鹿児島市議会 > 2022-06-15 >
06月15日-03号

  • 創造協会(/)
ツイート シェア
  1. 鹿児島市議会 2022-06-15
    06月15日-03号


    取得元: 鹿児島市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-20
    令和 4年第2回定例会(6月)                議 事 日 程 第 3 号                          令和4年6月15日(水曜)午前10時 開議 第1 第8号議案ないし第23号議案──────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件    議事日程のとおり────────────────────────────────────────出席議員 (44人)  1 番   西     洋  介  議員  2 番   山  下     要  議員  3 番   中  元  かつあき  議員  4 番   徳  利  こ う じ  議員  5 番   こ じ ま  洋  子  議員  6 番   向  江  か ほ り  議員  7 番   ま つ お  晴  代  議員  8 番   平  山  タカヒサ  議員  9 番   園  山  え  り  議員 10 番   霜  出  佳  寿  議員 11 番   米  山  たいすけ  議員 12 番   佐  藤  高  広  議員 13 番   薗  田  裕  之  議員 14 番   瀬 戸 山  つ よ し  議員 15 番   わ き た  高  徳  議員 16 番   し ら が  郁  代  議員 17 番   松  尾  ま こ と  議員 18 番   合  原  ち ひ ろ  議員 19 番   中  原     力  議員 20 番   たてやま  清  隆  議員 21 番   の ぐ ち  英 一 郎  議員 22 番   奥  山 よしじろう  議員 23 番   川  越  桂  路  議員 24 番   山  口     健  議員 25 番   古  江  尚  子  議員 26 番   仮  屋  秀  一  議員 27 番   柿  元  一  雄  議員 28 番   長  浜  昌  三  議員 29 番   小  森  のぶたか  議員 30 番   伊 地 知  紘  徳  議員 31 番   大  森     忍  議員 32 番   大  園  た つ や  議員 33 番   大  園  盛  仁  議員 34 番   志  摩  れ い 子  議員 35 番   中  島  蔵  人  議員 36 番   平  山     哲  議員 37 番   入  船  攻  一  議員 38 番   欠  員 39 番   小  森  こうぶん  議員 40 番   崎  元  ひろのり  議員 41 番   片  平  孝  市  議員 42 番   三 反 園  輝  男  議員 43 番   森  山  き よ み  議員 44 番   秋  広  正  健  議員 45 番   小  川  み さ 子  議員────────────────────────────────────────欠席議員 (なし)────────────────────────────────────────事務局職員出席者  事務局長   宮 之 原     賢  君  議事課長   上 久 保     泰  君  事務局参事  総務課長   小 土 橋  浩  二  君  政務調査課長 治  野     章  君  議事係長   迫  田  洋  行  君  議事課主幹  委員会係長  渡     英  樹  君  議事課主査  坂  上  慎  哉  君  議事課主任  安  樂  泰  士  君────────────────────────────────────────説明のため出席した者  市長     下  鶴  隆  央  君  副市長    松  山  芳  英  君  副市長    松  枝  岩  根  君  教育長    原 之 園  哲  哉  君  水道局長   鬼  丸  泰  岳  君  船舶局長   有  村  隆  生  君  総務局長   枝  元  昌 一 郎  君  企画財政局長 橋  口  訓  彦  君  危機管理局長 山  内  竜  二  君  市民局長   牧  野  謙  二  君  環境局長   稲  田  祐  二  君  健康福祉局長 成  尾     彰  君  こども未来局長遠  藤     章  君  産業局長   岩  切  賢  司  君  観光交流局長 有  村  浩  明  君  建設局長   吹  留  徳  夫  君  市長室長   大  山  か お り  君  総務部長   山  本  倫  代  君  企画部長   尾  堂  昭  二  君  危機管理局次長浅  井     孝  君  市民文化部長 新  穂  昌  和  君  環境部長   新 小 田  美  郎  君  すこやか長寿部長         園  田  広  美  君  こども未来局次長         新 小 田  洋  子  君  産業振興部長 中  馬  秀  文  君  観光交流部長 奥     眞  一  君  建設管理部長 阿  部  洋  己  君  水道局総務部長瀬 戸 口  良  二  君  船舶局次長  松  尾  健  志  君  教育委員会事務局管理部長         中     豊  司  君  選挙管理委員会事務局長         仮  屋  拓  也  君──────────────────────────────────────── 令和4年6月15日 午前10時 開議 △開議 ○議長(川越桂路君) これより、本日の会議を開きます。 △報告 ○議長(川越桂路君) この際、報告をいたします。 今議会に請願1件、陳情3件の提出がありました。これらの請願・陳情のうち、参考送付いたしました陳情3件を除く、請願1件については、所管の常任委員会に付託いたします。 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程第3号のとおりであります。 △第8号議案-第23号議案上程 ○議長(川越桂路君) それでは、日程第1 第8号議案ないし第23号議案の議案16件を一括議題といたします。 件名の朗読を省略し、前回の議事を継続して質疑を続行いたします。 △個人質疑(続) ○議長(川越桂路君) それでは、引き続き個人質疑の発言を順次許可いたします。 まず、のぐち英一郎議員。   [のぐち英一郎議員 登壇](拍手) ◆(のぐち英一郎議員) 2022年6月の定例会に当たりまして、多様性の尊重と自然環境を大切に守る暮らしに努めてまいりますにじとみどりの会派の一員といたしまして、市民が主役のまちづくりの実現に向けて様々な市政の課題について伺ってまいります。 今回も冒頭は八重山の巨大風力について伺ってまいります。風力発電のことに関しましては、先週末、地元紙南日本新聞の1面で風力発電のことが、国家の安全保障にも関係すると、支障が出るというようなことが扱われておりましたり、また今月4日には全国再エネ問題連絡会という全国大会の第1回が開催されておりまして、そこにおきましては山林等、自然破壊を伴う再エネ開発に法規制をかけてくださいということで北海道から九州まで集いましたけれども、そこに御挨拶、そういったことをしっかり進めるということについて大会開催のお祝いのビデオメッセージを政権与党の国会議員の方々からも多数いただいておりまして、いろいろと状況は自然を壊さない、自然エネルギーを進めるという方向に着実に進みつつあるのだなということを感じるところでございます。 この八重山、名水百選、棚田百選にも選ばれました県都鹿児島市の登れる最高峰八重山におきまして、平川動物公園と同面積の森を外資系企業により自然を壊し自然エネルギーという、計画期間はビジネス計画20年間とされております。本末転倒なビジネスプランのためだけに保安林や国有林を壊し、1基当たりが国も気にしております紫尾山系の大規模な風力の計画よりも多い残土を出し谷埋めの処理についても準備書に明記しているような、県庁より50メートルほども高い約154メートルあるようなものを9基も建てるという計画の存在につきまして、何も決まっていないただの計画ではございますけれども、計画の段階のうちにおやめいただきたいという考えの下に伺ってまいります。 まず1点目、昨年末の8号、9号の場所が初公表されまして準備書への意見書が出されましたけれども、あまりに知らない方が多いことに原因があろうかと思います。意見書は75通という少なさでございましたが、いまだに単なる計画の存在が圧倒的に知られていないことを裏づけるものと私は思慮いたします。このことは地元紙に当該企業が3月27日にカラー写真のイメージ広告のような広告を出した経過等も踏まえますと、改めて計画を本気でお進めになりたいというようなことであれば、市民のひろばのことのやり取りもしておりますが、その大変な影響を想像し、計画の周知努力を企業もするべきでしょうし、また当局もすべきではないかと考え、今回もまずはこのことからお伺いいたしますけれども、状況、お考え等をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) お答えいたします。 八重山地域において計画されている風力発電事業につきまして、事業者は地元紙やフリーペーパー折り込み広告を行ったほか、郡山地域においてチラシの全戸配布や説明会の実施などにより周知を図っているとのことでございますが、お触れのことについては事業者にお伝えしたいと考えております。また、本市においては環境影響評価法に基づく同事業の手続が行われていることについて市民のひろば6月号に掲載したところでございます。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁いただきました。 今日もこのパネルを持ってきておりますけれども、これは実際に今の計画が実現をするとこのように景観に大変な影響が出るということ、様々な影響の中でも景観に対することはということで今回も作って、見ていただきながら質疑を交わさせていただいております。市民のひろばにはようやくこれが初めての当局による本計画の情報提供となるわけでございますが、大変小さいスペースながらまずは一歩目という状況でございます。事業者にはお伝えいただくということでございますけれども、今年は正念場であろうというふうに私は考えておりますし、また圧倒的に少ないということは、誰もが、事業者の方も自覚をなさるところであろうと思いますので、しっかりと御対応をお願いしたいと思います。 2点目に、そもそもクマタカの生活圏でもありますこの八重山一帯がなぜこのような計画に選定をされたというふうに当局は御認識をお持ちか改めてお伺いいたします。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) 事業者によりますと、風況条件、社会インフラ整備状況、法令等の制約を受ける場所や環境保全上、留意が必要な施設等を考慮した上で環境影響評価法も踏まえ同事業計画の対象事業実施区域を選定したとのことでございます。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁いただきました。 風がよいと、あとインフラが整っているのでコストを抑えて計画に取りかかることができると、また、八重山が気軽に市民の憩える場所であるがゆえの規制の緩さという3つをお答えいただきました。 またこれはこれまでの書類等にも書かれているところでございますが、事業者になぜかとお伺いいたしますと、もう1つ加えて4つ目を挙げられます。それは何かといいますと、八重山にはほとんど人が登っていませんというようなことをおっしゃるわけです。大変心外でありますし、そのような感覚でどの山とお比べになっておられればそのようなことをおっしゃるのかよく私は理解ができません。 続きまして、八重山遊歩道散策、ハイキング、どのような方が何人ぐらいというような情報は公的なものとして一切存在しないところでございますが、そうした状況、また4つ目に八重山にほとんど登っている人がいませんというような大都会からの外資の企業の方がおっしゃるので、郡山在住の方々などが当局の許可を得てカウンターを2か所の登山口に設置しておりますが、その実績等、把握があるものかどうかお示しをください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) 登山者カウンターにつきまして、八重山の登山道と自然遊歩道の入り口に設置されていることは承知しておりますが、実績は把握していないところでございます。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただきました。 通告は先週したところでございますけれども、把握をしているかと聞いて把握はしていないということでございますが、事前に通告をしておりますので、では把握に向けた努力をなされたのかどうかお答えください。以上、このことについて質問をいたします。通告をわざわざ事前にしているのはその努力をいただきたいということでございますが、何もしていないのか、あるいは聞いたけれども分からなかったのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) 実績につきましては、設置者のほうに確認はしていないところでございます。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 電話1本かけていただければすぐ分かるお話ではないかなと思いますので、今日はほかの質問もございますし、ここでこのことをどうこうお伺いいたしませんけれども、5月の連休を入れまして5月は3週間で1千名の方が、カウンターはもちろん任意ですので押さない方もいらっしゃったと思いますが、3週間で1千名を超えて5月ひと月で1,300人を超えたというふうにお伺いをいたしております。 また、この項に限りませんけれども、何のための事前通告なのかなということを考えもいたしますし、通告とかみ合うような答弁作成の御努力にはもう少し何かいただければなというふうに思うところでございます。 4点目、本市の八重の棚田地区景観計画を田の水の恵みの源でもございます八重山とその稜線を包括したものと改定する必要があるのではないかと、またそのことをしておかないと県のガイドラインにも罰則がないというところを織り込んでの計画かと私は邪推をいたしております。再発予防のためにこうした背景も本市の景観の骨格をなすものであろうというふうに私は考えておりますが、そのようなお考えはないものか現時点においてどのようにお考えかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) お答えいたします。 お触れの景観計画は、地区住民と一体となって景観づくりを進めていくとの合意が得られた後、協働により区域等を設定したものでございます。このことから、まずは地区住民の御意見をお伺いしたいと考えております。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 前向きな御答弁をいただけたというふうに受け止めておきたいと思います。 ちなみにこの地域の棚田保全委員会はメンバーが全員で8名と、また最寄りの自治会の方等を含めての策定があったようでございますけれども、いち早くそうしたことにもお取組をいただきますようお願いいたしておきます。 次に、本年5月2日付で市長は県知事からの照会に対して今回の準備書に対する回答を出していただいておりますけれども、どのようなことを伝える中身としてお出しになられものかお示しをください。 以上、答弁願います。
    ◎環境局長(稲田祐二君) 環境影響評価準備書に対しましては、説明会など事業への理解を得るための取組を進めること、樹木伐採量を最小限に抑えるととともに山の保水力が極力低下しないようにすること、騒音に係る適切な調査・評価を実施し結果を踏まえて必要な対策を講じることなど、環境の保全の見地からの意見を提出したところでございます。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただきました。 具体観点が様々に盛り込まれました一定のボリュームをお出しいただけたものと先日の委員会で資料提供を受けて感じているところでございますが、とにかく説明会の圧倒的な不足ということは、何としても事業者におかれては計画を本気で進めたいとお考えなのであればあるほど圧倒的な不足を埋める御努力はいただきたいと思いますので、その対応はこちらからも、また企業の方にも説明会を本当にやっていく気があるのかどうかというようなことも鹿児島市からの回答を踏まえてお伺いしてまいりたいと考えます。 重ねまして、郡山地域内では、もうこの計画は確定しているものだから今さらどうこう言っても無理ですとか、これは国の計画などといった虚偽が流布されているそうで、大変案じて、あるいはがっかりしていらっしゃる方からのお話を幾つも幾つも仄聞するところでございますけれども、こうした認識はフェイクニュースであると考え得る、あるいは言い切っても構わないのではないかと私は考えるところですが、当局はこれらをどのように解するかお示しをください。 答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) お触れのことについては承知しておりませんが、同事業計画は事業者が策定し、現在必要な手続などを進めておられるところでございます。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただきました。 何が郡山の地域内で流布されているかといったことは細々と把握はないけれども、これは御答弁にもあるように国は全く無関係の事業者によるビジネスの計画であって、事務手続が進んでいるだけである、そのことは当局もしっかりと御理解をいただいているということを理解いたしましたので、虚偽を流布されている方がどういうお立場で、どのような言葉でということはまだ仄聞段階ですが、その方が今後、どこにいらっしゃるかはっきり分かれば、今の御答弁も含めてぜひ御説明に伺っていこうと考えるところでございます。 次に、環境アセスメントの手続といたしましては、今後の評価書段階前後が初めての単なる計画レベルが本当に具現化していくかどうかの要諦と考えられますけれども、当局の見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) 環境影響評価の手続につきましては、同法に基づき、事業者は今後、県知事や一般の方々の意見の内容等について検討した上で環境の保全について適正な配慮を確保して環境影響評価書を作成し、さらに国の意見を踏まえ評価書を確定するとともに実際の事業計画に反映させることとなります。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただきました。 県にお伺いいたしたところ、県は遅くとも7月9日までに、また国などに対して鹿児島市からの回答も踏まえたものを出していかれるスケジュールで動いておられるようでございますが、今後、経産省も関与いたしましての評価書の確定に至るまで実にいろいろと実際段階で課題が出てきたり、あるいはそこで凍結状態、頓挫する様々な計画が日本中にあるということを先日環境省と経産省と林野庁の方にインタビューをしてお伺いしてまいりましたので、今年、これからの動きが様々、単なる計画が単なる計画ではないものになるかどうかの状況であるなとそのことの御見解をお持ちというふうに理解いたします。 次に、本年3月13日に初めて開催されました郡山全域対象説明会の質問への回答、多数の質問に一切回答なされぬままに時間の制限で終わったわけでございますけれども、いまだに全くなされていない状況がございますが、先ほども説明会の圧倒的な不足を申し上げたところでございますが、このような対応をどのように当局は捉えておられるものか現状認識をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) お触れのことにつきましては、事業者によりますと、質問内容のうち今後県知事から出される意見等を踏まえて回答することが適切である項目が含まれていることなどから時間を要しており、現在、回答に向け精査を行っているとのことでございます。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただきました。 3月から随分日がたっておりますので、いろいろこれまでもやり取りはあるんですけれども、初めて遅くとも来月の9日までにという県知事の意見のことが理由になって何の準備が進んでいるですとか、いつ頃を考えているですとか、そういったようなことの連絡が一切何もないということが初めて分かりました。あまりにも回答がないので博多の経産省の出先からもこのような状況をどう思うかと、対応としては極めて不適切ではないかということ等を国から事業者には伝えていただいているところでございますけれども、県知事が出すものを待っているということを初めてお伺いいたしましたので、それだけではないところは先に答えられるのではないかなということもまた同時に理解をいたしました。 次に、熊本の苓北町では事業開始後の同企業によるずさんな周辺管理が確認されておりますけれども、どのようなずさんかと私が受け止めているかと申しますと、伐採した樹木の野積み放置というようなこと、あとはただ土を掘っただけのような貯水、あるいは側溝と見られるような状況を見て私はそのように評しておりますが、そのような事業者がそもそも社会的に信頼可能と考えられるのかどうか当局の御認識をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) 苓北風力発電所の周辺管理につきまして苓北町に伺いましたところ、お触れになられたようなことは確認していないとのことでございました。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただきまして、当該自治体に当局から、自治体から自治体への御紹介ということで、事前の通告をしたかいで時間もありましたので丁寧にお電話でお聞きいただいて、先ほどのカウンターもお電話1本かと改めて思うところですが、当該自治体はそのようなことは確認をしていないという状況のようでございますので、今回の答弁はそれで結構でございます。しっかりとその答弁を受けまして、引き続きこのことは調査を含めまして、12月では遅過ぎますので9月の議会では必ずお伺いをさせていただきます。 この項の最後に、下鶴市長にお伺いいたします。 この事業を今の計画のままで進めてまいりますと保安林は避けよと言われているにもかかわらず、全てが保安林にかかるようなありさまでございますし、また国有林の再エネのための開発につきましては、保安林もそうでございますけれども、提出段階に進んでいくとなれば利用のための下鶴市長の同意を求められる時期が必ず起きるわけでございますが、そうしたことを想定いたしますと本件に対しまして今年は3月から反対署名がスタートいたしまして1万人を超えているそうでございます。もう間もなく市長への提出が予定を、鹿児島市への提出は明日と聞いておりますけれども、下鶴市長、どのような対応をお考えかお示しをください。 以上、答弁願います。   [市長 下鶴隆央君 登壇] ◎市長(下鶴隆央君) のぐち英一郎議員にお答えいたします。 八重山地域において計画されている風力発電事業につきましては様々な意見があることは承知しております。お触れの署名につきましては騒音や景観などを懸念され事業の中止を求めているものと伺っております。いずれにしても私といたしましては、先般、県知事に対し環境の保全の見地から意見を提出したところであり、同事業は現在、環境影響評価法に基づく手続が進められていることなどからその動向を注視してまいりたいと考えております。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 下鶴市長に御答弁をいただきました。 改めて、鹿児島市としての景観の中においても先ほども骨格をなすというようなことを申し上げましたが、本当に大事な景観、資産、あるいは共有財産と言い得るものであろうかと私は考えておりますが、このようなことに本当になってしまっていいのか、愛着と誇りの持てるふるさとづくり、あるいは市民が主役のまちづくりというようなことを当局は標榜されておられますし、私も全く同感ではありますが、このような計画を進めるようなことについて本当に下鶴市長には今は1万人を超える署名も集まっているような状況ということでの対応も含めたところでございますが、事務の流れを市長からわざわざ御説明いただきまして、御答弁はありがたくお受けいたしますけれども、このようなことが進むことについて、下鶴市長は政治家でいらっしゃいますので今年はまたお伺いする機会もございますが、よくよくお考えをいただきまして政治家としてのお言葉もいただきたいということを申し上げておきます。 次に、子供の貧困は体験格差とも言われます時代におきまして、市民に公平に開かれた公共の文化芸術政策としてのアートマネジメントを大きく担いますKCICにつきまして、新年度、新しい動きが出ておりますのでお伺いしてまいります。 1点目、直近まで練り上げられ策定されましたプランを踏まえた運営方針とアートマネジメントの必要性の当局の認識は今日どのようなものかお示しをください。 また、今回の受託者の選定理由と選考にアートマネジメントの専門家の有無、またその方からの評価はどのようにあったものかお示しをください。 加えまして、美術館など市や県のこうした関連の施設との連携構想はどのように持つものかお示しをください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) お答えいたします。 かごしま文化情報センター(KCIC)につきましては、市文化芸術推進基本計画に掲げる文化芸術に親しむ機会の充実などの基本方針を踏まえ、情報の効果的な発信や人材の育成に資するよう運営してまいります。また、アートマネジメントは文化の作り手と受け手をつなぐ役割を担うものであり、文化芸術を発展させるために重要なものとされており、本市においてもアートマネジメント人材を育成することが必要であると考えております。 KCICの受託者の選定に当たっては、庁内に設置した業者選定委員会において業務実績や提案内容、費用の妥当性などについて各面から審査を行い、最も評価の高かった業者を選定したところです。なお、選定委員会には専門家は入っていないところでございます。 KCICでは市や県の文化施設のイベント等についてホームページ等での情報発信を行っているところですが、施設との情報交換を通して協働事業の実施を検討するなど今後さらに連携を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) それぞれ御答弁をいただきました。 人材の育成も今に始まった話でもないところですけれども、新年度もというところのようでございます。これまでにもKCICの在り方、文化芸術行政、政策につきましてはいろいろな点からこの場でもお伺いをしておりますが、今回評価が一番高かった方にお願いをしていると。しかしながら、アートマネジメントの専門家の方が選定の中にはいなかったと、また、お伺いいたしますと、この選定委員会というのは専門家もいない庁内の4人の方でお話をして決めておられるようですが、これまでの方々がおつくりになられたものをしっかりと着実に具体的に実現するための努力を一つ一つ積み上げる、そのことと調和と足並みのそろったKCICの運営を強く要望いたしておきます。 また3点目につきましては、今後さらにということをおっしゃいますけれども、今後さらにというにはまだなかなか、今そのものが極めて不足しているのではないかなという考えで今回は3つ伺う中に盛り込んでおりますので、現状が極めて充足していれば今後さらにで構わないですけれども、今後さらにというにはまだ厳しい状況があるなというふうに私は感じておりますので、そうしたことも含め合わせてお考えいただければと考えるところでございます。よろしくお願いいたします。 次に、ドルフィンポート跡地の総合体育館と本年9月末にコンサルからの構想取りまとめが予定をされております市長の重点政策であると私は理解、受け止めております日常使いされる稼げるスタジアムの建設の市民意見を反映することについて、昨日もいろいろ質疑もあったところでございますけれども、私もお伺いをいたしてまいります。 1つには、ここには私の思いつき、考えつきということよりも、200はありませんけれども、この項目には今回、百三、四十人の方々の御意見を凝縮してのものということでお伺いいたしてまいりますが、あそこに体育館なのかということを1つにはよく言われます。また1つにはあそこに大きな箱物なのかということも言われるところでございます。そうした状況等を私なりに踏まえまして、現段階において日常使いされるということは、何かするというのであれば地元の生活者でございます市民、県民が無料あるいは極めて低廉な料金で若年層がアーバンスポーツ、若年層だけが楽しむものでもないかと思いますけれども、アーバンスポーツを楽しんだり、町なかキャンプを楽しめるような親水性と植樹も考慮した屋内外の整備が必要と考えますが、御見解をお示しください。 また、赤字が前提の県の体育館構想よりは極めて経済効果が出せて、なおかつ近隣エリアの商業にダメージではなく、大隅半島との海上交通活性化も視野に入れた相乗効果のあるコンテンツの厳選が必要であるというふうに考えますけれども、当局は現状の認識をどのようにお持ちか。 また、八重山でも景観のお話をいたしましたが、町並みとの調和から景観への懸念の意見は、あの場所をめぐっての議論は長いことしているわけでございますけれども、懸念の御意見は今回も多数いただいておりますが、公共財とも言える景観価値の評価と建築による影響の低減と回避の具体策はどのようにお考えかお示しをください。 以上、答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) お答えいたします。 スタジアムの整備検討におきましては、機能、サービスの多様化や施設の複合化を図ることで日常的に多くの人が訪れ楽しめる、また自ら稼ぐことのできる将来に負担の少ない多機能複合型のスタジアムを目指すこととしております。 スタジアムにつきましては、本市の将来の発展、経済波及効果などの観点から、まちの回遊性、集客性が期待できる立地であるほか、桜島や錦江湾など鹿児島らしさを感じられる立地が望ましいと考えており、そのような立地特性を生かした整備内容を検討する必要があるものと考えております。 スタジアムの整備検討におきましては、桜島や錦江湾への眺望を生かすとともに本市の景観計画を踏まえ、市民や関係団体などの御意見をお聞きしながら丁寧に検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただけましたけれども、通告に一定の具体などをあえて書いてのお伺いでございましたので、もう少し通告とかみ合っていただければというふうにも感じるところでございますが、お考えになっておられることの理念のような部分、あるいは方針のような部分を改めて、昨日もお伺いしたようなことも含まれておりましたので理解をいたしました。 また、景観のことにつきましては景観計画を踏まえてしっかりと丁寧に検討するという旨、また昨日の本会議でもしっかり市民の意見も聞くような機会も設けるというようなこともお答えになっておられますので、決めたことを押し通すようなやり方ではなく、最近も観光未来戦略を配られまして、センテラスから水族館までの間は何もないところを散策するイラストが描かれておりますけれども、本当に今後数十年先を見越してどういった整備の在り方が望ましいのか、冒頭申し上げましたようなことも勘案をいただきまして、また次の機会でこの場を通しての議論もさせていただければと思うところでございます。 次に、住生活基本計画(仮称)策定事業についてお伺いいたしてまいります。 1点目は、昨日の質疑ではっきりと理解いたしましたので割愛いたします。 2点目、福祉系の色合いが濃厚なものに計画していく必要性を私は考えておりますけれども、当局はどのような認識をお持ちかお示しをください。 また加えて、子育てや高齢者の孤立、身寄りの問題ということが広く言われて、身寄りのことはようやく厚労省のほうも認識に深く入りつつあるようでございますけれども、盛り込む必要性の御認識をどのようにお持ちかお示しをください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) 計画策定に当たっては庁内の福祉やまちづくり等の関係部署で構成する検討委員会及び学識経験者、関係団体、公募市民などで構成する審議会を設置して進める予定としております。 また、全国計画では子育てしやすい居住環境の実現や福祉政策と一体となった住宅確保要配慮者の入居、生活支援についても基本的な施策等が示されていることから、本市としましてもその必要性について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただきました。 福祉のこと、しっかりと確実に進展いただきますよう実現に向けてお取組をいただきたいと思いますし、お伺いした観点のことも御勘案いただけるようでございますので御期待申し上げます。 続きまして、民間の賃貸物件に関します担当をどのように考えているのかお示しをください。 加えまして、防災・減災も包括する居住支援協議会の設置の必要性があると考えますけれども御認識をお示しをください。 加えまして、これらを進めていくためには住宅課と福祉部局の関連業務を横断して担うような居住支援課の設置の必要性があるのではないかと考えますが、御認識をお示しください。 加えまして、現下の様々な格差や貧困の広がり等を考えますとシェルターの必要性の認識をこの計画を進めていく中においてどのようにお持ちかお示しをください。 以上、答弁願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) 民間の賃貸住宅に関する施策はその課題や目的に応じて様々であることから、計画を策定する中で民間住宅も含めた住宅政策の方向性や計画の推進体制について検討してまいりたいと考えております。 また、お触れの協議会は被災者などの住宅確保要配慮者の民間賃貸住宅への円滑な入居の促進等を図るために地方公共団体、不動産関係団体、居住支援団体等が連携して設立する組織であることから、今後、計画を策定する中でその必要性について検討を行ってまいりたいと考えております。 居住支援については住宅供給等の住宅政策だけでなく住宅確保要配慮者が入居後も安定した生活を営めるように福祉的支援を行うことも重要であることから、今後、計画を策定する中で推進体制についても検討を行ってまいりたいと考えております。 また、シェルターを計画に盛り込むことについてはその必要性も含め今後関係部署と連携を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) それぞれ御答弁をいただきました。 極めて具体をお伺いいたしまして、よく御答弁でいただきます検討という言葉よりは意味合いの違った、これは進んでいくなと前向きに受け止められる御検討というお言葉をいただけたものと考えております。 シェルターのことにつきましてもシェルターを利用されるような状況の方々の御相談を日々お受けしておりますけれども、連携を図っていかれるということのようでございますので着実な進展を期待いたしております。 次の項目に入ります。 岩手県釜石市で少なくとも7年前から発生してまいりました全市民の個人情報漏えい、大変報道に驚いておりますけれども、そのことに関連いたします本市の教訓について伺ってまいります。 まず1点目、この大規模な個人情報流出はどのようなものというふうに認識をお持ちか。 また、当該市では毎年の人事異動の時期を利用いたしますと非常に守秘性、セキュリティーを高めなければならないものに対してアクセスが非常にハードルが下がっていた状況等が利用されて情報の不正取得が長年看過されてしまっている状況があったようでございますが、本市の現状と対比をいたしまして改善点の有無及び対応経過等があればお示しをください。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(枝元昌一郎君) お答えいたします。 お触れの事案は当該市の職員が住民基本台帳に記載された全市民の個人情報などを業務に関係なく不正に取得していたもので、法に違反するとともに自治体として市民の信頼を大きく損なうものであり、あってはならないものと認識しております。 また、本市では当該市のような不正取得はできない仕組みとなっております。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただきました。 釜石市で起きたようなことは一切懸念はないということとして理解いたしておきます。個人情報保護に関連いたしましては、法制との対応の兼ね合いでいろいろと来年度に向けましてお伺いすべき、ただすべきことも多数ございますので、次の機会にはそうしたこともお伺いいたしてまいります。 次に、ウィズコロナ社会での投票する権利について、特例郵便等の制度活用などの観点から今回は2点のみお伺いいたします。 今朝、出がけに報道番組を見ておりますと、例えば、投票をしなければ、投票ができなければ国の予算の使い方、87万6千円の使い道についての権利を放棄することになるという試算ができますよという滋賀県立大学の村上教授のお話などが紹介されておりました。投票率は、いろいろな努力があるにもかかわらずなかなか厳しい状況がございますけれども、投票したい方が必ず投票できるようにというようなことも含めましてお伺いいたしてまいります。 1点目、不在者投票制度のうち特例郵便等の概要と実績及び見解についてお示しをください。 加えまして、正式決定は今日の午後のようでございますけれども、来月に本市におきましては2つの選挙の投開票日が来るであろうということが様々に言われているわけでございます。コロナによる自宅療養や自宅待機の方、また介護度によって利用できる制度が区分されている方々への周知の方策とスケジュールをどのように当局は御準備をお進めなのかお示しください。 以上、答弁願います。 ◎選挙管理委員会事務局長(仮屋拓也君) お答えいたします。 特例郵便等投票は令和3年6月23日に施行された特定患者等の郵便等を用いて行う投票方法の特例に関する法律による制度で、新型コロナウイルスに感染された方のうち外出自粛要請等の期間が選挙の公示または告示日の翌日から投票日当日までの期間にかかると見込まれる方が郵送で投票できる制度でございます。本市で昨年10月に執行された衆議院議員総選挙においては感染者の発生が収束していた時期に重なり、対象者となる方がいなかったことから実績もなかったところでございます。 今回は参議院議員通常選挙と県議会議員補欠選挙が同日に行われることが想定され、特例郵便等投票の対象となる選挙期間が異なること、また、介護保険の被保険者証や身体障害者手帳等をお持ちの方を対象とした郵送による不在者投票につきましては介護度や障害の種類等で対象者が限定されるなど、利用の要件、手続等が複雑であることから選挙期日の確定に合わせて市ホームページで公開する特設サイトや入所する施設を通じた案内を行うなど丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただきました。 ホームページにより、また利用されている施設等を通した御案内ということですけれども、とにかくデジタルディバイド、次の項でもちょっと関連をいたしますけれども、いろいろ技術が進んでいますが、情報にアクセスをする、あるいはアクセスをしないと得られないではなく、必要な方の下に、投票したい方がしっかりと情報を入手できるような状況は整えていただければというふうに思います。収束期に当たって今回が初めてという制度もございますので、そのことは丁寧に分かりやすく、しかもできるだけ早くということでお取組をいただければと思います。 最後に、今回の一般会計補正予算中、あいばすに対するバスロケーションシステムというものを当局は出してきておられますが、これはイニシャルが1,800万円と、ランニングは年間200万円ということをお聞きしておりますけれども、その必要性の根拠をお伺いしてまいりますとこれは拙速ではないかなというような状況も感じますのでお伺いいたします。 まず、必要性の根拠ということで、1点目、遅延の発生状況の過去3年間の推移がどのようにあればこのバスロケーションシステムをわざわざこのように多額のお金を費やしてやる、そういうことを議案としてされたものか。 また、アプリのダウンロードや活用に慣れておられる方々があいばすの利用者の多数であるという根拠も必要ではないかと思いますけれども、システムを導入すればすぐにいきなり何かがとても便利になるということではございませんので、そのあたりをはっきりとお伺いできないことには議案としての態度の表明のしようもございませんのでお示しをください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) お答えいたします。 あいばすの運行事業者から報告があった事故等による30分以上の遅延件数は、令和元年度、4件、2年度、2件、3年度、4件で、その他の天候や道路事情等により生じた30分未満の遅延については把握しておりません。 また、アプリの活用等に慣れた方々の割合は把握しておりませんが、あいばすの利用が多い高齢者のスマートフォン保有率は国の調査によりますと、60代で約8割、70代で5割を超えており、年々増加傾向にありますので、今後、アプリを利用される方が増えていくものと考えております。 以上でございます。   [のぐち英一郎議員 登壇] ◆(のぐち英一郎議員) それぞれ御答弁をいただきました。 一般的に気になる遅延というのは30分はちょっと少し遅れて気になるという状況を超えている遅れではないかと思いますので、そこのお答えのことしか把握がないこともいかがなものかなと思いますし、数件、2件、3件、4件といったようなレベル、そこに事故等も含むということのお答えもありましたが、さらに通告から今日までの間でも追いかけての確認では車両の故障といったようなこともこの中には含まれているようでございますし、一体どれぐらいのうちの4件なのでこのバスロケーションシステムかということを申しますと、直近の年間の運行回数は3万8,395回中の4回、30分以上の遅延があったと。しかしながら、30分未満の遅延は一切把握もないけれども、スマホの保有率が高まっているのでというよりも、スマホ以外の選択肢がほぼなくなりつつあるマーケットの状況は当局は分かっていらっしゃらないのかなと、そこも根本的に疑問に思いますけれども、スマホに換えたからアプリを落としてお使いになられるのかという、そこもまた根本的な問いとしてこの議案についてはよくよく考えなければならないというふうに思うところでございます。そもそもあいばすは不便だからというところで走っていただいているわけでございますけれども、そこにおいてかくも遅れがあるのかと、ITを入れれば何もかも解決するわけではございませんし、入れるにおきましてもよくよく公のお金でございますので、しっかりそのあたりを勘案いただいた、いわゆる下鶴市長のおっしゃるEBPMのエビデンスがそろわないことには材料不足の中で、入れたいので議案を通してくださいと議会側に示されましても余りに材料なしと判断いたします。対応を要望いたします。 以上で、私の個人質問を全て終わります。 ○議長(川越桂路君) 以上で、のぐち英一郎議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。             午前10時51分 休憩──────────────────────             午前11時8分 開議 ○議長(川越桂路君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、片平孝市議員。   [片平孝市議員 登壇](拍手) ◆(片平孝市議員) 令和4年第2回市議会定例会に当たり、私は、市民連合の一員として個人質疑をいたします。 割愛する項目があることを申し添えておきます。 まず初めに、渋谷区との観光・文化交流について質疑をいたします。 3年ぶりに渋谷の街におはら節の音楽と踊りが響き渡り鹿児島一色に染められ、鹿児島弁が飛び交うにぎやかな祭りとなりました。私も、下鶴市長、川越議長、各会派の代表とともに参加をし、久しぶりに踊りました。 以下、伺います。 第1に、3年ぶりの渋谷・鹿児島おはら祭へ市長として初めて参加をされ、手慣れに上手に踊られました。下鶴市長の感想と所見をお聞かせください。 市長の答弁を願います。   [市長 下鶴隆央君 登壇] ◎市長(下鶴隆央君) 片平孝市議員にお答えいたします。 先月開催された第25回渋谷・鹿児島おはら祭につきましては、3年ぶりの開催ということもあり、踊り連や沿道の皆様の笑顔がとても印象的で、私も初めて参加し約900名の踊り手の皆様と一緒に楽しく踊らせていただきました。また、祭りに合わせ鹿児島の食を楽しむイベント「鹿児島ラバーズ焼酎BAR in 渋谷」も開催し、多くの方に本市の魅力を体感していただきました。我が国の文化・流行の発信地である渋谷の中心において本市を代表するイベントおはら祭を開催することで、鹿児島の熱い思いと元気をお届けすることができたものと考えております。改めて郷土出身者のつながりの深さを再確認いたしますとともに故郷への思いの強さ、そしてそのありがたさを感じたところでございます。そして、コロナ禍の中、祭りの準備や運営に御尽力いただいた実行委員会や渋谷区をはじめ、各面から御協力をいただいた関係機関の皆様に深く感謝申し上げる次第でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 市長から答弁をいただきました。 下鶴市長も相当おはら節の踊りを練習されたようで、踊りの所作がかっこよく、晴れやかな姿でした。 第2に、渋谷区との観光・文化交流協定を締結されておりますが、その経過と目的をお聞かせください。 第3に、渋谷区との観光・文化交流協定の具体的な内容をお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) お答えいたします。 本市と渋谷区は、平成10年に渋谷・鹿児島おはら祭が開催されて以降、災害時相互応援に関する協定締結など交流を深めてまいりましたが、29年に同祭りの開催が20回目の節目を迎えたことを契機に絆をさらに深め、双方の観光や文化振興に寄与することを目的に観光・文化交流協定を締結したものでございます。 協定では、観光及び産業の振興、歴史的関わりや文化を通じた交流促進に関することなど4つの項目について相互に連携・協力して取り組むこととしております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 観光・文化交流協定が締結されて、より一層の交流が深まっていることが分かりました。 第4に、これまでの交流の実績と具体的な事例をお聞かせください。 第5に、学校間交流も行っているとお聞きしておりますが、具体的な内容と成果及び評価をお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) これまでの交流では、渋谷・鹿児島おはら祭の開催をはじめ、鹿児島の食の魅力や本市のクリエーティブ産業振興の取組等を情報発信するイベント開催のほか、渋谷区庁舎内への本市観光PRコーナーの設置などを行っております。 以上でございます。 ◎教育長(原之園哲哉君) お答えいたします。 学校間の交流につきましては、3年度に桜峰小学校と渋谷区立神南小学校が桜島大根の栽培状況等を伝え合うオンライン学習や代表児童によるそれぞれの学校訪問を行いました。児童からは、「緊張したけど楽しく交流できた」、「桜島大根は育つ場所、環境で大きさが変わることが分かった」などの感想が聞かれました。この活動を通して、人と人との絆の大切さや地元桜島のすばらしさを再認識し、郷土への愛着が育まれるものと考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 食の魅力やクリエーティブ産業の振興、観光PRコーナーの設置や桜島大根を通しての小学校間の交流は有意義で、子供たちの夢が広がることを期待いたしております。 第6に、今後、本市と渋谷区との観光・文化交流の目標や指針は何かお聞かせいただきたいと思います。 以上、答弁を願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) 今後は、両市区の交流がさらに図られ絆が深まるよう、引き続き協定に基づき観光や文化振興、住民の交流促進等に関して連携及び協力を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 東京都のど真ん中、渋谷区の観光・文化振興、住民の交流促進を今後とも期待しております。 次に、給付金の誤給付について質疑を行います。 山口県阿武町で、4月8日、新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金10万円に加え、4,630万円を1人の住民に誤って振り込まれたことが報道されました。本市ではどうなっているのかとの声が上がりました。 そこで伺います。 第1に、新型コロナウイルス感染症が蔓延し経済活動等々が疲弊し市民生活が厳しい状況への対策として政府は給付金の給付を実施しました。関係職員は大変だったと思います。令和2年度、3年度に実施した本市の給付金のうち、特別定額給付金、住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金、子育て世帯への臨時特別給付金等について、件数と総額をお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) お答えいたします。 令和2年度の特別定額給付金の件数と総額は、29万7,542件、600億8,420万円でございます。 以上でございます。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) お答えいたします。 令和4年2月に開始した住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金の件数と総額は、5月末時点で7万7,868件、77億8,680万円となっています。 以上でございます。 ◎こども未来局長(遠藤章君) お答えいたします。 子育て世帯への臨時特別給付等の件数と総額につきましては、令和2年度は、1万9,517件、12億1,021万円、3年度は、7万132件、104億170万円でございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 健康福祉局、市民局、こども未来局から給付金の件数と総額が明らかにされました。多くの件数と金額が給付されたことが明らかになりました。 第2に、本市においても多くの給付件数と金額が給付されておりますが、本市においては誤給付はなかったのかお聞かせください。 第3に、本市で誤給付が起こった場合の対応と対策はどのようになされているのかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) 特別定額給付金におきましては、17件、300万円の誤給付がありました。 対応につきましては、本人の了承を得た上で金融機関の口座から戻す方法により全て回収したところでございます。 以上でございます。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金については誤給付は発生していないところです。 誤給付が発生した際には、直ちに受給者へ返還を求めるなど迅速に対応してまいります。 以上でございます。 ◎こども未来局長(遠藤章君) 子育て世帯への臨時特別給付等におきましては、2件、20万円の誤給付がございました。 誤給付につきましては、受給者へおわびし、速やかに返還していただいたところであり、今後、誤給付が生じないよう審査や確認などを徹底してまいります。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 本市においても誤給付が特別定額給付金、17件、300万円、子育て世帯への臨時特別給付金等で2件、20万円があったことが明らかになりました。受給者がすぐに返還され、良心的な方でよかったと思います。 次に、公共下水道事業について質疑を行います。 本市の公共下水道については、昭和30年に処理場の使用を開始してから66年になります。今日まで水道及び下水道事業に対する先人たちの御尽力に感謝をしながら水を使い、水洗トイレを使っております。 そこでお伺いします。 第1に、下水汚泥堆肥化場の設置目的と設置年度をお聞かせください。 第2に、下水汚泥堆肥化場の処理能力と汚泥をどう有効に利用しているのかお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎水道局長(鬼丸泰岳君) お答えいたします。 下水汚泥堆肥化場は、下水処理場で発生する脱水汚泥を資源として有効利用するために昭和56年度に設置をしたものでございます。 処理能力は1日当たり110トンで、その全量を堆肥化して年間約1万1千トンの有機質肥料「サツマソイル」を生産いたしております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 昭和56年に設置され、処理能力は1日当たり110トン、年間約1万1千トン有機肥料を生産していることが分かりました。 第3に、下水汚泥堆肥化場で作られているサツマソイルはどのように利活用されているのか、販売実績を含めてお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎水道局長(鬼丸泰岳君) サツマソイルは、市内の学校や町内会等に無償供与しているほか、肥料製造会社や市民等に販売をいたしております。令和3年度の販売実績は約8千トンでございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 サツマソイルの利用は学校、町内会等に無償供与されているほか、その他は販売され、令和3年度は約8千トンも販売されていることが分かりました。 第4に、昭和56年に作られた下水汚泥堆肥化場も相当老朽化しております。改築計画はないものか、改築するならば規模はどのようになるのか。また、事業費はどれくらいを想定しているのかお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎水道局長(鬼丸泰岳君) 下水汚泥堆肥化場につきましては、令和3年度末に策定をいたしました第2期鹿児島市上下水道事業経営計画におきまして、13年度から14年度にかけて更新することとしております。施設の規模につきましては、社会経済情勢の変化や需給バランス等を踏まえ今後具体的に検討していくこととなりますが、現在と同規模の施設として更新した場合の事業費は約51億円と試算をいたしているところでございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 汚泥堆肥化場が作られ、約40年になろうとしております。更新計画が作成されておりますので計画に沿って最新の技術を導入する下水汚泥堆肥化場の建て替えを期待しております。 次に、マンホール蓋を生かした都市景観と観光振興について質疑を行います。 私は、昭和63年6月、平成29年9月に個人質疑で本市でもマンホール蓋の文化の向上を取り組むべきだと申し上げました。本市の水道局も取り組んでいただき感謝をしております。 そこで伺います。 第1に、世界的にマンホール蓋がブームになっております。マンホール蓋に注目が集まりブームになっている理由と意義をお聞かせください。 第2に、本市の水道局においてもカラーマンホール蓋の新設をしていただきました。導入への経過と評価、市民の反応及び観光客等の評価と反応、また今後のデザインの検討を含む増設への取組をお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎水道局長(鬼丸泰岳君) マンホール蓋につきましては、近年、デザイン性や話題性の高いものが多く設置され、マンホールカードの発行やマンホール蓋の愛好家などがテレビや新聞に取り上げられるなど注目されてきており、下水道のPRにつながっているものと考えております。 カラーデザインマンホール蓋につきましては、下水道のPRやイメージアップを目的に令和元年度から導入し、これまで12種類を18か所に設置をしております。天文館や鹿児島中央駅など人通りの多い場所に設置することで下水道のPRにつながっているものと考えております。また、多くのマスメディアに取り上げられたことや市民や観光客の方が実物の写真を撮影されている状況もありますので、下水道のイメージアップや本市の情報発信にも寄与しているものと考えております。4年度は、関係部局とデザインについて協議した上で5か所に設置する予定としております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 令和4年度も新たな発想とデザインで5か所に新設を予定しておられますので期待をいたしております。 第3に、本市のマンホールカードの発行種類、製作枚数、配布枚数、カードを手にされた方々の意見や反響をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎水道局長(鬼丸泰岳君) マンホールカードはこれまで2種類、2万4千枚製作し、3年度末で1万6千枚配布しております。御意見等につきましては、マンホール蓋の現物が見たいとの声が多くあり、また県外から受け取りに来られる方も多いことから設置場所を表示した地図をお渡しするなどの対応をしているところでございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 マンホールカードも2種類、2万4千枚製作され、設置場所の地図まで渡しておられることに対し敬意を表します。 第4に、明治維新のまちにふさわしい特色あるカラーマンホール蓋及び人気キャラクター等の公募による取組を図るべきだと思っております。そういう構想はないものかお聞かせください。 第5に、ネーミングライツ方式導入のカラーマンホール蓋の新設への取組をすべきであります。そういう構想はないものかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎水道局長(鬼丸泰岳君) デザインマンホール蓋は、下水道への関心を高め理解を深めるために設置をしており、お触れになった取組については現時点では考えていないところでございます。 カラーマンホール蓋のネーミングライツ方式の導入につきましては、引き続き研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 ぜひカラーマンホール蓋のネーミングライツ方式導入について他都市や各国の事例を調査され、取り入れていただきますように要望いたします。 次に、歴史・文化行政について質疑をいたします。 昨今、経済や観光振興の観点から、歴史・文化行政はますます重要かつ地域活性化の大きな役割を担っております。私たちの住むまちの発祥の地とも言われている上町、城下町の形成をスタートした地でもあります。清水城跡地の説明板がないのはなぜかと質問いたしました。その後、清水中学校正門横に説明板を設置していただき感謝いたしております。 清水城の歴史的な意義と史跡を生かす整備について伺います。 1点、清水城跡の現状把握と特に山城跡地の現状調査、保存及び山道整備への見解をお聞かせください。 2点、清水城跡を市指定文化財に指定し史跡観光に活用整備する取組と見解をお聞かせください。 第3点、中世に造られた清水城の山城は長い歳月が経過し風化も進んでおります。もし豪雨があったりすると崖崩れが起こることが想定されます。清水城山城跡地の崖崩れ対策はどのようになされているのかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 現在、清水城跡の山城部分は私有地の山林や鉄塔用地であり、一部は急傾斜地崩壊危険区域に指定されております。山道整備につきましては私有地であることから、適切な保存方法等について地権者の方々と協議を行う必要がございます。 清水城跡は中世の山城の原形を残すもので、歴史的な価値と役割などを考察することは意義のあることであり、今後の活用を含め文化財審議会など専門家の意見を聞いてまいりたいと考えております。 文化財保護を目的とした崖崩れ対策は特に行っておりませんが、山城跡地の区域で崖崩れにより人命に被害を及ぼすおそれがある場所については、保全人家5戸以上などの採択要件を踏まえ、県や市において急傾斜地崩壊対策のための工事等を行っているところがございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 山道整備については地権者の方々と早急に協議を要請いたします。市の指定文化財への専門家の意見を聞き、文化審議会に諮問をお願いいたします。崖崩れ対策も遺漏のないように要望いたします。 第2に、本市内にも数多くの中世の山城跡が確認されております。山城跡は何か所あるのか。また、山城跡地を生かした事例はないのか。山城は山の地形を巧みに生かした築城が多く、崖崩れのおそれも想定されますが、崖崩れ対策はどのようになされているのか併せてお聞かせください。 答弁を願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 県が昭和57年度から61年度にかけて実施した中世城館跡調査によりますと、山城跡は58か所あり、そのうち45か所が現存しております。山城跡地を生かした事例としましては、多賀山公園や城山公園ドン広場などがございます。文化財保護を目的とした山城跡地の崖崩れ対策は特に行っていないところですが、隣接した地域で急傾斜地の崩壊対策工事等が行われると文化財の保護に資する場合があると考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 本市内に山城跡が58か所あることが明らかにされました。生かされている山城は、多賀山公園、城山公園ドン広場等があることが分かりました。他の山城跡地も地域のシンボルとして活用策を期待しております。 第3に、薩摩にゆかりの刀剣については割愛をいたします。 第4に、近年、全国的に空き家が増加しております。その空き家に残された文化財が問題になっています。本市における空き家に残された文化財の保護対策の現状と課題をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 空き家に残された文化財は把握が困難で保護対策を取りにくいのが現状であり、課題と考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 近年、空き家が増加している中に貴重な文化財が残されている事例があります。情報提供があれば速やかな保護対策を要請いたします。 第5に、明治政府は神仏分離令を出しました。特に鹿児島は徹底的に廃仏毀釈が行われました。本市内における廃仏毀釈により廃寺になったお寺の調査研究への取組の現状と課題をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 旧市域につきましては、平成2年度に近世寺院跡調査を実施しており、その後、心岳寺跡や清泉寺跡を市の指定文化財といたしました。合併5町につきましては、これまで調査研究の実施がなく、実態把握ができていないところでございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 旧市域では調査が行われておりますので、その調査を地域振興、観光振興に役立てられるように要望をいたします。旧五町についても早急に調査を要請いたします。 第6に、本市内の日本遺産の現状と活用策をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 日本遺産「薩摩の武士が生きた町」の市内の構成文化財は、鹿児島城周辺地区に鹿児島城跡など10件、喜入旧麓地区に肝付家歴代墓地など5件ございます。活用策としましては、県と本市を含む9市で構成する協議会においてフォトコンテストやスタンプラリー等を行い、地域の歴史・文化の魅力発信や周遊性向上を図ったところでございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 本市内にある日本遺産10件について、県と9市で構成する協議会で地域の歴史・文化を発信されております。さらなる魅力発信を期待いたしております。 第7に、明治維新の三傑の一人、大久保利通公は、近年、鹿児島でも評価が見直され、西郷どんと並び立つ偉人の一人として敬愛されております。利通公は高麗町に生まれ、加治屋町で育ち、晩年は新照院に居宅を構えておられました。しかし、新照院の居宅跡には何もありません。せめて居宅跡地の説明板を設置すべきだと思います。そのお考えはないものかお聞かせください。 第8に、大石兵六夢物語は薩摩の代表的な傑作の物語であります。吉野では兵六ゆめまつりやウオーキング等々が行われ、兵六餅まで作られております。大石兵六夢物語を書いた地、草牟田池之平には居宅跡地の説明板はありません。居宅跡地に説明板の設置をすべきだと思います。その考えはないものかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 大久保利通居宅跡地につきましてはこれまでも調査をしてまいりましたが、十分な情報が集まっていないことから今後も資料収集を行ってまいりたいと考えております。 毛利正直居宅跡地につきましては十分な情報がないことから、まずは資料収集を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 新照院の大久保利通居宅跡、草牟田の毛利正直居宅跡地をよく調査していただき、早急に居宅跡地の説明板設置を要望いたします。 次に、道路安全行政について質疑を行います。 私たちの日常生活や経済活動の活性化のために一番お世話になっているのが道路です。一方、車社会の中で道路にまつわるいろいろな市民要望や問題、課題が日々起こっているのも身近な道路です。 以下、伺います。 第1に、本市においても道路が破損したら市民や町内会等々から情報が寄せられ、素早く対応していただき感謝されております。他都市の中には道路の崩れているところの情報を市民の皆さんから投稿用アプリを用いて通報していただくみんなの道路見守り制度を導入されておられる市もあります。本市においてもスマートフォンによる道路補修通報システムの導入をするお考えはないものか見解をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) お答えいたします。 お触れのシステムについては、導入済みの自治体によりますと、市道以外の通報を含め内容が多岐にわたるなどの課題があることから、引き続き他都市の状況を分析するなど検討したいと考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 ぜひ他都市の事例も十分に研究調査され、早急に道路補修情報システムを導入されることを期待しております。 第2に、点滅信号機の撤去について伺います。 一昨年、警察署から中草牟田出会い坂交差点の点滅信号の撤去したいとの説明会をしたいとの知らせがあり、びっくりして話合いに参加しました。交通安全対策の上からもなぜ車両通行量や歩行者の多い箇所の点滅信号機の撤去をされるのか、いまだに地域の住民から不満が上がっております。点滅信号機の撤去に対する本市の対応と対策をお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) お触れの交差点については、令和2年7月28日に県警主催による交通事故多発地点等特別合同現場診断が実施され、本市の関係課も参加しております。同現場診断後、本市においても県公安委員会と連携しながら路面標示の設置を行い、交通安全対策を講じてきたところでございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 県の公安委員会と十分に連携を図りながら地元住民の声や要望を十分に考慮していただくように要望いたします。 第3に、車を運転していて路面標示が消えて危ない道路が目立ちます。交通安全上、できるだけ早く路面標示の引き直しをしていただきたいと思う一人です。路面標示の点検、引き直しに対する見解をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) 路面標示については、横断歩道などの道路標示は県公安委員会が、車道外側線などの区画線は道路管理者が設置していることから、引き直しについては、今後ともそれぞれの管理者の連携が必要と考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 路面標示の引き直しについては、本市とそれぞれの管理者と十分に連携を図り、遺漏のないように要望をいたします。 第4に、皆与志町から川田町に入ると永井精米所の変則交差点があります。信号機もありません。車両通行量も多く、交通事故も起こっている変則な交差点です。この危険な変則交差点の改良を早急にすべきだと思います。川田町の永井精米所変則交差点改良を行う考えはないものかお聞かせください。 第5に、川田町の永井精米所変則交差点から東俣町西下集落への市道は消防車や緊急車両も通るのが困難な狭隘な市道であります。地域住民が安心安全な日常生活を営むためにも市道拡幅が必要です。市道拡幅を事業化されるお考えはないものかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) お触れの交差点改良については、今後、事故発生状況や交差点を所管する県との協議を踏まえ必要性の検討を行ってまいりたいと考えております。 また、お触れの市道拡幅については、現在、提出された要望書に添付された関係土地所有者からの同意書を精査している状況です。今後も引き続き地元と協力しながら事業導入に向けて取り組んでまいります。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 県道と市道の交わる変則交差点の改良については県と協議を早急にお願いいたします。 また、川田町から東俣町西下集落への市道拡幅については地域住民の長年の悲願であります。早急な事業導入の取組を要望いたします。 次に、災害への備えについて質疑を行います。 29年前、8・6豪雨水害で水が出なくなり、飲料水と水洗トイレが使用できなくなり一番困りました。そのときに近所のお茶屋さん、護国神社、お寺の井戸があり、貴重な水をいただき大変助かりました。程なく水道は出るようになり、水のありがたさを改めて痛感しました。本市内には数多くの神社仏閣が地域の中に溶け込むように点在しています。日本人にとっての神社仏閣は、古来より日常生活の一部であり、避難所の役割も果たしてきております。 そこで伺います。 第1に、災害時に一番不安なのは災害の正しい情報、住んでいる身近な災害情報です。市民への災害時の情報の周知方法をお聞かせください。 第2に、避難所運営の在り方と避難者自身の運営への参加の取組を促進すべきです。本市の避難所運営はどのようになされているのかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) お答えいたします。 災害時の情報につきましては、市のホームページやLINE公式アカウント、広報車、報道機関等を通じて周知しているところでございます。 以上でございます。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 大雨や台風等の緊急一時避難時の避難所は市職員により運営していますが、中長期となることが想定される大規模災害発生時の避難所は本市の避難所運営マニュアルに基づき住民主体の避難所運営委員会により運営することとしています。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 災害時の情報提供に当たっては、いろいろな手段を使い多くの市民に分かりやすく伝わるように工夫をお願いいたします。避難所運営には日頃から地域の方々との連携、計画を要請いたします。 第3に、本市内には神社仏閣は何か所あるのかお聞かせください。 第4に、日本では昔から神社仏閣が庶民の避難所の役割を担ってきた歴史があります。本市にとって避難所に神社仏閣を加えるべきではないでしょうか。そのお考えはないものか所見をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 本市内にある神社は鹿児島県神社庁によりますと122か所で、仏閣については把握していないところでございます。 また、避難所に加えることにつきましては、避難所指定は災害の種別ごとに洪水浸水想定区域外や土砂災害特別警戒区域外に立地しているなど安全性等の基準を満たす施設を配置バランスも考慮しながら行っており、今後とも必要に応じて検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 本市内に神社が122か所あることが分かりました。また、仏閣は把握していないとのことですが、できましたら早急に把握していただき、一番身近にある神社仏閣も避難所になるように要望いたします。 第5に、本市内の井戸は幾つあるのかお聞かせください。 第6に、そのうち飲料水として利用できる井戸は何か所あるのかお聞かせください。 第7に、災害が発生し水道が断水したときに飲料水や生活用水として市民が利用できる井戸を確保しておくべきではないでしょうか。本市はその対策、対応をしておられるのか。また、防災井戸として本市と所有者と協定を結ぶ必要があると思いますが、そのお考えはないものかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) お答えいたします。 本市環境保全条例の地下水の保全に係る規定に基づき、ポンプの吐出口径が40ミリメートル以上の揚水設備を使用して地下水を採取しようとする者から届出がなされている井戸は令和3年度末現在で438本あり、うち75本が水道用として使用されております。 以上でございます。 ◎水道局長(鬼丸泰岳君) 水道局におきましては、災害等による断水時に市民の皆様がより身近な場所で給水が受けられるよう応急給水拠点を92か所設置するとともに日本水道協会と災害時応援協定を締結するなど、応急給水体制を確立しているところでございます。 お触れの井戸水につきましては、地震等により水質が変動する可能性があるなど課題もあることから災害時の飲料水としての利用は考えていないところでございますが、飲料水以外での利用につきましては関係部局と協議をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 井戸が438本あることが明らかになりました。また、75本が水道水に使用されていることも分かりました。他の都市においては防災時に使用するために防災井戸の協定もされている都市もあります。本市においても備えあれば憂いなしとのことわざのように市民の井戸や神社仏閣の井戸と防災協定を結ばれるように要望いたします。 第8に、大規模災害時に一番困るのがトイレですが、大規模災害時の本市のトイレ対策の現状と課題をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 大規模災害時のトイレ対策としましては、11万7,800個の簡易トイレを備蓄しております。また、避難が長期化する場合を想定し、災害時の仮設トイレ等の供給について民間事業者と協定を結ぶとともにマンホールトイレの整備も進めているところでございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 大規模災害時のトイレ対策として11万7,800個の備蓄があり、民間業者との協定とマンホールトイレの整備も進めていることが分かりました。 次に、本市における島の活用状況について質疑をいたします。 日本は島国です。鹿児島県も離島があり、島々が多くあります。本市内には島は幾つあるのでしょうか。その島々の自然環境、水産業、観光振興等々は有効に活用されているでしょうか。 以下、質問いたします。 第1に、本市内には島が幾つあるのかお聞かせください。 第2に、新島の状況と振興策をお聞かせください。 第3に、硫黄島に冒険ランドいおうじまができる前までは沖小島を青少年の自然体験ができる島にする構想がありましたが、天然記念物ウチヤマセンニュウの繁殖地とのことで断念した経過があります。現在の沖小島の所有はどこになっているのか現状を見据えながら生かし方の方策があればお聞かせください。 答弁を願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) 国土地理院によりますと、本市には新島や沖小島など6つの島がございます。 新島は桜島の北東約1.5キロメートルに位置し、令和元年度から有人島となっており、本土との交通手段として、週3日、行政連絡船が運航しております。引き続き、行政連絡船の維持等に努めるほか、霧島錦江湾国立公園に指定され雄大な景観や特色ある地質を有していることなどから、それらを生かした振興等を図ってまいりたいと考えております。 次に、沖小島は、現在、普通財産として管財課が所管しております。なお、鳥獣保護区の特別保護地区に指定されていることから現状のまま保存しておりますが、必要に応じて現況確認を行っております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 本市内には新島や沖小島など6つの島があることを初めて私は知りました。新島の特色を生かした子供から大人まで冒険でき、楽しい新島になるような振興対策をお願いいたします。その他の島についても有効活用ができないものか調査研究、検討をいただきたいと思っております。 次に、宅配ボックスの普及促進について質疑を行います。 昼間の留守家庭が増加する中で再配達が発生し、非効率化が進んでいます。また、世界的な課題でもある地球温暖化、CО2削減への対策と取組が急務となっております。本市内を通る国道225号と国道3号の渋滞が全国的に見ても厳しい状況にあると言われております。 以下、伺います。 第1に、私たちの暮らしの多様化により宅配便を利用する方々が増加している中、再配達を含めた宅配の現状と課題をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) 国土交通省が実施した調査等によると、宅配便の取扱い戸数は増加しております。また、全体のおよそ12%が再配達となっており、CО2排出量の増加やドライバー不足を深刻化させるなどの課題があるとのことでございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 宅配便の取扱い数は年々増加しており、一方で再配達が増加し、約12%にもなっている現状が明らかになっております。 第2に、国においては地球温暖化、CО2削減の対策にもなる宅配の再配達を減少する方策として宅配ボックス設置への補助制度の創設をしております。補助制度の内容、環境省のエコ活動との関係についてお聞かせください。 第3に、本市内における宅配ボックス設置支援の現状をお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) お触れの補助制度は環境省のクールチョイスのプロジェクトと連携したもので、宅配事業者に対する支援事業や住宅の省エネ改修と併せて宅配ボックスを設置する場合に補助対象となる事業などがございます。 本市では安全安心住宅ストック支援事業においてリフォームに対する補助を行っており、これと併せた宅配ボックス設置は補助対象としております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 国においても再配達を減少するために宅配ボックスの設置に対する補助制度を創設され取り組まれております。本市における宅配ボックス設置支援内容が明らかになりましたが、市民の方々には事業内容が伝わっていません。 第4に、本市内においても留守家庭が増加しております。さらなる普及促進を図るためにリフォーム等の条件のつかない本市独自の宅配ボックス設置への補助制度を創設すべきだと思います。制度創設のお考えはないものかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) お触れの件については、国や他都市の動向を注視するとともに今後研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 ぜひ留守家庭の方々に朗報となる本市独自の宅配ボックス設置に対する補助制度を早急に創設いただくように強く要請をいたします。 次に、鹿児島の石の文化と火山のつながり及び水の文化創造について質疑を行います。 私たちの日常生活の中で当然のごとく自然な形で溶け込んでいる石を使用したものがいかに多いか改めて考察したことがないくらい、ごくごく当然だと思い込んで日々お世話になっているのが石であり、水であり、私たちは自然の石に対し、水に対し畏敬の念を感じることさえあります。 以下、伺います。 第1に、本市の石と火山の関わりと石の特色についてお聞かせください。また、令和2年度に「鹿児島の石の文化と火山のつながり」プロモーション事業を立ち上げられ、昨年度からは桜島・錦江湾ジオパーク推進協議会において取り組まれていると仄聞しております。 第2に、この事業の背景と今後の取組についてお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) お答えいたします。 本市には火山の巨大噴火によりつくられた様々な溶結凝灰岩が分布しており、その石材はたんたど石や小野石などと呼ばれ、加工しやすく高温に強いという特色がございます。 「鹿児島の石の文化と火山のつながり」プロモーション事業は、これらの石材が街なかに残る石垣や石橋に使われていることなどをストーリー化し新たな観光資源として活用するもので、桜島・錦江湾ジオパーク推進協議会においてこれまでに作成したガイドマップを活用し、市民や観光ガイドを対象とするバスツアーや講座などを引き続き実施することとしております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 火山の巨大噴火によってつくられた様々な石が本市にあることが分かりました。「鹿児島の石の文化と火山のつながり」プロモーション事業は、本市の街なかに残る石垣や石橋を新たな観光資源として活用していることが分かりました。 第3に、石と水を生かした景観まちづくりの取組事例をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) 本市では地域特有の景観や歴史的価値のある建造物などを含む数少ない景観を有する地区を景観形成重点地区に指定する取組を進めており、これまで昔ながらの石積みの棚田や甲突川の源流がある八重の棚田地区、武家門を中心に湧水を利用した水路や石塀などがある喜入旧麓地区などを指定しております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 大切に石の文化を守り、生かしていきたいと思っております。 第4に、鹿児島は豊作を願って田んぼのあぜ道に石で造られた田の神さぁと言われる独特の文化伝統が今まで残されております。本市における田の神さぁの設置数と保存状況、活用策についてお聞かせください。 答弁を願います。
    ◎教育長(原之園哲哉君) 本市が把握している田の神さぁは121体で、長年の風雨等による劣化の進行や田の神さぁ保護の担い手の減少、高齢化により維持管理に支障が生じているところもあるようでございます。本市といたしましては、史跡めぐりガイドブックやデジタルミュージアム等を通じて周知・広報に努めるとともに、地域住民とも連携を図りながらその保護と活用に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 豊作を願った先人たちの思いを大切にしながら史跡めぐりなどに活用されることを進めていきたいとの思いを強くいたしました。 第5に、地球の長い歴史の中で到底手にはできない自然景観が出来上がり、そこに自然の形で残されている石に対し畏敬の念を感じ、地域の守り神となっている自然石が存在しています。現代に生かされている事例と逸話があればお聞かせください。 第6に、本市内の伝統ある石垣や水と融合した景観、石の文化を顕彰する制度創設を考えられないものかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) お触れのことについては、日常生活の中にある良好な景観を題材とした景観写真コンテストを開催し優れた景観写真を表彰しており、良好な景観の形成に対する市民の意識の高揚を図るため、その作品をホームページやパネル展で広く紹介しております。 以上でございます。 ◎教育長(原之園哲哉君) 自然石を生かした事例と逸話の1つといたしましては、宮之浦町の牟礼谷の牧神が挙げられ、周辺は遊歩道として整備されております。吉田町郷土誌によりますと、山頂の巨巌は100トンもあろうかという自然石で、石の頂上に蓋のような笠石があり、中には黄金でできた馬の鞍が入っていると伝えられ、昔から地域住民の信仰対象となっております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 自然石を生かした地域の活性化にも活用されるように願っております。 次に、地域福祉館の役割と建て替え時期について質疑をいたします。 端的に伺います。 第1に、本市において地域福祉館はいつから始まり、設置目的、設置根拠、その役割をお聞かせください。 第2に、本市は中学校区でいくと39校区あると思いますが、現状の41館体制の地域バランスの考え方をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 地域福祉館は鹿児島市地域福祉館条例に基づき地域住民の福祉の増進を図るとともに地域で互いに支え合い、助け合うまちづくりを進めるため昭和48年度から各地域に順次設置しており、市民の身近な交流の場として活用されるとともにボランティア活動の支援や福祉に関する相談を行うなど地域福祉活動の拠点となっています。 設置に当たっては、地域公民館等の類似施設の設置状況や地域の人口、地理的状況等を勘案しており、おおむね1中学校区に1つの館となっています。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 おおむね1中学校区に1つの地域福祉館の設置があることが分かりました。 第3に、地域福祉館の利用目的と利用者数の推移を10年前、5年前、令和3年度をお示しください。 第4に、各福祉館の日々点検や補修はどのようになされているのか。また、建て替え時期に来ている地域福祉館はないものかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 地域福祉館は地域住民による趣味、教養活動、子供たちの遊び場、福祉団体等の活動の場として利用されており、平成23、28及び令和3年度の利用者数を順に申し上げますと、85万3,575、86万5,694、50万4,467人です。 地域福祉館は施設職員による日常点検、専門業者による定期的な点検を行っており、簡易な修繕は随時行っています。また、公共建築物ストックマネジメント事業の保全計画に基づき計画的に整備しており、目標使用年数である60年を経過しているものはありません。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 多くの方々が利用されることが明らかになりました。 第5に、玉里福祉館の避難所指定が取消しになりましたが、取り消した理由をお聞かせください。また、代替えの避難所とその安全性についてお聞かせください。 第6に、玉里福祉館は避難所にできない危険な場所にある福祉館であると思います。安全な場所に移転する考えはないものかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 玉里福祉館の避難所指定につきましては、施設の一部が県が新たに指定した土砂災害特別警戒区域内にあることが判明したため指定を取り消すとともに、それまで第二開設であった近隣の玉江小学校を第一開設に変更したところでございます。 以上でございます。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 玉里福祉館は通常の使用に支障はなく、現在のところ移転計画はございません。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 玉里福祉館から玉江小学校へ避難所が指定変更されたということが分かりました。移転計画はないことも明らかにされました。 次に、御当地オリジナルナンバーと軽自動車等のナンバー交付と税収について質疑をいたします。 第1に、軽自動車等の台数、オリジナルナンバー対象車数の推移を種別ごとに平成20年、30年、令和3年度比較と軽自動車税の割合をお聞かせください。 第2に、軽自動車税の納税額の推移を平成20年度、30年度、令和3年度と令和3年度の市税収入における軽自動車税の割合をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎総務局長(枝元昌一郎君) お答えいたします。 軽自動車等とオリジナルナンバーの対象車数ごとの課税台数を平成20年度、30年度、令和3年度の順に申し上げますと、軽自動車等は、21万2,918、23万2,466、23万1,600台、オリジナルナンバー関係分は、50cc以下が5万3,556、3万7,679、3万1,900台、90cc以下が3,340、1,589、1,300台、125cc以下が4,951、8,627、9,300台でございます。 次に、軽自動車税の収入額を平成20年度、30年度、令和3年度の順で申し上げますと、9億3,600万円、14億9,700万円、16億9,300万円で、3年度の市税に占める割合は1.9%でございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 年々、軽自動車が増加していること、愛好者が増加していることが分かりました。 次に、第3に、御当地オリジナルナンバー等導入の目的と趣旨をお聞かせください。 第4に、御当地オリジナルナンバーを鹿児島県も導入されておりますが、県における導入経過と目的及び利用者数と推移をお聞かせください。 以上、答弁を願います。 ◎総務局長(枝元昌一郎君) 御当地オリジナルナンバーは地域振興や観光振興などの観点から導入しているようでございます。 次に、平成30年10月に導入された県の図柄入りナンバーは、国が導入促進する中、地域の魅力発信などの観点から導入されたようでございますが、利用者数と推移は把握していないところでございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 御当地オリジナルナンバーは地域振興や観光振興の観点から導入され、成功していると高く評価をいたします。 第5に、本市のオリジナルナンバー導入経過と目的と意義を改めてお聞かせください。 第6に、本市の御当地オリジナルナンバーデザインの決定と経過及び市民の評価はどうだったのかお聞かせください。 答弁を願います。 ◎総務局長(枝元昌一郎君) 本市では明治維新150年に関連した多くのイベントがあり、本市をPRするよい機会であった平成30年10月に導入いたしました。オリジナルナンバーをつけた原動機付自転車が街なかを走行することにより本市の魅力を広く発信することにつながっているものと考えております。 また、デザインは一般公募した作品について選考を行い、市民投票で決定いたしました。市民からは、「きれいなデザイン」、「桜島が鹿児島らしくてよい」などのお声が寄せられ、新規登録で約半数の方がオリジナルナンバーを選択するなど一定の評価がなされているものと考えております。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 平成30年の明治維新150年の節目に導入されたことはよいタイミングだったと思います。また、新規登録者の半数が希望されているデザインは一般公募され、本市らしい桜島がデザインされたものと分かりました。評判のよいデザインだと評価をしております。 第7に、従来ナンバーとオリジナルナンバーの製作に係る原価の比較はどうなのかお聞かせください。 第8に、従来ナンバーとオリジナルナンバーの新規交付件数の年度別割合をお聞かせください。 答弁を願います。 ◎総務局長(枝元昌一郎君) 作成費は従来ナンバーの2倍となっております。 また、従来ナンバーとオリジナルナンバーの新規交付件数の割合を平成30年度から3年度の順に申し上げますと、従来ナンバーが57.4、53.1、52.1、52.5%、オリジナルナンバーが42.6、46.9、47.9、47.5%でございます。 以上でございます。   [片平孝市議員 登壇] ◆(片平孝市議員) 答弁をいただきました。 オリジナルナンバーの製作費は従来ナンバー製作費の2倍とのことです。本市らしいオリジナルナンバーをつけて軽車両等が颯爽と走る姿は誇りに思います。関係者の御尽力に感謝を申し上げます。 以上もちまして、私の個人質疑を全て終わります。 ○議長(川越桂路君) 以上で、片平孝市議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。             午後0時14分 休憩──────────────────────             午後1時13分 開議 ○議長(川越桂路君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、中元かつあき議員。   [中元かつあき議員 登壇](拍手) ◆(中元かつあき議員) 令和4年第2回市議会定例会において、自民党市議団の一人として個人質問を行います。 令和2年1月、日本で初めて新型コロナウイルス感染症の陽性患者が確認され2年余りが経過しました。日常生活はもとより経済活動にも大きな影響を受けてまいりました。我々が経験したことのないウイルスとの闘いの中、人々の努力と様々な施策を通じ、収束には至っていないものの明らかにステージが変わってきています。ウィズコロナの時を迎え、経済活動の活性化が図られる今、観光立国日本、そして、観光業を主産業の1つとする本市の外国人観光客の受入れに関し伺ってまいります。 まず初めに、外国人観光客の受入れに関し国はどのような方針を打ち出し、現状はどのようになっているものかお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) お答えいたします。 国においては、外国人観光客について、感染症の拡大防止と社会経済活動のバランスを取りながら段階的に平時同様の受入れを目指していくとされており、今月から水際対策を緩和し、1日当たりの入国者数の上限を1万人から2万人に引き上げるとともに、月内には、新千歳、那覇両空港における国際線の受入れが再開されることとなっております。加えて、今月10日から添乗員付パッケージツアーに限定して外国人観光客の受入れが開始されているところでございます。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 このような状況の中、コロナ対策を万全により多くの外国人観光客が本市を訪れ、活発な消費活動を行ってもらい、経済の活性化を目指すべきと考えます。 では、このコロナ禍の間、今日のウィズコロナ、さらにはアフターコロナを見据えた施策を講じてきたと思いますが、以下本市の対応を伺います。 まずは、コロナ前から現在に至るまでの本市を訪れた外国人観光客数の推移を統計が公表されている平成30年から令和2年までをお示しください。 ではこの間、どのような施策によって外国人観光客が本市を訪れる仕組みづくりや環境整備等に努めてこられたものか。あわせて、観光関連業界も様々な努力や取組をされておられるが、どのように連携を図り支援しているものか。 また、今後の課題をどのように捉え、どのような戦略を立てておられるものかお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) 本市の外国人宿泊観光客数を平成30年、令和元年、2年の順に申し上げますと、38万8千、49万3千、6万5千人でございます。 コロナ禍における外国人観光客の誘客受入れにつきましては、宿泊施設等の衛生対策強化のほか、オンライン観光等への支援などを行ってきたところでございます。また、コロナ収束後の観光需要回復を見据え、海外観光客の特性、ニーズ調査を実施したほか、観光関連事業者と連携しながら、地域資源を生かした高付加価値な観光コンテンツの造成やユニバーサルツーリズムの課題の整理等に取り組んできたところでございます。 今後、予想されるインバウンド需要の回復を本市への誘客につなげるためには、アフターコロナの中長期的な観光トレンド等を考慮して施策を推進する必要があると考えており、各国のニーズや本市の受入れ体制などの調査結果を踏まえながら、需要の回復段階に応じたプロモーションを行うとともに、食の多様性に対応した新メニューの開発支援や魅力あるガイド付ツアーの創出、ユニバーサルツーリズムの推進に向けた受入れ体制の整備支援などに取り組むこととしております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) それぞれ答弁いただきました。 観光客数の推移を見ても観光業界が大きな打撃を受けていることは明らかであります。コロナ禍における各取組が今後の誘客につながることを期待いたします。地域間競争は既に始まっています。観光のトレンドの変化をしっかりとつかみ、多くの外国人観光客の取り込みに向け努められますよう要望いたします。 この質問の最後に、アフターコロナを見据え、外国人観光客の受入れを含め、本市観光業に対する市長の考えをお示しください。 答弁願います。   [市長 下鶴隆央君 登壇] ◎市長(下鶴隆央君) 中元かつあき議員にお答えいたします。 アフターコロナを見据えた観光戦略につきましては、今後、国内市場から観光需要の回復が見込まれる中、中長期的には本格的な人口減少による縮小も懸念されており、コロナ前に大きな伸びを示しておりました海外からの誘客を一層充実させる必要があると考えております。 このような認識の下、稼ぐ観光の実現に向けた第4期観光未来戦略におきましては、国内市場への対応を図りつつ、特に外国人観光客への対応に重点を置き、インバウンド誘客をアフターコロナのコア・プロジェクトに位置づけたところであり、観光産業がコロナ収束後における本市経済の成長エンジンとなるよう引き続き状況に即して各種事業を積極的に展開し、「世界を魅了するまち KAGOSHIMA」を目指してまいりたいと考えております。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 海外からの誘客を一層充実させることが必要との考えを示されました。観光産業がコロナ収束後における本市経済の成長エンジンとなりますよう、各種事業を積極的に展開されるとともに、観光関連業界が必要とする連携や支援に取り組まれますよう要望いたします。 新しい質問に入ります。 船舶局においては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け旅客人員及び輸送車両台数が大幅に減少したため、船舶事業経営計画の財政見通しに大きな乖離が生じていることから、将来にわたり持続可能な事業運営を実現するため当初より1年前倒し、令和4年度を初年度とする向こう10年間の第2期経営計画を策定されたことから、以下伺います。 令和元年10月に運賃の改定率21.57%を行いましたが、改定による効果と今後の財政見通しについて、また、増収策として取り組んできたことの効果と今後の施策。 あわせて、経費削減にも取り組んでこられていますが、その効果と今後の施策。 また、運航収益の約8割を占める車両収益の増を図ることが肝要と考えるが、収益増に向けた取組。 以上、まとめて答弁願います。 ◎船舶局長(有村隆生君) お答えいたします。 令和元年の運賃改定後の元年10月から翌年1月においては、その前の年度に比べ、旅客12.7%の減、車両8.9%の減となっているものの、運航収益は11.7%の増となったところでございます。その後については、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、輸送量が大幅に減少したことから、運賃改定の効果が検証できていないところでございます。第2期経営計画においては、新たな増収対策や財源の確保に努めるとともに運航体制の見直しなど徹底した経費削減策に取り組むこととしておりますが、これらの策を講じてもなお収支が改善せず事業運営が困難な状況が想定されることから、アフターコロナの回復状況を見ながら運賃改定を行うこととしており、財政見通しとしては6年度からの資金不足の解消を見込んでいるところでございます。 増収対策につきましては、これまで県内外への営業活動を継続的に実施したほか、航空会社や旅行代理店等と連携したクーポンの造成、Go To トラベル事業の地域共通クーポン取扱店登録など鹿児島を訪れる方の利用促進を図り、収益増につなげてきたところでございます。今後はアフターコロナを見据え、SNSを活用したPRを積極的に行い、桜島フェリーはもとより、桜島や錦江湾の魅力を広く国内外に発信するほか、貸切り船による新たな観光コンテンツの造成などに取り組み、誘客増につなげてまいりたいと考えております。 経費削減策につきましては、これまで効率的な運航体制への見直しや輸送量に応じた減便、よりみちクルーズや納涼観光船の運航中止、省エネ運航の徹底などに取り組み、人件費や燃料費等の抑制を図ってきたところでございます。第2期経営計画においては、5年度を目途に5隻体制から4隻体制へ減船するとともに、引き続き省エネ運航を実施するなど人件費や燃料費、ドック費用等、経費の削減に取り組んでまいりたいと考えております。 車両の利用増に向けた取組につきましては、これまで観光関連団体等と連携した教育旅行誘致セールスの実施やレンタカー同乗者無料券の配布のほか、桜島地域におけるスポーツ大会等の主催者へ無料車両航送券を発行するなど利用促進を図り、収益増に努めているところでございます。今後は、桜島フェリーの利用により温室効果ガス排出量の削減に有効であるという環境優位性を積極的にPRするなど関係団体等に働きかけ、引き続き車両利用の拡大に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) それぞれ答弁をいただきました。 経営状況から見ますと、経費の削減だけでは収支の改善は見込めず、逆に船舶局職員の士気の低下、さらにはサービスの低下を招く懸念があります。また、令和元年の運賃改定の効果が検証されていない中、財政見通しにおいて、運賃改定により6年度からの資金不足の解消を見込まれていますが、まずは、車両を中心とした利用者増による収益の確保に向け全力で取り組まなければならないと考えます。 では、この経営計画の推進に向けた局長の決意をお示しください。 答弁願います。 ◎船舶局長(有村隆生君) 船舶事業は、桜島・大隅地域の人口減少や東九州自動車道延伸等に加え、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により輸送量が大きく落ち込み、資金不足が生じるなど極めて厳しい経営状況が続いております。そのような中、第2期経営計画において掲げました基本理念、「安全で快適な運航、効率的で持続可能な事業運営」の下、新たな増収対策や財源の確保に努めるとともに、減船を含む運航体制の見直しや人件費などの徹底した経費削減に取り組むなど計画を着実に推進し、今後とも生活・物流を支え、また、防災や観光振興に寄与する重要な公共交通機関として将来にわたり持続可能で健全な経営の実現に向け、局一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 局長におかれましては、運航収益の確保に全力を尽くされ、桜島フェリーは桜島住民の足、海上の道路であることを念頭に船舶事業が健全に持続されますよう職員一丸となって取り組まれることを強く要望いたします。 加えて、市長におかれましては稼ぐ観光を掲げておられます。桜島フェリー増収のためにも桜島港周辺の観光拠点としての整備やにぎわいの創出など、桜島全体の活性化につながる仕掛けについて全庁的に取り組んでいただきますよう重ねて要望いたします。 新しい質問に入ります。 桜島は本市のシンボルであります。その雄大な姿は我々市民をはじめ訪れる観光客に感動を与えます。活火山の麓に人々が生活を送る、世界的にもまれな地域だからこそ魅力や価値があります。しかしながら、この地域においては御承知のとおり、人口減少・少子高齢化が急速に進んでおります。このような中、島内の休校中の小学校1校を含む5つの小学校と3つの中学校を統合し、小中一貫教育を行う義務教育学校の設置が南栄リース桜島グラウンド第1グラウンドを予定地として令和8年の開校を目指し進められています。桜島地域のシンボル的施設が桜島港近くに整備されることから、この周辺を観光拠点として、また、住民をはじめ人々が集い、にぎわいを創出する整備が必要と考えることから、以下伺ってまいります。 本年度、桜島自然体験アクティビティ可能性調査費として600万円が予算計上され、桜島ユース・ホステル跡地の観光拠点としての活用に係る調査が行われるようでありますが、どのようなものを考えておられるものか。あわせて、どのような調査を行うものかお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) 桜島ユース・ホステル跡地につきましては、自然体験型観光拠点施設としての活用を検討しており、今年度設置の可能性について、土地の基礎調査やニーズの把握などを行うこととしております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 桜島ユース・ホステル跡地の有効活用については本会議において議論をした経緯から、今回の観光拠点としての活用に係る調査には大いに期待をしております。トレンドをしっかりとつかみ、にぎわい創出につなげるよう今後の動向を注視してまいります。 では、船舶局が所管する桜島港駐車場の利用状況と課題をお示しください。 また、レインボー桜島前の公共駐車場について、利用状況と駐車料金についてそれぞれお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) レインボー桜島前の公共駐車場は、駐車区画が316台分あり、利用状況は、平日が7ないし8割、土・日・祝日が5ないし6割程度となっており、駐車料金は無料でございます。 以上でございます。 ◎船舶局長(有村隆生君) 桜島港駐車場についてでございますが、令和3年度の利用状況は延べ7万1,193台、使用率54.5%、収益は約837万3千円となっております。課題といたしましては、利用台数が減少傾向にあることや精算機等施設の老朽化がございます。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) それぞれ答弁いただきました。 有料と無料であれば利用状況に違いがあるのは当然と考えます。桜島港駐車場においては約2分の1が空いた状態であります。利用増が見込めない中においては利用されない残余スペースの有効活用をぜひ考えてみてはいかがでしょうか。 次に、桜島港新フェリーターミナル建設工事中に工事関係者の駐車場として利用されていた桜島横山町1722の25外2筆、1万2,505.35平方メートル、約3,800坪の土地は現在全く利用されていません。フェリー利用者などから駐車場として開放を望む声もあることから、この管財課が所管する土地について今後どのように利活用するものか見解をお示しください。 答弁願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) お答えいたします。 お触れになられた土地の利活用につきましては、周辺施設の状況や関係部局と協議する中で今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 利活用を検討される期間においては住民や観光客のための駐車場として開放はできないものでしょうか。このように、桜島港周辺には2か所の駐車場を含め利活用が可能な土地が残っております。自然公園法の規制はありますが、既存の施設との調和を取りながら、観光拠点としての一体的な整備を図るべきと考えます。 次に、桜島ビジターセンターから烏島展望所までの約3キロメートルにわたり、大正溶岩原の上に整備された桜島溶岩なぎさ遊歩道について、管理主体と管理状況をお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) 桜島溶岩なぎさ遊歩道は県が平成8年度から16年度にかけて整備したもので、維持管理につきましては県から市が受託して、トイレや遊歩道の清掃を週3回、草払い等を年2回行っております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁をいただきました。 私が4月23日にこの遊歩道を歩いた際、遊歩道沿いには雑草が生い茂り、数か所ある有名俳人の句碑へ通じる階段はどこも同様に雑草が生い茂り、句碑も草木で覆われていました。ただ歩くだけの道という印象でありました。景観や文化に触れ合う情緒はありませんでした。桜島を本市の観光資源として捉えるのであれば、まずは既存の施設を徹底して磨き上げることが肝要であります。多くの人々が行き交い、感動を与える遊歩道に生まれ変わることを期待いたします。桜島の活性化、また、桜島フェリーの収益改善のためにも人々が桜島に行こうと思わせる仕掛けづくりが重要と考えます。桜島ユース・ホステル跡地を含め、桜島港周辺がまさに観光の拠点となりますよう思い切った施策を全庁挙げて行われますよう強く要望いたします。 次の質問に入ります。 私は、森前市長を含め、下鶴市長とも本会議の場で冒険ランドいおうじまの利用促進について議論してまいりました。下鶴市長に対しましても、令和3年第1回定例会において、毎年同じような広報活動だけで利用増を図れない教育委員会任せでは限界ではないか。本市が責任を持って利用促進を図るべく、所管替えや民間活用についての考えを問いました。下鶴市長は、「引き続き、教育委員会においては、利用を促進するための事業内容の創意工夫を図るとともに、三島村とのさらなる連携も検討する必要があることから、現在のところ、所管替えや民間活用については考えていない」との答弁でありました。今後は教育委員会において、今までにない前向きな取組がなされ、利用促進が図られるものと期待をしておりました。それから1年超が経過した今、改めて、今後の施設の在り方について伺ってまいります。 まず初めに、今後の施設の状況と利用状況をお示しください。 また、設置目的や利用者数を踏まえた施設の在り方について、これまでの検討内容と経緯をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) お答えいたします。 青少年教育施設である冒険ランドいおうじまの直近3年間の平均年間利用者数は延べ1,038人で、集団宿泊学習の平均実施校は約2校でございます。開所から19年目を迎える本施設は、現在一部の宿泊施設の使用を停止している状況にあり、今後も経年劣化等により施設の修繕、改修を行う必要があると想定されます。 施設の在り方につきましては、関係部局で構成する検討委員会を設置し検討する中で、市立小中学校や青少年教育団体にアンケートや聞き取りを行いました。検討委員会では、豊かな大自然での体験活動を通じて、青少年の健やかな育成を達成するためには硫黄島はすばらしい場所である一方、気象条件による定期船の当日の欠航や渡航費の負担、学校行事の見直しなどにより教育施設の利用者数の増加及び本市における観光施設としての利活用が見込めないことが課題として挙げられました。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 施設は今後改修が必要になってくるようであります。利用状況はコロナ禍も重なり相変わらず低調であり、昨年度、集団宿泊学習を実施した学校は僅か1校であります。建設当初から悪天候による定期船の欠航時の対応や渡航費の負担については懸念されていました。教育委員会は、宮川野外センターや少年自然の家の利用を案内するなど柔軟な対応を取るとのことで不安要素を払拭されてこられました。しかし、今なお、従来と同様の事項を課題として挙げておられます。根本的な課題の解決は図れなかったのですか、それとも図らなかったのですか。この施設の在り方について真剣に検討されたものか疑問であります。 では、検討委員会での検討結果を受け、教育委員会としてはどのような方針を打ち出し、その結果、どのようなことが想定されるかを含め今後の方向性をお示しください。 答弁願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 教育委員会といたしましては、所期の目的、役割を一定程度果たしたと考えており、最近の利用状況や検討委員会における意見等を踏まえ、今後も利用者数の増加が見込めないことから事業を廃止し、施設につきましては三島村等への譲渡について協議していくという方向性をまとめたところでございます。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 三島村への譲渡について協議をされるとの方向性が示されました。結論を導くに当たり、検討委員会で実際にこの施設を訪れてみましたか。それくらいの情熱を持って協議・検討されましたか。机上の議論だけで終わらせるのですか。誠に残念であります。 それでは、施設がある三島村への対応は今後どのようになさるものかお示しください。 答弁願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 三島村への対応につきましては、市教育委員会の方向性について十分な説明を行うとともに、今後も施設の在り方について三島村と意見交換をするなど丁寧に進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 三島村はこの施設によって鹿児島市との交流が進み、地域の活性化につながることを期待されていました。いずれにしましても、この施設の今後の在り方については三島村の意向が十分に反映される丁寧な協議を行い、造った側の責任はしっかりと果たされますよう強く要請いたします。 この質問の最後に、今回の教育委員会の示された方向性に対する市長の考えをお示しください。 答弁願います。   [市長 下鶴隆央君 登壇] ◎市長(下鶴隆央君) 私は、これまで本施設の利用促進のため事業内容の創意工夫や三島村とのさらなる連携を求めてきたところであります。先日、村長から直接、施設への熱い思いを伺ったところですが、教育委員会においては、検討委員会での取りまとめを踏まえるとともに、今後とも丁寧な説明と対応を行っていく必要があると考えております。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 冒険ランドいおうじまは青少年の自然体験の拠点施設として約5億2千万円を投じて建設されました。建設に際し各面から議論が交わされた施設であります。時の赤崎市長は、三島村硫黄島を適地として決定した理由として、鹿児島市からの距離が近い。島内に必要な土地の確保ができる。子供たちが安全な活動ができる場所である。変化に富んだ豊かな自然環境に恵まれた魅力的な土地である。そして、三島村当局の全面的な協力、支援、これらを総合的に判断し決定したと本会議で答弁されています。このたびの教育委員会の判断、決定がそのまま本市の決定とされてよいのでしょうか。いま一度、関係部局との協議を重ね、この施設の有効利用の方策がないものか検討される考えはないのでしょうか。この施設の建設に携わった人々の思い、三島村の施設に寄せる期待、また、我々議会に対し市長が今後どのように対処されるものか、動向を注視してまいります。 新しい質問に入ります。 鹿児島港本港区におけるまちづくり、その中において、特に、県がドルフィンポート跡地に進める新総合体育館(スポーツ・コンベンションセンター)と一体的な整備を模索するサッカー等スタジアムについてであります。なお、我が自民党市議団においては、鹿児島港本港区のまちづくりについて、サッカー等スタジアムの整備、また、市電の延伸などの勉強会の設置を決定し、本議会中より活動を開始するところであります。 このような中で、私は一個人として、以下伺ってまいります。 まず、市長にお尋ねします。 市長はさきの定例記者会見の中で、鹿児島港本港区エリアのまちづくりにおいては全般的に議論する協議会を年内に設置する意向を示され、政治的意思決定が必要との考えから、行政側は知事と市長、または、副知事と副市長のいずれかがメンバーに入るとの考えを発表されたことから、協議会設置に関し事前に県や県知事への申入れ、合意はなされたものか、県との関係をお答えください。 答弁願います。   [市長 下鶴隆央君 登壇] ◎市長(下鶴隆央君) 本港区エリアのまちづくりについては、知事と私においてその方向性を既に共有しているものと考えており、まずは、本市が現在検討しております稼げるスタジアムの具体的なコンセプトや機能、施設規模、経済波及効果などについて整理しながら県との協議を行い、その状況に応じて本港区エリア全体のまちづくりに関する協議の進め方についても検討してまいりたいと考えております。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 明確な答弁はいただけませんでした。一方的な考え、思い込みでの小さなずれが後の大きな障害とならないことを願います。市民、県民が注目するエリアであります。オール鹿児島での透明性のある協議がなされますよう要望いたします。 では、サッカー等スタジアム候補地3か所の需要予測等調査・整備検討支援業務により、それぞれの比較評価、多機能複合型の機能案が9月にまとまるとのことでありますが、これらを含め年内のスケジュールをお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) 今年度は県市連絡会等を通じて、県との情報共有などを継続的に行っていくとともに、需要予測等調査・整備検討支援業務の中間報告を9月末をめどに取りまとめの上、関係機関・団体等と協議・調整を図ることとしております。また、11月には機運向上イベントを開催し、中間報告を市民の皆様にお示ししたいと考えております。なお、同業務の最終報告につきましては来年1月末をめどに取りまとめることとしております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 9月末の中間報告、11月には市民に向けた機運向上のイベント開催予定とのこと。議会への報告も含め今後の動向を注視してまいります。 次に、サッカー等スタジアム建設予定地が3候補地に絞られたとき、ドルフィンポート跡地での県による新総合体育館(スポーツ・コンベンションセンター)構想は表明されていませんでした。状況が大きく変わった今、この3候補地に絞った検討を一度白紙に戻し、再度、候補地の検討をすべきと考えるが当局の見解をお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) スタジアムの候補地につきましては、本市の将来の発展、経済波及効果などの観点から、まちの回遊性、集客性が期待できる立地であるほか、桜島や錦江湾など鹿児島らしさを感じられる立地が望ましいと考えており、サッカー等スタジアム整備検討協議会から示された3か所の候補地について、引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 状況が変化したことは関係なく、あくまでも今の3か所での検討を進める考えを示されました。今後、需要予測調査の結果等を基に、候補地が含まれる鹿児島港本港区のまちづくりに関する協議会等を経て予定地が絞られると思いますが、サッカーやラグビーなど単にスポーツ施設に絞った整備であればほかに適地はあると考えます。今後の経過を注視してまいります。 そもそも、このサッカー等スタジアム整備は、本市を拠点とするプロサッカーチーム「鹿児島ユナイテッドFC」のJ2、J1昇格要件にスタジアムの整備が必要であったことに端を発していると考えることから、今後のライセンス取得に係るスタジアム整備に関する条件を整備期限も含めお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) 現在、鹿児島ユナイテッドFCに付与されているJ1ライセンスにつきましては、本市が整備検討を進めているスタジアムがJリーグの目指す理想のスタジアムに合致しているとみなされ、引き続き整備検討が行われることを条件に認められております。その条件では、チームがJ1に昇格した場合、その翌年から9年目のシーズンの開始前までに新スタジアムの供用が開始されなければならない規定となっていることから、本市といたしましてもスタジアムの早期実現に向け取組を進めていく必要があると考えております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 J1に昇格した場合の整備に要する時間的猶予は8年とのこと。J1昇格を願いつつも巨額を投じる事業であります。建設費はもちろん完成後の維持管理を含めたランニングコストも十分に検討しなければなりません。当然、市民の理解と賛同が必要になると考えますが、どのようにそれらを図っていかれるものかお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) スタジアムの実現に向けては市民の皆様に御理解と御協力をいただき取組を進めていく必要があると考えております。本年11月には機運向上イベントの開催を予定しており、今後、様々な場面におきまして市民の皆様へスタジアムの取組状況をお示しすることにより、機運向上につなげてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 鹿児島港本港区のまちづくりは今後の本市や本県にとって大変重要なテーマであります。市と県がビジョンを共有し、それを市民、県民に丁寧に示され、将来にわたり責任あるまちづくりをしなければなりません。同様に、サッカー等スタジアム整備に関しても将来に責任が持てる施設となるよう慎重に議論がなされることを強く要望いたします。 新しい質問に入ります。 先日、地元紙でも取り上げられました南栄リース桜島グラウンドの予約に際し、利用者の声を受け、予約方法に疑問を感じ改善を望むことから、以下伺います。 まず初めに、当施設の利用状況と使用申込みの種類をお示しください。 あわせて、使用申込みの種類ごとの予約方法をお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) 南栄リース桜島グラウンドの過去3年間の利用状況を令和元年度から順に申し上げますと、528、369、406件で、読売旗争奪少年軟式野球大会や南日本U-12サッカー大会などが開催されております。 使用申込みの種類につきましては全面使用と一部使用の2種類で、全面使用は6か月前から、一部使用は2週間前から予約を受け付けており、全面使用については1年前から仮予約の受付も行っているところでございます。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 毎年大きな大会がほぼ同時期に開催されるようであります。グラウンド全面の予約は6か月前から、仮予約が1年前からできる一方、一部使用の予約は2週間前に可能とのこと。各種スポーツ、特に団体スポーツにおいては、複数のメンバーへの連絡、また、各メンバーも都合の調整など短期間で行わなければなりません。そのため、一度全面での予約をし、練習や試合日程を確定させた後、2週間前に一部使用に変更する手続をせざるを得ない事情があります。 そこで、現予約方法の課題と改善に向けて今後の対応をお示しください。 答弁願います。 ◎観光交流局長(有村浩明君) 一部使用の予約開始時期につきましては、利用計画を立てる上で期間が短いという声もあることから、他のスポーツ施設を含めて利用実態やニーズを踏まえながら見直しを検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 全面使用と一部使用の予約受付時期を合わせるなど予約方法の見直しが必要と考えます。利用者の実情に合わせ、一日も早く利用しやすく、分かりやすい予約方法への改善を要請いたします。 新しい質問に入ります。 先日、地元紙で令和3年度マイナポイント事業費補助金について、「県が補助金交付ミス」の見出しで報道がなされましたが、本市に与える影響や今後の対応も含め、以下伺ってまいります。 未交付が判明するまでの経緯を本市のチェックが働いたものかも含めお示しください。 また、未交付となった補助金について、その内容、県内で未交付となった自治体数及びその総額、本市の未交付額についてそれぞれお示しください。 加えて、未交付となった原因は何か。 あわせて、県の当該補助金について、今後の対応。 以上、まとめて答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) お答えいたします。 令和3年度マイナポイント事業費補助金の未交付の経緯でございますが、本市は、令和4年4月12日に県から補助金確定通知を受理し、翌13日に県へ請求書を提出いたしましたが、同月中に振込がなかったことから、5月上旬に県の担当課へ問い合わせたところ、入金日は未定との回答をいただいておりました。その後、同月19日に県から、事務処理の遺漏により3年度予算としては補助金の交付が行われないことの報告と謝罪があったところでございます。 同補助金は、マイナンバーカードの普及等を図るために実施するマイナポイントの予約・申込み支援に係る人件費等の事務経費を対象としているものでございます。同補助金が未交付となった県内の自治体数は12市町で総額は3,851万8千円とのことであり、本市への未交付額は2,140万2千円でございます。 未交付の原因につきましては、県担当部局の認識不足や県庁内の連携不足等により所定の期限までに必要な事務処理が行われなかったものと伺っております。 現在、県においては、4年度予算での過年度払いについて総務省と協議を行っているところであり、過年度払いが困難な場合は、県が補助金相当額を交付するとしております。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) それぞれ答弁をいただきました。 本市から県に対し補助金について確認を行っており、チェック機能は働いていたようであり、本市側に落ち度はないことが明らかになりました。また、その原因は県における庁内の連絡ミスという信じ難いものであり、本市の2,140万2千円をはじめ、12市町村で3,851万8千円に上るとのこと。国からの交付がなかった場合、県が肩代わりをするようですが、果たしてそのような対応でよいのでしょうか。 引き続き伺います。 今回、補助金が未交付になっていることにより本市にどのような影響があるものか。また、今後どのような対応をされるものか。 加えて、マイナンバーに関する補助金において、これまで類似のケースはなかったものか。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) 未交付の影響につきましては、3年度は同事業の財源として補助金相当額の一般財源を充当しており、今後の取扱いといたしましては、4年度に過年度分として受け入れる予定でございます。 なお、本市においてマイナンバーカードに関する補助金でこれまでに類似のケースはございません。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) それぞれ答弁をいただきました。 これまでの質疑を踏まえ、市長にお尋ねします。 今回の補助金未交付問題はお粗末であると言わざるを得ないわけでありますが、本件が判明して以降、市長は県に対して申入れを行うなど市長として何らかの対応を取られたものか答弁願います。   [市長 下鶴隆央君 登壇] ◎市長(下鶴隆央君) 今回の報告を受け担当部署に対して、県に報告を求め、十分に情報共有した上で適切な事務処理と事業遂行を行うよう指示したところです。 現在、県において、同補助金の過年度払いについて総務省と協議を行っており、同省の過年度払いが困難な場合は県から補助金相当額を交付するとしており、また、県の対応について改めて報告があるとのことですので経過を注視しておりますが、県に対しましては早期の課題解決が図られるようお伝えしたいと考えております。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 補助金未交付の状態を把握された時点で市長としてしっかりと申入れをされるべきと考えます。職員にとっても後ろ向きの業務が増えることで本市の利益にはなりません。今後、県の対応等を含め、注視してまいります。 最後の質問に入ります。 田上地域においては、現在、県による新川の河川改修工事及びJR田上橋の架け替え工事が進められています。御承知のとおり、この地域は中央を流れる新川に沿って大変狭隘な県道鹿児島東市来線が走っています。慢性的に交通渋滞が起きており、特に朝夕は通勤車両に加え、スクールバス、路線バスが多く行き交い、県道でありながら離合に大変苦慮する状況であります。また、雨季を迎えるに当たり、特に田上小学校周辺においては内水氾濫の心配があります。田上地区土地区画整理事業促進期成会を立ち上げられた先輩方の思いを胸に、以下伺ってまいります。 まず初めに、新川河川改修工事及びJR田上橋架け替え工事の進捗状況と今後のスケジュールをお示しください。 答弁願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) お答えいたします。 県によると、新川の河川改修については河口から新天神橋までの拡幅工事がおおむね完了しており、JR田上橋の架け替えについては、今年5月に本体下部工の工事が完了し、現在、上部工を製作しているところであり、引き続き整備を推進するとのことでございます。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 おおむね計画どおりに進んでおり、引き続きの整備の推進を望むところであります。 では、本市の田上小学校周辺の土地区画整理事業に向けたスケジュールと事業化に向けた課題と対策をお示しください。 答弁願います。 ◎建設局長(吹留徳夫君) 今後のスケジュールについては、田上小学校周辺面的整備調査検討事業において、今年度、崖の防災対策に係る調査や交通量調査など、地域の課題抽出や検討事項の整理を行ってまいります。令和5年度以降は、これまでの調査結果も活用しながら、土地区画整理事業に係る基本構想や基本計画策定に向けた調査を行うことになると考えております。 事業化に向けては、新川の改修と整合を図る必要があるほか、施行中である5地区の土地区画整理事業の進捗状況や本市の財政状況などを十分に勘案し、事業化の時期を慎重に検討することが必要であると考えており、引き続き県と緊密に連携を図るとともに、優良な財源の確保に努めてまいります。 以上でございます。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 土地区画整理事業は一気呵成にやり遂げることが理想であると考えます。まずは、現在施行中である5地区の土地区画整理事業の完了に全力を尽くされ、お述べのとおり優良財源の確保に努められますよう要望いたします。 最後に、事業実現に向けた市長の思いをお示しください。 答弁願います。   [市長 下鶴隆央君 登壇] ◎市長(下鶴隆央君) 私は、本市のまちづくりにおいて、少子高齢化や人口減少の急速な進行など、暮らしを取り巻く環境の変化を的確に捉え、確かな未来の礎を築き、個性と魅力ある都市空間の形成を進めていくことが重要であると考えております。また、私自身のマニフェストにおいても土地区画整理事業の推進として、田上地区での実施に向けた検討を進めることを掲げております。 このようなことから、施行中の土地区画整理事業を着実に進めるとともに、地域の特性に応じた公共施設の整備改善により、安全で良好な都市環境の創出に向けて、田上小学校周辺における土地区画整理事業の検討に取り組んでまいりたいと考えております。   [中元かつあき議員 登壇] ◆(中元かつあき議員) 答弁いただきました。 市長のマニフェストにおいても田上地区での土地区画整理事業の推進を挙げておられます。地域住民の安心安全や良好な住環境整備のため早期事業化に向け傾注いただきますよう要望いたします。 以上をもちまして、私の個人質問の全てを終わります。 ○議長(川越桂路君) 以上で、中元かつあき議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。             午後2時11分 休憩──────────────────────             午後2時27分 開議 ○議長(川越桂路君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、園山えり議員。   [園山えり議員 登壇](拍手) ◆(園山えり議員) 日本共産党市議団の一人として個人質疑を行います。 初めに、新型コロナウイルス感染症対策について伺います。 5月中旬、家族が新型コロナに感染したことから私自身も濃厚接触者となり、自宅待機となりました。その経験から課題や感じたことなどを踏まえ、以下伺ってまいります。 まず、本市の陽性者への対応状況について伺います。 1点目、症状が出たときにPCR検査などを行う病院への通達が令和4年4月25日に出されていますが、その内容と通達を出した経緯をお示しください。 2点目、課題認識と対策をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) お答えいたします。 お触れの文書は、医療機関が検査受検者に対して検査結果を伝える際に保健所からの連絡が数日かかっていることや連絡の内容は市ホームページに記載しているので事前に確認してもらいたいことなどを伝えていただくようお願いしたもので、当時、感染者の急増により保健所から感染者に対する連絡が遅延していた状況であったことから各医療機関へ依頼したものです。 また、4月下旬の感染者急増に伴い、保健所から感染者への連絡が遅延し、不安になった感染者が保健所へ問合せをし電話がつながりにくい状況となったことから、検査結果を遅延なく伝えられるよう5月上旬からショートメールによる連絡を開始したところです。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 ショートメールでの連絡を開始されたということをお示しいただきましたが、感染拡大の時期には私どもの会派にも自宅待機していた陽性者の方から保健所に何度連絡してもつながらないなどの相談も寄せられていました。今後、連絡の遅延が起きないよう、また必要な方との連絡が滞りなく行われるよう対策を要請いたします。 次に、陽性者や濃厚接触者等への食料支援について伺います。 今年1月から感染拡大が続く中で、食料支援の取組は陽性者にとって頼みの綱となっています。今回の議会でも食料支援の補正予算が提案されていますが、必要な人に確実に行き渡るよう求める立場から、以下伺います。 1点目、支援の対象と周知方法をお示しください。 2点目、食料支援を始めてからの配布件数の推移をお示しください。 3点目、濃厚接触者の食料調達についての考え方をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 食料支援の対象は、感染者のうち食料の在庫がなく家族全員が陽性になるなどし外出できる方がいない、また、近所に家族や友人などがおらず支援が受けられない方などで、感染者への連絡の際や市ホームページで案内しているところです。 3年9月から4年5月の配布件数は、順に、3、ゼロ、ゼロ、ゼロ、78、757、755、1,104、1,089件です。 濃厚接触者には不要不急の外出を控えるようお願いしていますが、食料品の買物に出かけることは不要不急の外出には当たりません。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 濃厚接触者については本市から不要不急の外出は控えるようにと呼びかけられており、買物は可能なのか、また万が一自分が感染していたら人に感染させるのではないかと自宅に踏みとどまる人は一定数おられるのではないかと考えます。また今回感じたことは濃厚接触者に対しての偏見もあるということです。このような観点からも濃厚接触者の食料調達における困難を理解していただきたいと思います。濃厚接触者が食料品の買い出しに出かけることは不要不急の外出には当たらないということを改めて確認いたしますが、大変重要なことですので市民が理解できるよう周知していただきたいと思います。 また、4月、5月は1千件を超す食料支援が行われたということをお示しいただきましたが、ひと月当たり6千人から1万人を超す陽性者が出た月もある中で本当に必要な人に支援が行き届いたと言えるのか大変疑問です。 そこで、質問の4点目、濃厚接触者の多くが不安を抱え食料調達すら控えるのではないかと考えるものですが、濃厚接触者まで支援が行き届くよう徹底できないものかお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 濃厚接触者に対する食料支援は考えていないところですが、感染対策をされた上で食料品の買物ができることについては、検査結果をお知らせする際や市ホームページなどで周知してまいりたいと考えています。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 先日、今年1月から食料支援に取り組んでおられるNPO法人の代表の方にお話を伺いました。1月末の感染拡大から、濃厚接触者などからの要請が続き、今年4月末までに200件を超える食料支援を行ったとのことでした。そのうち9割が鹿児島市の方だったそうです。この活動を知った多くの市民からカンパも寄せられたそうですが、それだけでは到底足りず頭を抱えておられました。このような活動から見ても行政の支援を必要としている方はまだまだおられると思います。感染急拡大のために保健所からの連絡の遅れが影響したことは否めないと考えますが、濃厚接触者については支援の対象としていないということですので、少なくとも障害のある方、子供、高齢者などが濃厚接触者になっていないか積極的に聞き取りをしていただき、食料支援が行き届くよう要請いたします。 次に、濃厚接触者への対応について伺います。 質問の1点目、濃厚接触者の定義と把握状況をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 国立感染症研究所が示している積極的疫学調査実施要領によると、感染者の感染可能期間において接触した者のうち同居あるいは長時間の接触があった者、手で触れることのできる距離で必要な感染予防策なしで15分以上の接触があった者などが濃厚接触とされていますが、集計はしていないところです。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 本市は濃厚接触者は把握していないとのことでした。クラスターも公表されず、市中感染が広がっていくという状況で感染拡大防止が徹底されているものか大変疑問です。 次に、質問の2点目、濃厚接触者の待機期間の終了について伺います。 まず、基本的な考え方をお示しください。 次に、医療用抗原検査キットを活用し待機期間が短縮される場合の考え方とこれまで医療従事者等の社会機能維持者を対象にしていましたが、それ以外の人も対象となった経緯をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 濃厚接触者の待機期間は感染者との接触等から原則7日間で、8日目に解除とされています。 医療用抗原検査キットを活用した待機期間の短縮は就労上の都合などで必要な場合に行われるもので、オミクロン株の特徴から行動制限による社会経済活動への影響が非常に大きいことを踏まえ、対象を拡大する方針を国が示したものです。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 本市での濃厚接触者は相当数おられるわけですが、そういう方々の社会経済活動が止まり大きな影響が出ていると考えられます。抗原検査キットを用いた場合、4日目、5日目、両方とも陰性となれば5日目から復帰も可能です。私自身も自宅にストックしておいた医療用抗原検査キットを利用して4日目、5日目とともに陰性を確認し、職場と相談した上で仕事に戻ることができました。検査キットを利用すれば感染したとしても早期に復帰でき、経済活動が止まるのも最小限で済むのではないかと考えます。 そこで、医療用抗原検査キットの活用について伺います。 1点目、入手方法と購入費用をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 医療用抗原検査キットは薬剤師がいる薬局等で2千円から3千円程度で購入できるようです。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 私も昨年から医療用抗原検査キットを活用していますが、1つ3,500円するもので、一回一回検査するのも大変負担感があり、もっと安く気軽に購入できないものかと考えるものです。 そこで、質問の2点目、自治体独自の支援について伺います。 まず、濃厚接触者向けの抗原検査キットを配布している自治体の目的と内容をお示しください。 次に、市民が抗原検査キットを購入する際に助成している自治体の目的と内容をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 東京都が実施している濃厚接触者への抗原定性検査キットの配布は、感染急拡大に伴う検査、受診の集中を緩和するため、症状が現れた場合にまず自宅で検査ができるよう濃厚接触者からの申込みにより無料で配布しているものです。 千葉県松戸市が実施している抗原定性検査キットの購入費用の助成は、体調が気になる場合等において自ら検査できるようにすることでより確実な医療機関の受診につなげるため1個500円の自己負担で購入できるよう差額を助成するものです。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 東京では濃厚接触者には無料で配布、松戸市では市民が500円で購入できる取組をしていることが分かりました。鹿児島市では濃厚接触者を把握できていない状況ということですので、なおのこと検査キットの活用を積極的に取り入れてはどうでしょうか。 そこで、抗原検査キットの適切な使用は感染の早期発見につながり感染拡大防止や速やかな社会復帰にも役立つと考えるものですが、本市独自の支援について見解をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 医療用抗原検査キットを活用した支援策は感染拡大防止や速やかな社会復帰に役立つ面もあると考えますが、本市においては無症状の方は県が実施している無料検査を利用できること、有症状の方は医療機関での受診をされること、また、濃厚接触者の待機期間の短縮はおのおのが必要に応じて活用されるものであることから現時点では考えていないところです。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 感染拡大防止や速やかな社会復帰に役立つ面もあるということはお認めいただきましたが、支援策については現時点では考えておられないという答弁でした。 今回、鹿児島市は感染急拡大で子供や若い世代の感染が増えたことから、働く世代の濃厚接触者が極めて多かったのではないかと推察します。社会経済活動を支える方々が検査キットを気軽に活用できれば感染の早期発見にもつながること、そして、幸いにも感染しなかった場合には早期の復帰ができることで様々な観点から負担軽減につながると考えます。ぜひ支援策を検討していただきますよう要請いたします。 次に、就業制限期間等に係る証明書について伺います。 1点目、対象者と証明書の発行までの日数と流れ、活用方法をお示しください。 2点目、発行の遅れの有無と市民からの要望はないものかお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 就業制限期間等に係る証明書は、新型コロナウイルス感染症と診断された方に制限解除後二、三週間で発送しており、生命保険や傷病手当金等の請求に活用されるものです。 感染者が多い時期は発行にひと月以上かかったこともあったことから早く送付してほしいとの要望をいただくこともありました。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 生命保険などの請求に必要ですので、特に非正規などの方は新型コロナに感染した際に収入が減り生活困窮が懸念されることからも早く送ってほしいという市民の声があったということは当然です。 そこで、質問の3点目、陽性者が速やかに保障の手続ができるようスムーズな発行を求めるものですが、見解をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 証明書の発行については、特に感染者が多い時期は一定の時間がかかりますが、可能な限り速やかな発行に努めてまいります。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 陽性者の生活がかかっていますので、今後、発行の遅れがないよう要請いたします。 これまでの質疑を踏まえて、病院で陽性と判定されたときにどのような支援があるのかが理解できるよう工夫や配慮が必要だと考えます。今回、家族がPCR検査をした病院では、善意で市のホームページ「新型コロナウイルス感染症と診断された方へ」というページを印刷して配っておられましたが、当局に伺ったところ、統一したものはなく、病院ごとの対応となっているようです。 そこで、陽性者に必要な支援や情報が伝わるよう、また病院等でも活用できる一覧などを作成できないものかと考えますが、見解をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 感染者への必要な情報については検査結果の連絡の際や市ホームページ等で案内しているところですが、引き続き分かりやすい案内に努めてまいります。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇]
    ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 支援策をまとめた一覧表などがあれば、陽性者にとっても病院にとっても速やかに情報を共有でき大変便利だと思いますし、保健所の負担軽減にもなると思いますので、ぜひ検討していただくよう要請いたします。 最後に、市長に伺います。 全国でも人口当たりの陽性者率が依然高く、クラスターも公表されない中、市民の感染拡大を防ぎ社会経済活動を両立しているという御認識でしょうか。市長の見解をお示しください。 以上、御答弁願います。   [市長 下鶴隆央君 登壇] ◎市長(下鶴隆央君) 園山えり議員にお答えいたします。 新型コロナウイルス感染症対策については、これまで保健所機能の強化やワクチン接種の促進など感染拡大の防止に取り組むとともに、市民生活への支援のほか、事業継続や観光需要回復に向け各種施策を実施するなど、スピード感を持って対応してきたところでございます。今後においても本市の感染状況や国、県の動向等も踏まえる中で感染拡大防止と社会経済活動の両立に向け取り組んでまいりたいと考えております。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 本市は感染が急拡大する中でクラスターや濃厚接触者の実態把握ができず、感染者への連絡も遅れているなどの実態からも対策の不十分さが浮き彫りになりました。質疑を交わし検査キット等の独自支援も考えておられないということでしたが、今後、感染拡大を防ぐための具体的な手だてを速やかに徹底し、社会経済活動との両立が図れるよう対応を改めて要望し、この質問を終わります。 次に、本市上空での米軍機の飛行について伺います。 本年第1回定例会におきまして、私は、本市上空において米軍の空中給油機KC130が日常的に飛んでいることをお示しし、民間機との衝突を防ぐための空域の一時的留保、いわゆるアルトラブが日常的に設定されているのではないか、また、墜落事故や部品の落下事故が相次ぐ米軍機の飛行自体が危険ではないかと質疑を交わしました。2月24日からロシアのウクライナ侵略が始まり、さらには、北朝鮮の弾道ミサイルの不安が広がるなど世界が緊張状態にある中、鹿屋の自衛隊基地への無人偵察機配備、馬毛島へのFCLP訓練移転など、鹿児島の軍事基地化により軍事対軍事の悪循環に陥ることが危惧されることから、以下伺います。 令和3年度の米軍機と思われる低空飛行等の飛行状況について、1点目、3年度の目撃件数を県、本市それぞれの件数と特徴をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) お答えいたします。 県の資料では、令和3年度における米軍機の可能性がある低空飛行の件数は86件、うち本市16件で、2年度に比べ、日置、鹿屋、西之表市で増加しております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 日置や鹿屋、西之表市で増えているということでした。鹿屋への攻撃能力もある無人偵察機の配備や馬毛島へのFCLP訓練移転問題と関連はないのか、また過去2番目に低空飛行の目撃情報が多かったことなどからも大変心配な動きであるということは指摘いたします。 質問の2点目、このような実態に対して県はどのような対応をしたものかお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 県によりますと、全国知事会を通じ国の責任で騒音測定器を増やすなど必要な実態調査を行うとともに訓練ルートなどの事前情報提供を行うこと、人口密集地域の飛行回避や深夜など住民への影響が大きい時間帯を避けるなど、地域住民の不安を払拭するような十分な配慮を行うことなどを要請しているとのことでございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 知事会を通じて様々な要望を出しているにもかかわらず、米軍の無法な飛行の目撃が相次いでいます。 次に、本市上空を日常的に飛行しているKC130空中給油機が今年3月に山梨県甲府市上空で空中給油を行っていたことについての把握状況をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) お触れになられた件につきましては、報道があったことは承知しております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 甲府市ではバードウオッチングをしていた方がKC130と戦闘機の空中給油訓練に気づき、それを撮影され、この実態が明らかになりましたが、市街地上空で行われていたということに衝撃が走りました。甲府市は本市と同様、中核市でもあり、市街地上空でこのような危険な訓練を許していいのかという住民の声が上がっています。 3点目に、陸地上空での空中給油訓練についての防衛大臣の答弁をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 防衛大臣の答弁につきましては、平成29年1月の衆議院予算委員会において、空中給油訓練は陸地から離れた海域の上空でしか実施せず、陸地の上空では実施しないことを確認していると、また、令和4年3月の参議院外交防衛委員会において、防衛省として、米側との間で確認した空中給油訓練に係る認識について、現時点でも変わるものではないと答弁しております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 今年3月、岸防衛大臣も陸地上空では空中給油をしないという米軍との確認について改めてその立場を示したとのことでした。 そこで、4点目、防衛大臣の答弁も踏まえて市街地上空での訓練は極めて危険であると考えますが、当局の認識をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 本市としましては、防衛大臣の答弁にありますように飛行訓練など米軍機の運用に際しては安全面に最大限配慮し、地域住民に与える影響を最小限にとどめることが必要であると考えております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 極めて危険であるということは共有していると理解をいたします。 次に、本市上空を米軍機が飛行している状況について伺います。 このパネルを御覧ください。 5月19日に本市上空でオスプレイが飛行していたものを唐湊の住民が捉えたものです。フライトレーダーには出ておりませんでしたが、民間航空機ではない独特の飛行音やその姿から捉えることができたとのことでした。ちなみにオスプレイは今月8日、アメリカのカリフォルニアの砂漠で飛行中に墜落事故を起こし、海兵隊員5人が亡くなったと報道されており、市街地上空を飛行することは極めて危険です。 次に、こちらのパネルを御覧ください。 北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのではないかという不安が広がっていた5月21日に本市上空を飛ぶ弾道ミサイル観測機コブラボールです。世界でも3機しかないもので、フライトレーダーでも確認することができました。様々な米軍機が本市上空で飛行しているというこの実態を踏まえて、本市として対策が必要ではないかと考えることから、以下伺ってまいります。 質問の1点目、本市上空を空中給油機KC130をはじめ、垂直離着陸機オスプレイ、弾道ミサイル観測機コブラボール等の米軍機が次々に飛行していることの把握状況をお示しください。 2点目、3年度の郡山地域や松元地域上空における目撃情報を含む低空飛行等の把握状況をお示しください。 3点目、市民に対して低空飛行等の目撃情報の提供をどのように呼びかけているものか。 以上、御答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 本市上空における米軍機の飛行につきましては、本市では把握できないところでございます。 次に、令和3年度に本市に寄せられた3件の低空飛行等の目撃情報のうち郡山地域が2件で、松元地域はございません。なお、県によりますと、この3件のうち2件は米軍機の可能性があるもので、1件は確認中とのことでございます。 また、本市では市民に対する目撃情報提供の呼びかけは行っておりません。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 市民への目撃情報の呼びかけを行っていないということが明らかになりました。県が情報提供を呼びかけており、また、目撃情報も寄せられている中で本市も積極的に取り組むべきではないでしょうか。私のもとには郡山や松元、加えて日置市の吹上などの住民からも300メートル前後で米軍機が飛んでいるのではないか、低空飛行ではないかという目撃情報が寄せられています。最近のものでは5月16日午後1時頃、郡山小学校の上空を飛行していたという子供さんからの情報、今月6日と9日にも郡山地域の方から低空飛行の目撃情報が寄せられています。 私はこれらの目撃情報を基にフライトレーダーの過去のデータを検索する機能で確認しましたところ、6日は19時50分に西俣町、郡山町、八重山公園付近を飛行し、さつま町、八代方向に抜け岩国基地に向かうMC130特殊作戦機であることを確認いたしました。9日は同様のルートを逆方向に飛行していた同じMC130を確認いたしました。MC130というのは敵地への侵入を任務にした軍用機で、奄美大島や沖縄などで低空飛行訓練が度々目撃されております。 今回、フライトレーダーで私は初めて飛行ルートを確認できたのですが、高度は一番低い地点で287メートルと示されており、明らかに航空法違反の低空飛行でありました。八重山では風力発電計画がありますが、周辺では低空飛行が幾度となく目撃されており、あまりに危険ではないかという地域住民の不安が広がっています。今回のフライトレーダーの情報は低空飛行が行われているということを示す極めて重要な根拠になるのではないでしょうか。 そこで、実態把握を求める立場から、県内自治体における情報提供を呼びかける取組について伺います。 1点目、ホームページなどを使って市民に目撃情報提供を呼びかけている自治体をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 県内では薩摩川内市、南さつま市など5市がホームページで目撃情報の提供を呼びかけております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 目撃情報が多い薩摩半島の自治体などで取り組んでいるようです。 そこで、2点目、本市でも取り組むべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 本市としましては、今後、市ホームページで目撃情報の提供を呼びかけたいと考えております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 ホームページで目撃情報の提供を呼びかけていくという前向きな御答弁でした。市民のひろばや出前講座などでも機会を捉えて呼びかけていただきますよう要請いたします。 最後に、本市上空を空中給油機やオスプレイが飛行している実態や甲府市の市街地上空での空中給油の実態から本市上空でも空中給油訓練が行われているのではないかと疑わざるを得ません。 そこで、質問の5点目、本市上空で空中給油訓練を否定できないのではないかと考えます。当局の見解をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 本市上空における空中給油訓練の有無につきましては本市では把握できないところでございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 否定できないのではないかと伺いましたが、お答えになりませんでした。知事会でも人口密集地域での上空の飛行回避を求めるなど要望していますので、本市としてもその立場に立っていただき、市民の安心安全を守るという姿勢でこれから取り組んでいただきたいと強く要望し、この質問を終わります。 次に、生理の貧困の解消についてです。 コロナ禍で様々な困難を抱える女性が増えており、この物価上昇の下でさらなる生活困窮や貧困が心配されています。私どもも生理の貧困を解消するための取組を求めてまいりましたことから、6月から開始された女性のつながりサポート事業では、生理用品の無料提供だけでなく相談などにも取り組まれていくということですので、より多くの女性が利用できるよう取組を期待するものです。 そこで、まず、この事業と学校との連携はどのように図られているものかお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) お答えいたします。 女性のつながりサポート事業の学校との連携につきましては、生理用品の入手が困難な児童生徒等への支援につながるよう教育委員会等にも協力いただき、本事業の周知に取り組んでいるところでございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 児童生徒に授業の内容を周知するということで、学校のトイレに生理用品の提供はまだなされていないものと理解いたします。 そこで、県が行った「生理の貧困」に関するWEBアンケート調査について伺います。 1点目、アンケートの概要をお示しください。 2点目、生理用品を買うのに困った経験がある人で、「時々困っている」、「いつも困っている」と回答した人の割合とその主な理由をお示しください。 3点目、生理用品を交換する回数を減らしたこと等により不調を感じている人で、「時々不調を感じたりする」、「いつも不調を感じている」と回答した人の割合をお示しください。 4点目、生理用品を無料で配布される場合、希望する場所に学校のトイレと回答した人の割合をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) お触れのアンケート調査の概要は、生理の貧困に関する状況を把握し、課題を整理して今後の施策の参考とすることを目的に令和3年9月21日から20日間、県の電子システムで実施されたもので、県内在住の女性4,035人から回答が得られたとのことでございます。 同アンケートにおいて、「生理用品を買うのに時々困っている」、「いつも困っている」と回答した人の割合は、21.0%、3.4%で、その主な理由は、「値段が高いから」、「収入が少ない、減ったから」などとなっています。 生理用品の交換回数を減らしたこと等により「時々不調を感じたりする」、「いつも不調を感じている」と回答した人の割合は、51.1%、16.6%となっております。 また、生理用品の配布希望場所を学校のトイレと回答した人の割合は58.5%となっております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 この結果からも多くの女性が生理による様々な困難を抱えていることが明らかになりました。 そこで、質問の5点目、これらの結果を受けての見解について、当局、教育委員会それぞれお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) 生理の貧困につきましては、コロナ禍において顕在化している女性特有の課題の1つで、アンケート調査の結果を見ても生理用品の入手が困難な方が一定数いることから、困っている方の背景や事情に応じ関係機関等と連携して支援を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(原之園哲哉君) お答えいたします。 アンケートの調査結果によりますと、生理用品の無料提供を希望する場所として学校の保健室やトイレと回答した人が多く、学校は一定の役割を担うものと考えております。今後も引き続き児童生徒が抱える不安や困難に応じた支援が受けられるよう関係部局等と連携を図ってまいります。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) それぞれ御答弁いただきました。 教育長におかれましてもアンケート結果を受け止めていただき、学校は一定の役割を担うものという御認識をお示しいただきました。アンケート結果でも学校のトイレに置いてほしいという声が6割に上っているように女性の切実な声を受け止めていただき取組を進めていただきたいと思います。 そこで、本市の学校での対応について伺います。 1点目、令和3年4月14日、文科省の事務連絡では、児童生徒への支援について、生理用品を自身で用意できない児童生徒への配慮を求めています。その内容をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 国の事務連絡によりますと、生理用品等を自分自身で用意できない児童生徒へはその背景にある要因にも着目し、保健室等に通常備えている生理用品を渡した場合に返却を求めないなどの対応と併せて適切な支援を行うことと示されております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 文科省からは返却を求めないなどの配慮を求めているということを確認いたします。 2点目に、学校での生理用品の取扱いについて伺います。 まず、事務連絡前の対応はどうだったものかお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 生理用品が必要な児童生徒に対し保健室で準備したものを渡し、状況に応じて返却を求めたりしておりました。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 これまでは保健室で生理用品を渡した後、返却を求めていたということも改めて確認いたします。 次に、通達の趣旨を踏まえ学校へ徹底はなされているものかお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 事務連絡を受け、学校に対し生理用品を自身で用意できない児童生徒につきましては返却を求めない対応を行うよう指導しているところです。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 全てではないものの、返却を求めない対応を指導しているということを確認いたしました。この通達をきっかけに児童生徒が返却を求められない安心感を持てることを期待するものですが、保健室に行きたくても遠慮してなかなか行けない、言い出せないという児童生徒もいると思います。やはり学校のトイレでの配布が不可欠ではないかと考えます。 そこで、県内自治体の学校での取組について伺います。 質問の1点目、生理用品の配布等に取り組む自治体数とそのうち学校のトイレに配布している自治体数。 質問の2点目、日置市の取組の特徴をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 3年12月の県の調査によりますと、生理用品の配布等に取り組んでいる自治体は14市町、そのうち学校のトイレで提供している自治体は6市町でございます。 日置市につきましては、生理用品を市立小中学校、県立、私立高等学校及び農業大学校の保健室やトイレなどで提供しているとのことです。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 日置市では小中学校だけでなく、県立、私立問わず高校、加えて農業大学校まで生理用品を配布しているということでした。学校のトイレに配布されれば生理が学校で突然始まったときにも安心できますし、長時間我慢したりしなくてもいいということは、自分自身の体を守ること、そして、女性の人権を守るということにつながりますので他都市の取組を評価するものです。 そこで質問の3点目、本市の対応をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 教育委員会では県が新たに実施する「生理の貧困」支援促進事業において生理用品の提供を希望しているところでございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 教育委員会では生理用品を学校で提供できるように県の生理用品の配布事業に要望を出されたということを確認いたしました。私も我が党の県議を通じて県に確認したところ、県は1万パックを想定していたようですが、その2倍に上る要望が出されているということでした。 そこで、学校のトイレに提供するということについての見解をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) 学校のトイレで提供することにつきましては、学校職員に申し出ることが難しい児童生徒が安心して生理用品を受け取ることのできる方法であると考えております。生理用品の提供場所につきましては、トイレの配置や形態等を踏まえ、各学校の実情に応じ適切に判断するよう指導してまいります。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 教育長も安心して受け取ることのできる方法とお認めになり、安心しました。学校のトイレに配布できるまであと一歩であると評価しておりますので、学校の適切な判断ができるよう指導していただくよう要請いたします。今後、特段学校の果たす役割は大変大きいと考えますが、県の事業は限りがあると思いますので、継続した支援となるよう独自の取組としても検討していただくよう重ねて要望いたしまして、この質問を終わります。 次に、第3期農林水産業振興プランでの有機農業の振興について伺います。 国は、みどりの食料システム戦略、いわゆるみどり戦略で有機農業の振興について大きな目標を掲げたわけですが、実効性あるものにしていくためにも、この鹿児島市でも取組が求められてくると思います。本市の有機農業の振興を求める立場から、以下伺ってまいります。 まず、同プラン策定に当たってアンケート調査も行われていますのでその結果について伺います。 1点目、市民アンケートにおける食事の準備をする上で農林水産物を購入する条件について、「有機農産物(オーガニック)であること」と回答した人の割合をお示しください。 2点目、生産者アンケート、市街化区域農地所有者アンケートにおける今後の農業経営について、「有機、減農薬、無農薬栽培に取り組む」と回答した人のそれぞれの割合をお示しください。 3点目、事業者アンケートにおける農林水産物の取扱い条件に「有機農産物(オーガニック)」と回答した人の割合をお示しください。 4点目、これらのアンケート結果に対する本市の見解をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎産業局長(岩切賢司君) お答えいたします。 市民アンケートにおいて農林水産物を購入する条件として有機農産物であることと回答した割合は13.2%でございます。 次に、今後の農業経営について、有機、減農薬、無農薬栽培に取り組むと回答した割合は、生産者では25.8%、市街化区域内農地所有者では12.7%となっております。 また、農林水産物を取り扱う条件として有機農産物と回答した事業者は0.8%でございます。 今回のアンケート結果から、有機農業に取り組もうとする農業者が一定数いる一方、消費者や販売業者の購入販売意欲はそれほど高まっていないと考えているところでございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 生産者の25%が有機、減農薬、無農薬に取り組むという意欲をお持ちであるということは有機農業への可能性を期待できるものではないでしょうか。その一方で、消費者や事業者の方々の意識の醸成を図ることも重要ではないかと思います。 みどり戦略がそのような機運を高める機会と捉え、有機農業の推進を図るよう求める立場から引き続き伺います。 本市の有機農業の現状について伺います。 1点目、耕地面積とそのうち有機農業の面積と割合をお示しください。 2点目、認定農業者数とそのうち有機農業者数と割合をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎産業局長(岩切賢司君) 本市の耕地面積は、令和3年度末現在、3,070ヘクタールで、そのうち有機JAS取得農地の面積は約20ヘクタール、0.7%でございます。 また、3年度末現在の認定農業者数は174経営体で、そのうち有機農業者数は9経営体、5%でございます。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 本市の面積は0.7%であり、認定農業者の中でも有機農業に取り組む方はまだまだ少なく、みどり戦略で打ち出されている有機農業の面積を2050年までに25%にするという目標をどのように達成していくのか今後大きな課題になると考えます。 そこで、質問の3点目、有機農業の振興について本市の考え方をお示しください。 質問の4点目、有機農業の課題は何か、生産者と消費者のそれぞれの立場からお示しください。 質問の5点目、今後の取組や支援をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎産業局長(岩切賢司君) 有機農業は環境負荷を軽減し、地球に優しい農業であることなどから、本市としてもその振興を図ってまいりたいと考えております。 有機農業の課題といたしましては、生産面では収量や品質が安定しないこと、作業負担が大きいこと、消費面では販売価格が高いことなどがございます。 本市といたしましては、今後とも環境保全型農業直接支払交付金や防虫資材などの減農薬栽培資材への助成等により有機農業者を支援してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 課題などもお示しいただきました。これらの課題をどのように乗り越えたらよいのか、どのように有機農業を普及していくのか大変教訓的な取組も全国では広がってきているようです。 そこで、千葉県いすみ市の取組について伺います。 1点目、取組内容をお示しください。 2点目、新規就農者等の変化に対する本市の評価をお示しください。 以上、御答弁願います。 ◎産業局長(岩切賢司君) いすみ市では水稲栽培が盛んな地域の特性を生かして、平成27年度に学校給食へ有機米の一部導入を開始し、29年度からは学校給食米の全量である年間42トンの有機米を使用しているとのことでございます。 同市によりますと、有機米の導入により新規就農希望者の増加や学校給食における残食の減少などが図られたとのことであり、この取組は地域の特性を生かしながら有機農業の振興等を図る有効な施策の1つであると考えております。 以上でございます。   [園山えり議員 登壇] ◆(園山えり議員) 御答弁いただきました。 いすみ市の取組をお示しいただきました。今後、有機農業を爆発的に増やしていくためには、いすみ市のような思い切った取組を市が主導していくことが求められます。先日、有機生産組合の代表の方からお話を伺いましたが、みどり戦略について国に対しても様々な提言を行っているということでしたが、有機農業の振興には安定した販路の確保が重要であり、そのためにも学校給食などの公共調達は不可欠だと強調しておられました。現在、急激な物価高やウクライナ侵攻により私たちの食は極めて不安定なものとなってきています。持続可能で安心安全な農産物を提供できる有機農業の振興が図られますよう強く求め、私の個人質疑の全てを終わります。 ○議長(川越桂路君) 以上で、園山えり議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。             午後3時23分 休憩──────────────────────             午後3時37分 開議 ○議長(川越桂路君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。 次は、小森のぶたか議員。   [小森のぶたか議員 登壇](拍手) ◆(小森のぶたか議員) 令和4年第2回市議会定例会に当たり、私は、公明党市議団の一員として個人質問を行います。 初めに、民間活力の活用等による行政改革の推進についてお伺いいたします。 本市は、本年3月に策定した鹿児島市行政改革大綱において、効率的で健全な行財政運営の推進を掲げ、官民連携や民間活力の活用等などを進めることにより質の高い効率的な行政運営を目指すとしております。 そこでお伺いいたします。 これまでの鹿児島市行政改革大綱及び同推進計画における民間活力の活用等の位置づけ並びに主な取組及び成果、課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎総務局長(枝元昌一郎君) お答えいたします。 民間活力の活用等につきましては行政改革大綱等で民間で対応可能な分野では積極的に取り組むこととし、市営住宅の指定管理者制度の導入やいしき園の民間移管などにより効率的な行政運営や市民サービスの向上が図られており、行政責任の確保に留意しながら、取組をさらに進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 民間活力の活用等については行政責任の確保に留意しながら取組をさらに進めていきたいとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 下鶴市長がマニフェストの「新しい時代。民間のチカラを活かし、“これから“の鹿児島市政をつくる」の項目に掲げた官民連携プラットフォームが民間知見活用プラットフォームとして令和3年8月に設置されたようでありますが、会議の構成メンバー、3年度の開催内容及び民間知見の活用に向けた対応、また、今後の取組についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) お答えいたします。 民間知見活用プラットフォームは、学識経験者や課題に関連のある外部有識者、本市職員等で構成し、令和3年度は特定健診受診率の向上をテーマに事例紹介を交えながら現場の視点からの有用な御意見等をいただき、受診者へのインセンティブなど事業の改善に取り組んだところでございます。4年度は引き続き同会議を運営するとともに、より広く民間から提案を募る仕組みの導入について検討しており、今後、民間知見の活用をさらに推進してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 同プラットフォームでは令和3年度特定健診受診率の向上をテーマに事業の改善に取り組み、4年度はより広く民間から提案を募る仕組みの導入について検討しており、今後、民間知見の活用をさらに推進していくとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 私は、平成30年第1回定例会の代表質疑において、新しい官民連携の手法として国が導入を推進しているソーシャル・インパクト・ボンド(SIB)について質疑を交わし、地方創生推進交付金等による支援の下、民間資金の調達手段として本市での早期導入を要望していた経緯があります。国は経済財政運営と改革の基本方針2022において、社会課題の解決に向けた取組の中で民間による社会価値の創造を掲げ、社会的インパクト投資、共助社会づくりに関しSIBを含む成果連動型民間委託契約方式(ペイ・フォー・サクセス(PFS))を通じて複雑化する社会課題の効率的、効果的解決を促進すると位置づけております。 そこでお伺いいたします。 第1点、同方式の概要及び従来の委託事業との比較を含む期待される効果。 第2点、事業分野及び政令市、中核市数を含む国内における直近の活用状況についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) 成果連動型民間委託契約方式(PFS)は、民間事業者に委託等を行う事業においてあらかじめ定めた額を支出するのではなく、成果に連動した支出を行う事業方式で、ソーシャル・インパクト・ボンドは民間投資を活用して事業を実施するものでございます。期待される効果としては、事業者の創意工夫により課題の効果的な解決につながり、住民の満足度が向上することや費用対効果の改善が見込まれることなどでございます。 国の資料によりますと、令和3年3月末時点の自治体における活用状況は、医療・健康・介護の分野など76事業で、政令市で9市、中核市で6市の取組がございます。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 PFSは、令和3年3月末時点で、医療・健康・介護の分野など76事業で活用され、中核市6市が取り組んでいるとのことであります。 引き続き、前回の質疑時に触れた中核市である八王子市がSIBとして取り組んだ大腸がん検診・精密検査受診率向上事業についてお伺いいたします。 第1点、対象者、期間。 第2点、成果指標を含む目標。 第3点、事業効果についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) お触れになりました八王子市の事業は、健康寿命の延伸、医療費負担の抑制を目標として、大腸がん検診未受診者や要精密検査と判定された方を対象に、平成29年度から令和元年度の3年間実施されております。 成果指標として、検診受診率19%、精密検査受診率87%、早期がん発見者数11人を設定し、約3,900万円の医療費適正化効果があったとのことでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 八王子市の当該事業では、健康寿命の延伸、医療費負担の抑制を目標とし、3年間で約3,900万円の医療費適正化効果があったとのことであります。また、PFSを所管する内閣府のホームページによりますと、八王子市は、成果連動型民間委託契約方式推進交付金の公募第一次において、本年、乳がん検診受診率向上事業が採択されたようであります。 引き続きお伺いいたします。 PFS事業に関する補助制度等を含む国の支援制度の概要についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) 国の自治体向けの支援制度は、セミナーの開催やコンサルタント派遣、成果連動部分への事業費の助成などがございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 国の自治体向けの支援制度には成果連動部分への事業費の助成などもあるとのことであります。 そこでお伺いいたします。 4年度からの鹿児島市行政改革大綱及び同推進計画において、PFSの導入の検討に至った経緯及び導入を想定する事業分野、今後の取組についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎企画財政局長(橋口訓彦君) PFSにつきましては、行政改革推進計画の策定に際し、行政コストの削減及び公共サービスの質の向上を図る効果的な事業手法として考えられたことから、その検討を同計画に盛り込んだところでございます。なお、同方式については適切な成果指標の設定などの課題もありますことから、今後、国が想定する重点分野である医療・健康・介護などを中心に他都市の事例も参考にしながら検討を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 PFSについては、今後国の重点分野である医療・健康・介護などを中心に他都市の事例も参考に導入の可能性を検討するとのことであります。 先ほど触れました民間知見活用プラットフォームの知見等を適切な成果指標の設定等に活用するなど、下鶴市長のリーダーシップによるPFSの早期導入を強く要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 市民活動団体との協働の推進についてお伺いいたします。 これまでNPO法人等の市民活動団体とのさらなる連携により、本市の子供や若者、日常生活等を営む上での困難を有する方々への支援等につなげるなど課題解決を図るべきとの立場から数度にわたり質疑を交わしてきた経緯があります。 まず、本市のこれまでの市民活動団体との協働の推進に関する主な取組と過去3年間の実績及び当局が把握しているNPO法人等の当該団体の抱える課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) お答えいたします。 市民活動団体に対する本市の主な取組である市民とつくる協働のまち事業の補助件数及び補助金額を令和元年度から3年度まで順に申し上げますと、11団体、215万7千円、9団体、167万3千円、10団体、194万4千円でございます。NPO法人等の活動につきましては、コロナ禍における活動の制限や人材不足などのほか、事業収入や寄附金、協賛金不足など資金面の課題があるようでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 本市は、市民活動団体には以前の質疑時同様、人材不足などや事業収入や寄附金・協賛金不足など資金面の課題があると把握しているとのことであります。今後も資金面でのサポートが重要であると考えます。 引き続きお伺いいたします。 本市はこれまで地域課題の解決に向け市民との協働の推進を掲げ、市民、NPO、民間事業者などの多様な主体と行政がそれぞれの知恵や力、強みを生かし、様々な分野で連携・協力し、協働によるまちづくりを推進してきております。 そこでお伺いいたします。 鹿児島市行政改革大綱及び同推進計画における「市民やNPO等との連携及び活動の促進」の概要についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) 行政改革推進計画における推進項目、「市民やNPO等との連携及び活動の促進」の概要は、市民活動団体への支援の充実を図るとともに、団体等の連携を促進する場や機会の創出など環境づくりに取り組み、市民との協働を推進することでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 市民活動団体への支援の充実を図るとともに、団体等の連携を促進する場や機会の創出など環境づくりに取り組み、市民との協働を推進するとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 NPO法人等の市民活動団体が抱える課題の1つである資金面でのサポートに資すると考える、国が現在進めている休眠預金等の活用促進についてお伺いいたします。 まず、民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律、いわゆる休眠預金等活用法の目的、概要及び国の2022年度休眠預金等交付金活用推進基本計画における採択事業の助成総額の目安についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) 休眠預金等活用法は、預金者等の利益を保護しつつ、休眠預金等を民間公益活動を促進するために活用することにより、国民生活の安定向上及び社会福祉の増進に資することを目的としております。休眠預金等は金融機関から預金保険機構に移管され、指定活用団体、資金分配団体を経て、民間公益活動を行う実行団体へ助成金などとして交付されます。国の基本計画によりますと、2022年度採択事業の助成総額は通常枠として40億円以下、新型コロナ及び原油価格・物価高騰対応支援枠として約56億円とされております。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 休眠預金等は国民生活の安定向上及び社会福祉の増進に資することを目的に、民間公益活動を行う団体へ助成金などとして交付されるとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 第1点、国の指定活用団体である一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)が実施している休眠預金等の内容、金額等を含むこれまでの主な活用事業。 第2点、九州管内における資金分配団体と本市内の実行団体を含む実行団体の直近の主な活用事例についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) 日本民間公益活動連携機構の2020年度事業報告書によりますと、通常枠の事業内容及び助成予定額は、地域に根差した各種団体の活動の拡大などを図る草の根活動支援事業に約16億円、防災・減災の取組や生活再建支援などの活動の推進を図る災害支援事業に約3億円などとなっており、そのほか、新型コロナウイルス対応のための緊急支援枠は約37億円となっております。 九州管内における活用事例といたしましては、2020年度に沖縄県の公益財団法人が資金分配団体として選定され、シングルマザーの自立支援のための事業が同県内のNPO法人など4実行団体において実施されているようでございます。本市においては2021年度に子ども食堂を中心とした多世代がつながり、子供を見守るまちづくりを目指す事業を行うNPO法人が実行団体として選定されたようでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 2020年度に沖縄県ではシングルマザーの自立支援のための事業に活用され、2021年度に本市においては、子ども食堂を中心とした多世代がつながり、子供を見守るまちづくりを目指す事業を行うNPO法人が実行団体として選定されたとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 2022年度におけるJANPIAの資金分配団体公募の概要についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) 2022年度、通常枠の第1回資金分配団体の公募の概要は助成額40億円、助成期間最長3年間で令和4年5月23日から6月30日まで公募を行い、9月上旬頃に内定となっております。また、新型コロナ及び原油価格・物価高騰対応支援枠は、助成額約56億円、助成期間1年間で5月11日以降随時受付が行われております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 2022年度の第1回公募は、新型コロナ及び原油価格・物価高騰対応支援枠については、5月11日以降、随時受付が行われているようであります。 引き続きお伺いいたします。 国の休眠預金等交付金に係る資金の活用に関する基本方針における地方公共団体の役割を踏まえ、民間公益活動を行う団体及び多様な関係者の間をつなぐコーディネーターとして、社会課題の解決に向けて集まる場の提供等を行っている地方自治体の例についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) 地方自治体の取組事例といたしましては、長野県や福岡県において市民活動を支援するポータルサイトで関係団体のつながる場や休眠預金等の活用についての情報提供が行われているようでございます。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 福岡県などにおいて関係団体のつながる場や休眠預金等の活用についての情報提供が行われているとのことであります。 第六次鹿児島市総合計画において、地域社会を支える協働・連携の推進の基本的方向の中に、「市民活動団体への支援の充実を図るとともに、団体等の連携を促進する場や機会の創出など、市民活動を活性化する環境づくりに取り組みます」とあることを踏まえ、本市は同コーディネーターとして社会課題の解決に向けて集まる場を提供するなど関わりを深めるべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) 休眠預金等の活用については、民間主導が明記されている一方で地方公共団体には関係者の間をつなぐ役割が期待されていることから、本市としましては、引き続き情報収集に努めるとともに、他県等の事例を参考に情報発信等について県と協議してみたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 国は骨太の方針2022において社会課題の解決に向けた取組の中で、民間による社会的価値の創造を掲げ、社会的インパクト投資、共助社会づくりに関して休眠預金等活用法施行5年後の見直しに際し必要な対応を行うとしておりますので、今後その動向を注視していただき、また、現在本市から内閣府に研修派遣され休眠預金等の制度調査などに携わっている職員もおられるようでありますので、その知見も活用され、NPO法人などの多様な主体が子供や若者への支援など民間公益活動に休眠預金等を活用することにより、本市の子供や若者、日常生活等を営む上での困難を有する方々への支援等につながるよう要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 国土強靭化の取組推進についてお伺いいたします。 鹿児島市国土強靭化地域計画は、これまでに取り組んできている防災・減災対策の取組を念頭に、本市の強靭化に関する施策を国の基本計画や県の地域計画との調和を図りながら、国、県、民間事業者などの関係者相互の連携の下、総合的、計画的に推進するために策定されました。また、総合計画との調和も図りながら、地域強靭化の観点から本市における様々な分野の計画等の指針となるものとの位置づけであります。 そこでお伺いいたします。 平成31年3月策定の同計画に関し、主な指標名及び目標達成状況及び課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) お答えいたします。 平成31年3月策定の鹿児島市国土強靭化地域計画の主な指標としては、基幹管路における水道管路耐震化10か年計画の進捗率や一時滞在施設の確保、高度救急資機材の整備率があり、いずれも令和3年度末までに目標を達成しております。課題としては、これらのほかに目標を達成できなかった指標もあることでございます。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 主な指標として基幹管路における水道管路耐震化10か年計画の進捗率などがあり、令和3年度末までに目標を達成している一方、目標を達成できなかった指標もあるとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 国の防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策の概要及び本市の対応についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) お触れの5か年加速化対策は、国土強靭化施策のさらなる加速化・深化を図るため、「激甚化する風水害や切迫する大規模地震等への対策」など3つの分野について、令和3年度からの5か年で重点的、集中的に実施する対策及び事業規模等を定めたものでございます。 国は、地方公共団体が策定する地域計画に明記された事業に対し、交付金、補助金の重点化等を行うとしていることから、本市では5か年加速化対策に関連する市の取組リストを作成し、4年3月に改定した地域計画に明記したところでございます。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 国は地方公共団体が策定する地域計画に明記された事業に対し、交付金、補助金の重点化等を行うとしていることから、本市は5か年加速化対策に関連する市の取組リストを作成し、地域計画に明記したとのことであります。 そこでお伺いいたします。 改定された地域計画における指標設定の考え方及びこれまでの取組課題を踏まえ、目標達成にどう取り組んでいくのか見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 4年3月改定の本市地域計画における指標の設定に当たっては、3年度末までの達成状況等を踏まえて設定しており、目標達成に向け適切に進捗管理を行い、着実な推進を図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 指標設定に当たり課題も含まれていると考えますが、3年度末までの達成状況等を踏まえ設定されたとのことであります。国の交付金、補助金の重点化等を行う対象として想定された取組の実施により本市の国土強靭化がさらに推進されるよう要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 福祉避難所の充実についてお伺いいたします。 平成20年第3回定例会において、災害時の福祉避難所の設置運営に係る本市のマニュアル作成を提案し、その後、我が会派の同僚議員も含め、同避難所の充実に向けた質疑を重ねてまいりました。 そこでお伺いいたします。 平成29年第1回定例会の我が会派の代表質疑を踏まえた取組及び課題については、第1点、民間施設を含めた福祉避難所に関する情報の市民への公開及び周知方策。 第2点、福祉避難所の開設・運営についての関係者による訓練の実施。 第3点、乳幼児・妊産婦専用の福祉避難所設置に関する協力協定の締結。 第4点、特別支援学校等の福祉避難所への活用についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) お答えいたします。 二次的な避難所である福祉避難所については、民間協定施設も含め市ホームページで公開し周知しています。 関係者による訓練については令和3年8月に意見交換会を行いましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により実施できていないところです。 妊産婦用の福祉避難所については、令和2年3月に市内の看護学校5校と設置協定を締結しています。 特別支援学校等の福祉避難所としての活用については、市内の特別支援学校と協議を行っているところです。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 協議等は行っているものの福祉避難所の開設・運営についての関係者による訓練の実施や特別支援学校等の福祉避難所への活用が未実施であるとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 昨年改定された国の福祉避難所の確保・運営ガイドライン等については、第1点、改定の主なポイント。 第2点、改定内容を踏まえた本市の対応についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) お触れのガイドラインにつきましては、これまで高齢者や障害者など要配慮者以外の福祉避難所での受入れを想定していない一般の方が避難してくる懸念から指定が進まない課題を踏まえ、要配慮者に対する避難支援の実効性の確保等を図るため3年5月に改定されました。改定の主なポイントは、指定福祉避難所の受入れ対象者を特定して公示できる制度創設による指定促進及び緊急防災・減災事業債を活用した機能強化、避難所における感染症など衛生環境対策に関する記載が追加されたことでございます。 本市の対応につきましては、庁内の関係課で勉強会を開催し、改定内容に関する情報共有等を行ったほか、消毒液やパーティションなど衛生環境対策物資を備蓄するとともに、感染症対策に配慮した避難所運営を行っております。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 要配慮者に対する避難支援の実効性の確保等を図るため、指定福祉避難所の受入れ対象者を特定して公示できる制度創設による指定促進や緊急防災・減災事業債を活用した機能強化などの記載が追加され、本市は対応を進めているようであります。 そこでお伺いいたします。 福祉避難所の充実に向けた今後の取組についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎危機管理局長(山内竜二君) 福祉避難所の充実に向けては、保健・医療関係者の助言を得ながら、環境衛生対策や福祉避難所の開設・運営に関する訓練の実施等に取り組むほか、指定等について他都市の状況を調査したいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 福祉避難所の開設・運営に関する訓練の実施等に取り組むほか、指定等について他都市の状況を調査したいとのことであります。 下鶴市長のマニフェストにも様々な状況に合わせた避難所の質の確保が挙げられておりますので、災害時に要配慮者の方々への適切な対応ができるための避難計画づくりや指定も含め福祉避難所の充実に向けた平時からの実効ある取組を要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 災害時の避難所等におけるトイレ環境の確保についてお伺いいたします。 平成23年第2回定例会を皮切りにこれまでマンホールトイレの整備をはじめ、トイレ環境の確保について質疑を交わしてまいりました。 そのことを踏まえ、まず、鹿児島市地域防災計画のし尿の処理対策に基づくこれまでの本市の取組及び課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) お答えいたします。 本市では、地域防災計画のし尿処理対策に基づき、これまで各支所等への簡易トイレの備蓄のほかマンホールトイレの整備を行ってきたところであり、避難者等が速やかに利用できるよう関係部局による連携が重要であると考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 避難者等がトイレを速やかに利用できるよう関係部局による連携が重要であるとの認識を示されました。 引き続きお伺いいたします。 令和4年4月に改定された国の避難所におけるトイレの確保・管理ガイドラインの概要についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) 国のガイドラインでは、災害時のトイレの確保・管理に当たり配慮すべき事項やトイレの種類と特徴などが示されており、今回の改定においては合併処理浄化槽を活用したマンホールトイレの整備促進などが追加されたところでございます。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 今回の改定において、合併処理浄化槽を活用したマンホールトイレの整備促進などが追加されたとのことであります。 そこで、現在進めているマンホールトイレ整備事業についてお伺いいたします。 第1点、財源を含むこれまでの取組と今後のスケジュール及び課題。 第2点、下水道処理区域外での合併処理浄化槽の利用による同トイレ整備の可能性についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) マンホールトイレ整備事業につきましては、これまで長田中学校など5か所を対象に緊急防災・減災事業債の財源を活用して貯留槽を備えた設備などを整備してきたところでございます。今後、令和5年度までに桜島爆発避難場所の全12か所へ整備することとしております。なお、整備に当たっては、バリアフリーや防犯面での配慮が必要であると考えております。 合併処理浄化槽を活用した整備につきましては、国のガイドラインでも示されていることから、今後、他都市の事例も調査するなど研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 同整備事業については貯留槽を備えた設備などを整備し、バリアフリーや防犯面での配慮が必要であるとのことであります。また、合併処理浄化槽を活用した整備については今後、他都市の事例も調査するなど研究していくとのことでありますので、災害に備え、財源確保を含め早期着手を要望いたしておきます。 災害時の避難所等におけるトイレ環境の確保においては、平時より市民や事業者の自助・共助の取組を進めておくことも大切であります。 そこでお伺いいたします。 市民や事業者のトイレ備蓄を促進する取組について、第1点、これまでの取組及び課題。 第2点、今後の取組についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎環境局長(稲田祐二君) 本市ではこれまで簡易トイレの備蓄やマンホールトイレを整備してきたところでございますが、災害規模によっては備蓄品等が不足することも想定されることから、家庭や事業所でも簡易トイレを備蓄することの必要性について今後、市民や事業者への啓発に関係部局と連携して取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 家庭や事業所でも簡易トイレを備蓄することの必要性について今後、市民や事業者への啓発に関係部局と連携して取り組んでいきたいとのことであります。平時より、市民や事業者の協力の下、災害時の避難所等におけるトイレ環境の確保に向け実効ある取組を要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 障害者の文化芸術活動の促進についてお伺いいたします。 この件に関してもこれまで質疑を交わしてきており、国の障害者による文化芸術活動の推進に関する基本的な計画や本市の第四次障害者計画及び文化芸術推進基本計画を踏まえた実効ある取組を要望してきた経緯があります。 そこでお伺いいたします。 第1点、第四次鹿児島市障害者計画及び鹿児島市障害福祉計画第6期計画・障害児福祉計画第2期計画における同活動の位置づけ。 第2点、同活動の促進に関するこれまでの主な取組及び課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 障害者の文化芸術活動については、第四次障害者計画において、分野別施策の基本的方向の文化芸術活動、スポーツ等の進行に位置づけており、障害者及び障害児の両福祉計画でその具体的事業内容等について定めています。 これまでの主な取組としては、ふれあい館でのほしがみね地域音楽祭やゆうあい館交流フェスタ、わくわく福祉交流フェアのほか、市立美術館で開催するこころで描く絵画展における障害者の作品発表などがあります。課題としては、取組に対する市民の理解や認識をさらに深めることや関係者相互のさらなる連携・協力が必要であると考えています。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 両計画に障害者の文化芸術活動に関する具体的事業内容等を定めているが、取組に対する市民の理解や認識をさらに深めることや関係者相互のさらなる連携・協力が必要であるとのことであります。 引き続きお伺いいたします。 地方公共団体における障害者による文化芸術活動の推進に関する計画でもあり、令和4年3月に策定された鹿児島市文化芸術推進基本計画における同活動の位置づけについてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) 市文化芸術推進基本計画におきましては、基本施策の1つに、誰もが文化芸術活動に参加できる環境づくりを掲げ、文化施設の利便性向上や活動への支援などを通して多くの障害者が参加できる環境づくりに努めることとしております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇]
    ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 同計画では、誰もが文化芸術活動に参加できる環境づくりを掲げ、文化施設の利便性向上や活動への支援などを通して、多くの障害者が参加できる環境づくりに努めるとしているようであります。 引き続きお伺いいたします。 高松市が2010年、2013年の瀬戸内国際芸術祭に合わせて開催した高松アートリンクプロジェクトが発展した事業である高松市障がい者アートリンク事業に関する財源を含む概要及び評価についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 高松市障害者アートリンク事業は、国の地域生活支援事業費等補助金を活用し、障害福祉サービス事業所等へアーティストを派遣することで、障害者が継続的に芸術活動に携われる事業であり、活動を通じて障害者の感性や創造性を育み、社会参加につながるものと考えております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 国の地域生活支援事業費等補助金を活用し、障害者が継続的に芸術活動に携われる事業であり、活動を通じて障害者の感性や創造性を育み、社会参加につながるものとの認識を示されました。 引き続きお伺いいたします。 県が令和4年度に設置予定と仄聞する鹿児島県障害者芸術文化活動支援センターの目的及び概要についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 県障害者芸術文化活動支援センターは、芸術文化の享受、多様な活動の展開など、障害者の自立と社会参加を促進するため、芸術文化活動を行う障害者やその家族、福祉施設、支援団体等を支援する拠点として設置されるものです。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 同支援センターは、障害者の自立と社会参加を促進するため、芸術文化活動を行う障害者やその家族、福祉施設、支援団体等を支援する拠点として設置されるとのことであります。 そこでお伺いいたします。 県の同支援センターとの連携を含め、障害者の文化芸術活動の促進に関する今後の本市の役割及び取組についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 地方公共団体は障害者による文化芸術活動の推進に関し、自主的かつ主体的にその地域の特性に応じた施策を策定、実施する責務を有しています。 今後においても障害者の文化芸術活動への参加を通じて生活を豊かにするとともに、市民の障害への理解と認識を深め、障害者の自立と社会参加のさらなる促進が図られるよう他都市などの動向も参考にしながら関係部局や同センターを含めた関係機関等と連携し取り組んでまいりたいと考えています。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 市民の障害への理解と認識を深め、障害者の自立と社会参加のさらなる促進が図られるよう、他都市などの動向も参考にしながら関係部局や同センターを含めた関係機関等と連携し取り組んでいきたいとのことであります。 本市においても文化芸術関係のNPO法人等がその振興の一翼を担っていただいております。障害福祉団体等も含め各面から協議の上、そのノウハウを活用し、本市における障害者の文化芸術活動の促進がさらにさらに図られるよう強く要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 胃がん検診の充実についてお伺いいたします。 国立研究開発法人国立がん研究センターがホームページで公表している最新がん統計のまとめによりますと、2020年のデータで日本人ががんで死亡する確率は男性26.7%、4人に1人、女性17.9%、6人に1人であり、胃がんでの死亡者数は、種別で、肺、大腸に次ぎ3位とのことであります。 これまで本会議において先輩議員がピロリ菌感染者として除菌した経緯を発言されたことがありました。2020年、私は、本市のいきいき受診券を利用し、健康診査やバリウムを飲む胃部エックス線検査による胃がん検診などの各種がん検診などを受診したところ、後日、胃がん検診について要精密検査の検診結果が届き、すぐに内視鏡による胃内部の検査を受診しました。結果は、私もピロリ菌に感染しているとのことで、投薬による治療を受け除菌に成功しました。一般財団法人日本消化器病学会のホームページによりますと、除菌成功後にも定期的な内視鏡検査や胃がん検診を継続して実施することは極めて重要であるとのことであります。 そこでお伺いいたします。 これまでの本市の胃がん検診の実績を含む主な取組及び課題についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 本市が実施する胃がん検診は昭和43年度に開始し、現在、職場等で検診を受ける機会のない40歳以上の市民の方を対象に、年1回胃部エックス線検査を受診できるいきいき受診券を送付しており、令和3年度は9,770人が受診したところで、受診率の向上が課題と考えています。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 受診率の向上が課題とのことであり、要因の分析を踏まえた対応が必要であります。県のホームページでは、令和2年度の69歳以下のがん検診受診率一覧が掲載されており、胃がんについては県全体で4.14%、本市は最低の2.07%でありました。受診率向上に向けたさらなる取組が真に必要と考えます。 引き続き、熊本市における胃がん検診と胃がんリスク検査(血清ピロリ抗体検査)についてお伺いいたします。 第1点、対象者、検査内容、受診料金を含む概要。 第2点、同検診、検査に関する医学的所見についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 熊本市の胃がん検診では、40歳以上の方を対象に胃部エックス線検査を受診料金1千円で、50歳以上の偶数年齢の方を対象に胃内視鏡検査を3千円で行っており、いずれの検査も70歳以上は無料となっています。また、胃がんリスクについては、40歳から49歳の方を対象に、採血によるピロリ抗体検査を行い、受診料金は700円となっています。 胃がん検診については、平成27年9月の国のがん検診のあり方に関する検討会中間報告書において、胃部エックス線検査、胃内視鏡検査のいずれも死亡率減少効果を示す相応なエビデンスがあるとされており、ピロリ抗体検査等については実施することでリスクに応じた検診が提供でき、検診の対象者の絞り込みにおいても有用な方法となり得るが、死亡率減少効果のエビデンスが十分でないため引き続き検証が必要とされています。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 昨年9月の熊本市の胃がんリスク検査開始に関する報道発表資料によりますと、上下水道の完備など生活環境が整備され、40歳以下の感染者は大幅に減少しており、50歳以上は胃内視鏡検査でピロリ菌感染の把握が可能であるため対象年齢を限定しているようであります。また、熊本市コ-ルセンターの胃がんリスク検査に関するFAQによりますと、「国立がんセンターの報告においても、ピロリ菌陽性者は陰性者と比べ罹患リスクが10倍との報告がされています」とあり、同検査は胃がんの罹患リスクを低減させ、死亡者数の減少につなげることを目的にしているとのことであります。 そこでお伺いいたします。 受診率向上や受診者の肉体的負担の軽減を図る上からも本市においても胃がんの早期発見・早期治療にもつながる内視鏡検査、ピロリ菌の血液検査の導入をすべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。 ◎健康福祉局長(成尾彰君) 内視鏡検査についてはエックス線検査に比べ感度が高い傾向にあるとされていることから、導入に向けて検討しているところです。また、ピロリ菌の血液検査については、国のがん検診実施のための指針に盛り込まれていないことから、引き続き国の動向を注視したいと考えています。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 内視鏡検査については導入に向けて検討しているとのことであり、早期導入を要望いたしておきます。ピロリ菌の血液検査については引き続き国の動向を注視したいとのことであります。熊本市の胃がんリスク検査の効果等を検証し、改めて質疑を今後交わしたいと思います。 下鶴市長のマニフェストにも「健康診断受診率を向上させます」とあります。様々な対策を各面から検討されますよう要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 雑誌スポンサー制度の推進についてお伺いいたします。 平成25年第1回定例会において、自主財源の確保に向けた増収、経費削減策の1つとして、同制度導入を要望し、市立図書館では他都市の状況等を調査研究し29年度より取組を開始した経緯があります。 そこでお伺いいたします。 第1点、同制度の概要。 第2点、平成29年3月策定の行政改革推進計画における同制度導入に関する推進項目の概要並びジャンルを含む達成状況及び課題。 第3点、同制度導入による効果についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎教育長(原之園哲哉君) お答えいたします。 雑誌スポンサー制度は、図書資料を確保し、利用者サービスの向上を図るため、雑誌のカバーを民間事業者等に広告媒体として提供し、雑誌の購入代金を負担していただくものでございます。 推進項目の概要につきましては、図書館の雑誌を充実させ、利用者サービスの向上を図るため、雑誌スポンサー制度を導入することとし、指標を同制度を活用した雑誌数、目標値を令和3年度に40誌としております。3年度末の達成状況は31誌で、主なジャンルは、ビジネス経済や生活情報、健康などでございます。市立図書館の雑誌スポンサーの対象雑誌は200誌以上あることから、より多くのスポンサーを獲得できるよう取り組んでまいります。 効果としましては、スポンサーに31誌、年間約370冊の資料を購入していただき、利用者サービスの向上が図られております。 以上でございます。   [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 市立図書館の雑誌スポンサーの対象雑誌は200誌以上あることから、より多くのスポンサーを獲得できるよう取り組んでいくとの大変前向きな答弁であります。 引き続きお伺いいたします。 地域公民館図書室1図書室当たりやサンエールかごしま図書情報コーナーにおいて閲覧可能な雑誌の令和3年度の実績で主なジャンル及び雑誌数についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) サンエールかごしま図書情報コーナーで閲覧可能な雑誌の主なジャンルは、生活情報、女性問題、家族で、雑誌数は30誌でございます。 以上でございます。 ◎教育長(原之園哲哉君) 地域公民館図書室で閲覧可能な雑誌のジャンルは、生活情報や健康、ビジネス経済、文芸で雑誌数は1図書室当たり9から19誌でございます。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 サンエールかごしま図書情報コーナーと地域公民館図書室では閲覧可能な雑誌が一定程度あるようであります。 そのことを踏まえ、お伺いいたします。 本年4月に開館し中心市街地に立地する天文館図書館、また、地域公民館図書室やサンエールかごしま図書情報コーナーでの雑誌スポンサー制度に関する今後の取組についてお示しください。 以上、答弁願います。 ◎市民局長(牧野謙二君) サンエールかごしま図書情報コーナーにおけるスポンサー制度につきましては、民間事業者等の需要を調査するなど制度導入の可能性について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎教育長(原之園哲哉君) 天文館図書館では開館前から同制度の取組を進め、現在22誌にスポンサーがついております。館内ではスポンサーとなった企業等の紹介をデジタルサイネージでも行っており、このことを含め、より広くホームページ等で周知し、引き続き多くのスポンサーの獲得に努めてまいります。また、公民館図書室においても、市立図書館や天文館図書館の成果等を踏まえて、同制度の活用について今後検討を行ってまいります。 以上でございます。    [小森のぶたか議員 登壇] ◆(小森のぶたか議員) 答弁いただきました。 サンエールかごしま図書情報コーナーにおいては、民間事業者等の需要を調査するなど制度の導入の可能性を検討していくとのことでありますが、今後、男女共同参画や女性活躍推進の取組に前向きな民間事業者等へのアプローチを要望いたしておきます。 天文館図書館では開館前から同制度の取組を進め、現在22誌にスポンサーがついており、より広くホームページ等で周知し、引き続き多くのスポンサーの獲得に努めていくとの前向きな答弁であり、また、地域公民館図書室においても市立図書館や天文館図書館の成果等を踏まえ、同制度の活用について今後検討していくとのことであります。図書館等の雑誌を充実させ、利用者サービスの向上を図るための取組をさらに積極的に進められますよう要望いたしておきます。 以上で、私の個人質問の全てを終了いたします。 ○議長(川越桂路君) 以上で、小森のぶたか議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) △延会 ○議長(川越桂路君) ここでお諮りいたします。 本日の会議はこの程度にとどめ、明日に延会いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。   [「異議なし」と呼ぶ者あり] ○議長(川越桂路君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 なお、明日は、午前10時から会議を開きます。 本日は、これにて延会いたします。             午後4時37分 延会──────────────────────    地方自治法第123条第2項の規定により署名する。         市議会議長  川 越 桂 路         市議会議員  志 摩 れい子         市議会議員  大 園 たつや...