二宮町議会 > 2018-12-05 >
平成30年第4回(12月)定例会(第5日目) 本文
平成30年第4回(12月)定例会(第5日目) 名簿

ツイート シェア
  1. 二宮町議会 2018-12-05
    平成30年第4回(12月)定例会(第5日目) 本文


    取得元: 二宮町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-29
    会議録トップ 検索結果一覧 使い方の説明 (新しいウィンドウで開きます) 平成30年第4回(12月)定例会(第5日目) 本文 2018-12-21 文書・発言の移動 文書 前へ 次へ 発言 前へ 次へ ヒット発言 前へ 次へ 文字サイズ・別画面表示ツール 文字サイズ 大きく 標準 小さく ツール 印刷用ページ(新しいウィンドウで開きます) 別ウィンドウ表示(新しいウィンドウで開きます) ダウンロード 表ズレ修正 表示形式切り替え 発言の単文・選択・全文表示を切り替え 単文表示 選択表示 全文表示 発言者の表示切り替え 全 247 発言 / ヒット 0 発言 すべての発言・ヒット発言表示切り替え すべての発言 ヒット発言 選択表示を実行・チェックの一括変更 選択表示 すべて選択 すべて解除 発言者一覧 選択 1 : ◯議長【野地洋正君】 選択 2 : ◯議長【野地洋正君】 選択 3 : ◯議長【野地洋正君】 選択 4 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 5 : ◯議長【野地洋正君】 選択 6 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 7 : ◯議長【野地洋正君】 選択 8 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 9 : ◯議長【野地洋正君】 選択 10 : ◯企画政策課長【西岡英明君】 選択 11 : ◯議長【野地洋正君】 選択 12 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 13 : ◯議長【野地洋正君】 選択 14 : ◯企画政策課長【西岡英明君】 選択 15 : ◯議長【野地洋正君】 選択 16 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 17 : ◯議長【野地洋正君】 選択 18 : ◯企画政策課長【西岡英明君】 選択 19 : ◯議長【野地洋正君】 選択 20 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 21 : ◯議長【野地洋正君】 選択 22 : ◯企画政策課長【西岡英明君】 選択 23 : ◯議長【野地洋正君】 選択 24 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 25 : ◯議長【野地洋正君】 選択 26 : ◯企画政策課長【西岡英明君】 選択 27 : ◯議長【野地洋正君】 選択 28 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 29 : ◯議長【野地洋正君】 選択 30 : ◯企画政策課長【西岡英明君】 選択 31 : ◯議長【野地洋正君】 選択 32 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 33 : ◯議長【野地洋正君】 選択 34 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 35 : ◯議長【野地洋正君】 選択 36 : ◯企画政策課長【西岡英明君】 選択 37 : ◯議長【野地洋正君】 選択 38 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 39 : ◯議長【野地洋正君】 選択 40 : ◯町長【村田邦子君】 選択 41 : ◯議長【野地洋正君】 選択 42 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 43 : ◯議長【野地洋正君】 選択 44 : ◯企画政策課長【西岡英明君】 選択 45 : ◯議長【野地洋正君】 選択 46 : ◯10番【大沼英樹君】 選択 47 : ◯議長【野地洋正君】 選択 48 : ◯議長【野地洋正君】 選択 49 : ◯議長【野地洋正君】 選択 50 : ◯3番【松崎 健君】 選択 51 : ◯議長【野地洋正君】 選択 52 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 53 : ◯議長【野地洋正君】 選択 54 : ◯3番【松崎 健君】 選択 55 : ◯議長【野地洋正君】 選択 56 : ◯地域政策課長【生井悟士君】 選択 57 : ◯議長【野地洋正君】 選択 58 : ◯3番【松崎 健君】 選択 59 : ◯議長【野地洋正君】 選択 60 : ◯地域政策課長【生井悟士君】 選択 61 : ◯議長【野地洋正君】 選択 62 : ◯3番【松崎 健君】 選択 63 : ◯議長【野地洋正君】 選択 64 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 65 : ◯議長【野地洋正君】 選択 66 : ◯3番【松崎 健君】 選択 67 : ◯議長【野地洋正君】 選択 68 : ◯町長【村田邦子君】 選択 69 : ◯議長【野地洋正君】 選択 70 : ◯3番【松崎 健君】 選択 71 : ◯議長【野地洋正君】 選択 72 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 73 : ◯議長【野地洋正君】 選択 74 : ◯3番【松崎 健君】 選択 75 : ◯議長【野地洋正君】 選択 76 : ◯町長【村田邦子君】 選択 77 : ◯議長【野地洋正君】 選択 78 : ◯3番【松崎 健君】 選択 79 : ◯議長【野地洋正君】 選択 80 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 81 : ◯議長【野地洋正君】 選択 82 : ◯3番【松崎 健君】 選択 83 : ◯議長【野地洋正君】 選択 84 : ◯町長【村田邦子君】 選択 85 : ◯議長【野地洋正君】 選択 86 : ◯3番【松崎 健君】 選択 87 : ◯議長【野地洋正君】 選択 88 : ◯3番【松崎 健君】 選択 89 : ◯議長【野地洋正君】 選択 90 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 91 : ◯議長【野地洋正君】 選択 92 : ◯3番【松崎 健君】 選択 93 : ◯議長【野地洋正君】 選択 94 : ◯町長【村田邦子君】 選択 95 : ◯議長【野地洋正君】 選択 96 : ◯3番【松崎 健君】 選択 97 : ◯議長【野地洋正君】 選択 98 : ◯地域政策課長【生井悟士君】 選択 99 : ◯議長【野地洋正君】 選択 100 : ◯3番【松崎 健君】 選択 101 : ◯議長【野地洋正君】 選択 102 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 103 : ◯議長【野地洋正君】 選択 104 : ◯3番【松崎 健君】 選択 105 : ◯議長【野地洋正君】 選択 106 : ◯地域政策課長【生井悟士君】 選択 107 : ◯議長【野地洋正君】 選択 108 : ◯3番【松崎 健君】 選択 109 : ◯議長【野地洋正君】 選択 110 : ◯地域政策課長【生井悟士君】 選択 111 : ◯議長【野地洋正君】 選択 112 : ◯3番【松崎 健君】 選択 113 : ◯議長【野地洋正君】 選択 114 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 115 : ◯議長【野地洋正君】 選択 116 : ◯議長【野地洋正君】 選択 117 : ◯議長【野地洋正君】 選択 118 : ◯3番【松崎 健君】 選択 119 : ◯議長【野地洋正君】 選択 120 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 121 : ◯議長【野地洋正君】 選択 122 : ◯3番【松崎 健君】 選択 123 : ◯議長【野地洋正君】 選択 124 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 125 : ◯議長【野地洋正君】 選択 126 : ◯3番【松崎 健君】 選択 127 : ◯議長【野地洋正君】 選択 128 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 129 : ◯議長【野地洋正君】 選択 130 : ◯3番【松崎 健君】 選択 131 : ◯議長【野地洋正君】 選択 132 : ◯議長【野地洋正君】 選択 133 : ◯町長【村田邦子君】 選択 134 : ◯議長【野地洋正君】 選択 135 : ◯3番【松崎 健君】 選択 136 : ◯議長【野地洋正君】 選択 137 : ◯町長【村田邦子君】 選択 138 : ◯議長【野地洋正君】 選択 139 : ◯3番【松崎 健君】 選択 140 : ◯議長【野地洋正君】 選択 141 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 142 : ◯議長【野地洋正君】 選択 143 : ◯3番【松崎 健君】 選択 144 : ◯議長【野地洋正君】 選択 145 : ◯議長【野地洋正君】 選択 146 : ◯議長【野地洋正君】 選択 147 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 148 : ◯議長【野地洋正君】 選択 149 : ◯健康福祉部長【小椋淳喜君】 選択 150 : ◯議長【野地洋正君】 選択 151 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 152 : ◯議長【野地洋正君】 選択 153 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 154 : ◯議長【野地洋正君】 選択 155 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 156 : ◯議長【野地洋正君】 選択 157 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 158 : ◯議長【野地洋正君】 選択 159 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 160 : ◯議長【野地洋正君】 選択 161 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 162 : ◯議長【野地洋正君】 選択 163 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 164 : ◯議長【野地洋正君】 選択 165 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 166 : ◯議長【野地洋正君】 選択 167 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 168 : ◯議長【野地洋正君】 選択 169 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 170 : ◯議長【野地洋正君】 選択 171 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 172 : ◯議長【野地洋正君】 選択 173 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 174 : ◯議長【野地洋正君】 選択 175 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 176 : ◯議長【野地洋正君】 選択 177 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 178 : ◯議長【野地洋正君】 選択 179 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 180 : ◯議長【野地洋正君】 選択 181 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 182 : ◯議長【野地洋正君】 選択 183 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 184 : ◯議長【野地洋正君】 選択 185 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 186 : ◯議長【野地洋正君】 選択 187 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 188 : ◯議長【野地洋正君】 選択 189 : ◯健康福祉部長【小椋淳喜君】 選択 190 : ◯議長【野地洋正君】 選択 191 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 192 : ◯議長【野地洋正君】 選択 193 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 194 : ◯議長【野地洋正君】 選択 195 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 196 : ◯議長【野地洋正君】 選択 197 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 198 : ◯議長【野地洋正君】 選択 199 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 200 : ◯議長【野地洋正君】 選択 201 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 202 : ◯議長【野地洋正君】 選択 203 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 204 : ◯議長【野地洋正君】 選択 205 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 206 : ◯議長【野地洋正君】 選択 207 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 208 : ◯議長【野地洋正君】 選択 209 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 210 : ◯議長【野地洋正君】 選択 211 : ◯高齢介護課長【中舘恵利子君】 選択 212 : ◯議長【野地洋正君】 選択 213 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 214 : ◯議長【野地洋正君】 選択 215 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 216 : ◯議長【野地洋正君】 選択 217 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 218 : ◯議長【野地洋正君】 選択 219 : ◯健康福祉部長【小椋淳喜君】 選択 220 : ◯議長【野地洋正君】 選択 221 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 222 : ◯議長【野地洋正君】 選択 223 : ◯福祉保険課長【下條博史君】 選択 224 : ◯議長【野地洋正君】 選択 225 : ◯7番【小笠原陶子君】 選択 226 : ◯議長【野地洋正君】 選択 227 : ◯議長【野地洋正君】 選択 228 : ◯議長【野地洋正君】 選択 229 : ◯6番【坂本孝也君】 選択 230 : ◯議長【野地洋正君】 選択 231 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 232 : ◯議長【野地洋正君】 選択 233 : ◯6番【坂本孝也君】 選択 234 : ◯議長【野地洋正君】 選択 235 : ◯企画政策課長【西岡英明君】 選択 236 : ◯議長【野地洋正君】 選択 237 : ◯6番【坂本孝也君】 選択 238 : ◯議長【野地洋正君】 選択 239 : ◯企画政策課長【西岡英明君】 選択 240 : ◯議長【野地洋正君】 選択 241 : ◯6番【坂本孝也君】 選択 242 : ◯議長【野地洋正君】 選択 243 : ◯政策担当参事【黒石徳子君】 選択 244 : ◯議長【野地洋正君】 選択 245 : ◯6番【坂本孝也君】 選択 246 : ◯議長【野地洋正君】 選択 247 : ◯議長【野地洋正君】 ↑ 発言者の先頭へ 本文 ↓ 最初のヒットへ (全 0 ヒット) 1: 会議の状況                     午前9時30分 開議 ◯議長【野地洋正君】 皆様、おはようございます。  ただいまの出席議員は14名でございます。定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。  本日の議事日程はお手元に配付のとおりです。  議会だより掲載のため写真撮影を行いますので、ご了承ください。また、本日も手話通訳を導入しますので、手話通訳者が議場内におりますことをご了承ください。手話通訳者が通訳できますよう、質問及び答弁はゆっくり、そしてはっきりお話しくださいますようお願いいたします。質疑応答時間が長時間となる場合には、途中で休憩を入れさせていただくことをご了承ください。    ────────────────────────────────    日程第1 一般質問 2: ◯議長【野地洋正君】 日程第1「一般質問」を行います。  通告順に従い、これより質問を許可します。 3: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。             〔10番(大沼英樹君)登壇〕 4: ◯10番【大沼英樹君】 それでは、一般質問をいたします。「新庁舎移転場所について予定地域が適当であるかを問う」。  本当に安全・安心は検証されていますか。この件に関して、私としては将来の二宮町を左右する大事な事柄だと思っています。ですから、町民の皆様がしっかりと興味を持って、十分な理解をした上で進めることが必要だと強く感じ、質問をいたします。  耐震強度の不足について、数値とともに、現庁舎の状態を見れば、速やかに更新することが望ましい、その点については賛成をいたします。しかし、その移転先が果たしてラディアン周辺でよいのかという点に疑問を感じます。  候補地を選定するに当たり、行政施策と町民意見募集の中に十分な検討要素が盛り込まれていたのかということと、将来のまちづくりビジョンに正しい統計データが反映されているのか、その点について説明を求めます。  要旨1として、この周辺は町発行のハザードマップで洪水警戒区域に指定されており、ここ数年のゲリラ豪雨でも、県道71号線周辺家屋が床上浸水するなど、実際の被害もたびたび発生しています。その現状をしっかりと表記、説明した上で、町民の意見募集と候補地の選定を行いましたか。  要旨2、もともと広場北側には池があり、富士見が丘方面の山から雨水または地下水の流入、噴出が推測できます。このような排水の悪い地域は往々にして軟弱地盤である可能性があるが、その点は考慮されているのでしょうか。  要旨3、町民の安全と安心を守り、利用しやすいまちづくりの拠点とのことで、平成29年度二宮町役場庁舎整備手法調査の中で、緊急輸送道路に近接し、すぐれた立地としておりますが、この点について説明をお願いいたします。  要旨4、タウンニュース社発表の記事で、町民の皆様もご存じのとおり、概算工事費は26億4,700万円とのことですが、一般歳出76億円の二宮町にとって、この事業規模は「普通」、「大きい」、「特に大きい」、どのレベルの事業として認識しているのでしょうか。そして、平成30年4月号の広報にのみやでは、15億円としていた庁舎建設費が26億4,700万円までになった、その理由を教えてください。 5: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。
    6: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 おはようございます。  それでは、大沼議員の一般質問について、要旨に沿ってお答えします。  要旨1、「ハザードマップにおける洪水警戒区域に指定されている件」についてですが、庁舎の移転については、平成29年度に実施した庁舎整備手法調査報告書の中で、現庁舎の耐震補強、現庁舎位置での建てかえ、町有地であるラディアン周辺、東京大学果樹園跡地の候補地について検討しました。その結果、構造、設備、及び運用上の問題点が多いため、現役場庁舎の耐震補強は著しく難しく、移転をする場合には、町民の方々の利便性、アクセス性や建設にかかる事業性、また建設場所としての安全性などから、ラディアン周辺への移転が最善であると判断したところです。  なお、議員のご質問のとおり、ラディアン周辺は1メートル未満の洪水水深予想区域に指定され、また一部区域が土砂災害警戒区域に指定されていることは、町としても承知をしております。その中でも、町民の方々の利便性や事業性など総合的に検討して、ラディアン周辺に移転する方向で決定したものです。  なお、ハザードマップに基づく洪水水深予想図によると、雨量予測は1時間の最大雨量を94ミリで想定した場合、葛川の氾濫に起因するものであるため、町として葛川の治水対策の早期実現に向け、神奈川県に強く要望を継続していきますが、神奈川県においても、現在、葛川整備計画の策定が着手されており、この計画により、今後、順次整備がなされていくものと考えております。  また、庁舎建設に当たっては、建物のかさ上げや、冠水の影響を受けないよう、災害対策本部や設備関係を2階以上に配置するなどの空間構成にも配慮することにより対応を図ってまいります。  次に、要旨2「排水や地盤について」ですが、現在、策定している新庁舎建設基本構想・基本計画(案)では、既存の調整池機能を残したまま庁舎及び駐車場を整備する計画としていることから、富士見が丘方面から地下水等の流入に対しては、既存の調整池で対応が可能であると考えております。また、地盤については、今後、建設予定地自体の地質調査を実施していきますが、過去に実施した現在の町営第一駐車場部分の調査結果や隣接するラディアン建設の際に実施している調査結果について確認しているところです。  それによると、ラディアン建設においては、およそ10メートル程度の支持杭工事を行うことで対応していることから、今回、建設を予定している町営第一駐車場も最低限、同程度の杭工事は必要であると判断しています。  今後、実施する地質調査の結果を踏まえ、さまざまな工法により十分な対策を講じていきたいと考えておりますが、技術的には十分に建設可能な場所であると考えております。  要旨3、「緊急輸送道路に近接したすぐれた立地としているが、この点について」についてですが、平成29年度に庁舎整備の候補地として比較検討するに当たり、災害時のアクセス性について緊急輸送道路に近接している点も評価しております。  緊急輸送道路は、国道及び県道が指定されておりますが、ラディアン周辺は県道に隣接している一方、現庁舎や東大果樹園跡地は隣接しておらず、また周辺の道路も狭い状況にあります。緊急輸送道路に近接していることは、災害時のアクセスが容易となり、防災関係機関との迅速な連携が可能になること、また救援物資の受入先となった法務局が隣接することから、災害対策拠点となる庁舎にとっては優位な条件になるものであると考えております。  要旨4、「事業費について」ですが、平成29年度の調査では、建物の構造形式を限定せずに、近年、竣工した自治体の事例と刊行物の市場調査単価等を参考に、平均値を低減した1平方メートル当たり30万円を床面積単価としておりました。  しかし、今回の基本構想・基本計画(案)では、建物の構造形式をより耐震性能の高い免震構造とする計画としたため、近年、竣工した免震構造の自治体の例を参考に、1平方メートル当たり45万円とし、かつ庁舎の規模についても、町民の方の利便性を向上するため、現在、分散している保健センターや教育委員会事務所などの行政機能を庁舎に集約することにより、4,400平方メートルと算出していた延べ床面積を4,800平方メートルとしております。これらの要因により、概算事業費についても、これまでの15億円から約26億5,000万円と増加しております。  なお、事業費については、構造や設備等で大幅な変動が予想され、今後の基本設計や実施設計を行う中で、詳細な金額を算出することになりますが、厳しい町の財政状況を考慮し、新庁舎建設事業が町財政に与える影響を最小限に抑えながら、計画的に事業を進めてまいりたいと考えております。 7: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。 8: ◯10番【大沼英樹君】 まず、要旨1について質疑をさせていただきます。  ラディアン周辺が適当な事業場所ということで検証されたということなんですが、実際に洪水のハザードエリア、1メートル未満の洪水の可能性があるというようなエリアであるのですけれども、タウンニュースの中にも、対策本部を2階以上とするような計画ということで記載はあったんですが、もし洪水が発生している状態で、対策本部がそこの中へ設けられたとしても、対策本部へ行く関係者、町職員の方々は庁舎へ移動するのには、どういうふうな形で移動するのか。例えばボートや何かがあって行くというのも、ちょっと常識的では考えられない。その上、例えば洪水の警戒区域外のところから地盤をかさ上げして、橋みたいなものをつくるということもちょっと想定はできないということで、もしそんなふうになってしまうと、庁舎内の職員は対策本部に入ったとしても、逆に難民となってしまうのではないかと思うわけです。  国内の罹災の報道がよく流れておりますが、そういった報道を見る中でも、多少の浸水があったあとも、泥やごみなど、回復するまでには相当な難が発生するというところがよく見受けられますが、そういったことはこの検討の中には入ってはいるのでしょうか。 9: ◯議長【野地洋正君】 企画政策課長。 10: ◯企画政策課長【西岡英明君】 まず、今回、ハザードマップ上で前提とされているのが、1時間当たり94ミリの雨が降った場合ということで想定がされております。その場合にどうなるかといったこと、過去の状況も勘案すると、おそらく現状の葛川が溢水する、のみ切れなくて川を越えてくるという想定のもと、ハザードマップ上、50センチないし1メートル未満の浸水がされるというふうに想像がされます。  その場合、川の氾濫と溢水とは状況が違うと思いますので、基本的には、氾濫した場合、川の水が常に流れ込んでくる、いわゆる川以外のところに流れ込んでくるというのが想定されると思いますので、溢水の場合、ある程度、時間がたてば水は引いていくというふうに想像されますので、基本的には、仮に1メートル未満の浸水があった場合でも、おそらくある程度の時間、いわゆる雨がやむ時間になれば水は引くのかなというふうに想像しています。  その雨が降っている時間帯、いわゆる浸水している時間帯というのは、今、議員ご質問のとおり、おそらく役場の職員も外に出ることはできない状況だとは思います。  ただ、その後の状況、これはいろいろなところで、今、洪水・浸水等、見ておりますけれども、確かに道路が使えない状況になるとか、そういったことも考えられるとは思いますが、水さえ引けば、いわゆる活動自体は可能になるのかなというふうには思っております。 11: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。 12: ◯10番【大沼英樹君】 確かに水が引けば、移動というか、行動も可能だという今のお答えですが、やはり洪水警戒エリアというようなところで指定された今年の7月に岡山県の真備町というところで起きた水害では、変電設備等が浸水をし、ライフラインの確保もままならないという、そういう状態だったという、これはネット上のそういう情報ではありますが、そういったものを見受けました。  また、これによる障害がもとで、道路に堆積してしまった泥や廃棄物などの撤去に電気を使うことができずに、相当な難をまた生んでしまったというようなものを見かけました。  例えばそういった心配をまたどうにかカバーするために、それを担保するために、またさらに高額な設備、投資費用というか、そういったものが発生する可能性があるということはお考えでしょうか。 13: ◯議長【野地洋正君】 企画政策課長。 14: ◯企画政策課長【西岡英明君】 今回の基本構想・基本計画(案)の中では、先ほど議員の登壇でもご質問があったとおり、電気室ですとか災害対策本部等を2階に設置するということで考えておりますので、役場としての、いわゆる変電設備的な部分、電気の設備的な部分は機能ができるように、そこは事前の対策をしていきたいというふうに思っております。  その部分の金額ですが、実際のところ、今、金額については政策担当参事の答弁でも申し上げましたとおり、近隣の単価を参考にしている部分で計算をさせていただいておりますので、実際、例えば2階に電気室を設けた場合、幾らになるとか、1階のかさ上げをすると幾らになるとか、そういった一つ一つの積み上げをした金額ではないということでご理解いただければというふうに思っております。 15: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。 16: ◯10番【大沼英樹君】 確かに同じ建物というものが存在するわけではないので、ほかの事例に鑑みて、ある程度、そういった予算というか、見積もりを立てていくものだと、それは理解をいたします。  その中でも、そういった二宮の個別的な要素をある程度、考えた上で、またそういった金額も算定していただければ、後で町民の方に例えば説明をする際に、ずれがあまり発生しないということになると思いますので、その点は必要なことかと思いました。  ラディアン裏の今の空き地の部分、私が調べた中では、標高が大体20.6メートルということで、地質としては約700万年から170万年前に形成された地層ということで、比較的、地震とかの災害には弱くないというような印象を受けました。  ただ、ラディアン、今現在の施設外の外溝設備が多少沈んでしまったりとか、傷んでいるような要素をちょっと見かけるんですけれども、そういったところを見ると、やっぱり表層の部分は軟弱で、土が流動している可能性もあるのかなというふうに思いました。そういったときに、簡易な構造躯体、もしくはそういった配管類に関しては、後々、わりと老朽が早くなってしまったり、そういったことが考えられると私は思いましたが、そのあたりとかっていうのは、考えられておりますか。 17: ◯議長【野地洋正君】 企画政策課長。 18: ◯企画政策課長【西岡英明君】 ラディアンの地質調査を、当然、ラディアンを建設するときにやっております。その結果、今、流動というお話がございましたが、いわゆる液状化という部分では危険度はないということで結果を得られておりますので、あの一帯のいわゆる液状化現象ということは起きないかのなというふうに思っております。  あと、ボーリング調査、いわゆる地質調査をした中では、先ほど政策担当参事の答弁でも申し上げましたが、約10メートル程度のところで支持層に達しているというのが現状です。ですので、そこまでたどり着く、いわゆる10メートルよりも手前の部分では多少緩い部分は当然見受けられますが、建築するに当たっては、10メートル程度の杭、ラディアンと同等の杭が必要になってくるのかなというふうには想像できています。 19: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。 20: ◯10番【大沼英樹君】 そこら辺の、ある程度、そういった現状を見越した中で、また建設業者さんに例えばそういった相談を持ちかけるときにも、注意点として、そういったことをつないでいっていただければいいのかなと私は思います。  それでは、次、要旨の2の部分についてお願いをいたします。  これもまた同じ軟弱地盤の可能性というようなことなんですけれども、ラディアンが10メートル程度の支持杭で固定がされているということは検証されているということなので、同じような工事をすれば、確かに同じような支持が得られるのかもしれないと思います。  ただ、やっぱり戸建ての住宅、30トン程度の軽いものとわけが違うので、特に今回、ラディアンよりも多分規模的には大きいと思うので、4,800平米という新庁舎の自重は大体5,000トン以上になるのかというふうに推測されるわけですが、その支持杭を設置するための費用というのは相当な金額になると思うんですけれども、そのあたりのところというのは、ラディアンと比べてというところも比較して、何かデータというか、検証されているところはありますか。 21: ◯議長【野地洋正君】 企画政策課長。 22: ◯企画政策課長【西岡英明君】 ラディアンの延べ床面積が5,300平米程度ございます。逆に言うと、ラディアンの延べ床面積よりも少ないという、今、想定の中で、4,800平米ということで考えておりますので、ラディアン程度の杭は必要かなという想像はしております。  参考までに、ラディアンのほうの杭なんですが、全部で276本の杭打ちをしております。建物に対して、276本の杭工事、基礎工事をしているという状況です。ですので、当然、建物の構造ですとか、形ですとか、いろいろと条件は違ってきますので、ラディアンと同じ本数を打てば大丈夫だということではないとは思っております。ですので、その辺は地質調査もしながら、議員おっしゃられる建物の重さ、その辺も当然、専門的・技術的な見地の調査をしながら決めていくということになってきますので、先ほども申し上げましたとおり、費用に関しては、近隣の単価を参考にして出しているということですので、その辺も全部含めた中での金額ということで、今後、基本設計、実施設計と進んでいく中で、詳細な金額は出てくるものだというふうに認識をしております。 23: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。 24: ◯10番【大沼英樹君】 似たような質問になってしまったので、この要旨2については大体同じような内容の、その中でも杭が276本打たれていたと、これに対する費用も、近隣の単価の中にもある程度まざってはくるのかなと推測はするんですけれども、私のほうではちょっと不安要素というところで質問をさせていただきました。  次、要旨3について、緊急輸送道路に近接し、というようなことの部分なんですけれども、県道71号線が緊急輸送道路に接しているということはもちろんよくわかるんですが、もし大きな災害、それが多分想定されたときの話なんだと思いますけれども、この緊急輸送物資の提供というのは、おそらく町内のレベルの話ではなく、どちらかというと、県外からの輸送、そういったものがとても大事になるのかなと。また人の、例えばボランティアだったりとか、そういう助けるために自衛隊等の移動があった場合には、おそらく県外とつながっていくような、そういった道路が緊急用の輸送道路というような意味合いになってくるんだと私は考えております。  その中でいくと、縦のラインではなく、横のライン、そこが重要になるのかなと思うわけなんですけれども、これからこの二宮町に影響のありそうな、切迫性のある地震として、皆さんもよくご承知されているとは思いますが、都心南部直下型地震、三浦半島断層群の地震、神奈川県西部地震、東海地震、南海トラフ巨大地震と、これらの地震がマグニチュード7以上の地震というような、そういった地震の観測データから危険を発表されているわけですけれども、そういったときに、地震となってしまうと、やっぱり津波というものが直結で考えられる要素になりますので、西湘バイパスとか国道1号線というのは、やっぱり津波の影響とかというものを危惧される部分があるので、そちらはなかなか緊急輸送道路として、横のラインのつながりとしては使えなくなってくるのかなというふうに考えるわけです。  そうすると、やっぱり東名高速道路とか小田原・厚木バイパス、そこら辺がやっぱり頼りになる運搬道路になるのかなというふうな自分の想像です。これは何もなければ、何も起らないわけなんですけれども、やっぱり万が一起きたときのことを考えてのこの緊急輸送道路というようなことだと思いますので、そこら辺のところの部分はどのように考えるか。県道ではなく、横のラインの道路というところの部分について考えられてはおりますか。 25: ◯議長【野地洋正君】 企画政策課長。 26: ◯企画政策課長【西岡英明君】 町のハザードマップ上、これは平成27年3月に神奈川県が作成した津波浸水予想図に基づいて、町のハザードマップができております。その中では、二宮町の最大津波は17.1メートルという想定がされております。その17.1メートルの津波が来た場合の浸水というか、津波の波が来る場所というのが、ハザードマップ上、想定がされておりまして、いわゆる西湘バイパスは、これは津波でほぼかかってしまうという想定がされています。  ただし、国道1号線については、一部かかっておりますが、大半の道路としては、二宮町としての津波浸水はないという想定がされていますので、国道1号線も緊急輸送道路としては活用できるのではないかというふうに想像をしております。これは一部、中村川のほう、こちらのほうがかかってしまう部分がございますので、その復旧状況、通れるかどうかという判断のもと、使えるかどうかというのは、当然、国道1号線の場合、状況によってかなと思います。  ただ、あとは小田原・厚木道路ですとか、県道秦野・二宮線、71号線が活用できるというふうに考えておりますので、緊急輸送道路としては、ラディアン周辺が近いということでは評価をしているということになってございます。 27: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。 28: ◯10番【大沼英樹君】 わかりました。  それでは、次、要旨4についてお願いいたします。  この26億4,700万円という概算工事費のこの内容の部分について入っていきたいんですけれども、町民主体の町運営を提言するというのであれば、十分な検討資料と予算(案)などを提示した上で、丁寧な意見の集積が必要だと感じています。町民アンケートをとられた庁舎整備手法調査報告書にある耐震改修の概算事業費、これは17億2,000万円となっておりますが、この中には、町民センターと防災拠点の整備費を含んでおり、その金額と庁舎建設費15億円を比べての比較には悪意を感じました。  庁舎単体の改修概算工事費は10億1,820万円ですので、建てかえ改修の判断の際には、この金額を提示して意見募集をするべきと感じますが、いかがでしょうか。 29: ◯議長【野地洋正君】 企画政策課長。 30: ◯企画政策課長【西岡英明君】 今、議員ご質問の部分ですが、現庁舎の耐震補強をした場合、10億1,000万円でこの庁舎の耐震補強ができるという過去のデータがございます。その場合、ブレースと言われるものを現庁舎に入れなければいけないという中で、執務スペースがかなり限定されてしまいます。そうなると、今の役場機能がすべてこの役場の中でおさまらないという状況で、町民センターを改修しないといけないということで、町民センターの耐震改修分も含んだ金額が17億円という計算になっておりますので、この庁舎だけの耐震補強ということであれば、今、議員ご質問の10億ということで可能なんですが、その場合は、執務室を別のところに設けなければいけないということになります。それが町民センターの改修費ということで計算をさせていただいておりますので、仮にこの庁舎を耐震補強して、入り切らなくなってしまった執務をほかの公共施設、耐震化できている公共施設にということであれば、可能性としてはなくはないのかもしれませんが、そうすると、また行政機能の分散ということで、非常に町民の方にご不便をおかけするということで、今回、特にラディアン周辺に移転するということで、先ほどからご質問をいただいている安全・安心という部分と、いわゆる行政機能を集約した中での町民の利便性の向上というこの2つの大きな目的を達成するということが今回の基本構想・基本計画の案になっているということでご理解いただければと思います。 31: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 32: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 今、議員のご質問の中に、悪意があったのではないかというお話がありましたので、もちろん悪意など全くないわけでございまして、でも、そういうふうに感じさせてしまったところがあるのであれば、それは私たちこちら側の説明が不足をしていたんだなと、それはやっぱり反省しなければいけないところかなとは思っております。  先ほどから課長のほうが答弁させていただいておりますが、26億円という数字も概算で、平均で出しているものですし、今後、基本設計であったり、実施設計をやっていく中で、正確な数字が出てくると思います。  そのときどき、やはり町民の方々にきちんと丁寧に説明をさせていただきまして、また町長も移動町長室であったり、あと団体を対象にした出前の移動町長室とか、そういうものもあります。なので、いろいろなそういう機会を利用させていただいて、丁寧に町民の方々にご説明させていただいて、ご理解を得ながら進めていきたいと思いますので、ぜひご理解いただきたいと思います。  よろしくお願いいたします。 33: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。 34: ◯10番【大沼英樹君】 先ほど西岡課長のほうから、行政機能の分散が町民に対して利便性が落ちるのではないかというようなお話だったんですけれども、今、町役場の機能というか、仕事の中で言えば、町民の方々が本当に利用される利便性というのは、窓口の業務がメインになってくるのかなと私は感じています。大半の部分は町の方には、言ってみれば、町に関係のあることではあるんですが、窓口業務ではないために、さしてこの庁舎に来る必要性があるのかないのかというと、例えば分散をしたからといって、まずくなるのかなというのがちょっと頭の中に浮かばなかったんですけれども、そこら辺のところって、もし何か見解があればお話しいただけますか。 35: ◯議長【野地洋正君】 企画政策課長。 36: ◯企画政策課長【西岡英明君】 この部分は使われ方ということで、いろいろな使われ方があると思いますので、1つの窓口で用事が済んでしまう方も当然いらっしゃると思います。逆に言えば、幾つかの窓口にわたって相談ですとか、手続ですとか、そういったことが必要になる方もいらっしゃいます。  そういった中で、今年の5月に町民アンケートというのをとらせていただきましたが、その中でも、やはり1つの窓口で用事が済むことができることがいいんじゃないかというご意見、20%程度の方にはそういうご意見もいただいております。あとは、行きたい窓口がわかりやすい表示が欲しいというようなご意見もいただいている中で、やはり集約化というところで利便性の向上を図るべきではないかということで考えているというのが今回の計画(案)になっているという状況です。 37: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。 38: ◯10番【大沼英樹君】 確かに役場庁舎を利用される方、必ずしも窓口だけで終わってしまうというわけではない、もちろんそれはよくわかります。  今までの計画を進めるに当たって、ワークショップや町民意見募集、そういったものである程度、意見をまとめてきたということは、今までの計画書の中にも報告されているのでわかるんですけれども、これに参加されている町民というのはごく一部なんですよね。それでも、庁舎の整備に関するアンケートの重要視項目というのが一番目に防災拠点として安全・安心であることと、これが48%。加えたい機能では、災害時の避難スペース・備蓄倉庫、これが45%となっております。いずれも災害に対する意識がとても高いんだなというふうに思います。  先ほどの洪水、ハザードエリア内にあるということのやりとりは、確かに言われていることも理解はできるんですが、二宮町の主な災害履歴というものを見てみると、1614年から主な災害履歴というものが書いてあるんですけれども、この中に、まず関東大風雨、それから約400年の間に13件の風雨災害が発生しているようです。洪水及び甚大な被害という水災害は5件発生しています。その中でも、特に私がこんなことがあったんだなと思ってびっくりしたのは、昭和10年に発生した大豪雨、これは町の年度予算とほぼ同額の被害があったというような記録になっておりました。ですので、私はこの二宮の歴史を知る中から、二宮が本当に雨に弱いということを実感をしました。  さらに、重要視項目の中の2番目には、駐車場・駐輪場が十分であることと、これは47%上げてられています。ラディアン周辺に立地した場合に、ラディアンの利用者や法務局の利用者、あとは観光の利用者、あとは町役場の利用者、これが集中するのは大体1月から4月ごろの間なのかなというふうに想像します。全般的にわりと集中する時期、今も菜の花祭りとかが開催されるような時期だと、道路がものすごく渋滞するということで、町のほうにも相当な苦情が来ているんだと思いますけれども、そういった施設が集中することで、渋滞がさらに激しくなっていくのかなというような心配があります。  そうなったときに、この重要視項目の2番目に駐車場・駐輪場が十分であることというような町民の希望がありますが、これが本当に守られるのかどうなのかということにちょっと私の中では疑問がありました。  何かラディアン周辺にしなきゃいけないほかの理由とかがあるのかななんていうのが、自分の頭の隅っこにあるんですけれども、そのあたり、村田町長、いかがですか。 39: ◯議長【野地洋正君】 町長。 40: ◯町長【村田邦子君】 ここにしなければいけない理由、それはあくまでも候補地、今、ご説明した中で、ここを建て替えしていくのと、あと耐震補強ですね。それと、あと東大果樹園跡地が候補になった中で、そこを冷静に比較検討した中で、候補地として選んだということに尽きますので、逆に言うと、どの候補地ももちろん一長一短、見ていただくとわかると思いますように、あります。その中で一番デメリットというか、それがやはり少ないところということで選んだのと、やはり町民の方が防災の部分で望んでいることと、もう1つ、利便性ですね。ある意味、これは当分、高齢化は続いていく中での町民の方から出た生の声としては、やはり駅前で使いやすかったというこの庁舎が、今の時代には、坂の上、坂といっても10分も20分も歩くわけじゃないんですけれども、それに1階から途中はエスカレーターもつけていますけれども、それでもやはり大変不便を感じるという、そういった声も真摯に受けとめた中で、ラディアン周辺というのを決定いたしました。  ただ、そこもやはり今、ずっとご指摘もありますし、こちら側としても、いろいろ不十分な部分ももちろんありますので、そこはしっかりとそれを補うような整備をしていくことと、それに対してどういった費用がかかるのか、どういったところまでができるのか、丁寧にこれから具体的なところが見えてくると思いますので、説明をまたしていきたいと思います。そういった部分で、せっかく決めても、またそこが不安に思ってしまえば、町民にとって使いやすい庁舎にはなりませんので、丁寧な説明をこれからも続けていきたいと考えております。 41: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。 42: ◯10番【大沼英樹君】 これからも、とりあえずラディアンの周辺ということで事業を進めていくという方向性は変わらないということで受けとめました。  平成29年12月の役場庁舎整備手法調査報告書の中で、項目5のところに、事業手法及び発注方法の検討という、そういう箇所がありました。  この中には、PPPとかPFIといった民間事業者との連携による費用負担の軽減など、そういった調査もされていることが確認できまして、とても歓迎できることだなと。二宮町にとって、現在も財政がそんなに豊かじゃないでしょうから、そういう中で考えれば、そういった民間との連携というのは、費用負担が下げられたり、運用のコストが下げられる、そういった利点があるかもしれないので、そういったことを検討できるというのはいいことかなというふうに思ったんですが、例えばそういう民間との連携とかということを利用して新庁舎の建設を考えるのであれば、移転場所ありきの計画ではなくて、総合的な計画策定が必要なのではないかなというふうに考えます。  現段階では、効率的な庁舎、維持運営コストとか、そういったこともかからないような、そういう方法は特に考えずに、これからあるがまま建設費がかかれば、それに対して対応していくというか、決議していくというような、そういった形で考えているのでしょうか。 43: ◯議長【野地洋正君】 企画政策課長。 44: ◯企画政策課長【西岡英明君】 前回、昨年度に調査した中で、今、議員ご質問のとおり、いわゆるPFIですとか、リース方式というのも検討の材料になってございました。今年度の基本構想・基本計画(案)の中で、1つの方向性としては、今までどおり、従来方式として公設直営ということで進んでいきますという方向性を出せていただいております。  これの理由といたしましては、まずこの庁舎自体の耐震化ができていない以上、スピード感をもって進めていくというのが町としての方針になっておりますので、一番スピード感をもって、一番早く竣工ができるというのが直営方式なのかなということで、今回は直営の従来方式ということで方向性としては決めさせていただいております。  今回、この計画(案)については、町民意見募集、いわゆるパブリックコメントをしておりますし、今後、町民検討会、それ以外にも地区の説明会等をやりながら、皆さんのご意見を伺っていきたいというふうに思っておりますが、1つの方向としては、直営方式で考えているというのが1つの今回の計画の案になってございます。 45: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員。 46: ◯10番【大沼英樹君】 直営方式ということで、そういった官民連携とか、そういう費用負担の低減が図れないということは、正直、ちょっと残念だなというふうには思います。  冒頭にもお話ししたように、この二宮町の将来を左右するとても重要な事柄だと私は思っています。これから少子化による学校余り、あとは交通インフラの不備や不足が現在も指摘をされています。維持経費を理由とした町民施設の廃止や、さらに各団体への補助金削減などと、頑張っている町民からは受け入れがたい現実がありながらも、建設事業費が、1年足らずでと言っては何ですが、中身はもちろんあるんですが、11億4,700万円の増加をしましたということが、私の中ではその1億円が1万円程度の感覚に考えられているのかなというふうな感じがします。  この計画を進めるに当たって、コンサルティング会社等が入っているはずなんですが、詳細は時間もなかなかなくて確認はとれてはいないんですけれども、このコンサルティングが例えば入っているのであれば、もっと効率的な町運営とか、そういった施設の利用ということを考えていただけないものかなと私は思いました。  全く自分の自論なので、聞くだけで結構です。私が例えばコンサルティングをするとしたら、これから学校統合によって余りが出る学校、これが現在でも耐震補強はされているわけですから、さらにそれが一色小学校となれば、4,590平米と予定建築物にも近い面積ということになると思います。  例えば町民サービスの窓口、そういった業務はラディアン等、もしくは駅前、なくなってしまった町民会館の跡地を利用して、そこに例えば複合施設とかをつくって新築をして、そこに住民サービスの窓口を持ってくるというような、そういった方法を私は自分の中で考えてみました。  そういった形になれば、これから高齢化社会で、今も百合が丘、富士見が丘では空き家の問題が町のほうでも取り沙汰されていると思うんですけれども、これからやっぱり交通難がさらに進んでいくと、今、私もよく聞くんですけれども、車が乗れなくなってしまったら終わりだよと。もう二宮には住めないというようなことを言われる高齢者の方がとても多いです。ですので、バスの利便性を保つためにも、例えばそういう神奈中バス、もしくはコミュニティバスが充実ができるような、そういう町内循環をある程度活性する必要があるんじゃないかと私は思っているんです。そういったことをやれば、コトス面もかなり下げることもできるし、さらにそういった通常からの町内の循環も発生するということで、これが今空き家が多い百合が丘や富士見が丘に転居してくる住民を増やすことにつながり、それが不動産の需用を呼ぶことで固定資産税の保全にもひいてはつながってくると、私はそんなように考えております。  これからの行政に対しては、ただ庁舎の更新のためだけに必要歳費を削減したり、町民の暮らしやすさを奪ったり、さらに将来の財政破綻につながることのないように、二宮町において、特に大きいこの事業を本気でやろうとするなら、これを指揮する村田町長にはしっかりとした見識を持っていただき、町全体の波及効果や将来のまちづくりビジョンについても責任をしっかりと持っていただき、実施を進めていただきたいと思います。  また、この件については、今後も総務建設経済常任委員会においても集中的に調査をしようということになっておりますが、また個人的にも、例えばもっと町民の理解を得て、いいものができるようにやっていこうと思いますので、以上をもって質問を終わらせていただきます。
    47: ◯議長【野地洋正君】 大沼議員の一般質問を終結いたします。  暫時休憩いたします。休憩後の会議は午前10時40分からから始めます。                          午前10時24分 休憩    ────────────────────────────────                          午前10時40分 再開 48: ◯議長【野地洋正君】 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の方、お願いします。 49: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。             〔3番(松崎 健君)登壇〕 50: ◯3番【松崎 健君】 松崎と申します。二宮町に住む交通弱者、そしてその家族の皆さん、それから将来、交通弱者になる可能性のあるすべての方々を代表して質問させていただきます。  この町に漂う閉塞感を打破します、こう訴えて、さきの選挙を私は戦ってまいりました。少子・高齢化が進むこの町で、高齢者が運転免許を返上することにより足が奪われ、思うように外出できなくなる、いわゆる買い物難民、通院難民と呼ばれる方が増えている現状、そしてそうはなるまいとハンドルを握り続けざるを得ない高齢者、運転免許証を返上しても、移動に不自由しない仕組みを構築しなければなりません。交通弱者が、ここで言う交通弱者とは高齢者に限ったことではございません、交通弱者が安心して移動できる仕組みづくりに取り組んでまいります。  問題が深刻化している地域で試みを成功させ、その仕組みを他の地域に広めていくべき。しかしながら現状は依然として少子・高齢化が進行するのみ、問題解決には至っておりません。私はこれからは議員として問題解決に向けて、皆さんとの約束を実行してまいります。  ここで私がイメージしておりました問題が深刻化している地域、これは百合が丘にほかなりません。新興住宅地として二宮では最初に、昭和40年代から開発が始まった百合が丘は、町内で最も少子・高齢化が進み、また標高が高いことから坂が多く、高齢者にとって最も過酷な環境と言えます。そんな百合が丘で交通弱者が安心して移動できる仕組みづくりを成功させ、他の地域に広めていくことは非常に意義深いことと考えました。現在の百合が丘の姿は、10年後の富士見が丘、30年後の緑が丘、そして将来の二宮全体の姿であると考えたからです。  その意味におきまして、一色小学校区地域再生協議会による取り組み、地域住民が二宮町県住宅供給公社と協力して、地域の活力復活、少子・高齢化への対応に取り組もうとする試みを、二宮町内の他の地域に先駆け、少子・高齢化が最も深刻な百合が丘を含む一色小学校区において最初に実施することは大義があると考えます。そして、何としても一色小学校区、とりわけ百合が丘において試みを成功させなければなりません。  私は今般の選挙で、百合が丘にとどまらず、可能な限り二宮町内をくまなく回り、一人一人に声をかけ、状況を見てまいりました。そこで目の当たりにしたこと、それはこの町では百合が丘に限らず、町内各所で買い物に、通院に難儀する高齢者が悲鳴を上げているということです。非常に大ざっぱな印象ではございますが、駅に近いとはいえ、坂が多く、商業施設が遠い富士見が丘一丁目、そして坂は少ないものの商業施設まで距離のある梅沢から川匂近辺、これらの地域は百合が丘に続いて問題が深刻化している地域と言えます。  もし運転ができなくなったら、この場所に住み続けることはできないという声をよく聞きました。ひとり暮らしの高齢者が運転免許を返上することで生活ができなくなる地域、高齢者単独生活困難地域は町内各所に散見されます。高齢者単独生活困難地域の問題を解消しなければなりません。  この問題は、高齢者だけの問題ではありません。高齢者を抱える家族への負担、送迎の問題です。また高齢ドライバーによる事故、認知症による逆走の問題、この点に鑑み、交通弱者が安心して移動できる仕組みづくり、これは今の二宮の喫緊の課題であります。  限られた時間の質疑になります。今回は一色小学校区地域再生協議会の取り組みに軸を置いて伺いたいと考えております。  さて、一色小学校区地域再生協議会でございますが、まずもって申し上げたいことは、現在、協議会の活動で汗を流し、成果を上げてこられた方々を批判するつもりは毛頭ないということです。  さらに、成果を確実なものにするため、これからは活動報告書の表現によりますと、協議会からの卒業という表現が使われておりますが、すなわち活動そのものに持続可能な仕組みを構築させ、地域の活性化のためにますます貢献していただけるよう、私も応援しているということ。さらに選挙中、訴えてきました交通弱者が不安なく移動できる仕組みづくりが実現すれば、より多くの方が協議会のイベントに参加できるようになるということをご理解ください。  それでは、通告に入りたいと思います。  平成28年5月に、一色小学校区地域再生協議会が発足して2年半が経過いたしました。同協議会は地域住民が二宮町県住宅供給公社と協力して、地域活力の復活、少子・高齢化への対応に取り組もうというものであるとの説明がなされております。しかながら、現時点では地域の活力はどの程度復活したのか、少子・高齢化への対応により、問題解決への道筋は見えてきているのかについて、町民にはいま一つ伝わっていない感があります。  また、同地区以外からは、なぜ一色小学校区だけに多額の予算が投じられているのかといった疑問の声も聞こえてきます。さらに、これまで協議会の活動を支えてきたのは、多くの同地域住民を軸とした尊いボランティアの汗によるものであり、実際に成果を上げている活動もあり、これらは地域の活力を示すものであると考えますが、その一方で、高齢化が進む同地域では、活動に参加したくても、イベント会場まで自力で移動することすらできずにいる多くの住民がいること、そしてこれら住民への配慮が不十分であった感は拭えません。  そこで、以下の点について伺います。  1点目、当協議会発足に至る経緯を説明願いたい。  2点目、現時点で同地域の活力はどの程度復活したのか。少子・高齢化への対応により、問題解決への道筋はどの程度見えているのか。  3点目、何をもって同地域の活力が復活し、少子・高齢化への対応が完了したと判断するのか。目標が達成されるのはいつか。  4点目、目標が達成されるまで予算は確保できるのか。できないとすれば、予算が確保できている間に、どのような持続可能な仕組み、予算がカットされても継続できる活動等を構築できるのか。  5点目、活動に参加したくても、イベント会場まで自力で移動することすらできずにいる住民にとって、同活動はどのように評価されていると考えるか。  6点目、一色小学校区以外の町民に対して、同地域に協議会を発足させた妥当性をどう説明するのか。  以上です。 51: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 52: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 それでは、松崎議員の一般質問について、要旨に沿ってお答えいたします。  初めに、要旨1「当協議会発足に至る経緯」についてお答えいたします。  全国的に人口は2008年をピークとして減少の時代に入り、東京圏への人口集中の傾向も重なり、地方の人口減少は加速しています。かつて首都圏のベッドタウンとして発展し、人口が増加した二宮町においても、少子・高齢化や人口減少が進み、地域では活動の担い手が不足し、地域コミュニティの維持が難しくなってきています。  国は平成26年に、その課題に地方と一体となって取り組むため、「まち・ひと・しごと創生法」を制定し、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定いたしました。  二宮町においても、地方版総合戦略として「二宮町総合戦略」を策定し、国と一体となって課題に取り組むこととしました。  「二宮町総合戦略」では4つの基本目標を掲げ、基本目標1「安心な暮らしを守り、住み続けられる地域をつくる」の具体的事業において、少子・高齢化、空き家の増加、コミュニティの衰退等、町が抱える共通の地域課題を解決するため、モデル地域を選定して、地域住民を中心とした協議会を設立することとしました。  町はそのモデル地域として、町内でも人口減少や少子・高齢化の進行が著しい一色小学校区を選定し、一色、緑が丘、百合が丘の各住民、百合が丘の住まいに深いかかわりのある神奈川県住宅供給公社、そして町が連携した一色小学校区地域再生協議会を設立し、国の地方創生加速化交付金を活用し、地域活性化事業に取り組むことを始めました。以上が協議会発足の経緯になります。  次に、「地域の活力はどの程度復活したのか、問題解決の道筋はどの程度見えてきているのか」についてです。  二宮町総合戦略の中で、協議会の運営は地域の人材や財源を活用して、地域みずからが地域の課題を発見・認識し、解決策を見出す力を養い、新たな付加価値や魅力を創出することで、安心して住み続けられる地域づくりを進めることとしています。  そこで、協議会では設立初年度の平成28年度は、まず地域の課題解決や、一色小学校区の特色を生かして地域の活性化を図る事業に取り組むため、協議会に6つの部会を設置いたしました。課題解決に向けては、地域課題検討部会を設置し、抱えている地域課題の整理や活性化策の検討を始めました。平成28年度の後半には、新たな地域課題を発見するためのワークショップを2回開催し、一色小学校区以外からの参加者もあった中で活発な意見交換が行われ、平成29年度以降の活動に生かされるものとなりました。  現在までの成果としましては、地域福祉部会では、平成28年度に地域包括ケアシステムの二層協議体の設立に向けた検討を行い、平成29年度には一色小学校区福祉協議会の設立、他の小学校区のモデルとなりました。  学校連携部会では、一色小学校の空き教室を借り受け、地域こうりゅうルームとし、学校を核とした地域活性化のための拠点としました。地域こうりゅうルームでは、地域についてもっと知ることを目的とした連続講座「こうりゅう塾」を開催、さらに子どもを対象として、地域の囲碁クラブと連携した「子ども囲碁教室」やITクラブと連携し、一色小学校児童を対象としたプログラミング体験講座、継続講座を開催し、地域、そして学校との交流を深めました。  また、地域に開かれた学校を目指し、一色小学校の裏山である「友情の山」で山野草の見学会やヤマユリの一般公開を開催し、町内外からの参加者を受け入れました。  文化イベント振興部会では、世代間交流の場として「やまゆり合唱団」を結成し、発表に向けての練習では、町全体から約80人以上のメンバーが集まり、元気の源につながるなど、地域包括ケアシステムの一助となっています。  古民家活用部会では、地域活性化の拠点として、古民家ふるさとの家を活用し、吊るし雛やワークショップを開催しました。ふるさとの家の利用者は平成27年度が823名だったのに対し、平成29年度には一般利用とワークショップのみの利用で2,062人となり、町内外から新たな人の流れを創出しました。  公園散策路部会では、公園を活用したコミュニケーションの活性化策として、緑が丘中央公園の花壇化を実施し、住民による自主管理を開始しました。また、公園愛護会がなかった百合が丘三丁目では、若い世代を中心に長畑公園の公園愛護会が結成され、ベンチの修繕など、ワークショップ形式で開催されています。  県住宅供給公社部会では、地域住民と町だけでは実現できない大規模なイベントを連携して実施することができ、町外にも町の魅力を伝えています。また、地域内でも住民と連携した共同農園の運営や田植え・稲刈り体験などを開催し、地域の魅力アップを目指しています。  これらの活動から、地域を超えた人と人とのつながりができ、コミュニティが動き出していると考えます。今後の目標としては、これらの活動を持続可能なものとし、これらの活動をいかに町全体に広めていくかというところであると考えます。  次に、「何をもって地域の活力が復活、少子・高齢化への対応が完了したと判断するのか、目標が達成されるのはいつか」についてです。  地域の活力は活性化してきたと考えますが、少子・高齢化は今後も進んでいくと予想されていることから、少子・高齢化への対応としては完了することはないと考えています。そのことからも、これらの協議会の活動の目標は、今後もその活動を持続可能なものにすることと、町全体に広めていくことと言えます。  その目標は、課題として認識はしているものの、達成はされていないため、今後、その手段の検討と取り組みを進め、達成していく必要があります。  次に、「目標が達成されるまで予算は確保できるのか、持続可能な仕組みを構築できるのか」についてです。  協議会では、その目標や新たな活動に向け、既に検討を始めています。協議会の活動が持続可能となるためには、人的側面と財政的側面をいかに持続できるかが課題となります。  人的側面では、これまでの協議会は、自治会、各種団体等の役員経験者が他のメンバーを牽引し、活動を発展させてきました。また、友情の山や古民家の維持管理などは、これまで地域を支えてきた人たち、音楽祭や公園愛護会、学校連携などでは新たな担い手も参加し、担い手不足の中で多くの方に参加していただき事業を展開してきました。今後も自治会や各種団体等とさらに連携を図り、新たな担い手を創出していく必要があります。  財政的側面では、必要な経費はみずから確保するなど、自立を目指していく必要があります。町も協議会の一員として、計画に基づき支援を行っていきますが、それにも限りがあります。その中で、イベントや講座では地域住民が参加したい、聞いてみたいという内容をさらに精査し、受益者負担を原則とした開催を行うなど、自主的に財源を確保する具体的な取り組みをさらに進める必要があります。  次に、「参加したくても会場まで自力で移動できない住民にとって、活動はどのように評価されていると考えるか」についてです。  協議会は多くのイベントや講座を開催し、地域の活性化に取り組んできました。しかし、参加したくても自力で会場まで行くことができない方への対応はできていないのが現状です。  一方で、高齢者の移動については、地域の大きな課題であると認識しています。このことから、協議会では平成31年度からの新しい取り組みとして、地域で行う移動支援について検討することを予定しています。実現には多くのハードルがあるかと思いますが、地域による移動支援が実現し、イベントや講座へ1人でも多くの方が参加していただくことができれば、協議会の存在意義も高まり、地域のさらなる活性化につながると考えます。  次に、「一色小学校区以外の町民に対して、協議会発足の妥当性をどう説明するのか」についてです。  協議会は、地域包括ケアシステムや学校との連携など、他地域のモデルとなる活動を行いました。そしてこれらの部分については、平成30年度いっぱいで協議会から卒業し、それぞれが自立して活動していくとしています。  協議会の目標の1つとして、これらの活動をいかに町全体に広めていくかというものがあります。他の小学校区の地域において、地域特性など異なる部分があることから、全く同じ活動を当てはめることはできませんが、人材の創出や活動手法など、参考モデルになると考えます。  平成31年度から、町では地区長を含め、地域活動の広域化について検討を開始していく予定です。そこでは地域活性化の一例として、協議会の地域課題の掘り起し手法から、課題解決に向けた取り組み、人と人とのつながりをつくることなどの過程を紹介し、地区の広域化のメリットについて理解を深めていただく必要があります。現在、協議会では3年間の取り組みを振り返り、実現してきたこと、課題として残ったことを整理しています。また、残った課題をそのままにするのではなく、さらに取り組み、町全体に広めていかなければならないという機運も高まっています。  協議会の活動はまだまだ道半ばであります。一色小学校区に協議会を発足させたことの妥当性を評価していただけるよう、これからは目標である今までの活動を今後も持続可能なものにすること、その活動を町全体に広めていくことに向け、検討と取り組みを重ねていきたいと考えています。 53: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 54: ◯3番【松崎 健君】 それでは、再質問させていただきます。  私は交通弱者が安心して移動できる仕組みづくりが、今の二宮にとって喫緊の課題であるということを繰り返し訴えてきているんですけれども、今の答弁によりますと、2つ目の項目ですね、協議会発足時に地域課題検討部会を設置して、抱えている地域課題の整理が行われていますというふうになっていたと思います。この部会ではどのような問題が地域の課題として上げられ、そのうちどの課題が検討の対象になったのか、ちょっとご説明いただきたいんですけれども。 55: ◯議長【野地洋正君】 地域政策課長。 56: ◯地域政策課長【生井悟士君】 設立初年度に、地域課題や活性化策の検討を目的として立ち上げた地域課題検討部会というものがございまして、そのメンバーの中で意見を出し合いまして、複数の課題が上がりました。  その中の主な課題やテーマといたしましては、健康ウォーキングコースの整備、マップの作成、日帰り温泉施設の誘致、地域内の観光資源の発掘、ふるさとの家を使ったイベントの展開、公園の活用・活性化、まちづくり条例の早期発効、一色小を利用した地域コミュニティ活動の推進、健康維持・体力増進対策の推進、アートや音楽があふれる文化の町、空き家活用の推進、高齢化に対応した移動交通体系づくりというものが上げられました。  実際には、この中で3つ取り組んでいこうというテーマが採用されまして、それは健康ウォーキングコースの整備・マップの作成、2つ目は公園の活用と活性化、3つ目が一色小を利用した地域コミュニティ活動の推進という部分が採用をされたという形になります。 57: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 58: ◯3番【松崎 健君】 今、上げていただいた中で、確かに高齢化に対応した移動交通体系づくりというのが入っていました。  しかし、残念ながら、この時点では地域の課題としては採用されず却下されてしまったということになると思うんですけれども、その一方で、5番目の答弁で、協議会は高齢者の移動については地域の大きな課題であると認識している。平成31年度から新しい取り組みとして、地域で行う移動支援について検討することを予定しているという説明がありました。高齢者の移動の問題につきましては、平成28年の発足時に検討課題から却下されて、イベント的なものがたくさん採用されているんですけれども、その3年後の平成31年から新しい取り組みとして上げられることになったということですけれども、何で3年前で却下されて、31年からは取り上げられるようになったのか。この3年間で何が変わったのか、説明いただけますか。 59: ◯議長【野地洋正君】 地域政策課長。 60: ◯地域政策課長【生井悟士君】 協議会の活動なんですけれども、当初は顔も合わせたことのなかった、ほかの地域の住民の方同士が課題に取り組もうということでございました。そのため最初は手探りで、うまく行かなかったこともあったということも聞いておりますし、ただ、それでも集まって情報を共有し、交流が深まって活動を続けてきました。  先ほど申し上げたとおり、複数の課題が上がりましたが、移動支援や空き家の問題も上がっていました。推測もちょっと含むのですが、移動支援とか空き家の問題は非常に大きな問題でありますが、当初の協議会が取り組む課題としてはハードルが高かったと思います。人と人とのつながりを深めることとか、あとは活動の拠点を設けることから取り組もうということだったと思います。  その後、活動をしながらも、移動支援や空き家の問題をないものとしたわけではなく、空き家については、今年から既に協議会みずからが国の補助金を受けまして、それをもとに空き家にならないための講座などの開催を始めています。  移動支援につきましては、31年度から取り組んでいこうということで進めております。移動支援のことにつきましては、最初から取り組むことができなかったことでございますが、ここで課題に取り組もうということに至ったのは、やはり人と人とのつながりを深めて、移動支援について課題ではないということでなくしたわけではなく、常に持って活動してきたからというふうに考えております。 61: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 62: ◯3番【松崎 健君】 ハードルが高いということでございましたけれども、少なくとも何らかの形で一色小学校区にはこういった問題があるんだと、課題としてあるんだということで、示すことすらできなかったのは非常に残念だったということで、わかりやすい例えを言いますと、道がないのに車を買っても仕方ないわけでありまして、あとレールがないのに電車を買ってもしようがないわけでありまして、まず人の移動というのが私は基本だというふうに考えております。  それで、最初の答弁の内容を見てみますと、そもそもの協議会設立の経緯を見てみますと、二宮町総合戦略の基本項目1「安心な暮らしを守り、住み続けられる地域をつくる」の具体的事業において、少子・高齢化、空き家の増加、コミュニティの衰退等を解決するため、モデル地区を選定して協議会を設立するということが記載されております。  要するに、設立の根拠となっている部分なんですけれども、住み続けられる地域をつくるためには、交通弱者が安心して移動できる仕組みが必要になると考えます。これは私が選挙期間中、訴えてきたことと完全に一致するわけでございます。その観点からして、なぜ真っ先に交通弱者対策に取り組まなかったのか、先ほどの説明ではちょっと不十分だと思いますので、説明願います。 63: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 64: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 先ほど課長からも説明させていただきましたが、今、議員がおっしゃる総合戦略、こちらに基づいて協議会は設立して活動を始めたわけですが、やはり3つのそれぞれの地域、一色地区、緑が丘地区、百合が丘地区ということで、別々に活動していた地域の方々が1つにまとまってまず協議会をつくった。これがまず1つ大きなことだと思うんです。  その方たちがお互いつながり合って、実効性のある活動をしていくためには、やはりその土台づくりが必要だったと思うんです。そのために、まず最初に人の交流、イベントたったり、交流であったりということで、ちょっと3年近くかかってしまいましたが、そういう土台づくりをして、そして地域にもともとある交通弱者であったり、空き家というのは、課題としてはしっかり捉えておりましたので、今後、その課題に移っていこうということで、空き家については取り組みを今年から始めています。  ですので、この方向性が大義が違うということとして捉えているということはないということで活動のほうは行われております。 65: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 66: ◯3番【松崎 健君】 今、説明がありましたけれども、それにしても3年もかかるんでしょうか。というのが今の感想でございます。  さらに、先ほどの設立の根拠の答弁の中に、モデル地域として、町内でも人口減少や少子・高齢化の進行が著しい一色小学校区を選定というふうに続いているんですよ。したがいまして、他の地域に先立ち一色小学校区がモデル地域に選定された大義というのはここにあると思うんです。住み続けられる地域をつくることに取り組まないのであれば、一色小学校区を選んだ大義そのものが崩れ去ると思うんですけれども、ちょっとしつこいようですけれども、町長さん。 67: ◯議長【野地洋正君】 町長。 68: ◯町長【村田邦子君】 そもそものこの経過を、今、この成り立ちを説明をさせていただいたんですけれども、もちろん町も入って協議会というのをサポートしてきたわけですけれども、その中でどういった課題を拾い上げて、面積としてはそんなに大きくないですけれども、一色地区、あと緑が丘といった、ある意味、まとまった住宅街があり、百合が丘、これもまたいろいろ県の住宅供給公社もあれば、県営住宅もあり、そして戸建てもある中で、さまざまな形態がいろいろ違う地域の中で課題を共有して始まったことで、この間、私なんかも役場としてはもっとこういう課題があるのではないかとか、逆にそういうやりとりもさせていただきましたが、あくまでも地域の方主体の中で、まず何を自分たちが問題と捉えて活動を始めるかということをすごく何度もお話し合いをされた中で、最初も6つの部会だったと思うんですけれども、6つの部会が生まれたということです。  その中で、こういう課題もあるんじゃないかと、こちらももちろんそう思っていましたし、そういうのはあるのですけれども、まずはこれで始めていこうという合意がとれてきた中で、別に3年間、それをあくまでもずっと継続しなきゃいけないというルールというか、そういうものもなくて、毎年、毎年、年度が終わると、総括というか、それをして、次年度はどういった形でそれをつなげていくか。ですから、途中で一緒になった部会やら、やはりさっき卒業ということもありましたけれども、そういうこともある中で、その中で、多分、その地域課題があるということで、この協議会は一旦メンバーが決まると、その後、だれも固定化されて入れないということではなくて、協議会自体も当初から全町的に、エリアは一応、一色小学校地区ということで、3地区の方中心ではありますけれども、それぞれの部会などには全町からも参加をしていただいていますし、ご意見などもいただいている中で、やはりその中で、松崎議員もこの百合が丘のところで課題を捉えていらっしゃったということで、多分、この中に入られてご意見などもおっしゃっていたんじゃないかなと思います。まだ議員になる前から、やはりそこに住まわれる住民の方として。  そういった中の議論の経過を踏まえれば、それを受けとめて、まずはここのところから進めていこうという合意の中で進んできたわけで、なぜといわれても、またそれはその協議会の合意の中で進んできたというふうにしか、こちらも逆に言うと、返せないところはあります。この課題をもっとやってほしいとか、これをやるべきだということも行政としては、そういった形の強制力を働かせている協議会ではないので、そこの部分はそういうふうにご理解いただいきたいと思います。  そういった中で、今回、やはり一定の地域コミュニティの活性化というのが見えてきた中で、次、やはり何をというところで、もう卒業する部会もあれば、今、交通弱者に対する地域交通、移動手段の検討というのが始まっていますし、既に空き家対策も、町でもやっているんですけれども、地域でやりたいということで、これも地域から出てきた課題なんですね。  ですから、町もいろいろセミナーもやったり、今年度やっていますので、重なるところもあるんじゃないですかって私なんかもお話ししたんですけれども、やはり地域としてはこれにしっかり取り組んでいって、地域の人間が空き家を出さない、特定空き家になる前に、本当に自分のついの住みかをどう活用していくかというのをもう真剣に考えなきゃだめなんだという、そういった発露からこの部会の案も出てきましたので、そういったところはこちらも受けとめながら進めてきたという経緯があります。  ですから、なぜ移動手段のあれが今になって始まるんだと憤られる、その部分、確かにこれは重要なことなのでわかりますけれども、こちらもまずこれからやるべきだということを強く言っても、多分、こういう部会でやりたいというふうに協議会の中の合意で決まってきたことなので、こちらもそれを無視するわけにはやはりいかない。そういった経緯があって、今回、次年度から外出支援のサービス検討部会というのが立ち上がるというふうに私も聞いております。 69: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 70: ◯3番【松崎 健君】 ちょっと1点、気になったのが、地域の話し合い、地域の要望がもとにあって6つの部会が立ち上がったというお話でしたけれども、私、実は設立当初のメンバーでもあったんですけれども、それは事実ではないです。私、最初からいたんですけれども、いきなり6つの部会があるということを突きつけられました。それについてはもう口を挟むようなことはできないという感じに私は受けとりました。
     あと、地域の話し合いということで、私も当初から、結構うるさいほうなので、こういったことを一住民として訴えてきましたけれども、結局、一住民としては本当に無力だなということを感じて、やっぱり町の歯車を動かすには議員にならなきゃならないのかなということで、今回、議員になったという経緯がありますので、その点、やはり一人一人の住民の意見を聞くという体制は不十分だったというふうに私は強く感じているということを申し上げさせていただきたいと思います。  それから、次の質問に行きますけれども、これまでの取り組みのおかげで、交通弱者への配慮が欠けていたという部分はあったとしても、結果的に一色小学校区が住み続けられる地域になったのであれば、これはすばらしいことであって、取り組みの成果ということになるんですけれども、その成果の基準に関して、3番目の答弁の内容が、いま一つはっきりしない内容なんですよ。  それで、ほかの部分も読んでみまして、役場のほうからいただいた活動報告という資料、一色小学校区地域再生協議会活動報告、この中で、その成果について数値ではあらわせないが、人と人とのつながり、地域コミュニティは間違いなく活性化されたとの記載があるんです。確かに評価するに当たって数値化できないものというのはたくさんあると思います。しかしながら、成果を示す、もしくは成果がなかったことを示す何らかの数値データというのは存在しないんですか。出していただいた資料にはないんですけれども。そちらのほうで把握されている数値データというのは。 71: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 72: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 活性化したという成果を示す数値、ここで私も先ほど言いましたけれども、人と人とのつながりだったり、人の流れができたという言葉で表現をさせていただいておりますが、それを数値であらわすというのはなかなか難しい。訪れた人の数とかはあります。  先ほどふるさとの家の利用状況を少しお話しさせていただきましたが、それも1つ、利用者が増えたというのは成果にはなるのかなと思っています。  ただ、それはどちらかというと、アウトプットのほうかなと思いますので、活動の中で人が増えた。あといろいろなイベントとか講座をやっていますので、その参加者が増えたとか、それでにぎわいが出た、流れが出たというのは言えます。  ただ、それはどうしてもアウトプットの部分なのかなと思っています。  いわゆる成果、アウトカムですよね。そこら辺の部分がどういうふうにはかっていくかというのもやはり課題であるとは思っています。  総合戦略の中で、これは再生協議会の取り組みだけでは出ない成果なんですけれども、1つの目標として、一色小学校の児童数を総合戦略の中で上げているんです。その児童数が増えることはなかなか難しいところもあるんですけれども、現状が維持できるようにという目標は掲げています。  ただ、実際、一色小学校の児童は減っていますので、それは達成できていないという状況になります。  ですので、やはり成果をはかるには、地域の方のそういう実感とか、そういうものも必要ではないのかなと思っています。今後、続けていく中で、ここで3年が終わりますので、そういう中で、やはりアンケート的なものをとって、地域の方の満足度的なものも聞く。それで満足度が、その方向が出れば、またそれは1つの成果で、数字的なもので明らかになるのかなと思っていますので、そういうことも協議会のほうに投げかけて検討していきたいと思っております。 73: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 74: ◯3番【松崎 健君】 今、一色小学校、新1年生21人という説明があって、これは数値になって、残念ながらいい数値ではなかったということになると思うんですけれども、やはり結果がよくても悪くても、数値で示せるものは示して、だめだったらだめでしたと。その理由を分析するということは大事になってくると思います。  そうしますと、やはり最初の答弁にあった町の抱える共通の地域課題として上げられている少子・高齢化、空き家の増加に関して、これについては数値化できると思うんです。数値化して、もし空き家が劇的に減っていると、少子・高齢化が劇的に改善しているという数値が示せたら、おそらく皆さんに発表すると思うんですけれども、そういった発表はないんですけれども、その点は。 75: ◯議長【野地洋正君】 町長。 76: ◯町長【村田邦子君】 先ほども申しましたけれども、少子・高齢化、これが減る、なくなるということは今の日本全体の状況で考えられないわけなんです。再生協議会の中で、今、活性化ということを目標に上げながらやっていますけれども、これは空き家をゼロにしようとか、高齢化率を下げるとか、そういうことではないと考えています。  さっきアンケートという、参事からもありましたけれども、これはやはりするべきだと私も思っているんです。ちょっと話はあれですけれども、三丁目にあります県営住宅、テラスハウスですね、あれが今後、次年度からの県の全体の建て直し計画の中で、あそこが上がってきました。それは具体的に今後どう進むかは、まだこれからだと思うんですけれども、町も長年、あそこを要望してきましたので、ようやくその最初のところに上がったのかなということもありまして、先日、ちょっと県のほうに私も2期目のご挨拶ということで伺った折に、知事にお会いする機会がありまして、そのような形で進みますねというお話を振り向けましたら、知事もそういう健康団地ということで、県のさまざまな地域にある県営の団地を建て直しであったり、リノベーションしていくという計画が持ち上がっているということで、そこでちょっといただいた資料があるわけなんですけれども、横浜の若葉台団地を例に挙げて、ここでの成果の報告書というのがやっぱり出ていたんです。  やっぱりどこの団地も、今、高齢化しているんですよ。それはもう絶対しようがない課題なんだけれども、この若葉台団地の中で何が変わってきているかというと、やっぱり自治会を中心にした地域コミュニティが密に活発に活動することによって、活性化が生れているということがあって、それはいろいろな項目による、さっき一口で満足度と言いましたけれども、それはただよかったということではなく、何がよくなってきているか、何が自分の暮らしに少しでも改善が見られるかということを細かく聞いたアンケートの中でそういうものが出てきていて、この若葉台団地は高齢化はものすごい勢いで、全国平均が27.5%なのですが、若葉台団地は46%なんです。だから断トツに高齢化は進んでいるんですけれども、介護度の認定率、これが全国平均よりも低く押さえられているというので、これは多少は微増していくんですよ、どうしても高齢者は増えていくので。いくんだけれども、その部分がまだ急激に高齢化と比例してグーンと右肩上がりでは上がっていないという結果が出ているというのをいただいてきて、これも1つの指標だろうと思いますし、高齢化はなくならないですし、空き家も今後も増えていくというのは確かなんですけれども、それをどう押さえていくかというところの策としては、やはり地域コミュニティを活性化していく、顔と顔の見える関係をつくっていく、それも1つの本当に大きな成果であって、そのために、あとはいろいろな指標をまたこちらも考えながら、どう活性化、高齢化が進む中でも元気度が進んでいるのかということを示さなきゃいけないかなと思っています。やはりそれは頑張ってきた地域の皆さんに対する、逆に還元でもあると思いますので、それは協議会を中心に、今後しっかりアンケートなりをとって、皆さんのほうにも全町的にもお示しをして、やはりその意味というものを確認していかないと、先ほども言ったように、活動は活発になった、これだけいろいろなイベントに参加がある、ふるさとの家も活性化してきたとは言うものの、それが何に結びついていくのかというところまでまだお示しし切れていないのかなというのは私もそういうふうに課題は考えておりますので、その辺は再生協議会の中で、やっぱりその部分、ちゃんと拾い上げて、データとしてお示ししていく必要もあるのかなというふうに思っています。 77: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 78: ◯3番【松崎 健君】 今、若葉台団地の成果の話で、成果は上がって、地域コミュニティの満足度も上がっているというお話でしたけれども、そういった中でも、やっぱり高齢化が進んでいるということだと、ますますもって交通弱者の問題というのは非常に深刻になって、おそらく若葉台団地でも交通弱者の対応というのはしっかり進めていかないことには、地域コミュニティ云々言う前に、そもそもイベントに歩いて行くこともできないという状況になるわけですから、必ず交通弱者の問題というのは避けて通れない問題だと思います。  次に、3番目の項目なんですけれども、これからの協議会の目標に関しまして、今後もその活動を持続可能なものにするという説明がありました。それが目標ですね。  その一方で、5番目の答弁にもありましたように、平成31年度からの新しい取り組みとして、地域で行う移動支援に軸を置いていただきたいと私は思うんです。ですから、ちょっと矛盾するんですけれども、これからの協議会の目標が、今やっている活動を持続可能なものにするということなんですけれども、それだけを目標にしてもらったら非常に困るわけで、やはり5番目にあるように、新しい取り組みとして移動支援、こちらのほうに軸を置いていただきたいと思うんですけれども、それでよろしいでしょうか。これは大きな流れになるので、町長さんのほうから。 79: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 80: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 ちょっと私が先ほど答弁した中では、これまでの活動を持続可能なものにするという表現をさせていただきましたが、これまでの活動というのは、協議会の活動自体、体制だったり、それを持続可能なものにする。  今、6つの部会があって、それを固定化して次につなげていくよというものではないです。ですから、30年度から31年度にかけて協議会、やはり部会を見直ししていますし、そしてその見直ししたことによって、移動支援の部会をつくりましたし、空き家についても新しく取り組むということで、それは今年からやっていますが、部会でやります。  ですから、毎年見直しをして、新たな課題はきちんと位置づけてやっていくということで、その推進する体制、そこはきちんと確立しながら、その都度、地域の課題を精査して活動に加えながら、持続可能なものにしていくということで捉えていただければ、よろしいかなと思います。 81: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 82: ◯3番【松崎 健君】 わかりました。それで、もう少し強い言葉をいただきたいなと思ったんですけれども、移動支援に関しては、検討することを予定しているという、ちょっと何か心細い表現なんですけれども、既に申しましたとおり、移動支援に取り組まないと、そもそも一色小学校区において、他の地区に先駆け協議会を発足させた大義そのものが崩れることになります。  それと、これも別に申し合わせたわけではないんですけれども、先日、二宮議員の質疑の中でも、移動支援に関して、ぜひ進めていただきたいということと、先ほどの私の1つ前の大沼議員のほうからも、同じような問題の提言があったと思います。別にこれは一切申し合わせではありません。これがまさに二宮町民の生の声だというふうに捉えていますので、1つ移動支援、しっかりと進めていただきたいと思います。よろしいでしょうか。 83: ◯議長【野地洋正君】 町長。 84: ◯町長【村田邦子君】 移動支援と一口に言っても、これはいろいろな手法があると思っているんです。町直営でやっていく、あと民間の今バスがあり、そしてタクシーもありますよね。それを活用していく。そして、今、一色小学校区地域再生協議会でまずは検討から始めていこうとしているのは、私は聞いているんですけれども、これも報告があって、来年こんな形で始めますと、今ここに案があるので、それをもとに私も答えているんですけれども、やられるのは、まずは住民参加型移動支援策の検討というふうにその協議会からは出てきているんです。ですから、そういう手法を1つ考えていこうということを自主的に住民の方が、今、住民参加型の移動支援も各地域、大小いろいろな規模だと思いますけれども、地方も見てみると、日本全国いろいろ始まっていますので、多分、事例はいろいろ山ほどあると思うんです。地方じゃなくても、横浜の中でも、ある自治会を中心にとか、住宅街を中心になんていうのも聞いておりますから、多分そういう中で、自分たちにとってどういう可能性があるのかというのを多分始めるのかなと、私も済みません、この部会の代表者がだれであって、どういう形というのはこれからなんですけれども、そういう形で始められるということなので、その部分、ぜひ私どももしっかり注目していきたいと思いますし、多分これはやはり地域福祉部会の中でのお互いさま協議会かな、そういう部分でも多分、町全体の課題としては捉えている部分だと思いますので、多分そこともリンクしながら話し合い、いろいろな研究がされていくのかなというふうに思っております。そこは、そういう意味では注目しているという状況です。  町全体の移動支援は、きのうも個別の選挙だったり、何であったりというときの移動支援もありますし、高齢者の方・障がい者の方にとっては、逆に福祉的な意味での支援策ということになる部分もあるのかと思います。そういった部分は、どういった形で、これも持続可能でないと、やはり全体の今の状況の中、町施策の中で、持続可能な方法として何がいいのか。民間を活用したほうがいいのか、そういったことも、それはまた地域公共交通のほうの課題でもあると思いますので、あと福祉の課題もあると思いますので、それはそれで町部局としても研究していきたいと思います。  ですから、ちょっとこの再生協議会のほうは、まずは住民参加型移動支援を研究していくんだなというふうに私どもは捉えています。 85: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 86: ◯3番【松崎 健君】 ちょっと気になったのが、移動支援、先日の二宮議員からもお話があったんですけれども、先日、選管のほうからは、たしか取り組まないというような答弁だったと思うんですけれども、選挙に絡んでの移動支援に限定した話なのか、よくわかりませんけれども。 87: ◯議長【野地洋正君】 すみません、選挙管理委員会の書記長はいらっしゃいませんので、ちょっとその質問については飛ばさせてください。間違えるといけませんので。 88: ◯3番【松崎 健君】 では、次に行きたいと思います。  5つ目の答弁に関しまして、これも確認のような話になるんですけれども、地域による移動支援が実現し、イベントや講座へ1人でも多くの方が参加していただければ、協議会の存在意義も高まりという回答がありましたけれども、これは非常に重要なことなので念を押させていただきたいんですけれども、移動支援、すなわち私が選挙中に訴え続けておりました交通弱者が安心して移動できる仕組みづくりというものは、これはイベントや講座に出席するための、そういったことを目的とするものではないということを確認させてください。  買い物難民、通院難民にならないための仕組みであります。すごく大ざっぱな、乱暴な言い方かもしれませんけれども、イベントに参加できなくても人は生きていくことはできます。しかし買い物や通院ができなくなると生きていけません。したがって、空き家が増えていくという状況があります。この問題は交通弱者にとって、まさに死活問題だということをご理解いただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 89: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 90: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 先ほど町長からも答弁がありましたが、今、地域再生協議会でこれから始めようとしているのは、住民参加型移動支援策の検討ということで、まずは今、協議会でやっているイベントであったり、今、イベント、そうではないとおっしゃいましたけれども、そのイベントであったり講座などに、地域の方が例えばワゴン車とかそういう車を借りて、そこに何人かを乗せて運んでいく。そういうことがまず少しできればという、そういう身近なところからまず検討を進めたいなということで考えておられるようです。  ただ、最初はそういう取り組みから、やはり買い物難民であったり、病院に行ったりするのに困っている方がいらっしゃるというのはもちろん認識しているところですので、そういう動きに段階を踏みながら、一足飛びになかなか行かないと思うんですよ。  高齢者は時間がないというのは理解しているのですが、そういうことでやはり地域のほうは少しずつ研究しながらやっていかれるのかなと。先ほど町長からもありましたように、その課題は町としてもとても重要な課題として捉えていますので、町の関係部署も、福祉部門であったり、コミュニティバスはこちらのほうの企画政策の担当ですので、そういうところと一緒になって、大きな課題については協議会も一緒になって対応を考えていきたいなと思っております。 91: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 92: ◯3番【松崎 健君】 ちょっと私はそういう意見には賛成できないですね、はっきり申しまして。実際に協議会が主催しているイベントに参加している人は全住民のうちの何パーセントなのかわかりませんけれども、決して半分以上の人が参加しているわけでもないわけでありまして、やはり私が絶えず訴えてきたこと、交通弱者の問題というのは、やはり私は実感として、買い物、通院、それとあと二宮駅に出る、この3つが保障されると住み続けることができる。逆にその3つが保障されないと、住み続けられないという死活問題に直結する話なので、イベントに参加するための交通弱者への対応というのは私はちょっと賛成できませんけれども、町長はいかがでしょうか。 93: ◯議長【野地洋正君】 町長。 94: ◯町長【村田邦子君】 松崎議員の、やはり全町的な課題となっています交通弱者の問題、これは本当にその受けとめは大きなことだと思いますし、町としても、それを無視しているわけでもございませんし、既にいろいろな対策はとりつつ、今現在、進行形で進んでいるというふうにご理解いただきたいんですけれども、やはり高齢化の度合いのほうが早いですから、どの地域も大変な状況です。買い物難民も、私の住んでいるところでさえ、駅から10分ぐらいですけれども、坂がすごいところなものですから、自治会有志で移動販売をお願いしながら、みんなで買おうということで、もう移動販売に来てもらっているんです。だから、そういう買い物難民の問題は本当に切実なのはわかります。ほんのちょっと、数分の坂でも厳しいのは、お年を召されるとあるので、そういったところで、再度なんですが、この一色小学校区の再生協議会が今後どう取り組んでいくかというのは、もちろん私どもはむしろ優先課題だろうということで捉えていますし、プッシュはしているんですけれども、やはり再生協議会の住民自治の中で、まずそこの部分から取りかかっていこうとか、やはり福祉の部分とも連携しながら、最終的にはもちろんさまざまな生活支援につながる移動支援ということを考えていらっしゃるんだと思うんですけれども、まずは住民参加型、住民自治の自分たちの力の今現在ある中で、何がお隣同士、何かあったときに支援をしながら移動のお手伝いができるか、そういったことを考え始めようという検討がまず始まったということなので、あくまでも町全体とか、買い物難民から始まって、通院補助であったり、そういった部分をここの協議会で協議しろというのを、こちら側から押しつけることはできない状況なんです。  もちろんここの部会の皆さん、そういった当事者ですから、全然問題意識がないわけじゃないと思うんですけれども、段階として、まずは自分たちでできるところは何ができるんだろうかということを考え始めたいということの部会の発足なので、そこはもう1度、私も再生協議会の詳しい、例えば来年どういうことから協議するんだとか、チャートとか、その辺の詳しいことはまだ報告を受けていませんので、その辺は松崎議員も地域のほうでまた再生協議会に入っていただいて、ぜひ一緒にどういうところから課題を整理して取りかかっていくのか、どの辺から研究を始めるのか、多分いろいろな手法があると思いますので、そういったところも一緒にぜひ進めいていったいただければありがたいかなと思います。  その中で、今、言いましたように、地域公共交通、あと福祉の部分での助け合い、買い物であったり、通院であったり、そういったことも課題としてはもう捉えておりますので、それは百合が丘、緑が丘だけじゃなくて、富士見が丘もそうですし、山西のほうでもそういう部分はありますので、それはお互いさま協議会、その中で課題として上がっています。  その辺を、むしろ再生協議会の今後ですね、モデルとさっき言っていましたけれども、そういった課題を百合が丘だけ、緑が丘だけではなくて、一回り大きな小学校区で課題を共有しているということがモデルなんですね。それを山西地区であったり、富士見が丘地区であったり、今、地区長会の中でも町内を4つぐらいの大きなエリアに分けて、いろいろな課題解決に向けて動けないかという研究会の報告も出ておりますので、31年度、次年度はそういった大きな枠組みをつくることができないかという研究、そこでまた福祉であったり、交通であったり、あと学校のコミュニティ・スクールもそうですけれども、さまざまな課題の枠組みがその規模で、町民の方と一緒に、地域の方も一緒に行政が解決できないかという枠組みづくりを研究し始めていますので、このモデルは個別、個別の部会を捉えると、空き家であったり、音楽会であったりという、そういうものになるんですが、そうじゃなくて、やはり大きい枠組みで地域の課題に向き合って、その解決のプロセスをつくっていくというのが、私はこれが本当にモデルだと思っているんです。  これが全町、ほかの地域にどうこの価値がわかるのかというと、私はそのモデルができたことが1つの価値であって、同じことを他の地区でもやれとも思いませんし、やりたいということであれば、それはまたその部分を大きな枠組みで、どういった形で課題がそこで出てきて、一緒に考えることができるのかというのを次年度以降、考えていきたいと思いますので、そういうモデルだと思っております。地域交通の課題は、まずこの中でいろいろ整理をしていただいて、行政も考えていることと突き合わせながら、その可能性というのをしっかり考えていきたいと思っています。 95: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 96: ◯3番【松崎 健君】 やはりちょっと納得しかねる部分があります。  そもそも二宮町の総合戦略で、基本目標「住み続けられる地域をつくる」という、住み続けられる地域をつくるためには、私が先ほど申しましたとおり、買い物の問題、通院の問題、二宮駅に出る問題、この3つがないと、住み続けられる地域はできないと私は思っています。ですから、そのことをこれからも訴えていきたいと思います。  それでは、4つ目の質疑に関しまして、持続可能な仕組みについてです。協議会の予算は未来永劫継続するわけでもないという大前提で考えてみますと、予算がカットされましたと。それと同時に活動の継続ができなくなるということがあってはいけないことだと私は思っております。予算がカットされても、常にきちんとした体制がとれているので、活動は継続できると、これが理想的な形ではないかというふうに考えます。  ここで、財政的側面と人的側面に分けて論じられているのですけれども、財政的側面、こちらについては受益者負担という言葉が出てきています。これは私も全く同意見で、その方向で進めていただきたいと思うんですけれども、やはり時間との闘いだと思います。これからどんどん予算が減っていくと、その予算がなくなるまでにきちんと受益者負担という原則によって財政的側面をしっかりしたものにするということが必要だと思います。  それから、次に人的側面に関してですけれども、ここでよく担い手不足という言葉が出てくる一方で、活動報告の中では、地域コミュニティは間違いなく活性化されたというふうにあるんですけれども、持続可能な仕組みを構築するという観点で、人的側面というのは、今、どういう状況なんでしょうか。非常に心配なのか、心配は要らないのかということをちょっと教えていただきたいんですけれども。 97: ◯議長【野地洋正君】 地域政策課長。 98: ◯地域政策課長【生井悟士君】 人的側面についてということなんですけれども、やはり人口減少、あとは生活形態の変化、そういったものもありまして、担い手不足というものは全体的な問題であるということで、これを解決するのはなかなか難しいんですけれども、その中でも、やはり集まれる方が皆さん集まって、最初のメンバーだけではなくて、途中からも入っていただいて、その方もいろいろな技術とか知識を持った方もいらっしゃいます。そういった方を集めながら、またイベントとか交流とかで、会ったことのない方がいれば声をかけたりとか、そういうことでちょっとずつですけれども、そういったメンバーも新しい方も入ってきているという状況がございます。  ですので、人的な部分も課題として上げていますので、全く心配ないということはないんだと思うんですが、やはり今までのように、そういった人と人との交流の中で、協議会のメンバーになってみないか、お手伝いしてもらえないかというような活動を続けて、継続可能を形になっていけばいいかなというふうに思っております。 99: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 100: ◯3番【松崎 健君】 そうしますと、ちょっと私の理解なんですけれども、担い手というのは迎え入れる側、そしてこちらに地域コミュニティは間違いなく活性化されたというのは、お客さんが増えたという理解でよろしいんですか。お客さんはどんどん来るけれども、迎え入れる側の主催者の側、要するに担い手に苦労しているという感じですか。 101: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 102: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 そうですね、活性化というと、来てくれる方も増えて、やはり地域を活性化させるための中にいる人たち、担い手ですね、そこもやっぱり充実していかないと地域全体が活性化したとは言えない状況だとは思います。  今、課長が言ったように、やはり担い手の方は多くはないです。やはり高齢化が進んでおりまして、活動の中心は60代後半の方、70代の方が活動を。  ただ、若い方も入ってくださったり、ですので、そういうふうな不足している部分もありますが、例えば公園部会なんかも若い方が入っていられます。いろいろな部会を見直したり、地域の課題を新たにしていく中で、やはり自分の身近な課題であれば、そこに入って一緒に活動しようとか、やってみようというのは続いていくと思うんです。  ですから、先ほど議員がおっしゃるように、交通の部分、移動の部分であったり、空き家の部分であったりということで、そういう地域の課題をいろいろ精査していって、一緒に活動して、一緒にその課題を解決していくんだという、そういう協議会の中の仕組みがさらにできていけば、また賛同してくれる、参加してくれる担い手も増えていくのかなと思っていますので、先ほど町長も言ったように、町がこれをやってくださいというような協議会ではない。やはり自発的に協議会の中でそういう部分を検討していただくというところがありますが、町もそういう投げかけをしながら、担い手が増えていくようにいろいろ働きかけ、一緒に活動していきたいなと思っております。 103: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 104: ◯3番【松崎 健君】 では、次なんですけれども、2項目目で地域課題発見のために、2回のワークショップということが説明がありましたけれども、この場での意見交換、この2回のワークショップにおける意見交換が、平成29年度以降の活動に生かされたということが書いてあります。要するに、ここで本当に民意による意見交換が行われたのであれば、この場での民意は、交通弱者が不安なく移動できる仕組みづくりに関心がなかったということになるんですけれども、いかがでしょうか。 105: ◯議長【野地洋正君】 地域政策課長。 106: ◯地域政策課長【生井悟士君】 2回のワークショップなんですけれども、1回目は百合が丘の児童館で一色小学校区の皆様を中心に行われました。また、その中では、次の年度からのテーマでありますウォーキングコースマップとか、あと魅力ある地域・公園づくり、一色小の地域交流拠点化の3テーマを取り上げまして、それらを推進するためのアイデアの提案とか、課題の整理などを行いました。  2回目につきましては、町民センターで町内各地区の代表者の方をはじめ、地域の方々を中心に参加いただきまして、協議会のその時点の取り組みの発表ですとか、参加者と協議会関係者との意見交換を行いました。  ですので、1回目につきましては、取り上げようというふうに決まった3テーマを中心に意見交換をさせていただいて、そこで出た意見を集約して今後の協議会の活動に生かしたと。  2回目につきましては、ほかの地域の方にも活動を知っていただく。さらにその中でも、出た意見もその後の活動に生かしていくというような趣旨でやったものでございます。 107: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 108: ◯3番【松崎 健君】 わかりました。2回、ワークショップを開いて、それで話し合って、その話し合いの結果を29年以降の活動に生かしていくということは、それは最初から書いてあるのでわかるんですけれども、要するに私の質問は、その集まっていただいて意見交換した中で、交通弱者の問題というのが出てこなかったということは、民意としてはあまり関心がないというふうに手続論上はとられかねないんですけれども、そういう意見は出てこなかったんですか、そのワークショップで。 109: ◯議長【野地洋正君】 地域政策課長。 110: ◯地域政策課長【生井悟士君】 そのワークショップで、かなりたくさんのご意見をいただいていまして、それを一つ一つ紙に残して、生かしていっております。  この中で、ちょっと出たかどうか、たくさん項目があるので、今、捜し当てることができないところはあるんですが、ただ、やはり一色小の交流拠点というところで、こうりゅうルームというものができましたけれども、やはりそこに参加するには歩いてこなきゃいけないんですね。おっしゃられるとおり、車がないと参加できない方は来れないということはずっと課題として持っていまして、駐車場のスペースを何とか学校の敷地内に設けられないかどうかということを、学校とも相談をしてきまして、ずっとやってきました。  ただ、なかなか学校というところもありますし、駐車スペースとなるような部分もなかなかないと。その周辺にもそういったいい場所もないということで、現在のところ、ここが駐車場ですというようなご案内ができるような場所の確保はできていない状況であります。  ただ、友情の山の山野草だとか、ヤマユリの見学なんかのときは、土日に行われるということもありまして、運動場の端っこのほう、一番東側のところを駐車スペースとしてお借りするというようなことで調整をしてやったりとかしていますので、少しでもそういった解消に向けて、常に検討してきたということはございます。 111: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 112: ◯3番【松崎 健君】 質問はわかりました。要するに、たくさん項目が上がっている中で、これから探していただいて、交通弱者の問題が含まれているかどうかというのを確認いただきたいなと。  ただ、残念ながら、たくさん上がっていました。その中で幾つかがピックアップされてテーマとして上がってくると思うんですけれども、その中には交通弱者の問題が入っていなかったというのは事実ですね。ということでいいですね。  これは非常に残念なことですけれども、もしそれが民意だとしたら、私が一人で交通弱者の問題を言っているだけで、ほかの人が全然関心がないんだったら、私は一体何だったんでしょうということになりますので。  それから、もう1つ気になるのが、ワークショップ、私も以前、議員になるずっと前ですけれども、一生懸命出ていました。今回の2回のワークショップの出席者の中に、役場の職員というのはどのくらいいらっしゃいましたか。 113: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 114: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 2回ワークショップをやりまして、すみません、私、1回目はちょっと出られなかったんです。それは28年度ですので、教育にいるときに学校の関係がありましたので出させていただきました。  2回目は百合が丘児童館でやりましたので、そこには出席をさせていただきました。  職員は出ていました。1回目も担当の職員と、あと2回目のほうは、やはり学校と公園と散策路とか、そういうのがありましたから、地域政策の担当と、あとそのテーマに関係する部署の職員が出ておりました。私も学校の関係だったので出させていただいたというような状況です。 115: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員、手話通訳さんの交代関係がありますので、一度ここで休憩をさせてください。  暫時休憩いたします。休憩後の会議は午後1時から始めます。                           午後0時00分 休憩    ────────────────────────────────                           午後1時00分 再開 116: ◯議長【野地洋正君】 休憩前に引き続き会議を開きます。 117: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 118: ◯3番【松崎 健君】 先ほど休憩中に担当課長のほうから、2回にわたるワークショップで交通弱者の問題が出されていたという説明がありました。要するに出されていたんですけれども、そのまま検討課題としては残らなかったと、却下されたということだと思います。  それで、さっきこのワークショップに職員が何人出ていたかとか、そういったお話をさせていただきましたけれども、これは出勤扱いですか。
    119: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 120: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 職員は業務として出席をしておりますので、出勤扱いになっております。 121: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 122: ◯3番【松崎 健君】 その場に参加した職員というのは、この問題に直接関係するような部署の方という理解でよろしいんですね。 123: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 124: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 そうですね、先ほど学校の関係だったり、公園であったり、散策路ということで、そこに関係する職員が出席したということになります。 125: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 126: ◯3番【松崎 健君】 私はそれは別に問題ないと思います。何でそんなことにこだわったかといいますと、以前にそういったワークショップに私も、この一色小学校区とは関係ないワークショップだったんですけれども、参加させていただいたときに、ものすごい数の職員の方がいらっしゃいまして、ところがそのワークショップ自体が、当初は3回で終わるという予定だったんですけれども、3回じゃ話がつかないということで、引き続きウォークエンド・カフェという形で、役場の1室を借りて、引き続き議論することになりました。そうしましたら、私たちのグループに属していた役場の職員の方が突然いなくなってしまうんですよ。  要するに、全く真剣度が伝わってこなかった。何のために来たのかと。ただ頭数をそろえるためじゃないかと。写真を撮って大盛況でしたということを印象づけるだけのために来たんじゃないのかという印象がそのとき非常に残りました。  そういったことで、今回の2回のワークショップ、やはり本当に熱意のある人間が問題意識を持って参加して議論に及んだならいいんですけれども、その点どうなのかなということが疑問に残ったので、このような質問をさせていただきました。 127: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 128: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 今回、再生協議会のほうの28年度にやったワークショップは、もちろん地域の再生協議会が主体となっている取り組みですが、町も一緒になってやっていこうということで職員はもちろん参加していますし、あとに議員がおっしゃった、多分、それは総合計画か何かのワークショップのことかなと思うんですが、そちらも同じく、やはり町民の方々の参加を得て、ご意見を聞いて、まちづくり総合計画ですので、まちづくりを町と町民の方々と地域と一緒に取り組む町の総合的な計画ですので、やはりそこで町民の方々のご意見をしっかり聞いて、具体的にワークショップという形で作業をしながら、そして意見を取り入れていくということでやったものですので、ちょっと成果的なものが、議員に参加していただいて、至らなかった部分があるかもしれないんですが、やはりそれはやっていく必要があるものです。そして、これからも策定はいろいろあるかと思いますが、そういうワークショップという手法を使わせていただいて、やはり来ていただいた方にその成果が伝わるような形で取り組みのほうは進めていきたいと考えております。 129: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 130: ◯3番【松崎 健君】 そうですね、ワークショップだけじゃないんですけれども、そういった集まって議論する場において、すべてについて言えることなんですけれども、例えば20人集まりましたと。その中で、本当に熱意を持って参加した町民が何人いるのかという目で私はいつも見ていますので、よく見てみると、半分以上が町の職員で、残りの4分の1が議員さんだと。本当に純粋に何か意見を言いたくて参加した町民というのは数えるほどしかいなかったということが非常に多いというのが私の印象です。  ですから、もちろん職員の方も積極的に問題意識を持っている方は参加していただきたいんですけれども、そうでない方には参加していただかないほうが、むしろきちんとした意見交換ができるんじゃないのかなというふうに思っていますので、その点よろしくお願いしたいと思います。  引き続きなんですけれども、今回、これまで議論させていただいておりまして、協議会設立の根拠となりました総合戦略の基本目標「住み続けられる地域をつくる」という目的を見失った形で3年間過ぎてしまったという感じが今でもしております。  それで、ちょっとお伺いしたいんですけれども、交通弱者、大体80歳を超えたあたりから免許を返上する方が増えている。私の周りを見ていると、そんな感じがしているんですけれども、そういった80歳を超えた高齢者の交通弱者にとって、もしくはその家族にとって、3年間、移動支援の対応が先送りにされるということは、どういった感じをその交通弱者は持たれるのかということをちょっとお聞きしたいと思います。 131: ◯議長【野地洋正君】 一色小学校区地域再生協議会の範囲の中で、今の質問に答弁できれば、お願いいたします。 132: ◯議長【野地洋正君】 町長。 133: ◯町長【村田邦子君】 繰り返しになるとは思うのですが、一色再生協議会の中での、今回、テーマを選んで始まるということは、行政がこれは強制したわけでもありませんし、協議会の中の地域住民の方発の問題設定であり、課題をまずは住民参加型から研究をしたいということですので、それをどう行政とつなげていくかということは福祉の分野とか、地域公共交通のところで、次の課題として、もちろん一緒に同じ課題があれば調査研究していくことになると思うんですけれども、まずは協議会の中でのこれをやりたいという自主的な自発がありますので、ぜひ松崎議員におかれましても、協議会の中でまずはどういう方向性を定めていくのかというのをお話しいただいたらと思うんです。  ここで私たちが、協議会でこういう形にしますということは言えないのはご理解いただけると思うんですよ。ここは協議会の中の部分ですので、必要な資料があったり、調査があれば、今こちらで福祉の部門とか、公共交通の部分で持っているデータとか課題、そういったものは示したりすることはもちろんできますので、そういった中で、まずはこの協議会の中でお話をしていただいて、この方向性を定めていくというふうに働きかけていただければと思います。よろしくお願いします。 134: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 135: ◯3番【松崎 健君】 ちょっと1点、あれと思ったんですけれども、今のお話ですと、住民がぜひこういうものをつくりたいと、熱意があって自発的に立ち上がった協議会だというふうに聞こえたんですけれども、それで間違いないですか。 136: ◯議長【野地洋正君】 町長。 137: ◯町長【村田邦子君】 それは最初のところから、もちろん地方創生の総合戦略の中での位置づけとして、町もそういう意味でかかわっています。そういう意味で国からの補助金もとって、やっぱり住み続けられる地域づくりの再生を目指そうということでやっております。  その中で、繰り返しになりますけれども、このテーマ設定及びこの協議会のメンバーも、別にこちらから指示をしてとか、行政が全部音頭をとって、全部準備をしてということではありませんので、こちらももちろんテーマ設定のところでも、そのテーマはどうなんでしょうとか、例えば学校連携部会なんかも、コミュニティ・スクールが立ち上がっているので、そちらと一緒にやれるんじゃないですかとか、そういった部分はこの間もずっとやりとりをさせていただいてきましたけれども、あくまでもやはり次の課題であり、どういった形の方向性で進めていくのかというのは、協議会メンバー主体のところでお選びになっているというふうにこちらは受けとめていますので、そこに対してはあまりにも地域課題としてそぐわないものとか、例えばそういうものが出てくれば、やはり行政としては、もちろん国のそういった方向性の補助金も使っている事業ですから、あまりにも矮小化した課題であったり、全体のモデルとならないような課題であれば、意見をしたり、議論はしますけれども、一応その部分では、やはり地域に住んでいらっしゃる方がそこの中でのテーマ、課題というのをピックアップされてきている。あまりにもたくさんワークショップなんかでも出てきたんですけれども、やはりそこは協議会の中でも整理せざるを得なかったのかなと思います。  部会を担う主体の人も見つけてこないと動かないので、だれかがこういうテーマと言っても、それをだれがリードしていくのかとか、この部会づくりもそれぞれ地域の方発で、部会長というか、選んでいらっしゃったと思いますので、そういう意味では、今回このテーマをやっていくというところ、町もしっかり一緒に出るところは出て、共有化するところは共有化して、あまり最初から大きいものをと言っても無理な部分もあるかと思いますし、できるところから、多分、皆さんの中で整理されて進めていかれるのではないかと思いますので、そこは今後も、繰り返しになりますけれども、連携しながら進めていきたいと思います。 138: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 139: ◯3番【松崎 健君】 私も設立当初のメンバーであったので、最初の最初にかかわっていたわけなんですけれども、そのとき私が受けた説明では、この一色小学校区再生協議会というのは、町から地区長協議会におりてきて、地区長協議会は受け身だというふうに説明を受けたのを覚えています。そういうふうに私は受けとりましたということを申し上げておきます。  それで、最後になるのですけれども、協議会にはもう2,000万円以上の予算が投入されています。ですから、一色小学校区にとって本当に必要なものをこれから議論していかなければならないと思います。  特に、移動支援の問題は、将来の二宮にとって深刻かつ重大な問題にもかかわらず、今まで取り上げられなかったというのは非常に残念なんですけれども、実はこれ以外にも、少子・高齢化ゆえの重大な問題が同地区には山積しております。今後も協議会という枠組みの中で、これを問題解決の場として捉えていきたいと思います。  それは、今の町長のお話と結論は同じだと思うんですけれども、引き続きその枠組みとして、一色小学校区地域再生協議会が機能を果たしていくということでよろしいでしょうか、このほかの問題も問題提起する場として。  要するに、移動支援のほかにもたくさん重大な問題があるんですけれども、そういった問題を議論する場として、問題提起する場として、これからも協議会が機能していくということでよろしいでしょうか。地域の問題を吸い上げる場として、協議会が。 140: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 141: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 先ほど町長も申し上げたとおり、やはり地域の課題をそこの場で扱って、そこにはぜひ議員さんも地域の住民でいらっしゃいますので、参加していただいて、さまざまな課題があると思いますので、その場でいろいろな協議をしていただくのがよろしいのかなと思います。  ただ、すべての課題がその協議会で解決できるものでもないですし、やはりいろいろなところと連携しながら、協議会でこういう課題があるんだけれどもとまた町のほうにも投げかけられれば、いろいろ協力・連携していくこともできますし、ですから、まず1つの議論する場として、一色地域再生協議会はやはり重要な場だと思っていますので、ぜひそこの場を活用していただければと思っております。 142: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員。 143: ◯3番【松崎 健君】 以上で終わります。 144: ◯議長【野地洋正君】 松崎議員の一般質問を終結いたします。  暫時休憩いたします。しばしお待ちください。1分程度です。                           午後1時14分 休憩    ────────────────────────────────                           午後1時15分 再開 145: ◯議長【野地洋正君】 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の方、お願いいたします。 146: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。             〔7番(小笠原陶子君)登壇〕 147: ◯7番【小笠原陶子君】 私の名前は小笠原です。よろしくお願いいたします。  通告に従いまして質問させていただきます。件名は「地域福祉の向上のための住民参加について」ということで、通告の要旨1の、今までのボランティア養成講座の実施内容と受講状況と、その結果についてお聞きしたいということなんですけれども、質問する発題の根拠が、11月28日に一色地域再生協議会の福祉部会で、茅ヶ崎市香川にあるボランティア香川という団体が運営いたしておりますデイサービスに視察に行きました。  そこでその団体がすばらしい活動をしていらっしゃるんですけれども、一般の方に1日500円いただいて、お食事をして、いろいろ午前中はクラフトとか、午後は体操とか、普通のデイサービスのようにお風呂がないだけの、ミニデイサービスみたいなことを実施しているところなんですが、その運営しているメンバーの中に、茅ヶ崎市の社協が実施しているボランティア大学を受講した方が参加しているという説明を受けました。私は何てありがたいシステムなんだ、すばらしいと思った次第であります。  私は百合が丘社協に運営委員として参加して16年ぐらいになりますけれども、ボランティアをしていらっしゃる方はほとんど一本釣りです。私自身もそのときの部会長に誘われて参加しましたし、現在、参加されている方も、私も誘いましたけれども、どなたかに誘われてボランティア活動をしているという状況です。  常日ごろ、どうやって一緒に活動する方を見つけたらいいんだろうと悩んでいる立場にいたしますと、組織が人を育成してくれて、そして地域活動を紹介してくれるなんて、何てありがたいんだと感動したわけです。  そこで、翻って考えてみますと、我が町でも社協さんのほうと連携しながら、ボランティア育成のための講座を開催しておりますので、その実態をぜひお伺いしたいと思うわけであります。  次に、要旨2、ボランティアの皆さんが生き生き活動できる町になっているか、スキルアップ講座についてということなんですが、奉仕の精神がある方をお誘いし、ともに活動を始めるわけですけれども、私自身も軽い気持ちでお手伝い感覚でボランティアを始めたのですけれども、茅ヶ崎市社協が発行しておりますボランティアのしおりというのがあって、それを読むと、ボランティアの心得が記載されているんです。  私、改めてこういう基本を学ぶことは大切だと読んでいて思いました。皆さんの活動の前提に、共通認識として、そういうボランティアの心得ということを前提に置いて活動するということが大事だというふうに思いました。  そのボランティアのしおりには、ボランティアの意味とか、ボランティア活動とは何かとか、ボランティア活動の3原則、3原則とは何かと言うと、1)主体性の原則、2)社会性・連帯性の原則、3)無給性・無償性の原則、あと4)ボランティア活動の役割とかありまして、先駆的な役割とか、補完的役割とか、いろいろあるんですけれども、その後のボランティア活動を始める前に6つの提案というのがあるんです。それは茅ヶ崎社協のほうからボランティアをする方に6つの提案をしているんです。  1.責任を持とう。2.約束は守る。3.金銭の貸し借りはしない。金銭の貸し借りはしないって何だろうと思うじゃないですか。そこには必要以上に相手にプレゼントをしたり、されたり、自分で何かの経費を負担したりすると、自分の負担が増えて活動が重荷になることがあります。活動する中でボランティアが多額のお金を持ち出すのは本来の姿ではありませんと書いてあるんです。実は私、とても身に覚えがあって、プレゼントをすごくしてくれる人が、大好きな人がいらして、こういうのは大事だなと思ったんです。それと4.長く続けるにはということで、自分の生活の中でどれぐらい時間がとれるか、十分に検討してみましょう。1週間に何日、あるいは1カ月に何日と、自分の生活に無理のないように組み入れてください。そして家族の理解と協力を得ておくことが大切と書いてあるんです。確かに自分だけいい気持ちでボランティアをしていても、家族に迷惑をかけてまでやってもいかがなものかというのはあるでしょうし、当たり前のことですけれども、そういうことを確認するのは大事だなと。あと5.プライバシーを守る。これはもうわかり切っていることですし、6.相手の立場になって活動しよう。それぞれ項目において、わかりやすい平易な言葉で紹介されているんです。  こういう基本の「き」を改めて学ぶ機会は重要だと思うわけなんです。ひたすら行事をこなすだけで、流されて1年が終わってしまいがちな現状において、こういうスキルアップは大事ですし、何でも町の中で完結しなくてもいいと思っているんです。県の講座とか、近隣自治体の講座とか、紹介していただくだけでも違うと思うので、そのスキルアップ講座についてお伺いしたいと思います。  次に、要旨3、ボランティアマップについてです。  我が町に住む方が、ボランティアをやってみようかと思ったとき、インターネットのグーグル検索で二宮町ボランティアと打ち込みます。すると、上から順に二宮町のホームページというのが出てきて、2番目にシバザクラのボランティア募集が出てきて、シバザクラ、ボランティアを募集しているんだなという感じなんですけれども、3番目に二宮町社会福祉協議会のホームページが出てくるんです。妥当な検索結果だと思いますけれども、社協にはボランティアセンターがありまして、ここのボランティアというのは福祉系のボランティアで、11団体だけが紹介されているんです。町の広報を読んで、目の見えない方にお聞かせする会だとか、いろいろあるんですけれども、身近な余暇ガイドというのがうちの町の生涯学習のほうにはありまして、そこには30件のボランティア団体、いろいろな趣味の団体はもちろんあるんですけれども、ボランティア団体というくくりがあって、ボランティア団体の中にも環境のボランティアもあるし、子育て系のボランティアもあるし、いろいろあるんですけれども、それが30件と、プラス地区社協部会の紹介が入っています。身近な余暇ガイドというのはよくまとまっていると私は思いますし、各団体に毎年、更新を確認しているんですね。今年は人数とか、場所とか、代表者とか、こうですけれども、また来年もこれと同じように載せていいですかというのは生涯学習のほうから来ていますので、一定の労力を使ってまとめていると思います。  二宮町はその2つとは別に、町民センターに移動した町民サポートセンターがありまして、ここもまちづくりにボランティアで活動されている方の拠点となっておりまして、住みよいまちづくりが進められていると思います。  平成29年の登録団体は45団体とのことでした。今、活動休止中の団体もあるようで、それを整理して、次年度はどんな団体がサポートセンターに登録して利用しているのかということが、わかりやすくホームページに記載するということなんです。私は町の今のホームページのあり方は、ボランティアに参加したい人にはわかりづらいものになっていると思いますので、マップにしてわかりやすくしてほしいと思ったわけです。  ちょっとそっちの質問席のほうで資料で出させていただきますけれども、マップにしたほうがよいのかなと思っております。それが要旨3です。  要旨4、ボランティアのモチベーションを高めるための対策についてです。  ボランティア活動への参加は多くの方がなるべく長く、持続して活動していただくためには、さまざまな工夫が必要と思うわけです。私は無償のボランティアというのがボランティア活動の基本だとは思いますけれども、一部、有償の方が、例えば事務局機能を果たすとか、またその組織の中でかなめになって、非常に仕事量が多い方に対して少しの謝礼をお出しするとか、モチベーションを高めるために一定の金銭が介入することも必要ではないかと思っていて、それについて町はどういうふうにお考えになるのかということと、また今回、モチベーションを高めるためにという言い方ですと、逆に無償であるがゆえに、どうモチベーションを高めるかというところもありますし、それと今、県なんかでも試行的にやっているようですけれども、金銭的価値のあるポイントをつけるとかというのもあるんですよ。そういうやり方もありますし、今、申し上げたプライスレスの報酬の場合というのもあるわけです。  ボランティアをやったことによって、お金はかかっていないけれども、得る権利とか、得るものがあるというのはあるわけですけれども、そういうふうにいろいろインセンティブがあると思いますけれども、それについて町の考え方、これはとても大事なことなので、ちょっと3月にも似たようなことを伺っているのですけれども、改めてここでまとめてお伺いできればありがたいというふうに思います。 148: ◯議長【野地洋正君】 健康福祉部長。 149: ◯健康福祉部長【小椋淳喜君】 それでは、小笠原議員の一般質問について、要旨に沿ってお答えします。  初めに、要旨1「ボランティア活動を広げるための手法について」の1.ボランティア養成講座の実施内容と受講状況の結果についてです。  町では平成29年3月に、目指すべき地域福祉のあり方を示した地域福祉計画を策定しており、施策の1つとして、ボランティア活動の活性化を掲げています。さまざまな分野のボランティアがある中で、福祉関連は町社協が取り組みの中心となっており、ご質問のボランティア養成講座も実施しています。  講座は平成24年度から開催しており、29年度までの6年間に延べ112名の方が受講されています。内容は傾聴や認知症などの基礎地域に関する座学や、実際に活動されるボランティア団体の説明、体験となっており、全4日程度のものです。  講座の最終日には、受講生と各団体の方々との交流会も行われ、実績として、おおむね40名の方がいずれかの団体に登録されるか、あるいは活動見学に訪れるなど、次の活動につながっています。  続いて、要旨1の2.ボランティアの皆さんが生き生き活動できる町になっているか。スキルアップ講座についてです。  ボランティアが生き生き活動できる町とは、活躍できる場があることが最も大切で、そういった意味では、既存のボランティア団体の方々にはおおむね活躍の場があります。  スキルアップについては、ボランティア総論としての講座はありませんが、各団体の活動を通して会員相互の研さんが図られているほか、県の講座や団体みずからが講座を開催するなど、それぞれの団体で工夫して取り組まれています。  続いて、要旨1の3.ボランティアマップの作成、及び要旨1の4.モチベーションを高めるための対策です。  東京都町田市社協では、ボランティア活動に参加される方に向けたマップを作成されているほか、横浜市保土ヶ谷区社協では子ども、障害児・者、高齢者、ボランティア団体など、カテゴリーに分け、それぞれ活動される団体をホームページで紹介しています。  二宮町社協でも、マップとしては作成していませんが、社協に登録された11のボランティア団体の活動内容をホームページで紹介しています。ただし、ボランティアを受け入れる福祉施設のリストや地域の通いの場でのボランティアなど、個人での活動場所については掲載していないため、今後、掲載していく方向で考えています。  モチベーションの面では、二宮社協たすけあいネットワークのように、利用者が低額の利用料を支払う有償のボランティア制度も選択肢としては考えられますが、先ほど申し上げたとおり、ボランティアは活動できる場所があることこそがモチベーションに直結するものと考えます。町としては社協と連携し、まずボランティアのニーズを把握し、担い手を育て、つなげること。ボランティア活動支援の基本となるコーディネート機能の充実が、現在、取り組むべき課題であると認識しています。  ボランティアマップという形にするかは今後の検討となりますが、コーディネート機能を充実させるためにも、情報の収集と発信をしっかり行うことで、ボランティア活動の活性化を図ってまいります。 150: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 151: ◯7番【小笠原陶子君】 順番に行きます。まず最初に、ボランティア養成講座の実施内容と受講状況です。6年間で延べ112名ということは、大体、定員20名でやっていたんでしょうか。だとしたら、定員でいつもやれているということなのかというのをちょっと確認したいのと、延べということは、同じ人が何回か重なっているというところでは、延べじゃない場合、何人かというのはわからない状況なのか、大まかでもちょっと教えていただきたいということと、あと、おおむね40名が次の活動につながっているってすばらしいんですけれども、その方はもともと活動していらっしゃる方だったということではなくて、まるっきりボランティアをしたことがない人対象の、6年間ずっと同じような、初めて地域デビューしていくなんていう方のための講座だったのかということを確認したいと思います。まずそれをお願いします。 152: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 153: ◯福祉保険課長【下條博史君】 お答えいたします。  まず、延べ112名の内訳なんですが、平成24年度が42名、平成25年度が25名、26年度が18名、27年度12名、28年度が15名、29年度が10名という形なので、平均で20名ずつという形ではございません。  その中で、重複して受けている方が何人いるかというのは、実際問題としてちょっと把握はしておりませんけれども、複数回受ける方は結構いらっしゃるという状況です。  40名の中で、まるっきり初めてかというところなんですけれども、112名いる中で、今回、何らかの活動につながった方が40名いたというのは、全く初めての方というのが40名ということで把握をしております。 154: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 155: ◯7番【小笠原陶子君】 だんだん人数が減っているということが、とてもわかりやすくデータで出ていて、それがちょっと残念です。  その年によって曜日を変えているんですか。水曜日だけを4回とかという募集なんですよ。そうすると、その日にお稽古を入れちゃっている人とか、パートとかが入っている人は行けないわけですので、社協で10名というのは、最初から比べれば4分の1ですし、27年度は12名、29年度はほとんど同じようなものですけれども、予算をかけて先生にも来ていただいて、半分以下というのはとても残念です。  常々、私もちょっと出てみたいなと思いながら、ちょっと無理だな、水曜日だけ4回続けてというのはというふうにすごく思うので、どういう形に出しても、都合の悪い人は都合の悪い人で出ちゃうことはあるのかなとは思うんですが、伺いますけれども、1回の講座は何時間でやっているんでしょうか。 156: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 157: ◯福祉保険課長【下條博史君】 ここ数年は、ほぼ1日という形で全4日の行程で行っております。 158: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 159: ◯7番【小笠原陶子君】 ほぼ1日というと、本当に時間がたくさんある人じゃないと参加できないですね。  来年度はどういうふうな方向で、また今年と同じような形でやっていこうというふうに思われているんでしょうか、どうですか。 160: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 161: ◯福祉保険課長【下條博史君】 少し変遷をお話しさせていただきたいのですけれども、先ほど議員がおっしゃったように、最近は水曜日ということで、4週間連続水曜日という形でやっているんですが、平成26年、27年あたりは、これが火曜日だったりするわけです。全6日の行程で、6週間に分けて最初はやっていたんですけれども、6日間はとても通い切れないという声が非常に多かったということもありまして、少し縮めて全4日の行程にして、丸1日にせざるを得なかったりとかしたというところ。あるいは火曜日だと行けないという声もあったので、年度を変えて、水曜日にしてみようということで、水曜日にしたという経過もございます。  今年は、さらに1日は厳しいという声も多いということもありまして、座学というものを少し削ったりして、できるだけボランティア団体の体験談を中心にやってみようというところだったんですけれども、秋口の募集になってしまったということもあって、ちょっとうまくいっていないというところもあります。その反省を踏まえて、来年度は改めて社協としても、どうあれば受講生が集まるかというところを考えた中での募集をしていこうと思っております。 162: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。
    163: ◯7番【小笠原陶子君】 社協さんのほうと町の担当課とで、少しでも受講しやすい、限られた予算の中で、講師の方には足を運んでいただくわけですから、今、お話を伺っても、短い時間にして何回も来ていただくと、やっぱり先生の交通費もかかっちゃうし、スケジュールを合わせるのが厳しいということがありますよね。  少なくとも来年は、水曜日じゃない曜日を選択するという可能性もあるでしょうし、うちの町も小さい町ですから、10人来れば御の字だという見方もあるかもしれませんね。その方たちがどう次のボランティアに結びつくのかというところでは、人数だけとは言えないかもしれませんね。  でも、やっぱり1人でも多くの方に参加していただくのは重要で、秋からの募集だったというのも厳しいことがあるんでしょうから、来年も絶対やっていただくことになるでしょうから、そこのところは早めにお知らせいただくのと、やっぱりいろいろな団体と絶えず社協とかはやりとりしているわけですから、どこかでアンケートみたいなことができるといいと思うんですけれどもね。いつだったら参加できますかみたいな。  あと、土日とかは絶対やらないじゃないですか。やっぱり平日ってお勤めしている人が今、圧倒的に多いですよね。日本って働く人が少なくなっちゃっているから。きょうはニュースで、ファミレスか何かが75歳まで定年を延ばしたと言っていましたね。だから、本当にそういう時代になっちゃっていますよね。ボランティアを支えている核というのは、やっぱり定年退職後の方というのが多いんですけれども、75歳まで働くと厳しいですよね。  土日にとにかくやるということを考えてほしいですけれども、どうでしょうか。 164: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 165: ◯福祉保険課長【下條博史君】 土日というお話なんですけれども、先ほど健康福祉部長の答弁でもございましたとおり、ニーズというところで考えますと、やはり圧倒的に平日のニーズが多いというところでございます。  生活支援にあっても、施設のボランティアにあっても、土日というのはやはり家族もお休みがありますので、家のことは賄えたり、あるいは福祉施設なんかでも家族が会いに来てくれるということがございまして、やはり活動の中心が平日ということで、講座も平日に開催しているというところです。 166: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 167: ◯7番【小笠原陶子君】 わかりました。ボランティアをやってくださる方、要するにお勤めをしている人はなかなか平日にボランティアはできないわけで、土日のボランティアもあると思うんですけれども、この社協でやっている福祉のボランティアに関しては、やっぱり平日動ける人が対象じゃないとということなんですね。  ぜひ水曜日なら水曜日とか、木曜日なら木曜日というのを4回というのではないパターンもちょっと検討していただいたらいいのではないかと思いますので、そこのところ、これは要望ですけれども、本当に限られた状況の中でやるのですけれども、そこのところはよろしくお願いします。6日を4日にしたのはとてもよかったというふうに思います。  あと、ボランティアの養成講座です。その40名の方は、主にどういった系のボランティアのほうに移行していらっしゃる方が多いのでしょうか。 168: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 169: ◯福祉保険課長【下條博史君】 ちょっと統計的なものとしてはとっていないんですけれども、一番多いのが災害ボランティアネットワークです。  あとは、施設でのお話し相手となるような方、老人福祉部というボランティアさん。あるいは身体障害者の福祉施設のほうで作業のお手伝いをするようなボランティアさん、この3つが特に多く卒業生の方が行かれているというようなところです。 170: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 171: ◯7番【小笠原陶子君】 とてもありがたいですね。本当にありがたいことだと思います。  さっきこの後の要旨のほうの、ボランティアマップのことについての答弁の中で、福祉施設のボランティアのリストがないので、今後、掲載していくというお話があって、ここはすごく連動するところで、うちの町って結構あるんですよ、福祉施設が。よその町もどうかわかりませんけれども、特養はもちろんありますけれども、軽費老人ホームとか、グループホームとかいろいろありますよね。  今、ご存じのように、福祉施設は人が足りなくて最低の人数で回しているところがある中では、いくら言っても、現実には人が足りない中で回していて、もっとうちのおばあさんに対してこうしてほしいと思っても、なかなか難しいのが実情です。  ボランティアさんが入ってくださると、お茶を入れてくれるだけでも、実際、働いている人はありがたいですし、また違う空気が入って、そういう老人福祉施設ってやっぱり閉鎖的になっちゃいけなくて、外の風が入ることが必要で、いろいろな人が出入りしていることが虐待を防いだりとか、いろいろなことが大事だと言われていて、それの1つにボランティアさんがたくさん入るというのはいい施設だと私は思っております。  来ていただけたらありがたいという、施設側としては希望があるんですけれども、だれでもかれでもじゃなくて、一定のスキル、常識的に一緒にやれる方は来てほしいと思っていると思うんです。掲載していくということはありがたいんですけれども、どういうふうな形にしているんでしょうか。 172: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 173: ◯福祉保険課長【下條博史君】 現状で考えておりますのが、神奈川県が平成24年度にシニアボランティアのあり方ということで、先ほど議員もおっしゃったポイントの話で、県として研究結果などを発表しておりまして、そのときモデルになったのが横浜ですとか、平塚の例ということで、それが今は13の市町村に広まっているという中で、ほとんどのパターンが、手を上げられる施設をまずは行政あるいは社協が見つけて、そのリストとともに、ほとんどの市町村が同じ形なんですけれども、ボランティアの内容というところで、例えば1)としてはレクリエーション、2)お茶出し、3)喫茶などの運営補助、4)お散歩・外出の支援、5)行事の補助、6)話し相手、そういったことで、6点、7点をカテゴリーに分けて、それで募集をするというような形をとっています。  議員がおっしゃったように、何らかの講座を受けて、一定のスキルを身につけた方を施設と直接つないでコーディネートするという形がメインになろうかと思います。 174: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 175: ◯7番【小笠原陶子君】 これは本当に双方に望まれていると思うんです。双方というのは、利用者さんと経営者さんと両方に望まれていると思うので、ぜひこれは進めてほしいんです。  人々の施設に対する偏見もとれていくと思うんです、そういうボランティアが入っていくということで。ボランティアで接していると、こういう感じなんだなとわかるし、特に男性の方はデイサービスでさえ行くのが嫌なんですから、おじいちゃんになっちゃうと。ほとんど行くのは女性なんですよ。やっぱりそういう文化を変えていかなくちゃいけないときに、これはとてもいい取り組みなんです。  それで、一定のスキルというところでは、さっきの4日間のボランティアの講座なんて無理ですよね、ボランティア大学。違う形をやって、なおかつ進めるということになるんでしょうか。ぜひやってほしいんですけれども、どうでしょうか。 176: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 177: ◯福祉保険課長【下條博史君】 カテゴリーがやっぱりちょっと違うと思います。ボランティア大学という形で、今は入門講座という名称に変更しておりますけれども、そちらは出口としては既存のボランティアグループがあって、習ったことをそこで生かしていこうというような形になっています。  一方で、この施設でのボランティアというのは、個人としてのボランティアというところになりますので、このボランティア大学とはまたちょっと性格が違いますので、施設で受け入れる場合は、あるいは今、老人福祉部というボランティアグループがありますので、そこの方にご協力をいただいて、高齢者と接するにはどうしたらいいとか、そういったことを別口で講義をしていただいて、その上で行っていただくようになると思います。 178: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 179: ◯7番【小笠原陶子君】 とてもいいと思います。本当にいいと思います。  というのは、今の人というのはどの世代を指すのか難しいんですけれども、団塊の世代より下という感じでしょうか。個人で動きたいんです。組織に入りたくないんですよ。面倒くさいんですよ。定例会とかに呼ばれたりすると、本当に嫌だみたいな感じになっちゃうので、個人で、施設で自分の持っているお役に立ちたい気持ちとか、本当にお役に立つんですけれども、それを生かせるというのは、今の時代に合っているボランティアなんです、絶対。特に二宮町に。そう思いますので、これはぜひ進めていくように、私も陰ながら声かけを頑張りますので、これはぜひやりましょう。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。  そういう形で、さまざまな形でボランティアをする人を増やしていければいいなと思います。  次に、要旨2のボランティアのスキルアップなんですけれども、健康福祉部長の答弁ですと、活躍できる場が大切で、おおむね場はある。活躍できる場はたくさんあると思います。  県の講座なんかも、それぞれ紹介してくださっているみたいなお話だったんですけれども、どういうふうに県の講座を広く皆さんにお知らせしているのかしら。ホームページとか、町の広報とかにも載っているんですか。時々、他の自治体のことも載っていたりしますよね、講座なんかで。そういうふうにしていらっしゃるんでしょうか。 180: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 181: ◯福祉保険課長【下條博史君】 主催者にもよるのですけれども、これはぜひ公表してほしいというような依頼が来る場合もございます。その場合は社協のホームページ、あるいは「社協にのみや」という機関紙、そちらで周知をする。あるいは公共施設、社協が中心なんですけれども、社協にはボランティアセンターというのが入り口付近にありまして、そちらにはすべてのチラシを配架させていただいているというような周知方法です。 182: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 183: ◯7番【小笠原陶子君】 ラディアンのギャラリー横の、今はもうITコーナーじゃなくなっているんでしたっけ。あそこのところにもいろいろチラシが置いてありますけれども、そこにも置いてありますか、確認ですけれども。 184: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 185: ◯福祉保険課長【下條博史君】 現状では置いてありません。  確かに市町村によっては、例えば神奈川のコミュニティカレッジというボランティアですとか、習い事ですね、そういったものを社協としてリンクを張っているような市町村もございます。そういうものを研究して、私ども二宮町としても、より広めていくような活動をしていきたいと考えております。 186: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 187: ◯7番【小笠原陶子君】 二宮町社協はボランティアセンターというのがあって、ボランティアセンターを置きたいために、あそこを移動したときの会長が広いところがいいというところで、それまで保健センターの1階だったのを変えたと思うんですけれども、ああいう一定の空間を社協で持っているというのは私はいいと思っていますけれども、町全体から見ると、外れているんですよ、あの場所が。  それで、地域包括支援センターもこの役場に入れているくらいじゃないですか。だから、あそこに行けばわかるというのは、ちょっと無理というふうに思いまして、ラディアンのあそこに置いてあるんですかと伺ったのは、ラディアンのコピー機のあるところの横のパンフレットの置き場にはいろいろなものがいっぱいあって、特に他の自治体と県のことがいっぱいあるんですね。だから、そこに一緒に、県のそういう福祉のほうのものも置いていただいたほうが皆さんの目にとまると思うんですが、いかがでしょうか。 188: ◯議長【野地洋正君】 健康福祉部長。 189: ◯健康福祉部長【小椋淳喜君】 おっしゃるとおりで、いろいろなところで目に触れてボランティア活動につなげたほうがいと思いますので、教育委員会のほうと連携して前向きに検討していきたいと思います。 190: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 191: ◯7番【小笠原陶子君】 ありがとうございます。ボランティアのスキルアップというところで、さっきの施設で受け入れるボランティアというところで、それ専門の団体さんとともに連携をとってやっていくということだったので、それを学べば、その方にとって介護系のボランティア、要するに通いの場なんかをやっていらっしゃる方にも有効だと思うんです。共通する部分ってあるじゃないですか。だから、それはそれでいいのかなと思いますし、あと何から何までうちの町の予算でやるのは無理だなとちょっと思うものですから、せめて県でやっている立派な講座を共有化できるととてもいいなと思ったわけです。  スキルアップの1つに、さっきもボランティア大学のほうで傾聴の勉強も入っているということですけれども、今年も11月に県のほうで傾聴ボランティアのトレーニング研修というのがあって、私も行きたかったんですけれども、ちょうど選挙絡みの時期だったもので、行かなかったんですけれども、講座の実施期間は11月6日から11月27日までの全4回だったんです。  講師は、NPO法人シニアライフセラピー研究所で、これは鵠沼にあるんですけれども、とても人気の先生がいらして、茅ヶ崎なんかでも定期的に今、傾聴ボランティアの講座とかが行われているので、ぜひ傾聴ボラに力を入れたボランティア養成というのが、次のボランティアによりつながりやすい講座だと思うんですけれども、それについてはいかがですか。ボランティア育成のための傾聴講座。 192: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 193: ◯福祉保険課長【下條博史君】 おっしゃるとおり、二宮町社協としても、平成28年度までは座学がありました、6日間でやっていたころは。そのときは傾聴ボランティアの講座を入れておりました。そのときは日本心理劇学会のかなり大家の先生にお越しをいただいて、そのカウンセリングの基本で6つの基本とか、いろいろそういったことを習っていたというふうに把握をしております。  今、4日間になってしまったので、その座学を行ってはいないんですけれども、先ほどの施設のボランティアの受け入れに当たっては、またそちらのほうのカテゴリーでは傾聴というのは非常に重要になってくると思いますので、そちらで復活をするということもあり得るかとは思います。 194: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 195: ◯7番【小笠原陶子君】 4日間にしたのは参加しやすいと思ったら、傾聴が削られていたというのはびっくりなんですけれども、やっぱり傾聴がもたらす効果ということで5つあって、感情の共有、あと承認欲求、あとカタルシス、カタルシスって心理用語で、感情が開放されてすっきりすることということなんですけれども、それと思考の整理と信頼関係、この5つが傾聴がもたらす効果だと言われておりまして、私自身も聞くよりもしゃべるほうが得意なもので、ぜひ学びたいとは思っておりますが、この傾聴を通して、ボランティアが広がっていくというのは絶対あると思いますので、それはやってほしいと思います。ますます二宮のボランティア活動が活性化されると思います。そういうことで、それはぜひ期待したいと思います。  最後の、私の質問のボランティアのモチベーションを高めるための対策についてということなんですけれども、インセンティブをどうつけていくのかということです。  部長は、答弁でコーディネート機能の充実が課題だとおっしゃいましたよね。それは本当にそうです。社協にはボランティアセンターがありますが、コーディネーターという役割の方はいらっしゃるんでしょうか。 196: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 197: ◯福祉保険課長【下條博史君】 地域福祉担当というものがおりまして、そちらのほうでコーディネートは行っております。 198: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 199: ◯7番【小笠原陶子君】 じゃあ、地域福祉担当さんは社協の中でいろいろなお仕事をしているでしょうけれども、ボランティアさんに対してはどういう動きをなさる方が地域福祉担当と言うのでしょうか。全然わかりづらいんですけれども。 200: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 201: ◯福祉保険課長【下條博史君】 済みません、ちょっと説明が足りませんで。  ボランティアの担当、兼務なんですけれども、ボランティアセンターの運営というのがメインになってこようかと思います。ボランティアセンターの運営に当たるサポート、あるいは先ほどの登録された11団体で情報交換会を定期的に行っております。そのコーディネート、それを踏まえて入門講座の骨格などをつくっていくというような役割。あるいは、学童ですとか小中学校、そういった施設からもボランティアの要請、あるいは講座などの依頼が来たりしますので、それを適切な団体につないでいくという役割を担っております。 202: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 203: ◯7番【小笠原陶子君】 例えば百合が丘社協ですと、高齢者のお食事会のときに大概出し物をやって、ソプラノで歌を歌っていただいたり、三線の音楽を聞いたりとか、いろいろあるんですけれども、そういう出し物みたいなものも紹介してくださったりするのでしょうか、その方が。 204: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 205: ◯福祉保険課長【下條博史君】 兼務なので、どの職員も大体同じ動きはできるんですけれども、先ほど議員がおっしゃった、いわゆるゲストさんと我々はよく言っているんですけれども、そういった通いの場などで出し物をしていただける方のつなぐ役というのは、また別に地区社協の担当者がおりますので、そちらのほうでやっております。でも、どちらもできるようにはなっています。 206: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 207: ◯7番【小笠原陶子君】 そういう情報も、他の社協なんかを見ると、芸能部門みたいなものがあって、例えば手品をやったりとか、そういう団体なんかの紹介もあるんですけれども、うちはそういうのをどこかでホームページで探そうと思っても厳しいですよね。どうですか。 208: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 209: ◯福祉保険課長【下條博史君】 ホームページには載せておりません。通いの場に平成29年度に移行にしたときに、やはり通いの場のプログラム上、ゲストさんは非常に必要なものなので、各地区社協などから情報を持ち寄って、ゲストの一覧表というのは担当としては整理をしていますけれども、公表はしていないというところです。  ちょっと個人情報の部分もありますので、公表しづらいというのもあるかと思います。 210: ◯議長【野地洋正君】 高齢介護課長。 211: ◯高齢介護課長【中舘恵利子君】 通いの場等でいろいろなレクリエーションですとか、催し物をする際の、先ほどゲストさんと言っていましたけれども、ゲストさんですとか、あといろいろな専門職だったり、いろいろな出前講座の一覧表といったものは作成しておりまして、それは生活支援サービスファイル、通いの場に置いてありますファイルのほうには入れてあります。 212: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 213: ◯7番【小笠原陶子君】 わかりました。そこのところはいいです。  さっきボランティアマップと言ったんですけれども、町のほうでも回答の中に町田社協のことがあったんですが、こういうボランティアマップがあって、町田市というのは大きいから、地区を4つだか5つだかに分けて、地区ごとにつくっているんです。  多分、市で南地区というのが、うちの二宮町全部かなという感じだなと思っているんですけれども、これは南地区で活動しているボランティア団体なんです。いろいろな団体があって、福祉系だけじゃなくて、環境系とか、介護保険では適用外のお手伝いを有償で行いますとか、有償ボランティアの会「ささえ愛ひまわり」とか、こういう団体が出ていて、なおかつどの辺にあるというのがわかるというのがすごく身近なんですよ。「何だ、うちの近所にこういう団体があるんだな」というのがわかると、うちの町も狭いと言えば狭いんですけれども、行きやすいなとか、これはとても便利です。  急にボランティアマップをつくってください、はい、来年やりますというのは無理なんだろうなとは思うんですけれども、こういうものをつくるということをぜひ検討していただきたいんですけれども、それはいかがですか。 214: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 215: ◯福祉保険課長【下條博史君】 議員のおっしゃる町田市のマップですね、私も拝見させていただいたんですけれども、やはり町田ぐらいの大きさがあると、マップが必要なのかなというのもあるんですけれども、結局、活動場所がマップに落されています。  二宮町の11の団体をまず考えたときに、ほとんどの活動場所がラディアンか、役場か、社協になってしまうんです。そうすると、ちょっと今の状態でマップ化というところのメリットが少し弱いのかなというふうには感じたんですけれども、町田市のマップは写真なんかも載っていて、溶け込みやすいというか、アイキャッチにもなっていますので、それは参考にして、もっとわかりやすい情報発信には努めたいと考えております。 216: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 217: ◯7番【小笠原陶子君】 さっきの福祉施設のボランティアをやる場合、福祉施設がどこにあるのかというのがわかるといいと思いますし、町田の場合は福祉系のボランティアだけじゃなくて、環境系とか、あとお子さんに対してのお勉強とか、いろいろあるんですけれども、ですから、生涯学習なんかと連携をとって、マップはぜひつくってほしいと思うんです。きょうは福祉のほうだけに通告が行っているので、生涯学習のほうからは希望だけしか言えないんですけれども、ぜひやってください。 218: ◯議長【野地洋正君】 健康福祉部長。 219: ◯健康福祉部長【小椋淳喜君】 地域包括ケアシステムのほうで、どういった施設があるとか、そういった紹介をしているマップを今つくっている最中なんです。そこにはもちろん介護施設とかも載っていますので、そこで募集をしていますとか、そういうことができるようにすれば、リンクが張れると思いますので、そういったことを検討していきたいと思います。 220: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 221: ◯7番【小笠原陶子君】 よろしくお願いします。  それで、一番最後のボランティアのモチベーションのところで、何かコーディネートの話でちょっとずれちゃったんですけれども、回答にコーディネートの話があったりなんかしまして。  私は、さっき申し上げたように、具体期に言えば、うちの町の二宮町社協が福祉ネットワークのための、午前中、電話で予約をとるボランティアさんがいらっしゃるんですけれども、そこには毎回、わずかですけれども、500円お出ししているというのがあったりして、それはやっぱりまるっきりただで来ていただくのも申しわけないというのもあるし、続けていくために、やっぱりわずかだけれどもお出しするほうがいいなという価値観のもとにやってきたと思うんです。私はそれは大事だと思っていて、あと金銭だけじゃないプライスレスの報酬、要するにボランティアやっているから得られるもの。やっぱりボランティアをやっていたから、次の講座の意味もわかるし、自分がスキルアップできるという喜びとかあると思うんですけれども、それについての町の考え方を伺いたいです。 222: ◯議長【野地洋正君】 福祉保険課長。 223: ◯福祉保険課長【下條博史君】 インセンティブというところなんですけれども、先ほど議員がおっしゃった生活支援ネットワーク、二宮社協たすけあいネットワークのことだと思うんですけれども、あれは、基本的にはコーディネーターさんが社協に午前中常駐されて、助けてほしいという困りごとのある人と助けたいという方をつなげていくというコーディネート機能を果たしていて、そのコーディネーターに半日で500円の報酬が発生しているというところです。  逆に、これはサポートしに行った方にも金銭が発生しています。これはいわゆる有償ボランティアということで、これに関しては、町が払うということではなくて、助けてほしいという方が、本来であれば民間のある程度のお金を払って助けてもらえるものもあるかもしれませんけれども、福祉の観点から、安価な価格で助けてもらうというような、ちょっと困りごとをかなえてもらうというようなシステムになろうかと思います。  そのコーディネートをされるという方だけが無償ということもおかしいというところもあって、500円となっておりますけれども、これについても、コーディネーターからはお金が欲しくてやっているわけではないというような話もありますし、大体、半年に1度、報酬を払うのですけれども、そのまま寄付されていかれる方もいらっしゃるぐらいで、金銭だけがインセンティブかということで考えると、ちょっとまだ二宮は金銭ボランティアというよりかは、まずボランティアとして育った方が行く場所、そういった意味では既存の11の団体以外にも、先ほど議員がおっしゃったように、受け入れる施設のリストなんかをつくっていくことのほうが、まずは二宮にとってはモチベーションのアップにつながる施策であると考えております。 224: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員。 225: ◯7番【小笠原陶子君】 現実に、もうそうやってわずかですけれども有償の仕組みもあるわけですが、それがたすけあい福祉ネットワークの方は、お金がもらえるからやっているという方はほとんどいなくて、バス代程度が出るからいただこうという程度だという町の考えですね。
     今現在は、私、そうだというふうに思いました。もう時間が限られているので、最後に申し上げますけれども、きょうは福祉施設のリストをつくって、そこに行くボランティアさんを発掘していくということがはっきりしたので、具体的にはとても私どもの町にとって、住む人たちとか、施設に送り出した家族とか、とても救われる施策だと思いますから、ぜひ進めていただきたいということと、マップは検討していただくということと、最後のモチベーションというか、有償ボランティアに対する考え方はどうなのかというところでは、これからもっと整理していったり、金銭じゃない部分でのインセンティブ、優先順位というか、自分がやっていくモチベーションを上げていく仕組みというのは絶えず研究していくことが大切だと思うんです、お互いに。ぜひよろしくお願いします。 226: ◯議長【野地洋正君】 小笠原議員の一般質問を終結いたします。  暫時休憩いたします。休憩後の会議は午後2時25分から始めます。                           午後2時11分 休憩    ────────────────────────────────                           午後2時25分 再開 227: ◯議長【野地洋正君】 休憩前に引き続き会議を開きます。  次の方、お願いいたします。 228: ◯議長【野地洋正君】 坂本議員。             〔6番(坂本孝也君)登壇〕 229: ◯6番【坂本孝也君】 議長のお許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。  件名「役場新庁舎建設計画について」。  現庁舎が移転せざるを得ないと、耐震の問題で移転せざるを得ないということは理解をしておりますし、この場所を補強するとか、そういうこともなかなか難しさがあるというようなことはよくわかっております。  ただ、移転先の今の議論の中ではラディアン裏ということについて、以下の点についてをお尋ねいたします。  説明された文章を読む限りでは、ラディアン裏の空き地と調整池、駐車場にするというようなことで、そこを使った場合の影響がどう出るのかなということで、これは順序が8つまで書いてありますけれども、私、ラディアンを買ったとき、一応、防災公園というような位置づけをして、「いざ、鎌倉」、何かが起きたときに、あの広場も仮説住宅をつくったり、本当に避難する人たちが集合するような場所になったりというようなイメージで、ラディアンの外側にはお水がいつでも蓄えてあったり、応急救護所ができたり、そういうような付帯設備をつけてそのまま今日まで来ております。  そういうようなとき、ラディアンの裏に今度は庁舎ができるということになると、そういう機能がそのままで保たれていくのかなという疑問です。同時に多目的広場というのも、そういうようなときには、今、朝市なんかやっていますけれども、同じようなことができるのかなと。  菜の花のイベント期間の駐車場、約300台が行ったり来たりというようなことが毎年起きておりますけれども、そういうようなことが、役場ができたとしても、そのまま機能していくのかなと。年に1回ではありますけれども、農林水産祭りとか、商工祭りとかというあのイベント、ふれあい祭りもあそこの場所で果たして同じようにできるものなのかなと。  そして、もう1つは、ラディアンそのものが20年以上たっています。私がいるときからも、階段が抜けてみたり、屋外の空調設備が老朽化で修理しなくちゃいけなくなったりというような問題がありました。一極集中であそこにつくるということであれば、今度は新築した役場庁舎、片方には老朽化したラディアンというふうなことになっていくのかなと。そうなったときの問題はどうですかと。  この役場の取り壊し費用と書いてありますけれども、これは本に8,000万円ぐらいと書いてありますから、取り壊すんでしょうけれども、取り壊したあと、ここの敷地はどう活用していくのか。  もう1つ、町民センター、そのままというような報告ですけれども、果たしてそれでいいのかなというような考え。  最終的には27億5,000万円という数字が出ておりますけれども、これは大沼議員の朝の質問にもありましたけれども、多額なそういうお金がかかってしまうということに対して、いかがですかということです。  続けて、私の私案ですけれども、新庁舎をつくらずに、二小におりて、役場が下におりれば、ただし子どもたちの問題がありますけれども、スクールバスというもので一色小や山西小に子どもたちを移すという、これは思い切ったことですけれども、お金は相当減額された数字で役場が移れるんじゃないかと。  それだけじゃなくて、役場だけが入るのではなくて、もっともっと公共施設の統廃合というテーマの中に、百合が丘保育園から、また保健センターから、いろいろな機能が小学校の跡地に入れるのではないかと。ましてや、この間、壊してしまった駅前町民会館のあの中の機能も、体育館を使えばできるというような、これはイメージですから、積算したわけではありませんけれども。  そのようなモデルが、たまたま山梨県の北杜市、これは過去に議員さんと一緒に、たまたまそれはソーラーを日本で初めて手がけたという町だったんですけれども、そこを視察に行ったときに、合併をして北杜市になったところ、高校が2校あったのを1校に統合して、その1つの高校が北杜市役所でした。本当に教室の跡がぷんぷんにおうような役場でしたけれども、そういう例がありました。  スクールバスの問題は、近くに箱根町が、5校の小学校を3校に、3校の中学校を1校にして、毎日スクールバスで送迎しているという話があります。かかる経費は2,700万円だそうですけれども、そういう近くに合理化した町があって、そういうようなことをもとに勉強すれば、こんな多額なお金をかけなくてもできるのではないかなと、こういうふうなことで新庁舎の計画についてを質問したいというふうに思います。  以上です。 230: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 231: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 それでは、坂本議員の一般質問について、要旨に沿ってお答えします。  要旨1「ラディアン裏に移転した場合の影響」についてですが、新庁舎の整備に当たっては、平成29年度に実施した庁舎整備手法調査報告書の中で、現庁舎の耐震補強、現庁舎位置での建てかえ、町有地であるラディアン周辺、東京大学果樹園跡地の候補地を、利便性、事業性、安全性において比較検討した結果、ラディアン周辺への移転が最善であると判断したところです。  この結論を受け、現在、策定している新庁舎建設基本構想・基本計画(案)では、新庁舎の配置位置について、敷地の形状が長方形であり、まとまった広さが確保できること、また庁舎のレイアウトの自由度が高く、周辺に支障物がないことから、早期の工事着工が可能となることなどの理由から、現在の町営第一駐車場に建設する計画としております。  ご質問にありました庁舎が移転した場合の影響についてですが、現在のラディアン花の丘公園と多目的広場については、町の都市計画上、風致公園として位置づけられており、町としては風致公園の一部をラディアン花の丘公園として開放しております。  今回、新庁舎建設を計画している町営第一駐車場は、都市計画上の風致公園の範囲には含まれていないため、町債や国庫補助金とは直接関係がなく、また多目的広場についても風致公園内にあるため、新庁舎建設によりなくなることもありません。  一方で、町営第一駐車場については、菜の花ウォッチングやふるさと祭りなどのイベント時を含め、現在も多くの方にご利用いただいております。しかし、新庁舎の建設に伴い、その機能が失われてしまうため、代替機能の確保についても検討が必要であることは十分認識しておりますが、現時点では具体的な検討には至っていないため、今後、関係各課や関係機関等とも調整をしながら検討してまいります。  また、新庁舎と隣接するラディアンは、平成12年の竣工後、20年近くが経過しており、今後、計画的な改修が必要となるため、今回の庁舎移転とあわせて改修を計画するとともに、新庁舎との役割分担についても、お互いに機能を補完できるよう考慮しながら、具体的に検討してまいります。  現庁舎の解体費用につきましては、今回の基本構想・基本計画(案)でお示ししている新庁舎建設にかかる概算事業費に含まれており、現時点では8,100万円と見込んでおります。  また、現庁舎と隣接する町民センターは昭和47年に竣工しており、現庁舎と同様に、施設及び各種施設の老朽化などの課題を抱えていることから、平成29年度に作成した公共施設再配置・町有地有効活用実施計画においては、短期10年間で廃止時期の検討を進めつつ、今後の学校統廃合の状況を見ながら、廃止となる学校があった場合には、貸し館機能の移転について検討することとなっていることから、計画に基づき取り組みを進めていきたいと考えております。  なお、新庁舎建設にかかる概算費用につきましては、平成29年度調査では、建物の構造形式を限定せず、近年、竣工した自治体の事例と刊行物の市場調査単価等を参考に、平均値を低減した1平方メートル当たり30万円を床面積単価としておりました。  しかし、今回の基本構想・基本計画(案)では、建物の構造形式を耐震性能の高い免震構造とする計画としたことから、免震構造の自治体の例を参考に、1平方メートル当たり45万円とし、かつ庁舎の規模についても、町民の方々の利便性を向上するため、現在、分散している保健センターや教育委員会事務所などの行政機能を庁舎に集約する計画としたことにより、4,400平方メートルと算出していた延べ床面積を4,800平方メートルとしております。これらの要因により、概算費用についても、これまでの15億円から約26億5,000万円と増加しております。  今後、基本設計や実施設計と建設に向けた取り組みを進めていく中で、機能面や設備面とあわせて、費用面についても精査されていくものと考えておりますが、厳しい町の財政状況を考慮し、新庁舎建設事業が町財政に与える影響を最小限に抑えながら、計画的に事業を進めてまいりたいと考えております。  次に、要旨2「二宮小学校への庁舎移転」についてですが、公共施設再配置・町有地有効活用実施計画において、小中学校の統廃合については、まず教育委員会を中心に児童・生徒の減少を踏まえ、教育的な視点から、学校の適正配置を検討することとしており、その検討結果を踏まえ、廃止となる学校がある場合には、既存施設の活用を検討することとしております。  このことから、現状として、小中学校には庁舎を移転可能と判断できる対象施設がないこと、またいつ大規模災害が起るかわからない状況を踏まえ、現庁舎では防災・災害対策の拠点としての役割を十分に担えず、早期に事業を進める必要があることから、小中学校への庁舎移転については、平成29年度に実施した整備手法調査の中でも候補地として選定しておりません。 232: ◯議長【野地洋正君】 坂本議員。 233: ◯6番【坂本孝也君】 今、政策担当参事から説明がありましたけれども、いろいろ検討した結果がこういう計画だということです。  ただ、この町はお金が大変なんだと、町民のほとんどの人は知っています。お金がないんだってね、私はそうは言わないんですよ。いや、ないはずはないんだよと言っていますけれども、でも、みんなの認識はそういうふうに吹き込まれているというか、そういう宣伝に素直に応じております。  だから、道がでこぼこであっても我慢する。何か不備があっても、お金がないんだってよ、我慢しようよというような風潮になっているんですよ。  そういうことが正しい情報だとすると、この27億円、これからどういうふうに膨らむのか、減るのかわかりませんけれども、もう少し圧縮した費用になれないのかというふうに思うわけです。  10億円でもし役場の移転先が見つかったら、あとの残りはほかに使えるわけですよ、同じ借金するにしても。要はこの間の残業手当のこともそうでしたけれども、基金を崩してそういうふうに宛てがうということができて、それはそれでいいと思いますけれども、やっぱりそういうみんなが我慢しているということを行政は知っているのかと。基金にお金をためるのも、もちろん将来的には必要かもしれません。  ただ、そのために、現在、町民がみんな我慢しているということを招いているというのは本当に正しいかなと思っているわけです。  ですから、二小におりるというのは、お金が安くなって随分効率的にはなるんじゃないかと思っていろいろな例を出して言っていますけれども、それは行政の方針ですから、これから統廃合をやっていくんだと。だからそれまではそういうことはできないと言うならば、それはそれで結構ですけれども、何もやみくもにこうしろと言うことはできませんけれども、何とか建物を建てる経費を安くして、機能はちゃんと補えるような方法に、もっといいアイデアはないんですかという質問なんですよ。  私がたまたま経験してきたからというわけじゃないですよ、素人も同然ですからね、私は。積算なんかできませんから。今のラディアンの裏になぜビルを建てたがるのかなと。2階建てぐらいの木造でいいじゃないですか、役場は。なぜあんな高い、4階建てだか何かわからないけれども、重量が増えれば、さっき何百本という杭を打つんだと言っていましたけれども、2階建てだったら、しかも木造だったら、そんなの要らないわけですよ。絶対安くなるはずなんだ。それでも役場はできるんですよ。敷地がもし足りなければ、果樹公園を買収してくればいいんだよ、県へ行って。払い下げてもらってきなさいよ。絶対、可能だから。  というのは、私がやっているころに、あれは金食い虫で、経費ばっかりかかって、ものは売れないし、みんなに寄付してもらって渡しているという。もったいないから、県へ行って、あれはやめさせてくださいよと。オリーブの畑、公園みたいにしたらどうよという提案を、県に行ったときに、県はいいですよと言ったんだよ。だから、安い金額で払い下げを受けられれば、あの原木のところはだめですよ、あれはちゃんと守なくちゃいけないんですけれども、その他を砂利を敷いて駐車場スペースにできれば、要するにロケーションとしては、すごく余裕のできたラディアン裏になれるんです。そうしたら、何も高さで補うことをしなくて、横に展開して、そういう2階建て、議場は3階にしたとしても、そういうような役場の移転ができるのではないですかと。どう思いますか、そういうのは。それはおかしいと言うのか。 234: ◯議長【野地洋正君】 企画政策課長。 235: ◯企画政策課長【西岡英明君】 今、基本構想・基本計画(案)の中では、3階建ての建物を予定させていただいております。  今、坂本議員からもご発言があったように、3階に議場を置くということで、今のところ予定をしております。ですので、今、言った木造の2階建てということも今後、検討の中では可能だというふうには思っています。  ただ、2階建てにした場合は、今度は敷地面積、建てる面積が減りますので、その辺の検討も必要かなと。  ただ、金額の算出に関しては、先ほど政策担当参事の答弁でも申し上げましたが、4,800平米というものに対して、近隣の建物の単価を掛けているという状況ですので、今、出ている金額、27億円という金額が必ずしも正しいということではないということで、これから機能も含めて計算をしていく。それが基本設計であり、実施設計というような手順になるのかなというふうに考えております。 236: ◯議長【野地洋正君】 坂本議員。 237: ◯6番【坂本孝也君】 まだ間に合うというようなニュアンスのお答えですよ。  栃木県の野木町というところに視察に行ったことがあります。栃木県産の材木を、材木って1本の柱じゃないんですね。今のやり方はみんな組み合わせていくんだね。そういうので野木町の役場がありました。エレベーターまでできていて、そういうようなことを考えると、何も鉄筋コンクリートの、鉄筋じゃないや、今、何とかって、そういうのでやることもしなくても、神奈川産の材木を使ってというような方法もあるんじゃないかと。  要は、限りなくいろいろな方法で、何とか安くした結果がこうですよということを町民に示せば、みんな納得するんですよ。何かその選択肢がこの報告書だとまだ少ないような感じがします。  駅前の町民会館がなくなりました。壊われました。そして、今、菜の花の期間中だけというプレハブが建ちましたけれども、暫定的に駐車場にするんだということですけれども、そこをずっと長年使っていたお年寄りの方々が行き場がないんですよ、今。週に2回、ダンスを踊っていたとか、そういう方々が、週に1回、確保するのがやっとだと。健康被害になるんですよ。そういうペースが変わってきちゃうんです、体のペースが。やっぱりそういう話を聞くと、ラディアン裏の役場をつくるということに対して、後々、いろいろな影響が出てくるということを想定しながら計画を練ってほしいという思いなんです。  つくってしまえば、確かにそれでいいんですけれども、余波が必ずあるということ。皆さんがよかったねと言える、できれば今と同じ機能を保ちながら新しい役場がそこにできるというのは理想です。ですから、その辺、どういうふうに思いますか。気配り。 238: ◯議長【野地洋正君】 企画政策課長。 239: ◯企画政策課長【西岡英明君】 今回、役場庁舎の移転ということは、これは坂本議員もご存じだと思いますが、過去からの長い課題になってきたものを、近年の大地震等を踏まえて、やはりスピード感を持ってまずはやるというところを町としては決定をさせていただいて、今、進んできている状況です。  今、坂本議員が言われるいろいろなことを、これからおそらく町民の方にご意見を伺うという機会は、今までアンケートですとか、移動町長室ですとか、お話はさせていただきましたが、冊子として出たのは、今回が町民の方に伺うのは初めてかなと思いますので、ここで丁寧にご説明をさせていただいて、ご意見をしっかり受けとめて、基本構想・基本計画をつくり上げていきたいと。そして、その次のステップに入っていくというのがこの期間なのかなと。  そういった意味で、町民検討会というのも今年度中に開催をさせていただきますし、2月には地区で説明会もやっていきたいと思っています。  それだけにとどまらず、その時々、必要に応じて、求めに応じて、職員のほうも出て説明に伺いたいと思っておりますので、逆に言えば、呼んでいただければご説明をさせていただく機会をいただけたということで、丁寧な説明に心がけていきたいというふうに思っております。 240: ◯議長【野地洋正君】 坂本議員。 241: ◯6番【坂本孝也君】 そこでね、いつも町民という言葉が出るんですよ。この冊子にもアンケート1,000人、無作為に配って、答えが400何人返ってきたという結果がグラフになっている。  それが町民の意見だとしちゃうと大きな間違いで、設問の仕方によっても、誘導することは簡単にできるんですよ、そういう質問の中身。  例えばこの質問をする前に、役場庁舎は27億円かかりますということから始まった質問だったら、答えは違うんですよ。みんながただでできると思って、そこまでは思わなくても、そんなにお金がかかると思っていなくて、いろいろこうしたほうがいい、ああしたほうがいいと書いているだけで、金額がきちんとあって、それでどうしますかという、そういう設問の仕方をしないと、それは絵に描いたもちじゃないけれども、幾らでもいいのがいいに決まっているんです、町民は。自由ですから。そういう質問の仕方をして、答えがこうですよというのを公表しても、それは絶対間違いだと思うんです。  1,000人の中で、四、五百人の人が答えたとしたって、ちょっとそれは専門家もいるだろうし、全くそういうことじゃない人もいるだろうし、いろいろな意味で町民の声ということにはなっていないはずなの。だから、それは参考意見というところにくくっておくべきで、だから町民はこう言ったんだというようなことを行政は絶対言わないほうがいいと思う。  私は久しぶりに議員になって、この役場庁舎の移転のことで4年ぐらいかかるというふうに言われていますけれども、完成するまでの間に、議会が何回かかわれるのと聞いたことがある。三、四回しかない、議会が介入できる頻度が。この大事なことに対して、議会と行政といろいろな話をする機会は4年間で3回か4回しかないという。それが法律、条例、それはね、特別委員会をつくるなり、いろいろ継続審議するように、今、総務でやり始めると思うんですけれども、もっともっと……。  というのは、この14人、この間、選挙をやって、票を全部集めると、2万何票いるんですよ。1,000人どころじゃないんですよ、この人たちの後ろにいる人たち。  だから、やっぱりまずは議会にこういうふうな計画なんだけれども、どう考えますかというような、何も正式な議会の場じゃなくていいと思うんですけれども、そういうやりとりを情報を出し合いながら、それで一方で町民にもそういうアンケートを出すというようなことをやるべきで、条例では確かにそうかもしれない。予算執行のときの○×を聞くとか、そういう箇所しかないという。それで、我々、介入できなくてできちゃうんだよというふうに思うわけですよ。それはちょっとおかしいと思う。どうですか、その辺。 242: ◯議長【野地洋正君】 政策担当参事。 243: ◯政策担当参事【黒石徳子君】 議会のご意見を伺う、またお話を聞く、そしてまた町民の方々のご意見、お話を聞くということなんですが、議会のほうは、委員会のほうの継続審査があるというお話も伺っておりますし、またそういう機会を設けていただければ、勉強会的なものですね、こちらは説明に伺わせていただいて、そこでいろいろご意見をいただいたり、質問に答えたりということはぜひさせていただきたいと思います。  また、町民の方々に対しても、アンケートはご意見を聞く1つの手法ですので、それで町民の方々の声が聞けたとはもちろんこちらも思っておりませんし、先ほど課長のほうも申し上げましたが、説明会であったりということで、いろいろな機会を捉えて広くご意見はいただきたいと思っていますので、引き続きそちらのほうはやっていきたいと思います。 244: ◯議長【野地洋正君】 坂本議員。 245: ◯6番【坂本孝也君】 ぜひ議員の皆さんとの話し合いの場というのを、案というふりの間にしてほしい。計画書になっちゃったら、なかなか難しい。いいか悪いかしか言えないんだから。だから、案をつくっている最中でいいから、そういうやりとりが議会でできるという場をつくってほしい。  町民に対するアンケートというのは手法ですと、今、答えたけれども、その手法というのが問題なんだ。だから、参考にするというくくりにしておいたほうが、まだ公平性がありますよ。それがこうだからって議会に迫られちゃうと、町民が言っていますよと言われれば、我々も「ウーン」なんかなっちゃうんだから。そうじゃないんだ。  だから、そういうものも注意をして、とにかく大事なものをつくる。将来、禍根が残らないように、たくさんのお金を費やす、そういうような大事業です、村田町政としては。私が就任したとき、10億円の予算が子どもの館構想であってびびったんですよ、自分では。10億円と思ったんですよ。でも、今、30億円近いお金をかけようとしているんです。大変なこれは英断だと思いますけれども、だからこそ失敗しないように、すごく配慮を周りがしてあげて、そして無事、軟着陸ができるような計画をつくってほしい。そのためには、議会を大いに利用するのも必要なことですよということを言っているわけです。  久しぶりの一般質問なので、ちょっと上がっちゃいましたけれども、終わりにします。 246: ◯議長【野地洋正君】 坂本議員の一般質問を終結いたします。    ──────────────────────────────── 247: ◯議長【野地洋正君】 これをもちまして本日の日程はすべて終了いたしました。本日はこれにて散会といたします。  なお、12月25日火曜日は午後1時より本会議を開催いたします。ご苦労さまでした。                           午後3時00分 散会 発言が指定されていません。 © Ninomiya Town Assembly, All rights reserved. ↑ 本文の先頭へ...