当委員会に付託されました案件は、議案第83号から議案第89号までの以上7件についてであります。
これらの案件につきましては、まず12月12日に会議を開き、総括質疑を行うとともに、引き続き13日から14日に各分科会を開催し、詳細な審査を行いました。16日には、
ごみダイエット50%費についてのみ全委員での
委員会審査を行い、その後、各
分科会委員長の報告を聴取いたしました。
分科会委員長報告などの主な内容を申し上げます。
初めに、議案第83号 平成28年度小松市
一般会計補正予算(第3号)についてであります。
議員報酬手当及び
職員人件費については、一部の委員より、
人事院勧告に基づく一般職の給与改定に準じて議会の議員及び特別職の期末手当を引き上げることに反対する意見が出されました。
なお、
職員人件費に係る補正額については、今回の
人事院勧告に基づく給与、手当の引き上げのほか、
市町負担率の引き下げによる共済費の減額等に伴い、全体では減額補正となっていることを申し添えておきます。
飛行場周辺地区居住促進費については、
航空機騒音区域の新築住宅に対して建設費の一部を助成する
飛行場周辺地区居住環境整備助成金について、当初の想定を上回る申請が見込まれるため800万円の増額補正をするものでありますが、騒音区域における
コミュニティの維持は重要課題であり、継続が見込まれる
再編交付金を利用して本制度を継続するとともに、今後とも積極的かつわかりやすいPRに努めていくよう求めたものであります。
次に、
中学校体育館リニューアル費並びに
体育施設整備費についてであります。
中学校体育館リニューアル費については、
中学校体育館のトイレ及び床改修に係る経費であり、今回の改修を終えると
小中学校体育館にあるトイレの洋式化への改修が全て完了するとのことであります。小中学校の中には体育館内に
トイレ設備がない学校もあるとのことですが、小中学校の体育館は災害時の避難所に指定されている施設であるため、児童生徒だけではなく誰もが使いやすい施設になるよう工夫を求めました。
また、
体育施設等、集客施設の
トイレ整備においては、例えば
温水洗浄便座の導入であったり、
子育て世代の配慮として、母親、父親も安心して利用できるようなおむつ台や
幼児用トイレなど、さらなる機能の充実を求めました。
第一
地区コミュニティセンター改修費については、多世代交流の拠点、まちを創る学びの拠点、時代に対応した地域の拠点という3つをコンセプトにまとめた
改修企画案の実施設計に伴う経費とのことであります。さきに行われた総括質疑の中で、来年度に実施される工事の期間中は一時的に閉鎖するとのことでありますので、地元や
既存利用者に対し、代替施設の案内などきめ細かな配慮を求めました。
仙叟屋敷並びに
玄庵管理運営費についてであります。
芦城公園茶室仙叟屋敷並びに玄庵は、平成29年4月22日で開庵20周年を迎えるに当たり、茶室を御寄附いただいた小松市名誉市民、
茶道裏千家15代
家元鵬雲斎千玄室様をお迎えし、開庵20周年記念事業を実施するとのことであります。本市の茶道文化の魅力を発信するため、
各種記念事業を開催するに当たり、その準備として
パンフレット制作や茶室の修繕に要する費用とのことであります。世界を舞台に活躍されている千玄室様をお迎えしての記念事業であり、多数の
観覧希望者が見込まれます。一人でも多くの方が参加できるように最大限の工夫と配慮を求めました。
次に、環境王国こまつ
里山資源活用推進費についてであります。
日用苔の里は、来場者が年々増加しておりますが、トイレの老朽化が激しく、緊急性が高いと判断し、トイレの改修に係る経費を補助する費用とのことであります。多
機能トイレの設置や
洋式便器化、景観の配慮等、やさしい
まちづくりを進めるための改修とのことですが、民間のトイレでありますので適切な管理運営が行われるよう協定書を交わすことを求めました。
次に、地域産
材利用促進奨励費についてであります。
「珠玉と石の文化」の
日本遺産認定を契機として、平成29年1月より小松市産の石材や九谷焼を利用し、多数の方が利用する店舗、工場などを新たに対象とすること。また、申請件数の増加に要する費用とのことであります。今後も小松市産材の利用促進を図るためにも、さらなる制度の周知に努めるよう求めました。
最後に、
ごみダイエット50%費についてであります。
平成29年度上期分の
ごみダイエット袋製造及び
はがき作成に要する費用が計上され、今回は10月の制度開始後に出された市民からの意見を踏まえ、
ダイエット袋に
LMサイズを追加し、全サイズの厚みをLサイズの0.03ミリメートルに統一するとのことであります。
可燃ごみの量が4分の1以上減少しているとのことでありますが、本会議における質疑・質問や総括質疑で複数の議員より通告があり議論されたことを踏まえ、集中的に審議を行いました。
制度開始後2カ月が経過しましたが、2歳未満の乳幼児などを対象とした
紙おむつ使用者への特別支給の周知徹底がされておらず、いまだに案内を待っている市民がいるとのことを踏まえ、その特別支給についても市民に誤解を与えることのないよう、わかりやすい表記に改めて周知徹底されるよう求めました。
ごみダイエット袋の取扱店については、欠品となり市民に不便をかけたことへの改善や、また指定袋に入っていない
マナー違反の対応を町内会にこのまま負担をかけるのはいかがなものかという意見もあることから、市民共創で実施していくということであるならば、町内の現状を的確に把握し、市も一緒になって指導すべきであり、町内会に過度の負担がかからないように制度のあり方について検証していくよう求めました。
袋製造費を抑えるためにネーミングライツの検討の意見のほか、この
ダイエット指定袋制度の現状の問題点を捉えて、小松市
環境審議会の
一般廃棄物に関する専門部会においてしっかりと議論を交わし、その内容や決定事項の開示を求める意見がありました。
さらに、今後のごみ量の推移や制度改善の議論を経た上で、2月を目途として確かな改善が見られなければ議会として本制度の継続の是非を含め厳しい対処、判断が必要であるとの意見があったことから、早期に改めて市民、町内会の声に応えるべく取り組むよう強く求めたものであります。
採決の結果、議案第83号は賛成多数をもって、議案第84号から議案第89号までの以上6件は全会一致をもって、いずれも原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
最後に、次年度の予算に向けては、これらの各分科会のさまざまな意見を踏まえ、
PDCAサイクルを十分に働かさせるためにも、事業の検証を行い、しっかりと精査し、次年度の予算編成に反映するよう強く求めるものであります。
以上、
予算決算常任委員会の報告といたしますが、何とぞ各位の御賛同を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
以上であります。
5 ◯議長(
梅田利和君)
総務企画常任委員長、井田秀喜君。
〔
総務企画常任委員長 井田秀喜君登壇〕
6
◯総務企画常任委員長(井田秀喜君)
総務企画常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
本委員会に付託されました案件は、議案第94号 小松市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例についてを初めとする議案5件であります。
これらの案件につきまして、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査を行いました結果、賛成多数をもっていずれも原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以下、審査の過程におきまして、さまざまな意見や要望が出されましたので、その一端について御報告申し上げます。
初めに、議案第94号 小松市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例についてであります。
平成28年度
人事院勧告に基づき、一般職の職員の給与等の引き上げや扶養手当の見直し、またそれに準じた議会の議員及び特別職の職員の期末手当の引き上げを行うため、関係条例を改正するものであります。
一部の委員から、
人事院勧告に基づいた一般職の給与等の引き上げに準じて議会の議員と特別職の職員の期末手当を引き上げることに反対するとともに、各条例を改正する条例を同一議案で上程すべきではないとの意見が出されました。
次に、
株式会社北國銀行との
包括連携協定についてであります。
今般、
株式会社北國銀行と小松市相互の人的・物的資源を生かしながら、地域の成長や
市民サービスのさらなる向上と地方創生の推進に資するため、
包括連携協定を締結するとのことでありました。
各委員から、連携の内容や連携による
具体的メリットがわかりにくい。特定の金融機関と協定を締結する必要性はあるのかなど多くの意見、質問が出されました。
現在、キャッシュレスサービスの普及などさまざまな取り組みについて協議中であるとのことでありますが、今回の連携が特定の金融機関への優遇につながらないよう配慮を求めるとともに、今後、具体的な連携内容について市民にわかりやすく明示しながら、市役所内へのATM再設置等、
市民サービスの向上につなげていくよう求めました。
最後に、広報についてであります。
広報こまつを初めとする
各種市政情報をより多くの方にいち早く提供できるよう、
スマートフォン用アプリ「マチイロ」を導入したとのことであります。このアプリをダウンロードすることにより、小松市ホームページの
お知らせ欄に掲載された情報や最新の
広報こまつがいち早く
スマートフォンやタブレットに届き、いつでも、どこでも読むことができるようになるとのことでありました。より多くの人々が小松市の市政情報に触れられるよう、情報の配信媒体を積極的に拡大していることを評価する一方、このような取り組みについては大々的にもっとPRするよう求めたものであります。
以上、
総務企画常任委員会の報告といたしますが、何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
7 ◯議長(
梅田利和君)
福祉文教常任委員長、宮橋勝栄君。
〔
福祉文教常任委員長 宮橋勝栄君登壇〕
8
◯福祉文教常任委員長(宮橋勝栄君)
福祉文教常任委員会における審査の経過と結果について御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案第92号
小松市立老人福祉センター条例の一部を改正する条例についてを初めとする議案3件であります。
これらの案件につきまして、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査を行いました結果、全会一致をもっていずれも原案どおり可決すべきものと決しました。
以下、審査の過程において、さまざまな意見や要望が出されましたので、その一端を御報告申し上げます。
初めに、議案第92号
小松市立老人福祉センター条例の一部を改正する条例について及び議案第98号 財産の譲渡について御報告申し上げます。
昭和60年に開設した
小松市立蓮代寺老人福祉センターについて、利用の実態及び小松市
公共施設マネジメント計画を踏まえ、
コミュニティ施設として地元移管の合意を経て、蓮代寺町町内会に対して設備等を含む建物を無償譲渡するとのことであります。現行の耐震基準が導入された昭和56年以降の建物でありますが、今後、老朽化による改修が必要になってくることも考えられるため、施設移管後についても地元に対し、
コミュニティ施設の補助事業の説明など丁寧な対応を求めました。
次に、
国民健康保険制度改革についてであります。
これまで市町ごとに運営していた
国民健康保険事業について、財政の安定化を図るため平成30年度から財政運営の責任主体が県になり、市町ごとの
国保事業納付金額の決定や
保険給付費用の市町への支払いを行うとのことであります。保険税については、県に納める
国保事業納付金や今後提示される
標準保険税率をもとにそれぞれの実態に応じて市町が決定するとのことでありますので、しっかりと情報収集を行い、速やかな議会への報告、市民への周知を行うとともに、
予防先進部として
健康づくり、疾病予防の施策を進め、健康寿命を延ばすことで医療費の抑制に努めるよう求めました。
次に、
中学生サミットについてであります。
生徒の
自治的意識や主体性の向上を図ることを目的に、
市内中学校の生徒、教員の代表に加え、今年度は
小松市立学校PTA連合会と連携し、保護者とともに
スマートフォンやインターネットによる問題に取り組んだとのことで、ネット3か条や動画CMを作成し、各中学校への取り組みにつなげていくとのことであります。生徒のみならず若手教員、保護者にとっても有意義な取り組みとなっており、今後も効果的で、より質の高いものになるよう一層の工夫を期待するものであります。
最後に、わが
まち環境整備助成金についてであります。
9月定例会より継続して調査を行ってきた本助成金は、地域住民が主体となって行う
公益的施設等の整備助成を行うものであり、事業の採択に当たり、わが
まち環境整備助成金審査会で交付を行うことが適当か否かの審査を付すことになっております。今回、その審査会において適当性が認められた事業に対し、市の
交付予定額と町内会の申請金額に大きな隔たりがある事案が生じていたため、閉会中も引き続き調査してまいりました。
結果として、対象となる町内会と市が協議し、市の担当より、町内会に対してこれまでの対応や経過における双方の
行き違い等の説明と謝罪によって、町内会が申請していた300万円の補助ではなく本助成金の全体予算内におさまるよう150万円の補助に
事業規模を縮小することとなり、決定通知がなされたとのことであります。
しかし、今回の事案においては、審査会にて町内会が申請した内容で審査され、その場で疑義や特段の意見もなく、事業として適当と認められたにもかかわらず、市において共同墓地への補助が法的に問題がないかの再確認や、
バリアフリーの基準に適合するか否かということの精査が審査会の事後に行われ、
交付決定通知前の段階で事業の要綱に
バリアフリー基準を追加で明文化して事業規模の見直しを協議するなど、制度の要綱や審査会の意義が損なわれる事態となり、また町内会から不信感を招く結果となりました。
本来は、補助申請の応募があった時点から審査会の開催前までに確認や精査が必要な部分についての指摘や修正を求めるか、あるいは審査会での意見に基づいて指摘や修正を求めるべきであります。今回のような事後での指摘や修正によって
事業規模を縮小させるのは恣意的と疑われてもいたし方ありません。
本助成金は、
ふるさと共創を掲げる現市政にとって大切な事業であると理解するものでありますが、次年度以降継続していくのであれば、今回のような事態に至らぬよう、いま一度、制度の設計をしっかりと行ってから取り組むよう求めるものであります。
以上、本委員会の報告といたします。何とぞ各位の御賛同を賜りますようよろしくお願いいたします。
9 ◯議長(
梅田利和君)
経済建設常任委員長、吉村範明君。
〔
経済建設常任委員長 吉村範明君登壇〕
10
◯経済建設常任委員長(吉村範明君)
経済建設常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。
当委員会に付託されました案件は、議案第90号 小松市「珠玉と歩む物語」
保護条例についてを初めとする議案6件であります。
これらの案件につきまして、活発な質疑応答を行い、慎重なる審査を行いました結果、全会一致をもって原案どおり可決すべきものと決した次第であります。
以下、審査の過程におきまして、さまざまな意見や要望が出されましたので、その一端について御報告申し上げます。
初めに、議案第90号 小松市「珠玉と歩む物語」
保護条例についてであります。
「珠玉と歩む物語」小松として日本遺産に認定されたストーリーを構成する石の建造物等や地質鉱物などのさまざまな石の文化財群を市民共有の財産として大切に守り、未来へ継承するため、小松市「珠玉と歩む物語」
保護条例を制定するとのことであります。
日本遺産認定以降、石の文化を未来へ継承する機運は高まっており、石の文化の保護には条例制定が重要ですが、委員からは、既存の
ふるさとこまつを未来へつなぐ条例や小松市
文化財保護条例との違いが不明瞭であるや、既存の条例に付加してはどうかなどの意見が出されました。今後、条例を制定するに当たっては慎重な議論を重ねていくことを求めました。
また、石の文化を地域の宝として守っていくため、市民に積極的に関心を持ってもらうよう努め、あわせて観光及び交流人口の拡大に努めていくよう求めました。
次に、議案第91号 小松市
農業委員会の委員等の定数に関する条例についてであります。
農業委員会等に関する法律の改正に伴い、
農業委員を公選制から議会の同意を要件とする市長の任命制に変更し、各地域において農地利用の最適化を推進する
農地利用最適化推進委員を新設するとのことであります。
農業委員の任命及び
農地利用最適化推進委員の委嘱に当たっては、各地区の状況を考慮しながら、年齢、性別等に偏りが生じないよう慎重に選考するよう求めました。
次に、小松市
国際友好顕彰制度の創設についてであります。
姉妹都市等との友好交流の促進により、
国際都市こまつの進展に顕著な功績があった個人または団体を顕彰するため、(仮称)小松市
国際友好顕彰を今年度中に創設するとのことであります。重要な顕彰制度でありますので、候補者の選定等の制度運営をしっかり行っていくよう求めました。
次に、
北陸新幹線関連つけかえ道路工事についてであります。
北陸新幹線本体工事の施工に伴い、鉄道・運輸機構からの受託事業として
高架橋関連の道路を整備し、工事期間中の交通機能の確保及び機能回復を図るものとのことであります。
北陸新幹線の工事が進んできておりますので、用地買収が完了できるよう、用地協議に当たっては所有者と十分に協議し、丁寧かつ誠意ある対応をするよう求める意見がありました。
最後に、
ごみ減量化・
リサイクル率向上に向けた新制度についてであります。
10月より
ごみダイエット袋制度が導入され、市民共創の取り組みにより
可燃ごみ排出量が減少し、あわせて分別の徹底により資源ごみの収集量が増加しているとのことであります。さらに、食品の食べ残しや期限切れで捨てられる食品ロスの削減を呼びかけるために、
食品ロス削減啓発コースターを作成し、ホテルや飲食店に配布するとのことであります。
食品ロス削減啓発コースターを作成する際には再生紙を利用するなど、
ごみ減量化・
リサイクル率向上に向けた取り組みとなるよう求めました。
ごみダイエット袋については、制度導入により
ごみ減量化、
リサイクルの意識も高まってはいますが、制度開始後2カ月が経過した中でさまざまな問題も出てきていますので、よりよい制度となるよう現状を把握するため、再度、全町を対象に町内会や
リサイクルリーダーと意見交換を行うことを強く求めました。
また、指定袋に入っていないなどの
マナー違反が多い2割の集積場に対して集合住宅の管理者や外国人も含め制度の周知を図っているとのことでありますが、まだまだ徹底されてないようでありますので早急に原因を究明し、町内会への丁寧な説明と改善を行い、不満の解消や負担を減らしていくよう求めました。
事業系ごみについては、
美化センターの
搬入手数料の見直しについても
排出事業者に対して再度周知するよう求めました。
以上、
経済建設常任委員会の報告といたしますが、何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げます。
11 ◯議長(
梅田利和君)
小松基地・
空港対策特別委員長、灰田昌典君。
〔
小松基地・
空港対策特別委員長 灰田昌
典君登壇〕
12
◯小松基地・
空港対策特別委員長(灰田昌典君) さきの定例会で継続調査の議決をいただきました飛行の安全及び
飛行場周辺まちづくりに関する調査について、閉会中も調査を続けてまいりましたので、本委員会での意見及び議論について御報告申し上げます。
初めに、
在日米軍再編に係る訓練移転についてであります。
現時点では、
小松基地における訓練計画はないとのことであります。
国内の訓練移転の状況でありますが、今年度2回目となる訓練移転が千歳基地で行われました。岩国基地の第12海兵航空群のハリアー戦闘機が4機、人員90名程度の規模で12月5日から16日まで行われました。
グアムなどへの訓練移転は今年度4回行われており、今まで通算すると31回になります。
今後とも訓練実施の際には、市民の安全・安心を図るため、これまで以上に安全対策、騒音対策を徹底し、飛行の安全や協定の遵守を求めるものであります。
訓練の実施については、小松市民にとって関心の高いことであることから、今後とも速やかな情報提供に努めるよう求めたのであります。
次に、平成28年度上半期の緊急発進実施状況についてであります。
本年10月に統合幕僚監部から発表されました資料によりますと、平成28年度上半期の緊急発進回数は594回であり、前年度の同期と比べ251回増加したとのことであります。過去2番目に多かった平成26年度の上半期の回数である533回と比べても61回多い状況となっております。
国・地域ごとの緊急発進回数について、中国機は407回で約69%となっており、公表を開始した平成13年度以降で最多のことであります。
航空方面隊等別の緊急発進回数は、南西航空混成団が382回の緊急発進と飛び抜けて多く、また全ての航空方面隊の緊急発進回数が増加している状況であるとの報告を受けました。
次に、航空プラザ2階展示場リニューアルについてであります。
展示情報等の老朽化が見られることから、日本海側唯一の航空博物館にふさわしく航空プラザの2階展示場をリニューアルするものであります。絵本形式のパネルや40型液晶モニターなどで航空の歴史などが学べるものであります。今後は、子供から大人、愛好家まで楽しめることをコンセプトにしており、多言語解説のQRコードを活用し、外国人の受け入れ環境の向上を目指すとのことであります。
展示場がリニューアルされたことにより、より多くの来館者が見込まれることから、近隣の国有地を借りて対応しているとのことでありますが、今の駐車台数で足りるのかどうかを含め、駐車場の容量及び整備の必要性について検証していくよう求めました。
また、本市の人気スポットであります、小松駅南ブロック複合施設の子どもと市民の学びゾーンとのすみ分けにより利用者の選択肢がふえることは大変よいことでありますので、関係部署と調整していくよう求める意見も出されました。
最後に、小松空港国際線の利用状況等についてであります。
ソウル便、上海便、台北便、チャーター便の本年度10月末の利用状況及び国際線の利用促進について、航空会社や小松空港協議会等と連携した取り組みが報告されました。
ソウル、上海、台北便の国際3路線においては、外国人利用促進策として現地の旅行会社を招聘し、旅行商品企画、販売等の支援を行うとともに、日本人利用促進策として県内及び近隣県からの広域的な集客促進のため、旅行会社に対し旅行商品企画、販売等の働きかけを行っているとのことであります。
新規路線の開拓については、タイ、香港などの東南アジアをターゲットにチャーター便の運航支援、現地での認知度向上に向けたPRを実施しているこのことであります。
国は2020年に訪日外国人旅行者数4,000万人を目指しており、本市においても
国際都市こまつ共創プランを策定し、現在約18万人の国際線利用者数を2020年には約25万人に拡大していく目標を掲げております。インバウンド観光について、関係機関と連携協力し、積極的に取り組むよう求めました。
また、台北便については10月のデーリー運航再開後、利用者が順調にふえてきております。今後とも増加が期待されることから、小松空港のさらなる活性化、観光誘客の促進の最大のチャンスと捉え、これまで交流を進めている台湾・彰化市と友好交流都市協定を結び、並びに台中、台南市など新規路線開拓に向けてさらなる交流促進を求める意見も出されました。
以上、本委員会の飛行の安全及び
飛行場周辺まちづくりに関する調査は、重要かつ長期にわたるものであり、閉会中も引き続き調査研究すべきものと決した次第であります。何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、報告といたします。
13 ◯議長(
梅田利和君) 議会改革調査特別委員長、二木攻君。
〔議会改革調査特別委員長 二木 攻君登
壇〕
14 ◯議会改革調査特別委員長(二木 攻君) さきの定例会におきまして、継続調査の議決をいただきました地方創生の時代にふさわしい議会の機能強化に関する調査について、閉会中も調査研究を続けてまいりましたので、その経過について御報告申し上げます。
本委員会では広報広聴機能の強化について延べ21回の委員会を開催するとともに、先進地視察も含め重要事項について協議、検討を進めてまいりましたので、その内容について御報告申し上げます。
初めに、SNSの活用による情報配信についてであります。
より身近でわかりやすい議会となるべく、本会議及び各委員会の内容や状況、行政視察の来訪状況、議会と市民との意見交換の実施状況などをSNSを活用して速やかに配信するものであります。
次に、議会だより電子版の拡充についてであります。
議会だよりをより発展的に活用する上で、紙媒体とあわせて電子媒体を整備するものであります。単なる電子ブック版ではなく、例えば各議案や議員の質問、その他記載してある箇所をクリックすることにより録画配信や会議録ページなどへリンクできるシステムなどの調査及び確立をしようとするものであります。
次に、委員会のネット配信についてであります。
議員の役割である監視、提案、審査を明確化させ、透明性を高めるため、本会議のみならず常任委員会、特別委員会の開催状況をインターネットを活用し生中継や録画により配信するものであります。
次に、ラジオこまつ、テレビ小松への出演についてであります。
定例会前にラジオこまつ、テレビ小松に議員が出演し、本会議の開催日程、議会のさまざまな活動状況や議会活動全般にわたった紹介などを行うことで、より市民に身近な議会を目指すものであります。
次に、各種団体との意見交換会の実施及び結果報告についてであります。
各常任委員会においては、所管事項について各種団体との意見交換会を複数回実施し、意見交換会実施後には報告書を作成し、議員間の情報共有及びホームページに掲載するものであります。
次に、議会だよりモニター募集についてであります。
幅広い年齢層からモニターを募集し、議会だよりについて広く意見を聴取し、紙面に反映しようとするものであります。
最後に、広報広聴委員会についてであります。
これまでの重要事項及び議会だよりの編集、議会ホームページの作成、編集、その他議会の広報広聴機能をより強化し、発展させるためには広報広聴業務を主とする受け皿が必要であり、委員会を設置すべきとの意見が出され、あわせて委員会の位置づけといたしましては特別委員会とすることが適当であるとの意見の一致を見た次第であります。今後、広報広聴委員会を運営するには、事務局の支援体制を強化するよう求めるものでもあります。
また、本会議において質問、答弁の資料をモニターで掲示することにより、議論がわかりやすくなり、傍聴者からも見やすくなることから、議場に大型モニターを設置する必要があるとの意見が出されました。
なお、これらの調査結果については、まとまり次第、議長に答申するということで意見の一致を見た次第であります。
以上、当委員会の地方創生の時代にふさわしい議会の機能強化に関する調査は、まだ調査研究途中であり、閉会中も引き続き調査研究すべきものと決した次第であります。何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願いを申し上げ、本委員会の報告といたします。
15 ◯議長(
梅田利和君) 新幹線及び駅周辺整備対策特別委員長、吉本慎太郎君。
〔新幹線及び駅周辺整備対策特別委員長
吉本慎太郎君登壇〕
16 ◯新幹線及び駅周辺整備対策特別委員長(吉本慎太郎君) さきの定例会におきまして、継続調査の議決をいただきました
北陸新幹線及び駅周辺の整備促進並びに交流人口の拡大に関する調査について、閉会中も調査研究を続けてまいりましたので、その経過について御報告申し上げます。
初めに、
北陸新幹線についてであります。
先月、当委員会の行政視察において国土交通省鉄道局幹線鉄道課の方々と意見交換をいたしました。高速鉄道網整備における
北陸新幹線の位置づけを改めて再確認するとともに、地方の声として一日も早い整備計画の促進を求めました。また、並行在来線管理など新幹線開通後に起きる諸課題においても、国と地方が連携し、調整に取り組むよう求めたものであります。
委員会では、
北陸新幹線工事において道路の分断などにより従前の機能が失われる場合における土地活用の機能回復を目的としたつけかえ道路の工事が始まることが報告されました。つけかえ道路工事については、鉄道・運輸機構との協定のもと、小松市が100%受託事業として該当する市道、農道、町道を整備するものであります。
北陸新幹線の整備により、今後、道路交通状況が予想外に変化することも想定されるところでありますので、市民生活に直結する生活道路については、つけかえ道路以外についても柔軟に対応していくよう求めたものであります。
北陸新幹線の整備に係る用地買収の進捗率については、11月末現在で宅地が89%、農地が92%、全体で91%とのことでありました。なお、未契約となっている宅地は53件で、うち17件が移転対象者とのことでありました。平成35年春に予定されている金沢-敦賀間の開業に向け、既に市内における建設工事が始まり、用地交渉も佳境を迎えているところではありますが、交渉が難航している地権者に対しては粘り強く説明を重ねながら誠心誠意対応していくよう求めたものであります。
次に、小松駅南ブロック複合施設についてであります。
このたび、小松駅南ブロック複合施設の1階に予定されている子どもと市民の学びゾーンにおいて、子育て支援のリーディング企業である株式会社ボーネルンドが室内の遊び場について、食育を世界展開する株式会社ABCクッキングスタジオが子供の食育事業について事業協力することが発表されました。
子どもと市民の学びゾーンについては、食育PR、お仕事学び、はつらつ学習、子育て学びの4つのテーマに基づき、幼児教育から生涯学習までの一貫した人づくりをコンセプトとしているため、特定の民間企業への事業委託はせず、株式会社こまつ賑わいセンターが総合的に運営を行っていくとのことであります。
実績のある民間企業からの事業協力は大きな後ろ盾となるものではありますが、株式会社こまつ賑わいセンターが運営主体となる必要性や採算面での見通しについて懐疑的な見解を払拭できないとの意見もありました。
今後、さまざまな調査のもと事業計画を明確化していくとのことでありましたが、特に収支については市民負担をふやすことにならないよう慎重な計画策定に努めるとともに、運営開始後における収支状況については定期的に本委員会で報告していくよう求めたものであります。
以上、当委員会の
北陸新幹線及び駅周辺の整備促進並びに交流人口の拡大に関する調査は重要かつ長期にわたるものであり、閉会中も引き続き調査研究すべきものと決した次第であります。何とぞ各位の御賛同を賜りますようお願い申し上げ、本委員会の報告といたします。
以上です。
17 ◯議長(
梅田利和君) 以上で
委員長報告は終わりました。
これより
委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
18 ◯議長(
梅田利和君) 質疑なしと認めます。
これをもって質疑を終結いたします。
これより討論に入ります。
通告がありますので、これを許します。
橋本米子君。
〔17番 橋本米子君登壇〕
19 ◯17番(橋本米子君) 私は、今議会に提出されました
市長提出議案のうち議案第83号、議案第91号及び議案第94号に反対であります。他の議案には賛成であります。
以下、理由を述べます。
初めに、議案第83号 平成28年度小松市
一般会計補正予算(第3号)及び議案第94号 小松市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例についてであります。
格差と貧困が広がり、労働者の賃金は3年のうちに年額で17.5万円も減り、家計消費は実質13カ月連続で対前年度比マイナスとなっております。
このような中で平成28年
人事院勧告は8月8日、今年度の国家公務員賃金について官民較差に基づく0.17%の月例給の引き上げと0.10カ月の一時金引き上げの勧告を行いました。月例給と一時金ともに引き上げたのはこれで3年連続となりました。
今回の小松市一般職の職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例は、
人事院勧告を受けて国家公務員の給与改定に準じて本市職員の給与を改定するものですが、この条例の中には国の法律で一般職に準じて年間0.10カ月分の期末手当を増額するため、議会の議員の議員報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例及び小松市特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例が含まれております。
私は、人事院の勧告が職員の民間給与との較差を埋めるためのものであり、議員や特別職の引き上げとは性格が異なるものと思いますので、この補正予算と条例には賛成できません。
次に、議案第91号 小松市
農業委員会の委員等の定数に関する条例についてであります。
この条例は、昨年、農協改革関連法の一環として
農業委員会等に関する法律の改正がされ、提案されているものです。
農業委員会は、農業生産力の発展及び農業経営の合理化を図り、農民の地位向上に寄与することを目的に全ての市町村に設置されてきました。ことし4月に施行された改正
農業委員会法は、法律の目的から農民の地位向上を削除し、委員の公選制を廃止し、意見の公表、建議を業務から削除するなど、制度の根幹を変質させ、後退させるものです。
農業の担い手の減少や高齢化、耕作放棄地の拡大は、歴代政府が農産物の輸入自由化を進め、多くの農業経営を成り立たなくしてきたことが大きな問題です。その反省もなく安倍政権は、農業の競争力強化や大規模化の攻めの農政を進めるため、農地利用の集積や法人化、企業参入、耕作放棄地の解消など、一連の改革提案がされておりますが、最大の問題であるTPP推進の転換なしには農地も農業も守られません。
よって私は、この条例には反対であります。
以上であります。
20 ◯議長(
梅田利和君) ほかに討論はありませんか。
〔「なし」と言う人あり〕
21 ◯議長(
梅田利和君) 討論なしと認めます。
これをもって討論を終結いたします。
これより採決に入ります。
議案第83号、議案第91号、議案第94号の以上3件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の3件は、いずれも
委員長報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
22 ◯議長(
梅田利和君) 起立多数。
よって、以上の3件は、いずれも
委員長報告のとおり決しました。
次に、議案第84号から議案第90号まで、議案第92号及び議案第93号並びに議案第95号から議案第101号までの以上16件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の16件は、いずれも
委員長報告のとおり可決することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
23 ◯議長(
梅田利和君) 御異議なしと認めます。
よって、以上の16件は、いずれも
委員長報告のとおり決しました。
次に、継続調査中の
小松基地・
空港対策特別委員会の調査、
議会改革調査特別委員会の調査、新幹線及び
駅周辺整備対策特別委員会の調査の以上3件を一括して採決いたします。
お諮りいたします。
以上の3件は、
委員長報告のとおり閉会中の継続調査とすることに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
24 ◯議長(
梅田利和君) 御異議なしと認めます。
よって、以上の3件は、いずれも
委員長報告のとおり決しました。
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◎諮問第2号の上程、説明、質疑・委員
会付託・討論省略、採決
25 ◯議長(
梅田利和君) 日程第2、諮問第2号 人権擁護委員の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。