それでは、そのように執り行います。
順次、議長において指名し、発言を許可いたします。
議長よりお願いをしておきます。一般質問は大所高所からの政策を建設的立場で議論するべきものです。単なる事務的な見解をただすにすぎないものであるとか、制度の内容説明、お願いや要望するものではなく、簡明にて次元の高い内容のある質問を展開していただきたいと思います。なお、当局におきましても、的確、明快な答弁をお願いします。
それでは初めに、東垣典雄君の一般質問を行います。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) おはようございます。昨日よりめっきり冬らしくなりまして、ちょっと村岡のほうでも白くなっておりまして、スキー場はもうちょっと雪が欲しいかなというふうに思っております。
第136回12
月定例会一般質問をさせていただきます。議席番号6番、東垣でございます。議長の許しを得ましたので、通告に従いまして、今回は4項目につきまして質問をさせていただきます。
まず、1つ目の項目といたしまして、出産・
子育て支援について問うものでございます。「静かなる有事」というふうなことで、人口減少問題は本町にとって深刻で、出産・
子育て支援の施策が求められております。
(1)12月2日に成立しました国の令和4年度第2次補正予算で出産・
子育て応援交付金の施策が創設されているが、その対応を伺うものでございます。追加議案で議案を上程されておりまして、その内容を見させていただいておりますし、また、答弁を頂きたいというふうに思います。妊娠時から出産・子育てまで一貫した
伴走型相談支援と
経済的支援の一体的実施としまして、妊娠届出時(5万円相当)、出生届時(5万円相当)の
経済的支援を行うとしているが、本町の対応は。また、10万円でございますので、さらに本町として上乗せの支援の考えはないかということをお尋ねいたします。
(2)といたしまして、
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用して2・3学期において
学校給食費を無償化しておりますが、恒久的な制度としてこの無償化を続ける考えはないかを伺います。町長の所見をお伺いするものです。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。
それでは、東垣議員のご質問にお答えをしたいと思います。
まず、出産・
子育て応援交付金についてでございますが、このたび、国が創設をいたしました出産・
子育て応援交付金は、妊娠期から出産・子育てまで一貫して身近で相談に応じ、様々なニーズに即した必要な支援につなぐ伴走型の相談支援を充実させ、これに加えて
経済的支援を一体的に実施するものであり、本町といたしましても事業を早期に実施するため、本議会において補正予算を追加議案として提出して審議いただくこととしております。
伴走型相談支援につきましては、妊娠届出時から全ての妊娠・子育て家庭に寄り添い、相談に応じ、関係機関とも情報共有しながら妊産婦や夫、同居家族などに対してアンケートを実施し、これを有効に活用しながら出産、育児等の見通しを立てるための面談や、その後の情報発信、相談の随時受付等を継続的に実施していくことで産前産後のサービスや子育てに必要な支援につなげていくものでございます。
経済的支援につきましては、
伴走型相談支援の実効性と継続性を高めるために、妊娠届出時及び出生届出後にそれぞれのタイミングでアンケートなどを活用した面談を実施した上で出産支援と
子育て支援として合計10万円を支給するものでございます。
経済的支援の対象者は、令和4年4月以降に妊娠または出産された全ての人で、本町では、必要とする子育て用品の購入に活用しやすく、また、早期に確実に支給できる現金での支援により実施することとしております。
議員の質問にあります町独自の支援として10万円に上乗せする考え方についてでございますが、現金での
上乗せ支援をするのではなく、これまでから取り組んできております
子育て世代包括支援センターを拠点とした切れ目のない支援事業について今回の
応援交付金事業を活用することで、さらなる子育て施策につながる
伴走型相談支援の充実に向けた事業の展開に重点を置き、取り組んでまいりたいと考えております。
次に、給食費の無償化についてでございます。このたびの給食費の無償化はコロナ禍による
物価高騰等に対する子育て世帯への支援として実施しているもので、その財源には
新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を充てることができましたが、恒久的な制度とするためには、これまでの一般質問でもお答えしてきましたが、将来にわたって安定的に確保できる見通しのある財源がおよそ5,500万円必要でございます。そのためにはそれ相当の他の
行政サービスを削減しなければならないことも考えられますので、町単費では難しいと考えております。また、給食費につきましては、これまでから町内産
但馬牛肉消費事業、魚食普及事業などで550万円分の賄い材料費を町が上乗せをすることによる支援策を行ってきておりますし、一昨日には香美町のおいしいお
米コンテストで優勝したお米を町で負担して給食に提供するなど質の向上にも取り組んでまいっております。したがいまして、国が
子育て支援の一環として負担軽減のための財源を措置するような動きがあれば必要な対応は行ってまいりますし、町としても恒久的に活用できる財源の確保について検討を行っていきたいと考えております。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 出産・子育ての一貫した一体的実施として10万円の支払い、本当に今議会に早々と追加議案で出していただいて、早くそういうふうな対応をしていただいておるということは評価をさせていただきたいというふうに思います。
これまでの町長の
出産祝い金とかそういうふうな考え方が、直接現金を町民の皆さんに支給することは、必要な施策を重点的にほかの施策をすることで直接現金を支給するようなことは考えておりませんというふうなのが常日頃の答弁でございましたので、今回、まさにこの祝い金ではないんですけどもそういうふうな形になりますので、方向転換をしていただいたというふうなことは大変評価をしたいと思います。
今現在の香美町の出生率、それから人口減少の危機的な状況からして何とか町としてもこういうふうな祝い金的な、個人に渡るんですけれども、上乗せの金額が考えられないかなということでこの質問をさせていただきました。そういうふうな考えがないか。(1)の答えはそういう考えはないということですけれども、それに代わるものとして、今まで伴走型というふうなことで、面談をして妊娠から出産までいろいろ施策をされておるんですけども、今まで以外にさらに香美町として独自というのは今現在は考えておられませんか。そういうふうな支援ということは。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 先ほど現金給付の話がございますが、これは町の単費の話ではございませんから、国の方針にのっとって現金を給付するという仕組みでございます。おおむね国と県と町等で負担するわけでございますから、町独自の
出産祝い金だとか、そういう対応したものではありませんので、そのことはご理解を頂きたいと思います。
国の方向に沿って何らかの町が伴走型の相談も含めてですけども、何らかの支援策があるとするなら、例えば来年度予算の今後の検討に向けてどういうことができるかについては、また今後、検討してまいりたいと思います。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 今回、国と県からですし、6分の1の負担が町からはありますので、言い換えれば町からも現金給付をするということで、考えを変えていただいたかなというふうに思ったんですけれども。
それでは、(2)の関係ですけれども
学校給食費の関係です。
学校給食費の関係で、今、2学期と3学期、
学校給食費を無償化していただいております。その中で、評価とすれば子どもさんはお持ちの方は本当に助かっておるというふうな評価があると思いますし、
学校給食費の関係も、後から
地方創生臨時交付金での対応をされとったんですけれども、これが令和4年度の当初予算からこの施策を発表しとったら大変僕はインパクトがあったというふうに思うわけです。2学期、3学期、無償化していただいたんですけれども、それはありがたいんですけども、令和4年度の当初予算からそういうふうな発表があれば、町長は子育てに本当に力を入れていただいとるんだなというふうなことが感じ取れたというふうに思います。そういうふうなことから、町長は、今も答弁でありましたように、国が
子育て支援の一環として負担の軽減のための財源を措置するような動きがあれば必要な対応を行ってまいりますというふうな答弁をされております。
今、ずっと新聞なりの報道を見ておりますと、子ども、それから人口減少の対策として
子育て支援を倍増するというふうな記事がこの頃出ております。ですから、給食費の無償化、今現在5,500万円要るんですけれども、一時的には町のほうで負担を考えて、国にこういう施策も必要だというふうな働きをするようなことを考えていくのはどうかなということを申し上げたいというふうに思います。来年の春からまた給食費が要りますよといったらがっかりします。それがないように国にも働きかける、来年の春からも給食費は無償化するというふうなインパクトのある子育ての施策を考えることはどうでしょうか。町長、再度。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 2学期、3学期の給食費の無償化に踏み込んだことを継続する話でございますが、これが令和4年度当初からの予算が計上されておればということでございますが、そのたびにご審議を頂いておりますが、国の
地方創生臨時交付金が第何弾かで出た中で、給食費の無償化に踏み切った2学期、3学期の給食費の無償化は、第何弾かで出た交付金が国から使途が示されたから、年度途中に2学期、3学期という話をしたわけでございますので、これは議員の皆さんも十分ご承知だと思います。今後の給食費の無償化につきましても、国が何らかの、同じような対応を示して何らかの財政支援を頂けるとするのであれば、当然、そのことにもまた検討はさせていただきます。ただ、国への働きかけ、そういうことにつきましては、国も大分そういう流れになっておって、そのような交付金の使途も示されたというふうに思いますから、国のほうで給食費の無償化についての財政支援や財政措置が今後出るとするなら、それには即応して香美町としても対応はさせていただきたいというふうに思いますし、また、国への要望についても町村会だとか、あるいは県を通じていろいろとそれぞれの市町村が要望活動は行ってくると思いますので、私もそういう場面があれば一生懸命要望には努めてまいりたいと思います。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 令和4年度の当初から予算のときにこういうふうなインパクトがあったかなというふうなことを思いますので、さらに、今回、2学期、3学期、給食費の無償化、これを令和5年の1学期からまた給食費が要りますよ、それはがっかりしますよ、町長。やっぱりここは何とか踏張ってもらってといいますか、そういうふうな町長の決断を頂いてそういう無償化の方向を探ることを求めましてこの質問は終わります。
次に、水田農業をどう守るかを問うものです。令和4年の
水稲作付面積は451ヘクタール、5年前の作付面積は524ヘクタール、実に13.9%の減少となっている。水田農業をどう守っていくかを伺うものです。
(1)農地の集約と継続した耕作を目指して
集落営農組織等の
農業法人化への組織化を進めているが、令和4年10月1日施行された「
労働者協同組合法」による法人化、「自分で出資し、経営に参加し、働くことで地域に貢献する」、このような団体が法人格を取得できる「
労働者協同組合」を設立し農業の
後継組織づくりをする。この「
労働者協同組合」を推進し、法人化を進める考えはないかを問うものです。町長の所見を伺います。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 次のご質問でございます。
本町の水田農業の実態は、若者の流出や所得が不安定なことから担い手の高齢化、
後継者不足が進んでおり、
認定農業者や大規模農家が担う経営面積には限界が来ており、議員ご指摘のとおり、
水稲作付面積は減少しております。そのような実態にある中で、本町の基幹産業であります農業を守るため、昨年度から
農業法人等組織化支援事業補助金を創設し、継続的な農地保全を図るための法人化を進めております。また、併せて作業の効率化、労力の軽減を図るため、
農業近代化施設整備事業補助金を拡充し、機械導入の支援を進めておりますし、このたびの肥料高騰を受け、農業者、
肥料価格高騰対策補助金を措置するなどあらゆる施策を講じてまいりました。
議員からご質問の
労働者協同組合法は、持続可能で活力ある地域社会を実現するため、今年10月1日に施行されており、出資、意見反映、労働が一体となった新たな法人形態が創生化されたものと認識をしております。この
労働者協同組合は、農業も事業対象となることから
集落営農組織に代わる新たな担い手の一つとして期待をするところでございます。
本町では、
農業法人等組織化支援事業補助金の活用を図り法人化を進めるため、令和3年7月に
県立農林水産技術総合センターの
木村専門技術員を講師に迎え、
法人化セミナーを開催し、25名の方に受講を頂きましたが、そのうちお1人の大規模農家だけが法人化を検討されているだけで、その他の受講者は法人化の検討がなされておらず、
法人化推進の難しさを感じておりますが、設立に当たっては定款の作成や登記が必要なようですので、
農業法人等組織化支援事業補助金により支援を考えてまいりたいと思います。
一方で、設立後は余剰金を準備金、
就労創出等積立金、教育繰越金に充てることとなっていること、また、社会保険や労働保険への加入対象となることから、収支のバランスを考えると相当な面積を経営しなくてはならないこと、また、積雪により冬季間の農業収入が得られないなど、設立に当たっては多くの課題があると捉えております。
いずれにいたしましてもまだ始まったばかりの制度でございます。今後、調査研究を重ねる必要があると思っております。今後の水田農業を守っていくためには、
認定農業者や大規模農家にとどまらず、
集落営農組織や
労働者協同組合、兼業農家など多種多様な担い手によりいかに耕作を継続させることができるかが課題と捉えておりますので、社会情勢を注視しながら今後も農政施策を展開してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 実は令和3年産の価格下落で令和4年に補助金を出しとるわけです。それが、香住区は34人、それから村岡区は33人、小代区は8人。小代区は、8人のうち3ヘクタール未満が8人なんです。ですから、それ以上の大型化というのはなかなか難しいというふうなところがあって、
労働者協同組合を利用者法人化し、それで機械の購入の関係を補助ができるように考えていったらというふうなところです。といいますのが、町政懇談会でも個人の方から
認定農業者には機械購入の補助もありますし、そういうふうなところがありますが、個人の農業者にはありません。ですから、法人化を必要としますというふうなところがあるわけです。法人化をしようと思いましたらどうしても大規模な面積が必要です。しかし、この
労働者協同組合は非営利の組合の基本的に考えですから、もうちょっと農業法人とは違う形ができるのではないかというふうなことを感じるわけです。そういうふうなことで、農地を守っていかなければ、どうしても大型化、香住区のほうでは大型化ができますけれども、なかなか村岡区、小代区ではそういうふうな農業法人という大型化が難しいと。例えば小代区では、
認定農業者、畜産と水稲を加えた
認定農業者はありますけれども、耕種農家の水稲だけの
認定農業者というのはありませんから、どうしても機械の更新というのがネックになってくるかなというふうなことを思うわけです。そういうふうなことで、機械購入の補助の対象というふうなことを考えるについても、
労働者協同組合の法人化も機械補助の要件の中に入れていただくということはできませんでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 大型農家に対する機械補助、担当課でも年度内に補正を組んだりして大変人気を頂いておりますし、できるだけ町としても要望にお応えをしたいというふうな思いがございますが、ただ、持続的な農業経営を今後進める中で、今の議員からのご指摘のように、機械を購入するための補助を頂くための組織改編ですとか法人化というのは逆の話だと思います。機械を購入しやすくなるような法人形態への移行ということではなしに、今後、永続して農業を続けていくための組織化という思いの中で、機械の購入補助は後からついてくるという考えを持っていただきませんと、機械を買うために組織化をするというのは僕は逆の話だと思いますので、その辺も勘案しながら、できるだけ農家の皆さんに
機械購入補助もできるだけ対象者を増やすような取組は、今後、内部で検討させていただいて、こういう大型農家とか法人化に向けた動きを加速していただけるような体制づくりには担当課を含めて、今後いろいろと検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 機械補助を念頭にというふうなことでなしに継続的に水田を守っていくということを考える。そこからの発想ですけれど、どうしても営農組合というのが高齢化していますから、やっぱり若い方でそういうふうな労働者の協同組合をつくって、それで、兼業を主にしたそういうふうな継続的に水田を守っていくことを考えるということを求めてこの質問は終わります。
次に、
デマンド交通について問うものです。ドアーツードアー型の
デマンド交通に取り組んでいるが様々な課題があると思われる。今後の在り方について伺うものです。
(1)利用者の意見を集約され、どのような課題があり、この課題をどう改善するか伺うものです。
(2)AIを活用した予約・
配車システムを導入、決まった運行路線、定時の運行時間からの脱皮、運行時間内であればいつでも利用が可能、町内どこでも乗降可能、乗車直前まで予約可能、予約は電話と
スマートフォン、
webアプリの方式を取り入れる考えはないかを伺うものです。町長の所見を伺います。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それでは、次のご質問でございます。運行経路や乗降地点、運行時刻が定められている一般的な路線バスとは異なり、運行経路、乗降地点、運行時刻のいずれかに柔軟性を持たせることで利用者の要求に応えて運行いたします乗り合い型の
公共交通サービスが
デマンド交通と言われており、現在、
町民バス奥佐津線及び余部線において導入をしております。奥佐津線及び余部線においては、運行する時刻を定めて時間的な需要を集約しやすくすること、運行する方向を香住市街地に限定することで需要を集約しやすくすることを組み合わせた経路と時刻を設定する予約がなければ運行しない形態を導入し、効率的な運行を行っております。
この経路と時刻を設定するが、予約がなければ運行しない形態は、経費の削減と効率的な運行の確保が可能となりますが、利用者の利便性を多少犠牲とすることから、利用者からは予約に負担を感じる、運行便数が少ないなどといったご意見を頂戴しております。需要が少ない地域での
デマンド型運行には何らかの方法で需要を集約する仕組みがなければ運行が非効率になることから、小代区内で実施した実証運行の結果などを参考に、奥佐津線及び余部線での実証運行の実施を含め、効率的な運行を前提とした運行方法の検討を行い、課題の解決に取り組むこととしております。小代区内で実施したデマンド型の実証運行では、利用者が
スマートフォンやタブレットから直接予約をすることができ、乗り合いが生じた際に運行経路を自動で生成するAIを活用した予約
配車システムを試験的に導入をいたしましたが、小代線の利用者はそのほとんどが高齢者であるため、
スマートフォンやタブレットによる予約は利用されておらず、電話予約による利用が中心となっており、また、利用の多くが1人での利用であり、AIによる運行経路の自動生成に至るケースが少なく、予約システムの持つメリットを生かすことができませんでした。多くの方に利用いただくことで予約システムの持つメリットを生かすことができるため、本格的な導入には利用者の増加が必要であると考えております。
町内全域での予約システムと
デマンド交通の導入についてのご提案ですが、全但バスが路線バスを運行する村岡区及び小代区では、町民バスが路線バスの競合路線とみなされることから、運行することができる地域が現在の町民バス路線と同じ区域のみとなります。また、射添線においては小学生と中学生の通学利用があることから、
デマンド交通を導入すると通学で利用するために毎日予約をしなければならないこととなります。さらに、香住区の市街地で
デマンド交通を導入するとなると、日本交通の運行するタクシーと競合することとなり、運賃の安い町民バスの利用が増え、タクシーの利用が減りタクシーの撤退につながる可能性もございます。また、
デマンド交通の導入メリットは複数の利用者が乗り合うことで効率的な運行が可能となることでございますが、香住区内の町民バス利用者も決して多いと言える状況ではなく、実際に
デマンド交通を導入しても1便当たりの利用者が1人程度にとどまってしまうと、多額の公費を投入して
デマンド交通を導入することへの理解が得られるか、今後も不足するバス運転士の確保等解決しなければならない課題が多いことから簡単に町内全域での導入は難しいと考えますが、引き続き今後も慎重に検討を進めてまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 実は会派で視察に行きました。以前に総務民生常任委員会でも視察に行ったんですけれども、そこも
デマンド交通をしておりました。乗り合いですので、今申し上げましたように大体路線を決めて時間も決めてというのをされとったんです。しかし、やっぱり、いろいろな課題を解決されて、路線も自由にAIを活用して予約に対して何時頃には行きますとか、どこまでですかというふうなことを車が走りながらでも受付ができるというシステムを導入されていました。香美町の場合、今、町長が話されたように路線バスもありますので、一概にはそのとおりにはいかないとは思いますけれども、まず、今のAIなりを活用して新しい公共交通の体系を考えていくべきということでこういうふうな質問をさせていただいております。
そこの町は一般住民も利用できるんですけども、観光にも利用できるようにしておられました。今、香美町でも山陰線、駅の活用、山陰線に乗る人を増やさなければいけないというふうな課題もありますので、その辺も加え、それから、今、タクシーの会社にも助成を出しております。その辺の整理もしなければいけないとは思います。いろいろな課題はあると思うんですけれども、まず、そういうふうな今のAIを活用できる運行状態が可能かどうかということも研究していただいたり、それから、観光客が利用できるかどうかということ、それから、今のデマンドバスの課題解決とともに将来的に観光客も含めた利用客の増加が見込めるかどうかというふうなことも頭に入れた
デマンド交通を考えるべきではないかというふうなことを思います。そういうことで、やっぱり今現在の住民の方の利用、それではどうしても利用率があれですから観光客も含めたというふうなところの
デマンド交通を考えることはどうでしょうか。町長のお考えを再度。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) まさに今議員からご提案がありましたように、少しでも利便性が上がって多くの町民の皆さん、あるいは観光客の皆さんも利用できる仕組みがつくれないかどうかにつきましては随時担当者が研究をしております。ただ、確固たる利用者増に向けてのきちっとしたことがなかなか難しくてできないのが現状でございますが、引き続き担当者は一生懸命取り組んでまいります。できるだけ町民利用を増やすため、あるいは、今議員からご提案の観光客が利用できるような路線が組めるのかどうか、仕組みがつくれるのかどうか、これは今後も課題でございますので引き続き検討はさせます。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) それでは、会派で視察をさせていただきましたし、そういうふうな提案なり、これからの取組を求めてこの質問は終わります。
それでは、最後にコミュニティスクールにつきましてお尋ねをいたします。令和4年12月1日の日本海新聞にコミュニティスクールの記事が掲載されていました。よく見ますと、香美町教育振興基本計画の中にコミュニティスクールの関係が掲載されておりました。そこでお尋ねをいたします。計画の詳細につきまして教えていただけましたらと思います。
それから、学校再編が進んでおりますが、再編検討委員会との関係はどうなるかということ。
それから、これまで行ってきております学校版教育環境会議の役割といいますか、これからどういうふうな学校版教育環境会議の立ち位置にするかということをお尋ねいたします。
◎議長(西谷 尚) 質問を終わりました。教育長の答弁を求めます。
教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 前田です。どうぞよろしくお願いします。今ありました東垣議員の質問にお答えをします。
コミュニティスクールというのは、学校運営協議会を設置した学校のことであります。学校と地域住民等が力を合わせて学校の運営に取り組むことが可能となる「地域とともにある学校」づくりへの転換を図るための有効な仕組みであります。学校運営に地域の声を積極的に生かし、地域と一体となって特色ある学校づくりを進めていくことができ、平成29年の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部改正により、コミュニティスクールの導入が各教育委員会の努力義務となりました。香美町では、まず、3つの中学校と小代小学校の4校で令和5年度に先行導入し、その他の全ての学校は令和6年度での導入を目指しています。
教育委員会では、コミュニティスクールの意義や目的、仕組み等を理解していただくため、地域の皆様には広報等で周知するとともに、学校教職員や協議会候補者を対象とした説明会、研修会を実施し、コミュニティスクールの新規導入の推進や導入校での取組の一層の充実を図っていきたいと考えております。
2つ目の再編検討委員会との関係ということなんですが、直接に関係するものではありませんが、再編対象の学校では再編までの検討に関わり、その経過や課題点を把握していただいているということから考えていけば、再編検討委員会の委員がコミュニティスクールの委員になっていただくことが考えられるかなというふうにも思っています。
3つ目に、学校版教育環境会議の役割はということなんですが、校区の保護者や住民の方々に学校の教育ビジョンや経営方針、教育実践などを説明して、その後評価を受け、魅力ある学校づくりに生かす目的で開催をしています。コミュニティスクールが設置されれば学校運営や必要な支援などを地域住民と共有し、地域と一体となって子どもを育む地域とともにある学校づくりが推進できますので、学校版教育環境会議はその役割を終えることができるのかなというふうにも考えております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 文科省の、ちょっとネットで調べたんですけれども、その中にコミュニティスクールの関係で、教職員の任用に関して教育委員会規則に定める事項について教育委員会に意見を述べることができるというふうな項目があるんですけれども、この辺は教職員の人事権までがあるというふうに解釈できるのでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 実は、今、平成29年度の国の動きのスタートの話をしましたが、令和3年度ぐらいからの動きが活発になったのは、実は、今ありました人事権という問題の解釈の仕方というのが非常に難しいところがあります。確かに学校の校長を中心とした組織の真横にコミュニティスクールというのは存在することにはなるんですが、人事に関して要望や意見は聞くことがあっても人事権に直接入ってくるという立場ではないというふうに整理をされたので、ここ令和3年ぐらいから一斉に各校が導入と、努力義務で令和6年ぐらいまでには入れてくださいということで進んでおります。難しい解釈、ただ、うちの地域は英語を頑張るよ、こういう先生がおられる、じゃ、増やしたらどうですかというような意見を聞いていくのであって、どこの、どこから何々先生を取ってこいとかそういうレベルではないというふうに捉えてもらったらというふうに思っております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 質問はありませんか。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) こういうふうなコミュニティスクールを導入されるというふうなことですので、また、いろいろと課題なりがあると思いますので、その取組につきまして課題解決のために取組を頂きますように求めて質問を終わります。
以上で私の質問は終わります。
◎議長(西谷 尚) 以上で東垣典雄君の一般質問を終わります。
次に、見塚修君の一般質問を行います。
見塚修君。
◎見塚 修(11番) おはようございます。見塚修です。第136回12
月定例会一般質問を行います。毎年ですが、ちょうどこの12月の議会の一般質問になると何かしら雪が降るということで、そろそろ冬も本番かなというふうに思うわけですが、大雪にならないことを願っております。それでは始めます。
コロナ禍を克服し、活力あるまちづくりを求めて行うものです。今回でパート7回目であります。まず総集編であります。
2022年も師走に入り、残り数日となってきました。今年は世界情勢も揺れ動き、国内でも様々な事件や事故が頻発し、決して穏やかな1年とは言えない年だったと感じています。町内においてもコロナ感染拡大や物価の上昇、さらには町内事業者の廃業等町民にとってもマイナスとなる要素が多い年でもあったと思います。このような環境の中、町行政は町民の暮らしや地場産業を支えるべく政策を打ち出して町政運営を行ってきたことと思います。その町政の取組状況を町民に説明し、町民と広く意見を交換するべき場である町政懇談会が今年度も開催されました。
最初の質問項目は、その町政懇談会の在り方について町長に伺います。繰り返しになりますが、毎年開催されている町政懇談会は、町長が町政の取組状況を説明し、町民と町政運営について意見を交換する貴重な機会です。今年は10月初旬に3区で開催され、約160人の参加者と町政運営などについて活発な意見が交わされたと町のホームページにも実施報告が掲載されていました。そこで質問です。
1、町政懇談会を開催する目的を改めて伺う。
2、日程調整や体調不良等で会場に来られない町民もいると思うが、懇談会の様子をオンラインで配信してはどうか。
3、平日夜間の開催だと生活環境の影響で参加が難しい町民もいると思う。より多世代の町民に参加いただけるように、開催曜日や時間帯を変えて複数回開催してはどうか。
以上、3点を町長に伺います。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それでは答弁をさせていただきます。
議員ご指摘のとおり、町政懇談会は香美町総合計画に掲げるまちづくりの基本方針であります協働によるまちづくりの推進を進めるため、町民の皆様が町政へ参画していただく機会を確保することを目的とするもので、私自身が直接町民の皆様に町政の取組状況を説明し、さらに町政全般について建設的なご意見を頂く重要な機会として開催をしているものでございます。ここで、多くの町民の皆様から町政に関する様々なご意見を頂き、可能な限り、これを町政に反映させていくことが重要と考えておりますが、意見交換の際に懇談会の趣旨にそぐわない個別の問題についての発言をされる方も見受けられます。
懇談会のオンライン配信につきましては、開催を検討する段階で担当課から提案がございましたが、さきに申しましたように、意見交換の際の発言が町政に対する質問や提案にとどまらないことから、単純にこれを配信することは適当ではないと判断をしております。また、理由として、当日会場にお越しいただく参加者に対しあらかじめ懇談会をオンライン配信することを伝えておく必要がありますが、ライブ配信により個人を特定されることを嫌がられる方もあるなど、これを歓迎する方ばかりではありませんので、このことによる参加者の減少や参加者の方の活発な意見交換の妨げになることなどが懸念されることからオンライン配信については見送りをさせていただいております。
繰り返しになりますが、私自身が直接町民の皆様へ町政の取組状況等を説明し、町民の皆様から直接ご意見を頂く重要な機会でございますので、今後とも対面での開催を基本としたいと考えております。
開催曜日や時間帯を変えて、複数回開催してはどうかというご意見を頂いておりますが、町政懇談会に参加しにくい方に対しては、町内に在住、在勤もしくは在学しているおおむね10人以上の者で構成された団体またはグループを対象とした香美町出前まちづくり懇談会などにより、町民の皆様との意見交換を行う場を確保することとしておりますので、香住区、村岡区、小代区の3会場での夜間開催にご理解を頂きますようお願いをいたします。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) 今、答弁いただきまして、改めて目的をここで伺ったのは、私が思っていたのと同じだったんですけど、目的はやっぱり大きく2つあるのかなと。町長もしくは町の課長が直接町政の取組状況を町民に説明されるというのがまず1つです。それを踏まえた上で、町民との交流というか意見を交換するという大きく2つ目的はあるんだなと感じました。まず、ここは間違ってないですか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) そのとおりでございます。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) そこが確認できた上で、2)のオンラインで配信してはどうかというところなんですけれども、私の思いとしては、町の取組というのは、当然、毎年変わってくるわけですよね。主要なところは変わらないにしても、その時々の町の状況であるとか国の動向であるとか、世界情勢かもしれないです。そういうことを鑑みて町民の暮らしであるとか仕事とか、そこにより早い対応をしている。その年その年のこういう状況だからこういう取組をしているという、10月が大体開催ですので大体年度の半ばあたりで現状の取組状況を説明される。これは一方的な話ですので、ここに関しては会場に来られている方だけではなくて、ここに関してはそれ以上に、例えばオンラインで動画を残して後でも見れる。町は今どういうことをやっているんだろうって知ってもらうということは全く問題ないかと思うんですが、その辺、いかがですか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 私はオンライン配信ぐらいはいいのかなというふうな思いもいたしますが、ただ、確かに例えばご自宅でもオンラインによって視聴される方があることによって、あれは形としては例えば下浜区の浜上ですとか、ということを先におっしゃっていただくような形になったり、町に対してご質問なさる方々の様子、これは私は個別、そんなことは気になさらない方のほうが多いとは思いますが、中にはオンライン配信があるならちょっと恥ずかしいから、言うことにはしておったけどもやっぱりやめようかなというようなことが出ないように、広く浅くといいますか、広く誰でも自由にご発言をいただける体制には、オンライン配信のよいところも十分認めさせていただきますが、少しブレーキがかかる部分もあるのかなということで今の形にしております。
一方では、先ほどおっしゃいました曜日や場所を変えてというお話にしましても、今までから、そのこともいろいろと検討はしておりますけども、従前からもっと細かい範囲で数をこなしていったらどうかというようなこともありますが、全課長、会場の設営に多くの職員も要しますし、例えば120集落で1つずつなんてなりますと、3日に一遍はしとらんなん、土日も含めて3日に1回もしなければいけないようなことになりますから、おおむねそういう場で発言を頂くようなことを期待するために、特に一般の町民の方が自由参加で参加をしていただくこともお願いしておりますが、おおむね区長さんとか区の役員さん方、あるいは行政の審議委員をしていただいている方々にも案内を出させていただいておりますから、やっぱりそういう方々が中心になりつつございますので、いろいろな我々が当初期待しているような意見交換にならないような場面もありますから、まだこれから今後行うに当たっては、今のオンラインの配信も含めてより多くの方に参加していただいて、活発な意見を頂けるのかなというふうに思います。特に10月に行っておるといいますのは、当初、今年で言いますと4年度の予算を執行する4月から半年たったあたりで、今までの流れや進捗状況を簡単に説明していただいた後、町民の皆さんからの意見が、例えば今で言いますと、来年度の5年度予算に参考になるようなものを提案を頂きたいという意味で10月近辺にということでさしていただいているところでございます。議員がおっしゃいますように、いろいろと不備な点もあったりするとは思いますので、今後、また来年度の開催についてはどういうふうな形にするかはしっかりと検討していきたいと思います。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) 町長、細かく質問をしているので、質問以上の答えが、何もそんなこと、今は聞いてない。順番があるというか、1個1個確認していきたいので、もう一度確認させてもらうと、1番のところで、目的を改めて確認させていただいたんです。そうしたところ、調整の取組状況を説明するという部分と、それを踏まえて町民さんと意見を交換するという2つがあると。最初の取組状況を説明するというところに関しては、一方通行、説明をするのでそこはオンラインで構わないと思うんですが、いかがですかと聞いたんです。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) そのことについては、問題はないと思いますので前向きに検討させていただきます。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) そうですよね。その中で、今はもちろんオンラインとかはされてなくて、会場に来られた方には町からの取組の状況が説明されている。今年度で約160人の参加が3会場であったと。昨年が約170人、今年度が160人ということは全町民の約1%の方が現在の町の取組状況を聞かれたということですよね。一番最初の答弁では、やっぱりより多くの町民に参画いただくためにこの町政懇談会を開いているんだと。その観点から全町民の1%の約160人の方に町政の取組状況を聞いていただいているというのは十分ですか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それぞれご自身の事情あられると思いますので、その160人の方が、それもこちらからお願いをして区の役員さんだとか区長さん方も含めてそのような状況ですから、そういうことに直接参加をされないという考え方を持っておられる町民が多いのかなというのが率直なところの思いでございます。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) 先にいっぱい答弁を頂いたのでちょっと順繰りになってしまうんですけども、だからこそ目的の1つである取組の状況説明に関してはオンラインでより広く知っていただくことが有益だと思いますし、やっぱり日にちを決められてその日に調整してというのはなかなか難しいと思うんです。私も、今年度、3会場とも日程調整ができなくて行けなかったんです。当然、一町民さんを見てもそういう場面があると思うんです。ただ取組の状況は、より聞いていただきたいという目的があるのならば、聞いていただけるような方法もあるのかなと。それが、例えば今で言うとオンラインで配信して、より今よりも、会場に来るだけじゃなくてもその取組を聞いていただける幅が広がるのではないかというところが提案だったんですけれども、そういうふうに肯定的に言われているので、ぜひやるべきだと思います。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 例えば、その年度の進捗状況だとか、そういうことを行政側から町民の皆さんにお知らせすることは何もオンライン配信だけでなしに、例えば広報の特別号でも出して必ず1世帯に1枚は行くわけでございますから、今年度の取組の進捗状況というような形でお示しをすることも可能でございますし、オンラインでしても向こうからのお応えに対応することを私1人がするというようなことも可能ではあろうかと思いますが、なかなかそういうこともできませんので、今の形を取らせていただいておりますが、今の形に問題があるということは、たまに町民の皆さんからもご意見も頂いたりいたしますし、お手紙を頂戴したりすることもございます。そういうことを回避して少しでも多くの方々に参加していただける仕組み、あるいは今の議員ご提案のオンラインのことも含めて検討をさせていただきたいと思います。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) 今町長がオンラインじゃなくても、例えば広報紙の特別号を出してでもというふうに言われましたけれども、別に特別号を出さなくても町政懇談会、広報誌に2ページにわたって開催したことが載っているんですけれども、その紙面のほとんどというか全部が質疑応答のことなんですよね。もともと目的として町政の取組を町民に説明するということと質疑応答という2つがあるんですが、この広報を見ても町政の説明をすることに関しては全く載ってないんですよ。それはいかがですか。どう考えられますか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 年度途中の進捗状況をお伝えしたりすることは、例えば3月に予算が確定した段階で全世帯に配られる町報にも今年度の町の予算、新しい取組事業、全てを網羅して出させていただいておるわけでございますから、そこは必要ないのかなというふうに思います。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) 3月に予算が決まった時点で広報に載ります。これは確かにそうです。関心のある町民さんは見られますよね。10月に取組の状況を町民さんに説明することが必要だからこの町政懇談会を開かれている。目的の1つですよね。大きく言うと2つのうちの1つが、3月に予算の決まった時点でその取組を出しているから、10月の町政懇談会でそこを示す必要がないというならば、言っていることが、今、町政懇談会の目的と、何だかその必要性と広報紙に載せる必要性がない、ちょっと整合性が取れないと思うんですけれども、ちょっと頭を整理してまとめてご答弁ください。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 町政懇談会の内容についてを広報紙で報告をさせていることが、受け答えのやり取りだけが出ていることが問題であるということについては、何らかその広報紙でも、改めてさっきのオンラインの配信も含めてどういうふうにすればいいのか、今後検討させていただきたいと思います。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) 私が問題視している話ではなく、町として町民に10月の段階での今年度の取組の状況を町民に説明することが重要だから町政懇談会を開いているという話だったので、ここに載ってないのはどうなのだというところ、私自身が問題視しているんじゃなくて、町として目的とやっていることがそぐわないんじゃないですかと言っているだけで私が問題視している話ではないです。
もう一つここのところで加えると、先ほど町長からもあったんですが、出前まちづくり懇談会、町内の10人以上の団体やグループ、これは、昨年6月の同僚議員の質問の中でも、こういうグループに対しての出前まちづくり懇談会で意見交換の場を確保することも考えますと、昨年の6月の議会でも答弁されているんですけれども、その進捗というのは具体的にいかがですか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 町民からそういう要請があったことはないようでございます。今の時点では機会がなかったということでございます。住民に対する広報が思うようにいってないのかもしれませんので、ちょっと検討させていただきたいと思います。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) ちなみに私がよう見つけんかっただけかもしれないですけど、どこでこれは告知をされていましたか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 担当者はしてないようでございます。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) この出前まちづくり懇談会に申込みがなかった、どこで告知していましたか、告知はしてません。それは申込みはないです。申込みがあったら奇跡的ですよ。そこは答弁、今のは前後して、してなかったらしてなかったでいいんです。今後してくださいと僕は言いたいので。申込みがなかったことを先に答弁されるんじゃなくて、その進捗はいかがですかと聞いているので、進捗は改めて問います。進捗はいかがですか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 住民に対する告知ができてなかった、今の時点ではということでございますので、少し申し訳なかったなというふうに思っております。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) 1問目のまとめにしたいんですが、町政懇談会を開催される町の目的は、町の町政の取組状況を町民に説明して理解いただく。それは町政に参画していただいて関心を持っていただきたいから町の取組を説明することがまず1つ。
もう一つは、その町政の取組を踏まえて町民と町長、もしくは町執行部の方が建設的な議論を行う場を持つことが目的である。その中で、全ての町民がそこに来れるわけではないので町として別段グループに懇談会を設けて来れない方に対応していきます。去年も言いました、募集はしていません。町政懇談会を行う目的を本当に何で行うのか、もう一度、目的のところを明確に頂きたいですし、そのために何をやっていきたいのか。私がやってほしいというか、町がその目的を持つ中で、今後、何をどうされていくのかということを答弁いただきたい。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 今、確認をさせますと、制度ができたときにそういう制度ができたことを全戸配布で告知はしたようでございます。ただ、それが十分できていなかった。繰り返し告知をするとか、例えば、町政懇談会に参加をされなかった皆様へというような形でそういう制度があることを丁寧に周知ができてなかったのは事実でございますから、今後は気をつけてさせていただきたいと思います。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) ちょっと理解に苦しみますが、今後、町政懇談会、なぜこれを開催するのかという目的はしっかりと考えて、その目的を果たすための施策であると思うので、改めて目的を何度も聞いてしまったんですが、やはり目的がないことをやっても仕方がないし、目的があるのにやることをやらないというのもまた違うと思うので、ぜひいい形での町政懇談会を開催されてより町民の方に参画いただき関心を持っていただけるような施策になればと願います。次の質問に移ります。
2点目は、行政放送の発信について伺います。防災無線で放送されている行政放送ですが、10月から町ホームページでも公開されるようになりました。放送を聞き逃した場合や外出先からも放送内容を確認でき、その情報を文字で確認できるので耳の不自由な方にとってもありがたい取組だと思います。今まで以上に町からの情報が町民に届くことは町政運営の観点からも非常に重要なことだと考えます。そこで質問ですが、今後行政放送をさらに多くの町民へ伝える仕組みを考えているのか伺います。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それでは、行政無線による行政放送についてのお答えをさせていただきます。
香美町防災行政無線による行政放送につきましては、有事の際はもとより平常時においても町から町民の皆様に重要な情報を伝達する手段として大きな役割を果たしているところです。行政放送ですが、毎週火曜日、木曜日、土曜日のそれぞれ朝6時40分と夜19時30分に定時放送を行い、これに加えて必要に応じて随時放送を行っております。これらを聞き逃した場合や外出先などでも24時間以内に町から放送された内容を電話で聞くことができますし、また、機器には録音機能がありますので、従前からこれを確認していただくことができました。
今回、議員のご指摘のとおり、このたび都合で放送を聞けない方や聴覚に障害のある方に対しても行政として必要な情報を届けることを目的に、令和4年10月から行政放送の内容を町ホームページに掲載し文字でも確認していただけるようにしたところでございます。ホームページに掲載するに当たっては、この内容を基に音声読み上げソフトを利用されることも想定し、複雑な表などで整理した形としないこととし、さらに運用開始後に可能な限り関連サイトにリンクする形にするように見直しをするなどし、閲覧していただいた方の関心を高めるように取り組んでおります。
行政放送は、町民の皆様に情報を伝達する手段の一つとして大きな役割を果たすものであり、これに付随する行政放送の内容を掲載したページについては見直しを続けながら運用していくこととしますが、伝達する情報をホームページや広報紙などで併せて発信することにより効果を高めることができるものであると考えますので、今後もどのような取組が住民の方への有益な情報伝達手段であるのか総合的に見直しながら運用し、少しでも多くの町民の皆様に情報をお届けすることができるように取り組んでまいります。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) 答弁いただきまして、まさに町長がおっしゃるとおりかなと思っております。やはり今まで町の情報というのは、一般質問等々でもやっぱり町の広報とホームページと行政無線で広報しておりますというのがよくある3点セットだったんですが、今回、防災無線での行政放送というのは、やはりその場にいないとなかなか聞き逃すことがある。それを改めて文字として町のホームページに載せるというのは、確かに今までその情報を逃していた方からするとひとつ大きいかなと思うんです。それは大きな一歩だと私は思っていまして、ただ、これをやったから格段に今まで以上に多くの方に情報が届くとはなかなか言い切れないかなと。ただ、今までよりはその選択肢が増えたので、一歩ずつ1つずつ情報をより町民に届ける方法って大事なんじゃないかなと思っているんです。ということは、今回は、今まで3点セットだったのが、防災無線での行政放送が町のホームページで文字で見れるという一歩進んだ、その次に何か新たに町民に情報を届けるようなことは具体的に考えておられますかというのが質問内容です。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 今、議員からありましたように、その3点セット、やっとできるようになった。その後に町民からのニーズはどういうものがあるのかも担当課の中で検討して、できる限り情報を町民の皆様に伝達する手段の在り方については内部でも検討は進めていかなければなりませんし、また、町民の皆様からのご提言があれば、それに沿う形で情報伝達の機会を増やす努力は続けさせていただきたいと思います。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) 直近の12月13日のまさに町のホームページに行政放送の内容が掲載されたやつを見てみますと、内容としましても、会計年度任用職員の募集であるとか公立香住病院の耳鼻咽喉科外来の休診についてであるとか、公立村岡病院の小児科の診療について、新春ジャンボ書初め大会の参加者募集について、ありとあらゆるジャンルの非常に重要な情報がその防災無線で流される、文字としてホームページに。ただ、これは情報としても届けたいターゲットというのはまた違うのかなと思うんです。この情報は全町民、この情報はできれば若い方に、この情報は子育て世代の方に、そういうような情報の出し方、そこにより届くようなことも今後考えていくべきなのかなと思うんですが、そういうお考えはありますか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) そういう議員からのご指摘も一部でございますし、私としては、その世代、それが確定して必ず若い方々だけとかいう手段ということよりも、全町民が使うツールで情報はお伝えすればいいのかなと思いますし、年代別の区分けとか登録制とか、そういうことはちょっとどうなのかなというふうな思いがありますから、議員のご提案でございますから、そのことも含めて町民に有益であるようなことについては取り組ませていただきます。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) もう一つ踏み込んだ意見としまして、やはり若い世代というのは、やっぱりSNSの中で全国の自治体を見ても、例えばLINEにおいて、香美町行政のアカウントを取って情報を流す。ツイッターでも同じようなことが言えるんですが、行政無線をなかなか聞く機会が少ないのは特に若い世代なのかなと思いますし、そこに届けたい情報としてももちろんあるわけで、そういったようなLINEやツイッターの活用というのは具体的に考えておられますか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 私がどうこうとかということよりも、担当部署ではそういうことも含めて、今、ご提言がございましたので、今後、可能性があれば、あるいは何らかの法令に違反するようなことにならないのかも含めて検討はさせていただきます。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。
◎松岡大悟(10番) 1問目、2問目、共通してのことなんですが、やはり町として町民に町政に関心を持ってもらって参画いただいてという思いがある以上は、やはり町民側だけの話ではないので、それをどういう形で町政懇談会も一つの方法ですし、日々の情報をどう届けるかというのも、やはり町としてそこは目的として思っているところではあると思いますので、これは、町の町政運営をやっていく上でどのタイミングであってもやっぱり町民と共に情報を共有しながら、町民に関心持っていただきながら町政運営をしていただきたいなという強い思いとともに、我々議員としてももちろんその町民の声を聞いてこういう場でお伝えするということも当然やるべきだと思っておりますし、今後も町民へしっかり情報を届けることをやっていただきたいということをお伝えして、私の質問を終わります。
◎議長(西谷 尚) 以上で松岡大悟君の一般質問を終わります。
お諮りいたします。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。
本日はこれにて散会したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
◎議長(西谷 尚) 異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。
次の本会議は明日12月16日金曜日午前9時30分より再開いたします。
本日は大変ご苦労さまでした。
午後3時08分 散会
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