熊本市議会 2020-09-17
令和 2年第 3回都市整備分科会−09月17日-01号
午前 9時58分 開会
○
寺本義勝 分科会長 ただいまから
予算決算委員会都市整備分科会を開会いたします。
今回、当分科会において審査を分担します議案は、
補正予算3件、決算2件、
専決処分の報告1件の計6件であります。
それでは、審査の方法についてお諮りいたします。
今定例会におきましては、
新型コロナウイルス感染拡大防止のための議事運営として、審査の日程を本日は分科会、明日を委員会とし、局及び部ごとに審査を行うこととしております。
よって、当分科会の審査の日程については、本日これより、
都市建設局のうち
都市政策部、住宅部、
公共建築部について、休憩を挟んで
都市建設局のうち熊本駅
周辺整備事務所、土木部について、午後より交通局についての審査を行います。
次に、審査の方法としては、まず、
補正予算及び
専決処分の報告について説明を聴取し、質疑を行い、質疑終結後、決算議案についての説明を聴取し、質疑を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
寺本義勝 分科会長 御異議なしと認め、そのように執り行います。
これより
都市建設局のうち
都市政策部、住宅部、
公共建築部に関する議案の審査を行います。
まず、議第192号「
専決処分の報告について」中、当
分科会関係分についての説明を求めます。
◎東野洋尚
公共建築部長 議第192号「
専決処分の報告について」説明いたします。
第3回
定例会議案の1ページになります。
新型コロナウイルス感染症に係る緊急的な対応に必要な経費として計上しております。
詳細は説明資料の資料1で説明いたします。
飲食店等感染拡大防止環境整備支援事業は
健康福祉局、
経済観光局と連携し、取り組んでいる事業になります。飲食店において
新型コロナウイルスの
クラスターが発生したことから、新たな生活様式に対応するために、
飲食店等を対象に、緊急的に
換気設備等の改修等の支援を行うことで、市民の皆様が安心して飲食店を利用できる環境を構築するものでございます。
対象店舗は中小企業、
小規模事業者が経営する市内にあります
飲食店等で、飲食を提供するカラオケボックスも含みます。
飲食店等からの相談につきましては、8月21日よりホテルキャッスルにおいて
コールセンターを設置するとともに、8月24日より建築設備・衛生関係の
アドバイザーを派遣しております。9月14日現在で
コールセンターへの受電件数が2,284件、
建築設備アドバイザー派遣申込みが308件、衛生関係の
アドバイザー派遣申込みが222件あっております。
次に、補助金の活用につきましては、申込期間を12月31日までとしております。申込みは郵送のみで12月31日の消印有効としており、
年度内予算執行のために3月1日までに実績報告の提出を求めているところでございます。9月14日時点で5件の交付申請の申込みがあっております。
次に、補助金の概要につきましては後ほど御説明いたします。
4の
感染拡大防止実践店の認証等についてですが、
業種別ガイドラインの遵守ができた店舗を
感染拡大防止実践店として認証いたします。認証された店舗については、専用のホームページで店舗名や取組を紹介するとともに、実践店を示すステッカーを店頭に掲示することとしております。また、実践店の従業員に
COCOAの利用登録を推奨し、
コロナ陽性者の接触通知があった者に対して無料で
PCR検査を実施することとしております。
なお、
COCOAとは
新型コロナウイルス接触確認アプリになります。万一実践店で感染者が出た場合は保健所が
疫学的調査を実施し、感染状況に照らし、必要な場合は店舗名を公表することとしております。
右側は補助金の概要になります。
1つが
小規模改修・
備品購入費で、補助率、
補助限度額は記載のとおりです。
補助対象経費といたしましては衛生環境の整備等になっており、具体的には
空気清浄機、アクリルパーティションなどになります。
2つ目の
換気設備等の
改修工事で、これが
公共建築部の役割になります。補助率10分の9、
補助限度額135万円で、対象経費は
厚生労働省が推奨します
必要換気量が確保できていない店舗が
必要換気量を確保するために行う経費となります。
具体的には換気設備の機器、配管工事や調査・設計費となります。この1と2を併用して活用することは可能です。また、
緊急事態宣言が出された4月16日以降に行われた
改修工事においても補助要件が合えば対象となります。さらに
改修工事に伴います休業についても協力金を支給することとしております。
以上でございます。
○
寺本義勝 分科会長 次に、議第193号「令和2
年度熊本市
一般会計補正予算」中、当
分科会関係分についての説明を求めます。
◎能勢和彦
総括審議員兼
都市政策部長 補正予算について御説明させていただきます。
お手元の令和2年度
補正予算、
予算決算委員会説明資料をお願いいたします。
都市建設局分は167ページが一般会計の総括表となっております。
今回、
新型コロナウイルス関連事業や近見地区の
液状化対策、さらには7月豪雨からの
復旧経費等として7億4,810万円の
増額補正を行っております。
一方、
新型コロナウイルス感染症拡大に伴う令和2年度当初
予算計上事業の見直しに伴う分として13億8,525万7,000円の
減額補正を行っており、総額6億3,715万7,000円の減額となっております。補正後の額は445億3,782万8,000円となっております。
次に、
債務負担行為の補正でございます。
168ページをお願いいたします。
上段、
宅地液状化防止対策工事(令和2年度分)としまして、令和3年度から4年度の期間で10億5,000万円の限度額を設定しております。
最後にその下の
特別会計でございます。
植木中央土地区画整理事業会計として3,130万円の
減額補正を行っております。これも令和2年度当初
予算計上事業の見直しに伴うものとなっております。
総括説明は以上でございます。
◎宮崎由之 住宅部長 それでは、資料171ページをお願いいたします。
土木総務費でございます。
住宅政策課予算の2番、
マンション適正管理支援事業といたしまして、2,950万円の
減額補正を計上しております。これは
分譲マンションに対する耐震関連の
補助事業の見直しでございます。
補助事業の前提である
マンション内での協議が今回の
コロナウイルスの影響によりまして、なかなか困難であるという状況がございます。想定件数の見直しを行ったところでございます。
以上でございます。
◎東野洋尚
公共建築部長 次に、
建築保全課予算の1番、
公共施設保守点検集約経費として1,000万円の
減額補正を計上しております。これは入札の執行残によるものでございます。
以上です。
◎能勢和彦
総括審議員兼
都市政策部長 次に、174ページをお願いいたします。
都市計画総務費でございます。
交通政策課予算の2番、
熊本城周遊バス運行費助成として700万円の
減額補正を計上しております。これは
熊本城周遊バスの
ラッピング変更を次年度以降に先送りしたことによるものでございます。
続いて3番、新
モビリティーサービス検討経費として700万円の
減額補正を計上しております。これはAIを活用した
デマンドタクシーの社会実験を次年度以降に先送りしたことによるものでございます。
次に、その下段をお願いいたします。
都市整備景観課予算の1番、
景観資源利活用促進事業として1,400万円の
増額補正を計上しております。これは
新型コロナウイルス関連経費であり、コロナ禍における経済対策として歴史的な景観資源を有する新町・古町地区のPRや
夜間演出等に係る経費でございます。
次に、177ページの下段をお願いいたします。
熊本地震関連の
土木費災害復旧費でございます。
震災対策課予算の1番、
宅地耐震化推進事業でございます。これは近見地区の
液状化対策におきまして、本年3月に全地区の同意が調いましたことから、次年度に実施予定の工事等を一部前倒しで行うものであり、6億6,700万円の
増額補正を計上しております。
また、冒頭で申し上げましたように、併せて
債務負担行為の設定も行っているところでございます。
以上が、
一般会計分でございます。
○
寺本義勝 分科会長 次に、議第194号「令和2
年度熊本市
植木中央土地区画整理事業会計補正予算」についての説明を求めます。
◎能勢和彦
総括審議員兼
都市政策部長 次に、
特別会計でございます。
181ページをお願いいたします。
植木中央土地区画整理事業会計補正について説明いたします。
下段の歳出から説明いたします。
植木中央土地区画整理事業会計につきましては、
土地区画整理事業費として3,130万円の
減額補正を計上しております。
次に、上段の歳入でございますが、
一般会計繰入金について歳出と同額の3,130万円を減額するものでございます。
以上が
特別会計分でございます。
以上で9月
補正予算の説明を終わります。
○
寺本義勝 分科会長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
補正予算及び
専決処分の報告について、質疑及び意見をお願いいたします。
◆原口亮志 委員 先ほど、
感染拡大防止の環境整備ということで御説明をいただきました。補助金の活用が8月21日から12月31日までの申請手続ということでございます。
それで、この事業内容によっては、例えば工事が間に合わない、発注した品物が届かないということがあった場合、実績の報告が3月1日ということでございますので、ここまでに間に合わなかったようなものに対してはどうなるんですか。
◎
笹田和宏 建築保全課副課長 今、委員御指摘のとおり、実際、工事につきましては3月1日までに工事を完了して、支払いを完了し、またその
実績報告書をその日付までで郵送していただくという制度にしておりまして、万が一それに間に合わないということであれば、手続上は終わらないというのが分かった時点で申請を取下げといいますか、事業の中止という手続を踏んでいただくような形を取っております。実際の状況を確認させていただいた上で、どの段階で今止まっているのかというのを確認させていただいて、その後の対応を考えさせていただければと思っているところでございます。
以上です。
◆原口亮志 委員 今の説明でよく分かります。そして、大体こういった
補助事業に関しては期限もきちんとしておりますし、そこで工事を完了しなくてはならない。これも当たり前のことなんですけれども、こういった
補助対策事業が出てくると、どっとそこに同じような機種の同じような種類の発注といいますか、日頃はほとんど
商業ベースで流通していなかったものがどんと来ると、生産が間に合わなかったりとかすることもままあるんですけれども、例外的なものも認めないということで、理解してよろしいですか。
◎東野洋尚
公共建築部長 今、お話がございましたように、例外的なものも恐らく出てくるだろうと思います。恐らくどっと申請等があれば、生産が間に合わないとか、そういうこともあるかと思いますが、原則は副課長が申しましたような制度設計になっておりますが、その時点でいろいろお客さんといいますか、店舗の方のお話を聞きながら対応は考えていきたいと。
せっかく
コロナ対応で緊急的にお店に来ていただくような対応としておりますので、なるべく多くの方が柔軟に使えるようにはやっていきたいとは考えております。
以上です。
◆原口亮志 委員 そうしますと、対応もできないこともないということで理解してよろしゅうございますか。
分かりました。以上です。
◆
落水清弘 委員 今、原口委員の方からお話しありました件と同じ件ですけれども、ちょっと聞き間違いかもしれませんけれども、郵送のみの受付というふうに聞こえたような気がしました。郵送で申し込んで、最後事業が終了して、お金が入金されるまで、その経過を市民側の立場で説明していただいていいですか。行政側ではなくて市民側の、事業者側の立場としてちょっと御説明をお願いします。
◎
笹田和宏 建築保全課副課長 今回、手続につきまして郵送とさせていただいたことにつきましては、
コロナ対策ということで、来所しての対応というのを回避するということで郵送に限定させていただいたところでございます。
それから、2点目の手続の流れですけれども、実際の事業を実施されました後に、事業の実施報告というものを3月1日までに御提出いただくということを考えておりまして、その後にこの建築の
アドバイザーの方が現地確認させていただいてから、お支払いというような形になります。その日数的にはおよそ……。
◆
落水清弘 委員 もうちょっと細かく説明いただいていいかな。例えば今日郵送で届けたとして、時系列でちょっと説明を。
◎
笹田和宏 建築保全課副課長 申請の段階からでよろしいでしょうか。
◆
落水清弘 委員 はい。
◎
笹田和宏 建築保全課副課長 すみません。実績の報告、現場の工事が終わりましたというというところからお話しさせていただきますと、現場の工事が終わったということで必要書類を……。
◆
落水清弘 委員 度々申し訳ない。
申込みをしたらば、それが事業に該当するかという精査をなさるじゃないですか。その辺のプロセスから全部御説明いただきたいと思います。
◎
笹田和宏 建築保全課副課長 失礼いたしました。
一番最初の段階から申し上げますと、まず、改修をしたいという店舗の方がいらっしゃった場合に、まずはウェブ上で
予約申込みというのをしていただいて、その日程で実際に
アドバイザーの派遣をできるかどうか、
コールセンターから日程の確認をさせていただきます。その後に、実際に店舗に
アドバイザーを派遣するという形になっております。この申込みがあってから
アドバイザー派遣までの日程で、今若干派遣が追いついていないところもあって、日数を要しているところがございます。
実際に、
アドバイザーが現地に行きまして、内容を確認して、今回の補助の対象になるかどうかという判断は比較的その場で対応ができておるんですけれども、それを改修するとした場合の提案書というのを作っておりまして、その
提案書作成におよそ1週間かかっているような今の状況でございます。その提案書をお店の方が受け取られて、工事のために工事をする業者さんから見積りを取るというのがまたしばらくかかっていらっしゃると。出てきた見積書を申請書と一緒に市役所に送っていただいて、市役所で事務処理、内容の審査となり、それが今件数が少ないというところもありまして、1週間弱で対応ができております。
それから
交付決定という形でお返しをするという段取りになっております。
交付決定通知書が店舗の方に届いた時点で実際の工事に着手していただくと。今度は工事が終わられましたら、お金をお支払いいただいて、領収書が手元にあると思いますので、その領収書を含めて
実績報告書というのをまた郵送で提出していただくという形になっております。
その上がってきた内容を確認した上で、現場が実際にその
申請どおりになっているかどうかということで、再度
アドバイザーが現地を確認させていただくというような段取りをしておりまして、まだ、そこまで進んでいないんですけれども、それについてもやはり1週間ぐらいのお時間いただくような形になるかと思っております。その後、完了していたという報告が上がってきますので、支払いの手続に入ります。支払いの手続は2週間程度と考えておりますので、店舗の方が業者の方にお金をお支払いされてから実際に
支払い手続が完了するまでに、およそ3週間から1か月ぐらいというのが、今こちらで想定している日数でございます。
以上です。
◆
落水清弘 委員 一般的な通常の事業と同じような手続きを踏まれているかと思いますし、役所の場合は補助金は公金で、きちんとしなければなりませんから、当たり前のことだと思っております。
ただ、郵送の申込みとか郵送での報告というのが、どうも今の時代にどうなのかなという気はしますし、だからといって、今すぐどうのこうのしろということはできないことも分かっておりますけれども、何かこれを機会に様式の一つのスタイルをつくっていただいて、文字だけ入れ替えれば、すぐ変更して次の事業に使えるような申込用紙を作成されて、わざわざ郵送でなくてもできるような仕組みをつくって、一手間ずつ省いていかないと、ちょっと大変かなという気がします。でないと、1事業者に対して、今の話だと相当手間がかかります。役所の方が何回ぐらい行くんですか。
それと一緒にお伺いしますけれども、
PCR検査を実施すると言われていますけれども、これはどこでされているのかもお伺いしたいです。併せてお答えをお願いします。
◎
笹田和宏 建築保全課副課長 店舗の方に何度お伺いするかというお話しなんですけれども、申請書を出していただく前に今回補助の対象となるかどうかの確認をさせていただくため、
アドバイザーが1回行くというのがまずあります。それから実際に工事が終わった後に実績報告が上がってきますので、
申請どおりにできているかというのを確認するためにもう一度
アドバイザーが行くということで、店舗の方に合計2回お邪魔するような形を考えております。
もう1点御質問いただきました
PCR検査の実施の方法なんですけれども、こちらにつきましては
健康福祉局の方で対応されている部分ですので、ちょっと内容を確認させていただければと思います。
◆
落水清弘 委員 どちらにしましても、今お話ししたみたいに現下ではちょっと難しいと思います。今後、こういう補助制度に関して支援制度に対しての何かスタイルを確立していただいて、緊急事態に備えておかないと、一つ一つのパターンで一つ一つ構築しようとするならば、せっかく先人が苦労して構築したものが何も役に立たないことになりますので、皆さん方が今回苦労して
コロナ対策をされていることに関して、次に何か事が起きたときに、それがちょっと標題だけ変えて、下の文字を打ち替えれば簡単に利用できるような仕組みをつくって、ネット申込みであるとか
ネット報告であるとかいうことができるようになることを要望しておきます。
よろしくお願いします。
○
寺本義勝 分科会長 すみません、私から。この
申請手続きのフローチャートみたいな、流れ図みたいな説明資料はできていますか。準備できていますか。
◎
笹田和宏 建築保全課副課長 制度を説明する
パンフレットというのが作ってありますので、そちらの方に流れは入っております。
○
寺本義勝 分科会長 それじゃ、それとそれに必要な添付書類、今やり取りを聞いていて2つ疑問があったんだけれども、見積書は一つでいいのかどうか。役所の場合は相見積りという形を取りますけれども、見積りは自分が知っている業者さん1社でいいのかということと、
あと最初冒頭に
交付決定を出すということだったんだけれども、通常は内示があってから着工して、最終的な申請を出して検査を通ってから
交付決定というのが普通の一般的な補助の流れなんだけれども、さっきの説明では
交付決定があってから着工という説明だったので、もう申請があったら、いきなり
交付決定を出すのかと、そういうのがあるので、その
パンフレットはちょっと見たけれども、非常に分かりづらいので、今お2人から質問があったのが、一般の市民の方が理解できるような資料があれば各委員に配付をお願いしておきます。
以上です。
ほかにありませんか。
(発言する者なし)
○
寺本義勝 分科会長 ほかになければ、以上で
補正予算及び
専決処分の報告に関する審査を終了いたします。
引き続き、決算議案についての審査を行います。
議第237号「令和元
年度熊本市各
会計決算について」中、当
分科会関係分について説明を求めます。
◎能勢和彦
総括審議員兼
都市政策部長 それでは、令和元
年度決算状況報告書を用いまして、主な取組ごとの報告をさせていただきます。
都市建設局の取組は179ページから206ページまで該当がございますが、私の方からは
都市政策部関連の主な取組について説明させていただきます。
まず179ページをお願いいたします。
多核連携都市づくりの推進と適正な土地利用への誘導でございます。
主な実績といたしまして、一つ目の丸、
立地適正化計画推進経費におきましては、平成28年4月に策定した
熊本市立地適正化計画において、都市機能の立地や住宅の分布状況と動向等の調査分析を行い、目標の達成状況についての評価等を行ったところでございます。
今年度はこれらを踏まえながら、本計画の改定に向けた取りまとめを行ってまいります。
また、3つ目の丸でございます。歩いて暮らせる
まちづくり推進経費におきましては、移動しやすく歩いて楽しめるまちの実現に向け、海外の
まちづくり先進地であるフランス各都市を視察し、
まちづくり施策に関する調査研究を行いました。
今年2月にはシンポジウムを開催するなど、先進的な
まちづくりの紹介と併せ、今後の
まちづくりに関する意見交換を行ったところです。今後は市民をはじめ、市議会、経済界と一体となって移動しやすく歩いて楽しめる
まちづくりに取り組んでまいります。
続きまして、181ページをお願いいたします。
地域の特性に即した都市景観の保全、育成、創造です。主な実績といたしまして、3つ目の丸、
町並み復旧保存支援経費におきましては、新町・古町地区や川尻地区の町家など、6件に対して復旧費の一部助成を行っております。熊本地震の発災後、景観に関わる町家などの建造物が多数被災していることから、今後も引き続き被災状況の把握や復旧に向けた所有者への
ヒアリング等を行い、復旧費の一部を助成することで町家等の保存活用を進めてまいります。
続きまして184ページをお願いいたします。
中心市街地の
にぎわい創出と回遊性の向上です。主な実績といたしまして1つ目の丸、桜町地区再開発事業におきましては、新築工事に関する助成を行ったところでございます。工夫した点につきましては、これまで以上に事業者との連携を密にし、課題の共有や開業に向けた適切な工程管理を実施することで、令和元年9月から順次施設を開業させたところでございます。
また、主な実績の2つ目、桜町・
花畑周辺地区まちづくり推進経費におきましては、桜町・
花畑周辺地区の
オープンスペースの整備等につきまして議会や
検討委員会はもとより、ワークショップを開催するなど、市民の皆様からの意見も広く聴取し、整備工事を進めながら整備後の運営手法等の検討を開始したところでございます。引き続き運営手法の検討を行うとともに、整備工事を進める中で、安全性が確認できた部分から、暫定的に供用開始するなど、まちなかの
にぎわい創出を図ってまいります。
続きまして、187ページをお願いいたします。
公共交通ネットワークの維持・再構築です。
主な実績としまして1つ目の丸、市電路線延伸検討調査経費におきましては、優先して検討を進めている自衛隊ルートについて整備費や事業効果等の精度を高めるために基本設計を実施しているところでございます。
前回の議会で御報告しましたように、
新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、来年度以降に予定していた実施設計は一旦中断することといたしましたが、今後も検討を深め、延伸への理解が得られるように、市民の皆様や議会に対して事業効果等の情報提供、説明に取り組んでまいります。
また、3つ目の丸、バス事業運行効率化支援経費におきましては、バス交通の在り方に係る調査検討業務に補助金を交付したところでございます。今後もバス事業者5社にて設置された共同経営準備室と連携しながら、検討に基づく再編・利用促進が円滑かつ早期に進むよう支援してまいります。
最後に、199ページでございます。
住宅に関する情報の提供と良質な住まいづくりの推進の中から、宅地復旧に関わる部分について説明させていただきます。
主な実績といたしまして1つ目の丸、宅地復旧支援事業における熊本地震復興基金を活用しました宅地復旧費用に対する補助金の支給や、2つ目の丸、
宅地耐震化推進事業の一つであります
液状化対策については近見地区の地下水位低下工法を実施する全8地区で事業同意が調い、新たに2地区の工事に着手したところでございます。
また、地下水位低下工法が施工できない区域については、地盤改良工法で対策することを決定し、同意取得を行ったところでございます。
今後も熊本地震からの復旧復興については、スピード感を持って取り組んでいきたいと考えております。
以上で、私からの説明を終わります。
◎宮崎由之 住宅部長 私からは住宅部所管の主な内容について御説明いたします。
同じく199ページをお願いいたします。
住宅に関する情報の提供と良質な住まいづくりの推進の取組でございます。
まずは、実績の欄の上から3つ目、
熊本地震関連の被災者住宅支援事業でございます。この事業では、被災者に対しまして、みなし仮設住宅を3,682戸提供しております。次の被災
マンションの建替え支援事業につきましては、建て替え決議が行われました被災
マンション2団地に対する工事費等の補助や建て替えに向けて準備を進めていらっしゃいます3団地に対する専門家派遣や基本構想作成費用の補助を実施しております。
次に、200ページをお願いいたします。
空き家の予防や利活用などの推進の取組でございます。
主なものといたしまして、実績の欄の上から3つ目に記載しております略式の代執行でございます。令和元年度は倒壊等著しく保安上危険と判断した所有者不在の空き家2件の除去工事を行いました。
次に、202ページをお願いいたします。
建築物の耐震化の推進の取組でございます。主なものといたしましては、実績の欄に記載しております戸建木造住宅耐震化に関する事業でございます。これらの事業につきましては熊本地震直後ほどの申込みはないものの、令和元年度も地震以前を超える件数となっております。
続きまして、203ページをお願いします。
市営住宅の計画的な建て替えの取組でございます。実績といたしましては、震災関連で災害公営住宅として8団地、326戸の整備を進めておりまして、令和元年度には5団地、227戸が完了いたしまして、災害公営住宅全ての団地が竣工いたしました。また、建替事業では、植木町菱形団地の建築並びに土木の設計及び解体工事を実施いたしまして、楠団地では既存10棟の解体設計を実施いたしました。
私からは以上でございます。
◎東野洋尚
公共建築部長 次に、206ページをお願いいたします。
計画的な保全による市有建築物の長寿命化になります。実績といたしましては、1つ目、2つ目の丸は建築基準法、消防法等に基づきます建築設備の定期点検になります。定期点検の課題といたしましては、施設の老朽化に伴い、点検で指摘される劣化や不具合が増加していることになります。特に本年度は原因が特定できない不具合を特定するための調査経費を確保し、対応しているところでございます。
実績の3つ目の丸になります。公共建築物内外壁等緊急点検調査は、平成31年1月の国際交流会館の内壁落下を受けまして、通常目の届かない高いところの壁、天井の劣化状況を確認する調査で、不具合があったものについては本年度中に解消する予定でございます。
4つ目の丸になりますが、アスベスト含有調査になります。これまでの飛散のあるものの調査に加えまして、平成29年に環境省の技術的助言により、通常の状態では飛散のおそれのないものまで拡充されたことを受けて、昨年度と本年度にわたり含有調査を行うものでございます。
以上でございます。
○
寺本義勝 分科会長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
決算議案について質疑及び意見をお願いいたします。
◆山内勝志 委員 決算状況報告書の181ページの中で御説明いただきました中で、屋外広告物条例関係のお話なんですけれども、たしか
中心市街地の立て看板が歩行に非常に差し障りがあるほどに随分目立ってきているということで、3月に関係のガイドラインあたりを整備して、複数の警告の後に一時撤去、あるいは看板に何か違法な看板であるというようなシールを貼る。そういった取組をやられるということで、大分前進的なスタートを切られたと思うんですけれども、その後の状況、その後、
中心市街地にある看板の撤去あたり、そういったことで実績が見えていたのかどうかについて教えてください。
◎上野勝治 都市整備景観課長 3月に要綱の方は一部改正ということで動き出しをしていくというところでやってきているところではございますけれども、現在、まだまだやはり随時看板の報告があれば、そちらの方に伺ってずっと個別に指導といいますか、口頭指導、それをずっとやっているという状況で、まだまだ指導書を切ったりとか、勧告をしたりとかそういう状況ではございません。行ってお話ししたときにはすぐのけていただけるんですけれども、また次の日に出したりとか、そういうところがございますので、極力まず丁寧に皆さんに分かっていただくような形で、口頭での指導というところをずっと繰り返しているというような状況でございます。
◆山内勝志 委員 この181ページの中で、今後の対応の中に、これは
にぎわい創出ということもあるでしょうし、コロナの感染予防ということで、路上利用の基準緩和を周知しながらということがあります。恐らく相反するようなことを取り組んでいかれるんだろうと思いますが、これについてちょっと取組の内容をもう少し詳しく説明していただけますか。
◎上野勝治 都市整備景観課長 これは国土交通省から6月に通達がなされておりまして、まちなかの歩道上のところにテラス席とか、そういうものを設けて占用許可を出しましょうというような、コロナの影響の中で、極力にぎわいをといいますか、そういう状況の中で通達がなされたものでございまして、8月の上旬からなんですが、土木部と都市整備景観課で連携をしながら、各商店街の通りの繁栄会でございますとか、そういうところに説明に入りまして、現在、下通辺りをはじめとして3件ほどの団体から申請がなされているという状況でございます。
以上でございます。
◆山内勝志 委員 ありがとうございます。
看板は非常に大きくなっている感じがします。特に最近台風とか急に突風が吹いたりとかもありますので、少し歩行者も含めて危険な状態になっていると思います。いたちごっこだということもよく理解はしますけれども、少しせっかくペナルティーの制度をおつくりになられたのですから、しっかりとした御対応をお願いしたいと思います。
以上です。
○
寺本義勝 分科会長 ほかにありませんか。
(発言する者なし)
○
寺本義勝 分科会長 ほかになければ、以上で
都市政策部、住宅部、
公共建築部に関する審査を終了いたします。
この際、議事の都合により休憩いたします。
午前10時50分より再開いたします。
午前10時40分 休憩
───────────
午前10時50分 再開
○
寺本義勝 分科会長 休憩前に引き続き、分科会を再開いたします。
これより
都市建設局のうち、熊本駅
周辺整備事務所、土木部に関する議案の審査を行います。
議第193号「令和2
年度熊本市
一般会計補正予算」中、当
分科会関係分についての説明を求めます。
◎藤岡明弘 土木部長
補正予算について説明させていただきます。
お手元の令和2年度
補正予算、
予算決算委員会説明資料をお願いいたします。
熊本駅周辺事務所、土木部の予算について個別に御説明いたします。
172ページ上段をお願いいたします。
道路橋梁維持費でございます。土木総務課予算の4番、道路橋梁整備経費といたしまして1億8,000万円の
増額補正を計上しております。これは国の3か年緊急対策の補助内示に伴い、白川橋等の耐震補強工事を実施するためのものでございます。
次に、中段、道路橋梁新設改良費でございます。
土木総務課予算の2番、(国県道)道路橋梁改築経費(交付金)といたしまして3億2,536万6,000円の
減額補正を計上しております。これは国の補助内示に伴い、見直しを行ったものでございます。また4番、国直轄事業負担金では3億2,516万9,000円の
減額補正を計上しております。これは国直轄事業におきまして本市の負担額が確定したことに伴い、見直しを行ったものでございます。
次に、173ページをお願いいたします。
道路交通安全施設費でございます。1番、(国県道)交通安全施設整備経費(交付金)から3番、自転車走行空間整備事業まで総額2億5,058万4,000円の
減額補正を計上しております。これは国の内示補助に伴い、見直しを行ったものでございます。
次に、中段、河川費でございます。1番、広域河川改修経費といたしまして1億4,000万円の
減額補正を計上しております。これも国の補助内示に伴う見直しでございます。
説明は以上でございます。
◎田尻亮司 熊本駅
周辺整備事務所長 次に、資料の175ページをお願いします。
街路事業費でございます。熊本駅
周辺整備事務所の予算は1番、熊本駅白川口(東口)駅前広場等整備事業から6番の(市道)街路整備経費(単独)まででございまして、合計3億9,216万9,000円の
減額補正を計上しております。内訳としましては、国の補助内示に伴う
減額補正が3億473万6,000円、事業の年度間調整等を実施することによります事業見直しが8,743万3,000円となっております。
以上でございます。
◎藤岡明弘 土木部長 次に、その下の公園費でございます。
1番、全国都市緑化フェア開催推進経費といたしまして2億400万円の
減額補正を計上しております。これは会場整備の一部を見直し、令和3年度に実施時期を先送りしたことによるものでございます。
続いて176ページをお願いいたします。
6番、公園整備経費でございます。これは森林環境譲与税を活用いたしまして老朽化したベンチの更新等を行い、安全で快適な公園環境の整備を行うためのものであり、1,800万円の
増額補正を計上しております。
次に、7番、花きの活用拡大支援事業でございます。これは
新型コロナウイルスに関連し、需要の落ち込みがある花卉につきまして、事業者とともに花や緑の持つ魅力を発信しながら地域経済の回復につなげるための経費といたしまして1,000万円の
増額補正を計上しております。
次に、177ページをお願いいたします。
災害復旧経費でございます。道路橋梁施設、河川施設、都市計画施設の災害復旧経費といたしまして3,910万円の
増額補正を計上しております。これは7月の豪雨に伴い被災した道路、河川、公園の復旧を行うためのものでございます。
以上で、9月補正の説明を終わります。
○
寺本義勝 分科会長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
補正予算について、質疑及び意見をお願いいたします。
◆
落水清弘 委員 小さな話ですけれども、雨水浸透桝、ちょっと御説明お願いします。
◎松窪昭宏 河川課長 雨水浸透桝につきましては、
減額補正を計上しておりますけれども、これにつきましては
パンフレットの印刷費が約10万円入っておりまして、これについては今年度見送って来年度に先送りしたものでございます。
それから、雨水浸透桝の設置補助でございますけれども、当初100万円を雨水浸透桝の設置補助に計上しておったんですけれども、これについては、過去の実績等に鑑みまして50万円ほど減額をさせていただいたものでございます。
以上でございます。
◆
落水清弘 委員 想像はできますけれども、この事業というのは結構、何といいますか、地道に地下水涵養及び防災、治水、影響がないわけではないんです、はっきり申し上げまして。全戸がすれば莫大な量の影響が出てくるわけですから、こつこつやる事業というのは目立ちはしません。地味です。執行部もあまり申込み少ないから、ついつい軽い扱いになりやすい。気持ちは分かります。私が同じ立場でも同じことをやるんだろうと思いますけれども、ただこの事業は本当にもう30年以上見ていますけれども、とても重要な事業ですから、形を決めてずっと続ける事業として明確に位置づけをしていただきたいんです。こういうこつこつやる事業が結局、孫子の世代には必ず役に立つという結果になっていきますので、どうかその辺のところ、局長、この事業だけの問題ではなくて、事業を今後やられる中でそういう物の見方というものをぜひとも行政に取り入れていただきたい。
どうしても今から先、財政問題がクローズアップされていく時代なんで、ついつい、もういい、これはやめて放っておこうという話になりやすい事業の一つになってきます、これは。ですから、そういうふうな軽く扱わないでいただく必要のある事業がこれ以外にも幾つもあると思いますので、その辺のところを執行部としては御検討いただきたいということで、よろしくお願いします。
以上です。
○
寺本義勝 分科会長 ほかにありませんか。
(発言する者なし)
○
寺本義勝 分科会長 ほかになければ、以上で
補正予算に関する審査を終了いたします。
引き続き、決算議案についての審査を行います。
議第237号「令和元
年度熊本市各
会計決算について」中、当
分科会関係分について、説明を求めます。
◎田尻亮司 熊本駅
周辺整備事務所長 令和元
年度決算状況報告書の説明をさせていただきます。
お手元の報告書185ページをお願いいたします。
鹿児島本線等連続立体交差の促進と熊本駅白川口(東口)駅前広場の整備でございます。主な実績としましては、丸印の1つ目、2つ目、熊本駅白川口(東口)駅前広場整備事業におきましては、駅前広場の上屋設置工事やトイレ新築工事などを着手しておりまして、駅前広場用地の取得を行ったところでございます。この事業につきましては、本年度中の事業完成を目指しております。
続きまして、186ページをお願いします。
熊本駅周辺の
まちづくりの推進でございます。主な実績としましては、丸印の1つ目、熊本駅周辺
まちづくり推進経費におきましては熊本駅周辺地域の魅力ある
まちづくりを進めるために、周辺校区の自治協議会や地元企業などと一緒に勉強会等を開催しまして、またイベント等の開催をしたところでございます。
次に、丸印の3つ目、熊本駅西土地区画整理事業におきましては、春日池上線の道路改良工事等を行いました。この事業につきましては、令和2年度をもって完了する予定としております。説明しました2ページの検証指標ですが、本報告書作成時点では事業者よりの数値が未公表でありましたので、見切りにしておりますが、先般令和元年度の乗車人員が公表されまして、実績値としまして、熊本駅の乗車人員は1日当たり1万5,441名ということで公表がございました。この数値につきましては、前年度比としますと66人の増加、検証値からは116人の減少となっておりますけれども、この検証値を下回った要因としましては、
新型コロナウイルスによります外出自粛の影響が大きいかと考えているところでございます。
以上で説明を終わります。
◎藤岡明弘 土木部長 私の方からは、道路、河川、公園について御説明させていただきます。
182ページをお願いします。
市民協働、民間活力の導入による公園の管理運営と魅力ある公園づくりでございます。実績でございますが、1つ目の丸でございます。公園協働地域業務委託といたしまして、校区自治協議会等15団体への除草業務を委託し、市民協働による管理運営を行っているところでございます。
また、3つ目の丸でございますが、全国都市緑化フェアについては、基本計画を策定後、本年1月に実行委員会を設立し、実施計画の策定に着手したところでございます。
最後の丸でございますが、老朽化した公園につきましては、長寿命化計画に基づきまして施設改修を行ったところでございます。今後の対応でございますが、愛護会については市ホームページでも活動の広報を行うなど、愛護会設立の呼びかけを行ってまいります。また、長寿命化については国庫補助の確保を目指すものでございます。
次に183ページをお願いいたします。
主な取組でございますが、水前寺江津湖公園の保全と利活用の推進でございます。実績でございます。指定管理による取組が評価され、都市公園等コンクールにおいて国土交通大臣賞を受賞いたしました。新たな自主事業イベントといたしましては、野鳥観察会やクリスマス飾りつけ等を実施しましたが、
新型コロナウイルスにより、イベントの中止が相次いだため、開催回数は11回と基準を下回る結果となりました。
今後は、
コロナウイルス対策を踏まえ、新たなイベントの開催の方向性を検討いたしますとともに、指定管理者とも連携を密にいたしてまいりたいと思います。水前寺江津湖公園の魅力発信につながるような取組を実施してまいります。
次に、192ページでございますが、都市の基盤となります幹線道路網の整備でございます。
実績でございますが、地域高規格関連砂原四方寄線(池上工区)、池上インター線、国道501号、熊本玉名線(岳工区)ほかの整備を進めてまいりました。今後でございますが、特に重要な路線につきましては、国に対し当該路線の必要性と供用開始の効果に関しまして説得力のある事業計画を提出いたしまして、本事業のスケジュールに沿った国庫補助を確保してまいり、幹線道路の整備率の向上に努めてまいります。
次に、193ページでございます。
安全で快適な生活道路・歩行空間の整備でございます。実績でございますが、丸1つ目の旧3町の幹線道路について道路工事を実施いたしました。
丸の2つ目、電線共同溝整備事業については、熊本市無電柱化推進計画の策定及び国道266号などの電線共同溝の工事を実施いたしました。
次に、194ページをお願いいたします。
自転車利用環境の向上でございます。実績でございますが、まちなか中心部、市道5路線、主要地方道熊本玉名線におきまして、自転車走行空間環境の整備を行ったところでございます。今後の対応でございますが、本
年度熊本市自転車活用推進計画を策定いたしまして、引き続きハード整備を進めながら利活用等のソフト施策も実施し、自転車施策を推進していきたいと考えております。
次に、195ページをお願いいたします。
道路施設などの維持管理と財産の管理でございます。実績でございますが、国際スポーツ大会の開催や市民の皆様からの要望を踏まえ、道路除草、街路樹管理、舗装打換等を実施しました。また、橋梁などの老朽化耐震化対策では、各種計画の策定や対策工事を実施したところでございます。
今後に向けましては、国の3か年緊急対策が今年度で終了することから、国に対しまして、政策の継続と予算配分の維持を要望しているところでございます。
次に、196ページをお願いいたします。
環境に配慮した河川整備の推進の取組でございます。実績でございますが、洪水・氾濫を未然に防ぐため、広域河川改修事業及び準用河川改修事業によりまして、令和元年度は鶯川、健軍川、藻器堀川、旧天明新川の4河川の改修を実施しました。今後も未整備区間の改修を計画的に進めてまいります。
次に、197ページをお願いいたします。
雨水排水施設の整備の取組でございます。実績でございますが、浸水解消対策事業といたしまして、上立田地区の排水路整備、野田地区の浸水原因の調査及び対策の検討を行いますとともに、水路や排水機場の維持管理を適切に行いました。
最後に、198ページをお願いいたします。
雨水流出抑制対策の推進でございます。実績でございますが、調整池につきましては要望箇所を整備するとともに、適切な維持管理を行いました。また、雨水浸透桝設置補助につきましては全ての申請に対し補助金を交付いたしました。
説明は以上でございます。
○
寺本義勝 分科会長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
決算議案について、質疑及び意見をお願いします。
◆
落水清弘 委員 何か私ばかりで申し訳ないです。
公園協働地域業務委託、182ページです。
ちょっとお伺いします。最初にやりだしたのはこれは何年からだったですか。それと、この年度は何団体増えたんでしょうか。そうすると、この事業のここに書いている以外の目的が私はあるような気がしますので、目的をいま一度お願いします。
◎高倉伸一 公園課長 まず、この事業を開始した時期でございますが、モデル事業としまして平成22年度より開始しております。
あと、令和元年度は平成30年度に比べまして1つ増えております。
あと、この事業の意味でございますけれども、ここに書いてあること以外につきましてはちょっとすみません、今のところ把握しておりません。申し訳ございません。
◆
落水清弘 委員 業者にする金額と対比して、では何割安くなっているかの御説明をお願いします。
◎高倉伸一 公園課長 すみません。具体的な数字は今持っておりませんけれども、かなりお安くなっているかと思います。
以上でございます。
◆
落水清弘 委員 かなりで結構ですけれども、本当にかなり安くなっています。もう細かいことはあえて申し上げません。それも目的の一つではないですか。お答えください。
◎高倉伸一 公園課長 御指摘のとおり、維持管理費を地元の協力をいただきまして、かなり安く抑えさせていただいております。
以上でございます。
◆
落水清弘 委員 そこが執行部サイドの意識の中に、私はこの事業を進める上で非常に重きを置いていただきたいんです。ずっと前から、もう三角市長時代から協働の
まちづくりを叫んできました。どうも協働の
まちづくりに関して、税金が、非常に経費削減ができるという部分の意識が、執行部側にいま一つ低いような気がします。
なぜこの話をするかと言いますと、自治会の方々とかに説明するときに、業者に対してと同じ説明の仕方をされているんです。お金はこれだけですと、このルールにのっとってきちんとやってくださいと。このルールを逸脱してもらっては絶対に困りますというふうな印象づけの御説明をされているように伺いました。
それは、業者さんに説明するのと、結局最低賃金よりもはるかに安い金額で実際されているわけです、金目の話ですると。ですから、そこにはボランティアという意識が、地域の方々には意識の中に必ずあります。
何でかというと、一般的に年に3回、プラスボランティアで4回とかするような形でやっていらっしゃるようですけれども、結局その3回は経費を払っているからと、役所サイドは思っていらっしゃるような印象を受けました。ですから、払っていらっしゃる金額自体が業者に頼む金額よりもはるかに安い。まして平均賃金以下の賃金しか払っていないような、現実的にはなっているような金額しかついていないわけですから、くれぐれも市民サイドにこれを協働でやっていただいているということは、その協働という意識をはっきり末端職員まで持っていただきたいんです。でないと、このことが広がりません。
自治協議会同士の会議も中にはありまして、部分的には不満が出ているような話も聞きます。この事業を広げる以上は各自治協議会会長がこれはいいと、しっかり役所も気を遣ってやってくれると。我々にとってもプラスがあるし、役所にとってもプラスがあるし、本当に両方の協働の
まちづくりになるだという、そういう事業位置づけできちんとやっていただきたいんです。それでないと、今後広がりません。苦情が出始めます、今度は。
そうしますと、今モデル事業で始めようとしていらっしゃいます街路の剪定の問題まで出てきます。ですから、今15自治協議会に委託されている部分に関してはとても大事なタイミングです。このタイミングでしっかりよい事業と、自治協議会のためになると。ですから、お金の使い方にしても、それは自治協議会で自由に使っていただいて結構なんですというふうに、フリーハンドの言葉もかけていただいたり、いろいろな地域づくり推進課、今何というんですか、ああいうところとも連携して、やっていただくことであるとか。
それともう1点、公園愛護会との連携です。実は公園愛護会の人たちは誇りを持って、あれは年に5,000円だったか、物すごい微々たる金額です。愛情を持ってやっていらっしゃるわけです。そこに実は自治協議会の役員さんたちが入ってきて草刈りをすることを知らないで、何となく気分が悪いと。俺たちの縄張りにいつの間にか違う人が入ってきたという印象づけです、分かりやすく言うと。
ですから、自治協議会と愛護会との関係を保つのも役所の役目です。ですから、今回自治協議会の方になるようになりましたんで、一度一緒に会議をしましょうということで、役所が愛護会の責任者の人と自治協議会の責任者でもいいですから集めていただいて、これから先はこういう段取りでやりますと、愛護会の会長さん、何か助言はありませんかと。今まで愛護会の方で花を植えていただいたり、芝を刈ったりしていただきましたけれども、そちらの方のボランティアとの兼ね合いの問題もあるでしょうから、効率よく地域の方々が力を合わせて自分の地域の公園をよくしたいという気持ちが実るようにしていただきたいので、私どもが仲を取りたいと思いますと、そういう会合を設けていただく必要性もあるように伺っておりますんで。
その辺に関しまして、これはもう局長答弁でちょっと、心の問題ですから、御理解いただけるかどうかだけ。
◎田中隆臣
都市建設局長 御意見ありがとうございます。
協働との違いということで、我々も当然公園を管理していく中で、業者の方にこれは委託でさせております。やはり委員おっしゃられるように、委託と協働の違いというものをしっかり我々職員も末端まで意識づけて、やっていくということでございます。
それと、当然経費削減というものも、本当にこれは大きな目的でございます。ただなかなか地元に対して、我々もとにかく安くするために協働しますと、なかなか言いづらい部分があるというのは御理解いただきたいと思います。
◆
落水清弘 委員 それはおっしゃらなくていいです。気持ちを持ってください。
◎田中隆臣
都市建設局長 心の中にと。
それと、愛護会と自治協と一緒になっていくということで、そこの橋渡し、当然
まちづくりセンターと我々も一緒にやっていかなくてはならないと思っておりますので、そこはきちんと連携していきたいと思っております。
それと、先ほど委員からも言われた地元愛、愛着を持って、特に公園なんかは非常に愛着持って取り組めると思いますし、地域コミュニティ上も公園の利用者は逆に若い方が利用されているので、若い方とどっちかというと、そういう愛護会は御年配なので、そこら辺が交わる接点にもなる可能性もあるのかなという視点で、ちょっと
まちづくりセンターと今後はそういう何か連携してコミュニティの醸成の場にも、そういう場所として活用したいというふうに考えてございます。
◆
落水清弘 委員 局長、さすがに頭が涼しいです。ぱっと分かっていただきました。よろしくお願いします。
○
寺本義勝 分科会長 ほかにありませんか。
◆伊藤和仁 委員 先ほどの公園愛護会のことに関連しまして、この実績値の663、公園愛護会がある公園数、これは大体全体の何%ぐらいに当たるんでしょうか。
◎高倉伸一 公園課長 令和元年度に663愛護会があります。公園全体としましては、市内約1,000公園ぐらいございます。その6割程度ということでございます。
以上でございます。
◆伊藤和仁 委員 検証値が令和元年度で650件というふうに設定されていますが、これは公園愛護会の平成27年の基準値が650件で、数字自体が増えても減ってもいないんですが、これはこれ以上増やしていかないというような、そういうような意味合いなんでしょうか。
◎高倉伸一 公園課長 これは、第7次総合計画時点での目標値でございまして、次回の総合計画のときにまた目標値を設定していくということでございます。
◆伊藤和仁 委員 分かりました。すみません。ありがとうございます。
○
寺本義勝 分科会長 これは分かりにくい。検証値ということは目標値ということなんでしょう、本当は。第7次総合計画に上げておるから、変えられんと、それとリンクしているから、本当は増やしたいんでしょうけれども、変えられないという意味なんでしょう。ちょっと分かりにくい。
ほかにありませんか。
(発言する者なし)
○
寺本義勝 分科会長 ほかになければ、以上で
都市建設局に関する審査を終了いたします。
この際、議事の都合により休憩いたします。
午後1時より再開いたしますので、よろしくお願いいたします。
午前11時20分 休憩
───────────
午後 0時58分 再開
○
寺本義勝 分科会長 休憩前に引き続き、分科会を再開いたします。
これより交通局に関する議案の審査を行います。
まず、議第198号「令和2
年度熊本市
交通事業会計補正予算」について説明を求めます。
◎河本英典 交通局次長 それでは、議第198号「令和2
年度熊本市
交通事業会計補正予算」について御説明いたします。
予算決算委員会説明資料の187ページをお願いいたします。
債務負担行為の補正でございます。内容といたしましては、定期券や1日乗車券等の販売におけるキャッシュレス決済の手数料でございまして、700万円を限度額として計上するものでございます。
当初は交通局の販売窓口のみ試行的に導入する予定でございましたけれども、
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から2か所の販売委託先の窓口についても併せて今年度から導入するものでございます。
説明は以上でございます。
○
寺本義勝 分科会長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
補正予算について、質疑及び意見をお願いいたします。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
寺本義勝 分科会長 特にないようですので、以上で
補正予算に関する審査を終了いたします。
引き続き、決算議案についての審査を行います。
議第242号「令和元
年度熊本市
交通事業会計決算の認定について」の説明を求めます。
◎河本英典 交通局次長 それでは、交通事業会計の令和元年度の決算状況について御説明いたします。
都市整備分科会委員会資料の資料2をお願いいたします。
まず、1ページの1、施設及び業務の概要でございますけれども、職員数につきましては、対前年度比で6名減の77名となっておりますけれども、再任用職員や嘱託職員等含めますと194名で事業運営に努めたところでございます。
次に、乗客数でございますけれども、令和元年度は定期外と定期を合わせました合計が約1,100万8,000人、1日当たり3万75人となっております。令和2年1月までは国際スポーツ大会や桜町再開発ビルのオープンなどの効果により、対前年度比で約33万人の増、率にして約3%の増加となっておりましたけれども、
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2月、3月の乗客数が前年度に比べ約40万人の減と大きく落ち込んだため、最終的には対前年度比で約7万2,000人、率にして0.7%の減となっております。また、同様に運賃収入も合計で約15億7,700万円と、対前年度比1.1%の減となっております。
次に、2ページをお願いいたします。
令和元年度の決算状況の概要についてでございますけれども、収益的収支と資本的収支に分けて、帯グラフでその内訳をお示ししております。
まず、上段の収益的収支でございますけれども、収入総額は22億3,549万円余で、内訳は運賃収入が15億7,730万円余で収入全体の7割を占めており、その他一般会計からの補助金が3億2,682万円余、広告料の収入が9,275万円余などとなっております。
支出総額は19億9,618万円余で内訳は職員給与費11億804万円余、修繕費1億5,951万円余、減価償却費3億7,274万円余などとなっておりまして、その結果、令和元年度は2億3,931万7,000円の純利益を計上したところでございます。
次に、下段の資本的収支でございますけれども、収入総額は6億8,293万8,000円で内訳は企業債5億1,950万円、一般会計補助金1億2,470万円余、国県補助金3,866万円などとなっております。
一方、支出総額は10億9,104万4,000円で、内訳は建設改良費6億2,830万円余、企業債償還金3億5,274万円余、他会計長期借入返済金1億1,000万円となっており、収支差の4億810万6,000円につきましては減債積立金等を補填財源として充てております。
次に、3ページをお願いいたします。
収益的収支の前年度比較でございますけれども、下から2段目の純損益は先ほど申しましたとおり、2億3,931万7,000円の純利益を計上しておりますけれども、昨年度は特別損失に7億円程度の退職給付引当金を計上いたしたため、約4億3,000万円の純損失となっているもので、前年度比較では収支が大きく改善しております。
また、最下段の利益剰余金5億3,305万円余につきましては、
新型コロナウイルスによる影響で令和2年度の収支が大きく悪化するおそれがあることから、柔軟に対応できるように未処分利益剰余金として計上しております。
4ページをお願いいたします。
資本的収支の前年度比較でございます。詳しい説明は省略いたしますが、令和元年度に実施いたしました建設改良事業につきましては、国府電停から水前寺公園電停間など、全3区間の軌条更換工事などを実施するとともに、河原町電停及び通町筋電停のバリアフリー化に向けた工事を行いました。
また、市電の利便性向上や安全対策といたしまして、カメラ及び放送設備を利用者の多い停留所に設置したほか、故障していた超低床電車の大規模改修などを実施しております。
以上が交通事業における令和元年度の決算状況でございますが、決算とは別に
新型コロナウイルス感染症による市電への影響について、状況を御報告申し上げます。
この事項は参考資料の14に資料をつけております。
市電の乗車人員は本年度4月、5月は予算比で64%の減、
緊急事態宣言解除後の6月、7月は34%減と回復傾向にございましたけれども、感染者が増えた8月は47%減となっております。今後、9月以降を7月並みの34%減で試算いたしますと、本年度は約7億円の減収となる見込みでございます。
大変厳しい経営状況となることが予想されますけれども、今後も国等への支援要望を行うとともに、経営健全化にも努めてまいります。
説明は以上でございます。
○
寺本義勝 分科会長 以上で議案の説明は終わりました。
これより質疑を行います。
決算議案について、質疑及び意見をお願いいたします。
◆伊藤和仁 委員 それでは、熊本市
交通事業会計決算書からちょっとお尋ねをさせていただきます。
8ページは損益計算書が書かれてあるところですが、そこの特別利益の過年度損益修正益がどういったものかということをお示しいただければと思います。
◎伊藤幸喜 交通局総務課長 過年度損益修正益につきましては、令和元年度長期前受金戻入でございまして、過年度の収益化分、その他資本剰余金の分でございまして921万8,117円でございます。
以上でございます。
◆伊藤和仁 委員 それでは、去年も私はこの過年度損益修正損益についてお尋ねをしたんですが、特に前回と違ってミスということではないということですね。
◎河本英典 交通局次長 ミスということではございません。通常の経理処理でございます。
◆伊藤和仁 委員 昨年度は固定資産の除却損は当該年度に算入していなかったということで、一部ミスがあったということでありましたが、私もちょっと別件になりますが、監査の報告書を読ませていただいていたときに、どうしても監査の報告というのは実際にここで出された損益計算書と貸借対照表を基に監査を行っていくわけで、それでいきますと、どうしても実際にミスということで、本来前年度に上げるべきものだったのが、当年度に上がってくることによって、実際に監査の内容も変わってくるかと思います。そこのところは、今回はなかったということで物すごくいいことだと思うんですけれども、今後もまたしっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。
もう1点、これはちょっとまた別のあれになるんですが、企業会計においては、実は過年度の修正損益、これは以前の損益計算書、貸借対照表を訂正して、また再提示することになっているんですが、これは今後、経営戦略を策定されていくということでありましたので、ひとつそういうふうに正確な数字をもう一度再表示した後に、経営戦略等を組まれていくのがいいんじゃないかと思いましたので、これは提案ということでよろしくお願いします。
以上です。
○
寺本義勝 分科会長 答弁よろしゅうございますか。
◆伊藤和仁 委員 はい。
○
寺本義勝 分科会長 ほかにございませんか。
◆
落水清弘 委員 SAKURA MACHI Kumamotoのオープンが昨年度だったかと思いますけれども、あのとき電車を無料で走らせたような記憶があります。あれは決算書のどこから金が出ていますか。
それと、この件は去年どこで委員会に説明したんだったか、ちょっと思い出してください。私がちょっと記憶が今疎いもので。
◎河本英典 交通局次長 昨年の9月14日の1日だけSAKURA MACHI Kumamotoオープンに伴いまして無料運行をいたしました。決算書には具体的には出ておりませんで、運賃収入の中に含まれております。その1日で約400万円ぐらいの収入があっております。
委員会についてでございますけれども、都市整備委員会ではすみません、私の記憶では報告はしていなくて。
◆
落水清弘 委員 何を言いたいかというと、イベントだから、前もってどこかで説明の必要性はあったと判断するけれども。うちの会派で光永委員の方から土曜日の電車事故についての報告がなかったということで、話がそちらに行ったかと思うけれども、30分しか遅れていないから報告をしなくていいエリアになっているということで、回答を得たという話をいただいたんですけれども、我々に対しては30分だから報告しないとか、1時間だから報告するとかいう基準値は全く言われてないわけです。だから、そのあたりはどこかのタイミングにペーパーにして、こういうことに関してはきちんと報告しますとか、しませんとかというルールづくりが必要だし、ましてこのSAKURA MACHI Kumamotoの件に関しては、当然事業をする前に言うべき筋合いのことだったとは考えなかったのか。どうですか。
◎河本英典 交通局次長 すみませんでした。
委員会、議会の方に報告するべき案件であったと思います。
◆
落水清弘 委員 何か想像力の欠如、これも一種のヒューマンエラーに近い状態だ。桜町をみんなで活性化しようという気持ちで議員たちは賛同してきておるのだから、それに関係することに関してはやはり電車を無料で走らせるという話だから、非常に大事なことです。そういうことをなぜ議員に伝えんまま、新聞で我々が知るか。そこです、問題点は。
議会のときには、まず当初のときに、新年度に何を伝えるべきかを明確にあなたたちは言わんといかんし、その都度その都度、補正があったりするし、新しい事業がたまには上がり込んでくるのかもしれん、僕はSAKURA MACHI Kumamotoの件が当初から金の段取りがついておったというか、割り込んできたのか知らんけれども、こういう状態であなたたちは金目が低いとか大きいとかの話ではないわけだ。
議会の立ち位置と執行部の立ち位置が理解ができておらんと俺は感じるわけだ、最近。行政は議会を通して予算がついてくのだから、仕組みとして。当然、たとえそれが100万円であっても、それはきちんと前もってお話しして、ぜひとも議員の皆さん、こういう事業をやりますんで、市民の皆さん方に前もってコマーシャルをお願いしますと。一緒に熊本城ホールをはじめとする桜町の活性化に力を貸してくださいという筋論が全くなっておらんじゃないか。
事業管理者、その辺の見解を。
◎古庄修治 交通事業管理者 すみません。
都市整備委員会で、昨年度は出席しておりませんので、どういう経緯だったかというのが私は確認しておりませんが、ただ基本的に、今落水委員がおっしゃったように、桜町の再開発、そしてああいう大きな盛り上げは全市的に盛り上げていく話だと考えておりますんで、そのためにも議会にも事前に報告が必要だったかと思います。そのあたりについては多分市電の無料、あれは市電、バス全部無料にしましたし、いろいろなイベントをしましたんで、その全体の枠の中でもしかすると報告しているのじゃないかなと、私的には思います。そうじゃないとおかしいかなと思っています。ただ、その辺について、きちんとした報告がなかったということであれば、改めておわび申し上げますとともに、今後そのようなことがないようにしていきたいと思っています。
また、落水委員の方からちょっとお話しが出ました光永委員の方からも御意見いただいた部分については、一応内規でそういった形で全体の報告と、市長あるいは危機管理防災への報告のルート、そして議会の報告のルートというのを、その辺をお知らせしていないということでございましたので、改めてそこはペーパーがございますので、明日、その場でお配りさせていただきたいと思います。
またもう1点、女性車両の話については、基本的には12月で本格導入の際にその前に御報告したいと。その前にデータを集めるためのモデル事業だったので、そういう形で発車させていただいたんですが、結構ニュースにもなりましたので、そういったところの委員たちの思いがあったかと思いますが、そういうことについては、できるだけしっかり一つの基準を設けて、委員の皆様には事前に御連絡申し上げて、御理解をいただいてやっていきたいと思います。
以上でございます。
◆
落水清弘 委員 管理者はおいでじゃなかったけれども、光永委員が委員長をされておった令和元年度は御承知のように、夜中に電車がちょろちょろと出てきたろう、あのときの事情は聞いておられると思いますけれども、ヒューマンエラーとかという以前の問題だったでしょう、あれは。1つ小さいものをぽこっとはめておく、それで動かなかったということはしておらんわけでしょう。全く、言っては悪いが子どもより悪い。どうも最近、一事が万事そういうことが目立つ。これは決算で、去年の話だから今あえて話すけれども。
何か一式の問題が相当この12年で悪くなった、はっきり言って。前はこんなふうではなかった、長く見ているけれども、本当に何か仕事を楽しんでやっていないんじゃないかという不安を抱く。要するに、仕事というのは、つらいこともある、いやなこともある。そうだが、そこにしてよかったという充実感が、達成感があるから物事が回ってくるのだが、それが今、俺は熊本市役所の職員に見えんのがとても不安。しょっちゅう出てくるでしょう、何か意識改革というが、意識の以前の問題だもの、はっきり言って今の状態は。
まず職員に笑顔がない。本当にちょっとあなた方管理職は少し考えんと、だから、そんな事業を一つ一つ報告するとか説明するなんていうのはイロハのイでしょうが。当然SAKURA MACHI Kumamotoの件はどこかでこの委員会でしゃべっておくべき筋合いのことだというのは間違いないわけだから。
だから、そういうことを一々我々が終わった後に指摘して、のど元過ぎれば熱さ忘れるで、そのまま新年度に突っ込んでいくような状態じゃなくて、あなた方自身が、年度のけじめは一回ずつどこかでつけていかんと、決算が終わったら、今回指摘を受けたことはもう一回復唱するぞといって、会議してから復唱するとか、何かここだけで終わってしまうならば、同じことは繰り返す。
管理者、いいんですか、ちょっとその辺を随分考えてください、お願いします。
◎古庄修治 交通事業管理者 今御意見いただいたことについては、全庁的なこともありますので、しっかり答弁のどういった形でやったかという委員会の報告会もございますので、その中で御指摘については共有させていただくとともに、まず交通局については今の御指摘のことについてはしっかりやっていきたいと思います。
私も落水委員と同様にやはり職員に笑顔がない部分とか、余裕がない部分というのは非常に思っておりますので、その辺は職員に本当にしっかり責任と自覚と楽しむというか、そういう業務を責任持ってやっていただくか、するように心がけてまいります。
以上でございます。
◆
落水清弘 委員 よろしくお願いいたします。
委員長、ぜひ今のSAKURA MACHI Kumamotoの件は委員長報告に市民に分かりやすく書いていただいて、よろしいですか。
○
寺本義勝 分科会長 はい。
◆
落水清弘 委員 よろしくお願いします。
それと、ごめん、ペーパーの話だけれども、1ページ目の職員数のところはどんどん正職員が減っているので、この備考のところに再任用なり何なり、ちょっと入れてくれんか。じゃないと、これだけのメンバーで交通局が回っているなんていう誤解を招くから、この際、備考のところに来年度からよろしくお願いします。
結構です。
○
寺本義勝 分科会長 ほかにありませんか。
◆光永邦保 委員 今、1年前の電車の転動の話が出たんで参考までに教えてもらいたいんですけれども、あの転動事故によって門が壊れました。それから新しく輪止めを買った。あの転動事故に伴って出費はどれぐらいあったんですか。あれはどこに入るのかなと思って、それを教えてください。
◎河本英典 交通局次長 すみません。今手持ちがないものですから、調べて、明日御報告いたします。
○
寺本義勝 分科会長 では、明日の委員会の席上で報告をお願いしておきます。
◆原口亮志 委員 先ほどから落水委員も、緊張感が足りないというようなことでかなり厳しく御指摘があったかと思いますけれども、起こるべくして起こるようなミスをあえてやらないように、しっかり注意はしておいていただきたいと思います。
実は、先ほど説明がありました参考資料の一番最後のページで、今年度が約7億円の収入減ということで出ておりますけれども、コロナの推移の状況によっては来年度の収入にも大きく影響を及ぼすわけで、実は利用者の交通形態も若干変化しつつあるのかなとは思いますけれども、できるだけ電車を利用していただけるように、さらなるコロナに対する安全対策というのをしっかり打ち出していかないと、減りました、今度は赤字ですということだけでは済まないと思います。
そこで、どういった形で今後コロナと共存、共栄もしながら、これを克服して利用者の皆様に御理解いただけるような戦略的なものをお考えだと思いますけれども、その点、いかがお考えでしょうか。
◎伊藤幸喜 交通局総務課長 その点に関しましては、よろしければ明日、委員会の中の経営計画というものの中で、いろいろな今後8年間の計画の中にいろいろ盛り込んだものを御説明したいと思っておりますけれども、その中でよろしゅうございますか。
◆原口亮志 委員 了解しました。数字が出ておったものだから。
◎伊藤幸喜 交通局総務課長 よろしくお願いいたします。
○
寺本義勝 分科会長 ほかにありませんか。
◆光永邦保 委員 さっき事業管理者が言われた女性専用車両の施行に踏み切った。僕は明日質問しようと思っていたんです。それで、踏み切った資料とか、こういう狙いでやったとかというのがもしあれば明日資料を見せていただきたいと思います、あれば。
◎古庄修治 交通事業管理者 すみません。資料はございません。
踏み切った、その当然最初の段階では試行でやるということでございますので、その試行の中で本格導入を見極めるということなんですが、まず発想としては現場の中で、先ほど落水委員も言われましたけれども、私も現場の運転手さんたちのいろいろな意見を聞きたいということで、その中で一つ市電としても
コロナウイルスでこれだけ人が減っておるという中で、いろいろな話題を提供したい、明るい話題を提供したいという中で、アイデアの一つとして、特に女性は通学が多いです。通勤が男性が多くて大体比率が1対1ぐらいになっているそうで、だからそういう女性の通学の女学生、高校生とかそういったところの人たちに快く乗ってもらうためにも、女性専用車両というのを導入したらいかがかなというところで一つアイデアが出ました。
どうしても車両数が少な過ぎてちょっとできないので、今後、明日説明しようと思いますけれども、少し多編成の車両を導入したいと思っていまして、そうなったときに本格的にやろうかなというところはあったんですが、せっかくこういう提案をいただいたので、私の判断で、取りあえず2車両あるうちの1車両でやってみようと、12月までやって状況を見て、特に利用者の方の評判を聞いて本格的に導入するなら導入するということで、そういう打合せの中で出てきた話でございましたので。
ちょっとすみません。経過をあれしたペーパーというのはない。今のが全てでございます。
◆光永邦保 委員 政令市熊本市としてはそのやり方はあまりよろしくないと思います。試し行いというのはもう本格導入を見越して普通やるんです。かなり詰めに詰めてモニタリングをやって、これはもういい結果が出るに違いないと言ってしばらく試し行いをするから、もう次は本格導入するんだなという意味合いでやって、取りあえずやって、その結果で決めると。あるいはやめると、それは、私の意見ですけれども、問題あるかなと思います。
以上。
○
寺本義勝 分科会長 この件に関しては明日委員会がありますので、既に地元新聞の報道に3回載っております。目的は盗撮や痴漢防止とか、いろいろなことが私たちが知る前に冒頭のSAKURA MACHI Kumamotoの件と同様ですけれども、私たちが知る前に新聞報道がなされておりますので、現時点において、交通局において把握しておられる今の現状、もう動いているので、何人乗ったかも新聞には載っているので、そういった部分を明日の委員会で御説明いただきたいと思います。
とりあえず目的については多分さっき言ったように、痴漢、盗撮防止とかそういうのがあるんでしょうから、目的ともう既にやってしまったわけですから、その実績等明日の委員会で御説明いただくようにお願いしておきます。
それでよろしゅうございますか。
◆光永邦保 委員 はい。
○
寺本義勝 分科会長 ほかにありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
寺本義勝 分科会長 ほかになければ、以上で交通局の審査を終了いたします。
これをもちまして
都市整備分科会を閉会いたします。
なお、都市整備委員会は明日午前10時から開催いたしますので、よろしくお願いいたします。
午後 1時30分 閉会
出席説明員
〔
都市建設局〕
局長 田 中 隆 臣
総括審議員 加 藤 栄 一
総括審議員兼
都市政策部長 都市政策課長 角 田 俊 一
能 勢 和 彦
都市政策課副課長 上 村 和 也 都市政策課副課長 飯 田 考 祐
交通政策課長 黒 部 宝 生 都市整備景観課長 上 野 勝 治
都市デザイン室長 酒 井 伸 二 開発指導課長 上 村 亮
震災対策課長 上 野 幸 威 建築指導課長 小 山 博 徳
植木中央土地区画整理事業所長 熊本駅
周辺整備事務所長
中 村 孝 田 尻 亮 司
熊本駅
周辺整備事務所副所長 熊本駅
周辺整備事務所副所長
榊 正 邦 松 尾 達 哉
熊本駅
周辺整備事務所副所長 住宅部長 宮 崎 由 之
上 杉 剛 二
住宅政策課長 原 和 義 首席審議員兼市営住宅課長
杉 田 浩
空家対策課長 平 石 研 吾 震災住宅支援課長 吉 住 和 征
公共建築部長 東 野 洋 尚
建築保全課長 塩 田 栄一郎
建築保全課副課長 笹 田 和 宏 営繕課長 林 田 敬 成
設備課長 河 田 誠 二 土木部長 藤 岡 明 弘
首席審議員 米 村 浩 介 首席審議員 千 年 康 秀
土木総務課長 渡 部 秀 和 道路整備課長 今 村 寿 也
土木管理課長 弓 削 秀 和 自転車対策室長 中 田 護
用地調整課長 高 木 裕 治 河川課長 松 窪 昭 宏
公園課長 高 倉 伸 一 全国都市緑化フェア推進室長
井 戸 義 行
東区土木センター所長 中央・西区土木センター所長
奥 田 滋 晃 高 永 恭 男
南区土木センター所長 北区土木センター所長
東 眞一郎 佐 藤 武 士
北区土木センター高規格道路建設推進課長
下 田 和 幸
〔交 通 局〕
交通事業管理者 古 庄 修 治 次長 河 本 英 典
総務課長 伊 藤 幸 喜 運行管理課長 伊 藤 逹 也
〔議案の審査結果〕
議第 192号 「
専決処分の報告について」中、
都市整備分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 193号 「令和2
年度熊本市
一般会計補正予算」中、
都市整備分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 194号 「令和2
年度熊本市
植木中央土地区画整理事業会計補正予算」
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 198号 「令和2
年度熊本市
交通事業会計補正予算」……………(審 査 済)
議第 237号 「令和元
年度熊本市各会計(
公営企業会計を除く。)決算について」中、
都市整備分科会関係分
……………………………………………………………(審 査 済)
議第 242号 「令和元
年度熊本市
交通事業会計決算の認定について」(審 査 済)...