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  1. 小松市議会 2009-12-15
    平成21年第7回定例会(第3日目)  本文 開催日: 2009-12-15


    取得元: 小松市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-10
    ナビゲーションをスキップする ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1       開議 午前10時00分    ◎開議の宣告 ◯副議長(宮西健吉君) おはようございます。  これより本日の会議を開きます。  ───────── ◇ ─────────    ◎諸般の報告 2 ◯副議長(宮西健吉君) さきに御報告いたしました今期定例会における説明員の欠席届がお手元に配付のとおり参っておりますので、御報告いたしておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎会議時間の延長 3 ◯副議長(宮西健吉君) あらかじめ会議時間を延長いたしておきます。  ───────── ◇ ─────────    ◎市長提出議案に対する質疑並びに市政     一般質問
    4 ◯副議長(宮西健吉君) 日程第1、市長提出議案第101号 平成21年度小松市一般会計補正予算外19件及び報告第11号を一括して議題といたします。  これより提出議案及び報告に対する質疑並びに市政一般に対する質問を行います。  通告がありますので、順次発言を許します。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 二 木   攻 君 5 ◯副議長(宮西健吉君) 二木攻君。    〔6番 二木 攻君登壇〕 6 ◯6番(二木 攻君) おはようございます。きょうは大分寒くなりましたけれども、皆様お元気でしょうか。インフルエンザが来るような状況ではないような気がします皆様方でございます。安心しております。  それでは、早速質問に入りたいと思います。  先日、男女共同参画社会に関する世論調査の結果が発表されました。それによりますと、「結婚しても必ずしも子供を持つ必要がない」と答えた人が22.5%、「どちらかといえば賛成」と答えた人が20.3%、合計で42.8%となり、2年前の調査よりも6ポイントふえたとのことでした。  賛成が最も多かったのは20代女性で、次いで30代女性、20代男性、30歳代男性と続いており、全体でも女性が46.5%、男性の38.7%を大きく上回っています。  また、国立社会保障人口問題研究所の調査で、2005年において、25歳から29歳の女性の約59%、30歳から34歳の男性の約47%が未婚ということでございます。  この2つのデータは、独身者がふえ、子供のいない夫婦がふえ続けることを示しております。つまり、少子化がどんどん進むことを示しております。  私が気になりますのは、若い女性ほど子供を要らないと思っていることであります。また、結婚について「してもしなくてもいい」と答えた人が70%もいることであります。  少子・高齢化が叫ばれてから久しく、少子化対策として各種の子育て支援が実施されておりますが、今までの支援は子供ができてからの支援に重点が置かれていたのではないかと思われます。このままの状態が続けば間違いなく少子化の時代がやってくるのは明らかであります。  男女共同参画社会基本法が制定されてからことしでちょうど10年でございます。男女を社会の対等な構成員として社会活動に参画する機会の確保と、それにより男女が均等に利益を受けることができ、かつともに責任を担う社会の形成、いわゆる男女共同参画社会の形成を目指し、男女の人権の尊重、社会における制度または慣行についての配慮、政策等の立案及び決定への共同参画家庭生活における活動と他の活動の両立等の基本理念にのっとり、施策が実施されてまいりました。  この法律は、少子化の進展を見据えて男女共同参画社会の形成の必要性から制定されたものでありますが、先ほどのデータから見ても少子化対策として特に成果があったとは思われません。それは、この法律は男女の人権とか男女平等の理念が強調されており、どちらかといえば建前が強調されているからだと私は思います。男とは、女とはについて本音で正面から向き合って議論する必要があろうかと思います。  この大切な根本部分を抜きにして人権や平等が叫ばれるため、個人主義と相まって都合よく解釈され、自分だけがよければという風潮が生まれてくるのではないかと思っております。  男らしさ、女らしさという言葉が聞かれなくなってから久しいですが、私は大変大切なことだと思っておりますが、よく考え議論する必要があろうと思っております。あくまでも男性と女性は異なる性を持つものであり、子供を産むのは女性にしかできないのであります。この認識を全員が共有することが大切なことだと思っております。  「結婚するのも自由、しないのも自由」「子供をつくるのも自由、つくらないのも自由」と言った女性がいたそうですが、このような発言は一見間違いはないと思いますが、自分のことしか考えない、わがままそのものだと私は思っております。  人はいろんな人のお世話になりながら生活しており、社会的な存在ですから、社会のために還元し奉仕することを忘れてはいけないと思います。  少子化対策は喫緊の課題であります。少子・高齢化社会とは、子供が少なく、独身者のあふれる社会です。老人がたくさんいる社会です。老後の面倒は年金などを含め公的なものに頼らざるを得なくなります。この負担は莫大なものになります。結婚し、子供をもうけ、家族を維持している人のほうが独身者よりも多く負担することになります。  何よりも若者がいなくなることは、まちの活力がなくなっていきます。まちの過疎化が進行していきます。そして極端に言えば、まちがなくなり、日本がなくなります。そうなってからでは遅いです。結婚し、子供をもうけ、家庭を維持するのが当たり前という価値観を持つようになってもらいたいと思うのは私だけでしょうか。  冒頭の調査データの割合を少しでも早く小さくする対策が必要と考えております。  そこで、市長には世論調査のデータをごらんになっての男女共同参画社会の実現を目指す立場から、また少子・高齢化対策を実施する立場からの御見解を、教育長には教育を担当する者としての立場から御見解を述べていただきたいと思います。  以上、質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 7 ◯副議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 8 ◯市長(和田愼司君) 皆さん、おはようございます。  今ほど二木議員から大変大きなテーマの御意見をちょうだいいたしまして、質問を伺っておりましてだんだん頭が悩んでおります。  その前に、きのうと同じように、きのうから始まりましたF-15の訓練の状況について、現在わかっている部分でお話をさせていただきます。  昨日は都合7回飛び立ちまして、そして新しいシステムのもと、無事きちっと着陸をしていただきました。そして、きょうは今現在1回飛んでおりまして、1回着陸したという状況でございます。その後につきましても、判明次第また皆さん方にお話をさせていただきたいなと思っております。  今ほどの少子化、この問題、それから結婚をしないということについてどう思うかということでございまして、このわずかの議会の中でお話しするのは難しいわけでございまして、また日を改めてゆっくりとお話する機会をしていきたいなと思っておりますが、現状、私なりにいろいろ思っていることを少しお話をしたいなと思います。  まずは、小松市の現状を少し皆さん方とおさらいをしていきたいなと思います。  今、少子化ということがうたわれておりますが、小松市の場合は合計特殊出生率が1.5ということでございまして、全国が1.37でございますからやや高いという数字が推移しております。ただしながら、平成17年から出生数が1,000人を割りまして、17年が976人、18年は1,000人を超えたんですが、19年が996人、20年が985人ということで、大台を今切っているという状況でございます。これを何とかやはり大台に乗せてさらにふやしていくということが二木議員が今求められている最終的なゴールなのかなというふうに思っておるわけでございます。  そのほか、小松市の結婚の年齢でございますけれども、これは徐々に上がっておりまして、平成9年が夫の初婚の年齢が28.12歳でございました。それに対しまして、平成19年、わかっている数字はそれしかありませんので、夫が29.3歳ということで、10年間アベレージで平均で見ますと1年当たり0.12歳ずつ延びていっているということです。  それから女性が、女性といいますか妻ですね。平成9年が26.24歳が19年が27.8歳ということで、1年当たり0.16歳ずつ延びてきたということでございます。  ほっとしますのは、この近年、18年、19年は頭打ちになっておりますので、そういう意味ではこのあたりでとどまってほしいなということと、もっと分析をしないといけないのはばらつきが多いんではないかなと思っております。平均では頭打ちになっておりますけれども、結婚がもっと遅い人、そして早い人、そういう意味でいろいろ個人のといいますか、夫婦間のいろんな考え方が非常に幅が多様化してきたということのあらわれだろうなと思っております。  それから、お母さんになる年齢でございますけれども、これは平成10年なんですけれども、平成10年で見ますと20代でお母さんになられた方が62%です。30代でお母さんになられているのが37%でございます。これが平成10年でございました。  これが平成19年、9年後でございますけれども、20代が42%、30代が55%ということで、これを見ていただいてもわかりますように、30代で出産される方が37ポイントから55ポイント、18ポイントふえているということ。これが我々の今周囲でも感じること、これが数字にあらわれているなと思います。  そういう意味では、結婚の晩婚化といいますか高年齢化が出生の高齢化になって、少子化になっているということも一つの原因だろうなと思います。  それからもう一つは、住まいの形態でございます。三世代住宅だとか、核家族だとか、単独、単身世帯だとか、いろんな分け方があるんですが、三世帯が昭和55年が小松市の場合、全体の世帯数でいきますと27.8%が平成17年の数字しかないんですけれども15.5%と。本当に4割減ということでございます。そして片方で単独世帯、これが9.1%から20.4%と2倍強になっている。これは一つには、高齢者のお一人でお住まいの方がふえているということと、それから結婚しない若い人たちひとり世帯がふえているということだろうと思っております。  そういう意味では、私自身いろんなところを見て回りまして、例えば校下で言うと失礼なんですけれども、符津校下とか国府校下へ行きますと大変子供さんが多い家庭がございまして、符津の少年野球教室なんかへ行きますと、子供さん3人から5人持っている方がほとんどなんですね。お話を聞きますと、みんなおじいちゃん、おばあちゃんと暮らしているという家庭が多いということを考えますと、やはり三世帯のお宅をふやしていくという、私はそれを最終的に目指しておるんですが、そういったことが本当に家族の安定といいますか、地域の安定、そんなことにつながっているということもこの数字からうかがえるかなというふうに思っておるわけです。  そしてもう一つは、やはり女性の仕事の関係だろうと思います。これは二木議員が言われたとおりでございまして、仕事を続けたいということがあるわけですが、いわゆるこういった私どものような公務員、そして大きな企業、中堅企業育児休業休暇、もちろんこれは法整備されておるわけですが、問題は育児休業をとったときのバックアップ体制ができているかどうかだと思うんですね。例えば、ある人が育児休暇を1年とりますよと。そうすると、仕事に補充できるかどうか。これが私はとても大事なんだと思います。当然、小さい企業だとか商店になればなるほど、そういうバックアップ体制が不十分といいますか、十分なされていないんだろうというふうに思います。  そんなことを含めまして、いろんなことを考えていくのが男女共同参画化社会であり、少子化次世代育成支援行動計画ということにつながるんではないかなと思っております。  そういった小松市の現状、それから全国の現状をもう一度分析をしながら、小松市のほうも来年度で小松市男女共同参画アクションプランが一つの区切りの年を迎えます。そういう意味で、ことしから既にワークを始めておるわけですが、来年の早いうちに皆さん方と一緒にこの小松市のあるべき姿、そしてそういった結婚観は自由の問題だろうと思いますけれども、普通に結婚していただいて、そしてできればおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らしていただくようなおうちをふやすにはどうしたらいいのか。そして、女性のほうも仕事を生涯本当に生きがいを持ってやっていけるようなバックアップがどうやってできるのかというようなこともぜひ考えていきたいなというふうに思っておるわけでございます。  なかなかこの問題、答え出ないわけでございますけれども、男とか女とかいう分け方はどうかなというふうに私は思います。最近は子供の遊びも女性が少年野球に入ってきてピッチャーをやるとか、そんな時代でございますので、それはそれで私はいいのかなというふうに思っております。  私も今度、小松市民の第九のコンサートに出るんですけれども、あそこはもう男女分かれているんですね。アルトとソプラノとテナーとバスと。それが混合になったらどうなるのかなと思いながら今お話を聞いておったんですが、それぞれの確かに持ち場持ち場があるという二木さんのお話もごもっともだと思っております。  そういうことを踏まえまして、やはり二木議員がおっしゃるように、そういった家族をつくっていく、それが地域の本当に基本だと。日本の安定につながるという意味合いを込めまして、ぜひともこのテーマをもう少し深掘りをしていきたいなと思います。庁内全体でチームをつくりまして、森副市長はこの分野では得意分野であると思っておりますので、森副市長にも御協力をいただきながら、もう一度考えてみませんか。ぜひ議員の皆さんと一緒に考えていく。それが大変大切なことではないかなと思っています。  それから、先日も女性の方々とやはり懇談をしていまして、不妊治療の補助という言葉も議会でも御質問をちょうだいしたことがありますけれども、そういったことで子供が欲しいんだけれどもできないんだという方もやっぱりいらっしゃるわけですね。県のほうでも市のほうでも若干の補助はあるわけでございますけれども、そんなものも含めまして医学はどんどん進歩しています。それは大変頼もしいことではあるわけですけれども、お金もかかるということもありますので、そういう意味ではトータルでどうしたらいいのかということをぜひ皆さんと一緒に考えていくということで答弁とさせていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。  ありがとうございます。 9 ◯副議長(宮西健吉君) 教育長吉田洋三君。    〔教育長 吉田洋三君登壇〕 10 ◯教育長吉田洋三君) 今ほど市長から説明がございましたけれども、非常に私も重い質問を授けられましてちょっと頭を痛めておりまして、どうお答え申し上げてよいかいまだに悩んでおります。悩んでおりながら責任を果たさなきゃいけないかなと思ってこの壇上に立っております。  直接結婚とか子供を産んで育てる楽しさといった、そういう指導というのはどうしているのかという御質問には非常に私はお答えしにくいと思っておりますが、ただ学校では、当然、教育委員会としては学校ではどういう指導をしているのかという御質問だと思いますし、今後どう指導されるのかということだと思いますので、その点に絞ってお話させていただきたいと思っております。  学校では、家族の大切さとか家族のよさ、そういうものについてはいろいろな教育活動を通じて行っております。例えば、教科で申しますと道徳とか家庭科とか保健とか、あるいは国語とか、その他いろんな教育活動の中で行っているわけですが、道徳、家庭の教科では、小学校、中学校と子供たち発達段階に応じて、父母や祖父母を大切に思うこと、家族みんなで協力し合って楽しい生活を送ること、家族の一員として自覚を持って充実した家庭を築くこと、男女仲よく助け合うこと、異性としての人格を尊重することなど、今、学年を追ってテーマを申し上げたんですが、そのように学年を追って学んでおります。  また、保健の時間では命の大切さとか、生命の神秘ということについて、そして国語の教科では、例えば谷川俊太郎さんの『生きる』という詩を勉強しますけれども、そういう中で命の美しさとかあるいはとうとさなど、そしてまたその他の教材を通して命の歴史とか、子孫を残すことのすばらしさ、愛情の大切さなど本当にあらゆる教育活動を通じて学んでおります。  さらに高校に進学いたしますと、私も高校の教壇に立っておったんですが、国語の教科の中に古典という科目がございます。その中で『万葉集』を学ぶわけですけれども、例えばのお話をさせていただくと、山上憶良という歌人が出てまいります。この歌人はとても家族を大切にした歌人でございまして、特に子供は宝であるということを歌った短歌、「銀も 金も玉も 何せむに 勝れる宝 子に及かめやも」と歌っております。皆さんも多分、御存じだと思います。あるいは長歌の中で「瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ」と。とにかくいつもいつも「眼交に もとな掛かりて 安眠し 寝なさぬ」、もう自分のまぶたに子供が浮かんできて、安眠できない。寝ても覚めても子供のことがいとおしく思われるという、そういう長歌も歌っております。  そういう教材を通して、私どもは家族の大切さとかよさとかということをしみじみと子供たちと一緒に考える機会をつくっております。という学校の教育活動です。  そのほか、課外活動といたしましては、すこやかセンターが主催をしております赤ちゃんふれあい体験学習というのがございます。これは小学校6年生を対象に行っているんですけれども、今年度は12校で実施されております。そして、そこで子育ての楽しさとかすばらしさということを感動体験したという様子が報告をされていることもお伝えしておきたいと思います。  ところで、2002年、先ほど来いろいろな調査結果も市長さんからもお話ありましたけれども、2002年に出生動向基本調査というのがございました。それによりますと、未婚者のうち「いずれ結婚するつもり」と回答した人の割合が88%という結果が出ております。たくさんの方がやはり結婚したいという願望、希望、つもりでいらっしゃるということですね。  そんな中で、経済的理由を第一に掲げて結婚したくてもできない若者が増加しているという、そういう報告がございますので、私たちはこういうところにもいろいろな結婚できない理由があるとは思うんですけれども、そういうところにも注目をしていかなければならないのかなというふうに感じました。  では、今後どのような教育が必要と考えているかということですけれども、その指導につきましては、実は学習指導要領に基づく、沿って教えることが私どもには義務づけられております。今後も結婚、出産ということに関しましては、これまでのようにいろいろな、すべての教育活動を通して間接的に指導していくことになろうかと思われます。その際、児童生徒発達段階に応じて指導をするということが大切であることは申すまでもございません。  また、個々の児童生徒の家族に対する考えは、それぞれの家庭での生活環境とか生活習慣ですね。そういうものによるところが非常に大きい。そして、家庭との連携が今後はますます不可欠であろうというふうに考えられますし、児童生徒にとりましては保護者を初めとして身近な大人が家族のよいモデルとなっているわけでございますので、家族を持つことのよさにつきましては、今後とも学校と家庭と、また地域の皆さんと連携を一層密にしながら指導に当たってまいればいいかなと、このように思っております。  ちょっと答えになったかわかりませんけれども、悩みながらお答えをさせていただきました。よろしくお願いいたします。 11 ◯副議長(宮西健吉君) 二木攻君。    〔6番 二木 攻君登壇〕 12 ◯2番(二木 攻君) お二方にお答えいただきましてありがとうございました。  実は、少子化という問題は国にとっても大変な問題なんだと。私たち小松に住む者にとっても、小松のまちがこれからにぎやかになるかならないかということの認識がまず大切なんだろうと思うんです。人がいて初めてにぎわいが創出されるわけでございますので、もし少子化が進めば今市長がおっしゃる、一生懸命になってまちのにぎわいをつくろうとおっしゃる。そのためには、にぎわいというのは人がつくるものでございますから、その人がどんどん減っていく。若い人が減っていく。例えば、おみこしの担ぎ手がなくなる。祭りのそういうものをやる人たちがだんだん少なくなっていく。にぎわいをつくろうにもつくれない状況だろうと思うんです。  今、小松市は何とか10万人余り、11万人弱の人口で保っておりますけれども、これは実際にふえる人間よりもよそから来た人間のほうで何とか現状維持を保っておるという考え方もできないわけではないんですね。そういうことで、本当に子供を持ちたい人たちの家族がふえているのかということが非常に心配なわけでして、ひとつそこで認識、若い男の人にとっても女の人にとっても、まず子供が必要なんだという考え方のというか、認識をしっかり持ってもらって、私たち家族がもし夫婦となった場合には、子供を2人、3人持つんですよ。それが我々がこの世の中に生まれてきた本当の責任なんですよというふうな考え方を私は持ってもいいんじゃないかと思うんです。  麻生総理大臣が、私は2人の子供を育てたとおっしゃってバッシングを受けましたけれども、私は何もバッシングを受けるつもりはなくて、本当に子育てとして私は2人の子供を育てましたというのが本来正解だったんじゃないかなと思うんです。それは個々の人に、できない人だとかいろんな人に文句を言うんじゃなくて、通常の一般の話をしておるわけでして、そういう考え方をまず若い男の人、女の人に持ってもらいたい。持つべきだという考え方をこれからの子供に対しても、親に対しても持ってもらいたいというのが私の願いでありまして、そうすれば根本的な考え方を変えない限り、これは解決しない問題だろうと思うんです。  今、一生懸命に子供の家庭に子育て支援をしていますけれども、女性が社会に進出しなければならなくなったのは、働く人がたくさん要るからだったんじゃないですかという考え方が私まずあるんです。本当は私は子育て、赤ちゃんにとってはいつまでも親の胸に抱かれて、小さいうちは育てていただいたほうが、私はこれが本当のいい子育ての方法だと思うんですけれども、それにかわる方法を一生懸命に考えて保育園で人を預かりというようなことをやってきたんではないかな。そして、生活を支援してきたんじゃないかなというのが今の支援対策だと思うんです。  だから、市長にもお願いしたいし、教育長にもお願いしたいんです。意識の変換をどのようにさせていくか。そして、子育てというのは本当に大変だけれども、これは非常にまた大きくなってから楽しいことなんですよというような、普通でいう当たり前の考え方を皆さんに植えつけていただいて、男として、女としてという問題をしっかり解決する、正面から向き合ってもらいたいというのが私の気持ちなものでございますから、そのあたりしっかりと対策を立てて、教育とそれから対策に努めていただければと思います。  返答は結構でございます。 13 ◯副議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 14 ◯市長(和田愼司君) 今ほどの二木議員の要望に対して返答は結構ですよと言ったんですけれども、一言だけ言わせてください。  小松市の今15歳未満のいわゆる子供比率というのは人口比15%まで落ち込みました。隣の能美市が17%、そして川北町が20.5%ということを考えますと、大変その差に驚くわけでございます。  しかし、10年余り前はほぼ一緒であったということはこの席上でも申し上げたと思います。それはやはり経済的ないろんな支援で若い人たちがそちらへ移ったということもあるんでしょうし、さまざまな要因が絡んでいるんだと思いますけれども、やはりまずはこの小松に若い人たちが住んでいただかなきゃいけない。これは二木議員と志を一緒にするものだと思います。そんなところにぜひ皆さん方と一緒に力を合わせていきたいなと思っております。  そしてもう一つは、やはり私の場合もそうでしたけれども、小さいときにお父さんみたいになりたいなとか、そしてお母さんみたいになりたいなと、やっぱりそういうふうに各それぞれ家族でやはりそういった意識を醸成していただく。いわゆる仲のいい、そして本当にきずなの深い家族をそれぞれがつくっていくことが次のまた世代を生んでいくということで、日本はずっとそうやって何万年も、何十万年もそうやってきたということだろうと思っております。そういう意味では、一つ一つの家族、一つ一つの町内でそんな醸成をぜひまたやっていくような仕掛けも我々も考えていきたいなと思っております。  きのうも答弁させていただきましたが、これからは本当に地域力といいますか、協働社会でございます。二木議員がおっしゃったように、この少子化問題、結婚問題も協働社会という一つの枠組みの中で考えられる案件いっぱいあるんではないかなと思っておりますので、ぜひこれは先ほど申しましたように、新しい小松市のこういった男女共同参画プランの中でできることがたくさんあると思いますので、ぜひまたいろんなお考えをちょうだいしたいなと思っております。  よろしくお願いいたします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 宮 川 吉 男 君 15 ◯副議長(宮西健吉君) 宮川吉男君。    〔9番 宮川吉男君登壇〕 16 ◯9番(宮川吉男君) 庁舎内エントランスホールに斉寧市から寄贈された孔子様の木像の台に論語が彫り込まれてあり、その中の一つに「子曰く 徳は孤ならず 必ず隣有」と彫ってあります。これは、「孔子様がおっしゃった。「思いやりのある人は一人ぼっちになることはない。必ず多くの仲間に囲まれるようになるものだ」」と言われております。  私としても、この思いやりという心を持つことは難しいことだと思いますけれども、孔子さんの教えをしっかり刻みながら、今後の人生を生きたいと思っておりますし、日本の社会におきまして孔子さんの教えを学ぶところが多々あるというふうに思っております。  また、今ほど二木議員の質問にもありましたように、やはりこういう思いやり、そしてそういう家族が形成されれば私は少子化に少しでも貢献できるんじゃないかというふうに思っております。  それでは、12月の議会の質問を順次していきますので、御答弁のほどよろしくお願いいたします。  環日本海時代を迎え、本市の海外戦略についてお尋ねしたいと思います。  去る9月25日から29日まで5日間、中国の姉妹都市であります斉寧市へ市長と同行し訪問をいたしました。これは2008年、昨年9月、コマツさんを通じて数回の訪問や長年の交流の実績を積み重ねて、本市にて斉寧市の張市長を初め人民政府訪問団をお迎えし、姉妹都市協定調印式が行われました。このとき、斉寧市の市長より孔子の生誕祭の中国国際孔子文化節2009年に招待を受け記念式典に出席いたしました。  今回の訪問視察にて、斉寧市におけるコマツを初め関連会社の躍進や重要性を肌に感じましたし、国際孔子文化節に参加し、約2,560年も前の孔子の『論語』等の教えが今も脈々と伝承され、人々の孔子に対する崇拝と尊敬の念に感銘と感動をいたしました。  また、特に皆さん御存じのように経済発展のすごさを実感し、中国の国土の広さ、人口の多さ、そして働く人々の目の輝きなどを考えると、今後の発展動向に怖さを感じました。  私は、今回の視察で多くのことを吸収することができましたが、市長におきましては斉寧市の張市長を初め人民政府、経済界の要人方とすばらしい交流をでき、また各地の視察で多くの収穫があったかと思われます。
     本市の発展のため、この多くの収穫を今後どのように生かしていく予定ですか。  また、教育、文化、スポーツ、青少年などの相互の交流を今後積極的に図っていきたいと述べられておられます。具体的にどのような取り組みを考えておられるか、市長のお考えを聞かせてください。  中国は昨年のリーマンショックからいち早く復興し、GDP(国内総生産)が8%以上の驚異的な経済成長を続けており、市長も中国斉寧市の訪問で十分に肌に感じておられると思われる。  今、世界の経済は中国、インドなどを中心に活動していると言っても過言でないと思います。中国の驚異的な経済発展、それから13億人から14億人の人口は大変大きなマーケットとして魅力あり、関心が高く、世界のバイヤーは中国に集中して仕事を求めておる現状であります。  私は、10月末に金沢商工会議所の紹介で、中国大連の大連日中貿易投資展示商談会に行く機会がありました。全国から多くの企業を初め、石川県からも22の企業、団体、そのうち小松から2社が商品を出展し、初日には石川県企業のブースに約4,650人が訪れ、498件の商談が交わされ、商談のうち交渉継続が約103件、成約が21件あり、出展の中で販売代理店契約を求めるバイヤーもおり、「手ごたえは上々」と報道されておりました。  どの出展者も真剣なまなざしで中国バイヤーに売り込みをされておられ、日本経済が低迷の中、生き残りをかけての商魂を肌に感じました。  日本、中国、ロシア、韓国を中心に環日本海時代を迎えており、特に中国は隣国として存在が高く、国も東アジア構想を立て、アジア諸国とこれからさらにきずなの強い交流を掲げております。小松市もおくれをとらず、金沢市ひとり勝ちにならないよう、国、県、商工会議所、企業、各種団体など人脈などをフルに活用し、そして連携し、本市が自信を持って誇れる企業の製品、それからすばらしい農産物、ほかに九谷焼とかお酒とか和菓子など多くの商品を進出し販売拡大すれば、本市の経済活性化につながることは間違いないと思います。  中国はかなり厳しい規制がありリスクを伴いますが、指をくわえていても前に進みません。市長は本市としてこれからの中国戦略をどのように考えておられるか、お考えを示してください。  次に、組織改正、機構改革についてお尋ねいたします。  この質問につきましては、きのうの何人かの議員が質問しておりますので重複するところがあると思いますけれども、お許しをいただきたいというふうに思います。  観光文化部のスポーツ振興についてお尋ねいたします。  市長は、今議会にて組織改正、機構改革を上程されました。私は、機構改革については時代に合った改革、職員が業務しやすく市役所が機能的な働きで機動的に活動できる環境でなければならないと思いますので、改革には異論ありません。  今回の改革でスポーツ関係が教育委員会から市長部局への交流拡大促進する観光文化部に移管する予定でありますが、その根拠をお聞かせください。私は、スポーツは交流を図るものでなく、結果として貢献はあるかもしれません。  私は教育委員会の保健体育課のスポーツ行政については、かねてから外してスポーツの振興普及に真剣に取り組むべき独自の部署に設置すべきであると言ってきました。これまで保健体育課では、学校の体育関係や食育に重点が置かれ、本市の生涯スポーツ、各種スポーツ事業の実施やスポーツ施設の整備など、スポーツの発展に行き届かなく残念でありました。  今回の機構改革でスポーツ振興課として思いを十分に発揮、専念し、機動助に活動できることを大いに期待しておりますので、リーダーシップの市長の考えをお聞かせください。  また、市民のライフスタイルの変化、少子・高齢化など社会環境の急激な変化と健康づくりへの意識の高まりなどにより、市民のスポーツニーズも多様化し、いつでもどこでも気軽にスポーツを楽しめる環境の整備や、学校卒業後のスポーツ離れの改善、また児童生徒の体力低下傾向の改善などに取り組んでいかねばならないというふうに思います。  このような現状から、市民一人一人が自主的にスポーツを取り組み、豊かなスポーツライフを実現できるように、そして競技力の向上を目指す市民を支えるスポーツ環境を充実していく必要があります。そのために私は小松のスポーツ基本方針である小松市スポーツ振興基本計画策定に取り組み、特にスポーツ人口の底辺拡大を図り、元気あふれるスポーツ都市小松の実現をしてもらいたいと思っております。  確かにことしも小松市スポーツ賞に多くの選手が受賞されましたが、これに満足していてはいけません。夏の小松市スポーツの祭典、小松市民体育大会にしてもたった約4,500人、秋の健勝マラソンにしても670人ぐらいの参加しかありません。小松市の人口としたら、2倍、3倍の選手が参加しても私はおかしくないと思っております。  私は、市民一人一人がスポーツに取り組むことで市全体が活気に満ち、元気あふれ、生き生きとしたまちづくり、地域づくりにつながることを確信しております。  スポーツ都市小松の実現のため、小松市スポーツ振興基本計画の策定に市長の力強い姿勢をお聞かせください。  市長は、文化の面には相当すぐれておるなと思いますが、もちろん文化も大事であります。これからスポーツ関係にもぜひ大きな力を注いでいただきたいと思いますし、大いに期待しております。  そこで、来年度小松市制70周年記念行事が数多く企画されておりますが、スポーツ関係は余りありません。できれば市民のスポーツの祭典であります市民体育大会や健勝マラソンを加えて、特に健勝マラソンには市民総参加を呼びかけ、中心市街地を走行できる企画などを考えてはと思いますがいかがですか。選手の励みになりますし、市民挙げてのにぎわい創出につながることは確実であり、市長の思いを聞かせてください。  次に、道の駅「こまつ木場潟」についてお尋ねいたします。  長年、懸案事業であり待ちに待った道の駅が来年4月に国道8号線の蓮代寺インターチェンジ付近に南加賀地方として8号線に初めて開業いたします。このたびの道の駅「こまつ木場潟」は、中山間地の地域おこしや近辺の地域づくり、まちづくりの活性化につながることと地元や市民が大いに期待しておりますし、そのことを含んで質問していきたいと思います。  今回の道の駅は、総事業費約3億5,000万円、そのうち小松市から約2億円を投じての事業であります。木場潟に近く田園と丘陵地帯が広がる自然環境すばらしい地域です。  また、沿線の国道8号線は重要な主要道路であり、物流、一般車両も多く走っており、また小松中心街に通じる大きな幹線道路を有している位置であり、今後さらに交通量増大が予想されます。  ロケーションとしていい条件に恵まれており、さらに地元農産物の直売所も設置される予定であり、JAあぐりで成功されておりますので、販売のノウハウは十分習得されており、ハード、ソフトともかなりいい条件の開業であると思っております。  そこで今回、道の駅「こまつ木場潟」の経営管理をJA小松市に委託されますが、運営企画、営業計画はどのようになっておりますか。  また、8号線から道の駅を利用する場合、上下線とも蓮代寺インターチェンジを一たんおりなければならず、動線確保並びに誘導策としてどのような対策を講じる予定ですか。  また、レストランや直売所などに雇用として何人予定しておりますか。雇用された方は接客の仕方などを十分に習得され、気配りのある市民サービスを願っております。  また、今回の運営管理し収支損益の処理はどのようにされますか。もし損益が発生した場合、どこから補てんを考えておられますか。そして、この道の駅を市民へ周知するため、どのような方法を考えておられるか、お聞かせください。  道の駅の集客のメーンはやはり私はレストランであるというふうに思います。レストランの人気がよいか悪いかで収益に大いに左右することは十分認識されておると思います。  そこで、このたびのレストランのメニューは、地元の農産物を利用した郷土料理を主に売り出す方向であり、先日の試食会において料理人、道場先生より高く評価され、地産地消の推進に手ごたえを感じ取ったと報道されております。  しかし、現在おいしい郷土料理はどこでもあります。そこで、その地域しかできない、そして地域にしかない真の郷土料理を目指してほしいし、成功の成否なるオリジナルとして何を考案されておりますか、お聞かせください。  私はやはり事業を経営するには強い精神力と和が必要と思われます。道の駅を経営するための理念と、市民の血税を投入しての事業であり、経営に当たり心構えを聞かせていただきたいというふうに思っております。  大変厳しい経済環境でのスタートでありますが、私は失敗は許されないと思います。最初に述べましたが、市民の方初め地元にとっては地元の農産物販路の拡張、販売の拡大、それから中山間地域の農業振興や地域の活性化につながることに大いに期待しております。  最後になりますが、この事業に携わってこられた方々の御尽力に心から感謝申し上げ、成功を御祈念し質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。 17 ◯副議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 18 ◯市長(和田愼司君) 宮川議員からは3点について御質問をいただきました。2番目の組織、そしてスポーツについては教育委員会のほうから回答をさせていただきたいと思います。  まず最初に、中国の訪問の件でございます。  もう9月に訪問して2カ月余りたちました。そのときも大変宮川さんにはいろいろ御指導いただきましてありがとうございました。  12月3日、本当にまだ10日前でございますが、張斉寧市長様が小松へお立ち寄りいただきました。本来であるならば東京のいろんなビジネス懇談会でございましたので、その後、小松へ寄る時間がなかったんですが、わざわざ小松へお立ち寄りをいただいたということが今の小松市と斉寧市との関係をあらわしているなというふうに思っております。  私も二度目のまだお会いですけれども、本当に古い友人とお会いするような雰囲気を醸し出していただきまして、私以外の皆さん方もやはり同じような気持ちを持ったんじゃないかなと思います。そういう意味では、本当に近いところであったなというふうに思うわけでございまして、この関係がさらに深まるように努力をしていきたいなと思っております。  特に斉寧市との間では3つの交流を主に持っていこうという合意ができておりまして、1つは経済交流でございます。これはコマツ並びに大京グループ様、その関係で大変密接な関係になっているということが一つでございます。  そして2つ目には、文化、教育交流でございます。斉寧市の中には曲阜というところがございまして、孔子のふるさとでございました。2,560年前にそちらでお生まれになりまして、本当に中国革命の前までずっと78代にわたりましてその子孫が孔子の教えをそこで説いていたというところがございまして、私も訪問させていただきました。本当にすばらしい雰囲気のまちでございまして、そこの少年たちのいろんなデモンストレーションを見ておりますと、本当にしつけ、そして教育が行き届いているなということを改めて感じたわけでございます。  そういう意味では、もっと青少年の交流をぜひともやりたいなと。そして、孔子の教えをじかに感じ取れればなと思っておりますし、孟子のふるさともやはり斉寧市の中にあるわけでございます。そういう意味で、我々が小さいときから親しんでいる孔子、孟子、その両巨匠がいらしたということを感じますと、これはもう何はさておき我々小松市がどんどんどんどん青少年との交流をやりたいなと思っております。  いずれは小松短期大学に斉寧市のほうから留学生をという話をずっとされております。一番ネックがやはり斉寧市の方の日本語力でございまして、その日本語力を解決するためにやはり小松製作所のほうに一肌脱いでほしいという要請をこの間もしたわけでございまして、小松製作所の現地工場には日本語が堪能な中国人の方がたくさんいらっしゃいます。そういう人たちに中学、高校へ出向いて日本語学校をお願いできないものかということで今検討していただいておりますけれども、そんなことをぜひ経済交流と、そして文化交流がかなり結びつきが出てくればなというふうに思っております。  それからもう一つは、日中友好の翼でございます。これは市民交流ということになると思いますけれども、4年に一度実施させていただいておるわけでして、次はぜひとも斉寧市へ行って孔子、孟子のふるさとを皆さんと一緒に訪ねることができればなというふうに思っておるわけでございます。  来年のお旅まつりには張市長以下ぜひ来たいというお言葉もいただいておりますので、ぜひそのときにはまた新たな交流が深められるように、ぜひ皆さんと一緒に努力をしていきたいなと思っております。  今、中国は来年5月から上海万博が始まるわけですが、新幹線工事が今進んでおりまして、北京から上海まで新幹線ができるんですね。曲阜というところが停車駅になるようでございまして、上海からは3時間だそうです。そういう意味で、小松から上海便に乗って、そして曲阜まで行くということになりますと、今は本当に一日仕事なんですけれども、半日で行けるようになるということを考えますと、意外と近いのかなというふうに思っております。  そして、きのうも申し上げましたけれども、今、上海便は週4便でございます。ソウル便も4便でございますけれども、そういった海外のソウルだとか上海のハブ空港と結びつくことによって、経済も文化交流も進むだろうというふうに思っておりますので、最終的にはデイリーに上海に飛行機が飛ぶというような状況をぜひ皆さん方と一緒につくっていきたいなというふうに思っております。  そして、中国戦略はということで大変難しいテーマをいただきましたけれども、これは小松市だけでやることではないわけですが、要は環日本海時代でございます。当然、中国は一番人口が多いわけでございますし、そして経済も発展している。最近ではいろんな意味で世界の工場と言われていたのが世界の最大の消費地になっちゃいまして、そしてお金もいっぱい持っているということでチャイナパワーなんていう言葉が出てまいりました。これもやはりいいほうに考えて、ぜひそういった中国とさらに連携を深めるべきだなというのが私の考えでございます。  そして、中国からは東方航空というのが飛んできておるわけですね。この東方航空もこの北陸の地というものを大変重要視していただいているようでございますので、こういった航空会社、そしていろんな観光ビジネスも含めまして、さらに連携ができるかどうかということを、これは県が主体でございますけれども、県のほうと一緒になって頑張っていければなと思っております。  幸い、環日本海側のロシアにしても韓国、そして中国、台湾、そして東南アジアにしても、大変今経済成長が活発でございます。経済成長するとやはり他国へ行きたい、海外旅行をしたいというのが日本人も昔そうでございましたけれども同じようでございまして、ぜひそういう人たちがこちらへ来るように、ぜひこの小松のまちを磨いていきたいなと思っておりますし、その磨く舞台の一つが来年の70周年だというふうに私は思っております。  小松にはたくさんのお宝がございます。それをしっかり皆さんと磨いていきたいなと思っております。  次は、道の駅について御質問をちょうだいいたしました。  先日、公募で名称をこまつ木場潟と決めさせていただきました。場所的に木場潟に近いということと、やはり木場潟から見る白山眺望というのは私は日本一だと思っております。そういった意味で、道の駅という単なる点ではなくて、これが面になっていくという方向にぜひとも利用をしていきたいなと思っております。  ただし、残念ながら私の感じるところでは、大変場所的にも少し目立たないなというのがございますし、宮川議員がおっしゃったように大型バスが簡単に8号線バイパスから入ってこれる状況ではないというふうに前から思っておりました。4月に登庁させていただいてから、その辺を国土交通省ともすり合わせさせていただきましたら、大型バスが交差できるように拡張をするということで工事も今から入るんだろうと思っておりますので、そういう意味でいろんなハードの部分、まだまだ不十分だと思っておりますので、これはぜひやっていきたいなと。  そして、面で生かすということになりますと、やはり木場潟が見える場所ということで今横にございます小さな山に登って木場潟を一望できる場所にするとか、それから木場潟へ行けるような散策路を整備するとかいうことも、そんなにお金をかけずにできますので、のどかな農道を歩いていくということが一番大事なんだと思うんです。そういう雰囲気を残したまま、現状の中で生かしていきたいと思いますし。  もう一つは、木場潟に昨年は訪れた方が43万人だったと思いますけれども、ことしは50万人は超えますよと木場潟の事務局当局は言っておられます。現状を見るとどうもそういう数字を超えそうでございますが、その50万人の方々がちょっと休憩で、そして買い物に道の駅へ寄っていただくという逆流のコースも私はあるんだと思っておりますので、その50万人というのは大変な数字なんですね。全部来ないにしても、4割が来れば20万人でございまして、1日当たり200人余りになるわけです。そんなふうにしてぜひ、車で来る人だけじゃなくて歩いてくる人もやはりお客様としておもてなしをするようにしていきたいなと思っております。  現状、道の駅の入り込み客数の予定は20万人というふうにはじかせていただいておりまして、1日当たり600人弱になるかと思います。直売所が350人、レストランで240人という数字でございますが、いわゆる企業でいいますとビジネスプランということになりますけれども、これをもっと詰めないといけないなと思っています。今のところ収支はとんとんというふうに見ておられますので、それでいわゆるとんとんで最初から見てしまうとやはりビジネスというのは途中でこけてしまいます。やはり経営は厳しく見なければ過つということでございますので、もっと厳しい見方をして、そしてさらにはもっとPRというものをしっかりやらなきゃいけない。そういう採算面だけじゃなくて、どうやって人をたくさん呼ぼうかということを含めましてビジネスプランというものをもう一度整理をしていきたいなというふうに思っております。  幸いいろんな雇用が厳しい中、この道の駅ではパートの方を19名雇用するというふうに伺っておりますが、要はもっとお客様がふえて、本当に混雑すればもっとふえるということでございますので、いい方向に循環するようにしていきたいなというふうに思っております。  それと、道の駅のオリジナリティはどうだとか、心構えはどうかとか、失敗は許されないという大変な激励をちょうだいしたわけでございます。私も当然だと思っております。  やはり道の駅のいろいろお出しする食べ物も、そしてお土産類もそうですけれども、もちろん地産地消というのが一つのテーマでございまして、単に農作物にとどまらず、林業関係、そして漁業関係、そういったものが皆さんで本当に総がかりでやっていくんだというような仕掛けを今お願いをしているわけでございます。そのほか物産振興協会だとか、南加賀の公設市場もございます。あそこには大変いいお魚がいっぱい集まってくるわけでございますので、そんなものを含めて本当にみんなでそこが一つの小松市を発信する実験場だということで今準備を進めさせていただいておるわけです。  食べ物なんかも、やっぱり大事なのはこれからは健康とか食育とか、そういうものを追求していかなきゃいけないなというふうに思っております。  先日も道場六三郎さんに来ていただきまして、いろいろ今度メニューを出す女性陣の方の試食をしていただくと同時に、大変おもしろい、何といいますか、コストがかからないおいしいものを考案をしていただきました。それは、米を精米したときにぬかが出ます。米ぬかが出ます。それをこんかと昔、私ども言いましたけれども、それを少し炒めて、また味つけをしておにぎりにつけて焼きおにぎりにするということになりますと、とても風味のおいしい、本当にここならでは、いわゆる米がおいしいところじゃないとだめなんだなというふうに思いましたし、そしてほとんど原材料費かからんわけですね。そして、健康にいい。食育だというような一石四鳥みたいな話でございますので、これも道場さんは自分の名前をつけていいよなんておっしゃってくれていましたんで、これをまたあと二度ほど来ていただく予定をしております。  そういう意味で、JA小松市さんのほうに指定管理者として運営を委託したわけですが、もちろん小松市も必死になってやろうということで、そういった有名料理人も招いたりして御指導をいただいているということでございます。  ぜひとも皆様方、また道の駅をぜひ御利用いただくということと同時に、最初が肝心でございます。最初いろんなことで不十分な点もあろうかと思いますので、ぜひ皆さん方の目で見ていただいて、そしてそこで食べていただいて、お土産を買っていただいて、そして実際にどうだというような御提案をぜひともまた、宮川先生、よろしくお願い申し上げます。  以上でございます。 19 ◯副議長(宮西健吉君) 教育委員会管理局長、中田豊司君。    〔教育委員会管理局長 中田豊司君登壇〕 20 ◯教育委員会管理局長(中田豊司君) 宮川議員の組織改正、それから機構改革についての御質問に順次お答えをいたしたいと思います。  まず、観光文化部、スポーツ振興についての御質問でございますけれども、御質問の趣旨につきましては、スポーツを市長部局に移管するねらい、それからスポーツにかかわる分野のすみ分けという観点だったかと思います。  市長、それから教育委員長の答弁とかぶることがありますけれども、どうかお許しをいただきたいと思います。  最近の動向といたしまして、スポーツ業務を市長部局に移管しまして、市民スポーツとしての振興を図るとともに、地域資源としてまちづくりや観光、地域振興の推進などを図っている自治体が増加する傾向にございます。そのようなことから、平成19年6月に地方教育行政の組織及び運営に関する法律が改正されまして、条例の定めるところにより正式に移管が可能となりました。  そこで、本市の組織改正のねらいでありますけれども、本市は大変活発にスポーツ活動、交流が行われていますけれども、これからはスポーツ交流の拡大による市の発展が必要不可欠と考えております。スポーツの持つ魅力、携わる方々の人材はその可能性を十分に持っていますので、市の組織上においても政策立案を、交流を所管する部局で行うことにより、より一層の連携や効果が高まるものと考えております。  次に、スポーツのすみ分けでございますけれども、教育委員会といたしましては学校における体育の授業、部活動、それから大会出場の補助等に関することはこれまでどおり所管するとともに、体育協会などとの連携を図りながら、児童生徒の体力向上とスポーツ振興に寄与したいと考えております。  いずれにいたしましても、今後は教育的な視点はもちろんのこと、市民スポーツ活動をますます振興し、さらなる交流に結びつくように努めていきたいと考えております。  次に、本市のスポーツ振興基本計画策定の考えはについての御質問でございます。  まず、本市の現状についてでありますけれども、スポーツ振興計画にかわるものといたしまして平成14年に策定されました小松市まちづくり計画の中のスポーツ振興策においては、各種スポーツ団体の育成強化、それから競技力の向上と底辺の拡大、それから社会体育と学校体育の連携推進など7項目の体育、スポーツの普及振興計画とあわせまして、体育施設の整備の充実計画といたしまして3項目を掲げてあります。  スポーツ、レクリエーションを通しまして、市民の健康な体づくりを推進いたしまして、各種スポーツの競技力向上を図るとともに、社会体育、それから学校体育の連携を努めているところでございます。  しかしながら、近年の児童生徒の体力の低下、それから地域スポーツの参加の減少などがあることから、学校での体力アップへの取り組み、各種スポーツ大会への参加につながる社会体育の取り組みが課題となっております。  そこで、今後の対応でありますけれども、現在、体育指導員によりスポーツの指導やニュースポーツの普及等を行っていますけれども、今後は「市民1人1スポーツの普及」をスローガンに、底辺の拡大を図っていくためにも、スポーツ振興法による文部科学省のスポーツ振興基本計画を参考にいたしまして、これまでの計画の見直しを視野に入れて本市の現状に即した方向でスポーツの競技力向上及び底辺の拡大を図っていきたいと考えております。  次に、70周年記念事業についての御質問にお答えいたします。  70周年事業にスポーツ関連の事業が少ないように思われるという御質問の趣旨でなかったかと思いますので、スポーツ関連に限りまして答弁させていただきたいと思います。  70周年記念事業のスポーツに関連しました事業につきましては、まずメーン交流事業の、これは仮称ですけれども白山眺望日本一・勧進帳ウオーキングのほか、ふれあい交流事業といたしまして日本カヌージュニア大会、ねんりんピック石川、県民体育大会など、また市民協賛事業といたしましてハンドボールフェスティバル、シニアソフトボール大会や各種のウオーキング大会などが計画されております。  今後は、さらに小松市の体育協会などとも連携を図りながら、各種スポーツ大会の実施や全国規模の大会誘致についても検討を進めてまいりたいと思っております。  また、小学校で従来から行われています競技会、例えば駅伝大会等につきましても、各種の交流事業と連携を密にいたしまして、子供たちとともに市制70周年事業に参画していきたいと考えておりますので、御協力のほどよろしくお願いいたします。  以上であります。 21 ◯副議長(宮西健吉君) 宮川吉男君。    〔9番 宮川吉男君登壇〕 22 ◯9番(宮川吉男君) 今ほどの答弁ありがとうございます。  その中で、私はやっぱりスポーツ振興についてはどうしても気になるところであります。  小松市は大変スポーツも盛んであることは私も承知しておるわけですけれども、しかし、御存じのとおり少子化もなってきましたし、今、スポーツの一番盛んなのは高齢者です。団塊の世代がおやめになり、そしてその上の方々が物すごく今、自分の体力に合ったスポーツ、要はパークゴルフとかグラウンドゴルフ、物すごく盛んです。これは私本当にいいことだと思います。健康志向でいいことだと思います。  しかし、それはそれでおきまして、やはり一番気になるのが青少年のスポーツ離れ。今、どんな競技にしても、例えば市体にしても、その選手を集めるのに大変苦労しておるんです。先ほど市体で4,500人と言いましたけれども、ほとんどこれは維持しているのは高齢者がたくさんこういうスポーツに、グラウンドゴルフとかパークゴルフに参加するようになったからスポーツ人口が維持されておるんですけれども、しかし将来、減少することは間違いありません。そういうことを踏まえますと、やはり今からでも遅くない。青少年をどうして、もちろん子供さんもそうですけれども、スポーツを一人一人ができるようなそういう環境、そうすることによって私はもっともっとこの小松のスポーツのある姿、スポーツ小松、これが大事やと思います。そうすることによって元気が出ますし、またいろんな面でいろんなところですばらしい活躍もできると思います。  そういう面で、その基本となるやはり基本計画というものを、今の時代に合った計画をしっかり策定していただき、そして市民に浸透させ、そして底辺から盛り上げる。そういうシステムにしていかなければ、小松市はなかなかこれから浮上するのは大変だと思います。  ぜひそういうことを踏まえながら、ぜひみんなが、執行部も全部ですし、市も全部でありますが、市民もそうですけれども、やっぱりそういう意気込みを持ってこれからのそういう体育、スポーツ振興にぜひ取り組んでいただきたいという思いで質問させていただきます。 23 ◯副議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君
       〔市長 和田愼司君登壇〕 24 ◯市長(和田愼司君) 宮川議員のスポーツに対する熱い思いに対して、一言だけ述べさせていただきたいと思います。  本当に今はねんりんピックにしても、それからニュースポーツというのがたくさんございまして、本当に幅広い年齢で運動を楽しめるいい時代になったなと思っております。そういう意味ではこういった時代をさらにもっとよくするために、高齢者の方々の健康だとか、仲間づくりだとか、そんなものを片方で応援しないといけないということは、これはどなたも異論がないところだろうと思っております。  宮川議員が今おっしゃったように、若い人たちのスポーツへのもっと参画、そしてそのレベルアップということを強調してほしいということでございまして、それも皆さん方どなたも異論がないことだろうと思っております。  ただ、私どもの校下の運動会にしても、どんどん若い人たちの参加が少なくなっています。参加が少ないというよりも、やはり社会構造、人口構造が変わってしまって若い人がいないということのあかしだろうと思いますね。そういう意味で、どんどん運動会なんかも種目が変わってきておるわけでして、それは時代時代の流れに応じてということでしょうけれども、やはり一番大事なのはスポーツを通じて何を身につけるかということだろうと思います。  一つは私はやはりチームワークではないかなと思っておりまして、このチームワークというのはとても大事だろうと思います。それからもう一つは、体力づくりでございます。今の若い子供たちは体力がないなと、こういうことをおっしゃいますが、先日来いろんな全国大会だとか、そしてこの間もスポーツ功労賞の表彰をさせていただきましたが、私は小松市の若い人たち、物すごく運動に燃えているなというふうに思っております。そういう意味では、それに甘んじることなく、さらにレベルを高めないといけないんですが、要はチームワーク、体力づくり、これが運動を通じて培っていただきたいなと。  その上に私があるのは、例えば文化ではないかなと思っています。中学生の皆さんが持ち回りで「勧進帳」を演じていただくんですけれども、本当に「勧進帳」も1時間ちょっとの時間を本当に集中して、そして役者の方もそうですし、おはやしの方もそうですし、そしていろいろ周りで舞台衣装を用意する人、化粧をする人、司会をする人、大変なことでございまして、これは本当にチームワークが必要だなというふうに思っております。そして、1時間余りも本当に休みなしで150%の力を発揮する。これも体力がないといけないということを考えますと、やはり文化だ、スポーツだと私は分けていくのはどうかなというふうに思っております。そういったチームワーク、体力の上に文化があるんだということが私の考えでございますので、その辺をミックスさせながら、学校教育にももっと取り入れていくということをぜひとも皆さんと一緒にまた進めていきたいなと思っております。  これで答弁にかえさせていただきたいと思います。よろしくお願いします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 橋 本 米 子 君 25 ◯副議長(宮西健吉君) 橋本米子君。    〔12番 橋本米子君登壇〕 26 ◯12番(橋本米子君) 私は12月議会に当たり、大きく5点について質問いたします。  まず初めに、景気雇用対策についてであります。  リーマンショック後、輸出の大幅減少などを原因とする日本経済の悪化は、働く大多数の国民や多くの中小企業に決定的な打撃を与えています。石川県内の10月の有効求人倍率は0.48倍で、過去3番目に低い水準で、またハローワーク小松管内の10月の有効求人倍率は0.32倍で、10人に約3人しか仕事がない状況で県内最低水準ともなり、雇用失業情勢はかつてなく厳しい状況となっています。  昨日の質問と重なりますが、私は市内の高校生や短大生の就職状況調査のため高校や短大へ伺いましたが、高校では私立を含め今年度の就職希望者が323名中、現在までの決定者が275名とのことで、まだ決まっていない生徒数が48名あるとのことでした。就職指導の先生方は、市内の製造業への就職希望者が多くても、人が余っていてなかなか採用してもらえない。専門校へ回る子もいたり、企業の採用試験中の子もいると落ちつかない様子でした。それでも先生方は、何とか就職先を見つけようと必死の御様子でしたが、行政としてどんな支援策をお考えでしょうか。  地元の企業者やハローワークとの連携を強めるとともに、市独自の給料の一部の助成などで企業に研修生として採用していただく制度はできないでしょうか。  この先の雇用情勢の回復はまだまだ見通せない状況です。社会への最初の一歩です。最後の一人まで就職させる意気込みでの支援策を求めるものです。  長妻厚生労働相は、貧困率の公表に当たって経済協力開発機構30カ国中3位の貧困率17.1%のアメリカと並んで4位が日本だと発表しました。日本の相対的貧困率は2004年は14.9%が3年後の2007年には15.7%と0.8%増加となり、ひとり親世帯では54.3%にも及びます。これはひとり親世帯の半分以上が貧困状態にあるという大変な状況です。これが政府として初めての公表だと発表されました。  日本の自殺者も11年連続で3万人を超えているというショッキングな報道もあります。貧困は、リストラや非正規雇用の拡大などを通じて社会的につくり出されております。  そこで、社会福祉協議会では国、県の制度としての生活福祉資金の貸し付けを行い、失業や減収等により生活に困窮している方に継続的な相談支援とあわせて、生活費及び一時的な資金の貸し付けを行っています。  小松市社会福祉協議会では、平成20年度では相談件数が延べ153件で、貸付件数は12件で350万円余でしたが、今年度平成21年度は11月末までに相談件数が延べで225件、貸付件数が34件で870万円余となり、約3倍に近い方々が貸付依頼をされております。内訳は、緊急的かつ一時的に生計の維持が必要な緊急小口資金が多く占めております。  私は、今後とも生活福祉資金の借り入れを求める方がふえていくのではないかと思い、低所得者世帯、障害者世帯、また高齢者世帯に対して貸し付ける生活福祉資金貸付制度を市独自でも持つべきと考えますが、市長のお考えをお尋ねいたします。  景気雇用対策の3点目は、農業、漁業、林業の第1次産業を市の基幹産業に位置づけ、雇用の拡大を図ることについてであります。  私は、今後の日本の産業育成に当たって、内需拡大のためには農業や漁業、林業の地域経済の振興、再生が必要と思い、先日、市内の農協、漁協、林業の組合に伺ってお話を聞く機会を持たせていただきました。  3組合長さんが共通してお話しされるのは、食べれる農業にしてほしい、安心して漁業をやれるようにしてほしい、後継者を育てられるようにしたいとのことでした。本当に納得のいく話ばかりで、農業や漁業、林業を地場産業としてもっともっと市の基幹産業に位置づけ、規模の大小を問わず生産者を支え励ます対策ができたらと思うのです。  高校生の就職指導をされている先生方は、「高校生は3Kといって1次産業には就職したがらないんです。特に漁業は危険だし、林業は仕事として成り立つのでしょうか」、そんな質問も受けました。しかし、安宅漁港ではぴちぴち市も開かれるようになりましたし、市民の体験を通して学ぶ体験学習の機会を多くして、身近な農業、漁業、林業として雇用も拡大できたらと思うのです。安全な食料の確保、食料自給率の50%達成、学校給食への活用や公設市場での拡大、環境保護推進など課題はいっぱいあります。  市長は1次産業を市の基幹産業に位置づけ、雇用の拡大を図ることにどのようなお考えをお持ちでしょうか。お尋ねをいたします。  次に、安宅漁港の安全性を高める対策についてであります。  先月の11月9日の夕刊に、「安宅沖漁船長が不明」と大きな見出しの記事が報道されました。県漁協小松支所所属の船ということで、私はとっさに7年前の平成14年4月10日に起きた安宅漁港所属の刺し網漁船のやまと丸が高波を受け転覆し、3名の方が亡くなられた事故のことを思い出しました。そのときは漁港の河口付近で、海の風や波と河口の流れがぶつかり、変則的に発生する三角波ができて転覆したとの説明を受けました。今回の事故は刺し網漁船がひとりで出港し、連絡が途絶えたとのことでした。  そして数日後、今度は「小松で漁船座礁」という記事が目に入りました。11月14日の報道によりますと、11月13日午前5時30分ごろ、小松市安宅町の安宅漁港灯台から北北西約200メーターの海上で県漁協小松支所所属の刺し網漁船が消波ブロックに接触、浸水して付近の浅瀬に乗り上げた。そしてまたこう続いています。「金沢海上保安部によると、現場は梯川の河口付近、船が三角波の影響でバランスを崩した可能性がある」ということでした。  私は、これだけ事故が起きては大変と思い、安宅漁港に訪問し、網の手入れをされていた組合員の方ともお話をさせていただくと、「船の出入りする河口は本当に危険だ。出漁するときは午前の1時か2時で真っ暗で、帰りは5時ごろになるが、河口を通るときは命がけです。しゅんせつ事業をしてもらっているが、船1隻しか通れない。十分なしゅんせつをお願いしたい」。また、「防波堤の左岸は赤ランプがついているが、ライトがないと見えにくい」と要望がありました。  安宅漁港は現在、組合員35名で漁船が33隻登録されていますが、7年前は組合員56名で21名も減り、漁船も48隻が33隻になり、15隻も少なくなっております。安宅漁港ではアジ、カレイ、サワラ、ブリ、イカなどがとれ、市民の食生活に欠かすことができません。河口の安全は将来的には防波堤の延長が必要とは思いますが、漁師さんが安全に漁業を営めるよう、万全なしゅんせつ事業と防波堤の整備、特に防波堤の左岸にもライトの設置は緊急に必要と思います。市長の御見解をお尋ねいたします。  次に、後期高齢者医療制度についてであります。  8月の総選挙で新しい政権が誕生し、多くの国民が長生きを喜ばなく、高齢者を大切にしない後期高齢者医療制度の廃止を求めていました。鳩山首相は我が党の小池晃議員の質問に対し、後期高齢者医療制度は年齢でもって差別を行う制度であり、信じられない制度と答弁されておりました。そのために厚生労働省は10月26日、後期高齢者に対しては資格証明書を原則交付しないという通知を各県の広域連合長に出しております。  しかし、この制度が施行されて1年8カ月経過しましたが、既に石川県では後期高齢者に対して284件の短期保険証が発行され、この小松市も11月末で31件発行されております。この短期保険証は老人保健法施行のときは高齢者には発行されず、75歳以上の高齢者には理解困難な場合があると思います。この社会発展のために頑張ってこられた高齢者に半年間だけ保険給付しますよとして短期保険証を交付することは、人間として許されないことではないでしょうか。  小松市は高齢者に交付された31件の方の生活実態を把握されているでしょうか。保険料が滞納しているといっても、滞納対策と療養の給付は別個の問題として取り扱うべきであり、短期保険証及び資格証明書発行は中止を求めるものですが、市長の御見解をお尋ねいたします。  また、鳩山政権は新たな高齢者医療制度をつくるまで後期高齢者医療制度を廃止しないと言い出しています。しかし、民主党は昨年、後期高齢者医療制度をことしの4月から廃止し、老人保健制度に戻す法案を国会に提出しました。我が党も共同提案に加わり、廃止法案は参議院で昨年6月に可決されております。総選挙で政権が交代し、後期高齢者という言葉もこれで退場かと高齢者の皆さんも期待していたのに、なぜ態度が変わったのでしょうか。今の制度を延命させればさせるほど高齢者の被害が広がります。保険料は2年ごとに高齢者人口や医療費の増加に応じて値上げされていきます。高齢者の尊厳を取り戻すために、市は来年度の保険料の引き上げはやめ、制度の廃止を国や広域連合に求めるべきと思いますが、市長の御見解をお尋ねいたします。  次に、上水道事業についてであります。  水は私たちが毎日生活をするために一日たりとも欠かすことができない大切な資源です。小松市は現在、自己水として能美市の上清水系からと川北系からとで1日最大取水量5万立米を取水し、また石川県との受水協定により、1日3万2,240立米の責任水量を受水しており、合わせて1日の供給能力は8万2,240立米あります。  しかし、過去5年間の最大配水量を見ると、恒常的な冬期降雪量の減少による使用量の頭打ちと、企業における節水対策や一般家庭での節水意識の向上により、近年の最大配水量は平成17年の冬期の6万1,300立米のみで、その後の3年間を見てみますと平成18年度では5万4,790立米、平成19年度では5万3,340立米、平成20年度では5万2,540立米とこの3年間を通して自己水の最大取水量5万立米を少し上回るのみで、大きな数値には至っておりません。  このことから、数字だけを見れば小松市民への水の供給は自己水の供給能力が5万立米もあり、あと少しの県水をいただけば十分間に合うことになります。別の見方をすれば、県水の責任水量制があるのでおいしくて安い自己水を水に流しているとも言えます。  このことから、小松市は最大稼働率がここ数年60%台であることから、1日の供給能力に対して配水量には十分な余力があると見て、川北地内の手取川右岸の取水3本の廃止を検討し始めております。この案でいくと、詰まるところおいしくて安い手取川の伏流水を取水するのを制限し、高い県水を未来永劫に取り続けることになりはしないでしょうか。  川北右岸の取水をやめ、導水管や施設を撤去してしまうことになれば、将来また必要になったとき困るのではないでしょうか。自己水が十分にある状態でもう少しの不足分を高い県水に頼っている状態なので、県水の責任水量制の廃止を含め、受水単価の引き下げや供給量の見直しなど受水協定を見直す方向にもっともっと力を注ぐべきではないでしょうか。市長の御見解をお尋ねいたします。  最後に、小松基地の共同訓練及びF-15事故についてであります。  米軍再編による小松基地での日米共同訓練が11月14日から20日まで実施されました。共同訓練は2007年の5月、昨年の12月に続く3回目で、今回は米軍岩国基地からFA-18戦闘機7機、三沢基地所属のF-16戦闘機5機と、訓練支援部隊を含め約180名の米軍人が参加するタイプIIの過去最大規模の訓練になりました。  今議会の市長議案説明では、小松市が立ち会って騒音調査をした結果について、自衛隊機と米軍機とに大きな相違は認められなかったと述べられておりますが、果たしてそれだけだったでしょうか。実際には米軍機もF-15も100デシベル以上を何回も発生させております。「基地と小松」の資料にも100デシベルは電車通過時の線路わきの音、110デシベルは前方1メーターの自動車のクラクションの音と記しており、すさまじい騒音です。  小松基地爆音訴訟連絡会が11月16日午前8時から午後5時まで行った丸の内2丁目の騒音調査では、フライトの発生回数が1日で110回にも及び、70ホン以上で5秒間以上の継続的な音量の合計が22分間1秒も続いたことが調査でわかりました。1日で22分間も騒音を聞き続けることは難聴にもなり、人体に大きな影響を与えることにもなります。  また、11月18日の県平和委員会の空港デッキでの調査によると、三沢基地のF-16戦闘機4機は午前、午後とも中島方式を守らず、海側へ旋回せず直進で離陸し、岩国基地のFA-18戦闘機4機は午後旋回せず、直進離陸を行っています。自衛隊機F-15においても、協定を守らない場合が相当数見られたのは大変驚くべきことであったとも述べていました。  このように共同訓練は10・4協定も守らず、基地周辺住民に騒音をまき散らし、不安の中で強行されているもので、とても納得できるものではありません。共同訓練は沖縄の負担軽減と言いながら、先回は米軍三沢基地のF-16が初参加し、今回は米軍岩国基地からも参加があり、ますます米軍との一体化の訓練が拡大し、エスカレートしているのが実態です。  また、ことし9月30日には米軍アラスカ州沖で実施された米空軍の演習に参加した自衛隊機F-15戦闘機が10・4協定を無視し、早朝4時に離陸しています。市民の皆さんから市役所に何事が起きたのかと問い合わせが10件もありました。これ以上被害を拡大しないでほしい。訓練は中止してほしいというのが住民の声です。過去最大規模になった今回の日米共同訓練について、市長はどのように見ておられるのか御見解をお尋ねいたします。  また、12月4日午前11時57分ごろ航空自衛隊小松基地に着陸したF-15戦闘機の車輪が出ずに、滑走路に胴体を接触させ出火しとまる、本当に信じられない事故が起きました。着陸したF-15戦闘機は燃料タンクもつけたままで、一つ間違えば大惨事のところでした。空港も約4時間閉鎖されました。  私たち日本共産党はすぐ基地に駆けつけ、徹底した原因究明を求めるとともに、原因究明のないまま飛行再開をしないよう申し入れました。  事故を受けて、7日、和田市長も「すべての原因の解明には至っていないと思う。市民の多くが納得できなければ、訓練が再開することはないと信じている」と述べられております。しかし、航空幕僚監部では、12月7日にF-15脚格納状態での着陸に関しての報告で、機材上のふぐあいは確認されておらず、脚ハンドルの下げ操作は機体の接地後になされていたとして、航空自衛隊として安全教育をした後、8日から順次飛行訓練を実施するという発表がされました。  事故が起きた過程も信じられないことでしたが、また事故がなぜ起きたかの徹底した原因究明のないまま、訓練再開を指示する姿勢もびっくりです。戦闘機に異常がないからと言っていますが、事故は起きたのです。車輪が出ていないまま着陸体制に入り、警報ブザーが鳴ったのにベテランパイロットが気がつかなかったのはなぜか。管制塔は警報ブザーが鳴ったと確認したのか。パイロットに知らせなかったのはなぜか。  また、地上から監視員が車輪が出ていなかったことを確かめることが遅かったという安全対策上最も基本的なことが行われていなかったのではないかという問題です。パイロット一人のミスでは済まされません。  他の基地でも11月29日には航空自衛隊築城基地所属のF-15戦闘機が航空祭で尾翼の一部を落下させる事故を起こしました。また、25日には航空自衛隊千歳基地の所属のF-15戦闘機が訓練中に約200キロのエンジン部品を脱落させるという事故が連続して起きています。これらのことから、訓練を優先して事故は絶対起こさせないという教育体制に大きな欠陥があったのではないかということです。  また、市長は12月10日、小松基地司令から11日よりT-4から順次訓練を再開することにしたとの報告を受けて、対策が万全ならF-15での訓練再開を認めたいと発表があったのですが、市長は市民の多くが納得したと判断されたのでしょうか。私は、市民の多くは「まだ原因究明がされたとは思わない」「安全教育も1週間で大丈夫か」「時期尚早だ」の声が多いと思います。  市民の命と安全を守る立場の市長として、今回の事故をどう見て、今後どう対処されようとしているのか御見解をお尋ねいたします。  以上であります。 27 ◯副議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 28 ◯市長(和田愼司君) 橋本米子議員の質問にお答えをしていきたいと思います。  私のほうからは景気雇用対策、そして小松基地関連について2点にお願いをしたいと思います。後期高齢者医療制度等につきましては、副市長、部長からお答えすることをお許しくださいませ。  まずは、F-15の今の訓練再開の状況について、今時点わかっている部分を御報告いたします。  本日、これで3回飛んでおりまして、2回着陸いたしました。その2回とも着陸システムについて万全であったという連絡を受けております。もう一回はまだ飛行中でございます。  まず、F-15の事故についてからお答えをさせていただきたいなと思います。  本当にこの事故はあってはならない事故であり、大変私自身憤っている。市民の多くも同じでございます。そういう意味で、小松基地のほうもしっかりとした原因究明と対策をやっていただいたというふうに私は感じておるわけでございます。  ほかの基地で12月8日から再開したではないかということでございましたが、小松基地は当然訓練を見合わせたということがそのあらわれであると思っております。  私は、一つ一つのものが例えば原因追求、そして対策、教育、そして新しい着陸システムでのトライアル、こういうものを一つ一つステップを踏んで確認をしてきたというのが今回の事故後の小松基地の対応だと思っています。そういうやり方は私はとても非常に合理的であり、そして私ども市民にとりましてもわかりやすいやり方だったなというふうに思っておるわけでございます。そういう意味でも、今回の対策のステップも私は評価しておりますし、これからもそういうような、万が一ないわけでございますけれども、ほかの基地でそういったことが、例えばアメリカの基地であったような場合、それの水平展開も同じような仕組みでぜひやっていただきたいなというふうに思っております。  今回はヒューマンエラーであったということが皆さん方の事故評価でございますけれども、パイロットのいわゆる足が出ているかどうかの確認を従来の1回から2回にしたと。いわゆるシングルからダブルにしたと。そして、着陸安全監視員、その人がやはり着陸時点といいますか、足が出ているのを確認するのがおくれた原因というものがございます。そういう意味で、この着陸安全監視員の役割をきちっと鮮明に限定をしたというふうにお聞きをしておりまして、なるほどなというふうに私自身思っておるわけでございます。  そういう意味で、着陸監視員も3人から4人にふやしたということで、これも強化をしたということでございますので、全体の着陸システムの大きな変更ではありませんが、マイナーチェンジではあるわけでございますが、私は十分今回の事故の対策になっている。再発防止に私はつながっているというふうに思っております。  でも、やはり一つ一つの飛行、そして訓練が大事だというふうに思っております。基地司令からも本当にそういったことをきちっと自分自身やっていくよということと、それから今後もこの事故が風化しないように、毎月4日を安全確認の日とするということを聞いております。そういう意味で、これからも毎日の点検、訓練は当然、教育も当然でございますけれども、基地挙げてマンスリーにこの体制をとっていくということが私は十分心強く感じておるわけでございます。  そういう意味で、T-4の監視システムが作動するかどうかを12月11日に再三繰り返しやっていただいて、それについて問題がなかったと。大変うまくいったということでございましたので、今週からのF-15の訓練再開について、私の立場として認めさせていただいたわけでございます。  市民の皆さんにはまだまだ全体この状況について、ステップについてまだおわかりいただいていない方も当然いらっしゃるわけでございますので、今後私も週三、四回いろいろなところで懇談会をしております。その場でもいろいろ御質問いただきましたらこのあたりについて私からも直接お話をし、安心感を持っていただけるように努めてまいりますとともに、これからも小松基地に対しましては議員の小松基地・空港対策特別委員会と同時に、皆さん方と一緒に安全飛行についての申し入れを再三行っていきたいなというふうに思っております。どうぞ御理解のほどお願い申し上げます。  そして、話は前に戻りまして、日米共同訓練でございます。  今回はタイプIIということで、従来にも増して12機の飛行機と180名の要員が小松基地に来られまして、自衛隊機と共同訓練を行ったわけでございます。  騒音の問題、それから飛行方法の問題について御指摘を賜りました。飛行方法についても私どもの職員も、そして周辺基地協議会のメンバーも含めまして確認をし、また騒音測定もさせていただいておるんですが、私が報告を受けておりますのはこの中島方式、問題がなかったというふうに聞いておりますので、改めてまた状況、情報を把握いたしまして、問題があるんであれば再度申し入れをしていきたいなと思っております。  それから、騒音問題につきましても、私どもも調査をさせていただいておりまして、加賀市方向であれば工業団地、金沢市方向であれば末広緑地という、この2点で定点観測をさせていただきました。その中では自衛隊機とほぼ変わりなかったという結果が出ておりますので、これもいろんな団体が調査をされているようでございます。またデータがございましたら私にも少しお見せをいただきたいなと思っております。  今回の米軍再編は嘉手納だけではないかと。三沢からも岩国からも飛んできたよという議員の御指摘でございますが、私が理解しており、そして防衛省が発表しているこの在日米軍の再編につきましては、沖縄の嘉手納だけではございませんで、三沢基地、岩国もその対象になるということが当初からうたわれておりますので、この辺については何か誤解をお持ちのようでございますので、またぜひ情報を整理していただければなと思っております。  いずれにしても、アラスカの訓練に早朝飛び立ちました。午前4時過ぎでございましたでしょうか。そういう意味で大変市民の方は驚いた方がいらっしゃるわけでございます。この情報が私どもに入りましたのは、ちょっともう前のことですから何日前か忘れましたけれども、私自身、意外と遅いなと率直に思いました。ですから、私のほうからももっと早目に情報を提供していただくとともに、私どもからやはり市民の方に早目に情報を流せるようにしていく。そして、そういったことでサプライズというものがそういう意味でないようにしていきたいなと思っております。  これは3年に一回だというふうに伺っておるわけでございますけれども、次の3年後になるのかどうかわかりませんが、次は絶対そういうことがないように、私自身心してやらせていただきたいなと思います。この点、ぜひとも御理解をいただきたいなと思います。  それから、最初の御質問の景気雇用対策でございます。  大変ことしは、昨年の9月からのリーマンショックで就職というものが厳しいなということはどなたもお考えだったと思います。私も4月に登庁させていただいてから、事あるごとに企業のトップに増員、就職の増員、それからゼロだというところもあったんですけれども、いろいろ特段のお願いをいたしまして5名採用していただいたという企業もございます。しかも、小松市内の高校に限るというようなことも本当に特別に御配慮をいただきました。  そういったことの積み重ねが現状私どももずっとこれから、5月からずっと小松管内の高校をフォローしております。ハローワークの情報も我々は受け、そして我々自身も直接学校回りをして調査をずっとしておりまして、その数字が11月末の数字で内定率88%になったということでございます。議員が48名まだ未定だとおっしゃっておりますけれども、私どもの今把握では42名という数字がございます。大差はないと思いますが、48名ということでも42名ということでも、まだそんなにたくさんいるんだという思いが私も同じでございます。  ぜひともこれからもいろんな企業関係含めまして、もう一人、もう一人ということをぜひお願いをし、何とか昔のような、本当に殺伐とした状況にならないように努力をしていきたいなと思っております。  国の制度でございますけれども、トライアル制度というのがございます。これは今回の議会でもどなたかが回答したと思うんですけれども、そういったものも活用するということもぜひ、これは最後の手段でございますけれども、そんな方法もあるかなと思っております。  そして、これから大変なのは、多分、来年度もきついやろうとこんなふうに思っておりますので、この体制をさらにしっかりとして、高校当局、短大当局とも連絡を密接にして、お一人お一人のことをぜひ考えていきたいなと思っておりますので、議員各位におかれましてもまた格段の御支援をちょうだいをしたいなと思っております。  それから、低所得者世帯に対する貸し付けについて幾つか御指摘をちょうだいいたしました。  今の現状につきましては橋本議員のほうから細かく言っていただきました。大変需給件数がふえているということを我々も把握をしております。そして、これは大変、県のほうでもいろんな貸付条件が緩和をしていただいているということでございまして、それがやはり利用者の増加になっているということだと思っております。例えば、連帯保証人が要らない場合もあるというふうに、それだけ拡大をしておりますので、今のこの制度が私は十分機能しているというふうに思っておりますので、小松市独自としてまた新たなものを設ける予定はございません。  ただ、6月の議会でしたか、どなたかの議員から御指摘をいただきました多重債務という問題がございます。7月に早速庁内の情報網をきちっとしようということで多重債務の支援チームをつくらせていただきました。今も機能して、そしてそのメンバーで常に勉強もしていただいております。そういう意味で、傷口が大きくならないように、きちっと我々なりに把握できる情報の中から市民の生活をお守りしていくということもやらせていただいておりますので、また皆様方のほうでいろんな生活の情報があると思います。ぜひとも御支援をいただきたいなということをお願いをしたいと思います。  私からはこれでよろしいですね。あと何かありましたっけ。  あとの点は副市長以下からお答えをします。  失礼いたしました。一番大事なテーマ、第1次産業でございます。  これは今までも何人かの方から御指摘をいただいておるわけでございますが、1次産業というのは食料自給率の向上という意味からも、それから地産地消で安全な食という観点からも今大変脚光を浴びているということでございまして、小松の場合は古くからやはり水郷地帯でいいお米がとれるということ、これはやはり自慢できることだろうと思います。この自慢できることをさらに産業として磨いていくということでございますので、これは議員とも同じ方向だろうと思っています。  ただ、やはり収入というものから考えますとなかなか厳しいということで、大規模化を目指したり、それからブランド化を目指したりというさまざまな取り組みがされておるわけでございます。  特に大事なのは、1次産業というそれにとどまっているわけじゃございませんで、1次、2次、3次と、掛け算すると6次産業という言葉が今もてはやされておりまして、これがやはりいわゆるこの小松市内、この近辺も含めまして総がかりでやっていくんだということのあらわれだろうと思っております。そういう意味で、常に消費者の顔、消費者の希望をどうやってうまく取り入れていくかということがこれからの農業にとって大事だということでございます。これはひいていえば企業経営と同じだというふうに思っております。ただ、農業の場合は農業だけで企業経営できないわけですから、そういう意味で連帯といいますか、JAさんを含めまして、そういったものがさらに連携することが大事だろうと思います。  小松の場合は既にもう米粉パンを使ったものだとか、トマトカレーだとかいろいろございますし、先日も小松の本当においしいものでございます。トマトとニンジン、これを使ったケーキですね。これの試食をさせていただきました。なかなかいけるなというふうに思っておりますので、これも道の駅で売るんだということを聞いております。それにとどまらず、エアターミナルでも引っ張りだこになれるような形でどうやってPRをするのかというようなこともぜひ一緒になって考えていきたいなと思います。
     そういった農産物のブランド化につきましては、先日から参与の方に来ていただきまして、この方はこういった農業の大変見識の深い方でございますし、ブランド化について大変意欲の高い方でございますので、参与の方にも今入っていただいております。こういったいろんなノウハウ、それからアイデアを生かしながら、さらに小松の農業を高めていきたいなというふうに思っています。  そして、何よりも林業もそうですけれども、きのうは竹林の整備が始まるということも申し上げました。そして、このかが森林組合、そして小松の林産組合というのはとても私はすばらしいと思っています。これが先日、全国森林大会で表彰につながったというふうに思っておりまして、そして若い人たちもたくさん働いていらっしゃるんですね。そういうようなムードを醸し出しているかが森林組合というのはすごいなと思っておりまして、こういうものは何か普通の民間企業といいますか、鉄鋼業でも何か生かせるところがあるんではないかなと、そんなふうに感じておりまして、ぜひそのあたりも少しボーリングをさせていただきたいなと思っています。  ただ、農業のほうは大変幅広いわけでございまして、学生、高校生、中学生、小学生にもっともっと関心を持ってもらうということが大事だというのが議員の御指摘でございました。私も同感でございます。そういう意味で、例えば幼稚園、保育園ですとサツマイモをつくったりジャガイモをつくったりしておりますね。小学校でも稲作を御指導していただいている議員の方もいらっしゃいますけれども、そういったことがもっと広がってもいいんではないかなと思っておりまして、中学生や高校生にもやっていく。林業もやっていくということで、私は市民博士ということをよく言っております。農業、林業、漁業にたけている人たちが学校へ行って臨時講師になってやっていくんだというようなことで、さらに若い人たちにも関心を持ってもらう。そういうようなことを皆さんで醸し出していけるまちにしていきたいなと思っております。  よろしくお願いいたします。 29 ◯副議長(宮西健吉君) 副市長、森久規君。    〔副市長 森 久規君登壇〕 30 ◯副市長(森 久規君) 後期高齢者医療制度について私のほうからお答えをさせていただきます。  後期高齢者医療制度の短期被保険者証のお話がございましたが、本市では10月末現在で小松市在住被保険者数1万2,612名のうち31名に対しましてそれぞれの実情を調査した上で短期被保険者証が交付をされているところでございます。  資格証明書の発行につきましては現内閣において、議員御指摘のとおり高齢者が必要な医療を受ける機会が損なわれることのないよう、原則として交付しないという、そういう基本方針が示されておりまして、本市においても交付の実績はないところであります。  短期被保険者証につきましては、保険料の納付が滞っている方の生活状況をよく把握をし、そして納付についての協議をする機会を確保するという観点から発行をしているものでありまして、制度としての意義はあるものと考えております。  また、資格証明書でございますが、県の広域連合が発行するものではありますけれども、市としても原則として資格証明書を交付しないという国の基本方針を踏まえ、県の広域連合とも連携を図りながら、今後とも極めて限定的な運用を行うことといたしております。  そして、後期高齢者医療制度でございますけれども、これは3党連立政権合意、そして民主党マニフェストによりまして既に現在の制度を廃止をし、そして新たな制度に移行することとされているところでございます。制度の廃止に当たりましては、現行制度のさまざまな問題点の解消を図る。そして、現政権の1期4年の中で国民の皆様の納得と信頼が得られる新たな制度に移行するという、こういう2段階の手順で進められることになっております。保険料につきましては、被保険者数の増加や1人当たりの医療費の上昇などの影響によりまして、何らの抑制策も講じない場合には、来年度から2年間の保険料は国の試算によりますと全国平均で現在よりも約13.8%増加することが見込まれるということでございます。  そんなことではありますけれども、県の広域連合においては、剰余金の活用などによりまして保険料の上昇幅を抑制することが検討されているところでございます。  小松市としましては、国の高齢者医療制度改革会議におきまして、廃止後の新たな制度の具体的なあり方についての検討が始められておりますので、今後の国の動向を注視してまいりたいと、こういうふうに考えております。  以上でございます。 31 ◯副議長(宮西健吉君) 経済環境部長、山上重幸君。    〔経済環境部長 山上重幸君登壇〕 32 ◯経済環境部長(山上重幸君) 橋本米子議員の御質問にお答え申し上げます。  安宅漁港の安全性を高める対策について、2点について御質問されております。  まず1点目は、漁港の万全なしゅんせつ事業と防波堤の整備で安心、安全の操業確保について、また防波堤についてお尋ねであります。  安宅漁港は梯川河口より約1キロ上流に位置し、毎年冬期風浪等により河口から住吉橋間に土砂の堆積で漁船の運航に支障を来すおそれがあります。毎年測量業務を行い、2月から3月にかけて漁港航路の安全を図るため河口しゅんせつ工事を行っております。  昭和62年漁港が開港して以来、小松市が事業主体となって安宅漁港しゅんせつ事業を行っており、今年度も水中ブルドーザーを導入ししゅんせついたします。  しゅんせつ事業は梯川中心部で、航路幅20メートルから30メートル、水深2.5メートルを確保することといたしております。近年のしゅんせつ実績量は、平成19年度2,019立米、平成20年度は1,764立米、本年度は事業費920万円で、調査の段階でありますが計画しゅんせつ量は1,740立米であります。  また、防波堤につきましては、昭和10年ごろに左岸107メートル、右岸182メートル設置しでき上がっており、現在に至っております。そして、漁船の出入り、河口の維持に大変な役割を担っていただいております。  最後に、安宅漁港組合はことしの事故を教訓として、事故のない安全で安心な漁業ができるよう安全部会を立ち上げる計画であり、金沢海上保安部と連携をとり、定期的に講習会等を開催し、組合員が安全な操業を行えるよう周知徹底していく方針であります。  本小松市としても、事故もなく安心で安全な漁業かできるよう全面的に協力していく所存であります。  2点目は防波堤の左岸のライトの設置についてお尋ねでございます。  現在、梯川河口より80メートル付近において左岸には赤の標識灯、右岸には青の標識灯があり、照明灯は右岸80メートル付近に1基設置され、航路中央部を照らしており、左岸の河口先端部に関しては夜間の出港、帰港時、照明がない状況でございます。そのため、議員のお尋ねの左岸の河口先端部の照明の設置につきましては、今後安宅漁港組合と連絡をとり、人命第一に考え、事故防止に努める対応を講じていきたいと思っております。  以上でございます。 33 ◯副議長(宮西健吉君) 上下水道部長、谷口清治君。    〔上下水道部長 谷口清治君登壇〕 34 ◯上下水道部長(谷口清治君) 橋本米子議員の上水道事業についての川北地内手取川右岸取水廃止の検討についての御質問にお答えいたします。  小松市の上水道の施設能力は、1日最大配水量8万2,240トンでございまして、水源別の内訳といたしましては、まず能美市の上清水水系2万3,000トン、それから川北町と白山市湊の川北水系2万7,000トン、それから県水の3万2,240トンでございます。現在の1日平均配水量は4万2,000トンと施設能力の約2分の1程度となっておりまして、また1日最大配水量につきましても、過去5年の推移を見ても平成17年の6万1,300トンが最大となっております。これは、節水意識の高まりや節水型機器の普及などにより、一般家庭や企業におきましても水需要の減少傾向はますます顕著なものとなってきております。  このような状況の中で、従来から石川県に対しまして現行の受給水協定の見直しや責任水量の早急な引き下げなどを受水12市町と連携して要望してきているところでございます。  県水につきましては、年間最大受水量の7割を責任水量として昭和54年に受給水協定を締結し、現在に至っております。今回の川北地内手取川右岸の取水廃止の検討につきましては、県の責任水量の引き下げなどの有無にかかわらず、なお水余りの状況が予想され、また今後のさらなる水需要の減少も予想されますので、今回新たに維持管理費の縮減等もあわせ取水廃止の検討に入ったものでございます。余剰水量の見直しにつきましては、今後、県水と自己水を兼ね合わせながら進めていきたいと考えております。  なお、水量的には県水の1日最大配水量3万2,240トンから2万5,000トン、大体7,240トンの減量、また川北水系の1日最大配水量を2万7,000トンから1万6,000トン、1万1,000トンの減量、全体の1日最大配水量を8万2,240トンから6万4,000トンに減量することを見込んで現在検討しているところでございます。  以上でございます。 35 ◯副議長(宮西健吉君) 橋本米子君。    〔12番 橋本米子君登壇〕 36 ◯12番(橋本米子君) ただいま和田市長から御答弁ありましたが、1点答弁漏れがあったと思います。  1番の雇用対策の点で、地元の企業などに就職をお願いする場合、市独自の給料の一部の助成などは考えられないかと、こうお尋ねしましたので、この1点御答弁よろしくお願いいたします。 37 ◯副議長(宮西健吉君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 38 ◯市長(和田愼司君) 答弁漏れ大変失礼いたしました。  今ほどの再質問の中でおっしゃいましたように、市独自で雇用、特に新卒者の雇用の支援ができないかということでございまして、いろいろ我々も模索をしているというのが実態でございます。まずは今、88%まで来た。残り40人余りをまず通常の形で就職を促すということが大事だろうと思っております。いろんな支援策についてはいろんなやり方があると思っておりますけれども、これはもうしばらく今のやり方をしっかりと一人一人やりながら考えさせていただきたいなと思っておりますので、その辺御容赦をいただきたいなと思います。お願いいたします。 39 ◯副議長(宮西健吉君) この際、午後1時30分まで休憩いたします。       休憩 午後 0時15分       再開 午後 1時30分 40 ◯議長(川崎順次君) 休憩前に引き続き会議を開き、質疑・質問を続行いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 木 村 厚 子 君 41 ◯議長(川崎順次君) 木村厚子君。    〔13番 木村厚子君登壇〕 42 ◯13番(木村厚子君) 平成21年12月議会に当たりまして、私は3点質問させていただきます。  このたび11月22日から26日まで小松-上海便5周年を記念し行われました小松空港国際化推進石川県議会議員連盟中国・香港訪問団に同行させていただきました。そして、小松市にとって必要な数々の気づきと学びをいただきました。  このことをきっかけに、今回の機構改革にかんがみ、この議会質問におきましても最も注目を浴びております観光文化に焦点を位置づけ、質問いたします。  今回の訪問に際し、小松空港生き残りにかけた国際線の強化不可避において、上海便の万博効果、香港チャーター便の可能性という次の展開の足がかりについては、確実に持って帰ったものは大きいことは既に報道があったとおりであります。  さて、私が今回特に感動いたしましたのは南京の旅行社と香港の旅行社においてでありました。一つは、南京の旅行社、日本部長の張福庚さんのお話です。私たちの住むこの小松を含めて、石川には東京、大阪、京都にはない日本の魂を感じる。そして、一番日本的であると言われた一言でございました。九谷焼や石川から見る海などたくさんありますが、日本的なものは石川にこそ多くある。今後も石川の観光に力を尽くしていきたいとされ、一般募集や修学旅行などには小松空港を利用させていただきたいなどの言葉は、実はお世辞ではなく、張さんは仕事を離れて個人的にも家族でこちらに旅行されていることからもそれは伝わってくるものでございました。  次は香港の旅行社、EGLツアーズの袁文英さんの話です。香港では日本への観光客は減っている。今後も減ると予想される。ただし、石川、高山のコースだけはリピーターにおいて確実に伸びている。そこで、石川という点において南京の張さんの話と見事な符合を感じた次第でございます。  香港の富裕層では、4泊5日の美食ツアーが人気。私たちの身近なグルメが観光に一役買っていることはありがたいことです。  ただし、この袁さんは能登空港は知っていても残念ながら小松空港のことを余り御存じなく、小松空港のPR不足を強く感じ、一度小松に来てくださいとの団長さんの言葉に12月になったら行きましょうと、その袁さんの即答には今はスピードの時代、即断即決、世界の香港であるということを訪問団一同強く意識づけられたことでありました。今や国際的な観光交流の時代にあって、世界の中で一番近い隣国、中国において私たちが住むこの小松も含めた石川がこのように注目されている事実は力となり、夢が持てるものでした。  しかし、今後において私たちはこれをどう生かすのか。今回の訪問に際して県では何点かのプレゼンテーション資料、中国語版、英語版、もちろん日本語版もありましたが、4種類のパンフレットなどの用意もされてあり、旅行社において石川県からそれぞれ説明もあったところです。  中には6つの観光モデルコースの用意があり、そのほか石川県からの7つのサポートと称したものの中には、小松-上海便利用のお客さんに対して、往復の場合は5,000円、片道の場合は2,500円、県内旅行などで1泊以上の宿泊の場合に限ってというものでありましたが、中国旅行社に対して助成するものの用意がありました。  もう一つ、一方、公務、商務旅行の場合、石川県の伝統工芸品5,000円相当をプレゼントする。これも県内旅館などで1泊以上宿泊の要件がありますが、提示されたものであります。  さて、そこでお尋ねをいたします。  まず、今後世界を視野に、光を観ると書いて「カンコウ」と読みますが、日本の魂を感じる観光交流時代にあって市長がもしも団長並びに親善大使になられた場合、どんなプレゼンテーションなどの用意をされていますか。資料などのほかに、知事の場合は羽咋の神子原米、九谷焼、地酒、珠洲の塩などがプレゼント用として定番だそうですが、市長だったら何を選ばれるでしょうか。  また、お迎えをする場合、どんなおもてなしをされるのでしょうか。  日本から学んだとされる香港EGLツアーズのお迎えの方法は、訪問団全員、全部で28名の訪問団でありましたが、名前入りの熱烈歓迎を受けました。入り口ではプラカード、オフィス前では「熱烈歓迎」の電子文字放送は私たちが帰るまで流れ続けていました。  そして、私たちのバスが帰るとき、バスが見えなくなるまで手を振って見送る姿にも感動いたしました。近くの信号が赤になると、その信号のところまで駆け寄ってこられて、私たちも手を振るのが疲れるほど手を振ってくださってお見送りしていただいたわけであります。その究極のおもてなしの心を強く感じて帰ってきました。  さて、既に御存じでしょうが、金沢において最近は北陸ベルギー協会、仮称ですが設立の動きもあります。小松市とビルボールド市が姉妹都市であり、コマツの工場がベルギーにあるなど関係が深いのに民間の友好団体がこれまでなかったのが不思議なくらいですが、このような新たな国際的な交流アプローチ、それを受け入れる用意がありますか。  加えて、温故知新の意味をお聞きした意味は、さきの南京旅行社において私たちの住む石川に日本の魂を感じると評された言葉を聞いたときでした。「恩は石に刻め、恨みは水に流せ」とは教えられていますが、戦争の爪あとのみじんも感じさせない日本部長、張さんの私たちのふるさとをあこがれてやまないその姿に、市長がいつも言われている温故知新を思い出していました。  「故きを温ねて新しきを知る」、論語の一説ですが、古い事柄も新しい物事もよく知っていて初めて人の師となるにふさわしいという意味だそうです。人の師となるにふさわしい市長にならんと欲すると温故知新のその心を既に世界または中国にも向けていらっしゃると思いますが、以上お尋ねするものでございます。  質問は以上でございます。 43 ◯議長(川崎順次君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 44 ◯市長(和田愼司君) 木村議員の御質問、大変これからの未来の小松を形どる重要な御質問ばかりでございます。そういう意味で、浅学な私には十分答え切れないとは思いますが、少しお聞きをいただけたらと思っています。  魂という言葉が出てまいりましたけれども、今、外国といいますか、海外ではクールジャパンという言葉が一時はやりまして、そういう意味で日本のすばらしさというものが本当に古今東西といいますか、先進国も発展途上国も大変すばらしい国だというふうにみなされてきていることはうれしいことであります。  その中で、日本のアニメだとか歌舞伎だとか、そんなものもその中に入っておるわけでして、そういう意味では日本の風景のすばらしさも入るわけですが、十分小松にはたくさんあるなというふうに思っております。  最近では、クールジャパンがさらに進化しておりまして、リアルジャパンという言葉がございます。いわゆる本物の日本を見よう、そして体験しようということでございます。いわゆるリアルジャパンでございますから、まさしく日本のスピリッツ、ジャパンスピリッツを皆さん方見て聞いて、そして体験してということのあらわれだと思います。  そういう意味では、我々のふだんの生活を見ていただく。そして、私たちの文化を体験していただく。農業も体験していただく。そして、このすばらしい海で海水浴をしたり、白山登山をしたり、鞍掛山に登ったりと、いろいろさまざまなことが体験できる、体感できる。本当にそういう意味では恵まれた土地柄であると思っております。  そういう意味で、小松には飛行場もございます。本当に私はある程度道具は全部そろっているなということを常々申し上げておるわけでございまして、木村議員もそれをおっしゃっていたんだというふうに理解をしております。  そういったことからも、ぜひこれからはおもてなしをきっちりしていく。受け入れる準備がありますかと、こう大上段に構えられるとちょっとなかなか答えにくいんですが、ただこのおもてなしのいろんな準備がまだまだできていないというふうなことは多分皆さん方同じようなことだろうと思います。いろいろ外国の方を受け入れるに当たっての言葉の問題、そしてガイドの問題、そんなこともたくさんございます。こんなことを整理していくのが今観光交流課というのを10月から立ち上げましたが、これをさらに進化させまして観光文化部、そこで集中してやっていくんだと。そして、何よりも市民の皆さんも大変文化、音楽、さまざまなことに秀でていらっしゃる方がたくさんいます。そうした人たちに快い応援をいただいて、市民総がかりでそういうまちづくりをしたいと、こんなふうに思っておるわけでございます。  そして、小松のどんなプレゼントを持っていきますかということでございまして、県知事の場合は神子原米という言葉が出ましたので、じゃ私は蛍米と、こう言えば余りにも単純過ぎるかなというふうには思っておりますが、やはり私は小松のまちが形づくられまして、室町時代から形づくられて、そこでは絹織物もやっていた。そして、利常公の時代にそれがさらに大きくなって、かわらだとか畳表だとかさまざまなものが、そしてりんずの小松というふうになったわけでございます。そして、九谷焼もございます。そんな江戸時代から連綿と続いておりますそういったものを私は喜んでお持ちをしたいなというふうに思っております。  そして、持っていくに当たりましては、単に物だけではなくて、それがどうしてこういうものがつくられて、その人たちの作風はどうなのかという、いわゆる心の問題もぜひ一緒に持っていきたいなというふうに思っています。  例えば、子供に本を聞かせるときは単に文章だけじゃなくて、絵本を読み聞かせるときにやはり心を伝えているんだと思います。そんなことが一人一人の市民ができるような形でいろんな皆さん方にも勉強も、市民の皆さんにもしていただいてというふうに思っておりまして、これは市の職員の人にお願いしたのは、小松商業高校がやっております小松検定でございます。これもたくさん受けてほしいということで相当の方が受けていただきまして、合格者もたくさん出ました。そういうふうに、まず自分のふるさとを知ってもらわなければ心を伝えられないわけでございますので、そんなことをまず市の職員から進めていきたいなと思っております。  私は、常々小松には金沢にないすばらしいものが2つあります。これが横綱ですと言っているのは、一つは曳山子供歌舞伎、勧進帳でございます。そしてもう一つは木場潟、梯川、前川からの白山眺望でございます。これは本当に日本一だと思っておりますので、よく申し上げるんですけれども、木場潟から見る白山はアジアのスイスであると。温泉もあり、そしてゴルフ場もあり、おいしい食べ物もあると。いろいろすべてそろっている。ここにアジアの地区の人たちが小松空港を使って来てくれるようにぜひなりたいなというふうに思いますし、そんなまちづくりを目指しておるわけでございます。  そういう意味で、飛行機で上海便5周年で行かれたというふうにお話を承りました。ぜひ上海からの便が週7便になるように、それが私はある程度小松のまちが国際化されたという一つのワンステップ上がったということになろうと思いますので、これからはいわゆる観光交流だけではありませんで、例えば留学生、そしていろんな企業の研修生もそういった飛行機便を利用して来る。そういうような仕掛けをぜひしていきたいなというふうに思っておるわけです。  最後に、温故知新という意味はと言われましたけれども、木村議員のほうがよく御存じですのでその意味合いは省かせていただきまして、まさしく私は9月に論語のふるさと、孔子のお祭りに行かせていただきました。温故知新でございました。私どもがお祭りに着きましたら、道路沿いに青少年諸君5,000人ほどだったと思いますけれども、彼らがずっと並んでおりまして、一斉に『論語』を暗唱されていました。本当にすごいなと。いわゆるそういう意味では中国は人口も多いんですけれども、本当に統一感があるなというふうに思いました。  そして、孔子の昔住んでいましたお城があるんですけれども、その前へ行きましたら小学生が500人ほどでしょうかね。一斉に書道を始めまして、その書道ができ上がったら号令一下、皆さんの前で出したんですね。その出した言葉が「和」でございました。和田の「和」。私を歓迎していただいているんかと思ったら違いまして、『論語』の教えの中で人の和という言葉がございます。そういう意味で、その和を用いられたのは、やはり今中国が置かれているいろんな事情も察せられますし、これからはやはり中国13億人総がかりで向かってこられると大変だなと思うんですが、我々小松市民も人の和、これをぜひ11万人市民一緒になってやらなきゃいけないなと思いましたと同時に、やはり『論語』というのは道徳、そういったしつけ教育の基本であります。親孝行の基本。いろんなものが中に入っておるわけですが、こういった斉寧市と姉妹都市になっている、こんなラッキーはないと思っています。  小松市以外には足利市が姉妹都市になっているそうですけれども、そういう意味では西日本では我々だけのようでございます。ぜひともこれをひとつのやはり売り文句にできますし、そして我々青少年のいろんな交流を通じまして、小松の青少年がさらにすばらしい大人に育っていただけるんではないかなと、こんなふうな思いをいたしました。まさしく本当に温故知新でございまして、そういった孔子の教えをこれからの新しいまちづくりの一つの機関車役として使っていけるのかなと、そんなふうにも思いましたので御報告をさせていただきまして、答弁とさせていただきます。  では、よろしくお願いします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 山 西 信 栄 君
    45 ◯議長(川崎順次君) 山西信栄君。    〔18番 山西信栄君登壇〕 46 ◯18番(山西信栄君) 12月議会に当たり、市政一般について質問いたしますので、市長の答弁よろしくお願いします。  市長は6月議会の提案理由の説明で、就任早々コマツの小松工場の撤退の件について、「ピンチはチャンス」と発言されましたが、市政の重要課題である産業振興を推進すると決意を表明されましたが、その後、小松の大和のデパートの撤退発表があり、市民にさらなる衝撃を与えたわけでありますが、このような状況にあって我が国の経済環境は、昨年のリーマンショック以後、大幅な輸出の減少と内需低迷などで大変厳しく、ことしに入っても円高に対する懸念が根強く、企業倒産が多発している状況がおさまらないようでございます。  今までは何とか歯を食いしばって耐え抜いてきた企業収益を保ってきた会社も、政府のデフレ宣言で特に中小企業中心に倒産が続くのではないかと危惧しています。  特に、製造業のウエートの高い北陸の状況は、未曾有のスピードで変化し、鉄工、繊維並びに建設業などは大変深刻な実態になっております。その結果、給料は下がるし、ボーナスは目減りするし、市民の方々も身も心も急速に冷え込んで、働いている意欲も日に日に冷え込んでおります。  私は、このような状況の中にあって、石川県は緊急経済雇用対策を開き、企業対策の拡大会議を開き協議していると聞いています。市長、今、市政として早急に取り込まなければいけない課題は、やはり現下の経済悪化を考え、危機管理意識を持って雇用の失業対策など企業訪問や情報収集を積極的に取り組んでいくべきでなかろうかと思います。それを実現するためには、実効のある組織改革でなければならないと思っています。  それでは、通告に従って、真の小松を発展する立場で3点の質問をいたしますので、お願い申し上げます。  まず1点目は、市長が今回提案された市役所の機構改革は本当に実を生む行政規範となると思っておいでるのか、もう一度市長の口からお聞きいたします。  今回の機構改革は、市長としての選挙公約に基づいて取り組んでいると思いますが、肝心の職員が同じ資質でなければ実現も難しいのではないかと思います。つきましては、改革に伴う実効のある具体的な取り組みについてお開きします。  私は、行政の無駄の排除は当然必要なことであり、積極的に取り組むのが肝心であると思っています。この組織改革は行政の無駄を排除する一環として取り組んでいるのか、もう一度市長に確認いたします。  また、組織改革に伴って書類の変更など印刷に関する経費、その他の関連経費は幾らほど見積もっておられるか。  また、商工会議所から平成22年度の小松市に対する政策要望書、緊急経済対策の推進、9点の政策要望書が今からどのように対処されていかれるか、そのことについてもお聞きいたします。  機構改革は、市政の中味の改革があって初めて意味があると思います。単なる看板の塗りかえではならないように、一年後の成果発表を本会議場で市長みずから発表されるようにお願い申します。  次に、外部組織についてお伺いいたします。  まず、大和の跡地利用対策懇話会及びニューこまつ提言会議のメンバーはどのような考えで選任されたか。また、なぜそのメンバーを市内の人のみにしたのかお開きします。  これに関して、事柄の難しさからコマツ小松工場跡地も大和跡地も、また小松の将来を語る会も社会の変化をもっと広く、県内はもとより小松ゆかりの中央でのサポートをする人材を参加させるべきではなかったかと。その点についても市長にお聞きします。  次に、ニューこまつ提言会議について。  先日、議員の皆さんもいろいろありましたけれども、改めて重複する点があると思いますけれども、お願いします。  市長は、「家族みんなの笑顔日本一のまち」の実現に向け、広く市民の意見を開くため、ニューこまつ提言会議を設けたと聞いています。聞くところによると、11月9日、11月16日、11月20日、12月4日、4回開催されたと聞いています。開催ごとに報酬を払っているそうでありますが、これまでの会議の様子をお聞きしますと、1回目は経営改革について、2回目は70周年記念下水道事業について、3遍目はまた下水道と小松の観光戦略について,4遍目は子育て支援、またごみの減量化について。資料を見ると何一つまとまった意見が出ていないようであります。今では雑談する会になっているのではないかという声もあちこちから聞こえます。  メンバーの皆さんの一人一人が、お金であれ、知恵であれ、人脈であれ、真の実践的行動力のある人の参加をさせるように努力すべきではなかったか。私はこの提言会議は若干不備があるんでなかろうかと思っています。その運営会に関してはありますが、市職員や議会とのつながりが全く見えてこないからであります。市長は、この会議を幅広く市民の意見として言われていますが、小松市のまちづくりに関しては今まで多くの市職員の皆さんがまちづくりや中心市街地の活性化、行財政改革に携わってきたと思います。  市長、提言された提言会議の中身は、一番知っているのは市職員の発言のする場所がないと私は思います。私は、小松市をよく一番知っているのは市職員であり、市長は職員の持っている実務能力を十分に引き出して問題点などの知識を発揮させ、指導体制の基本がすべてであると思います。市長はその努力を十分行っているか、自分は疑問を感じています。市長の意見を求めます。  そして、ニューこまつ提言会議と今後2年間、大体どのような方法で運営されていくのか。これまたお聞きします。  最後になりましたが、串の工業団地について質問します。  昨年度未完成した串工業団地、20.4ヘクタール、総工費26億5,000万円余りかけて、きょう現在、企業誘致活動するも1件も売れていないという状況と聞いています。このような状況を踏まえて早期企業誘致を実現すべく、小松市において企業誘致専門員を10月より1人配置し、積極的に取り組んでいると聞いています。  工業振興室専属として若手の職員1名、そして兼務の職員が3名いると聞いています。現在までの企業訪問の実績と活動についてお開きします。  また、あわせて市長はトップセールスで県外から企業誘致する発想をされていましたが、販売戦略の現状の認識についてもお聞きいたします。  これで私の質問を終わりますので、市長、明確な答弁を本当によろしくお願いします。 47 ◯議長(川崎順次君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 48 ◯市長(和田愼司君) 山西議員からは多くの点で御叱責をちょうだいをいたしました。きちっとお答えをしてまいりたいと思います。  まず、串の工業団地でございますけれども、完成して1年近く、確かにまだ完売はされていないということでございます。現状、企業誘致専門員を置いたり、それから私自身もいろんな企業を回ってお願いをしているということをまず申し上げたいと思います。  企業誘致専門員を10月から置かせていただいたんですが、大変素早い動きをしていただいておりまして、例えばこれまでPRとしてパンフレットもA4の1枚だったんですけれども、それをDVDだとか、新しいPRパンフレットをつくってくれたりとかいうことで、大変素早く動いていまして、DVD、一度皆さん方も見ていただきたいなと思いますがよくできておりまして、これは撮影もすべて職員がやって、いわゆる費用をかけていないんですね。DVDは1枚99円でできるんです。印刷より安いと。しかも、非常にリアリティがあるということでございまして、こういったことを積み重ねていくことが大事だなと思っております。  既にこの6月でしたか、小松製作所のほうでもプレゼンをしたそういう企業だとか、それから新たに可能性のある企業40社を含めまして約100社当たりにそのDVDをもう既に送っております。そういう意味で、一つ一つやっぱり地道な活動をやっていかなきゃいけないなということが大事だろうと思っております。  そしてそのほかに、世の中今いろいろコールセンターとかデータセンターというのが大変ございまして、沖縄あたりではコールセンターが大変多いということもお聞きだろうと思いますけれども、そういった関連の企業にも137社にいろいろダイレクトメールを送って意向確認をしたりとか、これまで取り組んでこなかったことをやっております。  ただ、こういう状況でございますから、関心があるといってきたのは3社しかないんですけれども、それでもやはりそんなことを積み重ねていくんだということが大事だろうと思っております。  そういう仕掛けをしながら、そして地元の企業でもやはりまだ工場を新築したい、拡張したいという企業はございます。そんなところも私からも先月2社ほど直接回りましてトップと話をするとか、そんな場を一つ一つ積み重ねております。  大変そういう企業誘致には厳しい時代でございますけれども、ぜひ議員の皆さん方にもお力添えをお願いをしたいなということをまず申し上げたいと思います。  それから、いろんな組織の問題、それからニューこまつ提言会議についていろんな御叱責をちょうだいいたしました。  まず、組織というものはもちろん戦略がありきでございます。そういう未来志向に立って、そして現状の足らざる分をどういうふうにして集中的に改善していくのか。そして、持てるパワーをどうやって集中していくのかということが、それがうまくいくかどうかで企業の盛衰が決まってくるわけでございます。そういう意味で、「企業は人なり」と言います。私はこの小松市役所の財産は人しかいないとそんなふうに思っておりますので、職員の資質をさらに高めると同時に、そして職員の皆さん方の使命感を高めていくことをお願いをしておりまして、大変皆さん方もその方向で頑張っていただいておるわけでございます。そういう意味で私自身、職員の実務能力をもっと把握してしっかりせよと、こんな御叱責もいただいたんですが、その方向でやらせていただいていると。ただ、人間同士の関係でございますので、足らざる点がございましたらまた御叱責を賜りたいなというふうに思っております。  当然、無駄、無理、むら、この「三む」というものをなくしていく、そんなことが大事ですし、それから世の中の現実、現場、現物、こんなものも見ていかないと、単に市役所というのは絵にかいた組織になってしまう。やはり市民の生活、市民の幸せをどうやって守って高めていくかという、そういういわゆる三現主義と言いますけれども、そういったところで市民と身近な職員になりましょう、市役所になりましょうということで今度3つのグループに分けようと。市の職員、いろんな臨時の方も含めますと1,600名近い方がいらっしゃるわけです。大変大世帯でございます。そして、いろんな仕事をなされています。それを市民の目から見て頼りがいのある組織だなと。職員だなというふうにやっぱり感じてもらうために3つのグループ、くらし充実グループ、そして小松まち発展グループ、そして行財政改革グループと、この3つに分けようというのが今回12月に提案させていただいたわけです。  特にくらし充実グループ、これは市のほうでしたら市民福祉部もございますし、それから病院もございます。それから消防もございます。また、外郭の団体へいきますと社会福祉協議会だとか社会福祉事業団、そういうさまざまな組織で成り立っておるわけです。市民から見ると同じ市の職員でございます。そういった意味では、そんな縦割りではなくて市民の暮らし一つ一つが充実するように目標を共有化して、そしてすき間を埋めて、そして重なっている業務を効率化していく。いわゆる「三む」をなくしていくということが目標でございます。目標は挙げるのは簡単ですけれども、それを実現することが厳しいわけでございまして、それを実現していくのは市の職員でございます。そういう意味で、市の職員の方々のさらに能力を高めるということでQC教育もこれで500名ほど終わりました。それから、いろんな意味で人事制度も変えていこう、そんな試みを今やっておりまして、そういう仏と魂が合致するような形でやらせていただきたいなというふうに思っておるわけでございます。  組織をかえるといろんな無駄が出るじゃないかと。印刷物はどうなるんだと。こんなことですが、議員はもうおわかりだろうと思います。議員も民間の企業経営をする経営者でいらっしゃいますからよくおわかりだと思いますけれども、最近のいろんな帳票類というのはみんなコンピュータでアウトプットするんですね。そういう意味で、あらかじめ印刷したものが意外と少ないということでございます。そういう意味で、新しく何か帳票類を組織がかわったからつくり直すとか、そんなことは意外と少ないということはおわかりいただいていると思います。  ですから、いろんな意味で組織をかえていく上での経費負担というのは、通常のそれぞれの各部門が持っている予算内で十分おさまるというのが現実でございますので、その辺は御理解もいただきたいなというふうに思っております。  それから、それを実施していく上でのやはり市民の意見を少しでも政策運営に生かしていくということだろうと思います。  それでニューこまつ提言会議というのを11月から始めさせていただいたわけでございます。既に4回ということでございますが、今走り出したばかりでございまして、まだ4回ですけれども多くのいろんな議題を入れて、そして大変貴重な意見もちょうだいしておるわけです。  これは市の職員と乖離しているじゃないかという御叱責でしたけれども、これはそれぞれ市の職員にテーマをそれぞれ事務局からお願いをしまして、そしてそれぞれの部門内でいろいろ議論をしていただいています。それで上がってきたものを市の職員が提言会議のほうでプレゼンテーションするというやり方をとっておりますので、全く乖離していませんし、その中でいろんな意見、質疑応答がいっぱいあるということでございます。  一番私はこの提言会議で成果が上がっていると思うのは、本当にそういう意味でそれぞれ各部門が関係部門と協議をして、そして例えばごみの問題にしても、子育ての問題にしても、これからどうあるべきだろうということを真摯に議論をしていただいている。そういう姿がとても美しいと思いまして、頼りがいがあるなと思っています。そういったことをこれからどんどん積み重ねていくことで、市役所の財産は人だけでございます。職員の資質も上がりますし、政策の運営のスピードだとかレベルも上がってくると思いますので、いましばらくぜひ見守っていただきたいなと思っております。  お金を払っているじゃないかと。これは当然でございまして、報酬規定の中でその範囲内でお支払いをしているということでございますので、御理解をいただきたいなと思います。  メンバーの選考についていろいろ御意見をいただきましたけれども、私は中央から人を引っ張ってきたらいいじゃないかと、こんなお話がありましたけれども、私はそれに対しては違うと感じております。私は小松に住所があって、そして小松に息子さんだとかお孫さんがいる方、いわゆるこれから息子、孫のためにどうやってこの小松をよりよくしていくかという、そういう気構えのある人を第一義に考えさせていただきました。そして、いろいろ海外だとか県外だとか、いろんなところで活躍をされた実績をお持ちの方を選ばせていただいたということでございますので、そういう意味では議員がおっしゃるようにもっと全体の思考を持った人がいいんじゃないかという御指摘だろうと思いますけれども、そういうことで選ばせていただいたということでございますので、ぜひとも御理解をいただきたいなと思っています。  組織の話に若干ちょっと戻りますが、私は既に効果が出始めているなと思っていることを一つ御披露させていただきたいと思います。  いわゆる組織がかわるということは、一人一人の意識が変わる。そして行動が変わる。そして判断が変わっていくというようなことが大事なんだと思っていまして、もう既に8月の初めでしたか、こういう考え方で組織改正をするんだということを経営改革チームから各部長、課長のほうに説明会をさせていただきました。大変いろんな活発な意見が出まして、その中でそれぞれの部門の役割は何だということをもう一度それぞれ考えていただくと同時に、これからふさわしい名前はどういうことだろうということで、組織の名称についてもオープンに部内で考えてそれぞれいただいたわけです。  一つだけ御紹介いたしますと、都市建設部というのがございます。これからは建設だけではないだろうと。まちづくりというものは創造をし、そしてデザインをしていくということが大事だろうということで、最終的には都市創造部という名前で御提案をさせていただいたわけです。これは、都市建設部の中で議論した中で出てきた名前でございますので、私はそういう意味で既にもう職員の意識が変わってきているなと、そんなふうに大変これについては喜んでおるわけでございます。  最後に、小松とか大和の問題がございまして、それのいろいろこれから詰めていかなくちゃいけないよということでございまして、これはたびたび申し上げておりますので繰り返しは割愛をさせていただきたいと思いますが、大和懇話会も6回催させていただきました。このメンバーの選考理由はという御質問もございましたのでお答えさせていただきますが、いわゆる35年たっている建物でございます。駅前にある大事な場所でもございます。しかし、いろんな意味でこの建屋をそのまま使っていくのか、それともこれを機会に更地にしてもっと広い範囲で考えてやっていくのか。それを民間がやるのか、公に近いところがやるのか、いろんな組み合わせがあるわけですけれども、それらについて大変深いボーリングが私はできたと思っています。  そういう意味で、関係先の大和さんともより突っ込んだ話し合いができる体制ができたと。それから、それを支えている金融団、銀行団ともきちっとした話し合いができるようになりました。そういう意味では、新潟のほうも同じような今協議会をつくろうとしているわけですが、10月15日に通告を受けて、1週間後にはそれを立ち上げることができたということは、これは非常によかったのかなと思っておりますし、これもやはり小松のまちを将来どうするんだと。そして、子孫のためにこれから30年後の駅前も考えてどうするんだということを、知識を持っている人、意欲を持っている人を選ばせていただきましたので、ぜひ御容赦をいただきたいなと思っております。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 49 ◯議長(川崎順次君) 山西信栄君。    〔18番 山西信栄君登壇〕 50 ◯18番(山西信栄君) 今、市長答弁もらいましてありがとうございました。  一つだけ抜けとるんじゃないかなと思うけれども、商工会議所から22年度の小松市の政策についての提言でございますけれども、1番目に緊急経済対策推進、2番目に北陸新幹線の整備の促進、3番目に小松空港機能整備と国際化推進、4番目にまちづくりの推進、5番目に産業基盤の整備、6番に商業と中小企業対策、7番に観光振興対策、8番目に環境の問題対策、9番目に雇用、教育、文化の振興と出ていますけれども、この辺をどんなふうに、大きな問題ばっかりでございますけれども、小松商工会議所も会員も随分、3分の1以上減っておると思いますから、やはり小松市が先頭に立って、一遍にできんと思うけれども、その点をどんなふうに考えておられるのかお聞きします。 51 ◯議長(川崎順次君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 52 ◯市長(和田愼司君) 今ほど小松商工会議所からの要望に対する今後の進め方ということで御質問いただきました。あらかじめの質問の中に通告がありませんでしたので省かせていただいております。  商工会議所からの要望でございますので、商工会議所にお答えするのがまず筋だろうということが一つでございます。  そして、その中におさめられているいろんな項目、今挙げられた9項目でございますが、これは現状いろいろと進めているものもございますし、それから先日も自由民主党小松支部からも要望を受けておりますし、その中に重なっている部分もございます。そんなものを日々の市政の中に、そして来年度の予算の中にどこまで折り込めるのかということがこれからの小松市役所の課題だと思っておりますので、これはまた商工会議所のほうにも御相談しながら回答させていただきたいなと思っております。  よろしくお願いします。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 杉 林 憲 治 君 53 ◯議長(川崎順次君) 杉林憲治君。    〔19番 杉林憲治君登壇〕 54 ◯19番(杉林憲治君) 年末恒例のことしの世相を漢字一文字であらわすことしの漢字に「新」が選ばれ、清水寺の森貫主が揮毫する姿がテレビや新聞で報道されました。それぞれが改めてことし1年を振り返り、さまざまな思いをめぐらしたのではないでしょうか。  来年は新たな年になるよう期待を込め、また小松市のさらなる発展を願いながら、通告に従い質問をいたします。初めに市長並びに担当部長の明確なる御答弁を求めておきます。  まず、交流人口の拡大について4点お尋ねをいたします。  1点目は、これからの交流人口の拡大に向けての重点施策についてであります。  人口減少時代を迎えている中、どのように地域の活性化を図っていくかが至上命題となっており、そのために交流人口の拡大に向けて、各自治体はしのぎを削っております。  金沢市は間近に迫った北陸新幹線の金沢開業を見据えて、魅力あるまちづくりを積極的に進めております。このままでは金沢に飲み込まれてしまうのではないかと、いささか危惧をいたしております。  さて、小松市の取り組みであります。交流人口の拡大に必要不可欠な交通網は、国際便を持つ小松空港、インターチェンジが2カ所ある高速道路や3本の国道、さらに特急がとまるJRがあります。しかし、現状はこうした交通の利便性は果たして十分に生かされているでしょうか。  一方、歴史、文化遺産も交流人口の拡大の一翼を担っておりますが、本市の地域資源といえば安宅の関、那谷寺がありますが、果たしてその価値が十分に認識をされ、その力を発揮されているでしょうか。  さらに、食文化も交流人口の拡大の大きな要素でありますが、これといってアピールするものがありません。何をもって小松を売り出すか、即効性のあるどのような施策でこれから取り組んでいかれますか。  今後、小松市としてどのような戦略を立て、交流人口の拡大を図っていかれるのか、市長の御所見をお伺いをいたします。  2点目は、市内コンベンション開催支援事業の取り組みについてであります。  コンベンション開催は交流人口の拡大はもとより、地域経済の活性化に大きく寄与すると言われております。ホテルや旅館を初め運輸、通信さらには農業や漁業などの1次産業といった幅広い分野にいろいろな効果を及ぼすわけであります。このため、どの自治体もコンベンション開催に向けてあの手この手を使って取り組んでいるのが現状であります。  さて、本市の取り組みはどうか。これまではどちらかといえば積極的に取り組んできたという形跡がなかったような気がいたします。やっと今回、この事業でコンベンション開催の取り組みが始まったというふうに私は思うわけであります。今年度は200万円の予算で小松市コンベンション開催支援事業が始まったわけでありますが、現在までの取り組みの実績をお教え願いたいと思います。  スケールの違う金沢を相手にこの事業を進めることは大変苦労があろうかと思いますが、今後どのような問題点があるのかもお示しいただきたいと思います。金沢との差別化を図りながら、ぜひこの支援事業が拡大されていくことを願っております。  3点目は、交流人口拡大のための情報発信のあり方についてお尋ねをするものであります。  ことしになって何回か県人会の世話をする人と意見交換をする機会がありました。その中で、小松市側からの情報提供が少なく、情報不足を感じている人が多いとのことでありました。その際、輪島を初め能登の県人会は、能登空港の開港や能登半島地震をきっかけにふるさとと県人会の連携が高まり、県人会活動が活発に行われており、以前より郷土愛が生まれ、ふるさと納税やふるさと訪問が活発になり、はたから見ていて大変うらやましいとのことでありました。  来年は市制70周年を迎え、1年を通じて記念事業が計画をされております。この機会をとらえ、こうした事業内容を全国各地の県人会にしっかりと情報発信し、交流人口の拡大につなげていくべきではありますが、また全国メディアへの発信も重要であります。市長の思いをお聞かせいただきたいと思います。  4点目は、小松白川連絡道路についてであります。  昨年、東海北陸自動車道の全線開通によって交流人口の拡大や物流に多大な影響を与えたことは紛れもない事実であり、改めて小松白川連絡道路の必要性をかみしめているところであります。  和田市長は初議会となりました6月議会で、梅田議員の質問に対し、「この道路は小松市にとって観光、経済、産業、空港の活用にとっては本当に重要な路線であると認識している」との答弁をなされております。私はあえてこの質問をいたしますのは、国の方針で新規の公共事業がいささか厳しい状況に置かれていくのではないか。せっかく一歩一歩積み上げてきたこの取り組みに対しておくれが出るのではないかという心配をするからであります。いま一度市長として、この小松白川連絡道路に対する取り組みについての決意をお聞かせいただきたいと思います。  次は、若者の就職支援についてであります。  さきの9月議会で高校卒業予定者の就職支援について質問いたしましたが、現在88%の内定率とのことであります。将来のまちづくり、定住促進の観点から、100%になるよう市として企業側に積極的に働きかけるよう改めて要請するものであります。  さて、今回の質問は、社会から忘れられた存在になっておるのではないかと思いますが、高校中退の若者の就職支援にぜひ取り組んでほしいという願いからお尋ねをするものであります。  親の離婚や失業などで不安定な生活にさらされ、ひいては貧困から学力低下、そして高校中退へと向かう若者が多いと言われております。高学歴が求められる現代社会を高卒という資格もなく、不利な状況で社会に出ることによって社会的排除に陥りやすい傾向があると言われております。高校中退者は社会からも忘れられた存在になっております。学校も行政も彼らのその後を把握していないのが実情ではないでしょうか。  ぜひこうした負の連鎖を断ち切るためにも個々の若者の就労に向けた悩みや不安を聞き、サポートする就職支援体制をつくれないものかどうかお尋ねをするものでございます。  最後は、高齢者の運転免許の返納についてであります。  近年、交差点で一時停止を怠ったり、一方通行を逆走する高齢者ドライバーをよく目にいたすようになりました。運転免許自主返納制度が始まってはや10年経過をいたしました。この間、交通事故数も年々減少するとともに、死傷者数も減っております。  ところが、すべてが減少傾向にある中、交通死亡事故に占める65歳以上の高齢者の割合は50%を超える大変高い割合となっており、また高齢運転者による交通事故発生件数は減るどころか増加の傾向にあると言われております。実に残念な状況と言わねばなりません。
     高齢者が運転免許を返納するには、申請取り消しの手続をすれば簡単にできますが、実情は免許証が身分証明証として使えること、みずから運転資格を失うことに抵抗を感ずること、また都会とは違い公共交通機関が十分でないことなど社会的背景から、思うように進んでいないと言われております。  そこでお尋ねをいたします。本市の免許返納の実態はどのようになっておりますか。また、高齢運転者による悲惨な交通事故を減らすためにも免許の返納を積極的に推進すべきだと思いますが、何か妙案はありますか。他市では公共交通運賃の割引制度や返納者に対する表彰、記念品の贈呈など、いろいろな試みが行われております。県内自治体では、野々市町がことし10月から65歳以上のドライバーを対象に運転免許証自主返納支援事業を開始をいたしたいと報道されております。  一番重要なのは、高齢者が免許を返納しても安心して暮らせる地域の支援と家族の理解や思いやりと協力が大切であります。本市の現状と取り組みについてお聞かせください。  以上で質問を終わります。 55 ◯議長(川崎順次君) 市長、和田愼司君。    〔市長 和田愼司君登壇〕 56 ◯市長(和田愼司君) 杉林議員の御質問にお答えをさせていただきます。交流人口の拡大については私から、その他につきましては担当部長からお答えをさせていただきます。  私も事あるごとにいろんな交流会に出させていただいておりまして、東京のほうで8月に関東大小松会、それから10月には石川県人祭がございまして、多くの方が御来場されていまして、私も御招待をいただきました。そのときにぶっさんやの人と一緒になってその前でテーブルに小松の物産、それから銘品を置いて売り子をさせていただきました。そうしましたら、和田もやっておるんかと言ってたくさんの人がお買い求めいただきました。そういう意味では、本当にありがたいことだと思いますし、しばらくふるさと談義をしたこともございます。大変皆さん方、小松のいろんな物産を懐かしがっておられますので、大変そういう意味では潜在需要が多いなというふうに思っておるわけでございます。  そういう意味で、たくさん小松から旅立たれた方々が東京だ、大阪だ、日本全国、海外にもいらっしゃるわけでございまして、よく考えるとその人たちが一番の小松をよく知っている、懐かしがっているいわゆるセールスといっては失礼ですね。PRマン、PRレディではないかなと、そんなふうに思ったわけでございます。  そういう意味で今、観光協会のほうの体制もこの間から見直しておりまして、観光協会長の役員もかわったわけですが、会員をふやしていこうと。議員が御指摘のように、例えば企業関係、いろいろ全国展開している、海外展開している企業もたくさんございます。小松だけにとどまらず、根上にもございます。そういった小松にルーツを置くような企業もたくさんございますので、そういう人たちにも観光協会に入っていただいて、いわゆる協会員というのか賛助会員というのかサポーター会員というのか、これから呼び方はまた役員会で今度議論をすることになっておりますけれども、そんなふうにしていくことによって、小松で生活してこちらで勤務した人が東京へ転勤になるよと。いや、北海道へ転勤になったよと。そのときに小松の物産をいろんな宅急便でまた求めたりとかいうようなことになってくるんだろうなと思っております。そういった一人一人の思いを結集させていく、そういうような観光協会といいますか、交流をふやしていくということもとても大切ではないかなと思っています。  そういう意味で、情報を発信していくということが議員がおっしゃるように一番大事でございまして、これは口で言うほど簡単ではないと思っておりますが、今どき例えばダイレクトメールというのはもう最近では古いのかもしれませんね。インターネットがございますから、携帯を含めてEメールだとか、そんなもので発信もできます。このインターネットというのはただなんですね。ただというのはとっても私は好きな言葉でございまして、そういう意味でこんなことをどんどんやっていければなと思っています。  それから、旅行誌なんかでもそんなにお金を取らずに掲載してくれるとか、地域タウン誌というのがたくさんございます。これは小松にもありますし、県内にもございます。それから、全国によく考えるとあるわけですね。当然。そういうところに何かテーマを設けて掲載のお願いをするとか、いわゆるそんなにお金をかけずに知恵と工夫でできる部分がまだ余地があるなという、そんなふうに思っております。  そういう意味では、本当にきょうはいい御提案をいただいたなと思っておりますので、全体を少しさらに強化をしていきたいなと思っています。  コンベンションの御提案もいただきました。今まで実績としては、始まってまだ本当に3カ月ほどですから少ないんですけれども、全体で今、実績としては20万7,000円、延べ宿泊人数が690名ということでございます。それ以外にも申請はたくさん来ておるんですけれども、いわゆる市のほうで何かまとまって補助をしたところについては除外しますよという条文がございまして、そこに抵触する方が多いということでございます。  今度70周年でございますので、このコンベンションのルールを変えたいと事務局からも要請を受けていまして、私も当然だなと思っています。ただ、どういうふうに上げようかなということで今、思案をしておるんですけれども、来年70周年ですから、会社でいいましたら記念配当かなと。記念配当で来年は、今は300円なんですけれども、それを200円程度上げると500円になるわけですね。1泊。そんなやり方もあるかなと。記念配当といったら何となく失礼な言い方なのか、それとも逆に話題性を呼ぶのかわかりませんけれども、そんなような仕組みでこのコンベンションというものを少し見直していきたいなと思っています。  おもしろいのは、今、施設管理公社の理事長も暫定的にさせていただいておるんですが、いろいろお話を聞きますと、大学の合宿も結構いらっしゃるんですね。ことしは木場潟にたくさん来ていただいて本当にありがとうございました。その大学の合宿がいろんな体育館を使ってされると。当然、この近辺に一番安いところを探したり、場合によっては一軒家を借りてというのもあるわけですが、その大学の合宿というのはこれは物すごくおもしろいといいますか、需要がたくさんあるなというふうに思っています。これも今申し込みのところで全部それぞれインターネットのEメールを調べてもらっていまして、郵送するとお金かかるじゃないですか。ファクシミリだと1枚8円で済むんですけれども、インターネットだとただやということで、そういったところにどんどん大学のスポーツ関係、文化関係のところへわかる範囲でやろうと。  そういった施設管理公社の情報をまた市の関連のところで共有化していくと。個人情報ではありませんので、団体情報ですので、そんなような使い方もあるかなと。いわゆる情報をどうやって集めて分析をして活用していくかということだろうと思いますので、小さいところから始めていきたいなというふうに思っておるわけです。  杉林さんおっしゃるように、金沢と比較すると大変だぞと。そうなんです。それは私も常々申し上げているところでございます。金沢はこの20年間で磨かれまして、まちの中どこでも博覧会ができるぐらいになっております。だからといってくじけちゃいけないなと思っております。小松には大変お宝もたくさんございますので、これをぜひ磨いていかなきゃいけないなというふうに自分自身、自分で叱咤激励をしておるわけですけれども、そういった意味でぜひこの70周年ということで、小松の山から海まで本当にいいものがたくさんございます。それをぜひ皆さんと一緒に磨いていきたいなということでお願いを申し上げたいと思います。  いろいろ世の中は博覧会というのがたくさんあるんですけれども、上海で今度5月から開かれますけれども、ああいったパビリオン式の博覧会というのはとても少なくなっているということを、先日そういったデベロップの関係をやっている人たちにお聞きをいたしました。これからはパビリオンをつくるんではなくて、まち全体がパビリオンですよと。これがこれからの新しい博覧会のやり方ですと。そこでやはり成功しているというのはそういったところ。新たにパビリオンをつくると、いわゆるコストが余りに高くなり過ぎちゃって、いわゆる自由度も低いというようなこと。逆に集中度があるということかもしれませんけれども、そういったことが今の流れのようでございます。そういう意味では、金沢は町なかどこでも博覧会ができるというのは大変うまくやっておられるな。小松だって負けちゃおれません。ぜひとも皆さん方のお力添えをいただきたいなと思います。  小松にはおっしゃるようにいろいろ高速交通網が完備していると思っております。ただ、小松駅の利用者も含めて伸びていないといいますか、やや減少ぎみだと。飛行機も今、この経済情勢の中で大変苦労をしているということもございます。ぜひこちらの空港を利用して人が、交流人口が訪れるということで、きのうも申し上げましたけれども、これからの交流という中には、例えば文化交流、スポーツ交流もございますし、人材育成交流というのがございます。そちらのほうにぜひ力点を置いたような形でこのまちづくりができれば本当に飛行場も利用者が多いだろうし、JRも多いだろうと、そんなふうに思っておりますので、ぜひともまた皆さん方のいろんな貴重な御意見をちょうだいしたいなと思っております。  白川の問題でございます。  白川道路ということで、私もいわゆる石川県というのは能登半島だけが半島ではないと思っております。この加賀地域もいわゆる今の状態では飛行機は別にしますと、陸路を使えば福井か富山を経由しなければ東京、大阪に行けないということでございますので半島だと、そういうふうに自分では言い聞かせております。そういう意味で、必要なのはやはりもう一つの道でございます。  それが小松白川道路だろうというふうにひとつ思っておりますが、何分大変総工費が高いということの御指摘もちょうだいをしております。それから、大変環境面では大事なところでもございますし、現状、環境影響調査というのはもう既に終わっておりまして、これからは白山の下にトンネルを掘るといういわゆるAルートにほぼ決まったというふうに聞いておりまして、温泉だとか地形だとか非常に難しいところでございます。そういう調査が入るというふうに聞いておりますので、それが進むと同時にやはり実現の方向で我々も要望を出していきたいなと思っております。  私は、その先にまず勝山市と結んでいる国道416号線ですね。小松勝山道、これをあと数キロになっておりますので、これが何とか実現できないかなと思っています。これができますといろんな、冬場は通れないとかいろんなまだ課題は抱えておりますし、すぐに2車線とか大きなものはできないわけですが、中部縦貫道とも結ばれますし、そうするとそれが中央自動車道へ入って東京へ行けるというようなことになりますと、今よりはさらにいろんな意味で交通網がよくなるかなということもございますので、白川道路だけに固執せずに、この勝山道路につきましても引き続き皆様方と期成同盟会の中に入っていただいていますので、一緒になって実現に向けて進めてまいりたいなと思っております。よろしくお願いします。 57 ◯議長(川崎順次君) 市民福祉部長、加藤正峰君。    〔市民福祉部長 加藤正峰君登壇〕 58 ◯市民福祉部長(加藤正峰君) 杉林憲治議員の高齢者の免許の返納について、市の現状と対策についての御質問にお答え申し上げます。  小松警察署管内の高齢者の方で運転免許証の有効期間内に自主的に免許証を返納された方は昨年1年間で11人、本年は1月から11月末までの11カ月間で25人でした。  これまでも70歳以上の方の運転免許証更新時には高齢者講習受講が義務づけられていましたが、本年6月からは75歳以上の方の更新時に御自身の記憶力、判断力の状態を知っていただくための認知機能の検査であります講習予備検査を受検し、結果に応じた講習の受講が追加されたことも自主的返納増加の要因かと思われます。  これからは高齢になって運転に不安を覚えた方が運転免許証を自主的に返納しやすい環境をつくることが大切かと思います。  その一つとして、返納した後の生活の足の確保があります。このことは昨日の出戸議員への森副市長の答弁にもございましたが、らく賃パスポートのPRに努め利用を促進することにより、利用しやすい公共交通機関の存続確保に努めたいと思います。  また、運転免許証には身分証明書としての側面もあります。この代替としましては、顔写真つきの住民基本カードがございます。このカードは、市民課で申請していただきますと手数料500円で交付を受けられるものでございますが、この申請手続のPRにも努めたいと思います。  そして、杉林議員御案内のように、高齢者の方が家族や地域の方の思いやりに包まれて生活できる環境の醸成に努めることも大切だと思います。今後とも小松警察署を初め関係機関と連携し、高齢者の方が運転免許証を自主的に返納しやすい環境づくりを進めてまいりたいと思います。  以上でございます。 59 ◯議長(川崎順次君) 経済環境部長、山上重幸君。    〔経済環境部長 山上重幸君登壇〕 60 ◯経済環境部長(山上重幸君) 杉林議員の御質問にお答え申し上げます。  若者の就職支援について、特に高校中退の若者の現状と支援についてお尋ねでございます。  現状でございますが、石川県教育委員会へお尋ねしましたところ、県内公立高等学校の中途退学者は、平成18年度457人、平成19年度455人、平成20年度425人と全体的には減少傾向とのことでございます。退学者の理由は、多い順から学生生活や学業への不適応、進路変更、問題行動、学業不振、そして家庭の事情、経済的理由となっております。  その中で、全日制で6割近くが学校生活、学業不適応を理由としており、明確な目的が持てなかったり、また適応できない生徒が多くなっているそうです。  なお、各学校においては進路指導や学習指導や生き方指導の充実などさまざまな指導を行って退学者が出ないよう努力されております。  次に、議員は中退者は社会から忘れられた存在であり、また苦しい立場にある中にある者が多く、彼らや地域の将来を考えて中途退学された方への行政としての支援をお尋ねですが、現在、残念でございますが、県、市では高等学校中退者に限定した就職の支援制度はありません。しかし、国の制度である職業経験、技能、知識等により就職が困難な方を雇い入れるときの支援策であるトライアル雇用制度や若年者の就職促進を目的とするための施設であるジョブカフェ加賀サテライトを活用することによる支援は可能であります。そういうことで、これからは特にジョブカフェと連携を強め、できるだけ彼らの悩みや不安を聞き、社会の中で頑張っていく体制づくりをしていくことが必要であろうと思いますので、ジョブカフェと連絡をとっていくことといたします。  最後に、中退者は職につきにくいのが現状であろうと思いますが、本人の頑張りで職につき、続けられるよう家族や地域社会や行政が支援していく体制づくりが重要であり、広い範囲で迎え入れてやるべきであろうと思います。  また、高校中退者とは別に、近年、森林業務でも若い人たちが職につき頑張っている声が聞かれます。これまでなかったように思います。このように今まで若者に好かれなかった分野、例えば農業、林業、伝統工芸などへの若者のチャレンジできる体制づくりなど検討していく必要があるのではと思い、これから調査もしていきます。  以上でございます。  ───────── ◇ ─────────    ◇ 長 田 良 一 君 61 ◯議長(川崎順次君) 長田良一君。    〔23番 長田良一君登壇〕 62 ◯23番(長田良一君) 最後の質問になりました。市長はいつもこの議場で御答弁に出られる際に大変すてきなファイルを持って登壇されまして、流れるような語り口で自説を述べられる姿を見まして、私も少しでもまねができないか。足元にも及ばんけれども頑張ってみようと思ってファイルに原稿を入れて登壇しようと思ったところ、あんたは似合わんというその一言でせっかくのアイデアもなくなりましたが、ささやかに1枚10円のこのビニールのファイルに入れての登壇となりました。  あとわずかで新しい年を迎えるこの時期に来ても相変わらず暗いニュースばかりで、なかなか活気あるいは光明が見出せません。  そこで、私どもみどりの風の会派では、せめて議場ぐらい活気あるものにしようと、そんなことから珍しく全員が質問をすることにいたしました。きのう、きょうと連日の議論でお疲れでしょうが、いましばらくお時間をいただければと思います。  まず最初に、沖・清六地区への大型商業施設の進出についてお尋ねをしたいと思います。  今も申し上げましたように昨年末からの世界同時不況は一向に改善される様子もありません。それどころか経済情勢はますます厳しくなってきています。  特にものづくりのまち小松は、主力の鉄鋼機械は依然として低い生産量であり、雇用情勢も大変厳しく、この議場で何回も出ましたが来年卒業予定の高校生の就職内定率は、今も杉林議員の質問にも出ておりましたが88%ということであります。  一方、コマツの小松工場が来年4月には金沢へ移転する。その跡地の活用とともに駅周辺の活性化が検討されていたやさきに、30年以上にわたって駅前の、いや小松の中心商業施設としてにぎわいの核でありました大和小松店が来年6月に閉店されることになりました。  私も縁がありまして、昭和55年ですが、あの今の大和のオーナー会社であります尚成ビルさんにいっときお世話になっていたこともありまして、大変残念な思いでございます。  大和小松店については、これもこの議場で何人もの皆さんから出ましたように、商工会議所や中心商店街振興組合の方々が中心になってその活用策について市とともに検討されているようでありますが、なかなか即効策といいますか、即効薬といいますか、見出せないようでございます。加えて、中心市街地の活性化を図るべく進められていました中心市街地活性化事業も、4月以降頓挫したままの状況です。  このままで小松市は大丈夫かと心配している市民が数多くおられ、私の耳にもたくさん入ってきています。八方ふさがりとはこのことを言うのではないでしょうかと言う人もおられます。しかし、悲観することは私はないと思います。小松を元気にし、そして小松活性化の導火線となってくれるであろう宝物が手の届くところにあると私は思っています。  それは沖・清六地区に進められている区画整理事業だと思います。総工費28億円で平成20年、具体的には昨年の春から進められており、現在ではメーン道路の幸八幡線も供用され、街路樹の植栽も行われています。わずか2年間で順調に工事が進捗しているというふうに思います。私の市役所への通勤道路でもありまして毎日通りますが、新しい活力が感じられ、大変生き生き、浮き浮きしながらあのところを通っております。  29ヘクタールの中心施設となる大型商業施設は、残念ながらいまだ出店の契約は交わされていませんが、既に電機関係を初め数社との契約も完了し、明22年の夏にオープンするべく準備が進められていると聞いております。大型商業施設との契約も完了すればさらに数社との契約もすぐに交わされるというふうにも聞いています。  この地域内に計画されている全施設が完成すれば、大変不況で悩んでいらっしゃる雇用創出、すなわち2,000人から2,500人とも言われる雇用が確保できると言われています。また、数億円の市税収入も見込めるとのことであります。  そして何よりも今、不況で仕事がなく苦しんでおられる建築関連企業にはビッグなプレゼントになることは明らかで、その経済効果は大いに期待されると思います。  全施設が完成すれば、市長が特に力を入れておられるにぎわいの創出、交流人口の増大など、小松市の活性化につながる大きな起爆剤になることは明らかであります。これこそ「干天に慈雨」であります。  中心施設となる大型商業施設の企業へは、区画整理組合の役員の皆さんが中心になりまして、来年春の契約に向け積極的な話し合いが進められていると聞いております。  市長、もしこのチャンスを逃がすことになれば小松市にとっても、また市民にとっても取り返しのつかないことになるのではないでしょうか。市長が先頭に立って進出企業への働きかけをなさるべきだと思うが、いかがでしょうか。  市長がいつも言っておられるトップセールス、今こそ出番だと思いますが、市長の思いをお聞かせください。  次に、議会の議決と予算の執行について、森副市長にお尋ねをいたします。  この質問は、私自身の26年の議員活動を振り返っての反省と、これからの小松市を背負っていかれる若い議員の皆さんへの参考になればとの思いも含めて質問をいたしたいと思います。  執行部と議会は車の両輪とよく言われますが、森副市長はこのことをどう理解し、どう思っておられますか。まずお聞かせをいただきたいと思います。  私は、地方自治法の精神は、首長である市長が事業とこれらにかかわる予算を作成し、議会へ提出される。議会はこの事業や予算をチェックし、市民のためになる事業であることを確認し、予算を承認する。承認された予算を首長は職員に指示し粛々と効果的に、そして効率よく執行し、市民の生活向上に寄与する。これが議会と執行部との関係で、これ以上でもこれ以下でもないし、またあってはならないと私は思っております。  特に財政、予算については、市民の大切な税金を使わせてもらう立場から、より厳しく地方自治法では定められております。自治法第215条の予算の内容から始まり、会計年度、予算の区分、議決など細部にわたって決められております。  この法律に基づき、予算区分として御案内の款、項、目、節、細節と5つの区分に分かれ、その目的や内容を厳しく精査する仕組みになっております。  しかし、最近の小松市を見てみると少し乱れているように思えてなりません。一例を申し上げたいと思います。きのうからの議論にも出ました。市長からの肝いりで設置されましたニューこまつ提言会議の委員の報酬は、議会への補正予算の説明は行財政改革戦略会議でしたが、いつの間にやらニューこまつ提言会議にかわっています。また、座長の賃金は嘱託賃金でございますが、育児休暇のための予算が残っていたからそれで支払うという説明でしたが、これなど地方自治法で言う法の精神がゆがめられているように思います。  議決された予算ならどう使ってもよいと私は地方自治法は定めていないと思います。本来、不要な予算は減額し、必要な予算は新たに計上する。それを議会が承認する。それが自治法の精神だろうと思います。  御案内のように市議会では、毎議会終了時に各常任委員会の継続調査の議決をいたしております。すなわち365日いつでも執行部から協議を求められれば対応できるように、そんな思いで議決されております。  私は6月議会で、和田市長が就任された第1回の議会で同じような質問をいたしました。その一部を御紹介いたします。  「一方、市長も御案内のように、市役所には条例集が2冊あり、この条例集だけで約1万2,000ページもあります。細かい部分まで決めております。国の法律や条例、あるいは条例にかかわる規則、要領、要綱などを全部合わせると恐らく数万ページにも上るのではないかというふうに思っています。民間出身の和田市長の目から見れば、何と無駄なことをと、こんなに時間をかけているのだろうと思われるかもしれません。よい悪いは別にして、残念ながら、現在は国も県も市もすべてこんな仕組みなのです。市長の言われる結果の評価は大変重要ですが、行政の場合は事業を進める手順や経過も大切なのではないでしょうか。それは手間や時間をかけてと思われるでしょうが、それだけ市民から納めていただいた税金を大切に使おうとの思いのあらわれでもあると私は思います」と市長に質問をいたしました。  長い行政経験をお持ちで県の事務方のトップまで上られた森副市長の思いとお考えをお聞かせください。  また、先日、日曜日ですが北國新聞の「日曜インタビュー」で副市長はインタビューに答えられまして、「行政の基本を忘れず小松の発展に尽くす覚悟である」とインタビューを結ばれていらっしゃいましたが、副市長の思っておられる行政の基本とは何かをあわせてお聞かせください。  次は、庁舎内の喫煙ブースについてであります。  地方自治法などの大変ちょっと広いといいますか、質問をしましたが、今度は至って小さい質問をします。  これまで庁舎1階エントランスホールに設置されていました喫茶コーナーと喫煙ブースがことしの5月ごろよりなくなりました。市民からどうしてなくなったのですかの声もよく聞きます。  エントランスホールは市民の情報交換や憩いの場所としてにぎわっていました。残念です。撤去された理由を担当課に聞きましたところ、エントランスホールをこれまでのようなサロンとしての利用から小松のPRを行ったり、小松活性化の発信基地として活用するため、撤去しましたとのことでありました。  活用策を変更することであれば、それも仕方のないことでありますが、特に喫煙ブースがなくなったことについては残念でなりません。  たばこが体に与える影響が悪いとのことから、庁舎内各階にあった喫煙ブースがなくなり、現在唯一、この議会棟の4階のみとなっています。どこへいったのか探したところ、庁舎西側の駐輪場の中と正面入り口右側の入り込んだところに灰皿が置かれていました。何とも情けない気持ちになったのは私だけではないのではないかと思います。  確かにたばこは体によくないということも言われています。しかし一方では、気分転換を図りストレスを解消するためには大きな効果があるとも言われています。私たちの若いころには、たばこのCMコピーに「きょうも元気だ、たばこがうまい」というのがありましたし、「たばこは心の日曜日」というのもありました。  でも、今の喫煙場所は野外、寒風の中でたばこを吸うときにとても「きょうも元気だ、たばこがうまい」という気持ちにはなれません。  小松市内でのたばこの自動販売機で購入する際に必要なタスポカードの所有者は約8,000人おられるというふうに聞いております。組合の調査によれば、喫煙人口は約2万3,000人ほどおられるのではないかとのことでした。このことは成人の約30%に当たります。  御案内のように小松市へ入るたばこ税は年間約6億円あります。これは喫煙者1人当たり年間2万6,000円、月2,200円の税金を納めていただいているということになります。  市長の提案説明によれば、22年度の法人市民税の見込みは約9億円しか見込めないとのことで、法人税に近い額を一銭の徴収費もかけずに納入されている喫煙者に対しての扱いとしては、いささか寂しい気がしてなりません。だからといって私はどこでも喫煙させろと言っているのではありません。嫌煙権もあります。ぜひ分煙でゆっくりとたばこを味わって吸うことのできる場所を設置すべきではないかというふうに申し上げたいと思います。  県内各自治体の庁舎についてどうか調べましたところ、全自治体とも庁舎内に集煙機を備えた喫煙ブースが設置されているということでした。御存じでしょうが、納税課の皆さんが市民から電話がかかってきた第一声は「税金を納めていただいてありがとうございます」というこの一言から始まると聞いております。  ぜひこうした思いを受けとめていただきまして、喫煙ブースの設置を御検討いただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  以上で私の質問は終わらせていただきますが、2日間の質問を聞きながら、大変活発に議論された議会だったと感じました。久しぶりの再々質問、悲しみを乗り越えての弔い質問、アジアの食を一堂に集めるべきとの私たちでは到底考えられない大胆な発想の提言など、中身の濃い議論だったと思います。  そんな中で、来年度からの庁舎のといいますか、市役所の組織の改正、改変の議論の中で、文化も文化財も、そしてスポーツまでもが観光資源として活用するというような議論に流れたことに対しては、それでいいのかなとの思いでお聞きさせていただきました。  以上で12月議会最後の質問を終わりますが、先ほど市長も申されましたように、2日間で大変お疲れでしょうし、市長はこの後大変大事な公務がお待ちでございますので、できるだけ簡単明瞭に答弁していただいて結構だということを申し上げまして、質問を終わりたいと思います。  ありがとうございました。(拍手) 63 ◯議長(川崎順次君) 市長、和田愼司君
       〔市長 和田愼司君登壇〕 64 ◯市長(和田愼司君) 長田議員の御質問にお答えさせていただきます。  最後におっしゃられましたスポーツも観光だと。これは誤解があると私は思っております。観光と交流でございます。観光と文化交流、スポーツ交流とはやや意味を異にするものだと思っておりますので、スポーツは交流、これからの大事な時代は交流の時代であるということでございますので、そちらの意味だということで御理解をちょうだいしたいなと思います。  私への質問ということで、沖・清六地区への大型商業施設という御質問がございました。  この大型施設につきましては、いろいろ市民の中でも議論があって、進出が延びているという現実については御存じのとおりでございます。  現状、イオンの会社のほうからは当該の土地区画整理組合に対しまして確約書が出ていることも御存じだろうと思っておりますので、議員がおっしゃいましたように来年3月までに売買契約及び賃貸借契約を結ぶということを承っております。これはまだ交渉中だというふうに思っておりますので、まだ3月末まで時間ございますので、いろいろなことがあるかなと思っております。  それから、出店の営業開始は2012年の下期ということでございましたので、今から3年後ということで確約書を出されていらっしゃいます。  本件につきましては、私は長田議員からは6月の議会で市政の継続ということもお教えをちょうだいいたしました。前の市政におきましては、これは民の問題であるというふうにおっしゃっておられまして、確かにそのとおりだなというふうに思います。そういう意味で、小松市役所が行う部分、例えば土地区画整理への負担金への支払い、それから道路の整備につきましては滞りなく進めてきたということでございますので、これは小松市役所としての役割を十分こなしているのかなと思います。  今後の進出の方向については、従来どおり土地区画整理組合が主体となって進めるものだと思っております。  本件、私も一市民としていろんな意味で拝見をしておったんですが、いろいろ行政訴訟があったり、さまざまな反対署名もあったり、大変市民を二分した大変なことでございました。そういう意味で、トップセールスをしろということであれば方針転換ということになると思っておりますので、そういった意味からであるならば商工会議所等々とのまた私も議論をして、そして市議会の皆さんのまた御理解も御承認も得て進める案件かなというふうに思っておりますので、この辺については私はそういうふうに感じておりますので、以後よろしくお願いいたします。 65 ◯副議長(川崎順次君) 副市長、森久規君。    〔副市長 森 久規君登壇〕 66 ◯副市長(森 久規君) お尋ねは、議会と執行部との関係だとか、それから議会の議決と予算執行についてのお尋ねであったと思いますが、お答えをさせていただきます。  まず、議会と執行部は車の両輪というこのことについてのよく例えられる話でございますけれども、その意味合いにつきましては、私は議会と執行部がチェック・アンド・バランスの立場に立って真摯な議論を重ね、適度な緊張関係、距離を保ちながら切磋琢磨しながら市民の負託と信頼にこたえられる適正な行政運営がなされていくことを言うものというふうに理解をしております。  そして、議会と予算の関係でございますけれども、地方自治法上のルールとしまして、市長には予算の調整と執行の権限が与えられ、そしてまた一方、市議会には予算の議決権がございます。予算につきましては、総計予算主義の原則によりまして、一会計年度における一切の収入支出はすべての歳入歳出予算に編入しなければならないというふうに定められているところでもございます。  予算は、こうした原則のもとに編成をされ執行されるものでございますけれども、予算計上された個々の事業についてすべてを詳細に至るまで説明をするには相当な時間も要することなどから、主なもの、重要なもの、あるいは概要について触れるということではあるものの、あとは予算書、歳入歳出予算事項別明細書という書類によっているというのが通例でございます。個別の事業の詳細につきましては、お尋ねがあればお答えをするというような現実的な対応がなされているというのが本市のみならずいずれの自治体においても現状ではないかというふうに思っております。  ニューこまつ提言会議の御意見もございましたけれども、これも6月議会において行財政改革戦略会議というようなことが仮称として言われていたのが、後に正式な名前がニューこまつ提言会議というふうに決まったものというふうに理解をしております。  参与の予算につきましては、総務企画部の予算の中で嘱託の予算が計上しておりますので、それによって執行をし、予算内での雇用をお願いしているというふうに理解をしておるところでございます。  ただ、予算の発表や執行、そして事業執行に当たって、そして特に重要事項などにつきましては議会への説明不足にならないように、今後とも十分留意をしていかなければいけないことであろうというふうに考えているところでございます。  そして次に、条例集とか規則などについての御意見もございました。  役所には、法律に基づくものやあるいは基づかないものや、いろいろたくさんのルールがございます。そして、それは市民の行為を規制するものであったり、そしてまた生活の安全、安心を守るものであったりさまざまでございますけれども、行政執行上の規範となるものでございます。それは役所のだれかがその事務を担当したとしても恣意的にならず、仕事の処理結果が一定の範囲内になるように公平公正な性質を保つという意味であろうかというふうにも思っております。  そんな意味では、ルールとか手順とか定めが多いということがありますけれども、ただ一方でそうしたルール、手順が多過ぎてお役所仕事と言われるようなスピード感のないものになってしまうことも起きないわけではありません。必要なものは必要ですけれども、そこまで求めなくてもというような無駄をなくす。そして、なるべくスピードアップをできるものはすると。そういうことも行政には求められることではないかというふうに思っているところでございます。  そしてまた一方で、もう一つ、行政の基本ということについてのお尋ねもございましたが、私もそんなに大上段に構えて言うつもりはございませんけれども、行政というのはどんなに財政が厳しいときであっても、限られた財源の中で知恵と工夫を凝らし、常に公共の福祉、住民の幸せのために精いっぱいの努力をしていかなければいけない。そうした責務を負って首長の指揮のもとで行政執行に当たらなければいけないものだと、そんなふうに思っているところでございます。  以上でございます。 67 ◯議長(川崎順次君) 企画政策監、九間良洋君。    〔企画政策監 九間良洋君登壇〕 68 ◯企画政策監(九間良洋君) 長田良一議員の庁舎内の喫煙ルームについての御質問にお答えをいたします。  今や喫煙が当人及び周囲の人たちに及ぼす影響の深刻さにつきましては、多くの人が周知しておるところでございます。公共施設を初め多くの人たちが利用する場所では、喫煙はできないという感覚は、市民の中にある程度根づいて納得されている感がございます。  大変喫煙者にとりましては厳しい社会となっておりますが、市役所に訪れる市民はもとより、市職員にもまだ喫煙者が多いのが実態であります。  この事実を踏まえまして、喫煙者と非喫煙者双方の声も勘案して、庁舎内における喫煙の今後のあり方や方向性を見出していきたいと、こういうふうに思っております。  また、これを機会に庁舎外のこまつドームや市民センター等での喫煙場所についても改めて整理いたしまして、改善すべきは改善していきたいと思っております。  ちなみに、私も愛煙家の一人でございますので、ぜひとも改善したいと思っておりますので、どうぞひとつよろしくお願いいたします。  以上です。 69 ◯議長(川崎順次君) 長田良一君。    〔23番 長田良一君登壇〕 70 ◯23番(長田良一君) お時間も迫っておるので、簡単に再質問。  九間部長、ぜひお願いします。  先ほどの私の沖・清六地区への大型商業施設の進出について市長から御答弁をいただきましたが、市長は民の問題だと。こういうような言い方をされましたが、それはいささかいかがでしょうか。民の問題といえばコマツの問題も大和の問題もみんな民の問題でありますし、企業誘致をするのも私は民の問題だと思います。そうじゃなくて、今、目の前にある小松にとって一番大事な雇用や財源やにぎわいにも通ずるという、これは民間企業というよりも一大プロジェクトだと私は思っております。  そういう意味で、結果として完成したらよかったよかった、たくさん雇用できた。税金も納めていただける。ありがたい。そういうお気持ちがおありだろうと私も思いますが、ぜひ自分でも少しは汗をかいていただきたいと。このことをぜひお願いをして、質問を終わりたいと思います。  以上です。 71 ◯議長(川崎順次君) 以上で通告による質疑並びに質問は終わりました。  ほかに質疑並びに質問はありませんか。    〔「なし」と言う人あり〕 72 ◯議長(川崎順次君) 質疑・質問なしと認めます。これをもって質疑並びに質問を終結いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎議案の委員会付託 73 ◯議長(川崎順次君) ただいま議題となっております市長提出議案第101号外19件については、お手元に配付してあります常任委員会審査付託表のとおりそれぞれ所管の委員会に付託いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎請願の委員会付託 74 ◯議長(川崎順次君) 日程第2、本日までに受理した請願第3号から請願第6号までの3件は、お手元に配付の請願文書表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  ───────── ◇ ─────────    ◎次会日程報告 75 ◯議長(川崎順次君) 以上で本日の議事日程は終了いたしました。  お諮りいたします。  明16日から12月21日までは委員会審査等のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。    〔「異議なし」と言う人あり〕 76 ◯議長(川崎順次君) 御異議なしと認めます。  よって、明16日から12月21日までは委員会審査等のため休会することに決しました。  次会は、12月22日午後1時30分から会議を開き、委員長報告、質疑、討論及び採決を行います。  ───────── ◇ ─────────    ◎散会の宣告 77 ◯議長(川崎順次君) 本日はこれにて散会いたします。       散会 午後 3時30分 Copyright © Komatsu City Council, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...