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令和4年第134回定例会(第2日目) 本文 開催日:2022年09月08日
令和4年第134回定例会(第2日目) 名簿 開催日:2022年09月08日

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  1. 香美町議会 2022-09-08
    令和4年第134回定例会(第2日目) 本文 開催日:2022年09月08日


    取得元: 香美町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2022年09月08日:令和4年第134回定例会(第2日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(西谷 尚) おはようございます。  ただいまの出席議員は16人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(西谷 尚) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、田野公大君、森浦繁君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(西谷 尚) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(西谷 尚) 日程第3 一般質問を行います。  お諮りいたします。  一般質問の方法は一問一答方式で、質問時間は答弁を除き1人30分以内といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西谷 尚) 異議なしと認めます。  それでは、そのように執り行います。  順次、議長において指名し、発言を許可いたします。
     議長よりお願いをしておきます。一般質問は大所高所からの政策を建設的な立場で議論すべきものです。単なる事務的な見解をただすにすぎないようなものであるとか、制度の内容説明、お願いや要望をするものではなく、簡明にして、次元の高い内容ある質問を展開していただきたいと思います。なお、当局におきましても、的確、明快な答弁をお願いいたします。  それでは初めに、東垣典雄君の一般質問を行います。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) おはようございます。議席番号6番、東垣典雄でございます。議長の許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。  一般質問に入る前にお礼を申し上げます。笠波峠除雪拡幅事業笠波トンネルの貫通式が9月3日に行われたというふうに聞いております。当初関係しておりました者からしまして大変喜んでおります。町長をはじめ関係者の尽力のたまものであろうというふうに感謝を申し上げます。工事が順調に進みまして、来年の秋の供用開始を心待ちにしております。町民の皆さんも待ち望んでいるというふうに感じておりますので、今後のご尽力をお願いいたします。  それでは、一般質問をさせていただきます。第134回9月定例会の一般質問、質問事項の字句の修正をお願いいたしたいと思います。質問項目2の教職員の勤務時間適正化推進プランにどう取り組むかを問うというところで、質問事項の3行目ですけれども、教職員が「身体」ともにを「心身」というふうに訂正をお願いいたしたいと思います。  それでは、質問事項2項目を通告しておりますので質問をさせていただきます。1項目でございますが、農山漁村発イノベーションにどう取り組むか問う。第2次香美町総合計画で、第一次産業に軸足を置きつつも各産業を有機的に連携させた新たな産業の構築を目指し、六次産業化の推進を行ってきた。事業計画においても、令和2年度までの事業名、六次産業化事業費からものづくり推進事業費に事業名を変更され、取組を進めている。今後、どのように取り組むかを伺うものです。  1)として、六次産業化の取組の現状を伺う。  2)六次産業化をどう検証し、課題をどう捉えているか伺うものです。  3)六産業化の課題をどう解決し、ものづくりの推進につなげるか伺うものです。  以上、質問をいたします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おはようございます。本日もよろしくお願いをいたします。  それでは、東垣典雄議員のご質問にお答えをいたします。  平成24年度から平成29年度までの6年間、農林水産物の生産、加工、販売を一体的に行い、付加価値を高めることを目的に六次産業化推進事業補助を行いました。また、その取組を強化するため、平成25年度から令和2年度までの8年間、六次産業化推進室が農林水産内に設けられ推進を行いました。平成29年度までの取組を振り返り、試作品製作までは行うものの商品として店頭や市場などで流通しているものはほとんどなく、成功したと思われる事例はほとんどない状態でございました。この状態を踏まえ、六次産業化推進事業補助金を廃止することといたしました。また、廃止するに当たり、観光商工が所管するものづくり推進事業の内容が六次産業化推進事業と内容が重複する点も多いことから、農林水産物を活用した製品開発についても本事業の対象とし、六次産業化補助も含めた補助制度としたところでございます。平成30年度以降は、第一次産業である農林水産業者が六次産業化として取り組んだものではありませんが、補助事業の中には香住ガニを使ったクラムチャウダーなど農林水産物を活用した取組も含まれております。  課題といたしましては、品質の高い商品を作ることはもちろん重要でありますが、市場ニーズを調査し、消費者が求めているものを作ることが重要だと感じております。そのためには、事前に何を誰に幾らでどのように売るのか、利益はどれくらい見込めるかなどを徹底的にリサーチし分析し、事業化の可否の判断を行うとともに綿密な事業計画を策定する必要があると考えております。生産者にはこれまでに生産にかかるコスト以外に加工技術、マーケティング、必要な人員の確保、設備投資、収益化まで資金などの負担が大きくかかることなど、六次産業化への大きな障壁となっております。このため、令和2年度からものづくりセミナーを開催し、経営面や事業計画、リスクの管理、販路確保の重要性など経営におけるノウハウについて学習いただく機会を提供し、ものづくりに取り組まれる方には参加いただくようにお願いをしております。今後も支援を引き続き行っていくこととしておりますが、取組の検証を行い、事業内容の見直しや廃止も含め、今後検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) 六次産業化ということで長いこと取組をされてきたんですけれども、はっきり言って成果がなかったというふうにお答えを頂きました。農山漁村発イノベーションといったら、やっぱり六次産業化よりももっと上の段階といいますか、観光、それから、この頃は福祉の関係もというふうないろいろなもっと多くの業種を複合的に事業化していって雇用のところまでイノベーションしていくというふうな農林省の資料でございました。  第1段階の六次産業化がなかなか進まなかったというふうなことでございます。その中で、農林水産、一次産業の面からするとなかなか発展がしにくいから、今度は二次産業、三次産業のほうからの六次産業化を図るというふうに方向というか、そういうふうなことでされたのかなというふうなことを感じておりますが、第2次の香美町総合計画の中でもしっかりと六次産業化を進めるというふうに書いてあります。  それで、2025年度までの計画でございますので、途中で諦めたのかなというふうなことを感じるし、それから、目標にしても第2次香美町総合戦略の中で2020年から2025年の中で6年間で12件のものづくり、六次産業化に取り組むというふうなことをKPIの目標として挙げておられます。この辺も2020年からですけれども、2年間が過ぎておりますが、その辺の成果的なものはどういうふうに捉えておられますか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 成果をどのように捉えておるかということでございます。特に、六次産業を推進する中で、今日も僅かながら補助金をつけながら推移を見守っておりました。ただ、先ほども答弁で申しましたように、今はせっかく意欲を持って取り組んでいただいた方々が休止状態のものが非常に多いわけでございます。特に六次産業化を担っていただくために自らの発案によって様々な事業に向かっていただいたことが何年かたつと休止状態、やっぱりうまくいかなかったということですから、先ほど申しましたように、今後は新たに六次産業化を推進するために何が必要なのかという意味で今取り組んでおります。  もう一つ問題になりますのは、例えば町からの補助金で成功したとか、そういうことではなくても、従前から六次産業化のいろいろな成功例も町内ではございました。特に、東垣議員もご存知だと思いますが、佐津の米地みそなんかは特に非常に人気があって、ただ、これも、ここ近年では高齢化によって大豆の栽培を地元でしないということになりましたらこれは六次産業ではありません。普通のみその生産ということになりますから、そういう従前の成功例もなかなか地域の高齢化や担い手不足で続いていかなくなった。あるいは、民間の事業者でも村岡のほうには他産業からイチゴ栽培にも取り組んでいただいて、ジェラートだとかそういうことで成功を収めて今も引き続き頑張っておられる事業者の方もありますが、そういう方々の成功例というのは、町からの補助金とか六次産業を推進する以前から取り組んでおられる方々は、やはり事業計画もきちっとなっておったのかなというような思いがございますから、今、たくさん今まで取り組んでいただいて、僅かながら町が補助金も出させていただいたような様々な団体や個人の皆さん方が取り組まれたことが休止状態になっているものが大方だということになりますから、今後は、新たに取り組む方に市場のリサーチだとかそれまでの経営指導だとか、そういうことにも一方では注力していかなければうまくいかないという判断に至ってございますので、今後もそういう方向で頑張ってまいりたいと思います。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) 農林水産省のほうでも、農業関係の新聞で出ておったんですけれども、消えた六次化10兆円というふうなことで、農林水産省もなかなか進んでないようで、検証なおざり、後継策曖昧というふうな新聞記事がありました。六次産業化の後の後継目標として農山漁村発イノベーションモデル事例を2025年度までに300事例創出するというふうな記事がありましてこの質問をさせていただいておるんです。農林水産省も六次産業化が難しい面もあったかなというふうなことを感じております。香美町でも、今、町長がおっしゃられたように、後継者不足とか今の農業を維持していくのが精いっぱいというふうなところもあると思うんですけれども、香美町には水産業もありますし、香美町では特に水産加工というふうな優れた加工技術があるわけです。その辺の六次産業化に向けて一次産業、それから二次産業。一次産業と二次産業はプラスでなしに掛け算をしないとあかんという六次産業化みたいです。一次産業と二次産業を掛け算して、それから三次産業も掛け算で六次産業と。1プラス2プラス3でなしに1掛ける2掛ける3で六次産業化というふうなことを目指して六次産業化というふうなことをされておるようです。  水産のほうではどうでしょうか。六次産業化というふうな取組というものは今現在どういうふうな取組があるかお尋ねをしたいと思います、水産関係の。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 水産の関係で言いますと、水産加工業者の方々が行っておられるとかということではないにしろ、香美町の水産物を使ったような六次産業化の製品に取り組んでおられる事業者は、先ほどもお答えをしましたように、旅館の事業者の方々が香住ガニを使ったクラムチャウダーを作ったり、そういうようなことはございますけども、水産加工業の皆様は独立して確固たる地盤がある産業でございますから、新たに六次産業化という視点では捉えておられないのかなというふうな思いが私としてはしております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) 六次産業化の後と言ったら悪いですけども、ものづくり推進事業というふうなことで農林水産から観光商工に事業名なり担当を移されたわけです。それが令和3年から事業を移されておるんですけれども、令和3年の決算書を見ますと、令和3年の決算で、当初予算でものづくり支援事業補助金300万円、支援補助金を当初予算でありました。それから、ものづくり支援事業委託料100万円。ここにチラシがあるんですけれども、ものづくり支援セミナーというふうなことで受けていただいておるようです。それと、補助の要綱を見ると、この支援セミナーを受けることが条件になっているというふうなことでございます。その辺で、令和3年度、昨年度からそういうふうに取り組んでおられますが、決算書を見るとものづくり支援事業の補助金の出がないようですが、申請がなかったかどうか。それから、ものづくり支援セミナーの受講の中で、本年度、それから近い将来、農山漁村発イノベーションといいますか、六次産業化から発展をする可能性があるかどうかというふうなことを感じられる方はおられましたでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、議員ご指摘のように支出がないわけでございますから、令和3年度はその事業に向かわれた方がない。多分100万円の分は商工会によるものだと思いますが、先ほども答弁の中で申しましたように、そういう意欲のある方々に商工会の事業の構築を含めて経営指導も行っていただいたりする中で、成果の上がるような取組を役場としてはつくったわけでございますが、令和3年度については、そのことが申請がなかったということでございます。令和4年度はあるようでございますので、新たに取り組んでいただける方が六次産業化に向けてきちっとした講習を受けて、今までの事例で休止状態が多いということがあるものですから商工会のほうに委託事業として100万円をつけさせていただいて、それに参加をしていただくことを条件に補助金を出させていただくというつくりだというふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) これまで長いこと六次産業化に取り組んでもなかなかできなかったということで、令和3年度、単年度でなかなか成功は難しかったかなとは思います。令和4年度も引き続き支援補助金なり、ものづくり支援をされるというふうにセミナーをされると思いますが、続かなかった要因、研究開発まではできるんですけども、それ以降がなかなか難しいということは、事業補助金の募集要項を見ておりますと、金額的には上限、補助対象経費の2分の1で50万円なんです。それも単年度なんです。単年度で果たして六次産業化なり事業が順調にスタートできるのかなということを感じるんです。それで、これまでの失敗と言ったら悪いですけど、失敗例からすれば単年度で補助で終わったというふうなことでなしに、継続した補助制度というふうなことが必要ではないかと私は思うわけです。例えば、5年間継続して事業に取り組むように補助の制度を構築するというふうなことが、この反省からすれば必要ではないかというふうに感じるんですが、町長、どう思われますか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員からは継続した支援ということでございますが、六次産業化で自らが事業を立ち上げようとなさる方に初期投資も含めて僅かながら50万円という金額でございますけどもさせていただく。そこに継続的に毎年補助金なりするということでなしに、まずは自分が望む形になるまでにどういうことが必要なのか。先ほどのマーケティングだとか加工技術だとか、そういうことについてのものをまず商工会のセミナーに参加をしていただく中できちっとしたものを構築していただく。本がきちっとなってないようなことに毎年毎年補助金を出すということのほうが私は、自らが立ち上げて行われる事業でございますから、やはり綿密な計画や将来性、あるいは利益の確保も考えていただきながら、最初の段階だけには町として助力をさせていただくというつくりでございますから、そのことについては私は間違ってないというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) 細かいことになるんですけれども、募集要綱からすれば申請書を作成し、申請書を提出。セミナーに参加して採択通知が来るというふうなことなんです。ですから、言い換えればものづくり支援セミナーだけ受けておこうかというふうな方もあるんじゃないかというふうに思うわけです。本当に真剣に申請書の作成をして提出して、セミナーに参加して採択通知が来て、その年にものづくり支援事業補助金、その単年度だけなんです。例えば令和3年度であったら令和3年度の申請を出して、その1年だけで果たして上手にスタートが切れるのかなというふうなことを感じるわけです。それよりも、何年か計画をしっかりしていただいて、それから申請し、何年かの補助の継続をすべきではないかと私は感じるんですが、その辺は、町長は単年度、自分のところで起業するのだからというふうなことをおっしゃるんですけれども、この町の六次産業化、それから産業を発展させ、それから雇用まで生み出していこうと思ったら、ある程度は町のほうでも単独で支援をするというふうな考えを持つべきだと私は思いますが、町長はどう思われますか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど議員からもセミナーだけを受けて、そこの見極めは参加なさる方々の判断だと思います。自分が起業しようと思って六次産業化に取り組むけども、商工会の今のセミナーを受けてこれは事業として立ち行くかどうかも自らが判断すべきことでございますから、私は、継続して事業立ち上げのことについて町が何年間も支援するというのは、ほかの六次産業化に関わらない、ほかの事業者の皆さんの経営の在り方にも影響することでございますから、それは、私は今の形が真っ当な形かなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) まず、六次産業化からすれば一次産業、二次産業、三次産業、全ての産業を、起業した中で香美町の事業としてどう発展させていくかというふうなことになると思いますので、私は、単年度の補助、その何年かは利子補給なりの補助、それから支援をすべきだというふうに思うわけです。町長が、他産業というかほかの事業者との絡みがあって補助ができないというふうなお答えでございますが、私は、香美町の事業を立ち上げて事業を育てていく場合に、単年度でなしに利子補給なりそういうふうなものも含めて支援を何年かは続けていくべきだというふうに思いますが、再度、町長。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今までの取組の結果もたくさんここに資料がございます。15ほどありますか、休止が大部分なんです。例えば、事業を構築するときにこれならやっていけるのかやっていけないのか、これは六次産業化に向かわれる方々がきちっと判断すべきことだというふうに思います。永続して何年間も町からの補助を受けながら、それが済んでやっぱりうまくいかなかったらやめたというわけにはいきませんでしょう。町民の皆さんからお預かりしとる大事な町の予算で思いつきのようなことでなしに、きちっと立ち上げるときに商工会のセミナーを受けながら、これは事業として立ち行くのかどうかの見極めもその方々に委ねられるわけでございますから、そこできちっとした目標を立てていただくことに初期投資、あるいは事業の立ち上げのスタートのときに町が支援する意味で僅かながら補助金を出させていただいとるという今の形のほうが私はすっきりするというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) 町長は単年度でというふうなことを言われておりますけれども、これからこの香美町にどういうふうな産業を育てていくかというふうなことになってくると思いますし、私は一次産業、二次産業、三次産業、この組合せの中、掛け算をせんなんですけれども、少しでもといいますか、一次産業の発展、それから二次産業、三次産業の組合せの六次産業化を本としたイノベーションをする企業に対する補助というのは、単年度でなしにもう少し長い補助をすべきだというふうなことを求めてこの質問は終わります。  それでは、2項目めの教職員の勤務時間適正化推進プランにどう取り組むか問うものです。「教員激務半数休憩ゼロ」の見出しで8月19日、神戸新聞に掲載がありました。教職員が心身ともに健康で児童・生徒と向き合う時間がしっかり確保され、教育活動の充実とワーク・ライフ・バランスの取れた充実した生活が送れるよう勤務実態を正確に把握する必要があると思われる。兵庫県教育委員会では、教職員の勤務時間適正化推進プランを策定しており、本町における取組を伺うものです。  1)として、本町での取組状況、実態を伺います。  2)として、情報通信技術(ICT)の教育活用による勤務への影響を伺います。  3)として、新型コロナウイルス感染症対策による勤務への影響を伺います。  4)として、今後、改善すべきこととその取組について伺うものです。  以上、教育長に質問をいたします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) おはようございます。本日もよろしくお願いします。  東垣議員の質問にお答えするんですが、4つあったと思いますので、1つずつお答えしていきたいと思います。  まず最初に、本町での取組についてですが、平成23年に香美町立小学校及び中学校教職員の勤務時間の適正化検討委員会設置要綱を策定しました。学校の校長及び教頭、それから教職員から構成する香美町小・中学校教職員の勤務時間適正化検討委員会を年2回開催して業務改善に関する研究や取組の検討などを行ってきております。また、毎月、教職員の超過勤務時間を教育委員会に報告させ実態を把握するとともに、超過勤務時間が多い教職員につきましては、管理職からの指導を徹底するなど管理体制は整えております。  一方、各学校におきましては、校内に学校教育改革推進委員会を設置し、香美町小・中学校教職員の勤務時間適正化検討委員会や、平成29年には兵庫県教育委員会が示しました教職員の勤務時間適正化推進プラン及び教職員の勤務時間適正化先進事例集GPH50というのを活用して業務改善に向けての実施計画を策定して、校内の教職員で課題と取組内容を共有しながら業務改善に取り組んでおります。  各校の勤務の実態ですが、教職員の定時退勤日、これは週に1回つくっております。それからノー会議デー、これも週に1回つくっております。それから、中学校が主になりますが、ノー部活デー、これも週に1回つくっております、の実施状況についてはおおむね実施できております。また、教職員の勤務時間に関しての実態ですが、令和4年のある月におきまして、町内の小・中学校の教職員の平均超過勤務時間は小学校が21時間39分、中学校では37時間17分、全体としましては25時間15分となっております。  次に、2番目です。情報通信技術(ICT)の教育活用における勤務への影響につきましては、令和3年度から統合型校務支援システムを町内の学校で本格稼働し、また、本年度からは備品管理システムを導入するなどICTの活用を通して業務の効率化を図ってきております。また、ICT支援サービス業務を専門業者に委託し、定期的に学校を訪問して教職員のサポートを行う体制を整えています。  3つ目、新型コロナウイルス感染症対策における勤務への影響につきましては、コロナ禍となって3年目になりますが、各校では毎日校内の消毒活動を行っております。本町では、令和2年より町内の全小・中学校にスクールサポートスタッフを配置し、教職員の負担軽減を図っております。  4つ目に、今後改善すべきことと取組についてございますが、引き続き香美町小・中学校教職員の勤務時間適正化検討委員会の開催を通して情報通信技術ICTの活用状況の把握や検証、学校管理文書の簡素化への検討などを学校現場の意見を大切にして業務改善に向けて取り組めること、取り組まなければならないことなどを共有しながら他市町や関係機関とも連携しながら学校の教職員の業務改善に向けて取り組んでいきたいと考えております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) 神戸新聞の内容からすると、休憩がゼロだというのは所定の45分間がなかなか取れないというふうなことが書いてありました。実状からすれば、給食の時間もありますし、それは仕方がないことかなというふうなことは理解をいたします。その代わり放課後といいますか、そっちに休憩時間を回しておるのかなというふうなことを感じております。そうしておりましたら、昨日もテレビで教職員の時間外のことを放送されていました。9,000人の教職員の方からアンケートを取ったところ、1か月の平均労働時間が上限45時間というのがあるみたいです。それを大幅に超えて123時間とかということをテレビで放映されておりまして、この香美町ではどういう実態かなというふうなことを感じますし、1)の関係でちょっとお尋ねをしたいと思います。  それと、神戸新聞に書いてありますのが、精神疾患で休職されている方が全国で5,000人おられるというふうなことを聞いております。香美町でもそういうふうな精神疾患で休まれている教師の方がおられるかどうか。そういうふうな実態があるかどうかということを1)番でお尋ねをしたいと思います。  それから、2)の関係ですけれども、ICTの関係でプログラミング授業とか、それからデジタル教科書、それから、現実にオンラインでの授業をされて、その辺で勤務時間というか、どうしてもICTに得意な先生と不得意な先生があると思います。それで、情報教育支援員の制度があるようですけれども、その辺の活用をどうされたかというふうなこと。それから、今後もますますデジタル化が進んできますけれども対応はどうされるかということをお尋ねいたします。  それから、3)ですけれども、香美町ではスクールサポートスタッフというふうなことで消毒したりする職員の方を各小・中学校1名ずつですか、配置を頂いておるというふうなことで大変ありがたいというふうに思っております。その辺、コロナが収まったらどうなるかといいますか、引き続きお願いができればというふうなことを求めたいと思いますが、その辺を3番はお願いをいたします。今後のことは後でお願いします。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 幾つか再質問を頂きまして、1つずつお答えができたらと思っております。  まず1つ、私も教員をしていましたので、先ほど言われた休憩時間なしということに関しては、よくご存知のとおり給食を食べる時間は休憩時間に含まれて入ってしまっていますので勤務時間にはなっておりません。その辺りを引くと朝の8時から4時半までが勤務時間と言いながら、8時に出勤してくる職員はいなくて、子どもはそれ以前に登校してきますので、恐らく少なくとも30分ぐらい前には出てくると思いますし、先ほどの昼休みの件、それから、放課後も、特に中学校はその後部活動をしておりますので、考えていきますと、単純に1日に大体最低でも2時間ぐらいの超過勤務というか、勤務時間外の勤務をしていると思われます。そうなってくると、月に大体20日間勤務しますので、40時間ぐらいは超過勤務が、恐らくそれに近くの職員がおります。もちろんこれは先ほど言いましたように、1人ずつのデータを毎月全部もらっておりますので、平均するとさっき25時間と言いましたが、これは、かなりここ何年間かで業務改善が進んだなというのが結果でお話ししました。先ほど言いましたように、それを考えていくと行事の集中する月なんかはどうしても放課後に残る時間というのがそれぞれの学校で増えてきて、100時間は香美町では基本的にはいないんですけど、80時間ぐらいは月に何人か出てきております。実は、これは4つに分けておりまして、100時間、それから80時間、60時間、45時間と、大体はみんな45時間までで収まっている教職員が多いですけど、月によっては60時間を超えたり、場合によっては80時間。今年、大きな取組として、もともと業務改善自体が自分の業務を振り返ることが大きな目的であり、その振り返った時間のロスをいかに子どもと向き合う時間に向けるかというのが一番大きな本だと思いますので、振り返っていって理由を確認した上で、場合によったら指導をしていくという体制も取っております。これは、本当に二百何十人おる中で数名のことです。これに関しても継続していきたいというふうに思っております。  精神疾患は数名おりますが、超過勤務イコール精神疾患というふうには捉えておりませんので、それに関しても、きちっとドクターであり学校医とのやり取りは続けていかなきゃいけないかなというふうに思っております。  それから、2番目のオンラインに関しては間違いなく得手不得手がありまして、でも、私の時代と違って非常に最近の若い教員たちはスムーズにパソコンには入っていっております。ですが、先ほど言いましたように、やはり若干苦手な教職員もおりますので、そのためにICTの支援サービスの専門業者を定期的に行って質問してもらったり使い方を教えてもらうというのが、かなり校務支援システムを含めてパソコンの頻度が上がっていますので、オンライン授業も含めてそういうふうに今はサポートを行っております。間違いなく各学校に少し人に教えられるレベルの教職員が何名かずつおるのも事実ですので、それも含めて研修をしっかり積んでいるというふうに考えております。  3番目のコロナなんですが、これに関しては、実はスクールサポートスタッフというのは1日の業務ではなくて、もともと県から出してもらっているのは1人分しか県からは県費は下りません。町長部局のほうに頼んで、コロナがはやって特に消毒を間違いなくせんなんというようなときのために大体1日4時間ぐらいの勤務で今町費のほうで賄ってもらっています。コロナの後に関しましても、今は主に消毒ということで雇っておりますので、必要に関してはまたお願いしていきたいというふうには思っております。  4番目に関しては、大体今言ったとおりなんですが、何もこれはいっときから比べたら、超過勤務が減っているからオーケーじゃなくて、どんどん精査していかなきゃいけない部分や慣れていかなきゃいけない部分があるのは間違いないので、この検討委員会に関しては教育委員会もしっかり入っていきながら精査していきたいというふうに考えております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) 時間外の時間、適正化に取り組んでおられると思うんですけど、あまりきつく言ったら今度、持ち帰りというのが出てくるみたいで、その辺の把握とかはされておるのでしょうか。お尋ねします。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 持ち帰りのパーセントが何%でと、これもさっき言った時期に非常に関係していますので、持ち帰りをしている教職員がおるのはよく知っております。自分も含めて経験もあります。ただ、先ほど言った休憩時間のときに、特に中学校あたりは昼休みも、それから朝も含めて学校の一つの柱として子どもいるとこ教師ありというのを各学校で言って、当然一緒に子どもと小学校の先生も昼、一緒にサッカーをしたりする先生もいっぱいおられますので、それも含めて、休憩時間は全部職員室に座って休憩を取りましょうということが実際できない現場である。それから、持ち帰りに関しても、早く帰りたいけども、でも、もうちょっとここは持って帰ってせんなんという仕事があるのが教員の仕事だと思っています。ただ、それが毎日、毎週、土日もない世界で持ち帰らんなんということに関しては、今のところやり取りの中では聞いておりません。学校が校長を中心とした人事ヒアリングというのを行っていますので、その中で持って帰っている職員がおるのは聞いてはいますが、それが、今、過度になっているということは聞いておりません。ただ、これも今後に向けてできるだけの改善はしていかなきゃいけないかなというふうに考えております。非常に難しい世界で、続けていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(6番) 今後、いろいろな行事を含めて勤務の状態をチェックなり、それから改善を求めたいというふうに思います。それから、今後、定年延長の関係も出てくると思います。それから、学校再編の関係も今後出てくると思いますので、さらにここに書いてありますように、ワーク・ライフ・バランスの取れた充実した生活が送れるよう勤務実態をしっかりと把握していただいて改善に努めていただくことを求めて私の質問を終わります。 ◎議長(西谷 尚) 以上で東垣典雄君の一般質問を終わります。  次に、見塚修君の一般質問を行います。  見塚修君の一般質問に関して説明資料の提出の申出がありましたので、許可いたしました。配付のため暫時休憩をいたします。                              午前10時31分 休憩
                                 午前10時32分 再開 ◎議長(西谷 尚) 休憩を閉じ、会議を再開します。  見塚修君の一般質問を行います。  見塚修君。 ◎見塚 修(11番) おはようございます。見塚修でございます。第134回9月定例会一般質問を行いますが、初めに、円相場が約24年ぶりの1ドル144円台は輸入物価の上昇により景気の回復や家計への影響が懸念されると考えているものでございます。  それでは、質問に入ります。コロナ禍を克服し活力あるまちづくりを求めて(パート6)でございます。まず1問目ですが、安心・安全編でございます。防災・減災・縮災にどう取り組むのか伺うものであります。台風シーズンの9月に入りましたが、先日の台風11号は本町では風台風となりました。民家の屋根や梨の落下等の被害があったというふうに聞いております。毎年、全国至るところで、災害が発生しています。自然災害が発生するたびに想定外と言われますが、私はそう思ってはいません。なぜならば、数十年、100年あるいは1000年確率等で災害発生が予想され、ハザードマップ等で示されてその箇所が現実に被災しているからであります。  本町では、最近大きな災害が発生していませんが、いつ、どこで、どんな災害が発生してもおかしくないのが災害であります。このため本町の防災・減災・縮災にどう取り組むのか伺うものであります。(1)風水害、(2)地震、(3)雪害、(4)火災、(5)防災センターの充実。  以上、伺います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員のご質問にお答えをいたします。  香美町の防災施策についての考え方につきましては、ソフト面とハード面、対外的な部分と対内的な部分に分けられ、どれか1つだけ対応すればいいというものではなくバランスが重要であると考えております。ただ、ハード面では、財源が限られているため、道路や河川、治山や砂防、まちづくりや建物の耐震化等の事業を行うに当たり国県等の補助の兼ね合いや優先順位などもあり、必ずしも即時対応することができていないのが実状でございます。  議員ご指摘のとおり、近年の災害はいつどこで発生してもおかしくないのが現状であり、また、誰でも被災者になる可能性がございます。そこで、ソフト面である住民への周知、啓発のため、事前に危険な可能性のある場所をお示しし、災害種別にかかわらず何かが起きる前から危険な場所から適時適切な避難をしていただくことが最も重要であると考え、令和3年3月には香美町ハザードマップを作成し、令和4年3月には、平成27年3月に作成した香美町防災ハンドブックを更新し、それぞれ全戸配布を行ったところでございます。香美町防災ハンドブックの冒頭には、万一の災害時に被害を最小限に抑えるために大切なこととして日頃の心構えと備え、そして早めの避難とし、ご自分や大切な人を守るのはあなた自身ですとして自助、共助、公助を紹介しております。  対外的な活動としましては、学校や各種団体への出前講座を実施し、さらなる知識の底上げを図るほか、香美町自主防災組織活動費補助金や香美町避難所運営費補助金などを活用していただきながら、新型コロナウイルスの感染防止対策も含めて各自主防災会の資機材の充実に努めていただいております。  また、毎年8月最終日曜日に実施をしております香美町総合防災訓練の際にも、香住区、村岡区、小代区の全自主防災会の区長、自治会長さん、消防団幹部の皆様を対象に事前説明会を開催し、各自主防災会、消防団で相談して計画をしていただき、自助、共助の部分の訓練を実施していただいております。  内部的な活動といたしましては、新任職員を対象とした防災研修をはじめ、町総合防災訓練に対する事前訓練として香住区、村岡区、小代区において新型コロナウイルス感染症に対応した避難所開設運営訓練を行い、今年度は、訓練当日に実際に町民の皆様に避難していただき体験をしていただいたほか、防災安全職員については、国や県の行う災害専門研修を受講し知識や技能の習得に努めております。  減災という観点は、令和23年3月11日に発生をいたしました東日本大震災を受け、国は災害の発生を完全に防ぐこと、防災は不可能であり、特に人命を守ることを最優先にして災害時の被害を最小限にすること、減災が重要であるとしてスタートしたものでございます。町としましては、あくまでも防災を目指すことの結果として減災・縮災につながると考えております。公助の部分である正しい情報に基づく判断を行い、適時適切な避難をしていただくための情報提供を行い、町内における災害による被害をなくすため、引き続き邁進してまいります。  防災センターについては、議員から度々一般質問を頂いているところでございます。本町におきましては、備蓄スペースの確保が喫緊の課題であると認識をしております。現在、香美町地域防災計画に記載の地域防災拠点の整備について検討しております。具体的には、香美町地域防災計画には大規模災害時において救援、救護、復旧活動等の拠点となる地域防災拠点を少なくとも1か所以上整備するよう努めると記載をしております。  現在、国の新型コロナウイルス感染症対応、地方創生臨時交付金を活用して整備した資機材も含めて分散して保管しておりますが、本町の人口規模に応じて必要な備蓄スペースを確保し、それらを一元的に管理する必要があると考えております。本年4月には、私自身も防災安全の職員と三重県いなべ市の防災拠点倉庫の視察を行い、今後も必要に応じて先進地視察を行ってまいりたいと考えております。現在、本町における具体的な整備場所や規模は決定しておりませんが、整備場所につきましては、町で購入いたしました山手の保留地も候補地の1つとして検討しており、引き続き調査研究を行い、本町のさらなる公助としての防災力の向上を図るため、整備場所や規模、有利な財源を含めて検討してまいります。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(11番) いろいろとご答弁いただきました。そうした中で、特に私が気になったのが、町長はハードの面とソフト面とに分けて答弁いただいたんですが、ソフトの面、しっかりやっていただいているのかなというふうに思うんですが、どうしてもハードの面が少し遅れているというふうに私は考えています。といいますのは、答弁にはなかったんですが、令和2年6月に策定をいたしました国土強靱化計画。このことが、先ほど町長が言われた自助、共助、公助の推進を含めた中でのいろいろなものかなというふうに思っております。この国土強靱化計画は、防災・減災・縮災に関わるものが記載されているのですが、実際的にこの中身というのは具体的なことは全然書いてありません。理念的なことが多いんですが、そうした中で、この計画は平成2年から5年間ですから約半分、計画期間の半分済んだんですが、そうした中で、ハードが進んでないということ等を含めて期間中に見直しを行うんだというようなことも書いてあるわけですが、その見直しがどの程度できているのか。まず第1点、伺いたいというふうに思っております。  そうした中で、先ほど議長のお許しを得て資料を配っていただきましたが、これはどこだという想定はありません。海があって道路があって、その道路から山の方向に支線といいますか、道路がある。その周りは山に囲まれている。その山は急傾斜だとか落石防止柵等で整備されていて、なおかつ山の谷のほう側の奥には獣害の防止柵等があるという想定で書きました。そうしたこのような地形の中で津波が来た。もちろん道路を通れません。山のほうに入っていくしか仕方がないんですが、先ほど言いましたように、落石防止柵があったり獣害の防止柵があったりすると、いざとなったらそこから入れんわけです。このような地形、あるいは三差路の辺で火災が起きてしまうと、それより谷のほうに入ったところの民家、昨日、おとといの南風の強いようなときの風にあおられる。最近では下浜の大火災、若松の大火災、全て風のあった日でありますが、そのようなことがあったときに、このような奥の民家というのは、口で火災があると消防車も入っていけないというようなことになると、人命を救うことがしにくくなってくるという危険性があるものですから、ぜひともこういう場所を点検していただいて避難路、もちろん獣害のこともあるからゲートも必要でしょうけども、避難路の必要な場所があるというふうに私は認識しておりまして、今後、このような場所の点検整備をどのようにされるのか、2点目、伺いたいというふうに思います。  先ほどの答弁で具体的にこれからどうするんだということが、今やっていることはありましたけど、防災センター以外のことではこれからどういうふうにしていくんだというようなことがお答えいただけませんでしたが、ハードで財源が限られておると言われましたけども、令和3年度の決算では非常に大きな金の財調の積み増し、あるいは財調の金額等がありますので、ぜひともその辺も含めて国のいろいろな交付金補助制度を活用しながら整備をする必要があるというふうに感じているんですが、ハード面のこれからの具体的な取組、ほかのことも含めてどのようにされるのかお尋ねしてみたいというふうに思います。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 公的な防災体制のハード面でのことについては、建設課長で分かれば現行の今の状況については説明をさせていただきます。ただ、従前から余部の波返しの基礎を直させていただいたりとか、県で長谷川のところを整備していただくことやら、下浜区の河川の法の上に堤防をつけていただくというような話はいずれ県のほうで着手をしていただくようなお話は聞いておりますので、その辺が分かれば建設課長が説明をさせていただきます。  まず、避難の方法についての先ほど議員からご指摘のあった避難経路の在り方だとか、そういうことについては、私は、町で点検をするということよりも、まず、それぞれの集落の自治会を含めて、例えば、せんだって行ったような町の総合防災訓練のときに様々な想定を捉えてきちっとその地域に居住される区民の皆さんも含めて、区の役員さん方や消防団員の皆さんとともに、想定される災害について避難経路ということはそれぞれの集落で確認をしていただくということが一番肝心ではないかというふうに思っております。これを町で全部把握ができても、いざ有事の場合に、町でそれぞれの地域の住民の皆さんに避難経路まで120集落がある中でお示ししたりや町からの指示やお願いをするということは不可能でございますから、訓練を含めた中でそれぞれの地域で避難経路の確認やら、先ほどありましたように急傾斜だとか獣害の防止柵だとか、そういうところで避難経路に支障があるところについては、避難をしていただく経路についてはきちっとした対応をそれぞれの集落の中で住民の皆さんに周知をしていただくことが肝心なのかなというふうに思っております。  防災センター以外のことについての町としての考え方、先ほど、全部が全部町でどうこうということはできませんから、そういうことについても今後の防災の在り方についても、先ほど申しておりましたような自助、共助、公助の考え方に倣って、それぞれ役場として責任を持ってしなければならないこと、地域にお願いすること、きちっと対応してすぐに防災、有事の際には対応できるような仕組みづくりには、今後も注力してまいりたいと思っておりますのでよろしくお願いします。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 建設課長、瀬戸浦充君。 ◎建設課長(瀬戸浦充) それでは、今のご質問の関係ですけれども、まず、言っておられた国土強靱化計画の中のリスクシナリオで言いますと、大規模津波等による多数の死者数の発生というところです。これにつきましては、既設防潮堤の改修工事というのを主要な施策として上げております。これは余部の防潮堤ですけれども、令和3年度に完成をしております。  次に、津波対策工法の検討及び工事実施というところでございますけれども、これも、今年度、下浜のヲメ川の津波対策の詳細設計のほうに入っております。ここには県のことは書いておりませんが、県のほうとしましては無南垣の防潮堤の設置、陸こうの新設等を行っていただいております。これは、令和4年5月に完成をしております。あとは浦上地区でございますけれども、これも岸壁のかさ上げのほうの津波対策の詳細設計を現在進めていただいておるところでございます。あと香住区一日市、若松でございますけれども、香住谷川の河口部の護岸のかさ上げ工事、これを今の時点では令和5年2月頃に完成するかなというふうにお聞きをしております。あと西港、東港の防波堤のかさ上げについては令和3年に完成をしております。あと下浜につきましては、防潮堤のかさ上げが令和3年に完成をしておりまして、陸こう2か所については現在工事中ということで聞いております。余部の長谷川の堤防のかさ上げにつきましては令和3年に完成をしております。  次に、国土強靱化計画の中のリスクシナリオで言いますところの異常気象等による広域かつ長期的な市街地等の浸水による多数の死傷者の発生ということでございます。これにつきましては、河川改良事業を主要な施策ということで上げておりますけども、これは事業主体が兵庫県のほうになります。兵庫県の事業としましては、現在香住谷川の工事を進めていただいておりまして、詳細はちょっと省かせていただきますが、ざっくり全体で1.1キロの計画区間がございます。その中で矢板を打って河床を下げて掘削をするということを聞いておりますけれども、現時点では、ざっとでございますけども、矢板の打設が半分ぐらい終わったところかなというところで、掘削に関しては最下流を今施工中ということで、今年度末には220メートル程度終わるように聞いております。河川については以上です。  あと道路に関しましては、道路施設の長寿命化計画の推進ということで道路メンテナンス事業の補助を利用しまして道路インフラ、香美町の場合は橋梁が多いですけども、主に橋梁の修繕工事を長寿命化計画に基づいて進めております。道路の災害防除事業ということで、これも防災安全交付金を利用しまして落石対策の工事を進めております。あと豪雨時における冠水箇所の解消ということで、これにつきましては、今年度、香住下岡線の冠水する箇所、ちょうど香美久美浜線の直近の箇所でございますけども、そこのかさ上げを行って冠水を解消していきたいというふうに考えております。  2025年までに事業の見直しということでございますけども、町事業としては今予定どおり進んでおると思っております。見直しというのは考えてないんですけども、香住谷川のほうが、社基プロのほうではたしか計画の前期完了ということで、前期完了ですので令和5年、今現在の社基プロでは令和5年完了というふうになっていますけども、これが、恐らくもうあと1年しかないのでかなり難しいのかなと思っています。この辺りはまた来年度見直しをされるのではないかというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 見塚修君。 ◎見塚 修(11番) 具体的なことが書いてないので計画の見直しをしなくてもいいみたいな計画なので、そういうことかなというふうに思うんですが、と言いながらも、やはり我々には示されていませんが、町当局では具体的な計画があるんだろうと。個所づけ、そういうものがあるんだろうというふうに思いますが、もし本当にそういうものを含めて見直しがあるのなら見直しをしていただいて強靱化を図っていただきたいというふうに考えます。  この強靱化計画の中には、基本目標で4つあるんですが、第1は、人命の保護を最大限図るんだということ。それから、事前に備える目標の中にも直接死を最大限防ぐんだと。あるいは救助、救急、医療活動が迅速に行えるようにするんだというようなことがうたわれております。そうした中で、私が具体的に避難路のことを書きました。町長答弁では、自治会、自主防災会でということですが、人命を守ろうと思えば、やはり町そのものが動かないとなかなか救助等も含めてそのことが発揮されないというふうに思うので、自主防災会任せじゃなしに町が働きかけるということが第一かなと。働きかけて、自治防災会がこういうところがありますよ、ぜひとも整備してほしいんだということになればスムーズに動くというふうに思うんですが、初めから任せっ放しではどうかなというふうに思うので、ぜひとも第1次的には町が投げかけていく必要があるというふうに思うんですが、その辺をどう考えていらっしゃるのか、お尋ねをしてみたいと思います。防災センター、町長は視察に行かれたということでこれから行きたいんだということですが、我々、私の所属している総務民生常任委員会も視察をしてよりよい防災センターといいますか、防災機能を備えたものをつくっていただきたいということで勉強したいというふうに考えておりますので、ぜひともそのようなものに取り組んでいただきたいというふうに思います。  そうした中で、私は今回の質問の中で2回目になるんですが、縮災という言葉を私は使っているんですが、これは行政用語の中にも多分ないんだろうというふうに思っているんですが、町長はどのようにこの縮災を捉えられているかお尋ねしてみたいというふうに思います。 ◎議長(西谷 尚) 途中でありますが、ここで暫時休憩をいたします。再開は11時といたします。                              午前10時48分 休憩                              午前10時59分 再開 ◎議長(西谷 尚) 休憩前に続き、会議を再開します。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほどの見塚議員の再質問にお答えをいたしたいというふうに思っております。  それぞれの集落の避難路の関係につきましては、現実に申しますと、全部が全部、町で把握する、瞬時に把握するといいますか、即時対応ができるということにはならないとは思いますが、今後、それぞれの防災訓練などでそれぞれの地域で避難路の見直しなり行っていただいたことを町に報告をしていただく、図面でもつけていただく。そういうことで、それぞれの地域、集落で策定をされた避難路のことを町が把握するということはできると思いますので、そういう対応でそれぞれ区長さん方にもお願いをしたいというふうに思っております。  防災センターの関係につきましては、議員の皆さんも視察を予定されておるということでございますので、またその結果も含めていろいろとご提言を頂ければありがたいというふうに思います。  縮災の関係でございます。縮災の意味合いとしては、これは被災をしております期間をいかに短くするか。いかに自分の日常生活を早く取り戻すことができるのかという考えのもとに生まれたのが縮災というふうに定義をされておるということでございますから、町もその考え方に沿って縮災にも努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(11番) それでは、ぜひとも防災・減災・縮災に積極的に取り組んでいただくことを求めて1問目を終わりたいというふうに思います。  2問目に入ります。2問目は教育編でございます。学校再編計画(案)発表後の取組、課題、解決策、改善策について伺うものであります。本町は、学校再編計画(案)を7月に発表し、8月から地域別懇談会を開催されてきました。町民から様々な質問や意見があったというふうに捉まえております。よりよい学校再編に向けての町民の声であると考えています。  1つ目、どんな声があったのか。どういう課題があったのか。それにどう応えるのか。どう解決するのか。3つ目、計画(案)の見直しはあるのか(改善策)。以上について伺うものであります。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員の教育編についてのお答えをいたしたいと思います。  7月26日に発表いたしました教育委員会での発表、せんだって行いましたのは、地域別の懇談会という意味合いも含めた説明会でございました。まず、香住区の1日目、8月5日の奥佐津、佐津の関係でございます。参加者は33名ございました。放課後児童クラブはどうなるのか。小学生がJRで通学するのはしんどい。統合後は新しい校歌を作ってスタートしてはどうか。大きな学校へ行くことによる子どもたちのメンタル面を心配するといった声がございました。  2日目、8月9日の柴山、長井、余部でございます。参加者が51名で、通学方法がどうなるのかといった質問や、長井、余部の保護者からはもっと早くできないのかとか6校一遍にできないのかといった意見がございました。3日目、8月17日の香住では、参加者は25名で、受け入れる側ということもあり小学校に関する意見はほとんどなく、就学前施設の認定こども園化に向けてスケジュールどおりに進めてほしいとの意見があったところでございます。そして、8月22日の村岡区の説明会では、参加者が45名で村岡区の統合がもっと早くならないのかとの意見があり、統合後の校舎の位置、放課後児童クラブがどうなるのかといった質問や通学区域を柔軟にとか、小さい子どもがいる保護者の意見をよく聞いてほしい。統合してもチャレンジプランは継続してほしいといった要望もございました。  このような声にどう応えるのかということでございます。放課後児童クラブ、通学方法、新しい校歌、統合後の校舎の位置などにつきましては、保護者や地域、学校の代表で組織する検討委員会で協議して決めていただきたいと考えております。また、小さい子どもがいる保護者の意見をよく聞いてほしいという意見に関しましては、検討委員会に参加される委員がそれぞれの団体で意見や要望を集約して委員会に臨んでいただきたいと考えております。なお、大きな学校へ行くことによる子どもたちのメンタル面を心配する声や統合してもチャレンジプランは継続してほしいといった要望に対しましては、教育委員会が教職員と連携して子どもたちや保護者の不安解消に努めるとともに、統合予定校同士の児童の交流を充実させてソフトランディングを図るよう教職員による課題検討委員会で並行して協議をしてまいります。また、チャレンジプランの在り方については、校長会が中心になって検討を進め、年内をめどに来年度以降の方針を示す予定にしております。  計画(案)の見直しはあるかとのご質問ですが、先ほど申しましたように、学校再編に向けた様々な課題については検討委員会で協議していただきますし、統合の組合せや目標時期については小学校区ごとに行ってきた懇談会での保護者や地域の方の意見、アンケート結果による学校再編を望む割合、逆に存続を望む割合などを総合的に勘案して設定しており、ベストではないかもしれませんがご理解を頂きたいと考えております。また、教職員の配置の関係で前倒しは困難といった面もございますので、計画(案)そのものを見直すことは考えておりません。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(11番) この問題については他の同僚議員、たくさん質問されますので再質問は避けたいというふうに思いますが、1点だけお尋ねしたいことがあります。全て私の質問に対して町長、お答えいただいたんですが、このことは教育長のほうがよくご存知かというふうに思うんですが、合併直後に村岡中学校の統合がありました。昨年は一中、二中の統合がありました。そうした中で、子どもたちの様子が変化したことで、課題があってどのような解決策がなされたというふうにお考えでしょうか。そのことをこの統合に向けて小学校統合にどのように生かしていくのかということが見えてくるんだろうというふうに思います。そのようなことをどのようにお考えでしょうか。1点だけ、お尋ねしてみたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 見塚議員の質問にお答えをします。  村岡中学校、それから特に香住一中の統合のときに関しては、私は既に情報をいろいろ得ていましたので、はっきり言うとカウンセリングと、それから交流体験を香住一中のときはかなり回数を増やしてしたと思います。要するに、統合後の学校にいかに慣れるかという部分を回数を増やしてそれが一定の効果があったように私は思っておりますし、もちろん統合後に関しましても、十分それに関しては学校再編をする、統合するといったときの一番学校の持っている課題というか、一番気にしていかなきゃいけないところだと思いますので、そこの充実に関しては間違いなく図っていこうというふうに思っております。  先ほど町長、言いました、いかにソフトランディングさせるかということに関しては、しっかり教育委員会と学校側とやり取りして進めていきたいと思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 見塚修君。 ◎見塚 修(11番) 統合後にいろいろな、特に子どもたちの関係で問題が生じないようなことを今から進めていくべきだというふうなことを求めて、2問目を終わりたいというふうに思います。  3問目に移ります。3問目は活力編でございます。新しい地場産業の創出で雇用の場、人口流出の歯止め、町に活力を取り戻す施策について伺うものであります。学校再編計画(案)が示されることになった原因は子どもたちの減少、若者の流出、人口減であるというふうに考えております。コロナ禍を乗り越え、町に活力を取り戻す施策を早急に立ち上げ実施することが求められているものだというふうに考えています。その基本が産・官・学・金連携による第一次産業での新しい産業(事業)の創出、展開で、それにより第二次、第三次あるいは第六次へと続くものと考えています。  そうした中で、1つ目、耕種農業の施策、経営体やスマート農業等も含めてどのように施策を進められるのか、お尋ねしたいと思います。  それから2つ目、施設園芸の施策、経営体、それから学校再編による廃校といいますか、校舎等の施設の活用等も含めてどのような考えの施策を進められようとしているのかお尋ねしたいと思います。  3つ目、水産養殖への取組。私は常々このことを考えていたんですが、議員仲間で視察等も考えていたんですがなかなか取り組めなかったんですが、ぜひとも最近のいろいろな情報等を見ますと、水産養殖、産業創出、雇用の場の創出等も含めて非常に有効であろうというふうに思うんですが、どのようなお考えなのかお尋ねしたいと思います。そうした中で、柴山港、湾といいますか、柴山湾の活用も含めてどのようなお考えがあるのかを含めてお尋ねしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員の次のご質問にお答えいたします。  現在の一次産業の実態として、議員ご指摘のとおり、若者の流出や所得が不安定なことから、農林水産業においては担い手の高齢化、後継者不足が進んでおり、認定農業者や大規模農家が担う経営面積は限界が来ており、これ以上の面積拡大は難しい状況となっております。一方、畜産業については、子牛価格の安定から、若干ではありますが若者の就農が進んでおります。  今後の経営体については、経営と所得の安定を考えたとき、複数の農家で構成する経営体や法人、また、水稲プラス高収益作物のような複合経営が有効であると考えますので、そのような経営体に移行できるようなシステムづくりの研究が必要と考えております。現在、モデル的に奥佐津では営農類型を異にする担い手の皆さんが一堂に会し、意見交換や今後の方針について話し合う佐津谷の農地保全会議を定期的に開催しており、今後の経営の在り方を探ってまいりたいと考えております。また、認定農業者や大規模農家の高齢化に備え、兼業農家で頑張る50代の農家の定年帰農を機に認定農業者へ移行していただき、令和3年度から拡充をした近代化施設整備事業を活用しながら、新たな担い手として頑張っていただく仕組みも検討してまいりたいと考えております。  一方で、若い経営体の確保、育成も大切だと思っております。その取組の一つとしてモデル的に果樹に特化した新規就農者の研修受入施設として香住梨の学校を令和5年4月の開設に向け、現在関係機関と協議を重ねており、先日、国の補助制度である就農準備資金及びサポート体制構築事業の研修機関として認定を受けたところでございます。今後は、この学校の運営を軌道に乗せ、新規就農者の確保、育成に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。  次に、スマート農業についてでございます。作業の省力化と効率化を図り、何とか経営を続けていただくため、美方郡農業改良普及事業推進協議会がスマート農業の導入を探るため、昨年はドローンによる水稲の直まきと追肥散布の実証実験がされており、結果、反収では慣行栽培との比較は83%とまずまずの成果があったようでございます。今年度も引き続き、リモートセンシングによる可変施肥の実証実験をされております。この実証実験により、まだまだ研究、改善の余地はございますが、作業の省力化が図れたことは証明をされましたので、県など関係機関と連携し、引き続きスマート農業の展開に研究を重ねてまいりたいと思っております。また、スマート農業関連機器の導入に当たっては、近代施設整備事業等により支援を考えてまいりたいと思っております。  施設園芸についてでございます。本町には、イチゴや野菜などが栽培されておりますが、冬季間の積雪があることから面積は小規模であると認識しております。議員からご提案の小学校の統合により廃校となる校舎を利用して施設園芸に取り組むことについては、収支のバランスや生産品目の検討など、今後研究をしてまいりたいと考えております。  このように厳しい現状にある農業において、現在耕作をしていただいております農地については、先ほど申し上げました施策を展開しながら何とか保全が維持できるよう支援を行い、そんな中でも新規事業の創設が必要と判断をしました際には、生産者の声に耳を傾け、必要に応じ、産、官、学、金との連携を図りながら必要な措置を適切な時期に講じてまいりたいと考えております。  水産養殖への取組についてでございます。昨今の漁船、漁獲量の減少を考えたとき、定時定質、定量、定価格で生産物が提供できる養殖業は町内の各産業に波及する先が多い、本町水産業にとってとても魅力的なものと考えます。また、柴山港は避難港に指定され、現在も防波堤の整備が進められており、海岸線の入り組んだ天然の良港は水産養殖に適しているのではと期待するところでございます。  また、以前でございますが、近畿大学の当時の理事長にお会いする機会を得た際に、日本海側での水産養殖関連についてお尋ねをしてみたところ、冬場に海が荒れることや海水温が低いこと等もあり、技術的にも相当困難ではないかとの考えでございました。そのような中、香美町の水産を考える会に係る業務を委託しております漁港漁場漁村総合研究所から柴山港の利活用について、水域が広く静穏度も良好なことを生かした蓄養水域の創出という言葉も出てございます。本町水産業にとって必要なのは養殖なのか畜養なのか、海上なのか陸上なのか等どの形がよいか、いずれにしても柴山港の活用については、漁業者をはじめ柴山地区の方々がどのようにお考えになるのか対話しながら必要であれば昨年10月、水産関係5団体と締結をいたしました香美町の地域活性化に向けた包括連携協定のネットワークを活用しながら、できる支援について検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(11番) まず、耕種農業の部分ですが、実は私、先日、隼人の梨園の収穫作業、今年で3年目になるんですが、お手伝いに行ってきました。その中で言われているのが、隼人地域に13戸の梨農家があるということで、後継者はそのうちの1件だけしかありません。隼人の梨園、ミノフの梨園、大体平均的に1町歩近く、少ない方もおられますが、1町歩を超える方もおられますが、そういう方が特に梨の袋かけ時期、それから収穫時期には家族が少ないですから人を雇って作業をされているんですが、今、町長が言われましたように、梨の学校等々で1人や2人入ってきても、とても将来この兵庫県一の梨産地だと言われていた香住の梨が廃れるんじゃないかと非常に心配をしておりまして、ぜひとも後継者づくりを含めて取り組んでいく必要があるんだろうというふうに思っております。なかなか町の施策として取り組んでも、相手があるわけですからなかなかうまくいかないというふうに思うんですが、ぜひとも水稲を含めたそのほかの耕種農業との関わりも含めて総合的な考え方をしなければならない。  最近の移住の関係を見てみますと、非常に農業関係の移住が多いというふうに聞いておりますので、ぜひともそういうものを含めて取り組んでいただきたいというふうに思います。施設園芸、雪のことを言われましたけども、空き学校、空き校舎等を利用した農業というのも最近特に行われているようでございます。また、この後そのことを含めた同僚議員が一般質問をされますので具体的なことは申しませんけども、ぜひともしっかりと取り組んでいただきたいというふうに思っています。  それから、水産養殖、これは非常に魅力があるというふうに私は思っていますので、町長、いろいろなことを言われましたので、町長のお膝元であるくつい湾、三田浜、あの辺も非常に平穏な水域でございますので、そういうところも含めて、ぜひとも新しい水産業の在り方を但馬漁協あるいは地元の農業者等々で検討していただいて、新しい事業、産業の創出、あるいは雇用の場の確保等に積極的に取り組んでいただきたいというふうに思うんですが、再度お尋ねをしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁書で申しましたように、農業も含めて施設園芸も含めて、水産業もでございます。農業の関係については、私も梨づくりでしたから、せんだっての台風の強風でまず頭に浮かびましたのは、それぞれの梨農家の被害がどうだったのかなということでございます。相当な被害がまたあったようでございますが、収穫前のこういう被害については大変残念には思いますけども、それなりに農家の方々と話をしましても頑張っていただいておりますし、特に作柄も今年はいいということでございますから期待をしておるところでございます。  後半の水産業の関係についても、確かに先ほど答弁で申しましたように、養殖というのは非常に魅力があるということはもちろんでございます。特に但馬漁協として、減船が続いたり漁獲高がじり貧なときに新しい部分にどうやっていくのかというような考えも、漁協と協調しながら町でできることがあるなら相談にも乗っていきたいと思いますし、町なりの助力もできるのかなというふうに思います。ただ、養殖についても、規模は別として従前からヒラメの養殖だとか昆布の養殖だとか、それぞれ事業者が行ってこられたことはずっと見ております。確かに魅力的な産業ではありますけども、先ほども申しましたように、漁村総研のご意見を聞きますと、やっぱり養殖なのか畜養なのか、陸上なのか海を使うのか、そういうことの大きな壮大な計画でございますから一朝一夕にこの後何年か先にすぐ始まるとか、そういうものではないというふうに思います。先ほどの近大の先生方も、以前にお話を伺ったときにも、日本海の養殖というのは非常に難しい、日本海を利用した、であれば、畜養なのか、陸上で栽培できるような漁業資源があるのかどうかも含めて漁協と協調しながらこれから考えてまいりたいというふうに、思います。
     以上です。 ◎議長(西谷 尚) 質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(11番) 水産の関係ですが、私は常に言うんですが、いろいろなチャンスというものがあるんだというふうに思っているので、私、行きたかって見学に行ってないんですが、初めは境港ですが、東北の大震災があったときにサーモン養殖をやっておられた東北の人が東北ではその後復旧できないということで、その業務を境港のほうでされている。境港のほうは非常に順調だということで、米子のほうまで、手前のほうといいますか、含めて拡大をされているというふうなことがあったりしています。そういうチャンスというものも見逃さずにいろいろなところで取り組んでいただけたらというふうに思っております。最近、淡路のほうでは、サーモンも含めていろいろな養殖をされていますので、トラフグですか、も含めて養殖もされていますので、ぜひとも早くチャレンジしないと、人がやって成功したからやるんだとということでは遅いので、できるだけ早くそういうものに取り組んでいただく熱意が必要だろうというふうに思いますが、その熱意だけ最後にお尋ねしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 可能性を探る、漁協と共に。実際に本当にやっていけるのかどうかも含めて可能性を探るということについては意欲的に取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 見塚修君。 ◎見塚 修(11番) 積極的に取り組んでいただくことを求めて、私の質問を終わります。 ◎議長(西谷 尚) 以上で見塚修君の一般質問を終わります。  次に、南垣誠君の一般質問を行います。  南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 議席番号9番、南垣誠です。ここにおられる皆さん、中継を見ていただいている方、ユーチューブの動画で見ていただける皆さん全員が聞いたことがあると思います。未来の世界のネコ型ロボット、連載開始当初は21世紀の未来のお話でしたが、現在では22世紀のお話として子どもたちと私に夢を与え続けてくれています。2112年、9月3日にこのロボットが誕生するまであと90年、残念ながらここにいる誰もがその結果を見ることはかなわないと思います。皆さん、実現していると思いますか。今から90年前の1932年、昭和7年、当時の人たちが薄型で大画面のカラーテレビでアニメを見たり、自動車が電気で走る。その電気を家庭で太陽光発電するなど想像もつかなかったのではないでしょうか。手のひらに収まる端末で、瞬時に世界中の情報を入手できるようになるなど夢にも思わなかったでしょう。今現在の生活が一瞬で出来上がったものではありません。その時々に紆余曲折、試行錯誤、様々な衝突があり、時には大きな失敗も経験として今に至っているのだと思います。大人から子どもへ、その子どもが大人になったとき、またその子どもたちへと夢をつないできたからこそ今があり、未来が描けるのではないでしょうか。まさに本町が掲げる基本構想「こどもたちに夢と未来をつなぐまち」ではありませんか。私にとって便利になったと感じていることは今の子どもたちには当たり前のことで、未来に向かって挑戦していく子どもたちに何ができるか、子育てをする父兄がどう思っているかを質問したいと思います。  まず初めに、「こどもたちに夢と未来をつなぐまち」としてできたらいいなとお伺いしたいと思います。この夏も、町内中学生の活躍に元気をもらいました。但馬代表であったり兵庫県の代表であったりと、活躍した選手やそれを支える同級生には無限の可能性があります。しかし、少人数ゆえに自分に合った競技、文化にふれる機会の損失や受けられる指導に限界があるのも事実だと思います。実際に指導に当たっていただく先生においても競技経験がなかったり、吹奏楽であれば様々な楽器がありますが、先生の得意な楽器ばかりでもないでしょう。部活動の地域移行のお話も前回の一般質問で少しだけお伺いしましたが、今すぐにというのも難しいでしょう。  そこで1)の問いです。少人数であるがゆえに1年生からレギュラーとして試合に参加するケースもある。吹奏楽であれば数か月の練習で演奏会に参加となる生徒も。教職員においては、春の多忙な時期、部活動に係る負担軽減のためにも新入生不安解消やスキルアップのためにも外部講師による指導が受けられるよう手配してはどうか。以上が1点目です。  次に、長期休みの宿題ですが、皆さん、休暇の初めに済ませてしまう派でしたか。計画的に毎日できた方もおられるんでしょう。私のように最後の最後までほったらかしだったなんて方もおられると思います。子どもの頃、宿題なんてなかったらいいのにと思っておられた方はいませんか。今さらですが、各学校の方針、先生方の考えの下、学力低下しないような多大な労力であるにもかかわらず宿題をご用意いただいていたことは理解できます。しかし、令和の時代に入り、子どもたちの生活環境は大きく変わってきています。本町でもデジタル教科書の導入が進むなど、とりわけデジタル化へのスピードは私にはついていくのも精いっぱいであります。情報の入手のしやすさからか、子どもたちが興味を示す範囲も幅広くなりました。虫や花の観察がポケモンやワンピースを自由研究の対象として許される学校があったり、研究発表を模造紙で提出、発表していたものが、今では動画で提出するなど新たなフォーマットも見られます。タブレットを手に取る時間が増えているのも感じています。であるなら、紙のドリルに向かうのではなく、自主的にタブレットでAIドリルに向かうのもよいでしょう。香美町にはとと活隊が実施しておる川柳のコンテスト、そのほかにも様々な交通ポスターや工作など自主的に選択して取り組むのもいいかもしれません。  そうした現状を踏まえて、2)の質問です。家庭での学習における環境はインターネットの普及によって大きく変わってきている。休み前の準備や採点など宿題に関わる教職員の負担も大きいと思う。宿題をめぐる親子の攻防を和らげ、創造性を高める課題に自主的に取り組む環境となるよう一律の宿題を課すのを廃止してはどうか。  以上2点、お伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 質問を終わりました。町長、教育長の答弁を求めます。  初めに教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) それでは、南垣議員の質問に2つあったと思いますのでお答えさせていただきます。  まず、部活動の外部講師についてですが、各学校では必要に応じて外部コーチという形で活動している部活動も実際にはあります。学校の部活動は学校管理下の活動ですので、けがなどの緊急事態に組織的に対応しなければならないなどの理由によって、現在は学校の教職員が不在の中で外部コーチのみの指導というのは実際に行っておりません。また、外部講師として人材の確保は困難であることなど様々な課題があることから、現時点では外部講師の配置ということに関しては考えておりません。  しかしながら、今後、中学校部活動の地域移行や本町でも来年度から段階的に導入を予定しています学校運営協議会、コミュニティスクール制度などで各学校の実態、実状に応じてこれらの課題について協議していくことも視野に入れていきたいというふうに考えております。  次に、長期休みの宿題、課題についてでございますが、宿題は学校が児童・生徒の実態に応じて主に各担任が自主的に課しているものであり、本来で言うと、これは法的な根拠もなく教育委員会が管理するものではありません。各学校ではある程度の統一はありますが基本的には各担任が責任を持って課すもので、一律に宿題を課すあるいは廃止するということはないと思われます。しかしながら、全国的にも多くの学校では長期の休みには何らかの宿題があります。その宿題を課す理由としましては、1つ目に、これまでの授業の理解度を確認させる。2つ目に、授業で学習した内容を復習する。できたら次の学期にスムーズに移行させる。3つ目に、自分の持つ課題点を疑問点を解消し学習意欲を向上させる。4つ目に、計画性学習習慣を身につける。5つ目に、家庭での学習方法を身につける。6つ目に、自主学習を学力向上につなげていくなどが考えられていますので、長期休みの宿題は有意義なものとして今現在は考えています。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君にお伺いします。質問項目に家庭学習環境を公平にするという内容があるんですが、先ほどこれを読まれてなかったと思うんですが、これに対して町長に答弁はありますか。 ◎南垣 誠(9番) 次の再質問の後から通信インフラの話が出てくるんですけれども、通告をしないと通告外だと言われると思いまして。 ◎議長(西谷 尚) 分かりました。失礼しました。  南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) では、まず初めに部活動のお話からお伺いしていきたいと思います。新学期が始まりまして、新入生であれば、当然全く初めて。先生ももしかしたら異動をしてこられて初めてかもしれない。今までやっていた部活動の種目と違う部活動につかれるかもしれないといった様々な新しい体制、雰囲気の中で全く経験のない1年生のみに集中して指導するわけにはいかないだろうなと。体力格差も恐らく小学校からあります。体格差もあります。技量、知識が、もしかしたらあるないもあるかもしれなくて、実際に現場の安全確保等に苦労されているんじゃないかなと。そういった中で、スタートアップ時期にだけでも町のほうでご予算を取っていただいて、どこからでもいいのでとにかく専任していただける指導者の方についていただくようなことができないかなという思いで質問させていただきました。  先月、たまたま吹奏楽の研究会がありまして、日高のほうであったんですけれども、父兄送迎をしてほしいということで、私、行かせてもらいました。せっかく行ったんだからと思いましてちょっと声をかけていろいろ見せてもらったりしておったんですけれども、その研究会では楽器ごとの指導の先生が来ていただいて各楽器ごとにその楽器のことを専門で教えていただけるすばらしい機会だなと思いまして、こういったのを町内の学校、一堂に集めてでもいいですし、お願いした講師の方に回っていただいて、各楽器、種類がものすごいあるので全部は難しくても、金管と木管と打楽器で恐らく違うでしょうし、そういったような指導をしていただけるような講師を用意していただけたりしないかなという質問です。  部活動の関係、先ほどからも少し時間外の話とかもありますけれども、他市町のことですけども、私生活を犠牲にしてでも指導に厚いのがよい顧問、そんな空気があった。部活動の予定を書き込む職員室のホワイトボードは競い合うように埋まっていく、つらいといったような悩みが見られました。それから、自身が高校まで続けたスポーツとは違う競技の部活動の顧問となった。うまく教えられない上、これは男の先生だと思います。女子部員の生活指導にも悩んだといったような意見等もありました。できたら、やっぱり子どもたちにとってもやっぱり専門性のある指導が受けられるというのはものすごいメリットじゃないのかな。こういったなかなか条件の悪い中で成果を発揮してくれている子どもたちのポテンシャルってすごいなと毎回思うんですけれども、こういったようなもう一歩踏み込んで指導していただけるような体制の構築というのを検討いただけないでしょうか。お願いします。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 再質問に対してお答えをします。  先ほど言いましたように、学校で教員、部活動のことでしたら間違いなくこれは中学校だと思うんですけども、基本的に全国の平均で言うと、自分が担当してきたことのない運動なりをしているのは40数%だということはもう既に出ています。恐らく半分以上の者は私も含めて経験したことのない競技の指導に当たると。理想を言えばしたことがあるのを100%にすればいいとは思うんですが、逆に言うと、僕はそう言いながらも慣れていっていろいろ指導方法を学んでいくのも僕は教師の一つの仕事だと思っております。ただ、超過勤務して土日までと言っていますが、これは4訂版という一つの規則をもって今進めておりますので、そんなむちゃくちゃなホワイトボードがというのは僕はどこの話かなと思って聞いたんですが、そんな状況は10年、20年前はあったかもしれませんが、そんなふうには今聞いておりませんし、ありがたいことに香美町における部活動に関してはそこまでの切迫感というのは感じておりません。ですので、今、先ほどお答えしましたように、現行でしていくということを考えております。ただし、地域移行のことが今出てきていますので、それに合わせて今後については考えていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) ありがとうございます。先ほど教育長からもご答弁いただきましたように、地域移行の話が本当に最近ネットニュースなんかでも頻繁に出てくるようになりまして、どうなる、部活の地域移行というような記事を持ってきておるんですけど、この地域で当てはまるのはなかなか難しいのかなと。社会人のクラブチームがそんなにたくさんあるわけでもないですし、お願いする先がないというのも分かっております。子どもたちのために、特にスタートアップ時だけでも、例えば市外からであってもプロチームとまでは言いませんけれども、交通費謝礼等を用意してしばらく指導していただけるような予算というのを取っていただくことという、お金の話なので町長に聞いてみたいと思いますけれども、こういったようなお金を用意していただいて学校に講師の先生を呼んでいただくというような予算取りというのは難しいものでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 難しいことはありませんが、するかしないかということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 難しいことではないという答弁を頂きました、するかしないかということであるようですけれども、町長、するかしないかでいえばどちらでしょう。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) なかなか難しいのかなというふうに思っております。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) なかなか難しいということでしたので、地域移行の話、こちらも難しいのかもしれませんけれども、こういう方針ということが出ていますので、そちらに向かって何とかご検討、ご対応をお願いしたいと思います。  次の質問の中で、夏休みの長期休み中の宿題の話なんですけれども、教育長にまずお伺いしてみたいんですけれども、本当に時代が変わってきまして、宿題の提出方法というのが全国的にはもう様々な方法のものも出てきておるようです。動画であったりプログラムの教育等もありますけれども、そのプログラムを提出されたり、もしくは社会人としてパワーポイントを使われてしっかりとした資料づくりをされているというようなこともあるようです。このような宿題の提出方法というのをどのように思われますか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 今の質問に対しては、私、去年の6月にここでお話をさせていただきました。頭にずっとあるのは温故知新であり不易流行だと思っています。今、時代の流れの中でその提出方法があるならば、それは別に否定はしないです。ただ、今それを絶対統一していかなきゃいけない必要性も全く感じておりません。そこまで普及していると言いながらも、大事にしなきゃいけないのは紙に書いていくことも大事にしていかなきゃいけないということを以前にもお答えしたと思いますが、そのことに関してはあっても不思議ではないでしょうが、それを全てのところに香美町に当てはめていくつもりは全くありません。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 否定はされないということで、本当に時代の流れなのかなというふうには思っております。そうした中で、子どもたちの宿題をする光景を見ておりますと、本当に私も信じられないです。スマートフォンを手元に置いて「アレクサ、3掛ける8は。」、答えが入ってくるんですよね。「ヘイ、Siri、2掛ける5掛ける10は。」、答えが返ってくる。それを書く。これは宿題の意味なんてないでな。過程がもしも何かあって、自分が出した答えの確認をするというような使い方だったらいいのかな、そうであってほしいなというふうに思っています。グーグルレンズ、ダブに宿題というタブがあるんです。グーグルレンズを起動させて、タブを宿題に合わせて写真を撮ると解説つきで答えが出てくる。こんな新しい学習方法。さらには、うちの中学生の女の子です。LINEの通話をしながら宿題をしておる。あほかと言って怒ったんです。そしたら、ちがうんだがな、4人ぐらいの友達としゃべりながら、分からなくなってすぐに聞いたら教えてくれるんだという。何じゃそれって、本当かいやと私もなかなか理解がしにくいんですけれども、どうもそういったことをしておるようです。  ここで、これが全ての家庭、全ての子どもがそういうことができておるのか、できるのか。また、これからその宿題がドリルがタブレットに変わります、紙ではなく。AIタブレットになってくる。家に持ち帰ってそういうものをしようとしたときに、全ての家に通信環境がないと学習環境に格差ができるんじゃないかな。事実、LINE通話で回線を使ってやっておると、やっぱり通信速度が遅くなったり切れたりしてやりにくくなるとか、いろいろなことを子どもながらに言ってくるわけです。無線LANにつないでやったら、際限なく使うので、嫌とは言えなかったんですけども、本当にそういったような環境になってきています。そういう環境に入れる子どもと入れない子が出てくるのは、これは困ることだなと思って、であればその通信環境の整備、子どもがいる家庭全てに同じ光ファイバーの回線が来るように整備するべきではないのかなというふうに思っております。そういう学習環境の整備ということで通信環境の整備、どのようにお考えですか。町長、お伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、南垣議員の今のご質問にお答えをいたしたいと思います。  現在、町内の小学校、中学校では、GIGAスクール構想の実現のため児童・生徒1人1台のタブレット端末を配布し授業で活用するほか、臨時休業や学級閉鎖の際に家庭での学習に活用している学校もあります。  南垣議員のご指摘についてでございますが、町としましては、町内全体のデジタルインフラについて取り組む必要がございます。以前より同様の質問に対し答弁させていただいており、町民全ての方に同じ環境が提供できるよう従前からサービス提供事業者への相談や要望を随時行っており、昨年度も香住区御崎地区にサービス提供を開始していただくなど少しずつではありますが改善をしております。一方で、民間のサービス事業者との協議において、サービスの未提供地域は高齢者世帯が多いことから利用希望者数が少ないこともあり、民間事業者単独でのサービス提供は難しい状況と聞いておりますが、今後とも、引き続きサービス提供が受けられるよう働きかけを継続するとともに、国の支援策などの動向にも注視しながら未整備地域解消に努めてまいります。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 整備はしていただきたいと思うんですけど、高齢者ばかりの世帯でも、今ではポットが安心を知らせてくれるとか、様々なものが今インターネットにつながるようになっているんです。テレビでも冷蔵庫でも。高齢者だから使わないとかではなくて、今、これから出てくる機械は結構インターネットありきみたいなものも増えてきています。そういったような環境に対応するため、高齢者の安全の確認のためとかというものもありますし、今、子ども、孫の顔を見るのに通信動画で通話したりということもあります。全ての地域に光ファイバーが整備されるようにお願いしたいと思います。  この整備についてなんですけども、光回線過疎地に提供義務ということで総務省が交付金で支援ということがありました。今年の5月、6月、7月が締切りで3回あったかと思うんですけれども、そういう過疎地の光回線維持へ交付金というものの検討というのはされましたでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 国からのご指示だとか通達、そういうことについては日々確認をしております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 確認をしていただいているということで、制度はご存知ということで、しっかりと活用して整備していただけると思っております。  子どもたちの職業で、ユーチューバーやプロゲーマーというような考えられなかったような職業も出てきますけれども、通信インフラがないために夢が絶たれるということがあってはいけないなと思っております。ぜひとも整備をお願いします。  2問目に入ります。次に、毎度毎度ではありますが、中学校での授業料以外の費用負担について伺います。今現在も急速に円安が進んでおり、今日の朝の時点では145円目前まで円安が進んでしまいました。様々な商品が値上げされるなどますます家計を圧迫しています。ニュースでは、最低賃金の引上げなど収入を表向き増やそうという報道もあり、期待を持たれているかもしれませんが、実際は収入が増えることはなく実は手取り額はどんどん減っています。要は引かれるお金が増えているのです。2003年以降、所得税に住民税、厚生年金保険料も健康保険料も全てアップ。中でも2011年の中学生以下の子どもは税金面での扶養から外す改正では子育て世帯には大きなマイナスとなりました。本町においては、水道料金も上がりました。まだまだコロナの影響もあります。さらに、子育て世代を応援してくれるおじいちゃん、おばあちゃんたちも年金の手取り額が減少し、少し前のように学習机とランドセルは買ってもらうなんていう話も聞かなくなってきました。生活スタイルの変化により、携帯代、サブスクなど支出金額がどんどん増えています。そうしてくると、次に考えるのは節約です。リサイクルや買い控えといった消費の制限により十分に地元にお金が回らない。売れないからお店から商品が減り、廃業も検討される。この悪循環ではないでしょうか。  そこで質問です。通学かばんの支給をしてはどうか。誰もが同じスタートラインに立って学校生活を迎えられるよう新しい通学かばんを町からお祝いとして贈呈しては。  2)新入学シーズンに合わせたスーパープレミアム商品券を毎年春に発行し、準備品の購入や負担軽減を図るとともに、準備品の大部分を町内事業者から購入できる仕組みにしてはどうか。  それから、今現在も学校園で様々なコロナ感染対策を講じていただいており、大変ありがたい気持ちでおります。しかし、それが家庭への負担増大となっているケースもあります。家庭負担の軽減と対策をしっかりしたいとの先生方のお気持ちに応えるためにも3)子育て世帯に新たに商品券を配布するか、子ども用マスクを継続的に学校で支給するなどの対策を。  以上3点、お伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 質問を終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、南垣議員の次のご質問でございます。  新しい通学かばんを町からお祝いとして贈呈してはとのご提案でございます。これまでの一般質問でお答えしてきたとおり、児童・生徒が個人で使用するものについては各家庭でご負担いただくのが基本であると考えておりますので、新入学児の通学かばんを町からお祝いとして贈呈する考えはありません。また、毎回申しておりますが、経済的理由により負担が大きいと認められる児童・生徒の保護者に対しては就学援助制度を設けており、新入学児童・生徒用学用品を助成しておりますので、新入学用品などの購入費についてはこれまで同様に家庭でのご負担をお願いしたいと考えております。ただ、学校給食費の負担軽減に対し国の支援措置があったように、新入学児の保護者負担に対する何らかの措置があれば必要な対応は行ってまいります。  次に、新入学シーズンに合わせたスーパープレミアム商品券を発行し、保護者負担の軽減と町内業者から購入する仕組みについてのご提案でございますが、保護者負担の軽減に関しては、先ほど申しましたように就学援助制度がございますし、入学時の学校指定用品は今でもそのほとんどを町内業者から購入する仕組みになっておりますので商品券を発行する考えはございません。  さらに、学校で使用するマスクを支給してはとのことでございますが、マスクが汚れたり濡れたりしたときの取替え用として予備のマスクを持参することを推奨している学校園はありますが、議員が言われた1日2回のマスク取替えを推奨している学校園はございませんので、5日で1箱の負担になるようなことはありません。また、全ての学校園でコロナ対策の予算を活用して、汚れたり濡れたりしたときの取替え用マスクをストックしておりますので、商品券の配布やマスクの支給を行う考えはありません。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁終わりました。  ここで暫時休憩をいたします。再開は13時といたします。                              午前11時58分 休憩                              午後12時59分 再開 ◎議長(西谷 尚) 休憩を閉じ、一般質問を再開します。  南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) では、午前に引き続いてよろしくお願いします。  まず初めに、町長、先ほどの答弁で、聞いたことがないというふうなことをおっしゃられましたマスクの話、事実、過去の部活動の送迎、前回のやつもそうですけれども、私、父兄から聞いたからここで質問しとるんです。ちょっと時間がもったいないのでこれに割くつもりはないんですけれども、私が議員でここに立っているというのは、町民、子どもも含めて町民だと思っています。町民から聞いたことをここで伝えるのが私の仕事だと思ってここに来ています。言われたことを私なりに調べたことを言っていますので、聞いたことがないから知らんではなくて、それは何らかの理由で執行部に伝えられない、もしくは、言うのは勇気が出ない、だから代わりに言ってくれんかというようなことで聞いておるんだと私は思っております。ですので、聞いたことがないで終わりにするのではなく、そういうことがあるんだったら何とか対策をしようなと持ち帰って検討していただけたらと思いまして続きの質問をさせていただきます。  ランドセルのお話ですけれども、ランドセルを支給している自治体というのがあります。これは日立市なんですけれども、1975年からずっと一貫してモデルチェンジを繰り返しながら支給を続けている自治体があると。小学校は義務教育ですので児童の間でなるべく差を生まないようにすることも大事かなと思います。誰もが同じスタートラインに立って学校生活を迎えられるという点では教育面でも配慮されているように感じていますという日立市の言葉があるんですけれども、これについて、町長どのように思われますでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 日立市には日立市のお考えがあってされておることでございますから、日立市がしとったら香美町もせにゃいけんということはないと思いますので、香美町はそういう方向で考えているということでございます。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 日立市はそうであるということですけども、香美町としてはどうでしょう。このようなお考えはないですかと聞いております。お願いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 香美町としてはそういう考えはありません。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) であるならば、町として小学校、児童の間でなるべく差を生まなくても問題はないという解釈でよろしいですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 問題がないということを言っているわけでありません。それぞれご家庭の中で様々経済的な環境も違う中でも、やはり今とっております就学児の支援制度も含めて考えると町から支給をする考えはありません。
    ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) では、今のお考えであれば、家庭で用意するものは家庭で用意をする、それはどこで用意をしようと構わない。この単語が出るとちょっと過剰に反応されるかなと思いますけれども、大手通販サイトで学生服が売っております。大手の安い洋服店で洋服メーカー、制服を作っておられて採用する私立高校なんかも出てきておるようです。そのようなものでも問題ないので使ってくださいという解釈でよろしいですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁書でもございましたように、それぞれ町内業者から調達をする仕組みで今香美町は行っていると思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 新しい制服を用意しなくても使い回し、古着の利用も認めているという点で出どころが分からないということであれば、アマゾンで同様に売られている詰め襟学生服でも構わないということでよろしいですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 個別の様々なパターンのことをこの議場で言われますが、基本的に就学されるときの制服などは町内業者から買っていただくような仕組みになっております。ただ、特異な部分、今のお下がりだとかそういう部分についてアマゾンで買ったものか分からないとか、そういう想定はしておりませんのでご理解を頂きたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 想定もされるべきではありませんか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) そこまでの必要はないと思っております。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) であれば、入手先がどこでもよいということですね。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 問答の掛け合いではありませんから、そこら辺は勘案していただいてご判断いただいたらいいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) それでは、私のことも勘案していただいて、町内の事業者から確実に購入に結びつくような商品券の発行というようなことのお考えはございませんか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行ではそういう考えは今のところございません。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) この商品券の発行というのは、今までの商品を見ておりましても非常にいい制度だなと。消費者のほうにもメリットがあるし町内の事業者にもメリットがある。双方にウィン・ウィンの制度なのでこれを春に発行していただければ、町内で制服を調達していただける仕組みがあるのであれば、そこの支払いに充てることによって事業者にとっても家計にとっても、そして、この商品券、別に子育て世帯だけに限るわけではありませんので公平性も確保されて非常によいのではないかと思いますけれども、そのようなお考えはありませんか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今のコロナ禍の経済対策あるいは家庭支援対策としての商品券の発行でございますが、通常、日常的にといいますか、通年、毎年、入学時に商品券を発行するというようなことは今のところ考えておりません。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 今のところということでしたので、今後は検討もしてみていただいて、円安であったりとか様々な社会情勢、また、コロナはこれで終わりかもしれませんけども、次の感染症というのがまたいつ出てくるか分かりません。そのときにはしっかりと体制ができているように今から考えておいていただけたらうれしいなと思います。  それから、マスクの件なんですけれども、事実、朝、登園してお昼を食べた後に、昼から新しいマスクにしてくださいというふうに言われたと。それで替えのマスクを用意して持って行かせるんだけども、小さいことだけども結構ばかにならんのやでという相談は私のほうにありました。事実、そういう園があるはずです。私が聞いた保護者の方は町内の方ですので、あると思います。  教育長にちょっとお伺いしたいんですけれども、もちろん誰しも学校の中、園の中でコロナが蔓延することを望んではいないと思います。もし陽性者が出たら、クラスターが発生したら校長先生や園長先生は責任を追及されるんですか。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君、これは通告外になりますけど。 ◎南垣 誠(9番) できたらお願いします。だめならいいです。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 今の質問に対して、責任を追及されるという意味合いが僕には分からんのですけども、はやらないようにみんな気をつけてしていますので、そこでクラスターが起きたから、当然、なぜそうなったかは分析すると思いますが、それによって校長が責任を問われるということはないと思います。間違った指示をしていたらまた話は別でしょうけど、基本的には今聞いておりませんので、町のコロナ対策本部会議というものが一番最終にあってものを進めてきていますので、そのような事実は聞いたことはありません。  以上です。 ◎南垣 誠(9番) 本当に子どもたちのことを考えて対策をしようとしてくれていると思うんですけれども、そのマスクの件にしても、恐らく園が独自にやっておることなんだと思うんです。父兄が子どもたちにいろいろ経験をさせたい、コロナも3年目になってきました、そろそろしてもいいんじゃないかということで、外でお弁当を食べたり、ちょっと出かけるような行事をしてもいいんじゃないかという提案をしても、駄目です、園の中で給食を食べるのはいいけど、外で弁当を食べるのは駄目です。園の中で遊ぶのはいいけども、外に出かけて集団で移動するのは駄目ですといったような形で駄目だと言われた。納得できんなというような意見なんかも出てきています。マスクの件につきましても分かります。小まめに変えたほうが衛生的でいいのは分かっておるんですけれども、やはり費用の負担というのが出てきております。コロナに関してコロナの臨時交付金があると思うんですけれども、これの使える金額ってまだあるんじゃなかったでしたか。教えてください。 ◎議長(西谷 尚) 財政課長、森垣文裕君。 ◎財政課長(森垣文裕) 南垣議員のご質疑に答弁させていただきます。  臨時交付金につきましては、今年度使えるものにつきましては今定例会で補正予算として計上させていただいている中に入っているものでほぼ予算としては使わせていただいているということで、残はほぼないということになります。今年度使えるものにつきましては今定例会の補正予算に計上させていただいているものでほぼ全てということでご理解いただきたいと思います。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) この交付金が残っていないというのであれば町単独ででも検討していただけたらと思います。1つぐらいは持ち帰って検討していただければと思います。  次の質問に入ります。最後、3点目を伺います。皆さん、町内の移動中、トイレに困ったことはありませんか。おなかの強い人、弱い人、その日の体調など様々な要因でトイレが必要なこともあるでしょう。不思議なもので、トイレを通り過ぎるとトイレに行きたくなったりします。トイレが必要な方の中には、オストメイト設備が必要な方もおられます。コロナ禍においては清潔なトイレが求められ、観光でお見えの方にはどこにトイレがあるかご存知ない方もおられるかもしれません。公園で遊んでいても小代区の公園にはトイレがありません。令和2年12月定例会において同僚議員が質問されておりましたが、奥佐津地区、長井地区においては公衆トイレはありません。町としても研究してまいりたいと答弁がありましたが、頂いた資料には新規建設予定はなしとなっていました。  この夏、学校再編の指針が示されましたが、子どもたちの中には長距離の通学をしなければならないケースも出てきます。通学路上のトイレは必要不可欠であり、バスの止まれるトイレが通学路上に複数必要であると考えます。また、トイレを観光目的の一つとして整備されているケースもあります。新名神の宝塚サービスエリアや刈谷ハイウェイオアシスは、トイレのために予定を決められる方もおられるぐらいです。東京渋谷区では、区内17か所の公衆トイレを建築家やデザイナーが参加し、市民の安心のみならず観光誘客施設としても機能しています。そこで、本町でも様々な観点からトイレの整備を行っていきませんか。  以上、3つ目の質問です。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、南垣議員の次のご質問でございます。  町の公衆トイレにつきましては、令和2年、第123回12月定例会で見塚議員からも公衆トイレがない地域に公衆トイレを設置してはとのご質問に答弁させていただきましたが、住民や観光客の皆さんが使えるような公衆トイレの設置につきましては、現在、多くの公衆トイレを地区に管理していただいている現状を踏まえ、まず、地域の要望をお聞きし、要望があれば地域とも研究、協力をしていただいて、将来地域に人が集まる仕掛けをどうつくっていくのかと併せて検討してまいりたいと考えております。  また、町では公共施設の総合的な管理を行うための中期的な取組の方向性を明らかにする計画として、公共施設等総合管理計画を平成29年に策定し、その中で公共施設の集約化、複合化について検討することを掲げております。その大きな目的は、既存の施設の適正配置や廃止、統合を的確に行い、施設の老朽化による維持管理経費の増嵩を削減、抑制することにあります。したがって、現在香美町には町が所有し、使用できる公衆トイレが12か所、また、一般に常に使用していただける町有施設のトイレやその他、国や県所有等のトイレも多くある中で、新規更新整備に当たっては慎重に進める必要があり、新たに設置する場合には安易な町費の投入とならないよう費用対効果やデザイン、設置場所も含め十分検討し、進める必要があると考えております。  学校再編による通学に関しましては、まだ具体的な方向性は決定しておりませんが、今後、トイレに限らず生徒が安全に通学できるようさらに検討を重ねてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) では、トイレについてです。私もトイレは本当にお世話になることが多いほうですので、本当に至るところにあればいいなと思っております。そのトイレなんですけれども、まだこれからのことなのでこれから考えるということでしたが、子どもたちの通学通園、これが再編されて始まるときには用意されてないと遅いのかなと。事実、言いにくいことですけれども、全但の通学中のバスの中でどうしても我慢ができなくてというようなケースを聞いたこともありますし、私の子どもの頃からそれはあることです。どうしてもバスに乗る時間、遠方から通学すると朝の時間も早くなります。バス停に行く時間も早くなってしまったら家を早う早うという感じでせかされて家を飛び出しわいいけど、バスに乗ったらトイレに行きたい。そういったようなケースもこれからきっと出てくると思います。再編が終わって通学が始まるときにはこういうトイレの整備がされておったらいいのになというふうな思いで質問をしております。  また、その中に他市町の事例ですけれども、非常にデザイン性の高いトイレを設置して集客に成功しているような事例もあります。事実、トイレ、ここから豊岡に向かっていくと、バイパスに乗って下りてから新堂のパーキングですか、一番近いのが。あそこはトイレしかないんですけども比較的車がよく止まっておる。トイレだけが目的地になるようなケースもあります。インターを降りたところであったりとか、矢田川温泉なんかは町の場所なのですぐにでも整備したら長井の子どもたち、寄るところができていいのになというふうに思いますけれども、いかがでしょう。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) そういうことも複合的に勘案しながら、必要であればということでございます。基本、公共施設のトイレ以外の様々な公衆トイレと言われるものは地域からの要望があって町が設置する場面が大変多うございます。我々の地域にも海水浴場だとかそういうところにありますが、地域の要望があって設置をしても、基本、その地域の方々に掃除や管理やトイレットペーパーの補充なんかは全部お任せする。地域に委ねてその管理をお願いしながら必要とあるところに設置をしとるわけでございますから、これがなかなか公衆トイレを毎日清掃、トイレットペーパーの補充だとか、そういうことも地元に全部お願いするとなると、どこもがどこもがというような状況ではありません。例えば公衆トイレが設置をされて、その地域、区あるいは自治会で運用をお願いしとるような地域もそれなりの苦労はお分かりだと思いますから、全部が全部、掃除もそういうことも全部町でできるわけもございませんから、なかなかそういう要望にもお答えができても、管理のことになってお話をさせていただくと、そういうことも難しい。あるいは常の水道代だとか地元に持っていただかなければなりませんから、そういうことも含めるとなかなかどの地域もがトイレトイレと言われる場所ばかりではないということでございます。必要があるところについては、今後、地域から要望があれば検討はさせていただきます。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) なかなかボランティアで管理をお願いしようとすると難しいのではないかと思いますけれども、これが、例えば就労支援施設に委託してとか、そういったような形で雇用という形で維持管理というふうになってくればまた話が違ってくるのではないでしょうか。地区にボランティアで投げてしまうということなのでそういう問題が起こってくる。これが、新しい雇用を創出するという考え方でいけば、これもまたウィン・ウィンになってくるのではないかと思いますけど、いかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、基本、議員は地区にボランティアでお願いするということではなしに、今の町の公衆トイレの管理をお願いしているのは地元の責任において対応をしていただいとるということでございます。ただ、今の就労支援の考え方には共鳴する部分もございますから、今後、そういうことができるのかどうかも含めて、ただ、基本は地元要望があってつくるトイレにはかかる経費、例えば今の接続の費用だとか今のトイレに関わる管理については地元でお願いすることを基本につくる公衆トイレであるというふうに思います。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 地元でのという考え方は分かりました。でも、私、誰しもそうですけど、旅行先でトイレに行きたいといって入ったトイレがきれいな公衆トイレだった。ちょっとやっぱりほっとすると思うんです。香美町もやはり観光客を、これからコロナも明けてインバウンドも解禁になってきつつあります。大勢来ていただこうと思ったときに、そういうきれいなトイレでお迎えするというような、トイレは日本のおもてなしの精神なんて書かれているものもありましたけれども、そういった側面からきれいなトイレの整備。費用の面も言っておられましたけど、これはどうなんでしょう。洋式トイレの蓋を閉めて水を流してくださいというのがコロナ感染対策ということでありましたけれども、こういうような関連でコロナの臨時交付金、もしも次にあるのかどうかは分かりませんけども、あったとしたらこういうもので整備するというお考えはありませんか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) かかる費用の財源の話よりも先に、それぞれの地域から地域の皆さんに管理をお願いする中で、それでも必要とあれば財源はどうにでも考えて、設置するという方向になれば設置をしなければならないですし、管理は地元で引き続きお願いするということになります。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) ということでしたらば、長距離の通学の話もちょっと出しましたけれども、通学中の父兄からもそのような要望があれば、これは検討していただけるという解釈をさせてもらっても差し支えないですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今後の学校再編後の通学の手段、スクールバスになったりとか、そういうことも含めた上で遠距離の中を徒歩で通学するような場面があって、どうしても公衆トイレがこの場所に必要であってそういう要望が地域から出てくればその管理をお願いすることも併せて検討はさせていただきたいと思います。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 南垣誠君。 ◎南垣 誠(9番) 大人になるとトイレ、トイレと言いますけども、子どもの中で、特にバスに乗っている途中でトイレに行きたいですなんてなかなか言いにくい。まして、それが途中にトイレもない場所だったら逆に運転主も困ってしまうと思います。未来の子どもたちのために、ぜひとも声が上がったときには整備をしていただけるようにお願いをして、最後、締めさせていただきたいと思います。  前回の一般質問の後、EV、電気自動車を買ってみました。エンジン車にはない独特の感覚で、音もなく変速ショックもないスムーズな走行間隔は未来への1歩を感じずにはいられませんでした。EV軽自動車の販売が好調なことも、ネコ型ロボットとまではいきませんが、着実に技術の進歩と非日常が日常へとの変化が至るところで進んでいると感じられます。国の方針も2030年代半ばまでにEV化を進めるとしており充電インフラの整備にも力を入れています。事実、電池切れが近づくと結構不安になってきます。本町でもぜひ充電インフラの整備に取り組んでいただきたいと思いますが、それと同時に失われていく需要によって地元経済が衰退していく懸念もあります。粗利の補助金ではなく町民の皆様の利益と同時に事業者の利益となるような運営を求めて終わりたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 以上で南垣誠君の一般質問を終わります。  次に、西川誠一君の一般質問を行います。  西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) 西川でございます。第134回9月定例会一般質問を通告に従いながら行います。今回は大きな項目3つ、内容は4つとなっております。よろしくお願いします。  まず1問目です。香美町総合防災訓練について問うというものでございます。先月行われました香美町総合防災訓練の実施要綱に、今年度はキーワードを「広域避難」「ワカモノの参加」とさせていただきます云々とありました。「ワカモノの参加」とはどういう意味があり、また、どういう意義があるのかお伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西川議員のご質問にお答えをいたします。  例年8月の最終日曜日に開催をしております香美町総合防災訓練につきましては、町、各自主防災会及び消防団の3者の共催という形で実施しており、今年度の訓練の実施に当たりましては、町と連合自治会会長、副会長、消防団の団長、師団長の3者による打合せを本年5月26日に行い、その結果を踏まえ、訓練実施要項を決定させていただきました。その実施要綱に基づき、各自主防災会宛て、訓練計画の作成依頼を行いましたが、今年度も昨年度に引き続き町内全域で統一した災害想定ではなく、各自主防災会で一番心配されている災害を想定していただき、訓練計画を作成する上でのヒントになればということでキーワードをお示しさせていただきました。キーワードにつきましては、令和2年度から取り入れており、令和2年度はシェイクアウト、令和3年度は避難スイッチ、セカンドベスト、空振り改め素振りでございました。今年度の訓練は、一昨年度、昨年度に引き続き、コロナ禍での訓練となりました。キーワードの「ワカモノの参加」についてですが、訓練の実施に当たり、新型コロナウイルス感染症に配慮するのはもちろんですが、安易な簡素化や単に前例踏襲の訓練をするのではなく、密を避けるなどやり方を工夫していただくようお願いする中で、これまでとは異なった目線を取り入れていただきたく「ワカモノの参加」ということにさせていただいたところでございます。  例年、教育委員会より校園長会の席上でも訓練に参加可能であれば児童・生徒の参加をお願いしております。児童・生徒のいない自主防災会につきましては、役員だけで内容を決定するのではなく、計画段階から子育て世代の若い方などを交えて少し目線を変えて取り組んでいただけたらということで、訓練説明会でも依頼させていただいたところでございます。これらを踏まえ、香美町におきましても毎年の訓練をきっかけにあらゆる世代の方に1人でも多く参加していただき、みんなで安全・安心を考えていただければと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) 私の手元に防災訓練の実施要綱を持っております。それを拝見させていただきながらまた次の質問に行きますけども、実際、私の区も防災訓練をやったんですけども、このことがすごく議論なりまして、キーワードの「ワカモノ」何よと。まず、その辺からちょっとお聞きします。「ワカモノ」というのはどういう世代、誰のことを言っているのか。もちろんキーワードを作られたんだから想定はあると思いますので、そこからまずお聞きしたいです。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど申しましたように、何歳から何歳までというような範囲ではなしに、例えば児童・生徒も含めて若い世代、現役世代、子育て世代も含めてできる限り参加をお願いしたいという意味で「ワカモノ」ということだと、直接担当者にそのことについて聞いたわけではありませんが、私としてはそういうふうに判断をしております。 ◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) 別に重箱の隅をつつくわけでもありませんけども、それぞれが皆さん、どの自治区においても一生懸命議論しながらコロナ禍においての想定というのをされています。その中で、うちの区でもかなり問題になったのはそこなんです。「ワカモノ」って誰よと。そこからまず分からなければ、せっかくキーワードを出していただいていい防災訓練であるのに空振りに終わってしまう。町長が今おっしゃったように、どの世代もワカモノだと。また分からんようになるんです。分かりますか。20代、30代もワカモノと言えばワカモノ、今、口に出された小・中学生もワカモノ、どこにターゲットを合わせたらいいか分からないようなキーワードをなぜ作ったんだと私は言いたいんです。恐らく学校にも行っていると思います。防災訓練に出てくださいではないと思います。地区の行事には積極的に参加してください。多分これです。そしたらますますターゲットが分からない。小学校のお子さん、中学校のお子さんを持っている保護者に聞きました。そんな防災訓練に出てくださいという案内があったのかと。ないんですよ。だから、我々、作るほうとしては、現実、その防災訓練の担当者の会議、最初にされた会議のときもある方が質問されたらしいですね、防災課長。「ワカモノ」って何よと。せっかくいい訓練だけどそれも分からない。だから、その辺がすごくあやふやになっているんです。今おっしゃったこと、ずっと防災訓練の実施要項を見ていますけども、訓練項目及び内容、現実にそういうふうなことは一言も書いてないです。毎年書いてあることばかり書いてあるんです。「ワカモノ」がキーワードだったら、ワカモノが参加できるような具体例も書いてあげなければ、自治区では戸惑いだけだったんです。別にここで文句を言うつもりはありませんけども、もし、そういうことであるのであれば、やはり次回からは気をつけていただきたいというのが趣旨なので、文句ばっかり言っているわけじゃなくて、非常に協力しましたのでいい訓練だったとは思いますので、その辺を含めて今後の予定をお願いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、議員がおっしゃるように、そういうことでできるだけ多くの方々に参加をしていただきたいという意味で、キーワードのつもりで「ワカモノ」という表記を行ったと思いますが、それが対象が受け手の住民の皆さんの側にうまく届いてないというような思いがございますので、来年からの訓練に向けての取組の中で今のご意見も参考にして計画をしていきたいと思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) それはぜひとも直してやってください。分かりやすくみんなが同じような認識を持って総合に訓練できる場をつくっていただきたい。  それと、実は、これを私、通告を出したのは防災訓練、先月26日防災訓練の前なんですよ。その後に、これは通告外でと蹴られるかもわかりませんけど、実は、総務課長が前、福祉課長だったときに、西谷高弘議員が一昨年の3月の定例会で防災用のスカーフを作ってくださいと言ったら、町長、二つ返事でいいですねと言ってすぐ実行に移していただいた。実は、先般出された香美の議会だよりにもその後の追跡をされているんです。香住区が65枚、村岡区が8枚、小代区が4枚。実際役立っています。若松区、私のところであった事例を紹介しながら、もう1回確認させてください。実は、うちの区は4か所に分かれて避難したんですけども、そのうちの1つ、2人の人がそのスカーフをつけてこられた。防災訓練に参加されたんです。何とその人はいろいろな方から質問を受けたらしいです。うちにもこういう人がおるんだけどもらえるのとか、これどういうときに使うのとか、その人は質問攻めに遭ったようなんです。なぜ、そういう訓練のときにそれを皆さんに使っていただけるように啓蒙ができなかったのか。つける人だけが目的じゃないんです。つけているのを見た人がどう行動を起こすかも訓練なんです。そして、私は何かお手伝いできますよというスカーフもあるらしいです。全く通告外ですから。そういうのもつけていただく一つのいいきっかけだったのにと私は思うんです。だから、それも忘れずにやっぱり全てのでいろいろと協力されて一つの防災訓練という大きなイベントをされるんだったら、もっときめ細かく、そして、そのことを認知していただく機会、それをやっぱり逃してしまったなと。年に1回しかないんですよね。せっかく作った。せっかく皆さんに貸与をした。それをなぜ使わない、なぜ啓蒙しない、なぜ利用しないんですか。それが町の在り方ですか。作ればいい、渡せばいい、それで終わってしまっているんじゃないかというふうに思っております。これは、通告しておけば新しいしっかりとした答弁がもらえるんでしょうけども、してませんので、もしよかったらお願いします。
    ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 冒頭、答弁書でも申しましたが、これは町が行う防災訓練ではありません。町と自治会、あるいは消防団との共催でお願いするものでありますし、訓練の仕方はそれぞれの自治会にその地域に合ったものを自主的に計画をしていただいてするものでございます。確かにスカーフのことがうまく住民の皆さんに認知をされないという事情はございますけども、訓練の在り方にスカーフを取り入れた訓練をしていただくのも、これは地域自治会の計画の中、訓練の在り方についての地元にお任せをする範囲だというふうに考えておりますので、そういうことについての訓練もあるということは、来年度からお配りしたスカーフの活用も計画の中に入れていただける集落、自治会については、そういう取組もお願いをしたいことは来年の訓練から私どもからもお願いをする予定にさせていただきます。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) やめようと思ったんだけど、この訓練は自治区の訓練だっておっしゃったら作ったほうはどうなるんですか。誰が作ったんですか。そんな言い方をして逃げたら駄目。そうでしょう。そんな言い方して逃げたらあかんのですわ。作ったのは町が作ったんでしょう。町が作って配布したんでしょう。それを自治区の人が誰が持っているか分からないんですよ。そんな言い方しかできないんだったら、これは通告してないからあれですけども、後半だけでよかった、答弁は。来年からはそういうふうなことを気をつけますって言っていただいたらそれでよかったんですけど、余計なことを言うからかっとしました。すいません。2問目に移ります。  2問目です。少子化対策について問うというものでございます。これは、昨年6月、私、この場で一般質問いたしました。それに近いことをまたやるので、どうもそのときにしっくりこなかったなという思いがあったので、もう1回やります。  香美町においても少子化が著しく進んでいるが、現在どのような対策を取り、今後どのような対策で少子化を食い止めようとしているのか。子育て支援策は歯止めに功を奏していると考えるか。また、結婚、妊娠、出産支援対策は進んでいるのか。その成果は。  以上、問います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、次のご質問にお答えをいたします。  本町では、第2次香美町総合計画後期基本計画に基づき、地域全体で子育て世代を支援することのできるまちづくりを進めており、結婚、出産期における支援から教育、保育サービス、放課後の居場所づくりなど子どもの成長に合わせた切れ目のない支援を充実させ、安心して子育てができる環境づくりを進めているところでございます。結婚支援対策としましては、出会いの場の創出を目的に結婚支援事業を実施する団体に対し、結婚サポーター事業助成金の交付、さらには麒麟のまち圏域に在住、勤務している人または移住を検討している人で結婚を希望している20歳以上の独身の人が登録でき、婚活イベントなどに参加できる麒麟のまち結婚サポートセンターとの連携などにより、結婚支援対策に取り組んでおり、令和3年度末の本町の登録者数は39名となっております。また、ライフデザイン構築支援事業の実施により、若者を対象に結婚、妊娠、出産、子育て、仕事などワーク・ライフ・バランスを含めた自身の将来像を具体的にイメージすることで将来に対する不安や疑問を減らし、自らが希望する生き方の実現に向けた取組を行っております。  子育て支援としましては、平成28年度に子育て世代包括支援センターを立ち上げ、妊娠期から出産、子育て期にわたる切れ目のない支援に取り組むとともに、産後鬱病対策の推進や産後ケア事業、産前産後のヘルパー派遣事業など母子への支援を充実させてまいりました。子どもを育てやすい環境整備としましては、保育所や認定こども園において、通常保育以外に延長保育事業や一時的に保育が必要となった子どもを預かる一時保育を実施し、利用しやすい保育環境を整えております。  各小学校区の放課後児童クラブや香住幼稚園の預かり保育では、学校の下校後や幼稚園の降園後、土曜日、夏休みなどの長期休業日に家庭で保育ができない子どもの預かりを行うほか、香住病院内の病児保育室では、子どもが病気になった際に就労等の理由から家庭での保育が困難な子どもの保育を行い、保育の必要な家庭の支援を行っております。また、町内3か所の地域子育て支援拠点として、子育て・子育ち支援センターでは子育て相談や子育てに関する情報提供、親子同士の交流事業を実施し、子育て中の親の支援を行っています。  経済的支援策としましては、子どもの健康増進と子育て世帯の負担軽減のため、保育料の軽減、医療費助成、児童手当の支給継続や拡充に取り組み、併せて特定不妊治療費、妊産婦健康診査費、新生児聴覚検査費などの助成事業をはじめ、乳幼児等医療費及び子ども医療費の無料化、予防接種費の助成など支援の拡充を行ってまいりました。また、幼稚園の預かり保育の利用料も利用日数に応じた無償化制度があり、放課後児童クラブの利用料は、今年度から多子世帯の経済的支援として第3子以降の子どもの利用料を2分の1に減額をしております。  町としましても、何とか少子化に歯止めをかけるために様々な支援や取組を行ってきておりますが、大変厳しい状況である現状であることは十分に認識をしております。なお、これまで行ってきた、結婚、出産、子育て支援事業につきましては、本町で子どもを産み育てている方々に対しては一定の成果や評価があるものと考えており、今後も安心して子育てができるまちづくりに取り組むとともに、子育て支援に関係する各機関が連携を図り、地域全体で子育て世代を支援することのできるまちづくりを進めてまいります。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) 私もこの間、昨年6月に同じようなやり取りして、また同じようなやり取りをしようとは思ってませんけども、そのときに、コロナ禍ですから対面でなかなか出会いができないので、県が行っているようなマッチングアプリ、そういうものの費用負担をしてあげたらどうですかと。要はコロナ禍における結婚対策です。それもですし、やはり子育て支援だとか結婚だとか出産だとか妊娠だとか、有機的にバランスよくなかったら少子化は収まらんじゃないですかと、私、言ったんですけども、どうもそれ以降考えていますけども、どこがやっぱりこの町では遅れているのか。有機的に機能せんかったらやっぱり少子化は防げないんですよね。その辺の検討とかはされましたでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それに特化した検討会議とか内部会議、新しい組織の構築とかそういうことはできておりませんが、担当部署においては、様々少子化支援や子育て世代の在り方についてはいつも議論はあるところでございますし、担当部署には、例えば新たな支援策を構築するための職員提案も募っておりますので、様々その中で意見は出てまいります。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) やっているんだということのお話だったと思います。これが有機的に機能しなかったらやっぱり少子化は減らないと私は思います。それと、あと1点、大事なのは子育て支援、ずっとやっておられる。よく知っています。町長が、高校までの医療費無料化したといって声高らかに県下で何番目だとかとおっしゃっている。別に私はそれは間違ってないと思っています。子育て支援も大事なんです。でも、やはりそこだけ特化してしまったりすると、やはり少子化にはつながりやすい。いいことです。我々もずっと賛成してきました。子育て支援、いいことじゃないですか、やってくださいよということで、この議会で賛成してきた。それはいいんです。ただ、今、コロナの中で結婚問題、助成金を出しているんだ、麒麟のまちの関係で婚活イベントだとかやっているんだ。できないじゃないですか。その中で、何かやっぱりそれをやらんかったら、やはり少子化は歯止めにはならないのかなと私は思っているので、ぜひともそれを庁舎内でいろいろな担当部署があると思いますけども、結婚問題が今一番遅れとると思いますよ。その辺をしっかりと議論していただいてクリアせんと、このコロナが来年、再来年になって終わるという問題ではないと思っているので、その辺をしっかり考えていただきたい。いかがですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おっしゃるとおりだと思います。ですから、私どもも今その結婚問題に特化したような組織づくりというのはありませんが、今後、そういうことも含めて今のご意見も尊重しながら組織の中にそういう部署を設けたり、それに特化した議論ができるような場所を検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) それで、やっぱりショッキングなデータが残っているんです。香美町の合計特殊出生率、ご存知だと思いますけど、我々が子育てしていた頃の昭和60年、昔の話を言っても笑われるだけですけども、結婚された方が平均で2.36人、お子さんをつくっておられる。だんだん減ってきますわね。平成22年、今から何年前ですか、1.84人。平成27年1.82人。令和2年1.36人。10年間でどんと下がってしまっているんです。今やるとおっしゃったんだけどもやっていただいたらいいんだけども、この間にある程度の歯止めが利かなかったのか。減るのは分かっています。どの自治体も減ってきていますから増えるなんて考えてません。その減り方を抑える努力。10年前といったら浜上町長が就任された頃ですよ。あそこから急激に下がっているんです。子育ても一生懸命された。でも成果が出てないんですよ、少子化には。私はそれが言いたいんです。だから、学校再編しないとあかんのでしょう。小学校区においては学年でゼロ、1でしょう。だから学校再編をしないとあかんのですわ。どっちになっても早から遅かれだと私は思っていますけど、この10年間にある程度していたら、今年度にそんな学校編成なんて考える必要はなかったかもわからない。非常に大事な問題だったんです。これもデータを調べたんです。香美町で人口別の統計データ、15歳から19歳、まだ中学生、高校生です。それから20歳から24歳、人口を比較したんです。その間に多いときで500人ぐらい減っているんです。500人の人間が都会に出ちゃうんです。最近は400人前後です。500人の人間が町から出ていって、帰ってくるならいいですよ。帰ってこなかったら結婚相手が見つかったり、結婚なんかできないじゃないですか。男性は、まだ家という制度が田舎ですからあります。まだ帰ってくるんです。女性が帰ってこない。女性は出たら出っ放し。向こうで結婚される。ここが少子化になるはずです。これから子どもを産もうとする世代が500人、ぼーんと都会というか町外に出る。そこにポイントを絞って、だから、出んようにするんじゃなくて、帰ってきてもらう方策を考えないとあかんのです。  くだらん提案ですけども聞いてください。若い女性が帰ってくれば男性は帰ってきます。私の理論です。役場の職員採用するなら女性枠を設けて少しずつでも女性の里帰りといいますか、町に帰ってくることをつくったらどうですか。そのぐらいのことをせんかったら人口というか少子化の対策にはならない。私はそう思ってくだらない議論をしています。ほかの企業でもいいんですよ。女性が帰ってくる。だけど、一番メインの役場がそんなのをやり出したら町人はびっくりします。ただでさえ男性の多い社会だと私は思っています。そこに女性が、能力のある男性が向こうから帰ってくる。役場に入れたらいいじゃないですか。そしたら、それが優先的にそういうふうなことにつながっていけばなるかなと。別にこれは答弁要りませんけどもそういうふうなことを思っています。  それと、あと1つ。先ほど町長、10年間の間と言いましたけども、出産祝い金5万円だったのが平成27年から商品券3,000円になりました。それが、結果、今になっているかどうか知りません。それが結果的にこうなったと私は言いたくはない。結果的にこうなったという言い方はしません。それも1つじゃないですか。3人目から5万円渡していたんです。それを町長はなくしましたよね。町長のときだと思います。それだけでは私は結論は出ないと思うんですけども、それも一つの方法。私、6月の定例会のときに町長に言ったら、同じ方向で複数の施策はしないんだとおっしゃった。足らないところにはあれもこれもあれもとやればいい、私はそう思っているんです。別に復活せいとは言いません。スクラップ・アンド・ビルドだと当時おっしゃっていた。よく覚えています。スクラップしてビルドになってない。私はそれを言いたいんです。だから、これはもっと真剣に考える必要があるのかなというふうに思っています。全て含めて何か答弁がありましたら。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今のお祝い金の在り方でございます。確かに子育て支援とは言いながら、お祝い金の議論は何度となくこの議会でも頂きましたけども、それに代わるものものとして様々な子育て支援策を現金給付でなしに制度として立ち上げたいということで、私の代になりましてから様々な子育て支援策も講じてまいりました。医療費のことにつきましてもそうでございます。お祝いをすることよりもそういう町の子育て支援や少子化対策の制度設計の中で、制度として支援策を考えるべきという方向の中で今まで打ってきて、政策を少しずつでも拡大をさせていただいて、現に喜んでいただける方もあります。お祝い金の議論があった当時にも、子育て世代あるいは就学前の子どもたちをお持ちのお母さん方との意見交換会が何度かありましたが、我々としてもお祝い金を頂けたらそれはうれしいけれども、そういうことよりも制度として我々の世代を支援するようなことに医療費を含め踏み込んでいただいたことは大変ありがたいというようなご意見も頂戴したところでございます。お祝い金を改めて検討するかどうかも課題とはなってこようかと思いますが、私は、例えばお祝い金があれば子どもが増えるのか。先ほどの議員からのご質問にもありますように、全体的に有機的に連携をさせて複合的な支援の中にそのお祝い金が入ると言われれば、それも仕方ないところでございますが、私としては今までの方向づけは間違ってない、決して他市町に遅れたものではないし、先んじて取り組んだこともたくさんございますので、そういう方向で今後も考えてまいりたいと思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) それは先ほど言いました子育て支援策、私は間違ってないと思っていますし議会でも認めてきましたけど、決して間違ってないと言うから結局検証ができないという意味もあります。確かに先ほど私が言いました出産祝い金、第3子、5万円もらいました。うれしいですね。でも、子育て支援金にしたって待遇を受けた年、来年から変わりますよ、今年から変わりました、去年から変わりましたよ。そのとき親はうれしいんです。残念ながら2年、3年したら当たり前になってきているんです。当たり前なんですよ。そういう町になってくるんです。だから、喜びというのはやっぱり変わるんです。先ほど言った保護者、子育ての方からそんなことをしてもらったらうれしいです。変わるからうれしいんですよ。変わらなかったらそのままなんです。変わってしまった後、何年間が過ぎれば当たり前になってきているんです。じゃなくて、やっぱり次から次に目新しいことを考えながらしっかりと対策を打っていただきたい。このことを要望しておきます。別に答弁は要りません。  では、3問目に移ります。町内中学校の部活動について問うものでございます。まず、現状についてお伺いします。中学校の部活動そのものの意義は何でしょうか。部活動の現場における教師の役割は何でしょうか。3番目、保護者の部活動への協力や理解は十分得られているか。この3点、お伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 西川議員の質問に対して、3問あったと思いますので、1つずつお答えしたいと思います。  まず最初に、部活動の意義についてでございますが、文部科学省の中学校学習指導要領におきまして、生徒が自主的、自発的な参加により行われる部活動は、スポーツや文化などに親しませ、自己肯定感、それから学習意欲、責任感、連帯感の涵養など学校教育の目指す資質能力の育成に資するものであり、学校教育の一環であるというふうに示されておりますので、当然のごとく学校において計画する活動であるということになります。  意義としましては4つに分けられると思います。まず1つ目に、心身をリフレッシュさせて異年齢の仲間と共に自主的、自発的に行う活動が多くの生徒に喜びと生きがいをもたらし、学校生活を豊かで充実したものにするということが1つです。  2つ目に、スポーツや文化活動の専門的技術や知識を身につけ、生涯にわたってスポーツや文化に親しむ能力や態度を育てて体力向上や健康増進を図るということが2つ目です。  3つ目に、学級や学年を離れた集団の中で共通の目標に向かって努力する過程を通して互いを認め合い、高め合いながら、豊かな人間性や社会を形成していくということです。  4つ目に、部活動の充実により生徒一人一人の教育活動全般への意識が高まり、学校全体の活性化につながるなど、部活動は生徒の心身の健全な育成と豊かな人間形成を図る上で極めて大きな意義を持つ教育活動であるというふうに認識をしております。  2つ目に、部活動の現場における教師の役割ということですが、現場における教師の役割は、具体的に言いますと、まず、1つは活動計画をつくること、部員を管理していくこと、部員の健康管理をすること、その部員たちの事故防止、安全点検を行うこと。実技や技術の指導を行うこと、部活動ミーティングの実施を行うこと、部活動日誌の活用すること、必要に応じて個別面談などの実施によって、今言ったのは直接生徒に関わることであるというふうに思っております。  2つ目に、施設用具の管理、それから、部予算の管理、校内の部活動顧問との連絡調整会、中学校でいう部活顧問会というふうに言っていると思います。それから保健室との連携、外部指導者との連携などを校内の学校内の組織に関わること。これが2つ目になります。  3つ目に、大会への引率であるとか部活動だよりなどの広報活動。それから、先ほども言いました部活動の保護者会の開催や保護者との連携調整、場合によっては地域団体との連携調整、それから、大会に関係してくると思いますが、近隣の学校などの連携や調整、それから、中学校の場合は中体連の連携ということで、これは主に外部団体との関わりということになると思います。  最後に、保護者への部活動の協力や理解についてでございますが、各学校では、先ほども言いました部活動保護者会などを春先に実施して年間の予定や日々の活動状況、それから、大会の参加状況などを伝えるとともに、保護者へ依頼することがあれば、保護者と協議して理解と協力を得ながら部活、保護者会等の活動を行っています。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) 実は、これを一般質問する前に資料を頂いて、本当にきちっとした資料でごっつい見やすいです。ありがとうございます。その中で、ちょっと気になる点が何点かあります。その前に、部員というのは全員が参加しているんですか、3中学校。ということが原則になっているのか。大体何十%ぐらいが部活動に参加しているのか。これを1点お願いします。  そして、また資料に基づいて言いますけども、教師以外の指導者がいるのかという質問に対して、村岡中学校の男子バレー部が1名いらっしゃる。そして、小代中学校のスキー部が1名いらっしゃる。この1名の方の立場というのはどういうふうになっているのか。この2点、お願いできますか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田剛君。 ◎教育長(前田 毅) 今現在は、パーセントに関しまして言うと、一応全員入部制ということを言わなくなっております。と言いながらも、ほぼ全員入部制みたいな格好になっていますので、恐らく90%ぐらいは部活動に参加していると思われます。ほかの外部との活動している子が若干、学校、6時間目が終わったら帰るという子も若干おるのも知っております。ですので、大体そのぐらいのパーセントかなというふうに思っております。  それから、村岡中学校、小代中学校に関しては、陸上とスキーあたりは、季節の部員というのがありますので、その関係で1名が出てきているかなというふうに思っております。  村岡中学校に関しては、ずっとではなくてよく来ていただいているようですけども、外部コーチということで、特に大会の引率というのかコーチでベンチに入ってもらうのが1人いるというのは聞いております。 ◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) 私らが子どもを育てた頃、先生らと一緒だったですけど、その頃も全員部活にということだったんですけども、最近、やっぱりそういう風潮、でも、たくさん入っているなと私はびっくりしました。先ほどの意義を聞きながら確かに大事なことなんだなと思っています、現状からしたら。中学生にしては、勉強は嫌いだけど部活が好きだ、だしけ学校に行くという人間もようけおるのもよく知っています。昼間は昼寝をしていて晩になったら頑張るというやつ、私もそういうタイプだったかもわかりませんけど、確かにそういうことで、今の現状で本当に先生方も一生懸命やっておられるなというのはよく分かります。現状が分かったところで次の質問に移ります。  文部科学省の外局であるスポーツ庁と文化庁は、2025年度末までに公立中学校の部活動の指導を休日は地域団体へ委ねるべきだと提言し、調整役やコーディネーターを自治体に配置し、支援することを決めたという報道がございました。今後、どのように町内中学校の部活動が変わっていくのか、また、どのように町として支援していくのか。  以上問います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、前田剛君。 ◎教育長(前田 毅) 西川議員の次の質問に対してお答えします。  実は、2年ぐらい前に部活動の地域移行の話は出ていて、教育委員会も含めてそんな話はやり取りはしていました。実は、兵庫県は縦向きに非常に長くて、但馬に関しては新聞報道や、それから香美町における課題、悩みに関しては確かになくはないですけど、今、褒めていただいたように、一生懸命どの学校も苦しいながらも何とかやりくりしてきた現状がありました。実は、今後の部活動で言うと、西川議員が言われましたようにスポーツ庁や文化庁の提言によって今新しい方向というのが言われているのは承知しております。実は今月6日、ほんの2、3日前です。兵庫県の教育委員会主催の中学校部活動の地域移行に関する説明会というのがありました。それぞれの市町において協議会を設置して、取組について協議するなどの情報提供がありました。本町といたしましても、活動を受ける団体や指導者の確保、それから活動場所など様々な課題も想定されておりますので、但馬3市2町の教育委員会や、それから、但馬中体連などの関係機関とも十分連携した上で常に情報提供しながら進めていきたいと考えているのが現在です。ただ、残念なことに説明会の内容は今、資料だけ私、頂きましたが、細かいところまでは読んでおりません。協議会をつくってというところまでは確認を取っております。ですので、今のお答えの仕方をしました。ただ、あくまで町としての支援となってきますと、実は、その前段で何年か前から但馬、香美町の課題として考えていたのは、実際に地域移行するときに活動場所への生徒の移動方法、当然、例えば野球で言ったら道具をどうやって運搬していくのか。それから、当然地域移行の一つの目玉であると思いますが、当然、指導者への報酬というのも出てきます。それから、大会やコンクールなどの競技や競技役員の派遣予算を今までどおりにしていいのかどうか。今までは教員がしていましたので、部活動の経営として一環としておりましたが、その辺りの問題が実は想定されていて、前段でここ2、3年、但馬はすっと地域移行できるかなと言われてきたのが今現在に至っています。ただ、先ほども言いましたように、国や県がある一定のことを今求めて説明会をしていますので、十分それを懸案して考えて、もちろん現場とのやり取りもしながら、特にさっきお金の部分であるとか、どこでするのかというのは間違いなく町長部局とのやり取りも十分させてもらわなきゃいけないし、それぞれの関係も出てくるだろうと思いますので、協議しながら進めていきたいと思っております。説明会の中では、何とか令和7年度ぐらいに移行できたらと。協議会に関しては5年度中ぐらいには立ち上げてもらったらというのが説明会の趣旨だったようには聞いております。それについても、今後、また協議を進めていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) 新聞報道によりますと、2025年度からスタートするようなことが書いてあったので、今は教育長の答弁と私の認識とはずれるので、2年だったら今からかからなあかんよなと思ったのでこの質問をしたんですけども、その2年後ぐらいから協議会を立ち上げて7年度ぐらいからスタートということで理解をしました。とにかくそれはお上からのお達しなのでやらざるを得んのでしょうけども、そこで、保護者の方ともちょっとお話を聞きました。いろいろとやっぱり問題があるのは人間関係、問題があるんです。先生がよかったであの部に入ったけど、先生がいい先生だったし教え方も上手だしというのが、今度、土日、素人じゃないでしょうけどもそういうふうな指導者が来られる。人間関係、嫌だな。野球好きだったのにあの人が来たら野球が嫌いになった、例えばですよ。ということの人間関係、問題点が1つ。  それと、先ほど教育長がおっしゃっていたように、都会のほうはいろいろなスポーツクラブだとかがありますけども、この辺、スポーツクラブだとかそういうふうな団体がないのでどうされるんだろう、実際は。これからの検討になりますけども、それを心配される親御さんがいらっしゃいました。あと1つが、やっぱり先生を呼んでくるんだで、ただで来てくれというわけにはいかんよな、お金かかるよな、部費が高なるよなと。それを心配される親御さんもいらっしゃいました。  今後の協議会での話でしょうけども、そういうことも全部クリアされて、もとにある、午前中も議論されていましたけども、先生の働き方のことが根底にあるというのはよく分かっていて、でも、町内の中学校の先生方、顧問の先生方はボランティアですよね。ボランティアでずっとやってきていただいて残業とかなくて、土日になったら対外試合だとか、本当に自分の車を出してとか、その現実もよく知っています。でも、それがそういうふうな形になったときに、先ほど言いました3つの問題点をやっぱりクリアせんと本当に健全な学校生活、勉強だけではない、やっぱり部活動までひびが入ってしまう可能性があると思います。  一つの例として、私、中学校のPTAをしていた頃、ちょうど校長先生だったですか、そのときにもやっぱり指導者の方がいらっしゃいました、部外の方。本当にいい方だったと思います。そういう方ばっかりいらっしゃらないんです。ある方には、ここで言うのもおこがましいですけども、ある方は後でちょっと変なことが起こって事件になったりしたこともありました。先生はご存知だと思いますけど、そういう方が指導者になる可能性もなきにしもあらず。非常にハードルが高いですよね。そういうことも含めて協議会での議論もこれから注視しながら私も見ていきますけども、子どもを中心に考えていただけたらと思います。教育長のご意見、お願いします。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) ありがとうございます。よく整理していただいて、全部そのとおりだと思うんですけども、1つ目にあった人間関係のことに関しては、学校という環境というのが、それこそ朝から一緒に生活してきて部活動をしているという関係が、その時間だけ来られてという人間関係、ただ、先ほど南垣議員のときにありましたように、専門性ということに関しては少しプラスなのかな。でも、その専門性って人間関係の上に乗っかってくるよねというのを思ったりすれば、非常に不安な部分もあります。となってくると、4つ目に言われた人選ということに関しては、但馬は残念だけど人選に関しては前段で少し悩んでいたと言っていたのはそこの部分というのがあるなと思ったりします。なかなか仕事をしておられて、例えば放課後にだけ来てもらえるとか土曜日だけ来てもらえるという方がおられるのかなというところがあります。お金のことも含めて、今言われたことに関しては、協議会をつくってまずは手を挙げてもらって実際におられるのかおられないのかをきちっとしていって、今後、兵庫県は一応この方向でと言っていることに対して但馬もしくは香美町がこれに乗っかっていけるかどうかということも含めての協議をしっかりしていかなきゃいけないですし、この間、播磨町が既に卓球が行ったと新聞に出ていましたけど、例えば今幾つかある部のうち、例えば卓球だけはできるよとかスキーだけはできるよとということができたら私は今のところは理想かなと思っていますが、一律全部の部活動でなんていうことに関しては非常に今は苦しさのほうが大きいかなというふうに思っております。答えが不十分かもしれませんが、よろしくお願いします。 ◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) 教育長のおっしゃるとおりだと思います。難しいと思います。そこで、町長にもお伺いしたい。そこで出てくる費用弁償なんです。いい指導者を呼ぼうと思ったら、やっぱり旅費だとか謝礼だとか、ただで来てくださいとはなかなか言いにくいと思います。そういうことが活発になってくるおそれというか、ことが予見されると思うんです。そういうときにぜひとも町のほうもやっぱり子どもたちの健全育成だとか部活動がスムーズにいくようにという支援をするというお考えはあるでしょうか。その場になってからでなかったら分からんとおっしゃっていましたけども、どうでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 教育委員会は予算権がございませんので、私どもは検討会議での結果を踏まえて香美町の部活動が民間の指導者にお願いするようになったときの費用負担については、きっちりと連携を取りながらおおむね教育委員会が望む形に私としてはしていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。 ◎西川誠一(12番) 終わります。 ◎議長(西谷 尚) 以上で西川誠一君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩をいたします。再開は14時30分といたします。                               午後2時10分 休憩                               午後2時29分 再開 ◎議長(西谷 尚) 休憩を閉じ、一般質問を再開します。  次に、吉川康治君の一般質問を行います。  吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 議席番号5番、吉川康治です。議長に許可を頂きましたので、一般質問をさせていただきます。  初めに、コロナ禍にもかかわらずこのように質問の時間を設けていただけたことにまず感謝をいたしたいと思います。そして、皆さんの貴重なお時間を使って質問させていただきますので、有意義な時間になるように努めてまいりたいと思います。  それでは、早速質問に入ってまいります。本日は大きい項目で4問、学校再編に関することと、最後に農業に関すること、政策についてお伺いをする予定にしております。  まず1つ目ですが、学校再編計画(案)説明会についてです。この件に関しましては、町民の皆さんの知る機会の提供のために、町長、教育長をはじめ、会場準備や撤収作業、遅くまで従事された職員の皆様にまず感謝を申し上げたいと思います。そして、本日の質問で再度保護者の方々にも聞いていただきまして、納得に至らなくても理解が進めばなというふうに考えておりますので、そういった観点からちょっと深く質問させていただくことになると思いますが、よろしくお願いいたします。  さて、そんな説明会ですが、香住区では8月5日、9日、17日、村岡区が22日に開催をされました。この実施について2点、お伺いをいたします。まず1つ目ですが、この説明会は誰のために何のために実施をされたのかお伺いをいたします。  そして、2つ目です。様々な意見や要望が出たと思いますが、終わってみての所感、感じたことをお伺いいたします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、吉川議員のご質問にお答えをいたします。  このたびの説明会は1月に開催した総合教育会議で、今後は教育委員会が学校再編計画を策定し、保護者や地域の方の理解を得ながら学校統合を進めていくことを確認させていただいたことを受け、保護者や地域の方を対象に、学校再編計画(案)に対し理解を得るために実施をいたしました。終わってみての所管でございますが、いずれの会場におきましても、説明会の終わりにこの計画(案)についてご理解を頂けるかどうか確認を取らせていただいたところ、特に反対意見を言われる方もありませんでしたので、おおむねご理解をしていただけたものと判断をしております。
     以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 私は教育長も答弁されるかなと思ったんですけども、町長ということで。私も参加をさせていただいて、香住区の3回目だけ出てないんですけども、5日、9日、22日。これを受けて私が感じたことなんですけども、多分こうなんだろうなとは思っていましたが、客観的に聞いていると、行政が理解を得るというところではなくて、その理解をここで得ましたという口実のために実施したような感じを私は実は受けています。というのが、途中で質問の内容をあやふやにしたりですとか、きちっと答弁されてない箇所もかなり多く見受けられました。最終的に、そういった中でベストだというお答えが教育長の中でもあったんですけども、この会議を通して私が一番感じたのが、説明をされている当局も保護者に対して不信感を抱かれてしまって、理解を求めていきたい保護者側も不信感で見てしまって理解できぬまま、さらに納得もできんということで疑心暗鬼で帰られて、結局地域のためにやろうとしていることにもかかわらず地域が分離するような形になって、三方よしどころか三方悪みたいな状態に陥ってしまったと私は感じています。保護者の感想も後で聞いています。そういったこともあってこの質問をさせていただいたんですけども、この目的に沿ってしつらえをするのであれば、私は、説明会の中で総合的にですとか、ロジック求められたときにちゃんと答えられる準備は絶対必要だったと思います。4回目の村岡区の説明会に関しては、ちゃんと先生の話を入れられてされていましたのでそこは改善されたのかなと思ったんですけど、1回目、2回目、そこの話が全く抜け落ちて、そこを聞かれたにもかかわらずお答えにならずに済んでいるという状態でした。  ここで、再度お伺いしたいのが、本当に前から見て保護者の方が納得されたような顔で見えましたか。お二方、町長、教育長両方と、その前にいて本当に保護者の方は納得された顔で帰られましたか。その点、再質問させてください。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 納得した顔で帰られたとか帰られないとか、あの場はせんだっての総合教育会議での結論を説明しながら、疑義があったり思いがあればどんなことでも結構ですからということでご意見を頂いたり、私どもの考え方やこのたびの経緯に至った説明、懇談会も含めての意見の在り方を説明したことでございますから、あそこは皆さんに納得していただくどうこうということではなしに、学校統合の問題についても、やはり従前の小規模校であってほしいという方々も多数おられる中での町が示した教育委員会の総合教育会議で出た結果を説明する場でございましたから、納得を頂いたりご理解を頂くのは今後の検討会議での説明を丁寧にすることや、いろいろと保護者の皆さんや地域の皆さんがお考えのことをできるだけ吸収をさせていただくのはこれからも作業として続くわけですから、私どもの説明会としてはよかったのかなというふうに思っております。どの会場も予定時間を大きく早く切り上げられるような状況でございました。私からは、丁寧にどんなことでも結構でございますからという投げかけも、どの会場でもさせていただいたことは傍聴といいますか、参加を頂いた議員もご存知であったというふうに思っております。  私からは以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 吉川議員の質問にお答えするんですが、説明会のことにつきましては、さっき町長が申しましたように、私も全く同じことを思っております。所感に関しましても、これはずっと言ってきましたように、100対ゼロに恐らくならないだろうということでしてきました。もともと説明会に臨んだときに教育委員会と町長部局で一生懸命考えてきたのは、外枠を作っていって中の細かい部分に関してはこれから説明会でしますということに関しては、そこでは個人的な意見になってしまうので避けていた部分があるので不明瞭な部分というのは多々あったかもしれないですが、基本的にはこの後、今、町長が言いましたように、説明会に入っていっていろいろなことが具体化されるのかなというふうに思っていますので、私自身は、取りあえずその外枠、年度であるとかということの説明に関してはほぼ理解をしていただいたというふうにこの4日間に関しては感じております。若干、地区ごとによって言われる内容は変わったかもしれませんが、基本的には理解していただいたのではないかと。今後、さらに細かく説明会をしていきたいというふうに今考えているのが現在です。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 早速最初の答弁と矛盾が出てきていまして、地域の方に理解してもらう場であるという最初の答弁だったにもかかわらず説明する場だと。教育長は理解してもらったということで恐らく目的はそうだった。説明する場だったのか、理解を得る場だったのかでしつらえる内容は変わってきますし、当然、人があることで100ゼロでうまくいくなんていうことは100%ないので、そこで合意形成を図っていって納得できなくても、そうやって言うんだったら仕方がない、理解しようという私はそういう合意形成をつくる場だと思っていたんですけど、ここは違ったんですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 細かいことについては、今後、検討会議でも方向が変わる部分もあろうかと思いますので、いろいろと頂いた意見は今後の検討会議の中でも、あるいは学校の先生方が内部的につくる会議の中でもそれぞれできるだけ総合的な意見が反映できるようなつくりにはしたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 結局、理解を得るための構成じゃなくて、ただ伝えるだけ、説明するだけということでつくられたというようなニュアンスの今答弁ですけど、それで大丈夫ですか。結局そこら辺のつくりが違えば当然伝わり方も伝え方も違ってきます。理解を求めないのであれば、説明会の場で意見を求めるということ自体もよく分からないんですよね。説明しました、取りあえずそれで町側としては目的を達成しているわけじゃないですか。そこで意見を出してほしいと町長もおっしゃられていました。忌憚なく欲しいとおっしゃられていました。間違いなくおっしゃられました。ただ、後半の部分でここの意見は反映されるんですかという質問があったときに、これで行かせていただきたいと言ったとき、私の隣のほうに座っていた方、どなたか分からないですけど、じゃ、何のために意見を求められたってぼそっと言いなったんです。そんな会だったんです、本当に。そこでやっぱり理解を得るには程遠いしつらえになっていた。せめてそれを言わんかったらよかったんですけど。だから、結局そういったことが積み重なって、終わってみたらすごい不満がたまっている会だった。次にも入っていくんですけど、やっぱりその辺の目的が町長と教育長でおっしゃられていることが別々だったんだったら、そうなってもしようがないなというのが私の思いですし、だからこそ誰のために何のために実施したかというのを確認をさせていただきました。  そんな中、よりよい会議体をつくっていこうと思ったら、説明会をしますというアナウンスだけではなくて、どういったことを説明するのでこういった意見が欲しいですとか、前もって伝えておかないと、ただただ時間の浪費にしかならないんです。保護者の方もお忙しい中、時間を割いて来られていますし、その時間というのは二度と戻ってこないんです。だからこそ真剣につくらないといけないんです、ああいう会は。だから、目的がこうやってずれているとなると不満しか生まれないですし、お子さんを連れてこられている方もおられました。だから、本当に伝えたいのであればしっかり、これは議案の構築と全く一緒だと思うんです。目的があってこの会議体という手段を選ばれているはずなので、本当にその辺の真意を伝えようと思ってもあの場では絶対伝わってないです。だから、今回、この説明会に関してですけど、本当にちゃんと聞く側の立場に立って構成されたのかどうか、そこの確認をさせてください。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 3回の会議に出席の数、できるだけ多く来ていただくようなつくりにということを私から指示はさせていただきましたが、早めの段階で学校からも連絡を頂くような体制はとったようでございます。私からは、できるだけ多く参加していただくために、2日間程度、事前の防災無線での放送なんかも必要だったんじゃないかというようなことは、後ほど教育総務課長には申し上げたところでございますが、後になってからのことでございますから今さら言ってみてもしようがないとは思いますが、ただ、それがあったとして、たくさんの方が会場に来られた方が倍になるかというとそうではないのかなというふうには思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 私が言いたいのは、多くの人に来てもらう、当然、1人でも多くのほうがよかったんでしょうけど、今回、そこは私の中ではちょっと論点が違うんです。来ていただいた方に当局の思いが伝わってないのが一番残念だったんです。せっかく時間をかけて8月末までに間に合わせて計画をつくりますとおっしゃって、しっかりバックキャスティングされてつくったにもかかわらず、それをお示しして変なところでつまずいてしまったんですよ。本当に客観的に見ていて。それは、会議の構成の段階で多くの方に来てもらうための会議と今、町長、おっしゃいましたけど、多分本当は違いますよね。1人でも多くの方に聞いてもらいたいけども、伝えたいところは多分違いますよね。こういうふうにやっていきますというのをちゃんと伝えたかったはずなんだと思うんですけど、そこら辺、どうですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎吉川康治(5番) 会合の中でも、このスケジュール、大枠のことが今から変更になるのかというご意見も中ではあったように思います。これはスケジュール的にも学校の組合せを今から変えるとか、当初予定した6年、8年、10年の統合計画をその基本部分についてはご理解を頂いて、この方向でお願いをしたいということはお伝えは会場でもさせていただきましたけども、そういうこと以外のこと、いろいろなことについては、そこで出る意見も今後の検討会議の中で検討されることでできるだけ地域の要望にも応えたいという思いがございましたから、議員がおっしゃるほど説明会になってないというような会議ではなかったというふうに私は思っております。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 今回は、意義ですとかそういったところを1問目、聞いていますので、これ以上突っ込まずに次のほうへ行くんですけど、やっぱり説明会にしてもちゃんと対象者に伝わる、さっきの防災のところでもそうなんですけども、思い描いたものをただぱんと出しているだけで、相手に伝わってないことってすごい多いと思うんですよ。行政の一般広報もそうですけども。だから、できるだけその会議体で何が伝えたいのかというところを明確にして構成しなければ、あそこで、今、町長、この説明会では伝わったように捉えられているとおっしゃっていましたけども、大分間違って嫌な部分だけ見えてしまっています。ですので、今後ですけども、こういった説明会をしつらいするに当たりましては、どうやって当局側の思いを伝えていくかということは一度しっかり考えて構成されるように私は強く求めたいと思います。  次、2問目に行きます。今回の説明会を通してなんですけども、保護者の皆さんの思いと地域の方の思い、行政側の思いですとか、それが個人のためなのか町のためなのか、同じ事柄であってもその場その場でいろいろな立場の人がおられるので、様々な意見ですとか思いが錯綜するわけですけども、必要なことというのはそれぞれ異なってまいりますが、次の2つについてお伺いをいたします。  今回、説明会以外に、今後、先ほど見塚議員のところでも答弁あったんですけども、説明の場を設ける予定はあるのか、再度お伺いをしたいということ。ここでフラストレーションはかえって先ほどの人口減少のところもふれられた議員がおられましたけども、転出を招く結果にもつながってくるというふうに私は思っております。そういう意味でも今後のフォローをどういうふうに行っていくのかというのが重要になってくると思うんですけども、そこら辺の対応についてお伺いをいたします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、次のご質問にお答えをいたします。  今後、このような機会を設ける予定につきましては、放課後児童クラブの問題をはじめ、様々な課題については検討委員会で議論する場がありますから、それぞれの学校やPTAが意見聴取する場を設けて委員会に臨んでいただきたいと考えておりますし、先日の説明会では意見や要望が出尽くし、予定より早く終了させていただいたりしておりましたので、改めて先般行った説明会のような機会を設けることは考えておりません。このたびの再編計画に対しましては、早期の統合を望んでおられる方、逆に、小規模できめ細かな教育を望み、今の学校で子どもを卒業させたいと思っておられる方、双方ともフラストレーションお持ちの方はあり、全員が納得できる計画にはならないと思っておりますので、町がフォローするというよりお互いが理解をし合って学校再編そのものが前に進むようにご協力いただきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 今、答弁いただきましたが、今の学校で卒業させたいという思い、すごい分かるんです。当然なくなるというか再編されてしまった学校の校歌ですとか、思いを持っておられる方も多くおられます。しかし、それって10年後も20年後もこのままだったらずっと対立し続けるんですよ。だからこそ、今の学校で卒業したいという思いの方はどの時点でもおられるので、それはこの統合の時期とはあんまりリンクして考えないほうが私はいいのかなと。それよりもやっぱり子どもたちの1分1秒って、我々がここで1年議会するのと子どもたちの1年と、体の大きさも変わればできることもたくさん増えて、だからこそ時間軸にこだわる人というのはそこまでちゃんと考えて言っているんです。10年が遅いとか早いとかではなくて、2年生の子が高校を卒業するんですよ、10年あったら。でも、我々は10年あってももしかしたら同じ仕事をしているかもしれないですし、違う仕事をしているかもしれないですけど、体は老いていってできることが少なくなっていくんです。でも、子どもは逆なんです。だからこそ子どもの1分1秒は大切にしていただきたいと。この対立は、そこまで深く考えたときにどっちを優先させるべきか。これは本当に行政決断になりますし、どっちかが絶対泣かなきゃいけない。全員が同じようにウィンをつくることはこの議論にとってはかなり不可能に近いんです。絶対誰かが納得できなくても理解しなきゃいけないという状態をつくらないといけないんです。であれば、今のご答弁の中で、そこを並行して考えているというのはちょっと論点がずれやすいところなので、こちらは私は再考していただきたいと本当に思っているところなんですけど、そういった時間的な要因とかを含めて考えた場合、もう一度お伺いしますけども、今の学校でというのと再編とをてんびんにかけるというのはあれですけども、どういった時間の使い方が有効と考えられますか。教育現場からでもいいですし、町長のほうからでもいいですし。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) るる議員がおっしゃいました今のことがあるから、教育委員会とも相談しながら明確に統合の時期を決めさせていただいたわけでございますから、今議員がおっしゃったとおりに私は進めているというふうに思っております。 ◎議長(西谷 尚) 質問はありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 次の質問の内容入ってくるのでで、ここを終わって、次に入らせてもらいます。そこで伺います。  3番目なんですけども、学校の再編計画の内容と説明会でされた答弁の関連についてお伺いするということなんですが、計画(案)は「こどもたちに夢と未来をつなぐまち」の実現にどのように寄与するのか、思いが錯綜される中で出された結論であるというのは理解しているんですけども、この計画の柱というのを改めてお伺いをいたしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) ただいま吉川議員の質問にお答えをします。  再編計画の柱はということなんですが、この計画によって一番頭に描いていたのは、一定規模の集団で学び、これまで以上に学力や社会性を身につけ、さらに、ふるさと教育を受けて育つことによって香美町の将来を担う優れた人材を多く育成することにつながっているということを期待しております。計画(案)の柱というのは、振興計画に上げる取組の一つである就学前施設、小・中学校の適正配置により学びの環境を整えるということを念頭に計画策定をしてきましたので、一定規模の集団で学ぶことができる環境を形成するというのが計画(案)の柱だというふうに考えております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) これは説明会でもそのように教育長、述べられておりました。子どもたちの社会性を念頭に置かれているということで、そこは再確認はできました。村岡区での説明会で、これまでも見え隠れしていた、先ほどもちょっとふれましたけども、先生の再配置の問題。当然、先生方にも人権がありますし家族もおられますし、当然尊重すべきです。私もそういう思いで拝聴しておりました。ここで出てきた疑問なんですけども、学校再編について、2年、4年、10年と位置づけてなされる案となっているんですけども、2年、4年、10年の先生方の再配置について何かエビデンスとか取られた上で2年、4年、10年と、例えば、私は今後も美方郡内の学校で子どもたちを教えたいんだとか、いや、私は但馬だったらいいよとか、いや全然、先生ができるんだったら、政令市はあれですけども、兵庫県、どこでも行ってもいいんだ、そういったエビデンスを取られた上で、だったらそういう順番にしていけば2年、4年、10年かかるよねという判断をされてこれを掲げられたのかどうか教えてください。  すいません、6年、8年、10年。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 今の質問に対してなんですが、職員に対してエビデンスというか、何か働きかけて2年、4年、6年に、いつにあなたの人生設計をしますかなんていう質問は一切しておりません。ただ、今後は当然のごとくそれに向けてしていかなきゃいけないことだろうというふうに思っております。近年行われてきた他市町のエビデンスと呼べるかどうか分からないですけど、他市町の動き等も幾つかの市町に関して確認をしながら2年、4年、6年ですか、に関しては検討してきました。併せて、何年たったら定年延長がどうとかというような動きも数字的には計算をしながらによって出てきた数字であるということですので、今後に関しては、それに基づいて職員とのやり取り、もしくは検討委員会に関しても進めていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 結局、エビデンスがない状態で他市町の、先日おっしゃっていたのは丹波市だったかなと思いますけども、10年かかったというところをおっしゃっておられました。エビデンスはないけどこれで行きたい、理解してくれというのは結構苦しくて、データを取ったらこれぐらいあったですとか、丹波市の人口規模校はこうで、香美町に置き換えて丹波市がこの数の学校をこの数に減らすのにこれくらい労力がかかったから、だからこういうふうに置いたんだという、さすがに裏づけは入れていただきたかったなと。結局、これだけを見てしまうと数字に反応してしまう人が結構おられたと思います。何で村岡は10年なんだとか何で10年後とか。令和6年、令和8年なんだ、一刻も早いほうがいいとかそういった意見が出たと思うんですけど、やっぱりそこら辺の丁寧なエビデンス提示というのがやっぱり説明会に求められたのかなと思うんですけども、改めてその辺りを振り返ってみて、その辺りの準備についてどう思われているかお伺いしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 令和6年に第1弾、令和8年が第2弾、最終的に村岡区を令和10年度でということについては、私は町長部局のほうでそういう先生方の数だとかということは、詳しい説明は私には頂いておりませんが、そういう現行の先生の数だとか、酌んでいかなければいけない事務処理とかを勘案していただきながら今のスケジュールは決めていただいたというふうに考えております。特に、私は令和6年の奥佐津、佐津と香住小学校の統合あたりを令和6年度の春に成し遂げなければならないことについては非常に厳しい状況かなというふうな思いもしながらも、できるだけ目指す統合の姿に一日も早くという思いがあって、私は途中何とか第2弾、第3弾をもう少し前倒しはできないのかということは前田先生にも清水課長にも何度となく問いかけはしましたが、やはりスケジュール感あるいは現行の先生方の処遇、あるいはそういうことを含めるとなかなか今の6年、8年、10年の3段階にわたっての議論も簡単にスムーズに行くかといえばなかなか厳しい状態だということは、途中、私も確認をしたところでございます。では、そのとおりスケジュール感を持って臨んでいくように説明をしようということで、この間の説明会に臨ませていただいたところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 私が言いたいのはそういうことではなくて、それをお示しされたのは聞いています。今、全くそのとおりのことを説明会でも町長、説明されておられたのでいいんですが、今、そのスケジュール感の裏づけの話をしていて、丹波市がかかったからと先ほどの話になるんですけど、それをちゃんと資料化してなぜ提示されなかったのかなと。結局そこが提示できてないから、2年後、4年後、だから令和6年、令和8年なんかが何でなのというところで止まるんですよ。何でそうなので止まっているんですよ、聞いている方は。スケジュール感の裏のところを説明しないから疑問が残った状態でずっと行っていたんです、説明会は。なぜ提示をされなかったのかなと私は疑問に思っていて、もし提示できるのであれば、私じゃなくていいので、どこかのタイミングで説明会に参加された方なんかにはお示しをされたほうが、ずっと疑問が残って今生活をされています。なぜそこの部分をへつったのかなと、もう一度そこを答弁いただきたいんですけども。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田剛君。 ◎教育長(前田 毅) あの場で提示をすべきかどうかは別として、教育委員会のほうで退職者のこれからの毎年の数と、初年度というか一番最初のスタートが二十数名になりますので、もっと言ったら、6つの小学校が1つになるということは校長先生も6人が1人になるわけで、それも含めて退職の年度であるとか定年延長のことであるとかいうのを計算しながら数字的には出しています。ただ、それをああいう説明会の場で数を出すことに関してはもともと考えていなかったので、数字的な、それをエビデンスと呼ぶかどうかは別としてしておりません。  それから、もう一つは何かというと、これも裏づけとしてどうか、全部の場で話していいかどうかは別として、但馬教育事務所には早い段階で香美町の一つの数字的な計画に関しては、但馬の小・中を管轄している場所ですので、そこのところには提示して同じように計算をしてもらって、間違いないという言い方はおかしいけれども、これが妥当であるということをある程度共有して今回に臨んでおります。そこの部分をああいう説明会の場でどうこうということがどうかに関しては、私のほうは言うつもりがありませんでしたので、言っておりません。ただ、教育委員会、それから町長部局だけがただ単にこの数字を作ったんじゃなくて、いろいろな教育に関わっている人たちも一緒に見てもらったという事実があるのは事実かなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) やっぱり理解を進めようと思うと伏せる部分というのはやっぱり極力減らしていかなければならないですし、今の説明を聞くと、しっかり考えた上でこの年数を決められたというのは今伝わりました。だから、せっかくそういった伝わる要素をしっかり持っておられるのに、そこをへつってしまって、結果、反感ではないですけども不信感で、終わった後、住所を変えるって言っておられる方が私の周りでもかなりおられました。そういう状態になっているんですよ、説明会に出たことによって。だから、その辺は提示できる、個人情報なんかはもってのほかですけど、どの先生がどうのとかではなくて、生徒数の推移のように学校の教職員の推移がこういうふうになるから、だからこういう時系列でないと物理的に無理なんですとちゃんと示してあげないと、そこら辺がうやむやになったまま、結局、これで理解してもらえますかと清水課長が最後おっしゃられていましたけど、そこで嫌ですってあんなところで言える空気でもないですし、やっぱりその辺の、名前は言わなあかんかったですし、どこの地区の誰々だと。そんな状況で、私は全部の意見は聞けたとは思ってないですし、そういったことも踏まえてやっぱり伝える大切さというのはここでの説明会では重要だったんじゃないかなと。ですから、そういった観点で、やっぱり保護者の方々には参観日とか、そういったところのタイミングでもいいので、ちょっとずつでもそういったデータとかはお示しして丁寧に私は説明されて、村岡のときにもありましたけども、誤解をされた状態になっている方がかなりおられます。先生が優先になってないかと。だからそういったところも含めて払拭するために、そういった説明の場は私は設けるべきだと思うんですけども、いかがですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 説明した我々の側と、例えばそこに参加をされた吉川議員の受け止め方と、私からすると今の議論についても、何年度に先生がこれだけ余ってくるからというようなところを、あの統合の説明会であの場で必要があったかというと、私は全然そんなことまでは踏み込まんでもいいという議論は私としては思っております。そういうことの要望があって、ただ、1時間半を予定していたのが1時間ぐらいで済みましたけども、そこで我々のあのときの説明で住所を変えるという人が複数おったって、そういう議論のほうが私は軽々しいものだというふうに思います。我々も精いっぱい考え方について説明する思いがあって説明会を3か所で開いた。それまでには懇談会は学校ごとに開かせていただいた中で今度の説明会があった中で、この間のやり取りの中で、もうこんなことだったら住所を変えるという方々がたくさんおられたというようなことが、これは私はあまりにも短絡的なように思います。ですから、私たちは、今の時点ではあの説明が精いっぱいかな、何でもあったら言ってくださいよと言ってもなかなか意見が出ずに1時間程度でどの会場も終わった。そういう思いがあって、それぞれあの場では反対意見をおっしゃる方が、あの雰囲気では言えなかったというふうに今おっしゃいますけども、それぞれ今までの学校ごとの懇談会の中でも言いたいことは結構言われますよ。我々かって何でも、何かあったら何のことでも結構ですからという姿勢で臨んでおりましたから、言えない雰囲気だったら、それは吉川議員の思われている感覚と我々の感覚との違いで、そこのところは我々はいかんともしがたいかなと思いますし、先ほど、前田先生がおっしゃいましたように、学校の先生方の年次的な減らす順序だとか、この年度にはこれだけの先生方を他市町の教育委員会にお願いしなければならないというようなことを具体的に今の段階で来られた方に示すのがいいのかどうかというと、私は今の時点でそれは必要ないかなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) ちょっと目的がずれとるんです。先生の情報を出すのではなくて理解を得るためにそういった手法が必要だったということを申し上げたわけです。住所を移す議論が軽々しいって今おっしゃいましたけど、これは、相当覚悟がないと言えないですよ。親御さんはそういう覚悟を持ってあそこに臨まれていたので、私、この発言のほうがちょっとまずいというかフォローしますけど、保護者の方はそういった覚悟を持ってあの場には来られていたんです。必要ない、あるないは、今、個人的な話にはなっていますけども、やっぱり理解というところを念頭に置くのであれば、しっかりとそこに提示する情報に基づいたエビデンスは提示すべきだというのが私の今日の意見です。  次の社会性のところに入っていきますけども、教育長に関しては、まだそのままの設問なんですけど、教育長は、説明会の中で社会性を学ぶためには大体20人ぐらいということを明確におっしゃっておられました。その数字との乖離が大きい学校から整理していくのかなと思って私、聞いていたんですけども、佐津、奥佐津、長井、余部、中でも余部が全校生徒が一番少ないんです。それにもかかわらず、子どもたちの社会性を念頭に置いたのであれば、余部の再編が後回しという結果になるのはどういうロジックなのかなと。やっぱりそういったところの矛盾があるので、余部の人も当然何でだろうと思って帰られていましたし、いま一度お伺いするんですけど、その計画構築の過程、どういうふうに余部がというか、佐津、奥佐津から始まって長井、余部というふうな順序になったのか。そこのロジックをもう一度、説明会でも求められて答えられてませんでしたけども、そこのロジックを教えていただきたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 今からするお話がロジックに当たるかどうかは分かりませんけども、どういうふうに考えたかということに関しては、先ほども町長、言いましたように、この前の議員の質問にあったように、0、1という数字、それから社会性ということの観点から、それから地域の要望、今説明会を行ってきた懇談会をしてきたところの前段のものあたりを勘案しながら順番は決めて考えてきました。数字だけを追いかけていきますと、こっちが先だ、こっちが後だということが出てくると思うんですが、1つは校区というものを考えて。というのは、今後予想される例えばスクールバス運行一つにつきましても、ばらばらですると物の思考がなかなかできないので、まとめて考えて佐津、奥佐津の次にほかの香住小学校区という考え方が出てきたというのが事実です。決してそれがロジック的かどうかは分かりませんが、それは教育委員会が外枠を考えていく中で考えて、町長に理解を得たというのが一連の流れだろうというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) そこの軸は何ですか、その議論の。社会性ではないですよね、多分。そこを置いた状態で多分次の軸で決められたか、恐らく佐津、奥佐津の方のアンケートとかも勘案されたのかなとは思うんですけど、これは3、1とか、そういう分け方もあったと思うんですけど、あえてこの分け方にしたというのは何か理由はあるんですか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 1つは、この後にまた質問の中に出てくるんですけど、チャレンジプランを、これは町としたらずっと言ってきましたように何とか継続して統廃合までは続けていきたいと。そう考えていったときに、先ほど流れを言った中の実はチャレンジプランのくくりでもあるという、くくりという言葉を使っていいかどうか分かりませんけども、グループであるということも大きなこのことに結びついた1つだなというふうに思っております。間違いなく試行錯誤していろいろなことを考えて進めてきたことはそうなんですが、なかなか数字だけを追いかけていくと現実的に難しいところがあるなと。  それから、先ほど社会性で私、20人という言い方を、20人とぴったり言ったかどうか、私はあんまりあれなはいんですけども、恐らく複式が14人で組まれているところで考えていくとという意味合いですので、あまりその20人という言葉が独り歩きすると非常につらいところがあるんですけども、20人だから社会性ができる、19人だったらできないという論理ではないということだけは説明させておいてください。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 20人ぴったりではなくて20人程度が妥当であるというようなお話でした。なので、ぴったり20人というところではおっしゃってなかったです、間違いなく。それでですけども、私は聞いていてというか、これはちょっと黒い心の話にはなるんですけど、大人の事情とかそういうのがあって後回しにされたのかなと。要は外から見学に来られていたりするので。そう考えると、そのために子どもたちを犠牲にするという選択肢をされたのかなと思ってしまうわけですよね。そういったものも、これは多分普通の人はあんまり考えないですけど、私はそういうふうに思いながら見ていたというのはこの場で議事録に残る形でお伝えをさせていただきたいと思います。総合的にとか、そういうお話も結構出てくるんですけども、やっぱりそういうふわっとした表現は今後、時間もないのでさくさく行きたいんですけど、今、校区のお話が出ました。余部のところから校区の質問のところで法的根拠はあるのかということを伺われた方がおられました。その答弁に関して法的根拠があるというふうにお答えになられていました。私、以前も調べたことがあるんですけど、変わっていたら教えてほしいんですけど、校区に関して規定された法律はないんですよね。学校教育施行令5条2項を根拠として学校の指定を円滑に行うために、町が独自で条例で決めているというふうに認識していまして、これは法的根拠ではないですよね。その確認です。要は、そこを誤った状態で保護者に伝えてそのままになっているので、私の認識が間違っていたらいいんですけど、もし違うのであれば、ここで訂正していただきたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 法にあるというふうに言ったこと、私が言った記憶は私にはないんですが、ただ、これは先ほど吉川議員言われたように条例で決まったものだと。各学校区、学校で決めたものが校区として存在しているということは間違いないと思いますので、もしそういうふうに言ったとしたら訂正させてください。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 教育総務課長、清水幸信君。 ◎教育総務課長(清水幸信) 教育長の補足をさせてください。教育長、ただいま条例と言いましたけれども、校区については教育委員会規則で決まっておりますので教育委員会が決めます。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) これは見られている方もいますのでお伝えすると、学校教育施行令5条2項で、香美町に至っては香美町立学校及び幼稚園の入学入園区域規則2条に示されている別添の図ということになりますので、もし気になる方がおられたら、また後で調べていただければなと思います。だから、教育委員会の一存でここは変更できるんですよね。恐らく、見ていると夏休みの日にちとかもちょっといじられてあったので、議会を通さんでもできるのかなと思います。  何でこれをお伺いというか、先ほど教育長もふれたので言うんですけど、学校の統廃合というか整理に関して、当然いち早くという方も出てきますよね。そういったところをうまく拾っていこうと思うと、ここの校区の部分が足かせになる可能性がある。恐らく以前からご答弁されていることは変更はないのかなと思うんですけども、やっぱり初めからやらないとかではなくて、そういった細々した思いを拾っていきつつフォローしていって、私は学校の再編はまちづくりだと思っているので、新たに出発していくんだという覚悟がないとこんなのはできないですから。なので、そういったところもうまく拾えるのであればそれも含めて同時にというか、再編の前にでも前倒しできるのであればこれは実現していただきたいと思っているんです。そうすると、先ほどの住所を変えるとか、結局、香美町内で動いてくれればいいんですけども、結果、家が見つからなくて豊岡に出るというケースも結構多いんです。今、佐津が1人の学年がありますけども、そこももともと5人おられたんですよね。そういったケースもありますので、やっぱりそういったことを防いでいかないと、この前示された計画(案)の人数が本当にあのように推移するか、増えれば当然いいですけども、減っていく可能性のほうが私は高いなと思っていますので、そういった意味も含めて、法的根拠があるかどうか聞かれた校区については、ないのであればそこを柔軟に対応できるように私は変更すべきだと考えておりますけども、いかがですか。これは教育委員会ですよね、規則なので。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 聞かれたところで、そのことに関しては協議する考えは持っていますというふうに答えた記憶があります。これに関しては、1から全部見直す見直さないは別として、それぞれの校区で検討委員会を持って進んでいくときに、当然のごとく検討する課題だというふうに思っておりますし、再編が進んでいく中での課題の一つだろうというふうにも考えております。全く動かしませんということではなくおりますので、それについては、また今後、検討させていただけたらと思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 教育総務課長、清水幸信君。 ◎教育総務課長(清水幸信) ただいまの校区の関係でちょっと補足をさせていただきたいんですけれども、今、議員、おっしゃられた教育委員会規則を見ていただければ分かりますけれども、校区というのは地区、行政区ごとに設定するようになっておりますので、同じ行政区の中で私はこっちの学校に行きたい。ほかの方はこっちの学校に行きたいというふうな設定をすることはできませんので、あくまでも見直しをするに当たっては、その行政区の中で話をまとめていただく必要があるということをお伝えしておきたいと思います。  以上です。
    ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 時間がないのでどんどん行きたいんですけども、やはり先ほども申し上げましたけども、小学校の1年と我々大人の1年、時間の経過は一緒でも、やっぱり心身の成長はかなり違います。これは、大人になったらというか、もう5秒前すら取り戻すことができませんので、やっぱり子どもたちの時間を守るというか、大切な子どもたちの成長期の思い出とか、これは、今ここにいる大人が守っていかなければいけない責務だと私は考えておりますので、最後、その点についてお伺いしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私たちもそういう思いで取り組んでおります。ただ、先ほども申しましたように、物理的にどうか、前倒しが可能かどうかのことについても、私としては検討ができるのかどうかも確認の上で、やはり今のスケジュールが妥当である、特に令和6年の3つの学校のスケジュール感についてはなかなか厳しいものがあるということは教育委員会からも示唆されております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 4番目に入りたいと思います。統合後の空き校舎ですけども、同時に利活用については進めていくことが望ましいかなと思います。  まず1つ目、利活用までのスケジュール感をお伺いします。  2つ目、どのようなビジョンを描くか。こういうふうにしていきたいという思いがあるのかお伺いをします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、次のご質問でございます。  廃校後の空き校舎の利活用につきましては、まずは学校再編の検討委員会で地元としての考えや要望もお聞きした上で、地元の意向を優先に検討してまいりたいと思いますが、ただ、全ての跡地及び施設が利活用に適するかどうかについては内部で十分な検討が必要であると考えております。しかしながら、全国的な事例を見ると学校統合を契機に地域住民自身がその地域の現状を改めて認識し、主体的に地域の再興を目指して活動され、統合後の学校を新しい地域資源として活用している事例もあることから、統合後の地域の再生や学校を核とした地域づくりを行う機運の醸成も必要であると考えております。また、統合後の校舎の利活用については、どこまで費用をかけて施設を有効に活用していくべきかという判断は非常に難しく財政面からも大きな課題であることから、町と地域住民の皆様との間で情報共有や今後の施設の在り方について共通認識を持ち、検討を進める必要があると考えております。  6月定例会での南垣議員の質問でも答弁させていただいたとおり、いずれにしても、学校再編後の施設の利活用については今後、町の大きな課題となってまいります。現在のところ、個別施設に具体的なビジョンは持ち合わせておりませんが、お示しした各区の学校統合のスケジュールを念頭に、その検討や対応を可能とするための役場組織全体の体制の構築は必要だと考えております。  空き校舎の利活用については、昨年、私も職員とともに先進地へ視察に伺った経緯もございますので、今後、統合スケジュールとリンクさせ、遅延することなく鋭意検討してまいります。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。  吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) まだビジョンはないということですが、中途半端にならないようにしっかり絵を描いていただいて、着実に進めていただければなと。あと、ここの統合のところに並行して書いてあるのでお伝えしたいんですけども、なかなかマルチタスクでやるとどうしても中途半端になりがちなので、しっかり実行委員会なりをつくって、これはこれでしっかりと進めていきたいというのが私の考えです。それをお伝えさせていただきたいと思います。  次に、最後、農業のほうに入っていきます。今年も持続可能な農業生産を実施していくためにということでお伺いをいたします。農産物を生産する環境、生産者とともに守っていく。どう守っていくかが必要ですけども、長く生産活動に取り組んでもらうために維持していくというものが重要だと思いますが、町長の所見をお伺いします。  獣害対策において、現状、様々な手段を取られていて多数捕獲もされているんですけども、生産自体を守っていくのか農地を守っていくのか。角度によって政策の在り方が変わってくると思うんですけども、現状のスタンスを教えていただきたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、次のご質問でございます。  現在収穫を迎えている梨につきましては、選果場における9月4日現在の選果量は約29トンとなっております。また、但馬農協が生産者から聞いている範囲では、カラスによる食害も例年に比べると少ないのではないかとのことでございます。今年も多くの方に秋の味覚を味わっていただけるものと思います。  さて、農作物の鳥獣被害を防止するため、多くの農業者が防除柵を設置して被害防止に努められており、町としましては農業者の負担軽減を図るため、これまでから防除柵の設置に係る補助を行ってまいりました。また、農業者個々では対応ができない鳥獣の個体数を減少させるため、猟友会と連携を図り捕獲を進めるなど、町としてできる限りの施策を強力に講じているところでございます。鳥獣被害は農作物の食害といった直接的なもののほか、農業者の生産意欲の減退、農地の荒廃につながる懸念があります。しかし、こうした問題は、鳥獣被害だけに起因するものではなく、生産者の高齢化、担い手の確保といった農業全般にわたる問題が複合的に重なり合って生じるものだと考えており、それらを直ちに解決することは大変難しいと考えております。  議員からは、町として農地を守るのか生産自体を守るのかといったご質問を頂きましたが、農地の保全や農作物の管理につきましては、まずは農業者自らで行っていただくものであり、町としましても必要に応じて支援を行っていくこととしております。しかしながら、農地と生産力の維持はいずれも重要なものであり、いずれか一方の施策を優先的に講じる考えはありません。鳥獣被害対策も含め、これまで講じてきた農業施策を常に検証しながら必要な施策を柔軟に講じていく考えでございます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(5番) 農業被害を減らして、その目的は生産者の生産意欲の維持ですとか、そういったところ。それを維持することで農地も守られますし一次産業が守られていく。私はそういう考えの下に町長、構築されているんだなというふうに理解はしています。ただ、最近思うのがPDCAサイクルを回すということなので、本当に獣害被害は減っているのかですとか、生産者、減ってないですとか、その辺も改めてリサーチすべきかなと思って質問させていただきました。  終わります。 ◎議長(西谷 尚) 以上で吉川康治君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩をいたします。再開は15時40分といたします。                               午後3時28分 休憩                               午後3時39分 再開 ◎議長(西谷 尚) 休憩を閉じ、一般質問を再開します。  次に、上田勝幸君の一般質問を行います。  上田勝幸君。 ◎上田勝幸(2番) 議席番号2番、上田勝幸です。  村岡小学校や小代小学校ではなく香住区小学校の再編計画(案)につき、教育長にお尋ねするというものです。村岡区の兎塚中学校、射添中学校、村岡中学校3校が村岡中に統合され、村岡では中学校が1校になりました。その余波が冷めやらぬ中、香住区にも波及、影響は大きく、香住第一中学校、香住第二中学校間でも統合に向けいろいろな問題が協議され、紆余曲折を経ながらも生徒、保護者、地域住民の理解、応援を統合に合意、香住第一中学校として再出発することになったのは誰もが知るところであります。月日のたつのは早いもので、旧二中の生徒が一中に通学するようになり、1年半が経過しようとしています。統合には生徒、保護者にとり功罪相半ばするものがあったろうと思いますが、メリット、デメリットにはどのようなものがあるのか。  生徒が増え、また、部活が活発になったとか、体育行事がスムーズに行えるようになったとかメリットが多く、デメリットが少なければそれのほうがよいと思うのですが、それらに関し教育長はどのような見解をお持ちか、まずお尋ねいたします。  本題に入ります。  少子化の進行、思うよりも早くどの地域においても子どもの声があまり聞こえない。子どもが集落に1人もいない地域だって存在するようになったとの話も聞かれるようになりました。現状をつぶさに観察するとき、大変な時勢に突入したなとの考えが心を締めつけずにはいられない状況が生まれていると思います。香美町教育委員会発行の児童・生徒数、将来推計を見せてもらうと奥佐津小、令和4年21名、令和5年15名、令和6年14名、令和7年11名、令和8年12名、令和9年8名、令和10年11名とのこと。また、佐津小の場合も同じような傾向をたどり、令和4年19名、令和5年21名、令和6年17名、令和7年17名、令和8年16名、令和9年17名、令和10年17名になると推定されるとのこと。どちらの学校も学年平均児童が3、4名しかいないことになるとのことであります。  私自身、教育の問題に関して無関心ではいられない立場上、奥佐津小、佐津小の懇談会には積極的に参加し、児童の保護者や地域住民の意見や要望を聞く中で、私なりに受け取り、感じたのは、学校の統廃合は待ったなし、やむを得ないと認めざるを得ないことだったということです。令和8年度には、柴山小、長井小、余部小が同様の理由で香住小に統合、香住区では小・中それぞれが1校に集約されることになるわけであります。先に中学校が香住区で1校に集約されたのだから、小学校も1校に統合、集約されるのは当然の成り行き、措置だと思うが、大胆な再編計画と思わざるを得ない面もあります。時期を失することなく正鵠を得た的確、妥当な思案だと思います。  以上、述べたことを念頭に以下の2項目につき、教育長のお考えをお示しいただきたいと思います。1つ、令和6年、香住小に統合され廃校となる2校の校長をはじめとする教職員の去就をどのようにお考えになっているのか。一中と二中が統合したことでそれらに対するノウハウは十分に理解し習得され、手抜かりなく対応されると思うのですが、先生方の不安の念を生じさせないためにも去就のほう、万全を期していただきたいと思います。  2項目め、児童の通学方法はどうなるのか。佐津地区には安木相谷線、土生線、三川線と3本の道路が走っていますが、どの方面に児童がいるのか私自身には分からないのですが、教育委員会のほう、旧二中の生徒の通学で経験済み、的確に対応されてきたと思います。小学校1年、6年の児童になると中学生とは違う対応が求められると思います。また、列車をする地区はどの地区になるのか、やはり中学生と同じように訓谷や無南垣は列車通学になるのか。それ以外の地区はスクールバスを有することになるのか。スクールバスの場合、小・中相乗りになるということはないのか。  以上のことをお尋ねいたします。よろしくお願いします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 今、上田議員の質問に対してお答えをします。  最初に、さっきの質問の要旨の中に子どもの声があまり聞こえないという言葉があって、間違いなく大部分は少子化だなと思うんですが、実は、よくご存知のとおり、今、子どもたちの生活様式が非常に変わってきているということも大きな要因だろうと思っております。というのは、我が香美町が少子化であることは間違いないんですが、逆に子どもの数が増えている都市部が、じゃ、子どもたちが外で元気よく遊んでいるかというとそうでもない様子も聞いております。いろいろな意味で子どもの声が外で聞こえないということに関しては寂しく思っております。  早速ですけども、質問にお答えをします。学校再編計画により統合を段階的にすることにしましたのは、見塚議員の一般質問で町長が答弁しましたとおり、統合の組合せや目標時期については小学校区ごとに行ってきた懇談会、それから保護者や地域の方の意見、アンケート結果による学校統合を望む割合と、逆に存続を望む割合などを総合的に勘案したのが理由でもあります。  また、もう一つは、先ほどからご心配いただいています教職員の配慮も考慮させていただいたということに関しても間違いないことだと思っております。具体的な数字をここで挙げるか挙げないか、さっきありましたけども、実際に今分かっている範囲でこちらで計算した様子を少しだけお話をします。仮に令和6年に香住区の6小学校を1校に統合するということになったときに、これは先ほども言いました。間違いなく6校の小学校の、これも妥当な言葉か知らんですが普段よく使うんですが、一人職とよく言うんですけども、校長、教頭、それから養護教諭、1人の職種を言います。これは6人が1人になるということは間違いなく数字的に出てくることです。教員の定数のことで言いますと、ざっと計算しますと29人減になります。一方で、令和6年までに定年退職を迎える予定者は5人、今の勤務のままであると、おります。ですので、24人がこのままでいきますと町外の学校へ異動していただくことになるというのが現実にあります。現在は、ご存知のとおり近隣の市町も学校統合が進められていますので、この人数を他市町で受けていただくことも全てに関しては不可能であります。となってくると、但馬外の学校へ転勤していただくことというのも十分視野に入れていかなきゃいけないかなというふうに思っております。  議員のご指摘のとおり、教職員にも生活がありますので、そのために統合を段階的にすることによって、さらに、定年退職により減も見込まれることとともに、教職員も時間的な余裕を持って町外へ転出希望を考えていただけるという配慮も併せてしております。  次に、児童の通学方法に関しましてですが、これは、基本的には検討委員会で協議をしていくというふうに町長も含めて今お話ししております。香住区に関してはスクールバス、町民バス、それから、地区によってはJRの通学が考えられるところなんですが、先月行いました学校再編計画(案)の説明会の中で、小学校はJRで通学するのは精神的にも体力的にもしんどいという意見もありました。現在、JR通学をしている鎧地区に関しては、JRの減便によって不便になっていることもあります。子どもたちが少なくなったことに加えて、香住駅の無人化も拍車をかけて安全面に不安があることなどからバス通学を望む声が増えてきたということに関しても間違いない意見だというふうに感じております。  これらも含めまして、今までの既存の考え方、それから、新たに統合していったときにどういうことがあるかということに関しては、しっかり検討を加えていきたいというふうに思っております。今、ここでここはこうする、ああするということは、検討委員会まではお答えできませんけれども、検討していきたいというふうに思っております。一番は子どもの安全面あたりを考えていかなきゃいけないということも認識しております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  上田勝幸君。 ◎上田勝幸(2番) 小学校、佐津地区の方が香住小に来るとしたら、やはり佐津地区の子どもさんたちにとっては大変な負担だろうと思うんです。やっぱり遠いところから来られるわけですから。でも、やっぱりその人たち、その児童さんもやっぱり自分たちが背負ってきた佐津地区の魅力だ、何だかんだを香住小の子どもたちに返してくれるわけだから、私自身はこの佐津地区の子どもさんたちが香住小に来ることは大歓迎なんです。だけど、大歓迎なんだけども、やっぱり統合して香住小に来た後のことなんですけど、香住小の子どもたちは、佐津の相谷だとか安木だとか三川だとか、そういう地域というのがどういうものかというのは分からないと思うんです。やっぱりそういう人たちにも香住の魅力、香美町の魅力というのをやっぱり発信するためには、その子たち、時間があれば、5、6年生であってもいいから一度ぐらいはスクールバスなり何なりを使って見させてあげる。そういうことも考えられるんじゃないかと思うんです。  先生方の去就に対しては、教育長の答弁では一生懸命手当てするというか手立てするというふうに私自身には聞こえたから、その面はよろしくお願いいたします。  以上に対して、さっき言った佐津地区の子どもたちが小学校に来た場合、やっぱり香住と佐津との風土とかも違うでしょうに、子どもたちにお互いの地理的状況だとか何だとかを知ってもらうためにも、一度スクールバスとかで交流みたいなことをしてあげたら大変喜ばしいだろうなと思うし、私もそういうことが必要と思うのですが、教育長はどういう考えですか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 先ほどの議員さんの中でもお話ししたように、一番統廃合の後に考えていることというのは、先ほど言いましたように、1つは体験入学を増やすこと、それから、その後のケアを十分、今、一中と二中に関しては1年半と言われましたけども、今なお継続して様子は見ておりますので、そこの部分は間違いなくしっかりしていかなきゃいけないなというふうに思っております。過去に柴山小学校、余部小学校あたりが香住一中に体験入学してくるときに、わざとJRを使って体験入学に小学生を連れてきて、4月からJRを使わんなんのでというような体験入学を今もしております。そういう意味で言ったら、そういうことを大事にしていってできるだけの回数を増やしていきたいな。それから、スーパーチャレンジの編成に関してもそういうことをしっかり意識して、それが体験入学につながっていくようなことも一緒に校長会等含めて考えていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 上田勝幸君。 ◎上田勝幸(2番) 私自身が実際に見聞きする中で、鎧地区の子どもさん、児童は小学生が10人近くいます。その子どもさんたちがやっぱり生き生きと楽しげにして毎朝登校されているんですよ、汽車通で。だから、私は佐津の今度新しく香住小に来られる児童さんも、同じようにその近くの人、無南垣とか訓谷とかは汽車通になるんでしょう。そうではないんですか。まだ分からない。そういう生き生きとして通ってきていらっしゃるから、佐津小の子どもさんたちが香住に来るにしても、やっぱり生き生きと楽しく通学できるようなそういう配慮を教育委員会のほうにお願いしたいと思います。  以上で終わります。 ◎議長(西谷 尚) 以上で上田勝幸君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了しました。  本日はこれにて散会したいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西谷 尚) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  次の本会議は明日9月9日金曜日午前9時30分より再開いたします。  本日はご苦労さまでした。                               午後4時00分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN 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