令和 元年 9月 定例会(第3回) 令和元年第3回
古河市議会定例会会議録 第4号令和元年9月11日(水曜日) 議 事 日 程 第4号 令和元年9月11日(水曜日)午前10時開議第1 開 議 第2 一般質問 第3 散 会 本日の会議に付した事件日程第1 開 議 日程第2 一般質問 日程第3 散 会 出 席 議 員 副議長 大 島 信 夫 君 │ 13番 佐 藤 泉 君 1番 小 山 高 正 君 │ 14番 落 合 康 之 君 2番 小森谷 博 之 君 │ 15番 渡 辺 松 男 君 3番 古 川 一 美 君 │ 16番 青 木 和 夫 君 4番 鈴 木 務 君 │ 17番 鈴 木 隆 君 5番 阿久津 佳 子 君 │ 19番 長 浜 音 一 君 6番 稲 葉 貴 大 君 │ 20番 赤 坂 育 男 君 7番 靏 見 久美子 君 │ 21番 増 田 悟 君 9番 秋 庭 繁 君 │ 22番 倉 持 健 一 君 10番 高 橋 秀 彰 君 │ 23番 渡 邊 澄 夫 君 11番 佐 藤 稔 君 │ 24番 黒 川 輝 男 君 12番 生 沼 繁 君
│ 欠 席 議 員 議 長 園 部 増 治 君
│ 説明のため出席した者 市 長 針 谷 力 君
│ 健康福祉 福 島 正 浩 君 │ 部 長
│ 副 市 長 岩 崎 政 典 君
│ 産業部長 青 木 馨 君
│ 副 市 長 青 木 善 和 君
│ 都市建設 高 橋 昇 君 │ 部 長
│ 企画政策 中 田 昌 宏 君
│ 上下水道 大 井 守 君 部 長 │ 部 長
│ 総務部長 秋 山 稔 君 │ 教 育 鈴 木 章 二 君 兼 危 機 │ 委 員 会 管 理 監 │ 教 育 長
│ 財政部長 小野里 昌 吉 君 │ 教 育 鈴 木 浩 二 君 │ 委 員 会
│ 教育部長 │ 生活安全 落 合 昇 平 君
│ 部 長
│ 議会事務局職員出席者 事務局長 倉 持 透 君
│ 議事調査 石 丸 すみ江 君 │ 係 長
│ 次 長 倉 持 豊 君
│ 議会総務 梅 本 俊 明 君 │ 係 長
│ 次長補佐 小 林 史 典 君 │ 主 幹 椿 智 文 君 次長補佐 佐 藤 隆 君 │ 主 事 小 林 鈴 佳 君 令和元年9月11日(水曜日)午前10時 零分開議 〔副
議長大島信夫議員、議長席に着く〕
△日程第1 開議の宣告
○副議長(大島信夫君) ただいまの出席議員は23名であり、定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
△日程第2 一般質問
○副議長(大島信夫君) これより議事に入ります。 昨日に引き続き一般質問を行います。 初めに、
一括質問一括答弁方式を選択しております5番
阿久津佳子議員の発言を許します。 なお、書画カメラの使用について議長において許可しておりますので、御承知おきください。 〔5番
阿久津佳子議員登壇〕
◆5番(阿久津佳子君) 皆様、おはようございます。5番、市民ベースの会、阿久津佳子でございます。 一般質問の前に、昨夜は古河市内も激しい雷雨でしたが、市内に冠水等の被害がなかったかとても心配しております。国内では一昨日の台風15号を初め、想定をはるかに超える自然災害により被害を受けられた方々、犯罪被害や事故に遭われ、とうとい命が失われるというニュースが後を絶ちません。犠牲となられた方々の御冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様が一日も早く以前の生活に戻られますことを願ってやみません。そのようなニュースを耳にするたびに、命とは誰のものなのだろうかと考えてしまいます。 先日ある講演を聴講いたしました。その講演者は腰塚勇人さんで、日本全国で既に1,700回以上の講演をなさっていて、その講演タイトルは「命の授業」です。この方は体育の先生をなさっていて、不慮の事故で頸椎損傷という大けがをし、首から下が動かない、手も足も動かない、
人工呼吸器装着、排せつ障害も伴う四肢麻痺の状態であっても再び教壇へ立ちたいという信念を持ち続け、奇跡的回復を遂げ、教育現場に復帰された方です。 腰塚さんの講演の中で、人との出会いや触れ合いの中で、人は誰かの
ドリームメーカー、人を励ましたり助けたり、その人の夢をつくる人になったり、逆に
ドリームキラー、相手を否定し、人を傷つけ、その人の夢を壊したり、行く手を阻んでしまったりする、人間のいわゆる本質に迫るお話をしてくださいました。死のふちと絶望を経験し、はい上がってきた方の魂の叫び、命の授業5つの誓いを御紹介したいと思います。 「口は人を励ます言葉や感謝の言葉を言うために使おう」、「耳は人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう」、「目は人のよいところを見るために使おう」、「手足は人を助けるために使おう」、「心は人の痛みがわかるために使おう」、改めてこの5つの誓いを心に秘め、さきの通告書に従いまして一般質問させていただきます。 大項目は、1、
市民サービス向上について、2、子育て支援についての2項目です。 最初に、
市民サービス向上についてですが、質問事項は、1、職員の適正な定員管理と人材の確保について。大変ぶしつけではございますが、市長、副市長、教育長、部長の皆様、御自分の部下である市役所職員の皆さんを大切に思っていますか、御自分の仕事の右腕を担ってくれている職員の皆さんと日々心を通わせていらっしゃいますか。私は、職員の皆さんが仕事をされている姿を拝見し、職場環境や雰囲気がとても気になっていました。笑顔も少なく、余裕がなさそうで、言葉には出さないものの、心痛が伝わってきます。さまざまな局面から拝見するに、何か変えないと将来的に市役所が機能しなくなってしまうのではないかという危惧を感じています。
全員協議会等でいただいた資料、第3次古河市
行政改革大綱推進期間平成26年度から平成30年度実績報告書、新古河市
職員定員適正化計画、古河市
職員人材育成ビジョン2018リビジョンを拝読した上でお尋ねしたいことは、1つ目、職員の適材配置及び人事異動のあり方について、2つ目、時間外勤務から見えてくる課題について、3つ目、職員の
福利厚生環境について、4つ目、
市民サービス向上につながる今後の課題についてです。 まず、職員の適材配置及び人事異動のあり方についてですが、古河市
職員人材育成ビジョン2018並びに新古河市
職員定員適正化計画によると、これまでの
定員適正化計画に基づき、合併当初、平成18年、職員数1,077人から平成23年、947人、平成26年度第3次古河市
行政改革大綱により890人まで抑制し、総括として、段階的に適正化計画に基づき職員数削減率18.1%、人件費では
普通会計決算差額17億2,800万円となり、適正化計画の効果があらわれているとあります。果たして経費的な面では削減、縮減されていますが、全体の機能としてはどうでしょうか。部門別職員の数の観点から見ると、総務、企画、教育部門において削減が大きい一方、民生部門においては増加傾向にあるとあります。これは言うまでもなく、
少子高齢化等に伴う福祉業務の増加に要因があるとうかがい知ることができます。職員1人当たりの人口166人、県下平均132人よりも多く、また市民1人当たりの人件費は県下平均よりも少ない額で、適正化計画の効果があらわれているとあります。類似団体との比較、部門別職員の単純値比較では古河市職員は176人の不足、修正値では28人の不足の数字が出ています。また、職員数に最も相関関係がある行政需要を示す統計数値、人口、面積、決算額等をもとに、人口10万人以上、15万人未満の一般市における
一般行政部門の平均的な職員数を求めたものが定員モデルでありますが、R2乗重視型と説明変数重視型、双方の試算でどちらも超過の数値が出ています。古河市では他市に先駆けて
児童発達支援センターの設置事業、
市民サービス向上のための窓口設置や市町村合併に伴う投資的な事業を行っています。ですので、
定員モデル試算での職員数超過はやむを得ないと思います。さらに、人口と面積に対し、さまざまな行政需要や地域特性事情が反映されない
定員回帰指標においては、
一般行政部門職員は13人超過、
普通会計部門職員数については187人の不足の数値が出ております。 ここでお尋ねしたいのですが、古河市
職員人材育成ビジョン2018をもとに、平成30年度について執行部はどう評価されているでしょうか。平成31年度4月1日付の人事における51の課の
異動人員バランスはどうだったのでしょうか。人事異動後の組織において業務は後退、停滞することはなかったでしょうか。担当課からいただいた資料、
課別異動人数について、課職員の約半分の人数が異動した課があります。機能充実を図り、大きなてこ入れを図ったとしても、どう考えても課の半分入れかえでは業務に支障が出ることや、
市民サービスが低下することは否めません。特に市民おひとりおひとりに深くかかわる課においてはなおさらです。 また、再任用制度の活用において適材適所は行われているのでしょうか。行政マンとしてのスペシャリストが
後輩行政マンの下支えになっているのか。特に再任用職員は、
新規採用職員の人材育成にかかわることで課内の中堅職員の負担が軽減されるのではないでしょうか。こちらについて御所見をいただきたく存じます。 次に、時間外労働から見えてくる課題について。こちらについては担当部署から資料をいただきました。また、第3次古河市
行政改革大綱実績報告書、持続可能な財政運営、歳出の見直し、時間外勤務の縮減の項目では、5年間の総括として、全体では達成とあり、時間外勤務手当が縮減されたとあります。しかし、手当額全体、総額ではなく、超過労働時間ベースではどうでしょうか。また、管理職や課長補佐には
超過勤務手当はつきませんから、係長クラスの仕事量、負荷についてはどうお考えでしょうか。また、土日に出勤した場合の振りかえ休暇取得率、祝祭日の勤務や時間外勤務での代休の取得率、
年次有給休暇取得率の現況はどうでしょうか。振りかえ休日は確実に取得できているでしょうか。振りかえ休日を確実にとり、代休や
年次有給休暇を取得することで、逆に時間外勤務が増大するスパイラルは起きていないでしょうか。仮にこのスパイラルが発生しているとしたら、職員数が不足していることにならないでしょうか。適正な定員管理はできていると言えるのでしょうか。 担当部署からの資料と新古河市
職員定員適正化計画を照らし合わせて見えてくることとして、職員適正化の数値目標のくだりでは、平成30年4月1日現在の職員数882人を基礎とし、令和5年4月1日までに
職員増減累計10人を見込んだ892人を数値目標としています。人件費については、職員の平均給与を約590万円と仮定し、単純計算で5,900万円の増加を算定しています。ここでこの平均給与に法定福利費が加算されていないと思うので、法定福利分としてプラス100万円を加算し、法定福利を含めた
職員給与平均額を約700万円と仮定します。通勤費や家族手当の諸手当等もありますが、管理職でない職員の時間外勤務手当から単純に算出できることとして、平成29年度時間外勤務手当1億1,925万254円を平均給与額700万円で割ると、単純に17人の職員を雇っていることになります。平成30年では1億584万5,708円で、これを同じく給与額で割ると、単純に15人の職員を雇っていることになります。時間外勤務手当の増減を見ると、所属課により大分開きがあります。
経済協力開発機構(OECD)加盟国など世界35の国と地域を対象とした
平均年間労働時間ランキングによると、日本は
世界ランキング15位、労働時間は1人当たり1,745時間、世界の平均は1,725時間というデータがあります。古河市の職員の超過勤務時間数では、ある課においては日本の平均年間1人当たりの労働時間1,745時間を課全体で超えている課が平成29年度では7課、同じく平成30年度でも7課ありました。となると、現況最低でも7人の職員が足りないと言えます。 今申し上げましたように、直近の平成30年度ベースで超過勤務時間数と時間外勤務手当の総額等から、7人から15人の職員が足りないということがわかります。振りかえ休暇の取得率も全体では平成29年度では87.6%、平成30年度では78.4%です。こちらも課によって差がありますので、土日出勤の振りかえ休暇は最低でも100%の取得をしていただきたいです。
年次有給休暇取得率についても、世界最大級の
総合旅行サイト、エクスペディアジャパンの調査によると、日本人の有給休暇の取得率は世界19カ国の中で3年連続最下位の50%という結果があり、古河市職員は平成29年度
平均取得日数13.1日、平成30年度、13.6日で、35%前後と、決して高い数値ではありません。国の仕事と生活の調和推進のための行動指針では2020年までに
年次有給休暇取得率を70%にするということが掲げられていますが、ほど遠く、働き過ぎなことが明らかです。
年次有給休暇も取得もアップしていただきたいです。時間外勤務時間の多さや振りかえ休暇等の取得もままならない、年休取得も低い。上位法改正に伴う国や県からの権限移譲による事務量増大による要因が大きいと思います。さらには、市内で開催されるイベントにおいて大勢の職員の方が御対応しています。市民として楽しませていただいており、大変ありがたいと思う反面、時間外勤務時間の手当や時間が増幅することが至極であれば、
イベントプロモーター等へ委託をするなどの手法を用いて、時間外勤務時間の縮減につながるのではないでしょうか。もう一
工夫業務改善を図ったらいかがでしょうか、御所見をいただきたく存じます。 次に、職員の
福利厚生環境についてです。冒頭、市役所に行くと何となく職員の疲弊感を感じると申し上げましたが、職員の皆さんは当然一日を庁舎内で仕事を遂行するわけです。かいま見て言えることなのですが、例えばお昼御飯を自席でとっていたり、これは来庁する市民から見ても余り感じのいいものではありません。もちろん自席でお昼御飯をとっている職員自体も、仕事の空気漂う中で休憩をとっているような、とっていないような感じになるのではないでしょうか。せめて休憩は別なスペースでとってから午後の仕事に邁進していただきたいです。どこの庁舎も手狭で、十分に休憩スペースが確保できない現状がありますが、この点についても御所見をいただきたく存じます。 次に、
市民サービス向上につながる今後の課題についてですが、
市民サービスを支えてくれているのは職員であることは紛れもない事実です。その次に
市民サービスにおいて市民からの厳しい目が向けられていることも事実です。職員に働きやすい環境を提供し、仲間、同僚職員を大切にする心、気持ちを共有し、現在よりさらに職場風土を醸成することが求められるわけですが、執行部としてどうお考えかお聞かせ願います。 次に、大項目2、子育て支援についてです。質問事項は、1、
待機児童解消へ向けた施策について。こちらは昨日の
小森谷博之議員の
一般質問内容と御答弁が重複する箇所もございますが、どうぞよろしくお願いいたします。 1、障害のある児童及び
障害グレーゾーンの児童の受け入れについて。 2、公立、私立保育所における保育士確保に関する今後の施策、方策展開について。 古河市においては、
公立保育所定員増や
私立保育園新規開園といった、保育、
幼児教育施設のハードと
キャパシティーそのものがふえていますが、保育士が足りないという現実に依然待機児童がゼロにならない現状があります。保育士が足りないがゆえ、新規で保育を必要とする幼児の保護者、障害のある幼児や
障害グレーゾーンの幼児で保育を必要とする幼児の保護者の保育利用がなかなかかないません。そこでお尋ねしたいのですが、現在の待機児童数は15人とお聞きしております。そして、特にいろんなさまざまな理由があると思うのですが、私立で受け入れが難しいケース、できれば可能な限り公立保育所で受け入れるべきではないかと考えますが、いわゆる
セーフティーネットとして常態化するのも厳しいものがあるかと思います。官民協働、相互の考えのもとに御所見をいただきたく存じます。 次に、2、公立、私立保育所における保育士確保に関する今後の
施策方策展開等についてです。平成27年1月に厚生労働省から
保育士確保プランの公表があり、各自治体ではさまざまな施策を展開しています。一つ御紹介をしたいのですが、まず古河市の現状としては、極力お金をかけない方法で取り組んでいるかと思います。それは
保育士不足解消になればいいのですが、現実に他市町と比べてもう少し予算の必要な新たな施策、方策を立てて事業展開をしないと、よその市町に保育士が移動していってしまいます。 書画カメラに切りかえをお願いします。皆様のお手元の資料をごらんください。例えば、千葉県松戸市では平成28年度から平成30年度にかけて実施した事業で、3年
連続待機児童ゼロを達成しています。保育の質を向上させるための「直接届く! 「松戸手当」」、月額4万5,000円から7万2,000円を勤続年数に応じて支給しています。また、市内に住む
新卒保育士家賃の上限3万円を補助。新卒保育士の就職時補助金として上限10万円を補助しています。また、保育士になりたいという夢がかなうまちとして、さまざまな事業を展開しています。 そして、お隣の境町でも来年から、
町内保育施設に勤務する保育士へ2年間月額1万円を補助金として交付するようです。 今定例会で市長報告にございましたが、古河市保育士・
幼稚園教諭就活応援セミナー開催に当たり、主催者と市が協力して10カ所の
保育士養成学校を訪問して開催案内を行い、多数の参加者があったとございましたが、
就活応援セミナーで実際に他市町村と比べてどういったアドバンテージがあるのかをお伝えしないと、就職しようとしている人に古河市の魅力が届かないかと思います。松戸市のように、他市町村においてはかなりてこ入れをしています。特に新卒の学生であれば、建屋が古いよりは新しいきれいなところ、処遇、給与面では少しでも高いところ、その上で自分の働きがいを見つけられるところを望むものです。お金だけを出せばいいわけではないとおっしゃるかもしれませんが、保育士の確保の現状は非常に難しいです。どの職種でも人材確保難で、来年度に向け少し予算が必要な新たな方策を展開してもよろしいのではないでしょうか。この件について御所見をいただきたく存じます。 以上で1回目の質問を終わります。
○副議長(大島信夫君) 執行部の答弁を求めます。
秋山総務部長兼危機管理監。
◎総務部長兼危機管理監(秋山稔君)
阿久津佳子議員の
市民サービス向上についての質問にお答えさせていただきます。大きく4点いただきましたので、順にお答えをさせていただきます。 まず、一番最初の職員の適材配置及び人事異動のあり方についてですが、現在の古河市
職員人材育成ビジョンは、多様化する市民ニーズや高度化、複雑化する行政課題に迅速に対応するために、平成29年度に改正をしております。目指すべき職員像を目標に、人材育成に取り組んでいるところです。評価につきましては、古河市
職員人材育成推進委員会というものがございまして、そちらで評価及び計画の管理を行っていくことになっております。そちらの審議会の意見をもとに、今年度は職務階層ごとの必要な能力や知識を身につけるために、研修を細分化して、きめ細やかな研修を行うなど、実施をしております。 次に、平成31年4月1日付の人事異動に伴うバランス等、異動後の組織での業務が後退、停滞しているかということについてですが、人事異動に関しましては所属の部長、課長の意見、それから本人の
意見等意向調査を行いまして、業務量を加味しながら、適材適所を念頭に実施しているところでございます。継続性等を考慮しながら、現在の配置で行っているところです。基本的にはおおむね5年をめどに異動対象とし、組織の新陳代謝を図っているところもございます。今後もさらに所属課の意見等を丁寧に聞きながら、配置については実施してまいりたいと思っております。 次に、再任用制度における適材適所、それから活用についてですが、
阿久津佳子議員おっしゃられるように、再任用職員が培った多様で高度な行政知識や経験を積極的に活用することは大事だと思っております。本人から希望する部署を聴取したり、それから職務を執行する上で必要な部署に必要な形で配置をしていければと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 2番目、時間外勤務から見えてくる課題についてですが、職員全体の年間の超過勤務時間数は、平成29年度が5万7,099時間、翌平成30年度が5万2,655時間となり、前年より4,444時間の縮減となっており、減少率は7.8%です。 なお、振りかえ休日、年次休暇の取得率についてですが、振りかえ休暇の取得率は、8月の時点で、今年度分で45.8%となっております。年次休暇の取得率につきましては、平成29年度が33.9%、平成30年度が35.9%となっております。年次休暇の取得の平均日数ですが、年次休暇は毎年20日間付与され、持ち越し20日、合計40日ということでございます。平成30年度では13.6日の取得となっております。引き続き休暇の取得につきましては、職場環境を考えながら整えて、効率的な業務の遂行に努めて、取得ができるように改善してまいりたいと思っております。 次に、時間外勤務を行うイベント等の動員についてですが、国が推奨しております働き改革やワーク・ライフ・バランスを考えますと、業務委託できるものはやはり業務委託をして、勤務時間を減らすことも必要であると考えております。今後も業務改善に伴う工夫や委託による費用対効果などを検証しながら、時間外勤務については検証してまいりたいと思っております。 3番目の職員の福利厚生の環境でございます。
市民サービスの低下を招かないように、まずそこを重点的に考えながら配慮していきたいと思っております。各庁舎の有効利用、活用、それから労働環境を確保してまいりたいと思っております。また、総和庁舎では一部今解体が行われておりますが、職員の休憩スペースは確かに足りないところもございます。先ほどのサービスを考えながら、職場で安全衛生管理について、古河市の衛生委員会というものを設けておりますので、その組織を活用しながら、円滑に職務を遂行できるように職場環境を整えてまいりたいと思っております。 最後に、4番目の
市民サービスの向上につながる今後の課題についてです。人材育成ビジョンの方針の一つに、職場風土で伸ばすという目標がございます。職員同士のコミュニケーションの活発な職場づくりの基礎となるもの、それにつきましては信頼関係を築く基礎でございますので、積極的に声のかけ合いや、それから風通しのいい職場風土づくりを目指していきたいと思っております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(大島信夫君) 次に、福島健康福祉部長。
◎健康福祉部長(福島正浩君)
阿久津佳子議員の子育て支援についての
待機児童解消に向けた施策についての御質問にお答えさせていただきます。 まず、障害のある児童及び
障害グレーゾーンの児童の受け入れについてですが、平成31年4月1日付の保育施設入所申し込みにおいての待機児童とされます児童は15名おりますが、その中に障害を理由としての待機児童となっている児童はおりません。 また、平成31年4月1日現在、古河市立保育所において何らかの支援を必要とする保育士を配置している児童は62名おりまして、その子供の保育に関しましては28名の保育士を加配して対応しているところでございます。 次に、公立、私立保育所における保育士確保に関する今後の施策、方策、展開についてです。公立保育所につきましては、公立保育所運営ビジョンに基づきまして、平成30年度から正職員の保育士の採用を再開するとともに、現在毎月臨時及び非常勤職員の募集を行っております。 また、保育士確保は官民協働協力のもと、古河市全体として取り組むべき事案でありますので、古河市立保育園、古河市立幼稚園、認定こども園連合会及び古河市民間保育協議会の合同情報交換会に出席いたしまして、保育士確保に向けての意見を深めたほか、先月の8月24日には官民協力で古河市保育士・幼稚園教諭
就活応援セミナーをはなももプラザを会場にて実施したところです。当日は公立、私立合わせまして18のブースが出展いたしまして、保育士のやりがいや魅力を伝え、将来の勤務先として考えていただくよう熱意を持ってお話をさせていただいたところでございます。 公立保育所の定員まで受け入れができるように保育士を確保するために、予算の必要な方策を展開してはどうかとの御意見につきましては、保育士の処遇面の充実を図ることにより、保育士の獲得競争をするべきではない、図ることで、逆に言えば保育士の獲得競争をするべきではないということの考えがありますので、古河市立の公立保育所運営ビジョンに基づきまして今後閉所の方針が確定をしております古河第一保育所や古河第五保育所の保育士の再配置を含めまして、定員の充足率を高めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○副議長(大島信夫君) 答弁は終わりました。
阿久津佳子議員の再質問を許します。
◆5番(阿久津佳子君) 御答弁ありがとうございました。それでは、2回目の質問をさせていただきます。 1つ目は、職員の適材適所及び人事異動は本当に課題も多く、いかにそれに取り組むかによって人の働き方が変わってきます。働く人、職員の現在と将来を考えたときに、キャリアデザイン、キャリア形成は必須です。そのキャリア形成において自己研さんは必要です。その自己研さんも日々の業務に追われ、疲弊しているとままなりません。ワーク・ライフ・バランスとともにメンタルヘルスを整えるべく手法をブラッシュアップしていただき、古河市にとって大切な職員を育成していただきたいと思います。 また、職場巡回の取り組みをされていると思いますが、その結果見えてきたことはどんなことでしょうか。職員意識調査の結果では、「あなたは仕事上でストレスを感じていますか」の問いに、「強く感じている」、「少し感じている」と約8割の職員の方が答えています。そのストレスの要因に「仕事量が多い」が挙げられています。アンケートや、上司から「君は大丈夫か」と聞かれて、大概の人が、到底大丈夫ではない状態でも「大丈夫です」と答えてしまいがちです。ですから、「君は大丈夫ではないだろう。一緒に仕事を手伝うよ」と声をかけることも必要かと思います。 時間外勤務から見えてくる要因や課題は多くありますが、その打開策の一つに、限られた予算の中でさらなる業務のスリム化、簡素化を敢行していただきたいと思います。その一環として、情報のデジタル共有化、横断的なつながりを広げていただきたいと思います。例えば、よく庁舎内で見かける光景として、市長決裁が必要な案件について秘書課前に諸部課長が並んで座っておられますが、庁舎内に承認権限電子決裁システムを導入すれば時間や人件費の削減が可能かと思う次第です。業務体系全体において歳出の見直しが図られるシステム化が急務であると考えます。 また、先ほど1回目の質問で、私からは職員定員が足りないと申し上げました。となると、やはり適正な定員管理が施されていないということになるのではないでしょうか。その対応は必要と思われますが、改めてこれについて御所見をいただきたく存じます。 次に、待機児童、障害のある児童、
障害グレーゾーンの児童の受け入れについてですが、公立保育所の受け入れが常態化、
セーフティーネットを担ってもいけませんが、民間でできないことについては肩がわりをしないと
待機児童解消とはなりません。公立保育所での受け入れ態勢の拡充を図っていただきたいと思います。 また、保育士確保において各自治体では、先ほど福島健康福祉部長もおっしゃっていましたが、魅力あるさまざまな施策、方策を行っていて、官民において保育士の獲得競争、これはもちろん避けたいことではあります。しかし、処遇面で私立や民間のほうが公立を上回るという側面があります。官民協働する趣旨で前向きに検討していただきたいと思います。「検討する」イコール「やらない」ではなく、保育士確保施策を確立していただく方策を打ち立てていただき、障害のある子供に対して加配を支援するために、一人でも多くの保育士確保となる方策、民間保育士支援確保の施策、事業化をお願いしたいところです。 以上の件について御所見をいただきたく存じます。2回目の質問を終わります。
○副議長(大島信夫君) 執行部の答弁を求めます。
秋山総務部長兼危機管理監。
◎総務部長兼危機管理監(秋山稔君) まず、職員数、定数管理等についてですが、人材育成ビジョンで職員意識調査の結果について、ストレスを感じている職員の多くは仕事量が多いという結果が出ております。この点につきましては、人材配置と、それから業務量のバランスについては大変難しい問題です。そのためにも
定員適正化計画を新たにつくり直したところですので、計画に基づいて必要な人員を確保していきたいと思っております。 また、限られた人数の中で効果的に業務を遂行するためには、常にその業務の必要性と効率性を考えながら、職員も柔軟な発想で業務を執行していくことが大切だと思っております。昨年から、実は市長のトップマネジメントとしまして、針谷市長みずからが各部署に出向いて現場の内容を確認し、漫然と業務を行うのではなく、改革、改善を考えながら取り組むようにということで、業務の見直し等については順次行っているところでございます。 次に、時間外抑制のことですが、まず電子決裁の導入についてです。近隣の各自治体で導入をしているところも県内で4カ所ほどございます。文書管理システムを今使っておりますので、そちらのバージョンアップも研究しながら、導入に向けて検討を進めてまいりたいと思っております。 続きまして、先ほど申し上げました古河市衛生委員会においての職場巡回の話ですが、産業医と、それから衛生委員のメンバーで労働環境を整えるために職場巡回を行っております。昨年度は、庁舎5カ所に加えまして保育所等も巡視しております。優先順位を決めながら、職場環境や、それからその時々、メンタル的なところの配慮もしながら声かけなどを行っている状況でございます。 それから、市民アンケートから見える、市民が望んでいる職員像についてですが、人材育成の目的としましては、市民からの信頼、期待及び満足度の向上を目的としております。多様化する市民ニーズに的確に対応するためには、行政運営のプロフェッショナルとしてその力を遺憾なく発揮するために幅広い知識も必要ですが、常に人の立場となって物事を、ともに考えることができる人格者であるというところがまず求められると思っております。今後引き続き人材育成ビジョンを通しまして、求められる職員像を目指して執行していきたいと思っております。 以上、答弁とさせていただきます。
○副議長(大島信夫君) 次に、福島健康福祉部長。
◎健康福祉部長(福島正浩君)
阿久津佳子議員からの2回目の質問にお答えしたいと思います。 障害のある児童及び障害のグレーゾーンの児童の受け入れについてですけれども、障害のあるなしにかかわらず、保育を希望する保護者の要望に応えるため、公立保育所の受け入れ態勢の充実には尽力していく所存でございます。 次に、公立、私立保育所における保育士確保に関する今後の施策、方策の展開についてです。民間への支援として、保育補助者への補助を検討しております。保育補助者という重要な存在がございますので、他の自治体で行われているような給与補助、家賃補助を行って保育士を確保するということよりも、保育士が保育の現場でやりがいを持って長く勤めていただき、保育に専念できる環境整備を進めることが大切であると考えておりますので、そういう観点から、国、県の施策を活用して柔軟に対応し、働きやすい職場の確保等を進めていければと思いますので、よろしくお願いいたします。
○副議長(大島信夫君) 答弁は終わりました。
阿久津佳子議員の3回目の質問を許します。
◆5番(阿久津佳子君) 前向きな御答弁をいただき、少し安心しております。ありがとうございます。 3回目の質問ですが、針谷市長に、先ほど書画カメラで見ていただいた松戸手当も含めてさまざまな御所見をいただきたいのですが、意見並びに御提案をさせていただきたいと思います。 待機児童、特に障害のある、あるいはグレーゾーンの待機児童の保護者の方は、自分の子供の保育も含めた教育、社会への適応に対して大変お悩みを抱えておられます。市内外保育所、保育園での受け入れが難しいのであれば、御提案ですが、県の特別支援教育課にかけ合っていただいて、特別支援学校知的部門に幼稚部の新設をお願いするといったこともお考えいただけないでしょうか。全国的には、教育機関ですが、筑波大学附属大塚特別支援学校であったり、東京学芸大学附属特別支援学校には知的部門の幼稚部があります。となると、県立の特別支援学校においても幼稚部があっても何ら不思議ではありません。この件について針谷市長のお考えをいただきたきたく存じます。 また、
市民サービス向上において、そのサービスを直接担う職員の適正な定員確保と人材確保においては、まず市役所で働く職員が心豊かでないと、
市民サービスの向上もままなりません。市民ニーズは即解決を望むものが多いです。ぜひとも、市民アンケートからもわかるように、市民の目線に立って物事を考え、最大のサービス業という職種の職員であるということだけにとらわれない、いち人としての人間形成が醸成できる職場環境と仕組みづくりをお願い申し上げます。 最後に、この秋以降人事考課査定が行われ、来春の人事異動の協議に入る時期になるかと思いますが、適正な定員管理と人員確保を行っていただき、職員の満足度が上がる執行部体制を期待しております。「華のある都市(まち)古河」の実現に多大なる貢献ができる職員育成をお願いし、最後となりますが、職員の方々に気持ちよく働いていただきましょうと申し上げ、以上で私の一般質問を終わります。
○副議長(大島信夫君) 執行部の答弁を求めます。 針谷市長。
◎市長(針谷力君)
阿久津佳子議員の3回目の質問にお答えさせていただきます。 順番はちょっと逆になってしまいますけれども、まず子供を見守る環境、福祉体制、幼稚園、保育園、そしてさらに言えば、その周りの環境も含めてという形になるかと思いますけれども、何よりも古河市としては行政機関として、民間の保育所等が支援の必要な児童を受け入れできる態勢を支援しつつ、公立保育所運営ビジョンで掲げたとおり、公立保育所は特別な支援が必要な児童の
セーフティーネットとしての機能をさらに高めてまいりたい、このように考えているところです。 支援学校幼稚部という御提案がございました。今現在結城市、そして境町の2校がございます。そういったことは県として可能なのかどうかは確認したいと思っております。 古河市独自の事業としては、議員も御存じのとおり、ぐるんぱという施設がございます。何よりも、グレーという親御さんも認めたくないという非常に微妙な環境の中で、子供をいかに、よりいい環境で育てていくか。なるべく早い段階でそういう指導をしていくことが重要かと思われますので、御理解をいただけたらと思います。 次に、
市民サービスの向上についても含めての3回目の質問ですけれども、職員の適正な定員管理につきましては、昨年度策定いたしました新古河市
職員定員適正化計画に基づき、将来を見据えた長期的な視点から、市民ニーズや職場の特性に応じた職員を過不足なく配置してまいりたいと考えております。これまでどうしても行政改革という言葉の中で、職員数を減らせ、減らせという目で見られていたのが現実かと思います。議員御指摘のとおり、国、県からの権限移譲もあります。いろいろな形で再度見直すということも含めて、この新古河市
職員定員適正化計画というものもあるわけですから、それに従って運営してまいりたいと思っております。 人材の育成及び確保につきましては、古河市
職員人材育成ビジョンに掲げます3つの柱であります人事制度で伸ばす、研修制度で伸ばす、職場風土で伸ばすを基本として、新たな課題に積極的に挑戦できる人材の育成に取り組んでまいりたいと考えております。 山本五十六さんという、人材を育てるということで有名な言葉があるのは御存じかと思います。「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」、さらに、「話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず」、これらの言葉も胸に置きながら、職員の人材育成ということも考えていきたい思っておりますし、また今後は働き方改革に向けて、安心して健康に働ける環境づくりを目指した職場環境の整備を行うことにより、心豊かな職員を育成していくことがよりよい
市民サービスの実現につながると考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上、答弁とさせていただきます。