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令和 2年第4回定例会(第4日目12月 3日)

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  1. 霧島市議会 2020-12-03
    令和 2年第4回定例会(第4日目12月 3日)


    取得元: 霧島市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-18
    令和 2年第4回定例会(第4日目12月 3日)             令和2年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       令和2年12月3日(第4日目)午前9時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 1│議案│請負契約の締結について                │追 加   │ │  │123 │                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │ 2│  │一般質問 池田 綱雄君(210ページ)          │      │ │  │  │      ・企業誘致について            │      │ │  │  │     厚地  覺君(213ページ)          │      │ │  │  │      ・公共施設解体について          │      │ │  │  │      ・第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会に向け│      │ │  │  │       て                   │      │ │  │  │     松元  深君(222ページ)          │      │ │  │  │      ・教育行政について            │      │
    │  │  │      ・農林水産業振興について         │      │ │  │  │     愛甲 信雄君(235ページ)          │      │ │  │  │      ・中山間地域の自慢市(産業祭)の開催につい│      │ │  │  │       て                   │      │ │  │  │      ・戦争遺品資料館(平和会館)の建設と戦争遺│      │ │  │  │       構について               │      │ │  │  │      ・JR肥薩線の活用策等について      │      │ │  │  │     鈴木てるみ君(242ページ)          │      │ │  │  │      ・地域共生社会の実現に向けた,成年後見制度│      │ │  │  │       利用促進の施策について         │      │ │  │  │      ・子どもの健やかな成長と未来を守る取組につ│      │ │  │  │       いて                  │      │ │  │  │     新橋  実君(253ページ)          │      │ │  │  │      ・入札制度の現状と課題について      │      │ │  │  │      医師会医療センターの外来,入院患者等に対│      │ │  │  │       しての対応について           │      │ │  │  │      合併浄化槽設置整備事業について     │      │ │  │  │      老朽危険空き家等解体撤去補助金について │      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  山 口 仁 美 君      2番  山 田 龍 治 君     3番  松 枝 正 浩 君      4番  久 保 史 睦 君     5番  川 窪 幸 治 君      6番  宮 田 竜 二 君     7番  愛 甲 信 雄 君      8番  鈴 木 てるみ 君     9番  德 田 修 和 君     10番  平 原 志 保 君    11番  阿 多 己 清 君     12番  木野田   誠 君    13番  前 島 広 紀 君     14番  有 村 隆 志 君    16番  仮 屋 国 治 君     17番  松 元   深 君    18番  池 田 綱 雄 君     19番  厚 地   覺 君    20番  新 橋   実 君     21番  植 山 利 博 君    22番  池 田   守 君     23番  下深迫 孝 二 君    24番  蔵 原   勇 君     25番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    な  し 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    山 口 昌 樹 君   議事調査課長    立 野   博 君  議事グループ長   原 田 美 朗 君   書     記   森   伸太郎 君  書     記   東   研太郎 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   中 重 真 一 君   副  市  長   山 口   剛 君  副  市  長   内   達 朗 君   総 務 部 長   橋 口 洋 平 君  企 画 部 長   有 馬 博 明 君   市民環境部長    本 村 成 明 君  保健福祉部長    西 田 正 志 君   農林水産部長    田 島 博 文 君  商工観光部長    谷 口 隆 幸 君   建 設 部 長   猿 渡 千 弘 君  総務部参事兼総務課長小 倉 正 実 君   危機管理監     新 村   司 君  総括工事監査監   松 崎 浩 司 君   企画部参事     永 山 正一郎 君                        兼企画政策課長  保健福祉部特任次長 林   康 治 君   農林水産部参事   八 幡 洋 一 君  兼医療センター整備対策監            兼農政畜産課長  安心安全課長    石 神   修 君   財 政 課 長   石 神 幸 裕 君  財産管理課長    田 上 哲 夫 君   工事契約検査課長  末 永 明 弘 君  地域政策課長    藤 崎 勝 清 君   環境衛生課長    楠 元   聡 君  国民体育大会推進課長有 満 孝 二 君   長寿・障害福祉課長 堀之内 幸 一 君  健康増進課長    小 松 弘 明 君   すこやか保健センター  島 木 真利子 君  兼こども発達サポートセンター所長          所長  林務水産課長    中 馬   聡 君   商工振興課長    池 田 豊 明 君  観光PR課長    寳 德   太 君   建築指導課長    谷 口 比寿志 君  牧園総合支所長   蔵 元 裕 治 君  兼地域振興課長  教  育  長   瀬戸上   護 君   教 育 部 長   出 口 竜 也 君  教育総務課長    西   敬一朗 君   学校教育課長    芝 原 睦 美 君  社会教育課長    新 門 勝 利 君  農業委員会事務局長 内 田 大 作 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前 9時00分」 ○議長(阿多己清君)  これより本日の会議を開きます。お手元に配付しました議事日程に基づき,会議を進めてまいります。これより議事に入ります。   △ 日程第1 議案第123号 請負契約の締結について ○議長(阿多己清君)  日程第1,議案第123号,請負契約の締結についてを議題とします。提案者の説明を求めます。 ○市長(中重真一君)  本日,追加提案しております議案について,その概要を御説明いたします。議案第123号,請負契約の締結については,本年6月から7月にかけての梅雨前線豪雨で被災した市道春山線について,道路災害復旧工事を行うものであり,株式会社山一建設,代表取締役山口一義と金1億7,116万円で契約を締結しようとするものです。以上が,追加提案しております議案の概要になります。よろしく御審議いただきますようお願い申し上げまして,提案理由の説明と致します。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,提案者の説明が終わりました。本議案に対する質疑は,明日の本会議で行います。なお,本件に対する質疑の通告は,本日午後5時までと致します。   △ 日程第2 一般質問 ○議長(阿多己清君)  次に,日程第2,一般質問を行います。まず,18番,池田綱雄議員から,1件,通告がされております。したがって発言を許可します。 ○18番(池田綱雄君)  ただいま,議長の許可を得ましたので,新風会の一人として一般質問を致します。早いもので中重市長が誕生して3年が過ぎました。任期半ばのこれからというときに,新型コロナウイルスが発生し,約1年近くがたちました。一向に終息の気配はなく,前よりもひどくなっていくように思います。また,各自治会においても地域で行われるほとんどの行事が中止になっております。このように厳しい状況がしばらくは続くと思いますが,中重市長におかれましては,残り1年,霧島市発展のために頑張っていただきたいと思います。それでは,企業誘致について質問を致します。企業の誘致は,雇用を生み,地域経済を潤す最も早く効果が現れる手法ではないかと思います。それだけに全国の県や市町村が必死になって誘致合戦をしております。旧国分市時代の昭和40年代に京セラやソニーを始め,多くの企業に進出をしていただき,農業の街から工業の街へと大きく変えていただきました。それまでは農家の人たちは農閑期には,東京や大阪方面に出稼ぎに行っておりました。また,学校を出ても働く場所がなく,都会へ就職をしておりましたが,京セラやソニーを始め,多くの企業の進出により,働く場所も増え,都会へ就職をしなくてもそれ以上の働く場所ができ,地元で十分就職できるようになり,少しずつ人口も増えて,今では県下2番目の都市になっております。これも歴代の市長の林昌治市長,谷口義一市長がどこよりも早く,市の発展のために,企業誘致に力を入れてこられたおかげであると深く敬意を表するところであります。現在も当時誘致された多くの企業が大活躍をされております。これからの市の発展には,現在の進出企業に新たな業種の企業誘致も必要かと思います。それでは,1点目は,中重市長が誕生してから現在まで新規に誘致した企業は何社あったか。また,工場の増設などは幾らあったのか。また,それぞれの雇用はどれだけあったのかお尋ねいたします。2点目は,誘致企業や進出企業の中には,敷地が十分なところや工場増設などで,手狭になったところ,駐車場が足りないところなど,いろいろあると思いますが,これらを市に相談された場合には,市として積極的に協力をされる考えはないかお尋ねし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  池田綱雄議員からの御質問にお答えします。1問目の企業誘致について1点目にお答えします。まず,平成29年度は,11月の市長就任から間もないこともあり,新設・増設ともにありませんでした。平成30年度は,精密機械加工などを手掛ける株式会社アルプスエンジニアリングの研究開発施設など,新設が2件であり,新規雇用者数は11人でした。令和元年度は,物流業務の運営・管理を手がける株式会社シーエルの南九州物流センター,建設資材の販売等を手掛ける株式会社渡辺藤吉本店鹿児島加工物流センター,国産鶏の生産・加工・販売を手掛ける株式会社ウェルファムフーズの産地パック工場など,新設が4件,増設が3件であり,新規雇用者数は143人でした。本年度は,現時点で,産業用ロボットの開発・製造を手掛ける株式会社テクノ21グループの鹿児島工場,県内産茶葉の物流業務を手掛ける株式会社肥後産業の空港支店,光通信用精密金属部品や通信機器部品の製造を手掛けるマイクロカット株式会社の燃料電池関連工場やメッキ工場など,新設が4件,増設が2件であり,新規雇用者数は147人です。したがって,私のこれまでの在任期間中における企業誘致の成果としては,新設は10件,増設は5件であり,301人の新規雇用を創出しています。引き続き,県を始めとする関係機関との連携を図りながら,県内外において積極的な企業誘致活動を展開してまいります。次に,2点目にお答えします。本市では,進出を検討している企業に対し,時機を捉えて様々な情報を提供することに加え,立地や人材の確保に必要な支援を積極的に行うなど,迅速かつ丁寧な対応に努めています。誘致後は,そのフォローアップに努めており,誘致企業から設備投資に伴う用地の取得などに関する相談を受けた際は,安定的かつ持続的な企業活動に資するよう,場合によっては市が用地を取得し,これを当該企業に売却するなどの支援も行っております。また,雇用の面からは,高校生や大学生を対象とした合同企業説明会や工場見学会への案内,市広報での企業紹介等を行うとともに,情報収集においては,企業相互の情報交換の場として霧島市誘致企業等交流会を開催し,企業の生の声を聴いているところであります。また,東京や大阪で開催される県主催の企業立地懇話会等にも積極的に出席し,進出企業の誘致に関する情報の収集を行い企業ニーズの把握に努めています。今後におきましても,誘致企業などから寄せられる相談などに対しては,懇切丁寧に応じるとともに,地域経済を支える企業として持続的に成長発展していただけるよう,迅速かつ的確に最大限の支援に努めてまいります。 ○18番(池田綱雄君)  答弁を頂きました。その中で誘致企業などから寄せられる相談などに対して,迅速かつ的確に最大限の支援に努めるという非常に前向きな答弁を頂きました。それでは,再質問を致します。霧島市には,多くの進出企業や誘致企業がありますが,この長引くコロナ禍で経営が厳しい企業もあるのではないかなと思いますが,倒産などに追い込まれたような企業はないのかお尋ねいたします。 ○市長(中重真一君)  今,議員が御指摘のとおり,本市においても新型コロナウイルス感染症拡大の影響により,市内全般の商工業者においては,現在も厳しい状況の中にあります。このような中,誘致企業の中でこの新型コロナウイルスの影響により倒産に至った企業は幸いございません。新型コロナウイルス感染症は場所に関係なく,全国的に拡大しているところでありますが,本市においては,このコロナ禍の大変な中,先ほど答弁申し上げましたとおり,本年度に入り,立地協定を6社と締結している状況でございます。今年度中に,今後も数社と立地に向けて協議を進めているところでございます。 ○18番(池田綱雄君)  この長引くコロナ禍において,企業は頑張っていただいているんだと思います。倒産がないということで大変うれしく思います。そういう中で多くの立地協定が結べていることは大変喜ばしいことだと思っております。ただ,少し気になることもあります。というのは,市内を走っている中で隼人方面に向かうときに,ソニーの駐車場の横を通るんですが,以前に比べて駐車台数が減ったかなというふうに思うんですが,そういうことに対して行政としてはしっかりと目配りをし,企業の話を聴くなど,そういう対応を行っているのかお尋ねいたします。
    ○市長(中重真一君)  ソニーにつきましては,この12月議会の始まる前の週に,私と池田商工振興課長とソニーのテック長,そして,総務部長と話をする機会がございました。その際,現在,新型コロナウイルス感染症対策として,テック長や総務部長も含めた大勢の社員がリモートによる在宅勤務を行っていると伺っております。議員が言われる駐車台数が減っている部分はそのことが主な理由ではないかと思われます。先ほど議員が壇上で話をされましたように,ソニーは国分市時代に立地をされて,今まで雇用だけでなく,数多くの地域貢献をしていただいております。平成5年からは花いっぱい運動への寄附を頂き,10万本植林プロジェクトでは,平成24年度から7年間で9,080本の植林,鹿児島国体の協賛としてハンドボール競技の備品に対する500万円の寄附,平成27年度からは中学生の職場体験受入れや工場見学受入れも始められていますし,霧島国分夏まつりや初午祭へも毎年参加していただいております。スポーツ面でも鹿児島テックを拠点とするハンドボール部,ブルーサクヤは平成30年度に日本選手権で優勝され,現在,ジュニアへの競技指導にも力を入れてくださっております。今年度は野口地区の防災訓練にも参加され,地元に根付いた企業活動を目指しておられます。また,来年度も新規採用をしていただけると聴いており,本市にとりましても非常に貢献していただいている企業でありますので,今後も本市で安定的かつ持続的な企業活動ができるようにソニーと連携しながら,できる協力をしっかりと行っていきたいと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  よく分かりました。昨日は,このソニーの駐車場の車が増えたというような情報を頂きました。そういうことで市長の答弁にありましたように,リモートによるそういう在宅勤務をしている人も多いんだなということが分かり,ちょっと安心したところでございます。また,市とソニーがうまくいってないのではないかというような声も聴くわけですが,そのことについてもちゃんと連携を密にとっているということも分かりました。今後は,ソニーが今,絶好調の商品があるわけですが,こういう商品の製造をできるような工場誘致について,県と一緒になって誘致を進めていただきたいなというふうに思うのですが,市長,どうですか。 ○市長(中重真一君)  塩田知事が就任されましてから,知事とはソニー,また誘致企業のことを含め,様々な面で情報共有,意見交換等を行っております。ぜひまた,ソニーも含め様々な企業が本市に立地をしていただけるように,市としてもしっかりと県とも連携しながら企業誘致。冒頭,議員から御指摘がありましたように,企業誘致につきましては,本当に市の活性化に最も早く期するものだというふうに考えておりますので,ぜひ,霧島市に更に企業が増え,雇用の場が増えるように県と連携してしっかりと努めていきたいと考えております。 ○18番(池田綱雄君)  塩田知事はこういう企業等のプロでもあられるわけですから,ぜひ,相談をしていただきまして,鹿児島工場の活性化につなげていただきたいというふうに思います。最後になりますけれども,先ほどの答弁で進出企業等による工場の増設が多いようであります。これも企業が困っていることに対して的確に市が対応しているからだと思っております。これからも定期的に企業を回っていただき,企業の要望等を聴いてやり,更なる企業の発展と雇用増大につなげていただきたいというふうに思います。的確な答弁を頂きましたので,ちょっと早いですけれども,これで私の質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,池田綱雄議員の一般質問を終わります。次に,19番,厚地覺議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○19番(厚地 覺君)  私は通告に基づき2点質問いたします。はじめに,新型コロナウイルス感染拡大により,本年10月開催予定の鹿児島国体,全国障害者スポーツ大会が延期となり,次期開催が危惧されましたが,2023年度に内定している佐賀県が1年延期を受託され,正式に2023年度に鹿児島国体が決定されました。苦渋の選択をされた佐賀県の山口知事や選手,あるいは佐賀県民の皆様方に感謝いたします。しかしながら,3年後となれば,年齢制限のある少年部門は対象世代を重点に育成した努力が発揮できず,成年も強化のやり直しとなり,年齢的,肉体的,精神的な問題や費用の問題など,様々な点に大きな影響があることは必至であります。今後の候補選手の奮闘に期待いたします。質問に入ります。旧牧園高校畜産科の校舎廃屋について伺います。牧園高校畜産科は昭和27年4月,牧園高等学校併設畜産科として設置され,昭和44年2月に最後の卒業生を送り出し,開校17年で幕を閉じています。当時としては,単科の畜産高校としては珍しく,志願者も多く,町外,県外からも入学し,多い年度は40名の定員に対し99名もの志願者があり,2.5倍という数字で例年1.5倍の競争率を誇っていました。しかしながら,町立ゆえに,財政難で町外出身者が多かった点などで県立移管もかなわず,昭和41年度は募集停止となっています。唯一残っている校舎は昭和29年に建てられて,66年もの歴史を物語っています。この間,在校時代から多くの馬術の国体選手やオリンピック選手まで輩出しております。今では年月とともに,写真で分かるように屋根,外壁は朽ちて,瓦が落下したり,寸前であったり,昼間は地域の住民が僅かな広場でグラウンドゴルフを行っており,危険極まりない状況であります。また,この校舎の後ろ側の国道を隔てた場所に,高千穂保育園の認可前の高千穂保育所があります。この保育所は昭和18年,旧農林省鹿児島種馬所時代,牧場の自治会で設置され,昭和29年8月,町立高千穂保育園となり,現在の高千穂小学校の隣に移転するまで利用されていました。現在は,敷地や建物も見るも無残な状況で,観光霧島の玄関口として,国道からは丸見えであります。正面の登園口や敷地内は,数十年草刈りもされず,荒れ放題でこの状況を市は把握されているのか。早急に解体などの対策を講ずるべきと考えているものであります。次に,和牛の全国共進会について伺います。あと2年を待たずして全国和牛能力共進会が令和4年10月6日より,地元霧島市で開催されます。本来ならば,今年は国体も無事終わり,一息ついたと言えるところですが,新型コロナウイルスの影響で令和5年の開催となり,会場となる馬術競技は全共の開催後となり,せっかく完成している会場も大幅な変更があるものと思われます。全共の鹿児島大会の開催は,和牛新時代,地域かがやく和牛力を掲げ,1970年第2回大会より数えて52年ぶりに開催されます。和牛の全共は和牛生産の成果を確認するために5年に1度開催し,第12回大会の審査を全8区で行い,特に今大会で新設する第7区は肉の量と脂肪交雑の改良は高いレベルにあると見て,オレイン酸などの脂肪の質の改良を重視して,交配時点で父牛の脂肪の質の育種価が判明していることとしています。前宮城大会では,鹿児島大会を見据え,日本一奪還を合い言葉に,九つの出品区のうち4部門で日本一に輝き,宮崎県勢の3連覇を阻止し,長距離輸送の地の不利や重圧を跳ね返しています。鹿児島大会は霧島市の出品のみならず,県下全域から精鋭が競い,各部門にその頂点に立った牛が出品されるわけですが,霧島市の取組,出品区はどのような状況にあるのか,第1区,2区,3区は来年5月6日から8月6日までの分娩の縛りがありますが,この母牛の候補牛は何頭ぐらいいるのか,4区,5区,6区の候補対象牛の絞り込みはどのようになっているのか。また,7区,8区の候補牛は早いもので生後50日前後で,その母牛の選定状況はどうかを伺い,第1回目の質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  厚地議員から2問の御質問がありました。2問目の2点目は私が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。2問目の第12回全国和牛能力共進会鹿児島大会に向けての2点目にお答えします。全国和牛能力共進会は,和牛の能力と斉一性の向上を目的に,和牛生産や改良上の課題をテーマとして掲げ,時代の要求にかなう種牛や肉牛を展示するとともに改良成果を競う場として5年ごとに開催される和牛のオリンピックとも呼ばれる大会です。前回の第11回宮城大会では,本市から二つの区で出品があり,それぞれ優秀な成績を収められたところであり,念願であった鹿児島県の総合優勝に大きく貢献されました。このような中で迎える第12回鹿児島大会は,令和4年10月6日から10日までの5日間にわたり,種牛の部は本市牧園町の農業大学校跡地で,肉牛の部は南九州市で開催されます。本市としては,開催地として連続出品すべく準備を進めているところであり,具体的には,これまで行ってきた繁殖雌牛の掘り起こしの成果を確認するため,9月16日には,あいら地域全国和牛能力共進会出品対策協議会主催による繁殖雌牛郡区の集合調査会を,11月19日には,本市独自の集合調査会を実施しました。その中では,第12回全国和牛能力共進会鹿児島県推進協議会から今後の飼養管理の方針等に関する助言を頂いたところであり,これにより肉用牛農家の生産意欲の向上につながったものと考えています。今後は,選抜段階を迎えた繁殖雌牛の飼養管理技術の指導や若雌などの新たな出品候補牛の掘り起こしを行うべく,専門指導員等の巡回や関係機関,団体との緊密な連携による取組の強化を図りながら,まずは1頭でも多くの出品牛を輩出し,鹿児島県の大会連覇と本市の肉用牛の振興につなげてまいります。 ○農林水産部長(田島博文君)  次に,1点目にお答えします。第12回全国和牛能力共進会鹿児島県大会の諸準備を行っている鹿児島県実行委員会に確認したところ,現在の馬術競技場のままでは,全国和牛能力共進会の会場として使用できないことから,現在,整備方法等について改めて検討を行っているとのことでございました。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(蔵元裕治君)  1問目の公共施設解体についてお答えします。牧園高等学校畜産科は,昭和27年4月に設置され,閉校となる昭和44年2月までの17年間,多くの卒業生を輩出し,その卒業生は,旧牧園町内外の畜産業の発展に寄与されています。また,周辺一帯では,明治時代に全国に2か所設けられた旧農林省の種馬牧場の一つとして,種馬業務のほか,和牛,豚の育成繁殖が盛んに行われたことは,記念碑や牧園町郷土史からもうかがい知ることができ,当時の盛況ぶりに思いをはせるところです。このような中,旧牧園高校畜産科の校舎及びもともとは種馬所の施設であった旧高千穂保育園の施設については,共に建築後60年以上が経過しており,建物の老朽化が進んでいることは把握しています。また,本年9月の台風により旧牧園高校畜産科の校舎の一部が破損し,危険な状況であることも確認しています。このため,現在,貼り紙等により,建物への立入禁止や壁面の落下等に対する注意を促しており,今後は,敷地内の除草を含めた管理に加え,建物の解体についても検討してまいります。 ○19番(厚地 覺君)  順次,再質問させていただきます。今,答弁の中で公共施設の解体については,今後は敷地内の除草を含めた管理に加え,建物の解体について検討をしてまいりますとありますけれども,この建屋の前では地域の住民がグラウンドゴルフを楽しんでおられます。9月の台風の余波で校舎後ろ側の松の大木が朽ちて倒れたために,住民があらかた切断しております。私はその通報を受けて総合支所に連絡したわけでありますけれども,その後,立入禁止やテープなど貼り紙があるわけです。万一,この老木が校舎を直撃したら半壊という状況にあったわけですが,この解体設計費,撤去費用を市は幾ら見込んでいますか。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(蔵元裕治君)  まず,旧牧園高校畜産科教室校舎については,解体費用と設計費と致しまして,委託として70万円ほど,解体費とで692万円を概算としてはじいてもらっています。また,旧高千穂保育園施設については,解体費用の設計委託として114万円,解体費を850万円ほど概算として見積もっております。 ○19番(厚地 覺君)  ちょっと写真をお願いします。この写真で分かるように,裏側も正面も瓦が落下したり,落下寸前であります。それでも解体はなぜできないのか,緊急性を伴うわけですけれども,これはどう考えていらっしゃるのか伺います。 ○牧園総合支所長兼地域振興課長(蔵元裕治君)  先ほどの説明の中で抜けておりましたけれども,旧牧園高校畜産科教室校舎においては,令和2年6月まで木彫り場として賃借人がおられたこと,その中でまだそのままで継続と貸付けということを考えておりました。また,木工所の後,旧高千穂保育園については,平成28年1月まで入居人がおられたということで,その計画の中では解体予定ということとしており,その中で現実として解体の計画を載せておりませんでした。 ○19番(厚地 覺君)  この畜産科の跡地につきましては,6月まで確かに借家人がいました。しかしながら,雨漏りはするし,もう瓦も落下寸前であるため,危険を感じて撤去しています。市長,こういう状況下であるんですけれども,緊急性を伴うわけですけれども,どのように考えていますか。 ○市長(中重真一君)  牧園高等学校の畜産科の今の状態につきまして,議員から質問通告を頂いて現地を確認いたしました。このような状況になっているということは私も把握できておりませんでした。先ほど御指摘がありましたように,隣はグラウンドゴルフをされているところでございます。本当に建物が崩れた場合には,けが人等も発生することが予想されますので,特にこの旧牧園高校畜産科のこの建物については早急に解体ができるように,先日指示を出したところです。 ○19番(厚地 覺君)  今,答弁がありましたように,これを撤去して地域の住民がここでグラウンドゴルフを楽しみたいと言っているんですよ。というのは,当初は,農大跡地で行っておりましたけれども,馬術競技会場ができるということで急遽,音楽ホールの駐車場に移されたわけですけれども,ここもまた撤去されてやむなくまたここに帰って来ているわけです。狭い敷地でグラウンドゴルフを行っているわけですから,何とか解体していただきたいと思っております。それで,答弁の中で記念碑や牧園町郷土史からとありますけれども,この近辺には,日本芸術院賞を受賞した歌人,水原秋桜子の句碑,あるいは,また,昭和天皇の行幸記念碑などもありますけれども,これも字句が読めず見苦しいものですから,その辺も併せて整備をしていただきたいと思っております。次の質問に入ります。馬術競技場のままではうんぬんとありますけれども,整備方針について改めて検討していくとありますが,今,完成している会場の材質は川砂の上に軽石を敷いたものがありますが,これは真砂土というそうですけれども,馬は蹄鉄を踏んでいるため,危険性はないわけですが,牛は角質が弱いので当然白砂か何かに置き換えられると思いますけれども,その辺はまた県のほうで十分対応してくれるものと思っております。今回,農業祭に参加された方は御承知と思いますけれども,広域農道から見て右側は整備をされておりますが,左側は5ha以上雑種地が残っています。全共の基本計画では駐車場用地が6万7,000㎡となっていますが,今後,県はこの整備を進めるものですか。 ○農林水産部長(田島博文君)  全共の会場地に対し誘致をする際に,駐車場候補地として本市が提供するという形で県のほうにはお示しをしております。今,議員がおっしゃるのは,現在整備をされている駐車場の道路を挟んで反対側の所だと思うんですが,そこにつきましては,全共の大会前までに,次年度になると思うのですが,市のほうで駐車場として整備をしたいということで今,計画をしているところでございます。 ○19番(厚地 覺君)  この6万7,000㎡の駐車場を造るには,ちょっと面積が不足するわけですけれども,以前,どうせ整備をするなら,あの谷間を埋めてやったらどうかと指摘をしたことがありますけれども,それにはボックス費用が1,000万円,そして,また整地費用が1億円掛かるということで二の足を踏んだわけですけれども,今回,県費で2億4,929万円,市が1,324万2,000円ですけれども,合計で2億5,000万円投資していますけれども,市はほとんど持ち出していないわけですよね。市長,思い切ってここまで整備する考えはないですか。 ○市長(中重真一君)  全共の駐車場で市が確保しないといけない駐車台数については,会場の近辺,みやまコンセールの近くであったり,ほかの所まで含めて,駐車台数は足りているところでございます。ただ,農免道路から右折をして入った場合にあの左側,特に先ほど部長が申し上げたところでございますが,全く手をつけられていない。また,全共の会場,国体の会場としては,未整備で,来られた方々に対しても見た目もよくないということで,次年度,特にその部分において5段となっている部分のところを現況を利用しながら整備するように今,計画を進めているところです。また,それに関しましても,県の地域振興推進事業を活用できないか県と協議をしながら,まずは来られた方に対して,しっかりと景観が保てるように整備をしていきたいというふうに考えております。 ○19番(厚地 覺君)  国体の終了後,その後々を考えたときに,一体性を考えて,ぜひ,この辺も検討していただきたいと思っております。次に,全共について伺いますが,前回,宮城大会では,鹿児島県は9部門に全国最多の29頭を出品し,4部門で1席を獲得し,出品した全ての牛が上位6席以内に入り,総合1位の団体賞を獲得していますが,宮城まで1,700㎞の陸送も万全を尽くして挑んだわけですけれども,今回,その逆で市内開催となれば,最高の利点があるわけです。全共は出品条件が限定されますが,第1区は早いもので今年の11月,第2区,第3区は来春以降に分娩された子牛が候補となるわけですが,果たしてこの母牛たる候補選定牛が何頭ぐらい選抜されていますか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  母牛の頭数については,戦略的なところもあるんですけれども,6頭となっております。 ○19番(厚地 覺君)  第4区の出品は3産以上で,3代以上県内で生産された地域の特色を備えている雌牛ですが,本牛,母,母方の祖母となっておりますけれども,これらの候補牛というのは果たして市内にいるものですか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  3頭1組で出品するふうになろうかと思いますけれども,数組,候補が現在いるところでございます。 ○19番(厚地 覺君)  ここは直系3代にわたる高等登録牛の母牛と娘牛,孫娘牛の3頭をもって1群とするとありますが,6区は出品牛の父牛は平成22年10月1日以降産まれ,かつ,自道府県産であり,道府県の改良方針に基づき,計画的に達成されたものであることとありますが,鹿児島県の選定された種雄牛は何頭いますか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  種雄牛につきましては,華忠良,それから,諒太郎,安亀忠,3頭となっております。 ○19番(厚地 覺君)  この選定の最大の理由は何ですか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  出品牛の父牛は平成22年10月1日以降に産まれ,かつ,自道府県産であり,道府県の改良方針に基づき,計画的に造成されたものであることとなっております。3頭については,これまでの産子の枝肉実績,体系等,総合的に判断し,鹿児島県の推進協議会において選定されております。 ○19番(厚地 覺君)  全共に向けて霧島市は全国和牛共進会対策事業で推奨牛を導入,保留した農家に,令和元年度に各20万円ずつ,3頭60万円,今年度は5頭予算化されていますが,仮に元年度の子牛が4月に上場されたとしたとき,この子牛は平成30年の8月産まれで,現時点では,28か月前後となっており,既に分娩していると思われますが,その導入保留理由はどのような状況で,3頭導入保留のうち,何頭分娩し,分娩した子牛の雄,雌の状況はどうですか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  おっしゃるとおり,3頭とも子牛が生まれている状況でございます。種別については,雄が2頭,雌が1頭となってます。[220ページに訂正発言あり] ○19番(厚地 覺君)  この生まれた子牛は全共の対象牛となり得るわけですか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  今後の状況等も確認しないといけないわけですけれども,当然,候補牛となり得るというふうに考えております。 ○19番(厚地 覺君)  今年は鹿児島県の畜産共進会も開催されずに,選定も難しい面があろうかと思いますけれども,9月にJAあいら管内で全共へ向けた繁殖調査が行われ,第4区の繁殖雌牛群の集合調査会を中央家畜市場で実施し,19頭集めて体型と群の斉一性を確認しています。このうち霧島市から何頭出品し,また,姶良,湧水から何頭出品しているんですか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  言われましたとおり全体で19頭,霧島が12頭,湧水が5頭,姶良が2頭というふうになっております。 ○19番(厚地 覺君)  この4区では県内全域から1セット3頭の群出品となるわけですけれども,姶良管内ではこの19頭以外からもこの候補牛の選定もあると思われますが,畜産課長,あなたの目から見て霧島市の牛はどう評価されますか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  私は専門ではございませんので,講評を聴いている限りでは,良い牛がそろってますねというようなことをおっしゃっておりました。その中で調査委員から今後の飼養管理等についてあったことが栄養度とか姿勢,爪の弱さとか,そういうところの改善というところが言われておりましたので,そういうところを全共に向けて改善していく必要があるのかなというふうに感じております。 ○19番(厚地 覺君)  以前も,畜産課におられたわけですから,大分勉強されていると思います。先ほどの市長の答弁の中で,11月19日には本市独自の集合調査会を実施しましたとありますけれども,その中でこれは牛を集めて調査をされたのか。単なる勉強会だったのか。出品したとなれば,何戸の牛が何頭ぐらい出品していますか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  済みません。先ほどの雌,雄の頭数の訂正をお願いいたします。雌が2頭で雄が1頭だったということでございます。それから,11月19日の集合調査会ですけれども,出品頭数につきましては,4区で14頭,5区で3組,8頭になります。母牛が一緒のものがいましたので,9頭ではなくて8頭ということで,トータルで22頭集めております。 ○19番(厚地 覺君)  平成30年5月15日に姶良地域全国和牛能力共進会出品対策協議会を立ち上げておりますけれども,その活動状況というものはどのようなものですか。 ○農林水産部長(田島博文君)  まず,出品対策協議会について若干御説明させていただきたいんですが,本市が全共の第12回大会に立候補して決定を受けたのが,第11回大会が行われる年の夏場でございました。それ以降,本市においても12回大会に向けて,ぜひ,11回大会もそのとき決まっていた状況の中で,12回大会に向けてぜひとも,体制を整えなければいけない。宮崎県が過去2連覇したのがどういう状況であったのかということを宮崎県の関係者に調査をさせていただきました。その中,なかなか当時は第11回大会へ向けてライバル県ということで情報を教えてはいただけなかったんですが,その中で,一部宮崎県の関係者の中に知り合いがいまして,内密にしてくれということで,実は,宮崎県のほうではこういう対策協議会を各ブロックに設けて,その中でエリア,エリアで,エリア内で競争しながら,さらに,そのエリア,各ブロックごとで競争して良い牛を作り上げていくよという情報を頂きました。あわせて要綱であったり,予算であったりということも資料として頂いたところでございました。私のほうでは11回大会の本市からの出場もあり,また,12回大会に向けて対策を講じなければいけないということで姶良市,湧水町の当時の農政担当課長に対し,11回大会が終わり次第,何らかの対策を行う会を設けたいということで内諾を得ていた状況でございました。その後,第11回大会が終わった後,JAの中條組合長のほうから,12回大会に向けてぜひとも,対策を進める協議会なるものを設立したいというお話を頂きまして,私どもが当初考えていたものと全く同じであったので,そこからこの協議会を姶良管内の畜産関係者の御協力も頂きながら立ち上げたとことでございました。取組につきましては,先ほど来,説明をさせていただいております。まず,良い牛が管内にもいるわけですのでそういうところを回りながら育成指導を行ったり,それから,今4区,5区というところが既に対象牛として存在する形になっておりますので,そこら辺に対する出品候補牛としての選考等を行っております。また,今後も生まれるであろう若雌等の牛なんかについても引き続き育成指導を図りながら,巡回をし,活動していくということで設立をされた団体となっております。 ○19番(厚地 覺君)  了解しました。霧島市は今後,出品候補牛と決定した場合に,今以上の管理が必要となるわけですけれども,助成事業というものは考えてますか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  今から選抜をしていきますけれども,若雄についても若雌の一部,二部等についても,次年度に補助金を交付しようということで,全共の候補牛にならないといけないわけですけれども,そういう形で計画はしているところでございます。 ○19番(厚地 覺君)  この出品候補牛となれば,大変な気苦労があります。私も今の牧場を起業する前に,個人でホルスタインを県共に出品したことがありますけれども,大変な気苦労があります。市長,副市長,牛を触られたことはありますか。 ○副市長(内 達朗君)  私は中学校の頃まで実家で牛を1頭だけおやじが飼っておりましたので触ったこともございますし,おやじが夏場,蚊がこないように草を焚いてたりしてたのを見ております。 ○市長(中重真一君)  先ほど答弁がありました11月19日の集合調査会に私も出席しているところでございます。これまで牛はたくさん触ってきましたし,また,県の改良試験場,曽於にあるやつですね。ああいったところで以前の有名な種牛等もたくさん見てきたところでございます。 ○19番(厚地 覺君)  共進会というものは一つのお祭りみたいなものなんですけれども,牛は体型,資質はもとより,毛並みが大事でありますが,熱心な出品者はブラシも5万円以上,そして,また,シャンプー,リンスも人間様以上のものを使って毛並みを整えています。このようにみんな熱心にやるわけですから,市も相当な意気込みでやっていただきたいと思っております。次に,第12回大会は41の道府県で459頭の出品が予想されております。鹿児島県は24頭の出品ですけれども,薩摩,曽於,肝属のほか,多くの市町村が群雄割拠しています。霧島市はまず,一次の姶良郡区を乗り越え,二次の県代表にいかに駒を進めるかでありますが,事実,前回の宮城では隣の湧水町の牛が高等登録牛で1席に選ばれております。不可能ではないと思います。それには,飼養管理はもとより,技術員の指導に負うことが大事であります。会場においても,出品者の最大の難題である輸送においても,一番の利点があるわけです。先般,全国和牛登録協会は2027年度に予定する第13回和牛共進会を北海道で開催することを決定しております。近年,北海道は競走馬の生産から和牛に切り替えたり,酪農家のETや和牛生産に経営転換を図りつつあり,生産頭数も鹿児島,宮崎に次ぐ第3位であります。今後,霧島市は生産者,JAとタイアップして,最高の和牛を生産して2大会連続の団体賞や念願の名誉賞獲得に最大の努力をされんことを願い質問を終わりますが,最後に,内副市長,姶良地域の対策協議会の役員であられます。全共に対する意気込みを最後に伺います。 ○副市長(内 達朗君)  私が役員をしております姶良地域全国和牛能力共進会出品対策協議会につきましては,先ほど田島部長が答弁いたしたとおりでございます。役員とすれば,姶良地域のことを考えないといけないんですけれども,霧島市で開催される以上,霧島市から一頭でも多く出品したいと考えております。御存じだと思いますけれども,市では専門指導員をお願いいたしまして,市内の巡回指導,あるいは集団指導をしているところでございます。今後も,生産者の皆さんと力を合わせまして,霧島市から一頭でも多く出品し,優秀な成績をとれるように,取り組みたいと考えております。 ○議長(阿多己清君)  以上で,厚地覺議員の一般質問を終わります。次に,17番,松元深議員から2件の通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○17番(松元 深君)  議席番号17番,新燃市政クラブ,松元深です。ただいま,議長の許可を得ましたので,先に通告しました2問について質問いたします。まず,教育行政について,教育委員会では平成24年2月にこれからの霧島市立小学校の在り方等についてを制定し,平成29年5月に廃止し,これからの公立小学校の在り方についてを公表しています。この中で小規模校の今後の方向性について,方針として,1学級以下の状態が発生すると見込まれる場合,当該小学校区の保護者や地域住民の合意形成がなされ,同地区から統廃合を希望する申請があった場合,有識者からなる霧島市小中学校規模及び通学区域等適正化審議会へ諮問することとしています。現在では,諮問する状況には至っていないでしょうが,小規模校の問題についてはしっかり議論を続ける必要があると思います。小規模校の現状と今後の方針について伺います。次に,衛生管理について伺います。文部科学省は学校環境衛生管理マニュアルを発行し,環境衛生管理について徹底することを促しています。それぞれの学校においてマニュアルに従い,しっかりと励行されているとは思います。児童生徒に対する衛生管理については,コロナ禍の中で,例年以上に徹底されていることと考えます。今後,インフルエンザなども心配される中で,引き続き対応をお願いしておきます。今回は,学校施設など,衛生管理について伺います。環境衛生活動には,それぞれ役割や手順があるようです。保健計画の策定がなされて実施されていると考えます。教室内の照度や騒音,換気などのことや消毒なども考えられます。プールの水質検査や消毒は基準に従い,定期的に実施されていると思いますが,小中学校には,砂場があります。中学校では体育の授業ぐらいしか使用しないと考えますが,小学校や幼稚園,保育園では,遊びの中でも使用頻度は高いのではないでしょうか。砂場の消毒も環境衛生管理として,清掃や消毒を二,三年ごとにでも実施すべきと考えますが,実施する考えはないか伺います。次に,農林水産業振興について,農林水産省は4月,高収益作物次期作交付金の事業を開始して,本市でも農家の方々に説明会を開始して申請作業が行われております。しかし,10月には,運用見直しが示されました。見直しによって農家は疑問を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。4月の事業で既に申請された方も多いのではないかと思います。申請状況について,そして,本事業の問題点についてお伺いします。次に,農業委員会では,全農家を対象に,アンケート調査を行っております。現在までの回収状況はどうか伺います。このアンケートでは,5年後,10年後の農業についてなどや貸し借りについて設問していますが,調査結果を踏まえて,今後の農業振興にどう生かしていくのか伺います。次に,森林経営管理制度について,森林所有者又は森林の経営の委託を受けた者が自らの経営を行う一体的なまとまりのある森林を対象として,森林の施業及び保護について作成する5年を一期とする計画作成を含んでおります。市でも林業事業体でも,委託を受けられる森林管理ができることになると思いますが,市としての取組についてお伺いいたします。次に,森林伐採の件でありますが,先月の南日本新聞に沈みゆく山々が掲載されました。様々な問題が提起されています。市内の森林伐採の現状について,正しく伐採届が提出され,施業が行われ,施業確認,再造林が行われているのか伺いまして,壇上からの質問を終わります。答弁いかんにおいては,質問席からの質問を議長にお願いいたします。 ○市長(中重真一君)  松元議員から2問の御質問がありました。2問目の3点目は私が,1問目は教育委員会がその他は農林水産部長がそれぞれ答弁します。2問目の農林水産業振興についての3点目にお答えします。森林の多面的機能の発揮と林業の成長産業化を図ることを目的とした森林経営管理法が平成31年4月に施行され,市町村が適正な経営管理が行われていない森林について経営管理権集積計画を定めるとともに,当該森林の経営管理権を取得し,林業経営に適した森林は,意欲と能力のある林業経営者に経営管理を再委託し,林業経営に適さない森林は,市町村が自ら森林の管理を行うとの森林経営管理制度の取組が開始されました。この森林経営管理制度を円滑に推進するため,本市では,令和元年度から,森林経営計画に登載されていない森林所有者に対し,森林管理に関する意向調査を行っており,経営管理を委託したい旨の回答をし,市との協議が整った森林所有者の森林については,市がその経営管理権を取得した上で,計画的に間伐等の森林整備を実施していく予定です。今後も,本制度の推進により,林業経営の効率化及び森林管理の適正化に努めてまいります。 ○農林水産部長(田島博文君)  次に,1点目にお答えします。国の補正予算において,新型コロナウイルス感染拡大の影響により,市場価格が低落するなどした野菜,花卉,果樹,茶等の高収益作物について,これらの次期作に前向きに取り組む生産者を支援するため,耕作面積に応じた交付金を支給する高収益作物次期作支援交付金事業が創設されました。このような中,本市では,霧島市農業再生協議会,霧島市茶業振興会,JAあいらを事業主体として,農家215名,総額5億31万円の交付金を申請するために準備を行っていましたが[242ページに訂正発言あり],本年10月に国が当該事業の運用の見直しを行い,売上げが減少した品目のみを交付金の対象とし,その後,さらに国が当該事業への追加措置を行い,次期策に向けて既に機械や資材等の注文や購入等を行っていた農家に関しても交付金の支給対象としたことから,本市においても,本事業に対する申請内容を見直さざるを得なくなりました。現在,本市では,運用見直し前に申請書を提出していた農家ごとに,再度,当該見直しに係る申請を受け付けているところですが,運用の見直し前は交付金の支給対象となっていた農家のうち,当該見直しによって,交付金が減額される又は支給の対象とならない農家が生じることが問題となっています。次に,2点目にお答えします。農業委員会では,農地台帳に登載している農地の所有者のうち,市内に住所を有する方6,070名を対象に,鹿児島の農地「貸したい」「借りたい」総点検活動とのアンケート調査を行っています。この調査は,平成28年4月1日に施行された改正農業委員会法において,農地等の利用の最適化が農業委員会の主たる業務に位置付けられたことに伴い,県下全ての農業委員会において,担い手への農地集積・集約化を進める活動として実施されています。本年10月末現在の回収件数は3,456件,回収率は56.9%となっています。具体的な調査内容は,所有者の年齢構成や後継者の有無,所有する農地の将来の活用及び規模拡大の意向等を調査するものです。この調査結果を踏まえ,5年後,10年後の後継者の有無,高齢化の状況を見極めながら,地域の今後の農地を誰に担ってもらうのかについて,県・市・農家等による話合い活動を行い,中心経営体への農地の集約化に関する将来方針を定め,担い手の育成確保や保全された農地を後世へ引き継いでいくために,実質化された人・農地プランを実践し,農業振興を図ってまいります。
    ○教育長(瀬戸上護君)  1問目の教育行政についての1点目にお答えします。霧島市の35の小学校のうち,12学級未満の小規模校は24校で,そのうち6学級未満の極小規模校は16校であり,この16校のうち特認校は12校で,児童72人が通学しています。また,山村留学を実施しているのは,永水小学校1校で,現在,福岡県と神奈川県からの二人が通っています。小規模校では,児童の人間関係が固定化されてしまうため,児童が様々な意見や考えに触れることができなかったり,教師においては,複式学級の指導技術が必要になったりするなどの課題があります。さらに,令和3年度以降,新入生が見込めない学校があり,児童数を確保することが大きな課題となっています。小規模校の在り方については,平成29年5月,教育委員会が策定した,これからの公立学校等のあり方についての中で,①1学級以下の状態が発生すると見込まれる場合,②当該小学校区の保護者や地域住民の合意形成がなされ,同地区から統廃合を希望する申請があった場合のいずれかに該当する見込みになったときに,有識者からなる霧島市小,中学校規模及び通学区域等適正化審議会に諮問することとしています。現在,このような状況にある小学校はありませんが,特認校や山村留学制度などを活用したり,地域の素材や人材を活用した特色ある教育活動を一層充実させたりするとともに,小規模校の魅力を広く発信するなど,児童数の更なる確保に努めてまいります。 ○教育部長(出口竜也君)  次に,2点目にお答えします。学校の環境衛生の維持管理については,学校保健安全法第6条において,学校の設置者は,学校環境衛生基準に照らしてその設置する学校の適切な環境の維持に努めなければならないとされています。この学校環境衛生基準には,プールの水質検査の基準についても示されており,教育委員会では,学校薬剤師と検査機関による水質検査を実施しています。プールの消毒については,細菌やウイルス等に対する消毒効果を得るために塩素剤を投入し,一定濃度以上の塩素を維持するようにしており,学校では,1時間に1回以上,遊離残留塩素や透明度を測定して,基準値内であるかを確認し,その測定値をプール日誌に記入しています。また,屋内では,学校薬剤師と検査機関による年1回の空気中化学物質検査,ダニ・アレルゲン検査,学校薬剤師による年2回の照度検査,養護教諭が毎日行う飲料水の検査などを実施しています。なお,砂場の消毒については,学校環境衛生基準に示されていませんが,各学校では,ブルーシートをかぶせるなどその衛生管理に努めており,今後,消毒の必要性など検討してまいります。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,松元議員の一般質問中ですが,ここでしばらく休憩いたします。             「休 憩  午前10時18分」             ―――――――――――――――             「再 開  午前10時40分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。松元議員の一般質問を続けます。 ○17番(松元 深君)  答弁いただきましたが,質問席からの質問をさせていただきたいと思います。順次したいと思います。6学級未満の小規模校は16校とあるんですが,これは6学級以下のことを小規模校というのか。そこだけ確認させてください。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  文科省が示している学校規模の基準としては,1から5学級が極小規模校,6から11学級が小規模校,12から18学級が適正規模校,25学級以上が大規模校となっています。 ○17番(松元 深君)  極小規模校というのは,5学級以下ということですね。分かりました。今,私は30人以下で調査をしたんですが,来年になったらこれは多分,15校にかえるのかなと思うのですが,そういう理解でよろしいですか。具体的に言いますと,多分,霧島小学校が5学級になっていると思うのですが,来年また新入生が入った場合には,6学級にかえるのか。そこをちょっと確認しておきたい。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  霧島小学校は新入生が12人の予定ですので5学級が維持されると考えてます。 ○17番(松元 深君)  全国では,極小規模校5学級以下の学校は大体1%ということであります。今,霧島市の場合は45%ということでありますが,それぞれ特認校制度を設けながらやったようです。先日,横川,佐々木小学校。これは4年生から6年生までしかいない。私の調査の段階では10人だったんですが4年生から6年生が9人ということで児童確保へゴルフクラブを作ってということをやって,これによって一人でもまたそういう希望者がいればいいのかなと思うんですが,ほかの学校でこのような,似たような,それぞれ活動を行っていると思うのですが,ここに書かれているように,広報やらいろいろされていると思うのですが,いろいろな活動について紹介ができたらよろしくお願いいたします。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  それぞれ極小規模校,あるいは特認校においては,例えば,小浜小の錦江湾でカヌー漕艇であったりとか,福山小の黒酢仕込み体験など,特色のある教育活動を行っています。広報については,列挙しますと,まず,シビックセンター前や公民館の2階にポスターを掲示する。それから,市のホームページで紹介し,各学校のホームページへ移動できるようにしてあります。また,特認校の申込書等のダウンロードが可能になっております。また,広報きりしま11月号に情報を掲載したり,FMきりしまでの広報,PTA主催による上場4校合同の宣伝,イオンで行っておりますが,今年度はコロナ禍のために中止を致しました。ほか,入学予定世帯の全部に就学時健診の案内を郵送する際,案内を同封したり,特認校以外にも案内を発出しております。 ○17番(松元 深君)  それでは,私が大変暇が多かったものですから,資料を作りましたので。まず№1のほうは,現在の霧島市の学校の状態であります。これを見ますと児童数が平成18年5月1日,8,209人おられたのが,令和2年5月では7,463人ということで,746人の減となっております。人口が平成17年10月12万7,309人,令和元年10月の資料ですが,12万4,367人ということで,2,942人減少している中であります。そして,15歳未満につきましても,平成17年10月では2万255人が,令和元年10月1万7,893人ということで2,362人。この人口統計を見ますと,15歳未満の数が全体の2,942人に対して令和2年ではこのように変わって2,362人ということで,この児童数にも反映してきたのかなと思っているのですが,その反面,平成18年5月1日,特別支援学級の児童数は49人であったわけです。令和2年5月1日では463人ということで414名,学級数においては,普通学級でありますが,29学級減って,特別支援学級が74学級増えており,それに対する当然,特別支援学級の先生,県の教職員でありますが,91人も増えております。特別支援学級については,いろいろな制度,理解がありまして,増えてきたと思うのですが,これは参考で,今日は小規模校について申しておりますので,次のページからそれぞれ3枚にわたりまして作っているんですが,30人以下の学級が全体で平成18年の場合,5校あったのが,この15年間で10校増えて15校に増えております。いろいろな先ほどもありましたように,特任校制度,山村留学制度等設けながらも,これは人口減で致し方ないこととは思いますが,今後の課題として,また,特認校制度,その辺の充実を図っていかれるのか。もう一回お伺いしておきます。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  本市と致しましては,小規模学校は地域のものであるという考えから,小規模校の良さを生かした教育を展開していく。それから,小規模の教育の良さに共感された児童・生徒・保護者について特認校制度や山村留学制度を活用して,よりよいその子に合った教育を行うということで,この小規模校の維持については努力してまいりたいと考えております。 ○17番(松元 深君)  それでは,小規模校の中で特別支援学級を持っているところもあると思うのですが,それぞれそこにも先生方が必要でありますが,例えば,佐々木小学校なんかも教員の数が今で4人ぐらいしかいらっしゃらない状態であると思います。特別支援学級が何か所も設置されている状態でありますが,この特別支援学級は地元の特別支援学級に入る子がいないと特認校生だけで特別支援学級は作れないということで認識をしているんですが,そのようなことでよろしいんでしょうか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  これについては,県が判断をすることでありますけれども,例えば,ある中学校ですけれども,特認校で特別支援学級が適切であると考えられる子供が来年度入学の予定があります。それで特別支援学級の設置について,現在,県のほうに希望を出しているところです。ですから,市としては特認校生として確実に入学をするというような状況であれば,県には設置の要望をしていくという姿勢でおります。 ○17番(松元 深君)  ぜひ。私が懸念したのは,特別支援学級がありながら,一人,もし地元の方が卒業されて特認生が残った場合は,そのまま維持ができるような形を持っていっていただきたいなということを要求しておきます。次に,令和2年度30人以下の学級の6年生の児童数をタブレットのほうに掲載しています。これは名前を書いてはいませんが,見にくいと思いますが,Aから真ん中の欄がFから,15校掲載しているわけです。卒業生はそれぞれの学校で,Cの学校は卒業生はいないということでありますが,これによりますと,入学生を勘案しないと,10人を切って二クラスになる学校も出てくるのかなと思うのですが,この中に来年,新入生がいない学校も何校かあるんでしょうか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  どれだけ特認校制度を利用して入学するかという数字が現在のところでは分かりませんので,純粋に特認校を除いた入学生で見てみると,3校が令和3年度の入学生がないという状況でございます。 ○17番(松元 深君)  先ほど最初の回答の中で,私も言いましたが,1学級以下の状態が発生すると見込まれる学校,保護者,地域の住民の合意形成があるわけですが,この二,三年で1学級以下になるような懸念がありまして,私,こういう質問をしたわけです。先ほども壇上から言いましたように,引き続き教育委員会の中で,教育委員による教育委員会を開催されているわけですが,その中ではこのような話はこの四,五年は出ていないのかお伺いしておきます。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  1学級になる可能性のある学校はございましたけれども,現在のところそれは回避できましたので,教育委員会の中でも小規模校の維持と地域における大事な学校であるということで小規模校の良さを生かした教育を進めていくということで共通理解を図っているところです。 ○17番(松元 深君)  もう一回,先にかえらせていただきますが,特認校の特認の児童数でかなり地元の児童よりも多いところもあると思うのですが,そのような特出したところがありましたら紹介いただきたいと思います。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  非常に地元の子供さんが少なくて,特認校の児童が多い学校では,全児童が23人中20人が特認校生,あるいは全校児童18人のうち10人が特認校生,13人のうち10人が特認校生というように,特認校生で学校が維持されているという現状があります。 ○17番(松元 深君)  それでは,確認をしておきますが,地元の子供がいなくなった場合は,この学校自体は統廃合という方向にいくのでしょうか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  現在のところは,そういった小規模校での教育を望む児童・生徒・御家庭があるのであれば,そういった教育環境をなくすのは適切ではないと考えております。 ○17番(松元 深君)  令和の日本型学校教育ということで,誰一人取り残すことのない教育を進めていただきたいということを日本型学校教育でも示しております。例えば,GIGAスクール構想や1人1台の端末機。この小規模校においては,いろいろな問題もあると思いますが,子供が一人,二人になって,学校存続するのはいかがなものかという気持ちで今日はこの質問をしておりますので,子供たち,誰一人取り残すことのない教育を一緒に進めていただきたいことを希望しておきます。続きまして,2点目でありますが,この衛生管理,いろいろな教室の消毒等も行われていると思うんですが,特にコロナ禍の中では手すりとか,いろいろな階段の手すりやら,みんな児童が触る所なんかは消毒等を行っていると思うんですが,これは誰の手で行っているのでしょうか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  基本的には,学校職員,あるいはスクールサポーターなどで行っていますが,新しい学校における生活様式においては,洗剤等を使って掃除の時間にその消毒の意味も込めた掃除を児童生徒と一緒に行うというようなことも示されております。 ○17番(松元 深君)  昨日の前川原議員の質問の中で,働き方改革の中で掃除は教員の仕事ではないようなことを言われていたんですが,これはどうかと思うし,課長も言われておりましたので,ぜひ,できることは教員の力も借りながらやっていただきたいと思うのですが,この日立市の教育委員会では学校消毒に外部人材を使いまして,教員の負担軽減も図られるというところもあるようでありますので,また,有償ボランティアということでありますが,ぜひ,そのような検討もしていく必要がある時期かもしれませんので,また,検討をお願いします。プールについても,今は学校教員のほうでやっていらっしゃると思うのですが,私が今日言ったのは砂場の消毒についてであります。ほかの市町村の調査をされた経緯があればお伺いいたします。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  他市町村に調査したという経緯はありませんけれども,姶良市のほうで学校独自に消毒を行ったということは聴いておりますし,教育委員会にも確認をしたところです。 ○17番(松元 深君)  姶良市で行ったところ,すごいごみが出てきたり,例えば,動物のふんのかけらが出てきたり,草の残り,いろいろなものが出て,これはどうかなということでちょっと相談を受けましたので,今日この砂場の消毒にもぜひ,前向きに取り組む考えがないかもう一回お伺いしておきます。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  本市では塚脇小学校が薬剤師の指導を受けて3月と梅雨明けの2回砂場の消毒を行いました。次亜塩素酸ナトリウムを薄めて砂場にまいて混ぜた後,天日干しをしたということです。砂場には犬,猫等の排せつ物であったりとか,先ほどありましたように,木の葉が混ざったりとか,そういったことがありますので,学校ではブルーシート等をかぶせて対応はしていますけれども,先ほど塚脇小学校での実践もありましたように,学校職員でも対応できる方法があるということを学校に情報提供をするとともに,学校薬剤師と連携して,消毒ができないか検討してまいりたいと思いますし,砂場専用の消毒剤の使用についても検討をしていきたいと考えております。 ○17番(松元 深君)  ぜひ,前向きに,学校の先生だけで消毒をまくだけではなくて,根本的な。姶良市にもまた伺いながら検討をぜひ,進めていただきたいと要求しておきます。続きまして,農林水産業振興の1点目でありますが,今回,次期作の交付金事業が変更になったわけですが,新しい事業については,いつまで申請を行って,現状はどうなのかお伺いしておきます。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  国の締切りは12月25日となっておりまして,市のほうの締切りを12月10日という形で進めております。今の申請状況ですけれども,霧島市農業再生協議会,お茶を除く作物になりますけれども,当初が75名だったのが39名,金額が当初は1億300万円。これが3,700万円というような申請状況です。これは11月30日現在で集計を取っております。それから,市の茶業振興会ですけれども,当初,85人で3億9,000万円でしたけれども,現時点では,79人で[230ページに訂正発言あり]3億2,000万円というような形となっております。JAあいらにつきましては,営農センターごとに再度申請を受けているということで,途中集計ができていませんでしたので,この点を除いても大分減っているということと,申請を出しても減収率の多い方から優先するようなこととなっておりますので,ちょっとまだ先が見えないというような現状でございます。 ○17番(松元 深君)  当初75名で今度が39名ということでありますが,この差の36名減っているわけですが,この方々は申請もされずに交付金は出ないということの確認でよろしいんでしょうか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  今,茶業振興会の人数79と言ったのは76でした。済みません。マイナス9ということになります。この農業再生協議会の36名の方々,11月6日に説明会をしておりますので,恐らく相談に来られていらっしゃらないので,該当しないことから申請をされないのかなというふうに考えて,あと10日ぐらいありますけれども,若干は増えてもそういう現状ではないかというふうに把握しております。 ○17番(松元 深君)  かなり,36人減ったということで,農家からのいろいろな苦情とか,そういうことはないのでしょうか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  先ほども申し上げましたとおり,11月6日に説明会をした際には,熊本のほうから来ていただいて,実際,説明をしていただきました。その中でも言われるような苦情等そういうものがあったのは把握しております。 ○17番(松元 深君)  これが出来たときに,ばらまきみたいな政策かなと思って,ただ,国としてもすぐ変更したわけですが,最初の4月に言って6月から始めた事業でありますが,このときには全然我々農家の中では連絡もこなかった,知らなかったという方々もたくさんいらっしゃいます。今回のにも多分該当もしないのかもしれませんが,新しい令和2年10月から追加措置がなされたこの高収益次期作支援交付金事業については,徹底して交付が進むようしていただきたいのですが,いろいろな団体に入っていなくて,直接市場に出している農家も結構あると思います。そこら辺の漏れがない方法をとっていただきたいと思いますが,どのような対策をとられるかお伺いします。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  当初,広報といいますか,情報発信につきましては,いろいろな協議会,物産館,言われる市場等々にチラシの配布をして周知は図っておりますけれども,漏れている方もいらっしゃったというふうに聴いておりますし,人伝えに聴いた方もいらっしゃいます。そういう形で情報発信はしております。今後,また,そういう方がいらっしゃれば,締切りの間までに窓口のほうに来ていただければ助かります。 ○17番(松元 深君)  答弁にもありますが,先行して機械等を購入された,資材等を購入された方々も把握できているのでしょうか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  今,申請をされている方については,設備投資をされた方々全て把握をしております。 ○17番(松元 深君)  この後の交付申請を受けて多分,改良資材等を振るわけですが,これは領収書,いろいろな証拠書類をもって確認をされるということを確認しておきたいんですがよろしいでしょうか。 ○農林水産部参事兼農政畜産課長(八幡洋一君)  言われるとおり,二つの取組をするということで,購入伝票とかそういう確認をさせていただくということになっております。注文票とか,まだ振っていらっしゃらない方がいるので,注文票,購入伝票,そういうもので確認をしたいというふうに考えております。 ○17番(松元 深君)  せっかくですから,購入されたばかりではいけないからその辺の指導もしっかりしていただきたいと思います。この件については,先ほども繰り返しておりますが,しっかり漏れのないような対策をぜひ行いまして,農家にとっては最初,何十万円ともらえると思っていたのがゼロになった方々もいらっしゃると思います。その中には,確定申告の中でいろいろな得もあって申請もできない方もいらっしゃるかもしれませんが,ぜひ,対象になる方には漏れのないような申請をしていただきたいと思います。今日の新聞でも見ましたが,昨日,都城市で鳥インフルエンザが出て,気が気ではないんですけれども,八幡課長の言葉も載っておりますので,農政は大変ですが,そこにも一生懸命力を入れていただきたいと思います。続きまして,農業委員会で農家を対象にアンケート調査を行っているわけですが,私は6,070名を対象に56.9%,3,456件の回収ということで,聴いた話ではまだまだ低いのかなと思っていましたが,それぞれこの回収に対しては農業委員会の推進委員の方々が回ってこのアンケートをとっていらっしゃるのかもう一回確認しておきます。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  全ての農業委員,農地利用最適化推進委員40名が全て戸別訪問で回収した件数でございます。 ○17番(松元 深君)  これは今の農業委員,推進委員の方々の任期は今年あと4か月ですか。もう一回確認をして,それまでに100%回収するのは私は当然だと思うのですが,そのような方向に行けますか。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  まず,農業委員,推進委員の任期から申し上げます。来年の4月30日までの任期となっております。あと,100%には到達するかとのお尋ねでございました。アンケート調査につきましては,実際,戸別訪問いたしますが,拒否をされる方,不在の方等々もいらっしゃいます。現状では100という数字はなかなか見えてこないような状況ですが,残りの任期5か月ございます。一生懸命回っていただくようにお願いしたいと思います。 ○17番(松元 深君)  これは個人ごとのことを言うのは何かと思うのですが,個人ごとにもかなりの差があるかと。個人ごとは聴きませんが,地域ごとにはどれぐらいの回収。分母がどれだけあって,回収率をお聴きしておきます。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  それぞれの地域の進捗状況を申し上げます。まず,国分地区は,農地所有者1,798人に対して950人の調査件数,率にしますと52.8%です。溝辺地区は農地所有者898人に対して613人の調査件数,率にしますと68.3%,横川地区は農地所有者531人に対して349人の調査件数,率にしますと65.7%,牧園地区は農地所有者562人に対して373人の調査件数,率にしますと66.3%,霧島地区は農地所有者432人に対して206人の調査件数,率にしますと47.7%,隼人地区は農地所有者1,218人に対して515人の調査件数,率にしますと42.3%,福山地区は農地所有者631人に対して450人の調査件数,率に致しますと71.3%,平均して56.9%でございます。 ○17番(松元 深君)  農業委員会会長のいるところははっぱを掛けられたみたいで71.3%まで伸びていますので,ぜひ,ほかの市町村は多分郵送でアンケートをとっていると思いますので,そのような方法もとられたらどうかなと。これは農業委員会等でもっとしっかり,せめてこれは聴き取りとなるとこれぐらいが精一杯であるということも言われておりますが,ぜひ,これを高めていただきまして,次期のこれからの農業に役立つためにとられたアンケートだと思います。今のアンケートが来た時点での分析等はまだされていないのかお伺いしておきます。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  10月末までのアンケートの内容につきましては,数字等で分析は致しております。まず,部長答弁で申し上げましたとおり,3,456件56.9%の進捗状況となっておりまして,これらの調査内容の結果と致しましては,まず所有する農地を貸したい,売りたい方が1,734人,後継者がいないので自分で耕作できるうちは農業を続けるがその後は考えていない方が1,067人,農地の受け手となって規模拡大したい方が188人でこれを率に換算しますと,農地を貸したい,売りたい方が全体の58%,自分で耕作できるうちは農業を続ける方が全体の36%,農地の受け手となって規模拡大をしたいという方が全体の約6%と圧倒的に受け手が少ないという状態が分かります。このような結果から,出し手の農地をいかに受け手につなぐかということが最も重要な業務ではなかろうかと思います。一度,耕作を断念した農地は一,二年たちますと荒れてきます。また,数十年たちますと耕作放棄地,非農地となってしまいます。今回のアンケート調査では,このアンケートのほかに,また個別の相談ごとにもいろいろお答えをしております。その相談のほとんどが農地を貸したいというような内容であったと思います。農業委員会と致しましては使える農地を使えるうちに,使う人につなぐと。これらを念頭に置きながら,まず,農地の貸し借りを進めていき,荒廃農地の抑制に努めてまいりたいというふうに考えております。 ○17番(松元 深君)
     今,これからのことも言われましたが,受け手となって規模拡大したいという方が6%,186人ということを聴いて,この方は多分,結構若い方が主流なのかなと思いますので,186人も大きくしたいという方がいらっしゃる。しっかり情報をつなぎながらこのアンケート調査を生かしていただきたいなと思います。このアンケート調査は,また,次の任期の方々も実施するということなんですが,大きな意味があるのかそこをお伺いしておきます。 ○農業委員会事務局長(内田大作君)  まず,この調査をなぜ行うかということなんですけれども,平成28年の農業委員会法の改正によりまして,農地の利用の最適化が最も重要な業務というふうに農業委員会としては位置付けられました。この業務をどのような形で実施できるかということを鹿児島県のほうでも一応考えられて,出された結果が戸別訪問をして,一人が月に5戸程度回って,将来の農地の活用について意向を確認するような活動をしたらどうだろうかというようなことで,委員がコンスタントに活動ができるように始めた活動でございます。ほかの県ではまた違うやり方があるかもしれませんけれども,鹿児島県では全ての市町村でこのやり方をやっていこうということで全ての市町村で今,実施をしているというところでございます。実際に行きますと,先ほど申し上げましたように,委員の顔が見える調査でございまして,その場で様々な相談もいただけるようなことから,この調査は大変重要なことかなというふうに考えております。 ○17番(松元 深君)  そのようなことで戸別を回るということですので,ぜひ,農業推進委員の方にはその意義をしっかり伝えていただきまして,農家訪問を徹底していただきたいと。4月までで辞められる方はそこの意欲がなくなるといけませんので,全部回らないといけないという縛りもあれば,次の推進委員になる方が減るといけませんので,ぜひ,魅力も伝えながら進めていただけたら。人・農地プランを実践しということでありますが,この人・農地プランについては,まだ夢みたいな話ですので,今日は割愛させて。続きまして,森林経営管理制度でありますが,今回から平成31年ですね。管理ができない山を市が管理ができるようになるわけですが,このような相談もあるように書いてあるんですが,まだ実際にできてないのでしょうか。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  市長が答弁しましたように,平成31年4月から森林経営管理法が施行されまして,それと同時に森林経営管理制度が始まりまして,本市も森林環境譲与税を活用して,平成31年4月から取り組んでいるところでございます。霧島市につきましては,令和元年度について御説明申し上げますと,国分地区の上小川,川内地区になりますけれども,277筆80haの区域を実施しております。その中で森林経営計画が作成される森林等を除いた意向調査対象森林62筆の約18haの森林所有者に意向調査を実施したところでございます。実施した結果を申し上げますと,回答があったのは30筆の9.59haの25名でございました。その中で自ら管理をしたいというものが7筆の3.31haの7名,市に委託したいというのが11筆の3.14haの10名となっております。 ○17番(松元 深君)  市に委託したいという方も今からまだまだ増えてきそうであります。森林組合と森林事業体にも委託契約ができていくと思いますので,それと所有権が分からない山もできるようなふうに新しい森林経営管理制度では載っているのですが,そこら辺についても踏み込んでいかれる考えがあるのかお伺いします。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  第10次の地方分権一括法におきまして,固定資産税情報とかについても内部で利用することができるようになりましたので,今後,相続とか,行方不明者についても追及は各市民課とか,税務課等の情報を利用してできるだけ所有者を見付けていきたいと考えているところです。 ○17番(松元 深君)  分からない山がたくさんあるというのは事実ですが,ぜひ,この山が今,ちょうど伐期,50年程度になった山がたくさんありまして,業者による皆伐が進んでいる状態であります。例を言いますと,今まで間伐専門でやっていた業者が最近皆伐専門になりまして,大型機械を入れまして間伐をやるときは3億円ぐらいの売上げがあったのが,今,皆伐を大型機械でやりますと6億から7億円という実績をしておりますので,大型森林事業体は特に皆伐を進めていく状況であります。それで今度,新聞に載りました沈みゆく山々ということで,いろいろなことが心配をされております。跡をそのまま自然をそのまま置いておくのも伐採届のときに申し出るわけですが,これには人間の手が入らないと自然回復ができないのがあるわけですが,その辺の調査をしながら市のほうでぜひ,植林を進める方策をもっていただきたいと思うのですが,この植林をするのに今,造林をするにはかなりの費用も掛かりまして,30年,40年たたないと収入も得られないということでありますが,今はすごく早く育つスギ,ヒノキの開発がよその県でも進んでおりますのでそこら辺。それとポット苗で植えますと,前は50㎝枠の苗を植えますと5年間ぐらいは造林をしないといけなかったのが,今はポット苗でやりますと一回ぐらいの造林で済むような造林方法もありますので,ぜひ。そして,造林,各事業体に植林,造林班を要請しながらそこら辺に市からも補助等ができないものかお伺いしておきます。 ○林務水産課長(中馬 聡君)  再造林につきましては,県のほうは苗木の補助等を行っているところでございまして,その他,造林については,国の補助金がありますので,それを利用しながら行っているところでございます。 ○17番(松元 深君)  伐採は1ha以上は県の許可も要ると思うのですが,そこら辺の1ha以下であって,0.5haであっても市の伐採届も要ると思うんですが,ぜひ,しっかりそこら辺は進めていただきたいと思います。一つ忘れておりましたが,山村留学で永水小学校でありますが,ぜひ,住宅の活用を広く求めたいと思うのですが,市長の見解を求めまして終わります。 ○市長(中重真一君)  公営住宅の有効活用ということかと思いますが,今,先日も議会で申し上げましたように,技能修習生の公営住宅の活用,また,公営住宅の中にも様々なタイプがございます。市が持っている公営住宅を有効に活用できるように,今,担当課に指示を出してどういった形ができるのか,指示を出しているところでございますので,全体的に有効活用ができるように,今後,取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(阿多己清君)  以上で,松元深議員の一般質問を終わります。次に,7番,愛甲信雄議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○7番(愛甲信雄君)  新風会の愛甲信雄です。ただいま議長に質問の許可をもらいましたので,通告に従いまして,大きく3点質問をさせていただきます。質問に入る前に,最近,横川の子供たちに関わる出来事を3件紹介いたします。まずは,全生徒数89名の横川中学校3年生の池島音羽さんが第42回少年の主張全国大会,私の主張で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞されました。横川弁を入れながらのスピーチは琴線に触れる日本一の言の葉だったと思います。二つ目は,先ほど松元深議員から深く紹介されました全児童9名の佐々木小学校に,児童増加を狙いゴルフクラブが開設されました。本来なら,3月のスタート予定でしたが,新型コロナウイルスの影響で延期となり,待ちに待った開設となりました。ここまで粘り強く推し進めてくれた藤田純世佐々木地区自治公民館長を先頭に,地域の皆さんや空港36カントリークラブの御理解,御協力のたまものだと感謝しております。三つ目は,先月11月28日に横川の三つの小学校の6年生を対象に,和牛に触れ合う体験学習会がありました。ちなみに,名称は横川牛援隊です。横川の畜産業は繁殖牛数が千頭を超え,本市でも二番目の規模を誇る主要産業となっています。また,令和4年には,本市で全国和牛能力共進会が開催される予定であることから,関係者のみならず,広く広報し大会成功の機運を盛り上げ,畜産業の普及に努めることが急務となっています。先日の体験学習を機に,子供たちも畜産業に更に理解を深めてもらいたいと思います。それでは,質問に入らせていただきます。1,中山間地域の自慢市(産業祭)の開催について,11月7日,8日,14日,15日と4日間,農商工連携がんばろう市が農業大学校跡地で開かれました。約70店舗の出店があり,大変なにぎわいを見せていました。そこで(1)として,今回のがんばろう市開催に際し,市としてはこの催しをどのように検証したか伺います。(2)として,年に1回,今回のがんばろう市のような形でそれぞれ地域の自慢の産品を並べ,地域の自慢市のような産業祭が横川,霧島,溝辺,福山,牧園などのような中山間地域でできないか伺います。2,戦争遺品資料館(平和会館)の建設と戦争遺構について,本市には国分自衛隊の中に資料館がありますが,自由に出入りできないため余り知られていません。それともう一つ,溝辺の上床公園の溝辺コミュニティセンター内にも海軍航空隊国分第二基地の資料室があります。特攻隊の遺影や遺品,遺書などが展示されています。また,公園内には特攻慰霊碑として,飛行服を身にまとい南の空を見詰める特攻隊員のブロンズ像と当時の滑走路の破片などがあります。しかし,霧島では,国分第一・第二の海軍飛行場があり,あわせて427名が国の盾となり,亡くなったにもかかわらず,その資料館や戦争遺構などがお粗末なままです。特に溝辺コミュニティセンター資料館の中の特攻隊員の遺影は日に焼け色あせ,悲惨な状況です。そこで(1)として,今後,市内に戦争遺品等を展示するしっかりとした資料館を建設する考えはないのか伺います。(2)として,指令壕跡など,しっかりと見学ができるようにするなど,戦争遺構を整理するような計画はないか伺います。3,JR肥薩線の活用策等について,(1)利用促進のため,修学旅行や遠足での活用状況はどうなっているのかお伺いいたします。(2)肥薩線吉松隼人間の利用促進策をどのように考えているのかお伺いいたします。 ○市長(中重真一君)  愛甲議員から3問の御質問がありました。1問目の1点目は私が,2問目は教育委員会がその他は関係部長がそれぞれ答弁します。1問目の中山間地域の自慢市(産業祭)の開催についての1点目にお答えします。本年11月7日から8日及び14日から15日にかけて,新型コロナウイルス感染拡大に伴い消費が落ち込んでいる農林水産物等の販売促進や市産品の認知度向上などを目的に,牧園町の農業大学校跡地において霧島市農商工連携がんばろう市を開催しました。本イベントの実行委員会により,新型コロナウイルス感染リスクの低減を図る観点から,同跡地が開催地として選定されたところであり,会場入口では,来場者の検温や手指消毒などの取組を徹底するとともに,出展者に対しても,感染防止に向けた対策を徹底するよう要請しました。開催期間中は,約1万人の来場者でにぎわい,出展いただいた約60の農業や商工業の関係者や事業者からは,新型コロナウイルス感染拡大によりイベント等が減少している中で,絶好の販売機会が得られたことに対する喜びの声を数多く頂いたほか,黒牛やお茶を始めとする本市で生産された農畜産物,加工品等の販売を通じて,市内外から訪れた多くの方々に対し,本市の多様な魅力をPRすることができました。本イベントの開催によって,農業や商工業の関係者や事業者に対し,2週にわたり4日間の販売機会を提供することができたことに加え,消費が落ち込んでいる本市の農林水産物等の消費喚起にもつながったものであると考えています。今後とも,関係団体との連携を図りながら,本市の農林水産物等の積極的な販売促進に努めてまいります。 ○商工観光部長(谷口隆幸君)  次に,2点目についてお答えします。本市では,平成19年度から,商店街の活性化及び産業と市民との交流・連携の場の提供及び市内産業の振興を目的に,霧島ふるさと祭実行委員会による霧島ふるさと祭がお祭り広場駐車場で開催されています。例年行われている霧島ふるさと祭の開催においては,同実行委員会が開催に関する基本計画を定め,運営しています。このような中,本年度は,新型コロナウイルス感染症の影響により,霧島市農商工連携がんばろう市を農大跡地で開催したところであり,今年度のコロナ禍における開催のように,今後,開催等に当たっては,社会情勢や市内の行事等を考慮しながら,同実行委員会において協議されていくものと考えております。 ○教育部長(出口竜也君)  2問目の戦争遺品資料館(平和会館)の建設と戦争遺構についての1点目にお答えします。現在,戦争遺品等は市内の郷土館や資料館のほか,溝辺コミュニティセンターで展示しており,新たな資料館を建設する計画はありません。次に,2点目にお答えします。特攻基地であった海軍航空隊第一国分基地と第二国分基地の跡やこれらの基地周辺に残る関連施設等の戦争遺構は,民有地にあることから,ハード面の整備については難しいと考えていますが,今後も戦争の記憶を継承するため,既存の資料の保管及び活用に努めながら,講座の実施や戦争遺構の見学会などの事業を通して戦争の記憶を次の世代に伝えてまいります。 ○商工観光部長(谷口隆幸君)  3問目のJR肥薩線の活用策等についての1点目にお答えします。JR肥薩線の利用促進については,令和元年度においてデジタルスタンプラリーを実施し,JR肥薩線の沿線駅である隼人駅,嘉例川駅,霧島温泉駅,大隅横川駅をスタンプポイントとして周遊促進につなげたところです。また,修学旅行での活用については,現在,修学旅行に対する助成事業であるスクールトリップin霧島!20,000人キャンペーンを実施していますが,行程表を精査するとバスによる移動が中心であり,肥薩線の利用は確認できませんでした。なお,市内の学校における遠足での活用については,本年度においては,12月1日に横川中学校による利用がありました。 ○企画部長(有馬博明君)  次に,2点目にお答えします。JR肥薩線の利用促進について,本市はこれまでの間,本市を含む肥薩線の沿線自治体で構成される肥薩線利用促進・魅力発信協議会において,日本の20世紀遺産20選に選出された肥薩線そのもののPRや,肥薩線沿線の風景写真等を募集するフォトコンテストを開催するなど,肥薩線の魅力を発信する取組を実施してきたところです。また,地元の駅活性化団体においても,大隅横川駅Nゲージ鉄道模型展の開催や駅舎内へのストリートピアノの設置等,交流人口の拡大や駅周辺の活性化に資する様々な取組を実施しており,肥薩線の利用促進に尽力されています。さらに,本年度は,本市もその構成員である鹿児島県鉄道整備促進協議会において,地域住民等が鉄道を使って外出する契機となるよう各沿線の観光スポットや飲食店等を巡るモデルコースを掲載したガイドブックを作成するとともに,本市においては,駅における高齢者や身体障がい者等の利便性の向上を図るため,JR九州に対し,隼人駅構内のバリアフリー化に要する経費の一部を補助することとしています。このような中,新型コロナウイルス感染症の感染拡大や,令和2年7月豪雨で被災した八代―吉松間の不通による観光客の減少により,JR九州が,本年9月19日から観光列車はやとの風を運休したこと等を受け,本市は,10月20日に,肥薩線利用促進・魅力発信協議会の構成自治体とともにJR九州本社を訪問し,被災した区間の早期復旧や,はやとの風を活用した修学旅行の誘致について協力を依頼したところです。今後も引き続き,JR九州,肥薩線の沿線自治体及び地元の駅活性化団体等と連携し,JR肥薩線の利用促進に資する取組を進めてまいります。 ○7番(愛甲信雄君)  それぞれ答弁ありがとうございました。前向きな意見,後ろ向きな意見,それぞれございました。1問目,私が11月8日と15日の2日,がんばろう市に買物に行きました。そこで思ったところが,あの駐車場の上から見て,これいいなと。過去,横川でもこんな秋の風物詩があったよなと。これをまず思うことでございました。そして,これを私たちがいつも横川で奮闘しているのですが,まちの活性化にもつながるのではないかというような感じを受けた次第でございます。そこで答弁の中にもございましたが,今後も,開催等に当たっては,いろいろと協議をしながら進めていくような話が書いてあります。本当,前向きな意見でございますが,この新型コロナウイルスの経済に及ぼす影響はしばらくは,あと一,二年,それ以上続くかもしれません。私はそう思っております。このがんばろう市みたいなこういうものを,イベントを一過性のものにするのではなくて,今後とも続けていってもらいたいと考えております。内副市長にお伺いいたします。私は過疎を適疎に変えていくためには,先日,山田議員が言っていました交流応援人口を流動化していくことだと思いますが,内副市長,どのような見解をお持ちかよろしくお願いいたします。 ○副市長(内 達朗君)  がんばろう市につきましては,職員採用面接があって私はなかなかというか,行けませんでした。行けなかったので,妻と娘を行かせましたところ,派遣したら,肉は多くて買えずに,野菜だけ買って帰ってきたということでした。ひょっとして少し応援人口の中に入ったのかなとは思っているところでございます。議員が御質問のいろいろな所で開催してはどうかということでございますけれども,今でも現在,物産市をしているような所もあるかと思います。これとタイアップして,実施することは考えられるかなと思います。コロナの影響とか,あるいは,また,それなりの広さも必要かと思います。今後,答弁にもございますけれども,実行委員会において協議されていって,いい方向に向かえばいいのかなと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  奥さんと娘さんによろしく言ってください。本当,この前向きな御意見でしたが,来年も大小は問いませんので,官民連携でまず一番大事なのは民主導で運営してもらいたいと考えております。なぜ,民主導かといいますと,いろいろなイベントを経験すると,いろいろなことにレベルアップが図られ,その地域のリーダーとなる人が必ず出てきますので,そういう面も加味して,来年もぜひ,やってもらいたいと考えております。2問目に入ります。本当,後ろ向きな発言だと思いますが,私も後先考えず夢を見る動物でございます。ハードルは高いと思いますが,この9月議会でも申しましたが,この75年前の悲惨な状況を少しでも残して,記録して残すのが我々の務めだと考えております。そこで山口副市長に質問いたしますが,実は,あの9月議会の一般質問が済んだ後に,このような冊子をある方から借りました。一般質問前にもってくれば良かったんですけれども,この題名は国分基地発進戦没者慰霊祭の記録としています。その35ページに,これは平成15年度の第40回慰霊祭ですが,委員会事務局長,山口剛氏の閉式の言葉で祭祀は終了すと書いております。そのときの出席遺族者が73名,37家族と記録されています。非常にいい資料が残っております。この頃はまだ50ぐらいだったと考えて,恐らくだと思いますが,その若い頃の,また,この遺族者も恐らくまだ元気でいろいろな思いを伝えたはずだと考えておりますので,もしよければ,そのときの思い出があれば,そして,またその思いを話してもらえれば幸いと考えておりますのでどうぞ。 ○副市長(山口 剛君)  私は市役所に入って二十何歳の頃から特攻慰霊祭に関わっております。毎年してきたんですけれども,当時,最初に関わったのが25歳ぐらいで今までずっと関わっておりまして,その頃は遺族の方々は前日にこちらのほうに来ていただきまして,大正館,先日閉館しました洗心閣の前身なんですけれども,あそこが特攻隊の方々が泊まっておられた所ということで有名な宿でしたけれども,そちらのほうで懇親会を行っておりました。そこに出席される方は特攻隊員の御両親であったり,配偶者の方であったり,そして,また子供さんであったり,兄弟であったりということで3時間ぐらいのお話の中でいろいろなことを,悲しみ,喜び,いろいろな話を聴く機会を得ることができました。それがだんだんと時がたつにつれて,近頃来られる方は子や孫の代になっているということでそういった昔の話というのが聴けなくなったというのは非常に,少し残念な気がします。ただ,子や孫の代になってもやっぱりそういった遺族の方はこちらに来ておじいちゃんの冥福を祈るというその気持ちもまだ残っているということには感激しております。ただ,出席者も今までからすれば全く変わっていますし,少なくなっているような気がしております。その辺りが,今後また,子や孫の代の次の世代はどうなるのかなというのは少し危惧しているところでございます。 ○7番(愛甲信雄君)  もう一方,実は,9月議会のとき,私が質問したとき非常に熱い視線を感じておりました。こっちに振れというような感じでおりましたが,時間の都合上,果たせませんでした。それを今,話してもらいたいと思います。中重市長どうぞ。 ○市長(中重真一君)  9月議会の後,愛甲議員と特攻隊のことについてお話をしたところでございます。私の家が野口にありまして,大野原の飛行場から特攻隊として出られる方々や,帰還兵の方々がよくうちの家に遊びに来ていたという話を聴いておりました。特攻隊の生き残りの方,そして,また,帰還兵だったり,そういった方々が戦争は終わってからも同窓会というか,久しぶりに会う機会を私の家に集まられて,そこには栃木だったり,千葉だったり,いろいろな方々が集まられて,そういった会う機会を作っていたのを子供の頃から覚えているところでございます。特攻隊427柱の方がこの地から亡くなったということを私たちは忘れてはいけませんし,また,先日の戦没者追悼式でもそうだったんですが,最近はそういった遺族の方々にも来ていただきながら,この霧島市の子供たちにそのことをしっかり伝えていく。これが大事なのではないかというふうに考えております。特攻慰霊祭につきましても,戦没者追悼式につきましても,しっかりと霧島市の中で語り継いでいける形をとっていければと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  お二方とも熱い思いを話してもらいまして,私が質問するより中重市長が質問したほうが伝わるのではないかと思うぐらい。我々はやはり,私は実はこの最近というか,このことに対して調べたりいろいろしているんですが,中重市長の場合は,もう生まれながらそういう体験をしておられる方で,また,こういう記憶は残していきたいという話も最後にされましたが,私も建設をせいよと。平和会館を建設せよというのは本当に先ほども言いましたが,ハードルは高いと思っております。しかし,それは何年後,世論が巻き起こって,やっぱり万世会館みたいな平和会館のようなものとか,鹿屋とか知覧のようなものとか作ってくれという世論が巻き起こるというふうに私は思っております。それで,その間,今のコミュニティセンターのあの状況では,217柱ですが,60枚ぐらいしか遺影もございません。先ほども言いましたが色あせております。資料も少ないです。山口副市長の人脈,恐らくまだ存命の方やらいろいろあると思いますが,その人たちに手紙なり何か出して資料を集めるとかすると。そして,それを納める場所を見付けるべきだと考えております。私は個人的にある所を見に行きました。みそめ館の玄関を入りまして,正面に図書館があり,その隣に歴史資料館みたいな名前が書いてありました。その中を見ましたところ,佐官級以上の方の正装の軍服やら飾ってありました。しかし,広さの割には展示物も少なく,統一性もなく,しかし,天井は高く移動式の壁はあり,私はそこに持っていくべきではないかなと。収集するべきではないかなと考えておりますがどうでしょうか。どなたでもいいです。 ○市長(中重真一君)  先日,郷土館や資料館等の御質問の中で答弁しましたが,今現在,霧島市内の郷土館,資料館等をどのような形にしていくか検討を行っているところでございます。それにあわせて,やはりこの戦争の資料だったり写真,こういったものも,今後,どのように展示等をしてくか。また,子供たちに引き継いていくためにもどのような形で展示していくかが重要になってくると思いますので,この郷土館,資料館等の再編等の検討と併せて,戦争遺品の資料館というものについても検討していきたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  非常に前向きな,もうできたような気がしてなりません。それは本当,我々の時代でしないといけないことだと思いますので,本当によろしくお願いいたします。 ○議長(阿多己清君)  ただいま愛甲議員の一般質問中ですが,しばらく休憩を致します。             「休 憩  午後 0時04分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 1時05分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。愛甲議員の一般質問を続けます。 ○7番(愛甲信雄君)  午前中に引き続き頑張らせていただきます。今,昼食を食べているとき,隣の先輩議員から愛甲さん,もう平和会館はできたようなものだよとエールをもらいました。非常に元気いっぱいで3問目をしたいと思います。今回のコロナウイルスへの対策として,修学旅行や遠足などの中止が危惧される中で,県内でのふるさと教育にもつながるスクールトリップin霧島!20,000人キャンペーンはピンチをチャンスに変えました。極めて高く評価いたします。今回の補正予算において,さらに1万人を追加されました。このような取組の中で肥薩線を利用した修学旅行や遠足を来年度もぜひつなげていただきたいと思います。また,はやとの風の臨時列車運行についても,ぜひ,PR等に努めていただきたいと思いますがいかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  冒頭,部長が答弁しましたとおり,先日,JR九州の本社を訪問し,これは肥薩線利用促進魅力発信協議会の構成自治体として私も参加を致しましたが,その中で被災した区間の早期復旧。これは特に人吉周辺になろうかと思います。それとあわせて,はやとの風を活用した修学旅行の誘致についても要望をしたところです。このことにつきまして,担当の役員の方から大変前向きな返事を頂きました。ぜひ,調整ができれば実現することだと思うので,ぜひまた,そういった協議をしてほしいし,また,情報も入れてほしいというようなことでございました。はやとの風等も活用しながら,また,修学旅行,その他の部分においても肥薩線の利用促進につながるように,霧島市として取り組んでいきたいと考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  大変前向きな答弁ありがとうございました。次に,この修学旅行もですが,1日遠足についてです。今,私の手元にJR肥薩線貸切りバス利用1日遠足御提案書というのがありますが,芝原課長ありますか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  5月の下旬だと思いますけれども,担当の方が教育総務課のほうに来られまして,私も持っております。 ○7番(愛甲信雄君)  私も今,ここに手元にあるんですが,嘉例川駅,霧島温泉駅,大隅横川駅といろいろな種類の行程表がございますが,まずこういうものを学校サイドに資料として提示したことがありますか。 ○学校教育課長(芝原睦美君)  これまでこの提案書を学校のほうに示したことはありませんけれども,今後,管理職研修会等で紹介をしていく必要があると考えております。 ○7番(愛甲信雄君)  宝を目の前にして持ち腐れだと考えておりますので,今後,これを提示して1校でもいいですので,まず,利用してもらいたいと考えていますのでよろしくお願いいたします。私が毎回,毎回JR肥薩線の質問をくどいくらいするのは,もし,この肥薩線が廃線になった場合,やはり我々が住んでいる中山間地,過疎が,また拍車をかけて人口減がどんどん進むと思いますので,私はこの肥薩線の提案は1丁目1番地のつもりで質問をいつもしております。まず,この肥薩線がなくなった場合,ならばバスで通学はいいよという意見もあろうかと思いますが,バスの場合,普通の一般の道路を走ります。走るということは予期せぬ事故があったり,災害があったりして定刻に着かない場合がございます。鉄道の場合は,高校は全てとは言いませんが,駅のそばに学校が建っております。今朝も私は肥薩線でこちらのほうにまいりましたが,非常に100人以上乗っておりましたが,これをバスの運行にすれば,通学にすれば,車酔いをしたり,ゆったりとして,恐らく期末考査か何かでしょう。勉強をするということはきついかなと。また,このきつさを経験した子供たちが家庭を持つようになって,お子さんが生まれて,家を造ろうという場面に遭遇した場合は,高校のとき非常に難儀をしたからもう姶良市かどっかに造ったほうが子供のためになるよねというような考えにもなろうかと思いますので,私はまちづくりをいろいろとしておりますが,この肥薩線は未来永劫残して,あと20年もすれば,過去に川窪議員が言いましたが,化石みたいな駅でなんかそういう非常に価値が出てくる地域になるはずだというエールをもらいました。私はそのエールを胸にこの質問を致しております。そういうことで,今後とも,私はJR肥薩線の質問は任期中ずっとしますので,皆さん方,1個でもいいですので,実績を出してもらいたいと考えております。まだ4分残っておりますが終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,愛甲信雄議員の一般質問を終わります。ここで田島農林水産部長から発言の申出がありましたので,発言を許可します。 ○農林水産部長(田島博文君)  先ほど松元深議員の農林水産業振興についての高収益次期作支援の関係の御質問の際に,高収益次期作支援の当初の申請総額を5億31万円と申し上げました。正しくは,総額5億3,100万円の誤りでございましたので,おわびを申し上げ訂正をお願いいたします。 ○議長(阿多己清君)  次に,8番,鈴木てるみ議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○8番(鈴木てるみ君)  議席番号8番,公明党霧島市議団の鈴木てるみです。議長の許可を頂きましたので,通告に従い2問質問いたします。コロナ禍で先の見えない日々が続いていますが,一日も早い終息を心からお祈りいたします。私も市民の福祉向上のため,微力ではありますが,これからも真剣に働いてまいります。では1問目,地域共生社会の実現に向け,成年後見制度利用促進の施策について伺います。成年後見制度は介護保険と同時に平成12年からスタートしました。この制度は認知症,知的障害,精神障害などの理由により,判断能力が不十分な方々が財産の取引などの契約や各種手続を行うときに,一方的に不利な契約を結ばないよう法律面で支援するとともに,適切な福祉サービスにつなげるなど,生活面で支援し,本人の利権や財産を守ることを目的とした制度です。成年後見制度の利用が必要とされるようになった背景には,悪質商法などによる消費者被害,トラブルがあります。被害額は昨年だけで4兆7,000万円にのぼります。特に狙われやすいのが認知症などで判断力が弱った高齢者で消費生活センターへの相談の3割は65歳以上の高齢者となっています。成年後見制度を利用すれば,一旦結んでしまった不当な契約を後見人が取り消すことができます。また,後見人が目配りをして被害を未然に防止したり,財産を管理して高額被害を防ぐこともできます。これまで資産の多い方の財産管理という私的な問題と捉えられがちでした。また,独居の高齢者で認知症の進行により,施設に入所する場合や親が亡くなった後の障がい者が一人で生活ができないなど,生活上何か大きな課題が起こってから慌てて利用が検討されるのがほとんどでした。しかし,社会の構成が変化し,こうした捉え方を見直さなくてはならなくなりました。高齢化が急激に進む中,高齢者や障がい者の単独世帯や高齢者のみの世帯,障がい者のこと,高齢の親等の世帯もますます増えています。このような方々が医療・介護・福祉等,生活の基本となるサービスを適切に利用できない状況がないよう地域で支えることも必要になってきています。また,虐待や消費者被害等の権利侵害にあったり,支援の拒否や見守り不十分の中での行方不明や孤独死など,判断力の不十分なために自ら声を上げてSOSを発し,権利や生活を守ることのできない方々もおられます。このような状況の中,平成28年に出された成年後見制度の利用の促進に関する法律と平成29年に閣議決定した成年後見制度利用促進基本計画では,成年後見制度を活用して,障がい者や認知症高齢者の財産管理だけでなく,地域での日常生活等を社会全体で支えることを求めています。地域で支え合う地域共生社会の実現において,判断能力の不十分さによって,本人が置き去りにされることは絶対にあってはなりません。厚労省の推計によると,認知症の人は600万人を超えていると言われており,その3%しか成年後見制度を利用されていない計算になります。今後,認知症高齢者,知的障がい者,精神障がい者の人数が増加していくことが予測されており,成年後見制度の周知,利用促進は喫緊の課題であります。成年後見制度利用促進基本計画の中で市町村が取り組むべきこととして,市町村の成年後見制度利用促進基本計画の策定,地域連携ネットワークづくりのための中核機関の設置等が盛り込まれました。そこで質問です。1,国が示す成年後見制度利用促進基本計画の概要をお示しください。2,本市の策定状況をお示しください。3,市は成年後見センターの設置を霧島市社会福祉協議会に委託していますが,利用促進を推進する中でのそれぞれの役割分担をお示しください。4,県内の中核機関の設置状況と本市の状況をお示しください。2問目,子供の健やかな成長と未来を守る取組についてお尋ねいたします。1,市独自の予防接種助成について,新型コロナウイルスの同時流行を防ぐため,現在,県は特例的に生後6か月の乳児から6年生までの子供と妊婦を対象として,インフルエンザ予防接種に対し2,000円の助成をしています。季節性インフルエンザは子供,特に乳幼児が感染すると重い後遺症や命に関わるインフルエンザ脳症などの合併症を発症するおそれがあると言われています。また,学校を舞台として感染拡大し,結果として広く社会全体に感染を広げている現状から,公衆衛生上も就学期の子供たちへの予防接種の必要性,有効性を訴える専門家もいます。市独自にインフルエンザ予防接種費用の助成制度を創設してはいかがでしょうか。見解を伺います。2,3歳児健診における弱視早期発見についてお尋ねします。平成29年4月7日付け,厚生労働省通知,3歳児健康診査における視力検査の実施についてには,次のようにあります。子供の目の機能は生まれてから発達を続け,6歳までにほぼ完成しますが,3歳児健診において強い屈折異常,遠視,近視,乱視や斜視が見逃された場合,治療が遅れ十分な視力が得られないとの指摘がなされています。また,そのことを周知することとの記載もあります。視力は成長に伴って発達し,6歳で大部分の子供が大人と同じ視力を持つと言われていますが,正常な発達が妨げられると弱視になります。しかし,視力の発達時期に早期治療をすることで視力の大幅な回復が期待されるそうです。このような理由で3歳児健診における眼科検診はとても重要となっています。日本小児科学会では提言の中で,視力検査に加えて,フォトスクリーナー等を用いた屈折検査の実施を推奨しています。昨年導入した高知市によると,検査の結果,573人中26人が精密検査を受け,治療が必要とされた14人のうち9人がこの機器を使わなければ見付からなかったそうです。本市でも3歳児健診の視力検査において,フォトスクリーナーを導入すべきではないかと考えますが見解を伺います。3,子宮頸がん予防ワクチン接種事業についてお尋ねします。子宮頸がん予防ワクチンは国の定期接種でもあるにもかかわらず,副反応が疑われるとの理由で積極的勧奨が控えられている状況が続いています。私は,今年6月議会で対象者に対して情報提供すべきではないかと一般質問しました。市長からは国の動向を見て判断したい。現時点では個別に通知はしないとの答弁でした。その後,10月9日厚労省は都道府県知事あてに,子宮頸がん予防ワクチンの新しいリーフレットを接種対象者に対し個別に送付すべきと通知しました。また,WHOは先月17日,子宮頸がん撲滅に向け,予防のためワクチン接種率を2030年までに15歳以下の女子の90%にまで高めることを盛り込んだ新たな目標を設定しました。大阪大学医学部は子宮頸がんの腺がんは検診での早期発見が難しく,治療抵抗があること,また,放射線治療は若い人には効きにくいこと。若い年代で子宮頸がんが増加していること。これを踏まえ,ワクチンによる予防が大変重要であるなどの研究成果を発表しました。このような状況の中,県内の多くの自治体が対象者に対して,新しいリーフレットを個別に送付しました。本市でも子供たちとその家族の未来を守るため,分かりやすく改訂されたリーフレットを対象者に届けるべきと考えますが見解を伺います。以上,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  鈴木議員から2問の御質問がありました。1問目の1点目及び2点目は私が,その他は保健福祉部長がそれぞれ答弁します。1問目の地域共生社会の実現に向けた,成年後見制度利用促進の施策についての1点目にお答えします。認知症,知的障害その他の精神上の障害があることにより財産の管理や日常生活等に支障がある方々を社会全体で支え合うことは,高齢社会における喫緊の課題であり,かつ,共生社会の実現に資するものです。成年後見制度は,これらの方々を支える重要な手段であるにもかかわらず,必ずしも十分には利用されていないとの現状を踏まえ,平成28年5月に成年後見制度の利用の促進に関する法律が施行され,同法第12条第1項の規定により,平成29年3月には,成年後見制度利用促進基本計画が策定されました。この計画は,成年後見制度利用の促進に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るための基本的な計画として位置付けられており,成年後見制度利用促進に当たっての基本的な考え方や目標,成年後見制度の利用の促進に向けて総合的かつ計画的に講ずべき施策が示されています。次に,2点目にお答えします。同法第14条第1項において,市町村は,国の基本計画を勘案して,当該市町村の区域における成年後見制度の利用の促進に関する施策についての基本的な計画を定めるよう努めることとされているものの,本市においては,既に平成29年4月に霧島市成年後見センターを設置し,制度の利用促進を図りながら,支援業務を行っているところです。 ○保健福祉部長(西田正志君)  次に,3点目にお答えします。成年後見センターは,成年後見制度の普及啓発,当該制度に関する総合相談や市長申立ての際の法人後見人等の受任に関する実務等を担っています。本市は,県と連携し,国の方針や施策を推進するための指針を成年後見センターに示すとともに,成年後見センターが開催する会議や協議会等に委託元として積極的に参画しています。次に,4点目にお答えします。県内において,中核機関が整備されている市町村は,本年3月に県が実施した調査結果によると,6市町村です。本市では,令和元年12月1日付けで施行された霧島市成年後見センター事業実施要綱で,霧島市成年後見センターを中核機関として位置付けています。2問目の子供の健やかな成長と未来を守る取組についての1点目にお答えします。季節性インフルエンザは,毎年,初冬から春先にかけて流行し,多くは自然に回復しますが,中には,肺炎や脳炎などを併発して重症化する場合があり,予防接種を受けることにより,インフルエンザの発症を一定程度予防することや,発症した後の重症化を予防することができます。現在,本市では,定期接種の対象である65歳以上の高齢者等には,インフルエンザの予防接種費用の一部を助成しており,また,本年度においては,県により,生後6か月から小学6年生までの子供を対象とした予防接種費用の一部助成が行われています。子供に対するインフルエンザの予防接種は,予防接種法に基づく定期接種の対象ではないことや,その予防のためには,毎年予防接種を受ける必要があり,多額の費用負担を要することから,現時点では,助成を行うことは難しいものと考えています。次に,2点目にお答えします。人間の視力の発達は,生後1か月くらいから始まり,6歳頃までにほぼ完成します。子供の眼の病気は,3から4歳に発見され,治療が行われることが特に大切だと言われており,本市でも,3歳児健診の中で,問診やランドルト環の検査用指標を用いた視力検査を実施しています。昨年度において,視力検査で精密検査が必要となった子供は,受診者993名に対して88名であり,全体の8.9%でした。弱視の危険因子となる斜視及び屈折異常をスクリーニングするフォトスクリーナーの導入について,日本小児眼科学会は,従来の健診時の視力検査に加えてフォトスクリーナー等を用いた屈折検査を推奨しており,本市としては,国の動向を注視しながら,先進自治体等の取組を調査研究してまいります。次に,3点目にお答えします。子宮頸がん予防ワクチンは,平成25年4月から,予防接種法に基づく定期接種となりましたが,その後,当該ワクチンとの因果関係を否定できない副反応の発生が明らかになったことから,国は,同年6月14日に,当該ワクチンの積極的な接種勧奨を行うことを控えるよう各自治体に通知し,現在も継続中です。このような中,国は,本年10月に子宮頸がん予防ワクチンが公費で接種することが可能であることや,当該ワクチンの接種について検討・判断をするために必要な情報等を対象者及びその保護者に伝えることを目的に,個別送付による情報提供を行うよう各自治体に通知しました。この通知を受けて,本市では,当該ワクチンの接種について検討・判断ができるように作成したリーフレットを同封し,当該ワクチンを公費で接種できることが可能であることなどの情報について,高校1年相当の女子に対し個別に送付したところです。 ○8番(鈴木てるみ君)  再質問に入ります前に,先日,議員と語ろかいで参加された市民の方から,にじいろが出来て本当に良かった。いい窓口を作ってくれて良かったとお褒めの言葉を頂きましたので御報告させていただきます。今後も関係者の皆様よろしくお願いいたします。では,再質問に入ります。成年後見制度というのは,私たちの権利と尊厳を守ってくれるセーフティネットであって,年をとっても住み慣れたまちで安心して暮らしていける地域共生社会を実現させる上ではとても重要な制度であります。資料の1を御覧ください。成年後見制度は三つの類型に分けられまして,判断能力の程度に応じて後見,補佐,補助の三つに分けられ,本人や親族などの申立てによって家庭裁判所で選ばれた成年後見人などが支援しますということで,3種類書いてあります。そして,資料2は,その具体例が紹介してあります。後見事例を紹介してみますが,本人は3年ほど前から物忘れがひどくなり,1年前から入院していました。ある日,本人の弟が事故で亡くなり,本人が弟の財産を相続することになりましたが,弟には負債しかなく,困った本人の妻は相続放棄の手続をとりたいと考えました。そして,右側が解決策です。本人の妻は後見開始の申立てを行い,家庭裁判所の審理を経て,妻が成年後見人に選任されました。妻は相続放棄の手続をすることができましたということで,私はこの制度を勉強する中で,他市の知り合いから全く同じようなお話を聴きました。そのお話というのは,高齢の夫人からの相談で認知症の夫は寝たきりで入院中。夫の弟が交通事故で亡くなり,後に車のローンが200万円ほど残ってしまったそうです。家族のいない弟の遺産は夫が相続することになるが,ローンを相続してもとても支払いが困難ですと相談をして,弁護士に相談をした結果,妻が夫の後見人になり,財産放棄をした結果,多額の負債を払わずに済んだと大変喜んでいただいたということで,このように成年後見制度というのは,身近で私たちにメリットがある制度でありますが,正しく理解されていないのが実情ではないのでしょうか。先ほどの答弁で中核機関を設置している所は県内で6か所あるというお答えでしたが,成年後見センターも中核機関も両方を設置している所は県内でも少ないというふうに聴いております。ほかに先駆けて体制を整えたということは高く評価いたしますが,これから県内の市町村から視察にも来るでしょうから,設置したことに満足せず,体制もしっかりと整備をしていただきたいと思います。本市の成年後見事業は10点満点で何点だと自己採点されますか。お答えください。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  本市におきましての成年後見制度の取組につきましては,日常生活におきまして,認知高齢者,あるいは精神疾患など,障害等を抱える方を支える重要な手段であるというふうに思っておりますけれども,制度の浸透,理解ということも含めまして,十分にはまだ利用されていらっしゃらないのかなというふうに考えます。よりまして,現状の取組に対しまして,自己採点をすることは難しいというふうに考えておりますけれども,ただ,現在,社会福祉協議会,成年後見センター,これまでの制度に対する取組は十分評価できるというふうに思っておりますので,採点ということでございますけれども,7点から8点は付けられるというように考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  自分に対しての自己評価ではなく,社協が行っている成年後見センターに対しての採点ということでよろしかったですか。では,続けて質問を致します。成年後見事業を行う上でニーズ調査などは行われたのかお聴きいたします。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  ニーズ調査については行っておりません。 ○8番(鈴木てるみ君)  それでは,本市の成年後見制度の相談件数は何件かお答えください。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  相談件数につきまして,平成30年度が43件,令和元年度で39件という状況でございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  そのうち社協が受けた件数,実際に成年後見制度を活用した件数は何件ぐらいありましたか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  そのうちに社協のほうで受けた件数が,平成30年度で7件,令和元年度で1件,それから,今年度ですけれども,10月末現在で2件となっております。
    ○8番(鈴木てるみ君)  国の統計からも認知症,知的障害等の人数から見ても,利用者は非常に少ないという結果が出ております。利用者が少ないということは判断能力が低下しても家族や近所の人たちが支えてくれるそういう人の存在があるというふうに捉えることもできると思います。私の住んでいる向花町は非常に互いに気に掛け合う地域柄で近所に住んでおられる高齢の女性は独り暮らしですが,常に誰かが声を掛けている。皆が家族のようなそのような地域柄です。一方で周りも,本人さえも気付かずに大変な状況になっている人もいるのではないか。潜在的なニーズというのは絶対にあるというふうに思います。ではちょっと方向を変えまして,消費生活センターに寄せられる相談は何件ぐらいあるかお尋ねいたします。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  判断能力が低下している。あるいは消費者被害,トラブルにあっている認知高齢者や障がい者から寄せられた相談ということで商工振興課のほうから資料を頂いておりましたので,私のほうから件数につきましては述べさせていただきます。今年度,11月末現在で,認知症の方からの相談というのが10件,障がい者の方からの相談というのが4件,昨年度でいきますと認知症の方からは11件,障がい者の方からは7件という状況のようです。 ○8番(鈴木てるみ君)  そういうふうに困っている方がおられるということですが,相談できた方はまだいいのですが,相談につながらないで苦しんでいらっしゃる方もいらっしゃるのではないかなというふうに思います。支援が必要な人を早期に発見するということが利用促進につながると思います。先ほどの答弁では,利用促進について,役割分担を市長申立ての法人後見人等の受任に関する実務等を担っていますというふうにありますが,身寄りのいない人が申立てを立てられずに市長申立てで法人,いわゆる社協の後見制度を利用するその実務を担っているというふうにお答えになりましたが,市長申立ての業務というのは必要最低限の業務であって,利用促進の施策ではないのではないでしょうか。窓口にいても支援の必要な人を見付けることはできません。では,早期発見のために何をするのかということですが,霧島市は平成29年3月8日に霧島市成年後見センター事業実施要綱を定めております。その後,令和元年12月1日に附則事項が加えられられておりますが,これはこのときに何が加わったのかお尋ねいたします。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  昨年の12月に中核機関の位置付けというものを,現在あるセンターの実施要綱の中に盛り込んだということでございまして,記載内容と致しましては,中核機関としての位置付けのみという形で改正を行ったところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  では,中核機関の機能とは何でしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  中核機関につきましては,平成29年3月に国におきまして閣議決定をされておりますけれども,成年後見制度利用促進基本計画において定義されている機関ということで,この中核機関につきましては,広報,相談機能等の中核を担いながら,ネットワーク全体のコーディネートを行う機関として位置付けられているというものでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  確認いたしますが,センターは中核機関を兼ねているのでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  本市の成年後見センターが中核機関を担っているということになります。 ○8番(鈴木てるみ君)  私は違うふうに理解しております。資料3を御覧ください。成年後見制度の利用の促進に関する法律において,支援の必要な人を早期に発見する発見支援。見守るためにはチームでバックアップすることが必要とされています。このように多方面の人たちが本人と後見人を支えていくということですね。これは権利,擁護支援の地域連携ネットワークと呼ばれ,その中心になるのが,中核機関になります。成年後見センターはどこに当たるかというと,オレンジの小さい丸が中にありますが,本人と後見人。ここをサポートする実務を担うところが成年後見センターのお仕事であるというふうに私は理解していますが,中核機関はどうするのかというと,この幅広いネットワーク。裁判所,弁護士,医療機関,金融機関,民生委員,自治会,全てのこういう関わる人たちのネットワークの司令塔的な役割ということで大変大きな業務を担っているのではないかなと思いますが,質問を続けたいと思います。このように多くの人の目で支援が必要な人を見つける,関わる人たちに制度を理解してもらうということが利用促進につながるのではないかと思います。確認なんですが,中核機関というのは国が示しているのは,この全体の司令塔であり,そして,このネットワークの事務局であり,進行管理をするところであるというふうに国は示しております。相続,不動産管理,消費者問題など,福祉の専門性だけでは解決が難しい局面が生じてまいります。国は中核機関が福祉分野だけでなく,司法,金融機関,見守り協定を結んでいる業者,自治会などが構成するネットワークの中核となり,成年後見事業の司令塔になるように求めておりますが,この中核機関を社会福祉協議会に置くに当たり,どのような議論があったのかお尋ねいたします。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  先ほど昨年の12月に要綱の改正を行ったということで,その際には,中核機関という位置付けのみの掲載ということで申し上げました。その掲載に当たりましては,社協とも話合いの協議を重ねてそういう形をとらせていただきました。中核機関の位置付けにつきましては,そういった協議も含めて運営委員会という組織もございますので,その運営委員会を通して説明,御報告をさせていただいたところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  改正するに当たって,社協にはもちろん告知されていますよね。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  承認を頂いております。 ○8番(鈴木てるみ君)  社協には福祉の専門職しかおりません。法の専門家がいないということで運営に当たっては法律に詳しい市の職員が関わるべきではないでしょうか。社協と十分協議してから施行をお願いすべきであったのではないかなと思います。私が取材した限りでは社会福祉協議会と連携がうまくとれていないのではないかなというふうに感じたところでした。厚労省の出している先進市事例を見てみると,委託をしているところはどこも緊密に市の担当者や関係機関で運営委員会を開いて,密に連絡をとっているようですので,霧島市もぜひ,そのようにお願いしたいと思います。中核機関を設置するための財源というのは,国の補助金は幾ら入ってきたのか。また,成年後見事業に対しての補助金は幾らかお尋ねいたします。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  国の予算におきましては,中核機関を立ち上げるための事業補助という形で基準額を60万円というふうに設定をしておりまして,そのうちの2分の1を国庫補助というものでございましたけれども,今回の要綱の改正も含めまして,センターの機能を据え置いた上で中核機関とする位置付けのみの対応でございましたので,予算的な計上は行っていないところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  課長のほうから頂いた資料を見てみますと,他市も委託料が鹿児島市が3,100万円,薩摩川内市が2,000万円,本市が委託料ですが,290万円というふうにお示しいただいているんですけれども,これが適正なのかどうか。もう一度検討していただく必要があるのではないかなと思います。次に,成年後見制度利用促進基本計画について質問いたします。策定はしないとの御答弁でしたが,成年後見事業の実務は社協が行っていますが,設置者はあくまでも霧島市であります。計画を立てるというのは理念を示し,関係者の共通理解を深める上でも非常に大切であります。社協に委託するのであれば,なおさら,市の成年後見事業の理念をはっきりと示すべきであると思いますが、ここで他市の計画の策定状況を伺いたいと思います。 ○長寿・障害福祉課長(堀之内幸一君)  現在,基本計画を造っているところが和泊町が1か所のみでございます。今年度,令和2年度策定予定としているところが8市町村になります。それから,令和3年度に策定予定としているところが7市町村ということでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  まだどこもやっていないセンターも中核機関も両方設置してあるという霧島市ですので,基本計画はいち早く作っていただきたいなというふうに思っております。計画策定の手引きには段階的でも良い,また既にある高齢者福祉計画,障害者福祉計画に盛り込んでも良いというふうにあります。本市は今年度,高齢者,障がい者の次期福祉計画を改訂中ですが,その中に成年後見制度を盛り込んではどうかと思うのですが,市長いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  この成年後見制度,大変重要な制度だということは私も重々承知しております。私が大学時代に法律を学んでいた頃は,また,禁治産者,準禁治産者制度といったところから,より福祉的な色合いを濃くして発展させたものがこの成年後見制度。議員から御指摘のとおり。もちろん認知症だったり,そういった高齢者の方々の生命財産を守るためにも必要ですし,消費トラブル等を防ぐこともできます。個人を守るために大変重要な制度であるということは認識しております。その中で霧島市はこれまで他自治体に先駆けて取り組んできたところでございますが,大事なのは先ほどから議員も御指摘のとおり,もっと多くの方々に認知していただくことが大事だというふうに考えております。この成年後見制度自体は国の制度でありますので,ここはぜひ,国のほうにも,県のほうにも,市町村も併せてこういった制度があるんだから,個人の財産生命を守るためにぜひ,この制度をもっと活用しましょうというようなことをみんなでPRしていくことが必要なのではないかと考えております。その中でまた,霧島市としても多くの市民の方にこの制度を知っていただけるように,必要な施策というものを考えて,また,それに取り組んでいきたいと考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  私も何人か民生委員とお話をしましたが,正しく理解されていらっしゃる方は少ないかなと思います。一般の市民の方はもっともっと情報というのは少ないのではないかなと思いますので,これからもっともっと周知に力を入れていただいて,ぜひ,計画も策定していただいて,成年後見事業が充実し,どこよりも安心して暮らせる霧島市であってほしいと願います。続けて2問目の再質問に移ります。3問目の子宮頸がんワクチンのほうから先に再質問させていただきます。個別にリーフレットを送っていただいたということは本当にありがたかったなというふうに思います。送付後の反響というのは何かあったかお尋ねいたします。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  12月1日現在ですけれども,個別通知をした後に,接種を希望された3名の方に予診票を発行したところであります。ほかにも9件の問合せがあったところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  先月10日に,私,リーフレットを個別送付しないのかと聴いたときには,その予定はないというふうにお答えいただきました。その後,どのような議論が行われたのかお尋ねいたします。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  国は積極的な接種勧奨は控えている状況でありまして,本市と致しましても個別通知は行っておりませんでした。しかしながら,国の通知を受けて本市の対応につきましては,11月10日に,本市で設置している予防接種委員会において,小児科医の先生方の御意見を伺った上で,また,庁内における協議を行って公費で受けられることや接種についての検討判断をするための情報提供の必要性があるということで個別通知をしたところでございます。 ○8番(鈴木てるみ君)  このワクチンは3回受けないといけないんですが,3回目を受けるためには,最初の接種をいつまでに受ければいいのかお尋ねいたします。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  子宮頸がん予防ワクチンは2価ワクチン,サーバリックスと4価ワクチン,ガーダシルがあります。2価ワクチンにつきましては,最低でも5か月必要なことから,3月までの3回接種は難しいですが,4価ワクチンにつきましては,11月28日までに1回目を接種できれば,順調にいけば3月末までに3回目が接種可能だと思われます。 ○8番(鈴木てるみ君)  1回目のタイムリミットが11月28日ということはリーフレットが家庭に届いてから余り期間がなかったということになります。そこで今年に限り接種を受けそびれた対象者に来年度も受けられるようにしてはどうかというふうに思うのですが,いかがでしょうか。 ○市長(中重真一君)  健康増進課長から説明がありましたように,これまで国は通知は控えてくれといった内容が少し変わりまして,個別の通知を積極的にやるべきだというようなことではなく,メリット,デメリットの両方を載せた上で,そういったリーフレットを通知するようにというような通知がありました。その後,先ほど課長からもありましたように,小児科の先生方の意見も聴き,また,私たちも協議をして,まずは早急に,特に今年度までの接種になる高校1年生の女子に個別で送付の通知をしたところでございます。今,御指摘のとおり,期間が短くて済むほうのワクチンでも11月28日がリミットというようなことでございまして,そういった国の考え方の変わり目というところもありましたので,今後,相談等があると思います。それに関しまして,市としましても個別で柔軟に対応していきたいというふうに考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  確認ですが,3月末を過ぎても希望をすれば受けられますよということですか。 ○市長(中重真一君)  もともと予防接種が高校1年生までに受けるということになっていたところでございます。ですので,一度も受けていない方が,また,高校二年生になってから受けるというようなことになってもその効果等もまた保障ができないところでございますが,年度内に接種を始めた方が残りの接種について3月末までに受けられなかった場合につきましては,それぞれ個別にしっかりと対応していきたいと考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  済みません。すごくドキドキしているんですけれども,リーフレットを送ってくれたことも感謝しているんですが,それも相談に応じていますよということですね。ありがとうございます。このまま終わるわけにもいきませんので,インフルエンザについてお尋ねいたします。インフルエンザ予防ワクチンの助成しているところは県内にどこかあるのかお尋ねいたします。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  インフルエンザの公費助成をしているところの県内の状況ですけれども,定期接種の対象である65歳以上の高齢者以外にも接種費用の助成をしているのは,令和2年度においては,27市町村となっております。 ○8番(鈴木てるみ君)  意外に多くの自治体が助成していることにちょっとびっくりしました。部長にお聴きしたいのですが,費用負担を理由に接種を見送る家庭も少なくないというふうに考えますが,子育て支援と公衆衛生の両面からこのことをどうお考えになるのか見解をお伺いします。 ○保健福祉部長(西田正志君)  先ほども答弁で申し上げましたけれども,やはり多額の費用負担というのを要しますので,そこについて現時点では困難であるというふうに考えております。 ○8番(鈴木てるみ君)  また,これもいずれ国の定期接種になるかもしれませんので,そのことを期待して次の質問に移ります。弱視検査のほうの質問をさせていただきます。国のほうからは,子供の目の発達について,早期に発見治療することが大切である。それを家庭に,保護者に周知することも必要であるというふうに言っていますが,もちろん,これは周知していただいていると思うのですが,さらに,また周知に力を入れていただきたいと思います。資料4にフォトスクリーナーの写真を載せました。一眼レフカメラのようなもので子供はお母さんにだっこされながらでも検査を受けるということができて,30秒から1分ぐらいで検査ができる。この操作も簡単で難しい資格も必要ないということですので,また,ぜひ,こちらのほうも検討していただきたいなというふうに思います。子供たちの健康と未来を守るために,また更なる取組を要望したいと思います。以上で,私の質問を終わります。 ○議長(阿多己清君)  以上で,8番,鈴木てるみ議員の一般質問を終わります。次に,20番,新橋実議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○20番(新橋 実君)  20番,新橋実です。本日最後の登壇者となりました。今回も市民の声を市政へ届ける新風会の一人として通告に基づき質問いたします。新型コロナ感染症で多くの国民の方が不安を抱えています。これから季節も冬になりインフルエンザと並行して新型コロナが拡散していくことがないよう,市民の皆様方も手洗いやマスクの着用など徹底し,安心・安全な霧島市の地域社会を支えていただきたいと思います。それでは,質問に入ります。まず,入札制度の現状と課題について伺います。1点目,公共工事の昨年と今年の落札率はどのような状況か。2点目,落札外の事業所が昨年度,今年度と数多くあるがその理由をどう考えるか。3点目,建設工事の入札に関する最低制限価格算定の施行要領を定めて公開しているが,市内事業所にしっかり浸透していると考えているか。4点目,指名競争入札,また一般競争入札において辞退,棄権といった事業所が数多くあるが理由はどう考えるか。また,その対策をどう考えるか。5点目,一般競争入札の下限を500万円に引き下げ,入札参加事業者を増やす考えはないか。6点目,業務委託入札に市内事業者の参入は十分と言えるのかお伺いいたします。次に,医師会医療センターの外来,入院患者等に対しての対応について伺います。まず,外来患者に対して,診療に対する対応はどのような形で行われているのか。受付から診察終了までの予約患者,一般患者に対する診療の平均時間はどれくらいか。2点目,数日前まで医療センターに入院していた患者さんが,退院され他の病院へ入院したが,体調不良で医療センターへ再入院することになったが,付添いの方の話によると入院することが分かっているにもかかわらず,朝から各診療科を回され,検査をさせられたとのことだったそうです。入院後でも対応できると思うがどうか。3点目,市民の方から会計事務に時間が掛かるといったことも聴くが,どのような体制で行っているのか。4点目,今後の対応策をどのように考えているのか。5点目,PCR検査をこれまで一般で受診した人数はどれくらいいるのかお伺いします。次に,合併浄化槽設置整備事業について伺います。1点目,市内の単独浄化槽,くみ取り便槽の現状はどれほどあるか。2点目,平成31年度の整備された基数と今年度の整備予定の基数はどうなっているか。3点目,整備に対する措置をどのように把握し予算に反映しているのか。4点目,今後の見通しについてどのように考えているのか伺います。最後に,老朽危険空き家等解体撤去補助金について伺います。まず,市民の方からの相談はどれくらいあるか。2点目,過去3年間の補助金の執行状況の実績と令和2年度の現状と課題についてお伺いし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(中重真一君)  新橋議員から4問の御質問がありました。4問目は私が,その他は関係部長等がそれぞれ答弁します。4問目の老朽危険空き家等解体撤去補助金についての1点目と2点目は関連がありますので,一括してお答えします。本市では,空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき,平成28年度に霧島市空家等対策計画を策定し,空き家に関する施策を総合的かつ計画的に推進しており,空き家所有者による自発的な改善を促す観点から,空き家の解体に対する支援についても本計画に位置付けています。このような中,この空き家の解体に対する支援については,昨年度までは,市民の安心安全の確保を主たる目的に,危険廃屋解体撤去工事補助金として実施していましたが,地域活性化等の観点に加え,解体跡地の有効活用も含めた空家対策と一元的に行うことなどの見直しを行い,今年度からは,新たに老朽危険空き家等解体撤去工事補助金として実施しているところです。本補助制度については,市の広報誌やホームページを通じて広く周知を行うとともに,管理不全な空き家の所有者に対し,その適正な管理を促す機会などを捉えて案内を行っています。本補助制度に係る過去3年度の実績としては,平成29年度が,申請件数は12件で交付額が309万5,000円,平成30年度が,申請件数は23件で交付額が529万5,000円,令和元年度が,申請件数は9件で交付額が243万8,000円となっており,今年度は,これまでに75件の相談を受け,申請件数は8件で,その交付額が234万4,000円となっています。今後とも,空き家数の増加に伴い,防災や防犯,公衆衛生,景観に及ぼす影響などの問題がますます顕在化することが予想されることから,本制度の積極的な周知を図ってまいります。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  1問目の入札制度の現状と課題についての1点目にお答えします。公共工事の落札率は,昨年度が95.41%,今年度が,11月末現在で95.27%です。次に2点目にお答えします。落札外となった結果については,それぞれの事業者が閲覧設計書を参考に積算を行い,入札を行ったことによるものであると考えています。次に,3点目にお答えします。最低制限価格算定に係る施行要領については,市のホームページに掲載するとともに,関係団体に対し文書により通知しており,その内容等に変更があった場合にも,同様の取扱いをしていますので,十分に浸透しているものと考えています。次に,4点目にお答えします。指名競争入札における棄権や辞退については,入札の時期や当該事業者がほかに抱えている工事の量,配置技術者の状況等によるものと考えています。また,一般競争入札については,参加の申込みをした事業者が参加を取り止めた場合に棄権や辞退と扱われることになりますが,その理由は,指名競争入札と同様であるものと考えています。本市としては,棄権や辞退件数の減少につながるよう,工事発注の平準化に向けて取り組んでいるところです。次に,5点目にお答えします。現在,一般競争入札の対象工事の下限額は,地域における中小の事業者の育成の観点から,700万円と設定しています。700万円未満の指名競争入札においては,事業者の指名回数や抱えている工事の状況などを勘案した上で指名を行っており,可能な限り多くの事業者を選定していることから,現時点では,見直しを行うこと等は考えていません。次に,6点目にお答えします。本市の委託業務に係る入札の参加事業者の選定に当たっては,業務の品質を確保するため,実績や技術力を考慮しており,市内の事業者による遂行が可能な業務については,同事業者を優先的に選定しています。なお,特殊な技術や高度な専門知識などが必要とされる業務につきましては,市内以外の事業者を含めて選定しています。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  2問目の医師会医療センターの外来,入院患者等に対しての対応についての1点目にお答えします。医療センターの外来の診療については,受付・問診・検査や診察・会計の流れとなっています。診療時間は,患者の症状により異なりますが,来院してから会計が終わるまでの時間としては,診察のみの場合には約1時間,検査等がある場合には約3時間を要し,主に,検査結果の診断や医師の所見に時間を要するとのことです。また,本年7月に実施した患者の満足度調査の結果は,検査の待ち時間については,満足が65%,やや不満が28%であり,診察の待ち時間については,満足が50%,やや不満が41%です。なお,診療順については,症状の緊急度により,必ずしも予約が優先されない場合もあるとのことです。次に,2点目にお答えします。一般的には,検査結果次第では他の病院への紹介が必要となる場合があるため,入院前に外来での検査を行っているとのことでした。次に,3点目にお答えします。会計の職員は,窓口に1人,計算に3人を配置しています。次に,4点目にお答えします。今後における対応策としては,本年度中に,待ち時間の短縮や医療従事者の負担軽減を目的に,タブレット端末を利用したAI問診システムの運用を開始する予定です。なお,引き続き,定期的に患者の満足度調査も行いながら,待ち時間の短縮が図られるよう医療センターと協議してまいります。次に,5点目にお答えします。医療センターでのPCR検査自費検査は,本年9月1日から開始しており,11月末までの3か月間の検査実績は,234人です。引き続き,気を緩めることなく,新型コロナウイルス感染症の感染拡大の防止に向けて,国や県,医療機関などの関係機関と連携して取り組んでまいります。 ○市民環境部長(本村成明君)  3問目の合併浄化槽設置整備事業についての1点目にお答えします。本市では,生活排水による公共用水域の水質汚濁を防止し,自然環境の保全を図るため,単独処理浄化槽やくみ取り便槽から合併処理浄化槽等への切替えについて,市民に対する普及啓発を行うとともに,当該切替えを実施した者に対しては,補助金を交付しています。令和元年度末で,市内の全世帯のうち約79%が公共下水道又は合併処理浄化槽により,残りの約21%が単独処理浄化槽又はくみ取り便槽により処理しています。次に,2点目にお答えします。昨年度は,当該事業により,単独処理浄化槽72基,くみ取り便槽67基の合計139基が合併処理浄化槽に切り替えており,本年度は,単独処理浄化槽88基,くみ取便槽47基の合計135基の切替えを見込んでいます。次に,3点目にお答えします。当該年度の補助金については,循環型社会形成推進地域計画に掲げている基数やこれまでの実績の推移等から推計し,予算に計上しています。次に,4点目にお答えします。当該事業の実施については,国や県の補助金を活用し計画的に進めているところであり,今後とも,市内にある単独処理浄化槽やくみ取り便槽からの切替えが促進されるよう,市民への普及啓発を行うとともに,国や県と協議し補助金の確保に努めてまいります。 ○20番(新橋 実君)  それぞれ答弁を頂いたわけですけれども,入札制度から再質問を行います。私がちょっと入札のほうを調べたら,今年度だけで16件ちょっといろいろ問題があるのが見えたわけですけれども,業種によって様々な結果となっているようですが,こうした結果をどのように執行部は把握しているのかまずお伺いします。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  本市の入札の条件につきましては,条件付き一般競争入札,あるいは指名競争入札を実施しております。先ほど答弁を致しましたとおり,最近の工事の落札率というのは95%前後で推移しております。案件によってはやはり棄権,辞退も見受けられるというような状況は認識しております。ただ,本市の入札につきましては,公平性,透明性,競争性を確保しながら,適切な執行をしているものとこのように考えております。 ○20番(新橋 実君)  確認しますけれども,それでは,95%を超える落札率の入札が昨年度と今年度でどれぐらいあったのかお知らせください。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  令和元年度と令和2年度の11月末現在になりますけれども,入札率の95%を超える件数ですが,まず,令和元年度が入札件数自体は260件執行しております。このうち落札率95%以上が190件になります。令和2年度の11月末現在ですが,入札件数が137件実施しておりまして,落札率95%以上は94件となっております。 ○20番(新橋 実君)  以前も言いましたけれども,95%を超えると公取が入ってもおかしくはないのではないかというようなことを以前は言われていたわけです。後にもその辺は言いますけれども,この最低制限価格に近い落札価格の入札もあるから,結構落札率は下がっていると思うわけですけれども,そのほとんどがより100%に近い高止まりが見受けられるわけです。それでこの積算価格は適正なのか,それとも現状と認識がずれているのか。その辺はどう感じていらっしゃいますか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  本市が予定価格を定めるわけですけれども,その前に設計額を定めますが,積算の段階におきましては,公共単価であったり,あるいは公共の歩掛であったり,あるいは刊行物の単価,あるいは見積書の単価を採用して積算をしております。ですので,価格は適正なものであると。また,業者におきましても,閲覧設計書を当然,入札の際は見るわけですけれども,それに対して適正な積算を行っていると判断しておりますので,業者との認識のずれというのはないというふうに考えております。また,落札率がいわゆる100%に近い,あるいは最低制限価格に近いという率がありますけれども,あくまでもそれは業者の受注に対する意欲の違いというものではないかというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  特にこの測量設計業務委託ですけれども,多くの入札で最低制限価格に近い価格で応札されて,抽選で落札あるいは落札外といった傾向が非常に見受けられるわけですけれども,これについてはどう思われますか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  測量設計業務委託の入札につきましても,今,議員がおっしゃったように,最低制限価格に近い金額で落札する状況というのは認識しております。建設工事と同様に最低制限価格の算定の方法というのは公表しておりますし,先ほども少し言いましたけれども,いわゆる落札したいという意欲。そういったものでそういった金額に近いことになっているのではないかというふうには判断しております。 ○20番(新橋 実君)  これは非常に多いわけですけれども,算定方式が違うのではないですか。市が算定しているものと。結局,その金額以下で積算しているところが結構あるわけですよ。だから,それ以下にとれれば税金もそれだけ浮くわけですけれども,その辺について算定方式がおかしいとか,その辺のそういった話合いとか,そういうことはされたことはないんですか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  霧島市の最低制限価格の算定方法につきましては,いわゆる公計連モデルという国が示している算定方式がありますので,それに準じて算定方式は定めております。また,業者につきましてもその方法については,先ほど1答目に申しましたように周知徹底を図っておりますので,その辺の相違はないというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  そうは言われても,それだけの業者が測量設計業務においては落札外という下をいっている業者が非常に多いわけです。だから,それなりの持ち合わせの別の打合せがあるのではないかと思うわけですよ。そういったことをしっかり市も把握するべきだと思いますよ。そういったものはできるということであれば,私はそういう勉強もするべきだと思いますけれども,内副市長,どうですか。
    ○副市長(内 達朗君)  工事監査監から説明がございましたように,最低制限価格の算出方法については公表しているところでございます。また,当然,単価等も公表しておりますので適正な価格で,市は予定価格を積算していると考えております。 ○20番(新橋 実君)  これも以前は,この測量業務委託においては,最低制限というのはなかったわけですよ。設計においても。これが不適切だろうということで最低制限が設けられるようになったわけですけれども,今は,80ぐらいになっていると思うんですけれども,それを下回ってもできる業者は結構いらっしゃるということは,何かあるのではないかと思うんですけれども,その辺について,そういう業務委託の関係の業者も霧島市内にいらっしゃるわけだけど,やはりそういうところと打合せ等はせめてするべきではないかなと思いますけれども,どうですか。 ○副市長(内 達朗君)  議員がおっしゃるように昔は,委託につきましては最低制限はございませんでした。その関係でもう10年前といいますか。3割とか4割という低価格でとられたのがございました。それだと品質がなかなか確保されない。あるいは,どうしても社員のほうにしわ寄せが来るみたいなことがございましたので,最低制限価格を設けられた経緯がございます。これにつきましては,当然公表しております。いわゆる適正な品質が確保されるかどうかということで最低制限価格を決めておりますので,それ以下につきましてはルール上失格ということになるかと考えております。 ○20番(新橋 実君)  これを最低制限価格判定の施行要領というのがあるわけですけれども,これをやはりしっかり示されていないのではないかと思うわけですよ。地元の業者もいらっしゃる。鹿児島県内のいろいろなところから入札参加されていますよね。先ほどしっかり公表はされているけれども,中身が分かっていないのではないんですか。その辺,しっかり。ただ公表だけしてその中身はどうなんですか。それで大丈夫だと。それでいいんですか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  最低制限価格算定の方式につきましては,先ほど1答目に申し上げましたとおり,ホームページ,あるいは各団体の通知,あるいは業界の新聞等に情報提供しております。その中でまず,事業者のほうには最新の情報が行くようには努めております。最低制限価格の算定方式については,今までずっと,このような形で公表しておりますし,もう十分周知はなされていると思います。あと,算定方式につきましても十分知れわたっていると思いますけれども,分からない業者がいらっしゃれば,個別に対応していきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  分からない人が結構いるからこういう結果になっているわけです。だから,その辺が地元の大手の測量設計業務委託を受ける業者もいらっしゃるんです,その中には結構。だから,その辺をしっかりと施行要領について,その辺をもう一回しっかり示すべきだと思いますけれども,そういう方向性は考えてはいらっしゃいませんか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  今,議員がおっしゃるように,それぞれの事業者には大きいところもあれば,小さいところもございますので,そこに対応するような形で今,ホームページ,あるいは団体,あるいは業界新聞に情報提供しておりますし,今回のこの最低制限価格の算定方式については,そういった団体に入っていらっしゃらない方には個別で通知をするような形で対応はしておりますので,情報としては十分に行き渡っていると思います。ただ,その算定方式が分からないということであれば,こちらとしてもまた相談を受けるなり,そういったときにきちんと対応していければというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  かねては,落札額いっぱい,最低制限いっぱいでとっているのに,やはりそういうふうに下回っている業者も結構いらっしゃるわけです。だからその辺の積算の内容が分かっていないのかと思いますよ。その辺についてここで時間を食っているわけにはいきませんけれども。あと落札外と失格というのがありますよね。この違いというのは何ですか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  落札外,失格というのにつきましては,最低制限価格を下回ったものというふうに考えていただければいいと思います。 ○20番(新橋 実君)  どっちもそうでしょう。だから,落札外も最低制限を下回っている。失格も下回っている。その意味はどういう意味ですかということですよ。 ○工事契約検査課長(末永明弘君)  入札の新しい入札システムが今年度から採用されていまして,前年度までは最低制限を下回った額については,落札外という形で表示させていただいておりました。今年度につきましては,そのシステムが変わった都合もありますし,その落札外という言い方についても検討した結果,最低制限価格を下回ったものについては失格という表示でさせていただいているところです。 ○20番(新橋 実君)  私は昨年と今年を見ているんですけれども,昨年までは落札外だったけれども,今年から失格になったとそういう理解。そこを言ってもらったらいいんですが,分かりました。私は特に感じたのは,ある児童クラブの給排水の工事でした。2者が積算価格の約90%近い価格で応札をしていたんです。落札したのは99.89%で応札した事業所でした。最初から本当に落札するつもりがあったのか疑問が残ります。確かに最低制限価格を下回っていたのでしょうが,貴重な税金で運営をするものです。こうした案件がほかにも何件か見受けられますよ。それで私は今回,質問に取り上げたわけです。このことについてはどう思われますか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  児童クラブの給排水工事につきましては,一般競争入札で実施しておりますので,入札参加者は当然落札する意欲はあったものというふうに考えております。また,入札金額につきましては,それぞれの事業者が多くの利益を得たい。あるいは,利益を削ってでも落札をしたいというような形で金額に表れたものであると考えております。また,入札制度上,最低制限価格を設定しておりますので,このような結果になったものであっても問題はないというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  問題はもちろんないんだけれども,貴重な税金ですよね。90%あれば僅か何千万円かという金額は市に残るか,業者のほうにいくか,そういうこともあるわけですよ。だから,最低制限価格の決め方は確かにいろいろあるんでしょうけれども,本当に応札する気持ちがあったのか。99.89%と90%とそういうことで2者は競っているわけですよね。どうしてもとらないとと。本当に99.89%が応札する気持ちがあったのかよく分かりませんけれども,その辺も私,これだけではなくてそういうのは結構あるわけですけれども,その辺を本当にどう考えるか。今,言われましたけれども,応札する気持ちはあったと言われるけれども,私はそうは思いたくないんですけれども,本当にそう思われますか。市長はどう思いますか。 ○市長(中重真一君)  落札率が高いか低いかということについては,いろいろな要素があろうかと思います。今,霧島市,児童クラブ等も建設費が高くなっているということで,なるべく経費を抑えて予定価格自体を抑えて設定をすれば,落札率というものは上がってこようかと思いますし,今度は,逆に予定価格を高めに設定すれば落札率は下がるというようなこともあろうかと思います。しっかりとその辺りについては,適正な入札が行われているものと理解しております。 ○20番(新橋 実君)  本当,最低制限価格いっぱいいっぱいで僅か十何円で負けるところもあれば,この99.99%でとっているところ,100%でとっているのもありますよね。そういうのもありますので,やはり本当に公平な入札なのか。やる気があるのかどうか。その辺もしっかりと私は今後,調べる必要があるというか,そういう気持ちをもっていただきたい。あと辞退,棄権の入札により,落札された工事はどれぐらいあったかお示しください。指名競争,一般競争入札ごとに。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  辞退,棄権の入札の件数ですけれども,過去2年間分で申し上げます。令和元年度がまず指名競争入札が89件実施しておりますけれども,棄権が55件,辞退が42件ございます。一般競争入札は171件執行しておりますけれども,棄権が8件,辞退が42件となっております。令和2年度,11月末現在ですが,まず指名競争入札は41件執行しておりまして,棄権が22件,辞退が20件,一般競争入札は96件執行しておりますが,棄権が11件,辞退が15件となっております。 ○20番(新橋 実君)  その中で1者だけ入札に参加し落札した工事は何件ですか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  1者だけの入札で落札した工事につきましては,令和元年度が10件,令和2年度が11月末現在で1件となっております。 ○20番(新橋 実君)  私はこの一般競争に参加している事業所が入札を辞退,棄権するといったことは訳が分かりません。どうしてこのようなことが起こるのか。先ほどちょっと説明がありましたけれども,もう一回お願いします。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  一般競争入札の参加につきましては,条件が満足すれば,どの業者でも参加できるという制度になっております。ただ,霧島市としましては,入札の棄権,辞退についての理由というのは問わないこととしてるため,実際にその理由は把握はしていないんですが,例えば,入札を申し込んでから,入札をするまでの間の期間というのは結構とってあります。その期間内に業者の手持ち,先ほど言いましたけれども,手持ちの工事量が変わったり,あるいは配置技術者の都合があったり,そういったものが変わったことによって棄権,辞退というのがあったのではないかというふうには考えております。 ○20番(新橋 実君)  それにしても,やはり一般競争入札ですから,自分がこの仕事をしたいという気持ちで入札参加されるわけだから,そこで辞退,棄権があるというのは,棄権については,前の仕事,別の仕事があったから棄権するというのは分かるんですけれども,その辺はちょっとなかなか意味が分かりません。昔だったら考えられませんよね。以前から私は主張しておりますけれども,指名競争入札において棄権,辞退が多いわけです。それで見てみると特に指名競争入札に多いわけですけれども,先ほど言われました700万円になっている一般競争入札の下限。これを500万円に下げれば,いろいろな業者も事業者も入ってこられるわけですよ。だから,霧島市も合併して15年,やはりまだ場所を決めて入札するじゃないですか。その辺を地域性も考えなくてしっかりと霧島市全体でやって,とにかく一般競争入札の下限を500万円に下げる。そういったことをぜひともやるべきではないですか。もう何年になりますか。700万円に下げてから。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  700万円に下げました時期はちょっと今,手元にございませんので,また後でお答えいたしますけれども[278ページに答弁あり],指名競争入札の辞退,棄権というのは,先ほどから何度も申し上げておりますが,参加業者のそれぞれの理由があるものと考えております。工事の発注時期であったり,工事の内容であったり,工種であったり,そういったものが考えられますが,指名競争入札は当然,競争性を確保しながら実施していかなければならないんですが,いわゆる各地域のインフラのいわゆる維持修繕を担っている方々はやはり中・小の業者の方だというふうに考えております。そういった方々がある程度の金額はやはり受注できる,そういった可能性も入札では残していかなければならないというふうに考えておりますので,1答目で申し上げましたとおり,現時点での見直しは考えておりませんが,どちらかというと金額を下げるという考え方よりは,むしろ今,業者は平準化のほうでいわゆる手持ち工事の量が多かったり,あるいは,配置技術者の都合がつかない。そういったものが理由というふうに考えておりますので,そう考えれば霧島市も平準化に向けて取り組んでいく必要があると。そういったところで対応していかなければならないのかというふうには考えております。 ○20番(新橋 実君)  市内にも結構業者は百何業者,それ以上いらっしゃると思うわけですけれども,やっぱり仕事を,指名されないというそういう業者も結構いらっしゃるわけですから,下げることで一般にしていけば,あなたは指名されていないということは言えないわけですよ。そんな感じになれば,結構,言えば,建築のCであっても,Dであっても入る土木のC,Dも入ってくるわけですから,そういうことで一般にすれば,ある程度の事業所は入ってくるわけです。そういう考えは持っていないということですか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  1答目で申し上げましたとおり,今のところは,その下げるというふうな考えはもっておりません。 ○副市長(内 達朗君)  工事監査監が申し上げましたとおり,今のところ500万円に下げるという考えはございません。小規模の工事,会社,ある程度のところは,工事は地元でしていただきたいと考えているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  合併して15年ですよ,霧島市も。地域は地域でって,全部地元ですよ。もう霧島市は。そんなこと言っていたらいつまでも仕事はできなくなりますよ。そういったことも含めて地元という気持ちで霧島市全域で仕事をさせていかんといつまでたっても仕事が取れないところは,いつも取れませんよ。だから,例えば仕事をとってない事業所は結構あると思うんですけれども,入札に入っていない事業所,どれぐらいあるか分かりますか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  今,手元にございませんので後ほど報告を致します[278ページに答弁あり]。 ○20番(新橋 実君)  本当,後から,後から出てきますけれども,今回の隼人中学校の入札結果を見て私は驚きました。12者が6つのJVを組み,入札に参加していましたけれども,1回目で決まらず,再入札は2JVしか応札しておりません。残りの4JVは棄権,辞退しておりました。このうち1JVは昨日2工区を落札したので棄権したと思いますけれども,残り3JVは辞退したということでしたが,このことについてはどのように把握されていますか。 ○教育総務課長(西敬一朗君)  この件につきましても,先ほど来,お答えしているような状況があったものと推察してます。 ○20番(新橋 実君)  先ほどお答えした,もう一回,そこを答えてください。 ○教育総務課長(西敬一朗君)  手持ちの工事量であったり,配置技術者の状況であったりというような問題もあったものと考えております。 ○20番(新橋 実君)  だけど,6JV。これは大手ですね。霧島市の大手業者がJVを組んでいるんですよ。最初から入札に参加しなければいいんですよ。最初から応札する気がないんだったら,もう仕事が手持ちがいっぱいであれば,それについてはどう把握されてますか。 ○教育総務課長(西敬一朗君)  あくまで,先ほど工事監査監からもありました原因,棄権,辞退について,市で聴き取り等を行っておりませんので,あくまで推察ということになりますが,1回目で入れた金額がその事業者が考える適切な事業として行う設定した金額であったけれども,それが再入札になったので辞退とされたのではないかと考えます。 ○20番(新橋 実君)  そこなんですよ,やはり。だから,自分は見積りをしたけれども,それより全然開きがあったと。だから,入札をしてもこれは取っても赤字になると。そういう気持ちもあったと思うんですよ。だから,そこを聴いているわけ,さっきから言っているんです。だから,霧島市の先ほど言いました施行要領があるということだったんですけれども,その辺を本当にしっかりと事業所が把握されているのか。一部には物価本とかいろいろな見積りをとってされるわけですけれども,そういうのをどう考えていますか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  入札の際に,それぞれの工事が閲覧設計書というものを当然示すわけですけれども,公共単価につきましても,当然,事業者のほうはその情報は手に入れられているものと考えておりますし,あるいは,そのために単価表のページ数を示したり,あるいは刊行物の場合でもそのページ数を示しておりますし,見積単価等も公表している。現状にもなりますので,当然その中を精査しながら,いわゆる霧島市がはじき出した予定価格なり,設計額をはじき出しているというふうに考えておりますので,霧島市が発注する工事,いわゆる積算の方法,業者が積算する方法。中身については我々はどれだけ違うのか。どれだけ同じものなのかというのは把握はしておりませんが,それぞれの入札の結果を見ますと,やはり予定価格に近い金額での落札であったり,あるいは,先ほど来,話のあります最低制限価格のその計算方法も当然周知されていて,その中でその金額に近い形が落札されているということですので,その辺のそごというか。お互いに同じ認識で積算設計をしているものというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  先ほどの隼人中学校ですけれども,内副市長,入札に参加した,再入札に参加して,もう1者のJVも,またそれも積算価格を上回っていたわけですよね。これは御存じですよね。このようなことを受けて私は,この積算価格と事業所が見積りする価格に何かそごがあるのではないかと思うんですけれども,内副市長はどう思われますか。 ○副市長(内 達朗君)  積算するに当たりましては,いわゆる人件費,あるいは材料なんかは公表いたしております。また,人件費,普通作業員,世話役とかの人件費も公表しております。また,閲覧設計書を見ますと当然,材料をどれぐらい使うというのも分かります。それから,それで直接工事費というのが積算されますけれども,それから,経費,現場管理費とか,いろいろなそれも率で出るように公表されておりますので,そこを普通にすれば,市とそごのない積算。予定価格が算出されると考えております。 ○20番(新橋 実君)  考えていますと言うけれども,合わないわけでしょう。金額が全然違うわけ。そこをどう思われますかと聴いているんです。 ○副市長(内 達朗君)  それにつきましては,企業,業者のほうで何かのミスがあったのかと考えております。 ○20番(新橋 実君)  ミスがあったのであれば,どこがミスがあったのか。ちゃんとその後,積算の資料をもらうわけですよね。その辺でしっかり,毎回こういうこともあるわけですから,そういう落札した後には,ちゃんと入札。落札のあれ何と言うんですか。工事内訳書が出るわけですから,工事内訳書をしっかり把握していますか,今まで。 ○副市長(内 達朗君)  確か,私が今,直接工事内訳書を見る立場ではないんですけれども,工事内訳書を提出していただいて,市の積算と何割かのそごがない限りはそれで確か通していたと思います。先ほど,業者の見積りが正しくないか市がそごがあるのではないかという話ですけれども,勉強熱心な企業におかれましては,例えば,昨年度とかのやつは単価まで全て情報公開で見ることができます。ですので,勉強に熱心な企業はそういう単価まで情報公開で見られますので,そういうのをして勉強されているようでございます。 ○20番(新橋 実君)  これは松崎さんのほうで把握はされているんですか。工事内訳書については,最終的には担当課で把握するんですか,どこが把握するんですか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  先ほど工事内訳書の話がございましたけれども,工事内訳書の提出につきましては,契約約款のほうで定めておりますので,担当課のほうと受注者のほうが対応するような形になっておりますので,工事契約検査課のほうでは把握しておりません。 ○20番(新橋 実君)  担当課のほうでは,やはり工事内訳書と実際,設計主が出したその辺の数量については間違いないわけですので,その辺の把握を。どこがどういうふうな形になっているかということもしっかり把握していただきたいと思いますけれどもどうですか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  工事内訳書の内容確認につきましては,今,議員から御指摘がございましたので,今後,そういったところを徹底するような形で発注課等のほうにお願いしてまいりたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  あと,物価本や見積りなんかについても,これは最初から示されているんですか。それとも,自分で見積りするんですか。先ほど示されているようなことを言われてましたけれども,どうなんですか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  工事内訳書の単価等につきましては,閲覧設計書の中で公共単価であれば,公共単価のページ数を,刊行物であれば,それが記載されているページを,見積単価につきましては,その見積価格自体を公表しておりますので,情報提供は十分に伝わっているというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  だけど,業者がこれだけ高止まりをしているということは何か問題があるかと思いますので,しっかりその辺の情報も業者のほうからも入れるとか。向こうも同志会とかいろいろな組織があると思いますので,そういう情報交換というのも必要ではないかと思いますよ。以前からお願いしている業務委託の市内業者への入札参加の件ですけれども,なかなか進んでいないような状況のようですが,少しは進展が図られていますか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  1答目でお答えしましたとおり,土木関係の委託業務につきましては,これまでどおり,市内でできるものは市内業者を優先的に指名選定しております。市内でできるものというふうな形のものを優先的にしておりますので,年度ごとに発注の状況というのは,当然変わりますので,数字というのは一概にどの程度というのは答えられませんが,ただ,災害等の工事につきましては,市内業者を優先的に,今年も災害等が発生しておりますけれども,市内業者も多数業務委託をお願いしている状況ですので,このような形で今後も,対応してまいりたいというふうに考えております。
    ○20番(新橋 実君)  以前から言われていますけれども,100万円,200万円の工事で地元業者が1者ぐらいしか入ってない仕事が結構あるんですよ。本当に地元でできないのかと私はいつも言っているんですけれども,なかなかそれを改善がされていないではないですか。地元業者に資格を持ったのがいないとか,いろいろ言われて,やる気が本当にあるんですか。市長どうですか。 ○市長(中重真一君)  今,工事監査監がお答えしたとおり,地元でできる工事に関しましては,極力地元に出すように指示を出しているところでございます。ただ,技術的にどうしても専門の技術者等が足りないとか,そういった部分もございます。ただ,先ほどから申し上げますように,地元でできるものは極力地元に出すというような形で進めているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  だから,地元でできないところも地元業者を下請に入れるとか,一緒にJVを組ますとか,そういうような形で勉強させていかないと,いつまでたっても仕事は一緒ですよということを毎回言ってます。だから,よそにいけば,鹿児島市内ではそういう仕事もやっていると。実績もあったりするところもあるわけですので,そういったのもしっかり把握していますか。 ○市長(中重真一君)  この技術者がいればこういった工事までできるとか,様々な地元の業者の方々とも意見交換を行いながら,少しでも地元の業者が仕事ができるように協力して取り組んでいるところです。 ○20番(新橋 実君)  聴いたところによると,曽於市は3人以上市民税を払っていない業者は入札に参加させないとしているらしいですよ。霧島市は何かそういうのはありますか。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  霧島市の入札参加資格の要件の中には,特段,市民税,そういったものも幾ら以上,何人以上というの規定はございません。ただ,市税,県税,国税,こういったものに滞納がないということを条件をしております。 ○20番(新橋 実君)  霧島市に税金がどれぐらい入っていますか。簡単には分からないでしょうけれども,地元でやる業者とよそに本社がある業者とは大分差があると思うんです。だから,私は言っているわけですけれども,できるだけ地元業者を使うことによって,市民税を払っているわけですから,そういったことをもうちょっと考えていただきたい。どうですか。繰り返しになりますけれども。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  入札参加資格の要件の中で,他市の状況というのがこちらでは把握はしておりませんけれども,そういったところを把握しながら,今後,もし改善というのはおかしいですね。中身を変える,見直すそういったのがございましたら,当然,見直していく必要があると思いますけれども,現在のところは,今の条件で入札参加資格のほうをして判断してまいりたいというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  内副市長,今,曽於市のことを言いましたけれども,そういうことを考える。例えば,2人以上とか,3人とか,例えば,地元に張り付かせるとか。市民税を払わせるとか,そういう気持ちはないですか。 ○副市長(内 達朗君)  入札制度に関しましては,正にそのまちでいろいろな歴史がございます。また,その市の状況といいますか。地元業者はどんな方がいるのか。規模が大きな業者がたくさんいるのか。あるいは,小さい業者しかいないのか。いろいろな状況がございますので,それぞれのまちでそれに見合った入札制度を作っているのかなと考えております。 ○20番(新橋 実君)  内副市長は霧島市に来られてもう何年なんですか。 ○副市長(内 達朗君)  3年になります。 ○20番(新橋 実君)  もう霧島市にこられて,霧島市の住民になっているわけですから,霧島市の業者をいかにして育てればいいのかとかいうような気持ちを持っていただきたい。今までそういう業者と話をされたことはありますか。 ○副市長(内 達朗君)  コンサルタントの方々と何回か話をしたことがあります。また,そういう要望を受けております。なかなか今,地元業者を優先して入れているんですけれども,先ほど議員もおっしゃっていました。競争が激しいということでなかなか取れないという状況もあるかと思います。そこに関しましては,積算のほうを頑張ってくださいといった覚えがございます。これからも地元業者に配慮した指名をしていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  このままでは地元業者はほとんど淘汰されていきますよ。しっかりとこれはお願いしておきますので。あと,医療センターのほうに入ります。満足度調査をされているということでしたけれども,満足度調査を受けてどう生かされていますか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  今年7月に満足度調査を行いまして,先ほど答弁いたしましたとおり,満足されている方は半数以上なんですけれども,やや不満というような方々もいらっしゃいますので,まだ改善する余地はあるのかなと考えております。 ○20番(新橋 実君)  いや,改善する余地はあるわけです。どういうふうな形で生かしていこうと考えていらっしゃるのか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  まず,先ほども申し上げましたように問診です。受付をして問診をしますけれども,問診の段階におきまして,今,看護師が問診をとっておりますけれども,やはりそれに時間も掛かっているようなこともありますので,AI問診システムといいまして,タブレットを利用して簡単に質問事項に対してタッチするような状況で,それを使うことによってそちらの情報が電子カルテシステムとの連携というようなところにつながっていきますので,時間の短縮が図られると考えております。また,会計につきましても,今年度,窓口用の精算機。直接,現金の受渡しをせずに会計の窓口で患者が現金を投入するような今,スーパー等で使われておりますけれども,あれの簡易的なものを導入することによって,時間短縮も図ろうと考えているところでございます。 ○議長(阿多己清君)  ただいま,新橋議員の一般質問中ですが,ここでしばらく休憩を致します。             「休 憩  午後 3時00分」             ―――――――――――――――             「再 開  午後 3時15分」 ○議長(阿多己清君)  休憩前に引き続き会議を開きます。新橋議員の一般質問を続けます。 ○20番(新橋 実君)  先ほどの答弁の中で,診察の場合には約1時間,検査等がある場合は約3時間と。これは平均時間ですか。それとも全てがこういうふうな形なんですか。どういうふうな場合。私はこれで終わるとはとても思わないんですけれども。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  調査対象者の平均時間でございます。両方とも平均時間でございます。 ○20番(新橋 実君)  平均時間といいますと,一番早い人は10分で終わると。遅い人は5時間ぐらい掛かるとそういう理解ですか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  はい,そのようなことでございます。 ○20番(新橋 実君)  非常に診療時間が長いというような話を聴くわけですけれども,先ほど満足度調査も言われておりましたけれども,これはどれぐらいの方がこの満足度調査をされているか。その辺も調べないといけないわけですけれども,やっぱりいろいろな方が満足されていない状況もあるわけです。それをしっかりと生かしていっていただきたいと思うわけですけれども,あそこの医療センターの場合,一般患者が行かれると思うんですけれども,予約の患者も含めて。たまには,一般の患者も行かれると思うんですけれども,その場合の予約というのはできるんですか。どういった場合になるのか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  予約につきましては,初診の患者につきましては,電話での予約等は受けておりませんで,実際,患者の症状を見てからの受診となりますので,予約は受け付けずに,当日,受付の窓口で手続をしていただくことになります。ただ,再診につきましては,主に診察時に次回の診療日時の予約を入れてもらっておりまして,もしそのとき次回の日程が分からないとか,時間の変更がある場合には後日,電話で受付をしているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  私が聴きたいのは初診なんですけれども,初診の場合,電話で予約を受け付けるということですよね。そうなった場合,これが結構予約は受け付けないということで,行かないと駄目だということなんですよね。だから,行った場合,これが結構時間が掛かると思うわけです。お金は高くなったわけですね。5,500円と高くなった上に結構待たされるというようなことを言われるわけですけれども,そういったことで非常に不満が結構出ているわけです。この間,私が聴いたのは,ドックで引っかかって,その後検査を受けたら,朝から夕方まで掛かったというような話もあったわけですけれども,なかなかそういう問題もありますので,今後,検討していただきたいと思うわけです。今,病院では,私が前,言いましたが,患者のプライバシー問題等を取り上げて名前を呼ばずに番号札を渡し,番号で呼ぶところが非常に増えているわけです。特に大きい病院は。医療センターの患者は二次医療の患者が多いわけですから特に感じるわけですけれども,これはどう思われますか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  確かに最近建設された病院とか,大きな病院では,番号での呼出しをされているところが多いところでございます。医療センターについても患者の呼出しについてはプライバシーの保護の観点から受付で名前ではなくて,番号で対応してほしいという方にはそのように番号札を渡すような対応はしているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  だから,それでプライバシーは確保されていると思いますか。今の医療センターは。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  ほかの病院の例のように番号札であれば,確かに名前を知られたくない人については,プライバシーは守られていると思いますけれども,名前を呼ぶことによってあの方が来られていたとか,本人は意識されていなくても,ほかの人が誰が来ていたとか,そういったのを知ってしまうこともありますので,できればそこは名前でなくて番号制という形が望ましいかとは考えております。 ○20番(新橋 実君)  やはり私は番号札,番号札をぶらさげればいいわけですから,番号札を渡されると今現在,何番の人が診察をしているから自分の順番がある程度予測できるのではないかと思うわけです。少しは何番だからということで不安もなくなるのではないかなと思いますけれども,その辺はどうですか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  確かに番号札を渡されれば,そういうことですが,ただ,病院という性質上,患者の症状の緊急度やまた検査結果によりまして,診療の順番が前後する可能性もありますので,必ずしも番号どおりにはいかないというようなこともございます。 ○20番(新橋 実君)  それはそれでしょうがないんですけれども,だから,プライバシーが確保されるためにも,私は番号で呼んだほうがいいと思うんです。だから,診察室前でただじっと自分の名前を呼ばれるのを待つよりははるかに安心だと思いますけれども,どうですか。看護師が時間が掛かっていると声を掛けてあげて,あとどれぐらいですからと言って声を掛けてくれることはあるんですか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  現在,長く待っておられるような患者に対しましては,看護師のほうが声掛けをしているようなこととか,配慮しているような状況でございますので,引き続き,待ち時間を余り感じないような,また,患者へ配慮していただくような対応ができないか引き続き,医療センターと協議検討をしてまいりたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  そういったことは簡単にできるわけですから,番号札を渡してやるということは。市民の方も安心してプライバシーを確保されたりすることを考えれば,それは十分できると思いますよ。今,新病院ができたらというのは,新病院はやっているというような話がありましたけれども,今回,霧島市も医療センターが新病院になっていくわけですけれども,それが出来てからではなくて,今からでも私は早くはないと思いますよ。市長はどう思いますか。 ○市長(中重真一君)  医療センターにおかれましては,現在も希望者には番号札を配っているところでございます。ただ,知らない方もいらっしゃるかもしれませんので,そういった番号札を利用する方法があるんだということを周知することがいいのかなと思っております。医療センターの経営につきましては,医師会に委託して行っているところでございますので,今後もまた,少しでも病院を利用しやすい環境というものを医師会医療センターともしっかり協議しながら進めていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  その辺はしっかり対応していただきたい。新病院になれば,そういうふうな体制になるということで理解をしていいんですか。そこだけ確認しておきます。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  医療センターの施設整備の基本計画を策定いたしまして,その中にも外来の診療につきましては,患者の呼出しは診察前の順番番号システムとマイクを併用するというようなことも明記しておりますので,そのような方向で今,検討を進めているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  私も今回,医療センターについて,市民の皆さんから苦情があったから行ったわけですけれども,行ったら何人の方からいろいろ話があったわけです。先ほども言いましたけれども,入院が分かっているのに,入院する日に,朝から各診療科をあちこち回って検査をすると。付添いの方から考えれば,すぐ入院手続ができると思って来たのに,夕方近くまで掛かってしまったと。数日前まで医療センターに入院していたのに,何でここまでしなければいけないのだろうかと,患者が。入院していた患者なんですよ。入院するときはいつもそのような体制なんですか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  医療センターに確認しましたところ,この方の個人情報保護の観点から個別具体なことは分かりませんけれども,ただ,一般的には入院前に検査を行い,場合によっては,入院してから検査を行う場合もあるとのことは聴いております。いずれにしても,紹介元の医師,若しくは医療センターの医師の判断によるものであるということでありました。また,医療センターに再入院ではなく,検査結果次第では,鹿児島大学病院などのほかの病院への入院になる可能性もあることから,まずは外来で検査を行っているのが一般的であるというようなことでございました。 ○20番(新橋 実君)  そうであれば,そういったことを最初に来られたときに付添いの方にしっかりと説明をすると。入院するつもりで行っているわけですから,私たちの場合も入院してから検査をする場合が非常に多いわけですよ。そういったことを前もって言われれば,向こうの付添いの方もそれなりに考えるわけですよ。そういったことが足りないのではないですか。どうですか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  全てがそうなのか。ちょっと把握していないんですが,相談によっては検査が長くなるとか,都合があるとか,そのような検査内容も時間が結構掛かるとか,いろいろなケースがございますので,それぞれの状況に応じてまた,医療センターから声掛けを行う。また,相談に乗るような。聴いているような状況もあるかとは思うのですが,それがもれなく患者に伝わるように再度その辺を徹底していただくように,医療センターに伝えておきたいと思います。 ○20番(新橋 実君)  そういったことが患者により寄り添った病院経営だと思いますよ。今後も,そういったことにもしっかり力を入れてやっていただきたい。あと,言われたことは,この会計事務ですけれども,これは午後からだったということでしたけれども,一人ひとりに対して会計事務を行っていると。一人の人が来たらその人を後ろに持っていって,また会計して,だから,処理がどうしても30分ぐらい掛かるというようなことを言われておりました。時間も掛かると。受付事務と会計事務はしっかりと分けてやるべきではないかと。心配するわけ。誰も受付にいなくて,後ろで会計だけしていると。そうではなくて,受付は受付でいて,ちゃんと受け付けてもらって,会計は後ろで会計をしておけば,それなりに安心するわけです。その会計される方も。そういったことがあるらしいんですけれども,その辺に対しての対応はどうですか。 ○保健福祉部特任次長兼医療センター整備対策監(林 康治君)  先ほど答弁いたしましたように,窓口の受付が一人,計算が3人で対応しているんですけれども,現在,窓口での呼出しが混んでいるような場合には,計算の係が窓口に行って,二人体制で行っているような状況をとっているということではございます。 ○20番(新橋 実君)  ぜひとも今言ったようなことも含めて,また医療センターとしっかり話合いをしていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。市民の方には出張や急な事情でよそに出かけたりすることもあると思います。市長が医療センターでPCR検査を一般の方にもできる体制を取っていただいたことは非常に有り難いことです。東京,大阪などのコロナが非常にはやっている地域から,また帰京する方も数多くいらっしゃいます。健康な方も地元の病院で検査を受けてから帰ってくる方もいらっしゃるそうです。周りに迷惑を掛けるといけないと。新規入院患者に対して霧島市もPCR検査の費用の補助をすることについて対応されましたけれども,現在のままで十分対応できていると考えていらっしゃいますか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  本市と致しましては,まずは,院内感染ですとか医療崩壊などを起こさないということを目的に医療機関に対しての支援事業を実施しているところでございます。それで大丈夫かと言えば,そうではないかもしれないですけれども,まずは医療崩壊を防ぐということを目的にしているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  今のままで十分だということですか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  今のままで十分ということではございませんけれども,今,できることをしているということでございます。 ○20番(新橋 実君)
     私はちょっと新聞の掲載をとっていますので,見ていただきたいと思います。皆さん見られて分かっていらっしゃると思いますけれども,11月25日の南日本新聞にも掲載されております。それ以前に,指宿市が対応が早かったわけですけれども,南さつま市では,市内在住のPCR検査を希望する市民に対して2万円を上限に助成,私立高校の県外出身の寮生600人を想定と。枕崎市は自費でPCR検査を受ける市民に対して1万円助成。成人式に出席する市外在住者が現在地などで受ける場合は2万円を上限に半額助成などを打ち出しております。今後,ますます需要も出てくると思いますけれども,霧島市ではそういった考えはありませんか,市長。 ○市長(中重真一君)  PCR検査をできる数というのも1日で限られているわけでございます。また,効果的な活用の仕方をしていかなければなりません。PCR検査,一度陰性だったからといって,次の日も,その一週間後も陰性であるとは限りません。その後に,接触等の状況によっては感染する,陽性になる可能性もございます。まずは,市のほうで今回,設置したPCR検査機器,医療センターの院内感染等を防ぐために,今回,医療機関への助成を行ったところでございます。今後も霧島市内においてクラスター等が起こらないような形というものを考えていきたいと思っております。また,同時にPCR検査を行う際には,今,検査をしていただいている医師会医療センター,また,医師会又は検査機関であるパソラボ等の協力が必要であります。そういった関係の方々と今,協議をしながら院内感染を防ぐための医療機関の助成も始めたところでございますので,また,関係の機関と協議をしながら,今後,霧島市にとってどういった施策が必要であるか検討していきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  この間,新聞に出ていましたけれども,姶良郡の医師会では,PCR検査の公表をしたところはどこも医療機関はなかったわけですけれども,結構あると聴いているんですけれども,その辺は把握はされているんですか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  病院名とか,医療機関名は分かっていませんけれども,霧島市内で25か所ほどは検査体制ができるというふうに聴いております。 ○20番(新橋 実君)  医療センターでできるのは,今,1日2件ということでやっていましたよね。これが数が減ってくればそれなりに増やしていかれるんでしょうけれども,それは唾液でとられるんでしょうけれども,それは全て医療センターでするんですか。それとも,市内,鹿児島県内,どこかの医療機関に持って行って検査をするんですか。どういう形になっているんですか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  医療センターにおいては,当初,1日二人を上限に自費検査。あとは,行政検査ということで行っていまして,現在では,自費検査も4件ほどやっているところでございます。医療センターでのPCR検査はそこに機器がありますので,そこで完結するんですけれども,それ以外の医療機関でPCR検査とは別に抗原検査とかをやっていると思いますけれども,PCR検査で出す場合は,民間の検査機関に出して検査をしていると考えております。 ○20番(新橋 実君)  市長,今回も,よそからここにもありますけれども,成人式で結構帰ってこようと思っているんだけど,東京,大阪から帰ってくるにしたら,PCR検査をどうしようかって,向こうで受けて帰ってきてもいいんだけれども,霧島市でそういう受皿があれば,こっちでお金を払ってでも受けたいんだけれどもという子供たちもいっぱいいるわけですよ。そういう子供たちに対して,お金は払ってもいいわけだけど,その辺の体制はどういう形でできるのか。その辺の公表というのはどうなんですか。 ○市長(中重真一君)  まずは,霧島市,成人式におきましては,もともと旧1市6町で分散で開催をしている中で,特に出席者が多い国分地区,隼人地区については,また更にそこを2回に分けるということで,成人式の中で感染拡大が起こらないような形で実施をするというようなことで決定をしております。国分地区の場合でも市民会館を大体例年の出席者が500人程度のものを更に半分に分散いたしますので,サーモグラフィ等を利用したりしながら,成人式自体の安全性,手指消毒,マスクの着用徹底などを行って,成人式で感染が起こらない体制づくりを作っていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  起こらないでしょうけれども,向こうからPCR検査を受けて帰ってくるか,霧島市に帰ってきてから受けたいかとその辺もいろいろ考えているわけですけれども,その辺に対して受皿というのはできないんですかということですよ。 ○市長(中重真一君)  PCR検査,今,個人で受けてくださっている方,様々な方々がいらっしゃいます。こちらのほうに出張に来られたときに,企業からそれを求められている方等ございますが,一番大事なことは感染拡大を起こさないこと。そのために今,霧島市の医療センターにあるPCR検査機器については,効果的な活用をしていくことが大事だと考えております。霧島市内の新成人の数も多いですし,また,今回,帰ってくる方,帰ってこられない方いらっしゃるかと思いますが,成人式において感染が起こらない,感染拡大が起こらない。そういった体制を作ることがまずは大事だというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  だから,作らないためには,向こうも無症状が結構いらっしゃるわけですよ。そういう方が帰ってきて,すぐ成人式に出席してそれでいいのかと。抗原検査も言われましたけれども,そういった対応はできないのかということを私は聴いているんですけれども,そういった検査体制というのはそれでいいのか。向こうで皆さんとられるらしいんですけれども,そういう設備がないところも結構あるらしいんです。こっちに帰ってきてからでもどこかで受けるところができないかということも言われるわけですけれども,どうなんですかその辺は。 ○市長(中重真一君)  正月に帰省をされる方で言えば,成人の方だけではございません。その中で必要だと思う方については,検査を実施できる体制はとっているわけでございますので,その他,市が行う行事等につきましては,その中で感染が広がらないそういった体制をとることがまずは大事だというふうに考えております。 ○20番(新橋 実君)  どれぐらい例えば,霧島市で成人式の子供たちが帰ってきたときに,PCRでも抗原検査でもいいんですけれども,1日に受けられるような体制ができていますか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  ここで1日何人できるということははっきり言えませんけれども,まず医療センターにおいては行政検査を主にやっていますので,そのときの行政検査の数にもよりますけれども,一遍に受けるとかではなくて,予約といいますか,状況を見て手続をとれば検査を受けられる数は結構な数になると考えています。 ○20番(新橋 実君)  検査を受けて判明するまでどれぐらい時間は掛かりますか。 ○健康増進課長兼こども発達サポートセンター所長(小松弘明君)  約2時間と考えております。 ○20番(新橋 実君)  やはりそういうことをぜひとも公表していただきたいと思いますので,今回,そういうような話でせっかくそういうのがあるのであれば,ぜひとも,よろしくお願いします。次に入ります。浄化槽設備について,今回,昨年からすれば30台ほど数的には減っているわけですけれども,その理由を教えてください。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  御指摘のとおり,当初予算ベースで比較いたしますと,昨年度が204基,今年度が170基となっており,前年度に比べて34基少ない予算計上となっております。これは循環型社会形成推進計画に掲げている令和2年度の計画基数,180基を基準にして平成28年度から平成30年度までの3か年の合併浄化槽に切り替えられた平均が約170基であったこと。また,令和2年度の当初予算編成時期である令和元年度の9月末時点の申請で約72件と見込みより少なかったことなどを踏まえて,昨年度より34基少ない170基が妥当な基数ではないかと見込んで予算計上したところでございます。 ○20番(新橋 実君)  今回の予算は十分対応した予算措置がなされたと考えていますか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  このたび,国の補助制度の改正に伴いまして,今年度から宅内の配管工事に要する費用が1件当たり30万円を上限として,補助対象の交付となったところでございますが,予算計上するに当たっては上限の30万円ではなく,過去の宅内配管工事費用の推移を基に計上いたしました。しかしながら,実際に申請された配管工事費の費用ですけれども,見込みを大きく上回りまして,補助の上限30万円に近いものがほとんど申請されている状況が発生いたしました。そのようなことから,170基という基数については十分であったというふうに考えているところですけれども,新たに補助対象となった配管工事の費用を正確に見込むことができなかったという点では必要な予算を措置できたということではなかったかなと考えているところでございます。 ○20番(新橋 実君)  宅内配管が補助化されて,非常にそっちのほうにお金が掛かったということで,私も後で聴いてあれだったわけですけれども,先日,設備の事業者から今年の浄化槽の補助金は10月早々にはなくなったと。何とかならないでしょうかといった相談も受けたわけですけれども,まだ今年は半年しかたっていないのに,なぜと思いながら確認したわけですけれども,今年は予算がないから,国,県に補正をお願いするつもりですが,早ければ補正ができるかなというように思ったわけですけれども,今後,どうですか。補正が付く可能性があるのかどうかその辺はどうですか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  先ほど申しましたとおり,本年度に至っては,配管工事の費用が正確に見込めなかったことで早い段階で予算の上限に達してしまったのが原因なんですけれども,その状況から12月補正に計上することも一応検討は致したところですが,補助金の交付は予算の範囲内という事業実施に当たっての原則を維持することを最終的に決定したところです。これは国と県の補助金を増額するために,循環型社会形成推進地域計画を変更する必要があるということ。国と県の調整に時間をかなり必要とすることや,国と県の補助があるとはいえ,相応の霧島市の一般財源も必要となってくること。また,新築の住宅とは違いまして,どうしても本年度中に整備をしなくてはならないと。しないと生活できないということではないだろうということも考えられるので,そういうことで今年度は補正に計上しなかったということでございます。 ○20番(新橋 実君)  市長は錦江湾奥会議の会長をされているわけですけれども,今のこの状況を聴いてどう思われますか。 ○市長(中重真一君)  合併浄化槽等を進めながら,錦江湾の水質改善を図っていくことが必要だというふうに考えております。今,課長から説明がありましたように,国,県の予算がなかなか付かないところでございます。この湾奥会議の中でも要望をしておりますし,また,市長会等を通じてのお願い,また,先日は姶良伊佐地域振興局との行政懇話会もありましたが,その際にもこの件について取り上げ,要望を行ったところでございます。今後も適切に水質改善,水洗化が進むようにしっかりと国,県に対しても要望していきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  くみ取り,単独浄化槽。非常にまだ数が20%ぐらいあるわけですけれども,数については押さえていないんですよね。20%というパーセントは言いましたけれども,数は押さえていないんですよね。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  以前,市内のし尿処理業者のほうに調査した経緯があるんですけれども,それでいきますと令和元年度ですが,単独浄化槽ですけれども,単独浄化槽は約6,000基,くみ取り便槽が約8,500基あるものと推測しています。 ○20番(新橋 実君)  分かりました。隣の姶良市でも聴くところによると,9月で予算がなくなったということでした。これを来年度は今後のことを鑑みて,予算を増やしていこうという気持ちはあるんですか。どういう形で考えていらっしゃいますか。 ○環境衛生課長(楠元 聡君)  先ほど申しましたとおり,国と県の補助金を財源の中に活用しておりますので,その財源確保のために,今後,国と県と調整を図っていきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  これをすることで湾奥の水もきれいになっていくわけですので,ぜひとも,そちらのほうにも市長も湾奥会議の会長をしてますので,よろしくお願いしたいと思います。最後に,老朽危険空き家等解体撤去補助金について再質問を致します。私も課長以下,市の職員の方に以前からお願いをしているわけですけれども,なかなか進んでいない状況があります。一番の原因は何だと思いますか。 ○建築指導課長(谷口比寿志君)  空き家対策においては,地域周辺への悪影響が大きい空き家について,所有者等の管理責任を前提にしながら,空家法に基づき所有者に対して助言や指導など必要な措置を行っております。しかしながら,空家法に基づく指導というのは,この空き家の所有者に対して行うというのが前提になっておりまして,例えば,相続が複雑なものとか,建物の登記がないもの,こういった分については,所有者の特定がなかなか難しいということでそこまでに助言指導といったことがたどり着けないというのがあります。また,空き家所有者の方に指導助言の中で解体するとか,土地を売るとかといった相談を受けた場合の窓口を案内しております。その場合でも所有者が抱える問題というのが様々な分野にまたがる場合も多く,その場合,相談窓口が複数にわたり,手間や暇が掛かるということで解決に至るまでに相当な期間を要しているというのもあるということになっております。 ○20番(新橋 実君)  令和2年度から建築指導課のほうに一元化されたということなんですけれども,一元化されているけれども,税務課等とは連携がうまくとれていないんじゃないですか。とれているんですか。 ○建築指導課長(谷口比寿志君)  今回,この空家法の規定に基づきまして,私ども空き家の所有者を特定する場合,固定資産課税情報というのを閲覧できることになっております。これにつきまして,税務課のほうにも協力を得ているということになっております。 ○20番(新橋 実君)  本当ですか。なかなかこれまではそういう情報開示がなかなかできなかったということなんですけれども,今後,本当に解決に向けて少しは動いていきそうですか。行政代執行,これも考えていらっしゃいますか。 ○建築指導課長(谷口比寿志君)  空き家対策の中では,指導といったほかに行政代執行という手法も確かに規定化されております。また,この行政代執行というのは,いわゆる他の手段によって履行を確保できない場合でかつ不履行が著しく公益に反すると認める場合ということになっておりますので,あくまでも最終手段と捉えております。ですから,その実施に際しましては,慎重な対応が必要と考えております。ただ,私どもで確認しております管理不全な件については,現在,その前前提であります,命令とか,そういった法的手段をやっておりません。また,空き家所有者が特定され,指導している物件につきましては,周りに迷惑を掛けたくないとか,どうにかしたいというような改善の意向を確認しておりますので,現在のところ引き続き指導による改善を求めていくとしております。しかし,所有者の管理責任を前提に今まで粘り強く指導を行っておりましたが,具体的な改善に至らない事例もあるのは承知しております。今後,このような空き家について劣化が著しく進行して周辺に対する悪影響の度合いや危険度の切迫性,そういったものが極めて高くなると判断される場合は,個人の財産であることそれを前提に市民の生命,財産の保護という観点から,法に基づく命令や行政代執行,こういったものについても慎重に検討していきたいと考えております。 ○20番(新橋 実君)  私も数年前からお願いしているわけですけれども,なかなかこれが進んでいかないと。この住民の方に会えないということだったんですけれども,これまで行政代執行をしたのは何件ありますか。 ○建築指導課長(谷口比寿志君)  本市では行政代執行の実績はございません。 ○20番(新橋 実君)  ないということで,今回,初めてになるかどうかよく分かりませんけれども,隣人の方が非常に迷惑をされているわけです。課長も担当も何度も見に行かれていらっしゃるわけですけれども,いつ壊れてもおかしくない状況です。周りに迷惑を掛けているのは目に見えているわけです。地主と話合いがついているけれども,家主とは全然連絡がとれない。何回も会いに行っているけれどもできないと。長い時間が掛かっております。大変でしょうけれども,関係課で連携をとっていただいて対応をしていただきたいと。市民の方にも現在の状況をしっかりと説明して,説明責任というのを果たしていただきたい。もう連絡がないからいつも私のところに連絡がくるわけですよ。やはり連絡をしていただかないと,どういうふうになっているのかということがあるわけですので,理解を頂いて,今後,今,どういう状況です。今後,どういうふうにしていくということもありますので,その辺は市として説明責任を果たしていただきたいと思いますがどうですか。 ○建築指導課長(谷口比寿志君)  ただいま,議員のほうで指摘がありました件については,私ども,担当と一緒になって所有者の方との連絡をやっております。これにつきましては,ほかもそうなんですけれども,特に空き家と土地の所有が違う場合,こういった面も多々あります。今回もそのようなケースでありましたけれども,特に土地の所有者の方がかなり気にされているということで,先般,所有者の方に事情を説明いたしまして,今後の市の方向性,こんなふうにやりますというところまで説明はしておきました。 ○20番(新橋 実君)  以上で,今後のことを期待しまして,終わります。 ○総括工事監査監(松崎浩司君)  再質問の中で2点ほどございましたのでお答えいたします。まず,一般競争入札の下限額変更の時期でございますが,平成26年7月に1,000万円から700万円に下げております。2点目の落札がない業者数でございますけれども,令和元年度が58者,令和2年度が11月末現在で78者となっております。 ○議長(阿多己清君)  以上で,20番,新橋実議員の一般質問を終わります。これで,本日の一般質問を終わります。残りの5名については,明日の本会議で行います。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 3時51分」...