ツイート シェア
  1. 小松市議会 2016-06-14
    平成28年第2回定例会(第3日目)  本文 開催日: 2016-06-14


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       開議 午前 9時30分    ◎開議の宣告 ◯議長(宮西健吉君) 皆さん、おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長 2 ◯議長(宮西健吉君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案に対する質疑並びに市政     一般質問 3 ◯議長(宮西健吉君) 日程第1、市長提出議案第57号 平成28年度小松市一般会計補正予算(第1号)外5件及び報告第2号外10件を一括して議題といたします。  これより提出議案及び報告に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  ───────── ◇ ─────────
       ◇ 川 崎 順 次 君 4 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。    〔16番 川崎順次君登壇〕 5 ◯16番(川崎順次君) おはようございます。  6月定例議会におきまして質問をさせていただきますけれども、今回は一問一答での質問といたしますので、どうかよろしくお願いいたします。  きのう、橋本米子議員のほうから、先月27日にアメリカ大統領のオバマ大統領が日本唯一の被爆地であります広島を訪れたことに対して触れて、核の廃絶、世界平和を言っていただきましたけれども、これもやはり戦後71年、自民党のやはり日米安全保障の中での外交努力の成果というふうに思っております。きのうはそういったことに触れて質問をしていただきましたことに、ありがとうというふうに言いたいと思います。  それでは初めの質問は、元気な店開設支援補助金についてであります。  この元気が出る店の開設補助金については、今現在ちょっと廃止ということになっておりますけれども、これを復活させるためにいかがなものかということを含めて執行部に問いていきたいというふうに思います。  1つ目は、小松駅、粟津駅周辺にこだわらない政策についてであります。  現在、市等の支援策を活用して空き店舗、空き家などで何店舗ぐらいが開業されているのか、まずお聞きしたいと思います。  よろしくお願いします。 6 ◯議長(宮西健吉君) 産業振興担当部長、瀬賀和也君。    〔産業振興担当部長 瀬賀和也君登壇〕 7 ◯産業振興担当部長(瀬賀和也君) おはようございます。  ただいまの川崎議員からの御質問でございます。これまで、市などの支援策を活用して何店舗開業されたのかという御質問にお答えさせていただきます。  平成22年度から平成24年度の3年間で、合計12店舗開業いたしております。  以上です。 8 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 9 ◯16番(川崎順次君) 12店舗が開業しているということでありますけれども、今、小松の駅周辺では大変お店が次々と開店してにぎわっているふうに見えるわけでございますけれども、こういった制度を利用しない独自の資金で駅周辺で、町なかで開業している店も含めてではどのぐらい今店がオープンした状況になっているんでしょうか。 10 ◯議長(宮西健吉君) 産業振興担当部長、瀬賀和也君。 11 ◯産業振興担当部長(瀬賀和也君) 今、議員の御質問にお答えさせていただきますが、小松市の駅周辺地域、12月の議会、3月の議会も御答弁させていただきましたけれども約20店舗程度開業しているというふうに考えております。 12 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 13 ◯16番(川崎順次君) 20店舗。その中で粟津駅については何店舗くらいが開業されたでしょうか。 14 ◯議長(宮西健吉君) 産業振興担当部長、瀬賀和也君。 15 ◯産業振興担当部長(瀬賀和也君) 粟津駅周辺については承知しておりません。 16 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 17 ◯16番(川崎順次君) 私の聞くところによりますと、粟津駅周辺ではこの制度を利用してオープンされた店はないと、1件もないということをお聞きしておるんですけれども、そんな中でやはりもうちょっと小松駅、粟津駅周辺、私もここで言いたいのは、駅にこだわらないということもあるんですけれども、やはり粟津駅周辺に対しての制度をしっかり持って活性化に向けてやっていっていただきたいなというふうに思うわけでございますけれども、今度はこの小松駅周辺でこの補助金を利用して開業された店の中でやめられた、店を閉じてしまったという店は何店舗ぐらいありますか。 18 ◯議長(宮西健吉君) 産業振興担当部長、瀬賀和也君。 19 ◯産業振興担当部長(瀬賀和也君) 制度を活用した事業者が何店舗ほど終了しているのか、閉店しているのかという件でございます。  参考までに申し上げますと、まちなか開業支援補助制度を活用した1件は現在も事業を継続しておりますが、元気な店開設支援補助制度を活用した11件のうち8件が事業を継続しております。と申しますことで、事業中止及び終了が3件ございます。 20 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 21 ◯16番(川崎順次君) 国、県の制度を利用しての開業の店というのは、中でやめられたという店舗はありますか。国、県制度で。 22 ◯議長(宮西健吉君) 産業振興担当部長、瀬賀和也君。 23 ◯産業振興担当部長(瀬賀和也君) 国、県の制度につきましては詳細承知しておりません。 24 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 25 ◯16番(川崎順次君) それでは、11店舗のうち残念ながら3店舗がそういう状況になっているということでありますけれども、やはり競争社会の中でやめられる事情ができて、そういったやめざるを得ないということでありますけれども、市の支援制度というのはあくまでも税金の投入ということであります。  そういった中で、市がこういった事情があって残念ながらやめざるを得なくなったようなお店に対して適正な対応をしていかなければならないというふうに思いますけれども、今現在、市のこの元気の店の支援制度の中で、状況的にはやめられた場合にはどういうルールになっているのか、ちょっとお聞きしたいと思います。 26 ◯議長(宮西健吉君) 産業振興担当部長、瀬賀和也君。 27 ◯産業振興担当部長(瀬賀和也君) 事業をやめられた方についての対応の御質問だと思いますが、まちなか開業支援補助制度、それから元気な店開設支援補助制度とも、補助金交付要綱には補助金を交付したときから3年以内に撤退したとき、補助事業者に対して期限を定めて補助金を返還させることができるというふうになっております。これらの方々については、ルールに従いまして適切に対応しているところでございます。 28 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 29 ◯16番(川崎順次君) 市の制度でありますので税金ということもあります。そういった方々にはやはり適正な対応をしていっていただきたい、そのように思うところであります。  そんな中で先月、5月17日粟津駅周辺整備計画について駅周辺協議会の皆さんとの意見交換会がありまして、私も串校下連合町内会長という立場の中でこの駅周辺の皆さんとの意見交換会に出席をさせていただきました。  その中で、粟津駅前活性化に向けて何が大事なのか、粟津駅舎の取り組みも含めて意見交換会をしたわけでございますけれども、今、粟津駅のほうでは東西の連絡通路を整備をしようという中で、今後はこの粟津駅東、西の周辺の活性化に向けてどのような取り組みをしていったらいいのかということを、周辺協議会の皆さんとの話の中で一番意見が多かったのは、やはり活性化に向けての店舗対策、店舗の誘致でありますけれども、その中でもやっぱり駐車場の整備が一番だろうという意見が一番多かったわけでありますけれども、私はこの粟津駅前という中でこの補助制度を持って今開業している粟津駅前の皆さんは1件もないということなんですけれども、やはり今後、新幹線開通後にはIRいしかわということで今の北陸本線が通るわけでございますけれども、今のうちにこの粟津駅周辺を整備する必要があるんではないかというふうに思うんです。  そこにはやはり小松製作所があって、串工業団地、額見工業団地、南部工業団地があるわけでございますけれども、そういった皆さんがいろいろと利用できる、そしてこの粟津駅には小松大谷高校の生徒の皆さんも多く御利用されているということでありますので、やはりこの粟津駅周辺を今後、そういった補助制度も必要なんですけれども独自に小松市としてこの駅周辺整備というものは何か取り組んでいかれないものでしょうか。 30 ◯議長(宮西健吉君) 産業振興担当部長、瀬賀和也君。 31 ◯産業振興担当部長(瀬賀和也君) ただいま粟津駅周辺の活性化一般についてお問い合わせだと思います。  私の産業振興担当の所掌する範囲内でお答えさせていただきますが、全般的には特定のエリアということではなくて、空き家、空き室、町家に関する補助制度として既に古民家再生・活用モデル事業、それから町家認定、店舗や住宅に係る事業に取り組んでおりますので、利活用可能な空き家等を積極的に利活用していただく。町のにぎわいや地域のコミュニティの活性化につながるものではないかというふうに思っております。  それから、新たな事業活動、それから経営の向上に取り組む市内中小企業者、それから起業、創業される方々の成長、これを応援するために、平成25年度から市内の全域を対象エリアとしまして小松市経営モデルチェンジ支援事業制度というのを設けております。こちらも既に活用が8件ございますので、こういった事業をいろいろ活用いただいて粟津駅周辺の活性化につなげていただければというふうに考えております。  以上です。 32 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 33 ◯16番(川崎順次君) まさしく私の言う粟津駅、小松駅周辺ということにこだわらないで、やはり市全域を対象にした新たな視点に立った空き店舗、空き家対策を講じていく。今、部長がおっしゃられたとおり、そういった資金をしっかりと投入して整備をしていく、市の行政がしっかりと携わっていくことが大事ということでありますので、今、部長が言われたこの制度、いろいろの制度を復活させて、この空き店舗、空き家対策をしっかり講じていっていただければというふうに思う次第でございます。  今回の粟津・小松駅周辺のこの元気な店開設支援補助金制度に対しての質問はこれで終わります。  次は、LCC(格安航空会社)についてお尋ねをしたいと思います。  今回のこの小松空港の利用拡充策について、非常に大事な質問というふうに捉えて私は質問させていただくんですけれども、この小松空港の利用者が、新聞などを見ますと大幅に利用者が激減している、減ってきている。これは事実なんですよ。市長、そこで首かしげてますけれども、これはちゃんと新聞に出ているんですよ。やっぱり明確にそれは捉えないと。  やっぱり200万人を割った。今、169万人というふうに大幅に小松空港の利用者が減ってきている。その中でも一番はやはり羽田便、これが相当減ってきているということでありまして、対前年比を見ましても27%の減であります。そんな中で、国内線についても29%減の150万人余の利用者になってきている中、羽田便は36%減なんです。112万4,000人余の利用者に減ってきている。それが、やはり新幹線が金沢-東京開通後に大宮で乗りかえの北陸新幹線の利用者が流れて仙台便が28%減なんです。成田便についても7%減の2万6,600人余の利用者となってきているんです。  そういった中、頑張っているのが国際線、3%減の18万人が利用しているんですけれども、ソウル便が17%減であります。台北便はこの11万2,000人と2%減というふうになっているんですけれども、そういった中で新聞記事でありますけれども、新聞記事外にも議長から直接お話をお聞きしましたけれども、今回、この格安航空会社、大阪にありますピーチ・アビエーション本社に5市1町の議長がお出向きいたしまして、この関空(関西国際空港)から小松空港までの格安、LCC航空を飛ばせないかという話のもとに大阪に行ってきたという記事があるんですけれども、私はこの話を聞きまして、小松空港の利用減が非常に深刻化している中で、やはりこの関空を利用したLCC(格安航空会社)の就航を強く望むものとして、今回、行政側としてどう対応していくのか。国際都市こまつを目指すというんであれば、積極的にこの対応を行政もしっかりしていかなければならないんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。 34 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。    〔経済観光文化部長 望月精司君登壇〕 35 ◯経済観光文化部長(望月精司君) おはようございます。  ただいまの川崎議員の御質問に対してお答えさせていただきます。  議員おっしゃりますように、現在、国内のLCC(ローコストキャリア)、このネットワークというのは年々拡充しております。今、おっしゃられたように国内最多のLCCが就航する関西国際空港、国内で10都市、海外で24都市とつながっておりまして、国内線における旅客数、シェアともに増加している現状にあります。  LCC就航により路線の選択肢が拡大し、価格やサービス面における多様な航空システムが提供されることは、利便性向上や新たな客層の需要創出など有効な面があると考えております。  ただ、過去に富山-関西空港便というのがございました。こちらのほうの便が利用者低迷のために2年半という短期間で廃止になったというようなこともございます。こちらのほうも考慮に入れて、航空需要のマーケットの見きわめというものを慎重にしっかりとして行っていくことが重要だと考えております。  以上でございます。 36 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 37 ◯16番(川崎順次君) 部長が今答弁されたような形でしっかりと対応していく。大事な小松空港の利用含めて考えると、今、部長がおっしゃったとおり、やっぱり大事なんですよ。  この中でもう一つは、この小松空港の利用減で一番悩んで苦慮しているのはテナント、小松空港内のテナントの皆さんなんですよ。このテナントの皆さん、客足が半減したとも言って、非常に将来どうなるか、影響はもうすごいものだというふうに言っております。  そういった中で、やはり小松空港の利用客をふやす。新幹線が開通した後の、前から新幹線が昨年開業するということわかっていながらの小松空港の対応をしていかなきゃならなかったのが、若干やはり見通しが甘かったと言わざるを得ない、そういう状況だというふうに思うんですけれども。  昨年、関空の旅客利用者が2,321万人と日本一になったということなんです。そんな中で外国人が初めて1,000万人を超えたということであります。  そんな中でやはり今、小松空港から韓国、中国、台湾というふうに飛んでいるわけでございますけれども、そういった中で今しっかりと県がタイとか香港、マカオ線というものを今いろいろと模索はしておるんですけれども、もう一度聞きますけれども有効な、やはり外国人利用客をふやすに当たっては、この格安航空会社との小松-関西空港便がしっかりとした、行政ももっともっと力を入れての積極的な対応をしていく大事なときでないでしょうか。  再度、部長、この対応に、対策に向けて、しっかりと真剣に考えているということを答弁していただきたい。 38 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 39 ◯経済観光文化部長(望月精司君) 今のお話ですが、小松空港の航空ネットワークの維持、強化につきましては、石川県において小松空港活性化アクションプランを策定して取り組みを推進しているところでございます。  このLCCの就航につきましても、今後とも県のほうが指導の立場にございますので、北陸エアターミナルビル等と連携、関係機関と連携、協調しながら対応を行ってまいりいというふうに考えております。 40 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 41 ◯16番(川崎順次君) 部長、再度聞きますよ。  県だから、小松空港は県が運営ということであるから、県のもとにということをよく言われるんですけれども、この小松空港は小松市にあるんですよ。やはり先ほども言いましたけれども、議長が加賀市の議長とまず最初にピーチ航空に行っているんですよ。そんな中で、南加賀の議長会が一丸となってこの小松空港をさらに発展させていく。今、利用減の中でしっかりとした対応をしていかなきゃならないということで、今、この関西空港のほうに、このピーチに行っているんですよ。  だから、小松市が積極的にもっと指導的に前面に、前に出て、その格安航空会社の誘致を図っていく。就航をしっかりとしたものにしていく。このことが大事なんじゃないですか。  県のことを待っていたって、県はタイからの航空会社を、タイ便を飛ばそうとかって長い年月かけてやっていますよ。いますけれども、今こうやって関西国際空港のほうでLCC化という中で全国にいろいろなところに飛ばしているんですよ。それを何の、指をくわえているだけじゃなくして、小松市が主導してやっていく。このことが大事じゃないかということを私言っているんですよ。  県だから県の回答待ちじゃ、これはもうよくならない。しっかりと前面に小松市が対応していただきたい。そう思って私は質問しとるんです。  よく答弁で県、県って言うんですけれども、それは余りよくないんじゃないかなと思うんですけれども、再度、いかがですか。 42 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 43 ◯経済観光文化部長(望月精司君) 富山空港-関西空港の事例もございました。やはりこういうことは慎重に見きわめというのが必要だとは思います。  再度言うのもあれなんですけれども、県と足並みをそろえてというのがスタンスでございますので、そのように進めてまいりたいというふうに思っております。県についても新規路線の誘致というのは前向きに捉えておるというふうに聞いておりますので、そういうふうなことで協調路線を歩みたいというふうなことでございます。 44 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 45 ◯16番(川崎順次君) しっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。  この質問はこれで終わります。  3点目は、元気シニア対策についてお聞きをいたします。  この元気シニア対策についてでありますけれども、小松市ははつらつシニア支援事業をスタートさせました。このはつらつシニア支援事業、これは今まで待ち望まれてきたということであります。いかに高齢のシニアの方が、病院、そして高齢者利用の老人ホーム等の利用をいかに抑えながら元気に生活できる、この体制をしっかりしていこうということであります。私はこれは非常にいい政策のもとにやられたなというふうには思っております。やはりこれをもっともっと伸ばしていかなきゃならない。  そういった中で今回お尋ねしたいのは、この元気シニアをどう地域が率先してやっていくかにかかっているというふうに思うんです。行政に頼ることなく、この政策については各地域が全面的に協力をしながら進めていかないとこの事業は成り立っていかない、そのように思っております。  我々地域のほうでは、はつらつ健康体操とか健脚体操、いろいろなさわやかふれあいサロンで各地域、今、市内全域でいろんなところでそういった体操やいろいろな食事の勉強、カロリーを減らした中での食事、そういったことを含めて対応してきているんですけれども、その中でお聞きしたいのは、私はこの一番大事になってくるのは行政に頼らないということを言いましたけれども、やはりそういった場所の整備、これは欠かせない。  この政策で一番大事になってくるのが地域の社会福祉協議会と市の社会福祉協議会の連携なんですけれども、私、2年前に新潟市に行ってまいりました。その新潟市でやっている対応は、市のほうからいろんな空き家を利用して地域が整備をして、そこにお年寄りの方を集めていただいて、来ていただいて、利用して、いろんな工夫した中での運営をしているんですけれども、この空き家の家賃と光熱費は新潟市が払って、あとのかかるお金については利用者として利用される皆さんが1回300円の利用料なんですけれども、こういった施設を充実させていっている。新潟市がやっているこの制度、空き家のその施設の家賃とか光熱費だけは市の助成、あとの運営はその施設が運営していくということなんです。こういったことを考えられないでしょうか。 46 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。    〔予防先進部長 中西美智子君登壇〕 47 ◯予防先進部長(中西美智子君) おはようございます。  もっと公民館などの施設を充実していかれないかという、そしてこの事業を進められないかということだと思いますが、現在、市内186カ所、202町内で地域の高齢者の皆さんが、先ほど議員もおっしゃったようにいきいきサロンが実施されております。最近では、公民館でカフェなどもふえてきておると聞いております。  また、社会福祉協議会と連携して普及を推進しております後期高齢者の方が公民館などで仲間と集うミニデイにつきましては現在6カ所で実施していただいておりまして、運営費として週1回、1日コースで年間8万円の交付、それから開設に当たりましては椅子などの準備のために初期費用として5万円を交付しております。  バリアフリー化や増築など、高齢者が利用しやすい施設の整備が必要な場合には、本市ではわがまち環境整備助成金制度のほか、学習等供用施設につきましては防衛施設庁の助成などがありますので、町内会で協議の上、地域の実情に合った制度を活用していただきたいと思っております。  地域の皆さんで心を通わせて会話や食事などを楽しみながら公民館でサロンやカフェなどを運営されることは、大変高齢社会が進む中、大切なことだと考えておりますので、必要な支援を今後も行っていければと思っております。
    48 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 49 ◯16番(川崎順次君) 時間もなくなってきましたので、次に行きます。  そういったことで、病院や介護施設に頼らない、かからないために、ますますそういった事業が大事になってくるわけでございますけれども、市として今具体的な取り組みについておっしゃっていただきました。答弁についてはそれで結構でございますので、そういった高齢者対策をしっかりやっていってほしいというふうに思います。  次は、介護保険状況についてでありますけれども、2000年に介護保険がスタートしたわけでございますけれども、このサービスの利用者数や介護保険の費用が伸び続けてきております。  そこで、現在の介護保険の要支援、要介護の認定者数や介護保険の給付の状況をお聞きするわけですけれども、簡単にこの数ということあるんですけれども、今後、ふえ続けると見込まれるこの介護保険について、今、元気シニア、はつらつシニアのこともありましてお聞きするんですけれども、時間の関係上、今後の2025年のこの介護保険状況の見通しについてお尋ねをしたいと思います。 50 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。 51 ◯予防先進部長(中西美智子君) 平成27年度では、要支援の方は1,164人、要介護の方は4,083人、合計で5,247人で、介護給付費が90億円でございます。  10年後の2025年は、成り行きでは要支援の方が420人の増加、要介護の方は1,152人の増加で、合計10年間で1,572人増加して6,819人となる予定で、給付費は26億円の増加で116億円の見込みでございます。 52 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 53 ◯16番(川崎順次君) 大変な、116億円については平成37年度にはという報告を受けております。  そういった中で、今後さらにこういう元気はつらつシニア対策を講じていかなければ、これだけの金額を投資していかなきゃならない。かかっていくということなんで、しっかりとしたこのはつらつシニア対策を講じていっていただきたい、そのようにお願い申し上げて、この質問を終わりたいと思います。  次は、安宅の関での「勧進帳」公演についてお聞きをいたします。  前回、3月議会で私はこの安宅の関跡のところでの「勧進帳」の上演ができないかというお尋ねを議会でいたしました。早速今度、成松会の皆さんが10月14、15、16日と小松で上演していただけるということになって、16日が安宅の関跡での「勧進帳」公演となりました。本当にすばらしい、そして安宅でこの歌舞伎を上演していただくということに対して、本当に心から感謝を申し上げたい、そのように思っておるところでございます。  この「勧進帳」、成松会は青年会議所や小松市の関係者の方々と組織されたというふうにお聞きしておりますけれども、今回のこの歌舞伎の10月14日からの3日間の上演、大変すばらしい上演になるよう小松市民挙げて歓迎しているのではないかというふうに思うんですけれども、大変残念でありますけれども、主役を演じる海老蔵さんの奥様が大変な病気ということを報道で、テレビで見ました。一日も早い健康の回復をお祈りするだけでございます。  一日も早く元気になってほしいということもありまして、今回のこの質問はこれで終了させていただきたいというふうに思います。  次は5点目、最後ですけれども、粟津温泉旅館跡地購入費についてであります。  今回の粟津温泉旅館跡地購入について、本当にすばらしい決断だったというふうに思っております。やはり来年、開湯1300年祭に向けて整備をしていかなきゃならない大事な大事な土地であります。  そういった中で、ただ一つ疑問に思ったのは、なぜ粟津温泉旅館組合さんが購入した土地を後になって、入札の金額で買われた金額を、1,000万円で買われた土地をなぜ1億1,000万で買われるのか。それをちょっと聞きたい。  よろしくお願いします。 54 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長、藤田稔君。    〔都市創造部長 藤田 稔君登壇〕 55 ◯都市創造部長(藤田 稔君) お答えさせていただきます。  地元が購入した物件について、なぜ小松市が購入するのかということでございますけれども、旅館組合につきましては物件取得後、その権利調整とか施設の取り壊しに着手したわけでございまして、ことしの4月には地域が一体となったかみや跡地活用会議を組織いたしまして、交流の拠点となる広場として活用計画を取りまとめるとともに、市に対してその跡地取得及び跡地活用支援の要望がありました。  この点につきまして、この土地につきましては粟津温泉の中心というところでございます。観光の交流、そして宿泊の拠点と、防災面においても拠点となる重要な場所であります。そういうことで、この土地について地元と一体となった計画を練り上げまして、公共用地として位置づけられる場所と判断しましたので、今回、先行買収するということでございます。  この購入費につきましては、この近傍の公示価格とか取引事例、そして路線価並びに固定資産の評価額を参考価格といたしまして、平地と崖地など土地の形状を考慮いたしまして、適正に算定した価格を上限として今回計上させていただいたということであります。 56 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 57 ◯16番(川崎順次君) 大和跡地については民間手法でやると言いながら、市が先行して土地を取得したんです。そして、整備計画を立てたんです。そういう競売にかかった時点で、私はその路線価格がどうのこうのってそんなことはいいんですよ。なぜ先行して、この粟津温泉の大事なこういった土地を市が先行して取得しないんでしょうかということを聞いているんです。加賀市、見てみなさい。旅館跡地は全部行政が買って整備してますよ。これを私は言いたいんです。  粟津温泉、開湯1300年の歴史。ここに、その奥には大王寺さんや白山神社があるんです。それを回遊して、観光客の皆さんにそこを回遊していただけるような整備をなぜ最初に小松市が資金を投入して整備できないんですか。後手後手を踏んではだめですよ。これ、大和跡地には積極的にこれやったんでしょう。ならば、やはりこの粟津温泉の歴史、大事にしていく。  私は以前にも粟津温泉を全部石畳にしたり、全部電柱を地下に入れて整備をしていかなきゃならんじゃないのかということは以前からずっと言っとるんですよ、粟津温泉に対しては。今、小松市で龍助町を無電柱化させていこうという、私は以前にも言ったんですよ。粟津温泉をまず無電柱化させることが大事。  だから、今回のこの旅館跡地購入費についても私はとやかくこうやってケチつけるつもりはないんだけれども、そういったなぜ競売に出たときに小松市が先に先行取得して、独自に、県の補助金を頼るんじゃなくて、小松市の温泉に対しては小松市の行政がしっかりと資金を投入して整備していく。このほうがよっぽど大事じゃないですか。いかがですか。 58 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長、藤田稔君。 59 ◯都市創造部長(藤田 稔君) 最初に、競売の際に小松市が参加できなかったというところについてでございます。  この廃業旅館につきましては、温泉の景観を損なったり、ひいては観光誘客に悪影響を及ぼすという結果になります。また、複雑な土地の権利関係の調整とか、施設のそういった改修や取り壊しにかかる膨大な費用の問題とか、最終的に跡地の活用についてさまざまないろんな課題があるわけでございまして、今回の物件につきましては平成24年に廃業した物件でございます。それ以降4年間、廃業旅館として放置されていたものでございまして、ようやくその債権者との協議が整ったということで、昨年10月に土地、建物一括で競売に付されたというものでございます。  開湯1300年に向けたそういった粟津温泉の再生のため、まず旅館組合がみずから昨年の11月に落札したというところでございますけれども、市といたしましても当時の、昨年の11月当時につきまして土地の活用策などの計画が定まっておらなかったということで、公共用地としての購入には至らなかったというところでございます。  また、ここの整備の考え方でございますけれども、一応粟津温泉のところにつきましては「開湯1300年の歴史を誇る温泉情緒「山かげの御殿湯」の創出」というところを掲げております。そういう中で、この温泉と歴史、寺社をつなぐにぎわいの創出とか、交流イベントをサポートする広場の活用とか、温泉街の景観を演出する。そして、足湯と連携した温泉街の回遊づくりと拠点づくりというところを考えております。  この跡地の周辺につきましては、総湯や足湯などの人のにぎわう施設が集積しているわけでございまして、特にこの場所につきましては粟津温泉の中心の位置ということで、1300年の歴史もあると言われている大王寺とか白山神社を背景とした景観に本当にすぐれているところでございまして、おっしょべのメーン会場のところでもございます。  今、議員が御案内あったとおり、我々としてもこの粟津温泉の再生というものを、要は宿泊客の増加に向け、また1300年の歴史をずっとこうやって受け継いでこられたというところを、今後未来にまたつなげていっていただくということも大事だと思いますので、そういった点を踏まえて今後しっかりと地元と一体となった中で管理運営をしながら活用していくような計画づくりも、地域と盤石な体制でやっていきたいというふうに考えております。 60 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 61 ◯16番(川崎順次君) 部長、頼みますよ。  そして、新聞読みますと、このかみや跡地活用会議を設立して粟津の旅館跡を公園にというような形で新聞に出ております。  きょう、粟津温泉の方も見えられておりますけれども、こういうちっぽけなことを望むんじゃなくて、もっと大きくしっかりとした立派な粟津温泉のこのかみや旅館跡地を整備していく、そういったことを要望をしっかりとしていっていただきたい。それにしっかりと応えていってほしい。  これが行政がしっかりと小松の温泉、粟津温泉ここにありと。おっしょべ祭りの広場という話も今出ましたが、やはりこの大事な粟津温泉のかみや旅館跡地について、今後、要望が出たらすぐに対応して整備を進めていただきたい、そのように申し上げます。いかがでしょうか。 62 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長、藤田稔君。 63 ◯都市創造部長(藤田 稔君) 議員御案内のとおり、こういった1300年受け継がれた観光と宿泊の拠点というところでございます。周辺には木場潟とか那谷寺とか、また日用の苔の里、石の文化など自然とか観光の資源がたくさんあるわけでございます。そういったものをつなげながら、また、この広場等については地元の管理運営が非常に重要なところがあります。そういったところで、一体となった中で共創のまちづくりの考え方で進めていきたいというふうに考えておりますので、御理解お願いいたします。 64 ◯議長(宮西健吉君) 川崎順次君。 65 ◯16番(川崎順次君) ありがとうございます。  しっかりと進めていっていただきたいことを申し添えて、私の質問、これで終わります。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 吉 村 範 明 君 66 ◯議長(宮西健吉君) 吉村範明君。    〔6番 吉村範明君登壇〕 67 ◯6番(吉村範明君) 皆さん、おはようございます。自民創生会、吉村でございます。  今ほどは心強い御答弁をいただきました。本当に我々も小松市民、本年、曳山250年本祭を迎えられ、そして来年が那谷寺1300年の本祭、そして再来年が粟津の1300年の本祭と、すばらしいイベントといいますか百年に一度のイベントがめじろ押しということで、今、答弁を聞かさせていただいて本当に心強いと思いましたし、我々も思い起こせばやはり歴史からもうかがえるように、那谷、粟津温泉というのは本当にこれは昔からつながりがあって、人の流れがあったのだなというふうに思っております。  一つ考えますと、那谷寺の境内にある杉、あれは前田利常公が小松城まで植えられた杉であり、それが唯一残っているのが那谷寺と粟津温泉にある黄門杉ということで、本当にこれも歴史を感じるなというふうに思いますし、来年、那谷寺の1300年、そして再来年の粟津温泉の1300年、それが地域が一丸となって、今真っ先に次の100年を見据えながらやっているということを、本当に私も感動しておりますし、行政からの支援もいただけるということもいただきましたので、それを踏まえてきょうは質問をさせていただきたいなというふうに思います。  また、これも触れなくてはいけないということがあります。本年、「珠玉と石の文化」が当局の関係者の多大なる御尽力により日本遺産に認定をされたことに対し、まずは感謝と敬意を申し上げたいと思います。  これまで私ごとでありますけれども、那谷地域の者にとって、今までは単なる近くにあったメノウ、近くにあった碧玉、単なる語弊はあるかもしれませんけれども石ころであったものが、当局に視点を当てていただいて、これはまさしく宝物だということを見つけていただきました。そしてまた、世界の学者がこの碧玉を、ここにあったのかと言って探し当てたということもお聞きしますと、やはりここの地域の歴史の古さに感動するものでありますし、これをやはり後世につなげていかなくちゃいけないということを深く思うところであります。  そのためにも、それぞれの地域の者も一生懸命頑張りますので、どうか当局におかれましてはさらなる後押しをしていただければありがたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいなと思います。  あと一つだけお願い事があります。やはりこの石の文化、やはり公共施設にパネルを展示して、全市民にわかっていただけるようなしつらえもしていただければありがたいなということをお願いをし、質問に入りますので、どうかわかりやすい御答弁をお願いいたします。  今回は、サイエンスヒルズこまつについて1点だけ絞ってお聞きをさせていただきたいと思います。  本年4月、都市創造部から教育委員会に所管が移管されました。これまで私を含む経済建設常任委員会の委員の皆さんが、このサイエンスヒルズを盛り上げるべくさまざまな意見や提案をされてこられました。例えるなら、市民からありました有料入館に入って、それから出るときにまた駐車料金を払わなくちゃいけない。これがなかなか払いづらいんだよね。それをうちの委員会メンバーが、有料入館者に入られたら割引制度を設けたらどうですかということを提案されたり、もっともっと人が入れるように仕組みをしたらいいねとか、そういった意見をされておられました。  今回、所管外ということになりましたので、その辺含めて、今後は教育委員会ということでありますので所管が福祉文教常任委員会に移ります。ですから、その前に我々がこれまで議論してきた内容も含めて、いろいろと今後どういった運営をしていくのかも含めて、きょうはお聞きをしていきたいと思います。  都市創造部といえば、やはりまちのデザインを考えた中での形で、その中でも科学を通しての教育、そして市民サービスの向上、そしてまたともに健全経営も重んじ、平成26年から手探りの中、入場者数や月額収支を確認しながら、御苦労を重ね、運営してこられたのじゃないかと私は認識をしておりますが、今回、教育委員会所管となってサイエンスヒルズこまつを運営することとなりましたが、これからどのように運営をされていくのか、まず基本的な考え方をお教えいただきたいと思います。 68 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 69 ◯教育長(石黒和彦君) サイエンスヒルズ、ひととものづくり科学館がこの4月に教育委員会の所管となりました。その責任の重さを痛感をしておるところでございます。  基本的な捉えとしてということでございますが、科学は新しいことを発見するそういう探究活動であるということをおっしゃる科学者もいらっしゃいます。  当館は、将来を担う子供たちが科学の原理やものづくりを学ぶ体験を通して、新たな不思議に気づき、理科、科学のおもしろさや楽しさを体感し、創造力と好奇心、探究心を高めていく役割を担っている建物であるというふうに理解をしております。まさに生きる力、生きる情熱を育む場でありたいと考えております。  以上です。 70 ◯議長(宮西健吉君) 吉村範明君。 71 ◯6番(吉村範明君) 今ほど御答弁をいただきました。  探究活動、科学といえばそうなると思います。また、子供たちの教育、その中でもやはりいろいろと実験等を目で楽しむ、そして子供たちが取り組みやすい、また関心が湧くというのも私は科学かなというふうに思いますし、特に実験なのかなというふうに思います。  私も小学生のころは実験が大変好きでありまして、ただ、いかんせんカエルが嫌いやったもんですからカエルの解剖が苦手で、よく教室を逃げ回った覚えがあります。  ただ本当に今、サイエンスということが注目をされ、そして今後、子供たちがすくすくと健全に育っていただくという思いのもと、今の教育長の御答弁から、やはり子供に対してのそういった学びの場所というところが大きいのかなというふうに思いました。  次に、所管がかわりましたので、これまで我々の所管していた委員会では、入館者数等が発表されておりましたが、今回所管がかわりましたので今のところお聞きをしておりません。また、4月、5月と委員会が重なっておりましたので傍聴もできずにおりました。  その中を踏まえ、また昨年、天皇皇后両陛下が御臨席を仰ぎ、第66回の全国植樹祭が木場潟で開催されて、サイエンスヒルズにもお休みどころと、御休憩所ということでされており、やはりその間、セキュリティのこともあったでしょう。入館者数が減っていたということも事前に我々のところには昨年聞いておりましたけれども、今年、短期間でありますけれども4月、5月、どのような形で推移しているのかお教えをいただければなというふうに思います。 72 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 73 ◯教育長(石黒和彦君) カエルのことは扱っておりませんが、ことしの4月、5月の入館者数は3万1,000人でございました。そのうちゴールデンウイーク期間には入館者が集中いたしまして、昨年度の5%増、1万5,000人の入館者数がありました。  それから、小中学校の利用の状況でございますが、昨年1年間で18校、942名であったのに対しまして、今年度は現在、予約も含めまして28校、3,000人を超えております。今後さらに利用者数の伸びを見込んでおります。  また、幼稚園、保育所園児の利用も増加傾向にあるように思います。万華鏡づくりとかいう体験をさせていただいておりますが、大変満足をいただいているというふうに伺っております。再度の来館を希望する声もいただいているということでございます。  以上です。 74 ◯議長(宮西健吉君) 吉村範明君。 75 ◯6番(吉村範明君) ありがとうございます。  ちょっともう少し詳しくお話をいただければなと思います。  昨年が、平成27年度が来館者数が4月では1万7,000人余、そして有料入館者数が4,000人余、そして5月には1万5,000人余、そして有料入館者数が約7,000人ということであります。その詳細、もしお持ちであればお答えをいただきたいなと思いますけれども、その辺はどうでしょうか。 76 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 77 ◯教育長(石黒和彦君) 申しわけございません。その数字は今、つかんでおりません。 78 ◯議長(宮西健吉君) 吉村範明君。 79 ◯6番(吉村範明君) 今、有料入館者数のほうも当然見ていかなくちゃいけないなというふうに思いますし、今伸びているということは本当に実感をさせていただきました。  今後、このサイエンスヒルズが学習の場ということでありますので、今、教育長のほうからそういう御答弁をいただきました。今後はいろんな面でそういった入館者数のほうも、動向も注視しながら、私らも注視しなくちゃいけないなというふうに思いますけれども、今現在、その伸びてきた要因として、これまで4月、5月と、その前にもやはり事業を行ってこられたと思いますけれども、伸びた要因も含めていろいろ事業を展開をされておりますが、その詳しい事業内容を御説明いただければなというふうに思います。 80 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 81 ◯教育長(石黒和彦君) ありがとうございます。  今年度、大きな要因といたしましては、理科教育分野の充実を図るために理科教育専門員として新たに5名配置をさせていただきました。それによりまして講座等に充実が見られております。  まず、土曜日、日曜日、祝日に開催しておりますサイエンスショーでございます。議員の皆様の中にも恐らく見られた方がいらっしゃると思いますけれども、この事業では身の回りにある理科、科学の不思議を扱っております。今年度、これまでに25回開催いたしまして、822名に御参加をいただきました。  それから、科学実験教室では超伝導実験やLED工作といった科学的なおもしろさの体験を重視しております。毎回満員御礼という状況でございます。  それから、今年度よりレゴプログラミング教室を本格的に開催をしております。深める、楽しむという2つのステップを組みまして、5回シリーズで年間通じて計画的な設定を予定しておりますが、現在は親子でレゴプログラミングに取り組み、その動きのおもしろさや効果を体験する機会となっております。これまた大変人気のある講座の一つでございます。  このほか、理科、科学の分野では指導者の育成もとても大事だと捉えております。天体学習プログラム等を自主制作をいたしました。教員の研修活動ほか、団体の指導者育成ということにも積極的に推進をしていきたいと思っております。  なお、来月、7月15日に土星、火星、月が南の空で最接近するということでございます。その観察会を予定しておりますが、今後、理科、科学に関するものを幅広く扱い、理科、科学に対する興味、関心を高める事業も行っていきたいと、そんなふうに考えております。  以上です。
    82 ◯議長(宮西健吉君) 吉村範明君。 83 ◯6番(吉村範明君) 理科の支援員、5名ふやされたということであります。また、サイエンスショーもされていると。やはりよくテレビで見るのが、ここで名前を出していいのかわかりませんけれども、でんじろうさんなんかがよくやられているあれは本当に興味深いですし、特に来場者がともにその実験を味わう。例えば今ほど言われましたように伝導といいますか静電気を起こして、皆さんが一気に手でスパークさせるというか、そういったことも子供たちがすごく興味を持って、何でこんなことになるんだろうというような話も含め、大変楽しい番組等も見させていただいています。  それが実際今25回やられて800人以上の方々が来られ、またいろんなイベントで満員御礼ということであります。  なかなか私もいろいろとイベントごとをさせていただいたりしておりますけれども、一番人を集めるというのが大変苦労する。そしてまた、主催する者が意図したところを感じてもらえないというのが本当にあって、やはり一番御苦労するところでありますけれども、今ほど教育長が言われているように満員御礼、そして25回で800人も来られたということであります。  これまでいろいろとサイエンスヒルズ、広告も含めていろんな形で皆さんに周知をされてこられたと思います。ここ4月、5月、移管されてから教育委員会として今どのような形でそのアナウンスを、広告宣伝を行って、それだけの方々が来られたのか、よければお教えいただければなと思います。 84 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 85 ◯教育長(石黒和彦君) 広報、宣伝につきましては、昨年度までも十分に行ってきたというふうに私は捉えております。  教育委員会の所管になった現在ですが、従来どおりホームページ、SNS、広報こまつ、テレビ、新聞、雑誌等、あらゆるメディア、媒体を通して広報活動を行っております。ただ、教育委員会のネットワークというものが新たに加わったのかなというふうに捉えております。  利用者の動向をリサーチするためのクーポンの活用、それから教育委員会のネットワークを最大限に活用していきたいと、そんなふうに思っております。 86 ◯議長(宮西健吉君) 吉村範明君。 87 ◯6番(吉村範明君) 教育委員会のネットワークをフル活用されているということであります。  ただ、ここで一つお伝えをしたいのは、教育委員会のネットワーク、それはすごい重要でありますし、今後、さまざまな形で各学校とやっぱり連携していくと思います。ただ、気をつけておかなくてはいけないのは一巡してからです。一巡して、また新たなものをしない限り、そのネットワークを使ってもなかなか結びつかない、そういったこともあると思うんです。  やはりここで我々も当時の委員会のときに申し上げたのは、ここにチラシあるんですけれども、事業内容を盛り込んでも、サイエンスヒルズって何っていう人が、市内はいないと思いますよ。市外、県外、国外におられると思うんです。いや、本当に市長、笑われましたけれども、今、後で言おうと思ったんですけれども、この地域にしかない、世界に何基しか、3基でしたっけ、宇宙の「きぼう」のモックアップ、あれは世界的にですよ、JAXAがつくったすばらしい模型がここにしかないんです。それを思いますと、やはり世界まで広げていかなくちゃいけない。  そして、グローバル社会、英語の先生ですからちょっと発音がクレーム出るかもしれませんけれども、本当にそういったところを広げていくといったときには、このイベントチラシではわからないということなんです。  ですから、やはり広報活動、今の状況わかりました。本当に教育委員会のネットワークを使われてやられておるので、やはり今後、もっともっとそういったサイエンスヒルズって何を消すように心がけた広報活動もお願いをしたいなというふうに思います。  そんな中、ちょっと触れにくいところを触れさせていただきたいなと思います。  今回、所管かわりましたけれども、これから運営をされるということでありますので、27年度の歳入歳出の部分を少し確かめをさせていただきたいなと思いますので、その部分に関しまして御報告いただければなと思います。 88 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 89 ◯教育長(石黒和彦君) 27年度の歳入歳出ということでございます。  平成27年度の管理運営費は、歳入は9,800万円、それから歳出は1億4,100万円、一般財源は4,300万円を見込んでおります。  以上です。 90 ◯議長(宮西健吉君) 吉村範明君。 91 ◯6番(吉村範明君) 当初の予算はそれよりも多かったかなというふうに思います。それを今、見込みで若干下がってきておるのかなというふうに思いますけれども、それではそこで本年度予算、私らも3月にこの議会で承認をしました。もう一度、確かめの意味を含めて28年度の歳入歳出の予算のほうもお教えいただければと思います。 92 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 93 ◯教育長(石黒和彦君) 平成28年度当初の管理運営費は、歳入は1億600万円、歳出は1億4,200万円、一般財源は3,600万円でございます。 94 ◯議長(宮西健吉君) 吉村範明君。 95 ◯6番(吉村範明君) 今、多分見込みと合ったような予算配分になっておるのかなと思います。  やはり今後は先ほども教育長言われたように盛り上げていかなくてはいけないといったところで、やはり27年度はこのくらいいけるだろうというような当初予算、見込みとしては植樹祭の部分もあったんでしょう。若干下方修正をされたということであります。  ただ、私が言いたいのは、この28年度予算、やはり現状に合わせたものということであります。なぜ教育委員会に移管をされたのか。そこを考えますと、やはり今後は集客も当然そうですし、やはり子供たちがそういったサイエンスヒルズの場に多く来られる。そして、それがまた学校で来てから、そして家族で来る。そして、おじいちゃん、おばあちゃんも一緒に行こうかということになってほしい。そんなときに、今のこの当初予算、確認しますとやはりぎりぎりのラインなのかなという気がしますので、ぜひとも当初予算を、この予算のほうを補正をかけてでも盛り上げていっていただきたい。そういった思いで、この予算を確認をさせていただきました。  やはり今後、この心構えといいますか、これでいいんだろうということなく、やはりこれから所管がかわったわけですから、これまでも御苦労は大変されていましたよ。それは僕も認めますし、僕らも委員会でいろいろと提案、意見を出してきたつもりであります。  そんな中、これからいろいろと山積する課題もあるでしょう。先ほども私申し上げましたけれども、やはりこの実態の予算以上に盛り上げるためにも、そして今、駅東エリアの拠点であるメーンの建物でありますので、やはりその部分含めて、何としてでも盛り上げていっていただきたいですし、今、新幹線がやってきます。そんなときに、おお、あんなところにいい建物があるからおりようとしてもらわなくては、なかなか乗客はおりてもらえないと思います。多分目的がない限りは、「かがやき」を考えると通過していくでしょう。  そんなことを思いますと、やはり今一番キーとなるのが、我々の地域でもあります1300年を迎えるそういった歴史、それと今ここにしかない小松のもの。そういったものをこれからのアイデンティティ、小松のアイデンティティ、ここしかないものというものを、やはり教育委員会でも考えていってほしいと思いますが、ただ、先ほども申し上げたとおり、経営というものがついて回ります。  そういった中で、収支も考えなくてはいけないといった中で、教育委員会として今後どのような形で運営をされていくのか方向性をお聞かせいただければと思います。 96 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 97 ◯教育長(石黒和彦君) 議員の熱い応援に心から感謝をいたします。ありがとうございます。  「国づくりは人づくり」という言葉がございます。日本はその科学技術によりこれまでの経済成長を支えてきたということがある図書に書かれておりました。そういう意味では、科学というものは国の根幹に位置しているということが言えるのではないかというふうに思っております。  しかしながら、ある理科に関する国際調査では、日本の高校生は35カ国中、成績が1位でありながら、理科に関する興味、関心では海外の高校生に大きく水をあけられ、非常に残念な思いをしております。  学問や研究というのは、本来、新しいものを生み出したり、従来あるものを違う角度から見て新しいものを発見したりという、わくわくする体験だと私は考えております。  先日、カミオカンデを視察する機会がありました。いろいろな装置があったわけですが、そんな中に東大の総長の五神先生の言葉がありました。それは「卓越を超える」という言葉でございました。私たちにとってさまざまな課題を解決し、豊かさを獲得するために常にすぐれた技術を創造し、求めていくことがとても大事であるということを改めて学ぶ機会となりました。  サイエンスヒルズこまつ、ひととものづくり科学館がさまざまな人たちにじっくりと知を体験させ、創造性、好奇心、そして探究心を育成し、高めていく場であり続けることを心から願っております。  そのことが先ほど申しましたサイエンスヒルズ自体の小松市の品格を高める建物、それから理科好きの人たちを育てる、そういう大きな役割を担う一つのテーマであると私は考えております。  以上です。 98 ◯議長(宮西健吉君) 吉村範明君。 99 ◯6番(吉村範明君) 本当に経営というものは大変難しいものであります。本当に中途半端な考え方ではできないということでありますので、これから我々も所管がかわりましたので、福祉文教常任委員会にチェックをしていただきながら、また意見や助言やそういったさまざまなことを託したいと思いますし、また今の委員長が観光学部卒業ということでありますので、観光にも精通をされておりますから、ぜひともお願いをしたいのが、この地域の観光を盛り上げる一つの布石となっていただきたい。我々も地域の者として頑張りますので、それを本当に念頭に置きながら、健全経営、そして子供たちの育成、あわせて教育委員会として取り組んでいただきたいと思います。  それを申し上げ、これで質問を終わりたいと思います。 100 ◯議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 101 ◯市長(和田愼司君) 吉村議員にはさまざまな御意見、ありがたく拝聴いたしました。  きのうのお話の続きになるんですが、今、公立小松大学の設立準備、そして申請にと今至っておるわけですが、その関係でサイエンスヒルズのほうにも日本航空宇宙開発機構、それから国立天文台、そういった方々がたくさん来ていただきましていろんな御支援も賜っております。  吉村議員おっしゃったように、「きぼう」ですね。それもそのとおりでございまして、そんな中で公立小松大学にぜひそういった宇宙関連の教員を派遣したいと、そんなお話も今具体的に出てまいりまして、そういう意味では大変私どもとしてはこの公立小松大学、そしてサイエンスヒルズ、ここ全体が学びのエリアでございますので、いろんな派生効果といいますか相乗効果が出てくるんだろうというふうに思っておりますので、もうしばらくいろんな意味での激励も引き続きいただければとお願い申し上げて、私の一言を伝えさせていただきます。  よろしくお願いします。 102 ◯議長(宮西健吉君) これをもちまして吉村範明君の質問を終わります。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 井 田 秀 喜 君 103 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。    〔3番 井田秀喜君登壇〕 104 ◯3番(井田秀喜君) 皆様、おつかれさまでございます。  平成28年第2回小松市議会定例会におきまして、通告に従い大項目3点、3つに分けて質問をさせていただきたいと思います。  まず質問に入る前に、僕の同級生がきょう、傍聴席のほうに来ていただいております。非常にこの若い世代が政治に興味を持つということに大変うれしく、心強く思っております。この質問に入る前に、改めて我々市議会議員とは一体何の仕事をせないかんのかということを少し考えさせていただこうかなと思いました。  ああいった市民の方々にかわって、その声を市政に反映する。市の意思を決定するのが我々の議事機関であるということを改めて思い直さなくてはいけないのではないかなと思います。  地方自治体は、首長と議会議員はともに直接選挙で選ばれております。この二元代表制ということを、いま一度議員各位、そして執行部の皆さんと改めて考え直して、けんかをするのではなく、是々非々で本当に市のため、過去、そして現在をしっかりと見直した上で未来をつくっていく、こういった政治を行っていきたいというふうに思いますので、ぜひ本日、きょうはお旅まつりということであります。しっかりとチェックの意味を込めまして質問させていただきますので、熱くならずに、お互いに、しっかりと調査していきたいというふうに思うわけであります。  それではまず、お旅まつりについて質問をさせていただきます。  まず、先ほど吉村議員のほうからもありましたように費用対効果ということを行政にお尋ねするのはいささかタブーな場面もあるのかもしれませんが、時代は大きく変わってきております。やはり行政も投資をする以上はその費用対効果というものもしっかりと検証し、考えていかなくてはいけないのではないかなというふうに思うわけであります。  その観点から、まず本年のお旅まつり、過去最高の人出があったというふうに報道で伺っておりますが、実際に何人の方々がそのお旅まつりにお越しいただいたのか、まずはお示しください。 105 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。    〔経済観光文化部長 望月精司君登壇〕 106 ◯経済観光文化部長(望月精司君) ただいまの井田議員の御質問にお答えさせていただきます。  この曳山250年として本祭としてことし開催ささせていただきました。5月13日から15日、この3日間で延べ29万5,000人の来場がございました。前年比で比べますと14%の増ということでございます。  曳山誕生から250年目のことしということで、お旅まつりのまちのにぎわいをつくるために始まったこの曳山子供歌舞伎、これがやはり多くの方々によって支えられて、さまざまな形でメディアからも評価されましたし、またことし1月にいしかわ歴史遺産、これの第1弾に認定いただきまして、そちらのほうの広報力というのも相乗効果があったかなというふうに思っております。 107 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 108 ◯3番(井田秀喜君) ちょうど1カ月前です。3日間で過去最高29万5,000人もの人出があったということであります。本当にこの本市の中で行われるまつりとして多くの人が来ていただくということは、市民にとっても大変ありがたいことであります。  その中で、JRの乗降客数についてお尋ねしたところ、余りふだんとは変わりがなかったというふうに申しておりました。電車に乗ってくる方が全てではないと思いますが、今のその29万5,000人というこういった方々、実際どこからどのように集まってきたというふうにお考えなのか、少しお考えをお示しいただければと思います。 109 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 110 ◯経済観光文化部長(望月精司君) 小松駅の大変なにぎわい、私、駅のすぐ近くの本部テントにおったわけですが、非常に電車が着くたびに本当に多くの方々がおりられていたという印象を持っております。また、駐車場に関しましても非常にたくさんの車で、申しわけないんですけれども非常に入れない方もいらっしゃったというふうにお伺いしております。  この基本的な交通手段というのはやはり車、そして駅、飛行機だと思います。そちらのほうからおいでになった方々だろうというふうに思っておりますが、参考までに駅と曳山交流館みよっさにおきましてマップをつくっております。どこからおいでになりましたかというふうなシールを張るマップなんですが、それによりますと北陸で4割、そして首都圏のほうで2割弱、近畿圏で1.5割、中京で1割、海外の方が若干おられたというふうなところでございます。  一応参考までのデータということでございます。 111 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 112 ◯3番(井田秀喜君) 基本的にはやっぱり北陸というのは車都市というところで、地元の方に関しては車、自分たちも来賓駐車場がありましたけれどもなかなかとめることができないぐらいの大にぎわいがあったというふうに、それは私のほうも感じております。  今後、そういったJR、飛行機という公共交通をうまく活用されて、県外、市外から来られる方の取り込みというのも今ほどの分析、シールでの分析というように今後もしっかりと進めていっていただきたいなというふうに思います。  それで、先ほど費用対効果というところで確認をしたいと思います。  まず、お旅まつりに対する予算額というものについてお尋ねしたいと思います。本年度の予算は幾らだったでしょうかお示しください。 113 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 114 ◯経済観光文化部長(望月精司君) 市のほうでは、お旅まつりにではなく、曳山子供歌舞伎などの曳山行事に対して3,360万円の予算づけをしてございます。 115 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 116 ◯3番(井田秀喜君) お旅まつりではなく、曳山行事という形で3,360万円ということであります。  それでは、これをそれぞれの詳細をお尋ねしたいのですが、各町の曳山、また毎年必ず当番町として2町出られていると思いますが、そういった当番町に対しそれぞれ幾ら出されているのかお示しください。 117 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 118 ◯経済観光文化部長(望月精司君) この3,360万円の内訳でございますが、曳山八基曳揃えの事業、こちらのほう八基曳揃えからいろんなイベントがございます。また、広報的な活動もございます。こちらのほうに2,070万円。それと、お旅まつり、3日間の曳山子供歌舞伎の上演町、今回は西町と材木町でございましたが、2町合わせて800万円。そして、上演町以外の6町でございます。こちらのほうもやはり曳揃えにおきまして曳揃えを引っ張る方々もいらっしゃいますし、また曳山の展示をしてもらっております。曳山の組み立て、解体または小屋がけ、そして展示の番をする方々、さまざまな方々がかかわっております。6町合わせて475万円という内訳になっております。また、事務局の経費で事務費、消耗品等で15万円ほど予算づけしてございます。 119 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 120 ◯3番(井田秀喜君) 詳細な御答弁ありがとうございます。  この予算、これまでもずっと出されていたと思いますけれども、本年、250年祭としてこういった予算化になっているのでしょうか。それとも、ことしが節目の年であるということで金額3,360万円という形の先ほどの詳細な金額だったのでしょうか。御答弁ください。 121 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 122 ◯経済観光文化部長(望月精司君) この曳山250年祭でございますが、平成26年から開始しております。この26年が開幕の年でございまして、ことしが明和3年(1766年)に開始されましたので、ちょうど250年目の本祭と。来年、29年をエピローグとしております。4年間を曳山250年としております。これは8町ございますので、2町ずつ上演ということで4年間で一巡するので4年間を250年祭としようというふうなことでございます。  この250年の期間の中で、ことしは特に曳揃えにおきまして昼と夜の上演というのもございました。また、さまざまな企画として、今年度新たに起こしたものもございます。そういうふうなことで例年よりはやはり若干多目の予算にはなっておりますが、今後、これにつきまして来年もどうなのかということについては、その都度事業の内容を精査して、予算積み上げというふうなことになると思います。 123 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 124 ◯3番(井田秀喜君) 250年祭、8町あるうち2町ずつ回して4年間という形で250年祭のエピローグという形でやっていきたいということ。  実際に私見させていただきましたし、昼と夜部門というのは役者さんには大変厳しい状況であったかと思いますが、見る側としては非常に感動が多いところでもありましたので、ぜひ役者さんには無理を言うかもしれません。また、各町には無理言うかもしれませんが、こういった形でぜひ続けていっていただきたいな、残してほしい小松の文化だなというふうに思うわけであります。  今ほど御答弁にもあったように、市長が冒頭、おまつりのときの挨拶に、この先250年もやって500年祭までやりたいという意気込みもありました。そこも踏まえて、今後この予算化というのはいつまで現時点で続けていくというふうにお考え。今のはその4年間のエピローグというのとは別に、ずっと引き続き予算化をしていこうとお考えかどうか。現時点で結構ですので御答弁お願いいたします。
    125 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 126 ◯経済観光文化部長(望月精司君) こちらの曳山、町が実施する曳山の上演、こちらのほうは町主体で実施されているものでございますし、曳山の組み立てもやはりそうでございます。市が全てそれをしているわけではございませんで、やはり事業主体である町がどのようにお考えになるか。それに基づいて、我々もその御支援をしているというふうな形でございますので、皆様方の御意見聞きながら今後実施させていただきたいというふうな思いでございます。 127 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 128 ◯3番(井田秀喜君) それでは、その点につきましては後ほど小項目で少しまた具体的にお尋ねをしていきたいというふうに思います。  それでは続いて、このお旅まつりに関しての市内の宿泊施設に対しての観光客の入り込み数というものも少しお尋ねしていきたいなと思います。  本年度のデータに関しては、終わったなり、まだ1カ月でありますのでそのデータは結構であります。昨年までの市内の宿泊施設、できれば開催地の駅周辺と粟津温泉と、その2つに分けたデータというものをお示しください。 129 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 130 ◯経済観光文化部長(望月精司君) ことしのお旅まつり3日間の入り込み客数のデータが出ておりますので、そちらのほうで御回答させていただきます。  全体では市内の主要な宿泊施設というふうなデータしかございませんが、市内合わせて3,822人の方が宿泊されたということでございます。これは昨年の数字に比べると22%増というふうなことでございますし、粟津温泉に関しましても1,273人というふうなデータをいただいております。  また、駅前というふうな限定がちょっとデータ上出ておりませんので申しわけございません。主要な市内のホテルというふうなことで2,019人というふうなデータがそろっております。  以上です。 131 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 132 ◯3番(井田秀喜君) まさかことしのデータがそろっているとは思っておりませんでして、ヒアリングの時点でもそれは結構です。昨年の分ということでしたけれども、調べていただいたようであります。本当に迅速な対応に感謝します。  3,822名、これが全てお旅まつりに来られたかどうかというのはもちろん定かではないかと思いますが、今後、やはりもっともっと盛り上げていくという観点から、こういった宿泊客、観光客に対する対策、もしくはそういった課題というものを行政のほうでは今現時点でどのようにお考えか。もしお考えがあればお示しください。 133 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 134 ◯経済観光文化部長(望月精司君) ことしの入り込み数もそうなんですが、やはりメディアに取り上げられたというのは非常に大きなことだと思っております。  特にBS11の「人情ふれあい いいなぁ日本」という番組、これ1時間近い番組でございましたが、曳山子供歌舞伎から始まって町家、和菓子屋さん、九谷焼の製土場ですか、そういうところまで放送いただきました。非常に中身の濃い番組だったというふうに思っております。  また、来週の6月21日にBS1のほうで「NHKワールド」という番組がございます。朝の番組です。8時半からの番組ですが、そちらのほうでどうも特集のコーナーが組まれるということで撮影クルーがお旅期間の前後も含めてこちらのほうに取材に来てました。一応全編英語放送だそうで、一応全世界に放送されるというふうにお聞きはしております。  これらは放送局からの依頼に基づいた放送でございますので、こちらの経費というのは一切かかってないというふうなものでございます。それに関してみれば、非常に大きな経済効果があると思います。  また、この29.5万人という方々がおいでたということと、曳山250年本祭を見られた方々がやはり来年につながるんだろうなというふうに思っております。  これをやはり旅館とか粟津温泉と連携しながら、よりよい旅行商品であったり魅力づくりに努めていくというのがこれからの課題だろうと思いますし、250年本祭をやっている市の事業目的というふうに考えております。 135 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 136 ◯3番(井田秀喜君) 本当にこのメディア、ちょっと僕は残念ながらそのテレビ見れなかったんですけれども、フェイスブックのほうで材木町の関戸さん、自分が依頼したという形で見させていただきました。本当に多くの方々が見たよということをお聞きしました。こういったメディアの活用を、今後本当にメディア時代でありますので、うまく活用して今後のそういった対策として進んでいっていただきたいなというふうに思います。  宿泊施設に関しましては以上でありますが、次に地元商店街、商店に対する売り上げのそういった変動、変化というものがあったのかどうかということもちょっとお尋ねをさせていただきます。  国道360号線沿いに交通規制を行いまして多く出店されているああいった露店というものは結構でございます。既存の昔から根強く商売をされているような方々、そういうお店にお旅まつりの開催時期、売り上げの大きな変化があったかなかったか。なかなか個人店のことでもありますのでお調べできてないかもしれませんが、もしわかるようであればお示しください。 137 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 138 ◯経済観光文化部長(望月精司君) 今、井田議員おっしゃったように詳しいデータというのはこちらのほうには用意してございません。  ただ、ぶっさんやのほうのお旅まつり期間の店頭の売り上げというのは前年より13%高くなっておりますし、またことし開催しました九谷と町家の店舗とコラボした事業がございました。こちらのほうに延べで4,000人の方が歩かれた。また、曳山&町家スタンプラリーのほうには5,000人の利用者があったということで、非常に盛況だったというふうな印象を持っております。  昨年やってないような部分でのプラスアルファですので、確実に町なかに人が歩くにぎわいが生まれていたんではないかなというふうな印象を持っております。 139 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 140 ◯3番(井田秀喜君) なかなか個人店のデータ管理というのは難しいのかもしれませんが、今ほどありましたようにスタンプラリーでやっぱり5,000名もの方が利用されている。そういった方々が1品でも多くそういった商店のものを購入できるような仕組み。決して民業の圧迫にならないようなものですよね。歌舞伎市だけがまたもうかるようなことでもいけないんです。両方平等に盛り上がっていくようなまちづくりをしていかなくてはいけないのではないかなと思いますので、そういったまた分析を今後いろいろと進めていっていただきたいなというふうに思います。  時間が限られております。次のほうに移ります。  先ほどちょっとお尋ねをしようかと思ったところで、今ここに項目がありますので、市内の他町もお祭りがたくさん存在しているわけでありますが、そういった町に対する支援というものが平等に行われているかどうかということを少しお尋ねしていきたいと思います。  1町で大変大きな祭りを開催されているような町内も小松市内には存在をしておりますが、そういったそれぞれの町内にも曳山の保存という名目と同様に、例えばおみこしの保存だとか曳船の保存だとかというような形をされているのか、支援をされているのかどうかお示しください。 141 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 142 ◯経済観光文化部長(望月精司君) 小松市のほうでは、祭礼、神事に関しましては一切の支援を行っておりません。やはり祭礼に伴う芸能、行事でございます。そちらのほうに支援をしているということで、小松市の観光資源につながるような芸能ですね。曳山子供歌舞伎というのはまさしく芸能でございます。そういうふうな部分で人材育成につながるような支援金も行っておりますし、やはり小松の観光につながるようなものに関してこの支援を行っているというふうな次第でございます。 143 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 144 ◯3番(井田秀喜君) 大変いいヒントをいただいたように思います。  全てが神事で祭りを形成していくのではなく、今のおっしゃるように芸能という観点、また観光という観点から、今既存のある祭りをうまく変化することによって、今の言う行政からの支援がいただけるという認識でよろしいですか。確認の意味を込めてもう一度御答弁お願いいたします。 145 ◯議長(宮西健吉君) 経済観光文化部長、望月精司君。 146 ◯経済観光文化部長(望月精司君) この芸能については、あくまでも伝統的に地域に守られてきた芸能でございまして、神事とやはり切り離されたものというのが前提でございます。それもさまざまな支援を行っておりますが、内容等についてはやはり審査会等もございますので、そういうふうなことでよろしくお願いします。 147 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 148 ◯3番(井田秀喜君) 先ほどは思わずどこの祭りとは言わず曳船という形で地域が特定されるような言い方をしました。安宅のほうの祭りも、私、母親が安宅の地出身でありまして、小さいころからよくお祭りのほうに行かせていただいておりました。ああいった赤じゅばんだとか、曳船というのも神事というところから切り離して、地元から根強くある伝統文化というものであって、もっともっとやっぱり小松のまちの方、山の方も安宅のお祭りに参加できるような、そういった町挙げてできるような仕組みというものも今後考えられるのではないかなというヒントをいただいたように思いますので、また同じ一小松市民としてこういったものもしっかり文化を残していくことを考えていきたいなというふうに思います。  それでは、お旅まつりについての最後の質問になります。  今回、答弁のほうを経済観光文化部長だけ答弁というところでありましたが、市長も答弁していただけるということでありますので、市長に最後にお旅まつりについての最後の質問をさせていただきたいと思います。  今回、本当に好天に恵まれました。真っ赤に日焼けされた和服姿の市長と副市長というのが印象に残っておるわけでありますし、直前に爆破予告というよからぬことがありましたけれども、犯人はすぐに逮捕されたわけでありましたけれども、市の職員や我々が属しております防犯交通推進隊等に緊急配備などの連絡がありまして、緊急時の対応にも迅速さというもので大変僕はこれ評価できるものであったのではないかと思います。  この250年の節目を迎えるおまつりに、ただ市長のお考えだけを聞く、感想だけを聞くというのも非常にもったいないなと思うわけでありまして、曳山子供歌舞伎のまちではなくて、「歌舞伎のまち」を売りにしている本市であります。この1カ月前の5月の今の時期だけではなく、年間を通じてもっともっと歌舞伎というものが市内至るところで感じられるまちづくりというものを僕はしていく必要があるのではないかと思います。  歌舞伎未来塾だとかそういったところの塾生さんをうまく活用して、歌舞伎というものを粟津の演舞場、ああいったところで子供の歌舞伎をまた演じていただく。また、そういった歌舞伎未来塾のような塾生による歌舞伎の演出。また、安宅の勧進帳ものがたり館周辺でも、やはり勧進帳の里というところでそういったところでも随時、春のまつり、秋のまつり、そして夏も冬もというところで至るところでこういった歌舞伎が感じられるまちづくりというものを僕は進めていくべきではないかなという思いの中から、思い切って3,360万円という金額だけではなく、例えばもっともっと大きくしっかりと予算化して、市の祭り、市祭として今後やっていけば、我々がこういった細かくあの町、この町だけにされているんじゃないかなというようなチェックにならない。もっともっと大きく小松市に大きな観光の人口流入があり、またそこに住みたい、出ていきたくない、ここにずっと根づきたいというまちづくりができてくるんじゃないかなというふうに思うわけであります。  そういった意味で、このお旅まつりというものを年間通じた市祭というものにするお考えがあるのかないのかをお尋ねをさせていただきたいと思います。市長の御答弁をお願いいたします。 149 ◯議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 150 ◯市長(和田愼司君) 大変大きな視点でいろいろと御指摘をいただいております。感謝申し上げたいと思います。  「小松は歌舞伎のまち」とこういう言葉を使わさせていただいて、もう二十五、六年になるんでしょうかね。この通年でということはよく言われてきたことでありますが、ここ去年、ことし見ていますと、通年になってきたなと私どもはそう思っておりますが、まだそう見られてないんだということも肝に銘じたいなと思っております。  これから秋は中学生の「勧進帳」ですね。それから、先ほどの御質問にもありましたように海老蔵様が来ていただけるとか、猿之助様が来ていただけるとか、そして暮れには伝統芸能祭といいまして、小松でいろいろ歌舞伎だけじゃなくていろんな伝統芸能をたしなんでいらっしゃる人が一堂に会してこれを楽しむ、そしてまたアピールをするという場もこれで2年目になります。そんな意味では、いろんな市民力が大変高まってきたなというふうに思っております。  これから大事なのは、指導者を育成するということ。そして、井田議員がおっしゃったようにほかにもいっぱいあるじゃないかと、そのとおりなんですね。ですから、そういったところの支援制度をつくりまして、例えば想定していますのは本当に赤じゅばんもそうですし、「関所音頭」というのがございますね。それをやっぱり引き継いでいくための人材育成支援だとか、向本折へ行きますと悪魔払いというのがあったり、それからおっしょべ祭りもそうなるんでしょうね。そういったところへの指導者、それをぜひ続けていきたいということで、これはそのためにつくった制度でございます。  ぜひいろんな支援をさせていただいておりますけれども、もっと新たなものがいっぱい出てくる、これが小松の魅力だと思います。日本遺産になりました石の文化も、あれっていう方がたくさんいらっしゃいますが、御説明するとなるほどねということでございます。こういったことが非常に大事でございまして、市祭云々ということよりももっと大きな視点をぜひ持っていきたいなというふうに思っております。  これは井田議員もカヌー協会会長をされていらっしゃいますので、東京オリンピックであります。  先日もカナダのほうから視察チームが来られましたが、オリンピックは先日もいろんな方にお話ししましたら、クーベルタン男爵という方が1896年に近代オリンピックを始められたわけですが、そのテーマが「The Olympics is the wedding of sport and art」といっています。オリンピックはスポーツと文化の融合である、結婚である、こういう言葉を使われていらっしゃいまして、事実、近代オリンピックというのは前の東京オリンピックもそうですが、日本の伝統芸能だとかショーだとか、そんなものを広く紹介したそうです。そういう展示会、特別展をやったんですが、それはどちらかといいますと東京だけだったんですが、4年後の東京オリンピックは日本全体でその文化をやろうじゃないかと。スポーツだけじゃなくて文化は日本にいっぱいあると。  そして今、6,000万人のインバウンドというお話もあるわけでございますので、これが東京オリンピック組織委員会が言っております文化プログラムでございます。これについて私どもも今、東京オリンピック委員会ともいろいろと打ち合わせもさせていただいておりまして、まさに議員が御提案のもっと高いレベルにしなさい。通年をというのは、この4年後のオリンピックにはもう完成スタイルになっているわけですが、ことしから、歌舞伎だけじゃなくて全国子供歌舞伎フェスティバルも18回になりました。それから、曳山子供歌舞伎も250年であります。そして、先ほど来出ております那谷寺さん1300年、粟津温泉1300年、こういう節目をとても大事にしていくことが全体のグレードアップになるなというふうに思っております。2020年の東京オリンピックには、いや、さすがにこの北陸、加賀百万石の一つの小さい城であったかもしれないけれども、町衆が元気で、市民が元気で、スポーツも文化もすごいぞというふうに私はなるんだと思います。  終わりに、先月、裏千家のお家元様、御宗家様御一行来られました。いわゆる来年が利常公が裏千家の4代になります千宗室様をお招きされて360年なんですね。また、小松天満宮が来年、改修が完成しますが、これも360年ということでありまして、まさに利常さんがかぶってこられますが、そしてあわせて来年は前のお家元様に御寄附いただきました仙叟屋敷並びに玄庵が開設20周年ということになります。まさに歌舞伎だけじゃなくてお茶もある、お花もある、書道もある、またエトセトラいっぱいあるという、この小松ならではの文化というものを、ぜひ議員がおっしゃるようにもっと大きなものに仕上げていく、そういうことしは1年、来年、再来年というふうになってまいりますので、引き続き御支援をよろしくお願いいたします。 151 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 152 ◯3番(井田秀喜君) ぜひ小松をもっともっと盛り上げるという意味で、税金の使い方を間違わずに盛り上げていっていただきたいなというふうに思うわけであります。  最後に、お旅まつりに関して僕から一つだけ提案がございます。  1週間に必ず2回流れるお茶の間ガイドというものがありますよね。あのときに例えば歌舞伎風に最初、拍子木、もしくはあれは柝頭(きがしら)というんですか、木のたたく音、あれから始まる歌舞伎をイメージできる連想で市の行事報告をして、最後、いよーっで終わるというような、毎週毎週、歌舞伎というものが小松市至るところで感じていけるようなまちづくり、そういったものもどんどんどんどん行政が先頭に立ってやっていっていただきたいなというふうに思います。  決してお旅まつりを否定的に考えているわけではありませんので、これからもしっかりと同じ市民目線で応援していきたいなというふうに思うわけであります。  お旅まつりに関しては以上で閉じさせていただきます。  引き続きでよろしいですか。  それでは引き続き、市所有バスの有効活用についてお尋ねをしていきます。  まずは、利用基準についてお尋ねをするわけでありますが、市役所駐車場にたくさん駐車してあります市所有のバス。これは子供会もしくは老人会、また中学校の部活動やそういったクラブ活動等に使用することはできないのでしょうか。 153 ◯議長(宮西健吉君) 行政管理部長、越田幸宏君。    〔行政管理部長 越田幸宏君登壇〕 154 ◯行政管理部長(越田幸宏君) 市所有バスの有効活用についてということでございます。  最初に、前提としましてちょっと少し細かくなりますけれども市が所有しておりますバスの現状を申し上げたいというふうに思います。  全部で7台所有しておりますが、まず教育バス2台につきましては、主に小中学校の児童生徒の学校外での教育活動の送迎、そして広域通学などのほか、市PTA連合会、子供会連合会、市体育協会が主催する行事にも使用いたしております。  こども家庭課のキッズ号、これにつきましては幼児や園児の野外保育活動の送迎。  また、社会福祉協議会のほうに貸与している大型バス1台ありますけれども、これにつきましては高齢者の活動支援のほか、夏休みには放課後児童クラブの活動にも使用いたしております。  残り3台、管財課のほうでいわゆる集中管理バスとして、これにつきましては各課からの申請を受けまして各種団体の活動にも御利用いただいておるということでございます。なお、この3台ですけれども、マイクロバス、中型バス、大型バスの各1台でございます。このうち中型バスにつきましては、老人福祉事業の長寿バスとして、毎月抽せんも行っておりますけれども、老人会、障害者団体の皆様の北陸3県内の運行にも利用いたしております。また、大型バスのほうは主に千松閣のほうを団体利用される皆様の送迎に利用しているというものでございます。  そこで、子供会や老人会などの各種団体の市所有バスの利用についてでありますけれども、これにつきましては市の自主事業あるいは共催事業に位置づけられる活動であれば御利用いただけるということになっております。その際は、原則北陸3県の範囲内で日帰りという条件もございます。  以上でございます。 155 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 156 ◯3番(井田秀喜君) いろいろやっぱり市の所有物でありますので規約、規制があるかとは思いますが、これから高齢化社会、また少子化の中で子供たちや老人の皆さんにうまく活用していただけるようなそういったシステム、仕組みというものも考えていただきたいなというふうに思います。  本当は予定しておりましたシニアの方々の活用というのもありましたが、ちょっと時間がありますので次に移りまして、例えば民間企業、バス会社等を活用した促進のそういう補助というものを今お考えがあるのかどうなのかというのもちょっとお尋ねしたいんですが、例えば行政のほうにお問い合わせがあった場合、その担当課だけで判断ができないこともたくさんあるかと思いますが、いや、小松市としては例えば何々バス会社さんのこういったものをうまく活用する補助システム、補助制度がありますよとかというようなものが現段階であるのかないのかお示しいただければと思います。 157 ◯議長(宮西健吉君) 行政管理部長、越田幸宏君。 158 ◯行政管理部長(越田幸宏君) 民間バスの借り上げの助成ということでございます。  現行、中学生や高校生あるいは大人のクラブチームなども含めまして、スポーツや文化面において全国大会などに出場するケースなどがありますけれども、こういった場合はいわゆる激励金などを支給しまして、大会出場に要する経費の一部として支援しております。これについては用途を限定しているものではございません。各種団体が民間バスを借り上げるなど、交通費のみに限定した補助は原則として行っていないということで、全体に対する一部支援と、そういった形で御理解のほうをいただきたいというふうに思います。 159 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 160 ◯3番(井田秀喜君) 今後、交通弱者に対するやさしいまちづくりの支援策として、またそういった対策も今後必要になってくるかと思いますので、柔軟な対応で今後も御検討いただければというふうに思います。  市所有のバスの活用については以上で閉じさせていただきます。  そのまま引き続き、最後の項目に移らさせていただきます。  最後、いよいよ来年の春開業予定になりました仮称でありますけれどもイオンモール小松沖、この周辺、骨組みもできてまいりまして、地元のほうではそわそわとしてきております。  そこで、幸八幡線のことについて少しお尋ねをしていきたいと思いますが、既に開通済みであります日の出町交差点、あそこから清六東交差点ですかヤマダ電機の角のことなんですけれども、それかもしくはその先、吉竹東の交差点、そこまでを、大変車幅が広い道路であります。あそこを片側2車線の3車線化、とりあえずお金をかけずに今できる対策とすればそういったことが可能ではないかなというふうに素人目線では思うわけでありますが、そういったことが対策として車線の拡幅対策というのをお考えかどうか、現時点でお考えをお示しください。 161 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長、藤田稔君。    〔都市創造部長 藤田 稔君登壇〕 162 ◯都市創造部長(藤田 稔君) お答えさせていただきます。  幸八幡線の車線拡幅はできないかという御質問でございます。  イオンモールの交通量の調査によりますと、来店者が来るときよりも帰るときのほうが混雑が予想されるということで考えております。  そういう中で、交通量推計を踏まえまして、日の出町、糸町の両交差点については車線を追加する改良工事を行い、交通混雑に対応したいというふうに考えているところでございます。  今、御提案のありました車線拡幅の検討につきましては、この日の出町と糸町の交差点を改良することで混雑の緩和が図れるというふうに考えております。  以上でございます。 163 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。
    164 ◯3番(井田秀喜君) 前回の議会でそれが提案されておりまして、今後、順次工事に入っていくんだと思いますが、交通量調査等々踏まえた上で、その交差点のみ車線拡幅、3車線確保することによって渋滞緩和対策になるというお考えだとは思いますが、現時点で今の日の出交差点に向かう、お休みの日になんかになりますと、もう4回、5回ぐらい信号を待たないとなかなか旧8号線のほうには出ていけないということをよくよく耳にするわけでありますので、今後、仮称ではありますけれどもイオンモール小松沖が、今後小松市の新たなランドマークとなる商業施設を目指していくということをやっぱりイオンさんも申しておりますし、もっともっと人が集中してくると、何じゃあそこ、いつも渋滞やというふうにやっぱりならないような行政としての対策も必要になってくるかと思いますので、ぜひそこも柔軟にいろんなことを踏まえた上で御検討いただければなというふうに思います。  車線工事に関しましては、今後また計画的にいろいろと御提案があるかとは思いますので、そこを注視していきたいなというふうに思います。  それでは次に、周辺の町内に対する交通規制等の対策というものについてお尋ねをさせていただきたいと思います。  これは前回の議会でも僕申し上げたかと思うんですが、沖町の交差点では接触事故というものが既に起きております。こういった事故が起きないよう、やっぱり未然に防いでいくということは地元としてもしっかりと考えていかなくてはいけませんし、今、町内としてもいろいろとそれは協議しているということはお聞きしております。  ただ、先ほど申しましたように、このイオンモール小松沖が開店するともっともっと人の人口がふえてくるわけでありますので、やっぱり沖町ということのみならず、あの辺周辺、北浅井東交差点、今の北浅井町のコミュニティセンターの交差点ですね。あそこも余り今では普通に行かないというイメージあるかもしれませんが、カーナビという便利なツールを使うと、どうしてもここに道があるなら抜けようという人間の心理が働き、土地勘のない人間がいろいろなところを裏道に入っていったときに接触事故、地元の人といろんな問題になってくるということは想定されるわけでありますので、ぜひそういった意味で不動島や福乃宮町、あの辺の町内からは今町内会挙げて行政のほうにもそういった要望書も出ているというふうにもお聞きしておりますし、また第一校下においては今、打越町、若杉町が今後そういった対策をしっかりと練っていきたいということも申しておりました。  そういう一つ一つの町だけではなくて、総合的にあの周辺というところに対する土地勘のない方が入ってきた場合のそういった交通規制、また交通規制対策、そういうのを現時点でどのようにお考えかお示しください。 165 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長、藤田稔君。 166 ◯都市創造部長(藤田 稔君) この町内周辺の交通規制の対策ということでございます。  議員申し上げられたとおり、いろいろと今後、開店後の混雑によりまして近隣の町内の生活道路におきまして交通事故とかそういったものも予想されます。  そういうことで、事業者であります土地区画整理組合が主体的になりまして、周辺町内やイオンモールと協議をいたしまして、看板設置などによりまして幹線道路への誘導とか、町内道路、生活道路への進入抑止対策を行うということをしていくということにしております。その対策の内容が固まった時点で、土地区画整理組合が第一校下とか苗代校下の町内会などに説明を行うように指導もしているわけでございます。  イオンモールのこのオープンのときといったら、特別混み合うということも予想されます。そういうことで、イオンモールにおきましても周辺の道路に交通誘導員を多数配置するという方向で今現在準備を進めていると聞いておりますので、そこの点またしっかりと、この周辺の交通規制の対策等については取り組んでいきたいと思いますので、御理解のほどよろしくお願いします。 167 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 168 ◯3番(井田秀喜君) ぜひ本当にそういった対策、もちろん組合を中心にやっていただくことかとは思いますが、行政の立場としてしっかりと引き続き指導のほうもお願いしていきたいと思いますし、また協力のほうもお願いしていきたいと思います。  今、周辺の開発、今後、イオン以外、また現時点でそういった周辺にさらなる開発の計画はあるのかないのか。御存じであればお示しください。 169 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長、藤田稔君。 170 ◯都市創造部長(藤田 稔君) 現在のところ、小松市としてそういった話は聞いておりません。 171 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 172 ◯3番(井田秀喜君) イオンだけでも大変大きな商店になるかと思いますので、今後、なかなか出店する計画はないかと思いますが、またあった場合はその都度その都度対策を考えていっていただきたいなというふうに思うわけであります。  それでは、最後の質問になります幸八幡線の延伸計画についてお尋ねをさせていただきます。  幸八幡線は、御存じのとおり都市計画道路であります。小松バイパス八幡交差点まで開通しなければいけない計画道路になっております。  今後、正蓮寺町内にも新たな新工業団地の整備計画等も進められていくわけでありますが、その中、その点を踏まえて幸八幡線の延伸、現在の慎重状況を、行政が把握しているところで、行政が把握はもちろんしておりますね。行政が今把握していることをお示しいただければと思います。 173 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長、藤田稔君。 174 ◯都市創造部長(藤田 稔君) 幸八幡線の延伸についてでございますけれども、現在、公図訂正のそういった課題解決のために、今、関連地権者と最終的な合意に向けました協議も進んでいるということでありますので、今後もその事業の推進に努めていきたいというふうに考えております。 175 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 176 ◯3番(井田秀喜君) ぜひ、もちろん地元がかかわることも多くあろうかと思います。ただ、地元だけに任せるのではなくて、お互いにしっかりと、都市計画道路としてある以上はお互いに、地元ももちろんですが行政もしっかり中心となっていただいて、早期に開通することを望むわけであります。  ちなみに普通にこのまま考えていくとあとどれくらいかかるもんですか。 177 ◯議長(宮西健吉君) 都市創造部長、藤田稔君。 178 ◯都市創造部長(藤田 稔君) 問題は1年にどれぐらいの予算をつけることができるかというところで年数が決まるわけですけれども、今後、移転の補償の関係とか用地買収とか工事もいろいろあります。そういった点がありますので、改めてそういう状況になりましたら、また皆様のほうに情報を報告させていただくということで、今回、さきにこれを何年というとまたそればっかりがいきますので、一日も早く開通するよう努めていきますので、御理解のほどよろしくお願いいたします。 179 ◯議長(宮西健吉君) 井田秀喜君。 180 ◯3番(井田秀喜君) ここで何年ということは、それは申し上げられるわけがないと思いますけれども、これは第一校下とか例えばお隣苗代校下だけの問題ではなくて、やはり今、工事がどんどん始まっていく中で、よくよく小松市内いろんなとこから、またこの前、加賀市の方からも、あの道、いつどうなれんというふうにお尋ねもあったわけでありますので、いろいろと注目をされている路線であるということは間違いはないと思いますので、今後、イオンさんが言うように小松市の新たなランドマークとなる商業施設、やっぱり新たな小松市の顔となっていく地区、地域であるかと思いますので、その辺も行政としてしっかりと責任を持って対応していっていただきたいなというふうに思います。  これに関しては質問にならないですね。  それでは、そういった要望も踏まえまして、私のほうからは持ち時間ラスト1分になりましたけれども、終わりたいと思います。  以上で質問を終わります。 181 ◯議長(宮西健吉君) これをもちまして井田秀喜君の質問は終了しました。  この際、午後1時10分まで休憩いたします。       休憩 午前11時48分       再開 午後 1時10分 182 ◯議長(宮西健吉君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行します。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 木 下 裕 介 君 183 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。    〔4番 木下裕介君登壇〕 184 ◯4番(木下裕介君) それでは、6月議会、通告に基づきまして大きく分けて3点質問を行ってまいります。  今回は、社会的弱者、そして生きづらさを抱えている人たちに向けての支援、そしてそういう人たちに対しての考え方について一問一答で行いたいというふうに思っております。  それではまず初めに、市の自死予防対策について伺います。  まず、自死という言葉なんですけれども、近年、自治体によっては自殺と自死、使い分けているところもあるんですけれども、今回は法律、あと固有名詞以外は私は御遺族に配慮しまして自死という言葉で使っていきたいというふうに思っております。  それでは1問目になるんですけれども、今回、自殺対策基本法が改正されまして4月に施行されました。これまで内閣府が取り組んできた事業が、厚生労働省に移管されまして、都道府県が作成していた基本計画を市町村にも義務づける内容となりました。  そこでお聞きしますが、今回の改正を受けて本市の対応をお聞かせください。 185 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。    〔予防先進部長 中西美智子君登壇〕 186 ◯予防先進部長(中西美智子君) 自殺対策につきましては、議員が話されましたように所管が今年度から内閣府から厚生労働省に移りました。  4月から施行されました改正自殺対策基本法の主な改正点は、目的に「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指す」ことや、基本理念に「自殺対策は、生きることの包括的な支援」などが新たに加えられたことと、市町村が自殺対策についての計画を立てることが義務づけされました。  石川県では現在、20年3月に策定された自殺対策行動計画がございますが、今年度中に見直しをする予定と聞いております。  本市といたしましても、県の動向を見ながら計画の策定を行う予定でございます。 187 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 188 ◯4番(木下裕介君) 私も県のほうも調べましたら、まずは国の大綱ですか、できないとなかなか今、待ちの状態だということを伺いました。  ただ、前回の基本法が10年前、2006年、今回、超党派の国会議員の方が尽力していただいてここまで大きな大改正となった。  それを受けて、私も今回質問させていただいたんですけれども、今までは市に対しては基本計画の策定というのはありませんでしたし、県のほうは今おっしゃったようにやっています。数値目標も出しているんですね。当然御存じだと思うんですけれども。県のほうは今年度、206人以下という数値目標を掲げてやっております。  計画つくっていただくのはもちろん大切ですし、そこにぜひとも、前も私申し上げたんですけれども、数値目標というものを掲げていただいた計画をぜひ策定していただきたいなと思っているんですけれども、その点いかがですか。 189 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。 190 ◯予防先進部長(中西美智子君) 計画を立てるためには経年的な分析をした上で目標値が上げていければと思っております。 191 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 192 ◯4番(木下裕介君) ぜひことしの仕事初め式ですか、市長のほうも市の職員の方々に訓示を述べられていまして、その中でぜひ市民生活を高めるためにも新しい市政をどう切り開いていくかどんどんチャレンジしてほしいとおっしゃっておりますので、ぜひともチャレンジをする意味でも、本市において自死対策、本気度を示す意味でもぜひ果敢にチャレンジをしていっていただきたいなというふうに思っております。  次の質問に移っていきたいと思います。  関係機関、あと団体が連携を強化しまして自殺防止等を図る小松市虐待等防止協議会に設置されたいのちと心の部会、こちらが5年目を迎えます。これまでの部会での議論を通しまして、本市の自死の傾向など得られた知見はどういったものなのか教えていただけますか。 193 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。 194 ◯予防先進部長(中西美智子君) 平成27年に自殺で亡くなった人は、国は2万4,025人、県は233人、本市は17人でございました。自殺で亡くなった人のピークは、国は平成21年の3万707人、県は平成22年の261人、本市も平成22年の33人で、その後は徐々に減少してきております。  また、平成23年から27年までの5年間の傾向では、原因は健康問題が多く約3割を占め、次に家庭問題が約1割を占めております。  性別では、男性が61%余りと女性より多く、年齢層では60歳代が20%、次に50歳代が18.9%と多く、40歳未満が約2割となっております。  職業は無職が63%余りと最も多く、次に勤め人が22%などとなっております。  さらに、曜日では日曜日が最も多く、週の前半が多くなっており、時間帯では午後4時から6時が最も多くなっております。 195 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 196 ◯4番(木下裕介君) 今言ったいろんなさまざまなデータ、年間3万人から今減り続けて2万5,000人まで切っている状況ですね。減り続けた要因は幾つかあると思うんですけれども、こういった今まで国が持っていたデータを地域に余り開放しなかったと思うんですけれども、こういったものがまず出てきたことが大きいと思いますし、さらには貸金法の改正とかも結構大きい問題だと思っています。あとは、きちんと情報を提示して各自治体にお金をしっかりと交付して措置していくということも奏功してこういった数字になっているんだと思います。  今言った傾向を捉えた上で、本市としてどのような対策、減らす意味でとっていらっしゃるのかお答えください。 197 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。 198 ◯予防先進部長(中西美智子君) 自殺対策といたしましては、自殺で亡くなる方はさまざまな要因が絡み合っておりますので、小松市虐待等防止協議会の中に、先ほど出ましたいのちと心の部会を設置いたしまして、医師や警察、民生委員、ハローワークなど関係機関の皆様と対策についての協議をしたり、あるいは市の窓口を担当する職員で庁内自殺防止対策担当者連絡会を開催して窓口の情報の共有などを行っております。  相談体制といたしましては、心理相談員によるこころの相談や電話カウンセラーによる小松こころの電話相談を継続しております。  自殺予防の啓発普及といたしましては、相談先カードの作成、配布とか、9月10日から16日までの自殺予防週間に合わせまして市役所エントランスホールでの自殺予防に関するコーナーや弁護士相談、街頭キャンペーンなども行っております。そのほか子供のころから命のとうとさを学ぶ機会として市内全小学6年生を対象にした赤ちゃんふれあい体験学習や、市内全中学2年生を対象にした精神科医によるいのちの大切さを学ぶ講演会などを開催しております。 199 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 200 ◯4番(木下裕介君) 今、いろんな策をとっていただいたということがわかりまた。  そして、先ほど一個前の質問で市のこれまでの傾向ということがいろんな数字が上がって、属性など出てきています。私も資料をいただいて、こちらですね、いろいろ見させていただきました。  一つ提案ということをちょっとさせていただきたいんですけれども、今回の出てきたものを捉えて、自死に至る上位を占める方々をハイリスク群と定義を私させていただくんですけれども、どういった方々かなと今聞いていましたら、健康問題を抱えた60代の男性で無職の方ということを、ちょっとまずポイントを当てていきたいと思うんですけれども、その方に対してどうやって策をとるかということなんですけれども、ぜひまずそういった方々がリスクが高いということを、市が行っていますゲートキーパー養成研修の参加者に周知していただく。次に、自死対策の関係者に限らず、広く市民の方にも発信して周知していただく。3つ目は、医師会、薬剤師会、歯科医師会、ハローワークにもハイリスク群というこちらに属する方々には注意深く接していただいて、保健所などの連携強化を要請する。  もう一個、今、時間とかもおっしゃっていましたよね。私も追加で情報をいただいて、発生が高い時間帯、曜日、出てます。3月と12月、日曜日、16時から18時。こちらを要注意期間ということで焦点を当てていただいて、今おっしゃいました年1回、9月10日に、これ世界自殺予防デーなんですけれども、1週間、市は予防週間としてキャンペーンやっていますが、さらに今ほど申し上げました3月と12月、日曜日、16時-18時にも重点的に実施していただきたいなと。  もう一個、小松こころの電話、相談先が掲載されたチラシですね。公共施設には置いてあるんですけれども、ぜひ今言ったハイリスク群の方々と少しでも接点を持ちそうな場所にも設置していただきたいなということをちょっと提案させていたたきます。  要はこういった方々とどんな形でもいいので接点を持って、要注意期間からいかに生の側へ引き戻していくかと。考え得る全ての策を実施すべきだと考えるんですけれども、ぜひ見解をお聞かせください。 201 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。 202 ◯予防先進部長(中西美智子君) ハイリスク群は確かに議員がおっしゃるように、本市は50歳代から60歳代の男性、そして健康問題を抱えた無職の人などの傾向があると考えられますけれども、自殺は非常に経済的困窮や失業などの経済の問題、あるいは生活の問題、家庭の問題、勤務の問題、体の問題などさまざまな要因が絡み合っているので、その要因について解決するために関係機関と継続的に検討を行っていきたいと思っております。  今後、法改正を行って、本市でも基本計画を立てることになるために、先ほどもちょっと申しましたが経年的な傾向を詳しくやはり分析した上で、今おっしゃいましたように一人でも自殺で亡くなる方を救うことができるように、いのちと心の部会などで専門家などと話し合って決めていきたいと思っております。 203 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 204 ◯4番(木下裕介君) そこに至るまでには大体4つぐらい背景があるって、これは有名な話ですね。健康問題、経済問題、いろいろ絡み合った上で、追い込まれた上で至る問題ですから、みずから望んではないです。ここは大切なところなんですけれども、本当にみずから望んでじゃなくて、追い込まれた上の死というのが自死でありますから、私言ったこともありますけれども、ただ、そこに至る背景をしっかりと調べていただいて対策を取り組んでいただければというふうに思っております。  そうしましたら、次の再発防止の取り組みについて伺います。  日本医師会の予防マニュアルによると、未遂歴のある方というのは、一般の方の数十倍の確率で実際に自死してしまうというふうにされておりまして、未遂をした方のケアを行うことは自死を減らす上でもとても大切になってきます。  そこで、本市における自死の再発防止の取り組みについてお聞かせください。 205 ◯議長(宮西健吉君) 予防先進部長、中西美智子君。 206 ◯予防先進部長(中西美智子君) 再発防止の取り組みにつきましては、南加賀保健所で昨年12月から、小松市民病院に救急搬送または外来へ受診された自傷行為及び自殺未遂者につきまして、本人や家族の了解を得て連絡票で情報提供していただき、本人及び家族への個別相談や必要な心のケアなどの支援を始めており、これまでに4件の支援を実施しておると聞いております。
     さらに、ことし3月には南加賀保健所主催で小松市民病院を会場に自殺未遂者支援研修会が開催されております。  今後は、南加賀保健所で関係機関との連絡会議が予定されており、市は保健所とともに情報共有しながら関係機関と継続的に連携を図っていきたいと考えております。 207 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 208 ◯4番(木下裕介君) 既に3月に行っているということで継続的に、部長自身もおっしゃっています継続的に取り組んで、いろんな機関を巻き込んで、ぜひ行っていただきたいなというふうに思いますし、私的には相談を受ける現場の職員も大変だと思います。私自身も昔、友人を亡くしたこともありまして、周りが受けるショックというのは本当につらいものがありますし、日々接していらっしゃる職員の方も、ぜひしっかりとまたケアをしていただきたいというふうに思います。  次は、教育のほうの質問になりますので、質問はこちらになります。  では、こちらの最後の質問になるんですけれども、先ほども繰り返しますが、年間の自殺者数は減少傾向は続いてきていますが、残念ながら日本では15歳から39歳の死亡原因の第1位が自死になっています。先進国、いわゆるG7と言われるところです。15歳から34歳の死因の1位が自死というのは日本だけです。  専門家も中高年の自殺率というのは、日本においては恐らく今後下がっていくと思われているんですけれども、若年層は増加傾向にあると言われています。今回のこの改正自殺対策基本法は、学校に対しても子供の自死を予防する教育をするよう求めています。  そこで、教育現場での自死対策についての取り組み、どう行っていくのかをお聞きします。 209 ◯議長(宮西健吉君) 教育次長、山本裕君。    〔教育次長 山本 裕君登壇〕 210 ◯教育次長(山本 裕君) 木下議員の教育現場での自死対策という御質問にお答え申し上げます。  子供がみずからの命を断つことほどつらく悲しいことはございません。決してあってはならぬことと心して防止に取り組んでおるところでございますし、またこれからも取り組んでいかなければならないと、まずそういうふうに思っております。  まず、子供の自殺の原因につきましては、文部科学省の資料では、進路についての悩み、学業不振、いじめなど友達との不和、親子関係の不和などとされております。  そのことを踏まえまして、各学校におきましては道徳教育の時間とか保健体育、特別活動等の時間を初め全ての教育活動を通して、みずからの命、また他者の命を尊重する心や態度を育てるそういう教育を推進しているところでございます。  自殺は、孤立の病と言われておるそうです。学校では、児童生徒が孤独な状態にならないように、アンケート調査を実施したり面談週間を設定し、子供との対話の機会を頻繁に設けるようにしております。また、スクールカウンセラーや心の相談員を全ての学校に配置するとともに、保護者の方、地域住民の方々とも連携しまして、子供たちの悩みの早期発見、そして解決に努めているところでございます。  議員の御質問にありましたように、平成28年4月1日施行の改正自殺対策基本法を受けまして、今後、これまでの対策とあわせてさらに充実させていきたいと存じております。  学校の大きな責務といたしましては、児童生徒一人一人を深く理解し、自己有用感を育んでいくことが自殺予防の根幹であると考えております。そのためには、教師が子供一人一人に寄り添い、励ましながら、自分が周りの人たちにとってかけがえのない存在である、大切な存在であるということをしっかりと実感させていくとともに、子供たちが互いに尊重し合う、それを通して子供の生きるエネルギーを高めていきたいと存じます。そして、各学校にはさらなる指導の充実を働きかけていきたいと存じます。  冒頭にも申しましたように、将来ある子供の自殺ほど悲しくつらいことはございません。親御さんの悲しみ、本当に心中察するに余りあります。このような悲しいことが絶対に起こらないように、強く強く心にとめて防止に取り組んでまいりたいと、そういうふうに思っております。  以上でございます。 211 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 212 ◯4番(木下裕介君) 自死に関する例えば授業を行う場合、どちらかというと命を大切にというスタンスなんですけれども、私的にはやっぱりそっちよりも、おっしゃっていました自分を大切にしてほしいという方向性でぜひ取り組んでいただきたいと思っています。  市のほうで赤ちゃんとふれあう事業ってやられていると思うんですけれども、子供たちも赤ちゃんの命は大事ということは皆さんわかっていらっしゃるんですけれども、じゃ、自分はって振り返ったときに、自己肯定感低いと大切じゃないと思ったりするんですよね。  やっぱり先ほど言った自分を大切にしようと思っている場合は、将来、起きるかもしれない心理的な危機のときに助けを求めようとすることができると思っています。自殺はいけないとか、死んではいけない。これはもうみんな誰もがわかっていることですから、さらにもう一歩進めていただいて、これはなかなか一朝一夕でどうにかなる話ではありませんが、先ほどおっしゃっていたように小さい子供たちがというそういったことを我々大人も見るに耐えないですから、ぜひとも何かあったときにどこに救いを求めればよいのかを伝える授業があってもいいと思っています。  ぜひ生きづらさを抱える子供たちに寄り添っていただいて、そっと支援の手を差し伸べていただきたいと思いますし、生きる力を高めるように、何よりも先ほど申しましたが自己肯定感を高めるような取り組みをぜひ進めていただきたいというふうに思います。  答弁はよろしいですので、こちらの要望とさせていただいて、この質問を閉じさせていただきます。  では、続いて高齢者の交通弱者対策についてお聞きします。  それでは、現在の免許返納の現状等についてお聞かせください。 213 ◯議長(宮西健吉君) ふるさと共創部長、前多陽子君。    〔ふるさと共創部長 前多陽子君登壇〕 214 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) 免許返納の現状等についてのお尋ねにお答えいたします。  本市では、平成25年11月から運転免許証を自主返納した方への特典として、次の3点のうちから希望するいずれか1点を小松市交通安全協会と協力して進呈しております。特典は、らく賃パスポート3カ月分、JAお買い物券5,000円分、粟津温泉利用券5,000円分でございます。  この制度を実施いたしましてから、運転免許証の自主返納者が大きく増加しておりまして、数字を申し上げますと、制度導入前は平成23年度で26人、平成24年度で48人でございましたが、導入後の平成25年度は127人となり、昨年度は226人の自主返納がございました。 215 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 216 ◯4番(木下裕介君) 近年増加していると、返納者はということで、高齢者の事故も未然に防ぐことが期待できるんですが、やっぱり生活の足ではあるわけで、となると公共交通機関がちょっと乏しい地域の場合は返却したその日から交通弱者になる地域もやっぱりあると思います。  それを考えて返納に踏み切れない高齢者が多いのも多分事実なのかなというふうに考えるんですけれども、ただ、そうはいっても新聞紙上で皆さんも目にしたことあると思うんですけれども高速道路の逆走、ほとんどが、半分以上が60歳以上の高齢者の方、あるいはアクセルとブレーキの踏み間違いの事故もよく目にすることだろうと思っています。  都会とは異なって、小松市はやっぱり車社会ですから、高齢の生活者が免許返納してからもある一定の範囲で自由に行動できるように生活圏域での足を確保しなければならないです。  各市町村でも取り組んでおりますし、ぜひ交通弱者に対する本市の交通手段の確保、そこについてちょっとお聞かせください。 217 ◯議長(宮西健吉君) ふるさと共創部長、前多陽子君。 218 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) 本市では、高齢者や障害者などが買い物、通院など、日常生活を送る上で重要な交通手段として路線バスを維持しているところでございます。また、格安のフリー乗車券、らく賃パスポートを販売することにより経済的にも利用しやすくしているところです。  体な不自由などの理由により、路線バスを利用できない方には福祉タクシーの助成等、市の支援制度に加えましてNPO等により自主運行されております送迎サービスを利用いただいております。  高齢化により今後ますます増加が予想される高齢者の交通弱者に対しましては、利用しやすいバスルートの見直しやらく賃パスポートの利用促進を図ってまいります。  また、はつらつ協議会など地域の連携を進め、地域サポートクラブやふれあいワゴン事業の活用など、地域全体の共創による取り組みを行うことにより、交通弱者を皆さんで支えてまいりたいと存じております。 219 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 220 ◯4番(木下裕介君) 私も参考資料をいただいて、市が取り組んでいる支援事業、こちらに7項目、今おっしゃった列挙されています。  3つ目の質問に移るんですけれども、民間との連携についてということで、今、本市は75歳以上で介護認定を受けていない人の割合を75%を目指しております。いきいきシニア率ですかね。恐らく部長もおっしゃっていましたけれども、今後、元気なシニアがふえていきます。免許返納したけれども元気なシニアの方もふえてきます。これは確実に見込まれますし、また公共交通に補助金を支出していくことに対してももしかしたら限界があるということも考えられます。  一つ提案させていただきたいんですけれども、市内を循環しているデイサービスなどの介護保険事業者の送迎車両、その既存のインフラをぜひ共有活用してはどうかなということなんですけれども、デイサービスの送迎車両というのは、今、市内の事業者数が60弱ですかあるんですけれども、そこから推測すると恐らく少なくとも100台はあると見込まれています。この送迎車両の空きシートを共有活用して、こういった交通弱者を支援できないのかなと。  ということは、デイサービスなどの送迎車両というのは時間帯によってはあいていることも多いですし、稼働範囲はその地域の高齢者の生活圏域と結構一致していることもあります。何よりも介助が必要な高齢者の送迎になれているということもあります。  プラス、これから恐らくICTと連携していけばもっともっと利便性も向上するのかなと。恐らく登録している交通弱者の方が簡単に予約をして、一番近くを通るデイサービスの送迎車両に相乗りをして目的地まで同乗するという、もしかしたらなかなか先の話になるかもしれないですけれども、そんな時代が来るんじゃないかなと思うんですが、そういうことに対しての考えがあるんですけれども、いかがにお考えですか。 221 ◯議長(宮西健吉君) ふるさと共創部長、前多陽子君。 222 ◯ふるさと共創部長(前多陽子君) デイサービスの送迎車両をあいている時間帯やあいている席を利用するという御提案をいただきました。  共用活用につきましては、運転手の確保や安全管理など多くの課題がございます。  しかし、現在ある資源を活用するという観点や、交通弱者に限らず周りに困った方がいれば助け合うという考え方は非常に重要であると考えます。  本市では、既に地域の公民館などで6カ所で実施していただいております介護予防のためのミニデイや、地域の課題解決に取り組むはつらつ協議会など、住民ニーズに合った地域サポート体制づくりを推進しているところでございます。  交通弱者のサポートについては、地域独自で運用する交通手段も考えられます。議員各位におかれましても、地域との共創による取り組みに向けて、ぜひ御指導、お力添えをお願い申し上げるものでございます。  また、今、議員が御案内のとおり、近い将来には自動運転技術の進歩などにより交通弱者を取り巻く環境が大きく変化することが予想されます。今後、地域ニーズやまちづくりの方向性を踏まえ、公共交通体系の計画策定について取り組んでまいりたいと存じます。  以上でございます。 223 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 224 ◯4番(木下裕介君) もちろん、これアイデアから現実にするには、例えば有償で行う場合は道路交通法とかクリアしなければいけない障害問題ある上で提案させていただきたいんですけれども、ただ、今言った問題というのは高齢化が社会問題です。これはやっぱり短期的に解決できるものじゃないですし、規制緩和とか法改正まっていたら手おくれになることもやっぱりあると思うんですね。現実にもう起きているわけですから。そういったこともあるので、ぜひ高齢者の問題解決のモデルの一環として、計画策定、先ほどお話ありましたけれども、ぜひそういったことも含めて考えていっていただければというふうに思います。  それでは、この質問を閉じさせていただきます。  では3番目、最後の質問となります。  発達障害児への支援強化についてお伺いをいたします。  先日、発達障害児を抱えるお母さん方の会にお招きをいただきましていろんなお話を伺いました。その中で出てきた一つのお話なんですけれども、経済的負担軽減、おむつ、ごみ袋等なんですけれども、発達障害児の方は取得できる可能性のある障害者手帳は療育手帳または精神障害者保健福祉手帳の2種類なんですが、ただ、中には手帳取得に至らない方もいらっしゃるという状況になっております。  そういった形含めて、今回、お母さん方から要望いただいたのは、子供たちにかかるおむつ、あるいはそこから出るごみ、ごみ袋についての負担軽減ができませんかという声をいただいたんですけれども、そこについての考えをお聞かせください。 225 ◯議長(宮西健吉君) 市民福祉部長、谷口潤一君。    〔市民福祉部長 谷口潤一君登壇〕 226 ◯市民福祉部長(谷口潤一君) それでは、今御質問のありました経済的負担軽減についての御質問にお答えさせていただきたいと思います。  その前にまず、発達障害についての少し御説明をさせていただきたいと思います。  平成16年に発達障害者支援法が成立いたしまして、法律におきまして「自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能障害であってその症状が通常低年齢において発現するもの」というふうに定義されております。さまざまなタイプの特性があり、また個人差もとても大きいことが特徴であると言われております。  市における発達に課題のある方へのこれまでの取り組みでございますが、平成22年に他市に先駆けまして、こども教育相談・発達支援センターを立ち上げまして専門的な相談や支援を実施いたしております。平成27年からは、子供の発達や育児に関する相談を一元化するため、市の教育センターからすこやかセンターに移転をいたしまして、すこやかセンターと発達支援センターが併設することにより、健康診断で保護者からの子供の発達に関する悩みに対応いたしまして、早期に支援につなげる仕組みの取り組みを推進してまいっておるところでございます。保護者の方々の安全につながり、子育て支援の拠点としての役割を十分果たしているものと考えております。  また、福祉サービスとして18歳未満の子供の療育を行う福祉事業所は市内に5カ所ございまして、約140人のお子様が通所または保育園との併用で利用されておりまして、個別支援計画に基づいた支援が提供されているというような状況でございます。  障害のある方への経済的な支援についてでございますが、日常生活用具給付事業というのがございまして、対象となる方は在宅の重度障害者の方で、直腸の機能障害があってストマ用装具の装着が困難な方や乳幼児期以前から重度または最重度の身体と知的に重複した障害がある方が助成の対象となっており、発達に課題のある児童は助成の対象になっていないのが現状でございます。  今後につきましては、国の制度の見直しの動きを注視しながら支援の充実につなげてまいりたいと考えております。  以上でございます。 227 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 228 ◯4番(木下裕介君) 今、支援を受けられる方は重度の方はほとんどでなかなか、要は私に言ってこられた方はそこまで至らない方なんだと思います。  ぜひいろんな制度あると思いますけれども、本市としても人にやさしいまちづくりを進めているわけですから、ぜひその辺も考慮していただいて取り組んでいただきたいと思いますし、次の質問に入るんですけれども、少しちょっと広げまして支援強化ですね。今ほどは経済的負担、おむつ、ごみ袋等という形に絞りましたけれども、それ以外の支援強化について、具体策も含めてお答え願います。 229 ◯議長(宮西健吉君) 市民福祉部長、谷口潤一君。 230 ◯市民福祉部長(谷口潤一君) 今後の支援の強化でございますが、さまざまな発達に課題のある子供を持つ保護者や御家族に対しまして、ペアレントプログラムの実施などによる人材育成や在宅児童に対し訪問型の療育支援を実施することといたしておりまして、御家族の不安の解消につながる支援をしてまいりたいというふうに考えております。  また、発達に何らかの課題のある方への支援につきましては、平成28年1月より、児童への発達支援に加え、若者の居場所づくりとして活動の場を提供し、学童期から切れ目のない支援体制を整備いたしているところでございます。  本年、粟津診療所の一部をリニューアルいたしまして南部いきいきオアシスに若者の居場所を設置し、社会的自立に向けた生活リズムやコミュニケーションスキルのアップなど、本人の持っている力が十分発揮できるための若者向けの支援を行ってまいりたいというふうに考えております。  また、8月より心身障害者医療費助成制度の対象者を身体障害者手帳3級の方まで拡大することといたしておりまして、経済的負担の軽減を図り、障害のある人が安心して医療を受けられるよう支援の拡充を図ってまいります。  ことし4月には障害者差別解消法が本格施行されております。これを受けまして、さらに障害のある方もない方もお互いに尊重し合う共生する社会の実現に向け、市民の方々への法の趣旨の浸透を図ってまいりたいというふうに考えております。  今後とも障害に対する理解が深まり、小松市が目指す、先ほど議員から御案内のありましたやさしいまちづくりが大きく前進しますよう、障害者福祉の充実を図ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 231 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 232 ◯4番(木下裕介君) ぜひ、生きづらさを抱えている人たちや社会的弱者に光を当てていただきたいというふうに思います。  最後の質問になります。  もともとこの質問出るきっかけになりましたけれども、ぜひそういった方々、保護者の方々の実際の生の声に耳を傾けるためにも、定期的にお話を聞く機会をぜひ設けていただきたいと思うんですけれども、いかがですか。 233 ◯議長(宮西健吉君) 市民福祉部長、谷口潤一君。 234 ◯市民福祉部長(谷口潤一君) これまでも生の声を聞く機会を年1回程度持っておりましたが、今年度も引き続き聞く機会を設けたいというふうに考えております。  また、議員の方にもよろしくお願いをしたいと思います。 235 ◯議長(宮西健吉君) 木下裕介君。 236 ◯4番(木下裕介君) ぜひ人にやさしいまちづくり、進めていただきたいというふうに思います。  質問を終わります。  ありがとうございました。 237 ◯議長(宮西健吉君) 以上で木下裕介君の質疑・質問を終了いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 浅 村 起 嘉 君 238 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。
       〔7番 浅村起嘉君登壇〕 239 ◯7番(浅村起嘉君) みどりの風の浅村でございます。  通告に従いまして大きく2つの質問を行いたいと思います。  まず1つ目ですけれども、文部科学大臣発言を受けてということでございまして、全国学力調査と先生の超過勤務ということで、これまでもこの項目については質問をしてきました。学力調査については過去問題の練習、調査の意義、そして結果の公表や県の評価問題、先生や子供たちの負担について質問をしてきました。先生方の勤務時間についても、その把握や多忙化の解消について質問してきたところでございますけれども、今回は馳文部科学大臣から、これらのことに関連する発言がありましたので、改めて質問をさせていただきたいというふうに思います。  まず、全国学力調査についてですけれども、文部科学省ホームページの4月19日の記者会見において、馳文部科学大臣からの発言の一部をまず紹介をしたいと思います。  「全国学力調査の前になると過去の問題集をやっている学校があると聞いています。とんでもないことです。それも4月だけでなく、2月、3月からです。やらせている地域もあると聞いています。福井県に負けるなとか、富山県に負けるなとか、教育委員会が点数に過敏になっているきらいがあると感じています。改めて、何のためにやっているのか、基礎学力を定着させていき、そのためにはどのように伝えたら、よりわかり易く伝えることができるのか、そのことに心を砕いてほしいと思います」という発言でした。  大臣の言われていることは、まさにそのとおりだというふうに思います。  そして、この発言を受けて文部科学省のほうからは、全国学力・学習状況調査に係る適切な取組の推進についてという通知が各県の教育委員会の教育長宛てに出されております。  そこでお尋ねしたいと思うんですけれども、小松市教育委員会に対しても県のほうからこの通知が出されているのでしょうか。 240 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 241 ◯教育長(石黒和彦君) 浅村議員の御質問にお答えをいたします。  文部科学省からの通知は市教委に届いているのかということでございます。  県教委を通じまして5月6日付で市教委に通知をいただいております。  それから、各学校に対しましては5月11日付で各市内の小中学校に通知を行っております。 242 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 243 ◯7番(浅村起嘉君) 今の御答弁から、各学校についても既に通知されているということがわかりましたけれども、実際に今年度の学力調査についてはもう既に4月に実施をされているということですので、今後に向けてこの通知の内容について少しお尋ねをしたいというふうに思います。  この通知には、初めにまず学力調査の目的ということがありまして、「全国的な教育の機会の均等と教育水準の維持向上を図る観点から、学力や学習状況の把握、分析を行い、教育施策、教育指導の成果と課題の検証や改善に役立てるためである」というふうにしています。  そして、先ほどの大臣の発言の中にも次のようなことがあります。「少人数学級の効果であったり、教育的支援をより必要とするお子さんに対する支援の在り方であったり、どのような加配をすれば、より良い教育を展開することができるのか」というふうにあります。  このことから、学力調査というのは個人の学力のテストではなくて、学力の傾向とその施策の成果を調べるための行政調査であるというふうに考えますが、いかがでしょうか。 244 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 245 ◯教育長(石黒和彦君) 全くそのとおりだと捉えております。  小松市では、学力調査に関しまして教育指導の改善という目的を重視いたしております。各学校が学力調査を活用し、教育施策、教育指導の成果と課題の検証、そしてその改善を行い、真の学力の定着、向上が図られるよう支援しておりますし、行政施策にも生かしていきたいと、そんなふうに考えております。  以上です。 246 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 247 ◯7番(浅村起嘉君) 今ほどのお答え、前に質問したときも、同じ質問したわけですけれども、今のお答えのように改革とそれから施策の成果というようなことであれば、行政調査であるということですから、例えば悉皆の調査でなくても例えば隔年であったりとか抽出であったりというような調査でもその傾向ということは知ることができると思われます。そうすることによって財政的なことも変わってくると思いますし、その分はほかの教育施策に回すことができるのではないかなというふうに考えますし、過度の競争を抑えることもできるではないかと。もちろん抽出ということになれば結果を比べるということもなくなるわけですので、そのようなこと、これは小松市だけの問題でありませんので、今の教育長の答弁からちょっとそんなふうに考えられるということを言わせていただきます。  それと、通知の内容についてもう少し述べたいと思うんですけれども、このようなことが通知の中にはあります。「調査実施前に授業時間を使って過去の調査問題を練習させ、学習が十分にできない、数値データの上昇のみを目的としているととられかねない取扱いは、本調査の趣旨・目的を損なうものであると考える」というふうにしています。  この過去の問題ということについて前にも質問しているんですけれども、この通知を受けまして、適切な取り組み方を求められているわけですけれども、この取り扱いについて、過去の問題の取り扱いについて今後についてのお考えをお聞かせ願いたいと思います。 248 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 249 ◯教育長(石黒和彦君) 過去の問題をするということですが、ただ、過去の問題をすることだけで学力の定着、向上ははかることができるはずがないと、そんなふうに考えております。 250 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 251 ◯7番(浅村起嘉君) 先ほども言ったように、過度のそれが取り扱い、練習とかにならないということにまた配慮していただきたいと思いますし、次のところにあるわけなんですけれども、ちょっと大臣の発言を少し引用させていただきますけれども、こういうことも言っておられます。「配慮すべき事項は、もう少し成績を早く現場に返してあげる。その上で、返してもらった教職員や子供たちは課題が必ず出てきますので、それを克服するために、より良い教授法、モチベーションにしてほしいと思います」ということを言われております。  調査の結果を子供たちや授業改善に生かすというためには、大臣が言われているような時間ということも大切であると思います。  現状としては、やはり早く結果を求めて対応を考えるために、学校では調査用紙の──結果ですね。調査用紙のコピーをとって学校独自で先に集計をしているというような二度手間になるような、そして先生の多忙化を増すような取り組みが実際にはされているということも聞いております。  そこで、それも含めてですが、通知の最後であります。「学力調査の趣旨・目的についての共通理解と調査への適切な向き合い方」について求められています。  学校現場に対して、どのように理解を深めていくかというお考えをあわせてお聞かせ願いたいと思います。 252 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 253 ◯教育長(石黒和彦君) 最近、エビデンスという言葉をよく耳にします。これは根拠とか証拠とかという意味だと私は捉えております。教育にもこのエビデンスという概念は非常に大事だと思っております。  学力・学習状況調査は、指導改善のエビデンスを見つけるための一つの手だてであるというふうに捉えていますし、県の評価問題につきましても同様に捉えております。  授業は、教師にとってこれ以上ない大事な仕事でございます。子供たちの学力の状況を検証し、指導改善につなげていく大事な手だてとして今後も重視していきたいと、そんなふうに考えていきます。  それから、浅村議員は適切な取り組みについてという趣旨で御質問をされているんだと思っております。私もこの適切な取り組みという言葉が意味することは非常に重いというふうに考えております。  これまでも学力状況調査の取り扱いにつきましては、浅村議員おっしゃるとおり根本的なこと、趣旨、目的を間違えないように各学校には周知徹底をしてまいりました。今後ともその趣旨、目的であります指導改善、学習指導の充実について確認をし、有効な教育環境を整えていくことが大事であるというふうに捉えております。  以上です。 254 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 255 ◯7番(浅村起嘉君) 教育長が言われましたエビデンスという言葉、ちょっと難しい言葉かなと思いまして、先ほどの実は大臣の発言にも使われておりまして、学力調査の結果からそのエビデンス、教育施策の根拠というのを見つけていきたいという意味で、先ほどに戻りますけれども、行政調査という言葉はそれにかわってちょっと使わせていただきました。  今ほど教育長にありましたけれども、全国学力・学習状況調査については4月に既に終わっているわけなんですけれども、12月議会でも質問したように、ことしの2月から県のほうの、石川県では評価問題IIが新たに追加されて実施することになりました。今年度について、この通知が出される前に既に3月の時点で予算の計上がされておりますので、今年度もこの評価問題IIということは作成されるというふうに思っております。県の教育委員会によりますと、この問題の作成というのは市町からの要望に応えて準備をするものであるということでありまして、実施についても市町に任せているということですので、この通知を受けて、この評価問題についても小松市の考えについてお聞きしたいと思います。 256 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 257 ◯教育長(石黒和彦君) 先ほど申し上げましたが、県の評価問題につきましても国の学力状況調査と同じような捉えを市教委としてはしております。いわゆる生徒一人一人の学力の状況を検証すると。そして、新しい指導法を改善していくんだというような趣旨で使っていきたいというふうに思っております。  ただ、使い方につきましては、各学校に同一の使い方を市教委から言っているわけではございません。各学校の状況に応じた活用をというふうに捉えております。  以上です。 258 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 259 ◯7番(浅村起嘉君) それでは、教育長については次の項目、教職員の超過勤務ということについてまたお尋ねしたいと思います。  この実は大臣の発言につきまして、3月と4月の参議院文教科学委員会での教職員の超過勤務とその実態把握や多忙化解消についての質疑が行われていて、それについての馳文部科学大臣の答弁の中をちょっと取り上げさせてもらおうと思います。「教職員の長時間労働は喫緊の課題として取り組む必要がある」というふうに述べられています。そしてまた教員としての経験から、大臣はもともと高校の先生の経験もありますので経験から、「朝6時半から夜10時まで、部活動や採点、授業の準備もして、当たり前と思っていたが、当たり前と思ってはいけない」というふうに発言されております。  自分も昔のことを考えるとちょっとそのようなこともあったかなというふうに思いますけれども、そしてさらにまた、「私学であったのでタイムカードを押しており、勤務時間の記録と保管は学校側がしていたが、公立の小中学校でも勤務の時間の記録は重要な書類だと思う」としています。  また、その発言の中では「労働基準法からも出退勤時間の基本的データの記録は管理職の責任で把握しておく必要がある」というふうに言われております。  ことしの1月になるわけなんですけれども、県内の小学校の先生が学校で倒れられて亡くなられました。このことは公務災害というふうにされているわけなんですけれども、そこでやはり勤務記録、勤務時間の記録、そして休日や持ち帰りの残業についてもやはり求められるというふうなことがあるわけなんですね。金沢市では、試験的にタイムカードを導入している学校もあります。  この教職員の超過勤務とその実態把握について小松市の考えをお聞かせ願いたいと思います。 260 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 261 ◯教育長(石黒和彦君) 教職員の超過勤務については、ここ十数年来、大きな課題として受けとめられておりますし、解決が求められている大きな課題でもあります。  教職員の超過勤務、多忙化の解消ということなんでしょうけれども、状況把握とその対策、それから指導というのはこれはセットで考えなければいけない、そういう課題だと思っております。  小松市でも実態把握や調査を行ってきております。実態把握につきましては、基本的には管理職が状況を把握し、業務のあり方を改善していくことが重要でございます。小松市では、指導計画つづりへの記録等、管理職が日ごろから状況を把握するよう校長会でお伝えしておりますし、機械警備によって各学校の出退勤状況を把握できるわけですが、学校別にその状況をお知らせをしているところでございます。  以上です。 262 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 263 ◯7番(浅村起嘉君) 先ほども言いましたように、あってはならないことなんですけれども、その万が一というときにはやはりどうしても勤務時間の記録ということは必要になってくるわけなんですね。法的にもやはりそれは求められることですので、またしっかりと今後のこと、いろんな情報も交換しながら検討していただけたらというふうに思います。  そして、同じく3月の委員会での大臣答弁では、多忙化解消に向けては「学校における教員の業務負担軽減のため、業務改善のためのガイドラインにおいて教育委員会が学校において精選すべき業務を明確化し、校務の効率化」を求めています。  また、県教育委員会では今年度新たに学校マネジメント力の向上ということが予算計上されています。  きのうも馳大臣の記者会見の中で、きょうの新聞にも出ていたと思うんですが、長時間労働の解消を図る改善チームの報告から、部活動の休養日を設けることや給食費徴収業務の移管などのことが示されておりました。  多忙化解消について、また市の考えについてお聞かせ願いたいと思います。 264 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 265 ◯教育長(石黒和彦君) 教職員の多忙化解消はとても難しい課題だと捉えております。  書類を減らすこと、それから業務を簡略化することは重要な視点ではあります。小松市でも書類の簡略化、出張の整理等を行って、ある程度の成果を上げてきたというふうに思っております。しかし、多忙化改善はそれだけでは解決が難しいと思っております。教職についている先生方は、当然児童生徒、それから保護者がすぐ横にいるわけでございます。児童生徒の指導により高度な、そして質の高い指導が求められている状況があること。このことも大きな理由の一つではないかと捉えております。  この部分を改善するには、より効果的、組織的な対応がとても重要なキーワードとなると思っております。  昨年12月21日の次世代の学校の創生へという中教審答申の中に「チーム学校」というキーワードがありました。浅村議員も御存じだと思います。専門的な力を持った人が学校に入り、教育活動を支援するということです。  小松市でもこれまでスクールソーシャルワーカーやスーパーバイザー、相談員、支援員等、学校のニーズに応じた専門スタッフの派遣により学校を支援してまいりましたが、今後とも複雑化、それから多様化した課題を解決する体制整備を行い、教育効果を高めていくことで多忙化解消に努めてまいりたいと、そんなふうに考えております。  以上です。 266 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 267 ◯7番(浅村起嘉君) ありがとうございます。なかなかすぐには難しい問題ばかりということは十分わかっておるつもりですけれども、国のほうでも今のこの2つの問題については進めていくという方向がありますので、ぜひまた検討していただきたいと思います。  先ほどの新聞記事の中で、先ほどの報告の中で、業務アシスタントということで教員の事務作業を補助するようなということが出されているようでございます。出されたばっかりですぐには答弁できないと思うんですけれども、そのようなことも含めてこれからのいろいろと、先生方が子供たちとしっかり向き合える、子供たちが豊かな学びができるということをぜひお願いして質問を終わりたいと思います。  続きまして、2つ目の質問に移りたいと思います。  機能別団員・分団制度についてということでございますけれども、次の質問、消防団についての質問になります。  消防団の皆様は本当に日ごろより地域住民の安心と安全を守る活動に御尽力されておられますことに敬意を表したいと思います。  特に今月は26日の総合訓練に向けて、連日、各分団での訓練に励んでおられます姿は、いざというときのことを思うと本当に頼もしく感じられます。  2カ月前に起きた地震による熊本、大分で被災された方々に御冥福とお見舞いを申し上げますとともに、いち早い復興に向けて国を挙げて取り組まなければならないというふうに感じております。  また、5年がたちます東北についても、福島を初め宮城、岩手とまだまだ何より優先すべき課題があると考えます。  さきの阪神・淡路大震災では火災による被害も大変大きかったわけですけれども、震源である淡路島の北淡町では、日ごろから消防団を中心とする行政機関と住民による自主防災組織との連携があり、被害が最小限に抑えられたとのことです。  災害発生時の初動期の地域住民相互の助け合いや初期消火への努力、消防団の重要性が示されております。  消防団の方々は、かつては自営業者の方を中心に、被雇用者、お勤めの方は3割弱だったのが、現在は逆に7割強というふうに多くなっています。小松でも240名の方がお勤めであり、日中は地域におられないこともあると考えられます。  先日のニュースで、能登のほうで年配の方が機能別消防団として地域の防災の活動をされているということが紹介をされておりましたので、今回ちょっと質問をさせていただきたいというふうに思っています。  この小松市の消防団についてお尋ねをしたいと思います。  小松市の消防団は18分団によって組織をされていますけれども、現在の状況についてお知らせ願いたいというふうに思います。 268 ◯議長(宮西健吉君) 消防長、油片吉徳君。    〔消防長 油片吉徳君登壇〕 269 ◯消防長(油片吉徳君) それでは、浅村議員の質問にお答えをいたします。  小松市の消防団の現状についてということでございます。  市内18個分団にそれぞれ17名から27名の消防団員がおります。合計すると404名の消防団員が活動しております。平成7年から20年間、同じ数値で推移をしておりまして、ほぼ横ばい状態が続いている状況であります。これはここ10年を見ても全国で消防団員が5万人ほど減少している中、小松市では団員の減少は抑えられていると言えると思います。  その結果として、団員の被雇用者、サラリーマン化は全国の例に漏れませんけれども、災害の出動や消防活動に著しく支障を来すというようなことは見受けられないのが現状ではないかと考えております。  以上です。 270 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 271 ◯7番(浅村起嘉君) 消防団の制度については、今言われましたように正規の団員のほかに、先ほど多分能登の例が該当するかと思うんですけれども、OB団員などの機能別消防団員や特定の活動としての機能別消防分団があるというふうに聞いております。  これらの制度については、小松市ではどのようになっているのかというのをお答え願いたいと思います。
    272 ◯議長(宮西健吉君) 消防長、油片吉徳君。 273 ◯消防長(油片吉徳君) 機能別団員・分団というのは、消防団員の不足を補いまして、消防団活動を補完するために設けられた制度であります。  確かに全国、かつては200万人ほど消防団員がいた中、今は90万人を割るようなことですので、この制度ができるのもうなずけるところでありますけれども、先ほど申し上げましたように小松市の消防団員の減少は抑えられております。ですから、小松市には現在、機能別団員・分団というものはございません。  ただ、消防団OBの方々の長年培った知識であったり技能はとても捨てがたいものがあります。そこで、昨年ですけれども平成27年に有志の皆様による小松市消防団OB災害協力支援隊を設置しました。現在18名が登録をしておりまして、消防団の後方支援に当たっております。小松市で18個分団に各2名、合計36名の登録を目指しているところでおります。  また、平成7年には女性消防団が発足をしております。小松市では女性消防団員は機能別消防団員ではなくて通常の消防団員として活躍をしていただいております。現在14名在籍をしておりまして、主に広報活動をしております。平成24年から始めた消防団員による防火アドバイザー制度では、女性ならではのきめ細やかな対応で高齢者宅の住宅防火診断を実施いたしております。  今後の見通しですけれども、消防団員の担い手の育成という観点からは、小松市の地域特性やあるいは実情の変化があります。そういったことを踏まえまして、機能別団員・分団制度の情報収集であったり、研究であったり、議論であったり、同じテーブルにのせて議論することであったりということは続けますけれども、それと同時に通常の消防団員の充実を優先に今まで以上に知恵を絞りたいと考えております。  以上です。 274 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 275 ◯7番(浅村起嘉君) 先ほども各分団に2名、OBの方が活躍していただきたいということでしたので、ぜひまた日ごろから地域におられるそういうOBの方のお力もぜひおかりできたらいいなというふうに思います。  次の質問に移りたいと思うんですけれども、日曜日も熊本のほうで震度5弱の地震がありました。熊本城のほうも復興しているわけですけれども、余震によってさらに被害が出るのではないかというようなそんな心配もされておりました。  実は、地震の発生の可能性については、これまでは熊本よりも金沢が先ではないかというふうに言われております。どちらも長い間、大きな地震は起きていなかったわけなんですけれども、金沢城の地形というのも地震によってできたものであって、森本・富樫断層帯の縁に金沢城は位置しているわけです。最新の活動、一番近い活動というのが約2000年前というふうに言われています。活動の周期、断層のエネルギーからいえば、この周期は約1800年から2200年と言われていますので、いつ起きてもおかしくないというような状況であると考えられます。  断層帯は鶴来から津幡まで続いているわけですけれども、今回の九州の地震でもそうでしたが、延長線上にある小松や、また志賀原発というところもその影響というのもはかり知れないものがあると思います。  地震などの大災害への対応と、そして先ほどの機能別消防分団の中には大規模災害のみ活動する分団という制度もあるようですけれども、このこともあわせてお考えをお聞かせ願いたいと思います。 276 ◯議長(宮西健吉君) 消防長、油片吉徳君。 277 ◯消防長(油片吉徳君) 地震に対する大規模災害についての対応ということだろうと思います。  小松市の地震に対する大規模災害の体制としては、消防職員及び消防団員は、地域防災計画をもとに災害対応(消火、救助、救急、避難誘導など)を行うことになりますす。現有勢力では対応が難しいという場合には、石川県内から石川県消防広域応援協定によって他の市町から応援部隊が小松市に入ります。能登地震のときには小松市から救助隊と救急隊がそれぞれ1隊ずつ派遣をされております。  また、消防組織法によりまして他県から消防緊急援助隊が応援に駆けつけることにもなっております。東日本大震災のときは、石川県隊が岩手県の野田村に同じように派遣をされております。  これが大規模災害による体制ということになろうかと思います。  次に、地震に対する大規模災害のみ活動する分団ということですけれども、石川県内ではそのような機能別分団はありませんし、全国を調べてみましても私は調べ切れないということでありまして、仮に全国にあったとしても非常にまれなケースではないかと思われます。  ただ小松市では、先ほど申し上げました小松市消防団OB災害協力支援隊というのは、実は大規模災害が発生したのみ活動することになっておりまして、消防団車庫の管理であったり、資機材の管理であったり、避難者の応急手当、避難所への誘導であったりと、OBの方々には高齢者の方もいらっしゃいますので体力的に無理のない活動をお願いしているところであります。  ただ、これが大規模災害のみ活動する分団になるかどうか、成長するかどうかというのは、まだ先が見えないという状況だろうと思います。  以上です。 278 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 279 ◯7番(浅村起嘉君) 先ほども言いましたように、本当に金沢でも熊本であった地震がいつ起きてもおかしくないということで、ぜひ備えのほうをしっかりとお願いしたいというふうに思います。  もう一つ、学生消防団員ということがありますので、そちらについての質問をしたいと思いますけれども、消防団員の傾向として先ほど消防長も言われましたように全体の団員数というのは減少しているわけです。  そんな中で、学生消防団員という数がここ10年の間で1,200人から3,000人というふうにふえているということが言えます。  小松市についても四年制の大学ということがこれからできるわけですので、この学生の力をかりて、ぜひ若い方々に社会貢献をお願いしてはどうかというふうに考えます。  そして、看護学校の方も、今はなかなか忙しいと思うんですけれども、四年制になることによって時間ができることで、もちろん勉強している経験というのもぜひ役立てていただきたいというふうに思うんですけれども、この学生消防団ということについての少しお考えをお聞かせ願いたいと思います。 280 ◯議長(宮西健吉君) 消防長、油片吉徳君。 281 ◯消防長(油片吉徳君) 学生消防団員についてですが、我々もそこには注目をしておりまして、条例も改正をしまして学生も消防団員になれるというふうにしております。  昨年からは小松短期大学、あるいは高校で消防団のPRを始めました。今後は男女を問わず、救急救命講習会や啓発イベントに参加できる機会を設けまして、消防の魅力が感じられるようなPRを続けまして、ボランティアによる社会貢献から始まって、将来は通常の消防団員になってもらえるように努めたいと思っております。  看護学校のお話が出ました。議員おっしゃるように今度できます公立の四年制大学には看護学部があります。私は常々、消防という仕事の現場に救急救命の高いスキルを持った看護師の方が参加していただけるととても心強いしありがたいというふうに思っております。全国には看護師で消防団員という方がおられます。実は小松市にもおられます。そのような方は、看護師としての知識や経験を生かせれば、そして出会ったのが消防団員という仕事でしたというふうにおっしゃっております。  看護師も消防団員も人の命にかかわるやりがいのある仕事や活動である。そういう点では同じであります。このやりがいというものを伝えられる広報活動が大学で展開できるようになれば、看護学生たちも看護師としてのステップアップのために社会貢献としての経験を積んでみようかとか、あるいはそこから先には通常の消防団員への道にもつながるのではないかというふうに期待をしているところであります。一生懸命取り組みたいというふうに考えております。  以上です。 282 ◯議長(宮西健吉君) 浅村起嘉君。 283 ◯7番(浅村起嘉君) 総務省の消防庁のホームページには、この学生消防団員のいろんな活動の様子が紹介されておりましたので、大変今の答弁も本当に期待したいというふうに思っております。  昨日の宮川議員の中にもありましたけれども、ことしから月津小学校でも運動会に消防署員の方が来ていただきまして、3、4年生は消火器や土のうを使ったバラエティ走を行いました。そして、2学期になるんですけれども、新たに地域や保護者の方とともに合同防災訓練を実施する予定となっています。  子供のころから防災の意識が育って、地域防災の担い手となっていくことに期待をしたいと思うんですけれども、消防のほうには本当にいろいろとお世話になったり、お願いしなければならないことがたくさんあると思いますので、またそれをお願いしまして質問を終わりたいと思います。  以上で質問を終わります。 284 ◯議長(宮西健吉君) 以上で浅村起嘉君の質疑・質問を終了いたします。  この際、午後2時50分まで休憩いたします。       休憩 午後 2時34分       再開 午後 2時50分 285 ◯議長(宮西健吉君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行します。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 片 山 瞬次郎 君 286 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。    〔11番 片山瞬次郎君登壇〕 287 ◯11番(片山瞬次郎君) 最後となりました。しっかりと最後まで発言、質問をしていきたいと、このように思います。  最近、やっぱりオバマ大統領が5月27日、アメリカの大統領として広島訪問しました。「核兵器なき世界を追求する勇気を持たなければならない」と、本当にこの言葉とそれから涙ぐむ被爆者を抱き寄せた光景というのは胸を打たれました。  平和が大切だな。ユネスコ憲章に「戦争は人の心の中で生れるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない」と言う言葉を思い出しました。平和に対する教育、それから新しい未来をつくる教育の重要性を考えさせられました。  その教育です。今の時代はITなど科学技術、第4次産業革命、21世紀に入って200年の今までの進化を遂げていると、こう言われています。サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、数学、そういった重点を置いた教育といって学びが変化しているように感じます。  2015年の12月に、野村総研のプレスリリースがありました。10年から20年後の国内労働人口における49%に当たる職業について、人工知能やロボットで肩がわりされる可能性が高いと、こういう推計結果は本当に社会に大きな反響を湧き起こしました。  こういうようなすごい時代の中で、私は今回のプログラミング教育について質問をいたしたいと思います。  それって何やと、こういう方も多くいらっしゃるかもしれません。しかし、今、コンピュータがこれだけ発展して、何かといったときにプログラミングというのはコンピュータのプログラムを作成するに当たって処理をできるように命令をすることですね。人間が意図した処理を行うようにコンピュータに指示を与える行為のことをいいます。  最近の新聞を見ていましたら、文科省ですね、有識者会議で技術革新を支える人材の育成として、簡単なプログラミングの考え方を学ばせる案をまとめて、平成32年にはこのプログラミング教育を小学校でも必修化する方向性になるそうです。  こういうこともありましてか、新聞等もこういう子供向けのプログラミングが紹介されています。また、その教育が高まっているということです。  そこで、最初の質問をしたいと思います。  日本を含む世界的なプログラミング教育の必修化ということについてなんですけれども、2012年の学習指導要領、その中学校ではプログラムと計測・制御が必修科目になると聞いています。  ここで、よくわかりづらいので学校のプログラミング教育とはどういうことなんだと。小松でどんなことの現状になっとって、取り組みやっとって、課題を教えていただきたいと思います。 288 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。    〔教育長 石黒和彦君登壇〕 289 ◯教育長(石黒和彦君) プログラミング必修化の流れについて、学校教育でのプログラミング教育とはということなんだろうと思います。  現在、文部科学省では、有識者会議を開きましてプログラミング教育についての学習内容や指導体制の検討を行い、詰めている最中だと伺っております。  そんな中で、プログラミング教育の目的ということですが、これは先ほど議員おっしゃいましたとおり、子供たちが自分が意図した処理を行うようコンピュータに指示をするという体験を通しまして、順序立てて考える力、いわゆる論理的思考力や創造性、問題解決能力等を育成していこうというものであるというふうに伺っております。  以上です。 290 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 291 ◯11番(片山瞬次郎君) ちょっと今、余りにも簡単なお答えだったので、ちょっとよくわからなかったんですけれども、このプログラミングを通じて何を学ぶんだと。論理性とかそういうこともありますけれども、もっと具体的に言うと、プログラミングでできることは何なの。何ができるようになるのか。どのように学んでいけばいいのかと。中学生のプログラミング教育、義務化になっていって、実際、授業でどういうふうになっているかということです。  この背景というのは、どういうような背景があるかということと一緒ですし、小学校では仮になるとすると何を行って、中学校では学校授業の中で何をしているんでしょうか。アクティブラーニング、能動的な学習ということで授業が改善されるというそういうこともお聞きしますけれども、よくわからないというのが実情です。  御父兄の方もいろんな形でコンピュータが発達して、スマホとかそれからコンピュータをいじられる、ゲームとか、そういうことに子供たちはたけているわけですけれども、だんだんとどういうようなことかというのがわからないというのが実情だと思います。ぜひともわかりやすく教えていただけたらと思います。 292 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 293 ◯教育長(石黒和彦君) まず、プログラミング教育が導入されようとしておりますが、その背景について先に御説明をしたいと思います。  日本経済再生本部の第4次産業革命に向けた人材育成総合イニシアチブの資料の中で、プログラミング教育必須化の目的としてこんなことが書かれています。産業の高度化、高速化という第4次産業革命に向けた情報活用能力の育成が挙げられています。情報を活用して、新たな価値を創造していくために必要な力や、課題の発見・解決にICTをどう活用できるかというような力を、発達の段階に応じて育成していくということが求められているということでございます。  今もイギリスとかヨーロッパの各方面、それから先進諸国の中ではほぼこのプログラミング教育が導入をされております。  そんな中で、小学校では何をしようとしているのか。中学校では何をするのかということでございますが、一口で言いますと、小学校ではコンピュータになれるということだろうと思います。身近な生活の中でコンピュータが活用されていることを知り、目的に応じてプログラミングの体験をすることが目標とされています。例えば、信号なんかでもこれはプログラミングがされているわけで、そんなことを子供たちに知らせていくということです。  それから、中学校ではホームページの作成やロボット作成などを課題学習としてそのプログラミング教育を組み込んでいきます。社会においてコンピュータの社会的な役割とその効果について、実際に課題を解決しながら理解をしていくということが目標とされております。  一つ先進的な取り組みのモデルを挙げさせていただきますと、東京都のある中学校では車型ロボットを制御して障害物を回避してゴールするというプログラミングの学習があります。それから、手前みそになるかもしれませんが、プログラミングということにつきましてはサイエンスヒルズでもこういう取り組みを行っております。  先ほども講座という中で紹介させていただいたわけですが、内容はレゴブロックのライントレースカーのプログラミングで、センサーを色に反応させるというものです。毎年開催されますチャンピオン大会というのがあるんですが、県内外からたくさんの参加がございます。  以上です。 294 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 295 ◯11番(片山瞬次郎君) サイエンスヒルズでレゴを使ったプログラミングということです。  画面上のタブレットとかそういうものが今、ここ数年の間で全国1人1つにするような整備をしていきたいということで国がしております。画面上のプログラミングというのがあって、いろんな動作をする、物を動かすとか、自分で組み立てて振り向くとか、自分で犬の絵を描いてその尻尾を踏んづけたら反応するとか、そんなことが結構小学生というか先進のところではできるようなプログラミングになっているわけです。  もう一つ、ちょっと深く考えていただきたいんですが、このプログラミングというのが我々の世界、大人の世界では言語を通じて、そして手順を書いて、そしてプログラムをするということなんですけれども、今のままですと、教育長のお話ですと、そこら辺がもっと子供たちが使い勝手のいいような形の説明をしてくださったら、より理解ができると思いますけれども。 296 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 297 ◯教育長(石黒和彦君) 言語って言われましたが、いわゆるC言語とかいろいろプログラミングには課題があるわけです。今、その辺の言語をどうするかというところは文部科学省のほうで詰めているところだと思っております。  とりあえず小学生、中学生、先ほど目的を言わせていただきましたが、何をしてプログラミングに興味を持って、そして将来的に社会の中でどんなものを子供たちがつくり上げていくのか、新しいものをつくり上げていくのかという、そういうところを勉強させていきたいと、そんなふうに思っております。 298 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 299 ◯11番(片山瞬次郎君) そういうことも答えも期待しておったんですけれども、今、プログラミングといってもこういうふうにチップで自動的に磁石で組み合わせていけば右に行く、左に行く、前に行く、音を出すとか、そういうようなプログラミングチップがありますので、そういうことで進めていくんだろうと思います。  ぜひとも楽しいものなので、この話を聞いていると、だんだん難しそうな感じするんですけれども、そういうふうに私は認識しております。  教育長、最後に子供の未来に責任を持つ教育という点で、このプログラミング教育の所感があったらお答えください。 300 ◯議長(宮西健吉君) 教育長、石黒和彦君。 301 ◯教育長(石黒和彦君) プログラミング教育と一口に言いましても大変奥が深いといいますか考えるべきものが非常にあるわけでございまして、そして今までの負の遺産というものをこのプログラミングを通じていかに解消していくのかという、いわゆるこれから先の、大きく言えば地球にかかわっていると言っても過言ではないと思っております。  グローバル化が進みまして、エネルギー問題、それから環境汚染などさまざまな課題に対して、まさに地球規模で考えるべきことが年々増加しております。そのような問題を解決するには、一人といいますか個人の問題ではなくて、さまざまな視点を持った、そして考えを持った人々が集まりながら、知恵を出し合い、そしてそれを組み合わせることで解決策を図っていくということがこれから大事なことになってくるんだろうと思っております。  まさに地球規模での持続可能性という視点から、新しいものをどうつくっていくのかということが重要になってくると、そんなふうに思うからでございます。教育という枠の中では、このことがいわゆるグローバル化という意味になってくるんだろうと私自身は捉えております。  そこで、コンピュータということですが、これまではコンピュータを扱うことが目的とされてきたわけですが、振り返ってみますとコンピュータというのは単にツールでございます。手段にすぎません。決してそれを使うことが大事なのではなくて、私たちの生活を豊かにしていくということこそが目的でなくてはならないと私は思うわけです。
     これからの小学校、中学校のプログラミング教育については、先ほど申し上げましたように具体的なことは今、文部科学省のほうで詰めている最中でございます。だけれども、子供たちが新しい知識、その知を身につけ、知をつくっていく、そういう学びとなることを私は願っております。  そして、知恵を探り、吟味するためには、やはり人とよりよい関係を築くことがすごく大事な部分になってくると思っております。そのことによりまして、適切に行動できることが必要となるからでございます。人と知恵を寄せ合い、解決策を探っていくということによりまして、より質の高い知恵や創造性が生まれてくるだろうと期待をしております。  こういう視点から、学校教育は道徳教育ということもすごく大事な視点になってくるだろうと思っております。今後も教育活動全体の中で一層の道徳指導の充実を図ってまいりたいと思っております。  それから、プログラミング教育には一つ大きな課題が指摘さています。それは、プログラミングを指導する人材の確保ということでございます。ただ、小松市には幸いなことにサイエンスヒルズこまつ、ひととものづくり科学館がございます。館と十分に連携をとりながら、この課題を解決していきたいと思っております。  議員の皆様方にも御支援をよろしくお願いをいたします。  以上でございます。 302 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 303 ◯11番(片山瞬次郎君) では、サイエンスヒルズというのが我が小松市にはあります。先駆的にプログラミング教育ということでレゴをしておりまして、これだけじゃなくて、このプログラミング教育の中核として機能させていただきたいというのが私の思いであります。先駆的に取り組んできて、本当にすごいことだなと、他県に負けないなというように思っていましたので、ぜひともこれを進めていただきたいと、このようなことを思います。希望しまして、この質問は終わりたいと思います。  2問目の質問でございます。  森林資源とブランド化ということです。  これは副市長に御答弁いただくような形になると思うんですけれども、私も副市長も山というところで遊んだんじゃないかと思います。子供のときは。森とかそういうような杉の葉を集めてかまどにしたとか、そういうような、あります。  森が身近にあり過ぎて、なかなか私なんかはわからなかったですけれども、小さきとき。国土の保全とか、それから水質、水源とか、それから多様な植物、動物とか、いろんな防止とかいろんなことがあるわけですけれども、この保全するのが昔は当たり前だったけれども、今はだんだんと荒れてきている。だから、熊もうちの近くもしょっちゅう出ているみたいですし、本当にどうなるんだろうなと思いながら、環境保全のためにも適切な木材の利用というのが必要かなと思います。  小松市は約70%、約7割が森林であります。50年を過ぎた活用期を迎えている木もたくさんあると思います。  そこで思うのは、やっぱり小松ブランドですね。かが杉といってもやっぱり能登ヒバとかそういうところに比べると何かもう一つ付加価値という面かそういう面では弱いんじゃないかと、こういうふうな思いもあるんですけれども、そういうことを思いながら今回この質問をさせていただきました。  当初予算ですね、本年度の当初予算では、「日本一ここちよいまち」と、未来につなぐ森林づくり推進費、森林計画、里山周辺地荒廃林整備ということで計上されていますけれども、そこでこの計上されながら質問したいと思います。  森林整備計画の策定についてということで、策定するということでどういうふうに進んでいるのかということと、それからやはり小松市独自の森とか林、そういうことがあると思われるので、その森林事業、市行造林の状況と森林整備計画と、そういうことを、それから実際の話、木が育つまでの管理や伐採の時期とか、そういう搬出後の木の山のあり方などをどうしているかというのもちょっとお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。 304 ◯議長(宮西健吉君) 副市長、竹村信一君。    〔副市長 竹村信一君登壇〕 305 ◯副市長(竹村信一君) それでは、片山議員の森林整備計画についてお答えさせていただきます。  まず冒頭おっしゃいますように、私も子供のときから家の周りは山ばっかりで、そこが生活の場であったということ、非常に森林は大事なものと、このように捉えております。  まず、本市の森林面積2万6,000ヘクタールございまして、市全体面積の70%、議員おっしゃったとおり森林となっております。森林は、土砂災害防止であったり、生物多様性であったり、水源涵養であったり、非常に大切な多面的機能を有しているものでございまして、次世代の子供たちにぜひ健全な形で引き継ぐべき共有の財産であると、このように捉えておるところでございます。  本市では、ただいまは循環型森林保全と新たな森林資源の活用を検討する産学公民から成るこまつフォレスト協議会を立ち上げまして、林業をなりわいとする活動の検討を行っているところでございます。  森林事業の現状におきましては、林道開設や獣害防止のための緩衝帯あるいは市行造林等の森林保全を行い、かが森林組合や地元生産組合と連携を図って集団間伐や松くい虫の防除等々を行っているところでございます。  先ほどどのような形で整備をするかという話もございました。  森林の管理におきましては、植林から約10年間、下草刈りであったりつるおろし、あるいは雪起こしなどの作業を行っておりまして、その後10年ごとに枝打ちを実施しております。除伐であったり間伐作業も行っており、50年目以降、正確には森林整備計画では目標年次を45年目ぐらいから建築資材など森林の循環を行うための伐採を行っていると、こういう状況でございます。  小松市の大きな特徴といたしましては、県下全体で人工林率大体40%ほどなんですけれども、小松市は28.3%と、自然林が非常に多い。四季の移ろいがわかりやすくて非常に環境面、観光面、いろんな形で利用されるんじゃないかな、このように思っているところでございます。 306 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 307 ◯11番(片山瞬次郎君) 私も一回、山をずっと見てこようと思って、熊の心配もあったんですけれどもちょっと見てきました。  山の職人さんというか山守りをしている方に何人かお会いしまして、いろんな話を聞きました。今、環境税という、2問目の質問になりますけれども、石川県とのタイアップというところで環境税というのが、御苦労なさって県の方もこれを導入したわけですけれども、お一人500円ですか、環境税として払っていますけれども、そこでやはり環境税というのは間伐材はオーケーなんですけれども、枝打ちがまだなされてないですね。というふうに聞いているんです。違っているかもしれませんけれども。  一番私疑問に思ったのは、じゃ、市行林でもそうなのといったら枝打ちされてますし、市行林でも同じかということと、それから市行林、環境税はおいておいて、市行林で枝打ちによっても国の基準が決まって、大きさに応じて3メーターまでとか6メーターまでとか、9メーターですか。こういうふうになっているみたいです。そうすると、実際の話、小松というところは雪も降りますし、ちょっと全国一律ではいかないような気がします。  私もいろんな木を見せていただいて、枝打ちが途中までやっている、普通の山ですね。やっているところとか、高くて枝打ちをしているようなところがあったんですね。なぜという話を聞いたときに、一つは大径木というんですか、大きい、普通に使うというようなのと、柱材とやっぱり違うというんですね。柱材というのは本当に上のほうまで枝打ちをする。そうしないと、結局、雪でやられちゃうというんですね。そういうようなお話をお聞きしながら、小松のブランドというのを高めるためにはそういうこともしないといけないんじゃないかなと思っています。  まず、環境税、石川県とタイアップしながらやっているんですけれども、どこまでそういうことができるのかということと、3番目の小項目のかが杉のブランド化ということに、一緒に答えていただきたいと思うんですけれども、育て方とか、それから種によっても違うかもしれませんし、それから切る時期。山というのは一律いつの時期切ってもいいというけわではないと。同じ1年の中でも。  一番びっくりしたのは、新月のときと満月のときでは違うんですよという話をして、えっ、それって科学的根拠あるかどうかわかりませんけれども、新月に切る木は割れないというんですね。満月の木はどうしても割れやすいってそんな話を聞きながら、こういう山をしっかり管理することがブランド化につながって付加価値になって、本当のかが杉、日用杉という形で使われるんじゃないかなと、こういうふうに思った次第です。  そういうこともちょっと含めて、こういうブランド化して普及、活用の施策と、それからこれも地域産材の利用促進の奨励金制度というのが、そういう地元産材を使いましょうというので、その利用状況をお聞きしたいと思います。 308 ◯議長(宮西健吉君) 副市長、竹村信一君。 309 ◯副市長(竹村信一君) 質問は非常に多岐にわたっておりまして、まず最初に森林環境税の中で、これは記憶なものでちょっと違っていたら御容赦願いたいんですけれども、たしか森林環境税を最初につくったときは、水源涵養林をまずしましょうということで、手入れ不足の山が水源涵養、ダムの上流等々にあるものですから、それをまず防ごうということで始まったというふうに当時の記憶をしておるんですけれども、そういう中で間伐であったり、主伐であったり、とにかく山の手入れをしましょうということで枝打ちは対象にしていなかったというふうに思っております。  また、我々は子供のころから言われましたのは、特に小松の杉全般に吉野の杉よりもいいと、秋田杉に負けないというふうに記憶しております。それはなぜかといいますと、地下の水源が多いということと、谷間の杉が非常によくきれいに真っすぐ伸びるということで、非常にいい杉が育っているということを子供ながらに記憶しております。  また、先ほど議員おっしゃいましたように3メーターで切ったり、6メーターまでする、あるいはさらに伸びて9メーターということもございます。ただ、普通柱は3メーターで製材にしております。6メーターで切って、9メーターまですると3メーターずつの2回ですね。4回、さらに8回。あとはコスト等の問題がございまして、通常6メーターまでがはしご等々がございますのでしやすいということもございます。  あと、個人的にはそれは個人でやるものでございますので、さらに上まで製材して高収益を上げたいと思う場合はずっとしていくのも一つの手かな、こういうふうに思っているところでございます。  次に、地域産材利用促進奨励金の質問もございました。  まず、小松市地域産材利用促進奨励金制度、平成23年4月より、かが杉などの活用推進を目的にしてスタートしておりまして、制度開始から昨年の27年度までのかが杉の利用は72件となっております。平成27年度に助成条件を見直しまして、それまでの木材の利用率60%以上のかが杉とするという条件から、新築の場合、柱50本、改修の場合、柱を20本に要件を改正しましたところ、前年の26年の7件から26件と増加しているところでございます。  以上でございます。 310 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 311 ◯11番(片山瞬次郎君) ありがとうございます。  普及をしっかりと、やっぱり育てるには木は時間かかりますよね。普及というのもありますけれども、やはり長期的な意味でのブランド化というのをもう一回戦略を見直していただきたいというのが一つの大きな思いです。  それと同時に、山を提供している方、4番目の質問になりますけれども、分収造林の契約者との分収割合の状況、これ本当にお金になかなかならないですし、時間がかかります。そのことをお聞きして、そして山を持っている方も、そして市も森林組合の方もいいような形でなればいいかなと思います。  分収造林の契約者との割合状況についてお聞きしたいと思います。 312 ◯議長(宮西健吉君) 副市長、竹村信一君。 313 ◯副市長(竹村信一君) まず、ブランド化につきましては、今後、建設が予定されます新国立競技場の建設や国立近代美術工芸館の金沢移転等々にぜひ使ってほしいなということでアピールをしてまいりたいとこのように思っているところでございますし、市行造林の分収割合、これは市が6割、持ち主が4割という条件で当初から進めているところでございます。 314 ◯議長(宮西健吉君) 片山瞬次郎君。 315 ◯11番(片山瞬次郎君) 最後ちょっと、やっぱり森は生きています。私たち森林浴とかするときに本当に安らぎを与えられます。環境王国としてもさらにこの森が発展した施策をぜひとも次から次へと施策をして、そしてブランド化をしていただきたいと。  この恩恵ですね、森から受けている恩恵を社会全体で、そしてさらに市が力を尽くすことを期待して、質問を終わりたいと思います。 316 ◯議長(宮西健吉君) 以上で片山瞬次郎君の質疑・質問を終了いたします。  以上で通告による質疑並びに質問は終わりました。  ほかに質疑並びに質問はありませんか。    〔「なし」と言う人あり〕 317 ◯議長(宮西健吉君) 質疑・質問なしと認めます。これをもって質疑並びに質問を終結いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎議案の委員会付託 318 ◯議長(宮西健吉君) ただいま議題となっております市長提出議案第57号外5件については、お手元に配付してあります常任委員会審査付託表のとおりそれぞれ所管の委員会に付託いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 319 ◯議長(宮西健吉君) 以上で本日の議事日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  明15日から23日までは委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 320 ◯議長(宮西健吉君) 御異議なしと認めます。  よって、明15日から23日までは委員会審査等のため休会することに決しました。  次会は、6月24日午後1時30分から会議を開き、委員長報告、質疑、討論及び採決を行います。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 321 ◯議長(宮西健吉君) 本日はこれにて散会いたします。       散会 午後 3時27分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...