霧島市議会 > 2013-12-18 >
平成25年第4回定例会(第4日目12月18日)

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  1. 霧島市議会 2013-12-18
    平成25年第4回定例会(第4日目12月18日)


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    平成25年第4回定例会(第4日目12月18日)             平成25年第4回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成25年12月18日(第4日目)午前10時開議 ┌──┬──┬────────────────────────────┬─────┐ │日程│事件│    件                  名    │ 備 考 │ │番号│番号│                            │     │ ├──┼──┼────────────────────────────┼─────┤ │1 │  │一般質問 木野田 誠君(178ページ)           │     │ │  │  │      ・茶業振興について             │     │ │  │  │     新橋  実君(187ページ)           │     │ │  │  │      地域まちづくり支援事業について      │     │ │  │  │      ・地区公園施設整備について         │     │ │  │  │      ・まきばドームの施設管理運営について    │     │ │  │  │     中村 正人君(204ページ)           │     │ │  │  │      中心市街地活性化策について        │     │ │  │  │      ・公園等の防犯上の管理方法について     │     │ │  │  │     下深迫孝二君(217ページ)           │     │ │  │  │      ・本市のまちづくりについて         │     │
    │  │  │      ・市営住宅について             │     │ │  │  │      ・学校給食について             │     │ │  │  │     有村 隆志君(234ページ)           │     │ │  │  │      ・胃がん対策について            │     │ │  │  │      ・医療補助の充実による病気の予防と子育て支 │     │ │  │  │       援拡充について              │     │ │  │  │      ・霧島いきいきチケットの拡充について    │     │ └──┴──┴────────────────────────────┴─────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。      1番  德 田 修 和 君      2番  平 原 志 保 君      3番  阿 多 己 清 君      4番  木野田   誠 君      5番  中 馬 幹 雄 君      6番  中 村 満 雄 君      7番  宮 本 明 彦 君      8番  前 島 広 紀 君      9番  有 村 隆 志 君     10番  志 摩 浩 志 君     11番  中 村 正 人 君     12番  松 元   深 君     13番  池 田 綱 雄 君     14番  厚 地   覺 君     15番  新 橋   実 君     16番  常 盤 信 一 君     17番  植 山 利 博 君     18番  塩井川 幸 生 君     19番  岡 村 一二三 君     20番  池 田   守 君     21番  下深迫 孝 二 君     22番  今 吉 歳 晴 君     23番  蔵 原   勇 君     24番  前川原 正 人 君     25番  時 任 英 寛 君     26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。     なし 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    濱 﨑 正 治 君   議事調査課長    隈 元   悟 君  議事グループ長   宮 永 幸 一 君   書    記    村 上 陽 子 君  書    記    松 下 俊 一 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   平 野 貴 志 君  副  市  長   中 村   孝 君   総 務 部 長   川 村 直 人 君  企 画 部 長   中 村   功 君   生活環境部長    塩 川   剛 君  保健福祉部長    花 堂   誠 君   農林水産部長    萬 德 茂 樹 君  商工観光部長兼   藤 山 光 隆 君   建 設 部 長   篠 原 明 博 君  観光課長  会計管理部長兼   邉 田 政 弘 君   危機管理監     德 田   純 君  会計課長  まちづくり調整監  脇 迫 正 文 君   福山総合支所長兼  西   哲 郎 君                        地域振興課長  総 務 課 長   越 口 哲 也 君   安心安全課長    酒 元   博 君  財 務 課 長   新 町   貴 君   企画政策課長    山 口 昌 樹 君  行政改革推進課長  茶 圓 一 智 君   共生協働推進課長  田 實 一 幸 君  おじゃんせ霧島   池之平 信 明 君   児童福祉課長    田 上 哲 夫 君  特任課長  長寿・障害福祉課長 上脇田   寛 君   健康増進課長    森   多美子 君  農政畜産課長    桑 木 治 夫 君   商工振興課長    池 田 洋 一 君  建設施設管理課長  長谷川 俊 己 君   土 木 課 長   有 馬 正 樹 君  建築住宅課長    矢 野 昌 幸 君   都市計画課長    池之上   淳 君  福山総合支所    高 田 孝 志 君  産業建設課長  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   宗 像 成 昭 君  保健体育課長兼   中 馬 吉 和 君   福山出張所長兼   堀 切   総 君  隼人学校給食センター所長          教育振興課長 6.会議のてん末は次のとおりである。              「開 議  午前10時00分」 ○議長(常盤信一君)  これより本日の会議を開きます。一般質問に入ります前に,昨日の中村満雄議員の一般質問に対して花堂保健福祉部長から発言が求められておりますので,発言を許可します。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  昨日の中村満雄議員の小児救急診療体制についての御質問の2問目以降の答弁の中で,15歳までの人口につきまして,平成25年12月1日現在,1万2,607人と申し上げましたけれども,正しくは1万9,251人でございまして,全人口における割合も20.6%と申し上げましたが,15.0%になりますので,訂正しておわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。 ○議長(常盤信一君)  次に,昨日の松元深議員の一般質問に対して桑木農政畜産課長から発言が求められておりますので,発言を許可します。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)  昨日の松元議員の一般質問での横川地区でのたばこ耕作者の質問に対しまして,中ノ地区で1名とお答えしましたが,中ノ地区での耕作者はいらっしゃいません。なお,横川地区のたばこ耕作者は下ノ地区に1名,上ノ地区に1名の計2名でございます。訂正しておわび申し上げます。すみませんでした。   △ 日程第1 一般質問 ○議長(常盤信一君)  本日の日程は一般質問のみであります。昨日に引き続き一般質問を続けます。4番,木野田誠議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○4番(木野田誠君)  4番,木野田誠でございます。よろしくお願い申し上げます。ただいま議長の許可を頂きましたので,先に通告いたしました1点のみについて質問を致します。その前に,今回の市議会議員選挙におきまして,市民の皆様の御支援を頂きまして,この壇上に送り出していただきましたことに対し,衷心より感謝を申し上げたいと思います。一方,前田市長におかれましては3期目の当選を果たされたことに対し敬意を表し,心からお祝いを申し上げます。そして,もう一件だけこの場を借りまして一茶農家の出身としまして感謝を申し上げたいと思います。平成23年に全国お茶まつり大会in霧島を誘致していただきました。私も今まで各で実施されています全国お茶まつり大会には数回参加しておりますが,あの大会だけは,茶業界だけの大会ではなく,正に市民を巻き込んだ盛大な大会となりました。おかげさまで霧島茶は2年連続の大臣賞と3年連続の産地賞に浴することができました。市民の皆様,市長をはじめ執行部の皆様,そして当時の議会の皆様に対し,衷心より感謝を申し上げたいと思います。それでは,質問に入りたいと思います。私は,茶業振興についてのみお伺いいたします。緑茶の消費低迷によりまして,生産者の経営は非常に厳しい状況となっております。まず1点目に,霧島市内のここ5年間の茶生産者数・工場数・面積の推移についてお伺いいたします。2点目に,県内外はもちろんのこと,霧島市内における消費拡大をどのように考えていらっしゃるかお伺いいたしたいと思います。3点目に,日本緑茶が海外,特にアメリカへ輸出拡大し,今後,更に拡大傾向でありますが,霧島市はどのように考えていらっしゃるかお伺いいたします。以上3点,壇上からの質問と致します。よろしくお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  木野田誠議員より茶業振興1点についての御質問でございました。1問目につきまして,全体として1問ですから,全て私のほうで答弁をさせていただきます。先ほど木野田議員の初質問ということでいろいろ御挨拶がありましたが,私のほうからも今後精いっぱい頑張っていただくことを御期待申し上げたいと思います。また,昨日は中村議員も初質問,御苦労様でございました。昨日の時点で言っておけば良かったんですが,恐縮でございました。それぞれ初登壇の人たちには最初の挨拶があるなと今,気付きました。恐縮ながら今後ともぜひお互いに頑張って,いい市政発展のために力を尽くしてまいりましょう。さて,茶業振興1点についての質問でございますが,霧島市内における5年間の茶生産者数・工場数・面積は,平成20年度は233戸・70工場・713ha,平成21年度は194戸・67工場・713ha,平成22年度は177戸・64工場・702ha,平成23年度は166戸・64工場・701ha,平成24年度は152戸・60工場・702haと推移しておりまして,生産者数・工場数ともここ数年減少傾向となっておりますが,一戸当たりの面積は増加いたしております。次に,2点目についてお答えいたします。お茶の消費拡大を図るためのPR活動として,県内外では,全国茶品評会等の各種品評会へ参加し上位入賞を果たすことによる,霧島茶の知名度アップをはじめ,大消費地である首都圏及び関西圏で開催されるイベントや鹿児島中央駅等で開催される観光・特産品販売イベントへの参加,鹿児島県立短期大学のお茶研究会との協働イベントの開催など,様々なPR活動を推進しているところでございます。また,霧島市内でのPR活動と致しましては,鹿児島空港内に設置した観光PRブースでの霧島茶の試飲,本庁及び溝辺総合支所での給茶器による霧島茶の提供,豪華寝台列車「ななつ星in九州」の乗客に対する霧島茶の振る舞い,学校でのお茶の入れ方教室の開催,市内企業とのタイアップにより開発された国分中央高校の「ちゃーどら」・国分高校の「茶るかん」に代表される霧島茶を使った商品の販売,9月に開催された霧島市健康生きがいづくり推進記念大会での「お茶と健康づくり」の講演及び11月に開催されました霧島ふるさと祭,そのほか各種イベントへの参加など,消費拡大のための活動を実施しており,今後も継続してまいりたいと存じます。次に,3点目についてお答えいたします。霧島茶の販売等につきましては,現在,国内の取引が主でありますが,需要が伸び悩む中,海外市場開拓のための輸出に向けた取組が加速すると予想されますことから,本市におきましても海外輸出に向けた取組を進めております。先般開催されました日本貿易振興機構(ジェトロ)主催の日本茶輸出商談会へ,霧島市茶業振興会会長に市の職員を同行させ,外国バイヤーとの接触を図り,輸出に関する動向の把握を行っております。それに伴い,来年1月には霧島市及び茶業振興会共催で,輸出に意欲的な生産者を招集し,ジェトロによる輸出現状に関する講演会を開催する予定でございます。また,海外,特にEUにおいては,残留農薬規制が厳しいことから,有機栽培に関する技術の習得をはじめ,流通に対応出来得る加工技術の習得,取引に応じた流通知識の習得などを中心に講習会を開催するなど,霧島茶の海外輸出に向けた取組を霧島市茶業振興会と共同しながら支援してまいります。 ○4番(木野田誠君)  ただいま茶の生産者数・工場数・面積の推移についてお答えいただきました。私のほうで,一応JAあいらの共販実績ですけれども,過去5年間を調べてまいりました。平成21年が14億724万円,22年が17億936万円,23年が17億408万円,24年が18億4,350万円ですか,25年が15億6,000万円というような形で推移をしております。これは,あいら農協の管内ですから,姶良市それから湧水町を含んだ数字ではございますが,本来ならば良いときで年間23億円の売上げがあった年もあります。普通は20億円前後というような数字で推移していれば,茶農家もまあまあ経営は成り立っていくというようなところでございます。ところが,21年は14億7,000万円,25年,今年ですけれども大体15億6,000万円というような形で,平均からすると5億円くらい売上げが減っているというような形が出ております。答弁の中にありますように,工場数は減っておりますけれども一戸当たりの面積は増加しております。これは,とりもなおさず,生産者がこういう売上不振によりまして,自分の茶畑を生葉農家が手放したということであります。その手放した分を茶工場が全部ほとんど自分の所有というか,借地にして経営を営んでいるということであります。この工場数及び生産者数の減少につきましては,茶業にかかわらず農業全体の問題であるというふうに認識しております。それから,売上げは減少した上に,資材及び燃油高騰などにより厳しい経営環境が要因していると思います。霧島としてこのような問題をどのように考え,対策を考えていかれるか,お伺いしたいと思います。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)  今,議員おっしゃるとおり,工場の減少にしましては,長引く市場価格の低迷やら製茶機械の老朽化,後継者不足。それから,生葉生産者の減少としましては,市場価格の低迷。この辺があると思いますが,なかなか今リーフ茶離れが,リーフ茶の需要が横ばい若しくは減少傾向にございます。その中で,販路拡大あるいはPR事業でブランド化という形で進めていきたいというふうに考えております。 ○4番(木野田誠君)  PRと販路拡大というのは非常に大事であるわけです。先ほど2問目の回答にもなりますけれども,やっていただいているわけですけれども,市長はマニフェストでトップセールスについて書いていらっしゃいます。「大河ドラマ龍馬伝のロケや全国規模の大会それから会議,スポーツキャンプの誘致,トップセールスに奔走」と書いてあります。この辺どうですか。お伺いします。 ○市長(前田終止君)  霧島茶の現状について細かく質疑でございますが,私と致しましては合併後8年という流れが過ぎて9年目に入りましたけれども,お茶をはじめ,ほかの農産物につきましても,またほかのブランドものにつきましても,霧島ブランド確立を目指しながら,全体としての努力をさせてもらっているところでございます。一般的には順番はそれぞれ御理解いただきたいんですが,黒牛・黒豚・黒酢,そして霧島のこのお茶,そしてまた花卉・園芸等,露地野菜などが,私たちの地域ではそれぞれの農家,盛んでございますから,それぞれを機会ある都度に議員おっしゃるとおり様々な場面で推奨をさせてもらって今日に至っております。お茶については冒頭議員のほうからも御指摘がありましたけれども,議会の皆さん方にも全面的な理解と協力を頂きまして,合併当初間もない時期,直ちに皆さん方と呼吸を相計りながら,全国のお茶まつり大会を私たちのこのふるさと霧島市に誘致し,それをそれこそ議会の皆さん方,市民の皆さん方,お茶農家は当然のことでございますが,全員で力を合わせて大会成功裏に結び付け,そして結果も農水大臣賞,産地賞と連続受賞し,あるいは内閣総理大臣賞まで頂けて,それらの霧島銘茶・ブランドへの確立の道をつくっていくその努力は,間違いのない努力を続けたかなというふうにも今,思っているところでございますが,肝心なことはやはり質の高いいいお茶をしっかりと作っていただき,それをまた消費拡大に向けて確実に支持を得る,そういう努力が今後もしっかりと続くべきであるというふうに思っております。それはやはり,まずは地元の足元の霧島市の市民の方々が,全国お茶まつり大会等を通じ,そしてまた子供の頃からお茶に対する理解というものを得,それでみんなが高い意識でお茶を評価できるような機会を設ける。それにはやはり意識改革をもたらすための勉強という意味で,テレビ番組の「ためしてガッテン」という番組で,一躍この全国に大きな話題をまきました,日本のお茶どころとして知られております掛川市の取組,それの一番の先生をお招きして,お茶の持つ効能,そういうものをお茶農家をはじめ,市民の皆さん方に,たくさんの人に集合いただいて,その学習の機会を広めていき,それらを今度はまた学校給茶事業とか市内の消費拡大とか,様々な場面でトップセールスをやらせてもらっておりますが,これからやはりやるべきは,そのような地道な努力をしっかりと根付いて,市内の小・中学校で自分たちの地域の鹿児島は日本第2のお茶の生産である,その中で第3位のお茶の生産量を誇るけれども,質においては日本一おいしい,色・味・コク・香り,そういうものが取れる私たちのふるさとである。そういうことをしっかり子供たちや市民の皆さん方がお歳暮・お中元など,もうその市民のほうから情報発信するような力添えも頂いて,なお日本緑茶のそれこそ評価というのを高めていただく。そして,アメリカとかEUとか,もちろんアジアもバッティングはしますが,中国には中国製日本茶というような生産箇所が30か所以上あるとも聞いておりますが,それらに競い負けない体力を,私たちの日本が,そして私たちの霧島が,鹿児島がつくっていくべきだと。そのためにはやはりアジアやヨーロッパ,アメリカにも向かっても日本人会等を通じ,あるいはまた日本の様々な情報発信できる組織機構と組みながら,精いっぱい攻めていく,そういう努力も必要かなとも感じているところでございます。 ○4番(木野田誠君)  1問目,2問目,3問目まで総括して答えていただいたことになりますけれども,まず今非常に,先ほどから申し上げておりますように,後継者の問題としまして,今,例えば私の息子も三十五,六歳になりますけれども,この景気のいいときに就農させました。それから,今から就農しようと,例えば農大の茶業のほうを勉強して,今から就農しようというような子供もいるわけですけれども,私どもの悩みとしましては,お茶を継がせなければよかったなというような考え方,それから今後お茶の跡取りをさせようかどうしようかというような非常な悩みというものを,みんなどこの工場主も持っているわけです。それと,特に今年の秋の肥料の時期になりますと,もう経費節減も目いっぱいしたと。肥料も買えないような状況になってきていると。堆肥を入れなければ30万円浮くと。この堆肥も今年はやめようというような形で話をされているところがあるわけですけれども,これではやはり永年作物としてはなかなかうまく,その味・香りを要求されるお茶としてはまずいわけでございますが,この辺について対策を考えていらっしゃいましたらよろしくお願いします。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)  現在,市のほうと致しましては,それぞれの補助事業を使って機械導入を実施しているわけですが,肥料等,そういう形での補助事業につきましては,今のところございませんで,今後検討の余地があるのかなというふうに考えているところでございます。 ○4番(木野田誠君)  肥料だけに限らず一番頭が痛いのが,この燃油高騰です。ぜひ国のほうにも,以前ありましたけれども,これの補填等を市のほうからも働きかけていただけたらなというふうに。何も農業者だけに限ったことではなくて,先般も出ておりましたけれども漁業関係のイカ漁の方なんかもテレビに出て,燃料が高くて出漁できないというような話もありました。その辺もひとつよろしく御検討いただきたいと思います。次に,答弁いただきました中にもありますように,今,小学校を中心にして茶業青年部が,これはの事業ですけれども,お茶の入れ方教室を申請のあった各学校で,青年部の人たちが三,四人ずつなってお茶の入れ方教室をやっております。それで,お茶の入れ方教室をやって,小さい急須を子供たちにプレゼントして,家でお茶を飲んでもらうというようなことでやっておりますが,ここらの反響はどうでしょうか。 ○市長(前田終止君)  子供たちに対しての給茶教室,給茶授業みたいなものですね。お茶のおいしい入れ方・飲み方,一般的な地域でもいろんな授業なんかでよくおやりになっていますが,私もよく立ち会うことがありますけれども,私の出身地の牧園町中津川,お茶どころです。熱心なお茶農家もおられます。そして,中津川茶業振興会というのがありまして,それで地域の小学校に出向かれております。そして,お茶摘み体験,そして今度はお茶を自分のために手作りのお茶,それらを勉強するような機会も作られております。マイティーですよね。それで,学校では今度はそういう子供たちにお茶の入れ方,お父さん・お母さんたちたちも含めて勉強するような機会を,今までの流れの中で挑戦されております。それで,自分たちの地域がお茶どころであるということを,お父さん・お母さんたちもそれを作っているということ。それで,どの温度でどういう形で飲んだほうがお茶はおいしいんですよとか,あるいはお茶を飲むことによってお茶の効能というものを,お茶の専門家たちの言葉でカテキン効果などを子供たちに教えますよと。お茶で飲むあるいはお茶でうがいをすることによって,風邪になりにくい体質をつくっていきます。あるいは,毎日5杯以上お茶を飲む人たちはがんになりにくい体質をつくっていくというような,そういうお茶の効能というものを上手にそういう機会ごとに,それが地域社会の行事だったり学校だったり,様々な出店をしたときのセールストークであったりするわけでございますが,そういうのを自信と誇りを持って,お茶農家自身が嘆き節ばかりではなくて,自ら打って出る覚悟を持たなければ,行政頼みだけでは駄目ですよ。僕らができる限界はありますよ。しかし,お茶農家が本当にお茶に対して,ほかの作物もそうですが,自分のやっている仕事に誇りを持って,それを逆に力に変えて打って出ていくそういう努力が必要だと私は考えますがね。ですから,そういう遠くを見て,中・長期的な戦略のある地道な努力も子供たちに向けてしていかなければならない。そしてまた,いろんなイベントにおいてもお茶農家が率先して行って,自信を持ったセールストークで県内外に訴えていく。海外にも出ていくような気迫を持った農家になってくださいよと,こっちは言いたいですね。そして,それに対して私ども行政は,国レベル・レベル・市町村レベルでできることを皆さんと共に,私は一緒になってお茶のそういう関係者を引き連れてでも,アジアだろうとヨーロッパだろうとアメリカだろうとトップセールスをやっていく気迫を持っていますよ。そういう方向に高めていかなければ,逆に私は駄目だと思いますが,いかが思われますか。 ○4番(木野田誠君)  大変な励ましを頂きまして,誠にありがとうございます。帰りましたら振興会の皆様にもこういう報告をさせていただきたいと思います。お茶の入れ方教室ですけれども,これは先ほど市長のほうからも答弁いただきましたように,お茶を普及するために,あるいはそのお茶を急須に入れるときの温度の違いでこういうふうにお茶の味は違いますよというようなことを教えているわけですけれども,子供たちが帰って,「今日,お茶の入れ方教室があって,急須をもらったよ。お母さん・お父さんにお茶を入れてあげますから」というような形で大体終わっているような感じですけれども,このお茶の入れ方教室の中で,そういう一連の流れだけではなくて,やはりそのお茶の持つソフト面も普及できたらなというふうに今,思っているところです。いわゆる「お茶一杯のおもてなし」というような,そういう心の気持ちの部分も教えてあげることができればいいなというふうに考えております。先に,先般10月ですか,全国茶サミット,この大会は全国のお茶主産地で組織されている会ですけれども,この全国サミット会議が志布志で開催されました。サミット会議でお茶の大会宣言があったと聞いておりますが,どのような宣言だったのでしょうか。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)
     10月30日に志布志で全国茶サミット鹿児島大会が行われまして,その中で茶産地自らが率先して茶の健康増進に関する実証事業を実施します。それから,茶文化の普及と愛飲運動,一人年に2kg,一日5g以上飲むことを産地自ら進めます。それから,茶の健康増進に関する実証及び茶の生産振興に関する支援を国に要請します,ということでございます。 ○4番(木野田誠君)  先ほど来,この宣言があった,三つほど宣言がなされておりますが,この中の取組については先ほどから市長のほうで答弁いただきましたように,この中に今既に取組をやっていただいている部分があります。お茶の効能とか,それからこのお茶の健康に関する講演とか,そういうのも含まれて答弁の中にあったようでありますので,どうかひとつ前向きに,もちろん茶業振興会もそういうふうに一緒になってやっていくと思いますが,前向きに取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。3点目に,海外輸出についてはいろいろなハードルがあり,リスクを伴うと私も聞いております。しかし,日本でのリーフ茶低迷が続く中,何もしなければ,先ほどから申し上げておりますような現状のままの状況で低迷し続けることにもなるわけでございますが,今,鹿児島と,それからジェトロの取組についても市のほうからも情報収集にお出掛けになっているということであります。今この海外輸出に向けて,小規模ではありますが,米国向けの茶というのは有機か無農薬栽培のお茶というのが条件になっているわけですけれども,生産するにはリスクが大きくて,まだ小規模でありますし,取り組める農家が限られてくるわけですが,この辺についての指導体制とか,その辺についてはどういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)  今おっしゃいましたように,国内のリーフ茶の需要について,横ばい・減少ということで,今非常に海外へ目が向けられているということでございまして,そのための方策としましては,国内より残留農薬制度が厳しいということで,有機栽培に関する技術の習得,あるいは流通に対応できる加工技術の習得,それから取引に応じた流通知識の習得等を中心に講習会等を重ねていかなければいけないと思いますが,今現在,市内に「Oty(オッティー)鹿児島クラブ」という,お茶の青年14名ほどが有機栽培に関する勉強会と言いますか,会を開いていらっしゃいまして,ここに振興会のほうからもお願いして,ここで勉強するという,今言いましたそういう流通に向けた加工技術の習得ですとか,有機栽培の技術・習得ですとか,そういうことをやっていきたいというふうに考えております。 ○4番(木野田誠君)  いろいろ市の職員の方もそういう形で情報収集とかいろいろやっていただいているわけですけれども,この海外輸出について,非常に難しい問題が,素人では解決できない問題がたくさんあるわけですけれども,オーガニックの問題,それから貿易術問題,流通構造,それからアメリカにおけるお茶の表示問題とかいろいろあるわけですけれども,これらについて,市の職員の中で情報収集とか,そういういろんな実務関係を専門にする人を設置するというか,そういうふうな計画は持っていらっしゃいませんか。 ○農林水産部長(萬德茂樹君)  先ほどから話がありますように,これからの茶業振興を,要は進めていくためには海外へも目を向けていかなければならないというようなことで,そういった海外の貿易について,詳しい者を育てていかなければならないというふうに思います。新たにということではなくて,やはり今お茶の職員もいます。お茶だけではなくて,これからはやはりいろんな面で海外との輸出,そういったものを視野に入れていかなければならないと思いますので,職員の中からそういったのを勉強させていきたいというふうに思っております。 ○市長(前田終止君)  お茶の海外輸出等のお話・御指摘でありますが,今から100年前の日本は,生糸とお茶は世界に向かって日本が問い掛けた輸出の2大柱ですよ。それで,鹿児島出身の前田正名,その人はその先頭に立った人ですよ。そういうことを思うとき,100年後の今我々は来ているわけでございますが,本当に隔世の感ありで,明治の先覚者たちはそういう視点でものを見て努力をしてきた。しかし,今,私たちは国内のこの緑茶生産,それでいろいろ課題もありつつ,やっとまた世界に向かってお茶の輸出など,本格的に考え始めた。国内の重要なレベルのお茶の生産企業は,もう既にアメリカやヨーロッパ,アジア諸国に対して,富裕層に対して,日本のお茶文化というものをしっかり,もう何年も掛かって,5年,10年くらい努力をされて,外国向けの企業を作って実際やっておられますよ。そういう中で,やっと鹿児島も,また我々の地方自治体も重い腰を上げながら,海外エリアの輸出,そういう情報をしっかり作っていく時代に入りつつあるなという実感を致しておりますが,お茶に限らず我がの,あるいはまた私たちのふるさとのそういう農産品特産品をどう,やはり健康志向,安心安全の志向,日本の持つ独特の農業に対するきめの細かい自信,そういうものを私はやはり今後形にしていく努力がお茶に限らずあるなと。私も海外出張すれば,すぐいろんなことを言われますけれども,もう3期目はそのようなことは本当に先頭に立っていろんな形で出ていかなければ,将来の農業があるいは観光のインバウンドまで含めてやっておられないよと。もう本当に意欲的に建設的にそういう点は考えていきたい。特に,世界遺産に和食が組み込まれましたね。それで考えますと,大きく捕まえると,木の文化,そして米の文化,お茶の文化というのが日本の大きな文化の柱である。その中で,和食の中では私はやはりお米,そしてお魚,お茶,これは日本の和食の文化の大きな財産だというふうな認識を持って,アジア・世界各地,ヨーロッパに問い掛けていかなければならないなというふうに思うんです。ですから,お茶は単に喉の渇きを癒やすだけではなくて,言わば人の心を癒やす,そしてまた人と人も結ぶ,そういうお茶の和の文化を日本の様々な和食と組み合わせて,出ていく必要は私は絶対あると思うんですね。そして茶道,そういうものが既にアジア・世界各地にいろんな流派によって出ていってもらっていますよ。そこと日本各地の我々のまたふるさとの特産品などと組み合わせながら,機会ある都度,先を見てセールスしていく必要が絶対にあると思いますね。そういう意味で,お茶農家の皆さん方にはもっと深く,自分たちの仕事の持つ意味を考えていただいて,お茶の生産振興は,それこそふるさとの緑を守るだけでなく,日本の文化を守っているんだという誇りを持ってほしいと思います。 ○4番(木野田誠君)  最後のほうになりますが,防霜ファンを市の補助事業でやってもらっておりますが,今年は何件ほどありましたでしょうか。また,来年の予定はありますか,お伺いします。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)  防霜ファンにつきましては,25年度はございません。24年度までで全体を終了するということで,一応事業自体としては終了という形にしておりますが,今後,再度と言いますか,新規ではなくて防霜ファンを付けた当時の部分が非常にちょっともう古いとかというのがありまして,その辺の再度の事業というのは出てくる可能性がありますが,今のところ新規としてはないということでございます。 ○4番(木野田誠君)  先ほど最初に数字を出していただきましたけれども,お茶は一番茶から二番茶,三番茶まであるわけですけれども,この一番茶をどうしても確実に採らないと,農家の収入は上がらないというようなことで,以前補助事業あるいは自分で取り付けられた扇風機につきましては,1反歩当たりの出力が非常に足りないというようなことで,絶対もう霜にやられないというような考え方でいきますと,やはり扇風機を増やしていかないと駄目だというようなことであります。これはまた今後お願いすることがあるかもしれませんが,よろしくお願いいたします。それと,国の事業で国土強靭化対策の25年度の分が一応補正ということで決定したということでありますが,特殊自然災害対策緊急整備事業,いわゆる洗浄機械の施設の整備等を支援するということであります。これは25年度の補正ですけれども,受付はいつ頃からされる予定ですか。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)  まだ何も来ておりません。 ○4番(木野田誠君)  25年度の補正ですから今年度中にと思いますけれども,もし案内がありましたら速やかにお知らせ願いたいと思います。市長のマニフェストに農林水産業の振興につきまして,霧島茶が日本一の産地賞を受賞した。和牛も日本一を獲得。農林水産業への徹底した支援を販路拡大に努めるとあります。また,昨日の松元議員の質問に対し,情報をしっかり収集していかなければならないと力強く申されておりました。そのように期待し,信じてよろしいでしょうか。最後にお伺いします。 ○市長(前田終止君)  ぜひ信じてください。私も精いっぱい市長としてなすべき努力をしてまいります。しかしながら,やはりお互いが努力をしていかなければ,多くの成果を様々な分野において成し遂げることはできません。正に,共に生きる共生,共に働く共働,共に助け合っていく共助,共生・共働・共助の精神でお互いのここにしかないこのふるさとづくりを,日本一を目指して頑張るんだという気迫を持って,明るく前向きに物事を捕まえながらやっていかなければならないと思います。農業の各分野,お茶に限らず,高齢化,そしてまたそれこそ担い手不足,本当に資機材の高騰,燃油の高騰,もう様々なあおりを受けている現実が日本農業の実態ではないかというふうに思います。そういう中でも厳しい中で,明るい方向を見ながら未来を信じて頑張っていく覚悟はお互いに必要だというふうに思っておりますので,今後とも一緒になって頑張ってまいりましょう。 ○4番(木野田誠君)  茶だけでなくて農業という形で営んでいる者としては,今後また一生懸命努力していく覚悟でございます。ただいま質問をいろいろとさせていただきましたが,このようなことを踏まえまして26年度予算に反映していただくことをお願いして,私の質問を終わります。 ○農政畜産課長(桑木治夫君)  先ほどの議員の質問の防霜ファンの設置事業で,25年度がなしと申し上げましたが,25年度が5名で,26年度の実施予定なしでございます。訂正しておわび申し上げます。 ○議長(常盤信一君)  以上で木野田誠議員の一般質問を終わります。次に,15番,新橋実議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○15番(新橋 実君)  15番,新橋実です。市民の皆様方の声をしっかりと市政へ届ける新風会の一人として,通告に基づき質問いたします。先月行われました市議会議員選挙におきまして,多くの市民の皆様方から温かい御支援を頂き,三度議会へ送り出していただき,誠にありがとうございました。期間中,選挙区を回るに当たり,多くの皆様方から御意見・御要望等をお聞きいたしました。私は,選挙期間中に公約として申し上げておりました「救急医療体制の充実」,「高齢者や障がい者福祉の充実」,「観光産業の充実」,「働く場所の確保」,「雇用の安定」,「環境に優しいエネルギーへの転換」,「地域の活性化」を基本軸に様々な施策の実現を目指し,市民の皆様方のお役に立てるように精いっぱい頑張ってまいります。どうか今後とも御支援・御協力のほど,よろしくお願い申し上げます。今回の質問は,そういった地域の声を反映した質問となっております。執行部におかれましては,明快で簡潔な答弁をお願いいたします。それでは,質問に入ります。まず,地域まちづくり支援事業について伺います。本年3月議会の中でもお伺いしていますが,今回は福山町の地区自治公民館についてお伺いいたします。福山町地区自治公民館のまちづくり支援事業の取組状況はどのようになっているのか。二つ目に,福山町が取り組んでいたまちづくり交付金事業で要望として挙がっていたのか,工事着手できなかった東牧之原から運動公園への道路整備計画が,今回,東牧之原地区自治公民館からまちづくり計画書に提出されているようだが,今後の取組をどのように考えているのか。この道路計画については,牧之原地区の3地区自治公民館長が何回も話合いを重ねて,市長に対しても現場を確認していただいているといったようなこともお聞きいたしております。また,3地区自治公民館の合同懸案事項にも挙げられているようです。三つ目に,福沢地区自治公民館についてお伺いを致します。私も今回の選挙において,多くの市民の方から様々な要望をお聞きいたしました。霧島市も603km2と非常に広い面積を有しております。その中には89の自治公民館があり,人口も1万人を超える所から100人に満たない所もあるようです。役員をしていただける方もあれば,役員をしていただける方がいれば有り難いといったような話も聞きます。この支援事業は,地域が一体となって5年後,10年後の未来に向けて,地区自治公民館をどのようなまちづくりを進めていくべきかを決めるといったことも分かっていて聴くわけですが,現在の進め方でよいのか少し疑問も感じています。福沢地区には七つの自治会がありますが,非常に範囲が広く,中山間地であるため,各地区の要望についても届きにくい状況もあるように聞いています。今後,地域の実情等を考慮すると,二つくらいに分割して,もう少し市民の声が届きやすい状況にすべきと思うが,どのように捉えているのかお伺いを致します。二つ目の質問に入ります。地区公園施設整備についてお伺いを致します。霧島市内には,城山公園や丸岡公園など,市民の憩いの場となる都市公園が数多くあります。一つ目に,市内の公園整備状況はどのようになっているのか。二つ目に,高齢者や子供たちが安心・安全に利用できるコミュニティ広場的な地区公園は,どの程度確保されているのか。三つ目に,市が業者に委託しているコミュニティ広場等の管理料はどの程度か。四つ目に,今後のコミュニティ広場等の整備計画をどのように進めていく考えなのかお伺いを致します。3項目めの質問に入ります。まきばドームの施設管理運営についてお伺いを致します。牧之原地区は,霧島市の中でも標高が高く,夏は涼しく冬は寒いといった気象状況で,皆さん御存じだと思いますが,風も強く霧も非常に多い所です。そのような中,この施設は,国分の多目的屋内運動場に匹敵する立派な施設ではないかと思います。そこで,お伺いを致します。牧之原地区にあるまきばドームは,多くの市民の方々が利用されている多目的な施設だと思いますが,この施設の利用状況について過去3年間をお伺いいたします。二つ目に,この施設は多目的施設であるので様々な大会が開催されていると思いますが,大会の種類と開催時期について伺います。三つ目に,11月の下旬にこの施設において,地区内外から多くの高齢者の方々が集まってゲートボール大会が開催されておりましたが,周囲に壁がないため,非常に風が強く,競技に参加されていた選手の方々も震え上がっていました。とても立派な体育施設なのに,今後の利活用が危惧されますが,今後の対策をどのように考えているのかお伺いし,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  新橋議員から3問につきましての御質問でございました。1問目の1点目につきましては私のほうから,3問目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁させていただきます。1問目の地域まちづくり支援事業についての1点目にお答えいたします。地域まちづくり支援事業は,地区自治公民館が主体となり,地域の現状分析を行い,10年後のあるべき姿を見据え,地域の特色を生かした独自のテーマや目標を設定し,その実現に向けて住民の方々が知恵を出し合い,「自助・互助・公助」により,活力ある個性豊かな自立した地域づくりを行うための「地域まちづくり計画」の策定や,当該計画に登載した事業の実施を支援するものであります。この事業に地区自治公民館が取り組む際には,市職員による地域まちづくりサポーターチームを編成し,計画作りを支援しているところでございます。現時点での福山町における「地域まちづくり計画」の策定状況は,福山町内10地区自治公民館のうち,4地区が策定済みであり,1地区が本年度計画策定中であり,2地区が現状分析に取り組んでいただいており,残りの3地区が未着手となっております。「地域まちづくり計画」の策定につきましては,霧島市自治公民館連絡協議会の事業計画の中でも「地域まちづくり支援事業に取り組み,自主・自立した地区自治公民館の運営に努める」こととされております。また,「地域まちづくり計画」を策定後,ハード面だけではなく,地域ではいろいろなソフト事業にも取り組まれており,福山町の佳例川地区ではウォーキング大会を開催し,地域外の住民との交流を積極的に図られるなど,地域を越えた交流人口拡大を目指した活動も既に度々行われております。このようなことから,市民参加のまちづくりの推進と地域の活性化のため,地区自治公民館と連携を図りながら本事業を推進してまいりたいと存じます。 ○建設部長(篠原明博君)  次に,2点目にお答えいたします。旧福山町で取り組んでまいりました「まちづくり交付金事業計画」において,東牧之原地区の牧之原運動場前からまきのはら運動公園間を連絡する道路は,将来構想としてありましたが,当該「まちづくり交付金事業計画」は終了していることから,道路は整備されておりません。この道路計画では地形的に大きな深い谷間があることから,多額の事業費が掛かることが予想されます。今後,財政状況や福山地区の道路整備状況を考慮しつつ,整備手法など様々な観点から検討してまいりたいと考えております。 ○企画部長(中村 功君)  次に,3点目についてお答えいたします。福沢地区自治公民館は,旭ヶ丘,堀之頭,池之谷,国師,砂走,川路原,新原自治会の七つの自治会で構成されており,平成25年12月1日現在で300世帯,人口589人であり,平成18年1月1日現在と比較いたしますと,世帯数で38世帯,人口は141人減少している状況です。地域まちづくり計画は,地域の要望を届ける一つの手段であり,福沢地区自治公民館におきましては,平成23年度に七つの自治会長を中心とした福沢地区まちづくり委員会を設立し,「地域の現状分析に関する事業」に取り組まれ,平成24年度には,地域の10年後に向けた目標を設定した「地域まちづくり計画書」を策定されたところです。平成25年度は,「地域まちづくり計画書」に基づく「地域まちづくり実施計画書」のヒアリングを地区と行ったところであり,平成26年度から,行政と地区が連携して,それぞれ取り組んでいくこととなっております。地区自治公民館の再編につきましては,霧島市自治公民館連絡協議会の事業計画の中でも長期的な課題として,「地区自治公民館・自治会の再編について検討する」と位置付けられており,人口の減少や高齢化の進展,地区が培ってきた歴史・文化・自治会活動などいろいろなことが関わっておりますので,地区での十分な論議と,慎重な対応が求められるものと考えております。 ○建設部長(篠原明博君)  2問目の地区公園施設整備についての1点目にお答えいたします。市内の公園整備状況については,各地域にそれぞれの目的に応じて設置されておりますが,都市公園につきましては,城山公園,丸岡公園,国分運動公園など55か所が設置されております。次に,2点目にお答えいたします。都市公園の中で総合公園などを除いた,グラウンドゴルフ等でも利用されている,お尋ねのコミュニティ広場的な街区公園は,国分・隼人地区の23か所でございます。次に,3点目にお答えいたします。都市公園の管理運営は指定管理者により行っているところでありますが,その中でコミュニティ広場的な公園23か所分の指定管理料は,平成25年度で概ね2,400万円程度であります。次に,4点目にお答えいたします。今後のコミュニティ広場等の整備計画につきましては,本年3月に策定いたしました「霧島市緑の基本計画」に基づき進めていくことといたしておりますが,個別の公園整備については,社会情勢や地域の状況等を踏まえながら,計画的に整備してまいりたいと考えております。 ○教育部長(宗像成昭君)  3問目のまきばドームの施設管理運営についての1点目にお答えいたします。まきばドームの利用状況でございますが,利用者数で申し上げますと,平成22年度の年間利用者数が1万4,912人,平成23年度が2万447人となっており,平成24年度は月別で,4月から順に,1,063人,2,260人,3,153人,3,435人,5,843人,1,473人,821人,1,203人,1,077人,1,093人,1,445人,2,131人で,計2万4,997人の利用であり,利用者数は年々増加いたしております。次に,2点目にお答えいたします。まきばドームでは,昨年度72件の大会等が開催されております。内訳でございますが,4月から3月までの毎月,ゲートボール大会が42件,5月,7月,8月,9月,10月,11月にグラウンドゴルフ大会が7件,6月,10月,12月,1月,2月,3月にソフトテニス大会が17件,そのほか地区の夏祭りなどが6件となっております。次に,3点目にお答えいたします。まきばドームは,床面が人工芝の屋根付広場として整備され,雨や夏場の日差しを心配することなくスポーツを行うことができる施設となっておりますが,壁を有していないため,夏場は風通しがいい半面,冬場は御指摘のとおり風の影響等で寒いという声も利用者の方から寄せられております。また,本年11月に開催されました環霧島教育長会議主催のソフトテニス大会では,風の影響でドーム内に霧も立ち込めてテニスボールが見えにくくなるという状況も発生いたしましたので,風よけのための簡易なシートの設置等,何らかの対策が講じられないか検討してまいりたいと考えております。 ○15番(新橋 実君)  ただいまそれぞれに答弁いただきました。続きまして,再質問いたします。まず,地域まちづくり支援事業のほうからお伺いいたします。この支援事業につきましては,先ほど言いましたように3月議会でも質問を致しました。そのときの答弁が,事務的な要請があったり地域にリーダーや担い手がいないといったことで,計画できない状況であることも言われておりました。福山町の組織ができていない地区には,そうした方がいないのですか。また,サポーターを配置しているということですが,サポーターがどのような関わりを持って,地域の役員の方と接しているのか。年間にどの程度話合い・意見交換を持っているのかですね。今現在,各地区にサポーターを配置されているわけですよね。そういったことをちょっとお伺いします。 ○福山総合支所長兼地域振興課長(西 哲郎君)  サポーターの職員は,それぞれ地区自治公民館地域内に現在住んでいるあるいは以前住んでいた,関係がある職員が割り振られており,公民館活動の運動会,青少年育成などの活動に役員としてあるいはスタッフとして協力するなど,積極的に参加しており,かねてから地域リーダーや住民との対話もできております。福山地区は10地区28名の旧福山町役場職員がサポーターとして配置されております。平成23年度からサポーターが配置されておりますが,全ての地区でそれぞれの地域リーダーにまちづくり事業の概要説明は行っており,平成23年度から25年度までの3年間で4地区自治公民館が事業を実施いたしました。まだ未着手の地区が3地区ございますが,諸事情で実施していないとのことで,地域の実情を知る上で,再度聞き取りをして,その上で地域ごとの対策を考えていきたいというふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  今,サポーターは地域にいらっしゃる方とか今まで住んでいたというようなことなんですけれども,やはりそういうことであれば,まだ私はスムーズに,今,3地区はまだ未着手ということですけれども,地域に入っているわけだから,よりスムーズにできるのではないかと思うわけですけれども,この今残りの3地区,この未着手の所,これはどこですか。 ○福山総合支所長兼地域振興課長(西 哲郎君)  3地区は,福山の下場にございます中央地区,それから上場にございます福地地区,それから比曽木野地区の3地区でございます。中央地区は,実施できないという理由を公民館長に話を聞きましたところ,この地区では中央地区3自治会が構成しているんですが,合併の話がございまして,8月から合併準備委員会を設立し,その中でまちづくり支援事業についての取組も進める予定でございましたが,第2回の準備委員会で1自治会が離脱したということで,その委員会が解散しております。しかしながら,地区自治公民館長としましては,このまちづくり支援事業についてはどうしても実施すべき事業と考えておりまして,再度自治会長を集め,協議した上で,来年度から改めて取り掛かる予定であるということでございました。それから,福地地区につきましては,今まで23年8月にまちづくり支援事業の概要の説明は行ったということでございました。その中で,今,公民館役員として活動している中で,まちづくり委員として二つの組織を立ち上げるには人がいないと。年寄りだけで公民館役員とメンバーは同じになるというような話でございまして,そして何より現在公民館活動をしていく中で,市報等の配布にも,80歳代の人にもそういった公民館の業務の一部を手伝ってもらっているような状況だということで,ともかく現状維持が精いっぱいであるということでございました。それから,もう一か所の比曽木野地区でございますが,ここが63戸117名,高齢化率63.33%なんですが,以前の前館長のときにまちづくりの話は聞いたということでございました。当時,公民館は,別にの農地・水保全管理支払交付金事業,いわゆる水土里(みどり)事業というのに取り組んでおりまして,この事業を進めていくために,高齢化率が非常に高く,委員をしてくれる人がいないこの地区では,新たなこのまちづくりという分野での委員を改めて行うことについては非常に困難であるということが,公民館役員会で決定し,しばらくの間は実施はできないということで回答いただいております。 ○15番(新橋 実君)  市長,これはやはりせっかくまちづくり支援事業というのがあるわけですけれども,これが遅れることで影響はないんですかね。 ○市長(前田終止君)  地域における高齢化,これがどっしり地域づくりに大きな影響をお互いに及ぼしていると。そして,地域の中でサポーターが努力を重ねても,ある意味官製の押し付けみたいなことになっては,またこれは駄目だと。ですから,本当に今,説明が細かく地域別にありましたけれども,本当に厳しい,私たちのふるさとの中山間地域の,福山だけに限らず全地域の山間部には,国分も隼人もあるわけでございまして,そこに向かって本当に更にどう,私たち行政と市民の皆さん方と向き合いながら,地域の活性化に,また高齢化に,余り耳障りの良くない言葉でございますが,限界集落のそういう実態に挑戦できるかが,本当にお互いに問われているなと実感を致しております。よって,大きな影響があるものと。嘆かわしい,厳しい実態だと深刻に受け止めています。 ○15番(新橋 実君)  前回の市長の答弁では,未着手の地域については本年度内にできるだけなくなるような努力もしたいというようなことも言われておりましたけど,いろんな地域の実情があるということで,今分かっているわけですけれども,人数を見ますと,比曽木野も先ほど言いました63戸117名ということですけれども,やはりもう同じメンバーが,そのまちづくりメンバーとしてならざるを得ない状況だと私は思うわけですね。私たちの地域でもまちづくり委員会は開かれているわけですけれども,年に二,三回くらいの会をするわけですけれども,やはりそれぞれの会はそんな難しい会ではないと思うわけです。その中でまたサポーターも入ってくれば,ある程度の対応は私はできると思うんですよ。どうですかね,そこは。 ○企画部長(中村 功君)  まちづくり委員会なり,まちづくり計画がどうしてもできていない福山の例を御紹介いたしましたが,霧島市内に全部で15か所できていない所があります。福山の例を挙げましたとおり,それぞれの地域でそれぞれの原因がありますので,再度,どうしても委員会を立ち上げることができない地域につきましては,再度聞き取り調査なり調査をしまして,地域の方々ともう一回話をする機会を設けたらというふうに思います。今,3月議会で市長が申されましたそれ以降,例えば24年,25年度もそうですけれども,各地区の自治公民館連絡協議会の方々,代表の方々がそれぞれ集まって,このことについては協議をするというような話もできておりまして,また来年の1月には89地区の全体の研修会もありますので,このことについては議題に上げたいというふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  もちろんそうしてもらわないとですね。やはり遅れている所はどんどん遅れていくわけですから,先ほどから言いましたけど,この地域の中にサポーターもいるわけですから,やはりリーダーがいないというような話も先ほどされましたけれども,リーダーがいないんだったら,リーダーをつくるような体制を,そのサポーターを含めた形でつくっていくというようなことが私は大事ではないかと思いますよ。公民館の皆様は,やはり自分たちの地域は自分たちで何かしないとという気持ちを持っている人は結構いらっしゃるわけです。ところが,やはり自分から手を挙げる人というのはなかなかいないわけです。それは,サポーターの方が一番分かっていると思いますよ。そこの地域に住んでいたり,そこの地域の活動を支援しているのであればなおさら,私はそういう人をぜひともリーダーとして立ち上げていただいて,そのメンバーを集めるというようなことができるのではないかと思いますけど,どうですかね。 ○企画部長(中村 功君)  今,地域の高齢化等により,なかなかお願いできる方が少なくなっていくというのも現実であります。ただ,その一つの対策になるかどうか分かりませんけれども,地域リーダーを育てるメニューがのほうにございます。例えば,地域リーダー養成につきましてが実施している事業の中に,共生協働による地域リーダー発掘養成講座というのもありますので,これらを使って,これで全て解決するかどうか分かりませんけれども,これらの事業を活用しながら活性化を図っていければというふうに考えます。 ○15番(新橋 実君)  今までは,そういったことは全然されていなかったということですかね。 ○企画部長(中村 功君)  今申し上げたようなリーダー養成の講座等については,していないということであります。 ○15番(新橋 実君)  今,部長も言われましたので,できるだけ早く,やはりそういうことを活用していただき,リーダー等を育成していただいて,全ての自治公民館にまちづくり支援事業が始まることを期待いたして,この質問を終わりたいと思います。次の質問ですけれども,まきのはら運動公園が,サッカー場等が完成しまして,また宝瀬から市道大塚前線というんですかね,あそこは。国道504号を経由せずに宝瀬地区から今のその市道大塚前線まで通行ができるようになりました。まだ,今,工事中でなかなか通ることができないわけですけれども,これにつきましては宝瀬地区の皆様にとっても利用しやすくなると思います。この路線は,牧之原地区の3地区自治公民館の皆様が何回も意見交換会を持ち,先ほども言いましたけれども合同の懸案事項として来年度の地域まちづくり支援事業にも掲げているようですけれども,ちょっと資料を出してもらえませんか。市長も何回か一緒に現地を見られたということで,何回かこの市街地への入口がちょっと何か変わったという話で,現在はまきのはらの運動場ですかね,あそこへの道路,中柚木団地のほうを通ってそちらに行けばいいのではないかということで,計画を考えていらっしゃるみたいです。これについては市長は御存じですよね。 ○市長(前田終止君)  この計画につきましては,当然私のほうも認識いたしておりまして,現場も既に見分をさせてもらっております。また,今日までの地域づくりの中で,地域リーダーの各々の方々が,異口同音,例えば子供たちの学校への安全な通学路の確保,あるいはまた地域人の利便性の向上,そして全体としての今後整備が進んでいくまきばドーム周辺の地域と国道側とにぎやかなエリアと,それらに結ぶ新たなるもう一つの生活道路・幹線道路として地域に必要なものというような認識を頂いているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  今現在,牧之原のこの運動公園のほうに向かうには,下牧之原地区というのはメロン団地という団地があるわけですが,そこの団地から大塚前線を通って行けるわけですね。それと,西牧之原地区は国道504号を利用して行けます。しかし,東牧之原地区は,国道504号か大塚前線かどちらかを選択して迂回して行かなければならないという状況もあります。この東牧之原地区にいろんな商店街とかいろんなのが整備されているわけですね。農協にしてもそうですけれども。東牧之原地区の中には独居老人だけが住んでいらっしゃるまきば団地ですかね,公営住宅ですね,通称まきば住宅ですかね,そういった公営住宅もあります。この東牧集落道路の,この東牧之原地区の独居老人が住んでいるこのまきば住宅には,消防車も入れない状況らしいです。これはもちろん市長も御存じだと思いますけれども。これまで2回ほど孤独死もあったように聞いています。先ほど言いましたその道路を整備することで,東牧集落道路への接続も可能であり,更には前回議会に陳情が出ておりました,ここにはちょっと見にくいですけど国道504号から里道の大塚前集落道路への接続も可能となります。こうしたことで,運動公園を経由して宝瀬地区の方も国道504号を経由せず,この牧之原地区の商店街へも行けるようになるわけです。地域も活性化して,沿線にも多くの住宅地が形成されていくと思います。また,中柚木団地も今現在,多く空いておりますね,数多く空いています。そういうことで,やはりそこもしっかり入っていくのではないかと思うわけですけれども,いかがでしょうか。 ○建設部長(篠原明博君)  今,議員おっしゃいますように,東牧之原地区からまきのはら運動公園へ通じる新設道路ということで,地域の方々からも要望が出ております。今,図面にありましたように東牧之原の地域からも救急車,あるいは道路が狭いということで,もう何回となく現地のほうにも行かせていただきまして,ルートを考えながらやった経緯があります。なかなか地域の皆様の用地が難しいこともありまして,止まっている状況もございます。それと,先ほど出ました運動公園周辺につきましても,ちょうど今,パークゴルフ場の造成工事をして,その隣接する所に道路も完成する状況にございます。先ほど資料で頂きました赤線につきましては,そういった東牧之原地区から運動公園へ行く一番早いルートでの路線だと思いますけれども,地形で見ていただきますと,途中に等高線がいっぱい入った,20mくらいの谷間が2か所ある状況でございます。そういったことを考えますと,その必要性を,緊急性というものを今やっています宝瀬線でありますとか大屋敷線,いろいろやっております。そういった事業を合併特例債やら過疎債を十分使いながらやっておりますので,そういったものの進捗を見ながら,ここの道路の必要性を十分勘案しながら,ルートとかあるいは整備工方法とか,そういうものをいろいろ検討しながら進めていかないといけないかというふうに思っております。 ○15番(新橋 実君)  これは,先ほどありましたまちづくり交付金事業で平成18年度から始まった事業があったと思うんですけれども,そこの中に点線でこう書いてあるわけですよね。点線で書かれたということは,ある程度の計画性があったのかと思いますけれども,その辺はどうだったですかね。 ○建設部長(篠原明博君)  旧牧之原,福山町で計画されましたまちづくり交付金でございます。これは,まちづくり交付金というのはある程度事業期間を持って,その目的を達する計画でございます。当然,そのまちづくり交付金を計画するに当たりましては,そこの地域の実情を明記して,その中で優先的に何をするかというのを決める計画があったのではないかと思います。当然そのときにもそういった,今,赤線でされる,点線で未整備な箇所があるよというような状況でありましたけれども,あくまでもこのまちづくり交付金の中で,事業期間の中でやっていくというような位置付けではなくて,全体的な構想の中でやったというふうに理解しております。 ○15番(新橋 実君)  構想はあったということですから,やはりそこも今後のことで考えていただきたいと。市長,先ほど地図が出ました,あの道路を整備することで,本当にまちづくり,その牧之原地区が活性化するのではないかと思いますよ。沿線に住宅も結構できてくるのではないかと。若干ではありますが,人口も牧之原地区については若干増えているという話も聞いております。そういうことで,今後も都城への中間地点であったり,住みよい所だと思うんですよね。やはりそういうことを考えたときには,まだ路線については地権者の承諾とか谷など,今言われましたそういった解決しなければならない問題もたくさんあるわけですけれども,地域の活性化を図ることも大事だと思いますので,執行部におかれましては今後,地域の声をしっかりと聞いていただいて,そういうような形で進めていただきたい。対応をよろしくお願いいたしまして,次の質問に入ります。地区自治公民館の再編について,先ほど福沢地区を例に挙げて言ったわけですけれども,地域の広さ,人数の違いや財産所有等の問題もあり,前回,非常に難しいというようなことも言われました。全国各地で取り組んでいる所を勉強していくと言われておりましたけれども,ある程度方向性はできたんでしょうか。 ○企画部長(中村 功君)  この福沢地区につきまして,先ほど御答弁いたしましたが,既に現状分析をされまして,地域まちづくり計画がもう策定をされているところであります。このまちづくり計画につきましては,ハード面だけではなくて,地区自治公民館と密着した自助の部分でのソフト事業も含まれております。ですから,単位としましては地区自治公民館単位での実施を考えているところでありますが,福沢地区のほうでは公民館規約等を定めておりまして,これまで公民館活動が行われております。それで,これの再編ということになりますと,市のほうから強制的なことはできないところでありますので,もし再編を希望されるのであれば,地域のほうで十分議論をしていただきたいというふうに考えます。 ○15番(新橋 実君)  先ほど福沢地区には七つの自治会があるというようなことで,この自治公民館は2年おきに館長が地区を循環してされているらしいんですけれども,こうしたことが本当にいいのか,地域の活性化のためにですね。そのまちづくり委員会のそのメンバーもそういうような形で変わっていくと思うわけですけれども,その辺についてはどう思われますか。 ○福山総合支所長兼地域振興課長(西 哲郎君)  ただいまございましたように,福沢地区は七つの自治会で構成されておりまして,その地区自治公民館長以下,主事,それから会計,体育部長,こういった大きな役を担う方々を選ぶ場合,どうしてもやはりその地区の中で協議をしても成り手がいないような状況が,この福沢地区では起こっておりまして,それではどうするかという対策で,公民館の中で話し合った結果,それではそれぞれの役割を輪番で回していこうということで,それぞれが公民館の中で理解して,決定をして,そういう形をつくったということでございます。ですから,それはやはり公民館の自分の責任においてやっていらっしゃるので,行政としては特に問題はないのではないかというふうに思うところです。 ○15番(新橋 実君)  問題はないということですけれども,その中にやはりサポーターもいらっしゃるわけですね。サポーターの方もいらっしゃるわけですので,そこら辺はやはり,もちろん公民館が主体となってやるべきなんですけれども,そういったせっかくのサポーターですので,そういったほかの地域のことやらいろんなことも含めて,しっかりとした体制ができるような形でサポートをしていただければと思いますけれども。市長は今回の所信表明の中でも「一人でも多くの市民の皆様がまちづくり活動に積極的に参加していただきたい」と言われておりました。多くの皆様に参加していただくことは,現在の範囲を広げるというよりは,小さなスパンでの市民の声を吸い取ることだと思いますけれども,その辺はどう思われますか。もう一回いいですか,市長は所信表明の中で,「一人でも多くの市民の皆様の声が,まちづくり活動に積極的に参加していただきたい」と言われておりましたよね。所信表明の中で言われておりました。その中で,多くの皆様に参加していただくということは,先ほどとは逆行するわけですけど,現在の範囲を広げるというよりは,小さなスパンで市民の声を吸い取るといったことではないのかと思いますけど,いかがでしょう。 ○市長(前田終止君)  地域づくり,自治公民館活動の一番,もうこれ以上割ることもできないコミュニケ,地域共同体,そこの活動の在り方という理解でいいんですかね。[「はい」と言う声あり]言わば,鳥の目線と虫の目線と言いましたけど,正にこの歩く目線,虫が一歩ずつ,ありが進むような目線で,どう地域と私ども行政が向き合っていくかというような御質問でよろしいでしょうか。[「はい」と言う声あり]それでございましたら,隣の副市長にも今,指示を出したところなんですが,私と致しましては,今,議員が係の者と論議を頂いているような実情を,私としてはトップとして踏まえて,まずその全地域の未着手のサポーター,これを中心に,まず私として事情を十分に把握しきりたい。その上で,全地域の未着手地域に私自身が足を運んで,地域の自治公民館のリーダーと向き合って,いろんな意見交換を心の底からやってみたい。それを計画的に向こう三月半年掛かってでもやりぬいて,過疎化・高齢化・少子化,限界地域と言われているその地域に風を起こしたい。そういう努力をこの向こう三月半年,ここ1年掛かりながら,霧島市内の全ての地域に足を運んで,そこに火をつけて回りたい。火とは,つまり自分たちの地域を自分たちで守り,自分たちでこの頑張っていく。それに,行政はすばらしい,いい現場の仕事ができるお手伝いをしっかりやり遂げていくような流れ・空気を自ら先頭に立ってつくっていく最大努力をしてみたいなということを今,決意しているところでございます。そして,地域の皆さん方と本当に地域の課題を心底向き合いながらできる問題,できない問題,取捨選択して地域に風と光を与えるような流れをみんなで,僕だけが頑張っても駄目なんですよ。みんなで頑張ってやらなければ地域は変わらない。嘆き節の連続だというふうに思いますから,ぜひやりぬいてみたいと思っています。 ○15番(新橋 実君)  先ほど言いましたけど,そのサポーターがいらっしゃるわけですから,サポーターも私は活用していただきたいと思うわけです。市長は全部回ると言ってもなかなか大変だと思いますよ。市長が言われたようなことを,そのサポーターは280名くらいいらっしゃるわけですね。そういった方にもしっかりとその声を届けていただいて,そのサポーターが市民の方としっかりと話をすると。そこでそういった意見を吸い上げることで,また市長にもうまく話も通じるわけです。今のサポーターは,ただこのまちづくり計画書を作るだけのサポーターになっているのではないかと私は思ったわけです。だから,今回,こういった質問もしているわけですけれども,やはり今後は,今,市長も言われましたけれども,しっかりと地域の声が底辺まで届くような形で,隅々まで届くような声を聞けるような体制作りをしていただきたいと思っておりますので,こちらについてはよろしくお願いいたします。それでは,2項目めの再質問に入ります。現在,国分・隼人地区にあるコミュニティ広場の公園は,高齢者や子供たちがいつでも安心して利用できる公園だと私は思っております。しかしながら,そうした公園が市内にどれくらいあるかと言いましたら,先ほど答弁の中で,国分・隼人地区の23か所であるというようなことでした。そのほかにも私は旧学校跡地や民有地などを活用して利用されている所もたくさんあると思うわけですね。私はそういった場所がない地域がどれくらいあるのかと知りたいわけですけれども,その辺を理解されていますかね。 ○建設施設管理課長(長谷川俊己君)  先ほど述べましたように,国分・隼人地区の都市公園では23か所だということでございますが,今言われましたように,地区の学校跡地とかそういう所の,グラウンドゴルフができるようなコミュニティ広場的なものがあるかということですが,一応私のほうでちょっと調べてみましたけど,市内全体に19か所あるようでございます。大小なりありますけど,グラウンドゴルフができるくらいの広さの広場ということであります。それで,私ども言いました広場を入れて,合計で42か所あるということになります。 ○15番(新橋 実君)  42か所あるということですね。89自治公民館があって,それもいろんな形で一つの公園をいろんなところから利用されているところも結構あると思うわけですけれども,その中でもだけど,牧之原地区はそういった公園が全然ないわけです。消防署の横に牧之原の運動場があるわけですけれども,ここは指定管理者が管理をしているということです。利用するにはお金が掛かるということですね。聞けば,この近辺には,先ほど言いましたグラウンドゴルフをする場所もないと。月末に次の月の予約を行って,今一時間当たり120円ということですけれども,週2回,9回したときには1,080円くらい,前金で払うそうですね。だけど,利用するときに雨が降って使用ができなかった場合も,何かお金はもう返ってこないというふうなことも聞きましたけれども,これについてはどう思われますか。 ○福山出張所長兼教育振興課長(堀切 総君)  雨が降ったときに返ってこないということはしておりませんけれども,定期的に使われる団体に対しては,次回に持ち越すというようなことがございますので,それでちょっと行き違いになったのではないかというふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  返ってこないということで,そこはもう一回,ちょっと確認をしていただきたいと思うわけですけれども,利用者は,ここを使われる利用者ですね,これは東牧之原地区と西牧之原地区の74歳から96歳までの高齢者が使われているそうです。健康づくりのためということで競技をされているようですけれども,このまきのはら運動場は様々な団体,野球とかサッカー等が,ほかにもあると思いますけど利用するため,諸時間等の関係もあって,協議する場所のマークもできずに,毎回,市長,自分たちで歩いて歩数を測りながらゲームを行っているために,いざ公式の大会等があっても,なかなか結果を残せないというような散々な結果になっているような話を聞いております。同じ場所を毎回使うわけですね。せめてマークくらいは付けていいのではないかと思うわけですけれども,これについてはどう思われますか。 ○福山出張所長兼教育振興課長(堀切 総君)
     グラウンドゴルフのポイントが設置できないかということでございますけれども,ポイントを付ける際には,やはり杭に布若しくは紐を付けて,グラウンドに打ち込むことが必要になってまいります。先ほど議員もおっしゃいましたけれども,このまきのはら運動場は,ソフト,それから野球,サッカー等も使うグラウンドでございます。そのために,もし杭が抜けたり,あるいは若干杭が浮き上がっていたときに,サッカーなどでスライディングをしたときにけがをするようなことも予想されますので,安全面を考えまして,ポイントの設置というのは難しいというふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  なかなかですね。だから,今のその状況ではなかなか難しいと。とにかく先ほど言いましたように,牧之原地区にはそういった公園がないわけです。下牧之原地区というのもあるわけですけれども,ここは畜産センターというのがあるわけですけれども,ここの入口にちょっとしたグラウンドがあるわけです。ここはもうでこぼこしてして,又は坂道になって,広さも狭く,坂道になっているような所で,そういったところで人数も少ないんですけれども,されております。片や国分地区は先ほど言いましたように,無料なのにすばらしい施設があって,例えば牧之原地区ではお金を払って思うように競技ができないというようなことを言われております。合併して8年が経過いたしましたけれども,同じ市民なのに差がありすぎるのではないかといった批判の声も聞きました。健康づくりのためにされているわけですけれども,こうした公園が整備されることで,また多くの市民が参加されると思いますが,いかが思われますか。 ○建設部長(篠原明博君)  議員おっしゃいますように,各地域によってそれぞれの実情があり,利用形態も違うということでございます。私どものほうで,先ほど答弁のほうでも致しましたけれども,緑の基本計画において,各地域の実情に合わせた適正な公園配置というものも策定を致しました。福山地区におきましても東牧之原,特に総合支所周辺にそういった公園の必要性があると。地域住民の住民の方々のニーズに合った公園の必要性をうたっております。そのようなことから,現在,今,まきのはら運動公園を整備中でございます。そういった整備の進捗を見,あるいはそういった利用形態を見ながら,どういう位置にどんな規模の公園が必要か,あるいは今出ました教育施設との連携と言いますか,そういったことも含めながら,やはり今後検討していかないといけないというふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  策定されたということですので,そういうような形で進んでいくのかなと思いますけれども,先ほど言いました,この東牧・西牧の17名の方が参加されているようなんですけれども,参加者は車が一人です。そして,自転車が一人と単車が一人で,残りの方は歩いて来られるというようなことですね。だから,高齢者にとってはやはり近くにこういった施設があるべきではないかと思うわけですけれども,健康づくりのためにも,今策定をされたということですけれども,しっかりと地区自治公民館にせめて1か所くらいはこういった施設を造っていただきたいと。これが,その地域の方が,合併して良かったなというようなことになるのではないかと,そういうようなことも考えます。私は1か所現場を見たわけですけれども,整備する場所として以前東牧之原に公営住宅が建っていました場所がありましたけれども,今現在は更地になって,駐車場用地等になっている所がありますが,これについてはちょっと場所も言いましたけど,御存じですかね。 ○建設部長(篠原明博君)  昨日,ちょっと急々にそういった場所の提供を頂いたわけで,こちらのほうで場所を確認し,状況を調べてみましたら,確かに旧住宅があった跡地でありまして,今空き地となって,いろんな形で駐車場等で利用されております。現地を見ますと,文化財等があるというようなことをお聞きいたして,それらの調査をしながら,将来的にどういった利用ができるかというのを含めて検討しないといけない状況だということでした。面積やら場所的なもの,いろいろありますので,それらを含めて一つのそういった候補地として検討も可能かというふうに思います。 ○15番(新橋 実君)  文化財があるということであれば,しっかりと調べていただいて対応していただきたいと。やはりなかなか,これをすぐに整備するということは難しいと私も思いますので,徐々に,先ほど緑の基本計画で策定をされたということでした。徐々に整備していただければと思います。先ほど言いましたけど,このまきのはら運動場については指定管理者が管理をされているわけですけれども,この使用料の減免というのはできないものですかね。 ○福山出張所長兼教育振興課長(堀切 総君)  使用料の減免につきましては,大会等,そういう分については減免というのをしておりますけれども,通常使われる場合には現在もしておりませんので,できない状況にございます。 ○15番(新橋 実君)  市長,どうですか。できないですか,やはり。今一時間当たり120円ですね。月にしても1,000円ちょっとなんですけれども,実際あそこの運動場を,私は思うんですけど,管理しているというのはいつもどういう管理をしているのかなかなか見えないわけですけれども,使っている時間というのは朝9時から10時くらいを使っていて,ほとんど空いていて,夕方になってそういうのを,先ほど言われた少年野球とかサッカーが使うと。大会があれば土・日に使われるわけですけれども,ほとんど使われていないような現状があると思うんですけど,その辺は把握をされていますか。 ○福山出張所長兼教育振興課長(堀切 総君)  議員おっしゃるとおり,少年団の野球とかそういうものにつきましては,やはり土・日であったり,午後遅くなってからというふうなことは把握しております。 ○15番(新橋 実君)  市長,どうですか。先ほど言いましたその減免については。市長の考えとしてはどうですか。 ○市長(前田終止君)  まきばドームの使用料ということのみでございますか。[「いやいや」と言う声あり]全体として。 ○15番(新橋 実君)  先ほどからちょっと言っていますが,牧之原に体育館があるんですけれども,体育館の横に牧之原運動場という教育施設なんですけど,これは教育長に聴いたほうがいいんですか,そしたら。教育長,いかがですかね。減免についてもう一回確認をします。 ○教育部長(宗像成昭君)  運動場の減免についての御質問ですけれども,現在,条例に基づいて使用料を設定いたしておりますので,個人使用の場合の減免というのは難しいだろうと思います。 ○15番(新橋 実君)  減免が難しいようであれば,やはり早目に公園等を整備していただくと。そちらのほうが私は高くつくと思いますけどね。そういったことも含めて,できるだけたくさんの方にしていただくような,使っていただくような利用を考えていただきたいと思いますよ。今ほとんど使われていない時間というのが多いわけですから,それで減免とか減免ができないとか,それは教育施設ということもあると思いますけれども,そこら辺はしっかりと今後協議をしていただきたいと思います。ちょっと写真をいいですか。この運動場の横にちょっとした公園があるんですけれども,今,牧之原にはなかなかこういった小さい公園というのもないんですよね。これはもう何十年前にできたか分かりませんが,これは何年前にできたか分かりますか。この遊具が何年前にできたか。 ○福山出張所長兼教育振興課長(堀切 総君)  こちらについては把握しておりません。 ○15番(新橋 実君)  把握をされていないくらい古い遊具なんですよね。もうほとんど真っ黒になって,誰が使うか分からない。もう撤去してもいいか,色を塗り替えるという話もあったようですけれども,子供たちは絶対乗れないですよ。使えないような現状なんですよ。ほとんどさびついてですね。鉄骨でできていますので,色を塗ればある程度使えるかと思うんですけれども,こういった所もないんですね。ここの周辺には,ただベンチがちょっとあって,もう道路がすぐ来ているわけですけれども,なかなかこういう,本当小さい子供たちが遊べるそういった場所もないと。だから,先ほどから言うように,コミュニティ広場みたいな所と一緒に合体した所で,こういった公園まで整備していただけないかということで私は質問しているわけですけれども,今後進める上では,やはりこういったことも考えて公園の整備もしていただきたいと思いますけれども,部長,いかがですかね。 ○建設部長(篠原明博君)  今後,その地域に合った公園整備を進めるわけでございます。今おっしゃいましたように公園と言いましても都市公園以外,いろいろな地区公園,教育財産等もあります。そういったものを総合的にうまく使いながら,そして一番そこに合った公園整備をしてまいりたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  そういうふうな形でよろしくお願いします。3項目めの質問に入ります。写真を御覧ください。まきばドームの写真ですけれども,市長も皆さんも見られているから分かると思いますけれども,下はほとんど何もないんですね。これは何枚かちょっと写真がありますけれども,全ての方向から風が入ってきます。先ほども言いましたけれども,夏場は涼しくとてもすばらしい所なんですよね。しかし,風が吹き付けると,先ほども言いました,教育委員会のほうから答弁もありましたけれども,テニスなどの競技は特に大きく風に左右されるわけですね。また,ここは風とともに雨も吹き込むわけです。特に冬は,先ほども答弁がありましたけれども,多くの方が利用されているわけですね。特に高齢者が多いわけです。こういう寒い所でするよりは,本当国分の多目的広場を使ったほうがいいかと思うんですけれども,こういったせっかくの施設があって,そういった苦情を聞くよりは,ちょっと壁を付けたほうがいいのではないかということで私は考えて,この質問をしたわけですけれども,寒くて競技ができない状況があるわけですね。だけど,それでも12月,1月ですね。12月,1月,2月,3月,もういろんな所で大会も開かれているわけですけれども。壁をちょっと検討しようかというような話もありましたけれども,今現在,考えている施策,これはどういったことを考えていらっしゃいますか。先ほど答弁で,簡易シートの設置等何らかの対策ができないかということでしたけれども。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(中馬吉和君)  この施設というのは平成14年に防衛施設周辺民生安定事業を使いまして,屋根付き広場という位置付けで建物ができております。したがいまして,壁を造るための構造にはなっておりませんので,頑強な壁を設置するとなりますと,また構造上問題等もありますので,現在対応できる範囲で考えておりますのは,厚手のビニールシート等で風を覆うことができないかということは考えているところでございますが,それにつきましてもこの風が強い場合,この柱で強度がどうかということなどもございますので,その辺については今後ちょっと十分検討させていただきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  先ほど教育委員会主催のソフトテニス大会があって,教育長も行かれたということですけど,そのときどういうふうに感じられましたか。 ○教育長(髙田肥文君)  当日は雨が降りまして,そしてまた霧が発生しました。その中で風が出てきて雨が降り込んだり,もう霧でボールが見えなくなるというような状況で,私どもも非常にこれは何らかの対策が必要だなということで,先ほど答弁をしたような対策を何かとらないといけないというふうに感じました。実際にやっておられる方は,去年は小林で実施をされまして雨だったそうです。それで,外だったそうです。もう今年は雨が降ってもできるということでものすごく喜ばれておりましたけれども,中にはやはり寒いということで,私どもに何かそういうような対策はできないかということが申された状況でした。 ○15番(新橋 実君)  ここは平成14年にできたということでしたけれども,これまでも私は要望があったと思うんですけれども,それは聞いていませんでしたか。 ○福山出張所長兼教育振興課長(堀切 総君)  要望につきましては,ソフトテニスをされる際に,試合をされる際にボールに影響があるということで,要望というよりもビニールシートを試合中張らせてほしいという申出はございました。 ○15番(新橋 実君)  私はこのゲートボール大会に行ったわけですけれども,そのときは,前から言っているんだというような話もあったわけです。高齢者の方がもう結構,これは地区の大会ではなくて,鹿児島県内,宮崎からも来ていましたけれども,その大会にですね。やはり非常に寒いと。11月下旬だったんですけれども,これが12月,1月となると,まだ非常に寒くなると思いますけれども。やはり私はせっかくですので,せめて下だけでもロールカーテン式みたいな感じで整備をされたらどうかと思いますけど,先ほど言われておりましたけれども,見積りか何かされていますか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(中馬吉和君)  業者のほうに見積りは依頼しておりますが,ただ先ほど出ました強度の問題とかもございますので,概略の見積りでしかありません。 ○15番(新橋 実君)  概略どれくらいですか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(中馬吉和君)  今頂いている見積りで,大体4,000万円から5,000万円というような見積りになっております。 ○15番(新橋 実君)  市長,今金額を聞かれてどう思われますか。 ○市長(前田終止君)  築11年という場所でございますが,私も年間を通じて結構な回数,まきばドームはいろんな行事の関係で足を運んでおります。今,議員御指摘のような点についても若干漏れ聞く場合もあるわけです。例えば壁の問題。しかし,夏は涼しいんですよね,風通しがいいんですよ。しかし,冬になったら一方,せっかく雨は避けても風は問題だよねという難しさがありますね。そして,なお床のほうが,グラウンドが場所によって埋め立てた場所が波を打って,これはまた問題だなと。ですから,グラウンドゴルフを,あるいはパークゴルフをやるにして,ゲートボールですかね,そういうときに有利・不利が場所によって生まれてしまうというようなことまでお聞き申し上げています。よって,今,議論をいろいろ聞いておりまして,10年目を迎えた施設の現況をしっかりと利用者協議みたいな視点から,今までの声を全部集めてみて,何をどういうふうに,どれだけどうすればいいか,そして金はどう費用対効果を考えて対処すべきか。あるいはまた,我慢をして別な手立てを進めることはできないのか。ちょっと総合的に対策・対応を,11年目を迎えたまきばドームとして,周りも環境は変わっていくものですから,そういう意味でもいい時期ですから,手を加えるべき範囲を総合協議する機会を設けてみましょう。約束します。 ○15番(新橋 実君)  多くの方があそこを利用されるわけです。やはり使いやすい施設であってほしいと私は思うわけです。今,四,五千万円というような話もされましたけれども,私も建築をしていますけれどもそこまでは掛からないと思いますよ。もうちょっと簡易な方法でいいと思いますよ。その大会のときだけ使うような形ですれば,まだ安くでできると私は思います。だから,そういったことを,市長も今から検討もすると言われておりましたけれども,しっかり利用者の声やら聞いて,現地を見て,もうちょっとスムーズな形で使えるような,せっかくのあれだけのいい施設ですので,対応していただきたいと思います。以上で私の質問を終わります。 ○議長(常盤信一君)  以上で新橋実議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩いたします。              「休 憩  午後 0時02分」              ―――――――――――――――              「再 開  午後 1時00分」 ○議長(常盤信一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。次に,11番,中村正人議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○11番(中村正人君)  新燃市政クラブ,11番議員,中村正人でございます。ただいま議長の許可を頂きましたので,先に通告いたしました2項目6点について質問いたします。その前に,今般の改選におきましては,市民の皆様に多大なる御理解と御支援を賜り,再び市議の壇上へお送りいただきましたこと,心から感謝を申し上げます。皆様の負託に応えるべく,誠心誠意働かせていただきますので,どうぞよろしくお願いいたします。それでは,まず1項目め,中心市街地活性化策についてであります。これにつきましては,平成24年第2回定例会において同様の趣旨の質問をさせていただきました。いわゆる本市の顔ともいえる国分・隼人地区の中心部には,近年多くのマンションが建設され,人口も確実に増加してきており,また24時間営業のスーパーも立地いたしました。通り会の方々は,大変厳しい経済状況の中,様々なイベント等を実施され,また最近ではカード事業とタイアップしたFM放送も始まりました。しかしながら,アベノミクス効果と言えるような,東京などのバブルとも言われる経済的効果はみじんにも感じられず,様々な取組をしてもそれがなかなか売上げにつながらないという声が,日増しに大きくなってきております。市長は,前回の一般質問の答弁で,「新たな制度設計をして,歴史と,そして各通り会が有機的にネットワーク的に結び付き,もっと集客性のある回遊性の高い中心部形成ができたらと強く感じている。通り会の方々や商工会議所の方々との中心部活性化対策に向かって具体的に話し合う仕組みの構築に,なお一層気合を入れていく」と約束をされました。そこで,1点目,本市の核となる中心市街地へのハード・ソフト事業について,それぞれの現状と今後の展望・取組を問うものであります。次に,平成18年6月に中心市街地活性化法が公布され,それまでの国分市中心市街地活性化基本計画や国分中央地区市街地総合再生計画は,法的にはその効力を失うこととなりましたが,その後もこれまでハード・ソフトのタウンマネジメント事業に取り組まれ,行政も継続して支援していただいております。都市計画のマスタープランには,国分と隼人の市街地をツインコアとして位置付けられており,また霧島市全体の弱みとしては,全体のビジョンの戦略がやや不明確,都市機能の集積性とネットワーク性がやや不十分とも言われております。平成23年の同僚議員,24年の私の質問に対しては,建設部長から,「今後,建設部や商工観光部と力を合わせ,会議所や通り会連合会と連携を密に取って進めていきたい。平成27年度を最終目標年度と定めている」との発言もございました。そこで,2点目,旧市町の地域を主体とする計画に基づく取組ではなく,霧島市全体の核となる中心市街地としての新たな活性化ビジョンを早急に検討・構築すべき時期に来ていると考えますが,いかがお考えでしょうか。次に,2項目め,公園等の防犯上の管理方法についてであります。今回の選挙戦中に,日没後,公園のトイレを利用しようとしたとき,照明が一つもついていなく,真っ暗な中で用を足しました。普段は何気なく見過ごしていましたが,いざ利用してみて初めて気が付き,また防犯上も危険だと感じました。そこで,1点目,公園には全体を照らす水銀灯などが設置してある公園と設置していない公園がありますが,これらの違いの根拠となる照明の必要性をどのように考えるのか問うものであります。次に,2点目,各種の公園等の水銀灯や,そのトイレの照明管理はどのようになされているのか。また,その電気使用料の推移を問うものであります。次に,3点目,国分・隼人駅の駐輪場の管理とその照明管理はどのようになされているのか問うものであります。最後に,4点目,公園等の照明の点灯方法を再考すべきではないのか問うものであります。以上で壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  中村議員から2問につきましての御質問でございました。1問目につきましては私のほうから,2問目につきましては建設部長等が答弁させていただきます。1問目の中心市街地活性化策についての1点目と2点目にお答えいたします。本市における中心市街地活性化につきましては,平成11年度に策定しました国分市中心市街地活性化基本計画に基づき,中心市街地の再生,歴史的資源を生かしたまちづくり,央中核都市にふさわしい商業の活性化などを目指し,推進してまいりました。現在,国分中心市街地のハード事業につきましては,平成24年度から平成28年度までの計画で,中心市街地の骨格となる都市計画道路の平和通線や犬追馬場線の整備のほか,拠点地区内において,道路幅員が狭く,一方通行などの規制のかかる区画道路の拡幅にも着手いたしました。次に,ソフト事業につきましては,霧島商工会議所がタウンマネジメント構想に基づいて実施する情報発信事業や空き店舗対策事業などのTMO事業に対する支援のほか,個別の通り会又は国分の通り会が一体となって実施する秋祭りなどの商店街活性化イベントなどに対し,支援を行っております。これらのハード及びソフト事業を推進することにより,中心市街地における利便性や回遊性などが高まり,中心市街地の活性化につながっていくものと考えております。そこで,中心市街地活性化を更に推進するため,本年4月に九州経済産業局から派遣された職員を「まちづくり調整監」として配置し,商店街事業者や商工団体等と意見交換等を行いながら,鋭意取り組んでいるところでございます。その中において,中心市街地や商店街の活性化を図るには,「中心市街地の現状や商店街等に対する市民の評価やニーズを把握する必要があるのではないか」との御意見があり,これを受けて,本年9月から10月にかけて,近年急増している国分中心市街地のマンション居住者を対象にアンケートを実施し,その結果を現在分析中でございます。今後は,地域住民の皆様のニーズ等も踏まえ,商店街事業者,商工団体等との意見交換等を実施しながら,本市における中心市街地の活性化を図るための計画策定を進めてまいりたいと考えております。 ○建設部長(篠原明博君)  2問目の公園等の防犯上の管理方法についての1点目にお答えいたします。公園の照明については,運動公園を除く都市公園50か所のうち,39か所にトイレ照明があり,34か所に外灯が設置してあります。外灯は,利用者の安全と防犯のために設置するものでありますが,その一方では公園の利用形態や,地域からの要望もある迷惑行為の防止の観点から,外灯を設置していない公園もあります。次に,2点目にお答えいたします。都市公園の照明管理については,指定管理者で器具の破損などを日常管理で行っておりますが,夜間の照明が点灯していない場合は,公園利用者や地域の方々からの通報により対処していただいております。また,使用料金の推移でありますが,一例を挙げますと,松木野口地区ふれあい広場の過去6か月間の電気使用料金では,6月が5,364円,7月が5,410円,8月が5,784円,9月が5,488円,10月が5,389円,11月が6,017円となっており,月により若干の変動が見受けられます。次に,3点目にお答えいたします。国分駅と隼人駅の駐輪場の管理は,公益社団法人霧島市シルバー人材センターに委託しており,通勤・通学の時間に合わせて毎朝2時間,主に自転車の整理を行っております。照明の管理については,国分駅西口の駐輪場は西口広場清掃業務委託の中で電球交換を行っておりますが,他の駐輪場については,気付いた時点で市職員が直接,電球交換等を行っております。照明の点灯方法は,国分駅は東口・西口ともタイマーと照度センサーの組み合わせにより,隼人駅は照度センサーにより点灯するようになっております。次に,4点目にお答えいたします。公園等の照明の点灯方法は,現在,手動によるもの,照度センサーとタイマーを組合せたもの,照度センサーのみのもの,人感センサーによるもので行っております。今後,点灯方法については,使用料や設置費など形態に合わせ,総合的に勘案しながら検討してまいります。 ○11番(中村正人君)  るる答弁を頂きました。昨年の一般質問の後,答弁にもありましたけれども,まちづくり調整監,来ていただきました。そういった中で,ぼちぼち調整監のほうもしゃべりたいのではないかと思いまして,今回,それだけではないんですけど,質問をさせていただきました。まず,答弁にもございました,アンケートをされました,このアンケートの目的,それから方法・対象,それから実施日・回答数など,お教えいただけますか。 ○まちづくり調整監(脇迫正文君)  アンケート調査でございますけれども,調査目的は,この国分中心市街地にかつてのにぎわいを取り戻し,住みよいまちづくりを進めるための地域住民,特に近年増加中のマンション居住者のニーズ等を把握・分析するためということでございます。それから,調査の方法は,直接配布して,回収しております。対象とさせていただきました所は,霧島市国分中心市街地周辺に立地する分譲マンション9棟の居住者476世帯を対象とさせていただきました。回答数は195世帯,41%でございます。調査日は9月の下旬,9月24日から10月7日にかけて行いました。 ○11番(中村正人君)  直接配布ということで,大変御苦労様でした。その中で,項目がいろいろあるんですが,まず中心市街地に対する印象として,悪い所の結果をお教えいただけますか。 ○まちづくり調整監(脇迫正文君)  取りあえず,現時点で把握しているというか,皆さんの回答,数字の分析というか,集計したところをお答えいたします。「国分中心市街地に対する印象の中で悪い所は」ということでお尋ねしたんですけれども,一番多かった回答は,「商店街に行きたいと思う魅力的な店が少ない」という回答が一番多かったところです。それから,次いで,「活気がない,あるいは寂しい」とかいうのが2番目で,更に「憩いの場所,休む所,そういうものが少ない」というような順で回答が多くなっております。 ○11番(中村正人君)  一番多かったのが,魅力的な店が少ない,次が活気がない,3番目が憩いの場が少ないと。平成18年に会議所のほうでランダムに1,000世帯にアンケート調査をしております。回答率31%,307世帯からの回答で,「市街地にどのような印象をお持ちですか」という部分で,一番多かったのが「活気がない・寂しい」,それから2番目が交通環境の改善が必要,3番目に多かったのが,「行きたいと思うお店・施設・場所がない」。やはり同じような平成18年,それから本年ですね,アンケートの結果が出ております。「魅力的な店がない」というのが一番多いわけですが,ソフト事業の中で空き店舗対策事業,家賃補助をされていらっしゃるんですが,今現在,この使用状況と言うんですかね,申込・申請件数とか分かれば教えてください。 ○まちづくり調整監(脇迫正文君)  今の御質問に関しましては,商工会議所のTMO事業の中で,空き店舗対策というか,支援事業を行っておりますけれども,その中で,中心商店街に新規出店者に対して家賃の2分の1以内,月5万円を上限として,1年間の補助を行っております。昨年度の実績は,4件の支援案件があったというふうに聞いております。 ○11番(中村正人君)  4件ということですが,「魅力的なお店がない」,それから「活気がない」という部分で,その空き店舗対策事業が行われているわけですが,新規出店の場合,家賃補助をされています。今年住宅リフォーム補助制度を始められましたけれども,昨年の私の質問でも,商店に対する改装・リニューアル的なものに助成はできないかという質問をしました。現在,近隣の市町村でそういったような補助,リフォームとかリニューアルとかそういった情報は何かお持ちですか。 ○まちづくり調整監(脇迫正文君)  私どものほうで把握しておりますのは,県内の市町村において新規の中心市街地に限らず,その商工会・商店街等に対する支援として家賃補助あるいは新規出店の際の改装費補助というのを実施している状況について聞いておりますけれども,それによりますと家賃補助で県内13市,新規出店の際の改装費補助7市,両方行っている所で7市というふうに把握しております。 ○11番(中村正人君)  今,県内の話がございましたけれども,確か鹿児島市が併用だったと思うんですけれども,ほとんどがもう家賃補助と改装費用と両方併用されているんですが,どちらかが選べるというようなことらしいんですが,ほとんどがもう改装費用を皆さん申請されるということで,家賃補助という観点でいきますと,家賃は大家さんにいく分でありまして,改装というのはやはりそのリフォーム補助金と同じようにもっと経済効果が望めるという部分で,その家賃補助と改装費補助の考え方として,税金を投入するとして,どちらが費用対効果があるかという観点から考えて,調整監はどう思われますか。 ○まちづくり調整監(脇迫正文君)  家賃補助かあるいは改装費補助,いずれが税効果が高いのかという御質問だと思いますけれども,いずれも私,今すぐにどちらが効果が高いかというのをお答えすることはできませんけれども,いずれもそれぞれの目的を持って行っているものと思います。家賃補助は1年間,改装費補助ですと一回限りと,新規出店の立ち上げの際の一回限りということもありますので,いずれが更に有効なのかという点については,更に検証してまいりたいというふうに考えております。 ○11番(中村正人君)  ぜひ,そこらあたりも検討されていかれて,どちらがということではなくてもいいと思うんですよね。鹿児島市みたいに併用で申請できるような形に転換ということも考えられるかもしれないので,そこら辺も含めてちょっと検討いただけたらと思います。昨日も同僚議員の質問の中にもあったんですが,リニューアル補助金,最近あちこちで耳にするようになりました。商店街のリニューアル補助金ですね。昨日の同僚議員は,確か群馬だったですかね,高崎市の事例をおっしゃっていましたが,高崎市は新規出店ではなくて既存のお店ですね。工事が20万円以上で2分の1を補助すると。上限が100万円になっていますね。それから,高崎の場合,備品購入においても10万円以上で2分の1を補助するというような内容みたいです。それから,岡山井原市,補助対象経費の2分の1以内,100万円を補助限度とすると。それから,岐阜飛騨市,10万円以上で3分の1を補助,限度額100万円。それから,福井越前市,事業費120万円以上,4分の1補助,補助金限度額50万円と,様々な自治体がこのような助成金の制度設計をされているんですが,当然補助ありきではいけないと思います。今回,いろいろ市長が申されております。自助・共助ですね。そこらあたりも踏まえて,当然そのソフト事業の面で,商業カレッジなり,あるいはその商店主さんの研修をされてはいるとは思うんです。当然,逆に今度はその補助金申請時にそういった講座を受けなさいとか,そういう条件を付けてもいいとは思います。要は,お金を掛けても効果が上がらないではいけないし,当然商品のそろえ方・並べ方,いろいろ各個店あるとは思います。やはりそういうのも並行してやっていかなければ,補助金ありきでは駄目だと思います。当然,そこを分かった上で,今回その空き店舗対策あるいはそのアンケートの回答の一番多かった「魅力的な店が少ない」,それから「活気がない・寂しい」,そういうことを踏まえて1問目,ちょっと質問をさせていただいたんですが,今,調整監と話をさせていただきましたけれども,市長とすればどのようなお考えをお持ちでしょうか。 ○市長(前田終止君)  合併をして9年目でございます。やがてその向こうに10年と。徐々にこの地域の一体感というのが平野部でも市全体でも求められ,熟度を増していかなければならないと。その中で,やはり中心市街地の求心力を高めていくという魅力的なまちづくりというのは必要不可欠なものだと,私はそう思っております。そういう中で,市民アンケート,また事前のかつての調査でも,やはり議員御指摘は,似たような部分に対して魅力的なこのまち・店舗展開,活気に満ちた街並み,そういうのが現実的には一見,県内の市町村を比べてみたら元気に見える旧国分市街地であるけれども,実態としてはその中に住んでいる者については,まだまだ多くの不満やいろいろ住んでいるからこそ感じる欠点も感じられるという御指摘であろうかと認識を致しております。よって,今いろいろ御指摘がありましたような補助金頼みだとか補助金ありきだけでやるつもりは毛頭ないけれども,やはりここにしかない,私たちのこの中心市街地形成の該当する方々が,主体的に,本当に真剣に,命の次のお金をかけて努力をしていく事業展開であればこそ,しっかり腰の据わった本気度の,また満足度の上がるそういう参加でなければ,本物のまちはつくれないというようなことになっていくのかなと考えております。市と致しましては,私の答弁でも申し上げましたけれども,中心市街地のこの利便性・回遊性,新たなる縦串を,横串と言ってもいいんですが,その道を通す。そしてまた,もっと幅広に広くこの平野部全体を,あの円を中心として考えた場合,どこを掘っても昔の遺跡が出てくることによって,道路や街並み形成がしにくかった時代,そういうものを一応大体こう一区切り,文化財調査等がほぼ落ち着いてきた。よって,史跡公園的なものとかいうものは,あるいはそういう文化的なものの財産に係る補助事業などは,国は大変手厚い助成事業等がございます。そういうものと組み合わせながら,街並み全体,そして市民の憩える場所,集える場所,若干でもいいから,ともかく狭いながらも駐車場も数台増えたとかいうような工夫とか,公共トイレも1か所増えたとか,そういうレベルのものを取りあえずあの狭いエリアの中でも幅広に見て,中心部人口が集合住宅等の建設の,増設によって増えてきております。人口はもう本当に小学校が教室を増やさなければいけないくらい今,増えつつあるというのが実感できる状況であります。ただ,暮らし度の,住みやすさの,快適度の,都市度の,そこが,田舎都市の部分がどうしても免れないので,そういう不満があられるのかなと思うわけであります。魅力的なまちづくり,それにはやはり魅力的な店舗が軒を連ね,そしてまた寂しさとか,この中心部にしてはちょっと寂しいよねと。そして,活気がない。そして,憩える場所が少ないというところを本気に地元とせっかくのまちづくり調整監が腰を据えて目の前におりますので,もう大いに365日,調整監はもう市民の皆さん方と向き合いながら,市政全体の中のこういう分野についても頑張らないといけないですが,特にこの中心部市街地形成については,私のほうから徹底してやれということを,指示を出しているわけでございます。そのような魅力的な街並み形成に大いに一緒になって,私もまた頑張ってまいりたいと思っております。 ○11番(中村正人君)  もう一つ,アンケートの中で,先ほどの悪い所の設問でいきますと,「憩いの場が少ない」,その次の4番目に30%くらいの方が,「街路灯がなく,暗い」。我々はそこまでは中心市街地,思わないんですが,やはりそのマンションの方々は,その回答者の3割はこのように感じていらっしゃるということで,よく考えてみると,通り会の街灯は,ほとんど午前0時前後で消えるように設定してあるものですよね。なぜかと聴いたら,「何時までもつけていると電気代が上がる」ということらしいんですが,要はその午前0時から後もまだ通行されている方が非常に多い街並みです。そういった中で,やはりそこから後の時間を,照明をつけられたら,この悪い所という部分から「街路灯がなく暗い」というのは消えるのではないかなとは思うんですが,この午前0時以降の分の,これも補助的な考えなんですが,その何時間分の電気代という部分を助成とかいうようなことを考えたことはございませんか。 ○まちづくり調整監(脇迫正文君)  午前0時以降の街灯の費用について助成できないかという御質問かと思いますけれども,現在,まずは商店街の街灯が水銀灯のままの所も結構ありまして,これをLED化することでコストが相当下がるということでございまして,それについて市の助成の中で行っております。県内で街灯の補助金と言うんですか,街灯の電気代の補助金というのを行っている所があるというのは聞いたことはございますけれども,すみません,具体的にどこの市町村がやっているというということまでちょっと承知しておりませんけれども,本市におきましては,まずは各商店街のLED化を先に進めることの支援からしてまいりたいというふうに考えております。
    ○11番(中村正人君)  確か今回の補正予算で隼人地区だったですかね,防犯カメラ。これについては当初の初期経費は全額補助的な内容だったと思うんですが,やはりLED化に関しては2分の1の助成があるということで,2分の1は各通り会で負担ということになります。今そうするお金がないから午前0時で消しているんだよと。それに加えて,4年くらい前から秋祭り等も新しく催されて,厳しい中にも各個店,浄財を出されてイベントをされております。そっちが先だというのも分かるんですが,やはりその1時間,2時間程度,午前0時から2時くらいまで,あるいは1時間でもいいと思うんですけれども,その程度の助成はできないかなということで質問をしたところです。確か鹿児島市は助成をしていると思います。それはそれで,またいろんな助成の中での話で,検討いただければと思います。それから次に,これは平成18年のアンケートで,印象で「交通環境の改善が必要だと思う」というのが2番目に来ております。先ほどの悪い所という印象の中で,道路が狭く交通渋滞をしているというのが1,2,3,「街路灯がなく暗い」の次に来ておりますけれども,これも約3割くらいの方が思っていらっしゃるということです。それから,「取り組むべき環境整備はどういうことがありますか」というのが,1番目が43%で「公園の整備」,次が37.9%で「道路の整備」ということで,先ほど市長のほうも答弁されましたけれども,そのハード面も今進めてきつつあるということですが,具体的にこの平和通り,犬追馬場線ですね。今の現状を詳しく教えてください。 ○建設部長(篠原明博君)  中心市街地の中でハードとして取り組んでおります街路事業でありますが,平和通り線と犬追馬場線を基幹事業としてやっております。平和通り線につきましては,現在,残りの250m区間について随時,用地交渉を進めているところでございまして,今年ちょうど用水路を渡る,ちょうど整備中と未整備の区間が非常にネックになっているということで,そこだけは早急にしたいということで,近々そういう工事をして,そういった交通対策をしたいというふうに思っているところでございます。この事業につきましても,今の事業期間で今度は28年度までは全線開通をする予定でございます。それから,犬追馬場線でございますが,この犬追馬場線につきましては,何回か議会でも御質問いただきまして,国の重要文化財ということでなかなかルートが決まらなかったわけですが,今年度,一応都市計画の変更を致しまして,一応それで承認という形で変更いたしましたので,現在事業認可,事業をするための認可作業をとっております。当然,この後,補償の調査を致しまして,補償交渉を進めながら,そういう用地が終わりますと,早急に後追って工事を進めていくということで,これも早目に改修工事を進めることで,あそこの交差点の解消であったり,回遊性の確保に努めたいというふうに考えております。 ○11番(中村正人君)  ぜひスピード感を持ってやっていただけたらと思います。あともう一つ,道路の件ですが,重点地区,D地区の進入路,これの今後の予定あるいは現在どの辺まで進捗しているというのが分かれば,東西に入る道路ですね。道路名称はちょっと分かりません。 ○建設部長(篠原明博君)  街路事業に併せまして,区域内の区画街路というものを今検討いたしておりますけれども,その中で今,議員おっしゃいますように,市道名が町の下2号線という形で,宮崎太陽銀行から商工会議所のほうに,中央通りまで伸びる道路で,約250mございます。このまちなかの道路と申しますと,御存じのとおり非常に一方通行規制で,片側,そういった非常に狭い道路の中があるわけでございますけれども,以前からA,B,C,D,ずっとブロックをつくりまして整備をしてまいりましたけれども,最終的にやはりまちのど真ん中にありますDブロックというものの開発をいかにするかということを,ずっと協議してまいったわけでございます。当然,私どもはそういった中のDブロックの整備状況に合わせて道路を造れば,非常にスタートできるというふうに思っておりましたけれども,なかなか思うように進まないということと,やはりそういった回遊性というもの,あるいは交通形態のその新たな仕組みというものを考えないことには先に進まないという点もございまして,今年度から一応その道路の実施設計を終えました。当然,その実施設計に伴います用地費が掛かってまいりますので,今,地元・地域・地権者の皆さん方にそういった道路計画を説明しながら随時,用地交渉を進めていくというふうなことでございまして,特に今,中央通りのほうから現在の旧だいわ跡地までを優先して,先行して整備をしていきたいというふうに思っております。 ○11番(中村正人君)  このD地区の大型店の跡地が,今はちょっと駐車場的な用途で使われておりますけれども,この中心市街地と言われるこの最も重要なD地区が空き地になっていて,そこが整備されないと,先ほどアンケートでもありました,「憩いの場がない」とかいう言葉が出てくるんだろうと思いますが,前回,建設部長だったと思いますが,やはりこのD地区を整備するには,まずこの進入路を造るのが絶対条件であるというふうに言われております。この絶対条件と言われるのであれば,この見通しとして恐らく何人かの地権者の方との,相手があるお仕事でしょうから,見込みとして近々交渉がうまくいって造れる,実施設計までされたということですが,そこら辺の状況等は分かりますか。 ○建設部長(篠原明博君)  当然,道路の改良となりますと,用地がどうしても,まちなかにある道路でございますので高いわけでございまして,一応道路計画につきましては地権者の方々にお集まりを頂きまして説明会も致しております。その中ではある程度そういった同意というか,同じ方向性のお話を頂いておりますので,そういったこの道路の必要性を,今後十分地権者の皆様にお話をして,どうしてもこの用地のお願いをしていかないといけないというふうに思っているところでございます。今,議員おっしゃいますように,道路がどうしても必要な道路であるというのは理解して,やるわけですが,やはり私は道路だけでは駄目だというふうに思っているのが一番のあれで,やはり道路イコールそこのDブロックの活用を併せて一体的に整備するのがその活性化の道だというふうに思っておりますので,当然地権者がいらっしゃいますので,道路と併せてDブロックも並行して進めていくべき案件だというふうに理解しております。 ○11番(中村正人君)  前回,部長が,そのDブロックを整備すれば,まずは道路が絶対条件ということでおっしゃいましたので,そういった質問をさせていただいたんですけど,やはり相手がいらっしゃることで,なかなか進みづらいというような話も聞いております。市長のこの「お約束」にちゃんと載っているんですね。商工業のところに「中心市街地の活性化」と,ちゃんと掲げていらっしゃいます。やはり平成21年以降,そういう取組が目に見えてこないという,中心部はですね。ほかのその都市計画道路は進んではいるのが目に見えているんですが,やはりその3年,4年,進んでいない部分があるのであれば,やはりこの「お約束」に書かれていらっしゃるとおり,市長の出番も必要ではないかなと思ったりもするわけです。そういったところで,Dブロックに関してよく御存じだと思うんですが,市長の,前回は気合を入れていくということでしたので,今日ももう一声頂ければと思いますが,よろしくお願いします。 ○市長(前田終止君)  私の市民の皆様への「お約束」のところでも,中心市街地の活性化に向けて,引き続いて頑張っていきますよという姿勢もお示ししてあるとおりでございます。そしてまた,今の新たなる道路の改良・改善,これによって中心市街地の中の一番枢要な,肝心な部分に対してポテンシャルがぐんと上がってくるという認識を強く期待を持っております。ここ三,四年は,電線の地下埋設,そして街路事業の街並みの形成,植樹など,きれいな桜などを植えられました。そういう形では,まだ地下埋設などもエリアも将来広げていかなければならないというようなことでありましょう。全国的にはコンパクトシティという構想が,全国の各に一つあるかないかくらいでございますけれども,努力をされているエリアがあります。特に,私は青森のまちのコンパクトシティというのを商工会議所のリーダーの方々と見に行く機会もございまして,そして異口同音,皆さんがおっしゃるにはやはり歩ける,その自分たちの暮らしている範囲に非常に利便性の高い,回遊性の高い街並みがコンパクトにまとまっていた良さというものを皆さん目にされております。ですから,そういう意味では,あの中心市街地の夢を描けば,そのような姿が思い浮かんでくるのかなと。リーダーの方々はそれをまた頭にも置いておられるような声も相当数聞いております。あとは,やはり我々行政のほうも調整監をお願いし,そして私どももまたやる気を示し,そして商工会議所さんになさっても,あるいは何よりも地域に暮らしておられる通り会やその中心のエリアの中に入るという人たちの意識改革,これをお互いに徹底して熟度を上げていかなければならないのではないかと,こう思うわけでございます。いろんな語り合いの場にぜひ私もたまには呼んでください。私もまた乗り込んでいきますし,また個々面々には私のほうから声も掛けさせてもらったりして,一杯やりながら語ろうかというようなことなんかも少しずつチャレンジさせてもらっているところです。やはりまちづくりというのは,地域が明るく前向きに出ていく気迫がなければ,楽しくやらなければ駄目ですよ。そういうことで,ぜひ一緒になって頑張ってまいりましょう。 ○11番(中村正人君)  ぜひ,その意気込みでお願いを致したいと思います。当然,各通り会も秋祭り等の新たな取組もされております。FMも順調に推移しているみたいでございます。元気は出ているんですが,なかなか思うように結果が出てこないというのが商売なんでしょうけれども,やはりそういった意味でも行政の方々のお助けを頂かないといけない部分がございますので,どうぞひとつよろしくお願いを致します。今ちょうど市長の口から電線地中化の話も頂いたので,ちょっと写真を撮ってまいりました。ちょうどこれはパークプラザの前なんですが,これがこれから新市街のほう,あるいは八坂通りのほうにいく地中化の始まりというか終わりというか,ここが端っこなんですね,交差点で。それで,電柱が何本も立っていて,ここから下に地中に埋まっていくものですから,ここに集中して電線が来ているわけですね。これを景観上どう見るかなんですけれども,特にとらやさんの前辺りは大きな電柱が2本,まっすぐではなくてちょっと斜めにクロスしているような,カラスの巣みたいな状況になっているんですが,こういうのが確かに地中化をされた端っこの部分,終端部分が,これは今説明した所ですね。これが信用金庫前の旧郵便局があった所。どうしても地中化をする終端の部分がこういう形でなっているわけですね。ですから,この景観を皆さんがどう思うかということなんですが。確かに地中化してある通り自体はきれいなんですが,その始まりの部分と終わりの部分,どうしてもそこに電線が集中して地中に入っていくものですから,景観上どうなんだろうかという声も聞こえております。また,地中化されていない,ここは中央通りですね。それから,旭通り,駅前通りは地中化はまだされておりませんが,昨年でしたか,川跡交差点のスナックビルだったですかね,火災の際,電線が障害となってはしご車が使えなかったという話もございました。そういう中で,マンションも今たくさん建ってきております。旭通りにもまた建ちますね,これから。そういうことで,電線が障害になってはしご車が使えないという考え方から言っても,やはり地中化という部分も前向きに考えなければいけないと思います。せっかく危機管理監がお見えなんですが,そういった防災上のことで,電線とそのビルとの考え方と言うんですかね,地中化の考え方,何かお考えがあれば,ちょっと,お聞かせください。 ○危機管理監(德田 純君)  突然の御指名でございましてびっくりしているんですが,国分の所についての検討というのは,私はやったことがございませんけれども,今までいろんな所を見てきた関係で言いますと,やはり電線等を地下に埋設している所はすっきりした景観になっておりまして,そういう所で災害が起こっても,いろいろ消防車が入ったりとかそういうのには便利ではあるということになります。ただ,地震等を考えますと,その地中化するときの埋め方等もしっかり考えてやらないと,かえって損害が大きくなるということもございますので,いろんなことを考えながらやっていく必要があるかというふうには思います。 ○建設部長(篠原明博君)  前回も電線地中化のことに触れましたので,若干現在の状況をお話をさせていただきます。当然電線地中化は,この中心市街地の基本計画の中でもやはり景観あるいは街並みのまちづくりという点から非常に重要なことだと思います。そのようなことから,旧国分の市街地の中では,今整備をされているのが八坂通り,とらやさんの前から旧郵便局辺りを地中化いたしました。これは,ちょうど街路事業に併せて,やはり整備と併せてやらないと,相当な経費が掛かるということで,同時に先行を致しました。その後,やはりこの地域の一番メインの幹線道路であります県道の国分霧島線が,どうしても景観上目立つということで,先ほど写真がございましたとらやさんの交差点から北側のほうに,旧石塚石油店まで一応整備をして,今終わっております。そこが終わりますと,残るとらやさんから県道の日当山敷根線の区間が,非常に景観としてちょっと煩雑に見えます。それで,私どもはやはりこの街並みの整備をするに当たって景観という点から,どうしてもここが地中化をしてほしいということで,のほうにも強く要望を致している状況でございまして,やはりとしてもこちらの北側が終わりましたので,今度は南側のほうにという取組はされて,今そういった計画を策定中でございます。当然ながら,先ほどおっしゃいました区間が非常に電線が込み入っておりまして,かつあそこはちょうど川の跡でございまして,1m50㎝前後は地下水が非常に多いというようなことで,相当な難工事をした経緯もございます。そういったことを踏まえまして,先ほどおっしゃいました,その地中化の在り方について,あるいはやり方についてもいろんな工法を考えないといけないということもありますので,今後そういった街並み形成の景観のほうからでも市のほうからに強くお願いをして,できたら早急にそういった取組をしていただくようにお願いをしてまいりたいと思います。 ○11番(中村正人君)  ちょっと安心を致しました。前回は,そういう考えはないというような答弁を頂いたような気がするんですが,やはり景観条例もできましたけれども,もう誰が見てもちょっと見苦しいなと皆さん思っていらっしゃったと思うんですよね,この始まりと終わりの部分の電線の集まり具合ですね。危機管理監にも話を頂きましたが,そういった地震等も考慮いただいて,ぜひ前向きに検討いただきたいと,進めていただきたいと思います。1項目めにつきましては,そういった助成金の問題とか街路灯,それから今の町の下2号線ですね。何とか進めていただけるという意気込みも聞かせていただきましたので,スピード感を持って今後も取り組んでいただきますようにお願いをいたします。それでは,次に2項目めですが,答弁いただきました。私が通告を致しましてから,それぞれの公園をチェックをされたと思うんですが,電気が切れていた場所の数等が分かれば教えてください。 ○建設施設管理課長(長谷川俊己君)  事前通告の中で,お聞きした中で,街灯が切れている箇所,トイレの照明がついていなかった箇所を調査させていただきました。その中で,都市公園の中でなんですけど,街灯が8か所とトイレが8か所電気がついていない状態でございました。 ○11番(中村正人君)  その点検をされた後,照明がつくようになったんですかね。 ○建設施設管理課長(長谷川俊己君)  電気が切れているという原因の中に,球切れが主だったようです。それと,トイレについてはセンサーの不具合でついていないということでありましたので,一応球切れについては今,手配をしております。それと,センサーについては今,調査中でございます。 ○11番(中村正人君)  球切れで手配中というのは,何を手配されているんですか。球を替えればいいのではないですか。 ○建設施設管理課長(長谷川俊己君)  街灯の球切れが,水銀灯の球とかそういう特殊なものであるものですから,手配をしているということでございます。 ○11番(中村正人君)  これは手配をしてどのくらい掛かるものなんですかね。 ○建設施設管理課長(長谷川俊己君)  指定管理者のほうにお願いしていますので,ちょっといつまでというところまでは聞いていないところです。 ○11番(中村正人君)  今回質問をしたのは,防犯上の管理方法というタイトルなんですよね。お分かりいただけますか。通告の後,トイレも私が知っている所でついていない箇所が2か所まだあるんですが,これはセンサーなんですかね。 ○建設施設管理課長(長谷川俊己君)  トイレの中がついていなかったというのが,センサーでやっておりましたのが正覚寺とか西地区公園,それと上井公園とか,そういうのがセンサーで行っておりました。あとの隼人地区のほうには,球切れがちょっとあったというふうに報告を受けています。 ○11番(中村正人君)  写真をお願いします。これは,国分中央公園の北東にあるトイレですね。これはついております。これは正面から見たものです。これが南西側にあるトイレです。これは何箇月も消えたままです。それと,この水銀灯も何箇月も消えたままですね。球が切れるのが,通報がなければ分からないというようなことのような答弁もあったんですが,この球は定期的にチェックをする方法もあると思うんですよね。これはチェックできますよね。 ○建設部長(篠原明博君)  都市公園の中に街灯,トイレ照明,いろいろございます。議員おっしゃいますように,こういった広い地域の中の街灯,トイレ照明がついていないというのが,議員おっしゃいますように非常に多いということで,非常に市民の方々に迷惑を掛けるというふうに思っております。今おっしゃいましたように,先ほど答弁にもありましたように,夜のそういったチェック体制というのは非常に甘いというのが現実でございました。そういったことから,やはり指定管理者という施設の管理をお願いしているわけでございますので,やはりそういった街灯の球切れであるとか照明のトイレ等は特にそういう防犯上もありますので,そういったものを早急に確認するために,定期的に指定管理者と市で連携を取りながら,チェックをしながら,こういうことがなるべくないような体制を早く取りたいというふうに思います。 ○11番(中村正人君)  もう時間がないんですが,そのチェックも確か抵抗値が高くなるらしいですよね,電気の球をチェックすれば。なので,蛍光灯でもチェックできるということですので,定期的にやっていただきたい。節電という意味とはまた違うと思うんですね。やはり防犯上に,まちなかでも11月にもそういう痴漢とか何件も発生しておりますので,やはり防犯上からも安心・安全なまちづくりのためにもちゃんとした管理をお願いしたい。節電という意味では通らないと思います。よろしくお願いいたします。終わります。 ○議長(常盤信一君)  以上で中村正人議員の一般質問を終わります。次に,21番,下深迫孝二議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○21番(下深迫孝二君)  ただいま議長の許可を頂きましたので,先に通告いたしました3点について質問いたします。その前に,11月10日告示の市議会議員選挙におきまして,市民の皆様方の御支援を頂き,当選をさせていただきましたことに厚くお礼を申し上げます。今後4年間の任期を頂きましたので,市民の皆様方の負託に応えられるよう努力をしてまいります。一方,市長選挙におきましては,5人の立候補がある中,前田市長が3選を果たされましたことにお祝いを申し上げます。今後4年間,市民の舵取り役として頑張っていただきたいと思います。それでは,質問に入ります。1点目に,本市のまちづくりについて質問いたします。合併して8年が経過し,10年目を目安に取り組まなければならない問題が山積する中で,今回の改選前に出てくると思っておりました国分庁舎の増築問題は,市長は改選後の議会に委ねたいとの意向を示されましたが,選挙を終えて,市民の信任も得られたわけですが,狭く不便を感じる中で,一つに国分庁舎の増築はどのように取り組まれるのか伺います。二つに,国分庁舎に職員を集約していく中で,各総合支所はおのずと空室が増え,周辺部は活気がなくなっている状況は,皆様御存じのとおりです。商店主の方や飲食店の方々にお話を聴きますと,職員の方々も各旧市町から移動で来られて,仕事が終われば帰っていかれるため,合併してからは営業を続けられない日が多く,切実な状況であるなど,話を伺いました。三つに,旧町の総合支所の活用策を8年間でどのように取り組んでこられたか伺います。四つに,各旧市・町の中は,ふれあいバスの運行の充実は,ある程度図られていると思いますが,旧市・町間をつなぐ路線が不十分であると考えられるわけですが,一体感を持つためにも早急な整備が必要と思うのですが,どのようにお考えか伺います。2点目に,市営住宅について質問いたします。今回,選挙前にいろんな方と話をする機会がありました。駐車場の問題あるいは空き室の問題・手入れの問題など,要望や改善点など伺いましたので質問するわけですが,市営住宅と言いますと,滞納もありますが,これまで何回となく質問し,少しずつは改善されているようですので,今回は空き室や解体等について質問いたします。一つに,現在使用できない住宅数は何戸あるか伺います。二つに,解体する費用としてどの程度を見込んでいるか伺います。三つに,入居前にリフォームはしっかり行われているか伺います。3点目に,学校給食について質問いたします。先般,各ホテル等において,食品の産地偽装や食品である鮮魚・貝類や米の偽装など,多発いたしておりました。しかも,一流ホテルなどでも公然と行われていたことに,腹が立つというよりあきれ返ってしまいました。そこで,質問いたしますが,本市への食材の不正納入はないか伺います。また,チェック機関はどのように行われているか伺います。二つに,給食費の滞納は改善されているか伺います。以上,壇上からの質問は終わりますが,答弁によりまして質問席からの質問をお願いし,壇上からは終わります。 ○市長(前田終止君)  下深迫議員から3問についての御質問でございました。その中の1問目の1点目につきましては私のほうから,3問目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁させていただきます。1問目の本市のまちづくりについての1点目にお答えいたします。国分庁舎の増築計画につきましては,先の9月定例会において,「行財政・議会改革に関する調査特別委員会」の委員長報告が「賛否両論併記」という最終結論でありましたことや,市長や議員の改選を控えていたことなどから,選挙後の新たな体制に方針決定を委ねたほうが良いのではないかという決断を,その当時させていただいたところでございます。しかしながら,御承知のとおり人口7万人規模を想定して建設された国分庁舎は,定員適正化計画に対応するため,業務や職員の本庁集約化が進むにつれまして,執務スペースの不足が深刻化しておりまして,特に,市民生活に直結する福祉サービスを提供している福祉事務所においては,狭隘なスペースの中で窓口が多岐にわたり混雑していることが多く,その上,スペース不足により業務を議会棟1階と行政棟2階に分散せざるを得なく,円滑な市民サービスの提供に支障を来しており,またプライバシーに配慮した相談スペースの確保も十分とは言えない状況でございます。そのため,市民サービスを効果的・効率的に提供するとともに,利便性の向上を図るため,必要最小限の執務スペース及び会議室を確保する必要があるという私の考えを,今回の選挙戦において訴えてきたところでございます。したがいまして,私といたしましては,今後速やかに,必要最小限の範囲で国分庁舎を増築することで,市民の皆様の利便性が最大限に高まるような組織配置等を行い,このような状況を一日も早く解消すべきであると考えているところでございます。 ○企画部長(中村 功君)  1問目の2点目についてお答えいたします。人口の著しい減少や高齢化等に伴い,コミュニティ機能の維持が厳しい状況にあり,また商店数の減少等により,生活サービス水準が低下しつつある地域が増加傾向にあると認識いたしております。中山間地域におけるこれまでの取組につきましては,過疎債や辺地債など財源的に有利な制度を活用しながら,道路整備などハード面の整備を展開し,交通利便性の向上等に努めるほか,様々なソフト事業に取り組んでまいったところでございます。具体的に申し上げますと,中山間地域における人口減少の抑制を図るために,移住定住促進制度等を積極的に推進し,500名を超える方々に定住していただきました。加えて,今年度からは本市の市街地から移住する場合も補助対象とし,更なる効果を期待しているところでございます。このほか,地域において「共生・協働・共助」を実現するために欠かすことのできない存在である,地区自治公民館の主体的な取組を促進することを目的とした「地域まちづくり計画」の策定支援などをするために,「地域まちづくりサポーター」として市職員の配置を行いました。また,地域住民の皆様の移動手段を確保するための「ふれあいバス」や「デマンド交通」の運行,新たな交流を創出するための地元企業・大学生・市職員等のボランティアによるマンパワー支援事業の促進など,各種施策にも積極的に取り組んできたところでございます。次に,3点目についてお答えいたします。本市においては,合併前の市町を範囲とした地区内のネットワークとして「ふれあいバス」の運行を整備し,広域に運行している鉄道及び民間事業者の路線バスと連携を図ることで交通ネットワークを構築しております。国分庁舎と周辺部への移動手段の一つである路線バスは,市内を幾つかの路線が運行しておりますが,国分庁舎周辺から各総合支所・隼人庁舎までの路線の運行状況につきまして御説明申し上げます。まず,牧園・霧島・福山総合支所と隼人庁舎へは,国分庁舎周辺からそれぞれの最寄りのバス停まで平日一日当たり6便から11便が運行しております。なお,溝辺・横川地区につきましては,国分からの直行便が運行されていないため,鹿児島空港で乗り継ぎを行う必要があります。運行状況につきましては,国分庁舎周辺から鹿児島空港までが毎日26便,鹿児島空港から溝辺・横川総合支所まで平日一日当たり4便から8便が運行しております。 ○建設部長(篠原明博君)  2問目の市営住宅についての1点目にお答えいたします。現在,使用できない住宅は,平成25年12月1日現在で,公営住宅等長寿命化計画で老朽化のため用途廃止に決定したものが69戸,建て替え予定で募集停止にしたものが142戸であります。この中には本年度解体予定の戸数は含んでおりません。次に,2点目にお答えいたします。平成25年度における解体費用につきましては,木之房団地建て替えのため解体を行った16戸と,今後,老朽化のため解体を行う22戸の計38戸で,工事費は約2,800万円を見込んでおります。次に,3点目にお答えいたします。入居前のリフォームにつきましては,退去後に,傷んだ箇所の修理や壊れた部品の交換を中心に行い,入居決定時にクリーニングや,畳や襖の搬入を行い,併せて平家建ての場合は庭の草刈りも行うなどの対応を致しております。 ○教育部長(宗像成昭君)  3問目の学校給食についての1点目にお答えします。学校給食食材の産地偽装等の不正につきましては,霧島市内の国分地区単独調理場及び各学校給食センターでは,その対応と致しまして,食材検収時に,納入業者に必ず産地名を確認するとともに,納品書への産地名の記入もお願いしておりますので,産地偽装等の不正はないものと考えております。次に,2点目にお答えします。学校給食費の徴収率につきましては,国分地区単独調理場が,平成22年度99.32%,平成23年度99.23%,平成24年度99.20%となっており,ほぼ横ばいの状況となっております。学校給食センターは,平成22年度99.29%,平成23年度98.99%,平成24年度98.77%であり,徴収率が低下してきておりますので,今後も各学校と各学校給食センターには,更なる滞納解消に向けた取組を強化するよう,引き続き指導してまいります。 ○議長(常盤信一君)  ただいま下深迫議員の一般質問の途中ですが,ここでしばらく休憩します。              「休 憩  午後 2時21分」              ―――――――――――――――              「再 開  午後 2時35分」 ○議長(常盤信一君)  休憩前に引き続き会議を開きます。下深迫議員の一般質問を続けます。 ○21番(下深迫孝二君)  それぞれ御答弁を頂きましたけれども,再質問をさせていただきます。まず,庁舎問題についてから再質問いたします。市長は,造る方向で取り組むということを今,明言をされました。ただ,議会の中にもまだまだ流動的な考えの方たちも多いんです。なぜかと言いますと,私が言うよりか,まず市長,何でだというふうにお考えですか。やはり国分庁舎の増築に対して不満を持っておられる方もまだたくさんいると。原因は何だと思いますか。 ○市長(前田終止君)  大方大枠としては理解できる範囲は持っていても,例えば周辺地域の高齢化・過疎化・少子化,中山間地域の,本当に寂れ感,そういうものにどう対処していくのかというようなこと,あるいはまた総合支所,そこの空き室,一部利用できるところはしていても,その辺をどう考えているのかとか,あるいは隼人の庁舎,ここの利活用の在り方,そのようなことが大体御指摘を頂いている範囲かなというふうに存じております。もちろん,それ以外にも言い出せばそれなりにきりがないほどあろうかとは思いますが,やはり全体として物を判断していかなければならないというようなことだと思っております。 ○21番(下深迫孝二君)  さすが霧島市の舵取り役,市長,分かっていらっしゃるわけですよね。やはりこうして議員が賛同しないと,幾ら市長が出されてもなかなか前に進めないというのがあります。庁舎問題も当然早急にやっていただかなければいけない問題だと思っております。まず,おっしゃったように,各総合支所の周辺部の活性化策・空き家対策,この8年間でどのように取り組んでこられたのか。私から見たら,全く手が付いていないというふうに見えるんですけれども,担当課長でも部長でもいいですけれども,どのように取り組んでこられましたか。 ○企画部長(中村 功君)  各総合支所の周辺等につきましては,先ほど御答弁申し上げましたけれども,例えば各総合支所・庁舎についてでありますが,庁舎につきましてはこれまで書類等の倉庫なり,他団体への事務所としての貸付けなり,各種展示スペース又は市民相談室等に貸出しをしているところであります。 ○21番(下深迫孝二君)  現在,そこの貸出しをされて,借りておられる方がどのくらい業者さんでいらっしゃるんですか。 ○企画部長(中村 功君)  まず,他団体への事務所としての貸付けにつきましては,霧島総合支所で2か所,これは気象庁と東大地震研究所に貸出しをしております。それと,展示スペースとしましては,牧園総合支所と福山市民サービスセンターを展示室として現在使っております。それと,市民相談室としまして福山市民サービスセンターの旧町長室を相談室として使っております。それと,処理倉庫棟としての利用につきましては,溝辺・牧園・霧島・福山・サービスセンター,それぞれ使っております。 ○21番(下深迫孝二君)  それで,どの程度活性化してきたというふうにお考えですか。 ○企画部長(中村 功君)  各総合支所のこれらの利活用が,即周辺の活性化につながったとは直接は結ばれていないと思いますが,現在,総合支所の利活用につきましても地域審議会等へ投げ掛けをしておりまして,御検討をお願いしますということもしておりますし,これらとこの総合支所の空きスペースの利活用,やはりこれらがうまく集まって,一緒に総合的に考えて,初めて活性化ができるものというふうに考えます。 ○21番(下深迫孝二君)  もう合併をして8年が経過したんですよ。これがまだ合併して1期4年くらいだったら,まだまだ今からだろうという気がしますよ。ですけど,もう合併して8年,今回9年目に入ってきました。市長は合併協議会にも入っておられたので,10年を目安にというのは御存じですよね。何もかも大体10年当たりをぴしっとした形で集約をしていかなければいけないということは,合併当初から言われてきているわけですよね。それがいまだにこの庁舎問題でまずつまづいているのは,そこがクリアできていないから,反対もあるんだと。私はそれが一番大きなネックだろうというふうに思っているんです。早く庁舎の増築が進んで,市民の皆さん方にも気兼ねなく使っていただけるようなものでないと,私は前回の質問でも市長に申し上げました。生活保護の所ですね。後ろについ立てでも立てたらどうですかと言ったけれども,検討するようなお話でしたけれども,まだそのままです。市長はあれを見てどのようにお考えですかね。 ○市長(前田終止君)  そうはおっしゃいますが,今日まで合併直後の,誰が担っても難しい,この合併直後の市政,これだけが問題ではなくて,多種多岐にわたる問題の中で,我々はお互いに,議会のほうも私どものほうも真摯な努力を繰り広げた結果,やはり時間がここまで掛かっているということも,一方,議員のほうも御理解も賜りたいと思います。精いっぱい,何も遅らせているわけではなくて,問題を投げ掛け,乗り込んでいき,協議もし,地域の声も聞き,その上でほかの問題もやりながらの今日でございます。そして,議員御指摘の生活保護の方々のプライバシーの問題,もう早速私は動きました。でも,結果,そうすることが,また別な新たな差別と言いますか,区別と言いますか,そういう方向とも重なる部分も逆に出てくると。むしろ今のような状況のそこを工夫しながら,対処したほうがよろしいというような流れも協議があって,結果としてわざわざつい立てを,議員御指摘のとおりそこで造る状況には至らなかったということでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  私は,何も市長が努力してきていないということは言っていないんですよ。これはもう,やはり合併するときの法定協議会の中で,10年を目安にということもきちっと言っていらっしゃるわけですよ。それを分かった中で,好きで手を挙げて市長になられたわけですよ。だから,それは行政のほうのただ都合であって,市民はやはりそういうふうに思わないわけですよね。あるときはそういうことをきちっと出しているわけですから,市民の皆さん方にもそういうことを訴えて合併をしたわけですよね。しかも,対等合併ということで,したわけですから。やはり,決して市長が遊んでおられたということは,私一言も言っていませんから。精いっぱい努力をされているというのは分かりますけれども,ただやはり期日がきちっとあるわけですから,それに沿っては物事を進めていかないと,いつまでも反対があったらできないというのでは,困ると思うんですよ。一般廃棄物のときは,市長が毎晩でも日参されて説得をされたという実績もお持ちですよね,これは。そして,地域の皆さん方もきちっとそれに応えていただいたということですから,私はそんな難しい問題ではないというふうに思っているんです。同僚議員ともいつもお茶を飲みながら,あるいは朝来たときに話をする中で,やはり地域の活性化が図られないと,なかなか我々もOKよと言うわけにはいかないんだと。それはそうです。何でかと言いますと,市長はもう一人しか通らないですから,全体の選挙をされます。みんなそれぞれ地域を背負ってきているんですよ。これに賛成と言ったら,次は落とされるかも分からないわけですよ。ですから,それは地域の活性化策が図られれば,何もそんな難しいことは私はないと。同僚議員とも,それが図られればあなた方も賛成していただけるんでしょうという話をすれば,それはそうだということをおっしゃるわけですよね。ですから,庁舎問題もさることながら,やはり周辺部の活性化策というのが一番の課題ではないかというふうに私は思いますが,そこはどのようにお考えですかね。 ○市長(前田終止君)  仰せのとおりだと思いますね。ですから,具体策がそれには,思いだけでは駄目なんですよね。具体策が必要だと思うんです。ですから,その具体策を私と致しましては,地域活性化への道のりをつくるために,例えば平野部地域から中山間地・周辺部に移住定住の促進を図ったり,あるいはまた外部からそういう移住定住への促進を図ったり,あるいはまた交流人口の拡大を具体的に地域人のリーダーや,あるいはそれに関わる企業・組織・団体,あるいは行政職員,そして状況によっては大学,鹿児島大学等々,そういうところと,議員も御承知のとおりそれぞれの地域においてイベントを創出したり,あるいはそれに積極的に行政も加わっていったり,そういう流れをつくる努力を今しているわけでございまして,そこはまたどうかひとつ随所随所にお気付きをいただきたいと思います。また,隼人についても確かに選管と,そして教育委員会がちょうど70名ですかね,動く。それで,水道部のほうが約50名プラスアルファというような人数で,逆にそちらのほうに入ってきて,減は確かに20名近くありますけれども,そこらのバランスもしっかりとりながら,総合支所の限られた範囲の中での創意工夫というものが待たれるあるいはやらなければならないという状況下にあるわけでございます。それらについても,地域別にしっかり霧島・牧園そして溝辺,この三つでございますから,そこに対して地域人と,また地域審議会と,地域選出の議員さんもおられますし,よくお互いに話合いをしながら,納得度を上げて,実際行政の効率化・スリム化,そしてこれからずっとやはり発展を続けていく受け皿をつくらなければならない。それで,何よりも冒頭,壇上からの最初の答弁で申し上げましたようなもろもろの状況が,事実としてもう目の前にあるわけですから,そこに向かって現実を直視しつつ,言わばおおむね10年というのを念頭に置いて,リーダーシップを私としては発揮せざるを得ないというような気持ちでございまして,ぜひぜひ皆さん方の御理解を賜りたいというところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  理解もしているから,こういうことも申し上げるんです。どうでもよかったら,言いません。早く庁舎もできて,市民が主役の行政づくりでないといけないと思いますから,あえてこういう質問をするわけです。ですから,周辺部の総合支所の活性化というものには,人数をたくさんやれば活性化するわけではないわけですよ。何かやはりうまみのあるものを,何か付けていくと。例えば,国分の商店街に市が幾らお金を投入しましたか。全部民間の開発で国分は人口も増えているんですよ。宅地造成にしても何にしてもですね。ですから,民間の企業さんというのは,これから先に希望が持てるという所にどんどん集中してきます。ですから,なおさら一極集中になってしまうというところもあるんですけれども,周辺部においては,とにかく私も牧之原の辺は友達もいますから,よく遊びに行くんです。いろんな話を聞きますと,本当営業も続けられないと。お客さんがほとんどいないですよとおっしゃるわけですよ。そして,忘年会だ何だと言ったら,全部職員の皆さん方も下のほうでされますので,ほとんどがですね。だから,もうそういうものも自然となくなってくる。そしてまた,これは仕方のないことなんですけれども,職員さん方も,今まで自分の地域に住んでいた人も,下のほうに下りてきておられる。ということなんですよね。市長を見習って,自分の家から通ってきていただければ一番いいんですけれども,どうしてもみんなまちなかに,子育ての関係だ,あるいは病院だ,買物だと,いろんなことをしてまちなかにみんな集中してしまうというのがありますから,ここらも強制はできないわけですけれども,職員の皆さん方もできるだけ,自分のふるさとも顧みていただきたいなということも,私は思っているんですけれども。私も上之段の山の中に住んでいますから,周辺部のことはもう誰よりもよく理解もしているつもりです。いつも申しますように,何せ自治会で9軒しかない所ですから。カラスの鳴き声のほうが多いというくらい。人影も見ないなというくらいのときも,たまにあるわけです,高齢者が多いわけですから。ですけれども,何とかこの周辺部のまちづくりに取り組んでいただいて,一日も早く庁舎が完成するように努力をしていただけますように要望しておきます。次に,旧町の総合支所の活用策も,今企画部長のほうから多少御説明がありましたけれども,まだまだもっと力を入れて,私は宅急便なんかの取次店みたいなものやら,営業所なども入れていただくとか,そういうものがあれば,人の出入りがあれば,にぎやかになるんですよ。全く役所の職員だけで,人の出入りがないということですから。貸すことによって家賃も入ってくる。安くてもいいと思いますよ。活性化ということを考えたときには,そのようなこともひとつ検討して見ていただけたらどうなんだろうなと。人の出入りがあるということは,少なからず空気も動くわけですから。ただ風に流されて空気が動いているのと違って,人間がいる空気の動きがあるということは,少なからず活性化にはつながっていくのではないかという気が私はしております。とにかく努力はしていただいているということは,分かってはおります。ただ,だけれども,今のままではなかなか難しいんだということを,ここらは思い切って取り組んでいただきたいと思いますけれども,前総務部長でありました,今副市長の平野副市長,副市長になられた抱負とともに,どのようにというのがあったらお聴かせください。 ○副市長(平野貴志君)  地域の活性化の具体策がないかというようなことのお尋ねとともに,各総合支所の利活用が進んでいないのではないかというような,そういう御質問でございますが,先ほど企画部長が御答弁申し上げましたように,なかなか総合支所の利活用という面におきましては有効策がないというのが現状でございます。様々な課題がある中での利活用でございます。制限がある中での利活用でございますので,経費を伴う改築・改修をしなければ,有効な活用ができないというのが現実問題でございます。ただ,そうは申しましても,現に市民の財産として総合支所があるわけでございますので,それを有効活用するという面からは,御提案を頂きましたようなそういう取次所での活用とか,あるいはもう少し市民の方々に有効活用していただくような方策はないかというようなことを検討していく必要があろうかと思います。様々な方面から,今後も引き続き活用策については検討をしていく必要があると思いますので,また議員のほうもいろいろなアイデアがございましたら,私どものほうにもお届けいただければと思いますので,どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○21番(下深迫孝二君)  総合支所と,役場で使っていた建物ですから,なかなか限界もあるのではないかという気もしますけれども,一例として,例えば子供たちがたくさんいるようであれば,保育園を二つあるものを分散して一部入れるとか,そうしますと子供たちが毎日来て,大きな声がワーワーしていると,少なからずにぎやかにはなるわけですよ。だから,もっといろんなことも,こうして考えてみていただければいいのではないのかなという気がします。とにかく牧之原辺りの場合は保育園はいっぱいなんですけれども,総合支所を造り替えしましたので,もう空きスペースも正直言ってないわけですね。あそこはもうプレハブを一部使ってやっているような状況ですので,それはもう仕方ないんですが,あるいは溝辺だとか,あるいは牧園だとか,霧島ですか,そういう所辺りも何かそういう子供たちの学校が終わってからの預かりの場だとか,いろんなことを考えていけば,もっともっと活用策は深まっていくのではないかという気が致しますのでね。ただ,こうして限定してしまうと,なかなかないのではないかという気が致します。ぜひ,そこら辺りは努力していただいて,やはり庁舎の増築のためには本当努力しかないんですよ,これはもう。そうすれば,必ずここにいらっしゃる皆さん,賛成をしていただけると私は信じておりますので,ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。 ○市長(前田終止君)  実際,議員御指摘のようなことを地域審議会のメンバー,あるいはまた自治公民館のリーダーのメンバーの方々から3地区,それぞれ異口同音,同じような御指摘も頂いているわけですね。そして,実際,検討もしているわけですね。その中で,例えば買物難民という言葉が近年言われておりますが,高齢化が進んで,そしてもう免許証も返上して,ふれあいバス等あるけれども,余り自分の思うようには買物に行けない。そして,かつて近くに店があったものが,集中化が進んで結果として近くにも買物ができる所がほとんど少なくなるか,もうなくなった。そうした場合,よりどころとしている旧役場の総合支所に集まり,スーパーみたいなものも適正規模でどこか進出してもらえないか。あるいはまた,貸し会議室とか。あるいは,商工会の事務所を同居できないか。あるいは,農協の支所。あるいは,郵便局,ここと役所と組ませることはできないか。もろもろいろんな検討も,実はもう本当に地域地域の個性や特徴に合った形で議論も重ねてきているんですが,言うは易く行うは難しでそれぞれに問題があって,採算性の問題でありますとか,いろんな仕組みの問題でありますとか,例えば大きな費用が発生するとか,逆にそうして本当にできるのかと。言うは易く行うは難しで,なかなか難しいですよ。ということで,相当な検討・研究もしていることも御理解いただきたいということです。 ○21番(下深迫孝二君)
     今,話を聞いて,それぞれ努力はしていただいていると。だけど,こっちには分かっていないんですね,そういう努力をされていることは。今聞きましたから,初めて分かってきていますけれども,こういうこともいろいろやっているんだということも,できればある程度報告もしていただければ,我々もまた違った角度から質問もさせていただけるのではないかと。民間でありますと,あれだけの建物を放置していれば,税金がすごいわけですよ。市の建物だから税金も掛からないからいいわけなんですけれども,とにかく活用策を頑張っていただきたいというふうに思いますが,総務部長,何か私のほうには回ってこないというような顔をされていますが,どうですか。 ○総務部長(川村直人君)  本庁の増築と総合支所あるいは総合支所周辺の活性化という御指摘でございます。市長が全て語っていただいたような気がします。ただ,やはり何と申しましても,本庁が霧島市のサービスをするための拠点施設でございますので,その辺の整備につきましては一日も早くしていただいて,また周辺地域の活性化も併せてやはりしていかなければならない。ただ,やはり周辺地域の活性化というのは,先ほど市長も申されましたけれども,言うのは簡単ですが,なかなかこれはもう難しい,一気にできない状況でございますので,粘り強く様々な活性化策を地域の方々と一緒になって取り組んでいかないと,成果は出ていかないのではないかなと思いますので,今後も行政は行政,地域の方々と一緒になりながら,過疎化対策・活性化には努めてまいりたいというふうに考えております。 ○市長(前田終止君)  特に,今の議員の質問は,国分庁舎の増築に伴う質問の趣旨でございまして,特に隼人に関わる地域活性化も御指摘を頂いておりますが,ここは今申し上げたことが現実的な,ほとんどの話でありますが,もう一つ,この際,こういう機会でございますから,こういう公的な場所であることもしっかり念頭に入れまして,私の構想案を申し上げます。例えば隼人駅,ここにななつ星が止まるようになり,県内外,全国の話題を集中させてもらっていることは御承知のとおりでございます。そしてまた,隼人駅東地区の都市計画,区画整理事業,これらが約10年,合併前から今日まで地道な努力が続いていることも,議員各位御承知のとおりでございます。私と致しましては,肥薩線とこの日豊本線の我がまちにおける唯一の分岐点にまたがる隼人駅,ここをしっかり地域活性化のもう一つ核に考えることはできないか。これは,国分・隼人をもう一体的に考えて,特に国分の側の中心市街地活性化をぐんと力をつけていって,そしてもう一つ,二眼レフ構造で,隼人駅を中心としたそういう考え方ができないか。将来的にこの両方がボトムアップしていくことによって,真ん中も空き地がありますけれども,やがて時期が熟してきたら,そこまで一体化して,将来の未来の霧島市の全体としてのまちづくりを上手につなげていくことはできないか。もっと具体的に申し上げますと,JR九州が隼人駅と本当に深い関わりがあってのななつ星でありますが,ここに例えば交通センター的な位置付けをできないか。そして,空港行きだとか鹿児島市行きだとか市内一周だとか,そういう路線バス等の拠点地をつくることができないか。そして,今,西口の側に改札口がありますが,東口と両方から,この軌道敷の上に改札口を一本化できないか。そして,そこに民活を導入して,おっしゃるとおり,集中的な商業施設をきちんと必要な範囲で進出してくれるところを位置付けることはできないか。そして,若者やいろんな人たちが集えるようなアミューズメント施設,必要な希望されるもの,期待されるものを民活で導入ができないか。その上に駐車場ビルでありますとかマンションでありますとか,あるいはまた適正規模でJR得意の,それこそ駅の,言わばホテルでありますとかステーションホテル,そういう展開を可能な範囲で高層ビル化して,あのエリアに将来を見据えて,今やらなければ,これから先に向かって,私みたいなこの思いの強いのが出てきて,ちゃんとそういうところも方向付けをして,隼人の側の商店街も通りも地域も一緒になって盛り上がっていく,そしてななつ星も光ってくる,そしてななつ星はそれこそ九州全体の,言わば大きな観光の国内外の光ですから,そういう意味でそれを受け取る,将来に向かって安定的な輝く場所にしていって,全体がまた良くなっていくというような流れであります。そういうものを具体的にやっていくのが我々行政執行部の,特にリーダーシップを担わされている私の役目でもありましょうし,議会の皆さん方やら市民の方々もそういうところを見据えてやっていけば,行政全体も庁舎増築に関する新たな展開に,一本化への方向を見て,まちの一体化を見ていく,大体状況が見えてくるのではないかなと,構想案の部分がありますが,少なくともJR九州のトップとは私とそのような話もし,そしていいよねと。両方から少なくともまずは東西から使える改札口をしっかり一体化するような,そういうものでまず合意しましょうというような流れをつくっていく。そしてまた,民活でそこに私も参入したいと,そこは任せてくれという民活導入をやっていく。そして,民間,そしてJR九州,そしてそれこそ参入したい民間,あるいは地域社会のあの辺の通りの方々とか我々行政とか,全体がそういう話合いをしながら,あの地域の言わば寂れ感どころか新たなる我が霧島市の希望の地になるようなそういう構想を,私は時間と金が掛かっても,そして民活導入をしっかりしながらやっていくような時代をつくっていかなければいけないというふうに希望・期待・構想を今膨らまし,それに向かって仕掛けていこうというふうに思っているところでもございます。 ○21番(下深迫孝二君)  市長の思いを目いっぱい語っていただきましたので,これでまた隼人の皆さん方も少しは安心されるのではないでしょうか。これが現実になっていくように,みんなで努力をしなければいけないのではないかということも今,思ったところでございます。時間の関係もあります。次に進みます。国分庁舎と周辺部を結ぶバスの問題,要するに鹿児島交通とか林田とかいろんなバスと連携しながら,連携が取れているということなんですが,先の選挙の頃でしたか,年寄りの人たちに温泉券を配っていただくと。非常に有り難いんだけれども,その温泉まで行くのに乗り物がないんだというお話がありました。なるほど,それでは例えば福山から国分まで行けるバスというのは出ていないのかなと。ふれあいバス,何か最初はふれあいバスもそういう形で走らせるというようなお話を伺ったことがありますよね,合併当初の頃。例えば,ふれあいバスは,極端に言うと旧市・町をぐるぐる回っているわけですよね,総合支所を中心にしながら。それを,今度は総合支所と,要するに国分庁舎を結ぶ,あるいは隼人を結ぶ,溝辺を結ぶといったようなそういう構想は,もう全く考えていらっしゃらないのですか。伺います。 ○企画政策課長(山口昌樹君)  ただいまの御質問にお答えいたします。国分庁舎から各総合支所への直接の運行でございます。先ほど答弁の中で申し上げましたとおり,路線バス,バス事業者が運行している路線バスがありますが,溝辺と横川に関しましては直接のものはございません。溝辺と横川につきましては,鹿児島空港を経由した形でつなげているということでございます。少しそこの考え方のところでございますが,答弁の中で,ふれあいバスにつきましては地区内のネットワークの役割を担うと。広域運行という言い方をしておりますが,地区間と地区間を結ぶのが鉄道及び民間事業者の路線バスとの連携を図るということで,役割を担っていくということを,公共交通計画の中でうたっておりまして,今のところ直接結ぶ路線につきましては,なかなか難しい状況があるというふうに考えているところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  あえてこの質問をさせていただいたのが,周辺部,市長も周辺部ですからよくお分かりだと思いますけれども,とにかく年寄りばかりなんですよね,どこに行っても。今回,選挙で回ってつくづく思ったのは,おばあちゃんが押していく手押し車と言うんですか,あれがほとんどの家にありました。玄関の前に止めてある,転ばないようにこうして押しながらいかれるあの車ですよね。だから,そういう人たちが多いわけですから,何とかその交通の手段ですか,確保していかなければいけないのかなと。若い人たちは車に乗るわけですけれども,年寄りの人たちは車の免許もお持ちでもないし,当然車もお持ちでないわけですよ。そのような中で,合併するときは何と言って皆さんに言われたかと言うと,負担は軽い所に合わせて,サービスは大きい所に合わせる,そんなことは間違っても私もできないと思っていたんでしたけど,できるはずはないわけですよね。お年寄りが多いということは,福祉予算,どんどん膨らんでいくわけですし,本当に財政を圧迫していくということですけれども,本当に周辺部のほうが気の毒だなと。今回回ってつくづくそういうことも思いましたので,このバスの運行,民間のバスは補助を出さなければ,あんな採算が合わない所は,どんどんやめていきますよ,これは。ですから,行政の,言うならば補助事業みたいな形でやるしか継続的にやることはできないのかなということも思ったりもしたものですから,こうして質問もさせていただいているわけですけれども。市長が今朝ほどもおっしゃいましたように,何でもかんでも行政丸抱えではなくて,自分たちの地域は自分たちで守らないといけないということを盛んにおっしゃっていましたけど,自分たちの地域を自分たちで守れない年に来ている所が多いんです。本当に回ってみて,今回つくづくそう思いました。ですから,まだ若手がそこそこいる地域は,自分たちの地域は自分たちで守れると。だけれども,自分の生活をどうやって維持しようかというようなお年寄りも多いということも,当然市長も把握はしていらっしゃると思います。ですから,早急にはいかないわけですけれども,やはりそういうことも念頭に置いて市政の運営に当たっていただいたら,またいつの日かお年寄りの人たちも救われるときもくるのではないかなという気も致しましたので,こういう質問をさせていただきました。もうこれはどっちみちできないということでしょうから,答弁は要りません。次に,市営住宅のほうに入ります。老朽化のため,用途廃止に決定したものが69戸ということで答弁を頂きました。とにかく今回回った中で,2階建ての階段の急なものですね。国分の四方田・宮下,こういう所はもう半分空き家状態で建っているわけです。見ていて本当に見苦しいですよね。もう空き家で取壊しもできない,入居もさせられないという状況の住宅がかなりあるということも,今回見まして,何とかこれをやはり解体することができないのかなということを思ったんです。団地では駐車場がないと言って皆さん困っていらっしゃることも現実なんですよね。これを取り壊せば,駐車場にもなるわけですよ。ですから,今回,解体費用はどのくらい見込んでいるかということも質問させていただいたわけですけれども,そこら辺,建設部長,解体をしなければいけない建物ですね。一部,課長にも話をしましたら,一つの鉄筋の建物,何戸数入るんですか,あれに一人二人まだ残っている人もいるんだというお話でした。ですから,そういうのは,例えば1棟だけを残して一つに集約するということも不可能ではないのではないかという気がするんですが,そこら辺はどのようにお考えですか。それとも,やはり今までみたいにぽつんぽつんという形で入居させておいて,いつまでもそういうことを続けていかれるのか。そこはどのようにお考えですか。 ○建設部長(篠原明博君)  今,議員おっしゃいますように,特に四方田団地・宮下団地の2階建てという建物があるわけでございますが,市のほうでも入居募集停止で将来的には取り壊さないといけないという位置付けを致しております。そういった空き家になる状況であれば,どんどん壊していく計画であるわけですが,今おっしゃいましたように,1戸建てではございません関係で,全体の戸数の中で全ての方が出られないと壊せないという状況がございます。おっしゃいましたように,その入っている方々にも常日頃から,やはりこういう非常に階段も急でありますし,非常に使い勝手の悪い,いろんな悪い状況でございましたので,行くたびにそういった別な所に移転というのは随時お願いをしている状況でございます。しかしながら,やはり入居者の都合であったりとかいろんな考えがありまして,なかなかそれが思うようにいかないというようなことで,今止まっております。おっしゃいましたように,2戸の中で1戸に合わせるというのは,その目的からすると非常におかしい状況で,やはり老朽化し,非常に使い勝手の悪い住宅については,全ての方になるべく早くほかの団地に,今うちが準備している所に入っていただくというのが一番の緊急な課題でございますので,そういった方々には今後も早目早目にそういった移転をお願いし,そういった使い勝手の悪い,老朽化した住宅は,早目に取り壊すような形で検討していきたいと思います。 ○21番(下深迫孝二君)  例えば,その今入居しておられる方が,ほかの所に移りたくないという,もう一人しか住んでいらっしゃらないので移りたくないとおっしゃるのは,何がネックかというふうに考えたとき,まず引っ越し費用の問題だと思うんです。新しい今度移っていただく所はきれいにリフォームしてあげて,そこにそれでは引っ越し費用,もう幾らも掛からないわけですよね,隣から隣へというような感じになるわけだから。市が幾らか負担してあげますよと,引っ越し費用。一人暮らしの人であれば荷物も少ないわけですから。そうしてきちっと整備をしていくということも大事ではないかなという気がするんですが,全くそういう考えはありませんか。 ○建築住宅課長(矢野昌幸君)  例えば四方田団地の場合ですけれども,もともとが建て替えということで位置付けをしているものですから,普通の用途廃止の住宅の場合は移転料としまして17万1,000円お支払いするわけですけれども,建て替えの場合はもともと引っ越し費用の支払ができないということが一番ネックになっております。ただ,もし四方田団地の中で平屋のほうに移られる場合は,古いほうの住宅はもう修繕の必要はないわけですから,畳・襖の修繕費用も要らないということですね。新しいほうは,もう畳・襖が新しくなっているわけですから,そういう点では利点はあるんですけれども,なかなかやはり今住んでいる所がいいというようなことで,引っ越しが難しい面もあります。それと,特に高齢者の方には自治会長さんを通じてお願いもしているんですけれども,やはりなかなかうまくいっていないのが実情でございます。 ○21番(下深迫孝二君)  お年寄りの方が,あの広い1戸建ての,1戸建てと言いますか,鉄筋コンクリートですから,かなりの空き家があるわけですよね。ああいう所でもし一人で暮らしておられた場合,安否確認という点からも非常に厳しいのかなと。何でかと言いますと,隣近所くっついていますと,やはり顔を見かけているよ,戸が開いていたよということで気付かれるんでしょうけれども,ああいうふうに1戸だけの中にぽつんと一人入っておられると,もう安否確認という点でもやはり問題がありそうな気も致します。市の都合で引っ越しをお願いするのであれば,それは畳と襖をきれいにしてあるこちらのほうがいいじゃないですかと言うのではなくて,引っ越し費用なんて僅かなものですよ。だから,その引っ越し費用を市が払っても,移っていただければ,また後の解体とかそういうこともスムーズにいくのではないかというふうに思いますけれども,市長,どのようにお考えですかね。 ○建設部長(篠原明博君)  今,議員おっしゃいますように,そういった老朽化住宅の除却あるいは適正な所に移っていただくという方法論としては考えられますけれども,今,市が進めている原則論的な話で,いろんな方々,全ての住宅の方々に同じような条件で話をしておりますので,例えば個々の案件に対してそれで対応すると,非常に難しい状況でございます。そういった点よりほかにもう少し,先ほどおっしゃった安否確認であるとか,そこにどうしてもいないといけない理由等があるわけですので,そういったものに対して市が積極的にお話を聞くなり,あるいは館長なりお話を,自治会ぐるみでお話をしながら進めていくのが,今の進めるべき方法ではないかなというふうに思っております。 ○市長(前田終止君)  個々各々,本当に具体的な手立てを進めて,実際効果を上げていくということは,大変大事なことではありますが,もっと私としては,市長の立場から霧島市全体を見て,今なすべきことを,市の行政が何をしなければならないかということを,もう一つ一緒になって考えてみたいなということで,ちょっと皆さん方に調べた現実をこの際公表しておきますが,65歳以上の年齢を重ねられた方々が,その自治公民館の中で半分以上増えていきますと,だんだん限界集落という方向に近づいていくわけですね。ですから,我が市において,限界集落が今幾つあるかと言いますと,実は八つそれに適用される範囲があるわけでございます。例えば,国分においては平山・本戸,溝辺においては瀬竹,そして横川においては山ヶ野,霧島のほうでは限界集落はまだなしと。そして,隼人のほうでは中福良,そして福山においては中央,それから佳例川・比曽木野と,合わせて八つが限界集落と言われるその人口構造になっていると。ここで,合併直後は四つしかなかったですね。今はもう八つに増えたわけですね。これから10年後,どういう形態に私たちの地域が変わっていくかということを調査させました。それを見ますと,現在八つの限界集落が,実は10年後の平成35年度には46に拡大をしていくというのが,今の人口動態から見ますと読んで取れる範囲になります。そうしますと,市全体の自治公民館の約半数近くが限界集落に,一見こんなに元気に見えて,最も県土のど真ん中にあって,本当に私たちの地域にみんな誇りを持って元気を出して頑張っているんですが,事実としてはそういう方向が見えていますよということを,私としては数字を追い続けながら,それを実感しているところで,これは大変だなと思っています。もちろん御承知のとおり,日本全体の人口は年間二十五,六万人減っていますよ。そして,私たちの鹿児島は,5年に一遍の国勢調査ではおよそ5万人くらい減っていますよ。そして,ほとんどの自治体が,全部人口減です。そして,19市の中の大半の市は,つまり霧島市と鹿児島市を除けば,おおむね3,000人,4,000人,それ以上減っていることが確実に示されておりまして,私たちの霧島市以上の状況にあるわけですね。そこで,どうするんだということになるわけでございますけれども,私と致しましては,今,議員御指摘のもろもろの点は,一番重要・肝心な具体策を詰めておいでであります。大事なことです。しかし,やはり行政として,じゃあ私はどうするのかということを,更にこの際,触れてみますと,全体としては,この移住定住の促進活性化会議というものをきちんと我が庁内において,しっかりそれを見据えた議論を重ねていき,真実をつかみながらしっかりとこれらの将来に対して,今を駆け抜く自分たちの行政がなすべきことを掌握していくという努力が続くということでございますが,あと,例えば限界集落への集落支援員の配置,あるいはまたマンパワー支援事業の継続,そしてまた準限界集落への支援というものが,何が具体的に将来の5年後,10年後を見据えながらできるか,そういうことをよく考えていかなければ駄目ですよと思っていますね。それで,新たなる取組として願わくば,頑張る地域があるじゃないですか,やはりそういう中でも。なにくそ,負けるもんかと,人もおられて,得難い人物がリーダーシップを担いながら,行政とも地域社会全体の火をつけて,様々な企業や団体なんかとも,大学とも連携を取られるようなそういう所に対して,言わば支援制度,そういうものを充実強化していかなければならないなと。こういう新たな取組を調査・研究・検討していきますよというようなことですね。ですから,具体的には交流事業の促進でありますとか,あるいはこの空き家の有効活用利用者のそういうことへの今おっしゃるような支援でありますとか,移住受入れの地域支援をもっと丁寧に情熱を持ってやっていくとか,そういう意味で,頑張る地域に対して支援制度をしっかり練り上げて,作り上げてみたいなというような気持ちを持っております。もう一つは,全庁的な支援というものを徹底していかなければならないなというような気が致して,またそのようなことも私の言わば指示で既に出してもいるところでございます。できれば,もう一つ新たなる取組として,私たちの行政組織の中で,もっと具体的に,例えば中山間地域活性化対策課みたいなイメージの,それを専門に将来に備えてやっていくような担当課,そういうものを縦割り行政の集約みたいなもので,集中してやっていくようなものを具体的にできないか。そういうことを検討させてみたいなというふうにも思っています。 ○21番(下深迫孝二君)  今,市長のほうにお振りしたのは,市営住宅の空き家があるんですよ。一つのこの建物に何人も入れる所に一人残っている人がいると。だから,それを,例えばほかに移っていただくときに,それを一人入っていれば壊せないわけですから,だからそういうときに,市が引っ越し費用くらい出してもそこをきれいに空き家にするためには,そういうことも考えていいのではないかということを申し上げて,中山間のことを申し上げていたのではなかったです。だから,何かちょっと勘違いされたのかな。そういうことです。ちょっと時間がないですので,ちょっと前に進みます。そしてまた,建設部長,入居前のリフォームですね。前ちょっとひどかったので,私,課長のほうにも言いましたら,改善されていますということだったんですが,やはり流しなんかは替えられないで,下を見ればゴキブリの巣みたいになっている場合もあるんですけれども,そんな所もきちっとチェックをされていますかね。 ○建設部長(篠原明博君)  先ほどの,若干入居者の移転の件で再確認をさせていただきたいんですが,今,補助事業の中で,その移転費用の出せる範囲というのが決まっておりまして,例えば用途廃止であるとか,あるいは建て替え住宅で決まって現在住んでいらっしゃる方々を,一回外に出ていただいて,また新しく建物ができたときに,また入居をされるという形の中で,今そういった引っ越し料を出しているわけですので,現状において,建て替えの計画がまだ作成を致しておりませんので,現実的にそういう方々を同じ市営住宅に移すために引っ越しをするとなると,また次の段階でもう一回引っ越しをしていただいて,また新しい所に来ていただいたときに入っていただかないといけないと。いろんな,入っている方々に対して非常にその補助事業の適用ができる・できないのものもあるものですから,先ほどあと1戸の方々については,そういった補助事業を導入できない状況でございますので,粘り強くそれを地域に合った形で,将来的にはどうしてもまた新しい団地建て替えの計画があれば,そのときにはちゃんと見れるわけですので,その前の前段階では最大限の努力をしていきたいというのが先ほどの答弁ですので,御理解を頂きたいと思います。それから,リフォームの件で,先ほどの答弁の中にもございましたように,退去前に今やっているのが傷んだ箇所の修理,壊れた部品の交換等々でございます。そして,やはり入るというふうに決まってから,正式に畳・襖のリフォームを致して掃除もしているわけでございます。ただ,おっしゃいましたように流し,例えば戸別のもので,どうしても修理が必要なものというのは,やはり現実的に見てそれがどうしても機能的に非常に使いにくいと言うんだったら,当然それはやはり修繕すべきだというふうに考えていますので,それはやはりその部屋ごとに最小限の原則に基づいた修繕・補修と,それに代わるそこの生活に対して非常に不便を感じる分については,それなりに対応していかないといけないというふうに考えております。おっしゃいました,それぞれのリフォームについては,その部屋に応じた形で最大限努力をして,やっているというのが現実でございます。 ○21番(下深迫孝二君)  もう時間もありませんから,よく分かりましたということで止めておきましょう。教育委員会のほうはさっきからお待ちかねのようですから,ちょっと移りたいと思いますけれども,今よく食材の偽装というのが大きく問題になっているようですけれども,間違いなくその霧島市の食材,例えば自校方式であれば,地元の業者さんが納めておられますから,余り間違いはないんだろうというふうに理解もするわけですけれども,センターなんかの場合はものすごい量をとらなければいけないわけでしょう。そうしたときに,タマネギなんか中国産が結構多いということも聞くんですけれども,そこら辺はきちっとチェックはされていますかね。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(中馬吉和君)  御答弁の中で,不正はないものと考えていますというお答えを致しておりますが,この背景にございますのが,現在,国内の食品につきましては,食品衛生法とかJAS法とかそういうのによりまして全て産地等の表示が義務付けられております。それに基づきましてそういう答弁を致した次第でございますが,しかし中には巧みに,議員がおっしゃいますように,それをかいくぐって偽装を行うものもございますが,現段階では納入業者との信頼関係に頼らざるを得ないという部分がございます。先ほど議員もおっしゃいましたが,自校方式につきましては食数が少ない関係で,地元産の農産物等を使用している実態もございます。しかし,センターにおきましても肉・魚・野菜等の生鮮食品につきましては,やはり地元の小売店や生産業者が納入している実績もございます。特に隼人の給食センターにおきましても,隼人地区の地元生産者が,いきいきランチクラブというのをつくっておりまして,それぞれの業者が量の足りない分を補い合って,地元産を調達しているという実績もございますので,その辺ではいささか安堵はしているところではございます。 ○21番(下深迫孝二君)  そこそこのチェックはされているというふうに理解もするわけですけれども,やはり何と言っても子供たちの健康に関する問題も出てくるわけですので,ぜひそこら辺はきちっとチェックをして,業者さんにもしそういう不正があったら,あなたのところは取引は停止だよというくらいのことをきちっと言っていただければ,そういう不正も発生しないのではないかということも思いますので,今ないとすれば,やはり食材が不足したときに偽装が始まるんですよ。やはり数合わせをするためにはといったようなことで,ホテル関係のものでもそのような報道がされていましたよ。ですから,きちっとそこら辺は業者さんとも再度確認をしていただいて,そういうことのないようにぜひお願いをしたいというふうに思います。その件はこれで終わりまして,給食費の滞納,少し,そうそう多くはないと思いますけれども,24年度が98.77%ということでありますけれども,やはり給食費を払わない子がいると,払っている子たちのお金で作って食べさせなければいけないわけですよね。給食費を払っていない子は食べさせないということは,されているんですか。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(中馬吉和君)  これは,教育上の配慮もございまして,納入していない子供に給食費を提供していないというようなことは致しておりません。 ○21番(下深迫孝二君)  そうしたら,その人たちの食材は市のお金で買っているんですかね。それとも,今給食費を払っている子供たちの分で賄っていらっしゃるのか。そこはどうなんでしょう。 ○保健体育課長兼隼人学校給食センター所長(中馬吉和君)  現在,霧島市は,学校給食費につきましては私会計という制度をとっておりますので,給食食材につきましては保護者から集めた費用で賄っているところでございます。 ○21番(下深迫孝二君)  そうしますと,どうしても滞納者が増えますと,例えば100円の食事が提供していただけるものも,例えば95円になってしまうとかということもあるわけですよね。ですから,なるだけ,ゼロというわけにはいかないでしょうけれども,滞納のゼロを目指して頑張っていただきたいということを要望いたします。以上で私の質問を終わりますが,市長のほうから手が挙がっていますので。 ○市長(前田終止君)  先ほどの勘違い答弁でおわびを申し上げます。私としては,ちょっと中山間地域の活性化,どうして今後救っていけるか,悶々と考えていまして,ちょっと勘違いをして,住宅,それに助成,人口増というのを頭に入れて,どこまで下深迫議員とのやり取りでどう考えるかずっと考えておりまして,いきなりそっちのほうにインプットされまして,こんな思いもあるという意味では,その点御理解も頂けたらいいかと存じます。勘違い答弁をおわびさせていただきます。 ○議長(常盤信一君)  以上で下深迫孝二議員の一般質問を終わります。次に,9番,有村隆志議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○9番(有村隆志君)  公明党市議団の有村隆志でございます。ただいま議長の許可を得ましたので,質問をさせていただきます。その前に,この度の市議会議員選挙で市民の皆様の真心の御支援で議会に送っていただきました。この御恩にしっかり応える所存でございます。頑張ってまいります。どうぞよろしくお願いします。また,前田市長におかれましては3期目の当選,本当におめでとうございます。さて,通告に従い,質問させていただきます。まずはじめに,胃がんの対策について。近年,二人に一人ががんにかかる。そして,死亡原因の1位となっております。少しでもがんへの不安を取り除くために,予防撲滅のための対策は大事です。いろいろながんの原因,調査・研究が進み,治療法も進んできています。そんな中,今まで胃がんは,その多くが塩分の取り過ぎ,ストレス等により起こるとされていましたが,近年の研究でヘリコバクター・ピロリ菌が主な原因と分かり,北海道大の浅香正博特任教授は,ピロリ菌の検査と除菌を中心とした胃がん撲滅計画を提唱しておられます。団塊の世代が,胃がんの罹患リスクが高くなる年齢を迎えた今,ピロリ菌検査による胃がんリスク診断による対策で,高額な治療費が掛かる前に,ピロリ菌検査によるリスク判断で,予防精密検査とピロリ菌除去と胃がんの早期発見による治療で,胃がんのリスクを小さくし,治療費の抑制,その後の定期検診を胃カメラ等で続け,リスクの縮小が可能になることを,広く市民の皆様に伝え,検診率を上げ,併せてピロリ菌検査の補助ができないかお伺いします。2点目,医療補助の充実による病気の予防と子育て支援拡充についてであります。高齢者肺炎球菌ワクチンの接種費用を70歳以上から3,000円の助成を開始できないかお伺いします。この質問は,前回,質問したところではございますが,国の動向を見守りたいとの答弁でしたので,その後の国の動向についてお伺いします。2番目,中学校卒業まで医療費の自己負担の全額補助はできないか。その理由として,毎年子育て世代の負担が増えています。また,共働きの中での子供さんの病気のときに,仕事を休んで子供に同伴し,病院への治療通院は,即給与減につながる面もありますので,この消費税が上がるときにぜひ配慮が要ると。医療費の自己負担分の全額補助と現物支給をお願いしておきます。答弁は,同僚議員からの質問と重なりますので,結構でございます。3番目,いきいきチケットの拡充についてでございます。支給開始年齢を満60歳以上とし,支給額の増額はできないかお伺いします。以上,執行部の明快なお答えをお願いし,壇上からの質問を終わります。結果いかんでは自席からの再質問をお願いします。 ○市長(前田終止君)  有村議員から3問につきましての御質問でございました。1問目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては保健福祉部長が答弁させていただきます。1問目の胃がん対策についてお答えいたします。本市の平成24年度の死亡者数は1,327人で,がんによる死亡が最も多く342人となっており,うち胃がんによる死亡は34人で,がんによる死亡の約10%を占めております。がん対策においては,早期発見と早期治療が重要でありますことから,本市では胃部エックス線検査による検診を実施しているところでございます。ピロリ菌の感染が長期間にわたって持続すると,胃の粘膜が薄く,痩せてしまう委縮が進行し,胃がんを引き起こしやすい状態になることが分かっております。日本では50歳以上で70%から80%がピロリ菌感染者とされており,また感染者のうち2.9%が発症するという研究報告もありますことから,予防策として除菌も一般的に行われているところでもございます。本市では,厚生労働省が定める「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」に基づいてがん検診を行っているため,その指針に加えられていないピロリ菌検査は検診の対象としておりません。また,がん予防に対する補助も現在行っていないところでございますが,検査の検診導入や補助につきましては,国やの動向を注視してまいりたいと考えております。なお,医師が治療の一環として検査の必要があると認めた場合は,保険適用による検査が行われることとなります。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  2問目の医療費補助の充実による病気の予防と子育て支援拡充についての1点目にお答えします。なお,中学卒業までの医療費の自己負担分の答弁は不要ということで,よろしいでしょうか。[「はい」と言う声あり]肺炎球菌ワクチンは,高齢者の肺炎の中で最も発生頻度の高い肺炎球菌による感染を予防するワクチンでございます。また,高齢者は,インフルエンザ等に感染すると,肺炎を併発しやすく,死亡率も高いことから,このワクチンを接種することで,インフルエンザ等に感染しても,死亡や重症化を抑制できるため,その必要性は十分理解しているところでございます。国では,平成25年4月1日の予防接種法改正において,衆議院及び参議院の附帯決議として,「成人用肺炎球菌ワクチンを含む4ワクチン(水痘・おたふくかぜ・B型肝炎・成人用肺炎球菌ワクチン)については,平成25年度末までに定期接種の対象疾患に追加するか結論を得る又は得るように努めること」とされております。さらに,平成25年11月8日には,厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会において,具体的な実施に向けた技術的検討が行われ,対象年齢等について検討されているところであり,今後,分科会での決定を受けて,改正省令等の公布・施行の作業に取り掛かることとされております。これらの状況を踏まえますと,成人用肺炎球菌ワクチンが定期予防接種になる時期は,そう遠くない時期と思われることや,その定期予防接種に関する詳細な内容が不明でありますことから,ワクチン接種助成につきましては,今後の国の動向を見守りたいと存じます。3問目の霧島市いきいきチケットの拡充についてお答えいたします。霧島市いきいきチケットは,70歳以上の方と障害のある方を対象に,健康保持と福祉の増進を図ることを目的として,希望者に「温泉・バス利用券」4,000円分と「はり・きゅう・あん摩マッサージ受診券」5,000円分を交付しているところです。平成23年度に1回の利用時の枚数の制限をなくして,バス等の利用を可能にして,「閉じこもりの予防」,「交付額の変更」などを行う制度改正を行い,普及・推進に努めた結果,年々交付対象者が増加していく中にありまして,交付率・利用率ともに上昇しておりまして,その費用も大きく膨らんでいるところでございます。そういった状況です。現時点におきましては,多くの高齢者等の方々に喜ばれているところでございますが,今後も限られた財源の中で,持続可能な制度とするべく,現行の制度により事業を進めてまいりたいと考えております。 ○9番(有村隆志君)  それぞれ答弁いただきました。それではまず,霧島市いきいきチケットの拡充というところでございますけれども,この事業の目的が,高齢者の健康保持と福祉の増進が目的でございます。答弁を頂いた中にも交付率・利用率も上昇しておりというところでございますが,現在,どれくらいの利用率・交付率,またその金額がどのようになっているかお示しください。 ○長寿・障害福祉課長(上脇田寛君)  まず,交付率でございますけれども,「温泉・バス」のほうですが,平成21年度は48.9%,平成22年度は46.9%,ここで落ちております。平成23年度は51.7%,平成24年度実績で55.2%でございます。「はり・きゅう・あん摩」のほうは,平成21年度で40.2%,平成22年度で38.6%,ここでやはり落ちております。平成23年度で43.6%,平成24年度で46.1%でございます。利用率につきましては,「温泉・バス」が,平成21年度で54.8%,平成22年度で55.6%,平成23年度で60.6%,平成24年度で63.5%,「はり・きゅう・あん摩」につきましては,平成21年度が15.5%,平成22年度が15%,平成23年度が23.9%,平成24年度が25%ということで,23年度に改正を行ってから,やはり交付率と利用率,伸びているような状況でございます。 ○9番(有村隆志君)  利用率は増えて,かなり喜ばれているということで,近隣の市町村でも霧島市のこの方式に変えようかというところもございますやに聞いております。その中で,もともとが国保を払っていらっしゃる方が,20歳以上の方が「はり・きゅう」と,そこらが昔はそういう制度であったと,利用率が低い関係でこういうふうになってきたのかなと思います。この中にありますように,高齢者の健康保持と福祉の増進ということが一つの目的ではございますけれども,その中でそれを支える人もいらっしゃるので,そこも配慮の中に,検討ができるのであれば,一緒の世帯の中で,一緒にお風呂に行くんだったら,やはり誰かついていかないといけないという部分もございますので,そこら辺も併せて御検討を頂ければというふうに思います。それと,あと一つ,今回も議案で出てきていますけれども,消費税の関係ですね。お風呂が10円ずつ上がっている関係もございますので,そこら辺の消費税とのいきいきチケットの今後の在り方というのは検討されていますでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(上脇田寛君)  消費税の3%上乗せに対するいきいきチケットの助成・交付については,検討はしておりません。 ○9番(有村隆志君)  検討はしていないと言うと,今後検討されることはありますか。 ○長寿・障害福祉課長(上脇田寛君)  平成26年度の今,予算要求をしているわけですけれども,かなり対象者が増えているところでございまして,25年度要求よりもかなり要求が上がっているということから,そこの消費税絡みのところまではちょっと考慮しておりませんでした。 ○9番(有村隆志君)  考慮していないということでございますけれども,ここは大事なところでございますので,ぜひ検討をしていただいて,その分に見合うものを調整して出していただくようにお願いして,次の質問に移ります。高齢者肺炎球菌ワクチン,国の動向を見てということの御答弁でございましたので,ということは近々あるということで,嬉しいような話ではございますけれども,前回の質問のときに少し森課長から御答弁がございまして,まずは高齢者の元気をつけるために,地域でいろんな講座をやったり体操をやったりというものがあると。それから,もう一つは介護支援の分が少しはあったんですけれども,介護支援のことを御答弁されていたようですけれども,そのやり取りの中では,この検診率というか,地域の人たちの健康に向けた関心,そしてまたそれによる健康増進を考えたいというような旨の御答弁がありましたけれども,何でこれを言うかと言うと,少しあとの質問にも関係がありますけれども,胃がんの検診率を出していただけますか。これはちょっとあとの質問にも関わってくるので,これは胃がんの検診率のところなんですけれども,この中で霧島市を出してください。ここの11.9%というのが霧島市の胃がんの検査の数字なんですけれども,ちょっと少ないのかなと,10ポイントくらい。それで,一つ,その中で,これはインターネットで出ておりましたので,国分・東その山・国分清水という各地区でやっておられる行事内容がございましたので,これを見ると4月,6月,7月,8月,9月と,かなり回数をされていらっしゃるみたいなので,その中で私が言いたいのは,せっかくこういう機会があるので,ぜひそういった検診等ですかね,それとか健康,いろんな検診の関係もございますので,インフルエンザのこと等も接種の,健康に関する関心を高めるためにも,こういうのを利用して,あとの質問にも絡みますけれども,ぜひ啓発をやっていただきたいというところを,ちょっとこの肺炎球菌ワクチンのところで御答弁がありましたので,ちょっとこれを言わせていただきましたけれども,そこら辺の考えはどうですか。広く啓発していくというところでの発言は,森課長のほうでは考えられますか。 ○健康増進課長(森多美子君)  前回,肺炎の予防については予防接種のみでなく,体力をしっかりつけておくこととか,うがいや手洗い,そういった日常の中で予防できることにも努めていきたいということで,地域での健康づくりを積極的にやっていきたいと申し上げたところです。現在実施しております健康いきがいづくり推進モデル事業,25年度,本年度で89自治公民館全てに開始することができました。その中で,24年度の実績として,70地区で3万7,000人の参加者を得ております。そういった中で,常に健康についての情報を提供したり,受診についてのお勧めをしたりという形で啓発を図っているつもりでございます。今後もこういった地域の中で触れ合いながら,健康について考え,健康づくりにみんなが一緒になって取り組む環境づくりには努めていきたいと考えております。また,御指摘のとおり,本市のがん検診の受診率が伸び悩んでいることは,事実でございます。このことについては,私どももしっかりと努力をしていきたいと考えております。 ○9番(有村隆志君)  本当に大事なところなので,前回もここは言いましたけれども,日置市がかなり検診率を上げてきていますので,やはりしっかり取り組んでいただかないといけないということで,ちょっと前回の答弁がありましたので,言わせていただきました。それでは次に,最初言いました胃がんのところでございますけれども,市長から答弁いただきまして,胃がんによる死亡者が34人ですということでございました。それで,少しあとの絡みもございますので,少し分かる範囲内でいいんですけれども,何のがん・病気と言うんですか,そこらの人数と霧島市の死亡原因の1位,2位,3位くらいをちょっとお示しいただけませんか。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  平成24年度の本市の死亡要因の第1位は悪性新生物,2位が心疾患,これは高血圧症を除くとなっております。3位が肺炎という順番でございまして,平成19年からしますと,おおむねこの三つの要因が3位までを占めているような状況です。 ○9番(有村隆志君)  がんの死亡率がやはり高いということでございますから,この中でも3位に肺炎が出てきておりますので,この辺も肺炎球菌ワクチンが必要なのかなというふうに思うところでございます。そこで,今日の質問の中のピロリ菌の関係でございますが,現在,ピロリ菌の感染とその生態や,この菌が原因の病気,それからこの付近の除菌治療の実態はどのようになっているか,分かる範囲内で教えていただけますか。 ○健康増進課長(森多美子君)  ピロリ菌の除菌の実態ということでは,現在,ピロリ菌の除菌の保険適用が,2000年からは胃潰瘍・十二指腸潰瘍に保険適用されておりました。2013年2月から胃炎についても保険適用がなされるようになりました。そういったことで,ピロリ菌に感染していると判断される方に除菌されるわけですけれども,保険適用となる場合は,胃カメラを,それが必ずセットでなされた上で,治療に入るという診療内容になっております。現在,ピロリ菌に感染しているという検査内容だけでは,その保険の適用にはなっていないのが実情です。保険適用でなされる場合は3,000円程度で実施できますけれども,現在,その予防としての除菌は自己負担となるため,非常に高額になっております。医療機関では実際,予防的な除菌ということではなされておりません。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  議員のお尋ねの前段の部分で,がんの原因のそういう感染症のものはどれくらいかと言うことで,議員から御質問の中でもありました北海道大学のがん予防内科の浅香特任教授によりますと,日本人のがんの原因の15%がピロリ菌,これは胃がんの要因。それから,10%が肝炎ウィルス,肝がんの要因。それと,2%がヒトパピローマウィルス,子宮頸がんの要因。合わせて,感染症に起因するがんのパーセントとしては,大体27%と分析されておられます。それから,ピロリ菌の除菌については,今,主に抗生物質の服用で除菌をしているというような状況であると認識しております。 ○9番(有村隆志君)  今それぞれ答弁いただいたわけですけれども,ピロリ菌による病気の発生という,ピロリ菌自体が,森課長,少し詳しく生態を。ピロリ菌はいつ感染するか。そこからもう一回詳しく言っていただけますか。 ○健康増進課長(森多美子君)  ピロリ菌について少し説明を致します。現在,日本人の感染者は5,000万人とも言われております。その中で,50歳以上の年齢の人には7割から8割の感染者がいるというふうにされております。これは,小さい乳幼児期に水とかあるいは口と口,親の口から子供の口へとかそういった形で胃内に進入する,そうした感染経路で感染しております。現在の若い人たちの感染率は低いわけですけれども,昔,衛生状態の悪かった時期の,やはり飲み水からの感染というのが非常に高くて,1回感染すると,除菌しない限りずっと持ち続けるという状況でございます。ただ,ピロリ菌に感染しているからと言って,全ての人ががんになるとかそういうことではないと考えております。あと,感染しても症状はありませんけれども,胃炎を起こすとか,あるいは長く続くと潰瘍とか,最終的には胃がんとか,そういう症状に進む場合が,そういった病気に関わっているというのは確かでございます。大体このようなことでございます。 ○9番(有村隆志君)  そのようになる。ただ,その中で,ピロリ菌はまたもう一つは胃潰瘍の原因になるということ。あと一つ,十二指腸潰瘍の原因にも,パーセントで言うと胃潰瘍の7割がピロリ菌,十二指腸潰瘍の大体9割がピロリ菌ではないかというふうに,私が読んだ本には書いてありましたので。ここで,先ほどピロリ菌にかかっているからということで,即病気の治療をしないといけないよということではないよということでお話がございましたので,現在,ピロリ菌がそういった体にいろんな悪いことをするということが,その原因がさっきおっしゃった,小さいときにピロリ菌が,本来私たちは胃酸で菌を胃の中で溶かしているということなんですが,それが小さいときに胃の粘膜の中に入ってしまって,強いガス・酸が来ても,それを自分で身を守るために,ちょっとしたアンモニアと言うんですかね,出して,中和しているということで,それで長く生きていると。その間,ピロリ菌に対して白血球ですかね,それがずっといるということで,異物がいるということで,ずっと攻撃をし続けるということで,胃の中に胃潰瘍ができたりいろんな病気の原因になるのではないかというふうに,ある本にはそう書いてありました。そういうふうに続くということでございます。それが,30年,40年経ってきたときに,ちょうど60歳とか65歳,そこら辺で胃がんとかそういった胃潰瘍になっていくのではないだろうかというふうに説がなっておりますので,そういうことで私は今日質問させていただいたわけですけれども,ではそれの検査法について,どんな検査法があるか。現在,やっている所があれば,そこの例でもいいですので,お分かりのところであれば,お示しいただけますか。 ○健康増進課長(森多美子君)  ピロリ菌の検査についてはいろんな方法がございますけれども,胃内視鏡検査で採取した胃の組織を検査するものであったり,血液による検査であったり,呼気による検査であったり,便による検査,様々な検査法が用いられますが,自治体が取り組む場合の検査法としては,血液による検査が主に用いられております。血液検査で調べるのがピロリ菌の検査とペプシノゲン値を計る検診でございます。 ○9番(有村隆志君)  一般的,あと県内でやっている所があるやに聞いたんですが,そこは分かりますか。 ○健康増進課長(森多美子君)  鹿児島では,現在自治体で取り組んでいる所が,和泊町が1か所でございます。この和泊町は,24年度から開始されております。24年度,25年度実施されておりますが,対象者を胃がん検診でバリウムが飲めない方,それから胃がん検診対象者以外,というのは現在胃がん検診を40歳以上としていますから,それ以下の20歳から39歳までの中で希望する方という,対象者を絞っていらっしゃいます。その中で,25年度について申し上げますと,和泊町で胃がん検診対象者が4,271人いる中で,この検査を受けた人が141人,胃がん検診のバリウムの受診者は1,281人,大体全体の40歳以上の対象者からすれば,これを実施した者は3.3%くらいに当たります。そして,費用は2,500円のうち1,000円を自己負担,1,500円を助成という形で実施されております。また,40歳以下の者については,全額2,500円の負担で実施がなされているようです。あと,この141人のうち,陽性者が約5割いて,そのうち除菌まで実施した者がその4割ということで,なかなか除菌までたどり着かない受診者も多かったと聞いております。 ○9番(有村隆志君)  ABC検診,血液の検査ということでいいですか。はい,それでその中で,この検査法が判定が4段階,言ってもらっていいですか。ABC検診の判定法がありますので,その判定法について,ABCDの四つに分けております。その中で,さっき森課長がおっしゃった中に,Aという,このABC検診というのは,ピロリ菌がいるかというのと,もう一つは胃の収縮があるかということを,二つ同時に検査しますので,その中で胃の,先ほど言いましたその収縮があるという方には,やはりがんが疑われるということで,検査をしないといけないと。その検査にはやはり胃カメラがいいのではないかということでお話がございました。そして,まず先にB群はピロリ菌あり,ペプシノゲンというその胃の収縮はないというものです。これは,胃がんの可能性は1,000人に一人だそうでございますけれども,胃カメラを飲んでの検査というのは要らないと。3年以内には検査をしてくださいよという,全くないわけではないのでということで。C群が,ピロリ菌もいますよと,ペプシノゲンで胃の収縮もありますよという方は,500人に一人はがんになりますよと。そして,判定が,胃カメラの必要が2年以内にありますよと。そして,先ほどのBもCもピロリ菌の除菌が必要ですよと。それから,D群は,もうペプシノゲンも胃がんのピロリ菌はいないと。ピロリ菌がいなければということではなくて,もうかなり胃が大変な状態だということでD群ということで,これはもう除菌が必要で,この方は80人に一人はがんになるよということでございます。これはABC検診なんですけれども,それでこういった検査薬が,今,森課長がおっしゃるには約2,500円ほど掛かるということでございましたので,そのうちの幾らかを補助してほしいというのが私の今回の質問だったわけですが,その前に検診率も上げないといけない。そこの部分から始めないといけないということでありますけれども,こういった広く市民の皆様にぜひこういう方法もあるということで,さっき言いましたそういった健康,いろんな場で,このことをお伝えしていただいて,そういった検査で胃がんのリスクが判断できるんだということを,ぜひ広く皆様にお伝えしていただきたいと思います。それと,詳しいことは,やはり専門家ということで,うちの医師会医療センターにも詳しい内科の先生がいらっしゃるというふうに聞いておりますので,そこらを受診していただきたいなというふうに思います。それで,今後,このことについて,広報していただけるかどうか,そこはどうですか。 ○保健福祉部長(花堂 誠君)  先ほど議員お尋ねの,まず広く市民にこのピロリ菌が胃がんの要因の一つであるという周知につきましては,もう議員が御指摘のとおりだと思います。ですので,広報の場合,例えば保健師の保健師だよりというようなコーナーも持っておりますので,そこで広報に努めたり,それから健康福祉まつりという機会もございます。今おっしゃいました医師会医療センターとの連携も図って,そういったコーナーも設けたいと考えます。また,御指摘の趣旨である,がんの要因が分かっているものの対策というのは,本当に取り組んでいかなければならない問題だと考えておりますので,今後とも国のがん検診の方針等の動向も見極めながら,研究をさせていただきたいと思います。 ○9番(有村隆志君)  その辺,ぜひ前向きに取り組んでいただければと。そして,このピロリ菌のことで,国民健康保険の負担も少し減るのではないかと思うんですけど,国民健康保険の部分で,この補助という部分にはちょっといかなかったですけれども,そこらのことを検診の中に入れるということでございましたら,国民健康保険のほうで少し補助という,人間ドックみたいな考えはできますでしょうか。そこを聞いて,最後の質問として,終わります。 ○生活環境部長(塩川 剛君)  国保のほうにつきましても,一般会計のほうと調整しながら検討していきたいというふうに思います。 ○議長(常盤信一君)  以上で有村隆志議員の一般質問を終わります。これで通告のありました13名の議員の一般質問の全てが終わりました。次の本会議は1月10日の予定であります。本日はこれで散会します。              「散 会  午後 4時22分」...