平成22年第4回定例会(12月) 議事日程 第二号 平成二十二年十二月十三日(月曜)午前十時 開議第 一 第七二号議案ないし第一〇九号議案──────────────────────────────────────── 本日の会議に付した
事件議事日程のとおり──────────────────────────────────────── (出席議員 四十八人) 一 番 わ き た 高 徳 議員 二 番 杉 尾 巨 樹 議員 三 番 松 尾 ま こ と 議員 四 番 の ぐ ち 英 一 郎 議員 五 番 奥 山 よしじろう 議員 六 番 川 越 桂 路 議員 七 番 山 口 た け し 議員 八 番 井 上 剛 議員 九 番 田 中 良 一 議員 十 番 大 森 忍 議員 十一 番 ふじくぼ 博 文 議員 十二 番 上 田 ゆういち 議員 十三 番 森 山 博 行 議員 十四 番 大 園 盛 仁 議員 十五 番 仮 屋 秀 一 議員 十六 番 柿 元 一 雄 議員 十七 番 志 摩 れ い 子 議員 十八 番 谷 川 修 一 議員 十九 番 堀 純 則 議員 二十 番 う え だ 勇 作 議員 二十一番 北 森 た か お 議員 二十二番 長 浜 昌 三 議員 二十三番 小 森 のぶたか 議員 二十四番 伊 地 知 紘 徳 議員 二十五番 小 川 み さ 子 議員 二十七番 中 島 蔵 人 議員 二十九番 鶴 薗 勝 利 議員 三十 番 幾 村 清 徳 議員 三十一番 古 江 尚 子 議員 三十二番 政 田 け い じ 議員 三十三番 ふくし山 ノブスケ 議員 三十四番 森 山 き よ み 議員 三十五番 崎 元 ひろのり 議員 三十六番 三 反 園 輝 男 議員 三十七番 ふ じ た 太 一 議員 三十八番 山 下 ひ と み 議員 三十九番 上 門 秀 彦 議員 四十 番 平 山 哲 議員 四十一番 長 田 徳 太 郎 議員 四十二番 西 川 かずひろ 議員 四十三番 赤 崎 正 剛 議員 四十四番 入 船 攻 一 議員 四十五番 竹 之 下 たかはる 議員 四十六番 秋 広 正 健 議員 四十七番 中 尾 ま さ 子 議員 四十八番 泉 広 明 議員 四十九番 片 平 孝 市 議員 五十 番 平 山 た か し 議員 ────────────────────────────── (欠席議員 二人) 二十六番 大 園 た つ や 議員 二十八番 小 森 こうぶん 議員 ──────────────────────────────
事務局職員出席者 事務局長 徳 永 文 男 君 議事課長 井手之上 清 治 君 総務課長 福 田 健 勇 君
政務調査課長 厚 地 保 洋 君 議事課主幹 宮 之 原 賢 君 議事課主幹 尾 ノ 上 優 二 君 議事課主事 上 久 保 泰 君 議事課主事 九 反 大 介 君 ────────────────────────────── 説明のため出席した者 市長 森 博 幸 君 副市長 松 木 園 富 雄 君 副市長 古 木 岳 美 君 教育長 石 踊 政 昭 君
代表監査委員 渡 邊 眞 一 郎 君 交通局長 大 西 義 幸 君 水道局長 園 田 太 計 夫 君 総務局長 松 山 芳 英 君
企画財政局長 福 元 修 三 郎 君 市民局長 窪 島 彬 文 君 市民局参事 伊 藤 新 一 郎 君 環境局長 成 清 次 男 君
健康福祉局長 松 元 幸 博 君
健康福祉局参事寺 原 悦 子 君 経済局長 大 山 直 幸 君 建設局長 濱 田 光 隆 君 消防局長 木 佐 貫 芳 広 君
病院事務局長 田 中 一 郎 君 船舶部長 森 英 夫 君 市長室長 南 勝 之 君 総務部長 鞍 掛 貞 之 君 企画部長 宇 治 野 和 幸 君 財政部長 下 村 英 法 君 税務部長 福 永 修 一 君 環境部長 勝 啓 作 君 清掃部長 植 村 繁 美 君
健康福祉部長 松 永 範 芳 君
子育て支援部長幾 留 修 君
福祉事務所長 熊 谷 信 晴 君
商工振興部長 的 場 睦 夫 君
観光交流部長 中 園 博 揮 君
農林水産部長 山 下 正 人 君
建設管理部長 川 元 昌 司 君
都市計画部長 上 林 房 行 信 君 建築部長 有 村 光 文 君 道路部長 福 森 幹 夫 君 交通局次長 中 薗 正 人 君
水道局総務部長泊 和 良 君
教育委員会事務局管理部長 藤 田 幸 雄 君 ────────────────────────────── 平成二十二年十二月十三日 午前十時 開議
△開議
○議長(上門秀彦君) これより、本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付いたしました議事日程第二号のとおりであります。
△第七二号議案─第一〇九号議案上程
○議長(上門秀彦君) それでは、日程第一 第七二号議案ないし第一〇九号議案の議案三十八件を一括議題といたします。 件名の朗読を省略いたします。
△個人質疑
○議長(上門秀彦君) これより質疑に入ります。 それでは、通告による個人質疑の発言を順次許可いたします。 まず最初に、
山下ひとみ議員。 [
山下ひとみ議員 登壇](拍手)
◆(
山下ひとみ議員)
日本共産党市議団の一人として個人質疑を行います。 順番を入れかえての質疑もありますので、御了承ください。 最初の質問は、小・中学校・
市立高等学校の普通教室への
クーラー設置についてであります。 活発な桜島の噴火活動が続いています。桜島の爆発回数は、
観測史上最多を記録した昨年の
年間爆発回数五百四十八回を六月の時点で既に上回り、十一月末までに八百四十四回を超えました。また、ことしの夏は連日の猛暑に見舞われましたが、部屋の中にいても熱中症が心配される、クーラーなしでは夜も眠れないといった大変厳しい状況が続く中で、児童生徒は
クーラー設備のない普通教室で二学期を迎えることになりました。 私
ども党市議団は、この状況を踏まえ、新学期前の八月二十四日に、
クーラー設置を求める
緊急申し入れを森市長に行いました。また、婦人団体であります新日本婦人の会でも署名運動が始まり、去る九月に提出された一次分の署名に加え、十一月二十日にも第二次分の署名が森市長に届けられています。 私
ども党市議団の申し入れは、一つ目に、直ちに学校教室内の温度測定を行い、各学校の特殊性を踏まえ、教室内の温度を下げる対策など、
クーラー設置の間に合わない今年度の二学期の緊急対策を求め、二つ目に、普通教室への
クーラー設置を市の独自策として決断し、まず年度計画を確立し、速やかな実施方策を講じること、降灰は災害であるという意識から、国に対しては交付税措置での対応など、強力に要請をすることという内容でしたが、党市議団の
平山たかし議員も、さきの十月十九日に行われた鹿児島県の
桜島火山活動対策議会協議会の国会要請にも一員として参加させていただき、降灰は市民生活に深刻な被害をもたらしている、暑い日に窓もあけられない、
学校クーラーの設置が不可欠、灰の粒子が細かく、これまでの路面清掃車ではかえって灰を巻き上げるなど歯が立たないと訴えさせていただきました。ことしは、桜島の降灰の状況とかつてない猛暑の中で、長年求めていた普通教室への
クーラー設置問題がまさに大きく動き出した年でした。 今議会に第一〇四号議案 平成二十二年度鹿児島市
一般会計補正予算(第四号)の中に、普通教室の
クーラー設置事業の提案がなされていますので、具体的にお尋ねしてまいります。 質問の第一は、提案されている議案の内容についてであります。 第一に、
クーラー設置の対象となる
小・中学校名、教室数を明らかにしてください。 第二に、
クーラー設置の対象となった学校については、今回の整備事業によって、特別教室、
普通教室ともにすべて完全整備となるのかについてもお答えください。 以上、答弁を求めます。
◎教育長(石踊政昭君) お答えいたします。
クーラー設置の対象となる学校名と教室数を順次申し上げます。 清水小二十二、城南小九、松原小十三、清水中十四、天保山中十の計五校、六十八教室でございます。 また、対象校では整備が必要な特別教室は整備済みであることから、今回の普通教室への整備によって、クーラーが必要なすべての教室に設置されることになります。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 引き続き尋ねます。 一点目、今回、設置予定のクーラーの構造並びに仕様は、どのようにするというお考えか。設置方式は個別設置とするのか、集中方式とするのか。いつごろまでに決定する考えかお示しください。 二点目、今回クーラーを設置予定の教室については、試験的な設置となるのか、それとも鹿児島方式として設置される第一号となるのか明らかにしてください。 以上、答弁を求めます。
◎教育長(石踊政昭君) お答えいたします。 クーラーの設置方式にはいろいろございますが、設置に当たりましては、各学校の校舎の規模や教室の配置等も考慮して、設計の段階でそれぞれの方式を比較検討し、設置方式を決定したいと考えており、より効率的な設置に努めてまいります。 今回のクーラーの設置方式につきましては、試験的ではなく、このような検討を行い、設計を終える一月中旬までに決定したいと考えております。 以上でございます。
○議長(上門秀彦君) 当局に申し上げますが、答弁漏れはございませんか。
山下ひとみ議員に申し上げます。 答弁漏れがあったら御指摘願いたいと思いますが。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 改めて引き続き尋ねます。 来年二十三年の夏までに整備完了とするための予算内容と
整備スケジュールについて尋ねます。 一点目、今議会に提案された予算が議決された後、二十二年度内の必要な作業内容について明らかにしてください。 二点目、設計や工事着工については、いつまでに行うことになるのか。そして、工事完了はいつになるのかについても明らかにしてください。 以上、答弁を求めます。 先ほどの答弁と一緒にお答えください。
◎教育長(石踊政昭君) お答えいたします。 予算議決後の作業内容と
整備スケジュール等につきましては、来年の一月中旬までに設計を済ませ、同月下旬に発注し、二月中旬から工事に着手したいと考えております。また、完成は六月を予定しております。 次に、クーラーの設置方式には、ガス方式と電気方式があることから、設置に当たりましては、各学校の校舎の規模や教室の配置等も考慮して、設計の段階でそれぞれの方式を比較検討し、設置方式を決定したいと考えており、より効率的な設置に努めてまいります。 今回のクーラーの設置方式につきましては、試験的ではなく、このような検討を行い、設計を終える一月中旬までに決定したいと考えております。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 答弁いただきました。 私が昨年調査をした宇都宮市でも、学校ごとにガス方式と電気方式の両方で整備がなされていましたが、本市でも
クーラー設置に当たっては、各学校の校舎の規模等を考慮し、設計の段階でガス方式と電気方式を比較検討し、学校ごとに設置方式を決定する仕組みであることがわかりました。今回、設置される五校についても試験的な設置ではなく、この方式がとられることが明らかになりました。 質問の第二は、小・中学校・市立高校の普通教室の
クーラー整備の計画について順次尋ねます。 第一に、
クーラー設置が必要と考える対象校数と対象教室について、今回の議案提案された内容を踏まえてお答えください。 第二に、今回は、小学校、中学校合わせて五校が対象であるとの先ほどの答弁でしたが、なぜこの五校が選ばれたのか、何を基準とされたものか、基準となる物差しについて明らかにしてください。 以上、答弁を求めます。
◎教育長(石踊政昭君) お答えいたします。 現時点におきまして、
クーラー設置が必要となる学校は、今回の五校を含めて百十四校の一千八百三教室でございます。 次に、普通教室の
クーラー整備に当たりましては、桜島の昭和火口から近い学校が降灰の影響を大きく受けるであろうと考えられることから、火口からの直線距離を基準とし、火口に近い順に整備してまいります。今回は、これに基づいて火口から近い順に五校を整備することとしたところでございます。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 答弁いただきました。 桜島の昭和火口からの直線距離を基準とし、火口に近い順に整備する方針が明らかになりましたので、さらに尋ねます。 昭和火口に近い順に整備するとなると、
クーラー設置が必要なすべての教室について今後何年間で設置する計画か。 また、その計画に沿った場合、
計画年度ごとの対象校、対象教室は幾らになるのか。 さらに、小学校、中学校、市立高校の普通教室の
クーラー設置事業の総予算額は幾らになると考えておられるのか。
計画年度ごとの予算規模についても明らかにしてください。 以上、答弁を求めます。
◎教育長(石踊政昭君) お答えいたします。 普通教室への
クーラー設置には多額の費用を要することから、本市の厳しい財政状況の中、国の予算の確保や財政支援について、国との協議が必要なため、整備期間を定めることは難しいところでございます。 次に、計画年ごとの
整備対象校数、対象教室数につきましては、ただいま申し上げましたとおり、今後、国との協議を進める中で定めることとしております。 次に、総予算につきましては、ことし八月に国へ要望した段階での試算額では、事業費約四十七億円、国庫補助約二十八億円と見込んでおりましたが、今後、国との協議を進める中で、各年度の事業量や計画期間を定めることとしているため、総予算と年ごとの予算規模につきましては、現時点では確定できないところでございます。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 教育長におかれては、国の予算の確保や財政支援次第となってくるので、整備期間を定めることなどは難しいとの答弁ですが、普通教室の
クーラー設置問題は、何年もかけて整備していく種類のものではないはずです。降灰は災害という意識ですべての教室の
クーラー設置を進めるべきだと思いますので、ここで市長に伺います。 降灰は災害という観点から、すべての教室の
クーラー設置を重点課題として位置づけ、国とも協議を進め、予算も確保するんだという決意を森市長にお聞かせいただきたいのです。 さらに、今回の普通教室の
クーラー設置事業についても、昨年の
地デジ対応テレビの教訓を生かし、事業発注は、地元業者に優先発注し、経済・雇用対策としての活用をすべきと考えますが、市長のお考えをお聞かせください。 以上、答弁を求めます。 [市長 森 博幸君 登壇]
◎市長(森博幸君)
山下ひとみ議員にお答えいたします。 私は、普通教室への
クーラー設置につきましては、本市の降灰という他の地域には見られない災害対策として、国に対して強力に要望をしてまいりました。その結果として、五校の予算が確保できましたことから、児童生徒の教育環境の改善を図るため、新たに普通教室にクーラーを整備することとしたものでございます。
クーラー設置に当たりましては、多額の整備費を想定していることから、今後、国との協議を進める中で、各年度の事業量や計画期間を定めてまいりますが、私といたしましては、災害対策としての
クーラー設置は重点課題でありますことから、順次整備を進めてまいりたいと考えているところでございます。 なお、工事発注に当たりましては、地元業者に優先して発注をすることにより、地域経済の活性化や雇用対策の活性化にもつなげていきたいと考えております。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員)
クーラー設置については重点課題という市長のお考えをお聞かせいただきました。灰の粒子が細かくなったことで、降灰の範囲が市内一円に広がっています。普通教室の
クーラー設置に当たっては、必要とされる百十四校の一千八百三教室のすべての設置については、せめて二年から三年の間に解決されるよう強く要請し、この質問は終わります。 新しい質問に入ります。 市公共施設の授乳室の充実についてです。 私
ども党市議団は、これまでも安心して子供を産み育てられる鹿児島市政を進める立場から、児童クラブの設置や
認可外保育所への助成、妊婦健診の拡充など、一貫して子育てを支援するさまざまな施策を提案するとともに、事業の推進・充実を求めてまいりました。 鹿児島市の公共施設の
授乳室整備については、平成十九年九月議会での質疑以来、全庁的に実態を把握し、本市としての方針、整備計画を確立し、できるところからの改善を求めてきました。今議会にも
授乳室設置の議案が提案されておりますので、鹿児島市の公共施設における授乳室について、現状を改めて検証し、さらなる充実を求める立場から質疑をいたします。 質問の第一は、
教育委員会が所管されている施設の授乳室について尋ねます。 一点目、今議会に授乳室を設置する予算が議案として提案されていますが、一、
授乳室設置を予定している施設名と今回設置することになった経過、二、それぞれどこにどのような内容で設置されるのか、事業費についても明らかにしてください。 以上、答弁を求めます。
◎教育長(石踊政昭君) お答えいたします。 今回、科学館、桜島公民館、
桜島総合体育館、
喜入総合体育館の四施設に授乳室を設置することといたしました。 これまでは、授乳室がないことから、あいている会議室等を授乳用の部屋として使用してまいりましたが、施設の使い方を再度検討し、今回、
地域子育て創生事業を活用して整備することとしたところでございます。 次に、科学館は二階エントランスホール内に
パーテーションによる仕切りを設け、
授乳用いすと
おむつ交換台を設置することとしており、事業費は五十九万一千円でございます。 桜島公民館は、一階相談室内に
アコーディオンカーテンによる仕切りを設け、
ベビーベッドやいす、エアコンを設置することとしており、事業費は五十八万六千円でございます。
桜島総合体育館は、補助体育館のロビー内に
パーテーションによる仕切りを設け、
授乳用いすや
おむつ交換台等を設置し、事業費は五十一万八千円でございます。
喜入総合体育館は、
幼児体育室内に
パーテーションによる仕切りを設け、
授乳用いすや
おむつ交換台等を設置することとしており、事業費は六十七万七千円でございます。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 答弁いただきました。 具体的な広さは示されませんでしたが、科学館を初め、今回設置される施設については、幼児や児童とともに乳児が来館されるケースが少なくない施設です。ベビーカーのまま通行できる空間や同伴の幼児のための
ベビーチェアやソファーなども配置できるようなスペースも確保されるよう要望しておきます。 引き続き尋ねます。 二点目、
教育委員会所管の施設は、公の施設としてばかりでなく、鹿児島県福祉の
まちづくり条例の設置基準にある興行施設、集会施設、展示施設、文化施設という性格を持つ施設が多くあります。乳幼児連れの利用者が多いと考えられる施設も多く含まれています。しかしながら、授乳室の設置がおくれているのではないかとの懸念がありますので、尋ねます。 一、授乳室の設置が必要な施設数をお示しください。必要と考えられている当局の認識についてもお示しください。 二、授乳室が二十一年度までに設置された施設数と施設名についてお示しください。また、今年度設置された授乳室は、いつ、どこに、どんな内容で設置されたのかお示しください。 三点目、授乳室が設置されていない施設での対応について明らかにしてください。また、来館者や市民にはどのように周知されているものかお答えください。 以上、答弁を求めます。
◎教育長(石踊政昭君) お答えいたします。 授乳室の設置が必要な
教育委員会所管の施設でございますが、県福祉の
まちづくり条例により授乳場所の設置に努めることとされている施設や、日常、乳幼児連れの市民が利用すると思われる施設は五十八施設ありますが、スペースの問題等により、授乳室の設置ができない施設もあるところでございます。 平成二十一年度までに授乳室を設置した施設は、
教育総合センター、
鹿児島アリーナ、美術館、生涯学習プラザなどの七施設であり、それぞれ
パーテーションによって設けた個室や既存の部屋に
ベビーベッドやいす等を設置しております。また、二十二年度には、
吉田文化体育センターの
幼児体育室内に
パーテーションによる仕切りを設け、また、
松元平野岡体育館のロビー内にも
パーテーションによる仕切りを設けて、それぞれに
授乳用いすや
おむつ交換台等を設置することとしており、今月中に整備を終えることとしております。また、現在、建設している
鴨池公園水泳プールにも年度末までに整備することとしておりますので、これら三施設に加えて、今回の
補正予算関係の四施設も整備いたしますと、今年度末には計十四施設に授乳室を整備できる予定でございます。 次に、授乳室のない施設では、あいている会議室等を授乳室として活用しており、希望の方は、職員に声かけくださるように案内表示を出しておりますが、一部の施設で表示漏れがございましたことから、直ちに改善したところでございます。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 答弁いただきました。 授乳室の設置が必要な施設が五十八施設もありながら、設置済みは七施設、設置率は一二%です。新年度予算で計上されていた二つの施設の
授乳室設置は、今月十二月末にようやく整備完了となるようです。今回の提案の四施設も二十二年度中に設置するので、十四施設が設置済みになると言われますが、それでも設置率は二五%どまり、公民館をとってみても、十四カ所の公民館のうち設置済みは一館、今回提案分を入れても
授乳室設置は二館のみで、設置率は一四%というありさまです。
教育委員会としては、県福祉の
まちづくり条例の趣旨を踏まえ、今後もっと積極的な授乳室の設置に向けた取り組みが必要であることを御指摘申し上げておきます。 授乳室が設置されていない施設の来館者等への周知については、私の個人質疑の通告内容を見て、慌てて掲示をされた施設も少なくないようですが、施設内に掲示されるだけでなく、施設案内パンフレットや鹿児島市ホームページの「
教育委員会の各施設のご案内」や施設予約案内キュートピア・ネットのコーナーでも案内し、市民の方々が来館する前から情報が得られる仕組みをつくられるよう要望しておきます。 引き続き尋ねます。 質問の第二は、第二期かごしま市すこやか子ども元気プランと授乳室についてです。 かごしま市すこやか子ども元気プランは、次世代育成支援対策推進法に基づく市町村の行動計画です。鹿児島市では、安心して子どもを生み、ゆとりを持ってすこやかに育てるための家庭や地域の環境づくりを目指す母子保健計画でもあると位置づけられ、平成十六年に第一期計画がつくられました。二十二年度からを後期の計画期間とする第二期かごしま市すこやか子ども元気プランについて尋ねます。 一点目、「子育てを支援する生活環境の整備」の「安心して外出できる環境の整備」の項目に、第一期計画にはなかった授乳室の整備が明記され、数値目標も新たに設定されたようですが、その理由と当局の考え方をお示しください。 以上、答弁を求めます。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。 授乳室の設置箇所数を第二期かごしま市すこやか子ども元気プランの数値目標とした理由でありますが、授乳室の整備は、元気プランの基本的施策の一つである子育てを支援する生活環境の整備を推進する方策の一つであることから、子育て中の親と子が関係の施設をより気軽に、そして有効に利用できるように、その取り組みを計画的に推進するため数値目標として加えたところでございます。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) それでは次に、二十一年度までに授乳室が設置された鹿児島市の公共施設数をお示しください。 また、二十一年度中に設置済みの施設に数えられながら、実際は二十二年度になって初めて
パーテーションやカーテンが設置され、ベッドや授乳用のいすが設置された施設はなかったものか明らかにしてください。あったのであれば、なぜそのような事態となったのか、その理由と、また授乳室の設置を進めている所管課では、その実態を把握されていたものか明らかにしてください。 以上、答弁を求めます。
◎市民局長(窪島彬文君) お答えいたします。 吉田支所におきましては、従来、授乳室を相談室との兼用で設置しておりましたが、プライバシーの保護に配慮し、利用しやすいようにするため、本年度、部屋を仕切り、
おむつ交換台を設けるなど、専用の授乳室として整備したところでございます。 また、松元支所におきましても、同様の理由により、従来からある専用の授乳室に、本年度、カーテンを追加整備し、
ベビーベッドを設置するなど改善を図ったところでございます。 以上でございます。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 必要な施設数などでございますが、県福祉の
まちづくり条例により授乳場所の設置に努めることとされている施設や、子育て中の親と子が利用すると思われる施設数は百五十程度と考えております。このうち、平成二十一年度末では七十八施設に授乳室を設置しているところでございますが、目標値としましては、施設の性質や利用状況等も見ながら整備することとし、二十六年度までにあと二十五施設ふやして百三施設を目標としたところでございます。 以上でございます。 失礼いたしました。 ただいま市民局長のほうで答弁いたしました関係で、吉田支所の整備につきましては、安心こども基金を活用したものであり、状況は認識をしておりましたが、松元支所の整備については、最近まで把握していなかったところでございます。今後におきましては、関係部局とも十分連携をとりながら、プランの進行管理に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 答弁いただきました。 本市の授乳室については、これまでも支所の市民相談室と兼用とか、常にほかの用務で使っている部屋の奥など、使ってよいか、使えるかなど、承諾を得なければ使えないといった場所は授乳室、授乳場所にはふさわしくない、改善すべきと申し上げ、私が指摘していたのは、この吉田支所と松元支所のまさにこの二カ所でございました。ここが授乳室だと場所は指定されていたが、実態が伴っていない施設が、市民局において本年度まで放置されていたことは問題です。また、実態を把握されず、二支所とも設置済みにカウントされていた健康福祉局の対応についても問題であります。 引き続き尋ねてまいります。 二点目、授乳室の設置が必要な本市の公共施設の数を明らかにしてください。第二期かごしま市すこやか子ども元気プランには、当然、その必要な施設数イコール目標値となっていると考えますが、いつまでに何カ所設置するという目標になっているのか。その理由もお示しください。 三点目、第二期計画の初年度である二十二年度に設置済みとなっている施設は何カ所となるのかお示しください。 以上、答弁を求めます。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。 先ほども御答弁申し上げましたが、私どものほうで必要と思われる施設につきましては百五十程度と考えております。このうち、平成二十一年度末では、七十八施設に授乳室を設置しているところでございますが、目標値としましては、施設の性質や利用状況等を見ながら整備することとし、二十六年度までにあと二十五施設ふやして百三施設を目標としているところでございます。 二十二年度までに設置を終える施設数は、今回補正予算でお願いしているものも含めて九十九施設で、このうち、二十二年度中に設置するものは二十一施設でございます。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 授乳室の設置を進めていくために数値目標まで設定して取り組むのであれば、例えば、妊娠十一週以下の妊娠届け出率など一〇〇%の実施を目標値とする項目も複数項目あるのですから、同様に、授乳室が必要な施設百五十施設を最終年度である二十六年度までに設置するという目標にすべきです。ましてや、第二期計画の初年度である二十二年度中には、二十一施設が設置される予定であり、本市の九十九施設が設置済みとなるのであればなおさらです。第二期計画で目標とする百三の施設に対して残っているのはわずか四施設となります。これを二十三年度から二十六年度までの四年間で整備していくという計画は余りにもお粗末ではないでしょうか。先ほど質疑を交わした
教育委員会の実態などを踏まえると、設置が必要な百五十の施設への授乳室の設置をぜひとも早急に進めるべきと考えますが、今後の設置計画として、目標値にこだわらず、第二期かごしま市すこやか子ども元気プランの本来の目的に即して対応される考えはないかお聞かせください。 以上、答弁を求めます。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 今後におきましては、目標値の達成に努めるとともに、必要と思われる施設についても、施設を所管する部局と協議しながら、施設の性質、利用状況等も踏まえ、可能な限り取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 前向きの答弁と受け取っておきます。 さらに尋ねます。 質問の第三は、ハートビル法並びに鹿児島県福祉の
まちづくり条例施設整備マニュアル等に照らして見た、そういった場合の市の公共施設における授乳室の実態について尋ねます。 今年度十一月までに設置された授乳室のうち、以下の項目に沿って整備されているものは何カ所あって、全体の何割になるものかお示しください。 一、ドア、カーテン、つい立て等によってプライバシーが確保されているもの。 二、男性が哺乳瓶を使って授乳できる配慮がなされているもの。 三、ベビーカーがスムーズに出入りできるような
授乳用いすや
ベビーベッドが配置されているもの。 四、給湯設備があるか、もしくは給湯への案内がなされているもの。 五、哺乳瓶の消毒や手洗いができる洗面台や流しの設備があるもの。 六 おむつがえができるベッドやソファーなどが設置されているもの。 七、施設の案内板や、授乳室の入り口やドアなど、廊下やフロアから見えるように情報や注意を示すために表示される視覚記号であるピクトサインによる表示板等が設置されているもの。 以上、答弁を求めます。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 各施設における授乳室の整備内容ごとの施設数と全体に占める割合をそれぞれ申し上げますと、ドア、カーテンによりプライバシーが確保されている施設は、八十八施設で一〇〇%、男性の利用にも配慮した室内配置や表示は、三十六施設で四一%、ベビーカーの通行を妨げない配置は、八十七施設で九九%、給湯設備等の設置や案内は、四十七施設で五三%、洗面台、流しの配置は、二十四施設で二七%、おむつがえのできるベッドやソファーの設置は、八十五施設で九七%、施設案内板への表示は、四十一施設で四七%、廊下等におけるピクトサインによる表示は、四十二施設で四八%となっております。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 一〇〇%整備されているのはプライバシーの確保のみという状況です。洗面台など授乳室内への設置がどうしても困難であれば、手洗いできる場所を案内する表示をする。男性が授乳することへの配慮については、授乳室の入り口に男性も使えることを表示するだけでも違います。授乳室の設置は進んできましたが、整備の充実に向けての統一した対応がまだまだ必要です。 次は、質問の第四、広報課が発行したかごしま暮らしのガイドには、授乳室のない知的障害者センターや心身障害者総合福祉センターに授乳室がありとなっていたり、健康福祉局が発行したにこにこ子育て応援隊ガイドブックでは、市立図書館に授乳室ありとなっているが、同じ健康福祉局が管理しているすこやか子育て交流館りぼんかんホームページでは、市立図書館の授乳室はなしとなっているなど、整合性のない記載があります。授乳室のあるなしの情報はどの時点での情報なのか、どこが責任を持って掲載するのかが明確ではありません。また、ピクトサインについても、健康福祉局は哺乳瓶マーク、広報課は大人が乳児を胸にだっこした国際的母乳授乳のマークが使われるなど、同じ市の公共施設でありながら、表示、掲示もばらばらの状態です。健康福祉局として整理し、統一すべきと考えるが、見解をお示しください。 以上、答弁を求めます。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) かごしま暮らしのガイドやかごしま市子育てガイドなどの冊子等につきましては、目的や掲載スペース、また発行年次等に差があることから、授乳室の掲載の有無やピクトサインなどに一部相違が生じているところでございます。おただしの掲載の有無やピクトサインの統一等につきましては、次期発行に合わせて可能な限り統一できるよう関係部局とも協議してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 答弁いただきました。 ぜひとも統一した整理が必要だと考えます。お願いしておきます。 質問の第五、鹿児島市ホームページ内の公共施設ガイドでは、授乳室があるのかないのか一目ではわからない、もしくは授乳室のあるなしについて情報がないといった現状です。ピクトサインを用いて、授乳室の情報についても一目でわかるように盛り込むべきと考えますが、見解をお示しください。 質問の第六、本市では、地図を使ってさまざまな施設やエリアの情報を提供する地図情報システム「かごしまiマップ」のサービスがありますが、このシステムでは現在、授乳室の情報を得ることはできません。携帯電話からも情報収集できるシステムに拡充すべきと考えますが、見解をお示しください。 質問の第七、かごしま暮らしのガイドの主な施設を案内するページには、「「授乳スペース」や「オムツ替え用設備」の専用設備がない施設でも、対応できる部屋や近くの施設をご案内することができます。お問い合わせください」と書かれています。授乳室が未設置の施設について、例えば、施設案内板のあいているスペースや受付カウンターや入り口のドアなど一部の施設での掲示・案内とせずに、授乳室が設置されていないすべての施設に掲示し、案内すべきだと思いますが、見解をお示しください。 以上、三点について答弁を求めます。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) ホームページにおけるピクトサインの表示や携帯電話での情報提供は、今のところ行っていないところでございますが、これらにつきましては、子育て家庭の利便性の向上につながることから、今後、関係部局と協議したいと考えております。 次に、子育て中の親にとっては、施設内で安心して授乳やおむつがえができることは大切なことでありますので、おただしのような問い合わせ等の案内・掲示については、今後検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) ただいまの答弁を踏まえ、だれもが安心して利用できる設備とするためにも、残されている授乳室の課題や情報発信の面での改善を強く要請し、この質問は終わります。 新しい質問に入ります。 鴨池橋から錦江湾に至る鴨池川の周辺整備についてです。 鴨池川を生かしたウオーキングゾーンとしてのリニューアルを提案する立場から尋ねます。 鴨池橋から錦江湾に至る鴨池川周辺一帯については、昨年度の私の個人質疑を通して、国土交通省、河川港湾課、道路管理課、建設管理課、公園緑化課など、所管する課が幾つもの課にわたり、交錯している一帯であることも一因となって、鴨池川周辺一帯の管理が総合的に行われず、長年放置された状態であることがわかりました。アコウなどの樹木が生い茂り、巨木化し、伸び放題の枝々は大きく広がり、車道にまで垂れ下がり、歩行者や車の通行の妨げになっている実態、さらにはアコウの木の根が歩道にまではびこり、保護柵を傾かせ、歩道の表面を隆起させ、ひび割れを起こし、でこぼこにしている状態など明らかになりました。 質問の第一は、当局におかれては、下草の草払いや樹木の剪定など、状況改善のための対処療法はとられたようですが、私どもが指摘したとおり、剪定・伐採された後の樹木は勢いを増して、一層生育がよくなり、新しく芽吹いた幹があっという間に人の背の高さほど大きくなっています。歩道のでこぼこは改善されないまま年々ひどくなるばかりです。対処療法的な剪定・伐採では、かえって樹木の勢いを回復させ、成長・育成を促してしまったと言えるのではないか。当局の見解をお示しください。 二点目、アコウの木について尋ねます。 アコウは、普通の植物とは違った特徴を持っています。幹や枝からひげのような気根を垂らして、上から下へと成長します。気根が地面に到達するとどんどん大きく成長し、成長した気根で絡みついた植物を最終的には枯らしたり、乾燥を嫌う性質から、適度な湿気や水分のあるコンクリートや排水溝のすき間などにもどんどん気根を伸ばし続ける特徴を持っていると言われています。学術用語で、絞め殺し木と言われる特徴であり、このような性質を持ったアコウの木はほかの樹木よりも鉄の保護柵やコンクリートの歩道や縁石を破壊する力が強いことや、護岸を越えて川の中や排水路に気根を伸ばすなどの状況は、今後も繰り返され、増長されることが考えられます。同じ認識を持っておられるものかお示しください。 三点目、これまでも指摘してきた歩道の幅員や車道と歩道の段差、鴨池人道橋の両岸取りつけ部分の勾配などの問題点について、どのように改善されるお考えかお示しください。 四点目、鴨池川右岸の樹木の問題と並行する真砂ポンプ場から鴨池橋までの歩道の問題点については、これらを一体的に整備しなければ解決できない問題が含まれていると考えます。障害者やお年寄りにも優しいバリアフリーの歩道にするためにも、対処療法の繰り返しでなく、根本原因を整理し、総合的な見地からの抜本的な改善策が求められていますが、当局の見解をお示しください。 以上、四点について答弁を願います。
◎建設局長(濱田光隆君) お答えいたします。 鴨池川の右岸、真砂ポンプ場から鴨池公園橋までの区間につきましては、二十一年度に行った剪定により伸びが早まったり、また、剪定の強弱等もあって、成長に差が生じたりして樹木の枝が伸び、垂れ下がっている状況にあるものと考えております。 アコウにつきましては、気根や根の伸長が旺盛でありますことから、おただしの場所における保護柵や縁石の傾き、歩道のひび割れの要因となっております。また、護岸の表面に根が伸びているおただしのような状況にございます。今後、現状の把握を行い、適切な維持管理に努めるとともに、特にアコウにつきましては、その特性を踏まえ、抜本的な対策について検討してまいりたいと考えております。 おただしの右岸歩道である市道鴨池新町二十三号線の歩道幅員は一・四メートル、鴨池人道橋の両岸の取りつけ道路の縦断勾配が約一二%となっており、バリアフリー新法に規定する歩道幅員、縦断勾配を満足していないところでございます。改善策といたしましては、歩道幅員の拡幅や取りつけ道路の縦断勾配の緩和を図るために、樹木帯等の周辺を含めて検討していく必要があると考えております。 おただしの整備につきましては、鴨池人道橋は、鴨池方面と真砂方面の二つの街区を結ぶ有効な人道橋であるとともに、国道二百二十五号側、水道局側への歩行者動線の確保を図る必要があると考えております。 また、市道鴨池新町二十三号線につきましては、現道での制約上、植樹帯と一体的に整備を行う必要があることから、鴨池人道橋とあわせて、今後、調査・検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 答弁いただきました。 アコウの木については、ようやく同じような認識を持たれ、特性を踏まえた抜本対策を検討される考えが示されました。歩道や人道橋のバリアフリー対策については、樹木帯と一体的な整備の必要性を示されましたので、改善に向けての検討を強く要請しておきます。 引き続き尋ねます。 質問の第二、鴨池川左岸の与次郎第三緑地は、都市緑地として三十年以上が経過していますが、緑の確保を重点に置いて、自然成長を生かすという管理方針であったために、樹木は上へ上へと伸び放題で、うっそうとし、地面も伸びた木の根の隆起で散策するには歩きにくく、高齢者など転倒のおそれもあるなどの問題点について改善を求めていましたので、お尋ねしてまいります。 一点目、改めて第三緑地の問題点についてお示しください。 二点目、問題のある樹木等についてどのような対応・対策をとられたのかお示しください。 三点目、第三緑地は周辺の環境の変化とともに緑地の事態の姿も変化し、当初の役割・目的とは違った新たな役割が求められていると思料します。散策しやすい歩道部分の確保やベンチの設置など、今後は、市民がもっと緑に触れ合って憩える公園としての整備計画が必要だと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁を求めます。
◎建設局長(濱田光隆君) 与次郎第三緑地につきましては、昨年度、樹木の剪定等を実施したことから、樹林地内が明るくなったものと考えておりますが、剪定により伸びが早まったり、剪定の強弱等により樹木の成長に差が生じたりしております。また、一部の樹木の中には、根が露出している状況があることを把握いたしております。また、本年度は低木のサツキ類の刈り込みや除草、清掃等の作業を行っております。 与次郎第三緑地につきましては、三十年以上経過した樹木が多くあり、これらの根が複雑に絡み合っている状況にありますが、開放的な緑地空間とあわせて、その中にどのような歩行空間をつくることができるか、今後、市民の方々の利用状況も踏まえながら検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 引き続き尋ねます。 質問の第三は、害虫などによって枯れた樹木が放置され巨木化した樹木の枝や下草が保護柵を越えて歩道にまで入り込んでいるといった鴨池公園橋より下流の右岸の植樹帯についても改善を求めておりましたので、尋ねてまいります。 一点目、現状を踏まえた問題点についてお示しください。 二点目、これまでどのような樹木や護岸等周辺の整備をされてきたものか明らかにしてください。 三点目、樹木を一時しのぎで剪定したり、枯れてから撤去という対応でなく、一つ一つの樹木の状態を改めて診断し、害虫対策も含め、定期的に管理していく計画的な総合的整備が必要と考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁を求めます。
◎建設局長(濱田光隆君) 鴨池公園橋より下流の右岸にある樹木の現状でございますが、新たに害虫による被害を受けた樹木や道路や河川の護岸などに影響を与えるような成長の早い樹木があることを把握いたしております。また、本年度はツツジ類の刈り込みや除草、清掃等を行っております。 今後、害虫による被害を受けた樹木や河川の護岸などに影響を与えるような成長の早い樹木につきましては、撤去や間引きなどを行いながら、将来の樹木の成長を見据えた配置等を検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [
山下ひとみ議員 登壇]
◆(
山下ひとみ議員) 答弁いただきました。 鴨池橋から錦江湾に至る鴨池川の周辺について、昨年に引き続き改善を求め、質疑をさせていただきました。当局におかれては、問題点に対する認識をさらに新たにされ、植樹帯と歩道の一体的な整備や緑を生かした歩行空間の検討、将来の成長を見据えた樹木の配置の検討など、抜本的な改善に向けて検討していくとの答弁をいただきましたので、新年度に向けて調査・整備のための予算をしっかりと確保され、具体化されるよう強く要請し、この質問を終わります。 以上で、私の個人質疑のすべてを終了いたします。
○議長(上門秀彦君) 以上で、
山下ひとみ議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) 次は、崎元ひろのり議員。 [崎元ひろのり議員 登壇](拍手)
◆(崎元ひろのり議員) 平成二十二年第四回定例会に当たり、私は、公明党市議団の一員として個人質問を行います。 初めに、地方分権改革等について森市長にお伺いしてまいります。 さきの臨時国会において、国と地方の協議の場を法制化する法案を含む地域主権改革関連三法案が、通常国会に続き、再び継続審議となったことを受け、今月三日、地方六団体は、現政権の改革意欲と実行力に大いに失望しているとして、地域主権関連三法案の不成立に強く抗議する共同声明を発表したところであります。 また、政府が地域の自由裁量を拡大するため、ひもつき補助金を段階的に廃止し、一括交付金を創設する取り組みの具体策として、(仮称)地域自主戦略交付金のたたき台を示したものの、その中身のあいまいさが指摘されているところであります。 一方、地方交付税については、財務省が特別加算枠一兆四千八百五十億円の廃止を目指す方針を固めたと報じられたところでもあります。 そこで、これらの動向に対して、全国市長会の副会長でもあられる森市長はどのように感じ、どのような思いを持っておられるのか、以下お伺いいたします。 第一点、地方六団体による地域主権関連三法案の不成立に強く抗議する共同声明について、どのような所感をお持ちか。 第二点、政府が示した(仮称)地域の自主性を確立するための戦略的交付金(地域自主戦略交付金)の案に対してどのような見解をお持ちか。 第三点、地方交付税制度の見直し等の動向を踏まえ、国の予算編成に対し、どのような期待をしておられるのか。 以上、それぞれ答弁願います。 [市長 森 博幸君 登壇]
◎市長(森博幸君) 崎元ひろのり議員にお答えいたします。 御案内のように、地域主権関連三法案は、さきの臨時国会の閉会に伴い、継続審議とされたところであります。本法案は、地方自治体の運営にかかわる重要法案であり、私としましても、これまで全国市長会の副会長としてその成立を国に強く求めてまいりましたことから、大変残念な思いを持っているところでございます。 地方六団体としては、三法案を次期国会において一刻も早く成立させることを求める旨の声明を出したところでありますが、今後とも真の分権型社会の実現に向けまして、国に対し、地方がさらに一致協力をして、強く要請してまいりたいと考えております。 次に、政府が示した地域の自主性を確立するための戦略交付金案についてでございますが、同案では、地域の自主裁量を拡大するため、ひもつき補助金を段階的に廃止し、一括交付金を創設することとし、総額一兆円強の投資補助金を対象に、都道府県は二十三年度から、市町村は二十四年度から導入するとされております。一括交付金化の目的は、地方の自主裁量を拡大し、実質的な地方の自主財源に転換するものであることが大原則であります。 したがいまして、これまでも申し上げてまいりましたように、一括交付金の導入においては、都市基盤の整備など、将来に向けたまちづくりにおける地方の行政サービスが低下することのないよう、総額の確保を図るなど制度設計を行うべきであり、この制度設計において、さらに国と地方の協議の場で十分な協議を行い、地方との合意形成を最優先すべきであると考えております。 次に、地方交付税制度の動向を踏まえた国の予算編成についてでございますが、国におかれては、二十三年度予算編成に当たり、元気な日本復活特別枠の活用等により、需要・雇用創出効果の高い施策への重点配分を行い、新成長戦略を本格的に実施することとされており、地方財政については、財政の健全な運営に努めるとともに、一般財源の総額については、二十二年度の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保するとされております。現時点では、国の予算編成や地方財政対策の詳細が明らかにされていないところでございますが、地方財政を取り巻く環境は、長引く景気の低迷により、税収の増加が見込めない中で、社会保障関係経費の自然増等を考えますと、引き続き厳しい状況が続くものと思われますことから、国においては、住民生活の安定と地域の活性化を第一とし、地方財政の運営に支障が生じないような措置を講じていただきたいと考えているところでございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 森市長から国の動向等に対しての実感のこもった率直な思いをお聞かせいただきました。 市長におかれては、引き続き全国市長会の副会長の要職のお立場からも一括交付金等の制度設計の中身をしっかり検証していただき、国の義務づけ・枠づけの見直し等の懸案事項とあわせ、国に対して言うべきは言うスタンスを堅持していただきますよう要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 本庁舎の整備等についてお伺いいたします。 まず、本庁舎整備基本構想(素案)についてお伺いいたします。 基本構想策定の素案に対しては、市民の方々から多様な御意見が寄せられることが予想されます。 そこで初めに、本庁舎整備の基本構想策定に臨む森市長の思いをお聞かせください。 以上、答弁願います。 [市長 森 博幸君 登壇]
◎市長(森博幸君) 本庁舎整備基本構想についてでございますが、私は、マニフェストの中で、昨今の高度情報化の進展など、社会経済情勢の変化と市民ニーズに迅速・的確に対応し、市民サービスの向上を図るため、市民に優しく効率的で機能的な市役所づくりを行うことといたしております。 本庁舎整備につきましては、限られた土地や財源などさまざまな制約の中で、中長期的な視点や庁舎の有効活用を推進する観点から、早期の耐震性能の確保への対応が必要である別館の整備方針などを含めて検討をさせてきたところでございます。現在、基本構想の策定に向けてのパブリックコメント手続を行っておりますが、本庁舎が本市行政の中枢としてふさわしい機能を備えるとともに、周辺の景観などとの調和が図られ、市民の方々が愛着や親しみを持って訪れる場となるよう取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 市民の方々が愛着や親しみを持って訪れる場にしたいとの市長の思いを語っていただきました。私も公表された基本構想の素案を読ませていただいた立場から、幾つかの点に絞って確認をさせていただきたいと思います。 次の八点についてお伺いいたします。 保健所機能が本庁に必要な理由及び東部保健センターとの関係性について行政機能の効率化等の観点からどのように把握されているか。 会議室等のスペース不足の具体的な現状及び今後の整備方針はどのようなものか。 本庁舎駐車場の課題及び今後の駐車台数を含む整備方針はどのようなものか。 本館・別館と県警本部跡地に予定する(仮称)西別館の連絡性確保の具体的考え方はどのようなものか。 別館A棟の改修では、どのような耐震補強の手法を想定されており、執務室への影響はどのようになるか。 別館A棟改修中の仮設スペースはどの庁舎をどのように活用する考えか。 概算整備費七十億円はどのような積算方法に基づき算出され、どのような財源をどの程度想定しているのか。 本庁舎敷地にかかわる高さ・景観等の規制はどのようになっているのか。 以上、それぞれ答弁願います。
◎
企画財政局長(福元修三郎君) お答えいたします。 本庁舎整備についてでございますが、まず、本庁舎内の会議室につきましては、総体的に不足していることから、市民福祉プラザなどの周辺施設を利用して会議等を行っている状況もあり、また、事務事業を効率的に推進するための倉庫なども不足していると考えているところでございます。 したがいまして、会議室等のスペースの確保を含めた執務環境の改善につきましては、その具体的な整備内容を今後、設計段階において検討してまいりたいと考えております。 次に、駐車場につきましては、現在五百八十台の駐車区画となっておりますが、別館機械式立体駐車場は、出入庫に時間がかかり、また設備も老朽化している状況でございます。このため、機械式立体駐車場を自走式に整備するなど、来庁者がよりスムーズに利用できる駐車場として整備することといたしております。このことから、駐車区画につきましては五百台程度で対応できるものと考えておりますが、今後、利用状況等も勘案して検討してまいります。 次に、(仮称)西別館と本館等との連絡性の確保につきましては、今後、設計段階で検討していくこととなりますが、例えば上空通路の設置や交差点のスクランブル化などが考えられるところでございます。 次に、別館A棟の耐震補強の方法でございますが、柱の外周を補強する工法など、執務環境への影響がより少ない工法について検討してまいりたいと考えております。 また、改修中の仮設移転につきましては、経費面等を考慮し、整備後の(仮称)西別館の暫定利用や既存庁舎のスペースなどを可能な限り有効活用してまいりたいと考えております。 次に、概算整備費でございますが、類似施設等の実績などを用いて積算をしているところでございます。また、財源につきましては、耐震補強や周辺整備に関する国庫支出金や合併特例債を最大限に活用するなど、一般財源への影響を可能な限り抑えるよう検討してまいりたいと考えております。 最後に、(仮称)西別館を建設予定の本庁舎西側駐車場敷地につきましては、高度地区に指定されており、建築物の高さの最高限度が二十メートルとなっております。また、本庁舎敷地において、一定規模以上の建築物の建築を行う場合は、高さや色彩などについて本市景観計画に定める景観形成基準を満たす必要があるところでございます。 以上でございます。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 保健所機能についてお答えいたします。 保健所を本庁舎に配置することにより、市民の方々が他の福祉サービスの利用や関連の手続などが同一庁舎内で行えるなど、その利便性が高まるものと考えております。このほか、内部事務や子育てなどの部門との相互連携を効率的に行うことができるとともに、新型インフルエンザ対策など健康の危機管理においても、より迅速かつ横断的な対応が可能となるところでございます。 また、東部保健センターにつきましては、現在の中央保健センターが担っている保健所と保健センター等との連携の中心的役割や、必要に応じて医師などによる専門的な応援の実施などから保健所と同じ本庁舎内に配置する必要があると考えているところでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 概算整備費の七十億円については、財源の確保に最大限努めるとともに、適切なタイミングでの精査が必要と認識いたします。今後の財政運営に支障が生じないよう、建設事業基金を含む対応など、財政計画をしっかりと立てて対応していただくよう要望いたしておきます。 引き続きお伺いいたします。 既に当局は、二十三年度の早期に住民異動届など諸手続のサービスが一カ所で受けられるワンストップ窓口を設置する意向を表明しているところであります。 そこで、改めてお伺いいたします。 ワンストップ窓口の実現に向けて、具体的にはどのように取り組まれ、市民の利便性向上を図るおつもりか。 また、現在の
整備スケジュールでは、二十三年度に一度構築するであろうワンストップ窓口も二十六年度には仮設スペースに移り、改修後に再び別館に戻ってくることになることから、本庁舎整備をどう関係づけておられるのかお示しください。 以上、答弁願います。
◎市民局長(窪島彬文君) お答えいたします。 ワンストップ窓口の実現に向けた今後の取り組みといたしましては、電算システムの開発や市民にわかりやすい窓口レイアウトの整備のほか、窓口職員の研修などを行いたいと考えております。 次に、本庁舎整備との関係でございますが、仮設の事務室や改修後の事務室でも利用できる窓口カウンターや大型ディスプレーなどの整備を考えているところであり、別館への再配置においては、それまでの間に実施したワンストップ窓口の検証結果等を踏まえ、それらを反映できるようにしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 来年度に整備される予定のワンストップ窓口の利便性が、本庁舎整備の進捗と相まって、市民にとってより一層向上していくことを期待いたします。 引き続き、設計者の選定についてお伺いいたします。 最近では、新市立病院の基本設計時における設計者選定がプロポーザル方式により実施され、選定・審査結果の公表が行われたところであります。何らかの配慮があったにせよ、結果として、公表の内容など、透明性の高い取り組みだったとは一概には言えないものでした。 そこでお伺いいたしますが、今回の基本設計は、先ほど森市長の答弁にあったように、市民の方々に愛着や親しみを持っていただくべき本庁舎全体をどう整備していくかがテーマであります。基本設計における設計者選定に当たっては、選考過程の公表など、市民に対してより透明性を高めた取り組みが必要と思われますが、当局はどのような見解をお持ちかお示しください。 また、市政のシンボルでもある本庁舎整備の設計、施工においては、地元業者の参画に配慮すべきと思いますが、同じく見解をお示しください。 以上、答弁願います。
◎
企画財政局長(福元修三郎君) 来年度に実施予定の基本設計につきましては、現在、設計者の決定方法などについて関係部局と検討を行っているところでございますが、おただしの公表等のあり方につきましても、今後検討をしてまいりたいと考えております。 また、整備に当たりましては、さまざまな設計委託や工事の発注が想定されますことから、地元業者の受注機会の確保につきましても十分に配慮してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 地元業者の受注機会の確保については、十分に配慮してまいりたいとのことであります。地域の技術力を最大限活用した本庁舎整備となるよう期待し見守ってまいります。 新しい質問に入ります。 住宅の耐震化の促進についてお伺いいたします。 まず、木造住宅耐震診断・耐震改修補助制度についてお伺いいたします。 第一点、事業開始後の年度別の実績。 第二点、昨年度末の国の耐震改修モデル事業を活用した取り組みの概要・成果及び自己評価についてそれぞれお示しください。 以上、答弁願います。
◎建設局長(濱田光隆君) お答えいたします。 平成二十年七月に創設した木造住宅の耐震診断と耐震改修に関する補助制度の実績につきましては、それぞれ二十年度、六件と零件、二十一年度、八件と一件でございまして、十分な活用が図られなかったところでございます。そこで、国の耐震改修のモデル事業を活用して、広報・啓発チラシを作成し、平成二十二年三月に市民のひろばと同時配布し、効果的な広報・啓発に努めたところでございます。この結果、二十一年度は二月までの相談が百二十六件であったものが、配布後はひと月で百六十四件寄せられたところでございます。二十二年度は、チラシ配布後に相談を寄せられた方々へ個別対応を重点的に行ったところ、十一月末までに耐震診断二十七件、耐震改修四件の交付決定を行ったところでございます。しかしながら、二十二年度当初予定の診断五十件、改修十件には至っていないことから、さらに広報・啓発に努めなければならないと考えております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 昨年度末に事業の啓発に取り組んだ結果として、一定の成果が出ているようであります。 さて次に、通告では、国の補正事業である住宅の耐震改修等の緊急促進事業の活用による助成額三十万円増の取り組みについて、当局の意向を伺う予定にしておりましたが、当局のほうから本日提出されました追加議案の中にこの関連事業が予算計上されており、同事業に臨む当局の前向きな姿勢が一定確認できましたので、この件については質疑を割愛させていただきます。 次に、老朽化したマンション等の耐震化の促進についてお伺いいたします。 国の補正事業である住宅・建築物耐震化緊急支援事業の概要及び本市のかかわりを含む取り組み等についてお示しください。 以上、答弁願います。
◎建設局長(濱田光隆君) 住宅・建築物耐震化緊急支援事業につきましては、平成二十二年度補正予算限定ではございますが、昭和五十六年以前に着工され、これまで補助対象とされていない三階建てかつ延べ面積一千平米以上の分譲マンションや、緊急に耐震化が必要な建築物の所有者が行う耐震診断に対し、一棟当たり最大二百万円を、また、耐震改修については工事費の六分の一を国が直接補助し支援するものでございます。 この事業におきましては、応募建物が対象建築物であるかどうかについて国からの照会に本市が対応することとなります。この事業の応募期間は十二月二十二日までと限られておりますが、所有者負担の軽減が図られ、マンションの耐震診断の促進などにつながることから、本市といたしましても市のホームページでの広報のほか、マンション管理組合への文書による情報提供や建築関係団体への周知を行ったところでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 同事業は、マンション等に対する耐震診断、耐震改修の補助制度が未整備の自治体に限り、また今回の国の補正予算限りの対応であると仄聞いたしております。 そこでお伺いいたしますが、本市においても今後、老朽化したマンション等の耐震診断・耐震改修補助制度や耐震補強・建てかえ等を助言できるアドバイザー制度の導入を図るべきと考えますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。
◎建設局長(濱田光隆君) 住宅の耐震化につきましては、耐震改修促進計画における二十七年度の目標達成に向け、耐震化の促進に努めているところでございますが、今後、計画期間の中間に当たる二十三年度に、耐震化の進捗状況や他都市の取り組みなども踏まえながら、新たな施策について検討することといたしております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 マンションに対する本市独自の耐震化の取り組みについては、二十三年度中に耐震化の進捗状況等を踏まえる中で検討されるとのことでありますので見守ってまいります。 新しい質問に入ります。 福祉輸送サービスについてお伺いしてまいります。 まず、福祉有償運送についてお伺いいたします。 福祉有償運送は、タクシー等の公共交通機関によっては、要介護者、身体障害者等の移動制約者に対する十分な輸送サービスが確保できないと認められる場合に、NPO、社会福祉法人等が、タクシーの上限運賃額のおおむね二分の一の範囲の対価によって自家用自動車を使用して登録会員に対して行うドア・ツー・ドアの個別輸送サービスであります。この福祉有償運送を行う場合には、本市の主宰する運営協議会での協議を経て、運輸支局の行う登録を受ける必要があります。本市においては、平成十七年度に運営協議会が立ち上がり、平成十八年から登録事業所による福祉有償運送が開始され、はや四年が経過したところであります。 そこで、本市における福祉有償運送の年度別経過について、以下お伺いいたします。 第一点、社会福祉法人、NPO法人の内訳を示した上での登録事業所数。 第二点、同じく内訳を示した上での利用会員登録者数。 第三点、福祉車両、セダン型車両等一般車両の内訳を示した上での車両台数。 第四点、事故の発生及び行政処分等の状況について、それぞれお示しください。 以上、答弁願います。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) お答えいたします。 福祉有償運送の登録事業所数でございますが、各年度の四月時点の数を社会福祉法人、NPO法人、その合計の順に申し上げますと、十八年度、四、二、六、十九年度、六、四、十、二十年度、八、四、十二、二十一年度、九、五、十四、二十二年度、九、六、十五の事業所となっております。 次に、利用会員登録者数でありますが、各年度四月時点の数を社会福祉法人、NPO法人、その合計の順に申し上げますと、十八年度、二百四十八、十九、二百六十七、十九年度、三百二十七、九十六、四百二十三、二十年度、四百七十二、百三十一、六百三、二十一年度、六百六、百九十八、八百四、二十二年度、六百三十四、二百十四、八百四十八人となっております。 次に、車両台数でありますが、各年度四月時点の数を福祉車両、セダン型等一般車両、その合計の順に申し上げますと、十八年度、十七、ゼロ、十七、十九年度、二十六、ゼロ、二十六、二十年度、二十八、二、三十、二十一年度、三十五、二、三十七、二十二年度、三十五、二、三十七台となっております。 事故の発生状況につきましては、十八年度に接触事故が一件あり、行政処分等についてはないところでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 本市での福祉有償運送が開始された平成十八年以降、登録事業所数、利用会員登録者数、関係車両数ともに年度当初では増加の傾向にあるようであります。 引き続きお伺いいたします。 利用会員登録者の傾向について、障害等の種別割合と利用目的の分析について、それぞれお示しください。 以上、答弁願います。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 本年一月現在の障害等種別ごとの割合でございますが、身体障害者が二六%、知的障害者が四〇%、介護保険の要介護者が三四%となっております。 利用目的につきましては、その九割程度が病院等への通院で、そのほか学校への通学、買い物、食事などに利用されております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 利用目的の九割程度が病院等への通院であり、その他の利用として、通学、買い物、食事等にも一部利用されているようであります。 引き続きお伺いいたします。 国が道路運送法の改正により制度開始等に伴って福祉有償運送の取り扱いを示した処理方針と、本市がローカルルールとして運用しているガイドラインとの比較を、旅客の範囲としての利用会員の登録要件、運転者の要件、損害賠償措置の三点について、それぞれお示しください。 以上、答弁願います。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 国の処理方針と本市ガイドラインとの比較でありますが、国の処理方針では、旅客の範囲を、身体障害者手帳所持者、要介護及び要支援認定を受けている者、その他肢体不自由、内部障害、知的障害、その他の障害を有する者となっております。本市ガイドラインでは、視覚障害の一級、二級、下肢障害一級から三級と六十五歳以上の四級、体幹障害一級から三級、内部障害一級の身体障害者手帳所持者、要介護一以上の者、療育手帳A1、A2、A、精神障害者保健福祉手帳の一級の者としております。 運転者の要件につきましては、国の処理方針では、第二種免許を受けており、その効力が停止されていない者、第一種免許を受けており、その効力が過去二年以内において停止されていない者であって、国が認定する講習などを受けている者となっております。本市ガイドラインでは、これらに加えて、過去三年間の運転記録証明書に違反歴等の記載がない者としております。 次に、損害賠償措置でありますが、国の通知では、対人八千万円以上及び対物二百万円以上で、搭乗者傷害を付加した任意保険もしくは共済に加入していることとなっております。 本市のガイドラインでは、対人無制限及び対物五百万円以上で、搭乗者傷害一千万円以上の任意保険もしくは共済に加入していることとしております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 国の処理方針と本市のガイドラインの比較では、利用会員の登録要件において、要支援の方などが対象とならないことや身体障害者等の手帳所持者に制限を設けていることなど、本市のほうが国の方針に対して一部制限を加えていること、また、運転者の要件において、本市では、国の方針以上の制約があることなどが明らかになりました。 引き続き、本市の福祉有償運送運営協議会についてお伺いいたします。 第一点、今年度の開催スケジュール及び同協議会の公開の有無。 第二点、同協議会における登録事業者、タクシー事業者、利用者等からの主な意見についてそれぞれお示しください。 以上、答弁願います。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 福祉有償運送運営協議会は、本年七月に開催し、次回は来年二月を予定しており、会議は原則公開としているところでございます。 直近の協議会における主な意見等でありますが、登録事業者の委員から、旅客の範囲や運転者の要件について緩和してほしいという要望等が出されております。 一方、タクシー事業者の委員から、単独での移動が困難な方のみをしっかりと確認して登録してほしいなどの意見が出されているところでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 運営協議会においては、旅客の範囲としての利用会員の取り扱いなどについて、登録事業者、タクシー事業者の双方の立場から意見が出されているようであります。 引き続きお伺いいたします。 本市の福祉有償運送における課題を、当局は運営委員会の主宰者側としてどうとらえておられるのか。 また、それを踏まえた今後の取り組みについてお示しください。 以上、答弁願います。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 福祉有償運送につきましては、利用者からの要望が可能な限り反映されるよう配慮しつつ、登録事業者やタクシー事業者から出されたさまざまな意見を調整し、三者が納得できる仕組みとすることが課題であると考えております。 このような認識に立って、協議会で有意義な話し合いができるように情報提供や調整機能を発揮するなど取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 利用者からの要望が可能な限り反映されるよう配慮しつつ、登録事業者やタクシー事業者等からの意見を調整し、納得できる仕組みとすることが課題であるとの認識を示されました。運営協議会においては、昨年五月に国から示された「運営協議会において定められた独自の基準に対する考え方について」や「福祉有償運送に係る運営協議会における協議に当たっての留意点等について」の通知内容等も参考に、関係者から出される意見を尊重する中で、意見の一致点を見出すべく、適切な情報提供など、調整機能を発揮していただき、本市における福祉有償運送が健全に発展していけるよう、最大限の御努力をしていただきますよう要望いたしておきます。 次の、福祉輸送共同配車センターの創設については、別の機会に取り上げることといたしますので、割愛させていただきます。 新しい質問に入ります。 地域福祉館のバリアフリー対策についてお伺いいたします。 現在、市内に四十一館ある地域福祉館のこれまでのバリアフリー対策の実施状況についてお示しください。 以上、答弁願います。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 地域福祉館は、地域の方々に安心して利用していただくため、これまですべての福祉館に洋式トイレ及び暖房便座を設置したほか、階段やスロープには手すりを年次的に取りつけてきております。また、近年新設した福祉館や建てかえなどを行った福祉館においては、エレベーターや多機能トイレを設置するとともに、車いす利用者などのための可搬式階段昇降機を昨年一台購入したところでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 地域福祉館は、建物としても福祉のシンボル的施設であるべきであります。着実な改善を要望いたしておきます。 さて、四十一館中エレベーターが設置されているのは二館のみであることから、階段を上れない高齢者等は地域福祉館から足が遠のく現状にあります。このようなことから、平成十九年の第二回及び第四回定例会において、私自身の福祉機器展示会でのデモンストレーションでの体験等をもとに、エレベーター等にかわる次善の策としての可搬式の階段昇降機の導入を要請した経緯があります。このたび、当局の導入された可搬式の階段昇降機に試乗する機会がありましたので、ここで、写真パネルを使って紹介させていただきます。 このように介助者が操作する車いすタイプであります。階段の段差を一段一段電動により足を出し入れすることによって上りおりするものであります。乗り心地は決していいとは言えませんけれども、操作の講習を受けた介助者と話をしているうちに上りおりができ、特に恐怖感は感じなかったところであります。 そこで、この可搬式の階段昇降機の活用推進について、以下お伺いいたします。 まず、これまで当局が既設館へのエレベーター等の設置を検討されての総括をお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 既設館へのエレベーター等の設置につきましては、その可能性についてこれまで検討してきたところでありますが、建物の構造や既存スペースの確保の面で、設置は難しいと考えております。そのようなことから、代替措置として、利用者や市民からの要望なども踏まえ、先ほど申し上げました可搬式階段昇降機を購入したところでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 やはり現段階でもエレベーター等の設置は難しい状況であることに変わりはないようであります。 そこで、引き続きお伺いいたします。 第一点、傷害保険の有無等を含む可搬式階段昇降機の概要。 第二点、当該昇降機の利用方法及び周知方法。 第三点、利用実績及び利用者等の声並びに立ち会った職員の所感についてお示しください。 以上、答弁願います。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 可搬式階段昇降機は、急な階段や狭い踊り場での操作が可能で、安全性を確保するためのセンサーやブレーキを備え、電動でゆっくり移動するものでございます。 また、万が一の事故に備え、階段昇降機にセットされた傷害保険に加入しているところでございます。 利用方法は、おおむね一週間前までに福祉館に申し出ていただき、講習を受けた市及び市社会福祉協議会の職員が操作を行っており、周知については、全福祉館内にチラシを掲示しております。 利用実績につきましては、昨年十月の購入以降、地域の敬老会やふれあい会食などの際に、これまで六人の方に利用いただいており、おおむね好評のようでございます。 また、利用者が安心して昇降できることで、車いすの方を初め、一人でも多くの方が地域福祉館を利用していただければと考えているところでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 地域福祉館での利用については、周知が始まったばかりであり、まだ六人の方が利用された段階ではあるものの、おおむね好評であり、また、二回目の利用を望む声もあると仄聞いたしております。 引き続きお伺いいたします。 当該昇降機運用上の課題をどうとらえており、そのことを踏まえ、今後どのように取り組んでいかれるのかお示しください。 以上、答弁願います。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 運用面において、特に大きな課題はないと考えておりますが、車いす利用の方など、階段昇降機を必要とする方々により多く利用いただけるよう、今後、ホームページや福祉館だよりに掲載するなど、広報に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 今は一台しかなく、試験的に運用されているような状況でありますが、階段昇降機の利用について、これまで以上に幅広く周知していただき、今後の利用状況によっては、同昇降機の追加導入も検討していただき、一人を大切にする姿勢で、地域福祉館だけでなく、福祉目的での貸し出しも視野に入れて取り組んでいただきますよう強く要望いたしておきます。 新しい質問に入ります。 土地区画整理事業についてお伺いいたします。 まず、財源確保の取り組みについてお伺いいたします。 先日、全国知事会から緊急声明が出され、社会資本整備総合交付金の今後の見直しに関し、一括交付金化に乗じた社会資本整備予算の削減への懸念を一層深くするものであるとの、大変厳しい指摘がなされたところであります。 そこで、以下お伺いいたします。 第一点、当局は、同事業の財源となる社会資本整備総合交付金の見直し等の国の動向に対してどのような認識を持っておられるのか。 第二点、本市の来年度の土地区画整理事業に係る予算編成上の課題をどのようにとらえておられるのか、また、そのことを踏まえてどのように対応されるのか、それぞれお示しください。 以上、答弁願います。
◎建設局長(濱田光隆君) お答えいたします。 社会資本整備総合交付金につきましては、今年度から国において創設され、本市の土地区画整理事業におきましても優良な財源として活用しているところでございます。現在、国におきましては、新年度の予算編成を行っているところでございますが、その内容につきましては、当該交付金の見直しも含め、不明な点も多いことから、今後ともその動向を注視してまいりたいと考えております。 次に、土地区画整理事業における本市の新年度予算につきましては、健全な財政を維持することを基本に、国の補助制度の積極的な活用などによる優良な財源の確保に努めながら予算編成作業を行っているところでございますが、昨今の社会経済情勢に伴う厳しい財政環境のもとで、いかにして必要な事業費の確保を図っていくかが課題となっております。 今後の対応につきましては、まずは、現在施工中の七地区の早期完了に向けて、国・県の補助金等の財源確保に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 社会資本整備総合交付金の見直しの行方については、当局とともにその動向を注視してまいりたいと思います。 次に、原良第三地区土地区画整理事業についてお伺いいたします。 第一点、事業の進捗状況を事業費ベースと移転棟数について具体的にお示しください。 第二点、西田小学校の正門前からかけごし線に抜ける原良山手線の供用開始時期の見込みはどのようになっているのか。 また、原良山手線とかけごし線との交差部の交差点処理の取り組み状況はどのようになっているのかお示しください。 以上、答弁願います。
◎建設局長(濱田光隆君) 原良第三地区土地区画整理事業につきましては、九月補正において七千四百七十三万八千円の増額を行い、補正後の事業費ベースでの進捗率は七四・七%となり、計画移転棟数の七百四棟のうち移転済み棟数は五百四十六棟で、建物移転率は七七・六%となっております。 次に、都市計画道路原良山手線は、平成二十二年度から道路築造工事に着手しており、道路整備に伴う移転対象の家屋は、二十三年度の早期に移転する予定でございます。その後、道路築造工事や上下水道工事などを施工いたしまして、一部完了部分より暫定供用を行い、全線の供用開始は二十三年度末の見込みでございます。 また、原良山手線とかけごし線との交差点処理に係る取り組み状況につきましては、二十三年度末の供用開始に向けた鹿児島県公安委員会との協議が調っているところでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 原良山手線は、二十三年度に一部完了部分より暫定供用を行い、全線の供用開始は二十三年度末の見込みのようであります。 また、かけごし線との交差点処理も公安委員会との協議が調ったとのことであります。なお、周辺の信号機等の交通制御の見直し等については、地域住民の声にも耳を傾け判断していただきますよう要望いたしておきます。 次に、原良第三地区内には、市有施設等が集中している地域があり、周辺及び同施設等を利用する市民の方々から今後どのようになるのか関心が寄せられております。 そこで、同施設等の移設時期、建てかえ方針等について、以下お伺いいたします。 第一点、複合施設となっている城西福祉館、市立乳児院、薬師保育園は老朽化し、バリアフリー対策等も万全でない状態であり、駐車場も不足している状況であります。それぞれの施設については当局の所管課も複数にまたがることから、事前の調整が重要と思われます。現在の複合施設の形態を踏襲するのかも含めて今後の移設時期、建てかえ方針等はどのようになっているのかお示しください。 第二点、西田児童クラブについては、社会情勢や校区内でのマンションの建設等の影響により利用する児童がふえる傾向にあり、年度当初で十人前後の待機児童が継続して出ている状況であります。このことも踏まえ、同クラブの移設時期、建てかえ方針等についてお示しください。 第三点、城西グラウンドゴルフ場は、市が市有地を整備し、地元の老人クラブが使用・運営されている状況と仄聞いたしております。土地区画整理事業の進捗により、今後、同グラウンドゴルフ場はどのような取り扱いとなっていくのかお示しください。 以上、答弁願います。
◎
健康福祉局長(松元幸博君) 原良第三地区土地区画整理事業の実施に伴う城西福祉館、市立乳児院、薬師保育園の移設及び建てかえにつきましては、これらの換地先がある街区の工事概成予定が平成二十五年度であることから、二十四年度から二十五年度にかけて移設し、建てかえを行う予定としており、今後、関係課が連携し、施設の配置や規模等について検討することとしております。 西田児童クラブにつきましては、換地先の街区の工事概成予定が平成二十四年度であることから、区画整理事業の進捗に合わせ、また利用状況等も踏まえて、二十四年度までには建てかえる予定としております。 城西グラウンドゴルフ場につきましては、使用条件において区画整理事業等で必要が生じた場合は土地を返還していただくことになっておりますことから、当該地は工事着手予定の平成二十四年度中には使用できなくなるものと考えております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 城西福祉館、市立乳児院、薬師保育園の建てかえ等については、土地の有効利用やコスト面から複合施設化も視野に入れ、それぞれが時代にふさわしい施設に生まれ変わるよう期待し見守ってまいります。 西田児童クラブについては、答弁にもありましたが、利用状況等も踏まえた対応をしていただきますよう要望いたしておきます。 また、城西グラウンドゴルフ場につきましては、二十四年度中に使用できなくなるとのことでありますが、工事が始まるまでの間、できるだけ長く利用が継続できるよう配慮していただき、代替施設等、利用者からの要望等があった場合には、真摯に耳を傾け、今後、建設予定のかけごし公園等での対応など、可能な限り協力していただきますよう要望いたしておきます。 引き続き、建設局長にお伺いいたします。 第一点、原良第三地区の今後の事業スケジュールはどのようになっているのかお示しください。 第二点、同地区の事業については、平成十二年に事業計画の決定がなされてから、これまで二回、施行期間の延長がなされ、節目には対象住民に対して説明会等が行われてきたところであります。当地区の現状は、当局の取り組みと住民の協力等により、現在の計画より少し移転のピッチが早まっているように仄聞いたします。 そこで、前回の全体説明会から三年以上が経過しており、高齢者の占める割合も高いことから、今後、仮移転や住宅建築を予定される方々を中心に適切な時期に説明会を実施する必要があるのではと思いますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。
◎建設局長(濱田光隆君) 原良第三地区土地区画整理事業の今後の予定といたしましては、平成二十三年度も引き続き建物移転や道路築造等を行い、二十五年度末の工事概成に向け、事業の進捗に努めてまいります。 また、今後の建物移転時期等を含めた事業内容等につきまして、平成二十三年度の早い時期に、関係住民の方々を対象に住民説明会の開催を予定いたしております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 関係住民への説明会については、二十三年度の早い時期に開催するとのことであります。引き続き、個別の相談への丁寧な対応とともに、同説明会が有意義なものとなるよう期待いたしておきます。 新しい質問に入ります。 九州新幹線の薩摩田上トンネルに係る騒音・振動問題についてお伺いいたします。 この件については、私もおよそ七年前の問題発生当初から住民の相談を受け、現地において鉄道・運輸機構の方々と協議するところから始まり、これまで本会議においてもこの問題を節目ごとに取り上げてまいりました。今でも、相談者のお宅で初めて聞いた、聞いたというより体感したときの通常の自動車騒音や踏切で体験する鉄道騒音とは全く違ったゴーッという下から突き上げられるようなすごみのある振動を伴った音の不気味さを今でも鮮明に記憶しております。問題発生直後の平成十六年に技術開発試験という名目で、同トンネル内の走行速度を百九十五キロメートル毎時から百二十キロメートル毎時の徐行速度に落としての運行が始まってからはや六年以上が経過したところであります。しかし、このたび、いよいよ全線開業を前にして大きな動きがあったことから、以下伺ってまいります。 第一点、今月六日に福岡において行われた鉄道・運輸機構、JR九州による会見の模様がマスコミ等を通して報じられたところでありますが、その会見内容はどのようなものであったのか、対外的な内容の周知状況についてあわせてお示しください。 第二点、結局、騒音・振動の低減効果はどの程度見込めることになるのか。軌道パッドとレール削正等による対策内容及び効果等についてわかりやすくお示しください。 以上、答弁願います。
◎
企画財政局長(福元修三郎君) お答えいたします。 九州新幹線薩摩田上トンネルに係る会見の内容についてでございますが、鉄道・運輸機構におきましては、今後の新幹線の環境対策に役立てるために、同トンネル内において実施しておりました軌道パッドの性能確認試験については、その耐久性などを確認できたことから終了することとしたとのことでございます。これを受けまして、JR九州は、平成二十三年三月十二日の全線開業以降は、同試験のために実施している同トンネル内での時速百二十キロメートルの徐行運転を解除することとしたとのこと、また、同トンネル内の微細に波打ったレールを削るなど、独自の対策を実施した結果、さらなる振動低減効果が得られたとのことでございます。これらのことにつきましては、福岡市での記者会見のほか、鹿児島県政記者クラブ等の報道機関に情報提供するなど、周知に努めたとのことでございます。 次に、鉄道・運輸機構が十六年十月から十八年三月にかけて行った騒音・振動に関する技術開発試験では、軌道パッドを従来よりも柔らかいものに交換することにより、騒音につきましては、最大値が二デシベル低減し、測定点六十八カ所のうち新幹線騒音を確認できた箇所が五十五カ所から七カ所へ減少するとともに、振動も全体的に一から二デシベル程度低減したとのことでございます。 また、JR九州が二十二年度において同トンネル内のレール交換やレール削正を行った結果、時速百二十キロメートル走行時のトンネル側壁での振動測定で五デシベルから十デシベル程度の振動の低減効果が確認できたとのことであり、地上でも相応の効果が見込まれるとのことでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 騒音・振動の低減効果については、私も素人ながら対策内容等の詳細が掲載された鉄道関係の専門誌の論文を読ませていただきました。鉄道・運輸機構とJR九州の方々が持てる技術力を結集してこの問題に取り組んでいただいたことについては認識をいたしております。しかし、今回の会見では、対策による騒音・振動の低減効果等があったとされますが、地域住民の方々からは、現段階では速度を戻していないはずなのに、ことしの夏以降、明らかに騒音・振動が大きく感じられるときがしばしばある。スピードをアップしているのではとの声も上がっております。対策による振動等の低減効果があったという発表内容との整合性をどう解釈すればよいのか理解に苦しみます。 そこで、お伺いいたします。 スピードを戻しての走行試験等の計画はどうなっているのか。もし、来年三月の全線開業時まではスピードを戻さないのであれば、住民にとって騒音・振動がどれぐらい低減されたかを体感できるのは、ダイヤ改正後にスピードを戻す来年三月十二日になるということで理解してよいのかお示しください。 以上、答弁願います。
◎
企画財政局長(福元修三郎君) JR九州によりますと、現在、速度調整に係るプログラム変更などの手続を進めており、九州新幹線全線開業時までは同トンネル内は現行速度での走行になるとのことでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 ダイヤ改正では、速度を戻すことで約一分程度の短縮になると言われております。住民からは、たかが一分との声もありますが、新幹線にとってはスピード走行が宿命であり、JR九州にとっては、されど一分と言いたいところではないかと思います。鉄道・運輸機構、JR九州におかれては、これまで武岡地区において関係住民への説明会を開き、住民の声をじかに聞いていただいた経緯があり、この問題の大きさを把握されているはずであります。 そこでお伺いいたしますが、鉄道・運輸機構、JR九州側は、武岡地区関係住民への説明責任を今後どのように果たしていかれるのか、当局が把握されておられる範囲でお聞かせください。 以上、答弁願います。
◎
企画財政局長(福元修三郎君) 鉄道・運輸機構及びJR九州におきましては、九州新幹線の騒音・振動問題に関して、部分開業後に武岡地域の住民を対象とした説明会を開催し、騒音・振動測定結果が環境基準値等を下回っていたこと、及び今後の新幹線の環境対策に役立てるため、同トンネル内において騒音・振動の軽減に向けた技術開発試験を実施すること、また、試験中は同トンネル内を徐行運転し、終了後は徐行運転を解除することについてこれまで説明しているとのことでございます。また、軌道パッドの耐久性が確認できたことなど、今回の発表内容につきましては、記者会見等を通じて周知に努めたとのことでございます。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 鉄道・運輸機構、JR九州としては、現地において地域住民に対する説明の必要性は感じておられないようであり、非常に残念であります。せめて会見と同時に、関係住民への試験結果の紙面での情報提供などについて努めてしかるべきではなかったのかと思うところであります。多くの関係住民の皆さんにとっては、来年の三月十二日のその日まで、いや、その日を境に新たな状況に直面するかもしれないとの思いで、今後も悶々とした日々が続くものとも思われます。 最後に、当局にお伺いいたしますが、今後も住民との調整役として、鉄道・運輸機構、JR九州が関係住民の声に真摯に耳を傾け、誠実に対応するように働きかけをしていただきたいと思いますが、見解をお示しください。 以上、答弁願います。
◎
企画財政局長(福元修三郎君) 本市といたしましては、同トンネルの騒音・振動対策につきまして、鉄道・運輸機構及びJR九州に対して、地域住民へ誠意ある対応を図られるようこれまで要請してきたところでございます。今後とも、寄せられた地域住民の声をお伝えするとともに、全線開業後の騒音・振動の状況も見ながら、地域住民に対して誠意ある対応を図られるよう要請してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [崎元ひろのり議員 登壇]
◆(崎元ひろのり議員) 答弁いただきました。 報道によりますと、九州新幹線に先立って、今月四日に全線開業された東北新幹線において、地域を挙げて全線開業の喜びに沸く傍ら、新青森駅を発車した新幹線が約四分後に通過するトンネルの近くに住む住民らが騒音・振動を感じ、ふすま、家屋が揺れ、圧迫感や不安感を感じているとして、先週、青森県庁に訴え出て、対応を要請したとのことであります。 一九七〇年代に始まった名古屋の新幹線公害訴訟が有名でありますが、程度の差こそあれ、新幹線の陰の部分に悩む住民にとっては、国策だからしようがないとは言えない状況であります。今後、当局におかれては、これまでどおり住民の側に立った対応をしていただきますよう切に要望いたしておきます。 質問の最後になりますが、本年の第二回定例会において、三種のワクチン接種への公費助成の実現を強く要望させていただいた経緯があります。通告では今回、国の補正事業である子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進臨時特例交付金を活用した取り組みについて、当該交付金の活用による子宮頸がん予防ワクチン、ヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンの接種助成事業の早期導入に対する見解をお伺いする予定でありましたが、当局が本日提出されました追加議案の中に関連事業が予算計上されており、当局の前向きな姿勢を一定確認できましたので、質疑については割愛させていただきます。 以上で、私の個人質問のすべてを終了いたします。
○議長(上門秀彦君) 以上で、崎元ひろのり議員の個人質疑を終了いたします。(拍手) ここで、しばらく休憩いたします。 午 前十一時五十八分 休 憩 ───────────────── 午 後 一時 開 議
○議長(上門秀彦君) 休憩前に引き続き会議を開き質疑を続行いたします。 次は、のぐち英一郎議員。 [のぐち英一郎議員 登壇](拍手)
◆(のぐち英一郎議員) 二〇一〇年十二月の定例会に当たり個人質問を行います。 まず、窓口の対応時間につきまして、日ごろからシステムの高額な経費効果についての、市民の方々とよく意見を交わす機会がございますが、こうした暮らしに身近な観点ということから、お伺いをしてまいります。 まず、一点目、窓口の対応につきまして、対応が遅いという御意見をいただくことがあります、住民票、戸籍、印鑑証明等の申請書の受理から交付までの現状がどういうふうになっているものかをお示しください。 二点目に、その状況の把握と改善を探っていきたいと私は考えておりますが、そのための所要時間の計測の実施の有無、そして他都市との比較、調査といったものの実施と、そのお考えについて、状況がどのようなものかお示しをください。 そもそも、システムの最適化というものが十分になされているのかなということを、このシステムの効果について、意見を交わしながら感じているところでありますが、改善の必要について御認識をお持ちであればお示しをください。 四点目につきまして、さまざまな機会につけて、窓口と限らずシステム開発、システム云々ということで大変なお金がたびたびと議案にも出てくるわけでありますけれども、現状におきまして、こうした高額な投資に見合う市民サービスが、窓口対応ということでシステムの最適化を含め実現できているとお考えかどうか、御見解をお示しください。 以上、御答弁願います。
◎総務局長(松山芳英君) お答えいたします。 本市の住民記録システムは、昭和六十一年の稼働以来、転入・転出などの住民異動や証明書発行について、長年にわたり安定的に運用されており、適切なシステムであると考えております。 また、システムの最適化につきましては、税や福祉などの関連システムも合わせた、本市の住民情報系システム全体について、コスト縮減やデータの一体的な活用などを図るため、国における自治体クラウドの動向なども注視しながら、今後、最適化に向けて検討してまいりたいと考えております。 窓口対応の市民サービスにつきましては、本市の住民記録システムは処理スピードが速く正確で、また情報管理などのセキュリティーにすぐれており、迅速な事務処理につながっているものと考えております。 以上でございます。
◎市民局長(窪島彬文君) お答えいたします。 住民票等の交付につきましては、受付窓口で申請書により本人確認等の審査を行った上、番号札を手渡しております。 その後、証明書の作成、照合、確認などを行った後、交付窓口で手数料を受け取り、交付しているところでございます。 次に、住民票等の申請書受理から交付までの時間について、回答のありました中核市三十四市の状況でございますが、住民票が五分から十分程度、戸籍が十分程度、印鑑証明が五分程度という都市が多いようでございます。 なお、本市においても、同様の計測時間となっております。 以上でございます。 [のぐち英一郎議員 登壇]
◆(のぐち英一郎議員) それぞれ御答弁をいただきました。 きょうの結論といたしますと、現状の維持でまいりたいと、そして、今後検討をしていくというお考えをお示しいただきました。 今回のこの質問は、市民の方々から寄せられました特徴のある御意見等踏まえて伺っているわけでありますが、この質問のためにあらかじめほかの三十九都市を調査いただいているようでありまして、未回答の五都市を除くほとんどの都市から回答を得た上で、本市でも一週間ほど計測いただいたようでありますが、「最短が」ということは質問には盛りませんでしたけれども、伺いましたら、住民票で最短であれば二分、印鑑証明であれば一分、戸籍であれば五分というタイムも、先ほど、うちのシステムの対応は早いということをお述べになられましたけれども、そうしたタイムも出ているようであります。 平日の八時半から十時半といったような比較的すいている時間であると、そうした最短のタイムも出るようでありますので、その時々によるのかもしれませんが、対応が遅いというようなことを余り言われることがなきよう、現状維持ということであれば、その状況ということでの、それなりのサービス向上を要望いたしたいと思います。いずれの平均も五分以内という自治体もたくさんとまでは言わなくても、幾つもございますので、ぜひ取り組みを要望しておきます。 次に、これからの本市におきます十年間の基礎となる二〇二一年度までの第五次鹿児島市総合計画について、先週の審議会に係る新聞記事にも私、大変共感を覚えているところでありますが、伺ってまいります。 まず、この総合計画の中身の幅広さと奥行きの深いボリュームの割には、大変その締め切りが早くてびっくりいたしましたパブリックコメントの結果と分析の状況について、お示しをいただきたいと思います。ちなみに、パブリックコメントの締め切りは先月三十日であったわけですが、状況についてお示しください。 二点目に、本市が実施をいたしますあらゆる分野の長期的な視点と課題認識の有無という観点からお伺いをいたしてまいります。 まず、過剰な行政サービスとも言えるリサイクル自転車フェアがなかなか難しい状況を迎えており、また、その別の面では、報告もなされないままの走行ネットワークづくりがようやく進んでいるところでありますが、配付された資料等には一語も言及のない自転車の政策のあり方について、どのようなお考えなのか。 また、ホスピタリティー(おもてなしの心)の育成といったようなものを、現状を見ますと、いまだ充実とは言いがたく、ハード先行の感が大変強いわけでありますが、そうしたことについてのお考えを。 さらに、もはや余りにも盛りだくさんで、一般の方の通読・熟読の対象とは言いがたくなっているのではないかというようなことをさまざまに言われております、読んでもらえる市民のひろばづくりについてのお考えを。 そして、先ごろ東京大学の研究機関が公表し、米国の科学誌にも既に掲載をされております二〇一三年以降の太陽の活動に伴う、以前から私は、地球温暖化につきましては、気候変動が起こっているけれども、温暖化についての会議をたびたびこの場でも指摘をさせていただいておりますが、数十年間にわたるミニ氷河期の到来というものについてどのようなお考えをお持ちなのか。 さらには、再生可能エネルギー産業の育成と脱原発の推進といったようなことについてのお考え。 さらには、消費成熟社会というものを迎えている中での本市の経済戦略をどのようにお考えなのか。 そして、持続性のある農林水産業振興としての六次産業の育成というものを、今後十年間というスパンでどのようにお考えなのか。 さらには、この場でも先ほど同様、幾たびも指摘をしてまいりました交流イベントといったものよりも、暮らしに根差した国際都市という位置づけからの多文化共生についてのお考え。 さらには、中央駅前の人けのないすっきりという状況、すっきりというよりは寂しい限りでありますが、その寂しい限りを数年間実証してきた上での中央駅前の横断歩道の復活というものについてのお考え。 さらには、ひどくなる一方で、後手後手とも言える状況の続いております貧困対策。 さらには、障害がある方々の地域生活であったり、あるいは車いすによるバスや電車の単独乗降といったノーマライゼーションやバリアフリーといったような、これらの具体項を挙げたものにつきましての長期的な取り組みの必要性と、本市の今後の十年間というスパンで考えます、課題認識の有無ということにつきまして、それぞれお示しをください。 以上、御答弁願います。
◎
企画財政局長(福元修三郎君) お答えいたします。 第五次鹿児島市総合計画基本構想(素案)に関するパブリックコメント手続につきましては、市民参画を推進する条例に基づき、本年十一月一日から三十日までの三十日間で実施したところであり、五十六名の方から意見の提出がございました。 その内容は、協働・連携を重視したまちづくりの必要性、厳しい財政状況や少子高齢化への対応など、基本構想(素案)への御意見に加え、地域課題の解決に向けた具体の取り組みに関する御提案や、現在実施中の事業に対する御要望などさまざまでございます。 また、パブリックコメント手続と並行して実施した市民意見交換会や、市内外の大学生との学生会議などにおきましても、約五百名の方々に御参加をいただき、多くの件数の御意見をちょうだいしておりますので、これらの意見と合わせて、現在、意見の分類による件数の集計作業などを進めているところでございます。 次に、今回素案を公表いたしました基本構想は、十年という長期的な視点に立ち、時代の潮流や本市の特性を踏まえ、目指す将来のまちの姿である都市像や、その実現のための基本目標を明らかにするもので、基本計画や実施計画の上位に位置する本市のまちづくりの最高理念ととらえております。 ただいまお述べになりました数々の取り組み等につきましては、環境、経済、福祉や都市基盤など、さまざまな分野における具体の展開方策に関するものもあり、これらにつきましては、基本計画や実施計画の今後の策定作業を進める中で、総合計画策定委員会において、全庁的な調整を図りながら検討をしていくことになろうかと考えております。 今後、第五次総合計画の策定に向け、おただしのことも含め市民の皆様や市議会、学識経験者等で構成をする総合計画審議会などからも幅広く御意見をいただきながら、施策や事業の検討を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 [のぐち英一郎議員 登壇]
◆(のぐち英一郎議員) 御答弁いただきました。 六十万都市の今後十年間にわたりますまちづくりの最高理念というものについてのわずか五十六人のコメントというものは、大変少ない、余りにも少ないとはお考えになりませんか。私は余りに少ないのじゃないかなというふうに考えております。 今幾つかの、今後十年という視点からの具体につきまして、お考えと御認識の有無を伺ったわけですが、今の御答弁というものは、ただいま挙げました具体項それぞれを課題として御認識をいただいているということの確認と受けとめさせていただいてよろしいのでしょうか。今後の策定作業云々、その後のさまざまな意見等伺う中でというようなことがありましたけれども、今伺ったことを課題としてまず認識をお持ちなのかどうなのか、その点を一点しっかりと確認をさせていただきたいと思いますが、再答弁を求めます。
◎
企画財政局長(福元修三郎君) ただいま、数々の問題を提起されましたけれども、これらについて必要なものにつきましては、今後、基本計画の策定の段階で各分野から検討してまいりたいというふうに考えております。 [のぐち英一郎議員 登壇]
◆(のぐち英一郎議員) 再答弁をありがとうございました。 重ねてお伺いをいたしてまいります。 なぜ、今回のこの結果の当然の前提となります市債、あるいは基金といった財政劣化の数値であったり、あるいは人口動態などを多様な手段で市民に提供をされてこられなかったのでしょうか。前提条件というものを示さずして、多様化する市民のニーズというものを論考してもしようがないのではないでしょうか。さんざん議論を尽くして、お金がないからできません、現状に見合わないからやれませんということでは、さまざまな無駄遣いにもつながるものではないかと思いますが、これについてのお考えをお示しください。 四点目の、建物につきましては、現下の延長線としての社会経済をじっくりと考えますと、私は新築はできるだけ建てないという観点から質問をしようかと考えておりましたが、きょうのところはこの項目は割愛をいたします。 五点目といたしまして、森市長が思い描かれる十年後の本市の具体像についてお示しください。 以上、御答弁願います。 [市長 森 博幸君 登壇]
◎市長(森博幸君) のぐち英一郎議員にお答えをいたします。 本市が将来に向けて持続可能な発展を遂げていくためには、少子高齢化の進行と人口減少社会への移行などの大きな時代の潮流を踏まえて、量的拡大志向から質的充実志向への転換を基本に、今後のまちづくりを進めていかなければならないと考えております。 そして、市民一人一人の鹿児島に寄せる愛情と未来へかける熱い思いや行動力を結集し、南九州の中核都市としてふさわしい多様な都市機能の集積と、桜島や錦江湾などの自然が共存する真に豊かさを実感できるまちを創造するため、第五次総合計画基本構想(素案)の都市像として「人・まち・みどり みんなで創る“豊かさ”実感都市・かごしま」をお示ししたところでございます。 この中で私は、将来の本市の姿として、水と緑が輝く多彩な自然と、快適で機能的な都市環境が調和し、地域固有の魅力が多くの人々を引きつけ、にぎわいと活力が生み出されるまち、ぬくもりに満ちた地域社会の中で、すべての市民が生きる喜びを感じながら健やかな生活を営み、先人たちが築いた歴史や文化への愛着と誇りが醸成される環境の中で、次代を担う人材がはぐくまれるまち、市民みんなで自分たちのまちをつくり、未来へ引き継いでいこうという思いにあふれたまち、そのようなまちの姿を思い描いているところでございます。
◎
企画財政局長(福元修三郎君) 人口や財政の将来推計につきましては、今回、限られた紙面のスペースの関係でチラシには掲載しなかったところでございますが、先ほど申し上げました市民との意見交換会や学生会議のほか、約二百名に御参加をいただいたまちづくり講演会におきましても、推計データをごらんいただき、説明を行ったところでございます。 その中で、人口や財政の将来推計に対する市民の関心の高さを改めて感じましたことから、ただいまおただしのありましたことや、本年度の国勢調査の実施も踏まえ、また、基本計画(案)を策定いたしました段階では、再度パブリックコメントを実施する予定といたしているところでございますので、今後、市民への周知方法について検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [のぐち英一郎議員 登壇]
◆(のぐち英一郎議員) それぞれ御答弁いただきました。 森市長の思い描かれる十年後の将来の本市の姿というものにつきまして御答弁いただきました。 美しくわかりやすいお言葉で今日的な普遍性はあるなというふうには感じましたが、なかなか激しく厳しい時代の変化というものは余り感じられません。具体と特徴ももう少しあればとそういう思いが私はいたしました。十年後、さらにその先へと続くためのお言葉といたしましてきょうのところは承っておきます。 人口、あるいは財政劣化というものは紙面のスペースで優先的に扱うべきとのお考えがなかったということによるものと理解をいたしました。今後十年間のまちづくりの最高理念とお述べでありながら、そうした人口の動態、あるいは財政といったものは大変重要というか、優先順位からいくと極めて上位に位置するものではないかと思いますけれども、そうしたあり方が市民に対する当局の姿勢としては適切ではないのではないかと私は考えます。国勢調査と、また、次の段階のパブリックコメントにもお触れになりましたけれども、市民のひろばなり、紙媒体による周知というものを早急にお取り組みいただきますよう要望をいたしまして、この項目を終え、新たな質問に入ります。 生見ビーチハウスのカヤックの活用につきましてお伺いいたしてまいります。 このビーチハウスの開所式には私もお伺いをさせていただきましたが、一艇約十万円というカヤックを十艇買いまして、購入してから今日までの活用状況がどのようなものであったのか、またカヤックというものは、年を通して愛好される方々はさまざまに楽しまれておられますが、通年使用を可能にしていくための今後の積極的な活用方策というものについてどのようにお考えか、お示しをください。 以上、御答弁願います。
◎教育長(石踊政昭君) お答えいたします。 おただしのカヤックは、生見ビーチハウスの建設に伴い十艇購入したもので、七月二十一日の海水浴場の海開き式で子供たちに体験してもらった後、同月二十五日と十月十日にシーカヤック親子体験講座を実施し、十九組四十人の参加がございました。 また十月三十一日には市カヌー協会による指導者講習会が開催され、五人が参加したとのことでございます。 次に、本市では、海洋性スポーツの普及・啓発を目的に、五月から十月にかけ磯海水浴場及び生見海水浴場でシーカヤック体験講座を実施しておりますが、一年を通したカヤックの活用につきましては、天候や安全面の課題もあることから、利用者ニーズ等を踏まえ、今後、関係団体とも連携し検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 [のぐち英一郎議員 登壇]
◆(のぐち英一郎議員) 御答弁いただきました。 わざわざ十艇も御購入をいただいたわけでありますが、わずか四回しか使っておられないと、普及という言葉と四回という数字は余りかみ合わないのではないかなというふうに思いますが、今後積極的な連携をぜひ、余りそれほどコストもかけずにできるのではないかと思いますので、厚みのある活用にお取り組みいただきたいと思います。 三点目といたしまして、カヤック、あるいは自転車といったものは環境へのインパクトがとても低くて、環境文化都市というものを当局は使ったり使われなかったりされますけれども、大変時代にかなったスポーツじゃないかというふうに私は考えておりますが、当局は、今現在カヤックをどれほどお持ちでおられるのか、また、カヤック文化の醸成といったようなものにつきまして、どのような御見解をお持ちなのかお示しをください。 以上、御答弁願います。
◎教育長(石踊政昭君) お答えいたします。 カヤックの数でございますが、
教育委員会では、市民スポーツ課三十艇、桜島公民館六艇、桜峰小二十艇、荒田小十六艇、清和小六艇、一倉小三艇、吉田小二艇の計八十三艇を保有しております。 今後も、地域特性を生かしたカヤックなどの海洋性スポーツの普及・振興に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 [のぐち英一郎議員 登壇]
◆(のぐち英一郎議員) 御答弁をいただきました。 八十三艇もお持ちであるということで、学校等の物が必ずしも一般の方々に幅広く対応されているということはないのでありましょうが、八十三艇もあるのであれば、さまざまな活用、いろいろな利用、組み合わせる方策ももう少し工夫ができるのではないかと思いますが、今の現状の八十三艇の利用状況をいろいろ伺ってまいりますと、学校のプールであったり、永田川であったり、錦江湾であったりとするようでありますが、先ほど申し上げましたように、比較的お金もかかりませんし、環境へのインパクトは大変低いスポーツでありますので、普及という言葉とかみ合わせがよくなるようなお取り組みをいただきたいと思います。 新たな質問に移ります。 昨年の七月二十八日の本会議におきまして、事業そのものへの効果、あるいは懸念といったような観点から質疑をさせていただきました六千万円の観光オブジェと一千万円の飛行船の広告につきまして改めてお伺いをしてまいります。 まず一点目に、七カ所で十五体二千七百七十九万二千円のオブジェ、そして解説のオブジェ七基一千三百九十六万五千円のそれぞれの観光と経済効果についての現状の御認識・御見解をお示しください。 第二点目といたしまして、オブジェができ上がりましてから、私、大変おしかり、あるいは厳しい御意見をいただく回数が非常に多く、昨年もう少しこうした議論が盛り上がっておれば事業等にも反映できたのじゃないかと、でき上がってからおしかり等受けて、いろいろと考えるところがあるわけでありますが、オブジェの現物をごらんになられた方々から、緊急経済あるいは緊急雇用といったような観点から考えると、オブジェではなくてパントマイム、そういったような物でも十分ではないかと、そこまで言われることもありましたし、また、オブジェの向きといったものが記念撮影を楽しみにされるような方々にちょっと不適ではないかと言われるようなことも幾たびもございます。そうした市民の方々からの評価の把握といったようなものを当局はなされておられるのかどうか、また例えば方向、向き、あるいは高さといったようなものの変更などにつきまして、そうした市民、あるいは市民に限らずかもしれませんけれども、意見反映の可能性といったようなものについて、どのようなご見解をお持ちかお示しください。 三点目といたしまして、飛行船会社の現在はどのようになっているのかという状況把握と、当初のそもそもの事業目的の達成というのはどのようになされたものか、お取り組みの経過と御認識をお示しください。 以上、御答弁願います。
◎経済局長(大山直幸君) 観光オブジェにつきましては、これを設置することで、いづろ・天文館地区に新たな観光資源が加わり、この地区の魅力アップが図られたものと考えております。 このことで、鹿児島中央駅地区からいづろ・天文館地区への回遊性が高まり、市民や観光客がまち歩きを楽しめる都市型観光の推進に寄与するものと考えております。 オブジェの設置に際しましては、像ゆかりの場所を選定するとともに、道路など土地所有者等との協議の中で、見る人の動線なども考慮して設置したところでございます。 また、ほぼ等身大の像とすることで、同じ目線で見て触れ、先人たちの往時の姿や思いを肌で感じてもらえればということ等を考え、台座は設置していないところでございます。 今後とも市民や観光客に親しんでいただけるよう、ぶらりまち歩きのコースに追加するなど、その活用や情報発信に努めてまいりたいと考えております。 株式会社日本飛行船につきましては、本年六月一日付の新聞によりますと、破産手続を進めていると報道されておりますが、その後の状況につきましては承知していないところでございます。 私どもといたしましては、北部九州や中国・関西地区を中心にテレビ、雑誌などさまざまな媒体を活用した広報宣伝を行うとともに、新たに観光PRキャラバン隊を組織し、集客力のあるイベント等に派遣するなど、本市PRと観光客のさらなる誘致に努めてきたところでございます。 以上でございます。 [のぐち英一郎議員 登壇]
◆(のぐち英一郎議員) それぞれ御答弁をいただきました。 オブジェにつきましては、ゆかりの場所に建ててありまして、市役所の設置物というものは、一たん設置されるとまず動かすことがない、だからこそ大変慎重に、また設置した後は、その一定の効果等の検証等もしっかりとしていかなければならないという観点からお伺いをしたわけでありますが、観光経済効果というものにつきましても、そのお考えがどこから出て来られたのかという具体はきょうのところはお示しいただけなかったところでありますが、もう既に設置をいたしましたので、そのあたり、具体なり検証といったようなものを現地周辺でしっかりといただきたいと思います。 また、飛行船の所期の目的というものは、飛行船を飛ばさなかったから何か新しいということではなく、もともとからのお考えだった事業で十分達成できたようであります。幾たびにも申し上げながら、なかなかおやめになろうとされないものですから、私は散々悩んだあげくに、どうしても飛ばしたいというのであれば、飛行船に広告ではなく、飛行船に乗りたい方を広く募る方がよほど有効ではないかという、そこまで申し上げたこともありまして、結局飛ばなかったわけでありますが、やはり多額を要するような思いつきのような政策は今後繰り返されることがないように要望をいたしておきます。 新たな質問に入ります。 日ごろから安心安全というものを当局も盛んにおっしゃいますし、私も、大変非常に安心安全といったものと、また、さまざまな社会状況、環境との慎重な配慮、バランスといったようなことを考えながら日ごろ暮らしているわけでありますけれども、きょうはその中で監視カメラにつきまして、この監視カメラ、市内でも当局の把握あるいは周知等も特にないようなものもふえているような状況を踏まえ、それらをきちんと監視するべきではないかという観点からお伺いをいたしてまいります。 まず、本市に設置されております市有地以外を映す監視カメラの把握というものについて、当局はどのようにお持ちかお示しをください。 二点目に、現状であれば、市民はなかなかそうしたものが市有地以外を映しているものがどういう状況にあるのかも知ることができないままに野放しと言っても過言ではない状況があるかと思いますけれども、そのことについての御見解をお示しください。 三点目に、こうした状況等を踏まえますと、市内の監視カメラといったようなものを監視していく当局としての一定の責任、取り組みの必要性といったものがあるのではないかと私は考えるところでありますが、当局の御見解をお示しください。 以上、御答弁願います。
◎市民局長(窪島彬文君) 本市が把握しておりますカメラの設置台数についてでございますが、防犯や安全確保などを目的として本市や中央地区商店街振興組合連合会などが設置したものが百台、道路や交通の管理を目的として国道などの管理者や県警本部が設置した物が九十台、合わせて百九十台でございます。 次に、カメラにつきましては、設置者におきまして、防犯や安全対策などの必要性を判断して設置されているものであり、それぞれの責任において適切な運用基準を設け、個人のプライバシー保護やデータの取り扱い等に十分配慮し管理・運用されているものと考えております。 以上でございます。 [のぐち英一郎議員 登壇]
◆(のぐち英一郎議員) それぞれ御答弁をいただきました。 国、県、警察と、また本市の補助のない文化通り会の設置の状況等あるようでありますけれども、「されているものと考えております」ということではなくて、必要があるのではないですかということを伺っているわけでありますが、そうした運用基準がしっかりとあるものかどうかということの御確認をぜひいただきたいと思いますけれども、今すぐという話ではございませんが、そこは考えではなくて、実情がどうかということをぜひ把握いただきたいと思いますが、いかがでしょうか、御見解をお示しください。 以上、再質問いたします。再度答弁を求めます。
○議長(上門秀彦君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 なお、明日は、午前十時から会議を開きます。 本日は、これにて延会いたします。 午 後 三時五十九分 延 会 ─────────────────地方自治法第百二十三条第二項の規定により署名する。 市議会議長 上 門 秀 彦 市議会議員 古 江 尚 子 市議会議員 ふ じ た 太 一...