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平成30年第107回定例会(第2日目) 本文 開催日:2018年09月11日
平成30年第107回定例会(第2日目) 名簿 開催日:2018年09月11日

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  1. 香美町議会 2018-09-11
    平成30年第107回定例会(第2日目) 本文 開催日:2018年09月11日


    取得元: 香美町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2018年09月11日:平成30年第107回定例会(第2日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(上田勝幸) おはようございます。  本日はたくさんの方に議会傍聴にお越しいただき、誠にありがとうございます。  ただいまの出席議員は16人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(上田勝幸) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、見塚修君、西谷高弘君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(上田勝幸) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(上田勝幸) 日程第3 一般質問を行います。  お諮りいたします。  一般質問の方法は一問一答方式で、質問時間は答弁を除き1人30分以内といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(上田勝幸) 異議なしと認めます。  それでは、そのようにとり行います。
     順次、議長において指名し、発言を許可いたします。  議長よりお願いしておきます。一般質問は大所高所からの政策を建設的立場で議論すべきものです。単に事務的な見解をただすにすぎないようなものとか、制度の内容説明やお願いや要望をするようなものではなく、簡明にして、しかも内容のある次元の高い質問を展開していただきたいと思います。なお、当局におきましても、的確、明快な答弁をお願いしておきます。  それでは初めに、寺川秀志君の一般質問を行います。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) おはようございます。まず初めに、このたびの台風、地震の被害に遭われた皆様には心よりお見舞いを申し上げます。また、亡くなられた方々には心よりご冥福をお祈りいたします。  ところで、町長、お互い20年たちまして、議員生活、町長も含めて20年なんです。ここに立つたびに心臓がどきどきの、口は乾くし、なかなか思うようにいかないのが現在です。私のミッションというのか役割は、まず町長の心を和らげて穏やかになってもらって、ほんで、いい答弁と言うたらおかしいですけど、なかなか香美町のためのいい答弁というんですか、議員の考えを理解してもらって優しい答弁をいただけたらと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  それでは、通告のとおり一般質問をいたします。まず1問目は、香住病院の乳がん検診の充実についてであります。2問目は、香美町総合防災訓練について。3問目は、梨生産者への支援と二十世紀梨のブランド化についてであります。  それでは、質問に入ります。香美町の明るい未来、また、災害のない安全・安心な町づくりに思いを紡ぐ。命を守るということで、1問目であります。香住病院の乳がん検診の充実についてであります。  近年、国民の健康志向が高まる中、マスコミ報道によると、がんは2人に1人がかかる病気と言われ、その中でも乳がんは女性がかかる病気の一番に挙げられております。そんな中、「ちびまるこちゃん」の作者、さくらももこさん、市川海老蔵夫人の麻央さん、8月5日、本町で講演されたニュースキャスターの清水夫人の奈緒さん等の乳がんによる死亡をテレビ放送等で知ることで、多くの方の関心が集まり、早期発見が叫ばれ、乳がん検診の重要性が求められております。  ところで、本町では、平成24年8月6日に八鹿病院から香住病院への呼びかけで議論をする中で、八鹿病院から乳腺エコーの装置を持ち込み、香住病院に設置されているマンモグラフィーを使用して、平成24年度から試験的に乳がん検診を始められました。香住病院にあるマンモグラフィーの老朽化でやむなく平成26年度8月をもって中止となり、現在に至っております。なお、香美町の現在の乳がん検診の状況は、他の施設を活用しながら健康課の職員の皆さんが頑張っておられるのはご案内のとおりでございます。  そんな中、4年後の本年6月15日、八鹿病院画像診断技師長から私に、八鹿病院も検診に協力するので、再び香住病院での乳がん検診を始めてほしいとの要望がありました。要望というか呼びかけがありました。話の内容は、八鹿病院から乳腺エコーは持参し、女性技師を含むスタッフを派遣する。香住病院にはマンモグラフィーの設置をお願いしたいとのことでありました。検診の対象者は、香美町民はもちろん他市町の方も対象にしてはとのことでありました。  しかし、香住病院には現在マンモグラフィーがないので、新たに機械を設置しなければなりません。導入には予算がかかる話ですが、その話を聞いたときには、1、2の深呼吸をしまして、町長の顔が浮かびました。町長の英断を期待して快諾しました。少し浅はかなと思っておりますけど、返事をした以上は絶対実現しなくてはならないと強い決意を持っております。  町長は、以上のような状況を鑑み、どのような考えを持っておられるか、所見を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おはようございます。本日もよろしくお願いをいたします。  それでは、寺川議員のご質問でございます。  本町では、健康増進法に基づいて40歳以上の女性を対象に2年に1回、受診の機会をつくっております。検診方法は2種類で、本年度は、公民館等を会場に地域を巡回して実施する集団検診を6日間、公立八鹿病院での施設検診を8日間、実施をしております。健康増進法に基づく検査方法は乳房X線検査でございます。  本町では、公立八鹿病院の協力を得て乳腺エコー検診との併用型で実施し、精度の高い検診を実施をしております。集団検診に乳腺エコー検診を導入することで、健康増進法の対象年齢を引き下げて20歳以上の女性を対象に検診を実施しているのも本町独自の取り組みでございます。また、がん検診推進事業により、40歳、50歳、60歳の節目年齢の方を対象に無料検診とし、受診しやすい体制づくりに努めております。なお、平成29年度の乳がん検診の受診率は33.3%で、県平均の17.9%を上回り、県内5位の受診率となってございます。  さて、香住病院での乳がん検診についてのご提案でございます。議員もご承知のとおり、平成24年11月から平成26年8月までの間の延べ28日間、公立八鹿病院の技師がエコー装置を持ち込み、香住病院のマンモグラフィーを使用して乳がん検診を行い、延べ226人の方が検査を受けた経過がございます。これは、当時使用しなくなっていた香住病院のマンモグラフィーが何とか使用できる状態であったため、無償で施設を使用していただいたということでございます。  再び香住病院にマンモグラフィーを設置して同様の検査ができるようにということでございますが、香住病院としては、マンモグラフィーが使えなくなった平成26年当時、それを使える医師も技師もいないため、その更新を行わず現在に至っております。そして、現状においてもその状況に変わりはありませんので、現時点で再び香住病院にマンモグラフィーを設置する考えは今のところございません。  しかしながら、町民の大切な生命、健康を守るため、検診による乳がんの早期発見、早期治療が重要であるとの認識は議員と共通でありますので、引き続き定期的な受診の重要性を啓発していくとともに、受診の機会を増やし、より身近なところで受診できるように、機会を捉えて県等に対しマンモグラフィーを搭載した検診車を増やす要望もしてみたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長、今、キーワードは早期発見、早期治療、がんは何でもです。特に、最近、女性の乳がんが多くなりまして、若い人もなると。この前、テレビを見ておったら、男性も乳がんがあるということを言っておられたんです。めったにないということなんですけど。そこで、気になって気になってテレビなんかを見ていましたら、9月5日のときにはNHKの「ためしてガッテン」で詳しくテレビ放送をやっていまして、二度見たんですけど、その中でも早期発見が大事だということでね。  今、検診車のどうこうと言われた。今が来とるんです。だけど、何でここまで補助が多くなったと聞きますと、全国的には乳がんの検診率が非常に低いんです。そこで、どこもどういうふうに上げたらいいかということで苦労されておるわけです。それが、八鹿病院からそういう話が来まして、一番いい話なんだけどお金のかかる話ということで、町長もちゅうちょされるとは思うんです。検診車が来るよりは安心して見てもらえるというのが、病院で見てもらうということで、そういう取り組みがいいと聞いとるんです。  自分、私もこの質問をするために、事が事だけに簡単に女性に聞いて歩けないんですけど、親しい人しか聞けないんですけど、香住病院に設備ができたら、今まで乳がん検診に行ってないけど行くかと言ったら、やっぱり行くと言われるんです。それは大多数、数が知れてますけど、誰でも彼でも知らん人にも聞いとったら困りますし、本当に親しい人しか聞いてないんですけど、そういうこともありまして、この今のチャンスを逃すと、なかなかどうかなという感じもしていますので、今日も今なりの女性の方も来ておられますし、外には若い女性もおられますので、大変関心の多いことであると思います。  それから、特に、今、先ほど言いましたけど、芸能人とか著名人の方が若い方が亡くなられて、これも、今、一番国なんかもマスコミなんかも取り上げて、これが本当の時代の要請かなという感じがしております。  内部の財政の関係の人はやっぱりお金、お金と言うんですけど、町長は、やっぱり香美町から受診して発見したと、乳がんで亡くなられる方はいなくなるということも考えてほしいのと、町長、個人的に話をしたら、やっぱり香住病院のことを大変心配されていまして、これから先のことをということで。香住病院はどういう道を歩いていくのかということもあると思いますけど、自分流の考えでいくと、この乳がん検診を土台として香住病院は売り出すこともいいと思います。これも自分の考えで、考えが合うかどうかわかりませんけど、その辺、考えてもらってどうですか、難しい、難しいと言われんと。  あとは、治療なんかも前みたいに長いことで痛いというイメージがあるんだけど、テレビでは5秒ぐらいで済んで、あ、一瞬のことだと言われるので、若い方の拒否反応もなくなるんかなという感じがしております。香住病院が積極的に導入して同じレベルの規模の病院より先駈けて、これは八鹿病院の協力が必要なんですけど、やるんだということを前もって前向きに一生懸命考えてもらいたいと思います。その辺、どうですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 検診の重要性については議員のおっしゃるとおりでございますけども、要は、答弁でも申し上げましたけども、香住病院には、その機械を購入してもそれを扱う技師もいない、それを解析する医師もいないということでございます。  先ほども答弁で申しましたように、巡回車による検診もございます。また、施設検診として八鹿病院でも4日間できるということでございますから、現行でそれを扱うその機械を病院が買ったとしても、扱う技師も医師もいない香住病院がそれを購入するということになれば、これは検診の事業としては八鹿病院の扱いになるということでございますから、なかなかその機械だけを購入するのは難しいということでございます。  ですから、私としては先ほども申しましたように、検診車での検診に町民の皆さん、多くが参加をしていただけるような啓蒙と、八鹿病院まで行っていただければ施設検診もできるということを広く町民の皆さんにご理解をいただいて、できるだけ検診を受けやすい体制づくりに努めたいということでございます。  それと、もう一つは、議員、検診率を上げるために、香美町、特に香住の住民の皆さんの乳がん検診のことでいろいろと検討をいただいたことは十分理解できますけども、例えば、今、議員と一緒に八鹿病院も協力するのでというふうなことをおっしゃいましたけども、構成市町長会というのが八鹿病院で毎月一度ございまして、院長、それから管理者、それから養父の広瀬市長と私と事務方が4人でいつも1カ月に1回程度、病院の成績なりいろいろなことで2時間程度の議論をさせていただいておりますけども、やはり組織上で申しますと、技師の方が個人的に八鹿病院も協力するからというのは、やはり管理者や院長の了解があってすべきことであろうかと思いますし、せんだっての1週間ほど前にも構成市町長会がございましたけども、このことについて八鹿病院から何か説明があったわけでもございませんので、そのことも加えさせていただきたいというふうに思います。  ただ、議員がおっしゃいますように、検診の重要性は非常に私も痛感しておりますので、できるだけ町民の皆さんが検診を受けやすい体制に県にも要望はしてまいりますし、八鹿病院の施設検診にもできるだけ町民の皆さんに通っていただけるように、これから体制を整えて啓蒙に励んでまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長のトップの人の考え方はよくわかります。こちらも八鹿病院が協力するというのがキーワードで、内部でどのような話をされているかはわかりませんけど、いずれこっちがニュアンスを持たないとなかなか議論できないということでね。最初、八鹿病院のほうが過去の経緯を話していると、内部で、前のときは幹部のほうから抵抗があったということで議論して、結局認めてもらえたんだという話はされておりました。  最近、誰だったということは、私のよう知っとる人だったんですけど、それで、この人が退職されて、この間病院でばったり会って、いいかげんなものだから、本当に。こういうことをしたいんだ、ああ、いいことだ、やれえ、やれえ、応援するでってこういうことを言いますので、無責任だという感じがしていますけど、だけど、本人様は現職ではないからそういうことが出たんでしょうけど、その辺は、話して納得してもらうようにね。  何も毎日毎日置いておいてやるんじゃなしに、定期的な流れの中でされると思うんです。ほんで、女性の技師が見えるから、そういう恥ずかしという気持ちもないんだし、今の診断は八鹿病院に持って帰ってやるということで、お金が一番、負担が一番ネックかなという感じがしておるんです。その辺がどうかなという感じがします。私はお金だけが問題かなと捉えておるんですけど、町長、どういう捉え方かはわかりませんけど。  健康課も、課長をはじめ副課長の沼田さんなんかも一生懸命やられていますので、このことに関しても具体的には話はしてませんけど、そんな異論はなかったような気がします。課長、今、首をひねったけど、そうでしたか。  もう一つは、病院のOBが、これはどこの課にもかかわることだから、やっぱり政策調整会議で議論してそれなりのみんなが知恵を出し合って結論を出さないとだめだと思うとは言っておられました。これも助言をいただきまして、その辺はどうなんですか。議論をする余地はあるんですか。  それともう一つ、金額に合わせて年次別に各課から負担金を、多少はその分だけ、事業に回せないかもわからんけど、こっちのほうに回してみようかということが意見が出てもいいかなという感じがしておるんですけどね。そういうやり方で、本当に香住病院、僕、沈んでしまうと思います。香住町時代は僕もしょっちゅう香住病院のことを一般質問で批判ばっかりしていましたけど、町長も熱心に病院の再建で委員長なんかもされてでしたしね。そういう簡単で済む問題じゃなしにずるずる行く話になると思いますけど、その辺、町長、もう一度答弁。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のご提案のやり方ですと、例えば香住病院は機械だけ、千数百万円かけて買って、検診の事業自体は八鹿病院の事業になりますから、例えばこれが八鹿病院のほうで機械も買っていただく。あいたスペースがあれば香住病院に日常的にか、あるいは期間を区切ってか、八鹿病院の検診を香住病院でするという形であれば私はできんことはないかなというふうに思いますけども、機械を千数百万円もかけて香住病院が購入をする、検診の事業自体は八鹿病院の事業になるということでありますと、なかなかそういうことにはならないのかなというふうに思いますから、先ほど申しましたように、現行の施設検診あるいは巡回検診、そういうものに町民の皆さんが関心を持っていただいて、受診率の向上に努めていく。これが一番いいやり方ではないかなというふうに思います。  まず基本は、やはりそれを扱う技師もそれを解析する医師もいない香住病院が機械だけを買って八鹿病院の事業で検診をするというのは、私としては、ちょっとこれは香美町として向かうべき方向ではないというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 今の行政のトップとしては、町長、そういう答弁だと思います。八鹿病院と我々は連携はしていますからね、負担金も払って。何かわからんけど、ちっちゃい縄張り争いみたいな感じでね。町民のためにどうするかという感じがしておるんです。どうするかと、あとは、それならこれは答えにくかったらいいんですけど、町長は香住病院がどういう方向に向かおうとされておるのか。それも含めて、僕は、この1つの事業がいいチャンスだと思っていますし、八鹿病院のそれになることも仕方ないかなという感じがしますけど、こっちで検診して1人でも助かったら、それはみんなに、健康保険にもプラスになるんだし、明るいまちづくりになると思うんですけどね。若い人、おらん、おらん、言いながら、みんな八鹿病院に行ってくれと、こっちおらんということでいいのかなという感じがしていますので、その辺は、いろんな思いを取っ払って我々が思う方向に進んでほしいなという感じがするんですけどね。その辺、もう一度お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、負担金の話がございましたけども、議員もご承知のように、香美町の香住区は、八鹿病院の負担金は小代と村岡の分だけしか払っておりませんので、やはり香住病院は香美町の運営する町立の病院でございますから、議員のおっしゃいます検診の重要性は大事だとはしながら、先ほど申しましたように、なかなかこの検診事業、マンモグラフィーの購入については非常に難しい面があろうかなというふうに思います。  病院の方向性でございますけども、我々としては、医療の分野においては素人でございますけども、町民の皆さんの生命、それから健康を守るために、まずは医師の確保あるいはそういうことも大事でございますし、年間2億円以上の基準外の繰出金を出しておる赤字の施設でございますから、この赤字の減少にも取り組んでいかなければならないというふうに思っております。  先ほどの乳がんの検診を香住病院が機械を買って八鹿病院の事業でするということについては、病院経営には何のプラスにもなりませんので、そういうことでご理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 1つね、後でこれ、言われましたが、今、八鹿病院に香住が入ってないということで、僕も異論があって、八鹿病院が、逆に言えば器が小さくて、香住からでも八鹿病院に行かれる方があるんです。僕も症状に応じて使い分けて、豊岡病院だ、八鹿病院と行っとるんですけど、その中で、監査のときに、その当時の細川さんにも事業部長にも言ったんですけどね。負担金がないから香住区民の場合は応分の負担をしてくれということはおかしいでって。普通の営業の商売だったら、それ、もらわんかって、まず来てくれと。来て、それなりの人数が香住からも来とるとなったら、そしたら、香美町さん、ちょっと負担金をと持っていくのが、普通、商売のやり方だと。頭からだめだめという、そのときにはいろいろいきさつがあったということは聞いて知っていますけど、そういう経営でも八鹿病院も小さいことを言っとるんですけどね。その辺は、病院の事務所としてもかなり古い頭はしていますけどね。能力は香美町の職員のほうがはるかに上ですけどね。硬直化しておるんです。その辺も考えてもらわなあかんと思います。  もう一つ、先ほど、政策調整会議、これはどうなんですか。議論しても、すぐだめだという議論をされますか。それとも、しない。その考え方をちょっと教えてください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 寺川議員のこの大事なご質問をいただくに当たって、政策調整会議と同じメンバーでこのことも議論させていただいた結果、この答弁書ができておるというふうに理解していただければありがたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 購入するのにお金が要るというだけじゃなしに、買い方もいろいろあると思うので工夫してほしいと思います。政治というのは毎日動いていますから、どこで考えが変わるかわかりませんし、八鹿病院の考え方も、もう一遍、私、行って、この答弁を聞いて話してこなあかんと思っていますので。上の事務方は知り合いばっかしなもので、どういう考えを持っとるということを聞いてこようと思いますけどね。その辺で、また質問するチャンスがありましたら、諦めずにネバーギブアップ、寺川秀志のうたい文句をやってみたいと思います。  それでは、2問目に入りたいと思います。香美町の明るい未来、また災害のない安全・安心な町づくりに思いを紡ぐ。命をみんなで守る、2。  香美町総合防災訓練についてであります。まず初めに、このたびの総合防災訓練に当たりましては、準備等、防災安全課職員をはじめ、各々職員の皆様のご苦労に感謝を申し上げます。  質問に入ります。香美町総合防災訓練を終えて防災安全課はどのような存在感を示したか。訓練は計画どおりに順調に進んだか。問題点はなかったか、検証することも多々あったと思う。今回の訓練内容は地震津波の想定で行なったが、シェイクアウト訓練として、自らの命は自らが守る=自助、地域はみんなで守る=共助、防災ネット香美の発行=公助を活用することであったが、訓練の結果はどのように捉えているか。  また、災害の避難で被災者への思いやりとして炊き出しが思い浮かびますが、県の防災訓練では炊き出しがありましたが、今回の訓練には直接関係ないですが、炊き出しについてもどのような考えを持っているか。道具も含めるんですけど、町長の所見を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、寺川議員の2問目のご質問でございます。  本年度の総合防災訓練は、同日に県合同防災訓練が実施した関係で、村岡、小代区で午前7時、香住区では午前9時開始といたしました。各自治会で風水害、一部地域は地震津波を想定し、避難誘導、避難支援訓練、情報収集、伝達訓練等に取り組んでいただきました。  町の災害対策本部訓練では、防災安全課を中心として情報を集め、それぞれ状況確認班、広報班に情報を伝達し、本部に報告する訓練を行いました。防災訓練には、住民約7,900人のご参加をいただき、自らの命は自らが守る、自らの地域はみんなで守るの自助、共助の意識を高められた訓練になったと思っております。防災訓練は継続して実施することが重要でございます。現在、訓練に関する意見等を自治会より報告をいただいているところで、それらの課題や改善点を抽出し、次回の訓練に生かしていくことも大切だと考えております。  災害に備え、町ではアルファ化米1,200食、保存水400本を備蓄しております。炊き出しにつきましては、今回、県の防災訓練では、日赤奉仕団、自衛隊により炊き出しを行いましたが、避難所での炊き出しにつきましては、区自主防災会組織やボランティアの協力を得て行うこととしております。各自治区での炊き出し道具につきましては、町の自主防災組織活動費補助金を利用いただきまして整備をお願いしたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 私も参加しまして、みんな2次訓練ですか、今のしおかぜ香苑とか香住小学校とか、頭に全部ありまして、ただ集まってワーみたいな感じにしておるんですけどね。その中で、後でちょっと質問したいんですけど、避難の場合の1次避難のときの手順がなかなかわからないということがありまして、その辺はどういうふうに周知、行政無線では放送があったということを聞いたんですけど、何かわからないということで、質問も、これも近所のおばあちゃんから聞きましてどうなんかなという感じがしております。  もう一つ、身元のことは、当然の話ですけど、知らない人が中に入ってきて困りますわね、当然の話。何か起きたら困るし、事前に身元のチェックをしておくのか、何かその辺の感じがよくわからないんです。まして今、最近では外国人の労働者の方もおられますので、その人らはどういうふうにチェックするかということもありますので、その辺は、マニュアルみたいなものがあるかどうかというのと、もう一遍詳しく周知徹底をしてほしいなという感じがしております。  それから、炊き出しですけど、これは前に三川山・三川権現のときに炊き出しじゃないけど、いろいろつくるんです。赤十字社が、何かもらったという言い方は悪いけど、贈呈があったということで、ものすごい炊き出しの大きなのがありまして、それは何にでも使えるし持ち運びが便利だということで、その中で集まったボランティアの人なんかは、公民館の人ですけど、いいな、いいなということを言っていまして、もうちょっと幅を広げて、私知らないんですけど、地区公民館単位だったかな、もうちょっと幅を広げて、もうちょっと大きい区だったら置いていくとかしたらどうかなという感じがしておったんです。その辺は、そのときは赤十字から無料でもらったということを、町が今度広げたらどうなるかというのはわかりませんけど、大分前にも訓練のときに、あのときは学校の先生が中心になっておったんですかね。乾いたご飯にお湯を入れて、それを食べとったんですけど、やっぱりこの間、カレーがいいかどうかわかりませんけど、後で町長、見えていましたけどね、炊き出しの日。ああしてにぎわって、ごっつい安心感があるんです、炊き出しというのはね。だから、普段は何を使ってもいいということもあるんだけど、やっぱり防災のために置いていくんじゃなしに、何かあったらイベントごとでも利用できるというやわらかな感じで購入というのか、うまいこと制度にのっとってもらえるものか、それを一遍研究してもらって備えることができないかなという感じがしていますので、町長の考えを聞きたいと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほどの防災訓練の中での避難、誘導、さまざまなことをさせていただきました。今、議員からご提案のありましたように、町内で働いておられる外国人の労働者の方々とか、例えばよそから来ておられる観光客の方とか、そういう方々に対しての避難訓練には現段階ではなってないということでございますから、今、議員がご指摘いただいたようなこともこれからの課題だというふうに思いますし、防災安全課を中心に、そういうことも含めたマニュアルづくりはこれからの大きな課題だというふうに捉えておりますから、これからさまざまな計画をつくっていかなければならないというふうに認識はしております。  炊き出しの道具の関係でございます。やはり、今、ご提案のように、公民館単位での大きいそういう炊き出し道具ということでございますけども、基本的には現行ある制度で、今の防災用の資機材を各自治会で買っていただくときには、町からの支援の制度も設けておりますから、そういう範囲の中でそれぞれの自治会が検討していただくべき課題かなというふうに思っております。今、そういう制度がありながら、各公民館単位にそういう大きな鍋だとか釜だとか、炊き出しの道具を町から現行配布をさせていただくというようなことではなしに、現行ある制度を活用いただいて、それぞれの集落に合ったレベルの炊き出しの道具を自治会のほうで、自治会の負担もございますけども、町も補助させていただく。そういうことで、少しずつ整備をしていただきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 先ほど避難の手順で、もうちょっとわからなかったんですけど、電話で避難者が区長さんに電話すると言って、区長が役場に言うと。役場から、また避難者にどこに行きなさいとかいうことがあると聞いたんですけど、その辺のことをもうちょっと詳しい説明をしてもらいたいなという感じがしています。  それから、避難の場合は、訓練どうこうよりいろんな家が壊れたりなんかした場合、行き場がなくなって避難所に助けを求めて来られた場合に、外国人の方、どうするかということが話に出ていました。その辺ももう一つ。  それから、炊き出しの場合は、僕はそのときに炊いてるところを見てなかって後で食べるだけだったんですけど、今の品物は、災害用移動炊飯器(収納両用合体型)ということでの炊き出しのらしいです。だから、別に全部にじゃなしに、香住が何か大きいですよ、ごっつい、人間が避難したらね。だから、そういうところの集まる場合、避難もいいし、何かイベントをするときに炊き出しで使われたらいいなということで、主だったところに、そんなにたくさんでなくても、大きいところにできないかなという感じ。  僕、公民館って、質問する前に公民館単位で配ったかどうかというのを確認するのを忘れていまして、その辺は、ちょっとどう理解はできないんですけど、そういう大きく集まる場合は炊き出しがいいということで、それは持ち運びもいいし、それも赤十字で無料でもらったということでね。その辺もお金を使わなくて研究の余地が、例えば1つでもいいと思いますよ、置いておくというのはね。そりゃ、2個、3個になったらいいんですけど、それも含めてまだまだ検討の余地があるんじゃないかなという感じがしていますので、もう一遍、答弁を。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 炊き出しの関係につきましては、やはり大きい集落だけに配るとか、そういうことでなしに、この補助の制度も世帯数もかかわっておりますから、大きな集落は補助率といますか、補助金の額も多くなるというふうに捉えておりますから、それぞれの集落に合った現行制度での整備をお願いしたいというふうに思います。  外国人労働者の皆さん、先ほども申しましたけども、観光客の皆さん、そういう方々が香美町におられる場合の災害時の避難体制、そういうことについては、本当にこれから検討していかなければならない重要な課題だというふうに捉えております。  先ほど再質問の中でおっしゃいました住民の皆さんから区長さんに連絡があってという話でございますけども、まず1次避難所、これは、町が連絡を受けてどうこうということでなしに、まず、基本的にその自治会の中で検討していただく課題だというふうに捉えております。その地域にお住まいの方々が、避難の申し出があれば、速やかに公民館なり集会所を避難所としてその自治会が開設をしていただく。我々の果たすべき役割は、公的施設を分駐所でありますとか2次避難所、そういうことで開設をさせていただくということでございます。住民の皆さんも、そこら辺のところがまだまだ理解をしていただいておる方が少ないというふうに思いますから、またこれからは、区長会を含めてさまざまな場所で基本的な1次避難所の開設の仕方については、区長さん方にもお願いをして、これからスムーズな避難体制がとれるようなことを行ってまいりたいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) もう一度、炊き出しなんですけど、役場の職員の方々、いろんな情報を持っているから、そういうあったとき、ごっついみんなから信頼を得るんですけど、今の炊飯器の場合も、役場の職員が持ってきてくれたということで使ったということで。職員のリーダーシップにある方と普通の日常している方とこれだけ違うんですけど、だけど、みんな町の職員だから、勤務外でも町のために、町民のために頑張ってもらわなあかんという意識なんですけど。  今のもう一遍、また1次避難に絡むんですけど、聞かれてもいろんな情報が交錯しておって、1次避難という捉え方と、2次的にはまた大きなところに行くんだという捉え方がよくわかってなくて、その辺は、先ほどから課題だということで話が出とるんですけど、どう周知するというのか、その辺、考え方だけちょっと教えてください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど申しましたように、まず、さまざまな避難勧告や避難指示を発令するまでもなく、避難準備情報とかそういうレベルのときに、役場がそれぞれの集落の避難所を開設をしていただくために、役場から連絡をして開設をするとかいうことでなしに、それぞれの自治会でそういう事態が起きた場合、あるいは区内の住民の皆さんからの要望があった場合には、区の判断としてそれぞれの避難所を開設していただく。そこには、町は情報は収集するとはしながらも、その開設に向けて町から指示やお願いを出すべきものではないというふうに、この間も防災会議の中で幹部職員のいろいろな意見の中でそういう取りまとめをした経過もございます。
     ですから、それぞれの集落、自治会の判断のもとに1次避難所は開設をしていただく。その後、災害の状況を見ながら公的施設を開放したり、2次避難所を開設する場合には、これはそれぞれ住民の皆さんにも周知をしていただいた上で町が開設をさせていただく。そういう対応でございますから、そこの部分は少し住民の皆さんにもわかってない部分がございまして、何でも町がそれぞれの集落の公民館や集会所を避難所として扱うのも町の連絡によって開くべきものというふうに誤解をなさっておられる住民の方もたくさんおられると思いますから、そこのところの周知は、これから広報活動も含めて住民の皆さんにもお願いをしてまいりたいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 裏返せばそれだけ町が信頼されているという、避難だったら区よりやっぱり町はどうだということになるんだと思いますけどね。それが、最後にはうまくいく、みんなが区を当てにして、避難かも、こうこう、ああということがわかってきたら大成功ですけどね。僕は、何が何でも町、町って言い過ぎるんですけど、それだけ信頼があるから、安心のために町に頼りたいという気もあると思います。その辺はもう一遍、また、言った方にも話して広めていきたいなという感じがしております。  それから、今の炊き出し用の炊飯器の場合は、何回も言いますけど、自由に使えて何かのときにイベントのときに使えるということもありますので、研究だけ、これも役場の職員さんに教えてもらったんですけどね。だから研究だけにしても、一般的に大きな事業をする場合は、ところには、試験的に預けてみようかということがあったらいいなと思っていますので、その辺も課題として質問でおいときます。  それでは、3問目に入ります。香美町の明るい未来、みんな元気で、活気ある町づくりに思いを紡ぐ。最後の3問目であります。梨生産者への支援と二十世紀梨のブランド化についてであります。  二十世紀梨は、現在収穫、出荷の最盛期でありますが、長い歴史の中で、先人といいますか、先達と言わせてもらいたいんですが、先達のたゆまぬ研究と忍耐で、兵庫、また香住の梨として現在も不動の地位を築いていると評価をしております。しかし、生産には自然環境、地形、後継者問題等、思うに任せない厳しい環境があります。行政として、年次計画を立て、鳥獣被害、農免道路の整備等環境整備に力を入れるべきだと思います。大きい被害が出たときは、町長、先頭を切って支援はされているのも理解しております。  次に、ブランド化、ブランド力の強化ということで、元号が来年変わることを機会に、香住の二十世紀梨の最高級の品質規格、ランクを創設し、新しい香住の二十世紀梨のブランドとして定義づけ、後世に残すべきだと思いますが、町長の所見を伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、寺川議員の3つ目のご質問でございます。  兵庫県下一の生産量を誇る香住二十世紀梨の栽培は、昭和4年に下浜地内において苗木58本を植栽し、始まったと言われております。その後、高度経済成長とともに香住梨の生産は着実な発展を続け、最盛期の昭和45年ごろには、栽培面積が100ヘクタールを超え、栽培農家戸数も280戸余りを数えるまでになりました。当時、二十世紀梨は贈答用などとして広く求められていましたが、その後、時代変化や価格の低迷、栽培者の高齢化や後継者不足により、栽培面積、栽培農家戸数とも年々減少し、残念ながら、現在では栽培面積が約16ヘクタール、栽培農家も50戸を切るまでになってしまいました。  二十世紀梨は、もともと千葉県が原産地であり、現在、その主産地は何といっても鳥取県でございますが、香住においても、平成年代の初めごろから秀品を少量厳選した梨秀ブランドを販売した時期もございました。議員のご提案は、そのような趣旨であろうと思いますが、その当時、梨秀ブランドも好評はいただいておりましたが、選別等に大変な手間がかかる上に、生産者の所得向上には必ずしもつながりにくい面もあり、長年、梨生産にかかわってきた私の経験からしても、二十世紀梨の秀品を松葉ガニ、柴山ゴールドのように特別に高級ブランド化することは過去の経験から難しいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 今のもう一つ、環境整備の年次計画。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 一方で、時代とともに消費者ニーズも変化し、酸味が少なくより甘いものが好まれるようになるなど、嗜好が多様化していく中で、鳥取県においても二十世紀梨にかわる新品種として、新甘泉などの育成、導入が積極的に進められている状況にございます。  既にご承知のとおり、但馬地域においても、県が新たに育成した新品種なしおとめを平成27年度に導入をいたしました。香住で生産される梨には、8月中旬の早生梨八雲から、二十世紀が収穫できる9月初旬までの間に収穫できる品種がない中で、なしおとめはその端境期に収穫できる梨であり、この新品種を導入することにより、なしおとめ、二十世紀、晩生品種との切れ目ない栽培、出荷体制が構築でき、労力分散や安定的な梨の出荷が可能となります。  また、なしおとめは、糖度が12から13度で二十世紀よりも高く、幸水と同程度であり、消費者ニーズに合った将来の有望品種として大いに期待しております。生産農家も少しずつではありますが増加しつつありますし、今後は、二十世紀とあわせてなしおとめのさらなる栽培拡大を図ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) すいません、こっちの通告が悪かったんですけど、年次計画というのは、環境というのが、鳥獣とか道をどうするということを聞いとったんですけど。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 梨生産者の環境づくりでございますけども、従来から、中山間地でございますから、平地への移行というのはもう二十数年前からさまざま町でも議論があった中でございますけれども、そういうことを待つ間に生産者もどんどん減ってきてしまった。先ほども申しましたように、260戸とか280戸とかあった生産者も、今、50戸切るような状況で48人とか49人、面積に至っては、120ヘクタールあったものが今や16ヘクタールでございますから、8分の1か9分の1ぐらいまで減ってしまった状況でございます。  こういう状況の中で、平地栽培という大きな課題もございましたけども、町として手をこまねいていたわけでありませんけども、なかなか生産者あるいは産地の減少に歯どめがかからない。これは全国的な問題でございます。農林水産課が今取り組んでおりますのは、二十世紀への高接ぎを主体とした新品種なしおとめの環境整備につきましては、穂木の供給、あるいは苗木の育成、まずは香美町として生産拡大が一番課題でございますから、まずは今、第一段階として生産者を増やす、あるいは二十世紀から品種変更していただく流れを町としてサポートをさせていただくということでございます。  議員がおっしゃいますように、中山間地の園地を平地に移したり、あるいは農道の整備、あるいはさまざまな機器の更新、そういうことについて、町は今までも積極的に従来から何十年間もしてまいりましたけども、現状、このような状況でございます。鳥取県におきましても、二十世紀の生産高は丸々香住の産地全体がなくなるほど毎年減ってきておりますので、そういう状況の中で活路を見出すとするならば、新品種のなしおとめを農業者の皆さんが生産拡大をしていただく。この方向に町は助力するようにシフトしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 町長、今、答弁してもらってありがたいんですけど、環境整備というのが捉え方がちょっと違っておって、通告外と言われるんだったら、言いますけど、それにできたら答弁をしていただきたいと思っております。というのは、自分で勝手に質問しても悪いもので関係者によく電話をしたんです。こういうブランドの名前をつけようと思う、みんな、組合長だったかな、吉川君も含めて、ありがたい、ありがたいということで、その梨秀という話も出ました。そのときに、昔はカラスばっかしだったけど、鳥獣被害があるし、道は隼人から香住までの農免道路ですかな、あそこもちょっと悪いしということを聞きまして、それを含めて環境整備と言ってしまったので、だけど、町長だったら答えられると思いますので、それも含めてね。  鳥獣のほうは、僕らは簡単にカラス、大昔にカラコというのを下浜のエジソンがつくっとって、吉川君とか中村君とかがつくって鉄砲で花火を上げとったんですけど、僕も印刷のほうでかかわっとって、うまくいったんですけど雨対策ができてなかって雨でさっぱりだったんですけど、それだけ、カラスぐらいかなと思っておったら、やっぱり鹿、イノシシということがあって困っとるという感じを聞きましたので、環境整備ということだから、それに入るかなと思っていましたので、町長も、一番の梨のために貢献されている方だからいけると思ったんです。  梨の場合はそういう苦労があるんですけど、どっちみち町がどうこうより、町は側面的なことしかできないけど、自分なりに組合と農協なんかと協議して、もう一遍、先ほど言われましたけど、柴山カニ、ゴールドとかああいう感じのほうにしたいと思っておるんだけどということは、言うと、大賛成という意味のことを言っていましたけどね。組合長もそうだしほかの方もそう言っておられて異論はなかったもので、大変なんだけど、今のこの元号が変わるというのは何も意味がない、こじつけで言っただけのことなんですけど、それも含めて、一遍また聞いて相談して、農林水産課になるんですか、それも含めて、答弁、ちょっとお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行の園芸組合の役員の皆さんも、例えば昔扱ってきた梨秀というようなこともございます。そういうことに再び挑戦をしていただくならば、町としても何らかの支援策は講じていきたいと思いますけども、ただ、そういうことにずっとかかわってきた私としましては、梨の中で特別にいいものが柴山ゴールドという松葉ガニの特別物と同じようにできても、結果的には全体の1%にも満たないんです。例えば当時でも何十年も前に6つ入りの梨が4,000円ぐらいでしたから、ケースも化粧箱にして受け皿はビロードで、梨1個ずつに上等なシールをつけてというような取り組みも十数年にわたってしましたけども、結果的には、それが生産者の所得の向上や生産意欲の向上につながらなかったということで今続かなくなってきておるものでございます。  今の役員さん、またもう1回挑戦するということであれば、我々としても協力はさせていただきますけども、ただ、共選出荷の農産品といいますのは、特別ないいものというものは、魚やカニもそうだと思いますけども、どこに行ってもいい値段で売れるんです。別に新しいパッケージやブランド化せんでも。一番問題となるのは、裾の商品、規格外品とか並、果実で言いますと、良とか優とか一番生産量の多いところの価格をどう引き上げるかが農業生産者の所得と収入にかかわってまいりますから、今言っておられる特選物のわずかな品物をまた改めてつくったら香住の梨の価値が上がるというものでもないというふうに私は考えております。  鳥獣害の関係につきましては、ほかの種類の農業のことと同じでございます。それぞれ果樹園芸であれ、水稲栽培であれ、畑作の作物であれ、鳥獣害に悩まされておる問題は同じというふうに捉えておりますから、現行、これからも鳥獣害被害の減少に向けてさまざまな取り組みはさせていただく用意はございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) それで、もう一遍ブランドのことなんですけど、カニだったら、出たりして1枚あったといったら、新聞社が写真を撮って帰って話題になりますわね。その辺の梨版が勝手にできんかなということをね。だから、生産者から、全体の中で10個でも20個でもあったらいいなという感じがしていましたので、考えが浅はかかどうかわかりませんけど、念のために関係者に聞いたら、そこまで考えてもらったらありがたいということを言われるもので、町長はよくご存知でしょうけど、そういうことができたらいいなと思ってね。あくまでもなしおとめですか、新種だからその辺がいくものか、ブランドとして売り出すかという夢みたいな話かもわかりませんけど、これが終わってから、また話をしてみようと思います。もう一度答弁、同じになりますけど。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 何十年間にもわたって園芸組合がさまざまなことに取り組んだ結果、今のことがございますけども、先ほど申しましたように、今の役員さんあるいは梨農家の生産者の皆さんが再び特別物のブランド化に動き出すとなれば、町としても支援はさせていただきます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(10番) 終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で寺川秀志君の一般質問を終わります。  次に、東垣典雄君の一般質問を行います。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 議席番号1番、東垣典雄でございます。質問に先立ちまして、台風21号、関西地方に大変大きな被害をもたらしました。この台風が通過するかしないかのときに本当に北海道の大きな地震がありまして、多くの方が亡くなられました。亡くなられた方にお悔やみを申し上げるとともに、ご冥福をお祈りを申し上げたいと思います。被災されました方にお見舞いを申し上げるとともに、被災地の一日も早い復旧を願っておるものでございます。  それでは、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  1問目でございますが、中山間地域の農業をどう守るかを伺うものであります。第4期中山間地域等直接支払制度が2019年度で5年の期間が終了いたします。この制度により農地の維持をすることがこれまでできましたが、次期制度に継続できるかが将来のこの農地を守る分岐点になると思われます。今、農地を集約しようというふうな動きの中で、この方向で中山間地域の農業をどう守るかを伺います。  (1)農地を集約しての次期継続加入の意向調査はされたでしょうか。(2)水田として維持しようとすれば、当然水路が必要になります。農地を集約すればするほど水路を維持する農家が少数になります。水路維持の対策を伺うものです。(3)農地を集約すれば、獣害対策にかかわる農家数が減少をいたします。電気柵、ネットでの侵入防止は管理に多大の労力を要するものであります。積雪に耐える固定の防御柵の設置が必要であり、その対策を伺うものです。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、東垣議員のご質問にお答えをいたします。  まず、1点目の中山間地域等直接支払制度の次期継続加入の件でございます。議員のおっしゃるとおり、現在、第4期対策の4年目であり、平成31年度をもって5年の期間が終了いたします。この中山間地域等直接支払交付金事業は、村岡区や小代区のような急傾斜の条件不利地域の農業及び農地を守る非常に重要な制度でございます。大切な農地を守り、農業、農村を保全するため、次期5期対策へと継続実施していただくことが必要となります。そのためこの8月から9月にかけて、担当職員が町内全76協定地区の現地を回り、現場の農地を確認しながら、協定関係者に次期5期対策への取り組みの意向を確認し、継続のお願いをしているところでございます。  次期対策への継続については、高齢化、後継者不足により耕作を続けることが難しい、5年間の協定期間を守れるかどうかわからないといった理由により、継続を断念せざるを得ないといった声をよく耳にいたします。農地中間管理事業を進めて農地を認定農業者等の担い手に集約することで農地を守っていくことも一つの有効な策だと思いますが、農地の草刈りや農道、水路の維持管理等は、これまでどおり協定参加者の協力が不可欠と考えております。  そういった中で、農林水産省も中山間地域において農業や集落の維持・保全を図っていくには、ある一定の要件を満たせば、農業者の高齢または本人もしくはその家族が病気等のため、農業生産活動の継続が困難となった場合には交付金の返還が免除されるケースや、15ヘクタール以上固まった集落や組織が10から15年の将来を見据えた集落戦略を作成すれば、協定農地全てに対して交付された交付金の遡及返還が当該農地のみの遡及返還に変更されるなどの措置もとられることとなってございます。  しかし、その措置も香美町のような小さい面積で取り組みをしている場合は、その要件になかなか該当しにくいのが実態でございます。いずれにいたしましても、平成32年度から始まる第5期対策に向けて、協定参加者が地域の将来や集落の農地をどのように引き継いでいこうとするのか十分に意見を聞きながら、少しでも多くの協定が継続されるよう話し合いを進めてまいりたいと考えております。  次に、水路の関係でございます。水田として農地を保全しようとすれば、当然、水は欠かせません。そのための水路が重要なことも当然でございます。しかし、農家の高齢化が進み、農業後継者が不足する中で、農地中間管理事業等により農地を主要な担い手に集積、集約すればするほど関係者の人数は減っていくこととなります。同じ水路でも、村岡区、小代区では数キロに及ぶ長大なものもあり、その維持管理には大変な労力がかかっております。水路の保全が水田や農地の保全に直結しているといっても過言ではありません。人口減少も進行する中で、今後、農地の維持管理に係る労力は増す一方であり、農地や水路を保全する上での基本的な課題だと認識をしております。  先ほどの答弁でもお答えしたとおり、水路や農道など農業用施設の維持管理に当たっては、耕作者だけでなく、これまでどおり協定参加者や集落関係者の協力が不可欠だと考えております。特に水路については、場合によっては開渠からパイプライン等に改良し、維持管理に手間がかからないようにする方法も考えられます。その施設改良等については、香美町農林業振興対策事業補助金交付制度、土地改良事業の利用をご検討いただければと考えますし、水路の延長によっては県単事業での対応も可能な場合がありますので、農林水産課へご相談いただければと思います。  次に、3点目の獣害対策でございます。議員ご指摘のとおり、農家戸数が年々減少し、高齢化も進む中で今後の農地保全の基本的な方向性は集積、集約化でございます。第2種兼業であっても頑張っていく農家や、農地中間管理事業などにより規模拡大し、専業的に農業経営をしようとする農家が中心となっていくにしたがって、農家戸数は今後とも減少すると見込まれます。  集落営農や農作業受委託など、各地域の実状により営農形態はさまざまでございますが、町といたしましては、各地区において中心となる担い手農家を支援、育成しながら、基本的には集落内の農家関係者が協力し合うことにより、農業、農村が守られるという方向づけが重要だと考えております。  農地や農作物を有害鳥獣から守る手段として防護柵の設置は大変有効であり、国・県・町、それぞれの基準により防護柵設置に対する事業補助制度がございます。これまでから、農作物被害の状況、地区関係者の合意、地元負担金の準備などについて各農会で話し合い、取りまとめた上で設置事業要望していただくことで、その地区に合った補助制度を活用していただいております。  防護柵の維持管理につきましても同様でございますが、その地域の地形や気象、道路や河川などによりさまざまな状況にある中で、従前からそれぞれの農会、農家が工夫を凝らし、被害防除に努めておられます。固定柵としては、金網柵、ワイヤーメッシュ柵がございますが、例えば除雪路線沿いの農地の場合は、柵を破損する可能性が高いため、労力がかかっても電気柵のように取り外し可能な柵のほうがよい場合もございます。したがいまして、適材適所で有効な資材の使用、防護柵の選択をしていただき、町はその設置に対する補助制度を継続実施し、被害防除を支援していきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) ありがとうございます。まず、意向調査でございますが、先月の終わりから今月、中山間地域の実状をずっと検査をされておりました。ほぼ終わったというふうに思いますが、その辺で、今後、もう継続できないとかいうふうな多くの意見があるというふうな、今、答弁でございましたけれども、その理由とはどんなものがありましたでしょうか。お伺いをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁の中で申しましたように、理由は、高齢化、後継者不足により耕作を続けることが難しい。5年間の協定期間、それをずっとその協定の団体がつくっていくことが難しいというのが主な理由だというふうに考えております。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) そういう理由ですし、そういうことから農地を集約しなければいけないということになるんですけれども、この農地を集約していく段階で、これまででしたら、地元といいますか、この集落の耕作者が担い手になっていたんですけれども、今現在は、ほかの集落から入って農地を維持するというふうな方向も出てきております。それで、その中で、水路とかそういうふうな、次の水路の管理なんですけれども、他地区の人が担い手として入ってきておりますので、その水路を管理するのに人数も少ないですし、地元の水路ではありませんので、地元の人の了解なりが必要なわけです。それで、今、水路は国から土地は町に移管されたと聞きましたが、そういうふうなことでよろしいでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のご指摘の、例えば担い手でよその集落から入ってこられた方々が水路を使うのに地元の了解が必要になるというようなことが課題として取り上げられるなら、農地の集積なり中間管理機構での農地のあっせんなんかできないじゃないですか。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 農地を集約しまして、水路は使わせてもらうんですけども。 ◎町長(浜上勇人) 使わせてもらうんじゃない。その人が農業者じゃないですか。 ◎東垣典雄(1番) そこの農業者ですけど、ほかから入っております。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 農地を中間管理機構のあっせんや従前からあった利用権設定で、よその集落の農地を耕作するような農業者の方々が、そこの水路の水をとったりすることがその地域の皆さんの了解が要るとか、皆さんが使ったらだめだなんていうようなことがあったら、そんなことは何もできないじゃないですか。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) いや、そういう意味じゃないです。そういう意味じゃなしに、ほかから入ってくるから水路の管理が人数が少なくなるのと、地元の人がいないから水路の管理が難しくなるということで、水路が今、国から町に移管されておると聞いておりますが、それでよろしいですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 水路、青線も赤線も含めて、これは個人のものではありませんけども、やはり地元の耕作者が管理すべき水路というふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) その地元の耕作者がほかから入った人に耕作を任せるわけですので、その方が水路に水が来なくなったら即耕作を放棄するということが考えられるわけです。ですから、今、町で整備をしておかなかったら大変になるというふうなことでこの質問をさせていただいておるんですけど。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ちょっと言っておられる意味がわからないんですけどね。よそからその地域の田んぼを任されて入ってこられた農業者の皆さんが、水路が荒れて水が来なかったら、そこから逃げてしまうという意味合いですか。(「そうです。」の声あり)いや、ただ、やはり農業者である以上、自分が耕作する土地に水が来ないということであれば、その水路の整備も自分がしなければならない範囲で水路の整備もされて耕作はされると思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 実際、7月の豪雨、それから、たびたびの台風で被害の届けが出てますわね。それから、この水路の整備がもうできないというふうなことで、耕作放棄地になる例が多分にあるわけです。だから、今、水路というのが水田を維持していこうと思ったら大変重要なことになってくるわけです。  それに、もう一つは、もう地元に住んでおられない不在地主の方の田んぼも担い手で守りをしなければいけないという状況になっておりますので、その辺を水路の管理としてどういうふうにこれから行政としてかかわっていくかをお伺いをしたいということです。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) その土地に住んでおられない不在地主の方の農地、そこの水路が荒れました、関係者で負担も、行政の支援も受けながら負担金も生じてくるということになれば、そこは耕作者と地主さんとの話し合いで、そこに役場がどうこうということではないというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 再度、お伺いします。今、水路、青線、赤線というのは、国から町へ移管されたと聞いておりますが、それでよろしいですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。
    ◎町長(浜上勇人) 青線、赤線の水路、町には移管されておりますけども、その管理は、やはりその耕作者、その水利を求める方々でしていただくのが原則だろうと思います。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 国から町に移管され、それから、機能はあるんですけれども、その水路を使って水田をつくっております。その水田も、これから将来的に不在地主、それから、ほかからの担い手が入ってきてつくると。その辺の問題が発生するということがこれからの中山間の農業の中で発生するというふうに考えられます。  それで、今の水路の管理を耕作者、地元の人が管理なりはするんですけど、被害に遭ったり、そうしたときに誰が負担して、どれだけの負担に耐えれるかということが問題になるというふうに思います。そういうふうなことでお伺いをしております。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、災害が起きた場合には、その水路の修復やさまざまなこのたびの7月の大雨災害とか小規模災害がたくさんあって、農地のことも規定に沿った補助制度も設けておりますから、そういうものを十分活用していただいて、我々としてもできるだけのことはさせていただきたいというふうに思います。ただ、東垣議員は、担い手だとか農地の集約によって農業者が少なくなって、例えば香美町内の農業用水路を全部役場が面倒を見れというような意味合いでおっしゃっておるのかもしれませんけども、そういうことは到底できませんから、なかなか難しいというふうに思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 暫時休憩いたします。再開は11時といたします。                              午前10時46分 休憩                              午前11時00分 再開 ◎議長(上田勝幸) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 大変難解な言葉を使ってわかりにくかったと思います。例えばこれまで10人で耕作しておった広い田んぼの団地があると。それを、今、集約すれば2人しかいないというときに、この水路を、もし災害に遭った場合どうするかということなんです。ですから、長寿命化で水路を改修していく場合、できるだけ行政のほうで応援をいただける体制がとれないかということの質問でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 原則、例えば今おっしゃいましたように、10人である一定区域の水田を耕作しておった。そのうち農地の集約によって2人の方が耕作をするようになったら、その水路の管理はどうするか。例えば災害に遭った場合の負担金、これは地権者の方と耕作に入られた方との話し合いで決めていただければいいというふうに私は考えております。これを10人でつくっておられた方、お2人にその全部の面積をお任せになった残りの8人の方も土地所有者でございますから、水路に何かあって、災害が起きました、水路を直すのに負担金が20万円要りました。この20万円を残りのお2人で10万円ずつ払うのか、10人全体で地権者の方々と一緒になって払うのかは、これは当事者同士の話し合いで決めていただければ結構でございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 今、質問した内容の中で、例えば不在地主がおった場合に話が難しいわけです。ですから、できるだけ修理にかかわる費用負担を少なくする方法を求めたいと思います。そういうふうなことで、2項目めは終わりたいと思います。  3項目めですけれども、同じように農地を集約すれば、獣害対策としてかかわる人が少なくなる。だから、中山間地の獣害対策とすれば、できるだけ固定の防御柵を設置する必要があるだろうというふうなことです。  実は、私の集落でも、平成22年度に集落ぐるみの野生鳥獣被害対策モデル実証事業というふうなことで、県の事業だったんですけど、それを取り入れて、約3キロ、集落を全部4段の電気柵で張りました。幸い当初はよく効いておったんですけども、それも効かんようになりまして、今は全部、集落3キロをネットで囲っておりますけれども、これも同じように、10人で耕作しておった人が2人になったら2人で管理をしなければいけないということになって多大な労力が必要になってくるわけです。その辺の対策として、県の事業なり、行政としてもできるだけの今の内容の見直しなりをできることが求められているというふうに私は求めていきたいと思いますが、答弁、お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 現行、電気柵で防御しておる地域がなかなか電気のかげん、機器の老朽化もあろうかと思います。長い間もつような柵を設置するのも先ほどの水路と同じ話で、例えばその集落の水田をぐるり全部囲うのに100万円お金がかかりました。昔は10人でやっていました。ただ、そこの農地は2人の方に集約して耕作をしていただいておるから、その2人の方々があるいは柵を設置したり、その維持管理をしようとすれば費用負担が多くてなかなかできんという話ですから、先ほどの水路の話と一緒で、お任せしたほかの方々もその土地は、地主ですから地主の方が負担するのか、耕作者が負担するのかはその当事者同士で話をしていただければいいわけでございますから、町としては、現行ある制度を十分に活用していただいて、費用負担は地元のほうで判断していただいて相談をしていただければ、これは2人で負担していただかなくても、地主として責任があるというふうに思っておられる地主の方は、自分の田んぼの面積分の費用負担は私が持つという方もおられますでしょうし、さまざまな意見はそれぞれの集落なりその土地でしていただきませんと、そこに役場が介在するようなことをしておっては、さまざまな場面が想定されますので大変難しくてすることは不可能だと思います。  ですから、さまざまな有利な制度を使って恒常的に長年使えるような柵を設置していただく場合にも、その耕作者と地主の関係については地元にお任せして、地元負担金は払っていただくようにしていただければ、町としては、できるだけ有利な柵の設置の補助金や県単の事業、さまざまなことを用意しておりますから十分対応可能だと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 今までのいろんな制度を活用するのはわかるんですけども、こうして集約をしようという段階で、その集約を進める一つの方策として何か集約の手立てとなる方策というものが出せないかということをお伺いをいたしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、土地の集約をして、要は町の負担を増やせという話でしょう、極端に言いますと。なかなか現行でも手いっぱいのところでございますから、現行ある有利な制度を農林水産課がその土地に合った柵のつけ方、あるいは県単も含めて町の補助金を活用していただく一番有利なことは相談をさせていただいて、その地域の住民の皆さんに提示はさせていただきます。ただ、現行の中で町の負担を増やすという考えは持っておりません。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 今、答弁をいただきました。ですが、こうして集約を求めていけば、何かその集約をすれば有利になるというものを求めたいというふうに思います。だから、費用負担を多くということは当然出てきますけれども、中山間地の農地を守ろうとすれば、そこまでの対策が必要というふうに考えております。その中で、県としても、獣害対策に「ストップ・ザ・獣害」対策の捕獲指導員を設置する要綱とかが出ております。これは平成29年6月に出ておりますが、そういうふうな対策が出ておりますが、ご存知でしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ストップ・ザ・獣害事業、これは、今年度から町も取り組んでおります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 今年度から取り組むという、去年からその対策が出ておりますので、スピード感を持ってこの獣害対策などはしていただかなかったら、今言いましたように、高齢化は進んでおりますし、農地を集約していく。それから、来年になると中山間地の直接支払が5年の任期を迎えますので、その任期を迎えるまでにその対策を出していただいて、次に継続して加入をしようという機運にしていただく対策を求めて1問目は終わりたいと思います。  次の質問に移ります。香住斎場の今後の整備を伺うものです。香住斎場は、昭和53年度に建設、平成25年度に改修、現在に至っておりますが、老朽化により整備の必要に迫られております。今後の整備方針を伺うものです。(1)香住区の斎場利用が、豊岡市などの葬儀場での葬儀があり、全ての香住斎場の利用にならないが、利用見込みなどは調査されておるでしょうか。  2点目に、公共施設の個別施設計画では、美方広域事務組合が運営する広域美方苑との統合も視野に入れ、整備方針の決定に向けた検討を行うとあるが、検討は進んでおるでしょうか。町長に伺うものです。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、香住斎場の利用見込みについてということでございます。香住斎場は、本町の香住区在住の方の利用が中心となっており、利用頻度は平成25年度から平成29年度の香住区における死亡者数820人のうち、香住斎場の使用件数は736件で89.8%の方の利用されている計算となります。平均いたしますと、年間約147件の火葬業務を行っている状況でございます。利用見込みにつきましては、将来人口、死亡率予測、死亡者数予測などから年間の死亡者数を推計したところ、香住区では、平成47年度及び平成52年度に死亡者数を170人でピークとなると予測をしております。現状と同じ利用率であれば、153件ということで微増で推移することが考えられます。しかしながら、葬儀に対する意識が今後どう変わるか、また、区外の葬儀社の新設など不確定要素がございますので、難しい面もあることは事実でございます。  次に、斎場の整備方針の決定に向けた検討でございます。まず、平成17年4月に3町が合併した際の協定では、新町において合併の日に美方郡広域事務組合に加入する。ただし、火葬に関する事務については、新町の火葬場が整備されるまでの間、現行の美方町及び村岡町の区域を対象として加入することとするとされたことから現在の状況となってございます。  しかしながら、合併から年数が経過する中、現在の第2次香美町総合計画では、住民ニーズに合わせた斎場の運営を行いながら今後の整備方針について検討しますと、必ずしも香住斎場にかわる住民が一体的に使用できる新施設の整備にとらわれることなく、整備方針を検討するというように変遷をしております。  美方郡広域、新温泉町とは、一昨年度から年2回程度、事務レベルではありますが、郡内の斎場の現状や火葬の使用状況、先ほど申し上げました将来人口の推測値などを持ち寄り、整備方針の基礎となる資料の取りまとめをしている段階でございます。その中での検討としては、1つは郡内に1カ所整備。これは、美方郡広域で1つの斎場を整備する方法でございます。もう一つは、香住斎場の再整備、そして香美町として新施設を再整備するという整備方法について整理を進めております。  今後は、その整備方法について分析するとともに、現在の施設の使用年限を見きわめる中で、住民ニーズの把握や検討委員会の設置の時期など、スケジュールをまずは決定し、香美町民皆さんの意見をお聞きする中で、香美町としての方向を決定していく必要があると考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 香住斎場、約90%の利用というふうなことなんですけれども、聞きますところに、骨上げをするのに3時間の時間を要するようです。ほかの斎場は、時々豊岡の斎場も行くんですけども、2時間で骨上げができるというふうな状況です。それと、聞いた話ですので、はっきり私も見たことがないんですけど、お骨の状態がほかのところのほうがいいというふうなことも聞いております。その辺が10%の利用率が下がったというか、10%の方がほかの斎場に行かれた理由になれば、地元の葬祭業の方の圧迫をしておるというふうなことを感じますし、そういうふうな状況ですので、まだ結論が出ていないということのように感じますけれども、その方向性というのはいかがなものかをお伺いをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 方向性は、美方郡広域の中で新温泉町とも協議を今しております。今までは年2回程度の協議を進めておりますことや現状の分析をしておりますけども、先ほど、東垣議員がおっしゃいましたお骨の状態が悪いから1割の方々がよそに行かれるというようなことではなしに、例えば現行では、奥佐津の方々、佐津の方々、これは豊岡の斎場を利用される方がたくさんありますし、旧村岡町の方々の中でも郡広域の美方苑を利用なさるより、特に兎塚の方々は八鹿で葬式をなさる方々がおられる。これは、そのご家族の意向なり、あるいは会葬者の皆さんの利便性なり、おうちが手狭であったりというようなことが原因で移動はなさっておると思いますので、お骨の状態まで私はほかのところの状況も確認はしておりませんけども、そういうことが原因であろうというのは十分認識はしております。  ただ、住民ニーズの、これからどういうふうに動いていくのか、あるいは葬儀に対する今の日本の国民の皆さんの考え方も少しずつ変わってくる中で、こういう施設を整備する必要が将来に向けてあるということでございますので、しっかりと町民の皆さんの意見や町民の利便性、それからコスト、それから美方郡内の新温泉町との協議、そのことを踏まえて、今後の方針を決定していきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 誰も一度は斎場に行かなければいけませんので、今後の検討をしていただくことを求めて、この質問は終わります。  次の質問ですけれども、学校(園)の熱中症対策を伺います。6月議会の一般質問で熱中症対策を質問いたしました。今年、これだけの猛暑が続くとは予想はしておりませんでしたけれども、本当に暑い記録的な猛暑が続きました。9月に入っても、今は涼しいですけれども、残暑があると思われます。また、運動会シーズンでもあり、引き続き熱中症対策が必要と伺うものです。  1点目、熱中症と診断された園児・児童・生徒があったか。2点目、各学校(園)の判断で熱中症指数により、校外授業また運動を中止した事例はあったか。3点目が、地区行事、地区のプールとか、そういう行事ですけれども、などで中止した事例があったか。4番目に、各学校(園)の室温の記録をされておりました。検討がなされて、今議会へエアコン未設置の学校(園)へのエアコン設置の設計を補正予算で上程され、審議がされます。エアコン未設置学校(園)への今後の対策を、町長、教育長に伺うものです。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、東垣議員のご質問にお答えをいたします。  まず1問目でございますが、本年度4月から8月末日現在、学校の管理下において病院で熱中症と診断された事例は4件、4名ございました。4件とも夏季休業中の中学校における部活動中の診断でございました。  2点目でございます。本年度4月から8月末日現在、学校管理下において、暑さ指数が31度以上のとき、校外学習を実施した学校は町内ではございません。小学校における夏休み中の陸上競技練習で、暑さ指数により2件の中止がございました。  3つ目でございます。地区水泳の件でございます。今年の夏の異常気象の中で、地区水泳実施時に熱中症の危険があり得ることを想定し、教育委員会では、暑さ指数を地区水泳の実施の判断の参考とするよう各小学校を通じて注意喚起を行いました。その結果、地区水泳は、全ての小学校区で91回実施する予定でございました。そのうち81回実施、10回を中止といたしました。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 4項目は町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 東垣議員のご質問にお答えをいたします。  普通教室へのエアコン未設置の学校園は、小学校9校、分校1校、中学校3校、幼稚園7園となっており、できるだけ来年の夏までに整備が完了するよう進めたいと考えております。具体的には、今議会に設計費を計上しております補正予算を可決いただきましたら、早急に設計業務を発注し、今年度中に全ての学校園について順次設計を行ってまいります。  このうちおおむね5校園については工事費を12月の補正予算に提案させていただき、今年度中に整備したいと考えております。残り15校園については、31年度当初予算に計上させていただく予定にしておりますが、国の補助金の状況によっては3月補正で予算化することも視野に入れております。どの学校園から順に工事を行っていくかにつきましては、9月末まで調査を行っております室温等の測定結果によって判断することとしております。なお、柴山小学校につきましては、来年度、校舎の大規模改修工事を予定しており、現在、設計を行っておりますので、エアコン整備は大規模改修にあわせて行ってまいります。  全国的に学校園へのエアコン整備が加速することから機器の供給がおくれたり不足したりすることや、豊岡市が来年6月までに15小学校、9月までに6小学校のエアコン整備を予定していることから施工業者が不足することなどが懸念されます。発注方法を工夫するなど対応策を検討し、できるだけ来年夏までの完成を目指してまいりたいと考えております。  かつての議会で見塚議員からもご指摘をいただきまして、できれば補正の対応もするといったことを考えておりまして、実際に今年の夏の酷暑を考えますと、できるだけ早くに全部の小学校、中学校、幼稚園、エアコンを整備してまいりたいというふうに考えております。スピードアップして頑張ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) ありがとうございます。学校園の学習環境、それから熱中症対策、本当に急を要することでございますので、この件、来年の夏までには全教室、整備するということでございますので、ありがとうございます。  それでは、この質問は終わりまして、次の質問に移ります。  子どもの姿勢教育への取り組みを伺うものでございます。背中がすぐにぐにゃっと曲がる子、背筋をきちんと伸ばせない子が増えております。最近の子供に多いのが、背中ぐにゃ(脊柱側わん症)とのデータがあります。子供の姿勢教育を家庭と連携して学校(園)での取り組みを伺うものです。  1点目、学校保健安全法に基づく運動器検診が実施されているか。2点目に、運動器検診で異常がある園児・児童・生徒があったか。3点目に、椅子・机の高さが体格に合っているかどうか注意が払われているか。それから4点目に、教科書が以前のB5判からA4判に、さらに、写真が多くなり紙質がよくなったため、教科書が大変重くなっておるようです。成長段階の児童・生徒の登下校時の重量負担に問題はないかを教育長に伺うものです。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、東垣議員のご質問にお答えをします。  まず1問目でございます。学校保健安全法の改正により、平成28年から運動器疾患を早期発見するための運動器検診が学校健診の必須項目に加えられました。現在、各学校園では、運動器検診の事前調査として運動器検診保健調査票を各家庭に配布し、学校における観察の結果をもとに学校医が内科検診に加えて運動器検診を実施しております。学校医による視触診等で疾病、異常等が疑われる場合には、保護者に通知し、速やかに専門医への受診を勧め、指示内容を保護者から確認するようにしています。  2問目でございます。学校健診による運動器検診の結果、異常等が疑われた児童・生徒は次のとおりでございます。小学校では要受診が4名、経過観察が1名でした。中学校では要受診が9名、経過観察が14名でございました。要受診者のうち、これまでに9名が専門医を受診しました。結果は3名が異常なし、現在治療通院中が6名、経過観察が1名となっております。  3問目、机、椅子の問題でございます。机、椅子の高さにつきましては、学校環境衛生基準にある理想的な学習姿勢を参考に、児童・生徒の成長に合わせて教員により日常的に確認しております。町教育委員会も、学校訪問などの機会を捉え、調整が必要な場合はその場で学校に調整するよう指導を行っております。  理想的な学習姿勢とは、児童・生徒が机、椅子を使って学習を続ける場合に、最も疲労が少なく、生理的な自然な姿勢であり、上肢をごくわずかに前に出したとき、上腕の下部が机面の高さとほぼ同じになる高さでございます。そのようなことを学校には指導しております。その都度、学校も椅子の調整、机の調整は行っております。  4問目でございます。4問目につきましては、最近、新聞報道でもされておりますし、親御さんも敏感になっておられることだろうというふうに思っております。そこで、小学校及び中学校の教科書については、ページ数の増加と大判化と副教材の多様化により重量が増えている傾向にあると認識しております。そのため、各学校では、児童・生徒の負担軽減を図るため、授業で使用する教科書やその他の教材について毎日持ち帰る必要のないものは教室に置いておくなど、学習上の必要性、通学上の負担などを考慮し、各学校において判断し、指導しております。  教育委員会におきましても、各学校において適切な指導が行われるよう、先ほど9月7日付で出ました文部科学省、県教育委員会の「児童生徒の携行品に係る配慮について」という通知文を踏まえ、今後も周知に努めてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) この運動器検診ですけれども、これは父兄の方がまずチェックされるというふうに聞いております。父兄の方にも指導が必要かというふうなことを思いますので、この検診の方法なり、それから見方というふうなことを十分指導なり理解をいただくように求めたいというふうに思います。  それから、教科書が重くなったというふうなことで、この間も文科省から文書が出ておるというふうなことを聞きました。実際、教科書が大変分厚くなって以前よりも1.3倍ぐらいにはなっておるというふうなことを聞きます。それと、子供さんの成長によって、私も小さいほうですけども、小さい子供から大きい子供まで学年でもやっぱり聞くところによると4歳ぐらいな差があるというふうなことで、一概に何年生だったら何キロというふうなことは言えないと思います。それから、置いて帰る教材の置き場所もまた問題になるというふうなことを感じております。そういうふうなことで、教材の置き場所なりが配慮されているかをお伺いしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今現在、各学校におきましては、家庭学習で必要のないようなもの、例えば辞典であるとか、英和辞典、漢和辞典、国語辞典、前はあの重たいものをかばんの中に入れて全ての生徒が、学校に置いとったら先生に怒られるので、みんな持って帰って学校の中は空になっておりました。ところが、こういう通知も出だして、以前から、香美町におきましては教室の後ろ側に個人用のロッカーを設置しております。その中に今、置いて帰っていいもの、そして、これは持って帰るものというものを、今現在、ちょうど7日に文書が来たものですから各校長を通じて検討に入っております。それまでに各学校におきましては、学校判断でそれぞれ置いて帰ってもいいものを設定し、そして、置く場所もロッカーを使用しております。  今後、その中に置いて帰る教材が増えてくるだろうという可能性が十分ございますので、教室に鍵のかかってない教室もございますので、鍵をかけたり、そういうことは今後考えていきたいというふうに思っております。  置き場所につきましては、それぞれの学校、後ろのロッカーに設置場所はございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 東垣典雄君。 ◎東垣典雄(1番) 毎日大変重いランドセルを背負い、それから、中学生になると部活の用具も持って回らなければいけないと。交通事故の対策にもこういうふうな配慮が必要かなというふうに思います。  今後、こういうふうな姿勢、大事な子供さんの姿勢のことでございますので、その辺の配慮、指導を求めまして、私の一般質問を終わります。
     どうもありがとうございました。 ◎議長(上田勝幸) 以上で東垣典雄君の一般質問を終わります。  次に、見塚修君の一般質問を行います。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 議席番号4番、見塚修でございます。  まず、先日発生いたしました北海道地震によって犠牲となられました41名の方々に対して、謹んでご哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われました多くの方々にお見舞いを申し上げます。また、一日も早い復興を望むものでもあります。  それでは、通告に基づき2問の質問をさせていただきます。  この町に住むことに誇りを持ち、より豊かな住みよいまちづくりを求めて、パート6でございます。前回の質問までは、まちづくりを目指してという文言で質問の先陣を切ったわけですが、よりスピード感を持ってその実現を求めることとして「まちづくりを求めて」というふうに今回から改めさせていただいていますので、よろしくお願いいたします。  それではまず、1問目として安心・安全編でございます。防災・減災・縮災対策について伺うものです。30年前に平成の時代は水と環境の時代と言われ、インフラ整備等と自然環境の保全により、住みよい国、まちを期待したものです。しかし、その直後の平成2年には、香住区で台風19号により未曽有の大きな被害、その後、全国的には阪神淡路大震災、ナホトカ号重油流出被害、東日本大震災、熊本地震、九州北部豪雨等々と大きな災害を経験し、その対策と対応が求められてきました。さらに、今年に入ってからも、日本海側沿岸部での大雪、広島、岡山等を中心に大きな被害をもたらした西日本豪雨、6月以降の記録的猛暑、8月末現在、21号と台風発生の多さ等々、また、先日の北海道地震。平成は災害と異常気象発生の時代と言われるのではないでしょうか。そこで防災・減災・縮災の対策として、次のことを伺います。  西日本豪雨時の対応について検証をどうしましたか。職員、消防団、自主防災組織等の体制、住民への周知と住民の行動等々含め、その課題対策等について伺うものであります。  2つ目、業務継続計画、BCPと言うようですが、の策定状況はどうでしょうか。  3つ目、災害ごみ処理計画の策定状況はどうでしょうか。  4つ目、縮災のための山陰近畿自動車道の整備促進、国道9号の整備、主要地方道香住村岡線の整備、これは、大乗寺バイパスの2期、境山田口間の2期等々を含めた町全体の道路整備の進捗はどうでしょうか。  以上、伺うものであります。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員のご質問にお答えをいたします。  平成30年7月豪雨では、梅雨前線の影響によって7月6日から8日にかけて西日本を中心に全国的に広い範囲で記録的な大雨となり、各地で甚大な被害が発生し、兵庫県では初めて本町を含め15市町に大雨特別警報が発令され、夜遅くではありましたが、町内全域に避難勧告を発令をいたしました。  平成30年7月の豪雨の対応についての検証でございます。職員の配備体制については3号配備体制をとり、ほぼ全職員に相当する170名の職員が業務に従事しましたが、3日続けての配備でございましたので、職員の疲労もあり、各班で交代して仮眠をとりながら従事をいたしました。幹部会において、幹部職員から反省点、改善点など報告をしております。  消防団につきましては、各管内のパトロール、区からの要請により、土のうの積み上げなどを行い、特に問題はありませんでした。  自主防災組織の体制については、河川水位が氾濫危険水位に達した地域は区長に依頼し、各集落の公民館等を避難所として開設していただきました。ほかの集落でも早目に自主避難をされる方のため、いつでも公民館等を避難所として開設していただくよう、各自主防災組織と連携をとりたいと思います。住民の避難については、危険を感じたら早目に自主避難をする避難準備、高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示が発令されたらどう行動するか、避難できない場合は自宅2階へ垂直避難など、自分の命は自分で守るという意識で住民の皆さんにさらに啓発する必要があると考えております。業務継続計画につきましては、現在素案を作成し、関係課と協議して今年度中に策定をいたします。  次に、災害ごみの関係でございます。災害廃棄物処理計画については、本町においては現在未策定の状況でございます。本計画は一般廃棄物処理基本計画の下位計画に位置づけられるものであります。また、地域防災計画の一部を補完するものとなりますので、そういったほかの計画との整合を図る必要がございます。また、本町は、廃棄物処理施設が広域処理であることから、処理部分は北但に依存する部分が大きくなることから北但との調整も必要と考えておりますので、既に制定済みの豊岡市の計画も参考にしながら、今後関係課とも調整しながら、策定に向けた検討を進めたいと考えております。  次に、縮災のための関係でございます。4点目の道路整備についてのご質問でございますが、議員が言われますように、自然災害等の被災による町民への影響を小さくし、できるだけ早期に通常の生活を取り戻すためには、道路整備は大変重要な要因であると考えております。7月豪雨災害では、香美町をはじめ但馬地域と京阪神地域とを連絡する幹線道路等が土砂崩壊や連続雨量により通行止めが発生し、町内への物流がストップいたしました。このため町内の店舗では、食料品等が底をつき入手できない事態が発生し、まさに町民の生活に大きな影響を与えていました。改めて道路の重要性を痛感したところでございます。  兵庫県では、大規模地震など広域災害が発生したとき、災害拠点病院などの防災拠点を結び、救命救急活動や緊急物資を輸送する重要な道路を緊急輸送道路と位置づけ、高規格化や2車線改良、道路の法面の防災対策などに優先的に取り組まれております。  香美町内では、国道9号、国道178号、国道482号の国道3路線と香住村岡線、香美久美浜線の県道2路線を緊急輸送道路として位置づけ、整備が進められています。国道9号については、本町にとって長年喫緊の課題となっておりました笠波峠除雪拡幅の起工式が、議員もご出席の中、今月8日に行われ、いよいよ日影側から工事に着手していただけることとなりました。今後の工事の無災害と早期完成を期待しているところでございます。また、黒田側については、昨年度に引き続き国より用地交渉事務を受託し、各地権者と契約に向けて鋭意協議を進めております。  国道178号の山陰近畿自動車道は、昨年11月の浜坂道路1期の供用に続き、今年度から浜坂道路2期が事業化され、調査設計が進められております。また、佐津インターチェンジ以東についても、今年3月に京都府境までのルート対案が取りまとめられるなど、浜坂道路2期等、先行事業の進捗状況を踏まえて、事業着手を図るべく調査が進められております。一方、町としても、ルート対案の決定を受けた今こそ町民意識の機運の醸成を図るとともに、町民が一丸となって佐津から豊岡間の早期事業化を求めるため、香美町山陰近畿自動車道整備促進期成同盟会と連携を図り、10月13日に促進大会を開催することとしております。  一般道路については、小代区中心部を縦断する国道482号では、中心部を迂回する大谷バイパス1期において、現在、橋梁詳細設計などの調査設計が進められています。  次に、香住村岡線では、平成26年に完成した境バイパス1期に続き、現道拡幅に伴う矢田川右岸の護岸工事が終わり、今年度から現道部の拡幅工事に着手される予定です。また、大乗寺バイパス2期につきましては、境バイパス2期の完了後に事業化に向けて取り組むべく検討されているようでございます。  台風等による災害発生時において、町民の皆さんへ及ぼす影響を早期に回復し、安心・安全の確保や住民の命を守るために道路は最も重要なインフラでございます。これらの事業の早期完成を求めて国や県に強く要望するとともに、地域の方々との調整など円滑な事業の進捗に向けて取り組んでまいりたいと考えております。見塚議員にもなお一層のご協力をいただきますよう、よろしくお願いをいたします。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  見塚修君。 ◎見塚 修(4番) それでは、再質問させていただきます。  3号配備ということで職員170名が出動したということですが、この170名は正職だけなのか、嘱託、臨時職を含めた中なのか。そういう意味で、3号配備時の臨時、嘱託さんを含めての配備上の計画を含めた中での出動率のパーセント、計画の中でのパーセントがわかればお知らせ願いたいというふうに思います。  それから、町長答弁の中で、職員がどういう行動をとったのか少しわかりませんが、消防団はパトロールしたということのようです。私は、職員も含めてこういう夜中に外に出るなと、できるだけ危険を回避せいというような気象庁等々を含めた国からの指示がある中で、職員も含めてパトロールに出ることは非常に危険だというふうに私は思っていますので、その辺は、今後どう考えるのかも含めてお尋ねしたいというふうに思います。  170名の職員が出勤されたということですが、私は、香住区内のこの庁舎周辺の方がこの役場に来られるといいますか、仕事に出勤されるということはそんなに不安には思ってないんですが、小代、村岡のほうの方が、多分時間的には11時ごろだったと思うんですが、この時間になってから役所に出勤をしようとすれば非常に危険な状態、パトロールを含めて危険な状態だと私は考えておりまして、この辺の対応を今後どうなさるのか。今回は事故がなかったですよ。しかし、1人で自動車を運転してここに出勤するというのは非常に危険が伴うというふうに思っていますので、かといって出勤しないわけにはいかない、いろいろな面でね。ことも考えられますので、その辺の対応、空振りになっても明るいうちから待機するのがいいのかも含めたそのような対応を今後どうされるのか、お尋ねしてみたいと思います。  それから、先ほども職員、3日連続でというような話がありましたが、職員の休憩です。24時間体制で災害対応に当たらなければならないときには、やはり時間差を設けて休憩をするとか、そういうようなことが必要だというふうに思っております。その休憩場所、この庁舎を建てたときには、3階の和室がもしそのようなことがあったときの対応のためにということで和室を整備したんですよね。しかし、今現在は、違う用途に使われている。非常に職員を大事にしなかったら、町民の生命、財産も守ることができないんじゃないかというふうに思っています。なおかつ畳の上にごろ寝では、今回は暑いときだったからまだよかったでしょうけども、もう少しして台風が遅い時期に来ますと寒くなってくる。そのようなときの対応。町民用の毛布だとかそういうものはあるので、それを使うというようなことも可能だというふうに思いますけども、その辺の職員の休憩場所だとか、例えば自分の机の横といいますか、廊下等々に簡易的なベッド等を置いて休憩するというようなことも考えなくてはならないというふうなことも思うんですが、その辺の対応をどうなさるのか。その辺、特にお尋ねをしてみたいというふうに思います。  それから、2番目のBCPの対応、今年度中に策定しようということですが、今回の豪雨のときには、町長、副町長ともにおられたというふうに思うんですが、出張中だとか、そのような不在時の対応の関係等について、やはりその辺の責任というのは非常に強いものがありますので、その辺は今後どのようにされようとしているのか、お尋ねをしたいと思います。  それから、3つ目のごみの関係ですが、既に豊岡は、平成17年でしたか、16年ですか、豪雨によって大変ごみが発生して、その対応について困られたというようなことがあってできているんだろうと思います。豊岡の場合は、たまたま空港という大きな広場があって空港に山積みできたというようなことがあるんですが、この香美町には、小代、村岡には、小代のほうには少し旧学校敷地があったり、いろいろしますけども、香住区にはそのような敷地がないんだろうというふうなことを思っていまして、土地の確保からしていかなければならない。そうすると計画そのものができない。しても役に立たないというようなことも考えられますので、早急な策定が必要なのではないかなというふうに思っております。  それから4つ目で、縮災の関係ですが、主要な道路の状況等々については、町長を含め、建設課長等から今後の状況と計画状況等々については委員会等でお聞きいたしておりますけども、私が一番思うのは、直接書かなかったので今までから言っていたので、そのことも含めてご答弁いただけるかなと思っていたんですが、今回の21号台風で関空の連絡橋が通れなくなっている現状、町長、ご存知だと思いますが、例えば、香住村岡線、境山田口間が整備できても、大乗寺バイパス2期が整備できても、香住区内に入ってからは左岸線のみしかないんですよね。これが土砂崩れあるいは路肩、道路も含めた崩壊等によって通れなくなったら、交通的には麻痺、新温泉町経由でこの香住の中心街に行かなくてはならない、職員も含めて。というような状況が起きてくるわけです。そういう意味で、たとえ普通車だけでも通れる迂回路的なもの、林道的なもの、農道的なものの整備がぜひ必要ではないか。  先ほど、町長、私も聞こうと思っていたんですが、言われました。物流がストップしたと。このようなことがおきたときに、主要な地域に行くときに必ず2つのルート、交通網がなかったら縮災にはならないわけですので、その辺についてのお考えはどうなのかを問うわけです。  それから1点、前回も指摘しましたが、大乗寺バイパス、2期分も含めて、これは合併支援事業だったんです。合併して十数年になるにもかかわらず、その計画そのものがまだできてないというのは非常に本町としては県にだまされた感がありますので、この辺はしっかりと、副町長はご存知だと思いますが、社基プロからも外れようとしていた事業です。この辺はしっかりと県のほうにお伝えをして、早急な計画をされ着手に向けて町として努力されることを希望するものでありますが、いかがでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、7月の大雨のときの職員の体制でございます。先ほどの170名の率は、また総務課長にでも説明させますけども、全部正職員でございます。基本として、嘱託臨時職員は配備体制には入れておりません。  議員からご指摘ございましたように、パトロールの関係、それから災害時の職員の出勤の関係でございますけども、まさに本当に議員からご指摘のとおりでございまして、特別警報が出た時間帯が遅かったこと、これは、とりもなおさず町民の皆さんの避難勧告もそれと同時に発令をさせていただきましたけども、議員がおっしゃいますように、特に特別警報が発令になってから3号配備にいたしましたので、非常に職員には、各地域局あるいは本町に出てくるまでの交通状況について気をつけるようにということで連絡をとった次第でございます。  それから、パトロールの関係。議員がおっしゃいますように、パトロールは出すべきではないということもございますけども、町民の皆さんからのさまざまな連絡があったりしますときに、パトロール、建設課を中心に町内を回らせていただきましたけども、必ず複数名で行動すること、このことは、災害対策本部の中でも私から指示をしたところでございます。  それから、職員の災害時の休憩の関係でございます。本当に3日間にわたる配備体制でございました。また、今年はせんだっての一昨日の台風のときも警報が出ておりましたので、警戒本部を立ち上げて連絡員待機、それから、村岡地域局は人員を要しましたために1号配備ということで少し変則的な形になりましたけども、今年、防災安全課を立ち上げてから本当に再々の災害でございますから、さまざまな課題を検討する時間が来るまでにまた次の災害が来るというような状況でございまして、職員も3号配備を二度させていただきましたし、2号配備も二度ぐらいさせていただきました。1号配備や警戒員の連絡員待機、警戒本部の連絡員待機もしょっちゅうさせていただいておるような状況でございまして、その間に課題を抽出して、防災安全課長にはさまざまなことで対応すべく検討しておるところでございます。  まず、職員の配備体制の中でもさまざまございました。議員からご指摘がありましたように、私としては、今までの災害時に、例えば3号配備にいたしますと夫婦そろって役場の職員が小さい子供がありながらも2人とも出てこなければならないということも職員のほうから意見が出まして、すぐに私から指示をさせていただいて、3号配備になっても小学校以下の子供がおって、おじいさん、おばあさんがご家庭におられないうちの女性職員は、3号配備でも出勤はしなくてよいということは指示を出させていただきましたし、そういう細部にわたっても、防災安全課を中心に職員の配備体制については検討しておるところでございます。  特に、今問題となっておりますのは、村岡地域局が1号配備と2号配備の差がなくて、公的施設の避難所を開設する場合には、本町は1号配備であっても、2号配備でなければ人員が足らないというような事態がございますので、これは、幹部会議の中でも問題視をしておりまして、今、防災安全課長に職員全体の配備体制についていろいろと検討をしていきたい。また、1号配備でも女性職員が夜通しの配備体制の中に盛り込まれておるような状況でございますから、1号配備で女性職員が夜を徹しての配備体制の中におるのはどうかということも、これも指示をしておりますので、喫緊の課題として配備体制を整えてまいりたいというふうに思います。  和室の関係、職員の休憩場所でございますけども、3階の和室は災害時とか夜間とか、使うようなものではございませんので、臨機応変に、職員の休憩場所がないとするなら、そこをまた夜間あるいは職員の休憩のために使っていくことは可能だと思いますので、そのことも含めて検討課題にさせていただきたいというふうに思います。  それから、私と副町長の対応でございます。まさにおっしゃいますとおり、今年、災害が頻繁に起こっておりまして、東京の出張とか神戸の出張と、そういう場面には基本的には警報が出たら出張は取りやめにさせていただくこと、私の代わりに副町長が行くということでなしに副町長も残っていただいてさまざまな対応を図っていただくということで、今年も、特に大雨災害のときには東京美方会とか東京にご挨拶に行く地元出身者の方の会もございましたけども、事情を話さしていただいて、新温泉町の町長も私も出張は取りやめにさせていただいて、まずは町民の皆さんの安全のために、私と副町長はどう処すべきかということは、災害対応を最優先に検討をしておるところでございます。  次に、ごみの関係でございます。これも、今、議員からご質問がありましたとおり、非常に大きな問題であろうかと思います。特に、私どもは沿岸部もありますから、海岸からのごみも含めてそれぞれの対応が図られるように町民課と防災安全課にこのことも含めて、先ほど策定する計画の中にも盛り込むように指示をしたいと考えております。  21号台風のときの物流のとまったこと、あるいは香住村岡線が迂回道路がないことにつきましては、非常に難しい部分でございますけども、できるだけ、今、議員からご提言のように、迂回路をどういうふうに確保するのか、これは、香住村岡線だけの問題でなく、余部方面の関係のこと、あるいは柴山、佐津方面の関係のこと、いろいろと対応してまいりたいと思いますけども、現行、先日の21号台風でもございましたけども、特に、道路の封鎖といいますか、通行止めは、道路が土砂で埋もれとるとかそういうことでもなしに、雨量によって制約がある場面が非常に大きいというふうに思います。7月の豪雨災害のときも、職員が招集を3号配備にしますときに、既に香住村岡線が山田口から通行止めになったりしまして、浜坂を通って本町に来ていただいた職員もたくさんございました。ただ、安全という面もございますから、通行止めになった道路を職員が通るということでなしに、迂回路がある場合は、少し時間がかかっても役場に出勤してほしいというような体制で臨んでおるところでございます。  それから、大乗寺の2期工事の関係でございます。議員から以前からもご指摘をいただいておりますように、合併の支援道路としての位置づけは、これは、再々に私も副町長も県にも要望しております。現行の境の2期工事あるいは七日市の道路拡張や矢田橋の架替、その後には、現行、長期の社会基盤整備プログラムにはまだ出ておりませんけれど、明記をされるということは聞いておりますので、そのことも含めて、今後、県には今まで以上に要望してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 暫時休憩いたします。再開は1時5分といたします。                              午後12時04分 休憩                              午後 1時02分 再開 ◎議長(上田勝幸) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  防災安全課長、島崎景仁君。 ◎防災安全課長(島崎景仁) 私のほうからは職員の参集率についてお答えいたします。職員170名とありますのは、村岡地域局での嘱託職員2名を含めました職員167名と、町長、副町長、教育長、170名で従事をいたしました。配備人員総数が171名でございます。そのうち167名の職員が参集をいたしておりますので、参集率といたしましては98%でございました。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 大変な参集率であるというふうに思います。職員がそういうふうな危機管理を持っているということのあらわれかなというふうに思っております。町民、住民にしてみたら、職員、頑張ってくれてるなというふうに思っていただけるんじゃないかなというふうな数字だというふうに思っております。  ちなみに大阪北部地震のときの県庁の登庁率が37%、これは普通の出勤時間ですが、そのような状況ですので、県庁の場合、公共交通がストップしていますので、そういう意味で参集率が悪かったのかなというふうに思いますけど、職員、非常に頑張っていただけているというふうに思います。  通告に具体的には書いておりませんけど、縮災の関係で1つお尋ねしておきたいと思います。これらの台風だとか地震だとかが発生したときに、2次避難場所といいますか、3次避難場所といいますか、最終の避難場所が学校施設になってくるんだろうなと。本町でも、公民館等々では収容人員が足らなくなれば、当然、学校等々が使われてくるんだろうなというふうに思うんですけども、学校の授業等々に非常に影響がある事例が今ごろ報道されておりますが、町としてそれでいいのかどうか。あるいは、そのような施設を具体的にどのようなことを考えなければならないのか、そのことについてお尋ねをしてみたいというふうに思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 2次避難所といいますか、一時的な、各集落にお願いをいたしております避難所以外に、有事の際には学校施設を使うようなことになるというふうなことでございます。確かに現行の町の公有施設での避難所の指定につきましては、学校施設も多々ございます。そのことが、さまざまなことに影響があって、ただ、町としてほかの公有施設も活用する中で、その施設の位置でありますとか、単に学校施設にとどまらず、例えば村岡区で言いますと、老人福祉センターでありますとか、香住区においてもさまざまな町有の施設がございますので、学校生活あるいは、例えば長期に及ぶようなときに、学校に影響が出るとか、そういう部分でもさまざまなことを検討していかなければならないというふうに思っておりますので、今後の検討課題ということで、早急に防災安全課のほうでそういうことも含めて全体の避難所のあり方についても検討をするように指示をさせていただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) この災害時における職員の健康問題等々にも十分ご配慮いただくとともに、災害が起きた後の縮災について、ぜひとも今から十分な検討をしていただきたいということを求めて次の質問に入りたいと思います。  2問目は、教育編でございます。学校(園)における温度基準遵守のためのエアコン整備について伺うものです。  本年6月議会の一般質問において、私はこのことについて質問をさせていただきました。その答弁として、温度計などを設置・計測して、そのエアコン等の設置の必要性を調査検討して、その結果を踏まえて来年の夏に間に合うような対応をするというようなことでありました。よりまして、次の質問をするものであります。  1つ目、調査の結果はどうでしたでしょうか。2つ目、そのことで学校(園)にどのような問題点があったでしょうか。3つ目、それにどのような対応をされましたでしょうか。4つ目、それらの結果、学校(園)の運営、学習等にどのような影響があったでしょうか。5つ目、来年の夏に向けての対応、計画はどうでしょうか。  以上、伺います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。問い1、2、3、4については教育長の答弁を求めます。  教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) それでは、見塚議員のご質問にお答えをします。  まず1問目でございますが、6月から実施しています町内の小・中学校、幼稚園の温度計測の結果につきましては、6月上旬から文部科学省の定める学校環境衛生基準の28度を超えるところがあり、6月下旬には全国的な気温上昇とともに温度計測において30度を超える学校が多くありました。7月に入りますと、上旬に発生しました台風の期間中を除き、全ての小・中学校、幼稚園で、連日、温度計測において28度を超え、30度を超える日も多くありました。今後も引き続き9月まで室温計測を行ってまいります。  次に、2問目でございます。学校にどのような問題点があったかということでございますが、問題点につきましては、30度を超える厳しい環境での学習を強いる状況であったことが挙げられます。子供たちは、暑さのため、タオルで汗を拭きながら授業を受けたり、授業への集中力が低下したり、また、体育の授業後の休憩の時間がいつもよりたくさん必要となった。そのようなことでございます。  3つ目でございます。どのような対応をしたかということでございますが、平年でも熱中症対策として各学校園は気をつけておりますが、今年は、特に授業前の健康観察に注意を払いつつ、授業中でも必要に応じて健康観察をはじめ、水分の補給の指導、体育での帽子の着用、熱中症指数の高い日は空調のある教室での授業、保護者への啓発文書の配布、児童への保健指導、また、体育や中学校での部活動においては、内容や時間の配慮など、各学校で対応してまいりました。  4番目でございます。以上の結果、学校園での運営や学習への影響につきましては、暑さが影響して授業に集中できない、一部の児童・生徒ですが、体調不良を訴え、保健室等で休養させるなど、例年以上に今年は児童・生徒の体調管理に注意を払わなければいけない状況でございました。  以上であります。 ◎議長(上田勝幸) 5番については町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 見塚議員のご質問にお答えをいたします。  今後の計画につきましては、近年の温暖化の影響から子供たちの学習環境を考えると、早急に空調整備を進める必要があると判断をしております。東垣議員の質問でもお答えいたしましたように、主に普通教室、特別教室へのエアコン未整備の学校園、小学校10校、中学校3校、幼稚園7園に対し、できるだけ来年の夏までに整備が完了するように進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 答弁は終わりました。質問はありませんか。見塚修君。 ◎見塚 修(4番) それでは、再質問したいと思います。  2番目、3番目あるいは4番目の件ですが、香住区の中に整備済みの幼・小・中学校があって、そこではどちらかといえば快適な授業ができたのではないかなというふうに思っておるんですが、私は、たまたまふるさとまつりの花火の日に、香住小学校の校長先生に花火が終わったときにトイレで会いまして、どうですかと聞いたら、いや、うちはエアコンあるので、全然問題ありませんというような返事をいただきました。逆にそれだけ格差があるのかなというふうに私は逆に思ったんです。なので、その辺のことを考えると、教育長、教育にも格差が生じるんじゃないかという考えになってしまったんです。そのようなことをどのようにお考えだったでしょうか。  それから、町長にお伺いしますが、来年の夏までにぜひとも間に合わしてほしいということなんですが、今回の補正予算で調査費が出ているんですが、東垣議員のところでも答弁ございましたように、業者の問題、香住区では、電気屋さん、ほとんどが1人従事といいますか、の電気屋さんで、数人抱えておられる電気屋さんというのは2軒、3軒、香住区の中にあるのかなというふうに思う程度でございます。そうした中で、本当に夏までに間に合わせようとすれば、早目早目に向かわないと町長がおっしゃるような夏までに間に合わない。あるいは、豊岡等々にも大きな業者はあるんですが、豊岡も整備する、新温泉も整備するとなれば、その辺の業者の動きというのも非常に問題があるのかなというふうに思っているんですが、そうした中で、9月で調査費を補正して、できるだけ12月に補正をして工事費を、あるいは3月に前倒しで補正をするというようなこともあるんですが、スピード感を持って、私、一番初めに言いましたように、早目早目に調査して、いろんな温度の調査もあったんですが、ここは必ず先にやらなければならないというところも含めて少し先に向かわないと、ほんまに夏には間に合わないのかなと。学校のことですから、夜は子供たちがおりませんから、5時から夜になるまで工事するということも可能でしょうし、土日でも可能だと思うんですが、その辺を含めて、12月を待たずしても早期に発注、あるいは1月から3月までの間でも早期に発注するというようなお考えがあるのかどうか、その辺も含めてお尋ねをしたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) まず最初に、教育長、藤原健一君。 ◎教育長(藤原健一) 今、見塚議員の再質問でございますが、香住小学校につきまして、また香住第一中学校、それから香住幼稚園につきましては空調が完備いたしております。それぞれの校長からは、6月まではできるだけ外気を入れるように窓をあけて教室を環境整備したと。7月の大雨以降は、どうしても気温が30度を超えて空調を使わせていただきましたというような報告を受けております。今、見塚議員ご指摘のとおり、非常に快適で、それから熱中症の心配もなしに、職員も、授業をしていても子供たちがやっぱり集中してできるというような環境であったということで、教育の格差の問題でございますが、その空調設備だけのことに関しては、やっぱり格差は出ております。  他方、暑い学校では、やっぱりタオルで汗を拭き拭き授業を受けていた。そして、小学校の低学年になれば、集中度が非常に鈍っているというような状況も見られました。そのあたりを教育の格差ととればとれるだろうというふうに思うんですが、その格差を是正すべき、香住小学校以外、小さな集団でございますので涼しく、6月までは格差はなかったのではないかなと思うんですけど、この7月の暑い中はどうしても授業についても格差が出てきたのではないかな。  ただ、学習においては格差が出ては困りますので、それぞれその格差を是正するために、いかにすればこの暑さを乗り越えて授業を受けれるかというような研究もいたしておりますし、できるだけ学力が落ちないように、教師のほうも力を入れて頑張っております。  ただ、先ほども申しましたように、中学生であればまだ我慢がきくわけでございますが、小学校の低学年になればなるほど、どうしてもやっぱり無理がきかないという状況は事実でございました。したがいまして、今後、これから涼しい日が出てくるのではないかなと思いますが、授業においては、いかにすれば集中して子供たちが受けてくれるかというようなところを、今後、力を入れて授業の格差がないように、教育の是正、格差の是正につきましても十分配慮して進めていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 続きまして、町長、浜上勇人君。
    ◎町長(浜上勇人) 見塚議員の再質疑でございます。先ほど申しましたように、東垣議員のところでも申しましたけども、先行して6月の見塚議員のご提案の後、何度も協議を重ねて教育委員会とも協議をしてまいりました。今議会で設計をさせていただく。これは全部の学校についての分でございますし、12月の議会で5校園、先行して補正予算で対応してまいりたいというふうに思います。  問題となりますのは、議員からもご指摘のありましたように、但馬一円がこういう状況でございますから、限られた業者数の中で、本当に3月の議会に当初予算をご承認をいただいたとしても、本当に暑い時期、3月予算で認めていただいたものを年度内にしたらいいというようなものではございませんので、そのことについての課題も内部で協議をさせていただきまして、私から副町長に指示をしておりますのは、まず、入札審査会で今後の12月の補正、それから来年の当初、それから、また債務負担行為も含めてどのようなやり方が一番実態に即しておるのかということをまず検討させていただいておりまして、もう既に協議に入っております。  6月までに全部の園をということになりますと、当初予算あるいは債務負担行為で今後の計画を立てる中で、業者の設置への能力でございますけども、これは、副町長に指示をしておりますのは、業界の団体の皆さんとこれが可能かどうかの協議、あるいは但馬内のほかの市町のそういう同業者の方々も例えば入札の中に加わっていただくようなことになるのか、そういうことも含めてまず内部で検討させていただいて、業界の団体の代表者の皆さんと協議を進めて、可能かどうかについても並行して検討させていただきたいというふうに思います。  来年の夏が過ぎてからできるようなことでは間に合いませんので、先ほど議員がおっしゃいましたように、事は子供のことでございますから、予算規模も莫大なものがございます。大体4億とか5億とかそのぐらいのお金はかかりますけれども、できるだけ早くに来年の6月に向けてエアコンが稼働できますような体制をとっていきたいと思います。さまざまな今後の経過につきましては、また後々の議会でもご議論をいただければというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 見塚修君。 ◎見塚 修(4番) 子供たちの健康と学習環境の確保、あるいは学校間の格差の改善を求めて、私の質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で見塚修君の一般質問を終わります。  次に、西川誠一君の一般質問を行います。  西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 一般質問を行います。通告に従いながら、一般質問を行っていきます。今回は、大きな項目3点についてでございます。  まず最初の質問です。香美町の地価の下落について問うというものでございます。その自治体の活力をあらわす指数として地価が挙げられると思います。その他いろいろな指数があると思いますけども、それが1つではないかと。毎年公表される香美町の地価の下落がずっととまってはおりません。昨年比マイナス6.20%という現状をどのように分析、判断して対応していかれるのですか。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西川議員のご質問にお答えをいたします。  地価の下落についてでございます。地価の下落につきましては、全国の人口減少、少子・高齢化などの課題を抱える自治体共通の非常に難しく、重要な問題であると認識をしております。  地価の動向につきましては、国土交通省が毎年発表しております1月1日時点の公示地価は、全国平均で住宅地がプラス0.3%、商業地がプラス1.9%、それぞれ上昇しております。住宅地は全国的に雇用、所得環境の改善が続く中、低金利環境の継続による需要の下支え効果もあり、10年ぶりに地価が上昇に転じ、商業地においても都市部を中心に店舗やホテル等の需要が依然として高く、3年連続の地価上昇となっております。  三大都市圏、東京、大阪、名古屋や地方の主要都市を中心に、地価上昇は全国的に広がりつつございますが、他の地域では、人口減少や少子・高齢化等を背景に地価は依然として下落基調にございます。  兵庫県県内の地価の動向につきましては、底がたく推移する神戸市、阪神地域を中心とする都市部と、人口減少や過疎化といった構造的な問題を抱える地方の二極化が鮮明になっております。全国的にも兵庫県内におきましても、都市部を中心に地価上昇の裾野は広がりつつある中で、但馬地域の地価は依然として下落基調で推移しており、但馬地域の公示価格は、住宅地が18年連続、商業地が23年連続で下落しております。香美町の公示地価は、平成30年1月時点で、ご指摘のとおり前年対比マイナス6.2%と下落率において県下でワースト2位となっております。香美町合併後だけ見ておりましても、毎年マイナス3%から8%の地価の下落を続けております。また、合併前の旧香住町から見ますと、平成12年から19年間連続で下落をしております。  ご質問の地価下落の現状をどう分析するかでございます。人口減少と少子・高齢化などによる地域活力の低下がその要因の1つであると考えております。人口減少、少子・高齢化問題は、生産年齢人口の減少や生産効率減少による地域産業の低迷、衰退、消費の減少など、地域経済全体が縮小に向かい、このことにより土地が下落していると考えております。この件につきましては、香美町だけの問題ではなく、人口減少という構造的な問題を抱えている地域共通の問題であり、この人口減少を食いとめ、町活性化のために現在進めております各種施策を積極的に推進していきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) そのとおりなんです。人口減少はやはり大きな問題となっている。そして、バブルと言われた時期からずっとマイナスなんです。町長、先ほど県下で云々という話がありましたけど、全国のワースト、ご存知ですか。全国の自治体が1,524市町村があるんです。全国でワースト3ですよ。その上にいるのが、県下のワースト1と言われた上郡町があります。全国でワースト3ですよ。実質公債費比率が騒がれたあのときと同じ現象なんですよね。きれい事では済まないと私は思うんですけども、この事実をご存知であれば、その辺のお考え、そして、もう一度ご答弁、お願いできますか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 町の活力が低下をしておってさまざまな要因から完璧な分析はできておりませんけども、そういうことが人口減少が大きな課題であろうと思いますし、特に税収の面につきましても、今年も30年度予算では、私どもの主要の税目であります固定資産税も六千数百万円の減収になるというようなことでございますから、先ほど答弁書で申し上げましたように、この対策といたしましては、人口減少を食いとめるための、今町が行っておりますさまざまな施策を推進をして、移住定住や若者定住も含めて、まだまだ途についたばかりでございますし、実効的な効果も出ておりませんけども、現行、今町が行っておりますさまざまな施策を推進していくことがこの地価の下落の歯どめにもなろうかと思います。  ただ一方で、地価の上昇というのが善であって、下落していくのは悪いことであってというような議論もありますけども、現行、こういう状況の中にあっても固定資産税が高い、そういうふうな思いを持っておられる町民の皆さんからは、税務課にも多くのそういうご意見は常に寄せられとるというふうに聞いております。  地価の下落、例えば多くの資産をお持ちの方、税金の対象、そういう方々は、例えば固定資産税が少なくなっていくことは、決して町として喜ぶべきことではないかもしれませんけども、そういうことでもって判断をなさる町民の方もおられるということでございます。我々としては、今議員からご指摘のありましたような全国でも指折りの下落率を誇っておるということでございますから、こういうことに歯どめをかけるために、現行、進めておる施策を積極的に推進して、少しでも町に活力が取り戻せるような施策を展開してまいりたい。これのほかに道はないというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 全くおっしゃるとおりでございます。でも、町長、今年がマイナス6.2、去年がマイナス6.26、その前がマイナス5.54、マイナス5.56、マイナス8.50とこの5年間だけで坪1万円下がっているんですよね。せなあかん、せなあかん、いいことをおっしゃる。でも、やっぱりほかの自治体もそうだったら、ほかの自治体がやらないことを思い切ってやる施策でなかったらだめじゃないでしょうか。今、人口減少、歯どめをかけるとおっしゃっていました。空き家対策、頑張っています。この施策だけじゃ、本当のじり貧になっちゃいます。これは一つの情報ですけども、今一極集中で東京に集まっています。東京の地価が上がっているようです。2020年、オリンピックが終わったら東京も高齢者がすごく増えるんです。現在も増えています。オリンピックが終わったら東京自体の地価も下がるんじゃないかって、そういう危機感を叫んでいる学者もいます。そうすれば、我々の土地はもっと下がります。  固定資産税のことをおっしゃいましたけど、固定資産税が払えないのは地価が安くなっている。高いからじゃなくて個人所得が落ちているからなんです。言っていること、わかりますか。個人所得が落ちているから、固定資産税が払えないとおっしゃる方がいらっしゃる。そりゃ、どんだけ下げてもいらっしゃいますよね。幾ら安くしてもやっぱり高いって言う方はいらっしゃると思います。  人口減少、そして人口構造です。生産人口が少ないんですから。私、一般質問しましたよね。生産人口、高校を卒業した人がみんな外に出ちゃうじゃないか。なぜですか。産業振興がないからじゃないですかと言いました。だから、私は、あるとき外国人の就労者をもっと入れたらどうだ、その若年層を定住させるために大学を誘致したらどうだと言いましたね。それなりに動いていただいていると思います。そのぐらいの思い切った政策がなかったらますます地価は下がっていきますよ。私はそのことを言っているんですよ。  一生懸命やっています、やっています、当然でしょう。我々も期待をかけて、浜上町長が出してこられる政策に対して、私も一度たりとも反対をしませんでした。何とかなるだろう。だけど、現実、空き家も大分増えてきました。空き家対策、Iターン、Uターン、やっておられます。去年いただいた私の資料、空き家対策の数です。空き家が3区で713、去年の8月に、私、資料要求したんですけど、地元、私は若松ですので若松のを見たら、そのときのデータが戸数3ですわ。それから増えている、減っている、あると思います。でも、私が住んでいる手の届く範囲30メートルのところに3軒、もう既にありますから。若松もそんな狭い町じゃないですから、もっと増えているんですよね。これから増えていきます。もちろんIターン、Uターンも大事でしょう。結婚問題も大事でしょう。基本的には、やっぱり産業に力を入れなければ、この町が魅力のある住みやすい町にはならないのじゃないかというふうに思っています。いろいろな施策をやっておられますよ。  隣の豊岡のことを言ったらまた言われるかもわかりませんけど、例えば、住んでもらいたいから、子育ての人たちに無料化の今やっていますよね、医療費の無料化。豊岡はやってないんですってね。なぜかといったら、それが実効的な定住対策につながってないという首長の判断です。それがあるから香美町に住みたいという実効的な政策ではないと豊岡市長は言っておられます。それも一つの判断。ただ、浜上町長は、それが実効的な判断だと思われている。検証は常にやりながら、大胆なことを思い切ったことをやらなければ、ますます香美町は地価が下がっていく。地価が下がれば固定資産税も毎年のように100万円ずつ減っていく。一番安心できる収入はそこですからね。と私は思うんですけども、このことに関して、町長。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) さまざま率は違っても但馬地域全体がそういうような状況であろうかと思いますし、西播地域も同じような状況だと思います。それぞれの町がさまざまな施策をもってそういう人口減少対策をしておりますけども、なかなかそれが効果があらわれないのも事実でございます。但馬地域全体でも、オリンピックが開かれるたびに1万人ずつ人口が減って、ピークだった27万人から今はもう17万人を切るまで人口が減っておるような状況でございますから、これは、香美町にとどまらず、我々のような周辺部の過疎地域は同じような状況が全国的にあろうかと思います。  ただ、先ほども申しましたけども、実効的な施策、考え得るものはできる範囲で今一生懸命取り組んでおるつもりでございますけれども、それの効果がなかなか上がってないのが現状でございますから、これからもさまざまなことについて議員の皆さんからのご提案もいただきながら町の活性化に努めてまいりたいというふうに思います。  なかなか本当に大変大きな難しい問題でございますけれども、特効薬といいますか、決め手になるものは産業振興を声高に叫んでも、それを実行に移すための本当の施策、実行できるような施策がどのようなものがあるか、これからも職員と一緒に検討しながら、さまざまな問題解決に向けての動きを加速してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) ますます我々議員も含めて頑張っていかなあかんと思いますし、いろいろな形で提言もさせていただきたいと思います。先ほどもある人と話してたら、非常に町長、答弁うまいなとおっしゃっていましたよ。ただ、実行力がないと言っていました。実行力と発想力、私は、答弁が下手でも実行力のある人が好きですけど。私の好みです。  2問目に移ります。産業振興について問うというものです。但馬水産事務所の報告によりますと、昨年度の総漁獲量が29.5%減の8,028トンに対し、漁獲金額は4.7%減の約79億1,300万円であったという報告がありました。漁獲が減ると単価が上がるというのは当然のことですけども、それによって加工業者が利益を得にくくなっているというのが現状でございます。加工品の価値が上がれば、それによって魚価が上がっていく。これが非常に当町にとっても理想的な形ではないかというふうに思います。  それとつなげるわけではございませんけども、最近、香美町を取り上げるテレビ放映、一生懸命やっておられます。それについては賛同の声もよく耳にしますけども、季節外れのPR、シーズン終了前のPRなど的を射ているとは私は思っておりません。何を求めてのPRなのか、どこに照準を合わせているのか、町長の所見を問います。ただし、これは水産業に限ってだけの話としていただきたいと思います。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西川議員の2問目のご質問でございます。  議員ご指摘のとおり、但馬水産事務所から発表のあった但馬全体の結果と同様に、香美町における平成29年度の沖合底曳き網漁とベニズワイガニかご漁の総漁獲量も、前年度比8%減の5,617トン、漁獲金額は4.7%増の45億2,600万円でございました。漁獲量、漁獲金額ともに増減や多少の違いはございますが、但馬全体と同様に、香美町においても漁獲量が減っている一方で漁獲単価は上がっております。この傾向はベニズワイガニにおいて特に顕著でありますが、これは、香住観光協会や漁業関係者、香美町役場神戸営業所等が中心となって香住ガニのブランド化を目指してPRしてきた結果であり、また、民宿や旅館でも香住ガニ料理が扱われるようになるなど、これまで松葉ガニに比べて安価であったベニズワイガニのおいしさや価値が評価されてきたことによるものと考えます。  議員もよくご承知のとおり、浜での魚価と水産加工原料としての魚価は互いに相克関係にございます。但馬牛の繁殖農家と肥育農家の関係も同様でございますが、結局のところ、おいしさが評価され、値打ちの上がった原料を使ってこれまで以上により付加価値の高いベニガニ加工品を製造、販売することが今後一層求められてくるのではないかと考えております。  また、先日開催された香美町商工会が取り組んでいる「香住ガニ」プロジェクト委員会では、8月の香港シーフードエキスポや東京シーフードショーに出店した若手の水産加工業者さんからは、香住ガニの価値を改めて実感した、工夫次第ではもっと価値が上げられるとの意欲的な意見も出されたと聞いております。  いずれにいたしましても、近畿圏で唯一香住漁港だけで水揚げされるベニズワイガニは、香美町の優位な資源であり、町といたしましては、今後ともそのブランド化に向けた取り組みを進めていくことが重要だと考えております。  その取り組みの一つとして、テレビやラジオでのPRを行っているところでございますが、議員ご指摘の香美町を取り上げるテレビ放映をよく目にするが、季節外れのPR、シーズン終了前のPRで当を得ているとは思わないとのことでございますが、神戸営業所のテレビ番組等での香美町の食のPRにつきましては、食材の旬の期間中の誘客に向けた宣伝効果のある適正な時期の放送となるよう、マスコミへの営業に取り組んできております。  神戸営業所の取り組みとしては、旬の時期を外さないPRを行うため、マスコミへの情報提供を雑誌社へは2カ月前としております。また、ラジオやテレビにつきましては、情報が埋もれていくのを防ぐため、1カ月前の情報提供を行い、的確な時期を逃さず番組決定となるよう職員がテレビ、ラジオ局への働きかけを行うこととし、積極的な活動を行っております。  マスコミへのPRの考え方としましては、旬な時期に記事やテレビ放送を行っていただくことで、町内への誘客につながるよう取り組むこととしております。しかし、現実といたしましては、テレビ、ラジオ局の番組スケジュールの調整などにより、やむなくシーズン終了間際の放送となる場合もございます。しかし、視聴者の皆様の中には、今シーズンは無理でも来シーズンは香美町へ行ってみようと旅行計画を立てていただいたり、香美町の素材や資源を知っていただき、何かの機会に香美町へお越しいただけるなど、来年度以降の誘客につながるものだと考えております。そういう考えを基本に、テレビ局、ラジオ局などのマスコミ対応を行っており、少しでも香美町のPRになるものであれば、積極的に取材対応しているところでございます。  今後も、香美町のPRにつきましては、関係部署との情報共有、関係団体との連携を深める中で適正な時期に行い、香美町の認知度アップを図っていく中で、一次産業を基軸とし、二次産業への拡大を図り、三次産業の活性化につなげていく地域内の経済循環を一層高めてまいりたいと考えております。そのためにも、京阪神でのPRのほか、今後は東京方面への活動範囲の拡大も視野に入れていき、最小限の費用を投じてでも最大の効果を生むよう取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) テレビで放映することが私は悪いとは言ってないんですよね。テレビは、私も夕方、ニュースを見ます。そして、昨日、香美町のテレビをやっていた。明くる日は違うところのをやっているんです。その次はまた全然違うところのをやるんです。だけのことなんじゃないですか。それによって、私は、何を、どこに照準を合わせているんだと言ったら、町内への誘客とおっしゃいました。ということは、観光に照準を合わせてやっているということの解釈でよろしいのでしょうか。その確認だけお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 観光だけということではございません。例えば水産加工会社の皆さんがつくられる製品、これの素材は、あくまで香美町のカニであったり、魚であったりということでございますから、そういうものを都市部に認知をしていただくことで、香美町産の水産加工品や、香美町に来られるお客さんが増えたり、そういうことを目指してやっておるところでございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 香美町内で消費できる、する水産物がどのくらいあると思われますか。我々加工業者が外部に出している商品のうち、どのぐらいの割合があるとご存知ですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 詳しいことは把握はしておりませんけども、大部分が都市部への出荷の製品だろうというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) そうなんですよね。確かに町内にお見えになる方、そして、テレビをご覧になっている方がおいしそうだな、一度は行きたいな。そりゃ、うまいと私は思っていますよ。おいしいですよ、確かに。どこに照準を持っていくかによって商品の売り方が変わってくるんです。今、町長がおっしゃったように、大多数が都会のほうに出るというのが今の加工業者の現実なんです。一部が地元で消費される。大多数を売る人間が、加工業者、今、一次産業から二次産業、二次産業から三次産業とおっしゃったけども、三次産業からいってるじゃないですか。一次産業に商品を売っているじゃないですか。二次産業、無視しているんじゃないですか。  私、先ほどおっしゃった商工会がこの間香港に行ってこられたときの報告書、それとアンケートとかをいろいろ見せてもらいました。すばらしいですね。香住ガニの商品を売るんですよ、製品を。二次産業を売り出してくれているんです。それによって香住ガニの原料、漁業者がとってくる香住ガニの原料が高くなる。これが私は普通だと思っているんです。それが経済だと思っている。今、町長のおっしゃっているのは、三次産業を主体にしながら一次産業も上がっていく。二次産業はどうなるんですか。考えたらわかることじゃないですか。だから、町内の経済を活性化しようと思ったらバランスよくやらなければだめだと私は思っているんです。その一つの例が、この間、テレビで取り上げていただいたハタハタとホタルイカ。いいことをやるなと思っていました。そしたら、加工業者のうちの1人が言いました。あの放映の後、じゃんじゃん電話がかかってきたと。ハタハタ、そんなにとれているんか。ハタハタそんなとれているんかって、5月は全然なかったですよ。すごい相場をしてましたよ。  だから、そういうふうな間違った報道にもなる可能性もある。原料そのものだけを、そして、誘客のために知名度だけを考えていくと二次産業は潰れるということを私は言っているんです。現実、そうじゃないですか。3割近く量が減っているのに金額は5%ですよ。誰にしわ寄せが行っとるんですか。  先ほどおっしゃっていた観光客、効果は今すぐには上がらないとおっしゃった。私、観光業者の皆さんに聞くんです。ああいう放映があったけど、どうだ、増えたって。ほとんどがいいえと言います。ましてや減ったと言っていますよ。どうやら間違っているんじゃないかと私は思っています。そういうことを含めて、一次産業、二次産業、三次産業のかかわり。町長自体が思っておられるより、町を活性化する、産業を活性化する。今は水産ですけど、水産を活性化する方法として私が言ったことと差異があればお答えいただきたい。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 我々が、神戸営業所も含めて観光商工課が中心となって香美町の素材を売り込むというのは、香美町から水揚げされる海産物、カニを含めて今よりもっと知名度を上げて、香住のカニ、香住の魚、そういうものを認知度を上げてもっと産地としての部分を盛り上げていきたいという思いでしておりますから、先ほど議員がおっしゃいましたように、香住の浜で揚がります、仮に香住ガニも含めてですけども、大部分は加工屋さんの出荷なさる製品であろうかというふうに思いますけども、ただ、魚価の上がることについて、これは決して香住に来られる観光客が増えたからどうこうというものでなしに、水産事務所の資料をいただきますと、日本海側沿岸のベニズワイガニの拠点、さまざまないろいろな港、香住の港と同じようにベニズワイガニの価格は近年になってから、グラフでいきますときゅーんと上がって、大体同じ傾向であろうかというふうに説明を受けたところでございます。  それと、原料の価格が高騰して水産加工業者の皆さん、大変厳しい思いをなさっておるということは承知はしておりますけども、ただ、その相場をつけておられるのも水産加工業者の皆さんですから、このことは、私は香美町に揚がるベニズワイガニ、香住ガニというものが観光客の消費は少ないとは言いながらも、さまざまな場面でそのことを香美町に揚がる水産物をさまざまなところでPRすることによって認知度も上がって、需要が高まって加工屋さんの求められる原材料が上がっておる。このことは、私は決して悪い方向ではないというふうに思いますし、我々のような零細民宿でもベニズワイガニというものはここ近年、相当高騰しておりますから、宿泊費に占める原材料価格も高騰しておるわけでございますから、構造的には同じ問題を抱えておるというふうに思います。ただ、その相場をつくっておられるのも実際のところは水産加工業者の皆さんが競りで買って、そういう価格の高騰を招いておるわけでございますから、需要は私はあるんだろうなというふうに思います。確かに市場出荷ですとか、なかなか厳しい中でも逆水を食らっても出荷をしなければならない部分も確かにあろうかと思いますけども、全体的には私は香美町の生産する特産物やカニや魚介類が高騰化する。これは、私はいい方向に進んでいるのかなというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 産業振興にとっていい方向に進んでいるとおっしゃった。間違いないですね。じゃ、この路線はずっと続けていくというふうなことでよろしいんですね。  それで、おととしだったですか、町長、ご存知だと思いますけども、松葉ガニがすごく高騰したじゃないですか。民宿さんが、自分のとこは地元の松葉ガニを使ってこれだけの値段でやりますよという値段が合わなくなった。最初に売りますからね。最初にまず、お1人様、例えば何ぼとか幾らとか、1泊2食で何ぼとかってやりますよね。それが合わなくなった時期があったじゃないですか。高騰すればいいという話じゃないんですよね。それ、値段をつけておるのは加工業者とおっしゃいますけども、それで、その民宿の方もそれで商売できん。じゃ、高くしたらいいんじゃないのと言ったら、高くしたら客が来んようになると言いましたわ。ご存知でしょう、そういう話。あったでしょう、そういう時期が。加工業者ばかりが値段をつけとると言いながら、それは、安く買って利幅があるのと、ぎりぎり買って利幅があるのと、同じ商売をやっておられてわかると思いますけどね。だから、答弁が上手だとおっしゃるのかもわからない。だけど、私はこたえませんね。それじゃ、加工業者はたまったもんじゃないですね。だから、全てがそういうふうな状態になる前にもう既に上がってしまっているということなんですよ。わかりますか、言っていることが。そういう現状だということです。別に私は訴えていくわけじゃなくて、その現状をもっとしっかりと考えて、どういうふうな形で一次産業、二次産業、三次産業を育てていくかというのが産業振興の基本であると私は思っていますので、加工業者が値段をつけておるからそれだけの値段だとおっしゃられたら、私は、もう次、言う言葉がありませんので、もしお答えになるんでしたらどうぞお答えください。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 香住ガニも松葉ガニもそうですけども、町の例えば観光商工課が推し進める地元産品を売り出すための方策が功を奏して今の魚価があるのではないというのは先ほど申したとおりでございます。ベニズワイガニ、日本海沿岸の青森から山口までの各主要産地のカニの価格も同じように上がっておりますし、松葉ガニにつきましても、どの港も同じような状況であろうかと思いますので、これは、香美町の推し進める施策だけによって香美町の香住の港だけ値段が高いわけではございませんから答弁申し上げたまででございまして、ただ、地域に揚がる特産物を今以上に全国に知らしめるために、マスコミも含めてさまざまな町の産品を売り出すための努力は、今までの方向は決して間違ってないというふうに思います。現行のカニや魚の魚価が高い、このことをもっても香美町がこういう方向を路線転換してほかの方向に行くのかといえば、私は、それは逆だろうなというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 大変よくわかりました。私の考えとはまた違うんだなというふうなことがはっきりわかりましたので、これ以上議論しても、言った言わない、思った思わないになりますので、そういうふうなことで、3問目に移ります。  東京オリンピックの聖火リレーについてということで、3問目、質問を出しております。2020年には東京オリンピックが開催されることにより、各業者、各自治体は既にしのぎを削って競争をしております。当町もキャンプ地誘致にいち早く着目し準備しているが、現在の進捗はどうか。  これは題目とは少しずれます。今日の新聞を見ましたら、豊岡市がボートの誘致、ドイツチームの誘致に成功したと大々的に出ていました。これは隣の町の話なので、うちの町はどうなんだろうかなということが心配になります。  そして、また、オリンピック聖火リレーは、2020年3月26日に福島県を出発し、以後全国を回るという報道がなされて、兵庫県には、鳥取県から受け継ぎ5月24日から25日にかけて通過し、京都府にリレーする予定となっておるそうです。この機会にリレーが香美町を通過するように直ちに働きかけることが必要であると思いますが、そして、このことを活用し、よい企画をすれば香美町にとってはよい思い出となり、また、町外に対しても絶好のPRとなるであろうと思います。現時点での状況及び今後の検討など、町長の所見を伺うものでございます。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西川議員のオリンピックの聖火リレーについてとキャンプの関係でございます。  事前キャンプの誘致活動は、フランスアーチェリー連盟会長の意向により、連盟のオリンピック準備プログラムの決定後となる来年1月に渡仏し、トップセールスを行う予定としております。トップセールスでは、招致への思い、練習の環境、現地視察への招待の説明と要望の聞き取り等を行うこととしております。また、プレゼンテーションの内容については、香美町出身の有識者の方に誘致に向けた手法をご相談し、アスリートの目線で香美町のキャンプ地をPRしたほうがよいなどアドバイスをいただいております。このため、実際のアスリートの考えを反映させるべく、オリンピックメダリスト、関西大学アーチェリー部総監督、東京オリンピック施設コンサルタントの方にお会いする中、多くのご意見をいただいております。  意見では、練習場においてフォームをチェックするための大型の鏡の設置や、風向きを知るための旗の設置、リラックスできる散歩コースの提供、また、不安なくキャンプ地で過ごしていただくためのメディカルの相談準備などとなっております。本年6月には、香美町2020東京オリンピック・パラリンピック事前キャンプ招致推進委員会を開催し、1つとして、アスリート目線でのキャンプ地についての聞き取り結果の報告。2つ目に、プレゼンテーションの手法、内容について。3つ目に、今後の取り組みについて協議する中、委員会では、皆様からのご意見を参考に今やれるべきことを全てやり切り、委員会で検討を重ね、11月までにプレゼンテーションの資料等をつくり上げ、フランスアーチェリー連盟へのセールスに臨んでほしいと意見をいただいております。  聖火リレーにつきましては、オリンピックの大会期間中、聖火台でともされ続ける聖火をギリシャから開会式会場まで運ぶリレーが日本全国47都道府県で実施をされます。ご質問にもありましたとおり、兵庫県は5月24日、25日の2日間の日程で通過する予定でございます。  兵庫県におきましては、聖火リレーの円滑な実施を目的として、東京2020オリンピック聖火リレー兵庫県実行委員会が設置され、県内におけるルート選定が行わることとなります。ルート選定は、安全な場所でできる限り多くの人々が見に行くことができ、また、地域が国内外に誇る場所であり、聖火が通ることで人々に新たな希望をもたらすことができる場所が基本的な考え方とされ、1市町当たり2、3キロ程度となっております。  香美町におきましては、聖火リレーを行うことで町民に特別な体験の場を提供できること、また、IOCが定める聖火リレーの目的には、リレールートの各都市は、聖火通過の当日にはオリンピックの開催都市になるとされており、多くの町民にオリンピック参加への機会をつくり得ることができると考え、JR香住駅から山陰海岸ジオパークとなる岡見公園を通り、香住漁港東港までを走るルートを聖火リレー兵庫県実行委員会に要望をしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西川誠一君。
    ◎西川誠一(7番) 既に県のほうの実行委員会にはそういうルートを提案されておるということで、認識でよろしいんですか。  その辺の話で、町長もご存知のように元ミズノの副社長の上治丈太郎さんという方に実は先月お会いしてきました。上治さんは、今、東京オリンピックの参与をされていまして、そして、例の聖火リレーの委員会のメンバーです。やっぱり頼みに行く人はしっかりと頼んでいくほうがいいんじゃないでしょうか。上治さんが豊岡のスポーツアドバイザーになられたのが去年の12月。私も新聞報道で知って町長にお話しさせていただきました。そのときに町長は、香美町出身の上治さんが豊岡のアドバイザーになられたのは私の熱意が足らんかったんだとおっしゃいました、議事録を見てみたら。そして、私が、香美町のアドバイザーにもなっていただいたらというふうな質問をしたら、豊岡市がお願いしたようなアドバイザーとかへの就任、例えば香美町のオリンピックに対する特別顧問への就任ということははっきり申し上げて、そこまで頭が働きませんでしたともおっしゃっていた。今回も、委員の1人が香美町出身者ですからね。もう既にそちらのほうにはお願いに行っておられると思うんですけども、その辺はどうなんですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 上治丈太郎さんには、まだその聖火リレーのことについてもお願いには上がっておりません。ただ、前回にもご質問をいただきました豊岡の関係のスポーツアドバイザーというのは、オリンピックの招致だけの委員といいますか、アドバイザーになっておられるわけではございませんので、自治体の規模もございますし、市民や学校の生徒さんの数にも大きな差がございますので、豊岡市で当てはまることを香美町がそのまま同じようにという考えは持っておりません。  我々としても、今までも有形、無形のお力をいただいております。町出身者でIOCの委員であったり、東京オリンピックの参与であられたりということは十分承知はしておりますので、機会を得てさまざまなことで相談するべきことは相談もさせていただいておりますし、これからもお願いに上がる機会は多々あろうかと思います。  ただ、公的な申請の仕方として、兵庫県の委員会に今申し上げた香住駅から東港までのルートを申請させていただいておるということでございますから、これから機会を得て、また上治さんにもお目にかかる場合、こちらからつくらせていただいて、またご挨拶にも行かせていただかなければいけないというふうに思っております。  実は、せんだっての先ほどの災害の話でもございましたように、7月のかかりに東京美方会がございました。そのときには、また上治さんにお会いできるかなと思いまして、さまざまなお願いすべきことも整理をさせていただいたりしておりましたけども、大雨の特別警報が出るというような予測になっておりましたので、出張も取りやめにさせていただきましたから、いずれかの機会にまた副町長、教育長とも相談しながらあわせてお願いに行く機会をつくってまいりたいというふうに思います。ただ、上地丈太郎さん、いつもこのことでいろいろとお骨折りをいただいておりますが、一番当初、私どもからさまざまなお願いをしたときに、幾ら出身町であっても、IOC委員、あるいは東京オリンピックの参与という立場で特定の、何ぼ自分のふるさととは言いながら、特段の個別的なことは立場上できないということを一番最初に前提として承っておりましたので、そのことでいろいろと香美町が、私どもの町のことだけに何回も何回もお願いに上がるというのも一番最初に伺った話からしますと、少し遠慮申し上げたというところも実態としてはございます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 町長、すごく行儀がよろしいですね。そういうふうな形でトップとして、やはり得るものは得る。中貝さんが上治さんをアドバイザーにされたときは、何度も何度も足を運ばれたそうですよ。そして、この間、上治さんが、実は東京香住会とうちの加工協、加工協が東京でシーフードショーがあった折に向こうからのお誘いで一緒に親睦会をしたんです。上治さんに、向こうのほうから準備して乾杯の発声をしていただきました。その冒頭の挨拶の中に、豊岡にはしょっちゅう行くんだよと言っておられました。残念ながら香美町、一切来ません。行きませんとはっきり言われました。ショックですよね。豊岡、しょっちゅう来られるんですって。香美町、声をかけないから来られんじゃないですか。ふるさとじゃないですか。わざわざ町長が行かなくても、こられるついでに寄ってくださいよって話をすればいいんじゃないですか。最初からがつがつとしたような形ではできないとおっしゃったけども、それが上手なやり方じゃないですか。  7月6日と東京美方会ですか。そのとき、私は東京にいましたけど、災害の関係で会えなかった。会えなかったんじゃなくて、東京に行かれることはしょっちゅうあるんじゃないですか。その都度アポを取ってでも、お話ししながら、そして、今の情勢を知りながら、豊岡は、アドバイザーになったときに何をお願いするかということを市長がおっしゃっています。主に事前合宿や強化合宿、聖火リレーの誘致など東京オリンピック、パラリンピックでの取り組みの推進や各種スポーツ教室におけるトップアスリートの招聘。その段階で、既に聖火リレーのことを豊岡は言っているんですよね。  兵庫県に実行委員会があるから、それに委ねて私の案はこうです。で、向こうに決めてもらいますじゃ、やっぱりおもしろくないじゃないですか。例えばルートにしても、町民でもそういう思いのある人はかなりいるんじゃないかなと思っています。  実は、この間、議員同士で話してたら、すいません、岸本議員でしたね。東京オリンピックのときにリレーの選手に選ばれなかったって。くじで負けたんですか。何かそんな話をされた。もう60年近く前のことを今でも覚えておられるんですよ。すごいイベントだと思うんです。子供たちに夢を与えるには絶好の機会なんです。それを兵庫県の推進委員会にはこういうふうなルートを通ってくださいだけで済むのかな。ぜひとも香美町の中心地を通っていただいて、そして、みんなで盛り上げるんだという機運を高めんかったらだめじゃないかと思います。  そのとき、上治丈太郎さんが言っておられました。我々みたいな人間が来てもだめなんですよ。浜上町長次第だとおっしゃっていましたよ。この場をおかりして伝えておきます。浜上町長次第なんですよ。副町長じゃだめなんですよ。それもバックに応援団がいっぱいついてああいうリレーにしようよ、こういう聖火リレーにしようよって思いを込めてぶち当たってきていただけんかなと私は思っているんですけども、やるって言われたら、そうですかとおっしゃった。前回もそういうふうな発想がなかったんですね。今回もそういう発想がない。残念だと思うんですけども、この場で、やはり香美町内を通っていただくんでしたら、本当に盛大にみんながよかったなと一生思い出に残るようなリレーにしていただきたい。そのためには、先ほど言いましたように、町民の皆さんの意見をしっかり聞きながら、兵庫県の実行委員会に任せてあります、そうやって言ってありますじゃなくて、「こどもたちに夢と未来をつなぐまち」でしょう。子供たち、東京オリンピックのリレーが通ったら、そりゃ、いい思い出になりますよね、教育長。私もオリンピックに出ようかという人間が出るやもしれませんし、夢を語りますよ。最近、報道で、オリンピックに出さないわよなんていうことを言った、言わんという話が出ています、体操で。オリンピックに出しましょうよ、我々の町から。その夢をつなげるにも、ぜひとも立派なすばらしい思い出に残るような聖火リレーをぜひ香美町を通っていただいて、そして次に引き継ぐというふうに私は夢物語を描いているんですけども、その辺、どうですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まずは、県に申請をさせていただいて、香美町内を通るような申請をしております。この実現に向けて、今議員がおっしゃいましたように、さまざまな努力はしてまいりたいというふうに思います。  上治さんの関係も、さまざま担当の部署も今までの経緯についても、説明もせんだってこの質問に向けていろいろ聞かせていただきました。我々としてもお願いすべきことは今までもしてきたつもりでございますし、これからも上治さんのお力に頼って、私を中心にしてお願いにもまた上がってまいりたいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西川誠一君。 ◎西川誠一(7番) 以上です。終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で西川誠一君の一般質問を終わります。  次に、藤井昌彦君の一般質問を行います。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 6番、藤井昌彦でございます。議長の承認を得ましたので、通告のとおり、9月定例会一般質問をさせていただきます。  初めに、北海道における地震、台風21号、西日本豪雨等、予期せぬ災害により亡くなられた方々へ、心からご冥福をお祈りいたします。また、被災された皆さんに心からお見舞い申し上げます。一日も早い復興を願っております。犠牲者の無念、それと、残された家族の悲しみを思うに、我々は突然のこの予期せぬ災害に対し備えていくと。そういう覚悟を持つ責務があるというふうに思っております。  この質問を当初つくったときは、西日本豪雨災害を念頭にしてつくったんですけども、それから台風21号、それと北海道の地震というふうに、今は、本当に何が起こるかわからない、そういう状況にあります。想定内というような言葉があるんですけども、そういう概念というのはなくなってるんじゃないかな。本当にどんな危険が襲ってくるかというのがわからないというのが今の現状じゃないかと思うんです。  それで、私は、強く思うのがリスク管理、リスク分散というのができていなかったというのが、この災害でごっつい感じるんですよ。今、現代社会はライフラインが整っている。でも、そこの歯車が狂ったら、本当にみんな困ってしまう。例えば電気が来ない。そうなると、病院に入院している患者さんはどうなるんですか。透析を受けている人というのは、2日に1回、絶対にそういう機械を通さないと死んでしまうというふうなことになってしまいます。  その点、香美町で、今回の台風21号で香住区の一部が停電になったというふうに聞いております。そのときは、台風がすごく接近してて、避難された住民の方は本当に不安な夜を過ごしたんじゃないかなというふうに思うんですけども、その避難場所になった公民館は、聞くところによりますと発電機があったというふうに、今回、それで香美町の場合はよかったかなというふうに思っておるんですけども、そういったことが身近にありまして、その中で質問をさせていただきます。  1、災害時の対応についてです。1番、非常時の電源対応は。2番、指示命令機能バックアップ対応は。3番、ライフラインバックアップ対応は。4番、情報管理のバックアップ対応は。5番、避難所のダンボール製簡易ベッド、仮設トイレ、それと携帯トイレ、マンホールトイレ等の対応はということで、4問、まずお願いします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、藤井議員の災害時のバックアップ体制のことでございます。庁舎の非常発電装置は連続運転72時間可能な自家発電設備を整備しております。この発電設備により、庁舎共用部の照明、各署重要機器、火災報知器、電話主電源、ネットワークサーバー等、防災無線、フェニックス防災システムの電源としております。地域局におきましては発電機で対応をしております。  指示命令機能バックアップにつきましては、地域防災計画において、総括責任者である町長が不在の場合は副町長、防災安全課長、総務課長の順としております。また、災害対策拠点施設として、本庁舎、村岡、小代地域局としておりますが、庁舎が使用できなかった場合の代替施設については指定はしておりません。今後、早急に検討していきたいと思います。  ライフラインバックアップ対応でございますが、上下水道施設における停電時の対応としましては、主要施設において非常用自家発電設備を整備しているところでございます。なお、水道施設においては、通常使用時の12時間分は配水池にためることとなっております。また、水道施設が被災し、水を送ることができなくなった場合でその影響範囲が小規模の場合は、香住上下水道協同組合と連携し、給水車を現地に設置、給水用ポリ容器を配布する等の対応を行うこととしております。また、影響範囲が大規模となる場合は、兵庫県水道災害相互応援に関する協定に基づき、応急給水作業等の応援を受けることとなります。  下水道施設が被災した場合でその影響範囲が小規模の場合は、維持管理業者と連携し、対応することとしております。また、影響範囲が大規模となる場合は、下水道事業災害時近畿ブロック支援に関する申し合わせに基づく支援を受ける中で対応することとなります。  停電の対応といたしましては、事業者より情報を入手し、防災行政無線、防災ネット香美により情報を伝えてまいります。また、事故や災害により道路が通行できない場合も同様、住民にその情報を伝えていくこととしております。  電算システム等の情報管理バックアップ体制ですが、毎日の各システムのデータバックアップはもとより、当地域での大規模災害に備え、平成26年度から重要データを遠隔地で保管するバックアップ体制も整えております。停電時には、システム及びデータ保護のため、各サーバーには無停電電源装置を備えるとともに、非常用発電設備により、長時間の停電時においてもシステム及び機器の保全、保護の体制を整えております。電算室と本庁、小代地域局を結ぶ通信回線においても、災害により通信遮断等が発生した場合に備え、バックアップ回線においてシステムの安定稼働が行える環境を整備していますので、窓口等の業務が停滞しないよう対策を行っております。  災害に備えた備蓄品につきましては、現物をそれぞれ補完する備蓄と必要な物資を調達する流通在庫備蓄で備蓄することとしております。現在のところ、簡易トイレにつきましては、災害時応援協定を結んでいる団体がございますので、避難所で必要があれば、その協定に基づいて運んでいただけるものと思っております。段ボールベッドにつきましては、今後、企業、事業所等と協定を締結し、救援体制を整えてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) いろいろと多岐にわたってお答えいただきました。その中で、本庁は非常用電源があるということなんですね。ほんで、地域局は発電機ということで、この本庁の非常用電源はこの建物の何階にあるのか。それと、そこは耐震補強はできているのかというところをお聞きしたい。それが1点。  それと、村岡、小代の地域局は発電機ということなんですけども、それは、72時間対応ができるのかどうか。それも、その発電機は何階にあって、耐震は小代地域局はできてないと思うんですけども、地震による対策ができているのかということをちょっとお聞きしたいです。  それと、情報バックアップで遠隔地にバックアップ体制を持ってきているということなんですけども、具体的にどこなのかというのが今の答弁の中でわからなかったので、その辺、もう一度お聞かせ願いたいです。 ◎議長(上田勝幸) 防災安全課長、島崎景仁君。 ◎防災安全課長(島崎景仁) 庁舎の非常用発電設備でございますが、本庁舎の設備につきましては、附属棟の横に発電機を設置をいたしております。その施設が耐震となっているかは私のほうではわかりませんが、耐震対応にはなってないと思います。  あと、地域局の発電機につきましては、携帯といいますか、持ち運びできる発電機でございますので、72時間の連続運転はできずに最大で24時間程度だと思っております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) すいません。もう1回、建物の何階にあるのか教えていただきたいと思うんですけど。 ◎議長(上田勝幸) 防災安全課長、島崎景仁君。 ◎防災安全課長(島崎景仁) そちら、附属棟の並びにありますので、1階とか2階とか、見ていただければ川沿いにあります。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 企画課長、水垣清和君。 ◎企画課長(水垣清和) 情報管理のバックアップですけれども、遠隔地ということで、滋賀県のほうに電子自治体推進協議会で共同で保管をしております。  以上です。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 今の答弁のように、やっぱりバックアップというのはこういう災害時には必要になってくると思うんです。といいますのが、今回の北海道の地震なんですけども、これで北海道全域がなぜ停電になったかというと、苫東、大きな火力発電所があったんですね。苫東厚真火力発電所が北海道の約半分を持っていたと。これが被災したために全部の電力をとめることになったというふうなことです。そういうときに、やっぱり小規模でもたくさんつくっておけば、今回のようなことにならなかったというふうに思います。  それと台風21号で、関空にアクセスが1つしかない橋にタンカーがぶつかって破損してしまったと。これで、その橋には鉄道もあって道路もあってというようなところだから、集中しているために空港の機能が使えなくなってしまったと。鉄道というか、電車と車の道を2つつくっておけばこういうことにはならなかったと。やっぱりリスク分散といいますか、そういうリスク管理というのが非常時には重要になってくると思います。  それと、関空の場合なんですけども、なぜ停電になったかというと、非常用電源が6台のうち3台が冠水してしまったというふうに出ているんです。これは、東日本大震災のときに、仙台空港はそれを教訓にして高台に非常用電源を持ってきている。その辺で、やっぱり水につかるおそれのあるところは4階とか5階とか、そういうところに非常用電源を持っていくべきであるし、やっぱり耐震補強といいますか、アンカーボルトで耐震の建物に固定していく。これも必要になってくると思います。  平成27年に、総務省の消防庁が全国の地方公共団体に、災害対策機能の維持に係る非常用電源の確保に関する緊急調査結果というのを出していまして、そのとき平成27年では、市町村では15.2%が未設置で、浸水のおそれのある市町村で対応がされてないところが38.9%、地震対策がされていないところが26.3%、使用可能時間が24時間未満の市町村が46.5%。やっぱり72時間、3日間というのが望ましいというふうに出ております。  そういう面で、本庁には非常用電源があるんですけども、小代地域局と村岡地域局には発電機だけということなので、その発電機を増やすというか非常用電源ぐらいなレベルにもっていくということは可能なのか、その辺を町長の考え方をお聞きします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 本庁の非常用電源あるいは可動式の発電機で対応しておる地域局、現行の装備を点検する中で不備があるとするなら大規模なものに改修していく必要はあろうかと思いますけども、現行、今、特段発電機の性能あるいは能力が村岡地域局や小代地域局の対応できないものではないというふうに聞いております。現行問題があるとするなら、これは改修の必要はあろうかと思います。  本庁については、現行のものは冠水してもいいようなところに設置をしておりますので、そういう対応はできておるというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 小代地域局が今度改築というふうな、前回の一般質問のときにありましたけども、そういう非常用電源というのをそこにつけるお考えはありますでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 小代地域局の改修といいますか、改築に当たっては、そういうことも含めて防災対策にも万全を期した体制で庁舎の建築に臨みたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) このリスク管理というのには、昔、アメリカで格言がございまして、たまごを1つのかごに盛るなという格言がございます。なぜかというと、1つのかごにたまごを全部盛って、それが落ちちゃったらたまごが食べれなくなっちゃう。ですから、例えばかごを2つ、3つにたまごを分散して置いておけば、1つ落ちてもほかのたまごで生活できると。そういうふうな、これがリスク分散投資というか、投資の世界の格言なんですけども、やっぱりそういうことというのはこういう災害のときには大変役に立つというふうに思っております。そういうのを思いながら、次の質問に行きます。  さきの西日本豪雨で、犠牲者の傾向に7割が60歳以上の高齢者で、10歳未満の子どもも6人だった。この災害弱者の原因は、自力避難、行政無線の聞き取り、スマホ情報の把握が難しかったと考えられます。これを踏まえ、町の対応をお聞かせください。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、藤井議員のご質問でございます。  7月豪雨では、洪水や土砂災害が多発し、犠牲になられた方は230人と甚大な被害となりました。うち倉敷市内では、亡くなられた方の91%が65歳以上であり、新聞報道によりますと、自宅で亡くなられた方が多かったようで、就寝中に2階への避難、垂直避難がままならなかったのではとありました。  住民への避難情報の伝達は、避難準備、高齢者等避難開始を時期を逸せず早目、早目、発令することにより、災害弱者が避難するための時間を確保できるようにし、また、避難方法として、町地域防災計画に指定されている避難所だけでなく、近隣の安全な場所への避難、自宅の2階など安全な場所へ避難する屋内安全確保も避難行動の一つであることも周知してまいりたいと考えております。  避難勧告等を発令する際は、防災行政無線や防災ネット香美、町のホームページにより情報を伝えておりますが、その際には、より簡潔にわかりやすい情報を出すようにしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 災害時の情報というのが、うちも80歳以上の母親と父親がおりまして、耳が遠いものですから会話がごっつい成立してないようで、最後は成立するというふうなところになっておりまして、やはり行政無線なんかも、火事のときにその他火災というのを、あれは何て言っておったんだよということで議論になりまして、ある方が、あれは「草田火災」だという人と、あれは「その他火災」だというのを聞きにくいというふうなこともありました。だから、やっぱり今回の西日本豪雨のときも、行政無線がちょっと重なって聞こえて何を言っとるのかわからへんかったというふうなこともあったというふうに報道されています。  それと、先ほど町長、言われましたように、体の不自由な方や高齢者の方が垂直避難といいまして、1階から2階に避難することができなかったというふうなことが取り上げられています。やはり言いますように、早目、早目の避難ですね。  私は、これで提案があるんですけども、やはりSNSを使っている人というのは写真とか画像をすぐ送ることができるんです。それとか、雨雲レーダーというのがありまして、それも瞬時に見えると。香美町のホームページの災害のそういう情報もピンポイントでわかってくると。だから、そういうことがわかるようなタブレットの大きいやつをお年寄りの方に配ってそれを使ってもらうとかね。例えば自宅での避難というか、1階から2階に上がれない人、その人を早目に避難させるようなそういう訓練、こういったものをやっぱりやるべきじゃないんかなというふうに思うんですけども、そんな考えはありませんか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) お年寄りにそういう機器を町からというようなところは現行でまだ考えておりません。そういうのも100%利用が可能なのかというところも考えますと、なかなか難しいというふうに思います。ただ、早目、早目の避難、議員がおっしゃいますような体制づくりについては、さまざまな課題を抽出しておりますから、できるだけ町民に避難をしていただくような早目、早目の情報伝達。  それから、防災無線の聞き取りにくいということにつきましては、このたびの夏からかけてのさまざまな災害については、役場に直接そういうことで苦情があったということも聞いておりません。我々も先ほどの7月豪雨なんかのときは3日ぐらい役場に詰めておりましたし、台風のたびに警報が出るたびに防災安全課はもとより多くの幹部職員がついておりますけども、管内にも、適宜放送されます防災無線は流れておりますから、職員も落ちついて肉声で放送するときもゆっくりとわかりやすく放送ができておるということでございますから、特段今の放送体制には問題はないと思います。ただ、Jアラートの機械的な物言いについては、たまに町民の皆さんからいろいろなご意見はございますけども、あれは全国共通のものでございますから仕方がないというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 町民の方には、やっぱり耳の遠い方もおられるので、その辺も画像で見れるようなこと、目の不自由な方には耳で聞こえるような正確な情報というのをお願いして、3問目の質問に入ります。  第30回ふれあい旅行についてなんですけども、参加者は楽しみにしています。なぜ今年で最後になるのか。お願いします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、藤井議員のふれあい旅行の関係でございます。ふれあい旅行につきましては、旧香住町において平成元年から実施されてきたもので、社会福祉協議会を中心に実行委員会を組織して、合併後は対象を全町に拡大して取り組んでこられた経過がございます。この旅行は、日ごろ外出機会が少ない重度の障害をお持ちの方でも、スタッフ等の介助によって安心して1泊2日の旅ができるということもあり、参加者から大変喜ばれているとお聞きをしております。  一方で、参加された方が安心して2日間を過ごすためには、介護員や看護師といった専門的なスタッフとボランティアの皆様の確保が必須であるとお聞きをしております。旅行が始まった当時から、実行委員会では、社会福祉協議会の協力を得て専門的なスタッフを確保してきたところですが、近年、介護保険制度だけでなく、障害者総合支援制度においてもサービス需要が高まり、専門職を旅行に派遣することが困難になってきたとお聞きをしております。また、当初からのボランティアの皆様が主体で進めてきた事業ですが、ベテランボランティアの方々の参加も新たなボランティアの確保も難しくなったとのことでございます。このように、スタッフの確保が困難になっている現状を踏まえ、実行委員会の皆さんが話し合いを重ねた結果、1泊の旅行は今回で最後と決定されたものと認識をしております。  なお、今後、日帰り旅行を実施するのかしないのか等につきましては、実行委員会で改めて検討されることと思いますが、要望があれば補助金の交付など、町としても支援は継続してまいりたいと思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) この旅行は、実行委員会があって、そこの決定だということなんですけども、障害を持っておられる方とそうでない方が一緒に旅行してお互いを理解し合う。そういうことというのは、やっぱり平成28年4月に障害者差別解消法というのができて、この法律の中では、障害のある人もない人もお互いにその人らしさを認め合いながら、ともに生きる社会を目指していますという項目があるんですけども、このことはこれに反対の方向に行っているように思うんですけども、その辺はどうですか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。
    ◎町長(浜上勇人) 民間のボランティアや社会福祉協議会の皆さんが主体となって香住町当時にできたこの制度が、なかなかボランティアが集まらなかったり、実行委員会の方々も高齢化なさったりということで旅行に同行されるボランティアがなくてこういう結果になった。大変残念なことだと思いますけども、障害者差別解消法とふれあい旅行がなくなったこととは全然別問題だと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 私は別問題だとは思っておりません。やはり障害のある方は外に出たい。やっぱり健常者と同じようなことを楽しみたいという気持ちがあると思います。ですから、やはりそういうことは、例えば元気な人もどんな形でボランティアの方々が接しているのかというふうなことの学びの場にもなると思うんです。ですから、できたら新社会人というか、今年入った新人の方の研修の場でもできるんじゃないかなというふうに思うんですけども、その辺も提案させていただきたいなと思うんですけども、そういうことって考えられませんか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 既に毎年新入職員を福祉関係の研修の場として町費でもって、4人、5人、派遣をさせていただいております。それのほかに保健師あるいは看護師さん、それも町費でお願いをしたり、ボランティアで年休をとって参加をいただいておる職員も大勢おります。そういう中で、民間のボランティアの方々がなかなか続かないということでございますから、できましたら藤井議員もボランティアを募って参加をしていただいて、町はそれなりの補助はさせていただきます。バス代も40万円出させていただいて2台のバス代を出させていただいておりますし、決して役場は協力を惜しんでおるものではございません。問題は、お世話をさせていただくボランティアの方々がなかなか集まらないことでございますから、これは藤井議員が中心になって、再び実行委員会の方々が盛り上がるようなボランティアを募っていただいて、そういうことで対応していただければ、町も今までと同様のご支援は差し上げたいと思っております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 藤井昌彦君。 ◎藤井昌彦(6番) 10月14日、15日、私も行きます。ボランティアの方を募れる力はないと思うんですけども、私も行かせていただいてどういうものかというのもしっかりと見てきたいなというふうに思っております。  やはりこういった、今までも職員が研修の場で、新人の方が行っているという、結構本当に貴重な体験ができるんじゃないですか。こういったものは、民間のボランティアの人が少なくなったら、やはり町としてもうちょっと支援をして続けていくようなほうにもっていくというのがいいんじゃないかなと思うんですけどね、私は。これはずっと話しておっても実行委員会で決まったことなので、なかなかひっくり返すって難しいと思うんですけども、我々はそういう方々、やっぱりそういう力になるというのが行政の仕事やなというふうに思うんですけどね。  終わります。これで結構です。 ◎議長(上田勝幸) 以上で藤井昌彦君の一般質問を終わります。  暫時休憩いたします。再開は2時55分といたします。                               午後2時38分 休憩                               午後2時52分 再開 ◎議長(上田勝幸) 休憩を閉じ、会議を再開いたします。  次に、西坂秀美君の一般質問を行います。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 議席番号2番、西坂秀美でございます。第107回9月定例会一般質問をいたします。質問に先立ち、台風21号並びに北海道地震で犠牲になられました皆様のご冥福をお祈り申し上げるとともに、地域の一日も早い復興を願っております。  今回は、3問を通告しておりますが、全て再々質問でございます。快い返事をいただければすぐに終わるというふうに思っております。よろしくお願いをいたします。  まず、第1問目は有害鳥獣対策。捕獲した鹿の処理についてお尋ねをするものであります。昨年の12月議会で、多可町の鹿肉を使ったペットフードの取り組み、そして、そこで働く職員25名のうち20人を障害者雇用をしているという取り組みをここの場で紹介をいたしました。そして、今年の3月議会でも質問をいたしましたが、そのとき、町長は、多可町の施設への持ち込みを検討する旨の答弁をいただきました。担当課と、障害者雇用の取り組みについては、福祉課とが多可町を視察した旨の答弁をいただいておりますが、その後、どのような状況になっているのかお尋ねをいたします。  隣の町では、捕獲鳥獣処理施設を計画、当初は減容施設を構想していたようですけれども、今は解体処理施設を検討しているというふうに変わっておりました。ペットフードにするため、多可町のNPOが買い取ってくれる予定だということが新聞に載っておりました。そして、ペットフードに使用できない頭、爪先、内蔵部分は焼却施設での処分を検討しているという記事が9月6日に載っておりました。本町のその後の状況をまずお聞きをしたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西坂議員のご質問でございます。  多可町の施設への鹿個体の持ち込みについて、改めまして事業計画の概要と現在の状況について説明をさせていただきます。この事業は、増え続ける鹿の捕獲を強化していくため、ストックポイント、冷凍一次補完施設でございますが、これを整備することにより、猟友会捕獲班員による捕獲後の個体埋設処理の労力軽減、効率化を目的として、既に加工販売実績のある多可町の民間事業者施設に対して処理委託をお願いできないかを検討しているものでございます。  西坂議員よりご提案のあった本年3月以降、相手方の民間事業者と協議を行っておりますが、先方もいろいろな面から検討されている中で、今のところ計画が大きく前進していると言える状況にはございません。香美町といたしましては、1年を通して捕獲される頭数の一部、おおむね年間200から300頭の処理を目標に持ち込みができないかを要請しており、現在、先方事業者において運搬経費や処理費用の算定、受入れ体制の準備等について検討を行っていただいております。  農林水産課では、ストックポイントの整備に当たり、香住及び村岡の猟友会捕獲班に計画を説明し協議を行うとともに、過日行った会員アンケート調査の結果を踏まえ、整備後の利用にほぼめどをつけているという状況でございます。しかし、具体的に計画を検討する中で、ストックポイントの設置場所や施設の規模、設備等につきましては調整すべき点も多く、施設への交通アクセスの利便性、設置場所の近隣集落関係者への説明等、今後のクリアしなければならない課題もございます。  事業計画の詳細につきまして、まだまだ調整を重ねる必要がありますが、少しでも有害鳥獣対策に効果のあるよりよい施設整備となるよう引き続き関係者と協議を重ねていきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 今日はいい返事がいただけるかなと楽しみでやってきたんですけれども、まだそういう状況なんですか。私が言って以降、新温泉のほうはもう既に新聞発表をこういうふうになされております。もう残念で仕方がないですね、町長。  以前の議会でも、香美町に移住してきて畜産を目指す農家を、牛舎を建ててそこで飼育の勉強をして、そして移住をしていただくために牛舎を建ててはどうかということも町長に提案しました。そのときも、町長は、かつて村岡、あるいは小代でのそういう施設で随分苦労したからやらないんだと。その1週間ぐらい後、隣の町はすぐそれをやりました。牛舎を新築して、そして牛も貸与してということに取り組まれました。同僚議員と本当に残念だなという思いがいたしました。  今回も、向こうは処理、減容施設ということでスタートしましたけれども、我々が目指していたものがもう既に新温泉ではそういうふうに話が進んでいるわけです。しかし、我が町はそういうふうになってないということが非常に私は残念でなりません。私たちも何か町の産業、何かできないかな、あるいは、今、地域創世ということが割に言葉が出なくなりましたけれども、地域の中に今埋もれているものは何かないのかなという、絶えずそういう問題意識で我々会派は勉強会を重ねております。そして、会派で勉強してきたことは、公費を使わせていただいておりますので、この議場で議員の皆さんにも報告をし、そして、町当局にも提案をしてまいりました。今まで我々が研修してきたことを全てこの議場の中で発表させていただいてきております。  そういうことをしてきている中で、我々のほうが早く提案しながら、隣町ではそれが既にでき上がっているということが、私は非常に残念でなりません。もっとスピード感を持って取り組めないのかというところを、町長ももしこういう私の状況になれば、随分残念に思われると思います。もっとスピード感を上げて取り組むということはできなかったのでしょうか。再度お尋ねをいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 西坂議員のご提案でございます。3月の議会でさまざまなこういう大きな問題の解決に向けて、今、担当課も担当の職員が一生懸命になって相手方との折衝も踏まえて、基本的なあり方については大分姿が見えてきたような状況でございます。3月の議会でお答えしたことが、今の時期からその施設が稼働できるようなことを、そんなことが5カ月でできるかどうかというと私はなかなか難しいというふうに思います。ストックヤードを各区に設置するだけでも、先ほど申しましたように、猟友会へのアンケート、どのぐらいの持ち込み量があるのか、あるいは、その地域でどこにストックヤードを置かせていただくことにつきましても、地域の理解も、そこの住民の皆さんに迷惑のかからないような体制でもって、また、さまざまな動物を24時間体制で運び込むような冷凍施設でございますから保守管理をどのようにするかとか、さまざまな細かい部分も今詰めておるところでございます。議員の提案のように、何とか少しでも早くという思いで担当課長も担当の係も今、一生懸命になってやっておるところでございます。  新温泉町も、新聞記事にどのように出ていたか私も詳しく存じ上げておりませんけども、当初は町の施設として減容施設をつくるといったものが、ころっと転換をして、まだまだ議員がおっしゃるよりも、稼働するような話ではありません。その減容施設は取りやめにして、我々が多可町の業者と折衝をするような方向でもって、ただ持ち込むものはあらかじめ解体ができた枝肉みたいになったようなものを持ち込むというような形は見えてきとるところですけれども、新温泉町も、実際に処理をするのをどの方に委託をするのか、町内で賄えるのか、そういうこともまだまだわからないような状況でございますから、決して香美町より進んでおるというふうな認識は私も担当課長も持っておりません。  今、現行の西坂議員から提案のあった多可町のNPO法人の施設に、香美町の200から300頭を持ち込むための条件整備を相手方と今折衝をしておって、町内ではそのストックヤードをどこに持っていくか、そういうものを今検討しておる最中でございますから、できるだけ早くスピード感を持って今やっておるところでございますので、また経過については、担当課から議員にもお知らせはさせていただきます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) すぐにできるという思いは私もしておりません。しかし、新温泉町が新聞であのように発表してNPOに持ち込むんだということまで書き込んであるということは、随分話は進んでいるんだろうなという思いがいたしております。そこの部分は、私もまたこれから新温泉の議員にも尋ねてみようというふうに思っておりますけれども。  私、なぜ、このことも急いでほしいという思いがあるのかというと、今、町長、山の中でどんなことが起こっているか。この間、私たちが4名で議会報告をさせていただいたその場でこんな言葉が出てきました。くくりわなにかかった鹿を小熊が狙っていたそうです。それで、それを見に来た人もこれは大変だという思いで仲間を呼びに行って、そして、今度来てみると、そこに親熊2頭、そして小熊、その3頭で一生懸命鹿を食べていたと、鹿をむさぼっていたということが発表されましたし、ほかの場でもそのことをお聞きしました。ですから、もともと熊は雑食なんですけれども、本当に今までの草食から肉を食べるという、その味を覚えると、本当に我々、山が85%も占めるこの町にいて山に行けなくなるんじゃないか。そういう強い恐怖感を持っております。村岡区に穴を掘ってそこに投棄をしていた地域の方々も、やはりここに熊がついたら大変なことになるよなという心配もしておりました。そしてまた、持ち出しができなくて山の中で穴を掘って埋めた鹿でも、少し埋め方が浅いとほじくって全部食べているということもよくお聞きするわけです。ですから、そこらを考えてみても、山の中では随分大変なことが起こっているんだなという思いがしております。ですから、捕獲した鹿の処理という、これは本当に非常に大事な問題ですし、急ぐべき課題だなというふうに私も思ってこの再々質問をしております。  この前も言いましたように、解体しても解体しなくても24時間持ち込みオーケーだと。そして、私たちが聞いたところでは、内蔵は一番おいしい部分だから、動物はまず内蔵から食べるそうです。まさにうちらの場合はうってつけじゃないかということで提案をしております。今、そういうふうに話を進める最中だということをお聞きしましたので、何とかそこらの話をまとめていただけたら本当にありがたいかなという思いがしております。  私がなぜこれを言うかというと、再度、私は理事長に会いに行く予定を今もっております。以前、町長にも話をしましたけれども、香住区香住の水産業者で出された内蔵、今、冷凍されているということ、そのことも以前に理事長と話したんですけど、もったいないなという言葉がいきなり出てきたものですから、何かいい方法はないのか、そこで使っていただけるような方法はないのか、再度、話しに行きたいなという思いの中で、やっぱり何か手土産を持っていきたいなという思いの中で、今、このことを再度お尋ねをしております。  私たちも、いろいろな地域に出向いて勉強してきて、そして町に提案もしてきております。町長がいつも言われるように、スピード感を持って取り組んでいただきたいということを求めておきたいというふうに思います。  今、そういう状況ということをお聞きしましたので、町長、スピード感を持って、そして、見込みとしてはNPOとの協議は成立しそうなんでしょうか。最後にそこの部分、お尋ねします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 我々の考えも聞いていただいておりますし、向こうの受入れ体制、それから、まずはストックヤードの位置、香住区に1つ、村岡区に1つ、小代区に1つ、これが住家の近隣でそういうものが受け入れていただけるのかという場所の選定もありますし、その施設の規模、年間200頭から300頭と言いましてもどのぐらいのストックヤードが規模として要るのか。24時間の保守体制をどういうふうにするのか。例えば、そんな冷凍施設が近隣にあって、何らかの事件や事故に巻き込まれるような場所にあっていいのかどうかのことも含めて検討を今させていただいておる途中でございます。  3月の議会に西坂議員の提案を受けてから、担当者が幾度にわたっても交渉を続けながら、町としては、町の解体施設とかいうものでなしに、そのまま運搬だけすれば向こうが引き受けていただく。新温泉町はどのような形でそのお願いをされるのかは知りませんけども、新温泉町は解体までを地元でするというようなおぼろげな姿がまだ決まった程度だと思いますので、決して香美町がおくれとるわけではありません。こういう大きなプロジェクトがそんな3カ月や4カ月でできるものではありませんから、我々としては、きちっと詳細を詰めた段階でさまざまなことをクリアして、ただ、基本は受入れしていただくような方向で今話を進めておりますけども、まだまだハードルはさまざま出てくると思いますから、これから必死になって取り組ませていただいて、先方のご理解も得て、できるだけ町の望む方向に持っていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 今も言いましたけれども、そう簡単にできることではないということですけれども、スピードを上げて取り組んでいただくことを求めておきたいというふうに思います。  それから次に、これも、また同じ返答が返ってくるんだろうなというふうに思っておりますけども、特定空き家、すなわち危険空き家対策についてお尋ねをいたします。これについても、昨年の9月議会で質問をいたしました。町長は、我が町は条例は制定しないという答弁を9月はいただきました。しかし、危険を承知しながら、それを放っておいて、もし事故でもあれば町の責任もあるのではないか。それは、第一義的には持ち主にあると思いますが、そういうことも調べてほしいということで、次の12月議会の再質問では、空き家検討、それから内部でも調査をした結果、空き家条例を制定し、空き家対策協議会も立ち上げて取り組むという答弁をいただきました。そして、今年の3月議会で条例を制定し、今、半年になろうとしております。現状はどうなっているのでしょうか。空き家対策協議会は立ち上がっているのでしょうか。これらもそんな早速にいくかいなという答弁になろうかというふうに思いますし、なかなかこういう法律問題というのがとんとん拍子にいくとも思いませんけれども、今の現状、対策協議会、そういうものはどうなっているのでしょうか。まず第1問目。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西坂議員の空き家の関係でございます。議員には、幾度となく危険な空き家対策についてご質問をいただき、お答えさせていただいておるところですが、これからの本格的な台風シーズンを迎えるに当たり、老朽化により損傷した家屋の近隣に居住する住民の皆さんにとっては、大変不安な気持ちで過ごされているのではと推察をいたします。町としても、住民へ不安を与える危険空き家の解消を少しでも図るべく、所有者責任を明確にし、適正な管理を促すため、本年3月に、香美町空き家等の適正な管理に関する条例を制定したところでございます。  ご質問にあります危険な空き家の抽出につきましては、平成28年度実施の外観目視により判定した空き家実態調査結果に基づき、108軒が該当するとして把握しているところでございます。これらの危険な空き家の早急な対策が必要なことは十分承知しておりますが、所有者等に対して、条例に基づき、助言、指導、勧告等を行うためには、特定空き家等としての認定が必要になります。認定に当たりましては、条例第17条に、香美町空き家等対策協議会でご審議をいただくこととしております。  このことから、去る8月20日に大学教授をはじめとした学識経験者や香美町連合自治会会長等の住民代表、但馬県民局等の各関係機関で構成する合計10名の委員をもって香美町空き家対策協議会を設立したところでございます。協議会での意見として、特定空き家等の認定に当たり、特定空き家等の定義にある1つ、倒壊等著しく危険である状態や、衛生上有害となるおそれのある状態といった外観的な要因は容易に判断できるが、2つとして、著しく景観を損なっている状態や、3つとして、周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態の空き家については、まず、町で景観地域や生活環境保全地域等の基準を作成する必要があるとのご意見をいただいております。この基準の作成後に、協議会での議論、決定をいただいた上で、基準と整合させて私が特定空き家等として認定することになります。  この提言を踏まえ、早急に基準づくりを進め、次回の協議会で、まず認定の基準を提案し、ご審議いただきたいと考えております。実際、協議会でのご意見をいただく中で、空き家対策を一朝一夕に進めることは非常に困難であると改めて認識させられたところでございます。本格的な空き家対策の実現にはまだまだ時間を要すると考えられますが、道路利用者等の第三者への危険が切迫した空き家等の対応については、条例第14条に基づき、必要最小限の措置を図りたいと考えております。  特定空き家等に隣接して居住される方々の不安ははかり知れないものがあると考えており、一日も早く不安解消を図るために、協議会とも連携を密にしながら取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 協議会も立ち上げられたということで、まずその点では安心はしておるんですけれども、まだこれから基準をつくっていく。先ほど町長が言われましたように、台風シーズンも来ております。そして、それが過ぎるとすぐに、但馬、この地方では雪も降ってまいります。そうすることによって危険度はますます高くなっていくわけです。それらを踏まえて、住民さんの不安というのは、今、町長もふれられましたけど、本当に並大抵じゃないわけですよね。風が吹くたびに家の周りに瓦が落ちてくる。道にはくぎが飛んでいる。そんな状況もございますし、議会広報を読んだ方から喜びの電話もいただきました。しかし、最近は、どないなっているんだとお叱りの電話をいただいているような状況になっております。  町長が今もふれられましたけれども、本当に危険を回避するため、空き地のほうに倒すような必要最低限の処置、やっぱりこういうものが本当にできない、こういうことだけは協議会の中でも認めていただいて急ぐということはできないものなのか。難しいということは私も聞いておりましたし、そういうふうに理解はできますけれども、次回の協議会、いつ開催されるかわかりませんけれども、そうすると、今年の台風シーズンもだめ、今年の冬のシーズンもだめ、今、想像するにそういうことになっていくんじゃないですか。また、これもそう簡単にはいかないと言いながら、今年の3月議会で制定して、1年先になるのか、来年の春以降になるのかわかりませんけれども、何らかの動きというのを町にも求めたいなという思いがしております。  住民さんにしてみれば、条例もできて丸6カ月もたったら何とか動きがあるんだろうという思いもございます。もし法的に難しいというならば、やはり広報にでも掲載していただいて、今の進行状況、あるいはこういう問題点があってなかなか進行していかないんだということもやっぱり知らせる必要があるんじゃないかなという思いがしておりますけど、町長、その辺についてはどうでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁で申し上げましたように、簡単に言いますと、先ほど1つ、2つ、3つ、協議会の判断として一番難しいのは、景観を損なっておるという基準をどこに持ってくるかということです。ですから、ぼろぼろだというのは、それは周辺の人の感覚であって、その所有者から見ますと、ぼろぼろでもこんなもの、すぐ潰れんから何も迷惑をかけないと思われる基準をどこに持つかということです。そこが難しいというふうに協議会に参加をいただいている委員の弁護士先生や司法書士の先生は、そういう基準をもってどこに判断を置いて、例えば町として措置をできるような状況かというところを、簡単に倒れかかっておるから危ないとか、そういう素人的な第三者的な意見でなしに、例えば本当に近隣の住宅に迷惑をかけるようなことになれば、これは町の措置として、先ほど答弁で申しましたように、14条で危険を回避するための応急的措置はできるということでございますから、町はそこのところはできるにしましても、解体だとか撤去とかの理由を基準づける景観上の問題とか周辺の生活環境の保全に著しく迷惑がかかる状態というのはどういう状態なのかということをきちっと協議会として定めてしなければならないところが非常にネックだということで、どの町もそのことで非常に悩んでおられるということでございます。  私どもの協議会の委員になっていただいた先生は、ほかの町の協議会の委員にもなっておられる方も複数おられますので、どの町でもそのことが基準がなかなかつくりにくいことと、見た目の判断と周辺に危害を及ぼすような崩れ具合といいますか、倒れる寸前とかそういう判断が外観上では見えても、実体的にどこに基準を置くかというとこが難しいということを、私は協議会には出ておりませんけども、ご挨拶の後、何時間かかけて協議会の第1回目の報告は建設課長から受けております。  ただ、町としてできますのは、台風が来る、そのトタンが飛んでいきそうなとこがあるというようなことが周辺に直ちに迷惑がかかるようなものについては、緊急的な応急処置といいますか、先ほど申し上げました必要最小限の措置は町の判断でできますから、そのことについては町でさせていただきますけども、そのことについても所有者の方に費用負担は後ほど求めなければならないということがございますから、非常に難しいというふうに考えております。  ただ、先ほども答弁で申しましたように、その基準というものをできるだけ早くに協議会を開いてそういうものをつくりますから、そういうことの基準をつくっていただければ、その中で、必要最小限の措置も含めて解体撤去なりさまざまな行動が起こせるというふうに考えておりますから、この台風シーズン、このままではまた1年ずれてしまうという懸念はあろうかと思いますが、必要最小限の措置につきましては町の考えでできますので、町民の皆さんや近隣の危険空き家の周辺にお住まいの住民の皆さんには、できるだけ迷惑がかからないような、町単独でできる措置については協議会の結論を待つまでもなく対応させていただきます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 今、協議会で基準づくりということにふれられました。次の協議会はいつごろ開かれて、これからの進行はどういう動きになっていくのか、その辺も私も住民さんに説明をしなくてはなりません。その辺についての見通しで結構ですので、お知らせをいただきたいというふうに思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 協議会は年内に行う予定にしております。10名の委員の皆さん、遠方から来ていただく弁護士の先生もおられますので、すぐ、すぐにということにはなりませんけども、2回目の協議会の内容については、建設課長がわかる範囲で説明をさせていただきます。  それと、もう1点は、今の進捗状況を広報にてということでございますけども、なかなかこれを町民の皆さんが読まれても、今答弁で申し上げたことを3つの要素も含めて広報で同じように書いてもなかなかご理解がいただけないというふうに思いますから、何らかの方法で危険空き家についてお悩みの方から問い合わせなり、ありましたら、しっかりとそこの区長さんも含めて役場の側から説明はさせていただく用意はありますけども、広報に掲示するような内容では余計わかりにくいんじゃないかなというふうな感覚はしております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 建設課長、吉田英貴君。 ◎建設課長(吉田英貴) それでは、次回の協議会の関係につきまして、ご説明をさせていただきます。先ほど町長が申しましたように、何とか年内にはというふうに考えております。協議会の内容としましては、先ほど町長が申しましたように、基準づくりをまず町のほうで作成しまして、それを協議会のほうでご審議をいただいて認めていただくと。その認めていただいた基準に基づいて、該当すると思われる危険空き家について選定をし、町長に特定空き家として認定していただきたいというようなことで考えております。  今、町長の答弁にありました28年度の調査結果で108軒ということで、特定空き家として思われる軒数が上がっておるんですけども、あれはあくまで外観目視で、判定項目が4区分あるんですけども、その一つ一つの区分の中にまたいろんな区分がありまして、その中の1つでも該当すれば判定区分2だとか3だとかってなっておるんですけども、実際の外観での基準というのはあくまで点数でやっぱりされるようです。例えば外壁が傾いておれば10点だとか、基礎が砕石がとれておれば5点だとか、そういった点数を積み重ねていって何点以上あればこれは外観上問題があるというようなことで点数による基準づけをするようですけども、今、うちが把握しておりますのは、その点数ではなく、あくまで先ほど言いました何項目該当しておるかでの判断だけですので、その辺も踏まえた中で基準をつくって、それに合致しておると認められるものについて抽出しまして特定空き家として何とか認定していきたいなというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 概要はわかったようなわからないような本当に難しいとは思っておりましたけど、そこまで難しいのかなという思いがしております。本当に住民さんが見て、また、前を歩いていても本当に怖いようなところ、本当に近所の方々の不安というのは、やはり想像を絶するものがあるというふうに思っております。これまた早急な取り組みを求めておきたいというふうに思います。  次に、3問目の質問に入りたいというふうに思います。新しいコミュニティについて、これも3回目でございます。なぜ、今回これを行ったかというと、前回も最後にふれた項目なんですけれども、香美町の目指す具体的な姿というものがなかなか見えてこないものですから、また通告をさせてもらったんですけれども、通告後に担当課から香美町の取り組み内容ということで資料をいただきました。やはり、ほかのところと同じように、地域振興であり地域福祉であり、そして地域防災、そして人づくり、これらの項目、全部一遍にできるとは思いませんけれども、これらのものを取り組んでいただきたいんだということを前回の委員会の中でお聞きをいたしました。  ようやく本町の姿というものも見えてきたなという感じがしております。今ある自治会はそのままですから、やっぱり自治会というものが要るわけですから。そして、新たなコミュニティが加わり、そして、それぞれ担うものもおのずから違ってまいります。  その中で、連合自治会には29年度実績で2,300万円余りの委託料というものが支払われております。例えば取り組み例ですけれども、今回の地域福祉では、空き家店舗あるいは空き家でもよいわけですけれども、交流サロンを設置、運営する。これも例ですから、別にしなくてもいいわけですけども、もしこれをするとすれば、やはり家賃、電気、水道、光熱費が要るわけです。また、人づくりの部分では、学習塾の運営をするというような項目もあります。それらに加えて講師代金というものも生じてくるわけです。地域の子供たちから徴収するのかという問題も出てきます。  やはり何かを起こせば、支え合い、ボランティアでは済まない問題というものが出てまいります。自治会と新しい組織とかけ持ちの方も多く出てくるというふうに思っておりますし、おそらく組織の中の人事の入れ替わりというのも毎年のようにあるんじゃないかなという思いがしております。  事務量や行動等を考えれば、やはり新しいコミュニティの中に金銭的な配慮、それから人的配置も必要だというふうに思っておるんですけども、その辺は、町長、どのようにお考えでしょうか。前回も最後にこのことをお尋ねをいたしました。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西坂議員の次の質問でございます。  新しいコミュニティ組織の概要や取り組み状況等については、9月5日の総務民生常任委員会におきまして、企画課から説明をさせていただいたところでございます。町内の地域が抱える多くの課題は、単一の行政区や団体における対応では対処が難しいため、自分たちの地域は自分たちで守り、育てる。このことを基本に置き、行政区内の支え合いを補完し、住民と行政がそれぞれの立場で役割を分担し、多くの住民が知恵を出し合い、連携、協力しながら対処することがその解決につながるものであるとの考えのもと、現在、小学校区や地区公民館の活動範囲を1つの単位とした行政とともにまちづくりを進める組織となる新しい地域コミュニティ組織づくりと活動拠点や支援策などの仕組みづくりに取り組んでいます。  住民の暮らしの場である地域をよりよいものにし、安心して暮らしていくためには、地域に暮らす住民が地域のことを見つめ直し、そこに住む人に関心を持ち、地域や人が抱える課題や問題を共有し、共有した課題や問題を解決するため、住民が自ら何かを決め、行動することが重要であると考えております。  また、新しい地域コミュニティ組織による地域づくり活動は、行政が行う事業との明確な境界線があり、ここから先は住民が行うこと、ここから先は行政が行うことというものではなく、あくまでも行政と住民の相互補完であり、お互いが支え合うことが重要であると考えております。そのため、この新しい地域コミュニティ組織には、行政組織の一部となるものや受け身の活動を行う組織でなく、行政のみでは補うことが難しい課題や問題を地域主体で解決してもらいながら、行政と一緒になって解決していくまちづくりのパートナーを目指していただきたいと考えております。あわせて、現在の地域における各種団体の活動を維持しつつ、各種団体や住民が団結、連携したよりよい地域コミュニティの構築に取り組んでいただきたいと考えております。  具体的な取り組み内容については、現在、関係課の職員で構成する内部検討委員会で検討を重ねているところでございますが、さまざまな地域課題の解決に向けた取り組みや、地域づくりを進めていくため、地域振興や地域福祉、地域防災、人づくりなど、それぞれの地域ごとに新しい地域コミュニティ組織が担う重点機能を設定し、地域の課題に対応した事業を実施していただくこととしております。  なお、地域振興、地域福祉、地域防災、人づくりなど全ての重点機能を組織の立ち上げ時に取り組むことは難しいため、組織の立ち上げの際に行うワークショップ等での地域の課題等を整理し、できることからその取り組みを進めていただくよう、住民の方々と検討を進めたいと考えています。  新しい地域コミュニティ組織づくりに対する取り組みが遅いのではないかとのご指摘でございます。管内全域で期間を区切って短期間のうちにほぼ全ての地域で一斉に組織づくりを進めた自治体では、地域によっては組織づくりが目的となり、組織設立後の取り組みが円滑に行われていないケースもあるとの報告を受けております。このことから、本町では、モデル地域において区長や自治会長をはじめとした住民の方々としっかりと議論し、慎重に進めたいと考えております。  また、モデル地域での組織設立に向けた取り組み状況や進捗状況を他の地域へ情報提供しながら、モデル地域と検討を進める中で見えてくる課題をともに考え、改善し、その内容を町内全域での取り組みへとつなげ、それぞれの地域に応じた組織づくりを進めていきたいと考えております。
     以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) 今、町長、言葉の中で遅いじゃないかと言われたということ、私はそこを訂正しました。やはりこれだけの多くの課題があるわけですから、じっくりと取り組んでくださいということで、私は、前回の質問の中でそういうふうに申し上げました。急げとは決して言いませんというふうに、最初は急ぐべき、おくれているんじゃないかという言い方をさせていただきましたけれども、今は、これだけの多くのことを検討していくわけですから、じっくりと検討してくださいということで申し上げましたので、そこのことについてはご理解をいただきたいというふうに思っております。  私たち21名でこの先進地であります雲南市に行ってまいりました。雲南市は、合併協議の中で、もう既に新しいコミュニティ、住民組織による地域づくりということに取り組んでおりますから、もう十何年の歴史がございます。今ではここの地域も、我々はちょうどあいている日に当たったんですけれども、今は全国から視察が訪れているという状況で、なかなか取り合ってもらえないという状況が生じております。雲南地域も我々の町と一緒で、日本の25年先の高齢化社会を行く町なんだ、市ですけどね。そういう中で、課題の多さでも先進地である、しかし、課題解決することにおいても先進地であるということで、全国から視察研修が相次いでいるということで、私たちもそこの場で研修をさせていただきました。本当に驚くほどのすばらしい取り組みが展開をされております。基金的にでもかなり裕福といいますか、補助金とかいろいろな資金力も持っておりますし、やはり我々の地域とは随分違うなという思いがいたしました。  私は、前回の委員会の中でも言いましたけれども、これから組織を立ち上げるに当たって、その中で一番重要な部分、やはり若い力、そして女性の力、地域で支え合うというようなことについては、やっぱり女性はたけております。そういういろいろなこれからのワークショップの中で、やはり女性の力というものが大きな力を発揮するんじゃないかなという思いがしております。若い人たちには我が地域をどうするのか、どうあればいいのか。地域がどうなれば我々は定住するのかという、やはりそういう若い発想というものが求められますし、昔から、若者、ばか者、よそ者の発想を大切にせよという教えもございます。やはりそういう新しい力、そして女性のウーマンパワーをいただいて、やはり地域づくりに取り組むということも大事じゃないかなというふうに思います。  先日、村岡高校でもございましたけれども、その場に私も行かせていただきました。やはり若い人たちの意見、あるいは発想というものが非常に大事な部分を占めるなという思いがいたしておりますので、担当課にもそのことは申し上げました。組織を立ち上げるに当たって、やはりそういう部分が本当に大事だろうというふうに思います。  先日行った雲南市では、いろいろな収入源があるわけですけれども、視察に行くと、地域によっては1名当たり2,000円の視察料研修費が必要であります。我々21名で行くと4万2,000円の収入があるわけです。そういうものの積み重ねというものが非常に大きくなっていくわけですけども、何千万という予算を組んでおります。平成30年度でも収入予算2,230万円というような予算を組んでおります。自分たちの持っているお金の中から除雪機も買って除雪対策も取り組んでおられますけれども、ただほど高いものはないということで、1人住まいのおうちの除雪をしてもお金を取るということで、いろいろな部門から収入があるわけです。そういうものがあってこそ初めていろいろな行動ができるんじゃないかなという思いがしております。また、人的配置も、私たちが行ったところ、事務員3名を雇っておられました。本当に若い事務員さんですし、看護師さんで地域の中で中山間で訪問看護も立ち上げて何ぼかの地域にまたがるわけですけれども、いろいろな収入源を持っておられます。ですから、いろいろな活動もできるし、活発な活動になっていくんだろうなというふうに思っております。  町長、今の答弁で、その辺の金銭的あるいは人的配置にふれられませんでしたけれども、再度、町長のお考えをお聞きいたします。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、西坂議員がご視察先の雲南市の状況、それぞれの地域コミュニティの中での財源確保や収入のもとをつくっておられる。理想的な形であろうかと思いますし、香美町で考えておりますモデル地域の選定については、当初、射添地区を考えておりますし、香住区では奥佐津の地域というような、管内ではそういうふうな取り組みを先行させていこうということで、今、計画を練っております。  ただ、その過程において、さまざまなことに費用が生ずるとなれば、新しいコミュニティ構築のための財源はできるだけ町のほうで用意をさせていただく用意はございますので、そういう方向で、できればさまざまな地域の解決すべき課題をその地域の住民の皆さんで共有をしていただいて、新しいコミュニティづくりはどういう方向がいいのかは、地域振興なり地域防災、地域福祉、人づくり、その4つの大きな項目に向けてさまざまな地域内での知恵を絞っていただいて、今後の地域のコミュニティのあり方はどうかということを住民の皆さんとともに企画課を中心に相談してまいりたいと思いますので、よろしくお願いをしたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(2番) ここの会はみなし法人で、29年度も8万円の法人住民税、24万円の事業税を支払っている、負担している、そういう組織を我々、研修してきましたから、やはり一緒に研修した人たちは、果たして我が町はどんなコミュニティができるんだろうという期待と不安が交差しているんだろうなというふうに思います。私が思うに、やはり地域づくりや、あるいは地域福祉、この辺を新しいコミュニティに担ってもらうわけですから、お金がかかっても地域住民は納得するんじゃないかなと。自分たちの地域がよくなる、あるいはこっちの地域はこういうことをして地域がよくなるとなれば、住民さんはやはりそこにお金が少々つぎ込まれても納得するというふうに思いますので、やはりその辺も今後十分に検討を求めておきたいというふうに思います。  私もいろいろな地域を研修してきまして、いろいろと申しましたけれども、以上の3点については、もうこれでおきたいというふうに思いますので、スピーディーな取り組みを求めて、私の一般質問を終わります。 ◎議長(上田勝幸) 以上で西坂秀美君の一般質問を終わります。  次に、橘秀太郎君の一般質問を行います。  橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 議席番号3番、橘秀太郎でございます。さきの6月定例会の一般質問の冒頭でも、6月の大阪府北部地震で被災された方々への見舞いの言葉を述べさせていただきましたが、また悲しいことに数々の災害が起こりました。倉敷市真備町や広島を襲った7月豪雨、そして、強風の恐ろしさを見せつけられた先日の台風20号、21号、そして、先週の北海道胆振東部地震では、依然、断水、電力不足等、多くの方々が被災され、不便な生活を強いられておられます。お亡くなりになられました皆様のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。そして一日も早い復旧・復興をお祈りいたすところでございます。  それでは、通告に従いまして、本日は2問、一般質問をさせていただきます。  まず1問目でございます。1問目は、会議等のペーパーレス化についてでございます。香美町議会ではというよりも、全自治体でだと思いますが、予算、決算のたびに手提げかばんいっぱいになるぐらいの資料や冊子資料がたくさん配られます。また、議会のたびに多くの議案書、発議書等の資料が配付されます。これは、議員の人数分だけではなく、行政執行部の方々の分もだと思いますし、また、傍聴に来られる方の分も印刷されるわけでございますが、以前より、私は常々この多くの資料が電子化されたらどれだけ効率がよくなるかなと思っておりました。民間機関をはじめ全国的にペーパーレス化が進んできており、経費・仕事量削減の観点からも、今後、ペーパーレス化ということが必要になってくると考えておりますが、町長の所見をお伺いします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、橘議員のご質問にお答えをいたします。  議員からは、経費、仕事量削減の観点から会議等のペーパーレス化についてのご質問でございます。情報技術の進歩により、会議資料をはじめ決裁書など内部文書のペーパーレス化等が進展していることは承知をしておりますが、役場内部でのペーパーレス化の現状は、各職員のパソコンにグループウエアを導入し、職員間の回覧や情報共有、庁用車や会議室の予約等に活用しているのみで、その他のペーパーレス化は正直申し上げて進んでおりません。  ご指摘の会議等のペーパーレス化については、議会の議案書等のほか、各種団体長等に出席いただく会議、また、役場職員のみの内部での会議等、会議にもさまざまなものがあり、ペーパーレス化に当たっては、会議出席者の同意と申しますか、紙の資料に比べて便利になったと感じていただけることが重要だと考えます。このため、ペーパーレス化を検討するに当たっては、利用者が紙の資料と同じようにメモがとれたり、重要な箇所に附箋等をつけることができる等の利便性が確保されるとともに、電子端末等にふなれな人でも簡単に利用できることが必要であると考えます。  さまざまな会議資料を早急にペーパーレス化することは困難であると考えておりますが、導入経費と仕事量削減効果との比較を行いながら、まずは役場内部の会議でのペーパーレス化ができないかについて検討を行ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 今、町長の答弁で余り進んでないのが現状だというような内容の答弁がございましたが、議会前もそうですけども、議会中、毎回とまでは申しませんが、かなりの頻度で議案書の訂正だとか差し替えという作業が毎回のようにあります。シールを張って訂正したりだとか、紙を差し替えたりだとか職員の負担もかなりのものだと思っております。  また、先ほど町長、会議の件も申し上げられましたが、近年は、スクリーンに映し出して会議をするだとか、そういう手法もどんどん取り入れられてきておりますし、また、資料配付につきましても、紙でもらうよりデータでもらったほうがありがたいという人も増えてきているのが現状だと思います。  先日、私も町の会議に出席した際に、ほかの一般の参加者の方とそういう話をしたんですけども、この資料が多過ぎると。データでもらったら早くもらえるし、検索もしやすいのにという言葉もあったぐらいです。私自身、全国いろんなところに勉強会に行ったりするんですけども、その際でも、事前打ち合わせは例えばスカイプ会議だとかズームによる会議で済ませて、ペーパーレス化が進んできているのが割といろんなところで見受けられるのが現状だと思っております。  このペーパーレス化を私、今日、提案したんですけども、そのメリットとして、議員もそうですし行政側も利便性が向上するということが、まず大きなメリットが挙げられると思います。議案書や参考資料、会議の招集通知だとか、式典の案内等のまず印刷代だとか郵送費なども削減されます。そして、また、それらの資料、膨大になるんですけども、整理しやすくなりますし、もしできたとすれば、タブレット1つに集めることにより過去の資料も全て持ち出せるということで、例えば町民の方々へ例えばいろいろなことを説明するにしても、それもメリットの一つになると思います。  過去の資料からの検索も容易になるわけですし、行政のメリットとしても、コピー代、紙の経費ももちろんそうなんですけども、カラーコピー1枚10円以上、おそらくかかっていると思います。13円から15円ぐらいやと思うんですけども、そして、白黒でも3円から5円かかっていると思うんですけども、何十枚、何百枚、何千枚となれば膨大なお金になると思います。もちろんペーパーレス化を進める経費というのもかなりの金額になるんですけども、どれぐらいの費用対効果があるかどうかというのは、私、行政文書がどれだけあってどれだけカラーコピー、白黒があるのかというのをわかりませんので、どれだけ削減効果があるのかというのはわかりませんけども、まず、何よりプリントアウトして穴をあけてホチキスどめする作業がなくなるだけでもかなりの効果があるんじゃないかなと思っておりますが、その点、町長、どのようにお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 橘議員のご提案、そういうふうになれば我々としてもありがたいなというふうに思います。仮に、先ほども例に出されて、例えば議会のペーパーレス化、議案書からさまざまな印刷物や答弁書、それから資料要求、質問の通告、そういうものが、例えばシミュレーションしてみて、例えば実現可能かどうかについて、うちの情報係で例えば試算なり、例えば端末をそれぞれの議員の皆さんにお配りしたり、ただ、傍聴者の方々の分がございますので、それが対応可能かどうかということも含めて試算ができるようであれば情報係に尋ねてみたいと思います。  ただ、なかなかペーパーレスですとか、例えば昨日も神戸に会議に行っておりましたけども、1時間とか1時間半の会議に、もう既に社会では30年も40年も前からテレビ会議だとかそういうことが言われておったのが、今だに30分の会議でも往復6時間近くかけて私も神戸に12町の会議にも行かせていただきますけども、なかなかそういう具体的な先進の事例は別として、現実には自治体のそういう情報機器なり新しいシステムというのが思うほど進んでいないのが現状だと思います。  ただ、議員が先ほどご提案ありましたように、例えばこの議会の議場に出席をいただいておる議員の皆さんや当局側、それから、議会の事務局が扱いますさまざまな文書がペーパーレスするのにはどういうシステムが要って、どのぐらいの費用がかかるかのことぐらいは情報係で試算ができれば一遍させてみたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 試算をしてみたいと思うという答弁がありましたけども、全国の自治体でも、割とペーパーレス化というのを進めているところも、数は少ないですけど、まだ統計では1割程度と言われているんですけども、逆に言えば1割あるわけです。1割ぐらい、違いますか。あるそうです。いろんなところでされているということで、おそらく導入しているところは試算をしてやっていると思いますので、そういうところも参考にできるんじゃないかなと思います。  一方、ペーパーレス化ということに関して言えば、デメリットももちろんあるわけです。まず一番先に考えられるのが、おそらく後ろにおられる議員、聞いておられる方々もそうだと思うんですけども、人的な面だと思います。使う方が操作できなければ全く用を足さないわけです。機械を与えられても使えないでは、全く効率的になるどころか非効率になるわけで、その辺も、やっぱり議員の中でもパソコンとかタブレットを普段から使っておられる方とそうでない方がいらっしゃる現状がありますし、人によって例えば習熟度が異なることもあると思います。  いろんな先進地の事例、そういうペーパーレス化を進めているところの事例を聞きますと、割とパソコンだと難しいけども、タブレットだと簡単だとかというのはよく聞きます。割と今まで使ったことがない方でも、何回かその講習を受けることによってその点はある程度使えるようになるというのはお聞きしております。  また、ペーパーレス化というので情報やデータを扱うわけですけども、情報やデータを扱う上で一番気になるところが、真実性の担保といいますか、この文書が本当に合っているのかどうか、改ざんされてないのかどうかとかというのもあると思います。情報データというのは、つながればつながるほど、広がれば広がるほど危険性がどんどん広がっていくと思います。つまり、セキュリティーのレベルが落ちるといいますか、広がれば広がるほどセキュリティーレベルは落ちてくると思います。  情報漏えいとか改ざんとか不正使用とかの問題はありますけども、導入している事例から聞きますと、そのようなことも割とアプリだとかいろいろなものを導入することによってそういう心配も少ないというふうに聞いております。  なので、経費や労務の軽減はもちろんですけども、私が一番いいと思うこのペーパーレス化の利点というのは、行政もそうですし、議員のほうで、使ってどんどん情報を効率的に処理することによって議会の活性化につながると思うからですけども、そういう点でどうでしょう。余り多分検討されたことがないとは思うんですけども、今後検討に値すると思うんですけども、町長、どのようにお考えでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のご提案のように、まず議会もできることはということであれば、例えば全員協議会なり議運の皆さんでもんでいただいて、例えば通告はペーパーレスでいこうとか、そういうふうな提案をしていただければ、それに当局として対応できるのかどうか。ただ、ペーパーレスといっても、文書として残していかなければならないものも当然たくさんございます。請願書なんかは、書というぐらいですから何らかの文書が必要でしょうし、予算書につきましても、例えばペーパーレスで予算書は全部パソコンやタブレットで閲覧するというようなことが本当に可能なのかどうか。例えば傍聴の皆さんに対する議会資料はどういうふうにするのかということも考えますと、ペーパーも要る、タブレットも要る。両方要るんじゃ経費の削減にもなりませんし、そういうことに住民の皆さんが対応していただくなり、議会の皆さんが、じゃ、まず1段階として、議会への質問の通告はペーパーレスでやろう、あるいは、その回答についてもペーパーレスでしてもらうように当局側に検討するように申し出があれば、そういうことが対応できるのであれば、少しずつでもそういう方向にできることは相談の上にさせていただきたいと思いますけども、現実にはなかなか難しいんじゃないかな。先ほどの会議の例を申し上げるまでもなく、情報の機器やシステムは日進月歩で進んでおっても、現実にそういうことにならない部分もたくさんございますから、非常にそういうところに苦慮しておるところでございますけども、議会の側から橘議員が中心になって、何らかの改善でペーパーレスが進むような提案があれば、町としては検討させていただきます。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 私も100%、文書を電子化すればいいとは思っておりません。紙ベースのものが必ず必要になってくると思いますし、紙の利点というのもありますから、その点は全部ではなくて例えば半分だとか、6割、7割だとかという点でペーパーレス化を進めていけばなと思っております。  全国的にそういう流れもできておりますし、昨年5月には、政府でも世界最先端IT国家創造宣言というのが閣議決定されました。その中でも、地方自治体においてもペーパーレス化の推進をしていくという項目が明記されております。なので、今後、そのような方向にどんどんなっていくと思うんです。  先ほどもちょっと言いましたけども、今年2月の全国的な調査では、全国1,500余りの自治体の調査で8割ぐらいの自治体でペーパーレス化の検討すらいまだなされてないというアンケート結果が出ております。というのは、やっぱり8割検討すらできてないということは、やはり二の足を踏んでいるというか、一歩踏み出せてないのが自治体の現状だと思います。なので、いかにセキュリティーレベルを落とすことなく住民サービスの向上とか、行政側、議員の向上につなげていくかというのは、今後課題とはなってくるとは思いますけども、例えば一昨年でしたか、おととしかな、新温泉町でもおそらくペーパーレス化、タブレット導入の検討がなされていたというのは聞きましたけども、途中で頓挫してしまいました。なので、県内でも幾つかの自治体はこのペーパーレス化というか、タブレット導入は進んでいるわけですけども、但馬においては、まだまだどこも導入されてないのが現状です。ですから、今こそ、先ほど同僚議員の話でもありましたけども、ほかがやってないことを先にすることが僕は大事なんじゃないかと思います。それは必要じゃないことをするんじゃなくて、必要なことをやっていくのが大事なんだと思っておるので、必要なことでほかがまだまだできてないところをほかに先んじてやること、これが僕は大事なんじゃないかなと思っております。その点、ちょっと町長のお考えを聞きたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) たくさんの自治体がまだまだ検討すらしてないというそのうちの1つだと思いますけども、先ほど申しましたように、本当に実行ができるのかどうかも含めて優位な対応ができるのかどうかについて、まず、どこかの部門、先ほどは議会と申しましたけども、何らかの部分について例えばペーパーレスができるとするならば、検討をさせていただきたいと思います。  まず情報係にこの議会のシステムでそういうことが可能かどうか。通告あるいは予算書や議会にかかわるどのような文書やペーパーがあるのかも含めて、そういうものが進んだ場合に、例えば、ただ一方では、紙にかわるものをこの議場に持ち込むかどうかの話も出てこようかと思いますし、先ほど申しました傍聴の皆さんへの資料提供をどうするのかというようなことも出てこようと思いますから、少し時間をいただければ、概算なりネックになる部分と実現可能な部分の整理ぐらいはそんなに時間がかからずにできると思いますから、私から情報係に一遍尋ねてみたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) それでは、2問目に移りたいと思います。  2問目は農業振興についてでございます。長年農業に携わってこられた町長に、私が質問するのは釈迦に説法するようで本当に気が引けるんですけども、あえて農業振興についてお聞きしたいと思います。と申しますのも、日本をはじめ先進国では人口減少局面に入っておりますけども、インドとか途上国、新興国ではまだまだ人口増加しておりまして、また、2050年には90億人に地球の人口は達するという、そのような世界的な食料需要の増大が予想される中で、日本では、香美町では、耕作放棄地、農業従事者の高齢化、担い手不足に見られるように農村部の衰退の方向で、どんどん衰退のほうに向いているのが現状だと思います。  そこで、香美町において一次産業は主要な産業であるにもかかわらず、農業における後継者育成、収入増など、まだまだ課題は多いと考えますが、今後の香美町の農業についての町長の所見を問うものでございます。また、近年のなしおとめをはじめとする香住産の梨についての町長の所見をお伺いいたします。 ◎議長(上田勝幸) 質問は終わりました。町長の答弁求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、橘議員の2問目でございます。  香美町の基盤産業は、第一次産業、農林水産業であり、水稲や野菜の栽培、但馬牛の飼育、二十世紀梨などの果樹栽培、これらは農家の生活を支えるだけでなく、農業、農村としての地域の景観形成や町全体の観光振興にとっても非常に重要な役割を担っております。  しかし、議員のご指摘のとおり、昨今の農業を取り巻く情勢は大変厳しく、農業従事者の高齢化や担い手不足、農産物価格の低迷などさまざまな背景から生じる農地の荒廃や遊休地化が急速に進み、そのことが地域の農業生産力を衰退させております。  香美町では、これまでから中山間地域等直接支払交付金や多面的機能支払事業交付金など、国県の支援制度を活用しながら、担い手、専業農家の育成と兼業農家が持続的に営農を継続できるよう支援を行ってまいりましたが、今後は、より一層香美町の風土や自然条件、条件不利な地形条件等に合った施策を展開していく必要があると考えております。  山間高冷地の気候が育んだ村岡米、Sランクのコシヒカリなど消費者から高く評価される食味値の高い有機米や美方大納言小豆など、市場性の高い作目の栽培推進、日本一の肉質を誇る但馬牛、飼養規模の拡大など香美町が持つすぐれた農業資源の価値を最大限に生かす施策を進めていかなければなりません。  中でも、香住区においては、議員ご指摘の二十世紀梨やなしおとめ等、果樹生産の拡大が一つの柱になります。寺川議員への答弁とも重複いたしますが、平成27年に兵庫県が新たに育成した新品種なしおとめにつきましては、二十世紀よりも糖度が高く、食感は洋梨のようにまろやかで香りも高い上に、中心部分が小さく可食部が大きいなど大変すぐれた品種でございます。収穫時期が8月中旬と二十世紀よりも早いため、出荷作業の分散化も図られ、梨生産農家の労力軽減や経営安定、生産規模拡大にもつながるものと思い、大いに期待をしております。  このなしおとめを、昨年8月、JR京都駅地下の伊勢丹百貨店、野菜、果物専門の八百一で試験的に販売いたしました。今年も同様に、京都伊勢丹の八百一、豊岡のJAたじまファーマーズマーケット、たじまんま等で本格販売したところ、消費者の皆さんから予想以上の好評をいただいたところでございます。なしおとめの生産量は、現在のところ1トン程度とまだまだ非常に少ない状況ではありますが、町内の若手梨生産者の皆さんも新品種に期待し、今後、栽培の拡大が進められるものと考えております。  新品種の生みの親である兵庫県においても、豊岡農林事務所が高接ぎの助成制度を設けるとともに、新温泉農業改良普及センターでは、栽培技術の巡回指導を行い、JAたじま香住営農生活センターも出荷用化粧箱やPR資材を作成するなど、二十世紀に続く新しい梨のブランド化に向けて、関係者が一生懸命に取り組みを進めております。  香住の梨生産は近年衰退の状況にございますが、この新品種なしおとめの誕生を起爆剤として、時代に合ったニューフルーツ消費者、特に女性に選ばれる新しい香住の果樹の生産拡大を進め、香美町農業振興の柱として育て上げていきたいと考えております。  香美町が事務局を担う兵庫県梨振興協議会が中心となって、但馬2市2町に栽培面積を広げていくとともに、その構成団体であるJAたじまや新温泉農業改良普及センター、香住果樹園芸組合、梨生産者等が一丸となって連携しながら新品種なしおとめのブランド化を図ってまいります。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 先ほど同僚議員の質問でもありました。その中でも、町長は、僕は最初、農業振興、担い手不足とかを高齢化等の問題を考えたときに、全国的にそうだとは思うんですけども、しっかり農業自体で稼ぐことができればこの問題は少しでも解決するんじゃないかなと思っておりまして、そこで、なしおとめ、ここにもなしおとめと書いたんですけども、板仕野米とかもそうなんですけども、しっかりとしたA級食材、S級食材を高く買っていただくということを町として進めていけば僕はいいんじゃないかなと最初は考えておりましたが、先ほど、町長の答弁の中で、高く売れる梨は本当にごく一部なんだという答弁がございました。それを聞いて、確かにそうだなというのは本当に感じました。というのも、先日、私も町の梨の農家から梨を毎年買うんですけども、今年も贈答用と規格外のものと両方何個か買ったんですけども、そのときに、その農家の方が言われたのが、規格外を買っていただくのはすごいありがたいと言われました。  先ほど、町長の答弁でも、規格外の底上げというか、大部分の安くなっている、本当に高いのは別として、規格外のものがどれだけ高く売れるのかが割と肝になってくるんだというような内容の答弁があったと思うんですけども、それは本当にそうだなというのをそれを聞いて思いました。では、どうすれば規格外が高くなるのかなというのをちょっと考えたときに、やはりその規格外を高く購入してもらおうと思えば、ごく一部でもブランド化というか香美町の梨はおいしいんだと、高いんだと、ブランド化されているんだというのを全面に押し出すことによって、それと形や大きさは規格から外れるけども、味は香美町産のブランド化されている梨と一緒なんだということを全面に押し出していけば、僕は本当にその規格外の梨も底上げして高く売れるんじゃないかなと思ったんですけども、その点、町長、どうでしょうか。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 梨づくりの家庭に生まれておりますから、話し出すと長くなる。先ほども申しましたように、まずは営農指導の観点からできるだけ規格外をつくらない生産方式で技術を高めるというのが我々や農協に課せられた使命だと思います。これは、普及センターの職員の皆さんや技術を向上させてできるだけ秀品の率を高める。全体の中の6割、7割が秀品だったら、やっぱり売れる筋も高値が安定しますから、底上げが図れて全体的に梨の価格が高値で推移するというようなこともありますけども、やはりそれぞれ何十軒、昔は何百軒もあった梨づくり、平均値ぐらいの梨を安定的につくる。その代わり大量生産のうちは平均単価が落ちてもそれで生活ができるというような状況がございましたけど、今では、先ほど申しましたようにピークの8分の1とか、そんな状況でもそんな昔と値段が変わらないような梨の値段ですから、議員がおっしゃいますように、もうからない梨づくりはやめるうちが出てきた。だけども、面積が減ってきても安定的に技術があって、例えば隼人の1町歩ぐらいつくられとるおうちが何軒かありますけども、梨の生産の技術レベルも高いから平均的なできもいい。おまけに大量につくっておられたら、それこそ本当に子供たちを大学に、梨づくりの生活の基盤の中でずっとそういう生活をなさってきて、高収入のうちは、見てみますと、やっぱり息子さんが代を引き継いで今もお父さんと一緒になって梨をつくっておられる。  やっぱり技術の向上とか、生産面積ですとか労働条件とか、梨山であったり梨畑であったり平地での栽培で労力が軽減できるところは被袋数もようけとれますし、さまざまな要因があって、ただ、相対的に言えるのはもうからないから続かないんだと思います。それは、私たちもそういう思いがいたしました。ずっと昔は、うちらでも4カ所からの梨畑を1町何反もつくっておりまして、袋かけ時期にはさまざまなところから泊まりがけで袋かけの人夫の高校生とかが泊まっていかれたのを小さいときによく覚えておりますけども、今はそういう時代ではありません。  先ほども申しましたように、なしおとめのことにつきましても、今は伊勢丹で売ったとか、たじまんまで売ったとかいってもしょせんまだ生産高は1トンほどでございますから、1トンの梨なんて、人気が出てお客さんが求めるときには品物がないというような状況ですから、役場として今課長にも申し上げておりますのは、まずは香美町としてなしおとめの生産を拡大すること。ただ、生産を拡大すると申しましても、50軒の梨農家にお願いするわけでございますから、その分二十世紀の生産が減るというふうに考えなければなりませんし、新たにこれから梨づくりをされるような方々ができるような環境整備というのは、20年前もから、我々が議員になった当時から平地への移行というのを竹中町長の時代にも計画をなさった時期もありましたけども、実現に至っておりません。そういうことを計画するまでに梨の生産者がどんどん減ってきたのが現状でございますから、そういうことをどのようにしてクリアするのかという今基点になっておるのがなしおとめの生産振興だというふうに捉えております。現行の中で二十世紀からなしおとめに移行するなり、その分は梨山を増やしていただくというようなことが本当に可能なのかというと、なかなか難しい面があると思いますので、より高単価で売れる生産単価の高い梨の技術力を普及所やなんかと一緒になって協働して、農業生産者の皆さんにも身につけていただく。  ただ、この間も生産者の皆さんとなしおとめの話をしましたら、非常につくりにくいということを言っておられましたし、今までの長果枝とか短果枝とか梨栽培でのさまざまな技術がありますけども、二十世紀とは全然違う梨の品種ですから、花芽がつかない、生産量が増えない、こういうことも聞いておりますから、絵に描いた餅のように、我々が思っておるように生産拡大が進まないとするならば、さらに町としてどういう支援が必要なのか、これから農林水産課と一緒になって検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 高品質のなしおとめだとかというのに、僕、かなり可能性を感じたのは、先日、東京に行ったときに、あるお店に入ったときに、多分皆様もご存知のような高いフルーツを売っているところなんですけども、2玉たしか4,500円とか、6つ入って、店の名前は言わんほうがいいと思うんですけど、そういう梨も見ました。なので、本当にそういうブランド化された梨って本当に高く売れるんだなというのを見たからそうやって思ったんですけども、そのなしおとめ、先ほど、なかなかつくりにくいんだという話がありましたけども、枝をつけ替えておそらく3年ぐらいしたら実がつくんですかね。なので、どんどん増やしていくのも時間がかかると思いますし、技術もこれからまだまだかかってくると思いますけども、行政がするところというのは、やはりそうやってもうけるところの実働はやっぱり民間にしていただくのはもちろんなんですけども、そこに対する環境整備というのは、やっぱり行政が手を出せるところかなと思いますので、そこに対する助けといいますか、町ができることというのは、町長も農水課とも、あと県とかも含めてどんどんもっと香住の梨が高く売れるようなことをしていただきたいなと思っております。  香美町のような中山間地域の多い地域の農業というのは、本当に他地域に比べて不利かもしれませんけども、例えば養父市の農業特区も中山間地域をどうにかしようという取り組みでなされておりますし、これからできることというのは、可能性として探っていける部分はあると思います。手間をかけて品質のいいものを収穫して、そして、何より、僕、農業者にこれから大事になってくるのは本当にもうけるというか、経営の視点をしっかりと取り入れて農業をしていくべきだと思っております。その結果、農耕地というのを維持するということにつながっていくと思うんですけども、また、それは農業者だけでできることじゃなくて、いろんな経営の視点を考えるということであれば、民間だとか行政だとかが本当に一体になってしなければいけないと思いますので、その点は、ぜひやっていただきたいなと思います。  また、香美町におきましては、香美町というか美方郡なんですけども、農業遺産の関係でも、美方郡の農業振興のチャンスになると私は考えております。農業遺産の可能性としては、私ども議員も10月に産業建設文教常任委員会で委員会視察にも農業遺産の関係のところに行く予定ですけども、ブランド化の一助になるんじゃないかなと思っておりますので、その辺の農業遺産に関しての可能性というのは、町としてどのようにお考えなのかというのを町長にお伺いしたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 農業遺産の関係につきましては、農協とともに協議会を立ち上げて、6月に申請書を出させていただきました。先日1次審査はパスしたということで連絡をいただきまして、東京に農林水産省の担当者にお礼に伺う予定にしておりましたけども、台風が来てそれも取りやめにさせていただきました。  ただ、これから現地調査も含めて次の審査がございますので、簡単ではない、まだハードルは高いと思っておりますけども、認定をされるとするなら、畜産部門では日本農業遺産では初めてでございますから、一番最初の畜産部門として美方郡産の但馬牛が日本農業遺産、そして世界農業遺産に認定されるということには大きな意義がございますので、それに向けて農協とともに協議会のメンバーの皆さんの協力を得ながら、認定に向けてしっかりと取り組んでまいりたいというふうに思っております。また、現地視察も予定をされておりますので、そういうところにも私も同行させていただきたいというふうに思います。本当に千載一遇のチャンスというふうに思いますけども、ただ、それでもって畜産振興が図れるというものではないと思いますから、それを糧にこれから町として畜産振興にどう取り組んでいくかが一番の課題だと思います。  いずれにしても、先ほどの梨や米、さまざまな町の特産農作物、新しく農業共済につきましても収入保険制度というものが立ち上がりましたので、例えば大規模農家のおうちは青色申告されておりますから、今までだったら単収を補填する共済の制度でしたけども、今度は、その農家の収入全体をカバーをするということでございますから、病気になられたりけがをなさったりされても、あるいは市場価格の大幅な下落によってその農家が得る収入が極端に下がった場合には、その分について補填をする制度、大きなものができましたので、そういうことも活用しながら農業専従で頑張っていただく農家を町としても力いっぱい支援していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(上田勝幸) 橘秀太郎君。 ◎橘秀太郎(3番) 私も常々本当に思っているのは、香美町ですべきことは産業振興と人材育成だと常々思っております。町は、将来のために人材をしっかりと育成すると。これは教育が主なところになるとは思うんですけども、それによって育った優秀な子供たちが帰ってきて産業を支えていく。これが本当にこの香美町であるべき姿だと思っております。  農業をはじめとする一次産業は、香美町の重要な産業だと本当に思っております。先ほど同僚議員からも一次産業、二次産業、三次産業、各産業のバランスが大事なんだという言葉もありました。まさに本当にそうだなと思うところであるんですけども、本当に町の行政とか民間が一体となって町の活性化というのに進んでいくと。これが本当に香美町の将来につながっていくと思いますので、その点、私の考えを述べて、私の一般質問を終わりたいと思います。 ◎議長(上田勝幸) 以上で橘秀太郎君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。
     本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(上田勝幸) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  次の本会議は明日9月12日水曜日午前9時30分より再開いたします。  本日は大変ご苦労さまでした。                               午後4時25分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...