令和 元年第3回定例会(9月) 議事日程 第六号 令和元年九月十九日(木曜)午前十時 開議第 一 第二六号議案ないし第六一号議案──────────────────────────────────────── 本日の会議に付した事件(日程追加)
議会運営委員の
選任特別委員の選任日程第一──────────────────────────────────────── (出席議員 五十人) 一 番 中 元 かつあき 議員 二 番 霜 出 佳 寿 議員 三 番 平 山 タカヒサ 議員 四 番 園 山 え り 議員 五 番 佐 藤 高 広 議員 六 番 瀬 戸 山 つ よ し 議員 七 番 杉 尾 ひ ろ き 議員 八 番 徳 利 こ う じ 議員 九 番 薗 田 裕 之 議員 十 番 し ら が 郁 代 議員 十一 番 松 尾 ま こ と 議員 十二 番 中 原 ち か ら 議員 十三 番 米 山 たいすけ 議員 十四 番 たてやま 清 隆 議員 十五 番 わ き た 高 徳 議員 十六 番 奥 山 よしじろう 議員 十七 番 柿 元 一 雄 議員 十八 番 志 摩 れ い 子 議員 十九 番 堀 純 則 議員 二十 番 井 上 剛 議員 二十一番 上 田 ゆういち 議員 二十二番 長 浜 昌 三 議員 二十三番 大 森 忍 議員 二十四番 伊 地 知 紘 徳 議員 二十五番 大 園 た つ や 議員 二十六番 の ぐ ち 英 一 郎 議員 二十七番 川 越 桂 路 議員 二十八番 山 口 た け し 議員 二十九番 仮 屋 秀 一 議員 三十 番 中 島 蔵 人 議員 三十一番 古 江 尚 子 議員 三十二番 田 中 良 一 議員 三十三番 大 園 盛 仁 議員 三十四番 小 森 のぶたか 議員 三十五番 ふじくぼ 博 文 議員 三十六番 森 山 き よ み 議員 三十七番 三 反 園 輝 男 議員 三十八番 小 川 み さ 子 議員 三十九番 小 森 こうぶん 議員 四十 番 上 門 秀 彦 議員 四十一番 長 田 徳 太 郎 議員 四十二番 幾 村 清 徳 議員 四十三番 入 船 攻 一 議員 四十四番 う え だ 勇 作 議員 四十五番 平 山 哲 議員 四十六番 崎 元 ひろのり 議員 四十七番 秋 広 正 健 議員 四十八番 ふ じ た 太 一 議員 四十九番 片 平 孝 市 議員 五十 番 平 山 た か し 議員──────────────────────────────────────── (欠席議員 なし)────────────────────────────────────────
事務局職員出席者 事務局長 田 畑 浩 秋 君 議事課長 船 間 学 君 事務局参事 総務課長 西 園 史 朗 君 政務調査課長 益 田 有 宏 君 議事課主幹 議事係長 上 久 保 泰 君 委員会係長 渡 英 樹 君 議事課主査 迫 田 洋 行 君 議事課主任 海 江 田 拓 郎 君──────────────────────────────────────── 説明のため出席した者 市長 森 博 幸 君 副市長 松 永 範 芳 君 副市長 松 山 芳 英 君 教育長 杉 元 羊 一 君
代表監査委員 内 山 薫 君 交通局長 鞍 掛 貞 之 君 水道局長 秋 野 博 臣 君 船舶局長 南 勝 之 君 総務局長 白 石 貴 雄 君 企画財政局長 原 亮 司 君
危機管理局長 千 堂 和 弘 君 市民局長 古 江 朋 子 君 環境局長 玉 利 淳 君 健康福祉局長 中 野 和 久 君 産業局長 鬼 丸 泰 岳 君 観光交流局長 有 村 隆 生 君 建設局長 松 窪 正 英 君 消防局長 安 樂 剛 君 病院事務局長 緒 方 康 久 君 市長室長 宮 之 原 賢 君 総務部長 松 枝 岩 根 君 企画部長 池 田 哲 也 君 財政部長 枝 元 昌 一 郎 君
危機管理局次長尾 ノ 上 優 二 君 市民文化部長 上 四 元 剛 君 環境部長 菊 野 純 一 君 資源循環部長 西 山 孝 志 君
すこやか長寿部長 稲 田 祐 二 君
こども未来部長田 中 公 弘 君 福祉部長 吉 田 幸 一 君 産業振興部長 有 村 浩 明 君 農林水産部長 塩 川 瑞 穂 君 観光交流部長 成 尾 彰 君 国体推進部長 尾 堂 正 人 君
建設管理部長 柚 木 兼 治 君 都市計画部長 福 留 章 二 君 建築部長 吹 留 徳 夫 君 道路部長 中 川 英 一 君 消防局次長 中 村 剛 君
病院事務局次長新 穂 昌 和 君 交通局次長 岩 切 賢 司 君
水道局総務部長日 高 照 夫 君 船舶局次長 橋 口 訓 彦 君
教育委員会事務局管理部長 小 倉 洋 一 君
農業委員会事務局長 木 口 屋 博 文 君──────────────────────────────────────── 令和元年九月十九日 午前十時 開議
△開議
○議長(山口たけし君) これより、本日の会議を開きます。
△報告
○議長(山口たけし君) この際、報告をいたします。 去る九月十七日、徳利こうじ議員から
議会運営委員を、井上 剛議員から地方創生に関する
調査特別委員をそれぞれ辞任したい旨の願い出があり、委員会条例第十四条の規定により、本日これを許可いたしましたので、御報告いたします。 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程第六号のとおりであります。
△日程追加
○議長(山口たけし君) ここで、お諮りいたします。 先ほど報告いたしましたとおり、
議会運営委員及び地方創生に関する
調査特別委員に欠員が生じておりますので、この際、
議会運営委員の選任及び特別委員の選任を本日の日程に追加し、順序を変更して直ちに補充選任を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(山口たけし君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。
△
議会運営委員の選任
○議長(山口たけし君) それでは、まず、
議会運営委員の選任を行います。 お諮りいたします。
議会運営委員に井上 剛議員を指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(山口たけし君) 御異議なしと認めます。 よって、井上 剛議員を
議会運営委員に選任することに決しました。
△特別委員の選任
○議長(山口たけし君) 次に、特別委員の選任を行います。 お諮りいたします。 地方創生に関する
調査特別委員に徳利こうじ議員を指名いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(山口たけし君) 御異議なしと認めます。 よって、徳利こうじ議員を地方創生に関する
調査特別委員に選任することに決しました。
△第二六号議案─第六一号議案上程
○議長(山口たけし君) それでは、日程第一 第二六号議案ないし第六一号議案の議案三十六件を一括議題といたします。 件名の朗読を省略し、前回の議事を継続して質疑を続行いたします。
△個人質疑(続)
○議長(山口たけし君) それでは、引き続き個人質疑の発言を順次許可いたします。 まず、米山たいすけ議員。 [米山たいすけ議員 登壇](拍手)
◆(米山たいすけ議員) 令和元年第三回定例会に当たり、民主・無所属の会の一員として個人質疑を行います。 まずは、学校行政についてお伺いいたします。 本市には公立、私立合わせて二十三の高等学校があり、近年、少子化が進む中、これまで県内、市内の公立高校においては統廃合や募集定員の削減等が図られています。一方、私立の高等学校におきましては、学校の魅力の発信や経営努力により生徒を確保しているようです。 そこで気になりますのが市内の公立高校の中でも
本市教育委員会が所管する
鹿児島玉龍高校、
鹿児島商業高校、
鹿児島女子高校、その市立三校の現状についてお尋ねします。 まず、第一点、市立三校のそれぞれの特色をお聞かせください。また、それぞれの特色を中学校の生徒や保護者、中学校教員に対しどのように周知を図り、そしてどのように受けとめられていると認識しているかお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) お答えいたします。 市立三校の主な特色につきまして、玉龍高校は、普通科で中学校と一体となった
中高一貫教育校でございます。商業高校は、男子校で商業科、情報処理科、国際経済科、女子高校は、商業科、情報会計科、生活科学科があり、両校ともに卒業生、地域社会等と連携した実践的な教育を目指している学校でございます。これらの周知につきましては、ホームページの活用、学校説明会や一日体験入学などを行っており、中学生や保護者などからは、「学校生活の様子がよくわかった」、「高校を選択する上でとても参考になった」などの感想が寄せられております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 それぞれの学校において魅力的な特色があり、
学校説明会等により周知を図っておられるようですが、ここ数年、市立三校の中で定員割れが生じている状況もあるようです。 そこで、第二点、定員割れが生じている学校とその学科の過去五年間における
最終出願倍率をお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 過去五年間において定員に満たなかったことがある商業高校の三学科と女子高校の二学科の
最終出願倍率を平成二十七年度から三十一年度まで順に申し上げますと、商業高校、商業科、一・一、〇・九七、一・一八、〇・七一、〇・八九、情報処理科、〇・七八、〇・九九、〇・九五、〇・九一、一・〇八、国際経済科、〇・七六、〇・四五、〇・六四、〇・三五、〇・五九、女子高校、商業科、一・〇一、〇・七九、一・〇六、〇・八四、一・〇三、情報会計科、〇・七二、一・一五、〇・七九、〇・六七、〇・八九倍でございます。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。
鹿児島玉龍高校においては定員割れはなく、
鹿児島商業高校の情報処理科や国際経済科、
鹿児島女子高校の商業科と情報会計科では定員割れの状況があったようです。特に
鹿児島商業高校の国際経済科においては、ここ数年、連続して定員割れの状況が続き、平成三十年度には〇・三五倍まで落ち込んだようです。 そこで伺います。 第三点、定員割れに対する要因はどのようなものか、現行の学科に対する生徒や保護者からの要望はないものか、それらに対する教育委員会の見解もお示しください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 商業高校及び女子高校の定員に満たなかった要因としましては、私立高校への希望者の増加が見られるとともに特色ある教育活動への理解が十分に得られていないこと、通学の利便性などがあると考えられます。在校生や保護者からの要望としましては、施設整備や資格を生かした進路指導の充実があります。教育委員会としましては、生徒、保護者の要望等も踏まえ学校との連携をさらに図ってまいります。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 定員割れの要因としましては、私立高校への希望者の増加や通学の利便性などもあるようです。在校生や保護者からの要望に対しましては、学校との連携を図り早急に対応されますことを要望いたします。 これまでの質問で長年にわたる定員割れの状況やそれに対する
本市教育委員会の見解が明らかになりましたが、果たしてこれまでのような認識や対応で本市の市立三校は維持されていくものか大変不安であります。私は、各行事やスポーツの大会等で市立三校それぞれの生徒のすばらしい礼儀、態度や活躍をよく拝見いたします。少年団でかかわった教え子たちもたくさん在校しており、それぞれ学業や部活動に対し一生懸命励んでいる状況も把握しております。頑張る生徒がたくさん存在する中でこれまでのように変革のない対応でよいのでしょうか。 そこで、平成二十四年第二回定例会において同様の質問をしておりますが、改めてお伺いします。 第四点、定員割れに対するこれまでの取り組みや今後の対策を具体的にお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 両校においては、一日体験入学の充実や夜間の学校説明会を実施するとともに
学校パンフレットやホームページの改善を行っており、就職や進学の幅広い希望に応じた学習指導や進路指導の充実にも取り組んでおります。また、これらの取り組みの一層の充実に努めるとともに学校と連携して各学科の教育課程のあり方についても研究してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 さまざまな取り組みや研究をしていきたいとの答弁でありましたが、学校現場の現状をしっかりと受けとめて、生徒や保護者、現代社会のニーズに合った対応を図るべきではないでしょうか。存続の危機的状況にあることをしっかりと認識され、諸問題を先延ばしせずに一定の期日、目標等を設定し取り組まれることを要望しておきます。 ここで、政務調査課を通じて調査していただいた同規模の中核市にある
市立船橋高校について紹介いたします。 通称市船と呼ばれており、
高校サッカーや高校野球などの
スポーツ競技等でよく耳にする方も多いと思います。進学においても、毎年、あらゆる大学に多く合格しているそうです。私は個人的には、市立というところと部活動が盛んであるということで、本市の
鹿児島商業高校と
鹿児島女子高校をついイメージしてしまいます。
市立船橋高校の現状としましては、普通科、商業科、体育科の三つの学科があり、平成三十一年度五月一日現在の生徒総数は一千二百九人、入試倍率においては近年では二倍を超える学科もあり、定員割れになることもなく、高倍率をキープしているそうです。そのような状況においても平成二十九年には単位制を導入し、生徒の進路希望に応じた多様な選択科目を設置するなどの大規模な教育改革に取り組み、生徒の主体的かつ意欲的な学習の誘発や現代社会のニーズを見据え対応することで、学校の活性化や募集定員の増加につながっているようです。 そこでお伺いします。 第五点、
市立船橋高校の入試倍率や部活動の全国的な活躍、教育改革の現状に対する認識と見解をお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君)
船橋市立船橋高校では、入試倍率が普通科、商業科、体育科とも近年一倍を超えており、学校の重点目標の一つに部活動の活性化を掲げ、本年、本市で開催されましたインターハイの体操競技においては団体優勝するなど活躍しております。また、二十九年度入学生から普通科の通学区域を拡大したことにより志願者数が増加したものと考えております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 これまでの質疑において
市立船橋高校のすばらしい学校運営、先を見据えた大胆な教育改革を明らかにし、それに対する
本市教育委員会の見解もお聞かせいただきました。一方、市立三校のうち
鹿児島商業高校や
鹿児島女子高校の学校運営に対し画期的な改善策もなく、定員割れが何年も続いている状況も明らかになりました。このような状況を打破するにはこれまでのような対応では解決に至りません。また、定員割れに対する要因の答弁の中で、私立高校への希望者の増加が見られるとお答えになりましたが、来年四月からは就学支援金の制度改正により私立高校への希望者がなお一層増加することが見込まれます。 そこで、この項の最後に、市立三校をそれぞれどのように維持または活性化していくのか、それぞれ伝統のある
鹿児島商業高校、
鹿児島女子高校ですが、統合や共学の考え方も含め教育長の決意をお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 市立三校は、各学校の伝統を継承しながら
地域貢献活動等に取り組むなど教育活動の充実に努めております。玉龍高校については、
中高一貫教育校としての特色を生かし大学進学など生徒の進路の実現にさらに努めることが必要であると考えております。また、商業高校、女子高校につきましては、各校の
活性化委員会での協議等を深めるとともに教育委員会としても各学科の教育課程のあり方について研究してまいりたいと考えております。なお、現在のところ、鹿児島商業、
鹿児島女子高校の統合・共学については考えていないところでございます。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 市立三校は、それぞれ歴史があり、伝統のある学校であり、卒業生も各界で御活躍されております。その市立三校の活性化や存続は
本市教育委員会の責務であるということをしっかりと認識され、今後、学校運営に対する抜本的な改革に取り組まれますよう要望いたします。 次は、学校における働き方改革について一点だけお伺いします。 このことについては平成二十九年第四回定例会において要望しておりましたので、改めてお伺いいたします。 平成二十九年
中央教育審議会からの学校における働き方改革に係る緊急提言後、質疑を交わさせていただきましたが、その後、
本市教育委員会が取り組まれた業務改善の内容と効果、今後の対応についてもお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 学校における業務改善につきましては、二十九年十二月以降、週休日等の管理職による学校巡回の見直し、調査・照会件数の削減、学校日誌のデジタル化、学校閉庁日の設定などに取り組み、業務の効率化や休暇取得の促進を図ってきたところであります。今後、学校における
業務改善アクションプランを策定し、業務改善をさらに進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 要望しておりました週休日等の管理職による学校の巡回や調査・照会件数の削減、学校日誌のデジタル化のほか、学校の閉庁日の設定等に取り組み、業務の効率化や休暇取得などの業務改善が図られていると理解しておきます。また、学校における
業務改善アクションプランを策定されるということですので、さらなる学校の業務改善に期待いたします。 次に、八月にニュース報道で取り上げられた本市の出校日についてお伺いいたします。 まず、第一点、出校日は、例年、何月何日に実施しているのか。 第二点、出校日はいつから始まったものなのか。また、なぜその日になったのか。 第三点、出校日の意義や目的をどのように認識されておられるのかお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 夏季休業中の出校日は、例年、八月一日と二十一日に実施しております。 その始まりと理由につきましては、不明でございます。 出校日では児童生徒の健康や学習状況等を確認しております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 出校日は、例年、八月一日と二十一日に実施しているということですが、なぜその日になったのか不明であるという答弁は理解不能であります。また、出校日は児童生徒の健康や学習状況などの確認という、先生方にとって大変重要な意義や目的があるということを理解いたしました。そのような意義や目的があるのにもかかわらず、出校日をなくす動きもあるようです。 そこでお伺いします。 第四点、市内の小中学校の出校日の状況についてお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 二学期制の鹿児島玉龍中を除く本年度の実施状況を申し上げますと、八月一日は、小学校、五十七校、中学校、三十六校、二十一日は全小中学校で実施されております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 八月一日には出校日を実施していない小中学校があることを明らかにしていただきました。 そこで、第五点、そもそも出校日の有無は誰が決めるのか。また、先ほど明らかにしていただいた出校日を実施しなくなった学校の考え方についてお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 出校日につきましては、各学校長が決めております。八月一日に実施しなくなった主な理由は、夏季休業中に家庭訪問や教育相談等を実施するようになったことなどでございます。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 出校日については各学校長が決めており、一日に実施しなくなった主な理由は、家庭訪問や教育相談等により児童生徒の状況を確認しており、必要ないとの判断でしょうが、それが果たして全児童生徒に該当するのかは疑問であります。 そこで、一日と二十一日の両日に出校日を実施している何校かの学校長のところにお伺いし、なぜ出校日は必要と考えているのかをお伺いしたところ、やはり全ての学校長が一番に口にされたのは、休み期間中の子供たちの様子が気になることや夏休み明け不登校のリスクを軽減させるなど、児童生徒を一番に思う教員ならではの回答でした。それについても私は同感であります。 しかしながら、先日のテレビ報道によると、出校日を実施しないことは学校における働き方改革につながるというような表現もありました。私は、出校日については、働き方改革、つまり、業務改善と結びつけるのは教員として言語道断であると思っております。緊急提言には児童生徒と向き合う教員という仕事の特性も考慮しつつという文言もありますが、改めて出校日をなくす動きは教員としての責務を逸脱することになるということは指摘しておきます。 そこで、この項の最後にお伺いします。 学校長の話を聞く中で、もちろん両論ありますが、出校日は実施すべきでありますし、聞くところによりますと、同じ中学校区内でするしないが分かれている小中学校があるということですので、実施するに当たっては、近隣学校同士の調整が必要と考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。
◎教育長(杉元羊一君) 出校日は学校の実情に応じて実施しておりますが、近隣校等との情報交換も必要であると考えております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 出校日を各学校長の判断に任せることで統一性がなく、さまざまな問題が起きることを懸念いたします。例えば、勤めている教職員同士で以前の学校は出校日がなかったのにとか、通わせている学校が異なる保護者同士でうちの学校は出校日があるないの話になるような気がします。そうなりますと、子供たちのことを一番に思って出校日を実施している学校長や学校があたかも悪いような風潮が起きてしまうのではないでしょうか。出校日等の有無については、教育委員会がしっかりと一定の方向性を示し、実施していただきますよう要望いたします。 次の質問に移ります。 安心安全なまちづくりについてお伺いしていきます。 指定緊急避難場所について、第一点、六月から降り続いた大雨による避難所開設に対し、避難所班長等を対象としたアンケート調査で今回見直し対象とされた避難場所の件数とその理由についてお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎危機管理局長(千堂和弘君) お答えいたします。 アンケート調査の中で六十二カ所の避難場所におきまして避難場所やその経路上で崖崩れや洪水など災害の危険を感じたとの意見がありましたので、見直し等につきまして精査してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 六十二カ所の避難場所において避難場所自体やその経路上で崖崩れや洪水等の災害の危険を感じたとのことであります。私は、平成三十年第三回定例会において、磯ビーチハウスが指定緊急避難場所に指定されていることに地震や津波時の対応や周辺道路が寸断されることなどを指摘させていただき、改めて全ての避難場所が的確であるかを再度点検していただくよう要望しておりましたが、今回のようなアンケート結果が出ております。 そこで、第二点、大雨に限らず、各種災害を想定した上でほかの避難場所も見直す必要がないか見解をお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎危機管理局長(千堂和弘君) 六十二カ所以外の避難所につきましてもあわせて精査し、見直しの検討を進めてまいります。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 前回も指摘させていただきましたが、災害は併用して起きると考えますので、そのようなことも十分勘案され、避難場所の見直しを検討していただきますよう再度要望しておきます。 次に、防災行政無線についてお伺いいたします。 今回の大雨により改めて防災行政無線のあり方に疑問を感じたのは私だけではないと思います。 そこでお伺いしますが、第一点、そもそも防災行政無線はいつからどのような目的で設置されるようになったのか。設置件数と整備にかかった概算金額、財源の内訳についてもお示しください。 以上、答弁願います。
◎
危機管理局長(千堂和弘君) 現在の防災行政無線は、災害時における住民への迅速かつ確実な防災情報等の伝達を図るため、平成二十四年度から二十六年度にかけて整備しており、スピーカーの設置箇所は二百五十カ所、整備に係る概算金額は約二十六億五千万円で、財源内訳につきましては、充当率一〇〇%、交付税措置七〇%の緊急防災・減災事業債を活用しております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 防災行政無線は、平成二十四年から二十六年に約二十六億五千万円をかけて二百五十カ所設置されており、災害時における住民への迅速かつ確実な防災情報等の伝達を図ることを目的とされているようです。 そこで、第二点、その二百五十カ所の防災行政無線はどのような設置基準で設置し、どのくらいの範囲まで市民が聞こえると想定されているのかお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎
危機管理局長(千堂和弘君) 防災行政無線のスピーカーは、旧鹿児島市域の未整備地区については可聴範囲の広い長距離スピーカーを主体とし、この整備でカバーできない周辺部や狭間地域については中距離スピーカー、トランペットスピーカーで補完するなど、市内の居住地域全域へ音声が伝達するよう計画設置されたものであります。音声の到達範囲については、長距離スピーカーが半径約一キロメートル、中距離スピーカーが約六百メートル、トランペットスピーカーが約三百メートルとなっております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 スピーカーには三種類あり、可聴範囲の広い長距離スピーカーを主体とし、中距離スピーカーやトランペットスピーカーで補完することで市内の居住地域全域へ音声が伝達するように計画設置されているようです。 そこで、質問の三点目、例えば、私が住んでいる玉江小校区には下伊敷一丁目から三丁目、そして、小野一丁目から四丁目がありますが、そこの住民はどこの防災行政無線から聞こえることを想定しているのかお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎
危機管理局長(千堂和弘君) 下伊敷一丁目から三丁目は、伊敷中、伊敷台のやぎ座公園、坂元中に設置しているスピーカーから、小野一丁目から四丁目は、同じく伊敷中とやぎ座公園のほか、小野公園、明和中に設置しているスピーカーから伝達することを想定しております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 下伊敷や小野の住民にはそれぞれ伊敷中ややぎ座公園のほか、小野公園や明和中学校等のスピーカーからの伝達を想定されているようです。 私は、下伊敷一丁目から三丁目、小野一丁目から四丁目に住んでいる方々を対象に約五十世帯調査させていただきました。窓を閉めていても聞こえるという世帯は一軒もなく、窓をあければ何とか聞き取れるという世帯が少数、ほとんどが窓をあけても何を言っているかわからない、全然聞き取れないという回答でした。 先ほどの答弁で、長距離スピーカーの音声到達範囲は半径約一キロメートルとありましたが、長距離スピーカーが設置してある伊敷中や小野公園から直線距離でそれぞれ約五百メートルしか離れていないようなところでも窓をあけても聞き取れないという回答には驚きました。自分が住んでいる校区以外にもいろいろなところに出向きお伺いしたところ、やはり聞き取れないという声が大半でした。その中でも残念だったのが、八・六水害の際、土砂災害が発生し同級生のとうとい命が失われた伊敷小校区の肥田地域でも聞き取りをしましたが、防災行政無線は全く聞こえず、不安が絶えないとの声でした。一方、紫原では、よく聞こえるとお答えになった方が多く、今回の調査によりそれぞれの街並みや地形により、スピーカーの大小にかかわらず防災行政無線が聞こえる範囲は異なることを痛感いたしました。 そこでお伺いいたします。 第四点、これまでの防災行政無線に対する市民からの苦情や要望、それに対する改善状況をお聞かせください。 あわせて第五点、防災行政無線が聞き取れない市民への情報提供はどのように対応し、安全はどのように図られているのかお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎
危機管理局長(千堂和弘君) 防災行政無線による放送につきましては、放送が聞き取りづらいなどの御意見をいただいており、スピーカーの角度を調整するなどの対応をとってきているところでございます。 防災行政無線を補完する手段としては、自動電話案内やファックス配信を初め、安心ネットワーク一一九や緊急速報メール、LINE、テレビ、ラジオ、消防車両などさまざまな手段により避難情報等を伝達しているところでございます。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 防災行政無線の役割を補完する手段として安心ネットワーク一一九や緊急速報メール、LINE等さまざまな手段により避難情報伝達をしているとのことです。しかしながら、避難対象者は携帯電話やスマホを簡単に操作できる若者だけではなく、高齢者もいます。そもそも防災行政無線の設置目的は災害時における住民への迅速かつ確実な防災情報等の伝達を図ることでしたので、このままでは目的は果たされないということを指摘しておきます。 今回の調査で聞こえづらい、聞こえない市民が多かったことや地域によって状況が異なることが明らかになったことを踏まえ、この項の最後の質問といたします。 既に二百五十基の防災行政無線が設置されておりますので、それを補完する目的で、これまでのような大きな規模の防災行政無線ではなく、コンパクトな防災行政無線を町内会単位、もしくはそれぞれの地域の居住形態や地形などの現状を調査した上で新たに設置すべきと考えますが、見解をお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎
危機管理局長(千堂和弘君) 現状において防災行政無線のスピーカーによる情報伝達では気象条件等により大きく左右されることから、補完する手段としてさまざまな取り組みを行ってきておりますが、今後とも情報伝達手段のさらなる充実に向け取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 現在の防災行政無線だけでは情報伝達が気象条件等により左右されることを認識されておりますので、コンパクトな防災行政無線の増設を要望いたします。そうすれば避難指示なども細分化され、それぞれの地域に応じた、より的確な情報提供が可能になることを申し添えておきます。 今後とも情報伝達手段のさらなる充実に向け取り組まれるということですが、災害はいつ何どき起こるかわかりませんので、市民の安心安全に対し一刻も早い対応をしていただきますよう要望し、次の質問に入ります。 次は、在宅医療や介護における支援体制についてお伺いいたします。 国においては、二〇一八年に約百三十六万人、本市では、二〇一七年に六千百五十五人の方がお亡くなりになっております。仄聞するところによりますと、高齢化社会が進む中、みずからの最期をどのように迎えるかが課題になっているようで、昨年三月に厚生労働省が発表した「人生の最終段階における医療に関する意識調査」によると、国民の約七割が自宅で人生の最期を迎えることを望んでいると答えているようであります。しかしながら、現実的には約八割の方が病院で亡くなられており、本人の希望とのずれが大きいことがうかがえます。自宅において最終段階を迎えるには、かかりつけ医の普及のほか、地域医療と介護、福祉の専門家や地域包括支援センターが一体となり自宅での療養生活を送る市民を支援していくことが必要であると考えます。 そこでお伺いします。 第一点、市内のかかりつけ医認定者の普及状況並びに在宅医療の中心的な役割を担う在宅療養支援診療所及び在宅療養支援病院の施設数をお示しください。 第二点、在宅医療や介護、福祉等の連携による支援の現状と課題について。 第三点、地域包括支援センターが果たす役割と課題について。 以上、一括して答弁願います。
◎健康福祉局長(中野和久君) お答えいたします。 市内のかかりつけ医認定者につきましては、認定を行っている鹿児島県医師会によりますと、平成三十一年四月一日現在、二百四十九人で、近年、多少の増減はあるものの、ほぼ横ばいとなっており、普及は余り進んでいないとのことでございます。また、市内の在宅療養支援診療所及び病院は、所管している九州厚生局鹿児島事務所によりますと、診療所が八十四施設、病院が十九施設とのことでございます。 次に、団塊の世代が七十五歳以上となる二〇二五年を見据え、医療、介護、福祉等の支援が包括的に確保される地域包括ケアシステムの実現に向け在宅医療・介護従事者の連携体制の構築等の取り組みを行っており、高齢者が住みなれた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるようさらなる連携を図っていく必要があると考えております。 地域において高齢者への相談支援等を行う地域包括支援センターは地域包括ケアシステムの中核機関であり、高齢者人口と利用者の増に伴い役割がさらに重要となっていることから、引き続き機能強化を図っていく必要があると考えております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 調べによりますと、本市の医師は約二千四百人いらっしゃるということですので、そのうちかかりつけ医認定者が二百四十九人ということは、全体の約一割程度の普及状況です。そのかかりつけ医認定者の少なさが自宅で最期を迎えられない状況にも反映しているのではないでしょうか。当局におかれましては、県・市医師会に対しかかりつけ医認定者増加促進を働きかけていただきますよう要望しておきます。 住みなれた地域で暮らし、そこで最期を迎えるには、在宅介護に対する一層の行政支援が不可欠であると考えます。高齢者福祉に対する関係機関同士が密に連携しながら対応することが重要でありますので、今後とも連携強化や機能強化に一層の御尽力を要望いたします。 次の質問に移ります。 千日町一・四番街区市街地再開発事業に関してお伺いします。 同再開発事業においては、着工するまでに少し時間を要しましたが工事自体は順調のようで、建物本体の解体工事も終わり、現在は基礎部分の解体、年明けからいよいよ新築工事にかかるようであります。長年親しまれた建物がなくなり寂しさを感じる一方、市民の目に見える形で事業の進捗が見られることから、新たな天文館の姿に期待する声もよく耳にします。今回の事業は繁華街での工事になりますので、時間制限等によりなかなか工事が進まないのではと個人的には危惧しておりましたが、再開発組合や施工業者の御努力のかいもあり、順調な工事の進捗が見受けられます。しかしながら、当初完成予定と現在の完成予定には差異が生じていますのでお伺いします。 第一点、当初計画の完成予定から現時点の完成予定までの変化とその理由についてお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) お答えいたします。 再開発ビルの完成予定は、平成二十九年十二月の事業計画では令和二年九月としておりましたが、その後の地権者の合意形成がおくれたことや建築資材の調達に時間を要する見込みなどから、現時点では三年十二月としております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 当初は令和二年九月の完成を見込んでいたようですが、地権者の合意形成のおくれや資材の調達に時間を要するということで、現時点においては令和三年十二月の完成となっているようです。当初の計画の令和二年九月の設定は、私の記憶によると、同年十月に開催される鹿児島国体による交流人口の増加を見込んでのことだったと思います。県内外から来られる選手や応援団の方々に生まれ変わった鹿児島の天文館をお披露目できればというもくろみだったのではと推測いたします。ですが、残念ながら今回の再開発は鹿児島国体には間に合いません。しかしながら、これからの対応次第でピンチからチャンスになるのではないかという思いから、以下の質問をいたします。 第二点、工事期間中のにぎわいの創出の取り組みについてお聞かせください。 第三点、観光客に向けた工事期間中における対策について、どのように考えているかお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) 工事期間中のにぎわい創出については、平成二十九年度より市が調整役となり組合と商店街関係者で検討を進める中で、三十一年四月からは天文館の歴史や文化などを紹介するイラストや再開発ビルの完成イメージ図などを工事用の仮囲いへ掲示しているところでございます。 観光客に向けた対策についても組合や商店街関係者と本市の観光情報の掲示などについて検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 現在、アーケード通りの工事用の仮囲いには天文館の歴史や文化などを紹介するイラストが掲げられ、工事中でありながらも通りは明るく感じ、立ちどまって興味深くイラストを眺めている方々を見ると、工事期間中のにぎわい創出の取り組みについては評価いたします。 観光客に向けた対策についても組合や商店街関係者と検討されるということですので大いに期待いたします。正直な話、南九州一の繁華街ということで天文館を目がけて来る観光客や鹿児島国体等に参加する選手や応援団の方々は楽しみにされていると思いますが、完成するまでは工事の進捗を横目に工事の騒音を聞かせるだけになってしまいます。しかし、もう一度訪れてみたい、再開発が完成した天文館に行ってみたいと思わせることが今できることであり、ピンチをチャンスに変えることが大事だと私は思います。例えば、今の工事用の仮囲いにあるイラスト等の掲示から、天文館はこのように変わるという意味で再開発完成後のイメージ図を題材にする企画や掲示物のローテーション、内容に変化をもたらすなど、いろいろな仕掛けをすることで観光客の気を引き、もう一度訪れたいという思いを触発させることが必要であります。 近場でよい例を挙げれば、現在建設中の御楼門ではないでしょうか。工事中ですので国道沿いを防音シートで覆っていますが、皆さんも御存じのとおり、防音シート前面に御楼門の完成イメージ図が大きく描かれており、夜にはライトアップまでなされ、これまで御楼門に対し興味がなかった方からも「完成したら行ってみたい」という声をたくさん聞くようになりました。千日町一・四番街区市街地再開発事業は工事完成が延びたことを逆手にとり、その分PRする時間が延びたと捉え、天文館に再度訪れたくなる仕掛けづくりを建設局のみならず各局一丸となってそれぞれ今できることに取り組んでいただきますよう要望いたします。 次は、中央町十九・二十番街区市街地再開発事業関連についてお伺いいたします。 同事業も千日町一・四番街区市街地再開発事業と同様、今後の鹿児島の活性化の一翼を担う大変重要な事業であり、観光客のみならず、市民も大いに期待しているようです。 そこでお伺いします。 第一点、工事の進捗状況と完成予定をお聞かせください。 第二点、再開発によってどのような効果を期待するのか、まちづくりの観点と経済面からそれぞれお示しください。 以上、答弁願います。
◎観光交流局長(有村隆生君) お答えいたします。 中央町十九・二十番街区の再開発により鹿児島中央駅などを利用する観光客の回遊性が高まり、滞在時間が伸びることで観光消費額の増に寄与することを期待しているところでございます。 以上でございます。
◎建設局長(松窪正英君) 再開発ビルは平成三十年五月に着工し、現在七階までの躯体工事を行っており、令和三年一月の完成を予定しております。 また、まちづくりの観点からの効果としましては、商業施設の集積による新たなにぎわいの創出やデッキの整備による歩行者の安全性、利便性の向上などがございます。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 再開発による効果は、新たなにぎわい創出や利便性の向上が図られるほか、観光客の回遊性が高まり観光消費額の増に寄与するということで、完成は令和三年一月の予定であるようです。工事が完成するとさらににぎわいが予想されますが、一方で残念なのは、皆さんも御存じのように鹿児島中央駅周辺をにぎわせてきたかごっまふるさと屋台村は令和二年十二月末で閉鎖することになっています。個人的にもよく利用させていただいていますが、平日でも地元や県外、外国人観光客でいつもにぎわっています。 そこでお伺いしますが、中央町十九・二十番街区市街地再開発事業の周辺にあるかごっまふるさと屋台村の近年における利用客数や利用客層などの利用状況をお示しください。 以上、答弁願います。
◎観光交流局長(有村隆生君) かごっまふるさと屋台村の来店者数は、近年、四十万人台で推移しておりましたが、平成三十年度は過去最高の五十二万人を記録したところであり、県内客が約六割、海外を含む県外客が約四割と伺っております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 かごっまふるさと屋台村の来店者数は、近年、四十万人台で推移しておりましたが、平成三十年度は過去最高の五十二万人を記録し、県内客が約六割、海外を含む県外客が約四割ということです。 先日、かごっまふるさと屋台村を訪れたときに県外から来られた方々とカウンター越しに話をする機会があり、なぜ屋台村に来られたのかお尋ねしたところ、インターネットや観光雑誌を見て来られたという方もいらっしゃれば、宿泊先から何も計画なくぶらりと歩いていたら活気ある屋台村に引き込まれたという方もいらっしゃいました。ついでに屋台村や本市の感想を聞くと、「雰囲気がよい」、「店に入りやすい」、「食べ物がおいしい」、「鹿児島の人は優しい」などお褒めの言葉をたくさんいただき、最後に皆さんが口にされたのは、「また屋台村に帰ってきます」という言葉でした。かごっまふるさと屋台村が全国に広まり、訪れた方はまた来たくなるという屋台村の心あるおもてなしを肌で感じることができました。 そこでお伺いいたします。 当局とされましては、かごっまふるさと屋台村は本市の観光にどのような影響や効果があったと考えておられるのかお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎観光交流局長(有村隆生君) 屋台村は鹿児島中央駅に近く、鹿児島の多様な食材や郷土料理を気軽に楽しめるとともに市民と観光客との触れ合いの場でもあり、多くの観光客に喜ばれ、本市の食の魅力の発信や観光消費額の増につながっているものと考えております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 屋台村は鹿児島中央駅に近く、市民と観光客の触れ合いの場でもあり、多くの観光客に喜ばれ、本市の食の魅力の発信や観光消費額の増につながっているものと考えておられるようです。このことについては、実際、屋台村で何度も目の当たりにしているので同感であります。しかしながら、先ほど申し上げましたようにかごっまふるさと屋台村は令和二年十二月末をもって閉鎖になります。 そこで、最後にお伺いいたします。 かごっまふるさと屋台村のような場の必要性をお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎観光交流局長(有村隆生君) 地域の魅力を発信し、触れ合いの場となる屋台村のような施設は観光振興を図る上で果たす役割が大きいものだと考えております。 以上でございます。 [米山たいすけ議員 登壇]
◆(米山たいすけ議員) 答弁いただきました。 これまでの当局の答弁により、かごっまふるさと屋台村は本市にとって大変重要な観光資源の場であることを再認識させていただきました。鹿児島市民や県民に親しまれ、海外や全国の方々に愛されているかごっまふるさと屋台村が閉鎖されるということは、本市のにぎわいや観光行政に大打撃を与えることになるということは言うまでもありません。当局におかれましては、今後、民間活力も生かしていくということも視野に何らかの対応や検討をすべきであるということを要望しておきます。 中央町十九・二十番街区市街地再開発事業が完成するまでに鹿児島中央駅付近に新たなかごっまふるさと屋台村が構築されることを心から期待し、質問の全てを終わります。
○議長(山口たけし君) 以上で、米山たいすけ議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) 次は、わきた高徳議員。 [わきた高徳議員 登壇](拍手)
◆(わきた高徳議員) 令和元年第三回市議会定例会におきまして、自民党新政会の一員として個人質疑を行います。 なお、これまで交わされた質疑と一部重複する部分もありますが、質問の構成上、お許しをいただきたいと思います。 六月末から七月初旬にかけ、あの記憶から消えない八・六水害、吉田では八・一水害級の大雨で死亡事故も発生いたしました。 そこでまず、八・六水害級と言われた今回の大雨等に関する被害並びにその対応について伺ってまいります。 本城町では崖崩れによる死亡事故が発生しました。この事故現場は以前、県による治山工事完成場所で人家が数軒ほど存在しております。なぜ工事完成場所が崩壊したのか。生き埋めとなる痛ましい事故でとうとい人命が奪われました。亡くなられた方の御冥福をお祈りいたします。 伺います。 事業導入の経緯、事業実施主体、実施年度についてお聞かせください。 さらに、治山事業とは山を守る事業で事業完成箇所がなぜ崩壊したのか、その要因は何か、基礎的な測量設計に問題はなかったか、工法に問題はなかったのか、検証する必要があると思います。 また、崩壊した事故現場に対する崩壊後の対応についてもお聞かせください。 以上、御答弁願います。
◎産業局長(鬼丸泰岳君) お答えいたします。 本城町での治山工事導入の経緯につきましては、平成二十五年九月の台風で山腹のり面が崩れたことから、復旧工事の要望を受け、二十七年度に県において治山工事が実施されたところでございます。 今回の崩壊の原因は、本年六月末からの雨に加え、七月一日未明の猛烈な雨の影響で、前回の施工箇所のさらに上部の山腹部分が表層崩壊したものでございます。 崩壊後の対応につきましては、崩壊発生後、直ちに現地を確認し、専門家の意見に基づき、下流への土砂の流出を防ぐため、早期の対応を業者に指示し応急対策を実施したところでございます。今後、県において治山事業による復旧が予定されております。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 崩壊後の対応としては、本市で応急対策を実施し、今後は県による治山事業復旧の予定が明らかになりました。今回の事故を教訓に二度とこんな悲惨な事故が起きないよう、現場調査、測量設計、工法の見直し等を含めて、完璧な復旧工事が実施されることを切望しておきます。 次に、市道谷ノ口・平野線沿いの本城川は、市道改良を含め、十年前、地域の方々が吉田建設事務所に改良要望を提出したにもかかわらず未改良の状態です。この地域には多くの高齢者等が居住され、農作業運搬車や農作業自動車等が往来し、危険箇所が散見されます。今般の事故現場へ行くにも河川が濁流で市道にあふれ、現場へたどり着くのが困難な状況で、この市道並びに本城川の早期改良が求められています。改良計画についての当局の見解をお聞かせください。 御答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) お答えいたします。 お触れの市道については、地元要望延長一千二百八十メートルのうち七百四十メートルは整備を終えております。今年度は基頭バス停付近六十メートルの整備を行うこととしており、残る区間についても継続的に整備を行ってまいります。また、あわせて、市道に並行する本城川も五十七メートルの護岸整備を行うこととしております。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 本年度、一部工事着工となるようです。次年度からも継続して工事を進められ、早期に全線改良、改修がされるよう要望します。 次に、大雨による災害を受けた市道の被害件数と被害額はいかほどか。 御答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) 市道の被害件数は倒木や崩土などの小規模な被害がほとんどで四百八十八カ所、被害額はおよそ六億円でございます。 ──────────────────────────────────────────────────────────── ──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────── 以上でございます。
○議長(山口たけし君) しばらくお待ち願います。
◎建設局長(松窪正英君) 大変失礼いたしました。 ただいま答弁申し上げました災害発生から事業完了までの流れにつきましては、取り消しをさせていただきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(山口たけし君) ただいま松窪局長から発言取り消しの申し出がございましたので、議場内交渉係に御協議いただくため、このまましばらくお待ち願います。 それでは、議事を続行いたします。 先ほど松窪局長からの申し出につきまして、
議会運営委員会で御協議をいただくため、しばらく休憩をいたします。 午 前十一時 五分 休 憩 ───────────────── 午 後 零時五十九分 開 議
○議長(山口たけし君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑を続行いたします。
△発言の取り消し
○議長(山口たけし君) ここで、建設局長から発言取り消しの申し出がありますので、発言を許可いたします。
◎建設局長(松窪正英君) 私の発言によりまして、このように大変時間をとることとなりましたこと、まことに申しわけございませんでした。 先ほどのわきた高徳議員の六月末から七月にかけての大雨の被害状況についての御質疑に対する私の答弁の中で、「また、公共土木施設災害復旧事業として」から「工事着手となります」までの部分の発言につきましては、取り消しをさせていただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(山口たけし君) お諮りいたします。 ただいまの建設局長の発言取り消し部分については、申し出のとおり、許可することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(山口たけし君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 なお、ただいまの発言取り消しに関連する部分については、会議録調製の際、速記録を調査の上、しかるべき措置をいたしたいと存じますので、御了承願います。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 市道の災害件数と被害額について答弁をいただきました。 小規模被害がほとんどで四百八十八件、六億円の被害が明らかとなりました。 次に、本市の農道、用排水路、耕地等の被害件数と被害額について御答弁願います。
◎産業局長(鬼丸泰岳君) 本市で対応予定の農道、用排水路、農地等の被害件数は六百七十九件で被害額は約五億円でございます。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 農道等の被害件数は六百七十九件で被害額は五億円であったことが明らかになりましたので、次に、国庫災害復旧事業についてお伺いいたします。 市道、農道等についての今回の被害件数で、国庫災害復旧による国庫災害復旧事業としての申請件数、申請不可の件数とその理由、今後どう対応するかについて。 以上、御答弁願います。
◎産業局長(鬼丸泰岳君) 国庫補助で対応予定の件数は九十九件で、残りの五百八十件については市単独の災害応急工事で復旧を行うこととしております。国庫補助の対象とならない理由としては、一カ所の工事費が四十万円未満であることなどでございます。 以上でございます。
◎建設局長(松窪正英君) 公共土木施設災害復旧事業として六件の申請を行い、採択要件に該当しない残る四百八十二件は単独費で対応してまいります。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) それぞれ答弁いただきました。 市道については六件の申請で、残りについては単独費で対応されるようです。また、農道等については九十九件で、国庫補助の対象にならない理由は工事費が四十万円未満であることが明らかにされました。 次に、災害発生から事業完了までの流れについて、災害を受けた市民にとっては最も関心があることと考えることから、その流れをお聞かせください。 御答弁願います。
◎産業局長(鬼丸泰岳君) 災害発生から事業完了までの流れにつきましては、災害発生から一カ月以内に災害報告を、六十日以内に計画概要書をそれぞれ国へ提出し、その後、災害査定により復旧工法と事業費が決定され、工事着手、施工、完成検査で事業完了となります。 以上でございます。
◎建設局長(松窪正英君) 一般的な事業の流れは、発災後、現地調査、県を通じた国への被害報告、測量設計を行い、国の災害査定を受け、工事費確定後、予算等の措置を行い工事着手となります。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 一般的な流れは、農林関係と建設関係では手続が違う部分もあるようですが、一定理解はいたしました。市民の中にはなぜこの現場は採択要件ではないのかなど意見があることを踏まえ、特に不採択等については現場調査の段階で市民が納得するよう詳細な説明をすべきであるということを要請しておきます。 次に、交通渋滞について、国道十号が二回の通行どめ、また今回の大雨等により九州縦貫自動車道も通行どめとなり、県道鹿児島蒲生線が迂回路として利用されたが、市民生活に与えた影響について。 さらに、八・六水害後二十六年経過し、県道改良は進んでいないことと、迂回路としてマイカー等や通勤車両で交通渋滞している中、緊急通報を受けての救急自動車等の現場到着や搬送等並びに建設事務所、農林事務所職員の被災地現場への到着等々に支障を来している状況であったが、この渋滞解消に向けて、県に対し、県道拡幅改良の抜本改善を申し入れるべきと思う。市当局の取り組み、考え方をお聞かせください。 答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) 九州縦貫自動車道や国道十号が同時に通行どめとなり、通行可能な各県道等に迂回した交通が集中し、平常時より相当な時間を要する状況が見受けられました。 県への申し入れはこれまでも鹿児島地域土木事業連絡会で整備促進を要望しており、今後も継続してまいります。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 答弁いただきました。 渋滞については認識をいただいたようです。また、改良については、鹿児島地域土木事業連絡会で整備促進を要望されていることが明らかになりました。 次に、大雨時、水害発生のおそれのある思川河川改修について伺います。 思川周辺一部には住宅が密集し、また、老人施設等が開設されております。大雨のたびに水害のおそれがある中、あの水害から二十六年も経過し、吉田校区コミュニティ協議会では、毎年、県に河川改修を要望されております。しかしながら、河床整備や堤防整備は進んでいない状況です。直ちに市当局からも、市民の命、安心安全な暮らしを守る立場から、県河川管理者に対して改修の要望をすべきではありませんか。 御答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) 県によると、河川改修については、近年、著しい住宅浸水被害が発生した河川について重点的に整備を推進するとのことでございます。本市としては、地元要望を踏まえ、引き続き県へ要望してまいります。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 答弁によりますと、住宅浸水被害が発生した河川について重点的に整備を推進するとのこと、見守りたいと思います。 次に、指定避難所を兼ねる指定緊急避難場所についてお伺いいたします。 新聞報道でも御承知のとおり、避難場所が危険な区域にあることや避難場所が満杯で利用できなかったことなど、市民に大きな影響を与えたことで話題となりました。吉田校区コミュニティセンターへ近隣の老人施設から避難があることは想定していなかったなどと、当局の姿勢が浮き彫りになりました。その老人施設は、大雨や台風のたびに事前避難を開所当初から繰り返されておられたのです。当局はこれら現場の実態を全く把握されていなかったと言わざるを得ません。災害対策は机上や前例だけでなく現場を知ることから始めてほしいと考えます。 そこで、近隣住民の受け入れ避難場所の体制はどうあるべきと考えておられるか。 また、吉田校区に外国人労働者を雇用している企業が二社あり、外国人労働者の一部は社内の宿泊施設で生活し、大半は近隣の民間借家等で生活されています。その企業、また労働者に対する避難情報等の広報・周知をどう図ってきたか、以上、お聞かせください。 御答弁願います。
◎
危機管理局長(千堂和弘君) お答えいたします。 避難場所につきましては、避難してくる方々を全て受け入れられることが望ましいと考えますが、お述べになられたこと等を踏まえ、近隣の避難場所を含め、相互に連携しながら対応する必要があると考えたところでございます。 避難情報等については、防災行政無線を初め安心ネットワーク一一九や緊急速報メール、LINE、テレビ、ラジオ、消防車両などにて伝達したほか、市ホームページでは、英語、中国語、韓国語のほか、外国人にわかりやすい簡易な表現を用いた優しい日本語により情報発信を行ったところでございます。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 外国人労働者への情報提供のあり方では、言語の違い、文化の違いなどを考慮し、国際交流に精通した所管との連携できめ細かな対応をすべきだと指摘しておきます。 さらに伺いますが、吉田校区コミュニティセンターは、これまで協議会のたびに市民から、「低地のため危険だ」、「場所の見直しを」と意見が出され、協議会では毎年、当局に要望されていたようです。そこで、高台にある安全な公共施設や民間の施設を指定すべきと思うが、当局の見解を伺います。 さらに、この地区を初め、本城公民館、本名後中本公民館等は指定緊急避難場所となっているが、いずれも河川沿いに位置し危険がいっぱいです。中山間地域では集落も点在しており、指定緊急避難場所を選定する際は、しっかり現場を歩き地形の形状などを把握し、避難場所の分散化を図り、他の公民館を初め、未利用となっている公共施設や民間の施設などもっと選択肢を広げて検討すべきと考えます。今後の取り組みを明らかにしてください。 以上、御答弁願います。
◎
危機管理局長(千堂和弘君) 吉田校区コミュニティセンターを含め、洪水浸水想定区域のない河川のそばにある避難場所につきましては、洪水のおそれがあるときは使わないようにするとともに、近隣に適地がないかなど見直しを検討してまいりたいと考えております。 避難場所の指定につきましては、災害の種別ごとに洪水浸水想定区域外や土砂災害警戒区域外に立地していることなど、安全性等の一定の基準を満たす施設または場所としており、今後とも、公共、民間を問わず検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 避難場所については見直しを検討したいと答弁をいただきました。しっかり現場に足を運び、対応されるよう要請しておきます。 次に、危険な小野田用水路について伺います。 以前、この本会議質疑で小野田用水路の歴史的背景や現状から改修が必要であると訴えてきた経過があります。当局は、現場調査を実施し、整備については緊急を要する危険箇所から整備した。今後は計画的に対応してまいりたいと答弁されているが、今回の大雨による被害状況、並びにその対策をどうしたか。 また、水利組合との協議内容、今後の改修計画をどう立てたのか、計画の進捗状況などお聞かせください。 以上、御答弁願います。
◎産業局長(鬼丸泰岳君) 小野田用水路の被害につきましては、土砂の流入が二カ所、水路のり面の一部崩壊が一カ所で、土砂の流入箇所は既に復旧し、水路のり面の補修は稲刈り後に実施することとしております。 同用水路の改修につきましては、水利組合と現地調査や話し合いを行いながら、整備の必要な箇所の確認を行い、要望書を提出していただいており、これらにより計画的に整備を行うこととしております。これまでに井堰を一カ所、護岸を一カ所整備したところでございます。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 水路のり面の補修は稲刈り後実施するとのこと。水利組合等と協議し、計画的に整備を実施することも明らかにされました。 次に、小野田用水路はかなり古い施設で、隧道箇所が何カ所も存在していると思うが、当局の調査結果、また、この隧道の上部には民家が建っているところも見受けられますが、それら民家の安全対策をどう考えているか。 以上、御答弁願います。
◎産業局長(鬼丸泰岳君) 小野田用水路には隧道部が市域内に九カ所ございます。同用水路の隧道上部に民家がございますが、直ちに対応が必要な箇所はないところでございます。今度とも、地元水利組合と連携を図りながら、必要に応じて調査及び対策を実施してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 御答弁いただきました。 隧道上の民家については、今後、必要に応じて対策するとの答弁をいただきましたので、次の質問に入ります。 調整池についてお伺いいたします。 冒頭申し上げましたように、今回の大雨は八・六水害級と言われたように、各地で想像を絶する大災害をもたらしました。市道の崩壊、農道・用排水路の被害、耕地等ののり面崩壊、宅地造成地の調整池に亀裂が生じるなど数え切れないほどの災害でした。本市には官民を問わず数多くの調整池が存在すると思うが、これらは台風、大雨、地震等々で被災する可能性が高いとの観点から、今後の対応等を含めお伺いいたします。 まず、調整池は開発地等の雨水等を放流する下流河川の河床、護岸の整備が不十分なことから流下能力に欠けているなどの理由で、雨水を貯留し段階的に放流する設備で、宅地造成等開発業者に許可権者が設置を義務づける設備であると認識しているが、そのとおりか。 また、宅地開発等における調整池は暫定施設と言われているが、放流する下流河川等の整備が完成し、流下能力が高まると不要なものであることから、暫定調整池と言われていると認識しているが、そのとおりか。 以上、御答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) 宅地開発に伴い設置される調整池は、都市計画法の許可基準に基づき設置される雨水の流出増を抑制する施設で、下流河川の改修が終わるまでの暫定的施設とされております。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 宅地開発に伴い設置される調整池は、都市計画法の許可基準に基づき設置されている雨水の流出増を抑制する施設で、下流河川の改修が終わるまでの暫定的施設とされていますと答弁をいただき、調整池に係る基本認識が一致しましたので、以下随時伺ってまいります。 開発許可申請に添付される民間業者が管理する調整池の構造計算書は何を意味するのか、安全性の是非など網羅されていると考えるが、見解をお聞かせください。 また、開発許可は、構造計算に基づく設計図書等を当局が審査し、施設の安全性を確認しての許可ではないのか。 以上、御答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) 開発許可は、調整池の構造計算等が都市計画法及び同法施行令等の基準に適合した設計となっているかを審査し、施設の安全性を確認し許可するものでございます。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 開発許可は、調整池の構造計算等が都市計画法及び同施行令の基準に適合した設計となっているかを審査し、施設の安全性を確認し許可するとのことが明らかになりましたので、そこで、開発許可申請に基づき、建設業者による造成工事完了届を受理し、それを当局が工事完了検査、工事検査合格で開発許可完結となるはずではありませんか、その構造物が天災による記録的大雨で損壊、誰に責任があると考えておられるのかお聞かせください。 答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) 都市計画法に基づく完了公告後の構造物は所有者の責任において管理を行うことが基本でありますが、損壊後の復旧に当たっては、市としても必要に応じ、技術的な助言等を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 所有者の責任において管理を行うことが基本でありますが、損壊後の復旧に当たっては、市としても必要に応じ、技術的な助言等を行ってまいりたいと考えておりますと答弁をいただきましたが、都市計画法では、調整池設置後の維持管理に関する規制はないということだけは申しておきます。 続けて伺います。 都市計画法では、調整池設置後の管理に関する規制はなく、民間業者等が管理を行う場合に調整池を埋め立てて転売する等の不適切な取り扱いが問題となったため、平成十二年に宅地開発に伴い設置される流出抑制施設の設置及び管理に関するマニュアルが出されており、当マニュアルでは、開発業者が暫定調整池を管理する場合は、地方公共団体と管理協定を締結することになっております。 そこで、これまで開発業者と管理協定を締結した経過と今後の対応についてお聞かせください。 さらに、記録的大雨による災害で損壊した調整池の復旧について、流域貯留浸透事業での事業実施の可能性についてどのように考えておられるかお聞かせください。 以上、御答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) 本市ではこれまで、宅地開発に伴い設置された暫定調整池の管理者と管理協定を締結した事例はございませんが、今後は今回の事案を踏まえ、他都市の状況を調査し、検討してまいりたいと考えております。 また、損壊した調整池の改良に当たっては、流域貯留浸透事業の導入の可能性について、国や県との協議を踏まえ検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 管理協定については他都市の状況を調査し、検討したいとの答弁をいただきました。また、災害により損壊した調整池に対する流域貯留浸透事業導入の可能性について、国や県との協議を踏まえ検討してまいりたいとの答弁もいただきました。 これまでの質疑で明らかになったように、調整池は下流域の治水対策に寄与するものであり、公共的正確のものであります。ぜひ流域貯留浸透事業の導入を前向きに検討いただくよう強く要請しまして、新しい質問に入ります。 支所機能のあり方について伺います。 支所はその地域のまちづくりの原点だと考えます。 そこでまず、吉田建設事務所について、市町村合併前の吉田支所は建設課が存在し、土木技術職員数も多く、予算的にも現在と変わりない状態であったと思います。 土木費予算額のうち、吉田建設事務所で所管している業務の合併直前と現在の予算額についてお聞かせください。あわせて、吉田建設事務所の土木技術職員数について。 以上、御答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) 合併直前の平成十六年度と令和元年度における予算額と土木技術職員の数を順次申し上げますと、およそ四億一千万円、六名、およそ五億二千万円、三名でございます。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 答弁によりますと、おおよそ四億一千万円で技術職員は六人、現在は五億二千万円で三人とのことが明らかになりました。 そこで、まちづくりが議論されている中で、特に建設事業に係る各種団体等の要望、陳情が多く寄せられていると思うが、それらに的確に対応するには現土木技術職員数ではかなり厳しい状況と考察する。土木技術職員の増は考えないか。 御答弁願います。
◎建設局長(松窪正英君) これまでも通常業務や地元要望等に対して適切に対処してきており、増員は予定しておりません。なお、災害など緊急突発的な事象に対する業務が発生した場合には応援体制を整えております。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
◆(わきた高徳議員) 御答弁をいただきました。 質問を否定するような答弁ですが、三人の職員で苦労しているのが現状です。対応が遅いとの市民意見もあることから、いま一度、現場の体制を把握し、検討されることを要請しておきます。 次に、吉田支所農林事務所について伺います。 農林事務所は、農業振興や営農指導など農業に関する業務を推進していると思うが、それらの技術職員は何人配置されているのか。 また、吉田農林事務所は合併前は経済課、耕地課が存在し、商工関係や農業関係を所管していたが、合併後、体制に変化があり、現在、農政総務課出先となっていると思う。これまでの経緯をお聞かせください。 さらに、今回のような大雨時、農地災害等も散見され、対応に農林事務所が苦労したと思うが、なぜ農地整備に係る技術職員が配置されていないのかお聞かせください。 御答弁願います。
◎産業局長(鬼丸泰岳君) 吉田農林事務所には、地域の農林水産業の活性化を図るため四人の職員を配置し、うち三人が農業及び畜産の技術職員でございます。 同事務所は、十六年十一月に、合併前の吉田町経済課及び耕地課の業務を引き継ぎ、二十一年度には所管課を生産流通課から農政総務課へ移管し、業務の効率化を図ったところでございます。 農地整備に係る職員の配置につきましては、農業土木業務における事業の進行管理を適切に行い、効率的に意思決定を行う体制を整備するため、職員を農地整備課に集約したところでございます。災害時などにおきましては、農地整備課が農林事務所の協力を得ながら、引き続き連携して業務に当たってまいります。 以上でございます。 [わきた高徳議員 登壇]
△常任委員会付託
○議長(山口たけし君) それでは、ただいまの議案三十六件のうち第二六号議案ないし第四六号議案及び第五六号議案ないし第六一号議案の議案二十七件については、いずれも所管の各常任委員会に付託いたします。
△決算特別委員会設置・付託
○議長(山口たけし君) 次に、お諮りいたします。 ただいまの議案二十七件を除く、第四七号議案ないし第五五号議案の決算関係議案九件の付託については、お手元に配付いたしました特別委員会設置要綱(本日の末尾掲載)のとおり、決算特別委員会を設置し、これに付託いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(山口たけし君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。
△決算特別委員の選任
○議長(山口たけし君) 次に、ただいま設置されました決算特別委員会の委員の選任を行います。 まず、議長から委員の氏名を申し上げます。 局長に氏名を朗読いたさせます。
◎議会事務局長(田畑浩秋君) 決算特別委員の氏名を申し上げます。 平山タカヒサ議員 しらが郁代 議員 大園たつや 議員 松尾まこと 議員 堀 純則 議員 わきた高徳 議員 志摩れい子 議員 うえだ勇作 議員 小森こうぶん議員 ふじた太一 議員 平山 哲 議員 長田徳太郎 議員 以上、十二人であります。
○議長(山口たけし君) お諮りいたします。 ただいま指名いたしました議員を決算特別委員として選任することに御異議ありませんか。 [「異議なし」と呼ぶ者あり]
○議長(山口たけし君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。
△散会
○議長(山口たけし君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 今議会は、明日から委員会審査に入りますので、本会議再開の日時は、追って通知いたします。 本日は、これにて散会いたします。 午 後 三時三十九分 散 会 ─────────────────
△特別委員会設置要綱 一.名 称 決算特別委員会ニ.目 的 平成三十年度一般・特別会計(企業特別会計を除く)決算議案を審査する。三.性 格 法による特別委員会四.定 数 十二人五.設 置 令和元年九月十九日
(議長発議によって、設置要綱どおり設置する。)六.審査期間 審査終了までとし、審査は原則として閉会中に行うものとする。地方自治法第百二十三条第二項の規定により署名する。 市議会議長 山 口 たけし 市議会議員 田 中 良 一 市議会議員 小 川 みさ子...