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平成31年第110回定例会(第4日目) 本文 開催日:2019年03月13日
平成31年第110回定例会(第4日目) 名簿 開催日:2019年03月13日

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  1. 香美町議会 2019-03-13
    平成31年第110回定例会(第4日目) 本文 開催日:2019年03月13日


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    2019年03月13日:平成31年第110回定例会(第4日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(上田勝幸) おはようございます。  ただいまの出席議員は15人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(上田勝幸) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、西坂秀美君、西谷尚君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(上田勝幸) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(上田勝幸) 日程第3 一般質問を行います。  お諮りいたします。  一般質問の方法は一問一答方式で、質問時間は答弁を除き1人30分以内といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(上田勝幸) 異議なしと認めます。  それでは、そのようにとり行います。  順次、議長において指名し、発言を許可いたします。
     議長よりお願いしておきます。一般質問は大所高所からの政策を建設的立場で議論すべきものです。単に事務的な見解をただすにすぎないようなものとか、制度の内容説明やお願いや要望をするようなものでなく、簡明にして、しかも内容ある次元の高い質問を展開していただきたいと思います。なお、当局におきましても、的確、明快な答弁をお願いしておきます。  町長の挨拶があります。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おはようございます。本日もよろしくお願いいたします。  一般質問の前に、去る3月2日未明に発生いたしました職員による死亡事故について、ご報告並びにおわびを申し上げたいと思います。事故の状況につきましては、既に3月5日の議会全員協議会で説明申し上げたとおりでございますが、職員が3月1日勤務終了後、私用で神戸市へ出向いた後の帰宅途中、翌3月2日午前1時過ぎ、篠山市古市国道176号線で道路を横断しようとしていた55歳の男性をはね、その直後に反対車線を走行しておりました別車両にはねられ、死亡に至ったものでございます。ここに亡くなられた男性のご冥福をお祈りするとともに、ご家族、ご遺族の皆様に心より深くおわびを申し上げます。また、関係する方々に多大なご迷惑をおかけしたことに対しまして、重ねておわびを申し上げたいと思います。今後につきましては、当面、ご家族、ご遺族の情報を収集し、対応を図るとともに、警察への協力についても必要に応じて行ってまいりたいと考えております。また、職員の対応につきましては、起訴内容等が判明した時点でしかるべき処分を行いたいと考えております。  近年、職員の交通事故が多発している状況があり、職員に対する交通事故防止の取り組みを精力的に行っていた矢先の事故でございますので、再度、職員に対する注意喚起を促し、二度とこのような事故が起こらないよう全町挙げて取り組んでまいる所存でございますので、何とぞご理解をいただきますようお願い申し上げ、ご報告とさせていただきます。誠に申しわけありませんでした。 ◎議長(上田勝幸) それでは初めに、寺川秀志君の一般質問を行います。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) おはようございます。それでは、通告のとおり一般質問をいたします。  まず1問目は、公共交通対策についてであります。2問目は、設計事務所の実績から見る評価、検証についてであります。  それでは、質問に入ります。町長、まず初めに、柔らかい話で申しわけないんですけど、「別れても好きな人」という歌をご存知ですか。ご存知でない。何が言いたいかというと、私、今日、普段から町長を尊敬していますけど、けんかしても好きな人という立場で一遍質問してみたいと思いますので、その辺よろしくお願いいたします。余談なことで申しわけありませんでした。  香美町の明るい未来、みんな元気で、安全・安心なまちづくりに思いを紡ぐということで、1問目、香美町の公共交通対策についてであります。公共交通につきましては、平成30年度町長の所信表明の重点施策6番目にあり、3月定例会の一般質問で町長の考えをただしました。1年になりますが、現在の状況はどのようになっていますか。これ、いつものとおり原稿は議会が始まる前につくっているものでこういう原稿になっていますが、ご了承ください。ちなみに、1年前の答弁を抜粋してみますと、町長の答弁の中の一つとして、自由度を増したデマンド運行への転換導入を図る方向で検討しているところ。2つ、複数ある運行方式についても具体的に検討し、できる地域から進めることで町民の皆様の日常生活の維持に向けた支援を進めたい。3つ、画期的に物事が変わるような仕組みができないか指示を出しておりますが、公共交通ということで、バスの概念が外せない思いの中で検討している。4つ、若手のプロジェクトチームでいい意見を取り入れて何とかできないかとの思いでこれからも取り組もうとしているなど、答弁されております。これもほかのところで発言されたことではなしに、同じ一般質問の中で出たのをまとめさせてもらったということですから、寄せ集めという感覚ではないのでご理解ください。そろそろ、これも前に書いたもので、ゴーサインを出すところで考えはでき上がっていると思うがということで、町長の所見を伺います。その中で、先日、議会が始まる前に全協で結果の報告を受けたんですけど、全然思いと違いましたので、普段の企画課長が発言されることとまた全然違いますので、これから緊張感がとれてきたらぼんぼんやりたいと思いますので、まず町長、答弁をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、寺川議員のご質問にお答えいたします。  去る2月26日の全員協議会でもご説明をさせていただきましたが、昨年6月、役場内部に公共交通網見直し内部検討委員会を設置し、町内公共交通機関の運行と利用の状況、経費や財源、スクールバスや福祉交通の現状、各地の事例を調査しながら、大きな流れの一つでありますデマンド運行についての検討を行ってまいりました。その後、施策を具体化させるため、地域ごとの実態やニーズを検証しながら、各区、各地域に合った交通体系を組み上げる検討を行いました。また、会議で生じた提案や疑問点などは、バスの事業者や国の機関、町内の関係部署に確認をしながら、会議を計8回、佐用町、岡山県久米南町への視察を行い、検討委員会から見直し案について報告を受け、協議を行ったところでございます。  見直し案の骨子は、小代区秋岡や湯村温泉から国道9号などを八鹿方面に向けて運行する路線バスについては、養父市や新温泉町との間をまたぐ幹線バスとして引き続き維持していくこととして、この路線バスとの乗り継ぎ利便性を向上させる形で町民バスを運行し、この町民バスについては電話予約制によるデマンド運行などの自由度の高い手法を積極的に取り入れ、現行の乗り合いバスだけでなく、市町村有償運送白ナンバーへの転換も含めたあらゆる手法を取り入れるということでございました。  まとめとして、小代区、村岡区の運行見直しについては、制度の壁に阻まれ、デマンド運行の導入が困難であり、現行にまさる運行形態を見出すことができませんでした。しかし、一方で、香住区の抜本的な見直しについては可能ということで、各地区ごとに見直し案が出たわけでございますが、運行経費の増加が見込まれること、電話予約が必要となる範囲が、拡大したり運行形態が複雑になることから、利用者増加につながるかどうか不透明であることなどの課題があるとの内容でございました。このことから、平成31年度においては町民バスの運行は現行のまま行い、町民への利用意向の実態調査により利用実態の詳細分析を行った上で、運行の見直しについて見きわめて判断することといたしました。  なお、検討委員会は今後も継続し、利用意向調査につきましては、総論や希望ではなく、実際に利用していただけるかどうかも含めて検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 今、町長、委員会のことを述べられたんですけど、かねがね私も視察に行きまして、そのことに関してもいろいろ企画課長にも説明させてもらいましたし、資料もここでお渡ししました。それを、会うたびに検討する、検討すると言っておられて、それはいいですよ。この検討委員会に一つも出てきてないんです。どういうつもりで議員に発言しているか、全く不思議でかないません。そこで、町長の前回の答弁の中でまとめたものをもう一遍聞き直ししたいんですけど、知らぬ間に提言していた乗用車の乗り合いタクシー青ナンバーが消えているんですけど、これ検討されたんですか。  それから2点目、どんな場合でも新しくやった場合は試験走行をされるということで、それで結論を出すようなことも、これは、言った言わんの話をしたくないんですけど、一応こっちの捉え方は、そう思っています。一番期待したのが、画期的に物事が変わるような仕組みはできないかという町長の強い思いを、答弁の中で私は聞かせてもらいました。そこに悩みを言っておられるんです。公共交通ということでバスの概念が外せない思いの中で検討しているということなんです。私、期待したのは、ゼロベースでどうするんだということをやってもらえると思っていました。近所のおばあちゃんたちも楽しみにされておったんですけど、これ、役所の一番悪いくせというんですか、前例主義で、結局バスから離れられてないんです。それはそれでいいんですけど、一遍ゼロで、久米南町も行かれているわけですから、町長は以前に、新しくなる制度の前に行かれて、よくご存知だということを聞いておるんですけど、これ、なぜされなかったんですか。それで、今のはつけ足したように白タクなんて、養父市のことが出ているんですけど、白タクも養父市の状況をどの程度理解されているか。箇条書きにして聞いて、答弁をしてもらわな困るんですけどね。若手、若手と当時よく言っておられたんです。いつから今の若手の話から検討委員会というようなこと、内部のことですから僕もわからんのは当然ですけど、内部の顔ぶれがどう変わったんですか。若手をもし、何ですか。それも聞きたいと思います。だから、検討委員会と若手のPTの関係がどう整合性がついているのか。それも聞きたいんです。  それから、ちょっと多くなるので、それだけ答弁いただけませんか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 検討委員会は当初から選抜したメンバーで、私が以前のこの議会でも申し上げました若手を中心としたメンバーで、そのことを検討委員会ということで今、報告申し上げたところでございます。メンバーが変わっているわけでもありませんし、公共交通の見直しの内部検討委員会ということで、若手、中堅手前ぐらいの職員がメンバーでございますから、そのことについてはメンバーが変わったわけでもありませんし、内部の検討委員会というのはそのことを指すものでございますし、現行の従来議会で報告を申し上げました、何とか抜本的に改革をできないかということで指示は出しております。ただ、そのことを検討委員会で調査する段階でさまざまな手法を考えてみても、9号線を走っております養父市、あるいは新温泉町と共同で、路線バスとして町も負担をしております部分が、私どもの都合でどうこうということにならない場合には、同じような方向でその路線に町民バスを乗り入れすることができないということが最大のネックであるというような報告も受けました。当初はこのような事態になることは予想はしておりませんでしたけども、10月が契約の変更のめどでございますけども、一方で、この3月議会で今年度の当初予算を議会の皆さんにご説明をしていただく中で、現時点で10月からの町民バスの改編についての予算を議会の皆さんに提示しなければならないというジレンマがございまして、当初予算の議会を迎えるに当たって、内部の検討委員会の委員のみんなと私とで今後の展開について相談を申し上げた結果でございます。精力的に8回も会議を、通常の自分が所管している事務以外に、このことについてもいろいろと検討していただいた中で、ネックになりましたのは費用が増嵩すること。私が指示しておりましたのは、現行の予算レベルで何かもっと住民の皆さんの利便性が高まるような町民バス路線バスということに変更できないかという指示を出しておりましたけれども、内部委員会の報告によりますと、大体、現行かかっている費用の1.4倍から1.5倍の費用が、少しの改編でも費用がかかるということも報告があった中で、大変残念でございますけれども、後退をするということではありませんが、現行の路線バスあるいは町民バスを平成31年度も運行しながら、もう少し時間をかけて検討するという指示を私から出させていただいたところでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 申しわけないんですけど、検討委員会の参加した、名前はいいです、役職だけ教えてください。  それから、最後に予算的な問題が来るんですけど、予算は予算で置いといて、一遍試験運転でもやってみるぐらいの強い意識というんですか、決意というんですか、欲しかったです。私が今、先に書いておって言わなかった。旧香住町の頭の中でしゃべっていますので、村岡、小代の人には申しわけないんですけど、香住だけでもタクシー、一時はやったドア・ツー・ドアで家の前まで来るということですよね。バスの中でも、みんなそうですけど、膝が痛くなったり、歩くのは大変だから、乗り合いタクシーをしてもらってやったらどうだということで、久米南町も苦労しながらされているし、いつも言いわけで、全但バスがどうたらこうたらとか、法律のことを企画課長は言っておられたですけど、豊岡なんかでも町の中を全但バスと豊岡の乗り合いバスが走っていますので、一番手っ取り早いのは、僕が思ったのは、全但バスが運営会社になってもらってやってもらうのが一番いいのではないかなという感じがしておったもので、いける可能性はありますし、すぐお金、お金と言ってしまってたら何も議論にならんでしょう。その辺はどういうことでしょうか。  それから、資料をもらって課題が出ておったんですけど、悪いですけど、ちまたのまちづくりの意識がある人は、公務員にできない理由を言えっていったら、1万でも言うでということなんですわ。揶揄する言葉がね。すぐこういう、どうしたら手っ取り早くて、それとどうしたら町民に対するいいわけでやったらいいと、それぐらいのことですわ。その中でいろんな問題があったと思います。現場に行かれて全部今の検討をされたかということです。バス、バス言わずに、一からの段階で、ほかのとこはそれぐらい熱意を持ってやられているんです。町が合併して挟む場合は、どうしてお客さんをつなぐんだということまでされておって。見えんとこでやられているかわかりませんけど、全然見えてこないです。  それから、もう一つ、先ほどまた言いましたけど、白タクって養父市の例を出してもらいましたけど、今ここで養父市がどういう状況か説明してほしいです。課長でもいいから。  長くなって答弁が的が絞れんから、また。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 養父市の白タクのことを、内容を私も詳しくは存じ上げておりませんけども、当初、先ほども申しましたように、10月の契約変更でございますから、何とか今年の春ごろまでにという思いでしておりましたけども、ただ、この3月議会で予算を計上するには、今年度、仮に10月からの改編になりましても、ある程度の一定の考え方というのは、議員の皆さん方にも今の時点で示さなければならない。そこまでにきちっとした議論ができなかったということで、もう少し時間をかけてさせていただくということで、決して現行のものが後退したわけでもありませんし、寺川議員が見えてこないというふうにおっしゃいますけども、検討委員会メンバーも、自分が各課に所属をして、自分の分担する事務分掌以外の部分で、各課の壁を乗り越えた中で検討委員会に参加させておりますわけでございますから、通常の仕事の余分にこの検討委員会に参加させておるということでございますから、その中で8回の内部の検討会議、あるいは宿題として持ち帰ってもらったものを、次の会議でそれぞれが意見を申し述べるというような作業をずっとしてまいりましたけども、検討するにしたがってさまざまな壁が出てきたということは、それぞれの委員の皆さんから私も報告を受けております。ただ、きちっとした形がまとまらない中で見切り発車のようなことをするということは、非常に私としても難しい面があろうかと思いましたので、ここは一旦整理をして、議会にもきちっとした報告をして、住民の皆さんにアンケートをとったりというような作業を平成31年度でもう少し検討したいということでございます。  一番ネックになりましたのは、先ほど申しましたように、現行の費用のレベルでもう少し住民の皆さんが使いやすい利便性の高いものがつくれないかということを私から指示をしておりましたけども、路線バスということに、非常に壁に阻まれて、現行の費用では思ったような改編というのは非常に難しいという結論でございました。そのことについては報告を受けて、1.5倍近くの費用の増嵩が見込まれる中で、私としては、1.5倍も費用をかけて今までと同じような住民利用しかなければ、非常に町としても負担が大きいという判断のもとに、もう少し検討する時間をいただくという意味で、このたびの議会への報告でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 続きまして、企画課長水垣清和君。 ◎企画課長水垣清和) まず1点目のPT、検討委員会メンバーの役職ですけれども、役職としましては、主査、主事級であります。事務局で副課長が入っております。  それから、養父市の説明ですけれども、養父市の導入されたというのは、自家用有償旅客で、タクシーの運行かと思いますけれども、養父市のタクシーについては、住民自らが自家用車を使って有料でタクシーとしてお客さんを運ぶシステムで、地元のタクシー会社バス会社でつくる民間団体を設立して、そこが運営していると。しかし、その運行範囲ですけれども、養父市の中にはタクシーの会社もございますので、タクシーが空白になっている地域を指定して、そこに手を挙げていただいた登録された住民の有志がドライバーとなって、その地域以外に運行するというふうな仕組みになっているようでありますので、本町ではこれをそのまま取り入れるということは、直接的には行っておりません。公共交通の見直しというところでありましたので、タクシーの養父市の制度を部分的に取り入れるということは今回行っておりません。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 何を言っているのかなと。そんなん誰が取り入れたって言ってました。このあかん理由に使っているから、今現在どうなっているかということを聞いているんです。調べたんですか、行って。同僚議員に聞くと、白タクはなかなか難しいようなことを聞いていますので、僕も知り合いがおるので今日朝聞こうと思ったけど、間に合わなかったんですけど。ただ単にできない理由に使っただけのことと違いますの。その中で、なぜ、我々が言っておった今の青タクの、乗用車をしてやると、何で議論の中に入っていないんですかって、町長はもうちょっとやらなということを言っておられるんですけど、入ってないですよ。頭から無視ですか。もう一遍それをお願いします。養父市の今の現在の状況。 ◎議長(上田勝幸) 企画課長水垣清和君。 ◎企画課長水垣清和) 養父市では、タクシーの運行については、10名から20名程度の登録ドライバーで運行しているとは聞いておりますけども、詳細は把握しておりません。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) だから、ここに挙げるなら、全協のときにも養父市の話は出ましたし、説明するんだったら、自分が行って現状を調べてから説明したらどうですの。こういう状況になっていますでは話にならんでしょう。その中で、お金で今の我々が言っている、推進しているタクシーができないという意味がよくわからない。全然載ってきてない、課題の中には、議論の中に載ってないわけでしょう。最初からやっていますって言ってましたけど。こんなこと言いたくないけど、議員が、あそこで言った言わんということはあんまりよくないんですけど、あなた、僕の横に来たとき、トイレの中でもあなたは言ったよ。今順調に進んでいますって。忘れたって、あなた、状況証拠からいったら、ここは裁判所じゃないけど、不利ですよ。それを含めて、もう一遍答弁をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 養父市の議論が今、議員からも言われますけど、私は養父市の真似をせえとか、養父市を参考にせえというようなことは、委員会のメンバーにも指示はしておりません。もともとこの発想が出ましたのは、4,000万円、5,000万円という年間経費を使いながら、町民利用が少ないバスをもう少し町民の皆さんに利用していただけるようなバス、あるいはほかの公共交通の手段ということで、現行使っているような費用でもう少し町民が利用していただけるようなものを構築できないかというような指示を出しておるだけであって、養父市のことを勉強せえというような指示は出しておりませんので、養父市のことを、担当の課長を含めて、委員が研究しているということは、表面だけは調査はしたかもしれませんけども、養父市の公共交通のことを私がまねをせえとか、参考にせえというような指示は出しておりません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長が指示を出したということは言ってないんです。今の委員会の中でこういう議論が出て、養父市どうこうという、この間の全協で説明があったから、課長に聞いているんです。だから、町長がその中で指示どうこうというのは、一度も僕は今言ってませんよ。その中で断る理由に使っているのではないかということを言っているんです。課長と議論しておっても仕方ないんですけど。こういうことで私自身はものすごい不信感を持っているんです。町長が代表だから全部それを受けてもらわな困りますけど、先ほどまた言いましたように、課題の中でできない理由を挙げていったら、町民はそう思っているんですわ。理由をいろいろつけて、これでできなかったという。  余談になりますけど、この間、今の公務員が、香美町のことばっかりではないんですけど、希望者が少ないということを吉岡課長が答弁されていましたけど、待遇の面もあるけど、結局町民が見えてこない。若手が活躍して町が変わってるなということが見えてこない、魅力がない。それもあるんですよ。それで、議員にもならんのも、当局も見えてこない。全く関心がないって言っているのはそこです。我々も責任があるんです。若い子が全然関心がないって、議員にも町長にも全然魅力を感じんということは、それだけ活躍して町が変わるのが見えてないんですわ。  またこれ、反対の理論もありまして、為政者からすれば、関心ない政策をとったほうが自分の身が安泰ですから、ずっと無投票が続くかもわかりませんから、それは浜上町長のことを言ったわけではないですよ。一般的にそういう裏の話もあるんです。裏の答えとしてこういうこともあると。それは別として、だから全然見えてこないんです。僕らは画期的なことに、大げさですけど、町長も言われて、画期的なことにならんだろうかということも答弁されています。香住だけでも一遍やってみたら。小代、村岡でもいいんですよ。どこかでやってみて、いけるものかどうかというのを。  前、何か電話をするのが面倒だというような話も出ました。しかし、今は携帯電話をみんなおばあちゃんは持っておられて、持っておられないことはやっぱり認知症だったり、そういう感じの人だから、みんな自分で電話かけられますし、呼んだら来てもらえるということなんです。1年間試験運転したらどうですか。ほかのとこは全部やっているわけでしょう。全部前に進んでいるんだから。何でほかのところはできて、香美町は、町長、強い熱意を持っておって何でできないんですか。それに答えてください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 検討委員会の職員からは私に報告があって、3月議会で報告できるレベルのところまで報告をさせました。もう少し時間をいただくという判断を下したのは私でございます。といいますのは、本来、公共交通をもう少し利便性を高めて住民利用を多くさせていただきたいというふうな思いがありましたのは、やはり村岡区、小代区、わけても村岡区の町民バスを含めて、路線バスも含めて利用が少ない。このたびの検討委員会でまとめた案は、3区で比較いたしますと、香住区だけが大分一段上のレベルで利便性が高まるような方式でございました。しかし、現行の中で香住区の町民バス白ナンバーにして、町民バスを有償運送という新しい形で運送することによって、費用も増嵩するけども便数も増えて、香住区だけが少し一段上のレベルにまで改編できるというような報告でありました。費用も1.4倍から1.5倍になることと、町民バスと言いながら白ナンバーでの運行になるのが香住区だけというような報告でございましたので、私としては、当初もう少し利便性を高めて、町民の皆さんに使いやすい町民バスを構築するのは、村岡区や小代区のほうをもう少し利便性の高まるものにするというような思いがございましたので、逆に香住区だけが利便性が高まる、あるいは費用も1.4倍から1.5倍にまで増嵩するというような結論を委員会のメンバーからの報告を受けて、それをこの10月から実施するかどうかは私が判断すべきことでございますけども、こういう内容では少し10月から実行するのは無理があるという判断は私が下して、委員の皆さんにも了解をいただいたところでございます。ですから、議員がおっしゃいますように、できるところからというような思いもありましたけども、まず費用が1.4倍から1.5倍になること。今でも一番、ほかのタクシーもあり、あるいは鉄道も利用できる香住区の中の町民バスだけが、村岡区、小代区より格段に利便性が高まるような方式を10月からとるというのは、本来の検討委員会の目的に沿った形ではないという判断は私がさせていただいて、もう少し内部で検討するようにという指示を下したところでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長、誤解ないように。私が香住、香住と言っているのは、小代、村岡は土地勘がないから言っているだけのことなんですよ。小代、村岡がよくなったらよくなったでいいんですよ。だから、質問しているときに、同僚議員が村岡にもいるから、その人らも考えて入れてもらってやったらいい案が出るかもわからんなということは、僕言っているんです。議事録を見てもらったらわかると思います。今思い出しましたけど。ただ、香住は自分がわかるから香住、香住と言っているだけであって、傍聴のことを意識せずに言ってもらったらいいと思うんですけど、だから、一遍、白タクではないんです。事業者も改めて設けんなん大変さがあるから、関係した事業所にお願いしてやったらどうだと言っているんです。白タクはうまくいかないという感じに聞いているんです。だから、もう一遍、今度終わってから養父市に聞いてこなあかんと思っているんですけど。養父市は個人を募集をしてなってもらうという感じがしているので、それも含めて、自分たちが行って会うたびにいい話を聞いておって、議論にも上がってないということがひどいん違いますか。 ◎町長(浜上勇人) 議論って何の議論。養父の話。 ◎寺川秀志(10番) 養父。私が一般質問した、青ナンバーで、乗用車でデマンド式で電話予約するとか、そのことが全然課題の中に上がってないです。ちょっとひどいん違いますか。その辺はどう考えておられますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 寺川議員にどこまでの報告を個人的にさせていただかなければならないかということではなしに、そのことも内部では検討はしているはずでございます。議会からのご提言も実現可能かどうか、あるいは香美町独自の運行体系はどうか。さまざまな角度から検討した結果が今の時点の話でございますから、先ほども申しましたけども、この10月からの改編に向けても、この議会での報告、あるいは当初予算での計上、このことを議会にきちっと示さなければならないという過程の中で私が判断して、もう少し時間をいただくという決断は私が下したことでございますから、委員会としては、自分たちのまとめたものを私に報告があって、それを実施するかどうかは私が判断をして、もう少し時間を頂戴したいということを今申し上げているところでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長、議論をそらさないでください。こっちに責任を持ってくるようなことを。何で僕が個人的に教えろって言ってませんよ。たまたま廊下で会ったときに関係者からこうだといって言われただけであって、それに対してどうこう言う気もないですよ。ここに上がってこないから、今の報告書に、今の説明あった中に載ってないから、あれだけ議論すると言っておいて、議論してもらったのかということを言っているだけのことであって、何も寺川に報告せえって言ったこと、誤解招くようなことを言わないでくださいよ。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 検討委員会の中で検討してきたことを、今この場で答弁書の中で全部書き上げるということは、非常に時間もかかりますし無駄なことだと思いますので、ただ、今ご懸念があるように、議会からご提言のあったこと、青ナンバーでのこと、養父市のような運行形態のことも含めて、検討委員会の中ではしておるという報告はいただいております。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) だから、それなら今の全協の資料の中でちょこっとだけでも出てないわけないでしょう。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議会にお出しをいたしました資料にも、大きな流れの一つであるデマンド運行についての検討を行いました。各地の事例を調査しながらということで、この報告書にもそういうことで議会の皆さんにも報告はさせていただいているというふうに私は思っております。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 捉え方で、それは今の久米南町のことだと僕は理解してませんから、ただそれをデマンドでやったというだけのことだと思いますけどね。  もう一遍もとに戻すんですけど、それならまた改めてデマンド交通のことは調査されるんですか。もう没になったからそのまま行くんですか。あと1年見て、また新しい見直しでどうこうと今、町長言っておられたけど、その答えはどうなんですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、継続して調査をする。先ほどの答弁書で申し上げましたように、住民の皆さんの意向調査、どういう形になったら乗っていただけるかのアンケートも含めて、もう少し時間をいただいて、その中で委員のみんなが考えられる方式の検討を引き続きさせていただくということでございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) なかなか今の答弁で結論は見えてきませんけど、視点を変えて、変わったコースで始めて、バスに、これはかけですけど、いつも町長、空気を運んでいると言っておられますけど、まだ乗る人は増えると思いますか。増えると思ってこの流れを決めたわけでしょう、今年10月からの話を。それ、現場はどう思っているんですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行ではだめだから、利便性を高めて住民の利用をしていただきやすいようなものにする。なおかつ、費用は余りかけないということが命題でございますからなかなか難しい。そういうことでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 難しいとわかっていてするんですか。もう一度職員がバスなんかに乗って、それぐらい時間をつくってもいいと思いますけど、バスに乗りやすいかどうか。劇的とは言いませんけど、ちょっとは変わるんですか。もう一度自信を持って言えますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) だから、そういうものにできるだけ近づけるような運行体系なり方式なり運用を考えて、昨年1年間も検討をさせてきた。先ほども申しましたけども、検討委員会の皆さんからは、香住区の改編も含めてある程度の方向性を見出した報告があって、その報告を聞いて、今年度10月から実施するかどうかをもう少し時間をいただきたいというのを決めたのは私ですから、内部での検討は、昨年から8回の会議、あるいは宿題として持ち帰ったものを報告しながら、ある程度の形は私に対して報告があったことを、もう少し時間をかけて実のあるものにという指示を出したのは私でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) だから、バスで結果が出なかっても町長が判断するということですね。出なかった場合は、町長はどう判断するということですよね。今後また1年間やってみて、お客さんが乗らなかったらどうするんですか。またバスですか。バスということが限界が来ていると違うかなということを私は言っているんですけど、ここで堂々めぐりしておっても仕方ないですけど。  それと、もう一つ、もう一遍、例えば、内部で町長は、下から積み上げ式で、自分の判断で決定するというやり方を今度されたんでしょうね。それか、自分なりの考えも入れながら一緒に積み上げてきてゴーサインを出したという、どっちですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私が指示したことを検討委員会のみんなに検討してもらう。私も入って相談をしたということではありません。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) そういうことを言っているわけではないんですけど、一緒に入ってやったということを言いたいのと違うんですけど、その辺、僕の質問のニュアンスが伝わらんですけど、ただ、自分の意見を言い出しながら、出して、副町長なのか担当課長かもわかりませんけど、そう言いながら積み上げてきたのかということを聞いているんです。町長が一緒に入って相談してということを言ってないんですよ。思いをずっと言っていったかということを言っているんですけどね。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 当然、委員会を設置するわけでございますから、その検討委員会の目的は何がある、いつごろまでに。検討した結果は報告を受けて、それをこの10月から実施するかどうかは私が判断して、もう少し時間をいただくという判断をしたということでございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) だから、物事を決めるのに最初から最後って決めるわけではないでしょう。中間報告でも正式でなかっても、町長、今こんな状況になっていますということがあった場合、そこでまた考えを入れるわけでしょう。そういうことは全然されてなかったということですね。
    ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 当然、会議があるたびに、その結果、どういう内容について議論があったのかということは担当課長を介して私も気にしておりますから、自分が指示したことですから。当然、会議のたびに報告は受けております。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) よくわかりました。ここでまた今度検討するときに、またバスでやるのか、それか、教えてください。新しい今の青ナンバーの乗用車をタクシーにしてデマンド交通をやるということ、それも別に、だからできるとこからやるんだといったら、小代が小さいのか村岡が小さいのか、香住のほうが大きいからこの町の中でもやりやすいのか、それはどうなんですか。考えの中に入れてもらえるんですか。それは言えないですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 費用面とか人材育成とか、例えば、現行タクシーのないところに、村岡区、小代区に町がタクシーの運用ができたとしても、タクシーが常にあった地域と違って、乗っていただけるかどうかというような問題もありますし、1年間の中で民間のタクシー会社を、費用をかけて引っ張ってくるぐらいのことはできるかもわかりませんけども、さまざまなことがネックになっておりますから、バスでなければならないということは指示は出しておりませんけども、公共交通でありますから、当然タクシーでありますとか、自家用有償運送でありますとか、町民バスも含めて、さまざまな形の中で検討する指示を出した中で委員の皆さんが、現行の村岡区、小代区ではやはりバスの大きさや小ささ、あるいは路線バスとの兼ね合いの中で町民バスということがやはり一番無難ではなかろうかというような中間報告なり1年間のまとめの報告はいただいておりますから、今後もタクシーなんかのことも検討は既に当初からはしておりましたけども、結果的に町民バスの形というのは避けられないという判断を委員の皆さんはしてくれたと思いますから、今後1年間もう少し伸ばしたとしても、基本となりますのは現行の町が所有するバスを活用することも含めて、町民バス形式が考えられるのかなというふうな思いはいたしますけども、タクシーのことも当初から視野に入れての指示は出しております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 時間が来ますので確認だけで。僕にとってタクシーは普通のタクシーではなしに、乗用車が青ナンバーを取ってやるということで、普通のタクシーではないですからね。同じタクシーでも、仮称なんだけど海上タクシーが出発の途についたということで、これは町長の思いもあって前に進み出したということは評価したいと思います。  それでは、2問目に行きます。  設計事務所の実績から見る評価検証についてであります。これも「香美町の明るい未来、みんな元気で安全・安心なまちづくりに思いを紡ぐ」であります。最近の町発注の建築物について、香美町の一部の設計業者の仕事ぶりについて不信感を持たざるを得ません。これは業者の方も同じだと思います。過去に設計図の完成度が悪いのか、施工がもたつき工事がおくれることもあり、その後、施工業者の協力をしにくいなど関係者から愚痴を聞くこともあります。そんな中で施工業者等と意見交換をするんですが、この問題にどのように取り組んだらいいかお互いが苦慮するところで、いろいろ話をするわけです。当局も危機意識を持ってもらって取り組んでもらいたいと思います。  解決策としては、何もこれは一番いいというわけではないんですけど、設計業者に優劣をつけて全体の格付をしてもいいのではないかと思います。この際有識者も交えて、実績から見る評価、検証について検討委員会を立ち上げ、ベターな方策を導き出すべきだと思いますが、町長の所見を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、2問目のご質問でございます。  建築物の適正な施工において、企画、基本構想から設計図書を作成する実施設計に至るまで、予算、機能、工程等諸条件のあらゆる調整を行う建築設計業務は、貴重な役割を果たすものでございます。本町では、予定価格が100万円以上の通常一般の建築設計業務に係る発注においては、香美町入札参加資格者名簿に登録のある測量、コンサル等の建築一般に該当し、香美町内に本店がある者による指名競争入札を行っております。現在、指名基準に該当する町内業者は7社で、全て一級建築士の資格者を有し、町建設工事等入札参加者選定要項に規定する等級格付では、同じ区分Cランクに分類をされております。以前は小・中学校の大規模改修工事等において工事の実績要件等を付加し、業者を選定してきたこともありましたが、町内業者の育成、受注機会の拡大の観点から、原則として該当の全業者を選定しております。  公共工事の品質確保の観点から、国土交通省が定める建築設計等委託業務成績評定要領作成指針に基づき、県や都市部では建築設計等委託業務の成績評定を実施している例はございますが、但馬管内で実施している市町はありません。また、本町においては、建築一般に係る資格を有する技術職員がいないため、現段階で成績評定の実施は難しいと考えます。  有識者を交えた外部の検討委員会につきましても、現段階で設置する考えはありません。特に問題が生じた場合は、入札審査会においてその都度協議を行うこととしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 僕が言っているのは、とにかく香住の業者の方を大前提で使ってもらうということで言っているんです。その辺で無理があることはあるんじゃないかなという感じがしているんですけど。今の副町長、入札審査会だから、どうなんですか。副町長、聞いたら悪いですか。町長と同じ考えですか。同じ考えでないとあかんですけど。何か答弁できることないですか、副町長。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のご質問の意図が私も図りかねておりまして、設計業務で、例えば、特定の受注業者の方に問題があるというような意味合いでしょうか。設計業務自体全般の話を言っておられるわけでしょうか。そこのところが意味がよくわかりませんので、そのことをお尋ねいただければ答弁申し上げます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) そう言いながら私自身が限定して言うのはなかなか難しくて。ただ、どう言ったらいいんですかね。名前出すわけにいかないし。 ◎町長(浜上勇人) 能力のない業者を参加させているという意味なんですか。 ◎寺川秀志(10番) そこまで極端には言ってませんけど、それに近い話です。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 請負業者との兼ね合いとか、能力があるないというのは、これは同じレベルの資格を有しているわけですから、当然町内業者の人を指名させていただいて、その中で落札した業者が町の発注した業務を受注して、実施していただく。私はそれで何ら問題はないというふうに思います。だから、寺川議員の何を尋ねられているか私は今の時点ではわかりませんので、そこら辺を言っていただければ答弁させていただきます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 私自身は、なかなかこれでも何でもぼろぼろ言う人間ではないもので、どういう質問の仕方をしたらいいか悩んでおったんですけど、この辺でやめておきます。なかなか一般質問に向かなんだかなという感じがするんですけど、はっきり言ったら、またその関係の業者に支障を来すこともあるし、ただ、入札審査会ではそういう議論はしてほしいなということを言いたいだけのことなんです。町長もそれを含めて理解してもらったらいいなという感じです。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 特定の設計士さんが設計をなさると請負業者がどうだとか、入札に参加が少ないだとかというようなこと、あるいは、また、受注をして落札した業者が仕事がしにくいというような世間一般の風評の話かなというふうに、真意はわからんのですけども、ただ、私どもは町民の皆さんからお預かりしている公金をもって発注をしているわけでございますから、どちらの側に立つかということで考えていただければよくわかるというふうに思うんです。あの人が設計をすると仕事がしにくいと言われることは、施主や町民の皆さんのお金を使って発注をしている町の立場から言うと、そういう業者のほうがありがたいわけですし、請負業者の方々が、施工監理だとか仕事の工程管理だとか厳しく言われる設計士さんが仕事がしにくいと言われることは、発注する施主の側からするとありがたいわけですから、議員の皆さんもどちら側の立場に立つかによって、私は業者のよしあしというのは判断していただければありがたいというふうに思います。我々町は発注する側でございますから、町民の皆さんからお預かりしている大事な公金を持って事業を行う建設業なり建築事業の設計をしておられる設計士さんが、そのことを厳しく請負業者を管理監督したり、工程管理にも厳しく注文を出されるということは、発注する町や町民の側から立つとありがたい設計士さんというふうな思いがしますから、議会の皆さんもどっちの立場に立つかということで、私は結論が出てこようかと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長、私はそこまで具体的なことは何も言ってないですよ。今、町長の思いでしゃべられただけであって、お互いに設計も施工するほうもいいものができたらいいんですから、それが言いたかっただけであって、そこまで具体的にどうこうということは言うつもりもなかったんです。それは、そこで町長の考えを聞いただけのことでいいと思います。  時間が来ますので、これで終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で寺川秀志君の一般質問を終わります。  次に、東垣典雄君の一般質問を行います。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 東垣典雄でございます。それでは、今回は2項目の質問をさせていただきます。  まず1項目めに、兵庫県美方地域の但馬牛システムが日本農業遺産に認定をされました。今後の取り組みを伺うものでございます。兵庫美方地域の但馬牛システムが日本農業遺産に2月15日認定され、大変喜ばしいことです。認定後は、遺産の保全と地域の活性化が求められております。この認定は、ゴールではなくスタートであると捉え、今後の取り組みを伺うものでございます。  1つに、畜産振興、畜産農家数は減少しておりまして、新規就農のきっかけとしての取り組みを伺います。  2つ目に、観光産業との連携を伺います。  3つ目に、牛ふん活用の構築連携の取り組みを伺います。  4つ目に、耕作放棄地への放牧、放畜連携の取り組みを伺うものでございます。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、東垣議員のご質問にお答えをいたします。  美方郡産但馬牛は、日本国内で初めて牛籍簿が整備され、古くから牛籍台帳による個体管理を行い、黒毛和牛の中では全国で唯一郡内の血統にこだわった育種改良が行われ、地域固有の血統が守られてまいりました。また、放牧や珪藻の飼料利用、堆肥を活用した減農薬農業により農村環境や生物多様性なども守られてまいりました。このような地道な取り組みが高く評価され、このたび日本農業遺産の認定を受けることができたものと考えております。認定されたことは大変喜ばしいことですが、東垣議員のご指摘のとおり、認定はゴールではなく、日本農業遺産認定を弾みとして、但馬全体、兵庫県全体の但馬牛振興の追い風になることを期待しつつ、今後さらなる畜産振興と地域活性化を図る取り組みを進めていかなければならないと考えております。  1つ目のご質問でございますが、畜産農家数も高齢化等により、平成20年に67戸あった農家も平成31年2月現在で43戸に減少しておりますが、反面、飼養頭数は1,157頭から1,396頭へと239頭増加しており、大規模農家による増頭もあり、町全体としては多頭化の傾向にございます。大規模農家等では畜産研修生の受入れや雇用就農が行われており、その研修生や雇用就農者が独立、新規に独立経営する場合に必要となる牛舎等の整備に当たっては、国県等の補助事業などを活用し支援を行っております。また、兵庫県や但馬関係市町が行う新規就農相談会へも参加し、但馬牛のPRをするとともに、新規就農希望者の確保に努めております。  2つ目のご質問でございます。今回の日本農業遺産認定を弾みとして、観光協会や商工会など美方郡産但馬牛、世界日本農業遺産推進協議会の構成団体とさらなる連携を図り、関係団体が行うイベント等を通じて統一的なPR活動に努め、但馬牛ブランドの一層の付加価値化とさらなる知名度の向上、そして地域の魅力的な食、観光資源として道の駅や旅館、民宿などでさまざまな工夫を凝らし、松葉ガニ等と同様に地元での消費拡大、販売拡大にも取り組んでまいりたいと考えております。  3つ目のご質問でございます。香美町内でも牛ふん堆肥を利用し栽培する村岡米、みかた棚田米、つちかおり米などのブランド米生産が行われております。また、堆肥を利用し、減農薬農法に取り組む環境保全型農業の取り組みも行われており、その取り組みの中で、村岡有機センター、小代堆肥センターで製造された堆肥が利用をされております。また、大規模農家等においても、要望のあった農家の圃場に堆肥散布が行われております。近年、消費者は食の安心・安全に対する関心が高く、その消費者ニーズに応えるため、水稲栽培以外の畑作物栽培でも堆肥の利用による減農薬栽培の取り組みも行われています。今後も引き続き町内でおいしい農作物の生産に取り組んでいただけるよう、堆肥センターで製造される牛ふん堆肥の利用促進に取り組んでまいります。  4つ目のご質問でございますが、山野等での放牧は、飼養管理の省略化だけでなく、牛の足腰を鍛える上でも大切なことであり、日本農業遺産認定の中でも高く評価をされた点でございます。現在、香美町内では、畜産農家と地域耕種農家との連携による棚田放牧や地区外の畜産農家の牛を借り入れ、放牧するレンタルカウ事業など、町内の数地区で遊休農地への放牧が行われ、農地の保全や地域の景観保全の取り組みが進められています。農家の高齢化が進む中で、放牧は農地の保全、景観保全の活動としても有効な取り組みの一つであると考えておりますが、電柵の設置や電柵設置部分の草刈りなど放牧場の管理については地域の方が行うこととなり、受入れ地域内での管理体制に係る話し合いが必要であると考えられます。畜産農家から牛を借り入れ、遊休農地への放牧を考える地域に対しては、県農業改良普及センターや町農業委員とも連携を図りながら、今後とも一層放牧の推進を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 確かに畜産農家は本当に少なくなってきておりまして、今ありましたように、43戸で1,396頭です。日本農業遺産に認定されて、これを守っていこうと思いましたら、畜産農家、それから農家だけでなしに、幅広く取り組まなければこの保全ができないというふうに考えます。ほか、日本農業遺産にどんなところがあるかということを調べてみましたら、例えば、石川県能登地方の有名な千枚田、それから、もう一つすごいのは、徳島県西阿波地域の急傾斜地にかやをすき込んで土壌の流出を防ぐというふうな、傾斜が40度あるようなところの畑作が日本農業遺産になっておるようです。その辺の農業遺産を保全していこうとすれば、大変な労力だろうなということが想像されます。  そして、香美町において日本農業遺産、大変認定がありがたかったなということで、香美町のPR動画を見ました。皆さんも見ておられると思いますけれど、香美町はすごくのんびりとしたいいところだなということで、棚田に牛が放牧されているという動画を流されております。そのような動画を流して、日本農業遺産、日本の中で特に注目されて新規就農者が来る方策をとっていくべきだろうと思います。  今現在も取り組みをされておりますけれども、さらに畜産農家と連携をしていただいて、今ありましたように、研修生制度とか、それから積極的に後継者の育成なりに努めていただきたいと思っております。  それから、次に、観光との関係ですけれども、実は、村岡ファームガーデンのところに、ご存知のように名牛の碑というのがあります。そこの前で結構写真を撮ったりされる方をよく見かけます。あれは安美土井の銅像といいますか、碑でございます。それと、毎年、山の祭典、但馬牛の食祭りをしておりますけれども、そのときに牛を放牧しております。大変子どもさんなり遠くから来られた人に人気があるようなことです。今ありました生物多様性からいったら、放牧をいかにするかということが今後の日本農業遺産を広げていくキーポイントかなということを思います。放牧の中で1つは、耕作放棄地の放牧ですけれども、課題なり問題というのが、借り手の方が電気柵をするわけですけれども、これまで牛を飼ったことがないという方がほとんどであります。その辺で経験が必要で、特に畜産農家の指導なりが必要かなということを思いますし、それから、事故の補償の問題が出てくると思います。農業共済の中に家畜共済というのがありまして、聞いてみますと、年間に放牧で事故で亡くなるというのが大体2頭程度だということで、平成30年は特に多くて5頭ということでした。その辺で、実は私の関係したところも1頭事故がありまして、残念ながら1頭事故があったんですけれども、家畜共済で事故の補償がどうしても十分受けれないということがあるわけです。それは、今特に牛の評価額が高いわけです。加入がどうしても掛金が評価額の、付保率というんですけども、付保率で掛金は掛けますので、どうしても評価が高いと付保率が下がってくると。それで、聞いてみますと、平成29年度で親牛で大体37%、平成30年度で36%ぐらいということでございます。こういうふうな事故のときに畜産振興として何か手立てができないかということで、町独自の制度ということが考えれないか、お尋ねをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 通告外だがな、そんなん。日本農業遺産と何の関係もないがな。 ◎東垣典雄(1番) 放牧の関係で関連はあります。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 農業共済の制度でございますから、現行当てはまる補償しかできないのは、これは私が決めることではございませんので、そういうことについては答えは差し控えます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 放牧の関係で質問をさせていただいております。ですから、放牧を増やしていこうと思ったら、そういう農業共済の家畜共済の関係もありますけれども、町独自で見舞い金制度という制度は考えれないかということを質問いたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行、町単でのそういう制度は、創設する考えはございません。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 大変残念に思います。日本農業遺産ということで、町の中で日本農業遺産を広く皆さんに知ってもらうということからして、少しでも放牧なりを拡大していくということが、私は、日本農業遺産を皆に知ってもらう、例えば、車で走っていたら牛が放牧されているという風景、そういう原風景をつくるのが、これから日本農業遺産を維持していくためにも必要だと思います。再度、そういう農業遺産の畜産振興のために町独自の見舞い金制度が創設できないかをお尋ねいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 牛の飼養に対する公的な支援策として共済制度、あるいはさまざまな畜産振興のための制度は、現有でもたくさんございますので、そういう中で対応していただく。それから、放牧されている中の事故牛、そういうことがあるのは承知はしておりますけども、そういうことがないように飼養管理をするのも、これも畜主の責任でございますから、そういうとこにまで役場の補填なりさまざまな支援策というのは、現行の制度で対応できる範囲だというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) ここで会議の途中ですが、暫時休憩いたします。再開を11時ちょうどといたします。                              午前10時45分 休憩                              午前10時58分 再開 ◎議長(上田勝幸) 全員おそろいのようですので、休憩を閉じ、会議を再開いたします。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) それでは、質問の前に訂正をさせていただきます。  先ほど、美方郡産の但馬牛を中心としたということ、但馬牛と発言したようですので、訂正をさせていただきます。美方郡産但馬牛ということで、今回の認定は地域固有の血統を守っていること、放牧やあぜ草をえさにする飼育法で、草原や棚田の景観を保全してきたことなどが評価されたと聞いております。そして、推進協議会の会長の浜上町長も、古くから築き上げられてきたシステムが認められたということでコメントされております。  ただいま私が質問を申し上げたいのは、但馬牛のこのシステムを保全していくためには、どうしても放牧、今現在、山野に放牧するというのはとても難しい面がありますので、今、農業の中でも棚田が耕作放棄地になってきておりますから、耕作放棄地への放牧を進めていくのが農業遺産を守っていくのに重要ではないかということで質問をさせていただいております。たびたびで申しわけありませんが、そういうことで耕作放棄地への放牧の、町単独での畜産振興の施策という考えはないでしょうか。再度お尋ねをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 放牧を活発化させたり、飼養の関係で有利な地域、あるいは耕作放棄地対策としての放牧ということには、我々は力を尽くしていかなければならない。ただ、東垣議員がおっしゃるように、例えば、事故に遭われた牛の補償とかいうことになりますと、他の国県の制度、例えば、先ほどおっしゃいましたような、そういうものに対応する制度がございますので、畜産関係で町単でそういうものをどうこうというつもりはございません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 香美町として畜産農家に対してどれだけの振興をしていくかということになろうかと思います。さまざまな施策がありますけれども、今、私がこういう町独自の制度をつくったらということは、1つは、畜産振興の放牧を進める上で重要な施策になろうかというふうに求めて、この質問は終わります。  2つ目に、人口減少の対策を伺います。人口減少対策は、全国の自治体や地域に共通する課題で、さまざまな施策で課題を解決していかなければなりません。香美町が住みやすい町になっているかを伺います。  1つ目に、移住定住対策の充実を伺う。それから、空き家バンク施策の問題点の解決が求められております。  2つ目に、地域の外からまちづくりにかかわる関係人口の拡大が施策として求められております。移住せずに地域活動の担い手となる兵庫県版地域おこし協力隊の設置など、この施策の活用と香美町版地域おこし協力隊の施策創設をということで、町長の所見を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、東垣議員の2問目のご質問でございます。  香美町空き家バンクにつきましては、町内の空き家を有効活用することにより、本町への移住定住を促進し、地域の活性化を図ることを目的として、平成28年度から運営を開始しております。これまでに24件の成約があり、現在は22件の物件をホームページで公開しております。移住を希望される空き家バンク利用希望者は、家という大きな買い物をする上で、周辺の地域の様子など未知である状態で購入することに大きな不安を感じており、まずは賃貸での利用を希望する方が多いように聞いております。一方、空き家の所有者は、売買で所有権を譲渡して、財産管理の煩わしさを解消したい。また、賃貸物件の大家として対応することに不安を感じるなどの理由から、賃貸物件としての登録が進んでおらず、利用希望者のニーズと登録物件のミスマッチがあるようでございます。また、空き家バンク登録そのものも増えにくい状況にあるようであります。今後も空き家物件の所有者の皆さんが感じておられる賃貸に対する不安を解消しながら、バンク登録時に賃貸、売買併用での登録の呼びかけを継続し、物件登録の拡大に努めてまいりたいと考えております。  関係人口対策と地域おこし協力隊についてでございます。少子・高齢化、過疎化により人口減少が進む本町にとって、人口対策は喫緊の課題であると捉え、移住定住施策をはじめ、香美町とかかわりを持つ関係人口を受け入れる施策として、昨年度からスタディツアーを実施しております。人口減少に伴い、町内でも農地や山林の荒廃が進み、集落機能が低下し、担い手の不足する地域も生まれる中で、地域と継続的につながり、かかわりを持っていただく外部人材の必要性についても認識をしております。町の制度としては、地域コミュニティ活性化事業助成金により、集落や地域での活動を支援しておりますので、この制度を活用して地域とかかわりを持つ関係人口づくりの取り組みを進めていただければと考えております。  次に、兵庫県版地域おこし協力隊につきましては、兵庫県が国の地方創生交付金を活用して、平成31年度から新たに創設される事業であると説明を受けております。10集落以上の小規模集落を有する兵庫県下の14市町を対象に、地域や集落の人材確保を行う取り組みで、香美町も対象となっており、平成31年度から平成33年度までの3年間、財源については国が2分の1、県が4分の1補助し、残りの4分の1を市町が負担して取り組む計画でございます。採用対象となる人材は、集落事情に詳しい町内外の人材や元地域おこし協力隊のOB等で、地域行事等コミュニティ活動、特産物の開発、販売などの地域おこし活動の支援、都市部等との交流活動の支援などを行うこととしております。制度の詳細はまだ示されておりませんが、詳細がわかり次第、県版協力隊の導入の可能性について検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。
    ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) いろんな雑誌に住みやすさとかのランクが出るんですけども、養父、朝来が結構いいとこにいって、但馬の各市町は結構いいところにいくんですけれども、どうしても香美町は、施策を比べてのランクづけだとは思いますけれども、もう一つだということを感じております。  空き家バンクの問題でございますが、地域おこし協力隊の活動報告会に、平成29年、平成30年と出席をさせていただきました。今、答弁があったように、マッチングのできる物件が少ないとか、それから空き家バンクの認知度が低い、それから2年続けてマッチングできる物件が少ないという地域おこし協力隊の報告でした。それから登録者へのメリットを何かということでございました。固定資産税の免除とか、登録奨励金については12月の一般質問でもさせていただきましたけれども、町長は、わずかな奨励金では登録物件が増えるとは思えないという答弁でございましたので、大変残念に思っております。  それと、12月議会のときの答弁で、空き家を登録する物件が少ないという1つには、盆、正月に帰ってきて、自分とこの家に入るというライフサイクルで空き家の登録をしないということも考えれるだろうということがありました。今、兵庫県版の地域おこし協力隊の話をさせていただいて、今まだ詳細についてはわからないということでございますが、その中で、報道によると、移住せずに地域活動の担い手になるということになっております。それと、香美町も対象になるだろうということで、地域の外からまちづくりにかかわる関係人口は拡大できると。それで、兵庫県版地域おこし協力隊の詳細がわかったらすぐ取り組んで、香美町にゆかりのある方が、盆と正月でなしに、数回帰ってきていただいて、地域おこしを進めていただきたいと思っております。詳細がまだわからなければどうするかということは言えないとは思いますが、そういう取り組む考えがおありかどうかをお尋ねいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 詳しい詳細な内容がわかれば対応はさせていただきたいと思いますけども、一方で国の地域おこし協力隊の制度があります。例えば、先ほど答弁で申しましたように、県版の地域おこし協力隊には県の負担、地元負担が4分の1かかることを考えますと、全額特別交付税の対象にしていただける国版の地域おこし協力隊は、これは机上の理論でいいますと、実質町負担が、活動費も含めて400万円を香美町負担なしで地域おこし協力隊員を派遣していただけるという制度ですから、一方で県は4分の1の負担が生じるということになれば、同じような活動をしていただけるということであれば、国版の地域おこし協力隊を増員するほうが特別交付税の対応をしていただけるという点では財政的には有利ということになりますから、活動内容で、議員がおっしゃいますように、派遣型で地域住民にならずに県版の地域おこし協力隊員として香美町に赴任をいただくような方を採用するのがいいのか、あるいは現行の国の地域おこし協力隊を増員するほうがいいかと申しますと、当然人口増にもなりますし、活動費は全額特別交付税で対応していただけるということであれば、同じような重複する内容であれば、国の地域おこし協力隊を増員するほうが財政的には有利だということがございますけども、詳細がわかり次第、我々の地域にさまざまな形で側面から支援していただける人材が有利な形で派遣していただけるという内容であれば、検討の余地はあるというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 空き家バンクに登録が少ないということの解消と、それから香美町にゆかりのある方が県版の地域おこし協力隊で帰ってきていただければ、また移住が進むということも考えれます。2拠点の生活ということにはなるんですけれども、そういう方向でも考えれんことはないかなということを感じます。それで、ゆかりがある方が地域おこし協力隊員になれば、またその関係者も香美町に目を向けていただけると、そういう形になるのではないかということを感じますが、どうでしょうか。お伺いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 本来我々が目指すものは、地域おこし協力隊として香美町に赴任される方が、定住人口の1人としてカウントするかどうかということを考えれば、本来そういう方々がコーディネーター役として移住定住者を増やしていただくような取り組みを期待しているわけでございます。ただ、国版の地域おこし協力隊は、当然香美町に移住していただきますから、人口増にもつながりますし、世帯増にもつながっている。ただ、本来の役目はそうではないというふうに私は考えておりますから、その方をもって移住定住でカウントするという考えではございません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 今、移住定住で何が問題かということで、地域おこし協力隊の報告の中でもこういう問題が上がってきております。今言いましたように、どうしても空き家を空き家バンクに登録していただけないということがあるわけです。ですから、自分とこの家に帰ってきてもらって、香美町の集落の中で活動ができるような形ということも1つは取り組んでいくべきだと強く感じます。ですから、地域おこし協力隊の本来の、今年また人数を増やされますけども、それは、確かに地域おこし協力隊として活躍をお願いせんなんと思いますが、県版の地域おこし協力隊、それから2拠点の生活ができる香美町に関係のある関係人口づくりということを取り組むべきだと求めまして、私の一般質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で東垣典雄君の一般質問を終わります。  次に、見塚修君の一般質問を行います。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 議席番号4番、見塚修でございます。  私は、12月議会のこの場におきまして、今年の冬はスキー場に適度な雪を、また里には温暖な日であってほしいということを願っていると申し上げましたが、そのとおりになり、なおかつ、2月の連休においては、山にはたくさんのスキー客が訪れ、また海岸部ではたくさんの民宿客が訪れ、昨年、一昨年と違ったいい冬になったのかなということを聞いておりまして、大変喜んでおる1人でございます。  それでは、通告に基づきまして、3問の質問をさせていただきます。  この町に住むことに誇りを持ち、より豊かな住みよいまちづくりを求めて質問をします。今回でパート8となるものでございます。  まず、活力編として、資源を生かした道づくり、まちづくりについて伺うものであります。本町は、第2次香美町総合計画において、「こどもたちに夢と未来をつなぐまち」の実現に向けて、町の将来像を「美しい山・川・海、人が躍動する交流と共生のまち」としてまちづくりを進めることにしております。そこで、本町の山・川・海の豊かな地域資源、例としまして、山陰海岸ジオパーク、日本農業遺産、これは世界農業遺産にも申請するということであるようでございますが、それから、水産物、但馬牛など豊富にあります。これらを生かした施策としての道づくり、まちづくりをどう進めるのか伺うものであります。  1つ目ですが、道づくり。1)矢田橋の上部工、歩道高欄などの意匠及び河川高水敷の公園の再整備について伺います。2)、1)に連携する町道三田矢田線海岸部の改良と安全対策について伺います。3)主要地方道香住村岡線境バイパス2期の早期完成と大乗寺バイパス2期の早期着手、完成について伺います。4)国道482号大谷バイパス1期の早期完成と2期の早期着手、完成について伺います。5)県道茅野福岡線大谷バイパス2期の早期着手、完成について伺うものであります。  2番目として、まちづくりであります。1)香美町ならではの食づくりについて伺います。2)香美町ならではの体験施設づくりについて伺います。  以上、お尋ねいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員のご質問にお答えをいたします。  1点目の矢田橋の上部工の意匠及び河川高水敷の公園整備についてでございますが、主要地方道香住村岡線の矢田橋の架替工事は、安全で信頼できる道路交通の確保と修繕、更新に係る総コストの縮減、予算の平準化などを図るため、平成25年度に、今後10年間の事業計画として策定をされました「ひょうごインフラ・メンテナンス10箇年計画」に位置づけてある橋梁長寿命化修繕計画に基づき、架替が行われているものでございます。特に児童・生徒等の通学路となっております歩道橋の損傷が著しく、歩行者への安全が非常に危惧され、早急な対応が必要となっております。このことから、平成29年度より、更新に向けて詳細設計が実施され、橋長220メートル、片側車線3.0メートル、歩道部2.5メートル、全幅11メートル、PC6径間の橋梁として計画され、昨年11月より、左岸側の橋台と橋脚2基の工事に着手され、早期完成に向けて鋭意工事が進められております。  議員がご質問の山陰海岸ジオパークを生かした橋梁の整備について、地域の方々からもジオパークの中心部に位置していることから、橋梁としての機能だけでなく、河川敷も含めて海上からの眺望にも配慮し、観光シンボル的な面も視野に入れた整備をしていただきたいとの要望を受けております。兵庫県にこの点を視野に入れた整備について要望いたしましたが、県からは、橋梁の美装化や高水敷の公園整備については、現時点では行う予定はないと聞いております。町としても、河口部に位置する長大橋梁も少なく、町道無南垣訓谷線にかかるさづっこ橋のような地域の独自色を反映した整備ができないか、利活用状況などを検証し、県へ引き続き要望したいと考えております。  2点目の、三田矢田線の海岸部の改良と安全対策についてでございます。通称地蔵鼻から三田浜にかけて約300メートルの間を、平成11年度にマイロード事業により整備され、三田浜海水浴場や地引き網体験、ジオパークマラソン、ふるさとまつり等でお越しになる多くの観光客等への安全が確保されております。しかし、下浜港から地蔵鼻間の改良もマイロード事業で計画されておりましたが、財政的な理由等から未実施となっております。確かに急勾配、急曲線に加え、幅員の狭小な箇所もあり、車両のすれ違い等に支障を及ぼしていることも否めません。また、道路斜面からの落石もあり、道路利用者への安全の確保が必要な状況となっております。このことから、平成27年第87回定例会で、見塚議員から同様のご意見をいただいておりますし、また、地域からも当該箇所の道路拡幅や落石等からの安全確保を図るよう要望を受けているところでございます。  そこで、今後の整備についてでございますが、漣痕化石や但馬松島、弁天島等のジオパークのスポットへのアクセス道路であり、また朝日を眺望する最高のロケーションでもあることから、観光客をさらに誘致するためには安心・安全な道路整備が必要と考えております。しかし、町単独での事業化につきましては、財政的にも厳しく、早期整備は非常に難しいと考えておりますが、町に有利な事業を模索しながら、事業化に向けて検討してまいりたいと思います。  一方、安全対策については、平成9年度に実施した道路防災点検結果に基づき、道路利用者の安全の確保を図るため、計画的に災害防除工事を実施しております。しかし、町負担を軽減するため社会資本整備総合交付金で事業実施しておりますが、近年、予算配分が少なく、計画的に整備ができていない状況でございます。要対策箇所の中で160メートルが未実施となっておりますが、早期完成を図り、安全の確保に努めてまいりたいと考えております。  3点目の、境バイパス2期工事でございます。現道拡幅に伴う矢田川右岸の護岸工事が終了し、昨年11月より現道部の拡幅工事に着手されており、早期完成に向けて鋭意工事が進められています。  4点目の、国道482号大谷バイパス1期工事についてでございますが、橋梁の詳細設計などの調査設計がおおむね完了し、来年度から橋梁下部工事に着手するように聞いております。  5点目の、現在未着手の県道茅野福岡線大谷バイパス2期工事及び国道482号大谷バイパス2期についてでございますが、現在改定中の社会基本整備プログラム等に基づき、計画的に事業推進が図れるものと考えております。また、事業計画年度が未定となっている大乗寺バイパス2期につきましては、早期に計画に位置づけられるよう、引き続き県へ要望してまいります。地域経済の発展や道路利用者の安全の確保を図るため、着手済み事業が早期に完了し、次に予定されている事業が早期に着手できるよう、地域の皆様との調整など円滑な事業推進に向けて、町としても一生懸命取り組んでまいりたいと考えております。見塚議員にもなお一層のご協力をいただきますよう、よろしくお願いいたします。  次に、資源を生かす道づくりについてでございますが、本町は、第2次香美町総合計画において、「こどもたちに夢とみらいをつなぐまち」の実現に向けて、町の将来像を「美しい山・川・海、人が躍動する交流と共生のまち」としてまちづくりを進めることとしております。そこで、本町の山・川・海の豊かな地域資源、例として山陰海岸ジオパークの関係でございますが、そういうことをどう進めるのかという問いでございますが、本年度におきまして、平成25年3月に作成をいたしました香美町観光振興計画の前期5年が経過する中で検証を行い、平成31年度から平成34年度までの後期5年のアクションプランを策定いたしました。アクションプランは5つの基本戦略を柱としております。カニと但馬牛を中心に四季の食を核とした年間の誘客、2つ目に、海・山・川を活用した年間遊べる体験づくり、3つ目として、人材育成として観光関係者のスキルアップ、観光関係者の連携と情報発信強化、インバウンド受入れの準備を掲げ、観光関係者と検証と実践を行うこととしております。この中でアクションプランの具体策といたしまして、香美町グルメと遊び体験年間表の作成、予約なしで行ける香美町グルメ情報冊子作成を行うこととしているほか、神戸営業所による香美町フェスタ等によります特産物のさらなる販路拡大を行うこととしております。町内の海、山の新たな素材の掘り起こしも行いながら、誘客に努めてまいります。  次に、体験づくりにつきましては、海・山・川を活用して年間遊べる体験づくりを行うこととしております。海でのジオカヤック体験、地引き網、渓谷でのシャワークライミング、山でのスノーシューハイキング、パラグライダーや天体観測など、自然体験での誘客を行ってまいります。これらの体験が一目でわかる冊子として、毎月楽しめる香美町の遊び体験カレンダーの作成を予定しております。平成31年度は遊覧船にかわる新たな観光事業であります海上タクシーの運行が漁船で開始をされます。町といたしましては、その立ち上げの支援を行うこととしております。本町の山・川・海の豊かな地域資源である食体験を生かし、交流人口の増加を目指したまちづくりを進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) ぜひとも資源を生かした道づくり、まちづくりに励んでいただきたいと思うんですが、まず道づくりの中で、矢田橋の意匠の関係、あるいは河川高水敷の公園の関係を質問した中で、先ほどの答弁ではさづっこ橋の例を出されて、あれは歩道橋なんですが、あのようなことはできないんだという答弁でしたが、私が言っているのは、あそこまで求めてない。既に基本設計もでき、実施設計もできているわけですから、そんな基本的な構造を変えるというのは非常に難しいことがありますから、せめて歩道の舗装、先ほど町長は三田矢田線の話をされましたが、三田矢田線の歩道の舗装は、少しかわった波を打っているようなことを考えた意匠がしてある歩道であったりしますし、また、高欄等にジオパーク関連のいろんなものを乗せたりするようなこともできるのではないか。私は、そのようなことを考えておりまして、そんな大きいことは考えてない。  そうした中で、先ほども町長言われましたように、あそこの橋の整備の緊急性、必要性は、児童・生徒の通る橋ということですから、あそこの橋、歩道は多くの香住高校の生徒が通るわけです。今回、橋の断面の構成を聞いてみますと、歩道は、車椅子はもちろんですが、歩く人のための歩道、それから車道は、自転車は車道を本来通るんですが、車道に自転車が通る幅を確保するんだというようなことも聞いておりますので、その辺で香住高校、歩かれる方と自転車で通る方おられると、やはり香住高校の生徒たちにそのような意匠を考えていただいて、ジオパークを生かすような考えをあそこに持ってきて、香美町のちょうど海辺の中心地になりますし、香美町内の橋で、矢田川の河口で一番長い橋にもなります。そうしたメインの場所ですから、そのようなことをまずできないか。先ほど県に相談したらできないというようなことを言われたということですけども、まだまだそれぐらいの意匠のことなら間に合うんだろうという気がしておりますので、今後、県とお話をし、高校生あたりに携わっていただくというようなことは考えられないか。まずこの点についてお伺いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 見塚議員のご提案のとおり、そういう努力はしてまいりたいと思いますし、特に観光客の多い地域でもありますことと、山側からの景観は海とのコントラストということも非常に重要だと思いますから、観光客の皆さん、あるいは町民の皆さんが、立派な話が出てきただけでなしに、地域の特性を生かしたような意匠が高欄やさまざまな部分で、細かい部分でも配慮できるようなことがあればという思いでこれからも県にはいろいろと要望を重ねてまいりたいと思います。当面少し時間もかかるようでございますから、最終的な仕上げの段階になってくるような時期までにそういうことを繰り返し要望を続けて、費用面も、例えば、少しでも町も負担をして、こういうことにしてほしいというようなことができれば、できるだけ町民に喜んでいただけるような橋になるような努力は今後も続けてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) ぜひともそういうことをしていただくように求めて、1)について終わりたいと思いますが、次に、町道三田矢田線の関係ですが、私は、この質問をするに当たって、長い間三田矢田線に行ってなかったものですから、行ってみました。町長、先ほど言われました下浜の港から地蔵鼻といいますか、漣痕化石のあるところまでの間というのは、非常に山からの斜面が鹿やイノシシ等に荒らされて、非常に危険と言ったら語弊があるかもわかりませんけども、見にくい状況にも、逆にもなっております。先ほど言われましたように、地蔵鼻から三田浜にかけてのいろんな、但馬松島も含めた景観というのもすばらしい場所でありますので、マイロード事業で途中はできているわけですから、ぜひとも国や県と協議を重ねて、あの道路を観光客や町民の憩いの場に行く安心・安全な道路にしていただきたいと思いますが、私は、金はあるとよく言うんですけど、金あると思いますので、ぜひともそれに取り組むという熱意を示していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 香住町当時から三田矢田線の部分については大変なご努力をいただいて、マイロード事業も一部でございますけども、立派なものにしていただいた。ただ、今、議員からご指摘のあった下浜港から地蔵鼻までの部分が、地元でも非常に問題になっておりまして、区の役員会でも現況についての議論がなされておるように聞いております。特に伊勢宮という神社が山の上にございまして、そこの足元が非常に危険な状態というようなことで、地元でも問題になっているようでございます。今、議員からもご指摘のありましたように、町が独自で単独でというのは非常に厳しい状況はあろうかと思いますけども、マイロード事業にかわるさまざまな補助金や交付金やそういうものを活用して、もう少しマイロード事業の継続の意味合いでも、三田浜までの間も含めて、山側からのネットの構築だとか、そういう部分も少しできてない部分がありますので、道路とあわせて地元要望に応えて、少しでも進捗するような方向で町としても国県にも要望に努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 次に3)ですが、ここでお尋ねしたいのは、特に境バイパス2期については、今順調に進めていただいていますので、間もなく完成するのかなというようなことを思っているのですが、大乗寺バイパス2期です。今これが、先ほど町長言われました社会基盤整備プログラムの中に、この前、県民局で発表があったようですが、そのものが今どんな状況にあるのかについてまずお尋ねをしてみたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 大乗寺バイパスの2期工事については、社会基盤整備プログラムにはまだ記述をされてないというふうに認識はしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 私の認識では、社会基盤整備プログラムの年次表の中には載ってなくて、その後に考えなければならないということが以前から載っていたと思うんですが、それ、落ちてしまったんでしょう。といいますのは、県道香住村岡線、境バイパスも含めて大乗寺バイパスというのが合併支援事業として位置づけられた事業、私は何回も申し上げますけども、なので、合併して15年にそろそろなろうかといっているこの時期に、この支援事業ができてない。まだ社基プロにも載ってないというのは、非常に私としては憤りを感じるんです。県にだまされたのかなというような気もしますので、ぜひともその辺はしっかりと、町長も県あたりにその辺を申し上げていただいて、他に先駆けて、旧3町が合併して一体化しなければならない、それに必要な道路という位置づけですので、ぜひともその辺をしっかりやっていただきたいというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 大乗寺バイパスの2期工事については、以前から見塚議員にもこの場でも何度となくご質問をいただいているところでございます。町としては、県には強く要望はずっとしていくつもりですし、今までもそうしてまいりました。ただ、先ほど申しました社基プロの中には記述はございませんけども、欄外で注記みたいな形で記述をしていただいております。主要地方道の香住村岡線大乗寺バイパス2期は、社会経済情勢の動向を見きわめ、事業化を検討する箇所に位置づけられたということでございますから、半歩前進というふうな思いはいたしておりますけども、これが社基プロの中に組み込んでいただけるような努力を、町を挙げて行ってまいりたいと思います。これは、見塚議員だけでなしに、三谷や森、守柄あるいは加鹿野の住民の皆さんも含めて、以前から要望をいただいておるところでございますので、きっちりと社基プロに上げていただけるような取り組みを、町を挙げて行ってまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) ぜひとも頑張っていただきたいと思います。  それから、4)に入ります。先ほど大谷バイパスの2期が社基プロにのったということですよね。確認してみたいと思うんですが、1期も2期も橋梁があります。矢田川本線にかかる橋梁があります。そうした中で、先ほど1)で申し上げました山側の橋のという、小代地域のジオパーク関連だとか、そのほかいろんなことがあると思いますが、先ほど言いました但馬牛のこともありますから、但馬牛の元牛の発祥の地でもありますので、その辺を含めて高欄等の意匠についても今後県あたりと相談される予定があるのかないのかについて伺いたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 国道482号の大谷バイパスの関係も社会基盤整備プログラムには上げていただいております。前期の2019年から2023年ということで記述がなされておりますので、計画どおりにまた前倒しでしていただくような要望は続けていきたいのと、若狭までの道も今年開通式ができるというふうに思いますので、あわせてあそこにも多額の費用をつけていただいて整備をしていただいたものが、この部分ができませんと完全な形にはならないという町の位置づけでございますから、今後は県にも強く要望してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) それでは、道づくりの最後になりますが、茅野福岡線の2期の状況です。1期の一番大笹側の終点といいますか、中大谷川の終点のところは、非常に直角に折れた道として今通行なされているというふうに思うんですが、スムーズな取り合い、2期が終われば、現の県道茅野福岡線との取り合いがスムーズなものになろうかと。今年は雪もそんなドカ雪ではなかったので、交通もスムーズにいったと思うんですけど、いざ大雪になるとあの部分というのはネックになるんだろうというふうに思っていますので、今後の進め方、社基プロも含めて、どうなっているのか再度伺ってみたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今ご質問の路線についても、プログラムにも入れていただいておりますし、昨年1期工事の分については開通式も行わせていただいて、大変ありがたいと思っておりますけども、もう残り200メートルというふうに聞いておりましたので、何とかそれも早くに事業完了していただきませんと当初の目的が達成しませんので、引き続き要望に努めてまいりたいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) それでは、まちづくりに入りたいと思いますが、先ほどいろんな施策、平成31年度にするというようなことを伺いました。ぜひともやっていただきたいと思いますが、町が作成した香美町ジオスポットマップというのがありまして、これ、ジオスポットマップですからこれでいいのかどうかわかりませんけども、ぱっと見が、資源だけが今のところ載っていると私は考えていまして、この資源を生かす施策をもう少し、先ほど、グルメも神戸営業所は大変頑張ってくれていますので、今日の新聞にも出ておりましたが、このグルメの関係も頑張っていただいておりますけども、もう少し一般的といいますか、一般人的なものでないグルメではないかなというような感じもします。その辺についても含めて取り組んでいただきたいと思いますし、体験の場づくりも含めて、このマップとそれを生かした施策というものがどういうものがあるんだということを、もう少しわかりやすいものができればいいのかなというふうに思っております。  私は、かねてから申し上げておりますけども、ジオパークにしてもいろんな資産にしても、見るだけの観光客の誘致では、一遍見たら終わりになってしまいますので、これからは見るのも大事ですし、それによってそこでそのものを食するとか、それから、そこで体験するとかというのは、何回も交流人が来て、食べ、遊べるわけですから、そういうふうに取り組んでいっていただければと思っていますが、その辺も含めて、パンフレットといいますか、案内するいろんなものをもう少し整備する必要があるのかなと思っているんですが、その辺はいかがでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 確かに議員がおっしゃいますように、体験というのは1度で終わらない、何度も我々の地域に来ていただけるということで非常に重要な部分かと思います。ただ、町でさまざまなパンフレットを整備するということは観光商工課でも行っておりますけども、例えば、各観光協会に対します補助金の中にはそういうものも含まれておりますので、その地域の特性に合ったパンフレットづくりとかは、現行の中で各それぞれ地域の観光協会が、そういう予算も対応しているわけでございますから、必要なものとして各観光協会が地域の特性に特化したものを自助努力でつくっていただくという方向で私は考えているわけでございます。何から何まで町がそういうことをするということでなしに、町から出させていただいている交付金や補助金の中でそういうものを、地域に合ったものを各観光協会でつくっていただければというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) どこがつくっていただいても結構ですが、町は町が勝手にする、観光協会は観光協会が勝手にする、あるいは民宿組合が勝手にするということではなしに、やっぱりリンクして連携したそういう資料づくりに心がけていただいて、観光客の誘致増につながる施策をぜひ広げていっていただきたいということを求めまして、1問目を終わりたいと思います。  2問目に入ります。2問目は、安心・安全のために人材をいかに育成するかという編でございます。危機管理体制充実のための職員の資質向上と人材育成、養成について伺うものであります。平成の時代は災害が多かった時代でもあったとともに、近年の子どもに関連した事件の行政の対応は、非常に複雑さを増していると考えております。これらの対応には豊富な経験と高度な知識、資格によって予防、解決する必要があると考えますが、そのために職員の資質向上と人材育成、養成をどうするのか伺いたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員の次の質問でございます。  職員の資質向上と人材育成等についてのご質問をいただきました。職務を行うために必要あるいは有効な資格にはさまざまなものがあり、例えば、保健師や社会福祉士のように大学等専門機関での履修を必要とする職種は、新規採用等で補充することが基本となります。一方、家屋被害認定士など講習等を受講することで資格が得られるものは、その資格の必要性等を勘案した上で講習会等に職員を派遣し、資格取得をさせております。ご指摘のように、複雑、多様化する行政課題に対応するためには職員がより専門的な知識や資格等を取得し、これを生かして職務に当たることが重要になってきており、今後は職員の講習会への参加や資格取得への支援を充実させていきたいと考えております。  なお、職員の人材育成については、兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科を受講する職員に対し、受講費用を助成する制度を設けたところであり、今後も職員の人材育成に努めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 町長の答弁にありましたように、3月補正で大学院に1人派遣するというようなことで、大変喜ばしいことだと思っております。先日10日に、この大学院生の発表会がありまして、私たちの会派はそれの聴講に行かせていただきました。大変いい発表がありまして、いい勉強になったなというふうに思っています。そこで発表される方もいい勉強になって、いい人材ができているんだなと思っていますので、これからも続けて、そこへの人材派遣をお願いしたいと思うものであります。  資料要求を私させていただきまして、職員の採用条件や運転免許以外の資格や免許の状況を見せていただきました。実に47種類の免許資格を持っておられまして、ありまして、その資格をもっておられる、重複者をカウントしてですが、120人といいますと、1人が1つずつ持っていれば、資料要求したものが臨時職員が入っているのか、嘱託職員が入っているのかわかりませんが、正職員だけの数とすると、全体的には半分の職員が持っているということになるんですが、重複者が多分多いと思うのでそうにはならないと思うんですが、非常に頑張って、町長が先ほど言われましたように、町のほうで宅地危険度判定士だとかそういうものは町のほうで費用を出して取った資格だと思っているんですが、非常に職員も頑張ってくれているんだなというふうに実感いたしました。  そこで、予算委員会で明らかになったんですが、私は、防災費の予算が出ておったものですから、これは職員が取ってくれるのかなと思ったんですが、予算委員会で聞きますと町民さんだと、3人の予算だということですが、町の職員でも1人持っておられますけども、この資格というのは、災害時の危機管理に対しては非常に役立つものだろうと思っているんですが、職員にこれを取らせる気があるのかないのかについてお尋ねしてみたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行、防災士の資格、詳しい制度内容はわかりませんけども、消防団の幹部を一定期間ということになれば、テキストの交付だけで防災士の認定をいただけるというようなことがございました。ですから、例えば、研修に行かせてどうこうとかいうことでなしに、幹部の消防団員を経た職員も何人かいると思いますので、まずそういう人たちに防災士の資格を付与いただけるのであれば、そういう資格も取得させて、役場の職員としての防災士資格を有するということで、これからの多様化する防災に対応する人材として育てるということも必要かと思います。  それから、あと考えられますのは、防災安全課の課員はそういうものを義務づけるために資格の取得を考えていくと。そういうような対応はさせていただきたいというふうに思います。ただ、現行では、そういうことで有資格者たる町民の方はたくさんおられますので、そういう方が防災士という資格を付与することによって地域防災のかなめだというような自覚を持っていただくことだけでも、地域防災や集落内での自治防災の人材として活躍いただけるのかなというふうな思いもいたしますので、職員の中では、まず考えられるのは、そういう幹部、消防団員を経験した職員に防災士の資格を取っていただくような形がいいのかなというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) ぜひともたくさんの方に取っていただかないと、例えば、防災安全課の職員だけということになりますと、いつ異動になるかもわかりませんし、今、職員225人ぐらいですか、それを勤務年数約40年で割りますと1年に5人はやめていく計算になりますので、そうするとそのペースで取っていかないといけないというような状況も出てまいろうかということも思いますので、ぜひとも真剣に取り組んでいただきたいと思いますし、自治防災だとどうしても自分の場所だけにもなったりもしますし、災害時というのは、そのほかも含めて、高いところから言いますと、上流の山崩れがあったり、それから地すべりがあったり、それから急傾斜地、あるいは治山、砂防、それから河川災害というふうな格好、土砂災害といいますか、雨災害では一般的にはそういうものが、津波を除いたらそのようなことが考えられますので、ぜひともそういうことも含めた資格。残念ながら、本町の土木職の職員というのは道路関係には詳しいんですが、先ほど言いました土砂崩れ、地すべり、それから急傾斜、この辺は県の砂防課、河川課、新温泉土木でいう河川砂防課の範疇に入ってきて、町の職員はそういう経験がないわけです。ぜひとも県のそういう河川砂防課等に派遣するような、今は用地関係だけに行っているんですが、その技術屋の派遣も考えた知識の取得、職員の養成を今後考えなければならない、災害においてはというふうに思ったりもしますが、資格で言えば斜面判定士だとかそういうものがあったりしますが、その辺の県への研修等々についてのお考えはあるのかないのかお尋ねしてみたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。
    ◎町長(浜上勇人) 今まさに議員から再質問でご指摘の部分については重要な部分だと思います。と申しますのは、特に近年、自然災害が多発して、最近でも熊本の地震にもうちは3班に分けて職員を派遣しました。これは、倒壊家屋の判定の資格を持っている職員が、3班に分かれて10日程度行っていただいたわけですけども、我々も災害がいつ起こるかわからない。そういうときにはほかの自治体からの支援もしていただかなければならないというようなことを考えますと、できる支援も、する場合にはそういう有資格者、先ほど議員からご指摘の、町の職員でその能力を有しない部分については、県なりさまざまな部署にそういうものを習いに行かせたりとか、そういうことは部分的には必要だと思いますけども、ただ、いかんとも現有勢力が非常に人事的に厳しいものがございますし、ただ、先ほどの冒頭に議員からのご質問でございましたように、県立大学への派遣についても従来から県立大学の先生方からは、豊岡市や養父市、あるいは朝来市のように派遣をしてほしいということで、今年初めて対応ができたわけでございますけども、私ども、人の数も財政的にも大変厳しいものがございますから、本来ですと2年間休職をして、2年間で履修をするような大学院でございますけども、私どもから派遣する職員は、日中の仕事は一人前してから、夜間、休日で4年間通わせていただくということで、長丁場になりますけども、これがこの1人で終わるわけではなし、これからも希望する職員を募りまして、行きたいという職員には自己研さんのために派遣をしていきたいというふうに道は今年でき上ったと思っておりますので、そういう対応をしていきたいことと、あと専門的な知識や権能については、資格も含めてできるだけ職員にも取らせるような対応をこれからは図ってまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 最後に1つだけ。今まで出てなかったんですが、災害時に関係する資格として気象予報士という資格があるんですが、実はこれ、この資格はぜひとも取っていただきたいと思います。といいますのは、財政課長はご存知だと思いますが、これは交付税の対象にもなりますので、ぜひともその辺を今後も考えていただきたいと思いますが、最後にいかがでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のご提案、有意なことだと思いますけども、対応ができるかどうか、あるいは大変難しい試験だと聞いておりますから、現有勢力の中の職員が挑戦をしてみたいのかどうかも含めて、内部で検討はさせていただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 立派な職員ばかりおりますので、頑張ろうという職員がたくさんおりますので、ぜひとも募集をかけて、そういう意欲のある職員は、そういう知識、資格だけではいけませんので、知識を身につけていただくような努力をしていただきたいということを求めて、2問目を終わりたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) ここで会議の途中ですが、暫時休憩をいたします。再開を午後1時5分といたします。                              午後12時03分 休憩                              午後 1時01分 再開 ◎議長(上田勝幸) 時間にはまだ早いようですが、休憩を閉じ、会議を再開いたします。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) それでは、3問目に入ります。声が小さかったというような苦情もありますので、少し大きな声で質問をしたいというふうに思います。  3問目は行政職員編であります。正規職員の減少の中にあって、職員の安全衛生、健康管理について伺うものであります。合併後、年々正規職員が減少している状況にあって、職員の病気等による長期休暇が増加していると思います。業務継続が求められている町行政事務に支障が生じているものと考えられます。資料要求の結果、過去3年間には、労働安全衛生委員会及び総務課主催の労働安全衛生、健康管理に係る研修会、講習会の開催はしていないとのこと。今後どう取り組まれるのか伺うものであります。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員の次の質問にお答えをいたします。  職員の健康管理についてのご質問をいただきました。議員もご承知のとおり、本年度は長期療養を必要とするような大病を患う職員が多く、私も心を痛めているところであります。現在のところ病気療養することになった職員が担当していた業務につきましては、周りの職員の応援体制等により何とか遂行できるものと認識をしておりますが、職員の負担が増加していることは間違いなく、各課長には職員の健康管理について十分配慮するよう、毎月の幹部職員会議で指示をしております。労働安全衛生、健康管理に係る研修会につきましては、ご指摘のとおり行なっておりませんが、健康管理への取り組みとして、毎年、総括安全衛生管理者である副町長名で職員の健康診断結果による追跡調査を実施しております。これは、毎年実施しております健康診断の結果、要精密検査または要治療と診断された職員を対象に、医療機関を受診したかどうかについて調査を行うもので、これを実施することにより健康診断で異常が見られた職員が病院等を受診する割合が上昇しており、一定の成果があったものと考えております。ほかにも社会保障制度の共済組合が健康診断結果で生活習慣病のリスクが高いと認められる職員に、保健師等からの特定保健指導が無料で受けられる利用券が交付をされております。利用券は病院等で利用できるほか、本町では、保健師の派遣を受け、職場での保健指導も行っております。また、メンタルヘルスにつきましては、平成28年度からストレスチェック制度が開始されており、職員個々のストレッチチェック結果は、人事権がある私や総務課長等には返ってまいりませんが、産業医による面接指導等によりメンタルヘルス不調を未然に防ぐ取り組みを行っております。しかしながら、健康を害する職員が増加している現状を見ると、今後はもう一歩踏み込んだ取り組みが必要だと考えております。具体的には、一定の年齢層を対象に、保健師や産業医による健康づくりのための研修会を実施するほか、健康上の不安や問題が生じた場合は総務課長を窓口とし、職員の個人情報に配慮した上で適切な措置や対応がとれるよう体制を整えてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたしますとともに、今後も議員からのご提言やご助言をいただければと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 提言や助言は用意しておりませんけども、伺ってみたいと思います。何年か前に高規格道路の決起集会を開いたときに、小林先生が、命は一分一秒を争う病気があるんだと、まさにこれが循環器系の、くも膜下だとか脳梗塞だとか、そういうような病気だろうというふうに思うわけですけども、こういうような病気は突然ですので、なかなか本人はわかっても周りはわからないというようなことがあります。そういう面で、やはりそういう兆候があったら、こういうことが疑われるなということを自分が知識として持ってなかったら、早く医療機関にかかることができないんだろうというふうに思うわけです。そういう面で事前の研修だとかそういうものがぜひ必要なんだろうなということを思っておりまして、その辺をしっかりやっていただきたいと思うのがあります。そうした中で、そのことを含めて、町長は、いろんな行政の中でPDCAをするんだということですので、研修会、講習会をしてなかったらPDCAもできないわけですから、今後しっかりとその辺はしていただきたいと思うわけですが、私は、この労働安全衛生委員会は町の職員で組織する職員組合と一緒になってやっている組織かなというふうに思っているんですけども、その辺を含めて今後どうされるのか再質問したいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員からご指摘のとおりでございます。特に次の幹部を担うような、現幹部も含めてですけども、平成30年度は特に長期療養を要する職員が最近も出てきたということで、非常に頭を痛めているところでございますし、ほかの職員にも健康管理には十分気をつけていただきたいということで、少し副町長、総務課長とも相談をしまして、早急にここ数年しておりました研修会も含めて、職員の健康管理に努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) そうした中で、私は、10年ほど前ですか、見せていただいたのは、兵庫県職員がメンタルヘルスの関係の予防を含めた冊子を全職員に配られておるような状況を見せていただいておりまして、町独自でそういうものをつくろうと思えば、それは循環器系も一緒ですが、そういうものをつくろうと思えば多額の費用も要ったりしますので、県あたりと相談されたり、あるいは本町の健康課と相談されたりして、そのような冊子も全職員に配り、なおかつ研修するんだというようなことが必要だろうと思いますが、それについてどう思われるかお尋ねします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) そういう視点は大事だと思います。ただ、少し費用はかかってもそういうことにも配慮した対応をとりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 町長はお手元にあるかどうかわかりませんが、私が資料要求したものを見ますと、平成28年度から平成30年度までの病気等による休暇状況、1カ月以上休んだ職員というのは19名ある。これは、病気だけではありません。けが的なものもあるということになると、19名という職員の数、重複している職員がおるのかおらんのかわかりませんけども、正職となれば1割の職員がそのような状況になったと言えるわけですから、ぜひともその辺を今後真剣に取り組む必要があるんだろうと思いますけども、再度その辺も含めてお尋ねしてみたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 本当に職員の数が大変厳しいような状況の中で、そういう中の職員が、特に幹部クラス、あるいは中堅クラスがこの平成30年度も次々とそういう状況になりまして、実質的には本当に事務分掌にも困っておるような状況でございますから、今の議員のご提言も踏まえて、対応を強化していきませんと。ただ、実は、せんだって八鹿病院の構成市町長会がございまして、八鹿病院の院長先生にもこういう状況になっておって、気になっておるんですということをお話ししましたら、やはり通常の健診とかよりもその一段上の人間ドックとか、そういうことで未然に防ぐということは大事だろうかなというような、こういうふうな状況になりますと偶然とは言えないような状況でございますし、準幹部クラスが、同年代の職員たちが次々とそういう状況になるということは、何らかの原因もあるというふうに認識もしておりますので、防止に努めてまいりたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 現状の状態、何も開催してないというような状態があるようですので、その改善を求めて、私の質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で見塚修君の一般質問を終わります。  次に、山本賢司君の一般質問を行います。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 山本です。2点通告をいたしております。通告順に町長に問います。  まず1点目は、住民の暮らしを守る防波堤としての町をつくっていこうという点であります。社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行うための消費税法の一部を改正する。この要望は、今議会で初日から何度も何度も我々繰り返し聞かされた言葉であります。1989年4月に導入された消費税3%でありましたけれども、この年は平成元年であります。来年度も含めて31年間で397兆円の消費税収になるんだそうです。同時に、この期間に法人三税は298兆円の減収であったと言われております。これはなぜなんでしょうか。平成元年、この年は我々も承知をしているところですけれども、竹下内閣が全国の自治体に等しく1億円を配った年であります。地方創生の金だといって自由に使っていいよと。あの当時、この1億円を貯金しておくだけで年間700万円から800万円の利子がつきました。今ゼロ金利という政策の中で、家計の利子が法人に移転をしている。この金はどうなったのでしょうか。働く者には渡っていません。非正規労働者は40%にも増えています。年金は減らされ、措置制度であったものが平成12年から介護保険にかえられ、その後、介護サービスからどんどん追い出される、あるいは制限がかかり負担が増えてということがずっと続いています。このことを指摘すると、町長は、従来から常に制度維持のためと答弁をしてきました。しかしながら、これでは私たち住民の暮らしが守れないと言わなければなりません。町としてまずできることは、住民への負担は軽減すること。1つは、国民健康保険税の負担を軽減すること。特に子どもさんの均等割、このあたりはすぐに検討するべきだというふうに思います。いま一つは、公民館等は住民に自由に使ってもらえるようにすること。このあたりはすぐにでも町長の決断でできることだと思っております。消費税10%への増税は、住民の暮らしも営業も破壊をしてしまう。このことは断じて許せないというふうには思いますけれども、町長はいかがでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、山本議員のご質問にお答えをいたします。  今回の消費税率の引き上げは、社会保障と税の一体改革ということで、国民に安定した社会保障制度を確立する一連の取り組みであり、増加する社会保障の財源確保として、また国及び地方の長期債務残高が1,000兆円を超えている状況において、財政健全化を目的として実施されるものと認識をしておるところでございます。地方財政面では、消費税のうち地方交付税分が現行の1.4%から1.52%へ、さらに地方消費税は現行の1.7%から2.2%へ充実されることになります。また、全世代型の社会保障制度への転換に向け、消費税増税分を活用し、幼児教育、保育の無償化のほか、低所得高齢者の介護保険料のさらなる軽減強化、年金生活者支援給付金などを行うとされております。少子・高齢化により現役世代が急激に減少する一方で、高齢者は増加してまいります。社会保険料など現役世代の負担が既に年々高まりつつある中で、社会保障財源のために所得税や法人税の引き上げを行えば一層現役世代に負担が集中することとなります。特定の者に負担が集中せず、高齢者を含めて国民全体で広く負担する消費税を社会保障の財源としている国の考え方は、社会保障制度を維持していく上で当然必要なことであると認識をしておるところでございます。  本町におきましても、今定例会で町の施設の使用料等につきまして関係条例の一部改正を可決いただきましたが、社会保障は、子育て、医療、介護など多くが地方自治体を通じて地域住民に提供されており、地方自治体の役割も大きく、社会保障制度の機能を維持し、制度の持続可能性を確保するためには国、地方双方が協力しながら推進していく必要があると考えております。  次に、国保負担の軽減でございますが、国保負担の軽減につきましては、これまでから国保基金の取り崩しにより税額の上昇を抑えてまいりました。平成31年度においても当初予算で国保税の軽減分として3,700万円の基金の取り崩しを計上し、国保税の負担軽減を図っているところでございます。今後も基金を活用し、負担の増加幅を少しでも小さくしたいと思っております。しかし、基本的に基金がなくなれば相応の負担をしていただくことになると考えております。  公民館の使用につきましては、地域コミュニティづくりにおいて公民館の役割が一層重要となっている中で、公共的団体の組織的、継続的活動を推進するため、地域福祉、地域振興、地域防災、人づくりなど地域のコミュニティ活動の推進に取り組む町内の福祉団体、産業関係団体、社会教育関係団体、文化、スポーツ振興団体、まちづくり団体が会議室を使用した場合、平成29年4月1日より、使用料を10割減免としています。しかし、町の文化協会に加入していない個人的活動を行う趣味のグループ、従業員の研修会などで使用される事業所等は、使用料の減免はありません。個人的な活動グループなどには、地域コミュニティを育成するため、交流活動を推進する文化協会への参加を進めております。公民館等は自由に使えるようにとのご意見でございますが、特定の受益となる私的な利用は減額しないこととしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 消費税10%への増税は、暮らしも営業も破壊をするのではないかという点でのお答えがありませんでした。それを指摘しておきながら、社会保障と税の安定財源ということを今も言われました。しかしながら、社会保障が一番必要な方々が一番重い負担をするというのが消費税の本質ですよね。だから、消費税そのものがいかに悪税かということがそれだけでもおわかりだと思います。  もう一つは、国、地方の借金が1,000兆円ということも言われました。消費税を増税して1,000兆円の国債が償還されますか。残念ながらされないですよね。具体的に幾つか聞いていきたいというふうに思います。平成31年度の部分だったと思いますけれども、3,700万円国保の基金を取り崩して値上げを一定抑えるということをやっておることは、予算の細部審査の中でも承知はしております。しかしながら、所管課とのやりとりの中でも、あと1,300万円取り崩して5,000万円にすれば、医療費に係る国保税の増税分は回避できると。3,700万円国保の財政調整基金を崩しても、新年度、6月確定になるわけですけれども、7,000円余りの増税になるというのが、今現在我々が見せてもらっている予算ですよね。  もう一つは、国保税の増税自体がいかにあかんかという話、別の角度でしたいと思います。国保税の平成31年度の世帯平均、この数字は13万5,394円、13万5,000円でいいです。13万5,000円の世帯平均になるということが所管課から示されております。平成31年度の世帯の所得はわかりませんけれども、平均でざっと90万円前後でしょう。そうすると、15%前後の負担率になるわけです。協会健保の負担率ご存知ですか。8.6%です。これだけ負担に差があるというわけです。この間、今現在の状態は、応能割が50%、応益割が50%というふうに、ここを4年前に変えられました。それ以前は応能が52%で応益が48%ということで、応益割を少し下げるということでやってきました。そして今、資産税割の部分がゼロになっておりますから、丸々所得割でかかるというところまで来ておるわけですけれども、半分の50%は応益、均等、平等という、このものにかかっておるわけですよね。協会健保等は、社保なんかは1人頭幾らなんていうのはないわけです。そのことからすると、例えば、世帯員の数が多くなればなるほど、子どもの数が多くなればなるほど、自動的に1人当たり幾らの分が乗っかっていって、国保税額というのは大きくなっていく、高くなっていくということがあるわけで、こんなことをそのまま続けていていいのかということなんです。  全国で今年、来年、子どもの均等割、こういうものを軽減するという自治体が、私もびっくりしました。全国で25自治体に増えているのだそうです。兵庫県内では残念ながら、今のところ赤穂市だけのようですけれども、高校生までというところも、今年あるいは新年度に向かって出てくるというふうな状況になっておるということからすると、最低限子どもさんの均等割部分は免除するということを町としてしっかりと考えていかないと、子育て支援、全国では進んでいく、うちではやりませんと言っている間にずるずるおくれていくということになるのではないかなと。全国でこうやって子どもの均等割を減免しているところはどういう言い方をしているかといったら、おらが町でやって、県下全部の町でやって、国に対して文句言おうと。この間も全国知事会が、子どもの均等割部分は、もっと言えば、応益割そのものをなくすということが一番いいんだというふうに思いますけれども、そういうところへ行こうと。そのためには自分のところがまずやって、それを周辺に、県下に広げていって、国に対してもきちっとものを言おうと。こういうところへ今行こうとしているわけですよね。そのことを町長はどうお考えになりますか、ということが1点。  もう一つは、公民館等が自由に使えるというふうに申し上げているのは、1つは、今日はこの議論はしませんけれども、新しい地域コミュニティづくりの基本方針、こういうものをこしらえて実際にモデル地区として準備を始めている。平成31年度はそのモデルを2つにしたい。平成30年度は1カ所ありました。というふうなことの中で、公的な団体の無料、それはええんです。特定の利益がありそうなというか、そういう部分が有料なのも悪いとは思いません。しかし、住民自身の自主的な活動が公民館でどんどん広がっていくということが一方でないと、使用料をいただきますよなんていう形でやっていて新しい地域コミュニティづくりなんて、私に言わせたらちゃんちゃらおかしいというふうに思えて仕方がないものですから、ここのとこはもう一遍伺っておきたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、国保の議論あるいは国の借金の総額についてどうこうでございますけれども、基本的に国の施策のことについて香美町が独自でどうこう、香美町長がどうこうというような問題ではありません。いつもそういう議論ですけども、国保税のことにつきましても、6月の本算定で国保税額がどうなるかということは非常に私たちも真剣に考えておりますけれども、一方で、平成27年から税率も据え置きにしてきたことで住民の皆さんにも、あるいは議会の皆さんにも評価をいただいておるところでございますけども、そのことによる基金の減額ですとかさまざまな将来に向けての不安要素もございますから、6月の本算定でどれだけということではございませんけれども、町としてもできるだけ国保税率や税額が、住民負担がとは思いますけども、ただ、将来の基金の残額、あるいは本来あるべき姿を考えますときに、仕方なしに国保の税率を上げさせていただいて、それぞれの世帯負担あるいは個人負担が増えるということも可能性としては大いにあるわけでございますが、念頭に考えておりますのは、できるだけ住民負担を少なくということでここ数年間もやってまいりましたので、方向としてはそういう考え方を持っておりますけども、将来のことも考えますと、お願いをしなければならない部分はお願いする。そういうことでございますし、先ほど出ました公共施設の使用料につきましての考え方もさまざまな、山本議員には山本議員なりの考え方もございますけども、ここ最近になってからさまざまな形で、使用料の減免については減免の幅も広げておりますし、対象の方々も増やしております。ただ、一定のところで線引きはしなければならない。個人的な利用あるいは事業所や営利活動を目的としておる団体が利用した場合には減免の対象にならない。こういう線は、これは、公共施設として当たり前のことだというふうな認識を持っておりますので、そこら辺は山本議員と考え方の違うところでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 子どもの国保税均等割の部分については今お答えがなかったので、ゆっくりお考えいただいたら結構です。もう既に予算審議も総括を残す状態になっておりますから、今ここでどうこうという答えが出てくると思っておりません。先ほども町長自身も6月の本算でどうなるかということは気にしておるということを言われた。従来も決算見込みは立っていて、6月に基金の取り崩しを増やしてその増を抑えてきたという経過があるのも承知していますから、だから、そういう意味では、まだ6月というところがもう一つの関門としてあるんだというふうには私も承知しています。そこのところは私は町長を全然疑ってないんです。どうせあげれへんでと思っていますから。ところが一方で、子育て支援ということを盛んに言う、国もいろんなことをやるっていうけど、財源は消費税だというわけでしょう。みんなをいじめておいて、子どもにあるいは低所得の方々に、年金がわずかしか当たらん人にみたいな話をするから世の中おかしくなるわけですよ。この予算特別委員会の中でもそれぞれ議論もしてまいりました。そこを繰り返しはしませんけれども、子どもの数が少なくなってきて大変だということを盛んに言うわけですから、本町では子どもを生み育てている世代の子どもの数、世帯の子どもの数という言い方をするんでしょうか。要するに一人っ子ではなくて2人、3人、4人と子どもをたくさん生み育てていただいておるということも、この間も何度か当局も言ってきた経過があります。そのことを思うとなおさら子どもの均等割の部分は考え直さないと、言っていることとやっていることの間にすごいギャップが生じるのではないかなと。さっきも言いました。国保世帯の所得に対する負担率、ざっと15%ぐらいになるんです。ちょっと切るかもしれません。あんまり厳密に計算してません。6月段階ではまたその計算ができるようになると思いますけれども、一方で、協会健保はわずか8.6%なんです。あるところが丁寧な試算をしてくれまして、兵庫県下の国保税を全部市町ごとにとって、応益割を全部ゼロにするとどうなるかという数字も表もこしらえてくれたんです。香美町がどうなるか。今現在、2018年の数字ですけども、30万4,000円が17万8,000円、半分にはなりませんけどもそれ近くになるという各市町ごとの数字を出してきてくれています。また、もしよかったら、事務局には届けてありますので、後で見ていただいたら。このことで議論しようとは思いませんけれども、最低限、応益割をゼロにしようと思うと全国では1兆円必要だと言われていますから、国費を投入しろという話が知事会あたりからも出ているわけで、そこまでいかないにしても、子どもの均等割ぐらいは国保税を減免するよというぐらいのところは町長として可能だというふうに思うんです。そんなに大きな金額にはならないと思うんです。先に行けば行くほどしんどくなっていくということを思うんです。これを言うときに、私は、平成17年、平成18年、当時の藤原町長とのやりとりを必ず思い出すんです。何をやりとりしたかといいましたら、当時、平成16年に、各町とも次世代育成支援行動計画というものをつくりました。つまり、今でいうと何でしょう。エンゼルプランとかそういう言い方になっているのでしょうか。その真っ先が平成16年でした。合併した瞬間に各旧3町のものがそれぞれでやりますと口では言いましたけども、全部お蔵入りになって、施策は全部捨てられました。あのときに本当に子どもさんのことを一生懸命応援するよという町にしようということで頑張っていたら、今日の姿は少し違ったものになったんだろうなということを思うんです。今言っているのは、今始めればそれなりの効果があると、私はそう思うものですから、町長に決断を求めております。  もう一つの、公民館等は自由に使えるようにするという部分も、地域の新しいコミュニティをつくりましょうなんていうことを言うんだったら、住民自身が自主的な活動をいっぱい、いろんな方々がいろんなことを公民館を軸にして自由にできるようにするということが一方でないと、官制のそういう新しいコミュニティだなんていう組織を何ぼつくったって、動かないと思うんです。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 子どもの均等割のことで全国の25の自治体が既に踏み込んでいるという話でございますけども、全国の自治体が1,700何ぼあるうちの25の自治体が始めていることが、流れかどうかなんていうような議論のレベルではないというふうに私も考えておりますし、国の制度で子どもの均等割というものが制度上そうなっておることを、香美町だけがそのことをどうこう、25の自治体だけがどうこうというような判断は持っておりません。私は、その制度の中で、香美町としての公的支援の中でそういうものがどこまでのことができるかということを将来の財政状況も勘案しながら、国保の将来的な基金の保有高も考えながら運用しておる中で、現行で香美町の子どもに付加する部分を免除するとか、そういう考え方は持っていないということでございます。  公民館の使用料につきましても、さまざまな考え方があると思うんです、山本議員。例えば、人間にはいろいろな考え方を持つ方がおられて、例えば、自分が車で駐車場を利用するのでも、ここは公的施設の駐車場だから私的に利用するべきではないと考える方もおられれば、ここは町民のための施設の駐車場だから、個人的に勝手に使ってもいいという考え方もされる方もあると思うんですけども、そういう考え方をもとに考えると、我々はこれからのこういう施設の利用のあり方はどうか、できるだけ公的な立場で利用される方、あるいは子どもたちのために学校関係でありますとか、産業団体の関係であるとか、公的な関係で利用される方々は、できるだけ無料で使っていただきたいということで拡充をして無料にさせていただいております。ただ、私的な利用あるいは個人的な集まり、そういうことで利用される方には減免はしない。私はそういうきちっとした考え方は今後も必要になってこようかと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 駐車場と公民館と、どうも町長の中では同じ理屈で成り立つようですから、私は、生涯学習とかそういう観点から、本当に公民館が本来の公民館として自由に使えるようになるべきだという思いがありますから、人それぞれ考え方がある。それはそれで否定はしません。主義主張もあるでしょう。それも否定しません。だけども、私は主義主張で申し上げているのではなくて、今、我々がやるべきことは何なのかというところを本当に真剣に考えていただきたい。  国保の財政調整基金の保有を随分お考えになっているようなので、私は、本来は国保の基金は国保税の負担軽減のために使えばそれでいいと思っている。足りなくなれば一般財源を使えばいいではないかというふうにも思っています。先ほども申し上げました。例えば、協会健保が8.6%、国保世帯の所得に占める負担率は15%前後、このことだけを捉えても国の制度だということだけでは済まない時代に入っているのではないでしょうか。この町の中でも毎日お勤めに出られても、国保でしか医療を受けられない方もいるんです。そんな状況が町の中にいっぱいあるということ。その辺を考えると、行政として、町としてやるべきことというのはまだまだあるというふうに思えて仕方がありません。  もう一遍、公民館の話をちょっとだけしますけども、かつて100万円前後あった公民館の使用料、新年度予算でいくと75万5,000円というぐらいの数字になっています。それは何でかといったら、トータルで利用が減っているということでしょう。もっともっといろんな人に自由に使ってもらうということをやらないと、町長だってこの金が欲しいわけではないでしょう。75万円が欲しいわけではないはずです。だから、そういう意味ではきちっとお考えをいただきたい。  国保の税負担に関しては、6月の本算に向けてさらに知恵も出していただきたいということを申し上げて、2点目に入ります。  農業共済の県下一組合化というのは、自治権を放棄するものなのではないですかということなんです。去年、農業経営収入保険、こういう制度が新設をされるということを質問いたしました。町長の答えの中にも多くの誤った答弁があったりもしました。畜産農家も入れるというふうに答えた部分もあったりしましたが、他の価格補償制度との重複はないんだということ。牛も当然は入れない。パンフレットにも書いてありましたね。来年4月から県下で一つの農済とするということになっておるようで、先日も、26日だったでしょうか、郡広域のえらい方々にお越しいただいて、話も聞きました。町の自治事務を一部事務組合で共同処理してきたというのが今現在の姿であります。町長は、現在副管理者でしょうか。新温泉の西村町長が管理者で、我が町の浜上町長は副管理者という立場で美方郡広域事務組合の責任をお持ちです。  先日の説明によると、国は、平成22年から民営化を求めて、兵庫もと言ってきておるというのが2年前の姿だったんだそうであります。この事実を組合の副管理者としてどう認識をしておられるのでしょうか。民間組合が任意加入の農業共済か収入保険かを選べというのが今の姿で、来年からはそれが民間の組合になっていくと。共済は一筆加入からその農家の全筆加入という、一人一人を管理して、一人一人の共済の掛け金率が、農業共済でいうと40段階あるんだそうです。今は地域によって若干のずれはありますけども、単一の掛け金率ということですから随分変わります。共済にかかれば、当然掛け金率は危険が高いということで、掛け金率が上がると。まさに民間保険になるわけです。これで少ない加入者なら、事業として成立しないのではないかなと思えて仕方がありません。自治体職員の派遣を受けて、役場の共済だと言おうとするわけですけれども、民間の組合じゃないですか。これでは自治権を放棄し、だましに加担をするものと言われても仕方がないというふうに私には見えるんですけれども、町長はどうお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、山本議員の次のご質問でございます。  従前からの農業共済制度に加え、平成30年10月から新たにスタートしております収入保険制度につきましては、これまで何度もお答えしておるとおり、農業共済制度では水稲や大豆など特定の作目に限った自然災害による収量減少だけが補償対象で、価格低下等による減収は対象外ではありましたが、収入保険制度ではあらゆる農作物が対象で、品目の枠にとらわれずに農業経営者ごとの収入全体を見て、総合的な収入減少が補填される制度でございます。また、農家の病気休養などによる減収も補填対象に含められるほか、農産加工品など農業者個々の工夫や新しい取り組みにも対象が広げられています。  一方で、年々進む農家戸数の減少等により農業共済事業自体の経営も困難になりつつあります。いわゆる分母が小さくなり、今後とも縮小が懸念される中で、今の状態では制度そのものを維持できなくなるという懸念がございます。この地域においては、特に家畜共済の死廃、病傷事故が多く、赤字も拡大しつつありますし、食管法が廃止された中で水稲共済においても、時代とともに多様化する米生産現場との乖離や一筆加入方式が廃止されたことの背景には、農家の高齢化等により損害評価委員のなり手もいないという状況がございます。また、ご質問では、自治権の放棄云々のこともございましたが、農業共済制度発足時のもともとの位置づけとして、この制度自体が農家の相互共済の組織を基礎とするものであることから、農家自ら組織する組合とされていました。しかしながら、組合等の事業規模が極めて零細な場合等に組合からの申し出を受けて市町村がその事業を行うことを禁ずる理由はないとのことから、昭和32年の法改正により、組合組織を原則としながら、特定の場合に組合がその事業を市町村に移譲することができるという道が開かれたものとされております。この法改正により、本町においては、旧村岡町では昭和40年、旧美方町では昭和41年に各町へ事業が移譲され、現在に至っております。こうした法の原則や今日までの経緯に鑑みれば、組合員により組織され運営される民営組合での事業実施は、自治権の放棄に当たるものではないとされております。また、1県1組合化に向けた県全域をその区域とする組合の設立については、従来の農業共済制度の改正による共済種類の多様化に加え、新たに収入保険制度の導入に伴う農業者の選択の幅の広がりに対応し、十分な専門的知識に基づく農業者への的確な情報提供や説明を可能にしていくとともに、より大きな資金力と財政基盤を持つ組織へかわることにより、安定的な事業運営の確保や負担と給付の関係が公平な補償につながることから、農業者の利益にもつながるものと考えております。  国では農業を今後の成長産業として位置づける中で、収入保険制度は農業経営の安定に向けたセーフティーネット、時代の変化に対応した農業経営を全体的に支援する仕組みでございます。作付面積など一定の基準により、一部当然加入であった農業共済制度の時代にそぐわなくなった部分を改めるとともに、新しく導入された収入保険制度、それぞれに特徴がありますが、いずれにしても農業者個々がそれぞれの判断でそれぞれの経営内容に合った補償制度が自由に選択できるよう選択肢が増えたということでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 選択肢は確かに増えたということになるんでしょう。そこは私も否定はしません。具体的に伺います。農業経営のセーフティーネットだというふうに今もお答えになりました農業経営収入保険、これが昨年10月に発足と言いました。11月末が締め切りでありましたけれども、余りにも全国的にこの収入保険への加入が少なくて、年末まで12月いっぱい、1カ月延ばしました。1月1日からスタートしております。それは、1月1日から12月31日という税の申告時期との関係です。ただ、法人の場合は法人の決算月ということとの関連があるというふうには伺っておりますけれども、いずれにしても、郡広域で今現在申し込みを受けている農業経営収入保険の件数は何件でしょうか。また、農業共済についても分母が小さくなり過ぎて、共済が今の状態ではもたなくなる。だからパイを大きくして県下一本でいうことをおっしゃるわけですけれども、農業で米つくって飯食えないという状態をつくっておいて、共済に入らないから、あるいは共済の分母が小さいからといって、さらに規模拡大を進める、法人化を進めるというのが国の一貫した方向ですから、農山村でそういう共済だとか収入保険だとかに入る人がいなくなるのは当然だと私自身は思いますけれども、今の実態を副管理者でもある町長にお伺いをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、農林課長から資料をいただきました。美方郡では、果樹が2人、水稲が2人、野菜が1人というような収入保険に加入したところだというふうに伺っております。ただ、せんだって郡広域の議会で農業共済事業の予算の審議がございましたときに、聞きますと、私も梨つくりでしたので、果樹共済の部分で収入保険に移行する方があるというようなことがありましたので、それは大型農家だと思いますけども、やはり自分が農業経営をしていく上でどちらが有利か、あるいは将来の自らの営農活動にどちらが資するかということで判断なさって、数の多い少ないはこれからどうなるかというようなまだ初年度でございますから、そういう思いもしておりますけど、やはり将来的に自分の農業経営についてどちらがどうかという判断をなさる方はこれからも増えてこようかと思いますし、実際に果樹農家で申しますと、大型農家が1件、2件参加をされるということになれば、樹園地面積でいいますと戸数以上のものが影響が出てくるというわけでございますから、そういう面では今後の推移を見守ってまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎山本賢司(5番) 水稲共済の状況はわかる。 ◎議長(上田勝幸) 農林水産課長、藤原博文君。 ◎農林水産課長(藤原博文) 水稲共済の加入の状況でございます。平成30年の加入が、香美町全体で500.37ヘクタールでございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 平成30年度は当然加入ですからこの数字になるというふうに思うんですけれども、平成31年度はどうなるんでしょうねと思えて仕方がないんです。制度の説明が、先日2月末に配付された農済の冊子、あれぐらいしか今のところ出てないのであれですけども、郡広域はこれから4月、5月説明をするというふうにはおっしゃっていますけども、今までの当然加入であったものが、今度からは任意だよと言われた瞬間に、どうしようと考えたときに、下手をすると、私が一番心配するのは、無保険になる方が多数になるのではないかと思えて仕方がないんです。そのあたりを、町長は副管理者でもあるわけで、どんなふうにお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほどの議論で申しますと、収入保険を選択される方は大型が多いと思います。ですから、水稲共済に加入をされている現行の農家も、飯米農家が大分多いと思いますから、そういう方々は、余り真剣に収入保険がいいとか、今までの共済制度がいいとかというようなことでもありませんし、従前の共済制度は収量を補填するものでございますから、例えば、収量が減った部分についての補填でありますから、飯米農家がそういうことをもって収入保険に入るか従来の共済制度に入るかということは、あんまり真剣には私は考えられないとは思いますが、このことが年々進んでいくうちに、大型農家とか果樹園芸農家、あるいは米をつくったり果樹をつくったりで生計を主に立てておられる農家は、きちっとした将来予測のもとに選択をされるというふうに思います。ただ、大部分の、2反、3反に水稲をつくっておられるような方々は、余り真剣に、どっちでもええわという方が多いと思われる方は、今までの共済制度が多いのかなというふうな感覚を持っておりますし、青色申告ということで限られておりますから、やはりどうしても専従的に大規模な農家、あるいは果樹園でも大規模に経営しておられる方々が収入保険制度に移行していかれるのかなというふうな予測はしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 水稲でかつてはいもちですとかウンカの大量発生ですとか、結構病虫害があったり、あるいは風で倒れたり、いろんなことがありましたけれども、このごろ余りなくなったんです。そういう意味では、イノシシですとか鹿ですとか、そういう獣害は一定あるのかなと思いますけども、共済の実績を見ておっても大体そんな数字ですから、そうなってくると、今、町長も言われたように、出荷をするということが前提の農家はそれなりの判断をされるでしょうけども、我が家で食べて、子どもらに送ってという飯米農家と言われる方々、こういう方々が真剣に考えないということではないとは思いますけども、引き続き共済の掛け金をして、どうせ共済当たらへんがなみたいなことで無保険の状態が当たり前になってくるのではないかなと思ってとっても心配なんです。そうなってくると、何かの際に全体が大きな被害を受けたというときに全く補償がないということにもなりかねませんので、ここのところはどうするのがいいのか私もよくわからんのです。だけども、少なくとも百姓をやっておったらちゃんと飯が食えるという状態をつくらない限り、保険に入って万が一に備えましょうなんていう方向には行かないんだろうなと思うものですから、そこのところは、来年以降、県下一つの組合になったときに、町長の立場というのは何か残るんですか。何も残らへんのかな。本当に役が少ないんですよね。理事だとかいうのを見ておっても、町長ぐらいは何か理事か何かで出るんでしょうか。
    ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私がどういう役になるかというようなことは詳細には聞いておりませんけども、ただ、山本議員、収入保険制度ができたからといって現行の農業共済に加入者がなくなって、万が一のときの無保険状態というようなことには、私はならないと思います。掛け金自体がそんな高レベルのものではありませんし、従来、農業共済で水稲の共済に入っておられる方々は、小規模とはいえ自分のところの農業経営のセーフティーネットでございますから、このことは地域の農会やさまざまな活動の中で従来型の小規模農家でも農業共済の制度には加入はいただけるものというふうに理解はしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 美方郡で2人というのが理事か何かであるようですから、町長自身がなるのかどうかわかりませんけれども、選挙でということになるようですから、ぜひとも農家にとって本当にいい制度だよと言われるようなものにしていただかないと、結局は放り出してしまうということになりかねんということを申し上げて終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で山本賢司君の一般質問を終わります。  次に、西坂秀美君の一般質問を行います。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 西坂秀美でございます。第110回3月定例会一般質問をいたします。  まず1問目は、町長に公共交通についてお尋ねをいたします。午前中に同僚議員からもございまして、重複する部分もあろうかというふうに思いますが、よろしくお願いいたします。  公共交通につきましては、一昨年9月定例会で高齢者の運転免許証の返納対策として、また、昨年6月にも公共交通についてお尋ねをいたしました。2度の質問に対して、町長は、庁舎内でプロジェクトチームを立ち上げて、町民バス、まずバスという概念を変えて、タクシーであれ乗り合いバスであれ、民間の事業者に委託する形であれ、今と違う抜本的な対策でもって、まず現行、町民バスを利用していただいている町民の皆さんの3倍増を目指して準備を進める。本年10月をめどに、どこまで皆さんに喜んでいただけるような公共交通体系ができるか、役場内でしっかりと検討を頑張るから見守っていただきたいということでしたので、私は随分楽しみにしておりました。しかし、議会前の担当課から、また平成31年度に臨む町政の基本的な考えで、町民に利用意向の実態調査を平成31年度に行った上で、現行の見直しについて見きわめて判断をしていくと聞き、正直言ってがっかりいたしました。村岡区、小代区には民間の路線バスが運行されており、制約があり困難をきわめるということは私も承知はしております。  高齢者の運転免許証返納者は年間60人台で推移しているとのことで、一昨年、私が質問させていただいてから既に100人を超す方が交通弱者になっております。我が町の高齢化率は、人口ビジョンよりはるかに早いペースで進んでおります。これから交通弱者が増加することは明確であります。プロジェクトチームの皆さんは、日ごろの業務以外にご苦労を願ったわけですが、町長の答弁、また担当課の説明でもそうですが、5,000万円を超さない範囲でというふうにあります。この5,000万円の根拠は何でしょうか。また、5,000万円を超してはだめなのでしょうか。このことを町長にお尋ねします。私は、この5,000万円がチームの皆さんの新たな発想の妨げになっているのではないかなという思いがいたしております。言葉は悪いですが、現状をいじって何とかならないか、そこから前に行かないのではないかなという思いがいたしております。香住区は民間バスが完全撤退しましたから、自由な見直し、発想というものが可能ですが、そうすると現行よりも経費は増大するという言葉が出てきます。その言葉が示すとおり、5,000万円がじゃましております。なぜ5,000万円でないとだめなのかなというふうにチームの皆さんは思っても、町長には言えませんよね、これ、もちろん。ですから、私がお尋ねをいたしますが、香美町の町域、また公共交通の現状、今後の人口減少あるいは高齢化を考えて、その上で我が町の財政状況も考えて、5,000万円が本当に妥当なのか。チームの検討課題に、これ、なぜ町長、しなかったのでしょうか。私は、そこから始めていくべきではないかというふうに思います。また、町長は、バスという概念も変えて、今と違う抜本的な対策をと言われました。それなら制限を取っ払って、自由にいろいろな発想を出し合う。この選択肢があってもいいのではないでしょうか。逆から考えてもいいのではないでしょうか。チームの皆さんは良識のある皆さんですから、無責任な数字は出してきませんよ、町長。その選択肢も、町長、なしでしょうか。まず1回目の質問です。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西坂議員のご質問でございます。  午前中の寺川議員への回答と重なる部分もございますが、2月26日の全員協議会でもご説明をさせていただきましたとおり、昨年6月、役場内部に公共交通網見直し内部検討委員会を設置し、町内公共交通機関の運行と利用の状況、経費や財源、スクールバスや福祉交通の現状、各地の事例を調査しながら、大きな流れの一つでありますデマンド運行についての検討を行ってまいりました。まとめとして、小代区、村岡区の運行見直しについては、制度の壁に阻まれ、デマンド運行の導入は困難であり、現行にまさる運行形態を見出すことができませんでした。しかし、一方で、香住区の抜本的な見直しについては可能ということで、各地区ごとに見直し案が出たわけですが、運行経費の増加が見込まれること、電話予約が必要となる範囲が拡大したり、運行形態が複雑になることから、利用者増加につながるかどうか不透明であることなどの課題があるとの内容でありました。このことから、平成31年度においては、町民バスの運行は現行のまま行い、町民への利用意向の実態調査により、利用実態の詳細分析を行った上で運行の見直しについて見きわめて判断することといたしました。  なお、検討委員会は今後も継続し、利用意向調査につきましては、総論や希望でなく、実際に利用していただけるかどうかも含め検討してまいりたいと考えております。また、運賃につきましても、当然この検討委員会において議論を行ってまいりました。町民バスについては、香住区では基本運賃の低減は可能であるものの、路線バスとの重複区間がある村岡区、小代区では基本運賃の低減は困難であるため、運賃低減を行った場合、町内で大きな料金差により不均衡が生じるという課題が出てまいります。運賃助成の対象者を絞り、例えば高齢者のみに限定して上限運賃制を行った場合についても、町外利用分の精算方法などの課題も多いため実施に踏み切ることはできませんでしたが、このことについても引き続き検討を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 町長、私が問いたいのは、今の答弁はさっきも聞きました。5,000万円というその根拠は何でしょうかということなんです。それに、まだあります。5,000万円が妥当なのか。本当にこれで我が町の公共交通、5,000万円が妥当なのかどうか。そこの部分をなぜチーム課題に取り上げなかったのか。私は、そこから検討を始めるべきではなかったのかなと。5,000万円という数字がたびたび出てくるものですから、それを越すと経費が増大するという表現が次々に出てくるんです。そして、町長は、バスという概念を変えて、今と違う抜本的な対策というふうに言われていましたから、ですから私は、この5,000万円という制限を取っ払って、自由にまずいろいろな発想を出し合う。その選択肢もあってもいいのではないか。この3つのことについて、町長、再度答弁を願います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 西坂議員のお話ですと、我々は費用対効果ということも考えなければなりません。例えば、住民の皆さんが日常生活の中で、多くの住民が、大部分の住民が使っておられるような公共交通の現行のバスならもう少し費用はかかってもということでございます。町民バスが4,300万円かけておるということでございますから、4,300万円のお金をかけて実際にどのぐらい利用者があるかということを考えますと、5,000万円ぐらいで今の倍利用していただけるような利用形態のものを構築できないかという意味で5,000万円という数字をしたわけでございます。乗っていただけるかどうかも考えもなしに、利便性だけを強調して、何億円かかっても利用していただきやすいようなものを考えるという判断には私は立ちません。特に村岡区、小代区、谷々が深くて、なかなか路線バスなり町民バスの利用が、谷々に入りこまなければならないから、どの谷にも違うバスの路線を敷くということは、今より何倍も経費がかかることからなかなかできない。そのかわり谷々に乗り入れてくるということで、テスト路線もテスト期間もつくってやりましたけども、そういうことであると、やはり利用者が余分な時間がかかるということで利用が少なくなるというような結果もございますので、なかなかジレンマに陥っているわけでございますし、一方で、今、議員からのご質問もありましたように、バスという概念は捨ててもいいということは指示には出しました。ただ、先ほども寺川議員のところで申しましたように、現行、タクシーというような文化がないような村岡や小代に、急にタクシーを、例えば、タクシー会社の配置をお願いするとしましたら、またこれも莫大な費用がかかります。  企画課長に申し上げましたのは、例えばシルバー層、あるいはこれから個人タクシーを村岡、小代、射添に1台ずつとか、それぞれの小学校区単位ぐらいに1台ずつ個人タクシーを要請するようなことに公的な支援で、それぞれ現役を引退なさったような方々に個人タクシーを運営していただくようなことはできないのだろうか。そういうことも含めて指示は出しました。ただ、そういうものの許認可ですとか、そういうドライバーの育成ですとか、車両をどうするかということが平成30年度中になかなかまとまらないという中で、委員の職員の意見を聞きますと、自治体間を通っております9号線を通っておる路線バス、料金のこともバスの乗り入れのことも、路線バスが9号線を縦断して通っている以上、そこをバス路線の町民バスが並行して行くことができないことが最大のネックだということでございますから、私は、委員の皆さんにも意見として申し上げたのは、新温泉町、養父市の理解があったら、香美町は全但バスの路線バスに対する支援をやめることはできるのかということを申しましたら、例えば、村岡や小代から八鹿高校に通っている生徒は、交通手段がないことになるというような、個別の事情を委員の皆さんから報告をする中で、平成30年度中に新たに5,000万円以上かかるような報告でしたけども、私が決断をすれば香住区が格段に便数も増えて、利便性も高まりますけども、問題とするのは、私は主に村岡区、小代区、JRもない、タクシーもない地域、そこでの公共交通の充実ということが前提にございましたので、これは、私のイメージしておったことと逆の方向に行くので、もう少し時間を頂戴して、きちっとしたものをもう少し研究してほしいということで、私の判断のもとに平成31年度にも継続して検討することにいたしました。  費用がかかることを認めて、委員の皆さんが出してくれた案を実現しようとすれば、1.4倍から1.5倍、今、4、5千万円かかっているものも7,000万円、8,000万円費用をかければ可能でございましたけども、現行の委員の案では、村岡区、小代区は今とほとんど変わりませんので、これでは意味がないということでもう少し時間を頂戴するという結論に達したところでございます。  5,000万円という意味は、現行4,300万円ほどかかっておりますので、4,300万円もかけておっても空気ばかり運んでおるわけでございますから、お金に上限を設けるのは、これは、私は首長として責任のある判断だというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 町長の言う費用対効果、この意味はわかります。でも、これから超高齢化社会を迎えて、費用対効果ばかりを言っておって、行政はそれでいいのかな。福祉の観点から福祉のまちづくり、本当に住みやすい町なのか。高齢化の進行がだんだん早まっていく。その中で少しでも我が町は抵抗して、高齢化率を少しでも、過疎化を少しでも弱めていく。その対策として、私は公共交通の充実ということは本当に効果のあるものだろうというふうに思います。公共交通がなければ本当に生活のできない方も、病院に行けない方も出てくるわけです。町長、便利のいい地域に住んでいる方には、私は、なかなか実感は湧かないというふうに思います。村岡、小代、山間部に住んでいて、病院に行きたい、あるいは、ときには買い物にも行きたい。私は、そういう人たちのことも考えていけば、費用対効果ばかりを追求するということはいかがなものかなというふうに、私はそう判断するんです。ですから5,000万円、1.5倍かかって7,000万円、7,500万円かかったって私はいいと思います。私は、町民の皆さんもそんなに言わないと思います。私は、そこはどうも町長とは考え方が違うんです。  次に進みますけど、昨年末に、私、いつものとおりなんですけど、視察研修報告会に町長は出席していただきました。その場である町の交通対策費、そこで町長尋ねましたから、私、5,000万円使っているんですということを答弁しました。うちの町と一緒ぐらいだなという発言があったということを私も記憶しているんですけれども、しかし、中身を見てみると、町長、全く違うんですよ。ここの町は、一般会計の予算は67億円なんですよ。ちょうど我が町の半分。そのくらいの規模なんです。その規模の中で5,000万円交通対策費にかけているということは、我が町の1億円にも匹敵しますよ。それくらいの負担感というのがこの町にはあったと思います。そこの町は面積が341平米ですから、うちと30平米狭いぐらいですね。私も30平米といっても予想がつかないものですから、調べてみると、旧美方町が66平米ですから、それのちょうど半分ぐらいの差の違いぐらいだというふうに、その半分でも想像がつかないんですけども、そこに人口は4,361人、去年4月1日現在、そして高齢化率は既に50%を超えているんです。町長の挨拶の中で町長がそう言っておられました。我が町より30平方キロ小さいだけ、そして、我が町は細長いのが特徴なんです。しかし、この町は丸みを帯びております。しかし、町長に後で私がつくったパワーポイントを印刷していますので、見ていただいたらわかるんですけど、ここの町は我が町より谷が深いんです。いっぱいあります。地図を見ていただいたらわかります。ですから、簡易水道の普及率が72%なんです。水道がまだ敷けてない地域が28%残っている。そういうところを考えてみると、どういう地形なのかということが想像できるんだというふうに私は思います。  それから、また後で見ていただいたらというふうに思いますけども、一つの時刻表の中で、バスの便が9便大型バスが通っているんです。それでも、朝7時から出て、7時、8時、9時の間に2便往復する。夕方は3時から7時までに3便、4便という便があります。ですから、職員も通勤に十分利用できるわけです。ですけど、これも住民の要望に沿って、また利用の少ない便、廃止、また70何人乗りの大型バスを入れていますけども、それを中型にしたり、あるいは小型にしたり、そして空白のできる時間帯はデマンドバスで対応しております。職員も定期券を買って通勤している方が大勢いるんだということを町長が言っておられました。しかも料金は200円ですよ、町長。定期を買うと一般の人でも6カ月で4万2,000円なんです。一月7,000円ですよ。中学生は一月1,800円、小学生は一月900円という料金になります。その中でも小・中学校に兄弟姉妹がいる場合には1人分だけでいいと。3人兄弟がおれば1人分だけ払ってもらったらいいんだということになっております。もちろん、我が町は、児童・生徒は全額町負担。しかし、その金額を比べてみてください。大きな差があります。また、乗車人数についても年間2万5,911人なんですよ。ということは2万6,000人。月になおすと1カ月2,159人。1カ月30日で割ると1日72人の乗車です。我が町の町民バスは3万人前後で、今、多分推移しているのだろうなというふうに思っております。香美町の4分の1の人口で、2万6,000人の乗車人数が多いのか少ないのか。また、香美町が1万6,000人で3万人前後が少ないのか多いのか、一目瞭然なんですけれども、大型や中型が入れない地域に10人乗り、あるいは15人乗りの小型のデマンドバスを走らせていますが、乗車率は思ったより伸びなかったということで、もう既に次なる対策を立てております。  先ほど5,000万円と言いましたが、さらに1,900万円かけてタクシーチケット交付事業というのを立ち上げております。免許を持たない70歳以上の方、要支援、要介護の認定者は全員、そして障害手帳をお持ちの方は全員、これらを対象に400円チケット50枚つづり、2万円を交付する制度であります。これは、4,364人中、該当者が約1,200人いるそうなんです。そこに950人分を予算化、すなわち1,900万円をさらに予算化しているんです。そして、デマンドと比較しながら、タクシーチケット交付事業にするのか、デマンドを残すのか、2つの事業を並行してやりながら検討していくんだということです。  先ほども言いましたけども、人口は香美町の4分の1、予算規模は2分の1、面積も30平米の違いはありますけれども、香美町より交通対策費が、町長、2,000万円多くなっているんです。この町は民間バス会社が完全撤退していますから、自由な発想で何の制約なしで町民バスが運行できる、そういうメリットがあるんですけど、町長、これ、どう思われますか。この町で我が町より多いお金をかけている。しかし、実際には、町民バスに乗っている人間は我が町より少ないんですよ。我が町は約3万人だというふうに私は認識しているんですけれども、ここは2万6,000人。それでも運行しているんです。これはなぜか。町長の方針なんです。ここはコンパクトヴィレッジ構想というのを持っていますから、市の中心にいろんなものを全部集中して、そこに地域から人々が集まってくるという方式をとっておりますから、やはり交通対策というのは本当に命綱なんです。ですから、これだけの事業をこなしているというふうに私は思っているんですけど、町長、これ、どう思われますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほどの5,000万円の議論ですけども、これは、町民バスにかけている費用が4,300万円だから5,000万円。現行では、実際に全但バスへの補助金ですとか8,000万円近く香美町も使っております。今、議員がおっしゃいますように、我々も、先ほども申しましたけど、一番の課題は、自治体間を通る路線バスというものが、今例で示されたような町は、全部、例えばその地域の公共交通を担うバス会社が全部撤退してしまって、香住も村岡も小代も路線バスがなくなった。これを町民バスとして新たな公共交通を立ち上げるということであれば、さまざまなことができようかというふうに思いますし、何度も申しますけども、先ほども申しましたけども、私がもう少し検討期間を設けるようにということで委員の皆さんがまとめてくれた案を、報告を受けて決断をしたわけでございます。  本来、今、議員がおっしゃいますように、香美町が3つの区それぞれあって、鉄道もある、民間のタクシー会社もある、結果的に、香住区が今よりよい町民バスの路線にというまとめになったんです。9号線を走る自治体間を通る路線バスがあるので、町民バスが併用して走ることができないので、非常に住民にとって利便性の低いものに、より多くの費用がかかるというようなまとめでありましたから、香美町の本来公共交通を必要とする村岡や小代はほんの少しだけしか変わってないのに、香住区だけが便数も増えて利便性が高まるようなバスに1.5倍も費用をかけることが町民に受け入れられるかという判断のもとに、私がもう少し検討をするようにという指示を出したわけです。  議員がおっしゃいますように、公共交通の、例えば、香美町でいう全但バスがもうなくなってしまった、全部が撤退してしまった地域に、町民バスだとか新たな公共交通を構築するということであれば、金額のレベルも、あるいはさまざまな規制やそういうものをクリアするのももう少し楽かもわからんですけども、八鹿から新温泉に向かって走る9号線を走っているバスには、並行して町民バスを走らせるわけにはいかない。なおかつ、タクシーを村岡区や小代区に配備しても、常にタクシーがなかった地域にタクシーが来たからといって、住民の皆さんがせっせと利用していただけるかどうかとしたら、私は難しいというふうな判断がありましたし、極論で言いましたら、委員の皆さんに当初申し上げましたのは、例えば、町民バスも全部やめてしまう、路線バスも負担もしない。本当に困っておられるお年寄りの方々に、各区にタクシーを配備して、タクシーチケットをあげて、1カ月に10枚とか、そういうことをすれば年間にどのぐらいの費用がかかって、本当に困っておられる方々が、月に何度かは公的扶助のあったタクシーチケットで目的地に行けるようなことをしようと思えば、どのぐらいの費用や規制をクリアする費用がかかるのかということも検討の俎上には上げました。ただ、現実的ではないというような委員の報告でありましたから、どうしても、やはり先ほどの八鹿高校に通学する生徒のことも考えますと、路線バスを町の補助をやめて、町は責任を持ってそのものに費用負担をしないということは、さまざまな弊害が出てくるというような総論をまとめた中で、香美町の中でも香住区だけが突出してよくなる公共交通の改編に今の1.5倍の費用をかけることを、町民の皆さんが理解をしていただけるかという判断に立てば、私は、今すぐ10月から実行するわけにはいかないということで、もう少し検討するようにということでございます。  議員が出された例の町の、それぞれの町の財政状況やら地形ですとか、例えば、町域が円形だとすれば巡回型の町民バスというようなことも可能ですけども、我々の町はそうは絶対なりませんから、そういうことがなかなかクリアできないということで、9人の委員、さまざまな知恵を凝らして、宿題も持たせて、自分の事務分掌以外でも夜遅くまで検討会議を行っていただいた中でそういう結論でありましたから、私の判断のもとに、その報告の実行を10月から進めることはやめたということでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) そのことはよくわかりますし、今、村岡区、小代区でいろいろな制約があるということは私も最初に申し上げました。そのことも知っています。それから、町民バスにこれだけかけている。そのほかにかけているということも私も重々承知しております。そういう中で検討を重ねていただいたということですけれども、香住ばかりが便利になる。私は、それはあってもいいのではないか。本当に交通弱者が少しでも楽になるのであれば、私は、お金はかけてもいいと思います。やはり香住町内の中でも本当にそういうことを待ち望んでいる方もおられるわけですから、小型のデマンドでも走らせて、そういう交通弱者を救うということは、町の姿勢としてあっていいのではないかなという思いが私はしております。  私は、特にここの町で町長が長年、町職員として勤めてきたから、本当に私は、ニーズの把握には努めてきたんだと。それらを私は町長になってから次々に町政に反映してきました。例えば、先ほど言いました水道でも、湧水を引いたり井戸を掘ったり、そうしたら工事費がかかります。そうしたらそれは町が助成してやりましょう。その水が飲み水に適しているかどうか、町が補助して水質検査しましょうか。そして、子どもが生まれたら祝い金も第3子まであげております。そして、満1歳まで、大体10カ月間、1歳になるまで、2カ月はないそうなんですけども、10カ月間、月3万円、家庭で保育する場合。そして1歳から4歳になるまでは月に3万円ずつ交付しております。本当に子育てにも配慮しております。幼稚園はありませんけれども、2年保育で、保育料は全くとっておりません。無料です。そして、企業内での保育所を運営しているところがあるんですけれども、3,000何百万円という運営補助を出して、子育て、そして働くことへの援助もなされております。猫の避妊手術代の助成まで本当に出しておられます。総務民正委員の委員が、本当にここの町は町民の心に寄り添った町政運営がなされているといったゆえんがここにあるわけです。皆さんはそこの部分をそういうふうに評価されておりました。  私は、公共交通は現状だけで考えるのではなくて、これから5年後、10年後の我が町の状況、また自分自身の5年後、10年後を想像しながら構築してほしいなということをある場所で発言いたしました。弱い立場の住民に寄り添って、公共交通の確保に今後も取り組んでいただくことを求めて、1問目を終わりたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) ここで会議の途中ですが、暫時休憩をいたします。再開を2時50分といたします。                               午後2時35分 休憩                               午後2時48分 再開 ◎議長(上田勝幸) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) それでは、次に、教育長にお尋ねをいたします。  前回の質問では3問も通告をしておりまして、時間がなくて大変失礼なことをいたしました。改めておわびを申し上げます。  昨今の報道で、来年度から教員の時間外勤務の上限を月45時間とする指針が示されました。働き方改革にはほかの項目もございますが、今回は時間外勤務に限って現状をお尋ねいたしたいというふうに思います。  来年度までに規則や条例で自治体は定めなさいということになっておりますから、そのときの判断基準といたしたいというふうに思っております。また、高校教諭が裁判を起こすなど社会的な問題ともなっておりますので、私は、香美町の現状を知っておきたいという思いで質問をいたします。私は、教員の時間外勤務は、例えば、部活動で大会が迫っているような場合、時間外を発令できると私は思っておったんですけれども、そんなことはできないことを今回初めて知りました。このことについて学ぶ中でこのことが初めてわかりました。教職員の時間外は、教職員給与特別措置法、いわゆる給特法で災害対応や修学旅行など、超勤4項目というのが定められており、これを除いては自発的行為と位置づけられているというふうに私も初めて知りました。そして、残業代は原則支払われないかわり、教職調整額を受け取る仕組みであって、これがかえって教員の時間外を長くする要因だということを指摘されております。  文科省の調査では、中学校の6割、小学校の3割が過労死ラインと言われる月80時間を超え、そして、その過労死ラインを上回っております。また、時間外が月45時間を超えたのは、中学校では89%、実に9割、小学校では82%、8割超に達しているとありました。そこで1)として、本町の時間外の状況を伺います。また、中学校では部活動が活発で、本町の生徒の頑張りは本当にすばらしいものがあります。今回の改革で部活動指導等で考えられる影響を2番でお伺いいたします。  前回の質問で私は英語教育のことばかり質問いたしましたが、実は、来年4月から小学校でプログラミング教育が必修となります。5年生の算数、6年生の理科、総合学習でコンピューターの仕組みを知ろうとしてプログラミング教育が小学校の新学習指導要領で必修化されております。英語教育にさらにプログラミング教育が加わることとなりますが、その対応についてお聞きいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、西坂議員のご質問にお答えをいたします。  まず1番目の問題でございます。本町の時間外勤務の現状でございますが、本年度4月から1月末現在の集計でございますが、本町の全教職員の時間外勤務の1カ月平均は33時間でございました。文部科学省が平成31年1月25日に示した公立学校の教師の勤務時間の上限に関するガイドラインによる1カ月の時間外勤務の上限目安である月45時間は、現在下回っている状況でございます。これは、小・中合わせた教員の平均でございます。  2番目でございます。部活動指導の問題でございますが、現在、中学校ではノー部活デー、1週間のうち平日に1日以上、そして土日に1日以上の部活を休む日を実施しております。平日の勤務時間終了を、それぞれの学校によって若干違いはございますが、大体16時30分、勤務開始が大体7時45分ぐらいだろうというふうに思います。部活終了時間を含めた生徒の完全下校時刻を18時とした場合、平日については1日に1時間30分、現在は日が長くなりましたから、若干1時間ちょいの練習時間はしておりますが、冬季であれば30分もすればもう下校時間になってしまうという時期がございます。1日に1時間30分、週4日として、1週間当たり6時間の時間外勤務となります。1カ月4週間として計算すると月24時間程度の時間外勤務となります。ただ、月24時間の時間には、今まだ指示がありませんが、土日1日の部活動指導時間がこの時間には入っておりません。これを寄せると大体36時間ぐらいになるのではないかというふうになります。よって、時間外勤務の上限時間の目安である月45時間、年間360時間内で対応は、現在のところ可能であると考えております。ただし、部活動以外の勤務を考えると、上限に対して十分に時間的なゆとりがある状況とは言えません。したがいまして、教職員の健康については十分配慮をしていきたいというふうに思っておりますし、それぞれの学校長には、自分の学校の勤務時間の掌握をしっかりしなさいという指示は出して、毎月統計をさせているような状況でございます。  3番目でございます。プログラミング教育でございますが、もうご存知のように、プログラミング教育というのは課題教育であります。英語は教科の学習だから、どうしても時間を決めてやらなければいけないという違いが若干ございますが、しかしながら、新しい教育として、流れの中として完全実施から入ってきますので、2020年から本格的に始まる小学校でのプログラミング教育に向け、本年度から香美町教育研究所において研修体制を構築し、情報教育担当者の研修において、但馬教育事務所からの指導を仰ぎ、準備を進めております。したがって、時間外勤務の上限の目安である月45時間、年360時間で対応は可能であると考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 今、本町では可能であるということで、一安心しておるところですけども、今、都会ではこの改革によって部活動の対応を心配する保護者が随分増えているということが随分報じられております。そのためにスポーツクラブ等を考えたり、いろいろなところに行って部活動に励むということが本当に多く見受けられるようになった。働き方改革以後、それが顕著であるというふうに今、報じられているところです。我が町でも中学校では全くゼロではないと思うんですけど、余り聞きませんけれども、高校では町外や、あるいは県外に進学して、部活で大きく羽ばたいている状況が多々あります。新聞等でもよく見受けられるわけです。中学校の3年間はその基礎づくりの本当に重要な部分であろうかなというふうに思っております。我が町で対応が難しい状況がもしあるなら、どう対応するのかなという心配をしたわけですけれども、我が町では対応ができるということでひとまず安心はしているところであります。  また、前回では質問時間がなくてできなかったんですけど、どこかでたしかOB職員の採用ということでお聞きしたときでしたか、時間が非常に短時間なためにその勤務をお願いすることが非常に難しい状況にあるんだということをどこかで聞いたか見たかした記憶があるんですけれども、教育長、お金のことは心配しなくて、子どもの教育を第一に考えてやってください。おそらくお金は、子どものことですから、町長は出してくれますよ。ねえ、町長。うなずいてますから大丈夫ですよ。勤務時間を少し長くするとか、あるいは単価を上げるとか、OBの職員さん方も自分の町の子どもたちのことですから、協力はしてくれるというふうに思っておりますし、英語教育でも申しましたけれども、チームティーチングによるオーラルコミュニケーション、これらもぜひとも入っていただかんなん部門ですし、そうすることによって香美町も子どもたちの教育が随分伸びていくのだろうなというふうに思いますし、部活に思いを寄せるOB職員の方もたくさんおられるわけですから、そういう方々の協力も仰ぎながら香美町の教育を進めていただきたいと思いますが、教育長、いかがでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、西坂議員が言われたとおりであろうと私は思いますけど、ただ、1つ、月45時間、そして年間360時間という時間はしっかりと守らせようと、私は指導したいというふうに思っておりますが、今までの経過の中で見ると、例えば4月、5月、どうしても時間外勤務が増えてまいります。そして、9月、10月、これは新学期でもありますが、研究会シーズンでもございます。教職員が研修に励まなければいけない時間の一つだろうと思います。このようなものをひっくるめて、今現在33時間であるという掌握をしていただいたら。とにかく時間についてはそれぞれの学校長も十分意識をして、職員の健康に配慮しながら進めていきたい。ただ、時間外勤務が全くなしになるというのは、今の制度であれば考えられない。ただ、先生方にお願いしているのは、教師の命である授業、これをしっかり磨けということが1つと、そして本当に手元が忙しい中、子どもたちと向き合う時間が今確保できてないじゃないかというのも十分ございます。したがいまして、幸いと言ったら怒られますが、本町におきましては、1人の教師の持ち生徒数、児童数が少のうございます。しっかりと先生方には子どもたちに目を向けてやってほしい、そして話をしてやってほしい、向き合ってほしいというようなことを常々話をしております。そして、将来を担う子どもたちでございますので、しっかりと指導していきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) まず、さっき忘れてしまったんですけど、超勤4項目が定められておりまして、これらを除いて自発的行為と位置づけられるという部分が、先ほどもいいましたけれども、ありますよね。ここの部分で帰りが随分遅くなるんだということが指摘されているんですけど、そこの部分で香美町はどういう状況なのか。最後にそこの部分をお聞かせいただきたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 自発的な部分もたくさんあろうかと思います。例えば、学校規模によっても違いますけど、時間が要る。どうしてもどこの学校においても明日授業をしなくてはいけないというときには、特にプログラミングだとか英語教育だとかいうような新しい分野が次々入ってきますので、どうしても研修、そして自発的な研修が必要となってまいります。そのような部分が抑えれるかといったら、例えば、教材研究全くなしで明日の授業に臨むというのは、まずできないだろうと思いますので、それは自発的なものになろうかと思います。そういう面については極力時間を守らせて、ひょっとしたら、女性の職員でありましたら、家へ持って帰って教材研究をするということも聞いておりますし、そのようなところで若干時間外勤務、超過する場合がございますが、しかしながら、45時間というのはしっかり守らせていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 私は、来年から取り入れられますプログラミング教育ということで、インターネットを見ますと、本当に小学校向けプログラミングというソフトがたくさん出ているんです。無料でダウンロードできて自由に使えますから、私は小学校と同じパソコンを持ってやっているんですけど、実に楽しいですね。あれは絶対子どもははまりますよね。私も随分いろいろなものを試してみたんですけど、1つクリアできると次の1つまた難しい段階というふうに、本当によく考えられたソフトが出回っていますし、生徒たちも児童も楽しみながら授業ができるんだろうなというふうに思っております。先ほど言いましたけども、自発的行為の部分も十分に気をつけていただいて、職員の働き方改革に沿った香美町であることを求めまして、私の一般質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で西坂秀美君の一般質問を終わります。  次に、藤井昌彦君の一般質問を行います。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 6番、藤井昌彦です。通告に従いまして3月の一般質問をいたします。  まず第1問目なんですけども、経済的理由により高等教育修学の機会を失うことは絶対に許されることではないというふうに私は常日ごろから思っておりまして、日本国憲法第26条、全ての国民は法律の定めるところにより、等しく教育を受ける権利を有する。教育基本法第4条第3項、国及び地方公共団体は、能力があるにもかかわらず、経済的理由によって修学が困難な者に対して、奨学の措置を講じなければならないというふうにうたわれております。以前、この質問を私ともう1人、同僚議員の西谷議員が一般質問させていただいたんですけども、今の高等教育を考えると、これ以上子どもを生めないとか、育てることができないという家庭は多いかと思います。私学で約4年間、自分の自宅以外の学生で、学部にもよるんですけども、大体4年間で1,000万円、医学部とかそんなんやったらもっとかかると。これ掛ける子どもの人数というのが家庭の負担になってきます。  昨日の総務課の予算審議の中でも、役場職員さんの正職と嘱託プラス臨時職員の数が逆転しているということも話題になっていました。正社員、終身雇用が減って、非正規職員等の低所得者が増加しており、行きたくても大学に行けない、行かせたくても行かせられないというケースが増えてきているのではないでしょうか。こうした状況を打破するために、国では、低所得者世帯の学生を対象に、1番、授業料減免制度の創設、2番、給付型奨学金の支給の拡充、この2本柱を大学修学支援関連法案を閣議決定して、今国会に提出し、成立すれば2020年4月から施行することになっております。必要な財源は、消費税10%への引き上げによる増収分で賄う。減免は年間上限額で、国立大学が入学金28万円、授業料が約54万円、私立大学入学金が26万円、授業料約70万円、給付型奨学金は、国立大学などに通う自宅生は約35万円、自宅以外の学生は80万円、私大などの自宅生は46万円、自宅外生は約91万円で、これは、住民税非課税世帯、年収約270万円未満を目安です。無償対象が、年収約270万円から約380万円未満の世帯には、段階的に支援するとあります。  香美町も人口減少が総合戦略の人口ビジョンの数字を大きく下回っているということです。これを考えると、出ていった子どもたちにいかにして帰ってきてもらうかという施策を考えないと、人口はずっと減っていくのではないかと思います。日本一の教育のまち香美町を目指して、他市町に先駆けて先端的な制度設計をしてはいかがかという質問です。第1問、よろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 藤井議員のご質問にお答えいたします。  奨学金制度につきましては、教育基本法に定める教育の機会均等の理念のもと、これまで日本学生支援機構において、学力や世帯所得の状況、進学先等に応じて、第一種無利息、第二種利息つきの貸与型奨学金がございましたが、それに加えて本年度から、特にすぐれた学生で経済的に極めて困難があると認められた人を対象に、給付型奨学金が実施されているところでございます。また、他市町で実施されている奨学金に関する制度については、地元に就職した場合に日本学生支援機構などの市町が指定した奨学金の返還に対し、一定の期間や上限額を定め助成する方法や、本町の医師修学資金貸与制度等のように市町が独自に奨学金制度を創設し、職業を指定して貸与する方法、また養父市のように職業を問わず、Uターン後8年を経過すれば奨学金自体を免除するケースなど、さまざまな方法がございます。  本町においては、現在、看護師などの医療技術者が不足しており、これら医療技術者を確保していくことが急務となっております。そこで、平成29年度から、将来本町の地域医療を担おうとする看護師などの医療技術者を目指す学生を対象に修学資金を貸与する香美町医療技術者修学資金貸与制度を創設し、一定期間内に公立香住病院で業務に従事した期間が修学資金の貸与相当期間に達した場合、返還を免除するものでございます。  奨学金制度あるいはその支援制度の創設に当たっては、国の動きや既存の奨学金制度との整合性、奨学金を受けている方や受けずに就職、就学されている方との公平性、職業を選定する場合には職業選択の制約等を十分に精査する必要があるとともに、その機関や金額等、制度設計によっては多額の町費が発生することも十分考慮に入れる必要があると考えております。香美町での奨学金制度については、現在必要とする職種について人材を確保するため、修学支援貸与制度などを政策的に導入し、活用してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) このことについては、私も以前に質問させてもらったんですけども、香美町に帰ってくれば、所得制限を外してそういう奨学金を返済不要にするということ、それが1つと、例えば、授業料でもさかのぼって4年間の分を香美町独自で減免してあげるとかということが、大学生の時期というのは一番お金がかかる時期で、例えば年子とか2歳、3歳ぐらいで兄弟2人、3人という方になれば、すごく経済負担が多い。ですから、そういったところを何とか国の奨学金制度に色をつけてもらって、他市町よりもちょっと有利に色をつけてもらって、香美町はこういう世帯にも支援しているんだよということをアピールするというのは、移住定住にもつながるし、こどもたちに夢と未来をつなぐまちとしても香美町の意気込みがあらわせるのではないかと思うんですがけども、その辺もう1回答弁をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 藤井議員、以前にもこの質問ございました。藤井議員のおっしゃることもよくわかりますし、ただ、さまざまな、先ほども答弁の中で申しましたけども、公平性と言ったらおかしいかもわかりませんけども、例えば、高校を卒業して地元でそのまま家業なり地元の就職先に勤めている方々と、大学に行って帰ってくれば、例えば、相当額の奨学金というもので都市部の学校に通っておられる方々との考え方、あるいはベースとなる公平性についてはどうかというようなことも含めて考えますと、例えば、今、香美町が行っております医師に対する奨学金制度、あるいは看護師、介護士に対するもの、そういうものが、例えば医療技術者も含めて、町として人材を求めたい、そういう職種に絞った学校に通っておられる学生の皆さんに対する奨学金制度というのは、町でも今しているわけでございますが、ただ、地元に帰ってこられたら、その間に大学に通っておられたときの学費を支援するような奨学金を町独自でつくるということになると、さまざまネックとなるような、それを思い切ってという議員のご提案もよく意味もわかりますし、養父市なんかがそういうことに取り組んでおられる現状もわかるわけでございますが、例えば、一般的な概念でいいますと、香美町に帰ってきて役場に就職なさる役場の職員であったりするような公務員になられるような方にまで、地元に帰ってきたからといって、4年間通っておられた大学の費用の一部を奨学金として町が出すことを、普通のそういう対象でない、例えば、高校を出てから地元で頑張って家業をしたり、地元の事業所に勤めておられるような方々と比較するとどうなのかというようなところが、そういうことを一々気にしておったら何もできんと議員もおっしゃるかもわかりませんけども、そういうことを町民の皆さんからお預かりした公金の中から奨学金を使うということでございますから、その原資はどこにあるのかということも考えますと、ストレートにそのことをすぐ実施するというような段階ではないというふうに思いますから、現行では、国がそれぞれの基準を持って学生を支援する第一種とか第二種とかの奨学金を活用していただく手助けは町のほうでさせていただくというような感じになろうかなというふうな、現時点ではそういう判断でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 高等教育を受けたいという意思がある人、その意思を持つというところ、そういうところはそこに費用が発生するわけですから、そこに奨学金制度でもってフォローするという意味です、私の言っているのは。一番お金のかかるときに町として支援をするというのは、私は、子どもたちにとっては、その家庭にとってもいいことだと思うんですけども、もう1回、町長お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私もいいことだとは思います。ただ、先ほども申しましたように、現行ではさまざまな形があって、ですから、町が必要とする人材、そういう資格を有するような方々、町で人材が確保できない部分について、香美町に帰ってきて、例えば、先ほどの病院の看護師さん、医療技術者、そういう方々が不足しておって、なかなか現行では確保できない、医師もそうですし、そういうことに対する奨学金の活用による支援制度は考えられるけども、現行では一般的な対象職種でありますとか、ただ帰ってきて地元の人材として頑張っていただけるのであれば、大学時代の学費の一部を奨学金で出すというところまで、町としては今は判断できないということでございます。議員がおっしゃることがいいことであることは私も認識をしております。
     以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 国の奨学金制度については、低所得者で行きたくても行けない、高等教育を受けられないということに対する奨学金制度で、これが、国の制度もそうですし、奨学金制度全体がそういうふうなことになっているので、私は、そういったところを香美町で先端的にリードしていくような、そういうものを示せれば、教育に力を入れている町だなと思えるのではないかと思って、この質問をこの前も、2回目なんですけども、そういうふうな気持ちでやっています。  高校を卒業して若い時期というのは、例えば、自分で稼ぎながら、昔だったら夜学に通っていたということもあるんですけども、なかなかそういうことも、今現在そういう人もおるかもしれませんけども、そこには多額の費用が発生します。学生のときは奨学金を借りて、働くようになってから返すというような制度ですけども、香美町に帰ってきたらその分を補填してくれるということがあれば、帰ってくる可能性も高くなるのではないかなと私は思っているんですけども、その辺はいかがですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、議員がおっしゃることも正論でございますし、ただ、現行ではどうかなと、まだそこまで奨学金に対する成熟度が、香美町、私もですけども、まだそこまで達していない。今の時点でいいますと、不足する人材を供給といいますか、その職に当たっていただけるような学生さんに対して奨学金を出させてもらうというような意味合いで、ただ、議員がおっしゃることもよくわかりますし、ただ、一方で、例えば、学力がないとか能力がないとか、そういうことでなしに、商売が好きで親の事業を地元に残って、高校を出てから卒業して働いておられる方々は、18歳の時点でもう社会貢献の意味で納税もしているわけでございますから、公的な資金をもってそういう方々を支援するという、そういう社会の仕組み全体の中で考えれば、まだ今の国が行っておる第一種、第二種の奨学金制度の余分に町が単独で、今、医療技術者や医師に対するそういう奨学金制度、介護職に対するさまざまな手当も町独自でやっている上に、一般の大学に進学をなさる方々の奨学金にまで町独自のものを創設するという考えは、今の時点では少し難しいかなというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) では、町長、聞きますけど、そうしたら、医学関係や介護関係の人には奨学金をあれして、普通の人にはしないというのも、それも根本が違うんじゃ、それやったらまた公平性がかわってきます。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それは、議員が提案をされております奨学金制度というのは、職種だとかそういうことを、ただ、Uターンとか大学を卒業してある一定期間地元に帰ってくればというような意味合いと、香美町として、医療だとか介護だとか医療技術者だとか、特定の分野において香美町でそういう職種に当たっていただける人材が確保できないから、その養成をする期間中の奨学金を出させていただいて、地元の事業所だとか病院にお勤めをいただきたいという明確な目的がございますから、そのことについては分けて考えるべきだと思います。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 私も同じように、香美町の職場に帰ってきてほしいという思いでこの質問をしているので、そこは一緒かなと思うんですけどね。わかりました。  第2問目行きます。いよいよ東京オリンピック・パラリンピック開催まで500日となりました。聖火リレーのスタートが東日本大震災において東京電力福島第一原発の事故処理の拠点であったサッカー施設、福島県Jヴィレッジに決定されました。復興をアピールしてのものだろうと予測されます。東京オリンピック・パラリンピック事前合宿招致活動でフランスへ行って、フランスアーチェリーチームの招致活動を行っていると聞きました。1番、進捗状況はどうか。2番、招致見込みは。3番、オリンピック・レガシーを含む今後の展開はということです。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、藤井議員のご質問にお答えをいたします。  まず1番目でございますが、フランスへの招致活動の進捗状況でございます。招致活動につきましては、日本オリンピック国際専門委員上治丈太郎氏から、アスリート目線のキャンプ地としたほうがよいとの助言を受け、アーチェリーメダリスト山本博氏、オリンピック施設コンサルタントの方など多くの方に意見を伺い、招致委員会で検討を重ねてまいりました。本年1月31日に実施したトップセールスでは、フランスアーチェリー連盟テクニカルディレクターに、私たちの思いやキャンプ地の詳細、サポート体制を伝え、本年7月下旬にディレクターが香美町を訪れ、キャンプ地を視察する予定になり、招致活動に若干の進展があったものと考えております。  2番目でございます。招致見込みにつきましては、フランスアーチェリー連盟において、香美町から東京までの距離が懸念されること、キャンプ地の場所をフランス選手になじみがある韓国と日本で迷っていることなどがあり、現段階では答えは出ませんでしたが、香美町をキャンプ地として選定していただけるよう、引き続き努力をしたいと考えております。  3番目でございます。今後の展開につきましては、まず本年7月にフランスアーチェリー連盟テクニカルディレクターが現地を視察することになっており、ここが招致の重要なポイントであるため、フランスでプレゼンテーションした内容を再度確認し、キャンプ地において準備をしたいと考えております。また、事前キャンプの招致の目的は、町内の小・中学生にオリンピック選手のすばらしい技術を見学させる中、スポーツで世界を目指すなど夢や希望を与えることと考えております。このため、招致が成功し、多くの子どもたちが夢を抱くことができれば、町にとって大きなレガシーにつながると考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) フランスまで行かれて、招致で今度また7月ですか、こちらのほうに見えられるということなので、そこが勝負のときだと思うので、そのときは香美町の魅力というものを力いっぱい発揮していただいて、招致に向けて頑張ってほしいと思うんですけども、例えば、来られたときにどういったことを、具体的には何かアピールするというか、そういうものがあるのかどうかということ。それと、オリンピックレガシーというのは有形と無形とがあるんですけども、有形のものというのは会場であったり体育館とか、そういうものを終わってからも有効に使うというふうな意味があるんですけども、香美町の事前合宿においては、無形のもの、先ほど教育長が言っておられたように、子どもたちであるとか住民の皆さんにそういうものを、いい方向というかポジティブに、いいようにレガシーとして残していけるものがあれば一番いいなというふうに思っております。その辺で再度、無形のレガシーと、さっき言った、招致の実際に視察に来たときの具体的な行動計画を教えてください。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) フランスに行きましたときにプレゼンをいたしました。それは、今まで上治丈太郎氏や山本博氏のご意見を参考にしながら、プレゼンを、町長を含め、全てつくっていただきました。それは、やはりアスリート目線でしっかりつくりなさい、選手を主体にして考えなさいということを言われたので、例えば、的をここに置いて、そしてオリンピックの会場と同じような部分ですよというようなところを映像で映しました。今度来ていただいたときには現物をしっかりと見ていただいて、空気がきれいで、そして静かで、選手たちには落ちついて行動ができるところであると、練習もしっかりできるところであると、そのあたりをしっかり見ていただきたい。そして、フランスにも美しい村というのはあるようで、小代は美しい村、日本一であるというようなところもしっかりと見届けていただきたいと思っておりますし、ただ、1つは、これはディレクターが話をしておったんですが、出場がまだ決まってない状況なんです。だから、出場選手がいなければ日本に来ることはできないというように思います。これが決まるのが本年度6月の世界選手権でベスト8に入ったら決まってくると。もしも、これがあかんかったら、ベスト16ぐらいで終わっちゃったというようになると、オリンピック当日の年度であります2020年度の6月の世界選手権で、やっぱりベスト8に入らなければ出場が無理であるというような状況なものですから、まだ行くか行かんかわからないような状況であるということでございます。それで、今、フランスの状況としてみたら、男子は非常に有望であると期待をされておりますと、女子は育成中であるというような話をされておりました。ただし、世界選手権で8位に、これは何とも言えないところであるというような、前段はそういう状況でございます。  そして、レガシーの問題ですが、これは、香美町の子どもたちを見ておりますと、いろんな大会に出て、日本選手のすばらしさだとか、オリンピックに出るような選手とふれ合う機会、見る機会というのは、ここ香美町では、講演に来ていただいてお話を聞く程度で、見る機会というのは全くないような状況で、ただ、ふれ合いの時間もとっていただけますかというような話もした中で、十分その辺は、練習も見させにいったり、そして世界のオリンピックの技、こういうもの、そして選手がその種目に捧げる情熱だとか、そういうものは学ばせていきたいなと。無形のレガシーと申すとそのようなものだろうというふうに思いますが、その辺はしっかりと学ばせてあげたいなと。ただ、2泊3日の状態で、今まだ韓国が、選手は韓国のほうにも、韓国は何かよく行かれるようなところで、とにかく7月に来られたときには全精力を挙げて、本町に来ていただけるようなことを今現在練っているような状況でございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 同じ美しい村ということで、この前、美しい村の東京の本部の方が来られて、今は日本でも富士山とか京都とか、そういうところではなくて、田舎の静かなとこ、練習に集中できるところというのが好まれるんだというお話をいただいておりまして、それやったらいけるなというふうに私も思っていますし、たしか、フランスのアーチェリーチームは結構強いと聞いておったんですけども、だから、多分間違いなくオリンピックには来れるのではないかと思っていたんですけど、そこはまだわからないというところですね。 ◎教育長(藤原健一) 今年6月の世界選手権が終わってみないとわからない。 ◎藤井昌彦(6番) ぜひ、こういったチャンスは50年に1回あるかないかなので、その辺ぬかりのないように全力で、視察のときは招致のほうに向けて頑張ってほしい、それを求めて終わります。  3問目に行きます。次は、森林環境譲与税についてです。1番、いよいよ当該資金が1,500万円入ってきます。最終的には4,800万円となると思います。町の森林管理、担い手の育成、木材活用促進、どう展開していくのか。2番として、昨年度の私の一般質問で、町長答弁は、高性能間伐機械を町で買い、森林組合に委託して森林管理をしてもらうことも例に挙げられていました。今もその選択肢があるのか。そして、この基金はそのためのものなのか。この辺をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、藤井議員の次のご質問でございます。  国において、森林環境譲与税が導入された背景には、国連気候変動枠組条約によるパリ協定のもと、我が国の温室効果ガス排出削減目標の達成や自然災害の防止を図るため、国土全体の森林整備に必要な地方財源を安定的に確保するとの観点から、平成31年4月施行の森林経営管理法を踏まえて創設されたものでございます。国民皆で大切な森林を守り、保全する財源として創設された税であり、森林がない都市の住民も含めた、国民全体の理解と支えが求められております。  本町のように広大な森林を有する町において、まず行わなければならないことは、森林経営管理法の施行の背景にある手入れ不足の森林について、長期的に適切な管理を行うための取り組みに活用していくことが重要であるということでございます。このため、町が森林環境譲与税を使って整備しなければならない森林がどこにどれだけあるのか。林業経営が可能な経済林と伐採木を搬出しても採算が合わない、条件不利な非経済林等を整理するとともに、樹種、林齢、面積、所有者、施業履歴、林道や作業道の状況などの森林情報を把握するなど、将来どのように施業を実施していくのかについての長期的な計画の策定が必要であり、新年度はそのための予算を計上しております。対象となる森林は非常に広大であり、場合によっては森林情報の整理や計画策定に複数年かかることも想定をされます。いずれにいたしましても、まず全体的な計画を策定し、森林環境譲与税はそれに沿って活用していかなければならないと考えております。  また、担い手育成や木材利用については、市町が単独で行うのではなく、兵庫県と連携して県全域で取り組む課題であると考えており、現時点では香美町単独でそれらに森林環境譲与税を充てることは考えておりません。担い手育成については、県が宍粟市に平成29年4月から森林大学校を開設し、若い林業従事者の養成などさまざまな事業を展開しています。この4月から、森林大学校の卒業生が北但西部森林組合にも採用されると聞いております。木材利用についても市町単独で行うのではなく、県全域で木材需要の拡大に取り組むことが重要であり、兵庫県では、昨年8月に、「ひょうごの木」利用拡大協議会を設立し、さらに、この3月には、但馬地域協議会を立ち上げ、それぞれのエリアにおいて木材利用の検討が進められることになっております。  一方で、昨年の一般質問で、私が、高性能林業機械の導入を一つの例として答弁したことにつきましては、新たな森林管理システムの仕組みがまだ具体的に示されていなかった時期ではありましたが、森林整備を行うという目的を達成するために高性能林業機械が必要であるならば、今後、計画策定の中で検討されることもあろうかと思います。その際に、機械導入の財源として森林環境基金の活用も出てくるかもしれません。森林環境基金は、将来にわたって森林整備等の計画的な実施に備えて設置するものであり、単年度の譲与税収入だけでは資金が不足する場合や、計画の見直しにより一時的に事業縮小する場合などに、積み立て取り崩しするためのものでございます。また、使途が森林整備に限定された財源として、譲与税を他の財源とは区分して資金管理することも当然必要になります。いずれにいたしましても、今後、森林環境譲与税を活用して事業を実施していくためには、兵庫県及び北但西部森林組合と十分に連携していくことが不可欠でございますので、しっかりと協議を重ねながら進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) これ、私、1年前に質問させていただきました。森林環境譲与税が導入されるというのは1年前からわかっていたことなんですよね。それが今から計画というのは遅いのではないかと思いますし、予算委員会で農林水産課の質疑応答では、条件不利地の間伐というところに力を入れると。その担い手育成とか木材利用ということよりは、香美町の森林が余りにもひどいので、それを優先するという答弁だったと思うんですけども、こういう条件不利地の間伐と同時並行で担い手育成、木材利用というものが考えられなかったのかなと思うんですけども、その辺どうでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 対応が遅いというような質問の意味だと思いますけども、前倒しでいただける費用でもってということでございますから、詳細もはっきりときちっとわかるようになってから町の計画はきちっとしたものをつくらなければなりませんので、少し対応は遅いように感じておられるとは思いますけども、まだまだ途についたばかりだというふうに思いますから、しっかりとこれから対応して、これが生きた税目で我々の地域に活用されるべきというふうに考えておりますから、そのあたりはご心配なさらずに、これからの町のこの資金の活用については見守っていただければありがたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 森林環境譲与税というのは、森林のないところ、都市部にもこういうものが来ています。ですから、香美町は森林がたくさんあるんですけども、そういったところとの連携であるとか交流であるとか、そういうことが考えられたらいいかなと思うんですけども、最後、町長、その辺どうでしょう。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) この意味は、もともとの、先ほど答弁で申しましたけども、温室効果ガスの抑制、そういう意味で、森林を所有する自治体とか森林がない平野部の都市であるとか、そういうことの区別をなしに、森林の持つ重要性を鑑みてこういう法律ができたというふうに判断をしておりますから、当然、我々の地域は大部分が森林でございますから、そういう町土の大部分が森林の我々の町こそ、そういうことの、この創設された税目の意味をきちっと把握して、そういうことに資するような税目の使い方、あるいは収入いただいたものを本町のためのみならず、日本全体のために、都市部も含めて活用できるような意味合いでもって使わせていただくのが本筋かと思っておりますので、間違いなくそういう方向で検討はさせていただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で藤井昌彦君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(上田勝幸) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  次の本会議は明日3月14日木曜日午前9時30分より再開いたします。  本日は大変ご苦労さまでした。                               午後3時47分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...