議長よりお願いしておきます。一般質問は大所高所からの政策を建設的立場で議論すべきものです。単に事務的な見解をただすにすぎないようなものとか、制度の内容説明やお願いや要望をするようなものではなく、簡明にして、しかも内容ある次元の高い質問を展開していただきたいと思います。なお、当局におきましても、的確、明快な答弁をお願いいたします。
それでは初めに、東垣典雄君の一般質問を行います。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) おはようございます。令和3年第129回9月
定例会一般質問をさせていただきます。東垣典雄でございます。
コロナウイルスの感染症対策、昨年の3月から今日まで1年半、皆様方、コロナ対策で本当に毎日努力、それから町民の命、それから健康を守るために、特に
ワクチン接種につきましては本当に努力をされて県下でも優秀な接種率になっております。本当に感謝を申し上げるとともに敬意を表したいと思います。ありがとうございます。
それでは、一般質問に移ります。2項目の質問をさせていただきます。
1項目め、
空き家等対策を問うものでございます。令和2年3月に香美町
空家等対策計画が策定されています。
空き家対策には利活用と管理不全な空き家等への対応の両面があるが、今のコロナ禍の中で対策を伺うものです。
(1)県は、コロナ禍に伴い人々の地方回帰の流れがあるとして移住・定住や起業を促しているが、1)香美町の現状と課題を伺います。2)県との連携の対策はあるのか。3)
UJIターンに香住山手の分譲地の活用はないのか。
(2)といたしまして、空き家等の改善・除却について本町の空き家等の3割近くが将来管理不全の状態になる可能性が高いと推定されると記されています。1)
老朽危険空家除却支援補助金の実績と課題を伺うものです。2)空き家の利活用を進める、除却を進めるそれぞれの担当課の情報の共有と連携はできているかを伺います。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 冒頭、東垣議員から職員に対するねぎらいのお言葉を頂戴いたしました。本当にありがとうございます。
それでは、質問にお答えをいたします。まず、1つ目のご質問でございます。まず、香美町では平成28年から
移住定住促進施策と
空き家バンク運営に取り組んでおり、管理不全になり得る空き家を少しでも減らすため、また、移住定住の観点から
空き家バンク制度を設け、空き家の利活用を促進してまいりました。
現状と課題についてでございます。現状としましては、見学者の対応などは、
緊急事態宣言発出中ではありますが、
移住検討者にとって住まい探しは緊急で必要なことと判断し、空き家の見学や町内の案内を行っております。しかしながら、コロナ禍で移動を自粛しておられる方もありますので、令和3年からオンラインでの移住相談も始めました。その影響もあり、7月までの問合せ件数が令和2年度は33件でございましたが、今年度は76件に増えております。
課題としましては、
移住希望者へ紹介できる空き家の数が限られていることや
空き家バンクに登録されている物件は補修が必要な場合があり、すぐには住めないことなどが挙げられます。また、
空き家バンクに登録されている物件の中で、買手が見つからず老朽化が進んでいく物件の登録について今後どのように取り扱うか等も課題と考えております。
2点目の県との連携についてでございます。令和2年度から兵庫県
豊岡土木事務所と連携し、
空き家相談会を実施しております。令和2年度の実績として4件の相談があり、うち1件は本町の
空き家バンクへの登録に、1件は現在除却に向け助言、指導を行っております。なお、本年度は10月22日に香美町役場で
空き家相談会を開催予定でございます。
3点目の
UIJターンにおける香住山手の分譲地の活用でありますが、6月議会において森浦議員からも同様のご質問で答弁いたしましたが、現在、役場内の関係部署から成る準備委員会を立ち上げ、職員からの利活用に関する提案募集を行うなど検討を進めているところでございます。議会からも利活用に関しては提言いただいておりますが、全体を含め課題もございますので、若者定住の推進をはじめとする
移住定住策も含める中でもう少し時間をかけて様々な可能性を模索し、慎重に検討していきたいと考えております。
次に、除却の関係でございます。まず、
老朽危険空家除却支援事業補助金についてでございますが、これは、令和2年度に住民の安全で安心な生活環境の確保を図るため、適切に管理されていない状態で放置されている空き家等の除却を推進するために補助制度を創設し、取り組んでまいりました。令和2年度の実績としては、補助金191万円を活用して6件、自費で2件、合わせて8件の除却を行っていただきました。また、本年度も7件分の補助金を予定し取り組んでおりますが、既に6件の除却が完了するとともに、残り1件も交付決定を行っております。今後、さらに所有者等への助言、指導を行う中で9件分の除却が見込まれることから、本定例会において議案142号、
一般会計補正予算で補助金の追加を提案させていただいておりますので、よろしくお願いをいたします。
課題についてでございます。第123回12月定例会でも議員からは姫路市の事例を挙げ、相続未登記により適正な管理に支障を及ぼすのではとのご質問を頂いておりますが、昨年度から取り組んでいる中での課題としましては、所在が分かっても所有者と連絡が取れない、文書を送付しても返事がない、資力がない所有者及び所有者不明の空き家に対し行政代執行を視野に入れて除却を進めるのか等が除却を進める上での課題として考えております。また、利活用可能な健全な空き家の所有者等に対する
空き家バンク登録への情報提供や各区への香美町
定住支援奨励金の積極的な活用等をさらに浸透させていくかが危険空家を発生させないための課題としても考えております。
2点目のそれぞれの担当課の情報共有と連携の質問でございます。利活用が可能な空き家については企画課、危険で除却が必要な空き家については建設課が窓口となり、対応しております。具体的な連携については、県主催の空き家等に関する各種の研修会へ一緒に参加するとともに、利活用方法及び除却方法の進め方や要点等を相互に確認し、共通認識のもと取り組んでいます。例えば、企画課に利活用が可能な空き家を除却したい、建設課に屋根瓦の一部が落下しているが構造的にはしっかりしている空き家について何とかしたいとの相談がございましたが、除却は建設課、利活用は企画課との概念を払拭して特措法に基づき、相談を受けた課で責任を持って対応しております。今後とも引き続き情報共有や連携を図り、
空き家等対策に取り組んでいきたいと考えております。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 今、答弁を頂きました。空き家で移住を後押しというふうなことで、香美町
まちなか住民相談室というのを5月から始めておられます。それで、スマウトというアプリを利用されていろいろ情報を頂いておるというふうなことをお聞きいたしました。それで、ここにありますように、香美町の現状としては空き家がたくさんあるんですけれども、登録をしていただけないというところが悩みだというふうなことも聞いております。それと、若い人は移住のウエートが高いからそちらのスマウトのアプリで移住を希望してくると。その後の住まいとかそういうふうな仕事等は次の段階になるようです。それで、実際、空き家を求めてくる人は定年退職後とかいうふうなことで、そちらは空き家を探してこられるというふうなところがあるようです。県といたしましても、この間移住・起業のしおりというものを県も出されておりまして、これを見ますと、起業を進めると同時に移住も進めるというふうなことで、空き家をリフォームして住むとき、築20年以上等の要件を満たす住宅の場合、改修費を最大100万円出しますというふうな県の対策があるわけです。そして、
若年子育て世代、
UJIターンの世帯は最大150万円の
リフォーム代を出しましょうというふうなことです。ちょっと県にも問い合わせてみました。そしたら、香美町でもそういうふうなリフォームのあれもあるんですけれども、ダブってといいますか両方もらえるんですかと言ったら、両方も該当しそうな答弁でした。
それから、起業の関係からすると、古民家を活用していろいろな起業をする場合には、実に古民家を
地域交流拠点に改修する際は最大1,000万円の資金を補助しましょうというふうな対策が出されております。そういうふうなことで、県も相当このコロナ禍を機会に、兵庫県も特に人口が減っていますから力が入ってそういうふうなものを出されております。そういうことで、県と連携して特にそういうふうな取組をしていただきたいということをまずはお尋ねいたします。
それから、
UJIターンの関係ですけれども、今言ったように、若者はまず移住を考えてくると。仕事やそういうふうなものは香美町に住んでみて、それから仕事を探すとか、フリーランスの方もいるというふうなものがありました。それで、若者の関係からすると、移住をしたい、どうすればいいかということでそういうふうなことがあると思います。
それで、子育て世代への移住促進ということで、実は、島根県の町ですけれども、
譲渡型賃貸住宅というのをされています。これは、町営住宅に25年間住んでいただいたら土地も家もあげましょうという譲渡型の賃貸というふうなことです。若い人はお金がちょっと苦しいから空き家でも賃貸が多いというふうなことがあります。ですから、一つの提案なんですけれども、この
譲渡型賃貸の住宅を考えてみたらというふうに思います。
募集要項をちょっと読んでみますと、3LDKの住宅、平屋の住宅ですけども108平米から110平米の
木造平屋建てというふうなことです。それで、
入居申込み時の年齢がおおむね40歳までの夫婦であること、また、
入居申込み時の年齢がおおむね40歳までの方で同居の親族に中学生以下の子どもがいることというふうなものがあります。それで、住宅に25年間、居住することを確約してほしいというふうなことが書いてあります。
それで、この島根県の町のあれですけれども、月額家賃を4万円、それを12か月、25年ですから1,200万円というふうなことになるんですけども、ちょっと頭金が要るようでしたけども、敷金が12万円、1,212万円で25年後には土地と建物が自分のものになる
譲渡型賃貸というふうなことを提案なりを申し上げたいというふうに思います。
再質問は以上で終わります。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 議員からご質問の県との連携につきましては、先ほど議員から述べられた県の支援策についても十分承知しております。香美町の支援策と併せて連携を取りながら今後も進めてまいりたいと思いますが、まずは、
空き家バンクの登録の件数が少ないことについては、今までからほかの議員の皆さんの質問にもお答えをいたしましたように、すぐにでも居住可能な空き家もございますけれども、様々な事情があって年に2、3回帰ってこられる方、そういう方々、あるいはこちらに墓地があったり仏壇があったりというようなことで、都市部に住みながらも自分が持っておられる香美町内の空き家についても年に2、3回帰ってくるからバンクに登録はできないというような思いもあるわけでございますから、今後、そういうことの中で、都市部での居住が長くなって香美町に帰ることもないというような方々が積極的に
空き家バンクに登録をしていただく。そういうことについてしっかりと対応してまいりたいというふうに思います。
先ほど議員からご提案の島根の関係でございます。いつも申しておりますように、
特段移住定住の方にだけ極端な優遇策をするということになりますと、例えば同じ町民として従来から香美町にお住まいの方々にはどういう手当てをするのか。移住者は増えても香美町から出て行かれる方が多ければ本当に意味のないことになってしまいますから、移住者だけを特段優遇するような施策も、そのことをその方向ばかりで考えていくわけにはいかないという前提がございますので、なかなかそれぞれ自治体によって特殊といいますか、特色のある施策を展開している町はほかにもたくさんございます。ただ、どういう視点を持って香美町への移住者を増やす政策に特化していくのかというのは、これは香美町の内部で考えることだというふうに思いますので、理解を頂きたいと思います。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 質問はありませんか。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 課題として
空き家バンクに登録が少ないというふうなことが特に挙げられると思うんですけれども、実は、今、町長が答弁いただいたように、やっぱり仏壇とかそういうふうなものを取りあえずは置いておいて、
空き家バンクに登録して成立したら片づけたらいいがなというふうなことで、ここに香美町の
空き家バンクの活用法があるんですけれども、家財家具の処分を補助しますというふうなことで上限20万円ですけれども、対象となる経費の50%以内を片づけの費用に成立した後補助金を出すというふうなことであります。新聞を見ておりましたら、長野市のほうの対応として、家の清掃や家財家具の処分費用を補助する事業を始めたということで、登記なり、それから、
空き家バンクに登録を前提として、登記までが済まなくてもそれを片づけましょうという補助があるようで、長野市に聞いてみました。長野市も
空き家バンクの登録件数が伸びなくて、その辺の対応として
空き家バンクに登録することを前提として補助事業、補助金の制度をつくったというふうなことを言っておられまして、概要を聞いてみました。まずは、
空き家バンクへの申込み登録が前提となりますというふうなことで、対象経費は空き家の清掃代、仏壇、家具などの処分をしていただくというふうなことです。聞いてみますと、やはり
空き家バンクで減額といいますか、紹介をして回るのにやっぱり片づいておるほうが見てもらいやすいというふうなことは言っておられました。ですから、香美町とちょっと違うところは、
空き家バンクに登録を前提として、まだ登記も済んでないですけども片づけの補助を出しましょうというふうなことです。詳しいことを聞いてみたら、やっぱり片づけをしてから2年間で家まで除却はしないようにというふうなところがあるようです。除却を目的に片づけをされたら困るというふうなこと。
それから、もう一つは、登録が前提ですけれども
空き家バンクに登録、登記の面で相続が2代も3代もわたってする場合にはお断りをしておりますというふうなことを言っておられました。さっきもありましたように、本当にたくさんの相続者がいて難しそうだなというのは断るようです。そういうふうなことで、一つの方策として
空き家バンクへの登録を進めるということ。やはり多くの物件を見ていただいて香美町のよさを、それから香美町に住んでいただくきっかけを多くつくっていくということで、こういうふうな登録促進の事業補助をされておるようです。そういうふうな登録の促進をする方策としてこの事業補助を創設することを求めたいと思います。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) まず、他市町の例、長野の件も含めましてお伺いしますけども、ただ、問題は
空き家バンクへの登録の件数を増やすこと。なかなか難しいことと、1つは移住してこられる方、
空き家バンクとして提供してもいいというふうな所有者の方の考え方にも我々がどこまで食い込んでいけるかということも課題になろうかと思います。例えば、この際にもう処分してしまいたい、移住なさる方に買っていただきたい。あるいは賃貸で、都市部に住みながらも自分の所有する物件を賃貸でもいいから移住者の人に使っていただいて家賃収入を求めるようなやり方、様々なパターンが考えられるわけですから、移住を希望なさる方々がどういう思いで、この際に取得をしてしまおうというようなことと、売ってもいいよという香美町内に空き家を所有されている方々のマッチングについても、大変難しいものがあろうかと思いますので、なかなか簡単に我々が考えるようにいかないのが実態であろうかというふうに思いますので、今後、そういうことも含めてできるだけ登録をしていただく。あるいは一方で、香美町でも移住定住や物件の異動については、町費をかけずに町内の
不動産業者の方々が移住を希望なさる方からの情報を持って町内にある
空き家物件を紹介するというようなことで移住定住が実現した場面も相当ございます。これには町費は1円もかかっていないわけでございますから、一方でそういう民間同士のディベロッパーも含めて
不動産業者も含めて、町が特殊な支援策を講じなくても実際に移住者が来られている、物件の異動が済んでおる。こういう部分も何回かの場面であって、実際にそういう方々が住んでおられる現状がございますので、どこまで町は移住する方に支援をするのか、あるいは提供していただくための物件登録を進めていくのかというような様々な課題が他方ございますので、そういうことも含めて、今後もできるだけ移住者に来ていただける、あるいは
空き家バンクに登録をしていただけることについて町も精力的に頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
◎議長(西谷 尚) 質問はありませんか。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番)
空き家バンクの登録を増やすというふうな方策としてはこういうふうな方策も考えられませんかというふうなことでございます。
次に、老朽空家の関係ですけれども、町長の答弁にもありましたように、空き家の利活用を進める企画課、それから、除却を進める建設課。今ありましたように、この物件、除却するのはもったいないというふうな物件もあると思います。それから、もう登録があっても除却をするほうがというふうな感じのところもあると思います。それから、先ほどの
UJIターンの関係でもありますように、若者がどうしてこの町に住んでいただけるかというふうなこと、それから、いろいろな住宅政策を1本に担当する部署というものがこれから必要ではないかなというふうなことで、この空き家の利活用、除却を進める担当課というふうな垣根をなくするのも一つですし、そういうふうなこれからの
まちづくりを担当する課というものが必要かなというふうなことでこの質問をさせていただいたわけです。
それで、大きな市とかそういうものになれば1つの課というふうなことにはなっておるところが多いかなと思うんですけれども、仕事量、ボリューム、それから、除却にしても登録を頂く登記の関係にしても、除却は特に相続関係が絡んできますので時間がかかると思います。そういうことで、仕事量と時間のかかる仕事をされて、それから
まちづくりのことも考えるというふうなことからして空き家の対策を1つのセクションでというふうなことを申し上げたいというふうに思います。
それから、先ほどありましたように、調査機関が平成28年12月から平成29年3月に調査したもので、危険空家というか老朽空家が108件、それから、C判定というのが91件あります。そのC判定もいずれはD判定になってくる。その辺のことから、今実績を8件と、令和3年度は9件、まだ17件しか除却になってないわけです。ですから、調査時点から既に5年たって108件のものの除却が2割も進んでないというふうなことになっております。その辺の時間的なものもありますので、そういうふうな600ぐらいの
支援補助金の活用をする、それから、新しい
まちづくりをするというふうなことから一つのそういう考えが、担当する課が必要かなというふうなことを求めてこの質問をさせていただいております。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 順序は後先になるかわかりませんが、108件のうちのまだ2割いくかいかないかだとおっしゃいますけども、108件、危険空家があるものが1年や2年で片づくわけもないというふうに私は考えております。僕は、建設課は一生懸命、仕組みも含めて、様々な先ほどの補正予算のことも含めて、取り組み出してから2年、3年でこれだけの除却ができたということは、僕は担当職員を褒めておるんです。東垣議員がおっしゃるように、108件あるものが1年や2年で全部片づくか片づかないかは、先ほども答弁の中で申しましたように、連絡がつかないおうち、あるいは相続関係がはっきりしていないもの、法的に強制的に除却をしても、以前から申し上げておりますように、当然請求はしなければならないわけですから、香美町としてはどうしても不良債権化は避けたいという思いがありますから、少しずつ件数ごと1件ごと調査の上、連絡がついたものから地域の区長さん方にも協力を頂きながら除却を進めてきたことが大分進んで、今度もこのたびの議会で件数で対応させていただけない部分については補正予算をお願いしとるというようなことでございます。僕は、東垣議員がおっしゃるほどこんなことが簡単にできるというふうには思っておりません。
それから、機構改革、1つの部署でということでございますが、今も申しましたように、除却あるいは企画が担当しております移住定住、十分に連携はできております。ただ、専門部署をつくるほどの、議員もおっしゃいましたように、仕事のボリュームとか新しい課をつくるとかそういうレベルには達していないので、企画課が移住定住は担当して除却、あるいは空き家の様々なことについては
空き家対策の協議会の事務局も含めて建設課がさせていただいておるということでございますから、横の連携はしっかりとできておりますから今のような成果が上がっておるというふうに考えておりますから、私は機構が改革上は何ら問題はないというふうに考えております。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 特定空家の除却ですけれども、確かに十何件処理できたということで大変各区長さん、関係の区長さんは喜んでおられるというふうなことは聞いております。
テレビでの情報ですけども、2024年には法律の施行があって、これまで行方不明というか、そういうふうな人がいる場合には、その人1人に弁護士が1人要ったと。ですから、10人行方不明といいますか、所在不明の方が10人おられたら10人弁護士が要る。例えば5万円だったら50万円要ったと。2024年からは、その関係、この土地建物の弁護士というふうなことで、それは1名で済む、1名でいいというふうなことになるようです。ですから、2024年、大きくまた変わってくると思いますし、それから、香美町へ各市町への無償譲渡というふうな動きも出てくるというふうに思います。ですから、今からそういうふうな法改正、それから法の施行に対応すべく専門的な知識が必要になってくるというふうなことを感じますので、その辺の対応をできる職員、それから部署の確立が必要かなというふうなことを感じてこの質問をさせていただいております。再度お願いします。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 今の空き家の除却や
空き家対策のための専門的な部署ということは今の内部では考えておりません。現行の中で、今議員がおっしゃいましたような様々な対応はできておるというふうに思いますので、そういう対応で今後もやっていきたいと思います。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) それでは、今まで求めてきました
空き家バンクの登録件数を多くすること、それから、
UJIターンのために譲渡型の住宅を求めまして、この
空き家等対策の質問は終わります。
2点目の鳥獣被害防止対策をお尋ねいたします。県によりますと2020年度の被害額は前年度比5.5%減で2年連続減少していると発表されております。鹿の捕獲数は4万6,186頭と前年度比12.9%増加しているとのこと。1)ストックポイントの効果を伺います。2)農作物の被害の現状と課題を伺います。3)県、近隣市町、猟友会、関係団体(JA、森林組合、JR)との連携による対策を伺うものです。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それでは、東垣議員の2問目でございます。
ストックポイントは、令和2年2月に運用を開始しております。令和2年度のニホンジカ捕獲実績は2,255頭であり、令和元年度の1,555頭と比較して1.45倍の捕獲数となりました。そのうち40%に当たる902頭がストックポイントに搬入をされております。当初計画では780頭の搬入を想定しており、計画量以上の搬入となりました。狩猟者の埋設労力が軽減され、有害捕獲数の増加につながったと考えております。なお、令和3年度については、7月末時点で有害捕獲数1,101頭、昨年比で約1.11倍の捕獲数となっております。そのうち576頭がストックポイントに搬入をされております。令和2年度の有害鳥獣による農作物被害は、被害面積24.39ヘクタール、被害金額4,641万4,000円となっております。そのうち最も多く被害を出したのがニホンジカであり、次にカラス、イノシシと続きます。農作物被害を減少させるためには、個人による田畑の防護はもちろん、年々増加傾向にあるニホンジカの生息頭数を減少させることが重要だと考えております。
町としては、有害捕獲員になる方の狩猟免許取得に対する支援や、わなや捕獲檻を購入する際の支援、ストックポイント設置による埋設労力軽減等の施策により捕獲頭数は増加傾向にありますが、捕獲する以上にニホンジカ生息頭数の増加が著しい現状からより一層の対策が必要だと考えております。
また、20世紀梨等の果樹被害についてはカラスによる食害が大半を占めております。これまで梨農家による花火等の追い払い活動を主として取り組んでまいりましたが、令和2年度から捕獲檻によるカラス捕獲を試み、400羽弱の捕獲がありました。令和3年度の梨園へのカラス飛来数の減少も見られているため、カラス捕獲体制のさらなる強化を予定しております。
次に、県との連携でございますが、ストップ・ザ・獣害事業を活用し、村岡区相田、神坂、萩山、板仕野の4地区を対象とした集落による効果的な防護柵の設置、ニホンジカ等の有害鳥獣の効率的な捕獲の推進を行っております。小代区を中心に活動しているニホンザルの群れ美方8群についても、適宜県と情報交換しながら管理しており、住民に危害を加える悪質な個体については県職員が麻酔銃等で捕獲する等の連携を行っております。そのほか、兵庫県森林動物研究センター等の関係機関と適宜情報交換を行うことで町内の有害鳥獣対策の充実を図っております。
近隣市町の連携につきましては、但馬内5市町で但馬鳥獣対策協議会を組織しており、主にカワウ、ニホンジカの対策を連携して行っております。カワウについては、地元有害捕獲員の活動とは別に、カワウとウミウの判別が難しい矢田川下流域において各市町の有害鳥獣対策班を中心に猟銃による捕獲を行っています。ニホンジカについては、令和3年度から本格的に協議会としての捕獲活動を実施予定でございます。香美町内においては、鳥獣保護区付近かつ町境で捕獲が進んでいない香住区御崎地区で地元有害捕獲員と町外狩猟者による合同巻き狩り猟を10月に実施する予定であります。
JAとの連携でございます。梨部会や山椒部会の総会等で有害鳥獣対策に関する近況報告や意見交換を行わせていただく等適宜連携を図っております。
北但西部森林組合については、令和2年度で県事業で造林地香住区隼人ほかでのニホンジカ捕獲手法の実証実験を行いました。今後は、実証結果をもとに林業被害軽減のための捕獲事業について検討を進める予定としております。
JRにつきましては、特に連携している事案はありません。しかしながら、車両との衝突事故により負傷した野生動物が線路内にいる場合は、連絡を受けて止め刺し撤去等の対応を行っております。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
東垣典雄君。
◎東垣典雄(6番) 全国的にも鹿、イノシシの捕獲頭数というのは増えておるようで、全国的には135万3,700頭というふうに鹿とイノシシ、全国では捕獲をしておるというふうなことが出ております。それから、県でも相当力を入れて捕獲をされております。町も町境といいますか、御崎のほうでそういうふうな対策をされるということで、大変ありがたいなというふうなことを思っております。
こういう獣害対策ですけれども、今、JRの話が出ておりましたが、JRの資料を見ますと、本当に香美町のあれで、竹野、佐津から柴山というふうなことで鎧までで2010年度で25件ですが、2020年度には148件の衝突事故があったようです。衝突するたびに停車して全部安全確認をして、だから、列車が遅れるというふうなことが大変多くなっておるというふうなことも聞いております。そういうことで、情報提供なりご協力を頂くところがあれば連携をお願いいたしたいというふうに思います。
それから、特に鹿については農作物の被害以上に動植物の生態系も本当に狂ってきておりまして、鹿をこれだけ少なくするように捕獲しておるんですけれども、一説によるとキロ平米5頭になるまでは被害が減らないというふうなことがあるようです。今、1キロ平米に20頭から30頭いるというふうなデータがあって、それを5頭までにしなかったら生態系が狂ってくるということが言われております。そういうこともありますし、ちょっと生態系の話からすると、山の下草がなくなって本当に災害に直結するようなところもありますし、本当に鹿の捕獲にもっと力を入れなければいけないというふうなことを感じております。
それから、猿の関係ですけれども、ちょっと新聞に出ておりましたので、船越山るり寺モンキーパークという、佐用町に猿を餌づけしておるところがありましてモンキーパークをつくっております。これは、昭和36年から餌づけを2年かかってしたようです。それで、猿を餌づけするのはあれですけども、やっぱり栄養過多になると、栄養が行き届くと本当に繁殖がすごいらしいです。一時は300頭ぐらいになったというふうなこと言っておられました。それが今は80頭ぐらいに、餌をあんまりやらなんだと。それで、今、香美町に十何頭というふうな話をしましたら、今の段階では追い払いが一番いいだろうというふうなことを言っておられました。追い払ってとにかく山に追い返して餌を少なくすれば妊娠の率は少なくなると。鹿でもそうらしいです。鹿も栄養が少なくなると1歳では妊娠しないというふうなことになっています。栄養がよかったら1歳で妊娠すると。ですから、野生動物は追い払うということがまず基本で、特に猿は追い払いをされるというふうなことで、できれば追い払いの増員、それから、そのときに話が出ておったんですけど、ドローンが結構効果があったというふうなことがありましたので、その辺を求めて質問を終わります。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 鳥獣被害については、先ほども申しましたストックポイントの運用実績も上がっておりますし、今、町としても対応を強化しておりますので、様々な全国での追い払いの事例も紹介を頂きましたけども、香美町としては、今北上してしまっている美方郡内が一番レッドゾーンと言われておりますニホンジカの対応が一番強化しなければならないということであります。猿のことについても、ここ10年来いろいろな意見がありますけども、今、十数頭まで減っているということですし、絶滅してはいけないというニホンザルでございますから、そこら辺の対応は非常に難しいものがあろうかと思いますが、今後、住民生活に影響の出ないような対応、まずはニホンジカの生息数を減らす。このことに注力してまいりたいと思います。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 以上で東垣典雄君の一般質問を終わります。
次に、見塚修君の一般質問を行います。
見塚修君。
◎見塚 修(11番) おはようございます。見塚修でございます。9月といえば、おかでは稲刈りと梨の収穫の最盛期、海では底曳き網漁と紅かご漁の始まる月、まさに収穫の秋、香美町が活気づく季節であります。
それでは、第129回9月
定例会一般質問をいたします。コロナ禍を克服し、活力ある
まちづくりを求めて、パート2でございます。1つ目、安心・安全編でございます。新型
コロナウイルスワクチン接種について伺います。新型
コロナウイルス感染は第5波に突入し、国の感染抑制シナリオは功を奏さず後手に回っている感がいたします。本町では、
ワクチン接種も順調に進み、感染拡大抑制に効果を発揮しているものと考えます。このことは町長をはじめ、職員が一丸となって取り組んだたまものと考えます。敬意を表するものであります。よって、次のことについて伺います。
(1)
ワクチン接種について。1つ、接種の状況と今後の予定について。2つ、3回目の接種「ブースター」というようですが、の考えは。
2番目、接種後の後遺症について。1つ、発症の状況について。2つ、発症者の支援について。
以上、伺います。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員のご質問にお答えをしたいと思います。
まず、ワクチンの接種についてでございます。本町では、
ワクチン接種希望者が早期に接種できるよう計画を立て、5月8日から高齢者の集団接種を、また、6月7日から医療機関での個別接種を開始し、7月3日からは12歳以上の全年齢の人を対象に実施をしております。
ワクチン接種につきましては、医療関係者をはじめ多くの関係機関の方々のご理解とご協力を頂きながらスピード感を持って全職員が一丸となって取り組んでまいりました。また、町民の皆様のご協力もあり、これまでに大きな混乱や問題もなく順調に実施できております。
現在の接種状況につきましては、集団接種を延べ58回実施し、医療機関での個別接種と合わせて1万3,337人が1回目の接種を終えております。また、12歳以上の人口当たりの接種率は1回のみ接種済みが87.0%、2回とも接種済みは75.9%となっております。今後の集団接種実施予定につきましては、全戸配布による周知のとおり、香住文化会館において9月中に計4回、10月に1回の実施を予定しています。接種も順調に進み、申込み件数も減少してきておりますので、町が進めてまいりました集団接種についてはこれを一区切りと考えております。なお、未接種者やこれから12歳になる方などを考慮し、今後、医療機関において個別接種で対応していただけるよう調整を進めているところでございます。
2回目の
ワクチン接種を完了して新型コロナに対する免疫がついた人に対し、免疫をさらに強化するため、数か月後にもう1回ワクチンを打つことをブースター接種と呼んでおります。接種から時間がたつことでワクチンによる予防効果が弱まることが分かってきたため、欧米など一部の国では3回目の接種の検討を始めており、既に接種を実施している国も出ております。日本においても3回目の接種に向けた検討を始めていると報道されておりますが、まだこのことについて国や県から正式な通知は来ておりません。新型
コロナウイルス感染症はこれまでに類を見ない感染症であり、また、変異しながら国内外で感染拡大を続けていることから、
ワクチン接種などコロナ感染予防対策については発生当初から国主導で進められており、町が独自に是非を判断することは困難でありますので、今後も国の動向を注視していくよう考えております。なお、今後、3回目の
ワクチン接種を実施するとなった場合には、これまで同様に対象となる全ての方が速やかに接種できるよう町としての体制づくりなどを進めていくこととしております。
次に、接種後の後遺症でございますが、接種後の後遺症については把握しておりません。また、把握できる仕組みとはなっておりません。一般的に
ワクチン接種後、体の中に免疫ができる過程で副反応が生じる可能性はどの予防接種にもあり、新型コロナ
ワクチン接種においても副反応が生じることが分かっております。なお、
ワクチン接種後に見られる接種部位の腫れや痛み、筋肉痛、関節痛、頭痛、倦怠感、発熱などの副反応についてはほとんどの方が数日以内に回復すると言われております。
ワクチン接種は感染症を防ぐために重要なものであると考えておりますが、極めてまれに健康被害の発生が起こることがあります。副反応による健康被害を全くなくすことはできないことから、万が一ワクチンの予防接種による健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく予防接種後健康被害救済制度があり、町が申請書の受付窓口となります。救済制度には、医療機関で治療を受けた場合に医療に要した費用や障害が残ってしまった場合の障害年金、そして、もし亡くなられた場合には葬祭料や死亡一時金の支給を受けることができます。なお、
ワクチン接種による健康被害であったかどうかは、第三者により構成されます疾病障害認定審査会で因果関係など個別に審査され、
ワクチン接種による健康被害と認められた場合に給付されることになります。ワクチンを接種された方には、健康被害が生じた場合における救済制度について説明されたチラシをお渡しし、周知を図っております。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
見塚修君。
◎見塚 修(11番) 再質問を行います。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) それでは、西川議員のご質問にお答えをいたします。
斎藤知事は就任の記者会見の中で、新しい兵庫、これから腰を据えてやっていくことになる人口減少の問題であったり、コロナで傷ついた経済状況をどのように立て直していくか、コロナを越えたコロナからの創造的復興、新たな兵庫をどのようにつくるかしっかり取り組んでいくと述べられております。そして、今回の選挙を通じて新しい県政、新しい兵庫県に変えてほしいという県民の声があり、改革をしていかなければならないとする一方で、兵庫県は大きな5つの地域からなり、都市だけでなく離島や過疎地や中山間地も含めて様々な地域があることを踏まえて、兵庫県全体としてしっかり県政を行うという視点も大事である、安定した県政運営の中で守るべきことを守り、そして、変えていくべきことを変えていく、安定と改革のバランスをしっかり図っていくと述べられております。会見内容を拝見すると、兵庫県の地域事情を踏まえた上で継続と改革を図っていかれるとのことですので、早く但馬の実状をご理解いただき、これまでの県と町との良好な関係を保ちながら香美町として新しい県政に対応してまいりたいと考えております。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
西川誠一君。
◎西川誠一(12番) 斎藤知事が就任されてから町長の立場としてお話しなさったこと、そして、例えば懇談ですとかご意見を具申されたということは、この期間あったのでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) お目にかかったことは2、3回ございますが、挨拶程度でございます。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) 本来であれば、やはり兵庫県の知事ですから、それなりに我々の地域のことの情勢を理解していただいたり、そして、当然我々、困っていることをお願いする立場である町長だと思います。ただ、斎藤知事も就任されてお忙しいとは思いますけども、そのような時間をつくらなかった、つくれなかったのはなぜなんでしょう。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) まだ就任もなさったばかりでございますし、私どももコロナ対策を含め様々な事情もございますから、私が単独で香美町のことについて県知事に意見具申なり、お願いに上がったりするような場面もつくっておりません。ただ、県の懇話会も県内12町の町長で構成する兵庫県町村会も、正式に県知事さんにお会いする場面はありましても、要望会も予定をしておりましたがまだというような状況でございますので、私が香美町の町長として単独で斎藤知事にどうのこうのという機会は、コンタクトもしておりませんし、なかなかしても難しいというふうに思っております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) それで、県知事が代わられて、いろいろなスローガンも立てられて、そして、いろいろなことも公約の中でおっしゃっていることは私もよく存じております。その中で、町長の立場として、こういうところがやはり心配だなと思われるような例えば問題点、そして、現実、新しく知事に就任されてからこの町の中で変化があったのか。例えば具体的にどういうふうなことで変化があったのか、それを存じていらっしゃったら何点か言っていただけませんでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 県知事がお代わりになったことで香美町の町政に何らかの変化がこの一月、二月、1か月半ほどの間にあったというふうに私は感じておりません。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) 実は、この間、産業建設文教常任委員会を開催いたしました。そのときに課長のほうから説明があったのに、ワールドマスターズゲームズ、実は予算を白紙にされたんだというふうなお話が、我々、委員会で聞きました。1週間ほど前ですかね。それはお耳に入っておりませんか。そういうふうな具体的なことはなかったんですかと私は聞いているんですけども。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) ワールドマスターズゲームズの予算措置のことについては、私は報告はなかったと思います。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) 担当課長に聞いていただいたら結構だと思いますけども、そういう説明、委員会でなさったと思うんですけども、そこまで深く追及はしませんよ。事実かどうか、よろしくお願いします。
◎議長(西谷 尚) 生涯学習課長、裏戸正範君。
◎生涯学習課長(裏戸正範) ワールドマスターズゲームズの関係ですが、来年5月に延期したということで、予算が白紙撤回されたというふうな説明はしてないというふうに感じ取っております。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) そうでしたか。委員会で私が聞き間違えたのか、後ろのほうでええという声もありましたので、どっちになってもそういうふうな形で、今後、いろいろと我々にとって有利なことはいいんですけども、不利なことが起こるのではないかと私はちょっと心配しているので、香美町のためにもやはり直接お会いになって、香美町の現状、そして状況をご理解していただきながらと私は思ったんですけども、町長もこの数か月の間、お会いになってないとのこと。どうなんでしょうね。選挙の対立候補がいらっしゃって、町長は、はっきりとした立場で対立候補の応援をなさっていたという事実があるんです。それは私も同席しましたので、すごいことをおっしゃるなと思いました。町長というものは町民を代表する立場ですから。選挙というのは県民が決めます。でも、どう転がるか、分からない。これが選挙なんです。それが逆の立場になった。要は、町長が一生懸命頑張って応援された候補者が負けて、対立する相手、斎藤知事がなった。このことに関して、町長は事実は認められると思いますけども、我々、香美町にとって不利なことは起こらないのかなというふうに心配するわけです。町長、どう思われますが。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) そんなことは何の関係もないというふうに私は考えております。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) 何の関係もないと言いながら、例えばこういう状況を考えてみましょう。香美町の町長選挙があった場合、今度、スケールを落とします。議員の中で一生懸命応援していただいた議員、それと、あまり協力的でなかった議員、当然ありますよね。その方に対しても影響もない、なかったと。もう3期目ですからね。そういうふうにおっしゃるわけですね。確認です。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 私の香美町政についても同じでございます。応援していただいたからどうとか、そんなことではありません。私の目の前にあるのは町民の皆さんでございますから、そんなことは何の関係もありません。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) そういうふうに答えていらっしゃる。当然だと思います。当然そうあるべきでしょうね。でも、人間って感情で動きますから、どうしても。我々個人の議員が誰を応援しようとあまり大きな問題にはなりません。ただ、トップである町長、町民のためを思って一生懸命応援されている。だから、今の言葉が出るんだと思いますけども、やはりどうしても感情には入らざるを得ないところというのはあるんじゃないかという心配が1点です。これは何回も言いませんから。
それと、心配しているのが、改革をするんだという今の知事。確かに彼が応援していただいたグループには身を切る改革を訴えて、今、大阪を変えようとされている。心配するのが、彼らの主張をずっと見ていますと都市部中心なんですよね、大阪でも。これを兵庫県に当てはめると、我々の地域、ひょっとしたら身を切られるんじゃないかと私は心配しているんです。そんなことはありませんと断定できますか。分かりませんよね。だから、そのために私は最初に香美町の状況、状態を説明に行かれたんですかと聞いたんですけども、行く必要がないかどうか知りませんけども、それをされた。だけど、町民にとってはそんなささいなことで被害に遭ったら大変ですよ。私はそう思っているんです。それなりの立場で動いていただいたらよかったなと私は思っているんですけども、これは選挙が終わったことなので、だけど、今後はやっぱり町民の立場を最優先に考えていただいて行動していただかないとあかんかなと私は思っているんですけども、その辺は言わなくても分かっていますよね。町長、その辺の思いを言ってください。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 私が相手方を応援したからどうだ、こうだって、まさか県知事になろうかというような方々がそんな思いを持たれるわけないでしょう。それから、議員、何か勘違いされとるかわかりませんけど、私、あの場に行きましたのは、自民党の香住支部長である方から応援演説の要請があって行かせていただいたということでございますから、私が好んで行ったとか、相手といいますか、今の知事をくさしにいったとか、そういうことではないですし、一方で、選挙の結果を見ましたら、但馬地域、押しなべて3市2町、どこも今の知事のほうが得票は少なかった。なおかつ投票率は41%。県民500万人のうちの2割以下なんですよ。そういう状況を見て、その選挙結果を見て香美町の町長が相手方を応援しとったから香美町にどうだとか、そんな低い次元でまさか県知事になられるような方がそんなことはされないというふうに思います。
今、香美町を県が様々な形で支援していただく中には、例えば今までから町の事業で将来的にわたる特別交付税の対象にするような事業については、県知事がそれはやめいというようなわけにいかんのもこれは事実でございますから、今まで県との間で約束をしていただいた財政支援や特交の在り方、そういうことについては知事が代わっても遵守していただけるのが当然のことでございますから、私は別に何も選挙の結果は結果として何ら斎藤知事に刃向かっているわけでもありませんし、今後、県知事も5国それぞれの特色を生かして支援をしていくということを言っていただいておるわけですから、何ら私は問題あることではありませんし、香美町独自のことを時間を割いていただいて、香美町の問題を、今、このようなコロナの事態で時間も取れない県知事に行きたとか行かんとか、そういうような話ではないというふうに思っております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) そうあってほしいです。そうあってほしいと思っております。ただ、先ほど生涯学習課の課長からおっしゃった話は、私が聞いた委員会では違ったので、またその辺も確認していただきたいと思うんですけども、現実的にはそういう説明を受けて、早速にこういうことってあるんだと思ったので、こういうことのお話をさせていただいています。それが事実かどうか、また後で確認していただいたら結構だと思いますけども、その関係で白紙にされたという話だったので、それも含めてそういうふうな変化というのは非常に我々、やっぱり弱体化している地域にとっては非常に問題なんですよね。それは町長になったら一番分かるしょう、その辺は。だから、その辺も含めて変化がないような付き合い方、そういうふうな偏見を持たれないような付き合い方、当然、そんなものは分かっとるわ、おまえに言われんでもとおっしゃるでしょうけども、それを期待しておきたいと思います。ただ、先ほど言いました改革とされて我々がやり玉に上がらないというのは、町民を代表して私はこの場で言いたいと思いますし、そう思っています。それは町長も一緒なので、別に答弁要りませんけども、何かおっしゃることがありましたらどうぞ。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 町民の皆さんに影響があるから様々な場所で自分の考えを表明したり、応援をしたりということはやめいということをおっしゃいますけども、そういうことでは私は政治に関わる者として資格がないというふうに思います。いかなる場合でも香美町、香美町にお住まいの町民の皆さんのためにはどの方がふさわしいか、結果は違ったとしても、その選挙戦において私が政治活動、政治行動をもって町民の皆さんの前で堂々と自分の思いを披瀝することは何ら問題のないことですし、そうしなければならないというふうに私は逆に思っております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) 問題があるというふうには言ってません。ただ、その後、そういうふうなこと、変化があることを心配してそういうことのないようにしていただきたいというふうな思いと、それと、先ほど言いました感情という問題はどうしても人間、入ってくるんじゃないですかという話なんですよ。私はしてませんとおっしゃっていますけども、言いたくはなかったけども、議員に対する対応が違うんじゃないでしょうか、と私は思っているんです。これ以上言いませんわ。そういうこともあったりするので、やはりそれも人間ですから感情は返ってくるので、そういうふうなことがあってはならんよなというふうなことの思いなので、基本的には政治活動をするななんて言ってませんけども、上手にお付き合いしていただいて、そして、町民の代表である町長の職務を全うしていただけたら私はそれ以上のことは言いません。考えは一緒なんです、もとはね。ということなんです。私がやったことを非難するとおっしゃっていますけども、そういうふうな意味合いで取っていただかなくて結構ですので、今後、そういうことのないように、この町が取り残されることがないようにという危惧をしているだけです。よろしいです、この問題はどうも食い違ってませんので。
2問目に入ります。JR香住駅無人化について問うというものです。JR西日本の豪華寝台列車「トワイライトエクスプレス瑞風」が途中下車するようになるというタイミングで、JR香住駅が10月2日から無人駅になるという報道がなされました。駅前広場の改修は終了し、待合室の改修等も現在行われております。町の玄関口であるJR香住駅が無人になれば観光客が受けるイメージも悪くなり、治安の悪化等も懸念されます。今後、町としてどのような対策を講じるのか、以下の点を中心に問う。
1点目、いつの段階でJR西日本メンテック西日本福知山支社から連絡があったのか。
2点目、その後、関係団体への説明や協議はどのように行われたのか。
3点目、無人化となった後の維持管理、清掃業務等は誰がどのように行うのか。
4点目、これは教育長にお願いしたい。香住小学校、香住一中、香住高校へ汽車通学する児童・生徒の安全はどのように確保するのか。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長、教育長の答弁を求めます。
最初に、町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 次のご質問でございます。
本年6月上旬に行った香住駅待合室改修工事に係るJR福知山支社との協議の中で、JRとして瑞風の運行までに香住駅近代化工事、コンコース等の改修工事を実施することと併せみどりの券売機プラスの導入計画があることの報告を受けましたが、この時点では、みどりの窓口の廃止と、それに伴い駅係員が終日不在になることについての情報提供はありませんでした。また、6月下旬にJRより機械部品の納入にめどがついたことからみどりの券売機プラスの導入が10月上旬で正式に決まったとの報告を受けるなど、6月から8月にかけ、みどりの券売機プラスの導入に係る担当者間のやり取りを行っていましたが、その間においても、駅係員が終日不在となることの情報提供はありませんでした。その後、8月上旬に香住駅でみどりの券売機プラスの導入に係るポスターの掲出を確認いたしました。このポスターにみどりの窓口を廃止するとの記載があったことから、JRへ内容を確認したところ、みどりの券売機プラスの導入に併せ、みどりの窓口を廃止し、駅係員を引き上げる予定であるとの回答を得ました。このことを受け、香住観光協会事務局長へみどりの券売機プラスの導入と併せ、駅係員が終日不在となることの報告を行うとともに、教育委員会を通じ、JRを利用して通学する児童・生徒がいる小・中学校及び香住高校に対して状況説明を行ったほか、本日全戸配布される広報9月号にJRが作成したみどりの券売機プラスの導入に関するチラシを折り込み、周知を図ることとしております。また、10月以降に駅係員が終日不在となると香住駅の保安に問題が生じる可能性があることから、8月中旬に美方警察署長を訪問し、警察官の巡回による保安依頼を行い、パトロールの一環として警察官による不定期な立ち寄り、見回りと併せ、駅前交番の交番相談員にも巡回させるとの回答を頂いております。
そのほか待合室には防犯カメラ等の防犯機器が設置されていなかったことから、現在施工している待合室改修工事において、待合室内に防犯カメラを設置する予定としており、また、コンコースやホームにもJRが設置している防犯カメラもありますので、犯罪等の抑止には効果があるものと考えております。10月以降の待合室及び駅周辺の清掃については、シルバー人材センターへ委託する予定としており、週2回から3回程度清掃をお願いすることとしております。町が施工している待合室改修工事とJRが施工している近代化工事が完了する10月を迎えると、既に供用を開始している駅前広場と併せ、香住駅の全体的な雰囲気が明るいものとなり、利用者の方にはよいイメージを抱いていただけるものと考えております。
最後になりましたが、香住駅の駅係員が終日不在となる件については、過日、JR福知山支社に対して、これまでどおり駅員を配置願いたい旨の要望を行いました。また、9月14日に開催される北兵庫複線電化促進期成同盟会等のJR福知山支社要望会の際にも改めて要望を行うこととしていますので、併せてご報告をいたします。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 次に、教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 西川議員の質問にお答えします。
香住小学校では、鎧地区の児童、それから香住第一中学校では訓谷、無南垣、柴山、鎧、余部地区の生徒が列車通学となっております。香住小学校では、これまで列車通学の児童に対し、1つ目に駅員さんに気持ちのよい挨拶をすること、2つ目に、車内ではできるだけ固まって乗ること、3つ目に荷物を座席に置かないことなどの指導を行ってきています。香住駅が無人化になるに当たって、1つ目、安全を第1に考えルールを守って乗降すること。2番目、車内にはできるだけ固まって乗ること。3番目に、高学年は低学年の手本になるようにすることなどの指導を行って児童の安全確保に努めたいと考えています。
しかし、現在、鎧地区児童9名のうち7名は放課後児童クラブを利用し、2名は祖父母の家に預かってもらっており、全員が保護者の車で帰宅しています。下校時は列車を利用していませんので、今のところ無人の駅で列車を待つということはない状況ではありますが、列車を利用して下校する児童がある場合に関しては、列車の時刻まで学校に待機させ、無人の駅で長時間待つことがないようにするとともに、何かあったときには駅前交番に行くように指導していきます。
香住第一中学校では、これまで列車通学を行う生徒に対して、学期に1回行う校外生徒会で、登下校の注意事項として、1つ目に、駅や列車の利用については常に公共マナーをきちんと守る。だらしない格好で駅に集まらない。3つ目に、駅員が不在のときに何か危険なこと、困ったことがあったら駅前交番に連絡するという指導を行ってきています。香住駅が無人化になるに当たって、新たに下校時の列車までの時間がある場合は、学校の空き教室を開放して自主学習をさせるようにし、無人の駅で長時間待つことがないようにして生徒の安全を確保するとともに、幼稚園や小学生にも気を配るように指導をしていきます。
香住高校に関しましては、確認を取りましたら、列車通学生に関して香住駅利用に当たって特別な指導は行ってきていないと。ただ、無人化後については、駅員がなることを生徒に伝え、これまで以上にマナーを守って利用するという指導をしますというふうに聞いております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 町長、教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
西川誠一君。
◎西川誠一(12番) 町長、この話が来たのが最終的に8月中旬ぐらいだというお話でした。それで、いろいろと善後策を対応するんだと。基本的に人を配置する、無人にならないようにというふうなお考え、もしくはその対策なんて検討されたのでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 駅の業務として人を配置するということでなしに、防犯上の人を配置ということについても、そこまでは検討はしておりません。といいますのは、今無人になります駅員さんもみどりの窓口の主として駅の駅員さんとしての業務に当たっとったわけで、防犯業務に当たられとったわけではありませんので、そういう対応にさせていただこうかなというふうに思っております。ただ、一方でそういう側面も一部あろうかと思いますから、今度、期成同盟会で行くとき、あるいは書面にて福知山支社に要望は今までどおり、みどりの券売機プラスが導入されても、駅員の方にお1人常駐していただけないかという要望は出させていただきました。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) 実は過去に竹野駅が無人駅になったといういきさつがあったんですよね。そのときに商工会だったかな、最初にお声をかけて、商工会のほうで1人派遣してもらえんか、それは、だから今おっしゃっている券売業務を兼ねてだと思います。それが何年かずっと続いているんだという話を聞きました。人がいなくなるなら人をまず補充すると考えるのが一番妥当なんだと私は思っているんですけども、現実、今の香住駅で治安が悪かったりとか、要は乗り降りされるお客さんに不自由をかけなかったらいいわけなので、せめて最低でも現状維持という思いがあったんですけども、今聞けばその思いはないんだと。何か後手後手に回っていて、いや、要望を出したから。どうもその辺の対応というか、要は、要望を出して通ればありがたいし、通らなかったら守るしかないみたいな、どうもそういうふうな発想にしか聞こえないんですけども。
それと、学校の生徒も使います。そして、一般客も使います。そして、もちろん観光客もたくさん使われます。いろいろな人が行き来する中でやっぱり防犯も大事だと思うんです。人が誰か1人いるのといないのとでは多少違うと思うんです。交番といってもちょっと距離が離れていますから、何かあったときには駆け込むでしょうけども、その発想がなかったというのはちょっと不思議なので、それも1回、なぜできなかったか、お願いできますか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 従前おられた駅員さんも主に特急券やみどりの窓口の要員としておられたわけで、そのことについての乗客へのサービスについては、みどりの券売機プラスが導入されることによって、これは今までからおられる駅員さんも、朝の8時から5時までで帰られとったわけですから、みどりの券売機プラスが導入されることによって、その後の例えば特急券とか新幹線の券も含めてですけども、10時まで購入ができるというようなことになれば、切符の購入なんかについては利便性は高まったというふうに思っております。
諸般の事情からJR西日本も大きな赤字でございますから、機械の導入に合わせて駅員さんは引き上げるというような感じでございますが、ただ、おられたのは5時まででございまして、今のみどりの券売機プラスというのは、保安のことについても、直接備付けの電話から保安のことについての相談、事件、事故に対応できるような装置も備わっておるということでございますから、今までより例えば福知山支社なり、基幹の豊岡駅なりどこにつながるかはちょっと私、存じ上げておりませんが、そういうことでの保安機能は、夕方の5時から夜の間のことを考えますと利便性は上がったのかなというような思いがございます。ただ、子どもたちが西から東から集積する香住駅ですから、保安上の心配があることについては、先ほども申し上げましたように、過日、警察の美方署の本署をお訪ねして、署長さんに、これは手が空いたら行くとかということでなしに日常のパトロール業務を不定期に行っていただきたいということで、業務の中に香住駅への巡回も組み入れるというようなこともしていただきましたので、そういう方向でさせていただいたということでございます。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) そういうことでいろいろな対策を練るということで防犯カメラも設置する。防犯カメラは誰がどう管理するのか、これが1点。具体的になりますけども。
それと、清掃業務が週2、3回、シルバー人材センターにお願いする。たしか今柴山駅もそのぐらいですか。人通りというか、要は乗降客は柴山駅は圧倒的に少ないけども香住駅はかなりありますよね。それで、掃除、トイレの掃除も含めてでしょうけども、それで果たしてきれいさ、要はイメージですからね。お客さんが観光客が入ってこられて、イメージだと思います。それで維持できるのかなというちょっと疑問も湧くんですけども、担当課でよろしいので、その辺のその2点、お願いできますか。
◎議長(西谷 尚) 企画課長、川戸英明君。
◎企画課長(川戸英明) ただいま西川議員から質問のありました防犯カメラの管理ですけども、駅のホーム内にある防犯カメラについてはJR、今度待合室につける分については町のほうで管理をしたいというふうに思っております。
あと、週2回のシルバーで大丈夫かということですけども、券売機の関係でJRの職員の方が2日に1回来られます。その際には、券売機の点検と駅ホームの巡回と清掃もすると。併せて専属、単独ですけども週に1回清掃の業者が入られますので、あとシルバーと合わせれば5、6日は清掃できるのかなというふうに思っております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) それで、提案というか、私はずっと思っているんですけども、人がいなくなった寂れたと言ったらちょっと語弊があります。駅前広場もきれいにしました、待合室もきれいにしました。何とかやっぱり人が集まる爽やかな場所にできないかなと私はずっと思っているんです。待合室、今度きれいに今されていますので、聞いてもらっていただけで結構なんですけども、人が寄るような、例えばBSなんかでやっています駅ピアノですとか空港ピアノですとか、そういうものをあそこの待合室において、要はイメージですから、誰か、暇があれば自由にピアノを弾けるとか、私、あれが好きなのでよく見ているんです。そういうことをしたり、例えば駅コンサートですとかそういうふうな企画をする。別にコンサートでなくてもいいんですけども、そうすれば、香住に降りられたお客さんが、ここの駅はショパンが鳴っているのかとかいうふうな話になれば面白いかなという思いが私はしているので、もし参考にしていただければ、そういうふうなことも企画していただいて、人がいない、ただ乗り降りするだけの駅じゃなくて、人が集まる、人が楽しむ、そういう場所にしていただきたい。これは答弁、要りません。もし、参考にしていただけるんだったら、そういうことも考えて、せっかくきれいにする。1,300万円ですか、かけてする待合室。そして何千万円、何億円かかけてやったきれいな駅、皆さんに愛される香住駅を目指して、今後はそういうふうな活用をしていただけたらというふうに思います。もし、町長、答弁あるんでしたらお答えいただけますか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 今、議員がご提言のように、何らかの形で活用できればと思います。そういう機会があればなと思いますが、逆に、防犯上の関係で言いますと、それこそ駅員さんがおられんようになって、そういう催しを行ったり常設のものを町民に利用していただく場合については、管理する者がいないわけですから、そういうことも勘案しながら実現できることはしていきたいと思います。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 西川誠一君。
◎西川誠一(12番) 別にこれは一案であって、管理する人がいないからと言われたらじゃ、取り下げましょうかとなるので、もっともっと、担当課の課長がうん、うんと言っていただいていますので、それを信じていい香住駅をつくっていただけたらというふうに思っております。
終わります。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 基本的に1年に1度は防災訓練もございますし、今年も参加をなさらなかった集落もありますけども、おおむね大体の集落が参加をしております。そのことについて、町の災害対策本部の基本をつくってそれぞれの職員配置に努めております。特に、今年は香住小学校でのパーテーションを使ってのコロナ禍での避難所の在り方について、これは担当する職員が研修しておりますし、そのほかにも様々な役割をそれぞれの職員に与えて行っております。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 防災訓練を利用して町の職員も研修をしているということなんですね。
それで、町民への情報提供なんですけども、携帯電話のアラートだとか行政無線での放送、防災ネット香美等の連絡とデジタル化がどんどん進んでいます。まだアナログで情報のやり取りをされている部分がもしあれば、どんな部分なのかをお尋ねいたします。
◎議長(西谷 尚) 防災安全課長、小椋勇二君。
◎防災安全課長(小椋勇二) 情報の提供につきましては、防災行政無線、今ありましたけど、防災ネット香美等、使っておりますが、例えば、今回でしたら全区長さんに避難所の開設というお願いをする中で、それにつきましてはそれぞれ電話を使った形でのお願いという形を取っております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 第2次香美町総合計画の施策評価シート、災害に強い町においてアナログ電波である移動系では令和4年11月30日で終わるため、令和2年度中に代替案の作成が必要であるとまとめておられます。どんな案が検討され作成されているのか、お伺いをいたします。
◎議長(西谷 尚) 防災安全課長、小椋勇二君。
◎防災安全課長(小椋勇二) 防災行政無線の同報系といいますか、これにつきましては、もう既にデジタル化、完了しております。移動系につきましては、免許の加減がありまして使える期限があるわけですが、ただ、移動系につきましては、非常に山間部ということでなかなか電波が届きにくいという状況もございますし、これを仮に同じような形でデジタル化にするということであれば、2億円程度の費用がかかるという試算がございましたので、今年度の令和3年度の補正第1号でコロナの交付金を使いまして、これの代わりということでIP無線機20台を購入させていただいたところでございます。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) うちの村にも小さな消防車がありまして、それは恐らくアナログだと思うんですけども、20台で事足りるのかどうかを教えていただきたいんですけれども。
◎議長(西谷 尚) 防災安全課長、小椋勇二君。
◎防災安全課長(小椋勇二) もともとの無線につきましては、簡易無線等を含めまして町内で、それぞれ旧町単位で整備したものでございますが、これにつきましては移動系は35ありましたが、今回は20台にさせていただいております。これにつきましては、auとドコモの電波を使うということで全国どこでもつながるということがありますが、ただ、20台で足りるのかということですが、これは月々2,700円の利用料がかかりますので、今回も町の総合防災訓練で使ったんですが、やはり有事のときには数が足らないのかなという思いはしておりますので、これから増やすのかどうかということにつきましては内部でしっかり検討していきたいと考えております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 災害というのはどんどん増えてきているように感じますので、ぜひ検討していただいて、増やせるものでありましたら増やしていただきたいというふうに思っております。
私も、ひょうご防災ネット、防災ネット香美に登録をしております。防災だけの情報でなく様々な情報を提供していただき、活用させていただいております。大変便利なツールでたくさんの町民の皆様が私は利用すべきだと思っております。防災ネット香美町への登録をどのようにして町民に知らせ、増やそうとされているのか、お伺いをいたします。
◎議長(西谷 尚) 防災安全課長、小椋勇二君。
◎防災安全課長(小椋勇二) 防災ネット香美につきましては、今現在の登録というのが1,000名程度ということで、人口を考えると非常に少ない状況でございます。様々な機会を捉えまして、町の職員も新しく採用した場合にはぜひ登録してくれということを言っておりますし、ホームページのほうにもアップしておりまして、様々な機会を捉えてぜひ導入していただけるように引き続き周知を図っていきたいと考えております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 特段それほど努力されていないということが現実のようですけども、毎年避難訓練されるのですから、各区にそれを1枚ずつ配布したってかなりの効果はあると思いますので、避難訓練のときに区長さんに申し伝えてもらうというのも一つの手かなというふうに私は思うので、ぜひ検討していただければと思います。
雨量が多くなりますと、河川への影響が大変大きくなります。本町において、県に対して町内7河川の整備の要望をされ、重要水防箇所が8か所あり、そのうち矢田川水系で危険度Aが矢田川で1か所、湯舟川で2か所あります。近隣の河川の監視カメラを調べてみますと、養父土木事務所河川で13か所が稼働し、香美町が所属する新温泉町土木事務所では6か所、そのうち香美町で3か所が稼働しています。この監視カメラはネット上で見ることができます。養父市ではこの情報をケーブルテレビにつなげ、活用されています。問題点となっている夜間で見えづらい箇所としては、対策として照明をつけ、住民の方に対して情報の見える化をされています。百聞は一見にしかず、誰が見ても大変分かりやすい情報発信となっています。この方法は行政も状況確認に大変便利ですし、住民の方々も避難判断に大変役立つと私は考えます。このような便利で分かりやすい情報の見える化について、町長はどのようにお考えなのかをお尋ねいたします。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 例えば役場の本庁からリアルタイムに様々な河川状況を確認できるようなシステムを導入している自治体はままございます。特に、若桜町なんかも小さい町ながら何らかの財政措置を講じて町長室にそういうものがあるのも知っております。ただ、現行、そういう面ではそういうものはございませんけども、今後、何らかの機会に導入できるような見込みがあれば、私どもも有利な財源を使ってそういうものにも踏み込んで整備していかなければならない必要性は感じておりますので、何らかの機会に財政措置も講じれるということであればそういうシステムも導入していきたいというふうに思っております。
以上でございます。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 河川のことですので県への要望というのも強く求めていただいて、香美町でもライブカメラが何か所設置されているので、それと同じ感覚で河川、危険度Aぐらいのところはつけるべきではないかなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
毎年、今まで経験したことがないとか記録的なとか100年に1度とかが報道され、近年、自然災害が大変大きくなってきています。国でも防災に対する対策は喫緊の課題であると考えられています。本町においても例外でなく、どのようにして町民の命を守っていくのかが問われています。デジタル化の推進、その中でも情報の見える化の整備は前向きに検討していただきたいと強く思います。これからも町の職員をはじめ、関わる方々の安全確保をしっかりした上で防災対策の整備をしっかりしていただくことを求め、次の質問に移ります。
次に、小学生の通学について教育長に問います。見塚議員と重なる部分がありますので、できるだけ避けたいとは思いますけども、子どもの命は大人が守るというこの認識は共通でございますので、このことを踏まえ、伺っていきたいと思っております。
本年6月に千葉県八街市において下校中の児童の列にトラックが突っ込み、5名が死傷する痛ましい事故が発生しました。このことから、国では通学路の合同点検等を通じ関係機関の連携による通学路の安全対策を講じていただく旨の通学路における合同点検の実施についての依頼を7月に出されました。本町の小学生の通学の安全対策について伺います。
◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。
教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 小谷議員の質問に対してお答えします。
先ほども小谷議員自らありましたように見塚議員からのできるだけ重ならないと言いながら同じことを幾つか言いますけども、よろしくお願いします。要するに、平成24年に非常に大きな事故が全国的に相次いだということで、香美町通学路交通安全プログラムを策定して警察、国・県、町、各道路の管理者、それから校長会の代表、教育委員会で構成する香美町通学路安全推進会議というのを設置したというのがスタートです。
香美町通学路安全推進会議においては、各学校より危険箇所の洗い出し、現地での合同点検、それから対策会議の開催ということで、そこで洗い出しをして早急さ等を決めて進んでおります。先ほどもありましたように、特に本年度に関しては、6月に千葉の八街市で大きな事故がありました。文科省、それから国土交通省、警察庁の連名で合同点検等を実施しなさいという指示が出ております。それに合わせて各省庁から速やかな対策を講じるように指示がありましたので、本町においてもそういう対策をしております。千葉と同じような惨事が起こらないように進めているというのが今の現状です。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。
小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 現在進めておられるということなんですけども、見塚議員が尋ねられたときに僕はふと思ったんですけども、令和3年3月31日時点ということで香美町通学路の対策箇所一覧表というのが出ております。その中で、各小学校区でまとめられておられます。危険箇所というのは、毎年危険箇所が変わるわけではなくて、やはり同じところが危険箇所だというふうにして同定されているのではないかと思っております。その点について、本年度についてはまとめられてはおられないと今答弁がありましたけれども、以前のはどうでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 本年度は、件数的にいうと33件、上がってきているのは確認をしております。今それの、先ほど言いました洗い出しをしているというのが現状になります。あと、続きに詳しいことに関しまして、昨年度分までに関しましては教育総務の清水のほうに代わりたいと思います。
◎議長(西谷 尚) 教育総務課長、清水幸信君。
◎教育総務課長(清水幸信) お答えしたいと思います。先ほど教育長の答弁でもありましたように、香美町の通学路安全プログラムというものを策定して以降、毎年、危険箇所のリストというものを作っております。学校からそれぞれ上がってきたもの、それを踏まえて点検をした上で対策を講じるということを決めたものというような形でリスト、毎年そういうものを作っております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 課長のほうから今答弁ございましたように、古いものではここの一覧表には、平成28年度からのものが記載されておりますので、令和3年度に関しましては、教育長が述べられましたように、まだまとめがないということですのでそのように伺っておきます。
国では、平成17年に通学路の点検の実施及び危険箇所の把握、抽出に当たっての観点、平成25年には通学路の交通安全の確保に向けた着実かつ効果的な取組の推進について、そして、今年度出された通学路における合同点検実施についてと常に通学路の安全に対する確認を定期的に実施するように要請されています。本町においては、令和2年度の決算で交通安全対策事業費として道路反射鏡、区画線、防護柵などを新設、更新をされています。通学路の安全対策として道路の修繕、グリーンベルトの設置などの整備も大変重要だと私は思いますけれども、現代社会を取り巻く様々な環境を考えると、通学路の危険はほかにもあると私は思いますが、教育長のお考えをお伺いいたします。
◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 今の質問に対してお答えします。
たくさんあります。車社会でもあり、もちろん時期によっては通学路が雪が積もってというようなことも朝連絡を受けたりもしていますので、子どもを取り巻く環境に関しましては、先ほどありましたように、いかに早くキャッチをして大人ができるだけそれを安全にしていくということが大切であるというふうに思っております。車だけじゃない、冬季の雪だけじゃない、いろいろな意味で今は危険箇所というのは増えてきているかなというふうには思っております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 具体的にはどういうふうな危険というふうにお考えなんでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 子どもたちが、基本的には小学校は一部を除いて徒歩が中心になると思いますが、中学校になるとバスが出てくる、それからJRもある、それから自転車もあるということで、それぞれの通学方法によって危険というのは当然増えてくるというふうに考えております。例えば、自転車でこいでいてススキが車輪に入って急にストップがかかって転ぶというようなことは徒歩ではあまり考えられないですけど、自転車になったらそういうことも出てくるわけですし、当然その通学方法によって危険率というか、危険の帰りの時間によっても、中学生は特に部活を6時頃まですると暗闇の中、帰る子も出てきますので、無灯火も含めていろいろな危険は出てくるだろうというふうに思っております。
◎議長(西谷 尚) ここでお諮りいたします。
本日の会議時間は、議事の都合により、この際あらかじめ延長したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
◎議長(西谷 尚) 異議なしと認めます。
よって、本日の会議は延長することに決定いたしました。
会議を続けます。
小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 私の今回の問いというのは小学生が対象ですので、自転車通学は小学生ではございませんので、ちょっとそこは違うなと思っております。
本日の新聞ですけども、これは高校生のお話なんですけども、SNSで知り合って広島まで連れて行かれたというふうな事例がございます。この点に関してはどうでしょうか。通学路の危険性というのは、これは高校生なんですけども、交通だけではないというふうに思うんですけども、教育長のお考えは。
◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) SNSに関しては、また、別次元で指導を今していまして、非常に、今までみたいに黒い電話で家でしていることから比べれば、全世界、場合によったら、日本中が相手になるのがSNSですので十分気をつけていかなきゃいけないのは別の指導でしております。ただ、ありがたいことに、何かがあったときには教育委員会のほうで連絡をもらってすぐにその事例に関しましてはその日のうちに各小・中、場合によったら高校も含めて不審者情報等の流しをして十分注意喚起を促すという方法を現在取っております。田舎だからということは、今、SNSの話が出ましたけども、考えにくいことにもなっていますので、その辺りも十分配慮していかなきゃいけないというふうに思っております。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 私も同じでありまして、田舎だから起きる、起きないというふうには全く思っておりません。少子化が進み、我々のときのように大勢で総数をつくることがなくなってきています。まだ登校時はましなんですけども、下校になりますと少人数や1人で帰るケースが多いのが現状であります。以前は、田畑や外で働く人がおられまして監視の目が届いていましたけれども、現在はほぼおられず通学の危険リスクが高くなっています。その中で、長時間にわたり監視の目が届かない徒歩通学の場合、安全に通学させるにはどうしたらいいのか考えさせられるわけなんですけども、教育長はどのようにお考えでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 小学生、特に子どもの安全に関しては、学校だけが守り切れるものではなくて、やはり地域なり、それから保護者のほうの啓発をして、例えば私のいた中学校においては、近所の両隣で帰る間際には顔を出して様子を見てやってくださいねと、おじいちゃん、おばあちゃん、顔を出してやってくださいねというような啓発をしたこともあります。ですので、いかにこれを上手に啓発しながら地域、それから保護者の協力を得ながら子どもの安全を守っていくかということが大事だろうというふうに思っております。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) やっぱり監視の目というのがどうしても必要であると私も思っております。
以前、平成19年3月に公布された香美町遠距離通学補助金交付要綱について議会で尋ねたことがあります。その中の第2条、バス通学者、幼稚園、小学校で、香住区では4キロメートル以上、村岡、小代区で2.5キロメートル以上、冬季間は2キロメートル以上となっていて、この範囲の幼稚園、小学生は徒歩通学となります。これが定められたのが平成19年でありますので、14年前の現状と今の現状は児童数、交通量、社会を取り巻く環境がかなり変わってきています。そして、香住、村岡、小代と区によって違いがあるというのは私は問題であるというふうに思っております。このようなことを踏まえ、定期的に要綱の見直しが私は必要だというふうに思っておりますが、教育長はどのようにお考えでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 平成19年にそういう要綱ができたことは一度聞いたことがあるんですが、先ほどありましたように、香住区が4キロメートル、それから、小代村岡区が2.5キロメートルというふうに距離数が違うことに関しましては見直しを図っていかなきゃいけないところだなというふうに思っております。ただ、これが決められたときには、恐らく雪の状況であったり、いろいろなものが勘案されてできたんだろうとは思いますが、先ほど言われましたように、見直しは必要だなというふうに思っております。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) よかったです。見直ししないと言われたらどうしようかなと思ったんですけども、兎塚小学校の例を挙げますけれども、高坂の児童はバス通学、その路線上の和池の児童は徒歩通学、宿、日影の児童はバス通学、その路線上の黒田の児童は徒歩通学、ともに徒歩通学の距離は2キロメートル程度です。この距離を1人で帰るとなると通学路の安全確保は大変難しいと私は思います。新たな路線でバスを運用するのは大変ですけれども、同じ路線上にあり、そこをバスが通過するのであれば、同じようにバス通学するのが安全確保につながると私は思いますけれども、教育長はどのようにお考えでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 小谷議員の言われているとおりのところはよく理解しております。ただ、今まで決めてきて実施を行ってきたことに関しまして、例えば、安全を守るがゆえに、バス、全部が乗っていくということに関しては、例えば、徒歩通学の歩いているがゆえに体力をつくってきたということを考えていくならば難しいところが、じゃ、バスに全部しましょうということに関しては、教育委員会として教育の現場としてどうかなとは思いますが、ただ、通学の距離とストレスの関係でいうと、文科が調査したところによりますと、小学生の4キロ以内の徒歩通学に関しては大きなストレスが増加するということは確認されてないというような発表もあります。ただ、危険が伴ってくるときには、これは先ほどからずっと出ていますように、大人が守るという観点から言うと見直しが当然必要かなというふうには思っています。
◎議長(西谷 尚) 教育総務課長、清水幸信君。
◎教育総務課長(清水幸信) 先ほどの遠距離通学費の補助金の交付要綱の関係で1点、申し上げておきたいと思います。
この要綱は、補助金を出すのを定めたものでありまして、通学方法を定めた要綱ではありません。ですので、香住区でも4キロメートル未満あるいは村岡、小代区でも2.5キロメートル未満の地区であっても、これは学校長の判断で通学方法というのは決めることができますので、近距離の子がバスに乗ってきても構わないんですが補助金は出ませんということでご理解いただきたいと思います。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 課長のほうからお尋ねしたいと思いますけども、要綱を見直せばそういうふうにはならないということだと思いますので、教育長の判断で任せればいいというのではなくて、ベースがある以上はこのベースをしっかりと整えるべきだと。教育長も申されておられましたけども、やはり14年たったものをいまだに、先ほど、教育長、答弁されていましたよね、今は5年が昔だと。10年も前と言ったら大昔になりますよね。やはりきちっと見直していただきたい。教育長の方針に沿っていただいて、やっぱりこの要綱は見直すべきだというふうに私は思っております。
そんな中で、見塚議員のところでいろいろと討議、議論されておられたんですけども、この長須地区のところに今、南垣議員が今議員をされておりますけども、PTA会長をされておられました。長須のところに横断歩道をつけたいんだという話がありまして、これは清水課長もご存知なんですけども、美方署のほうに、私、行ってまいりました。そこで、いろいろとアドバイスを受けて、そんな中で、行政が直接ここに何々をつけてくれというよりも、やっぱりPTA、教育委員会が直接申し上げたほうが県は動くというアドバイスを受けました。その中で、先ほど建設課長のほうが、また県のほうに上げるというふうに言われておられましたけれども、毎年恐らく上げておられると思うんですけども、そのときの結果はどうなんでしょうか。建設課長のほうにお伺いいたします。
◎議長(西谷 尚) 暫時休憩します。
(暫時休憩)
◎議長(西谷 尚) 会議を再開します。
建設課長、吉田英貴君。
◎建設課長(吉田英貴) それでは、小谷議員の質問に対してお答えします。
基本的には、先ほどからプログラムの関係がありますように、警察と道路管理者、教育委員会とが現場で点検します。それを受けて合同でまた部屋に集まりまして対策について検討します。この箇所はできるできない、それで、できるできないの判断は交通量の問題ですとか、あと線形的な問題、あるいは警察のほうでいきますと、どうしても構造上横断歩道は設置できない、信号は設置できない、そういったいろいろなルールに基づいて判断をされます。できるものにつきましては、見塚議員のところの答弁にもありましたように、できるだけ直近の交付金の場合でしたら予算に間に合うように要望して、グリーンベルトですとか、そういった対応をするのが現状です。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) よく分かりました。要するにいろいろな箇所を毎年のように要望されていて、それは改善されないということがかなりの確率であるということだと思われます。その中で、バス通学にすれば直さなくてもいいわけですし安全もかなり担保されるわけですので、その点について、教育長、どうでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 先ほどの質問に対しまして、先ほどお答えしたつもりだったんですが、バスに関して規定があるので、規定を今危惧しているわけですけども、通学路が危険である、回避しなきゃいけないといったときに関しては通学路の変更というのは検討していかなきゃいけないのかなというふうには考えています。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) しつこいようですけども、ちょっとだけ聞かせていただきます。教育委員会、教育長がこの範囲はバス通学にしていただきたいというふうにしてまとまったとするじゃないですか。そうすれば、町長、当然それは認めていただけるような形になるのでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
◎町長(浜上勇人) 教育委員会は予算権がございませんから、私としては、教育委員会が必要となるものは何でもオーケーというわけにはいきませんから、それは今町長の立場としても、ただ、安易にバス通学だったら危険箇所がない、バス通学が先般の千葉県の事故のようにトラックがマイクロバスに突っ込んできて、乗っておった児童・生徒がたくさん亡くなったというようなことになるおそれもあるわけですから、バス通学だったら安全が担保できるということではないですから、なかなか教育委員会がそう決めたからオーケーというわけにはいかないのが現状であろうかなと思います。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 小谷議員、今の町長の質問は通告外になります。気をつけてください。
小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) すみません、改めます。
何が申し上げたいかといいますと、香美町、本町は町営バスがあってスクールバスが走っておるわけなんです。大変便利になっています。この便利なものをなぜ使わんのかと不思議に思うわけなんですよ。空気を移動させるんだったら児童を移動させてあげたらいいじゃないですか。そういうのが子どもの命を大人が守るというふうに思うわけなんですけども、しつこいようですけども、どうなんですか。いろいろな意見があろうかとは思いますけれども。すぐに対応できることというのはこういうことが対応できるんじゃないかなと私は考えるんですけども、どうなんでしょうか。
◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。
◎教育長(前田 毅) 先ほども言いましたように、全てが危険の可能性があるから、じゃ、その危険をパーセントを下げていくために全てを例えば乗り物に変える、バスに変えていくということが教育上いいことなのかどうか。例えば先ほど言いましたように、成長期に毎日徒歩で歩くということは、やっぱり体力の低下に関しては大きな効果を持っていると思われます。ですので、全て今のご時世、車が走っている道路を歩いてくるわけですから、それが危険でバスに全部切り替えるということに関してはよく検討していかなきゃいけない。ただ、ここはもう絶対危険だよという箇所で改善がされない、特に冬場だけ限定してということに関しては協議していかなきゃいけない部分なのかなというふうに思っております。
以上です。
◎議長(西谷 尚) 小谷康仁君。
◎小谷康仁(8番) 歩くほうがいいというのはよく分かるんですけども、じゃ、バス通学の子はバスから降りた学校までですよね。その子たちは歩かなくても体力が維持できているわけですよね。それはへ理屈であっておかしな話ですよね。不公平であってちゃんとしたことを答弁していただきたいと思います。
これ以上論じても仕方がないので、要綱のほうを見直していただけるということが分かりましたのでありがたかったなと思っております。保護者の方々が心配せず、児童が安全に通学できる手段が本町では整っております。子育てしやすい香美町になるためにも数少ない子どもたちを守るためにも、便利なものを最大限利用してこどもたちに夢と未来をつなぐまちにしていただくことを強く求め、私の一般質問を終わります。
◎議長(西谷 尚) 以上で小谷康仁君の一般質問を終わります。
お諮りいたします。
以上で本日の日程は全て終了しました。
本日はこれにて散会したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
◎議長(西谷 尚) 異議なしと認めます。
よって、本日はこれにて散会することに決定しました。
次の本会議は明日9月10日金曜日午前9時30分より再開いたします。
本日は大変ご苦労さまでした。
午後5時13分 散会
Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...