〔副
市長藤島忠夫君登壇〕
6 ◯副市長(藤島忠夫君) 改めまして、皆さん、おはようございます。
吉原晴照議員の御質問にお答えいたします。
企業立地ゾーン造成及び企業誘致の進捗状況についてでございます。
造成工事につきましては、エリア北側から南側へ順次行っているところでございまして、令和3年度末の完了を目標に進めております。現在は、この造成工事のほか、今年度中の完了を目標に神社の移転準備及び圏央道本線の北側の調整池の工事に着手しているところでございます。
事業施工者の
土地区画整理組合からは、
計画どおりに進捗している旨、報告を受けているところでございます。
企業誘致の進捗につきましては、来年7月にエリア北の一部ブロックの引き渡しが可能となります。このように、この宅地の引き渡し時期が明確になったこともあり、企業からの引き合いも多数あると
土地区画整理組合より報告を受けております。最終的な契約に至るまで引き続き努力していく旨、あわせて報告がありましたので、市といたしましても国、県、金融機関などと連携をし、いろいろな企業にその企業の意向確認、また進出意思などの情報を
土地区画整理組合に提供するなど、今後とも積極的に協力してまいる所存でございます。
7 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
8 ◯6番(吉原晴照君)
アグリサイエンスバレーの面積45ヘクタールの中で、
企業立地ゾーンは19ヘクタールなんですね。全体の42%を占めています。注目の道の駅は4.5%になります。ですから、計画の中でも
企業立地ゾーンは重要な課題と考えます。
そこで、企業誘致の効果を考えますと、建物、設備による固定資産税、法人税、事業税、そして従業員が市民になれば住民税及び人口増も見込まれます。ぜひとも
土地区画整理組合とは情報交換はもとより、企業誘致は市として、また市長は
トップセールスマンとして積極的に取り組むことを提案します。
次に、2)の大
規模施設園芸ゾーンは、
SBプレイヤーズと
包括連携協定を結んだとプレス発表されましたが、当初1ヘクタールの土地でミニトマトを栽培し、3年後には7ヘクタールに事業拡大するとある契約は確定しているか、お伺いします。
9 ◯議長(倉持 守君) これより答弁を求めます。藤島副市長。
10 ◯副市長(藤島忠夫君) 2番目のお尋ねに御答弁申し上げます。
農地エリアにつきましては、本年4月に
農地エリア地権者協議会が発足しまして、この
地権者協議会において進出意向のある
農業生産法人など4者を
担い手候補者として選定していただいたところでございます。
ソフトバンクグループが全国初の農業進出を目指し、その完全子会社である
SBプレイヤーズ株式会社もその
担い手候補者の1者でございます。
農地エリアにつきましては、令和2年度末までに
土地改良事業を完了させまして、正式には令和3年4月から担い手への農地の貸し付けを予定しておりますので、契約が確定するのはこの時期以降というふうに考えているところでございます。
11 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
12 ◯6番(吉原晴照君) 契約は令和3年4月以降ということですが、それではその前のプレス発表の
包括連携協定の内容をお伺いします。
13 ◯議長(倉持 守君) 藤島副市長。
14 ◯副市長(藤島忠夫君) 御答弁申し上げます。
包括連携協定の内容につきましては、項目といたしましては
アグリサイエンスバレー構想の推進、
情報通信技術、いわゆるICTを活用した農業振興の取り組みの推進、雇用促進、地域の特色を生かした特産品の開発等でございます。より具体的に協力できることは、これからの作業の中で両者で知恵を出し合ってまいりたいというふうに考えているところでございます。
SBプレイヤーズ及びたねまきが常総市、この事業地で行う事業は、企業として農業に何ができるかをテーマに、
ソフトバンクの強みでございますICTを活用した環境制御等により、収益性を高めるだけではなくて、農業が産業として成り立つような農業の
起業家・経営者を育成し、農業の活性化に貢献することを目的としておるところでございます。
加えて申し上げれば、
ソフトバンクという世界的な、有名な企業がここ常総市で農業という新しい分野で活動していただけることは、これは大きなインパクトにもなりますし、市内外の方に多くの関心を持っていただけるということも効果だというふうに考えているところでございます。こういうことを私どももうまく使っていかなければならないという考えで進めていきたいというふうに思っております。
以上でございます。
15 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
16 ◯6番(吉原晴照君)
包括連携協定に基づいて、進捗管理はしっかりやっていただきたいと思います。
次に、3)の大
規模施設園芸ゾーンの残り3ヘクタールの見通しはありますか。お伺いします。
17 ◯議長(倉持 守君) これより答弁を求めます。藤島副市長。
18 ◯副市長(藤島忠夫君) 三つ目の御質問にお答えしたいと思います。
ただいま御質問がありました3ヘクタールのエリアにつきましては、
地権者協議会で選出していただいた
担い手候補者のうち1者が進出を予定しており、施設園芸によるハーブ野菜の栽培を検討しているというふうに聞いております。
以上でございます。
19 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
20 ◯6番(吉原晴照君) 1者が進出予定であるということですが、現時点ではいつごろになるかお伺いします。
21 ◯議長(倉持 守君) 藤島副市長。
22 ◯副市長(藤島忠夫君) お答えいたします。
北側3ヘクタールの
担い手候補者につきましては、現在事業計画を詰めている段階でございまして、来年4月の
地権者協議会での決定を経て
土地改良事業施行後に、いわゆる令和3年4月以降の進出となる予定でございます。
23 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
24 ◯6番(吉原晴照君) わかりました。今後の進捗管理をよろしくお願いします。
次に、4)に移ります。
観光農園ゾーンの進捗と地元の活性化について、市の考えをお伺いします。
25 ◯議長(倉持 守君) これより答弁を求めます。藤島副市長。
26 ◯副市長(藤島忠夫君) それでは、第4点目の御質問にお答えさせていただきます。
観光農園ゾーンにつきましても、
地権者協議会で選出していただいた四つの
担い手候補者のうち1者が進出を予定しており、市や関係機関との調整を現在行っているところでございます。内容としましては、イチゴのほか、トマトやブルーベリーの栽培を予定しているとお聞きしております。
アグリサイエンスバレー構想は、基幹産業である農業を生かしたまちづくりというものをコンセプトに、もうかる農業の実践や農業を生かした集客効果の実証など、常総
インターチェンジ周辺を核として取り組むことでさまざまな効果を地域に波及することができ、地元のみならず常総市全域での活性化につながるものと考えております。
27 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
28 ◯6番(吉原晴照君) 地元の活性化にためにも、ぜひとも地元または近辺の方をお願いいたします。
次に、5)に移ります。
農地エリア全体は
地権者協議会が窓口になっていますが、
農地中間管理機構を活用すべきと私は考えていますが、お伺いいたします。
29 ◯議長(倉持 守君) これより答弁を求めます。藤島副市長。
30 ◯副市長(藤島忠夫君) 第5点の御質問にお答えさせていただきます。
農地エリア全体につきましては、
農地エリア地権者協議会により最終的な担い手を決定して、このエリアの基盤整備後に、議員から御紹介がありましたとおり
農地中間管理機構を介した利用権の設定を予定しているというふうに把握しております。
31 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
32 ◯6番(吉原晴照君)
農地中間管理機構を活用する時期とメリットについてお伺いします。
33 ◯議長(倉持 守君) 藤島副市長。
34 ◯副市長(藤島忠夫君) お答えいたします。
農地中間管理機構を活用する時期につきましては、先ほど
農地エリアのスケジュールでもお話ししたとおり、令和3年4月となる予定でございます。
農地エリアでの
農地賃貸借につきましては、担い手と地権者との間に
農地中間管理機構を入れて、機構が各地権者から借りた農地を同一、同じ条件でまとめて担い手へ貸し付けることとなります。この取り組みによりまして、
中間管理機構を入れずに各地権者が担い手と相対で
農地賃貸借を行う場合と比べまして、賃貸借条件が
地権者ごとにばらつくといったリスクがなくなるなど、メリットがあるものと考えております。
一方、担い手といたしましても、契約が機構とだけとなりますものですから、まとまった農地を長期間安定して借りることができ、賃料の支払い先が一本化される点や、地権者・担い手双方に機構という公的機関を介する安心感というものももたらす点が最大のメリットというふうに考えているところでございます。
今後、まだ時間がありますので、
中間管理機構は御案内のとおり県の
開発振興公社が主体の組織でございます。まだ、私のかつての同僚も常勤役員としておりますので、地権者・担い手のさらなるメリットというものも今後両者で協議しながら模索していきたいというふうに考えております。
35 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
36 ◯6番(吉原晴照君) ぜひとも
農地中間管理機構を
計画どおり活用するようお願いいたします。
次に、6)に移ります。道の駅の進捗についてお伺いいたします。
37 ◯議長(倉持 守君) これより答弁を求めます。藤島副市長。
38 ◯副市長(藤島忠夫君) 6点目の御質問にお答えさせていただきます。
道の駅の進捗状況でございますが、これまでも何度か御答弁、御説明はさせていただいているところでございますが、道の駅の適正かつ持続可能な
管理運営体制の構築のため、
管理運営計画策定業務を現在行って、年内の策定を目途に業務を進めているところでございます。
その主な業務内容といたしましては、
市場動向調査、利用者数や売上高の算定による
収支シミュレーションを行うとともに、ほかの道の駅等の
運営事業者からもヒアリングを行いまして、それを踏まえた
事業収支計画の検討を行っているところでございます。加えて、市内の農家や農商工団体に対しましても農産物の生産状況や商品等の道の駅への出荷意向などを確認し、品目・出荷量の事前把握が行えるよう説明会、また
アンケート等も実施しているところでございます。
加えまして、
指定管理候補者の選定、選考方法もあわせてこの業務の中で検討していただいているところでございます。これらの結果をもとに、
指定管理候補者の募集要項等も策定いたしまして、今年度末に同候補者の公募を予定しているところでございます。
なお、
管理運営計画につきましては、12月中旬、16日が契約期限なんですが、12月でございますので、その成果品が我々のところに届けて納める前に、11月定例会の中で、その成果品を受け取る前に、議会の皆様に対して議会初日の全協等を活用しましてお示しして、御意見を伺って、それも成果品の中に反映できるように努めてまいりたいというふうに考えております。
39 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
40 ◯6番(吉原晴照君)
市場動向調査は、
リサーチ会社に委託するのがよいと思います。調査結果等、その説明会やアンケートの整理を項目別に分類することによって、見える化して、ぜひとも応募要項を活用していくことを提案いたします。
次に、道の駅の
指定管理者の選定方法をお伺いいたします。
41 ◯議長(倉持 守君) これより答弁を求めます。藤島副市長。
42 ◯副市長(藤島忠夫君) 七つ目の御質問にお答えいたします。
指定管理者の選定方法でございますが、
管理運営計画策定業務の中で策定いたします募集要項(案)でございますが、これをもとに
指定管理候補者という形で公募型のプロポーザルを予定しているところでございます。
候補者として選定後は、出荷組合をどのような形で組織し、どのような施設がよいかなど、道の駅整備の事前準備に向けた業務にかかわっていただき、令和4年度中に道の駅の
設置管理条例を制定後、正式に
指定管理者の指定を議会にお諮りをして、決定していただく予定でおります。
以上でございます。
43 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
44 ◯6番(吉原晴照君) 公募者の選択は、私も以前の会社で調達ということをやっていましたので、
帝国データバンク等によりまして会社の体質、評価、特に財務評価ですね、これが重要なので、特に注意して進めることを提案いたします。
次に、8)に移ります。道の駅での農産物販売は、地元の農家が生産したものを優先すべきと考えますが、きのうの話もありましたけども、追加でお願いします。
45 ◯議長(倉持 守君) これより答弁を求めます。藤島副市長。
46 ◯副市長(藤島忠夫君) 八つ目の質問にお答えをさせていただきます。
道の駅の一番大きな目的が地域振興、いわゆる常総市全域への効果をもたらすことでありますので、地元生産者の取り扱いはできるだけ多く取り扱うよう検討しております。
一方で、道の駅への安定した集客や売り上げを見込むためには、今、議員からもありましたように年間を通しての品ぞろえが必要であるということでございます。どの程度地元産が集められるか、量も質もでございます。品目でもございますが、量、品目等々でございますが、どれだけ地元で集められるか、ただいま策定業務をかけております
管理運営計画の中の調査で今検討しているところでございます。
なお、県内の道の駅設置主体による協議会であります道の駅県ブロック連絡会において、海側の道の駅と内陸の道の駅、今それぞれの特産物をお互いに販売し合うということも行われておりますので、こういったことも含めまして具体的な調整等につきましては
指定管理候補者の選定後、来年度より、より具体的な検討を進めてまいりたいというふうに思っております。
以上でございます。
47 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
48 ◯6番(吉原晴照君) 地元農産物では、年間通しての品ぞろえは難しいということは十分理解しています。県内の農産物を含める、海産物も含めてですね。茨城県の知名度を上げることを提案いたします。
次に、9番の集客ゾーンの民間施設構想と進捗についてお伺いいたします。
49 ◯議長(倉持 守君) これより答弁を求めます。藤島副市長。
50 ◯副市長(藤島忠夫君) 九つ目の質問にお答えいたします。
集客ゾーンの民間施設構想と進捗状況でございますが、
アグリサイエンスバレー事業における事業協力者であります戸田建設株式会社と、道の駅の整備に合わせて協議・検討を行っているところでございまして、お互いに集客の相乗効果が見込まれるよう取り組んでいるところでございます。
具体的に申し上げれば、来年度から開始します道の駅の設計業務の中で調整を図ってまいりまして、
指定管理候補者の意見等も踏まえながら、多くの方々に喜んで来場していただけるような集客ゾーンとなるよう、景観、人・車の動線などの調整も含めながら進めてまいりたいというふうに思います。
これも加えての発言になってしまいますが、民間施設との連携を図るという私どものほうの道の駅というものは、既に営業している県内の道の駅との、そこが違いであり、私どもの大きなアドバンテージだというふうに考えております。
以上でございます。
51 ◯議長(倉持 守君) 吉原晴照君。
52 ◯6番(吉原晴照君) 集客ゾーンは、景観や人・車の動線を道の駅含めて考えることはよいことと思います。私は、近辺の市の方が来てもらえることを前提で、人口を調べたら、つくば市、守谷市、つくばみらい市、そして坂東市、そして当市も含めると、人口では約47万人います。ぜひとも集客できる動線をもとにレイアウトを作成することを提案いたします。
第1項目の最後に総括ということで、
アグリサイエンスバレー構想全体について、市長に直接、事業としてのビジョン、わかりやすく言えば将来のありたい姿について市長の考えをお聞きしたい、よろしくお願いします。
53 ◯議長(倉持 守君) 神達市長。
〔市長神達岳志君登壇〕
54 ◯市長(神達岳志君) おはようございます。
吉原晴照議員の質問にお答えをしたいと思います。
インター周辺開発、道の駅だけでなくて、45ヘクタール全体構想について、総括して質問をしていただきまして本当にありがとうございます。
道の駅というのは、45ヘクタールのうち2ヘクタールという部分の、4%ということでもお話をいただきましたけども、まさにこれが肝だと思っています。きのうの堀越議員の質問にもありましたけども、常総市の地方創生は農業だというふうに思っています。これから都市化、守谷、つくば、つくばみらいのように都市化することだけが常総市の発展でなくて、常総市の123平方キロの半分、これが農地でありますし、定住人口の増加、また移住促進のためにも、もうかる農業というものを産業化していく、これによって私も常総に行って農業で
起業したい、こういう方をどんどんこの常総市に呼び込むためにも、今回のこの観光農園エリア、また農エリアでの
SBプレイヤーズの挑戦、こういったものは大きな全国への波及効果になってくると思います。
事実、
SBプレイヤーズのたねまき常総という新しい会社も、若い社内
起業家が3名、この常総市に住んでいただいて、この農業に携わっていただくことになっています。これも、
SBプレイヤーズがこれを100名までふやしていきたいというふうにまでお話をいただいているところでもありますし、いろいろな意味で全国から常総に行って農業を勉強して、農業を
起業していきたいという方がどんどんふえていくことを期待していますし、それによって地場の農業の跡取りの問題であるとか、後継者の問題も、その農業を営んでいる現在の高齢化という問題もありますから、こういった高齢化が押している農業全体も、いや、もう農業はもうからないから跡を取らないで勤めろというんじゃなくて、これからは農業だから跡を取れと、自信を持って今農家を営んでいる方が言ってくれるような、農業の振興という部分につながってくると思います。
また、全国1,000以上ある道の駅のほとんどは、道の駅単独での運営を、これは自治体経営で行っていますけども、常総市の強みというのは、先ほど副市長が答弁させていただいたように、45ヘクタールのうちの2ヘクタールですから、そのほかの43ヘクタールは道の駅の集客、または道の駅をPRする大きな仲間になると考えています。45ヘクタールのうち2ヘクタールだけが常総市で行う市営の部分でありますから、民間で行う43ヘクタール、また市で行う2ヘクタールの道の駅、これを連携することによって、何のために市役所でやるかというのは、これは市民のためになるために、全部民間でなくて、この拠点となる部分を市で行うことによって市民のためになる、雇用促進、または市内の農産物、または商店での販売、または市内の周遊に生かす仕組みであるとか、そういう市民のためになる部分を中核に置くということが一番の、この常総市の
アグリサイエンスバレー構想、また道の駅の特色でもございますから、それに全国から今大変な御注目をいただいておりますし、市民の期待も一身に受けておりますので、そういった部分をしっかり、吉原議員はじめ議会の皆さんに御指導いただきながら発展できるようにしていきたいと思います。