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03月14日-07号

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  1. 釜石市議会 2002-03-14
    03月14日-07号


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    平成14年  3月 定例会(第2号)           平成14年釜石市議会3月定例会会議録---------------------------------------          平成14年3月14日木曜日--------------------------------------- 議事日程第7号  平成14年3月14日(木) 定例会        午後 時会議を開く第1 本日の会議録署名議員の指名第2 議長の報告第3 市長の報告第4 請願2件(平成12年請願第5号、同第6号)第5 議案第6号 釜石市議会議員及び釜石市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例第6 議案第8号 釜石市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例第7 議案第9号 釜石市教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例第8 議案第10号 釜石市特別会計条例の一部を改正する条例第9 議案第12号 釜石市陸上競技場条例の一部を改正する条例第10 議案第13号 昭和園クラブハウス条例の一部を改正する条例第11 議案第15号 釜石市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例第12 議案第18号 釜石市恩給基金条例を廃止する条例第13 議案第27号 平成14年度釜石市一般会計予算第14 議案第28号 平成14年度釜石市水道事業会計予算第15 議案第29号 平成14年度釜石市病院事業会計予算第16 議案第30号 平成14年度釜石市国民健康保険事業特別会計予算第17 議案第31号 平成14年度釜石市簡易水道事業特別会計予算第18 議案第32号 平成14年度釜石市下水道事業特別会計予算第19 議案第33号 平成14年度釜石市駐車場事業特別会計予算第20 議案第34号 平成14年度釜石市老人保健事業特別会計予算第21 議案第35号 平成14年度釜石市漁業集落排水事業特別会計予算第22 議案第36号 平成14年度釜石市釜石大槌地区介護認定審査会事業特別会計予算第23 議案第37号 平成14年度釜石市介護保険事業特別会計予算第24 議案第38号 平成14年度釜石市農業集落排水事業特別会計予算第25 議案第41号 平成13年度釜石市一般会計補正予算(第9号)第26 議案第42号 片岸漁港区域内の公有水面埋立免許出願についての意見に関し議決を求めることについて第27 閉会中の継続調査について第28 議議案第1号 釜石市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例第29 議議案第2号 児童扶養手当削減案撤回を求める意見書の提出について第30 議議案第3号 米政策の総合的・抜本的見直しに対する意見書の提出について第31 議議案第4号 地方バス生活路線の確保を求める意見書の提出について第32 議議案第5号 安全で快適なタクシーの確保を求める意見書の提出について第33 議議案第6号 ワークシェアリング等積極型雇用対策の確立を求める意見書の提出について第34 議議案第7号 小児救急医療制度の充実・強化を求める意見書の提出について第35 議議案第8号 雪印食品牛肉偽装事件の徹底解明と食品表示制度の改善・強化を求める意見書の提出について第36 議議案第9号 雇用の危機突破を求める意見書の提出について第37 議議案第10号 安心の医療制度への抜本改革を求め、負担増に反対する意見書の提出について                                     以上  ------------------------------------- 本日の会議に付した事件第1 本日の会議録署名議員の指名……………………………………………………… 254第2 議長の報告…………………………………………………………………………… 254第3 市長の報告…………………………………………………………………………… 254第4 請願2件(平成12年請願第5号、同第6号)…………………………………… 257第5 議案第6号 釜石市議会議員及び釜石市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例……………………… 259第6 議案第8号 釜石市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例………………………………………………………………………………………………………… 259第7 議案第9号 釜石市教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例………………………………………………………………………………………………… 259第8 議案第10号 釜石市特別会計条例の一部を改正する条例……………………… 259第9 議案第12号 釜石市陸上競技場条例の一部を改正する条例…………………… 259第10 議案第13号 昭和園クラブハウス条例の一部を改正する条例………………… 259第11 議案第15号 釜石市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例……………………………………………………………………………………………………… 259第12 議案第18号 釜石市恩給基金条例を廃止する条例……………………………… 259第13 議案第27号 平成14年度釜石市一般会計予算…………………………………… 259第14 議案第28号 平成14年度釜石市水道事業会計予算……………………………… 259第15 議案第29号 平成14年度釜石市病院事業会計予算……………………………… 259第16 議案第30号 平成14年度釜石市国民健康保険事業特別会計予算……………… 259第17 議案第31号 平成14年度釜石市簡易水道事業特別会計予算…………………… 259第18 議案第32号 平成14年度釜石市下水道事業特別会計予算……………………… 259第19 議案第33号 平成14年度釜石市駐車場事業特別会計予算……………………… 259第20 議案第34号 平成14年度釜石市老人保健事業特別会計予算…………………… 259第21 議案第35号 平成14年度釜石市漁業集落排水事業特別会計予算……………… 259第22 議案第36号 平成14年度釜石市釜石大槌地区介護認定審査会事業特別会計予算……………………………………………………………………………………………………… 259第23 議案第37号 平成14年度釜石市介護保険事業特別会計予算…………………… 259第24 議案第38号 平成14年度釜石市農業集落排水事業特別会計予算……………… 259第25 議案第41号 平成13年度釜石市一般会計補正予算(第9号)………………… 268第26 議案第42号 片岸漁港区域内の公有水面埋立免許出願についての意見に関し議決を求めることについて………………………………………………………………………… 269第27 閉会中の継続調査について………………………………………………………… 299第28 議議案第1号 釜石市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例……………………………………………………………………………………………………… 299第29 議議案第2号 児童扶養手当削減案撤回を求める意見書の提出について… 300第30 議議案第3号 米政策の総合的・抜本的見直しに対する意見書の提出について……………………………………………………………………………………………………… 300第31 議議案第4号 地方バス生活路線の確保を求める意見書の提出について…… 300第32 議議案第5号 安全で快適なタクシーの確保を求める意見書の提出について………………………………………………………………………………………………………… 301第33 議議案第6号 ワークシェアリング等積極型雇用対策の確立を求める意見書の提出について……………………………………………………………………………………… 301第34 議議案第7号 小児救急医療制度の充実・強化を求める意見書の提出について……………………………………………………………………………………………………… 302第35 議議案第8号 雪印食品牛肉偽装事件の徹底解明と食品表示制度の改善・強化を求める意見書の提出について………………………………………………………………… 302第36 議議案第9号 雇用の危機突破を求める意見書の提出について……………… 302第37 議議案第10号 安心の医療制度への抜本改革を求め、負担増に反対する意見書の提出について…………………………………………………………………………………… 303  ------------------------------------- 出席議員(26名)                 議長   小沢和夫君                 副議長  鈴木正幸君                  1番  菅原規夫君                  2番  川崎勇一君                  3番  赤崎光男君                  4番  佐々木義昭君                  5番  小笠原多子男君                  6番  岩間勘二君                  7番  野田忠孝君                  8番  武田直美君                  9番  山崎長栄君                  10番  藤井修一君                  11番  藤原茂實君                  12番  両川敏之君                  13番  松坂喜史君                  14番  東 隆人君                  15番  菊池正明君                  16番  秋元厚子君                  17番  佐藤一夫君                  18番  千葉勝男君                  19番  小野寺英雄君                  20番  平松福一君                  21番  斎藤正子君                  22番  平舘幸雄君                  23番  佐野金吾君                  24番  島林兼雄君  ------------------------------------- 説明のため出席した者              市長      小野信一君              助役      赤司淳也君              収入役     正木 等君              総務企画部長  小山 士君              民生部長    桑畑喜一君              経済部長    佐野善次君              建設部長    吉田幸男君              総務課長    山崎倫昭君              財政課長    矢浦一衛君              企画課長    佐々木重雄君              水産課長    佐々木道典君              市民病院長   佐藤昇一君              市民病院                      船越 毅君              事務長              水道事業所長  伊藤昭男君              教育長     塚本希之君              教育次長    尾形新悦君              教育委員会                      菊地洋一君              総務課長              学校教育課長  樋口賢一君              社会教育課長  佐々木節夫君              体育振興課長  古川明良君              学校統合                      岩鼻 弘君              推進室主幹              学校給食                      末永正志君              センター所長              図書館長    栗澤 廣君              監査委員    藤原宏昭君  ------------------------------------- 事務局職員出席者              事務局長    池田国彦              事務局長補佐  菊池郁夫              議事係長    古川至言  -------------------------------------                午後4時15分会議を開く ○議長(小沢和夫君) 本日の出席議員は26名で定足数に達しておりますので、会議は成立いたしました。 ただいまから本日の会議を開きます。本日の議事は、お手元の議事日程第7号により進めます。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第1、本日の会議録署名議員の指名を行います。会議録署名議員には、会議規則第81条の規定により議長において8番武田直美君及び9番山崎長栄君を指名いたします。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程日程第2、議長の報告であります。本日市長から、今次定例会の追加議案といたしましてお手元に配付いたしておりますとおり、議案第41号から議案第42号までの2件の送付がありましたので、御報告いたします。 以上で議長の報告を終わります。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第3、市長の報告であります。市長、登壇願います。 〔市長小野信一君登壇〕 ◎市長(小野信一君) 株式会社サンロックに対する支援について御報告を申し上げます。 株式会社サンロックにつきましては、平成13年度の経営が非常に厳しい状況となっていることから事業計画の見直しを行い、市に対して何らかの支援をお願いしたい旨の報告を昨年11月に受けておりましたが、去る2月15日、正式に支援要請と経営改善計画の提示がなされました。これを受け、経営改善計画の検証と支援方法について、当地域の沿岸漁業振興に対するサンロックの役割を中心に、チョウザメ部門の新たな事業展開も含め詳細に検討をいたしました。その結果、サンロックは当地域の漁業振興を推進する上で不可欠な会社であると判断し、市からの資金貸し付けによる支援について、今定例会に提案することといたしました。 サンロックにつきましては、経営改善に努め運営していたものの、平成12年度において資金不足が生じましたことから市に対し支援要請があり、損失補償について平成12年9月定例会の議決を得て支援を行ったところであります。しかしながら、昨年度、高温の暖水塊が当沿岸一帯に接近し、出荷間近であった養殖中のマツカワが大量へい死する事故が発生したことなどにより、収入が計画を大きく下回り、再び資金不足を生じたことから、市に対し再度支援要請がなされたものであります。 今回、サンロックの支援について審議いただくに当たりまして、会社の設立からこれまでの経過と沿岸漁業振興という会社設立の目的を市民及び議員の皆様に改めてお知らせし、御理解をお願いする次第です。 サンロックの設立経過でありますが、サンロックの設立につきましては、株式会社冷水性高級魚養殖技術研究所とのかかわりが重要となります。この冷水性高級魚養殖技術研究所は、魚類養殖の未開の地でありました岩手県において、北方系の魚類養殖技術を研究し、新たな養殖魚種の定着により養殖業の振興に貢献することを目的に平成元年に設立され、6年間の研究期間をもって技術開発することとしたものであります。また、このプロジェクトは昭和63年当時、鉄鋼業界の構造不況による新日鐵の合理化に伴う地域活性化策の一つとして、市・県等が中心となり検討され、立ち上げられたものであります。 これにより、当該技術研究所は平成7年3月まで各種魚種について研究を進め、最終的にマツカワについては三陸地方が最適地で、その優位性が高く、新たな養殖業種として大きな可能性を秘めており、漁業者の所得向上が期待されると判断をいたしました。また、チョウザメについては、珍しい高級食材として需要が見込まれ、地域の特産品となり得ると判断し、研究成果を事業化するものとしたものであります。 当時の沿岸漁業を取り巻く環境は、それまで順調であったサケ漁が不良となるとともに、価格の下落から漁協経営が悪化し始めた時期であり、漁業者もワカメ等の養殖不振などで新たな養殖業種を探り始めた時期でもありました。このため、開発されたマツカワ養殖技術を新たな養殖業種として当地域に定着させ、漁業者の所得向上に結びつけ、ひいては漁業振興を図るべきとの観点から、事業会社として当市のほか大槌町、旧三陸町、1市2町管内の漁協、新日本製鐵、日産建設、岩手銀行、インテリジェントコスモス研究機構から出資金5700万円をもって株式会社サンロックを設立したものであります。しかしながら、マツカワは新たな養殖業種ということで、果たしてつくっても売れるのかという不安と漁協の経営悪化や、ワカメなどの養殖業の不振から、漁業者の新分野への投資が困難な状況が続き、容易に養殖規模拡大が進まず、サンロック設立時から稚魚の需要と供給にアンバランスな状況が続きました。 設立当初、サンロックは稚魚の供給を行い、養殖及び成魚販売については漁港、漁業者が主体となるとの役割分担により、生産拡大と販路拡大を進めることといたしました。しかしながら、生産者が販売活動にふなれであったこと等により販路開拓が思うように進まず、価格面でも生産者同士が同一販売先へ売り込むこともあり、安価での取引を余儀なくされるなど非常に不利な状況となってしまいました。このため、販売窓口の一本化と販路の拡大活動について漁業関係者サンロック、市等で検討を行い、販売窓口をサンロックとし、販路拡大活動についてはマツカワ・チョウザメキャンペーン実行委員会、岩手県マツカワ流通推進協議会が中心となって取り組むなど役割分担を明確にして、漁協・漁業者の負担の軽減に努めました。その結果、首都圏や関西圏において高い評価を得、現在では需要が生産量を大幅に上回るまでになっており、マツカワは定着しつつあるものと考えております。 なお、マツカワについては、注文はあるものの、生産量が少ないため、御理解を得ながら出荷量を調整し、顧客に迷惑をかけないよう対応しているところであり、今後の生産拡大が強く求められているところであります。しかしながら、魚類養殖分野では過去にサクラマスやギンザケの経験もあるものの、いずれも中途で、本格的養殖を断念した経過もあり、マツカワ養殖に不安があったことも事実であります。 このようなことから、漁業者の不安解消のため県、水産技術センター、市、漁業関係者が一体となり、積極的に取り組んでまいりました。その結果、ここ数年の推移の中で養殖受け入れ団体または個人の数は増加していないものの、個々の生産者の受け入れ尾数は、生けす整備などへの支援により、サンロック設立時の受け入れ尾数の1万9000匹に対し、平成13年度には4万2000匹と確実に増加している状況に至りました。生産者個々の規模がここまで拡大したことは、マツカワ養殖に対するスケールメリットや収益性に見通しを持っているあかしでもあると考えますし、また生産者のサンロック存続を望む声があることについても把握しているところであります。 なお、生産規模拡大の施策として、県においてはサンロックへの稚魚の安価な提供、施設整備への支援と普及活動の強化、県独自での検討協議会を設置する旨の方針を打ち出しており、市も県と連携して支援強化に努めていく決意であります。 このように、サンロック養殖業振興の一翼を担ってまいりましたし、今後もより一層果たすべく役割を自覚して、生産者と一体となった取り組みを進めることが必要であると考えます。 当地域の主要海産物であるワカメやホタテガイなど養殖海産物は、中国や韓国からの安価な輸入物の増加の影響を受け、価格が極端に低迷しておりますが、国内においても産地間で熾烈な競争が行われている状況にもあります。このような状況の中で、三陸産ワカメが高級ブランドとして現在定着していることは、当地域の漁業者が持っている高度な養殖技術があってこそであり、あわせてマツカワやチョウザメなどの高度で新たな養殖技術を持つことは、他の地区や海外に対抗するための強力な武器となるものであります。また、マツカワの養殖技術、特に稚魚の生産技術は、他の地域ではまねのできないサンロックだけのものであります。 したがいまして、収入源の多角化を推進し、漁業者の安定的な収入の確保に結びつけていくためには、サンロックが今まで蓄積した稚魚生産技術と養殖技術は必要不可欠なものであると考えます。また、チョウザメやキャビアにつきましては、特にキャビアはワシントン条約によって供給量が世界的に逼迫して価格が高騰しておりますし、養殖物の生産も数カ国がやっと始めたところであります。サンロックにおいては、国内で唯一キャビアの生産技術がほぼ確立されており、地域の特産品となり得る価値を十分秘めておりますし、取引価格が高く高収益を望めることから、サンロック経営の健全化に結びつくものと考えております。 サンロックの経営状況は非常に厳しいものがありますが、釜石地域を中心とする当地域の新たな養殖体制の構築の必要性を考えれば、サンロック稚魚生産技術、養殖技術及び開拓販路の存在意義は非常に大きく、必ずや当地域の沿岸漁業振興につながるものと考えております。したがいまして、今これらをなくすることになりますと、将来に大きな悔いを残すこととなります。サンロックの設立の意義につきましては、新規養殖産業の創出であり、これまで生産者が新規養殖に取り組む環境づくりを中心に行ってきたことから、今までが本格的事業化までの準備段階であって、これからが真のスタートであると認識をいたしておるところであります。 これまで説明いたしましたように、サンロックは当市の水産振興の重要な一翼を担っているものと認識しております。その役割を十分果たしていくためにも、今後とも支援が必要と考えております。 以上で報告を終わりますが、今回のサンロックへの支援について御理解を賜りますよう心からお願いを申し上げます。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第4、請願2件を議題といたします。本件に関し、総務常任委員長の報告を求めます。 委員長、登壇を願います。 〔総務常任委員長秋元厚子君登壇〕 ◆総務常任委員長(秋元厚子君) ただいま議題となりました請願2件について、総務常任委員会における審査の経過並びに結果の概要を報告します。 平成12年請願第5号働くルールの確立を国に要請する請願の要旨は、労働時間を短縮して雇用の拡大、サービス残業の根絶、解雇規制、労働者保護法の制定などについて、国に意見書を提出してくださいというものであります。 平成12年請願第5号は、平成12年11月29日本委員会に付託され、同年12月6日開催した委員会においては、紹介議員から請願の趣旨や背景などについて補足説明をいただきました。委員からは、「国の施策に関し、地方公共団体として何ら権限のない事項あるいは越権と思われる事項であること」などの意見が述べられました。紹介議員に対して、本請願を取り下げ、意見書として提出していただくようその旨を説明いたしましたが、取り下げる意向がないと判断しました。 その後6回、計7回にわたり委員会を開催し、慎重に審議いたしましたが、「国の所掌する事項であり、請願の趣旨になじまない請願である」との出席委員多数の意見でありました。 以上の審査を経て、採決の結果、平成12年請願第5号は不採択すべきものと決定しました。 平成12年請願第6号消費税の大増税に反対し、食料品の非課税を国に求める請願につきましては、消費税の増税をとめ、食料品を非課税とするよう国に意見書を提出してくださいというものでありました。 本件は、平成12年11月29日本委員会に付託され、平成12年請願第5号と同時審査を行い、慎重に審議いたしました。委員からは、「前件と同様に国の所掌する事項であり、請願の趣旨になじまない請願である」との意見が多数でありました。 以上の審査を経て、採決の結果、平成12年請願第6号は不採択すべきものと決定しました。 以上であります。 ○議長(小沢和夫君) ただいまの総務常任委員長の報告は、平成12年請願第5号及び同請願第6号の2件は不採択であります。 ここで討論の通告がありましたので、発言を許します。 21番斎藤正子君、登壇を願います。 〔21番斎藤正子君登壇〕 ◆21番(斎藤正子君) 働くルール確立を国に要請する請願及び消費税の大増税に反対し、食料品の非課税を国に求める請願を不採択することへの反対討論を行います。 今、日本経済は、所得、消費、生産が連鎖的に落ち込み、物価下落が同時に進むというデフレの悪循環に突入しつつあることは御承知のとおりであります。これは、戦後の日本でも他の主要国でも経験したことのない事態であります。 この解決は、原因となっていることに歯どめをかけること以外にありません。つまり、第1に、一つは大企業による空前のリストラにストップをかけ、雇用と地域経済に責任を果たさせることであります。首切り、リストラが日本ほど横暴、勝手に行われている国は世界の主要国にはありません。大企業の大規模な人減らし合理化でどれほどの打撃を受けたかは、釜石市民がよく知っているではありませんか。もうけのために何をやっても許されるというのが今の実態であります。これに少なくともヨーロッパ並みにルールをつくってほしいという請願は、当然の要求ではないでしょうか。 二つ目は、今、日本経済にとっても国民の暮らしにとっても緊急に求められていることは、国民の負担を減らし、経済を温めることであります。消費税の減税は、その最も有効な対策の一つとなるものであります。せめて3%にというのは多くの国民の声であります。 この二つの請願を否決するということは、釜石市議会がこうした住民の切実な声に背を向けるものと受けとめられても仕方がないと言わなければなりません。日本共産党は、これからも住民の切実な声を議会や国政に反映させるために頑張る決意を述べて、不採択に対する反対討論とします。 ○議長(小沢和夫君) 21番斎藤正子君の討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) これで討論を終結いたします。 これより請願2件を1件ごとに採決いたします。 この採決は起立によって行います。 お諮りいたします。平成12年請願第5号を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(小沢和夫君) 起立少数であります。よって平成12年請願第5号は不採択とすることに決定いたしました。 次に、平成12年請願第6号を採決いたします。本請願を採択することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(小沢和夫君) 起立少数であります。よって平成12年請願第6号は不採択とすることに決定いたしました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第5、議案第6号釜石市議会議員及び釜石市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例から日程第24、議案第38号平成14年度釜石市農業集落排水事業特別会計予算までの20件を一括議題といたします。 ただいま一括議題に供しました議案について、予算特別委員長の報告を求めます。 予算特別委員長、登壇願います。 〔予算特別委員長松坂喜史君登壇〕 ◆予算特別委員長(松坂喜史君) 予算特別委員会の審査の経過並びに結果につきまして、その概要を御報告申し上げます。 今次3月定例会におきまして、去る11日設置されました当委員会は、即日委員長に松坂喜史委員、副委員長に川崎勇一委員を互選いたしまして、平成14年度一般会計及び各特別会計等予算議案12件、関係議案8件、合計20件の付議案件につきまして、本日まで4日間にわたり慎重に審査を行った次第であります。 審査の経過等につきましては、議員全員をもって構成する特別委員会であり、追って委員会の記録が配付されますので、それをもって報告にかえさせていただくものといたしまして、ここでは審査の結果について結論のみを御報告申し上げますことで、御了承願いたいと存じます。 去る3月11日、当委員会に付託されました   議案第6号 釜石市議会議員及び釜石市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例   議案第8号 釜石市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例   議案第9号 釜石市教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例   議案第10号 釜石市特別会計条例の一部を改正する条例   議案第12号 釜石市陸上競技場条例の一部を改正する条例   議案第13号 昭和園クラブハウス条例の一部を改正する条例   議案第15号 釜石市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例   議案第18号 釜石市恩給基金条例を廃止する条例   議案第27号 平成14年度釜石市一般会計予算   議案第28号 平成14年度釜石市水道事業会計予算   議案第29号 平成14年度釜石市病院事業会計予算   議案第30号 平成14年度釜石市国民健康保険事業特別会計予算   議案第31号 平成14年度釜石市簡易水道事業特別会計予算   議案第32号 平成14年度釜石市下水道事業特別会計予算   議案第33号 平成14年度釜石市駐車場事業特別会計予算   議案第34号 平成14年度釜石市老人保健事業特別会計予算   議案第35号 平成14年度釜石市漁業集落排水事業特別会計予算   議案第36号 平成14年度釜石市釜石大槌地区介護認定審査会事業特別会計予算   議案第37号 平成14年度釜石市介護保険事業特別会計予算   議案第38号 平成14年度釜石市農業集落排水事業特別会計予算の合計20件は、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 各位の御賛同をお願いいたしまして、予算特別委員長の報告を終わります。 ○議長(小沢和夫君) 日程第5、議案第6号釜石市議会議員及び釜石市長の選挙における選挙運動用自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第6号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第6、議案第8号釜石市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第8号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第7、議案第9号釜石市教育委員会教育長の給与等に関する条例の一部を改正する条例は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第9号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第8、議案第10号釜石市特別会計条例の一部を改正する条例は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
    ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第10号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第9、議案第12号釜石市陸上競技場条例の一部を改正する条例は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第12号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第10、議案第13号昭和園クラブハウス条例の一部を改正する条例は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第13号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第11、議案第15号釜石市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例は、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(小沢和夫君) 起立多数であります。よって議案第15号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第12、議案第18号釜石市恩給基金条例を廃止する条例は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第18号は委員長報告のとおり可決されました。 あらかじめ会議時間の延長を行います。 日程第13、議案第27号平成14年度釜石市一般会計予算を議題といたします。 討論の通告がありましたので、発言を許します。 21番斎藤正子君、登壇を願います。 〔21番斎藤正子君登壇〕 ◆21番(斎藤正子君) 平成14年3月議会、平成14年度釜石市一般会計予算に対する反対討論を行います。 小泉内閣の構造改革路線により、暮らしと営業、地域経済はこれまでにない危機にあります。中でも高齢者の窓口負担を大幅にふやす医療費制度の改悪、サラリーマン本人の3割負担や保険料の引き上げなどは、さらに痛みを強いるものとなっております。 ことしに入って釜石市は、1月の誘致企業工場閉鎖により 104人の従業員解雇、ホテルの倒産によって30人の従業員解雇、さらには3月には鉄工所の工場閉鎖により34人の従業員解雇など、底をついた地域経済にますます拍車をかける結果となりました。釜石市として独自に対策をとるべき課題はたくさんあります。そして、自治体の本来の役割は、もともと住民を守るところにあります。 平成15年は骨格予算となるため、平成14年度予算は小野市長任期最後の編成となります。市長は、福祉と教育に配慮したとして、重点施策として特養老人ホーム建設補助金、授産施設、小学校建設、市独自の雇用対策などが上げられており、評価できるものもあります。しかし、当初予算は、窮状の中にいる市民の実態に合った緊急の手だてを講じた予算になっているのか、市民施策の後退や負担増についてはどうかなどが鋭く問われた予算になっております。日本共産党は以下の点を指摘し、反対するものであります。 第1に、雇用対策についてであります。 釜石の雇用問題を論ずる場合、新日鐵の社会的責任にどうしても触れなければなりません。なぜなら、新日鐵は今でも人減らし合理化・リストラを続けております。一般質問でも指摘しましたように、シルバー人材センターから人を派遣させて社員と同じ仕事をさせる、こういうことまでしているのです。私は繰り返し強調しておりますが、釜石のまちづくりにとって雇用の問題や遊休地の問題など、新日鐵の社会的責任を果たさせることができるかどうか、まさにこれにかかっていると言っても過言ではありません。新日鐵釜石製鐵所の事業規模が小さくなったとはいえ、釜石市での役割は依然として大きいだけに、まず新日鐵自身が人減らしをやめる、行政としてそういう責任を迫るべきであります。 雇用問題の二つ目は、市独自の雇用対策が不十分だということであります。 市の総合雇用対策によれば、市独自の施策のいわゆるワークシェアリングの導入をするとしておりますが、来年度は10名程度で、しかも雇用期間は6カ月となっています。これでは6カ月後には路頭に迷うことになります。引き続きの雇用創出が求められるのであります。小・中学校の30人学級の実現など、暮らしに直結した公的分野の雇用の拡大こそ抜本的に力を入れる必要があります。 二つ目の問題は、民間委託、民間導入論についてであります。 本来市がやるべきことを次々と民間委託にしております。本予算でも五葉寮の運営費委託として1億2500万近い金額が計上されていますが、市長は私の一般質問への答弁で「コストが安く、住民サービスがいいのであれば、民間委託はどんどん進めるべきではないか」、このように述べました。しかし、民間になれば、利益が上がらなければそこから撤退するというのが避けられないことは、これまでも幾つかの誘致企業がそうであったように、何度も体験しているではありませんか。地方自治体の役割は、住民の暮らし・福祉を守るというところにあると、市長もこの議会での答弁で述べておりますが、そのためにはコストが安いからといって次々に民営化するのではなく、あくまで自治体としての責任を持つこと、これこそが自治体の本来の役割を果たすことになるのではないでしょうか。 第3点目は、一般廃棄物処理手数料についてであります。 議案第15号廃棄物の処理及び清掃に関する条例改正が可決されました。それによって、受益者負担が増大することになります。今回の改正によって、し尿処理料金は1世帯平均で年1300円の引き上げになります。事業系廃棄物は値上げ幅4600円となり、現行と比較して 1.8倍の引き上げであります。経済事情が深刻な中であるだけに、受益者負担を増大させることは弱い者いじめにつながるのではないでしょうか。 4点目は、負担金・補助金の見直しについてであります。 平成14年度の負担金・補助金は59件、合計1100万円であり、前年度の10倍に当たります。行政は、負担金・補助金廃止に当たっては支給団体との慎重な論議を保障すべきであります。その中でこそ、零細補助金の廃止の対象団体として今回4件が含まれております。中でも釜石季節保育所連絡協議会は創立40年、市内幼児教育の草分け的な存在で、行政の手が届かない遠隔地において婦人会や町内会、青年会、有志の方々が地域の幼児の人づくりに精魂傾け運営してきたところであります。当時は16カ所あった保育所が、無認可保育所の解消推進により現在では1カ所が残っており、改築を働きかけているところであります。仮に行政側の補助金廃止の理由が、1カ所だけでは協議会としての存続理由として希薄であるというのであれば、それは実態を無視していると考えられます。文字どおり弱者無視と言われても仕方がありません。それは、現在活動している団体の意欲をそぐものであります。補助金廃止は実施すべきではありません。撤回すべきであります。 さらに、予算審議では、現在当局が実施している寡婦等医療費給付10割事業を5割給付について、同僚議員からも強く懸念する声がありました。寡婦の医療費10割給付事業を崩すべきではありません。 以上をもちまして日本共産党の反対討論を終わります。 ○議長(小沢和夫君) 21番斎藤正子君の討論は終わりました。 15番、菊池正明君、登壇を願います。 〔15番菊池正明君登壇〕 ◆15番(菊池正明君) 民政クラブを代表して、平成14年度一般会計歳入歳出予算に対する討論を行います。 長引く地域経済の低迷によって、市内においても企業の倒産・閉鎖、若い方々を初め多くの方々の雇用の問題など直面する市政課題は山積し、市政を取り巻く環境は極めて厳しい現下にあります。これらの課題に対する対策を初め、多様化する住民ニーズを抱えた予算編成は大変困難であったことと推察いたしております。 一般会計 187億4900万円は、前年対比 1.0%の減額にとどめていますが、地域経済の低迷による市税の減収、国の構造改革などによる依存財源である利子割交付金や地方交付税の大幅減収が見られる中にあって、住民ニーズに対する最大限の努力を要したものと理解するものであります。 歳出においては、統合小学校の建設、特別養護老人ホームなどの建設の補助、身体障害者通所授産施設の整備事業など、久々に大型事業が着手され、長年の懸案であった課題が解消されますことに一定の評価をいたします。また、当面の課題として極めて深刻な雇用問題に対応して、釜石市総合雇用対策が示され、期間雇用ではありますが、ワークシェアリングを初め多様な雇用形態で予算計上されております。しかし、今後、雇用の場の確保という課題は依然として残っており、関係機関とさらなる連携を持って対応していただくよう要請するものであります。 今次予算編成においては、財政調整基金などから多額の繰り入れ、また市債を大幅に伸ばしており、後年度の財政需要を考えますとき、大変厳しい状況にあり、財源確保が大きな課題であると受けとめています。今後は、行財政改革を徹底的に推進し、かつ政策形成過程の市民参加システムの構築、政策評価などの市民に対する公表を行うなど、民官一体のまちづくりに向け一層努力されますことを要請し、平成14年度釜石市一般会計歳入歳出予算に賛意を表します。 以上です。 ○議長(小沢和夫君) 15番菊池正明君の討論は終わりました。 11番藤原茂實君、登壇を願います。 〔11番藤原茂實君登壇〕 ◆11番(藤原茂實君) 海盛会を代表して、平成14年度釜石市一般会計予算に関し、賛成の討論を行います。 平成14年度一般会計当初予算総額は 187億4900万円で、対前年1億9300万円、1%の減少となっております。これは地方交付税で2億1534万9000円、4%、市税で7591万7000円、 1.7%、前年度対比それぞれ減収見込みとなったことが大きな要因であり、歳入確保の険しさを改めて痛感するものであります。 このような現実に直面して、従来事業の見直しを図り、その結果 203事業で1億5636万5000円の財源を捻出し、必要とする新規事業97件を盛り込んだ予算とされております。釜石魚市場の移転、テレビ難視聴地域の解消、特別養護老人ホームの建設、市内道路建設改良、統合小学校校舎建築等々、実現を求められる数多くの市民生活の各般にわたり取捨選択の結果の予算配分であると考えるものであります。 近い将来においても財政の好転が見出せない中にあり、予算執行には格段の効率向上努力が求められる現状であります。実効性を追求して、その投資効果をさらに高めていかれますよう期待して、賛成の討論とするものであります。 以上です。 ○議長(小沢和夫君) 11番藤原茂實君の討論は終わりました。 9番山崎長栄君、登壇を願います。 〔9番山崎長栄君登壇〕 ◆9番(山崎長栄君) 平成14年度一般会計当初予算案に対し、公明党及び清和クラブを代表し、賛成討論を行います。 本予算案は、前年度当初対比1%減の 187億4900万円であります。市財政は、地方交付税の大幅な削減と市税の落ち込みにより一層硬直化が進行しています。当局にありましては、歳入不足を補うため財政調整基金3億7500万円の取り崩しを行い、市債は22億6000万円余りで、前年度対比17.1%の大幅な伸び率に見られるように、財源の確保には大変苦慮された跡がうかがわれます。 一方、歳出の中では、双葉小学校建設、特別養護老人ホーム建設に対する補助金などに多額の予算配分がなされておりますが、その結果、他の事業、特にも前年度対比35.5%減となった土木費など、生活環境整備に支障が出やしまいか、疑念を持たざるを得ません。予算の中では、エコタウン事業の推進を初め、新規事業の中にはこれまでの懸案でありました幾つかの事業が盛られており、それは評価するものであります。 市長は、事業の展開に財政を合わせるのではなく、財政状況に合わせた事業を考え、健全運営に努めたい旨の発言をされております。生産性を生み出すためには、その姿勢は堅持しながらも、時には大胆な財政運営も必要かと存じます。また、経済情勢が好転し、財政の厳しさが解消される予測は全く立たない状況下にあるわけであります。今後は、これまで以上に財源の確保に向けての取り組みと厳しい事業の取捨選択が求められてまいります。職員のさらなる意識改革と行政改革の推進を求め、14年度一般会計予算案に対し、賛成討論といたします。 ○議長(小沢和夫君) 9番山崎長栄君の討論は終わりました。 8番武田直美君、登壇を願います。 〔8番武田直美君登壇〕 ◆8番(武田直美君) 市民クラブを代表し、平成14年度一般会計歳入歳出予算並びに各特別会計予算に関し、賛成討論を行います。 長引く不況による市民経済の低迷とともに、市政を取り巻く環境は依然として厳しい状況下にあります。人口の減少が続き、市税収入は減少し、加えて特にも政府の「聖域なき構造改革」の名のもとに地方交付税、国庫支出金等々大幅な減少する中にあって、緊縮型の予算編成を余儀なくされているにもかかわらず、地域に山積する課題を解消し、市民生活の安定を図ろうと徹底した歳出の見直しを図るとともに、一般会計では対前年比1%減の 187億4900万円、各特別会計を入れた総額 325億3700万円余の予算編成を図った努力を評価するものであります。 活力あるまちづくりの一環である、特にも長年の課題であった魚市場移転整備事業を初め統合学校の新築、特別養護老人ホームの建設、し尿処理場建設に係る施策など、教育、福祉に重点を置いた事業を選択の上、財政の健全性維持に努められていることは容易にうかがうことができます。しかし、国の経済対策も遅々として進まず、当市の置かれている状況は一層厳しさを増すであろうことが予測されます。 また、地方分権の進展も図らなければなりません。その本旨である自立、自己決定に基づく施策の展開も求められます。市長は、「釜石の歴史は、製鉄を初めとするものづくりにある」と言われます。今こそ市民挙げて、地場産品の創出や新しい需要をつくり出すなど、その努力をする時期にあると考えます。この上は、そこに重点を置いた施策の推進と財政運営を希望し、平成14年度一般会計予算並びに各特別会計予算に賛成し、賛成の討論といたします。 ○議長(小沢和夫君) 8番武田直美君の討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) これで討論を終結いたします。 お諮りいたします。日程第13、議案第27号平成14年度釜石市一般会計予算は、委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(小沢和夫君) 起立多数であります。よって議案第27号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第14、議案第28号平成14年度釜石市水道事業会計予算は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第28号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第15、議案第29号平成14年度釜石市病院事業会計予算は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第29号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第16、議案第30号平成14年度釜石市国民健康保険事業特別会計予算は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第30号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第17、議案第31号平成14年度釜石市簡易水道事業特別会計予算は、委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第31号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第18、議案第32号平成14年度釜石市下水道事業特別会計予算は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第32号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第19、議案第33号平成14年度釜石市駐車場事業特別会計予算は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第33号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第20、議案第34号平成14年度釜石市老人保健事業特別会計予算は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第34号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第21、議案第35号平成14年度釜石市漁業集落排水事業特別会計予算は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第35号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第22、議案第36号平成14年度釜石市釜石大槌地区介護認定審査会事業特別会計予算は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第36号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第23、議案第37号平成14年度釜石市介護保険事業特別会計予算は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第37号は委員長報告のとおり可決されました。 日程第24、議案第38号平成14年度釜石市農業集落排水事業特別会計予算は、委員長報告のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって議案第38号は委員長報告のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第25、議案第41号平成13年度釜石市一般会計補正予算(第9号)から日程第26、議案第42号片岸漁港区域内の公有水面埋立免許出願についての意見に関し議決を求めることについての2件を一括議題といたします。 なお、ただいま一括議題に供しました議案はいずれも追加議案でありますので、一括して当局の説明を求め、審議は1件ごとにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議ありませんので、さよう決定いたします。 ただいま議題に供されました各議案について、順次当局の説明を求めます。 総務企画部長。 〔総務企画部長小山士君登壇〕 ◎総務企画部長(小山士君) ただいま議題に供されました議案第41号平成13年度釜石市一般会計補正予算(第9号)及び議案第42号片岸漁港区域内の公有水面埋立免許出願についての意見に関し議決を求めることについての議案2件について御説明申し上げます。 まず、議案第41号平成13年度釜石市一般会計補正予算(第9号)について御説明申し上げます。 この追加議案は、先ほど市長報告いたしましたとおり、株式会社サンロックに対する支援策として運営資金貸付金を予算計上しようとするものです。 別冊となっております平成13年度補正予算書の1ページをごらん願います。 第1表歳入歳出予算補正の内容につきましては、株式会社サンロック運営資金貸付金4200万円を計上し、この財源といたしまして財政調整基金積立金を同額減額いたしております。この平成13年度補正予算1件につきましては、地方自治法第96条第1項第2号の規定により提案するものでございます。 次に、議案第42号片岸漁港区域内の公有水面埋立免許出願についての意見に関し議決を求めることについてを御説明申し上げます。 お手元に配付いたしております追加議案書の1ページをごらん願います。 公有水面の埋め立てにつきましては、公有水面埋立法第2条第1項の規定により県知事の免許を受けることになりますが、その際県知事は地元市町村長の意見を徴することとされています。 本件は、出願者である釜石市が漁港整備長期計画に基づき、平成13年度から15年度において漁港漁場機能高度化事業により、片岸漁港区域内に漁港施設用地として 1617.68平方メートルを造成しようとするものであります。この公有水面埋め立てにつきまして、岩手県知事から公有水面埋立法第3条第1項の規定により意見を求められましたので、同条第4項の規定により提案するものでございます。 以上をもちまして提案理由の説明を終わります。よろしく御審議の上、御賛同賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(小沢和夫君) 以上をもって当局の説明は終わりました。 日程第25、議案第41号平成13年度釜石市一般会計補正予算(第9号)を議題といたします。 これより質疑を許します。 小笠原多子男君。 ◆5番(小笠原多子男君) 第三セクターは第一は官、第二は民活手法、そしてその両方をいいところをとって第三セクター、このように市長は答弁、この前のケーブルテレビの際の答弁の際申しているわけですけれども、私はそれはそのとおりだと思うんです。民活の効果により収支の改善を行って、市民の税金を、投資を減らしてですね、その後第三セクターの目的が達成されて、そのことによって市民の福祉の向上なり生活の安定向上を図るのが第三セクターの目的であるというふうに思うわけです。 そこで質問したいのですが、民間の手法を生かしていくということ、それには経営の責任者等が大変重要になってくると思うんですが、当然そういう方がいると思うんですが、現状の経営体制はどうなっているのか一つお伺いしたい、このように思います。 それから、サンロックですが、発足時の目的なり経営方針なりと今の現状はどのようになっているのかお伺いしたい、このように思います。 それに加えてまた、今までサンロックに対して資金援助等この前もあったわけですが、それはどのぐらいになっているのかもお伺いしておきたいと思います。 もう一つ、多くなりますが、出資者あるいは漁協等の関係機関の動向など、あと養殖する漁業の漁家の方が余りふえていない理由はどこにあるのか、まず伺っておきたいと思います。 ○議長(小沢和夫君) 経済部長。 ◎経済部長(佐野善次君) それでは、お答えをいたします。 現在のサンロックの経営概要でございますけども、これにつきましては、役員でございますけども、社長が助役でございます。それから代表取締役専務、それから取締役が6名ございます。あと監査役が2人というような構成になっております。 それから、このサンロックの役割といいますか、先ほど市長報告で申し述べましたけども、これは平成元年に設立しました冷水性高級魚養殖技術研究所がその技術開発をした研究成果をですね、事業化すべく設立された会社となっております。内容的にはですね、マツカワ、チョウザメ、ホシガレイ、こういったものの種苗生産から成魚、それから親魚までの一貫した新規養殖技術の開発と販売でございます。そういったのがサンロックの概要となっております。 支援の内容ですけども、平成12年の9月にはサンロックが金融機関から融資を受けた際ですね、市の方で債務保証ということで4000万円の債務保証をやっております。あと、補助事業の関係ですけれども、これはいろいろございますけれども、大体二千五、六百万円だったと思っております。 ○議長(小沢和夫君) 水産課長。 ◎水産課長(佐々木道典君) 私からは、サンロックに対する補助金等の、今、部長がお答えいたしました明細についてお答えいたします。 まず一つは、平成9年度にチョウザメ養殖生産基盤整備事業補助金といたしまして 510万、それから平成10年度マツカワ・チョウザメ流通ルート確保事業補助金 120万、それから平成10年から平成12年の3カ年にわたりましてチョウザメ養殖技術高度化研究事業委託料として、平成10年に 700万、11年度に 500万、それから12年度に同じく 500万、この事業については1700万を委託料として出しております。 それから、出資者の動向でございますけど、出資者につきましては、先ほど市長の方から報告いたしましたとおり、当市のほかに大槌町、三陸町、インテリジェントコスモス研究機構、新日鐵、日産建設、岩手銀行、大槌と釜石それから旧三陸町管内の漁協が出資しております。なお、金額につきましてですけど、当市が出資金5700万のうち1500万、それから大槌町、旧三陸町につきましては各 500万、それからインテリジェントコスモス研究機構も同様の 500万でございます。それと、新日本製鐵は 300万、日産建設同じく 300万、岩手銀行 100万、それから漁協は大槌、釜石東部、唐丹町、吉浜、越喜来、綾里については各 250万、それと釜石漁協、平田、白浜浦については 100万、このほかに釜石漁連が 200万出資しております。 それから、生産者が増加しない理由はという御質問でございますけど、これにつきましては、やはり設立当初なかなか新しい養殖業種だということで、先ほど市長の報告にもございましたが、果たしてつくれば売れるかという不安が大変大きかったと思います。それと、以前に魚類養殖として取り組んだギンザケ、サクラマス等の養殖について、途中で本格化できなくてやめた経過もあります。それらの不安があって、なかなかふえなかった要因になっているというように考えております。(発言する者あり) 出資者の動向でございますけど、2月に取締役会を一応開いております。その中で、市に対して支援をまずお願いしたいと、検討をお願いしたいということで正式に要請されておりますが、大槌町、三陸町につきましては、両町に出向いて一応説明はしました。こういうことでサンロックから支援要請が市の方に出ているということで説明いたしまして、検討をお願いしたいということをお話ししましたところ、ちょっと3月にですね、どういう方法で支援をしたらいいかという部分についてはちょっと時間が足りないと、いずれそれであれば、今回4200万の補正をお願いしておりますけど、最終的にはサンロックから9000万ぐらいは必要だという報告を受けてますので、もう一回別な方法、この貸し付けの方法を含めてですね、もう一度支援する必要がありますので、その際には何とか旧三陸町…現在の大船渡市、それと大槌町についてですね、その支援の方法について御検討を今からお願いしたいということで要請はしております。 ○議長(小沢和夫君) 小笠原多子男君。 ◆5番(小笠原多子男君) 最初、さっき申し上げたとおり、第三セクターの目的というものは、市民の税金をそういう事業等に余り投入しないでですね、その事業がまた赤字も余り少なくて、そのことによって市民の生活なり、あるいは福祉の向上につなげるんだと。もちろん、税金を余り投入しない部分も含めて、そういう市民の福祉なんかに…増進等に使うべきものだ、これが第三セクターの目的になるんだろうな、私はこう思っているんです。 そこで、今、出資者の動向の中で、大槌町なり三陸町の話もありました。それは、平成12年度の際は、そのときには大槌町なり三陸町はどうだったのかもあわせて聞きたいと思うんですが。 それから、サンロックが何で今またこのようになったかという理由に、魚が大量に死んだと、こういうことですけれども、大量に死んだ魚はサンロックで生産…養殖しているものだけだったのか、漁業者なり漁協等が養殖していたものは死ななかったわけですか、それをまず。 それから、こういう状況の中で、生産者には、もし死んでおったりしたら、どのような援助なり支援なりをしてきたかと。それに加えて、私、9月議会でもホタテガイの共済に支援をしてほしいという漁民の声をこの議場でお願いしたわけですが、そういうことからいくならば、その整合性からいっても、漁民の…これは東部漁協ですけれども、1人や2人ではないわけです。多くの方々が、もしこのようなことになって、サンロックのように魚が死んだり貝が死んだようになったら大変だから援助してほしいということを言っているわけですよね。そういう立場からいっても、私は本当に市民の…多くの市民の生産者なり、それらに対する本当の振興策になるのかという気がしてならないんです。 これからまだ支援していかなければならないということですが、そういうことでいきますと、私は、さっき市長の報告にもあるわけですが、ワカメなりホタテなり、確かに生産技術等は向上しているわけです。生産も上がっているわけです。だが、さまざまな要因があってね。要因があって今価格等が暴落したりして、大変困っているわけですよね、それにこそ支援していくことが行政の務めだと。多くの漁民が、こっちの方はワカメだけで見ても 800人から約…概算ですが700 何ぼに減ったと言っていますけれども、大変大きな生産者がおるわけですから、私が本当に釜石の振興を考えるときには、この生産者なり漁協等が販売が暴落して困っている。その手だてを、サンロックには販売もいろいろキャンペーンとかなんとかあるわけですが、本当にそういう立場で、こういう生産者なりそれに支援していくことの方が公共性が大きく、しかも実際今困っているわけですからその方が私は大事だと思うんですが、その辺について御答弁願いたいと思います。 ○議長(小沢和夫君) 経済部長。 ◎経済部長(佐野善次君) それでは、私の方からちょっと説明しました後、水産課長の方からも説明させます。 去年、平成12年の損失補償の際、大槌町と旧三陸町の方に行ったときの状況でございますけれども、大槌町につきましては、我々の方でサンロックの経営状況を…当時のですね、説明しまして、理解を求めたわけですけども、ちょっとこの詳細について検討するにはちょっと時間をいただきたいと、そういった回答をいただいております。その後ですね、特に支援するというような意思というのはないんですけども、当時はそういった回答をいただいております。それからあと、三陸町についてもですね、これも同じように説明はしたわけですけども、具体的な損失補償についての支援というのはいただけなかったというような経過がございます。 それから、その支援の関係ですけども、我々としましては、漁業振興という面では市としても力を入れているつもりでございます。サンロックへの補助というのは、会社を直接救済することによってですね、結果的には漁業生産者…現在マツカワ養殖を行っている漁業生産者を救うことになると。さらに、サンロックの体力が今度回復することによって、沿岸漁業者の所得の向上、あるいは後継者問題、そっちの方の足がかりになるのではないかなと、そういったことも考えております。 先ほど議員さんが御質問でございましたけども、漁業者の声ということでございますけども、3月7日の日にですね、その漁業者お二人が市長室を訪れまして、直接市長の方へ要望をしてございます。そのときの声としましては、今このサンロックがなくなると、マツカワの稚魚の購入であるとか、その販売的なことで大変困りますと。まだ実際多くのこの利益というものが出ていないんですけども、今のところは労賃くらいにはなっていますよと。いずれこれから頑張ると、そういったところですと、何とかサンロックを支援してほしいというような要望もございました。 あと、我々も漁協さんからもいろんな意見等も聞いていますけども、漁協としましてもですね、このマツカワ養殖というものを将来的にはもっと漁業者の方に広めたいと、普及させたいと、そういったことも言われておりますし、あるいはある漁協の方では、ことしのこの夏場ですね、これを乗り切れば新規の養殖として十分成り立ちますよと、そういった御意見等もいただいております。いずれサンロックについても、漁業従事者の声が非常に大切なわけですので、そういった声をですね、我々お聞きしまして、今回のこの支援という方針を出したということでございます。 ○議長(小沢和夫君) 水産課長。 ◎水産課長(佐々木道典君) 私からは、へい死した魚がサンロックのものか、あるいは生産者のものかという御質問にお答えいたします。 へい死したのは、販売サイズまで成長した、漁業者が生けすで養殖している成魚でございます。サンロックでは陸上で多少の成魚の飼育はしておりますが、生けすそのものをサンロックが持ってやっているというものはございません。漁業者にお願いしておりますので。それで、へい死した数でございますけど、これは5500匹、数量にして 3.4トンほどでございます。 それから、これらへい死したものに対する支援はしたのかという御質問でございますが、これについては特にしてはおりません。ただ、サンロックの方から、13年度の稚魚の供給の際、無料で配布したもの、あるいは従来の価格からかなり安い価格にして供給したということで、そういう部分では支援もあったと私たちは認識しております。 ○議長(小沢和夫君) 小笠原多子男君。 ◆5番(小笠原多子男君) 今の答弁聞いていますと、大槌町とか三陸町は前にも…12年の9月のときにも支援をしなかったわけですよね、それはそれとしていいわけです。そういう中で、釜石はその際4000万、多分そのときはこれがあればサンロックは大丈夫だろうというような趣旨で助役等が胸を張っておったわけですが、そういう中で今大量に死んだと。そのことによって4200万円、これからもまだ支援を仰ぐんだと、こういうことですよね。実際にサンロックが養殖していたものではなくて、生産者が養殖していたものが死んだわけですから、サンロック自体は生産者から買ってどこさか行って高く売ってもうけるということで、このぐらいの損失が出るはずはないと思うんですよね。本来一番損害をこうむっているのは生産者であろうと、私はそう思います。 そういう立場からいってもですね、私は何度も言いますけれども、本当に釜石の今の市民、漁業に携わっている方々については、どうしても私は今実際に生産技術も向上して、生産も確実になっているものに対して支援していく、そこに生産者なり漁協なりに力が足りない部分は、サンロックにやっているように支援していくことの方が本当に大事だと、私はそう思うんです。まず、そういう意味でそれについてお伺いしたいんですが。 あとですね、当初サンロックは販売は余り目的にしていなかったと思うんですよね。今度は漁業者が、販売ルートも余りうまくないから自分たちがやって、漁業者のためにやるんだということですが、本当にそういう立場に立ってやっていくためには、さっき私聞いたんですが、経営に携わっている方々、助役を初め本当に漁業に明るくて、商売に明るくて、そういう方々がおるんですか。それこそが第三セクター、民活の生かし方でしょう。本来そういうことであるならば、こういうふうに市民の税金を貸したりくれたりすることは本来なくするのが第三セクターの目的ですから、大変遺憾なことだと、このように思うんです。 第三セクターの重要な役割は--何回も申し上げますよ。当初の計画、そして今置かれている現状、それを対比してみて、本当にそれが当初目的としたものと合致するものなのかと。逆にこう市役所なり行政側から金を出していくことが多くなるというのは目的に反していることですよ。3回目ですから、ちゃんと答弁してください。 ○議長(小沢和夫君) 経済部長。 ◎経済部長(佐野善次君) それでは、私は前段の方、漁業への支援といいますか、そういった部分でございますけども、確かに議員さんがおっしゃるとおり、漁業を取り巻く環境というのは大変厳しいと、それは十分我々も認識はしております。特にも後継者問題であるとか、あるいは高齢化の問題、あるいはワカメであれば輸入物との…における価格の低迷とかですね、そういった面は大変厳しい状況にあるということは重々我々も認識しております。これは漁業ばかりでなくて、農業も同じだと思っております。いずれ第一次産業、今回の議会でもいろいろと御議論になりましたけれども、第一次産業の底上げというのは本当に釜石にとっては大事な問題であると、そのように認識しております。 ただ、この漁業につきましては、先ほど以来申しましたけども、現在の主な養殖というのはワカメとかホタテとか、そういった部分だけでございまして、やっぱり新しい養殖を導入する必要があるんじゃないかと、そのように思っております。もちろんですね、イワガキであるとか深場アワビとか、いろんな面で試験的に開発されていますけども、マツカワについては先ほど来申し上げていますけども、これまでの研究成果というのをぜひ生かして、この漁業所得の向上を図っていきたいと。それでもって漁業振興に結びつけていきたいと、そういったことが基本的な我々の考えでございます。何とかそういった面で漁業の展望といいますか、展望を開いていきたいと、そのように考えております。(発言する者あり) ○議長(小沢和夫君) 助役。 ◎助役(赤司淳也君) 先ほどの御質問の中で、サンロック自体に損失が出るのはなぜなのかということ、それから販売をサンロックがなぜやっているか、それから体制はこれでよいのかといったような御質問だったと思うんですが、それぞれについてお答えいたします。 まず、サンロック自体に損失が出るのは、これは2番目の話とも関連するわけですが、もともと始まりではサンロックは稚魚をつくって、それを供給することによって会社を成り立たせようと、そういったことでスタートしました。しかし、なかなか販売ルートが確保できないとか、あるいは価格を維持できないと、こういったことから販売がうまく当初段階では回らなかったということなんですね。それで、販売についてはサンロックが一括して行うと、そして販路の開拓も行う。そのかわり、サンロックは生産者に稚魚を供給し、それを買い戻して売ることによってマージンで経営を成り立たせる、こういうやり方に変更したわけです。このような役割分担を明確にすることによって、結果としましては販路が開拓され、そして需要が伸び、そして価格も安定させる。要するに、それぞれが売るとたたかれるわけですね、それを維持することができたわけでございます。そういったことで、生産者の成魚がへい死しますとサンロックに戻ってこなくなって、そのマージンが得られなくなって損失が出たと、こういうことでございます。 それから、私を初めサンロックの経営にかかわる者は専門家ではないのではないかと、こういう体制ではよくないのではないかという、そういう御指摘でございますが、それはそのとおりであろうかと思います。しかし、このサンロックの会社の特徴は、マツカワという非常に貴重な高級魚の稚魚の生産技術を持っているということ、それとチョウザメの稚魚の生産技術を持っている。これはですね、独自に開発しまして、これについてはそれをできる技術者がいるわけでございまして、これはまさに専門家です。 私といいますか、釜石の助役が社長にならざるを得なかったというのは、これは成り立ちからしまして、社長に対してコストが割けないと、しかしそれなりの行政との連絡をとった形で会社の経営を行っていかなければならない、そういったことから釜石の助役が社長を兼任するようになったと私は理解しております。したがいまして、なかなか私ごときがそういった非常に運営の難しい会社の社長というのは本当におこがましく、私自身もなかなか大変な立場にあるなと、こうは思っておりますが。しかし、じゃほかにどういう選択肢があるのか。こういう難しい会社の社長にですね、だれか俸給なしでやっていただける方がいるのかどうか、ここら辺は非常に難しい問題だろうと思いますので、現段階においてはこの体制でこの会社を運営していくしかないと、こう考えております。将来、余裕が出てきた暁にはですね、それなりの専門家、専任の社長を置くことも今後視野に入れていく必要はあろうかと、このように考えております。 ○議長(小沢和夫君) 山崎長栄君。 ◆9番(山崎長栄君) 小さなことですけれども非常に大事なことですので、初めに市長にお話ししたいと思います。 先ほど市長から、この株式会社サンロックに対する支援についての報告があったわけですけれども、我々はここに市長報告の要旨を持っておりますからいいんですが、ケーブルテレビ等でこの議会を見ている方々は誤解を受ける可能性がありますので指摘をしておきたいと思うんですが、先ほど「開発されたマツカワ養殖技術を新たな養殖業種として」と、そうお話しするところをですね、「ワカメ養殖技術を新たな養殖業種として」と、そのように言われておりますし、あるいはまた「漁業者の新分野への投資が困難な状況が続き」と、そのようにお話しすべきを、「農業者の新分野への投資が困難な状況が続き」と、非常にこれはですね、我々はこれを持っていますからいいですけれども、もし仮になかったらば、市長何言ってんだということにもなりかねないわけであります。今指摘いたしたのは、ほかにも誤りの箇所が何度も何度も出てきておりますので、非常に小さなことですが大事なことですので、まず指摘をさせていただきます。 それから、まず先ほどの市長報告を伺いまして、私非常に残念に思ったのはですね、12年度に損失補償を行ったわけでありますが、あのときの議会に説明したあの資金計画、あれに対する検証あるいは総括が一切なされて、まあされたんでしょうけれども、議会には全くそれが市長報告の中には今なかったと、残念に非常に思うわけであります。 それから、このサンロックの設立意義については私も異論を唱える気持ちは一切ありません。この沿岸漁業振興にはこのサンロックの存在は大きいものにやがてはなってくるだろうと、そのように思うのは、これは市長のおっしゃるとおり私もそのように思います。しかし、だからといってですね、サンロックだけが特別な存在ではないと私は思うんです。 今も同僚議員からもいろいろと厳しい指摘もありましたけれども、このサンロックの経営が行き詰まったその背景には…その原因には、高温の暖水塊が当沿岸地帯に接岸して、そしてマツカワが大量へい死してしまったと。私は、果たしてそのマツカワの大量へい死だけがサンロックの経営を悪化させた理由であろうかと、まだほかにもあるのではないかと、そのように思いますが、その辺の事情についてもお話ししてもらえればと思うわけであります。 それから、大量へい死によって、確かにサンロックは成魚を販売しその手数料を得ることができなかったわけですが、同時に、今も指摘がされましたように、このマツカワの生産に当たっていた漁業者も、成魚にするまでにえさ代やら、あるいは人件費、あるいは施設費等々お金がかかっているわけです。サンロックについては、4200万の貸し付けをしようということで当局はいるわけでありますが、じゃあこのマツカワの生産に当たってきた漁業者も同じように困っているはずですが、この漁業者はだれが助けるんでしょうか。その辺についても、まずお尋ねをしておきたいと思います。 ○議長(小沢和夫君) 市長。 ◎市長(小野信一君) 読み違い、誤謬があったようでございますけれども、おわび申し上げますとともに、原文と照らし合わせて、議長訂正をお願いをいたしております。 ○議長(小沢和夫君) 経済部長。 ◎経済部長(佐野善次君) 損失補償の関係で、それ以降の検証といいますか、そういった部分でのお答えでございますけども、先ほど来申し上げましたとおり、平成12年の8月から9月にかけまして暖水塊、これは本当に半月間で6度も海水温が上がるというような、そういった異常の流入にございまして大量にへい死したというのが大きな原因でございます。 そのとき12年の11月時点で確認できた数を大分上回って、その平成12年9月から平成13年6月までの販売計画に比較しまして、最終的には数量で 3.4トン、金額で1000万円ほど下回る結果となった次第でございます。このために、首都圏あるいは関西圏の方から大量注文があったわけですけども、月平均 0.5トンほどでございますけども、大量の注文があったんですけども、そういった事情で計画どおりの販売ができなかったというのが要因でございます。さらに、このマツカワ成魚の仕入れ価格をですね、計画する価格まで下げることができなかったということも大きな要因になっております。 ○議長(小沢和夫君) 水産課長。 ◎水産課長(佐々木道典君) 今、部長から答弁がございましたが、仕入れ価格につきましては、当初うちの方で…サンロックが見込んだマツカワ1キロ当たりの仕入れ価格が約1500円程度を見込んでおりましたが、漁業者の今の経営状況を考えて、結局はそこまで下げられなかったと。現在2000円程度で仕入れておりますので、その差額もサンロックの負担になった要因になっております。 それともう一つは、チョウザメにつきましても、やはり新しい魚種だということで、なかなか販売先からもうちょっと値段を下げてほしいということで、計画では3000円程度見込んでおりましたが、実際は2700円あるいは2500円という数字…失礼しました。仕入れが今2000円ぐらいで仕入れているわけですけど、これにつきましても計画では1500円程度まで下げて仕入れするということで、前回の計画の中ではそのようになっておりましたので、いずれ仕入れ価格の計画と実際の価格との差がサンロックの経営悪化につながった要因の一つにもなったということだと思います。(「生産者への支援」と呼ぶ者あり) 生産者につきましては、サンロック設立時から生けす整備に対する補助とあるいは稚魚購入補助、もう一つはえさ代等に今まで補助してきました。ただ、今回のへい死に関しましては、特別な支援はしておりません。 ○議長(小沢和夫君) 山崎長栄君。 ◆9番(山崎長栄君) そうしますと、12年度にこの議会に資金計画を示されて、これでサンロックは経営が安定していきますと、あの計画は見通しにやっぱり甘さがあったということになるわけです。ですから、そういった検証なり総括も一緒に報告してほしかったと。初めてそこから私はスタートするんだと思うんですよ。そういったところはひた隠しにしてですね、言われなければ表に出してこない。出せば甘さを追及されると、そういうことなんでしょうけれども、やはり正直に。我々も心配しているわけですから、正直に出してほしかったと思うんです。 それから、12年度もそうですし、今回にしましても幾つかの出資者があるわけですけれども、まだまだサンロックが行っているこの事業について理解が得られているとは私は思えないんです。設立時には確かに出資はしていただいたでしょうけれども、釜石市の1500万円以下の…5700万円引く1500万円はほかの方々の出資なわけですから、12年度も今回も、時間がなかったとはいえ、本当にサンロックが行っている事業に対して理解が得られているのであれば、この出資されている方々も今サンロックをつぶしてはおかれないという、皆さん方と同じ気持ちに立って支援したはずであります。ですから、まだまだこの事業について理解がされていないと思うんです。 今後、他市町、2町について…今度は1町1市ですか--についてもお願いをしていくということですが、やはり理解の深められるような、納得できるような、そういう説明をしてほしいと。そのときには、12年度のこの総括についてもきちっと行った上で説明をしていただきたいと、でなければ理解が得られないだろうと、私はそう思うんです。 それから、今回サンロックは助かりますが、特別な支援はしておりませんということで、生産者は大変な状況にあると思うんです。今後、この事業を続けていく中で、今回のこの損失分を補っていくということになるんでしょうが、本当にサンロックだけは助かっても、生産者は大変だろうなと。今どき銀行もなかなかお金など貸してくれません。漁協だってそのとおりです。そういったこともですね、きちっと担当されている皆さんは理解が必要だろうと思うわけであります。 それから、このサンロックはまだ私は養殖…その事業に対する技術が確立されたものとは思っておりません。まだまだ今後も、失敗やら行き詰まりやらあるんではないかなと思うんです。ですが、サンロックが行ってきた研究は、この三陸沿岸の漁業振興のためには必要だと私も思いますし、今後もあるいは援助が必要なときが来るだろうと。ただ、援助するのには私はやぶさかではないんですが、ごまかすように物を出してきては私はいけないと思うんです。理解を得るためには、きちっとすべて明らかにした上でお願いをすると、こういう手法でぜひ取り組んでいただきたいと思います。 それから、当地域の沿岸漁業振興にはですね、サンロックだけではございません。先ほども同僚議員からあったように、既存の養殖事業の方々も現在この沿岸漁業を支えているわけですから。例えば、ホタテの共済掛金の問題についてもですね、しばらく議場で取り上げましても、なかなか耳を傾けてくれませんでした。どっちかといいますと、今そっちの方が一生懸命漁業振興に役立っているわけですから、そちらの方にもですね、マツカワ同様に目を向けていただきたいと、そのようにお話しして終わります。 ○議長(小沢和夫君) 斎藤正子君。 ◆21番(斎藤正子君) 今、2人の同僚議員の方からも質問がありましたが、私も3点ぐらいの質問をさせていただきたいと思います。 どうしてもやっぱり支援策をする場合に、大きいところからどんどん出てくると思いますが、やはりそれは地方自治体が、そういう意味ではやはり一番手になるんじゃないかというふうに思うんです。前回もそうでしたし、今回もこういうふうな形で釜石だけということがですね、やっぱり不自然でないかというふうに思うんですよね。例えば、時間がおくれてもとか、いろいろ理由はあったとしても、実際です、根本的なところで釜石以外の自治体がですね、この問題について、この事業についてどういうふうに考えているのかということをお聞きしたいと思います。 二つ目なんですが、漁民の方々が、やはりこの事業に対してどのように考えていられるんでしょうか。それと、携わっている漁協、漁民のですね、数を教えていただきたいと思います。 それから3点目は、最も指導的な役割を果たしているのは水産技術センターだと思います。そういう点で今後のですね、経営じゃなくて、やっぱり技術も含めて、どうあったらいいのかということをどのように考えているのか、その点お聞きしたいと思います。 ○議長(小沢和夫君) 経済部長。 ◎経済部長(佐野善次君) 先ほどの大槌町と旧三陸町への支援の関係でございますけども、平成12年にお伺いして事情を説明した、内容については先ほど御説明をしたとおりでございます。三陸町でもですね、大槌町でも、養殖漁業に対する支援、そういった気持ちは当然持っているわけですけども、いろいろな部分で、財政的な面とかですね、町のいろんな事情があって、その当時は支援はできなかったと、そのような結果になっております。 それから、水産技術センターの活用でございますけども、これにつきましては、マツカワ養殖に関していろんな技術的なことについては定期的にですね、水産技術センターであるとかサンロックであるとか、あるいは市・県の担当者でもっていろんな面で研究・検討をする場は定期的に設けています。 ○議長(小沢和夫君) 水産課長。 ◎水産課長(佐々木道典君) 私からは、漁協、漁業者の数をお知らせしたいと思います。 関係している漁協は、北から大槌漁協、それから釜石にありましては釜石東部漁協が直接養殖を行っております。それと、このほかに…失礼しました、平田漁協ですね--の3カ所が漁協として直接養殖をやっております。それから、あとの漁業者個人がやっているのは、唐丹町漁協の生産者1名、それから三陸町の越喜来漁協に所属している漁業者の方が2名、このほかに宮城県になりますけど、ニチモウファームという水産会社がございます。ここは会社としてやっておりますし、このほかに福島県あるいは兵庫県の方でも陸上養殖としてやっております。 以上です。 ○議長(小沢和夫君) 斎藤正子君。 ◆21番(斎藤正子君) 第1点の自治体のあるべきこの支援の姿ですが、部長の方から出されたいろんなその部分で、財政的になかなかはっきりした自治体の考えが出されていなかったというそういう面がありますけれど、そういうことを考えるとですね、やっぱり先行き非常に不安が募るんですよね。本当に一番大きな、いわゆる資本…資本というんですか、持っている自治体がですね、釜石以外は何か協力ができないというんですか、協力がなかなか思うようにできないという、そういうのを私はどうしても受けとめてしまうんですけれど、そういう面もう少しきちんとですね、今後のやっぱりサンロックの経営にも釜石市、特に助役が社長であれば、そういう点でいろいろやっていると思いますけれど、やはり責任ということを考えれば、釜石市はトップですので、それは当然考えていかなくちゃない中身ではないかというふうに思うんです。 それから、二つ目のどのくらいの漁民がこの事業にタッチしているのかというはっきりした数が出てこないんですよね。そういう点で、前回から比べたらふえているのか、あるいはそうじゃなくて、ことしに入って減っているのかですね、その点の動きというのがもしわかっておりましたら教えていただきたいと思います。 それから、3点目の技術センターのあり方なんですけれど、本当に生ものを扱うものですから、それはいろんな波があると思いますし、それはいろんなやっぱり問題が発生するのは当然だというふうに思っております。そこはこれからの技術の上でも生かしていくということが大事だと思いますが、私は本当に大切なのは、生産者が第一次産業の振興にとって本当にこのサンロックが重要だというふうに思っているとは思いますけれど、その点についてどのように考えるか。 それからもう一つですね、三陸沿岸だけじゃなくて、県内だけじゃなくて、県外も出てきているんですよね。これは何も問題ないんでしょうか。 ○議長(小沢和夫君) 助役。 ◎助役(赤司淳也君) 私の方からは、釜石だけが支援をして、他の出資者等の支援はどうなっているのかということについてお答えいたします。 他の出資者である自治体については、先ほど経済部長が御説明したとおりでございますが、私どもは今回、出資者ではないんですが、岩手県に対して強く支援を要請しました。これは、サンロックの設立経緯からしまして、県が非常に深くかかわってこの会社ができたわけでございますので、県に対して要請をしたわけでございます。 その結果、先ほどの市長の報告にもございましたが、県の栽培協会の方から稚魚を安価で提供できると、また県が主体となって養殖技術の開発普及に努めていくと、こういったことを実質的には支援を取りつけることができました。こういったことで、なかなか会社に対する明確な形での貸し付けだとか、あるいは出資だとか、そういった形での支援ではございませんでしたが、実質的にはサンロックひいてはその背後にある漁業者にとって非常に有効な支援を県の方からいただけると、こういう状況になったわけでございます。 あとは水産課長の方から答えます。 ○議長(小沢和夫君) 水産課長。 ◎水産課長(佐々木道典君) まず、1点目の漁協、個人がどのくらいやっているのかという数でございますけど、漁協は3漁協、それから個人でやっているのが3人、会社が1名となっております。それで、数的には確かに設立当初からふえてはおりません。ただ、個々の漁業者の生産規模を見ますと、設立当初は、先ほども市長の報告の方にもありましたけど、1万9000尾程度の受け入れ規模しかなかったわけですけど、現在は4万以上を超える規模になっています。事実、ある生産者は当初3000程度で始めたわけですけど、14年度にはですね、1万6000尾までの生産規模を拡大したいというお話も来ております。ただ、中にはなかなか資金的な面とか、いろいろ事情がございましてふやすことができなくて、平成7年当時から余りふやしていない方もありますが。ただ、現実にふやしている方々から聞けばですね、1万尾以上やれば相当の利益が上がっているということで報告はいただいております。 それから、水産技術センターのあり方でございますが、これにつきましては今、マツカワ流通推進協議会の中に漁業者の皆さんも入っていただきまして、養殖技術の再点検ということで検討会を立ち上げ、県外の例えば魚類養殖の施設の研修、あるいは水産技術センターの専門研究員の方を招いてですね、養殖技術の改善に努めております。それと、今般、県ではマツカワ養殖の普及とそれから養殖技術を再点検するということで、県独自でマツカワ養殖に関する検討会を立ち上げております。 それから、県外は問題はないのかというお話でございますが、この県外につきましてもサンロックを通じて販売するということでお願いしておりますので、特に問題はないと思っています。 ○議長(小沢和夫君) 斎藤正子君。 ◆21番(斎藤正子君) 部長それから助役、課長のいろいろな答弁をいただきました。 やっぱり、釜石市は今後も何を活性化に生きていくのかということになると、どうしても海が第一番にイメージとして上がると思いますし、これからもやはり水産問題は釜石にとっても切り離しては考えられない中身であるというふうに思っております。ただ、非常に今の答弁を聞いて、先細りというんですか、非常にやっぱり厳しい面、不安な面もたくさんあります。私は、それでもなおかつ水産振興にとってこのサンロックが必要不可欠であるというふうに考えればですね、それはやっぱり苦渋の選択するほかないというふうに思うわけなんです。それでも、当局の頑張りが今後の事業の拡大につながるのであれば、それはやはりそこはそれなりに進めていかなければならない問題ではないかというふうに思います。頑張っていただきたいと思います。 ○議長(小沢和夫君) 佐々木義昭君。 ◆4番(佐々木義昭君) 多数決の原理と言えばそれまででございますが、議会制民主主義とはいえ、今回も3月定例会のですね、時間の間際にまたこのような問題を持ってきたということは、また行政も相変わらず大したもんだなというふうにまず感想を申し述べます。 平成12年の9月ですか、株式会社サンロックは損失補償4000万の議決がなされましたね。そして、金融機関から資金調達し、経営改善に取り組むとされておりましたが、その後平成13年のですね、経営改善の内容及び事業計画の確認からお伺いしたいと思います。 まず、資料多分お持ちだと思いますけども、稚魚の部門なんですが、「売上高のメーンと位置づけたマツカワ稚魚の拡販は、各方面からの問い合わせがあり、需要が上向きになってきている。昨年に計画変更した事業計画どおり推移しそうである」。これがそのとおりに推移しているかどうか確認したいし、二つ目は「大消費地向け中心に事業展開を図り、将来の販路拡販と採算に合う取引先を確保したい」、これが確保した努力をしたかどうか。 次、マツカワの部門ですね。これは海水温の上昇により大量へい死したということですが、これを挽回すべくですね、「首都圏の各魚市場や大阪魚市場など大都市圏に需要拡大して、事業計画の数字を確保したい」、これを確保したかどうか、どういう努力をしたかということですね。 チョウザメの部門、三つ目、これは「大手食品会社系列から大口の取引の打診があり、大幅売り上げが望める」、二つ目は「同様スモークなどの加工品やブロック商品の開発にも事業を拡大する」というふうな目標といいますか、計画を立てております。これらはですね、改善計画として目標していたわけなんですが、資金援助を受けたその結果ですね、最低限やるべき努力というか、目標だと思うんですが、まずこの辺の確認を、どれだけの努力をしたのか、ちょっと一応確認してみたいと思っております。 これ3回しかないから続けて言いますけども。ただ、これをですね、私から見て、最近出た平成14年2月の事業計画の見直し及び経営改善の計画内容は、前回出た計画とほとんど同じ内容と見ております、私は。これはですね、釜石市が4000万の損失補償を認めていただけないと会社はつぶれてしまいますというふうに泣きついてからの1年間半ですね、サンロックは何も努力をしてないんじゃないかというふうに私はこの計画書2部ですね、比較対照してそういうふうに考えております。 あげくの果てに、前回出したですね、前回というのは12月の計画書ですが、これはいささかずさんだったかもしれない、これは当局の発言じゃないですけどもね。そして、今回はきちんとしたものをつくってきたものですというのは言語道断としか言いようがないなと、私はあいた口が全くふさがらない。さっきから格好のいいことばかり言っていますけども。 ただしですね、一つだけ新しい事業計画にキャビア生産が取り入れてあります。しかし、この計画も、キャビア生産を計画に入れなければ経営の存続はできないとしたものであります。それもこれから新年度のですね、14年度中にキャビアの事業化に向けて調査研究をする必要があるといった悠長な内容というか、希望的観測の上に立った、私からいえば無責任というか、怖いくらいの事業計画であります。資金として9000万から1億1000万以上の補助金でなければ存続はできないと、はっきり明示してあるんです。どこの世界にですね、年間の売り上げの3倍を超える債務を抱えて、また年間の売り上げの倍を超える借金を認める自治体がどこにあるのかなと。これじゃ私は、本当に市民を何にも説得なんかできない、言われるのは当然だと思いますよ、私は。 行政は何かというと漁業振興、漁業振興と言っておりますが、どれだけの方々がこのサンロックの事業によってですね、漁業振興の好影響が出ているのか報告していただきたい、具体的に。それだけの税金を投入しても、釜石にとってとても大事な事業だということをですね、このカメラでも何でいいから言ってください、自信持って。私は本当にそう思っていますよ、前回にしかり。 本当に自分の腹が痛まないからそんなことやってるのかなと思う。私は、自分のうちとか自分の経営しているものだったらできないですよ、なかなか。いつも市長が言うように、費用対効果ということであればなかできない、こういうこと。本当に漁業振興のためと言うんだったらですね、市税のむだにならないように、また別な形でですね、みんなで知恵を絞って模索した方がいいんじゃないかというふうに思っております。今の状況ではまさしく税金のむだ遣いだというふうに言いたいんですが、助役の答弁をお願いします。 ○議長(小沢和夫君) 助役。 ◎助役(赤司淳也君) お答えします。 前段で御質問のあったことにつきましては、詳しい数字に基づく話はまた課長等から御説明いたしますが、稚魚の販売等については、先ほど申し上げたようにおおむね計画どおり進んでいるかと思います。それから、販路の拡大につきましても、特にマツカワについては東京圏等から生産量を上回る…生産量じゃないですね、在庫を上回る注文が来ていると、こういう状況。不幸にして12年の暖水塊によって成魚が大量にへい死しましたので、その需要を満たすことができない、こういった状況でございます。 それから、チョウザメにつきましては、大手食品会社からの引き合いはありまして、数カ月間かなり大量に出荷したわけですが、その後、価格の折り合いがつかなくなったといいますか、値引きの要請が来まして、その値引きの要請にこたえられず、現段階においてはその大手食品会社からの注文は今途絶えていると、こういう状況でございます。 それからキャビア生産、これについては生産の技術はおおむね完成していると言えようかと思います。あとは、その生産体制を確立しまして、具体の販売先を特定するというところが残っていると、こういうことでございます。 確かに、漁業者にどれだけのこれまで利益があったのかということについて、また後で御説明しますが、これを費用対効果をどういった形で見るかというのは非常に難しいところでございますが、私どもとしてはこのサンロックという会社だけではなくて、生産者も含めた形で費用対効果を見ていくべきであろうと。今後、私どもとしましてはですね、ちょっと今回具体的な形ではお示しできなかったんですが、今後の課題としてそういった形でですね、費用対効果についてもお示ししていく必要があろうと、このように考えております。 ○議長(小沢和夫君) 水産課長。 ◎水産課長(佐々木道典君) まず第1点目ですけど、マツカワ稚魚が本当にこれだけ売れていくのかと、計画のとおり売れていくのかというお話でございますが、これにつきましては受け入れ先から確認をとっておりますので、達成できると考えております。 それから、2点目の販売拡大にサンロックあるいは市、関係者が魚市場等に行ってそういう活動したのかという御質問でございますが、私自身も築地市場あるいは大阪等、あるいは福岡等に行って…直接行って売り込みをやっています。 それから、へい死対策でございますけど、これにつきましては、先ほどお話しいたしました養殖検討委員会あるいは水産技術センターのアドバイスをいただいて、生産者とともに勉強しております。 それから、キャビアは本当に売れるのかということの御質問だと思いますけど、これにつきましては、先日NHKの衛星放送の中で取り上げられた後にですね、直接サンロックの方に、どのくらい売れるのかというような問い合わせが結構な数で来ているものであります。 それから、漁業振興にどの程度本当に貢献できるのかということでございますけど、これにつきましては、生産規模を拡大している方々につきましては年間…先ほども御質問があった中でお答えしましたが、大体1万尾程度やれば 700万程度の利益を出しているということで、利益は出ているものと思っております。それと、ただ1500とか2000程度でやっている方については、なかなか厳しい経営が続いているのかと思います。 ○議長(小沢和夫君) 佐々木義昭君。 ◆4番(佐々木義昭君) 私はなぜあえてそれを聞いたのかというのはですね、そもそも事業目標というか、事業計画はやはり事業計画でしかないということは大体わかるんですよ、私も民間人の一人でありますから。ですから、できるだけまずリスクというものをどれだけ最小限に抑えられるかということを、商人であればそれを考えるわけなんです。新しい計画書の方にはですね、そういった点では、稚魚でも成魚でもへい死するリスクは全く載せられていないんですよ、計画上。家畜でもですね、貝類でも、生き物を扱う難しさというのは全然皆さんは認識していないと思うんです。先ほど生もの、同僚議員と言いましたけど、生もの扱い、生き物ですからね。そのぐらい大変だということの認識が全くないんですよ。まあ、それはそれでいいんですが。 次に、役員構成が変わったかどうかわかりませんけども、平成12年の4月1日から平成13年の3月31日までの監査役は、大槌町の山崎三雄町長と元三陸町の佐々木菊夫町長さんでしたね、前は。今ではどういう立場か教えていただきたい。そして、監査役であったこの方々ということはですね、大槌町と元三陸町、この方々は債務負担行為から外れましたね。このことについてのコメントを先ほどもちらっと言っていましたが、今いろいろとお願いしているということですが、なぜですね、この支援を渋っているのかということも、やはりもう少しよく考える必要があるのではないかというふうに思うんですが、その点も踏まえて、もう一度コメントをいただきたいと思います。 ○議長(小沢和夫君) 経済部長。 ◎経済部長(佐野善次君) 監査役につきましては、大槌町長と、あと大船渡市長でございます。 もう1点は、大槌町とあるいは旧三陸町との交渉でございますけども、確かに今回につきましてはちょっと時間的な余裕がなかったということで、本当に正直なところでございます。ただ、サンロックから出されましたいろんな改善計画についてはかなり詳細に説明をしまして、サンロックの成り立ちであるとかいろんな状況、あるいは三陸沿岸の漁業振興という部分でいろんなお話をいたしてまいりました。それで、平成14年度については、詳しい内容についてサンロックから計画を出していただいて、それでもって再度大槌町と大船渡市で詰めてみましょうと、そういったお話は当然やっておりますので。我々も出かけてですね、特にいろんな意見交換なり支援要請といいますか、そういったことは詰めてまいりたいと思っております。 ○議長(小沢和夫君) 水産課長。 ◎水産課長(佐々木道典君) ただいまの御質問の中で生き物、途中で死んでしまうということが加味されていないんではないかという御指摘でございますが、これにつきましては成魚の販売数字を出すときにですね、稚魚の生存率を70%、それから成魚の生存率を90%というように掛けて、成魚の販売数量を算出しております。 ○議長(小沢和夫君) 佐々木義昭君。 ◆4番(佐々木義昭君) 私はですね、前回4000万の損失補償していただきながら、今回のまた追加支援に至るまで、一度もやはり…先ほど同僚議員も言っていましたが、中間報告あるいは検証結果の報告もないサンロックの経営体質に対する不信感を持っております。また同時にですね、つい先日あったブロードネットのケースがだぶついて、大変私も臆病になっておりますので、この追加支援には大きな疑問を持っているという状況であります。その資金があったら少しでも先ほど言うように、ほかの漁家の方々にですね、やっぱり協力支援したいという心理であるからでございます。 事業の成功はですね、私ももちろん願ってはおりますが、やはり1人を助けて9人を泣かせるような政策は、私はもう賛同できないというふうに思っております。きょうはですね、本来であれば賛同したいんですが、皆さんがほとんど賛同してもですね、また危機感のないような行政運営されると困るということで、私は1人でも反対したいと思いますが、頑張っていただきたい。 終わりにですね、助役の大変優秀であることは私も十分理解しております。しかしもう、失礼なんですが、助役も私よりも年下ですから言いますけども、そんな時代ではない。サンロックというですね、場違いな業種の名ばかりの社長はもうおやめになって、やはりあなたの優秀な能力をこの行革の方に傾注していただければ大変幸せだなと私は思っております。 本当に地域の漁業振興を心から願うのであればですね、やる気のある漁業関係者に、先ほど助役も言われましたが、その方に早く席を譲って、やっぱり行政はその後押しをするというスタンスに変えるべきだと思います。これに対して、最後ですので助役並びに、先ほど他人事じゃないんでしょうが、市長のコメントもいただいて、質問を終わりたいと思います。 ○議長(小沢和夫君) 助役。 ◎助役(赤司淳也君) お答えします。 先ほども、釜石市の助役が非常に運営の難しいこのサンロックという会社の社長を兼務するというのは理想的ではないであろうということは申し上げました。したがって、できればですね、そういうふさわしい人材がいらして本当にやっていただけるのであれば、佐々木議員おっしゃるような形が望ましいと私も思っております。しかし、そういう人材が発掘できるまでは、もともとこういう体制で進んでいる会社でありますので、不十分ではありますが、こういう形態で進まざるを得ないというふうに私は考えております。 ○議長(小沢和夫君) 野田忠孝君。 ◆7番(野田忠孝君) いろいろ質問が出され、そして答弁を聞いておりますので、できるだけ重複しないようにということで、簡単に述べさせていただきたいと思います。 まず初めにですね、当地域の沿岸漁業振興に対する支援に対しては何も反対するものではありません。むしろ、もっともっとしっかりと支援をしていくべきだなというふうに思っております。 そこでですね、当地域の沿岸漁業振興を推進する上で不可欠な会社であると判断したと、そして平成12年9月の損失補償に次いで今回は4200万円を資金貸し付けという形で支援するということだ。そして、答弁の中で、さらにこの後も、9000万円に対して引き算しますと4200万円の支援もまた考えていかなきゃならないと、こういったようなことが、いわゆる市長のサンロックに対する支援についての報告を受けたわけでございますけども、さまざま聞いておりましてですね、私は支援の仕方、その支援の取り組み方がちょっとどこか違っているんじゃないのかなと、実はこのように感じております。 結論から申し上げます。成り立ちの話も出ました。そして、途中で変更もしました。さまざまなことをひっくるめて、経営の内容についても聞きました。さまざまな結果ですね、ボタンのかけ違いではないのかなと。私は、ボタンのかけ違いでこのままずるずるずるずる行くことが一番怖いのではないのかなと、このように思っております。したがってですね、サンロックへの支援ということについては、やっぱりその辺をきっちりと精査した中で方向転換を行うべきだというふうに私は感じました。 つまり、どういうことかといいますと、市長報告の中にはですね…省略します。これまでやってきたことは準備だったと、本格的には事業化するのはこれからだと、真のスタートだと、こういったようなことを言っております。そうしますと、これまでの経緯、経過を聞きますとですね、そして私もずっとサンロックの関係、マツカワ見てきましたけども、この辺で支援のする方向をどこにやるべきなのかと。冒頭に申し上げました、当地域の沿岸漁業振興に対する支援に対して何も反対するものではないと言っています、私は。この漁業民、漁業者、漁協に対してのですね、これまでの研究を生かした形で変更・転換すると、変更・転換も前にもしましたね。今度こそ本当にボタンのかけ違いをしないような形で方向転換すべきだと、私はこのように実は思います。 さまざまな答弁の中で、私は本当はなぜ漁民の数がこの事業に参加が少ないのかと、こういったようなことやら、あるいは今回の市に支援を求めてくる前に漁協や、特にも漁協の直接かかわる方々がですね、 100円でも1000円でも苦しい今の世の中だから、気持ちだけでも出していくというようなことになぜなんねえのやと、こういったようなことやらですね、さまざま聞きたいわけでございますけども、私はこういったようなことで方向転換をすべきだということを申し上げて、むだなもうこれ以上の支援というものを間違った形でやっちゃならないということを申し上げ、重ねて支援先は本当の意味での漁民に、沿岸漁民に支援していく体制をつくっていった方がいいんだと、ボタンのかけ違いはやっぱり何も恥じるべきではございませんので、検討すべきだということを申し上げて、終わります。 ○議長(小沢和夫君) 平舘幸雄君。 ◆22番(平舘幸雄君) 私は、中身そのものよりも助役に質問いたします。 今、助役は助役であって社長であり、また釜石に助役に就任してはや2年になりますね。議場もなれたと思うんです。しかし、助役、あなたは議会答弁で一昨年の債務負担行為、これさえいただけば大丈夫だと、今度こういう出資なんというものをお願いしなくてもいいように受けとめられるような答弁しているわけですよね。 先ほど同僚議員からもありました。また、問題になりました三陸ブロードネット、これにも当初私は、1000万の出資、4000万の補助、2億5000万出すと3億だと、これはだれかそういう適任者を送り、中身を監査したりしろということを言ったらば、いずれそのことについても法的に認められるとか認められない、最終的には1週間もたてば金融機関も何とかなると、大丈夫だと、いうように胸を張ってこの議会であなたは答弁しているわけですよね。ですから、今回のこの問題なんか、やはりあの経過をもって説明すべきだったんです。一昨年前の債務負担行為のときはこういうことを話したけれどもこういうことだと言うのはあなたの任務じゃないですか。 債務負担行為やるときだって、我が会派に来て、あのときも私は言ったでしょう。私は税理士でもない、頭悪い。あなたは助役、頭もいい。5分か10分説明して、秘密書類だからって引き揚げていって、そして債務負担行為頼むと、そういうような失礼な議会に対する説明がありますか。そして、最終的には我々反対しましたけれども可決されましたけれども、あの4000万の債務負担は。そういう経過があるでしょう。そういう経過は、やっぱりあなたは今回この提起するには説明すべきだと言うんです。 先ほど市長の説明を聞きますと9000万、やがてまたやってきますわね。ですから、私は、それならば、今回説明受けたときに、9000万から1億1000万一気に出してきたらどうだと。安心してチョウザメだのそういう経営ができるように、私はそういうふうに単純に考えたわけです。いずれ三陸町、大槌ということも今やりとりしていますけれども、私は私なりに個人的にもいろいろ大槌の議員なり、いろいろな者と話ししましたけれども、当初から彼らは債務負担行為、釜石同様にやるつもりはないというふうに私は判断していました。今回の4000万の貸し付けだって、大変だと思うわけです。それから各漁協、これもやっぱりそういう愛の手が伸びてこないわけですよね。 そういう点から、同じことを再度申し上げたってしようがないですけれども、私はやっぱり最終的には事務執行最高責任者の助役であり社長であり、そういう者の議会の中の答弁の言い過ぎもあるんじゃないかと。胸張って言い切って、それがのども乾かないうちに別な方向で出てくるということは好ましいことじゃないというふうに私は考えます。助役のコメントあればコメントをいただきたい。なければそれで結構です。 ○議長(小沢和夫君) 助役。 ◎助役(赤司淳也君) お答えします。 一昨年、市の補償によりサンロックが何とか経営を継続することができ、しかしその結果としてこのような形で再度支援を要請しなければならないということは、非常に残念には思っております。しかし、私は別にその時点において何かうそを申したとか、そういうことは全くございませんで、その時点においてこのサンロックをつぶして本当に釜石のためになるのかという思いで、これはやはり継続すべきであると判断し、皆様方に御提案申し上げたわけでございます。そして、今回もそのような考え方で御提案申し上げています。 昨年、会派説明の過程などで…会派説明に私は直接参っておりませんが、過程などで少し説明の仕方がまずかったということを御指摘されているわけですが、それについてはそういう説明の仕方をしたのであれば、それは私もよくないと思っておりますので、その点についてはおわび申し上げます。しかし、議場で私が胸を張ったからよくないとか、したがって今回も信用できないとか、助役が絡んでいるからこれはまずいとか、そういうような判断はぜひ…どういいますか、そういう偏見といいますか先入観というか、それはぜひ除いた上で御判断いただきたい。このサンロックが、あるいはサンロックの持つ養殖技術が必要かどうか、それに対して市の負担をすべきかどうか、こういう観点でぜひ御判断いただきたいと、このように私は思います。 ○議長(小沢和夫君) 平舘幸雄君。 ◆22番(平舘幸雄君) 助役ね、あなたは答弁ね、今、私はほら言ったって言いましたか。当初提案したときには、これで何とかサンロックが生きると、今度は再度お願いしなくてもいいというように受けとめられるような説明して、我々がそういう議会でやりとりしたでしょう。それが大幅に変わったんでしょう。変わったなら、あなたは助役として社長として、そういうことが変わったら変わったなりに、情勢が変化しましたと。実はこういうわけで、4000万の債務負担行為はお願いしたけども、胸張ってやったけども、実はこうなりましたという旨、しかるべきなやっぱり説明はあってしかるべきでないかというのを私は言っているんですよ。今の国会で論議されている鈴木さんのように、言った、言わないということを私は言っていないんです。あなたがほら言ったって私は今言いましたか。 あなたは助役として、そして社長としてですよ、やっぱりそれだけの責任があんでねえかと。それから、この前の4000万の債務負担のときだってそうでしたかと、私が言ったわけでねえからわかりませんと、そうだとすればそれは舌足らずだという答弁しましたけれどもね。しかし、助役として、そのぐらいなやっぱり部下がどういう説明して、どういうやりとりしたか把握しないということは、私はとんでもない話だと思うんです。私は、あなたに今ほら言ったとかなんとかと言っていませんからね、そんなこと言わないでくださいよ。コメントあれば。 ○議長(小沢和夫君) 赤崎光男君。 ◆3番(赤崎光男君) ほとんど出尽くしたかなという感がありますけども、多少魚臭いということで発言させていただきたいと思います。 私が考えるに、第三セクターの事業というのは基本的に民間事業よりも慎重に、そして失敗は絶対許されないと考えます。そして、責任の明確化をはっきりさせることが重要と考えております。 まず、第1点目の質問でございますけど、この支援が受けられない場合、サンロックはどのようにするのか、そして当局はどのように対処していくのか、1点。 あと、民間で借り入れを行った場合ですね、当然数カ月ごとに試算表を出しながら、経営が順調であるかどうか調べられるというのは皆さん御存じだと思いますけども、このような観点から今後、情報公開の意味からもこういうようなことを行っていく気があるのかどうか、2点目。 あと1点は、5年間据え置きの10年払いということでしたけども、大変社会情勢が今後ますます変わっていくと考えられます。その間に経営がまた危うくなった場合にどのようにするか。この3点、まずお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(小沢和夫君) 経済部長。
    ◎経済部長(佐野善次君) それでは、お答えします。 まず、今回同意が得られなかった場合、これにつきましては、当然会社については存続ができませんので、解散といいますか、そういったことになろうかと思います。ただ、我々としてはぜひこういった事態は避けたいと、それは当然そう思っております。 それから、情報公開の関係でございますけども、今ですね、サンロックの方で平成14年度以降の計画、今回出しましたけども、それ以上ですね、ちょっと具体的な内容の計画、例えばキャビア関係についてみれば全国的な内容のものとか、あるいはマツカワ、チョウザメの販路先とか、いろんな面での詳しいデータの調査物といいますか計画については、それをまず出していただくことにしています。あとは、その内容については我々も当然チェックはしますけども、その内容についてはぜひですね、議会の方にもお示ししまして、例えば市政調査会とか、そういった面にお出しして、議員の皆さんからいろんな意見をちょうだいしたいと、このように思っております。いずれそういった面での情報公開といいますか、そういったことは進めてまいりたいと、このように思っています。 ○議長(小沢和夫君) 赤崎光男君。 ◆3番(赤崎光男君) なぜこのような質問したかというと、サンロックの設立当時と今とではかなり状況が変わっていると思います。皆さん御存じかどうかわかりませんけど、設立当時と今との魚価というか魚の値段はですね、今の方が下がっているわけです。要するに、恐らく設立当時はバブル期のあたりですか、そして今はハマチ、ブリに至ってはキロ 700円程度、そして輸入物のトラウトサーモンであるとか、これはキロ 600円ぐらいで来るわけでございます。これに対して、キロ3000円のものというのは今現在スーパーでは売っておりません。ウナギに至っては3匹 680円程度ですので、このような状況に対応するにはですね、余りにも値段が高過ぎるというふうに考えますけども、この辺の努力等今後やれるかどうか。少ないから高いというものではなくて、少なくてたくさん売れて、安ければいいわけでありますけど、このようなことに対して考え方あれば。 ○議長(小沢和夫君) 水産課長。 ◎水産課長(佐々木道典君) 確かに、サンロック設立当時は8000円あるいは6000円という高い値段がついておりました。今は2500円から2700円、高いもので3000円程度で取引されております。ただ、我々がいろいろ取引先の方々とお話ししている中ではですね、この魚についてはこれからも2500円以上の単価で取引は続くんじゃないかというお話を受けています。ただ、需要がふえると同時に、やはり値段を下げろというお話も出てくると思います。これにつきましては、養殖…生産者のコストを下げる方法をですね、今サンロック自身も検討しておりますし、実際に試験的にやっている方法があります。それらを使って幾らかでも安くして、漁業者に負担をかけないような方法で価格を下げる方法を見つけていくことにしておりますので、これからは若干下げることは可能かと思います。 ○議長(小沢和夫君) 赤崎光男君。 ◆3番(赤崎光男君) サンロック自体はですね、水産振興のための研究ということでいいんですけども、取引先は当然商売として考えていると思うんです。ですから、サンロック設立当時と今とはかなり状況が変わっていますし、このような厳しい状況ですので。例を出しますと、例えば今、産地市場、釜石も産地市場でございますけども、平均の水揚げの値段は恐らく1キロ百七、八十円ぐらいですか、すべての値段の平均価格百七、八十円なんです。それで、マツカワであるとかチョウザメであるよりもおいしいものがあるわけでございますので、これはかなりやっぱり考えていかないとだめなのではないかと考えますし、研究であるとか流通であるとか、販売のプロにもうちょっと勉強会するとか、教えられるという考えはないかどうか。これで終わります。 ○議長(小沢和夫君) 水産課長。 ◎水産課長(佐々木道典君) 流通部門、例えば市場の方々とか小売りの方々も含めてですね、勉強会をして、下げる方法を検討してまいりたいと思います。ただ、なかなか価格の面で急激に下げるというのは相当難しいと思います。これから普及の面もですね、生産の普及の面も拡大して、コストを下げる方法を見出していきたいと思います。 ○議長(小沢和夫君) 両川敏之君。 ◆12番(両川敏之君) かなり時間も押し迫ってきております。短目に、できるだけ要望だけで終わりたいんですけども、ちょこっと意見も言わせていただきたいと思います。 簡単に言ってですね、この計画書から見て、この計画書自体分厚いやつですけども、どなたが作成したのかというふうなことは問いません。恐らく、サンロックの方々が来てお話ししたのを市の水産課の方で取りまとめた事業計画だと推察します。ですから、かなり計画はずさんなわけですね。それはそれでいいです。 この計画でいきますと、簡単にいけばですね、どこがどうと細かく言うわけにいきませんけども、売り上げが13年度4200万で、もう仕入れの段階が2700万ほど、人件費まで来たところでもう赤字ですね。ですから、営業損益だとか経常損益だとかというふうなことはもう望めないですね。4000万売って2000万の赤字出しているわけですから、ずうっとですね。 この計画でいくと、18年ぐらいになっても…18年度からやっと経常利益 400万ほど書いてあります。だがしかし、この時点になってもまだ累積債務は全然減らないわけですから、もう何をかいわんやでございます。ですから、もうこの計数的なことは、もうだめですこの会社は。話にならないですよ、この会社。皆さんどう思っているかわかりませんけども立ち直りません、企業努力では。 それから、じゃ何かというとにしきの御旗みたいに何遍もおっしゃられている援助の理由、漁業振興…釜石市内の地域の漁業振興、これをどういうふうに考えるかというふうなことが2点目ですね。これも、先ほど来やりとりを聞いていますと、また私もあっちこっちで話し聞きますけども、これも実際にはですね、平らに言いますけども、漁民の方はあんまり歓迎していないですね、もうからないから。それから、平田漁協とえさ代のことでトラブったりなんかして、ああいったことも考えて、あんまりサンロックに対していい感じは持っていないですね、漁民の方々は。ただ、サンロックの生産するものを買って、育てて、売って、かなりもうかるんだらそれはやりますよ、漁業だって商売ですから。 ただ、現実的には、今は自治体もそうですね、大槌町、旧三陸町、こういったところも、早い話があんなところもう応援しても採算合わないんだと、どんどんどんどん金つぎ込むだけなんだよと。このつぎ込むお金が税金だから、これはやめているわけです。そのほかの何社か、何人か、いろいろ団体が出資していますけども、この方々ももうこれ以上は出資はできない。出資どころか、本当は応援できないですよ。その方々独自で、各漁協さんなど何なりで判断して、今までのサンロックの営業経営、こういったのを見て、あ、今後もだめだろうと。海水温が上がったり下がったりして、マツカワが大量にへい死したとかなんとかというのはこの先もあるんです、海のことで自然のことですから。計画書を見ると、そんなの何も載っていない。だから、これもうだめです。 ただ、あくまでも当局側はですね、応援していくというふうなことであれば、まあここに26人いますけども、前回のときも五、六人の反対で、あとは可決されたわけですから、じっと我慢していればもう少しで可決になるかもわかりませんけども、この計画書の裏に、一番最後のところの市長さんの報告だけど、「これをなくすことになりますと、将来に大きな悔いを残すことになります」と、こう立派に書いてありますけども、私に言わせれば、今ここでまた4000万出しますと、将来に大きな悔いを残すことになりますよと、こう本当に正反対なんです。というのはですね、計数から考えても、ことしじゅうに…今回この貸し出し4000万やったとしても、ことしじゅうにまた4000万なり、来春また3000万とかやらなきゃしようがないんですよ、この計数じゃ。そして、なおかつ来年も同じことなんですこれ、そうしなきゃこの数字じゃ成り立たないからなんです。 5年後、6年後にチョウザメができて、チョウザメさえできればばんばん今までの累積も消えて、借金も払っていけるというような内容でもないです、残念ながら。チョウザメ売れたって大したことないんですよ、キャビアが売れても。ただ、地元の漁業振興のためにどうしても応援していかなくちゃないというのであれば、先ほどうちの平舘先輩が言ったように、私は前のときも言ったんだけども、市の直営にしてですね、やる方法しかないんじゃないですか。どうしてそこまで深く考えないんです。前の4000万損失補てんしたときから今回この議会に貸し付けの要望が提出されるまでですね、サンロックのサンも聞こえてこないわけです。いや、聞こえてきた人はいるかもしれないけど、私には聞こえてこなかった。もうサンロックのサンが出るときは、補助だ援助だ貸付金だというときだけなんですね。中間の報告がおろそかになっているわけです。 先ほど赤崎議員が言ったように、金融機関から金借りてもどこから借りても、時々試算表を求められたりして、会社の状況を把握されるわけなんです。ですから、私は今回反対…もちろん反対しますけども、まあ今後どうしてもこの会社が必要だと。第三セクターであり、第三セクターだから必要だとは考えません。釜石の漁業にとって絶対必要だと頑張るのであれば、我々を説得するだけの詳細な検証をしてですね、そして資料も出していただいて、そして市の直営にして、多少金かかってもいいから釜石はこれで売るんだと。絶対将来的にはこのサンロックで生産したものを利用して、この近郷の漁業家が裕福になるんだと、そういうふうなことであれば、そのときは私も大賛成します。 ただ、今単に自転車操業のように4000万、4000万、来春も何千万、こんなのはね。税金ですよ、確かな将来展望を描いて、それにどんどん出していくんであればいいんだけども、これ出さないと今月でつぶれるんでしょうここ、だから4000万て来たんでしょう。本来は、これからいくと当年度だったって9000万なきゃだめじゃないですか。その辺のところ、市長、どういうふうに考えてこういうのを補助しようと。おかしいんじゃないですか、市長さん。ふだん立派なこと言ってるけども、これこそおかしいよ市長。 とにかくどうしても…何回も言うけども、釜石のために必要なんであれば、もうまとめて面倒見るというようなことの方がいいと思うんですよ、私ね。その方が市民も納得しますから。小出しに…市長、話ししてんだ、ちょっと聞いてください。小出しに出して、その都度息つかせたんじゃだめなんです。助けるならきちんと助けて、一生懸命研究してもらわなくちゃ。いかがですか、コメントあったら。私はこれ1回で終わりますから。 ○議長(小沢和夫君) 市長。 ◎市長(小野信一君) 私が4000数百万の援助を決意した理由を申し上げます。 やはり、現在の漁民の所得向上に対して、養殖漁業の業種を多様化・多角化しなければならない。その一つとして、マツカワあるいはチョウザメを考えました。もちろん、1年半前の損失補償につきましては、その後の分析あるいは経営方針について不十分であったことは、私自身認めることにやぶさかではございません。しかし、経営が悪化するに従って、社長以下経営者の皆さんは大変努力をしてまいりました。 同時に、両川議員は金融機関におったわけですから、その財務内容については非常に詳しく、鋭く分析できる人だと考えます。先ほど佐々木議員がおっしゃっておりましたけども、民間人というのはリスクを考え、リスクに従って事業計画を立て、そして事業に参加するものだと、そうだと思います。しかし、民間人がリスクのあるものに非常にちゅうちょするのはそういう理由だろうと思います。したがって、第三セクターとして私どもこの場合には、要するに先端企業として、技術的にも経営的にも不安はあるけれども、将来この事業が地域の発展のためになる事業だと判断したときには、私は第三セクターとしてやっていかなければならないのだろう、こう考える次第でございます。 先端企業あるいは先行企業、先行産業というものは、すべての企業ですべての産業で成功するものだとは私は思っていません。したがって、成功するまで、あるいは経営が安定するまで、もし地域にとって必要であるとするならば、技術研究や販路の拡大のために協力してやることが当然なんでないだろうかと、そのことを私自身は考えました。 民間人がなぜこの事業にそれだけの興味を示さないかといいますと、やはりリスクがあること、技術的に解決されていない点があること、販路に不安があること、それだろうと思います。したがって、第三セクターでこれらの三つの要点がもし安定的に解決され、漁民の皆さんが「あ、これなら大丈夫だ」と、こういう判断ができるような水準になるならば、私はかなりの漁民の皆さんがこれに参加してくれるだろう--ないだろうかと願うものでございます。 その証拠に、大槌あるいは三陸町の個人の皆さんは、大変大きな所得を上げております。スケールメリットとして、1万匹以上をやれば必ず利益になりそうだと、こういうことが目に見えてまいりました。東部漁協でも、ことしの夏、熱い水温の時期をもし踏み越えることができるならば、この養殖技術は今確信の持てる段階に入ったので、これから東部漁協の漁民に分けてやりたいと、こういう話も出ておるところでございます。 私どもが先行投資をするのは、その技術・経営が安定された際には、民間の投資が後押ししてくれる。我々の投資が呼び水になることができると、こういう確信を持ったときに私は第三セクターでこの事業を行うべきだと、こう考えて今回決意した次第でございます。 両川議員のように、プロの皆さんから見ればまことに甘い判断と言えるかもしれませんけれども、経営者の皆さん、経理の皆さんは…サンロックの経理の皆さんは、それなりにこれならやっていけると、こういうことで我々にお願いに参上された次第でございます。(発言する者あり)いえ、(「ここで4000万」、「ことし1回」と呼ぶ者あり)9000万、もう一つ残金の…2回で9000万から1億前後のものが必要だということでございますので。(発言する者あり) そういうことでございますので、どうか御理解を賜って、釜石のあるいは三陸沿岸の漁業振興のために御協力を願いたい、こういうことでございます。 ○議長(小沢和夫君) 藤井修一君。 ◆10番(藤井修一君) 大変皆さんから御意見出た後で、なかなか話しするのがしづらいけれども、その中で漁業振興という立場でこれは進めなければならないという考え方から質問させていただきます。 サンロックをつくった経過については、市長報告並びに助役さんの話の中で理解はします。特に、サンロックつくった当初は確かに稚魚の生産と大きな目標で、それはそれなりの技術の確信はできたと、私はこう思います。これが途中から方向変換いたしまして、稚魚の確立されたことによってこれから成魚ができるよということで、販売の方に出向いたわけでございますから、販売の販路を確保するというのは当然経費はかかるわけです。 先ほど来の答弁の中では、漁業者…今一生懸命研究されている漁業者の方々には稚魚の補助をしているし、えさ代の補助もしているし、施設の補助もしたと。しかも価格の保証の…価格差の保証までしていると、こういうことで、大量へい死した場合はしていなかったようですが、販売したときの価格差を保証すると、こういうことになりますと、だれが見てもサンロックは赤字になります。この状況であれば、少なくても方向変換した時点で経営の内容を組織的に変えて、我々は販売の方にいくから相当経費がかかりますよと、こういう部分に入ってくればいいと思ったわけでございます。 また、まだ技術が確立されていないというのは、大量へい死するということは、こういう状況であれば、例えば何月ごろになると暖水塊が来ますよ、寒水が来ますよというのはトータルでわかるはずですが、その技術が開発されていないために大量へい死したと、私はそう思うわけです。 ですから、一次産業というのは、新しい事業を立ち上げるというのは大変なことです。我々農業のサイドでもそういう形で、いろんな形で苦労しながら、失敗しながら、補助を得ながらやってきた経過あるわけですが、いまだに技術はまだ未熟でございます。そういう観点から、この出資されている各漁協さんなり、新日鐵さんなり会社の方々なりが、当初は少なくてもこのサンロックをつくって将来の釜石のためになるんだということで、ひいては漁協が全部入っているということは漁業者のためだと、こういう信念のもとに入ったと私は理解するわけですから、漁業者の方々とのコミュニケーションは漁協の中で十二分に話し合いさせながら、特にサンロックについての考え方はそういうふうに進めていくべきだと思うし、今後の補助の要請なり貸し付けは今回4200万のようですが、市長がさっき答弁したように、すぐ4500万なりの追加の交付なり補助金が来ますよと、こういう形で私は受けとめるわけですが、こういう形をしていくためには、技術の開発が絶対こういうもので確立できますよというところまでは少なくても釜石独自で、何も大槌町さんなり旧三陸町さんなりに出資の要請なんかしなくて、補助の要請しなくて、釜石独自でやっていかないとこれは大変なことになるというのは、先ほど課長の答弁の中でちょっと私危惧したのがあるんです。 宮城県の水産業者にも稚魚をやっていると言ったでしょう。これがね、サンロックが不幸にして大変なことになったら、この会社は喜んで宮城県のこれは特産品なられますよ、それが企業なんです。ですから、こういうのにはできるだけ出さないで、この釜石の漁業者の中の方々にそういう形をさせるのが我々水産部の仕事だと思うんですが、考え方をお聞かせください。 ○議長(小沢和夫君) 水産課長。 ◎水産課長(佐々木道典君) 今、宮城県の方にも出していますけど、議員さんの御指摘のとおり、この地域の特産物とするためには、そういう今出しているところにはできるだけ減らしていくことも必要かと思いますけど、ただサンロックの経営の部分を考えれば、やはりある程度ですね、そういう他の地域、例えばへい死問題も出ていますので、そういう他の地域もある程度確保しておく必要もあると思います。 ○議長(小沢和夫君) 助役。 ◎助役(赤司淳也君) ちょっと説明つけ加えます。宮城県の場合はですね、稚魚を出しているだけでありますので、稚魚の生産能力は向こうにはないわけです。そして、成魚はサンロックの方にまた還流させて販売しておりますので、いわば傘下に入っているような状況です。したがって、もしサンロックがなくなった場合は、宮城県の方もその養殖業ができなくなると、こういった状況でございます。 ○議長(小沢和夫君) 藤井修一君。 ◆10番(藤井修一君) いや、今のはね、確かにそれはそういう考えもあるでしょうけども、私はなぜ大槌町さんなり旧三陸町さんからも今後の助成に対してはもらわなくてもいいというのは、釜石独自で開発して、釜石内から出さないことですよ、この技術を。そして、釜石の漁家の方々がマツカワを売ることによって、これは魚価にはね返るわけです。これが大量に三陸沿岸にみんな養殖されてしまいますと、値段が下落するのは当然でしょう。これが心配だから、私はできるだけ宮城県には出さない方がいいと。ただ、課長が今言うとおり、単純にサンロックの会社だの経営の内容だけ見ようとするとそうなります。 ですから、私が言うのは、サンロックというのは販売するためのいろんなルートをやるためには当然金がかかりますというのを言ったのであって。そして、漁業家の方々が今研究している部分について、先ほどの話では3000円で売れない場合は補償しますよと、こういう形で格差でしょう。2000円なり2500円で売ると、当然 500円なり1000円の補償しなければならないと、この設定の関係で、売れば売るほど、先ほど同僚議員も言ったとおり赤字になるのは当然です。この辺の改革をしながら、いかにして経費を安く成魚ができるかというのが技術の開発でしょう。これをサンロックの技術者にやってもらわないと、漁業者の方々任せではだめなわけです。それだから、こういうサンロックでもやむなしというのは大方の意見だと思うんです。 この収支決算だけ見れば、全く同僚議員の方々言われるとおりです。私もそっちの方に走りたいけれど、一次産業を常にもうここで…議場で文句を言っているもんですから、一次産業というのはいかに大変だかというのも理解したいもんですから、農業ばかりじゃなく、水産業の方々の気持ちもわかると。これが釜石の特産品になったときこそ、初めて釜石のこれが10年後なり先を見据えた、ワカメ、昆布その他のいわゆる葉っぱ物の養殖と生きたものの魚の養殖と二本立て、それに貝が入ると釜石のそれなりの対応ができると、漁家の安定というのはここから来ると思うんですが、コメントがあればいいし、なければこれで終わります。 ○議長(小沢和夫君) 平松福一君。 ◆20番(平松福一君) 助役さん、今のいわゆる宮城県には養殖を頼んでいるだけでという話がありましたけども、それはそのとおりです。ただ、私心配しているのは、サンロックが今回出して、また引き続き来ると。そういったとき、だんだん苦しくなったときに、向こうはいわゆる水産会社ですね、言ったでしょう、会社だって。だから、その人たちが、サンロックをじゃあ買いますとなったとき、私はそういう心配しているんです。サンロックそのものをそっくり買い受けますと、そういう時代が来はしまいかという危惧が私たちにはあるんです。せっかくここまで金かけて育ててきたものをそっくり買われたんじゃ、何のために苦労したかということがあるからこういった話ししているんです。 それと、先ほど来言っているように、今回4000万、その次また5000万、それね、もう一回きっちりと話ししてください。そうやって、今後、先ほどみんなで言っているように、こういう形でやるということをなるたけ早い時期に皆さん方にお知らせしてください。私どもは、いわゆる養殖というのは少しではだめとわかっていますから。 それと、水産課長があっちこっちに営業に出向いているという、これは私は間違いだと思います。営業に出向くときは、営業屋さんに対してやってもらいなさい。 そして、私不思議でならないのは、いわゆる今のサンロックにおける中身、みんな言っています。それで、人件費が幾ら、販売経費が幾らとか、私も見たことないですけれども、ひとつその辺も明らかにしていただいて、いずれ釜石で将来でき上がる湾防の静穏水域の中で、やはり3万なり5万なりの養殖ができてこそ、初めてマツカワの養殖施設が釜石にできたという効果があろうかとも思うのでこういった話をしていますので、ひとつ十分に考えてやってください。 終わります。 ○議長(小沢和夫君) 千葉勝男君。 ◆18番(千葉勝男君) 皆さんの話をずっと聞いておりまして、どのお話も大変すばらしいお話でございますから感心をして聞いておりましたので、私は質問いたしません。ただ、感想だけ一つ申し上げさせていただきたいと思うんですが、私はどんな事業でも成功に導くには紆余曲折、これは大変なことであります。 二つ目には、この貸し付けが認められないとサンロックは解散せざるを得ないということになると、サンロックの生殺与奪の権は議会が握っていると、こういうふうになります。それから、先ほどの答弁で、県も重層的な応援体制を組み立てるということを約束をしたと。さらに、このサンロックは東北再開発のインテリジェントコスモス構想の第1号、それを釜石が失敗するか成功するかによって東北再開発の道筋が違ってくると。こういうことを考えますと、私は今後ですね、今後3カ月に1回、正確な資料を添えて業績内容を議会に報告していただくと、こういうことを要望して終わりたいと思います。 (「議事進行」「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 小野寺英雄君、簡潔に。 ◆19番(小野寺英雄君) 簡単に申し上げます。 この前も話ししましたように、漁家の経済の推移を申し上げますと、非常に厳しいわけですね。漁船漁業なんかではとてもじゃないがもたないと、大体53%ぐらいしかないわけで、他の事業で生活しているのが漁民の実態でございます。したがって、私は漁業振興の立場からですね、やはりこの事業は継続すべきであると。そして、支援体制も強化していくべきである。いろいろ大槌あたりでもですね、温水塊の問題で研究がなされて、それは防止できるんだという結論まで出しているわけですね。そういうことと、さらにはやはり一番これを釜石の特産品にしていくんだと、そういうブランド化を図ると。 皆さん御存じだろうと思いますが、山形県の立川町の風力発電の問題があるわけですが、あそこで12億かけた風力発電設備が壊されたわけです。それは町営のものであったわけですが、それを再興させるためにですね、2億4000万また臨時議会に諮ったわけです。ここで紛糾しましたけども、最終的にはそれが可決されてですね、風力発電が成功したと、こういうことで今では相当の金が収入として入っておると。こういう、やはりある程度挑戦するという気構えがなければなければならないんじゃないかと、私はそのことを申し上げて終わります。 ○議長(小沢和夫君) 以上で質疑を終わります。 これより議案第41号を採決いたします。本案を原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔賛成者起立〕 ○議長(小沢和夫君) 起立多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。 日程第26、議案第42号片岸漁港区域内の公有水面埋立免許出願についての意見に関し議決を求めることについてを議題といたします。 これより質疑を許します。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 以上で質疑を終わります。 これより本案を採決いたします。本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第27、閉会中の継続調査についてを議題といたします。 総務、民生、経済、建設の各常任委員長及び議会運営委員長から、会議規則第 104条の規定によりお手元に配付いたしました申し出書のとおり、閉会中の継続調査の申し出があります。 お諮りいたします。総務、民生、経済、建設の各常任委員長及び議会運営委員長から申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認め、総務、民生、経済、建設の各常任委員長及び議会運営委員長からの申し出のとおり、閉会中の継続調査とすることに決定いたしました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第28、議議案第1号釜石市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例を議題といたします。 お諮りいたします。この際議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認め、これより議議案第1号を採決いたします。 お諮りいたします。議議案第1号について原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第29、議議案第2号児童扶養手当削減案撤回を求める意見書の提出についてを議題といたします。 お諮りいたします。この際議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認め、これより議議案第2号を採決いたします。 お諮りいたします。議議案第2号について原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第30、議議案第3号米政策の総合的・抜本的見直しに対する意見書の提出についてを議題といたします。 お諮りいたします。この際議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認め、これより議議案第3号を採決いたします。 お諮りいたします。議議案第3号について原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第31、議議案第4号地方バス生活路線の確保を求める意見書の提出についてを議題といたします。 お諮りいたします。この際議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認め、これより議議案第4号を採決いたします。 お諮りいたします。議議案第4号について原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第32、議議案第5号安全で快適なタクシーの確保を求める意見書の提出についてを議題といたします。 お諮りいたします。この際議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認め、これより議議案第5号を採決いたします。 お諮りいたします。議議案第5号について原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第33、議議案第6号ワークシェアリング等積極型雇用対策の確立を求める意見書の提出についてを議題といたします。 ここで討論の通告がありますので、発言を許します。 21番斎藤正子君、登壇を願います。 〔21番斎藤正子君登壇〕 ◆21番(斎藤正子君) 議議案第6号ワークシェアリング等積極型雇用対策の確立を求める意見書案への反対理由です。 今の雇用の深刻な状態をつくり出した最大の原因は、小泉構造改革であります。平成13年度の補正予算も14年度の予算も、その解決し応援する内容にはなっておりません。それにもかかわらず、意見書案は政府は懸命な対応を行っているとしていることは、原因をつくっている大もとの責任を免罪した上で、新しい発想とワークシェアリングの導入を強調していることになります。 雇用対策は、何よりも政府による大企業のリストラ支援をやめさせることが必要であります。その大企業支援策を容認することは認められないのであります。「政府においては」の3行を削除することを求めますが、それができない場合は、この意見書案には賛成できないものであります。 以上、反対の理由を終わります。 ○議長(小沢和夫君) 21番斎藤正子君の討論は終わりました。 ほかに討論はありませんか。 (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) これで討論を終結いたします。 これより議議案第6号を採決いたします。 お諮りいたします。議議案第6号について原案のとおり決することに賛成の諸君は起立を願います。 〔賛成者起立〕 ○議長(小沢和夫君) 起立多数であります。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第34、議議案第7号小児救急医療制度の充実・強化を求める意見書の提出についてを議題といたします。 お諮りいたします。この際議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認め、これより議議案第7号を採決いたします。 お諮りいたします。議議案第7号について原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第35、議議案第8号雪印食品牛肉偽装事件の徹底解明と食品表示制度の改善・強化を求める意見書の提出についてを議題といたします。 お諮りいたします。この際議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認め、これより議議案第8号を採決いたします。 お諮りいたします。議議案第8号について原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第36、議議案第9号雇用の危機突破を求める意見書の提出についてを議題といたします。 お諮りいたします。この際議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認め、これより議議案第9号を採決いたします。 お諮りいたします。議議案第9号について原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 日程第37、議議案第10号安心の医療制度への抜本改革を求め、負担増に反対する意見書の提出についてを議題といたします。 お諮りいたします。この際議事の順序を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認め、これより議議案第10号を採決いたします。 お諮りいたします。議議案第10号について原案のとおり決することに御異議ありませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(小沢和夫君) 御異議なしと認めます。よって本案は原案のとおり可決されました。  ------------------------------------- ○議長(小沢和夫君) 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。これをもって本日の会議を閉じ、平成14年3月釜石市議会定例会を閉会いたします。                午後7時31分閉会                           釜石市議会議長 小沢和夫                           釜石市議会議員 武田直美                           釜石市議会議員 山崎長栄...