○
大石浩文 委員長 ほかにございませんか。よろしいですか。
◆
三島良之 委員 資料1の黒木さんが説明してくれた6
ページ、
社会福祉費とか、いわゆる
教育費等々、大体
平均というか、それなりに頑張っておられると思いますけれども、
特別支援学校費というのがもう極端に少ないということが、ここでちょっと質問させていただきます。そして教えてください。
政令都市の中で
特別支援学校があるのが15ということですけれども、まず1番目にあとの5
都市、未設置がどこなのか、一つ。それから小
中学校の
支援学級というのがありますね。そこにこの
支援学校そのものの歳費が含まれているのか、それは別々独立しているのかという、この2点ですね。
◎
黒木善一 財政課長 財政課でございます。
まず、
指定都市の中で
特別支援学校を設置していない
都市でございますが、相模原市、それから静岡市、浜松市、大阪市、
岡山市の5市でございます。
それから
特別支援学級に関しましては、これは
小学校、
中学校に設置されている
特別支援学級につきましては、
小学校費と
中学校費で計上する形になりますので、
特別支援学校費につきましては
特別支援学級の分は含まれていないところでございます。
説明の中でも触れましたが、現在、この平成30
年度時点では
特別支援学校は熊本市には1校でございましたが、令和2
年度にもう1校、
あおば支援学校が設置されましたので、令和2
年度以降の
決算額におきましては、ほぼ
指定都市の
平均的な
水準まで上昇するのではないかというふうに考えております。
以上です。
◆
三島良之 委員 ありがとうございました。
未設置の
都市が結構
大都市が多いんですね。静岡県なんか浜松市と静岡市ですけれども、これはもう県立があるだろうと思うんですよね。大阪府の場合なんかも府立だろうと思いますけれども。
熊本市も
政令都市になってからだな、
支援学校ができたのは。
あおばもできて、やっとこの
全国平均になっているということですけれども、つい最近ですからね。今まで本当に県立の
支援学校に熊本市の
人たちが
対象者が多いんですけれども、そこになかなか入れなかったんですよね。やっとここまで来たということは、本当すばらしいことですけれども、さらにこの
支援学校・学級の支援にしっかりと行政も力を注いでほしいと思います。
以上であります。
○
大石浩文 委員長 ほかにございますか。
◆満永寿博
委員 4
ページをお願いします。
○
大石浩文 委員長 どっちの方ですか。
◆満永寿博
委員 資料1の4
ページ。
これについてちょっと
お尋ねしますけれども、
法人需要とか
インフラ需要の中で、これ本当に
街路費が20
指定都市の中で最も大きくなっております。なぜこのように一番大きいのか。
特に、私ちょっと考えたんですけれども、他の
政令市と比べて熊本市のインフラ整備が大きく遅れているのは、もう御承知のとおりであります。例えば、全国の県庁の所在地、市の中心となる駅前、熊本駅は本当に極端に駅前の再開発が非常に遅れていると思っております。今でもやっとあれだけの整備はできてきたんですけれども、ほかの
政令市と比べたら相当まだ遅れていますよ。
ですから、そういったことで他県と、ちょっと例を言えば、全国でも
都市の中心となる駅前が、先ほども言いましたように非常に遅れているというようなことを言いましたけれども、他県の中心的な駅はかなり、再開発が進んでおり、本当に熊本では最近やっと実現できそうになっているのではなかろうかなと思っております。
政令市で最もひどい渋滞の問題も道路等のこういったインフラ整備が非常に遅れたせいだと私思っておりますけれども、
インフラ需要が本当に大きいのは
当たり前だろうとも思っております。
このような
インフラ需要が大きい中で、本庁舎の建て替えなどが大きな財源を伴う大事業の岐路になっているのは、急ぐのはやはり本当に駅前の整備や渋滞解消など根本的な政策だと今後思いますし、財政局長はどのように考えておられるのか、ちょっと聞きたいなと思っております。
◎田中陽礼 財政局長 確かにこの表を見てみると、
駅前広場整備、桜町再開発の影響などで非常に伸びているというところでございます。
ただ、やはり必要な部分については、当然これは庁舎に限らず震災からの復旧復興もそうですし、様々な今求められている
コロナ対策もそうです。やはり私たちとしては何が必要なのかというもので事業の選択と集中もしながら、一個一個、何という事業ということではなく必要性を中で議論しながらきちっと予算化は進めて、すべきはしていくというところはやっていきたいというふうに考えているところでございます。
◆満永寿博
委員 今後がまた大事ですから、また
一つ一つ一生懸命頑張ってほしいと思っております。
以上です。
◆大嶌澄雄
委員 5
ページ、
滞納者の具体的な実情とか調査とありますけれども、大体払わない人は金があっても払わない人か、本当にないのかという実情はどうなっているのか。また以前はちょっと行政に不満があるから税金は払わないというところもあったですよね。そういう実情はどうなっているのか、少し教えていただきたいと思います。
◎
米原和明 納税課長 納税課でございます。
滞納があってなかなかお支払いをしていただけないところにつきましては、こちらのほうから調査権ということで金融機関等の預金等、また生命保険等を調査して、最終的には
差押えを行っているところであります。また、給与所得者の場合は給与照会、最終的には給与
差押え等も行っているところでございます。
給与につきましては、事業所に照会をするだけで事業所の方からも御本人に連絡があって、その段階で納付していただくというのもかなり多ございますので、まずは自主的に払っていただくよう折衝しておりますけれども、それと並行しながらそういう
財産調査を進めているところでございます。
以上です。
◆大嶌澄雄
委員 財産調査とか
差押えをする前に、
滞納者はどういう気持ちで払えないのかというところは何か分かりますか。
◎
米原和明 納税課長 納税課でございます。
もちろん
差押えは最終の手だてでございまして、その間、
納税者の方と交渉を行って生活
状況等ももちろんお聞きしているところでございます。その中でどうしてもやはり所得が減ったとか、もしくは事業が休止されたというような場合は、税の場合は納税緩和措置といいまして地方税法に徴収の執行停止というのもございますので、最終的にどうしてももう納付が困難である方は、税の執行停止も視野に入れて事務をやっているところでございます。
以上でございます。
○
大石浩文 委員長 よろしいですか。
◆大嶌澄雄
委員 はい。
○
大石浩文 委員長 ほかにございますか。
◆田中誠一
委員 気になっていたホームレスの人数ですけれども、1万人
当たり0.14人ということは、今の熊本市はどのくらい人数、100人ぐらいいらっしゃるんですか。以前は駐車場にしょっちゅういらっしゃって、またぐわけにはいけないからよけて通ったけれども、今は見なくなったんですけれども、人数とそれと場所的に今はどういう場所が一番人気のある場所というか、移動されるので、その辺のところをちょっと。それと他
都市と比べてどういう。熊本市の方が手を打っていますか。その辺をちょっと教えてください。
◎
黒木善一 財政課長 財政課でございます。
まず、この統計におきます熊本市内のホームレス数については10名というところで統計が上がっております。ただ、これにつきましては場所がどこかというのは、申し訳ありません、ちょっと把握をしかねておるところでございます。
ほかの
都市と比較しましてホームレス数が少ない現状としましては、やはり保護課を中心にこれまで自立支援の取組、例えば就労の支援でしたり、
生活保護費による支援でしたり、そういった取組をやってきた結果、ほかの
都市よりもホームレス数は少ない現状にあるのではないかというふうに考えております。
以上です。
◆田中誠一
委員 分かりました。
以前、ホームレスの方が病気とかされて救急車とか呼んで、あとは何年と風呂に入っていない人の体を拭いてあげたりとか、役所の職員の方がされていたという話を聞いているんですよね。
しかし、10名とは少なくなりましたですね。以前はもう相当な数だったですよね。ある議員さんがみんな集約して飯食わせてやれとかいう発言をされたこともありましたですけれども、とんでもない話だとか。
どうもありがとうございました。分かりました。
○
大石浩文 委員長 ほかにございますか。
◆井本正広
委員 資料1の2
ページでちょっとお伺いしたいと思います。
大都市の特性、資料ありがとうございます。その中で、2
ページの
集中治療室の
病床数と大学学生数、これが両方とも
指定都市よりも高いという特徴が熊本市にあるということでありますけれども、私はこれ2つとも他
都市と比べて優位性が高いというふうに考えるんですが、そういうふうに考えていいのか、また逆にこのことによって優位性が低いという部分もあるのかということが1点。
それと、一番下にあります1人
当たりの
地域内GDP、これは
指定都市より低いのは分かるんですけれども、
全国平均よりもかなり熊本市が低いということであります。これは全国でどの辺の立ち位置なのか、また、どういうふうな分析をされているのかをちょっとお聞きしたいと思います。
◎
黒木善一 財政課長 まず1点目の
集中治療室の
病床数につきましては、
指定都市平均を大きく上回る
水準でございますので、これは何か有事の際、例えば大災害ですとか、そういったときの対応としては非常に備えがあるという評価になると考えておりますので、それにつきましては優位性があるという評価になるのではないかというふうに考えております。
それから、2点目の
地域内GDPでございますが、これはちょっと詳細な分析はまだできていないところでございますけれども、やはり製造業とかが少ないとか、あとは賃金の
水準がほかの
政令市と比較しても税収の基盤が弱いというようなことを言われておりますので、そういった製造業が少ないですとか、個人所得が少ないですとか、そういったことが一因にあるのではないかというふうに分析しているところでございます。
◆井本正広
委員 ありがとうございました。
優位性が高いということであれば、この特徴を生かした政策、また市のPRをもっと積極的にしていただきたいと思いますし、GDPについてはある程度そういう方向であるのであれば、やはり弱点というか力を入れなくてはいけない部分ということになりますので、またこの辺もしっかり取り組んでいただきたいと思います。
以上です。
○
大石浩文 委員長 ほかにございますか。
◆藤山英美
委員 市税収納率の向上に関する取組の方で、これまでの取組というのは努力は2
ページに書いてあるので分かるんですけれども、1
ページの中で
市税収納率の推移ということで、大ざっぱに出ているんですけれども、
収納率が下位に低迷している理由等にも現
年度の
収納率が低いと、それと
市税の
調定額に対する
滞納繰越額の占める割合が大きいとか、そういうことを言っても実際この表からはなかなか見えないわけです。
恐らく自主財源の税収は
政令市の中で下位の方ということは分かっているんですが、この
収納率だけを見てしまうとなかなか全体が見えないと思います。それで
税目ごととか比較検討、また分析ができるような形で一覧表を整理していただければもっと分かりやすくなるのではないかなと思うし、いろいろな検討ができるのではないかなと思いますけれども、いかがですか。
◎田中陽礼 財政局長 確かに藤山
委員がおっしゃるとおりこれだけではなかなか見えないというところがございます。例えば固定資産税とかでいきますと、やはり高さ制限がありますとか、面積も住宅にしても小さい、材質についてもやはり木造である、いろいろな要因がやはり重なって固定資産税だけでもそういうものもありますし、所得が低いといったものも、大企業が少ないといったところもありますので、そういったところは今後分かりやすく、また
大都市の特別
委員会でございますので、資料の方をまた作って御提示できればというふうに考えているところでございます。
◆藤山英美
委員 年によって税収額とかいろいろ差はあると思うんですけれども、それを比較しないとなかなか内容は見えてこないと思いますので、よろしくお願いします。
○
大石浩文 委員長 その資料の方は、藤山
委員、後日というか次回ということでよろしいですか。
◆藤山英美
委員 結構です。
◆伊藤和仁
委員 すみません、私も1点要望を述べさせていただきたいと思いますが、この
指定都市の特性についての資料において、本当になかなかこれまで決算の資料等で
土木費のそれぞれの費用が幾らあるかというのはなかなか見えてこない資料でありましたが、できればこれは本当に例えば今でいけば
民生費というのが増えてきているとは思うんですよ。それに対してやはり各
年度ごとにどのように増えてきているのかというような年単位の推移とかいうのが分かると、またさらに議論が進んでいくのではないかと思いますので、今後また検討をしていただければと思います。
◎
黒木善一 財政課長 委員御指摘の各費目ごとの内容の分析をということでございますが、現在作成中の「財政ってなあに?」という資料の中で、例えば
民生費であれば
社会福祉費、
児童福祉費の推移でありましたり、
土木費までちょっと分野ごとに比較していたか、すみません、記憶が定かではございませんが、そういった形でできるだけ分かりやすい形でお示しできるように工夫してまいりたいというふうに思います。
以上です。
◆伊藤和仁
委員 よろしくお願いいたします。
○
大石浩文 委員長 よろしいですか。
ほかに御
意見等ございますでしょうか。
(「これは2もいいですか」と呼ぶ者あり)
○
大石浩文 委員長 もちろん、はい。
◆満永寿博
委員 市税収納率の向上に関する取組についてというようなことでこれに書いてありますけれども、
市税収納率の向上についても私はこれまで何度か指摘してきましたけれども、先ほども藤山
委員が言われましたように、五、六年前に比べるとこれは着実に向上しておりますし、そういったのは非常に評価したいと思っております。ただしかし、本当に他の
政令市と比べるとまだ下位というレベルでありますし、努力がやはり必要ではないかなと思っております。
5
ページをちょっと見てもらいたいと思いますけれども、5
ページの取組②の滞納額の圧縮の中の組織的な対応として、熊本県との連携が挙げられております。これは静岡市では本当に、この間私もこれ言いましたけれども、滞納が増えて県と全ての市町村が協議会をつくって全県的に対応していると聞いております。本市はそういう点では県との連携をこれまでどのようにやってきたのか、また、これから具体的にどういうふうに連携をしていこうとしているのか、また考えているのか、ちょっと
お尋ねしたいなと思っています。
◎
米原和明 納税課長 納税課でございます。
熊本県との連携でございますけれども、熊本県と市、熊本県におきまして今、
委員がおっしゃられた協議会的なものはございませんけれども、県の
徴収職員の方に熊本市の徴税吏員の併任辞令を交付いたしまして、
捜索等を共同で行っているところでございます。
5
ページの資料にありますように主に
市県民税になりますけれども、一定期間県の方に徴収を引き継いで県の方に徴収をお願いするものと、市長名と
県央広域本部長名での
共同催告の送付とかを行っているところです。今後もこの
徴収引継、
共同催告、
捜索等のできますれば件数を増やして、より県との連携を強化していきたいと考えているところでございます。
以上でございます。
◆満永寿博
委員 今、やはり県との連携というようなことを私も言いましたけれども、何といってもこれは県との連携を本当に、先ほどちょっと聞いたら協議会もないというような話もちらっと聞きましたけれども、きちっとした整理をしておかないと、やはりこういったのがまた出てこないかなと思っておりますし、ぜひひとつ、そういったことをひとつ、やはりどうかなと。連携はずっとどのくらいでやっているんですか。年に何回ぐらい。
◎
米原和明 納税課長 納税課でございます。
徴収引継に関しましては、例年8月から12月にかけて
市県民税のある一定件数を県の方で徴収をお願いしているところでございます。
共同催告につきましては、今年はちょっと
コロナ等の影響で県の方とのまだ協議ができておりませんけれども、通常1月、2月の時期に
共同催告書を発送しております。捜索につきましては、今
年度はちょっと
コロナの影響がありまして、なかなか個人の御自宅の方に入るのが難しいということで行っておりませんけれども、例年、捜索に関しましても年に数回程度、県と合同で進めている
状況でございます。
以上でございます。
◆満永寿博
委員 今の
コロナの話が出ましたし、本当に
コロナはここが大変と思っております。これが一番ですよ。ですから、そういったことも含めて、よその県に早く少しでも追いつくようにひとつ頑張ってほしいと思っております。
私からは以上です。
○
大石浩文 委員長 ほかにございませんか。御意見よろしいですか。
◆小佐井賀瑞宜
委員 委員長、すみません。
今日の説明に関係ないことでの御意見ですけれども、後の方がよろしゅうございますか。
○
大石浩文 委員長 いいですよ、もしあれば。
◆小佐井賀瑞宜
委員 それでは、ちょっと。もろもろ個別に聞きたいことはまた担当の課長さん方に
お尋ねをさせてもらいたいというふうに思っておりますけれども、一つ、今ちょっと気づいていますことが、今後の
税財政制度の研究をテーマに着目していていただきたい案件について、提案を含めちょっと御意見だけ申し述べておきたいというふうに思います。非常に税というのはナイーブな問題を含んでおりますので、誤解を招かないように少し丁寧に申し上げておきたいというふうに思っております。
昨年の本
委員会の中で、今後の
市税収入の安定的な確保のためには、課税標準、それと税率、
収納率の向上が必要とされるというような見解が示されていたというふうに思います。そして、現況といたしましては、本市の自主財源比率が他の
指定都市と比較した場合にはかなり低いのではないかということについては、いつも指摘がなされているようなことでございます。
そのような中でいまだ出口の見えないようなこの
コロナ禍の影響によって、経済に対する影響が非常に甚大でございまして、中央政府も自治体も対応に苦慮されている
状況が続いておりますので、しばらくは当面このような
状況が継続するのではないかというふうにも考えておりますし、また当面は中央政府の機動的な財政出動に頼らざるを得ないんだろうというふうに私は理解をいたしております。
ただ、今後は現在の感染症の終息というものと経済の復興というのを想定した税制の将来像も描いておかなければならないんではないかというふうに感じております。抽象的な例ではございますけれども、他
都市では
大都市特有の宿泊税の導入をはじめ法定外税の研究も進んでいるというようなことも聞き及んでおります。そのような観点で、
執行部におかれましては大変ではございますけれども、法定外税の制度やその徴収事例など、こういったものについても取りまとめを行っていただきながら、また折を見て御説明いただければ大変ありがたいなというふうに感じている次第でございます。
以上でございます。
○
大石浩文 委員長 御意見ということでよろしいですか。
◆小佐井賀瑞宜
委員 意見でございます。
○
大石浩文 委員長 今、小佐井
委員がおっしゃった法定外税の制度ですとか徴収事例については、本
委員会としてもぜひ今後取り上げる必要はあるのかなというふうに思うところでして、今の御意見のように
執行部の方で資料をまた御準備いただければ、次回以降の調査項目の一つとしたいというふうに思いますけれども、皆さんよろしいですか、そういうような取扱いということで。
(「はい」と呼ぶ者あり)
○
大石浩文 委員長 それではそのようにいたしますので、
執行部の方はまた資料等の準備をよろしくお願いしたいというふうに思います。
ほかによろしいですか。ございませんですか。
それでは、これをもちまして
大都市税財政制度・
都市問題等特別委員会を終わります。
どうも皆さんお疲れさまでした。
午後 2時01分 閉会