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平成30年第109回定例会(第2日目) 本文 開催日:2018年12月17日
平成30年第109回定例会(第2日目) 名簿 開催日:2018年12月17日

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  1. 香美町議会 2018-12-17
    平成30年第109回定例会(第2日目) 本文 開催日:2018年12月17日


    取得元: 香美町議会公式サイト
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    2018年12月17日:平成30年第109回定例会(第2日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(上田勝幸) おはようございます。  ただいまの出席議員は15人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(上田勝幸) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、西谷尚君、橘秀太郎君を指名いたします。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(上田勝幸) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。  次に、森利秋君より病気治療のため欠席する旨の届け出がありましたので、許可いたしております。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(上田勝幸) 日程第3 一般質問を行います。  お諮りいたします。  一般質問の方法は一問一答方式で、質問時間は答弁を除き1人30分以内といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(上田勝幸) ご異議なしと認めます。  それでは、そのようにとり行います。
     順次、議長において指名し、発言を許可いたします。  議長よりお願いいたします。一般質問は大所高所からの政策を建設的立場で議論すべきものです。単に事務的な見解をただすにすぎないようなものとか、制度の内容説明やお願いや要望をするようなものでなく、簡明にして、しかも内容ある次元の高い質問を展開していただきたいと思います。なお、当局におきましても、的確、明快な答弁をお願いしておきます。  それでは初めに、寺川秀志君の一般質問を行います。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) おはようございます。それでは、通告のとおり一般質問をいたします。  まず1問目は、二十世紀梨承継者研修制度について。2問目は、ジオパークと海の文化館への入館者の増加について。3問目は、外出支援サービス介護タクシー)利用者の書類統一化についてであります。  それでは、質問に入ります。香美町の明るい未来、みんな元気で、活気あるまちづくりに思いを紡ぐとして、移住の勧めであります。1問目、二十世紀梨承継者研修制度についてであります。ご案内のとおり、二十世紀梨の生産農家は、高齢化で先細り傾向にあると理解しておりますが、また、現在の作業環境は、多くが急傾斜地での作業状況であり、現状での作業環境では、後継者、新たな生産農家の増加は望めなく、衰退の一途をたどることが考えられます。そんな状況下にあって、生産者は、自分たちが指導者になるので、新たに二十世紀梨の生産者を募集する研修制度をつくり、町外からの移住者を広く募集し、二十世紀梨の承継者への道筋をつけてほしいとの考えを持っておられます。  また、これは別ですけど、移住者の募集については、農作業体験、交流等を行い、二十世紀梨の生産者募集ともリンクして、兵庫県の支援を受けながら、町、JA、生産者と連携して取り組むべきだと思いますが、町長の所見を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おはようございます。それでは、寺川議員のご質問にお答えいたします。  二十世紀をはじめとする香住梨は、香美町を代表する特産物の一つでございますが、栽培農家数は高齢化などにより減少傾向にあり、梨産地としての維持を図る上で、担い手の確保、育成が大きな課題となってございます。よくご承知のとおり、二十世紀梨の栽培は梨山と呼ばれる山間傾斜地での栽培であり、受粉や袋かけなど手間がかかる作業、難しい剪定や防除など、年間を通じて大変忙しい作業が続く上、比較的難しい技術も必要であること、また、フルーツの多様化や二十世紀梨の市場価格の低迷等により収益性が低下しており、ご指摘のとおり、栽培面積の拡大や新たな担い手の確保が困難な状況でございます。  香美町では、平成27年度に新品種なしおとめの導入を行い、お盆前後から、なしおとめ、二十世紀、晩生梨と切れ目ない栽培が可能となり、労力分散や市場への安定出荷を行うことで香住梨全体のブランド化を目指し、梨生産者の収益性の向上と経営安定を図る取り組みを行っております。そのような中で、ご提案の研修制度につきましては、まず研修生の受入れをしていただく農家のご理解が不可欠ですし、研修期間中の住居の確保や生活支援対策、そして研修終了後の承継園地の調整など、さまざまな整理すべき課題があると思われます。村岡区では、但馬牛の畜産農家へ入る研修生や、都市部から入植した若者が数名おられますが、いずれにしましても、単なるあこがれや農業への興味だけでは続けられない厳しい面がございます。  香美町におきましても、農業後継者を確保するための国の農業次世代人材投資事業で年間最大150万円を交付したり、都市部へ出向いての新規就農セミナーや相談会を関係機関と共同で行ったりしていますが、そう簡単に飛び込んできてくれる若者はおりません。今後、梨生産組合の皆さんとも意見交換しながら、今後の梨園地の維持、利活用の方策、将来に向けた香住梨産地としてのあり方について考えていかなければなりません。  一方で、新品種の導入とあわせて県農業改良普及センターでは、栽培管理の簡易化、作業の省略化、収量の増加につながる新たな栽培技術の研究試験導入を進める動きや、長年の懸案であった平場での梨園造成についての検討、観光も視野に入れた新たな模索も始まっております。新規就農者の確保も含めた、夢と展望のある香住梨産地づくりに向けて、今後とも香住果樹園芸組合、新温泉農業改良普及センター、JAなど関係機関としっかり連携してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 今、町長の答弁をいただいて、いろいろ私も同じようなことを考えておりまして、その中で、前回の定例会ではブランド化ということで、こっちの思うブランド化と農業者の方のブランド化というのがそごがありまして、もう一遍話してみなあかんと思っております。その中で、いろいろ話をする中で、組合長がこういう話を、研修制度をやったらどうだということを話の中で言っておられて、当然、今、急傾斜の問題があるんですけど、平地を何とか農業者で用意するし、自分らが指導するということを言っておられて、それを一般質問で言ってほしいということだったんです。それも含めて、今ずっといろいろ答弁出ているんですけど、僕の質問の仕方がまずかったかなと思うのが、梨の分と普通の農業体験の移住の人たちの話をごっちゃにしちゃって、別々にしたらよかったんですけど、終わりのほうは別の話を、ただ単に農家の仕事、農業を都会の人たちに継いでもらうということの中で、別立てで話しとったんですけど、話の中で町長も理解してもらえると思うんですけど、それをまた一体になってやったらどうだという話もあるんですけど、それで一番問題なのが、なかなか梨の生産の技術的なことが大変だという町長も、大黒屋さんは上手を言うわけじゃないですけど、梨のレジェンド、梨の業界を担ってこられたということもありますし、町長自身は梨の関係で組合長もされたんですか、副組合長でしたか、よくご存じなもので、もう一遍されたらどうかなという感じがしております。  その中で、若者と言われましたけど、その話をする中で、若者といってもなかなか難しいから、1世帯でこっちに移住してもらって来てもらった場合は、1人が来るのではなしに、家族でしたから2人、3人になるし、人口も増えるしという話はよく出るんです。いつも実現する何かいったかって、大きいことを言ってだんだん縮小してきて、うまく調整して実現すると思うんです。だから、農業の生産者の方もだんだん話しているうちに現実的な話も出てきますので、それを含めて、今、移住といってもなかなかほかのところもそんなにうまくいっているわけではないですよね。職業を提供しなくては移住できないということで、最近、ある町民の方から、この質問をするんだと言ったら、豊岡市は、補助金ですか、補償金ですか、出して、土地をあてがって、そういう募集をしているということも聞きまして、僕知らなかったんですけど、それを教えてもらって、それに梨版をしたらどうかなと思ってますので、それもいろいろなかなか難しい話を町長はされたんですけど、どうかなという感じがします。  もう一つ、またもとに戻るんですけど、僕らは研修でよく岡山のほうにも行きました。名前は忘れたけど、新興というざらざら感が嫌で、全然二十世紀梨のあのかちっと食べたときの異物感がないというんですか、甘いことは甘いんですけど、ざらざらが余り好まないという感じ、上手に共同でやられておって、よく売れておるみたいですけど、それの二十世紀も、昔を思い出してということはないでしょうけど、もうちょっと現実にあったやり方で、それは外から人材を求めるしかないなという感じがしております。研修制度だから豊岡市も普通の農業の方に補償金を出しているということで、町長はお金の話になったら渋い顔になるのではないかという感じがしますけど、5年ぐらいでどうかと思っております。  それから、もう一つのほうは、単に農業体験だけでやっている、それも募集を兼ねて移住の勧めの中に全部リンクして、1つの点だけでなしに、点をようけ打ってそれをつないで移住者を増やすということのほうが、最近、小代のほうでいろいろ定住されてますけど、それは自分なりの持った職業というんですか、職種をきちんと持っておられますから、ずっと定住してされているのではないかなということを思っているんです。その方は都会から来た方で、いろんな自分の考えで燃えてやっておられるという感じがしておるんです。その辺も含めて、ただ移住といったかてなかなか来れないから、そういうある程度の年齢の程度はありますけど、都会より田舎に住んで、何か農業に携わってみたいなという方がおられると聞くんですけど、それも含めて町長の考えを聞きたいというのと、それから、町だけでは何もできませんので、今、国の制度のことを言われたんですけど、僕は県と言ったんですけど、そういう3者でやる中でいい考えは出ないかなと思っていますので、その辺の答弁をよろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員からは豊岡市の取り組みについてお伺いをいたしました。またそのことも役場なりに研究はさせていただきたいと思いますけども、ただ、豊岡市のやっている平地栽培の野菜づくりですとか、そういうものは即日といいますか、土地を用意して、移住者、希望なさる方々が来られればすぐに開始できる制度でございますけども、今、議員ご指摘の梨栽培ということになりますと、平地化という昔からの課題がございました。ただ、町で管理をして、梨が生産できるようになるまでには5、6年とか、7、8年とか、その間の樹園地、入植者を迎え入れようとする入植地の管理を、園芸組合の組合員の皆さんにお願いするというようなことはできるようなことではないと思いますので、例えば、現行、廃園になさって木を切ってしまわれるような農家の園地を譲り受けるような形で入植者を迎え入れるというようなことでなければ、入植されても生活ができないというような面もございますので、ただ、従来から言われておりました平地化につきましては、昔から何で香住の梨づくり条件不利地に梨山があるかといいますと、やはり平地は水田に活用したいというような中で、梨栽培は山のほうに向かっていったということでございますから、ただ、今の梨づくりも水田の稲作づくりもですけども、平地でも荒廃地が増えているようなところもありますので、問題はマッチングだと思います。平地の中で梨づくりに適した園地が造成できるような土地を安く提供していただいたり、あるいは今の制度の中で町に貸し付けたりしていただけるようなことが安くできれば、そこを造成して客土を持ってきて、梨栽培に合ったような農地に造成をする。そこで実際に梨ができるまでの間は、公で管理するのか、園芸組合の皆さんにお願いして管理をしていただくのかというような課題もたくさんございますし、梨の時期、例えば、園芸組合の皆さんにお任せするとしても、ご自分のおうちが忙しい時期に町のお願いする園地を管理するということも大変難しいことだと思いますので、そういうところも確かに議員のご指摘の、梨生産地がこのままでは先細っていくというような課題は役場としても捉えておりますので、しっかりと今後とも農協や普及所とともに検討してまいりたいというふうに思います。  普及所のほうからは、今の平地栽培に向けての新しい栽培方法の検討の話も農林水産課では伺っているようでございますし、ジョイント栽培という新しい栽培の仕方を、香住区内の平地を借り受ける形で検討するというような話もございます。その中で、研修生の受入れとまでは一気に進まないかもわかりませんけども、入植の希望者があるとするなら、町の荒廃農地を借り受けるような形で、さまざまな機関の支援を受けて、そういう方々が来ていただくことによって梨の生産量を増やしていく、そういう取り組みは検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長、最初はずっといい答弁で、これはなと思って、いけるなと思って、ぽちぽちと厳しいということを言われるんですけど、今度の場合は、以前、合併のときにスケールメリットという話も出て、隼人の方はうまくいっているような感じがする。この町の中が後継者がいなくなったということで、全体としても縮小するから、香住梨の知名度というんですか、だんだん下がってくるという、僕たちも危惧しているし、生産者の方も危惧しているんです。生産者の方、組合長なんかでも、自分が土地を探すと、自分らが面倒を見るんだということは言っておられるので、それを理解して、町のほうも一緒になって頑張ってもらわなあかんという気がするんです。どっちが主導権を持つかというのは、僕も直接かかわってないからよくわからないんですけど、どうなんですか。町が頭になって、あとは生産者のほうがしっかり見てもらわなあかんというのと、それから、若者はどうしても1人は1人だし、根気がない、こんな失礼なことを言ったらだめなんですけど、だから家族で移住してもらうということで骨を埋めるんだという覚悟ができるのと違うかなということは話はしているんですけど、それも含めて聞きたいのと、質問ではしたんですけど、一般の農業の実態はよく理解してないんですけど、豊岡市がやっているような、農業だけでする新しい制度なんかは考える余地があるのかどうかというのは、もう一つ、これも同じことで質問しておったんですけど、その次のときに、それから、一番いいのは、いつも言っているんですけど、町は農林水産課だし、梨のほうは、今の組合の関係者のこれに積極的な人が入ってということで、JAも含めて、第三者機関というのをつくって、それが一般で使われる第三者機関というのと意味が違うんですけど、3者で一応懇談会をして、一遍相談してみるようなことはできませんか。その中に僕は傍聴に行きたいんですけど、傍聴という大したことじゃないんですけど、ということを提言して、町長の梨に対する愛情の結果として、どういう考え、もう一度前向きな答弁をいただきたいと思いますけど、どうですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 関係機関が連携してということでございます。現行でも園芸組合のさまざまな役員会ですとか総会、あるいは指導委員会ですとか、さまざまな出荷検討会も含めて、今でも農協、それから役場、普及所、全ての梨にかかわる関係機関が年間に何度も話をしております。その中で、うちの課長、あるいは担当者が出席する予定もこれからも多々あろうかと思いますので、わざに別の検討会をつくらなくても、そういう場所で議員からのご提言のお話についても、役場の職員から皆さんにご相談をおかけするような場面は私から指示をしてつくらせていただきます。  以上でございます。 ◎寺川秀志(10番) 農業だけの制度はどうかという。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 香美町独自の制度という……。 ◎寺川秀志(10番) 梨の話はよけて。 ◎町長(浜上勇人) 梨はよけてですけども、先ほど申しましたような国の制度もございます。入植して生活費の保障ができるまでの間、年間150万円の費用負担というような制度も国でございますので、新たに町としてそういうものをつくらなくても、そういう制度資金を活用させていただいて、仮に将来的に入植者があるということであれば、そういうものも最大限活用して、梨栽培に携わっていただけるような仕組みは考えてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長、今いいことを言われるんですけど、わざに町がつくらなくてもどうこうと言われるんです。だけど、やっぱりその制度を利用して町独自の、ようけつくったかて面倒だということもあるでしょうけど、それはそれとして、何かを残さないと結果が出てきませんから、町独自の考えを持ってしてほしいです。また梨のほうに戻るんですけど、しょっちゅう会議で会っているから、常にそういう話をしているんだからと言われるんですけど、それはそれですし、一遍、今のこの制度だけで集まって、3人でいいんですけど、3者、それで真剣に、これはいける、これはだめということで話をしてほしいですけど、そこでそういう制度ができたらいいことですし、生産の関係の人も、絶対僕はスケールメリットで、梨が減ってきたら知名度も落ちてきますから、それはたくさんある程度のところまでは数がないとだめだと思います。  我々は兵庫の梨と言いますけど、鳥取県の梨という話もありますから、やはりたくさんできて市場に出回ることがそれの評価を上げるというんですから、どうですかな。もう一遍整理しますけど、梨のことで町の農林水産課、それからJAさん、生産者、役員の方でいいと思うんですけど、集まって、何かいい方向を、僕が言っているのはできるという前提ですよ。で、集まってもらって、それで結果的にだめだったら仕方ないですけど、できる方向で何かいい知恵がないだろうかということでやってみるという言葉を1つもらいたいのと、それから、勝手に僕が教えてもらって知ったかぶりするんですけど、豊岡市もやっておられて、普通の農家のほうも制度をつくって募集をかけるということを思っているんです。僕はいつも不謹慎だと言われるんですけど、いろんな研修制度をつくっても、予算をつけても、募集者がいなかったら別にそのお金が消えるわけではないですから、繰り越しにいくんだから、そんなに町に財政のダメージを与えることはならんと思いますけど。だから、つくっておって、その動きもしなくてはだめなんですけど、その辺を含めてもらって、もう一度答弁をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 相談の場は、先ほども申しましたように、また年末にもあろうかと思いますし、このことは今も農林水産課長も聞いておりますので、議員からのご提言が実現できるようなことは可能かどうかについての相談はさせていただきたいというふうに思います。ただ、一番問題になりますのは、議員からのご提案、さまざまな議員の皆さんからいろいろご提案をいただきますけども、例えば、漁業にしても農業にしても、例えば、今の寺川議員の梨づくりの質問ですけども、現行、この町でそれをなりわいに生活をなさっている方がおられる中で、入植者や移住者の方ばかりの優遇策をつくるということも、これはまた一方で、逆に考えますと難しい面もございますので、現行の方々の生産拡大になること、あるいは入植者には制度資金も含めて、活用できることをスムーズに町が実行すること、そういう視点も一方では大事であろうかと思います。現行、そのことで生活をなさっている、既に香住の中で梨を栽培されている方を何倍も上回るような、例えば土地の提供から苗木の育成から収穫までの生活費から、そういうことでよその方を迎え入れることも大事ですし、ただ、一方、従来から香美町の中で梨生産で頑張っておられる方々も、今後それを続けていただくための支援ということも並行して考えなければいけないことを考えますと、一方のことばかり考えておりますと差異が生じて、非常に難しい問題が生じますので、そういう視点も大事であろうかなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長、ごっつい極端な言い方をされています。僕が言ったように、農業の生産者の方も入って相談しようという話をしていますので、まず地元の生産者が第一ですし、当然の話ですよ。それをないがしろにするわけではないですよ。それも含めて、今の新たな人を増やすためにどうしたらいいかという相談をしてほしいということを言っているんです。その相談をするのにも、今の機関じゃない第三者で、その中には農業従事者もいますので、それで話をして、自分らが不利になったらあれだし、これだったらここまでできるん違うかという話をしてほしいなと、いい結果が出たらいいなと思っているので、その辺を極端に、今の現在と新しい人の溝を設けるようなことは、私は全然思ってないし、町長、勘違いされているのと違いますかね。それも含めて、もう一遍答弁をお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、また年末にもあろうかと思います。そこには生産者の代表者も農協も普及所も役場も出ますので、今この話は農林水産課長も聞いておりますから、担当者のほうから、そういう場で寺川議員からのご提言の、移住して梨の生産にかかわろうというような若者を引っ張っていくためにはどうしたらいいかというような検討の話は、私から指示をしてさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) だから、しつこいようですけど、確認ですけど、ついでに会議があると。レジュメはどうなっているかもわかりませんけど、その会議があるんだったら、3つ目として、今の話をした中で議題に上げてもらって、真剣に議論してほしいなと思っているんです。ついでじゃなしにね。そこでみんな、組合長なんかも出られるでしょうし、その関係者も全部出られるから、いろんな案が出てくると思うんですけど、JAなんかはやっぱり平地のことを何か心配されているということを、平地でないとなかなか新しい従事者が出るだろうかというあれはありますね。だけど、その辺は、平地が大前提でないと難しいと思っていますので、先ほど町長が言われましたように、あいた畑とか、それを借りたらいいし、やめられたとこのを利用するということもありますし、それは、新規でやるとなかなか、梨も5年、10年かかると言われますし、それを含めたら、あいたとこもあるのではないかと。いつも梨の写真を撮りにいくときに矢田の裏手というんですか、山手に行くと、平地です。高いところがあって平地でやっとんなるということもありますので、下のほうは田んぼもあるんだし、だんだん高齢化でつくらない方もあると思うので、その辺はいろんな知恵を使っていただいて、自分はやるんだという意識で質問していますから合わないかもわかりませんけど、それも含めて、町長の柔軟なという言い方は失礼だから言いにくいですけど、もうちょっとやるんだということで、考え方をもっともっと前向きに考えてもらえんかと思います。  何でもありますけど、例がよくないかもわかりませんけど、ドラマでも漫画でも、大きなほらを吹いておって最後に実現するということもありますし、まだ時間ありますので、手前みそですけど、町長にも普通の雑談で話をしていまして、僕ら竜王町のほうに有志と視察行ったときに、香美町と姉妹提携を結んだらいいなという話もしていまして、最近また、だんだん話が、そこまで状況を見てからという両方の町長も言われてますし、第1弾に、10人ぐらいが地元のカニを食べに来てもらったり、今度、竜王町はごっつう積極的で、今度、道の駅を三セクで持っておられて、そこで野菜の売り出しをするのに香住から水産物が欲しいということで、今度23、24日で、ある水産加工の業者の方がカニを売りに行かれるんです。だから、だんだん、我々は今度どうしたらいいかなという感じもあるんですけど、今はこっちの持っているカニにしたかって何にしたって、ようけありますので今の時期には売り出しに行けるんだけど、今度、向こうからこっちに売り込みが何があるかというのもありますし、だんだん夢みたいな話が実現するんです。竜王町は小さいんですけど、業者に聞いたら、周りがありますから、近江八幡とかいろいろつながってますから、その辺のメリットは十分あると言われますので、その辺も含めてマイナスになることはないし、交流のほうをどういうふうにするかという、一番最初は、産業が一番もとです。だけど、だんだん文化的なことで長いつき合いをしていったら、別に、言うたら姉妹提携せんかていけるのではないかという感じがしていますので、それは余談ですけど、そういう感じになるのかなという感じがしていますので、町長、ここで一番本業は、我々が思っているのは梨の農家ということですので、時間が来ますので、その辺の答弁はまたよろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のご提言については、先ほども何度も申し上げておりますが、さまざまな機会を通じて、生産者にも関係機関にもそういうご提案があることについて、実現性に向けて検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) それでは、2問目に入ります。  香美町の明るい未来、また、災害のない安全・安心なまちづくりに思いを紡ぐということで、道案内の充実ということで2問目、質問させてもらいます。ジオパークと海の文化館の入館者が増加することについてであります。町長は、ジオパークと海の文化館の入館者数を気にしたことはありますか。また、現在のジオパークと海の文化館は、名前のとおり2つの施設が合体していると捉えています。町長が考える入館者数の合格ラインは、年間何人がベターだと考えておられますか。内部の充実には限度があるので、外向けに対策を講じる必要があると思っております。  最近、本町を訪れた友人の話では、観光客ですけど、先ほどの話なんですけど、いまだに知名度が低いようであります。今までに本当に多額の、何億というお金をつぎ込んでやっておるんですけど、なかなか芽が出ないという感じであります。カーナビの関係のことも聞いたんですけど、この辺が古かったのかどうかわかりませんけど、カーナビにうまいことキャッチできなんだということもありますし、道路の道案内の看板が見えないということも話の中にはありました。そうすれば、どうしたらいいのかという感じですね。僕は、内部は何ぼいい施設であっても、外から見て来てもらわんとどうなるかということであります。それにはやっぱり看板をつけて道案内をすることもありますし、広報関係で周知するということもあります。余部鉄橋のエレベーターは、多額のお金で、これは町長の大英断でできまして、1年で20万人でしたか、来るということは誰も予想してなかったですけど、それはやっぱり思い切ったことをされたということがマスコミに流れ、いろいろ宣伝効果で見えたんだと思います。上がっておりるだけの話なので、どうこうかなという感じがしますけど、20万人来たということは大きいことです。それを同じように海の文化館に当てはめえとは言いませんけど、何とか知名度アップと道案内のために来やすいように何か方策ができないかという感じを思っております。  看板なんかは、境の米粉神社のちょっと高い、細い横幅の余り目立たない感じで、あそこに1カ所あるだけみたいですね。それを町のほうが把握されておったら、どこに置いたというのはわかりませんけど、そこだと思ってはおるんですけど、それも含めて、少しでも、一人でも多く来てもらうように考えてもらいたいなと思っておりますので、それの町長のお考えをお聞きしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、寺川議員の2問目のご質問でございます。  ジオパークと海の文化館入館者数につきましては、兵庫県版観光動態調査及び香美町観光動態調査の調査地点の拠点施設となっており、入館者数を把握し、報告を行い、推移を注視しながら入館者数の増加に努めているところでございます。また、ジオパークと海の文化館は2つの施設が合体しているとのことですが、そのようには捉えておりません。本施設は、ユネスコ世界ジオパークの一つでもある山陰海岸ジオパークの拠点施設であり、香美町におけるジオパークの特徴と見どころの全てを知り、学び、体験できる施設として捉えております。  この施設の入館者数の合格ラインについてでございますが、具体的な数値の設定は行っておりませんが、対前年よりも数%でも増加させることが重要であると考えております。また、来館されたお客様の満足度をアップさせることが最重要と考えており、現在、職員により、来館されたお客様に対して当該施設の聞き取りによるアンケートを実施しているところでございます。聞き取りをもとに館内の各コーナーの内容の充実や、館内のガイドのスキルアップを図る中で、お客様への満足度アップに努めるとともに、町内観光地の紹介も行っております。また、マスコミ等へのPRにつきましては、海の文化館の各種イベント情報や館内の企画展等をホームページやSNSを活用し発信しており、新聞社等への情報提供も行っているところでございます。さらに、次世代を担う子どもたちにジオパークを知ってもらうべく、教育委員会の校園所長会へ出向き、ジオパークの出前講座等の案内やPTAでの施設利用、実習体験利用等について依頼を行い、その結果、本年度11月末までの入館者数は9,830人で、前年同期と比較すると1,153人増、対前年比113%となっております。今後も町内外の来場者にご満足いただける施設となればと考えております。  次に、海の文化館までの案内看板についてでございます。現在の看板は、米粉神社前と一本松交差点から東港への入り口付近看板の2カ所でございます。議員ご質疑のとおり、ジオパークと海の文化館への案内看板が不十分であることは認識しております。当館を訪れるお客様へご迷惑をおかけしている状況もあるようですので、誘導をわかりやすくし、よりスムーズにジオパークと海の文化館への案内ができますよう、看板設置につきまして新温泉土木事務所へ相談してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長の思いは、何人とは言われませんでしたけど、1万人前後ということになるんですかなと思っています。それで、先ほど2つの施設が合体しているということを言いましたけど、町長、しっかりジオパークのことを言われまして、あれもこれもと意識されているわけでしょう。その中で、一生懸命やるけど人が集まらんということですね。観光を兼ねてますので、今言ったように、地元の方は教育の一環もあるので、学校なんか入れていろいろ施設を訪れることもあると思うんですけど、町外の観光客があれだけ見えているのに、なかなかジオパークと海の文化館には人が集まらんということですね。僕ら、中でやっていることは大変いいことだと思いますし、体験もありますし、本当に評価しています。それは但馬の祭典のときにいろいろあって、ちょっとスタートはつまずきましたけど、後の町長がいろいろ力を入れてなっているんです。だから、さっき言いましたように、内部的には評価しているんです。なぜ来てもらえんかということです。だから、その辺の道案内が全てとは言いませんけど、来てもらったらやっぱり民宿の方も、あそこでどうこうといったときに、看板が出ておったら寄ってみようかと、時間つぶしと言ったら失礼な言い方ですけど、時間が余ったら行ってみようかという感覚でおられると思います。その辺が足が向かんということは、わからないという単純なことだと思いますよ。1回見たら大感激されると思いますけどね。2回目見たらどうかわかりませんけどね。我々も、余部みたいな驚異的な数字が出たので、そこまでは全然言いませんよ。町長が言われたように、1人でも2人でも例年より多かったらいいという感覚でおります。ただ、余りにも、この間、利用者が見えた方でも、全くわからんということで行ってみようかという感じもないので、その辺も含めて、もう1回、答弁よろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のご指摘のとおりだと思います。ただ、余部のエレベーターにも来られた方、私は、一番肝心なのは、やはり町内に、町にお越しの皆さんが滞在時間を延ばしていただいて、今、議員からご指摘のように、こういうところにも足を運んでいただきたいというのが現実でございますけども、実際、自分に置きかえて考えてみますと、カニであったり、あるいは魚であったり、そういうものを香住に来たり町内に来て食べるのが目的、あるいはお土産に買って帰ったりというのが目的の方々が、やはりこういう少し学習の要素もあったり、文化にもかかわるような施設、あるいはそういうとこに行かれるかどうかというと、お客様本来の目的というものがあってこの香美町に来られるわけですから、そういうもので満足された方がついでに寄るというようなところが少ないのかなというふうな検討は、大体そんなところかなというふうに思います。ただ、冬のカニの時期ですとか、そういう時期でなしに、例えば、猿尾滝に来られるような方々というのは、もし仮に香住のほうに足を伸ばしていただくというようなことであれば、対象として適当な施設ではないかなという思いもございますので、シーズン的にもやはり夏休み周辺とか、そういうときには海の文化館にもたくさんのお客様が来られているようでございますから、やはりほかの目的、何のために香美町に来られるのかということが、現行では海の文化館にマッチしたような方々が、年間の観光客のお客様の中で割合として少ないというのが原因であろうかと思っております。ただ、議員がおっしゃいますように、視点を変えて、例えば、先ほども答弁の中で申しました、学校の関係の生徒さんの遠足でありますとか、例えば、自然学校の一部、そういうことは今でもいろいろと活動はあろうかと思いますけども、そういうことで少しでも見学をしていただいたり、海の文化館に興味を持っていただくというような取り組みが大事だろうと思いますので、そういう方向で、1人でも多くの方々に来ていただけるような取り計らいを考えてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 答弁を聞きました。看板のほうは早速、土木事務所のほうと話をすると言ってもらいましたので、3問目に入ります。  外出支援サービス介護タクシー)利用者の書類統一化についてであります。時間がないので早口で言います。最近、豊岡市で外出支援サービスの認定をされた事業者が、香美町民のオファーにより、香美町に進出されております。これはいいことです。しかし、香美町と豊岡市で利用する場合の説明がわかりにくく、利用者の中で戸惑いが出ていると聞いております。香美町も利用者のための書類を精査して丁寧に対応し、豊岡市と比較しながら、利用者の立場に立った書類の作成を行うべきだと思います。その中で、町も介護タクシー事業を支援すべきだと思います。これは、私が提言しまして補助金が出て、制度ができたんですけど、お金の支援じゃなしに、精神的な支援がもうちょっと温かくしてもらえんかなという感じがしております。  具体的に言いますと、1として、外出支援認定事業者の一覧表と登録申請について。例えば、豊岡市と香美町との一覧表の内容と登録申請に違いがあるので、統一できないかなと思っております。2つ目、外出支援認定事業者の事業内容、支援サービスの明文化をしてほしいということで、例えば、営業日時、ストレッチャーの対応、夜間対応の可否がわかりにくということで、これも何とか、何時から何時までするとか、ストレッチャーがついているか、ついてないとか、夜間はするかしないとか、そういうことまで丁寧につくってもらえないかということであります。それから、3つ目で、認定事業の運賃設定であります。これは、金額は言いませんけど、例えば、大型車は下限運賃とか、中型車はC運賃、小型車は上限運賃で行うとありますけど、豊岡市との比較、これは金額じゃないですからよろしくお願いいたします。4つ目で、町民の介護タクシーに対する認知度について。例えば、介護タクシーをうまく使う手段をわかっておられるか、わかってないかということでありますけど、制度ができてから大分たつんですけど、あんまりわかっておられないような気がします。5つ目は、先ほど言いましたけど、町は介護タクシー事業を支援すべきだということは、町に何ができるかということは私もよく考えておりませんけど、物的じゃなしに、先ほど言いましたように、精神的な支援ができないかということでありますので、その辺の答弁をよろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、寺川議員のご質問でございます。  まず、お断りをさせていただきたいのが、豊岡市の外出支援サービスは、市内外の介護タクシーを使った制度でございまして、香美町での介護タクシー事業がその事業に相当するものでございます。ただ、豊岡市と香美町では、対象者や利用できる範囲が異なっております。このことについては、各市町独自の施策として実施をしておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  その上で、1点目あるいは2点目でご指摘のありました、認定事業者の登録申請と事業者一覧での情報提供についてでございます。まず、登録申請の方法でございますが、これは、豊岡市も香美町も、手続であったり添付資料はほぼ同様でございます。また、一覧表につきましては、豊岡市も香美町も作成し、配布を行っているところですが、ご指摘のとおり、豊岡市ではもう少し詳しい情報、例えば、営業時間や所有する車の種類、ストレッチャー対応の可否、附帯サービス等の情報も掲載されておりますので、今後、香美町としましても、利用者の皆さんにとってさらに利用しやすい内容を盛り込んでいくことといたしたいと考えております。  3点目の、運賃設定の関係でございますが、事業者により運賃認可を受けている内容は異なっております。例えば、距離制運賃については、例示いただきましたような大型車は下限運賃、中型車はC運賃、小型車は上限運賃というところもありますが、別の事業所では、大型車、中型車、小型車ともに上限運賃というところもあり、業者によりさまざまでございます。  4点目の、住民への周知でございますが、毎年、香美町広報4月号において、高齢者などの生活支援制度として掲載させていただくとともに、民生委員やケアマネジャーへも事業説明を行うなど、対象者への周知に努めているところでございます。町といたしましても、本年度より住民税非課税世帯の対象者の皆さんについては、介護タクシーをご利用いただいた際の利用者負担割合を、25%から15%に引き下げて、低所得者の皆さんの負担軽減と利用促進を図っており、このことは町内の介護タクシー事業者2社を中心とした事業者の支援策ともさせていただいているところでございます。介護タクシーは町民生活にとっても重要なサービス基盤でありますので、今後の介護タクシー事業者の活躍を期待し、可能な支援については、町として今後も取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長の今の答弁でよくわかりました。それで、もう一つ、一番何が言いたかったというのは、町長も認めていただいたんですけど、一覧表の中に豊岡とあれが違うもので、詳しく書いてあったり、失礼な言い方だけど、香住は雑だとかいうこともありまして、それも同じような感じで比較して、料金体制は別にどうってことないですけど、してもらえんかというだけのことなので、その辺を含めて、もう一度答弁をよろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁の中でも申しましたように、豊岡市はより詳細なことを提示しておりますので、先ほど答弁で申しましたように、香美町もよりわかりやすく、豊岡市レベルのものに変えていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で寺川秀志君の一般質問を終わります。  次に、見塚修君の一般質問を行います。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) おはようございます。議席番号4番、見塚修でございます。収穫の秋以降、天候不順の日が続いておりまして、しかし、スキー場には適度な雪と、里には温暖な冬があることを願ってやまないものであります。  それでは、通告に基づきまして3問の質問をさせていただきます。この町に住むことに誇りを持ち、より豊かな住みよいまちづくりを求めて質問をさせていただきます。今回でパート7になるものであります。その1問目でありますけども、活力、安心・安全編でございます。稲作水田、転作水田、これらは農地ダムと呼ばれておるものであります。これらに荒廃防止・防災・減災奨励金を支給することについて伺うものであります。平成30年は、たび重なる豪雨、台風に見舞われました。そうした中にあって洪水の流出、調節に水田が大きな役割を果たしている現状をこの肌で感じました。水田や転作田は雨や洪水を畦畔いっぱいにため込み、徐々にそれを流し出して洪水の流出調整をしておりました。また、越流堤や霞堤によって水田は冠水し、同時に、流木や土砂流入で農家は困り果てている現実も見させていただきました。農災制度や自力によって復旧されようとしておられます。これら洪水の流出防止、調整をしてくれた稲作水田、転作水田、いわゆる農地ダムに荒廃防止・防災・減災奨励金を支払うお考えはないか伺うものであります。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員のご質問にお答えをいたします。  近年、台風や局地的豪雨などに伴う自然災害が多発しており、香美町においても、昨年来、農地や農業用施設に大きな被害が発生をいたしました。ご指摘のように、河川沿いの水田では、堤防を超えて流入した土砂による災害も数件あり、現在、それらも含め、早期復旧に向けて鋭意努力をしているところでございます。
     議員からは、越流堤や霞堤など古来からある伝統的土木技術のお話もございましたが、兵庫県においても平成24年に総合治水条例が施行され、流域全体で湧水、貯水、排水など総合的な治水対策の一環として、水田などに雨水を一時的に貯留する田んぼダムの普及拡大への取り組みが進められております。平成26年度からは、県民局が予算化して、せき板1,000枚配布大作戦と銘打ち、主に多面的機能支払交付金活動組織に無償配布されましたが、香美町内では配布希望組織がほとんどありませんでした。この取り組みが進まなかった要因としては、田んぼダムを設置した水田の所有者には設置するメリットが余りないからだと思われます。排水溝を小さくすることにより、雑草等で排水溝が閉塞することも考えられますし、閉塞によって水田の水位が上昇し、畦畔の崩落の可能性も高まります。また、流域の水田において広範囲で取り組まないと洪水の軽減に大きな効果がないこともございます。田んぼダムの設置に当たっては、そういった側面も考慮した上で対応しなければなりません。ご指摘のとおり、広い意味で水田にはもともとから貯水し、洪水を調整、防止する自然ダムとしての重要な機能がありますので、要するに、水田の荒廃防止、遊休地化の解消を図っていくことが必要になります。したがって、今後一層、農業振興や農地保全対策を推進するため、農地中間管理事業や集落営農、担い手の確保に力を入れていかなければならないと考えておりますが、ご提案いただいた洪水防止や防災・減災のための奨励金制度を町単独で創設することは難しい面があるように思われます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 最近といいますか、10年ほど前から鹿の被害が非常に増えまして、山林の下草はない状態が起こっております。そうした中で雨が降りますと、降ったものは山林での保水機能が非常に失われているような状態もあります。今回、台風24号等々でも被害があったというのは、雨の量に比べて被害があったというのは、その辺からも来ているのではないかなというふうにも思っておりました。そうした中で、農地だけはイノシシの被害から守ろうとして、作付は鹿やイノシシに食べられずに済んで、作物での保水能力もありますし、あるいは水田独自の保水能力もあるわけでございますので、ぜひともその辺をお考え願いたいというふうに思っております。  農地の大規模開発をしたときには、貯水、流量調整の施設をつくらなければならない。現にこの庁舎を建てるときにも貯留槽をつくっておりますし、隣にある大型スーパーの造成時もそのような施設をつくっております。田んぼが洪水流量調節機能を果たさなくなるようなときには、そのようなことを町の規定に基づいて開発業者につくっていただいているわけですので、反面を考えれば、農家はその役割を十分に果たしてくれているというふうに思ってもおりますので、ぜひともこのことは、町長の答弁では、町単独では難しいというような話がありましたけども、資料要求をしますと、町内には田んぼが510町歩、転作田が340町歩もの非常に大きな面積があります。これに、浸透も含めて30センチほどためますと250万トンぐらいの水がたまるのだろうというふうに思っております。この辺は但馬の首長さんの集まる機会もありますし、あるいは知事との懇談会もあります。先ほど町長の答弁にもありましたように、知事は、治山治水、それから河川、砂防も含めてですが、その整備に力を入れておりますので、その辺のことも含めて、いろんな団体と協議をされ、このようなことを考えるというようなことの必要性をどう考えておられるのか、再度伺いたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁で申しましたように、治山治水、あるいは洪水対策、このことに田んぼが果たす機能が、古来から役割を果たしているのは十分承知しております。ただ、奨励金を町単独でということになりますと、実際に、例えば、現行、自然そのままの水田、営農が続いておる水田というのは、せき板がどうとかそういうことでなしに、本来、古来からの貯留機能、洪水防止対策にはなっているところも十分あろうかと思いますし、災害が予想されるような豪雨のときに、農家の皆さんがそれぞれの自分の所有の田んぼに出かけて、貯留機能を発揮するような仕組みをそういう時期にできるのか、できないのかも含めて、町がそういうことを確認できるのか、できないのかも含めて、現行の営農が続いておる水田であれば、自然でも農地ダムの役割を果たしているわけでございますから、非常に町単独の奨励金ということになりますと、確認作業ですとか、あるいは危険な場所に危険な時期に出ていただくような場面が生ずるとするならば、そのことに対する対策も考えなければいけないということで、奨励金は難しいかなというふうに思います。ただ、地域を挙げて国全体の中でそういうものが求められたり、近年多発する自然災害にそういうものを対応しようということで、例えば、関係の法令が出たり、そういうことになれば、私たちとしても、町としても同じように対応をさせていただいて、自然災害での被害を最小限に食いとめるだけのさまざまな制度はつくっていかなければならないというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 町長が言われましたように、せき板をわざわざしなくても、現在の田んぼの状況のままで洪水調整機能は十分果たしているんです。例えば、2反、3反の圃場を整備したような田んぼでは、排水場所というのは1カ所しかありませんから、あそこで流れる水の量というのはわずかしか流れませんので、十分に畦畔で、あぜで水をためてくれて、洪水調整機能を果たしてくれているので、せき板まで必要はないというふうに私は考えております。そのようなことを県だとかいろんなところと相談してみるというような、知事はものすごく力を入れてますので、その辺を再度伺ってみたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行の中でも、洪水を防止するような機能が働いている。ただ、県知事がそういうことにご熱心で、ほかの農業のさまざまな新しい制度を構築されたことに、こういうことが対応されて、県として、あるいは国として、多面的機能も含めて、何らかの措置があれば、これは国全体で取り組むべきことだというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) なかなか町長、相談するとかいろんなことを言われませんので非常に残念に思いますけど、機会があれば、ぜひそのようなことは申し上げていただいて、わずかな奨励金でも、農家の方は一生懸命に今でもやっているわけですから、農地を守ろうとするようなことにもなるのだろうというふうに思いますので、ぜひともその辺も含めて考慮願いたいというふうに思います。  次に、2問目に入ります。2問目は、安心・安全編でございます。降雪に対する道路などの除雪体制及びJRの運行体制は万全かについて伺うものであります。昨シーズンは2年続けて2月期に大雪が降りました。香住区においては、道路交通の麻痺とJRの運休により、日常生活はもとより、観光産業に大きな影響があったところでもあります。これからの降雪期を迎えまして、道路などの除雪体制とJRの運行体制は万全であるかお伺いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員の次の質問でございます。  議員のご質問のとおり、一昨年、昨年と近年にない降雪により、委託業者の皆さんには、県道、町道を問わず、町民生活の交通確保を図るため早朝から深夜まで除雪作業を行っていただきました。また、降り続く雪や低温により融雪が進まず、地元による除雪対応が困難なことから、現地の状況を確認し、生活への支障の有無を判断する中で、臨時的に除雪対応も行ってきたところでございます。  一方、昨今の豪雪による影響を踏まえ、今年度から、国土交通省、近畿地方整備局、豊岡幹線国道事務所が中心となり、冬季の異常気象時における道路交通を確保するため、道路管理者、警察、消防等の関係機関が連携して対応を図るための検討会議も進められています。また、本年度も11月19日に新温泉土木事務所主催により、本町をはじめ、各関係機関と除雪業者による合同会議を開催し、昨年度の反省や今年度の除雪体制及び連絡体制を確認したところでございます。本町における除雪体制についてですが、去る11月20日に、約30の業者の皆さんを対象に除雪会議を開催し、午前8時終了をめどとしております除雪完了予定時刻や、積雪量が15センチ以上、もしくは15センチ以上見込まれるときに出動するという出動基準の確認を行い、除雪体制を整えたところでございます。  気象庁の長期天気予報によりますと、この冬は暖冬傾向にあり、平年よりも降雪量は少ないとの予報が出ておりますが、昨今の異常気象を考えると大変な降雪となることも懸念されます。これから本格的な降雪期を迎えますが、気象情報を十分注視しながら初動体制を整えるとともに、町民の皆さんのご協力もいただきながら、円滑な除雪作業に取り組みたいと考えております。なお、この冬のような降雪により、地域の方々での対応に限界が生じ、業者の方々の対応の可否等も踏まえ、必要に応じて臨時的な対応についても検討してまいりたいと考えております。議員にも一層のご理解とご協力をいただきたいと思います。  次に、JRの運行体制についてでございます。本年3月22日に、豊岡市、新温泉町とともにJR福知山支社に対し、降雪時の除雪対策と運行の確保、運休時の代替交通手段の確保について要望を行い、その後も北兵庫鉄道同盟会として但馬各市町とともに行いました7月の本社要望、さらに、10月の福知山支社要望の際に改めてお願いしてまいりました。JRとしても大変なご尽力をいただいておりますが、通勤、通学利用、特に冬場は観光で来られる方も降雪への安心対策としてJR利用が多い時期でございますので、何とか配慮いただきたいとの思いを訴えております。JRからは、昨冬の積雪量はJRの除雪能力を上回る大雪であり、ラッセル車でかき分けた雪の壁も溶けない低温状態で、夜通し作業を行い、始発から運行再開をいたしましたが、雪も断続的に降る中、途中で動けなくなる可能性があると判断して、結果として運休せざるを得ないこともあったとのことでございました。この経験を踏まえ、昨冬の対応についてしっかりと振り返りを行い、除雪要員の振り分け方、ラッセル車やモーターカーロータリーの運用の仕方など、できるだけ早い運行再開、運休区間の縮小に向けて挑戦したいとのことでございます。  また、バスによる代行輸送につきましては、昨今の運転手不足もあり、降雪運休時すぐに多くのバスを確保するのが難しいこと、代行輸送の時刻表の作成、各駅での誘導体制を組むために日数を要することから、今年の西日本豪雨でもございましたが、線路や橋が流されたような、運休が長期間にわたることが見込まれる場合に代行輸送は行うものであり、積雪運休はこれには当たらないと説明を受けており、非常に残念に思っております。なお、やむを得ず運休せざるを得ない場合は、JRとしては、駅での広報だけでなく、ホームページやSNSを利用した情報提供に力を注ぐほか、自治体との情報共有をさらに密にして、運休の周知に対処していく意向でありますので、町としましても防災行政無線による放送伝達、町のホームページでの発信などにより可能な協力を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 1点わかりにくかったことがありますので聞いてみたいと思いますが、いろんな除雪対応のときに、特別なことがあれば臨時的対応という言葉で今、答弁ございましたが、道路部分でございますけども、どのようなことなのか再度答弁願えますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 臨時対応というのは、臨機応変な対応をしていかなければならない。例えば、除雪路線が決まっておったりしても、住民生活に重大な障害が生じるような場合には、例えば、担当の業者以外の業者も手があいていれば出てもらうとか、時間の調整をするとか、早朝や夜遅くの対応も含めて、そういうことは可能かどうかということは建設課長にも相談の上、できる対応を図って、できるだけ町民の皆さんの要望に応えたいという思いでございます。ただ、何でもかんでもそれをするのかというと、そういう場面ではなしに、例えば、通常来る時間が、積雪量によって時間がずれた対応になったりする場合に、来るのが遅いからといってそれに対応するという意味ではございません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 道路関係についてはわかりました。ぜひとも住民生活に影響のないような体制をしっかりとお願いしたいというふうに思います。  次に、JRの関係ですが、昨年の例を見てみますと、ラッセル車といいますか、モーターカーというんですか、が全然動かずにおったと。香住駅にずっととまっておったんだというようなことも聞いたりしておりまして、多分ポイントの切りかえができないんだろうと思うんですが、ポイントの除雪ができなければ人力でやらなければならないので、その辺の、私が常々言っている、人の確保です。ポイントの人の確保。それさえできればラッセル車は走り出すことができるので、それが非常に難しいんだろうなと思っているんですが、その辺のことは、町も含めて、JRとどのようなお話がされているのか伺いたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、議員がご指摘いただいたようなことは、昨年も福知山支社への要望会のときに、そういう問題についてもこちらからご質問をさせていただきましたけども、支社長のお答えは、人員にしても決して投入をしてないわけではないというようなお答えでございましたので、現実の事情は、我々が情報を共有できるものではないと思いますが、決してJRとしても人為的に投入する人員を減らしたりということは、できるだけの精いっぱいのことをした上で、ラッセル車をこれ以上稼働させることについては危険が生じるという判断のもとに、大変皆さんには申しわけないことをしましたが、運休の判断をせざるを得なかったということでございましたので、JRとしても精いっぱいのことはしていただいているとは思いますけれども、昨年の降雪時は異常低温も伴っておって、危険性を判断した上でそういうことをしたというご説明でございましたので、ただ、JRのポイント切りかえのための人員の投入の仕方にまでは、そこで私が尋ねたわけではございません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 私も学生時代は汽車で通学をしておったわけですが、このような雪は当たり前だったんです。あのぐらいの量の雪は当たり前であって、汽車もとまらなんだ。当時は全部汽車でしたから、とまらなんだというような実態があって、そのときには各地域に、香住にもありましたけど、保線区というものがありまして、そこの従業員は、その沿線の職員、当時は国鉄だったですか、で確保されて、足らなかったら近くの人を頼んできて、ポイントの切りかえの除雪をしておったというような状況があったものですから、多分、私の考えですけども、人手不足だけなんだろうというふうに思っておりますので、ぜひともその辺を含めて、町が一緒になって、町も協力できるようなこと、町民も協力できるような体制をJRと今後も話し合っていただきたいということを願いまして、3問目に。  ごめんなさい、1つだけ、質問外かもわかりませんけど、除雪のことで、私は冬場のドクターヘリと救急車のランデブーポイントの関係を、この春ですか、言わせていただきまして、冬場に今はB&Gの横のランデブーポイントしかありませんので、佐津方面の人も、救急車がわざわざ佐津から香住まで来て、そこでドクターヘリに乗るんだというような、非常に効率の悪い運航をやっていたものですから、いろいろと健康課や消防署等々とお話をしてまいりました。建設課のほうでは、新温泉土木と佐津インターの除雪についてお願いをするというようなことがありましたけど、その結果について1つお伺いしたいのと、それから、町民課、健康課、あるいは消防署の香住分署等とが非常に協力をといいますか、検討してくださいまして、矢田川レインボーの跡地等々についての冬場のランデブーポイントの設置についても一生懸命動いていただいておりますので、そのことを含めて、そこの場所の除雪のことについてをお尋ねしてみたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それぞれ担当課長に、今のご質問については経過と結果について報告をさせます。 ◎議長(上田勝幸) 建設課長、吉田英貴君。 ◎建設課長(吉田英貴) それでは、私のほうからは、佐津インターのところにありますランデブーポイントの除雪の関係についてお答えをさせていただきたいと思います。  以前、見塚議員から、除雪ができないかということでご質問いただきまして、新温泉土木事務所のほうに依頼しました。基本的にはあそこは山陰近畿自動車道の道路区域内になっているということで、県のほうが除雪についてはさせていただきますと。ただ、その出動基準について、どういった格好でさせてもらったらいいんだろうということで問い合わせがありまして、実際救急活動をしていただきます美方広域消防本部のほうに防災安全課を通じて確認をしていただきました。結果としましては、30センチを超えますと救急活動に影響があるということで、それ以内の積雪深で対応していただきたいということの返事をいただきましたので、それを踏まえまして、新温泉土木事務所のほうに依頼をしております。したがいまして、30センチを超えない範囲で出動していただけるということで確認をしております。  今年度のあそこの山陰近畿自動車、香住道路の除雪業者につきましては、伊藤組さんのほうが委託を受けておられるようですので、伊藤組さんのほうが対応していただけるということで確認をしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 続きまして、町民課長、裏戸正範君。 ◎町民課長(裏戸正範) レインボー跡地の、今現在、漂流・漂着物の処理施設を建てているところの敷地が約3,000平米ぐらいあるんですけども、そこを健康課のほうと協議しまして、ドクターヘリの発着場とするようなことで話を進めております。  除雪の件につきましては、今シーズンからの対応となるんですけども、早急に検討、対応したいというふうに考えております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) ここで一般質問の途中ですが、暫時休憩いたします。再開は11時5分といたします。                              午前10時51分 休憩                              午前11時05分 再開 ◎議長(上田勝幸) 時間がまいりましたので、休憩を閉じ、会議を再開いたします。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) それでは、3問目に入ります。3問目は、安心・安全・教育編でございます。看護師不足の解消対策(確保・養成)について伺うものであります。町内の病院、福祉施設における看護師の不足は非常に深刻な状態にあると聞いております。少子・高齢化が進む今日、幼少期の子どもたちを抱える親、また、団塊の世代が高齢者の仲間入りをするなど、医療、福祉施設は医師確保や養成と同時に、看護師確保や養成は非常に大きな問題があるだろうというふうに考えております。本町内の医療施設、福祉施設の看護師の充足状況と今後の見込みをどう把握され、その解消に向けて確保、養成をどうされようとしているのかお伺いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長、また教育長の答弁を求めます。  初めに、町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員の看護師対策についてのご質問でございます。  町内の医療施設、福祉施設の看護師の充足状況について詳しく承知しているものではありませんが、いずれの施設においても、病院等を退職された看護師を再雇用したり、臨時雇用したりして何とか充足させている状況であると思われます。公立香住病院の看護師について申し上げますと、現在、透析室を含む外来に15人、2階病棟に18人、介護老人保健施設に9人、訪問看護ステーションに4人で、総勢46人が勤務しており、その内訳は、正規職員が34人、嘱託、臨時職員が12人となってございます。平成28年度末と平成29年度末で合わせて8人の正規職員の看護師が退職したのに対し、採用は4人にとどまっており、その意味において、正規職員の看護師が4人不足していることとなりますが、この不足分については再任用や臨時的任用で何とか補っているというのが現状であります。  現行の60歳定年とした場合、今後5年間で6人、10年間では、現在在職する職員の半数に当たる17人もの正規職員の看護師が定年退職する見込みであり、職員募集への応募状況から見て、看護師の確保は医師の確保と同様に、あるいはそれ以上に大きな課題であると認識をしております。  公立香住病院では、看護師を含む医療技術者の募集案内を、従来から町広報及びホームページへの掲載、記者発表、行政放送並びに大学や専門学校への募集要項の送付などにより行っておりますが、それに加えて、本年度はハローワークへの求人登録や161校の大学が共同参加する求人受付ナビへの求人登録、広告代理店により新聞折り込みされる求人チラシや月間で発行されるエリアマガジンの求人コーナーへの掲載、さらにはウエブ版の求人情報サイトへの掲載など、さまざまな媒体を利用して募集案内のPRに努めております。また、平成29年度に香美町医療技術者就学資金貸与制度を創設し、平成30年度は、薬剤師を目指す学生1名と看護師を目指す学生1名の計2名に貸与決定をしております。この制度につきましても、引き続き周知、PRに努め、将来の医療技術者の確保につなげたいと考えております。さらに、看護師不足の解消のための但馬圏域内の公立病院において連携を強化し、看護師の教育、研修の一元化、人事交流の導入等の可能性についても検討してみたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 次に、教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、私のほう、見塚議員のご質問にお答えしますが、看護師の養成の部門についてお答えをしたいというふうに思います。  看護師不足の解消対策の要請につきましては、義務教育段階ではキャリア教育の充実、すなわち、児童・生徒一人一人が段階を追って発達していくことを踏まえ、学校、家庭、地域で学ぶことや働くことに意欲的に取り組み、生きることを実感できるよう、意図的、継続的に学習や活動を展開する教育の実状が必要と考えております。そのキャリア教育の実践の場として、毎年でありますが、6月、町内の中学校2年生はトライやるウイークでさまざまな職業体験を行いますが、特に看護師の香住病院への希望は、本年は5名の生徒がお世話になっております。将来看護師を目指す生徒にとっては大変貴重な体験だったと思われます。高校進学において看護師を目指す生徒にとって、近隣に県立日高高等学校看護科の専門学科があることは、進路選択の目標となるとともに心強いことであると考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) それでは、私の質問の順番が逆になるかなと思ったりもするんですが、養成の部分から質問をしてみたいというふうに思っております。  教育長のほうから今、トライやるウイークでその実践といいますか、経験をさせているんだと、非常によいことだなというふうに思っているんですが、そのことが実際に高校に行ったり、専門学校に行ったり、大学に行ったりにつながっているのかどうか心配するものですから、その辺の追跡がもしなされているようでしたら、その辺についてもお伺いしたいというふうに思っております。  次に、日高高校の関係についてお尋ねをしてみたいと思うんですが、実は、9月29日に新聞発表がありまして、日高高校は、昨年の募集定員40名に対して昨年は52名の受験者があった。こういうような定員に対して応募といいますか、受験者が多いような学校というのは珍しいんです。何人合格されたかどうか、採用されたかどうかはわかりませんけども、定員より12人もの多くの受験があった。19年度、今年度といいますか、今度受ける希望が66人というような非常にたくさんの人が、この9月時点では看護学校に行きたいんだというようなことがあります。さらには、先日12月1日の新聞発表によりますと、40人の定員に対して、今度は少し減りまして55人受けたいんだというようなことが載っております。実際、春になると、昨年と同じようにもう少し減るのかなとは思いますが、私は、数字そのものは覚えておりませんけども、近年の状況を見てみますと、日高高校は非常にそのように希望者が多いものですから、もう少し定員を増やすなりすることはできないものかどうか。この辺は教育長としてそのような進言ができないものかというふうに思うわけです。といいますのは、今年10月ごろですか、知事と教育委員会とが高校の特色化についていろいろと新聞発表もありましたし、されておりまして、その辺のことについて議論を教育委員会等々とされておりますので、それについて、町としてもその辺を提言できるようなことはできないのかどうかについて1点お尋ねをしてみたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 最初に、トライやるウイークにお世話になって、その生徒たちが今現在どうなのかという問題でございますが、今年は5名のトライやるウイークで看護師の実践をさせていただいたわけですが、今現在、5名のうち1人が何とか看護師になりたいという夢を持って進んでいると。これは例年でございまして、例年このような生徒がトライやるウイークの実践を踏まえて、将来の夢、希望をかなえたいという、職につきたいという生徒は何人かずつ、トライやるウイークが終わった後出てきているのは現実でございます。全くトライやると実習したところと違ったところに就職、夢を持つという生徒もおりますけど、今回の場合、5人お世話になって1人がそういう状況であるということでございます。  日高高校の募集定員の問題でございますが、町の一教育長がどうのこうのという問題はございませんが、ただ、人気の学科であるということは間違いございません。以前、海洋学科につきましても40人でございますが、非常に但馬の中でも海洋学科と日高高校の看護科、これは人気の学科であるということは間違いないと思います。以前、これ、80人の定員だった、海洋学科にしてもそうでございますが、今は40人になってしまいましたが、今後、生徒数の推移を見ますと、今年はたまたま但馬地区は、公立高等学校、定員減がございませんでした。生徒数は昨年度比で26名、3年生の生徒が減っております。次年度につきましては、マイナス53人という生徒が減っていくのが現状でございます。どこかが学級減になるのではないかなというふうに思っておりますが、平成31年度につきましては普通科の学級減がほとんどでございますが、専門学科も減らすところは、プラスのところは1校たりともございません。そして、減らすところばかりでございます。今後の数を見通しますと、平成31年にマイナス53人、平成32年度にマイナス27人という中で、私どもが、人数が大体9月の希望をもって定員を県のほうが検討されるというふうにして聞いておりますが、今後、但馬の中でも定員を満たさない学校というのがたくさんございます。そんな中、看護学校が人気があるからということで、11月の調査では15人が定員超過しているという状況でございます。もうちょっと少なくなるのではないかなというふうに思っておりますが、そんな中、定員を増やすということは非常に、これが80人、90人の希望があるというのであれば、また考えてくれるかなと思うんですが、なかなか定員増につきましては非常に難しいのが現状ではないかなというふうに今感じております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 先ほども言いましたけども、知事と教育委員会とが、10月4日ですか、県の総合教育会議をされております。その中で選ばれる高校づくりをということが大きなテーマで、次に何を言っておられるかといいますと、人口流出や私学の授業の一部無償化も念頭に、生徒に選ばれる高校づくりというようなことをサブテーマでされておりました。そのことに対して教育委員の方々は、専門性と総合力の各分野でリーダーを養成する高校、人口流出をとめるために地域の拠点となる高校の強化が必要なんだというようなことを言われておりました。看護師不足が言われている中であって、看護師を目指して京阪神のほうに出られる方がおられたら、一旦出られるとなかなか帰ってこられないというのが実際でございます。この後、また八鹿病院の看護学校のことについては町長のほうにお尋ねをしたいと思うんですが、まず、高校のときからそのようなことをするべきだろう、人口流出をとめるためにもと思っておりまして、教育長では定員を40人の倍数みたいな考えしか持っておられないようですけども、そのような規制の定員の枠といいますか、人数といいますかにとらわれずに、もう少しそのようなことも考えた定員というのを提言すべきだろうというふうに私は思っております。それについてどうお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 私は単純に、定員増となれば、1学級40人という学級がございますので、40人の次は80人と。これを50人にするとか60人にするとかということは想定の中にはございません。ただ、今、見塚議員が言われますように、実際のところ看護師の希望がこれだけある中で、50人、60人という、私もわかりませんが、今、私学にしても公立にしてもそのような定員をとっているような学校は多分ないであろうというふうに思っておりますし、40人がだめなら80人という感覚しか私はございません。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 世の中、岩盤規制だとかいろんなことで規制の枠にとらわれずにいろんなことを考える時代になっておりますので、ぜひともその辺を含めた、人口流出のことだとか、看護師不足等を含めた対策も、ぜひ教育委員会のほうでその辺についても考えていただけるような体制をとっていただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  次に、同じ養成の中で、八鹿病院の中に看護学校があります。いろいろとお聞きしますと、八鹿病院の看護学校には地域外の方もたくさん来られているというようなことを聞いておりますし、だんだん受験者というのも減ってきているのかなというふうな思いもするわけですけども、現状どのような状態なのか。うちも構成市町の1人ではあるわけですから、それについてどうお考えなのかお尋ねしてみたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 八鹿病院の看護学校のことにつきましては、校長先生とのお話を香住病院の事務局長にお尋ねに行かせたこともございますので、事務局長のほうで八鹿病院の看護学校の現状については答弁をさせます。 ◎議長(上田勝幸) 病院事務局長、花登寿一郎君。 ◎病院事務局長(花登寿一郎) 八鹿病院のほうの専門学校ですけども、先日、校長先生と面談もする機会がございました。最近の情勢は、定員に対しては不足しているというようなことはお聞きしております。そういうことでございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 最後は聞き取りにくかったものですからあれですが、最近、医師問題の中で、大学でいろんないいことないことが新聞に載ったりするんですが、看護師を希望される方がもしおられるなら、八鹿病院にしても日高高校にしても一緒ですが、特別枠というようなものがうまく利用できないのかなというようなことも考えますし、とにかく、病院、今まではお医者さんばっかりが不足するんだ、足らんのだということで一生懸命だったんですが、お医者さんの絶対数は国レベルでは足りているんだろうと、こっちに来ていただけないのだろうと思うんですが、看護師もそのような状況もあろうかと思いますが、お医者さんだけおっても看護師がいなかったら医療ができないわけですから、その辺も含めて、特別枠だとかそのようなことで養成部分にまず力をいれるべきだろうというふうに思うんですが、そのようなことを働きかけるようなことはありませんか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、見塚議員がおっしゃいました視点からの看護師の養成も大事であろうと思いますし、ただ、私から考えますと、例えば、自分の職業選択の中で看護師を目指される方が、何も別に日高や八鹿病院の看護学校を卒業して資格を得られるだけではないというふうに思います。全国にたくさんある看護学校の中で資格を取得して、ただ、問題は、地元に帰って看護師として頑張っていただけるかどうかというようなことの方が私は重要だというふうに思います。ですから、先ほども答弁の中で申し上げましたように、私としては、病院間の連携、例えば、八鹿病院は入院病床も含めて少し縮小のお話がございました。現行の病床から少し病床を減らすというようなことになりますと、例えば、看護師さんはどうなんですかということを管理者の方、富先生にもお尋ねしたことがございます。香住病院も看護師不足で悩まされておる。ただ、八鹿病院の診療科や病床機能の縮小が図られるとするのであれば、看護師さんにやや余裕ができるとするなら、例えば、期間限定でもよろしいですし、香美町出身者を、条件が悪くならない中で香住病院に期間限定にするか、そのまま香住病院に移籍をしていただくか、そういうようなことができないだろうかということは富先生にも私のほうから投げかけをさせていただいたこともございますし、そういう部分で、先ほど答弁で申しました病院間の連携、例えば、豊岡病院に仮に看護師さんに余裕があるとするなら、期間を区切ってでもよろしいですし、転職を認めるというのであれば、病院間に地元の香住病院に、あるいは地元のさまざまな介護施設にというようなことが可能であれば、そういう部分も検討していくべきだというふうなことで、八鹿病院の管理者の富先生にも私から話をさせていただいたことはございます。  豊岡病院にはございませんけども、また機会があれば管理者なり院長先生にでも、豊岡病院はそういう場面がどうかなとは思うわけでございますけども、そういう視点での看護師の確保も大事であろうかなという思いでございます。今後も町としても、医師の確保だけでなしに、看護師の確保に向けてもしっかりとした対応をしていきたいと思います。ただ、制度として医療従事者の就学資金制度もできて、まだ1人でございますけども、看護師も、将来その方は香住病院に勤務していただけるのかなという期待もしておりますので、そういう対応も含めて、今後検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) ぜひとも、まず第一は養成だろうということが基本だというふうに思いますので、町長が言われるのは、恒久的な対応ではないんだろうというふうに思いますので、まず養成をして、恒久的な状況になることが必要だろうというふうに思っております。  次に、確保について具体的な質問をさせていただきたいと思うんですが、昭和40年代、香住病院におきましては、基準看護を目指しての看護師の確保に向けて、病院内に看護寮の設置、それから病院内の保育所の設置。当時の事務長は、旧香住町以外に足を運びまして、村岡あるいは鳥取方面に非常に足を運びまして、看護師と面会したりして基準看護のための看護師を雇い入れたという経過がございます。今現在は看護師の寮もありませんし、それから院内保育所もありません。当時は充実、そのことによって逆に絶対数が賄えたのでというようなこともあったり、それから、院内保育所は看護師さんたちのお子さんたちがだんだんと減ってきたというようなこともあったりもしまして、そのようなことが必要でなくなったわけですけども、私は、具体的な確保に向けてそのような条件整備、看護師に来ていただける条件整備が必要だろうというようなことを考えておりまして、今から私は寮をつくれというようなことは、時代からすると必要でないといいますか、逆に空き家の関係です。空き家対策を上手に使えば、これは、民間のアパートだとかマンションだとかも含めて、あるいは一戸建て住宅の空き家も含めて、この辺を上手に寮としての活用を考えるべきだろうというようなことを思っているわけです。このことによって、もし、未婚の女性の看護師さんが来られたら、出会いの場の拡大といいますか、そのようなことにもつながっていくんだろうと。私自身もそうなんですけども、たくさんの人がかつて鳥取や村岡のほうから来られた独身の看護師さんと町内で結婚されて、町内で永住されているという例はたくさんございますので、再びそのようなことを考えたら定住対策にもなりますし、わずかですけども人口増にもなりますし、そのようなことを今一度考える必要があるんだろうというふうに思うんですが、いかがでしょうか。
    ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 見塚議員の今のご提案でございますけども、私としては、医療職という重要なポジションでの看護師さんという意味合いはございますけども、あくまで町の職員さんでございますから、私としては、例えば、今、一般職でも神戸のほうから単身で採用した職員もおる中で、町の職員としてのポジションの中で看護師さんだけを特別に扱うというのは、少し違うのかなというふうな思いもいたしております。ただ、今の空き家活用ですとかそういうことは、ほかの町内に今後移住をしていただきたい職種の方々も含めて、その一つの対策として、町職員としての看護師さんを町内に迎え入れるための条件整備は必要であろうかと思いますけども、看護師さんに特化した優遇対策といいますか、そういう住居対策、そういうことは他の町の職員と比較すれば、それはどうかなというような少し疑問の部分もございます。ただ、そういうことも含めて、今後、香美町で働きたいという方々、あるいはそういうきっかけになるために住居を提供したり、空き家を活用したりという対策が必要であれば、それは総合的な中で検討していくべきかなというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 町長、よく考えてくださいよ。医師の住宅はあるんですよ。これ、町の職員です。町の職員に住宅を提供しているじゃないですか。だから、来ていただくために、その条件整備としてそのようなことをしているわけですから、かつて昭和40年代にしたときもそうなんですよ。その条件としてそのようなことを考えているわけですから、それを、ただで住宅を使ってくれと言っているわけではありませんし、町営住宅並みの家賃をいただいているわけですから、そのようなことはぜひとも考えたらいいんだろうと。一般職の方も京阪神のほうからも来ておられますけども、もし、一般職でも町内で職員が見つからなければ、不足することがあれば、そのようなことは当然考える必要が出てくるんですよ。そのようなことはないと思いますけど。だから、看護師に限ってということではないんです。現実に、医師は町の医師住宅に入っているわけですから、わざわざ建てて入っているんです。私は建てとは言っておりませんので、空き家とかそういうものを上手に利用したらいいと言ってますので、そのようなことを含めて、確保に向けての条件整備をぜひして募集をする、あるいは足を運んで、面会をして確保するというふうなことを考える必要があると思いますが、再度答弁願います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 移住定住も含めて、町で働いていただける方々の処遇改善、あるいは住居の手当、そういうものについては総合的な中で対応してまいりたいと思いますし、ただ、私は、医師の住宅とはまた意味が少し違うのかなというふうに思っておりますので、なかなか難しいところでありますけども、ただ、そういうことが可能であれば、ほかの職員とか、あるいは移住定住も含め、空き家対策としてのそういうご提言には賛同しておるところでございますので、そういうとこも含めて、今の事務局長も医師の確保、看護師対策についてもさまざまな活動を行っておりますので、そういうことも踏まえて、可能性のある対策はこれからも検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 医師も看護師も町民の命を守ってくれる、病気を治してくれる大事な方々なんです。同じ必要性がある人たちですので、発言がどうのこうのとは言いませんけども、ぜひとも、町民が安心して暮らせる町にしていくために、香住病院なり福祉施設が充実するということが大事だろうというようなことを思いますので、ぜひとも、空き家対策等々を含めた中で総合的な考え方をされることを望みまして、私の質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で見塚修君の一般質問を終わります。  次に、西川誠一君の一般質問を行います。  西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) おはようございます。12月定例会、通告に従いまして一般質問を行います。  今回は、町内の中学校の部活動について伺うということで、3問用意しております。中学生が頑張って部活動をしているということに関しては、私は身近に見ておりますので、非常にうれしく思います。その辺で、まず1問目です。今年1月に運動部活動に関するガイドライン(指針)を検討するスポーツ庁の有識者会議が、中学では休養日を週2日以上とし、1日の活動時間を平日2時間、休日3時間程度までという指針の骨子が大筋了承され、現在そのガイドラインに従って部活動が行われているというふうに私は理解しております。その中で、町内中学校の部活動の実態及びその指針について教育長の見解を伺うものであります。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、西川議員のご質問にお答えいたします。  学校における部活動につきましては、スポーツ庁、県から指針が出されました。この指針が出された目的は、これまで勝利至上主義的な考え方から、休養日もほとんどなく、長時間にわたる部活動がなされてきたことについて、生徒のバランスのとれた生活やスポーツ障害を予防する観点から、改善を図ることにあります。これを受けまして、本町においてもおおむね同じ内容で、本年10月に、運動部活動のあり方に関するガイドライン、香美町版いきいき運動部活動を作成し、各中学校に周知しました。とりわけ運動部の活動については、休養日を週2日、平日1日、土日等の休業日に1日以上、1日の活動時間を平日2時間、土曜日、日曜日等の休業日は3時間程度までと示し、現在、各中学校においても町のガイドラインをもとに運動部活動の運営指針の作成を進めております。  町のガイドラインを示した10月以降の状況は、大会やイベント参加の準備の期間を除いて、ガイドラインに示すとおり実施できております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 改めてなんですけども、教育長にお伺いしたいと思います。中学校における部活動の位置づけ、意義です。それと、なぜ中学校において部活動が必要なのか。そもそも論で申しわけない。教育長の見解を伺いたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 部活動の意義でございますが、西川議員もご承知のとおり、部活動というのは教育課程外の活動である。外でございます。これは、1年生から3年生まで、自分たちの希望した者が集まってくる集団であるという捉え方、その中で、毎日2時間から3時間、今はもう日の暮れが非常に早くなりましたので、30分あるかないかというふうな時間を聞いております。その中で先輩、後輩の礼儀、マナー、そしてまた、社会性の発達についてもその中で随分勉強しているところがたくさんあろうかと思います。他の教育課程内の国語だとか数学だとか、教室で習わないことを部活動で学習している意義というものは、非常に大きなものがあるだろうというふうに思っております。それぞれ子どもたちに聞くと、卒業したときに思い出を聞きますと、多くの子どもたちが部活動のことを文集に書いたり、思い出として言葉にして残っております。友達がたくさんできた、そして自分の思うところの夢がだんだんと達成できているとか、そして、運動することによって学力も身についたというような、いろんなたくさんのいい面を運動部活動で得たという子どもたちをたくさん私も目の前で見てまいりました。といった意味で、中学生にとって非常に意義ある活動であるというふうに認識をいたしております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 非常に私も共感を覚えるもので、今日の議論はかみ合うかなと私は思っております。それで、町内の中学生の部活動についてということで、資料を要求させていただきました。現在、町内に中学生の生徒が4中学校合わせて445人、そして、現在部活動に入っておられますかということを確認させていただいたら、何と445人全員が部活動に参加されているんです。先ほど教育長のおっしゃっていた、自分の部活動に対する思いというのがこの数字であらわれるのかなというふうに思っておって、私は非常にいいことだなというふうに思います。その辺は後でまた詳しくお伺いしますけど、先ほど教育長がおっしゃっていた、いきいき運動部活動というのが10月に策定されたと。要は香美町版ですね。基本的には運動時間ということで、今年9月に、県の教育委員会が同じいきいき運動部活動というふうな資料を教職員に対して出していただいて、私も手元に持っております。これを読ませていただいたら、いろいろ気遣いをなさりながら教職員の皆さんは部活動に対応されているんだなというのはよくわかりますけども、基本的には県の教育委員会が出しているいきいき運動部活動に基づいた形での町のガイドラインというふうに理解させていただいたらよろしいんですか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 議員ご指摘のとおり、県の指針に基づいた町のガイドラインと理解していただいたら結構だと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) それと、何から聞いていこうかなというふうに、資料もかなり私もとってきたんですけども、基本的に国が出したガイドライン、県が出したガイドライン、そして町が出したガイドラインというのは、休養日を週2日以上、そして1日の活動時間は平均2時間、休日3時間程度というこのガイドラインは、もとは何が原因して結局こういうふうな形になったと教育長はお考えですか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) まず、平日の2時間、今の時期は例外として、平日の中で2時間という時間が、教育課程が大体3時過ぎに学校は、時間割が終わるという時間が3時半、全てが終わるのは3時半であろうというふうに思います。6時に子どもたちを帰らせようと思えば大体2時間、そしてこの2時間というのは、いろんなスポーツ、運動をする上で2時間という時間が非常に効果的であるというふうな科学的なデータが出されておりますし、だらだらという言い方が悪いかもございませんが、3時間、4時間と練習するよりは短時間に集中して練習するほうがいいということで、2時間という時間が示されたものであろうというふうに思っております。したがいまして、その時間を本町においても適用させていただいているというふうに理解していただければと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) それで、そのガイドラインのもとになると私が聞き方をしたのが具体的過ぎてあれだと思いますけども、先生方の働き方改革が大いに作用しているものだというふうに私は理解して、そして具体的な数字、部活動の実質の活動時間と、そして先ほど言われた勝利主義、そういうことから判断して、結局、余り過度に部活動をし過ぎないようにということ。基本的には先生方の働き方改革というのは、部活動をされている方は本来の業務が終わってから部活動の顧問をされたり、指導をされているというのが現状だと思うんです。その辺の影響というのがかなりあるとお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 西川議員のご指摘のとおり、ある新聞によりますと、ブラック部活というふうな活字で出たことがございます。ブラック部活、働き方改革で多くの超過勤務をしているのは部活動の時間というのが非常に多いという中で、それもここはスポーツ庁が示したその裏側に一つの要因として捉えられているのではないかというふうに思っておりますし、今現在、先生方の働き方を見ても、残業時間を減らしなさい、週に1日は部活動をせんと少しは早く帰る時間を用意してください。何よりも子どもたちにしっかりと、自分の受け持っている子どもたちに多く接する時間をつくるためにこれはできてきたものだろうというふうに思います。そして、部活動が一つの、平日は2時間ほどしか練習できんから、やっぱり日曜日も、ある教師によりますと、残業時間がかなりの時間が出てきていると。その半分以上が部活動の時間で費やしているというふうな教師もございますので、そのあたりも一つの、この指針が出た裏側にはあると理解していただければと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) それでは、町内の中学校の先生方からそういうふうな声が出ているのか、出ていないのか、出ていたのかというふうにはどうお考えになりますか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 教師のほうからは私の耳には入ってこないというか、校長がとめているのかどうなのかわかりませんが、ある先生は、やっぱりこれが非常に負担に感じるという先生も確かにおられると思います。週に平日2時間というのは、僕にしてみたら、これはもうちょっとさせろよという先生もやっぱりいるだろうというふうに思います。だから、一律に先生から上がってきたというのは私の耳には入っておりませんが、ただ、先ほども申しましたように、部活動に費やす教師の時間が非常にウエートが大きいという中で、今回の働き方改革の一つとして削減をされたのではないかなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) あるアンケートで、先生方に部活動の指導を含めたら、公立中学校の先生の54%ぐらいが忙しくて思うように指導できないですとか、余りにも部活動の限界を感じるとか、そういう方が大方5割ぐらいいらっしゃるんです。そのデータがあるものですから、町内の先生方はすばらしいなと、教育長がいいからですかね。ということで、これ、今の働き方改革の関係で、教育長はご存じだと思いますけども、部活動指導員なるものが推奨されています。国のほうでは、来年度予算に部活動の指導員を配置する経費を13億200万円盛り込んでいます。昨年比7億ですから、倍増です。盛り込んで、前年比が4,500人配置の2.7倍となる、来年度は1万2,000人ぐらい見込んでいます。ということは、先ほど言われた働き方改革の補助として、国のほうはそれだけの予算を使って部活動指導員なるものを外部から、学校内ではなくて外部から入れようと。そのために国も協力するよというふうな予算を組もうとしています。そのことに関して教育長の見解をお伺いします。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 但馬地区、もちろん香美町もでございますが、教育長会の中で外部の指導者を使ってくださいということは進められております。ただ、現在、香美町の中では外部指導者は、該当者は1人もいません。例えば、来年度、香住第一中学校の野球を見る人が町内にいませんかといった中で、子どもの前に立って指導をするわけですから、幾つかの制限が出てこようかと思います。子どもたちのために技術を教えるだけでなしに、やっぱり子どもたちの人間教育というものもしてもらわなあかんわけですから、非常にハードルが高うございます。部活動の時間というのが3時から大体5時半、また4時から5時半、6時、この時間だろうと思います。町内にバレーボールのできる人で4時から6時まで来て指導していただけませんかという中で、非常に希望者があるかないかという問題もございますけど、これを使うのは勇気が要りますし、難しい問題、幾つかのハードルがたくさんあるであろうと。ただ、本町におきましても検討は加えて、外部指導者につきましても国がそれだけの予算をとっていただいておりますので、いい人材があれば使っていきたいというふうに思っておりますし、非常に人を探すのは難しい状況がございますけど、努力はしてみたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 先ほどの働き方改革の話もしました。その関係で部活動の指導員という話もさせていただきました。おそらく町内にはいらっしゃらないだろうと私は思っていますし、教育長の積極的な発言、もし利用できるものならしていただきたいと思います。  それと、部活動の顧問の先生というのが専門にやってられない方がかなりついておられますね。これもデータなんですけども、これは国から出したデータですけども、保健体育以外の教員で担当している部活動の競技経験がない者は、中学校で約46%ですって。全然経験していない先生がその部活動の顧問をされているという現状が浮き彫りになっています。おそらく香美町内でもそうだろうと思います。その現状について、教育長どう思われますか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 西川議員ご指摘のとおりでございまして、非常に苦慮しているところでございます。例えば、次年度、ある中学校の卓球部の先生が欲しいという人事異動希望調査に出す。卓球ができる先生はいないかといっても、なかなかそれを見つけてくれるというのは非常に難しい問題がございます。だから、1つは、教育課程外である。国語の先生やったらあてがったると。国語の先生が1人いますよといったら、国語の先生はあてがってくれる。おまけに、国語の先生と、そうしたら卓球の先生を一緒につけてよといっても、なかなかその人材というのが難しいという中で、中学校に来たら、私は、新任研修のときにも、補助になるだろうと思うんですけど、中学校の現場に配置されたら部活動というのは避けて通れない道なんですよということは、新しい先生にも話をしますし、皆さんにも話をさせていただきます。非常に負担に感じておられる教師もたくさんおられますが、そうせざるを、本来ならそれぞれの競技経験者のある先生方がそろっておれば、その先生が持ってくれれば非常にいいわけですが、それが今、香美町内では現在そろってないというのが現状で、香美町内だけではないというふうに私は理解しております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) あらゆる観点から中学校の部活動を見る必要があるなというふうに私は思っております。教育長も苦労されているのはよくわかっていますし、私も中学校に行きながら、少し、年に何回か行きます。行きながらしているんですけども、基本的には、やはり先生方、経験ないのに一生懸命やっておられるなと。一生懸命やっておられて、いい成績をとっておられる先生というのもたくさんいらっしゃることもよく存じていますけども、基本的には、先ほど言いました働き方改革、そして今の経験のない顧問の先生がたくさんいらっしゃるということを大前提にすれば、やはり部活動の指導員制度、国も力を入れているようですので、その辺にはやはり進んで取り組んでいただきたいというのが私の1問目の趣旨でございます。本当に一生懸命頑張っておられる先生ばかりなので。  2問目行きますけども。 ◎議長(上田勝幸) ここで会議の途中ですが、暫時休憩いたします。再開は午後1時といたします。                              午前11時58分 休憩                              午後12時57分 再開 ◎議長(上田勝幸) 時間がまいりましたので、休憩を閉じ、会議を再開いたします。  西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 午前中には、中学校の部活動に対して一般論といいますか、町内の中学校の現状を踏まえながら教育長の見解を伺ってきました。非常に話が合うなということで思っております。今度は具体的にはなりますけど、2番目に入ります。  町内の中学校が参加する但馬大会、県大会、全国大会等の試合には町としては補助を出しておりますが、練習試合等の参加には補助は出していないというのが現状だと思います。練習試合、対外試合に参加する生徒の保護者は、会場まで個人の車で数人の生徒を乗せて移送しているのが現状であります。万一事故が起きた場合の責任は誰が負担するのかを案じるものです。このような部活動の実態を踏まえ、教育委員会として今後どのように対応するのか伺うものです。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、西川議員の2問目の質問にお答えいたします。  練習試合等で校外に出て行う部活動については、校長の許可、責任のもとに実施しております。練習試合や校外練習等を実施するに当たっては、実施回数や場所、時期などを考慮し、複数顧問を配置するなどし、移動等における交通安全面などに配慮して実施しております。よって、校長責任において安全確保ができないと判断する場合は、練習試合の実施や生徒の輸送等を許可するものではありません。また、対外試合等にかかわる交通費についてですが、教育委員会としましては、平成29年度から、但馬大会以上の公式試合については、公共交通機関の利用や借り上げバスを利用する場合、おおむね100%を助成しております。練習試合については交通費等の補助は行っていないため、保護者負担、PTAからの補助などを含む等による場合がほとんどです。但馬地域での練習試合等における移動には公共交通機関の不便さや不自由さがあり、保護者による生徒輸送の協力を得て行っている状況が一部にございますが、このことについて、従来から保護者負担による公共交通の利用や借り上げバスを利用して実施するよう指導しております。各校において保護者による生徒輸送時の事故対応としまして、PTAが加入する保険で対応していただいている現状にありますが、保護者に係る費用負担などについてもよく話し合い、無理のない練習計画に基づいて、保護者への理解、協力のもとに行うことが重要と考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 今、説明を受けましたけども、一部そのような状態があるということで、私が指摘しているのはその一部の状態なんです。PTAが補償したりとか、学校が責任をとれる問題ではなくて、例えば、私が誰かほかの生徒を乗せて、2、3人なり、学校の許可とはいうものの、事故を起こしてしまった場合にどういうふうに対応ができるのか。それは学校の責任なのか、それとも個人の責任なのか。個人も、おそらく車ですから対人、対物だとか入っていると思います。そして、その辺の生徒の気持ちですね。やはり事故を起こしてしまったことに関する、そういうことのトラブルというのが心配になるんですけども、全くないとはない。我々のころからそうでしたので、何もなくてよかったなというのが現状ではないかということなんです。その点、一部の人のためのという質問なので、その点についてお答えいただけますか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 保護者による生徒の輸送についての事故の問題でございますが、今、但馬各市町で、まず練習試合に補助をしている、多分ないだろうというふうに思いますし、そして、ちょうど私が香住第一中学校の校長をしておりますときに、豊岡からこっちのほうに赴任しましたので、豊岡のことを香美町でも取り入れてほしいということで、今現在はPTAの傷害保険、東京海上日動災害という保険に各単Pで、町まとめて団体保険で入っておられます。それを何とか部活動の送迎、また補助を含めて、PTAの活動と認めてほしいと、PTA活動の一環として認めてほしいということが成立しまして、したがいまして、事故を起こしたときには、個人の保険でなしにPTAの保険を使わせていただくというのが、今、町内の対応のあり方であろうというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 本当に事故がないのが当たり前で、そういうふうなことの善意がそういうふうな形で、後で後遺症みたいな形で残らないよう希望しています。  それと、またもとに戻りますけども、今おっしゃっていた公共交通にはこの地域はなかなか難しいということで、隣の町、新温泉町は、基本的には公共交通を使うんだという一つの確固たるルールがございます。同じく豊岡市は、基本的には現地集合であると、そこまでは親の負担であるというふうなことで、はっきりと明記されているんですけども、香美町の場合はそういうことが規定はされてないんですか。小代、村岡、香住、それぞれの状況が違うんですけども、そういうふうなルールというのはないんですか。先ほど、新温泉町と豊岡市の話をしましたけども、これがどの程度確立されているかというのは私は確認はしませんけども、ちらっと漏れ聞いた話によりますので、もし間違っていたらおっしゃっていただいて結構です。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 規定は多分してないだろうというふうに思います。ただ、学校長が指導する上で、香美町においても交通の便が非常に不便であるという中で、ある学校では公共交通機関を利用して、JRで行けるところはJRで行っていると。ただ、村岡、小代につきましてはバスの便が非常に不便であるというふうなところから、バス便を使うというのは単価も非常に高くなるということで、小代、村岡の中学校につきましては保護者に対応していただいているというのが現状ではないかなと思っております。校長の指導は、そういうふうな指導を入れていると思います。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) その辺もきちっと確認をしていただいて、今後事故のないように、そして、PTA保険もきっちりと単Pに対して確認をしていただいて、こういう事故のないような形で部活動ができればというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。  3問目に入ります。3問目です。 ◎教育長(藤原健一) ちょっとよろしいですか。 ◎西川誠一(7番) どうぞ。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 4つの中学校の単Pに、私、確認を事務局のほうでしていただきましたら、全ての4中学校はPTA共済の保険、東京海上日動火災というのに入っていて、それで対応するというのが4つの中学校でそろえているようでございますので、以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) わかりました。じゃあ、3問目に入らせていただきます。  町内中学校の生徒数が減少しております。今でも部活動自体が存続できない状況があり、今後ますますその傾向が強くなるのではないかというふうに危惧しております。中でも、部活動が選べないという現状の中でも、耐震化等のハード面は充実してきました。しかし、勉学以外でも健全な中学生生活を送れるような環境整備が必要と思われるが、対応を伺うものでございます。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、3問目の質問にお答えいたします。  まず、現在、中学校で行われております、町内の中学校でございますが、部活動は、季節限定で行うものも含めますと、香住第一中学校で10部、香住第二中学校で3部、村岡中学校で9部、小代中学校で4部となっており、香住第二中学校及び小代中学校においては、通年で行う部活動は選択肢がないといった状況になっております。部活動が持つ教育的意義は大きく、教育課程外の活動ではありますが、思春期の中学生が心身ともに健やかに成長するためにはなくてはならない活動であると言えます。そして、部活動の種目が限定されるといった状況は、本町に限らず全国的に起こっている問題で、複数校が合同で部活動を行っている数は全国で1,000を超え、年々増加しております。兵庫県教育委員会におきましても、部活動の適切な運営のための体制整備として、学校、家庭、地域の連携を掲げ、複数校による合同実施が提案されています。そこで、環境整備において部活動が学校統合の一要因であっても、部活動のための学校統合は考えておりません。また、学校統合につきましては、以前から申し上げるとおり、毎年開催する学校版教育環境会議において、保護者等が子どもたちが健やかに成長していると高く評価し、信頼が続いている場合は学校を存続し、保護者等が統廃合を望む声が多い場合は、保護者等が総意をまとめた上で町長に進言し、総合教育会議に諮った上で統廃合が望ましいと判断された場合には、教育委員会が中心となって統廃合に向けて進めていくこととしております。あくまでも保護者等、地域の意見をしっかりと吸い上げ、尊重していく考えでございます。  以上でございます。
    ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 学校統合のお話ですよということで事前に担当課には伝えていましたので、その辺の答弁が来たというふうに思います。確かに部活動のための学校統合はあり得ないという話ですけども、現実的に、部活動を選びたいから中学校の段階で小代、村岡、香住一中、二中の中の交流といいますか、移転は過去にはございましたよね。部活動がしたいからほかの中学校に行くんだという方というのは、事実ありましたよね。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 過去にはございました。小代から、野球がしたいからということで香住第一中学校に受け入れたことがございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) そのような現状があって、今、私も資料をもらいましたけども、この5年間に香住一中で廃部になった部が男女合わせて4つですか。そして、二中は野球と女子テニス、そして小代中が女子のバスケットがこの5年の間に廃部となり、その理由は、生徒数減少による部活動の削減であると。生徒数がいなくなったから部活動自体ができない。先ほどの議論の中で教育長もおっしゃっていました部活動の意義というのが、非常に私も共感するものがあって、教育長もそのような共感もあるでしょうし、これは、統合に対する一つの要因であるというふうに私は思っていますけども、教育長はどうお考えですか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、西川議員が言われましたように、これが主で統合というのは考えられません。というのが、この活動というそのものが教育課程外の活動であるということを捉えますと、もちろんその意義も大切なものではございますし、ただ、今言われました、これが一要因になるかという問題につきましては、私は、学校統合の部活の選択肢がないというのは、一要因に保護者の方はされるのではないかなと、私もそう感じております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 現実の問題としまして、具体的な名前を言いますと、香住二中の保護者が、部活動がないという理由に、香住二中と一中の統合を望んでいる保護者が現在います。そのような動きが現在出てきております。その現実がおそらく教育委員会には届いてないかもわかりませんけども、そういう保護者がいらっしゃるということについて、教育長はどうお考えですか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) その原因につきまして、私は環境会議の、もう香住第二中学校は終わりましたので、前回、岸本議員にお答えしましたように、環境会議にたくさんの人を集めてほしいというのと、統廃合について議論をしてほしいということと、それと、教育委員会も出席してほしいということで、教育委員会も出席されました。ああいう場ですので、なかなか意見が出しにくいということがございましょうけど、現実に統合しなくてもよいという方も半数以上おられるというのは現実でございますので、あくまで私どもは教育環境会議を尊重したいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) その議論は、岸本議員と教育長とかなりやられていますので、私もその話を聞いております。だけど、現実的にそういうふうな声が出てきだしたのは事実でありまして、環境会議のみの発言ではなく、地域の声もしっかり聞いていただく、これも必要なことだと思います。せっかくある部活動、その部活動も選べないような状況で、子どもたちは能力、才能、非常に表に出ないものというのはかなりあるというふうには、教育長も私も思っています。その環境づくりというのが、部活動が、例えば1つ、2つしかない場合に、それだけしかできないからわざわざ学校をかえてでもやりたいという生徒がいたというのは、それも事実ですし、そういうふうな声がある地域からは上がっているということも謙虚に受けとめていただいて、今後のそのような統合に向けての話というのは進めていきたいというふうに思いますが、いかがですか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、西川議員が言われましたように、選択肢がないという問題、それに伴って、例えば、香住第一中学校と一緒に合同チームをつくってやらんかといっても、地理的に非常に距離がありますし、JRで行っても、行ったらもう日が暮れてしまうというような状況の中ですので、やってやれないことはないと思いますけど、そういうふうな手立てを打ちながら、部が存続するのであれば、消えていくという状態であれば合同チームのことも県も進めておりますので、そのようなことも含めながら進めていきたいと。そして、今言われました、その中に保護者の声として、私どもは真摯に受けとめて、しっかりと受けとめていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) それで、部活動の話ばかりになったらあれですけども、今現在、各地区にはスポーツクラブ21という活動があります。部活動が選べなければ、そちらのほうで有効に才能を伸ばすという方法もあるのではないかと私は思っておりますし、これも一つの選択肢だと思います。現在、スポーツクラブ21の活動がどう見ても停滞しているように思えます。ただ野球がやりたい、ただ卓球がやりたい、ただバスケットがやりたい、テニスがやりたい子どもたち、本当にそういう環境をつくる、その状況をつくるという一つの方法として私は統廃合のことを言いましたけども、それだけでは十分ではありません。スポーツクラブ21という既存のそういう活動があります。その中で子どもたちの才能が伸びていって、卓球の張本選手みたいな選手が香美町で生まれてきたら本当にすばらしいなと私は思っております。  これで一般質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で西川誠一君の一般質問を終わります。  次に、藤井昌彦君の一般質問を行います。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 6番、藤井昌彦です。12月定例会において議長の承認を得ましたので、通告のとおり一般質問をさせていただきます。今回、私の質問は2問です。通告の順番に従って質問させていただきます。  まず、観光施設についてということで、小代の代表的観光地吉滝にあるトイレが老朽化して使えない状況が続いています。滝全体の景観を損ねており、取り壊し、建てかえが望まれますが、どうでしょうかということです。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、藤井議員のご質問にお答えいたします。  吉滝にあるトイレは平成元年に整備されたもので、以前に台風の影響で落石の危険性があったことから、現在は閉鎖をされています。近年、観光地のトイレは水洗方式の清潔なものが主流ではありますが、同施設は水道水のくみ上げが困難な立地のため、くみ取り方式を採用しています。施設管理計画においてトイレの再整備について検討した結果、洗浄用の水の確保や管理面での問題など、困難であると判断をしております。また、自然豊かな同地にトイレを再整備した場合、景観面から考えても似つかわしくないようにも思います。以上のことから、現在では、同施設は解体撤去する方向で進める予定であり、同地には再整備せず、当面の間、最寄りの吉滝キャンプ場内のトイレ等を利用する方向で進めたいと考えております。あわせて、ふれあい歴史公園公衆トイレの利用を案内して、吉滝キャンプ場の同地に利用者にトイレがないことがわかるよう看板表示するなど、周知していきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 吉滝というのは兵庫県の指定文化財ですし、本当に景観もきれいなとこです。トイレ、そこでは改修して新しくするということはもう考えてないということですね。今のままやったら景観を損ねていますので、早急に解体していただいて、また、例えば、吉滝の近くに、先ほど言われたふれあい公園とか吉滝キャンプ場以外にも、1つそのかわりをつくっていただけるというような考えはないでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私も閉鎖したトイレは見たこともございますし、ただ、地域局の説明を聞きますと、そこに至る経路の入り口のほうにもきちっとした清潔なトイレがあるということでございますので、まず吉滝周辺にトイレがないことをその入り口のほうでもってお客様にもご案内するような仕組み、それからキャンプ場内のトイレを活用させていただく仕組み、そういうことで対応したいと考えておりますし、今、藤井議員がおっしゃいました旧のトイレの撤去につきましては、来年度予算で間に合うかどうかも含めて地域局長と相談をしてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 小代に来たら、まず吉滝が一番というか、代表的なとこです。そして、そこから大体久須部渓谷とか、うへ山の棚田、吉滝キャンプ場、小代神社、八反滝というような順番で、初めて来た人はそこに行っていただくというようなとこなので、ぜひ早急にトイレを取り壊していただくことを求めて、2番目の質問にいきます。  歴史にちなんだまちおこしについてですけど、香住、村岡、小代とそれぞれ歴史がある。それを生かしたまちおこしについて町長の考えを伺いたい。これだけだったらわかりにくいと思うので、例として、香住沖海戦(香住)、山名氏(村岡)、朝倉氏、小代一揆(小代)と、2番として、さらなる郷土歴史教育をふるさと教育へシフトしていく考えはないかを教育長へ質問します。よろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 藤井議員の2問目のご質問でございます。  議員ご指摘のとおり、香住、村岡、小代にはそれぞれの歴史があり、豊かな文化が育まれてまいりました。第2次香美町総合計画では、町の将来像として、「こどもたちに夢と未来をつなぐまち」を掲げており、それぞれの地域の歴史は分野別基本方針の1、「ふるさとを担う子どもを育むまち」を実現する上で必要不可欠なものでございます。「ふるさとを担う子どもを育むまち」を目指す主要な施策として、「次代を担う子どもを育むまち」、「生涯を通じ学びあうまち」、「文化を育み創るまち」を掲げ、ふるさと教育を通じてそれらの具現化に取り組んでおります。  香住海戦につきましては、太平洋戦争の終戦前日の昭和20年8月14日に、香住沖で撃沈された旧日本海軍の海防艦2隻の慰霊祭を、香住青年会議所の皆様が昭和51年からとり行っていただいております。近年は小学校の出前授業などにも来ていただいており、平和学習の教材として地域の子どもたちに伝えていただいています。  山名氏については、中世の武将山名宗全を先祖とする山名家の最後の所領となった但馬村岡、その偉功を伝えるため、村岡地域局3階には資料室を整備しております。また例年、実行委員会主催により8月に開催される村岡ふる里まつりには、山名氏をしのび、村岡藩山名子ども大名行列を実施し、祭りを盛り上げております。この子ども大名行列にあっては、町長就任後、鳥取市から要請を受け、鳥取市に赴き大名行列を披露するなど、地域の文化交流にも貢献をしていただいております。  朝倉氏については、戦国期に越前の国を治めた越前朝倉氏のふるさと、養父市八鹿町朝倉が有名でございますが、小代区内にもゆかりの場所として内倉洞がございます。これは、八鹿町朝倉を追われた朝倉高清が一時隠れ住んだと言われている場所でございます。  小代一揆については、秀吉が因幡制圧の際に、小代にいた毛利方の残党をせん滅したことが一揆として伝わっております。平成27年には、香美町内の城郭の調査結果を「香美町の城郭集成」として刊行、但馬の城郭に詳しい西尾孝昌氏には、「秀吉の但馬平定と小代一揆」をご寄稿いただき、その中で西尾氏は、長板城を秀吉の拠点、城山城を小代勢の拠点と想定をしています。これらの歴史や文化をどのように将来につなげ、どのように生かしてまちおこしに活用していくか、地域の皆さんのご意見を伺いながら進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 続きまして、教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 藤井議員の2問目のご質問でございます。  郷土の歴史、文化はふるさと教育の重要なコンテンツです。教育委員会もその重要性は認識しており、スーパー連携チャレンジプランや学校教育でも活用を図っております。昨年度の実績では、町内の小・中・高、団体に対して延べ9回、320人に郷土の歴史、文化を説明しております。内容は、文堂古墳、三番叟、地域の歴史、足跡化石などです。また、各地区公民館ではふるさとおもしろ塾を夏季、冬季の長期休業中に、小学生を対象に実施しております。余部では、盆踊り練習会として地域の年中行事の伝承を図っています。村岡では、田舎の川釣りとして竹ざおをつくり、川で釣った魚を焼いて食べるなど、自然体験講座を実施しております。また、大人を対象としたふるさと語り部講座を年5回実施しております。平均40名ほどの参加者があり、地域の歴史、文化を広く皆さんに知っていただける貴重な機会となっております。今後も歴史、文化をふるさと教育に積極的に活用を進めていくための調査、研究、普及啓発に努めてまいりたいと思っております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 答弁は終わりました。質問はありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 香住沖海戦、やはり当時、香住の人は命がけで人の命を救ったと、そういった先人の偉業があるわけです。そして村岡には、先ほど答弁があったんですけども、山名氏、この大名は当時日本の6分の1の荘園を占めていて、六分の一殿というふうなあだ名まである大々名でして、その方が江戸時代に村岡に住んでいたと。御殿山公園ですか、あそこに陣屋があって、家来もその近くに、重臣ですね、住んで、町民とも分かれていて、村岡はそういった城下町なんですね。話に聞くと、今の宝樹保育園の前に橋があるんですけど、あそこが軽い罪を犯した人を処罰するところで、鹿田の村の下に矢田川の赤岩という場所があるんですけども、そこは重罪人を処刑するような場所だったというふうなこともありました。村岡というのは本当に城下町で、山名さんの全国山名一族会とか、あと菩提寺の法雲寺、そういったところもあって、村岡というのは歴史的にいうと歴史の宝庫というふうなことを思うんです。自分が何者で、どこから来て、どんな人なのかというのはやはり知っておくべきだと思うし、それは、自分のここ一番のときにも信念につながっていくと思いますので、そういうのは知っておくべきだと思います。  小代には、先ほど町長が答弁していただきましたように、小代一揆というのがあるんですけども、ただ、これは、歴史というのは勝者が都合のいいように書くものであって、さっき言われたように、豊臣秀吉と毛利との局地戦だったというふうに私は捉えております。その戦いというのは、秀吉軍は大軍で、それに小代のほうは少人数で、だけど、城をわざわざ見捨てて逃走せずに、城を枕に最後まで戦ったと。それは、その土地とか家族とか、それを守るために命を投げ出して戦ったと、そういう雄姿というのが、歴史があるわけです。その戦った人たちの主な人は朝倉高清の流れをくんだ方、小代に太田垣さんという名字があるんですけども、太田垣氏というのは朝岡高清の子孫であって、後に竹田城の城主にもなっております。ただ、僕は何が言いたいかといったら、香美町にはそんなすばらしい人がたくさんいたと。そういうことを住民の心の中に置いて、誇り高い心というのを持ってほしいというふうに、それがまちづくりにつながるのではないかなと思うんです。その辺について町長のお考えを聞きたいのと、教育長にも同じ質問なんですけども、教育の面で、子どもたちの教育について伺いたいです。 ◎議長(上田勝幸) まず、町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 小代や村岡の歴史上のさまざまな今までの出来事、このことについて私が全て知っているわけではありませんけども、やはりその地に根差したさまざまな歴史があって、そこで培われた町民の風土があるということには否定をしませんので、今までその地域で言い伝えられている逸話、あるいは当時のさまざまな武将を含めたさまざまな活躍の場が、今後の香美町の教育だとか文化の醸成だとか、そういうことに役立つことは否定はしておりません。ですから、その地域の方々が、その地域であったさまざまな歴史を題材にまちおこしに努めていただければ、町としましても、さまざまな事象について側面から支援は差し上げる予定でございますので、そういう方向で考えていただければ結構かと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 続きまして、教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、議員からありました香美町内の偉人について、えらい方は本当にたくさんおられるだろうというふうに思います。中でも、例えば、香美町の香住の長熈さん、耕作さんだとか、村岡の丸山さんだとか、小代の前田周助さんだとか、皆さんがご存じの名前もたくさん出てきております。これにつきましては生涯学習課のほうで今現在、進行中の冊子がありますので、これが済んだらそういうものを1つ冊子にして、子どもたちにも紹介していきたいなという思いでおりますので、今しばらく待っていただければ、そういうもののガイドができるのではないかというふうに思っております。もちろん、町内の子どもたちには先人に学べと言わんばかりに紹介はしていきたいというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 私、この質問をなぜしたかといいますと、この前、小代で美しい村フォーラムというのがありまして、そこに日本で最も美しい村の連合の長谷川常務という方が講演をされたんです。そのときに、長谷川常務さんはイタリアに30年住んでいた方で、ヨーロッパが長かったという人で、イタリア人というのは市町村とかあんまり合併とかはしないんですね。なぜかといったら、イタリア人は、みんな自分が住んでいるどんな山奥や田舎でも、自分の町は、村は一番、世界で一番すばらしい、俺たちが一番幸せなんだというふうにみんな言うんですって。やっぱりそこだと思うんですね。日本人とイタリア人は気質が違うと思うんですけども、香美町が一番だと、小代が一番、村岡が一番、香住が一番というふうなことをしっかりと受け継いでいくというのが重要だと感じております。そういったことが、例えば、若者が都会に出ていって帰ってこないとか、そういうことにつながるので、その辺のことをしっかり知って、それを次の世代につないでいくことが重要だと思うんですけども、もう一度その件について。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 先ほど申したとおりで、今現在でもそれぞれの地区の学校で先人に学べということで、今のふるさとガイドをつくっておりますので、その中にも若干出てきておりますので、先人について子どもたちは学習していることだろうというふうに思っております。文化、歴史というものはしっかり私たちが伝承させなければいけないという義務がございますので、今後とも普及活動には努めていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) そういう歴史上のことをしっかりと伝えておいてほしいということと、その財産、例えば、歴史上の城だとかそういった遺物、それもきれいに磨いていく必要があるのではないかと思います。  小代から都会に出て働いている人の話で、前にも言ったかどうかわからないですけども、高校とか中学とか出て、都会に出て何を思ったかといったら、つらいときに雪の白さと但馬牛の粘りと、これを心の中に刻み込んで、歯を食いしばって頑張ってきたというふうな話を聞いたことがあります。自分がどこから生まれて、どこで育ったんだ、誇りは何なんだというのが重要になってくると思います。そういったことというのもしっかり植えつけてほしいなと思います。  町長が先ほど越前の朝倉氏の話をしたんですけども、越前の朝倉氏に朝倉英林壁書という武家諸法度みたいなやつが残っているんです。それには、今から何百年前に書いたそういう法律があるんですけども、その中に、越前朝倉氏は、人を採用するときに昔のしきたりとか重臣の子どもを登用するのではなくて、優秀な人材を登用せよというふうなことも書いています。また、ぜいたくはするなと。例えば、高い刀を1つ買うよりは、そのお金があるんやったら100人ぐらい雇えば絶対にそっちのほうが勝てると。1対100やったら、絶対100のほうが強いから、そういう高い刀を持つなと、そんなことまで言っていますし、能とか芸能もよそから呼んでくるなと。そうすると高くつくので、領内で芸能にたけた者をよそで学ばせて、そしてこっちに帰ってきて披露してもらうと。我々の先祖がそういう武家諸法度みたいなのをつくっているんです。そういったこともいろんな関連性の中からありますので、村岡、小代、香住だけではなく、その関連した施設でそういったルーツといいますか、そういうことも大事だと思うんです。例えば、山名氏だったら山名氏のゆかりの地を訪れるとか、朝倉氏だったら朝倉氏のゆかりの地を訪れるとか、そういったことも重要になってくると思います。これは、直接、観光とか事業でお金になるというような話ではないんです。だけど、本当に大切な人間の、自分の芯というか、私はこういう人間なんだ、香美町にはこういう歴史があって、香美町の人はこういう考え方を持っている、そういうことがまちおこし、そしてふるさと教育につながっていくというふうに思っておりますので、それを求めて終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で藤井昌彦君の一般質問を終わります。  次に、東垣典雄君の一般質問を行います。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 議席番号1番、東垣典雄でございます。一般質問をさせていただきます。通告に従いまして一般質問をさせていただきます。2問、質問をさせていただきますので、それでは、1問目でございます。  人口減少対策につきまして問うものであります。2015年、全国の自治体が、国の地方創生戦略に基づき地方版総合戦略を策定し、地方移住の動きが活発化しております。香美町でも、この黄色い冊子ですけれども、移住定住ガイドブック、すばらしいものをつくられて、「自分だけの旗を立て、夢に挑むまち」のフレーズで移住定住に取り組んでおります。その成果と今後の取り組みを問うものであります。  1つ目に、地方移住希望者への情報提供と支援体制を行った移住定住の成果と今後の取り組みを問うものであります。  2つ目に、香美町の魅力、特徴のある施策の成果と今後の取り組みを問うものであります。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、東垣議員のご質問にお答えいたします。  移住定住対策につきましては、総合戦略の基本目標の一つ、「香美町への新しい人の流れをつくる」の実現を図るため、積極的にその取り組みを展開しております。地方移住希望者への情報提供を積極的に進めるため、専用の移住定住ウエブサイトを運営しておりますが、今年度、就労支援コンテンツを追加し、会社、求人情報の掲載を開始しております。あわせて、東京や大阪、神戸などの都市部での移住相談会への参加、いなか暮らしフェア等への出展、参加を積極的に行い、本町の認知度向上を図っております。これにより、移住定住ウエブサイトは毎月3,000件を超える閲覧があり、移住定住や空き家に関する相談も毎月30件以上いただいております。  支援体制につきましては、空き家バンクの運営をはじめ、家財道具の搬出費用等の補助、お試し住宅の家賃補助などの定住支援制度に加え、移住希望者が本町を訪れる際も、移動経費、交通費の補助などにより、平成29年度実績として、制度を活用した移住世帯は10世帯、23人となっております。本年度は、現在までに8世帯、14人に転入をいただいております。支援制度を活用した事例の中には、昨年、お試し居住された世帯が、1年過ぎて継続して本町に居住されているケースや、ICT関連事業所の開設経費の一部の助成を行う事業所についても、昨年度、今年度も1件ずつの申請があり、町内での起業にも成果を上げつつある状況にございます。  本町の特徴のある取り組みとしては、定住促進に向けて、都市部の住民を対象として、香美町とのかかわりを持つ関係人口づくりとして実施をしておりますスタディツアーを、町民の方の企画により本年度3回実施し、香美町の自然と人の魅力にふれていただきました。ツアー後、何度も来町される方もあると聞いております。昨年度のツアー参加者の中には、本年度、香美町に移住し、地域おこし協力隊として活動いただいている方も出ております。このように、移住定住施策につきましては、徐々にではありますが目標達成に向けて一定の成果を上げつつあると捉えております。  今後の取り組みにつきましては、来年度、総合戦略について4年間の施策の成果の評価、検証を行い、次期総合戦略の策定とあわせて、より実効性のある移住定住施策とするべく、制度の見直しを行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 実は10月1日に、県内の推計人口が新聞発表されておりました。香美町で1万6,802人という、推計人口でございますが、そういうふうな人口でございます。それで、香美町の人口ビジョンというビジョンをつくられておりまして、国勢調査でなければ確定的な人口は出ないとは思うんですけれども、このグラフから見ると、1万5,000人から2万人の半分ぐらいがグラフになっております。ということは、1万7,500人かなというふうに判断をいたします。推計人口からすると1万6,802人というふうなことで、目標というか、グラフよりも下に下がっておるかなということを感じております。  それから、今、移住定住ガイドブックということで、この黄色い冊子を企画課のほうでもつくられて、ここのフレーズを見ると、確かにいろんな、香美町に住みたくなるように編集なりをされておるんですけれども、実績として今言われた関係でございますが、この推計人口、それから今の実績から、計画の途中でございますのでこういうふうな数字だとは思いますが、今現在の事業の取り組みで町長は満足されているかどうかをお尋ねしたいです。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今の取り組みに満足しておるかといいますと、移住定住の目標は達成できているような状況ですけども、ただ、今、議員がご指摘のとおり、数年前に立ち上げました人口ビジョン、それが加速度的に人口減少が著しいということで、見直しを迫られております。今、企画課のほうでも、人口ビジョンが少し目標とするものからすると大きく人口減少のほうに振れているということが大きな課題となってございますので、満足しておるかと聞かれれば、全然満足はしておりませんけども、精いっぱいやっておるつもりではございます。ただ、今ご指摘がありましたように、我々の課題といたしましては、いかにも移住定住のほうに目が向きがちでございますけども、先ほども答弁の中で申し上げましたように、移住定住はそれなりの成果はございますけども、これは、全国のどの町もがしておることでございます。逆に我々が気にしておりますのは、人口減少や町内から流出をする世帯、これがなくなったり、転出されたりという方々が年間に4、500人、ずっと合併してからあること、そのことを比較しますと、移住定住ばかりに目を向けていられない。町内の施策や今までずっと香美町内に住んでいただいた方に、これからも住み続けていただいたり、一旦は転出した子弟の方々も帰ってきていただくような施策を展開しなければ、どうしても移住定住では現行の人口維持、あるいは世帯の減少には対応できかねると思っておりますから、現状は満足しておりませんが、しっかりとした取り組み、減少幅をできるだけ抑えるような取り組みをこれから頑張ってまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) おっしゃるとおり、移住定住ということで、移住希望者が大体全国で1万人程度だろうということで、言いかえれば、各市町、田舎のほうがその1万人をどこが獲得するかということで、そういうことになっておるようです。だから、いろんな施策をしても、魅力があっても、そこの町になぜ行きたいかという、いろんな考えがあると思います。ですから、なかなか施策、それも財源に限りがありますので、その財源を投入しただけの成果が上がるとはなかなかいいにくい面があるとは思うんですけれども、こういうふうな移住定住ガイドブック、その中に見ますのに、魅力ある施策によって香美町の認知度を高めていかなければ、なかなか移住定住にはつながらないかなというふうなことを思っております。  移住定住対策の中で空き家バンクのことについて質問をいたします。空き家バンクの中で、29年度の決算審査の中でも出ておったんですけれども、どうしても空き家バンクに登録されている件数というのが少ないのが1つだと思います。移住定住の関係で、地域おこし協力隊の方の報告でもありましたように、空き家バンクに登録件数が少ない。それから、空き家を登録してもらうための奨励金制度というものを創設したらと、あったらなという意見が報告会の中であったように思います。その辺はどういうふうに捉えておられますか。
    ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) わずかな奨励金を出して、登録をしていただける方があるのか、ないのか。私は、地域おこし協力隊の企画課の職員にも、例えば、香住当たりでの登録物件はどうだというような話もちょくちょくさせていただきますと、結構問い合わせは多いと。ただ、物件として登録をする物件が非常に少ないということで、苦慮しているような様子を何度か聞いたことがございます。ただ、さまざまな空き家の形がございまして、通年、年に1度帰ってくるために登録物件はできないというような方々も多いでしょうし、自分の家には誰も住んでいないけども、墓参りやそういうことに帰ったときに、空き家になっていても使いたいという方々もおられるでしょうし、さまざまな状況はいろいろなパターンがあろうかと思いますけども、我々もそのことについて問い合わせがあるのに紹介する物件が少ないのは非常に難しいなとは思いますけども、ただ、そういう方々の物件を、奨励金を出したら登録していただけるかというと、それもまた難しいと思います。それはお金とかそういうことでなしに、所有者の方々が自分のライフスタイルをどう考えておられるか、そのことが問題となって登録物件が少ないということでございますから、そのことを少額のお金でもって解決できるはずはないというふうに思っておりますから、これからも企画課の課員とともに、そういうことをクリアするにはどうしたらいいか検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 確かに、空き家バンクの登録件数ですけれども、43件というふうなことを聞いております。それから、修理の必要がなく利活用が可能なというのが、これまでの調査からすれば286件、それから、補修は必要だが利活用が可能というとこで160件、合計で446件、1割程度の登録しかないということです。ちょうど今日の新聞に出ておるんですけれども、空き家の有効活用ということで、空き家になると、管理、活用、処分という空き家の有効活用の情報をまとめた冊子をつくっている市もあるということが今日も新聞に出ております。ですから、いかにこの情報、空き家バンク、登録件数なりを増やす施策、それから、そういう方法を考えて、確かに今、町長がおっしゃられるように、1年に何回か帰ってきて、この空き家を活用したいと、墓参りに帰れると。しかし、その人たちはUターンの可能性を含んだ方たちではないかなと思います。IターンだけでなしにUターンも含めた対策を、こういう冊子なりをつくって空き家対策の1つとするということも考えれると思いますが、どうでしょうか、町長。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、議員ご提案の冊子の作成も含めて、内部で検討して、できるだけ多くの登録物件を、広く移住を希望する方々に紹介できる体制を企画課の職員とともに考えてまいります。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) それと、まず移住をしてもらう前提として、今住んでいる人が住みやすいという環境をつくらなかったら、移住を希望される人も少ないということで、今住んでいる我々の生活の向上も考えなければ当然いけないことであると思います。そういう中で資料提供をさせていただいた、香美町の平均所得がどれぐらいかということを調べたかったんですけども、それは難しいということで、課税の世帯数なりを調べてみました。香美町で納税義務者の数なんですけれども、実人数が8,283人、そのうち100万円以下の金額という実人数は4,903人、59.2%ということです。豊岡市からすると割合は55.7%、神戸市からすると39.3%ということで、課税から見ると、香美町の所得というのはほかの町村から比べて余り高くないと思われます。その中でいろんな施策をされておって、例えば、子ども医療費の助成、兵庫県の保険医協会から冊子をいただいたんですけども、この中でも本当に町長の英断で高校生まで医療費の無料化ということもされております。そういう施策が功を奏して、住みよい町になりつつあると思うんですけども、この移住定住の中に、冊子の中に余り書いてないわけです。それと、この冊子の中で、職業の関係で、例えば、就農という面が少ないんですけども、就農の面において余り自信がないから、その辺は余り大々的には書いてなかったのかをお尋ねいたします。 ◎議長(上田勝幸) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) 移住定住ガイドブックに記載された内容についてですけれども、子育て関係で、18歳までの子ども医療費の無料化につきましては、改訂しておりますので含めております。定住についての就農につきましては、具体的には制度的なことは紹介はしておりません。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) いろんな方面から移住定住という取り組みをされていますけれども、やはり職業がなかったらなかなか移住定住ができないというのが1つあると思うんです。そういうふうなことで、就農なり、それから職業なりの定住をしていただく施策ということが特に重要になるのではないかなということを感じるわけです。そういうことで、移住定住のガイドブックの中にもう少し移住定住、就農、それから漁業の関係、そういうものが必要でないかなということを感じるんですが、お尋ねをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 人口減少、移住定住を求める中、一応の目標は達成しているとはいうものの、それがどんどん来ていただくように、なかなか我々としてもそうあってほしいとは思いますけども、そう簡単にいくものではないというふうに思いますし、ガイドブック一つについても、でき上がったものを、これが欠けていると言われましても、すぐにまた別のものをつくるというわけにもまいりません。先ほども申しましたように、医療費の無料化については加えさせていただいているということでございますから、さまざまな対応をこれからも強化はしていかなければなりませんけども、こういう大きなテーマのことは一朝一夕になし遂げられるものではありませんし、一歩ずつという思いで少しずつ取り組んでおります。成果物を、ここが欠けているということを言われましても、これは、また今後その展開を図りながら効果のほどを見定めて、また改訂するときには改訂をさせていただくという方向で考えておりますので、どうぞご理解をいただきたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 先ほども申しましたように、移住定住、全国で1万人、この1万人の方にどう香美町をアピールして、香美町は住みやすいです、それから、こういう施策をしておりますという、特に認知をしていただくことを本当に努めていかなければ、移住定住、それから人口を増やしてくということがなかなか、増やしていくといいますか、減少を食いとめていくということがなかなか難しいのではないかなと思います。  これから再度計画の検討をするということをお聞きいたしました。移住定住の関係で、地域おこし協力隊の方も来られて、移住定住のサポーターをされております。その辺の意見も十分聞いていただきまして、移住定住、それから人口減少に少しでも歯どめがかかるようなことを求めて、1問目は終わりたいと思います。  それでは、2問目でございますが、移住定住につながる魅力ある子育て環境の創設を問うものであります。都会では得られにくい豊かな子ども時代の過ごし方が香美町にはあると、移住定住につながる教育への取り組みを行っておりますが、その成果を問うものであります。1つ目に、香美町の子育て環境が移住定住の魅力になっているか。それから、特徴ある教育の成果と今後の取り組みを伺うものであります。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、東垣議員のご質問にお答えいたします。  まず1問目でございますが、香美町の総合戦略は、若い世代の結婚、出産、子育ての希望をかなえることを基本目標の一つに定めており、その具現化を図るため、策定以来、計画に沿ってさまざまな子育て支援策に取り組んでいるところでございます。具体的には、子育て世帯の負担軽減を図るための保育料の軽減や放課後児童クラブの拡充、幼児保育室の新規開設など、制度拡充や新規制度の導入を行いながら、さまざまな事業展開を図ってまいりました。小さなお子様がおられる世帯が移住定住先を決められるとき、もちろん子育て環境は重要な要件となりますが、香美町に転入してきた児童・生徒を見ると、家庭の事情によるものがほとんであると認識しております。移住定住先を決める要件は、保護者の働く場、住居など、世帯ごとに千差万別であろうと思いますが、教育委員会では、香美町ならではの教育、あるいは子育て支援策に魅力を感じていただけるよう、これからもしっかりと取り組んでいく所存でございます。  2問目のご質問でございます。特徴ある教育の成果と今後の取り組みについてですが、本町の特徴ある教育といえば学校間スーパー連携チャレンジプランです。チャレンジプランは、小規模校が連携し、複数教職員の指導による多人数授業、少人数にグループ分けした授業や、小集団を通して学力向上を図ることを目的にし、平成25年度から実施し、今年で6年目となりました。実施当初より、読売新聞、朝日新聞で紹介されたり、テレビ放映もされ注目を浴びました。この間、児童には表現意欲の高まりと自信、コミュニケーション能力の向上、人間関係を構築する力の向上、中学校進学に向けた不安の解消、軽減などの成果が見られ、教師には、他の学校や教師の授業を参考にすることによる教員の資質向上などが見られるようになりました。また、チャレンジプランが意義ある取り組みだと感じている保護者の割合が91.9%に達するなど、小規模校のよさを生かした香美町ならではの特色のある教育を展開しております。  一般社団法人移住・交流推進機構が行った、子育て世代を対象とした移住に関する調査によりますと、移住に興味のある理由のベストスリーは、山、川、海などの自然にあふれた魅力的な環境、子育てに適した自然環境、子どもの教育、知力、学力向上で、移住に対して子どもの学力向上を期待する意見が多くあります。したがいまして、学校間スーパー連携チャレンジプランは香美町の子どもたちの学力、知力を向上させるだけでなく、移住を考えている子育て世代にとっても、移住先を選ぶ大きなアピールポイントになると考えておりますので、今後も継続して取り組んでいくとともに、移住に興味を持つ方への情報発信を充実させていきたいと考えております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) さまざまな施策をされておるというふうに、先ほどの医療費の関係でもですけれども、保育料の補助の関係、政府は、来年度の10月、消費税増税のときに、幼児、それから保育料の無償化をされておりますので、その面ではどうしてもそれが特徴あるものに、全国あれですから、ならなくなります。ほかに何か特徴あるものを見つけなかったら、差別化というか、香美町のスーパーチャレンジもあるんですけれども、こういう施策が魅力があるというもの、それを出さなければということを思います。  それと、その中で、先ほど申し上げましたように、香美町は全国に比べても、隣の豊岡市に比べても、所得が余り高くない中で子育てを一生懸命されておるわけです。少しでも行政の中で手助けができるものがないだろうかということを考えますときに、鳥取県の吉賀町というところのパンフレットが、この間の米の食味コンテストのときに……。             (「島根じゃないですか」の声あり) ◎東垣典雄(1番) 島根県の吉賀町というとこのパンフレットを見ることができました。保育料の完全無料、それから医療費完全無料、給食費完全無料というものであります。三千数百人の町でございますが、それで、調べてみましたら、給食費完全無償にしているところは全国でも4.4%ぐらい。兵庫県でも相生市が1カ所ということになっております。一部無償化しているのが4自治体ということで、特徴あるということからすれば、そういうふうなこと。それから、香美町の子育てとして、収入が余り高くない中で行政として少しでも手助け、応援ができるものをということで、特徴ある施策として、財政面のハードルもあるんですけれども、そういう特徴あるものを出さなければ、移住定住で香美町に魅力ある子育ての環境だというものがなかなか出しにくいのではないかなということを思うんですが、お尋ねをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) よりすぐれた特徴という面でありましょうが、やっぱり香美町の特徴としましては、スーパーチャレンジもさることながら、スーパーチャレンジというのは非常に、先日、私のとこに長野の新聞社が訪問に来られまして、何であなた、私のとこに、このチャレンジを知って訪問に来たんですかと聞いたら、文科省に問い合わせをしたら少人数で過疎の町で頑張っている町があるということで、香美町を紹介してもらいましたといって長野県から来られましたけど、1つは、大きな特徴としてスーパーチャレンジというのは挙げられると。もう一つは、今、統合問題も出ているわけですが、少人数での教育というのが、例えば、4月以降、うちに3名ですか、転入がございますが、大きい学校から入ってこられました。こっちに帰ってこられるような状況でございましたけど、非常に手厚く教育をしていただいているということを評価をいただいているようなところがございますし、そのあたりが少人数での授業、これが特色になるか特徴になるかわかりませんけど、手厚い教育は行っているのではないかなというふうには思っております。この両面で、今後また考えられることはそれぞれの課で考えて、子ども教育を中心にして考えてくれるのではないかなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 先ほども申しましたように、香美町でスーパーチャレンジ、確かに特徴あるんですけれども、今言いましたように、所得が余り高くない中で一生懸命子育てをしていただいて、行政で少しでも手助けができる、給食費について全額というのは財政的にハードルが高いかなと思いますが、その辺の検討ということは施策として考えることはどうでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 給食費については、無料化はするつもりは現行のところはありません。先ほども議員からは、香美町の所得のことについて、これは、大きく高齢化率にもかかわる問題でございますので、都市部のほうとの所得の差、確かに我々は県下でも低位でございますけども、それは隣の新温泉町も西播のほうの佐用町ですとか上郡町ですとか、多くの都市部以外の町では同じように所得が低い状況でございます。特に我々以前から気にしておりますのは、新温泉町、あるいは香美町、それでも最低位の中に入っておるということもございますけども、やはりそれは現役世代の数、比率によるものも多いということでございますから、そういうふうに捉えていただいても結構かと思います。ただ、今の町の施策、給食費については今までから申し上げているとおりでございます。  いつかの議会で西川議員からもお問い合わせをいただいた医療費の無料化につきましても、我々はさまざまな子育て世代の支援のためにというふうに町の施策として提案はさせていただいておりますけども、豊岡市あたりは中学生までもできてないんです。それは、その町なりの考え方で、給食費にしても医療費にしても、我々はそうありたいという思いで医療費の支援をさせていただいている。豊岡市は、医療費の負担なしというようなことは、例えば、町や市の人口減少化対策とは直接結びついていないという判断のもとにされてない。あるいは、豊岡市あたりは我々と違って一部の過疎指定でございますから、過疎ソフトをさまざまなことに使える我々の町とはまた違うところもあります。ただ、それは町なりの考え方でございまして、特に我々が気にしておりますのは、せっかくそういう町が18歳までの医療費の無料化、そのことについては95%の町民に対応できる施策をしましても、香美町から豊岡市に移住なさる方も結構数あるわけです、子どもたちがおられるような世帯が。じゃあ、それはどういう原因かというと、その町に利便性ですとかそれ以上の魅力があって移動なさる。あるいは仕事の都合で、医療費が無料化になっているよりは生活の利便性や勤務される場所との兼ね合いでもって豊岡に移動される方々もたくさんあります。ですから、何がどう、給食費を無料にしたら人口減少対策になるのか。それは確かに医療費の無料化と同じように効果があると思って我々は政策として打ち出した。だけど、実態としてそういう町民の方々もおられるということを考えれば、なかなか難しい問題でございますけども、それは全部の施策に通ずることだと思いますので、我々は、正しいと思って提案させていただいたものを議会に認めていただいて、18歳までの医療費の無料化に踏み切った。そのことについては、県下でもまだ2、3市町しかないというようなとこでございますけども、それでもさらに人口減少化はとめられないということでございますから、それだけでは歯どめがきかない何かがある。  先ほどの移住定住の問題でも、議員はおっしゃいましたけども、例えば、我々は、年間10世帯とか十何人とか二十何人とかの移住定住、来ていただくことのほうに注力をしておりますけども、逆に、世帯数、毎年4、5世帯、あるいは400人から500人亡くなった方々の自然減もありますけども、社会減も含めてそういうものがあるということであれば、移住定住対策にも力を入れていかなければなりませんし、逆に香美町から他市町への移住定住に歯どめをかける対策も打っていかなければならない。数字でいうと出ていくほうのが多いんですから、減るほうが、それは自然減も、亡くなる方が多いという理由もございますけども、現実として社会減で他の市町に移住なさる方に香美町にとどまっていただいたり、将来には帰っていただく施策も一方で同じように考えなければいけないので、非常に難しいというとこでございます。  以上でございます。給食費の無料化は考えておりません。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 給食費なり医療費なりの先ほどの話もありましたけれども、どこに財源、それから、行政がどれだけの支援ができるかということになると思いますので、今、所得の話も高齢化の中でそういうことはあるんですけれども、今、子育ての方々に少しでも行政のほうで手助けができるという施策をするべきだということを求めて、質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) ここで会議の途中ですが、暫時休憩いたします。再開は2時40分といたします。                               午後2時25分 休憩                               午後2時40分 再開 ◎議長(上田勝幸) 時間がまいりましたので、休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、山本賢司君の一般質問を行います。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 山本です。通告を3点にわたってしております。町内の中小零細業者の営業、さらには住民の暮らしをどう守っていくのか。あるいは農業、特にこのものをどう支えていくのか。さらには、専門大学校、専門職大学というふうなものをどう考えるのか。そのあたりを伺いたいということで通告をいたしております。  まず1点目、消費税増税の中、町内の中小零細業者の営業と住民の暮らしをどう守るかということであります。来年10月、消費税を10%へ増税する。一部は食料品等8%に据え置きをするというふうな複数税率にすると。同時にプレミアム商品券、あるいはカード決済へのポイント還元、あるいは自動車や住宅等の税制を改めて減税をする。さらに4年後にはインボイスなど、町内の商工業者にとって大変影響があるというふうに見えるわけですけれども、こういうことについて町長がどんなふうに見ているのかということが1つ、さらには、社会保障、子育て支援に充てる財源づくりとも言いながら、実際には社会保障、自然増さえ切り込む、こういう負担増、給付減、こういう中で営業と住民の暮らしをどう守るのかということであります。町長の見解を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、山本議員のご質問にお答えいたします。  来年10月からの消費税率引き上げによる増収分は5兆6,000億円とされており、国では、この財源の半分を社会保障費に充当することとしております。消費税の増税は、子育て支援として保育士の増員や幼児教育の無償化、高等教育の無償化などに、また社会保障の充実として低所得の高齢者の支援を行うこととされておりますが、詳細はまだ示されていません。今後はその動向に注視しながら、しかるべき対応をしたいと考えております。  一方、国の社会保障費は増加の一途をたどっており、これまでからの社会保障の制度を維持するためには、やはり一定の制度改正による社会保障費の増加を抑えることは必然であろうと思っているところでございます。住民の暮らしを守るためにもこれはやむを得ないものであると考えております。消費税が8%から10%に増税される一方で、軽減税率もあわせて導入され、酒類、外食を除く飲食料品や週2回以上発行される新聞が軽減税率の対象となり、消費税8%に据え置かれ、10%の対象外となることが示されているものの、その他の詳細については現時点では示されていない状況にございます。増税により事業所は帳簿や請求書等の記載が煩雑となり、事務処理に要する時間が増加し、また、機器の更新など事業者の負担増も考えられます。さらに、増税前の駆け込み需要による反動で増税後の買い控えにより消費の落ち込み等が想定をされるところでございます。  営業と住民の暮らしをどう守るかにつきましては、その対策として現時点で何ができるのかを考えた場合、今まで以上に町内で買えるものは町内で、町内で受けられる役務は町内でとの私の従来どおりの考えに積極的に取り組む必要がございます。また、このたび条例提案の中小企業振興条例の理念に沿って、町民の理解及び協力を得ながら、本町経済の継続的な発展と町民生活の向上となるよう目指しているところでございます。  今後どのような対策が必要となるのかは、消費増税対策に向けた国の措置を見ながら、重複しない町の施策の検討を行う必要があると考えております。そのために、消費税増税による影響も含めた事業者向けアンケートを新年度の早いうちに実施することとしており、それらを総合的に判断する中で、必要な措置がある場合には、可能な限り速やかな対応に努める考えでございます。いずれにしましても、国の動き、増税に関する詳細について注視し、住民の暮らしを支える施策を検討してまいります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) まず、今お答えいただいた中で少しお尋ねをしたいと思います。新年度早期にアンケート調査をすると、31年度のことだと承知をしましたけれども、何を視点にどんなことを調査しようという意識でいるのか。その点をまず聞かせてください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今のご質問でございますが、国の消費税増税対策に向けた国の措置、このことによって町があわせて行う施策、これを町内の事業者の皆さんにさまざまな角度からアンケート調査を実施して、先ほど答弁で申しましたように、国の措置と重複しない町の施策を検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) それでは、幾つかお尋ねをしますけれども、平成29年度決算を議論した9月議会でも、本町の商工会の会員の数というものがこの10年間で、平成20年には870事業者、29年度では696事業者ということで、10年間でざっと20%減っていると。そういう状況も示され、なかなか深刻な事態がずっと続いているんだなということが見えたりしたわけですけれども、例えば、町内の事業者で現金を持たないで決済ができるシステム、カード決済とかQRコードでとかいろんなことをおっしゃっているようなんですけれども、そういう決済が可能な事業者がどれだけあるかなんていうのはご存じでしょうか。あるいは、ポイントで5%還元、あるいは2%還元とか、大きいところはポイント還元しないよとかいろんなことが言われたりしているわけですけども、こういうポイント還元が可能だという事業者がどれだけ生まれるのかということ。さらには、3%で導入された、5%に増税をされたその時点までは、非課税事業者というのが課税売り上げが3,000万円までということでありました。これが8%に増税になったときに、益税が膨らむから課税売り上げが1,000万円までの方は免税しましょうと。それ以上の方々は課税事業者だよということで、今来ているはずです。そういう方々がこの先、例えば、消費税が10%に増税をされて、その先4年たったところで、日本語になおすと適正税額表という言い方をしているのでしょうか。マスコミなんかでインボイスという言葉で表現されておりますけれども、このものが非課税事業者では発行できないということは、例えば、仕入れの際に取引から排除されかねないということが随分懸念されていますよね。本町内の事業者で見れば、1,000万円までという形がそんなに多いのかどうか私も正確にはわかりませんけれども、いずれにしても、この際だ、もうやめようかなという話になってくれへんかなと思って、非常に危惧するんですよね。そのあたりを含めて、町内の零細商工業者の実状、このあたりについてどう捉えているのかお聞かせください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) カード決済の利用可能な店舗とか事業所については観光商工課長、インボイスの関係は税務課長に答弁させますが、ただ、先ほどおっしゃいました商工会の会員数の減といいますのは、既に町は事業承継に取り組むべく、さまざまな先生方に商工会員の人に、個別の相談も含めて数年前から取り組んでおりますように、観光商工課から聞いた部分につきまして申し上げますと、商工会員の会員数、廃業なさる方々は、例えば、倒産による事業承継ができなかったというよりも、さまざまな後継者の対応について廃業なさる方が多いというのは、これは、事業承継の支援事業を行うときの要因にもなった事実でございますので、これが直接このたびの消費税とか、町の商工業者の現状については廃業が多くて、会員数も減少傾向にあることは十分承知はしておりますが、さまざまな事由によってということで私は理解をしておりますので、そのことにつきましては、一番大きな問題となります事業承継者を育成する、あるいはそういうことのために数年前から事業承継のことにも商工会に委託事業としてお願いをして、そういう対策もとっておるところでございます。これがしっかりと効果が発揮できているのかと言われれば、部分的にはそういうことによって事業承継が進んでいった場面も報告を受けておりますので、そのことについては方向性は間違っていないという判断でございます。  ほかの細かい問題につきましては観光商工課長と税務課長に答弁をさせます。 ◎議長(上田勝幸) 観光商工課長、田渕衛君。 ◎観光商工課長(田渕 衛) 議員ご質問の、カード決済の件数とかはまだ具体的に把握はしておりませんが、このたび、来年度のキャッシュレス化に向けまして、商工会を通じましてアンケート調査を各商工会員にとるようにいたしておりまして、そのときに現在の状況、またそれが今後どのようにしていくかというふうな希望をとりまして、その対策に向けたことを31年度に実施すべく、観光業者、そして商工業者にアンケート調査を行っている最中でございます。具体的な数字はつかんでおりません。  以上でございます。                (発言する者あり) ◎観光商工課長(田渕 衛) 経過につきましては、年度内の早い時期に行うようにしまして、1月中には取りまとめはできるかと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 続きまして、税務課長、上治浩行君。 ◎税務課長(上治浩行) 消費税関係についてお答えします。ただ、消費税につきましては国税ということで、申告状況であるとか課税状況というものは、町には特にはデータとしては持っておりませんので、これは、売り上げで年間1,000万円以下の事業者というものが消費税の申告の免税になるという制度でございます。その件数というのは、申しわけありませんが、町としては把握しておりませんし、公開もしてないというふうに思っております。  続きまして、インボイス制度につきましては、適格請求書等保存方式、これが日本語名となっております。この制度が始まりますのが、4年間の経過措置期間があって、4年後から制度が始まるものです。この制度の条件といたしましては、課税事業者が登録をいたしまして、登録した事業者が発行する請求書をもって消費税の仕入れ税額控除分が証明されるというものでございます。したがいまして、免税事業者につきましてはこの請求書が発行できません。したがいまして、免税事業者が課税事業者等と取引をする場合、取引相手方からそういうものが求められる可能性があります。その場合に免税事業者は発行できませんので、当然、免税事業者、1,000万円未満の事業者においても、登録をするために課税事業者になるということは考えられると思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 今のお答えの中で、キャッシュレス化に向けた調査を行って、1月には結果が出てくる。それへの対応を含めて、新年度、どの時点になるのかわかりませんけども、対策をすると。あり得るのは、レジスターだとかカード決済のああいうシステムだとかそういうことが、投資というか新たな財政出動の要因になるということだろうと思って、そのことを、例えば、既にやっているところはどうってことないんでしょうけども、現場を見ていると、そんなに多くはないというふうに思えてしまうんです。その辺で、それだけの投資をするか、あるいは、今もあった適格請求書というものが課税事業者でなければ発行できないという制度だということの中で、国が考えているのは、1,000万円までの非課税事業者であっても、この請求書を発行するためには課税事業者にならなければいけない。皆さんが課税事業者になってくれるだろうということを想定して、その際には税収ががっぽり入ってくるということが想定をされるということがときどき言われたりするわけですけれども、本当にそんなことが多くの零細事業者の中で可能になるのか。あるいは、そうしてでも事業を続けるという体力が本当に皆さん方におありなのかと。  最初に町長が言われたように、事業継承といいますか、次の世代がいないので、この際、事業を閉めますという形の事例がそれなりに毎年あって、ということなんですけれども、もう一つは、最初のお答えの中で、町内で買えるものは町内で、いただけるサービスは町内でということを含めて、町の今提案をされております中小企業振興条例ということもお答えの中ではあったわけですけれども、我々が目の前で見ておるのは、相も変わらず、大中のチェーン店化であってみたり、余り大きな声では言いたくありませんけども、コンビニエンスストアが相も変わらず配送のルートに従って拡大をしていくというのが目の前にあるわけでしょう。そういうことからすると、全体としてこの町で頑張ろうという中小零細事業者がやり続けられる方向に行くのか、それともやりにくくなる方向に行くのかといったら、どう見ますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) やり続けたくなるとかそういうレベルの話ではありません。やはり法令に基づいて制度が変われば、中小であれ大企業であれ、その法律にのっとった対応はしなければならない。そうしないと生活ができていかないわけですから、消費税増税に伴うさまざまな事務的な要因やそういうことで負担が増すからやめようというような方々は、私はないと思います。やはり自分たちがご飯を食べていくために、家族を養っていくために、制度が変わったことに対応していける事業者の方ばかりだというふうに、町内の事業者はおおむねそういう方ばかりだと思いますので、山本議員がされるような心配は、私はしておりません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 町長が、そういうやめたいなということを考える事業者がいないとお信じになるのは勝手です。だけども、現実は、例えば、村岡の大字の中で日々の買い物がままならんというのが現実の状態ですよね。その辺を考えるとなかなかだなと。さらには、これで我々住民の暮らしはどうなるかといったら、5%のポイント還元だよということが言われたり、あるいはプレミアム商品券、ただ、これは買える人が限定をされてということが言われたり、さまざまなことがあるわけですけれども、いずれにしても、買い控えといいますか、生活が苦しくなる、だから生活防衛のためには支出を減らすという暮らし方になる以外にはないわけでしょう。入ってくる金が増える可能性というのはゼロですよね。そういう中で住民の暮らしはどうなるのか。  今、今朝あたりでしょうか、2兆円規模の対策を打つんだと、これでもって駆け込みとその後の反動減を調整するということが言われたりしていますけども、いずれにしても、やろうとしているのは自動車と住宅と大企業、この方々にはそれなりの減税等々の恩恵があって、景気の落ち込みを一定支えたという答えが既に出てくるということにはなるんだろうと思いますけれども、いずれにしても我々国民は、日々の生活の中で8%なのか10%なのか、ここだと5%なのか2%なのか0%なのかと考えながら暮らすという暮らし方は非常に、ある意味楽しいのかもしれませんけれども、知恵が必要な暮らし方になるなと思えて仕方がないんです。その辺を含めて、我々住民の暮らしという点でいうと、どうなるというふうに見えているのか。その点も聞かせてください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁で申し上げましたように、このたびの税制改正の増収分は、社会保障、それから子育て支援やさまざまな方向に使われるということであれば、消費の面では少し国民全体の負担はいくものの、将来、持続的に制度としてできたものを維持するために、逆にそのお金が使われるということであれば、一方では国民のためにお金は使われることでございますから、香美町長がこんなことを言うこともおかしいですけども、我々としては国の制度改正に基づいた税制のあり方について、自治体として追随をしていく、そういう考えでないと、これは国が成り立ちませんから、そういう方向で考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 結論として、国の制度であり、追随をするという言葉で締めくくっていただきました。消費税が3%で導入されたのが平成元年です。30年前です。それ以来、消費税の税収というのは、30年のトータルでざっと372兆円になるんだそうです。すごい金額だと思いますけれども、一方で、大企業を中心に法人三税の減税、このものが税率を下げたということもありますし、投資減税とかさまざまな減税策の中で法人三税が291兆円減っている。つまり、消費税の増税が、社会保障だったり我々国民の暮らしのために使われたのではないということが非常にわかりやすい形で示されている。来年以降の予算の話が出ておりまして、この21日でしょうか、ほぼ大綱が定まるということも言われておりますけれども、いずれにしても、消費税で増税をする5兆6,000億のうちの2兆円は景気対策に使われて、残った金は何に使われるかといったら、アメリカの軍備、こういうものを購入する、あるいは手付の増ということに充て込まれて、実際に社会保障の財源にするというけれども、制度が維持できないから制度を変えます、それもありでしょうというふうに町長が常におっしゃるように、いつまでもつかわからないというのが、私は今の不安の根っこだろうと思っておりまして、こんなことを続けさせてはいかんということを申し上げて、2点目に入ります。  農業は国、地方の基礎、どう支えるのか。結論としては、所得補償の仕組みをつくる必要があるということを申し上げたいと思います。企業が最も活動しやすい国づくりを目指して、岩盤規制にドリルで穴をあける。最近の状況では、ここ2、3年の間に農協解体ということが非常に声高に言われました。実際かなりしんどい状況になりつつあります。TPPが11か国で、12月30日に発効するんだと。ついこの間の臨時国会で承認をされたということになっております欧州とのEPA、こういうものが2月1日には発効するんだと。中身は若干違いますから、これがどうなるのかというのが非常に大問題だと思いますけれども、TPPだけで見ても、12月30日ですから、平成30年度の4カ月が初年度の始まりということになるわけです。平成31年度は2年目になる。いきなり関税が下げられる。オーストラリア産の牛肉などが入りやすくなる。農業遺産としての但馬牛といっても、続くのか、続けられるのか非常に心配をせざるを得ないという状況にございます。  もう一つは、農地中間管理機構、中山間地では非常に使いにくいということが盛んに言われ、兵庫県の実例で見れば、みどり公社なんて全く能力も何もないところが管理機構だといって、何もできないという状況がここ数年続いているわけで、どう考えたってこういう本町のような中山間地で大規模化が進むはずもない。これをこういう状況の中でどう支えていくのかということが課題だと思います。所得補償をきちっとやるということが必要なんだということを申し上げて、町長の見解を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、山本議員の2問目のご質問でございます。
     議員からは、TPPやFTA、ヨーロッパのEPAなど、国が進めている国際的な貿易ルールの施策を踏まえたお話がございました。今日まで貿易により栄えてきた我が国、日本の多国間貿易交渉について私が申し上げる立場にはございませんが、ご指摘のとおり、TPP発効により現在の関税率が38.5%から27.5%となり、その後は毎年1%ずつ削減され、16年目以降は関税率が9%になるとされております。これにより、オーストラリアをはじめ、外国産牛肉の輸入拡大と牛肉価格の下落等が懸念をされますが、神戸牛に代表される高級和牛但馬牛につきましては、GIに認定されるなど高級食材としてブランド化されており、また近年では海外にも輸出され、輸出量も年々拡大しているなど、外国産牛肉との差別化が図られており、競合の度合いは極めて小さいものではないかと考えております。  昨年から取り組みを進めております美方郡産但馬牛システムの日本農業遺産認定につきましても、来年3月ごろには結果が出されますが、首尾よく認定され、さらに世界農業遺産認定へとつながっていけば、美方郡産但馬牛のブランド力のさらなる強化になりますし、原産地として地域の活性化に資するものと考えております。  一方で、現在、町農業委員会と連携をして進めております農地中間管理事業につきましては、農地の集積、集約化、担い手の経営規模拡大につながる有力な手段の一つと考えております。そう簡単に設定面積が拡大するとは考えておりませんが、香美町の大切な農地を守り、将来に向けて農業農村としての機能を保全していくためには、さまざまな取り組みを積極的に進めていく必要がございます。山間棚田の多い経営規模の零細な香美町農業にとって、農地の集積、集約化を推進し、少人数の担い手で農地を効率的に維持管理していくには大きな力が必要でございます。今後とも町農業委員、農地利用最適化推進委員としっかり連携し、地域の農業関係者やJA等と一緒に、人・農地プランの策定を通した話し合いを推進してまいりたいと考えます。  水路の維持や農業機械の導入、担い手の明確化や農地の維持管理方法など、エリアごとに具体的な課題について話し合いを重ね、個々の課題の解決に向けて町としてできる支援策を講じ、少しでも経営規模の拡大と地域農業経営の安定化を進めてまいりたいと考えております。なお、所得補償の仕組みにつきましては、今年10月にスタートいたしました収入保険制度により、これまでの特定作目に限った自然災害による収量減収だけでなく、農家の経営全体を対象とした収入減収補償が行われることとなりましたので、町としてその加入推進を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) TPPがある一方でEPAがある。さらには東南アジアとのというふうなことを含めて、さまざまなエリアでの協定が既に承認をされたり、あるいは今後承認に向かって、今協議の最終段階等々を含めていっているわけですけれども、ここで、町長、一番我々が気にしなくてはいけないのは、先ほどもTPPの関係では、牛肉の関係が38.5%から27.5%、16年以降は9%というのは、今のTPPのルールの中で言われていることです。しかしながら、WTO、国際貿易機関の原則、ルールの中で、複数の協定がある場合には一番低いハードルが実は全体に及ぶんだと。高いハードルの協定があっても、低い協定を結ぶと高いハードルの協定はここまで下がっちゃうというのが国際貿易機関のルールなんだということを私も最近学びました。ということは、TPPで云々という話を一生懸命していても、実は、このものがそんなに意味を持たないことがあり得るということも、一方では、今日ここでその議論をやりたいと思いません。ここで我々がやる議論ではありませんから。だけども、そういうことが現実に起こり得るんだということが、1つは我々、頭に置いておかなくてはいけないということだと思います。その上で、例えば、牛肉の話で少し、うちは大丈夫だという趣旨のことが言われました。確かにまだ12月の結果は出ておりません。  11月の全国の和牛子牛の取引価格のデータを見ますと、兵庫但馬という養父の家畜市場、ここの116万7,902円という全体の平均、多分同じデータをお持ちだと思います。この数字が一番高くて、次は淡路で112万4,000円という数字もあったりします。同時にキロ当たりの単価を見ますと、但馬家畜市場が4,903円、次が淡路で4,534円、ほかの全国の市場はざっと2,000円台という中で、現時点では差別化がされているといっても、ああ、そうだねと言えるのかもしれません。しかしながら、この状態が、安い輸入牛肉がどんどん流通し出したときに、海の向こうで売れるからいいわといったって、そんなに但馬牛の圧倒的多数が輸出に回るなんていう状況にはないわけで、この間も何度か黒毛和牛、神戸牛の輸出の話は我々議員も研修を受けてきたところですけれども、それが多数になるなんていうことにはなり得ないだろうと思うと、なかなかそうはいかんだろうなということを思ってしまいます。  そういう中で、国連が、来年2019年から28年度までの10年間を家族農業の10年という議決をしました。10年前にも同じことをやりました。つまり、世界中は家族農業をきちっと支えようということで、今10年目です。来年からさらに10年続けようということで、大規模一辺倒に向かっているわけではないという中で、もう一つは、ここは町長にもお伺いしたいんですけども、自民党が最近、中山間地域の農業をどうするか対策を立てないかんねという議論を始めましたよね。多分すぐに結論が出ると思いますけども、予算が目の前ですから。この辺をどう見ますか。私は、とてもいいことだと思いつつ、今日にしたのは誰なんだという怒りも半分はあるんですけれども、ここのところだけは町長の見解を伺っておきたい。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 質問の中にもありましたけども、自民党でそういう議論が始まっていること、これはいいことだろうかどうかというふうに考えれば、私は、先ほど質問の中にもありましたよ。ただ、我々も自民党員ですけど、これは個人的に申し上げますよ。例えば、民主党の政権のときに、経営安定対策事業といって米の1反に1万5,000円の加算金といいますか、直接支払交付金というのがありましたね。あれが知らん間に29年度で廃止なんですよ。これは、同じように農家の皆さんが米をつくっておっても、飯米で取り除く10アール以外の米について1万5,000円お金をくれたわけですよ。こういう政策がいいのかどうかという判断に私個人としては立つんです。自民党が考えておる中山間の直接支払交付金、そういうものとは別の何か新たな対策ができるとするなら、きちっと全貌が明らかになってから私のご意見も申し上げたいですけども、つけ焼き刃的な、直接的な所得補償というのは、山本議員の今の質問の中にもありましたけども、私は、これはどうかな。農家の経営安定対策というのは、やはり日々農業を営農していった結果につくものだと思いますから、同じことをしておっても、これはもらえる、もらえないの議論になれば、早晩、民主党の政策が破綻したようなもので、いつまでも続かないというのは私の個人的見解でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 具体的に何が出てくるのかわからない中でのやりとりですから、余りこれについてはこれ以上は入りませんけども、先ほど所得補償ということを申し上げたら、来年からは収入保険で対応したいということを言われた。加入促進に向けてということも言われた。実際、郡広域の所管になっているこの収入保険、このものが今、町長の手元でどんなふうに見えていますか。香美町の中でどのぐらいが加入するというふうに見えますか。おそらく、余り個々を言ったらいけないと思いつつ、小代のエリアでは非常に難しいだろうなと。村岡でも片手あるかないかぐらい。香住はもうちょっとあるのかもしれません。ではないかなと勝手に思っているんですけれども、加入促進というふうにおっしゃるのでそこのところを聞いておきたい。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 収入保険制度、私思いますのは、今、議員がご指摘のように、現行では青色申告の営農生産者が対応すべき制度であります。ただ、今までの共済制度との一番大きな違いは、今までは面積当たりの収量を補償するものだったわけです。米でも、梨もそうですね。面積当たりに、反収が幾ら、そのものがどれだけの被害に遭って、免責分を除いたものが対象になって、収量を補償する農業共済制度から今度は収入保険制度というのは、その農家、数は現行では少ないですけども、その方々が、例えば、農業者が体調を崩して1年間営農ができなかった、そういう場合についても、前年の収入を補填していただく制度、あるいは農産加工品も対象になるということを考えれば、これは決して農業者のマイナスの施策ではないというふうに思いますし、山本議員は今、現行でその対象になる農家がどれだけあるのかとおっしゃいますけども、我々は、町の政策として地域集落営農を推進したり、農地を集約して農家の大型化を目指した政策を、町を挙げて取り組むような、議員の皆さんから自体もそういうご意見が出てくる中で、そういうように農家収入を基準とする収入保険制度ができることが、私は決してマイナスになることではないというふうに思いますから、今後、町の展開する農業政策に沿った政策であろうかと思っておりますから、決して私は、今では否定的な見解は持っておりません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 一方で、農業共済の関係、特に水稲なんかは面積要件は当然ありますけれども、当然加入という、義務加入という扱いがあった、そのものがなくなりますね。それぞれが任意で、どちらを選ぶのかという、単純に言うと、実際にはどちらも選ばないということがあり得るのかなと思って、私は個人的に非常に心配しますけども、その辺はどう見ますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それは農家のご判断だというふうに思います。従前から水稲の共済につきましても、最低の面積がなければ加入できないという制度もございました。これが拡大するというふうに考えれば、農家それぞれのご判断で加入を、今までの共済制度については入っていただければいい。ただ、町の政策として農地を集約したり、オペレーターを中心に農家の大規模化を目指す本町にとりましては、今までの共済制度でいいという農家はそれでされたらいいですし、規模拡大に伴って、これからは申告も青色申告でして、収入も増えるという見込みがあれば、私は、収量を補償する共済制度でなしに、収入を補償する収入保険制度に乗りかえる農家が少しずつ増えてきて、町の持っていく大型化の施策にも対応できるような新しい制度が1つ加わったというふうに理解をしておりますから、私は否定的な意見は持っておりません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 先ほどもこのぐらいの自信を持ってしゃべっていただけると、議員さん方は実際やっている制度……。 ◎町長(浜上勇人) それは町にかかわる施策じゃない。消費税なんか関係ないんじゃない。わしらに何の権限もないじゃない。 ◎山本賢司(5番) 今、消費税から農業の話へ進んでいるので、そこのところは誤解のないようにしていただきたいと思いますけれども、いずれにしても、自由化一辺倒で、自動車を守るために農業を犠牲にする、こんなやり方が本町のような中山間を中心にする農山村で役に立つということをご判断されているとしたら、それは大きな間違いになるんだということを指摘しておきます。  3点目に入ります。県立国際観光芸術専門職大学をどう生かすかということです。この大学に町長は何を期待するのか、どう生かすかということをお尋ねしたい。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、山本議員の県立国際観光芸術専門職大学をどう生かすかについてのご質問にお答えいたします。  但馬地域における専門職大学の設置につきましては、但馬地域の若者の転出を抑制し、U・Iターンを促進し、地域を支える人材育成を進めるために重要な政策課題として、平成28年8月に、但馬3市2町の首長の連名で兵庫県知事に要望書を提出し、但馬の市町で連携しながら誘致を進めてまいりました。兵庫県においては、これらの要望を受ける中で、平成30年4月から専門職大学準備室を設置し、但馬地域における専門職大学基本構想などの策定、大学設置に向けた申請準備などの作業が進められています。11月には基本構想が示され、兵庫県但馬地域の多彩な地域資源を活用し、実践力、創造力を有する専門職業人材の育成と、地域課題の解決を実現できる拠点施設としての機能を発揮できる大学として、3年後の2021年4月の開学を目指すとしております。  現在明らかになっている大学の概要は、大学の名称は国際観光芸術専門職大学で、キャンパスは豊岡市のさとう豊岡店の跡地に計画されており、1学部1学科、定員は1学年80人、収容定員は320人とされております。目指す大学像としては、地域資源を生かしたビジネスやアート分野で新たな価値を創造できる自立した人材を育成し、地域経済の発展、芸術を通じた豊かな県民生活の実現に貢献すること、舞台芸術の技法を生かしたコミュニケーション力の向上に取り組むとともに、地域産業の現場での実習を中心とした学びを通じて、高度な専門職業人材を育成することを目指しております。  既存大学との違いについては、専門スキルとビジネススキルをあわせ持ったプロフェッショナルを養成するとともに、事業活動現場における実践教育中心の教育課程であることから、就職後、即実社会で活躍できる人材が育成されるものと期待をされます。現在、基本構想で示された内容を拝見する中で、町としては、この大学に次の点で期待するとともに、町の活性化に向け連携を図ってまいりたいと考えております。  但馬地域で初の4年制の高等教育機関であり、観光地経営や地域の文化振興の担い手となる専門職業人材の養成、確保が図られること、学内に設置される地域リサーチ&イノベーションセンターが、仮称でございますが、地域のシンクタンクとして地域経済の活性化や文化振興への貢献が図られること、但馬各地域をフィールドとした観光部署での旅行実習や文化ホール等での企画体験実習などを通じ、香美町の地域課題の解決や新たな発想に基づく地域活性化への取り組みが図られること、但馬市町の観光資源の現状分析を通じ、香美町への誘客を図る新規観光施策などの企画提案が図られること、各地域の文化施策の現状分析により、香美町にとって新たな文化振興施策や香住区中央公民館の文化ホール事業などの企画提案が図られること、これらの実習や教育、研究活動と連携を深めていくことにより、香美町の活性化につなげてまいりたいと考えております。  少子・高齢化とあわせて、若者の流出により人口減少が続いておりますが、この大学が拠点となり、観光地経営や芸術文化振興を担う人材が育成され、卒業後も但馬を拠点にして活動に取り組む若者により、但馬地域全体の活性化が図られるものと期待をしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 丁寧に朗読をいただきました。具体的に少しお尋ねをしたいんですけれども、11月23日だったでしょうか、町長も同席をされた、豊岡病院の講堂における医療フォーラム、この席で3市2町の、新温泉は町長ではございませんでしたか、いずれにしても、町長も同席をされた中で各病院の院長あるいは管理者がいらっしゃる中で、3市2町の責任ある立場の方々がそれぞれ発言をされました。その中で一番印象に残っておるのは、豊岡の中貝市長が、豊岡は、豊岡市にとってどうかと、いいかどうかだけだと。養父市がどうであろうと知ったこっちゃないという趣旨の発言をされたんですよね。町長も記憶にあるかどうかはわかりませんけども、その席には同席をしていらっしゃいました。何ていうんですか、我が町の町長は地域全体の発展をと考え、そのことを議会でも一生懸命訴えておるのに、その中心である豊岡の市長がああいうことを発言されるということについて、どうお感じになりましたかというのが1点。  もう一つは、実は昨日、私、別のことがあったものですから出席できなかったので、ほかの方から情報を伺ったんですけれども、新温泉の浜坂多目的施設で、先ほど町長も答弁の中で言われた、これは何ですかね。正確に言いましょう。兵庫県企画県民部、専門職大学準備室、専門職大学準備課というところが県主催でプレカレッジをされていますよね。その席に、中心的には学長の予定者だと言われる平田オリザ氏が講演をされたと。その前段では、準備課の課長さんも文科省との関係等々も含めて20分ほど講演をされたというふうに伺っておりますけれども、こういうことが我々のところに情報として全く入ってこないということ自体、あるいは、逆に香美町の町長以下、皆さん方はこの件に、昨日のこのことにどんなふうに関係をしておられるのか。その点を伺っておきたい。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私は直接かかわっておりませんけども、町民へは広報をもって周知はしておるようでございます。せんだっての豊岡病院でのお話の中で、中貝市長のおっしゃいましたことがどうこうと私からコメントすることではありませんけども、ただ、但馬内における豊岡が持つ責任という部分も、さまざまなご発言の中にはあろうかと思います。このたびの専門職大学のことにつきましても、はっきり申しまして、やはり大学も豊岡にできるわけでございますし、規模も4年たった後320人ぐらいになるようなところ。ただ、今の観光の分野、これは但馬全体に通じることでありますし、また芸術も、何も俳優さんを育てる学校をつくるつもりではないというのは当然でございます。芸術を通して人のコミュニケーション能力を勉強させる大学であろうということは、一部控え目がちな但馬人にそういうことが昔から必要になるというような部分は、これは私の勝手な考えですけども、そういう部分も考えればいいことではないかなというふうな思いもしております。  我々としても、資金的にも、定住自立圏構想の中の費用を豊岡市が中心になって負担をしていただいて、大学の誘致、準備室にも豊岡市の職員を派遣なさっておるというようなことを考えれば、我々は但馬の一員でございますから、豊岡に一つのそういう専門職大学ができることが、我々の地域にも少しずつでも波及をしていただく。先ほど答弁で申し上げましたように、例えば、文化ホール事業なんかにその大学も参画をしていただいて、学生さんの演劇やそういうものが香美町で見ていただけたり、あるいは観光のフィールドワークの現場としての香美町の観光のあり方について、その大学の皆さんに香美町までお越しいただく。あるいは但馬の新温泉町や養父市や朝来市にも出かけていっていただいて、その地の課題を研究していただいたりというようなことでかかわりを持っていただくやり方は、これからも大学ができることを目指して、本町としてもさまざまな文化事業なり、人的交流の場を計画すればよいことでございますから、私は、決して豊岡に専門職大学ができることは悪い方向ではない、これは待ち望んでいたことというふうな見解を持っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) ですから、医療フォーラムの場での豊岡市長の発言に対して、町長は、発言の中には、豊岡が持つ責任についても発言をされたという趣旨の答弁を今された。そういうふうにおっしゃるから、ここで聞いている議員や、あるいは、ひょっとして見ている、あるいはこれから見ていただく方々にとっては、うちの町長は何でそんなに腰が引けているんだというふうに感じざるを得ないと思うんですけれども、そんなふうには思いませんか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 全然思いません。やはり今の大学誘致の関係についての力の入れ方、あるいは資金面、人材の派遣、これは、中心になって豊岡市が担っていただいて、今の誘致が実現に向けて動き出しているということでございますから、我々はそれにも周辺市町として協力をさせていただくという立場でございます。決して私は、別に中貝市長が怖いわけでもありませんし、腰を引かなければならない理由はございません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 山本賢司君。 ◎山本賢司(5番) 3点について伺ってまいりました。要するに、国策には従うと。この状況が続いている限りは町民にとっては大変だという指摘をしておきます。  以上、終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で山本賢司君の一般質問を終わります。  次に、徳田喜代子君の一般質問を行います。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 徳田喜代子でございます。通告に従いまして一般質問を行います。本日は、香美町のインバウンド対策についてと、幼少中一貫の英語教育の実施について、2問の質問を行います。  まず1問目ですが、香美町のインバウンド対策について問うものでございます。2020年東京オリンピック・パラリンピック、2025年には大阪万博が開催されます。国内外から多くの外国人観光客が訪れ、関東、関西圏からの周遊も予想されます。山陰海岸ジオパークや余部「空の駅」クリスタルタワーに代表される観光地である本町のインバウンド対策について、町長の所見を伺います。  1、本町のインバウンド対策の取り組みと課題。2、今後のインバウンド誘致や外国人観光客に対する対策。3として、2021年ワールドマスターズゲームズの選手や外国人受入れ体制。4として、町内の店舗、宿泊施設等に対するインバウンド対策への支援。  以上4点、よろしくお願いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、徳田議員のご質問にお答えいたします。  本年1月に日本政府観光局が発表いたしました訪日外国人客数によれば、昨年の訪日外国人は2,869万1,000人で、前年比19.3%アップをいたしました。中でも韓国、中国は全市場で初めて700万人台に達したほか、ロシアでは年初めのビザ要件緩和の効果が大きく、前年比40%増と高い伸びを示しています。年々増加する外国人旅行者に対して、本年3月、国は、明日の日本を支える観光ビジョンを策定いたしました。この中で国は、2年後の2020年に4,000万人のインバウンドを、その10年後の2030年には6,000万人のインバウンドを目標として掲げており、今後ますます日本を訪れる旅行者が増えることが予想されます。  さて、議員からのご質問の、本町のインバウンド対策の取り組みと課題についてでございます。本町の本格的な取り組みは、平成28年度に英語版観光ホームページの作成と観光パンフレット、英語、中国語簡体、中国語繁体、韓国語版を作成し、Wi-Fi設置の助成を行いました。平成29年度では、英語版ホームページに加え、中国語簡体、中国語繁体、韓国語の多言語ホームページの作成と、観光動態調査、分析調査を実施し、平成30年度も引き続き、観光動態調査の分析調査を実施しているところでございます。  インバウンド対策の課題につきましては、交通の利便性のアクセスの悪さ、外国人観光客のニーズ把握の不足やインバウンド向けの情報発信不足のほか、看板やキャッシュレス等、ハード面の整備の遅れなど課題が挙げられます。  次のご質問の、今後のインバウンド誘致や外国人観光客に対する対策についてでございます。先ほど課題でも申し上げましたが、パンフレット、ホームページ、看板、マップなどの多言語対応の充実、インバウンド向け研修会やセミナーによる受入れ意識の向上、インバウンド向けコンテンツの開発や外国人モニターツアーの実施、国によって趣味、嗜好が異なることから、ターゲット国の絞り込みとターゲット国のニーズの把握などの勉強会の実施、外国でのキャッシュレス化に対応できる機器の導入など、ハード整備の実施などの対策を講じることが必要であることから、順次行っていきたいと考えております。  次のご質問の、2021ワールドマスターズゲームズでの選手や外国人受入れ体制につきましては生涯学習課が対応しており、本町で実施のオリエンテーリング競技には、世界40カ国、1,500人の選手参加を目指しております。選手の宿泊予約時期までには受入れ体制の整備を進めてまいります。具体的には、各地区の観光協会の総会等で、予約方法、滞在期間、宿泊希望単価の情報を提供するとともに、Wi-Fi整備、海外ネットエージェンシーへの登録、カード決済の推進を観光商工課と一体となり行っております。また、外国語対応補助として、イラストによる会話帳の作成、町内観光対応のためガイド団体による英語案内の推進、町内ALTによるモニターツアーなどを実施しております。  次のご質問の、町内の店舗、宿泊施設等に対するインバウンド対策への支援についてですが、町内の宿では、新たに外国人が宿泊し始めた宿や年間100人を超える外国人宿泊がある宿もあり、今後も観光商工課と生涯学習課との連携を図り、インバウンドの受入れ体制の充実を図ってまいりたいと考えております。また、国、兵庫県、兵庫ツーリズム協会の補助制度を活用した外国人観光客体験プログラム創出補助、おもてなし研修補助、Wi-Fi整備、多言語翻訳機購入補助、外国人向けウエブサイト作成補助などの情報の提供を行い、支援することとしております。なお、平成30年度には、観光庁の訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費補助金を活用し、宿泊施設のバリアフリー化促進事業に取り組んでいただき、町内旅館、民宿3件で事業採択され、バリアフリー化が進められたところでございます。今後、町内の店舗、宿泊施設等に対するインバウンド対策を進める上で、町と観光協会、商工会との連携により、店舗、宿泊施設等に対してのインバウンドの支援に係る情報共有、勉強会などを実施する予定としております。インバウンドセミナーやキャッシュレスシステムの導入等、インバウンド受入れのための研究を行い、ソフト面、ハード面の充実を一層進めるよう考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 町長、丁寧に説明していただきました。それでは、再質問をさせていただきます。  さまざまなインバウンド対策を実施されているということで、先ほどの答弁を聞きながら、現在頑張っていらっしゃるということがひしひしと伝わってきました。香美町では2年前に、香美町まるごとブランド化プロジェクトというものを立ち上げて、全国に誇れるA級美食材を生かした、おいしいものを食べてゆっくりと過ごすという長期滞在型観光をターゲットに絞り、国内の都市住民向けの誘致やインバウンド対策を進めてきたところですが、残り1年3カ月余りとなりましたが、先ほどの進捗状況をお伺いし、今後はさらにそれを充実させていくということをお伺いしましたが、この対策におきまして、残り1年3カ月でどういったものに今後、中心的に取り組んでいこうと思っていらっしゃいますか。お答えいただきたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 本町が会場になります大会、これを目指して今から教育委員会でも生涯学習課のほうで対応を検討しております。主に対応している職員も決めて、これからの対応について強化を図ってまいりたいと思います。ただ、まだ乗り出したばかりでございますので、町内のさまざまなお宿の皆さんに対する研修会だとか、あるいは希望するお宿の調査だとか、まだまだそういう段階でございますけども、遅滞なきようにしっかりと対応をさせていただきたいというふうに思います。  私の目指すところは、このオリエンテーリングのマスターズゲームズに参加する1,500人と言われる方々が町内に宿泊をしていただく、それのための対応ということでなしに、それも含めて、そういうことで外国人観光客、インバウンドのお客様にも対応できる力をつけていただくいいきっかけになる大会というふうに捉えておりますので、そのことをもって、うまくいった、きちっとした対応ができた、それで喜んでいるということでなしに、この大会をきっかけにさまざまな事業者の皆さんにもこのことに興味を持っていただいて、今後増えるであろうインバウンドの外国人観光客の皆さんに対応していただくだけのそれぞれのお宿での努力や、各地域ごとの外国人対応を団体として対応していただくような仕組みづくりのきっかけになればいいなというふうに思っておるところでございます。まだまだ城崎あたりと違いまして、香美町を訪れる外国人観光客は少ないとはいうものの、特に余部のほうにも鳥取方面からの中国人や台湾人の団体がバスでお越しになるというようなことも駅長からも聞いておりますし、また、城崎まで来られた方々が、ゆっくりのんびり乗りかえて、香美町、香住地域にも多くの観光客が来ていただけるような仕組みと受入れ側の対応の強化、これが、役場がどうこう言うからするのでなしに、実態として外国人観光客の皆さんを受け入れされた宿が、これからの将来性を見込んで、自らの宿で、あるいは自らの店舗でさまざま個人努力として整備を進めていただいたり、機運の醸成を盛り上げていただければ大変ありがたいというふうに理解をしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) ワールドマスターズゲームズ2021関西ではオリエンテーリングを担当をしているということで、香美町に40カ国、1,500名の選手がおいでになるということなんですが、お宿につきましては、今年から来年にかけて順次決まっていくというふうに考えられるんですが、ボランティアについてはいかがでしょうか。現在、東京オリンピック・パラリンピックでは、ボランティアに申し込む方が少なくて苦慮しているということもお聞きしていますが、香美町の場合は各3区でのスポーツ大会や、それから、マラソン大会においてはたくさんの町民のボランティアが参加をしていただいているということでございますので、余りそう危惧することもないと思うんですが、ボランティアスタッフについてはどのような形で進めていかれるかお尋ねいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 詳しいことは生涯学習課長に説明をさせますが、ボランティア、大会運営にどこまでのお手伝いが必要か、あるいは地域の皆さんの中でどういうような種類のボランティアが必要か、そういうものも担当者は、今の時点でどこまでの整理ができているかは生涯学習課長に答弁させますけども、このオリエンテーリングのマスターズゲームズの大会に向けた動きはもう既に始まっておりますので、検討委員会といいますか、実行委員会といいますか、そういうものの動きとあわせて生涯学習課長に説明をさせます。 ◎議長(上田勝幸) 生涯学習課長、中村和弘君。 ◎生涯学習課長(中村和弘) ただいまのご質問でございます。  ボランティアにつきましては、まだまだこれからでございますけれども、世界40カ国、1,500人の選手が集まるという目標を持っておりますので、英語が話せるボランティアの方をということで、鳥取県の大学のほうにも依頼をして、派遣をというようなことも大学のほうに話をしておりますし、また、町内の中学生、高校生の方でボランティアとして参加できる方をというようなことも考えております。委員会のほうでは、2021年ということでございますので、具体的なことは、詳細についてはまだこれからなんですけれども、今現在の受入れ体制について、年間2回委員会を開いて検討をしておるという状況でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 40カ国ということで、英語だけでは対応できない場合もありますね。それにつきまして、こういう外国人に対応できるようなタブレット型通訳サービスという機器が現在利用されているわけですが、こういったものを導入して、中学校、高校生の方に、それ以外の町民の方で多少英語ができる、だけど完全ではないという方に対してこういった機器を提供して、ボランティアに参加していただくというようなこともお考えになられるということはございませんでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 生涯学習課長、中村和弘君。 ◎生涯学習課長(中村和弘) 今、議員おっしゃいましたタブレット型ということについては、まだ検討はいたしておりませんけれども、宿泊場所としてお宿のほうの対応につきまして、生涯学習課のほうは今話を進めておりまして、例えば、Wi-Fiの整備状況であるとか、カード決済のできる宿がどれぐらいあるかとか、それから、ネットエージェンの登録率についても調べておるところでございまして、宿のほうにつきましては、イラストを指さしながら外国人と会話ができる会話帳というものを作成いたしまして、それとあわせまして音声翻訳機を使いまして会話ができるようにという、多くの施設で安心して受入れができる体制をということで進めているところでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 今後の検討委員会で検討して、十分に外国の方が来られても遺漏のないようにおもてなしをしていただきたいと存じます。  インバウンドでございますが、インバウンド誘致や対策を図る上で大切なことは、町長、日本を訪れる外国人旅行者のニーズや傾向を把握しておくことが重要です。インバウンドの方々が求めていることは時代によって変化しています。何を求められているのか敏感にキャッチしながら、柔軟な考え方でインバウンドに対応しなければなりません。  いっとき中国系の爆買いというようなことがございましたが、そういった爆買いなどのモノ消費から体験型のコト消費に現在は移行しつつあると言われています。自国にない自然景観の観賞や旅館での宿泊体験、温泉入浴体験を好んで体験しているようです。近隣の城崎温泉ではインバウンドの急増で注目されていますが、最近では書道や抹茶体験などを取り入れた体験型のコト消費を通信していらっしゃいます。買い物目当てのモノ消費では商品を購入した後は再び来日する動機が弱くなる、必要なものを買えば終わりですが、体験型のコト消費では、1度の観光で日本文化を全て味わい尽くすということは当然不可能ですので、次回の訪問の際には別の体験をしようというようなことで、リピート率が高いと言われています。先ほど町長が、日本の訪日外国人が昨年は2,800万人というような数値をおっしゃいましたが、リピート率の高い順で国や地方を見ますと、370万人の韓国、310万人の台湾、230万人の中国と、近隣の国と地方からのリピーターが8割を占めていると言われています。このことは、先ほど一つの宿に100人からの外国人が宿泊している例も町長はおっしゃいましたが、香美町がインバウンド対策を考える上で考慮しなければならない事柄と考えられますが、香美町もこのような傾向が見られるとお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど、町内の事業所で100人を超える宿も何件かある、あるいは、また、補助金についてもバリアフリー化に申請があったりということですけども、例えば有名観光地、あるいは近隣では城崎なんかと比べましたら、まだまだそんな比較できるような数字ではないと、まだ途についたばかりというようなレベルだと思いますけども、先ほど申しましたけども、マスターズゲームズなどの大会をきっかけに、そういう状況にも対応していただけるような宿が増えれば、自然と少しずつでも増えていくのかなというふうな思いがございますので、町もしっかりと対応をしていきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) どんどん本町に来町する外国人、インバウンドの方が増えるということが予想されておりますが、旅行者のニーズに沿った体験ができる魅力ある環境を整備するということも、インバウンドの誘客やリピートにもつながる体験型のコト消費への対策についても考えるということが今後必要になってくると思います。東垣議員のところでしたでしょうか。海の文化館の入場者……。
                  (「寺川議員」の声あり) ◎徳田喜代子(8番) これは寺川議員のとこでしたね。海の文化館の入場者数が少ないと、入り込み客数が少ない、1万弱、9,000何名と町長がおっしゃっておられましたが、それに引きかえ、「空の駅」クリスタルタワーは年間20万人という驚くべき入り込み数で、これは町内の観光の入り込み数になるんですが、やはりそういうばらつきがあるということは、来ないということはそこに課題があり、問題点があるということなんですが、それに取り組むためにも観光ルートの見直しというんですか、そういうところを引き上げるための方策というものが必要になってくると思います。観光ルートの見直しについては、町長、どのように考えていらっしゃいますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 観光ルートはお客様が選ぶことでございます。我々はそれを誘引するだけの仕掛けをどうつくるかということでございますから、先ほども申し上げましたけども、余部の「空の駅」は、20万人というのはエレベーターに乗られた実数ですから、30万人近くはあの周辺には来られていると思いますので、そういう人たちを少しでも町内に滞在していただく時間を増やすためには、お客さんの移動手段も含めて、モデルコースの設定ですとか、これは村岡や小代も含めた地域でございます。特に村岡の木の殿堂あたりは外国人にも好まれるような有名な施設だというふうに聞いておりますし、但馬の観光の全体の会の中でも、木の殿堂をもう少し生かすべきというようなご意見もいただくというようなことも聞いておりますので、そういうことも含めて、町内に来られた方、あるいは外国人観光客がこれからも増えていくとするなら、そういうことも必要であろうかなというふうに考えております。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 今、力強いお言葉をいただいたんですが、今後、そういう見直しも含めた取り組みに期待したいところでございます。香美町では2021年のワールドマスターズゲームズが迫っています。インバウンド対策は待ったなしです。国内外に香美町の魅力を発信し、香美町ならではの楽しさを体験していただける施策の展開が急務であることを申し上げて、2問目に移らせていただきます。  2問目でございます。教育長、よろしくお願いします。  幼少中一貫の英語教育の実施について問うものでございます。社会の急速なグローバル化の進展に伴い、外国人と接する機会が増え、将来、児童・生徒が国際社会で活躍できるよう、英語によるコミュニケーション能力の育成を目指した国際化に対応した教育の推進が求められています。文科省では、2017年3月告示の小学校学習指導要領において、小学校3年生から英語教育を開始し、5年生で外国語科が導入されることになりました。今年度と来年度の2年間の移行期間を経て2020年度から全面実施されますが、本町では先行して本年度より導入しています。次の項目について教育長の所見を伺います。  1、小学校での英語教育の取り組み。ALTの各小・中学校への配置状況と拡充の効果。2、児童・生徒の英語検定の取り組み。3、小学校教職員の語学研修、英検への取り組み。4、幼少中一貫の英語教育実施のための展望と英語特区へのチャレンジはしませんか。  以上、よろしくお願いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、徳田議員のご質問にお答えいたします。  まず1問目でございますが、国において平成29年3月に告示された小学校学習指導要領におきまして、第3・4学年に外国語活動、第5・6学年に外国語科の教科学習が導入され、平成30年、31年度の学習指導要領移行期間を経て、平成32年度から全面実施となります。香美町では、本年度からALTの配置を3名から2名増員し5名に拡充するとともに、小学校において、3・4年生の外国語活動において年15時間を35時間へ、5・6年生において年50時間を70時間へ増やして、先行実施しております。ALTの運用としましては、入れかわった2学期から5名体制となりましたので、小学校ではALTを活用した授業を月2から3回を、現在週1回に拡充しました。中学校では今までどおり週2から3回実施しております。授業においては、子どもたちはネイティブな英語に接することにより会話の場面がわかりやすかったり、外国語を学ぶモチベーションを高めたりできているようです。今後、小学校では、第3学年、4学年から、聞くこと、話すことを中心とした外国語活動を通じて、外国語になれ親しみ、外国語活動への動機づけを高めた上で、5年、6年生から文字を読むこと及び書くことを加えて、教科としての学習を行うことで中学校へのスムーズな接続が図れる効果があると期待しております。  2問目についてでございます。実用英語技能検定、通称英検と称されているものは、日本英語検定協会が主催している、日本で最も長く使われている英語に関連する検定試験です。この英検は学校の教育課程外で行われているため、とりわけ小学校での資格者数については正確に把握しておりません。一方、中学校においては、受験者を学校が取りまとめている関係上、ほぼ把握できております。英検受験者数につきましては、お渡ししております資料のとおり、受験者、また3級合格者も少しずつではありますが増えつつあります。グローバル化が進む中、町教育委員会としましては、中学校卒業時に英語3級を50%の生徒が取得できることを目標に現在取り組んでおります。  3問目でございます。小学校教職員の語学研修、英検への取り組みについてですが、新学習指導要領が示されている前の平成28年度当初から、香美町教育研究所の事業の一環として外国語教育研究事業を取り入れ、毎年、教職員の研修を行ってきております。事業の内容は、小学校教諭による外国語活動指導力向上伝達講習、外部講師による指導力向上講習会、中学校英語教諭による指導力向上伝達講習などで、児童・生徒の英語力の向上を図るため、小・中連携を大切にし、伝達講習を通じて授業方法の研修を深め、指導者のスキルアップを図っております。なお、教職員が英検を受験するといった取り組みは行っておりませんが、自身の英語力を判定するために英検やTOEIC、TOEFLを自主的に受験する教職員もあり、全面実施に向けて準備を進めているところであります。  最後の4問目でございます。町教育委員会としましても、本年度、各校園所ならではの教育、保育を推進するための魅力ある学校園所の作成及び実施に重点を置いてきました。全ての学校がその中の具体的方策の第1に、学力の向上、とりわけ英語力の向上を掲げ、取り組んでいます。外国語については、本年度からALEの配置を5名に増員し、特に小学校への配置日数を増やしました。小学校において時間数を増やしました。そしてまた、新たに小学校に英語専科を配置したり、小学校に地域人材を活用した英語教育支援充実事業を行ったりしております。香美町では英語特区の指定は受けておりませんが、先ほど述べたとおり、グローバル化に対応した教育を推進するため、とりわけ本年度からさまざまな取り組みを始めております。さらに、新年度に向けてさらなる英語力向上の取り組みについて、就学前を含めて進めていきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 教育長、丁寧な答弁ありがとうございます。  それでは、再質問させていただきます。小学校の英語学習は平成23年度より始まり、5・6年生で年間35時間、週1回の英語活動が必須化され、音声を中心に外国語になれ親しませる活動を通じて、言語や文化について体験的に理解を深めるとともに、コミュニケーション能力を養うことを目的にさまざまな活動が行われてきました。東垣議員のところでしたでしょうか。教育長は、香美町は手厚い教育を行っているというように自信にあふれた答弁をなさいましたが、英語教育においてはまさにそのとおりでございまして、本年度から2年間の移行期間を経て、2020年度には小学校3・4年生の英語活動が実施され、5・6年生では教科化されることになりますが、香美町は文科省からの先行の指定を受け、本年から、小学校3・4年生から英語活動を、5・6年生は外国語科の授業を実施しています。ALTも、先ほど教育長がおっしゃいましたように、3人から2人増員して5人体制で、小学校を中心に手厚い指導体制をされておりますが、完全実施に向けての移行期間で、今後、中学校においても、現在もあれでしょうか、オーラルコミュニケーションをなさっているのでしょうか。そういった対応も含めて、今後ALTの授業が増えていくと考えられますが、今の5人体制で十分と言えるでしょうか。近隣の豊岡市では昨年から実施されていまして、6人いらしたALTを2倍の12名に増やして、小学校1年生からの英語教育を指導していらっしゃるということをお聞きしています。やはり香美町もそれぐらい、豊岡市ほどとはいかなくても、もう少しALTの人員を増やすべきだと考えますが、いかがでしょうか。教育長、お考えをお願いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 多ければ多いほどいいだろうというふうに思いますが、ただ、これは予算を伴うものでございまして、本町は今年度から5名にしていただきましたので、まずはこの5名でやっていきたいというふうに思っております。ただ、豊岡市は1年生から英語活動を進めているというようなことを、今お話に出ましたけど、ALT12名ですが、本町において生徒数で子どもの数からALTの人数を割ると、1人のALTが見る数というのは本町のほうが手厚くなるんです、これ。というのは、香美町は学校数が多い、クラス数が多い、行く数は少ない。なお、それに1年生から入れていくという方法もいいだろうというふうに私も思いますが、1年生に入れていくのであれば、今、教科のある3年生、本町では3年生、4年生から進めているというのが本町のやり方といいますか、思ったところでございますので、1年生、2年生に全く行ってないかといったら、そうではないんです。給食の時間に行って英語でお話をしたり、そしてネイティブな言葉にふれるということはしているわけで、教科として入っているのは3年以上でございますので、人数を増やせればいいというものでなしに、今、本当に思い切って5人にしていただきましたので、この5名をフルに活動できる方法をしっかりと模索しながら、子どもたちの英語力向上のために研究、研修を進めていきたいというふうに思っております。したがいまして、来年からもう2人増やせというようなことは、今考えておりません。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 徳田議員にお願いしておきます。マイクが近過ぎるのか、声がわんわんとなって聞こえにくいんです。だから、離してお話ししてください。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) それでは、先ほど教育長は、今後の拡充の予定はないとおっしゃっておられましたが、現在では小学校3・4年からということで、現在の人数で賄えるというような手厚い配置だとおっしゃっておられますが、今後、学年を下げるにしたがって需要は増えてくると思います。2年後に小学校の英語教育は本格実施されるということで、5・6年生の授業も増えてくると考えられます。それから、3年後の2021年には、中学校では新教育課程が本格実施されるということで、授業数も今の授業数より増えて、読む、書く、聞く、話すの4技能を習得するためにオーラルコミュニケーションの授業、英会話ですね、そういった英語での授業の進め方というんですか、そういったものが実施されることになります。小学校や中学校の英語の授業では、ALTが担任の先生と一緒になって子どもたちの英会話のレッスンを行います。日本人にとって、教育長もご存じと思いますが、LとRの発音は特に聞き取りにくく、発音しにくいと言われています。ネイティブが授業に参加することによって、子どもたちはネイティブとの会話が自然にできるようになってきます。今後、今以上にALTの人数が必要になってくるのではないかと考えられます。どうですか、来年は無理としても、今後、1年生、幼稚園というふうな、後でまた幼少中一貫のお話をさせていただきたいと思いますが、それに向けた取り組みをするに当たって拡充を、今後予定は、来年はなくてもその次あたりぐらいにはいかがでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 先ほど申しましたように、本年度上げてもらったばっかりでございますので、まだやって、9月からでございますので、何カ月かしかたっておりません。5人でやった足跡をしっかり検証して、そして、次にもう1人かなというところは検討を加えるというふうなことでございます。  先ほど、今、資料を後ろのほうからもらったんですけど、わかりやすく書いてありますので、例えば豊岡市で、48校でALTが12名ということは、ALT1人が4校を持たなければいけない。香美町では小・中合わせて14校でございますので、ALTが5人おると、3校を1人のALTが持てばいいということで、時間数でいうと、5人でもうちの1人のALTは1校におる時間は長くおれるというふうなところでございます。今こうして5人配置を皆さんにしていただきましたので、これをしっかりと5人を有効に活用して、そして検証していきたいと、そして、今後のことはまた検討していきたいというふうに思っております。  それから、もう一つ、オーラルコミュニケーションの話が出ておりましたが、中学校で私も小・中学校の英語の授業、初めて入ったので何回か見に行かせていただいたんですが、私は英語は余り得意ではないんですけど、上手、下手はわかるんです。中学校の場合、オーラルコミュニケーションでやってしまうと、補助の先生がいないと、ゆっくりな英語でも子どもたちの理解というのがなかなか難しいところがございます。だから、私、高校にもおったんですけど、高校でやっとオーラルコミュニケーション、オールイングリッシュで授業が成立するのかなというところだろうというふうに思います。しかしながら、こういうものが導入されますので、中学校の段階でも、中学校3年生ぐらいになりましたら努めてオーラルコミュニケーションを使って授業をしているのが実態でございます。ただ、先ほども申しましたように、やっぱり英語が得意でない生徒もたくさんいますので、その子たちについては、横の補助の先生がいるなり、ALTを使うと1人主担当があいてきますので、これが日本語で横から補助をするというふうなところで、努めて使っているような状況でございます。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 小学校の英語教育の教科化を踏まえて、小学校職員の英語力とか指導力を向上させるための語学研修を、先ほどいろいろと対応していらっしゃるということはお聞きいたしましたが、授業においてALTとのチームティーチングによる授業も実際に行われているということなんですが、それについてはどうなんでしょう。チームティーチングの技術のスキルアップというようなことで、そういった研修も行われているのでしょうか。それから、あと、地域の人材を発掘して、そういう方に授業に入っていただいて補助的な役割をしていただいているということもお伺いしておりますが、そういう先生の研修というのが、正規の教員ではないんですが、そういう研修もしていらっしゃるかどうかということもお尋ねしておきたいと思います。  それから、先ほど英検についてのお話をお伺いしたんですが、小学校教員は大体、文科省では2級程度の英検取得を期待しているというように、そういう目標は掲げられてはいないんですが、2級程度というようなお話も出てきているんですが、中学校と高等学校では英検の50%以上を文科省では目標に掲げていらっしゃるということをお聞きしているんです。中学校教員の英検準1級の取得率は30.2%、現在その程度ということで、50%とちょっと開きがございます。高校については57.3%ということでクリアしているわけなんですが、小学校教員はもっとレベルが低くて、準1級を取得している人は1%程度ということで、36.6%の方が英語のそういった、先ほどTOEFLとかいろいろありますね、英検とか、そういったものを36.6%の方は受験しているんですが、その中で英検準1級に合格している方は1%ということで、小学校教員のこれからのそういう技能というんですか、英語技能をそういう機会を増やして、英検は個人の考えでそれぞれ受験しているというふうなことをおっしゃっていますが、これからはどんどん英語担当の小学校の先生は、教員特別検定料といってそういう助成制度があると。受験料の助成があって、準1級では6,900円の定価が、補助があって3,000円の受験料で受験できるというようなこともございますので、どんどんこれからは推奨をしていただきたいというふうに思います。  それから、香美町の小学校はわからないけど、中学校においては、先ほど英検の2級や準2級というところを取得している生徒もいますが、受験して取得している生徒は54%という数値が出ていますが、あとの残りの46%の方が受験してないというようなことですので、それについては今後、学校のほうで、これは学校で受験できるわけですね。 ◎教育長(藤原健一) はい、そうです。 ◎徳田喜代子(8番) だから、受験料は個人負担ですか。 ◎教育長(藤原健一) はい。 ◎徳田喜代子(8番) だから、そういうことで、どんどんこれも頑張って受験をしていただくということでお願いしておきたいと思います。  とりあえず、以上、学校のALTとのチームティーチングのスキルアップ研修が行われているかというようなことと、あと、ボランティアとして地域人材が入っていますが、その方の研修等につきましてはいかがしていらっしゃるかをお尋ねいたします。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) まず、ALTとのコミュニケーションですけど、小学校の先生は、とにかくALTが今年から週に1回入っておりますので、綿密な打ち合わせというのは必要になってきます。その点、中学校の英語の教諭は今までからそのスキルを持っておりますので、多くの学校では、中学校の英語の教諭も一緒に入ってコミュニケーションをとらせていただいております。そして、そういうところがないところで、英語の免許を持ったOBを指導力向上のために各校に何人か配置しておりますので、その人たちが中心となってALTと小学校の担任の先生とやり方を打ち合わせすると。一中が9月、私、ちょっと心配しておったんですけど、10月ぐらいになったら学校訪問がたくさんございまして、英語の授業を見る機会がございましたけど、非常によく連絡がとれており、それぞれのALTの役割と教師の役割が非常に明確になって、子どもたちにわかりやすい授業をしておったのではないかなというふうに今思っております。ない時間を駆使して打ち合わせはしっかりとっているように思います。わからないところにつきましては、中学校の英語教諭が非常に積極的に小学校を支援してくれておりますので、それをうまく利用しているのが現状ではないかなと思います。  それから、地域人材でございますが、小学校に配置をしております。これは県費でございますが、今、3校に英語の堪能な方がございまして、校長先生によりますと、非常に助かっているということをお聞きしておりますし、子どもたちも楽しんで、そしてALTも頻繁に来ますので、今までは、昨年度は地域の人材は使っていたんですけど、ALTが少なかったから、今年は週に1度は必ずALTが来ますので、非常によいというふうに聞いております。今すぐに行って効果がどうということではないけど、小学生は非常に英語を楽しんで学習しているということは聞いております。それぞれの校長先生が、今、英語は、こんなもん、かなわんわといって嫌われると非常に大変ですので、3年生、4年生につきましては話したり聞いたりすることを中心に、英語は楽しいんだよということをしっかりと教えているように思っております。そして、いきなり5年生、6年生で書くことや読むことというのはなかなかできませんので、時期を見てそういうものに入っていくのではないかというふうに思います。  それから、英検でございますが、私が就任して1年7カ月になるんでしょうか。私、中学校の校長をしておりまして、そして、私学の高校の校長を若干しておりました。そのときに、英語ってこんな大事なのかなというのを実感しました。そして、英語力をやっぱりしっかり身につけてやらないと、例えば大学入試一つにしたって、なかなか英語は避けて通れない道やなということで、英語にすごく力を入れないかんなという思いであります。そして英検にしましても、今、大学入試でも外部の英語の力ということで、英検だ、TOEICだ、TOEFLだというようなものも使われ出しましたけど、本町におきましても、昨年度来か本年度の頭から、各校長先生にはとにかく英検50%を目指してほしいと、無理かもわからないけど、目指すのは目指さないかんということで、今現在かなりの数値が出ているのではないかなと。もう1回、今年度ありますので、これ、余り、お前も受け、あっちも受けということが、3級を受けると3,400円かかってしまいますので、やっぱり3,400円というのは高価な金ですので、受けるとしたら確実性のある生徒が受けてきますので、こいつ受けたら通るのにな、フィフティー・フィフティーやという生徒は、やめるか受けるかというのは本人に任せているような状況でございますが、そんな中で50%近くまで今年はやってくれるのと違うかな。40は超すだろうというふうに思います。そのような状況で今取り組んでいる状況でございます。  あと、何がありましたか。 ◎徳田喜代子(8番) 今の講師の方ですか、県費で入っていらっしゃるボランティアの方のそういう研修というものもあるわけですね。 ◎教育長(藤原健一) もちろんあります。 ◎徳田喜代子(8番) わかりました。 ◎教育長(藤原健一) よろしいですか。 ◎徳田喜代子(8番) はい。結構でございます。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 今年10月に、総務民正常任委員会で岡山県和気町というところを視察してきましたが、ここは、子育て支援とか少子化対策の、それこそ、そういった教育を地域創生の柱として英語教育を実践しているところで、特に強調して英語特区とおっしゃっているんですが、教育課程特例校ということで英語に取り組んでいらっしゃいますけど、この中で幼少中一貫の切れ目のない英語環境をつくっているところでございまして、地域の魅力を高めるとともに子育て世代の移住にもつなげるということで、昨年度なんか66世帯、120名の方が移住されたということで、若い20代から40代の7割の方が移住をされているということを伺ってきました。  小・中学生を対象に、英会話や英検対策のために無料の公営の英語塾を開設していらっしゃいまして、そこに地域協力隊や地域企業人というような国の制度を利用して、そういった方を利用して高校に町の職員として配置して、そういう方が中学校やそういう塾等の指導もされているというようなことをされていて、ALTを各校に1名ずつ常駐させて、7校あった小学校を3校に今統合して、中学校2校とで合わせて5校なんですが、1名ずつALTを配置して、公営塾のほうにも、また幼稚園のほうにもALTの派遣を行っているということで、先ほど香美町でもありましたが、県の助成を受けて、小学校では英語専科の講師、それも各校1名ずつ、それから中学校には非常勤講師ということで、これも2校ですけど、中学校は1名ずつ配置して手厚い英語教育を実施していらっしゃるということで、1年から中学3年までということで独自のプログラムを作成して、ベネッセと協調しながら作成して実施しているというところなんですが、兵庫県では三木市がこういう対応をしていらして、先ほどありました豊岡市も昨年から1年生からということで、県内では三木市と豊岡市が1年生から実施しているという状況が今あるわけなんですけど、先日、香住小学校にお邪魔して、英語教師とか校内の英語に関するいろんな掲示物等に関しても香住小学校はすばらしい取り組みをされているんですが、今年3月には、コミュニケーション能力の育成を図るために英語の校内放送も実施しているというようなこともおっしゃっていましたし、また、この3月に外国語スピーチ交流会というのも実施されて、5・6年生が、私の宝物についてや私の将来の夢とか、そういったことについて英語でスピーチをそれぞれ頑張ってされたということも聞いていまして、すばらしい取り組みをなさっているんですが、本町も先ほど一生懸命、3・4年生からということで取り組みを実施されていますが、どうでしょう、香美町も、今年はこういう状況ですが、1年生から実施して、それを英語特区というような、県の教育委員会から文科省のほうに申請して、こういう指定を受けることができるということですので、何かそういう取り組みを実施していただいて、英語特区というふうな面を町内外にアピールして発信をしていくということも必要ではないかと思うんです。より一層町内外からの皆さんの応援とか、それから支援とか、そういったものが受けやすくなる土壌づくりのために、そういった取り組みをなさったらいかがかなと思うんですが、教育長のご所見はどうでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 英語特区の話でございますが、今、和気町のやつですか。 ◎徳田喜代子(8番) 和気町ですね。 ◎教育長(藤原健一) これ、見させていただきましたけど、何ぼかうちももう導入している部分がございますし、先駆けてうちがやっている部分もたくさんございますし、英語特区になれば教育課程がさわれるわけですけど、現状のうちの教育課程はうちの教育課程の独自のやり方というのがございますし、英語の時間を増やすのも、他町では総合的な学習の時間をさわって、その時間を英語に持っていくという時間割の編成をしているわけですが、本町につきましては、どこの校長先生方もふるさと教育をする上で、総合的な学習の時間は、これはさわってもらったら困るということで、5・6年生で1時間授業数が多くなるけど、1時間増やしてやりましょうということで、そのような編成をしております。だから、特区になって教育課程をさわる必要性もないというところで、今やっていることをしっかりと充実させることが、次年度、そしてそれが完全実施になりますとスムーズな移行になるのではないかなというふうに思っておりますので、今のところは現状のままやっていきたいというふうな思いでございます。  先ほど徳田議員が言われましたように、それぞれの小学校の校長、また英語の先生が、担当が研修に出向いていただいて、それぞれ独自の、ALTと相談して掲示物をしっかりしようとか、階段にこんなものを英語でつけようとか、それぞれの学校で非常に工夫して英語に親しみをふれるような形でやっております。したがいまして、現在のところは今のやっていることをしっかりと充実させていきたいという気持ちで取り組みたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 確たる信念を持ってこれから取り組んでいくというお言葉だというふうに捉えさせていただいたんですが、今の取り組みを拡充していけば、将来的に小学校1年生からでも、もしくは幼稚園からでも英語活動ということで英語にふれる機会を、現在でも香住小学校は1年生からも学期に1、2回実施されているというふうに校長先生からはお聞きしたんですが、今後に向けてはそういう思いで取り組んでいただけたら、名を捨てて実をとるというところに入ると思うんですが、しっかりとした対応をしていただければありがたいかなというふうに思います。  1点だけ、小学校のほうで見学させていただいたときに感じたんですが、これからは5・6年生は書くということが、ライティングということが必要になってくるんですが、現在の机では本当に机の幅が小さくて、書くことができないのではないかなというふうに思われるような机なんです。それで、おしゃれな机なんですが、やはりこれからは実をとって、ある程度小学校の先生方とも相談しながら、今の机のままではこれからの5・6年生に対応した学習ができないおそれがありますので、机に関しては何とか検討の余地があるかなと思いますが、教育長、どうでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 詳しいことはこども教育課長から話をさせますが、今現在、小学校におきましても、机が小さいということで、今、空き教室がたくさんございますので、空き教室を英語科の教室として1つモデルで使っている小学校もございます。英語の時間だけ使う机も、それから教室環境も整えて英語の学習に取り組んでおります。 ◎議長(上田勝幸) こども教育課長、楠田千晴君。 ◎こども教育課長(楠田千晴) 今、徳田議員からのご指摘のこと、香住小学校の件だと思います。ご覧いただいたのは、今、教育長が申し上げました英語の専用ルームに置いてある机、椅子のことだと思います。机と椅子が一体型になった、可動式といいますか、机が横から出てくるような、そういうものでございますので、学校のほうからも新年度に向けて備品の予算要望等も上がっております。通常教室で使う机と椅子に変更できるような形で、教科の学習に向けた対策がとれるようにということで予算要望も上がっておりますので、他の備品との兼ね合いもありますけども、その点につきましては学習がスムーズにいくように教育委員会としても推しはかっていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(8番) 以上で私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ◎議長(上田勝幸) 以上で徳田喜代子君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(上田勝幸) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  次の本会議は明日12月18日火曜日午前9時30分より再開いたします。また、明日は10時30分ごろから午後1時まで町長が葬儀出席のため、休憩といたします。  本日は大変ご苦労さまでした。                               午後4時45分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...