質問でございます。
子どもたちが自分で自分の命を守る方法を身につけ、防災意識を高めることは大切なことと考えております。議員御指摘の少年消防クラブにつきましては、消防本部が担当しております水俣芦北地域幼少年婦人防火委員会で新たな結成や既成クラブの組織の強化などを推進されており、平成26年度に水俣市、津奈木町、芦北町の小学校に対し、少年消防クラブの設立を呼びかけ、現在、田浦小学校が実施されております。
今後は、消防本部と相互に協力してまいりたいと、そのように考えております。
2点目でございます。消防団協力事業所表示制度を導入してはどうか、また県内の動向はどうなっているのかという御質問でございます。
熊本県下14市中10市で、消防団協力事業所表示制度を導入しており、近隣では、津奈木町、芦北町が導入しております。当市といたしましても、今後、消防団協力事業所表示制度の導入に向け、検討してまいりたいと考えております。
3点目でございます。水俣市消防団応援の店の取り組みについて、先ほど十数件の問い合わせという答弁があったが、どのような内容のものであったかということと、消防団応援の店のメリットとはどのようなものかということについてでございますけれども、問い合わせの主な内容といたしましては、消防団員にどのようなサービスをすれはよいのか。また、お店にはどういうメリットがあるのか。また、市報を見たが、申請書のダウンロードの仕方がわからない。この制度はいつから始まるのかなどの問い合わせをいただいております。
次に、メリットとしてでございますけれども、店舗側のメリットといたしましては、消防団を応援する店として、イメージアップが図れます。また、消防団員やその家族の利用促進による集客効果と、市広報紙や市のホームページで紹介することでの宣伝効果があるものと考えております。
以上です。
○議長(福田 斉君) 桑原一知議員。
○(桑原一知君) やはり、子ども時代に消防団活動に触れることにより、地元に愛着を持ち、将来消防団に入団し、地域防災を担っていただくことや、少年消防活動を行うことにより、親の世代も消防団に対しての知識と接点を持つことができ、現状においても入団候補者がふえる可能性もあります。そして、消防団活動には家族の理解が不可欠でありますが、やはりこの少年消防活動を通して家族の消防団活動への理解が深まり、現役の消防団員も活動がしやすくなる効果も、これには期待が持てるんではないかというふうに思います。
先ほど、答弁でもありましたように、水俣芦北地域幼少年婦人防火委員会でクラブ設立を推進されているということですので、消防本部と協力し、設立に向けて努めていただきたいというふうに思います。
また、消防団協力事業所表示制度の導入ですけども、隣の津奈木町や芦北町では、実際、もう今実施をされているということで、広域行政の枠組みの中で足並みがそろうよう、導入に向け検討をお願いしたいと思います。
最後に、水俣市消防団応援の店ですが、スタートしたばかりで、申請が今、2件というお話しでした。今後もふえてくると期待しているんですけども、先ほども、どういった問い合わせがあったかというところで、どんなサービスをやったらいいのかとか、そういう話がよく出てきてるというふうな形で、お店によっては、いろんなサービス形態があると思うんですけども、実際、玉名とか、人吉とか、そういったされてるところを参考にしていただいて、実際、どういうサービスを行っているのかとか、そういう情報提供もされてはどうかなというふうに思います。
また、申請がふえるように、職員の方々も、外食やノミニケーションを少しふやしていただき、PR活動とあわせて市内経済の浮揚にも貢献していただければと思います。
微力ではありますが、私もPR活動と経済の浮揚に貢献しますことをお約束して、質問を終わらせていただきます。
○議長(福田 斉君) 以上で桑原一知議員の質問は終わりました。
これで本日の一般質問の日程を終わり、今期定例会の一般質問を終結します。
この際、5分間休憩します。
午後2時0分 休憩
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午後2時5分 開議
○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これから提出議案の質疑に入ります。
◎日程第2 議第3号 水俣市
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等に関する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第2、議第3号水俣市
指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営の基準等に関する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第3 議第4号 水俣市
職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第3、議第4号水俣市
職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第4 議第5号 水俣市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第4、議第5号水俣市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第5 議第6号 水俣市
代替バス通学生交通費助成条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第5、議第6号水俣市
代替バス通学生交通費助成条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第6 議第7号 水俣市介護保険法に基づく
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第6、議第7号水俣市介護保険法に基づく
指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第7 議第8号 水俣市介護保険法に基づく
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第7、議第8号水俣市介護保険法に基づく
指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設備及び運営並びに
指定地域密着型介護予防サービスに係る介護予防のための効果的な支援の方法に係る基準に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第8 議第9号 水俣市
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに
指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第8、議第9号水俣市
指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに
指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第9 議第10号 水俣市
後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第9、議第10号水俣市
後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第10 議第11号 水俣市
地域農業担い手育成センターの設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第10、議第11号水俣市
地域農業担い手育成センターの設置等に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第11 議第12号 水俣市病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第11、議第12号水俣市病院事業使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第12 議第13号 平成30年度水俣市一般会計予算
○議長(福田 斉君) 日程第12、議第13号平成30年度水俣市一般会計予算を議題とします。
まず、歳出から款ごとに行いますので、質疑に当たっては予算説明書のページを明示し、具体的にお願いします。
それでは予算書47ページから49ページ、第1款議会費について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
49ページから75ページまで、第2款総務費について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
75ページから90ページまで、第3款民生費について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
91ページから109ページまで、第4款衛生費について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
109ページから120ページまで、第5款農林水産業費について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
120ページから126ページまで、第6款商工費について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
126ページから139ページまで、第7款土木費について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
140ページから143ページまで、第8款消防費について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
144ページから168ページまで、第9款教育費について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
169ページから170ページまで、第10款災害復旧費、第11款公債費、第12款予備費について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、以上で歳出に対する質疑を終わり、次に、歳入について質疑を行います。
14ページから19ページまで、第1款市税、第2款地方譲与税、第3款利子割交付金、第4款配当割交付金、第5款株式等譲渡所得割交付金、第6款地方消費税交付金、第7款自動車取得税交付金について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
19ページから24ページまで、第8款地方特例交付金、第9款地方交付税、第10款交通安全対策特別交付金、第11款分担金及び負担金、第12款使用料及び手数料について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
25ページから33ページまで、第13款国庫支出金、第14款県支出金について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
34ページから46ページまで、第15款財産収入、第16款寄附金、第17款繰入金、第18款繰越金、第19款諸収入、第20款市債について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) ないようですので、次に移ります。
ただいま質疑を終わりました歳入歳出予算を除くその他の事項について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
これで議第13号平成30年度水俣市一般会計予算の質疑を終わります。
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◎日程第13 議第14号 平成30年度水俣市
国民健康保険事業特別会計予算
○議長(福田 斉君) 日程第13、議第14号平成30年度水俣市
国民健康保険事業特別会計予算を議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第14 議第15号 平成30年度水俣市
後期高齢者医療特別会計予算
○議長(福田 斉君) 日程第14、議第15号平成30年度水俣市
後期高齢者医療特別会計予算を議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第15 議第16号 平成30年度水俣市
介護保険特別会計予算
○議長(福田 斉君) 日程第15、議第16号平成30年度水俣市
介護保険特別会計予算を議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第16 議第17号 平成30年度水俣市
公共下水道事業特別会計予算
○議長(福田 斉君) 日程第16、議第17号平成30年度水俣市
公共下水道事業特別会計予算を議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第17 議第18号 平成30年度水俣市
病院事業会計予算
○議長(福田 斉君) 日程第17、議第18号平成30年度水俣市
病院事業会計予算を議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第18 議第19号 平成30年度水俣市
水道事業会計予算
○議長(福田 斉君) 日程第18、議第19号平成30年度水俣市
水道事業会計予算を議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第19 議第26号 指定管理者の指定について(水俣市
高齢者福祉センター)
日程第20 議第27号 指定管理者の指定について(一小ふれあい学童クラブ)
日程第21 議第28号 指定管理者の指定について(二小ふれあい学童クラブ)
日程第22 議第29号 指定管理者の指定について(ふくろふれあい学童クラブ)
日程第23 議第30号 指定管理者の指定について(水俣市
久木野ふるさとセンター)
日程第24 議第31号 指定管理者の指定について(水俣市はぜのき館)
日程第25 議第32号 指定管理者の指定について(水俣市
地域農業担い手育成センター)
日程第26 議第33号 指定管理者の指定について(水俣市東部センター)
日程第27 議第34号 指定管理者の指定について(みなまた
環境テクノセンター)
日程第28 議第35号 指定管理者の指定について(水俣市湯の
鶴温泉保健センター)
日程第29 議第36号 指定管理者の指定について(みなまた観光物産館まつぼっくり)
日程第30 議第37号 指定管理者の指定について(
水俣市立蘇峰記念館及び徳富蘇峰・蘆花生家)
日程第31 議第38号 指定管理者の指定について(水俣市公民館分館)
○議長(福田 斉君) 日程第19、議第26号指定管理者の指定についてから、日程第31、議第38号指定管理者の指定についてまで、13件を一括して議題とします。
本13件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第32 議第39号 水俣市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第32、議第39号水俣市介護保険条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第33 議第40号 平成29年度水俣市
一般会計補正予算(第11号)
日程第34 議第41号 平成29年度水俣市
介護保険特別会計補正予算(第5号)
日程第35 議第42号 指定管理者の指定について(水俣市立武道館)
○議長(福田 斉君) 日程第33、議第40号平成29年度水俣市
一般会計補正予算第11号から、日程第35、議第42号指定管理者の指定についてまで、以上3件を一括して議題とします。
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○議長(福田 斉君) 提案理由の説明を求めます。
髙岡市長。
(市長 髙岡利治君登壇)
○市長(髙岡利治君) 本定例市議会に追加提案いたしました議案につきまして、順次提案理由を御説明申し上げます。
まず、議第40号平成29年度水俣市
一般会計補正予算第11号について申し上げます。
補正の内容といたしましては、繰越明許費の補正として、水俣川河口臨海部振興構想事業の追加を計上いたしております。
次に、議第41号平成29年度水俣市
介護保険特別会計補正予算第5号について申し上げます。
補正の内容といたしましては、繰越明許費の補正として、介護保険システム改修事業を計上いたしております。
次に、議第42号指定管理者の指定について申し上げます。
本案は、水俣市立武道館の指定管理者の指定について、地方自治法第244条の2第6項の規定により、本案のように提案するものであります。
以上、本定例市議会に追加提案いたしました議第40号から議第42号までについて、順次提案理由を御説明申し上げましたが、慎重審議を賜り、速やかに御可決くださいますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(福田 斉君) 以上で提案理由の説明は終わりました。
この際、提出議案調査のためしばらく休憩します。
午後2時16分 休憩
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午後2時17分 開議
○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これから、先ほど市長から提案理由の説明がありました議案の質疑に入ります。
議第40号平成29年度水俣市
一般会計補正予算第11号から、議第42号指定管理者の指定についてまで、以上3件について、質疑はありませんか。
(「なし」「議長」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 谷口眞次議員。
○(谷口眞次君) 1点だけすみません。指定管理については当初、何件かあったんですけれども、今回遅れて出されたのはどういう理由か教えてください。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。
藪教育次長。
○教育次長(藪 隆司君) 指定管理者の件ですけども、事務の手続きに関して時間がかかった関係で、この1件だけが遅れたということでございます。よろしいでしょうか。
○議長(福田 斉君) ほかに質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
ただいま質疑を終わりました議第3号から議第42号までの議案34件は、議席に配付の議事日程記載のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託します。
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○議長(福田 斉君) 以上で本日の日程は全部終了しました。
次の本会議は、15日午前10時から開き、議案の採決を行います。
討論の通告は、14日正午までに通告願います。
本日はこれで散会します。
午後2時18分 散会...