平成26年 6月
定例会(第2回) 平成26年 第2回
龍ケ崎市議会定例会会議録(第6号) 平成26年6月24日(火) 午後2時 開 議
議事日程 第1 議案第1号
龍ケ崎市
特定健康診査等実施条例の特例に関する条例について 議案第2号
龍ケ崎市障がい
児就学指導委員会条例の一部を改正する条例に ついて 議案第3号
龍ケ崎市
医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条例に ついて 議案第4号
龍ケ崎市
特定健康診査等実施条例及び
龍ケ崎市予防接種健康被
害調査委員会条例の一部を改正する条例について 議案第5号
龍ケ崎市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例について 議案第6号
工事請負契約について (
龍ケ崎市立城西中学校大
規模改修工事(屋運・武道場)) 議案第8号 平成26年度
龍ケ崎市
一般会計補正予算(第2号) 議案第9号 平成26年度
龍ケ崎市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第1 号) 報告第1号
専決処分の承認を求めることについて (
龍ケ崎市
税条例の一部を改正する条例について) 報告第2号
専決処分の承認を求めることについて (
龍ケ崎市
都市計画税条例の一部を改正する条例について) 報告第3号
専決処分の承認を求めることについて (平成25年度
龍ケ崎市
一般会計補正予算(第8号)) 報告第4号
専決処分の承認を求めることについて (平成25年度
龍ケ崎市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第4 号)) 報告第5号
専決処分の承認を求めることについて (平成25年度
龍ケ崎市
介護保険事業特別会計補正予算(第3号)) 報告第6号
専決処分の承認を求めることについて (和解に関することについて) 平成26年請願第3号 「
労働者保護ルールの
現行制度の維持・改善を求める 意見書」の採択に関する請願 (
委員長報告) (
委員長報告に対する質疑) (討 論) (採 決) 第2
龍ケ崎市
農業委員会委員の推薦 第3 閉会中の
事務調査の件
出席議員 21番 岡 部 洋 文 議長 1番 大 塚 弘 史 議員 2番 山 宮 留美子 議員 3番 深 沢 幸 子 議員 4番 山 形 金 也 議員 5番 後 藤 光 秀 議員 6番 滝 沢 健 一 議員 7番 坂 本 隆 司 議員 8番 伊 藤 悦 子 議員 9番 糸 賀 淳 議員 10番 椎 塚 俊 裕 議員 11番 横 田 美 博 議員 12番 油 原 信 義 議員 13番 大 竹 昇 議員 14番 後 藤 敦 志 議員 17番 寺 田 寿 夫 議員 18番 鴻 巣 義 則 議員 19番 近 藤 博 議員 20番 川 北 嗣 夫 議員 22番 曽 根 一 吉 議員 23番 桜 井 昭 洋 議員 24番 大 野 誠一郎 議員
地方自治法第121条の規定による本日の
出席説明員 中 山 一 生 市 長 長 岡 一 美 副 市 長 藤 後 茂 男 教 育 長 川 村 光 男 総 務 部 長 松 尾 健 治 総 合 政 策 部長 龍 崎 隆 健 康 福 祉 部長 油 原 正 市 民 生 活 部長 菅 原 安 雄 都 市 環 境 部長 荒 井 久仁夫 教 育 部 長 松 田 浩 行 市 長 公 室 長
議会事務局職員出席者 直 井 幸 男 事 務 局 長 松 本 博 実 次 長 仲 村 真 一 主 査 池 田 直 史 副 主 査 午後2時02分再開
○
岡部洋文議長 前回に引き続き会議を再開いたします。 本日は
全員出席であります。開 議
○
岡部洋文議長 これより本日の会議を開きます。
地方自治法第121条の規定により,議長において出席を求めた者の職氏名は,お手元に配付の印刷物のとおりであります。
△日程第1 議案第1号から議案第6号まで,議案第8号,議案第9号,報告第1号から報告第6号まで及び請願について
○
岡部洋文議長 日程第1,議案第1号から議案第6号まで,議案第8号,議案第9号,報告第1号から報告第6号まで及び請願についてを
一括議題といたします。 これより
委員長報告に入ります。 去る6月16日の本会議において,各
委員会に付託されました議案の審査の経過と結果について各
委員長の報告を求めます。
椎塚俊裕総務委員長。 〔
椎塚俊裕総務委員長 登壇〕
◆
椎塚俊裕総務委員長 今期定例会において,
総務委員会に付託されました議案の審査の経過と結果につきまして,ご報告を申し上げます。 当
委員会は,去る6月17日午前10時から第1
委員会室において,
担当部課等の長の出席のもとに,付託されました議案第8号の
所管事項,報告第1号,報告第2号,報告第3号の
所管事項,報告第6号の5案件について慎重に審査を行いました。 はじめに,議案第8号 平成26年度
龍ケ崎市
一般会計補正予算(第2号)の
所管事項についてであります。
総務委員会所管分の主な歳入は,
寄附金では,
ふるさと納税の件数の
増加見込みにより,
ふるさと龍ケ崎応援寄附金75万円を計上し,同額を
歳出予算のみ
らい育成基金費に
積立金として計上されております。 次に,主な歳出であります。
ふるさと龍ケ崎応援事業では,
ふるさと納税者への謝礼として特産品を贈っており,
報償費に23万8,000円が増額計上されております。
消防費では,
防災活動費で新設される
コンビニエンスストア等に配備する
AED6台分の
リース料等で51万7,000円が増額計上されるとともに,これについては5年契約となるため
債務負担行為が設定されております。
執行部からの説明の後,委員から「
ふるさと龍ケ崎応援事業について,
ふるさと龍ケ崎応援寄附金が25万円から75万円の増額という説明でした。とてもよいことだと思います。
寄附金のお礼の品についてはどのような品となっていますか」との質疑に対し,
執行部が「お礼の品につきましては,
龍ケ崎のお米,
龍ケ崎トマト,まいんコロッケでありまして,従来から変わりはありません」との答弁がありました。 また,「お礼の品によって
寄附金を考えらる方もおられますので,品物の充実を図るとともに,キャッチフレーズや『まいりゅう』を活用して宣伝等を行う等,積極的な
取り組みをお願いいたします」との意見がありました。 委員から「
防災活動費について,今回
AEDを6店舗分増設するという説明ですが,既に設置されている店舗を含めた店舗数をお知らせください」との質疑に対し,
執行部から「既に,28の
コンビニエンスストアに設置をしておりまして,6店舗を加えますと34店舗分,34台になります」との答弁がありました。 また,実際に町なかで
AEDが使用された事例は把握されておりますか」との質問に対し,
執行部から「
コンビニエンスストアに設置している
AEDが使用された事例はありません。そのほかの事例といたしましては,平成23年度に,当時
ゲートボール中に
心肺停止状態になった方を
ゲートボールの仲間が
AEDを使用して
救命活動を行ったことがあります」との答弁がありました。 委員から「
AEDを設置しておくだけではなく,使用するための
訓練等についてお伺いします」との質疑に対し,
執行部から「
AEDの
訓練等の
取り組みにつきましては,今年度から
消防団員全員に
AEDの訓練を行いたいと考えております。また,今年度,
消防団本部員1名,
女性消防団員5名が
AEDの
応急手当普及員の講習を受講し,普及員になるということであります。また,
コンビニエンスストアの定員の方々につきましては,引き続き
AEDの講習の受講をお願いしてまいります」との答弁がありました。 採決の結果,
全員異議なく了承いたしました。 次に,報告第1号
専決処分の承認を求めることについて(
龍ケ崎市
税条例の一部を改正する条例について)及び報告第2号
専決処分の承認を求めることについて(
龍ケ崎市
都市計画税条例の一部を改正する条例について)の2案件につきましては,いずれも
地方税法の改正に伴い,所要の改正が行われたものであります。関連しておりましたので,一括して説明を受け,審査を行い,採決は別々に行いました。 主な内容でありますが,
市民税関係では,
肉用牛の売却による
事業所得の課税の特例及び
優良住宅地の
造成等のために,
土地等を譲渡した場合の
長期譲渡所得に係る課税の特例について,それぞれ
適用期限を3年間延長すること。
固定資産税関係では,
公害防止用設備,
浸水防止用設備及びノン
フロン製品に係る
課税標準の
特例措置にわが
まち特例を導入すること,
耐震改修が行われた要
安全確認計画記載建築物等に対する
減額措置の創設などの改正が行われたものであります。 また,
都市計画税関係では,
地方税法の改正に伴い,
引用条項を改めるため,所要の改正が行われたものであります。
執行部からの説明の後,委員から「
公害防止用設備,
耐震改修,
肉用牛の売却,
優良住宅地の
造成等のために
土地等を譲渡した場合等について,
地方税法が改正されたということですが,この改正によって当市で対象になる項目はありますか。また,付則第10条の2項で,
公害防止用設備を新たに,わが
まち特例の対象としたということですが,
公害防止関係では従来,減税が適用されていたかと思います。当市の現状と減額の適用についてお伺いいたします」との質疑に対し,
執行部から「はじめに,付則第10条の2,わが
まち特例の
該当施設についてです。わが
まち特例につきましては,平成26年4月1日以降の
新築施設が対象となりますので,対象になる施設については,これから申告や
調査等によりまして
課税対象の把握に努めていきます。また,第1項の
公害防止用施設につきましては,これまでも
地方税法の
特例措置の
対象施設として3
事業所が適用されておりました。これについては,わが
まち特例の減額の適用と同様に,減額の適用を3分の1に引き続き適用していきます。次に,付則第10条の3,
新築住宅等に対する
固定資産税の減額につきましては,
対象施設が大規模の
改修基準になってきます。また,対象の施設が56年以前に建築された施設ということで,現在のところ対象になる施設はありません。次に,付則第12条,第12条の2,第12条の3,関連の
損益通算及び
繰越控除につきましても,平成26年度の
市民税の対象の中では
特例措置の該当はありませんでした。次に,付則第16条,
肉用牛の売却による
事業所得関係につきましても,平成26年度の
市民税の対象の中では
特例措置の該当はありませんでした」との答弁がありました。 採決の結果,報告第1号及び第2号につきましては,いずれも
全員異議なく承認いたしました。 次に,報告第3号
専決処分の承認を求めることについて(平成25年度
龍ケ崎市
一般会計補正予算(第8号))の
所管事項についてであります。
総務委員会所管分の主な歳入は,
普通交付税では,調整率による
割り落とし分の
追加交付により,746万6,000円が追加計上されております。
寄附金では,
ふるさと納税の増加により,
ふるさと龍ケ崎応援寄附金45万円が増額計上されております。 繰入金では,
東日本大震災復興基金繰入金が,
充当事業の
事業費の確定により1,230万円が減額されております。 次に,主な歳出であります。
総務費では,
収支調整による
財源確保分として,
財政調整基金費に2億円,
ふるさと納税相当額として,み
らい育成基金に45万円,それぞれ
積立金が計上されております。
執行部から説明の後,採決の結果,
全員異議なく承認いたしました。 次に,報告第6号
専決処分の承認を求めることについて(和解に関することについて)であります。 これは,平成25年11月25日午後2時頃,公用車が東京都文京区春日1丁目12番12号の西岸寺の駐車場から出庫しようとした際,駐車場の門に接触し,門の瓦が破損した事故に関する
損害賠償額の決定及び和解について,市の
過失割合100%相当分の
損害賠償金を23万1,000円と決定し,和解が成立したものであります。
執行部から説明の後,委員から「
事故防止対策として,職員の教育についてお伺いします」との質疑に対し,
執行部から「職員に対しましては,毎年,交通安全に関して通知し,
注意喚起を行っているとともに,全職員を対象に
交通安全講習会を実施しております。今後も工夫を凝らしながら,
講習会等を実施していこうと考えております」との答弁がありました。 採決の結果,
全員異議なく承認いたしました。 以上で
総務委員会の報告を終わります。
○
岡部洋文議長 横田美博健康福祉委員長。 〔
横田美博健康福祉委員長 登壇〕
◆
横田美博健康福祉委員長 今期定例会におきまして,
健康福祉委員会に付託されました議案の審査の経過と結果につきまして,ご報告を申し上げます。 当
委員会は,去る6月18日午前10時から第2
委員会室において,副市長及び
担当部課長の出席のもとに,当
委員会に付託されました議案第1号,議案第3号,議案第4号,議案第5号,議案第8号の
所管事項,議案第9号,報告第3号の
所管事項,報告第4号,報告第5号の9案件について慎重に審査しました。 はじめに,議案第1号
龍ケ崎市
特定健康診査等実施条例の特例に関する条例についてであります。 これは,
がん検診の受診を促進し,がんの
早期発見を図るとともに,正しい
健康意識を普及させることを目的として,平成26年度において,特定の年齢に達した方及び過年度に特定の年齢に達した方のうち,未受診の方に対して,
がん検診に係る費用を無料とするため,本条例を制定するものであります。
執行部から説明の後,委員から「過去に対象となった方で未受診の方に受けていただこうという特例ですが,なぜ今年度に特例を設けることになったのかを改めてご説明を願います。また,財源の内訳もお願いいたします」との質疑に対し,
執行部から「4年間続けてきました
子宮がん検診と
乳がん検診についてですが,
受診率が低いため,国が未
受診者に対して受診するように勧奨していく方向性で,昨年度末に国の
補正予算に計上され,今年度に市で行うようになったものです。歳入においては,
一般会計補正予算の
感染症予防事業費等で追加となっております。額が少額なのは,国から示された内示額と当初
予算額の差額を計上したからです。本来は
事業費の2分の1の補助ということですが,実際には国から県に配分された
補助金が十分ではなく,市に対する
補助金は2分の1ではなく6分の1程度になっております」との答弁がありました。 また,委員から「
受診率が低いのは前から理解していたと思います。内部でどのような協議をされていたのでしょうか」との質疑に対し,
執行部から「
受診率を上げるために未
受診者に勧奨の電話や
重点地区へ個別に訪問を考えております。現在はホームページや広報紙での周知を行っております。また,
医療機関や各
コミュニティセンターに周知のポスターを掲示しております」との答弁があり,採決の結果,
全員異議なく了承いたしました。 次に,議案第3号
龍ケ崎市
医療福祉費支給に関する条例の一部を改正する条例についてであります。 これは,茨城県の
小児医療費助成制度では,これまで小学校3年生までの小児が対象となっていましたが,当市におきましては,市の
単独事業として
助成対象年齢を中学校3年生まで拡大してきたところです。今般,茨城県の
小児医療費助成制度が,外来については小学生6年生まで,入院につきましては中学生3年生まで
対象年齢が拡大され,本年10月から実施されることに伴い,
引用条項などの規定の見直しを行うものです。
執行部から説明の後,採決の結果,
全員異議なく了承いたしました。 次に,議案第4号
龍ケ崎市
特定健康診査等実施条例及び
龍ケ崎市
予防接種健康被害調査委員会条例の一部を改正する条例についてであります。 これは,
社団法人竜ケ崎市・牛久市
医師会が
茨城県知事から
一般社団法人の認可を受け,
一般社団法人竜ケ崎市・牛久市
医師会と名称が変更になったことに伴い,
当該法人の名称を引用している2件の条例を改正するものです。
執行部から説明の後,採決の結果,
全員異議なく了承いたしました。 次に,議案第5号
龍ケ崎市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてであります。 これは,
国民健康保険法施行令及び
地方税法施行令の改正に伴い,
国民健康保険税の
後期高齢者支援金等課税額及び
介護納付金課税額に係る
課税限度額を
引き上げるとともに,
国民健康保険税の5割減額及び2割減額の対象となる世帯の
軽減判定所得の
引き上げを行うため,所要の改正を行うものです。
執行部から説明の後,委員から「国の施策で税金がやや緩やかになるということです。
収納率への影響があるかと思います。その辺も含め内部で
収納率への影響や,どのような協議をされたのか教えていただきたい」との質疑に対し,
執行部から「
収納率への影響については,まず
収納率を計算するに当たり,三つの基準で設定して試算しました。一つ目は,今回の
軽減拡大に伴います実際の世帯を抽出して計算していること。二つ目は,それぞれの
軽減対象世帯における実際の
収納率に基づいて計算していること。三つ目は,
調定額及び
収納額は,平成25年度本査定時における
世帯ごとの
調定額と,その
調定額に対する
収納額の積み上げで計算しております。以上の基準に基づきまして試算した結果,0.02%の増加になったところでございます。具体的な数値を申し上げますと,改正前は,
調定額が20億2,715万1,400円,
収納額が18億2,013万1,860円,
収納率が89.79%です。改正後は,
調定額が19億9,394万5,200円,
収納額が17億9,067万1,360円,
収納率が89.81%になります。試算では,
調定額,
収納額ともに減額となりましたが,
収納額のほうの減額幅が少ないため,結果としまして0.02%の増となっております。協議についてでは,今回の改正は,
国民健康保険法施行令の一部を改正する政令が公布され,本年4月1日から施行になったところでございます。改正の理由は,
国民健康保険の
保険料について負担の適正化を図るため,
当該保険料の
賦課限度額及び所得の少ない被
保険者に対して課する
保険料の算定に係る基準を見直す必要があるからというものでございました。また,国におきましては,このたびの
消費税引き上げによる
増収分を
社会保障の充実・安定化に向けることとなっており,平成26年度の
増収分,約5.1兆円程度のうち0.5兆円程度を
社会保障の充実に充て,その中の620億円程度を低
所得者保険料,
保健税軽減措置の拡充に充てるとのことでございます。そのような中,当市におきましても,これまで
保険税負担が困難となる
国民健康保険の低
所得者に対して
負担軽減を図ってまいりましたが,今般の
社会保障・
税一体改革に伴います
消費税率の
引き上げにより,負担が増える低
所得者への配慮として,今回の改正は適切なものであり,財源の裏づけもありますこと,また
保険税の負担につきましても,
負担能力に応じて応分の負担を求めることを通じて,
保険税の
格差是正に取り組むべきとの認識に立ちまして,当市の条例の一部を改正いたそうとするものでございます」との答弁がありました。 また,委員から「
調定額の詳細についてお伺いします。
限度額引き上げによる340世帯で,どのくらい
保険税の
調定額が増えるのか。そして,2割・5割
軽減対象世帯が新たに増えることでどれくらいの
調定額全体の減額幅となるのか,お示しください」との質疑に対し,
執行部から「
調定額の詳細についてでは,
限度額の改正に伴いまして,改正前の
調定額が20億2,715万1,400円,改正後が20億3,458万7,800円で,約740万円の増となっております。次に,軽減に伴う
調定額ですが,今回の
調定額で見ますと,改正前の
調定額が20億2,715万1,400円,改正後は19億9,394万5,200円と約3,320万円の減となります」との答弁があり,採決の結果,
全員異議なく了承いたしました。 次に,議案第8号 平成26年度
龍ケ崎市
一般会計補正予算(第2号)の
所管事項についてであります。
健康福祉委員会所管分の主な歳入です。
国庫支出金では,
介護保険の
複合型サービス事業所の開設に伴う
施設改修と
開設準備の
交付金として2,499万円を計上しております。 また,
がん検診事業に対する
感染症予防事業費等補助金を34万1,000円増額して計上しています。
県支出金では,
法改正対応の
生活保護システムの改修に対する
住まい対策拡充等支援事業費補助金43万2,000円,
医療費助成制度の
マルフクの
県補助事業分が拡大されることに伴い,
医療費助成事業費補助金を397万円追加計上しています。 次に,
健康福祉委員会所管分の主な歳出です。
民生費では,
地域介護・
福祉空間整備等施設整備事業で,
複合型介護サービス事業所の開設に伴う
補助金2,499万円を歳入と同額で計上しています。 また,
マルフクの
県補助分の
対象拡大に伴い,
医療福祉事業(単独分)の
扶助費等798万8,000円を減額し,
医療福祉事業(
県補助分)に同額を追加しています。あわせて
システムの
修正委託料,
受給者証の
郵送料などを追加し,総額で1,206万2,000円を計上しています。
生活保護適正実施推進事業では,
法改正分の
システム修正委託料で43万2,000円を計上しています。 衛生費では,
成人保健事業において,
がん検診の受診を促進するため,
子宮がん検診及び
乳がん検診の平成21年度から24年度までの未
受診者へ再度
受診勧奨を行うこととなり,
郵送料や
検診委託料など1,815万2,000円を計上しています。
執行部から説明の後,
医療福祉事業(
県補助分)についてでは,委員から「
マルフクシステム修正は補助の対象に当たるのでしょうか。財源の内訳について教えてください」との質疑に対し,
執行部から「補助はございません。
改修費としてということでございます」との答弁がありました。 次に,
地域介護・
福祉空間整備等施設整備事業についてでは,委員から「緑町にあるという話を聞きましたが,今まではどのような施設で,どのような施設の整備をするのかお聞きします」との質疑に対し,
執行部から「今までは民間の宅老所でアパートみたいな感じでした。整備につきましては,オーナーが新たに施設を引き受け入れる業者を見つけまして,その業者が内部を改修し,新たに複合型のサービスを保持する施設に変更しようとするものでございます」との答弁があり,採決の結果,
全員異議なく了承いたしました。 次に,議案第9号 平成26年度
龍ケ崎市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)についてであります。 これは,既定の歳入
歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ95万5,000円を追加し,歳入
歳出予算の総額をそれぞれ78億8,195万5,000円とするものです。
執行部から説明の後,委員から「XPのサポート終了ということでOSのバージョンアップに対応する,この1点だけという理解でよろしいのでしょうか」との質疑に対し,
執行部から「今回の
システムですが,主な内容としまして,療養給付費の負担金,あるいは調整
交付金などの
国民健康保険事業にかかわる負担金,
交付金などの申請書作成のほか,当市の
国民健康保険の統計資料であります月報及び年報を作成するための専用の電算
システムでございます。この
システムによりまして,膨大かつ多岐にわたりますデータを国・県指定の各種様式に反映し,現在,管理,集計を行っているところでございます。このたびの
システムの保守対応でございますが,本年6月末をもちまして保守対応が終了するということとなり,7月以降の業務に支障を来すことから,具体的には法改正等に対応できなくなってしまう,あるいはセキュリティーの問題,
システムの故障等への対応ができなくなる。今後の業務を引き続き円滑に進めていくためのバージョンアップということで対応いたそうとするものでございます」との答弁があり,採決の結果,
全員異議なく了承いたしました。 次に,報告第3号
専決処分の承認を求めることについて(平成25年度
龍ケ崎市
一般会計補正予算(第8号))の
所管事項であります。
健康福祉委員会所管分の主な歳入です。
国庫支出金では,交付額の決定により生活保護費が973万6,000円の減額で計上しています。 諸収入では,75歳以上の高齢者への肺炎球菌予防接種の助成に対する茨城県後期高齢者医療広域連合からの
補助金で159万円を計上しております。
健康福祉委員会所管分の主な歳出です。
民生費では,
国民健康保険事業特別会計繰出金で1億3,597万円の減額,
介護保険事業特別会計繰出金で51万5,000円の増額,また,生活保護扶助費で医療扶助費の不足見込み分2,573万8,000円を増額計上しております。 繰越明許費につきましては,
民生費の遺族等援護事業で25年度中に事業が完了できない見込みとなったため,平成26年度に繰り越して使用することとしたものです。
執行部から説明の後,採決の結果,
全員異議なく承認されました。 次に,報告第4号
専決処分の承認を求めることについて(平成25年度
龍ケ崎市
国民健康保険事業特別会計補正予算(第4号))であります。 これは,既定の歳入
歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ5,513万3,000円を減額し,歳入
歳出予算の総額を,それぞれ80億3,767万5,000円としたものであります。
執行部から説明の後,採決の結果,
全員異議なく承認されました。 次に,報告第5号
専決処分の承認を求めることについて(平成25年度
龍ケ崎市
介護保険事業特別会計補正予算(第3号))であります。 これは,既定の歳入
歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ102万9,000円を追加し,歳入
歳出予算の総額をそれぞれ42億6,535万5,000円としたものであります。
執行部から説明の後,採決の結果,
全員異議なく承認されました。 以上で
健康福祉委員会の報告を終わります。
○
岡部洋文議長 滝沢健一環境生活
委員長。 〔滝沢健一環境生活
委員長 登壇〕
◆滝沢健一環境生活
委員長 今期定例会におきまして,環境生活
委員会に付託されました議案の審査の経過と結果につきまして,ご報告を申し上げます。 当
委員会は,去る6月19日午前10時から第3
委員会室において,市長及び
担当部課長の出席のもとに,議案第8号の
所管事項,報告第3号の
所管事項,平成26年請願第3号の3案件につきまして慎重に審査いたしました。 はじめに,議案第8号 平成26年度
龍ケ崎市
一般会計補正予算(第2号)の
所管事項についてです。 環境生活
委員会所管分の主な歳入は,
国庫支出金で,農地拡大等に対する農業基盤整備促進事業
補助金を567万5,000円計上しております。
県支出金では,経営体育成支援
事業費補助金として,今年2月の大雪によるビニールハウス等の被害に対する撤去及び再建・修繕費用の助成事業分で7,815万5,000円,コンバイン購入に対する
補助金で300万円を計上しております。 諸収入では,祭用ステージや防犯用ユニフォームの整備事業が,自治総合センターコミュニティ助成事業として採択されたことにより500万円を計上しております。 次に,歳出の主な内容です。
総務費の市民行政推進活動費で,歳入でもありました祭用ステージの整備のための地域コミュニティ助成事業
補助金250万円,防犯用ユニフォームの購入分として需用費に266万8,000円を計上しております。 農林水産
事業費では,農業経営基盤強化促進対策事業で,大雪によるビニールハウス等の被害103件の撤去及び再建・修繕費用の
補助金等で1億368万9,000円を計上しています。 土地改良助成事業では,暗渠排水及び農地拡大に対する
補助金を,歳入と同額の567万5,000円計上しております。
執行部から説明の後,市民行政推進活動費について,委員から「地域コミュニティ助成事業は,川原代
コミュニティセンターの祭用ステージに決まりましたが,
事業費に関して幾つか申請があったのですか。川原代に決まった理由を教えてください」との質疑に対し,
執行部から「申請につきましては,川原代ふれあい協議会から,この地域コミュニティ助成事業を使って祭用のステージを整備したいと申請がありましたが,ほかの団体からは申請がありませんでした」との答弁がありました。 また,「ほかの
コミュニティセンターもこの助成事業を知っていたのですか」との質疑に対し,
執行部から「
コミュニティセンター長会議の中で事業説明をしております」との答弁がありました。 農業経営基盤強化促進対策事業について,委員から「ビニールハウスは何件被害に遭ったのですか」との質疑に対し,
執行部から「農家数でいいますと103件であります」との答弁がありました。 委員から「103件の農家のお宅がこの金額で賄えるのですか」との質疑に対し,
執行部から「概算要求ということで,この金額を国に申請した金額ですが,足りる要望額だと考えております」との答弁がありました。 委員から「被害状況については,農協などの調査で確認をしたのでしょうか」との質疑に対し,
執行部から「予算要望する段階で,市と農協の職員が一緒に地区ごとに分かれて調査しました」との答弁がありました。 委員から「2月に起きたので,既にビニールハウスを直してしまっている場合の確認は,どのように行われるのでしょうか」との質疑に対し,
執行部から「補助申請時に壊れたときの写真や領収書等を添付していただき,確認をします」との答弁がありました。 委員から「
補助金が支給される時期はいつになります」との質疑に対し,
執行部から「国からの
補助金支給の時期についてはわかりませんが,平成26年度事業でありますので,年度内には終了するものです」との答弁がありました。 採決の結果,
全員異議なく了承いたしました。 次に,報告第3号
専決処分の承認を求めることについて(平成25年度
龍ケ崎市
一般会計補正予算(第8号))の
所管事項についてであります。 環境生活
委員会所管分の主な歳入は,
県支出金で,庁舎太陽光発電
システム設置工事などの事業完了により,再生可能エネルギー導入促進
事業費補助金が1,860万3,000円の減額をしております。 諸収入では,茨城県市町村振興協会からのオータムジャンボ宝くじの
交付金で990万1,000円を計上しております。 次に,主な歳出であります。 衛生費では,再生可能エネルギー導入促進事業で,庁舎及び馴柴
コミュニティセンター,たつのこアリーナの太陽光発電
システム設置工事の事業完了により1,830万円が減額計上され,農林水産
事業費では,土地改良整備事業で茨城県実施の農免道路整備等の負担金の変更により383万6,000円の減額を計上しております。
執行部からの説明の後,再生可能エネルギー導入促進事業について,委員から「太陽光発電
システム等設置工事を行ったが,減額の要因や稼働に問題はありますか」との質疑に対し,
執行部から「今回の工事では,補助対象外となる工事もありましたので,工事費の減額になりました。現在稼働に問題はありません」との答弁がありました。 採決の結果,
全員異議なく承認いたしました。 次に,平成26年請願第3号 「
労働者保護ルールの
現行制度の維持・改善を求める意見書」の採択に関する請願についてであります。 委員から「請願事項1では,限定正社員制度の普及,長時間労働を誘発するおそれのあるホワイトカラー・イグゼンプションの導入などを行うべきではないこととしてすま。しかしながら,限定正社員制度などは,多様な働き方を広げることができる制度であると考えておりますので,この請願につきましては不採択といたします」との意見や,「限定正社員制度やホワイトカラー・イグゼンプションの導入等,全てを否定するのではなく,実施すべきものや,実施すべきでないものがありますので,この請願を採択することはできません」との意見があり,採決の結果,賛成者なしで不採択となりました。 以上で環境生活
委員会の報告を終わります。
○
岡部洋文議長 大竹 昇文教
委員長。 〔大竹 昇文教
委員長 登壇〕
◆大竹昇文教
委員長 今期定例会におきまして,文教
委員会に付託されました議案の審査の経過と結果につきまして,ご報告を申し上げます。 当
委員会は,去る6月20日午前10時から全員協議会室において,教育長,
担当部課長の出席のもとに,当
委員会に付託されました議案第2号,議案第6号,報告第3号の
所管事項の3案件について慎重に審査しました。 はじめに,議案第2号
龍ケ崎市障がい
児就学指導委員会条例の一部を改正する条例についてであります。 これは,学校教育法施行令の改正に伴い,特別な教育的支援を必要とする幼児,児童及び生徒に対する早期からの一貫した教育支援を充実させるため,所要の改正を行うものであります。また,この改正に伴い,
龍ケ崎市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正するものです。
執行部から説明の後,委員から「今回の改正で,対象児童が幼児まで広がることによって,所管事務も増えることが予想されますが,その対応について,就学指導
委員会の開催回数,調査員の増員について,予算的なことも含め,どのように考えているかお聞きしたい」との質疑に対し,「今年度の就学指導
委員会の開催につきましては,1回を予定しており,2回開催する場合の予算については,項目間で流用しながら対応できるように試算しております。また,委員及び調査員の増員についても検討していきたいと思います」との答弁がありました。 また,「障がいがあることを
早期発見されずに,義務教育課程に入っていった児童について,現実問題として,教師から児童の障がいについて保護者に伝えることにちゅうちょしてしまう面もあり,保護者もなかなか認めたくないという問題があるかと思いますが,どのように解消しているのかお聞きしたい」との質疑に対し,「そうした場合は,まずは保護者の理解が大事だと考えております。児童が学校生活の中で具体的に困っている様子をしっかり把握し,保護者に伝えていく。また,専門相談員を派遣して児童とかかわりながら,保護者につなげていくというような対応を継続していきたいと考えています」との答弁がありました。 さらに,「早期からの一貫した教育相談及び支援ということですが,『一貫した』ということを考えると,幼稚園,保育所から小学校へという情報の伝達が大事になるかと思いますが,この具体的な方法についてお聞かせください」との質疑に対し,「これまでも幼・保・小・中の連携を進めておりますが,今後は「幼・保・小」の連携を,特に強めていかなくてはいけないと考えておりますし,情報の共有についても相談ファイル等を活用し,一貫した相談支援に当たれるようにしたいと考えています」との答弁がありました。 また,「
委員会のメンバー構成についてお伺いします」との質疑があり,「医療関係者が3名,美浦の特別支援学校から1名,文教
委員長,福祉事務所関係で1名,そのほか学校関係者で校長会代表,教頭会代表というメンバー構成です」との答弁があり,採決の結果,
全員異議なく了承いたしました。 次に,議案第6号
工事請負契約について(
龍ケ崎市立城西中学校大
規模改修工事(屋運・武道場))であります。 これは,
龍ケ崎市立城西中学校大
規模改修工事に係る
工事請負契約について,議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第2条の規定により,議会の議決を求めるものであり,仮契約額は1億6,848万円です。
執行部から説明の後,委員から「地震対策で,つり天井を撤去していくということだと思いますが,ほかにも,つり天井の体育館,武道場はあるのでしょうか。また,この件について国からの要請はあったのでしょうか」との質疑に対し,「教育
委員会所管の施設では,体育館は本案件の城西中のみでございます。武道場については,5中学校の全てがつり天井でございます。国からの要請につきましては,昨年の8月に文部科学省から通知がありました。200平方メートル以上または高さ6メートル以上のものについては,撤去を中心とした対応をしなさいということで明言されており,期限につきましては,平成27年度までとなっております」との答弁があり,さらに「平成27年度までということですから,今年度
補正予算を計上するのか,それとも来年度当初予算に計上するのでしょうか」との質疑に対し,「生徒の授業等への影響を考えた上で,夏休みに工事を行いたいと思っておりますので,議会の議決が前提となりますが,12月に
補正予算を組んで,今年度中に設計を完了させ,来年度の早々には工事に取りかかれるよう,現在検討中でございます」との答弁があり,採決の結果,
全員異議なく了承いたしました。 次に,報告第3号
専決処分の承認を求めることについて(平成25年度
龍ケ崎市
一般会計補正予算(第8号)の
所管事項について)であります。 まず,歳入の主な内容であります。
国庫支出金では,平成26年度の城西中学校大
規模改修工事の前倒しにより,学校施設環境改善
交付金の加算として348万3,000円を増額で計上しております。 繰入金では,国庫
補助金と市債が増額となったため,義務教育施設整備基金充当分が2,340万円の減額となっています。 また,市債では
補正予算債の対象となり,充当率が100%となったため,中学校施設整備事業債2,180万円を増額計上しています。 次に,歳出の主な内容であります。 教育費,たつのこアリーナ管理運営費で,光熱水費の不足見込み分200万円を工事請負費から振りかえています。
執行部から説明の後,委員から「施設の老朽化により,これからは義務教育施設等の維持管理に相当なお金がかかってくると思われるので,義務教育基金等に積み増しをしていくよう要望したいと思います」との意見があり,採決の結果,
全員異議なく承認いたしました。 以上で文教
委員会の報告を終わります。
○
岡部洋文議長 これより
委員長報告に対する質疑に入ります。 質疑ありませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
岡部洋文議長 質疑なしと認めます。 これをもって
委員長報告に対する質疑を終結いたします。 これより討論を行います。 はじめに,反対の討論を行う議員は挙手を願います。 8番伊藤悦子議員。 〔8番 伊藤悦子議員 登壇〕
◆8番(伊藤悦子議員) 日本共産党の伊藤悦子です。 2議案について反対討論を行います。 はじめに,議案第5号
龍ケ崎市
国民健康保険税条例の一部を改正する条例についてです。 この条例改正は,法令等による制度改正ですが,
保険税について5割軽減,2割軽減の対象者が拡大し,低
所得者に対する
保険税の軽減が図られることは評価できます。しかし,
国民健康保険税の
課税限度額の
引き上げで後期高齢者支援分が2万円の増額で16万円に,介護納付金が2万円の増額で14万円になり,合計4万円の増額で81万円になります。この
引き上げで340世帯が
保険税の値上げになり,高いと言われる
国民健康保険税の負担がさらに重くなります。
国民健康保険は,自営業者を中心とした制度として創設されましたが,今では高齢者や非正規労働者,無職者が数多く加入しています。しかし,高過ぎる
国民健康保険税は加入者の
負担能力を超えており,深刻な状況にあるのが実態です。その最大の原因は国が
国民健康保険に対する国庫負担金の割合を減らしていることです。 市として,
国民健康保険税が誰もが払える水準に引き下げ,安心できる医療制度になるよう,また,国に対し,国庫負担金を増額し,制度改善を図るよう国に求めることを申し上げ,反対討論といたします。 次に,報告第5号
専決処分の承認を求めることについて(平成25年度
龍ケ崎市
介護保険事業特別会計補正予算(第3号))です。 この
補正予算は,
介護保険システムの修正の委託料ですが,
消費税率改正に伴うものが含まれているので反対いたします。
○
岡部洋文議長 ほかに反対の討論を行う議員はおりませんか。 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○
岡部洋文議長 次に,賛成の討論を行う議員は挙手を願います。 8番伊藤悦子議員。 〔8番 伊藤悦子議員 登壇〕
◆8番(伊藤悦子議員) 日本共産党の伊藤悦子です。 平成26年請願第3号 「
労働者保護ルールの
現行制度の維持・改善を求める意見書」の採択に関する請願について,賛成の討論を行います。 日本の労働者の賃金は,1997年をピークに減少を続け,1997年に比較して2013年では年収で約70万円も減少しています。賃金が長期にわたり減り続けているのは,先進国の中では日本だけです。国民の所得が減り,消費と需要が落ち込むことで日本経済が落ち込み,景気の低迷が長期に続いています。労働者の平均賃金が下がっているのは,非正規雇用が拡大しているからです。 総務省が2月18日に発表した2013年の平均の労働力調査詳細集計では,非正規雇用の職員,従業員が過去最大に1,906万人になったということです。これは,労働者派遣法の改悪など,労働法制の相次ぐ規制緩和で非正規労働者を雇いやすくしてきたことです。 日本共産党は,国民の暮らしを守ること,日本経済を発展させるためには,非正規雇用を減らし,正規雇用を増やして賃金を
引き上げることが必要と主張してまいりました。そして,労働法制の規制緩和に反対し,労働派遣法の改善等を求めてきました。 ところが,安倍内閣は改善を図るどころか,さらなる労働法の改悪を行おうとしています。その内容は,限定正社員制度の導入や労働者派遣法のさらなる改悪,残業代ゼロと批判されているホワイトカラー・イグゼンプションの導入,解雇を金銭で解決することを可能とする制度の導入です。 現在,働く女性の半数以上が非正規雇用で,賃金は男性の約半分です。アベノミクスは女性が輝く社会にと言いながら,解雇しやすい限定社員制度や派遣法の改悪など,女性をさらに安い労働力として使おうとしています。これでは,ますます女性の貧困は広がるばかりです。今こそ経済の回復,発展のために労働法の改悪ではなく,賃上げと安定した雇用が求められます。 また,雇用労働政策は労働者の代表がいない規制改革会議での結論を押しつけるのではなく,国際標準である国際労働機関ILOの三者構成原則に基づき,労働政策審議会で議論されるべきです。 以上の理由で請願第3号の賛成討論といたします。採択されますようお願いをいたします。
○
岡部洋文議長 9番糸賀 淳議員。 〔9番 糸賀 淳議員 登壇〕
◆9番(糸賀淳議員) 平成26年請願第3号 「
労働者保護ルールの
現行制度の維持・改善を求める意見書」の採択に関する請願について,賛成の立場から討論します。 高等学校の政治経済の教科書に,最初に出てくるのは民主政治の基本原理です。この中で政治とは何かについて,次のように記されています。 社会生活を営む人々の間で,考え方の相違,利害や対立が発生し,それを調整して望ましい社会秩序や全体の利益を形成するために工夫や調整をする過程のこと。社会的意思や合意を形成するために妥協と調整が行われ,それが不可能な場合には支配や支配に服さない者に対する強制力などが政治の要素となる。 また,権力,あるいは政治権力については次のように記されています。 権力とは,他人を自己の意思どおりに支配し,服従させることのできる力をいう。物理的な強制力の裏づけをもって人々を支配する力でもある。この権力が政治活動の場面で発動されるとき,これを政治権力ということになります。 これら教科書に書かれているとおり,政治をある一面から見ると政治的に決定されたことに対して,意に沿わないものに対しても力をもって従わせる強力な力を与えているということです。この力が暴走すると,大変な惨事を招くことは歴史が証明しているとおりです。 それでは,政治を行うものが肝に銘じて常に心がけなければならないことは何でしょうか。ここにいらっしゃる皆さんには,釈迦に説法だと思いますが,それは弱者に寄り添う姿勢だと思います。弱い立場にある者に対する心配りだと思います。労働者が社会的弱者だとは申しません。ただ,労働者と使用者の立場を考えれば,その力関係は明らかです。日本の歴史を見れば,日清戦争前後,女性,児童労働者の悲惨な労働条件を改善しようとして労働運動が起きました。それ以来,様々な労働運動を通して労働者を保護するルールができてきました。その労働者を保護するルールを大きく変えていこうとする議論がされています。 解雇の金銭解決制度,限定正社員制度,ホワイトカラー・イグゼンプション,そして,労働者派遣法の見直し等について懸念されることは,この請願に書かれているとおりだと私自身は考えています。ほかにも,ネット上で少し検索すれば,問題点やデメリットは本当にたくさん出てきます。 一方では,期待される効果等のメリットも出てきます。例えば,子育て中の女性が働きやすくなるのではないかとか,より多様な働き方ができるのではないかという意見も多く見られます。もしかしたら,そのとおりなのかもしれません。 環境生活
委員会で不採択となったことは大変残念ではありますが,ここでの審議もメリットの部分を見て期待されることもあるのだから,全部を否定してしまうのはおかしいという結論でした。私もそのことに真っ向から反対するものではありません。ですが,メリットやデメリットの検討以前に,これらの制度の導入や労働者派遣法の改正をめぐる議論に,労働者を代表する者が入っていなかったことが最大の問題だったと思います。労働者そのものも処遇に関することを決めていく議論の場で,弱い立場にある者の意見や声が直接上げられないのはやはりおかしいと言わざるを得ません。 今回の請願の請願者が全部の労働者を代表しているとは言いませんが,少なくともその一部を代表していることは間違いない。その方たちが今の体制のまま議論が進み,各制度がつくられ,法律が見直されることに疑念を表している以上,このことを尊重する姿勢こそが大切なことで,必要なことだと思います。 これから私たちの日本が,いまだ経験したことのない人口減少社会に突入していく中で,労働者の働き方も変わらざるを得ないようなことも起きてくるのではないかと思います。そのときに最も大事なことは,主役である人が安心して暮らせる社会を守っていくことです。そして,安心して暮らしていくために多くの人が労働によって経済基盤をつくっています。しっかりした労働環境が維持,向上されなければ安心して暮らせる社会にはならないということです。 これからの時代に向けての労働環境をつくっていくには,今,様々な制度等を検討している会議体に労働者の代表を含めて体制を新たにして,改めて議論していかなければならないと考えます。 そのために今回の請願を採択することは,ちなみに隣の取手市議会と牛久市議会では同様の請願が採択されていますが,
龍ケ崎市議会においても,この請願を採択して意見書を提出することが
龍ケ崎市議会として今後の働く環境を考えていく上で,まずは必要なことだと思いますので,採択していただきますよう強くお願い申し上げて,賛成討論といたします。