つくば市議会 > 1999-03-15 >
平成11年 3月定例会-03月15日-04号

ツイート シェア
  1. つくば市議会 1999-03-15
    平成11年 3月定例会-03月15日-04号


    取得元: つくば市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-05
    平成11年 3月定例会-03月15日-04号平成11年 3月定例会                       平成11年3月                   つくば市議会定例会会議録 第4号              ─────────────────────────                平成11年3月15日 午前10時20分開議              ─────────────────────────  出 席 議 員    議 長 32  番   市 原 敬 司 君       16  番   塚 本 武 志 君    副議長 20  番   内 田 千 恵 君       17  番   星 田   博 君        1  番   今 井   孝 君       21  番   矢 口 一 雄 君        2  番   銭 谷 和 則 君       22  番   福 田 庄 市 君        3  番   鈴 木 富士雄 君       23  番   大 野 光 夫 君        4  番   細 田 哲 男 君       24  番   山 中 たい子 君        5  番   慶 野 利 文 君       25  番   金 子 和 雄 君        6  番   亀 山 大二郎 君       27  番   久保谷 孝 夫 君        8  番   冨 田   弘 君       28  番   川 田 末 吉 君        9  番   塙   豊 光 君       29  番   滝 口 隆 一 君        10  番   沖 山 和 治 君       30  番   坂 本 周 利 君        11  番   飯 田   忠 君       31  番   宮 本 美 彦 君
           12  番   野 口   修 君       33  番   稲 葉 重 明 君        13  番   塚 田 規 夫 君       35  番   兼 平 英 雄 君        14  番   山 口   進 君       36  番   石 川 千 之 君        15  番   五十嵐 弘 子 君         ────────────────────────────────────  欠 席 議 員        7  番   高 谷 文 吾 君       19  番   須 藤 和 男 君        18  番   大 串 宗二郎 君       34  番   塚 本 一 男 君         ────────────────────────────────────  出 席 説 明 者    市長           藤 澤 順 一 君   保健福祉部長       黒 沢 武 宣 君    助役           山 崎 眞 一 君   経済部長         下 田   功 君    収入役          横 田 美農夫 君   都市整備部長       石 川   進 君    教育長          井 坂 敦 實 君   建設部長         稲 葉 俊 夫 君    農業委員会会長      塚 田 規 夫 君   教育委員会事務局長    信 田 輝 夫 君    市長公室長        鈴 木 守 夫 君   農業委員会事務局長    青 木 繁 農 君    企画部長         須 藤 光 明 君   出納室長         小 川 利 雄 君    総務部長         桜 井   誠 君   新線推進室長       吉 本 祐 二 君    財務部長         沼 野   博 君   市立病院事務長      武 石 和 泰 君    市民環境部長       倉 田 忠 良 君         ────────────────────────────────────  出席議会事務局職員    事務局長         飯 泉 文 雄     事務局係長        江 原   功    事務局次長        荒 木 公 一     書記           飯 島   浩    事務局課長        小 林 文 夫     書記           柳 沢 明 夫    事務局課長        軽 部 喜 夫         ────────────────────────────────────                     議 事 日 程 第 4 号                                   平成11年3月15日(月曜日)                                   午前10時20分開議  開議  日程第1 一般質問(通告順)       3番議員 鈴木富士雄       35番議員 兼平 英雄       12番議員 野口  修  日程第2 議案第28号 訴えの提起についての撤回について  日程第3 (一括質疑)       議案第2号 平成11年度つくば市一般会計予算について       議案第3号 平成11年度つくば市国民健康保険特別会計予算について       議案第4号 平成11年度つくば市下水道事業特別会計予算について       議案第5号 平成11年度つくば市老人保健特別会計予算について       議案第6号 平成11年度つくば市農業共済特別会計予算について       議案第7号 平成11年度つくば市作岡財産区特別会計予算について       議案第8号 平成11年度つくば市並びに筑波郡及び新治郡町村等公平委員会特別会計予算について       議案第9号 平成11年度つくば市病院事業会計予算について       議案第10号 平成10年度つくば市一般会計補正予算(第9号)について       議案第11号 平成10年度つくば市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について       議案第12号 平成10年度つくば市下水道事業特別会計補正予算(第4号)について       議案第13号 平成10年度つくば市老人保健特別会計補正予算(第1号)について       議案第14号 平成10年度つくば市農業共済特別会計補正予算(第3号)について       議案第15号 平成10年度つくば市病院事業会計補正予算(第2号)について       議案第16号 つくば市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について       議案第17号 つくば市手数料徴収条例の一部を改正する条例について       議案第18号 精神薄弱、伝染病及び保母の用語の整理のための関係条例の一部を改正する条例について       議案第19号 つくば市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例について       議案第20号 つくば市営土地改良事業の経費の賦課徴収に関する条例について       議案第21号 筑南地方広域行政事務組合規約の一部を改正する規約について       議案第22号 字の区域の設定について       議案第23号 字の区域の設定について       議案第24号 市道路線の廃止について       議案第25号 市道路線の認定について       議案第26号 土地改良事業について       議案第29号 つくば市農業委員会の選挙による委員の定数等に関する条例の一部を改正する条例について  日程第4 (追加議案一括上程、質疑)       議案第30号 つくば市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例について       議案第31号 平成10年度つくば市一般会計補正予算(第10号)について          (上程議案等常任委員会付託)  日程第5 休会について 1.本日の会議に付した事件   日程第1 一般質問(通告順)        3番議員 鈴木富士雄        35番議員 兼平 英雄        12番議員 野口  修   日程第2 議案第28号 訴えの提起についての撤回について   日程第3 (一括質疑)        議案第2号 平成11年度つくば市一般会計予算について        議案第3号 平成11年度つくば市国民健康保険特別会計予算について        議案第4号 平成11年度つくば市下水道事業特別会計予算について        議案第5号 平成11年度つくば市老人保健特別会計予算について        議案第6号 平成11年度つくば市農業共済特別会計予算について        議案第7号 平成11年度つくば市作岡財産区特別会計予算について        議案第8号 平成11年度つくば市並びに筑波郡及び新治郡町村等公平委員会特別会計予算について        議案第9号 平成11年度つくば市病院事業会計予算について        議案第10号 平成10年度つくば市一般会計補正予算(第9号)について        議案第11号 平成10年度つくば市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について        議案第12号 平成10年度つくば市下水道事業特別会計補正予算(第4号)について        議案第13号 平成10年度つくば市老人保健特別会計補正予算(第1号)について        議案第14号 平成10年度つくば市農業共済特別会計補正予算(第3号)について        議案第15号 平成10年度つくば市病院事業会計補正予算(第2号)について        議案第16号 つくば市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について        議案第17号 つくば市手数料徴収条例の一部を改正する条例について        議案第18号 精神薄弱、伝染病及び保母の用語の整理のための関係条例の一部を改正する条例について        議案第19号 つくば市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例について        議案第20号 つくば市営土地改良事業の経費の賦課徴収に関する条例について        議案第21号 筑南地方広域行政事務組合規約の一部を改正する規約について        議案第22号 字の区域の設定について        議案第23号 字の区域の設定について        議案第24号 市道路線の廃止について        議案第25号 市道路線の認定について
           議案第26号 土地改良事業について        議案第29号 つくば市農業委員会の選挙による委員の定数等に関する条例の一部を改正する条例について   日程第4 (追加議案一括上程、質疑)        議案第30号 つくば市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例について        議案第31号 平成10年度つくば市一般会計補正予算(第10号)について           (上程議案等常任委員会付託)   日程第5 休会について         ────────────────────────────────────                      午前10時19分 ○議長(市原敬司君) おはようございます。  開議前にお知らせいたします。市長より、今定例会に提出いたします議案第30号 つくば市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例について及び議案第31号 平成10年度つくば市一般会計補正予算(第10号)について、2件が追加議案として提出されましたので、各机上に配付しておきました。  なお、追加議案第30号及び第31号については、本日の議事日程に上程いたします。         ────────────────────────────────────                     午前10時20分開議 △開議の宣告 ○議長(市原敬司君) ただいまの出席議員数は23名であります。高谷文吾議員塚本一男議員大串宗二郎議員須藤和男議員から欠席届が出ております。定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。         ──────────────────────────────────── △一般質問 ○議長(市原敬司君) 日程第1、3月12日に引き続き一般質問を行います。  まず、3番議員鈴木富士雄君。                   〔3番 鈴木富士雄君登壇〕 ◆3番(鈴木富士雄君) おはようございます。3番議員の鈴木富士雄です。  つくば市の農業問題について質問したいと思います。農業問題については、今定例会でも同僚の2人の方が質問されました。銭谷議員さんが質問をされた中で、市長の答弁の中にブルーベリーという言葉が出てきました。それを、一歩前に進めて質問したいと思います。  つくば市は、米、芝を基幹作物とし、野菜、花卉、畜産等の振興を図るなど、多種多様で、生産性の高い都市型農業を展開しております。主要作物である米作につきましては、減反対策で大変苦労をしているのが現状でございます。集落ごとの厳しい生産調整の推進、それぞれの地域に合った転作奨励作物の提示、国県の補助事業の導入など、基本的には三つの柱を中心に政策を展開しながら、米の需給改善と価格の回復に向けて努力しています。  近年、野菜づくりでは、周年栽培、周年出荷が実現しつつあります。市当局とつくば市各地区の農業協同組合とが指導、助言し、野菜生産農家の組織を立ち上げ、つくば市民に、新鮮で安くおいしい野菜の直売所を設け、販売しています。常連のお客さんが大変多く、人気が出ています。  また、芝については、高品質な芝を生産するということで、つくば市、県農業課、つくば地域農業改良センターが一体となって、芝畑の土壌改良についての勉強会、病虫害対策の講習会、長年の芝の連作による生育不良、異品質の混入による品質低下が見受けられます。このため、他の作物を2年から3年栽培して、再び芝畑にすることを奨励しております。  以上のように、いろいろな政策、方策、補助金制度等を取り入れながら、農業経営の安定確立のために農業振興を図っています。  しかしながら、一方では、農業後継者の就業意欲の減退、新規就農者の著しい減少が見られ、担い手不足による高齢化が一段と進んでおります。その原因には、農作業の労働方法と環境面のおくれがあるのではないかと思われます。このことは、農業振興はもちろん、担い手にとって魅力ある農業、農村の構築を図る上で、特に不足する労働力をどのように確保するか、速やかに解決しなければならないと思っております。  そこで質問いたします。労働力が不足する中、芝を初め、低迷する農作物にかわる作物と畑の有効活用についてどのようなお考えがあるか。また、予算書の中でブルーベリー展示圃設置とあるが、その事業についてお聞かせください。  次に、観光行政の中で、国際会議場のオープンに伴う諸対策について、昭和62年に、土浦市、つくば市、茎崎町の2市1町は国際観光モデル地区の指定を受け、豊かな自然環境を基盤とし、中でも研究学園都市には高度な研究開発機能が集積していることを生かし、茨城県と科学技術振興事業団により、つくば国際会議場エポカルつくば」がことし6月にオープンする予定です。  今後、国際会議場及びつくば市周辺には、日本国内はもとより、諸外国から大勢の会議主催者や参加者が訪れることになると思われますが、茨城県で試算している50数億円とも言われる経済波及効果を受け入れるには、地元としても、その受け入れ体制アフターコンベンションの対応に積極的に取り組んでいかなければならないと考えます。深刻な不況の続く中、土浦・つくばコンベンションビューローとして、どのような事業を展開し、かつどのような整備推進を図るか、お聞かせください。  つくば国際会議場の開場に伴い、さらに多くの人、物の流れによる経済的波及効果に期待されるところですが、つくば市を含む近隣の物産品等を紹介しながら、新しい市場を開発することは非常に重要なことであり、また、観光協会や物産会との積極的な支援協力をいただきながら受け入れ体制の充実を図るべきと考えております。つくば市周辺地域の振興と経済活性化が図れるような事業対策についてどう対応していくのか、お伺いします。  通告書には載っていないのですけれども、つくば国際会議場に関連して追加質問をさせてもらいます。  国際会議場の開場に伴って、訪れる多くの人々の足の確保のために、今以上の交通網の充実も大きな課題の一つになると思います。そこで、現在は、つくばセンターから東京駅間の高速バスや、つくばから土浦駅を経由して成田空港への路線バスを運行しております。それらの運行の増便をお願いするとともに、さらには、つくばセンターと羽田空港を結ぶ高速バス運行の新設が実現すれば、つくばを訪れる人々にとって大変便利であると考え、またつくば市民にとっても大変喜ばしいことと思います。以上のことを踏まえて、バス会社、関係機関に要望すべきと考え、まず質問をいたします。これについては、市長の方からお願いします。  以上で、第1回目の質問を終わりにします。 ○議長(市原敬司君) 下田経済部長。                   〔経済部長 下田 功君登壇〕 ◎経済部長(下田功君) まず、質問の第1点、農業行政についてお答えを申し上げます。  農業を取り巻く情勢は、厳しい環境下にあり、それを打開すべく、収益性の高い作物の導入や生産コストの低減、高品質化に向けた栽培技術の確立が急務となっております。  こうした中で、つくば市の新しい顔として、ただいまご指摘がありましたブルーベリーモデル展示圃を設置することとなりました。ブルーベリーの特徴としましては、目をよくするという健康ブームにマッチし、栽培管理が比較的簡単であり、おいしい、かわいい、きれいな色とのイメージで、四季の表情が豊かであります。産業的にも、生果はもとより、ジャム、ソース、ワイン、菓子等の加工品にも広く利用され、特産果樹、観光果樹等、地域振興上も重要な品目として位置づけられます。  ところで、この展示圃のねらいは三つございます。米転作作物の一つとして、価格低迷にある芝の転換作物の一つとして、筑波山麓山裾基本計画の第1号実施事業として、ブルーベリーは最も有望な新規作物として導入するものであります。設置された展示圃におきましては、植えつけから剪定などの栽培管理や加工の講習会のほか、観光農園、市民農園などとしての利用の実験、視察の受け入れ等も実施していく予定であります。将来的には、筑波大学農業研究センター農業改良普及センター等の指導をいただきながら、栽培技術の向上、面積の増加、生産量の拡大を通して、活力のある産地を形成し、農業経営の安定に資する考えであります。  こうした中から、ブランド的価値観が生まれ、やがてつくばブランドと呼べる産物としたい思いであります。あわせて、観光の誘客にも貢献して、地域振興、関連産業の発展をも図ろうとするものでございます。  次に、質問の第2点、商工行政についてお答え申し上げます。  平成11年6月に、つくば国際会議場エポカルつくば」が開館されます。土浦・つくばコンベンションビューローでは、これを契機に地元の支援体制をより強化するため、会議開催の受け入れ及び支援体制の充実に努めております。当ビューローの事業として、開催助成金制度や準備貸付金のあっせん、広報宣伝、調査企画、関連情報の収集及び提供など、幅広く活動をしているところです。特に新年度におきましては、専任事務局長の配置、民間旅行会社からの職員派遣、通訳職員の常駐など、事務局体制の充実と組織体制の整備を図ってまいります。また、学園中心部にビューロー事務所を設置し、アフターコンベンション推進に努めてまいります。  さらに、つくば市周辺における物産品の展示即売所を設置し、新たな観光土産品の開発と、観光客や国際会議参加者等に喜ばれる物産品等を出店し、より以上の地元経済波及効果が得られるよう支援してまいります。  今後、土浦・つくばコンベンションビューローは、つくば市周辺地域におけるコンベンション開催支援の中核として、また国際会議場と会員とのパイプ役として、地域振興のために積極的な事業を展開してまいります。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。                    〔市長 藤澤順一君登壇〕 ◎市長(藤澤順一君) 鈴木議員の質問にお答えをいたします。  ご提案いただきました羽田までのバス路線の新設につきましては、議員提案のように、国際会議あるいはつくばの観光、ビジネスに大変便利なバス路線になるであろうと考えております。当然、民間バス会社等からそのような申請が出た折には、私どもも実現に向けて関係機関に要望してまいりたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 鈴木富士雄君。 ◆3番(鈴木富士雄君) 2回目の質問をいたします。  ブルーベリーの展示圃の説明を受けた中で、栽培が簡単で、健康ブームにマッチした健康食品であり、生食のほかにすぐれた加工性を持ち、加工品として広く利用されているということであります。また、観光果樹、特産果樹、そして有望な作物であるという説明をいだきました。  私自身も、ブルーベリーについてはいろいろな話を聞いております。ブルーベリーは、樹木の分類ではツツジ科に入り、40年ぐらい前にアメリカより日本に導入されました。原産はアメリカでございます。品質的には、高冷地型のハイブッシュと暖地型のラビットアイがあります。また、そんなに大きくなる木ではございませんけれども、1年に3回楽しめるという利点があります。それは、春先の新芽と、ドウダンツツジに似た白いちょっと大きな花がきれいでございます。あと、夏のブルーベリーのブルー色の果実です。それに、晩秋の紅葉が美しいと聞いております。大変期待できる作物と思いますが、現在の市内での栽培の状況と、今後の事業をどのように進めていくか、お伺いいたします。  次に、コンベンションビューローの件でございますけれども、コンベンションビューローを設置して、専任の事務局長を配し、事務体制の充実と組織体制の整備を図り、アフターコンベンションの推進に努めますとありました。さらに、つくば市周辺の物産品を展示し、新たな観光土産の開発を行い、地元経済波及効果を上げ、コンベンションビューローの会員のパイプ役として、地域振興のために積極的に事業を展開するという答弁でした。  経済波及効果については、当然、国際会議場がオープンする中心部は直接的に期待されますが、筑波山観光や宿泊業者にとっても相乗効果が得られるような、波及できるような地域振興につながる対策が必要であると思います。それに、豊かな自然環境と歴史が集積するつくば市の奥座敷とも言われている筑波山へ、国外、国内からの会議参加者を積極的に集客させるにはどうすればよいか、お聞かせください。  もう一つ、市長に答弁をいただいた交通網の整備については、ぜひとも実現するようにお願いします。実際に実現できれば、市長が言われたように、国際会議場に来る人たちはもとより、観光ビジネス、その他のことで大変効果的だと思いますので、よろしくお願いします。  2回目の質問を終わります。 ○議長(市原敬司君) 下田経済部長。 ◎経済部長(下田功君) 質問は、農業関係で2点、商工関係で1点ございましたので、お答え申し上げます。  まず、現在のブルーベリー作付状況につきましては、関係機関で調査したところ、作付者が6名、面積で 2.4ヘクタールという調査結果が出ております。  次に、これをどのように進めていくのかというご質問につきましては、モデル展示圃を設置して、品種、作型等を統一し、栽培管理、加工の講習会等を実施ながら、面積を拡大し、産地の形成を図っていく予定であります。今後、国や県の補助事業により加工施設等を設置しながら、生果、加工品、摘み取り等の販路対策を講じ、農業収入の安定と地域産業の振興を図ってまいりたいと考えており、できれば近い将来、ブルーベリーの全国大会が開催できるような体制もつくっていければと考えております。  次に、商工関係で、筑波山観光、宿泊業等への相乗効果の件でございますが、茨城県では、開館5年後の経済波及効果を年間54億円と試算しております。平成11年度末までに、 200人から 2,000人規模の会議が42件予定されており、会議場利用者は年間延べ41万人と見込まれております。  アフターコンベンションをどう楽しんでもらうかが課題でございますが、観光の目玉としての筑波山を背景として、古い民家での田舎暮らしを体験したり、つくば独自の伝統文化等に触れてもらうなどの工夫も必要と考えられます。また、地元宿泊業関係の施設整備やバスによる無料の送迎、あるいは宿泊料の割引、その他接遇改善など、早急な受け入れ体制の充実も必要不可欠な条件となると思われます。引き続きまして、商工会、コンベンションビューロー、地元旅館協同組合、観光協会などと一体的な整備推進を進めながら、筑波山観光や宿泊業などへの相乗効果が得られるよう支援してまいりたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 羽田までのバス路線につきましては、ただいまも申し上げましたように、つくばのこれからの観光あるいはビジネス、国際会議、内外から訪れる方々にとっては、利便性の高い乗り物になると理解をいたしております。現在ですと、3回ないし4回の乗りかえをしないと往来できない状況にあるわけでございますので、バス会社あるいは関係機関にその実現に向けて要望し、努力をしてまいりたいと思っております。 ○議長(市原敬司君) 鈴木富士雄君。 ◆3番(鈴木富士雄君) 3回目の質問に入ります。  ブルーベリーの展示圃を設けて、面積を拡大しながら地域振興に寄与するように努力するということでございます。聞いたところによりますと、ブルーベリーの全国大会は、ことしは熊本で、来年はつくば市であるような話です。そういう中で、一つ思われることは、農業経営というのは、今までは生産したものを庭先で販売するというのが主なもので、価格については買っていただく方に決められるのが現状かと思います。  そういう中で、健康維持食品というブルーベリーの栽培を通じて、面積を拡大され、ブルーベリーを加工され、いろいろな用途があるみたいです。加工食品としては、かなり多方面にいろいろなものをつくることができると聞いております。本当に低迷している農業経営ですけれども、そこに光を与える意味で、どうかこの事業を成功させ、数多くのブルーベリーの畑をつくば市内につくっていただきまして、農業の活性化になれば幸いと思っています。答弁は結構です。  次に、コンベンションビューローに係ることで、茨城県の試算では54億円の経済波及効果があると言われていますけれども、その54億円の経済波及効果を60億円、70億円にするのは、ここに設置されるコンベンションビューローの働きかと思いますし、あとは地元の観光協会、物産会などの協力によりまして、つくばを訪れる人たちをどのようにもてなすというより、楽しませながら、つくばの自然、または伝統のある長く引き続いている物産に触れさせ、買っていただくということが一つかと思います。  また、アフターコンベンションという言葉が出てきましたけれども、会議をされる方と一緒に来る方たちが、つくば市内のいろいろなところに行って、つくばに来てよかったなと、またつくばに来たいという方策を立てるのが一つかと思います。つくばの中心街においても、大清水公園からエキスポセンターの間は、よく行きますけれども、イベントがあるときは大変人が多いです。イベントがないと閑散としています。どういうわけかわからないですけれども、人の集まりが極端にあるところでございます。大変お金をかけた施設でございますし、あの辺一体をつくばの中心地として、いろいろな行事をしながら、人が集まるようなまちにできれば幸いかと思っています。  ことわざの中にあるのですが、池に石を投げたときに放射状に波は広がっていきますけれども、つくば市の中心から外に向かって波が大きくなるように、ここにありますコンベンションビューローの役割として、会議場の会員のパイプ役として地域振興という言葉が出てきました。そういう中で、積極的な事業をやっていただきまして、どうか商業の活性化になるようによろしくお願いします。  羽田までのバス路線の運行については、市長、これは是が非でも実現できるようによろしくお願いします。  以上で終わります。 ○議長(市原敬司君) これにて鈴木富士雄君の一般質問を終結します。  次に、35番議員兼平英雄君。                    〔35番 兼平英雄君登壇〕 ◆35番(兼平英雄君) おはようございます。35番兼平より一般質問をいたします。  簡潔に質問いたしますので、明快なる答弁をお願いいたしたいと思います。12番目の質問になりますので、同僚議員と重複する点もあろうかと思いますが、ご了承をお願いいたします。  最初に、つくば市都市計画決定についてであります。  去る2月26日につくば市都市計画審議会が開催され、市長より諮問された常磐新線関連の都市計画案が原案どおり可決されましたが、市民からの新線沿線開発に対する反対の声も大きく、都市計画案の縦覧には 729名が訪れ、 279件の意見書が提出されております。審議会では、議案8件のうち、質問は1回出ただけで、原案どおり可決との報道がなされておりますが、住民より提出された 279件の意見書の主な内容と、今後のつくば市の対応についてお聞きしたいと思います。  第2点、道路交通法の改正によるチャイルドシート着用の義務づけについてであります。  道交法の改正に伴い、6歳未満の幼児を車に乗せる場合、チャイルドシートの着用が義務づけられることが閣議決定され、今国会に提出されております。チャイルドシートの着用を怠った場合は、ドライバーに反則点数1点が付加されることになります。  JAFの調査によりますと、チャイルドシートの使用率は平均 7.9%と非常に低く、チャイルドシートは乗車中の子供を死傷事故から守る安全装置であり、欧米では、チャイルドシートの使用率は大人のシートベルトよりも高く、70から80%となっております。乗車中の子供の安全の責任は、大人に任されているわけであります。  平成10年度の茨城県の死亡事故で、シートベルト非着用の死亡率は78%を占めております。つくば中央署管内での平成10年の交通死亡事故の件数は16件、16名で、そのうち四輪乗用車の死亡者は10名であります。うち9名が、シートベルト非着用となっております。当然、チャイルドシートの使用率の低い日本では、乗車中の子供の死傷率が増加しているわけであります。  アメリカでは、10年前より法律で義務づけされまして、チャイルドシートの研究では、実際にチャイルドシートを正しく使用した場合、死亡率71%を低減できると結論づけております。日本では、警察庁が行った平成4年から平成8年までの交通事故以外の実態に基づく調査結果では、装着時と非装着時の致死率では、非装着は 8.4倍となっており、具体的には、チャイルドシート着用で1人死亡したのに対し、非着用時は84人が死亡していることになります。  また、平成9年3月に実施した車の安全意識と実態調査で非着用の理由は、子供が嫌がるから、使用期間が短いから、高価だから、まだ義務づけされていないから等が圧倒的に高くなっております。確かに、チャイルドシートの使用期間は短期間であり、購入する場合、タイプやメーカーによって違うが、平均2万円から4万円と高額なため、幼児を持つドライバーにとって大きな負担になっています。つくば市は、乗車中の子供を死傷事故から守るための安全装置であるチャイルドシートの無料貸し出し事業を実施していくべきと考えますが、この点についてお尋ねいたします。  第3点、つくば市奨学金制度についてであります。  今日の長引く景気低迷による失業や賃金カットで、苦しい家計のやりくりに頭を痛めている親が多い。中でも、塾や予備校など教育に相当な出費を強いられてきた上に、今度は入学金や授業料を納めなければならない。その上、下宿となると、その経済的な負担は大変なものになります。家庭の経済的理由から大学進学をあきらめる高校生、また学費滞納で退学する者が、ここ数年増加しています。  国は、経済的理由から勉学を断念することがないよう、また親が安心して子供を高校、大学へ送り出せるよう、教育支援策として、今年4月1日より日本育英会奨学金貸し付けが、制限事項の成績要件や所得制限を撤廃し、向学心に燃える希望者がすべて貸与されることになりました。つくば市も、国同様、つくば市奨学金給付規則の給付資格としての成績要件、所得制限を撤廃する考えはありますかどうか、教育長の見解をお尋ねしたいと思います。  第4点、ダイオキシン対策についてであります。  埼玉県の所沢市や大阪府の能勢町、茨城県新利根町などのごみ焼却施設周辺で、高濃度のダイオキシンが検出され、ダイオキシン汚染が日本列島全体に広がりつつあり、深刻な事態となっております。特に所沢市産の農作物をめぐるダイオキシン汚染騒動によって、住民や農家が安心できる実効性の伴った緊急対策、汚染発生源である産業廃棄物焼却施設の規制法の制定が不可欠であるとの声が高まっております。  所沢市では、平成11年3月定例市議会で、ごみ焼却炉から出るダイオキシンの量を規制する所沢市ダイオキシン類等の汚染防止に関する条例案が提出されています。この条例案では、ダイオキシンを有害物質として指定し、排気、排水基準を設けたほか、土壌汚染も規制、また汚染状況に関する調査を産廃業者に行わせ、その結果を公表させる義務を定めております。その規制基準に合わない施設には、改善や一時停止の命令、また野焼きなど屋外での焼却行為を原則禁止しております。立入検査の実施や罰則法を設けた非常に厳しい条例となっております。  つくば市でも、市民が健康で快適で安心して生活できる環境を保全するため、ダイオキシン類等汚染防止に関する条例を制定してはと考えるものでありますが、ご答弁をいただきたいと思います。  第5点、乳幼児医療費の無料化についてであります。  昨年3月定例会でも一般質問をしておりますので、再度、市長の考えをお聞きしたいと思います。  長期の景気低迷、そして少子・高齢化が急テンポで進む中で、子育てをする家庭の負担を少しでも軽減しようと、全国の自治体で、子育て支援対策として、乳幼児医療費無料化の年齢を引き上げる運動が進められております。
     そのような中で、全国47都道府県の中で、茨城県は一昨年より3歳児未満の医療費の一部負担を実施しておりますが、昨日同僚議員の質問にもありましたように、県内では、取手市を初め7市町村が既に医療費の一部負担の助成を行っております。また、本年度より、下館市、土浦市、東海村、茨城町で実施が予定されております。つくば市は、福祉宣言都市として、また、福祉優先を掲げる藤澤市長の決意をお聞きしたいと思います。  第6点、地域振興券についてであります。  1月29日午後のテレビニュースや各新聞の夕刊で、全国のトップを切って地域振興券が支給された島根県浜田市の商店街の状況や、早速買い物をした主婦が、不況の中大変助かりますと、子供の入学用品を買いに来ました等々、喜びのインタビューが紹介されていました。また、3月10日午後9時NHK「クローズアップ現代」でも、首都圏でトップを切って支給された千葉県野田市の商店街が、さまざまなアイデアで商店街の活性化に取り組んでいる様子が放映されておりました。  この地域振興券については、国会審議中、世紀の愚策とか、余りにも安直過ぎる等々、厳しい批判等がありましたが、既に支給を開始された自治体では、予想外の反響に期待が高まってきております。政府も、この反応を見て、小渕首相、野中官房長官も、国会審議の中で、第2弾も検討中であるとの答弁をしております。隣の土浦市の商店街では、10%のプレミアムをつけて商店街の活性化を推進していることが、先日、新聞で報道されておりました。  つくば市としても、3月27日から支給される地域振興券の消費効果を活用した事業を積極的に推進し、商店街の活性化を図るべきと考えますが、ご答弁をお願いしたいと思います。  以上で、第1回目の質問を終わります。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。                    〔市長 藤澤順一君登壇〕 ◎市長(藤澤順一君) 兼平議員の質問にお答えをいたします。  常磐新線関連事業として、今回、予定をされております都市計画といたしましては、市内を通過する12キロメートルの鉄道路線や、約 1,400ヘクタールの土地区画整理事業、さらには幹線道路の計画など、事業規模などが極めて大きいだけに、住民の皆さんや関係する地権者の方々から、多数の意見あるいは意見書が提出されております。内容も、賛成意見や条件つき賛成、反対意見、あるいは事業を進めるに当たっての要望など、各案件ごとにまことに多様でございます。  主なものは、中根・金田土地区画整理促進区域の決定につきまして意見が出されましたのが55件、中根・金田台特定土地区画整理事業の決定について19件、葛城一体型特定土地区画整理事業の決定について6件、都市高速鉄道決定10件、知事決定分であります道路変更 164件などでございます。これらの意見につきましては、すべて茨城県に報告をしております。  今後の意見書の取り扱いでありますが、県におきましても、その要旨を取りまとめて、都市計画の案とともに、茨城県都市計画地方審議会の場において第三者によって厳正な判断が働くものを考えております。 ○議長(市原敬司君) 倉田市民環境部長。                  〔市民環境部長 倉田忠良君登壇〕 ◎市民環境部長(倉田忠良君) 兼平議員さんの質問、2点ほどございます。  まず最初に、チャイルドシートの貸し出し事業についてご答弁申し上げます。  シートベルトの着用につきましては、昭和60年の道路交通法の改正により、運転者と助手席の同乗者にはシートベルトが着用義務となっているところでございます。チャイルドシートの着用義務につきましては、現在、国会において、道路交通法の改正に向けて審議されている最中でございます。現在の交通事情を考えますと、先ほど議員さんがおっしゃられましたように、チャイルドシート着用の安全性については各方面から認識されている状況でございます。こういうことから、行政としましても着用の推進をしているところであります。また、リサイクル活用につきましても、現在、市の外郭団体であります高齢福祉事業団で一部取り扱っておるところでございます。しかし、まだ、PR等の不足か、利用状況はわずかなものと聞いております。  このような状況から、行政側としても、チャイルドシート着用推進の啓発活動を進めるとともに、リサイクルのさらなる利活用について、交通安全関係団体あるいは市民の皆さんの協力を得ながら推進してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、ダイオキシン対策、規制条例の制定についてということでご答弁申し上げます。  現在、環境庁では、ダイオキシン類の緊急全国一斉調査ということで、昨年8月から本年3月までの期間で調査中でございます。県内では、発生源周辺地域ということで、龍ケ崎地方塵芥処理組合城取清掃工場周辺地域として、龍ケ崎市、江戸崎町、新利根町が調査地点になっております。大都市地域としましては、水戸市が調査地区になっておりす。それから、中小都市地域としまして、つくば市が対象地域となって、調査を実施しているところでございます。  つくば市では、県とともに、大気、降下ばいじん、土壌、地下水、河川の水質等について調査をしているところでございます。その結果については、現在、環境庁で取りまとめているところでございます。その他、公害対策上のダイオキシン対策としましては、大気汚染防止法、廃棄物処理法の改正に伴い、廃棄物焼却炉、製鋼用電気炉を有する事業所に対し、ダイオキシン対策状況を把握するため、県と合同で立入調査を実施していきたいと思います。このような調査結果をもとに、平成11年度策定予定のつくば市環境基本計画の施策の一つとしまして、対策を講じていきたいと考えておるところでございます。  また、ご質問の規制条例の制定の考えにつきましては、ダイオキシンだけに限らず、環境に対する規制の必要性があれば、今後、条例制定も検討をしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 信田教育委員会事務局長。                〔教育委員会事務局長 信田輝夫君登壇〕 ◎教育委員会事務局長(信田輝夫君) ご質問のうち、つくば市奨学金制度につきまして、成績要件などの制度の撤廃につきましてのご質問にお答えを申し上げます。  つくば市の奨学金は、奨学金基金条例で、経済的理由により修学が困難であると認められる者に給付するとされておりまして、主に家計の状況を考慮して奨学金給付者を決定している状況にございます。  ご質問の成績要件につきましては、それが絶対的要件ではございませんで、審査の際、人物、健康、学力、家計、その他によりまして総合的に判断することといたしております。  さきにも述べましたとおり、今後とも家計に重点を置いて判断していきたいと考えておりますので、ご理解ほどをいただきたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 黒沢保健福祉部長。                  〔保健福祉部長 黒沢武宣君登壇〕 ◎保健福祉部長(黒沢武宣君) 乳幼児の医療費の一部負担の助成についてお答え申し上げます。  さきにもお答えしてありますように、この福祉制度は、乳幼児を含めまして、昨年11月1日から県の医療福祉制度の一部改正がありました。改正の内容につきましては、重度心身障害者を除くすべての受給者に対しまして、入院以外の医療等を受けた場合に、外来1回 500円、1カ月に2回を限度として自己負担をお願いすることになったものであります。また、この財源は、新たに妊産婦及び父子家庭の父子に対する医療費助成制度などの医療福祉施策に振り向けられることになりました。  ご質問のように、乳幼児の一部負担を市が助成した場合には、年間約 4,300万円が推計されております。お話にございましたように、県内でも、単独で助成の制度をとっているところ、あるいはとろうとしているところもありますけれども、つくば市において単独の方法ということになりますと、長期にわたる財政状況を勘案することが必要であります。そういう点から、今後の検討課題とさせていただきたいということで答弁を申し上げているところでございます。  私どもとしては、ぜひ県下一斉の体制をつくり上げていくことが重要だと考えております。 ○議長(市原敬司君) 下田経済部長。                   〔経済部長 下田 功君登壇〕 ◎経済部長(下田功君) 質問の第6点、地域振興券についてお答え申し上げます。  地域振興券については、つくば市では、交付開始日を3月27日と定め、現在、全庁挙げてその作業に取り組んでおります。市内の交付対象者が約3万 8,000人、交付予定額7億 6,000万円となります。これは、目に見える形で消費者を支援し、子供を持つ親や高齢者の人たちの一助となるともに、個人消費が喚起されて、地域経済の振興に一役を担うものとして、その効果を期待しております。  ご指摘のありました、この効果を活用した商業振興策としての第2弾の工夫は考えているのかという点につきましては、現在、つくば市商工会の方では、一部の商店街が、ポイントの増額セールとして、振興券を使用しての買い物に対しまして通常の 1.5倍のサービスシールを出す計画があり、また商業部会では、既存各商店街ごとに、振興券に絡む事業計画を検討中であると聞いております。一方、筑波商工会でも、サービスシール会に加盟している店舗で使用した場合、抽選により独自の商品券を発行する計画が検討されているということでございます。商工会では、近日中に、地元の商工会で利用してもらうよう、市内各戸にチラシを配布する予定のようでございます。  第2弾につきましては、この事業に対する国、県の評価、動向をよく見きわめながら、商工会とも十分協議を重ね、検討してまいりたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 兼平英雄君。 ◆35番(兼平英雄君) それでは、第2回目の質問をさせていただきます。  つくば市都市計画決定についてでございますが、先ほど市長から 279件の主な意見書についての話がございました。中根・金田台土地区画整理事業、あるいは特定土地区画整理事業、それに葛城一体型特定土地区画整理事業、あるいは道路変更等が特にあったという答弁でありますが、その反対の理由、どういうことで反対なのか、具体的に教えていただければと思っております。  それと、第2点の道路交通法改正のチャイルドシートの義務づけでありますけれども、先日私は、これのモデル事業をしておる庄司産婦人科医へ行って、いろいろな話を聞いてまいりました。その中で言われたことですが、親の乳幼児に対する安全意識の啓発運動は、新生児が生まれる前から始めることが大切であり、その最適な場所は産婦人科であるということで、多くの産婦人科で母親となる妊婦のための母親教室を行っていますと、そこでチャイルドシート使用の必要性を指導しておりますと。それは、3歳、4歳になってからでは遅いと。その年になり初めてチャイルドシートを使うと、多くの子供は嫌がってやらない。そういうことからも、妊婦のうちから指導し、退院時にはチャイルドシートを装着して帰すと、こういうことをしているようでございます。今、この事業を産婦人科を中心として全国的に広げていく運動を展開しているということでございます。しかし、チャイルドシートの販売等につきましては、一切行わないということでございます。  したがいまして、このチャイルドシートが義務づけられましても、先ほど申し上げましたように、使用期間が非常に短期間であるということ、それと値段が2万円から4万円と高価であると。出産に金がかかった後、また多額の出費が考えられるわけであります。そういうことから、このチャイルドシートに対しまして、市として不用になったものをリサイクルして貸し出しする、こういう運動を推進し、乳幼児を持つ家庭を支援してはどうかと考えるわけであります。  今、全国的には、実施しているところは非常に少ないわけでありますが、先般、テレビで、宮城県の白石町でチャイルドシートのリサイクル運動をしていることが紹介されておりました。その無料貸し付けの状況でありますが、需要と供給のバランスというか、借りる人がたくさんおりまして、そのチャイルドシートがなかなかそろわないという状況があるようでございますが、まだ義務化される前でありますけれども、そのような状況であります。来年このチャイルドシートの着用が義務づけられますと、大変な需要がある。そういうことから、先ほども高齢福祉事業団でやっているということですが、これをさらに拡大して、リサイクル運動を進めていただきたいなと考えているわけであります。その辺、もう一度ご答弁をお願いしたいと思っております。  第3点の奨学金制度でありますけれども、つくば市の規則になりますと、確かに家計を助けるということが重点であろうかと思いますが、第2条の資格には、このように書いてあるんですね。奨学金の給付を受けることができる者は、市内に引き続き1年以上居住する家族であって、高等学校の在学し、かつ次の掲げる資格を有する者ではなければならないと明記してある。その中に、1として、身体健全、品行方正、成績優秀及び思想堅実である者とあります。成績優秀あるいは思想堅実とは、どういう判断をして得られるのか。大勢になった場合、こういう基準というもの、判断の材料につきましてはどのように考えているのか、お願いしたいと思います。もし家計の状況重点ということであれば、こういう条項は撤廃すべきであろうと思います。  また、第5条の申請手続についても、収入を証する書類、収入まで見ているんですね。こういうものも不要であろうと。第12条の報告では、奨学生は毎学年の成績を3月末までに教育長に報告しなければならないと、非常に成績というものを重点にこの規則では書いてありますが、先ほどの家計の状況を重点にしているということと矛盾する点もあろうかと思いますので、この辺をもう1回ご答弁願いたい。  第4点のダイオキシン対策についてでありますが、市民の快適な生活環境を保全するためには、市と業者と住民の責任を明確にしなければならないと思います。具体的には、市は、野焼きを含むダイオキシン類や有害物質を除去する能力を持たない施設での産業廃棄物の焼却を禁止すると。事業者に対しては、商品や材料にダイオキシンが発生しないものを製造あるいは選択するということが言えるかと思います。市民には、塩化ビニール系の産廃物の分別、あるいはリサイクルを進めて有害ごみを減量化すると。そういうことによって、ダイオキシン類の発生源を絶つことができるのではないかと考えますので、この辺の今後の市、事業所、市民に対する取り組みについてご答弁をいただきたい。  また、昨年3月の定例会で同じような質問をしておりますが、藤澤市長は、レイチェル・カーソンの『沈黙の春』やシヤコールボーンという人の書物を引用して、ダイオキシンやPCBの恐ろしさを述べられました。そして、焼却施設の管理の適正化、廃棄物の適正処理が大事であると答弁しております。そして、平成11年度には行動計画の策定をしたいと言っておりますが、その辺について再度確認をしておきたいと思っております。  乳幼児医療の無料化についてでありますが、先ほど部長の答弁がありました。昨日もあったわけでありますが、市が医療費の一部助成をした場合、年間 4,300万円、長期にわたっての財政状況等があって負担が大変であると。あるいは、きのうの答弁では、事務量の増加等が考えられると言っております。そして、一番いいのは県の制度を復活させたいということでありますが、これを待っていたのでは福祉の推進はありません。あくまでも市は市としての福祉の向上を考えていかなければならないのです。そういう意味で、他の市町村では既に実施している、また本年度より実施しようとしている市町村があるわけであります。土浦市なんかは、つくば市よりも財政的には非常に厳しい状況です。それでさえも本年度から実施しようとしているわけですから、やる気があればできないことはないのです。  きのう市長の答弁の中で、市役所は市民に役立つ場所である、市民のために働く場所であると答弁なされておりました。私も同感です。市は市民のためにあるのです。ところが、黒沢部長は、事務量が増大するという理由を述べられております。私は、福祉を担当する部長の答弁としてはいかがなものかなと思っておりますが、この辺についてご答弁をお願いしたいと思っております。  それと、最後の地域振興券については、商工会等でもいよいよいろいろな形で動いてきているという報告でありますが、それらに対して、つくば市としての支援策はどのように考えていらっしゃるか。  以上について、第2回目の質問を終わります。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 市民から寄せられました意見につきましては、 273件すべて反対という意見ばかりではございません。  その内容の主なものを申し上げますと、市街化区域及び市街化調整区域の変更につきましては、萱丸・島名駅周辺半径 200メートル範囲は市街化区域にすべきである。バブル経済崩壊後では開発した宅地が売れる見込みがない、計画を見直すべきである。それから、用途区域の変更につきましては、現在の経済状況と人口の増大を考えると開発した土地は売れない。土地区画整理促進区域の決定につきましては、開発により住環境が破壊される。区画整理事業は、建てつけ住民に対し一方的な押しつけである。固定資産税が上がって負担がふえる。土地無償提供と住環境の悪化により居住環境を侵害されるなどであります。土地区画整理事業の決定につきましても、同じようなご意見でございます。  それから、高速鉄道の決定につきましては、耕作地を新線が横切り不定型地となる。農業以外に職がないので代替地をお願いしたい。駅の位置を移動してほしいなどでございます。計画道路の変更につきましては、上野花室線、上野新治線、妻木金田線について、環境が破壊されるため反対。妻木金田線については、集落が分断され解体されるおそれがあるので反対。通学路を分断するので安全性が心配。島名・上河原崎は、集落を分断し多くの移転を強要されるため再考してほしい。国道 354バイパスは不要、生態系に与える影響も致命的である。それでも建設するなら小動物が逃げられるトンネルを設けろ。予定路線に建築物があるので犠牲の少ない道路への変更を望む。開発理念である集落保全の考えに反する計画であるなどでございます。 ○議長(市原敬司君) 倉田市民環境部長。 ◎市民環境部長(倉田忠良君) 兼平議員さんの質問にご答弁いたします。  まず、チャイルドシートの件でございますけれども、行政としましても、着用のPRは当然努めなければならないと思います。リサイクル運動の普及効果を図るためにも、今後、警察署及び交通安全関係者団体、市民と連携をいたしまして、チャイルドシートのリサイクルを実施してまいりたいと考えております。  また、チャイルドシートの無料の貸し出し事業につきましても、先進地等もあるようですので、それらを参考といたしまして、シートの確保あるいは貸し出し方法等についても、今後、十分検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、ダイオキシンに対する規制の市としての取り組みでございますけれども、ダイオキシン等の化学物質が市民の健康にどのような影響を及ぼしているのかという調査あるいは調査結果に基づきまして、今後、対応についても検討が必要だろうと認識しているところでございます。昨年10月に環境基本条例も制定され、その中には、廃棄物に対する市、事業者、市民、それぞれの責務等が明記されてございます。  そういうことで、平成11年度には、行動計画と申しますか、環境基本計画書の作成を予定しているところでございます。その中で、ダイオキシンを減らすためには、焼却廃棄物を減らすのが第一番だろうと考えております。これら減量化についても、環境基本計画を策定する中で十分に検討を重ねてまいりたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 教育長。 ◎教育長(井坂敦實君) 奨学生の選考につきましては、ご承知かと思いますけれども、選考委員会がございます。そこへ諮問をいたしまして、委員会の答申を受けて、奨学生を決定するという運びになっております。  ここ私が就任して以来、毎年二、三名ずつございまして、その会議におきまして議論になるところは、すべて収入の面の問題だけでして、もちろん学校側から成績表の添付がございますが、家計、経済状況を見るためには所得がどれだけあるかということですから、所得を証明するものを添付していただいて、議論はすべてそれをめぐって論議され、その結果答申を受けるということです。結果的にいいますと、今までの間、選考を外れた人は一人もございませんでした。  そういうわけで、先ほど信田事務局長から申し上げたとおり、いろいろな条件はあるかもしれまんけれども、運用としては、主に経済的問題でここのところ終始してきたということでございます。ただ、ご指摘のように、今、読み上げてくださいました要項は、いささか今日には合わない、極めて古い表現もございます。したがいまして、その点は改正する要素はあるかと思います。  問題は、今のところ、毎年申請する方々がほぼ二、三名どまりなものですから、予算の範囲内で落ちついておりますが、もし大量に奨学金を申請する人が出てきた場合、つまり予算の範囲内でおさまらないときには、ある意味で何らかの形で選抜をしなければならないわけですから、どうしても選考基準というのは残さざるを得ないだろうと思います。その辺をどうするか、時代の状況等を見合わせて考えさせていただきたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 黒沢保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(黒沢武宣君) 乳幼児医療費の件で、私の答弁は消極的ととられたようでございますけれども、真意を申し上げますと、お求めになっているのは乳幼児の医療費の無料化ということでございますが、そのほかにも、母子家庭の問題であるとか父子家庭、妊産婦、さらに枠を広げれば高齢者、あるいは特定疾病ということで、同じような医療制度をとっております。市の単独事業でやるとすると、どのように乳幼児の医療費を精算化するかという問題の整理をすることがまず一つ、それから、さっきも申し上げましたように、財政が長期にわたってそれに耐えられるかということ、それから、単独でやった場合には、窓口で無料扱いにできませんので、受診をし、領収書をもって市に請求をし、助成を受けるという受診者側の手数もかかります。あわせて、私どもの事務体制も、一つ一つを審査した上でお支払いをするという事務がふえてまいります。  そういったことで、個々の団体で単独の施策としてやるよりは、全県一斉でやっていただいて、前にも申し上げましたように、県が従前のような負担率ができないとすれば、多少私どもの負担率を上げても、全県一斉でやったほうが、患者さんのためにも、私ども事務体制のためにもコスト的にいいのではないかということで、私は慎重に検討していきたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 下田経済部長。 ◎経済部長(下田功君) 地域振興券に関連して、商工会等の動きに対して、つくば市としての支援策はどのように考えているのかというご質問でございますが、地域振興券につきましては、停滞している個人消費を刺激し、市内商業の活性化にも一定の効果が期待されているところでございます。こうしたことから、この機会を生かし、商工会や地元商店街が創意工夫を凝らした事業を展開することにより、さらなる消費拡大を図ろうとする取り組みは、地域振興券の効果を高め、商店街の活性化を図る上で、より有効であると考えております。  ただ、こうした事業を展開していく場合、各商店街や商工会の自助努力と奮起が一番大切であろうかと思っております。市といたしましては、振興券の交付に合わせ、地元商店街や商工会が独自に事業を実施していく場合に、その内容をよく精査しながら、その継続性等いろいろな面から検討の上、商工会等を通した支援方法等についても今後検討してまいりたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 兼平英雄君。 ◆35番(兼平英雄君) 3回目の質問をいたします。  最初のつくば市都市計画決定についてでありますが、 279件の意見書の内容についてはわかりました。  その中とは別であるかわかりませんけれども、先日の新聞で、地権者の建築事務所経営者が、県とつくば市を相手に国道 354号バイパス計画の変更を求める訴訟を起こしております。3月9日に第1回の口頭弁論が水戸地裁で開かれていると報道されておりましたが、これについての詳しい内容と市側の態度、対処についてお聞きしたいと思います。  道路交通法の改正のチャイルドシート着用義務化については、結構でございます。よろしくお願いしたいと思います。  それと、3点のつくば市奨学金制度についても、あらかた理解はしたわけでありますけれども、現在、教育費の負担については家庭の限界を超えているんですね。本当に教育費の負担が大変だという声を聞いております。日本の将来を担う若者を支援するという意味で、せっかく奨学金制度があるわけですから、今後これをさらに拡充、充実していくということを教育長にお願いしたいと思います。ただ、申し込みが少ないということでありますが、PR不足の面もあろうかと思います。そういう意味でよろしくお願いしたいと思っております。  ダイオキシン対策についてでございますが、現在、片田地区の産廃施設の操業に対し、操業延期の反対運動等が起きているようでございます。そういう中で、同地区に、もう一つの産廃施設が建設されるという話も聞いておりますが、それら本当かどうか。また、それ以外の地域で産廃施設の建設等があるという話も聞いておりますが、それが本当なのかどうか。それに対しての市の対応について、お聞きしたいと思っております。  第5点の乳幼児医療の無料化についてでありますが、黒沢保健福祉部長の答弁は、あくまでも事務的な立場での答弁かと思います。最終的には政策判断でありますから、市長の答弁をお願いしたいと思っております。  それと、第6点目の地域振興券につきましては、取り扱い業者が約 2,000業者と聞いておりますけれども、問題点が一つ出ておるわけです。その振興券を現金にかえるときに、非常に時間がかかる、日数がかかるということで、その間現金が入らないということがあります。そこで、現金化する日数を短縮するという方法が今言われております。場合によっては、給料が現金で払えない、商品券で給料などという話も冗談めいてあったようでありますが、それらについてはどう考えておりますか。  あと、私聞いた話で非常に恐縮ですが、例えば豆腐屋さんが取り扱い業者になったと。ところが、 1,000円も豆腐を買う人はいないんです、現実に。豆腐というのは、非常に安いものですから、一度に 1,000円分の豆腐を買う人はほとんどいないんだけれども、その場合おつりが出ないということになるんです。これをどうするかという問題がありまして、その辺は非常に難しい問題だと思うのですが、市としてそういう人たちのための方策は考えていないのか、その辺をお聞きして、3回目の質問を終わります。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 訴訟の件でございますが、ルートを検討してほしい、精神的苦痛について弁済しろということで、知事、つくば市長並びに道路建設事務所が訴えられております。  マル福につきましては、ただいま部長が答弁したとおりでございます。 ○議長(市原敬司君) 倉田市民環境部長。 ◎市民環境部長(倉田忠良君) 先ほどの中間処理施設の設置許可が出ているんじゃないかという話でございますけれども、現在、県の方に設置許可願が出ているのが2件ほどございます。1件は水守地区、これは再資源協同組合というところが申請しております。それから、田倉地区でございますが、広洋建設という業者が申請をしているところでございます。県の方からの意見書等については、まだ市の方へは来ておりませんので、今後意見を求められた場合は、庁内等での検討、また環境基本条例の中での規制、計画等にも整合性がとれるようなことで検討を進めていきたいと思っております。 ○議長(市原敬司君) 下田経済部長。 ◎経済部長(下田功君) 地域振興券に関して、二つほどご質問がございました。日数を短縮する方法の問題と、おつりが出ないか云々の問題でございます。これらにつきましては、国の自治省での決定事項でございます。したがって、つくば市だけで云々というわけにはまいらないと思います。 ○議長(市原敬司君) 井坂教育長。 ◎教育長(井坂敦實君) 先ほど申し上げましたように、時代に合わない要項の中身もございますので、学力の条件の緩和も含めて考えさせていただきたいと思います。 ◆35番(兼平英雄君) 答弁漏れがあります。教育費は家計の限界に来ているんだと、それで若者を支援するということで、奨学生制度のさらなる拡大と充実を図っていくと同時に、PRはどのようにしているかということをお聞きしているのです。 ◎教育長(井坂敦實君) その方面で努力いたします。  それから、拡大につきましては、毎年、中学校に対して、卒業生に十分説明をするよう求めているのですが、現在のところ、余りふえる傾向にはないということです。 ○議長(市原敬司君) これにて兼平英雄君の一般質問を終結いたします。  暫時休憩します。  午後1時より再開します。
                        午前11時47分休憩              ──────────────────────────                     午後 1時10分再開 ○議長(市原敬司君) 休憩前に引き続き再開いたします。  次に、12番議員野口 修君の発言を許します。                    〔12番 野口 修君登壇〕 ◆12番(野口修君) 12番議員野口から一般質問をさせていただきます。  まず最初に、文化行政についてですけれども、通告書には「昨年度」と書いてありますが、「今年度」の間違いです。それから、介護保険制度も間違っていまして、2000年4月よりということですのでご訂正をお願いします。  現在の我が国の状況をとらえるとき、今までの規制の枠組みが制度疲労をして、やっていけないということが通説です。地方自治体においても、同じように言われています。それは、政治や経済や生活までもが多様化した現在についていけないというところではないでしょうか。それは、現実的な政治の対応のおくれが原因のようにも思います。状況の変化は一気にやって来るものではなく、徐々にやって来るものであると思います。行政や政治は、それを敏感にとらえ、やがて来る変化に対応しなければならないと思います。  現在の政治や経済の混乱は、状況の変化の兆しを敏感にとらえられなかったことにあると言えます。中には、的確に判断していた人もあったでしょう。ところが、その意見を吸い上げ、形にする政治と民意の成熟が及ばなかったと言えるのではないでしょうか。これらの課題としては、政治と民意の成熟をいかに進めていくかが最重要のように思われます。それを踏まえながら、現実的な対応をしていくということが、今のところ、私たちの選択なのではないかと思います。  政治の成熟として、現状と今後の社会的状況を見渡し、新しい法整備の必要が求められているのではないでしょうか。民意の成熟としては、多様な市民参加の政治の企てを進めていくことが必要だと思っております。そのような観点から、三つほど質問をさせていただきます。三つとも、市民参加と新しい法整備に関するものだと思っております。  文化行政について、本年度の評価と今後の課題と取り組みについてお聞かせください。これは、幾つか質問が出ている人とダブると思いますけれども、簡単な答えをいただければと思っております。  情報公開条例について、これも市民参加と新しい法整備にかかわっているものです。4月実施に向けての現状は少しお聞きしましたので、簡単でいいです。審査会委員の選任は済んでいるのか、それともどのように行おうとしているのか等聞ければと思います。  それから、オンブズマン条例について、これは議会の方でもやっと審議に入りまして、今後、特別委員会でも条例に向けて熱心な議論を重ねていくところです。ただ、2000年4月より介護保険制度の導入が差し迫っています。これについては、オンブズマン制度の必要性が求められています。市長の公約でもあるオンブズマン制度への執行部の取り組みはどうなっているか、お聞きしたいと思います。  第1回目の質問を終わります。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。                    〔市長 藤澤順一君登壇〕 ◎市長(藤澤順一君) 野口議員の質問にお答えをいたします。  文化行政について、昨年度の評価と今後の取り組みについてのお尋ねでございますが、亀山議員、五十嵐議員に対しての答弁の中でほとんど言い尽くしていると思いますので、重複を避けまして、違った観点からお答えをいたします。  これまでの2年間を振りかえって考えますとき、所期の目的達成にはほど遠く、まだ道半ばで実りは少ないというのが偽らざる実感であると、私は認識をいたしております。しかし、成果がなかった、業績が上がらなかったと。であるなら、むだな時間とむだな金を使ったのかと問われれば、私は断固としてノーと答えます。繰り返し申し上げてきたとおり、文化や芸術、いわんや自治体の文化支援行政と申しますのは、インフルエンザの予防接種や道路の舗装工事などとは本質的に違うのであります。やみくもに採算性や効率を求めることは、はっきり言って誤りであろうと思っております。  知名度という点では先進的と言える水戸芸術館の活動を例にとってみましても、もちろんつくば市の文化行政と水戸芸術館とは予算的にけた違いであることを前提として申し上げますが、採算性の面で申し上げますならば、惨たんたるものがあるのが現実であります。一部の人たちが、マスコミなどによってつくられた水戸芸術館の知名度の高さに幻惑されて、短絡的に水戸芸術館はこんなに立派だ、それに比べてつくば市の文化行政はなどと声高におっしゃるのを耳にするたびに、私は言い知れぬ悲しさとわびしさを覚えるものであります。  つくば市の文化支援行政は、農業になぞらえて言えば、まだ土づくりが始まったばかりだろうと思います。土づくりに取り組み始めた途端、花は咲いたか、実はまだかいななどと言って、寄ってたかって責め立てられているようでは、土づくりに心を砕いている例えば芸術監督のような立場の方は、一体何ができるでありましょうか。  しかしながら、一方において、私どもは、これまでに寄せられたさまざまな批判やおしかり、ご教示を、また経験の中から得た教訓を糧として、限られた時間と困難な環境の中で、わずかずつではあっても、改善しながら前進を図っているつもりでございます。新年度には、国際性と芸術性と多様性に留意した、幾つかの工夫をした企画を実現していく予定でおります。  民主主義の先進都市を掲げている私は、もちろん民主主義の原理である批判を拒絶するものではありません。健全で建設的な活発な議論は、むしろ望むところでございます。しかし、いかにも狭量ではないかと思わせるような揚げ足取りや、個人的な好みだけを基準にするかのような批判で、土づくりのような手間と暇のかかる仕事の足を引っ張ることは、決して文化の前進にはつながらないのであります。  文化的な土壌という面では、多民族国家にも似て、多様な文化を持つ人々が混住しますつくば市におきましては、さまざまな困難が伴います。その中で、私どもは、一歩一歩できることから積み上げていくために、最大限の努力をしてまいりたいと思っております。どうかもう少し温かく、また長い目で私どもの努力を見守っていただきたい。殊文化行政については、長い目で見守っていただきたいと思っております。 ○議長(市原敬司君) 桜井総務部長。                   〔総務部長 桜井 誠君登壇〕 ◎総務部長(桜井誠君) 情報公開条例の関係についてご答弁を申し上げます。  4月実施に向けての現状、審査委員の選任ということでございますが、情報公開条例の施行準備の現状につきましては、前にも申し上げているところでございますが、条例の施行実施に向けて、職員に対しましては、条例、運用基準、事務手続等の周知徹底を図るための説明会などを開催してまいりました。また、市民の皆様への広報活動といたしましては、パンフレットの各戸配布、広報紙への掲載、さらには市のインターネットホームページに情報公開条例の全文を掲載し、3月14日から見ることができるようにいたしております。  それから、情報公開審査会委員の選任につきましては、現在、法曹関係者、学者、学識経験者など、高度な識見を有する方々に就任のご意向を打診しておるところでございます。4月1日には委嘱できるよう、努力してまいりたいと思っております。  そういうことで、条例施行には、万全を期しまして遺漏なきを施行していく所存でございます。どうぞよろしくお願いします。 ○議長(市原敬司君) 鈴木市長公室長。                  〔市長公室長 鈴木守夫君登壇〕 ◎市長公室長(鈴木守夫君) 野口議員さんのオンブズマン制度についてご答弁申し上げます。  オンブズマン制度については、市の行政に不満があるとか、納得ができないという場合に、市民の皆さんの市政に対する苦情をオンブズマンが受け付けて、公平、中立的な立場から調査を行いまして、必要と判断したときは、苦情を申し立てた方にかわりまして市に意見を述べるということかと思います。また、これらの苦情の処理と、もう一つは中立的な立場で行政を監視し、問題があれば改善を求めたり、あるいは一般的な制度についての意見の陳述をするということが、オンブズマン制度の中で言われていることだろうと思います。  これらにつきましてのつくば市の取り組みでございますが、現在、4月の情報公開に向けて、そういう状況下、今の時点では、川崎市とか他市町村の条例等の関係資料を収集して勉強しているという段階でございます。  間もなく21世紀を迎えようとしている今日、福祉、高齢化社会の進展等により、市民を取り巻く社会情勢は複雑化、多様化しております。このような社会情勢の変化に伴い、市民のニーズも多様化、増大しつつあります。行政がこうした状況に的確に対応をしていくためには、市民生活に直結した身近な課題に積極的に取り組んでいくとともに、行政に対する市民の皆さんの信頼を高めていくことが重要な課題であろうと考えております。その手段といたしまして、簡便な手続により迅速な解決を目指す制度について、今後十分検討してまいりたいと考えております。  また、先ほど議員さんからもありましたように、現在、市議会の中にも、この問題についての特別委員会が設置されておりまして、それの動向等についても十分参考にさせていただきたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 野口 修君。 ◆12番(野口修君) 文化行政について、オンブズマン条例について、上からやっていきます。  文化行政について、他の議員さんの質問に市長が答えていらっしゃったことにつけ加えまして、先ほど答弁をいただいたのですけれども、かいつまんで言いますと、最初考えていたほどは思わしくない運びであったが、落胆しているわけではなく、今後とも長い目で見て、いい成果を上げたいというのが主な要旨かなと思います。  ただ、事業は事業ですので、単年度ごとにしっかりとした評価を出していったほうがいいかなと思うんです。その評価を出し得ない状況、あるいは評価をしっかりと定める人材の不足、そういうのが、この文化行政を非常にあいまいにしているものではないかと私は思うんです。  例えば小池監督がやっているパフォーマンスの表現が、非常にわかりづらく、市には不似合いだというのが一般の総意だという形に押しやられることも、ちょっと不本意なところがあります。それはどうしてかといいますと、これを見たアンケートを見ますと、そういうことが主ではないんですね。いろいろな人の意見があって、高い評価をしている人もたくさんいます。そういう評価が、僕は文化行政には大切なんじゃないかなと思っております。  そして、2年前までは、つくば市においても、他の市町村でよくやっている興行的なシステムをとってやっていました。しかし、今後、文化行政を進めるに当たって、文化フォーラムを設置して、市民と専門家が一緒に企てをし、それで運営をしていくという民主主義的な方法になったわけです。それを生かしていくのが、今後の文化行政にとって必要なのではないかという切り口が、私の意見としてあるわけです。そういう意見もあるということをここで言っておかないと、一つの意見に集約されてしまっても困るなと思っております。  例えば先ほどのアンケート、ここにありますのでちょっと紹介しますと、「春昼」という作品を見た人で、最高の演出、最高の演技というのが2件出ています。泉 鏡花を読みたくなったというのが2件。内容がわからなかったけれどももう一度見たいというのが2件。このような表現方法もあるのかと感慨深かったというのがあります。胸が熱くなりました。新しい世界が開かれた感じがしました。このような感想というのは、非常に私は重要なのではないかと思います。  今後、価値観の多様化の中で、若い人たちが自分の価値を見詰めていくときに、固定観念ではなくて、もっと広い意味での視野、考えを持つに当たっても、芸術文化行政の役割というのが必要ではないかなと思っております。それは、都市のインフラ、幹線道路をつくるのと非常に似ているのではないかなと私は思っております。それをつくるのには、かなり時間がかかって、根気の要ることではあるかもしれないですけれども、やっていく必要があると思っております。  それはなぜかといいますと、私は、今の政治の混乱とか経済的な混乱も、80年代初期の文化行政の立ち上げの失敗というのが非常に大きくかかわっているのではないかと思っているからです。文化行政の立ち上げが必要だと国が思ったのはなぜかといいますと、市民参加と民意の向上であります。そのために行政が文化に力を入れる、それは行政が固定した文化を押しつけるのではなくて、多様な文化を育てていくのにはどうしたらいいかという企ての一つだったのではないでしょうか。それが箱物行政と批判されてはいたのですけれども、それをしっかりと行政側が踏まえて発信していけば、そのような批判を覆す事業をやっている行政は、数は少ないですけれども、あります。そのようなことをすることにおいて、今後の若い人たち、若い人たちに限らず、大変プラスになるのではないかと私は思っております。  それから、もう一つ紹介しますと、山崎広太というダンスで日本でかなり高い賞をとった人です。私は見ていないのですけれども、行政側では、これが一番よくわからなかったという意見がありましたので、これについて、見た人の意見をアンケートから拾います。  つくばまで見に来たかいがあったという意見があります。それと、きっと人生観が変わると思うという意見があります。初めて見たダンスで、こんなものもあるのかと感動した。都市浮遊民のつくばにない生活感が象徴的に表現されていたように感じた。このような興味深いアンケートがあるわけです。これは、文化行政に対して、非常に重要な示唆を与えているのではないかと私は思っています。  例えばつくばまで見に来たかいがあったというのは、パフォーマンスがなければ、この人はつくばに来ていないわけです。  今後、つくば市は10万人規模の宅地開発をこれからやっていこうとしています。それは、つくば市外から人を呼ぶ方法をどうするかということにつながっていきます。文化行政をそこに結びつけると、非常にその理解度が増すのではないかと思いますので、その点をつけ加えておきます。  ですから、先ほどから言っているように、評価が非常にあいまいになっている、それが一番重要な問題なのではないか。そのためには、もう少し確固たるサポート役の人員を確保する必要があるのではないかと私は思います。  例えば学芸員を入れてほしいというのは、他の議員さんからも出ていましたけれども、私も、文化フォーラムを立ち上げる前から、学芸員は必要だと言っておりました。ですから、学芸員を確保することにおいて、中間的な、ちゃんと理解があって説明ができる人、市民にも説明ができて、行政側にも説明ができて、なおかつマスコミにもちゃんと説明ができるような人材を確保することが必要なのではないかと。そうしないと、しっかりとした評価につながっていかないのでないかと思っています。ですから、文化行政に対しては、市長も言っていましたけれども、ベーシックなところですので、もう少ししっかりと取り組んでほしいと思っております。そうでないと、乱暴な言葉が飛び交うような文化行政にはふさわしくない状況になりますので、その辺をよろしくお願いします。  それから、情報公開条例についてはわかりました。  審査会委員の選任ですけれども、今、打診をなさっているということですけれども、それはどういうものを根拠としてお選びになったのか、お聞かせいただきたい。  それから、オンブズマン条例について、行政オンブズマンと市民オンブズマンというのを混同して考えている人がいるので、この場合、私たちは行政オンブズマンをつくろうとしているわけです。行政オンブズマンは、先ほど市長公室長が説明をなさったように、苦情処理が主な仕事になっていきます。それが多様化、増大する市民状況の中で必要だと、今、市長が言っていたとおりに、特につくば市という多様な市民がいるところには、このような制度が最も必要ではないかと思っています。それに、市長の公約でもありますから、今任期中にどのような判断をなされるか、市長の方からお聞きしたいと思っております。  文化行政については、担当課が今どういう評価をしているかお聞きしたいです。それで、今後の対応として、具体的にどのようにしようとしているかお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 文化行政の面でございますが、この評価はだれがするのかということだろうと思います。見る側の権利と、見せる側の権利とでも申しましょうか、見せる側の考え方と、両方あろうかと思いますけれども、この評価と申しますのは、執行部側あるいは財団の職員がするよりも、むしろこれを鑑賞した方々が評価をすべきものであろうと思っております。  ただいま議員ご指摘のように、この評価についてアンケートの説明がございましたが、議員ご指摘のほかに、ほとんど言葉を使わず動きと音で表現をするのは変わっていておもしろいと思ったとか、もっと人間らしいものをやってほしい、動きが下品なのでは、よくわからなかった、つまらなかったと、こういう意見もございます。それから、新しい世界が開かれた感じがした、とても好きです。歌のようなものは、お経のようなものでもあり、能のようなものでもあり、よかったですと。迫力がありました。原作を知らないので難解でした。装置が控え目なのでちょっと寂しい。一般市民の参加は必要なのかどうか。舞台が狭く感じられた。こういうアンケートが集計されております。  私も、この「春昼」、2日目に鑑賞させていただきましたが、私が気づいた限りでは、席を立たれた方は、私らぐらいの年代のご夫婦1組、あとのほとんどの方々は最後まで鑑賞され、しかもカーテンコールというのですか、何度も拍手をすること、私はよくわかりませんけれども、そういうのが5回も6回も続いたと。これは、まさに鑑賞した人たちが、それなりに感動したり感激したりした方が多かったのではなかろうかなと思っております。  また、この公演後、扇田昭彦さんと小池監督との「春昼」についてのお話し合いがあったわけでございますが、多くの方々が立ったまま聞かれている。しかも、その場から去らない。こういうことからしますと、議会ではいろいろご批判は出ておりますけれども、ほぼ2日間とも満席であったし、あれを鑑賞された方々は、それぞれに満足した方が多かったのではなかろうかなと思っております。  ただ、今年度の事業は、小池監督が制作する出し物は一つもないということでございます。それは、多分に、議会からの意見に従ったということなのかなと思います。  昨年度、ワークショップというのですか、子供たちを集めていろいろと指導したものがありましたけれども、私はお昼休みにその現場に行きまして、子供たちに意見を聞きました。こんなに楽しいと、子供たちは生き生きとしておりました。それから、「春昼」の舞台に子供も出ておりましたし、筑波大の生徒も出ておりました。その方々からもご意見を直接聞く機会がございましたが、こうしたことはぜひ来年もやってほしい、私たちも参加をさせてほしいということがございました。したがって、悪いことだけではないと。鑑賞された方々は喜んでいるし、またそれに参加をされた方々も喜んでいる。  芸術の分野というものは、それぞれ人によってとらえ方が全く違うと私どもは考えております。したがいまして、見せる側の権利と申しましょうか、そういうことではなく、見る側の権利で議論をすべきであろうと、鑑賞する側の権利で出し物を決定していくべきであろうと考えております。 ○議長(市原敬司君) 桜井総務部長。 ◎総務部長(桜井誠君) 情報公開条例で、審査会委員の選任についての根拠ということでございますが、選任につきましては、情報公開審査会条例がございますが、そこでは、設置の目的である不服申し立てに係る公平性を担保するということが大きく明記されておりますので、不服に対する適正な決定、また採決ができるような、情報公開に識見豊かな方を考えて打診しているという状況でございます。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 答弁漏れがございました。オンブズマン制度でございますが、これは選挙公約でもございますし、任期中に立ち上げていくことができたらばありがたいと思っております。しかし、議会でも議論をしていることでございますので、議会の議論と歩調を合わせながら、制度実現に向けて努力をしてまいりたいと思っております。 ○議長(市原敬司君) 須藤企画部長。 ◎企画部長(須藤光明君) 野口議員さんの最後の質問、文化行政、10年度の事業につきましてどのような評価をするのかということでございますが、評価につきましては先ほど市長の方から答弁をしていただきました。これらを含めまして、我々は、皆さんからのご意見を十分に、また真摯に受けとめまして、さらなる振興に努力をしていきたいと思いますので、ご理解のほどをお願いしたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 野口 修君。 ◆12番(野口修君) それでは、最後の質問をいたします。  文化行政についての評価ですけれども、最終的には見る側の人が評価をするのはごもっともだと思います。しかし、報告とか内部の評価みたいなものもありますから、こちらの仕掛ける側の評価みたいなものもありますから、そういう判断も重要なのではないかなと思っております。そういった面では、専門家が事務的にも必要なのではないかなと思っております。その辺どのように考えていらっしゃるか、お聞かせください。  それと、もう一つ言っておきたいことは、小池監督の企画が飛び出ているような意見が多いのですけれども、10年度の事業を見ますと、そうでもないということがわかるんですよね。いろいろな事業の中で、小池監督がやった事業というのは、アーティスト・イン・レジデンス、「春昼」公演とワークショップ、シンポジウムとなっております。そのほかはフォーラムで、市民企画が五つほどあります。それから、一般企画がありますので、飛び抜けているという状況は、私には判断しかねる状況です。  それから、アーティスト・イン・レジデンスという企画についても、当局側の説明不足なのではないかなと思っております。そういった面でも、やはり学芸員等の人材が必要かなと感じます。アーティスト・イン・レジデンスについては、茨城県も何年もやっておりまして、守谷町の空き教室を借りて実施しております。こちらの方も、担当課の方ではご存じだと思いますけれども、どういうものかをよくごらんになって、それからいろいろな自治体でもおやりになっていますので、これがどういう評価を得ているかをよく調べていただきたいと思っております。  アーティスト・イン・レジデンスでつくられた「春昼」という作品が、本年度海外公演をしたことも、担当課はご存じだと思いますけれども、香港と台湾で公演をしました。それが、つくば市のサポートということで行われたわけです。そういうことが海外で起きている、それも私は重要なことではないかと思っております。それに、ことしの秋には、この作品がアメリカでツアーをするということを聞いています。そういうことも、国際都市を目指しているつくばということを考えれば、非常に重要なことなのではないかなと思っております。  そういうこともありますから、私は、サポートする側の不備が文化行政に対しての混乱を招いているのではないかと思っておりますので、その点もう一度お聞きしたいと思っております。  それから、情報公開条例の審査会委員ですけれども、今の部長の答弁はわかったんですが、公募とかもっと広く……全員でなくても、1人とか、思いつかなかったかどうかお聞きします。  オンブズマン条例についてはわかりましたので、その二つをお聞きします。 ○議長(市原敬司君) 須藤企画部長。 ◎企画部長(須藤光明君) ただいまのご意見、今後の文化行政振興のために十分勉強させていただきたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 桜井総務部長。 ◎総務部長(桜井誠君) 審査会委員の公募の話でございますが、現在のところそこまでは考えておりません。 情報公開審査会条例の設置目的、所掌事務、審査会の選任等について、そこに規定される中から選ぶという考え方で進めておるところでございます。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 部長の答弁に補足をさせていただきたいと思います。  文化フォーラムは、市民が何を望んでいるのかということを聞く、それからつくば市の舞台芸術のあり方、文化の振興のあり方はどうあるべきかというご意見を出していただく、そして小池監督は住民の要望を満足させるために何を出し物として選ぶのかということだろうと思います。しかし、小池監督の行き過ぎは困ると。したがって、扇田さんを初めとするアドバイザーの方々がおるわけでございます。そうした3者が一体となって、つくばの舞台芸術の進むべき、あるいは市民サービスとして提供する、その中で市民は何を求めていくのか、そういうサイクルをつくり上げていくという中から、新たな文化を創造していくと申しましょうか、つくり上げていくべきであろうと思っております。  確かに、学芸員がいればそれにこしたことはないと思いますけれども、学芸員にかわるものとして、私どもはアドバイザーというものを考えておったわけでございます。ご提言でございますので、今後のそうしたあり方についても検討をしてまいりたいと思っておりますし、ここ2年間で、財団の職員の資質というものは、相当訓練され向上していると理解をいたしております。 ○議長(市原敬司君) これにて野口 修君の一般質問を終結いたします。  以上で、通告による質疑は終わりました。  これをもって一般質問を終結します。  ここで、執行部より今定例会に上程されております議案第9号 平成11年度つくば市病院事業会計予算についての誤植による訂正発言の申し出がありましたので、訂正発言を許します。  なお、正誤表を各机上に配付しておきました。  それでは、市立病院事務長より訂正発言をお願いします。  武石市立病院事務長。                 〔市立病院事務長 武石和泰君登壇〕 ◎市立病院事務長(武石和泰君) 今定例会に提案いたしました議案第9号 平成11年度つくば市病院事業会計予算につきまして誤植がありましたので、訂正方よろしくお願いしたいと思います。  まず、お手元に配付いたしました正誤表を参考にしていただきたいと存じます。  8ページでございますが、4の平成11年度つくば市病院事業予定貸借対照表、2流動資産、(2)未収金1億 2,714万 8,000円、(4)貯蔵品、流動資産合計1億 7,703万 2,000円、資産合計7億 4,145万 5,000円を、流動資産のところの(2)未収金1億 5,513万 6,000円、(4)貯蔵品、流動資産合計2億 529万円、資産合計7億 6,944万 3,000円を、2流動資産、(2)未収金1億 1,645万 1,000円、(4)貯蔵品 2,504万 4,000円、流動資産合計1億 8,303万 9,000円、資産合計8億 1,045万 8,000円となるわけでございます。ご訂正方よろしくお願いしたいと思います。失礼しました。
            ──────────────────────────────────── △議案第28号 訴えの提起についての撤回について ○議長(市原敬司君) 日程第2、議案第28号 訴えの提起についての撤回についてを議題といたします。  提案者から撤回の理由の説明を求めます。  藤澤市長。                    〔市長 藤澤順一君登壇〕 ◎市長(藤澤順一君) さきに提案いたしました議案第28号の訴えの提起につきましては、相手方であるつくば市大字金田74番地、市営金田住宅1A棟 301号室、眞鍋祐二郎氏より分納納入誓約書が提出され、家賃納入の意思が確認されましたので、議案第28号 訴えの提起の案件を撤回させていただきます。ご承認をよろしくお願いいたします。 ○議長(市原敬司君) お諮りいたします。ただいま議題となっております議案第28号の撤回については、これを承認することにご異議ございませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(市原敬司君) 異議なしと認めます。よって、議案第28号の撤回については、これを承認することに決定いたしました。  ただいま撤回を承認いたしました議案第28号 訴えの提起については、今後、議案番号が欠番となりますので、平成11年3月つくば市議会定例会議案等審査付託表(案)より削除をお願いします。  なお、議案第28号の質疑、討論、通告者に申し上げます。通告書中、議案第28号に関する発言通告を削除していますので、ご了解のほどお願いします。  暫時休憩します。                     午後1時55分休憩              ──────────────────────────                     午後2時19分再開 ○議長(市原敬司君) 休憩前に引き続き再開いたします。         ──────────────────────────────────── △議案第 2号 平成11年度つくば市一般会計予算について △議案第 3号 平成11年度つくば市国民健康保険特別会計予算について △議案第 4号 平成11年度つくば市下水道事業特別会計予算について △議案第 5号 平成11年度つくば市老人保健特別会計予算について △議案第 6号 平成11年度つくば市農業共済特別会計予算について △議案第 7号 平成11年度つくば市作岡財産区特別会計予算について △議案第 8号 平成11年度つくば市並びに筑波郡及び新治郡町村等公平委員会特別会計予算について △議案第 9号 平成11年度つくば市病院事業会計予算について △議案第10号 平成10年度つくば市一般会計補正予算(第9号)について △議案第11号 平成10年度つくば市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について △議案第12号 平成10年度つくば市下水道事業特別会計補正予算(第4号)について △議案第13号 平成10年度つくば市老人保健特別会計補正予算(第1号)について △議案第14号 平成10年度つくば市農業共済特別会計補正予算(第3号)について △議案第15号 平成10年度つくば市病院事業会計補正予算(第2号)について △議案第16号 つくば市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について △議案第17号 つくば市手数料徴収条例の一部を改正する条例について △議案第18号 精神薄弱、伝染病及び保母の用語の整理のための関係条例の一部を改正する条例について △議案第19号 つくば市非常勤消防団員に係る退職報償金の支給に関する条例の一部を改正する条例について △議案第20号 つくば市営土地改良事業の経費の賦課徴収に関する条例について △議案第21号 筑南地方広域行政事務組合規約の一部を改正する規約について △議案第22号 字の区域の設定について △議案第23号 字の区域の設定について △議案第24号 市道路線の廃止について △議案第25号 市道路線の認定について △議案第26号 土地改良事業について △議案第29号 つくば市農業委員会の選挙による委員の定数等に関する条例の一部を改正する条例について ○議長(市原敬司君) 日程第3、議案第2号 平成11年度つくば市一般会計予算についてから議案第26号 土地改良事業についてまで、議案第29号 つくば市農業委員会の選挙による委員の定数等に関する条例の一部を改正する条例についてを、つくば市議会会議規則第35条の規定により一括して議題といたします。  これより一括質疑に入ります。  6名の質疑通告がありますので、通告順に従い、順次質疑発言を許します。  初めに、細田哲男君の質疑発言を許します。  4番議員細田哲男君。                    〔4番 細田哲男君登壇〕 ◆4番(細田哲男君) それでは、4番細田から、通告に従い質疑をさせていただきます。  議案第15号 平成10年度つくば市病院事業会計補正予算(第2号)についてと、議案第9号 平成11年度つくば市病院事業会計予算についてご質疑申し上げます。  4ページ目、貯蔵品に入る前に、今回の12月補正の中で、 1,000何百万円かの医業収入が増額補正されております。ただし、9月の段階で 1,000何百万円かの減額補正が組んであるということは、この時点でちょっと見解が甘かったのではないかなと。もう少し補正を先に送って、見渡してもよかったのではないかなという気がいたします。  そういう中で、4ページ目、貯蔵品、補正額 4,122万 3,000円と、6ページ目、材料費 3,170万円について質疑いたします。この金額の差はどういうことで生じるのか。それに対し、現在の病院の貯蔵品、在庫品の金額はどのぐらいになるものか。また、それはどのくらいの日数がもつものの在庫品であるか、お聞かせ願いたいと思います。  それから、議案第9号の5ページ、材料費の内訳としまして、薬品費が何%、診療材料費が何%、医療消耗備品費が何%かということをお聞かせ願いたいと思います。27ページに金額は載っているのですが、パーセンテージでお願いしたいと思います。以上でございます。 ○議長(市原敬司君) 武石市立病院事務長。                 〔市立病院事務長 武石和泰君登壇〕 ◎市立病院事務長(武石和泰君) それでは、細田議員さんの質疑、貯蔵品、材料費の補正予定額につきましてご答弁を申し上げます。  公営企業予算につきましては、発生主義に基づいて予算計上されるため、予算上からは資金の状況を把握することができませんので、資金計画を作成いたしまして、経営活動に伴う資金の適正な調達並びに運用を図ろうとするものであります。  ご質問の資金計画書の支払い資金のうち、貯蔵品補正の予定額 4,122万 3,000円と、収益的収入及び支出、材料費のうち、薬品費 3,170万円の予定額の差でございますが、経理上、薬品を購入した場合には貯蔵品として処理しまして、その後薬品費用として貯蔵品から出庫し、患者さんへ処方する薬品といたしまして費用化されます。したがいまして、貯蔵品としての経理と薬品費としての二つの経理がありまして、薬品が全部費用化されず、貯蔵品として薬品庫に保管されているところです。そのために、資金計画書の貯蔵品と薬品費に差が生じますので、残った分につきましては翌月へと繰り越しされ、費用化されるわけでございます。  次に、材料費の割合についてご答弁申し上げます。  材料費の割合につきましては、収益的収入及び支出の中で、医業収益8億 8,192万 1,000円に対しまして、医業費用の材料費3億 975万 4,000円、その割合につきましては35.1%、なお、薬品費に対しましては31.9%、診療材料費につきましては 3.1%、医療消耗品費につきましては0.03%となっております。よろしくお願いいたします。  平均の在庫関係は 2,800万円で、 2,800万円の内訳といたしましては、 2,400万円の薬品費、それに 400万円の診療材料費という形になろうかと思います。以上でございます。 ○議長(市原敬司君) 細田哲男君。 ◆4番(細田哲男君) 本来、3月の時点での補正額というのは、かなり矛盾があるのかなという気もします。 2,800万円の在庫を抱えて、またそれに対しての補正額ということかなという感じもしますが、この前病院の方へ行って聞いてみましたら、いろいろと深いわけがあるんだということを教えられましたが、私も企業会計というものがはっきりわからないのですが、これはちょっと大変かなという気もするのです。  そこで、 2,800万円の在庫は大体どのぐらいで処分されるのか、先ほど聞いたのですが、抜けているのでもう1回お願いしたいと思います。  それから、仕入れた薬品に対しての支払いはどのぐらいのサイクルで行われているのかも、お聞かせ願いたいと思います。  そういう中で、今度の11年度の予算の中で、35.8%が材料費ということになっております。いろいろ調査してみましたら、国公立病院の全国平均に当てはめますと、パーセンテージは大体合っているのかなという気がします。  そこで、民間でやっている同規模の病院関係、医療法人の全国平均のデータを見ますと、10%以上違うんですね。材料費につきましては、19.1%とかなり経費が削減されている。また、薬品費に関しましては、12.2%というかなり低い水準で材料費がとられています。これは院外処方とかそういう方法もあるので、そこでかなり減っているのかなと思うんですが、そういう点で、今後どのように考えていくのか、お聞かせ願いたいと思います。事務方と現場の方では大分食い違いが出るのかなという気もするのですが、今後の対策としてどうするか、お聞かせ願いたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 武石市立病院事務長。 ◎市立病院事務長(武石和泰君) ご答弁申し上げます。  まず、1点目の薬品の執行金額につきましては、1カ月 2,200万円から 2,400万円程度になろうかと思います。なお、支払い関係につきましては、4カ月ごとという形になっております。  それと、議員さんご質疑の中でありましたように、病院の場合には、まず医師、ドクター、それに薬剤科、放射線科、検査科、給食科、いろいろ科がございます。それぞれの科長がいるわけでございます。そこに、我々の事務局があるということになります。病院の運営につきましては、院長を中心として、各ドクターの医療行為分野につきまして、毎月1回診療会議等を開催しております。診療会議の中で、各先生方の1カ月の医療収入がどのぐらいかというデータも出てまいります。そのデータの中で、いかに医業収入を上げたらいいのか、模索をしながら診療会議の中でも篤と検討、研究もしているということでございます。以上でございます。 ○議長(市原敬司君) 細田哲男君。 ◆4番(細田哲男君) 3回目ですが、支払いは4カ月サイクルということで、3月の補正を執行されますと、7月の支払いかなと感じます。その点で、会計年度3月末の決算では、5月末までの中で滞りが起きるのではないかなという気もします。4カ月サイクルというのは、決算としましてもちょっと問題があるのかなと。でき得ましたら翌月払いぐらいで処理していけば、こういう補正部分がもっともっと少なくなるのかなという気がするのですが、そこら辺もお願いしたいと思います。  それから、貯蔵品に関しましては、極力院外処方とか、大体毎日のように薬局関係の業者さんが来ているということなので、長期在庫ではなく、極力短い期間の在庫で済むような方法で薬品の貯蔵品の在庫をしていただければと思っています。一応要望でございますので、よろしくお願いします。 ○議長(市原敬司君) 次に、滝口隆一君の質疑発言を許します。  29番議員滝口隆一君。                    〔29番 滝口隆一君登壇〕 ◆29番(滝口隆一君) 質疑を行います。  私の質疑大分消えましたので、二つだけ質疑をさせていただきます。  一つは、国民健康保険会計の件でございますが、国民健康保険税の予算を見ておりますと、ほぼ4億円ほど保険税が不足するのではないかと思われます。この問題は、来年度については値上げを予定しているのではないかと考えるのでありますが、つくば市の一般会計からの繰り入れ、いわゆるその他分というのが極めて少ないという状況があります。少なくとも県平均分程度までは、入れてもいいんじゃないかと思うわけであります。そういう点で、来年度の健康保険税についての値上げをやらないきっちりとした対応が必要と考えるものでありますが、この点について市長の考えはどのようになっているのか、お聞かせ願いたいと思います。  二つ目は、広域のごみ処理費の関係でございます。これはどうなっているかというだけの質問であります。3月補正と比べてまいりますと、3月補正では、今年度のごみ処理費は約6億 7,000万円程度に見積もられたわけであります。来年度予算ではこれを大幅に上回る予算が組まれているわけでありますが、この関係はどのようになっているか、お聞かせ願いたいと思います。  議案第28号についてはなくなりましたので、これで私の質疑を終わります。 ○議長(市原敬司君) 黒沢保健福祉部長。                  〔保健福祉部長 黒沢武宣君登壇〕 ◎保健福祉部長(黒沢武宣君) 国民健康保険特別会計の11年度分ですけれども、ご案内のように、国保会計における主な支出としましては、医療給付、老人保健の拠出金等がございまして、11年度分としては約79億 4,000万円が予想されて予算計上いたしました。このうち、公費負担である国、県、市を除きますと、被保険者に負担していただかなれければならない経費は、約40億円ということになります。これを10年度の税率で試算してみますと、約36億円ということで、約4億円が不足することになるわけであります。しかし、今後、2月、3月の診療の支払い状況を見ながら本算定に向けて再度試算をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  続きまして、一般会計からの負担が少な過ぎるのではというお話に関して、国保の制度そのものでありますと、保険税でその財源を賄うというのが本来の姿でございますけれども、国保の基盤が大変脆弱であるということを踏まえまして、国、県、市等からの補助を受け運営しております。  特に市の一般会計からの繰入金につきましては、つくば市の財政状況を踏まえた上で、関係部局と協議をして繰り出していただくことになろうかと思いますけれども、本年度の国保会計の決算状況、それから市民税、固定資産税等の課税状況等の資料をもとに、8月に向けて本算定で検討してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(市原敬司君) 倉田市民環境部長。                  〔市民環境部長 倉田忠良君登壇〕 ◎市民環境部長(倉田忠良君) 滝口議員さんの質問にお答え申し上げます。  広域のごみ処理費の3月の補正で10年度は約6億 7,000万円程度になるわけですが、11年度は8億円……質問のその差でございますけれども、10年度の処理費に要した経費といたしまして、当初予算では8億 4,781万 3,000円を計上いたしたわけでございます。今回の1億 7,458万 3,000円の減額の主なものは、平成9年度の繰越金、また平成10年度ごみ処理使用料、これは龍ケ崎市塵芥処理組合からのごみの持ち込み料とか送電電力量の売電によります収入で1億 778万 2,000円が収入となったために、つくば市の負担金から1億 7,458万 3,000円を減額するものでございます。  11年度は、ごみ処理料が龍ケ崎市のような臨時の収入が見込まれないために、通常の予算措置となったわけでございます。以上です。 ○議長(市原敬司君) 滝口隆一君。 ◆29番(滝口隆一君) 国民健康保険税関係でございますが、本算定がまだだということでありますけれども、見通しは出ているわけですよね。ほぼ4億円不足という数字であります。それに、ここ数カ月の間の支払い状況によって繰越金がどのぐらい出るかということと、もう一つは、3月末の10年度の決算における基金の見込みとの兼ね合いも出てくると思います。とりあえず基金についてはどの程度残ってくるか、わかると思うのですが、その点だけお願いします。 ○議長(市原敬司君) 黒沢保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(黒沢武宣君) 申しわけありません。資料を持っておりませんので、調べて後ほどお知らせいたします。
    ○議長(市原敬司君) 滝口隆一君。 ◆29番(滝口隆一君) では、後で教えてほしいと思います。国民健康保険税は、その辺のことがわかると大体見えてくると思いますので、お願いしたいと思います。  今度は市長にお尋ねしたいのですが、4億円になるのか、それより若干圧縮できるかどうか、今後の動向にかかっているとは思うのですが、いずれにせよ、ここ数カ月の間に4億円からの金を埋めるということにはいかないんですよ。そうなりますと、当然、本算定時においては値上げということが出てくるわけです。これについての市長の考え方は、現在どのように対処しようと思っておられるのか。私どもの要望としては、でき得れば一般会計からの繰り入れを行う、また基金の取り崩し、これをやらなければだめだと思うんです。  とにかく今の経済状況の中で、国民健康保険税の税率というのは極めて高いものでありますので、その分だけ国民健康保険税の家計への圧迫度合いというのは、大きくなってきていることが現実であります。これについては、今対処していかなければ、この不況を乗り切るということにはならないのではないかと思いますので、その点も含めてご答弁をいただきたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 先ほど部長が、2月、3月の診療分の支払い状況を見ながら、低所得者、収入の少ない方々の負担が余りかからないように応能割合の部分を調整しながら再度検討をしていきたいと答えましたけれども、そのとおりにしていきたいと思っております。 ○議長(市原敬司君) 次に、塚本武志君の質疑発言を許します。  16番議員塚本武志君。                    〔16番 塚本武志君登壇〕 ◆16番(塚本武志君) 16番議員の塚本武志でございます。質疑を行います。  議案第10号、65ページ、生活保護費減の理由、60ページ、マル福費減の理由を述べていただきたいと思います。  議案第2号、38ページ、民生費負担金、②保育所運営費負担金増の理由を述べてください。   129ページ、8の民間団体活動費補助金について、内容を説明していただきたいと思います。   163ページ、簡易水道の経費についてお伺いいたします。共同給水組合運営費補助金の使途について、ご説明をいただきたいと思います。  次に、学校関連の経費ですが、 256ページ、 261ページ、 267ページ、いずれも小学校、中学校、幼稚園費の学校管理費の中の耐力度テストの経費についてお願いします。  以上で、1回目の質疑を終わります。 ○議長(市原敬司君) 黒沢保健福祉部長。                  〔保健福祉部長 黒沢武宣君登壇〕 ◎保健福祉部長(黒沢武宣君) まず、議案第10号の関係ですけれども、生活保護費 7,285万 5,000円の減額の理由でございます。  10年度当初予算の編成に当たりましては、過年度の生活保護費及び扶助費の扶助人員の伸び率等を考慮に入れて算定してまいりました。しかし、10年度の当市の保護動向を見ますと、保護世帯数は、平成9年4月の世帯数 182世帯と比較いたしますと、11年3月現在で26世帯増の 208世帯となっていますが、世帯人員は、平成9年4月の 270人から14人増の 284人にとどまっております。また、平成9年度と平成10年度の月次ごとの生活保護人員を年間集計して比較してみますと、約 100人の減となっています。医療扶助を受給している実人員も、入院の場合、平成9年度に比べて、平成10年度は延べ人員で約 140人減少しております。  このように保護世帯数の増加は見られるものの、入院による医療扶助人員が減少し、高額な医療扶助の適用例が少なくなり医療扶助額が年度当初見込みより伸びなかったために、生活保護費を減額補正するものでございます。  続いて、マル福の理由ですけれども、ご案内のように、県内の市町村が共通の制度として実施しているもので、乳児、幼児、母子家庭の母子、父子家庭の父子、妊産婦、重度障害者等の対象者に医療の助成を行っております。これらの財源につきましては、制度対象者及び医療費も年々増加傾向にあり、平成10年度当初予算においても、これらの動向を推計し約7億 1,900万円を計上したものであり、うち県から2分の1の補助を受けて運営しております。特に、病気、けが等の多い乳幼児と重度障害者等の医療費を多く見込みましたけれども、結果的には健康に過ごされ、医療費見込み額が約5億 8,400万円と予想を大きく下回り、減額する約1億 3,600万円のうち、県補助金約 6,830万円及び一般財源約 6,830万円を減額することにしたものでございます。  続いて、当初予算、議案第2号関係の民生費の負担金、保育料の関係でございますけれども、当初の比較で、まず10年度分の当初に当たりましては、入所措置の子供さんの数を2万 8,200人、月額保育料単価を2万 996円と算定いたしまして、約5億 9,200万円を計上させていただきました。本年度は、2万 8,200人の保育児を約3万人と想定いたしまして、単価につきましても、若干引き上げ2万 2,833円ということで計算をいたしまして、約6億 8,500万円の負担金という形で計上させていただいております。子供さんの数が多くなったことと、保育料を若干引き上げて計算しているということでございます。  この場でまことに申しわけありませんけれども、滝口議員さんに先ほど答弁漏れになっておりました国保会計の基金の今年度末の現在高ですけれども、約1億 1,000万円でございますので報告させていただきます。 ○議長(市原敬司君) 倉田市民環境部長。                  〔市民環境部長 倉田忠良君登壇〕 ◎市民環境部長(倉田忠良君) 塚本(武)議員さんの質疑、2点ほどお答え申し上げます。  民間団体活動費補助金の内容については、平成11年度の地域改善対策費からの補助金でございますが、市内の民間団体3団体、5支部への補助金、合計 536万円でございます。内訳的には、部落解放を愛する会つくば支部 230万円、部落解放を愛する会つくば支部女性部31万円、茨城県部落解放運動連合会つくば支部 100万円、全日本同和会茨城県連合会谷田部支部95万円、全日本同和会茨城県連合会桜支部80万円でございます。  それから、簡易水道経費についての共同給水組合運営費補助金の使い道ということでございますが、現在、つくば市内の水道には、筑南水道企業団が給水している区域の上水道事業と、各集落等で給水しております非公営の簡易水道事業等がございます。市内の簡易水道組合数は、谷田部地区、豊里地区、大穂地区、筑波地区、合わせて 136組合ございます。この組合によりつくば市共同給水組合連絡協議会を組織しておりまして、その給水連絡協議会の補助金を流すものでございます。協議会は、水道法に基づき給水組合の水質検査を実施しておりまして、この水質検査等に要する経費の補助でございます。以上でございます。 ○議長(市原敬司君) 信田教育委員会事務局長。                〔教育委員会事務局長 信田輝夫君登壇〕 ◎教育委員会事務局長(信田輝夫君) ご質問の幼稚園、小学校、中学校におきます耐力度調査の件につきましてお答えを申し上げます。  耐力度調査につきましては、ご案内のように、国庫補助事業の危険建物改築事業におきます対象建物の学校施設が、構造上危険な状態にある建物であるか否かを判定するために実施する調査でございます。老朽校舎などの計画的な整備を進めていく上で、重要な調査であると思っております。  ただ、この調査は、原則として、翌年度に改築計画のある施設につきまして実施するようにとの指導がございます。現在までに耐力度調査を実施した中で、まだ未改築の施設がございますので、平成11年度の当初予算におきましての調査費が計上されておりませんが、今後、改築の進捗状況と今後の財政状況などを見きわめながら、必要に応じ、順次計画的に耐力度調査を実施していきたいと考えている次第でございます。以上でございます。 ○議長(市原敬司君) 塚本武志君。 ◆16番(塚本武志君) 2回目の質疑に入るわけですが、今、部長から、生活保護費の減の理由につきまして3点ほどありました。これが、近年、毎年のように下がっているように思えるのですけれども、その理由についてお述べいただきたいと思います。  保育料の引き上げについては、一般質問で同僚議員から大分出ましたので、ここではこの程度にとどめたいと思いますが、明確に65%から75%への引き上げということで予算が計上されていると。これは、福祉の先進都市を掲げるつくば市としていかがなものかということをここでもう1回指摘をいたしまして、次の項目に移りたいと思います。  地域改善対策事業の問題ですけれども、普通の民間団体にこれほど多額の補助金を出していくということは、問題じゃないかなと。項目から見ますと、前年度から見ても増額されているようなんですよね。このお金を使って、宣伝カーといいますか、そういう車を購入するお金に充てているようなことも聞いておるわけですが、その事実について、2回目でお述べいただきたいと思います。  簡易水道の問題ですが、一つは水質ですが、やはりおいしい水を今までどおり飲んでいきたいという皆さんの意向が強いわけですが、一方で、水道企業団の上水の方に切りかえる同意もとられているわけです。そういう中でこういう補助金の制度があるわけですが、今、一体水質がどうなっているかという点をお述べいただきたいと思うわけです。  水質がいいのだったら、こういう経費をもう少しふやしていけば……水道事業というのはかなりお金のかかる事業なんですよね。そういう点では、もし簡易水道がおいしくて、水質が安定していていいということになれば、こちらの経費をもう少しふやしてでも、企業団の方に接続する時期を先におくらせてもいいんじゃないかなと考えるのですが、その点についてお述べいただきたいと思います。  耐力度テストの問題ですが、市長は、この間山中議員の一般質問に対しまして、今、谷田部中学校の改築をやったら、藤澤市長は箱物をつくるとみんなから批判をされるんだということを言いましたけれども、ここは、実際に耐力度テストが行われて、危険だということが既に出ているわけです。このことを否定をされる、こういう結論を否定をされるということになると、耐力度テストをやっても意味ないんじゃないかと、結論的にはなっちゃうわけですよね。そうすると、市長は何をもって改築の基準とするのか。私なんかから見ては、科学的な耐力度テストだと、それを基準に改築をしていくと思うわけですが、現に、教育委員会も、こういう科学的な方向を追求して結論を出しながら順次やっているわけでしょう。ところが、市長は、そのやり方を否定されたわけですよね。そうすると、一体どういうことを基準に学校の改築をやられていくのか、これは当然示すべきだと思うのですが、この点を市長にお伺いしたいと思います。  以上で、2回目の質疑を終わります。 ○議長(市原敬司君) 黒沢保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(黒沢武宣君) まず、生活保護費の関係でございますけれども、従前ですと、保護世帯員の状況が5人とか6人という世帯が多かったわけですが、最近の動向といたしましては、単身の関係で世帯構成が変わっているということが一つあります。  それから、さきにも申し上げましたように、医療費の伸びが比較的最近は少なくなっております。糖尿病とか精神疾患とか、慢性的な病気の方は結構いらっしゃいますけれども、医療費がたくさんかかる重篤な患者さんが比較的本市の場合少ないものですから、現状での伸びは少なくなっております。  それから、保育料の関係でありますけれども、さきに申し上げましたように、入所の児童数を、ご父兄の要望に応じて、工夫をしながら多くの子供さんを入れるように努力している結果、保育料の負担金の額が多くなっております。先ほど保育料の単価を上げることは福祉の後退というお話がございましたけれども、保育の必要なお子さんについては市の方で責任を持って保育をするという制度をつくり上げていくことが、私どもに課せられた責務であろうと考えております。 ○議長(市原敬司君) 倉田市民環境部長。 ◎市民環境部長(倉田忠良君) 民間団体の活動費補助金が高額ではないかという問題でございますけれども、同和問題の早期解決を図るためには、国及び地方公共団体の共通の責務であり、国民的課題であると認識されているところであります。そういう中、生活環境の改善を初めとする物的事業面においては改善されてきておるところでございます。しかし、まだまだ心理的差別の解消などは、改善の方向にはあるものの、差別事象が依然として見られるという状況でございます。国民一人一人が同和問題に主体的に取り組むことによって、最終的な解決が可能になるのではなかろうかと思います。引き続き、心理的差別の解消に向けて努力を重ねていくことが重要であろうと思います。こういうことからも同和団体に補助をしているわけでございますので、よろしくご理解のほどをお願いしたいと思います。  それから、給水関係の水質の問題でございますが、現在、各給水組合におきましては、一般細菌あるいは大腸菌等の15項目の検査等が年8回、鉛、砒素等の特定物質検査につきましては年1回の検査を実施しているところでございます。そういうことで、各給水組合には塩素滅菌消毒等の徹底を市で指導しているところでございます。安全性については、確保されていると考えているところでございます。  もう1点、水質がよければ筑南水道の上水道に切りかえる必要はないのでないかというご提言でございますが、水の供給事業につきましては、社会生活及び社会経済活動に必要不可欠なことであると思います。最近の水資源等の諸情勢を考えますと、水資源の枯渇、また簡易水道等における施設の虚弱化、また新たな水源汚濁等の進行等も考えられるところでございます。こういう問題が懸念されますので、今後、安全でおいしい水を安定的に供給するということになりますと、現在の簡易水道組合のシステム等では不安がある状況でございます。水の安全、安定的供給を将来的に考えるということからも、上水道事業へ切りかえるべきではないかと判断されるものでございます。  これらのことから、つくば市におきましては、昨年4月水道事業を筑南水道企業団に統合し、将来計画も考慮しながら全市的な上水事業を計画実施しているところでございますので、よろしくご理解のほどをお願いしたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 耐力度テストにつきましては、多分 5,000点以下のものについては危険の度合いが高いということになっていると思いますけれども、それでは 5,000点というのはどの程度の危険度なのかということにつきましては、私は具体的にわかりません。  ただ、私が谷田部の中学校を見学した限りでは、さらに手を加えればその危険の度合いをクリアすることが可能なのではなかろうかと。今、あのままの状態で、塚本(武)議員のご意見としてそれを私が取り上げたならば、改築しますということで取り上げたならば、批判が起きるのではなかろうかということを申し上げたつもりでございます。したがって、さらに精査をする必要があるのではなかろうかなと、そういうつもりで私は申し上げているわけでございます。 ○議長(市原敬司君) 塚本武志君。 ◆16番(塚本武志君) 医療費の問題について、生活保護費減とマル福減の主な理由ですけれども、この間質疑のところで私も部長から怒られちゃったわけですが、あえてここで申し上げますが、医療費が高くなってきているので医者へ行かないというのが、かなり大きなウエートになっているのではないかなと考えますが、部長のお考えをお聞かせいただきたいと思います。  それから、同和対策事業の補助金につきましては、余り詳しい内容は報告されないようですけれども、世の中の流れは、同和対策事業というものをできるだけ削減しながら、国としても一般事業に振りかえていくということが大きな流れになって、自治体によっては、同和対策事業はこれで終わりですと終結宣言をするところまで出てきているわけです。そういう点では、だんだんふやしていくというのは若干問題じゃないかなと思うわけです。  特に、こういう民間団体に対して多額の補助金をつけていくということは、やはり控えるべきではないかなと考えるわけです。財政執行の上からも、もっと公平な一般事業に振り向けて有効活用をしていくことこそ、今、社会的にも一つの流れになってきているのではないかなと考えるわけです。そういう点で、民間団体の補助金の問題につきまして、市長の考えをお伺いしたいと思います。  それから、耐力度テストの問題ですが、今、市長からお話がございました。しかし、耐力度テストそのものを否定されるようなお考えだったのですけれども、今、教育委員会が進めている耐力度テストをやって、その数字をクリアして、初めて危険校舎、そして改築と進むシステムについては市長は否定をされない、そのことを踏まえて改築をしていくことが正しいと、私は考えているのだろうとは思いますけれども、その点について、今はそうじゃないようなお考えだったのですけれども、そのことをはっきり確認しておきたいと思います。以上です。 ○議長(市原敬司君) 黒沢保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(黒沢武宣君) 医療のお尋ねでございますけれども、現在、医療制度というのは大変難しい事態に入っております。保険に加入している場合の保険料、国保の場合もそうですし、保険者という立場でも、大変状況が厳しいです。また、医療機関もなかなか経営が思うようにいかない。それから、受診する方々についても相当の一部負担を求められるということで、大変厳しい状況の中であります。私が簡単に解決策をお答えできるというものではありませんので、ご了承いただきたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 同和に対する補助金でございますけれども、つくば市の補助金条例の第13条に基づきまして、それぞれに報告書をいただき、それらを精査した上で補助金を出しております。したがいまして、街宣車を買うお金には回っていないと理解をいたしております。  それから、学校の改築の問題でございますけれども、私が、今、耐力度診断数値が示されたから即建てかえましょうという提案をしたら、皆さんは、トップダウンと、民主主義に反するということを申されるのではないでしょうか。当然、内部で議論を重ねて、その上で、事業をしていくための準備に入るということが手順だろうと思っております。 ○議長(市原敬司君) 次に、金子和雄君の質疑発言を許します。  25番議員金子和雄君。                    〔25番 金子和雄君登壇〕 ◆25番(金子和雄君) 金子和雄でございます。私の方から、議案第2号についてと議案第10号についての質疑を行いたいと思います。  まず、 118ページから 119ページにかかわることでありますが、老人生きがい対策に要する経費の中で、リサイクルにおける高齢者の生きがい事業補助金であります。これは、昨年から事業が始まってきているわけでありますが、ことしも含めて、大きな柱の一つの仕事になっていくのかなと思っております。この事業の概要、今後の進め方についても、お尋ねしてみたいと思います。  次に、 121ページの健康長寿の郷見直しに要する経費、この調査内容についてであります。これは議案第10号ともかかわってくると思いますが、この項目では使用しないということで、新しく項目を起こされているわけですけれども、議案第10号では委託料が委託されなかったわけであります。そういうことが繰り返し行われているということは、この事業の見直しに対する熱意が伝わってこないものですから、改めてお尋ねをしたいと思っております。  次に、 131ページの桜心身障害者福祉センター運営に要する経費であります。どこの福祉施設でも大きな課題になっているわけでありますけれども、臨時職員の関係で非常にたくさんの賃金が計上されております。特に桜心身障害者福祉センターにおいては、臨時職員の賃金構成が非常に高いということでありまして、臨時職員の位置づけ等々も含めて、私は真剣な議論が必要な時期に入っているのではないかなと思っておりますが、その点についてお尋ねしたいと思います。  次に、 138ページ、先ほど来一般質問も出され、また一般質問の初日も何人かの議員さんが、芸術文化の事業あるいはアーバンガーデニング事業についてただしているところであります。今回、このことにつきまして予算が計上されているわけでありますけれども、成果を踏まえた上で反省点もあろうかと思いますが、それらを踏まえて予算が計上されたという認識をいたします。そうだとするならば、成果あるいは反省というものがどのような形でここに生かされて出てきているのかという点だけ、お尋ねしたいと思います。  次に、議案第10号、先ほども申し上げましたが、健康長寿のまちづくりのことであります。ここで予算が減額をされていると思いますが、これは、先ほど述べたように、多分使用しないで次の年に同じ形で計上されると思っております。なぜこのような形になったのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 黒沢保健福祉部長。                  〔保健福祉部長 黒沢武宣君登壇〕 ◎保健福祉部長(黒沢武宣君) まず、お年寄りの生きがい対策のリサイクル事業ですけれども、平成10年度より財団法人つくば市高齢者福祉事業団において事業が推進されております。平成11年度におきましても、沼崎幼稚園を拠点として、リサイクル品の収集、補修を行い、月1回のリサイクル市において販売を行っていく予定でありますが、一般公募により選出された運営委員の方々の意見を尊重し、福祉と環境、市民と行政が一体となったリサイクル事業へと育てていきたいと考えております。そのために、今年度も、補助金という形で予算計上をさせていただいております。  続いて、議案第10号の関係ですけれども、健康長寿のまちづくり調査委託料につきましては、介護保険制度の導入によって、行政が福祉施設の整備を行う場合の考え方を把握する必要があるため、国、県の動向を踏まえながら、介護保険制度に対応した施設整備のあり方を整理するための基礎調査をコンサル会社に委託する予定でおりましたが、市内の高齢者及び障害者関係施設の整備が進んでいる中で、介護保険制度において必要となる法的な施設整備がまだ明確になっていない部分が多く、今の時点でのコンサル会社への委託では、予測の範囲内での報告となってしまい、再度調査の必要性が生じる可能性が濃いため、本年度における調査委託料を減額補正させていただいたものであります。  続いて、議案第2号、11年度予算ですけれども、先ほどの経過を踏まえながら、改めて11年度予算において議決をいただき、コンサル会社との正規な契約をして検討していただくという形での経費の計上でございます。  それから、議案第2号、身障者センターにおける臨時職員について、特に桜センターの件でございますけれども、療育、デイサービス、作業所等の事業を行っているために、市職員のほかに、市民の皆さんが働いていらっしゃるボランティアさん、あるいはそれにふさわしい臨時職員の方々にお勤めいただいております。長期にわたっている方もいらっしゃいますけれども、このような方々については、嘱託員という制度がございますので、今後このような形での配置を担当と検討してまいりたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 須藤企画部長。                   〔企画部長 須藤光明君登壇〕 ◎企画部長(須藤光明君) 金子議員さんのご質疑に答弁したいと思います。  議案第2号、 138ページ、都市振興財団芸術文化事業補助金内容について、アーバンガーデニング実行委員会の補助金内容につきまして答弁いたします。  芸術文化事業補助金及びアーバンガーデニング実行委員会補助金の予算につきましては、昨年3月議会の文教厚生委員会等におきます附帯決議や多くのご意見を謙虚に受けとめまして、財団及び実行委員会に対しましても、その事業内容、予算等の精査、見直しを行いまして事業を実施するよう強く指導してまいりました。  芸術文化事業につきましては、多くの市民が芸術文化に触れ合い、楽しめるもの、そしていろいろな分野から幅広く取り上げバランスがとれていること、そして内容、予算等を十分に精査することなどを考えまして事業を決定するよう、都市振興財団を指導してまいったわけでございます。また、平成11年度の新年度事業につきましても、十分に反映されていると確信している次第でございます。  アーバンガーデニング事業補助金につきましては、センター地区を国際都市にふさわしいセンスのよい花と緑で飾りまして、まちのにぎわいと楽しさを創出するとともに、花を通しまして、つくば市民の心の優しさ、温かさを訪れる人々に伝えようと。また、デザインとか管理等を市民参加で行い、市民のまちに対する愛着を深めるとともに、市民参加の象徴的な事業を展開していくと。さらに、市内で栽培されました花卉等を使用することによりまして農業の振興を図りながら、あわせて都心部と農村部との住民交流を促進させると、こういう重要目的でございます。10年度事業を基盤といたしまして、これらの趣旨に沿いまして、より一層のまちのにぎわいと楽しさを創出するよう、多くの市民が参加できるように指導をしてまいりたいと思っている次第でございます。  昨年度、アーバンガーデニング事業に関しましては 2,000万円でございましたけれども、本年度 1,700万円を予算化させていただきました。また、財団の文化事業関係、昨年は 5,800万円でございましたけれども、本年は 5,580万円を予算化させていただきました。いろいろなご指摘がございまして、努力した結果、前の一般質問でお答えしましたように、収入の方も増となったという点も含めまして、本年度は 5,580万円の予算を計上させていただきました。よろしくお願いします。 ○議長(市原敬司君) 金子和雄君。 ◆25番(金子和雄君) 老人の生きがい対策に要する経費の中で、リサイクルにおける高齢者の生きがい事業補助金であります。非常に関心を持ってずっと見守ってきたわけでありますが、沼崎地区におきましては、工房もでき大変よかったなと思いますが、できた製品を販売する場所が、定期的に行われるときは会場が確保されているようでありますけれども、場所がなかなか一定化されていないような、不安な状況もあるやに聞いております。そういうことでは、心を入れてきちんとした事業に持っていくのは大変だと思いますので、そういうリサイクルの市が開かれる場所は、一定程度固定して、常時お伺いをしていいのがあるなと見られるような、そういう環境づくりが大切だと思います。そういう点では、場所の選定というのは大変難しいのかもしれませんし、つくば市内、場所がありそうでなかなか探すのは大変な状況はあるかもしれませんけれども、場所のことを含めて、今後課題もあろうかと思いますが、当面、場所の確保等についてはどのような形が出されているか、将来どうするのか、お尋ねしてみたいと思います。  それから、健康長寿の郷見直しでありますが、議案第10号とあわせて、議案第2号の中で復活させているわけでありますけれども、これはいつごろ見直し事業を進めていくのかなと思っております。  次に、臨時職員の関係でありますが、先ほど部長の方から嘱託制度ということが出ました。私も、今の状況の中では、この制度を有効に使っていくことが、いろいろな点でこれからの事業を活性化する一つの方法だとは思っております。これは別に障害者福祉センターだけにとどまらず、市内の広範な施設の中でも十分活用できる制度ではないかと思っております。ただ、今、制度で条例として定められている枠の中では、なかなか定まらない部分があると私は思っております。そういう点で、これを速やかに変えていかなくてはいけない努力が必要だと思っております。  それで、これは常勤ではないわけでありますけれども、仮に市の職員を常勤だとするならば、非常勤というのは、例えば1週間のうち1週間働いても常勤でない人に当たると思うんですね。そういうことであれば、私が聞いている限りでは、今やっている仕事をもう少し頑張ってみたいという人もたくさんおります。そういう点では、有効な人材をさらに活用できる方法だと思います。この嘱託制度をさらに充実するということについて、市の基本的な考え方をお尋ねしたいと思っております。  次に、芸術文化の関係であります。先ほども一般質問の中で出ておりましたけれども、私も、昨年、審議に大きくかかわった者から見て、なるべく関心を持って芸術を見に行った部分もありますけれども、なかなかわからないことがいっぱいありました。芸術というのは、それぞれの見方で随分違いがあるのだろうなと、そういう表現方法もあるのかなということでは理解をしました。それだけでありますが、自分でそれを理解するというのは非常に難しい状況がいっぱいありました。だから、そういう部分もあるのかなと思います。多くの人に理解をしていただくには、じっくりとした政策が必要なのではないかなと思いますし、こういうところの議論が大切ではないかと思っております。  それから、アーバンガーデニングのことについても同じだと思います。いろいろな考え方があると思うんですね。確かに、このことにつきましては、新聞などでも多く取り上げられたり、さまざまなところでも載せられておりますから、その部分だけを見れば、すごいなということになるのかもしれませんけれども、さまざまな考え方、さまざまな部分がある中で、推進していくについては十分議論を深めていくことが必要だと思っております。今後、委員会で審議されると思いますけれども、そういうことについて十分配慮していくべきであろうと思っております。  以上、ご答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 黒沢保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(黒沢武宣君) まず、リサイクルの販売店の場所が不安定である、これについて固定していく必要があるという課題をお話しいただきましたけれども、私どもも全くそのとおりだと思っております。この事業をより皆様方に理解をいただくためには、公設的な場所を早急に確保してまいりたいと考えております。とりあえず4月、5月については、中央公園のレストハウスにおいて、月1回実施する予定でございます。  それから、健康長寿事業の見直しに対する実務の件ですけれども、内部の体制ができ次第、できるだけ早期に進めてまいりたいと考えております。  それから、作業所関係の嘱託制度の活用方策ですけれども、今のような身分制度では余りにも不安定でございますので、安定した職場環境をつくるためにも、現行の嘱託制度をぜひ活用する方法で検討してまいりたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 須藤企画部長。
    ◎企画部長(須藤光明君) お答え申し上げたいと思います。  金子議員さんご指摘のように、芸術文化事業等に関しまして、財団の方とよく議論を高めまして、より多くの人に理解してもらえるよう、さらなる事業内容等につきましても、十分にPR等を兼ねまして広報していきたいと思いますし、アーバンガーデニングに関しましても、実行委員会の際に篤とご指摘の点を拝聴させていただきながら、この議論を高めていき、今の状況というものを報告させていただきまして、多くの市民の方に理解、そして参加していけるよう十分に配慮して努力していきたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 金子和雄君。 ◆25番(金子和雄君) 1点だけ総務部長にお尋ねしたいと思います。  臨時職員の関係で、嘱託制度ということが出ております。担当であると思いますので、私、広範な感じで……先ほど部長は福祉関係の中で嘱託制度を活用したいという話がありました。私は、福祉センターも含めて嘱託制度を有効的に使っていくために、賃金体制の見直しも含めて大きく議論していかなくちゃいけないのではないかと思って先ほど話をしたわけでありますけれども、担当の総務部長としてはそのことについてどのように考えていくか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 桜井総務部長。 ◎総務部長(桜井誠君) 嘱託制度にするか、臨時賃金とするかについては、その業種によって検討をしながら考えていきたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 次に、山中たい子君の質疑発言を許します。  24番議員山中たい子君。                   〔24番 山中たい子君登壇〕 ◆24番(山中たい子君) 24番山中です。通告に従って質疑をいたします。  その前に、先ほど塚本(武)議員の同和事業の宣伝カーを買わせたという質問に対して市長は、街宣車を買う金には回っていないと答弁をしているわけですけれども、調査もせずに答弁をするのは、議会をないがしろにするものではないかと思いますので、この点での訂正を求めたいと思います。  まず、議案第2号について質問をいたします。  5ページ、市債額についてですが、今年度の3月最終補正で59億円を超えまして、当初予算との比較で見ると14億円も伸ばしているわけです。この結果から、来年度はどの程度まで伸ばそうとしているのか、見通しについて教えていただきたいと思います。  それから、85ページの財政推計及び分析に関する調査について、委託費は 1,000万円と大変高額になっております。何をどのように分析していくのかについて伺いたいと思います。  また、財政が厳しいということもありますけれども、私は担当課の職員の能力と資質がないとは思いませんので、自前でできるのではないかと思うのですが、その点について答弁をお願いしたいと思います。  それから、 231ページの共同溝維持管理費について、市の負担をなくせないかということで、これまでも議論を重ねてきているところですけれども、昭和54年ということですから、およそ20年前に、合併前の桜村時代に建設をされているわけです。今年度、当初予算 2,694万 2,000円のうち、市の一般財源持ち出しが 862万 5,000円ということで、予算の32%に当たるわけですけれども、事前にいただいた資料によりますと、均等負担割合ということで、占用企業者と管理者──つまり市──との間での負担割合が、85.7%と市が14.3%となっているわけです。それから見ても随分金額が多いし、私は、むしろこうした施設については、当然のことながら市の持ち出し、市の負担をなくしていくべきだと思うわけです。  それから、72ページの議会費にかかわるところですが、公用自動車の購入費 2,600万円の内容について、それから公用自動車の買いかえの基準があると思うのですけれども、それについて教えていただきたいと思います。  それから、議案第4号について、公共下水道の見直しについて私どもは提案をしてまいりました。効率の悪い公共下水道一本やりの政策、県自身もとっていないわけですし、農業集落排水事業やコミュニティープラントなど、より少ない費用でできる下水道と組み合わせて推進をしていくというのも、今の時期だから大事ではないかと思うわけですけれども、その点での答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 沼野財務部長。                   〔財務部長 沼野 博君登壇〕 ◎財務部長(沼野博君) お答えいたします。  1点目の市債の件でございますが、平成12年度におきましては、常磐新線整備主体の出資額が大幅に減少する予定でございます。そうしたことから、市債の総額は減る見込みでございます。また、恒久減税に伴います減収分の財源措置等につきましては、現状では、国からの財源移譲などの明確な方向性が示されておりませんので、不透明な原因となっております。そうしたことから、今後の借り入れの有無、額は、現在未定でございます。  2点目の財政推計、自前でできないかということでございますが、現在は、予算編成の際に翌年度の財政状況を推計し、予算編成方針を策定いたしまして、その予算編成の作業に臨んでおるところでございますが、中長期的な推計につきましては、技術的な面、制度変化の予測、所有するデータの量など財政推計分析の蓄積がないということから、委託を考えたものでございます。 ○議長(市原敬司君) 稲葉建設部長。                   〔建設部長 稲葉俊夫君登壇〕 ◎建設部長(稲葉俊夫君) 共同溝維持管理費について、市の負担をなくせないのかというご質問にご答弁を申し上げます。  以前にも答弁申し上げましたように、共同溝は、道路の附帯施設であり、道路と同様に管理者が維持することが基本であると考えられます。共同溝建設の趣旨からも、負担金については、管理者を含め、各占用企業者から公平に徴収することが妥当であると考えられます。以上によりまして、見直しは困難であるものと思われます。  それから、一般財源の 862万 5,000円は多いのではないかというご指摘でありますけれども、この点につきましては、職員給与1名分 744万 7,000円が入っております。この職員1名分につきましては、兼務でありまして、勤務の内容につきましては、道路改良工事、街路の維持管理等にも当たっております。以上であります。 ○議長(市原敬司君) 飯泉議会事務局長。                  〔議会事務局長 飯泉文雄君登壇〕 ◎議会事務局長(飯泉文雄君) 議案第2号の72ページ、公用自動車購入の内容と基準ということでお答え申し上げます。  今回の予算は、 2,628万円のバスの購入でございます。現在のバスは、52人乗りの大型バスを使用しているわけでございます。議会における活動、それからつくば市議会の方へ研修視察等に見えますので、そのときの研修者の市内の研修視察の案内等、それから幼稚園、小中学校の児童生徒の校外学習を対象といたしまして、平成元年に購入して利用しておるわけでございます。現在、走行距離が11万キロでございまして、この間、議会においても、各種委員会の研修視察、あるいは委員会の陳情等に伴います現地調査、それから、先ほど申し上げましたように来訪者の市内案内、小中学校の校外学習等に大変利用価値があったわけでございます。  ただ、ここ数年、非常に小中学校の利用がふえておりまして、80%ぐらいは学校の方で利用しております。そういう関係から、今後、バスの有効活用を図っていこうということも考えまして、教育委員会と協議を重ねてまいりました。その結果、議会としては、52人乗りの大型バスは利用価値がない、また小回りもきかないということで、現地調査等に行きましても細い道も入れないという状況で大変でございますので、今回の大型バスは教育委員会で利用してもらうのがベストではないかということで、所管がえをして教育委員会の方で有効利用をしていただくと。議会につきましても、小回りのきく小型バスを利用していくということで、27人乗りのバスを購入する予定でございます。  それから、市の新車購入基準によりますと、購入後8年以上経過、かつ走行距離7万キロ以上となっているようでございます。ただ、これは市の基準でございまして、バスの基準に即適用できるかということにつきましては私もわかりません。いずれにしましても、11万キロですからまだまだ使えると思っております。以上でございます。 ○議長(市原敬司君) 石川都市整備部長。                  〔都市整備部長 石川 進君登壇〕 ◎都市整備部長(石川進君) 公共下水道の見直しについてお答えいたします。  市の下水道につきましては、現在、霞ケ浦常南流域下水道、また北部を対象としております小貝川東部流域下水道と二本立てになっておりますことは、議員さん既にご承知のとおりでございます。  前年度にもご提案いただいておりますが、流域下水道以外の整備手法といたしましては、議員さんの提案にあります農林省所管の農業集落排水下水道、それから厚生省所管のコミュニティープラント下水道等が考えられるわけでございます。現在、農業集落排水下水道を実施している町村等の状況によりますと、受益者の負担金の問題あるいは維持管理の問題等々、将来にわたって課題が残される状況にあるわけであります。  そのようなことから、当市におきましては、流域下水道一本で計画的に整備をしたほうがよろしいのではないかと考えているわけでございますので、何とぞご理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(市原敬司君) 倉田市民環境部長。                  〔市民環境部長 倉田忠良君登壇〕 ◎市民環境部長(倉田忠良君) 先ほどの塚本(武)議員さんの質問の中で、市長の方から街宣車を買っていないというご答弁を申し上げましたけれども、同和問題の啓発広報活動を支えるための広報用のワゴン車1台を平成9年度に購入しております。以上です。 ○議長(市原敬司君) 山中たい子君。 ◆24番(山中たい子君) ということは、買っているということだから、市長の答弁の訂正を求めます。  それから、2回目の質問になるわけですけれども、来年は、市債については、先ほどの話のように、常磐新線の出資金が減る関係で総額が減るということですが、先ほど部長も答弁した、恒久的減税による減収に対する国の財源措置というのが今回とられているんですよね。ただ、それは全額ではないということで、特例交付金と減税補てん債ということでは、特例交付金は本来なら 100%……国の政策によって減収になるということだから、地方自治体として足りない分を借金しなきゃいけない事態というのは、筋が通らない話ではないかと思うんですよね。ですから、来年度の市の予算額で見ると3億 5,700万円ということですけれども、本来これは国から来るべきものなので、そういう立場で要求をしていただきたいと思うところです。  それから、共同溝の問題ですけれども、各占用企業者に公平に負担をしてもらうということで徴収をしているということについては、私も数字をいただいておりますからわかっているわけです。ただ、これについては、先ほども言いましたけれども、均等負担割合ということで、東京電力から始まって、NTTやACCSとかそれぞれ負担割合が出て、管理者については14.3%となっているんですよね。この14.3%をことしの予算で割り返してみると、金額的には、この予算額、市の持ち出し額よりも 500万円ぐらい現実的には少なくならなければいけないと私は理解したんだけれども、実際は職員給与、1人抱えているからということで 862万 5,000円となっている。これになると市のさっきの説明と食い違っているんだけれども、この点についてはどのように理解をすればいいのか、ちょっと教えていただきたい。  それから、公用自動車については、私も52人乗りというのは大変大きいなということで、以前研修で乗って行ったときには、狭い道路を入るのに随分大変な状況だったということもありますので、これが教育委員会として使えることになれば、それはそれで大いに歓迎したいと思います。  もう一つ、下水道予算の問題です。先ほども言いましたけれども、今回の市の予算を見ても、今年度だけを見ても27%も工事費を伸ばしているわけです。借金の返済は、元利を合わせて20億円にも上るということで、ことしだけでも大変な金額を一般会計から出費することになるわけです。  先ほど農村集落排水事業とかコミュニティープラントなどの方法について、担当課の方で認識していることはわかりました。受益者負担とか維持管理費の問題があるということだけれども、実際につくばでやってみた計算というか、その辺がどのようにされているのか、そういうことが大事だと思うんです。ほかのところでそういう例があると、問題点があるんだということをおっしゃるけれども、では実際に、公共下水道一本やりでやるやり方と、農村集落排水事業やコミュニティープラントなどを組み合わせたやり方とでは現実的にどうなのか、その辺の計算はされているのかどうか。  県でさえ、公共下水道一本やりのやり方を改めてきているわけですから、その点は、市としても大いに、そういう問題があるんだったらあるで、何を解決していけばいいのかということをきちんと出して検討していくべきではないかと思うわけです。答弁を求めます。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 先ほど塚本(武)議員にお答えをしましたのは、議員の方から街宣車という質問でございました。通常、私どもが街宣車ということを連想いたしますと、80ホンも 100ホンも大きな音でがなり立てながら市民に威圧感を与えるような車と、私は連想をいたしました。今回求められたものは、同和問題等について広く市民に啓蒙をするためのワゴン車ということを聞いております。 ○議長(市原敬司君) 沼野財務部長。 ◎財務部長(沼野博君) お答えいたします。  減税補てん債の件は、減収額の4分の1が起債で許可されるということでございます。これについては、当然全額国が持つべきだろうという話でございますが、今後の中央要望等の中で要望していただけるような方向で検討してまいりたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 稲葉建設部長。 ◎建設部長(稲葉俊夫君)  2,694万 2,000円に対しまして、人件費 862万 5,000円についてご説明を申し上げます。  歳入のところに、各企業7企業から 1,831万 7,000円が歳入になっておりますけれども、各企業からパーセント別に負担金を募りまして、その中の市の14.3%の金額が 305万 9,000円となります。議員さんがおっしゃられました 862万 5,000円が大きいというのは、人件費の 744万 7,000円が入りますので、そういった関係で人件費分が多いように感じられると思います。 ○議長(市原敬司君) 石川都市整備部長。 ◎都市整備部長(石川進君) 先ほどの下水道で、27%も伸びて借金も20億円になるということでございますが、最近、特に湖沼関係の水質問題が大変問題化されておりますので、こちらの方も何とか早急に解決していきたいと。それから、特に最近の景気問題、国を挙げての景気問題ということで、今回の補正予算に出しておりますが、大変多くの財源を投入することになったわけでございます。そのために、借金もふえることになるわけでございます。  そして、公共下水道とそのほかの組み合わせでやってみてはどうかというご提案でございますが、議員さんご承知のように、集落排水、コミュニティープラントということは、もともと区域が狭いということがございます。そのようなことで、将来の維持管理が非常に難しいということでございます。維持管理につきましては、特に農業集落排水は、区域の住民の方々がその管理をしていくということでございます。中継ポンプの管路等についても、トラブルが発生したときには、住民がそれをすぐに確認して役所の方へ通報するということがあるものですから、どうしても対応がおくれてしまうということでございます。  それから、分担金につきましても、今、一般の公共下水道の受益者負担金は平米 300円いただいておりますが、この金額についても、コミュニティープラントとか農業集落排水は、地域、集落ごとにやっていきますから、小さいものでコストが非常に高くなります。それに従って、受益者負担金も高くなるわけでございます。また、将来の施設の改修、修繕等のために積み立てもしなくちゃならないという課題も残されておりますので、同じ市でありながら違った方式、違った負担金ということもどうかと思いまして、公共下水道一本ということを提案しているわけでございます。 ○議長(市原敬司君) 山中たい子君。 ◆24番(山中たい子君) 共同溝の問題ですが、部長の答弁でよくわからなかったのは、当初予算で 2,694万 2,000円、そのうち各占用企業者からは68%の割合でもらって、残りが市で32%となっているんですが、均等負担割合ということで、東京電力から始まって、7事業者の負担の割合というのは85.7%になっていると。それで、管理者は、先ほどの答弁だと、道路の附帯施設なんだから市としても持たなければいけないと、14.3%を持つ必要があるんだと、これは市の考え方だと私は聞いたんですよね。その割合でこの 2,600万円を割り返せば、 377万 1,000円になるのではないですかと言っているんです。ですから、実際の市の一般財源は、今の市の考え方からいっても 500万円ぐらい減るんじゃないかということを言ったつもりだったんですが、理解していただけなかったようです。  私は、当然、市の負担をなくしていくべきだという立場だけれども、市が示している考え方からしても、来年度の一般財源で 862万 5,000円というのは多いのではないですかということなんです。その点について、わかるように説明していただきたいということです。  それから、公共下水道の問題ですけれども、下水道整備というのは多くの市民の人たちの切実な要求になっておりまして、これについては、必要な手だてもとって一日も早く進めていかなければいけないと思うんです。今、部長がおっしゃったのは、後の管理の問題とか、分担金が公平にならなければおかしいということだけれども、そうしたら公平に……公平にすればいいというものでもないんだけれども、その点について市の方で出していくとか、そういう考え方もできないことではないんじゃないかと。相当の出費をしながら市が進めていく、これからどのぐらいかかったら全市が整備されるかというのは、先の長い話で、今の現状ではちょっとやそっとで見通しは立てられないような状況にあるのではないかと思いますので、少しでも先に進めるということが……実際、県としてはそうした方向を政策としてとっているわけだから、これは十分市としても検討に値するものではないかと私は述べているわけです。  それから、先ほどの街宣車の問題で、街宣車でも何でも、広報活動に使うということについては、大きさがどの程度であれ同じことだと思いますので、市長の認識が間違っていたわけですから、それはそれで訂正していただければいいわけですよ。街宣車は広報に使う小さなものとは違うんだというような言いわけをする必要はない。と私は思ったので、あえてここで申し上げます。 ○議長(市原敬司君) 石川都市整備部長。 ◎都市整備部長(石川進君) 下水道の問題で、先ほども申し上げましたが、第1点は、農業集落排水、コミュニティープラントは、狭い区域のために、どうしても管理費が割高になるということでございます。  それから、公共下水道は、筑波研究学園都市ということで幹線がほぼ完了して、これからは枝線関係だけで済むということもございますので、長期的な展望に立っては、こちらの方がよいのではないかと考えているわけでございます。いずれにいたしましても、議員さんおっしゃることもよくわかりますので、今後の検討課題にしていきたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 稲葉建設部長。 ◎建設部長(稲葉俊夫君) それでは、歳入から説明いたしたいと思います。  例えば東京電力の11.5%につきましては、歳入の方では 245万 8,000円という金額になっておろうかと思います。こういった関係で各企業、東京通信ネットワークの 124万円、 5.8%まで、そういった中で入ってきております。それで、市の14.3%分の金額は 305万 9,000円であります。この歳入 1,831万 7,000円に、市の 305万 9,000円を合わせますと 2,137万 6,000円でございます。それで、歳出の面で、本年度予算額が 2,694万 2,000円になっておりますけれども、本来なら 2,137万円であれば歳入歳出は合うのですけれども、これに人件費が入っておりますので、 2,694万 2,000円の大きい金額になったわけであります。 ○議長(市原敬司君) 次に、兼平英雄君の質疑発言を許します。  35番議員兼平英雄君。                    〔35番 兼平英雄君登壇〕 ◆35番(兼平英雄君) 最後ですので、簡単にやりたいと思います。  議案第2号、40ページ、教育使用料、教職員住宅の使用料についてでありますが、単身、世帯別に分けた件数、家賃、入居状況、建設年度等についてお聞きしたいと思います。  歳出で、 119ページ、老人福祉費、高齢者記念品、敬老年金の計上がありますが、これにつきましては、昨年9月定例会の一般質問で商品券を支給してはという質問をしております。市長は、既に担当部長に指示していると。すべてとは言えないが、来年度、要するにことしの9月15日までには何らかの結論を出され、新しい方法が考えられるのではなかろうかと思っていると答弁しておりますが、本年度はその商品券の支給と理解してよろしいかどうか。   117ページと 136ページでありますが、老人福祉の公用自動車の購入費 393万 8,000円と、市民生活対策費の 150万円について、内容の説明を願いたい。   239ページ、住宅建設費、要害団地第2工区には、シルバーハウジング住戸の建設が計画されているようですが、何世帯分建設されていくのか、お聞きしたいと思います。  それと、議案第3号の国民健康保険で、 332ページ、出産育児一時金についてであります。現在30万円支給されておりますが、5年を経過し、全国的に、出産費用については実際40万円ぐらいかかっていると言われております。また、出産までの妊婦の受診にも少なからぬ費用がかかっておりますので、安心して子供を産み、育てられるよう40万円に増額する考えはないのかどうか。  議案第4号、 350ページ、下水道の負担金、公共下水道受益者負担金 1,805万 8,000円、滞納繰越金 150万円、特定環境保全公共下水道受益者負担金 1,278万 2,000円、滞納繰越金 150万円が計上されておりますが、調定見込み額と徴収率はどの程度を見込んでいるのか、また滞納繰越分の総額と徴収率について、お聞きしたいと思っております。  議案第9号、市立病院会計でありますが、今、2000年問題が叫ばれております。コンピューターが、2000年を経過すると、読み切れませんので各種機器に誤作動を起こすということが2000年問題でありますが、特に患者の命を預かる医療機器のトラブルは絶対に避けなければならないという立場から、市立病院の医療機器の誤作動対策はどうなっているか、お聞かせ願いたいと思います。  それと、一般会計からの多額の繰出金が市財政を圧迫している原因となっておりますが、繰出金の削減のためにどのように改善策をとられているのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(市原敬司君) 信田教育委員会事務局長。                〔教育委員会事務局長 信田輝夫君登壇〕 ◎教育委員会事務局長(信田輝夫君) ご質問の教職員住宅使用料等につきましてお答えを申し上げます。  上ノ室並びに吾妻にございます教職員住宅につきましては、つくば市合併前の桜村当時、各地域より必要な教職員を確保しようということで建設をされた施設でございます。上ノ室住宅について申し上げますと、全戸数は24戸、単身用は8室、使用料は月額1万 1,000円、世帯用は16室、使用料は月額2万 1,000円となっております。また、吾妻住宅につきましては、全戸数16戸、単身用は8室、使用料は月額1万 5,000円、世帯用は、同じく8室、使用料は月額2万 4,000円となっております。  なお、入居率でありますが、上ノ室住宅につきましては、現在、24室中18室でありますので、75%でございます。また、吾妻住宅につきましては、16室中全室使用されておりまして、 100%になっております。  また、建設年度は、上ノ室住宅は建築後22年、吾妻住宅は建築後20年を経過している次第でございます。以上でございます。 ○議長(市原敬司君) 黒沢保健福祉部長。                  〔保健福祉部長 黒沢武宣君登壇〕 ◎保健福祉部長(黒沢武宣君) 議案第2号の老人福祉関係について、高齢者記念品、並びに敬老年金の商品券の関連でございます。  まず、記念品の関係ですけれども、毎年、8月1日現在で満88歳を迎えられる方と 100歳以上の方々に対しまして、市では、長寿をたたえ、褒状及び記念品を贈呈しております。また、年金に関しましては、9月15日現在において70歳以上の方に対して、一律 5,000円の年金を支給するという方策をとっております。  まず、88歳並びに 100歳以上の方の記念品は、このような長寿を迎えられた方の記念品でありますので、市側からの記念の意味合いが明確になるものという形で、品目の選定等について苦慮しているところでございます。高齢の方に喜んでいただかなければなりませんので、商品券の対応につきましても、シルバークラブの役員会、あるいは新年度になりますと発足いたします本年度の敬老福祉大会の実行委員会等で、今年度の記念品の方策につきまして、どのような方法がいいか、検討してまいりたいと思います。  また、敬老年金の一律 5,000円の件に関しましては、額が低額であることと、広く対象者がありますので、やはり現金支給をとらざるを得ないのではないかなと考えております。  ただ、さきに申し上げました商品券ですけれども、私どもとしては、ぜひ商工会等の共通商品券みたいなものが、つくば市内において使われるようになればいいのかなと考えております。これは単なる希望でございます。
     続いて、公用自動車の購入の件ですけれども、今回、当初予算に計上させていただいておりますのは、デイサービスセンターの新つくばホームの利用者の送迎を行うもので、車いす、ストレッチャー、それぞれ1台が固定できる特殊車両でございます。購入に際しましては、事業の委託先であるデイサービスセンターとも十分協議して進めたいと思っておりますけれども、ご要望の低公害車につきましては、先方の要望、あるいは計上いたします予算等を考慮して選定してまいりたいと考えております。  続いて、順を飛ばしますけれども、国保予算におきます出産育児費の増額の件でございます。国保に加入している方が出産した場合に、出生児1人につき一時金として30万円を支給しております。平成9年度におきましては 362件の1億 860万円、10年度につきましてもほぼ同じ件数になるのではないかと思います。11年度におきましては、 372件、1億 1,160万円を計上させていただいております。  30万円の件でございますけれども、茨城県内でも、一つの村を除きますとすべて30万円でございますし、近隣の医療機関等につきましても、ほぼ30万円程度ではなかろうかと考えております。また、健保関係につきましても、30万円の最低水準を確保するという形で規定されておりますので、30万円から増額することにつきましては、もうちょっと時間をいただかなければならないと考えております。 ○議長(市原敬司君) 倉田市民環境部長。                  〔市民環境部長 倉田忠良君登壇〕 ◎市民環境部長(倉田忠良君) 兼平議員さんの公用自動車購入費の内容についてご説明いたします。  市民生活対策費の中に、 150万円ほど公用自動車購入費を計上してございます。これは、消費者生活センターの設置に伴いまして、県より補助金をいただきまして購入するもので、消費者生活センター用の公用車でございます。今後、購入する車種等の決定に際しましては、低公害車等も考慮いたしまして、種々検討していきたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(市原敬司君) 稲葉建設部長。                   〔建設部長 稲葉俊夫君登壇〕 ◎建設部長(稲葉俊夫君) 要害住宅第2工区に建設が予定されておりますシルバーハウジング住宅というご質問にご答弁申し上げます。  第2工区に建設予定されております要害住宅ですけれども、3階建ての36戸であります。そのうち、シルバーハウジングは、1階に12戸を建設する予定になっております。 ○議長(市原敬司君) 石川都市整備部長。                  〔都市整備部長 石川 進君登壇〕 ◎都市整備部長(石川進君) 続きまして、下水道関係の5件のご質疑についてお答えいたします。  まず、公共下水道受益者負担金につきましては、下水道供用開始に合わせて、区域内の土地に対しまして平方メートル当たり 300円の負担金を徴収しているところでございます。  また、今回計上しております公共及び特環下水道受益者負担金は、本年5月に供用開始を予定している地区分でございます。納入の方法は、5年分割になっておりますので、若干ではありますが、地区分も含まれております。  次に、滞納繰越金の内容は、支払い意思のある方は支払っているというのが現状でございますが、現在、滞納をしている方は大変厳しい状況にあるため、内目に計上をしております。また、現在の滞納の総額は、平成11年1月末で 4,400万円であります。その滞納の割合は、全体の3%程度でございます。  今後の対応につきましては、納付書の再送付などにより督促をしているわけでございますが、効果に限界があることから、昨年より戸別訪問徴収を実施しております。今後も、戸別徴収を強化して、さらに滞納防止に努める考えでございます。  続きまして、下水道の未接続世帯の対策についてでございますが、つくば市の下水道は平成10年には 2,045ヘクタール供用開始をしております。供用開始に当たりましては、地区説明会を実施するとともに、市広報紙、地区回覧により接続の推進を図ってまいったわけでございます。ご承知のように、下水道は、工事が完成し、供用開始の告示後3年以内に接続するということになっておりますが、いまだ低い水準にある現状であります。現在、普及の向上が急務となっているところでございます。このような状況を踏まえ、過日、供用開始後3年を経過した地区につきまして、区長さんを通じて、再度接続のお願いをしているところでございます。  今後も、引き続きまして、健全な下水道行政運営の観点から接続率の向上に努めるとともに、使用料収納の増収についても留意し、積極的に説明会あるいは広報紙等によるPRに努めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(市原敬司君) 武石市立病院事務長。                 〔市立病院事務長 武石和泰君登壇〕 ◎市立病院事務長(武石和泰君) 兼平議員さんの議案第9号、2000年問題に関する医療機器誤作動対策についてのご質問にお答え申し上げます。  院内には各種の医療機器があり、患者の診療に役立っているところでございます。医療機器誤作動対策につきましては、今回、特に厚生省より示された患者の医療に影響を与える可能性のある優先医療機器につきまして、影響を受ける機器内の電子回路に組み込まれた機械類につきましてそれぞれの製造元の担当技術者を呼びまして、順次、誤作動等が生じないかどうか点検中でございます。  なお、製造元の技術者により点検が終了している機械もございますので、申し添えさせていただきます。  続きまして、議案第9号、一般会計からの繰出金と経営改善策についてのご質問にお答えいたします。  一般会計からの繰出金と経営改善策につきまして、市立病院の当面する課題といたしましては、いかに病院の経営収支の改善を図るかということであります。現在、病院運営のため、出資金及び運営費の補助としまして、規則に基づき、一般会計からの繰出金によりその費用に充てているところでございます。病院運営事業におきましても、その経営改善に努力をいたしているところでございます。  具体的には、患者サービスの向上と経費の削減、事務の合理化の推進を図るため、新看護体制に移行、あるいは給食部門及び事務部門業務を民間に委託しているところでございます。  今後につきましては、先ほど細田議員さんからご質問もありましたように、院外処方等につきましても病院内におきまして検討いたしまして、健全化を図ってまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(市原敬司君) 兼平英雄君。 ◆35番(兼平英雄君) 議案第2号の教育使用料の教職員住宅の使用料についてでありますが、詳しい説明がございましたので大体わかったのですが、桜村時代にこのような住宅を建てられたということで、既に、上ノ室の公舎においては建設から22年を経過している、吾妻公舎では20年と、大分古くなってきているわけであります。今後、相当の補修等の維持費がかかるかと思いますが、引き続き対応を続けていくのかどうか。  もう一つは、当時と現在は状況が大きく変わっていると思うのです。22年前ですと、まだアパートとかそういうものがないということで、桜村の時代に教職員用住宅を供給したという形であろうかと思いますが、大変変わってきているという状況も考慮に入れていただきたい。  もう一つは、家賃を見ますと、非常に安い家賃ですね。低所得者向けの市営住宅の家賃と比較しても、非常に安いという面があります。古くなってきておりますので、今後、補修等で相当お金がかかってくるということから考えますと、この家賃について検討していくことも必要かなと判断しておりますが、その辺はどのように考えているか、お尋ねしたいと思います。  それと、公用車の購入ですが、質問のために一応項目を挙げておきましたが、これは予算全般にわたっておることと思いますけれども、国等も、官公庁の公用車購入についてはできるだけ低公害車を購入するようにということで進めているようでございます。地球温暖化対策として、一昨年、温暖化防止京都会議で採択された京都議定書では、日本は、2008年から2012年の間に、二酸化炭素CO2 などの温室効果ガスの平均排出量を1990年レベルから6%削減するという数値目標が決められたわけであります。その温暖化の原因となっているのが二酸化炭素なんですね。この排出量を少なくしようということから、低公害車等を購入するという方向が出されているわけであります。つくば市あたりも、買いかえの場合はその辺の検討もなされるべきであろうと思います。  この間新聞に出ておりましたけれども、どこの市か忘れましたが、連絡車等は全部軽自動車にかえたと。確かに、ハイブリッド車というのは値段が高いということもありまして、連絡車等は軽自動車にかえて、少しでも二酸化炭素の排出量を少ないものにしようと、環境を守ろうという姿勢が出ているわけであります。ただ連絡用に使う車については、その辺の考え方もあろうかと思いますが、その辺について市長にお聞きしたいと思っております。  それと、住宅建設費でございますけれども、シルバーハウジング住戸建設ということで36戸のうち12戸を計画していると。非常に喜ばしい限りでありますが、現在、中層の入居者の中で、入ったときはまだ若かったが、入っているうちに高齢者になり、あるいは脳梗塞等の病気になったり、身体障害者になって、階段の上がり下りに非常に苦痛を感じる人がふえているんですね。足腰がきついという人がふえております。要害、駒形とか東谷田川団地の4階に住んでいる人の中では、できれば1階に移り住めないものかと希望している人がございます。それらの住みかえについては、今後どのように考えているのか、お尋ねしたいと思っております。  それと、下水道関係で、公共下水道の受益者負担の滞納については、総額で 4,400万円ということです。これは平米当たり 300円ということで説明されていると思いますが、工事に入る前に、受益者負担について関係者との間にどういう協議が続けられているのか。もしそういう協議を続けられているとすれば、そんなに滞納はないのではないかと思っておりますが、それらについてお聞きしたい。  その次に、未接続戸数ですが、確かに多いですね。3年経過した後には接続していただくということでお願いしているようですが、いまだになかなかそれが実行されていない状況かと思います。  この予算書をずっと見ましたら、大変なことなんですね。平成10年度までで、下水道は約 500億円の先行投資をしているんですね。債務の償還金は、元金と利子を含めて、先ほど山中議員さんからありましたけれども、毎年19億円の返済をしております。そのほかに流域下水道の維持管理費の負担金で4億 1,000万円、これは利根浄化センターの支払い分です。23億円の償還あるいは負担ということになっているわけであります。  しかし、その下水道の使用料を見ますと、6億 1,000万円しか上がらないんですね。 500億円の投資をして、償還金が年間19億円、流域下水道の維持管理費で4億 1,000万円、要するに流域下水道の維持管理費をちょっと上回ったぐらいしか下水道の使用料がないと、単純な計算ではありますが、そんな状況です。毎年、17億円ぐらいの赤字です。その上に、さらに今回も起債を起こして事業を進めるということでありまして、下水道に対する一般会計の財政負担が大変だという状況があるわけですが、今後その辺をどのように改善していくのか、お尋ねしたいと思っております。 ○議長(市原敬司君) 井坂教育長。 ◎教育長(井坂敦實君) 上ノ室と吾妻の教職員住宅の件で、家賃の改定をというお話ですけれども、実は昨年度実施したばかりでございまして、ご了承を賜りたいと思います。もとの家賃設定が極めて安かったものですから、一時的に2倍も3倍もというわけにはいかないものでして、結果的にこういう額に落ちつきました。 ○議長(市原敬司君) 稲葉建設部長。 ◎建設部長(稲葉俊夫君) 住宅の住みかえにつきましては、つくば市の市営住宅条例の第6条の中にもありますように、現に市営住宅に入居している者で同居者の人数に増減があった場合、それから加齢、長期の家庭療養を必要とする家族の場合には、住みかえの対象となります。 ○議長(市原敬司君) 石川都市整備部長。 ◎都市整備部長(石川進君) 先ほどの受益者負担金で平米 300円の問題、それから接続しない人をどのようにして勧めてきたかということでございますが、先ほども申し上げましたように、下水道は、工事に入る前に集落の説明会を行いまして、その工事が完了し、供用が開始されれば、告示後3年以内に接続するようにということでお願いをしているわけでございます。  それから、財政問題で、 500億円の問題、それから19億円の返済、4億円の流域の負担金、合わせて23億円の償還、負担がされるということでございますが、下水道の問題は、現在、河川の水質汚濁、ひいては湖沼の水質汚濁が、一時は低下したが、最近またとみに水質が悪くなってきたという状況が報告されているわけでございます。これにつきましては、最終的には我々の飲料水となってくるわけでございますので、下水道工事の推進と水質汚濁の浄化というものも十分にかみ合わせながら、さらには市の財政状況等も見ながら推進していきたいと考えております。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) ご指摘の車の問題で、低公害車には、電気、天然ガス、メタノール、ハイブリッドといろいろございますが、いずれも現段階では導入する価格が高いということがございます。ましてや追加費用、走行費用、走行性ということから考えますと、即これらを導入することはなかなか難しいのではなかろうかなと思っております。  しかしながら、国のつくばの第3ステージプランの中には、エコライフモデル都市、環境に優しいまちをつくるということが大きな目標として掲げられておりますし、市におきましても環境基本計画を策定いたします。当然、環境問題等につきましては、市民の皆様方のご協力を得なければなし得ない、環境を守っていく、あるいは、新たな環境を創出していくということにつきましては、住民の協力なしではできないと思います。したがいまして、まず、公の場として市民の皆様方に範を示すということもありますので、今後検討していく余地はあるのではなかろうかなと思っております。 ○議長(市原敬司君) 兼平英雄君。 ◆35番(兼平英雄君) 今、市長から、低公害車の導入については前向きな答弁をいただいたわけですが、確かに、ハイブリッドカー等については購入価格が高いということは言えるかと思います。要するにガソリンと電気で走るわけですが、そういう燃費については大分安くなっていると。だから、維持費を含めると、そんなに高いものでないということが言われております。そこまでいく過程としても、先ほど申し上げましたように、二酸化炭素の排出量の少ない軽自動車を連絡用等で購入するという方法、そうすれば経費も削減できますし、環境に優しいということで、私は軽自動車に切りかえる方法もあろうかと思いますが、その点についてもう1回ご答弁願いたいということです。  それと、住宅の建設でございますけれども、確かに条例にございます。いろいろ話を聞くと、そういう事例、住みかえの事例は余り聞かれないということでございました。したがいまして、条例にあるからということではなくして、そういう入居者に、その辺の徹底というか、PRも必要ではなかろうかと思います。私は相談を受けているんですけれども、条例にはあるようですが、現実にはそういうものは実施されていないという状況もありますので、PR等をしていただきたい。だからといって、だれもが希望できるということではなくして、医者の診断書を添えるとか、あるいは障害者手帳を提示するとかということはあろうかと思いますが、その辺は住民の側に立ちながら推進していただきたいなと考えているところでございます。  それと、下水道、私も下水道事業の推進はもちろん賛成でございます。ただ、事業は起こしているのですけれども、現実に使用されていないというところに問題があるんですね。要するに、使用者が接続していない。 500億円の先行投資をして、年間23億円の支払いをしながら、現実に使用料は6億円だと。そういう中で、さらに本年も一般会計で繰り入れが24億円、起債が15億円という大変な借金等もするわけでありますから、担当部の方で未使用者に対する接続の協力をお願いしていかないと、下水道会計で市の財政が完全に圧迫されてしまうという状況が出てまいりますので、その辺のご努力をお願いしたいということでございます。  最後に、議案第9号の市立病院ですけれども、これは私の考えですが、市立病院が厳しい状況になったのは、高度の医療機器の購入等であったかと思います。私は、市立病院が総合病院化する必要はないと思うのです。つくば市には総合病院が幾つもあります。茨城県でも、つくば市の総合病院の状況はトップクラスだと思います。したがいまして、市立病院の経営を健全化していく意味では、今後、地域医療の方へ転換するのも一つの方法かなと考えておりますが、この点については市長の答弁をいただいて、3回目の質問を終わります。 ○議長(市原敬司君) 藤澤市長。 ◎市長(藤澤順一君) 市立の病院と申しますのは、不採算部門を受け持つ、人間の命を守るということでございますから、それなりに市の予算を繰り出していくということは当然のことだろうと思っております。しかしながら、議員ご指摘のように、筑波大学の病院を中心にいたしまして、二次病院あるいは一次医療というものがしっかりとできつつあると思っております。したがいまして、長年の累積赤字が解消されないということであるならば、ただいま議員ご指摘のような考え方をしていく方法もあるのではなかろうかなと考えます。 ○議長(市原敬司君) 以上で、通告による質疑は終わりました。  これをもって一括質疑を終結いたします。         ──────────────────────────────────── △議案第30号 つくば市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例について △議案第31号 平成10年度つくば市一般会計補正予算(第10号)について ○議長(市原敬司君) 日程第4、議案第30号 つくば市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例について、並びに議案第31号 平成10年度つくば市一般会計補正予算(第10号)についてを、つくば市議会会議規則第35条の規定により一括議題といたします。  提案者より提案理由の説明を求めます。  藤澤市長。                    〔市長 藤澤順一君登壇〕 ◎市長(藤澤順一君) 追加提案しました議案2件につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。  議案第30号 つくば市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例につきましては、育児休業、介護休業等、育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律及び労働基準法の一部改正により、本条例におきましても、育児または介護を行う職員の深夜勤務及び時間外勤務について制限する規定を設けるものであります。  議案第31号 平成10年度つくば市一般会計補正予算(第10号)につきましては、松代5丁目南地区において、良好な住環境の維持保全を目的とする地区計画の策定を進めておりましたが、現在の素案が、協議委員会において全員の了承を得るまでには至っておりません。このため、地元懇談会を開催し、関係地権者に示すことのできる地区計画案の策定作業を契約期間内に完了することが困難であることから、契約期間を延長し、業務を完了させるために繰り越しをするものであります。  ご審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(市原敬司君) これより質疑に入ります。  なお、質疑は、議案第30号及び議案第31号を一括して行います。  質疑発言者に申し上げます。発言する際は、議案番号を述べてから発言されるようお願い申し上げます。  議案が事前に配付されておりませんので、通告制ではありません。  順次、質疑発言を許します。                    〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(市原敬司君) これをもって質疑を終結いたします。  これより、今期定例会に上程されております議案第2号から議案第26号まで、議案第29号から議案第31号までを、つくば市議会会議規則第37条第1項の規定により、平成11年3月つくば市議会定例会議案等審査付託表のとおりそれぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  なお、3月3日までに受理いたしました請願・陳情第2号から請願・陳情第12号までは、つくば市議会会議規則第 134条第1項の規定により、平成11年3月つくば市議会請願・陳情文書表のとおりそれぞれ所管の常任付託委員会にいたします。  お諮りいたします。ただいま付託いたしました案件につきまして、万一付託違いがある場合は、議長において処理することにご異議ありませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(市原敬司君) ご異議なしと認めます。よって、付託違いがある場合には、議長において処理することに決定しました。         ──────────────────────────────────── △休会について ○議長(市原敬司君) 日程第5、休会についてを議題といたします。  お諮りします。各常任委員会開催及び議事整理のため、明日3月16日から3月18日までの3日間を休会といたしたいと思います。これにご異議ありませんか。                   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(市原敬司君) ご異議なしと認めます。よって、明日3月16日から3月18日までの3日間を休会と決定 いたしました。         ──────────────────────────────────── △散会の宣告 ○議長(市原敬司君) 以上で、本日予定された案件は全部終了しました。よって、本日はこれにて散会いたします。  なお、先ほど議案並びに請願・陳情等が各常任委員会に付託されたことに伴い、各常任委員長から招集通知が送付されたので各机上に配付しておきました。  改めて申し上げます。総務常任委員会及び建設常任委員会は3月16日火曜日午前10時から、文教厚生常任委員会及び産業経済常任委員会は3月17日水曜日午前10時からそれぞれ開催されますので、よろしくご参集のほどお願いします。  また、今定例会の最終日は、19日午後1時から本会議を開催します。  以上で終わります。                     午後4時50分散会...