小美玉市議会 > 2021-12-07 >
12月07日-03号

  • スマートシティ(/)
ツイート シェア
  1. 小美玉市議会 2021-12-07
    12月07日-03号


    取得元: 小美玉市議会公式サイト
    最終取得日: 2022-11-22
    令和 3年 12月 定例会(第4回)          令和3年第4回小美玉市議会定例会議事日程(第3号)                    令和3年12月7日(火)午前10時開議 日程第1 一般質問  (散会)出席議員(19名)     1番  戸田見良君       2番  香取憲一君     3番  長津智之君       4番  島田清一郎君     5番  村田春樹君       6番  木村喜一君     7番  植木弘子君  (副議長) 8番  石井 旭君     9番  幡谷好文君      10番  谷仲和雄君    11番  長島幸男君      12番  岩本好夫君    13番  福島ヤヨヒ君     14番  小川賢治君    15番  大槻良明君      16番  田村昌男君 (議長)17番  笹目雄一君      18番  市村文男君    19番  荒川一秀君欠席議員(1名)    20番  野村武勝君---------------------------------------説明のため出席した者 市長          島田穣一君   副市長         岡野英孝君 教育長         羽鳥文雄君   市長公室長       倉田増夫君 企画財政部長      金谷和一君   総務部長        礒 敏弘君 市民生活部長      太田 勉君   保健衛生部長      鈴木定男君 教育部長        中村 均君   産業経済部長      矢口正信君 都市建設部長      小島謙一君   消防長         池崎利久君---------------------------------------議会事務局職員出席者 議会事務局長      戸塚康志    次長          菊田裕子 書記          菅澤富美江   書記          深作 治 書記          富田 成     午前10時00分 開議 △開議の宣告 ○議長(笹目雄一君) おはようございます。 議場内の皆様にお願いします。携帯電話は、マナーモードにするか電源を切るようお願いします。また、写真、ビデオの撮影や録音の行為は禁止されております。 なお、議会広報作成のため、事務局職員による写真撮影は許可しましたので、ご了承願います。その他、傍聴規則を遵守して傍聴するようお願いします。 ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。--------------------------------------- △一般質問 ○議長(笹目雄一君) 日程第1、一般質問を行います。 通告に従い順次発言を許します。--------------------------------------- △石井旭君 ○議長(笹目雄一君) 石井旭君。     〔8番 石井 旭君 登壇〕 ◆8番(石井旭君) 改めまして、皆さん、おはようございます。 8番議席、石井旭でございます。 通告に従いまして順次質問させていただきます。 この定例会の質問は1問のみでございます。 小美玉市消防署の現状と対策について伺います。 本市の消防職員は市民の生命・財産を守るため、日夜迅速かつ的確な消防行政の運営に努められ、救急患者の搬送や災害時の消火活動など、安全業務の管理や要望活動をはじめ、多岐にわたる消防の運営にご尽力をいただいております。改めまして敬意を表するところであります。 まず、消防を取り巻く国・県の状況でございますが、総務省消防庁は平成18年に、市町村の消防広域化に関する基本方針を告示し、それに従い全国の都道府県が消防広域化推進計画を策定しました。 当初は平成24年度までに広域化を実現する計画でしたが、この時期が数回延長され現在期限が令和6年度までになっております。消防庁は当初本部ごとの管轄人口を30万人以上とする目標を掲げていましたが、本部の設置場所や財政負担をめぐる調整が難航している地域が多く、期限延長に踏み切ったという背景があります。 今でも、全国に約730の本部のうち、その6割が管轄人口10万人未満という小規模な消防本部のままとなっているようであります。 この再編が進んでいない状況において、総務省消防庁は、今後10年後の消防体制や広域化の進め方を再検討するよう都道府県に要請したということであります。 また、茨城県においては、現在茨城県内には24の消防本部、消防署が65、分署・出張所を含めると150の消防署があるようであります。地震、洪水、大雪といった災害が大規模化するなど、消防に関する環境は大きく変化をしている中、10年前と比べて県内24の消防本部消防サービスや対応力、格差が生じているのは言うまでもありません。 つまり、広域化された消防本部と単独で小規模な消防本部との力の差が著しくなっているということであります。 小規模な消防本部においては、出動態勢を有する消防車両、専門要員の確保などに限界があり、運営面などに厳しさがあり指摘されるところがあります。懸念されていることであります。 これを克服するためにも、消防の広域化を図り、組織を大きくして消防力を強化することが、茨城県のみならず全国的に消防体制の喫緊の課題となっているようであります。 消防の広域化は、住民にとっても大きなメリットがあります。 まず、消防本部の規模が大きくなり本部全体が保有する車両や機材が増えることから、出動態勢が充実をします。そして、統一された指揮命令の下で迅速かつ効率的な災害対応が可能となる効果も生まれるということであります。 消防の広域化については、昨日の戸田議員への答弁がありましたので結構です。 そこで、まず、質問の1点目、消防署の現状について伺います。 初めに、消防職員の人員の状況について伺います。 消防本部が出している2021小美玉の冊子を見ますと、本市の消防職員は今年度5名採用して現在103名で遂行しています。そのような中、令和2年度実績ですが、緊急出動件数が1,920件、搬送人員1,735人となっております。 地域別で言いますと、美野里地区が一番多く、次いで小川地区、玉里地区となっております。特に、美野里地区は玉里地区の2倍以上となっているようであります。 当然、消防職員の人員については、人口に合わせ必要な人員はある程度決まっていると思いますが、社会環境、消防需要など、様々なものが大きく変化をしている中、緊急需要の増加や、災害、事故などの多様化による消防の運営に対して、現在の消防職員の定数で充足できる状態なのか危惧しておりますが、現在の103名という人員はどのような状況なのか伺います。 それと併せて、救急救命士は小美玉市消防署には何名いるのか伺います。救急救命士につきましては、国家資格者でもあり、災害出場時など、救急車両に搭乗して活躍していると思います。救急件数の増加に伴い、これに係る負担も増加していると思います。引き続き、救急救命士の資格取得も進めていかなければならないと思います。 その観点から伺います。 次に、2つ目。勤務体制の状況について伺います。 当然、夜勤もあります。夜勤明けもありますよね。救急隊員の労務管理も考える必要があると思います。勤務体制として現体制で休暇も含め体制が整っているのか伺います。 次に、3つ目としまして、各消防署の施設の現状について伺います。 各消防署は昭和55年に小川、美野里、玉里広域消防事務組合として設立されました。それに合わせて昭和57年以降、消防本部各分署庁舎が新設されたと伺っております。そして平成18年の小美玉市合併に合わせて、小美玉市消防として設立をされました。 それらを踏まえ、施設として約40年を過ぎておりますが、その間耐震を踏まえ改築等はどのようになっていたのか。あるいは計画されているのか伺います。 東日本大震災を教訓に今も忘れない。誰もが頭をよぎるのは地震の怖さです。 最近、日本列島各地で地震があり、不安を感じているのは私だけではないと思います。そもそも施設は、耐震性というのが義務づけられていると思います。市役所は各庁舎とも、耐震の関係から改築しております。消防署はどうなっているのか伺います。 また、後の質問にも関連しますが、女性職員も利用できる施設になっているのか。言い換えれば募集に合わせてそこだけは先行して改築されているのか伺います。 次に、2点目、職員の募集採用状況について伺います。 まず、1つ目、ここ数年間の採用の状況について伺いますが、基本的には先ほども人員の関係で少し触れましたが、退職者の人数に合わせて採用をしているのか。あるいは人員計画があってそれに合わせて採用しているのか伺います。 取りあえず、直近の3年間の状況について伺います。 併せて、毎年、何人の募集に対し、何人くらいの応募があり、そのうち採用は何人なのか伺います。 それと、募集者の中に、救急救命士の資格を持って受験をしている人がいるのか状況を伺います。 次に、2つ目としまして、女性職員の募集、応募状況について伺います。 近年、女性消防職員は年々少しずつ増加をし、担当業務についても、女性労務基準規則等の一部改正などにより、女性消防職員に係る規則が解除され、業務も広く可能となり、活躍の場が広がりました。 令和2年4月1日現在で、消防職員全体に占める女性の割合は、約3.0%とまだまだ少ない状況でありますが、住民サービスの向上などの観点から、さらなる活躍が期待をされており、女性消防職員がますます必要とされております。 そのようなことから、各分野においても女性の力を最大限に活用し、組織の活性化を推進することが重要であり、女性消防職員のさらなる活躍に向けた取組を強化していく必要があります。 小美玉市消防署においても、女性消防職員がいきいきと職務に従事できる職場環境づくり、ソフト、ハード両面から支援する方策を検討することが重要であると思います。 そのような体制づくりが最も重要であり、今まさに取り組むべき課題であると私は思うわけであります。 そこで私は記憶にはないのですが、まず女性消防職員の募集をしているのか。また、応募状況はどのようになっているのか伺います。 最後に、質問の3点目といたしまして、今後の対策案について、提案を含め質問をさせていただきます。 ここにつきましては、市長に答弁を求めます。よろしくお願いいたします。 まず、1点目といたしまして、施設の統廃合について伺います。 具体的には小川消防署玉里消防署の統廃合でございます。 前の質問の施設の老朽化を含めた施設の現状、あるいは勤務体制などを考慮して、質問、提案させていただくものであります。 消防本部及び各消防署につきましては、建築から約40年が過ぎており老朽化が進んでおります。 その安全確保のため、機能維持や建て替えのための費用が増え続けることが見込まれています。消防署は市民の生命・財産を守る消防救急救助体制を総合的に強化する体制を整備していかなくてはならないと思います。 大規模な災害時の活動拠点としても対応できるよう、老朽化した消防庁舎施設等の新整備を含め、維持・管理に努めながら市内で発生する各種の災害の消防事由に対応できるよう、消防体制を整備していかなければならないと思います。 当然これらを踏まえ、厳しい財政状況や消防サービスの効率化のため、長寿命化を基本に建て替えや施設の複合化も視野に入れ、優先順位を考慮しなければならないと思います。 国が示す公共施設の総合的な管理に関する基本的な考え方においても、消防施設等の公共施設について類型ごとに再編や安定確保と維持管理の取組を個別施設計画に定めていくこととされております。 本市ではそのような観点から、公共施設等総合管理計画をはじめ、公共施設建築系個別施設計画が策定されております。これらによりますと、消防署は建て替え時期に合わせて、消防本部小川消防署玉里消防署を集約し2拠点とすると示されておりました。 この一般質問に向けていろいろと調べさせていただきました。 私がただいま提案した小川消防署玉里消防署の統廃合が令和3年3月に策定されておりました。公共施設建築系個別施設計画にきっちりと示されておりました。安心したところでございます。 しかし、それらを拝見したところ、2021年から2030年に中規模修繕、2041年から2050年にかけて解体、新築となっております。 そもそも公共施設等総合管理計画は、庁舎及び学校施設を優先した計画になっておりますが、先ほども申し上げましたが、市民の生命や財産を守る、そして消防、救急、救助体制など、大規模な災害時の活動拠点となっている消防施設も早急に対応しなければならない施設だと思います。 それらを踏まえ、もう少し計画を前倒しするべきだと思います。 当然、2021年から2030年にかけての中規模改善は直ちにやるべきだと思います。 これらを踏まえ、市長の考えを伺います。 次に、2つ目、項目的には最後の質問になります。 これは提案でございます。 まさにただいまの質問に関連いたしますが、小川消防署玉里消防署の統廃合の新たな移転、新築場所につきまして提案をさせていただきます。 この度、おかげさまで、来年4月に小川北義務教育学校が小中学校の規模配置適正化により、小川南小学校玉里学園義務教育学校に続いて、しかも1年前倒しにより開校いたします。市長に対しまして、本当にありがとうございました。 この開校につきましては、私は思いがあります。 当時、前教育長時代に一般質問により、小川北中学区の野田小と上吉影小と下吉影小を統合し、小川北中の敷地内に新たに小学校校舎を建てて小中一貫校を、いわゆる義務教育学校とする案を提案させていただきました。 計画では北中周辺に新たに土地を求め、3学校を統合する計画でありました。そして、小中一貫校ではなく、統合学校の計画でありました。当時、玉里中学校区の小学校が統合して、小中一貫校にすることが決定しており、私は玉里中学校区の統合人数と比較しても小川北中学校区も同様であるべきであるとの思いで小中一貫校を要望してまいりました。 そういう意味でも感慨深いものがあります。改めまして感謝を申し上げます。 前置きが長くなりましたが、統廃合する学校跡地に、小川消防署玉里消防署の統廃合後の新たな移転、新築場所にすることを提案させていただきます。 具体的には、野田小学校跡地を提案させていただきます。玉里との距離的場所ということでも、丁度いい場所ではないかと思います。 さらには、茨城空港アクセス道路の開通、さらに栗又四ケ線の開通も間もなくとなり、アクセスが充実をします。また現在、消防本部及び小川消防署は借地になっていると思います。年間約317万円、その解消にもつながると思います。 いずれにいたしましても、これらにつきましては小美玉市学校跡地利活用基本方針に基づき今後検討されると思いますが、ぜひ前向きに検討をお願いいたします。 これにつきましても、考えを市長にお伺いいたします。よろしくお願いします。 以上、答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 池崎消防長。     〔消防長 池崎利久君 登壇〕 ◎消防長(池崎利久君) 改めまして、おはようございます。石井議員のご質問の1点目、消防署の現状についてお答えいたします。 初めに、人員の状況でございますが,現在103名の職員が在籍し消防業務を遂行しているところでございます。また、救急救命士につきましては20名でございます。 勤務体制の状況でございますが、消防本部22名、小川消防署35名、美野里消防署31名、玉里消防署15名の体制で職員を配置してございます。各消防署の施設の状況でございますが、本部併設小川消防署及び美野里消防署が築39年、玉里消防署が築38年を経過しておりますので、経年劣化の対策といたしまして、小美玉市公共施設建築物系個別施設計画の中で中規模修繕または、長寿命化改修工事での対応を計画しているところでございます。 次に、ご質問の2点目、近年の職員募集・採用状況についてお答えいたします。 初めに、採用状況でございますが、令和元年度が22名の応募に対し5名、令和2年度は23名の応募に対し8名、令和3年度は17名の応募に対し5名を採用しております。 次に、女性職員の応募状況でございますが、応募実績につきましては,直近3年間で令和元年度に1名でございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 続いて答弁を求めます。 島田市長。     〔市長 島田穣一君 登壇〕 ◎市長(島田穣一君) おはようございます。ご苦労さまでございます。 石井議員のご質問にお答えいたします。 今後の対策案についてということでございますが、消防本部庁舎につきましては、建築からご案内のとおり約40年が経過をし老朽化が見られるところでございますが、今後、県央地区消防広域化推進研究会の動向や、小美玉市公共施設建築物系個別施設計画を踏まえまして、消防本部併設小川消防署玉里消防署を統合し新設について十分検討してまいりたいと思います。 また、移転場所については、議員ご指摘ございました野田小学校の跡地ということでございますが、管轄区域の出動経路や道路の事情、周辺環境を考慮しながら今後の検討の必要性があると思いますのでよろしくお願いしたいと思います。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 石井旭君。 ◆8番(石井旭君) 再質問をさせていただきます。 救急救命士について伺いましたが、救急救命士につきましては現在20名いると伺いました。まだまだ足りない状況であると思います。今後、資格取得に対し消防署としてどのように取り組んでいくのか伺います。 以上、答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) 池崎消防長。     〔消防長 池崎利久君 登壇〕 ◎消防長(池崎利久君) 再質問についてお答えいたします。 救急救命士につきましては、現在24名を確保するため毎年1名の研修を行い計画的に養成している状況でございます。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 石井旭君。 ◆8番(石井旭君) もう一点、再質問させていただきます。 ただいまの移転、新築の要望をさせていただきましたが、現在、まちづくり構想を推進していますが、一番に市民の安心・安全な暮らしを考えて、消防署の整備を早急に検討実施できないか。予算の関係から補助金として消防関係の補助金はあるのか。あるいは防衛省関係の補助金は該当があると思いますが、どのような補助金があるか伺います。 答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) 島田市長。     〔市長 島田穣一君 登壇〕 ◎市長(島田穣一君) それでは、石井議員の再質問、消防署の早急な整備と、整備に係る補助金としてどのような補助金があるのかについてお答えいたします。 消防庁舎建設に係る補助金としましては、防衛省関係の補助金として、民生安定施設整備事業補助金などがございますが、具体的な部分については、今後検討してまいりたいと思います。 以上、答弁とさせていただきます。
    ○議長(笹目雄一君) 石井旭君。 ◆8番(石井旭君) ありがとうございました。 前向きな取組をよろしくお願いいたします。 冒頭でも述べましたが、消防は市民の生命、財産を守るため、日夜かつ的確な消防行政の運営に努められ、救急患者の搬送や、災害時の消火活動など、多岐にわたる消防の上に努められております。 消防はただいまも申し上げましたとおり、大規模な災害時の活動拠点としても対応しなければならない施設であります。 老朽化した消防庁舎施設等の更新整備も含め、維持管理に努めていかなければならないと思います。 市内で発生する各種災害の消防事業に対応できるよう、早急に消防体制を整備していかなければならないと思います。先ほども申し上げましたが、引き続き、地震、大雨、いろいろあります。1日でも1年でも早い消防署の施設も統合をして、いい場所に出て、消防署に入る職員も応募がもっと増えて、実際採用されるような、やはり子どもたちのあこがれの消防署、消防署員というような形で小美玉市がなれば有り難いなと考えております。 市民が安心・安全に暮らせる小美玉市のために、ぜひ整備計画を早めに改善されることを要望いたしまして、私の一般質問とします。ありがとうございました。 ○議長(笹目雄一君) 以上で、石井旭君の質問を終わります。---------------------------------------福島ヤヨヒ君 ○議長(笹目雄一君) 続いて、次の通告者の発言を許します。 福島ヤヨヒ君。     〔13番 福島ヤヨヒ君 登壇〕 ◆13番(福島ヤヨヒ君) 改めまして、おはようございます。 小美玉共産党福島ヤヨヒでございます。 通告に従いまして一般質問を行います。 初めに、安心・安全な学校生活のための通学路とスクールバスについて伺います。 決められた通学路において、痛ましい事故が起きております。安心・安全な通学路でなければならないのに、道路事情がなかなか改善されていきません。歩道のない場合は当然ですが、歩道があっても、防護柵等の設置がないため、危険箇所がたくさんあります。歩道がある場合やない場合のそれぞれについて、安全確認や指導はどのようになっているのかお聞かせください。 次に、スクールバスについてお伺いをいたします。 学校の統合により遠距離通学となる児童のために、スクールバスが運行されるようになりました。この際、3キロルールをつくり、通学距離が3キロ以上の児童は無料で利用できるようになりました。また、スクールバスではなく、路線バスや循環バスを利用する児童について、この場合は3キロ未満の児童も利用していると思われます。その3キロ未満についての費用負担はどのようになっているのでしょうか。 また、バスに乗り遅れた児童がいたとの話も聞きました。もしそれが事実であるならば、乗降に対する確認はどのようにしているのかお聞かせください。 スクールバス通学になって、朝の余暇タイムや授業に対する準備時間が短くなり、これまで行っていた朗読、読書の時間、ボランティアによる読み聞かせ時間がなくなり、児童はもちろん、続けてきたボランティアの方々もがっかりしていると聞いております。このことについて、今後の在り方をどう考えるのか。 以上について、それぞれお答えください。よろしくお願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し答弁を求めます。 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 福島議員のご質問、安心・安全な学校生活のための通学路とスクールバスの一つ目、通学路の安全確認状況について歩道のある場合の安全確認と歩道のない場合についてお答えします。 通学路の安全対策は、通学路安全対策プログラムの体制により、市の道路であれば、都市建設部において対策の検討及び改善等対策を行っておりますが、歩道の整備や歩道と車道をさえぎる防護柵の設置は、道路構造令の基準による一定の歩道幅員が必要となります。このような基準により、歩道幅員が確保できないことにより歩道や防護柵の設置等が困難となっている場所が存在している中で、早期の対策といたしましては、グリーンベルト等カラー舗装や、通学路を示す看板等によるドライバーへの注意喚起を行っているところでございます。このような対策を含めて、引き続き、安全対策に取組、努めてまいります。 続いて、2つ目のご質問、スクールバス利用状況についての1点目、無料化の3キロメートルの決め方と利用状況についてお答えいたします。 国が示す通学距離は、小学校でおおむね4キロメートルとなっている中で、本市においては、平成31年4月に統合し、開校した小川南小学校の統合準備委員会において保護者アンケートを実施し、徒歩通学の限度距離といった回答結果や、児童の体力維持・向上等による総合的な判断により、徒歩での通学限度を3キロメートルとした上で、スクールバス運行による遠距離通学支援を開始したところでございます。スクールバスの運行は、小川南小学校玉里学園義務教育学校の旧玉里東小学区となっており、無料での利用となりますが、おおむね3キロメートル以上の設置となっている乗降所のみからの乗り降りとなります。一方、路線バスによる通学支援は、玉里学園義務教育学校の旧玉里北小学区となり、同様に堅倉小学校でも路線バスと市のコミュニティバスとなっておるところでございます。路線バスとコミュニティバスは、最寄りのバス停を利用することができますが、スクールバスとの公平性を保つため、学校からおおむね3キロメートル以上のバス停を指定し、指定したバス停からであれば無料で利用が可能となるといった、いわゆる3キロメートル以上による基準を設けておるところでございます。 このような3キロメートル以上の基準による利用状況につきましては、現在、玉里学園義務教育学校の路線バスによる支援が65人、堅倉小学校では、路線バスが39人、コミュニティバスは35人の支援を行っております。一方、指定以外のバス停などといった、3キロメートル以上の基準に当てはまらず、有料で路線バス、あるいはコミュニティバスを利用している児童は、玉里学園義務教育学校で9人、堅倉小学校では20人いることを把握しております。 2点目の路線バス利用と費用負担についてお答えしますと、この費用負担に対する軽減について、路線バスやコミュニティバスを有料で利用するのは、3キロメートル未満のバス停からの利用が考えられます。スクールバスとの均衡を図るためには、この3キロメートル以上の基準に当てはまらないことによる費用負担は、お願いすることとなりますので、ご理解をいただきたくお願い申し上げます。 3点目の、乗降者の確認方法でございますが、玉里学園義務教育学校での下校時におけるバスを利用する児童の乗車確認につきましては、校庭に児童を集め、担当の教員が確認を行い、全員がそろってからバスの乗車場所まで児童を引率しており、引率の教員には、各担任から利用児童の変更等の連絡により、乗車ができなくならないような体制としています。また、バスの乗車場所では、引率の教員がバスの出発まで児童がバスから離れてしまうことのないよう、安全に乗車していることの見守りも行っておるところでございます。 バスを降りたときの確認につきましては、スクールバスの運転手が全座席の確認を行っており、路線バスについても、登校時は、学校が終点となっているため、同様に確認を行っておりますが、下校時については、保護者の方々や、見守りボランティアの方々の協力をいただき、バスの中では、上級学年の児童が下級学年児童の面倒をみるような児童間での助け合いといった、保護者や地域の皆様、そして、児童間での見守りが行われております。 さらに玉里学園義務教育学校において、路線バスの到着時間が遅くなることによって、朝の読書の時間がなくなってしまったというご質問があったかと思います。読み聞かせの時間につきましては、現在、スクールバスの到着場所が外構等の整備のため、旧玉里小の正門付近となっていることで、バスを降りてから、教室に入るまでの時間がかかってしまうなど、朝読み聞かせの時間を取ることができない状況となってございます。 しかし、来年度以降は、外構等の整備が完了いたしますので、到着場所が学校敷地内となりますので、今後の状況等を踏まえ、実施再開の機会の検討を行ってまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(笹目雄一君) 福島ヤヨヒ君。 ◆13番(福島ヤヨヒ君) それでは、幾つか再質問をさせていただきます。 いろいろお答えいただき、詳しく分かってまいりました。 まず初めに、徒歩通学のことについてですが、今徒歩通学している場合、学校によっては、児童にヘルメットを装着させている、こういう学校がだんだん増えてきました。そこのヘルメット装着ということに関して、小美玉市では話合いとか検討とかしたことがあるのかないのか、また県内でどの程度の学校がヘルメットを装着しているか、分かれば、数字がもし分かればお聞かせください。お願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 福島議員の再質問にお答えいたします。 最近、小学生児童の通学におけるヘルメット着用が見受けられるということに対して小美玉市がどのようになっているか。小美玉市はそのような検討を行ったことがあるのか。さらには県内の状況について資料があればというようなご質問だったかと思います。 茨城県内において調査を行ったところによりますと、5月1日現在で、市町村内全小学校でヘルメットの着用をしているのが8市町村ございました。さらに、市町村内一部の小学校、いわゆる全小学校ということではなくて、その市町村内にある一部の小学校が着用しているというのが5市町村ございました。 本市におけるヘルメット着用についての議論については、現在のところ行われていないのが現状でございます。本市におけるヘルメット着用に当たっては、まずは保護者の皆様からのご要望等を把握することになるかと思われ、このようなご要望等を踏まえますとともに、他市町村の事例ではヘルメットの着用を強制とせず保護者の判断によることや、ヘルメットを入学時に配布だといったことを確認しておりますので、これらの事例も含め、必要な検討につなげてまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(笹目雄一君) 福島ヤヨヒ君。 ◆13番(福島ヤヨヒ君) 今のヘルメットについて調べていただきありがとうございました。実は、私の孫のことで申し訳ありませんが、牛久におりまして、やはり通学時に事故が起きて、最近、昨年からヘルメットを装着して母親は安心したと言っておりましたので、今後、やはり通学、歩いて、徒歩通学の場合にも事故、ヘルメットで命まで救われるということがないとは思いますけれどもね。今後保護者の皆さんと検討を重ねていっていただけたらと思っております。 また、徒歩通学の方が最近、保護者の送迎によって、いわゆる歩いて学校に来ない子が非常に増えている。これは私のお友達、まあじいちゃん、ばあちゃんなんですけれども、そういう人たちが、子どもたちが歩かなくなってしまったという話をたくさん聞いております。 やはり子どもたちにとっては朝ごはんを食べること、そして元気に歩いて学校まで来ること、これが体、心も元気で、授業もしっかり受けられる、その基本だと思っております。 ですから、なるべく子どもたちは元気に歩いて来るような指導がふさわしいのかなと私は思っております。これはやはりスクールバスとか、そういうものによってバスに乗ってくる子どもができてきたこと、そして、コロナ禍で学校に行くことが少なくなったという様々な理由があると思いますけれども、やはり健全な学校生活を送るためには、歩いて学校に行くということが基本だと、私は思っていますので、そういうこともぜひとも保護者の皆さんとお話合いをされるときに言っていただけたらありがたいと思っております。これは、保護者の皆さんに要望してください。お願いをいたします。 次に、スクールバスの件ですけれども、バス停ですと3キロ未満のところにあるが、スクールバスは、乗降所っていうんですかね、それは3キロ以上のところにあるので、必ず3キロ以上というところから乗り降りするから無料だという話も伺いました。 3キロ未満の子がそこの乗降所まで行けば、無料で乗れると。ただし、循環バスとか、市内走るバスであれば、それ未満のところでもバス停があるから、多分利用しているのだと思います。数は少ないんですけれども、そういう子どもたちもいるのは、やはり事実だなということも感じました。 この、3キロ未満の子のバス通学に関して、現在、循環バスは1回乗ると100円、往復乗れば200円。とすると毎日乗れば4,000円かかります。兄弟がいれば2人、3人いれば何倍という金額になります。これは親の負担が大変だっていう話も伺っております。この点については、教育委員会だけではなくほかの部署等もありますので、ぜひとももう少し通学のためということだけで言えば補助制度がほしいなと、私は思っております。ふだんどこかに出かけるときにバスを利用するのであれば子どもが100円、高齢者も100円、これは決められておりますけれども、通学のために利用するという場合は今少し補助がほしいと思いますが、検討の余地があるのでしょうか。ちょっとそこら辺お答えいただけたらありがたいです。 ○議長(笹目雄一君) 金谷企画財政部長。     〔企画財政部長 金谷和一君 登壇〕 ◎企画財政部長(金谷和一君) ただいまの福島議員の再質問にお答えをさせていただきます。 検討の余地はあるかということでございますが、今、議員ご発言のとおり、コミュニティバスにつきましては1乗車200円で運行させていただいております。65歳以上の方、あるいは小中学生については、その半額ということで1乗車100円ということで運行をさせていただいております。 そういった中で、ただいまのご質問でございますが、スクールバスは、先ほど中村部長が答弁されましたように、一定のルールの下に導入されたということもございますので、それを前提としながら、既存の路線との兼ね合いも含めて、他自治体の事例などを踏まえまして、調査研究してまいりたいというふうに思いますので、ご理解賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 福島ヤヨヒ君。 ◆13番(福島ヤヨヒ君) 子育て支援のまちづくり、これを目指すのであれば、子育て支援に対する思いを込めて、ぜひとも通学に対しては、もう少し負担をしていただいて軽くしていただけたらありがたいと思っております。 そして、子どもたちがやっぱり元気に歩く、本当に歩く距離が今少なくなってしまったので、2キロくらいは歩いてほしいんですけれども、それを強いると親が送ってきてしまうっていうのが現状です。校門の付近で非常に朝混雑していて、見守りの人たちが言っておりましたけれども、この徒歩通学に関してもぜひとも教育の現場だっていうことで今後お話合いの中で指導していっていただけたらありがたいなと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 これで1問目の質問を終わります。 続いて、2問目の質問に移ります。 昨年度、小美玉市公共施設等総合管理計画が策定されました。その後の計画がどのように進められていくのか伺います。 廃校となった小川、橘小学校については、委員会が立ち上げられ、会議が重ねられていますが、どのように計画が進められているのでしょうか。 玉里地区の各小学校については、玉里小学校は運動場整備のためか、あっという間に解体をされました。北小、東小の計画がどのように進められているのか伺います。また、美野里地区の幼稚園、羽鳥と納場は廃園になりました。この廃園後の計画がどこまで進められているのでしょうか。 そこで、私はこの壊すまでの間でいいからぜひとも再利用させていただきたい、このように考えていますので、その再利用ということに関してどのように考えられているのでしょうか。壊すまでのほんの数年でも構いません。今申し上げました美野里地区の幼稚園は、耐震化、そしてエアコンも設置され、トイレも改修されております。このまま解体するにはあまりにももったいない、そう思うのは、そこに通い続けた人や関わってきた人たちだけではありません。何とか利用できる、させてもらえる方法はないのでしょうか。お考えを聞かせてください。そして40年後の施設がどのようなものなのか、公共施設において、いろいろとイメージを湧かせながら、幾つかの施設が統合されながら、どんな建物ができていくのか、私は半分わくわくしながらこの行く末を40年後は多分おりませんので、分かりませんけれども、それまでの間にどのように進められていくのか、今非常にこうあってほしいなっていう思いが募っております。これからの公共施設の在り方、市民活動を支える拠点としての機能が備わっているか、これが大切なことになってくると思っています。 小美玉市には、児童館とか、女性会館とか、はっきりと目的を掲げた施設が足りません。今後の市民活動を支えるための拠点づくりがSDGsを踏まえた社会構築にはどうしても必要不可欠、このように思っております。この点をどのように考えているのかお答えください。 お願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 礒総務部長。     〔総務部長 礒 敏弘君 登壇〕 ◎総務部長(礒敏弘君) それでは、福島議員ご質問の公共施設の在り方についての計画はどう進められているかについてお答えいたします。 令和3年3月に今年の3月になりますが、策定いたしました小美玉市公共施設建築物系個別施設計画を進めるに当たりましては、本市一丸となって取り組むべき課題であるものと認識しておりますが、今後も財政状況を踏まえつつ施設ごとの対策の内容や、実施時期に応じて市民の皆様に対しましては周知や説明を行いながら取り組んでまいりたいと考えております。 そこで、ご質問の1点目になりますが、廃校、廃園になった施設の再利用の進め方はについてでございますが、まずこの計画においては、これまで廃校、廃園となった施設、今後廃校、廃園となる施設の中で、再利用としての下吉影小学校と旧納場幼稚園を除いては、建物全てを解体の方針としております。この2つの施設の再利用の進め方でございますが、下吉影小学校につきましては、令和12年度までに売却または貸付の方向性をお示ししておりますが、具体的な進め方につきましては、今後検討していくこととなります。 次に、旧納場幼稚園につきましては、令和12年度までに解体の方向性をお示ししている、農村女性の家の機能の移転先として検討をしていくこととなります。 また、学校施設跡地の利活用についてでございますが、平成30年2月に策定しております、小美玉市学校跡地利活用基本方針に基づき取り組んでおりますが、整備を進めていくに当たりましては、検討委員会の設置についても必要に応じて検討してまいりたいと思います。また、玉里地区の学校についてということですが、玉里北小学校及び東小学校につきましては、やはり小美玉市学校跡地利活用基本方針に基づきまして、それぞれの学校跡地利活用基本方針の策定に向けて、地域の方々のご意見を伺いながら取り組んでいるところでございます。 続きまして、ご質問の2点目、再編される公共施設の統合の進め方はでございますが、既に再編されている教育施設等もございますが、施設の再編につきましては、将来を見据えた段階的な再編を踏まえたものとしており、廃止となる施設につきましては、移転や複合化をすることで、機能が維持できればと考えております。 廃止となる施設を利用されている市民の方への受け皿となる施設の確保等についても対応し、行政サービスの提供に支障を来すことがないよう努めるとともに、丁寧な説明を行いながらご理解をいただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。 最後に、ご質問の3点目、コミュニティ、子ども、女性など、諸団体活動を進めるための施設の在り方をどう考えるかについてでございますが、各団体の皆様が活動をするための施設につきましても、施設の確保と併せまして、施設の機能等の環境の整備についてもしっかりと対応してまいりたいと考えておりますので、ご理解とご協力をお願いいたしまして答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 福島ヤヨヒ君。 ◆13番(福島ヤヨヒ君) 残念ながら私に言わせると、非常にさみしい答弁。これまでに係ってきたことと進展のない答弁と言わざるを得ません。なぜならば、再利用のために尽力するという姿が見えてこないからです。 今すぐ私は令和12年後にはこうなるああなると聞きましたが、令和12年度までの間に何ができるのか、どうすべきかを伺っているわけです。そのことに対して答弁がない。12年後には全部壊してしまうんだ。壊すことは分かっておりますもう老朽化していますから。しかし、それまでの1年でも2年でも3年でも使うことができないのか。こういうことに関しては私たちの年代は、物を大事にしてきました。そして、何度でも直して使う、こういうことを経験しております。ですから、今の時点で何がどう使えるか、昨日まで使っていた学校、幼稚園を終わりましたといって電気を切り、水道を止め、閉めてしまう。これでいいのですか。これでいいのですか。私はそう思うんです。壊すまでの間に、使えないのか。このことを私は何度も何度も言ってきました。でも答弁はいつも同じです。12年までには壊します。壊すことは分かっているんです。でもその間私たちが活動する拠点が欲しい。そのことを訴えているわけです。今いろいろな団体の会長さん、事務局の方々は、自宅に山ほど資料を抱えております。それは拠点がないからです。先ほど言いました、コミュニティのこと、児童館とか目的をもったものが欲しいんですが、様々な市民団体が会長さん宅、それからそのほかのいろんなところに、これまでの歴史を語る書類までもが保管されているわけです。せめて書類だけでも置くような場所、活動できる場所、これを壊すまでの間でいいから貸してくださいとお願いをしているわけです。そのことについて検討を重ねましたか。私はこれはもう前から質問をしているんです。だから、そのことを検討してきたのか、まずはそのことをお答えください。検討しているのか、今あるものを使うということに関してただ壊す壊す、この話は聞いておりますが、使えるものを使いたい、この思いを受け取っているのかいないのか、このことをまず答えてください。 ○議長(笹目雄一君) 礒総務部長。     〔総務部長 礒 敏弘君 登壇〕 ◎総務部長(礒敏弘君) それでは、再質問にお答えいたします。 まあ、廃校、廃園になったそういった施設等、市民の方が一時的に使用することは可能なのかということでございますが、ここら辺につきましては内部でも当然それは検討してまいりました。その中で、廃止施設を使用したい、そういったご要望に対しましては、安全性を確保するために、必要に応じて整備等に関するコストを見込まなければならないケースや、それから施設を使用することで光熱水費等の維持管理コストを見込む必要がありますので、その辺につきましては、慎重に対応をさせていただきたいと思っておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 福島ヤヨヒ君。 ◆13番(福島ヤヨヒ君) 答弁が変わりません。 私は、例えばです、羽鳥幼稚園の場合、私はここをうちの子ども2人卒園させました。その後も様々なことであそこを見て関わってまいりました。エアコンがついたな、あそこが直ったな、トイレもきれいになったな、こういう思いで見てきました。ですから、壊すまでの間でいいですからあそこの場所を私たちのいろいろな団体の拠点にさせてほしい。そういうことも例を挙げながら多分総務部長さんにもお話したと思います。私が持っている団体の中で今問題になっている子ども食堂も開きたいな、高齢者向けのサロンも開きたいな、そのために活動ができるそういう場所にしたいな、私たちの団体も後何年続けていっていけるか分かりません。なかなか次の後継者が見つからないからです。先ほども申し上げました、会長さん宅、そのほかの方の家にもそういうものがいっぱいあるから、次の会長さん引き受けたらそれを誰も引き受けてくれる人がいないから続けていかれません。コミュニティも困っております。そういう拠点のために今元気なうちに組織をしっかりしておきたい。そして、新たに出来上がったら、また出来上がるそのつなぎにもどこかにそのときはそのときでまたどこか探します。そういうことができないのか、この点については市長さんに伺います。 本当に市長さんご苦労さまでございますが、ちょっと市の今後の方針としてそういうものをどう使っていくのか、市長さんはそういうことを考えたことがあるのかないのか、いろんなことがあると思います。やっぱり市長さんがトップなんです。市長さんの考え方で少しは変わるんではないか、置き土産でいいです。ぜひともいい答えをお願いいたします。よろしくお願いします。 ○議長(笹目雄一君) 島田市長。     〔市長 島田穣一君 登壇〕 ◎市長(島田穣一君) ご苦労さまでございます。 福島議員の質問にお答えをいたします。 先ほど部長が再質問でお答えしたとおりでございますが、我々担当とは常にそういう打合せをしておりますので、その結果が部長の答弁だと思います。 それぞれやはり小学校であろう、幼稚園であろう、統合する前には皆さんそれぞれ思いが強い立場でご意見をいただいた。そして我々の方針を聞いていただいた。調整をしながら結果として小中学校の適正化に基づいて、玉里学園、さらには小川北小中学校一貫ということで、次から次に整備ができたということでございます。 今、それぞれの学校の跡地の活用について住民説明会をし、住民の声を聞いて進めている最中でございます。そんなところから幼稚園も同じようにこれから住民の意見を聞きながら、今の施設整備の基本は基本としてあるわけでありますが、十分話を聞いて判断をしていきたいと思いますので、よろしくご理解のほどお願いしたいと思います。 以上で答弁とします。 ○議長(笹目雄一君) 福島ヤヨヒ君。 ◆13番(福島ヤヨヒ君) 小学校跡地については、委員会がもう既に立ち上がっているところもありますけれども、廃園になる幼稚園のことについての話合いが始まっているということは聞いておりませんでした。市長さんそういうところも話合いをすると今おっしゃいましたので、ぜひともそこら辺のところをしっかりと話合いをして、地域の方に一時でもいいです。貸してください。そして私たちは子どもたち、そして高齢者の皆さんが元気にここの小美玉市で住めるような地域のために、もうちょっと私たちもみんなで一緒に頑張っていきたい、そのことを思っております。 実はここに、農協女性部、しかも若い人たちが作ったSDGsに対するかるた今日持ってきましたけれども。この中に本当にみんなが頑張って持続性可能な社会をつくるためのこういうかるたも作りながら、世の中どうなったらいいのかなっていうことを考えております。これはどこのところでも言える問題なんです。ですから、ぜひとももうだめだからすぐ壊してしまうんじゃなくて、もう少し有効活用ができるような方法を市民と共に考えていっていただきたいことを強く要望し、この質問は終わります。 市長さん、ご答弁ありがとうございました。 では、3問目に移ります。 ごみの減量化対策についてお伺いをいたします。 4月新ごみ処理施設霞台クリーンセンターみらいが完成をしまして、稼働を始めております。私たちも、11月仲間と共に環境問題について学習、実践している団体ですが、その中で、ここに訪ねて視察研修をしてまいりました。 ごみの分別方法や、出し方のルールなど、会員さんの質問にも職員の皆さん丁寧に答えてくださいました。また、周辺住民の方々があそこがオープンする前、交通事情どうなるのか非常に心配、懸念をされていましたが、現在、それほど心配したような交通事情もないということの答えが返ってきましたので、実はほっとして視察研修を終えてまいりました。 ところが過日行われました廃棄物等の審議会報告では、小美玉市が目標としているごみの減量化、これが進んでいないどころか増えてしまっていること、これがゆゆしき問題と私はそう思って聞きました。 昨年からコロナ禍で持ち帰り需要が非常に増えて、パックなど、プラスチック製のごみが増えていること、これは事実です。しかしながらごみの減量化、これは本当に大切なことです。分別して資源として再利用する。このことが最も大切なこと、真剣に取り組んでいかなければなりません。 そのために、今年も環境フェスティバル実行委員会では、小美玉エコポイントというのをごみだけではなくてエコポイントですから、いろんな問題ですけれども、このように応募用紙作りまして、市民の皆さんにお願いっていうんですかね、応募していただきました。残念ながらコロナ禍で私も会員の皆さんにこれぜひ出そうよねって言っておりましたけれども、集まってこのポイント用紙を集めることができなかったので、自分で市役所まで持っていかなきゃいけなかったので、非常に回収率が悪かったんです。先日もこの抽選を行いましたけれども、そういうことで、コロナ禍のことで実際にやろうとしてきたことができなかったために、ごみはかえって増えてしまった、そういうことが考えられますけれども、やはりしっかりと分別して、ごみ処理をしていくこと、これが進んでいけば、ごみの減量化はできるのではないかな、そのように思っております。そのためにも、啓発活動、そして広報、これが大切になってきます。これらの取組どのようになっているか答弁をお願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) この際、議事の都合により、午前11時20分まで暫時休憩といたします。     午前11時09分 休憩     午前11時20分 再開 ○議長(笹目雄一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 太田市民生活部長。     〔市民生活部長 太田 勉君 登壇〕 ◎市民生活部長(太田勉君) それでは、福島議員ご質問の3点目、ごみ減量化対策について、ごみ減量化は進んでいるかにつきましてお答えをいたします。 初めに、新ごみ処理場の現状はについてお答えいたします。 近年のごみ量でございますが、福島議員ご案内のとおり、この度の新型コロナウイルス感染症対策の影響により、巣ごもり期間の長期化、テイクアウト需要の増加のほか、いわゆる断捨離による家庭内の片づけなどが積極的に行われたことによりまして、全国的にも家庭から排出されるごみの量は増加傾向にあるとマスコミなどで取り上げられております。本市においても同様にごみの排出量は増加傾向にございます。 総排出量といたしましては、令和元年度1万8,730トン、これに対しまして令和2年度1万9,817トン、そしてまた1人当たりのごみ量でございますが、令和元年度1,016グラム1人当たりでございます。令和2年度1,095グラムとなってございます。 新施設である霞台クリーンセンターみらいでは、霞台厚生施設組合が、本年4月の供用開始以来、運営、ノウハウを蓄積させながら、市民サービスの向上に努めてございます。 本市といたしましては、今後も市民の皆様が安心して利用できる施設となるよう、霞台厚生施設組合や、構成団体と連携を図りながら、廃棄物の適正処理や、環境学習の推進などに寄与してまいりたいと考えてございます。 次に、2点目の分別と資源ごみの有効活用はにつきましてお答えいたします。 本年度より、新ごみ処理施設の供用開始に合わせまして、古布、紙パック、草木類などの新たなごみ分別を開始しております。本年度9月までの上半期の状況でございますが、古布につきましては、分別収集量が8.7トン、紙パックは210キログラムでございます。また草木類につきましては、施設への直接搬入分のみでございますが、霞台クリーンセンターみらい及び中継センターを合わせまして252トンの搬入実績がございました。 霞台クリーンセンターみらいでの資源ごみのリサイクル状況でございますが、リサイクル可能な資源ごみである古布につきましては、雑巾等に。紙パックについては、トイレットペーパー等に。そして草木類はチップ化して堆肥の原料とするなど、3Rを推進しております。 一方で、リサイクルできないごみにつきましては、サーマルリサイクルといたしまして、焼却処理を行い、熱エネルギーとして回収してございます。 次に、3点目の、周知方法と啓発方法は十分かにつきましてお答えいたします。 廃棄物の適正処理及びごみの減量資源等に関する周知啓発につきましては、毎年策定するごみカレンダーを活用いたしまして、ごみの分別やごみの削減などについて、市民の皆様に周知を図ってまいりました。そのほか、広報紙やウェブサイトなどを活用し、周知を図ってまいりましたが、コロナ禍での市民のごみの排出量を見る限りでは、十分な効果が表れていないというような状況でございます。 今後、ごみの分別や3R等を推進させるためには、ごみは資源であることを市民に対しまして積極的に周知啓発を図るとともに、市民が日常生活でも気軽にできる、もったいない小美玉運動、もったいない小美玉5か条というのがございますけれども、これを改めて見つめ直し、特に生ごみやプラスチックごみ、レジ袋の削減などを進めるとともに、二酸化炭素の排出量の削減なども進めてまいりたいと考えてございます。 福島議員におかれましては、長年にわたり、消費生活活動に取り組まれ、マイバッグ運動や、過剰包装の適正化、そして生ごみたい肥化などの各種活動を先導されておられております。今後とも、そうしたご経験に基づくご意見やご提案等は市民のモチベーションを上げるきっかけともなりますので、引き続き、ご支援ご協力を賜りますよう、お願い申し上げ、答弁といたします。 ○議長(笹目雄一君) 福島ヤヨヒ君。 ◆13番(福島ヤヨヒ君) ごみが減らないのは本当に問題だと思っておりますが、これはまず1つは、日本特有の包む文化、これも1つの原因だと思っております。お土産物など買えば、1つずつ商品が個包装され、そして、プラスチックのトレーの上にのって、袋をかけて、箱に入って、包装紙があって、そしてそれを紙バッグに入れてくれてっていう、全て食べるもの以外はごみになってしまうものをよしとしているこの文化が変わらない限り、ごみはなかなか減っていかない、そのことは感じております。でも、その包む文化はやはりそれなりに大事なことだとこれも思っております。そして、それをごみにしないためには、捨てればごみ、使えば資源、この言葉を大事に子どもたちにも教えていきたいなとそう思っております。 実は、年明け早々学童に牛乳パックのものづくりを会員と共に指導してまいります。もちろん、その中でこういう話もいっぱいしていきたい、子どもたちは環境かるた、来年度も挑戦すると思いますが、そういうこともしっかり取り組んでほしいということを訴えながら、少しでもごみの減量化図っていきたいな。捨てる人は拾わない、拾う人は捨てない、私は人種が違うのかなというふうに思っておりますけれども、皆さん、捨てる人にはならないでほしい。みんなできれいな環境、小美玉市をつくっていきたいな。そのためにもうひと踏ん張り私もしたいと思っております。 そして、本当に少しでもごみの減量化図られ、ごみ処理場の延命化が図っていかれること、できたばかりですけれども、そういうことも大事なことだと思っておりますので、皆さん一緒に力を尽くしていきたいな、そう考えております。 これで3問目終わります。 最後の問題、質問に移ります。 国保税について、改めてお伺いをします。 何度も何度も質問をしてまいりました。 そして、この国保税来年度からは算定方法が変わります。3方式から2方式、どのように負担が変わっていくのか、ちょっと私も勉強不足ですので、改めて負担が増える家庭、減る家庭、どのようなものかこの2方式の説明をお願いいたします。 しかも、今世の中少子化の中で子どもが増えてほしい、こう願っているのにもかかわらず、子どもの多い家庭には負担が増えてしまう。このような現象が起こると伺っております。このギャップ、これをどのように考えているのでしょうか。その対策についてお考えがあればお聞かせください。 2つ目に、コロナ禍で医者にかかることも躊躇する人もいたりして、国保会計黒字になっていると決算ではありました。誰もが払える保険税、国保税にすることが必要です。そのためにも、少しでも値下げをしてほしい、これが私がずっと言い続けていることでございます。そういう余地があるのかどうか答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 鈴木保健衛生部長。     〔保健衛生部長 鈴木定男君 登壇〕 ◎保健衛生部長(鈴木定男君) それでは、福島議員ご質問の国保税の在り方について答弁いたします。 まず、小美玉市の課税方法ですけれども3方式と呼ばれておりまして、所得割、均等割、平等割から計算しております。そして、令和4年度からは、茨城県国民健康保険運営方針により、県内全ての市町村で、所得割と均等割とで計算をする2方式へ統一する準備を進めているところでございます。 現行の3方式から平等割が廃止されて、2方式へ移行する場合、世帯当たりの税額は所得状況や、世帯構成等により増額する場合も減額する場合もございます。まだ、試算の段階ですけれども、国保世帯の約87%を占める1人世帯または2人世帯では、税額が低くなる傾向になります。一方で、先ほどお話ありましたように、多子世帯などのご家族が多い世帯では、税額が高くなるといった傾向になるようでございます。 そこで、均等割などの救済施策はいかにについてですけれども、多子世帯への救済策としましては、茨城県では令和4年度については、2方式に移行した市町村に対して、20歳以下の子どもの数に応じた国保特別交付金の配分によりまして、約1,000万円、1人当たり約6,700円の負担軽減策が用意されております。それから、国の支援策としましては、令和4年度から未就学児に係る均等割、保険税の5割軽減が開始されることになっております。 次に、国保税の値下げを願うが、今後の考え方はについてですけれども、小美玉市におきましては赤字削減解消計画を策定しており、現在計画的に赤字削減に取り組んでいるところでございます。また、県への納付金が来年度は例年に比べて多額になる見込みもございまして、このような状況を踏まえますと、国保税の税率引き上げを実施することは極めて困難であると考えております。2方式への移行に当たりましては、最適な税率の設定が行えるよう、引き続き県と連携を図り、近隣市町村の動向も注視しながら来年3月の議会に議案を上程できますよう進めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 福島ヤヨヒ君。 ◆13番(福島ヤヨヒ君) 2方式になって、1人世帯、それから夫婦2人世帯は多少下がるだろうという算定のようでございますが、子どもが宝だ、こういっておきながら子どもに税の負担をする、これは諸外国の中でもこのように子どもに税をかけるっていう国はまずないのではないか、ないとは言いませんけれども少ないと思っております。ですから、子どもに対してもっともっと温かな施策、いろんなことの施策が大事だと私は思っております。 そのためにも、これから子どもに対する補助制度たくさんつくっていっていただきたいな、このように考えております。 また、今回子育て支援として国から給付金があります。18歳以下の子どもたちに対しては。その際、所得制限がある、これが国の制度ですが、小美玉市は市長のご配慮によってその所得制限をなくす、このように決めてくださいました。 ここで、最後に市長にもう1つお願いをしたいことがあります。それは、小美玉市独自で出産祝い金という制度がございます。子育て支援、子どもたちのお祝い、生まれておめでとうというためには、滞納者にこの祝い金が支給されません。子どもに罪はない、この思いでこの制度だけはほかで滞納者に制限があるのは私は仕方がないものもあるのでいいですが、出産祝い金だけは全ての赤ちゃんにあげてほしい。出生届が出てきたらおめでとうございますと、こういう制度にぜひとも変えていただきたいと思いますが、市長さんその点よろしくお願いをします。ご答弁お願いします。 ○議長(笹目雄一君) 島田市長。     〔市長 島田穣一君 登壇〕 ◎市長(島田穣一君) ご苦労さまです。 福島議員の質問にお答えをいたします。 先ほど部長からそれぞれ方式について、そして国保税についてお話があったとおりでございますが、日本は税国家でございますので、納税の義務というものは忘れてはいけないと思います。そういう中で、滞納者の話、そして出産祝い金の話が私に答弁ということでございますので、そのような考えから、私の考えも述べたいと思いますが、今副市長と話をしたときに、出産祝い金とは子どもかお母さんかという話はいたしましたけれども、子どもを大切にしたいという、そして、子どもの健やかな成長を願ってということで出産祝い金と解釈すれば、当然子どもには罪ないということで考えておりますので、十分その辺も考えて調査をしながら、どういう方に祝い金がいくのか、家庭状況なども調査をして、全配という形はどうなのかと思いますが、その都度、その立場、その環境によって判断もせざるを得ないのかなと思っているところでございますので、ご理解のほどよろしくお願いします。 以上です。 ○議長(笹目雄一君) 福島ヤヨヒ君。 ◆13番(福島ヤヨヒ君) 市長さん度々の答弁ありがとうございます。 本当に子どもたちを大事にする小美玉市だ、この意気込みでぜひとも実現をしていただきたい、このことを強くお願いを申し上げ、私の一般質問を終わります。 ありがとうございました。 ○議長(笹目雄一君) 以上で、福島ヤヨヒ君の質問を終わります。--------------------------------------- △植木弘子君 ○議長(笹目雄一君) 続いて、次の通告者の発言を許します。 植木弘子君。     〔7番 植木弘子君 登壇〕 ◆7番(植木弘子君) 改めまして、こんにちは。 議席番号7番、公明党の植木弘子です。 まず、初めに、今朝の茨城新聞にも市長のコメントが掲載されておりますが、昨日の市長の後進に道を譲りたいとのご発言に対しまして、一言申し上げさせていただきたいと思います。 若輩の私の目から見まして、まだまだご活躍できると思いましたが、大変すばらしいご判断だと思っております。そして、最後まで今回の一般質問の答弁のように、市政に向けて全力を傾けていらっしゃるそのお姿に、尊敬と敬意を改めて表します。本当にありがとうございます。 それでは、通告に従い、令和3年第4回定例会一般質問を行わせていただきます。 まず、初めに、新型コロナウイルスワクチン接種事業についてお伺いいたします。 本市において、11月末に集団接種最終日を終え、ひとまず希望する方へ2回目の接種がほぼ済んでいる状況だと思います。市民の皆様から3回目の接種がどうなっているのかとの声をいただいておりますので、4点に分けて詳細に伺わせていただきます。 まず、1点目、これまでの臨時接種の状況、実績についてお伺いします。 1つ、12歳以上人口に対する接種率。 2つ、2回の接種について漏れはないか。例えば在宅の認知症や、重度障がい者など、どのようになっているのか。 3つ、接種体制の確認。個別接種のクリニック数や、集団接種会場など。 4つ、若者に対する接種促進対策。受験生に対する配慮も含めて改めての確認となります。 5つ、アナフィラキシー等の副反応の状況。 6つ、2回の既接触者のブレークスルー感染。このブレークスルー感染とは、ワクチンを打っていても感染してしまうことを言います。この状況についてお伺いします。 7つ、健康被害救済制度の申請件数。 次に2点目、3回目の追加接種に向けての確認になります。 1つ、3回目接種者への接種券発送のデータは整理できているのでしょうか。VRSの入力状況。医療従事者、職域接種者などについてお伺いします。 2点目、年内に想定される医療従事者の接種について、県との調整作業ができているのでしょうか。前回は、都道府県の役割とされておりましたので、その点について確認します。 3つ、地域医師会との協議体制はできているのか。先行する医療従事者への接種をどうするか。個別接種の医療機関は現状でよいのか。集団接種会場を検討するのか。医療関係者の人材確保など、具体的には接種実施医療機関と、市は集合契約を結ぶこととなりますが、その点について確認します。 4つ、3回目接種に向けた予防接種実施計画の交渉の段取りについて。 次に、3点目、予算等について伺います。 1つ、ワクチン接種体制の確保のため、国はワクチン接種対策費負担金、1件当たり2,070円。ワクチン接種体制確保事業といずれも10分の10、国負担で運営してきていますが、本市で予算的に十分確保されてきたのか。また、自治体によっては、地方創生臨時交付金の活用を行っている事例も見られておりますので、予算執行の状況を確認いたします。 2つ、3回目の接種体制のために必要な予算確保について、見通しなど。 最後に4点目、その他としまして、まず1つ、接種の予約受付体制はどうであったか。3回目はどうするのか。 2つ、相談窓口に寄せられた住民の声はどうであったか。対応ができていたのか。 以上、4点について答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 鈴木保健衛生部長。     〔保健衛生部長 鈴木定男君 登壇〕 ◎保健衛生部長(鈴木定男君) それでは、植木議員のご質問にお答えいたします。 1問目、これまでの臨時接種の状況についてでございます。 まず12歳以上に対する接種率でございますが、11月末日現在で1回目が93%、2回目が92%でございます。こちら県内上から16位の状況でございます。 次に、2回の接種について、できていない、漏れている方についてでございますが、在宅の認知症の方や、重度障がい者の方につきましては、往診できる医師の確保が難しいというところもございまして、接種が進んでいないところでございます。 次に、個別接種のクリニック数や集団接種会場などですが、市内の医療機関数は15のところ、個別接種の協力数は11です。それから集団接種協力数は12でございます。そのほか、協力医師としましては、筑波大、それから市外の医師、県外の医師等のご協力をいただきました。集団会場の数はアピオス、みの~れ、コスモスの3会場でございました。 次に、若者に対する接種促進対策としましては、全ての未接種者7,000人への勧奨通知を10月1日に発送いたしました。さらに、土日や受験生や若者が接種しやすい日に実施いたしました。その結果、12歳以上の接種率が大幅に向上したところでございます。 次に、アナフィラキシー等の副反応の状況でございますが、現在その報告は受けておりません。 次に、ブレークスルー感染の状況でございますが、茨城県の感染症対策課よりの情報ですが、7月1日から9月21日、随分感染症が多くなった時期ですけれども、この新規の陽性者数1万3,265人のところ、約3%、450人の方がブレークスルー感染とのことでした。 次に、健康被害救済制度の申請件数については、現在のところ受けてございません。 2問目、3回目の追加接種に向けてでございます。 まず、接種券の送付をするためのデータ整理はできており、県との調整も済みまして、2回目接種後8か月を経過した医療従事者へ通知を11月18日に送付いたしました。 次に、医療従事者の接種につきましては、前回は県の役割でしたが、今回は市のほうで調整することとなり、進んでおります。 次に、地域医療との協議体制の状況ですが、県央医師会、石岡市医師会との協議は進んでいるところでございます。 次に、予防接種実施計画の更新ですが、2回目接種後8か月後に3回目を接種できるよう計画を作成し、実行してまいります。 次に3問目、予算等についてでございますが、ワクチン接種体制確保事業費、ワクチン接種対策費負担金につきましては、不足することがないものと見込んでおります。 地方創生臨時交付金の活用につきましては、体温計やマスク、消毒用アルコール液など、衛生消耗品類を購入しております。また、65歳以上の方への接種場所へのタクシー支援を行いました。 次に、3回目の医療体制のために必要な予算確保についてですが、財源であります国補助金、負担金確保に漏れのないよう情報収集に注意を払って取り組んでまいりたいと思っております。 4問目、その他、相談窓口に寄せられた住民の声等についてですが、まず、接種の予約受付体制についてですが、前回と同様にコールセンター、ウェブで予約を予定しております。 次に、相談窓口に寄せられた住民の声等ですが、市コールセンターへのお問合せは予約に関するものが大半でした。それ以外につきましてはケース・バイ・ケースでして、相談者とのやり取りを通して何を要望しているのかを聞き取りし、そして把握して、市の範疇を超える相談につきましては県や保健所、その他の官公署の適切な担当部署をご案内したところでございます。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 植木弘子君。 ◆7番(植木弘子君) 詳細なご説明、ご答弁ありがとうございました。 幾つか再質問させていただきます。 まず、1点目につきまして、集団接種は終了はしておりますが、個別接種はまだ継続されていると思いますが、その状況についてご説明をお願いしたいと思います。 ○議長(笹目雄一君) 鈴木保健衛生部長。     〔保健衛生部長 鈴木定男君 登壇〕 ◎保健衛生部長(鈴木定男君) 再質問にお答えいたします。 11月27日に集団のほうは終了いたしましたけれども、個別の病院につきましては、まだまだ1回目、2回目等やってない方がございまして、その対応をできるようにしております。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 植木弘子君。 ◆7番(植木弘子君) はい、分かりました。 予約体制はそれぞれの病院、また市を通してということで、それは変わりなく続けられていることでしょうか、改めて確認になります。 ○議長(笹目雄一君) 鈴木保健衛生部長。     〔保健衛生部長 鈴木定男君 登壇〕 ◎保健衛生部長(鈴木定男君) お答えいたします。 議員のおっしゃるとおりでございまして、市の予約を通して進めているというところでございます。個別に勝手にやっているわけではございません。 ○議長(笹目雄一君) 植木弘子君。 ◆7番(植木弘子君) はい、分かりました。 では、市の通常の予約のシステム、またコールセンターを使っての予約ということの認識でよろしいでしょうかね。はい、分かりました。 では、続きまして、2点目についてお伺いしたいと思います。 3回目接種についてですが、今、ファイザーしか認められておりませんが、もし複数のワクチンが使用可能になった場合、1つの会場でそういった希望者に応じて複数ワクチンの使用について、ちょっと市のほうで準備ができているというか、その点についての考えをお伺いしたいのと、あと地方交付税の交付金のほうでタクシーの支援があったということでしたので、前回同様にそのような交通弱者への支援があるのかどうか、その点についてお伺いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 鈴木保健衛生部長。     〔保健衛生部長 鈴木定男君 登壇〕 ◎保健衛生部長(鈴木定男君) 再質問にお答えいたします。 一会場で複数のワクチンを接種するということに関してでございますが、まだ国からの説明会というのが開かれておりませんで、具体的なやり方につきましては聞いていないところですけれども、国の方針に従って進めてまいりたいと、そのように思っております。 2つ目ですね。交通弱者に対する支援につきましてですが、タクシーを前回支援したところですけれども、第3回目につきましても同じように支援するという方針で考えております。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 植木弘子君。 ◆7番(植木弘子君) はい、分かりました。 タクシーに関しましては、正直言って、小美玉市内って3社、タクシー会社があると思いますが、タクシー会社に近い方に対しまして、本当に大変重宝にご利用いただいたと聞いておりますので、一人でもそういった形で支援につながるのでありましたらば、積極的に取り入れていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 このワクチン接種事業はコロナ禍収束の重要な事業になっております。関わる職員はじめスタッフの皆さんにさらなるご苦労をおかけしますが、事故なく速やかに実施されるようお願いしまして、1項目の質問を終えさせていただきます。 続いて、2項目について質問させていただきます。 子宮頸がんワクチンについて。 子宮頸がんワクチンについては、接種費用が公費で賄われる定期接種の一つになっています。しかし、健康被害を訴える人が相次いだため、国は6年前、積極的な接種勧奨を中止いたしました。そのことにより70%以上あった接種率は今や1%未満と低迷し、ワクチンの存在すら知らない方も増えています。 そうした中、今も年間1万人近くの女性が子宮頸がんにかかり、約2,800人もの女性が亡くなっています。情報不足で接種の機会を失わせてよいのか、勧奨再開か否か。国が方向性を示さない中、県は先駆けて昨年5月25日、定期接種対象者、特に高校1年生、その保護者に個別送付による情報提供を求める事務連絡を発出しております。それに続き、政府も10月に同様の内容を発出しております。 その後、ワクチンで妨げる病気を防げるようにしたいと積極的勧奨の再開を求める声がさらに高まり、政府は本年11月12日の厚生労働省の専門家による検討部会において、子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンについて、接種を勧める積極的勧奨を再開することを正式に承認いたしました。 12月1日、田村けい子県会議員を代表とする公明党茨城県本部女性局は、大井川県知事に国への要望と県内各自治体への情報提供の徹底をお願いするHPVワクチンに関する要望を、私も同行し提出させていただいております。本市へも知事から担当部署へ情報提供の徹底について発出されていると思っております。 そこで、1点目、昨年、県及び国から対象者への情報提供に関する指示があり、私も担当部署に要望させていただきましたが、それに対する本市の対応、定期接種対象の全学年への郵送通知の実施についてお伺いします。 2点目、本市において通知を実施した令和2年度及び令和3年度の対象者数、接種者数、接種率と、通知未実施だった令和元年度の対象者の接種率について伺います。 3点目、積極的勧奨が再開された場合の本市の情報提供の方法についてお伺いします。個別通知を郵送するとしたら、接種が速やかに行われるように問診票と必要書類の同封が必要と考えております。 4点目、専門家による分科会は勧奨中止の間、接種を逃した高校生や大学生相当の女子も時限的に追加で公費等の接種の対象になる方向で一致したとのことです。今後、救済する年齢と詳細が決定し、救済措置が実施された際の郵送通知の実施を要望させていただきます。 以上、答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 鈴木保健衛生部長。     〔保健衛生部長 鈴木定男君 登壇〕 ◎保健衛生部長(鈴木定男君) それでは、植木議員の子宮頸がんワクチンについてお答えいたします。 ご質問の1点目、定期接種対象の全学年への郵送通知の実施についてでございますが、積極的な勧奨を差し控える状況の中、石岡市、かすみがうら市、石岡市医師会との協議により、子宮頸がんワクチンの定期接種対象者のうち、個人通知は、年度内に助成期間の終了となる高校1年生のみを対象としまして郵送による通知を行っており、令和3年度も同様に高校1年生の対象者へ個人通知を5月に発送しております。 ご質問の2点目、対象者の接種率についてですが、まず通知を発送していない令和元年度につきましては接種された方はおりませんでした。通知を実施した令和2年度・3年度の実績でございますが、令和2年度の高校1年生234名のうち接種者は12名、接種率は5.1%。3年度では対象者218名のうち接種者は11月24日現在となりますが32名、接種率は14.7%となっております。 ご質問の3点目、再開時の情報提供方法についてでございますが、今年11月12日の厚生労働省専門部会において、2013年6月から8年間中断されていた積極的勧奨の再開について了承されました。市といたしましては、国から最新のリーフレット等の広報ツールが公開されましたら速やかに市のホームページや広報紙に掲載するとともに、接種対象者への個別通知の発送につきましては、近隣市町村の動向や管轄する医師会との協議を踏まえ、取り組んでまいります。また、これまで接種対象者に発送していました書類は、副反応などが記載された厚生労働省発行のリーフレットと接種スケジュールに関する通知文の2点でございます。 ご質問4点目、勧奨中止の間、接種を逃した方への救済措置についてでございます。小美玉市において、中断されていた8年間の対象者は16歳から24歳までの女性約2,000名おります。現在、厚生労働省の分科会において、勧奨が中止となった以降に定期接種の対象だった女性に対する救済について議論が開始されたところでございます。今後、具体的な対象年齢や対応について、国から指針が示された場合には速やかに管轄する医師会との連携を図りながら、接種率の向上に向け、取り組んでまいりたいと思います。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 植木弘子君。 ◆7番(植木弘子君) はい、ありがとうございます。 やはり通知を送りましたらば、これだけの接種者が上がったということは、やはり必要を感じて接種する方がいらっしゃるということで、私も改めて確認させていただきました。本当に、何回も言いますが、このワクチンによって救える命がある。それについて、やはり行政としても、このワクチン接種は国のほうでの支援となりますが、積極的接種に対しての勧奨というのが各市町村ごとに課せられた大きな責任でもあると思いますので、島田市長、ワクチンのお金ではないので、郵送料とかになってくると思いますので、ぜひしっかりと予算を取っていただいて、積極的にぜひとも取り組んでいただけますように強く要望させていただきたいと思います。 以上で2項目の質問を終えさせていただきます。 では、3項目めについてお伺いいたします。 SDGsの取組について。 現在、一般的に新聞、マスコミ等通じてSDGsの言葉が浸透してきていますが、現実に私たちの身近なものになっているのかというと、残念ながらそこまでに至っておりません。SDGsとは、未来を担う子供たちに大きく関わる世界規模の課題です。誰一人取り残さない、誰もが幸せに暮らし続けられるようにみんなで協力して取り組むべき目標になります。 そこで、本市の取組について改めて確認させていただきます。 1点目、推進に向けての取組について。 ①環境フェスティバルの今年度の実績と今後の取組について。 ②市民や企業、団体への普及啓発について、現在の取組状況をお伺いします。 ポストコロナ時代に市内事業者が持続可能な社会づくりに貢献する事業を展開していけるよう、SDGsに対応した取組へのサポートが必要と考えております。実際に、市内に店舗を構える方から「ストローは紙製品に替えましたが、容器はどうしてもプラスチック製になってしまう」「ごみの多くはプラスチック製品が占めている」「ペットボトル以外の再生可能なプラスチック製品の収集はできないのかな」とのご意見をいただいております。 地元商店と連携して、プラスチックごみ回収についてポイント制度を導入している自治体があります。また、公共施設の自動販売機にペットボトル商品を置かない自治体も出ております。本市においても、さらに一歩進んだ事業転換が可能と考えますが、その点について見解を伺いたいと思います。 続いて、2点目。幼稚園、保育園、小・中学校における取組について。 今年9月号の広報紙では、SDGsについて漫画で分かりやすく紹介されていて、この取組については高く評価させていただきます。その広報紙の中で、茨城大学の蓮井教授がSDGsについてコメントを寄せてくださっています。「大人のお手本は子ども」として、「環境問題に関しては子どもたちの意識や行動がお手本です」と述べられています。まさにそのとおり、既に学校単位で推進が進められていると思いますが、格差が生じないように教育委員会としても後押しが必要と考えております。 以上、2点について答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 太田市民生活部長。     〔市民生活部長 太田 勉君 登壇〕 ◎市民生活部長(太田勉君) それでは、植木議員ご質問の3問目、SDGsの取組についての1点目、推進に向けての取組についてお答えをいたします。 初めに、環境フェスティバルの今年度の実績と今後の取組についてでございますが、本市では、地球温暖化対策といたしまして、2019年10月にクールチョイス宣言、そして、2020年7月にはゼロカーボンシティを宣言いたしました。これらの宣言等を踏まえ、市では、多くの市民の皆様に家庭でも気軽にできる地球環境に優しい活動を推進するため、小美玉市環境フェスティバル事業を開催したところでございます。 今年度は、コロナ禍でも市民が参加していただける啓発イベントの形式といたしまして、おみたま環境エコポイント及びおみたま環境かるたを実施しております。また、関連事業といたしまして、夏休み期間中に霞ヶ浦の環境について学べるプログラムといたしまして、小学生を対象にした茨城県主催の霞ヶ浦湖上体験スクールに小美玉わくわく探検隊として参加いたしました。 これらの事業につきましては、より多くの市民に気軽に取り組んでいただける企画でございますが、国やほかの自治体の事例などを今後も参考にいたしまして、さらなる改善を図りながら、内容を充実させ、次年度以降も継続してまいりたいと考えてございます。 続きまして、市民や企業・団体への普及活動について、現在の本市の取組状況につきましてお答えをいたします。 本市では、令和2年度に、小美玉市環境基本条例に基づき、環境の保全及び創造に関する施策の総合的かつ計画的な推進を図るため小美玉市環境基本計画を策定し、本年度から10年間を計画期間といたしまして、現在、施行中でございます。 本計画では、環境を保全していくためには、市、市民、事業者の各主体が一体となって、公平な役割分担の下、それぞれの立場で自主的かつ積極的に取り組むことが大切としてございます。また、各主体の責務を果たすためには、それぞれの役割と環境の保全に関する取り組みを示し、主体的な行動を促進させ、計画の推進主体である、市、市民、事業者、さらには滞在者及び民間団体がそれぞれの役割を認識し、自らの日常生活や事業活動を見直し、互いに協働、連携しながら取り組むことを基本としてございます。 このような中、市民や企業・団体が行っているSDGsに寄与する身近な活動でございますが、リサイクル活動を実践しているスーパーマーケット、いわゆるエコ・ショップにおきまして、一般廃棄物のうち資源ごみの回収活動を推進していただいております。エコ・ショップを利用する市民は、日常生活におきまして廃棄物の減量、環境の保全及び創造に自ら努め、市が実施する環境等に関する施策への協力をはじめ、地域における環境保全活動へ積極的に参加することが可能となります。 また、市民に還元されるエコポイントなどの取組状況につきましては、おみたまエコポイントを最初のステップといたしまして、引き続き周知活動を図るとともに、おみたまエコポイントの改善を図りながら、小美玉市らしいエコポイント制度を構築してまいりたいと考えております。 議員ご案内のとおり、近隣の自治体におきましては、コンビニエンスストアを運営する企業と連携し、包括連携協定の中でSDGsの理念に沿ったまちづくりを目指すため、ペットボトルの回収事業を始めてございます。本市といたしましても、これらの先進事例などを踏まえまして、関係部局と連携を図りながら、検討を進めてまいる所存でございます。 次に、SDGsの取組についての2点目、幼稚園、保育園、小・中学校におけるSDGs推進の取組についてお答えをいたします。 教育現場におきましては、SDGsで重視する「誰一人取り残さない」教育と、SDGsの視点に立った特色ある教育課程により、持続可能な社会のつくり手として自ら行動できる幼児・児童生徒の育成が求められております。 まず、「誰一人取り残さない」教育としましては、子どもの主体性を大切にし、一人一人の課題解決に向けた取組や、他者との協働など多様な視点から成長を捉えて支援することを重視してございます。このような、誰もが安心して学び合う温かな園・学校づくりが教育現場におけるSDGsの取組の基盤となります。 また、SDGsの視点に立った教育課程といたしましては、幼稚園、保育園においては、乳幼児への質の高いケアや豊かな体験活動によって学びや育ちがなされるよう配慮しております。一例として、食育を通して身近な食べ物に気づき、食べ物への感謝の気持ちを育てる取組が挙げられます。 義務教育学校を含む小中学校においては、児童生徒の発達段階を考慮しながら、各教科等の学習と関連づけた教科横断的な学習や、総合的な学習の時間にSDGsについて調べ、提言を発信する活動等を行っております。一例として、小学校家庭科の「物やお金の使い方」の学習では、物の買い方や使い方、捨て方を工夫し、ごみを減らす方法を学べる学習を、SDGsの目標の一つである「つくる責任、つかう責任」と関連づけております。 今後も、幼稚園、保育園、義務教育学校を含む小中学校におけるSDGsを推進し、持続可能な社会を実現するために行動できる子どもたちの育成に努めてまいります。議員各位のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、答弁といたします。 ○議長(笹目雄一君) 植木弘子君。 ◆7番(植木弘子君) 詳細にご答弁いただきまして、ありがとうございます。教育現場のほうまでお答えいただいて、本当にありがとうございます。 お伺いしました教育の現場や環境フェスティバルなど、コロナ禍の中、どのように進められているのか危惧しましたが、担当職員の皆さんが積極的に取り組んでいる姿勢は評価させていただきたいと思います。 SDGs目標11「住み続けられるまちづくりを」、目標12「つくる責任、つかう責任」について、CO2排出、海洋汚染につながるプラスチックごみは深刻な問題になっております。日本は1人当たりのプラごみの排出量がアメリカに次いで世界で2番目に多く、2019年度時点で850万トン、リサイクル率は85%を取りあえず超えております。しかし、内情は製品、原油などへのリサイクルは28%で、60%以上が霞台クリーンセンターみらいのような熱回収になっております。 この熱回収は、先進国でも主要なプラごみの処分方法になっておりますが、燃やせば済むのであれは消費者、市民の皆様がなかなかプラごみの排出を抑制しようと思ってくれないのではないでしょうか。来年4月にプラスチックに係る資源循環の促進等に係る法律が施行されます。市町村においては、「プラスチック使用製品廃棄物の分別収集、再商品化について措置を講じるよう努める」となっております。このことを本市がどれだけ重く受け止められるのか。 私が議会で初めてこの質問、SDGsを取り上げたのが2019年3月になります。このSDGsの達成目標は2030年です。検討しているうちに時間は過ぎていってしまいます。実現に向け、速やかな、また具体的な対応を強く要望させていただきます。以上で3項目の質問を閉じさせていただきます。 以上で私の一般質問を終えさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(笹目雄一君) 以上で、植木弘子君の質問を終わります。 この際、議事の都合により午後1時30分まで休憩といたします。     午後12時46分 休憩     午後1時30分 再開 ○議長(笹目雄一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △香取憲一君 ○議長(笹目雄一君) 続いて、次の通告者の発言を許します。 香取憲一君。     〔2番 香取憲一君 登壇〕 ◆2番(香取憲一君) 2番議員、香取憲一でございます。 通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 本定例会における私の質問は、大項目4点について質問をさせていただきます。 まず質問の1点目、道路(橋梁)行政についてであります。 この質問の趣意につきましては、結論から申しますと、ある橋のことについて、小美玉市外にお住まいの方からご指摘を受けたところからがきっかけでありました。小美玉市内小川地区中心部を通る幹線道路上にあるその橋を、その方が通ったときに感じたその状態と現状を嘆き、まちの入り口にある、ある意味、顔である一面を持つであろう、その橋の現状を、市外にお住まいの方の視点からのご指摘を通して、小美玉市のまちづくりの考え方や思いを、この質問を通して確認させていただくということにあります。 以上の経緯と観点から、以下2点を質問させていただきます。 1点目、小美玉市橋梁長寿命化修繕計画について、計画の概要及び進捗状況も含めた現状を伺います。 2点目、1点目の橋梁長寿命化修繕計画を含めた橋を建築構造物というハードの視点に加えて、景観等も踏まえたまちづくりにおいて、橋がどのような役割を果たす面を持ち合わせるのか、市のお考えをお聞かせいただければと思います。 以上、答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 小島都市建設部長。     〔都市建設部長 小島謙一君 登壇〕 ◎都市建設部長(小島謙一君) 香取議員ご質問の、小美玉市橋梁長寿命化修繕計画について答弁いたします。 市では、将来的な財政負担の低減・標準化及び道路交通の安全性の確保を図るため、平成26年3月に小美玉市橋梁長寿命化修繕計画を策定し、橋梁点検・診断を国の点検要領に基づき、5年に一度の頻度で点検調査を実施しております。その中で、市内で橋梁点検を行う2メートル以上の橋梁は全部で144橋ございます。うち市の管理が133橋、県の管理が11橋であり、このうち市が管理する橋梁のうち、供用年数が50年を経過した橋梁は25橋、今後10年間で修繕が必要な橋梁は全体の65%となることが想定されております。 今後、増大が見込まれる橋梁の修繕費用に対し、可能な限りのコスト縮減と修繕費用の平準化が不可欠であることから、損傷の大きくなる前に予防的な対策を行う予防保全型の維持修繕対策に取り組むことにより橋梁の長寿命化を目指し、道路交通の安全を確保する計画としております。 議員ご質問のありました、旧小川市街地に入る際に通過する橋は園部新大橋でございまして、現在、県の管理となっております。この橋梁は昭和48年建造されまして、橋長44.7メートルの橋でございます。 今の状況といたしましては、老朽化により橋梁の防護柵は全体的に防食機能の劣化、腐食、または上部工にはひび割れが確認されております。現在、県に確認しましたところ、補修設計を完了しておりますので、その内容といたしましては、具体的に防護柵は現行基準を満足する防護柵に取り替えるほか、上部工につきましては補修を行う内容となっており、今後、順次、補修工事に着手する予定となっております。 また、市内にある橋梁につきましては、今後、橋梁長寿命化計画に基づき適切に橋梁の維持管理を実施し、道路交通の安全に努めてまいりますので、ご理解賜るようお願い申し上げまして答弁させていただきます。 また、まちの玄関口である橋梁等の景観等につきましては、確かに地域の皆様方の小さな拠点であったりですとか、あとは集まる憩いの場所であったりすることが確認されております。こういった人の心が休まる場所の橋梁につきましても、順次、景観等に配慮しながら修繕をかけていきたいと思っておりますので、よろしくお願いしたいと思っております。 以上、答弁させていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 詳細な答弁ありがとうございました。 ただいま小島部長のほうから答弁いただきまして、まさに市外にお住まいの方からご指摘をいただいた橋につきましては、園部新大橋なんですけれども、再度、思いというか確認というか、やはり今、部長のご説明の中で、市の道路もそうだと思うんですけれども、橋のほうもやはり道路と同じように市道であり、県道であり、走っている中、それぞれおのおのの管轄があるとは思うんですけれども、やはり修復部位も含めたそういういろんな情報ですね。これは県道だから、これは市道だからという面は確かにあると思いますが、危険性の除去等のそういった情報も含めて、やはり県と密に連携をされて管理がなされているということが、ただいまの説明をもって非常によく理解ができた思いであります。 なおかつ、点検も終わって、これから修繕に向かうというご答弁をいただきまして、非常に安心をしておりまして、私も地元が小川でありますので、そこをよく通るんですけれども、お恥ずかしながら、最初気がつきませんでした。なかなか市外の方にご指摘をいただくということについて、非常にこれ反省をしなければいけない点であったんですけれども、小島部長も県のほうからご出向いただいておりますので、ぜひ県のほうと密に連携を取っていただきまして、新大橋のほう、355号から曲がりまして最初に小川に入る、最初の顔の橋だと思っていますので、ぜひそこがお化粧直しができれば、市外の皆さんだけでなく、そこを通る市民の皆様も、非常に行政はちゃんとやってくれているんだなという関心も必ずイメージアップにつながると思いますので、ぜひ引き続きご協力のほどをよろしくお願いしたいと思います。 以上、修繕計画が非常に進んでいるというご答弁をいただきましたので、この1問目につきましては、以上で終わりたいと思います。 続きまして、2問目の質問に移ります。 2問目につきましては、まちづくり構想についてであり、特にその中でも、空のえきそ・ら・らと空港周辺整備の計画について質問させていただきます。 この質問の趣意につきましては、以前にもこれらの計画については執行部よりご説明を受けた経緯はありますが、新型コロナウイルスの影響によって各種の会議や会合は中止及び延期が長期化し、注視すべき各種の諸問題も目まぐるしく変わる中で、総合計画の目玉でもある空港周辺整備構想、そ・ら・らの拡張について、この一般質問を通しまして、いま一度、計画の概要とタイムスケジュールを確認させていただき、加えてコロナウイルスによって大きく変化した社会情勢や価値観を鑑みながら、果たしてこの計画をコロナ前と変わらずに遂行すべきなのか、計画策定において予想される課題や問題は何なのかを少しでも浮き彫りにできればとの思いによって、この質問に至りました。 以上の観点から、以下2点について質問させていただきます。 1点目、空のえきそ・ら・らの拡張計画につきまして、これまでの経緯も含めた計画のスケジュールをお示し願います。 2点目、新型コロナウイルスの影響がこの計画にどのように影響を与え、また分析した結果をどう反映させていくのかをお聞きいたします。 以上、2点について答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 矢口産業経済部長。     〔産業経済部長 矢口正信君 登壇〕 ◎産業経済部長(矢口正信君) 香取議員のご質問にお答えいたします。 最初に1点目の、空のえきそ・ら・らの拡張計画についてでございますが、本年度策定している小美玉市まちづくり構想基本計画は、令和元年度に策定した小美玉市まちづくり構想で示した4つの整備構想の1つである、そ・ら・ら拡張構想を具体化するための基本計画でございます。 基本計画では、そ・ら・らの機能拡張の方向性の整理、導入する施設の規模、施設の管理運営計画などを調査・検討するものでございます。計画の検討に当たりましては、諮問機関として有識者、関係団体の代表、市議会、市民など10名で構成する小美玉市まちづくり構想推進委員会を設置し、ご意見をいただきながら検討を進めているところで、9月29日に第1回委員会を開催し、拡張の方向性、導入施設の内容の案について検討いただきました。 現在は、第1回委員会での意見を踏まえ、防衛省と協議を行いながら計画の検討を進めているところで、委員会での検討を重ねるとともに、パブリックコメントを実施した上で基本計画として取りまとめてまいります。そして、次年度以降ですが、施設の形を決める実施計画の策定、工事発注のための実施設計を進めまして、建築工事に向けて取り組んでまいりたいと考えております。 次に、2点目のコロナの影響をどのように捉え、空港周辺整備等の計画に反映させるかでございますが、新型コロナウイルス感染症は、新しい生活様式の実践が推奨されたことから人の流れに大きな変化をもたらしました。その結果、様々な業種に大きな打撃を与え、市内では、飲食店をはじめ茨城空港やそ・ら・らにおいても利用者の減少など大きな影響を受けております。 しかし一方で、アウトドアでの活動の機運が高まりましたので、基本計画ではそのような需要にも応えるような機能の導入を検討しており、小美玉市の食材を生かしたバーベキュー施設や体験施設などの開放的な空間を整備することにより、そ・ら・らでの一日を楽しく過ごせるような機能の充実を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 答弁ありがとうございました。 ただいま、改めてスケジュールを確認させていただきまして、本当に貴重な税金を投入して整備されるのであれば決して失敗は許されてはいけませんし、また小美玉市が全国に誇れる目玉施設にならなければ、これはいけないなと心新たに感じた次第であります。 ゆえに、検討委員会や特別委員会もそうなんですけれども、これまでほとんどコロナの影響もあり開催されなかった現状なんですけれども、この現状の中で、この計画に委員会のメンバーの皆さんもそうなんですけれども、市民の皆さんの思いや夢、つまり、主体性ですね。これはどこまで担保されるのかをお聞きしたいのですが、答弁をお願いします。 ○議長(笹目雄一君) 矢口産業経済部長。     〔産業経済部長 矢口正信君 登壇〕 ◎産業経済部長(矢口正信君) 再質問にお答えいたします。 市では、基本計画の策定に当たり、空のえきそ・ら・らが地域の魅力再発見をコンセプトに整備された施設であり、この基本コンセプトを踏まえ、まちづくり構想の基本目標である空港利用者が長時間滞在できる施設づくり、大人から子どもまで楽しめる施設づくり、未来の町並みを感じさせる施設づくりを行うため拡張と機能強化を図り、来訪者だけではなく市民が将来にわたって愛着を持って利用することができ、市民の生活の中に根づく施設の整備をメインコンセプトとしております。 このコンセプトに沿って計画を整備しますが、計画案は市が主体性を持って作成いたしまして、小美玉市まちづくり構想推進委員会の意見を参考に、必要に応じた修正を行いながら、パブリックコメントを得て決定してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 再度質問させていただきます。 ただいまのご説明の中で、やはり市のほうが計画の中心になるということはもちろん承知でありますけれども、主にそれがやはりコンサルティング、業務を委託してコンサルティングに投げるということは、これは致し方ないことでありますし、これは当然悪いこととは思ってはおりません。 ただ、先ほど主体性ということを述べさせていただきましたけれども、これはでき上がる施設に関わる市民の皆さん、また市役所の皆さんといってもいいと思います。市役所の職員の皆さんの思いがどれだけ込められているかということだと私は思います。 それらの拡張計画に関して、さきに会派の視察研修において、常陸太田市の里美地区の閉鎖となってしまった学校給食センターを活用して行われているチーズ工房を見学、研修をさせていただいたんですけれども、そこのチーズ工房で平賀さんという若い女性の方でした。群馬県の桐生市出身、決して茨城の出身の方ではなくて、群馬の桐生のご出身の方で、女性の職人さんでしたけれども、ふるさと応援大使から始まって、里美が大好きになって、そこで大好きなチーズに携わりたいという思いが抑え切れなくなって、自費で勉強をして、修業をして、チーズ職人となって、現在のスタッフと共においしい里美のチーズを皆さんに味わってほしいんだという一心で毎日思いを込めて、一つ一つを丁寧に作っていますというふうに、会派の視察研修に行ったときに話してくれました。 その折に、成功への秘訣は何ですかというふうに質問をしたんですけれども、少しでもおいしいチーズを作って、たくさんの皆さんに喜んで食べてほしいという思いがなければ駄目だと思いますと答えてくれました。我々会派議員一同、販路の開拓等ももちろん大切にはなってきます。重要な、これはツールではあるんですけれども、つくり手ですよね。つくり手にハートがなければ、どんなに新しく立派な施設を造ったとしても、価格競争になってしまうものや小美玉市ならではの逸品はつくり出せないとの認識に至りました。 そ・ら・らの拡張においても、このハートをいかに熱く醸成して、注ぎ込めるかに成功の鍵はあると感じますし、同時にこの新しく造る施設の、新施設の経営リーダー、つまり、かじ取り役となる方も同じ思いを共有して、牽引できる人物を早めに選んでいただいて、そして、その方がコンセプトを持って、施設の完成までを引っ張っていただくということが理想なんじゃないかなと思いますけれども、以上について見解はいかがかなと思います。答弁求めます。 ○議長(笹目雄一君) 矢口産業経済部長。     〔産業経済部長 矢口正信君 登壇〕 ◎産業経済部長(矢口正信君) ただいまのご質問にお答えをいたします。 拡張部分を含めましたそ・ら・らの運営方法などについては、基本計画の中で管理運営計画として検討を行いますが、基本的には指定管理者による、民間のノウハウを活用した運営を想定しており、一体性を持った効率的な運営が可能な施設にしてまいりたいと考えております。 そのためには、議員がただいまご指摘いただいたとおり、施設の役割を理解し、情熱を持って経営をしていただく指定管理者の発掘が重要でございますので、できるだけ早い段階で指定管理者を決定し、意思の疎通を図りながら施設づくりを進めていく必要が重要であると考えております。 以上です。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) この関連の質問、最後にちょっと述べさせていただきます。 本当は、今部長にも答弁いただきましたけれども、できるだけ早い段階で、我々ちょっとどうしても民間の感覚ですと、先にそういう経営者の思いやコンセプトやそういうものがあって、その後にいろいろ新しい施設がついてくるという感覚なんですけれども、なかなかやっぱり自治体が計画を立てて、こういう新しい施設を造る場合というのは、なかなか難しいケースも多いと思います。 ただ、先ほどの里美の女性の職人さんのことというのは、まさにそれは的を射ていることだと思いますので、ぜひその施設に熱い魂、仏作って魂入れずにならないように、ぜひ出来上がる施設が運営する人たちの熱い思いとともに、ぜひ目玉の施設になることを切に願いまして、2問目の質問を終わりたいと思います。 次に、3つ目の質問に入ります。 3つ目の質問は、出産・子育て支援についてであります。 この質問の趣旨につきましては、経緯としましては、10月につくば市で行われました坂東太郎会長主催の神郡塾10月の記念講演において、北欧フィンランドのペッカ・オルパナ大使の「日本とフィンランド」という講演を拝聴しまして、その中でフィンランドの出産・子育ての現状、日本が学ぶべきもの、また、その中で我が小美玉市にとっても有意義に落とし込める可能性のあるものがあると感じまして、小美玉オリジナルを発信できるチャンスと捉えたことが、この質問に至った理由であります。 それには、改めて本市の出産、生後間もないまでの間の子育て支援の現状を再度把握するところからとなりまして、以上の観点から、以下2点について質問をさせていただきます。 1点目、主に出産から出産後間もない間ぐらいまでの本市の支援策の現状についてお伺いをいたします。 2点目、少子化が顕著な現状において、少しでも小美玉市で子どもを産み、育てたい、小美玉市ってこんな支援サービスがあったんだと、妊婦さんやお母さん方に思っていただけるには、他市町村にない小美玉オリジナルの出産・育児サポートの体制構築は急務であると感じますが、見解を伺いたいと思います。 以上、2点について答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 鈴木保健衛生部長。     〔保健衛生部長 鈴木定男君 登壇〕 ◎保健衛生部長(鈴木定男君) それでは、香取議員のご質問についてお答えいたします。 1問目の出産から出産後の市の支援策の現状についてお答えいたします。 市では、妊娠期から約1歳までの子育て期の各ステージにおいて、切れ目のない支援を提供することを目的として、令和2年度に四季健康館内に子育て世代包括支援センターが設置されました。 センターの業務の概要としましては、未婚や若年、経済的困窮、身体的・精神的に不調を来すなどの要支援妊婦や出産後の育児不安等の妊婦に対し、家庭訪問や電話相談、連絡調整等を行っているところでございます。 要支援妊婦に該当する方は、妊娠届出者のうち約4割おり、そのうち継続して支援が必要な家庭に対しては、特定妊婦として、ケースに応じて、福祉事務所、教育委員会、医療機関、県の担当部署等が情報共有を行い、包括的な支援の取組を行っております。 また、出産後は、乳児のいる家庭全ての情報を集約し、新たに把握された産婦に対しても同様に、センター職員が相談支援を行っております。 それから、給付事業では、平成29年度から小美玉市出産祝い事業として、子育て世帯の経済的負担の軽減と子どもの健やかな育成を目的に、市内在住の方が出産する場合に、出産祝い金を支給しております。 続いて、2問目、小美玉市オリジナルの出産・育児サポート体制の構築に向けてでございます。 小美玉市が発信する独自の施策につきましては、出産子育て情報アプリ利用促進事業の「おみたま子育てアプリ」があり、保育所、幼稚園、認定こども園の情報のほか、妊娠出産期の健診や予防接種のお知らせ、子育てに関するイベント等、必要な情報を一括で提供しております。 今後さらに内容を充実し、市民にタイムリーな情報を掲載するなど、登録者数向上が図れるように創意工夫してまいります。 今後ますます少子化が加速する懸念がある中、市独自の施策を打ち出し、発信することによって、小美玉市への関心度が高まり、子育て世代の移住定住促進にも期待できると考えております。 まずは、多様化する市民ニーズに対応するため、市民が必要とする支援について把握を行う取組を実施いたします。妊産婦や乳幼児が集う機会を活用し、施策に関して市民の考えや声を丁寧に拾い上げ、得られた情報を基に関係各課と共有し、施策を検討してまいりたいと考えます。 若い世代が小美玉市を「住んでみたい、住んでよかった、これからも住み続けたい」と思っていただけるよう、関係各課が連携し、魅力ある施策を一つずつできるところから取組、支援体制の構築に取り組んでまいりたいと思います。 以上で答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 答弁どうもありがとうございました。 再質問させていただきます。 令和2年度からまだスタートして間もない子育て世代包括支援センターではありますけれども、ただいま部長のほうからご説明、答弁いただいた中で、約4割、要するに令和2年度で約300名の方が妊産婦さんとしておられたと。その中で約4割なので大体130名の方が、先ほどの内容のようにいろんな困難を抱える、いろんな問題を持って、心配事やいろんなことも含めて、それを何とか助けてくださいということで、地域包括のこのセンターに相談にご活用いただいているという現状がよく分かりました。 率直に言いまして、まだスタートして間もない包括支援センターではありますけれども、この4割130名を、たしか包括支援センターのスタッフというのは、現在、3名なんですよね。マンパワーでありますので、予算というのは需用費ぐらいというふうに記憶をしておりますが、それにしても今の現状、ただいまご説明いただいた妊産婦300名中の約4割130名を、3人で様々な問題を、相談に乗りながら解決に導いて、少しでもいろんな部署につなげて、第一線で市役所の包括支援センターの皆さんが頑張られている現状を、私も本当に委員会も文教ではありますが、そういう現状というのを非常になかなか分からなった面があるというのは、非常に申し訳なかったなという思いでおりますし、恐らく今日ここで本会議場で聞いているほかの議員さん方も、包括支援センターの現状というのは、現状これだけの人数にこの少ない人数で対応しているんだなということは、皆さん、どこまでご承知だったか分かりませんけれども、非常に大変だなというのがよく分かりました。 1人当たりの受持ち数はかなりの数ということが認識できましたので、実際の人件費抑制とか圧縮というのは、本当に大きな課題ではありますけれども、子育て支援の現場のスタッフについては、逆にスタッフを充実させなければとの思いに、現在、至っております。 それで、これに関しまして、冒頭の私の質問のきっかけになりましたフィンランドの話なんですけれども、ネウボラと言います、これ日本語で相談という意味だそうですけれども、ネウボラという子育て支援システムで、日本でも自治体の名に冠をつけて丸丸ネウボラとして、子育て包括支援センターの充実化に踏み出した自治体が出始めましたけれども、茨城県内では、まだほとんど自治体に取り入れられていないのが現状であります。 ネウボラを手本とすれば、一人の保健師さんが一家族にずっと同じ担当をして、子育てにおける様々な支援や情報提供、また、母子健康法を飛び越えてお父さんの育児・子育て支援の相談にも乗ることによって、今社会問題となっている父親による乳幼児の虐待に歯止めをかけているきっかけになっている体制と聞いております。 急には難しいことは私も認識をしておりますが、まだスタートして間もない小美玉市の子育て世代包括支援センターが、一歩一歩様々な業務をこなしながら、実績を積み上げて、スタッフとセンターのさらなる充実化を図りながら、小美玉版フィンランドのネウボラをぜひ目指してはどうかと思っておりますが、いかがでしょうか、見解を伺います。 ○議長(笹目雄一君) 鈴木保健衛生部長。     〔保健衛生部長 鈴木定男君 登壇〕 ◎保健衛生部長(鈴木定男君) ただいまの香取議員の再質問についてお答えいたします。 今後は、できたばかりのセンターではございますけれども、今後センターの機能の拡充に取り組むことが必要かなと思っております。 また、あと少子化対策の面もありますので、政府のこども庁というお話もこの頃いろんな話が聞こえてまいります。国のほうでも随分少子化に取り組んでいくんだなというところもありまして、小美玉市としましてもその流れに沿いまして、国の流れと同様に、恐らくネウボラのようなことを考えているんだろうと思いますけれども、そういったことも一緒にやっていければなと、そのように思っております。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) ぜひ時間はかかっても、この部署の充実を図るように、我々議員も鋭意情報収集をして、少しでも充実化を図れるように協力して進んでいきたいなという思いでおります。 もう一点、ちょっとこの単元での2項目での再質問なんですけれども、もう一つ再質問させていただきます。 市の出産・子育て支援、出産お祝い事業ですね、これ午前中、福島議員さんが最後、出産お祝い金の話していただきましたけれども、出産お祝い事業の給付事業として出産祝い金の支給がなされているとのことでありますけれども、お金の給付ももちろん大切であり、非常にありがたい事業ではもちろんあります。 ただ、やはりここでも他市町村との差別化という点で、事業のオリジナル性は、情報発信も含めて、本当に大切な視点であると感じております。 同じくフィンランドのネウボラの施策の中で、ベビーパッケージと言うんですけれども、そういうものがあります、ベビーパッケージですね。これは妊娠が分かった時点で、出産までの妊婦健診を最後まで受診することを約束として、どうしても最後の頃になると、妊婦健診の受診率が下がってきてしまう。なかなか妊婦さんの一番大事な時期に、自治体としても医療機関としても把握ができない現状が非常にあるという中で、妊婦健診を最後まで受診するということを約束として、赤ちゃんに必要なかわいらしいアイテムが一つのボックスに入ったものを、妊娠が分かった時点でプレゼントするという事業で、現金支給と選択制にしても、7割の妊産婦さんたち、ママたちが、ベビーボックスを選択して喜ばれているというデータもあるぐらいであります。人気が高い施策となっております。 ボックスの中身を何にするか、どういうデザインのものが喜ばれるのかといった作業も、市役所の女性スタッフとお母さんたち、妊産婦さんたちが、いろんな意見を出し合って、ボックスをつくり上げていく、こういうことも市民の皆さんに本当に喜んでいただけるきっかけに大きく寄与できるのではないかというふうに感じております。 ベビーボックスには、これから未来をつくっていってくれる赤ちゃんとお母さんへの、小美玉で生まれてくれてありがとうという市民の皆さんからの大きなメッセージが込められる、そんな夢のある事業になるだろうと感じております。いかがなものかと思います。見解を、答弁をお願いします。
    ○議長(笹目雄一君) 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 香取議員の再質問にお答えをいたします。 フィンランドの例をいただきまして、先ほどのネウボラの件、それから先ほどのベビーパッケージの提案ということで、大変貴重なご意見をいただいたと受け止めております。 まさにそういった制度の実現ができましたら、小美玉市の子育て環境というのが見違えるようによくなるというような思いも、私もいたしておりますので、情報収集等を行いながら、それをいいところはまねながら、小美玉市のオリジナリティも十分加味した、そういった新たな制度の構築に、我々全力を注いでまいりたいと思いますので、今後とも変わらずご支援をいただきますようお願い申し上げまして、答弁といたします。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 教育部長のほうからも答弁ありがとうございます。 子育て世代包括支援センターの活動の状況も含めまして、子育て支援策の課題や問題については、引き続きこれからも注視をして、逐次質問を投げかけてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。 これで3点目の質問を終わります。 最後、4問目の質問に移ります。 最後の質問につきましては、学校(教育)行政についてであります。 この質問の趣旨につきましては、昨年9月に起こりました市内中学校剣道部部活動中に起きた案件が、警察により逮捕、傷害事件へとなり、学校という教育の現場での事案がなぜ警察案件にまでなってしまったかということ。再発防止策とこれまでの一般質問や委員会での質疑において、度々私も質問をさせていただいた経緯の中で、10月初めだったと思いますが、新聞報道におきまして不起訴の記事が掲載をされておりました。記事を見まして、これは不起訴をもって一区切りという面もあると思いますが、だからこそ、再度この事案を改めて顧みて、そして総括をして、それを発信することによって、学校と教育委員会の組織としての事態対処能力が改善、前進できるという思いに至ったからであります。 以上の観点から、昨年9月に起きた市内剣道部支援者の案件について、改めてこの件について総括し、市民に発信することが重要と考えますが、見解を伺いたいと思います。 以上、答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 羽鳥教育長。     〔教育長 羽鳥文雄君 登壇〕 ◎教育長(羽鳥文雄君) 香取議員のご質問、学校(教育)行政についてお答えいたします。 初めに、昨年、市内中学校の部活動において、ボランティアで協力いただいていた外部の指導者の指導により、生徒が負傷した事故につきまして、皆様には大変ご心配をおかけしております。 学校及び教育委員会としましては、事故直後から事故及び報道による生徒の不安、心理的な動揺の解消を図るため、指導体制の見直しと相談体制の充実を図り、また、心理的なケアにも努めてまいりました。 事故から1年余りが経過し、現在、生徒も落ち着きを取り戻し、部活動も平常どおり行われ、学校全体として通常の教育活動が進められております。 そのような状況の中、改めて事故について市民に発信することは、再び生徒に事故の記憶を思い起こさせ、心理的な不安定につながるため、考えておりません。ですが、この問題は、決して風化させてはならないものなので、今後も再発防止に向けて取り組んでまいります。 具体的には、教育委員会で、本年2月に、小美玉市部活動の在り方に関する活動方針、この中で部活動の指導・運営体制づくりの改訂を行いました。 また、外部から部活動指導に協力をいただく場合には、必ず事前に校長及び顧問の面談を行い、部活動運営方針等について十分ご理解していただくこと、校長は定期的に活動状況の確認を行うとともに、必要である場合は相談や支援を行うことと改訂し、現在、中学校及び義務教育学校で取り組んでいるところです。 中学校の教育活動の一環として行われる部活動につきましては、その効果は大きく、生徒にとって努力、忍耐、感謝、礼儀など、多くのことを学ぶ場であるとともに、豊かな学校生活を送る上で有意義な活動であると考えております。 そうした部活動において、生徒のスポーツや文化芸術活動の充実、この観点から、専門的な知識や技能、そして指導力を持った保護者の皆様、そして地域の皆様を外部からの指導者として協力いただき、連携を図ることは大変重要なことと考えております。 昨年のこの事故を教訓としまして、今後もこの問題を一つの学校だけの問題ではなくて、市全体の問題として捉え、再発防止に向けて十分な取組をしながら、部活動の充実を図ってまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 教育長、ご答弁本当にありがとうございました。 一点だけ、ちょっと私のほうから最後に述べさせていただきます、再質問させていただきます。 私は、4問目の質問を準備するに当たりまして、これまでの、昨年、この1年間ですね、自分のこれまでの一般質問や委員会質疑等の会議録、これを再度全て全部見返しました、確認をしました。 その確認作業の中で、実際に学校や教育委員会が迅速に対応していたことが明確に分かる答弁と、何度確認しても、読み返しても、なぜそのようになってしまったのか分からない、理解に結びつかない部分が散見される答弁がありました。なぜ我々議員がどうしても理解に至らないのか、何度も考えました。私は、自分でどうしても理解に至らない答弁の中に、学校や教育委員会の対応という側面において、今回の事案の問題の根底があるんじゃないかなというふうに感じております。 学校の現場、報告を受け対策や方針を決める教育委員会、時に新聞報道とさえなってしまえば、我々議会への説明も避けられません。正確な情報が迅速に隅々まで共有されなければ、真の問題解決への道は遠のき、対応は後手後手となってしまい、学校がその舞台であるならば、最大の被害者は子どもたちのほかにありません。全てをつまびらかにして、正確な情報をオープンにすることは、組織として本当に大変かつ困難を伴うことは、周知のことかもしれません。 しかし、未来を担う大切な子どもたちのために、その殻を打ち破り、正々堂々と対処がなされなければ、これからもし学校という教育の現場で様々な案件が生じても、必ず善処に導かれることを、私は確信してやみません。 そして、学校の先生方も教育委員会のスタッフも、数年スパンで異動も起きてしまいます、転勤もあります。 ゆえに、今回の案件の教訓をきちんと引き継いでいって、誰がどの小美玉の学校に、教育委員会に来ても、同じ思いで今回の教訓を引き継いでいってほしいという思いでいっぱいであります。 教育長、改めてご見解いかがでしょうか。 ○議長(笹目雄一君) 羽鳥教育長。     〔教育長 羽鳥文雄君 登壇〕 ◎教育長(羽鳥文雄君) 香取議員の再質問にお答えいたします。 今回の案件、教育委員会としての姿勢はどうなのかと、そこを問われています。非常にそこは、反省するところだと思っています。 そして、このような事故が起こらないようにするために、一つは、事故が起きる前の未然防止策、これをしっかり行う。そして、万が一事故が起こってしまった場合の初期対応、迅速な対応とそして事態の収束、そして、その後の再発防止策、こういったものは、やはり常に迅速に学校と教育委員会が連携を取りながら、教育委員会として必要な助言、指導をしていくことが大事なんだと考えています。 繰り返しになりますが、部活動運営というものは、学校任せにせず、教育委員会も十分に関わりながら、部活動の充実を図ってまいりたいと思いますし、教育行政の責任者は私ですので、私自身学校の部活動に関わりながら、そして、望ましい部活動運営が推進できるように取り組んでまいりたいと強く思っております。 今後ともご協力よろしくお願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 香取憲一君。 ◆2番(香取憲一君) 教育長、再度の答弁ありがとうございました。 ぜひどこの自治体にも負けない教育委員会としての組織力を、今回の教訓を得て、ぜひ醸成していっていただきたい思いであります。 以上をもちまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(笹目雄一君) 以上で、香取憲一君の質問を終わります。--------------------------------------- △村田春樹君 ○議長(笹目雄一君) 続いて、次の通告者の発言を許します。 村田春樹君。     〔5番 村田春樹君 登壇〕 ◆5番(村田春樹君) 皆様、改めましてこんにちは。 議席番号5番、村田春樹。 通告に従いまして、一般質問を行います。 まず、子育て支援について伺います。 子どもを産むか産まないか、何人の子どもを持つか、それはそれぞれの家庭や個人が決めることだと思います。 しかしながら、子どもをたくさん欲しいのに、経済的な事情や子育て環境の問題で断念する夫婦が少なくないとすれば、その状況を改善するのは、行政の大事な役割だと私は思います。それによって、結果的に少子化が緩和すれば、地域の活性化にもつながるのではないかと考えます。 現在、全国の市町村で様々な子育て支援策を行っていますので、その一部を紹介したいと思います。 2020年日経DUALが発表する共働き子育てしやすい街ランキング2020において、総合1位を受賞した千葉県松戸市では、子育てしやすいまちづくりを市の最重要施策の一つに掲げ、幅広い子育て支援をしております。 その中でも評価された取組として、コロナ禍での取組で、新しい生活様式に対応して、在宅勤務等の働き方をするリモートワーカーを対象としたコワーキングスペースを設置、ウィズコロナの時代における育児と仕事の両立を支援、新型コロナウイルス感染症予防対策として、妊婦さんが電車やバスなどを利用せずに、安心して妊婦健診の受診などができるようタクシー料金の一部を助成、密の状況を回避するため、1歳6か月児健康診査の一部を個別健診に変更し、従来の集団健診と併用して実施、まつどDE子育てオンライン広場、子育てオンライン相談を実施、さらに全国初の取組として、養育費をもらえていないひとり親世帯に子ども1人につき最大6万円を支給などの取組をコロナ禍で行ってきた結果、住民から高く評価され、全国総合1位を受賞したようです。 そのほかにも独自施策として預かり保育費月額3万円を上限として助成、三世代同居等住宅取得支援として親元に住まいを取得する子育て世帯を支援、祖父母が育児や子育てのサポートをすることにより不安や負担を軽減し、安心して子どもを育てられる環境をつくる施策で、補助金最大100万円などの施策がございました。 また、東京都内で子育て施策が最も充実している葛飾区ですが、2019年日経DUALが発表する共働き子育てしやすい街ランキング総合1位を受賞しております。こちらも松戸市と似たような施策が多く見受けられました。 松戸市では、次世代育成支援行動計画、市町村子ども・子育て支援事業計画、母子家庭等及び寡婦自立促進計画、母子保健計画、子ども・若者計画を位置づけた子ども・子育て支援に関する総合計画として第2期松戸市子ども総合計画を策定、事例を挙げると切りがないくらい子育て支援についての施策がございました。 このように先進的な取組をしている千葉県松戸市でございますけれども、これらの先進的な取組全てを小美玉市でやってほしいというわけではなく、先進事例があるからこそ、小美玉市に合った施策をさらに拡充できるのではないかと私は考えております。 県内に目を向けると、2018年版住みたい田舎ベストランキングで、常陸太田市が人口10万人未満の自治体の中で、子育て世代が住みたい田舎部門の1位となりました。 また、境町では、子育て支援日本一を目指していますと、町のホームページに大きくPRされており、英語移住しませんかなどということも記載されております。先進英語教育として、平成30年度からスーパーグローバルスクール事業を実施し、小・中学校9年間を通して英語力の向上を図り、グローバル社会で活躍できる人材の育成を行っておるそうです。 また、全小・中学校の英検受験料の無料化など、様々な英語教育のサポートを行っているそうです。 さらには、出産、赤ちゃんへのサポートとして、出産祝い品プレゼント事業、育児用品購入クーポン等様々な支援、保育のサポートとして、第2子以降ゼロ歳から2歳の保育料無料、3歳から5歳児の給食費無償など様々なサポート、小・中学生へのサポートとして、第1子、第2子給食費半額補助、第3子給食費無料などを行っております。 県内の筑西市では、須藤市長がこのように言っておりました。1人産むと60万円ほどかかると言われる、差額の20万円を支援し、若い夫婦の助けになればという金額の根拠を説明し、2020年4月から筑西市誕生祝い金事業として、第1子から20万円の支給を始めました。 現在、出産育児一時金42万円では、確かに出産費用をカバーできずに、多額の費用がかかります。ですから、このような事業は、子どもを産む家庭にとって助けになる事業だと私は思っております。 同じく県内の河内町では、次世代育成支援金制度として、第2子出生時に11万円、以降1歳から6歳までそれぞれの誕生日を迎えるごとに6万5,000円で総額50万円、第3子出生時22万円、以降1歳から6歳までそれぞれの誕生日を迎えるごとに13万円で総額100万円が支給されるそうです。 大子町では、第1子10万円、第2子20万円、第3子30万円。 全国の例を見ると、石川県羽咋市では、第1子10万円、第2子20万円、第3子30万円、第4子40万円、第5子50万円。 大分県豊後高田市では、第1子、第2子10万円、第3子50万円、第4子以降は100万円。 新潟県佐渡市では、人口減少対策として、第3子以降の子供が生まれた家庭に対し、出生時と6歳、12歳、15歳の節目に総額200万円を支給する事業を、今年6月30日に市議会が承認いたしました。祝い金の支給額は、出生時20万円、6歳児40万円、12歳児50万円、15歳児80万円と、成長とともに増え、これとは別に佐渡市では、今年度から子どもが生まれた家庭に一律10万円の祝い金を支給する制度も始めていて、第3子以降の子が生まれた家庭の支給総額は200万円になります。 このように、各市町村出産祝い金の額や手厚くする層など様々です。小美玉市では、出産祝い金として第1子、第2子が2万円、第3子、第4子が3万円、第5子が5万円と、全国の祝い金事業に対して、手厚い市町村と比べると少なく感じるところでございます。筑西市長が、子どもの出産に60万円ほどかかるので、差額の20万円を支援するというように、小美玉市でも助成金の拡充を求めたいと私は思っております。 このように、県内だけではなく全国各地で、小美玉市にはない子育て支援策を行っておりますが、私は、小美玉市でも似たような施策、もしくは小美玉市に合ったそれ以上の小美玉市独自の施策が可能ではないかと思っております。これは、先ほど香取議員がおっしゃっていたのとかぶる部分もありますので、そういったところも含めましてよろしくお願いいたします。 さらには、小美玉市に住みたい、住んでよかった、住み続けたいと若者や子育て世代に今まで以上に思われる小美玉市になってもらいたいと私は思い、子育て支援の拡充をこれまで以上に真剣に考えていただきたいと思っております。 継続的な子育て事業ではございませんが、小美玉市のコロナ禍の取組として、昨年度は新生児1人につき10万円を支給する臨時子育て給付金事業、子ども1人当たり3,000円分の食事券を配布する子育て世帯応援事業、今年度は先日の全員協議会で説明していただきました18歳以下の子どもに現金5万円と5万円のクーポンの給付ということで、所得制限を設けずに、国の給付対象外となる子どもに対しても、平等に同様の給付を行っていくという説明を受けました。 私が調べたところ、全国で2番目にこの対応を行っていくとして、近隣の市町村も恐らく動向を見ているのではないかと思っております。所得制限でもらえない子どもに対して給付を行っていくという、島田市長の心の温かさを感じる事業だと私は感じました。一過性の事業とはいえ、全ての子どもに平等という考えは、今後全国の市町村でも賛同され、増えていくのではないかと私は思います。 それでは、質問いたします。 子育て支援、子育て助成金の拡充について、今後どのように考えているか。また、現在の取組状況について、答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 村田議員のご質問、子育て支援、子育て助成金の拡充について、今後どのように考えているのか。また、現在の取組状況についてお答えをいたします。 小美玉市においては「ともに育ち、ともに支え合いながら喜びと夢に満ちた、心豊かな次代を育てよう」を基本理念に、本市の将来を担う子どもたちへの支援を総合的かつ計画的に推進するため、第2期小美玉市子ども・子育て支援事業計画を令和2年に策定し、子育て支援に関する各種事業を推進しております。 本市の子育て助成金などの取組状況につきましては、不妊治療への助成事業、母子手帳交付の際のダイヤモンド・エッグプレゼント事業、新生児の出産に祝い金を支給する出産祝い事業、乳児に絵本をプレゼントするブックスタート事業、インフルエンザ、おたふくかぜの任意予防接種への助成事業、7つの祝い記念品の新入学児童ランドセル贈呈事業など、多種多様な助成事業を行っているところでございます。 また、保育所等に対しまして給食費の補助や障がい児保育への補助など、市独自の事業を行っているところでもあります。 昨年度におきましては、先ほど議員ご紹介のありましたコロナ禍における子育て支援として、新生児1人につき10万円を支給する臨時子育て給付金事業をはじめ、子ども1人当たり3,000円分の食事券を配布する子育て世帯応援事業に取り組んでまいりました。 さらに、やはり先ほど議員ご紹介の、今年度におきましても、18歳以下の子どもに10万円相当の給付を行う予定の子育て世帯への臨時特別給付事業につきまして、全国に先駆けた市独自施策として、所得制限を設けずに、国の給付金対象外となる子どもにも一律同様の給付を行ってまいりたいと考えているところでございます。 議員のご質問の中でご紹介いただいた自治体をはじめ、先進地の事例につきましては、本市の子育て支援策において大変参考になるものであり、これまで実施してきた事業の検証をはじめ、事例などを参考とした制度の見直し等も必要であると考えております。 その中でも、出産祝い金事業につきましては、事業開始から4年が経過することから、子育て支援にどのような成果があったのかを今後検証し、市のダイヤモンドシティ・プロジェクトとの整合性を取りながら、事業内容の見直しも含めた検討に取り組んでまいりたいと考えております。 ウィズコロナ、アフターコロナ時代においても、安心して子育てができるよう「子育てにやさしいまちづくり」を目指し、関係各課が連携しながら、市独自の子育て支援の充実に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。 以上、答弁といたします。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 答弁ありがとうございます。 そうですね、過去の出産祝い金支給者数、それと支給総額とか、そういったところをちょっとお聞きしたいので、答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 村田議員の再質問にお答えいたします。 出産祝い事業のこれまでの実績ということでのご質問かと存じます。 まず、平成30年度につきましては、件数にいたしますと302件、支出済額が657万円ということになります。 続きまして、令和元年度が301件、656万円、令和2年度が264件、581万円となっております。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) ありがとうございます。 そうですね、今の支給者と総額のほう聞きましたけれども、出生数のほうをちょっと聞くのを忘れてしまいましたので、そちらのほう答弁お願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 再質問にお答えいたします。 各年度の出生数ということでございます。平成30年度につきましては341人、それから令和元年度につきましては309人、令和2年度につきましては277人となっております。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 今、出生数と支給者数のほうを聞いたんですけれども、若干数字が合わないところがあるのかなと思うんで、ちょっとそこら辺の内容について詳しくお聞きできればと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 再質問にお答えいたします。 詳細なちょっと情報を持ってはいないんですけれども、その数字の違いにつきましては、転入者等の関係も影響しているかと思っております。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 答弁ありがとうございました。 そうですね、年々子どもの数が減っているという状況が理解できたのかなというふうに思います。 次に、答弁の中で出産祝い金の成果を検証していくとありました。その検証というのはどのように行っていくのか、答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) 再質問にお答えいたします。 今後、出産祝い金支給者や妊婦さんを対象にしてアンケート等による聞き取りを行い、その結果を踏まえて、出産祝い金制度の見直しを含め、支援内容の在り方についても検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 答弁ありがとうございます。 できればそういった検証などは早急に行っていただきたいとは思うんですけれども、今年度、来年度しっかりと検証していただいて、再来年度には事業を開始できるよう、そういったことで、さらには、そのほかの子育て支援についても拡充についてもしていただけるようにお願いしたいと思います。 冒頭にも言ったように、子どもを産むか産まないか、何人の子供を持つか、それはそれぞれの家庭や個人が決めることだと思います。 しかしながら、子どもがたくさん欲しいのに経済的な事情や子育て環境の問題で断念する夫婦が少なくないとすれば、その状況を改善するのは、行政の大事な役割だと私は思います。それによって、結果的に少子化が緩和すれば、地域の活性化にもつながると考えます。 そこで、島田市長の考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(笹目雄一君) 島田市長。     〔市長 島田穣一君 登壇〕 ◎市長(島田穣一君) ご苦労さまでございます。 それでは、村田議員の再質問にお答えをいたします。 先ほど議員から子育てに関する他の自治体の取組をご紹介いただきました。さきに部長も大変参考になるものであると答弁をしておりましたので、ご紹介をいただいた内容を精査しながら、皆様のご意見をいただきながら、今後も産み育てやすい環境の充実を図ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 答弁といたします。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 市長、答弁ありがとうございます。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 ○議長(笹目雄一君) 村田議員、すみません。 この際、議事の都合により午後3時まで暫時休憩といたします。     午後2時46分 休憩     午後3時00分 再開 ○議長(笹目雄一君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 ここで、先ほどの子育て支援の質問に対する答弁の中で一部訂正したい旨の申出がありましたので、執行部の発言を許します。 中村教育部長。     〔教育部長 中村 均君 登壇〕 ◎教育部長(中村均君) それでは、先ほど村田議員より出産祝い金の再質問の中で、受給者数と出生者数に差が生じているが、その主たる原因は何かといったようなご趣旨の質問をいただいた際に、詳細な情報がないという中で、転入者等の関係ではないかというような答弁をしてしまったところなんですが、今、正確に事務方に確認しましたところ、この差につきましては、滞納者の方々に祝い金を出していない部分と、さらには、申請につきましては、出生後3か月間の申請期間の猶予がございますので、特に年度末にお生まれになった方々は、年度をまたいで新年度に申請をしてしまった差異等が新年度にカウントされてしまう、こういった大きな2つの点による差が生じているところでございます。 以上、訂正させていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 訂正の答弁ありがとうございました。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 令和2年第4回定例会において、執行部の答弁の中でJR常磐線と茨城空港を結ぶ路線バスの最寄り駅は石岡駅となっており、約35分の所要時間で結ばれていて、羽鳥駅からバスルートを想定した場合、渋滞も少なく空港アクセス道路を利用すると約20分の所要時間で空港までアクセスできると想定されている。 小美玉市としても、空港利用者の利便性を図る上で、所要時間が短く見込まれる羽鳥駅ルートは有効と考えており、令和3年度県政に対する要望事項においても、支援されるよう強く要望しているという答弁をいただきましたが、現在の進捗状況について答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 小島都市建設部長。     〔都市建設部長 小島謙一君 登壇〕 ◎都市建設部長(小島謙一君) 村田議員のご質問、羽鳥駅、茨城空港利便性向上に向けて、羽鳥駅から茨城空港を結ぶ直行バスについて、現在の進捗状況についてご答弁いたします。 市としましてもご質問のバスルートは、陸の玄関口と空の玄関口を結ぶ重要な路線ルートであることから、空港利用者の利便性向上を図る上で、最短でかつ渋滞もなく、所要時間が短く見込まれる羽鳥駅ルートは有効と考えております。引き続き令和3年度、令和4年度に県政に対する要望事項においても強く要望したところでございます。 しかしながら、現在の石岡のルートがあることから、なかなか進展していない状況でございます。 引き続き県に対し、羽鳥駅と茨城空港間の直行バスの運行実現に向けて、粘り強く働きかけをするとともに、市内における鉄道とバスの結節点として活用を図るべく、関係機関と情報交換をしながら、新たな可能性を模索していきたいと思いますので、ご理解賜りますようお願い申し上げまして、答弁といたします。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 答弁ありがとうございます。 現在の石岡のルートがあることから、なかなか進展していない状況ということであるんですけれども、やはり何かしらの形で試験運転ができないと難しいのかなというふうに、私は考えております。 そこで、羽鳥駅と空港を結ぶ直行バスの試験運転として、例えば百里基地の航空祭のパークアンドライドとして運用ができるのではないかとか、また、それが可能であれば、航空祭のときだけでも羽鳥駅に特急を止めて、特急の試験運転も可能ではないかと、2つともバスと特急と、そういった試験運転が可能ではないかというふうに思うんですけれども、そういったところ答弁を求めたいと思います。 ○議長(笹目雄一君) 小島都市建設部長。     〔都市建設部長 小島謙一君 登壇〕 ◎都市建設部長(小島謙一君) 村田議員の再質問について答弁させていただきます。 議員よりご提案のあった航空祭などの大規模なイベントを活用して、羽鳥駅に関係する関係人口の増加の検討、また、羽鳥駅を活用したパークアンドライドの検討、そして羽鳥駅前広場の大きさを検証する上で、こういった事例を参考に調査研究してまいりますので、ご理解賜りますようお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 答弁ありがとうございます。 今後、新たな可能性を模索していきたいということでありますので、そういったことに期待しまして、この質問を終わります。 そして、次の質問に移りたいと思います。 平成30年第2回定例会、令和2年第4回定例会、2つの定例会で、茨城空港と東京駅を結ぶ高速バスの停留所設置を提案させていただいております。その答弁の中で、現在、運行されているバス路線は、千代田石岡インターチェンジを経由するルートで運行されており、空港アクセス道路の開通により、石岡小美玉スマートインターチェンジの利用が可能になり、渋滞の回避などから運行時間の短縮が見込まれますので、市では、これまで県と協力してバス事業者に対し、ルートの変更の調節を打診しておりますが、空港アクセス道路がこの当時は開通していないことから、具体的な調整までは至っておりません。 ルート変更に伴う新たな停留所の設置については、駐車場など利用者向けの関連施設の設備が必要になりますが、市民の公共交通機関の選択肢の増加による利便性向上に向け、ルート変更と併せてバス事業者に対し要望を行っていくとの答弁をいただいておりました。 昨年第4回定例会では、まだ茨城空港アクセス道路も全線開通していなかったので、具体的な調整にまで至っていなかったとありますが、現在では具体的な調整はどのようになっているのかを踏まえて、進捗状況を答弁を求めます。 ○議長(笹目雄一君) ただいまの質問に対し、答弁を求めます。 矢口産業経済部長。     〔産業経済部長 矢口正信君 登壇〕 ◎産業経済部長(矢口正信君) 村田議員のご質問にお答えをいたします。 茨城空港発東京駅行きの高速バスについては、茨城空港アクセス道路の活用のため、千代田石岡インターチェンジを利用するルートから、石岡小美玉スマートインターチェンジを利用するルートへの変更を茨城県を通して継続的にバス事業者に要望してまいりましたが、本年6月に、茨城空港アクセス道路が全線開通いたしましたので、7月にバス事業者を訪問し、ルート変更と茨城空港アクセス道路沿線への停留所の新設の要望を改めて行ってまいりました。 その際、バス事業者からは、ルート変更については前向きに検討すると回答をいただいておりますが、停留所の新設については、航空機の利用者をメインに予約制で運行していることから、運行管理方法の変更が必要であることや運行管理システムの改修費用や停留所新設に要する費用などに対する小美玉市からの支援が不可欠であるなどの回答をいただいております。 東京駅行き高速バスは、新型コロナウイルスの影響により、昨年4月から運休が続いておりますが、国際線の再開に合わせ運行が再開されるものと考えておりますので、実現に向けて、今後とも引き続きバス事業者と調整を行い、市民の利便性向上に向けた取組を進めてまいります。 以上です。 ○議長(笹目雄一君) 村田春樹君。 ◆5番(村田春樹君) 答弁ありがとうございました。 バス事業者からルートの変更について前向きに検討するということで、一歩前進したのかなというふうに思います。ルートを変更していただいて、やはりそこから始まると思いますので、そういったところを踏まえながら、今後、停留所設置に向けても進めていっていただければというふうに思います。 今回、島田市長、30年間お疲れさまでございました。私、今35歳ですけれども、本当に物心ついたときから島田市長ということで、本当にお世話になりました。残りの期間もしっかりと頑張っていただくようによろしくお願い申し上げまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(笹目雄一君) 以上で、村田春樹君の質問を終わります。--------------------------------------- △散会の宣告 ○議長(笹目雄一君) 以上で、本日の日程は全部終了いたしました。 次会は明日12月8日、午前9時30分から議会運営委員会、午前10時から全員協議会を開催し、終了後、本会議を開きます。 本日はこれにて散会いたします。 ご苦労さまでした。     午後3時12分 散会...