土佐市議会 > 2000-03-13 >
03月13日-02号

  • "竹細工教室"(/)
ツイート シェア
  1. 土佐市議会 2000-03-13
    03月13日-02号


    取得元: 土佐市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-08
    平成12年  第1回定例会(3 月)        平成12年第1回土佐市議会定例会会議録(第2号)  平成12年3月13日第1回土佐市議会定例会土佐市議会議場に招集された。1 出席議員は次のとおりである。  1番 西村 信治    2番 津野 勝彦    3番 久保 直和  4番 尾﨑 洋典    5番 山本 竹子    6番 石元  操  8番 市川 国男    9番 田中 忠臣   10番 楠瀬 守福 11番 近澤  茂   12番 黒木  茂   13番 浜田 太蔵 14番 三本富士夫   15番 矢野 光顕   16番 田村 喜郎 17番 信清 吉孝   18番 西森 貞男   19番 山脇 義人 20番 吉村 正男   21番 森本 耕吉   22番 江渕土佐生2 欠席議員は次のとおりである。  な し3 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者は次のとおりである。 市   長      森田 康生   助   役        山﨑  昇 収入役        関   大   総務部長         黒岩 聰一 民生部長       広瀬 英策   経済部長         横田 正茂 建設部長兼水道局長  宮尾 博人   波介川・水資源対策室長  山中  明 消防長        田中 信行   病院局事務長       中島 敦彦 教育委員長      山崎  武   教育長          阿部 光二 選挙管理委員長    徳永 幸茂   総務課長         吉村 通洋 総務課企画調整主監  藤岡 優仁4 本会の書記は次のとおりである。 議会事務局長     小笠原 常和  議会事務局議事係長    前田 昌賢5 議事日程 平成12年3月13日(月曜日)午前10時開議   第1 議案第2号から第23号まで、及び第26号から第49号まで、      報告第1号      (議案に対する質疑並びに一般質問)                          開会宣告 午前10時 3分 ○議長(江渕土佐生君) ただいまより、本日の会議を開きます。 現在の出席議員数21名、よって会議は成立をいたしました。 欠席等の届出がまいっておりますので、日程に先立ちまして、局長に報告させます。 議会事務局長。 ◎議会事務局長(小笠原常和君) 欠席届について報告いたします。 横山明行監査委員、所用のため一日欠席。 西森憲英農業委員会長、病気のため今会期中欠席。 以上であります。 ○議長(江渕土佐生君) 日程第1、議案第2号から第23号まで、及び第26号から第49号まで、報告第1号、以上47件を一括議題といたします。 これより、議案に対する質疑並びに一般質問を行います。 通告順に従いまして、順次発言を許します。 21番森本耕吉君。 ◆21番議員(森本耕吉君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をいたします。 常々、原稿なしで言いたいことを言っておりますけども、今回は、年度当初でもあり、非常に危ういところの発言もあるかも分かりませんので、原稿をきちっと作ってまいりました。 そういうことで、市長とどっちがうまいか分かりませんけど、読ましてもらいます。 どっちがうまいか、まあ、皆さんの評価で。 全国規模で自治体の財政状況は、ごく一部の自治体を除きまして、同じように財政難に陥っていることは既に周知のとおりです。 戦後間もないころ、仕事がなければ、役場にでも行きよるか、そういう時代を経て、公務員天国と言われた、また、その時代を経、世の中がどのように変わろうが公務員生活は、現在まで続いております。 一般の民間企業は、その経営状況に即応して企業会計を柔軟に変化させ、企業努力をして時代に即応した企業経営に取り組んできました。 自治体は、それを取り巻く環境がその対応を阻んできたことで、そのままの格好で今日に至っております。また、民間企業では、雇用と解雇を状況に応じて柔軟に行うことができますが、自治体は、そうはいかない。いったん雇用すれば、大きな瑕疵のないかぎり、定年までその雇用は続きます。そんな土壌の中にあるかぎり、いわゆる身分が保障されておるかぎり、自治体の人件費を切り詰めることはできない。また、そんなに仕事をしなくても、だれかがやってくれるという無責任な考え方が恒久的に続き、上から下まで同じ環境にあるかぎり、有能な職員は育つはずはないし、主権在民の行政が生まれるはずはございません。 近い将来、そういう状況の中で、給与体系及び退職金制度は見直さなければならない。そんな究極の状態が到来しなければならないと思います。また、そのような環境にあると、私は、信じております。 住民が住み、税金を納めるという最も原点の形に、国や県が補助金を出すことで、自治体の財政の基盤ができます。人口が減る、税収は減る、補助金はますます減ってくる。そんな状態の中でも、職員定数に守られた職員の数は、そう簡単に減すことはできません。自治体行政の究極の目的は、住民へのサービスと考えた場合、住民サービスには金が要ります。しかし、その金がない。そんな時代がもうすぐそこに来ております。 私は、市長に今日まで機会あるごとに、土佐市は、何とかして金を稼がなければならない。市長は、その方策は見えない、ずっと言ってきました。市長は、二言目には企業誘致を口にしてきました。確かに、それも一つの財源確保の方法ではございますが、これはあくまでも長期的な財源確保にすぎない。他に考えが及ばないのか、非常に不思議に思います。 過日の高知新聞の各自治体の12年度の予算の報道で、土佐市の歳入歳出の部を見ますと、市税が24億など、自主財源が39億余り、依存財源が83億余り、歳出を見れば、人件費が29億、公債費17億、約47億余り、それにその他を合算すると、義務的経費の構成比率は、52パーセントになっております。投資的経費は、20パーセントを下回っていることが分かります。一般の市民はこれを目にして、さまざまな反応をしております。詳しい内容が分からないものが表に出ておりますので、非常にさまざまの反応がございます。人件費が多いか少ないかの議論は別として、市の職員としての自覚に欠ける職員に支払われる給与は本当に惜しくてならない。このような声も聞かれます。しかし、行政改革が少しずつ進められる中での今議会の2号議案も、行革の一環と説明を受けましたが、考えてみれば、すり鉢の中で同じものを置き換えたり、入れ替えたりして、さも新しいものであるように考えているのか、私には、理解ができません。 人口の減少、仕事のスタイルの変化によって、職員給与体系や職員数、退職金制度など、改正をしようという、そういう考え方が、計画性が、私は、どこにも見えない。そのように思われます。 今回の第4次行政振興計画にいたしましても、2次、3次振興計画の中で、できなかったことへの見直しではなく、それらを流れに即応して表現をし直したものとしか、私は受け取らないし、おそらくだれの目にもそう映ると思います。本気になってやる気持ちにならなければ、しなければならないことは何もできない。そのように考えます。 昨年の9月議会で、市長が2期目への立候補を発表したとき、私は、市長に2期目に対する対応、具体的に何も見えない。何も見えていない。それは非常に残念なことに、今でも少しも変わっていない。そのように考えております。最初の初立候補のとき、私は、全面支援で森田市政の実現に協力をしました。しかし、2期目には協力しなかった。はっきり、そう申し上げました。それが1期目の4年間、市民に訴えた幾つかの公約の中の一つでも、私には、市長が本気で取り組んだというその姿が見えなかった。やはり、紙すきのおんちゃんのレベルをそれほど抜けきっていない、抜けきることができないものか、そう胸を痛めました。市長は、当選した日から市長でなければならないから、これは大変なことでございます。それは分かっております。市長は、土佐市の流れを変えると、市民に訴えました。しかし、大きい流れは少しも変わらない。確立した政策の見えない中で、一番変えてほしかった圧力団体の行政介入も全く変わっていない。同和行政を変える。そのように申しましたけれども、解放同盟におんぶでだっこの過去のやり方ではなく、イデオロギー抜きで、その施策の恩恵が格差なく、行政のこの施策の恩恵が地域の人々に行き渡るように、ポリシーとイニシアティブを持って当たってくれることなく、今日に至っております。自治労の行政介入にしましても、少しも変化も見ることができない。予算権と人事権を完璧に掌握していなければ、それはもう市長ではなく、ただの高給取りの老人になってしまいます。私は、そのような意味から、80万の給与と3,500万の退職金が2期目のねらいかと、少なからぬ不穏当な発言をしたわけでございます。 このような状況の中で、今回は大きく分けて3点の質問を行います。 平成12年度を目前に控えた重要な3月議会でございますので、1年間を見据えた考え方に立って、市長及び総務部長、答弁を期待しております。 1問目は、財源確保の幾つかの問題点を質問するもであり、2問目は、議案第2号、課設置条例について質問します。3問目は、高知取水のいわゆる、高知市との、土佐市との関わり、これについて市長にお尋ねします。 まず、第1問。 先ほども申し上げましたとおり、市長には財源確保に対して十分な政策も計画性も見えない。二言目には、ただ一つのお題目のように、口を開けば企業誘致と言います。企業誘致が財源確保の政策の一つであることは間違いないことでございますけれども、これには幾つかの大きなハードルがあって、近い将来の実現には少なからぬ無理があります。まず、第1に波介川河口導流事業が完成しなければ用地問題が解決しない。そういうことで、これは財源確保の政策としても、きわめて長期的な部類に入ります。第2に土佐市の労働人口の質のレベルは、全国的に定評がございます。優良といわれる企業は、土佐市には食指を動かさない。そのように言われております。第3には、もし仮に、企業誘致が始まったとしたら、市長、あなたの取り巻きといわれるグループが率先してやれ公害だ、環境破壊だと言って、反対運動を起こして、実現を阻害することは間違いのないことだと思います。それでは、長・中期的な財源確保はどうすればよいか。これは市長がブレインを集めて英知を集結して考え、対応しなければならないと思う。しかし、私には、今回までそれが見えなかったので、この12年度を目前に控えたこの時期に、財源確保について、市長、あなたの考え方を話していただきたい。 もう2年もすれば高速道路がオープンし、土佐インターチェンジが動き出します。常々機会あるごとに申し上げてきたことでございますけれども、高速道路がオープンをしたら、年間約180万の観光客が高知県の西部へ乗り入れるだろうと言われております。そんな中で土佐インターは、それらの車を降ろすだけの魅力を持っていない。これは世間で言われていることでございますけれども、高速道路の最終のインターチェンジの一つ手前のインターチェンジは、かなりハイレベルな条件が整わないかぎり、一番魅力を失うと言われております。最終インターチェンジである須崎インターの一つ手前である土佐インターがその宿命にございます。私は、土佐インターに降りてみようかという魅力を土佐市に持たせなければならないと昔から言い続けてきました。これまで観光に来た県外客は、須崎で降りて、横浪半島の景観を眺めながら、土佐市を素通りして、花海道から高知市、また、伊野に抜けて紙の博物館、工芸村を楽しんで仁淀川をさかのぼって寒風山を通り、松山自動車道に出て行く。土佐市には、車の轍しか残してくれない。というようなそんな恐ろしい構図が目に見えるようでございます。土佐市には、何一つ客の足を止めさす魅力がない。とどめさす魅力がない。また、それをつくろうとする考え方も、努力しようとする姿勢も、今まで、私は、見えてこなかった。そのように考えますが、市長は、今、どのように考えておられますか。 市長は、幾つかの公約を掲げて2期目を当選しました。1期目と何ら変わることのない政策を訴えていたように思います。1万を超える票が集まった。相手が相手だったから、私は、純粋の信任投票じゃなかった。そのように考えます。運も実力のうちと言われますけれども、それはスポーツや武芸のことであって、決して政治に適用するものではない。選挙中に市民サービスを充実すると市民に訴えました。平成12年度の新予算の下に、森田市政2期目の最初の新年度を迎えたわけでございます。当初予算は、いろいろの予測を基に組めたとしましても、6月、9月という市民サービスに直接つながる補正予算の財源のめどが立っているかどうか、私には分からない。市債という財源があります。これは財源と表現できないにしても、歳入の部に組み込まれ、市債とは、いったい何か、一口に言えば市民の借金です。市債を財源とした市民サービスは、あまりほめられたものではない。私は、そのように考えます。市民の知らないところで、市民に選ばれた市長が、市民がそれほど知らない借金をつくる。これを議会が認めて、その借金で市民の機嫌をとるなど、これは決してほめられたものではないと思う。借金は、既に150億を超しております。市民1人当たりの借金は、50万円を超しておると聞きます。ほかに自主財源を求め、確保しないかぎり、借金は、年々増加することは疑いのないことでございます。これはグリーンピア竜の赤字の今回の補填を見ましても、その財源で分かると思います。市長の6月、9月予定されるだろう補正予算の財源をどこに求めるか、説明をしていただきたいと思います。 1問目です。 続きまして、二つ目。第2号議案、いわゆる課設置条例について質問します。 市長の提案理由説明及びしせいクラブでの勉強会で、助役の説明から部長制を廃止して、課長制に移行することの表面の理由は理解できた。そうした形のうえで、参事制の廃止、部長制がしかれた過去の歴史などから考えた場合、課長制に移行することに何がしかの不安のあることは事実でございます。機構改革の一環と言ってしまえばそれだけのことでございますけれども、まず、課長制の策定委員のメンバーに自治労の委員長が入っていることに違和感がある。市長の選任でメンバーが決められたと聞きますが、機構改革は、労働条件などに大きく変化のあるわけではございません。選任した考え方、いわゆる自治労の委員長をそのメンバーに加えた考え方を説明してもらいたい。 私が常に言うように、団体が力を養うことは正義である。そう思いますけれども、それにどう対応するか。これは接する側の能力でございます。 自治労は、団体の力をつけることに何の異論もございませんけれども、過去、土佐市の行政は、自治労の行政介入が強すぎて、市民のための行政が大きく歪められた数多くの歴史がございます。市長は、流れを変えると言いながら、少しも変えることができない。それも圧力の介入、そう信じております。一連の人事の中で、以前より悪くなったかも知れない。というのは介入はきつくなったかも知れない。そのように、私は、思います。 また、策定委員会での自治労委員長の言動は、複数の者から聞き及ぶところによりますと、とても正常な議論ができなかった。なされる雰囲気ではなかった。そう聞いております。 それに対する市長の姿勢を問い、委員会に参加した総務部長の説明を求めます。 また、機構の確立がなされないままに課長制に移行すると、防波堤を失った各課長は、自治労の直撃を受けることになり、ともすれば全員集合の形で、その職務が大きく左右され、行政が混乱して、市民サービスに多大の悪影響を及ぼしかねないと思いますが、市長はどのように考えておられますか。 次に、課長制になれば、上に傘がなくなるんで、今までと違って課長の能力が問われることになります。課長の任命について、根本から考え方を変えなければならない。そういうときがくると思います。年功序列の突き鉄砲では、十分なことができなくなると思います。職務職階制と一口に言ってきましたが、その制度本来の在り方を原点に返って、有効に施行しなければならなくなってまいります。能力のある若手職員の上で、無能な課長は存在場所を失い、市民サービスの欠如につながりかねません。現在でもその職責を全うできていない数名の課長の扱いを、もし、課設置条例が通れば、どのようにするのか、考えようによっては任命の真価が問われることになり、これはこれまでにない、また、大変なことになると思います。参事を2人置いて、これを統括参事と言うそうでございますけれども、それは非常に曖昧な存在になってしまいます。私のアメリカの友人が、昔、顧問と参事というその役目をなかなか理解できなかった。私どもは、過去に参事という腰掛けを廃止しました。そして、部長制をしきました。いわゆる、ただの腰掛けにすぎないではないか。そういう疑問を持っておりましたし、今も持っております。また、そのおそれもございます。その弊害が、参事制が見直されて、部長制をしいたという、その過去の歴史を今回つくづくと思い返しました。その必要が市長にもありはしないかと思います。段階的に、仮に、参事を2人置いた形で、課長制に移行さすと言われますけれども、これを段階的に移行さすとなれば、私は、2部制にして、2人を部長を置いて、その時間をかけた移行をしなければならないと、そのように考えております。その方がベターでないかとも思っております。今、2年を限度に参事を置くと聞いておりますが、もう既に、2名の参事はだれであるか、固有名詞まで聞こえております。2年したら退職するための、この腰掛けのように聞こえてなりません。 どうか、こういうことを織り交ぜた考えの中で、今一度、この問題について市長の考え方をお尋ねします。 次に、3問目でございます。 高知取水でございますけれども、昨年の2月20日、最終話し合いをもって、県も仲に入りまして、高知市と土佐市は、非常にいい形でその終結を迎えました。後は事務レベルの問題で済むだろう。そのようにお考えかも分かりませんけれども、あの時点で、高知市とうちが仁淀川の水を共有するという、非常に意味の深い言葉で終結を迎える。いわゆる仁淀川の流域に関して、何の権利も持たない土佐市がそれを共有するという言葉で高知市と機会均等という、そういう、まあ、極論になりますけれども、終結を迎えたわけでございます。仁淀川の水を共有するということの意味は、今更私がここで申し上げることでもございませんけれども。 今日、この問題で市長にお尋ねしたいのは、あれを機会に高知市とどのような関係を保っていくのか。私は、政治的に非常にレベルの高い関係を保っていってもらいたい。そのように願っております。 議長と2人であの会の前日、実は、松尾市長に会いに行きました。1時間足らずの時間でございましたけれども、松尾市長の考え方、非常に、私どもは、敬意を表しました。この水を機会に、土佐市と高知市が仲良くしてもらいたい。私ども、議長もそう申しました。折から地方の時代、いわゆる、地方分権の時代が厳しく押し寄せてまいります。土佐市のような弱小自治体は、何とか生き延びてゆくためには、いろんなことしなければなりませんけれども、まず、県都高知市と広く、深い友好関係を政治的に保っていっていただきたい。そう願いました。松尾市長は、快く引き受けてくれましたので、土佐市の市長である森田市長がこの問題にどういう考え方されておるか、それをお尋ねしておきます。 1回目の質問終わります。 ○議長(江渕土佐生君) 森田市長。 ◎市長(森田康生君) おはようございます。 ただいま、森本議員さんから私にいただきましたご質問に対しまして、お答えさせていただきたいと思います。 まず第一に、12年度の長期的財政の展望や、また公約と財源、そしてまた財源の確保、また課設置条例に関することや仁淀川高知取水についてのご質問をいただきました。 お答えさしていただきたいと思いますが、まず、12年度の財政と中・長期的財源の展望等につきましては、その概要からご説明をいたしますと、国は、地方の財政状況については、個別の地方公共団体における財政の硬直化等の状況を踏まえ、地方財政の健全化を図るとともに、通常収支において、巨額の財源不足が続く深刻な財政状況下で、地方税、地方交付税等地方一般財源の確保を図っていく必要があると、また、地方公共団体においては、厳しい財政状況を反映して、行政改革大綱に基づき、積極的に行政改革を推進しているところであるが、さらに簡素で効率的な行政システムを確立するため、徹底した行政改革の推進が求められている。また、地方財政は、きわめて厳しい状況にあるものの、地方分権のさらなる推進にあたって、地域における行政を自主的かつ総合的に担うものとされておりまして、今後も増大する財政需要に対応することが求められていると述べており、地方分権の推進とともに分権の時代にふさわしい簡素で効率的な行政システムを確立しつつ、徹底した行政財政改革を推進するとともに、歳出の重点化を図り、財政体質の健全化に努めることが急務であるとされているところであります。地方分権が進み、自己決定、自己責任が求められ、地域における行政の主体的かつ総合的な施策の展開、実施する役割が今後ますます期待される中で、これに呼応しつつ、自立性を高め、特色ある地域づくりを行っていくために、英知を図らなければならないと考えるところであります。 自主財源が乏しく、多くの財源を国、県に依存している厳しい財政の現状を認識しつつ、市民ニーズを踏まえ、社会基盤整備等を積極的に進めなければなりませんが、当市の財政状況は議員ご指摘のとおり、憂慮される状況にあるところであります。こうした中において、収支の均衡を保つことは非常に困難な状況にあることも議員ご指摘のとおりであります。 また、公約と財源につきましては、先にご審議賜りました行政振興計画を真に実効あるものとするため、不断の努力により、行財政改革を行いつつ、介護保険制度の円滑な実施をはじめとする総合的な地域福祉施設生活関連社会資本整備等の課題に積極的に取り組み、住民福祉の向上につなげていきたいと考えております。 財源の確保につきましては、税源の確保と財源の不断の見直しを図り、その増収に努めるとともに、新たな財源の掘り起こしに積極的に取り組むことも大切ではありますが、常に永続して取り組んでまいる必要があるものと考えております。 財源確保につきましては、現時点におきましては、即効性のある財源の確保を図る妙案を得がたく、苦慮いたしておりますが、高速、国道バイパス等の道路網、産業生活基盤の整備を行いつつ、市民の方々にコンセンサスを求め、市民の皆さんに受け入れていただける企業の誘致をも当然視野に入れ、安定的な財源の確保を図ることのできる施策の展開と財政の効率的な運営に努めなければならないものと考えているところであります。 なお、課設置条例に関しまして、私にいただいております課題につきましては、まず、その統括参事、いわば、部制を廃止し、なぜ参事を置くのかというところでございますが、部制の廃止につきましては、新たな行政事情に積極的に対応するため、第一線部門の職員を強化を図るため、今回思い切って部制の廃止に踏み切ったものであります。また、2人の統括参事設置につきましては、行政執行上迅速に、しかも効果的に推進調整することを任務とするために設置を計画いたしておるものでございます。 また、労使関係の円滑化を企画し、あるいは、将来における労働組合の協力や理解を得るため、組合役員等に参加を求め、行政改革等につきまして、十分な意見を聴取したりすることは、これは、私どもも一昨年、労使協定の見直し期におきまして、その点につきましては、管理運営事項を整理いたしておりますので、幅広い皆さん方から、十分な意見を聴取したりすることは、法律上何ら制約を受けることではなく、むしろそのことが行政運営上、望ましい場合も時と場合によっては、あり得るものと思われまして、市がそういう形のもので委嘱をさせていただいております。 続きまして、仁淀川高知取水にかかわる協定確認書での取り組みでございますが、本市は、仁淀川の悠久の恵みを受け、古来より生活・産業用水として、その恩恵により今日まで営まれ、栄えてまいってきております。 これまでの経過を踏まえ、昨年、高知市との協定に際しましては、正副議長、水対策特別委員長様には、大変ご尽力を賜り、感謝をいたしております。 協定は、今後も起こり得るであろう異常気象による状況を予測に入れ、仁淀川水系の水を守り、両市の市民の生活をより豊かに、安全なものにするために結ばれたものであると理解をいたしておりまして、今後の取り組みにつきましては、当然議員さんご指摘のとおり、友好関係をより一層深めていく中で、これまで諸議員さんにお答えさしていただきましたように、仁淀川流域全体での森林保護、維持管理、水源地域の涵養林保全対策など地域特有の自然、歴史、文化など特色ある親水性の河川と調和した水と緑のネットワーク整備と河床安定施設やダム操作規定の弾力運用など、議員ご指摘のとおり、弱小の土佐市の立場のみでは抜本的な取り組みはできない点につきましては、当時の県の約束ごともございますし、高知県はもとより、高知市とも共有理念に基づきまして、友好的に共同体として、積極的な参加、協力を求めてまいらなければならないと判断をいたしております。 今後とも議員の皆様方のご指導、ご協力を是非いただきますよう、お願いを申し上げまして、私の答弁にさしていただきます。 なお、課設置条例につきましては、このことにつきましては、総務部長の方からお答えさしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(江渕土佐生君) 総務部長。 ◎総務部長(黒岩聰一君) おはようございます。 森本議員さんのご質問に、お答えをさせていただきます。 課設置条例につきましては、現行法の地方自治法第158条第1項第7号を根拠法令といたしまして、改正をするものでありますが、平成11年3月に出されました行政改革大綱に基づきまして、各所管にわたり、実施計画案を策定をしてまいりました。 この中には、本年度、あるいは、次年度以降、早期、長期の計画になるもの等の区分を行いながら、行政改革の3にございます重点課題の具体的推進4の組織の簡素化と人員配置の適正化、この中にあります効率的機構と少数精鋭主義により、事務処理の効率化と公正を確保し、市民に分かりやすく、元気な市役所づくりに取り組みますの中に位置づけをされております丸1の中で、部長制の廃止を含めて、課等の業務の効率的再配分を検討し、簡素で効率的な組織運営体制の確立を図りますということを受けまして、提案理由の中で市長が述べましたように、簡素で効率的な運営を行い、人材が育ち得る機構、 (「ちょっと待てや、そんな質問は何にもしてない。ごまかすなそんなことで。委員   会に参加した総務部長の説明を求めるとやってある」と、森本耕吉議員述ぶ) はい。 全体の部分につきましては、この部分を終了させていただいて、もう一つ説明させていただきますので、よろしくお願いします。 住民ニーズに迅速に対応する機構を確立する視点を持って、条例改正を行うものであります。したがいまして、この条例は、行政執行上の効率と効果を求めると同時に、各所属長の職務の権限を強化し、迅速な処理を行う等、行財政の改革の推進につながるものと期待をいたしております。 次に、先ほどご指摘のありました、私の機構の改革に関する参加の部分につきまして、今回の機構につきましては、職員の労働条件に少なからず、種々の影響はあると考えております。その中で、労働組合や、あるいは、市職員である組合員の協力を得ることは必要であるというように考えておりまして、これがあくまでもマイナスにつながるものではないということで、むしろ、前向きに受け取っていただきたいと考えるものでございますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 森本君。 ◆21番議員(森本耕吉君) せめて、長い質問歴史の中で、1回くらいは、かなり高尚なところで、かっこよく終わりたいと、そのように願って、わざわざ原稿も書いてきた。もうちょっと、今までと違う答弁がいただけると、非常に期待をしておりましたが、どうもこれ以上質問しても出てこないんではないかという、そういう考え方もございます。 そして、質問したことに関して、簡潔に答弁をしてもらいたい。総務部長さんには、課設置条例についての説明は求めてない。 市長さんには、高知市とのこれからの関わりについて、もうちょっと政治的なレベルで高知市とうまくやっていくような、例えば、去年の2月20日から、こういうことで高知市の市長と懇談をしたという場所を求めたかどうかという心配もしております。そういうことで、市長にその問題もお尋ねをしております。 そして、また財源に関しましても、従来と全く変わりのないご答弁しかいただけない。 例えば、あなたが蓮池に予定されておったボート券売り場、わしの中ではもう済んじゅう。いかん。だれに聞いても、取り巻きも一人としてえいと言わん。あなたは、先ほどの答弁の中で、どういう表現だったか忘れましたけれども、とにかく一生懸命やらないかん。いいもん、悪いもんの選択というのは簡単にしてはいけません。いいか、悪いか、それは別としても、地域に根強く残っていけるような、そういうことには、やはり、英知をしぼって努力をすべきだと思います。 私は、非常に残念なことは、こういう現況にありながらも、ギャンブル性があっていかん。たったそれだけのことでやめてしもうた。年間1億余りの金が手つかずで入ってくる。これはこれとしても、60人を超す現地雇用がある。大変な魅力だったと思います。いろんなことりょうがしてでも、それを推しすすめるべきだったと、いまだに残念に思っております。 そういう考えで財政に取り組む。財源確保に取り組んでも、あんまりにも簡単に、いかんものはいかん。そういうことでは、私は、政治はできないと思います。少しも自分の手を汚さない。これでは困ります。 例えば、12年度の6月、9月の補正が予定されるだろう。市民サービスということで予定されるだろう。財源どうするか、純市費でございますよ。あるか、ないのか。やる気はあるか、ないのか。もう金もないき、補正はせんというなら話は別です。しかし、あなたは、市民サービスをモットーに、サービスを濃く、濃ゆくしていかないかん。そう言われておりますので、当初予算を見るかぎり、通り一ぺんの予算でございます。ほんとに市民に直結していくのは、6月、9月の補正で生まれてくる、ささやかなものが市民の喜びになってくるわけでございますが、その予定もないのか、それを聞いております。お答えがなかったと、私は、思います。 2回目の質問が、1回目の補足質問であってはならないとかねがね言ってまいりました。どうかその辺のご理解をいただきまして、もう少し前に進んだ、紙すきのおんちゃんで終わらんような、土佐市の市長として、胸張って、おらんくの市長と、私どもが言えるような、それに近い形でご答弁をいただきたい。 先ほどから労働組合とか、自治労とかいうことを非常にこれから先、のうがえいきに、今回から、最初から加えちょいたら、後でいろいろ言われん。だから、機嫌をとっていくというような、受け取る側は、そのように受け取ってかまわないような答弁をいただきました。私は、労使の間には協調性も必要でございますけれども、厳しい一本の線もあってよろしい。また、あるべきだと思います。労使の間に関しては、厳しい関係があっても、私は、よいと思います。そういう意味で団体が力をつけることは、私は、正義だ。そう言いました。自治労の力が強くなることは、団体にとっては正義でございます。それを扱う側、いわゆる接する側がどう取り組むかが能力を問われます。最初からのうがえいき、入れちょいたら、後で文句言われんきじゃあないと思います。 総務部長は、少なからず労働条件に関係があると言いましたけれども、実際、現在の状態では、真に市民の立場に立った考えの中で、あなたたちは行政を行ってない。そう言われても仕方のない答弁でございます。 これ以上、私がこの問題を追求しても、いろんな汚い表現も出ますので、差し控えたいと思いますけれども、議場の議員の皆さんにも、この状況については、私は、もう一度、厳しく考え直してもらいたい。確かに、行政改革の一環という言葉で表現をすれば、非常に聞こえがよろしいけれども、まず、上の防波堤のける。そういうことで、今の課長は、これから先、課長職として、課設置条例にあたる場合、壁に直面をします。私は、これをよく分かっておる助役が、市長の考え方ということで、何の反論もしないのを非常に不思議に思う。今でも思ってます。そのおそれを十分感じてるだろうと、私は、思いますけれども、そこまでは聞きもせんし、また、言えもできませんでしょう。しかし、強行に課設置条例に移行しようとするこのやり方は、私は、表面だけでとらえるべき問題ではないと思います。今でも、この団体の介入は、厳しいもんがございますけれども、垣根取っぱらわれたら、課長が直接、自治労の攻撃にさらされます。彼らは、防護策なんにもございません。言いなりになることで、身を守ります。これはまちがいのない予測でございます。参事が2人おったゆうて何になりますか。非常に、私は、おそろしいものを感じます。今でも、自治労のご機嫌を汲々と伺うような答弁が出ております。 課設置条例については、時期尚早だと、そういうふうに考えます。私もそれをつぶせというもんではございませんけれども、今一度、この問題は慎重に取り扱うべきだ。そのように考えます。 行政は、市民のためにあるものでございます。決して、あなたたち職員や自治労のためにあるわけではございません。いかに市民のために仕事をするか、それを守るか、これが皆さん方の仕事の本分でございます。 肩で風きって、おらが天下、そのような形の自治労の委員長の介入は、私は、許すべきじゃないと、そのように考えております。この課設置条例についての自治労の委員長の会議での言動を、私は、今、1問目の質問で触れました。助役が座長で、総務部長も参加しておった。そういうことで、その会のありさまを、会議録を出してこいとは言えませんけれども、総務部長に、まさか、本当のことは、言えんろうと思うて質問しました。本当のことは言えません。しかしながら、会の成り行きというものは、私は、複数の者に聞いております。いろんな質問をしても、がしゃがしゃと壊される。議論ができる状態ではなかった。それが策定委員会の実情でございます。これを通すか、通さんかは、議会の責任でございますので、私は、自分の身をもって、この問題に取り組んでいきたいし、議員の皆さん方のご協力ももらいたいと切にお願いします。 これで私の質問を終わります。 市長、総務部長の答弁は、これ以上求めても同じことしか出てこない。残念です。いたずらに時間を費やすだけになりますので、後は議会の私どもが決めること。 どうか市長、本気になって行政改革、市民のために土佐市の職員全体が胸張って仕事ができるような、そういう市役所にしてほしいし、そして、そのためには、豊かとまではいかなくても、少なくとも市民ニーズにこたえができるような財源の確保をしてもらいたいと思います。 6月、9月の補正に関しても、一生懸命がんばってもらいたいということをお願いしておきます。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 以上で、21番森本耕吉君の質問を終結をいたします。 続きまして、6番石元操君の発言を許します。 ◆6番議員(石元操君) 議長さんのお許しをいただきましたので、質問に入らせていただきます。 その前に、ちょっとお断りをさせていただきたいと思います。 3問目の民生部長さんに対しての質問は、市長さんの提案理由の説明の中で、ある程度了解させていただきましたので、取り下げさせていただきます。 それでは、1問目に入らしていただきます。 このたび、第4次土佐市行政振興計画2010夢プラン、自立と共生が完成いたしましたことをまことにご同慶の至りであると思います。 この夢プランの素晴らしいところは、私なりに考えたところでございますけれど、1年の長きにわたって、行政の職員の皆さんと各地域の市民の皆さんが理想のまちづくりに向かって、夢の合作をされたということにあると思います。市民の皆様も自らも市政に参画したという喜びを忘れることはないと思いますし、また、今後、市政に今までより一層関心と期待を持つようになられることと思います。ふるさとづくり対策費として、既に何がしかの予算も組まれているようでございますので、これが実際に次々と消化されていくことは間違いないと考えております。 さて、この夢プランの中のしあわせの空間づくりのためにという章の中に、バリアフリーの推進という項がございます。最近は、よくバリアフリー、バリアフリーという言葉を聞くようになりましたし、また、国でもこのバリアフリーに非常に関心を持っているようで、今年の1月末の国会に、バリアフリー法案が提出されたようでございます。行政としては、このバリアフリーを総合的にどういうふうにとらえていらっしゃるのか、これをお伺いいたしたいと思います。 2問目に入らせていただきます。 昨年の12月に、土佐市に27名の農村女性リーダーが誕生されました。私は、このことは土佐市の農業にとって、本当に画期的な出来事ではないだろうかと考えております。また、この市役所に食生活改善委員の方とか、健康推進委員の方、農業をなさっていらっしゃるご婦人の方で、こういう委員をなさっている方は集団でいらっしゃるのをちょいちょい見かけますけれど、本当に農業の立場から、この市役所を訪れるということはあまり見たことがなかったものでございますから、これは新しい傾向だなと考えさせられたわけでございます。大体、農家の女性の方たちは、農業改良普及事務所とか、農協にはよくいらっしゃっておりますけれど、市役所を集団で訪れるということはなかったように思います。農家の女性の方は、実際の農業に携わっておりますけれど、ほとんどの方がご主人と対等の立場でお仕事をされていると思います。農協の女性部や、そして農業改良普及所の食生活改善グループなどに、ほとんどの方が加入していらっしゃいまして、絶えず会合をし、いろいろな講演会に参加されて、有意義なお話を聞いている、そういう方が多いようでございます。こういう点からしますと、男性の方よりも女性の方が本当はいろんな点において進んだ考えを持っていらっしゃるのじゃないかと思います。また、この農村女性リーダーになられたという方たちは、「あなた、なりなさいよ」と、他人の人に勧められたのではなくて、ご自分から進んで手を挙げられた方たちではないかと、私は、考えております。 現在、野菜まで輸入をされております日本の農家の現状を考えましたときに、今までと違った新しい農業形態の模索をすることも必要であると思います。 私は、せっかく誕生したこの農村女性リーダーの方たちに、本当に有名無実で終わってしまうことがないように、行政もこういう方たちを一生懸命今後育てていってもらいたいと思うのです。この女性リーダーの方たちを行政として、どのように育てていかれますか。 また、農業振興策によりまして、認定農家というそういう農家もいらっしゃるようでございますけれど、こういう方たちとこの農村女性リーダーの方たちのつながり、こういうことをいかにして関連さして、実際のこの土佐市の農業を振興させていくうえに役立たせるか、こういうことについて、ちょっとお伺いいたしたいと思います。 それから、3問目に入らせていただきます。 病院の給食材料購入委託の件について、お伺いいたしたいと思います。 病院の給食は、現在までは、病院が買いつけをしてくださっておりましたので、乾物や魚介類においてもそうだったと思いますけれど、野菜はいつも地元の市場で仕入れてくださっておりました。 このことによって、不景気風の吹いている近年、野菜を栽培している農家が大変助かっているのでございます。病院で扱う食材費は、年間4,000万円くらいと聞いたこともございます。今後、業者の方がどこでそれを仕入れるか、そういうことによりまして、この土佐市の農家や、そして商店街の方たちが、大きな打撃を受けることになります。新鮮な地元産品の使用と市内の業者の活用が図られるよう留意をしてくださるということではございますが、絶対にそういう、この市民病院の給食の材料の購入は、今までどおり、この土佐市内の業者の方から買いつけていただくことを約束していただきたいと思います。 病院の事務局長さんにお伺いさせていただきます。 以上で、1回目の質問を終わらせていただきます。 ○議長(江渕土佐生君) 森田市長。 ◎市長(森田康生君) 石元議員さんから私にいただきましたご質問に、お答えさしていただきたいと思います。 道路に関する現状につきましては、また、建設部長の方からお答えさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 バリアフリーは、議員ご承知のとおり、バリアフリー社会の実現こそ、すべての人々にとって、住みよい社会であり、すべての人にとりまして、日常生活や社会生活を営むうえで根底にある課題で、すべての人が互いに共有すべき、重要な課題であると考えております。 この考えに基づきまして、第4次振興計画におきましては、しあわせ空間づくりのための章に位置づけ、土佐市の将来都市像を示す四つの空間を互いにネットさせ、それぞれの目標と基本理念であります、自立と共生を実現させるための重要な課題といたしております。 市といたしましては、小中学校への、議員ご承知のとおり、エレベーターの設置や専用駐車スペースの確保、窓口のローカウンター化、車椅子で通行できる通路の確保、新しく建設されます公共の施設への導入など、積極的に組み込んでまいっております。ただ、現実的には、道路の段差などの物理的な障害、各種の資格制度などの制度的な障壁、視覚、聴覚など情報収集困難による文化情報面の障壁、また、社会的弱者を特別な存在と見ることによる偏見と差別からの意識の障壁といった、見える障害と見えざる障害があります。これらの障壁を解消し、バリアフリー社会を実現するためには、家庭や地域、職場において、市民一人ひとり、それぞれの立場でお互いに理解し合い、やさしい心、また、思いやりの心を持って、ともに力を合わせて、高齢者や身体障害者などが快適に利用できる人にやさしい社会、環境づくりの推進や日常生活や社会生活を営むうえで必要となる支援体制の整備などに取り組んでまいらなければいけないと考えております。 今後とも公共施設へのバリアフリーや移動環境のバリアフリーを推進し、情報、機会の提供と確保、心のバリアフリーに努めて、近い将来のユニバーサル社会実現の基盤づくりに努めてまいりたいと考えておりますので、議員には、変わらぬご指導、ご協力のほどをよろしくお願いを申し上げます。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 建設部長。 ◎建設部長兼水道局長(宮尾博人君) 私にご質問のバリアフリーにつきまして、特に、道路関係につきまして、ご答弁申し上げます。 道路関係のバリアフリーにつきましては、道路新設、あるいは、改良整備時におきまして、視覚障害者付加装置付きの信号機、あるいは、点字ブロック、段差のない歩道などに配慮して、設計実施に取り組んでいるところでございます。 現在、市内の状況につきましては、国道56号線に信号機が4箇所、点字ブロックにつきましては、第一小学校から国道56号までの歩道、450メーターに、それから土佐市バイパスの近く供用されます、一部供用されます歩道及び交差点に21箇所、また、歩道につきましては、車道との取り分け部分の勾配をゆるやかとした段差のない歩道にするとかいうようなバリアフリー化を目指した、人にやさしい道づくりが現在進められておるところでございます。 今後におきましては、市道の新設や改良整備時など、また、土佐市バイパスの延伸や国道、県道の整備状況に合わせ、バリアフリー化の推進を関係機関にお願いしていきたいと考えております。 ○議長(江渕土佐生君) 経済部長。 ◎経済部長(横田正茂君) おはようございます。 石元議員さんの農村女性リーダーの育成の意義についてということで、私にあてられました質問に、答弁さしていただきます。 最近とみに、各分野での女性の進出がめざましく、石元議員さんならではのご質問と理解させていただいております。 ご案内のとおり、本市が現在認定いたしております土佐市農村女性リーダーは、27名でございます。 その目的は、農業経営の充実と生活向上に意欲的に取り組み、後継者の育成及び地域の振興等に農村の抱える諸課題解決に女性の視点を生かし、活動、活躍していただけるような女性を、申すまでもなく認定さしていただいております。 昨年、12月の立て上げでございまして、まだ若干日が浅く、今後はさらなる強力な組織化を図り、地域での課題把握とその解決に関する学習会や研修会等を積極的に展開し、女性リーダーの活動を行政も積極的に支援をしていかなければならないと考えております。 また、一方本市では、将来の農業の担い手といたしまして、認定農業者を49名認定し、明日の地域のリーダーとして活躍いただいており、今後は両グループが連携をさらに密にして、農協、行政と一体となり、明るい農村づくりを目指して、頑張っていただき、現下の厳しい農業環境に明かりをともしていただければ、ありがたいなと願っております。また、関係する諸団体とも十分な整合性もとってまいりたいと、かように考えております。また、幸いにしまして、本年10月には、私ども土佐市で、高知県認定農業者サミットが開催されますので、農村女性リーダーにも広く参画を願い、学習と交流を通じて、さらなる視野を広げていただけるよう、その計画も今準備をさしていただいております。 また、今後は有機農作物の栽培技術や直販、加工品の開発をも視野に入れた幅広い取り組みも指導してまいりたいと考えております。 石元議員さん、山本議員さんにおかれましては、女性の立場での積極的なご助言を今後とも、よろしくお願いさしていただきまして、答弁に代えさせていただきます。 ○議長(江渕土佐生君) 病院局事務長
    病院局事務長(中島敦彦君) 石元議員さんにいただきましたご質問に、お答えいたします。 病院給食の食材発注業務につきましては、今議会冒頭に市長が提案理由で申し述べましたとおり、新年度から業者発注に切り替えるよう提案申し上げておるところでございます。 食材の発注につきましては、病院といたしまして、従前から新鮮な地元産品の使用と市内業者の活用を優先して行ってまいったところでありまして、昨年4月から今年の1月までの月平均でございますが、一番大きいものが生鮮野菜購入額で、大体100万が平均でございまして、これを筆頭にして、市内14業者から納入をいただいておるところでございます。この発注業務の委託に際しましても、この考え方を踏襲してまいりたいと考えております。具体的には、受託者との間で、食材の納入に関しまして、地元産品の使用並びに市内業者の活用を優先すること。また、品質の維持、向上等の遵守項目を設定した約定を結ぶことによりまして、その履行を確保してまいりたいと考えております。 今後とも、議員さんのご提言の趣旨に十分留意しながら、業務管理を行ってまいる所存でございますので、よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 石元操君。 ◆6番議員(石元操君) ただいま、市長さんと、それから建設部長さんから、バリアフリー化につきまして、ご答弁をいただきました。 ご丁重なご答弁でございまして、ありがとうございます。 バリアフリーと言いましても、一番最初にみんなが考えるのは、結局、身体障害者の方たちが、車椅子で道路を行くときに段差があったり、それからいろいろなじゃまものがあったときに大変危険であるという、それが一番先に頭に浮かぶわけでございます。それとまた、目の見えないお方が、つえをついて歩いていらっしゃるときに、点字ブロックを頼りにいっていらっしゃいますが、実は、土佐市には、その点字ブロックというのが、先ほど、部長さんがおっしゃいましたように、高岡の第一小学校のところから陸橋までの、その間にあるだけじゃないかと思います。高知なんかは、大変こういう点が進んでおりまして、現在、バリアフリーモニターという、そういう組織も作られておりまして、どこそこの点字がはげて見えなくなっているとか、どこそこに突起物があって車椅子で行く方が危険であるとか、そういうことに対しても、いちいちとその場に行って、点検して、そして、すぐに関係所管って呼びますか、関係部署に連絡をして、直していただくという、そういう方法を採っておるようでございます。土佐市以外のいなかの市町村におきましては、それほどのことは、どこともにできていないんじゃないかと思いますが、土佐市におきましても、10箇年の計画で、こういう項目を挙げて、これからしあわせなまちづくりに向かって進んでいくわけでございますので、県道、国道、いろいろな関係の道路もございますけれど、どうか、10年かからなくても、できるだけ早い期間に県とか、国とかに要請いたしまして、道路の段差をなくすとか、点字ブロックをつけるとか、そういう方向に向かって、お力をかけていただきたいと思います。 昨年の10月に、野田で車椅子に乗っていらっしゃったお年寄りの方が、川に落ちた事件がございました。新聞に出ておりましたので、皆さんご承知と思いますけれど、幸いにして、道を通っておりました車の中に、助手席に乗っていた子供さんがそれを見つけましてから、そして引き上げたということでございます。大事に至らなかったので、ほんとによかったんですが、それに対しましても、建設課、そして、また地元の皆さん方の要望と、それから県の障害福祉課、そういう方面のお力があって、伊野の土木にガードレールをつけてくださるような予算を取りつけていただいたということを聞いております。 どうか、この間の福祉大会におきましても、北原の6年生の子供さんが、自分のおじいちゃんが車椅子に乗っているが、そのおじいちゃんたちが本当に安心して走れる道路になってもらいたいというような作文を読んでおられましたけれど、身体障害者の方ばかりでなくて、私たちも、高齢者もまさにそのいろんな段差、1センチの段差にもつまずくという、そういう状態に徐々になっていっておりますので、これはほんとに市民全体の問題でございます。 どうか、行政のお力に待つところ大でございますので、よろしくお願いいたします。 それから、農村女性リーダーの件についてでございますけれど、せっかく、こういう方たちが名乗りを上げられまして、今後頑張っていくという、そういう気持ちでいらっしゃいますので、これが有名無実に終わることないように、やっぱり、農業のこというたら、農協が主になって行うような感覚でございますけれど、しかし、やっぱり、行政の方が、もう少し大きな視野を持って、こういう方たちに、うまく働いていただくような、そういう組織を作っていっていただきたいと思います。土佐市はなんと言いましても、農業で立っている部分が多ございますし、今は、ほんとに野菜に至るまで、輸入されているような状態でございまして、農家は大変経済的にも逼迫いたしておりますが、何らかの打開策を女性と、そして認定農家ですか、そういう方たちが力を合わせて開いていっていただきたいと考えております。 それから、病院の野菜の購入委託でございますけれど、事務長さんに大変ありがたいご答弁をいただきました。 ほんとに土佐市にとりまして、今まで買っていただいた分が、買うてもらえなくなるということは、大きな打撃でございますので、地方分権の時代と言われております、土佐市のいろんな経済状態も、すべて土佐市民で守っていかなければいけませんので、土佐市で必要なものは、是非、土佐市で買っていただきたい。森本さんがよくおっしゃっておりましたが、紙一枚でも土佐市の商店街で買ってもらいたいと、そういうふうに常におっしゃっておりますが、土佐市のことは、土佐市民でほんとにみんなで力を合わせてやっていかなければならない時代でございますので、どうか、業者の方、どっかでまとめて買ったら、安く上がるということも考えられるかも分かりませんけれど、是非、今おっしゃっておりました、その協定をよく守っていただきまして、土佐市の市民のためにも力を尽くしていただけますように、重ねてお願いをいたしておきたいと思います。 それでは、私の質問をこれで終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○議長(江渕土佐生君) 以上で、6番石元操君の質問を終結いたします。 10分間休憩いたします。      休憩 午前11時16分      正場 午前11時29分 ○議長(江渕土佐生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続きまして、16番田村喜郎君の発言を許します。 ◆16番議員(田村喜郎君) 議長さんのお許しをいただきましたので、教育長に対しまして、1問だけ質問をさしていただきます。 私の心の中の準備は、午後1時か、1時半ぐらいやないかとも考えてましたけども、非常にものすごいスピードで今回質問戦が進んでいるようにも感じます。 そうした中で、ただいまから、阿部教育長に対しまして、波介小体育館補修予算の未執行について、質問をさしていただきます。 この波介小学校は、正確な歴史は知りませんけれども、確か、現在の場所に波介小学校ができまして、約65年ぐらいの歴史を刻んでいるんではないかと、このように記憶をしております。 そうした中で、現在の場所に対しましては、西は岩戸から、東は大谷部落までの中で、場所をどこにするかということで、すったもんだの激論がございまして、最終的には、縄ぎれを西から東まで引っぱり、そのちょうど中間点ということで現在の場所に建築をされていると、このようにお伺いをしております。が、この場所につきましては、この波介地区というところは、こもだ平野という、そういった名称もございますけれども、非常に軟弱な地盤の上に建っておりまして、いまだに激しく地盤が動いているという、そうした報告も聞いているわけでございます。 そうした中で、現在の体育館につきましては、床が10センチ、あるいは、12センチぐらい現在たれ込んでおります。で、この体育館につきましては、もう約10数年前に1度、各父兄の作業によりまして、下にジャッキをすけまして、その体育館の床を水平に持っていく作業をしていただいたという、そうした歴史もあるかと伺っておりますけれども、今回はそうしたことのないようにしようということに立ちまして、昨年のこの当初予算の中で、2,800数十万円の予算を計上されたと、このように認識をしているわけでございますけれども、しかし、待てど暮らせど、全く手つかずの中で、この予算は、消化せずに終わろうとしているわけでございます。この波介地域の住民にとりましては、この予算がついた中で、やっと安定した、きちんとした体育館に修復できるねという、そうした期待感が非常にあったのも事実でございますけれども、どうした理由によるか分かりませんけれども、全く補修工事はせずに終わりました。 そこで、まず1問目に、阿部教育長にお伺いをいたしますけれども、まず、この2,800万という数字というものは、ただ同然の数字じゃなくして、非常に大きな金額でございます。そうした金額を、予算を計上したということにつきましては、それなりの確たる証拠がある中で、予算を議会に提示もされてきていたかとも思いますけれども、そのどういうことで、その2,800数十万という、予算というものが計上されてきたのか、そして、どうしてそれだけの緻密な計算のうえに成り立った予算というものを消化せずに終わったのか。そして、今後、この体育館をどのように取り扱いをしていくのか、今後の計画について、まず、1問目でお伺いをいたします。 よろしくお願いいたします。 ○議長(江渕土佐生君) 教育長。 ◎教育長(阿部光二君) 田村議員のご指摘に、お答えいたします。 まず、1点目は、2,800万という積算の根拠を示せということでございます。 このことにつきましては、議員が10数年前に、床工事をPTAのボランティアでやっていただいたという説明がございましたが、事実、そのとおりでございまして、そのときのPTA会長さんには、確か、田村議員であったと思いますが、床から下へもぐっていただいて、非常にご苦労をかけて、教育委員会の方から少々ばかりのお金、実費を補ったということを、私、記憶しております。 その後ですね、2,800万のことにつきましては、この中身でございますが、これは、床改修工事、あそこの体育館は、議員がおっしゃられましたように、下は全く軟弱地盤でございまして、年々、大体平均1年間に2ミリないし3ミリの沈下を見ておるわけでございます。床改修工事と入り口の戸の改修工事、引き戸の改修工事、こういうことを予算要求の柱にいたしまして、あそこを建ち上がって、現在、18年経過しております。それから、18年前の状況に戻すというねらいの下に、専門家に積算していただきまして、出てきたお金がですね、2,874万円、それに設計監理費が124万円、こういう形で予算要求をしてきて、11年度についておりました。これが私どもが、2,800万を手にした積算の根拠でございます。 2点目に、どうしてそれを未執行にしたのかということでございますが、実は、プロの方の2,800万で元の状況に保てるか、戻せるかということの中に、プロの方々の意見がございました。それはですね、あの軟弱地盤をどのように見ておるかということでございます。これは業者と相談いたしまして、ここで2,800万入れても軟弱地盤、つまり、地盤が沈下を続けるのであれば、それは2,800万できちっと保証できないという専門家の話がございます。で、中身的にはですね、あそこの体育館は、火山灰土、ボーリングしております。ボーリングしておって、その中で、実は、あそこに地盤対策の杭を打っておりますが、その杭が14メートルしか打ってございません。ほんで、14メートルでなぜ止めたかといいますと、そこに、ちょっと、こう、地盤的に抵抗のある火山灰土がありまして、そこで止めているわけです。実は、あそこの地盤は、岩盤まで行き着くのに、45メートルあります、下が。そして、その抵抗のある砂れき層ですね、砂れき層に行き着くのに、40メートルです。だから、途中のちょっと抵抗のある14メートルで杭を止めておる。だから、今でも杭は十分打ってございますけれども、不等沈下が続いておる。で、こういう業者さんの、専門家の話によってですね、これ2,800万入れても保てると、お金を入れて、その安全管理が保てるということに疑義が生じたこと、これが1点でございます。2点目はですね、その後、議員が触れられましたように、波介小学校の改築問題、このことが出てまいりました。で、改築というのは、今年の7月に本校舎の建物が30年を迎える。ほんで、あそこの校舎は、鉄骨でございますんで、鉄骨の耐用年数は、45年でございます。ほんで、これを危険校舎に認定するのは、30年から始まるということで、今年の、12年度の予算要求に、その30年の7月を迎える時点で、不適格校舎の審査をしてもらう予算を計上してございます。したがいまして、学校の改築問題ではですね、地元の方が軟弱地盤を理由に、ほかへ用地を求めたいというご意見がございます。それから、もう一つは、田村議員がおっしゃられましたように、下波介と出間との中間で、あそこへ建てておると、実は、あの校舎の玄関の入り口が、そのちょうど真ん中にあるそうでございます。そういうようなことも配慮してですね、地元に用地選定について、いろいろのご意見があるならば、教育委員会としては、ここへ建てるぞということが先走ってはいけない。やっぱり、地元の要望の判断にこたえるということの中から、用地を他に求めるという判断が地元に出たときに、あそこへ2,800万を入れて、体育館を改修するということは、捨て銭になるんではないかと、この2点の思いがありましてですね、最終的には、地元の方の了解を得ましてですね、これは未執行にしたというところが本当の話でございまして、2問目でまた、ご質問があろうかと思いますが、以上が未執行にした概略の説明でございます。 以上でございます。 答弁漏れがございました。 今後でございますが、今後、この対応をどうするのかということでございますが、体育館については、2,800万というような大きなものではなくて、今、現状を見せていただきますと、やはり、議員がご指摘のように、体育館の南と西の隅には、10.5センチメートルのクラックございます。ほんで、このクラックはありますけれども、あそこを、私どもは、年度ごとに不等沈下を測定しております。ほんで、東の北の隅を基準点にして、不等沈下を測定しておりますが、これは相対的なものでございまして、東の北の隅も沈下をしておるわけでございます。 したがいまして、子供の安全管理上、これは危ないと思われることについては、それをぬぐうための工事はしていきたい。けれども、抜本的なものはですね、やっぱり、地盤対策の鉛筆の打ち具合から始めるか、あるいは、別の工法で軟弱地盤対策をやってやるのか、このことについては、非常に2,800万というような半端の銭では仕上がらないというように考えております。 したがいまして、結論といたしまして、今後は、波介小学校の改築問題での考え方が一つあります。二つは、現状としては、子供の安全管理を確保するうえでの工事はしていきたい。それが2,800万にもならないような小規模の金額にとどまるだろう。これがその後の対応に対する私どもの考え方でございます。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 田村喜郎君。 ◆16番議員(田村喜郎君) 教育長に2問目の質問をいたします。 さきほど、教育長の答弁の中に、校舎改築という言葉がございましたけれども、波介地区民にとりましても、ええ加減でもう、ああいった、表現悪いですけれども、鳥小屋のようなあんな、冬の風もびゅうびゅう入ってくるような、そうした校舎ではなくして、暖かみのある校舎に早く改築をしていただきたいという、その願いがもう大半の方々の意見であろうかと思います。 そうした中で、現在、この校舎改築につきましては、二つの案があろうかと思います。1点につきましては、現在の場所に対しまして、そうした地盤が動かないような固着材言いますか、何と言いますか、専門用語は知りませんけれども、そうしたものを注入して、現在の場所に建設をするという案と、そしてもう1点は、すぐ近くの南側の山を切り崩した中で、やったらどうかという、その二つの意見があろうかと思います。が、今、この体育館にかかわる質問でございますので、その中で考えましても、仮に、現校舎の前にございます、山のどこかの部分に校舎を建設をするといたしましても、現在の財政を考えましたら、建設をするのに8億ないし10億円ぐらいの予算が要るかもしれんという、そうしたことを聞いたこともあります。そうした中で、この財政面を考えたときに、本当にすぐに体育館を建設するところまでいくであろうかとも考えるわけです。なおさら、現在のこの施設につきましては、トイレ一つ見ましても、もう土佐市の教育施設の中では唯一ではないかと思いますけれども、水洗トイレではございません。昔風のトイレでございます。その理由につきましては、波介川までに対しまして、きちんとした排水路がないということが理由ではないかと思いますけれども、仮に、南の山に校舎を建てるといたしましても、そうした排水面につきましても、課題を克服しなければならないし、非常に財政面を考えまして、大変な問題に直面してくるかと思います。そうした中で、仮に、校舎ができたといたしてましても、体育館、プールとすぐに建設をされないであるならば、今後、5年も、10年も校舎は山の上にあるけれども、体育館、プールは、現在の場所へ行って、それを使用しなければならないとなったときには、やはり、現在の体育館を早急に、先ほど、教育長が申されました、危険のないような、そうした施設に補修をすべきじゃないかと、また、仮に、場所が変わったからといって、現在の体育館につきましても、これは立派な施設でもございますので、やはり、市民の何らかの有意義な使用目的を持った施設として、保存をしていかなければならないと、私は現在考えるわけです。そうした意味におきまして、ちょうど1年前に予算もついていたわけですので、早急に将来のことを考えても、来年度、この体育館の補修工事に着手すべきではないかと思いますので、もう一度、教育長の考えをお伺いいたします。 ○議長(江渕土佐生君) 教育長。 ◎教育長(阿部光二君) 2問目の田村議員の質問に、お答えいたします。 いろいろの場面を想定して、行政がお銭がないということでご心配いただきました。しかしですね、私どもといたしましては、そういう新たな土地を求めても、行政負担が大きいからどうかという、私どもにご理解をいただいた形のものに答弁をいたしますとですね、地元の方の感情がそうではないといったときにはですね、やはり、ここの場面での教育長答弁というのはですね、よく考えなければならない。私どももそのことについては、一定の学習はしております。つまり、新しく用地を求めて、用地開発の調査とですね、工事費、それと軟弱地盤対策への工事費、これは粗計算でございますが、そう変わらんのではないかというような感じを持っております。厳密には、そういう場面に立ち至ったときには、きちっと調査をして、積算しなければならないと思っております。したがいまして、今の議員の2問目の指摘については、地元にはっきり二つの意見がありますので、やはり、田村議員の思いやりのあるご配慮に、そうですねと言うわけにはいきません。理由は、二つの意見が一つにまとまることを、私どもは期待しておるわけでございまして、で、まとまればですね、そういうことに対して、私どもは、それは単年度にはいかないことでございます。ほんで、2年、3年、4年かかっても、やはり、そのことは、年次計画で地元の意向に対して、行政を進めていかなければならないと、で、このことについては、森田市長さんもよくご存じでございまして、地元の意向を尊重して対応せよという指示を教育長としてはいただいているところでございます。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 田村喜郎君。 ◆16番議員(田村喜郎君) 3回目の質問をさせていただきます。 私が、先ほど2問目で申し上げましたことは、仮に、新しい場所に校舎ができても、すぐに体育館も何もできるという、そうした保証というものがないであれば、できるまでの期間というものが長くなれば長くなるで、県道も渡って現在の場所を使用せないかんなる。であれば、非常に危険も増すことでもあるし、現在の体育館を早急に直すべきではないかということの質問であったと思いますけれども、これは地域がまとまる、まとまらんの話ではなくして、現在の体育館にかかわる中での早急にすべきやないかという話でもあろうかと、私は思うわけです。ただ、確かに校舎の改築に対しまして、場所の選定については、これは地域の中できちんと早急にすべき問題でもあろうかと思いますけれども、ただ、地域だけへ任すということではなくして、やはり、こうしたものは、行政としては、どういう形がえいと思うということの話というものも、もっともっと、前向きに進言すべきではないかという、そうした事柄ではないかとも考えます。が、これは、もうこれで構いませんけれども、一つ飛躍した質問を最後に、教育長にさしていただきます。 と、申しますのは、この、現在、波介小のみにかかわって申し上げますと、この体育館も直さないかん。そして、校舎も改築もせないかん。そうした状況にはなっておりますけれども、この土佐市全体を見ましたときに、正確な数字は知りませんけれども、ものすごい勢いで子供の数が減ってきているのも事実でございます。旧町村単位の中で、現在の小学校区のまんまでいったときには、波介小にいたしましても、現在、80数名ですが、60名、50名の時代がやってくるかもしれん。そうした中で、本来の教育というものが、活力ある中で執り行うことができるであろうか。そういった心配もするわけですけれども、この体育館にかかわる中には校舎改築もある。そのうえに、現在、土佐市の教育行政の中において、統合というものを実際考えたことがあるか、ないか。そこなあたり、将来的なビジョンというものが教育長の方にあるならば、この場でお考えを示していただきたいと、このように思います。 以上で、質問を終わります。 ○議長(江渕土佐生君) 教育長。 ◎教育長(阿部光二君) 前段の田村議員の質問でございますが、安全管理には留意して、予算化はいたします。2,800万にこだわらないようなご理解をいただきたいと思います。 それから、少子化の問題でございますが、学校統合のことにつきましては、時間もありませんので、簡単に言います。 私どもといたしましては、学校統合があってはならないということで、0歳児から15歳児までの土佐市内で生まれた子供の数をカウントいたしまして、シュミレーションを書いております。その中で心配されることは、今、議員さん、各地域から出てきておいでますので、小学校9校にして言えば、現在、平成12年度でございますが、15年度から、複式が出てくる学校がございます。今の0歳児からのカウントで、どこかと言いますと、北原小学校であります。で、現在、0歳児をカウントいたしますと、17年度までカウントできます。ほんで、17年度のカウントで、外の8校については、複式が出てくる可能性はございません。けれども、北原は15年度から複式が始まる。皆さん方、今の学校統合ということを言われましたが、学校統合が出てくる直接の引き金は、複式の、つまり、2箇学年が一緒になって、そこへ先生が一人しかつかないと、こういう複式形式が学校統合の引き金だと思いますので、分かりやすく申し上げまして、そういうことでございます。この0歳児は、現在、カウントで232名、15歳児が382名。15年間に、150人のこの高低差があるわけですね、1年でだいたい10人くらい少なく生まれておる。この右肩下がりの傾向が続きましたら、今、17年度までしかカウントできませんけれども、20年度、25年度ということになりますと、土佐市は早晩9校の中で複式学校になる学校はですね、6校から7校くらい増えるんじゃないかと、その時点になったら、複式ということが、学校統合ということが、非常に話題になるのではなかろうかと思います。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 以上で、16番田村喜郎君の質問を終結いたします。 昼食のため午後1時まで休憩します。      休憩 午前11時58分      正場 午後 1時 7分 ○議長(江渕土佐生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続きまして、17番信清吉孝君の発言を許します。 ◆17番議員(信清吉孝君) 議長さんのお許しをいただきましたので、通告に従いまして質問をさせていただきます。 はじめに、経済部長さんには、波介川水系の可動堰の問題、そして、農業委員会長さんには、農業者年金の改正案についてのというのでございましたけんど、今回、農業委員会長さんが欠席でありますので、この点につきましては、質問じゃなしに意見を述べさせていただきますことをご了解をいただきたいと思います。 始めに通告1番であります。 波介川水系の可動堰の改修について、ご質問をさせていただきます。 昭和50年の大洪水によりまして大変河川が痛み、そして、大被害を受けたわけでございます。そして激甚災害を受けて、特に、河川改修がなされてまいりました。その中で、特に波介川水系におきましては川の拡幅、そして河床の掘り下げ、そのために可動堰の設置ということになっております。その可動堰も、はや設置いたしまして25年を経過してまいったわけでございます。 今、質問をさせていただきますのは、戸波にあります大福寺堰という可動堰でございます。大体寿命が50年とも申されますけれども、まだ25年経つか経たないうちに、もう全然修理不能というような事態におさまってきております。ということで、この堰につきましては、農業用水の取水もありましょう。けれども、地下水の涵養、そして、せいたダムによって、それを利用するいろいろな利用方法があるわけでございます。その中で、今、戸波にあります大福寺堰が約1年6箇月ぐらいそのままにされております。経済部を通じて、県への働きかけもしておりますけれども、いまだに、まだめどが立っておりません。この一つの堰をとらえましても、こういうな状態でございます。今、土佐市には九つの堰があるということを聞いております。これが順次痛んだときには、どういうふうになるのか。痛んでからまだ1年半経っても、まだ、めどが立たない。こういうようなことでは、非常にその地域にそれを利用しておる者が大変迷惑し、そして、その地下水を汲み上げて生活用水へもしております。農業用水へも使っております。そして、戸波のその堰のところでは、消防も放水の演習をしております。防火用水の代わりもしております。大変広範囲な利用価値があるわけです。一日も早く、こういった堰が破れたときには、すぐに改修、そして修復できるような処置を取っていただきたいというのが、私の行政に対する念願でございます。 そうして、現在、丸1といたしまして、現在、市内の可動堰の状況がどうなっておるのか、今、完全に機能を果たしているのか、そして、何回も修理をして、今の現状どうなっておるのか。それをお聞かせいただきたいと思います。 そして、丸2番目でございます。市としての対応、基本的な考え方です。それは、可動堰を50年に激甚災害で造りました。50年の寿命期間というのが25年で、はや破れて使えなくなったです。これは非常に50年たまれば、また対応もありますけれども、欠陥商品によるもんじゃと、私は、思います。そういうことで、やっぱり設置した県に全額、やっぱり、この修理をしてもらうのが当然であると考えますが、その点、市としてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 そして丸3番目、今、言ったことと県への取り組みですが、県への働きかけを、どうしても県負担でこの工事をやってもらうような基本的なものの考え方から県への取り計らいを、そして、活動していただきたいと思うわけです。その辺についての部長の考え方をお聞かせいただきたいと思います。 そして、今、2問目に通告しております農業者年金の改正ということです。 昨年12月の7日に、農水省が自民党農業年金小委員会に農業者年金制度改革大綱を示したわけです。その中で、内容的なものに触れてみますと、支給額の削減です。最大で支給額を35パーセント削減するということです。そして、今、現在、月掛け金が2万440円でございます。それをこの機会に4万円ぐらいに上げなければ、その運営ができないというような内容的なものです。そして、46歳までに、今掛けゆう人は、掛けた金額がもんてこないという現実が生まれております。これは改正でなく、改悪だと思います。このことについて市の対応とかいろいろこう、お聞きしたかったわけですけんど、会長さんが病気のために来れないということで、質問というのは取り控えらしていただいたわけですけど、この点につきましても、12月に触れたように、大変農業を取り巻く厳しい情勢が生まれております。貿易の農産物の自由化によって、38パーセントというカロリー計算の自給率です。約60パーセント以上が外国製品です。そして、平成17年度には、日本の特に、高知県の園芸物を育ててきました臭化メチルの17年の全廃です。追い打ちをかけたように、また、老後を本当に豊かな生活をというので年金を入ったのに、35パーセントの削減、そして、まだ掛け金も高くなる。46歳以下の人は掛けただけもらえんという、大変厳しい厳しい状態に農業がおかれてまいっております。このことについては、本当に皆さん方にご理解をいただいて、一生懸命、土佐市の、日本の農業が発展するように努力していかなければならないし、また取り組んでいかなければならないと思います。そういうことで農業者年金については、今議会に取り上げたわけですけんど、そういうふうな内容であります。そういうことで質問は、ということは省きますけど、内容的にはこういうことです。それに対する市の対応というものを農業委員会の事務局の方に県の方へ、国の方へ上げておると思います。その時点について、文書でまたいただくようにしたいと思いますので、よろしくお願いを申し上げます。 これで第1問終わらせていただきます。 ○議長(江渕土佐生君) 経済部長。 ◎経済部長(横田正茂君) 波介川水系の可動堰の改修について、信清議員さんから私にあてられました質問に、答弁させていただきます。 まず、信清議員さん、そして楠瀬議員さん、お二人には私どもと共々、再三、伊野土木、また本課の方にもご一緒に足を運んでいただきまして、大変お礼を申し上げます。 信清議員さんのすべてご指摘のとおり、現在、波介川水系には大小8箇所と小野樋門を入れると9箇所の可動堰があり、鋼鉄製1箇所、ゴム引き布製7箇所となっております。 ご指摘のとおり、50年の5号台風による大災害での河川の抜本的な改修により、統合されたり、改築されたものです。設置から20有余年を経過し、信清さんご指摘のとおり、老朽化が著しく進み、受益者に大変ご迷惑をかけておることも事実でございます。私どももこのことを受けまして、当時の設置者であります県に対し、ご承知のとおり、積極的に現在も含めて、再三にわたり、アプローチしているわけでございます。河川管理施設と農業用施設の見解をめぐりまして、信清議員さんもご承知のとおり、伊野土木での対応に、私ども限界を感じまして、本課の方での対応を中内県議と二人の地元市会議員さん、また受益者代表の皆さんと陳情していただき、ご承知のとおり、前向きな取り組みを示していただきましたが、時期的に新年度予算編成からちょっとずれ込んでおりまして、当初予算での計上には至らず、早い議会での補正対応で何とかせないかんのうという答えも、信清さん同席のもといただいております。当然、私どもこれが市としての対応となりますと、市税の投入となりますと、現下の厳しい財政状況ではなかなか厳しく、あくまで設置者であります県に対し、継続して管理を願うべき、私ども経済部挙げて努力をいたしますが、地元県議さん共々、受益者の皆さん、そして地元の市会議員の皆さんには、今まで以上にご支援を、よろしくお願いいたします。 また、私どもとご一緒させていただいたのは、信清さん、楠瀬議員さんでしたが、私どもと別に、尾﨑洋典議員さんも再三にわたりまして、それぞれの関係部署へご陳情いただいておると、後から聞きましたので、この席をお借りいたしまして、お礼を申し上げます。 何はともあれ、戸波地区の分がほとんどでございますので、地元の議員さんには、これからも格段のご協力をお願いいたします。 ○議長(江渕土佐生君) 信清君。 ◆17番議員(信清吉孝君) 2問目に入りますけんど、確かに県へ行ったときには、補正へやって、その辺の取り組みというようなことをちょっとこう、におわしていただいたですけど、どうしてもはや1年半経って、そして、あこの中条地区には大変な園芸が主であって、地下水を汲んでハウスへ入れ、路地野菜へかけよります。そして、東鴨地、東太郎丸、下本村では地下水を利用した飲料水に使っております。そういうことで、今、その地下水が減ったということで、家庭用のポンプが息をしゆうといいますかね、そういうような状態まで来ておりますので、一日も早く予算化させて、そして、可動堰が復旧されますことを、特に強く経済部長にはお願いを申し上げたいと、そして、また市長さん、また助役さんには、その辺を県への配慮を、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 そういうことで2問目を終わります。 どうもありがとうございました。 ○議長(江渕土佐生君) 以上で、17番信清吉孝君の質問を終結をいたします。 続きまして、4番尾﨑洋典君の発言を許します。 ◆4番議員(尾﨑洋典君) 議長の許可を得ましたので、質問いたします。 まず、振興計画につきまして、通告どおりの質問であり、全く他意はありません。が、所信表明にも、市長の意気込みというか、情熱が全く感じられない。夢プランにしても、市長の思いが伝わってきません。しかし、過日の本会議の1号議案に対しては、それを知りつつ、賛成起立しました。当日は、吉村議員の質問だけで終わり、私も無責任に賛成したことを反省し、今日改めて通告どおり、第3次振興計画のときの実際は、市長1期4年間と重なりますが、市長自身、どのような総括と反省をし、今後、どのような決意で臨むのか、改めてお聞きしたい。 それとともに振興計画は盛りだくさん、総花的にも感じますが、今回は特に2点、竹細工、人権の尊重するまちづくりについて、市長にお聞きしたい。 竹細工については、本の90ページ、91ページにあります。外の伝統産業とともに新品開発、後継者の育成、販売ルートの整備拡大、産業の普及啓発などが並べられていますが、これらのことについては、私たちも現状を憂い、何年も前から訴えてきたことであり、何を今更の感がしますが、市長は、現在の竹細工の現状をどのように把握しておるのかお聞きしたい。 次に、部落問題に関しまして、人権尊重のまちづくりについて98ページに、外の人権問題とともにいろいろ並べてありますが、市長は、本当にこれで部落差別が解消の方向に進むと信じているのか、お聞きしたい。 以上で、1問目の質問を市長に投げかけ、終わります。 ○議長(江渕土佐生君) 森田市長。 ◎市長(森田康生君) 尾﨑議員さんからいただきました質問に、お答えさせていただきたいと思います。 まず、第4次振興計画までに至る全体的なこれまでの総括と今後の取り組みについてでございますが、第3次振興計画では、人を育む生活都市、豊かで活力ある生活都市、自然と生きる生活都市を都市像として掲げ、今日まで取り組んでまいりました。第3次計画ではごみ処理施設の整備や高齢者福祉施設の建設など、一定の到達をしたものと考えております。また、方針を継続しながらも、あまり進捗が見られないもの、制度改正や時勢のそぐわない変更修正を行い、新訂を見たものなどもあります。そうしまして、第4次振興計画策定にあたりましては、平成7年度に到達度調査を、また平成9年度には、3次振興計画の現状と今後の取り組みを全庁挙げて取り組み、この結果を踏まえて取り組んでまいりました。両計画を比較していただければ、お分かりいただけると存じますが、基本構想を貫く根本的な考え方には大きな差異はありません。大きな特徴は策定過程にあります全庁を挙げた取り組みと市民の参加・参画にありますので、ご理解のほどよろしくお願いいたしたいと思います。 また、竹細工の振興について、市長、どのように考えておられるかということでございますが、本市の、やはり、伝統的な基幹産業の一つの中に竹細工産業があるということは強く認識いたしております。私もこれまで長い間、本市の基幹産業、伝統産業であります土佐和紙の製造に取り組んでまいりました。が、やはり、この時勢の流れと申しますか、今は、大量生産、そして、合理化、コスト等によりまして、伝統産業というものの位置は大変厳しいものがあると、私も強く認識をいたしておるところでございます。 今後につきましては、やはり、この産業に携わっておられます皆様方共々、ひとつ十分な意思疎通図っていく中で、伝統的なこの産業振興に努めてまいらなければならないと考えておりますので、よろしくひとつ、また、ご指導賜りたいと存じます。 続きまして、人権の尊重されるまちづくりにつきましては、土佐市における差別をなくするための人権啓発行政は、大きく三つの柱があると思います。その一つには、同和問題、女性、障害者、高齢者、子供の人権について中央から講師を招き、講演会を行う人権セミナーでございます。また、二つ目には、市内4地区で4箇月にわたって行われております市民を対象とした同和研修会でございます。三つ目には、7月、12月の部落差別をなくする運動強調旬間、人権週間に行われております諸々の行事、例えば横断幕の懸垂による啓発とか、後援会、人権コンサートの実施等でございます。また、ワッペン着用による啓発等でございます。しかし、これらにつきましては、対応すべき幾つかの課題もあるのも、また事実でございます。例えば、人権セミナーにしましても、人の集まりが必ず十分とは言えない場合もありますし、また、全国紙、地方紙へのちらしの折り込み、市広報誌への掲載、ポスター、看板の設置など、手だてを講じて尽くしているのでありますが、率直に申しまして、幅広い多数の市民にご参集をいただくまでには至っておりません。今後、人権啓発推進委員会の意向なども十分に踏まえまして、実りある講演会になるように講師の人たちや宣伝方法なども工夫を凝らしていかなければならないと考えております。また、推進講座や強調旬間、人権週間の行事にいたしましても、一定の役割は果たしているものの、参加者の低下傾向やマンネリ化、画一化という課題も抱えております。私たちは、行政の抱えているこれらの問題を克服するための対応策を今後も考えていかなければなりません。市民の方々の参画を得て、策定をいたしました第4次振興計画の人権を尊重するまちづくり計画は、大筋においては妥当で適当なものであると考えてはおります。 さまざまな困難があろうとも、これを指針として、実施の段階において工夫を凝らし、知恵を出し合って、差別のない人権が尊重される地域社会実現のため、一歩一歩努力を重ねてまいることがその解決につながるものと考えておりますので、どうか議員の今後の一層のご指導賜りますようお願いします。 ○議長(江渕土佐生君) 4番尾﨑洋典君。 ◆4番議員(尾﨑洋典君) 市長の全体的な総括と決意、よく分かりました。それを信頼し、私たちも努力していきたいと思います。 竹細工についての2問目の質問ですが、昨年11月、戸波市民センターで竹のイベントが開かれました。10回目を迎えることができました。ところが、どうもイベントだけで竹細工普及発展に尽くしているとしか思われてならないのであります。ほかには何もありません。現在、竹細工従事者は80人前後で推移していますが、市長さんもご覧になったように大変高度な技術が駆使され、製品価値も高くなっていることはご承知のとおりであります。しかし、経済の好不況の波、ビニール製品の台頭、高齢化、経済基盤の脆弱性は、今後の竹細工産業の命運を左右しかねません。振興計画などに本腰を入れ、手厚い支援や保護、基金の設立や経済的基盤への援助などがあれば、土佐市内外に誇れる立派な地場産業として、成り立っていくと信じています。幸い後継者となり得ると思われる20歳から50歳までの従事者が多数頑張っております。製品も戸波でのイベントだけではなく、例えば、市役所玄関に陳列するとか、この時期こそ絶好のチャンスと思われますが、今後の取り組みについて、市長と経済部長にお聞きしたい。 次に、同和問題につきまして、前にも同じことを言いましたが、私も1期目の折返点の総括をしたい。その前にご答弁のとおり、推進講座や強調旬間、人権週間の行事は一定の役割を果たしている。これは私もそのとおりだと思います。が、市長の言われた参加者の固定化傾向、マンネリ化、画一化がどうして起こるのか。振興策は、市民の考え方や知恵も取り入れて作成したいと言われるが、それでは被差別の立場にある当事者の意見や考えをいつ取り入れてきたのか、お聞きしたい。かつて、情熱を持って阿部教育長は、同和問題解決に向け、平成8年3月、森田市長名で啓発推進指針を示し、格調高く、具体的に魂のこもった方向を明らかにしました。そのときうたわれた行政の主体性はいったいどこへ行ったのか。また、現在の人権啓発課の3人だけで総合行政の窓口になり得てきたのか。外のあらゆる差別をも解決の方向を見いだす時期なのかも、ともにお聞きし、2問目の質問を終わります。 ○議長(江渕土佐生君) 経済部長。 ◎経済部長(横田正茂君) 尾﨑議員さんには竹のイベントをはじめ、日ごろより、地元伝統産業継承に何かとご協力をいただき、ありがとうございます。 ご案内のとおり、長引く経済不況の影響をもろに受けまして、全体的に景気は停滞している現在の状況でございますが、その中でも、特に、竹産業は厳しい現状を強いられておると認識いたしております。 市内の製造業におきましても、依然厳しい状況が続いておると認識いたしておりますが、特に、伝統の地域産業であります盛り籠の出荷状況が近時鈍化していたようでございますが、最近、やや上向いているかなという報告も受けております。もとより、本市の竹産業の主な製品は盛り籠でございますが、私が、ここで今更申すまでもなく、尾﨑議員さんご承知のとおり、古く江戸時代後期からの地域産業として定着し、盛んに行われてきたところでございます。戸波地区の全体的な人口も減少しておりますが、地域の職業形態推移を参考にいたしましても、高齢化や後継者不足等、ピーク当時から比較すると、先ほど尾﨑議員さんの数字にもありましたとおり、約今80名くらいかなと賜っております。こうした中、地元の竹細工従事者により、竹産業振興の組織づくりが昨年の春、地域に発足をいたしました。組織づくりは、基盤整備を行う第一歩でございますので、地域全体がまとまった取り組みが行えるように行政も積極的に支援をしてまいりたいと考えています。まず、組織の体制確立が重要事項でありますので、産地における需要拡大販売ルート、新商品の開発、技術開発、後継者不足など、さまざま問題が山積している現下の状況でもありますが、地域が一丸となって取り組んでいただけますよう、行政といたしましても竹のイベントの開催、地域の交流を図る竹細工教室の開催等を行い、今後の組織づくりや振興策を行政と地域が連携しながら取り組んでまいりたいと、かように考えております。 竹産業も土佐和紙と並ぶ本市の大事な伝統産業であると認識いたしておりますので、地元尾﨑議員さんのこれからの格段のご指導、ご支援を、よろしくお願いいたしまして、答弁に代えさせていただきます。 以上です。 ○議長(江渕土佐生君) 森田市長。 ◎市長(森田康生君) 尾﨑議員さんから2問目にいただきましたご質問に、お答えさせていただきたいと思います。 人権問題に全庁的に取り組むためのプロジェクトチームをつくる要綱を定め、役員を選出し、現在、その活動をいただいているところでございますが、議員さんご指摘の点につきましては、十分なまだまだ取り組みと申しますか、対応につきましては、不十分な点もあろうかと存じます。 現在の人権啓発課の職員数3名は、決して県下的に多い職員数とは言えませんけれども、このプロジェクトチームとも連携を取りながら、行政の主体性の下、差別の解消をより一層目指していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(江渕土佐生君) 尾﨑洋典君。 ◆4番議員(尾﨑洋典君) 竹細工につきまして、最後の質問をいたします。 30年前、地域の従業者は200人を超えておりました。賤業視されながらも、低所得と過酷な労働に耐え、また、戸波の籠作りという呼称で差別の代名詞として使われながら、今日まで生きながらえてきました。が、市長もご承知のとおり、昔からの長い伝統は、皮肉にも高度な技術を勝ち取り、上からの押しつけ文化ではなく、下からの生活文化を支え、生活必需品として、芸術品として、見直されるようになってきました。 この竹細工産業を廃れさすことは、土佐市の文化財産を廃れさすことにもなります。こうした歴史的視点と文化史的視点に立って、今後、土佐市政としての取り組みの決意を改めてお願いしたい。 次に、同和問題についてであります。 差別は、手ぬるい教育・啓発をあざ笑い、常に先回りをいたします。前にも言いました、伊野町での差別発言事件、また、最近では、土佐市内での公共施設でも差別発言事件がありました。ある小学校では、地区出身教師が電話によって、差別発言を受けました。差別は根深い、だからこそ人権条例が必要と認識し、市当局も前向きに検討すると言って久しくなりますが、検討されたというにおいも伝わってきません。 また、ソフト、ハードの問題が山積する中、同和対策審議会が2年余も開かれていないのはどうしたことでしょうか。プロジェクトチームも、先ほど市長が要綱を定め、役員を選出したとお答えがありましたが、有名無実のままに放置され、行動された形跡もありません。最初の質問の終わりに、一歩一歩努力を重ねていくしかないと答えましたが、全くのうその答弁のにおいがします。取り組みの姿勢がないとしか思えません。 また、昨年の6月議会で、これは矢野光顕議員さんが同和問題について、僕以外で初めて質問したことでございますけれども、団体との交渉も打ち切ったと、自慢のような、聞こえた答弁をいたしました。 地域の実態、生の声を聞くことなしに、同和行政をこれからも進めていくことができるのか、最後の質問といたします。 よろしく頼みます。 ○議長(江渕土佐生君) 森田市長。 ◎市長(森田康生君) 三たびのご質問に、お答えさしていただきたいと思います。 まず、第1点に、竹産業に対しての、今後の、私、市長としてのですね、取り組む気持ちをということでございます。 大変、1問目のお答えにも少し触れらしていただきましたように、高度な技術を要す、そういうことで、非常にこう、現状のこの消費者ニーズいうものにですね、なかなかその技術習得というものが、非常にこう、時間的にも難しい。そういうような状況等も十分承知いたしております。やはり、地元の伝統的な産業でございます。今後とも地域の皆さん方とほんとにこの問題点等々につきましてもですね、十分ひとつ、検討していく中で、今後の取り組みを進めてまいりたい。このように考えております。 また、人権条例、前向きに検討するという件につきましては、議員のご質問もいただきました。 その後につきまして、この条例につきまして、検討も進めてまいりましたが、現状におきましては、県の条例によって一定の対応はできるのではないかと考えてもおります。やはり、本市の実情に沿った取り組みというものが大変重要ではないかというふうに考えてもおります。 また、同和対策審議会につきましては、会長の意を汲みまして、議員ご指摘のとおりですね、必要であれば、12年度中には開催したいと考えて (「必要ながぜよ。毎年必要なが」と、尾崎洋典議員述ぶ) 分かりました。12年度中にはですね、開催いたしたいと考えております。 また、プロジェクトチームにつきましては、要綱、役員を定め、昨年、県の人権啓発センターにおいて、全員が研修を受けまして、12年度におきまして、本来の目的であります啓発指針の早期実現のために具体的な活動を始めたいと考え、現在、その方策について検討中でございます。 今後の人権行政を進めていくに際しましては、先ほど来述べましたように、できるだけ多くの市民の方々の意向を汲み上げ、人権が尊重され、差別発言など許さない土佐市をつくっていきたいと考えておりますので、議員におかれましても、今後ともよろしくご指導いただきますようお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 以上で、4番尾崎洋典君の質問を終結をいたします。 10分間休憩します。      休憩 午後 1時44分      正場 午後 2時 5分 ○議長(江渕土佐生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続きまして、13番浜田太蔵君の発言を許します。 ◆13番議員(浜田太蔵君) それでは、通告に従って質問をさせていただきます。 1番目の議案第16号、議案第17号とうんぬんのやつは、介護保険のスムースなスタートを準備は十分できているという確信のもとに取り下げさしていただきたいと思います。 続いて、2の市道の舗装補修についていうことでお伺いをいたしたいと思います。 本会議の冒頭で第4次の土佐市行政振興計画が議決をされました。サブタイトルは、2010年夢プラン、うたわれておりますけれども、皆さんいうように先を考えてつけられたサブタイトルかという、ちまたの声があります。市長には、夢で終わらないように是非、頑張っていただきたいという思いで質問をするところでございます。 この39ページには、地域道路計画、身近な生活道路の整備として、地域生活に最も直結した集落間、集落内の改良工事については、交通弱者の視点に立ち、緊急性、投資効果など十分精査し、受益者との協働体制を確立しながら進めていきます。こういうふうにありまして、2として、市道舗装補修では、丸1、快適な舗装道路の促進として、全体的な整備計画を立て、幹線市道の緊急性の高い路線から舗装整備を早急に行っていきます。丸2、維持管理として、定期的な道路パトロールを行い、舗装の損傷、陥没箇所などに対して早急に対応を図っていきますと、こういうふうに書かれております。これらは当然のことが書かれてあると思うところですけれども、改めてこういうふうに書くということについては、今までと、これまでと違った取り組みをするという意図でもって書かれておられるのか、どのように違うと、受益者との協働体制の確立というようなことも出ておりますので、考えておられるのか、お聞きをしてみたいというふうに思います。 まずは、定期的な道路パトロールというのは、どの程度行われておられるのか。このパトロールによって、どのような道路情報が集約をされて、市の対応に反映されているのか、お聞きをいたします。 この身近な生活道路の整備というのは、市民の大変関心事の高いところでありまして、とはいえ、市民の皆さんも、また、私どももですけれども、日常通行する道路しか主には見ていない。国道や県道、それから市道等比較をしてみるのを見ているというような問題もありまして、一方的に道路状況のよしあしを見て判断をしていると言えない面もないわけでありまして、こういうところで、私の受け止め方の問題もあろうかと思いますけれども、私などは、主に宇佐町で日常を生活しておるわけですけれども、他の地区の状況というのは、よくは理解はしてないと、こういう前提でお伺いをするわけですけれども、ただ、町外からこの地域へ、宇佐の方へかよっておられる方、また、2年前の選挙の折りには、津野議員の方から「この道をなんとかしいや」こういうご指摘もいただいたように思っています。最近、またこういう指摘を他の地区から宇佐の方へおいでになってられる方からも言われました。ということは、かなり悪いのではないか、確かに、見てみましても陥没箇所が多く、簡易のアスファルトであちこち補修をされている。これが現状であろうと思います。特に、この原因がどういうところにあるとお考えになっておられるのか。他の地域と比較してどうなのか。関心のあるところでありますので、お伺いをいたします。例えば、言やあ、非常にいい、いい、ふつう、悪い、特に悪い、こういうランクづけもあろうし、8町が合同しておりますので、そのうちの何番目ぐらいに悪いとか、こういうこともあろうと思いますので、少しお聞きをしておきたいというふうに思います。 続いて、3のグリーンピア竜の累積欠損問題と国民宿舎の経営について伺います。 8,330万円という金額がグリーンピアの土佐横浪累積欠損金補填として計上をされております。グリーンピアの竜をめぐっては、閉鎖に至った経過についての地元への説明や土地利用について、そして、明徳誘致という方針の決定以後への地元への対応、これらについて行政の説明責任を全うするという、こういう行政責任において不十分であった点があると、私は思います。私たちが、宇佐地区からの要望の請願署名を持って、橋本知事のところにお伺いを、お願いにいった機会がございました。このときに、この情報公開と説明責任について知事の見解を求めたところ、知事は素直にこの非を認め、選挙の前ということもあったとは思いますけれども、深々と頭を下げて謝意を表していただきました。 土佐市というのは、市民に直接的に接する行政でもありますし、市長は、また、この夢プランの中でも自立と共生を柱に市民との共同社会をつくる。こういう目標を立てて、この10年進もうとしておられるわけですので、こういう情報公開と説明責任、こういうものについては、行政の執行の重要な在り方として位置づけていただきたい。そのように、まず、お願いを申し上げていきたいと思います。 さて、このたびの累積欠損補填についてですけれども、一昨年の末には、閉鎖が決まっておりますけれども、それ以後、長い時間をかけて計算をされたようですけれども、市長は、グリーンピア土佐横浪の経営については、どのようなポストにおられて、どのような責任があったと考えておられるのか、閉鎖に至るまでの間、このように多額の債務が累積をし続けてきたこと、この問題に関して、どのように関与をされてこられたか、8,300万という大変大きな一般財源が失われるわけでございますので、責任は大きいというふうに思います。グリーンピアについては、開園当時から午後5時までの営業など利用者の利便性、こういうものからかなりかけ離れた経営がされておりました。これは余談でございますけれども、土佐市とは関係ないかも分かりませんけれども、光松においては、既に4・5年前に増改築が行われまして、ここはかなり大きなものに造られておりますが、知事は、この施設についても2・3年で結論を出すいうふうに言っております。普通に考えても、なかなか経営が改善される見通しはないだろうと思いますんですが、知事もこういう問題について、どういう責任を取るつもりなのか、このことも大変個人的には関心のあるところでございますが、今回は、竜の施設でありまして、土佐市の大変重要にかかわってきた問題でありますので、当て職だから、個人としては責任がないいうようなお考えでは、まさかなかろうと思いますので、その辺、明確にご答弁をいただきたい。 それから、グリーンピアの事業はそういうことですけれども、一方、国民宿舎の経営、これは土佐市が直接行っているというか、委託をして行われているようですけれども、この施設を生かしていく工夫と努力、どのように進められておるのか。12年度の予算においても、278万8千円ですか、一般財源からの繰り入れというふうに予算書には出ております。この施設もやがて、リニューアルをしなければならない時期がまた来る。こういうふうに考えなければなりませんし、ただ、経営を漫然と進めているということであっていいわけがありません。現在の経営改善の努力や、特に、宇佐地区の観光事業の関わりがどうなっているのか。地域の観光振興については、現在、水産課と商工労働課が担っているわけですけれども、所管の方針が一貫をしているのか。また、部長制が廃止をされた場合ですね、水産課へついては、当然地元の関係する宇佐地区に置くべきだと思いますし、一方、商工労働課は、高岡の方にありますので、ここら辺の、部長なきあとの意見調整、こういう問題も大変大きな問題になってこようと思います。この辺について、どのようにお考えになっておられるのか、お伺いをしておきたいと思います。 そして、4問目の用地転用に伴う農業委員の在り方についてというのは、これも委員長さんがおいでになりませんので、取り消しをいたしますけれども、農業委員会、今年は、人員の、定員の削減というものがあるようでありまして、選挙になるというふうに言われておりますけども、あまり、こういうきちんとした選挙で選ばれる制度がある中を調整で人選をしていくというようなやり方でよろしいのかどうか、この辺は、是非、考えていただきたい。要望を添えまして1問目を終わらしていただきます。 ○議長(江渕土佐生君) 森田市長。 ◎市長(森田康生君) 浜田議員さんからいただきましたご質問に、お答えさしていただきたいと思います。 まず、第1に、市道舗装補修状況等についてでございます。 議員、先ほどもご質問の中で、ご提言されておりましたように、私どもも2010、この第4次の振興計画の中でもうたってありまして、議員ご指摘されましたとおりでございまして、まず、一日も早く、市民生活が快適である取り組みを進めていかなければならない。そういう思いでこの振興計画の中にも織り込んでございます。 市道舗装の状況につきましては、舗装延長319キロで、本市におきましてはですね、このうち約60パーセント、これは190キロ程度が市内全域において、同程度で老朽化いたしておると承知をいたしております。こんな中、道路パトロールによる緊急修繕、現地調査意見など参考にし、今、議員がご指摘がございましたように、ランクづけについてはということは、この部分にはいるわけでございます。調査意見など参考にしまして予算計画により、毎年度継続した予算で対応いたしておりますが、議員ご承知のとおり、国、県の補助制度もなく、また、単独事業の見直しなど、厳しい財政状況の中で、対策に苦慮いたしておりますのも、また事実でございます。道路の安全性を考慮いたしますに、先ほど申し上げましたように、緊急度の高い市道箇所より、順次整備をいたしていきたいと考えております。なお、4次計画に併せまして、一層の検討をいたしてまいりたいと考えておりますので、ご理解たまわりたいと思います。 また、グリーンピア土佐横浪竜基地につきましては、昭和62年10月のオープン以来、県中央部リゾート地域の中核として、その役割を果たすべく、施設の充実に力を注ぎ、その運営がされてまいりました。また、県の休暇県構想、あるいは、その中で取り組んできました総合保養地域整備法に基づく基本構想との整合性を図りながら、周りの自然環境にも留意したうえで、進めてきたものでございます。しかし、近年の住民ニーズの多様化、また、生活様式の変化、多岐にわたるレジャー指向等に十分対応することができないことや地の利のなさ、他リゾート施設との競争などで利用が伸びなかったことなどにより、休園を余儀なくされてまいりました。 議員ご案内のとおり、グリーンピア土佐横浪は、竜及び光松、両基地により運営をされ、竜基地は休園、光松基地は再建計画に基づく存続として、以降の経過を見定めることとなっております。 かかる施設所有者であります年金福祉事業団の動向を受け、本年1月31日の理事会での報告では、グリーンピア土佐横浪に関する累積欠損金総額、この3月31日見込みは、10億7,600万余りとなり、うち竜基地、累積欠損金2億7,700万を県と市の負担で、11年度中に精算することを了承いたしております。その負担内訳は、県が1億7,392万、本市が8,310万により合意いたしております。本合意は、昭和62年10月に開催されましたグリーンピア土佐横浪第3回理事会におきまして、確認、了承されたものであります。本施設の運営にあたりましては、同事業団から県を通じて、財団法人グリーンピア土佐横浪に委託され、さらに、県観光開発公社が請け負う形を取ってまいりました。このような現状に際しまして、当の経営責任者の県の報告でもありましたように、営業努力などは不足したことはゆがめない事実でございます。このことは経営に直接関与はいたしておりませんが、理事という立場からその責任は十分に痛感をしております。このことを踏まえたうえで、以降の施設利活用にも反映する施策をとることが行政に課せられました責務であろうと考えております。 今回いただきましたご提言を真摯に受け止め、以降の施策に取り組んでまいりますので、議員各位のご指導、ご協力のほどをよろしくお願い申し上げます。 また、先ほどのご質問の中に、どのような再建に関しての努めを果たしてきたかやのご質問がございました。 私といたしましても、この再建に関しましては、理事の立場から、やはり、この人件費の抑制や、あるいは、また、事業団の方からも指摘がございましたが、回転プールがございます、竜基地には。あの回転プールは夏場、夏期のみ、これは営業が、健全経営ができるいう話もございましたので、そのことにつきまして、閉園を協議をされます席におきましては、私もそれを、あれを夏場であれば、そうした健全経営ができるとするなれば、今ひとつ、あそこに、施設に資本を投入していただきまして、あれを温室にしていただいたら、年中利用者が、非常にこう、利用率が高いんではないかというような問題や、あるいは、また、早くから大橋の通行料の撤廃等も提言をいたしてきたわけでございます。で、そういう中で、この欠損金につきましては、先ほど申し上げましたように、大変残念な結果に伴う、この欠損金でございますので、ご理解たまわりたいと存じます。 また、国民宿舎土佐につきましては、四国霊場35番札所清瀧寺及び36番札所青龍寺の巡礼客や県中央部を経由する県外観光客の宿泊施設として、昭和49年から営業を行っております。宿泊者数の過去の10年ほどの推移を見てみますと、昭和63年がピークでありまして、平成元年度は、対前年度比22ポイントの減少となりましたが、平成4年度からは、おかげさまをもちまして、上昇傾向にございます。その中、経営面では、昭和62年には財団法人土佐市開発公社から提出されました土佐市立国民宿舎土佐を経営健全化計画に基づきまして、その時点での累積欠損金、約4億8,600万円ほどの処理方策を検討いたしました。その際、きわめて厳しい経営危機に陥り、一刻も早い解決策が望まれました。そこで問題点を徹底的に追及し、その打開策を見いだし、努力してまいりました。が、その後、健全化計画に従い、市より不良債務解消補助といたしまして、平成3年度から平成5年度まで各1億円、合計3億円の補助をいたしました。また一方、昭和62年度から現在に至るまで市から不良債務利子の2分の1の補助を出しております。近況の経営といたしましては、平成6年度決算で単年度純利益が初めて2,000万円を超す黒字決算となりましたが、その後、平成9年には周辺地区の同様の施設のオープンや既存施設のリニューアルなどへの利用客が流れ、また、近年の経済不況がもたらす旅行離れなどが複合いたしまして、単年度純利益が100万円を割る状況も生まれてまいっております。しかし、平成10年度以降は、若干の回復基調は示してきております。このような経緯から、現在、1億9,500万円ほどの累積欠損金が現存いたしておりますが、この間、経営面では、まず営業費用の削減を掲げ、職員の不補充、食材料費の引き下げ、各種手当ての見直し、レストランの休業等を実施してまいりました。また、経営収益の増収については、旅行会社へのPR、また、利用客へのダイレクトメールなど、たゆまぬ努力は行ってまいりましたが、経営の飛躍的改善にはつながりがありませんでした。そうした中、本年度、議員各位のご協力いただきまして、国民宿舎土佐経営再建のための調査を実績ある専門業者に依頼をいたしまして、報告を受けたところでございます。その報告書には、再建のための幾つかの方策が示されております。内容は重点的な営業活動の展開、人員のさらなる削減、利用客増加の方策などであります。しかし、どの方策につきましても、検討課題が多く含まれ、解決しなければならない事項が山積をいたしておるところでございます。したがいまして、報告書に基づき、解析検討を十分に加えたうえで、しかるべき際に議員各位の皆さんに、経営方針を含めたご判断を仰ぐ必要があると、心準備いたしております。現場ではこのようなことには関わりませず、たゆまぬ努力を今後とも重ねてまいりますので、議員各位のご指導、ご協力のほどを、よろしくお願いをいたします。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 5分間休憩します。    休憩 午後 2時29分    正場 午後 2時38分 ○議長(江渕土佐生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 13番浜田太蔵君。 ◆13番議員(浜田太蔵君) 2問目をさしていただきます。 1問目の質問で聞いたことはですね、一つは、1点としては、これまでの市道舗装と補修についてというのは、第4次土佐市行政振興計画での進め方とこれまでの進め方の違いがあるのかと、これが1点でしたね。2点目が定期的な道路のパトロール状況は、どのように行われているか。そして、これがどのように市政に反映をされているか。宇佐地区の道路状況というのはどのレベルか。この4点だったわけなんですが、非常に抽象的なというか、一般的なご答弁をいただきました。 319キロの舗装道路があって、そのうち190キロが同程度で悪い。まあ、要補修の必要な道路だというふうに数字が出ておりますので、であれば、190キロのうち、大体どれぐらいが、地域で言えばどこにあるのか、多分このこともお分かりになっているいうふうに思いますので、そこの辺、分かれば教えていただきたい。 それから、これは私の思いでもありますし、思いというか、意見でございますけれども、2010年夢プランをプランで終わらせないという意味で言えばですね、また、市民主体、自立と共生、こういうことでいくようであれば、少し、私は、それは道路補修予算なんかについてもですね、地域に一定の割合をおろして、地域の自治体に検討をしていただく、こういうような形、そして、市は市で計画的にですね、補修をする部分については、きちんと確保をしていく。そういう住民の参加、自治によって、地域のそういう部分についての決定といいますか、協議、参加、こういうものを促していくようなそういう形を通じて、市民が大変関心の高い大事な問題ですので、責任と権利、こういうものを感じていくような、そういうシステムづくり、この10年間をかけてで結構ですので、考えていく、そういうことも必要ではなかろうかというふうに思いますので、併せて意見を申し上げておきたいというふうに思います。 それから、累積債務の問題でございますが、やはり、私は、この中でどういう経営責任の立場におられたのか。単なる理事ではなくして、副理事という大事なポストにおられたいうふうに思います。そういう立場におりながら、少し答弁の中でですね、言われましたように、プールのみの経営うんぬんといろいろおっしゃっておられましたけども、ほんとにこの経営全体にですね、市長は、責任を持って臨んでおられたのか。要するに、グリーンピア全体の経営を見つめた立場で、副理事として、この理事会に臨んで、発言をされてこられたのか、今の答弁の中身はですね、大変無責任な発言のように受け止めざるを得ませんでした。そういうことでほんとによろしいのかどうか、大変疑問に思います。そういう副理事として、こういう経営に至ったことについての責任、また、これをきちんと議論を議会の場であるにしても、庁議の場であるにしても、されてこられたのかということも、大変今の発言を聞いて疑問に思ったところであります。そこら辺の責任の重さについて、この間一切議案書にもありませんし、この間の議会の場でも発言がありませんでした。その辺について、再度、どういうふうにお考えなのか、お聞きをいたしたいと思います。 それから、国民宿舎の問題についてですけれども、私は、お金を入れてきた。で、じゃあ、どういう目的で入れてきたのか、単に国民宿舎の経営が立っていけばいいと、そういう目的で、位置づけをきちんとして投資をし、運営をする努力を行ってきたのか。一つの市が経営する組織ですので、当然、今言えばですね、漁協が進めておりますホエールウオッチング、釣り筏等々、また、体験的な漁業とレジャーと併せて宿泊をセットにするなど、こういう先導的な役割をやりながら、そういう形で地域の隠れた資源を掘り起こす。そういう役割を本当に意識をして、投資をし、経営をされてこられたか、ここが問題だと思うんであります。このまま、この国民宿舎がふたたびですね、経済的に行き詰まってだめになると、今、調査報告を受けて経営方針を含めた判断を近々せないかんと、こういうご答弁をいただきました。とすると、これがいつぐらいに判断をするのか、そして、このときに、今度また閉鎖というときになった場合には、一体どういう責任をお感じになるのか、この辺を大変危惧をするところでありますので、ご答弁をいただきたいというふうに思います。 ○議長(江渕土佐生君) 森田市長。 ◎市長(森田康生君) 浜田議員さんから再度いただきましたご質問に、お答えさしていただきたいと思います。 答弁が後先になる点につきましては、ひとつご了解いただきたいと思います。 まず、1点、経営認識ということに対しまして、あくまでもこのことに関しましては、単なる理事ということじゃなくして、私も副理事という立場でございました。欠損金が出ることに至りましたところのこの経営努力ということにつきましては、私の場所を考え、そして発言のできる再建計画につきましては、今申し上げましたが、それはあくまでも大変無責任な発言にあったような受け取り方をせられましたことの対しましては、大変残念に思うわけでございます。それは、やはり、こうした施設を経営していくにつきましては、どの部門にひとつこの、無駄があるのか、こういうところなんかも十分論議をされなければならないと思います。そのことにつきましては、議員も既にご承知のとおりでございます。先ほど申し上げましたように、人件費の削減、あるいは、また、そうした経営が成り立つ一つの方法があるとするなれば、回転プールなど、もう少し投資をしてやっていくことについてはどうかとか、あるいは、大橋の通行料、これがなければ、もう少し利用者も多いんではないか、こういうようなことを経営者の一人といたしまして、副理事といたしまして、私も申し上げてきた経過もございます。ただ、不幸にいたしまして、欠損金を余儀なくされたことにつきましては、理事という立場からその責任は十分に痛感をいたしておるところでございます。また、ある一時期につきましては、むしろ、もうこれ以上の経営を継続していくということにとりましては、本市にとりまして、大変、これは、いわば不利益なことの積み重ねになるいうような判断をいたしまして、結果といたしまして、一日も早く閉園をしていただきたい。これはできるだけ本市が受け持つところの欠損金を増加をさせない、そういう思いでそういうことも提言をいたしてまいりました。 また、国民宿舎の件でございます。 宿舎へのこれまでの投資につきましては、本市の唯一な、この経営するところの宿舎、これも大変風光明媚なところにあるわけでございましたので、できるだけ、これをひとつ、この活用いたしまして、宿舎といたしましての果たす役割を十二分にひとつ務めていきたい。そういう熱い思いから、これまで議員の皆さん方のご理解をいただきまして、そうした方向で頑張ってきたわけでございます。 また、この、いつ経営の再建計画の報告書、いつ開くのかということにつきましては、これは公社の理事会にもお諮りをさしていただきまして決定をしていきたい。このように考えております。 そして、また、今回の第4次の振興計画につきましては、今後、議員もご指摘がございましたように、十分配意した中で、取り組みを進めてまいりたいと、このように考えております。 なお、市道のランクづけ等につきましては、担当部長の方からお答えをさしていただきたいと思いますので、ご理解をたまわりたいと存じます。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 建設部長。 ◎建設部長兼水道局長(宮尾博人君) 市道の舗装の修繕でございますが、この件につきまして、ご答弁申し上げます。 第4次振興計画と現在の整備計画との相違についてということでございますが、これにつきましては、舗装修繕管理につきましては、構造的とか、いろんな状況の中で計画を行っておりますが、基本的には、1メーターなんぼという単価計算を行うわけでございますが、それに延長を掛けたら、大体舗装工事の経費が算定をされるという状況でございますので、年間の整備計画につきましては、予算計上段階で十分検討するわけでございますけれども、年間の整備計画につきましては、第4次の振興計画で行っていきたいというふうにしております。 これにつきましては、従前行う整備計画と異なりまして、十分な調査をする中で年次計画を立てていきたいというふうに考えております。 ただ、舗装につきまして、パトロール、その他の意見はどうしておるかというご質問ですが、これにつきましては、日々パトロールまいまして、緊急な修繕箇所については、レミファルトで十分な穴埋めを行っておるところでございます。 意見につきましては、毎日回っておりますので、一応補修をしなくてはならない、レミファルトでは補修ができない部分につきましては、メーター単位で計画をしておりますという状況でございます。 舗装につきましては、外の工事と違いますんで、とにかく190キロ延長あるのを全部舗装という形、なかなか対応できませんので、現在、年間4,000万程度の予算計上の中で、予算範囲の中で対応しておるというのが現状でございます。 それと、もう一つ、宇佐だけ舗装がどうして悪いのかと、宇佐がよけ悪い状況ではないかという、それにつきましては、市長も答弁いたしましたように、60パーセント程度の悪い舗装の状況の中で、市内全域が大体、レベルと考えております。 ○議長(江渕土佐生君) 13番浜田太蔵君。 ◆13番議員(浜田太蔵君) 建設部長の方には、また後で細かい話を伺いにいきたいと思います。 特に、累積債務の問題、責任をですね、十分感じていただきたいとは思います。 それから、もう一つ、先ほども申しましたように、国民宿舎がほんとに、その閉鎖をするとかいうふうになれば、それは、また大きな責任問題も出てこようと思いますが、経営をするという以上はですね、単に、あればいいというか、いうことではなくして、もっと積極的に位置づけてやる必要がある。先ほども申しましたように、機構改革ということで、部長制の廃止ということになりますので、水産課と商工労働課ですか、別れます。観光ということにおいても二つが分かれます。ここらはですね、齟齬のないように、同じような方向でいきゆうわけですので、是非、部長制がないなった後でも、こういうことにきちんとしたチームワークをとった施策をできるように配慮をお願いをしておきたい。 責任については、改めて答弁は求めませんけれども、是非、肝に銘じていただきたい。 で、国民宿舎のことがこれ以上悪くならないように、是非、努力をお願いをいたしたいいうことで、最後の発言を終わらしていただきます。 ○議長(江渕土佐生君) 以上で、13番浜田太蔵君の質問を終結をします。 続きまして、12番黒木茂君の発言を許します。 ◆12番議員(黒木茂君) 議長のお許しをいただきましたので、質問さしていただきます。 グリーンピア竜跡地は、宇佐地域発展のため使用していただきたいとの宇佐住民挙げての願いでありましたが、去年の12月27日付の森田市長の明徳取得を願望をするとの橋本知事への要請文をもって、むなしく消滅をいたしました。今はただ、明徳がいつ現実に取得をするのかを眺めるのみであります。しかし、明徳取得を現実化したときに、考えますときに、本当に大丈夫なもんなのかとの危惧を抱かざるを得ないわけであります。 そこで、何点か質問させていただきたいと思います。 まず、第1に明徳が取得をすると決定いたしましたら、当然地元である竜地区の皆さんからのさまざまな要望事項が出てくるわけであります。これは明徳の支援をしていただきたいというところで、経済部長をはじめ、地元竜地区の部落長を中心にして、地域の人たちに要望した経緯の中で、経済部長は、この内容についても、ご存じであろうとは思いますけれども、支援した以上、行政としてこれにどう対処していくつもりなのか、ひとつお伺いして、願いたいと思います。 それと、2番目といたしまして、自然保護地域でありますあの自然豊かな山と全国的にも貴重な蟹ケ池は一体どうなっていくようになるのか。これもきっちりと、もう一回説明願いたいと思います。 第3点目が、1学年130名、3年経てば3学年そろって390名、単純計算すればそういうことになるわけですけども、390名の学校ができて、宇佐地域にどういうふうな経済効果が見込まれておるのか、具体的に数字があれば、お聞かせ願えたら幸いです。 第4番目に、福祉と文教のまちを推進していく基本理念に従うということで明徳を支援をすると、森田市長がそういうところでもって、明徳支援を決定したわけでございますけども、竜地区に国際学科なるものができることによって、市長の提唱する文教のまちづくりにどのような効果があるか、また、宇佐地区が文教地区としてなり得るものかどうか、この点についてもお尋ねしたいと思います。 また、これは土佐市の教育長といたしまして、教育長の見解も是非ともお聞かせ願えたらと思います。 2番目で、このたび市民病院の給食の食料の発注業務を委託するという提案が出されておりますけども、私は、3年前ですか、病院給食は医療の一環であるとの理念に基づきまして、給食委託にするべきでないとの考えで、先だって、この3年前には反対の立場で行動した者といたしまして、業務委託以来、2年3箇月で行政として、今回の食材の発注は、予定どおりの施策の転換であろうと考えたんです。 そこで、市長は、この病院給食というものが医療の一環であるという認識のうえに立って、これをなされておるのかどうか、この点について、市長の考えをお聞かせ願いたいと思います。 1問目を終わります。 ○議長(江渕土佐生君) 森田市長。 ◎市長(森田康生君) 黒木議員さんからいただきましたご質問に対しまして、お答えをさしていただきます。 まず、1点目のグリーンピア跡地に明徳高校が取得したときの、いわば教育面、経済面について、どういう影響があるのかということにつきましては、それぞれの所管の方でお答えさせていただきますが、ただ、1点、文教のまちづくりに宇佐地区に対しては、どういう面が考えられるのかという点につきましては、あくまでも、土佐市といたしまして、文教のまちづくりという位置づけで考えておりますので、ご理解たまわりたいと思います。 また、市民病院の給食の食材発注委託につきましては、やはり、この件に関しましては、先ほど、午前中に中島事務長より、石元議員さんにもお答えさせていただきました。本議会におきましても、慎重なご審議をいただき、ご心配もおかけいたしましたが、おかげさまで、平成9年12月から、委託業務がスタートいたしまして、今、議員さんご指摘のあるような経過を経ておるところでございます。翌年2月からは、冷温蔵庫の導入等によりまして、温かいものは温かく、また、冷たいものは冷たく調理したままの状態で適時に召し上がっていただくことが、やはり、議員、今言われておりましたように、給食も医療の一環である。この考え方で取り組んでまいりました。そういう中で、病院給食は、患者さんが健康を回復し、退院するまでの間、まさしく食事を通じて、医療に貢献するものでありまして、そういう観点から、ご指摘のとおり、医療の一環であろうと存じます。 そこで、病院には必ず置かなければならない職として、管理栄養士が法令によって定められております。この職員が医師の指導のもと、患者の栄養指導や給食全般にわたる管理が職務でありまして、給食調理業務が直営か委託かによってのみ、医療の質が問われるものではないものと考えておりますので、より一層、従来どおりの地元の食材を活用してまいりたい。このように考えておりますので、ご理解たまわりたいと思います。 ○議長(江渕土佐生君) 経済部長。 ◎経済部長(横田正茂君) 黒木議員さんから私にあてられました、グリーンピア竜基地を明徳義塾高校が取得することによって考えられる教育面、経済面、その他に及ぼす影響と展望についてということでございますが、教育面につきましては、阿部教育長さんの方から後刻あろうかと思いますので、手前の分についてご説明させていただきます。 ご質問の内容が、跡地を明徳義塾高校が取得された場合によって考えられる経済面、その他に及ぼす影響ということでございますが、まず、経済面についてご報告させていただきます。 その前にお断りをしなくてはなりませんが、起業地の正式譲渡が、現在まだ決定されてない段階でございますので、一部は想定のご報告となりますことをお許しいただきたいと、まずもってお願いいたしておきます。 現在、土佐市を教育の拠点とする会より提出されている学校法人明徳義塾のグリーンピア竜基地跡地利用計画書案では、近年、国際化が叫ばれる中、世界各国より留学生を迎え、それぞれの同世代の留学生とともに生活をすることによって、真の国際理解に努め、21世紀を担う有為な人材づくりを行いたいと、その方向づけはしるされております。また、現に行っている国際化コースをさらに充実するものとして特進コースの充実、英語、中国語コースに加え、日本語コースが予定され、現在、260名程度の定員を、最終段階では、390名程度に充実させていきたいと計画されております。施設面では、既存の施設2階建てを利用し、教室の増設2階建て、教職員住宅、食堂等の施設配置を同様に計画されております。 学校が移管された場合、経済に与える波及効果についてでございますが、四国銀行のキャピタルリサーチの試算によれば、効果は土地購入については、これを除外して、したものでございますが、校舎の新築、改築、転居された方による生活費等が考えられ、また、一方では雇用誘発、そのほかから、試算合計約4億8千万円あまりが示されております。私どもといたしましては、これにとどまらず、加えて、2次、3次の波及効果も発生する場合も想定できるものと期待いたしております。 しかし、議員さんご提言のそのほかに及ぼす影響面でございますが、施設配置面等で最も私どもが留意すべき点は、関係周辺地域、まずもって竜のことになりますが、配慮を抜きにした施設活用、また、自然環境への気配りに欠けた整備等は誘致の際での基本姿勢を正されるものであると理解いたしております。 したがいまして、地域から大変憂慮いただいております、蟹ケ池等の問題につきましては、先の利用計画提出後に、その基本姿勢を学校側に確認いたしましたところ、現状の存続を図りたいことを旨とする報告を受けました。 また、そのほか誘致の際には、多くの検討すべき課題があります。このことにつきましては、先の2月7日に、グリーンピア土佐横浪竜基地の跡地利用に関する経過報告会を、ご当地の集会所で行わせていただきまして、30人を超す住民の方に集まっていただきました。席上でも、私、申し上げましたが、まず、市といたしましては、学校への譲渡が正式に決定する見通しとなりましたら、事前に関係地域へ最終の利用計画書を提示し、十分にすり合わせ、協議のうえ、ご理解をいただくためのその調整役を果たすことが、私どもの責務であろうと考えております。このことは地域の将来の不安を解消するばかりでなく、21世紀の開かれた学園づくりを提唱する明徳義塾にとりましても、地域に受け入れられる優良な一員とならんがための姿勢としては最も重要なことであろうと、私どもの方からもお願いもしてあります。 今回、議員の貴重なご意見を大切にしながら、本件が成就いたしますように、実現に向け、積極的な対応を図ってまいりますので、今後とも、黒木議員さんにおかれましては、十分ご協力、ご理解のほどを、よろしくお願いいたします。 なお、教育に及ぼす影響等につきましては、教育長さんの方から答弁さしていただきます。 よろしくお願いいたします。 ○議長(江渕土佐生君) 教育長。 ◎教育長(阿部光二君) 黒木議員さんに、お答えいたします。 実は、教育面における影響と展望という観点でお答えをしなければなりませんが、実は、とまどっておるのが正直なところでございます。と、申しますのは、一義的には、土佐市の教育委員会として、この問題に関わるとっかかりはございません。で、したがいまして、黒木議員さんの質問の趣旨を、教育長も同じ教育を預かる立場で常識的な範囲内で答えよという意味に解釈さしていただきまして、経済部長からもいろいろな資料いただきまして、調査、勉強いたしました。で、あくまでも同じ教育ということで、私にはとっかかりは何もございません。このことは宇佐の市政懇で黒木議員さんにご説明申し上げたとおりでございます。 常識的な範囲内で申し上げますと、まあ、影響ということで言いますと、これはですね、いろいろ言いますと聞かれんことを言うたらいきませんから、まあ、中学生、あるいは、保護者、この立場から言いますと、ちょっと経済部長が説明していただいた中身でございますが、これは選択肢が増える。まあ、子供にとってはですね、選択肢が増えてよいとも悪いとも言いませんけれども、事実は選択肢が増えるということだけは、同じ教育に携わる人間として言えることではないか。 それから、展望ということでありますが、これは経済部長の資料を読ましていただきますと、四つのコースがあって、それにきちっと、カリキュラム編成の趣旨がございますね、これは県立の高校、私立の高校ということの対比の中で出てくる性格でございますので、ちょっと展望ということで言わせていただきますと、県立高校でも、県立高校の中には職業高校と普通高校がありますけれども、普通高校の中にはですね、この世の中の多様化、社会の変化に伴って、いろいろのコース設定がなされております。例えばですね、音楽科だとか、理数科だとか、英語科だとか、看護科、総合学科、これ県立高校にあります。例えば、英語科といたしますと、これは、私立の明徳高校と競合することですね、けれども、明徳がここまで打ち出すという理由を、ちょっと部長の資料を読ましていただきますと、この英語科はですね、県立高校の英語科は、東高校と西高校にありますが、これが対応できないような中身になっております。というのは、公立高校でですね、明徳がやるような外国へ1年間姉妹校へ派遣して、1年間派遣してそこで外国語の実技をやる。これは県立高校ではなかなかできないことですね。事実やっておりません、そんなことは。けれども、本当に語学を使って何ができるかという、高校3年間の中に、子供に語学力を身につけらすとするならばですね、それは私立高校の出してきたこのカリキュラムというのはですね、まあ、非常に県立高校のやっているカリキュラムよりは、より外国語を身につけるという観点で言えば、これは非常に画期的なカリキュラムの内容であろう。そういう展望は、私も持てるわけでございます。けれども、これは明らかに保護者負担、保護者の経費負担は増えるいう展望も添うておる。よい悪いは別にしまして、影響と展望については、同じ教育を扱う職にある人間として、その程度のことは言えるかと思います。 以上でございます。 ○議長(江渕土佐生君) 12番黒木茂君。 ◆12番議員(黒木茂君) 明徳高校が竜地区へ成立をすると、そうしたらどうなるのかな。これまでずっとそうではないところでもってお願いをしてきたところで、私の危惧が全然そうではないと、非常にその宇佐地域にとって、有効に働くであろうというところの全体的な答えであったろうと思いますし、阿部教育長にどういうことなのかということをお聞きしたのは、非常に、私といたしましても、市長の提唱する文教地域に、それがどういうふうに影響を及ぼしてくるのかというところで、市長は、先ほど、文教というのは土佐市全体というふうにお答えいたしましたけども、明徳が竜地区を確保して、国際学科の拠点にするということを、その考えをきちっと了解したうえで、森田市長は、明徳支援という立場に立って支援をしてきたというところであるので、イコール森田市長が宇佐地域をどのように文教地区にする構想を持っておると、以前にちらっとお聞きしたのは、海洋高校あり、高知大の水産学部あり、また、ちょっと離れたところに須崎地区ですが、県の水産試験場ありと、そういうその地域的なことを考えれば、そこへ、竜地区へ明徳の国際学科が来れば、非常に、そういう、いえば体裁を整えると、それが森田市長の提唱する文教の地域と、まちというところの考え方に合致すると、そういう発想をしているんではないかというふうに考えたわけです。ところが、文教地域というのは、これは定義的なもんですけども、文教地区は文教に関する施設が多く集まっている地域と、歓楽的な施設などは許されないというような、何が、これは文教地区というところの説明文で、これは行政的にどうのということではないですけども、しかし、こういう説明文言はあるということは間違いではないわけで、だから、その観点からすれば、市長がそのように考えておると、私が誤解しておったならば、お許し願わなければいけませんけども、そういうところで、私は、明徳を推薦をするひとつの市長の大きな理由であろうと、宇佐地区住民の考えをほとんど無視して、明徳をきちっと、その明徳以外ではないというふうな、取れるような、いえば姿勢で取り組んでこられたひとつの大きな理由であったであろうというふうに解釈をして、この質問をしたわけでございます。 それから、経済部長の四銀から調べたなんでは、4億からの経済効果がまずあると、あとそれから波状するいろんな経済効果があるとは言いますけども、私は、20歳のときから家でほそぼそ商売しておりますけども、明徳との関わりを持ったのも、そうですね、20年からになるわけですけども、明徳義塾というところは、地域に対して経済効果をもたらす学校ではございません。それは間違いなく、今までの経験上、断言できるのでございますので、このたびの国際学科ができて、390名の学生が生活することによって、目に見える経済効果があるというふうな考えは、考えられないというふうに思うわけでございます。 しかし、今回、何とか明徳ではないグリーンピア竜の活用をお願いしてきたところが、いえば、税金を使って、市長、それから、いえば、市、県が明徳取得に東京ですか、年金事業団にお願いに行ったと、そういう経緯があるわけで、先ほども申し上げましたように、非常に宇佐地区の住民が絶望感に襲われておるということも事実でございます。だから、聞いた言葉ですけども、絶望の山より希望の石を増やすいう言葉がありますけども、願わくば、宇佐町に何とかこのことがですね、希望の石を切り出せるような施策をこれからも取り続けていってもらわなければ、宇佐の将来はなかなか見えないというふうに考えます。 これからもいろんな、スムースにはなかなか明徳の国際学科が出るとは思えませんけども、支援した以上、その責任をきっちりと全うしていただいて、竜地区の住民の意見がきちっと通るような手だてをおいていただかなければならないと思います。 病院の給食問題ですけども、私、前回の、その、委託始まったときからの感じたことですけども、土佐市の病院給食が非常に評価を受けておるというのは、非常に優秀な二人の管理栄養士がいて、それでまた、非常にその病院給食が医療の一環なんだというところの、きちっと理解して、骨身を惜しまず、働いてきた調理員の皆さん、そういう人たちの一致した協力の下に、あれが今までできあがっておったと、ところが一人、一人辞め、一人の方は来年3月いっぱいで退職という中で、では、どうなるのかと、だからそこなところもきちっと考えてもらって、人材をきちっと確保してですね、医療の一環になる病院給食というものをきちっと確保していくということをお願いするところでございます。 以上で、質問を終わります。 ○議長(江渕土佐生君) 以上で、12番黒木茂君の質問を終結いたします。 5分間休憩します。      休憩 午後 3時27分      正場 午後 3時36分 ○議長(江渕土佐生君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続きまして、5番山本竹子君の発言を許します。 ◆5番議員(山本竹子君) お許しをいただきましたので、前回、12月の議会に引き続きまして、ごみ問題に触れさせていただきます。 戦後の日本は、経済的に大きな発展を遂げて国民は物質的に恵まれ、快適な生活ができることになりましたが、今、大勢の人が疑問に思っているのは、果たしてこれでよかったのか、どこかで大きなまちがいをしてしまったのではなかろうかと、こういうものではないでしょうか。 消費は美徳と言われた、皆さんもご存じのように、消費が美徳というのは、ものをどんどん使い捨てせよということです。これが日本の文化をだめにしてしまったのではないでしょうか。どこの世界にも使い捨てがよいというような文化はありません。昭和30年後半ごろから経済が高度成長始め、日本の農業は選択、拡大をし、生活では消費が美徳と奨励をされた。ここらあたりから、日本は、大きな間違い道に足を踏み入れたのではなかろうかと、私は、このように思うところであります。地球規模の環境破壊を招いた大量生産、消費廃棄型の社会から資源環境型社会にどのように転換していくのか。今、私たちに課せられた責務ではないでしょうか。決して、私たちは、ここで目をつむるわけにはいかないのです。自分たちでまいた種は自分たちで刈って、海、山、川などの自然を保護することは人間の未来を守ることだと、私は考えます。土佐市の場合は、行政、そして、担当所管の努力によりまして、また、地域住民のご協力によりまして、完全ともいわれる焼却設備ができましたことに大変感謝をいたしておるところであります。土佐市民にとりましても大変に喜ばしいかぎりであります。けれども、土佐市だけがいかに取り組んでも、近辺周辺の自治体、特に土佐市に一番近くの日高の焼却場が大変気になるところであります。先日、日高の焼却場を見せていただいたときに、これは大変だとの実感もいたしております。日高村の操業する清掃工場は、昭和49年に組合が設立をして51年から始動していることで、今現在、最終処分の焼却材の保管場もおそらく12年末には満杯になるような現状、この今の現状を、伊野町、日高の自治体はどのように受け止めて、市民に啓蒙、啓発をしているのか、まことに気になるところでございます。 市長さんにおかれましては、12月議会の中で、3町村の土佐市への広域要請についてのご答弁の中で、将来を見据えた市益を考えた場合に、広域の枠組みに仲間入りすることが最善の道であるとの判断をせられたとのご答弁をいただきました。 ここで市長さんにお聞きをいたしますのは、今、春野、日高、伊野、3町村との、土佐市との広域化の進捗状況、そして、3町村の現在の分別の状況がどんなに進んでいるのか。また、広域について地元対策委に打診された後の地元末光部落との現在の状況、また、ごみ焼却炉の協定違反のその後の地元との話し合いは、現在どうなっているのか、了解をしてもらったのか。 これをお聞かせ願います。 これで1問目の質問を終わらせてもらいます。 ○議長(江渕土佐生君) 森田市長。 ◎市長(森田康生君) 今、山本議員さんから私にいただきました、ごみ広域化問題についてのご質問でございます。 この件につきましては、基本的には12月議会でお答えしたとおりでございまして、また、今、ご指摘いただきました進捗状況や協定違反の問題等々につきましても、所管と、これまで十分協議をいたしてまいっておりますので、所属長の方からご説明、ご答弁さしていただきます。 よろしくお願いいたします。 ○議長(江渕土佐生君) 民生部長。 ◎民生部長(広瀬英策君) それでは、山本議員さんの市長に対する答弁で、私の方で代わって、以下の部分につきましてお答えをいたします。 まず、広域化の、地元へ打診して、その後の状況はどうかという点でございますが、確かに、その後、キャッチボールはいたしております。まず、地元との交渉の進捗につきましては、昨年の新聞報道等の一連の経過の反省に立ちまして、地元との協議の結果、今後、広域化問題に対する事案の公表については、地元の、自由に意見が戦わすという内部も問題もありましてですね、統一的に双方が合意、達するまでは納得のうえですべきだとの合意を地元委員会といたしております。その点につきましては、現在進行形でキャッチボールやっておることは事実でございますが、お答えを差し控えさしていただきます。 3点目の広域化の整理ができた段階で、3市町村への、土佐市としての、それはなかったんでございますね、失礼しました。勇み足でございます。 3市町村とのキャッチボールはですね、これはある程度、私ども地元との非公式な意向も受けてですね、まず、一番心配なのは、3市町村のごみの分別化の状況だということで、これは最低限、私どもとしては、土佐市のレベルに達していただくまでは到底具体化する話ではありませんよということで投げ返しております。その点につきまして、3市町村のごみ処理の状況につきましてはですね、議員さんもおっしゃられましたように、まず、日高、伊野のあの中央処理清掃の現状をどう認識されておるか。あるいは、それを町民に向けて、どういう取り組みをなされているかというご質問につきましては、伊野町、日高村につきましては、昨年より、ペットボトルの分別収集を実施をいたし、可燃ごみの量は相当減量いたしておるものと見ております。また、本年の4月より、伊野町におきましては、伊野、日高、指定袋によるごみ処理の有料化を実施すべく、現在、各地区に出向いて、連日説明会を開催していると聞いております。また、今後廃棄物に対する条例の整備や最終処分場の確保に向けた、今日の新聞もでておりましたが、取り組みを強化しているものと理解をいたしております。 以上です。 ○議長(江渕土佐生君) 5番山本竹子君。 ◆5番議員(山本竹子君) 民政部長さんのご説明にありましたように、常に広域の問題は慎重に前向きに進んでおるということを聞かしまして、私も大変安心もいたしましたけれども、それについて、私も決して広域に反対ではありません。地球全体のことを考えたときに、ごみ問題は広域化に賛成か、反対かという単純な問題ではない。将来においてどうごみ問題を解決していくのかというビジョンを持って臨まなくてはならないと、私は、常にこのように思っております。 今回、3町村との広域化が進む中で、土佐市としてどのような姿勢で対応していくのかが基本ではなかろうかと、このように思うところであります。 ごみ焼却場広域化問題は、まず一番に焼却施設について、土佐市合わして4市町村のごみの焼却は十分耐えられる施設かどうかの検討をすることと、この検討に当たっては、業者、すなわち、日立製作所と土佐市だけの調査ではなくて、第三者を交えて専門家などで、また、住民も加えた検討委員会をもって行うことと、私は、このように思っております。 要請のあった町村のごみ情勢のレベルが本市のレベルに達しているのかどうか検討することも、土佐市の分別の到達させること、焼却灰は各自で確保してもらうこと、依頼が来て1年余りの間に、ごみの分別に変化があったのか、いろいろな条件を踏まえて結論を出すべきかと、このように思うところであります。見通しが立った後、市民合意で得ることと、このとき地元末光、あるいは周辺地域はもちろんのことであるが、市民全体の合意を得ることが大事であり、それによって広域化をスムースに実現に向かわせる基本ではなかろうかと、このように、私は思うところであります。 先日、新聞に安芸広域ごみ焼却施設の候補地がほぼ決定と言われておったのに、候補地が、地権者の同意が得られずに立地を断念しなくてはならないという、市は自治体にとって大変な衝撃であるけれども、結果として村民に対して説明不足で力が足りなかったと説明をしておるように、これから土佐市の広域化の問題を進展していくのには、重ねて申し上げますけれども、既に地元末光部落はもちろんのこと、周辺地域市民全体の合意を得ることが大事ではなかろうかと、私はこのように思います。この安芸広域のようになっては大変だという、感じまして、12月議会では、広域化の情報を市民の皆さんに知らせることは基本であるが、協定違反の現実が一方にあるのに、広域のために協定の見通しをお願いするというやり方では、ことを複雑化をしてこじらせることになり、決して市民の了解を得られないという思いで警鐘を鳴らしたつもりでありましたけれども、私の舌足らずのために、真意とは違った受け取りをさせたことに対しまして、大変反省もしております。今回の「知らせる」という高知新聞の指摘の内容は素直に受け止めております。記事というものは、いち早くキャッチをして、読者に正確に報道するのが基本と理解もいたしております。意思表示の記事は、地元にお願いをするときに、決めてない、どうするか分からんのを前提で申し入れることはあり得ない。行政としての考えをもって、市民の理解を得ることにするのが一般的であり、行政としては、ごみ受け入れは決定であるが、しかし、賛否が戦われるのは当然だと受け取っておかしくないと、このように考えます。ごみの問題は、特に、行政が決めたからできるとは決して考えてはならない。私は、このように思うところであります。 何度も言うようですけれども、ごみ問題は常に市民を念頭に置いての取り組みをしていただきたいと、このお願いをいたしまして、私の質問は終わらせてもらいます。 ○議長(江渕土佐生君) 以上で、5番山本竹子君の質問を終結をいたします。 おはかりをいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、延会したいと思いますが、これにご異議ございませんか。      (「なし」と呼ぶ者あり) ご異議なしと認めます。 よって、そのように取り扱うことに決しました。 本日は、これにて延会をいたします。 なお、明日の日程は、議案に対する質疑並びに一般質問であります。 午前10時開議でありますので、定刻のご参集をお願いをいたします。 本日は、ご苦労さんでございました。                            延会 午後 3時51分...