○議長(
坂本仙一君)
立原弘一君の1回目の質疑に対する答弁を求めます。 人事課長、堀田博史君。 〔人事課長 堀田博史君登壇〕
◎人事課長(堀田博史君) それでは、立原議員のただいまの質問についてお答えいたします。 人事院勧告につきましては、例年どおり勧告という形で人事院のほうから本年度9月に出されたものでございまして、多分国のほうで今騒がれておりますのは、それを実施するか実施しないかという部分でございまして、勧告は例年どおりということでされている内容でございます。 以上です。
○議長(
坂本仙一君)
立原弘一君、2回目の質疑を許可いたします。
◆13番(
立原弘一君) 人事院は勧告はしたけれども、実施するかどうかについて、見送るかなということになっているというふうに理解していいのかなと思います。 では、この今回の、ある意味賃下げになる部分があるという点で、50代が最大0.5%、40代後半層が0.4%、40代前半層が0.3%というふうになっておりますけれども、確かに先ほど市長の発言の中にも、この
大震災の中で復興のために非常にお金がかかるという中で大変な財政運営が予想される旨の話ありましたけれども、確かにそれは事実でしょう。しかし、今回の大きな
大震災を経験する中で、人は城なのだと。本当に被災者、市民を守る防波堤となるのは、まさに職員がどれだけ市民のために、被災者のために体を張って頑張れるかということが大事なことなのだということが身にしみてきていたと私は思うのです。その点については今後も同様で、復旧・復興についてもさらに職員の
皆さんに大きな力を発揮してもらわなければならない時期だと。そういうときに、やはりぜひ逆の形で職員さんに力を発揮してもらうと。給料は下げるけれども、頑張ってくれよということではなくて、少しでも、気持ちでも上げてあげながら、ぜひ市民のために、被災者のために何倍も頑張ってもらいたいというのが、私はあるべき姿なのではないかと思う中で、非常に残念な思いです。 国は、要するに人勧は出したけれども、見送ると。だけれども、市は見送るわけにはいかないよと、下げるよと言うのだけれども、では1つお聞きしておきます。判断は別として、トータルでの、要するにここに出ていない、50代、40代後半層だ、前半層だが下がるという話なのだけれども、それに対して若年層はどうなるのかという点も含めて、全体としての
人件費の予算における負担率というのはどのように変化があるのかお答えをいただきたい。
○議長(
坂本仙一君)
立原弘一君の2回目の質疑に対する答弁を求めます。 人事課長、堀田博史君。 〔人事課長 堀田博史君登壇〕
◎人事課長(堀田博史君) それでは、ただいまの全体としてどのぐらいの影響が出るのかという立原議員のご質問についてお答えいたします。 今回、職員全体といたしましては、対象者、再任用職員を含まない場合で248人、総額で540万程度の減額ということで対象になっております。 〔「ちょっと声が小さい」と言う人あり〕
◎人事課長(堀田博史君) 申しわけございません。期末手当の調整額あるいは月額給料、あるいはそういったものすべてを総額いたしまして、540万程度の影響額が出るということで。 〔「影響というのは」と言う人あり〕
◎人事課長(堀田博史君) 減という形での、総トータルで試算をしてございます。
○議長(
坂本仙一君)
立原弘一君。
◆13番(
立原弘一君) これまでも、こういう議案出るたびに何度も言っているのですけれども、これ市長、副市長、教育長とか特別職にある者が、少し身を削って減らしましょうと、議員も減らしましょうというのとはちょっと違うのです。職員生活給だから、これを簡単に下げよう、下げようとやるのは、やっぱり
自治体としての力を発揮する上でいかがなものかという感がするわけです。ぜひともこういうことはやめていただいて、特に今震災で被災者を救済していかなければならない。鹿嶋市を復興させていかなければならないというときに、さらなる職員の
皆さんの力の発揮が求められるときですから、このような賃下げというのはやめていただきたいということを申し上げて終わります。
○議長(
坂本仙一君) 以上で
立原弘一君の質疑は終了いたしました。 ほかに質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
坂本仙一君) なければ以上で質疑を終結いたします。 ただいま議題となっています議案第60号及び議案第61号は、総務企画委員会に付託いたします。 つきましては、総務企画委員会におかれましては、302会議室で付託議案を審査終了の上、本会議にご報告されますようお願いいたします。 ここで暫時休憩いたします。 休憩 午前10時49分 再開 午前11時47分
○議長(
坂本仙一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 これより総務企画委員会委員長から、同委員会の審査の経過並びに結果の報告を求めます。 委員長、内山一君。 〔総務企画委員会委員長 内山 一君登壇〕
◎総務企画委員会委員長(内山一君) 総務企画委員会委員長報告をさせていただきます。 本会議において総務企画委員会に付託されました案件について、総務企画委員会を早速開催し、慎重に審査をいたしました。その経過と結果についてご報告いたします。 本委員会に付託されました案件は、議案第60号及び議案第61号の2議案でございます。審査の経過でありますが、それぞれの付託案件について執行部より議案の説明を受け、慎重に審査を行いました。60号、61号を一括して審査を行いました。 委員からの質疑の主なものは、国は見送ったのだから、市も見送るべきとの意見を含めた内容。 それから、
震災復興を考えると、職員も被災をしているからという理由でございます。 国が決めていない内容を、1日で提案、審査、採決にするのは急ぎ過ぎるとの内容があり、この内容については特例なものなのかということの考え方。 それから、職員の給与の実態の内容でいえば、回復する対象者が106人あるといった内容の質疑と回答がございました。 また、国が勧告したから、それをそのとおり行うということは、地方分権の趣旨からおかしいという考え方もありました。 反対討論の内容がありまして、もっと全体議論をすべきであり、財政をどう考えるかが問題であるとの内容から反対であるとの討論がございました。 採決を行った結果、議案60号及び議案61号については、4対3の賛成多数により、いずれも必要かつ適正と認め、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決しました。 以上が本委員会に付託されました案件の審査の経過と結果でございます。議員各位におかれましては、本委員会の決定に対しご賛同賜りますようお願い申し上げまして、総務企画委員長の報告とさせていただきます。
○議長(
坂本仙一君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
坂本仙一君) 質疑はないものと認め、委員長報告に対する質疑を終結いたします。 これより討論に入ります。討論はありませんか。 13番、
立原弘一君の発言を許可いたします。
立原弘一君。 〔13番
立原弘一君登壇〕
◆13番(
立原弘一君) 議案60号、61号について、反対の立場から討論をいたします。 先ほどの質疑でもあらかたの内容は申し上げましたが、震災復旧・復興で職員が大変な苦労をしていると。そういう中で、給料を下げるけれども、さらに頑張れというのは理屈が通らない。やるならば、現場で頑張っている若い職員の給料を上げるだけにして、さらに頑張ってくれというのが筋ではないかと思います。 国の人事院勧告を、国は見送るという中であるにもかかわらず、わざわざこの時期に、
震災復興の時期にこんなものを持ち出して賃下げをしようという執行部の考え方は、到底理解することができません。強く反対の意思を表明して、討論を終わります。
○議長(
坂本仙一君) 以上で
立原弘一君の討論は終了いたしました。 〔「議長、討論」と言う人あり〕
○議長(
坂本仙一君) 8番、原田雅也君の発言を許可いたします。 原田雅也君。 〔8番 原田雅也君登壇〕
◆8番(原田雅也君) それでは、人事院勧告を踏まえて平均0.2%給与を引き下げるという内容の議案第60号、第61号について、反対の立場で討論をさせていただきます。 先日、野田首相の所信表明演説において、「きょう生まれた子ども1人の背中には、既に700万円を超える借金があります」という表現のもとで、国家財政の深刻な状況が訴えられたばかりであります。ただ、これにつきましては未来の世代の重荷を少しでも減らすために、国民に新たな負担をお願いするという旨の内容でもありました。しかし、私は増税の前にやるべきことがあるだろうとの国民、そして市民の
皆さんの声に真摯にこたえていくべきであるという立場であります。 当然のことながら、世界一の少子高齢社会の日本でありますから、将来的な増税を一切認めないということではありません。しかし、今まずは国全体として、天下りの禁止や埋蔵金の発掘、予算のゼロベースでの
見直しに加えて、議員や公務員の国、地方含めて全体として
人件費の削減に取り組むべきであると考えます。鹿嶋市のみならず、すべての地方
自治体が率先して地方公務員の給与水準を民間並みに
見直し、またリストラを実施できる制度に改めることにより、地方
自治体主導の
人件費削減を後押しする仕組みをつくることが必要であると考えます。このようなプロセスや、国民そして市民の皆様に理解を求める不断の努力が必要不可欠であります。 以上の理由によりまして、国はもとより地方も含めて、全体として公務員の総
人件費を2割以上カットするべきであると考えますので、今回人事院勧告を踏まえて市の判断で単発で提案された議案第60号、そして議案第61号については反対の意を述べさせていただきます。 以上です。
○議長(
坂本仙一君) 以上で原田雅也君の討論は終了いたしました。 ほかにございませんか。 15番、田口茂君の発言を許可いたします。 田口茂君。 〔15番 田口 茂君登壇〕
◆15番(田口茂君) 今出ましたように、私予算常任委員長も仰せつかっておりますので、今回の60号、61号について少し意見を述べさせていただきたいと思います。 私は、要請をするという、条件つきといいますか、そういう意味での賛成意見を述べさせていただきたいと思います。執行部の提案については十分理解するところでありますけれども、やはり私ども鹿嶋市の置かれている状況、こういうことも重々わかっているつもりであります。しかし、職員の人事、処遇に関する給与については、やはり一人一人がこの鹿嶋市に職場を求め、18歳もしくは22歳から60歳までの一つのライフスタイルといいますか、家庭を持って生活をしているわけであります。やはり私ども議会も執行部も、一人一人の職員の家族を含めた人生設計についてはきちっと考えるべきではないのかなと、かように常日ごろ考えるところであります。 ただ単なる人勧の考え方ではなく、鹿嶋独自の、先ほどの全協の中でも少し申し上げましたけれども、現実の実態はどうなっているのか。一人一人の生活はどういう生活をして、そして家庭を営んでいるのか。こういうことも十分にかんがみながら、私どもは判断する時期に来ているのではないのかな。ぜひ市長におかれましては、来年度も同様な問題が提起されるのであれば、事前に何らかの場面に職員の給与のあり方、こういうものをぜひ議会に提案していただきたいわけでございますし、あわせて職員組合とは常日ごろから意見交換の場を持つべきではないのかなと。こういうことを要請して、賛成の条件つきの討論とさせていただきたいと思います。 以上です。
○議長(
坂本仙一君) 以上で田口茂君の討論は終了いたしました。 〔「条件つきは反対だろ」と言う人あり〕
○議長(
坂本仙一君) ほかにございませんか。 〔「なし」と言う人あり〕
○議長(
坂本仙一君) 討論を終結いたします。 これより採決に入ります。 議案第60号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。 お諮りいたします。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔挙手少数〕
○議長(
坂本仙一君) 挙手少数であります。 よって、議案第60号は否決されました。 議案第61号を採決いたします。 本件に対する委員長の報告は原案可決であります。 お諮りいたします。本件は委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の挙手を求めます。 〔挙手少数〕
○議長(
坂本仙一君) 挙手少数であります。 よって、議案第61号は否決されました。 次に、議案第54号ないし議案第59号、議案第62号ないし議案第69号について質疑のある議員は12月6日午後5時までに、討論のある議員は12月14日午後5時までに、議長あて発言通告書の提出をお願いいたします。
△散会の宣告
○議長(
坂本仙一君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 次回の本会議は、12月5日午前10時から一般質問となります。 本日はこれにて散会いたします。 大変ご苦労さまでした。 (午後 零時01分)...