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12月10日-03号

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  1. 南九州市議会 2020-12-10
    12月10日-03号


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    令和 2年 第 6回定例会(12月) 本会議3号     (12月10日)   出席議員     20名1番議員  西 山   一        11番議員  西   次 雄2番議員  取 違 博 文        12番議員  今 吉 賢 二3番議員  上 赤 秀 人        13番議員  山 下 つきみ4番議員  大倉野 由美子        14番議員  菊 永 忠 行5番議員  米 満 孝 二        15番議員  蔵 元 慎 一6番議員  大倉野 忠 浩        16番議員  竹 迫   毅7番議員  鮫 島 信 行        17番議員  浜 田 茂 久8番議員  日 置 友 幸        18番議員  松久保 正 毅9番議員  川 畑 実 道        19番議員  吉 永 賢 三10番議員  内 園 知恵子        20番議員  加治佐 民 生   欠席議員     0名─────────────────────────────────── 地方自治法第121条による出席者市     長  塗 木 弘 幸    農政課長兼畜産課長 櫛下町 浩 二副  市  長  福 留   保    建 設 課 長   江 平 恒 博教  育  長  有 馬   勉    教育総務課 長   和 田 春 則総 務 課 長  別 府   誠    防災安全課 長   神 薗 省 吾財 政 課 長  橋 口 和 久    耕地林務課 長   東垂水 忠 二企 画 課 長  東   成 功    商工観光課 長   森 田 清 博市民生活課 長  平 山 憲 二    水 道 課 長   下 野 浩 巳─────────────────────────────────── 事務局職員出席者事 務 局 長  菊 永 隆 信    議 事 係 長   川 﨑 弘一郎庶 務 係 長  松 山 啓 志    議  事  係   尾 辻 圭 市 第6回定例会議事日程(第3号) 第 1.会議録署名議員の指名 第 2.一般質問令和2年12月10日 午前10時00分開会 △開議 ○議長(加治佐民生)  これから本日の会議を開きます。    ──────────────────── △日程第1会議録署名議員の指名 ○議長(加治佐民生)  日程第1,会議録署名議員の指名を行います。 会議録署名議員は,会議規則第88条の規定により,議長において,内園知恵子議員西次雄議員を指名します。    ──────────────────── △日程第2一般質問 ○議長(加治佐民生)  日程第2,一般質問を行います。 順番に発言を許します。 まず,西次雄議員。  [11番議員西 次雄登壇] ◆議員(西次雄)  皆さん,おはようございます。本日のトップを務めます西でございます。よろしくお願いします。 新型コロナウイルスの感染症は,全国的に第3波の状況を見せております。一部の地域では,医療施設も逼迫に近い状況で,このまま推移すると医療崩壊の危機にあると言われております。 なお,自衛隊の医療班も災害出動をされているようでございます。 我々の地域はそこまでございませんけれども,この感染症は我々地域経済にも多大な影響を及ぼし,地域住民は感染症の影響で仕事や収入の減少など,日常生活に苦労されております。地域経済の回復に,国も力を入れていますが,なかなか感染症の収束は見られない,また全国的に経済の衰退が市民生活に多大な影響を及ぼしている状況にあります。一刻も早い収束を願うものであります。 さて,私は先に通告してありました,経済減速に伴う本市の財政の見通しについて質問いたします。 新型コロナウイルス感染症サツマイモ基腐病,お茶価格の低迷などにより税収の減少が見込まれますが,本市の財政の見通しを伺います。 次に,公的書類性別記載について伺います。 全国の自治体では,LGBTの社会的認識とともに,公的書類性別記載を廃止する自治体や,さらに進んでパートナーシップ制度を導入する自治体も見られますが,本市も性別記載について検討するべきではないかと思いますが,本市の取組を伺います。 以上で,登壇での質問を終わります。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  皆さん,おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。西次雄議員の質問にお答えをいたします。 まず,質問1,経済減速に伴う財政の見通しについて。本市財政の見通しについて。 新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中で,今後は税収が減少し,地方交付税においても算定基礎数値における国勢調査人口減少は確実で,普通交付税が減少すると見込まれるところであります。 令和2年度も年度間の財源を調整するため,財政調整基金繰入が10億円を超えており,さらなる歳出抑制を図っていかなければならないと考えております。このようなこともあり,本市の財政見通しについては厳しいものがあると考えております。 今後の歳入面では,ふるさと寄附金が堅調な伸びを示しており,各種事業等へ有効活用するなど,対応してまいりたいと考えております。 歳出面では,各種事業等につきまして,補助金や交付税措置のある地方債などを有効活用し,後年度への負担を可能な限り軽減してまいります。 次に,質問2番目,公的書類性別記載について,性別記載廃止の取組について。 性的少数者,いわゆるLGBTの方々への人権意識が高まる中,全国的に性的少数者への配慮等の観点から,公文書等の性別記載欄の廃止や任意記入などの見直しがされており,県内でも県をはじめ,幾つかの自治体が取り組んでいるところであります。 本市においても,性別記載欄のある公文書等について,現在,全課を対象に調査中であり,調査結果をもとに性別記載欄の廃止や任意記入など,できるものは見直す方向で検討していくこととしております。 以上です。 ◆議員(西次雄)  財政の見通しということで,答弁を頂きました。 今,答弁の中にもございましたけれども,コロナの感染症の関係でも税収が減少するのではないかということでございますが,私もそこらをちょっとお聞きしたいんですが,本市の2年度の市税は36億3,900万円余りとなっております。市税だけでいきますと総額の16%となっております。この答弁の中でも,税収が減るんではないかという見通しでございますが,財政の長期的な視点で見ますと,社会情勢,経済動向,人口減少などを見込んで,財政計画は毎年度,一応その情報に合わせて見直しもされているんですよね,ということで確認です。 ◎財政課長橋口和久)  財政計画につきましては,毎年度の見直しはしておりませんで,現在10年計画の途中でございます。来年もしくは再来年におきまして,中間の見直しをする予定ではございます。 ◆議員(西次雄)  毎年度じゃなくてということで,長期計画ということで申し上げましたけど,10年間の計画を立てているわけですけれども。 今回の一般質問でも,7名の方がカンショの基腐病で非常にこう農家の減収が見込まれるというような発言もございましたけれども。本市でこのカンショの作付面積が,昨日でしたかね,2,000ヘクタールほどあるんじゃないかということでございましたが,やっぱり非常に,本市の一つの基幹作物でございます。お茶にしてもなかなかですけれども,カンショも基幹作物で,非常に税収に及ぼす影響が大きいのではないかと思うんですが,そこら辺りの考え方,どう考慮されていらっしゃるか伺います。 ◎財政課長橋口和久)  新型コロナウイルス感染症及びカンショの基腐病におきまして,税収においては,大分落ち込むのではないかというふうには考えておりますけれども,今年度の税収,今年度といいますか,来年度の税収につきましては,年が明けてからの申告等におきまして積算をしてまいりますので,現段階でどれだけというのは,金額的なものは示せないところですけれども,かなり大きな影響はあるのではないかというふうに考えております。 ◆議員(西次雄)  年が明けて,税の申告時期になりますと,大体分かってくるのかなとは思いますけれど,財政課長が言われたように,コロナの関係の経済減速,基腐病の関連の税の減収もあると思います。 さらに,この近年のお茶価格,非常に低迷しております。初日も売価の話が出ましたけれども,一番いいときはキロ1,000円,2,000円したのが,もう1,000円を下って七,八百円というような状況もございます。非常にこう本市の経済,農業を取り巻く環境は非常に悪くなっているのかなと思っております。 ちょっと話は変わるんですけれども,昨日の新聞報道で,財政出動の関係で,南薩広域ごみ処理施設が257億円で落札されたということでございますが,これも本市の支出があるわけですね,当然。日置市も入って4市ですけれども,日置市の場合は生ごみが持ち込まれないというふうに聞いておりますが,4市でざっと案分すると64億ぐらいになるのかなと,このうち補助金が,国の補助がどの程度あるのか分かりませんけれども,この関係は,財政的にどのくらいというのは分かってないでしょうね,まだ。分かっていたら,分かる範囲でお願いします。 ◎市民生活課長(平山憲二)  ただいまありました,南薩地区衛生管理組合の新クリーンセンターの落札,公表にありました落札額に対する南九州市の負担分につきましては,循環型社会形成推進交付金等がまだ算出できないということなどから,現時点では幾らぐらいということが示せないということでございます。 ◆議員(西次雄)  この257億円のうちでどれくらいになるか分からないということですが,相当,本市の負担分もあるのかなというふうに思います。 それでは2024年度稼働ということで聞いておりますが,それで間違いないですか。 ◎市民生活課長(平山憲二)  令和6年度ですので,2014年になりますか,ということになると思います。すみません。2024年になるかと思います。 ◆議員(西次雄)  2024年度ということであると,それまでに本市の負担分も発生するということになるわけですね。そうすると,これも相当数の何十億なのか分かりませんけれども,負担が見込まれるということになります。 それと,今後,川辺分遣所の建設費も見込まれるわけですが,これはまだ設計もされてないでしょうから。概算というのがあるんであれば,教えていただきたいと思います。 ◎防災安全課長(神薗省吾)  川辺分遣所の建設費ということでございますが,消防施設の整備5か年計画に基づく概算予算としまして,2億5,200万円を見込んでおります。そのうち,南九州市と指宿市で構成するという形になっておりますので,南九州市の負担割合として49.6%という形で,1億2,500万円ほどが南九州市の負担になりますが,その部分で,あと我々としましては,合併推進債のほうを活用させていただきまして,起債が9割,そして交付税措置が4割という形になるわけですが,そのような形で取組をさせていただきたいというふうに考えております。 ◆議員(西次雄)  2億5,200万の半額,約半額ですね,の本市の負担分ということでございますが,これも推進債やら活用するということでございますので,この件についてはそんなに大きな支出ではない,普通のまあまあの支出かなと思いますけれども,今後,本市のこういう大きな財政的な出動がございますか。 先般,新庁舎の関係で40億円を見込みたいということで話がございましたが,それと太陽光関係,これも3分の2が国の補助があるとは説明がございましたが,そのほかに大きな財政的な支出があるものか伺います。
    財政課長橋口和久)  財政的に多大な影響がある部分につきましては,議員のおっしゃいました,新庁舎建設,太陽光,クリーンセンターの分が大きなものとなっております。 ◆議員(西次雄)  今のところ,先ほど,この3点が大きな支出ということでございますが,今,橋梁等も相当老朽化あるいは点検をして,改修等も行われておりますが,この建設関係では,もうそんなに大きな支出というのは,年間で計画されておりますけれども,特にというのはございませんか。 ◎財政課長橋口和久)  橋梁,道路等につきましては,年間,平準的な形で対応をしていきたいというふうに考えております。交付金であったり,交付税措置の大きな過疎債を充当するような形で対応しております。 ◆議員(西次雄)  分かりました。本市の,私が心配するのは,この財政計画を立てているわけですけれども,やっぱり収入がなかなか増えない現状があると思います。 先ほどこの答弁の中でも,国勢調査による交付税というのもございましたが,今年の国勢調査,これが交付税に反映されるのは,来年度からでよろしいんでしょうか。それがまた5年間,そのまま続くということでいいんでしょうか。 ◎財政課長橋口和久)  今年度,国勢調査が行われまして,国勢調査につきまして,新型コロナウイルス感染症の関係で若干遅れておりますけれども,今までの状況でいきますと,今年度行われまして,来年度分から反映するというふうになっており,その後,5年間はその数値が使われることになっております。 ◆議員(西次雄)  国勢調査によって5年間で人口に比例して交付税も反映されるということですけれども,我々のこの地域では,先ほどから申し上げております,農業収入の減少が非常にこう農業者に影響を及ぼしておりまして,カンショの基腐病によって,非常にこう農業を,ちょっと年配の方々は,もう農業を辞めたいという方も結構聞きます。 特に,昨日もございましたが,若い人なんかはもう離農するという方もおられると聞いております。茶業についても,非常に,先ほど来申し上げておりますが,低迷が長引いております。 この農業の低迷は,一つは,私はこの基腐病以外にも,今後,影響が出てくるんではないかと心配しているんですが,地球温暖化で集中豪雨や台風,特に本年9月の台風10号は,特別警報が発令されるという寸前まで勢力が増大して,人命や家屋の被害も予想されました。 このような気候変動は,農作物の栽培に非常に左右されます。収入の見通しが立たないとの声も聞きます。このような状況で農業を目指す後継者や新規就農者は減少していくと思いますが,人口減少,税収については,先ほど毎年は見直しをしてないということでございましたけれども,やっぱりある程度,状況が大幅に変動するようであれば,財政見通しをもう一回大きな変動に合わせて見直しをするべきではないかと思うんですが,先ほど財政課長は3年,ちょうど中間ですので,見直しは予定はされているということでございましたが,もう一回,非常にコロナ,農業の衰退,非常に過渡期にあるんではないかと思いますが,もう一回見直して,早急に見直して財政の健全化に取り組むべきではないかと思うんですが,もう一回答弁をお願いします。 ◎財政課長橋口和久)  先ほど申しましたように,3年度,4年度での見直しというふうに考えているところでございますけれども,現在,新型コロナウイルス感染症につきましても,終息するのか,今後どうなるのかという部分もございます。そういった部分も見極めた上でないと,現段階で早急に財政計画を見直した場合,さらにもう一度また見直さないといけないというようなのも出てくるのではないかというふうに考えているところでございます。 そういったこともございまして,現在,最初申し上げましたように,3年度,4年度での見直しをする予定でございますので,その際に行っていったほうがいいのではないかというふうに考えております。 ◆議員(西次雄)  財政的には素人ですので,なかなか見込みというのは,我々には考え及ばないところですが,財政というのは,おっしゃるように長期計画の中で確実に入るもの,出るものを調整していかないといけないということでございます。そのような関係で,やっぱり財政の調整基金,財調もある程度超えて,確保しておかないとどういうことが起きるか分からない現状でございます。 国の社会保障人口問題研究所の推計によりますと,現在の本市の3万4,200人弱の人口が10年後は2万8,300人弱となるということで予想されております。さらに20年後は2万3,500人弱と予想されておりますが,やっぱりこの人口が減れば経済もそれだけ縮小して,本市の税収に影響を及ぼすと思いますが,先ほど答弁がありましたように,当然交付税も減少していく。人口が減れば社会保障費も扶助費も減っていくというのは当然そうですけれども,ただ,本市の地域面積は減らないわけですね。 とすると,本市全体の建設事業費ですかね,そういうのは変わらないと思いますが,扶助費は当然減っていきますけども,ただ税収,あるいは交付税減収人口減少とのこの社会保障費がそんなに私は思ったほど人口減少に対して減らないのではないかと思うんですが,その辺の見方はどう判断されますかね。 ◎財政課長橋口和久)  ただいま議員がおっしゃいましたように,社会保障費につきましては,なかなか減る部分ではございませんで,今後,人口が減少しましても,人口減少に対するよりも社会保障費に係る部分というのはさほど大きくは減少にはならないというふうには考えております。 また,交付税につきましても,もちろん人口だけが算定基礎ではございませんで,面積であったりその他関係する指標がございますので,一概にその減り方というのも人口の部分だけでということではなく,かかる部分についてはその分交付税での措置もあろうかと思いますけど,社会保障部分につきましては,の減少というのはさほど大きくはないのかなというふうには考えております。 ◆議員(西次雄)  分かりました。我々が心配するのはやっぱり人口減少,特に人口が減少し,農家数が少なくなると,耕作放棄地も非常に増えて,生活環境もだんだん悪くなるような気がしております。 先ほど来,申し上げていますようにもう農業をやめるという方も我々の周りでもおられて,来年からこう畑等が相当荒れるんではないかと,草ぼうぼうになるんではないかというふうな心配もしております。 そういう中で,一番財源的にありがたいのはふるさと納税ですよね。これがおかげさんで,職員の皆様の努力で増えております。順調に伸びているということで答弁でもございますが,このふるさと納税もいろいろ問題がございましたので,国も見直しをされて,昨年からですか,今年ですかね,7月から改正されておりますが,このふるさと納税も私個人的に心配するのは,コロナで都市部の自治体が非常に苦慮されているのかなと思うんですが,総務省は,現在のところ何も言っておりませんけれども,このふるさと納税がいつまで続くという予想というのはないんでしょうね。 ◎財政課長橋口和久)  ただいま議員が申しましたように,このふるさと納税に関する部分がいつまで続くというのは,分かってはいないところでございます。 ◆議員(西次雄)  我々地方の自主財源が少ない地域においては,非常にありがたい取組でございます。これを活用して今で財政基盤を強化していただければというふうに思うところでございますが,現在の本市の状況は,私は非常に危機的な状況ではないかと思っております。 隣の県では鳥インフルエンザも猛威をふるっております。幸いに本市には,本県には入ってきておりませんけれども,農業を取り巻く環境は非常に悪化しております。先ほど来,申し上げますように,近隣の気象変動は地球温暖化が原因であることは,もうそのとおり,新聞報道でも言われています。この全ての国民生活,市民生活に影響を及ぼしておりますけれども,そのことは農業を取り巻く環境にも非常に影響しております。全国の自治体では,気候の非常事態宣言を発令する市町村もあります。県内でも鹿児島市や知名町が先日の新聞報道でされておりました。毎年,全国で台風や大雨による被害は後を絶ちません。 2018年は九州北部豪雨,19年では佐賀県の豪雨で油漏れ等も発生しております。そして,本年の人吉豪雨は記憶に新しく,いまだに悲惨な状況を呈しております。そして,2016年には熊本地震が発生し,甚大な被害をもたらしておりますけれども,国においては東南海地震や南海地震も予想されているということで,地震の脅威も心配でございます。 本市もどのような災害が起こるか分かりません。平成5年には台風19号によりまして多大な被害を川辺では9名の死者も発生しました。非常に今,大変な時期になっていると思います。 そのような中で,私はやっぱり多額の財政出動は控えるべきではないかと思っております。昨日の答弁にありましたけれども,耕地の7,500ヘクタール,うちカンショは2,000ヘクタール,お茶が3,400ヘクタールと,まさにお茶,カンショ,不況の作物でございます。幸いなことに畜産だけはそんなにダメージは受けておりませんけど,これらの作物は非常に気候変動に左右されて,農家所得の減収につながる可能性が非常に大きいのではないかと思っております。 このことから,次年度の予算については,やっぱりこの農業を支える,農業が継続できるような農家支援も大切ではないかと思います。 コロナ対策の経費ということも一般質問の中でもございましたけれども,確かに商工関係者については,そういう財政出動も大事かなと思いますが,やっぱり本市の掲げる南の食料供給基地を思うと,農業関係者が継続して農業ができることが,私は商工関係者へも波及があるんではないかというふうに思います。 そういうことから,農業が持続可能な本市になるべきではないかと思いますが,そういう方面に投資するべきだと,私は考えるんですが,市長の考え方をお伺いしたいと思います。 ◎市長(塗木弘幸)  議員おっしゃられるとおり,今南九州市の農業は日本一の生産量を誇るお茶,そしてサツマイモが基幹産業でございます。これがもうサツマイモは病気でございますが,お茶も需要は減っておりまして,そして生産過剰と,野菜も生産過剰ということで値段も低迷しているというような状況です。危機的な,南九州市の農業は危機的な状況にあると私も思っております。 税収については,固定資産税の償却税とかそういうのが増えてきておりますので,ある程度はそういう,ふるさと納税もそうですけれども,賄えるのではないかとは思っておりますが,だんだん少なくはなってくると思ってはおります。 そのような状況でございますけれども,農業,やはりこれは本市の基幹産業です。これが衰退しては市の活性化ということもありませんので,ここには私も十分助成をしながら,また一緒にどうやれば本市の農業が発展していくかということも,みんなで考えながらやっていかないといけないと思っております。 ◆議員(西次雄)  今,市長がおっしゃったように,ふるさと納税も本市の税収には非常に貢献しております。また,気象変動でいいますと,太陽光発電も非常に本市でも多く設置されて,このことが固定資産税の一部の税収にも跳ね返っていることはそのとおりでございます。このことが地球の温暖化に少しでも役立っていればというふうには思います。 また,国のほうも地球温暖化を防止するために脱炭素社会ということを掲げております。そのことが本市のこの太陽光発電計画もいいことかなとは思いますけれども,やっぱり財政基盤を強化するということは,非常に将来を見越した本市の健全な財政運営につながると思います。 そういう中で,先日来ありますように,カンショの基腐病については,農政課を中心に国の制度をいっぱい農家に伝えていただいて,農家が活用できるように,PRに,あるいは説明会等で説明していただいて,持続可能な農業が続けられるように進めていただきたいと思います。 この件については終わります。 次に,公的書類性別記載ということでございますが,これについては,もう昨日もありましたけれども,答弁の中で検討をしている現状であるということでございますので,特に深くは追及いたしませんけれども,現在,各課で調査中ということでございます。 この調査中ということですけれども,現時点で性別記載について,法的な規制とか条例で性別記載をしないといけないというような条文というか,書類にそういう縛りがあるのか,現時点で分かっている範囲で答弁をいただきたい。 ◎企画課長(東成功)  性別等が記載をされる書類等につきましては,基本的には国,県から示されている様式等の中には,どうしても法的に国等が必要な性別記載の分についてはそれが示されておりますので,そのとおりにせざるを得ないという状況はございます。 それと,市独自に様式等を定めて,その中に性別記載欄がある様式等も多々ございます。そういうところにつきましては,現在の見直しの作業の中で,市の独自のものについては見直し可能な部分も多々出てくるのかなと思いますが,国県から示されている分については,国の法律等が変わらないことには市独自で変えられないという部分もございますので,そういう形での見直し作業になろうと思いますが,数的な部分というのは,今現在洗い出しをしている最中でございますので,どのような数になるかというのは,今現在のところはまだお示しできないところでございます。以上です。 ◆議員(西次雄)  本市の分については,もう見直しの結果によって,もう見直すということでございます。 国や県においても,私はこれは見直しを進めているんではないかと思っております。そのことについては,性の多様性ということでいけば,国県も新聞報道で見直すような報道がされておりますので,それについては国県の指示に基づいて今後変わっていくのではないかというふうに思います。 そういうことで,先日の答弁でも,できれば来年4月には見直しを,本市の分については見直しをしたいということでしたので,ぜひそういうふうに進めていただきたいということで,私の質問を終わります。 ○議長(加治佐民生)  ここでしばらく休憩します。午前10時46分休憩───────────午前10時55分開議 ○議長(加治佐民生)  再開します。 次に,内園知恵子議員。  [10番議員内園知恵子登壇] ◆議員(内園知恵子)  皆さん,こんにちは。お疲れさまです。 私は,日本共産党の一員として,福祉についていろいろ頑張ってみたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。 一般質問に入る前に一言。今年は,とうとうコロナで1年が終わろうとしています。また,昨日の報道では,鹿児島県もコロナが増えてきております。そんな中で,「コロナ禍学生応援食材持ってけ市」というのをやろうとしております。 大学生や専門学生,短大生,大学院生,研究員などが優先的ですが,誰でもオーケーということです。この学生の食料品,日常品の無料提供を行います。 コロナ禍でバイトもできないし,県外の学生はお正月にも帰れず,アパートで過ごすことになります。このような方々に,少しでも支援したいという気持ちから参加します。これは,ボランティアです。 食材でも何でも結構です。御協力いただける方は,ありましたら,私がお預かりしてまいりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 では,先に通告してありました一般質問をさせていただきます。 まず1つ,核兵器禁止条約の批准について。 1,核兵器禁止条約は,批准数が50か国・地域に達し,来年1月22日条約の発効が確定しました。 広島,長崎の被爆者をはじめ,核兵器のない世界を求める世界の圧倒的多数の政府と市民社会が共同した壮大な取組の歴史的な到達となりました。核の開発,実験,製造,備蓄,移譲,使用,威嚇としての使用を禁止するものです。平和を発信する南九州市市長としての見解をお尋ねいたします。 次に,LGBTに関する課題解決に向けた取組について。 指宿市では,令和3年4月から性的少数者のカップルを結婚に相当するパートナーとして公認するパートナーシップ制度の導入方針を発表しました。本市もパートナーシップ制度導入に向け取り組む考えがないか,お尋ねいたします。 3つ目に,サツマイモ基腐病対策についてです。 サツマイモ基腐病は,2018年に日本で発生が確認されました。鹿屋をはじめ大隅半島を中心に大きな被害が発生しました。昨年も発生をしていましたが,今年は特に南薩方面にも被害が及び大変なことの状況になっております。本市の被害状況,また,これまでの対策についてお尋ねいたします。 2つ目,今後の防除対策や生産農家への支援策をどのように進めていく考えかお尋ねいたします。 4つ目ですが,街路灯や側溝蓋板の整備について。 県立薩南工業高校は,明治42年開校で,県内では工業高校としては2番目に古い歴史のある工業高校だそうです。そして,部活動などにも力を入れておりまして,野球,サッカーなどは,校庭だけでは狭く,第2グラウンド,そこまで移動して練習しております。第2グラウンドは,薩南工業高校の反対側の山手の大地に位置しております。練習を終えて帰るころには,バイク,自転車,徒歩のそれぞれの方々が家路に急ぐわけですが,周辺の市道には街路灯がなく,また,側溝には蓋もなく,生徒は帰宅に際して大変危険です。街路灯や側溝蓋板を整備する考えがないかお尋ねいたします。 あとは自席にて行います。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  内園知恵子議員の質問にお答えをいたします。 まず,質問1,核兵器禁止条約の批准について。核兵器禁止条約発効確定に対する市長の見解について。 核兵器禁止条約は,核兵器の廃絶を目的として,2017年に国連の下で採択されており,本年10月24日に批准国が50か国に到達し,来年1月22日に条約が効力を持つ発効を迎えることになっています。 核兵器の保有国は,この条約に参加しない場合,条約の1条に規定する禁止事項を遵守する義務を負わないこととなっています。また,条約には,核兵器保有国やこれらの国に安全保障上の恩恵を受けている諸国が参加しておらず,核兵器を保有しない国だけが参加する構造となっております。 我が国政府は,核兵器を持つ国と持たない国がともに参加し,一緒に核兵器のない世界をつくることが重要であるとの観点から,棄権でもなく,反対との立場をとっており,核兵器不拡散条約及び包括的核実験禁止条約の枠組みの中で,これらの国々の橋渡しの役割を担う方針であります。 核兵器及び戦争のない世界を希求することは,全世界共通の認識であり,戦争の悲惨さと平和の尊さを発信する南九州市としても,これらの条約などによる取組が相互に効果を発揮し,核兵器のない平和な世界の実現を心から願うものであります。 次に,質問2,LGBTに関する課題解決に向けた取組について。 性的少数者,いわゆるLGBTの方々に関する取組については,まずは市民一人一人が個性を認め,思いやりを持って接することができるように広報紙や出前講座等での啓発を行っております。 また,パートナーシップ制度は,性別に関わりなく愛し合う2人に,婚姻と同等であると承認し,自治体独自の証明書を発行する制度で,性的多様性を尊重する一つの方法ではあると考えておりますが,この制度の導入に当たっては,市民の理解が不可欠で,LGBTの方々への市民からの心ない言動等があった場合は,当事者自身を傷つけてしまうことも考えられることから,まずは,市民への啓発活動を優先し,県内の先進市の誘導後の状況も研究しながら,慎重に検討していく必要があると考えております。 次に,質問3,サツマイモ基腐病対策についての1番目,被害状況と対策について。 本市のサツマイモ基腐病の被害状況についてですが,本年9月上旬時点での発生状況は,面積で約500ヘクタール,作付面積割合で26%であり,被害の程度も少ない状況でありました。 しかしながら,9月6日の台風10号通過後に被害が急速に拡大し,全く基腐病の発生しなかった圃場もありますが,11月中旬での発生状況は,面積で約1,800ヘクタール,作付面積割合で90%となっております。そのうち被害程度割合が2割以上の圃場は,約26%となっているところであります。 また,前年度の被害発生は,作付面積割合で約45%,そのうち被害程度割合が2割以上の圃場は10%未満でしたので,本年度は被害が大きく拡大している状況であります。 これまでの対策についてですが,これまでも答弁しましたとおり,市広報紙やサツマイモ関係部会等において発生抑制や防除対策について資料配布及び説明を行い,基腐病に対する基本技術の励行を推進しているところであります。 また,これまで国の基金事業を活用した消毒用予防薬剤等の購入支援を実施するとともに,市においてバイオ苗の供給支援も実施しているところでございます。 次に,質問3の(2)今後の防除対策や支援策について。 今後の防除対策や支援対策についてですが,これまでも答弁しましたとおり,現在,堆肥散布による土づくり推進を目的とした事業,国から新たに示された継続栽培支援を目的とした事業にも取り組んでおり,市としましても,12月補正予算において,サツマイモ農家の継続栽培支援に要する経費も予算計上をしているところでございます。 今後も発生抑制や防除対策について,農家への情報提供を行うとともに,国,県,市の支援策を有効的に活用して,サツマイモ生産農家の経営維持のための支援を行っていきたいと考えております。 次に,質問4番,街路灯や側溝蓋板の整備について。市道への街路灯,側溝蓋板整備について。 本市では,自治会が設置する照明を防犯灯,市内中学校の通学路を対象として設置する照明を通学路灯と位置づけております。 自治会内の防犯灯については,毎年9月ごろに各自治会へ要望調査を行い,次年度に市の補助金制度を活用しながら設置する制度になっています。 通学路灯については,地域やPTAからの要望を受け,教育委員会,南九州警察署等で組織する通学路安全推進会議で現場確認,検討を行い,市内中学校の通学路に毎年一定数の通学路灯を設置しております。 当該箇所について,現地確認を行いましたところ,自治会の住宅地域から離れており,県立薩南工業高等学校の第2グラウンドを使用する高校生のための通学路灯と位置づけられると考えられます。 次に,蓋板側溝の整備については,薩南工業高等学校の高校生が第2グラウンドに行くために,3路線の市道を利用しているようです。いずれの市道も農業用施設として設備された道路で,農地からの排水を受けるため,かぶせ蓋方式の側溝となっており,乗り入れ口やカーブのきつい場所以外は,ふたを設置しておりません。 このかぶせ蓋方式の側溝に蓋板を設置しますと,道路面より9センチ程度高くなるため,接触による転倒や排水機能の低下も考えられます。 そのようなことから,通学路灯や路面表示等については,今後薩南工業高等学校と協議し,対策を講じてまいりたいと考えております。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  御答弁いろいろとありがとうございました。 まず,核兵器禁止条約の批准について,再度お尋ねいたします。 南日本新聞では,10月26日一面に「核兵器禁止条約発効へ。批准国地域52」と。3面,4面,25面と,この「核なき世界へ一歩前進」と,このような見出しで書かれておりました。 朝日新聞にも1面に,「核兵器条約,来年1月発効,50か国地域に批准,条件満たす」,これも2面,3面,4面,6面,25面と,10月26日の新聞には,このように核兵器禁止条約批准について,喜びの声が書かれておりました。 平和新聞にも,これは平和委員会が発行する新聞ですが,「祝核兵器禁止条約,来年1月発効。核なき世界へ大きな一歩」と,このように報じております。 また,核兵器禁止条約が採択されたとき,市長は「平和の尊さ,世界平和を希求する本市としても世界は核兵器廃絶に向かって一歩前進したことを喜ばしく思っています。核兵器の戦争しようという点では,広島,長崎に原発が投下され,多くの命が失われ,今もなお苦しんでいる方がいらっしゃいます。核兵器の恐ろしさ,悲惨さを考えるとき,核兵器使用の必要のない世界,核兵器のない世界に向かって着実な歩みがなされることを強く望んでおります。」このような大変うれしい言葉をいただいております。 今度は,核兵器禁止条約の発効が確定したということであります。 問題は,日本が禁止条約に参加していないことです。日本は批准して,核抑止論の虚しさを世界に向かって大きく問いかけてほしいということ。 核を持っているから強いんだということを誇示している保有国です。それらの国に対して,核の恐ろしさを説くのが日本の役割のはずです。 日本は,唯一の核の被害を受けた国なんだから,恐ろしさ,真の怖さを知っているのです。戦争被爆国の役割を果たしてほしい,このように言っている方もおります。 昨日の新聞では,核兵器禁止進展歓迎130か国と,国連決議の加盟国の3分の2を超すと,このように伝えております。 この核兵器に対して,この前の私たちの要望,請願にもありましたが,皆さんも御理解をいただき,市長もこのように答弁してくれておりますので,核兵器廃絶に向かって皆さんもよろしくお願いいたしますということをお願いいたしまして,このことはこれで終わりにいたします。 次に,LGBTに関する課題解決について,お話させていただきます。 この性的指向とは,どのような性別の人を好きになるかということで,これは自分の意思で選び取るというより,多くの場合,思春期の頃に気づくものですということがありました。 そして,Lは女性同士の同性愛者,Gはゲイといって男性同士の同性愛者,Bはバイセクシャル両性愛者,Tはトランスジェンダーということで,この頭文字をとってLGBTというふうに言われております。 その中で,私は男と女の真ん中あたりにいる。私は,男でも女でもないと思っている。私は,男か女か決められないし,決めたくもない。私は,男と女どちらも自分だと思っている。このことは,この人が悪いのでもないし,そしてまた誰が悪いわけでもありません。人として生まれてきて,人として生きていきたい。これは,人権の問題だと思います。 そこでお尋ねいたします。市長はどのように認識されておりますか,お尋ねいたします。 ◎市長(塗木弘幸)  このことにつきましては,ただいま答弁をしたとおりでございます。 人権という問題もございますので,やはりこの人権を認めていくということは,やっていかなきゃならないということで,そういうふうに思っております。 あとはもうさっき申しましたとおり,まだ市民の皆さんが理解をしてから,このパートナーシップについては,やっていくのがいいんじゃないかというふうに思っております。 ◆議員(内園知恵子)  ありがとうございます。 これは,このようにしてほしいと願っている人の願いを聞いてあげる,願いに応えるということだと思います。 この私たちグリーンツーリズムのグループがありまして,この研修会で,LGBTの当事者の話を聞くことがありました。この担当の方には,このような研修を組んでいただき大変感謝しています。 そこで,お聞きしましたことが当事者の願いとして,まずトイレの表記をしてほしい。こちらが男性,こちらが女性というのではなく,誰でも使える多目的トイレが欲しい。 2つ目には,先ほども同僚議員がおっしゃっていましたが,男女の表記の問題,男性でも,女性,どちらか丸をつけてくださいというのではなく,これは国とか県の書類ならここでは決められないことですが,市ではどうにかなるのではないかということで,先ほども見直しますという答弁をいただきました。 そして,私たちを否定しないでほしいということでした。話しやすい場所が欲しい,居場所が欲しいと,手をかけなくてもいいから,目をかけていてほしいと,見ててくれている存在がありがたいと,このように当事者は申しておりました。このようにこの人たちが思っていることを私たちはそれを認めて,願っている願いに沿ってあげることが思いやりじゃないかなと思います。 このセクシュアルマイノリティーのことを先祖のたたりとか,遺伝だとか思っている人もいるそうです。そしてまた,気の迷いや精神科に行って治してもらえと言われたこともあると聞きました。100人いたら100通りの性があり,私にも,あなたにも,みんなに性の自認や性の指向があるということを知ることが大事です。 と言っている私も,二十歳ごろまでは,この世には男性と女性しかいないと思っていました。また,LGBTの当事者,このような方が自分の周りにはいませんでしたから,気づきませんでした。気づかなかったのではなく,それはカミングアウトするには大変な勇気が要るから,カミングアウトできない方が周りに多分いたのかと思います。簡単にカミングアウトしてしまえば,偏見や差別の原因になりますし,また親を悲しませることになるのではないかと,今でも悩んでいる人がいるそうです。 先日も同僚議員の中で,LGBTの方の割合をお話しされておりましたが,LGBT総合研究所が2016年に実施した調査によると,LGBTに該当する人は8%というデータで,これは左利きやAB型の人より多い割合だそうです。 同僚議員は,分かりやすく,日本の性を鈴木さんや佐藤さんというふうに,この人たちよりも多いんですよと,また先日は,ねずみ年の方より人口が多いんですよというふうに申しておりましたが,昨日の新聞では10人に1人の割合でこういう方がいらっしゃるというような新聞報道もありました。 そこでお尋ねしますが,市役所職員の方々にLGBTの当事者のお話を聞く研修などはお考えいただけないでしょうか,お尋ねいたします。 ◎企画課長(東成功)  市職員への職員研修の件でございますが,これまでのところ人権に関する研修会というのは毎年開催していると思いますが,その中で,このLGBTの分についても触れている部分がございます。 そのようなことから,今後も人権の研修の中で,さらにこのLGBTの部分の割合を増やした形での研修等も今後検討していく必要があると思いますので,研修担当部署のほうと,また協議をさせていただきながら,そのような形で進めさせていただきたいというふうに考えております。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  前向きな御答弁ありがとうございます。この当事者に直接お尋ねしてみましたら,この当事者は結構いろんな市に出かけていってお話をしているそうです。 私がちょっと相談されたことで,市役所の窓口の受付の方々は,失礼のないように心配りをされていらっしゃるとは思いますが,LGBTの方が訪ねてこられるかも分かりません。10人に1人ということですので,ここにも40人はいると思いますから,4人の方々がいらっしゃる計算になりますよね。 そんな中で,こういう方が訪ねてきたときのためにちょっと,私の相談者はLGBTの方ではありませんでしたが,一生懸命説明してくださったので,ありがとうございますと言って背中を向けた途端に,「あのおばさん,分かったろかい」と,こういうことで背中からその言葉が来たと,とっても憤慨して私のところに来ました。胸に名札が下げてあるので,今度行ったときは名前を見てきてくださいと,そう言いましたら,見てきましたと,名前もしっかり覚えてきて,教えてくれました。 このように職員としては,心配した心からつい言葉が出てしまったのかもしれませんが,本人にとっては大変御無礼様なということになるわけですよね。この方は,私に言ってきて,相談してきて,鬱憤を晴らして帰りましたが,LGBTの当事者は,そうはなかなかいかないんじゃないかなということを考えたときに,ぜひともそういう失敗のないようにということでされているかと思いますが,こういう失敗も実際にあることなので,よっぽど気をつけて対応していただきたいなということで,このことを出してみました。 先ほどの御答弁では,こういう当事者とのお話を増やしていきたいということで,よその市でもしていることですので,ぜひそうしていただきたいなと思います。南九州市は入っていますかと言ったら,残念ながら名前が入っていませんでしたので,それをお願いしておきます。 それと,学校関係者にお伺いいたしますが,先生方への研修も多分にされていらっしゃるかと思いますが,直接子どもと接することの多い職業です。この研修の中にLGBTということについての研修をされていらっしゃいますか,お尋ねいたします。 ◎教育長(有馬勉)  先般の質問にお答えしたとおりでございまして,教職員に関しましては,30年の7月に全教職員を対象にこのことに関しましての研修を実施しております。 そしてまた,学校におきましても,それぞれの学校のほうで工夫をしながら,このことについて職員の研修もしておりますし,学校によっては子どもたちにこれに関する研修も直接行っている状況でございます。 ◆議員(内園知恵子)  2015年には文部科学省から学校に向けて,性的少数者の生徒に対してきめ細やかな対応を取るようにという通達が出されております。学校によっては制服以外の着用が認められるようになったり,性別を問わずに使える「だれでもトイレ」,このようなことができるように改善が見られておりますが,教員にカミングアウトしても理解されずにひどいことを言われたり,周りからいじめられたりする子どもが後を絶ちませんというふうな新聞報道になっております。 まず,大切なのは,子どもたちが自分らしく生きるための知識を備えてあげること,家族や友人が性の多様性を知ることで,当事者が社会につながれること,そしてまた性別に違和感がある子どもたちがみんなと違うことを恐れて命を落とすことのないように,周りにいる私たちが気をつけてあげなければならないのではないかと思います。 これは,この前,私が当事者とお話ししたときに話されたことなんですが,鹿児島市内のある学校の先生方に夏休み中にお話を伺いたいとお願いされて,その場所に行かれたそうです。10人程度ですからと言われたんですけど,いざそのつもりで指定された場所に伺いましたらびっくり,じいちゃん,ばあちゃんたちがいっぱいいて,場所を間違えたのではないかと思ったそうです。 その方々は,子どもは地域で育てなければならない。子ども会とのタイアップや行事などいろいろあって,ぜひともお話を伺いたいと言ってやってきた方々だったそうです。公民館でされるということで,近くにいらっしゃったのかもしれません。 年齢が高くなれば理解に苦しむ人が多いと聞きました。私もその理解に苦しむ年齢です。先日やっと70歳になりました。そんな中のじいちゃん,ばあちゃんたちが理解しようと,このように同じ県内の方々でもしているんですよね。先生方も自主的に研修することについて驚きましたが,高齢者の方々がこのように自主的に話を聞こうというふうに言って,集まってくれたということに本当に私もびっくりしました。 だから,このように周りがそういう状況をつくって,環境をつくってあげれば,このようにみんな理解ができていく人たちが増えていくんじゃないかなというふうに思っております。ぜひとも先生方にも当事者のお話を聞いていただく,そしてすぐにはこういうふうに制度をつくるということはできないかもしれませんけども,いずれはそういう制度をつくって,今でも日本もですが,法的なあれはないんですよね。 だから,そういうふうにだんだんやっていけるような世の中になっていくことを望んでおります。 それでは,3番目に,サツマイモ基腐病対策についてお話しさせていただきます。 このサツマイモ基腐病対策については,私で6人目です。あと1人おります。本当に聞くことがなくなってしまったというくらい,皆さんが真剣になって,これだけ基腐病に対して大変だという気持ちで質問されたと思います。私もその一人です。 その中で,ちょっとだけお尋ねさせていただきます。 生産農家が頴娃町,知覧町,川辺町と,こう分けましたときに,頴娃町には何戸ぐらいあるんでしょうか,お尋ねいたします。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  本市の頴娃町における栽培農家数ということの御質問でございましたが,すみません,手元には,その旧地域ごとのちょっと戸数は,把握はしていないところですが,南九州市全体では1,364戸という状況になっているようでございます。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  大変失礼いたしました。知覧町が一番多いというようなことを聞いたものですから,ちょっと尋ねてみたいと思いました。 それと,この10アール当たりマルチ用のナイロンとか,肥料代とか,苗代とかを考えますと,大体どのくらいの金額になるんでしょうか,お尋ねいたします。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  先日,国の支援事業のそのメニューの中でも,肥料,農薬,マルチ代,そういったのも資料を出したところですが,それの計画書で出した数字で申し上げたいと思いますけども,多くの方が申請をしました。購入先,それぞれ違いますので,一概には,単価ですが,平均しまして種芋につきましては10アール当たり1万8,000円ぐらいになります。それから,バイオ苗代につきましては,植付け用で2万8,000円ぐらいになるようでございます。薬剤につきましては,ベンレート水和剤が約1,000円,それからZボルドーが約1,100円,それからピクリンのほうが3万7,000円というふうになっております。 それから,資材につきましては,今回の事業では,マルチの資材については畦内消毒を同時,マルチする,その部分のみがこのマルチの資材は対象となったところですけれども,これにつきましては反当1万1,000円となっているところでございます。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  この国の補助が11月30日締切りで,12月8日必着というようなことがこの前のあれで,先輩の議員さんの中からそういう言葉がありましたが,大変日にちが短くて厳しかったのではないかと思いますし,農政課の方々も大変だったろうと思いますが,この申請書を書き上げるまでの期間というのは何日ぐらいで,それは本当に周知徹底はされたのでしょうか,お尋ねいたします。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  11月19日に説明会を実施しました。その説明会の中で,国への申込期限も12月8日までということで,期間が短いので,その説明会の中でも,申請書の提出は11月30日までということで農家には説明をしたところでございます。多くの方がその期限内に申請書は提出していただいたところでございます。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  大変短い期間に皆さん総出で大変だったろうということですが,間に合わなかった方への支援などは考えていらっしゃるんでしょうか。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  一応期限は11月30日までということだったんですけれども,その期限を過ぎても相談に来たり,申請に来た農家がいたことも事実でございます。期限を過ぎているので,受け付けませんよと,さすがにそういうことはできませんので,職員のほうで随時,臨機応変に対応しまして,そういった方々も今回の申請の中には入っているところでございます。 全体で約350名を過ぎるぐらいの農家の方が申請をしたところでございますが,そのほか申請をされなかった農家につきましても,今回の12月補正におきましても,被害を受けた程度に,割合に応じての補助金みたいな措置の事業も計画予定をしているところでございますので,またそういった事業も今後農家の方にも周知はしていきたいと考えております。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  できなかった方もいらっしゃったんですよね。資料を集めたりするのに時間がかかったのかとも思われます。 それで,この市の支援として,1経営体当たり20%減収のところは10万円,40%減収のところは20万円ということで,今度の12月の補正で上がっておりますが,こういう方々はこの辺で助けていただけるかなということなんですが,これで足りるのかなという心配もあります。 この時期作物の補助として,この減収分の補填をするような考えとして,または税の免除をするとか,この被害農家の実態に合った支援などは考えておりますか,お尋ねします。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  税の免除に関しては,ちょっと私のほうでは分かりませんので,お答えはできませんけれども,令和3年度におきまして,予算の中では,この基腐病に対する予算は,当初予算では一応見込んではいないところでございますが,国におきまして令和3年度もこの基腐病を克服しながら,サツマイモの栽培を継続する農家に対する支援事業を3年度も実施するという情報を聞いておりますので,それが出たら,また速やかに周知をしていきたいと思っております。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  そういう持続可能なサツマイモ農家に対しての支援というのが国のほうでも考えてくださっているということでどうにか助かるかなという,先ほどの同僚議員も,この南の食糧基地として農業が持続可能な継続できる本市になっていただきたいということを申しておりましたが,私も同じ考えです。 あと1つ,2つ,ちょっとお尋ねしますが,国の補助で他作物への転換への支援ということで,10アール当たり3万円ということを書かれておりましたが,ニンジンとか大根とか,ゴボウ,このようなものではないかと思うんですが,先ほどの市長の答弁の中に野菜も生産が過剰で大変困っているというような答弁がありましたが,このことに対しては不可能でしょうか,どうなんでしょうか,お尋ねします。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  今回の国の支援の事業の中で,輪作,転作に対して10アール当たり3万円という支援メニューがございますけれども,これにつきましては,あくまでもサツマイモを来年度で言えば,令和3年度は植えないというのが前提でありまして,そのサツマイモが植えてある,その夏の期間,その時期の作物ということになりますので,今,議員がおっしゃいましたゴボウとか,そういった作物については,春作でいけば,もう5月ぐらいには収穫になってしまう作物でありまして,その後にサツマイモを植えることも可能でありますので,なかなか厳しいところがあると思います。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  私の知っている方で,多分先日も同僚議員が話した方と同じ方なのかなと思ったりもしますけれども,やっぱり11町歩サツマイモを作っているということでありました。 それで,その中で800万円の減収だというふうに言っておりました。37年間サツマイモ作りをしてきて,はじめての体験ですと。ただ,収入保険に加入していたので助かりましたということでしたが,本当に大変な基腐病です。 そして,この基腐病のあまり来ないという,基腐病にならない苗があるということでお尋ねしましたところ,新品種の苗でコナイシンというのがあるということを聞きました。 それで,これは基腐病が来ないようにという願いのこもったような名前で,来ないでほしいということでコナイシンとつけたのかなというのは私のただの考えですが,とても収穫がよかったと,本当に来なかったという話も聞いております。 ただ,筋が多くてちぎるのに大変で,年中はさみを持っていて茎をちぎらなきゃいけないので手が痛くなるとか,おばさんたちを頼めば,このコナイシンを作るのならもう加勢に来ないと,このような言葉も頂いたということで,本当にこの人は困っていましたが。何かこの点についてアドバイスがあったら教えてください。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  今,議員のほうから,コナイシンについての話があったところでございまして,このコナイシンにつきましては,現在でん粉の主であるシロユタカに代わって,このコナイシンを県も奨励品種ということで推奨しております。 今年度も2,000ヘクタールの種芋を確保する計画であったところですが,なかなか現実としてはいかなくて,1,000ヘクタール分ぐらいしかできていないと。JAに確認したときでも,そのうちでも我々のところに入ってくる分も少ないという話でありました。 今,議員がおっしゃいましたように,コナイシンは茎が硬くて,なかなかちぎるのが厳しいということで,そういったことで基腐病も入ってきにくい部分もあるのかなとは思いますけれども,現在に対してはカンショの収穫機等なんかにおいても,なかなかそういったのが簡単にちぎれない状況でもありますので,まだ今後,メーカーさんにも力を借りまして,簡単に茎が切れるような,そういった形で改良とか,そういった形でやっていかないと当面はできないのかなと思っております。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  それから,先ほどの答弁の中で,9月6日の台風10号通過後に被害が急速に拡大したということで,この基腐病はカビというふうに,そのカビが台風に乗ってくるのかなという,その辺のところをちょっとお尋ねします。どういうことなのか。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  基腐病は,さっきおっしゃいましたカビということなんですけれども,胞子になるので風で飛ぶということも多少はあるんでしょうけれども,芋のつるが伸びていって,その畝間にそういった触れた中でそこに残っている菌に触れていって病害が広がっていくという状況でございます。以上です。 ◎副市長(福留保)  少しだけ補足させていただきたいと思いますが,結局体力のあるうちは病気も発症しない。結局つるが元気なときには発症しないというわけなんですが,台風が来て,つる自体が弱っている。あるいはナカジロシタバとか,ハスモンヨトウで葉っぱを食われたときに体力が,結局芋づる自体の体力がなくなってくるというようなときに発症してくると。 なので,もともとその糸状菌を,もともと保菌しているんだけれども,体力のあるうちは,まだ元気なうちはなかなか表に出てこないというのが現状じゃないのかな。なので,本年も昨年も台風後に急に被害がひどくなったように見えているということだというふうに思います。 ◆議員(内園知恵子)  ありがとうございます。そうすると,台風前に収穫できるように前もって早く植えつけて,そこを逃れるような対策というのはあるんでしょうか。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  基腐病の対策という形で農家にいろんな情報提供を促している中でも,早植えを推奨はしています。早く植えて早く収穫するという形で推奨はしていますけれども,やはり芋自体が大きくならないうちに収穫してしまうので,収量も少ないという部分もありますので,一応推奨はしていますけれども,もうそれは,あとは農家の判断ということになりますけれども,常時の防除,そういった管理,そういうのをしっかりしていただくことが大事かなと思います。以上です。 ◆議員(内園知恵子)  だんだんいろいろと聞いていくうちに,基腐病もどうにか逃げていってほしいなという気持ちで,今,やっておりました。時間もなくなってくるぞという心配をしてくれている人もいますので,4番に移ります。 自治会が設置する照明が防犯灯,市内の中学校の通学路を対象にPTAとか教育委員会とか,警察署とか学校などが確認,検討をしてつけるのが通学路灯というふうに,先ほどの答弁にもありましたが,高校生は入っていないんでしょうか。 ◎防災安全課長(神薗省吾)  現在,市の対象の考え方としましては,小学校,中学生でございますが,特に中学校の自転車通学等の部分を重視しているというような形でございます。高校生は対象には入っておりません。 ◆議員(内園知恵子)  小中学生のことで高校生は対象になっていないということでしたので,県立高校なので県のほうに持っていきました。この問題を。そしたら,県は市道なので県道ではないのでということで返ってまいりました。 それで,そのときに,じゃあどのようにすれば,ここが電気がついたり,蓋がかぶせられたりするんでしょうかということで,かえって質問をしてきましたら,県のほうからも伝えておきますから,市のほうで頑張ってみてくださいみたいな感じで言われましたが。高校生だと市民じゃないということはないですよね。その辺のところはどのように理解すればよろしいんでしょうか。 ◎防災安全課長(神薗省吾)  高校生でございますから,市民ではないというか,そういう概念は全然持っておりません。南九州市にいらっしゃる方,在住の方もいらっしゃいますし,南九州市以外の学生さんもいらっしゃると思いますが,そこは高校生,学生さんとして尊重しております。 ですが,今現在の市の考え方としまして,我々はそういう考え方のもとで,これまでは設置をしてきたという経緯もございます。 ◆議員(内園知恵子)  バイクとか自転車の方々はちょっと電気がついていたりして,帰るときにみんな真っ暗なので,私も暗いときに行ってみて,電気を消してみましたけど本当に真っ暗でした。あそこは人家もないんですよね。人家もないので,電気がないと明かりがないということで,みんな道路の真ん中辺を固まって帰るそうなんですよ。 そうすると,たまたまそこに車が来て危ない目にあったということで,今度は学校側に,もし事故などを起こしたら運転手の責任ですから注意してくださいみたいな感じでくるそうなんです。 だから,そういうときに,そういう思いをしているので,どうかならないでしょうかという御相談なんですが,これはいつまでたってもどうにもならないということなんでしょうか。お尋ねします。 ◎防災安全課長(神薗省吾)  高校にお尋ねしますと,高校は通学路という概念というのは持っていないということを話されたことがございます。ですが,ここの危険な場所ということで,今現在,高校からは特にそのような要望とかも上がってきていないような状況ではございますが,こちらからお話をしてみて,どのような協議になるか分かりませんが,そこら辺のところをさせていただきたいというふうには思っております。前回も高校のほうとはお話をしましたが,回答としてはそのような状況であったところでもございます。 ◆議員(内園知恵子)  学校側とも相談してみるということでございましたが,この蓋板についてはどうでしょうか,お尋ねします。 ◎建設課長(江平恒博)  市長の答弁でもありましたとおり,この路線につきましてはかぶせ蓋,側溝の上に蓋を乗せる方式になっておりますので,乗り入れ口,カーブ以外には設置をしておりません。 これを設置することによりまして,9センチ程度は道路面より上がってきますので,これによって接触して転倒したり,またパンクをしたり,これはもう現実に実施して起きているところがございます。 そのようなことで,落蓋式に替えればそのようなことはなくなりますが,メーター当たり6万円かかりますので,高校生が利用している路線が約3キロございますので,1億8,000万円程度かかるんじゃなかろうかと思いますので,費用対効果を考えれば難しいと考えております。 ◆議員(内園知恵子)  このような市民でありながら,市民でない方もいらっしゃるという方々が使う道路なんですが,こういうときはどのようにしていったらいいのかということで,学校側と話してみるということもいいアイデアだとは思いますが。 やはり,この薩南高校というのを,今,学校の生徒たちが少なくなって統合するような話もありまして,やっぱりそこに南九州市には3校ありますが,その3校の高校生たちを守ってあげるという意味で,こういうことも大切ではないかと思いますが。 市長,最後に2分残せということでしたが,1分しか残りませんでした。よろしくお願いします。 ◎市長(塗木弘幸)  このことについては,先般も,ほかの議員からも質問があったところでございます。私も対処というか,協議はしたところでございます。高校のほうからは何もそういうことは言われていないというようなことで,まずは学校と話をしてというようなことでありました。 父兄が言っておられるのか,誰がそういう発言,危ないというようなことであれば,そこがまだよく分からないというようなことで,危険であれば高校生であれ,通学路ではなくても,それは危ないということであれば街灯をつけるなりの設置をしていかなければならないと思っています。 しかし,学校側からは全然そういう要望もないというようなことでございましたので,現状ではもうそのままということでございます。その辺をよく,やはり協議をしてから,危険であれば,やはり街路灯をつけなければいけないと,設置をしなきゃいけないと思っております。 ○議長(加治佐民生)  ここで,しばらく休憩します。午前11時56分休憩───────────午後1時00分開議 ○議長(加治佐民生)  再開します。 次に,大倉野忠浩議員。  [6番議員大倉野忠浩登壇] ◆議員(大倉野忠浩)  皆さんお疲れさまです。令和2年12月定例会一般質問13人目の大倉野忠浩でございます。農政課長にはしばらくお休みをしていただきたいというふうに思っております。子守歌にならないように,頑張っていきたいと思います。 20日余りで正月を迎えます。今年の正月にマスクをして外出するような日常を誰が予想したでしょうか。マスクをつけて買い物に行ったり,仕事をする日々に,今までとは違う生活の仕方を考える必要があります。コロナウイルス感染症の解決に向けた先が見通せない中で,世界の感染者は6,800万人,死者数は155万人を上回り,国内の感染者数は17万人,死者数2,500人,昨日,県内では1日の感染者過去最多となり,741人の感染者という現状です。一方で,今年はインフルエンザの罹患者が前年同期比で減っているという報道もありました。マスク着用や手洗い,消毒の励行の効果だと言われております。 日本のGDP550兆円のうち,東京で生み出されるのは19%,東京の人口は1,400万人を超えましたが,今年の6月にははじめて人口減を迎えるという転換点を迎えました。このような変化を考えると,現在の状況の中で,人生の見直しに迫られたり,考え直したりする方が増えているのではないかと思います。現在の逆境の中で,特に企業が地方へのワークシフトを進めております。災い転じて福となすという言葉があるように,逆境の中にあるからこそ,時代の潮流をつかむ知恵が大切だと痛感しております。そのような気持ちを持ちながら,質問に入りたいと思います。通告に従い,簡潔に質問をいたします。明瞭で具体的な答弁を期待しております。 今回,私は,道路河川等の維持管理体制について,主に2つの側面から質問をいたします。 1つ目は,道路・河川等の維持管理について,現状と今後の対応をお伺いいたします。 これまで,災害復旧時や日常の課題を解決するために,自治会や地域有志が活動して,現状を維持してきました。しかしながら,過疎,高齢化が進み,活動を継続することが困難な状況が散見されてきております。このまま何もしないでおくと,行政への過度の期待や苦情だけが増え,放置し続ければ,地域の維持も難しいという状態になると予想されます。田舎の美しい田園風景や山野が荒れ果て,結果的には災害防止や観光客の誘致,交流人口の増大にも影響を与えるようになると考えます。この現状をどのように捉えているか,また,具体的にどのような対処を考えているのかお尋ねします。 2つ目に,緊急修繕・維持業務を一括して行う体制の構築についてお尋ねします。課の縦割りをなくし,一括で市民の要望や日常的な課題に対処する組織を新設し,対応していく考えはないかお尋ねし,登壇での質問を終わります。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  大倉野忠浩議員の質問にお答えをいたします。 まず,質問1,道路,河川等の維持管理体制について,道路,河川等の維持の現状と今後の態勢について。 建設課で管理している道路は,市道2,169路線1,205キロメートル,県から管理移譲されている国県道8路線57キロメートルで,河川は準用河川35本59キロメートルあります。 これらを市の職員及び会計年度任用職員30名で,道路法面の伐採,河川等の支障木の除去,側溝に堆積した土砂や枝葉等の浚渫,道路施設の軽微な補修作業を行い,維持管理いたしております。 本年度はトラクターモアを1台購入しまして,3台体制で市道を中心に伐採作業を実施しています。 また,直営で難しい補修等につきましては,市内建設業者へ作業を委託しており,市民からの要望に対応しています。 耕地林務課で管理しております一定要件農道は593路線243キロメートル,林道は48路線103キロメートルあります。 農道につきましては,多面的機能支払交付金事業や中山間地域等直接支払交付金事業を活用するなどして維持管理しておりますが,基本的には農道,林道の法面の草払いや路面整正等の維持管理は,受益者の方々にお願いし,砂利等が必要な場合は市から材料支給を行っております。 また,自然災害による路面洗堀や路肩崩壊等が発生した場合は,市内建設業者へ作業を委託しております。 今後につきましても,市民の負託に応えるべく,効率よく維持管理を行ってまいりたいと考えております。 次に,質問1の2,緊急修繕・維持業務を一括して行う体制の構築について。 市道の大雨や台風通過後の緊急的な修繕や復旧については,重機や技術者を要する規模の大きな場合は市内建設業者と協定を締結し,応急処置に努めておりますが,軽微な路面の清掃や側溝の閉塞箇所の浚渫等は直営で行っています。 維持管理業務につきましては,先ほど申し上げましたが,建設課のすべき施設においては,現状においては現行の体制が効率的であると考えております。 農道や林道におきましては,緊急的な修繕や復旧が必要な場合は,市道と同じく市内建設業者と協定を締結し,応急処置に努めておりますが,軽微な路面の清掃や側溝の土砂除去は受益者にお願いしているところです。以上です。 ◆議員(大倉野忠浩)  今,市長から答弁をいただきました。市道,農道,林道ということで,河川維持管理ということで答弁をいただきましたが,各所管課ごとに現状,災害もですけれども,通常市民からの相談とか,相談があった後の対処というのをどのようにしているかお尋ねします。 ◎建設課長(江平恒博)  建設課の所管でお答えいたします。住民からの要望や苦情におきましては,各支所建設水道係や知覧庁舎の建設課に連絡が参りますが,支所へ連絡がある要望や苦情は,支所の職員が現場を確認に行きます。簡単な道路のポケット補修や支所で対応,それらにつきましては支所で対応いたしますが,それ以外につきましては,本所のほうへ依頼がまいります。その場合は本所の職員が現場を確認いたしまして,業務委託で行うのか,維持班でできるもの,工事として取り扱わなければならないもの,これらを判断しまして,対策を講じているところでございます。 ◎耕地林務課長(東垂水忠二)  耕地林務課関係の管理しています農道,林道についてでありますが,現在のところ農道等の日常的な維持管理は地域の方にお願いしているところであります。災害等については,耕地林務課で確認し,建設業者に依頼しているところでありますが,確認作業から建設業者への依頼作業については,耕地林務課が頴娃庁舎にあることから,川辺・知覧地域で発生した場合,各庁舎の農林係で確認,連絡者との立ち合いを行ってもらい,工事内容等についての最終判断を耕地林務課で行い,業務のほうを外注になる場合は,業者のほうに委託業務を依頼しているところであります。また,場合によっては職員のほうで対応する場合もあります。 ◆議員(大倉野忠浩)  軽微なものは支所で対応はできるというようなことでしたけれども,災害あるいは軽微なものでない補修というのには,支所の職員が現場確認,あるいは本所の職員が確認に行って,業者と協議しながらということですけども,非常に対応が遅いのかなという気がしますけれども。一昨日の一般質問の中で,水道事業の質問があって,そのときの答弁を聞いていたときに,漏水等の発生件数が非常に多いという答弁があったもんですから,ちょっと質問させてもらいますけれども,漏水等の発生については,どのような形で情報が入ってくるのか,その後,どういう対処しているのかお尋ねします。 ◎水道課長(下野浩巳)  ただいまの議員の質問に答えます。昨日,漏水関係で一応答弁しました。我々の水道の場合は,全て維持管理については,本庁で一括して行っております。 支所から各頴娃・川辺支所からそういう通報があった場合は,知覧の本庁から一応現場を確認に行きまして,その時点で判断をしまして,緊急の場合は即開始,状況を見ながらこれは明日でいいと判断すれば,また後日,そういう段取りしていきますが,やはり知覧庁舎から通っていく関係で,どうしても川辺,頴娃,特に頴娃につきましては,行くだけでもやっぱり30分以上かかります。それで,中にはやっぱりその対応に苦情も多々聞いております。 やはり,以前は旧町時代で,合併したころは,各支所に分室がありまして,分室で対応した経緯がありまして,こういう体制になって今5年目,6年目になりますが,やはり住民にとってはその対応の遅さということで,やっぱりそういうことで当然支所がこういうことは対応できているもんだと思っている住民も多いのかなと思っております。 ◆議員(大倉野忠浩)  市道についてですけれども,この維持管理の部分において,年間相談件数というのはどのくらいあるんでしょうか。 ◎建設課長(江平恒博)  令和元年度でお答えいたしますと,頴娃地域で約170件,知覧地域で約160件,川辺地域で約500件程度でございます。そのうち,支所で対応しているものが1割程度となっているところでございます。要望の内容につきましては,道路の舗装,補修,側溝の浚渫などがほとんどでございます。要望の全体件数の7割程度は実施をして要望に応えているところでございます。 ◆議員(大倉野忠浩)  非常に相談件数も多いようです。私も,特に舗装道路でのポケット補修,路面が陥没していたりとかいうものはすぐ支所のほうに連絡をして,補修をしてもらっていますけども,そういうときは支所のほうで十分対応できるということで,支所の職員が補修に行っているようですけれども,やはり補修というものが大きくなれば,なかなか即できるというものではないというふうに思っておりますし,そのことでやはり事故が起きているという実態もあるわけです。先日にしても,側溝のグレーチングの蓋が浮き上がっての事故等もありましたし,舗装がやっぱり陥没して陥没の原因によって事故が発生したとかということが結構多発しているように感じるところです。 やはり市民は日常生活での困り事,維持補修等の相談については,支所に出向いて,相談,依頼等をされるというふうに思いますけれども,市の管理河川の維持管理,現状では建設課所管の部分だけを建設課維持係のほうで実施をしているようであります。職員のほうは,会計年度任用職員で30名という先ほど答弁がありました。 また,本年度トラクターモアも1台導入をして,3台体制で市道を中心に伐採をしているということでありますけれども,この維持係の運用について,私の勘違いかもしれないんですけれども,規模を縮小しながら民間委託への道筋をつけているように思えるんですけれども,自治会,市民からのニーズというのが,これから人口減少,高齢化で増大することが予想されますけれども,民間委託した他市の現状というのは,コストが増え,即時の対応,臨機応変な対応というのが難しくなってきているということも聞いておりますが,この建設課維持係の運用について,今後の方針というものをどのように考えているかお尋ねいたします。 ◎建設課長(江平恒博)  先ほど市長の答弁にありましたとおり,建設課に関しましては,30名で管理をしておりますが,内訳としまして,頴娃地域は市の職員1名,会計年度任用職員となる道路整備員1名,それから作業員7名の計9名とトラクターモア1台で行っております。知覧地域につきましては,市職員が2名,道路整備に1名,作業員7名の計10名とトラクターモア1台で行っております。川辺地域は市職員1名,道路整備委員2名,作業員8名の計11名とトラクターモア1台の体制で,道路の法面等の伐採を中心に管理をいたしているところでございます。 知覧地域につきましては,国県道の管理事務移譲を受けていること,川辺地域におきましては,補修班が要るということで,若干人数を増やしているところでございます。 伐採につきましては,年間計画を立てまして,約260ヘクタールを計画的に行っておりますが,要望,苦情等があれば,先に対応しているところでございます。 また,側溝浚渫や簡単な維持補修は,この川辺地域の補修班で要望に対応しているところでございます。この人数もトラクターモアも今年度1台増やしまして,作業面積的には去年よりも増えて,前年度よりも増えているところです。今年度も恐らく3台になりましたので,面積は増えるかと思います。 そのようなことで,現状ではこのままの体制で管理を行っていきまして,業者へ委託しますと,先日試算しましたところ,同じ作業をするのに約4億円程度になります。現状でこの作業員とトラクターモアを使いまして,現状の維持管理費は約1億2,000万程度で済んでおりますので,3分の1もかからないということになっておりますので,今後もこういう体制で維持のほうは行っていきたいと考えているところでございます。 ◆議員(大倉野忠浩)  維持補修班は川辺ということですけども,この川辺の維持補修班が市内全域をするということでいいですか。 ◎建設課長(江平恒博)  はい,そのとおりでございます。 ◆議員(大倉野忠浩)  トラクターモアも今1台増えて3台,市民からの要望も,これは道路の草払いもですけれども,特に県管理の河川の堤防の草払い,冬場に道路の草払いのほうが落ち着いた時点で堤防払いも草払いもやっていただいているところですが,夏場に1回してもらえないだろうかという要望が非常に多いと思いますけれども,その辺については,1台増えたことで対応ができるのかどうかお伺いいたします。 ◎建設課長(江平恒博)  夏場の河川愛護作業,1回目にトラクターモアを使用しますと,どこの自治会もそれを要望してきて,自治会でやらなくなってしまうと思います。そういうことで,2回目の支援として,現在はトラクターモアを使用しているところでございます。 ◆議員(大倉野忠浩)  それでは,現時点では,夏場はやらない,できないという理解でよろしいですね。はい。 1回やってもらうだけで非常に喜んでいらっしゃいます。もう一回してくれればいいんだけどなという声が,やっぱりどこの地域もだと思いますけれども,トラクターでできる範囲が決まっておりますので,全て河川堤防をトラクターでやれるわけではないですので,残りは自治会あるいは地域で草払いはしますから,できれば夏場に1回していただけるように,これは市民の声として要望をしておきたいというふうに思います。 また,維持補修については,計画的にもちろんやっていると思いますけれども,突発的な部分もあるかと思います。それについては,もう先ほど答弁の中でもありましたけれども,様々なその維持補修・管理というものがあると思っておりますけれども,ここからは,少しこういろいろ提案をしながらいきたいと思いますが。 千葉県松戸市に「すぐやる課」というのが誕生したのが,昭和44年10月。昨年,発足50周年を迎えまして,ドラッグストアチェーンで有名な松本清市長が誕生して,このすぐやる課というのに着手したのが昭和44年ということで,この考え方というのが全国の自治体に波及しまして,同じような機能を創設した自治体も数多くありました。 この松本清市長は,残念ながら任期2期目の途中でお亡くなりになりまして,松戸市では,歴代の市長が営々とこの考え方を引き継いできております。「すぐやらなければならないものですぐやり得るものはすぐにやります」と,これをモットーに現在も8名の職員で土木関係,それから清掃関係,蜂の巣の駆除など,年間300件以上の多岐にわたる市民からの要望を処理し,市民からの高い支持を得ているということでございます。 そこで,お尋ねしますが,このように市道,市の管理河川等の公的な維持管理責任を果たし,市民の困り事に即座に対応することは,来たるべき少子化・高齢化時代の課題を解決し,市民にも支持されるというふうに考えますけれども,本市も同じような仕組みをつくり,災害復旧時や日常の困り事に即座に対応する考えはないか,お尋ねします。 ◎市長(塗木弘幸)  今,千葉県松戸市のすぐやる課の話が出てまいりましたけれども,私も聞いております。マツモトキヨシというあのドラッグストアですよね。あそこの社長が市長だったというのは,初めて聞きました。 これは,もう職員の方々は,市民が困っておられたらすぐ行動してやっていかなけりゃならないというのは,私も議員時代からそう思っております。しかしながら,それはもう義務であるわけですが,職員の方々の義務だと思っております。 今,いろんな対応があると思います。福祉の対応でもすぐやらなきゃいけないことというのはあると思うし,今,建設課,水道課,そういうところはもちろん,福祉などでもいろんな所管でのその市民の声に対応しなきゃならないと思っております。今の所管ですぐ対応できるような形でやっていったらいいんではないかと思っております。そういう指導もしていかなけりゃならないと思っております。 ◆議員(大倉野忠浩)  市長には最後に聞こうかなと思っていたんですけれども,今,市長の考え方をお聞きしましたけれども,現在,行政改革も集中改革プランということで,先日も私は申し上げたと思うんですけれども,この集中改革プランの中で,定員適正化計画だけが先行しているというふうにどうしても感じるわけですが,職員がだんだん減ってくると,そういう中で働き方改革もしなければならない。 この働き方改革は,国の官僚は,毎日残業をして夜遅くまで残業してなかなか帰れないという報道もあって,働き方改革を一番先にやらなければならない国の官僚の方々が,できていない状況ですけれども,本市としても,やはり働き方改革というのは進めなければならないというふうに思いますが,職員の負担もあったりとか,特に災害というのはいつあるか分からないですし,例えば水道の水道事業に関しても,漏水とか,それこそ24時間365日対応しなければならない。 そういう中で,先ほど出した,千葉県松戸市のそのすぐやる課ということを例えて出しましたけれども,そういう組織というものがあれば,非常に住民の方々も相談もしやすいし,安心して生活できるのではないかなというふうに考えてこの質問をしているわけですが。 無理を承知で質問をするところもありますが,この維持管理については各支所で,一番支所が身近ですので,各支所でやはりこうそれぞれ対応していただけるのが一番いいかなと。支所のほうの職員で現場を確認に行って,それをまた本庁につないで,また本庁の職員が確認に行ってと,非常にこう遠回りなことをやっているように思えてならないわけですが,予算的なものも支所では持てないという中で,特にこの維持管理については,本課で予算を獲得した維持補修に関してですけれども,獲得した予算を支所へ配分するとか,そういった中で支所の支所長の権限といいますか,そういう中で業務ができないものかというふうに思いますが,この考え方については,どのようにお考えでしょうか。 ◎総務課長(別府誠)  合併以降,組織機構の在り方とか,市民へのサービスの在り方については,いろいろな検討を経て,現在の形で本庁で集約する形を取っております。 今,すぐやる課という御提案もありましたけれども,庁内の組織に関する検討において,これまでの間においては,そのような部署の設置の必要性とかという御意見は頂いてはいないところでございます。 また,住民からそのような要望とかは特にないところでございますが,いずれにしましても,すぐやる課の設置の可否にかかわらず,市のほうが迅速にその業務を行えるような体制づくりは必要かと思います。設置する必要があると判断した場合には,いろいろな行革本部とか,そういったところを通じまして検討していく必要はあろうかと思います。 また,すぐやる課という言葉を聞いて我々も少しこう考えるところもあったんですけれども,専門の担当部署がある場合には,現状と同様に各課のほうに連携を取らなければならない部分も確かにございます。 また,一方では,本庁に今集約化されておりますけれども,それを本庁と支所の役割分担,それと職員の配置のバランス,そういったものを見直す中で対応可能になるのであれば,そのような対応も今後検討していかなければならないというふうに考えております。 ◆議員(大倉野忠浩)  市民のいろんな声を聴いた上で,こういう組織があればいいのではないかなという思いが出てきたものですから,今回こういう質問,こういう提案をさせていただいているところです。 職員で様々なことを対応しなければならないというふうに思いますけれども,毎年,定年をされていく職員の方々というのが,再任用職員という形でまた仕事をしてもらっているところもありますけれども,こういった長く役所で勤めた職員の方々,再任用職員という形で適材適所でこう活用をしていくということは,非常に市民にとっても安心感というものはあるし,やはり長く役所に勤めていれば,市民の方々も顔なじみであったりとか,そういうことで非常にこの再任用職員の活用というのもやるべきだなと,適材適所でやるべきだなと思いますけれども,これについてはどのようにお考えでしょうか。 ◎総務課長(別府誠)  現在,再任用職員の方々をそれぞれの部署にそれぞれ勤務いただいておりますけれども,今おっしゃるように,これまでの長年の経験も持ち合わせておりますし,またその経験の中でそれぞれの専門の見地から,後輩の指導とかそういったこともできる職員が数多くいらっしゃいます。 そのような方々については,一人一人面接といいますか,面談を行いまして,どういったところを希望されますかと,どのような勤務形態で,どのような業務を従事したいのかというような希望等も聞いた上で,適正な部署に配置することを心がけてきているところでございます。 ◆議員(大倉野忠浩)  希望はとるけど,なかなか希望のところに行けないという話は聞いたことがあるんですけれども,今の総務課長の話で言えば,適材適所でやっているということですけれども,やはり長く勤めたという経験もですけれども,その中には専門職として仕事をされてきた方もいらっしゃるわけですので,やはり適材適所,もう本当これでぜひ再任用職員の方々というのは,仕事をしていただければ効率的に仕事もできるのではないかなというふうに考えております。 また,今年度から会計年度任用職員ということで,臨時職員あるいは嘱託職員の身分的なのも会計年度任用職員ということですけれども,この制度を活用して民間出身の技術職の方々を採用して,先ほど言った様々なことにすぐ対処ができる,そういう組織に活用できるのではないかなというふうに考えますけれども,今のところは,この会計年度任用職員のそういった専門的な部分については,非常に限られているかというふうに思いますけれども,この部分をもう少しこう広げていただいて,うまく活用していただきたいと思いますけれども,これについては,どのようにお考えでしょうか。 ◎総務課長(別府誠)  確かに専門的な技術,資格等をお持ちの方で,その方々を会計年度任用職員にというようなニーズもございます。その方々に対して採用の募集等を行うような職種もございますけれども,なかなか1年の会計年度任用職員というのに対して,そこに応募が確実に来るかというと,そういう状況でもないというところもございます。 しかしながら,職員ではなくて,会計年度任用職員としての希望等があって,こちら側にそのニーズがあるということであれば,積極的にそのような方々も活用していくべきであろうというふうに考えております。 ◆議員(大倉野忠浩)  ぜひうまく活用していただきたいと思います。 また,こういった今コロナ禍の中で,先ほどからありますように,本庁方式というふうに向かっているんだというふうに思いますけれども,やはりこういった感染症,そういった対策を考えれば,業務の分散,職場の分散というのも考えていかなければならないんじゃないかなというふうに考えるところです。私の考えは,維持管理は各支所ごとにやったほうが効率がよいと,市民も相談しやすいんじゃないかなというふうにどうしても考えます。 この3町合併のときに,再三申し上げますけれども,住民サービスは低下させないという市民への約束が,もはや破られてきているというふうに感じております。この住民サービスとは,あるいは行政サービスとは一体何かということを改めて総務課長にお聞きしたいと思います。 ◎総務課長(別府誠)  市民からの負託といいますか,市民のニーズに応えていくことが行政サービスだと思っております。時間的な,解決までに時間のかかることも当然ございますけれども,身近な行政というか,手続,届出,申請,そういった業務につきましては,なるべく短い時間で対応できるような態勢が市民サービスではないかというふうに思っております。 ◆議員(大倉野忠浩)  そのとおりだと思います。本当に一言で言えば,課長が今言われたとおりだと思います。市民の税金を使っていろんな行政サービスをやるわけですけれども,やはり一番は市民の方々のニーズに応えるというのが,まず第一かなと思っております。 そこで,市長へということで,ここに準備をしておりましたので,再度市長のほうに質問をさせていただきますが,菅総理は,政権誕生の際に「行政の縦割り,既得権益,あしき前例主義を打ち破り,規制改革を全力で進める」と,力強く宣言しました。 この政権の目玉政策は,この考え方に基づいて計画されると思っておりますけれども,この考え方は,本市の政策立案にも全く当てはまることだというふうに考えます。 市長におかれましては,民間出身市長として,その経営手腕をいかんなく発揮していただきたいと切望するところでありますが,課の縦割りをなくし,市民の要望や日常的課題に対処する組織を新設する考えはないか,再度お尋ねします。 ◎市長(塗木弘幸)  先ほども申しましたとおり,その所管でやっていけばいいんじゃないかと。それは市民にすぐに対応するようなやり方をその所管で考えてやっていただきたいと思っております。 議員がおっしゃいましたその支所の機能というか,そういう組織でございますけれども,そこはやはりちょっとこれからは考えて,内部でもそういう声も出ております。そこは改革をしていくべきところはしていかなければならないと思っております。迅速に対応はできないというようなこともありましたので,そういう体制をやはりこれからは考えていかなければならないというのは思っております。以上です。 ◆議員(大倉野忠浩)  今のところは所管で,それぞれの所管で市民の要望に応えていくと,対応していくということでございますが,ぜひ検討していただきたいと。やはりこの課の縦割りというのが弊害だというふうに私は思っております。ぜひまた新たな組織というものを再度考え直していただきたいという要望を強く要望をしておきます。 島津いろは歌にありますように,「いにしへの道を聞きても唱えても,わが行いにせずばかひなし」,先人が幾多の危機には病を克服してきたように,私たちも力を出し合い,支え合ってこの困難を乗り越えていきたいと思います。 私の一般質問を終わります。 ○議長(加治佐民生)  ここでしばらく休憩します。午後1時48分休憩───────────午後2時00分開議 ○議長(加治佐民生)  再開します。 次に,吉永賢三議員。  [19番議員吉永賢三登壇] ◆議員(吉永賢三)  お疲れさまです。一般質問も3日目,14番目,残すところ,あと私を含め3人となりました。 農政課長がひとときのお休みがいただけたか分かりませんが,話の展開では基腐病はないんですが,質問の展開によってはいくかもしれませんので,また,ほかの課長も十分構えていただければと思います。 それでは,通告してありました情報発信について,市の行政防災情報は,防災無線や市ホームページ等で情報発信を行っているが,市民から聞こえにくい,分かりにくいなどの声を聞く。現状と今後の対策を問う。 2つ目に,ヤンバルトサカヤスデ対策について。1,市において,薬剤散布委託業務を行う考えはないか。2,不快害虫の駆除について,国や県に支援を要請する考えはないか。 3つ目に,観光振興にかかる支援策について。1,団体旅行誘致支援事業の状況と今後の取組を問う。 残りは自席にて行います。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  吉永議員の質問にお答えいたします。 まず,1番目の情報発信について。市の情報発信の現状と今後の対策について。 市の行政及び防災情報の発信については,情報の内容やタイミング,ボリューム等によって市民への個別通知,自治会回覧,自治会放送,市広報紙,防災無線,ホームページ,MBCデータ放送,電光掲示板など,さまざまな方法や媒体を活用しております。 また,観光や特産品等については,フェイスブックなどSNSも活用して情報発信を行っております。 これらの情報発信の在り方については,防災無線が聞こえにくいとか,ホームページが分かりにくいなどといった市民からの御指摘や御意見を頂いており,改善可能なものについては,その都度対応を行っております。 なお,市ホームページについては,本年4月に市職員で組織する市ホームページ利活用推進委員会を設置し,デザインや機能性等を調査研究し,充実に向けた取組を強化しているところであります。 今後も,市民が分かりやすい適時・的確な市の情報発信に努めてまいります。 次にナンバー2,ヤンバルトサカヤスデ対策についての1番目,薬剤散布委託業務の実施について。 平成27年度までは,シルバー人材センター等に薬剤散布を委託しておりましたが,生息域拡大防止までは至らなかったことや,年々増加する生息面積と比例して対策費も増加し,さらなる財政負担となることが想定されたことから,薬剤散布の委託については廃止したところであります。再度取り組むということは難しいと考えております。 今後も,家屋進入防止薬剤購入助成の継続と,自治会による防除・駆除活動に対する薬剤の支給支援を続けながら,また,関係機関とも連携を図りながら,より効果的な対策を検討してまいりたいと考えております。 次に,質問2の2,国や県への支援要請について。 ヤンバルトサカヤスデ対策の支援につきましては,平成27年から継続して市長会や南薩地区総合開発期成会を通じまして,要望を行っております。 内容としましては,拡大し続けるヤンバルトサカヤスデの撲滅のための調査・研究を国が主体となって積極的に行うこと,各市において実施している住民への駆除薬剤購入に対する補助制度について,県における財政支援を行うことについて要望を行っているところであります。 ヤンバルトサカヤスデにつきましては,生息域が鹿児島県にとどまらず,全国に拡大しておりますので,関係機関とも連携を図りながら,より効果の上がる対策や支援を,国や県へ要望してまいりたいと考えております。 次に質問3,観光振興に係る支援策について。 観光においては,全国的に人の移動が制限され,国内旅行が自粛された時期もあり,本市の今年度の観光入込客数は,10月末現在で対前年比マイナス65%と大幅に減少しております。一方,国のGoToキャンペーンなどが実施され,秋以降,観光客の動きがやや持ち直した感も見え始めております。 御質問のありました団体旅行誘致支援事業につきましては,本市に団体旅行を誘客するため貸切バス1台当たり2万円の助成金を交付するものであります。 11月末の状況については,県内の教育旅行で117校の利用,また,県外一般観光客からは4件の利用があり,貸切バス合計では250台分の助成金を交付し,約7,200人の誘客につながっております。特に,教育旅行の利用においては,離島をはじめ幅広く県内の学校が本市を訪れており,一定の効果が出ているものと考えております。 冬場に向けてはコロナ拡大が懸念され,観光を取り巻く環境は依然として厳しい状況ではありますが,今後も団体旅行を誘致として,好調である観光バスの助成を継続しながら,現在行っているGO!GO!南九州市特産品プレゼントキャンペーン,来年1月からは自宅にいながら観光ができるオンラインバスツアーなどの事業を展開し,ウィズコロナを踏まえた観光客の誘致に努めてまいります。以上です。 ◆議員(吉永賢三)  ただいま,答弁いただきました。ほぼ前向きなというか,今の状況で答弁いただきましたので,自分の中では1つ10分で,30分で終わる目標で質問を展開していきたいと思いますが,端的な質問をして回答が得られればと思います。 それでは,質問1の情報発信について。質問してよかったというか,思ったのは,調査研究チーム,市のホームページ利活用推進委員会を設置して調査研究し,充実に向けた取組を強化しているということで,こういったのがあったのかというのは,ちょっと知らなかったんですが。今回質問でありました,答弁の中にも入っていました,やはり防災無線で聞きにくい,内容によっては音が割れたり,男性の声,女性の声,いろんなやり方であるんですが,年齢もですけど,それぞれの市民の方から,何を言っているのかちょっと分かりづらかったというのも多くありました。それも含め,やはり情報発信というのはすごく非常に必要なことかと思って今回したところでございます。 また,コロナ禍において,今年3月からずっといろんなコロナ支援対策においても,情報発信というのはすごく重要なところかと思いまして,今回質問しているところなんですが。分かりにくいという部分で,このほかに何か調査研究チームで何か今後の取組とか,そういう今,調査中であるんですが,何かそのチームから,今後,こういった方法を取り組んだほうがいいというのは,何か今の現時点であるんでしょうか,市の取組として。 ◎企画課長(東成功)  調査研究委員会というようなことでございますが,その分につきましては,ホームページのことになるかと思います。 市のホームページに関する部分につきましては,先ほど,市長答弁のほうにございますように,市のホームページ利活用推進委員会というのを本年度,立ち上げております。 この中身につきましては,ホームページが分かりやすいように,より充実して多くの方々が見やすいようにというような観点から,ホームページのデザイン,それから機能性等の調査・検討を行うものでございます。 1回目の会合を8月に開催をいたしまして,関係の職員の中で,現在,どのような形で進めていくかというような検討を進めているところでございます。 次回等につきましては,ホームページの一番最初の画面とか,そういうところが,もっと他市の事例等も踏まえて,よりよく分かりやすい興味をそそるような部分にできないかというのを,現在,今一つのテーマにして,次回また会議をするということにしてございます。 ホームページのその利活用推進委員会の状況については以上のような感じでございます。 ◆議員(吉永賢三)  すいません,ホームページにおいては,今,そういった調査研究チームということでございました。 ちょっと先ほど質問というか,なんですが,この防災無線,自治会放送で聞こえにくいというのはまずないかなとは思うんですけど,市民の方から要望とかそういった,苦情というわけじゃないんですけど,分かりにくいとかそういったことっていうのが実際あるんでしょうか。どのような形の御意見というのがあるのかお尋ねいたします。 ◎防災安全課長(神薗省吾)  防災無線につきましては,昨年3月末で,令和元年度末で防災無線の親卓というのを改修した,更新した経緯がございます。その際に,各自治会放送と連結されるわけなんですが,そこの部分で,初期の5月から6月の頃まで不具合が,それで聞き取りにくいというようなことでの対応に追われた経緯がございますが,今現在,日曜日に防災無線の形のことで,13時に流しているところでございます。これは,市民の皆様に,自治会等を含めてなんですが,行政無線が市からのがちゃんと届いておりますかという等の確認の意味で流しております。そのような形で,今は対応させていただいているところでございます。 ◆議員(吉永賢三)  日曜日のお昼に私も聞いたことがありますが,あれ自体もちょっと音が割れて,何言っているか分かんないということもちょっと,申し訳ないんですが,そういう市民の声もあるんです。今回,たまたまというわけじゃないんですけど,先ほど,若い人たちもですけど,高齢者の方たちも防災無線で高い声が聞き取りにくいのか,その他火災とか,火災の防災無線もあるんですが,どこで発生したのか,何がというのが全然聞き取れなかったという部分もあったので,防災無線に関してはそのような意見とか要望があったので,発言しているところですが。このほか市の情報発信において,防災無線以外に個別通知は当然ですが,自治会の回覧板ですよね,自治会放送,市の広報紙,防災無線,ホームページ,データ放送,電子媒体,このほかに何か発信されているというのは,観光や特産品等はフェイスブック,SNSも活用しているということですが,このようなSNSを活用するとかいう検討とか協議はなされていないんでしょうか,お尋ねいたします。 ◎企画課長(東成功)  SNSの活用方法について,関係の部署が集まって具体的に協議を行った経緯はございません。 しかしながら,それぞれの部署におきまして,例えばフェイスブックであれば商工観光課,それから知覧茶関係のフェイスブックがございます。それから,市全体としましてもフェイスブックがございますし,ツイッター,それからインスタグラムもございますので,それぞれの担当部署のほうで様々なSNSを活用して,情報発信をしている現状でございます。以上です。 ◎防災安全課長(神薗省吾)  先般の12月3日でございますが,MBC南日本放送から防災に関するパートナーシップということで,協定の御案内がございまして,締結をさせていただいているところでございます。 これは,MBCが10月に気象予報士が所属する報道局内にウエザーセンターというのを開設するということで,それに伴いましてMBCのスマホアプリから南九州市なら南九州市民へ,プッシュ型で災害等の情報を流すよというのに,我々も市長も含めまして,それはいいですねということで,ぜひ参加させてくださいということで協定を締結したところでございます。これにつきましては,また12月号,今度の,次回ですか,1月号の広報紙でも案内していますが,QRコード等もしくはMBCのホームページ等を開いていただければ,そこからできるという形でございます。まだ県内では,MBCのそのアプリに17万人ぐらいしか登録されておりませんので,ぜひそういうのでMBCは地域貢献もしていきたいということになっておりますので,こういう方法でもまた情報が送られるという形にはなるかと思います。 ◆議員(吉永賢三)  今,防災課長のほうからありましたMBCデータ放送,これ本当,意外と,今自分の中で,6月の一般質問で,コロナ禍でいろんな情報発信,いろんな自治体がされる中で,当然インターネット,市のホームページ等でやる中で,SNSもなんですが,データ放送がどんどん情報発信をしていて,これの活用はというところなんですが,今日でしたか,MBCが鹿児島県の九州の,ヤフーで,MBCからの情報というか,このデータ放送のですけど,1位を取ったというのがちょっとニュースでありましたので,それだけ鹿児島イコールMBCで,検索で一番検索率が多いということで,県の賞か何かあったようなのがちょっと今朝そういうのも知ったのですが。この情報発信に関する部分で,防災無線や広報もなんですが,いろんな施策で,やはり広報紙,ホームページをよく見てください,データ放送を見てくださいということなんですが,なかなか全市民の中では伝わらない,伝わっていない部分もあったかと思うんです。コロナ対策支援においてもです。こういった部分で,市民からの意見,要望というのは特になかったんですか。 ◎企画課長(東成功)  今年の状況でございますが,特に新型コロナウイルス感染症の関係の部分が,ホームページの中でも対策とかどこを見ればいいのかというようなこともございました。 そういうこともございまして,ホームページの中では,そこら辺がより分かりやすいような形での中身をちょっと入替えをしたりとか,対策を講じたところでございます。 また,コロナ関係の情報でありますと,例えばネットをなかなか使用ができない高齢者の方々にとっては,どうしても紙媒体が必要ということになりますので,コロナ対策の情報については,広報紙の特別号というのを作りまして,コロナ対策,コロナの情報に特化した特別な広報紙を作りまして,市民の方々に配布をしている取組も行っているところでございます。以上です。 ◆議員(吉永賢三)  まさに,今課長が言ったこの臨時版,コロナに関するこれなんですが,先ほどコロナのプレミアム商品券等とか,いろんな支援策で市報にも載っていましたけど,意外とその中で,申込みのためにその広報紙に入っていたりとか,次のプレミアムのときには,それを基に購入に関わるということだったんですけど,広報紙,自治会に入っている方はみんな回ると思って,自分たちも思っていたんですが,意外と見ている,見ていない,もうそのままどこかいったという方も市民の方でいらっしゃってですね。 なぜ,こういったところも含めて言っているかと思いますと,いろんなやはり情報発信の中で,この間同僚議員が,今回の12月定例会の補正の中でも,どういった形でされてますかって,市のホームページ,広報紙,自治会放送,防災無線,そのほかなかなか伝わらない部分でも,議員の方もいろいろ市民の方にもお伝えくださいと,商工観光課長もお話しされたと思うんですが,自分たちもそういう中で市民の方にも広く伝えようとするんですけど,なかなかやっぱり広がっていないと。 コロナに関するわけじゃないんですが,何かプレミアム商品券が販売とか,弁当券の販売のときに,若い世代の方たちが,何であそこに人が集まっているんだろうかなと思ったら,調べたらそういう,ちょうど販売の日であって,分からなかったと。 であれば,先ほどありました,やはりもうフェイスブック,インスタグラム,情報発信でいろいろ難しい部分もありますけど,今,県政かわら版もこうやって来た中で,(県政かわら版を掲示)昨日届いた中で,ホームページ,フェイスブック,ツイッター,インスタグラム,SNSをもう活用しているんです。この中でいろんなところにリンクしていく部分もございますので,こういったところも調査研究して,ホームページのいろいろデザインや機能性を整備を進めていく中で調査・研究していただきたいと思って,今回,提言しているところであります。 その中で,もう一つあります。県内で情報発信を防災無線で,先ほど私が聞き取りにくいとか,いろいろある中で,市のホームページもなんですが,メールのURLを登録して空メールを送りますと,防災無線を流すたびに情報というのも登録したメールに入ってくるんです。この前,自分も試しでやってみたんですが,いろんな情報が入ってきます。 先ほどありましたが,年配の方は携帯だったりタブレット,インターネット環境のない方の場合に電話音声対応というのが,これは県の回覧,(県政かわら版を掲示)これにも入っていました。こういった情報発信の取組を1つ提言して,できるところは取り組んでいただきたいと思いますが,これについてはどうお考えですか。 ◎企画課長(東成功)  メール等を活用しました防災情報とか,そこら辺につきましては,また関係する部署のところとも連携を図りながら,他市の状況も踏まえまして,調査・研究の必要があろうかと思います。 また,自動音声電話につきましても,まだ私どものほうも情報収集不足のところがございますので,今後,検討する必要があるのかなというふうには思っております。 それと,他市の中では,市がLINEアカウントを取って情報を伝えるというような取組を,鹿児島市のほうは取り組んでいるようでございます。こういう動きは,今後,他市でも広がってくる可能性はございますので,そこも含めて,新しい情報の発信の方法等についても調査・研究をしていく必要があろうかというふうに考えております。以上です。
    ◆議員(吉永賢三)  鹿児島市もなんですが,県もやっています。プレミアム商品券で会議所を通じて販売するGoToイートですか,プレミアム商品券が買えない場合に,ぐりぶー・ぐるめクーポン券,これもLINE登録をすれば,毎月,クーポンの割引が送られてくるんです。 ただ,クーポン欲しさに登録したのは,自分もしてやってみたんですけど,県庁のほかの情報というのも入ってきます。こういった活用というのはすごく必要じゃないかと思いますので,調査・研究していただきたいと思いまして,今回,質問させていただいております。 課長からもありました。今後のいろいろな取組をしていただけるということですので,ぜひ研究していただきたいと思います。 自分たちも,最初のころはガラケーから今はスマホになって,QRコードというのもすぐリンクしやすい今の時代ですけど,年齢を,5年後10年後を考えれば,こういった情報とか,1つの利用方法ですのでぜひ取り組んでいただきたいというふうに思っております。 続いて,10分と思いましたが,もう20分使いましたので,ヤスデのほうに行きたいと思います。 ヤスデについて,受託作業は経費がかかって,現在はしていないということでありました。 また,再度取り組む考えは財政的にも厳しいということでありますが,ヤスデの侵入防止薬剤購入助成は継続するということと,自治会による防除活動に対する薬剤の支給を支援し続けながら,連携を図ってより効果的な対策を図っていきたいということですが,このほかに何か施策とか,ほかの自治体例,県内でも,先ほど答弁書にも書いてありますけど,次の答弁書ですね,九州管内だけじゃなくて全国的にも発生していますが,支援策においては業務委託は費用ができないということで考えていないということですが,ほかに何か支援策として研究・調査していることがあるんでしょうか,お尋ねいたします。 ◎市民生活課長(平山憲二)  現在の薬剤の助成,それから自治会に対する薬剤の無料支給以外に何かということでございますが,現在のところ,南九州市としましては特に新たなことは考えてはおりません。 県内の自治体におきましても,南九州市と同じような個人向け・自治会向けの薬剤配布であったりというような状況がほとんどのようでございます。奄美市などでは一部,環境整備の部分で委託をやっているというようなことは伺っておりますが,県内での補助率のほうでも南九州市はいいほうだというふうに思っております。以上でございます。 ◆議員(吉永賢三)  今,答弁いただきました。9月定例会の県議会のほうでも,ヤンバルトサカヤスデのほうの個人質問もあられたようで,あと近隣市でも12月定例会で一般質問でヤンバルトサカヤスデ対策についても質問があったようでございます。 その答弁を見ても,どこも各自治体で支援策というのは薬剤散布の補助すらないところもありますし,しているところもありますし,様々な取組だと思うんですが,業務委託事業ができないというところで,地域において機械を持っていたり持っていなかったり,個人の家の周辺をまいてもほかの周辺のところも生息して大量発生しているところで,ましてや市民生活のほうでは,今年度のまた秋口になると,いろんな問合せが多いかと思いますが,どこに行っても南九州市内の今回生息で発生しているところは,こんなに増えるのかというぐらい発生しているんですが,何かこれは対策を取らないといけないと,後のほうの国や県への要請もあるんですが,何らかの支援策というのは考えていかないといけないのかなと。 当然,自分たちでもしないといけない部分もあるんですが,これが以前から市内でも生息して,ずっとお付き合いされている方もいらっしゃるということもありますが,自分のところもここ一,二年で1匹2匹が家の周りにはたくさんいて,朝晩,おはよう,こんばんはと言うぐらい,朝夕になると出てくる,昼間は木陰にいるような感じもするんですが,どうしても発生したときになれば,皆さん市民の方も躍起になって,どうにかできないかという声も上がってくるんですよね。 そういった声も含めて,今回,ヤスデ対策で質問をしているところなんですが,ヤスデ対策に対して一般質問があると,また新しいところの発生状況というのをお聞きしていると思うんですが,今年度秋口に入って,新たな発生地域というのは増えているんでしょうか,お尋ねいたします。 ◎市民生活課長(平山憲二)  今年,令和2年度になりまして,新規発生地区が11自治会,発生しております。いずれも川辺地域になっております。 そのほか,頴娃地域で57自治会,知覧地域で65自治会,川辺地域で新規を含めまして66自治会が発生しているというような状況になっております。 ◆議員(吉永賢三)  生息数もですが,発生率が少ないところもあれば,発生し出してどんどん増えてきているところもあるようです。 自分が私用であちこち回る中でも,壁が真っ白くなって,見たらヤスデがいるのかなと思ったら,路側帯だったりとか,家の間知ブロックにはヤスデの薬剤散布をされているところが多く見られるようであります。 2番目の県や国への要望にも重なる部分もありますので,質問を一緒にしていきたいと思いますが,支援策はばらつきもあるんですが,いろんなところというのは考えていく必要があるのかなと。 例えば,業務委託ができない場合に,機材の貸出しだったり,貸与というのがあると思うんですよね。その部分については予算も伴うので厳しいんでしょうか,お尋ねいたします。 ◎市民生活課長(平山憲二)  防除に対します機材等の貸出し等はということでございますが,頴娃町は旧町時代に町で機材を購入しまして,粒状の薬をまく機械の貸出しを行っていたようでございます。これにつきましては,もう20年近くになる機械かもしれませんが,まだ使える部分もあるようでございます。 そういうこともございますので,今,議員からございました機械の貸出し等につきましては,また今後,検討させていただいた上で,情報収集等をやりながら検討させていただければと思います。 ◆議員(吉永賢三)  後の同僚議員も質問項目があるので,あまり私が質問するとなくなるといけないので,自分の質問事項の展開で進めていきたいと思うんですが。僕が言っているのは散布ケアです。いろんな散布機もありますし,先ほど委託事業はできないということなんですが,地域では少子高齢化だけじゃなくて,なかなか全ての自治会の周辺にまくというのは難しいと思うんですよね。 であった場合に,以前,シルバーで委託していたんですが,業務委託,もしくは何かの手だてができないかなと思っているんですが,市民生活の中で住宅地以外でほかに問合せはないんでしょうかね。例えば農地であったりとか,道路であったりとか,山林であったりとか,そういった部分でのヤスデに関する苦情,相談,問合せというのはないんでしょうか,お尋ねをいたします。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  農地に関する,そういった薬剤の関係ということでございますが,農地に関しましては,現在においてはヤスデの薬が飛んできてという被害等の苦情,相談,そういうところは今のところはないです。 過去には,出荷前の野菜にヤスデの薬が飛んできて,出荷ができなかったという苦情があったということも聞いてはいるところですが,そのときでも市民生活課のほうにも農政課のほうで連絡を取って,適切な駆除剤の散布を購入の方にはお願いをしていただきたいということも話をした経緯はあるようでございます。以上です。 ◎建設課長(江平恒博)  道路につきましても,苦情はないところでございます。 ただ,我々工事を発注する者におきましては,建設業者に発生地から未発生地への土砂の運搬とかする場合は,消毒とかきれいに行うように指導は行なっているところでございます。 ◎商工観光課長(森田清博)  商工観光サイドの部分につきましても,例えば観光施設とか商店街とか,そういったことからのヤスデの発生の苦情ということは来ておりませんが,岩屋公園のロッジがものすごくヤスデが多く発生しているという部分がありまして,そこの部分については都市計画の公園管理のほうで対応はしているかと思います。以上です。 ◆議員(吉永賢三)  山林等も含めてだったんですが,なぜ今この質問をしたかというと,先ほど薬剤の補助で,自治会内の散布においても,菜園畑もですけども,畑であったり農地であったり山林であったり,自治会,自治会の間の道路であったりするんですよね。 そうした場合に,どこまでまいていいのか,どこまでふっていいのか,どういった薬剤がいいのか,撲滅というよりもまず少なくするためには一斉にまかないと効果がない部分もあるし,どこまでまいていいのか,個人的に自治会の作業を共同でする中でも,そういった責任とまでは言いませんけど,人畜無害ではないわけですよね,薬が。畜産関係があったりとか,野菜が植えてあったら,直近まではまけなかったりするというのもお聞きするので,今,質問したところでありますが,そういった部分を考えれば,市の対策としても今後調査・研究して,どこか考えていかないといけないのかなというふうに僕は考えて,今回,質問しているところであります。 先日の基腐病の答弁で,市長は鹿児島大学に要望で調査・研究,基腐病についてお願いしたということですが,ヤスデも国のほうか県のほうか,調査・研究しているか,よく分からないんですが,南薩地区だけじゃなくて,全国的にも不快害虫,害はないよと言いますけど,ヤスデ発生において精神的にいろんな疾患が出たりして病気になったりとか,そういう害も出ているわけですよね。 そうした場合に,何らかの対策を要望していかないといけないというふうに思いますが,これについて市長はどう思いますか。 ◎市長(塗木弘幸)  ヤスデの撲滅とか,そういう薬剤とか,そういうことも含めて,あるいは薬剤に対する補助金とか,そういうこともさっき申し上げましたように,県や国にも要望をしております。これはもう長い話なんです。 鹿児島市内との大きな都市部では発生していないからなのかは分かりませんけど,国にしても県にしても取り組んでくれているのか,その辺もちょっとよく分かりません。県からの補助金というのもないし,国からは交付税措置を特別交付税でやっているというようなことも聞いていますけれども,特効薬というか,そういう薬品ができたということも,薬品もずっと以前から同じ種類のもので変わっていないと思っております。あまり力を入れていないのかなと私もそう思っているところです。また,再度要望していきたいと。 鹿児島大学は私は行っておりませんので,基腐だけでした。ですから,ヤンバルトサカヤスデについては,要望をまだしておりません。 シルバー人材センターに薬剤散布をお願いしていたんですけども,どこまでやっても切りがないというようなことでやめたところです。 特効薬ができてくればいいと思っていますけど,今,川辺地域に異常発生をしているというようなことで,私のところにも10年ほど前からおりましたけれども,今は少ないです。だから,移動をしていくのかなと思っていますけれども,いずれにせよ害がないから皆さん真剣に取り組んでくれないのかなとは思っているところです。要望もしていきたいと思っております。 ◎総務課長(別府誠)  市長よりも先にお答えすべきところだったんですけれども,市長会を通じた県への要望の内容を御紹介したいと思います。 県においては,ヤンバルトサカヤスデ対策検討委員会というものを設置しておりまして,効果的な駆除方法とか,忌避物質等の調査・研究を行っております。 これに対して,これまでの薬剤による駆除方法だけではなくて,民間や大学の研究機関と連携し,完全撲滅に向けた取組をより一層推進することを強く要望するということで,19市全市で県のほうには要望しているところでございます。 ◆議員(吉永賢三)  課長のほうが先に言っていただければ,また簡潔に市長の答弁があって,僕の質問時間がまだできたかなと思うんですが。市長,鹿児島市内も出ているんですよ。坂之上,谷山,城山の周辺とか,ましてや近隣市は当然,枕崎,南さつま市,南さつま市においては先日,南日本新聞に掲載されましたが。 僕がさっき言ったのは,基腐病で大学に行った,ヤスデは行っていませんよじゃなくて,全国どこでもいらっしゃるし,不快害虫で,今現在,薬はありますよね。まける薬があるんですが,撲滅に向けての取組を,さっき課長が言われた,国に要望して,調査・研究できるような体制をしていただきたいと。市民の方からの要望があったときに,こういった発言はよろしくないかと思いますが,「吉永さん,もうわっぜかですよ。もう連れてきましょうか。」と言うんですよ。「いや,もう大丈夫です。もううちにも来ていますよ。」と話をするんですが,やはり急に発生したりとか増えてきたら,皆さんやっぱりそういった方を言われるかと思います。 多い少ないじゃなくて,今,市長も言われました。真剣になって取り組む形を,ぜひ国や県を通じて,どうにか撲滅に至るまでの取組をしていただきたくて,今回,質問をしております。 もう時間がなくなってきましたので,近隣市で取り組んでいる内容でお伝えして提言しておきます。 先ほどありました薬剤散布の支援はもちろん,機械,散布機の機械の補助,それと自治会内の散布に関する作業の,道路愛護とか河川愛護みたいに,どういうふうな経費で出しているか分かんないんですが,そこまでちょっと調査していないんですが,自治会内の防除に関する作業の日当に充てる補助金とか,そういった部分も,19市の中,19市というか県内の中で取り組んでいる自治体もありますので,それも国や県に関係機関とも連携を図りながら,要望もですが,そういった取組も調査・研究していただきたいというふうに提言して,3つ目の観光振興に係る支援策に移りたいと思います。 これにおいても,答弁でも11月末現在での状況の実績を聞いております。夏頃から秋口にかけて,この南九州市内の縦貫道もですが,バスが,修学旅行生のバスとか武家屋敷,平和会館のあの周辺とか,見るようになって非常にいい取組の事業だったなと思うんですが,コロナ禍においてこういった支援事業を取り組んでらっしゃると思うんですが,今後はやはりこういった効果的な事業は継続が必要かと思いますが,どのようなお考えでしょうか。お尋ねいたします。 ◎商工観光課長(森田清博)  観光バスの誘致支援事業につきましての実績ということで117校という答弁でございましたけれども,その他にも観光消費の観点から見て,実際500万ほど,今,補助金を使っているんですが,490万ぐらいは観光消費で有料施設の入場料であるとか,昼食代とか,そういうことを計算しますと,大体予算執行と同額の観光消費が生まれておりまして,波及効果を足すとそれ以上じゃないかと思っているところです。 今後,実際,振興という形でいきますと,国がこれまで,今,示した部分では,今年度までに,東京オリンピックまでには,訪日外国人の旅行者数を4,000万人ほど,消費額を8兆円といったような部分で観光立国を目指すといったような形だったんですが,実際,それを受けまして,私たちも訪日外国人対策といったようなことで,香港であるとか,そういう東南アジア系を中心に戦略を実施してきたところなんですけれども,実際はコロナウイルスで状況は大きく変化したといったような部分で,全くもうインバウンド観光は機能しなくなってきておりますので,実際,インバウンドが復活するまでのつなぎの施策といいますか,そういう部分ではこの観光バスについても有効ではないかと,それからオンラインバスツアーといったような,マイクロツーリズムという言葉を聞いたことがあると思うんですが,自宅から一,二時間程度の近隣の旅行指向といったようなことも,これまでと違った指向が生まれてきているといったような部分もございますので,つなぎという形ではそういった部分にも着目しながら,それからもう一つはインバウンドが機能しなくなってきたので,今,国のほうでは,ワーケーションといったような事業なども展開しようとしているところでございます。このワーケーションというのは,仕事とバケーションを組み合わせた造語になりますけれども,環境省のほうがいろいろコロナで打撃を受けた観光地への経済対策の一つとして,補助金とかいろいろそういうのも出しているようでございますので,そういった情報を,一つ一つ,南九州市にとってどんなことをすればいいのかといったようなのを検討しながら,遅れないように情報をキャッチしながらしていく必要があるのかなと思っているところです。 また,観光バスの部分についても,12月の補正でも追加で予算をお願いしているところであります。 以上です。 ◆議員(吉永賢三)  今,課長から答弁がありました。コロナ対策で様々な国からの支援事業に基づいた事業でもあるかと思いますが,やはり効果的な部分と,今後国がする政策も取り組みながら,自治体に合った事業というのが僕は必要かなと思っています。 先ほど言ったいろんな情報発信も大事ですし,その中でコロナ禍,農政の中での基腐病だったりとか,いろんな支援策,対応策も必要です。ただ,それだけじゃなく,新たな展開だったり,事業も必要かと思っているところであります。 それも含めて,この事業もできれば継続できればいいのかなというふうに思っております。というのが,自分の知っている同僚議員の中で,この取組いいよねということで問合せもあったので,県内のいろんな自治体とも情報を取りながら,こういった本市だけじゃなくて,県内も観光誘致,振興に係る支援策でつなげていただければというふうに思いまして,質問をさせていただいているところであります。 残りも少なくなってきました。市長,先ほど冒頭で申し上げましたSNS等もですけど,同僚議員が質問して,なかなか扱いにくいし,そういう考えはないということですが,コロナ禍もですけど,いろんな状況で変わってきているところもあります。データ放送だけでも毎日見てみてください。19市だけじゃなくて県の情報もいっぱいありますので,それを全てしてくれということじゃなくて,やはりそれを踏まえて,本市に必要な事業等もありますので,そういったところも市長自身も調査・研究していただければ,知らないというのじゃなくて,県内の状況もありますが,本市はこうだという答弁も頂けるようになるかと思いまして,これは一つの意見ですので,こうしてほしい,市長の意向じゃなくて,私たちも調査・研究して,こうやって今回,16名の議員もそれぞれ市民からの声があって,いろんな観点から質問をさせていただいていると思っております。明日も補正に関して常任委員会でも重複して質問がないように,基腐病もさんざん7人もするかと思いますが,関連する予算についての質問はあるかと思いますが,それも含めて12月定例会も無事に終わって,残り本年も20日となっております。市内では火災とか交通事故等もありますが,そういったところも十分気をつけて新年が迎えられればと思いまして,私の,以上で質問は終わりたいと思います。 ○議長(加治佐民生)  ここでしばらく休憩します。午後2時54分休憩───────────午後3時05分開議 ○議長(加治佐民生)  再開します。 次に,浜田茂久議員。  [17番議員浜田茂久登壇] ◆議員(浜田茂久)  皆様,お疲れさまでございます。しばらくの間,お時間をお与えください。 本年も,はや12月10日となりました。そろそろ商店街でジングルベルが鳴り,まちの活気を感じながら本年を送る時期となりました。余すところ少しとなりました。 令和2年12月定例議会,一般質問浜田茂久であります。本年最後の一般質問に当たり,一言御挨拶をさせていただきます。 この一年は中共,すなわち中国共産党,武漢のウイルス感染の猛威にさらされて自粛生活を余儀なくされ,本市の活気も一気に消え失せたようにあります。 多くの市民の皆様が,日常的な関わりや催しされてきた地域の絆を深める伝統的行事の開催も自粛,本当に寂しい一年を共に体験させられてきましたこと残念でなりません。 来年こそは中共武漢コロナ感染症を克服し,一日も早く日常を取り戻し,そして市民が一丸となって生活再建への力強い歩みができますこと,世界中に多くの希望を与える東京オリ・パラリンピックの完全な形での開催の実施が行われますことを心から祈念します。 さて,本日は,従来から徐々に進行しております地域活力の低下が,この武漢コロナ禍によりさらに追い打ちをかけておりますことを鑑み,そこからの脱却対策について質問を展開してまいります。 本市を全般的に俯瞰しますと,地域ごとに多くの問題を抱えており,それぞれに平穏かつ細やかな地域活性化の取組が求められるところであります。 その一つとしまして,漁業・漁村問題を取り上げ,まず,漁業・漁村の現状と本市が準備しております支援制度の利用状況については,商工水産課長に,次に,漁業従事者の育成等と漁業水域の安定的活用という点から,すなわち我が国,日本領土・領海に対する認識について市長に領土・領海に対する質問をいたします。 近年の漁業をとりまく環境は,資源状況の悪化や魚価の低迷,漁業就業者の減少,高齢化の進行に加え,燃油価格の高騰など厳しい状況が続いております。本市漁業者の置かれた状況も,まさにそのとおりでございます。 世界の水産業は養殖漁業の成長が漁業活性化の牽引となされる中,本市海岸線は養殖を可能とする,まとまった静穏域の入り江がなく,基本的には沿岸漁業を主体とした活性化対策が求められると考えられます。 沿岸漁業は,四季折々の鮮度の高い魚介類の消費者への提供や地場の水産加工業への原料供給などを通じて,地域経済を支えるという特性を持っております。それらを魅力として環境整備を行うことで,漁業従事者の拡大を図ることは十分可能です。 2018年度版鹿児島県漁業センサスによると,本市漁業従事者は,東シナ海に面した各市と比較しても比べ物にならぬほどの少人数であり,しかも,全ての方が60歳以上で,保有船舶についても船外機付きと5トン未満の小型動力漁船に限られておるようでございますが,最近の状況について把握されておりますれば,お示しいただきたい。 本市においては,漁業への就業の促進及び担い手の育成を目的として若手の漁業従事者の育成のための生活支援として,漁業新規事業者1人当たり月額12万5,000円とし,12か月を上限として交付する南九州市漁業新規就業者支援事業補助金の制度がございます。 さらに,南九州市漁船購入支援事業補助金制度では,漁船を購入する漁業新規就業者に対し漁船の購入費用の2分の1の額とし,50万円を限度として交付することとなっております。 漁業従事者に対するこの二つの補助金の利用状況に関しての過去の実績と先の漁業環境の現状を,商工水産課長にお伺いします。 次に,漁業を支える漁村についてでございます。 本市には六つの漁港がございますが,その背後地に風光明媚の海岸環境を構成する漁村が存在しております。漁村の活力の衰退は,景観の喪失をも意味します。 本市漁村は,漁業不振に加え,立地条件による地震や津波等の災害に対する脆弱性,人口減少,高齢化が進行し,地域の担い手不足が深刻となり,集落としての存続も危ぶまれる状況にあります。 漁村の活性化を図る上で,まずはどういう漁村でありたいかという意思や課題に対する危機感が,行政,地域住民,漁業関係者の間で議論され,地域の総意として共有されていることが必要であり,地域全体が結束し,一丸となることが漁村の活力を取り戻す力となると考えます。 暮らしたいと思えるということは,漁業所得の低迷脱却,生活環境の改善といった諸条件に加え,そこに暮らすことに満足度,幸福感を感じ,地域に魅力を感じるということであると考えます。 持続可能なふるさと,漁村を将来に向けてつくっていこうとする地域住民やそれを応援する外部支援者とともに個性的な漁村の将来像を描くことが重要でございます。 これまで漁業の後継者の主体は,家族経営的な要素が強く,そこで生まれ育った子どもたちでございました。しかし,近年,生活や仕事に対する価値観の多様化により,漁家の子どもたちが必ずしも漁業に就業することは限らなくなっております。 一方,就業先として漁業に関心を持つ都市出身者も少なくありません。こうした潜在的な就業希望者を後継者不足に悩む漁業経営体に地域とつなぎ,意欲のある漁業者を確保し,担い手として育成していくことは,漁業,漁村の持つ多面的機能の発揮や地域の活性化の観点からも重要です。 昨今,地方創生の機運から,田園回帰や若者の田舎暮らし志向及び都市漁村交流の需要供給の高まりといった,漁村に新たな人の流れやビジネスが生まれるような状況の変化が見られているようでございます。 このような状況を背景に,各地域において地方公共団体や漁業協同組合等が主体となって新規漁業就業者の確保に向けて就業希望者が漁業の知識や経験を持たなくとも円滑に就業できるよう,漁業就業相談会や漁業を体験する漁業準備講習会が開催されるとともに漁業の現場で長期間研修を支援するなど,新規漁業への就業,定着の促進の取組が実践されております。 本市水産業の再建のためには,漁業従事者がいかに収入を上げ得るかということが重要な課題であります。地域の魅力を創出し,現状では自ら沿岸漁業に取り組むにも資金調達が困難であり,現場自体の衰退に伴い,漁業について学ぶ場すら身近にはないものとなっております。 若い漁業従事者が力を蓄え,いずれは漁業で生計を立てることのできる環境を整えることに対し,しっかりと支援していく体制の整備が望まれます。 漁業のノウハウや魅力のある漁業を展開する上では,知識とともに資金の蓄積が必要でございます。そのためには,まずは漁船乗組員として遠洋漁業等に参加することも考えられます。 これに対し,我が国の漁業における安全操業を危うくするロシアの北方領土問題,韓国の島根県竹島占領問題,とりわけ中共の,いわゆる中共は中国共産党のことであります。軍部の領海侵犯が厳しい緊張状態にある沖縄県尖閣諸島の領有権侵害問題に関しても,そのようなことを考えると本市にとっても決して遠い水域での他人事ではないのでございます。 多数の漁港を持つ本市にあって,漁業及び漁村を命がけで守るという強い信念が求められるところであります。首長として命がけでこの漁業活性化へ取組に加え,領土・領海,水域,領海に対する認識が重要と考えます。国土を守り,漁場を守る基本的見解を市長に求めます。 過去には我が頴娃町は,頴娃村時代,かいゑい漁協と漁民を中心に船団を組んでの遠洋漁業を尖閣諸島等に活力をもって盛んな時期がありました。一航海,乗組員は数百万の手当を一か月ちょっとで収入を得ておりました。 今は,水産業が小規模化し,浜の活気は失われておりますが,あの活力のある頴娃村時代からの島の活気,活力が,再度地域の魅力を創出し,将来性のある漁業が展開されることを念じながら,私の1回目の質問を終了し,あとは自席から行います。1回目は以上であります。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  浜田議員の質問にお答えをいたします。 まず,質問1,漁業・漁村の活性化の1番目,漁業の現状と補助金の利用状況について。 本市の漁業者数は,かいゑい漁業協同組合の正組合員は7人,准組合員が30人の37人でありまして,そのほか他市の定置網,まき網漁業に従事する方を含めますと,漁業従事者数は50人弱となっており,登録漁船隻数におきましては37隻であるところです。 また,今年度から開始しました漁業新規就業者支援事業補助金及び漁船購入支援事業補助金に対しましては,現在までに交付実績は生じていないところです。 次に,質問1の2,漁業・漁村の活性化のための今後の取組について。 本市の漁業は縮小の一途をたどっている状況にあります。そのような中で,活性化を図る上では,漁業への就業離れという現実があり,その漁業者育成につきましては,収入が上がる漁業であるかが就業選択の理由に挙げられると思います。 そこで,行政としまして,魅力ある漁業を推進するために,資源増殖や漁港の機能保全事業などの施策を投じているところであります。 今後も,県や漁協組合と連携しながら,各種施策を投じて,水産業の活性化を図ってまいりたいと考えております。 次に,質問1の3,領土領海問題に対する見解について。 現在の本市の漁業形態におきましては,地先で操業される瀬物刺網漁といった沿岸漁業が主体となっておりますが,以前は沖合漁業でも盛んに黒島,竹島辺りまで出漁され,多くの水揚げがあったと聞いております。 現在は,排他的経済水域をまたがる航行は,本市の漁業者にはおりませんが,領土領海問題につきましては,国の指針や動向を確認した上で見守る必要があると考えております。以上でございます。 ◆議員(浜田茂久)  今,答弁を頂きました。 まず1点,魅力ある漁業のためには,高収入の件にも触れてきましたけども,高収入の環境をつくるのは政治的行政の努力であります。 例えばイカを,排他的水域まで中国の漁船,北朝鮮の漁船,相当な数の漁船が入って乱獲しております。これを埋めるためには,地域の市町村の務めとしてはイカシバの投入,自然界のイカが増える政策であります。これは,イカシバ投入には県の助成事業がございます。 さらに,高級魚を放流するのも,県の水産部のほうで錦江湾にマダイ100万匹から200万匹,毎年放流しております。よって,錦江湾の漁民はこのマダイを漁することによって生活設計を立てているのが現状でありますので,市としては,県のほうに,100万匹,200万匹,錦江湾に放流するのであれば,南九州沿岸にもせめて10万か20万のマダイを放流していただきたいという要望をするだけで,県のほうもその要望には動いてまいります。 さらに,海岸線に砂浜がありますので,砂浜地域には県が,クルマエビ養殖奨励をしたのは県自体でありますから,県はクルマエビ稚エビを市町村の海岸に,要望したら,自然のエビを増やすという名目で放流は可能となっておりますから,そのほうも商工水産課長は手探りして努力していただきたい。もしも県のほうが横に首を振った場合は,私が出てまいって怒鳴り散らします。この制度をつくったのは私なんです。 でありますから,海洋国民であるために,浜の活気はどうしても必要でありますので,若き者が我が国の海岸線の漁業をつかさどる明るい政策を取っていただきたいという思いでありますが,市長の考えを述べていただきたいと思います。 さらに,漁が盛んになれば必ず新規就業者が来て船の建造も始まりますので,今のところ,新規新造船ゼロということでありますから,まさにこのまま目をつぶっておけば,南九州市の海岸線は漁民はゼロとなる方向であるということであります。これを何としても,頴娃時代の遠洋漁業を見てきた,政治を志した者としては,見逃すわけにはまいりません。新規漁業者が増える政策についてもお述べ頂きたいと思います。 それが1,2の質問でありましたが,大事な領土領海の問題については,あまりにも甘いです。自分の国の国土,自分の市町村の漁民が生活をする糧となる海を他国が占拠した場合には,体を張って食い止めなければならない。今,敵の動きは,北朝鮮と中共。いわゆる中国共産党の軍であります。 既に,尖閣列島は30以上の島々から成り立つ島嶼群です。これは我が国のしっかりとした領土であって,尖閣列島には,明治33年まで,佐賀県の漁民が移り住んでかつおぶし製造工場をやっていたんです。これは,歴史上,しっかりとしております。 さらに,それを論理づけて,尖閣列島は日本の領土であるということを宣明していただいたのが,今年7月お亡くなりになりました李登輝総統であります。李登輝先生は,なぜ日本のために,中国が俺の国だと領土だというのに立ちはだかったかと申しますと,あの先生は台湾人であり,現地人なんです。当時我が国の明治政府は,その頃から,大陸が日本に攻めてくるということを予測し,何としても国土を守るために台湾に進出し,そして台湾を実効支配しました。そのとき,李登輝先生は我が国の明治憲法の下で,さらに教育は明治天皇の教育勅語を受けて育った先生です。亡くなる寸前まで,「私は身も心も日本人です」と。「私をお育ていただいた日本国に対しては,体を張って戦い抜きます。」と言われた方です。 あの先生が,私は明治天皇の,台湾の一番高い山,我が国の富士山と同等の高さの山があります。そのお山に明治天皇様自らがお名前をつけてくださいましたと,その山の名前は新高山です。我が国が,西洋から植民地を逃れるために宣戦布告したときの暗号文が「ニイタカヤマノボレ」なんです。命がけで先人はこの国家の領土を守り抜いたんです。 そこで,李登輝先生が世界に向けて,中国が尖閣諸島は中国の領土だと言うけども,これはしっかりと歴史の中で,李登輝先生が世界に向けて,日本の領土であるということを証明したんです。証明したからこそ,いくら中国が叫んでも,日本の領土となれば,軍を用いて,中国軍が侵入したら安保条約が発動されるんです。米軍が一番怖いのは中共なんです。その中共が,米軍の出動を阻止するために彼らは,尖閣列島は無人島であって,管理は中共がやっているんだと,だから中国のもんだというプロパガンダをやっているんですよ。これは事実の作戦であります。それをちゃんと見抜いたのがトランプ大統領なんです。ですから,いつか何か日本国にあったら,アメリカは安保条約を守り,出動するということを言明したんです。その出動できないようにしているのが中共なんです。 どういう手かというと,尖閣列島は無人島で,この島を管理運営しているのは中共だから中共のものということで阻止して,もしもトランプ大統領が,中共の軍が出動したときには,日本の自衛隊と共に,アメリカの若き兵士と共に,日本を守る安保条約が発動されますが,発動される前に,真剣に聞いてください。アメリカ議会に大統領が日本の安保条約を守るために若い兵を出動させるとなったとき,安保条約5条に,日本の領土が他国に侵略されたときという条文があります。その条文を空文化するために,中国共産党は,無人の島で何も日本は管理していないということで,骨抜き安保にしようとしているんです。 それを阻止するために,やはり我が国の心ある国会議員もおります。その代表が,日本領土尖閣諸島を守る会の国会議員連盟の会長である山田宏参議院議員の先生です。この方は,もともと東京の杉並区の区長をしておきながら,どうしても日本の国の動きが危ないということで参議院に転出したんです。すぐさま取りかかったのが,我々も共に戦っておりますが,元横浜の市長,その先頭に国会で立ったのは山田宏,日本の領土尖閣諸島を守る国会議員連盟会長の山田先生です。共に戦っております。命がけで彼らも戦っております。どうぞそういう意を持っていただき,国を守るのは専管事項で国がやる仕事,当然です。国がやりますから,国と共に,地域の市民,国民を守るのは市の首長なんです。 そういう観点に立って,もしも遠洋漁業をやりたいという船乗りが出たときは,串木野さのさの市長とも相談をして,あなたのところで引き受けて,将来はかいゑいから遠洋漁業を始めてくれということもできるんです。それが若者を誘致する大きな動きなんです。そのピンチがチャンスになるんです。このチャンスを見逃さずに,この機に我々日本民族の,海洋民族の心意気を見せていこうじゃありませんか。将来,活力と活気のあるふるさとを思っております。どうぞ,そのつもりでいてください。 返事はちょっと無理なようですから,今の実際の動きをちょっと報告します。 今,台湾と沖縄が中国共産党にのっとられる流れにあります。そこで,台湾の総統,馬英九,沖縄の仲井眞弘多前沖縄県知事の発言によれば,「尖閣は中国領と宣言した。中国が次に狙うのは台湾と沖縄である。」と。「台湾と沖縄,21世紀前半に外交判断を誤れば,世界地図からその名前が消えてしまうかもしれません。」と,こういう考えを打ち出しております。 その前に,残念ながら今年7月亡くなりました,身も心も日本人であり,先の大東亜戦争にはいち早く学徒出陣で出兵した李登輝総統,最後の残された言葉は,「日本国よ,国家たれ。」でありました。 以上,先生のことを議場で発しまして私の務めは終わりましたから,一般質問は終わります。 ○議長(加治佐民生)  ここで,しばらく休憩します。午後3時48分休憩───────────午後4時00分開議 ○議長(加治佐民生)  再開します。 次に,竹迫毅議員。  [16番議員竹迫 毅登壇] ◆議員(竹迫毅)  皆さん,お疲れさまでございます。一般質問の最後になりますが,しばらくの間,お付き合いいただきたいと思います。できるだけ短時間で終わりたいと思います。それも答弁次第であります。それでは,前置きはやめまして質問に入ります。 2問通告してありますが,1問目,サツマイモ基腐病対策について。その中の1,本市の被害状況を問いたいと思います。それから2番目,今後の対策と農家への支援をどのように考えているか。3番目,農薬の早期開発を国に要望する考えはないか。 そして2問目です。ヤンバルトサカヤスデ対策についてであります。これは高齢化等のために薬剤散布作業が困難な自治会に対して,作業委託経費等を支援する考えはないかであります。答弁いただきたい。  [市長塗木弘幸登壇] ◎市長(塗木弘幸)  竹迫毅議員の質問にお答えいたします。 まず,質問1,サツマイモ基腐病対策についての1番目,被害状況について。先ほども答弁しましたとおり,本市のサツマイモ基腐病の被害状況についてですが,全く基腐病の発生しなかった圃場もありますが,11月中旬での発生状況は,面積で約1,800ヘクタール,作付面積割合で約90%となっております。そのうち,被害程度割合が2割以上の圃場は26%となっているところです。 また,前年度の被害発生は,作付面積で約45%,そのうち被害程度割合が2割以上の圃場は10%未満でしたので,今年度は被害が大きく拡大している状況であります。 次に,質問1の2番目,今後の対策と農家への支援について。今後の対策や支援策についてですが,先ほども答弁しましたとおり,現在,堆肥散布による土づくり推進を目的とした事業,国から新たに示された継続栽培支援を目的とした事業にも取り組んでおり,市としましても12月補正予算において,サツマイモ農家の継続栽培支援に要する経費も予算計上しているところでございます。 今後も発生抑制や防除対策について,農家への情報提供を行うとともに,国,県,市の支援策を友好的に活用して,サツマイモ生産農家の経営維持のための支援を行っていきたいと考えております。 次に,質問1の3,農薬開発に対する要望について。農薬開発に対して国に要望をする考えはないかということですが,このことにつきましては,昨年来,上京の際にも農林水産省関係国会議員等に対して農薬の早期開発について要望をしてきたところであります。 農薬開発につきましては,昨年以降,国の研究機関と県農業開発総合センターが農薬メーカーと連携しながら,新農薬の登録に向けた実証試験を現在行っている最中であります。国からの情報によりますと,現在,サツマイモへの残留農薬のデータ収集中であり,サツマイモへの新農薬登録に向けて順調にデータが取れてきており,適用拡大見込みであるとのことでありました。 現在,実証試験を行っている薬剤名はアゾキシストロビンという治療薬剤で,サツマイモへの登録申請は早ければ年明けになる見込みであり,国に登録申請が行われたら,優先審査制度を利用して速やかに登録手続を実施するとのことで,早ければ来年5月から6月には使用可能になるとのことでありました。 今後の農薬登録拡大状況を注視するとともに,農薬以外での発生抑制や防除対策も含めて農家への支援を行っていきたいと考えております。 次に,質問2,ヤンバルトサカヤスデ対策について。自治会に対する薬剤散布作業委託経費等の支援について。合併前の旧頴娃町では,草払い及び薬剤散布に対しまして,予算の範囲内で補助金を交付していたようでありますが,合併協議会での調整の結果,密度抑制や生息域拡大防止のため,山林・原野への薬剤散布を委託により実施し,自治会には共同作業による密度抑制対策として,また,個人には家屋侵入防止対策として薬剤の提供を行ってきました。 しかし,シルバー人材センター等に委託して実施していた薬剤散布では,ヤンバルトサカヤスデの生息域拡大防止までには至らないことや,年々増加する生息面積と比例して対策費も増加し,さらなる財政負担となることが予想されたことから,薬剤散布の委託については廃止したところであります。 今後も引き続き,対策は講じていかなければなりませんが,現在のところ,新たな共同作業への助成は難しいと考えております。以上でございます。 ◆議員(竹迫毅)  基腐病については,私で7人目になるようです。本当に材料が出尽くしかなということで,パスしようかとも考えたんですが,通告してありますので,失礼に当たるかと思いますので続けたいと思います。 基腐病,このことについては,私は本市に限らずサツマイモ地帯,これは本当に深刻な問題だというふうに思っております。本市におきましても,基幹作物であるし,幾らか解決していかないことには,農家の皆さんはもとよりですが,市の財政にも大きく影響が出てくるというふうに思っております。そういうことで心配しているところであります。 このことについては,10月だったと思うのですが,県の農業総合開発センターのほうにも行きまして,病理昆虫研究室にお伺いしまして,いろいろ話も聞きました。そういうことで,農政課長が再三答弁していたように,基本的なことは病理昆虫の研究室で伺ったのと全く一緒です。そういうことで,今後も基本的なことを農家の皆さんにも守っていってもらわなきゃいけないというふうには思っております。 それで,連作を避けるということ,そういうのが一番効果があるようですが,イモを作らずに何を作るかというようなことになった場合に,農政課長,夏作としては何が考えられますか。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  サツマイモを作らずに,どんな夏作があるかということだったかと思いますけれども,基本的には本市はサツマイモが早いもので2月からで6月ぐらいまで植えて,収穫の時期まではほとんどサツマイモが植わっておりまして,ほかの夏作という作物でいいますと,本市においては頴娃地域のほうでオクラが8ヘクタールぐらいは栽培されているようでございますけれども,ほかの野菜といった作物で見ますと,夏作は余りないのが現実でありまして,その後,夏から秋口にかけての秋冬野菜,そういったものがほとんどになっているような状況でございます。以上です。 ◆議員(竹迫毅)  なかなか連作を避けるといっても,オクラにしても面積が少ないわけです。そういうことで,それで乗り切れるというような面積にはまずならないだろうというふうなことが考えられます。 しかし,出たからには出ている現実があるわけですから,これを何とか乗り切らなければいけないということだと思います。病理昆虫研究室のほうでも,薬としては,上から噴霧器でかけるアミスター20フロアブルという薬があるんだそうです。これを台風の後とか,それから大雨の後とか,そういうときに散布する。そういうのが菌を殺す効果があるということです。それは水の量も反当300リットル使うというようなことでした。それと,また気になるお金ですが,4,000円から5,000円,3,000円から4,000円くらいかかるのかなと。そこは定かでないということでした。そういう薬もあるということでしたので,そういうことも農政課のほうで研究してもらって,そして農家の皆さんにつないでいくべきだと思うのですが,その点どうですか。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  薬剤を使った防除等については,これまでもいろんな形で農家に周知はしてきているところではございますけれども,今,議員がおっしゃいましたアミスターにつきましては,予防的な薬剤でありまして,私も詳しくないんですが,先ほどおっしゃいました,サツマイモに上からかける部分については,登録は取れていたかに聞いてはいるんですけれども,サツマイモの基腐病に対しては,まだ登録は取れていないというふうに聞いていますので,そのアミスターという薬を基腐病に対して散布するということは今の段階ではできないのではないかと思っているところです。以上です。 ◆議員(竹迫毅)  私の聞くのが足りなかったのか,病理研究室の方は,そのようにおっしゃいました。だから私は使えるんだろうというふうに思って質問しているところです。そこら辺は私も確認しますが,農政課長のほうも確認をしていただきたい。 病理昆虫研究室の県の職員の方も本当に真剣だなというふうに思いました。サツマイモが作れる状態はつくっていきたいんだということでした。これだけ真剣に取り組んでくれているということですから,必ず何らかのいい方向の道が開けていくんじゃないかということを私は感じたところです。そういうことで,国のほうにもお願いしているということですが,やはり我が市だけではなくて,ほかの市町村とも連携を取って,県も一体となって,それから隣県,サツマイモの産地と手を取って,国に強力にお願いすべきじゃないかというふうに思いますが,市長,どうですか。 ◎市長(塗木弘幸)  さっきもお答えしましたけれども,私も何回も上京をして,コロナの問題もありまして,そんなに多くは行けなかったところもありますが,代議士もこっちにちょうど帰郷しておられましたので,圃場も見てもらいました。そして,また2か月くらい前に上京しまして,ちょうど野村国会議員のところに枕崎の市長と一緒に要望に行っていたところ,この薬剤メーカーの方がちょうど来まして,今出てまいりましたアミスターというところのメーカーだと思っておりますが,5月ごろは使えるというようなことでございましたが,80%ぐらい効果があるというようなことをそのメーカーの方は言っておられました。 やはり議員がおっしゃるとおり,これからも県,そして県を通じて,また国へ,そして近隣の市の首長さん方と一緒に要望をしていきたいと思っております。 ◆議員(竹迫毅)  ぜひ,そういうふうにしていただきたいというふうに思います。 それと,コナイシン,新しい品種ということですが,この品種も最近できた品種ということですが,これはたまたま,つる割れ病とか,そういうのにも強いということのようですが,基腐病にも強いと。結果としてそういうふうになったというふうに私は理解しているんですが,それもかからないんじゃなくて,かかるのが遅いんだというお話でした。 そういうことで,前にも出ましたが,とにかくコナイシン,これは,つるから離れないというのが難点のようですが,それにしても植えて腐るより,そっちのほうを選択しなければいけないだろうというふうに思います。 そういうことで,この品種改良についても,今でもサツマイモについては,国が品種改良とか,そういうものにはほかの作物より関わっているということのようです。ですから,この品種改良についても,そういう問題点があるのをクリアしていくのが品種改良だと思いますので,この品種改良についても,先ほど言ったように,県下の市町村,県,それから他県の産地も巻き込んで,国に強力にお願いするということも,これは必要じゃないかというふうに思いますが,その点もどう思われますか。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  ただいま議員がおっしゃいましたようにコナイシンは,今年で見ますと,ほかのコガネとかシロユタカとかそういった品種からすると,基腐病の発生が少ないということで,県においてもシロユタカから,このコナイシンへの転換を推奨している状況であります。そのコナイシンはほかでも,ほかのそういった基腐に強い品種改良を国にも求めていく考えはないかということですが,これにつきましては,市に限らずJA,中央会そういった関係部署も一緒になって,今後そういった要望も当然していくことにはなるかとは思いますけれども,新しい品種ができていくには,やっぱり長い年月もかかっていくと思います。 当然,今の現段階においても,そういったところでも新たな品種改良等も進めているところではあると思いますので,今後もJA等とも一緒になって,そういった形では要望というかそういった意見は出していきたいと思います。以上です。 ◆議員(竹迫毅)  ぜひそのように関係団体とも連携をとって,国に強く,これでもか,これでもかというぐらいやってもらいたいと。私はこの基腐病は,農家にとってはコロナ級だと私は思っております。そういう意味で,とにかくこれはただ事じゃないというふうに思っているから,こういう質問に至ったわけです。 そういうことで,なかなか一足飛びにはいかないとは思います。農薬開発にしても,品種改良にしても,一足飛びにいくとは思いませんが,やはり,そこにやっぱり予算を,お金をつぎ込むということは,その開発を品種改良にしても農薬の開発にしても早まると思うんです。これは農薬メーカーに対しても国費を投じる,援助してでも早い開発ができるようにという思いでいるところです。 それで,今の既存の薬がクロルピクリンにしても効かないわけじゃないという話でした。しかしながら,それを完全にというか,やるには莫大なコストがかかるということでした。ですから,使える価格で農薬を作ってもらわないと,農家にとっては作物を作る意味がなくなりますので,そういうことでやっていただきたいなと思います。 それで,この病理昆虫研究の方が言われたのは,紫紋羽病,これも芋にこれは限らないわけですが,それこそこれは,一回その畑に入ったら,もう永遠にというか,なくならないと言っても過言ではないような病気ですね。これも糸状菌,通称カビと言っている糸状菌ということなんですが,これほどでは頑固でないとは思いますがということでした。そういうことで,ちょっとは何か光が見えるのかなというようなふうに私は思っているところです。 それで,本当,そういうサツマイモを守りたいというような,その病理昆虫の研究室の職員の方もいらっしゃるということは,本当力強いなというふうに私は思っておりますので,そういうところには,市長も励ましの言葉も送っていただきたいなというふうに思いますが,どうですか。 ◎市長(塗木弘幸)  ぜひ,私も行って話をしてみたいと思っております。 ◆議員(竹迫毅)  ぜひそうしていただきたいなというふうに思います。 それと,とにかくやっぱりクリーンな苗と,クリーンな圃場にというのが理想なわけですけど,なかなかそうはいかないということですが,市の農業研究センターですか,そこでバイオ苗を生産できるのが幾らとか,昨日だったかありましたが。そこら辺をもう一回,状況を答弁いただきたい。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  研修センターにおけるバイオ苗の提供の状況ということでございますが,再度,述べさせていただきたいと思いますが。 研修センターにおきましては,例年,平均すれば4万本ぐらいの今までは申し込みがあって生産をやっていたところでございますが,本年に限りましては,11月いっぱいで申込みは締め切ったところでございますけれども,本年度は8万8,000本の申込みがあったということで,例年に比べますと2倍近い申込みがあったところでございます。 このバイオ苗につきましては,先ほど議員もおっしゃいましたように,病原菌を持たない健全な苗を植えて,少しでも,基腐病の発生を抑制するという目的で,来年度におきましては10万本を生産する計画で,研修センターのほうでは次年度計画を立てているところでございます。以上です。 ◆議員(竹迫毅)  本年度8万8,000本ですか,これは面積にして幾らになりますか。 ◎副市長(福留保)  この研修センターのほうで供給しているバイオ苗につきましては,直接畑に植えるものじゃなくて,苗床用として植え付けるということにしてございます。 早い方ですと,9月に苗を受け取って,それをネズミ算方式で自分の苗床で増やしていくということになってきますので,最終的に,これがどれぐらいの面積に植え付けられるのかというのは,その増やし方にもよってくるというふうに思いますので,そこのところの計算がちょっとしづらいというところでございます。しかしながら,まだまだ足らないのではないのかなというふうに考えております。 ◆議員(竹迫毅)  幾ら作付けができるかというところが気になるところですが,当たらずとも遠からずというようなことで,大体どんくらいはと,それを責める気持ちはさらさらないですから,答弁いただけますか。 ◎農政課長(櫛下町浩二)  通常でいきますと,反当,1反歩に植える苗の数は2,500本程度じゃなかったかなと考えておりますけれども,午前中の答弁の中でも少し触れましたけれども,バイオ苗を全て全部の圃場に植えると,苗代で3万円近くかかってしまいますので,やっぱり今,副市長もおっしゃいましたとおり,皆さんバイオ苗を買って,購入して自分で増やしていって,植えていくというのが現状の状況でございます。 ◎副市長(福留保)  私の過去の経験から申し述べさせていただきますと,私は,まず9月ぐらいに500本苗を購入いたしまして,それを増殖しまして,3月の中旬から5月の中旬にかけて本圃に定植という形にしたのですが,そのころで3.5ヘクタールぐらいの苗の供給はできたということになってくるところでございます。そういうことで御勘弁いただければと思います。 ◆議員(竹迫毅)  農政課長,本当お疲れさまでした。もう連日,私がもう7人目でしたが,もうこれでこの件については終わりたいと思います。 とにかく,基本的なことを農家の皆さんに指導をしていきながら,先ほどありました,やっぱりこの芋をなくしたくないというようなそういう県の機関の職員もいらっしゃいますので,やっぱりこれは何とか道が開けていくんじゃないかなというふうには思っておりますので,ぜひそういうふうにやってもらいたいなというふうに思っております。 それでは,ヤンバルトサカのほうに移りたいと思います。 この答弁では,もう本当なんもかんも否定されたような感じがするんですが,私が思わんとするのは,以前,シルバー人材センターのほうで散布機というか散粒機というか,そういうのでやってもらっていたわけです。しかし,今はやめているということなんですが。これは,とにかくそのあっちもこっちもというようなことは,私も思っていないんですが,このヤンバルトサカについては,こうこうですよと言い切れないようなところが,もう多いんです。 それで,私のうちには今,多いんですけど,隣はあんまりいないんですよね。私の宅地でも,東半分はもうわんさといるんですよ。西側はいるにはいるんですけど,大したことはない。本当,このなんでかなというようなところがあります。いるんだったらもう近所隣みんないたほうがよさそうな気もするんですが,もうそれがないんです。それで,二,三年前,もう本当大変だという私の自治会内でも言っていたところが,今年は何のこともないとか,本当わけが分からんといったらですけど,そんなところがあります。そういうことで,これを根絶するということはもう無理だと思います。 そういうことで,要はその宅地に来るのは我慢できるんですが,その家の中に入り込む,これがやっぱり大変なんです,お互いに。その多いところの人からは,何とかせんとかと怒られるんですよ,私も。それで,こういう質問に至ったんですが,そういうところは群遊して大変なんです,家の中に。一晩に何十匹も入ってくると,そして,布団の中にも入ってくるというんです。そういうことでひどいところはそういうところがあります。 私が思うには,そういうひどいところに自治会で共同散布ということが原則というようなこと,ミリペーダですか,そういう大きなくくりじゃなくて,自治会の中でも先ほど言ったように,いるところいないところあるわけですので,いるところに何とか対応してもらえないかと。それで,一部助成をというのは財政状況も考えて遠慮しいしい通告したわけです。 先ほどの答弁を聞いていまして,これはなかなかだなというふうには思って聞いていたんですが,手まきでできるのは範囲が限られるんですね,多いところは。ですから,やっぱり機械力を使わないと遠くまで飛ばないということになりますので,助成が難しければ,市で機械を購入して,そして,それはもう私は無料貸出しが原則でもいいと思うんですが,何台かミリペーダを散布する散布機,散粒機というのか分かりませんが,どうですかね,そういうサービスをしたらどうかと思いますが,どうですか。 ◎市長(塗木弘幸)  先ほど吉永議員の質問のところで,私もそのことも言おうと思ったんですが,もう質問が何か終わってしまって言えなかったんですけれども,この薬剤のあれは何という機械だったですか,動力散布機です。あれは今,頴娃のほうで貸出しをしているということでございますので,知覧でも川辺でも,やはり市のほうで購入して無料で貸出しをすればということは,この前,庁内で話もあったところでございます。まだ,決定ではないですけれども,当初予算で購入して,そういうふうにしていきたいというお話はもう出ておりますので,そういうふうにしてまいります。 後は,もう自分たちでやっていただきたいと。やっているところがあるんです,私の集落も,この多面的機能支払交付金,これを利用して,あの散布機を何台も買って毎年,この前,市民生活課長の話じゃ,ただでございますので大量に持っていくと,困っているというようなこともあるぐらい,いっぱいまいています。山の中にあれはするんですね,毎年やって,そのせいか私のところには少ないです,今年は。そのようなこともありましたので,後は集落で共助という形でやっていただきたいと思っております。 ◆議員(竹迫毅)  市で買って無料で貸出しても,買うのに市は予算が要るだけですよね,後はあんまり心配せんでいいですよね,人件費とかそういうのは。ですからそのほうが得策かなというふうには思いますね,市のほうにとっては。 それで,その農家の農業をやっているところなんかは,もう自前で持っているところは結構あるのではないかと思います。そういうところは自分たちで対応できると思いますけど,農業をやっていないところなんか,そういう機械は持っている人は,私の校区ななんかじゃ,1人か2人いるのか,いないのかぐらいだと思います。そういうことで,それはいい答弁をもらいましたね。それで,ぜひ当初予算で計上していただきたいなと思います。 それで頴娃にもあるということですが,それまでの間は,それはもう市の所有になっているわけですね。ですから,知覧,川辺にも貸し出してもかまわないんじゃないかと思いますが,その点はどうですか。 ◎市民生活課長(平山憲二)  頴娃庁舎にございます機械につきましては,市の備品でございますので,調整ができれば川辺,知覧の方でも利用は可能ではないかというふうに考えております。 ◆議員(竹迫毅)  ぜひ,そうしてください。それは市の備品なわけですから,頴娃が優先だとか,そういうことはやっちゃいけないんです,そうですよね。等しくこれはもう使うということでないと,もともと頴娃が買っていたんだからという,そういうような意識があるとちょっと困るんですが,どうですかその点は。 ◎市民生活課長(平山憲二)  おっしゃるとおり,そのように取り組んでいきたいと思います。 ◆議員(竹迫毅)  それで,そのミリペーダは粒だと聞いているんですが,自治会に無料配布している液剤の名前は何と言うんですか。 ◎市民生活課長(平山憲二)  液剤につきましても,名称はミリペーダでございます。違いはその形状,粒状か液体かというところになります。 ◆議員(竹迫毅)  粒と液剤,その誘引性はどうなんですか。 ◎市民生活課長(平山憲二)  ミリペーダの粒剤につきましては,誘引をして駆除するものでございます。 それから,液剤につきましては,誘引性はございません。ですので,直接ヤスデにかからないと効果は発揮されないというような薬剤になっております。 ○議長(加治佐民生)  これで,一般質問を終わります。    ──────────────────── △散会 ○議長(加治佐民生)  以上で,本日の日程は全部終了しました。 次の会議は,12月22日午前10時から開会することとし,本日はこれで散会します。午後4時44分散会...