横浜市議会 > 2019-12-19 >
12月19日-16号

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  1. 横浜市議会 2019-12-19
    12月19日-16号


    取得元: 横浜市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-25
    令和元年第4回定例会              第4回          横浜市会   会議録(第16号)              定例会---------------------------------------              議事日程第21号        令和元年12月19日(木)午後2時開議 第1 市第81号議案 横浜市一般職職員の給与に関する条例等の一部改正 第2 市第106号議案 横浜文化体育館整備事業契約の変更 第3 市第107号議案 みなとみらい21中央地区20街区MICE施設整備事業に伴うみなとみらいコンベンション施設整備事業契約の変更 第4 市第89号議案 緑区十日市場町所在市有土地の処分 第5 市第99号議案 当せん金付証票発売の限度額 第6 市第100号議案 首都高速道路株式会社高速道路事業の許可事項を変更することについての同意 第7 市第83号議案 横浜市スポーツ施設条例の一部を改正する条例の一部改正 第8 市第98号議案 横浜市立図書館指定管理者の指定 第9 市第79号議案 横浜市無料低額宿泊所の設備及び運営の基準に関する条例の制定 第10 市第80号議案 横浜市中央卸売市場業務条例の全部改正 第11 市第88号議案 山元町第447号線等市道路線の認定及び廃止 第12 市第97号議案 道路附属物自動車駐車場指定管理者の指定 第13 市第101号議案 新本牧ふ頭建設工事(その2・外周護岸B-地盤改良工請負契約の締結 第14 市第102号議案 新本牧ふ頭建設工事(その3・外周護岸B-地盤改良工請負契約の締結 第15 市第103号議案 新本牧ふ頭建設工事(その4・外周護岸B-地盤改良工請負契約の締結 第16 市第84号議案 横浜人形の家条例の一部改正 第17 市第86号議案 横浜市営住宅条例の一部改正 第18 市第90号議案 男女共同参画センター指定管理者の指定 第19 市第91号議案 地区センター指定管理者の指定 第20 市第92号議案 公会堂の指定管理者の指定 第21 市第93号議案 市民ギャラリー指定管理者の指定 第22 市第94号議案 区民文化センター指定管理者の指定 第23 市第95号議案 横浜自然観察の森の指定管理者の指定 第24 市第96号議案 公園の指定管理者の指定 第25 市第108号議案 高速横浜環状北西線シールドトンネル建設工事委託契約の変更 第26 市第109号議案 高速横浜環状北西線設備工事委託契約の変更 第27 市第82号議案 地方税法第314条の7第1項第4号に掲げる寄附金を受け入れる特定非営利活動法人等を定める条例の一部改正 第28 市第85号議案 災害弔慰金の支給等に関する条例の一部改正 第29 市第87号議案 横浜市改良住宅条例の一部改正 第30 病第1号議案 横浜市病院事業の設置等に関する条例及び横浜市病院事業の経営する病院条例の一部改正 第31 市第104号議案 長津田小学校増築工事(建築工事)請負契約の締結 第32 市第105号議案 横浜駅中央西口駅前広場整備工事委託契約の締結 第33 市第110号議案 令和元年度横浜市一般会計補正予算(第3号) 第34 請願第27号 カジノ誘致の反対について 第35 請願第23号 横浜市立中学校における給食の実施について 第36 請願第25号 市予算による少人数学級の拡大等について 第37 請願第26号 保育・子育て支援施策の拡充等について 第38 請願第24号 横浜市立小学校給食直営存続等について 第39 請願第22号 横浜市における教育予算の充実について--------------------------------------- 第40 議第4号議案 普天間飛行場及び代替施設に係る問題の解決促進を求める意見書の提出 第41 議第5号議案 国立大学法人運営費交付金等基盤的経費の充実に関する意見書の提出--------------------------------------- 第42 市第111号議案 横浜市教育委員会委員の任命 第43 市第112号議案 横浜市人事委員会委員選任--------------------------------------- 第44 閉会中継続審査--------------------------------------- 出席議員(86人)                     鴨志田啓介君                     山田一誠君                     青木亮祐君                     福地 茂君                     東 みちよ君                     長谷川えつこ君                     森 ひろたか君                     大野トモイ君                     木内秀一君                     久保和弘君                     宇佐美さやか君                     平田いくよ君                     川口 広君                     長谷川琢磨君                     伊波俊之助君                     伏見幸枝君                     小松範昭君                     山浦英太君                     梶尾 明君                     ふじい芳明君                     田中ゆき君                     安西英俊君                     竹野内 猛君                     みわ智恵美君                     北谷まり君                     山本たかし君                     草間 剛君                     磯部圭太君                     遊佐大輔君                     藤代哲夫君                     荻原隆宏君                     有村俊彦君                     大岩真善和君                     藤崎浩太郎君                     尾崎 太君                     行田朝仁君                     中島光徳君                     古谷靖彦君                     豊田有希君                     横山勇太朗君                     高橋のりみ君                     輿石且子君                     黒川 勝君                     渡邊忠則君                     山下正人君                     関 勝則君                     麓 理恵君                     望月高徳君                     坂本勝司君                     斎藤真二君                     望月康弘君                     竹内康洋君                     荒木由美子君                     岩崎ひろし君                     河治民夫君                     白井正子君                     酒井 誠君                     渋谷 健君                     大桑正貴君                     斉藤達也君                     鈴木太郎君                     瀬之間康浩君                     梶村 充君                     松本 研君                     大山しょうじ君                     中山大輔君                     小粥康弘君                     福島直子君                     高橋正治君                     斉藤伸一君                     大貫憲夫君                     小幡正雄君                     太田正孝君                     井上さくら君                     古川直季君                     横山正人君                     佐藤祐文君                     清水富雄君                     佐藤 茂君                     田野井一雄君                     花上喜代志君                     谷田部孝一君                     今野典人君                     仁田昌寿君                     加藤広人君                     源波正保君--------------------------------------- 出席説明員        市長           林 文子君        副市長          渡辺巧教君        副市長          平原敏英君        副市長          小林一美君        副市長          荒木田百合君        技監           小池政則君        危機管理監        荒井 守君        温暖化対策統括本部長   薬師寺えり子君        政策局長         伊地知英弘君        総務局長         大久保智子君        財政局長         横山日出夫君        国際局長         赤岡 謙君        市民局長         石内 亮君        文化観光局長       池戸淳子君        経済局長         林 琢己君        こども青少年局長     齋藤 聖君        健康福祉局長       田中博章君        医療局長         修理 淳君        病院経営本部長      平原史樹君        環境創造局長       小林正幸君        資源循環局副局長                     金澤貞幸君        (総務部長)        資源循環局長       福山一男君        建築局長         黒田 浩君        都市整備局長       (技監兼務)        道路局長         乾  晋君        港湾局長         中野裕也君        消防局長         高坂哲也君        水道局長         山隈隆弘君        交通局長         城 博俊君        会計管理者                     相原 誠君        (会計室長)        教育長          鯉渕信也君        選挙管理委員会委員長   吉原 訓君        選挙管理委員会                     佐竹広則君        事務局長        人事委員会委員長     水地啓子君        人事委員会事務局長    阿部昭一君        代表監査委員       藤野次雄君        監査事務局長       栗谷静哉君        政策局秘書部長      冨士田 学君        総務局副局長                     小林英二君        (総務部長)        財政局財政部長      松浦 淳君        教育次長         小椋 歩君        総務局総務課長      工藤哲史君--------------------------------------- 出席議会局職員        局長           屋代英明君        副局長                     中山雅裕君        (市会事務部長)        政策調査等担当部長    橋本 岳君        総務課長         濃野 誠君        秘書広報担当課長     尾崎太郎君        議事課長         本多 修君        調整等担当課長      吉田 誠君        政策調査課長       青木正博君        法制等担当課長      原田 智君---------------------------------------     午後2時00分開議     〔書記着席議員数報告〕 ○議長(横山正人君) ただいま書記に報告させましたとおり、現在着席議員数は86人であります。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これより本日の会議を開きます。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 会議録署名者は、小松範昭君と平田いくよ君にお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) この際、諸般の報告を申し上げます。 監査委員から監査報告が提出されましたので、お手元に配付いたしておきました。(資料編192ページ参照)--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、陳情審査報告書が提出されましたので、お手元に配付いたしておきました。(資料編200ページ参照) 以上で諸般の報告を終わります。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 本日は、お手元に配付いたしました議事日程第21号により順次御審議いただきますので、御了承願います。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これより日程に入ります。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 日程第1、市第81号議案から日程第39、請願第22号までの39件を一括議題といたします。 各委員会の報告書はお手元に配付いたしておきました。(資料編205ページ参照) これより討論に入ります。 発言の通告がありますので、順次これを許します。みわ智恵美君。     〔みわ智恵美君登壇、拍手〕 ◆(みわ智恵美君) みわ智恵美です。日本共産党を代表し、4件の議案と5件の請願の不採択に反対する立場から討論いたします。 最初に、市第79号議案横浜無料低額宿泊所の設備及び運営の基準に関する条例の制定についてです。 今回の条例化は、生活保護利用者を入居させ、不当に高い料金を保護費から徴収する、いわゆる貧困ビジネスとなっている現状の無料低額宿泊所を公認するものです。 利用者の処遇に対する認識について市長は、狭く窓もない、天井まで届いていない間仕切りでプライバシーもない、風呂なし、食堂なしで暮らす劣悪な環境に押し込められている市民に寄り添う姿勢は一切感じられませんでした。そして市は独自のガイドラインで事業者を指導してきたなどとし、一時的な居所ということで、生活保護ワーカーが支援しているとしました。しかし、現実的に何年もこの場所で生活保護利用者が暮らし続けており、当該の宿所を出た後の住居の確保と一緒に推進しなければ自立に向けた具体的な支援となり得ません。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)国の法改正でも、生活保護の住宅扶助基準面積が15平方メートル以上であるのに対し、無料低額宿泊所は7.43平方メートルでよいとしています。法改正は劣悪な環境にある現状を肯定するものであり、条例制定はその状況を追認するものでしかなく、認められません。 次は市第80号議案横浜中央卸売市場業務条例の全部改正についてです。 国の卸売市場法改正に当たって、卸売市場の公的役割を後退させるものとの批判を行い、日本共産党国民民主党立憲民主党、希望の会(自由・社民)などは反対しました。中央卸売市場は、その市場の仲卸業者が売買参加者以外の第三者への販売を行うことは適正な価格形成機能が失われるなどの理由で禁止されています。法改正は、その規制を取り払うことを可能にしました。しかし、法はいわゆるできる規定であり、各自治体が決めた卸売市場条例を変えなければならないという義務はありません。京都市では、公的市場を守る視点から、第三者取引と仲卸業者が卸売業者以外から買い入れ販売する直荷引きの原則禁止を維持しました。 横浜市の条例案では、第三者販売の原則禁止の解除は、届け出さえすればよいことになっています。小売業者からは、第三者販売が認められれば、大手がよいものを買い占め、入手できるものは残り物との指摘がされています。さらに、この規制緩和によって競り取引が例外取引になり、適正な価格形成に役割を果たしている仲卸が取引から排除され、価格形成機能が失われます。それによって大手流通資本が物を買い占め、優越的な地位を利用して生産者には仕入れ価格の値下げを要求し、価格決定権を握ることも可能になります。この規制緩和は、生産性や消費者、商店や飲食店などの小規模事業者にとっていいことは何もありません。(「そうだ」と呼ぶ者あり)さらに条例では、商物一致原則の禁止の緩和で、市場に物がなくても取引を行うことができるものとしており、帳面だけの売り買いです。品質を判断し、値段をつけるためには商物一致なしには考えられません。公正な取引によって生産、加工、販売、消費までをつなぎ、適正な価格形成の拠点としての機能を有し、地域経済に貢献する本市卸売市場を発展させるという地方自治の立場に立ち、市は第三者販売の禁止、商物一致などを含む現行の業務条例を守り、社会的な価格の仕組みを担保すべきです。条例全部改正は認められません。 市第86号議案横浜市営住宅条例の一部改正については、入居時の連帯保証人に関する規定の削除は当然ですが、そのことをもって保証金を家賃2カ月分から3カ月分に引き上げることは、低所得の方への住宅供給を目的としている横浜市営住宅としてはあってはならないことです。先日、市営住宅に申し込まれたという67歳の男性は、92歳で介護度4のお母さんと一緒の入居希望だということでした。2人の年金とアルバイトで何とか暮らしてきたが、母親の介護や入院の費用で貯金を使い果たし、市営住宅に申し込んだが、3カ月の保証金になったらお金の準備をできるか心配。何としても4月までに入居できるよう今回当せんしたいと話されています。所得の低い家庭で家賃1カ月分がふえても大した負担ではないと市長はお考えでしょうか。政令市では、新潟市や岡山市では保証金制度はありません。今回の保証金の値上げは、住宅困窮者市営住宅への入居申し込みさえちゅうちょさせてしまいます。保証金の値上げを含む今回の条例改定は到底認めることはできません。(「そうだ」と呼ぶ者あり) 市第89号議案は緑区十日市場町所在市有土地の処分で、市営住宅の建てかえは駅から遠い位置に集積して行ったことで生まれた余剰地である十日市場駅から徒歩4分の好立地をマンション建設を行う民間ディベロッパーに売却するものです。 子育て世帯が暮らし続けられる住環境の提供など3つのテーマと6つのコンセプトの反映と建築物のエネルギー性能の向上など条件つき売却ですが、そのための子育て支援施設地域交流施設の整備は全体延べ床面積のわずか3.4%でしかありません。これをもって減価率15%の値引きは、行き過ぎた開発事業者優遇による不当な安値である平米15万円の売り買いで、市民の財産の喪失に当たるものです。このたび横浜市が行った神奈川県への要望に、特別養護老人ホームの新規整備を推進しているが、特養ホームの整備には広い土地が必要で、広い土地の確保が困難な本市においてと述べています。十日市場の市有地があるではありませんか。今後、野庭団地、洋光台団地など他の市営住宅も大規模再生が予定されています。住宅の高層化で生じた余剰地は市民の財産です。市民のために使うべきです。今後このような市有土地余剰が出たときに、民間ディベロッパーにやすやすと市民の財産を売り渡すことのないよう、二元代表制のもと、私たち議会は市民の立場からのチェック機関の役割を果たすべきです。(「そのとおり」と呼ぶ者あり) 請願第23号横浜市立中学校における給食の実施については、この請願は、学校給食法に基づいた中学校給食の実施を横浜市に求めるものです。 私たち日本共産党市会議員団は、全国各地の中学校給食を視察に行き、どこでも安全安心のおいしい給食をと努力されていることを実感してきました。そして、市長や教育長が横浜で中学校給食を実施できない理由として挙げているスペース、財源、不公平論の3つは理由にならないことも明らかとなりました。私たちは今議会の一般質問でもその調査で明らかとなったことも示しながら質問しましたが、市長と教育長の答弁は、本市では自校方式、親子方式、センター方式での実施はコストやスペースの問題で困難と考え、ハマ弁を提供していますと、まるで判こで押したように同じ言葉での答弁でした。市民、子供たちへの誠意が全く感じられませんでした。市長は、子供たちに給食を与えたくないということではありませんと答えています。そうであるならば、全国の自治体が給食として最もふさわしいのは自校調理方式としている立場から、一つでも前に向かって取り組むべきではないでしょうか。(「そうだ」と呼ぶ者あり)ある自治体の教育委員会の方が、中学校給食を実施しての第一番は昼食を食べられない子がいなくなったことですとの言葉に、横浜の中学校で昼食を食べていない生徒の姿が浮かび、胸が痛くなりました。国は、子どもの貧困対策の推進に関する法律の改正に伴い子供の貧困対策大綱を見直し、教育支援の分野で学校給食を通じた子供の食事、栄養状態の確保を重点施策に挙げています。今こそ誰一人取り残すことがない社会に向けて、横浜でも学校給食法にのっとった給食を決断するときです。よって、請願は採択するべきです。 請願第24号横浜市立小学校給食直営存続等については、安全で安心な給食をつくるために必要な数の栄養士や調理員を配置することを求めています。正規の調理員は給食内容の向上を目指す努力を重ねる教育労働者であり、その役割が果たせるよう直営に戻すよう求めるものです。学校給食のさらなる充実と発展のためとしている請願は採択するべきです。 請願第25号市予算による少人数学級の拡大等について。 横浜の先生方の働き方は今でさえ過労死寸前です。国が進めようとしている変形労働時間制の導入など言語道断です。過労死がふえる、教員を続けられなくなるという現場からの声を踏みにじって、国は法律を強行しました。さまざまな状況の子供たちにしっかりと向き合える時間を教師に保障することが横浜の子供たちの成長や発達を保障する道であり、意欲ある教師たちを過労死やメンタルヘルスに追い込まない道です。横浜市の中学校における学級の55%が1クラス36人以上、小学校では55%が31人以上です。そのために横浜市が行うべきは、多くの困難な中で頑張る先生を励まし、命を守るためにも少人数学級を実現するために教員をふやすことですから、この請願は採択するべきです。 次は請願第26号保育・子育て支援施策の拡充等についてです。 横浜の子育て支援策充実のために、どの子もひとしく豊かな保育が受けられるよう認可外施設の認可移行や施設環境充実のための予算増額を求めるもので、採択するべきです。 次は、請願第27号カジノ誘致の反対についてです。 横浜へのカジノ誘致は人の不幸で市の財政の潤う道を選択しようとするもので、ギャンブル依存症を生み出し多くの家庭を不幸に落とし込み、社会的、経済的損失を拡大するものです。住民の福祉の向上に働く自治体として決して選んではならない道です。(「そうだ」と呼ぶ者あり)市長は市民説明会で、横浜は魅力がないので何度も来ていただけるものとして、IR、統合型リゾートが必要なのだと力説されました。そして、IRはカジノだとおっしゃるが、カジノは3%であると強調されました。横浜市が6月に明らかにした事業者からの情報提供の内容から計算してみると、カジノの広さは、横浜スタジアムの球場全体の面積が2万6200平米ですから、横浜スタジアム全体もしくはその2倍の広大な賭博場となることがわかりました。また、説明会で市長は、カジノのないIRはあり得ないとし、大きなスケジュールでのIRは投資額が大きいと答えています。IRはカジノに人を集めるための装置です。横浜市は今、IR区域の整備を実施する意思を有する民間事業者からの具体的な事業全体の基本的な考え方の提案を求めています。そこには7社が手を挙げていますが、一切名前は明らかにされていません。参加資格要件は、海外においてMICE施設、ホテル、エンターテインメント施設、商業施設、カジノ施設の全ての施設を含む統合型リゾートを開発及び運営した実績を有するものとなっています。しかし、そこには、最も利益を上げるカジノ施設への入場者数、カジノでの売り上げを明示することを求めていません。明確に求めるべきです。 また、有害な影響の排除を適切に行うため、どれだけの費用があることもわかりません。さらに、参加する事業者が経営不振の状況であったり、暴力団などとかかわるものでないことも自己申告でしかありません。港のど真ん中にある山下ふ頭の開発を今私たちは任せていいのでしょうか。先日、長年にわたってギャンブル依存症の患者さんと向き合ってきた精神科医の先生のお話を伺いました。パチンコは国家公安委員会、競馬は農林水産省、競輪は経済産業省、スポーツくじは文部科学省と日本は国を挙げてのギャンブル依存大国になっている。ギャンブル依存症を治すことはできない。一度たくあん状態になった脳みそは二度と大根には戻らない。一生、二度とギャンブルに近づかない努力を続けるしかないというのです。市長は市民説明会で、横浜市にカジノ、IRをつくるのは、リピートする決定的コンテンツがないのでつくるのだと言われました。繰り返しリピーターとして賭博場に足を運んでほしいということで、まさにギャンブル依存症をつくり出すことの宣言だと思いました。横浜がギャンブル依存症を生み出しながら、カジノ依存の自治体になってはならないと、子供たちの健全な育成を皆さんが願われるのはもっともです。この請願は採択するべきです。 以上述べまして、日本共産党市会議員団としての討論といたします。(拍手) ○議長(横山正人君) 次に、太田正孝君。     〔太田正孝君登壇、拍手〕 ◆(太田正孝君) 今回の議会に出ている当せん金付証票発売の限度額という議案について反対する討論を申し上げたいと思います。 当せん金付証票、平たく言えば宝くじでございます。宝くじは、なかなか御存じない方もいると思うのだけれども、テレビを見ている人もいますから、誰が発売しているのだとわからない人が結構います。誰が発売しているのだ、横浜市が発売している。えっ、横浜市が発売しているのですかという話でございますが、これが、ほかの都道府県と協力して国から認可を受けて宝くじを発売しております。宝くじは、もちろん政府の認可を受けないと犯罪でございます。刑法で言えば5年以下の懲役を食らうというような大変な犯罪でございますけれども、これを横浜市の名のもとに発売すればいいということになっている。ちょうどこれから市長がやろうとしているIRと同じです。横浜市が国から認可を受けて山下公園でやる賭博場は、これはいいのだと、同じことでございます。 宝くじは、ついこの間までは全国で1兆1000億円売り上げをしました。それで、その分配は、宝くじの全部ほとんどは銀行にお任せして発売をしているから、銀行はその中から1600億円ぐらい取る。横浜市は幾らもらうのだ。100億円もらいますと。ところが、売り上げがだんだん落ちてきたのです。どうして落ちてきたのかはよくわからないけれども、売り上げがだんだん落ちてきた。ついこの間まで1兆円を超えていた売り上げが、ここのところ8000億円ぐらいになってしまったのですということでございまして、ですから、当せん金も、最初のころは、券は300円だとして1億円当たるとか、3億円ジャンボ宝くじなどと言っていたけれども、ことしはとうとう10億円ジャンボ宝くじになりました。たくさんの人に買ってもらわなければいけないから、だんだんだんだん当せん金を上げることによって多くの方が宝くじを買うように仕向けていっています。何度も言うように、その多くの利益というのは、それを実際的にやっている銀行が取るのですけれども、10億円になってしまった。 この間、横浜市のこの議会で当せん金付証票の宝くじの発売について議論になったときに、林市長は、だんだんだんだん宝くじを買う人が少なくなってしまったから、これからは大いに宝くじを買ってくれと市民に宣伝しますとおっしゃっています。多くの人が宝くじを買ってもらわなければ横浜市に分配金が上がってこないのだからやるのだと言っている。このことは重大な発言でございまして、例えばカジノ、IRをやる会社が横浜市に1200億円ぐらい上げられますと言っていたお金が、もし1000億円とか800億円とかとだんだん下がってきてしまったときに、今宝くじで宣伝をして、多くの人に宝くじを買ってもらおうという宣伝をするのだということを言っていた市長だから、今度はぜひ皆さんカジノに行ってください。カジノに行かないと、私が当初議会で説明した1200億円というお金が入ってこないではありませんかと言いかねない。どうですか。そうでしょう。たった300円の宝くじだってもう言い始めています。1兆1000億円という売り上げにならなかったら、横浜市に100億円の金が入ってこないのだから、横浜市民にもっと宝くじを買うように言いますと言っています。広報、宣伝すると言いました。この間、広報、宣伝すると言いました。それでは世の中がだんだん乱れてくるのではないか。何度も申し上げるように宝くじもギャンブルでございます、賭博でございます。 市長は、そういうことになっていって、広報、宣伝をして横浜市民の多くが賭博依存症になってしまったらどうするのだ。お医者さんに診てもらうということをたびたび言っています。横浜市立大学病院にもかけ合って、そういう医療機関をつくるのだという話をしています。今、横浜市内におけるいわゆるギャンブル、パチンコ、競馬、宝くじも入ります。そういうものに対するいわゆるギャンブル依存症は約2万4000人いると言われています。これがカジノが山下ふ頭で始まれば5万人だ6万人だとなっていくのだけれども、市長はおわかりになって言っているのかわからないですが、口だけで言っているのかよくわかりませんが、そういう人が出たらお医者さんに治してもらう。治すお医者さんは精神科でございますけれども、精神科のほとんど全ての医者は治らないと言っています。なぜ治らないのだ。国がギャンブル依存症に対しても保険を適用するとかと言っているではないですかとこの間言ってあげた。そしたら精神科医はほとんど皆、太田先生、ギャンブル依存症は、薬で中毒になってしまったり、細菌が体を侵したように、薬によってそれをまた治そうということがギャンブル依存症についてはできないのですと。今、日本共産党のみわ議員が言っていたけれども、心の中にある、あるいは頭の中にある道徳というものを破壊します。破壊したものは治らない。精神科の医者が言っているのです。破壊されたものは治らないのです。 だから、100人が100人、もしギャンブル依存症になったらほとんど、90人は治らない。あと10人はどうするのだ。あと10人のうち5人は死んでしまう。どのように。鬱病になったり、いろいろな症状が合併されて自殺に追い込まれたりするのが5人いる。残りの5人は経過を見る以外ないと。簡単な話が、ギャンブル依存症になれば、ここにいる林さんが1200億円もうかるためにギャンブル、それに溺れる人がいてもしようがないのだと。そういう人がいたら医者に行って治してもらうからいいのだよといって、市長は自分では治せないのです。誰に治してもらうのだ。精神科医だと。山本議員、精神科医は治せないと言っている。僕に薬がありませんと言いました。この間、きのうか、おとといか、さきおとといか、県庁の前にある県政情報センターでシンポジウムのようなものが開かれたので、自由民主党の女性議員も来ていました。私の尊敬する議員も来ていた。言っていたでしょう、治らない。そうでしょう。 そういう症状が出るギャンブル依存症だとかというものに、いわゆる今の宝くじもそうだけれども、溺れていったときにはどうしようもないことになるわけです。どうしようもなくてしようがないではないかと。横浜市に金が入ってくるのだから、100人や1000人や、1000人や1万人、2万人、3万人が犠牲になってもしようがないと。やくざ者が言うならわかります。やくざ者が、賭博場に来る人間が依存症になっておかしくなっても、そのようなことは知っているかいと。やくざ者が言うのなら、これははっきり言ってわかるのです。横浜市長である、何度も言っているけれども、横浜市民を幸せにしなければならないお方が、治らないと言っているギャンブル依存症になっても構わないと。横浜市に金が入るからいいのだと。金が入らなくなってきたら、さっき宣伝しますと言った。宝くじについて言えば広報、宣伝に努めて、多くの人に宝くじを買ってもらうようにするとこの間市長が言っているのです。そういうことではおかしいのではないかと思います。 今、ギャンブルについて私は少し誤解していました。横浜市庁舎の中にいる市長さんの後ろにいる全ての副市長、助役さんや、局長たちが全員こぞって市長に協力して、ギャンブルだ、ギャンブルだと言っているのかと思ったら、いろいろ調べてみるとそうでもないのです。そこにいらっしゃる小林さんと、そこにいらっしゃる平原さんが主になってやっている。IRとの交渉事から全部やっている。それを市長に報告している。渡辺さんも余り絡んでいないようなことを、あらゆる情報機関を見てみると。渡辺さん、うなずいていますか。わからないけれども。そういうことに対して反対運動が巻き上がって、ここで私は林市長を首にする以外にない、そういうことを申し上げましたけれども、その運動がどんどん進んでいるのです。もう1人から、カジノ、IRに反対するリコール運動をしようという団体ももう既に1万5000人以上のいわゆる署名のまとめ役をする人もつかみました。あれは1人で始めるリコールの運動家の人たちだけのカウントの人数です。精神科医の先生も既に始めている、それから病院の医師会の先生方も始めている、政党の方も始めているでしょう。政党の方は、さっき日本共産党の話が出たから、僕はみわ議員が大好きなのだけれども、みわ議員たちは、リコールよりも住民投票と言っているけれども、実際にはもう住民投票が駄目だということは、今もわかっているかもしれないけれども、やがてわかるから、結局リコールになだれ打つ以外に道はない。立憲民主党もそうです。リコールになだれ打つ。 ですから、来年の4月、5月、6月ごろには、私の想定でございます、私も来年になったら体を張ってしまいますから。6月、7月になったら、うちの林さんはここにいられないのではないかと思います。はっきり言ってそう思います。だから、私は、今、平原さんや小林さんと言ったけれども、IRに熱心な方。このまま進んでいったら、私はお2人の後生は悪いと思います。だけれども、北海道の例もあるでしょう。今住民が多く反対している。市長が説明会に行ってもめちゃくちゃ。(「そんなことないよ」と呼ぶ者あり)はっきり言ってめちゃくちゃです。選んだ人も、そこに呼ばれて選ぶ人も抽せんで全部やっているのかと思ったらそうではない。特別な人だけまた選んでいる場合もあります。そういう人たちが賛成の言葉を吐いているかどうかはわからないけれども、市長のほうで特別に選んでいる人たちも行ってあの会場を支えているけれども、恐らく市長も、これはなかなか難しい問題だとお思いになっていると思います。 私は今、北海道の例ではないけれども、渡辺副市長たちが市長にお話をされて、どうだろうと。ここまで来たのだけれども、反対も多いしいろいろ、精神科医も治らないと言っているし、たくさんの不幸を生み出すということでもあるから、どうでしょう、市長、この際、カジノをやめると撤回したらいいのではないかということを言っていただくように私は期待したいと思います。当せん金の宝くじの話からこういう話に飛躍してしまったけれども、同じでございます。横浜市民の幸せのために何としてでも、クモの巣にきれいなチョウがかかるようなことがないようにぜひ皆さんにも御協力をしていただきたいと思います。そのように討論を申し上げて、ちょうど時間になりましたので、きょうはこれで失礼いたします。 ありがとうございました。(「うるさいよ」「静かにしてろ」と呼ぶ者あり) ○議長(横山正人君) そこの傍聴人の方に申し上げます。 会議の妨げになりますので、入場の際にお渡しした注意事項のとおり、御静粛にお願いいたします。 以上で討論は終了いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これより採決に入ります。 まず、日程第1、市第81号議案を採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 委員会の報告書は、原案可決であります。 本案は、委員会報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第2、市第106号議案及び日程第3、市第107号議案の2件を一括採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 委員会の報告書は、原案可決であります。 市第106号議案以下2件は、いずれも委員会報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、いずれも原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第4、市第89号議案から日程第6、市第100号議案までの3件を一括採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 各委員会の報告書は、原案可決であります。 市第89号議案以下3件は、いずれも各委員会報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、いずれも原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第7、市第83号議案及び日程第8、市第98号議案の2件を一括採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 各委員会の報告書は、原案可決であります。 市第83号議案以下2件は、いずれも各委員会報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕
    ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、いずれも原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第9、市第79号議案から日程第15、市第103号議案までの7件を一括採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 各委員会の報告書は、原案可決であります。 市第79号議案以下7件は、いずれも各委員会報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、いずれも原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第16、市第84号議案から日程第24、市第96号議案までの9件を一括採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 各委員会の報告書は、原案可決であります。 市第84号議案以下9件は、いずれも各委員会報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、いずれも原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第25、市第108号議案及び日程第26、市第109号議案の2件を一括採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 委員会の報告書は、原案可決であります。 市第108号議案以下2件は、いずれも委員会報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、いずれも原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第27、市第82号議案から日程第33、市第110号議案までの7件を一括採決いたします。 各委員会の報告書は、原案可決であります。 市第82号議案以下7件は、いずれも各委員会報告どおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) 御異議ないものと認めます。 よって、いずれも原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第34、請願第27号を採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 委員会の報告書は、不採択であります。 本件は、委員会報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、不採択と決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第35、請願第23号から日程第37、請願第26号までの3件を一括採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 委員会の報告書は、不採択であります。 請願第23号以下3件は、いずれも委員会報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、いずれも不採択と決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第38、請願第24号を採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 委員会の報告書は、不採択であります。 本件は、委員会報告どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、不採択と決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第39、請願第22号を採決いたします。 委員会の報告書は、採択であります。 本件は、委員会報告どおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) 御異議ないものと認めます。 よって、採択と決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第40、議第4号議案及び日程第41、議第5号議案の2件を一括議題といたします。 案はお手元に配付いたしておきました。 案の朗読、提案理由の説明及び委員会付託は省略いたします。以下、付議案件の朗読は省略いたします。 これより採決いたします。 まず、日程第40、議第4号議案を採決いたします。 採決の方法は、起立といたします。 本案は、原案どおり決定することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第41、議第5号議案を採決いたします。 本案は、原案どおり決定することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) 御異議ないものと認めます。 よって、原案どおり可決されました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) この際、お諮りいたします。 ただいま意見書が2件議決されましたが、その条項、字句、数字その他整理を要するものにつきましては、議長に一任されたいと思いますが、御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) 御異議ないものと認めます。 よって、さよう決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第42、市第111号議案を議題といたします。 案はお手元に配付いたしておきました。 市長から説明のため発言を求められておりますので、これを許します。林市長。     〔市長 林文子君登壇〕 ◎市長(林文子君) 市第111号議案について御説明いたします。 本案は、本市教育委員会委員の任命に関する議案でありまして、教育委員会委員間野義之氏の任期が本年12月20日をもって満了いたしますので、その後任者として木村昌彦氏を任命いたしたく、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条第2項の規定により御同意をお願いするものであります。 よろしくお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) この際、委員会付託の省略についてお諮りいたします。 ただいま議題となっております市第111号議案は、委員会付託を省略することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) 御異議ないものと認めます。 よって、さよう決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これより討論に入ります。 発言の通告がありますので、これを許します。古谷靖彦君。     〔古谷靖彦君登壇、拍手〕 ◆(古谷靖彦君) 日本共産党、古谷靖彦です。市第111号、教育委員会の教育委員の人事議案について討論します。 私たちは、今回の議案については賛成します。そもそも教育委員の任命は、首長がみずからの部下を任命する行為ではなく、かつての公選制にかわる地域住民の民意を反映するための任命です。国会ではこのことは、当時の下村文部科学大臣が、教育委員の任命に当たっては、多様な民意が反映されるよう配慮することが求められていますと答弁しています。新たに教育委員として着任されるに当たって、改めて教育委員はこうあるべきという姿を発言させていただきたいと思います。 教育委員会は、都道府県及び市町村等に置かれる合議制の執行機関であり、教育、生涯学習、文化、スポーツなどの幅広い施策を所管しており、教育行政の最高意思決定機関です。文部科学省のホームページによれば、教育委員会には3つの特性があります。一つは首長からの独立性、首長への権限の集中を防止し、中立的、専門的な行政運営を担保すること。もう一つは合議制、多様な属性を持った複数の委員の合議により、さまざまな意見や立場を集約した中立的な意思決定を行うこと。最後は、住民による意思決定、住民が専門的な行政官で構成される事務局を指揮監督する仕組み、レイマンコントロールで広く地域住民の意向を反映した教育行政を実現すること。この3つです。 教育委員会のこの3つの特性のうち特にレイマンコントロールについてですが、これを実現するためには、教育委員会の方々が子供や保護者、教職員、住民の悩みや願いを誠実に聞くことを積極的に行うことがどうしても必要になってきます。そうした現場の実態から得た知見や感覚をもとに教育委員会事務局ともやり取りをしながら教育施策を豊かにしていくものだと思います。例えば、埼玉県の鶴ヶ島市では、条例をつくって住民参加で市の教育施策を策定していくことを目指しています。市の教育大綱を策定する際にも、子供、教員、保護者らにアンケート調査を実施し、その結果に基づき保護者、住民、教職員と対話を重ね、子供たちから直接ヒアリングも行い、市の教育大綱をボトムアップでつくり上げています。本市のような大都市で現場の声を教育施策に反映させるのは非常に困難があります。公立小中学校だけで600を超える現場の声を聞くといっても、6人の教育委員で対応するのは不可能に近いです。この困難を解消するためには、例えば、行政区単位に一定の権限を委譲するような区ごとの教育委員会を置くなど、工夫が必要だと思います。そして、自治体の教育施策を住民側からもチェックし改善することが教育委員に課せられた大きな役割だと思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり)その裏づけを教育委員一人一人が行わなければ、教育委員会は形骸化してしまいます。(「そうだ」と呼ぶ者あり) 今の横浜市の教育行政の中では、真っ先に教員の働き方改革の問題、教科書採択のプロセスの改善について、教育委員会の中で論議していただきたいと思います。特に教科書採択については、来年度は中学校の教科書採択が行われます。横浜市の公立中学校では、現場の評価が高くない育鵬社版の歴史公民教科書が使用されています。私たちは、市教委の教科書採択のあり方について、これまでも繰り返し問題点を指摘し改善を求めてきました。最大の問題は、学校現場の意見を調査、集約しないことです。県内の多くで実施されている現場の教員と学校の意向を尊重する仕組みを横浜でもつくることをぜひ検討いただきたいと思います。横浜市教育委員会のホームページによれば、地域住民の多様な意見を反映することが教育委員会の目的の一つとして設置されていると書かれていますから、それを文字どおり実践することを望みます。教科書採択の公開性を高めるために、場所についてもぜひ工夫していただきたいと思います。今までは通常の教育委員会会議室で傍聴者が少数に限られる場所になっています。多くの市民の皆さんが望む開かれた教科書採択を実現していただきたい。このことも教育委員会のあり方から考えれば当たり前のことです。(「そのとおり」と呼ぶ者あり)来年の教科書採択は新市庁舎で行われることになろうかと思いますから、多くの市民の皆さんが高い関心を持つ事柄ですから、傍聴を希望される方が全て入れるような公開の場所で行われることを望みます。 また、分校化された北綱島特別支援学校についても、もとの本校に戻していただきたい、そういう声が現場から上がっています。新たな教育委員に着任されるに当たって、ぜひ現場の保護者の声を聞いていただきたい、子供たちの様子を見ていただき、現行の方針についても再検討いただきたいと思います。(「そうだ」と呼ぶ者あり) また、県内で中学校給食を唯一実施されない自治体となってしまうことについて、子供たちや保護者の声に真摯に耳を傾け、たとえその当事者の声が市長の意向に反していても、(「人事案件じゃねえだろう」と呼ぶ者あり)教育委員会は市長部局と一体の組織でもなければ下請機関でもなく独立した組織ですから、(私語する者あり)ぜひ真剣に検討いただき、新教育委員としての役割を発揮していただきたいと思います。(「そのとおり」と呼ぶ者あり) るる述べましたが、教育長におかれましても、改めて教育委員会の役割や成り立ちを鑑みて、透明性ある住民参加の教育行政運営に当たっていただきたいことを申し上げて、討論とします。(「よし」と呼ぶ者あり、拍手) ○議長(横山正人君) 以上で討論は終了いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これより採決に入ります。 採決の方法は、起立といたします。 本案は、原案に同意することに賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 ○議長(横山正人君) 起立多数と認めます。 よって、同意することに決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) ただいま同意を得ました木村昌彦君から御挨拶があります。     〔木村昌彦君登壇〕 ◎(木村昌彦君) ただいま教育委員会委員への就任につきまして議会の皆様方の御同意を賜りました木村昌彦でございます。身に余る光栄と存じ、深く感謝申し上げます。また、同時にその職責の重大さを痛感しているところでございます。 今後、本市の教育行政発展のために、これまでの経験も生かしながら全力を尽くしてまいりますので、議会の皆様方の御指導、御鞭撻のほど心からお願い申し上げます。 本日はまことにありがとうございました。(「頑張れ」と呼ぶ者あり、拍手)--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第43、市第112号議案を議題といたします。 案はお手元に配付いたしておきました。 市長から説明のため発言を求められておりますので、これを許します。林市長。     〔市長 林文子君登壇〕 ◎市長(林文子君) 市第112号議案について御説明いたします。 本案は、本市人事委員会委員の選任に関する議案でありまして、人事委員会委員野村浩子氏の任期が本年12月20日をもって満了いたしますので、その後任者として野村浩子氏を再任いたしたく、地方公務員法第9条の2第2項の規定により御同意をお願いするものであります。 よろしくお願いいたします。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) お諮りいたします。 本案は、委員会付託を省略し、原案に同意することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) 御異議ないものと認めます。 よって、同意することに決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) ただいま同意を得ました野村浩子君から御挨拶があります。     〔野村浩子君登壇〕 ◎(野村浩子君) ただいま人事委員会委員への就任につきまして議会の皆様方の御同意を賜りました野村浩子でございます。まことに光栄と存じ、深く感謝申し上げますとともに、改めて、その職責の重さに身が引き締まる思いでございます。 このたび二期目を迎えることとなりますが、本市の人事行政の発展のため誠心誠意全力で努めてまいる所存でございますので、引き続き、議会の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。 本日はまことにありがとうございました。(拍手)--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 次に、日程第44、閉会中継続審査を議題といたします。 その件名は、お手元に配付いたしました閉会中継続審査申出一覧表のとおりであります。(資料編226ページ参照) お諮りいたします。 各委員長申し出の総合計画等について以下22件は、いずれも閉会中継続審査とすることに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(横山正人君) 御異議ないものと認めます。 よって、いずれも閉会中継続審査とすることに決定いたしました。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) 以上で本日の日程は全部終了いたしましたので、会議を閉じます。--------------------------------------- ○議長(横山正人君) これをもって令和元年第4回市会定例会を閉会いたします。     午後2時51分閉会      市会議長    横山正人      市会議員    小松範昭      同       平田いくよ...