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令和3年第125回定例会(第4日目) 本文 開催日:2021年03月11日
令和3年第125回定例会(第4日目) 名簿 開催日:2021年03月11日

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  1. 香美町議会 2021-03-11
    令和3年第125回定例会(第4日目) 本文 開催日:2021年03月11日


    取得元: 香美町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2021年03月11日:令和3年第125回定例会(第4日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(西川誠一) おはようございます。  ただいまの出席議員は16人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(西川誠一) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、西谷尚君、西坂秀美君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(西川誠一) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。  次に、本日、東日本大震災の発生から10年を迎えました。この震災で犠牲となられた多くの方々のご冥福を祈り哀悼の誠をささげるため、発災時刻の午後2時46分に黙祷をささげたいと思います。放送がありますので、ご協力をお願いいたします。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(西川誠一) 日程第3 一般質問を行います。  お諮りいたします。  一般質問の方法は一問一答方式で、質問時間は答弁を除き1人30分以内といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  では、そのようにとり行います。
     順次、議長において指名し、発言を許可いたします。  議長よりお願いしておきます。一般質問は大所高所からの政策を建設的立場で議論すべきものです。単に事務的な見解をただすにすぎないようなものとか、制度の内容説明やお願いや要望をするようなものではなく、簡明にして、しかも内容ある次元の高い質問を展開していただきたいと思います。なお、当局におきましても、的確、明快な答弁をお願いしておきます。  それでは初めに、東垣典雄君の一般質問を行います。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) おはようございます。第125回3月定例会一般質問をさせていただきます。今日3月11日は10年前、多くの命を奪い、日常を一変させた東日本大震災、巨大津波で今2,000人を超す死者、行方不明者を出し、大きな震災でございました。そして、国のエネルギー政策の見直しとなった東京電力福島第一原発の事故、これをきっかけにそれぞれの自治体で防災への取組が見直され、また、強化されることとなった東日本大震災だったと思われます。また、今、新型コロナウイルスでこれまでの日常を一変させられました。このコロナウイルス収束に携わっておられます医療関係者の方々をはじめ関係者の皆さんに感謝と敬意を表したいと思います。それでは、一般質問、2項目を通告しておりますので、通告に従いまして質問をさせていただきます。  1項目め、教育の信頼回復にどう取り組むのかを問うものでございます。覚醒剤取締法違反で、当時香住小学校長が逮捕されました。12月22日早朝でした。その後、1月21日と2月2日に覚醒剤を売った疑いで容疑者が2人逮捕されております。2月19日、初公判が神戸地裁尼崎支部であり、元校長は起訴事実を認め、結審し、3月1日に判決が言い渡されました。被告人質問で、2017年に町教育委員会こども教育課長として勤務、仕事の多忙さと重圧とから鬱状態になったと説明。インターネットで楽になる方法と検索するなど精神的に追い込まれていった2017年夏頃から覚醒剤を使用していたとの新聞報道に衝撃を受けております。もちろん覚醒剤に手を出した本人の罪は重いもので、香美町の教育の信頼を大きく失墜させたことは許し難いことでございます。しかし、この事件をどのように捉え、香美町の教育の信頼回復にどう取り組むかを問うものでございます。  1)として、人事制度に問題はなかったのか。2)職場環境に問題はなかったのか。3)勤務態度で気づくことはできなかったのか。4)再発防止の取組を問うものです。5)教育の信頼回復にどう取り組むのか。6)人事権者、管理監督者の責任を問うものです。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おはようございます。本日もよろしくお願いをいたします。東垣議員のご質問にお答えをいたします。  このたびの香住小学校元校長の事案につきましては、当該校の児童、保護者の皆様はもとより、町民の皆様に大変なご心配をおかけし、また、教育への信頼を大きく損なったことは誠に遺憾に感じているところでございます。今後も引き続き教育委員会とともに信頼回復に向けて日々取り組んでまいります。また、再発防止の取組でございます。各課員については、各課長が定期的な面談等で相談体制を図っておりますが、各幹部職員に対しましても様子を見ながら意見聴取する機会を設けるなどの体制づくりも構築も視野に入れて考えてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) おはようございます。どうぞよろしくお願いいたします。それでは、東垣議員のご質問にお答えをします。6項目ございますので、項目ごとに回答させていただきます。  まず1問目でございますが、元校長は香美町教育委員会に着任するまでは兵庫県教育委員会事務局職員として勤務しており、両者の間での割愛申請等の手続によりまして異動してまいりました。その後、こども教育課長として勤務した後、再び県費負担の校長として採用されたという経過になっております。平成16年、平成17年の市町合併により但馬管内の市町でも教育行政に精通した兵庫県教育委員会事務局職員や学校管理職が市町教員に採用され、職務に当たっております。この人事交流制度により、立場は異なるものの教育現場へのさらなる理解や支援が進み、教育現場にとっては有益な制度だと思っております。よって、人事制度については問題はなかったと考えております。  2問目でございます。元校長が香美町教育委員会こども教育課長に着任した平成29年度は、同課には元校長である本人以外に参事1名、副課長1名、主幹2名、主査2名、指導主事の嘱託臨時職員の7名の合計14名及び教育総務課指導主事にも一部の分掌を担当してもらう体制で学校教育に関する管理及び指導、就学前教育の業務を遂行しており、人員配置についても特に問題はなかったと考えております。また、学校教育と就学前教育の2つの用務を担っておりましたので、繁忙期には多忙感もあり定時に帰宅できなかったときもあったようです。休暇も取得しておりましたし、職場においても、部下職員とよく声を掛け合うなど人間関係は良好で特に問題があったようなことはありませんでした。  3番目でございます。勤務態度についてでございますが、元校長は、香美町教育委員会勤務時には真面目に職務に取り組み、書類作成等についても何度も何度も自分で見直すなど非常に丁寧に責任感を持って遂行していたように思います。出勤、出張、休暇の取得など服務についても特に問題はありませんでした。また、私との日頃の面談においても問題はなく、特に変わったことはございませんでした。  4番目です。再発防止に向けては、服務規律の確保と綱紀の粛正など、とりわけ非違行為防止に関する研修を計画的に実施することといたしております。過日2月8日には町内の校園所長を対象に兵庫県教育委員会から指導主事を講師に招聘して非違行為防止に向けた研修会を実施したところです。それを受けて、各校園所でも校内の職員研修において全教職員を対象に非違行為防止に向けた研修を実施いたしました。来年度以降につきましても、香美町教育研修所において管理職をはじめ、教職員への非違行為防止等に向けた研修会を計画的に実施したいと考えております。また、学校管理職への定期的な面談及び相談体制の充実、動静についての管理と指導、監督の徹底を図り、再発防止に全力で取り組んでまいります。  5番目でございます。教育の信頼回復についての取組でございますが、今回の刑事事件は教育公務員に対する期待に著しく反し、大きな失望を生むことになりました。また、この事案により、当該の小学校はもちろんのこと、町内全ての校園所に対して、町民から厳しい目が向けられることになったという事実を受け止めなければなりません。教育の信頼回復に向けて、まずは目の前の子どもたちが安心して教育を受けることができるように全力で支援し、子どもたちが頑張っている姿を保護者や地域の方々に見てもらうことや、当然のことですが、指導に当たる者が襟を正し子どもたちの範となるよう綱紀を粛正していくことが大切であると思います。失われた信頼を回復することは簡単なことではありません。しかしながら、私たち一人一人が主体的に、そして真剣に取り組むこと以外に信頼を回復する術はありません。このことを深く自覚し、香美町の教育の推進に向けて学校現場と一緒になって全力で取り組んでいきたいと決意いたしております。  12月中旬、元校長が逮捕された後、当該小学校は校長が不在となりましたので、学校現場の混乱を避けるため兵庫県教育委員会但馬教育事務所と協議してできるだけ早く校長を就任させることに努めた結果、1月1日付で新校長を着任させることができました。また、12月と1月には町長と私が、そして3月には兵庫県教育委員会但馬教育事務所の所長をはじめ幹部と私が当該の小学校を訪問し、教職員に激励いたしました。学校長からは子どもたちは落ち着いて学校生活を送っていますとの報告を受けました。このことは当該の小学校の教職員が子どもたちが安心して教育を受けることができるように一致団結して取り組んでいるあかしだと思っております。  6問目です。このたびの事案は、町民の教育に対する信頼を著しく損なったことは誠に遺憾であります。県費負担教職員の任命権者である兵庫県教育委員会においては、懲戒処分の指針に基づいて既に本人への処分を下したところです。また、学校の指導、服務監督等を行う立場の町教育委員会としても、この事案の重大性を厳粛に受け止め、深く反省している次第です。今後とも、改めて教育に携わる公務員としての倫理の確立を期するとともに、学校と手を携えて全力で信頼回復に努めてまいる所存であります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長、教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) それでは、まず人事制度についてでございますが、教育現場と行政職といいますか、そういうふうな人事交流ということをされて但馬教育事務所から香美町のこども教育課長というふうな、これまで、そういうふうな人事をされていて問題はないというふうな答弁でございましたが、これまで教育現場におられた先生が行政の立場に入ってこられるわけです。それもこども教育課長というふうな立場で来られると。その辺の人事制度というのは兵庫県下、そういうふうな形でどこともされておるものですか。何か問題が発生するというふうな危惧されるようなことはないでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 人事制度についての問題でございますが、今、例えば但馬管内を見ましても兵庫県教育委員会事務局職員の行政職に当たっていた者というのは、以前、小学校から中学校、ましてや高等学校の教職員であった者がその職に当たっております。したがいまして学校の現場をよく知り尽くした、そして、行政についても堪能であるというところから問題はないというふうに考えております。なお、香美町におきましては、香美町出身の行政職が但馬教育事務所にいないというときには、町内に勤めております管理職、教頭職になりますが、教頭職が2代ぐらい務めてこのこども教育課長に当たっておりますし、そのときも私は校長しておりましたが、何ら問題はなかったように思います。したがいまして、人事制度については、今後もこのような制度がいいのではないかなと。行政職と実践の子どもの指導に当たることを両方知っている人があの席には妥当ではないかなというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) それでは、次の2点目の職場環境の関係ですけれども、確かに人員的にこども教育課、さっき申されましたように参事、それから副課長というふうなことで、人数的にはたくさん配置をされているというふうなことを聞くんですけれども、今年というか令和2年度の行政組織の組織図を見ますと、会計年度任用職員が大半を占めておるわけです、こども教育課は。副課長が1人ですし、係長、それから主幹、職員という形の職員は本当に少ない人数になっております。会計年度職員がほとんどでございまして、実は予算特別委員会の中で、過去5年の各課の時間外勤務時間を調べていただきました。そうすると、こども教育課と総務課ですけれども、特に断トツに時間外が多いわけです。令和3年度の見込みが3,063時間。来年度の予算の計画ですけれども。令和2年度の見込みがこども教育が2,733時間。それから、令和元年度が2,677時間。平成30年が2,437時間。平成29年が2,254時間ということで、ほかの課に比べて断トツに時間外の時間が多いわけです。何人が時間外をされているかが人数的には把握はしてませんけれども、この辺の状況をどういうふうに捉えておられますか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 確かに人数は令和2年度につきましては少なくなっているのは確かでございます。しかしながら、嘱託職員というのは、以前、私が現場にいるときには嘱託職員、指導主事の先生というのは2人ぐらいしかいませんでした。今はたくさん配置をさせていただいております。こども教育課には4名の嘱託職員、校長のOBが配置をしていただいております。例えば嘱託職員の仕事の量が確かに増えているのは間違いありません。しかしながら、ベテランでございますので、要所要所をきちっと捉えて、そして時間内で終わっているのが現実でございます。ただ、副課長がいた、それから参事もいました。当時の参事は病気のために休みがちでどうしても課長にその職責が当たるというのも現にあったと思います。人数を増やせばいいという問題ではなしに、今、議員ご指摘のように、残業も非常に多くの時間を費やしておりますので、業務量、人員配置、再度、今見直しを進めているような状況でございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 断トツに時間外が多いということと、職場環境の中で聞きますと、前任者もさっき言いましたように参事になっておられますけども、発病されたというふうな2代続けて鬱状態になったというふうなことは人事制度に問題がないなら、この職場環境に問題があるというふうに言わざるを得ないでしょう。どういうふうな勤務状態であったということか。それから、新聞報道しか分かりませんけれども、聞くところによると、本当に家に帰る、帰って、もう通勤の時間だけみたいな感じでしょっちゅう電気というか、残業されとったというふうなことも聞いておりますし、その辺の職場環境は教育長として、管理監督者としてどのように捉えておったかをお聞きをいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、まず課長の問題でございますが、鬱状態というものが出てきました。私は鬱状態というのは新聞を見て初めて、え、鬱状態。鬱状態というのは、大体鬱状態になれば診断書が出てきて私の手元に入ってくるはずなんですけど、前課長は以前からずっと継続して鬱状態ということで病気の欠勤がありましたけど、香住小学校の校長につきましては、私はうちに勤務している3年間見てまいりましたけど、鬱状態という状態を私は一緒に勤めておる中で全く気づきませんし、分かりませんでした。そういう話もしたことがないし、他の職員からも聞いたことはございません。鬱状態というのはどこからどうして出てきたものか私は分かりませんけど、そのような私の捉え方でございます。  そして、今問題になっているのは、同じ者がずっとその超勤が続いて、日曜日も出んな仕事が回らないという状況ではございません。代わる代わる遅い日もございますし、そして、うちの教育委員会につきましてはやっぱり繁忙期というのがございます。4月、5月、そして、今人事の時期というのは今の課長も恐らく頑張って今やってくれているような状況でございますが、年中通して忙しいということはございません。これは教育総務課も同じでございます。何かの行事があるときとか、そして4月、5月は新学期が始まる。そして、特に令和2年度につきましてはコロナ禍の対応というのが非常に大変だったというふうに思っております。この費やした時間というのは、今、現こども教育課長教育総務課長もここにおりますけど、残業のほとんどと言ってもいいぐらいその職に当たっていたのが現状でございます。したがいまして、日頃の相談体制というのも私も十分課長に命じて十分職員の相談体制をしてあげてください、そして、超勤が多くなって体を痛めるようなことはあってはなりませんよというような話もして、随時最近では相談活動もしておりますし、常日頃から健康については相談しながら、そして早めに受診してもらうなどして今健康に留意をしているような状況でございます。今現在、教育委員会の中で体調を壊してというようなことはございません。ただ、先ほども申しましたように、今後の人事制度、それから人事配置、それからまた、職務の内容というものも十分検討を加えてまいりたいというふうに思っております。そして、時間の短縮を図っていきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いします。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 3)番の勤務態度で気づくことはなかったかというところで、先ほど鬱状態というのは分からなかったというふうなことがあるんですけれども、ちょっと私のほうで聞いておりますのは、激痩せというか相当痩せてきておるなというふうなことを元校長について、こども教育課長になった当時から半年ぐらいたってそういうふうな感じは感じたというふうなこともちょっと聞いておりますし、体調が悪そうだとか、そういうふうな勤務態度の中で気づくようなことは全くなかったんでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 12月12日の記者会見のときにも申しました。ある記者から全く教育長は気づかなかったのかという質問も何社かから受けました。そのときに、今ご指摘のあったいっとき非常に痩せて私には見えました。毎日会っていると、10日とか一月に一遍とかじゃなしに徐々に痩せていくというのはなかなか見えにくい部分がございまして、あるとき私も気がつきまして、課長に、ちょっとおまえ、痩せ過ぎと違うかと聞いたら、あのときにしっかり覚えておりますのは、ダイエットをして健康を保っているんですというふうなことを話をしました。あとは本当に正直なところ、うそも隠しもしません、全く分かりませんでした。ただ、香住小学校に着任してからも、私、2日ほど学校に行ったんですけど、私ら全然、教育長、分かりませんでしたという声もお聞きしましたし、ほかの所員に聞いても全く分からないと。普通に勤務しておりましたし、普通の笑顔もございましたし、鬱状態というのも全く分かりませんでした。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) それでは、4)の再発防止の関係でございますが、今、コロナ禍の中で大変な学校現場であろうというふうに思います。その中で、特に3)番の勤務態度で気づくことになるんですけども、この頃リモートでというふうなのがあれですから、本当に顔色を見てとかそういうのが少なくなれば、さらに再発防止の取組が薄れてくるかなというふうなことが感じられるところがあります。ですから、再発防止で定期的に面談なりを行うとか、そういうふうなことをしなければなかなか分かりにくいかなというふうなところもあります。再度、今後そういう面接とかをどういうふうな形で考えておられるかをお尋ねをいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) これからではなしに、私が着任して以来、定期的な面談として年4回ぐらいはしております。公私にわたっていろいろな話、そして、最近ではやっぱり人事の話が中心になろうかと思います。そのような話を大体1人30分ぐらいずつで課長が予定を組んでくれてヒアリングをしております。それ以外に、最近私、コロナの関係で昨年度までは各学校に3回、4回、5回と、問題があればその学校に集中的に行きますし、訪問をしていろいろな職員の話、校長先生の健康状態というものも非常に気になりますので、そのような話で相談体制を組んでおります。今後もそのようなことは計画的に進めていきたいと。そして、やっぱりこういうものは研修してどうのというよりも、やっぱり研修しなければ県が出てきます。服務規律の確保、それから、町のほうもこの服務規律の確保について出していただいておりますので、そのようなものをもとに校長会では4、5、6と3回、校長会で私のほうから服務規律の確保、それから綱紀の粛正については話をしているというふうなこと。それは県からも来ますし町からの2つのものを計画的に、そして、今後は研修所が中心になってくれまして服務規律の確保、非違行為の防止については教職員を含めて研修を計画的に進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 再発防止というふうなことで、たまたまと言ったら悪いですけども、教育現場で起こったことですけれども、これがやはり一般職のほうでもこういうふうな再発というか、そういう再発防止なり職員の規律を求めるというふうなことが再度必要になってくるではないかというふうに感じておるんですが、町長、どういうふうな、たまたま今回は各学校現場の事件でございましたが、一般職にもというふうなところ、どういうふうなことを考えておられますか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今議員がおっしゃいますように、一般職についてもそうでありますし、そういう対応はしていかなければならないとは思いますが、私、思いますのは、そういうことがあるのが前提というのは私はおかしいと思いますし、議員もご存知のように、このたびのことは刑事事件に関与したということでございますから、これはまた意味の違うことでございます。これは日頃のコンプライアンスだとか役場の職員としてのあるべき姿だとかということでなしに、刑事事件に関わってしまったという重い事実でございますから、そのこととは分けて考えたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 刑事事件ではありますけれども、この1)から3)のように人事制度、それから職場環境なり、そういうことはやっぱり一般職の中でも当てはまることでありますし、常にそういう感覚といいますか、問題はないかという感覚が必要だというふうに感じておりますけれども、町長はどういうふうに感じておられます。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私、いつも幹部会議でまず毎回のように言いますのは、幹部職員に向けては、部下の職員の様子をきちっと確認をしてほしい。体調の悪そうな職員あるいは仕事に行き詰まっとるような職員については幹部の皆さんから声をかけて様々な相談に乗ってやっていただきたいということは、1か月に1回やります幹部会議でいつも申し上げておることでございますし、今、議員からのご質問の事案が発生したような、幹部に対しては体調の悪い、あるいは病気上がりの幹部、それぞれ私は直接体調はどうだ、顔色が悪いのと違うか、心がけて毎日そのことを気にしながら仕事をしております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 次に、5)の教育の信頼回復にどう取り組むかというふうなことで、今、答弁を頂きました。すぐに信頼が回復できるというふうなことはなかなか難しいとは思いますが、時間がかかる場面もあるでしょうし、そういうふうな時間も必要かもわかりませんけれども、今現在の学校現場で特にどういうふうな信頼回復のために取り組んでいるかというふうなことがありましたら、再度、お答えを頂きたいというふうに思います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今現在どのような取組をしているかというようなところでございますが、本当に私が思って考えていたことは、一日も早く新校長を迎えることでございました。新校長のリーダーシップのもと、今、本当によく香住小学校の先生方が本当に激論を交わしながら、しかし実践は一つになって取り組んでおりますよと。そして、子どもらについては、今、明るく元気にみんなが登校しておりますと。これは、香住小学校の全教職員の先生方が本当に心を一つにして子どもたちに当たっているあかしだというふうに私も思っておりますし、校長からもそのような報告を受けております。そして、特別ではございませんが、あそこは人数もたくさんいますのでスクールカウンセラーの配置をあそこは行っております。他校より若干多めの回数をあそこには配置しておりますし、スクールカウンセラーも、最近では2月の末ぐらいに校長のほうから聞いたら、かなり子どもたちは落ち着いてきていると。教職員も非常に落ち着いて元に取り戻して今は普通にしておられますよと。ただ、校長先生が気をつけておられるのは、それぞれの先生方が毎日顔を合わせる子どもたちの表情をしっかり把握しているというのは私は非常に感心しました。間違いないんであろうな、一日一日私は回復に向かっているというふうに今現在考えておりますし、今後も校長先生と連携を密にしながら、支援が必要であればそれなりのことは教育委員会としても考えていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 該当する小学校で不登校が増えたとか落ち着きがなくなったとか、そういうふうな事例とかは発生はしてないでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 最近の報告でございますが、不登校に陥っているという児童はございません。ゼロでございます。ただし、朝の1時間登校して下校するとか、これは、よくあることではありませんが、体調に合わせたりして1時間、お昼までで帰らせるとかいうふうなことはしているようでございます。これがもとで不登校になったという事実はございません。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 教育の信頼回復にというふうなことで、特にこれから努めていただきますように求めたいというふうに思います。  最後に、6)の関係ですけれども、人事権者は県の県費での職、元校長は県費での校長でございますが、その当時の刑事事件になる、こども教育課長になるときの人事権者というのはどなたになるのでしょうか。それと、管理監督は教育長はもちろんだと思いますが、その辺をちょっとご説明をお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 町の教育委員会こども教育課長の服務監督権というのは私にあるだろうというふうに思っております。その責任でございますが、私は、このことについては非常に責任は感じております。今どのような責任が取れるかということよりは、むしろ先ほどから申しましたように、私が先頭になって全職員が一丸となってこの教育の信頼というものを取り戻すということが私の職責を全うすることが私の大きな責任であるというふうに考えておりますので、今後もそのような形でしっかり果たしていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) こども教育課長に任命するという人事権というのはどこにあるのでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 私にあると思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) こどもの教育に関して本当に信頼回復をしていくことが教育長の信頼回復といいますか、責任の取り方だというふうにおっしゃっておられますが、一般に向けてこの形で町民の皆さんがこういうふうな責任の取り方でというふうなことで納得してもらえるかどうかということが一つあると思います。その辺をどういうふうな形で一般の町民に対して、刑事事件ですから本人の罪はありますけれども、管理監督者としてどういうふうな一般町民に向けてこういう責任の取り方をということは考えておられませんか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 先ほども申しましたように、町民の方が私が責任を取る、取らんというレベルの問題ではないかなというふうに私は思っております。私の職責というのは、1人でも2人でも多くの方が信頼を回復していただくのが私の職責であろうと。それは、今、目の前の子どもたちが元気に登校して明るく登校して、そしてすばらしい学校生活を送ることが私の職責であろうというふうに思いますので、それをするのが私の職責で、責任であろうというふうに思っております。例えば私の処分については、任命権者である私の上がするものである、私自身がするべき問題ではないというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 町長としては、今は個人の刑事責任であるというふうな捉えで管理監督者の責任というのは問われないということでしょうか、町長。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど教育長からも答弁がありましたように、現に教育の信頼の回復に努めていただくために一生懸命になっていただいて、特に次の校長先生の配置に向けても今の藤原教育長が奔走して着任も急いでいただいたというようなことが教育現場での責任を取るということでございます。私が東垣議員に先ほど言いましたのは、プライベートな分野での刑事事件に関わってしまった職員の責任を上司が取るということはどういう意味合いかなということをお尋ねする意味で答弁申し上げたということでございます。私は、今の教育長はしっかりと職責について責任を取っていただいておるというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 最大の責任は教育の信頼を回復することでございましょうが、やっぱり一般の町民からいたしまして、やはり管理監督者の責任というものをどう表していくかということがもう一つは必要になるかなと私は感じを持っておりますし、町民の皆さんも、この教育行政の中での信頼、教育行政でのこの事件、それから、いろいろな取組の中で管理監督というものは町としては表面に出した処分はしないのかなということは問われると思いますが、その辺はどう考えておられますか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 言っておられる意味がよう分からんのですけど、私や教育長に辞職を迫っておられるわけですか。香住小の校長は県費負担の職員ということになれば、県教委あるいは県の教育関連機関どなたかも責任を取らなければなりませんか、刑事事件のことについて。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 町民の皆さんからすれば、表に立った責任のとり方も1つは必要ではないかということは思っておられると思います。これ以上質問しても同じだというふうに思いますので、町民としてはそういうふうなところを求めているということを申し上げて、1項目めは終わりたいと思います。  2項目めでございます。蘇武トンネル経由村岡ファームガーデン、神鍋道の駅間の試験運行実現を問うものでございます。県や但馬3市2町、バス事業者などでつくる但馬地域公共交通活性化協議会、2020年7月に設立され、今後2年かけて住民アンケートや市町境を超えたバスの試験運行を実施しながら但馬全体の交通施策の方針を定める公共交通計画を策定するとあり、試験運行の案が第1回協議会で提案されている。香美町村岡区と豊岡市日高町をつなぐ蘇武トンネルを経由することで、村岡高校の通学や豊岡病院への通院の利便性向上を目指す。このように新聞報道されており、町民の期待は大きく、その実現を問うものであります。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。
     町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、東垣議員の2問目のご質問でございます。  但馬地域公共交通活性化協議会は兵庫県が主体となり、国の補助を受け3市2町が費用負担する形で昨年7月に設立された組織でございます。バス対策としまして、市町内で完結する路線につきましてはそれぞれの市町で対応いたしますが、小代区あるいは湯村温泉から村岡区を経由して八鹿病院、八鹿駅というように市町間をまたいで広域的に運行されている路線バスの運行再編となりますと、沿線市町の意見集約が必要であり、昨年6月の法改正において地域公共交通に対する県の積極的関与が明文化されるなどの状況変化もあり、設立へと動き出したものでございます。  令和2年度の事業としましては、試験運行のほかに但馬で5,000世帯、うち香美町で750世帯を無作為抽出した住民アンケートを実施しました。主に日常の外出動向、デマンド運行への移行、スマートフォンの利用状況、豊岡病院への移動についてお聞きしましたが、結果につきましては現在分析中との報告を受けております。  議員ご質問の蘇武トンネルを経由するバス試験運行につきましては、これまでに議員からの一般質問もございましたし、地域や高校等から様々のお声を頂いたこともあり、本協議会における試験事業の一つとして位置づけていただきました。なお、試験運行につきましては、2月中旬から約1か月間の実施を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言期間中であることなどから、その実施を令和3年度へ延期することとなり、実施時期につきましては今後調整することとなりました。この区間の懸念材料としまして、豊岡市側は神鍋線維持に向けた試験的取組期間中であること、見込まれる新路線が国県の補助対象基準を満たすのかというような費用負担のこと、また、これに関連しまして、現在、国県の補助金を受けて運行しております先ほど申し上げました小代区秋岡から養父市八鹿町方面への路線に対する影響でございます。現在でも補助基準を何とかクリアしている路線で、利用者の分散により基準から外れることになりますと、沿線他市町にも負担増という形で影響が出てまいりますので慎重にならざるを得ないところでございます。  このようにあらゆる要素を複合的に検討する必要がございますので、仮にこのたびの試験運行において多くのご利用があるなど結果が良好であったとしましても、直ちに本運行へ移行するということは難しいのではないかと考えております。今後の但馬地域の住民移動がどのように変化していくのかを見据えながら、来るべき路線再編に備え、重要な選択肢の一つとしてその可能性を今後に引き継いでいくことになろうかと考えておりますので、大きな一歩であることに相違はございません。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 実は2020年11月16日に神戸新聞に、新聞社は早々と出しておられまして、それで住民の皆さんもよくご存知で、この新聞によると2月にも試験運行するというふうな記事が掲載されておるわけです。本当に私も以前に一般質問もいたしましたし、住民の皆さんの期待が大きいのは大きいです。それで、2月にできないというふうなことも令和3年度に延期をされるということですけれども、その期間が、今聞いておりますと1か月の試験運行。1か月の試験運行でしたら早めに住民にPRなりをしていかなかったら、今日から走りますよではなかなか利用度は上がらないというふうに思いますが、その辺、どういうふうに考えておられますか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のおっしゃるとおりでございますが、まだスケジュールが決まっておりませんので住民の周知のしようがありません。いつから1か月間の試験運行が開始されるということが明らかに協議会から報告があれば、直ちに住民の皆さんにも試験運行があることは周知してまいります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 期待は大変大きいことでございます。できるだけPRをしていただいて試験運行が上手にいくように一つ求めて私の質問は終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で東垣典雄君の一般質問を終わります。  次に、見塚修君の一般質問を行います。  見塚修君。 ◎見塚 修(6番) おはようございます。見塚修でございます。  一般質問に入る前に、今日3月11日は10年前に戦後最悪の自然災害となった東日本大震災の発生した日でもあります。お亡くなりになられた1万5,899人の方々、今なお行方不明の2,526人の方々、そしてその家族の方々のことを思うと悲しみに耐えられません。また、避難生活をされている方は4万1,000人とも言われています。一日も早い生活再建を望むものであります。阪神大震災、東日本大震災、そして、毎年のように各地で発生している豪雨、洪水による災害、私たちは常に防災、減災にいま一層取り組む必要性を再認識する日でもあります。  それでは、第125回3月定例会、一般質問を行います。「このまちに住むことに誇りをもち、より豊かな住みよいまちづくりを求めて」質問をします。今回でパート16でございます。まず活力編でございます。デジタル社会への取組について伺うものであります。国はこの秋、デジタル庁を創設する、5年間に自治体のシステム統一標準化する、次の成長の原動力としての位置づけをするんだというふうに言っておられます。そうした中で1つ、本町の取組計画。2つ、その課題は。3つ、その解決策は。以上、お尋ねします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員のご質問にお答えをいたします。  国では、令和2年12月にデータ環境の整備や行政手続のオンライン化などを実現するために制定された施策であるデジタルガバメント実行計画を閣議決定をいたしました。その中の1つ、地方公共団体におけるデジタルガバメントの推進では、ご質問の自治体のシステムを統一標準化することも含まれ、住民記録、地方税、福祉などの主要17業務を処理するシステムの標準仕様を国において作成し、この仕様に基づき民間事業者が開発した標準業務システム、地方公共団体が利用するものとなります。  また、ガバメントクラウドと呼ばれる国が運用するクラウド環境も整備が進められ、このクラウド環境上で各民間事業者が開発したシステムを各自治体が利用するといったクラウドへの移行も進めていくことが示されております。国では自治体システムの統一化に向け、地方公共団体情報システムの標準化に関する法律案を令和3年度の通常国会に提出する予定であり、統一化の目標年度も令和7年度と予定されていることから、本町としましても統一化に向けて本格的な取組が必要となってまいります。  本町の場合、今年度に基幹系システムの機器更新を行い、次回更新時期は5年後の令和7年度を予定していることから、国の移行目標年度の令和7年度での移行に向けて取り組んでまいります。さらに、デジタルガバメント実行計画では、利用者が役場に出向くことなく手続ができる行政手続のデジタル化やマイナンバーカードの普及、子育て、介護、引っ越し、死亡、相続、企業が行う従業員の社会保険、税及び法人設立に関する手続についてのワンストップサービスの推進など、オンラインで行政のあらゆるサービスが最初から最後までデジタルで完結できるよう推進することが示されております。  このように急速にデジタル化が進められていくこととなりますが、役場の業務手続の多くがデジタル化へと進んでいくこととなれば、企画課だけでなく全庁的にデジタル化へと取り組む必要がございます。ただし、急速なデジタル化への対応ができる全庁的な体制も整っていないのが現状でございます。今年の秋頃には、デジタル庁が発足し、デジタルガバメント実行計画に沿った具体的施策が進められていくこととなると思われますが、町におきましても、デジタル化への取組に遅れることがないように全庁的な推進体制の確保、研修などを通して各職員への意識づけを早急に行っていきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(6番) それでは、再質問をします。  菅総理になってから国のデジタル庁創設に向けての取組姿勢と、今まで今日まで浜上町長がこれらの問題に取り組む姿勢について大きな開きがあったのかなかったのか。まず、それをお尋ねしてみたいと思います。もし、ないとしたら、私は今までの町長の発言等々からしたら、いつそういうかじを切り替えられたのかについてもお尋ねをしてみたいというふうに思います。  それから、町民全てがこのデジタル化についていき、その恩恵を受けることができるとお考えでしょうか。お尋ねをしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 菅総理になられてからデジタル庁の発足というようなことで、国もそういう方向に向かっていかれることについて、香美町としてそういう対応がどうなのか、今まで、あるいはこれからということで言いますと、私は極端に香美町がそういうことに劣っていたとか対応ができていないということではないというふうに思います。ただ、今後どういうふうになっていくのかということについては、それぞれ自治体間でいろいろな面で国の方針に適応していく自治体、なかなかそれに追いついていけない自治体と分かれてくると思いますので、そういうことには乗り遅れないような体制づくりも強化して国の方向に沿った対応に心がけていきたいというふうに考えております。  今後、デジタル社会が進んでいくにつれて様々な行政サービス、大きく変わってこようと思いますし、そういうものに堪能な町民の皆様にはそういう動きにも住民サービスについては積極的に関わっていただけるだろうというふうに思いますが、ただ、以前に税金の申告なんかの例をお話ししましたように、なかなか行政サービスもそういうふうに進化をしてきても、従来型のなかなかそういうものに追いついていけない町民の皆様もたくさんおられると思います。ヨーロッパの東のほうではそういうものが国民全てが対応できるような体制が整っているというような報道も見たことがございます。役場としては、全ての町民の皆さんがそういうことに対応できるような体制づくりを今後少しずつでも国の動きに合わせた動きをとってまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 再質問の2番目のことでは特に答えていただけなかったんですが、町長は、自治体クラウドにはどっちかいったら積極的ではなかったというふうに思っているんですが、それが、いつどういうふうに変わっていったのか。国がやるからやらざるを得ないようになったのか、その辺も含めてお尋ねしたいと思います。  それから、町長も少しふれられましたけども、私を含めてと言ったらいいんですか、高齢者、あるいはまた障害者の方が、このデジタル化に不慣れな人たちというのはたくさんおられると思うんです。この人たちに今後、行政としてどのように対応してデジタル化になったときに町民サービスが均等にできる体制をどうしてつくるのか。その辺が私は大きな問題だろうというふうに思っていまして、その辺はどういうふうに考えられるかお尋ねをしてみたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 何度か岸本議員から自治体クラウドの話をお伺い、質問も頂きました。私は否定的とか言っとるんでなしに、岸本議員のご提案に対しては、そういう体制がまだ整っていない、あるいは機器の更新だとかの一定期間が必要になるというような答弁も申し上げました。決して今後そういうふうな流れになっていくことを今までも否定しておったわけではありません。  今の後段の質問につきましては、私どもとしては、今議員がおっしゃいましたように、先ほど例に出しました高齢者ですとか、そういうデジタル化に乗り遅れる、あるいはそういうことの対応ができない町民の方々もたくさんおられると思いますから、行政経費的には以前にも申し上げましたように、両方のことに対応していかなければならないということでございますが、これはやっぱり必要な部分だと思いますので、現行のそういうものに苦手な対応ができない町民の皆さんにも今までどおりの対応も一部組み込みながら、ただ、そういう皆さんにもそういうデジタル化に通じていただけるような様々な手当てについては今後大きな検討課題であろうかなというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 本格化の稼働が令和7年度からだということなので、私が心配している町民が等しくこれに恩恵を受けれるというのはまだ今の段階では課題であるということでも仕方がないのかなと思うんですけども、とにかく取り残される人たちが出ないことを求めたいというふうに思っていますので、それを求めて第1問目は終わります。 ◎議長(西川誠一) ここで暫時休憩します。再開は10時55分といたします。                              午前10時43分 休憩                              午前10時55分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、見塚修君の一般質問を行います。  見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 2問目に入ります。2問目は防災、国土強靭化編であります。雪害による停電・断水対策について伺うものであります。昨年12月の降雪は、初雪としては今まで経験のない大雪、停電・断水と町民生活が麻痺した非常事態でありました。二度とこのようなことがない防災、国土強靱化施策が必要と考えますが、1つ、停電、断水の原因は。2つ、課題は。3つ、その解決策は。4つ、水道技術職員の増員(恒常的技術者の配置)が必要と考えるが。以上、お伺いいたします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員の2問目のご質問でございます。  1点目の停電、断水の原因についてでございます。停電の原因につきましては、水分を多く含んだ降雪により関西電力の架線に対する倒木が大量に発生し、送電に関する多数の施設を破壊したことによるものと考えております。さらに、それらの場所が香美町内にとどまらず、他市町でも同時多発的に発生し、予備の回線も含めて送電できず停電が長期化したものと考えております。断水の原因としましては、第1に長時間にわたる停電であり、第2には非常用発電設備の未整備と考えております。これまで非常時の対応策につきましては、通常使用時における1日配水量以上の容量を配水池で確保するか、もしくは非常用発電設備の設置を検討してきたところですが、今回のような長時間の停電につきましては対応できておりませんでした。  2点目の課題についてでございます。今回の停電により電力と通信の確保と正確な情報提供が課題だと考えております。電力につきましては、関西電力送配電株式会社と関係会社で全力で対応に当たっていただきましたが、結果的に復旧まで長期間を要することとなりました。電源車や発電機の運用により、施設の機能を維持できたところもございました。通信につきましては、光電話など固定電話で通話できなくなった家が多数あったほか、携帯電話基地局のバックアップ電源もなくなり、各社の移動基地局車両も運用していただいておりました。正確な情報の提供につきましては、停電に関する情報は関西電力送配電株式会社のホームページのみで、復旧見込みの見通しが立たない中でかえって混乱を招くとの判断により町民の皆様に対しての積極的な情報提供は控えさせていただきました。  断水の課題といたしましては、非常用発電設備が設置されていても既設の燃料タンクの関係から長時間の連続運転は不可能であり、燃料の補給と運転状況の確認が必要となります。また、通常時ですと遠隔監視システムにより浄水場への原水流入から薬品の注入等の機械の運転状況、配水池の水量や配水量を常時確認することが可能でございますが、停電時においては遠隔監視システムでの施設の状況把握が困難となることから直接施設の現状確認を行うこととなりますが、水道施設は集落から離れた山の中腹に設置されていることが多く、今回のような大雪と広域停電の場合、施設までの移動と雪かきに多大な労力を要しました。  3点目の解決策でございます。電力の確保につきましては、携帯型発電機を本庁と各地域局、各地区公民館に事前配備しており、一時的にはそれらを活用していただければと思います。また、現村岡地域局庁舎と小代地域局の新庁舎においても庁舎用発電機を整備し、有事に備えております。さらに、令和元年度に整備した消防団小代師団の消防指揮車は給電機能を備えた車両であり、実際に今回の停電時でも地域局庁舎の電源確保のために活用をしております。自主防災組織等で自主防災組織活動費補助金や避難所運営費補助金を活用して整備していただきました発電機を今回の停電で活用していただいたとも聞いております。未整備の自主防災組織等につきましては、補助金を活用して整備していただくよう周知を図ってまいります。  通信の確保につきましては、香美町では防災行政無線の屋外拡声子局と戸別受信機を整備しており、今回も地区の放送をはじめ活用していただきました。停電時でも稼働できるように非常用電源を備えておりますが、戸別受信機につきましては定期的な電池の交換に関する周知が必要であると考えております。また、NTTドコモから衛星携帯電話を3台借用し、本庁と各地域局に配備したところでございます。正確な情報の提供につきましては、関西電力送配電株式会社との適時的確な情報共有が重要だと考えております。今年度は令和2年6月に事前に協議しており、今回はホットライン等を活用させていただきました。自助、共助、公助の各部分ではそれぞれの役割を再認識、再確認していただき全体の防災意識の高揚を図るほか、今回の件を踏まえた香美町地域防災計画の修正も含めて対応してまいります。断水の解決策としましては、長時間運転可能な非常用発電設備の整備もしくは配水池の増設が考えられますが、停電時間の想定、整備費用及びメンテナンス費用も含め検討が必要だと考えております。  4点目の水道技術職員の増員でございます。平常時はもとより災害時においても安心・安全で安定した水の供給が行えるように水道事業に係る設計、施設の維持管理等に恒常的、専門的に従事できる水道技術職員配置の必要性は認識しているところでございます。しかしながら、香美町の現状として技術職員が管理職となっていく中で土木技術職員数が不足している状況にあり、水道事業に特化した採用より町全体で技術職員を確保していくという観点で、今年度も年齢条件を35歳以下として土木職の募集を行いました。結果的に応募者はあったものの試験結果や辞退等により採用には至っておらず、今後も引き続き土木技術職員の確保に努めていくとともに、水道技術職員を募集することも検討したいと考えております。  しかしながら、技術職員につきましては、香美町のみならず全国的に確保が難しい状況となっており、近年中に技術職員確保の見通しが立たない場合には、一般事務職から水道技術職員も含めた技術職員を育てていくことも検討したいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(6番) たくさん答弁いただきました。今、町長が言われたことを施策で実現しようと思えば、相当な財政力を含めて施策の発揮のためには労力も含めて必要だろうなというふうに思っているんですが、まず、町長が言われた中で1点気になったのが、携帯発電機云々と言われたんですけども、一般的な携帯発電機というのはその能力といいますか、使える範囲が1キロワットぐらいしか使えませんので、ワット数でいけば1,000ワットしか使えませんので、家庭の照明だとかぐらいのものにしか使えませんので非常に能力不足かなというふうに思います。それが断水等々のときに役立つというものではありませんので、例えば業者が工事用に持っているような大きな発電機等々を使わないと到底水道関係のポンプを動かすことはできないというふうに考えていますので、その辺も含めてまた検討していただきたいというふうに思います。といいますのは、私もこのコロナ禍での中で自主防災組織に補助金をやるぞと。私たちのところの世帯数の少ないところでは、たしか10万円でしたか、限度だということで、私もうちの区でも発電機を買っておりました。しかし、そういうことで避難するというようなこともありませんので、もし、どうしても携帯電話等々が電気が切れたときには用意しているのでいつでも使えるようにしているので充電に来てくださいという連絡はしました。そのようなこともあったりしますので、その辺はちょっと問題があるかなと思っていますので、もう一遍考えていただきたいと思います。  それから、町長が言われたいろいろな取組をするということの中で、1月18日ですか、菅総理の施政方針演説の中の防災対策国土強靱化対策の中では、今後5年間に集中して防災、減災、国土強靱化に取り組むんだと言っておられますので、そのような施策がどういうものが出てくるか分かりませんけど、ぜひともそういうものを取り込んで、今、町長が言われたことの整備はしていただきたいというふうに思っております。  それから、私、以前にも質問いたしましたけども、今回の雪ではないですが、やはり洪水だとかそういうときには遊水池、それから農地のダム化等を考えたときのいろいろな施策というのはやっぱり必要になってくるんだろうなと思っていますので、その辺も含めて国がどういう方針を出すか分かりませんが、その辺の施策もぜひとも取り組んでいただくようにお願いしたいというふうに思っております。それから、もしその辺で菅総理の施政方針演説の中身の中で本町が取り組もうと思うことがあるのなら、それも答弁願えたらというふうに思っているんです。  町長の一番初めの答弁の中で、水分をたくさん含んだ雪で倒木等があったということですが、一般的に言われているのは、針葉樹、特に杉ですが、根からこけるといいますか、矯めて倒れたり、途中の木が折れたりというような針葉樹の被害が多かったと思うんですが、私の地域では違うんですよね。6か所ぐらいありましたか、停電に影響した場所。そうした中で、針葉樹であったところというのは水道施設だけです。あと5か所は広葉樹です、自然。それは何が原因か、町長、もしお分かりだったら、行政の方たちがそれを分かっていらっしゃったらお答え願いたいというふうに思います。取りあえずここまで。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員からご指摘の菅総理の施政方針の中でありました5年間でというようなことにつきましては、役場としてもどういう補助金や交付金も含めて、国土強靱化に振り向けられるような対応を国がいかにしていただけるか。こういうことに財政部局も含めて少しでも有利な対応をしていただけるような対応を図ってまいりたいというふうに思います。  議員の地元での広葉樹の被害、ここにどれに原因があるかというのは、やはり最近森林が荒れているとか、あるいは鳥獣害による周辺の貧栄養化だとか、そういうことによる樹木の根の張り具合がどうだとかということが原因なのかなというふうに思いますが、詳しい原因というのは私は分かりませんが、議員のご地元では針葉樹よりもまさにそういう被害が多かったということでありますので、そういうことも念頭に入れながら森林の整備、あるいは今後の森林の、質問も頂いておりますが、森林譲与税やそういうものの活用をしたことでそういう防災力も高めていけるようなことがあれば、役場としては今後も対応してまいりたいと思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 5年間集中は国は15兆円と言っていますので、これは全て国が出すというものではないというふうに思っておりますが、例えば自治体との費用負担が折半ぐらいでなれば30兆円の事業費が出てくるわけです。そう考えると、今現在やっているコロナ対策の費用と同等以上のものが事業費として上がってくるのかなというふうな考え方もしますので、ぜひとも真摯に取り組んでいただけるようなことを求めておきたいというふうに思います。  それから、まさに町長、言われるように、県道三川下岡線の被害の状況というのは鹿なんですよ。大きな木でも鹿がその木の皮を剥ぐ。そこが腐ってくる。今回の雪でその重さに耐え切れずにそこで折れるという被害が三川、大梶地内では非常に多かったわけです。そのようなことを考えると、やはり鹿対策も非常に大事なことだろうというふうに思っていますので、その辺も含めて鳥獣害対策は取り組む必要があろうかというふうに思います。今後の、特に鹿ですが、鳥獣害対策がこの大きな停電、断水、それから道路の通行不能というようなことの原因になってくるわけですので、その辺の鳥獣害対策の取組、ちょっと最近は今までの取組をそのまま継続というような感もいたしますので、今後の取組について伺ってみたいというふうに思っています。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、議員からご指摘があったように、このたびの大雪による停電被害の大きな要因の一つに鳥獣害による、樹木の倒木があったということでございますので、今後も、今まで以上に鳥獣害対策にはしっかりと取り組んでいかなければならない。せんだっても新設をいたしましたストックポイントのことで処理頭数が格段に増えたことも報道にございましたように、今後もストックポイントだけにとどまらず、鳥獣害被害を食い止めるための対応は年々費用も増大しておりますけれども、多方面への影響を考えますと、今後も何らかの鳥獣害対策を引き続き拡大していかなければこれからもこういう事態になりかねないということでございますので、今後もしっかりと対応はしてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) それでは、4つ目の水道技術職員の増員の件でございます。実は合併前の水道職員の状況と今現在の状況を比較しますと、非常に職員数が減っている。水道技術者、減っている状況なんです。今、上下水道課の水道担当、2人ですか、3人ですか、しかいないんですよね。旧香住町のときには、一般職の職員も何人かおりましたけども、技能労務職の職員さんが役場に就職されてからずっと水道に携わってそのノウハウも持ち合わせていざというときには対応できたんですよね。今回、先ほど町長の答弁でも、仮にそのような発電機を設置したりいろいろしても、職員をそこに配置してそこで従事しなければその能力を発揮することができないということになれば余計に職員がいるわけです。そのようなことを考えると、私は、12月のときにかつて水道関係に従事した職員を応援部隊として上下水道課に派遣といいますか、応援部隊を送るように町長に進言いたしましたけど、やはりそういう人たちを常日頃確保する必要があるというふうに思うんです。だから、今、本町における労務職の職員というのは非常に少ないわけですが、そのような配置も考える必要があるんだろうというふうに思っているんですが、合併時はどのようなことが言われたかといいますと、職員の数は減らせる、専門職は専門の職員を充てることができるみたいなことがあったんですよ。しかし、現実は違うんですよね。管理部門にたくさんの人が配置されて、現場職員というのは減らされてという実態がありますので、その辺は町長、どうお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 年末の大雪のときにも、上下水道課長を含め上下水道課の職員に大変な負荷がかかったのはよく私も現場に出向いておりましたので、大変な思いで仕事を頑張ってくれたなというふうに思っております。特に3日、4日も続いた断水だとか停電でございましたので、職員の中には2日、3日寝てないような職員も出て、村岡の地域局で会ったときも2人とも目が充血しておって、課長の指示によって次はここに行きますというような報告を私にしてくれましたけども、そういう状況になってでも役場の職員として頑張ってくれとることには大変敬意も表します。ただ、議員がおっしゃいますように、特に香住町当時、合併前なんかに技術の技能労務職の水道職員の方がおられたのを私も当時議員でしたからよく知っておりますが、ただ、その当時から単純に人が減ったということでなしに、やはり一方ではシステム化、あるいは合理化、様々な機器の発達による職員が必要でなくなった部分も確かにあろうかと思います。絶対数がなかなかこういう災害のときには厳しいような状況でございますので、今後とも、先ほども申しましたように、技術担当職員、年齢幅を採用の人員の年齢を上げて採用するような運びにもしております。ただ、先ほども答弁の中で申しましたように、全国的に技術吏員の不足というのが叫ばれておる中で、やはり一般職でも上下水道課に配属になったからには水道のことも勉強していただくやの職員も内部では育てていかなければならない。特にこのたびの災害で課長からも報告を頂きましたのは、やはり水道の技術吏員、現場に雪の中、除雪をしながら進んでいっても浄水場だとか様々な施設の配管の具合だとか仕組みがきちっと頭に入っていなければ対応できないということがございますので、このたびの雪害のときにも業者にも大きな協力を頂いておるところでございますので、見塚議員がおっしゃいますような技術吏員の不足、あるいはこれからの増員、こういうことも含めて、あるいは民間の力をお借りして災害時の応援協定だとか専属的な保守契約だとか、そういうことも含めてどのようにすれば一番効率がよいのかというような思いで今後も取り組んでまいりたいと思います。技術職員を確保するということについては、今後も、以前にも年齢の少ない職員を社会人枠というようなことも今年度もさせていただいたところでございますので、そういうことも含めて、人事の採用についても技術吏員の確保にも努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 最後になりますけども、今回のことを教訓にインフラ関係機関、国交省や県土木や、あるいは町の防災安全課も含めた建設課、上下水道課、それから関電やNTT、いわゆる通信事業者等々です。連絡調整といいますか対策調整といいますか、そういう会議を開いた中で、先ほど町長が言われた森林環境譲与税等を上手に利用してみんなで防災、減災に努めるべきだというふうに思うんですが、そのような会議、調整をする考えはございませんか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 関係機関とは今までも災害のたびに緊密な連携をしていただいていると思っております。特にこの年末の大雪災害につきましては、私、就任してから初めて国土交通省からも連日24時間体制でこの役場に常駐の職員を派遣していただきましたし、県民局からも防災会議にも出席を頂けるような若手の職員が2人、役場に詰めていただきました。そういう事態も含めながら、今後とも関係機関とは防災体制の構築、あるいは常の防災対応についての定期的な協議というのは必要であろうかと思いますし、副町長のほうでそういう手はずは整えていただくようにしております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) ぜひとも防災のために減災のために事前な対策ということに心がけていただきたいというふうに思って3問目に入ります。  3問目は活力・教育編で、大学、大学院のサテライトキャンパス誘致について再度伺うものです。平成29年12月議会で大学、大学院のサテライトキャンパス誘致について提案をいたしました。教育長を中心に検討するとされたがいまだ実現の見込みの報告はありませんけども、1つ目、検討された状況は。2つ目、現に小代には園田学園との交流があり、3つ目、1月26日には弘徳学園(姫路大学)との連携協定がなされました。これらを含めて、さらに一歩前進してサテライトキャンパスの誘致を目指す考えはありませんか。お尋ねします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員の次のご質問でございます。  サテライトキャンパス誘致の見込みについてにつきましては、平成29年12月議会において近畿大学の理事長との面談内容を報告し、設置についてのハードルは高いが、県下唯一の水産高校や県の出先機関などがあるなどを利点と生かすことで将来的な可能性を見極めたいとの答弁をいたしました。その後につきましては、あらゆる機会を通じて可能性を探ってまいりましたが、結果として誘致には至っておりません。しかしながら、議会で諦めることなくいろいろなつながりや機会を捉えて交渉すると答弁を申し上げましたとおり、可能性を探る中で弘徳学園(姫路大学)から畜産関係の研究施設の構想について提案を頂いた中で、直接姫路に出向き、理事長との懇談を行いました。その後、協議を進める中で今回の姫路大学との連携協力に関する包括協定の調印に結びつけることができました。水産系ではございませんが、香美町が全国に誇れる但馬牛を主体とする研究に関するものであり、包括協定でありますので大学の強みを生かした教育、研究、人材育成、まちづくり等に大学の人的資源の力を借りて、さらには産業界や行政との連携を図り、地域振興を進めてまいりたいと考えております。  現時点では、小代区に研究センター、実習場を設ける計画を持っておられるようであり、決定事項ではありませんが、将来的には農学部を設置して小代区では学生が実地研修を行うことも構想されておられるようでございます。将来的に構想が具体化すれば学生が香美町で生活してもらうことも考えられますので、今後もさらなる機会を逃さずよい関係を構築する中で可能な支援を講じてまいりたいと考えております。  なお、園田学園との交流については、小代区において昭和55年から雪国ホームステイとして、オーストラリアからの交換留学生を受け入れております。また、近年は歴史関係の教授によるふるさと教育を中心としたフィールド調査が行われております。
     以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 令和3年度の予算の中で担当課長との質疑の中で明らかになったように、専門大学関係ではある町の言いなりで施策が取り組まれている。大きな金も出費しようとしている。それはそれとしても、町長も言われましたように、本町は水産の町、特に旧香住町香住区は水産の町なんですよね。これに加えて、今回小代、村岡のほうでの主産業でもあります但馬牛、姫路大学が入ってくれるとなれば、本町の大きな産業、魅力ある産業といいますか特色ある産業といいますか、その大きな2つのところを中心にいろいろな施策が取り組めるんじゃないかなというふうに私は思っています。特に、産業の活性化も含めて経済の活性化も含めて、常々よく言われるあんまりいい言葉ではありませんが、よそ者と言われる方々の力を借りて本町の活性化を進める必要があるんだろうというふうに思うんですが、本町の独自の取組のやり方、ほかの町の言いなりにはならないで独自の政策を立てるべきだと思いますけども、その辺についてどうお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 専門職大学が豊岡市の言いなりになっとるということではありません。大学の構想自体が豊岡に立地はするけれども、但馬地域全体で対応していくということでございます。ただ、費用負担にしても豊岡市の費用支出は大変な差がございますので、どうしてもやっぱり立地のある豊岡市が主体的に取り組む。ただ、私どもとしては、以前から申し上げておりますように、大学のフィールドワークとか、あるいは豊岡演劇祭だとか、そういうことに大学と絡めていただいて、香美町にも但馬地域で初めてできた専門職大学の影響を我々の地域にも及ぼしてほしいということで協力体制をとっておるものでございます。何も豊岡市から頼まれて言っとるわけではありませんので、よろしくお願いしたいと思います。  議員がおっしゃいますように、サテライトキャンパス、あるいは学生さんがこっちで常駐で来ていただく研究所、姫路大学との連携協定、少しだけ前には進みました。それまでには以前から一定町民や議会の皆さんからも、今までから何十年にわたって水産系の大学関連施設の誘致につきましては、以前も人的な交流のある教育長と同行していただいて近畿大学にも行かしていただいたお話はしたと思いますけども、なかなか現行では日本海側での水産研究施設を大学がというのは難しい。既に近畿大学は富山に研究所も持っておられて、水温の低い日本海ではなかなか研究施設は難しいことと、富山の施設もなかなか活用ができていないので閉じることも考えておられるというような中で、逆に松葉ガニの研究なども私どもからも提案を申し上げましたけども、理事長からは松葉ガニの養殖というのは無理ですというようなはっきりとご意見も頂戴した中でなかなか難しいということで、近畿大学のお話は継続はしながらも実現に至っていない。ただ、サテライトキャンパスとまではいきませんけども、日体大との連携協定も進めておって学生さんや先生方にも香美町の青少年に対する体育指導にもお越しを頂くというのも、サテライトキャンパスとまではいきませんが、やはり大学の教育機関との関連を持った取組ということで、そのときも一歩前進したなという思いで今まで毎年のように事業を進めておるところでございます。今後も機会を捉えてサテライトキャンパスだとか大学との交流には今後もアンテナを張りながら努めてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 豊岡市という言葉が出たんですけども、そうだというふうに思っているんですが、そうした中で、これは総括で本当は質問したらいいんですが、町長、わざわざ言われたのであれですが、令和3年度予算で高校教育の中にまで、教育分野まで町が出資してそれを支えていくんだというような部分がありましたので、その辺はちょっと問題があるのかなと。教育の中身ですので、これは県立高校である兵庫県が出資して、そのような専門大学を上手に活用して高校生の授業に出すべきだと。町が出資するべきものではないというふうに私は考えておりますので、1つだけ申し上げておきたいと思います。  そうした中で、富山が閉鎖みたいなことを言われたんですが、私はいい機会かなと思うのは、実は境港市にサーモンの養殖があります。これは冒頭申し上げた東北大地震でサーモンを養殖しておった業者が施設が壊れた。そうしたときにどこかいいところがないかなと言ったら境港が手を挙げて、規模を拡大して今大きな事業をやっておられます。そのようなことも含めて、それなら富山を閉鎖して香住にそのような研究所含めて誘致することもいいことかなというふうに思っていますので、もし参考になればと思っていますので、そのようなことを申し上げておきたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、町が高校の費用負担の話でございますが、やはり様々な展開が進める中で高校に対する経済的支援というのが、例えば下宿費の補助をいまだに続けとるようなものもございますので、間接的には私どもの町の高校支援であったり、あるいは他地域で新しく始まる取組についての市町間の取組によって盛り上げるというような意味もございますので、そこのところはご理解を頂きたいというふうに思います。  今の境港のサーモン、あるいは岩美はお嬢サバというような養殖もしております。私も現場は2回ほど見たこともございます。ああいうものができないのかなというような思いもある中で、私どもの地域には水産事務所もありますので、水産業界の中で例えば何らかのことをきっかけに香美町にそういう研究施設だとかそういうもののお話があった場合には、町としても積極的に関与はしていかなければなりませんし、特に鳥取県、そういうような思いで新しいブランドの魚も陸上で養殖をされたりというような先進的な取組は隣の県でやっているようなところもございますので、今後も業界を含めて、香美町としてもそういう部分にも可能性を見いだしていくような取組はしていかなければならないというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 町長は相手方から話があったら取り組むみたいな言い方ですが、積極的に本町からの発信をして、そのようなことに取り組む姿勢も見せてほしいというふうなことを求めて4問目に入ります。  次は教育編です。小学校の学校版教育環境会議の結果と今後の方針について伺うものです。1つ、全体的に会議の状況、様子はどうだったでしょうか。2つ、学校統合に関するアンケートの結果をどう見ておられますか。その中で見えてきた課題、その解決策への取組。5番目に、佐津小学校の新入生の予定、実態をどう捉まえ、どう考えておられますか。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。最初に教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、見塚議員のご質問にお答えをいたします。  まず1つ目ですが、会議の状況、それから様子については、会議は全て小・中学校14校で開催をいたしましたが、コロナ禍の影響もあり積極的な参加の呼びかけができなかったり、保護者に限定して開催した学校などもあり、ほとんどの学校で参加者数が減少しております。そんな中、佐津小学校が35%増、射添小学校が87%増、香住第一中学校が40%増と前年より大幅に参加者が増えた学校もありました。佐津小学校では地域の方の参加が多く、昨年と比較して保護者の数は変わりませんが地域の方が2倍以上となっていました。射添小学校ではコロナ対策を徹底しながらオープンスクールと併せて開催したことにより大幅に増えております。香住第一中学校では統合に関する関心により増えたものと考えております。全体で見ますと、昨年度は保護者が67%、地域の方が33%でしたが、今年度は保護者69%、地域の方が31%、若干地域の方の割合が少なくなっております。  2問目でございます。学校統合に関するアンケートの結果については、平成26年の少子化の進行を背景とした香美町の教育環境の在り方についての答申書によります学校統合を判断する目安としている3分の2以上となっている学校はありませんが、奥佐津小学校、佐津小学校において、昨年度より10%程度上昇し、60%を上回る非常に高い割合となっています。また、長井小学校20%、余部小学校32%、村岡小学校16%、兎塚小学校18%となっており、昨年度より若干上昇をしておりおります。一方、現状を希望すると答えた方は、奥佐津小学校、余部小学校、村岡小学校、兎塚小学校では前年度より減少しましたが、佐津、長井、射添小学校では増加しており、特に射添小学校では35%の大幅増となっております。  3番目でございます。これらのアンケート結果と会議に参加された方の学校に対する評価や意見を踏まえ、去る2月22日に開催しました総合教育会議で協議させていただいたところ、小規模ならではの取組には高い評価を頂いているので、基本的には現在の取組を継続していくべき。学校統合について参加者が少ないので、もっと多くの方々に意見を聞く必要がある。地域から学校がなくなることは問題視されなくなっているのではないか。長期的な見通しが見えないこと。保護者は不安を抱いているのではないか。同規模の児童数でありながら、奥佐津、佐津と長井、余部との間でアンケート結果に大きな差がある要因を検証する必要があるのではないかなどの意見を頂きました。  4つ目です。そこで、基本的には現在の取組を継続していきますが、毎年、学校で開催する学校版教育環境会議とは別に今後の方向性について検討していく必要があると判断し、来年度策定する今後10年間の教育の指針を定める教育振興基本計画の素案を作成するまでに、特に統合希望の割合の高い地域については保護者や地域の方が具体的にどのような統合をイメージされているのかなどを詳しく検証していくことを総合教育会議で確認しましたので、その結果により今後の方向性を定めていきたいと考えております。  5問目です。佐津小学校の新入生の実態についてですが、幼稚園に入園したときは3名でしたが、年少から年長へ上がるときに1名が香住へ転居し、現在年長組の園児は2名となっていますが、1名は既に町外へ転出しており、今年度末までは区域外就園をし、小学校は町外の学校へ入学する予定のため、来年度の新入生は1名になります。今後、町内の出生数を見ますと同じような状況となる学校が発生することが予想されることから、これらも踏まえた教育振興基本計画を作成していくようにしたいと考えております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 次に、町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員の学校の関係のご質問でございます。  香美町がこれまで取り組んでまいりました小規模校の弱点を補いながらメリットを最大限に生かした小規模校ならではの教育は、きめ細かな指導により小規模校のほうが平均的に学力が優れているという結果が得られてられており、保護者から高い評価を頂いていると聞いております。しかし、学校版教育環境会議の学校統合に関するアンケート結果の数字だけを見ますと、今すぐ統合を希望する方が60%を超える非常に高い割合となった学校があったところでございます。教育長の答弁でも申しましたが、これらの結果を受けて開催した総合教育会議で、教育の方向性としては小規模校ならではの取組には高い評価を頂いているので、基本的には現在の取組は継続していくべきという意見も頂いております。  一方、学校統合に関しては、参加者が少ないのでもっと多くの方々に意見を聞く必要がある、長期的な見通しが見えないことに保護者は不安を抱いているのではないか、同規模の児童数でありながら、先ほども教育長からありましたように、奥佐津、佐津と長井、余部との間で、アンケート結果に大きな差がある要因を検証する必要があるのではないかなど意見を頂きましたので、来年度策定をいたします教育振興基本計画の素案を作成するまでに統合希望の割合の高い地域について保護者や地域の方が具体的にどのような統合をイメージされているのかなど、詳しく検証していくということを確認をいたしました。その結果により今後の方向性を定めていきたいと考えております。  佐津小学校の新入生の実態や今後の町内の出生数を見ますと、学校教育を取り巻く環境や地理的条件、これまでの統廃合の流れも踏まえ、10年先を見据えた就学前施設、小・中学校の適正配置の在り方を総合的に検討する必要があると感じておりますが、学校統合を検討する上では、直接影響を受ける児童・生徒の保護者や就学前の子どもの保護者の声を重視しつつ地域住民と教育上の課題やまちづくりも含めた将来ビジョンを共有し、十分な理解や協力を得ながら進めていくことが大切だと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長、町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(6番) まず、アンケートの結果、先ほど町長、教育長から答弁のあったとおりに、奥佐津小学校、佐津小学校で非常に統合を望む声が多いという実態があります。私もほかの小学校に比べてこのような数字が出るのはなぜか分かりませんけども、非常に、多分二中統合との関係も大きく影響したんだろうというふうなことも思っております。私は、この奥佐津小学校の環境会議に出たときに、ちょうどその日に神戸新聞で豊岡市の会議の状況、今後の統合の考え方の状況が出ましたので、それをコピーしたものを配付させていただきました。そのようなこともあったのかなというふうに思っているんですが、そうした中で、今答弁の中でいろいろありましたけども、小規模校を生かすという言い方がありますけども、小規模だからどうしようもないのでその施策が必要だけであって、私はその施策が大変いいものだというふうな考え方はしておりませんので、学力も含めて、そのとき場当たり的な教育になってしまってないかなと非常に心配をしております。子どもの成長を考えると、教えてもらうばかりでなしに自分で考える力も非常に大切だろうというふうなことを思っていますので申し上げておきたいというふうに思います。  そうした中で、佐津小学校の幼稚園のときの生徒数の話が出ましたが、私が聞いているのは、幼稚園のときには、もしかしたら幼稚園の入園の時期とかそういうのは分かりませんが、同級生は5人おったんだと。教育長は3人と言われましたけども、同級生は5人おったんだと。そうした中で、1人は転居、町内から町内、あと3人は隣の豊岡市、1人は住民票だけ移した。実際は本町内に住んで隣の町に行くというような実態があります。かつて、このことは私はこの場で申し上げましたけども、余部小学校でありました。余部小学校も、入学前だけではありませんけども、小規模校の教育は嫌だということで豊岡市のほうに何人か出られました。ということは、私が非常に心配しているのは、教育行政と一般行政とに差があるんだろうと。一般行政で移住者を取り入れて人口を増やそうとしているんですよ。しかし、教育行政では人口を流出させているんですよ。この辺の取組の仕方に大きな差があると思っているんですが、この辺は町長か教育長か分かりませんが、施策、間違っているんじゃないかなと思うんですが、その辺についてどう思われますか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私は決して学校統合を進めさせまいとして今のつくりをしたわけでもありません。歴代の教育長とも相談をしながら小規模校ならではの取組ということに重点を置いて今でも取り組んでおるつもりでございます。せんだって教育総合会議の中でも各教育委員さんに私の課題についてはちょっとお話をさせていただきました。見塚議員はそこにおられなかったと思いますが、特に今般の佐津小学校、奥佐津小学校での統合の希望の割合が高いこと、これが余部や長井と比較すると断然多い。同じ程度の小規模校でありながら保護者や地域住民の皆さんの意識には何でこのような差があるのかということの課題。それから、先ほど教育長の答弁でありましたように、基本計画を定めるまでにその割合の高かった地域の住民の皆さんの持っておられる統合のイメージも含めて事前での住民の皆さんの意見を聞く場を設けたいというような話も教育長からもありました。これは、教育総合会議の中でも出た議論でございます。そういうことを検討しながら、1つ課題として残りますのは、就学前の教育の形が香美町はなかなか改善できていない。小代区は幼稚園はなしに認定こども園、香住区の中心部であります香住小学校区は民間の保育所が4歳児まで預かっていただける体制の中で、幼稚園は1年保育の幼稚園がある。周辺部の小学校に附属した幼稚園は2年幼稚園として今そのまま存続しておる。そういうことも併せて検討しなければならない。ただ、佐津と奥佐津をどこかの小学校に統合すればそれで済むということにはならないわけでございますから、そういう難しい問題も住民の皆さんには知っていただくような機会を設けなければならないということで、先ほど教育長から答弁申し上げたようなつくりをしたわけでございます。決して私も統合を進めようとする気がないわけでもありませんし、一中と二中の統合に間断なく1年間で統合を進めてきた結果を見ていただければ分かりますように、やはり住民や保護者の皆さんの意見、そういうことをもって本当の意味できちっとしたこれからの香美町の学校の体制がどうなのかということを真剣に議論をしながら進めていきたいなというふうに考えております。  ただ、実務の教育委員会の総務課長の話を聞きますと、仮に小学校の統合、佐津や奥佐津、こういうものを進めようと思っても3年はかかるということでございますので、しっかりとそれまでに住民の皆さんの意識がどこにあるのか、統合について持っておられるイメージを町としてしっかりと把握をしながら、今後も検討を進めてまいりたいというふうに考えております。  決して私は差異はないと思っております。香美町が進める人口減少対策、人口減少を抑制するような対策と現行の学校の体制を放置することによって子どもたちが流出しているというふうに議員はおっしゃいますけれども、このたびの先ほどおっしゃいました佐津小学校の事例につきましても、どういうことで移住をなさったかということを尋ねますと、親戚のうちの祖父母のうちが空いたので、現行住んでいる住まいより環境がいいので変わられた方もありますし、香美町の中で香住区に転居なさった方があったりということで、結果的には3名就学する児童が1名になったというような結果を聞いておりますので、教育環境で住む町を決めるという方も一部はあろうかと思いますけども、様々な要因があって他の町に転居をなさる。これは仕事や何かの加減で転居なさる方も多いと思いますので、実態として実数は私としては把握ができてないのは確かでございますけども、ただ、教育行政と町の行政が真逆に進んどるというようなことは決してないというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 入園したときには3人というのが正しいようでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) こういう場ですので誰がどうのということは言いませんけども、私が聞いているのは5人と聞いています。相谷2人、安木2人、訓谷1人、5人と聞いています。そうした中で、今1人残った方が、町長、先ほどあのような答弁だったんですが、非常に悩んでおられるんです。豊岡に行こうかな、悩んでおられる。ということは、教育行政と一般行政とにこの人口問題に関することについて矛盾があるんだろうと思うんですが、余部小学校のことでも申し上げました。非常に矛盾があるんですよ。再度どういうふうに思っておられるかお尋ねしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 小規模校で周りの同級生になる児童が少ないので、それが原因で転居する、それがために転居をなさる方が今までも随分おられたりというような話はよく聞きますけども、ただそれだけが原因で転居をなさるのかな。あるいは例えば1人になった、2人になったら教育はできないというのであれば、今は休園といいますか休校措置を取らなければならないようになっております。何十年も続いた御崎の分校なんか、1学年1人だった分校が、じゃ、存在意義があるのかどうかといいますと、またそこは難しい問題かなというふうに思いますので、小規模校あるいは児童・生徒が1人ということになったものがどうなのかということを言われますと、それはそれぞれの保護者のご判断だとは思いますが、私は生活全般の中に様々な事情があって転居をなさるべきものだというふうに思っておりますから、自分が生まれ育った地域から、同学年の児童が少ないからこれでは自分の子どもの教育環境が悪いから転居をなさるというのが自分の感覚でいうとそういう方々がおられるのかなというような思いがありますものですから、そこら辺の実態については正確なことは私は分かりませんけども、何がしかのほかの要因もあって転居をなさるというようなこと。  それから、各小学校において同規模校ながらそういうイメージというのはどの保護者もお持ちである中で大きくアンケート結果にも差異があるということについては、私はこれは原因を究明するような必要があろうかという意味で先ほどの基本計画をつくるまでに、地域の皆さんのお声も改めて聞く場を設けたいということを申し上げたところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 見塚修君。 ◎見塚 修(6番) 行政の皆さんにどのような話が伝わってくるのか私には分かりませんけど、我々、行政に直接携わっていない人間にはいろいろなことが伝わってくるんです。小規模校が嫌だから豊岡に出たとか伝わってくるんです。役場の職員、たくさんおられますのでいろいろなところにおられます。それを統計的に取れとか何とかは申しません。それはできるわけありませんけど、しかし、社会の動き等々はやっぱりしっかりつかんでいただいて今後の行政に反映させるべきと思っていますので、よろしくお願いします。終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で見塚修君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩します。再開は午後1時ちょうどといたします。                              午後12時00分 休憩                              午後 1時00分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  休憩前に引き続き一般質問を行います。  次に、吉川康治君の一般質問を行います。  吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 吉川です。一般質問をさせていただきます。本日は、町長に対して1問と、教育長に対して1問、2項目させていただいております。  質問に入る前ですが、午前中から各議員、ふれられておりますが、2011年の今日3月11日14時46分、東日本大震災が起こりました。死者1万5,899名、そのうち90%以上が津波によって亡くなられております。1万4,308名でありました。この津波、最近でもよく災害は増えておりますが、以前の津波とは違いまして津波、波と、そして家屋などの瓦礫で重油などによる火災で焼死した方も含まれております。そういった今までになかったような津波が襲いかかったということで想像を絶するものだったのではないかと推測の余地は出ませんが、そのようなことがあったということでございます。10年たった今でも、先日、漁連など一部魚で出荷ができなくなるなどの影響が出ておりまして、真の復興が待たれる限りであります。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、安否が分からない方が一日でも早くご家族のもとに帰れることを心から願っております。  それでは、通告に基づきまして質問に入りたいと思います。まず、教育長に対しての質問となります。昨今少子化が進んでおりますが、少子化が進む子どもの教育の現場についてお話を伺ってまいりたいと思います。今回は保護者の方のヒアリング等をもとに質問をさせていただいておりますので、ちょっとアンケート等々の食い違いがあればご容赦いただきたいなと思います。  それでは、質問をさせていただきます。この少子化の問題、香美町だけではないんですけども、都会から離れた町の課題でもあるかと思います。ご存知のように人口減少に加えまして子どもの減少も進んでおります。一部の学校園では休校なども出てきていると承知しております。こういった子どもの減少というもの、子どもたちの学校生活にどのような影響があるのか。私たちの過ごした少年時代と比べてみてどうなったのかなというところを教育長にお伺いするものであります。  まず1つ、授業についてであります。私、30と言ったのは私が30年前から義務教育を受けているからでありまして、別にさらに昔でも構いませんが、人数が影響してできること、体育なんかも授業が限られてくると思うんですけども、できないことなど差があるのかどうか。違いが生じているのかどうか。  そして、2つ目に休み時間の過ごし方です。我々の昼休みなんかは野球ですとか、そういったことをやっておりましたが、そういった過ごし方についてどのような変化が生じているか。  そして、3つ目にクラブ活動であります。たくさん昔はあったと思うんですけども、今は限られた活動になっているのかなと思いますが、現状どういった影響が出ているのかお伺いをしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、吉川議員のご質問にお答えをいたします。  まず1問目ですが、5歳から14歳までの子どもが香美町において30年前の平成2年は3,478名でした。30年後の令和2年になりますと1,261名となり、2,217名減となっております。割合では63.7%減というふうになっております。子どもの人数の減少は顕著となっております。また、30年前では、11名の2チームで行うサッカーの試合や多人数での合唱、合奏などができました。現在は、少人数によりそれら正規の形ではできなくなり、人数を減少した形でルールを工夫しながら活動をしております。子どもの数の減少により、人間関係の固定化や序列化など30年前では考えられなかった課題も見えています。そこで、本町は、それらの課題を解消するため合同授業、学校間スーパー連携チャレンジプランを実施したり、小中一貫化教育を行ったりするなど異年齢との合同学習や交流の中で切磋琢磨する経験ができる取組を現在進めております。  2番目の問題です。休み時間については、昔も今も子どもたちは元気に過ごしております。学校訪問で見させていただきますと、大休憩、昼休みなどに子どもたちが元気に運動場や体育館で走り回っている様子を見ました。子どもたちの遊びについては、活動できる広さや人数によって自分たち、子どもたち自身がルールを考え、工夫をして過ごしております。  3つ目です。クラブ活動と部活動についてでございますが、小学校のクラブ活動、中学校の部活動とも、児童・生徒数の減少を視野に入れながら定期的に検討を加えております。例えば、中学校の部活動においては、現在香住第一中学校では、平成28年度より3つの運動部を廃止し、現在、運動部8、文化部2で実施しています。また、村岡中学校では、現在運動部6、文化部1で実施していますが、令和4年度には運動部1が廃止する予定です。小代中学校では、平成27年度より現行の男子1部、女子1部となっています。なお、村岡中学校と小代中学校については、季節に応じて陸上競技や駅伝競走、そして、スキー競技を実施しております。なお、中学校の部活動の在り方については、生徒数の課題を踏まえ、学校と生徒、PTAが十分協議した上で対応をいたしております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 次の質問に入りたいんですけど、1個確認をさせていただきたいなと思います。12月の一般質問のときに、教育長、子どもたちの経験というところを大事にされているという趣旨で答弁いただいて、野外活動等力を入れていきたいということですが、今もお変わりはないでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) その考え方には一向に変わりはありません。学校の机の上の授業以外で教わることがたくさんございます。先日、ふるさと教育推進委員会なるものを実施しましたが、その中で土曜の活動、そして日曜日の活動、主に地域の方が全て活動していただいております。そういう活動、そして、また、学校の中での学校行事、屋外に出て行う授業等につきましてはそれなりの効果がございますので、その考え方には変わりはございません。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 安心しました。といいますのも、野外活動もそうなんですが、学校内における経験というもの、学ぶという言葉を考えたときに、やはり経験が大前提、学力というのは、また、学問ということで私はちょっと違うと考えておりまして、今回、私がちょっと懸念しているのは学力ではなくこの学びのほうであります。少人数の生徒しかいないところで、生徒一人一人の生活環境を含めて小学校入学までに多くの近所の方を含めて一人一人に歴史があるわけで、その中に大人が何人加わっとるか分からないんですけども、少なくともそういった大人の方々の教育ですとか、そういったサポートがあってその子の人格形成がされていると私は思うんです。今度、じゃあ、子ども同士が少ないとどうかといったら、やはり子どもらが経験してきたことを共有する場が私は少なくなっておるのと違うかなと思うわけなんですけども、そういったところの担保、今、スーパーチャレンジプランのお話をされましたけど、今どのように考えておられるのかお伺いをしてみたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 子どもの数が非常に少なくなってきまして複式で行っている小規模の学校もございます。といいましても、野外に出たときに大体1人の先生が見れる数というのは安全上、そうたくさんの数は見れません。したがいまして、今現在行っているのは、複式であれば1年生、2年生、3年生と4年生合同で外に出してやったり、そしたら必ず2名の教師がつきますので、そういう経験値でもって合同学年で、合同で学年を2つないし3つして維持をしていると。単学年で行うというのは、香住小学校あたりは単学年で行わないとなかなか目が届きませんのでできないようになっておりますが、今、小規模の学校ではそのような形で複数の学年で1つの行事を行っている。また、全校で行っているようなところもございます。例えばスキー教室等々におきましては全校で行って、学校の教師だけではコーチが足りませんので、地域の方の協力を得ながら全校で行う行事も中にはたくさんございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 複式ですとかそういったお話になってくるかなとやっぱり思っておったんですけども、要は今の学校の維持に関して、私は、ほかの方がどういった見方をされとるかは分からないんですけども、子どもの学ぶ機会を大人が無理やりこじつけて奪っておるように思えてならないんです。要は小っちゃい単位の学校を守っているように見えるんですよ。そうすることで、本来子どもが、例えば香住小学校の中に1つにまとまったとしましょう。そしたら人数がたくさん増えて、小学校の6年間だけでもいいんですけども、そしたら友達が今10人とかでしかいなかった友達のチャンスが7倍、8倍になるわけですよ。これをこのまま維持すると、私は友達を作る場を奪っておるようにしか見えなくて、そういったところを今、教育長はどういうふうに考えられとるのかなと。友達を作るチャンス、これは大人になってからすごい大きい影響を持ってくるのはご存知ですよね。忘年会とか同窓会とかそういう話じゃなくて、人脈というのがやっぱり大人になってからすごい重要になってきます。そういった意味も大人になったときも含めて私は早い段階で多くの子らと接する機会もっとようけつくらなあかんと思うんですけど、教育長はどのようにお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、小規模だから人間関係がなかなかつくれないということではないだろうというふうに思います。私は、先ほども申しましたが、午前中も出ておりました1学年に1人のクラスが出てしまうといったときには2年生の子ども、また、小集団で1年、2年、3年を一緒に一くくりにして校外に出してやるとか、いろいろな策を工夫しながら人間関係の広がり、その中で学ぶことがたくさんあるだろうというふうに思います。一概に私は人数が少ないから社会性がつかないというのはどうかなというふうな思いでございます。人数は少なくても地域の人や家族のつながり、そういうところで社会性というのはやっぱり十分育つ部分もございます。全く育たないということは思っておりません。例えば小規模の学校であれば、子どもたちがプランを立てて学校行事、学年行事をプランを立てて計画するところもございます。例えば近くの川を探検しようと、先生らは見ているだけだと。その川で何をするかというのは子どもたちで協議をして決める。そういうよさも小規模では、小集団で動けるというよさがあるので、地域学習にも非常に貢献しているなというふうな思いでございますので、私は小規模だからといって友達関係がどうのこうのということはないだろう、小規模は小規模なりのやっぱり友達関係というのはできてきます。そして、今回、私、香住第二中学校の子どもたちが香住第一中学校に行ったときに、あの人ら、知っとるわと。何でだといったら学校間のスーパー連携チャレンジプランでよく一緒になって顔を合わせていると。それですぐ仲よくなってくると。そして、また、修学旅行は合同で行きますので修学旅行で一緒に行ったとか、それから自然学校で一緒に行ったと。人に接する機会というのはたくさんあるだろうというふうに思います。その中で友達関係も広がってくるのではないかなというふうに思っておりますので、小規模だから、大規模だからじゃなしに学校でそのような方向づけを教師がいかに仕組んでいくかということも大事だろうというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 小規模、大規模で何が違うのかがほんまにちょっとよく分からんのです。というのが、今、教育長がおっしゃったことは別に大規模校でもできるんですよね。私は小学校のときも班の形、多分今もやっていると思うんですよ。そう少人数を作って野外活動なんかも担任の先生と副担任の先生2人で、6個ないし7個とかの班を面倒を見ておられたわけです。写生大会に行くとなったら港湾のほうに出て引率されますが、それでもやられとったんですよ。何で小規模と大規模とで何の差があるのかというのがいまいち理解できないわけです。大規模でもできるやんと思うわけなんですよ。ここはどういう理解をしたらいいんですか。だから、教育長が今おっしゃったのは別に香住小学校でもできるんですよ、小規模でやろうと思ったら。ちょっとそこら辺、どういう考えなのか、もう1回、お聞かせいただきたいなと思います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) もちろん大規模でもできるだろうというふうに思いますが、吉川議員の小学生時代というのと、今の小学生の子どもたちというのは随分変わってきております。例えば数が4クラスも5クラスもあった時代なんでしょうか。それを担任が2人ないし3人でそれだけの人数をあの当時は見れました。ところが、今はその人数ではとても外に出すのが危険でできません。先生の配置も一つありますし、そして、吉川議員の子どもの頃と今の子どもというのは、やっぱり支援を要する子どもたちというのが非常に増えてきております。べったり1人につかなければいけないということも出てきます。そして、バリアフリーができているかできてないかの問題もございます。そういった意味で、非常に手のかかる子ども、支援をしっかりと要する子どもたちに職員を非常に要するという問題もございます。安全性から見ても、あの人数でも、例えば僕が30年前の頃を今思い出しているんですけど、あの頃のことを今やっても無理だよなと、できないよなと。これは、安全性の担保だろうというふうに僕は思います。安全性が保たれないということが非常に、今、どうかすれば学校の中でも何か事件、事故があれば裁判闘争に持っていかれるような形になっておりますし、教師、校長をはじめ、随分安全性には気を遣って、特に校外、特に海だとかいうふうなところには気を遣った配慮が必要であろうといった意味で教師が不足していると。香住小学校ではたくさんの教師がつかなければいけないというところが一番違っているのではないかなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。
    ◎吉川康治(10番) であれば、管理ができるように、要はどこを向いているかがいまいち、教育長の答弁ですと事情があるとか分かりますよ。子どもらの環境も変わってきていますから、物も昔よりあふれています。ただ一方で、実際に本当にそれが、私がヒアリングした方々だけになるんですけど、本当にこれを求められておるかといったら違うんですよ。私が今質問させていただいたことを懸念されておるんです。要は、やっぱり友達を作ってほしいという思いで小学校に入れたい。実際に香美町に残られて、先ほどのアンケートもありますが、私から言わせてみたら、行動できる方はもうアンケートを取るところにいないんですよ。先ほど見塚議員のところでも出ていかれた方がおると。そういった現状もやっぱりきちっと把握をされた上で、こういったチャレンジプランもものすごく苦労されているのは分かっているんです。冊子みたいなものも見させてもらっています。上がってきておる課題もそうなんですよ。まとめたら課題は解決するやんと思うわけなんですよ、チャレンジプランの今後の課題とかも。だから、一層教育長が答弁されておるそのことが矛盾に満ちとるわけなんですよ、方針を含めて。だから、やっぱり多くの友達を作ってほしいというのが保護者の方々の思いで、子どものために行動ができるのがやっぱり親だと思うんです。私は子どもがいないのであれですけど、やっぱり子どものためだったら何でもするという親はようけおると思うんですよ。そういう意味で、もう1回伺いたいんですけど、ほんまに少人数でいいんですか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 先ほども申しましたけど、少人数でできないから大人数にしてやっているのが、例えば具体的に言うとスーパー連携チャレンジプラン。これが、例えば5校連合だとか、そういうふうな形で人数を増やしてやっているわけ。だから、友達の数が少なくて固定化したらいいということは私はそれは大事なことだと思います。その中でしっかり友達関係のことをつくる。そして、友達を増やしたい、勉強もいろいろな考え方を聞きたい、知りたい、学びたいという中で大人数で授業をするということで大人数を仕組んでやっているわけです。だから、その中で多くの友達を作るのもその中の一つなんです。というふうなところなんですけど、お分かりでしょうか。よろしいですか。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) チャレンジプランのお話なんですけども、これは年に10回。1回朝9時から12時までの3時間で年間授業数が30時間、6年間で180時間。一方、通常どおり1年生から6年生まで一緒に時間を共有すると7,200時間。子どもの6年間というのは我々の6年より長く感じるんですよ。今は6年なんてあっという間だと思うんですよ。自分も社会に出てからめちゃくちゃ早かったので、でも、小学校は長かったんです。その中でできていく絆もそうですが、子ども同士の情報共有、最初の話に戻りますが、子ども同士で自分の興味ですとか趣味ですとかを話す。そういったところから発見があって興味を持つ。もしかしたらその中にその素質があって次のステップに行くような子も出てくるかもしれない。逆に言えば、そういったチャンスを私は失っとる可能性があると思って心配して質問させてもらっているわけです。この時間、6年間で180時間。これでどれだけ友情関係、実際におりますよ。チャレンジプランがなかった頃でも、中学校に入学したら、もともと柴山ですとか長井とかは一緒に自然学校とかもやっていましたし、5日間共に過ごしていますからそういったケースもあるんですけど、やっぱり中学校になって一から築くより小学校の段階からいろいろな自分の周りの話ですとか大人の話も含めて共有できる。それは財産ですから、そういったものを構築できるような、チャレンジプランとかではなくもっと多くの共有する時間を持つべきだというふうに思うわけです。そういう点はいかがですか、教育長。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 多くの意見を共有することが大事だと言われるんですよね。 ◎吉川康治(10番) ですから、多くの趣味とか知っとること、本とか授業とかで学べない子ども同士のネットワークということです。 ◎教育長(藤原健一) 分かりました。それは非常に大事だろうというふうに思います。ただ、今、限られた中ですけど、やっぱり休み時間でそういう共有はしているだろうというふうに思います。例えば、今はやっているものだとか、今はやっている遊びだとか、自分の悩みだとかいろいろなことをその中で共有しているのが子どもたちであろうというふうに思いますし、それを小っちゃい学校であれば限られた人数でなんですけど、それを大きな集団でもって例えば、低学年、中学年ぐらいを1つにして学級会をしたり、そういうこともやっぱり仕組んでいるだろうと思います。でも、スーパー連携チャレンジプランも仕組まなければやっぱり視野は狭くなってくるだろうというふうに思っておりますので、私はそれはそれなりに大人数ですることに対して意義や効果はあるものであろうと。視野を広げるためにもそういうことは大事であろうというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) ですので、私はもっと多くの時間を共有できるチャンスがあったほうがいいということで、今、保護者の思われとることも含めてお伝えをさせていただいたわけです。このスーパーチャレンジプラン、課題として7つ挙がっておるわけですけども、事前準備。教材の選択ですとか先生方は苦労されると思います。複数校での日程調整。これもそれぞれの学校はイベントがあると思います。専科授業と通常授業への影響。これで年間1,000時間でしたか、その中の30時間がこっちに移動するので担保しなければならない。特別な支援。いろいろな子たちがおられますけども、そういったところ。チャレンジプランの意義、方針の継承。複式学級を有する学年の授業確保等。この課題というのはスーパーチャレンジプランをやったから出てきたわけじゃないですか。であれば、さっきの議論になるんですけど、大は小を兼ねるじゃないですが、こういった先生の負担も増えておるようなことを続けていって、さらに子どもたちの友人関係を作ったりという時間を半ば強引に減らしておるような状況、そういったところを踏まえると、一遍立ち返って本当に子どもに必要な教育現場、学校ってどんなものなのか、授業、学力も当然重要なんですが、本当に学力を求められる方、私らの時代とは違っているので、今は塾もかなりたくさんありますし、学力を求める方はそういうところに入れると思うんですよ。だから、そういったことも踏まえて、やっぱり多くの考え方を共有し分かち合って、それを学びに変えていくという場のほうが私は重要だと考えるんですけども、教育長はそういう思いはないでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 吉川議員が言われるように、当然その中で、学習したことを学びに変えていくということは子どもたちは言わなくてもしているだろうというふうに思います。だから、小集団で勉強したことによって非常に複式でよかった、考える時間がよかった、人の意見は聞けなかったけど自分で考える時間、自分で学ぶ時間、これをたくさん取れてよかったという生徒もやっぱり出てきます。だから、そういった意味で小規模だから駄目だということは私はないだろうというふうに思っております。  しかしながら、今後、本町においてもこれから10年先を見た子どもの数というのは非常に少なくなっていきますので、そういうことも含めて今度の委員会で話はしっかりと出して方向性は定めていきたいなというふうに思っております。その中で、今、吉川議員が言われたようなことを大事にしながら進めていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 今頂いた答弁、一応納得はさせていただきたいと思いますが、やはり一人一人、私もそうですが、ここにおられる議員も職員の方もそうですけど、恐らく一人一人が子どものためにという価値観、正義感を持っておられると思うんです。それはいろいろな価値感がありますので、何が正解だということは言えないんですけども、やはり友達同士、子どもらのより多くのスポーツですとか、そういったことにふれられる機会をより多く増やしていただきたいなと、私はそういう思いで立っております。  その流れですが、次の質問に入らせていただきたいと思います。実は、これも、お分かりかと思いますが、一連の流れを含んでおりまして、趣旨は似たようなものになっています。2問目ですが、今まで子どもの目線で伺いました。次、保護者が望む学校ということで、どのような声が直接届いているかちょっと伺いたいもので、2020年における学校に関する電話やメールの意見や要望、どの程度届いているのか。また、そういった声に対する対応についてどういうふうに対応されているか。返信されないケースなんかもあるのかどうかというのを聞きたいです。  あと3つ目として、保護者の意見を聞く場、会議とかがあるのは存じておりますが、一応これもどういうふうに設けているのかお伺いをしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、吉川議員の2問目のご質問にお答えしたいと思います。  2020年度における学校に関する電話やメールにつきましては、昨年度末に起こった教職員の不祥事に対し、記録しているものとしまして、逮捕後2日間で教育委員会の電話が5件、メールが2件、香住小学校への直接の電話は20件頂きました。その他案件では、町のホームページ、町政へのご提案、ご意見箱に3件のメールによる投稿があり、1件は通学路の安全対策について。2件は学校の統廃合についてでありました。メールの返信につきましては、回答を希望される方には回答案を作成後、町長による内容確認を得て1週間から10日以内で返信することにしております。なお、投稿者が回答を希望していない場合や匿名による投稿に対しては返信をしない場合がございます。  3つ目の保護者の意見を聞く場としましては、学校では期末懇談会をはじめ、随時電話や面談、また、毎日の連絡帳などで随時対応をいたしております。教育委員会においても同様で、主にベテランの指導主事が対応したり、場合によっては私やこども教育課長が直接応対することもございます。また、各小・中学校で毎年開催する学校版教育環境会議において、学校のビジョンや教育内容、活動などを示した上で当該学校が魅力ある学校か、地域の特色ある教育を行っているか、子どもたちを預けて大丈夫か、信頼できるかなどの評価を受け、学校の存続、廃止に対して意見を頂く場となっております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) ちょっと事実関係を確認したいと思います。匿名というか、本人が割れても困りますので、実は私が伺った方はメールを送った方の中におりまして、統廃合の意見、どのようにしたら話合いの場を持ってくれるかというメールを送られたようなんですけども返信が来なかったというふうにおっしゃっているんですけど、そういったケースはあったのかどうか。取りあえずそれをちょっとお伺いをしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 教育総務課長、清水幸信君。 ◎教育総務課長(清水幸信) お答えします。昨年頂いたメールにはそのようなものはありません。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) そしたら、もうちょっと古いかもしれないです。といいますのは、私としては別に何でだとか言うつもりはなくて、ただ、やはり意見を頂いて、町民も忙しい中、送ってきてくれていますので、先ほど匿名ですとか返信を求めない場合、返信は要りませんと書いてあったらいいんですけども、やっぱり返信をされないと、それが不満となって結局、教育委員会、どうなっとんねんという話になってくるわけです。そういった風評というか、やっぱり保護者もネットワークがありますから、わし、送ったけど返してもらってへんと。何だ、全然話を聞いてくれんだねえかいみたいな話になってどんどん回っていくわけです。だから、やっぱりそういった疑いとか疑念、そういったものを発生させないためにもやっぱり誠実に、こういったシビアな問題は匿名だろうが一応私は返信したほうがいいと思うんですけど、教育長、どのように思われますか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 教育委員会ではそのようなこと、例えば口頭の質問もございます。そのようなときには、失礼ですけどということで名前もお聞きしておりますし、後で返信する場合もございますので、誠実にそういう問題についてはお答えをしているつもりでございます。ただ、今のように匿名というのであれば、どこにどうして連絡したらいいか分からんということもございますし、しっかりとやっぱり名を名乗っていただいて、そして、それに対してご意見は言っていただき、それは全く受け付けないというところはうちの教育委員会では持っておりませんので、しっかりと対応はさせていただきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) それでは、もう1個、これは、今度は現場というか教育会議でのお話なんですが、実は保護者の方々が合併について質問しようと準備をされて会議に出られたところ、冒頭で今日は合併の話はなしにしてくださいというような話があったということを伺っておるんですけども、そういった発言の抑制などをされるケースも実際あるのでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今のは学校版の教育会議、学校ごとにあるやつなんでしょうか。そのようなことは、そのために教育委員会も誰かがそこに出ておりますので、前は学校だけでやっておりましたけど、やっぱり教育委員会も誰か1人入るべきだということで、今、確認したところ、そういう話はないということでございますので、もしあれば、また連絡頂ければというふうに思っておりますが、まずないものだというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 私も全面的に保護者の方が正しいとここで言うつもりはないんですけども、やっぱりフラストレーションからこういう疑念とか誤解をして捉えるケースというのも絶対増えてきます。私、今回、アンケートでは非常に少ないというデータが出ていましたけど、実際にその方々が独自で保護者の方に聞いていくと、多分アンケートを書いとる保護者と活動をしている人がちょっと違うのかなと思うんですけど、1件につき1個ずつですものね、アンケートは。奥さんと旦那さんと相違があるケースもあるので。確認なんですが、どういった場合に保護者の方々と膝を突き合わせてそういった子どもらの教育現場について話す機会を、例えば、教育委員会はいつですよじゃなくて、保護者からアクションがあった場合に設けるのか。そこを教えていただきたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それぞれの学校でそういう保護者との話合いの中に全てが全て教育委員会が入っているわけではございません。それは学校単位でやるべきですし、その中で問題があれば教育委員会も絡むのであれば私どもに話はあるでしょうけど、今のところ、例えば夏休みの懇談会だとか、それから学年での懇談会だとか、場は設定をしているだろうというふうに思っております。今、調べたわけでもございませんので、私が校長をしていた頃の経験値で物を言っておりますので、場を設けているのは確かだろうというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 私が伺ったのは、保護者側からアクションがあった場合に、例えば、統合を希望したいんですが話合いの場を設けてくださいと平時のときに保護者からアクションがあった場合、どのようにしたら対応してくれるのかを伺ったわけで、学校ごとの会議とかではなくて、ちゃんと門戸が開いとるかどうかです。要は団体交渉みたいな形で来られた場合にちゃんとそういう交渉を、それとも受け付けないのか。じゃ、どういう条件がそろったらそういった方々の話が受けてもらえるのか。そういったことをお伺いしとるわけであります。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今までにそのようなケースはあまり聞いておりませんけど、例えば、そういうふうな会を望むのであれば、私どもも出向いてこいと言われれば幾らでも出向いていきますし、意見は聞きたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) それは持っていく場所は教育長でいいんですか。そういうことがあれば。分かりました。  何でこんなことを聞いたかといいますと、ここでどうこうというのは、私も部外者ですし、言ってみれば子どもを預けておられる保護者の方とやはりきちっと、アンケートとか一方的なものではなくてしっかり議論していただきたい。この方々も、やっぱり教育委員会は発信だけじゃなくて、しっかり生の声を聞いていきたい。そういったことから、今回、すごい不安とかを持っておられて、長年合併させたいと思いながらとうとう今度卒業迎える保護者の方もおられて、やっぱりもっと友達を作ってほしかった、そういった思いがあるということから、私も率先してここで教育長に伺った次第であります。  ですので、私としては誠実に向き合っていただいて、子どもの経験というところをさらに大事にしていただくことを、今までしてないとは言いませんし、さらに子どもの経験を大事にしていただくことを求めて教育長への質問は終わりたいと思います。  次に、町長への質問であります。今回は僻地医療ということでビジョンをお伺いしているものでありますが、香住病院といいますと香住区の僻地医療を担っていかなければならない、一応国保診療所もありますが、医師やコメディカルの不足ということで、先日、予算委員会でも事務局長に答弁いただいたような課題というのは私も承知をしております。65歳以上の住民の方々が増えてきておりますし、やはり新しい介護者が入ってこなければ、やはり介護される方の高齢化といったことも進んでいくという状況が予測されるといいますか、あると思っております。  そこで、地域医療、介護を守るために今後どのように病院運営を行っていくのか、伺うものであります。1つ、医療連携について、特に病院間の物的な共同利用や人的交流、今もしていただいておりますが、医師派遣について現状どのようにお考えなのかということ。  2つ目、医師やコメディカルの募集方法について今行っている工夫などはどんなことをされているのか、お伺いしたいと思います。  そして、3つ目、最終的に町民に対してどのような医療、介護の現場を実現していきたいのか。これを伺いたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、吉川議員の私どもへのご質問にお答えします。  高齢化の進展による医療介護の需要増大という社会状況に対応するため、限られた医療、介護資源を適正、有効に活用することが求められており、このうち医療の分野では、医療機能の分化、連携により患者の状態に応じた適切な医療を提供する体制を整備するとともに、在宅医療の充実等により退院患者の生活を支える体制を整備する必要がございます。  兵庫県の地域医療構想は、県民の理解のもと、各圏域において住民が住み慣れた地域で生活しながら、状態に応じた適切で必要な医療を受けられる地域医療の提供体制、すなわち地域完結型医療を整備することを目的として策定され、1つとして、医療機能の分化、連携、2つとして、在宅医療の充実、そして、3つとして、それを支える医療従事者の確保が重点項目として取り上げられております。但馬圏域では、平成19年に関係機関の協議による医療機能の再編、医師集約化が図られ、一定の成果が得られましたが、2025年の医療需要に合わせたさらなる機能分化、連携強化が必要であり、但馬圏域内の病院間の効率的な連携、医療機能の充実による急性期から慢性期までの一体的な運営が望まれております。公立香住病院では、公立八鹿病院等との連携として平成23年に地域連携室を設置し、平成25年から社会福祉士を配属することで相互の地域連携室を通して連絡を密に行っており、また、テレビカンファレンスを導入するなどさらなる連携の強化に努めております。今後も、公立豊岡病院組合、公立八鹿病院組合、公立浜坂病院などの地域医療機関との患者さんの紹介や逆紹介、医療情報の共有化などにより、連携を強化することにより地域完結型医療ネットワークの構築に努めたいと考えております。  医療連携について、特に病院間の物的な共同利用や人的交流、医師派遣などについてのお尋ねでございますが、病院間の人的交流につきましては、現在、耳鼻咽喉科に週1回、婦人科に月1回、鳥取大学から医師を派遣していただいているほか、総合診療科では週3回、小児科では週4回、支援医師に外来診療を行っていただいている一方で、当院から耳鼻咽喉科の医師が週3回豊岡病院に出向いて外来診療を行っております。また、本年5月以降、豊岡病院の精神科の医師による月2回の外来診療を開設する予定で調整を行っております。限られた資源を適正、有効に活用する観点からも、病院間において互いに不足する診療科への医師派遣などの相互支援は今後とも進めるべきであると考えております。また、医療機器や薬品などの共同利用や集中管理については地域医療構想にはありませんが、経営改善に寄与し、ひいては患者負担の軽減を図るためにも大切な視点であろうかなというふうに考えております。  次に、医師やコメディカルの募集方法についてのお尋ねでございます。医師の高齢化が進む中、公立香住病院では小児科と総合診療科の常勤医師の招聘が喫緊の課題でございます。医師確保を目指して、関係機関への医師募集や求人募集、紹介サイトへの掲載をはじめ兵庫県及び全国自治体病院協議会等に協力要請を行うとともに、本町や香住病院に縁のある医師に着任要請を行うなど医師確保に取り組んでおります。このうち、兵庫県に対しましては、令和3年度以降の県養成医師の派遣を現在の2人から3人に増員していただくよう要望しております。現在のところ増員は難しいようでございます。そのほか医師修学資金貸与制度についてホームページへの掲載、記者発表とともに、但馬内の高校を訪問し、要綱等の説明、配布を行う取組も行っております。  看護師を含むコメディカルの募集については、町広報及びホームページへの掲載、記者発表、行政放送並びに大学や専門学校への募集要項の送付のほか、広告代理店により新聞折り込みされる求人チラシや、月間で発行されるエリアマガジンの求人コーナーへの掲載、ウェブ版の求人情報サイトへの掲載など様々な媒体を利用して募集案内のPRに努めています。また、医師修学資金貸与制度と同様に医療技術者修学資金貸与制度についても、ホームページへの掲載、記者発表とともに但馬内の高校等を訪問し、要綱の説明、配布を行う取組も行っております。ちなみに、医療技術者修学資金については、これまでに3名の学生に貸与決定を行っております。このうち1名は、令和2年4月から作業療法士として公立香住病院に勤務しており、現在は薬剤師を目指す学生1名と看護師を目指す学生1名に貸与を行っております。  続きまして、最終的に町民に対してどのような医療及び介護の現場を実現していきたいかとのお尋ねでございます。但馬圏域においては、豊岡病院と八鹿病院が急性期を担い、公立香住病院などその他の周辺病院は回復期や慢性期を担い、互いに機能分化、連携しながら必要な病床機能を確保し、それぞれに役割を果たしていくことで進めてきており、公立香住病院は既に病床機能区分を急性期から回復期へ転換をしております。したがいまして、公立香住病院が今後持つべき病床機能は急性期医療を経過した患者に対する医療やリハビリテーションを提供する回復期機能、地域包括ケア病床の活用による在宅復帰支援機能並びにレスパイト入院の活用による在宅医療、介護の支援機能などが主なものになります。  地域医療構想を踏まえ、今後、地域において公立香住病院が果たすべき主な役割としましては、1つには、一般病床を有する公立病院として町民の多様な病状の診断及び治療を行うため、総合診療を中心に地域医療を担うとともに人工透析を継続して実施すること。2つには、地域包括ケアシステムの医療拠点として地域の診療所や介護事業者と連携し、訪問介護、訪問リハ等の訪問サービスを提供するとともに、レスパイト入院についても積極的に活用するなど在宅医療支援機能を担うこと。そして、3つには、地域における予防診療、健康増進活動等を通して予防医療の推進を担うこと。以上の3つが挙げられると考えております。公立香住病院は、地域の中核的な医療機関として地域住民が安心して医療及び介護を受けられる環境を整備し、医療福祉、介護の連携を図りながら公的医療機関として担うべき役割を果たすことにより、但馬圏域における地域完結型医療の一翼を担い、もって町民に親しまれ、信頼される病院になるよう努めてまいります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 丁寧に答弁いただいたわけです。ここで、私も何で医師の応募がないんだとか、そんな野暮なことを言うつもりもないですし、かなりご苦労されているということで、私も幾つかサイトも見させてもらいました。今日はそういった募集の中でちょっと一助になればなという観点から質問をさせていただきたいんですけども、方針については、総合計画ですとか高齢者福祉計画などに基づいてやっていくということで確認をさせていただいたわけです。以前からなんですが、医療現場において、例えば今回、医療介護、フレイルの関係ですと骨粗鬆症が原因疾患で多いんですけども、そういった骨密度測定器などの共同利用、病院間の紹介でつないでやっていこうという取組は以前からあるんですが、やっぱり病院間の連携というのがなかなか進んでいかんという現場があります。こういう医療機器というのはかなり高額なもので、病院が入れても採算が取れんかったりということがあるので、そういった資源の再利用ということで国が率先して行っていくということなんですが、やっぱり地域包括ケアというところを進めるのと但馬圏域の医療を進めるといったところを見ますと、こういった医療機器ですとか、本当に真剣に共有していく。医療機器でも動かすのに人が必要になってきますし、人的支援資源が限られている。今回医師にしても不足している。今後、WEB診療等が進んでいけば、もしかしたら地方の大学病院をつないで、医師をわざわざ連れてこなくても受診できるような形が整っていくのではないかというのは予測をしているんですけども、やはりその前に圏域の医師のカバー、医師もそうですがコメディカルを含めた医療資源のカバーというのは本当に重要です。今、但馬圏域だけ出ておりましたが、今後、麒麟の町との多分協働も進んでいくと思うんですが、鳥取東部のほう、麒麟のまちの連携についてはこの医療の連携、どうなっていくのか。その1点、先ほど答弁の中になかったようですので、お伺いをしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、今、議員からご指摘の医療機器の共同利用、ちょっとそういうことは考えられないのかな。これは、当然費用のたくさんかかるようなMRIだとか、香住病院にはなくて豊岡病院にある機器を共同利用というようなことは、これは豊岡の病院組合で購入されている機械でございますから、そういう必要のある患者さんについては、豊岡病院への紹介をさせていただく。その患者さんの診療費は豊岡病院に収入されるということでございますので、共同利用といいますのは、例えば豊岡病院や八鹿病院、香住病院、浜坂病院、但馬地域の病院のどこの患者もがそこに行けば利用できるようなものは費用負担はどうするのかという課題もございますし、これは現行取っております紹介の制度でそれぞれの病院が担うべき検査体制を自分の組合なり病院で購入した医療機器をもって診断をお任せする。そのことに対する医療費用はその病院に収入されるということで、今のままでいいのではないのかなと。これが共同利用するようなためには、共同購入とかどこにその機械を置くかとか、その診療費の収受はどこがどう担うのかというような課題が見えてまいりますのでなかなかそれは難しいのかなというふうに思っております。  ただ一方で、地域医療構想の中である程度の形は今、平成25年からできてきているなというふうに思います。当然、今、香住病院では外科的な手術はできませんし、そういうことが必要になる患者さんは八鹿病院とか豊岡病院とかにお願いをする。その患者さんが向こうで施術を受けて、回復期あるいは一旦急性期を脱したような方々を私どもの香住病院で受入れをさせていただく。この連携の体制は既にしっかりと構築できているように思います。まさに今コロナ禍にあって、それぞれの但馬地域の医療機関が分野ごとにいろいろな面を担って、特にコロナの陽性者は今は豊岡病院と朝来医療センターが一手に引き受けていただいているというようなことも考え合わせれば、但馬地域全体として今の医療体制をどう構築していくのかというような課題でございます。  一方で、鳥取県東部との連携でございますけども、これは一方で所属の都道府県も違うとは言いながら、例えば麒麟のまちの連携会議にも仲間入りをさせていただくことをもって、今も沼田課長は参加をしておりますけれども、例えばこのたびのワクチン接種にいたしましても、例えば麒麟のまちの連携会議の中で、鳥取県でのワクチン接種も可能かどうか、あるいは私から会議の中で発言をさせていただきましたのは、例えば不足する集団接種の医師、そういう先生方を鳥取県東部の医師会から香美町にお願いできるようなすべはないか、そのようなことも私から発言をさせていただいたところでございますが、まだワクチン接種についてはきちっとしたスキームも、ワクチンがいつ届くのか、都道府県によって偏りがあるのか、そういうことを少しずつ吟味しながら今後できる体制は取らせていただきたいというふうに思います。特にワクチンの接種は、せんだっても八鹿病院で構成市町長会がございましたときに、富先生や後藤院長先生にお願いをいたしましたけども、香美町、特に香住区は開業医さんが1軒しかありません。集団接種に臨もうと思えば、香住病院の先生方あるいは町内の診療所の先生方、そういう方々の余分に外部からの医師が確保できませんと、到底他市町並みのコロナのワクチン接種ができませんので、そのことについても八鹿病院への依頼は私が直接させていただいております。病院からはまずは八鹿病院の診療が優先すると。余力がある部分についてはできるだけ対応させていただくというご返事は頂いております。ただ、どの程度の医師をどの期間派遣していただいたりというような綿密な部分についてはまだかちっとできておりませんけども、町内の診療所の医師の先生方にも、あるいは、今年度末をもって退任される県の派遣医の先生方も、別の病院に移っても集団接種への対応には協力できる分野で協力をさせていただくというようなお言葉も頂戴をしておるところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 私の聞き方が悪かったのでしょうか、今、町長答弁されたことが、要は紹介状を持ってその病院へ行ってそれを使って検査をする。これは共同利用ですので、今やられとるということで、ちょっと私の聞き方が悪かったかもしれません。  後半、東部の私、麒麟のまちの医療連携で但馬圏域と同じような構想があるのかどうかちょっとお伺いしたつもりだったんですが、今ですと、ワクチンだけの答弁になっていましたので、もう一度麒麟のまちの中での医療構想等、今後検討していくのかどうか、どのようになっているのかお伺いをしてみたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 麒麟のまち圏域の医療体制については、私はそのメンバーではありますけども鳥取県の内部ではございません。きちっとした話は正確にはあれなんですけども、鳥取県東部のワクチン接種は鳥取市が主に担うというようなお話が出とるようでございます。特に同じメンバーの中でも若狭町とか周辺部の医療機関に乏しいようなところは、鳥取県東部の圏域の中で主に、集団接種の形はどういうふうになるか知りませんけれども、医療の体制については鳥取市が多い部分で担っていく。ただ、その周辺部には割と大きな町もございますので自力で公立病院を抱えとる町もございますので、そういうとこら辺はあれですけども、主に鳥取県東部は鳥取市が中心になってワクチン接種の体制を構築していくというふうには聞いております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 私はワクチンについてではなくて医療連携です。例えば、今、どうか分かりませんけど、以前は鳥取の県立中央病院の院長なんかは糖尿病学会の学長とかをされて糖尿病治療なんかに力を入れておられた。豊岡病院も当然、脳下ですとかそういった能力は高いというふうに伺っています。ですので、そういった中で、今但馬圏域でご相談されていろいろやり取りをされる中で、新たに麒麟のまちとしても医療の資源の共有といった部分で圏域を新たにつくってこれから進めていかれるのかどうかお伺いしたつもりなんですけども。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 麒麟のまちの連携協定の中には医療分野は含まれておりません。ただ、例えば隣の新温泉町なんかは医療機関も鳥取県方面が多いことについて、麒麟の創生会議のメンバーだからといって、例えば鳥取市、県内の患者さんが診療なさると同様の負担ではできないようなことについてはできてないというふうに思います。創生会議の中の協定項目の中には医療についての分野はそういうふうになっているというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) でしたら、これから医療資源は乏しくなって、当然、県域でも恐らくドクターの数が少なくて香住に送れないとか、特に小児科医は20年以上前から顕著に少ない状態が続いておりまして、これは、小児科が小児科としてあるからなんですけども、小児の中にも小児循環ですとか小児救急ですとかたくさんの科があって、それが分かれてないのが現状ですので、その確保というのが非常に大変ですし、私もいち早く1人でも来ていただきたいなというところで、今回工夫を聞いたのはそういうところで、私、募集ページを見させてもらいましたけど、やはり医師になられた方というのは高い意識を持って患者のためにどうするかということを前提に常に考えておられると。細かいことなんですけども、今、ホームページを見ますと、カニの町とか松葉ガニがてっぺんにどんと来ておる状態なんです。それを見ますと、医師からすると、わし、何でこんなとこに行かんなんだとか思うわけです。ですので、先ほど町長が答弁された今の香美町の現状はこうだから、だから内科医と小児科医に今来てほしいんだという思いを、きちっとあそこのフリーの病院のページは私は作られたほうがいいと思っているんです。国保連とかにも募集がかかっていますけども、あそこもスペースが限られています。アクセスしたときに見たら、カニの町でとか、医者からしたらそんなのは関係ないんです。どんな患者さんがおって、自分のスキルがどれだけ役に立つかという思いで転職先を探しておられるケースが多いので、私はあの辺りはきちっと改善したほうがもっと効果的に見てもらえるんじゃないかと思うんですけども、町長、いかがお考えですか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私もこの8年間、あるいは二十数年前から議員をしておりましてから多くの先生方と接しましたけども、患者の治療をどうするか。医療一本で医療のことだけに目を向けて来られるような先生は本当に少ないです。今、一定の定年を過ぎた先生に来ていただこうとするいつもの話し方は、私もいろいろと何十人との先生方にいろいろと接触をしましたけども、医療一本ではないです。やっぱりお金の話がしっかりと出てきます。それと、診療所を求められる先生というのは、同じお医者さんでも一般の病院には絶対就職されません。そういうことはなぜかというところのベースの線は私もここ二十数年間の間に大分勉強をさせていただきました。一旦定年を済んで嘱託医でもいいからまだ10年程度働いていただけるような世代の先生にスポットを当てて私は町長就任以来、医師の募集を心がけています。なぜかというと、やはり香住病院の現状の中で、これから医療を学ばなければならない、医師として一番脂の乗り切ったような先生はなかなか、望みは高いですけれども確保ができないのが今までの香住病院の一番の難しいところだったということは、当時から今までの事務局長や副町長や先生方にお願いをする立場で何十人の先生方と交渉をしてきたことから言いますと、今、議員がおっしゃっておったようなことではなしに、先生、香住に来てください、釣りが好きでしたら海は目の前です。食べ物もおいしいです。そういうことに関心を持って、じゃ、行ってみようかな、周辺部の診療所にも行ってみようかな、興味を持っていただける先生のほうが圧倒的に多いということで、香住病院に一番着任を頂けるような先生にスポットを当ててお願いをしておるわけでございます。吉川議員のおっしゃることも正当なお話ですし、ただ、医療に医療技術だとか医療環境だとか、患者のためを思ってと言って来られる先生ばかりでないのも現実でございまして、特に給料だとか手当だとか住環境、一番大きいのは現役世代の先生方は自分たちの子弟の皆さんが通う学校がこの周辺にあるのかどうかが一番大きな問題であろうというふうに考えております。ただ、そういう医療に熱心な先生方に一番来てほしいのは我々も同じ思いはしておりますが、今のところ対象の先生方を募集するには、香住の町、香美町の町の特色あるいは自然環境ですとか、食べるものがおいしいだとか釣りができるだとか、そういうような余分な部分の町のPRが先に来るということで今の体制を整えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 吉川康治君。 ◎吉川康治(10番) 私はいいんですけど、ほんまに患者のためを思って来てないというのは発言的に大丈夫ですか。これは公式的に私、大丈夫かとちょっと心配をしているんですけど、分かりました。町長はそういう思いでつくられておるということで、しかし、そういうつくりをしたがゆえにお金の話になってくると思うんです。要は、ほんまに金の話ばかりじゃないんですよ。本当に志が高い人は香美町より田舎に往診のために30代の後半とかで望んで行かれる方もおられますし、やっぱりそういうところに刺さろうと思ったら、きっちり自分たちの主張はあそこに書いたほうがいいと思いますということで、私の質問は終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で吉川康治君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩します。再開は午後2時20分といたします。                               午後2時10分 休憩
                                  午後2時21分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  休憩前に引き続き一般質問を行います。  次に、西谷尚君の一般質問を行います。  西谷尚君。  なお、西谷議員より一般質問に必要な資料ということで皆さんに配付していますが、私のほうから許可いたしております。 ◎西谷 尚(5番) 議席番号5番、西谷尚でございます。うららかな春の日差しを感ずるような大変いい季節となってまいりました。先日、香美町にあるスキー場の入り込み数はということで調べてみますと、2月においてハチ北スキー場の入り込み数は9万4,339人、昨年の前年対比で160%アップというふうになっております。スカイバレースキー場の入り込み数は2万6,184人、昨年対比の367%アップ。小代スキー場の入り込み数は約3万2,000人、昨年対比の300%アップという結果となっております。宿泊においての入り込み数は、しっかりした数字は分かりませんが、コロナによる緊急事態宣言発出のためGo Toトラベル等が停止になっております。その多くの影響を受けているというのが宿泊施設だというふうに聞いております。大変厳しい状況にあるというのはまだまだ変わらないのかなというふうに思っております。  スキー場に関しては、昨年は災害的な暖冬、少雪でありましたのであまり比較にはなりませんが、2021年シーズンにおいてもコロナの影響で飲食業、宿泊業にとってはまだまだ苦しい状況が続いているということは町長も既にご存知のとおりだというふうに思っております。関西においては、緊急事態宣言は2月の末で解除されましたが、コロナウイルスの変異型、変異株等の発生、引き続き継続して感染予防に努めていかなければならないのかなというふうに感じております。  今回の質問は3問あります。1つは、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種に関してであります。2つ目は、行政のデジタルファーストについてのお考えを伺います。3つ目に、覚醒剤所持事件の背景について伺いをいたします。  そこで、1つ目の質問でございますが、ワクチン接種に関して香美町の新型コロナウイルス感染症、ワクチン接種の進捗状況についてお伺いをいたします。1)接種時期はいつ頃になるのかについて伺います。2)冷凍庫準備等の接種に関する工程はしっかり組まれているのかについて伺います。3)接種の方法はどのように行うのか。また、但馬全体の連携の中でやるのかについてお伺いをいたします。4)民間医師の活用はあるのかについて伺います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西谷尚議員のご質問にお答えをいたします。  接種時期につきましては、ワクチンが全国の市町村に配分されます4月26日以降を想定しております。65歳以上の人を対象に、できれば5月からの開始を予定しています。しかしながら、ワクチンの配分状況によりましては、開始時期も流動的であり、ワクチンの動向を注視している状況にございます。ファイザー社のワクチンに対応した超低温冷凍庫は、基本型接種施設として公立香住病院に2月26日に1台が配送されました。次に、町への配分である1台は、3月9日に公立村岡病院に配送され、もう1台は5月の予定となっております。接種の方法につきましては、平時の定期接種と同様に住民票所在地の市町村で接種を受けることが原則であり、まずは各市町で接種体制を整備している状況にあり、但馬全体での医療連携についての検討は進んでいない状況にあります。ただ、因幡・但馬麒麟のまち連携中枢都市圏におきまして、圏域内での市町村連携について検討しております。  次に、接種体制の構築における医師の確保についてでございます。町内医療機関、公立香住病院の支援医師、公立八鹿病院等に協力依頼し確保に努めております。特に複数の医師が必要となります集団接種会場におきましては民間医師にも従事していただきたいと考えており、人材派遣会社にも依頼をしておるところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 取りあえず私が質問した内容についてはしっかり答えていただいたのかなというふうに思っております。そういう中で、やはりこのワクチン接種、これは全国的なんですが、かなり遅れているということで、都心においてもかなり遅れはあり、いろいろといつになるんだというような疑問を持たれているということで、本町にとってもいつぐらいになるのかなということは町民にとって大変関心の高いものだなというふうに思っております。そこで、まだまだ未定ですというようなお答えしか聞いてなかったものですから、この場である程度分かる範囲の中でご説明をいただきたいなというふうに思っております。  冷凍庫の関係でございます。これは、町長、言われたように、香住病院に1つ、超低温の冷凍庫が配備されたと。この香住病院を中心に村岡病院とか、あと浜坂関係にも、そこはハブとしながら、そのワクチンが入ってきたやつをまた運搬していくとかというふうに確認中というか、思っているんですけど、それは間違いないですよね。あとは、もう1台が村岡病院に、これは冷凍庫ですよね。超低温じゃなしに普通の。(「同じものです。」の声あり)同じものなんですか。分かりました。3月9日に入ったということです。  この中で、集団接種等になりますと会場が5会場ぐらい考えているということでお伺いをいたしております。その会場にもそういう冷蔵庫みたいなものが必要なのかなというふうに思うんですが、その辺、分かれば教えてください。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 基本、超低温冷凍庫というのは基幹である香住病院とか村岡病院に配置をされて、何らかの手段を持って会場まで運ぶということだと思います。詳しいことについては健康課長がよく存じ上げておると思いますので、細かい部分については健康課長に答弁をさせます。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) 基本型の接種施設からのワクチンの移送につきましては、専用の保冷バッグを用いまして移送いたしまして、接種会場におきましても、それを用いて保管管理していきたいと考えております。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 分かりました。そこまで設備は必要ないと、保冷バッグで対応が十分可能だということでございますね。あと、超低温の冷凍庫等を準備しているんですが、どこかの市町村で電源が切れてワクチンが駄目になったというようなお話を聞いているんですが、その辺の準備、予備電源等バッテリーを含めて準備はきているのでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 病院事務局長、花登寿一郎君。 ◎病院事務局長(花登寿一郎) 先般のたこ足配線で機能が低下したということは承知しておりまして、当院もそういうことがないような電源に差し込んで、もし停電が起きても、しっかりバックアップでそれが機能するような設置の仕方をしとるというところです。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 分かりました。まず、ワクチン接種を行うにはその下準備が要るということで、当然冷凍庫等を準備して、そこにワクチンが入ってくるわけです。それから接種に入るということで、一応その下準備はできているのかなということをちょっと確認をさせていただきました。  次に、時期的なことでございますが、当初は3月の下旬ぐらいに予定をしとったということでありますが、今の町長のお話では4月26日、65歳以上は5月ぐらいになるんじゃないかというようなご答弁だった。間違いないでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今頃報道でもありますように、そこのところも現行ではしっかりとつかめていないのが現状だろうというふうに思いますが、まず、今、議員からおっしゃいましたように医療従事者、基礎疾患や高齢者、一般のお元気な65歳以下の方というような順序で進めることには間違いはないというふうに思っておりますが、ただ、ワクチンの調達といいますか配送といいますか、そういうものが具体的にきちっとしたものがどうなのかなというところが今、我々もちょっと難しいところがあるということが今の現状だと思います。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 香美町としてしっかりとワクチン接種が提供できる体制、工程ですよね。このときに冷凍庫が入ってそれを設置して、ワクチンが入ってくる前にその体制を整えてというご説明があったんですが、そういう工程表というのはきちっとできているのでしょうか。町民に直接打つのは、細かい時期的なことはまだ未定としながらも全体の流れの工程ができていれば、基本的に半月遅れたとしても全体が半月ずれるだけの話なので、町民としたら、遅れているから時期はいつ頃になるんだなというのは分かりやすいんですが、その辺の工程表は大丈夫でしょうか。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) 接種の実施、開始に向けましての工程表も作りまして、現在は準備、医師であるとか看護師、そういった人材の確保であるとか、また、接種会場をどこにするのかといった選定やら、それに基づきましての会場の依頼を進めたり、また、相談体制についてのコールセンターであるとかWEBの準備であるとか、そういったようなそれぞれの準備工程も作りまして接種開始に向けて今準備を進めているところです。  接種の集団接種につきましても、町内の医療機関の先生方と協議をしまして、今、土曜日や日曜日も含めてこういったスケジュールで進めていきたいといったようなことで検討しておりますので、順次工程に基づいて準備を進めているところです。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) その工程の中で1点伺いたいんですが、先ほども町長が言われました。まず最初に医療従事者を優先的にやっていくんだということで、その場合、通常だとコロナワクチンの接種の対策室等が接種券と案内文書というか、そういうものを添えて各家庭とか医療関係者にまずは出すんだというふうに思います。あとは直接医療機関から、直接打たなければならない方とやり取りをしてやる場合もあるというようなことも考えられるんですが、その辺、医療従事者に対する接種券というのはどういうふうになっているんでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) 医療従事者の方の接種につきましては、町が実施ではなく県のほうが実施をされることになっておりますので、県のほうから順次案内が送られるということになっております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 分かりました。そこがちょっと分からなかったので、対策室のほうで出されるのかなというふうに思っておりました。  次に、コロナウイルスワクチン接種の流れということで、資料を皆様に配らせていただきました。この中で、これは勝手に作ったものなので間違いがあるかもしれません。もし間違いがあればご指摘を頂きたいんですが、接種の流れというのは、まず、接種対策室から接種券、クーポンと接種に関しての案内チラシを各家庭に配布をします。そして、その案内が来た町民は、まず1つとしては、町指定の接種会場、集団接種する場合だったら5か所あるわけです。それにするのか、もしくはBの各医療機関、個別接種、病院とかそういうところでするのかというところの選択を迫られると。医療機関Bの場合でしたら、個別接種で医療機関等に問合せをして予約を取って接種を行うと。団体接種の場合は青い矢印です。コールセンターに電話予約をして行うと。ネットの場合でも受け付けているので24時間予約はオーケーですよということです。町内5か所の集団接種場所が今は予定をされておりますのでその指定をする。そして、予約した会場に接種券を持っていって本人確認、そして問診を受けて接種を受けるという流れになるのかなというふうに思っています。接種会場としては、元香住二中、そして村岡体育館、福岡体育館、射添体育館、小代の保健センターの5か所が今考えられているということであります。接種は1人当たり2回必要であるので、それはまた同じサイクルで回ってくるのかなというふうに思いますし、費用は無料だということですね。これは間違いはないでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) 議員が作成されましたこの流れ、フローで間違いはございません。そういった中で、少し加えさせていただきますと、まず、1番目の接種券の送付ですが、このときには予診票も同封をしたいというふうに考えております。  それから、接種会場につきましては現在も検討中であります。と申しますのは、やはり体育館といいますと、これから夏場に向かいまして暑さの問題などもありますので、やはりワクチンを安全に管理するといったような意味からも、できるだけクーラーのあるようなところがよいのではないかといったことで、体育館については検討を要すというふうに考えております。それから、プラス役場本庁舎は、役場本庁舎を香住会場では主に考えているといったところで、こちらは加えていただきたいというふうに思います。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) あと1点、高齢者施設の入院者とかその辺の関係ですが、これは会場に行くことは困難だということですよね。ということは、施設内で打つような形になるのか、もしくは町内の高齢者の方で足がないとかいろいろなことがあると思います。今回の予算の中でもバスの手配の関係がたしか挙がっておりました。その辺、いかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) 高齢者施設の方等につきましては、施設のまた協力を頂きまして施設のほうでの実施といったことで進めていきたいというふうに考えております。ですので、こちらで示していただいております集団接種の会場とかではなく、それぞれお入りになっている施設といったことです。  それから、送迎につきましてはできるだけ細やかに、今の想定では各区にありますバス停とかを巡回して送迎をするといったような方法を考えております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 2回の接種が必要だということで、1回接種して、次の接種までに21日間空けてくださいよというようなことが書かれていたように思います。ですから、3週間空けなさいよということになってそのサイクルで回るんですが、これがどんどん今の予定だとずれ込んできていますね。だから、最初の接種が5月ぐらいに終わればいいんですけど、それが6月とか結構梅雨時期にかかっちゃうんじゃないかなというふうな心配があるんですけど、その辺いかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 健康課長、沼田朋子君。 ◎健康課長(沼田朋子) 接種の時期につきましては、やはり5月からの開始ということになりますので、6月もかかり、梅雨の時期もというふうになりまして、7月の上旬ぐらいまでに高齢者の方を終え、そして、その後に成人期の65歳より若い方に実施をしていくといったようなことで進めていきたいと考えています。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 分かりました。丁寧にご説明いただきましてありがとうございます。  それでは、2問目の行政におけるデジタルファーストについてお伺いをいたします。本町はデジタルファースト宣言をする考えはないのか。また、どのように捉えているのか伺いたいと思います。そして、本町の課題解決には必要な取組だというふうに考えておりますが、どのようにお考えなのかについて町長にお伺いをいたします。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西谷尚議員の2問目についてお答えをいたします。  まず、デジタルファーストについては、デジタル手続法に規定されている情報通信技術を活用した行政推進の基本3原則の1つを分かりやすく説明するための名称であり、行政手続、サービスが一貫してデジタルで完結することを目指していくものであると捉えております。これを受け、都市部の自治体を中心にデジタルファースト宣言を行うことで少子高齢化や人口減少、インフラ老朽化をはじめとする社会問題を解決するため、AIやICT等の先端技術やデータ利活用によりデジタルの力を最大限活用し、持続可能な社会を推進することを目的として宣言されていることが多いようであります。そのほかにもスマートシティー化、スマートタウン化等様々な言い方で同様の内容によりデジタル化推進を明確に打ち出している自治体が増えてきております。本町においても、町民サービスの利便性向上や行政事務の効率化、さらにはまちづくりの様々な分野の課題を改善する上でデジタル化は必須のものであると考えております。本町のような小規模な自治体では、デジタル化の推進は一気にできませんが、職員の意識改革と情報活用能力の向上を図りながら町民サービスの向上やまちづくりにつながる施策の内容を精査して検討を行い、デジタル化を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 町長、本当に前向きな答弁だなというふうに思っております。しっかりとやっぱり取り組んでいただきたい。これで町長が次また再選されて、あまり低迷した4年間が続くのかなと思ったらちょっと困ったなと思ったんですけど、今の答弁の中ではしっかりと住民、町民のために考えていくよということだったので一つ安心をしました。デジタル化というのは、やはり行政が持っている情報、そういうデータと民間等も持っているわけですけど、そういうものを寄せ集めてしっかりとしたデータをちゃんと創出し、それをどんどん生かしていくことによってより確実な町民サービスが図れるというようなことになっておりますので、これからは本当にこのデジタル化というのは大事なものだというふうに思っています。このデジタル化を支えるために、前回、私たちの会派と合同会派で光ケーブル等の普及等を訴えてきたわけでありますが、そういうものもしっかりと基本となっておりますので、普及率が高いと言いながらもまだまだ残っているところがございます。  私も別にこういうデジタル化にたけているわけじゃないのであれですけど、やはり分からなければ分かる人、分かる人材を投入する。そして、自分たち分からない人間がやろうとせずに分かる人間にやってもらうというような考え方が本来なのかなと思います。私らもよく分からんところはいっぱいあるので、だけど、これを導入することによって利便性はかなり図れるし、今までの課題というものはある程度解決していけるのかなというふうに思っています。今現在だとやはりペーパーが中心なので、ペーパーとデジタルと併用しながら町の業務等もやられているというふうに思います。この比率をどんどん上げていく。デジタル化のほうを上げていくことによっていろいろな利便性が図られていくというふうに思いますのでよろしくお願いします。  デジタルファーストの3つの目的というのが、1つとして、町民サービスにおいて、教育、子育て、福祉、医療、経済活動など様々な面で町民が利便性を感じることができるということがあります。2つ目として、行政運営の取組が効率的な行政運営と職員がより町民に寄り添ったサービスの提供ができるということであります。3つ目といたしましては、関係人口創出、デジタル化により町外に向けた情報発信とマーケティングをより戦略的に展開し、関係人口の拡大が図れるというようなメリットがあります。これは観光戦略等のデジタルファーストにも言えることであります。このような3つの取組をさらに生かすにはそれを連携させていく必要があるというふうに思いますし、より早い段階でやはりこういう計画づくり、取組をやらないと、遅れればどんどん後にずれてくるということがございますので、特に田舎にとっては私はできるところから、一気にやれと言うと町長はすぐお金がないし無理だという話になっちゃうので、できるところから今の時点で計画を早く立てて、それに我が町も追随していくんですよというようなことが大事だというふうに思いますが、町長、その辺いかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まさに西谷議員のおっしゃるとおりだというふうに思っております。ただ、デジタル化社会でも守っていかなければならない住民の個人情報でありますとか、秘匿性の重要な部分、そういうことにも配慮しながら他市町に乗り遅れないような対応に心がけてまいります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) わかりました。しっかりと取組のほうをお願いしたいというふうに思います。  それでは、3問目に入ります。昨年12月に発覚しました現職小学校校長の覚醒剤所持事件の背景についてお伺いをいたします。既にこの問題については同僚議員等のやり取りがございましたので、そう深くは私は考えておりません。私も知らない方ではないので非常に残念だったということは申し上げておきます。私はこの事件の背景として書かれていた記事が特に気になって、今回、質問させていただきました。この事件の発端は仕事が激務でつらかった。死にたい、楽になるために使ったというようなことが書かれておりました。現場で何が起こっていたのか、覚醒剤に逃げなければならない状況があったのか、精神的に追い込まれる環境が頻繁にあったのかということについて教育長にお伺いをしたいと思います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、西谷議員のご質問にお答えをいたします。  東垣議員の答弁でも申しましたが、元校長は香美町教育委員会こども教育課長に着任した平成29年度は、同課には元校長である本人以外に31名、副課長1名、主幹2名、主査2名、指導主事等の嘱託臨時職員7名の合計14名及び教育総務課指導主事にも一部の分掌を担当してもらう体制で学校教育に関する管理及び指導、就学前教育の業務を遂行しており、人員配置についても特に問題はなかったと考えております。  職場で何が起こっていたのかということですが、今、振り返ってみましても学校現場からの問合せや町民及び保護者からの苦情等に対する難しい対応もあり、その対応に時間がかかったこともありました。その際、私に報告を受けたときも適切に対応しており、特に変わった様子はございませんでした。兵庫県教育委員会但馬教育事務所から着任した当初は、1年目ということでこれまでとは異なる業務であり、大変だった面があったと思います。一つ一つ非常に丁寧に仕事をこなし、来客者や電話などには的確に、そして丁寧に対応するなど常に完璧を求め、責任を持って取り組んでいました。忙しいときは定時に帰宅できなかったときもありましたが、休暇も取得しておりましたし、職場において部下職員とよく声を掛け合うなど人間関係は良好で特に問題はありませんでした。また、私との日頃の面談においても、仕事ぶりも適正に行い、特に変わったことはございませんでした。しかしながら、現にそのような思いを持っていたということですので、教育委員会の幹部職員や学校管理職を含め、現在行っている定期的な面談及び相談活動の充実、また、動静についての管理と指導、監督の徹底を図り、二度とこのような不祥事が起こらないよう再発防止に向け全力で取り組んでまいります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 同僚議員の回答とほぼ一緒かなというふうに思っております。私が思うのは元校長だけの問題ではなくて、やはり香美町の校長といったらまだいっぱいいますよね。同じように激務の中にさらされてきとったのかというところの確認をしたいのが1点。たまたま元校長の精神的な、精神が弱かったということで今回の事件になったのか、それは私らは分かりませんけど、そういう要因もあったのかというところはいかがでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 町内小・中学校が14校、園小もございます。所長もおります。園長もおります。全てやっぱり管理職会議を校長会をいたすわけですが、月1の定例のものをしております。その際、特に令和2年度におきましては、コロナに関する指示事項がたくさんあったと思います。特に香住小学校、香住第一中学校につきましては、分散登校を義務づけたり他校にはないものをしなくてはいけないと。やっぱり教室の中が密になっている。それをどうしようと。他校ではそのまま授業に入れるという状況でございました。そのような余分といえば今年に限っての仕事もございましたし、当然、私どもも校長をしてまいりましたけど、辞令をもらった時点から重圧というのは私どももございましたし、ある程度の責任というのはやっぱりどの校長にもあるだろうというふうに思っております。  そして、校長の職務というのは本当に切りがない職務でございまして、4つの職員の管理、子どもの管理、教育課程の管理、金銭の管理、言えば数限りない管理がございます。それぞれどのように管理をするかと、校長先生の采配にかかっているわけですが、特に元校長、香住小学校の校長におきましては、本当に厳格な方できちっとしたものでないと許せないというふうな方でございましたので、私どもが校長をしているときより数倍時間がかかって文書1枚でも仕上げていたのではないかなというふうに思っております。そして、常に香住小学校の児童の責任者であるという自覚を事あるたびに話はしておりましたし、そのようなものも重圧になったのではないかなというふうに思っております。当然責任というのはどこの小・中学校の校長であれば持っているのは当然であろうというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 分かりました。形はいろいろあるとしながらも、やはり管理職としての重圧というのは当然あるでしょうというふうに思います。そういう中で、同僚議員のときのやり取りで、教育長は業務量の見直し等も考えているんだというようなことです。しっかりとやっぱりこういうことが起きないように全体に目を配っていただきたいなというふうに思っております。  このことに関しては、プライベートな個人生活のことでありますし、いちいち生活の中に教育長がどうだということも無理なのかなというふうなことは思います。ただし、記事によりますと、かばんの中に隠していたというようなことが書いてありました。かばんの中ということは、やっぱり校内に持ち込んでいる可能性が高いというふうに考えるのが普通だというふうに思います。何かの拍子にそれを落としてしまってそれを子どもたちが拾うとかというようなことは本当に想像するだけでもぞっとするわけであります。そういう中で、しっかりとした取組を教育長のほうも取り組んでおられるということなので、責任等をしっかりと感じて今後の建て直しをしっかりとやっていくんだというようなご意見を聞かしていただきまして、しっかりとお願いしたいなというふうに思っております。  昨今の社会情勢の中を見ていますと、よいにしても悪いにしても情報というのは乱雑しているわけでありますから、悪い情報でもいい情報でもどんどん取れるというような時代であります。教育の原点に返って、学校に携わる者は全て同じだと思うんですが、もっと小まめに見ていくしかないのかなと私も思っています。町長も職員を小まめに見ていますというご意見がございました。まさにそのとおりだと私は思っています。なかなかそういうことというのは大人なんだからというふうになりがちなんですけど、やはり小まめに生徒、教員、それに携わっている職員もしっかりと通常から見ていくということは大事なのかなというふうに思っています。その辺、最後1つお願いいたします。
    ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、ご指摘でございますが、私はこの事件が起こる以前から、常々やっぱり気にしているのは、今、校長がどんな思いで仕事をしているのかとか、うちの課員がどうしているのかとかいうふうな実態把握には十分努めてきたつもりであります。やっぱり時にはこの部分をもうちょっと頑張ってよという部分もございます。したがいまして、今後においては、やっぱり指導すべきところはきちっと指導しながら、そして、しっかりと管理職等と職員等につきましては支援を続けるつもりでございますし、要は二度とこのような不祥事を香美町から出さないという思いで今後取り組んでまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西谷尚君。 ◎西谷 尚(5番) 最後でございます。やはり昨年の年末に起きた教育関係の不祥事等を含めて、やはり立て続けに続きましたよね。ということは、やっぱり全く責任がないというふうには捉えにくいところはございます。そういう中で、その責任はやっぱり組織がしっかりと打ち出していく、個人がやっていくというのが本来の形なのかなというふうに思っておりますけど、町民は、はっきり言いますと、やっぱり見える形でのものを望む場合が多いということがございますので、その辺、しっかりとまたお願いしたいというふうに思います。  以上で終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で西谷尚君の一般質問を終わります。  次に、藤井昌彦君の一般質問を行います。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(13番) 13番、藤井昌彦です。通告に従いまして、3月定例会一般質問をいたします。先ほども黙祷をいたしましたけども、本当に一瞬にして愛する家族、そして兄弟、友人を失い、そして夢や希望というのが絶たれてしまった東日本大震災から10年たちました。亡くなられた多くの人たちに心からお悔やみ申し上げます。こういう大震災に関連した未曽有のこういうものに関連した減災・防災に関連する質問を今回、私、1問だけ用意していますので、よろしくお願いいたします。  昨年12月、香美町香住区、村岡区、小代区で広範囲に被害が及んだ豪雪での倒木、それによる大規模停電と断水であります。3日も4日も長い間停電になり、そして断水という、道路が寸断されて電話や携帯もつながらず、本当に極寒の中、孤立した集落もありましたと聞きました。私も小代区出身で大阪在住の同級生から電話があり、高齢1人で暮らしている母親に連絡がつかないと、ちょっと見に行ってくれないかという連絡を受けまして訪ねました。そうすると、そこが復旧がちょっと遅くて、近所で倒木があって停電が、私の平野地区よりもちょっと長くなっていまして、それで、関西電力とか役場に聞くと電気の復旧には大分時間がかかるということで、養父市に住むその同級生の妹さん宅へ避難することになりました。  また、ある集落では、周りに家がないもので自分の集落だけが停電しとるのかというふうなところもあったと聞いております。本当にこの大きな大災害で死亡者が出なかったというのが本当に不思議なぐらいで本当に恐ろしいことでした。災害には危機管理意識や基本的整備は最低必要です。電気がないと水は作れない。給水もできない。それに、既に私も関西国際空港の非常用電源が水につかって停電した件でこの場で一般質問させていただいて、非常用電源のありがたみというか、それを訴えてきたんですけども、今回このような結果で本当に残念な思いをしております。  また、下手をしたら、これじゃ人的災害と言われてもおかしくないような事例であります。また、役場から区長に呼びかけて高齢者を地区公民館に避難してくれというふうな要請があったんですけども、電気もないような真っ暗で寒いところにどないして避難せいということが言えるのでしょうか。本当に酷なことです。  このことを踏まえて質問させていただきます。大規模停電、大規模断水の検証と対策は。1)リスク回避のため非常用電源、発電機の整備は。上下水道施設、避難所、各自治区公民館等または基幹施設、病院、介護施設について。2番、大規模災害情報確保について。3番、検証と今後の対応について。お願いします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、藤井議員のご質問にお答えをいたします。  1点目の非常用電源、発電機の整備についてでございます。水道施設で非常用発電設備が整備されているのは、26浄水場のうち5浄水場、23電水ポンプ場のうち5送水ポンプ場となっております。また、下水道施設で非常用発電設備が整備されているのは、21下水処理場のうち8処理場、中継ポンプ場1か所は整備済み、256か所あるマンホールポンプ場は未整備となっております。  避難所につきましては、本庁、各地域局に保管しております携帯型発電機を活用することとしております。各自治区公民館につきましては、自主防災組織活動費補助金や、避難所運営費補助金を活用して発電機を整備していただいているところもございます。庁舎の非常用電源につきましては、香美町本庁舎、村岡地域局は整備済みであり、小代地域局新庁舎では新たに整備をいたします。その他基幹施設としまして、各地区公民館には携帯型発電機を事前配備しております。公立香住病院につきましては、本館と旧館に非常用発電機があり、燃料タンクがフルの場合、それぞれ2.5時間から2.6時間運転可能で、この電力をもって最低必要不可欠な医療機器を稼働させることは可能となってございます。町の介護施設につきましては発電機等の設備はありませんが、指定管理者である香美町社会福祉協議会がポータブル発電機を所有しております。  2点目の大規模災害情報確保についてでございますが、災害時における情報確保につきましては町職員の情報収集班によるもののほか、県のフェニックス防災システムや、各関係機関とのホットライン等を活用し、情報の収集と伝達を実施しております。  3点目の検証と今後の対策についてでございます。今回の停電と断水を踏まえ、全課長に所管課に関すること、所管課以外に関すること、そのほか自由意見の4項目について課題と解決方法についての報告をするよう指示したところでございます。出された意見につきましては防災安全課において取りまとめ、意見をソフト面、ハード面に分類し、さらにそれぞれをすぐにできるもの、少し時間がかかるもの、長期検討が必要なものに区別し、再度、全課長宛て、情報共有を図ったところでございます。今後は、取りまとめた意見も踏まえて協議するとともに、香美町地域防災計画の修正も含めて検討し、より適切で効果的な対応をしてまいります。  上下水道施設の関係では、停電時については水の使用量が減少することもあり、非常用発電設備の設置については停電期間についてどの程度を想定するのか、配水池の増設との比較等を行う中で検討を進めてまいります。また、下水道施設において電気の復旧の時間差により発生した汚水の逆流対策としましては、必要に応じて逆流防止弁の設置を行うこととしております。公立香住病院の関係では、非常用発電機の運転可能時間を超える長時間の停電に備え、燃料の確保または燃料の優先供給を得るための協定、マニュアル等が必要であると考えております。  長時間の断水についてでございます。公立香住病院の受水タンクの容量は54トンであり、タンクがフルの場合、ほぼ1日分の使用水量を賄える容量でございます。しかしながら、1日以上にわたる長時間の断水に備え、水道部局と災害時の優先対応等について緊密な連携を図る必要があると考えております。特に透析患者は透析治療を受けないと重篤な状況に陥ることになりますが、透析治療には大量の水が必要であり、水の確保について平常時から水道部局とより一層緊密な連携を図り、備えておく必要があると考えております。また、当院で透析治療ができなくなった場合の近隣施設との支援協力体制を確立することも必要でございます。  介護施設の関係では、グループホームにつきましては、指定管理者である香美町社会福祉協議会が石油ストーブを購入し暖を取るとともに、香美町社会福祉協議会のポータブル発電機を利用し照明等を使用しております。また、デイサービスセンターにおきまして、サービス利用中に停電が発生した場合は、利用者に帰宅していただき、利用開始前から停電している場合は休止としております。今後も利用者の体調に配慮しながら適宜対応を行ってまいります。12月16日夜から村岡、小代区で停電が発生し、特別養護老人ホームこぶしの里及び村岡こぶし園については、暖房設備がエアコンのみであり、町から石油ストーブを借り、対応いたしました。断水についてでございます。12月18日、村岡、小代区で断水が発生し、特別養護老人ホームにこぶしの里でも断水となり、給水車へ水をもらい、対応いたしました。18日夕方には給水作業にめどがついたため、こぶしの里に21日朝まで給水車1台を配備いたしました。また、小代区高齢者生活支援センター「いこいの里」では、福祉課職員がポリタンクで水を届け、高齢者配食サービスを通常どおり行うことができました。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(13番) 丁寧に答弁いただきましてよく分かりました。私も、先ほど人的災害ではないかみたいな話をしたんですけども、今回評価している点、この防災について4点ございます。1点が、以前平成29年に開局しましたラジオギャップフィラー事業。ラジオというのは非常時に外部の情報を聞くにはすごく助かったという話を聞きました。それと、2点目が町内温泉施設の開放です。停電で水がない。やっぱり一番困るのがお風呂ということで、日高町とか湯村のほうにお風呂に家族で行ったという方の話も聞きますし、これはすごくよかったかなというふうに評価しております。3点目として、小代地域局に配備しました消防指令車、電気自動車です。これで小代地域局はこの電源を取ってしばらくの間しのいだと。あと4番目は給水車です。給水車というのはほかのところに応援に行くのに買ったと思うんですけども、今回、他市町からも応援に来ていただくような形で連携というのがすばらしかったのかなというふうに、私はこの4点をすごく評価しています。ただ、ちょっとやっぱり想定外のことでいろいろな話がありました。それについてちょっとお聞きします。まず、こういう電源、電気のリスク分散として、村岡、小代で水力発電の動きがあることは、町長、ご存知でしょうか。これが1点。  それと、先ほど言いましたいろいろな非常用電源がない施設、これをどんどん一遍にするということは難しいと思うんですけども、町長、言われた以外に香住第二中学校、奥佐津、柴山、余部、長井、兎塚、射添小学校、道の駅あゆの里矢田川というようなところの基幹施設にもやっぱりこういう非常用電源というのは必要だと思うので、防災対策、強靱化対策に対しての補助金助成ということは考えられないか。取りあえずこの2点をお聞きします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 小水力発電のお話はせんだってお聞きをしました。ただ、これは実現がどうなのかということもございますし、町としては地域住民の理解を得られればそういう事業に乗り出す事業者の方があってもよいのかなと思います。そのことがこういう非常時に周辺部の地域の電源供給に役立つということであれば、これは設置した企業とその地元集落との例えば覚書なり災害時の応援協定なり、そういうことで対応していただければ、先般の年末の事態には対応ができることなのかなというふうに思いますが、その小水力発電の是非だとか町からの支援だとか、そういうこととは別問題でございます。事業者のご努力で地域住民の理解を得てそういうものが設置できて、そういうことが自然災害にも対応するべく活用できればという思いでございます。  もう1点、議員が申されたようなところにまで町費でもって電源の施設ということになりますとなかなか難しいのかなと思います。それぞれ各集落にも自治団体にもこういうものの設置のための補助金も設けております。そういう中で、そういうものを拡充するような用意は今後また検討はさせていただきますけども、町の関連施設全部にそういうものが必要なのかどうかについては精査の上検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(13番) 町長も小水力の話は聞いているということで、もうあと2点ほど、お聞きします。停電のとき、本当に寒い真っ暗闇の中、行政無線があったんですよ、その日。それが何と先ほどお話がありましたけど、香住小学校の校長先生の逮捕の話とコロナの話です。本当にみんな真っ暗で電気もない、水もない状態です。何でこの停電の話がないのかなというふうな憤りの声というのを町民から私のほうにも入ってきました。こういう声は町長の元には入っていますでしょうか。  それと、もう1点は、給水車が来たんですけども、主要なところ、例えばそこまで給水車のところまで行く足もないと。容器もないと。そういった方が結構おられたんですね。やっぱりこういう有事のときに地域力というか、助け合いというかそういうことを上げていくということがやっぱり今回身にしみて感じたと思うんですけども、その辺は、町長、どう思われますでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 香住小学校の出来事とコロナと、それが防災無線で流れて、それがどうこうとかいうお話に似たような話はよく聞きました。その晩も前の晩も、私、二晩、役場に徹夜で詰めておりましたから。ただ、そういうものも全町に流すような放送はそんなに停電にもなってないような地域にも流さなん部分があれば、これはこれで仕方がないんですよ。そのときよく言われたのは、猿の放送がこんなときにあってどうこうという、猿は猿で地元からいつも言われとることだから予定を組んで放送に仕組んでいるわけですから、そのぐらいのことは町民の皆さんも理解をしていただきませんと、防災無線から大雪で停電になっておるときに猿の放送があったらどうだとか、香住小学校の事件がどうだとか、そういうことはやはり住民にも知らせなければならないことが事前に予定して録音しとるようなことが流れたことにまで、あんまり目くじらを立てて怒られるようなことも役場の担当の側や、その晩、一晩も二晩も一生懸命徹夜して頑張って町民のために復旧に努めておる役場からすると、そのぐらいのことはご辛抱いただけないかなというのが私の本音でございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(13番) それが本音だとおっしゃられたんですけども、本当に停電で真っ暗な状況のときに、この状況はどうなんだと。一言何かあってもよかったかなと。私はやっぱり一町民として、小代区、村岡、香住の一部、やっぱりそれはあってしかるべきだというふうに感じております。これだけ申し上げて、本音を申されたのでいいんですけども、これについてはいいです。  もう1点だけ、見守り活動のことを聞いてなかったです。お答えになられてなかったです。  それと、今回、小代地域局で電気自動車、指令車がごっつい役に立ったということで、こういったものを今後増やすべきであろうかなと思うんですけども、この辺、このこととさっきの地域力についてもう一度お伺いします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 地域力ということは確かに重要だと思います。それぞれ区長さん方をはじめ、区の役員さん方には役場からの三晩ぐらい連携を取りながら大変なご協力を頂いたことに対しましては本当に心から感謝を申し上げるところでございます。特に先ほどおっしゃいました給水車についても、氷上市と養父市、それから朝来市、給水車に職員を2人つけて2日間にわたって派遣を頂いたことについては、停電が回避できてからすぐに私が氷上市の市役所と市長さんと養父市と朝来市の3人の市長さんには直接お礼にも上がったところでございます。ただ、こういう想定を超える災害、停電、断水、こういうことの原因の究明というのは確かに大事なことでございますから、防災安全課長のほうで取りまとめをしたものを今後の対応策として取りまとめをこれからするところでございますけども、ただ、想定を超えた災害でございますから、あのときどうだった、このときどうだった、地域力についても福祉課長から報告を受けたところによりますと、小代地域でも包括支援センターの職員の方も1人で130件の安否確認といいますか、対象のご家庭の確認にその晩に回っていただいたりとか、そういうことも役場の職員、全職員を挙げて一生懸命取り組んだ結果でございますから、これからいろいろとご意見もあろうかと思いますが、今後、こういう事態に陥ったときに少しでも町民の皆さんに影響を少しでも与えないようにするためにはどうしたらいいのか。そういうことでもって対応させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いしたいと思います。 ◎藤井昌彦(13番) 電気自動車は。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 電気自動車、電源の確保に役立ったは役立ったですけど、そぎゃあな取り立ててどうこうというようなあれではありません。新しい地域局には非常用電源も配備されますし、これが全町的に電気自動車が必要になるかといいますと、逆に馬力が少ないですから悪路とか火災現場での活動については普通のエンジン車とは大分見劣りがする部分もございますので、適宜適切に配置をしていきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(13番) 今回の未曽有の想定外の大規模な災害というところで、やっぱり非常用電源なんかもやっぱり結構お金もかかるし発電機もかかります。そやけど、これは人間の命を守るということになってくるので、その辺もやっぱり全ての集落、浄水施設、基幹施設、病院介護施設等に設置もしくはそういう助成制度の設置を強く求めて私の一般質問を終わります。この大規模な停電と断水に関わっていただいた職員さんに本当に感謝を申し上げて終わります。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 以上で藤井昌彦君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩します。再開は15時40分といたします。                               午後3時27分 休憩                               午後3時39分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  休憩前に引き続き一般質問を行います。  次に、小谷康仁君の一般質問を行います。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 議席番号4番、小谷康人です。議長の許可を得ましたので、令和3年第125回香美町議会3月定例会の一般質問をいたします。私の質問は2問を町長に、1問を教育長に伺います。  まずは、森林環境譲与税の活用について町長に伺います。平成31年3月に森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律が成立しました。森林環境譲与税は、喫緊の課題である森林整備に対応するため、令和元年度から譲与が開始され、市町村や都道府県に対して私有林、人工林面積、林業就業者数及び人口による客観的な基準で案分して譲与されています。譲与後2年が経過し、本町での取組をお伺いいたします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、小谷議員のご質問にお答えをいたします。  森林環境譲与税は令和元年度に1,536万5,000円が配分され、令和2年度から予定が前倒しされ3,265万2,000円が配分されております。試算では、令和4、5年度に4,000万円余り、令和6年度からは想定される満額の5,000万円余りが恒久財源として毎年配分される予定でございます。香美町では、この2年間、譲与税の活用方法として国、県が重要な課題と位置づけております奥地等の人工林における条件不利地間伐事業を約88ヘクタール実施するとともに、今後、この条件不利地間伐事業を具体的、長期的にどう展開していくか、樹種や林令、施業履歴、所有者や面積、地形や作業路網との位置関係など、今後の事業実施に向けた詳細なデータベースの整理と併せ森林GISシステムの整備を行いました。広大な非経済林を有する香美町では、奥地の条件不利地の間伐実施が期待されており、これまで長年放置されてきた山林について少しでも人の手を入れる間伐施業を計画的に進めていきたいと考えています。ただ、山林が約86%を占める山の町として、将来に向けた森林林業の在り方、山を生かした地域づくりの視点も大変重要であり、今年度、香美町循環する100年の森づくりビジョンの策定も進めており、現在最終的な調整段階に入っております。  具体的な主な中身につきましては、先般の農林水産課予算特別委員会で概略説明をさせていただいているところでございます。併せて令和3年度からは、新規事業として香美町里山防災林整備事業及び沿道森林美化整備事業もスタートさせます。これらにより、条件不利な奥地森林だけでなく集落裏山の保全や主要道路沿いの景観美化を対象とした森林整備の体制が整うことになります。これら3本の事業を主な柱として長期的視点に立ち、継続的に森林整備を行い、改めて災害に強い森づくり、森林資源の保全活用、さらには住民の皆さんに森林林業への関心を高めてもらえるような取組を着実に進めていきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 森林環境譲与税の使途については、市町村などはインターネットの利用などにより使途を公表しなければならないとされております。調べてみますと、本町も令和元年度に関しましてはきちんと公表されておられます。令和元年度は、先ほど説明がありました森林環境経営管理計画策定業務と条件不利地間伐推進事業に使われ、55万5,000円が基金に積み立てられておられます。令和2年度は1,823万6,000円が基金に積み立てられておられます。このように基金に積み立てられておられますけれども、今後、どのような計画で重複するかもしれませんけども、お使いになられるのか、お伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 基金の今後の活用プランについては農林水産課長に説明をさせますので、よろしくお願いいたします。 ◎議長(西川誠一) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 基金の活用ということで、今ありましたように、毎年、今のところ基金を積んでおります。令和2年度末で1,800万円ほど積むことになりますけれども、毎年数千万円オーダーの恒常的な安定財源が来るということで、その年々に来るものをその年々に全部使ってしまうということではなしに、今年度末をもって作成をしております循環する100年の森づくりのビジョンの策定を今進めておりますけれども、それに基づいて、これから長期的な視点に立って、今まで想定しなかったことも含めてお金がかかるものも含めてこれから計画的に使っていくという思いです。具体的にはこれから検討する部分がありますけれども、今まで取り組んでなかったこと、特に人づくりの関係、それには力を入れていかないといかんという具合に考えております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) つまり、今、作成中だということで理解をしました。本町も実施している森林環境経営管理事業は、平成30年5月に新たな法律として平成31年4月からスタートした森林管理法に準じて行われていると思われます。目的は、戦後や高度成長期に植栽された杉やヒノキなどの人工林が大きく育ち、木材として利用の時期を迎えようとしています。国内で生産される木材利用も増加し、平成29年には36.2%と過去30年間で最高水準となり、国内の森林資源は切って使って植えるという森林を循環的に利用していく新たな時代に入っています。  一方、我が国の森林の所有は小規模分散型的で長期的な林業の低迷や森林所有者の世代交代などにより森林への関心が薄れ管理が適切に行われず、伐採した後に植林がされないという事態が発生し、83%の市町村が管内の民有林の手入れが不足しているのが現状です。この制度では、森林の経営管理が行われてない森林を市町村が仲介役となり、森林所有者と民間事業者をつなぐことで放置された森林が経済ベースで活用され、地域の活性化につながる効果、森林の多目的機能が向上し、土砂災害などの発生リスクが低減され、地域住民の安全・安心につながる効果などが期待されています。つまり、国も積極的に行政が森林整備に力を入れるべきであるとの考えのようですが、本町も災害に強いまちづくりをお考えなのでしょうか。町長にお伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 当然民有林にもこの譲与税は使えるということでございますから、先ほども答弁書の中で申しましたように、今までは所有者が民間人あるいは町有林でありますとか、そういう民有林にもそういうものが使えるということでございますから、特に目指しておりますのは、先ほども申しましたように、奥地で所有者がなかなか活用ができていない森林の間伐、このお金をもってそういうことにも手が加えられる。そういうことで整備が進んだ森林でございますから、災害に強い森づくり、この一助にもなるという方向でございますから、当初から、農林課長は私にこの森林譲与税が成立したときから、そういうことに活用ができるので、私どものような86%が森林の町にとっては大変いい交付されるお金ができたなというような思いでございましたから、今後、計画的に先ほどの基金も含め、目指すところは森林整備と災害の防御、このことに両方役立つわけでございますからその部分にも力を入れていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 本町も災害に強いまちづくりを目指していくというお答えのようでございます。藤井議員のところでもふれましたが、昨年の暮れに2日間にわたり、停電、断水と大きな災害に本町は見舞われました。一歩間違えれば命の危険にさらされている状態だったというふうに思っております。見塚議員の答弁の中でも立木が電線を断線したのが大きな原因であると町長も答弁をされました。先ほど答弁をされましたけれども、災害というのは予知することができないというふうに私も思っております。しかし、災害を予測するということは可能であるではないかなというふうに思っております。先ほどから答弁がありましたけれども、災害が起きそうな森林というのは具体的にどのようなところをお考えなのか、お伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 森林関係で申しますと、具体的にどのようなということではなしに、未整備森林が密集している地域、あるいは地盤が脆弱な地域、そういうところにある森林というのは災害も巻き起こしやすいということでございます。ただ、先ほどの藤井議員の大雪のときの対応とかのお話もございましたけども、森林環境譲与税はそういう目的のために活用できるお金ではありません。ただ、令和3年度にも予定をしております景観美化のための森林整備区域の中に、例えば電柱があったり電線が走っていたりとすれば、これは効果的なことであろうかというふうに思いますが、環境譲与税自体は枝打ちですとか、このたびの大雪を巻き起こしたことを防御するために活用できるものではありません。ただ、併用してそのことにも利するような場面が出ましたら、景観整備と併せて活用はさせていただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 災害が起きたときにそれを使えと言っているわけではありません。災害を予測してやるべきではないかというお考えを町長に伺ったのでございます。ですので、災害が起きたときにその税を使って整備してくれというんじゃなくて、事前に予測してこの辺りを整備すべきではないかということを実施できるお考えがあるのかどうかということをお聞きしたので、もう一度お伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、譲与税の本来の目的がそういうことにございませんから、使えないわけでございます。予測があるから自然災害の予測のために自然災害を防御するために譲与税は使えないということでございますから、事前の整備で、例えば大雪が降ったらここら辺りの木が危ないということに、この森林環境譲与税を活用して事前の整備はできないということでございます。ただ、景観のためとか、そういうことには使えますから、景観とのためとは言いながら災害防御の役割を果たすようなことを二重でもって対応できるようなところには活用できるというお話をさせていただいたわけでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 景観というか、つまり災害も含めたという意味合いで取ってよろしいですよね。要するに、災害が起きそうなところも含めた中で整備をしていくお考えがございますかということであって、災害がここは起きるなんていうのは誰しも分からないわけでありまして、それを前もってこの辺りを整備することによって災害が緩和できるのであれば、別にそれはそれでよろしいかと思うんですけども、そういうことをお尋ねしたので、どうでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、奥地の人の手が入りにくいようなところも間伐の施業のために森林環境譲与税は使えるということでございますから、そのことに使ったおかげで、間伐が進んで災害にも防御ができるということは、それは当然二股をかけて効果があるということでございますからこれは認められることでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) ですので、やっぱりよかったですよね。災害を予測して整備していくというお考えがあるということで。令和6年度から森林環境税が個人住民税均等割の枠組みを用いて、国税として1人年額1,000円を市町村が賦課徴収します。森林の公益的機能は地球温暖化防止のみならず適切な森林の整備などを進めることで、我が国の国土や国民の生命を守ることにつながり、パリ協定における我が国の温室効果ガス削減目標の達成や、災害防止などにもつながるとされています。
     現在、本町においては積極的に基金に積み立てておられますが、先ほども説明はございましたけれども、早急に整備をしていただいて長期的に計画をされるというお考えはございますでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、先ほど課長が申しましたように、長期的な整備を目的として長期的な視野に立って基金を増成するということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) ですので、恐らくそういうことも含まれた中の計画を立てられているというふうに認識はするんですけれども、これからどんどん受けられる税が上がってきますよね。その中で基金を積極的に蓄えていくという考えはなく、長期的なプランに沿ってその基金を使っていくというお考えなのかということをお聞きしているので、今の2年しかまだたっておりませんので、基金の積立率が率としては、令和元年度は違いましたけども、令和2年度はかなり高いと。令和3年度はそういうふうなことはなく、この前も説明は受けましたけれども、そういう目的に沿ってきちっとした税を使っていくというお考えがあるのかどうかということでございます。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 当然基金の増成と計画を立てることが同時期に始まるわけでございますから、基金は計画に沿った積み上げ方、将来に向けて長期的な運用するための基金でございますから、これは全ての基金に通ずるものだと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 基金のほうも事業によって積み立てなければなら基金というのと積極的に使っていかなければならないという基金というのがあるように思うわけなので、ぜひこの環境譲与税というか、税に関しては積極的に使っていただくようにお願いを申し上げます。  次の質問に移ります。住みたい田舎ベストランキングについて伺います。宝島社から出版された月刊誌『田舎暮らしの本』2月号で、2021年度版第9回住みたい田舎ベストランキングを発表されました。このランキングは全国の645の市町村に対し272項目のアンケートを実施し数値化された結果です。その結果が新聞でも報道され、但馬の各自治体は大変よい結果を得ていますが、本町のランキングは低く、その原因をどのように分析されているのかお考えをお伺いいたします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、小谷議員の次のご質問でございます。  月刊誌『田舎暮らし』は株式会社宝島社が毎月発行している田舎暮らしを紹介する商業雑誌で、田舎で暮らす夢を実現させるための情報誌と言われております。その中で、毎年企画されている住みたい田舎ベストランキングは、宝島社があらかじめ用意したアンケート項目に自治体が当てはまると判断する項目にチェックを入れて回答し点数化してランキングづけをする任意企画となっております。今回は、宝島社編集部が独自に設定した272項目のアンケートに645市町村が回答し、様々な角度で住みたいまちランキングの順位づけをされております。今回の香美町の結果に関しましては、新設された町の部で、回答自治体240町のうち34位となっております。昨年度は10万人未満の小さな町の部で、回答539自治体のうち28位、近畿エリアで4位でしたので、今年度は市と町の区分が分かれていますが順位的には下がったということになります。この要因については、今年度のアンケート項目は、昨年度から新規項目が42項目追加となり、それらの多くはコロナ禍で進んだ施策のリモート化やオンライン対策が積極的に設問に取り入れられたものであり、その該当が少なかったため結果的に該当する点数が上がらなかったようでございます。  しかしながら、今年度は、コロナ禍の中ではありましたが、移住者14世帯27人、空き家バンクの成約は11件と、感染対策を徹底しながら実績を上げております。また、香美町の移住定住対策は移住者への住宅購入補助、住宅改修補助、見学者への交通費補助、お試し移住への家賃補助など移住定住施策としては他市町にも劣らない施策を展開しておりますが、これらの諸施策は宝島社が作成したアンケート項目にはポイントとしてあまり反映されておりません。商業雑誌『田舎暮らし』を購読する世代はインターネットをあまり閲覧しない比較的年配の方が多いようでありますが、本町の移住定住施策は、一商業雑誌のランキングに右往左往されることなく、香美町に移住を希望される方の思いに重きを置きながらインターネットや各種メディアなどを活用し、香美町ならではの移住定住施策を展開してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 確かに272項目のアンケート内容を見ましたけれども、本町が取り組んでいる内容がすぐれて劣っているというふうにも私も感じませんでした。その中で、今答弁がございましたコロナ禍の対策がいまいちだったというようなことなのか、そのようにさっき答弁、コロナの対策がちょっとということをお伺いしまして、もう一度そこを確認させていただきます。  それと、たかが雑誌、右往左往するなと言われますけども、この雑誌が新聞に何位、何位と掲載されるんですよね。ということは、軽んじてはいけないというふうに私は思うわけなんですけれども、町長はどのようにお考えでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) コロナ禍の関係のことにつきましては、今年度のアンケート項目は昨年度から新規項目が42項目追加となり、それらの多くはコロナ禍で進んだ施策のリモート化やオンライン対策が設問に取り入れられとったということでございます。そのことが反映できなかったのかなというふうに思っています。  新聞に掲載されるとかどうだとかいう話ですけども、企画課長に宝島社の何とかいう田舎暮らしの本がどのぐらい版数というのか、公称10万ですから6万から7万だと思います。一つの雑誌に順位が1つ上がるたびに一喜一憂するということでなしに、近隣の同じような担当者に聞きますと、ほかの町は1つでも順位が上がるようにちょっとでもかすったようなことでもチェックを入れるというようなことが実態なようです。ただ、そういうことでもって順位を上げてマスメディアに香美町が露出する。そういうことになりますと、逆にそういうことで期待をされてきた方が、あんまり思ったような、こんな順位のはずないなと思われたら、それこそ移住定住に踏み出すきっかけを逆に損ねるわけでございますから、現実の香美町の在り方を正直に設問に答える。一方では、この雑誌はインターネット利用の世代から外れた電話連絡の多いような方が多い雑誌だということでございますから、弱い部分については香美町独自の対応でもって先ほど申しましたような実績も出ておりますので、答弁書でも申し上げましたけども、年間6万か7万か、1か月に6万、7万出とるような雑誌に1年に一遍企画があって出ることが、去年は4番だったのが今年は10番だったらどうだとかというような次元でもって移住政策というものは考えるレベルのものではないというふうに考えておりますので、ご理解を頂きたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長、新聞報道が何かという話、宝島の雑誌じゃなくて新聞報道されたことについて。 ◎町長(浜上勇人) ですから、その新聞を見られた方も、内容のご存知な方もおられるわけでございますから、新聞報道で近畿で4位だったのが全国で24位になったというようなことがどうなのかということよりも、実態のほうが大事だということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 近畿エリアランキングを言いますけれども、但馬の自治体は3市2町があります。養父市が1位、朝来市が2位、豊岡市が3位、新温泉町が7位。これは15位まであるんですけども、本町はその15位までも入っていないと。要するに、各市町村は必死になってPRするわけですよね。ちょっとでも順位を上げたい、少しでも移住定住を促進したいとなるわけなので、今、町長がおっしゃられるような考え方だと、どの自治体も必死になってやるわけですので、そこから負けるわけですよね。たかが雑誌、6万部とおっしゃられますけども、6万部しか売れてない情報を住民の方々は何を通じて得るかといったらやっぱり新聞報道ですよね。新聞報道を見られるわけですので、やはりそこはきちっと香美町も一生懸命やっていただきたいと私は思うわけなんですけども、町長どうでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 答弁でも申し上げましたように、全国には1,780自治体があって、五百何十の自治体がお答えになっておる。このアンケートにお答えのしてないところは移住定住に向かって何ら活動していないのかというような議論になるわけでございますから、先ほど申しましたように、設問だとか、こちらの回答する側がしっかりと現状を見極めた回答するところと、ランクが上になるようにちょっとでも関係しておるようなことにはチェックを入れたというだけで今年ぐらいの差が出るわけでございますから、そういう雑誌が取りまとめた順位を必死になってやるのがいいのか。何で1,800近くある自治体の中で五百何十自治体しかこのことにお答えをしている自治体がないのかを考えると、こういうことに移住定住政策をきちっと向けるところと、町や市の独自の施策で移住定住政策を展開していこうという考え方の違いがそういうアンケートに臨むところ、臨まないところ、これの順位が下がったら移住定住から新聞の報道にも載らないから移住定住に利する部分が少ないということと、逆に言えば本当のことをきちっとお答えをして順位が下がったことについてはそれなりの意味もあるということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 順位が下がったとか順位が上だとかというのではなくて、何を言いたいかといいますと、やはり各自治体が必死になって争奪している中におきましても、やはりちょっとしたことでも香美町も軽んじずに頑張っていただきたいということでございますので、雑誌でどうのという一部分だけ取るのではなくて、そういうことが全て前に出てくるわけでございますので、ちょっとしたことでもやはり敏感になって取り組んでいただきたいというのが私の考えでございます。  その中で、この雑誌のランキング上位の町の中にどのように書いておられるかということなんですけども、上位の町は、役場が役場らしくない町、上位の自治体から感じるのは定住促進に取り組む熱量とその先進性、我が町を元気にしたいという情熱は上位の自治体に共通しているというふうに書かれておられます。首長の強いリーダーシップのもと、現状を打破すべく問題解決のプランを立てて執行するさまはいい意味で役場らしくないというふうに書かれておるわけなんですよ。私が書いたわけじゃないですよ。やはりこういうことを書かれるということは、そういうふうにして分析されるということでございますので、やはり強いリーダーシップを執っていただいて、ちょっとした雑誌でも敏感になって上位を取っていただくという強い意思を示していただきたいと思っております。  本年2月8日に新温泉町商工会合併10周年記念講演会に参加しました。講師は和歌山県上富田町前町長の小出氏で、大変活力ある方でした。演題は「和歌山県上富田町50年間人口が増え続ける町の秘密、上富田町のまちづくり、新温泉町への提言」でした。私が特に印象に残ったのは、人口1万5,000人程度の町に野球場、サッカーなどが行えるかなり広い多目的グラウンドを整備されていました。常識的に考えれば、小さな町にこんな大きな施設をつくってどうするんだと私も思いました。しかし、なでしこなどのプロサッカーの試合、プロ野球の試合などを積極的に開催し、プロ競技の合宿地としても誘致されていました。町民の皆様、特に子どもたちが生き生きとスポーツを楽しんでいる様子を紹介されました。スポーツを通して町民の皆様に夢と希望を与えておられるなと強く感じました。このようなことが人口を増やす原動力になっているなと強く感じました。スポーツが盛んだと地域が活性化すると私は考えます。このような整備を本町も進めていくお考えは、町長、ございますでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今の上富田町のお話は商工会長さんからもお話、来られるまでに伺ったところでございますが、そのような町も日本の中にはあるということを肝に銘じてこれからも取り組んでまいりたいです。スポーツの施設につきましても、決して香美町は手を抜いておるわけではありませんし、機会があれば様々な町有施設の整備にも取り組んでいきます。ただ、午前中の少子化の問題もございますので、本当にせっかくつくっても使われないというようなことではなくて、きちっと長期計画にのっとった、将来を見据えた施設整備には心がけていきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 先日は、本町が2020年度に芸術文化やスポーツの分野で優れた成績を収めた小中学生をたたえる児童・生徒表彰式が行われました。本町が発足して2005年度から毎年開催されています。このようにすばらしいことをされていますが、ここでとどまっています。これを発展させてオリンピック選手を輩出するまちを目指すなどとっぴなお考えはございませんでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) そうありたいと思って日体大の体育指導を受けたり、様々な活動をする選手方を激励したりしておりますので、長ずるところはそういうところを目指して香美町として本当にオリンピック選手が輩出できるようなまちになればという思いで取り組んでおります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 誰しも考えることで、私が先ほど申し上げた本当にいいことだと思っております。小学校、中学校の子どもさんたちに表彰していくというのは。でも、ただそこで終わってしまって、日体大の方々は来ていただいていろいろするということもそうなんですけども、例えばその優秀な方々、高校生、社会人、大学生、たくさんおられると思います。その方々に、例えば観光大使になっていただいて、スポーツでは香美町のロゴをユニフォームなどに手でつけていただいて香美町の宣伝をしていただくと。そうすることでその方々へのサポートにもつながると思うんです。今、本町がやっているのは、中学校まで表彰はすると。誘致をすると。でも、そこで止まってまってしまうじゃないですか。それをさらに発展させようと思うのであれば、例えば観光大使になっていただいて、その方をサポートするというお考えはございませんでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 本町の表彰規定に載っておりますのは児童・生徒でございます。中学生まででございますから、その後の活躍の場は高校、大学ということでございますから、そこにユニフォームのロゴとか、そういうことで香美町の名前をつけることで支援するというようなことが、その学校なり上部の学校で許されるのであれば検討には値すると思いますが、なかなかそういうことには、やはり高校とはいえども、何ぼ私立高校でも例えば自分のふるさとの町の名前を生徒のユニフォームに入れるということは、これはちょっと教育環境上よくないんじゃないかなと思っております。ただ、発想としてはいいことであろうなと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) そこまで認めていただけるとはちょっと思いませんでしたので、活力ある町というのは夢と希望が存在すると私は考えます。堅実なのは大変よいのですけども、たくましい創造力が本町には足りないと感じております。頭からできないとするのではなく、できるにはどうすればよいのかを考えていただき、町民の皆様がわくわくするようなまちづくりを目指していただくことを求め、町長への一般質問を終わります。  次に、本町の教育が目指す英語力について教育長に伺います。本町では、児童・生徒の英語力向上に中学生では英語能力判定テストを実施し、英語、国語活動及び外国国語に対する意識調査を小学3・6年生、中学1・3年生で実施し、英語に対する意識の経年比較や取組成果の見える化を図っています。その先に何を求めているのか伺います。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、小谷議員のご質問にお答えをします。  グローバル化が進む社会において、将来、児童・生徒が活躍できるよう豊かな語学力やコミュニケーション能力、主体性や創造性、チャレンジ精神等を持って行動できる能力や態度を育成することが今求められております。そのため、本町では、小・中学校における外国語活動、外国語科(英語)の学習を踏まえ、中学校卒業時までにCEFR、A1レベル、実用英語技能検定では3級相当の資格取得を目指す取組を推進しております。具体的な支援方策の一つとして、英語能力判定テストを全ての中学生徒に受けてもらい、様々な英語検定に挑戦する動機づけを図っております。  昨年度からの取組ですが、そのレベルに到達している生徒は令和元年度では55.4%、令和2年度は56.4%と着実に増えております。同時に学校における外国語活動、外国語科(英語)の取組の充実や指導改善等に役立てるため、小・中学校での英語学習の入り口と出口である当該学年におきまして意識調査を実施しております。これらの取組により本町が目指す英語力向上に向けた今後の取組の方向性を見いだすための資料とするとともに、令和4年度に開催されるワールドマスターズ2021関西の開催など、海外の方と交流を通じて英語でコミュニケーションが取れる子どもたちを育成したいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) もう少し詳しくお伺いをいたしたいと思います。2020年の新学習指導要領で小学校の英語は小学校3年生から外国活動として導入され、3・4年生と英語になれ親しむことを主な目的とし、聞く、話すのコミュニケーションを中心に年間35時間、授業が行われます。そして、5・6年生では年間70時間に増え、英語は評価が伴い成績のつく教科となり、聞く、話すに加え、大文字、小文字の文字指導、語順の違いや文構造への気づきなども指導されます。この指導要領で進められていると思いますけれども、本町独自の小学校の英語教育についてもう少し詳しくお伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 小学校の教育課程の中にありますように、今、議員がご指摘いただいたように、卒業するまでに大文字、小文字を全てマスターすると。最低これは小学校の段階でやってほしいと。小学校6年生までにこれだけはしてくださいよということで。  そして、もう一つは、中学校の先生が小学校に出向いて、中学校に上がるまでにこれだけしてくださいというのを共通して行っているのが大文字、小文字が書ける。そして、簡単な発音ができる、話ができるというふうな挨拶レベル。簡単なコミュニケーションが取れることはしてくださいというレベルのところで話をいたしております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) それは、新学習指導要領にのっとった指導ということですよね。私がお聞きしたのは、本町独自なというのはそこには存在しないんですか。本町独自というのは何か違うものがございますでしょうか。お伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 特に本町におきましては、3・4年生の35時間、これも移行期から行っております。いち早くこの英語教育には取り組んできました。そして昨年度、今年は特にコロナの関係で夏休みの学習ができなかったわけですが一昨年は行いました。小学生を対象にして英語を通じてコミュニケーションを図ろうということで、要は子どもたち、小学校の段階で、ちょうど当時は2021年、1年延びましたけど、ワールドマスターズのものが村岡に来るということで多くの外国人が村岡には入ってこられるだろうというところで、それを契機にどうかこの英語、語学力を小学校も簡単な会話をできるようにしようというところを本町独自で、そして希望があれば夏休みに希望者を集めて、そして、ALTが5人おりますので、それを活用して語学の遊びを通じて英語を行っているというのが本町の特徴ではないかなというふうに思っております。それを中学校につなげていくという段取りでやっております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 小学校が終わりましたので、次、中学校をお伺いをいたします。中学校の新学習指導要領では、英語を通じて言語や文化に対する理解を深め、積極的コミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り、聞くこと、話すこと、読むこと、書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養うとされ、目標として初歩的な英語を聞いて話しての意向などを理解できるようにする。初歩的な英語を用いて自分の考えなどを話すことができるようにする。英語を読むことになれ親しみ、初歩的な英語を読んで書き手の意向などを理解できるようにする。英語で書くことになれ親しみ、初歩的な英語を用いて自分の考えなどを書くことができるようにするということのようでございます。  今度は、本町独自な中学校の英語教育についてもう少し詳しくお伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 本町独自の中学生の英語教育でございますが、まずもって中学校を卒業するときにCEFRは1、語学検定、英語検定と言われるものの大体中学校卒業時、3級取得を目指していこうというところで、英語の判定能力テストというものを全生徒に受験をしていただいております。経費は町の経費で行っております。そして、それによって、今まで大体県それから全国の平均値が40.何%だと思います。本町におきましては約10%高い。そして、もっと細かい数字で言うと、先日英語検定本年度分が終わりました。それによりますと、英語検定3級を中学校3年生の子どもたちが57%という数値をはじき出しております。これ、来年維持するの、あんたら大変やでと言って、私、英語の先生には話をしたんですけど、非常に頑張って今まで英語検定に興味がなかったのが、語学能力判定テストを受けて個票を頂けるわけです。あなたは大体4級の力がありますよとかいうふうな力を判定してくれる。そのようなことが英語検定、とにかく目指して頑張ってやってみようよと。この中には当然5領域、書くこと、話すこと、聞くこと、全て入っておりますので、まずそのものを目指して、特に本年度はコロナ禍が収まったら、小学校版のやつの少し上の段階を目指して、外部からの講師を招いて夏休みにオールイングリッシュのゼミナールといいますか、そういうふうなものを計画して特に堪能な子どもたちを集めてやりたいなというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) いろいろと本町独自な取組を行われているということのようでございます。文部科学省の中学校の学習指導要領においては、小学校における外国語活動の関連に留意して指導計画を適切に作成するものとするというふうにされております。つまり、小学校との連携をどのように取っていくかということをうたわれておるんですけども、先ほどずっと説明されておられましたことが連携につながるのかなというふうには思うんですけれども、2020年度から始まっているわけでございまして、今57%、小学校との連携を取ればさらにこの率というのは高くなってくるのでしょうか。それとも、また違う方向性に持っていこうとされているのか、この点についてお伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それぞれの中学校単位で英語教諭の配置の人数というのもございます。例えば、小代中学校、小規模校なんですけど、英語の免許を持ったのが3人います。ということは、授業数をカウントしても非常に余裕があります。したがいまして、小代小学校にその分は出ていくというふうなところをとっております。例えば、今度、香住第一中学校につきましては、あの大きな学校で英語の数というのは英語教員3人。だから、香住小学校に小代が3回行けたら、機械的に1回しか行けないというふうなところで、何とかこれを中学校の英語の免許を持った先生が小学校に出向いて模範授業じゃないですけど授業を行い、そして、ALTもいますのでALTの使い方も研修を含めて何回か出向いてやっているような状況でございます。何とか今後、英語の先生ばっかり取れる、取れないというのもありますし他教科もございますので、今配置されている先生を、有効にという言い方は悪いかもわかりませんけど、小学校に極力出向いてもらう。今、閉校になる香住第二中学校についても、奥佐津小学校と佐津小学校には何回か今出向いて、そして英語になれ親しんでいただくというふうな取組も始めております。これは2年ぐらい前から一歩進んでその辺はやっているのではないかなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) 大規模小学校、中学校の問題点というのが浮き彫りになっているということのようでございます。格差のないようにしていただきたいというふうに願うわけでございます。そもそも教育長、英語力ってどんな力なのでしょうか。お伺いをいたします。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 私は、やっぱり英語力って端的に言うと、英語でコミュニケーションが取れる力、コミュニケーション能力、これが僕は英語力ではないかなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) そのような英語力を高める上において英語圏との姉妹都市を結ぶとか、長期の休みを利用して相互にホームステイを行うだとか、そういうふうな独自な、これは香美町の独自な事業にはなると思うんですけど、そういうふうな生きた英語を学ぶ場というのを提供するというお考えはございますでしょうか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 以前、上田議員からこのご質問を受けまして、そのときに回答をさせていただいたのは、今はとにかく英語の力をつけてやろうと。そして、高まってくればそういうものも視野に、これは当然経費もかかってきますので、町長の部局とも相談しながら機運が高まってくればそういうことも視野に入れながら考えていきたいなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 小谷康仁君。 ◎小谷康仁(4番) こういうホームステイというのも子どもたちに対しての夢、希望というものを与える一つでもございますので、ぜひ前向きに考えていただければと思います。  小学校と中学校の連携を密にした英語教育をされ、学校のテストで高得点を取ったり、中学校では3級以上の英語技能検定を目指したり、様々な検定試験や資格を取得させることはもちろんのこと、英語力、つまり英語運用能力を本町で学ぶ児童・生徒がしっかり身につけていただくことを目指した教育をしていただくことを求め、教育長への一般質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で小谷康仁君の一般質問を終わります。  次に、上田勝幸君の一般質問を行います。  上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 議席番号3番、上田勝幸です。町長に1問、教育長に1問の2問をこのたび用意してまいりました。まず、町長に対する質問をいたします。
     行政のほうで、若いお母さん方の意向に沿い、数年前にしおかぜ香苑に遊具を設置していただいているわけですけども、その遊具、私が見るのに最近では少ないなという感じがするようになりました。しおかぜ香苑、白砂青松の海岸線を有し、東のほうには高齢の方たちがゲートボールに打ち興じ、健康維持に努めています。また、会話等を通じ、脳の活性化にも取り組まれています。その姿をかいま見るだけでも爽快気分に誘われるのです。また、ウオーキングロードでは、老若男女を問わず毎日のように多くの人がそのロードを利用し体力維持を心がけているようにも思われます。周囲を松林に覆われているこの公園は風光明媚この上もなく、また、公園外の市街地ともうまくコントラストをなし調和していて訪れる人も大変多いと思います。浜辺の石段に腰を下ろし、海のほうに目を凝らすと港からの船の出入りもあり、また、ノリ摘みをしている人もあり、その眺望というか景観というか、誠にすばらしいものがあります。天気のよい休日にもなると人の出入りは平日の数倍にも上り、町内外の車も多く、香住のよさを念頭に来られたのか、観光で来られたのか、子ども連れの家族も結構多いと思います。その人たち、雄大な海の景色に見とれ満喫しているのでしょう。数時間そこにたたずみ過ごす人も結構おられます。家族連れの子どもたち、地元の子どもも町外の子どもも思い思いに遊具に群がっておりました。2台の遊具は満杯状態、順番待ちでした。見ていて気の毒、かわいそうな気持ちにさせられました。  町の内外を問わず心を癒やす憩いの場といえば、最初に私自身が思いつくのはこのしおかぜ香苑だと思います。今子浦公園にも子どもの遊び場があり遊具もあります。しかし、人の出入りの多さを見ると、しおかぜ香苑の比ではありません。しおかぜ香苑、心の癒やしを養う安らぎの場所としても、また、香住の魅力を発信する拠点としても有効活用することのできる公園だと私自身思います。その魅力をさらに高め、町外者に香住のよさをアピールするためにも子どもたちが楽しく過ごすことのできる遊具の増設は必要不可欠だと思います。ぜひ増設を。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、上田議員のご質問にお答えをいたします。  しおかぜ香苑の遊具は、香住建築業協同組合から寄附を受けた木製遊具の老朽化に伴い、平成27年度に町が整備を行ったもので、休日になると多くの家族連れの皆さんにご利用いただいております。一方で、令和2年2月に実施した町民アンケートの調査結果における香美町の子育て施策が充実していると思うかという問いに対して、充実していると思わないと回答した人のうち、「子どもにとって安全な遊び場が少ない」がその理由であるとした人が56.6%と最も多くおられました。このことから、町内で生活する子どもたちにとって安全な遊び場が少ないと考えている保護者の方が一定程度おられるため、整備についての検討を行う必要があると考えております。  このことを踏まえ、昨年12月議会においてご承認を頂きました第2次総合計画後期基本計画の基本目標4、主要施策3、快適で心地よい住環境のまちの具体的施策、快適な公共空間の整備において、住民が憩いの場として安全で快適に公園を利用できるよう公園や広場の充実と遊具の適切な点検を行うとともに、住民との協働による維持管理を目指すなど愛着ある公園づくりを進めることと併せ、災害時の避難場所としての機能を十分果たせるよう必要な整備を行いますとしております。今後は、しおかぜ香苑も含めた町内の公園施設等における遊具の増設、公園施設の充実について、各公園、施設の利用状況等を踏まえ、第2次総合計画後期基本計画に基づき、検討を進めることとしております。  ただ、予算措置が、まだ令和3年度予算も今議会で皆様にご審議を頂いている途中でございますし、本来であれば年度の当初予算の中で盛り込むべき施策というふうに位置づけられるわけでございますが、これを来年度中にしようとすれば、剰余金が発生する9月あたりに予算化ができればと思いますが、そうしますと、出来上がるのは雪の降っている真っ最中になりますので、令和4年度に持ち越して来年度の当初であげさせていただくか、必要性も含めてしっかりと検討をしてまいります。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 今、町長の答弁を聞いておりまして、今年度か来年度か分からないけども増設のこと考えるということですので、町長に対する質問は終わります。  次に、教育長に対する質問をさせていただきます。教育現場の今後はということで、その1、その2にというように2つに分けておりますけども、その1から入ります。一中と二中が統合され、この4月より二中の生徒が一中に来られることになりました。少人数の学校、学級で勉強にスポーツに懸命に過ごしてこられた生徒の中には、大人数での学校生活に戸惑いを感じたり不安を感じたりする生徒も中にはいると思います。  私自身が過去を振り返り感じてきたことではありますが、私が中学2年のときに、長井中、余部中が香住中に来ることになったわけであります。その頃、香住中学校は1学年200名余り、3学年では600名くらいの生徒がいたと思います。その中に数十名しかいない学校から来た1人の生徒が、私に不安や戸惑いがあり、3か月ぐらいは勉強に身が入らなかった、勉強しようとする気にもならなかった、そういう話をしてくれました。その方は大変優秀な同級生で、その後よく勉強ができた人でありますけども、今や、スーパー連携チャレンジプランで生徒間での交流があり、そのような不安や戸惑いを感じる生徒は今は少ないとは思いますけども、中にはやっぱりそういう不安を感じる生徒もいるだろうと思うんです。  外部から一中に来られる生徒の中には新しい校舎、環境になじめず、焦りや焦燥感みたいなものが頭の中によぎり、こびりついているとかそういうことがあるだろうと私自身は思う次第です。そういう生徒が新しい環境になじめず、不安、焦燥感を増幅し不登校へと陥ることのないよう教師には細心の注意を払い対応していただきたいと思いますが、学校側にその体制は十分できているでしょうか。それが私の質問です。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、上田議員のご質問にお答えをいたします。  香住区の中学校統合による生徒の不安解消については毎月の定例の教育委員会で教育委員から、また、香住区中学校統合検討委員会で保護者の代表の方からも生徒たちの心のケアについてご意見を頂いております。当初2回で計画しておりました二中生徒の一中への体験会を3回に増やすなどの対応をしてきました。1回目には9月に実施し、事前に一中の様子を収録したビデオを二中の生徒に見せるなど心の準備をしてから挑んでいただきました。2回目は12月、3回目は2月に実施し、2月では、授業、給食、清掃、部活動などを一緒に行いました。体験会終了後、毎回二中の生徒には感想を聞いており、最初は人数の多さや学校の広さに圧倒されたという生徒もいましたが、小学校時代に一緒に行った合同学習、学校間スーパー連携チャレンジプラン、自然学校、修学旅行などで顔見知りの子もあり、楽しく会話ができたことで回を重ねるごとに緊張や不安が解消されている状況でございます。また、生徒の服装や持ち物についても、二中の生徒は現在使用しているものを卒業まで使用できることにしておりますが、特に、体操服の色やデザインが大きく異なり少人数だけが違うものを使うことについて生徒や保護者の意見を聞いたところ、不安に思っている方が半数以上あり、買換えを考えているとのことから体操服の買換え費用を町で全額補助させていただくことにし、不安解消に努めてまいりました。  また、生徒を迎える一中側の体制といたしましては何項目かございますが、項目ごとに発表させていただきます。両校の生徒に関する情報交換は機会あるごとに行っており、学校に行きにくい状態にある生徒の把握をしております。2つ目に、生徒の状況についての詳しい情報交換を春休みに計画しており、必要があれば始業式までに家庭訪問や事前登校も準備をいたしております。3つ目、学級編成に当たっては、生徒の詳しい情報をもとに両校の学年担当、そして生徒指導、不登校担当、養護教員も加わって組織で検討、そして学級編制を編成していく覚悟です。4つ目に、部活動ですが、部活動は体験入部の期間を設け、自分に適した部活動を探せるよう配慮します。5番目、学習については新学習システム等を活用し、個に応じた指導ができるよう最大限配慮を進めております。6つ目、人権尊重を基盤として、居場所づくりと絆づくりを柱とした温かい学級経営に努めます。7つ目、学期初めに教育相談週間を設け、生徒の不安や悩みにはスピード感を持って丁寧に対応し、生徒の心に寄り添います。10項目め、保護者との連携はもちろんのこと、学校だけで解決できない場合には、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーと連携して関係諸機関にもつなげていきます。など対応を考えて子どもたちがソフトにランニングできるように今現在取組を進めている状況でございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 今、いろいろと詳しく説明していただきましてありがたいんですけども、私自身が思うんですけど、学校統合がなくても中1に入るときに、やっぱり中1生というのは不安が多くて不登校になるということがありますよね。この前、教育関係の何かで聞きましたら、今、中学校で香美町の中で不登校の方が8名いると。そのうちの2名が教育相談所に来て勉強していると言われました。教育相談所に来る方というのは、私自身そばだからよう見るんですけど、すごく真面目にいろいろことを、花に水をやったりとか授業も受けています。あとの6名さんは同様の形をやっておられるのか知りませんけど、教育委員会としてはその8名の子どもさんたち、やっぱり今の時代ですから、皆、進学を希望されていると思うんです。だから、家に閉じ籠もっている方に対して教育委員会として同様な接し方をしているか、そのことだけ教えていただけませんか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 総合教育会議の中で不登校の数が中学校は出ましたので、その子たちにつきましては、もちろん担任が中心となって、場合によれば学年担当の先生、そして養護教諭、または場合によってはスクールカウンセラー、定期的にそれぞれの子どもたちによって扱い方は違います。週に一度、顔を見てカウンセリングしに行くレベル、最終的には学校に来させようとするんですけど、無理にしてもなかなか非常に難しいと。保護者の方も、先生、家に置いといて家で豊かに不登校させますという保護者の方も増えておるのは事実でございますので、前だったら襟首を捕まえてでも行ってこいと言って行かした親もおりましたけど、そういう保護者の方はもう姿を消しております。したがいまして、学校の対応の仕方も、定期的に担任の先生が多分中心であろうと思います。複数で行くようにはしておりますが、子どもたちの顔を見て、中には先生が来たらもう会わないと、保護者だけと話をして今後のことやいろいろなことを話し、特に3年生につきましては、進路保障をしなければいけないという大きな課題もございますので、十分その辺りはこちらから足を運んで対応しているような状況です。また、学校に夕方だったら来れるという子と、そういう子どもさんたちにつきましても十分教室に入れて、個に対応した授業をしたりして対応を、そういう申入れがあれば幾らでも受ける体制で今臨んでいるような状況でございます。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) その1については終わります。  その2、新型コロナの影響は今なお色濃く残り、社会生活を送る上で多大な被害を与えていると思います。大学に進学したが大きな支障を来したのか、休学したり退学したりの大学生が数千人に上るとのことであります。そういう報道に接し、私自身暗たんたるやるせない気持ちに陥るのは人ごとではないと思います。そういう状況下、香美町の教育現場、新年度子どもたちにとり楽しみにしている重要な学校行事、運動会とか自然学校とか、学習発表会とかトライアルウイーク、修学旅行と、コロナ禍が収束しない中で学校側はどのような措置、対応をされるのか。また、ICTを活用し、パソコン、タブレット等を利用活用したオンライン授業も取り入れられるとのことでありますが、それらの授業、時代のニーズに対応したものと評価しますが、私は、先生と生徒がお互いに相手の顔、表情を見ながらの授業、分からない子どもがいれば先生が手取り足取りの授業、そちらのほうが子どもにとり効果があり、心と心のふれ合いによる子どもの琴線を振るわす感動与える授業だと思うのですが、子どもの情緒の発育にも心と心とのふれ合う授業というのは、大きな影響を与えると思うのですが、その点はどう考えられますか。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、2問目の上田議員ご質問にお答えをいたします。  運動会、修学旅行などの学校行事を通して子どもたちは大きく成長していくのは間違いありません。新年度における運動会、修学旅行などの学校行事については、現在のところ、小学校の校長先生、それからその辺りの意見を十分に聞き、把握をし、現在のところ、学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル、学校の新しい生活様式や兵庫県教育委員会の通知などを踏まえ、3密の回避やマスクの着用など感染予防対策を徹底した上で保護者の協力や理解を得て、また、今年1年間やってきました新型コロナウイルス感染症対策での経験をもとにして、感染状況を見ながら多少なりとも内容や方向を変更をするなどするかもわかりません。しかし、完全にこの学校行事については実施していきたいというふうに考えております。  次に、ICTを活用した事業についてでございますが、タブレット端末などを使って教師と子どもたちが簡単に授業内容を共有することができ、授業に集中できることや様々な表現が可能になったり、算数や数学では立体的に描かれることで直感的に理解しやすく学習も進みやすくなることなどメリットがたくさんあります。さらに、オンライン学習ができることもICT教育の大きなメリットでもあります。一方、議員ご指摘の対面事業については、教師と子どもたち、子ども同士のふれ合いを通して社会性や人間関係の育成など、人間形成に大きな効果があると考えております。よって、対面授業の中にICT教育を取り入れ、学習活動など教育効果を高めることが重要であるというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。  お諮りいたします。  本日の会議時間は、議事の都合により、この際あらかじめ延長いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  よって、本日の会議は延長することに決定しました。  質問はありませんか。  上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 大学の場合ですけど、オンライン授業というので、大学の先生と、生徒は家庭にいての授業、だから、全然疎遠な関係にあると思うんです。こういうことというのは香住の教育現場では考えてないですよね。家庭の中に生徒がいて、先生はオンラインを使って授業をやるとか、そういう考えはないですよね。そのことだけ。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) ただ、緊急事態宣言が出て、学校が臨時休業を打たなければいけないというようなときには、場合によっては、全学年でなしでも、今、タブレットが全部配備を終わりましたので、そのようなこともリモートで授業をするということも考えられるだろうというふうに思いますが、現在、今全ての学校は登校してきておりますので、そのようなことはないというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 昨年度はコロナ禍の中でも修学旅行、短期というんですか、短い近距離のところで実施されましたよね。だから、今年度は、もしコロナが収束するとか収束のあれが見えるとかした場合は例年どおりの修学旅行というのをやっぱり頭に入れていらっしゃるんでしょうね。  それから、香住の中央公民館を利用した一中の学習発表会なんかもやっぱり大きな密になるから昨年度はできなかったと思うんですけど、今年度はそのことに関してはどのようにお考えか。その2点、お聞かせください。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) まず修学旅行でございます。修学旅行で私が一番心配するのはやっぱりマスクを外すとき、昼食の時間だとか、旅館に入ったときの行動だとかいうふうなところを非常に心配をいたしております。今現在、中学校では、例年東京方面に修学旅行に行くのが通常となっておりますが、今のところ収まる気配もありません。そして、急に言って急に計画もできませんので東京を外した感染レベルの低いようなところを選んで、そして、行き先をまだ決めておりません。例年5月、6月に修学旅行は行うんですが、今年は秋まで延ばそうというふうな状況で今進めているところでございます。  それから、もう1点は、中央公民館での香住第一中学校、文化発表会、学習発表会になろうかと思います。どこの学校ともなんですが、やはり一番怖いのは、今、卒業式についても歌はほとんど歌っておりません。なぜあのようなことをしたかというと、前も名前を出したかもわかりませんけど、昨年度、合唱の発表会のときに県内の市川中学校がクラスターを起こしてしまいました。やっぱり歌を力いっぱい歌うということは飛沫がかなり飛ぶというところで、したがいまして、学習発表会でございますので、合唱の発表もあろうかと思います。それから、吹奏楽の発表もあろうかと思います。そのようなことを勘案して、まだ先ですので感染状況や、しっかり見定めて決定はしていきたいと。今の状況であれば、合唱、合奏はできない状況ではないかなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西川誠一) 上田勝幸君。 ◎上田勝幸(3番) 以上で終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で上田勝幸君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩します。再開は17時10分といたします。                               午後5時00分 休憩                               午後5時09分 再開 ◎議長(西川誠一) 休憩を閉じ、会議を再開します。  休憩前に引き続き一般質問を行います。  次に、西坂秀美君の一般質問を行います。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(11番) 西坂秀美でございます。第125回香美町議会3月定例会一般質問をいたします。通告に基づき、順次質問をいたします。  まず1問目、防災について、自然災害についてであります。災害が少ない町と言われる香美町で昨年12月16日、17日の大雪はまれに見る大きな災害となりました。今まで大きな台風が来る来ると言っても大きな被害とならず、油断があったかもしれません。雪の量としては雪害が発生するほどの量ではありませんでしたが、雪質が重く倒木が停電を招き、思わぬ大きな被害が発生しました。改めて自然災害の恐ろしさ、平素から災害に対する備えの大切さを学びました。  1点目として、停電、断水、道路の通行止めが発生いたしました。1番目として、どのように状況を把握したのか。2番目として、町民への周知はどうだったのか。3番目、見えてきた課題と今後の取組について、町長にお尋ねをいたします。  次に、消防団員の不足についてであります。新聞報道もありましたが、総務民生常任委員会でもこの問題を取り上げました。全国的でも、また、香美町でも不足が続いている。そこには907人という新聞報道でしたが、先日の予算委員会では911人とのことでしたので、不足数は119人となります。訂正をお願いいたします。操法大会や厳しい訓練等を理由に若い世代が加入しない。団員が少ない昼間は区外、町外で働いている。また、集落内で火災があっても団員が1人もいない。初期消火ができない。こんな状況が今後は多発すると危惧いたしております。消防団OBや区の役員にポンプの使い方等を覚えていただき、すなわち、自主防災です。区民挙げて減災に取り組むことが必要だというふうに考えますが、この考えは無理な考えなのでしょうか。まず、町長にお尋ねをいたします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西坂議員のご質問にお答えをいたします。  まず、どのように状況を把握したのかについてでございます。自然災害についての1点目のどのように状況を把握したのかについてでございますが、全般で申し上げますと、藤井議員のご質問の答弁でも申し上げましたとおり、災害時における情報確保につきましては、町職員の情報収集班によるもののほか、県のフェニックス防災システムや各関係機関とのホットライン等を活用し、情報の収集と伝達を実施しております。断水の関係では、断水が発生するおそれのある区域の状況把握につきましては、通常時は遠方監視システムにより施設状況の把握が可能でありますが、停電時におきましては施設の状況把握ができないことから、職員等により現地の配水池水位、非常用発電機の稼働状況等の現状把握を行い、断水が想定される区域における臨時給水の必要性を判断し準備を行っております。  通行止めの関係では、降雪による倒木により除雪が困難となり、県道6路線、町道5路線で通行止めが発生するとともに、一部の路線では9日間にも及ぶ通行規制となり、地域住民の方々には大変不便をおかけしたところでございます。除雪委託業者や地域の方の情報や道路パトロールを通じて現場の状況を確認しております。  次に、町民への周知についてでございます。全般で申し上げますと、香美町からの周知につきましては、電話が使用できたエリアの各区、自治会、自治区長様へは直接の電話のほか、防災行政無線の放送にて実施させていただきました。断水の関係では、断水が発生または発生するおそれのある地区へは区長様への連絡並びに防災行政無線や広報車による放送を行い、断水状況及び臨時給水の場所や時間帯等の周知を行っております。通行止めの関係では、町ホームページによる広報や各区長様を通じて防災行政無線により周知していただいております。  3点目の見えてきた課題と今後の取組についてでございます。課題につきまして全般で申し上げますと、見塚議員のご質問の答弁でも申し上げましたとおり、今回の停電により電力と通信の確保と正確な情報提供が課題だと考えております。電力につきましては、関西電力送配電株式会社と関係会社で全力で対応に当たっていただきましたが、結果的に復旧まで長期間を要することになりました。電源車や発電機の運用により施設の機能を維持できたところもございました。通信につきましては、光電話など固定電話で通話できなくなった家が多数あったほか、携帯電話基地局のバックアップ電源もなくなり、各社の移動基地局車両も運用していただいておりました。正確な情報の提供につきましては、停電に関する情報は関西電力送配電株式会社のホームページのみで、復旧見込みの見通しが立たない中でかえって混乱を招くとの判断により、町民の皆様に対しての積極的な情報提供は控えさせていただきました。  今後の取組につきまして全般で申し上げますと、同じく見塚議員のご質問の答弁でも申し上げましたとおり、電力の確保につきましては携帯型発電機を本庁と各地域局、各地区公民館に事前配置しており、一時的にはそれらを活用していただければと思います。また、現村岡地域局庁舎と小代地域局の新庁舎においても庁舎用発電機を整備し有事に備えております。さらに、令和元年度に整備した消防団小代師団の消防指揮車は給電機能を備えた車両であり、実際に今回の停電時でも地域局庁舎の電源確保のために活用しております。自主防災組織等で、自主防災組織活動費補助金や避難所運営費補助金を活用して整備していただきました発電機を今回の停電で活用していただいたとも聞いております。未整備の自主防災組織等につきましては、補助金を活用して整備していただくよう周知を図ってまいります。  通信の確保につきましては、香美町では防災行政無線の屋外拡声子局と戸別受信機を整備しており、今回も地区の放送をはじめ活用していただきました。停電時でも稼働できるように非常用電源を備えておりますが、戸別受信機につきましては定期的な電池の交換に関する周知が必要であると考えております。また、NTTドコモから衛星携帯電話を3台借用し、本庁と各地域局に配備したところでございます。正確な情報の提供につきましては、関西電力送配電株式会社との適時的確な情報共有が重要だと考えております。今年度は、令和2年6月に事前に協議しており、今回はホットライン等を活用させていただきました。自助、共助、公助の各部分では、それぞれの役割を再確認していただき、全体の防災意識の高揚を図っていきたいと考えております。  今回の停電と断水を踏まえ、藤井議員のご質問の答弁でも申し上げましたとおり、全課長に所管課に関すること、所管課以外に関すること、その他自由意見の4項目について課題と解決方法についての報告をするよう指示したところでございます。出された意見につきましては、防災安全課において取りまとめ、意見をソフト面、ハード面に分類し、さらにそれぞれをすぐにできるもの、少し時間がかかるもの、長期検討が必要なものに区別し、再度全課長宛て情報共有を図ったところでございます。今後は、取りまとめた意見も踏まえて協議するとともに、香美町地域防災計画の修正も含めて検討し、より適切で効果的な対応をしてまいります。  断水の関係では、長時間停電による断水を未然に防止するためには非常用発電設備の整備、配水池の増設が考えられ、断水を早期に推測するには施設状況の把握を適切に行う必要がございます。今後の施設整備におきましては、整備費用及び維持管理費用を考慮しながら、現在の施設状況に適した整備を行う必要があると考えております。  通行止めの関係では、見えてきた課題につきましては、倒木が関電の送電線へ接触していることから、安易に道路管理者で伐採、除去ができないこと、広範囲にわたる倒木のため関電の対応能力にも限界があったことにより早期除雪も困難となり、結果として長時間に及ぶ通行止めとなったもので、いかに早く倒木撤去を行うかが浮き彫りとなりました。今後の取組といたしましては、地域の皆さんからの通報や道路パトロールによる倒木の危険性のある立木の確認、関電との連絡体制の強化等を図ることが必要と考えております。  次に、消防団員の関係でございます。消防団員不足につきましては、香美町だけでなく全国的な問題となってございます。香美町では5年に1回程度消防委員会を開催し、消防団についての協議を行っていただいており、今年度も同委員会を開催していただき、委員の皆さんで検討していただいております。町からの消防委員会への諮問内容は消防団の組織と定数について、消防団の処遇等について、消防団施設と装備についての3点であり、具体的なものはまだ頂いておりませんが、答申として何らかのご意見を頂く予定となっております。  今回の消防委員会では、全分団長と全区自治会、自治区長様あてにアンケートを実施していただいております。分団からのアンケート結果では、負担が大変という意見が多く、中でも消防操法大会が負担との意見は意見提出分団の半数以上が回答されております。幹部団員の方々も負担軽減については課題と感じており、消防操法大会の美方郡大会を無期限休止とするなど対応もされておりますが、ある程度の必要な負担も考えられ、それらの兼ね合いを検討していただいております。  ポンプの使用方法の習得につきましては、町総合防災訓練のときもお願いしているところですが、自主防災組織と消防団で連携を図っていただき訓練を実施することで対応していただきたいと考えております。少子・高齢化の中、今後、基本団員の確保は難しいかもわかりませんが、平成27年度から機能別団員制度を導入しているほか、少人数でも活動できるよう軽積載車を整備し機動力を確保するなどしており、今後とも自主防災組織、消防団と連携を図りながら香美町の安全・安心のため、引き続き消防力の維持に取り組んでまいります。  さらに、自主防災組織の防災事業の取組として、区民に対する防災意識の底上げを図っていただきながら、引き続き町全体として防災力の充実、強化を推進してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(11番) 同僚議員からの質問で何回も聞かせていただきまして、この3点については私は町長の答弁で結構でございます。しかし、町長も今ふれられましたし、見塚議員のところでもふれられました。これからは自助、共助、そして公助。私はここのことで随分勉強させていただきました。ちょっと述べさせていただきたいというふうに思います。  私は、今回の雪害でそれぞれの役割分担の明確化、大切さを学ばせていただきました。いろいろありますけれども、地区公民館に必要なもの、やはりこれは普段から地区の中で話し合って地区で整えるべきものだと私はそういうふうに考えております。寒い時期にはストーブは欠かせません。しかし、避難所となるところは、そういうところに集まるときというのは、停電するということはまず頭に入れておかないといけない。私の地区ではストーブを買い換えるときに役場の入り口にある大きい電源のあるストーブをという意見がありました。中に1つ据えれば暖かいという意見がありました。しかし、皆さん、ここに集まるときにはまず停電ということは100%あるんだろう。そこを考えるとやっぱり電源の必要のないストーブが要るんじゃないかということで、私のところでは少し大きめの電源の要らないストーブを用意しました。今回、やっぱりそれが功を奏して、やかんをそえれば湯が沸きます。ペットボトルを持ってきてそれを湯たんぽ代わりにする方もおられます。随分と役に立ちました。私はそこでも1つ学ばせていただきました。先ほど、公民館の発電機、電源ということもふれられました。これも私たちは地区の中でそういうときに備えて絶対これは必要なものだな、買わないとあかんなと言っているときに自主防災の町の補助金が出ました。飛びついて、とにかくこれで買おう。不足分は区で払えばいいということで、これも買わせていただきました。買って2か月もたたないうちに随分と役に立ってくれました。しかし、ここで皆さんもちょっと知っておいていただきたい。古い炊飯器はご飯が炊けました。しかし、今の新しい炊飯器は、しばらくするとエラーが出て炊けないんですよ。やはり精密にできているのか、電源、電流が一定してないのか、何の理由があるかは分かりませんけど、最新式の新しい炊飯器ではご飯が炊けなかったという1つのことはありますけれども、今回は発電機を買って大正解だったなということでみんなで喜び合いました。  また、先ほどもありましたけれども、寒さで体調を壊している人はいないか、これもやっぱり地区の大事な私は役割だと思うんです。地区の中には福祉委員さんもおります。そして、何よりも地区の内情というのは区民が一番よく分かるんです。あの家は独り居り、あの家は高齢者は2人いるけど元気だな、地区は一番よく分かるわけですから、やはりこれも地区の中で私は役場から言わんでも対応する、私の地区はちゃんと対応してくれていました。やっぱりここは地区の役割ですし、もし体調の悪い人がおれば役場に連絡する。そこから先は公助で役場が対応していただく。やはりここの区分というのはきっちりしていかないといけないというふうに思っております。  また、今はご存知のように多くの家庭がオール電化にしているんです。今回も非常にこんなにあるのかというほどオール電化の家庭がありました。ご飯が炊けない、あるいは料理ができない、そういう家庭がございました。そうすればやっぱりガスを使っている家庭が協力する。やはりこれが田舎での本当に隣近所助け合いという意味で大事なことだろうというふうに思います。幸い田舎の家庭では米と野菜はふんだんにあります。2日や3日、4日や5日ぐらいは本当に大丈夫だと思っています。地区内でそういう家庭にカレーかシチューを作ろうか言えば、ルーやお肉はざるの中に持ってきて置いておりましたけれども、本当にそういうことは自然に出来上がっておりました。しかし、これも長引けばやはり町に連絡して支援を要請する。ここは公助の役割だと私は思っております。やはりそこのすみ分けも必要かな。また、停電が続けば灯油を心配する家庭がございました。そんな家庭のポリタンクを集めてガソリンスタンドの給油車が道に木が倒れとって通れませんでしたから、給油車が来れるところまでそのポリタンクを運ぶ。帰りのことを考えて、そしたら、バックホーを持っている人が私がこれに乗せていってやると言って200メートル手前まで行って、そこから先は手作業です。給油車から灯油を入れてもらってバックホーに積んで、また集落に帰って1軒1軒に配って回ってくれていました。  また、光ファイバーが切れているために、固定電話もうちの場合は全部光に切り替えております。そのために固定電話ももちろん電気が来てません。携帯電話も通じませんから、その都度、雪道1.5キロほどあるんですけれども、そこを歩いて電話で連絡しながらこのことに対処してくれていました。また、公民館には順番に詰めているからということで、誰が来るかわからないということで、何人かが詰めてくれていました。そしたら、やっぱり誰かの家がおにぎりを作ったり、食べるものを差し入れをしてくれていました。本当に私は、16日、17日、2日間、ここの議会でしたよね。議会で私は両日とも地区を留守にしておりましたけれども、そのことを帰って聞きまして、本当にこれなら災害時に避難所をつくっても大丈夫だなといって私は非常に皆さんと喜び合いました。感謝の気持ちを述べました。まず、自分たちでできることは、まず自分たちでやる自助、そして、1人でできなければ隣近所で協力し合う。また、区民全体で協力し合う。それが共助。そして、それでも無理なときは行政に公助を求める。町長がさっき言われていたまさにそのとおりだというふうに思っております。私は、区の中でそういう対応に当たっていた人たちにお礼は言いましたけれども、何一つ不満を言わずに、本当に今日は1万5,000歩歩いたという人もおられました。そういう取組を我が区でしてくれました。本当にこれが当たり前といえば当たり前かもしれませんけど、やっぱりなかなかできないことじゃなかったかな、私はそういうふうに思っております。  それで、今回、何一つ町に言うことはなかったんですけれども、雪害で1つだけ町長に求めておきたいというふうに思います。大雪の初日、16日の議会が終わって入り口まで帰ると多くの作業車が止まっていました。そして除雪車も止まっていました。県の南部から、町長、ご存知のように応援に駆けつけてくれた近畿電気の作業車でした。しかし、皆さん、車に乗ったまま、除雪も配線も終わったかなと思って除雪車に聞きますと、除雪車は電線を取らないと除雪できない。我々は今夜は徹夜するつもりで出ているんだとオペレーターと社長が言ってくれました。しかし、近畿電気さんは関電の指示がないと着手できない。そして、交通整理の方も来ておられて、私は今夜12時までということでお聞きしているんだと。ここまで本当に大勢の方々が待機していました。しかし、指示がないために6時前後には皆さん、引き揚げて帰ってしまいました。全てが翌日となり、区の電源は35時間ぶりに停電は翌日夕方には解消しました。このことによって携帯各社、うちは今3本、アンテナが立っているんですけど、各社が全てが区の中に入ってくれて車の上にアンテナを立てる自動アンテナで対応してくれましたけれども、そういうことも除雪さえできておれば、前日17日には可能でした。やはり私が町長にお願いするのは、防災安全課によりますと関電さんとの話合いもあるということをお聞きしましたので、そのときにはぜひとも指示、伝達の迅速化、これだけはお伝えしていただきたいというふうに思います。もし、終わってなければぜひともこのことをお願いしたい。  それから、18日の朝は水が出ないということで、小代区や、先ほどもありました村岡区、上のほうだったんですけれども、私も車で駆けつけますと、香美町の給水車はいち早く小代に出動されていました。また、そこらをうろうろして帰りますと、射添公民館前と高津地区には少し遅れて他市町の給水車も応援に駆けつけてくれていました。職員の皆さんにもご苦労いただいておりました。しかし、皆さんはやっぱりこういう災害ということに慣れてないんです。断水というのは予測してませんから本当に容器には苦労したようです。他市町の給水車もポリ袋を多少は用意していたようで、他市町のポリ袋で水をもらっていた人もおりました。しかし、本当に誰かが運んだのでしょう。いろいろな容器に少しずつ水を入れていただいておって、煮沸せなあきませんでということは言ったんですけれども、やはり他市町の方も多少の袋は用意してくれていました。コロナと同じように水は命に関わる大切なものです。やはり町として給水用のポリ袋の買い置きということは私は求めておきたいなというふうに思います。容器は個々の責任であるということは私も重々分かりますけれども、やはりこういうことに慣れてない我が町の町民さんにしてみれば、ここの部分では大切な部分かなというふうに思っております。  まず、以上、ここについて町長の答弁をお願いします。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 西坂議員のご地元が当日の様々なことに対応していただいたことには、当時、私も詰めておりましたからよく存じ上げております。倒木によって寸断された道路のことも伺っておりましたし、私も和佐父に食料を届けたりしましたものですから、途中、いろいろな状況も確認はさせていただいております。
     今、西坂議員から実体験に基づく経験を町にアドバイスを頂いたというふうに捉えておりますので、先ほど防災安全課のほうで取りまとめております今後に向けての課題あるいは対応の在り方についても、今の西坂議員のご意見も踏まえて対応してまいりたいというふうに思います。  ただ、自治会の様々な取組が功を奏したというようなことは、今後の災害時においての山田の皆さんが努めていただいた自治の在り方については、これは香美町全体の中で生きてこようかと思いますので、事例として今後防災安全課のほうで様々な地域にもこういう対応の仕方をされたというような事例をお伝えして、それぞれの地域が自主防災会を含めて各区長さんのもとで安全で安心な災害対策に努めていただける素地を作りたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。  給水袋は本町でも用意はしておりましたけれども、運用がなかなかうまくいかなかったということで他市町のご負担も願ったようでございますので、今後そのことも踏まえて対応してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(11番) 今回の雪害のことに関しては、いろいろな大勢の同僚議員から質疑がありましたので、私の気がついた2点だけで、次の消防団員の件に関して、再度、町長にお尋ねをいたします。  先ほどもお尋ねをいたしましたけれども、うちの地区でも本当に数が少なくなってきました。先ほどの自主防災の中に消防団員が2人いてくれたんですけれども、もし火災でもあって1人でもいなかったら本当に1人で消防車を動かすという現状が出てくるわけです。そのときに地域による自主防災の方々がやはり普段からそういうことに関わっておれば手伝いもできます。広域が来るまでの間の本当に初期消火の大切な時間を地区と消防団員とで大きな火災を防げることも考えられます。これからの消防団員の状況、あるいは地区の状況を考えると、ぜひともこれは必要なことじゃないかな。今でも消火栓は誰でも使えるようにすぐそこにホースがありますし、上には工具がちゃんとなっていますから、開ければ水が出るようにちゃんとなっています。自主防災はそれを使えるわけですけれども、やはり消防車、1人でおっても何もできないと思うんですよね。そのときに、もしそういうポンプのかけ方、使い方、自主防災でそういうことを習っていれば一緒になって取り組めるんじゃないかな。これからはやっぱりそういうことをしていかないと本当に集落の安全、防災を守っていくということは本当に困難になっていくんじゃないかなという思いでこのことを町長にお尋ねしたわけです。  ですから、自主防災と消防団員一緒になって、可搬式ですから本当に扱いやすいわけですし、私もかつてこういうふうにしてかけるんだということは、前の機種でしたけど教えていただいたことがあります。また、よく消防ポンプを換えるわけですけれども更改するわけですけれども、そのときに地区の自主防災で本当に用意しておきたいなということがあれば自主防災に頂けるものなのか、もしそこが答弁いただけたらと思います。 ◎議長(西川誠一) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 消防団員の確保については大きな課題であろうかなというふうに思っております。ただ、現実に即さない団員を定数を確保したからということであれば同じことでございますから、本当に地域の防災に役立つ団員、出火に対して出動可能であったり、そういう地域、例えば市外でご勤務なさっているような消防団員がたくさんおられたら、集中しているような分団なんかは活動ができんわけでございますから、その地域のOBも含めて自主防災会や区長さんも含めて次の担い手をどのように求めるかはやはり地域の協力なくして消防団員の確保も難しいというふうな思いがしております。  先ほど議員がおっしゃいましたような、町としては、機能別団員とかOBの方々にまた日中の消防団業務にお願いをしとる方々もおられますけども、ただ、消防の機器、分団所有の機器を自主防災会の方々が、勝手に団員がいないからといって使い方を習得して出したりするということには、また一方で問題があろうかと思います。危ない火災現場に現役の消防団員でない方々が消防団の資機材を活用するということになりますと、これは、また一部問題があろうかと思いますので、確実に消防団員の方々が消火活動なさることを自主防災会、あるいは機能別団員の方々が側面でサポートするような体制を地域で構築していただく。それから、長期的には、我々が消防団員になりましたときには、その当時、なった時分はもう何十年も前でございますから、消防団員にならなんだら一人前でないなんちゃなことも言われましたし、その当時の団員のお父さんやお母さんは誘われとるうちが花だしけ、地域のために頑張れと言って送り出したんですけども、我々が退団する頃に、次の団員をお願いしようとすると、お父さん、お母さんのほうがこうされるようなところもあっただけで、本当に20年、25年の間に大きく住民意識もさま変わりしたということが一番大きな課題かなというふうに思っております。ですから、費用は少しかかっても資機材を充実したり、あるいは団員の新しい方々の就任がなくても少人数でも活動できるような体制を地域の住民や自主防災会の側面支援を受けてきちっとその地域地域で確立していただければ、ある程度消防団員が少なくなっても対応はできるというふうに考えております。そういう方向でもって、今後、社会の動向と、ただ、消防団員になって操法大会での負担が大きいとか、そういうことを言っておれば本当に消防力の低下になりますので、やはり就任いただいた消防団員は、それがあって当然だというような意識の醸成にも地域のOBの方だとか区長さんや区の役員さん方から新しい団員の方々にはそういうことにも意識を啓発していただくような取組をしていただくのが本筋かなというふうに思います。  消防ポンプは可能なようでございますが、廃棄するもの程度に傷んだようなものですと、逆に有事の際にお荷物になるようなこともございますので、そこらはしっかりと対応してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(11番) それでは、2問目、森林環境譲与税についてお尋ねをいたします。同僚議員からもありましたので、重複するところはなるべく避けたいというふうに思います。  森林環境譲与税を活用して森林に関わる人材育成、担い手の確保、木材の利用促進を進めると令和3年度の予算概要には書かれております。県からの交付金を使っての災害に強い森づくり事業や森林管理100%作戦推進事業などにも取り組んでおり、全てが進められるとは思っておりません。この環境譲与税を活用して森林に関わる人材育成、担い手の確保、木材の利用促進対策、ここの部分が見えてきません。どう取り組むのか、町長にお尋ねをいたします。  2番目ですけれども、森林環境譲与税は前倒しで交付されております。積極的に森林整備に取り組むべきと考えますが、町長のお考えを問うものであります。ここの部分については、先ほど同僚議員からございましたので、2番目の答弁は結構でございます。  次に、3番目です。森林面積が86%を占める町、香美町です。この資源を活用して木工部門、製材、町内産材の活用策等を、前回、以前に私は町長に質問しましたが、積極的な答弁は頂けませんでした。このことについて、再度、森林資源の活用はどのように考えておられるのか、町長にお尋ねをいたします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西坂議員の森林環境譲与税についてのご質問でございます。  まず初めに、最初のご質問でございます。どう取り組もうとしているのか見えないとの点でございます。これも先ほど小谷議員にお答えしたとおり、今年度、香美町循環する100年の森づくりビジョンの策定を行っております。間もなく策定完了となる見込みでございますが、その中で森林に関わる人材育成、担い手の確保、木材の利用促進対策についてもふれているところでございます。特に森林に関わる人材育成、担い手の確保につきましては、町民の皆さんが所有する私有林においてもほとんど枝打ち等の手入れが行われておらず、境界さえも分かりにくくなっている現状でございます。町内唯一の林業事業体である北但西部森林組合においても、若い森林施業従事職員が不足ぎみの状況にございます。まず、町民の皆さんに改めて森林林業の重要性や価値を再認識していただき、自ら関わっていただけるよう町としてもPR活動を強化しいていく必要がございます。また、森林組合の施業現場におきましても、かつての3K職場から、近年では高性能森林施業機械も積極的に導入され、安全で効率的、省力的な施業が行われるようになっておりますし、組合では、全国チェーンソー技術協議会に出場するなどイメージアップにも努めておられます。  一方で、地球温暖化や環境問題への関心、自然志向の高まりを背景に若年層の林業への就労希望者が増加傾向にございます。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、都市部の若者が地方移住する流れも生まれつつある中で、香美町林業へ誘うPRや希望者の情報をうまくキャッチできるような仕組みづくりも検討中でございます。さらには水資源の山から川、そして日本海まで1つの町域で完結する町として水産業振興も含め、川上から川下までの町民全体で森林を育て慈しむ植樹イベントや環境保全に関心の高い企業とのCSR社会貢献活動との連携も模索しております。  次に、3つ目のご質問でございます。資源を活用した木工製材、町内産材の活用策等につきましては、町内で森林林業が産業として成立、循環するようにするためには、まず、地域内での木材需要がなければなりません。かつて家を建てる場合は、先祖代々が育てた森林から建築用材を切り出し、町内の製材所で製材され、在来工法で地元の大工さんが建てていましたが、今では外材のプレカットによる住宅やハウスメーカーによる建物が多くなっております。現在、町内には家具や木工製品を扱う木材事業所もなく、製材所も香住区に1事業所が残るのみでございます。木材の調達、利用、加工、流通の状況が大きく変化してしまっている今日、かつてのような仕組みを町内につくり出すのはそう容易ではありません。ただ、一方で、村岡幼稚園、村岡小学校、香住小学校、射添体育館など、大規模施設の木造、木質化や公共施設の内装等の木質化等、町内産材の利用促進も進めてきたところであり、今後とも少しでも木材需要の拡大につながるような新たな取組についても研究を進める必要があると考えております。  戦後に植林され、長年地道に施業管理された人工林の中には立派に成長している森林も多くございます。自然林には地域の気候に適した有用広葉樹の生育も見られ、その幅広い活用も今後の大きな研究課題だと考えます。輸入材から国産材への見直し、木のよさや美しさを取り入れた住宅建築、火災や地震にも耐え、高層建築にも活用されるCLT工法等の木造建築技術の革新など、新たな時代潮流も生まれつつございます。その道は険しくとも長期的視点に立ち、来るべき国産材時代に向けて優良な町内産木材の育成生産、地域内外での木材需要の拡大、製材、木材加工事業の創出、森林資源を生かした産業づくりにつなげられるような森林林業の在り方を真剣に模索してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(11番) 私は森林整備にいろいろと先ほど言いましたけれども、整備費をかけて森林を育てていく、除間伐ももちろんですけれども、そうして最後の仕上がった木材がやはり使い道がない、町内で使われない、町内にそれが残らない。やはり、これはおかしなことだなという思いをずっと抱いておったんですけれども、今年の後期基本計画にこううたわれておったものですから、町長、考えが変わったのかなという、以前の質問のときからそこの部分が見えましたし、今日、配付していただいた総合戦略の予算の一覧表を見させていただいてちょっと安心はしたんですけれども、今、CLTと言われまして、木造の高層住宅を可能にした高層建物を可能にした本当に集成材なんですけれども、こういうことにも令和4年度から取り組んでいくということもうたわれておりますし、先ほど町長が言われましたカーボンオフセットの取組をさらに進化させたカーボンニュートラルLNG、これは、まだ2、3日前に大手企業が立ち上げられました。そういう関連の企業CSRという新規事業にも言及されておりますし、具体的に問うわけでありませんけれども、やはりこうして資源というものを新たに捉えてその活用策を取り組んでいくんだという姿勢が私も見えましたので、これからの取組強化に期待をして、次に3問目に入らせていただきます。  3問目は教育現場・教育委員会の勤務状況について教育長に問うものであります。  小学校の英語教育、パソコンの導入、プログラミング教育、新学習指導要領の導入など、教員の働く環境は目まぐるしく変わっております。こんな環境の中で過度の勤務状況が発生していないのか。また、1人に過度の負担がかかっていないのか。また、心の病の発症はないのかどうか。  また、2番目として、教育現場が変われば教育委員会にも大きな影響が生じます。毎日遅くまで頑張っている状況が見えておりますが過度の勤務となっていないでしょうか。まず、教育長にお尋ねをいたします。 ◎議長(西川誠一) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、西坂議員のご質問にお答えをいたします。  まず1問目でございますが、教師の勤務実態につきましては、文部科学省が平成28年に行った調査で、一月の時間外勤務が80時間以上となっている教師が小学校で3割、中学校で約6割に上がることが明らかになったことを受け、中央教育審議会で学校における働き方改革について議論され、平成31年1月に答申が取りまとめられております。これを受けて、国では、文部科学大臣を本部長とする学校における働き方改革推進本部を設置し、中教審の提言実現に向けた取組が進められています。これまで子どもたちのためであれば長時間勤務もよしとしてきた教師の働き方を見直すため、時間外勤務の上限として月45時間、年間360時間の目安を定め、自らの勤務時間を意識するようにしたり、これまで教師が担ってきた業務を仕分をし、事務職員、教育委員会、保護者、地域ボランティアが行うようにしたり、サポートスタッフの配置などで行っています。また、週1回の定時退勤日やノー会議デー、部活動については平日1日、土曜日、日曜日どちらかの1日の休業日を設けております。  2問目でございますが、本町におきましては、これらの取組により教師の時間外勤務は平成30年度に月平均31時間であったものが令和元年度には28時間、今年度は1月まででございますが、平均で25時間に減少をいたしております。徐々にではありますが改善される傾向が見られております。さらに、今年度、統合型校務支援システムを導入して、来年度からはまず学籍の情報管理、それから出席の管理、成績の管理、通知表の作成、指導要録の作成、保健管理などの業務に費やす時間が大幅に削減されるとともにグループウエアによる教職員間の情報共有や勤怠管理が容易にできるようになり、子どもたちと向き合う時間の確保につながるものと期待をいたしております。  心の病につきましては、本町におきましても事例が見られるところですが、さらなる働き方改革の推進により、心にゆとりを持って勤務できる環境、さらには相談体制を充実させることによって減少していくものと考えております。  次に、教育委員会の現状でございますが、確かに遅くまで仕事をしている職員がありますが、特定の職員が毎日ということではございません。また、休日につきましても確保をきちっとしておりますし、このような状況が毎日続いているのではなしに、特に学校の忙しいとき、議員ご指摘のように4月、5月、今年は4月、5月が臨時休校でございましたが、その辺りは勤務時間が超過するので、したがって、教育委員会もその月は多くなってくるというふうな繁忙期というのはやっぱりあります。したがいまして、年中通して遅くまでやっているという現状ではございません。また、このような状況を踏まえて人員配置や業務分担を見直す改善を今後図っていかなければいけないというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(11番) 私たちは教育委員会の働き方を見ていまして、やはり町民さんも心配するわけです。毎日遅くなって本当に大丈夫かいなということを町民さんも心配しておられます。しかし、我々は中に何人の方が残っておられるか分かりませんし、あるいは土曜日、日曜日に出て分散勤務をされているということは私も承知はしております。そういう中で、やはり私は、今日も皆さん、言っておられましたけれども、本当に二度とあのような悲しい事故を起こしてはいけない、そういう思いで皆さんの勤務状況をこうして確認をさせていただいております。  教育現場においても、これで終わりではなく文科省は次々に新しい施策を打ち出してきております。ここ1、2年でまた大きく変わっていくことは見えております。結局双方ともさらに忙しくなるということは十分に予測をできます。私は教育現場のことは分かりませんけど、教育委員会、毎日遅くまで働いてくれていますから、やはりそういう心配の声は気になります。町民の皆さんと一緒に二度と起こしてはいけない、その思いは町民の皆さんも我々も一緒であります。仕事への責任感も大事ですけど、私は前回の事故を受けて、管理職にはやはり次の人材を育てるという大きな役割があります。部下、職員に仕事を与えて覚えてもらう。このことも本当に自分が楽をするのではなくて次の人材を育てるために、これは課長の責務だと私はそういうふうに考えております。副課長もしかりで、やはり次席の職員にも少しずつ仕事を覚えてもらう。そうしないと、課長は職員に何を教えたんだ、どんな指導したんだということになってきます。私は、教育委員会はそういうふうに仕事を次の人にも覚えてもらうために、次の与える人材育成をしている。私はそういうふうに理解はしているんですけど、現実は、教育長、どうなんですか。やっぱり1人に荷がかかっているんですか。どうですか。 ◎議長(西川誠一) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 議員がご指摘のように、やはり業務の見直しというのはしていかなければいけないというのは、1人に荷がかかるというのはその分掌を1人で持っていると、そして、サブに1人、臨時の方、会計年度を使ってやっているんですが、その者をもう1人の人が共有するために、今、だから独り占めに仕事をしないというふうなことを、今は分配して分けてやっているような状況でございます。それを今言われたように、課長、副課長がもちろん人材を育成するというのは私は大きな仕事だろうというふうに思っておりますし、その仕事を独り占めさせないで隣の人にも手伝ってもらうと。2人が共有しておれば間違いは少なくなるだろうというふうに思いますし、その総元締がやっぱり課長でございますので、課長の責任というのはやっぱり若干重いものがあるのは当然ではないかなというふうに思っております。ただ、それを、前回でも申しましたように、重圧を抱えて本当にそのような思いをしたというのは残念なことなんですが、今後、うちには3課長がいますので、十分私もカウンセリングを深めてそのような防止に努めていきたいというふうに思っております。課長、副課長については、次の人材をしっかりと育成してほしいという役目も担ってほしいなというふうな思いでいっぱいでございます。  以上でございます。 ◎議長(西川誠一) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(11番) 実は私も悲しい事故を起こした課長とは本当に親しくいろいろな相談もさせていただきました。教育長、ご存知だというふうに思います。責任感もとても強い方でしたし、本当に残念でたまりません。何度も言いますけれども、二度と悲しい事故を起こしてはいけません。鬱病を発症するようなことがあってはなりません。やはり忙しくてもみんなが助け合う、そんな教育現場であり教育委員会にしていただくことを求めて、私の一般質問を終わります。 ◎議長(西川誠一) 以上で西坂秀美君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西川誠一) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  次の本会議は明日3月12日金曜日午前9時30分より再開いたします。  本日は大変ご苦労さまでした。                               午後6時07分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...