水俣市議会 2017-06-22
平成29年6月第3回定例会(第4号 6月22日)
平成29年6月第3回定例会(第4号 6月22日)
平成29年6月第3回
水俣市議会定例会会議録(第4号)
平成29年6月22日(木曜日)
午前9時30分 開会
午前11時38分 散会
(
出席議員) 16人
福 田 斉 君 小 路 貴 紀 君 桑 原 一 知 君
塩 﨑 達 朗 君 田 口 憲 雄 君 藤 本 壽 子 君
髙 岡 朱 美 君 田 中 睦 君 谷 口 明 弘 君
髙 岡 利 治 君 牧 下 恭 之 君 松 本 和 幸 君
中 村 幸 治 君 岩 阪 雅 文 君 谷 口 眞 次 君
野 中 重 男 君
(
欠席議員) なし
(職務のため出席した
事務局職員) 5人
事 務 局 長 (岩 下 一 弘 君) 次 長 (岡 本 広 志 君)
次 長 (鎌 田 みゆき 君) 参 事 (前 垣 由 紀 君)
参 事 (上 田 純 君)
(説明のため出席した者) 16人
市 長 (西 田 弘 志 君) 副 市 長 (本 山 祐 二 君)
総合政策部長 (帆 足 朋 和 君) 総 務 部 長 (本 田 真 一 君)
福祉環境部長 (川 野 恵 治 君)
産業建設部長 (関 洋 一 君)
総合医療センター事務部長
(久木田 美和子 君)
総合政策部次長 (深 江 浩一郎 君)
福祉環境部次長 (髙 沢 克 代 君)
産業建設部次長 (城 山 浩 和 君)
水 道 局 長 (山 田 雅 浩 君) 教 育 長 (吉 本 哲 裕 君)
教 育 次 長 (藪 隆 司 君)
総合政策部政策推進課長
(梅 下 俊 克 君)
総務部総務課長 (緒 方 卓 也 君)
総務部財政課長 (設 楽 聡 君)
──────────────────────────
〇
議事日程 第4号
平成29年6月22日 午前9時30分開議
第1
一般質問
1 牧 下 恭 之 君 1 子どもの
貧困対策と
学校給食無償化について
2 教員の「働き方改革」と教職員の異動について
2 藤 本 壽 子 君 1 水俣の農業振興について
2 脱原発、CO2削減を指針に電力の地産地消を推進する政策につ
いて
3 小、
中学校等で実施されているフッ化物洗口について
4
グリーンスポーツみなまたの今後について
(
付託委員会)
第2 議第28号
専決処分の報告及び承認について
専第2号 水俣市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定に
ついて (
総務産業)
第3 議第29号
専決処分の報告及び承認について
専第3号 水俣市税条例の一部を改正する条例の制定について (
総務産業)
第4 議第30号
専決処分の報告及び承認について
専第4号 水俣市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
(
総務産業)
第5 議第31号
専決処分の報告及び承認について
専第5号 平成28年度水俣市
一般会計補正予算(第11号) (各委)
第6 議第32号
水俣市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について (
総務産業)
第7 議第33号 平成29年度水俣市
一般会計補正予算(第1号) (各委)
第8 議第34号 平成29年度水俣市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号) (
厚生文教)
第9 議第35号 平成29年度水俣市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号) (
厚生文教)
第10 議第36号 平成29年度水俣市
水道事業会計補正予算(第1号) (
総務産業)
第11 議第37号
工事請負契約の変更について (
総務産業)
──────────────────────────
〇本日の会議に付した事件
議事日程のとおり
──────────────────────────
午前9時30分 開議
○議長(福田 斉君) ただいまから本日の会議を開きます。
──────────────────────────
○議長(福田 斉君) 日程に先立ちまして、諸般の報告をします。
本日、市長から議決案1件が提出されましたので、議席に配付しておきました。
次に、本日まで受理した陳情1件は、議席に配付の
陳情文書表記載のとおり、
総務産業委員会に付託します。
次に、本日の議事は議席に配付の
議事日程第4号をもって進めます。
以上で報告を終わります。
──────────────────────────
◎日程第1
一般質問
○議長(福田 斉君) 日程第1、昨日に引き続き
一般質問を行います。
順次質問を許します。
なお、質問時間は、答弁を含め1人70分となっておりますので、そのように御承知願います。
初めに、
牧下恭之議員に許します。
(
牧下恭之君登壇)
○(
牧下恭之君) 皆様、おはようございます。
公明党の牧下でございます。
希望が行き渡る水俣を目指して
一般質問を行います。
まず初めに、子どもの
貧困対策・
学校給食無償化について。
小・中学校を中心とした貧困の状況について直近の要保護、準要保護の実態はどのようになっているか。
教師が感じている貧困の感覚、現状の認識について、どのように把握しているか。
学校給食の未納の状況はいかがか。
学校給食の必要性と
子どもたちに与える影響をどう考えているか。
学校給食の無償化についての
取り組みについてお尋ねいたします。
次に、教員の働き方改革と教職員の移動について。
文部科学省が4月28日に公表した
小・中学校教員の
勤務実態調査の内容と水俣市の
取り組みはどうなっているか。
学校ごとの教職員の異動数の現状はどうなっているか。
県内全ての
公立小・中学校と
特別支援学校の
児童生徒にいじめや
学校生活に関して尋ねた平成28年度心の
アンケート結果を5月24日に発表したが、その結果と水俣市の状況についてお尋ねいたします。
以上で本壇からの質問を終わります。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。
西田市長。
(市長
西田弘志君登壇)
○市長(
西田弘志君)
牧下恭之議員の御質問に順次お答えをいたします。
まず、子どもの
貧困対策と
学校給食無償化については私から、教員の働き方改革と教職員の異動については教育長からそれぞれお答えします。
初めに、子どもの
貧困対策と
学校給食無償化について、順次お答えします。
まず、
小・中学校を中心とした貧困の状況について直近の要保護、準要保護の実態はどうなっているか、との御質問にお答えをいたします。
議員御承知のとおり、
教育委員会では、
学校教育法の規定に基づき、経済的な理由によって就学困難と認められる
児童生徒の保護者に対し援助を行っております。
そのうち、要
保護児童生徒は、
生活保護法の
教育扶助を受けている世帯の児童・生徒であり、準要
保護児童生徒は、保護者の申請により、要保護に準ずるものとして
教育委員会が認定した世帯の児童・生徒であります。
今年度の
就学援助の
対象者数について、現時点では、要
保護児童9人、要
保護生徒6人、同じく準要
保護児童99人、準要
保護生徒68人となっております。昨年度と比較しますと、要
保護児童生徒で5人の減少、準要
保護児童生徒で28人の減少となっております。
次に、教師が感じている貧困の感覚、現状の認識について、どう把握しているか、との御質問にお答えします。
教師は、各家庭の
経済状況につきまして把握はしておりませんが、毎日、子どもの様子をよく観察しています。例えば、服装や皮膚等の清潔感、頭髪の状況、顔色や目の輝き、提出物や準備物の状況等、健康面とあわせて変化している点はないか、アンテナを高くして観察しています。その上で、気になることがあれば、個別に
当該児童や生徒に声をかけたり、職員間で情報共有をしたり、必要に応じて関係機関と連携するなど、
当該児童生徒及び保護者へ要保護・準要
保護申請等も含めた
就学支援につなげています。
次に、
学校給食の未納の状況はいかがか、との御質問にお答えします。
未納の状況は、平成29年2月1日現在におきまして22人で、69万6,726円であります。
次に、
学校給食の必要性と
子どもたちに与える影響をどう考えているのかの御質問にお答えします。
学校給食の目標として、
学校給食法において、適切な栄養の摂取による児童・生徒の健康の保持増進を図ることのほか、食事についての正しい理解や望ましい食習慣を養うこと、食にかかわる自然の恩恵や人々のさまざまな活動、伝統的な食文化や食料の生産、流通及び消費についての正しい理解などが挙げられています。
学校給食の必要性としましては、その目標に列挙されている多くの要素がありますが、第1に成長期にある
児童生徒の心身の健全な発達のため、
栄養バランスがよく、安全で豊かな食事を安価に提供することが挙げられます。最近では、
子どもたちの偏った
栄養摂取、朝食欠食などの食生活の乱れや肥満・
痩身傾向などが指摘されています。
家庭環境による
栄養格差を縮める意味からも、
栄養バランスのとれた食事を1日に1食提供する
学校給食の果たす役割は大きいものと思われます。
学校給食が
子どもたちに与える影響としましては、
子どもたちの健康な心身を育むことはもとより、将来のよりよい食習慣の形成に大きく影響します。また、みんなで一緒に楽しく給食を体験することを通して、望ましい食習慣を身につけるとともに、好ましい
人間関係を育て、かつ食を通じて地域を理解し、自然の恵みや勤労の大切さを育むことが期待できます。
次に、
学校給食の無償化についての
取り組みがどうなっているか、との御質問にお答えします。
学校給食は、明治22年、山形県内の
私立小学校で、
貧困児童のために昼食を無料で与えたのが日本の給食の始まりと言われています。その後、各地で一部の
子どもたちに対して
欠食対策として徐々に広がっていった経緯があります。
学校給食法では、
給食センターの施設や設備の
維持管理費と運営に伴う調理などの人件費は
自治体負担、それ以外の食材費は保護者が負担することと定められています。現在は、小学生1食240円、中学生280円を負担していただいております。経済的に負担が困難な保護者に対しましては、要
保護児童生徒については、
教育扶助費の中に給食費が措置援助されており、準要
保護児童生徒については、
義務教育を受けるために必要な経費の援助として給食費を含んだ援助を行っております。さらに、
児童手当受給者については、市町村が受給者の申し出により、
児童手当から給食費を支払うことができるようになっております。
子どもの昼食代は、どこにいても必要なものであり、給食費を無償にすることは1市で約1億円の負担が必要となり、その捻出のため他の
行政サービスを縮小しなければならず、市民の理解が必要となります。また、子どもの食事は自治体の責任という意識が広がり、
子どもたちの食べ物を大切にする気持ちや自然の恩恵や食にかかわる人々のさまざまな活動へ感謝する気持ちが薄れ、食育の観点から外れていくことも危惧されます。これらのことを勘案し、水俣市では、現在、無償化は考えておりません。
1カ所、訂正させていただきます。給食費を無償にすることは市で約1億円の負担が必要となりと訂正いたします。
○議長(福田 斉君)
牧下恭之議員。
○(
牧下恭之君)
給食無償化のできない理由をずらずらと並べていただきましたが、また・・いきたいと思います。
子どもの
貧困対策についてですが、
厚生労働省によりますと、現在6人に1人の割合で
相対的貧困の状況にあると言われております。小学校で1,203名中201名、中学校で591名中99名が
相対的貧困であると言われております。
相対的貧困と絶対的貧困とありますが、絶対的貧困は、食べるものも着るものも住むところも非常に困窮しているという状態を定義してあります。我が国みたいな先進国においては、絶対的貧困よりもおおむね
相対的貧困の率が高くなるというのは
経済学者等が言われているところであります。
育ち盛りの子どもが家庭の事情に関係なく、十分な栄養をとれる環境を整えたい。
文部科学省は、
公立小・中学校の
学校給食の無償化に関する全国調査を今年度初めて行う方針を明らかにしました。
学校給食の無償化は、4月21日現在、58自治体が
小・中学校で、3自治体が小学校で実施をしております。362自治体が一部補助を実施している状況であります。まだ、少ないが増加傾向にあります。文科省が調査に乗り出す背景には、食の
セーフティーネットとしての給食に注目が集まってきたからであります。
実際、家庭の事情により、自宅で十分な食事を与えられていない子どもがいる。低
所得世帯の子どもほど朝食をとらない割合が高く、野菜を食べる機会が少ないという調査もあります。
家庭環境による
栄養格差をどう改善するかという点で、
学校給食の果たす役割は大変大きなものがあります。その上で、なぜ無償化が議論されているか。理由の一つとして、子どもの貧困があります。
全国の給食費の平均は小学校で月額約4,300円、中学校で約4,900円であります。低
所得家庭ほど負担感は重く、文科省の調査では
給食費未払いの原因の約3割は保護者の経済的な理由となっております。
生活保護や
就学援助の制度を利用する方法もありますが、申請をためらったり、
制度そのものを知らないケースもあります。一方、低
所得世帯に絞って無償化するという考え方もありますが、貧困の
レッテル張りにつながり、子どもの心を傷つけかねないとの指摘もあります。
こうした観点から、保護者の所得にかかわらず給食費を無償化することの必要性が論議されるようになったことは十分に理解できます。無償化の実施に当たっては財源の確保を初め、解決すべき問題もあると思います。
以下、質問いたします。
準要保護・要
保護児童生徒数が平成25年度から比べると、本年では
減少傾向にありますが、その要因は何か。
相対的貧困の定義はどうなっているか。
相対的貧困率は16.1%となっています。水俣市では、約2,000世帯が該当いたします。また、
市町村民所得は経済の水準をあらわす指標で、個人の年収を示すものではありませんが、1人
当たり市町村民所得として水俣市平均が平成25年は208万円となっています。水俣市の相当数は
相対的貧困と考えていいのではないかと思うが、いかがか。
子育て世帯にとって最大の負担は教育費です。兵庫県相生市は平成23年より、人口減に歯どめをかけるために思い切った
子育て支援策を取り入れたいとして
給食費無償化を実施して成果を上げています。東京都江戸川区は
学校給食費の一部補助を昭和49年から東京23区で唯一実施しており、出生率は東京都平均を大きく上回っております。埼玉県小鹿野町は平成21年より
過疎化対策として実施しており、成果を上げております。各地で
学校給食費無償化が静かに進行する共通の背景には、少子化・過疎化を食いとめるために地方の自治体が真剣に検討し、この対策として実施されています。
児童手当制度も昭和47年地方議会で提案され、全国的に広まって国が動かざるを得なくなって、何度も拡充され、現在の
児童手当制度になっています。国も動き出しました。国の制度としていくためにも自治体の広がりが大切になってきます。教育費の負担を減らし、
子育て支援、
経済対策として
給食無償化を検討する時期が来ていると思いますが、いかがかお尋ねいたします。
○議長(福田 斉君)
西田市長。
○市長(
西田弘志君) 4点あったというふうに思います。順次、答弁をさせていただきます。
まず1点目、要保護・準要
保護児童生徒が、平成25年に比べると
減少傾向にあるが、要因はどうか、ということでございます。
平成25年度と本年度を比較いたしますと、要
保護児童生徒数が22人、準要
保護児童生徒数が17人減っております。その減少の要因につきましては、各家庭の
経済状況によるところでありますが、全
児童生徒数が平成25年から200人ほど減っておりますので、その影響も考えられるところでございます。
それと2点目、
相対的貧困の定義と、3点目が水俣市の相当数は
相対的貧困と考えていいのではないか、という2点でございました。
厚生労働省の
国民生活基礎調査で産出される
相対的貧困率は、貧困線と言われる一定基準を下回る
等価可処分所得しか得ていないものの割合とされております。
等価可処分所得とは、世帯の可
処分所得、いわゆる手取りの収入でございますが、それを
世帯人数の平方根で割って調整した所得のことでございます。貧困線は、その
等価可処分所得の中央線の半分の額となっており、平成25年度調査では、中央線が244万円、貧困線が122万円となっております。水俣市の1人当たりの
市町村民所得は、県内では高いほうではないというふうに思っておりますが、
市町村民所得をもって
相対的貧困を判断することは難しいのではないかというふうに思われます。
それと4点目、給食の無償化を検討する時期が来ているのではないか、ということでございました。
給食費につきましては、要保護・準要
保護世帯の
児童生徒におきましては、給食費の措置、援助の対象となっているところでございます。
児童手当受給者においても、給食費の支払いができる仕組みとなっております。このことは経済的に困難と思われる
児童生徒の給食費につきましては、
援助環境が整っていると捉えております。
現在の段階で全ての給食費の無償化については、市の財政面において困難と判断をしておりますが、国の政策として実現していただきたいというふうに期待をしているところでございます。
○議長(福田 斉君)
牧下恭之議員。
○(
牧下恭之君) 多分に準要保護に漏れている人もかなりいるというデータの数からいくと、そういうふうに思いますので、その辺はよろしくお願いします。
子育てするなら水俣市でと言われるようにすることは水俣市の発展と活性化に大いに寄与すると思います。
平成21年6月に
食育基本法が改正され、その前文には、
子どもたちが豊かな人間性を育み、いきる力を身につけていくためには、何よりも食が重要である。今、改めて、食育を生きる上での基本であって、知育、徳育及び体育の基礎となるべきものと位置づけるとしております。
教育において
子どもたちに対する食育は極めて重要であり、
学校給食は、まさに生きた教材です。給食の無償化が実現されますと、食に係る格差が解消されます。子どもの情操面での安定が期待できます。また、
給食事業の充実が期待できます。何よりも従来から生産者を初め、多くの人々の労力に対する感謝、自然の恵みに対する感謝という心の育成につながります。さらに、無償化により、市民の皆様の温かい支えに対する感謝の気持ちが高まると思います。
子育て支援・
経済対策・
少子化対策として、
学校給食の無償化にしっかりと取り組んでいくべきと思いますが、再度お尋ねしてこの質問を終わります。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。
西田市長。
○市長(
西田弘志君)
牧下議員の思いは私もよくわかっております。非常に共感できるところでございます。その中で、無償化については、やはり財政、財源、非常に重要だと考えております。このままこのお金、1億円をすると、どこかのところを減らすという形になります。その中で、この辺は検討をしていきたいとは思っております。
給食費無償化につきましては、国の援助なくしては、一自治体では到底できないと考えております。国の動向を見据えていきたいと思いますが、現時点では、非常に厳しいと認識しております。
○議長(福田 斉君) 次に、教職員の働き方改革と教職員の異動について答弁を求めます。
吉本教育長。
(教育長
吉本哲裕君登壇)
○教育長(
吉本哲裕君) 教職員の働き方改革と教職員の異動についての御質問に順次お答えします。
まず、
文部科学省が4月28日に公表した
小・中学校教員の
勤務実態調査の内容と水俣市の
取り組みはどうなっているのか、との御質問にお答えします。
今回の
文部科学省勤務実態調査は、
教職員指導体制の充実、
チーム学校の推進、学校の業務改善の推進等の
教育政策について、これらが教職員の
勤務実態に与える量的・質的な影響を明らかにし、検証結果を活用した
教育政策の推進に必要な
基礎的データを得ることを目的として、平成28、29年の2カ年間で実施されています。
集計結果内容は、職種や年代別の勤務時間や業務内容、部活動と勤務時間の相関等があります。
例えば、小学校では、
担任児童数が多いほど、平日の
学内勤務時間全体及び成績処理に係る業務時間が長い傾向にある。部活動の
活動日数が多いほど、
学内勤務時間全体が長い。また、土・日の部活動については、部活動の種類により差が見られる等の結果が示されています。
本市におきましては、ここまで詳細な調査は行っていませんが、教職員の
勤務実態については、常に関心を持ち、心身の
健康状態把握に努めているところです。
減少傾向ではあるものの
超過勤務が多い現状であり、教職員の心身の健康を心配していることに変わりはありません。教職員が心身ともに健康を維持し、意欲的に職務に
取り組み、やりがいを持って
教育活動を行うことができるよう校務改革を行い、よりよい
職場環境づくりを目指すよう、今後とも各
小・中学校へ指導してまいります。
次に、
学校ごとの教職員の異動数の現状はどうなっているか、との御質問にお答えします。
教職員の異動につきましては、
学校教育の充実振興を図り、教育の刷新とその向上を期するために行われています。
過去3年間で、
臨時的任用教職員も含めた
本市教職員の異動率は、平成27年度は、小学校29.2%、中学校34.6%、平成28年度は、小学校30.3%、中学校28.0%、平成29年度は、小学校39.9%、中学校49.3%となっています。
異動率変動の理由としましては、児童・生徒数が減ったことによる学級減に伴う
教職員減や
勤務年数等の理由が考えられます。
次に、平成28年度心の
アンケートの結果と水俣市の状況はどうなっているか、との御質問にお答えします。
今の学年でいじめられたことがあると回答した児童・生徒の割合は、県が11.4%で、本市は9.4%でした。
小中学生別では、小学生は、県18.2%、本市13.3%で、中学生は、県4.3%、本市2.3%でした。平成28年度と平成27年度を比較しますと、県が0.2%、本市が0.9%それぞれ減少しています。また、いじめの種類で一番多かったのは、県、本市ともに、冷やかし、からかいでした。
このような状況から、減少しているとはいえ、苦しみを抱えている児童・生徒がいる実態を鑑み、いじめの未然防止、早期発見・早期解決の継続した
取り組みを、各学校に指導しているところです。
○議長(福田 斉君)
牧下恭之議員。
○(
牧下恭之君)
文部科学省が公表した
公立小・中学校教員の
勤務実態調査で、多くの教員が過重労働に陥っている実態が裏づけされました。水俣市でも
超過勤務が多い現状であります。
教員は授業以外に行事や事務、部活動などで多忙を極めている現状、土、日曜日は部活の練習や試合があったりして、年間を通じて、休みがほとんどない状態と言われております。過労死の労災認定の目安とされる月80時間以上の残業をしている人も少なくない状況、これでは教員が多忙で、子どもと向き合うゆとりがなくなれば、いじめを見抜いたり、生徒の個性や長所を引き出すことも難しくなります。
子どもが好きで、希望に胸をふくらませて教員になったものの、余りに多忙で疲弊してしまっては、教員だけでなく、子どもにとっても不幸であります。働き方改革が叫ばれている今、学校現場の改善に本気で取り組んでいただきたいと思います。
教育委員会としても、校務の見直しや校務の簡素化、情報化の推進、定時退勤日の徹底など、各学校の校務改革が推進するように指導を行ってきたと思いますが、さらなる強力な
取り組み方が必要であると思いますが、いかがかお尋ねいたします。
岡山県は2016年度、運動部活動支援員として県内の46校に派遣しました。昨年の12月の調査では、支援員がいる部活動の顧問を務める教員の約94%が、負担が軽くなったと感じていると答えています。実際、中学校教員の土日の部活の指導時間が10年前の2倍になっているとの報告もあります。大きな負担となっております。全く改善されていません。
4月からスタートした部活動指導員制度に取り組んでみてはと思いますが、いかがかお尋ねいたします。
いじめは小学校で13.3%、中学校で2.3%の確認がありました。
また、教職員の異動ですが、小学校で学年の全教員が異動したために、いじめの相談をしていた先生がいなくなった。誰にも相談できなかった。いじめの相談は信頼関係があってこそできると思います。それが、誰もいなくなった、どうしたらいいんでしょうか。さらに、中学に進学して、ことしも異動で誰もいなくなったそうです。信頼して、相談していた先生がいなくなり、御両親はどうしょうもない心境になり、怒りさえも出てきたそうであります。
新しい先生に初めから説明しなければならない、信頼関係を築くのに大変な労力がいるそうであります。異動に際しては県との調整ができないのか、お尋ねいたします。
いじめの相談の引き継ぎはできているのか、お尋ねいたします。
○議長(福田 斉君)
吉本教育長。
○教育長(
吉本哲裕君) まず、第1点目ですが、各学校の公務改革が推進するようにさらなる強力な
取り組み方が必要であると思うがいかがか、というお尋ねでございますけれども、当
教育委員会では、教職員が児童・生徒に向き合う時間を確保し、より教育効果を高めるとともに、教職員の負担感軽減のために、これまでにも議員が御指摘されたように、朝の連絡会や職員会議回数を削減したり、日課票の見直し、公務用パソコンを配備し、業務の簡素化、さらに定時退勤日の推進等の
取り組みを各学校に指導をしてきています。
また、各職員の勤務時間についても把握するとともに、その縮減についても各学校に指導をしてきています。これらの成果の一つとして、勤務時間につきましては、
減少傾向が伺えるというところです。しかしながら、教職員の心身の健康面を心配している状況にかわりはございませんので、今後とも各教職員への意識啓発を図るとともに、各学校への指導を継続してまいりたいと考えています。
それから、4月からスタートした部活動指導員制度に取り組んでみてはいかがか、というお尋ねですけれども、
学校教育法の施行規則の改正に伴い、部活動指導員は中学校におけるスポーツ、文化、科学等に関する
教育活動にかかわる技術的な指導に従事すると位置づけられ、同施行規則は平成29年4月1日から施行されています。
具体的には、部活動の指導や大会の引率等を行うことを職務としています。本市内各中学校では、現在全ての中学校で17人を外部指導者として校長が委嘱しています。部活動の種類は、野球、バスケットボール、サッカー等、8種目となっています。
業務は、顧問の教職員とともに技術的な指導を行うことで、単独での大会への引率ができないなどの制限があります。今後は、県
教育委員会が制定している運動部活動の指針や今後の指導に基づき、小学校運動部活動の社会体育科移行の成果を踏まえて、先進自治体の情報を収集するとともに、本市における中学校部活動の方向性を検討してまいりたいと考えています。
3つ目ですが、異動に関しては県との調整ができないのか。また、いじめの相談の引き継ぎはできているのか、というお尋ねでございますけれども、教職員の異動に際しましては、校長ヒアリングを介して各学校の現状や希望等を県
教育委員会に伝えています。
県
教育委員会は、全県的な視野で異動を行いますが、教職員や学校の希望等を可能な限りくみ取り、実施をされています。
いじめの相談の引き継ぎについてですが、各学校は校内に対策委員会を設置し、情報共有及び対応策を協議し、学年部間で引き継ぎを行っているところであります。
今後とも児童・生徒及び保護者が不安を感じることがないよう悩みや不安を抱える児童・生徒やその保護者には親身になって寄り添うとともに、組織として温かく心の通う指導及び支援ができるよう指導してまいりたいと考えています。
○議長(福田 斉君)
牧下恭之議員。
○(
牧下恭之君) 文科省が
小・中学校教員の
勤務実態調査結果を発表した4月28日を受けて、公明党は5月22日に安倍晋三首相に教職員の働き方改革を求める緊急提言を申し入れました。提言では、教員の待遇改善策として、①、部活動指導員の配置の抜本的充実など部活動業務の軽減、②、ICTの活用などによる学校業務の効率化や勤務時間の適正な管理、③、教員をサポートする専門スタッフの増員です。安倍首相は、提言について大変重要な提案と述べ、具体化を目指す考えを示しました。
教員の過酷勤務の改善こそがいじめ問題の解決につながる。
子どもたちと向き合える環境こそが真の教員活動ができると思います。最後に教育長の改善に向けての意気込みをお尋ねして、質問を終わりたいと思います。
○議長(福田 斉君)
吉本教育長。
○教育長(
吉本哲裕君) 本市においては、不登校やいじめの未然防止及び早期発見、早期解決、学力向上、部活動への対応、困り感を持つ児童・生徒及び保護者への支援及び指導、また新学習指導要領実施に向けた対応及び研修等、喫緊の課題が多数あります。
教職員の勤務状況からも勤務時間の長さと対応する業務の多さ等に起因する心身の健康への不安を心配しています。教職員が心と体にゆとりを持って、
子どもたちに接することが何よりの教育環境です。その環境づくりのためにこれまでの実践の成果を生かし、できるところから一つずつ改善に向け努力していきたいと考えています。
○議長(福田 斉君) 以上で
牧下恭之議員の質問は終わりました。
この際、10分間休憩します。
午前10時11分 休憩
─────────
午前10時19分 開議
○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
次に、藤本壽子議員に許します。
(藤本壽子君登壇)
○(藤本壽子君) おはようございます。
6月議会最後の質問となりました。無限21の藤本壽子です。
梅雨の雨の中でアジサイの花は、凛と美しく咲いています。こうあらねばと思います。今まさに国内は豪雨の状況ではないでしょうか。
安保法案が採択されて、原発が再稼働し、共謀罪法案が採択されました。私たちは、どこに向かっているのか。戦後70年の誓いは無になり、再び、暗黒の時代を迎えるのか。しっかりと声を上げなければなりません。
そんな中ですが、お隣の韓国では、新しい大統領文氏が、国の政策として、脱原発を目指すと表明しました。昨年9月に韓国で起こった地震が契機であり、福島の原発事故も大きな影響を与えました。日本にも平和で持続可能な社会をつくるための新しい政権が待ち望まれます。
子どもや孫の未来を願いつつ、質問に入りたいと思います。
1、水俣の農業振興について。
私の住んでいる18区坂口地区は休耕地が多く、休耕地の利用をできないかなと思いながら、農業振興について今回は勉強してみました。
①、水俣市全体の農産物出荷量は増加しているのか。
②、近年5年間の農業就労者の動向はどうなっているか。
③、休耕地の活用は、どうなっているか。
④、道の駅みなまたの農産物のうち、地元産はどれぐらいの割合になっているか。
2、脱原発CO2削減を指針に電力の地産地消を推進する政策についてお尋ねします。
昨日、髙岡議員のほうからも質問がありましたので、水俣市のほうには一歩ずつですけれども前に進んでいただきたいという思いで質問をしたいと思います。
①、再生可能エネルギーを中心とした電力の実証実験の進捗状況はいかがか。
②、「水俣市分散型エネルギーインフラプロジェクトマスタープラン」の基礎調査として市民
アンケートをとっていますけれども、それはどのような内容でありましたか。
③、今後実証実験は、どのように進めていくのかお尋ねします。
次に3番目です。
小・中学校などで実施されているフッ化物洗口についてお尋ねします。
①、教職員に行われた
アンケートは、どのような目的で行われたのか。
②、
アンケート結果は、どのようなものであったか。
③、これまでのフッ化物洗口の効果をどのように捉えているか。
④、洗口に使用する洗口液「ミラノール」の添付書を保護者に配布してほしいと要望していますが、どのようになっているか。
最後に、
グリーンスポーツの今後についてお尋ねします。
夏の初め、
グリーンスポーツは、どんなふうになっているのだろうかと思い、行ってみました。
入り口に、まずごみがありました。中に入ると記帳用だったところは壊れかけていて、管理棟のところは、草ぼうぼうでした。
そこで、質問します。
①、現在、管理の状況はどのようになっているか。
②、指定管理者の管理時と現在を比較し、利用者はどのようになっているか。
③、市民から
グリーンスポーツの整備について要望書が出ていますけれども、それはどのような内容か。
本壇からの質問はこれで終わります。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。
西田市長。
(市長
西田弘志君登壇)
○市長(
西田弘志君) 藤本壽子議員の御質問に順次お答えいたします。
まず、水俣の農業振興については、
産業建設部長から、脱原発、CO2削減を指針に電力の地産地消を推進する政策については私から、
小・中学校等で実施されているフッ化物洗口について及び
グリーンスポーツみなまたの今後については教育長からそれぞれお答えします。
○議長(福田 斉君) 水俣市の農業振興について、答弁を求めます。
関
産業建設部長。
(
産業建設部長 関 洋一君登壇)
○
産業建設部長(関 洋一君) 初めに、水俣の農業振興について、順次お答えをいたします。
まず、水俣市全体の農産物出荷量は増加しているのか、との御質問にお答えします。
JAあしきたを通じて販売される基幹作物の過去3年間の出荷状況に基づき御説明をいたします。
かんきつ類の不知火・甘夏を合わせた出荷量は、平成25年産が1,143トン、平成26年産が1,053トン、平成27年産が880トンとなっております。サラダタマネギは、平成26年産が1,674トン、平成27年産が1,511トン、平成28年産が1,305トンで、どちらも
減少傾向となっております。また、JA熊本経済連茶入札場に出荷される荒茶の出荷量は、平成26年産が42トン、平成27年産が45トン、平成28年産が69トンと増加傾向となっております。
平成27年産のかんきつ類及び平成28年産のサラダタマネギは、平成28年1月の大雪、低温の影響により大きく出荷量が減少しており、荒茶につきましても、出荷量は増加しているものの、春先の霜の害や平成27年は桜島の降灰により、一番茶の品質が低下するなど、自然災害の影響を受けております。
直近の出荷状況につきましては、かんきつ類及びサラダタマネギは、例年並みに回復していると聞いております。また、お茶につきましては、発芽のおくれや芽の数の減少により昨年と比べ出荷量は少ないものの、高値で取引されていると聞いております。しかしながら、農業者数の減少と高齢化もあり、全体としては、若干減少の傾向にあると思われます。
次に、近年5年間の農業就労者の動向はどうなっているのか、との御質問にお答えします。
国の農林業センサスの調査結果を踏まえて御説明いたします。
農林業センサスについては、5年ごとに国が調査を行っており、直近では平成27年に調査が実施されております。総農家数については、前回の平成22年の1,068戸から166戸減の902戸、農業従事者数についても1,134人から254人減の880人と
減少傾向にあります。また、農業従事者の平均年齢は、前回の61.0歳から62.8歳と上昇しており、農業者数の減少とともに、高齢化もさらに進んでいる状況となっております。
次に、休耕地の活用は進んでいるのか、との御質問にお答えします。
休耕地の活用につきましては、市の事業として市民農園を開設しているほか、寄ろ会みなまたなどによる菜の花の栽培など、地域での自主的な
取り組みが行われております。近年では、県単事業のくまもと里モンプロジェクト推進事業の定額補助を活用した
取り組みもなされており、地域と
小・中学校で取り組む野菜の栽培や、保育園と地域住民が連携して行う小麦栽培、自治会による棚田の景観保全整備と景観作物の栽培などの休耕地を活用した
取り組みが積極的に行われております。
そのほか、農業法人と福祉関係の一般社団法人が連携して、休耕地の再生を行いながら、障害者が野菜の栽培などの農業体験を行う
取り組みもなされており、農業者以外のさまざまな団体による休耕地の活用もなされているところでございます。しかしながら、休耕地全体から見ると、ごく一部の休耕地の活用にすぎないことから、今後も休耕地の活用について、取り組んでまいりたいと考えております。
次に、道の駅みなまたの農産物のうち、地元産はどれぐらいの割合になっているのかとの御質問にお答えします。
道の駅みなまた観光物産館まつぼっくりでは、不知火・甘夏等のかんきつ類のほか、サラダタマネギ、お茶などの基幹作物を初め、地元の旬の農産物及び農産加工品を販売しております。
取り扱っている農産物等について、地元産とそれ以外を集計した正確な統計はとっておりませんが、およそ8割が水俣産ということでございます。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 答弁ありがとうございました。2回目の質問に入りたいと思います。
この間、JAの方、それから農業委員会の方などにお話をお聞きいたしました。それで、JAのほうは今、農産物の生産高が落ちているということだったんですけれども、売り上げのほうとしては上がっているということでした。それではあるけれども、農業全般のことを考えると、今の数字ございましたけれども、800人台ぐらいまで就労者が減っているという状況で、本当に厳しい状況だということをお伺いしました。JAのほうもいろいろ
取り組みをしているけれども、もう農業者が減ってきたので、JA自身でもう何かを起こすというようなことで、イチゴ農園とかそういうことも始めたりしているということでありました。
それで、私も少しだけ農業にかかわっているんですけれども、就農者が本当に減ってきているというのはもう身近に感じているので、ぜひですね、例えば定年退職をされた方、JAの方もおっしゃっていたんですけれども、タマネギだとかかんきつ類は私も袋ですので、よくわかるんですけれども、もうかんきつ類から手を引くという人が結構おられたりして、もう借らんかな、要らんかなというのが結構あるんですね。そういうことや、タマネギなどもまだこれから生産を上げていくこともできると思いますので、ぜひ就農者として定住者を定年退職された方なども含めて、誘いをできるような体制をつくっていただけないかというふうに思います。これが1つ目の質問になります。
2つ質問をしたいんですけれども、もう一つは、休耕田の問題ですけれども、休耕田もなかなか難しく、私ども18区のほうでもいろんな
取り組みをして、できるだけ減らすようにということで、菜の花を植えてみたり、それからふれあいの家などでは今度福祉のことで福祉農園をして、それでできた野菜などを使って、お弁当とかをつくったりとかされたりとか、本当に細々いろいろといろんなところで利用はされてるんですけれども、例えば坂口地区の奥などに行くと、もう本当に休耕地が広がっているという状況があります。
私は、今回少し農業センサスを見させていただいて、他市と比べて水俣市は農業の就業者がどれぐらいいらっしゃるのかということで調べてみましたら、芦北とか津奈木に比べて、芦北と津奈木は10%以上ぐらい就農者があるんですけれども、水俣の場合は大体農業のほう、林業も一緒にしても、6%ぐらいしかないということを数字として見ました。
やはり、できるだけ身近な人にも農業に親しんでもらうということが必要なんじゃないかと思っておりまして、今回も水俣市のほうでふれあい農園というのをされていると思うんですが、そこも2カ所見させていただいて、とてもいい感じだなと思って帰ってきたんですけれども、できたら、ふれあい農園などをもうちょっと広げていただけないか。私どものところは、団地を抱えているので、農業をしたくても土地がないという方もいらっしゃると思うので、ふれあい農園をふやしていただけないかということを2番目の質問にしたいと思います。
それで、JAの方や農業委員会の方もおっしゃっておられましたけれども、やっぱり初めての人には手とり足とりじゃなからんばなかなか難しかことがあるけん、機械とか水道とか、ちょっとした指導とかもしてもらえればいいんだけどなということもおっしゃっておられましたので、ぜひ前に進めていただけないかと思いまして、質問をしたいと思います。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。
関
産業建設部長。
○
産業建設部長(関 洋一君) 藤本議員の2回目の質問にお答えをいたします。2点だったと思います。
まず、就農による移住定住化策についてお答えをいたします。
定年退職後、水俣に帰ってきた方が農業に取り組んでいただいているということで、サラダタマネギとかそういった作物をつくっていらっしゃるという話をお聞きしたことがございます。水俣市の人口も
減少傾向にある中で、農業就労者を確保する仕組みとして、非常に有効ではないかと考えております。市として、このような方々にどのような支援ができるのか、JAあしきたとか県など、関係機関と協議しながら進めていきたいと思っております。
次に、市民農園の拡大充実についてですが、市民農園につきましては、現在、藤本議員が言われるとおり、市内2カ所に設置をしております。そこでの区画の利用率は7割ほどとなっております。この利用状況から考えますと、新たな市民農園を開設する予定は現在のところはございません。しかしながら、今後休耕地の活用について取り組んでいく中で、必要であればふやしていくとか、そういったことも考えていきたいと思います。
また、市民農園の充実につきましては、市民農園の管理人の御意見をお聞きしながら、レーキなどの農作業道具や有害鳥獣よけの電気柵の設置等の随時実施をしております。今後も管理人を初め、利用者の御意見をお聞きしながら、市民農園を充実させていきたいと考えております。
以上です。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) ありがとうございました。
3回目の質問をします。
農業新聞をいつもとっているんですけれども、なかなか読みこなさなくておりますが、先日大分県の日田市が就農と定住化策で空き家バンクとかも含めて222名の新規の就農者を得ることができたというのを読みまして、やればできるんだというふうに思ったんですけれども、222人まではいかなくても、何とかふやしていければいいけれどもなというふうに思いました。
それで、3回目の質問なんですけれども、できれば、水俣市の農家の方たちの所得を上げるような農産物をもうちょっと研究していただけないかというふうに思って質問したいんですが、先日、JAの婦人部の総会がありまして、JAの婦人部の総会は役員の方たちもいろいろお話をされて、農業改革のこととかなどは大変国に対して不満があるということで立たれる方、立たれる方がみんなそのようなことでありましたけれども、講演会に行きましたとき、執行部の方ももちろん御存じと思いますが、福岡県の大木町、水俣市と
ゼロ・ウェイストで提携しているところと思うんですが、そこでアスパラをつくっていたという女性が講演されたんですが、女性3人でアスパラの工場を立ち上げて、今、年収が1人1,400万なんだそうです。もう自分は金は要りませんと。要らないので、ビュッフェのほうに移って、そのビュッフェのレストランの責任者をしているという方でしたけれども、本当におもしろかったのは、もともと熊本県に住んでいらっしゃった方で、アスパラをたくさんつくっておられたので、大木町はその方を採用してつくり始めたんですけれども、それでかなりの収入を上げているということなどをお聞きして、水俣もこのような
取り組みができないかなというふうに思いましたので、ぜひ農家の所得を上げるような仕組みみたいなことも考えていただけないかということで、1つここでは質問をさせていただきたいと思います。
それと、もし市長のほうでお考えがあれば、道の駅、海の駅が今後できるので、その大木町に私どもが行ったときに、ちょうど環境問題で勉強をして、そしてレストランでごはんを食べて、そして、畑も見させてもらい、最後にお土産物を買うという感動するようなコースがございまして、もう物を買わざるを得ないという感じになって帰ってきたなというふうに思っております。
せっかく、道の駅、海の駅をつくられるということですので、水俣ならではの人の心をつかんでいくような、そして物を買えるような、そういう道の駅、海の駅にしていただけないかということで、もしよろしかったら御意見を伺えればと思います。
以上です。
○議長(福田 斉君) 関
産業建設部長。
○
産業建設部長(関 洋一君) 3回目の質問にお答えをいたします。
新たな基幹作物の導入についてだったと思いますけど、基幹作物であるサラダタマネギなどに続く新しい農産物の導入については、現在も県やJAあしきたなどの関係機関と協議をさせていただいております。今、藤本議員がおっしゃられたアスパラガスはまさに今、旬でございまして、店頭によく並んでいるのを見かけます。このアスパラガスというのは、高齢者や女性も作業が可能で、高収益な作物だと聞いております。こちらもちょうどJAあしきたのほうで導入を検討しておりまして、今後生産者の御意見をお聞きしながら、さらに実用化に向けて協議を重ねていきたいということで考えております。
以上です。
○議長(福田 斉君)
西田市長。
○市長(
西田弘志君) 物産館について、地元のものを入れるのは当然でございまして、その中で水俣に来られたときに、いろんなルートでそこに寄られる、水俣病の資料館もございますし、時期になれば中尾山のコスモスもありますし、いろんな市内を回れるような形で物産館に入っていただくような形を、ぜひそういったルートをつくりたいというふうに思っています。
大木町の環境センター、私も議員のときに行かせていただいて、液肥をたしか無料で配っていたのを見て、ああすごいなって思ったことがございました。いろんなところで、いろんな施策を行っていらっしゃるので、私たちの施策の中に有効なものがあったら、ぜひ勉強していきたいと思っています。
○議長(福田 斉君) 次に、脱原発・CO2削減を指針に電力の地産地消を推進する政策について、答弁を求めます。
西田市長。
(市長
西田弘志君登壇)
○市長(
西田弘志君) 次に、脱原発・CO2削減を指針に電力の地産地消を推進する政策について、順次お答えします。
まず、再生可能エネルギーを中心とした電力の実証実験の進捗状況はいかがか、との御質問にお答えします。
昨日の髙岡朱美議員の御質問でもお答えしましたとおり、今回の実証実験は、JFEエンジニアリング株式会社、JNC株式会社、水俣市の共同出資により、市保有施設にエネルギーを供給する地域エネルギー供給会社設立の可能性を探ることが目的となっております。
本事業は、市役所仮庁舎にこの2社の水力発電を含む再生可能エネルギー由来の電力供給を受けるもので、本年2月に覚書を取り交わし、6月1日から試験的に電力の供給が開始されております。
次に、水俣市分散型エネルギーインフラプロジェクトマスタープランの基礎調査として市民
アンケートをとっているが、どのような内容であったか、との御質問にお答えします。
今回の水俣市分散型エネルギーインフラプロジェクトマスタープランの策定に当たり、昨年12月からことしの1月にかけて、水俣市内の全世帯を対象に郵送にて
アンケート調査を実施し、21.7%に当たる2,560世帯から回答をいただきました。
調査の内容につきましては、太陽光発電などの再生可能エネルギーの導入、活用状況や電気・ガス・ガソリンなどのエネルギーの使用状況、家庭での生ごみの分別・処理の状況などについて伺ったところでございます。
次に、今後、実証実験はどのように進めていくのか、との御質問にお答えをいたします。
昨日の答弁でもお答えしましたとおり、今後は、JFEエンジニアリング株式会社、JNC株式会社、水俣市による地域エネルギー供給会社の設立を検討するため、市役所仮庁舎に電力を供給しながら、季節変動等による電力供給の安定性、再生可能エネルギー比率向上によるCO2排出量削減や料金削減効果等、さまざまな検証を行い、必要なデータの蓄積を進めていくこととしております。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 答弁ありがとうございました。昨日の髙岡議員のほうで詳しく質問と説明がございましたので、きょうはもう簡単に、コアな部分だけ申し上げたいと思います。
このスマートエネルギー株式会社の代表の方の熱意に大変私は感動しまして、やはりこの会社を進めるに当たっては、市民もそうですし、これを進めていく核というものが大事なんじゃないかなというふうに思いまして、水俣も環境モデル都市推進委員会ということで、各円卓会議の中でこのエネルギーのことを検討してきたわけなんですけれども、ぜひ市役所だけじゃなくて、いろんな団体が加わって、きのうも同じ質問だったと思いますけれども、これを進めていただけないかということで1つ質問をしたいと思います。あとは割愛いたします、1つだけお願いいたします。
○議長(福田 斉君)
西田市長。
○市長(
西田弘志君) 新しい会社につきまして、きのうも市民の出資を受けたり、電力を幅広くとかいろんなことに提言もいただいております。今後は、まず実証実験から得られるデータを検証し、市保有施設に安定的に電力を供給できる新会社の設立の可否の判断を電力をいただく企業とともに行いたいと思っておりますので、まずは今回の実証実験の検証を優先的に進めることに注力をしていきたいと現時点では考えております。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) ありがとうございます。要望にいたします。
分散型エネルギーインフラプロジェクトというのが、隣は出水も手を挙げているみたいですけれども、それから、これはバイオマスですけれども、みやまスマートエネルギーのほうは、余剰電力をどうしようかということで、いちき串木野、それから水俣にもいらっしゃった。それから、長島はもうやろうかみたいな話で、この間行ってきましたけれども、そういう話もあるようです。
ここで、市長にぜひ大胆に、これは全国の潮流となっています。先日、「日本と再生」というちょっと難しいんですが、そういう映画を見たんですが、これはもう世界中の再生エネルギーをつくっているところ、それから日本でももう本当に知らなかったんですけれども、多くのところで本当に貧しい方が脱原発ということで、お金がないんだけれども、この問題だったら10万円出しますよということでやっておられるという、そういう熱意のある地域もあるそうです。なので、ぜひ大胆に進めていただけないかということで、これは要望にして終わりたいと思います。
以上です。
○議長(福田 斉君) 次に、
小・中学校等で実施されているフッ化物洗口について、答弁を求めます。
吉本教育長。
(教育長
吉本哲裕君登壇)
○教育長(
吉本哲裕君) 次に、
小・中学校等で実施されているフッ化物洗口について、順次お答えします。
まず、教職員に行われた
アンケートはどのような目的で行われたのか、との御質問にお答えします。
本市では平成27年10月からフッ化物洗口事業を実施しておりますが、事業開始から約1年半を経過した平成29年3月に教職員を対象とした
アンケートを実施しました。
アンケートは無記名式で、実施して不都合を感じたこと、効果があったと思われること、改善が必要と思われることの3点について、該当する項目の選択と自由に記入する形での回答としました。今回の
アンケートは、事業をより安全かつ効率的に行うことを目的に実施したものです。
次に、
アンケートの結果はどのようなものであったか、との御質問にお答えします。
アンケートのフッ化物洗口を実施して不都合を感じたことという質問については、不都合はなかったとの回答が最も多く、回答全体の約4割を占めました。次いで、担任の負担、その他職員の負担が多く、その他の項目でも、洗口液を受け取りに行くことや、クラスごとに分けることなどの手間が挙げられていました。
フッ化物洗口を実施して効果があったと思われることについては、なしとわからないの回答を合わせると全体の約7割になりました。虫歯の減少など直接の効果は見えないものの、虫歯予防への関心が高まった、歯磨きをする
児童生徒がふえたなど、虫歯予防への
児童生徒や保護者の意識の高まりを挙げる回答がありました。
改善が必要と思われることについては、コップ等の衛生面に関する意見や保護者等への周知啓発に関する意見が挙げられております。
次に、これまでのフッ化物洗口の効果をどのように捉えているか、との御質問にお答えします。
議員も御存じのとおり、フッ化物洗口の効果があらわれ始めるのは、2年から3年後と言われております。そのため、
アンケートの結果からも、虫歯の減少といった具体的な効果は見られませんでした。
一方、効果があったものとして、虫歯予防への関心が高まった、歯磨きをする
児童生徒がふえた、保護者の意識が高まった、歯科医を受診するようになったといった回答があり、
児童生徒や保護者等に虫歯予防や口腔衛生に関する啓発が進んだものと考えております。
次に、ミラノールの添付書を保護者に配布してほしいと要望しているが、どのようになっているのか、との御質問にお答えします。
本市がフッ化物洗口事業で使用しております薬剤ミラノール顆粒11%の添付文書を保護者全員に配布してほしいという要望が藤本議員からあったほか、一部の市民やPTA関係者からもなされているところです。
薬剤の添付文書は、適正使用を図るために必要な情報を医師、歯科医師、薬剤師などの医療関係者に提供する目的で作成されているもので、発売元である株式会社ビーブランド・メディコーデンタルのホームページ等から閲覧することができます。
添付文書は、医療関係者向けに作成されているため、専門的・学術的な用語や単位等を用いて記載されており、保護者に対して単に添付文書を配布するだけでは、正しい理解が得られず、誤った解釈が行われる可能性も否定できないため、専門家による解説や補足説明等が必要である旨の見解が薬品の発売元や県から示されています。このことから、添付文書の配布に際してどのような形で補足説明を行うか検討してまいりました。今回、添付文書の一部の表記についての補足説明を記載した文書を添える形でミラノールの添付文書を配布するよう進めており、学校を通じて近日中に保護者の皆様に配布する予定です。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 答弁ありがとうございました。
平成28年度の学校保健統計調査というものがございます。これは、ちょうど12歳の永久歯の虫歯を平成18年度とずっと年度によってとっているわけなんですけれども、10年前がちょうどいいと思いますので、平成18年度は平均1.71本ございました。平成28年度は0.84本まで下がっています。約2人に1人が虫歯が出るという状況です。
WHO(世界保健機構)のほうでは、虫歯はなくさなきゃいけないということですけれども、その目標は3本というふうに置いていまして、もう日本の目標は10年前から達成しております。
今、学校でなぜフッ化物洗口をするのかということが、まず1つ疑問でございます。これが1つ。
それから、コクランレポートというのがございますけれども、これはイギリスに本部に置く薬効効果に定評のある組織でして、コクランレポートにはこういうふうに書いてございます。フッ素入り歯磨き剤とフッ素洗口の併用は効果がなく、ましてや水道水フッ素化の効果もないとしています。フロリデーションのことですけれども。また、WHOは、いつも申し上げておりますが、1994年から6歳未満のフッ素洗口を禁忌としています。にもかかわらず、歯科口腔保健法の成立以降、日本全国で歯科保健条例が制定され、集団フッ素洗口が推奨されるというのが今までの経過でございます。
そして、これに対し、本当にたくさんのフッ素に対する論文が出ています。フッ素の過剰摂取による副作用として、甲状腺機能低下症、糖尿病、注意欠陥多動性障害、神経毒、IQ低下などの論文があります。
3つのことを申し上げましたが、これに加えて、今本当に悩んでいるのは学校の現場ではないかというふうに私は思っているのです。
それで、今回、
アンケートをとっていただきまして、感謝を申し上げたいと思いますし、また開示していただいたことに対し、教育長にお礼を申し上げます。だけれども、この見方ですけれども、60%の方は項目は違いますけれども、やっぱり不都合を感じた。一番心配していたことに誤飲がございますけれども、9名の方が不都合を感じたというふうにあります。
実際に全国の例では間違って飲んだ事例は多くありまして、教職員がそのことの対応に苦慮したという報告があります。一昨年でしたか、菊池のほうで、洗口液の濃度を間違えたということで新聞に大きく載っていました。それに加え、保護者への対応、担任の負担が多い、そういう職員の声がこの
アンケートの中では60%ほどありました。つまり、簡単に言うと、水俣市の学校でのフッ素洗口というのは、教職員にとっては負担と責任が重く、効果についても実感が湧かないということだと私は思っています。
そこで、お尋ねしたいと思います。
1番目の質問です。
世界で一番忙しいと言われる教職員です。仕事をふやし、そして精神的にも重荷となっていると思いますが、現在のフッ化物洗口について、水俣市の
教育委員会はどのような見解をお持ちでしょうか。
さらに、要望と1つだけ質問をいたしますが、答弁をいただきました中で、3つ関連のことがございます。
1つは、添付文書につける説明のことについては、わかりやすいかどうか、PTAの役員の方とぜひ話し合っていただけないかということ、これは要望です。
それから、質問になります。今回の
アンケートの結果については、ぜひ学校現場のほうに返していただいて、教職員にも配付をしていただきたいということですね。その前に、さっき申し上げましたミラノールの添付書はもちろん教職員のほうにも配付をお願いしたいということはございますが、質問は2つでございます。
先ほどの教職員の
アンケートの結果をぜひ学校現場にも返していただきたいと思います。
以上です。
○議長(福田 斉君) 質問を整理したいと思います。2点ですね。
吉本教育長。
○教育長(
吉本哲裕君)
アンケートの結果、不都合を感じている教職員がいるということがわかったということで、その中で事業を継続することについての
教育委員会としての見解はいかがかということでございますけれども、まず今回の
アンケートの結果から先生方の負担感のほか、衛生面での課題などがわかりました。
今後事業により効率的に実施できるように、
アンケートの結果をもとにできるところから改善を進めてまいりたいと考えております。
それから、
アンケートの結果を教職員に返されるのかというお尋ねでございますけれども、今回の
アンケートの結果につきましては、校長会等を通じて、教職員にお知らせしたいと考えております。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) ありがとうございます。3回目の質問です。
平成28年度に水俣、芦北地域歯科保健連絡協議会というところで、フッ化物洗口についての研修会がございました。私も出席させていただきました。いろいろ勉強したと言いたいところですけれども、残念ながらいろいろ問題を感じてしまいました。
効果を2年後に何らかの形で
教育委員会のほうでとっていただくということなんですけれども、このとき講師の筒井昭仁氏が言われて、資料が出たんですけれども、その統計の比較ですけれども、まず、統計上の数字に疑問があることと、対象者が違っていたりしています。それから、高い予防率だというふうに書いてあるんですけれども、特に高くないということを私はそのような見解を持ちまして、やはりこの効果の調査をされるというときには、かなり信憑性があるかどうかということがありますので、そのことを水俣市としてはどのように調査をされるのかということを1つだけ3回目の質問をしたいと思います。
そして、山形県の養護の先生と今友人になっているんですけれども、いろいろな情報交換の中で、山形県はずっと前に導入しているんですけれども、洗口による効果が感じられなくて、洗口を取りやめた学校がある。さらに、学校行事などが忙しいので洗口はやめたと。それは学校独自で決められたということなんですけれども、そういうような各地の動きなどもありまして、私はやはり今、水俣市は命を大切にするという水俣だからこそ、この問題にはきちんと取り組んで、見直しをもう一度考えていただけないかというふうに思いまして、質問を終わりたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(福田 斉君)
吉本教育長。
○教育長(
吉本哲裕君) フッ化物洗口の効果について、どのような調査をしていくのかということでございますが、フッ化物洗口の効果を確認するためには、
児童生徒の虫歯の状況把握が当然必要でございます。
児童生徒の歯科保健の状況を把握する調査として、熊本県が実施しています歯科保健状況調査がございます。この調査では、定期健康診断の結果に基づいて、学年ごとに虫歯を保有している
児童生徒の数、それから治療が進んでいない歯の本数、治療済みの歯の本数などが調査されます。この調査のデータを経年比較することで、虫歯保有者や虫歯の本数の状況の推移が把握できますので、今後のフッ化物洗口の効果確認に活用していきたいと考えております。
○議長(福田 斉君) 次に、
グリーンスポーツみなまたの今後について、答弁を求めます。
吉本教育長。
(教育長
吉本哲裕君登壇)
○教育長(
吉本哲裕君) 次に、
グリーンスポーツみなまたの今後について、順次お答えします。
まず、現在、管理の状況はどのようになっているか、について、お答えいたします。
グリーンスポーツみなまたの管理のうち、管理棟付近等の巡回及びトイレ清掃業務をサンビレッジみなまたスポーツクラブに委託して、週1回実施していただいております。また、年に2回程度、水俣・津奈木シルバー人材センターに管理棟付近周辺、ちびっこ広場、第一・第二キャンプ場の草刈り業務を委託し、さらに、茂道しおさい会に駐車場敷地内の草刈り業務を委託し、実施していただいております。
次に、指定管理者の管理時と現在を比較し、利用者はどのように変化しているか、についてお答えします。
現在は、団体の利用者とキャンプ場利用者についてのみ届け出をお願いしており、また、現地に管理人がいないため、無届けのまま利用されている方も想定されますので、比較するのが難しい面はございますが、平成25年度の指定管理者による管理時までの直近3年間と平成26年度から平成28年度までの3年間のキャンプ場利用者について比較しましたところ、平成25年度までの3年間の平均利用者数が1,279人、平成26年度からの平均利用者数が494人となっております。
次に、市民から
グリーンスポーツの整備について要望書が出ているがどのような内容か、についてお答えします。
要望としましては、野外での生きる力や生活技術の習得、仲間づくりなど青少年期に経験しなければならない体験学習ができなくなるのでオートキャンプ・ファミリーキャンプ場として、また簡易宿泊施設として自然体験など多目的に利用できる施設として再整備してもらいたいとの内容であります。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 答弁ありがとうございました。久しぶりに
グリーンスポーツに立ちまして、「夏草やつわものどもが夢のあと」という句が胸をよぎりました。
まず、現在の管理状況では、
グリーンスポーツを利用したいと思っても利用するのが困難ではないかというふうに思いました。たまたま6月前でしたので、繁茂が激しかったということもあると思いますけれども、やはりでもあの状況ではなかなか小さい子どもを連れていくというのは難しいんじゃないかというふうに思いました。そんな中ですけれども、
グリーンスポーツを利用したいという学校や、それからグループはまだ市内にもたくさんございます。
この間、
グリーンスポーツ水俣再整備計画書、多分市長もごらんになったのかなと思いますが、そういう要望が出ていまして、30年ほど前は多くの利用者があったときと比べると、子どもの遊ぶ用具は老朽化し、建物も古くなり、昔のようにキャンプなどに利用したいが、少なくとも森でキャンプや遊ぶために整備をしてもらえないか。また、西ノ浦半島の自然林、茂道湾、恋路島を臨む風光明媚な景観を利用し、再度多くの市民が利用でき、市外の利用者を呼び込める自然体験といやしの場として再整備計画を提案したいというのが、この再整備計画書の内容でございました。
これは、近年市民の中から要望が出ているものですけれども、それに加え、御紹介したいのは、指定管理者がとじるときに、これは大変切実な問題だということで、九州大学の先生が要望書を出されておられます。
その内容は、九州大学院人間環境学研究院共生社会学の飯嶋秀治先生と鹿児島大学理学部地球環境学科の佐藤正典教授の両名の名前で出ている要望書なんですが、茂道という村を研究する中で、民話、伝説、生活伝承の場、そして暮らし、生活ということで、散歩やジョギングをしたり、海藻をとったり、貝の採集場がある。そんな茂道である。
九州大学とも深いつながりを持ち、学生たちとともに宿泊しながら、この地域を研究する拠点でありました。また、海中景観研究所の新井省吾さん、鹿児島大学の佐藤正典教授らの生命調査も行われ始めているとあり、地元住民、袋
小・中学校、水俣の若者たちのこだわりの
取り組みの場として、海の学び場として、そして水俣環境大学、諸大学との連携の場として既に水俣の公有財産としての位置を持っているのです。それゆえ、存続を強く要望したいという内容で、このとき要望をされておられます。
そのときの市長と教育長の答弁というのが、あくまでも費用対効果が望まれないという回答であったわけなんですけれども、ここで改めて市長にお尋ねしたいと思うんですが、
グリーンスポーツというのは、費用対効果だけで考えられるような場所であるのかどうか、あったのかどうかということを、まず市の姿勢として一つお尋ねしたいと思います。
それと、その上で、先生は費用対効果とおっしゃるのならば、宿泊費なども出していいですよと。宿泊費が必要であるなら、その基準を明らかにしてほしいという要望もされましたけれども、やはりこの回答はなかったということでありました。現在、水俣アカデミアとか、世界の大学に向け、門戸を開く水俣のフィールドとして、世界の若者に学習の機会を与えると言っているわけですけれども、現在のような施設の状況でよいのかどうかということ、このこと2つをお尋ねしたいと思います。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。
西田市長。
○市長(
西田弘志君) では、分けて、1点目は私のほうから費用対効果の御質問についてお答えをしたいと思います。
この
グリーンスポーツ、主に青少年の野外活動施設として利用されてきておりましたので、単にその費用対効果だけで考えられる施設ではないというふうに考えております。現在は、最低限の維持管理は行っているところではありますが、管理者を置いていた時期に比べれば、施設も老朽化が進んでいる状況でありますので、今後管理のあり方等、検討していかなければならないというふうに考えております。
○議長(福田 斉君) いいですか、あと1点の答弁をお願いします。
確認のため、暫時休憩します。
午前11時18分 休憩
─────────
午前11時18分 開議
○議長(福田 斉君) 再開します。
吉本教育長。
○教育長(
吉本哲裕君) 2点目でございますけれども、今市長のほうからお答えしましたような内容と重なる部分もございますが、現在の状況では、やはり好ましくない状況にあることは私も感じております。管理者を置いていた時期に比べますと、老朽化が進んでいる状況、そういったことが見受けられますので、今後その管理のあり方について検討していきたいと考えております。
○議長(福田 斉君) 藤本壽子議員。
○(藤本壽子君) 答弁をいただきました。ありがとうございます。
このことで、やはり要望書だけの問題ではなくて、地域をちょっと話を聞いて回りたいと思いまして、回っていきました。茂道の方たちからも何人か話を聞いているんですが、その前に飯嶋先生が、これは市長にお渡しになったというふうに聞いているんですが、「茂道の将来」ということで本を書かれていて、九州大学の学生が茂道に入って聞き分けをずっとしているものなんですけれども、この茂道の将来という中には、
グリーンスポーツを今後どうするかということを茂道の人々に聞いているというのがございます。
そして、私が全部見て、正確ではないかもしれないんですが、12人ほどの方からの聞き取りをされていまして、
グリーンスポーツを利用するということをどう思いますか、今後どうあればいいですかということに対し、3人ぐらいの人は
グリーンスポーツに行ったこともないし、興味がないというお答えでありました。ほかの9人の方は、2人はビナ獲りにいったり、椎の実を子どもに食べさせたり、子どもが小さいときは、遊びによく行きましたよということで、閉鎖になった意味がよくわからんと。多分お金がなかったのかな、寂しかな、管理する人がいなくなれば荒れるもんなあという感想が2人の方からありました。
それから、どうすればいいですかねということで、茂道では避難所として使うのはどうだろうという話も出ているらしいんですけれども、それもまとまってはいません。その意見がこの中にはありました。
ジョギングや散歩、それからドッグランなどに使えばどうだろうかというふうに思っているという、やはり存続させたほうがいいなと自分は思う、もし何かやるとなれば私も手伝うよという人もありました。
もう一人、これとは別にお聞きした方で、中尾山にコスモス園があるけれども、やはり海辺のほうの公園としてとても大事に自分は思っているので、全市を挙げてボランティアを1年に1回でもいいからするようなそういう施設として目を向けてもらえないだろうかという茂道の方たちの意見もございました。
私は、このまとまったものを見る中で、やはり地域の人たちの声も余りきちっとすくわれていない。それから、団体の方たちもばらばらで要望書を出されたりしていると思いますので、今後、諸団体を初め、地域も含めてぜひ一緒に話し合いをする場というのをまずは最初に持っていただけないかということが第1の質問です。
それから、最後にこの
グリーンスポーツということを私も知らなかったんですが、ある方に教えていただきました。林野庁のもと、九州森林管理局のほうから指定を受けているところだそうですね。その説明にこうあります。
人と森とのふれあいの場を提供するため、四季折々の自然の美しさを楽しむことができる自然休養林や野外スポーツ地域などのレクリエーションの森を設定し、森林とのふれあい環境を整備していますと、今開けてみても、そのようなことが書いてございます。
このように国の指定を受けている公的な場というふうに捉えるときに、本当に今のままでよいのかということを少なくとも施設を管理する人が必要ではないだろうかというふうに思いました。
先日、今度は入っていただいている地域協力隊の方ともお話をしたんですけれども、その方が野外活動にとても興味があるということだったので、
グリーンスポーツをどう思いますかと言ったら、僕はああいうところには興味がありますというふうに言っておられましたけれども、多様な人材で多様な形で管理ができるようにもう一度考え直していただけないかというふうに思いまして、3回目の質問の最後にしたいと思います。2つ質問をいたしました。
○議長(福田 斉君)
吉本教育長。
○教育長(
吉本哲裕君) 第3回目の質問でございますけれども、どのように管理していくのかということでございますが、どのように利用できるかも含めて、市役所関係者との話し合い、それだけではなくて、地元あるいは広く地域の方々とも話し合っていきたいというぐあいに考えております。
また、管理者について管理を置くべきか、置くとしても通年なのかあるいは一時期なのか、さまざまな検討が必要になってくると思いますので、先ほど申しましたように庁内を初めとした議論を深めていきたいとそのように考えております。
○議長(福田 斉君) 以上で藤本壽子議員の質問は終わりました。
これで本日の
一般質問の日程を終わり、今期定例会の
一般質問を終結します。
この際、5分間休憩します。
午前11時25分 休憩
─────────
午後11時31分 開議
○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これから提出議案の質疑に入ります。
日程第2 議第28号
専決処分の報告及び承認について
専第2号 水俣市
消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第2、議第28号
専決処分の報告及び承認についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第3 議第29号
専決処分の報告及び承認について
専第3号 水俣市税条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第3、議第29号
専決処分の報告及び承認についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
◎日程第4 議第30号
専決処分の報告及び承認について
専第4号 水俣市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第4、議第30号
専決処分の報告及び承認についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
◎日程第5 議第31号
専決処分の報告及び承認について
専第5号 平成28年度水俣市
一般会計補正予算(第11号)
○議長(福田 斉君) 日程第5、議第31号
専決処分の報告及び承認についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
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◎日程第6 議第32号
水俣市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について
○議長(福田 斉君) 日程第6、議第32号
水俣市営住宅条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
◎日程第7 議第33号 平成29年度水俣市
一般会計補正予算(第1号)
○議長(福田 斉君) 日程第7、議第33号平成29年度水俣市
一般会計補正予算第1号を議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
◎日程第8 議第34号 平成29年度水俣市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)
○議長(福田 斉君) 日程第8、議第34号平成29年度水俣市
国民健康保険事業特別会計補正予算第1号を議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
◎日程第9 議第35号 平成29年度水俣市
後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
○議長(福田 斉君) 日程第9、議第35号平成29年度水俣市
後期高齢者医療特別会計補正予算第1号を議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
◎日程第10 議第36号 平成29年度水俣市
水道事業会計補正予算(第1号)
○議長(福田 斉君) 日程第10、議第36号平成29年度水俣市
水道事業会計補正予算第1号を議題とします。
本件について質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認めます。
──────────────────────────
◎日程第11 議第37号
工事請負契約の変更について
○議長(福田 斉君) 日程第11、議第37号
工事請負契約の変更についてを議題とします。
──────────────────────────
○議長(福田 斉君) 提案理由の説明を求めます。
西田市長。
(市長
西田弘志君登壇)
○市長(
西田弘志君) 本定例市議会に追加提案いたしました議案につきまして、提案理由を御説明申し上げます。
議第37号
工事請負契約の変更について申し上げます。
水俣市防災行政無線同報系整備工事について、本事業者と交わした請負契約のうち、防災行政無線設備の親局、屋外拡声子局、戸別受信機用アンテナの設置数等が確定したため、本案のように提案しようとするものであります。
以上、本定例市議会に提案いたしました議第37号について、提案理由の説明を申し上げましたが、慎重審議を賜り、速やかに御可決いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(福田 斉君) 提案理由の説明は終わりました。
この際、提出議案調査のためしばらく休憩します。
午前11時34分 休憩
─────────
午前11時35分 開議
○議長(福田 斉君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
これから、先ほど市長から提案理由の説明がありました議案の質疑に入ります。
議第37号
工事請負契約の変更について質疑はありませんか。
○(髙岡利治君) 議長。
○議長(福田 斉君) 髙岡利治議員。
○(髙岡利治君) 議第37号
工事請負契約の変更についてお尋ねをいたします。この議案に関しましては、本日、追加議案ということで提案されていますので、提案理由の中で、親局、子局、そしてアンテナの数が確定したということでありますけれども、この中には、戸別受信機そのものの予算というものが含まれているのかどうか、お尋ねをいたします。
○議長(福田 斉君) 答弁を求めます。帆足
総合政策部長。
○
総合政策部長(帆足朋和君) さきほどの変更契約に戸別受信機が含まれているか含まれていないかという御質問でございますけれども、これについては、今回、含まれておりません。
○(髙岡利治君) 議長。
○議長(福田 斉君) 髙岡利治議員。
○(髙岡利治君) 戸別受信機そのものの予算は含まれていないということで、理解していいということですね。一昨日、塩﨑達朗議員の
一般質問の中で、この防災デジタル化に関して、戸別受信機等の設置状況ということで質問がありました。答弁の中で対象戸数の約67.4%が今、設置をされていると、そして、希望設置戸数の中の約79%が今、できているということでありましたが、今後も設置に向けて取り組んでいくという答弁があったかというふうに思っています。そうした場合に、場所によっては受信がしにくいところとか、そういう部分が発生するということで、今回、予算の中にアンテナを設置しなければいけないということもあったかと思うのですが、今後、設置をするにあたって、戸別受信機の予算は含まれていないけれども受信ができない、しにくい場所があったときのアンテナ設置等に対する予算措置はどのように考えておられるのか、お尋ねいたします。
○議長(福田 斉君) 帆足
総合政策部長。
○
総合政策部長(帆足朋和君) さきほどの補足でございますけれども、今回の減額の中には入っていないということが1つございます。それと、髙岡議員がおっしゃいましたように、追加でアンテナの分が出た場合、これはまた別途、工事をしてまいりたいと考えています。
○議長(福田 斉君) ほかに質疑はありませんか。
(「なし」と言う者あり)
○議長(福田 斉君) 質疑なしと認め、これで質疑を終わります。
ただいま質疑を終わりました議第28号から議第37号までの議案10件は、議席に配付の
議事日程記載のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託します。
──────────────────────────
○議長(福田 斉君) 以上で本日の日程は全部終了しました。
次の本会議は、6月29日午前10時から開き、議案の採決を行います。
討論の通告は、28日正午までに通告願います。
本日はこれで散会します。
午前11時38分 散会...