• "受入れ協議"(/)
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  1. 香美町議会 2014-12-04
    平成26年第84回定例会(第1日目) 本文 開催日:2014年12月04日


    取得元: 香美町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2014年12月04日:平成26年第84回定例会(第1日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開会                ○ 開 会 挨 拶 ◎議長(西坂秀美) おはようございます。第84回香美町議会定例会を開会するに当たり、一言ご挨拶申し上げます。  師走となり、山には降雪が待たれる季節となりました。先日2日に公示され、14日投票の衆議院議員総選挙では、安倍政権の2年間の成果、アベノミクス継続の是非が問われることとなります。デフレ脱却、景気回復の足音を身近に感じられるようにしていただきたいものです。  一方、11月6日のズワイガニ漁の解禁以後、11月22日のかすみカニ場まつりでは2万5,000人が詰めかけ、カニファンでにぎわいを見せており、今後の豊漁と多くの観光客の来町を期待するものであります。  さて、議員各位におかれましては、極めてご健勝にてご参集を賜り、感謝申し上げます。今期定例会に提案されます案件は、議案つづりのとおり報告1件と、議案11件の合計12件を予定しております。議員各位におかれましては、何とぞご精励を賜りまして、慎重なるご審議の上、適切妥当なる結論が得られますようお願い申し上げまして、開会の挨拶といたします。  次に、町長より挨拶があります。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おはようございます。第84回香美町議会定例会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。  師走に入り、2日には町内では降雪があり、本格的な冬となりました。議員各位におかれましては、お元気でご出席いただきまして誠にありがとうございます。日ごろは町行政推進のため格別のご理解とご協力を賜っておりますことにお礼を申し上げます。  少し早いですが、今年を振り返ってみますと、8月には、豪雨による土砂災害が丹波市や広島市で発生したほか、10月には、戦後最悪の火山災害となりました御嶽山の噴火や、先月22日には、長野県北部を震源とします地震が発生するなど災害が日本各地で多発した1年でございました。  本町でも、村岡区山田地内におきまして、11月26日、28日の2回にわたり山腹が崩壊いたしました。幸いにして人命や住家等への被害はございませんでしたが、崩落の可能性が今後も予想されますので、付近の2世帯に避難勧告を行い、現在は親類のお宅に避難されているところでございます。今後の対応につきましては、兵庫県の関係部署に対応のお願いや協議を行っているところでございますが、被害防止第一に進めていきたいと考えております。  一方、国におきましては、去る11月21日、衆議院が解散し、12月2日には衆議院議員選挙が公示され、14日、投票が行われることになりました。突然の解散、また、年末の慌ただしい時期の選挙ということで戸惑いを感じているところでございます。しかし、解散前の国会におきまして、まち・ひと・しごと創生法地方創生法が成立いたしました。東京圏への一極集中に歯どめがかかり、地方が元気を取り戻せるよう期待しているところでございます。法律の詳細な中身については不明でございますが、対応の準備を進めていきたいと考えております。  今議会には、報告や新町まちづくり計画の変更及び補正予算など計12案件を提案させていただいております。また、追加議案を予定しておりますので、何とぞご審議の上、適切なご決定をいただきますようお願い申し上げまして、開会の挨拶といたします。  なお、9月議会以降の行政報告につきましては、別冊にまとめ、配付いたしておりますので、ご清覧をお願いいたします。  以上でございます。      ──────────────────────────────  開会宣言
    ◎議長(西坂秀美) ただいまの出席議員は16人であります。定足数に達しておりますので、これより平成26年12月第84回香美町議会定例会を開会いたします。  直ちに本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(西坂秀美) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、上田勝幸君、見塚修君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 会期の決定 ◎議長(西坂秀美) 日程第2 会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期定例会の会期は本日4日から18日までの15日間といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西坂秀美) 異議なしと認めます。  よって、会期は本日4日から18日までの15日間と決定いたしました。      ──────────────────────────────  日程第3 諸般の報告 ◎議長(西坂秀美) 日程第3 諸般の報告を行います。  今期定例会に提案されます議案つづり等は、あらかじめお手元に配付のとおりであります。  次に、行政報告、発議書、本日の議事日程はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。      ──────────────────────────────  日程第4 一般質問 ◎議長(西坂秀美) 日程第4 一般質問を行います。  お諮りいたします。  一般質問の方法は一問一答方式で、質問時間は答弁を除き1人30分以内といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西坂秀美) 異議なしと認めます。  それでは、そのようにとり行います。  順次、議長において指名し、発言を許可いたします。  議長よりお願いしておきます。一般質問は大所高所からの政策を建設的立場で議論すべきものです。単に事務的な見解をただすにすぎないようなものとか、制度の内容説明やお願いや要望をするようなものでなく、簡明にして、しかも、内容のある次元の高い質問を展開していただきたいと思います。なお、当局におきましても的確、明確な答弁をお願いしておきます。  それでは初めに、寺川秀志君の一般質問を行います。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) おはようございます。それでは、通告のとおり一般質問を行います。  まず1問目であります。香美町神戸営業所についてであります。平成26年度の4月より設置された神戸営業所は、設置からはや6カ月が過ぎました。当局の説明によりますと、営業所の業務は開設以来順調に推移していると報告を受けますし、はたから見ていても、職員も大変頑張っておられますのでうまくいっているように見えます。しかし、職員の頑張りに相反して、いろんな問題点が浮かび上がり、行政のやることの難しさが浮き彫りになってきたと理解しています。  そこで、次の質問について町長の所見を伺いたいと思います。まず、改めて確認したいのですが、この事業の目的は何かということであります。これをまず1点目に入れさせてもらいます。  1)として、公約である香美町に訪れる観光客の2割アップは変わらないか。2割アップは何で確認するか。  2)として、現場の職員と意思の疎通を図れているか。町長と観光商工課長営業所職員との間に考え方のギャップはないか。  3)として、農水産物の販売はどのように営業所は関与するか。例えばお客様(物品購入者)、営業所(行政)、それから、生産者(仲買人)ということです。  もう一つは、通告するのを忘れていましたけど、同じことですので、観光のことも改めて質問させてもらいます。次は、観光客の誘致についてであります。お客様(観光客)、営業所(行政)、次に、観光業者イコール観光協会という団体を通しておられるということで、どのようにうまく回していかれるのかということをお聞きしたいと思います。  以上です。 ◎議長(西坂秀美) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、寺川議員のご質問にお答えしたいと思います。  まず、香美町の神戸営業所についての質問をいただいております。香美町役場神戸営業所の設置目的は何かとのご質問でございます。何度も申し上げているところでございますけれども、これまでからイベントキャラバン等により香美町のPRを行ってまいりましたが、より多くの観光客を香美町に誘致するために、そして、新たに大きな誘客の流れをつくるために、攻めの姿勢で京阪神地域に情報発信、活動拠点を常設することにより、旅行業者やマスコミ関係機関など観光、交流に関する専門業界へ直接働きかけを行い、観光入り込み客数の大幅増を目指そうとするものでございます。  1つ目のご質問、観光客の2割アップは変わらないかにつきましては、昨年、町長就任後に政策の具体的な数値目標として私が掲げたものでございますので、今も変わりはありません。どのような仕事を行う上でも目標を明確にする必要がございます。常にその目標を意識し、それを達成するためにいろいろな企画を考えているところでございます。ただ、この数値目標は、神戸営業所の活動だけで達成するものではございません。香美町が行います観光振興施策全般、また、民間主催のイベントジオパーク事業の推進、観光地やインフラの整備などさまざまな施策を総合的に推進する中で、観光に関係する皆さんが共通した認識を持ち、みんなで頑張ってこそ初めて達成できるものでございます。  神戸営業所においては、4月以来、駐在する2名の職員がマスコミや飲食店などへの訪問を繰り返し、コミュニケーションを深める中で信頼関係を築くとともに都市住民のさまざまなニーズを肌で感じながら、これまで知ることのできなかった情報やアイデアを入手するなど、香美町への誘客につながる新しいきっかけをつかむために頑張ってくれており、その活動はおおむね順調に進んでいるものと考えております。  また、2割アップの数字の把握につきましては、大変難しいところでございますけれども、従前からあります兵庫県の観光動態調査の数字を活用してまいりたいと考えております。  次に、2つ目のご質問でございます。現場職員との意思の疎通でございますけれども、神戸営業所の業務につきましては、業務の進捗状況の記録及び管理、また、全体の仕事の流れを把握するために、日々の行動と1週間の目標、反省、成果を毎週週報として営業所から観光商工課へ報告がございます。また、観光商工課では、毎月1回、定期的に神戸営業所との業務の打ち合わせを行っておりますし、何か緊急に協議を要するものがあれば、その都度必要に応じて観光商工課長から私のほうへ協議、報告させており、私からも担当課長へ指示をしておるところでございます。したがって、私と観光商工課長神戸営業所職員との意思の疎通につきましては、十分にコミュニケーションが図られており、双方に考え方のギャップはないと考えております。  3つ目のご質問でございます。農水産物の販売に係る神戸営業所の関与についてでございます。神戸営業所は、京阪神地域の飲食店等と町内の農林水産業、加工業などにかかわります関係者との橋渡し役だというふうに考えております。神戸営業所は、町内の特定の旅館や民宿や特定の業者の商品を販売、営業するのではなく、カニや魚、但馬牛、米など香美町の優良な食材として広くPRしておるところでございます。  この10月に行いましたカニパスタフェスタにつきましてもそうでございますが、各パスタ店への営業、PR活動を通じて各店舗から関心を持っていただいた場合に、カニや鮮魚類なら但馬漁協、水産加工品なら水産加工協同組合に対し、まずその商品を提供できる業者の皆さんがあるかどうかの照会を行ったり、それが可能な場合、その業者の皆さんに京阪神地域の店舗に紹介しておるところでございます。その後の価格交渉等につきましては、直接民間同士で行っていただいております。取引開始までに、窓口である行政と生産者団体である組合などを通す手間が増えるために少し難しい部分もございますけれども、地域全体の取引となりますように、まず神戸営業所橋渡し役となることによりまして、新たな取引や販路の開拓、販売拡大につながってまいるものと考えております。今後とも、この橋渡し役として民民の取引がスムーズにできるような仕組みづくりに丁寧に取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 町長の答弁は終わりました。  寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) 早口で言われるのでなかなかメモしにくいんですが、町長、私も、10月30日に神戸営業所に行ってまいりました。それだけが目的で行ったわけじゃないんですけど、八鹿病院組合の研修がありまして、時間が余ったものでやっぱり行かないとあかんということで、職員の方が2人同席して行ってまいりました。なかなか場所がわからんもので探しておったんですけど、すぐ近くにありまして、いいところにあるんだという感じがしました。アポをとっていなかったもので直接行ったんですが、田中主幹がおられて、緒方君は風邪を引いておられたということで1人でした。前もって質問したいなと思いまして、そんなに深い考えはないんですけど、雑談程度をして帰ってまいりました。入ったときに、すぐ右を見たら黒板におもしろくなってきたというメモ書きがしてありまして、やっぱり一生懸命前向きに自分自身を鼓舞するためにこういうキャッチフレーズみたいなものを書いて前向きにされとるなという感じがしました。  そこで、今、いろんな取り組みを言われたんですけど、まず2割アップです。観光商工課としてみれば、この数字が表に出てくるからなかなか辛い面もあるようなことを、タナカさんが言ったわけじゃないですけど、言われていました。そこで、何をもって2割かと。先ほど兵庫県の動向でということを言われました。なかなか地元としては、民宿のお客さんが増えたと、具体的なイベントに多くの方が来てもらえたとか、そういう形に出てこなかったらなかなか理解してもらえないと思います。だから、その辺はもうちょっと具体性というか、よく民宿の関係者の方に話をすると、現状維持でも難しいこの時代に何が2割アップだということを言われる方もおられます、手広くされている方はね。その辺は、そこまで思い切って町長が公約されたんだから、それなりの成果は自信を持っておられると思います。  そこで、現場の職員と意思の疎通が図れているかということなんです。私自身も考えるのに、2年って区切っておられますわね。2年で区切った状態でアップをどこまで図れるかということと、これは、僕自身の考え方で見ておるんですけど、現場サイドというか、観光商工課としてみれば、2年はちょっと辛いんじゃないかなという感じがしていますので、その辺を、今、意思の疎通ということでいろいろ打ち合わせをされておるし、どうこうと今言っておられたんですけど、客観的に見て、果たしてその辺の話は2年と長期的な展望で現場は考えたいんじゃないかなという感じと、これは、自分自身の考えですけど、どのようなギャップなしでいけるのかなという感じがしておるんです。その辺をもう一度お聞きしたいと思います。  それから、今、農水産物と観光客の誘致の問題ですけど、僕はこれを一番心配しておるんです。先ほどるるうまいこといっているようなことを発言されたんですけど、僕自身は、どうしても行政がやるがゆえに個人の商店と橋渡しができないと。常に中間的な団体です。例えばカニとしますわね。ズワイガニでもベニガニでも、やっぱり水産加工業者を間に紹介して、そこで値段交渉から全部してもらう、お任せですわね。せっかくパイプができても、なかなか生意気なことを言いますけど、1つきっかけができたようですけど、公のところにいきとって、今度はなかなか個人のつながりが薄くなってきて、どこまで営業の関係、商店とレストラン加工組合との関係がずっといかんなんわけでしょう。個人はなかなか買えないから。その辺は、なかなかそう思うほどうまくいくのかなという感じがしておるんです。  もう一つ、観光客の、同じことで通告していなかったんですけど、例えば観光客が団体で来る場合、ツアーの関係も結局観光協会に一遍連絡して、普通だったら、民宿さん、頼むわと言うたら済む話なんですけど、例えば都会の観光の関係者で、ツアーを組みたいからという場合でも、直接やったら話は早いんですけど、団体に観光協会について、観光協会がまた民宿さんに話をせんなんというところがありますわね。その辺がうまくいくかという感じもしていますし、その間に時間がたってしまって、話がうまくいかないからもういいわという話になりかねないですわね。  もう一つは、今、自然学校に一生懸命されておるんですけど、自然学校は、大体決まったところに学校は行きたいですわね。変わったとたんに事故が起きたら困りますので、今までどおりでいくと。それはそれでいいです。新しいところを見つけた場合でも、それも結局は、例えば名前を出して悪いですけど、山でしたら、自然協会とか兎和野関係もありますし、そこで話をしておいて、それを、学校だったら学校に話をしないとあかんですわね。その辺の複雑なルートがすんなりいかないばっかりに話が潰れるということもあるんです。その辺はもう一度現場サイド、例えば観光商工課の職員とどういうふうな話をされているかということです。  また金の話に戻るんですけど、今の営業所の話をしておっても、役場は一旦接点ができたら、あとは関係者同士でやってもらえるからお任せという意味のことを言っておられた。個人商店でしたら、細かくあとのフォローもしながらやっていくと思うんです。それが事務的になってきたら、それは、中間に入る人もなかなかおっくうになってくるんじゃないかなという感じがしますので、それは、今言ったように、行き来しますけど、自然学校の場合も学校との感じがどうかなという感じがします。  それからもう一つは、マスコミの関係と前に言っておられた。マスコミは、もちろん直に話をして営業活動といいますか、いろいろ接点を持ってやったら、マスコミに載りますから一時的にはこちらの行事も載りますし、何かにぎやかなような感じがしますけど、果たしてそれが本当に誘客につながるかということです。その辺が、きっちり2割アップと示されていますので、数字はきっちり見たらいいと思うんですけど、その辺、心配というか、これからのことがどうかなという感じがしますので、もう一度、町長、答弁をお願いいたします。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) いろいろと再質問をいただきました。まず神戸営業所の責務でございますけれども、おっしゃいますように、民間同士の商取引に役場が介在するということでなしに、観光客の誘致も香美町の産物の売り込みにつきましても、香美町を京阪神地域に知らしめるための政策の一部というふうに考えていただければいいと思います。先ほど申しましたように、それぞれの個々の事業者の皆さんを都市部のお店や業界に売り込むということでなしに、まず一番最大の目的は、香美町を都市部で売り込む。そのために、民間同士の商取引につながるようなきっかけづくりをさせていただきたいというのが私の考え方でございますので、先ほど答弁の中で申しましたように、例えば例を挙げますと、職員の発案によりまして、神戸市内のイタリアンのレストランでパスタフェスタを、香美町産のベニズワイガニを、香住ガニを使ったもので企画していただけないかというようなことを個別の店舗に紹介させていただいて、11軒ぐらいのお店に協力いただいた中で、その食材は、初めての試みでございますので、私ども役場でも少し費用を持たせていただいて、まず取りかかりでございますので、最初は町の費用によって原材料を少し提供させていただいたと。そのことにお客さんの評価もあったようでございますし、お店と食材を供給していただいた水産加工業者の皆さんとの今後の取引の話も続いておるところが何軒かのお店であるということは聞いておりますけれども、ただ、全体的に、香美町の水産加工業界の中での考え方でいいますと、ほんのわずかな取引でございますけれども、そういうことをきっかけに香美町の香住ガニベニズワイガニが都市部のほうでいろいろな食材として活用できるきっかけづくりにはなったと思います。  ただ、今の段階では、水産加工業界の振興につながるというような、そんな大きな部分にまで関与はできていなかったと思いますけれども、いろいろな方面で、そういう考え方をもとに民民の取引に役場が介在するということでなしに、まず一番重要なのは、香美町の食材や物品を都市部に売り出すということでございますので、何とぞご理解いただきたいと思います。  また、ツアーや観光客の誘致につきましても同じでございまして、香美町の中にありますそれぞれの旅館や民宿、それぞれの個別の事業所を売り出すということでなしに、但馬牛ですとかカニですとか豊富な食材を有する香美町に少しでも来ていただきたい、香美町を売り出すというような責任を与えているというふうな考え方でございます。  それから、自然学校についてもそうでございます。例えば自然学校に取り組む訓谷の地域ですとか、山のほうの村岡や我々の地域下浜でもそういう自然学校受入れ協議会というのを全町的につくっておりますけれども、どこか個別の地域を売り込んだり、学校に直接その地域に来ていただくというようなことの活動ではなしに、それぞれ学校を訪問させていただく中で、香美町には、山の地域もあったり海の地域もあったりする中で、各地でそれぞれ民間の事業所の皆さんがそれぞれ受入れの団体をつくっておられて、それを、横の連携で香美町の自然学校受入れ協議会というものを組織しておりますので、香美町どこに来ていただいても、いろいろなことで児童や生徒の皆さんをお迎えできる用意はできているということをまずもって都市部の学校の訪問を繰り返しているということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) まず、ちょっと整理したいと思います。まずは2割アップと言われたから、具体的な数字が出ているので聞いておるんです。何も勝手でうまくいくと思っていませんし、やるんだったら、都市部で香美町を売り出すために、今、合併してから香美町の知名度はゼロみたいなものですから、それだったらわかるんです。数字のことを言われるから、具体的にどうなんですかということを聞いておる。それがわからんと言っておるのでなしに、民間同士がやったれということも何も言っていませんし、今のやり方で果たして結果が出るかなということを言っていますので、その辺、ご理解ください。  それから、自然学校のほうも、何が言いたいかというと、決断です。団体を通さんなんから、果たして営業所なりから結果が返ってくるまで、当事者同士が最初からやっているんだったらいいけど、それも町が紹介しようということもあるでしょう。その辺が、一旦町が受けて、今度はまたその団体に、自然学校の、今協議会と言われましたか、団体に連絡してどうだああだと言っておる間に、どこの業者も欲しいですから話が壊れちゃうのと違うかなということを言っておられる。それも2割って言っておられるから、どこで数字を判断するかということです。ただ、兵庫県のだけで見ていいかという、地元の民宿が、本当に具体的に数字が上がったとかということが形にならなかったら、町長が思っておる以上になかなか評価は上がらないと思いますよ。そこを言っておるんです。だから、もうちょっとやり方があるんじゃないかということと、あんまり数字、数字と言うとなかなか難しい面が出てくるよということを言いたいんです。個人個人だったら、今、香美町で名前が売れておる会社なんかは個人でぼんぼんやっておられますから、何も町を頼むこともないと思います。  それで、一番僕が言いたいのは、やっぱり行政というのは、原点に返って俗に言う社会基盤整備というハード面、観光客なりいろんな人が訪れやすいように道路整備とか施設整備とかいうことで、ソフト面は、やっぱりなかなか行政がかかわることは難しいんじゃないかという気がしております。最後、今のこれからの行政の観光に対するあり方というか、そういうハード面のほうが大事じゃないかということと、今言う行政が、仲介まではしませんけど、その辺の絡みはどう思われているか、もう一度答弁をお願いします。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、後段の部分でおっしゃいましたハード面も大事だということは十分認識しております。ただ、神戸営業所の活動につきましては、先ほどもおっしゃいましたけども、2割の観光客を増やすということは、ハードルは非常に高いと思います。ただ、以前から何度も質問にお答えしておりますように、観光客の2割アップというのは、そこを目標に掲げておるというふうに理解していただいたらいいと思います。ただ、現行香美町にどれだけの観光客が来ているのか、本当に実数もつかみにくいというふうに思いますし、第三者的で大変無責任のように聞こえますけれども、やはり県の観光客の動態調査、今年は但馬地域に何万人、香美町には何万人というような指標もいただいておりますので、できれば本当に私が任期中に目標としております、大変ハードルは高いとは言いながら、その2割アップを何とか実現したいというふうに活動しております。  おっしゃいますように、神戸営業所のソフトの部分での活動と、ほかに地元の受入れ体制、社会資本の整備につきましてハード面も非常に重要だということは認識しておりますので、町政全般の政策の中でそのことも実現できるように頑張っていきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) 今、目標と言われていましたでしょう。町長は目標のつもりで言われても、公約でうたってありますから、地元の観光業者なり、地元といっても香住が中心でちょっと申しわけないですけど、水産加工業者なんかも2割アップということに大分意識がありますから、果たして目の前に、個々じゃなしに、目の前に数字が上がって、やっぱり民宿街が2割アップで潤うであろうと。観光客が来るから魚なんかのお土産もなかなか売れたとか、そういう具体的なことを望んでおられますからね、この2割アップということで。その辺が、今、目標と言われてもなかなか難しい面がありますよということを言いたいんです。  もう一つはマスコミです。マスコミの中で、僕ら何人かでしゃべっていて、マスコミといったかって、最初、お客さんでちょっと上手に扱ってくれるけど、なかなか深いところに入ろうと思ったら、担当の人と個々につながりを持たないとあかんと。やっぱりつながりを持とうと思ったら、個々のお金という言い方はおかしいですけど、接待的な、お互いに割り勘としても飲み会に行かんなんとか、親しくなるためにはいろいろあると思うんです。その辺も含めて、公務員がそんなことはできんしなということで、役場のほうが営業費で経費を見てくれるわけでもないし、だから、自分の個々のお金というか、自分のあれでおつき合いせんなんですわね。その辺が難しいのと違うかなという感じがしておりましたので、なかなか厳しい状況だなという感じがしておるんです。もう一度同じことになるかもわかりませんけど、町長の考え方をお聞きします。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) マスコミの皆さんとの折衝の中で、今議員からご指摘のあったようなそれぞれ役場の職員ができること、できないことがございますし、それは、開設の当時に副町長を含めて職員に持たせる幅あるいは経費的なもの、どこまでが役場の職員として適当かということも具体的に指示しております。営業所の職員本人はなかなか思うようにいかないという部分もございますけれど、あくまで香美町役場の職員を派遣しておるということでございますし、公務員でございますので、できないことに費用を充ててまで業務をさせるつもりはございません。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) それでは、2問目に入りたいと思います。  高規格道路の豊岡への延伸についてであります。平成26年10月18日、山陰近畿自動車道早期完成決起大会が華々しく開催されました。サブテーマとして、高規格基幹道等のミッシングリンクの解消、佐津インターから豊岡北インター間の早期事業化ということで、ものすごいタイトルになっているわけです。しかし、パフォーマンスだけでは何も前に進まないと思います。それは、もちろん町長もよくわかっておられると思います。やり方もいろいろあると思いますが、打ち上げ花火だけでなく、今後、どのようなアクションを起こして実現に向けて進もうとされているのか。その中で、一つの方法として、まだ今回で2回目ですけど、なぜ有利な先行地籍調査を利用して工事着工に結びつけないか。  以上、町長の所見を伺います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 寺川議員の2問目のご質問にお答えしたいと思います。  香住道路の豊岡延伸についての質問でございます。本年10月18日に、全香美町民を対象に開催いたしました山陰近畿自動車道早期完成決起大会は、町自治会連合会、商工会、観光協会、漁協、加工業組合で構成する実行委員会が主催し、約500名が参加して実施したところでございます。町は、共催者として大会趣旨に協賛し、決起大会に取り組ませていただきました。但馬県民局にも後援いただいたところでございます。基調講演に、公立豊岡病院、救命救急センター、ドクターヘリでご活躍されております小林センター長から、医療から見る高速道路の重要性についてご講演され、参加した多くは、改めて高速道路の重要性を感じていただいたと思っております。また、地元香住区の小・中学生から意見発表を聞いて、その素直な意見に感動したところでございます。  山陰近畿自動車道の未整備区間であります佐津インターチェンジから豊岡間の今後の事業促進につきましては、決起大会を実施するに当たり、大会後は、立ち上げた構成団体を中心に期成同盟会を組織し、各関係団体へ要望活動等、事業促進に必要な活動を行っていくことと実行委員会で確認しているところでございます。  香美町としましては、少子・高齢化や景気低迷に伴う地域経済の厳しい環境の打開を図り、地域経済や観光産業の発展と地域医療体制の構築と、安心・安全なまちづくりを達成させるために、山陰近畿自動車道の未整備区間を最重要に全線早期完成を求めて取り組んでまいりたいと考えております。  ご質問にあります地籍調査につきましては、2計画区間が事業認定される大きな要因ではないと考えております。最も重要なことは、当該道路整備に対する多くの県民の声や活動等によりまして、兵庫県の道路整備計画に早期に盛り込んでいただくことだと考えております。地籍調査は、町の全体的な政策の中で順次進めてまいることとしておりますので、ご理解いただきたいと思います。  先ほど質問の中にございましたけれども、せんだっての総決起大会のパフォーマンスという件でございますけれども、もともと私がこのことを今年度予算に盛り込んだ裏には、議場におられます複数の議員の方からも、こういうこともやらなければいけないというありがたいご提案を受けまして、今年度予算に盛り込んで町民が一緒になって総決起大会を開くことで、佐津から豊岡間の一日も早い指定区間への格上げをお願いしたところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 寺川議員。 ◎寺川秀志(9番) 町長、興奮して言われていますけど、これは決まったパターンです。大体決起集会をやるときは、講師が来て基調講演をしてもらって、作文を読んでもらって、それは別に当然の話だし、いいんです。ただ、今、一番疑問に思うのが、豊岡は、起点という言い方が正しいかどうかわかりませんけど、一方は、北近畿豊岡自動車道で春日から豊岡北までということで、こっちの香住のほうは、佐津から浜坂なんです。呼び名が違うんです。その中で、今、先ほども言いましたけども、竹野からこの間がミッシングリンクということなんですわね。それは、何から考えても、なぜ豊岡と話をされて連携されていかないんですか。この話は香住だけで言ってなる話ですか。僕は、20年たったかってなかなか厳しい話だと思いますよ。それ以前から、いろいろ国土交通省が直轄した道というのがあって、それも国の方針であると聞いています。まして竹野もまだどうなるか。山側になるか海側になるか、竹野の人は、上を高架をそのまま行ってもらったら困るとか、あるんです。  一番心配なのは、役所が出す今の道路地図の中に、点々と土生の峠の裏って東になるんですか、本見塚の前の旧村というんですか、あれが通ったときは線が入っておったんですけど、この前は入っていなかったんです。だけど、大体誰が見たかってあそこなんです。それも含めて何で連携を、香住は香住で土生まで通ったらいいわという感じじゃないでしょう。それが豊岡までつながっていかないといかんわけでしょう。小さい考えじゃなしに、やっぱり豊岡、竹野、一緒にやっていくべきだと思いますけど、それが1点です。  それから、地籍調査のことです。しつこく言うんですけど、僕らは何も役所に確認をとったわけじゃないですけど、そういう役をしている方、豊岡の方も、関係の方も、地籍調査は豊岡がやっておると言われて有利だということを言われるんです。今だから言いますけど、前回質問したときも、やっぱり担当課に聞いて、ちゃんとレクチャーを受けて質問しておるんです。担当課もそういうことを言っていましたからね。某幹部の方も言っておられて、寺川さん、やんねやんねということだったんです。それが結びつかないという言い方は、僕はなかなかね。  もう一つは、前回の答弁のときにコースが決まってからすると言われたんです。ところが、地籍調査というのは、なかなかあの一体は廃村になって都会に出ておられる方もありますし、いざしようと思ったら大変なことです。  もう一つは、決まってからということは、利権が発生するんです。今だったら簡単に調査できても、それがお金になると変わった場合、それはまたいろいろな思いになってきますから、それを言っておるんです。だから、地籍調査して認定されて5%を土木事務所が見てくれてゼロになるわけでしょう。だから役所のほうも認定するのと違いますか。地籍調査とイコール道路の選考をやるというのは一緒じゃないんですか。その辺、どうですか。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 地籍調査そのものを否定するわけではございません。前回も寺川議員から同様の質問をいただきました。それぞれ関係の新温泉土木ですとか、町内でも建設課長を含めていろいろ検討する中で、今、先ほどの町民挙げての総決起大会をしたといいますのも、一番何が問題かといいますと、山陰近畿自動車道の中でまだ指定区間にもなっていないわけです。それが、北近畿自動車道の順調な進捗に合わせて香美町の町民の皆さんとしては、やはり佐津から豊岡までの山陰近畿自動車道の整備というものが我々の地域としては大変重要だという思いもございますけれども、県のお考えは、従前、以前にも県土整備部長が、今の浜坂道路が済んだら栃谷から居組間を優先することになるであろうということは公式な会議の中でもおっしゃいましたことでありまして、私どもとしては、西の道路も重要でございますし、浜坂道路や、新たに栃谷から居組間をやめて我々のほうを整備してほしいというような考えは持っておりません。これは、当然計画立った順序というものがございますけれども、佐津から豊岡については指定区間にもなっていない、事業をしていただく確認ができていないという状況でございますので、寺川議員がおっしゃいますように、豊岡市が地籍調査を進めて、非常にそれが道路建設の順調な進捗に役立っているというのは十分私も認識しております。ただ、豊岡市が行っております北近畿豊岡自動車道というのは、指定区間にはとうになって既に事業が進んでおるという状況でございます。佐津から豊岡間も、今後一段階格上げしていただいて指定区間にしていただいて、ルートがきちっと決まったら、おっしゃいますように、その後の事業の進捗に町としてもお手伝いをさせていただくという意味で地籍調査を進めていきたいというふうに思います。ただ、指定区間になってから事業に着手していただくまでの期間も、2年、3年で事業着手ということにはなりませんので、仮に、今後、町民や我々行政側の働きかけによって佐津から豊岡間が指定区間に格上げしていただいてルートがきちっと決まった段階で、それから地籍調査に着手しても十分時間的には余裕がございますので、寺川議員のご提案も確かに重要なことでございますので、その方向で考えさせていただきます。
     以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) もう1点。なぜ一番ミッシングリンクになっている竹野、豊岡市、旧竹野町の今の自治会とか、同じ道を行くんだから、何で話し合いができないかということ。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 十分話し合いをしております。東京にも何度も道路要望に行きます。3市2町の首長がそろって行きます中で、全体の問題点の中に佐津から豊岡間の指定区間になっていないということは、それぞれ霞ヶ関の官庁街に要望活動に行く中で、代表して私が申し上げるときもございますし、豊岡の市長がおっしゃるときもございますけれども、重要な部分ということで横の連携も十分にとって、このことを中央にも一緒になって要望しております。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) もう一つ、今度、自治会が中心でしょう、観光は。それが竹野なんかでできないかということを言っておるんですけど、さっきから。今、行政レベルでは豊岡市の市長と関係があるでしょうけど、それ以外に今回は、委員会でしたか、されたわけでしょう。そしたら、相手方の竹野自治会もありますから、そこで、観光協会も含めて一つの連携した流れができないかなということを言っておるんです。  それともう一つ。地籍調査は、何も建設課長に相談せんかって、前のときに農林水産課長に相談してもらったらよかったと思います。地籍調査は農林ですから。今度は、今の課長は、行き過ぎて自分の判断ではしませんということをはっきり言っておるけど、注意していかないとあかん。課長にそこまで言う権利はあらへん。それも含めて、もう一度連携ができないかということです。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 豊岡市との連携につきましては、議員がおっしゃいますように大変重要な部分だと思います。ただ、今、豊岡市が一番注力しておりますのは、やはり北近畿自動車道の北進ということに全精力を挙げておられるという判断の中で、今年の決起大会も、議員がご提案のように、本来であれば豊岡市の竹野の住民の皆さんも参加していただいたり、豊岡市の自治会の皆さんにもということでございますけれども、一方で、北近畿豊岡道の住民挙げての期成同盟会も、既に毎年ここ十数年来3市2町が全域で取り組んでおる大会もございます。まず香美町民だけで総決起大会を行いたいということでございますので、今後は、機会があれば豊岡の市長さんにもご相談申し上げて、例えば竹野の地域の住民の皆さんにもあわせて決起大会を行うとするならば、参加いただくような方向で今後は検討していかなければならないというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) 竹野の自治会がありますわね。それを含めて観光協会とかそういう方と連携して、今、話をすると言われましたけど、それが筋じゃないかなということを指摘しておきます。  香住から香美に進むんですから、香住はもともと、計画はこの名前のとおりに佐津から浜坂へ向かっておるんですから、香住だけ元気を出したかって連携していかないとあかんと思いますので、その辺は、言われたとおりにやっていただきたいと思います。  それでは、3問目に入ります。ごみの分別についてであります。平成26年10月から新しいごみの分別方法に変わってから2カ月がたちましたが、町民課には分別になれない町民からの苦情・問い合わせ等の電話がかかっていると推察しております。担当している職員さんは大変ご苦労さまでございます。そこで、今日までの状況をどのように把握しているかということであります。それも含めて、1)として、新しくできた香美町環境美化推進協議会は分別についての機能をどのように果たしているか。2)として、ペットボトルはリサイクルを前提として、キャップ、ラベルを剥がす、そして、軽く水洗いすると分別の説明書には書いてあります。それを回収するんですが、なぜ回収したペットボトルをレインボーでプレスして業者に販売しないかということをお尋ねしたいと思います。町長の所見を伺うものであります。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 寺川議員からごみの分別につきましてのご質問をいただいております。  まず、香美町環境美化推進協議会は機能を果たしているかの質問でございます。ごみの減量化と再資源化を図るために、また、平成28年度からの北但ごみ処理施設でのごみの共同処理を見据えて、本年10月から新しい分別区分によるごみの収集を開始いたしました。  新しい分別区分によるごみの分け方、出し方につきましては、町民の皆様に内容の周知と理解を深めていただくために、ハンドブックやリーフレットを全戸配布するとともに、地区説明会を12会場、出前講座は11月末で92回開催してまいりました。ただ、20年ぶりの変更で、分別区分が9分別に細かくなり、ごみ袋の種類も増えたことなどもあり、町民の皆様にありましては戸惑いや疑問を持ちながらごみを出される中で、10月の最初は問い合わせが殺到し、収集の現場でも多数の不適正ごみを残してまいりました。2カ月が経過いたしまして、問い合わせ等は落ちついてまいりましたが、現在でもルールの守られていないごみが多く、不適正ごみシールを張って収集せずに残しているところでございます。  ごみ出しの適正化を進めるためには、ごみステーションを管理している区における指導が効果的であると考え、この新しい分別収集を機に町内全ての区で組織いたします香美町環境美化推進協議会を11月10日に立ち上げました。この協議会では、住民の自主的な組織活動により相互の連携意識を高め、ごみの減量及びその適正な処理並びに地域の環境美化を推進し、ごみのない美しい住みよいまちづくりを目的とすると掲げております。この目的を達成するために、町とともにごみの分け方、出し方の指導、ごみの減量及びリサイクルの推進、不法投棄の防止対策、さらには、環境美化活動の推進などの事業を行っていくこととしております。  香美町環境美化推進協議会は機能を果たしているかとのことでございますけれども、11月に立ち上がったばかりでございますので、今後の取り組みいかんということになりますが、事業内容につきましては、これまでから各区で実状に合わせてそれぞれ行っていただいてきたことでもございます。今後は、理事会や研修会を開催し、各区間の交流や情報を共有しながら町の取り組みと一体となってごみの適正な分別、ごみの減量化と再資源化を進めてまいりたいと考えております。  次に、矢田川レインボーでのペットボトルの処理についてでございます。ご承知のとおりに、本年9月までは、プラスチックやビニールなどと一緒にプラスチック類として収集しておりました。矢田川レインボーの火災事故以前は、収集したプラスチック類の中から、資源ごみ選別業者が手選別ラインでペットボトルを取り出し、ペットボトルのプレス機まで運び、プレスしたものを公益財団法人日本容器包装リサイクル協会指定のリサイクル業者に引き渡しをしていました。平成24年度の実績を申し上げますと、販売量28.5トンで121万4,520円の販売収入でございました。  矢田川レインボーの火災事故以降は、粗大ごみ処理施設や手選別ラインが焼損等いたしましたことから、不燃系の雑・粗大ごみやプラスチック類、カン・ビン類につきましては、近隣で処理施設や管理型処分場を有し、自社で適正に最終処分までできる大栄環境株式会社に処理委託をしております。そのうちプラスチック類につきましては、大栄環境の手選別ライン設備でRPFにできるものを選別してリサイクルし、不適物は焼却や埋め立てをしておりましたが、10月から、これまでのプラスチック類はペットボトルとプラスチック製容器包装に分別して収集されることになり、大栄環境株式会社と協議の上に、ペットボトルにつきましては、繊維やプラスチック製品として再利用できるフレークやペレット品にするリサイクル方法に変更いたしました。これに伴いまして、従前、プラスチック類は1トン当たり税別2万4,000円の処理単価であったものを、10月以降、ペットボトルにつきましては1トン当たり税別1万4,000円の処理単価に減額する変更契約を締結いたしました。これは、大栄環境がペットボトルリサイクルによって得る収益を加味して、処理単価を相殺、減額したものでございます。なお、ペットボトルの年間処理量は、これまで30トン前後で推移しておりましたので、ペットボトルの年間処理経費は45万円前後になる見込みでございます。  さて、単品で回収したペットボトルをレインボーでプレスして販売しないのかということでございますけれども、それを行いますには、まず、回収したペットボトルが全て適正にリサイクルできるものか確認し、不適物を取り除く必要がございます。手選別ラインが稼働できない現在の状況にあっては、職員の手でごみ袋を破って広い作業スペースに展開して作業する以外にはありません。スペースの面におきましても、職員数の面におきましても対応できる状況にございません。また、確認した適正なペットボトルを粗大ごみ処理施設内にあるプレス機まで運んでプレスするためには、相当の施設修繕を行う必要もございます。施設の修繕費用をかけ、従前のように業者に委託するなどしてペットボトルを販売したとしても、先ほど申しましたように、年間120万円程度の収入でございます。以上のようなことから、ペットボトルにつきましては、引き続き大栄環境株式会社に1トン当たり税別1万4,000円の処理単価で処理委託することとしたものでございますので、ご理解いただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) まず、環境美化推進協議会のことなんです。僕も前の保健衛生のほうは、旧香住町から名前は香美町に変わったんですけど、入っていまして、いつも意識は高くなっていますよね。変わってから僕はずっと近くだけしか見ていないですけど、よく不適正なのが張ってありまして、それが、ほとんどプラスチック類の袋であったんですけど、その辺も案外長いこと置いてあるもので、あの辺もどう管理するかということが気になっておるんです。誰かがやっぱり見張っていかないとあかん。今、区と言われましたけど、区がいいものか、今の新しい協議会で誰か担当を決めてされるものか、その辺はこっちがとやかく言うことじゃないですけど、当分ステーションを回られたほうがいいのではないかという感じがします。  それから、これは直接今回のことではないんですけど、気になるもので質問させてもらいます。もし答弁できなかったら、ほかの方、できる限り答弁してほしいです。まず、香美町の保健衛生推進協議会は、必然的に総会を開いて解散になるんですわね。そのときに気になったのが、まず表彰規程があったんです。何年かしたら今の協会の人を表彰して、それから町長表彰に変わって、県に変わって国という一つの流れがあったんです。今度、新しい組織になったんですけど、その辺はどうされるかということです。その辺、楽しみにされているお年寄りの方があります。その辺を一遍になくしてしまうものかということでね。  それからもう一つは、県の団体の関係で、新温泉町と香美町が美方郡支部で一応連携をとってしておるんですけど、その辺の関係はどうされるかということなんです。これを機会にばたっと切ってしまうものか、従来どおり一緒にやっていかれるかということを、通告がなかったもので申しわけないですけど、できるだけ答えてほしいんです。  それからもう一つは、ペットボトルのことです。こっちはよくわかっていますし、今、あれだけきれいに分別して、僕も毎日ちゃんと洗ってキャップをとって袋に入れとるんですけど、それだけ丁寧にしておったら手選別どうこうじゃなしに、一応チェックということになるんでしょうけど、僕が言いたいのは、そんなに赤が出るんだったら困りますけど、新温泉なんかも今度残されるみたいです。それから、坊岡のほうは、供用開始になっても施設は残されてやると言っておられるんです。前、視察に行ったときに、少々赤字になってもやらないとあかんということを言っておられたんです。これも、町内循環型リサイクルですか、自分で勝手につけたんですけど、やっぱり意識を高めるためにも、ちょっとぐらい安いから出したらいいというものじゃなしに、町内でそういうリサイクルをしてやるということをみんなが理解し合ってやるのもいいんじゃないかなという感じがします。職員が足らん、足らんと言われますけど、何とか職員さんに協力してもらってやれんものかなという感じがしておるんです。  それで、また答弁をお願いします。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) おっしゃいますように、環境美化推進協議会というのがまだ11月に立ち上がったばかりでございまして、議員がご指摘のように、不適正ごみのことにつきまして、まだ協議会の動きが一歩おくれておるというようなことは十分認識しております。先ほども答弁の中で申し上げましたように、今後、協議会内の理事会ですとか、あるいはまた全体会の中で、これから町として不適正ごみとかそれぞれ各区の住民の皆さんの意識啓蒙に頑張っていただくことにつきましてはその場面でお願いすることになると思います。ちょっと手おくれ感がありますのは十分認識しております。  次に、表彰規程といいますのは、従前の香住町当時から続いておりました保健衛生推進協議会といいますのが全町的な組織になっていないということが私も気になっておりまして、環境美化推進協議会の立ち上げにつきましては、全部の意味ではございませんけれど、やはり香住町で組織しておった保健衛生推進協議会というような形を全町的に広げていきたいという思いの中で、町民課長に指示をしてこの団体の設立に至ったものでございます。  表彰規程の関係につきましては、香住区だけにあった保健衛生推進協議会の活動を表彰の対象にするかどうかにつきましては、今後総務課長や副町長、いろいろな幹部会議の中で表彰規程にのっとって考えていくことになると思いますけれども、ただ香住区だけの独自の会であったということになりますと、今の時点では表彰規程には当たらないのかなというふうな思いがいたしております。  それから、美方郡の関係でございます。香住区だけにありました保健衛生推進協議会が新温泉町との共同の会を持っておったということは十分認識しておりますので、今後は、香美町の環境美化推進協議会と新温泉町との団体で新たな組織の連携を持つということは重要な部分だと思いますので、このことにつきましても内部で調整して、また新温泉町とも協議させていただくということになると思います。  それから、ペットボトルの関係でございますけれども、先ほども申しましたように、ペットボトルは手選別ということができませんと、広い場所も必要になりますし、実際の経済的な効果と申しましても、先ほど申しましたように、住民の皆さんの10月からの分別を細かい区分にまでしていただくことになりましたので、ペットボトルということで分別して大栄環境に引き渡すことによって、大栄環境は、それを再資源化することによって新たな利益を生むということで処理単価を見直させていただいたということでございます。ただ、そのことができますのも、町民の皆さんが細分化に協力いただいたということは十分認識しておりますけれども、施設をまた新たに改修したり職員を増やしたりということよりも、広域の施設が稼働するまでもうあとわずかな時間でございます。今後も、大栄環境に今のやり方でとりに来ていただくということのほうが実質的には効果があるのかなというふうに思います。ただ、それができますのも、新たな区分に住民の皆さんが協力していただくことによって処理単価を引き下げることができたということは、住民の皆さんにもお知らせする必要はあると思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) 今の保健衛生の関係で、突然で申しわけなかったんですけど、表彰規程というのは、保健衛生推進協議会がどこぞに持っておったので、総務課長がどうかじゃなしにごみだけに関しての表彰ですから。これは、保健衛生推進協議会として会長の表彰で、それから、全国組織になってから大臣表彰までいくんですけど、一般的な町民の表彰じゃなしにごみだけに特化した表彰規程なもので、お年寄りなんかは近くの神社の清掃を20年、30年しておるとか、そういうことをされていまして、普通は、僕らのように委員になっておる場合は区で保健衛生の担当を2年、3年したりだとか、そういうのがありますから、これはぜひ残してもらって、今度は全部組織が広がりますから、新たな組織として表彰の規程をつくってもらいたいなという感じがしております。  それからペットボトルです。ペットボトルは、今、啓蒙がうまくいって、皆さんが一緒にきれいなペットボトルを入れて出てくるようになりましたらチェックするほどでもないですし、何が言いたいかというたら、僕自身もかかわっていますので、今までかかわらないまま無責任な感じだったんですけど、だから、町内の町民の環境に対する意識改革ですか、改革というと失礼な言い方だけど、意識の向上です。それをするのにも、やっぱり一つのターゲットとして、ペットボトルをきれいにしてちゃんとリサイクルするんだよと、大栄環境さんに持っていくんじゃなしに地元からやっておるということができないかなという感じがしておりますので、その辺ももう一度、答弁は変わらないと思いますけど、よろしくお願いします。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 表彰規程のことにつきましては、少し勘違いしておりました。町の表彰ということでなしに、上部団体からの表彰につきましては、今後も香美町の環境美化推進協議会はこれから新しく立ち上げしましたので、解散が予想されます従来の香住区だけの保健衛生推進協議会の表彰につきましても、上部団体からの表彰につきましては、それぞれ充当される方があれば、従前と一緒に今後の環境美化推進協議会の中の表彰についても、上部団体の表彰の対応になる部分があれば、それは、また組織のほうでそのことを検討いただくように説明させていただきます。  ペットボトルの関係でございますけれども、なかなか本当にスペースと費用の問題を考えますと、先ほども申しましたように難しい部分がございます。ただ、町民の皆さんの協力によってこれだけの処理費が安くなったということは、逆に販売の効果を住民の皆さんにお示しすると同等の効果があると思いますので、今後検討してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 寺川秀志君。 ◎寺川秀志(9番) あと10秒だけですけど、だから、環境に対する町民の意識をもっと上げてもらうためにもやってほしいということです。  終わります。 ◎議長(西坂秀美) 以上で寺川秀志君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は10時55分といたします。                              午前10時38分 休憩                              午前10時55分 再開 ◎議長(西坂秀美) 会議を再開いたします。  次に、見塚修君の一般質問を行います。  見塚修君。 ◎見塚 修(3番) おはようございます。議席番号3番、見塚修でございます。通告に基づきまして、平成27年度予算編成に向けて、町に活力と安心・安全を取り戻すための具体的施策についてパート6の一般質問を大きく3点について伺います。  まず第1問目で、町に活力を取り戻す施策の展開について伺います。文章の組み立ての仕方に起承転結の方法がありますが、町長1期4年、施策の展開にも結びつくものがあるのではないかというふうに思っております。平成27年度は、浜上町政第1期の3年目の年になります。まさに転の年であると考えます。財政に明るさが見え、自由度が増してきた今、香美町の将来を考えると、今こそ施策の転換を図り、大胆な新しい施策に取り組み、その取り組みを大きく展開する時期ではないでしょうか。  そこで、次の5点について伺います。衆議院解散、消費税10%の1年半延期は、国政、本町、町民にどのような影響があるとお考えでしょうか。2つ目、地方創生の停滞が言われておりますが、本町への悪影響は何があるのでしょうか。3番目、それを克服するための施策を考えていらっしゃいますか。4番目、政府のまち・ひと・しごと創生本部を受けて、香美町版創生本部の立ち上げと総合戦略計画を策定する考えはありますか。5つ目、その本部と計画には、庁内各部署の枠を超えて中堅、若手職員の参加及び住民の提言を受け入れる考えはありますか。  以上、伺います。 ◎議長(西坂秀美) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、見塚議員のご質問にお答えしたいと思います。  国は、消費税で増える収入は社会保障へという方針であったために、増税が1年半延期することの影響は、第1に、社会保障財源の確保にあると考えております。先日の新聞報道でもございましたように、増税財源の活用を想定しております子ども・子育て支援制度は、予定どおり来年4月にスタートさせる方針とのことでございますけれども、その財源確保を含めて、介護給付費の抑制の懸念など社会保障費全体への影響については不透明な状況であり、今後、国の動きに十分に注視する必要があると考えております。  国政につきまして私がこの場で申し上げる立場にはございませんけれども、いずれにいたしましても、増税延期の判断となった経済成長率の後退は、ただでさえ地方への景気波及が滞っている指摘がある中、本町をはじめ地方にとって大きな懸念材料であることは間違いないと考えております。  質問の2つ目でございます。地方創生の停滞でございますけれども、地方創生の停滞に基づく悪影響は、人口減少、少子・高齢化の進展に歯どめがかからず、将来、町を担う若者が減少し、町の活力が失われ、町がどんどん疲弊していくことだと考えております。また、町内におきましては、小規模集落が増加し、集落機能の維持が失われ、悪くすれば集落の消滅につながる危険性がございます。これらの状況は、本町に限らず全国の地方において懸念される状況であり、あらゆる分野にわたり、しかも多岐、多様な施策の展開が求められると考えております。  次に、それを克服するための施策でございますけれども、人口減少の克服、少子・高齢化社会への対応につきましては、国と地方が総力を挙げて取り組むべき課題であり、東京一極集中の是正、地方創生といった視点は国レベルで検討すべきもの、また、地方で検討すべきもの、それぞれのステージでの役割分担が必要だと考えております。  人口の減少問題につきましては、6月議会の定例会でも多くの議員の皆さんからご質問いただき、答弁させていただいたところでございますが、進行する人口減少社会への対応は、短期的に検討できるものではなく、今年策定に着手いたしました第2次総合計画や過疎地域自立促進計画など中長期的なスパンで検討する必要があると考えております。その中で、人口減少により顕著となるさまざまな課題やその対策、地方創生のための戦略など、限られた予算の中で将来の活力あるまちづくりの方向性を検討していかなければならないと考えております。  4番目の政府のまち・ひと・しごと創生本部を受けて、香美町版創生本部の立ち上げでございます。ご指摘のとおり、このたびの地方創生法では、各自治体に平成27年度末までに地方人口ビジョンとあわせて地方版総合戦略を策定することを掲げております。地方人口ビジョン、地方版総合戦略策定に当たりましては、その前提として、過去の人口動向の分析や将来人口の推計等客観的な現状分析と将来予測を行うことが必要となります。現在示されています人口分析につきましては、相当専門性が高いこと、あわせて国の総合戦略や財政支援もまだ示されていないこと、また、計画策定は自治体の努力義務とされていることから、その可能性については、今後、新年度予算編成までに検討したいと考えております。  また、香美町版創生本部の立ち上げにつきましては、総合戦略計画が総合計画と密接に関連する可能性があるため、既存の総合計画審議会における議論を基本としながら、その内容が判明次第、立ち上げの要否については判断したいと考えております。  次に、その本部と計画には、庁内部署の枠を超えて中堅、若手職員の参加、住民の提言についてのご質問でございます。本年度から2カ年をかけ、次期総合計画の策定に資することとしておりますが、計画策定の過程におきましては、総合計画審議会はもとより機会あるごとに町民の皆さんとの意見交換に努めてまいります。同様に、地方版総合戦略策定をすることとなれば、町民の目線に沿った計画となるよう取り組みたいと考えておりますが、ご提案の庁内各部署の枠を超えての中堅、若手職員の参加や住民からの提言の受入れにつきましては、その必要は十分認識しており、さまざまな手法で検討すべきであると考えております。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 見塚修君。 ◎見塚 修(3番) それでは、再質問したいと思います。  1点目についてでございますが、安倍政権の経済対策アベノミクスは、私たちの香美町など地方の経済対策へのいいほうの影響はほとんどなく、中央と地方あるいは大企業と中小企業との間の格差が拡大された、また、今度の解散は、国政の停滞と700億円とも言われる選挙費用の無駄遣いだとも言われておる中にあって、私は、増税にもろ手を上げて賛成するものではありませんけども、来年度以降に予定されている医療、年金、介護など、先ほど町長も言われましたが、社会保障制度の改革等に関連する施策あるいは来春からスタートする子ども・子育て支援制度にも大きく影響するんじゃないかというふうに言われておりますが、このようなことで本町の平成27年度の予算、あるいは予算を策定するに当たり、また、町民への影響はどのようなことが考えられ、どのように組み立てられるのかについて質問してみたいというふうに思っております。  それから、2点目、3点目の地方創生の関係についてでございますけれども、地方創生法案が解散直前に成立いたしましたけども、この法律は、言われておりますのは、基本理念、スローガンを定めたにすぎない中身のないものだというふうに言われ、今後、具体的な施策づくりはこれからだというふうに聞いております。国は、地方の要望を受けて、柔軟に使える交付金を創設するんだというようなことも言われておりますけども、町長は、もしこの交付金が来れば、町長の腹の中でどのような施策に有効に使っていきたいんだというふうに考えておられるのかお聞きしたいというふうに思います。  それから、4点目、5点目の関係ですけども、総合計画、戦略計画の策定は、町長が先ほど言われましたように、努力義務とされております。と言われながらも、国の施策に沿ったものでつくれというような言い方がされているというふうに伺っております。本町の独自性があるのかどうか、必要ではないかというふうに思いますし、それから、先ほど創生本部等の立ち上げについても、予算等の関係を含めて今後検討するんだというふうに言われておりますが、県内の多可町あたりではもう既に立ち上げてそのような取り組みを行っているというふうなことも聞いておりますけれども、予算編成云々の時期ではちょっと遅いんじゃないかなというような気がいたします。早急に展開するべきだろうというふうに思います。そのようなことをするためには、私も書いておりますように、ここにおられる職員の幹部の皆さんも優秀な方ばかりでございますけれども、中堅、若手の方は、言ってみれば新しい発想といいますか、今までの合併後の町政のやり方、施策からすればとつけもないというような発想も出てくるんじゃないか。それが町政の施策に有効なものも出てくるんじゃないかというふうに私は期待するものでございます。  私は、人材の「材」という字は3つあるんだということを常に言っておりますけれども、財産の財を十分に生かしていただいて、優秀な職員ばかりだと私は思っていますので、ぜひともそういう人の意見も取り入れていただきたいというふうなことを申し上げて、再質問をいたします。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 見塚議員の再質問にお答えしたいと思います。  まず、今の衆議院の解散でございます。唐突な感が報道でもございますけれど、700億円の選挙費用とかいう議論はございますけれども、やはり解散といいますのは総理の専権事項でございますので、改めて自分が示した道筋を国民の皆さんに確認いただく選挙であるというふうな考え方は私も持っております。ただ、おっしゃいますように、質問の中にもございましたように、アベノミクスが地方にまでまだ行き渡っていないというふうな世間の風評というのが報道でなされていることも十分承知しております。ただ、一方で、例えば一つの指標として株価だけを取り上げてみましても、安倍総理が就任しましたときには8,000円台だったと思いますけれど、今はもう1万8,000円に近づいておるような状況でございまして、このことだけとって見ますと、やはり国民の皆さんが所有する株価だけでも相当な国民資産は増えておる。いっときのリーマンショック以来の株価の時期から見たら、そういう部分でいうと、国民の皆さんで豊かさを体感されておる方もたくさんおられると思いますし、そのことは、都市部、地方にとどまらず、そういうことはそれぞれ国民の皆さんに影響があるというふうな思いもいたしております。  創生法の中身がないというところでございます。交付金を来年度予算の何に使うのかという議員のご提案でございますけれども、それぞれ町の財政も、今まで何度も繰り返し申し上げておりますように、やっと但馬地域のほかの市町村に肩を並べさせていただくというようなところまでやってきたと思っております。今後、2、3年後には、実質公債費比率というだけの指標を見ましたら但馬でも1番になるんじゃないかなというような長期の財政見通しも立つ中で、新たにこういうふうな交付金が交付される。そのことを何に使うのかというふうにおっしゃいますと、今まで財政状況が厳しかった時代になかなか町が取り組めなかった課題あるいは投資事業も含めてですけれども、一般の義務的経費の中でも、ほかの地域は取り組んでいるのに香美町は財政状況が悪かったためにできなかった事業を洗い出して、少しでも香美町に住んでよかったと言われるようなことにお金が使えればなというふうに考えております。交付金の額も確定しておりませんので、こういうことが実施されて町に財政的な支援が受けられるとするならば、まず優先的に取り組んでいきますのは、今までなかなかできなかった事業に果敢に挑戦していきたいという思いはございます。  それから、総合計画と創生本部の立ち上げについてでございます。現在でも、既にこの創生法の成立を受けて自治体として創生本部を立ち上げた多可町の例も今出されましたけども、ただ、私どもは、今年度から着手しております次期10年間の第2次総合計画の策定にも着手しなければなりません。創生本部の立ち上げと、その次期総合計画の策定というもので重複するような部分がたくさんあると思います。この総合計画の策定委員会の皆さんともご意見を聞くことも必要でございましょう。また、内部的に庁舎内で議員ご提案の既に取り組んでおる市町もある中で、香美町版の創生本部を立ち上げるかどうかについても、予算編成の時期では遅いという意見もございましょうけれども、今後、この議会が終わると同時に、このことについても幹部会議でどういう位置づけで、立ち上げるとするならどういうふうな形で、あるいは総合計画の策定等の兼ね合いで必要がないという判断もある場合もございましょうけれども、このことは、議会が終わりましたらすぐに取り組んで内部で検討していきたいというふうに思います。  それと、最後の部分でご提案いただきました庁内の担当課を超えた若手職員のことに対する立ち上げでございます。これも本当に必要なことだと思っております。現に、来年度予算の編成に向けて私が全員に申し上げたわけではございませんけれども、特に中堅の職員の皆さんには、各課のヒアリングの間に来年度予算編成に向けて、それぞれが香美町として新しい取り組みで何か思い当たるものがないか、香美町として、町の施策の中でいいことに取り組んだ新しい事業の立ち上げ、何か思い当たるものがあれば提案してほしいということは、既にそれぞれ中堅職員には私から個人的にお願いしておるところでございます。ただ、議員ご提案のように、各課の垣根を超えてそういう若手グループに27年度、あるいは今後の短期間、将来にわたる事業のことの提案あるいは新年度27年度に対するいろいろな取り組みについての組織的なものをつくるというのも、ひとつ今後検討してみたいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 見塚修君。 ◎見塚 修(3番) 初めの町の27年度予算の編成にどのような影響があるか。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど答弁の中でも申し上げましたけども、消費税10%への引き上げが1年半先送りされたということで、既にそれを財源として今の少子化対策の子育て支援、あるいはそういう部分でのそういう財源を充てるというようなことが、先送りになっても4月からこれが実施されるということで、その財源はどうなるのかなというようなことで、結果的には、費用増額分はまた赤字国債の発行ということで国の借金が増えるようなことになるのではないかなというふうな思いがいたします。先ほども道路の関係のところで答弁申し上げましたように、全体の中で、消費税を将来財源として見込む部分が減ってくれば、やっぱり赤字国債あるいは公共事業費の抑制というようなことになれば、いろいろな面で町に影響があって、例えば道路事業、せんだっても豊岡の河川国土事務所の所長さんとお話をした中で、補正予算も期待していたものがなかったというようなこともございますので、財源が縮小していくのはやはり公共事業の抑制か、赤字国債の発行が増えるのか、そういうことで、町の行います事業につきましても、財源が確保できないとなれば縮小せざるを得ない、あるいは進捗の度合いがおくれていくというような国や県の事業にも影響があると思いますので、社会資本の整備ということで考えますと、町としても大きな影響があるものと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 見塚修君。 ◎見塚 修(3番) 2点目、3点目の中で、今までに取り組めなかった課題事業に取り組みたいということがございました。それと、含めてですが、4点目、5点目の中に、総合計画との関係で、この議会が終わってからそういう総合戦略計画あるいはその会議について検討するということがあるんですが、国の施策というのは、言い出しの時期に早く取り組めば、極端な言い方をすれば、交付金を何にでも使ってもいいよと言っておりながら、いや、このことには使われんとかというような話が途中で出てくるんですよ。だから、そういう点から考えると、できるだけ早くそういうものを立ち上げて、できるだけ早くそういうものを使っていかないと途中で交付金を吸い上げられるというような、昨年、一昨年ですか、ありましたが、そのようなことにもなりかねませんので、できるだけよそに先がけていろいろなことをやるということが重要じゃないかと私は思います。そのようなことを求めて、第1問目は終わりたいというふうに思います。  2問目の質問をいたします。本議会の冒頭、町長の挨拶でもございましたけど、昨今、特に今年になってからもそうですが、国内の至るところで人命や財産が奪われる自然災害が多数発生している中にあって、災害時の安心・安全を構築する施策の展開について伺うものであります。  内閣府が今年2月から9月にかけて調査いたしました災害時、これは、地震、土砂災害に限ったもののようでございますが、本町におけるその結果で、孤立のおそれのある集落はどこがあるのでしょうか。  それから、その孤立集落のうち外部との通信手段の確保状況はどうか。確保できていない集落の整備はどうされようとしているのか伺います。  それから、同じく孤立集落のうちの輸送体制の確保状況、ヘリポート等でございますけども、確保できていない集落の整備をどうする計画であるのでしょうか。  次に、孤立は交通が遮断されることにあると私は考えますけども、迂回路等複数のルートの道路の整備が必要と考えますけれども、いかがでしょうか。  以上、伺います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。
    ◎町長(浜上勇人) 見塚議員の2番目の質問でございます。  災害時の問題でございますけれども、まず、いただいております災害時の本町における孤立のおそれのある集落でございます。ご質問の調査は、平成16年の新潟県中越地震で土砂災害に伴う交通の寸断や情報通信の途絶えにより、中山間地域における孤立集落発生が問題となったことを受け、内閣府が平成17年度に実施いたしました中山間地等の集落散在地域における孤立集落発生の可能性に関する状況調査をベースに、その後の対策の進捗状況等を追跡調査するために、平成21年度に1回目、今年2月に2回目のフォローアップ調査を行ったものでございます。調査基準日は平成25年12月末時点で、対象となる集落は、農林業センサスによる農業集落及び漁業センサスによる漁業集落のうち中山間地域、沿岸地域、島嶼部にある集落が対象となっております。また、集落の孤立とは、道路交通または海上交通による外部からのアクセスが地震、風水害に伴う土砂災害や液状化等による道路構造物の損傷、道路への土砂堆積、津波による浸水、道路構造物の損傷、流出物の堆積等の要因により人の移動・物資の流通の点で困難となり、住民生活が困難もしくは不可能になる状態になることと定義されております。  本町において、孤立のおそれのある集落は、農業集落につきましては、香住区で10集落、村岡区で17集落、小代区で21集落の合計48集落。漁業集落につきましては、香住区の3集落となっております。なお、鎧と御崎は、農業集落、漁業集落の両方に該当しております。なお、詳細な集落につきましては、資料でお示ししたとおりでございます。  次に、災害時の通信手段の確保状況でございます。確保状況につきましては、提出させていただいた資料のとおりでございまして、調査時点で消防団無線が配備されている集落は、香住区で1集落、村岡区で5集落、小代区で8集落の合計14集落、双方向の通信手段を備えた防災行政無線屋外子局が設置されております集落は、香住区で6集落となっており、通信手段が確保できている集落は20集落となっております。平成25年度に小代区で、平成26年度に村岡区で防災行政無線デジタル化整備事業を行っており、小代区につきましては既に整備が完了していますので、全集落で無線による通信手段が確保できています。  村岡区につきましては、今年度整備中であり、整備できた箇所から順次運用を開始しております。資料を提出した時点では、孤立するおそれのある集落のうち6集落が整備中としておりましたが、現時点では、中大谷、大笹の2集落が整備中ですが、年内には全集落で通信手段が確保できる予定となっております。  香住区につきましては、本見塚、藤、八原の3集落で通信手段が確保できておりません。現在、役場も含めて15カ所に屋外拡声子局を設置しておりますが、全てのエリアをカバーできないことは十分認識しております。今後、孤立するおそれのない集落も含め、屋外拡声子局の増設に向け、検討してまいりたいと考えております。  次に、災害時の安心・安全のうち、輸送体制の確保状況でございます。確保状況につきましては、提出させていただいた資料のとおりでございまして、調査時点でヘリポートが確保できている集落は、村岡区の柤岡、小代区の広井、忠宮で、3集落確保できております。これは、兵庫県がヘリコプター臨時離着陸適地として指定しているもので、本町には、これらも含めて7カ所ございます。ヘリコプターの駐機スペースとしては、小型機でも30メートル四方のスペースが必要とされております。町で新たに整備することは困難でございますので、既存の場所で条件を満たすスペースを調査し、可能な場所につきましては県に推薦し、指定を受けていきたいと考えております。  なお、ヘリコプターにはホイストと呼ばれる救急隊員などをホバリングしながら降下させ、疾病者などを救出して機内までつり上げるウインチを装備することができるようになっております。ホイストを使って人員等の昇降できる場所として、高い樹木や電線等が周囲を覆っていない駐車場や畑等が想定されていますので、ヘリポートが確保できていない集落につきましても、ホイストによる救助は可能と考えております。  次に、迂回路の関係でございます。災害時の孤立の回避対策において、交通ルートを確保することは通信手段の確保と同様に大変重要な部分でございます。ご質問にあるように、香住区内にある矢田川右岸道路と同様の道路を新規に整備することは財政的にも容易ではございませんが、一つの方法として、迂回路として少し手を加えることで利用可能な箇所につきましては、今後、調査して検討する必要があると考えておす。また、出入り口が1路線の地域で迂回路の確保が困難な地域の孤立対策につきましては、抜本的な解決は相当困難ではございますけれども、人命確保を第一にあらゆる角度から対策を講じていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 見塚修君。 ◎見塚 修(3番) 答弁、それから、いただいた資料によりますと、今、香住区で47集落のうちの11、村岡区で52集落のうち17、小代区で21集落全て。香美町は、調査範囲から外れた部分も含めての話になろうかと思いますが、120自治区のうちの49、約40.8%が孤立のおそれがある集落だというふうにされております。新聞報道等によりますと、香美町では、先ほど町長が答弁されましたように、3集落を除いて今すぐ通信の手段を確保できるんだということで非常に進んでいるほうなのかなと。神戸新聞10月23日によりますと、通信確保できずというような見出しが載っておりますけど、そういう点から見れば、香美町は進んでいるのかなというふうな気がするわけですけども、今度は移送手段等々を考えると、この40.8%の実態をどう捉まえておられるのか、再度伺ってみたいというふうに思います。  それから、通信手段の関係、残る3集落はぜひとも早急な確保を求めておきたいというふうに思います。  次に、ヘリポートの確保。これは、孤立のおそれのある49集落中3集落あるんだということですけども、このうち冬季で使えないヘリポートが多分2つぐらいあるのかなという気がするわけです。そういうことを含めると、ほとんどないに等しいというふうに私は思っております。ヘリの重要性、先ほど30メートル四方だとか樹木だとか電線のことを云々言われますけども、救急の移送、それから、孤立したときの生活物資の移送には非常に有効に役立つものだというふうに思っているわけです。  先ほどの一般質問にもありましたように、山陰近畿自動車道早期完成決起大会の中で、豊岡病院の小林センター長の基調講演で、命は時間との闘いというような意見であったように私は思っておりますので、そういう面では、人命を守るためにはヘリは非常に重要なものだというふうに思います。このヘリポートをなかなか30メートル四方では難しいと思いますけど、実際に、先ほど言われました町内の7カ所のヘリポートをいろいろ見てみますと、実際30メートル四方も要らないというような感じもいたしますので、土地の確保を地元集落にお願いして、小代で全部ということは必要ないというふうに思いますけれども、やはり拠点等を決めて早急に整備する必要があるんじゃないかなというふうに思っております。ちなみに私の集落でいろんな場所をヘリポートにできないかというような提言をさせていただきましたけど、できないだけの返事なんですよね。やっぱりこうしたらできるんじゃないかなというような逆の提案もいただければ、そのようなこともできるような場所も含めてできるんだと。そういう点で、ぜひとも自治区等々と相談していただいてヘリポートの確保、そんなに金のかかる方法でなくてもできるんじゃないかなという気がいたしますので、ぜひともその辺を考える必要があるのではというふうに思っております。  それから、4番目の迂回路の関係です。質問書の中には、香住区の森から村岡区の境までの矢田川右岸をというような感じで例として出させていただきましたけども、資料要求して、いただくと小代区が全部そうだと。なれば、村岡区の長板から石寺間は、過去に大きな地すべりがあって交通遮断された例もあるわけですが、そのようなことがあって小代区全部になったのかなというような気がいたします。  先ほど、町長答弁の中で調査して云々ということがありましたが、長板、石寺間等におきましては、現在通ろうと思えば通れる道路がございますけども、これをせめて1.5車線化するなどして、やはり災害時等々にバス等も通れるようなことも考える必要があるんじゃないかなというような気がいたしますけども、その点も含めて答弁いただきたいというふうに思います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 孤立集落を含めて通信手段、ヘリポート、いろいろな部分で再質問をいただいております。質問の中にもございましたように、頻発する土砂災害、こういうことを経験いたしますと、いつ我々の地域にもそういう事態が起きるかわからない。ご提案のとおりに通信手段や防災無線の整備も含めていろいろご提案いただく部分につきましては、町としてもできるだけ本当にきめ細かな対応ができるようにこれからも整備に向けて頑張っていきたいと思います。  個々いただきましたヘリの関係でございます。冬季に使えない地域があるかどうかについては担当課長に説明させます。  おっしゃいますように、ヘリポート、従前、見塚議員には、三川のほうで適地のことをご提案いただいたことが、調査させていただいたらできないというような、ただできないだけの返事だけで大変申しわけなかったと思います。それにかわる代替案として、こういうことはどうだという提案もこれからさせていただくように職員に指示していきたいと思います。  ただ、財源にも限りもございますので、例えばどの集落にも、どの小学校区にもというような考え方でなしに、例えばここの地域にヘリポートをつくれば、それぞれの地域が共同で併用できるような場所、最大公約数的な一番財政的にも有利な地域を選定する必要はあると思います。そういう方向で、例えばできるだけ町内にヘリポート整備ができればというふうな思いもございますけれども、先ほどおっしゃいましたように、それぞれの自治区の皆さんの協力を得て、候補地をリストアップするとか、そういう作業は今後も必要になってこようと思います。  もう一つ大事なのは、せんだっての基調講演の中のお話もいただきましたけれども、あのときに先生がおしゃいましたように、夜はヘリコプターが飛ばない、ドクターカーを活用するには、日中でありますとヘリとドクターカーとの併用のランデブーポイントということで、いろいろな問題を住民の皆さんや消防本部からもご指摘いただいて、せんだっても村岡区地内にランデブーポイントを整備させていただきましたけども、そういう方向で、本当にできるだけ効率的な位置にヘリポートあるいはランデブーポイントも整備して住民の皆さんの生命を守りたいという思いは議員と共有のものがございます。今後、少しでも進捗するように、先ほども申しましたように、できるだけ今まで整備ができなかった部分にやや余裕があると思われるここ2、3年のうちに、そういうことについても積極的に取り組んでいく考えでおりますので、何とぞよろしくお願いしたいと思います。  迂回路の件で例を出していただきましたけども、部分的に、先ほども質問の中でおっしゃいましたように、長板のところの細い部分とか、これは、別途迂回路とかそういう問題でなしに、日常の生活道路としての拡幅の要望は毎年のように小代区の区長会の皆さんあるいは地域の皆さんから要望を受けております。ただ、財政的に多額の工事費を要すためになかなか実現できておりませんけれども、ほかの香美町全体の集落の迂回路という意味で、部分的にはそれぞれの地域から要望も受けております。ただ、優先順位を考えることと、財政的に1カ所に集中してやるのがどうなのか、あるいは、年はかかってもいろいろな部分を少しずつ整備していくのかどうかというような思いもございますので、できるだけそういう部分についても予算を要望どおりに振り分けていければというふうな思いがございますけれども、なかなか思いどおりにいかないのが現状でございます。そのことにつきましても、議員のおっしゃいますように、地域からも多くの要望は受けておりますので、実現に向けて頑張りたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 総務課長、駒居欣雄君。 ◎総務課長(駒居欣雄) ヘリポートの関係ですけれども、資料としてお示しさせていただく中で、柤岡、広井、それから忠宮ということで3カ所、孤立が考えられる集落については3カ所ございます。冬季の降雪によって使用ができないかどうかということですけれども、降雪の量によって若干差があるのかなというふうに考えております。多分大雪になるとなかなか除雪が追いつかないのかなというふうに考えておりますので、冬季の使用が不可能になる可能性もあろうかというふうに思います。 ◎議長(西坂秀美) 見塚修君。 ◎見塚 修(3番) 再々質問になるわけですけども、先ほど町長のほうで、私の集落の関係、ある方が町長にお願いしてということ。その後も、私はあと1カ所ぐらいまた提案したりいろいろしておりまして、何とかしたいなという気持ちを持っておりますので、ぜひともその辺も酌んでいただきたい。ほかの区も多分そのようなことだろうというふうに思っております。  それから、このたびの山田の崩落事故、たまたま山から落ちて、その下が少しの畑、それから、落ちた場所が河川だということで、あの大きな石を取り除こうにも上が危ないので取り除けないという状態。ああいう場所だったから、2戸の方には避難していただいておりますけども、集落としての生活はできる。あれが途中だったとすれば、あれが香住村岡線と山田の集落の間だったとすると本当に孤立するんですよね。行きどまりの集落だから云々、県道が小城のほうにつき、あるいは町道が和佐父のほうから上がりはしておりますけども、とても通れるような道ではありませんので、そのようなことを考えると、やはりヘリポート等も大変必要なものがあるんじゃないかなという気がいたします。その辺も含めてぜひとも早急に取り組んでいただきたいというふうに思うわけです。  道路の関係ですが、町長、通られたかどうかわかりませんが、長板の集落の中を広げようと思えば、あるいは橋を拡幅しようと思えば相当大きな金が要るんだろうというふうに思っておりますけども、全部広げなくても、私が言いましたように1.5車線、信号があると思えばそこにとまることができるわけです。長板から石寺間の右岸の集落間は農地や一部山がありますけども、そのようなところで1.5車線に広げようと思えばそんなに金がかからないと思うんですが、もし、町長、通られたことがないなら、建設課長のほうでも答えていただいて結構ですが、金額的にそんなに難しいのか、そうではないのかだけでよろしいですし、そのようなことについてお伺いしたいというふうに思います。  以上です。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まず、せんだっての山田の落石を例に出されまして、本当におっしゃるとおりだと思います。集落までの山腹が崩壊したとするなら、山田の集落は孤立するというような状況でございますので、それぞれの集落あるいは地域において何らかの事故があった場合に孤立する集落については、今後もヘリポートの可能性あるいはさっきのホイストと呼ばれるような対応ができるのかどうかも含めて機会あるごとに調査を進めてまいりたいと思います。  それから、後段の部分でございました長板から石寺の道路拡幅、道路建設にかかる費用の技術的なこと、費用負担については、専門的な知識は持っておりませんので、建設課長のほうでわかれば概算額がどのぐらいか、この場で申し上げることができれば意見を聞いてみたいと思います。よろしくお願いします。 ◎議長(西坂秀美) 建設課長、今井雄治君。 ◎建設課長(今井雄治) 町長の補足説明をさせていただきたいと思います。  ご質問のあります当該の石寺長板線につきましては、右岸側が道路の立ち上げの土羽構造になっております。その部分を、ご質問のように1.5車線にするということになる費用の件でございますけれども、今現在4メートルの道路になっております。そのものを約2メートル弱ぐらい立ち上げるとなれば、平米的には大体4万円ぐらいのものが公共構造物をすれば必要になろうかと思います。立ち上げの高さによりますと、大体3メートルから、高いところで4メートルのものが必要になると思います。ただ、全線においてという必要性は私どももないというふうに考えておりますけども、部分的に大きなものがすれ違いできるような部分については、町長のおっしゃるとおり、全体的な経費の中では対応すべきというふうに考えております。  ただ、1点、小代区の全21集落が全て孤立という、質問の中にもありましたが、1区水間から村岡区の萩山、板仕野に抜ける県道村岡小代線というものもございます。これらも全線が十二分な改良がなされていない部分がありますけれども、町長が答弁したとおり部分的に必要で、安全対策をとる道路については、今後について十二分に検討させていただきたいと思います。  以上です。 ◎議長(西坂秀美) 見塚修君。 ◎見塚 修(3番) 早急な検討、整備を求めて、3問目の質問に入りたいと思います。  最近の凶悪な事件と少なくなっていく人口、子供たち、大切な命を守るために、町の安心・安全を確保する、あるいは増強する施策の展開について伺うものであります。  1つ目に、区(自治会、自治区)、各種団体が設置した防犯灯のLED化の促進と整備費の補助の考えはどうでしょうか。  2つ目、防犯用監視カメラの設置状況(民間、自治体)についてはどうでしょうか。その必要性はどうでしょうか。町で設置、増強する考えはおありでしょうか。  以上、伺います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 見塚議員の3つ目の質問にお答えしたいと思います。  本町では、今年度CO2の削減、コスト削減を目的として、環境省の低炭素価値向上に向けた二酸化炭素排出抑制対策事業を利用して、町が設置した防犯灯のLED化に向け、調査業務を行っております。その調査結果を受け、リースによるLED化を進めることとし、今議会に補正予算を提案させていただいております。  一方、区や各種団体等が設置した防犯灯のLED化への設備費に係る補助制度につきましては現在のところ設けておりません。しかし、CO2の削減、温暖化対策は、地球規模で解決しなければならない重要な課題と捉えておりますので、その対策の1つとして、防犯灯のLED化の促進は有効であると認識しておりますので、来年度以降、補助制度について検討してまいりたいと考えております。  次に、防犯用の監視カメラの設置状況のことでございますけれども、防犯用監視カメラには、犯罪を抑止する効果と犯罪の証拠を記録する効果がございます。前者の効果を求める場合には、目立つ場所に設置して、さらにプライバシー保護の観点からカメラを設置している旨を表示している場合もございます。反対に後者の効果を求める場合は、目立たない場所に設置する必要がございます。  民間の設置状況につきましては、金融機関、コンビニやスーパーマーケット等で設置されているのを確認しておりますが、完全には把握し切れておりません。一方、町有施設では、学校施設の一部しか設置しておりません。町で設置する場合、犯罪を抑止する効果を主な目的として設置することになると考えております。民間で設置する場合は設置数も限定されますが、町で設置するとなると広範囲に及ぶため設置数も膨大となり、設置や維持管理に多額の費用が見込まれます。また、プライバシー保護等のさまざまな課題もあります。このため戸締まりの徹底や車の施錠、防犯用品の携帯など、町民の皆さんが意識することで実施できる防犯対策もございますので、町広報紙等を活用して啓発を図るとともに、地域住民による見守り活動の充実をお願いするなどの対策をとってまいりたいと考えております。現時点では設置は考えておりませんが、今後は、社会情勢の変化等を考慮しながら判断したいと考えております。  なお、平成22年度から、兵庫県では、自治会、子ども会、まちづくり防犯グループ等の地域団体が犯罪の予防を目的に設置する場合に購入及び取りつけに係る費用の一部を助成しており、機会を捉えて区長さんには補助制度の周知を図っているところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 見塚修君。 ◎見塚 修(3番) 1つ目の答弁、来年度以降検討したいということなので、ぜひともお願いしたいというふうに思います。ちなみに私の区は、この夏に防犯灯LED化を全部しました。計算してみたら、非常に安くつく。ちなみに電気代ですが、7月、40ワットの防犯灯1つが280円だったんです。10月107円、280円が107円、この差が1年間の差。LEDは大体10年が耐用年数だと言われていますので、それを計算すると、私の区は、1基当たり手続代も何もかも含めて9,000円で設置しました。そうすると、非常に区としたら安くつくということで、私はすぐに住民と相談して、電柱に区で電球をかえようとすれば、4メートル、5メートルのところにはしごをかけて登らないといけん、危ない目をしないといけんということで、それをしなくて済むというようなことで、そういう面からも非常に有効だというふうに思っております。LED化、町長が言われましたように、コストだけではないCO2の削減効果もあるんだということなので、ぜひとも全町で取り組むような取り組みを行政主導で含めてやっていただきたいというのが1点。  それから、CO2やコスト削減となれば、今のところ町の政策は防犯灯だけしかないみたい、あるいは、先ほど言いました補助要綱をすれば、これも防犯灯の関係ですが、庁舎、それから、道路照明等々含めてたくさんのLED化できる施設があると思いますが、質問には入れていませんが、その辺のお考えはどうなのかお聞きしたいというふうに思います。  2点目については、明日同僚議員がされますので、私はこれで終えたいというふうに思いますが、1点目だけ再度伺いたい。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ご自分の集落の例を出されて、今のLED化の関係でございます。  既に自治体としても、集落に管理いただく部分についても補助を実施しているような市町もございますので、町としても前向きに検討させていただきたいと思います。ただ、町が管理する防犯灯の何倍、何十倍かそれぞれ集落に面倒を見ていただいております街路灯も含めて電灯はたくさんあると思いますので、そのことが一気に解決できるほどの補助金をつけるのはどうも難しいと思います。何年かの計画で、1年にどのぐらいの部分がカバーできるのかも含めて、できれば本当に見塚議員の集落のように区の費用で全部を対応していただくのが町としてもありがたいわけでございますが、それぞれの集落のご事情もございますので、できる限り町としてもそのことにご助力申し上げたいというふうに思います。  それからもう1点は、庁舎や町の関連施設や道路照明についての問題でございます。確かにこの庁舎も含めて町の関連施設、学校や公民館、いろいろな部分でそういうものが必要になってこようかと思います。ただ、指定管理も含めてその地域や団体にお願いしている施設につきましては、どこまで町が関与できるのか、補助できるのかということにつきましても内部で検討する必要がございます。道路につきましても同じような状況でございますし、その道路を管理していただく上部団体の県道、国道も含めて、町道の部分はどうするか、そういうことも含めて、今後、大きな作業になろうかと思いますけれど、内部で検討させていただきたいと思います。  ちなみに例えばファミリーインのような町が関与する第三セクターの施設につきましても、今、西内副町長が社長を務めていただいておりますけども、部分的に食堂の部分をLED化しようとか、そういうことも内部では検討していただいたりしておりますので、それぞれの管理をしていただく団体は既にそういう検討もなさっておられると思いますので、町としてそういうことに対応ができれば、できるだけさせていただくようにという考えは持っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 見塚修君。 ◎見塚 修(3番) 私は、自分の自治区のことを例に出して申し上げましたけども、非常に長いスパン、10年スパンで考えると電気代が安くなる。そのことで新しく設置する以上完全に浮かんでくるんですよね。私の区の例ですよ。多分今度の補正予算で出るような金額の場合だと、ちょっとぎりぎりかなという気がせんでもないんですが、そのようなことがありますので、10年スパンで考えると新たな金は要らんというふうに思いますので、CO2削減を考えるなら、コスト削減もできるんですから、ぜひとも早急に調査、検討していただきたいというふうに思って再質問したいと思います。  それから、2点目で明日同僚議員に任せると言いましたけど、私がいただいた資料の中で、このようなことをいただいたんですよね。提出不能資料ということで、町長、お持ちですね。町内に防犯監視カメラの設置がないためと書いてあるんですよ。内閣府の孤立集落と一緒に資料要求した中に、町内に防犯監視カメラの設置がないためというふうにあっさりとご返事いただいたんですが、今、町長では、学校の一部にあるんだと、町の施設でも。私もそのように聞いておりますし、それから、香住病院にも玄関のほうにはあるように見受けております。そのようなことがあるので、もうちょっと資料要求したときには、よく調査されて、期間がたくさんあったけど早く出していただいたので、よほど調査しなかったのかなという逆の思いもしますので、ぜひともその辺は、明日の同僚議員の質問のときには丁寧に答弁いただいて、前向きなご答弁を求めておきたいというふうに思います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 集落に管理いただいております防犯灯のLED化につきましては、先ほども申し上げましたように、見塚議員の集落の例を出されて、確かに効果のあることだというふうに思います。ただ、集落によっては相当数の照明がある集落もございますので、それに対応すべく補助金を年間用立てても、今の現行の状況では、これを2、3年のうちに全部カバーできるだけの補助金はなかなか用意できないと思いますけれど、どこまでの対応ができるか検討してみたいというふうに思います。  提出資料の防犯カメラの件につきましては総務課長に答弁させますので、よろしくお願いします。 ◎議長(西坂秀美) 総務課長、駒居欣雄君。 ◎総務課長(駒居欣雄) 資料提出させていただく時点では十分な調査ができておりませんでした。大変申しわけなく思っております。その後、民間の関係、それから町の施設、それから道路関係について改めて調査させていただいておりますので、またその資料を提出させていただきたいと思います。 ◎議長(西坂秀美) 見塚修君。 ◎見塚 修(3番) それでは、私の質問は以上で終わります。ありがとうございました。 ◎議長(西坂秀美) 以上で見塚修君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は13時ちょうどといたします。                              午前11時55分 休憩                              午後 1時00分 再開 ◎議長(西坂秀美) 会議を再開いたします。  次に、徳田喜代子君の一般質問を行います。  徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) 徳田喜代子でございます。通告に従い一般質問を行います。  まず初めに、先月26、28日に2回にわたり村岡区の山田で山腹が崩壊し、大きな岩石が下の河川等に落ち、塞いでおる状況を、先日そちらにお伺いして目の当たりにして、本当に人的な災害がなくてよかったなとほっと胸をなでおろしているところでございます。心からお見舞いを申し上げたいと思います。まだ避難されていらっしゃる方々がいらっしゃるそうですので、一日も早く安全で安心な暮らしができるよう町当局の適切な対応を求めて一般質問に入らせていただきます。  本日は、暮らしに密着したごみ問題、安全で安心できる快適な住環境に関する具体的施策について3問質問いたします。  まず、1問目のごみの分別・収集については、平成28年度北但ごみ処理施設稼働に向け、本町では、10月1日よりごみ分別が5分別から9分別となりました。分別・収集状況はどうでしょうか。1)不適正ゴミ、2)収集頻度、3)ごみ袋、4)ごみステーション、5)不法投棄等について、課題とその対策についてお伺いいたします。 ◎議長(西坂秀美) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、徳田議員のご質問にお答えしたいと思います。  ごみの分別と収集についてでございます。ごみの減量化と再資源化を図るために、また、平成28年度からの北但ごみ処理施設でのごみの共同処理を見据えて、本年10月から新しい分別区分によるごみの収集を開始いたしました。開始から2カ月が経過した現在のごみの分別・収集状況を踏まえ、ご質問いただいた項目別に課題とその対策についてお答えいたしたいと思います。  まず1つ目に、不適正ごみについてでございます。不適正ごみの主なものを申し上げますと、ペットボトルのキャップやラベルが取れていない、ビデオテープなどプラスチックマークのないプラスチックの商品がプラスチック製容器包装に出ている、ペットボトル、プラスチック製容器包装、カン・ビンなどの資源ごみを青い袋に入れている、紙製容器包装袋に新聞、雑誌、コピー用紙、紙くずなどを混入している、紙製容器包装袋が近くのごみステーションなど古紙類と違う場所に出ている、氏名が書かれていない、袋の口がガムテープで塞がれている、収集日が間違っているなどがございます。これら不適正ごみへの対策といたしましては、理由を明記した不適正ごみシールを張ってごみの取り残し、正しいごみ分別のチェックリストや不適正ごみの実例等を広報に掲載しての啓発、環境美化推進協議会によるごみの出し方の適正指導などに取り組んでおり、今後もごみ出しの適正化へ向けた取り組みを進めてまいります。  2つ目に、収集頻度でございます。まずプラスチック製容器包装の収集頻度は、現在、26年度下半期のごみカレンダーでは、基本的に2週間に1回としておりますが、容量が大きくかさばるため、収納庫から袋があふれ出ているステーションがあり、回数が少ないと認識しておりますので、27年度からは、週1回に近い回数にするよう調整してまいります。  紙製容器包装につきましては、現在、古紙類と同じ日、同じ集積所としておりますが、今後、紙製容器包装、古紙類の資源化をより推進するため、収集回数及び収集方法について再検討してまいります。  また、蛍光管につきましては、水銀が含まれており、危険防止のため蛍光管だけを1つの燃やさないごみ袋に入れて月に1回収集しておりますが、蛍光管だけでは袋がいっぱいにならず、ずっと出せないという意見が多数ございますので、収集回数及び収集方法について再検討してまいります。  3つ目に、ごみ袋でございます。旧燃えないごみ指定袋は、新分別区分では使う機会が少なくなり、たくさん家庭に残って困るという声が多いために、希望者には、10枚未使用のものに限り単価が同じ新しい燃やすごみ指定袋と交換することとし、文書で広報し、その対応を行っております。また、ひとり暮らしや高齢者の方から、現在の小さい袋でもなかなか袋がいっぱいにならないので、もう一回り小さい袋をつくってほしいという意見を多数いただいておるところでございます。これに対しましては、平成28年度には、現在の小サイズの袋より小さい袋を導入するよう事務等を進めてまいります。  4つ目に、ごみステーションでございます。分別区分が変更になる前から各区でごみステーションの管理をしていただいており、今後も、各区において環境美化推進委員さんによる正しいごみの出し方の指導とともに、適正なごみステーションの管理に協力をお願いしております。なお、町では、ごみの散乱防止と環境美化のため、区が実施するごみ収納庫設置事業に対して補助金を交付しております。  5つ目に、不法投棄でございます。ごみの分別区分が細かくなり、出し方のわかりにくいごみや不適正ごみで残ったごみなどの不法投棄を懸念する中で、香美町環境美化推進隊を中心に河川、海岸、林道等の不法投棄防止パトロールを実施しておりますが、特に目立った不法投棄ごみは発見されておりません。今後も、引き続き不法投棄防止対策として環境美化推進隊による不法投棄防止パトロール、環境美化推進協議会による不法投棄防止事業、不法投棄防止看板の設置、不法投棄防止のための広報、展示、キャンペーンなどに取り組んでまいります。適正なごみの分別・収集は、ごみの減量化、再資源化に直結いたしますので、今後も引き続き正しいごみの分け方、出し方について町民の皆様への周知を徹底し、出された意見や問い合わせ等の中からさまざまな課題をしっかりと把握しながらその対策を十分に検討してまいります。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 町長の答弁は終わりました。  質問はありませんか。
     徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) ただいま答弁いただきました不適正ごみの対処につきましては、分別が9分別と数が増えておりますので、なかなか今までの認識を改めるということは難しいことだとは思いますが、おおむね順調に新分別で皆さん適正に出されているということですが、当初は不適正ごみが多かったということをお聞きしているわけなんですが、不適正ごみで積み残されたところは、不適正ごみの場合はシールを張ってその理由書も書いていただいているわけですね。理由も書いて、張って残していただいているんですが、その不適正ごみがいつまでもそこのステーションに残されているというようなことを見受けることもままありますので、この対応は自治区とどのような連携をとって対応していただくような方向になっているかということもお尋ねしておきたいと思います。  それから、収集頻度の適正化ということで、先ほど、町長、答弁がありましたが、プラスチック製容器包装が出される量が多いということで、頻度を、今、月に1、2回程度でございますが、週に1回ということで来年度からは実施していただけるような方向だというふうに伺い、ほっとしているところでございます。  また、古紙類やそれから紙製容器包装ということで、新たに紙製容器包装については袋を準備していただいたということで、燃やすごみの量が相当減ってきているようには思うんですが、この導入によってどの程度ごみの量が減っているかということをわかる範囲内でお答えしていただきたいと思います。  それから、ごみ袋につきましては、ひとり暮らしや核家族の家庭が増えてきていて、もう一回り小さなごみ袋があってもいいのではないかということで、27年度からこれも検討して導入していただけるということでありますので、これについてはよろしくお願いしたいと思います。  それから、ごみステーションの収納庫の設置なんですが、ごみステーションは、現在、各地域で区ごとに何カ所かあるわけなんですが、区によっては、ステーション内に収納庫が設置されておらず、ごみ袋の上に漁網をかけて収集、回収するというような形をとっておられる区があると思うんですが、どれぐらいの区がそのような状況なのか。先ほど町長、指摘がありましたが、カラス等によって破られてごみが散乱するというようなことで、環境美化的にもあんまりよろしくない状態を時々見かけることもございます。そういう中で、ごみステーションの収納庫の設置を補助金を出してここ数年ずっとしていただいているんですが、この補助金は、1基についてどの程度補助金を出していただけるのか。また、この補助金制度はこれからもずっと続けていかれるおつもりなのかということもお尋ねしておきます。  それから、不法投棄についてでございますが、私、河川のパトロールを皆さんとご一緒にさせていただくことが毎年1、2回あるんですが、不法投棄の場所がある程度固定しているというようなこともお聞きするんです。先ほど見塚議員のところで監視カメラのお話が出たんですが、監視カメラは、公共施設内では学校とか、それから病院とかそういったところに設置されているということで、道路のほうの設置はまだ今調査中ということではっきりわからないというような状況をお聞きしたんですが、監視カメラにつきましても、以前は相当高額でなかなか導入も難しいというような状況もお聞きしたことはあるんですが、最近では結構お値段も安くなって、3万円から5万円というようなことで安くなってきております。ぜひともこういったものを導入して、香住区内で、ある地域でごみがたくさん不法投棄されているところに監視カメラを設置したら、効果抜群でなくなったと。だけど、それを移動したら、またそこにごみが投棄されていたというようなことはお聞きしたことがあるんですが、そういった道路上とかそういう投棄されやすい場所に設置されている監視カメラがあるのかどうかということもお尋ねし、また、ないようでしたら、カメラの設置の導入というようなことも考えていただけるのかどうか、以上、お尋ねしたいと思います。  以上です。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 質問にもございましたように、この10月から28年度からの稼働に向けて、1年半前から町民の皆さんにごみの分別について、新施設に合わせて9分別をお願いしておるということでございまして、10月1日に導入いたしましてからまだ2カ月ということでございまして、町民の皆さんからのお問い合わせ、あるいは不適正ごみの数もまだたくさん出ておるような状況でございます。今後も、1年半前から取り組んでおりますことが28年度の新施設の稼働、4月からは仮稼働もする予定になっておりますので全量受入れという運びになると思いますので、町民の皆さんには大変ご迷惑をおかけしますけれども、既に新温泉町などは十数分別ということで、香美町よりももう一段上の分別にしていただいているような地域もございます。何とか皆さんになれていただいて、不適正ごみが出ないような対策を今後ともおとりいただければありがたいというふうな思いがいたしております。  現行の不適正ごみの残した部分の処理については、担当課長のほうでどのようにしているか説明させていただきます。  収集頻度のことにつきましては、先ほど答弁の中でもございましたように、今町民の皆さんからいろいろなことで、収集頻度も、袋の大きさのことについても、それぞれ実態に合ったものになっていないとするなら、先ほど申しましたように、27年度から改善できるところは少しずつでも改善させていただいて、町民の皆さんの声にお応えさせていただきたいというふうな思いがいたします。  ステーションの数、ごみステーションがいまだにないようなところもあって、漁網をかぶしておるようなところがあるということでございますし、補助金の関係についても町民課長のほうに答弁させます。  パトロールの関係で、議員も既にご存知のように、先ほどの質問の中でもありました、このたび全町的な組織として環境美化推進協議会を立ち上げました。それができるまでの香住区だけにございました保健衛生推進協議会の中で、不法投棄のパトロールというのもしておりますし、昨年から行っております環境美化推進隊によるパトロールということもしておる中で、今の不法投棄の場所になりがちな、そういう場所に向けてのカメラの設置でございますけども、これは、以前から保健衛生推進協議会のパトロールの後の会議などでも、いろいろなさまざまなご意見があったことは私も承知しております。ただ、例えば先ほど議員からの質問の中にもございましたように、カメラを設置した場所は本当にカメラの効果があって不法投棄がなくなるということもございましょうけれど、カメラのない別の場所がまたそういう地域になってしまうというようなイタチごっこのようなことになるというおそれもございます。今のところ、私としては不法投棄になりがちな場所にカメラを設置するという考え方は持っておりません。そのことよりも、そういう不法投棄がないように住民の皆さんに啓蒙したり、不法投棄の違法性を皆さんに認識していただくというふうなことに注力するのが私どもに課せられた使命だというふうにいうふうに考えておりますので、何とぞご理解いただきたいと思います。細かい部分につきましては町民課長に答弁させます。 ◎議長(西坂秀美) 町民課長、花登寿一郎君。 ◎町民課長(花登寿一郎) それでは、私のほうから説明させていただきます。  まず、不適正ごみの関係の中で、ステーションに取り残されたごみが相当時間放置されているという状況にどういうふうにするかということですけども、環境美化推進協議会を11月に立ち上げまして、その後、一度理事会等でも協議しております。まず、今回120区で立ち上げました。町長の答弁にありましたように、従前、保衛協、香住区で組織しておった中での取り組みというものは、そのままできるだけ新組織でも取り組んでいきたいと考えております。ただ、これまでそういう協議会がなかったからといって、村岡区あるいは小代区でごみステーションに取り残されたごみに対する区での対応とかいうのは、それなりにしていただいておったんだろうという認識はあります。ですので、今、新しい委員さんにお願いしておりますのは、とにかくまず名前を書いてごみを出していただくことを区民の方々によくお願いしてくださいと。推進員さんなり推進委員さんにお願いしておりますのは、やはりごみステーションに残されたごみは理由も付して残させていただいておりますので、委員さんなり推進の当番の方々に、そのごみを出された方に残っておりますよという中で個別の指導をしてくださいということをお願いしております。  ただ、不適正ごみの中にどうしても名前が全く書いていない、どこから来たごみかわからんというような状況もあるようでございます。そういうものにつきましては、町のほうに連絡していただくしかないかなということで、協議会の委員さんの方々にはお願いしております。今後、この協議会は、まだ立ち上がったばかりですので、また、各区、区長さんをはじめこの協議会が取り組むこともまだ周知できていない部分がありますので、区長さんはじめ区民の方々に、この協議会はこういうことをやっていきますよということをしっかり周知する中で、区民の方々も協議会の委員さんなりに協力してくださいという周知も図っていきたいというふうに思っております。  それから、ごみステーションのことでございます。町内にどれぐらい収納庫が設置されていないところがあるかということでございますけども、まず、香住区にはステーション数が220ございます。その中で、収納庫の未設置の箇所が54カ所、村岡区では201のステーションがありますが、そのうちの48で収納庫が未設置ということでございます。小代につきましては、76ステーションがあるうち1つだけ収納庫のない未設置のところがあるという状況にございます。  先ほど町長から答弁いたしました区が設置される収納庫設置事業に対する補助ですけども、補助率は2分の1としております。上限10万円として補助をさせていただいておるところでございます。各区のほうからの要望を毎年取りまとめておる中で、申請が上がってきたものについては予算措置をして補助をやっておるということでございますし、今後もこれは続けていくということでございます。  それから、ごみ袋の問題で、今の大・小よりももう一つ小さいやつをつくるということは、それを行う方向で今詰めておるところでございます。町長が答弁しましたように、これにつきましては、平成28年からそれを導入していこうということで、今町民課のほうでは事務を進めておりますので、よろしくお願いいたします。  それから、紙製容器包装というのが、今回新たに導入した分別区分になります。これにつきましては、もともと古紙類ということで拠点回収ということで無料で回収するんですけども、出していただいておったものの中から、あるいは燃やすごみで出されておった紙製容器とかいうものを紙製容器という袋に入れて拠点回収するということにしておるわけですけども、思った以上にといったら申しわけないですが、たくさんご協力いただいております。ということの中で、その分は、量的な把握にはまだ至りませんけども、間違いなくその分は燃やすごみの減量にはなっているのかなというふうに思っております。  答弁漏れはございませんでしょうか。 ◎議長(西坂秀美) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) このごみステーションにつきましては、まだ相当数収納庫が設置されていないところがあるということで、観光の町をうたっている香美町で環境美化を最も推進しないといけない状況で、ごみが散乱するということがないように今後も十分各自治区との連携を持っていただいて、設置に向けて努力をお願いしておきたいと思います。  それから、先ほど紙製容器包装や資源化に向けての分別が進んでいるわけですが、9分別にしたことでごみの減量化には相当数効果があって進んでいるというふうに受けとめさせていただいております。これからも分別をしっかりとしていただいて、資源化に向けて、またごみの減量化に向けて取り組んでいくよう香美を挙げて協力体制を構築していただきたいと思います。  分別が新分別に変わったこの機に各家庭で、以前は水切りが不足して夏場は悪臭が漂ったり虫が発生したりというようなことがございましたが、燃やすごみの量が減ること、紙類が分別されることによって生ごみだけという燃やすごみが増えると思いますが、しっかりと水切りをしていただいて、夏場にそういう不衛生な状態にならないような指導もしていかないといけないと思います。また、不適正ごみということが相当数まだあるようでございます。分別に対する、わかっていてもなかなかきちっと分別できないというようなことで、町のほうからはこういう仕分けの一覧表や保存版、それから、テキストブックを配布されて、皆さん、それを見ながら分別していただいて、ごみを出していただいているとは思うんですが、今後、また出前講座とか、それから、区の要請に応じて積極的にこういうごみの分別・収集についての周知や理解を深めるために、どのように今後は考えていらっしゃるかということをまずお聞きしておきたいと思います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど再質問の中でございましたように、まだごみステーションの中で収納庫を設置していない部分につきましては、従前からあります先ほど課長が申しました補助も続けさせていただきます。ただ、先ほどの街路灯もそうでございますけれども、住民の皆さんのその地域に係る環境の問題でございます。本来は全部町がそういうものも設置できればというところでございますけれども、地域の皆さん、それぞれの集落の区長さんをはじめとする責任者の皆さんの中で、まだいまだに設置できていないところについては、町の補助の体制も整っておりますので、できるだけ地域の中で設置していただくようなお願いはこちらかもする予定にさせていただきたいと思います。  それから、今の不適正ごみあるいは不法投棄の問題につきましても、先ほども申しましたように、せんだって立ち上げました香美町の環境美化推進協議会、これは120の集落全ての地区から委員の皆さんも出ていただいておりますので、その方たちにリーダーになっていただきまして、地域でのごみ収集体制あるいは分別のことについてリーダー的な役割を果たしていただきますようにせんだっての設立総会でも私が直接お願いしたところでございます。今後、その中の役員会や総会の中で、それぞれの委員の皆さんにこのお役目を果たしていただきますように、今後とも私からも直接お願いするつもりでございますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ◎議長(西坂秀美) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) 今回結成された香美町環境美化推進協議会に対する皆様の期待も熱いと思いますので、各区に1名ずつ選出されて出ていただいて、ごみ分別、収集についても頑張っていただくというようなことで、今後期待する声が大きいものと思っております。  それから、先ほど町長は、不法投棄に関しては、監視カメラは設置せずに住民の皆様のそういう意識を改善していく努力をしたいというふうなことをおっしゃっておられましたが、そのために、昨年でしたか、香美町環境美化推進隊というのを設置されて、2名の方でしたか、その方々によって不法投棄の場所をパトロールしたりというようなこともお聞きしているんですが、不法投棄防止対策の看板といったものもずっと設置されておられますが、これからも設置を続けて、今は何カ所ぐらい設置されているのか、それから、今後ともその対策は続けていかれるのかどうかお聞きして、私の1問目の最後の質問とさせていただきます。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 環境美化推進隊を昨年立ち上げました。これは、ただ、パトロールが主ではございません。当初予算をお願いするときにも説明いたしましたように、2名の臨時職員、毎日ではございません、週3日、4日だったと思います、町道周辺のごみの対策あるいは道路から生えております雑草の除去を主たる任務にしておりますけれども、あわせてそういう仕事に出向く場合に、目につく不法投棄やそういうものも報告いただくという体制でございます。ただ、パトロールばかりしておるわけではございませんので、町内各地に出向く中でそういうものが目につけば処理したり、報告を受けるという体制でございます。  それから、看板の関係でございます。これは、今の環境美化推進隊にお願いして新たに設置しておるところもございますし、直接町民課の職員が出向いて設置したりというのは、別途予算がございますので、ある程度目立つようなところには今後も新たに作成してつくりたいと思いますけども、町内どこにでも、林道だとか山道のほうにそういうものがたくさんあるという状況も困ります。あるいは、古いものを手直ししてまたつけ直すとか、そういうことで考えてまいりたい。ただ、今後とも今までのこの流れは続けてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) それでは続きまして、2問目に移らせていただきます。  香住駅周辺の活性化と安全対策についてでございます。香美町の玄関口であるJR香住駅付近にある観光案内板が老朽化し、看板に設置しているライトも壊れ、町道七日市208号線の歩道を通行する住民や観光客が不安を募らせています。この現状を踏まえ、山陰海岸ジオパークエリア内の観光の町として、駅周辺の観光案内看板の整備や安全対策について町長の所見を伺います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 徳田議員からは、香住駅周辺のことについての質問をいただきました。  JR香住駅周辺の関係のことでございますが、徳田議員がご指摘のとおり、香住駅周辺では年々商店がなくなったり空き地になったりして、いわば荒廃しているような状況にございます。この件につきましては、私も議員当時に一般質問したことがございますが、なかなか難しい問題であり、観光振興をまちづくりの柱とする香美町にとりまして、町の玄関口にふさわしい状態に何とかしなければと考えております。特に、駅前の建物も老朽したまま放置されており、見た目が悪い状況でございます。今年になって空きテナントであった場所に町内業者が出店されるなど少しはにぎやかさが戻ってきておりますが、依然として寂しい状況に変わりはありません。  そのような中で、議員ご指摘の駅から見てちょうど正面の建物の壁面に町内観光マップの大きな看板が設置されています。この看板の状況を見ますと、看板全体を支えている骨材はしっかりしているものの、看板に描かれた地図は文字や絵が薄くなっており、情報も古さを感じさせるところでございます。また、看板を照らす照明ライトの支柱は一部腐食し、何かの拍子で落下する危険性があるように見受けられます。しかし、この看板は、以前広告会社をしておられた会社の所有物とのことでありまして、その会社も今はなくなり、現在に至っては、その関係者の特定が難しく、町行政としてすぐに手をつけることについては検討が必要でございますが、住民をはじめ観光客の皆さんがけがをされるようなことがあっては困りますので、最低限照明ライトの支柱の取り外しについては考えたいと考えております。  いずれにいたしましても、駅前の衰退、活性化対策はどこの町にとっても大きな課題となってございます。香美町におきましても、何とか今よりは少しでもイメージがよくなるような手立てを考えてまいりたいというふうに考えております。  先ほどのほかの議員さんの質問の中にも、いろいろと空き家対策なんかも含めて、今までからよくご質問をいただきます。本当に議員がご指摘のとおり私もそのように思いますけれど、ただ、個人の所有であったり、所有の現状がわからないような部分につきましては、町としてはなかなか手を出したり、そこを改善するということがすぐにできないような状況もございます。ただ、問題点は十分に認識しておりますので、今後できる範囲の中で一生懸命頑張って対応に努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) 先ほど答弁いただきましたが、看板とか屋外広告物は、店舗など商品やサービスのさまざまな情報を伝える手段として、私たちが暮らしていく上で欠かせないものだと思っておりますが、無制限に氾濫すると町の美観を損ね、観光的なイメージもよくありません。先ほど、町長答弁の中で、観光案内板が老朽化しているが、それは個人の所有物で、今は管理者の方も特定できないというようなことで今まで手つかずのままだったということなんですが、町長、この看板等の屋外広告物については、兵庫県では、兵庫県屋外広告物条例というのがあって、香美町はこの条例の適用内という形で、これを適用して対処しておられると思うんですが、広告物、看板のことなんですが、これを掲出、設置したりするときには、町長の許可が必要だというふうにお聞きしているんですが、設置されるときは、その当時の町長に許可を得て設置されていると思うんですが、数十年たって、30年近くたっているというふうにお伺いしているんですが、撤去のときはどうなんでしょう。今の県条例適用のもとで、管理者が不明なときは強制撤去できるというような条項もあるように思うんですが、その点、今後、町長はどのように、ライトは撤去するということで先ほどおっしゃっていただいたんですが、看板につきましても、ジオパークの中心地、エリアの中心地としての香美町香住なんですが、駅前付近をしっかりと観光地としてアピールしていくためにも、ジオパーク関連ののぼり旗とかそういったものも設置したり、もう少し観光の町としてアピールしていただくことも必要だと思うんです。全体的なそういう古い看板がずっと取り残されているということは、本当に町としても恥ずかしいというか、対応ができていないというふうにみなされますので、町長として、この観光案内板の撤去についての今後の対応といったものはしっかりとしていただきたいと思うんですが、再度、その点質問いたします。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど再質問の中でおっしゃいました広告物のそういうものを設置するときの許可と、それから、今議員がご質問の看板の撤去とは少し意味合いが、許認可権限がどこにあるのかは別にしまして、一番問題となりますのは、例えば所在がはっきりしない看板、これは、以前広告会社を経営なさっていた方がおられなくなって、ただ、事業の継続はされておる方がおられないにしても、その方の相続関係、ご家族がどうなっているのか、そこまでまだ詳しいところまで調査しておりません。ただ、看板だけにとどまらず、隣の空きビルですとか景観を損ねている部分について、今空き家になっておってああいう状況でございますけれど、一部そういう所有のビルや建物につきましては、町内には居住されておりませんけれども、相続者の方がおられて、その相続の権利関係がどのようになっているのか、そういうことがわからない中で、町としても大変苦慮しておるということでございます。  例えば看板につきましても、古くなって危険性もあって見苦しいからといいましても、民間の所有する建物の壁に設置されておりますので、その看板を撤去いたしましても、その後に残った看板をかけさせていただいておる住家の皆さんの建物を補修する費用はどのようにするのか。その責任を誰が持つのかというような難しい問題が重ねて出てまいりますので、現状としては、議員がご指摘のように、大変見苦しくて香住駅周辺、とても観光客の皆さんをお迎えする雰囲気ではないというのが私としても大変心苦しいところでございますけれども、少しずつ改善できるところは、何らかの研究をして取り組んでいきたい。現に近隣の空きビルの障子が破れた様子だとかそういうものにつきましては、職員のほうで相続者を訪ねていただいて連絡をとっていただいて、できたら町が費用を出しますので障子を張り替えていただくようなお願いもしてまいりましたけども、なかなかご理解いただけないという状況がございまして、私としても手をこまねいているばかりでないということは十分ご理解いただけたらありがたいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) 町長も手をこまねいているばかりじゃなく対応していただいているということで大変うれしく思ったわけなんですが、私も先日駅のほうをずっと見回ったときに、空きビルの窓ガラスのほうが破れているような状況で映って本当にみすぼらしい状況で、これが観光の町の玄関口かなと思いながら、何とかこれを改善しないといけない、何とか駅前地区を活性化してほしいなというふうな思いでずっと回ってきたんです。  今年の9月に山陰海岸ジオパークが世界認定ということで再認定されたわけなんですが、駅周辺に、これも広告物の一種となるんですが、のぼり旗を立てたり、また、ガイド養成に今取り組んでいただいているんですが、活躍する場がまだ広がっていないということもお聞きしておりますので、ジオガイドの方々が、駅から観光客の方をそのスポットにご案内してガイドをするというような駅周辺を中心とした活動の広がりを考えていただくためにも、今後のそういうまちづくり協議会、以前そういう協議会があったようで、今は解散しておられるようなんですが、まちづくり協議会を再結成していただいて、何とか駅前の活性化に取り組んでいただきたいなというふうな思いをしております。  それからもう1点。さまざまな団体が協力して駅前の周辺の清掃とかトイレの清掃を定期的にしていただいているようでございますけど、観光客や、それからJRを利用された方が駅におりて、駅の舎内には上のほうにトイレがありますという表示はあるんですが、駅舎の外にはそういった表示がありません。観光客の方がこの駅の近くにはトイレもないのかというようなことでお尋ねになる方がいらっしゃるというようなことをお聞きしております。駅前周辺の屋外広告物の整備というか、この中の駅舎内にトイレがありますという表示看板も整備していただいて、何とか駅からこういう活性化を、また、駅が活性化すれば周辺の地域も活性化していくというような好循環を生んでいただくようにするためにも、今、地方創生が叫ばれている時代ですけど、何とか活性化協議会といったものを立ち上げていただいて取り組んでいただく、官民一体でそういった動きをしていただくわけにはいかないのかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のご提案、そういう方向で考えていきたいと思います。ただ、私も個人的には、駅前のほうの空き家になったようなビルあるいは建物、そういうものの今後のあり方につきましては、町民の皆さんの中からも、あのあたり一帯を町が買い上げて新たに再整備したらどうかという意見は既に何名の方からもいただいております。ただ、駅前の一等地の広い部分の土地や建物を町が買い上げて再整備するには莫大な費用もかかるわけでございまして、できれば民間の活力の中でいろいろ空き物件になったようなものを活用していただけるような事業者の皆さんが出ていただくことが一番近道かなというふうな思いがいたしますけども、今のこういう景気の状況の中で、なかなかままならないのが現状だと思います。  それから、トイレの関係の看板なんかですけれども、駅前の広場あたりはJRの所有だと思います。そういう中にそういうものを設置させていただこうとすれば、年貢が発生したりとか、JRの皆さんとの協議というものが必要になってまいります。ただ、観光客の皆さんからそういうお声があるということでしたら、駅の中にはトイレがあるというようなことでございますけれども、本来、JRに整備していただいたJRのトイレは鉄道利用客の皆さんのためのものというふうな概念をJRもお持ちだと思います。できれば駅周辺に町の公衆トイレが設置できればというふうな思いでございますけれども、なかなかそれも簡単なわけにはいきませんので、今後、検討課題の1つにさせていただきたいというふうに思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) 町活性化に向けて駅前周辺のさらなる人々が集まってにぎわいが復活できるような活性化の対策といったものを求めて、次の質問に移ります。  3問目の最後の質問になりますが、正午のサイレンについて伺います。地域によって正午のサイレンが吹鳴されていないところがあり、戸外で農作業等に従事されている方々にとって不便を感じておられると聞いております。吹鳴されているところとされていないところの現状はどのようになっているかお尋ねいたします。また、今後、屋外スピーカーの設置場所の移動や、メロディーにするなどして再開する予定はないか、町長の所見を伺います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 徳田議員の正午のサイレンについての質問でございます。  昨年度までは、昼と夕方に消防サイレンを利用して吹鳴を行っておりましたが、小代区の防災行政無線デジタル化整備事業が完了いたしましたために、今年度から、香住区、小代区におきましては消防サイレンによる吹鳴は取りやめ、防災行政無線の個別受信機及び屋外スピーカーにより正午にチャイムを、夕方にメロディーを流しております。村岡区につきましては、現在防災行政無線デジタル化整備事業を実施しているために消防サイレンによる吹鳴を行っていますが、年内には個別受信機、屋外スピーカーの設置が完了いたしますので、来年からは香住区、小代区と同様にチャイム、メロディーを流す予定としております。  消防サイレンに比べますと、屋外スピーカーから音の届く範囲は短くなっておりますが、村岡区、小代区については、基本的には全集落に屋外スピーカーを設置しているため、屋外の全エリアで音を確認することができます。しかし、香住区につきましては、既存の設備を利用しているため、村岡区、小代区に比べ、屋外スピーカーの設置数が少ない状況にあり、音が聞こえない集落があることも承知しております。特に緊急放送が屋外でも聞き取れることが重要となりますので、今後、増設に向け検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) サイレンの吹鳴は、火災の際、住民の安全を脅かす大きな災害の発生のおそれがある場合に、地域の住民や消防団の関係者へ知らせるための広報手段として実施されているということはよく存じ上げているんですが、機器の故障で災害発生時に機能を果たせないことが起こるということもあって、点検の意味を含めて正午のサイレン吹鳴の重要性が高まっているというふうにお聞きしております。  隣の町では、新温泉町なんですが、正午の時報として、今年10月より町民歌を吹鳴されておるということをお聞きしております。香住区の小学校単位で実施していらっしゃると思うんですが、香住のほうでは、下校時の午後2時半に香住小学校校歌、午後5時には「夕焼け小焼け」のメロディーといったもので時報が流されております。余部のほうでは、鉄橋のほうにサイレンのスピーカーを取りつけてサイレン吹鳴をしておられるということで私も聞いたことはあるんですが、全国的には、ミュージックサイレンというものが流行しているということもお聞きしております。  そこで、どうでしょう。香美町でも、今年合併10周年ということになるんですが、町民の一体感を醸成するためにも、正午の時報として全町的に正午に同一のメロディーを流されたらというふうに私は思うんですが、町長、どうでしょうか。お考えをお尋ねします。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、徳田議員からのご指摘でご提案もいただいておるところでございますけれど、以前、サイレンが吹鳴しておったことがなくて、畑に出ておっても昼の時間がわからないとかいうお声は、よく直接私にもおっしゃる町民の方はたくさんございます。ただ、それもなれの問題でございますので、今年、サイレンをやめてメロディーにとか、全町的に防災行政無線を整備するということで、今後、今の状況がしばらく続きますと、町民の皆さんにもなれていただいて、そのようなご意見も少なくなるような感じもいたしますので、しばらく推移を見守ってまいりたいと思います。  ただ、サイレンの吹鳴を復活するとなりますと、徳田議員はお聞きになったことがないかわかりませんけれど、うるさいという厳しいご意見を直接役場におっしゃってこられる町民の皆さんもたくさんおられる中で、また、サイレンの付近にお住まいの方々にはいろいろなご意見もございますので、今の状況にさせていただいております。  ただ、合併10周年を機に、全町的な防災行政無線や屋外子局や放送の中で同一のメロディーをというようなことにつきましては、今後、今の状況を見守りながらいろんな町民の皆さんのご意見も聞いて判断してまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) 以前、香住小学校のほうにスピーカーが設置されて、授業中、正午12時でしたら子供たちの授業中となって、音がうるさいというようなことで、そういう吹鳴をとめたというような流れがあるようでございます。佐津のほうでも、小学校のほうで設置されているとか、それから、村岡、小代につきましても、公民館等や地域局に設置されているというようなこともございます。役場がこちらのほうに新庁舎を建てたときに小学校のほうに設置されたということでお伺いしているんですが、そのときにもう少し設置場所を検討していただいて、学校ではなくて公民館とかそういったところに設置していただければ、今のような苦情等も少なかったのではないかなというふうに考えられるんですが、今後は、サイレン吹鳴をしていくのか、それから、場所を変えて、また音量を下げて、サイレン吹鳴にしていくのか、また、いやいや、全国的な流れでもっと緩やかでソフト面的なメロディーのチャイムにしていくのか、町長はどのようにお考えになっていらっしゃるでしょうか。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほども申しましたけども、サイレン吹鳴1つとりましても、町民の皆さんからはいろいろなご意見がございまして、サイレンがうるさいとおっしゃる方もおられれば、なくなったサイレンで昼の時間がわからないから困るという意見、それぞれいろいろなご意見を頂戴する中でしておりますのが今の状況でございます。今の状況を今後も続けながら、いろいろそのことによる問題が生じましたら、その時点でまた新たな方向に向けて考えてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) これから検討していただくということでご返答いただいたんですが、メロディーにつきましても、町民の皆さんでは、ちょっとメロディーが小さくて聞こえないというご意見もあるように伺っておりますので、いろいろな町民の皆様のニーズに応えたような方向で、サイレン吹鳴につきましてもご検討いただきたいということを町長に求めて私の一般質問を終わります。 ◎議長(西坂秀美) 総務課長、駒居欣雄君。 ◎総務課長(駒居欣雄) 若干町長の答弁を補足させていただきたいと思います。  現在町のほうで進めております防災行政無線の整備によりまして、災害時とか緊急発生時につきましては、電子音によりますサイレンを流すことにしております。幸いに今年度火災が発生しておりませんのでお聞きになったことはないと思うんですけども、災害発生時は、そういうことで電子音によりますサイレンを吹鳴させていただきます。これは、個別受信機、それから屋外のスピーカーということで両方から流す予定にしております。  それから、これまでから時間を知らせるという意味もあり、モーターサイレンを鳴らしていた際には点検という意味で、正午と夕方に香住区ではサイレンを流しておりましたけども、その代わりにチャイム、それから、夕方はメロディーということで流させていただいております。これは、今後もこういう形でさせていただきたいなというふうに思っているところです。特に香住区内につきましては、15カ所しか屋外のスピーカーはございませんので、特に香住地区では役場1カ所だけということで届きにくい部分がございます。今後は、津波災害等も考えながら、沿岸部に屋外のスピーカーも整備していきたいという検討を今後続けていくことにしております。  以上です。 ◎議長(西坂秀美) 徳田喜代子君。 ◎徳田喜代子(4番) 終わります。 ◎議長(西坂秀美) 以上で徳田喜代子君の一般質問を終わります。  次に、森利秋君の一般質問を行います。  森利秋君。 ◎森 利秋(10番) 森利秋でございます。通告に従いまして一般質問を行います。1問のみでございますが、香美町創生について問うものでございます。  政府は、まち・ひと・しごと創生法地方創生法)を成立させました。地方が成長する活力を取り戻し、人口減少を克服する。そのために、国民が安心して働き、希望どおり結婚し子育てができ、将来に夢や希望を持つことができるような、魅力あふれる地方を創生し、地方への人の流れをつくる。人口減少・超高齢化という危機的な現実を直視しつつ、景気回復を全国津々浦々で実感できるようにすることを目指し、従来の取り組みの延長線上にはない次元の異なる大胆な政策を、中長期的な観点から、確かな結果が出るまで断固として力強く実行していくと基本目標を定めております。  香美町の人口推計を見ますと、35年後には人口は半減、やがて消滅するとの推計もあります。従来の取り組みでは推計どおりになる可能性が大であります。国の地方創生を踏まえ、香美町創生について町長の所見を問うものでございます。 ◎議長(西坂秀美) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。
    ◎町長(浜上勇人) 森議員のご質問にお答えしたいと思います。  見塚議員のご質問でも回答させていただきましたが、議員ご指摘のとおり人口減と東京一極集中の是正を目指します地方創生の理念を示したまち・ひと・しごと創生法と改正地域再生法が成立いたしました。法の成立を受け、今後、国は5カ年計画、総合戦略を決定し、地方版総合戦略策定について詳細な事項が示されると考えております。私は、国のまち・ひと・しごと創生本部が掲げる潤いある豊かな生活を安心して営める地域社会の形成(まち)、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保(人)、地域における魅力ある多様な就業機会の創出(しごと)という法の目的に大いに共感、賛同し、今後の国の事業展開に期待しておるところでございます。  活力と安心を取り戻すため、私が現在まで取り組んでおります7つの重点施策はまさにこのような地方創生の基本理念に沿うものと考えております。  人口減少の克服、少子・高齢化社会への対応につきましては、国と地方が総力を挙げて取り組むべき課題であり、東京一極集中の是正、地方創生といった視点は、国レベルで検討すべきもの、また、地方で検討すべきもの、それぞれのステージでの役割分担が必要だと考えております。  人口減少問題につきましては、6月議会の定例会でも多くの議員の皆様からご質問いただき、答弁させていただいたところでございますが、進行する人口減少社会への対応は、短期的に検討できるものではなく、今年策定に着手した第2次総合計画や過疎地域自立促進計画など、中長期的なスパンで検討する必要があると考えております。その中で、人口減少により顕著となるさまざまな課題やその対策、地方創生のための戦略など限られた予算の中で将来の活力あるまちづくりの方向性を検討していかなければならないと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 町長の答弁は終わりました。  森利秋君。 ◎森 利秋(10番) この地方創生案の中で、国はいろいろと今言いました基本目標ですとか、あるいは検討項目なんかも既に掲げておるんですが、ひとつ読ませていただきます。検討項目として、まず1番目には、地方への新しいひとの流れをつくる。2つ目に、地方にしごとをつくり、安心して働けるようにする。3つ目として、若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる。4つ目として、時代に合った地域をつくり、安心なくらしを守る。5つ目として、地域と地域を連携するというような検討項目が挙げられております。  町長の言われるように、確かに今香美町としましては、第2次総合計画を策定する時期と重なっております。あるいはまた、過疎地域自立促進計画も同様であります。これらも連動しながらこの創生法に基づいてきちっと展開していく必要があると思うんです。そこら辺について、もう一度、町長の総合計画、過疎計画、先ほど答弁としては、国が今後5カ年間で総合戦略を立てると。確かにそういうふうになっておりますが、別の側面もあると思うんです。特に、先ほども答弁がありましたように、来年度、27年度中には自治体としても計画をつくらなければならない。と言いながら、実は私のほうでは、本来は来年度というような、最初あったのでね。しかし、どちらにしても、地方からどうやって提案していくかという側面もあると思うんです。今の町長の考え方だとやっぱりちょっと遅いのではないかなと。私は、これから同時並行してやっていく必要があるのではないかなと。  特に国が言っております取り組みに当たっての基本姿勢ということの中では、その部分になりますけども、やはり地方自治体が主体的に取り組むことを基本とすると。その中で、さらにその活気あふれる発意を酌み上げて、民間の創意工夫を応援することが重要となるというようなことまで言っているんです。だから、どういうふうに進めていくかです。  町長、再度、今後の国の事業展開を見てというようなことではちょっと遅い。先ほど見塚議員とのやりとりのこともありましたけども、国がこういう法案をつくったら、やっぱりいち早く乗ってきちっとした計画を立てていく。仮に計画を立てたって、こんな課題というものが簡単に解決できるものではないと思います。だからこそ早くから手を打って、きちっとした綿密な計画といいますか、しかも、国だって早い話が国も今までと次元の違うやり方でやっていきたいというか、国も本気でやるんだと。したがって、町も本気になってほしいということだろうと思うんですよ、単純に言えば。私は、町長の考え方では遅いのではないかという気がしていますので、さらにもう一度、考え方をお願いしたいと思います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 取り組みが遅いという議員のご指摘でございますけれども、先ほど見塚議員の部分でも申し上げましたように、今年度から取り組んでおります香美町としての第2期の総合計画の策定に今年から着手しております。せんだって、国会の解散前にこの法案が成立したこと、先ほども申し上げましたように、今後、策定を進めようとする香美町の総合計画とこの創生法に掲げられた項目というのは、先ほど議員もおっしゃいましたように、重複する部分、同じような目的に沿った部分というのが大部分で、重なる部分があるというふうに私も考えております。地方版のそれぞれの自治体による創生本部の立ち上げにもう既に取り組んでおる自治体もございますでしょうし、まだ取り組んでいない自治体もある。ただ、それぞれのまちで、うちは1年繰り上げて総合計画の第2次の策定に着手するわけでございますけれども、この地方版の創生本部の立ち上げと総合計画の策定委員会にお願いして、今後10年間の香美町のあり方を計画していくということで、大部分重なる部分があることを考えますと、やみくもに別立ての組織を今緊急的につくらなければならないかということにつきましては、私としてもまだ少し疑念のあるところでございます。もう少しお時間をいただいて、庁内で政策調整会議も開いて、今後10年間の総合計画を策定することと、地方版の創生本部を立ち上げ、本部長を町長がするのか副町長がするのかも含めて、本当にそれが必要なのかどうなのか、また議員の皆さんにもご相談をかける場合も出てくるかと思います。今、私として考えておるのはそういう段階でございます。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 森利秋君。 ◎森 利秋(10番) 町長から他の自治体も、先ほど見塚議員とのところでも、既に立ち上げているところがある。10月に朝来市が創生本部を設置したということで新聞記事に出ておりました。読ませていただきますが、朝来市創生本部は、朝来市が人口減少と超高齢化という同市が直面している課題に対し、市の組織が一体となって取り組むことを目的に立ち上げた。近く開かれる会合で具体的なプロジェクトを示し、年内には住民が参加する創生会議も開く予定だと。こういうふうに既に朝来では取り組んでおります。  一方で、ここに書かせていただきました我が町の人口推計というのは、既に兵庫県がずっと平成50年ぐらいまでの人口推計を出しています。その中からとらせていただいて、35年後には人口は半減すると。  一方で、消滅するというのは、民間で組織されましたシンクタンク、日本創成会議が統計をとって、2040年までに全国896の自治体が消滅してしまう可能性があるということを言われて、現に香美町も兵庫県下の中では第3位の順位でしたか、消滅の可能性があるというふうに言われております。  このシンクタンク、日本創成会議というのは、一番マスコミでも出てこられる方が、元岩手県知事の、また、総務大臣でもありました増田寛也さんです。この人が、消滅するということで何を言われているかというと、やはり皆危機感を感じないといかんと。まずタイトルが、直ちに議論と準備を重ね、消滅の危機を回避せよと。我々もそうなんですけども、私も高齢者の仲間入りになったら、やっぱり考えるんですよね。自分はもう近々死ぬんですわ。それが、10年か20年か30年かはわかりません。これは、等しく皆さんにも、人間誰しもに与えられたことなんですけど、しかし、年が重なるにしたがってやはり間近に死ということを感じるようになるんですよ。そういったときに、じゃ、何を考えるかといったら、自分として家のことなら家、家族のことなら家族、子供や孫に対して何を残していくか、あるいは何を切っていくのか、整理というものをやっぱりしていくという、今、私はそういう時期なんですよ。  確かに町が消滅すると言われても、そう簡単には消滅しないだろうと思いますけど、しかし、本当に現実的に消滅するということは、香美町が死ぬんです。そのことを、やっぱり我々はこの際に改めて自覚しないといかんと思うんです。  今、町長がいろいろおっしゃいましたように、確かに総合計画もつくり、それから過疎計画もつくってきました。しかし、冒頭の国が言っているように、従来のやり方では必ず沈没するんですよ。それだけに、私はやはり早くそういうことを問題意識としてきちっとしたやり方をしていかないとだめだと。何でこういう状況になってきたか。産業にしてもそうですけど、やはりみんな流れに流されて、そこまで皆が真剣にやってきたかということを、我々はこの際に、せっかく国が地方創生ということを言ってくれてそのための施策もやると言ってくれているんです。国を待つんじゃなくて、いち早くこちらから、やはり地方から情報発信していって、助力を求めるなら求める、そういう方向性を目指すべきだと思うんです。  確かに担当課としても今大変ですよ。地方創生をやるといったら、何課になるのかな。やっぱり中心的には企画課長になるんですか。もちろんトップは町長ですけども。今、それこそ総合計画をやらないといかん。既に11月には住民アンケートもやるという手はずになっている。でも、本当の話、従来どおりのやり方ではだめだと思う。総合計画は総合計画でいいですよ。総合計画でそんなに片がつくものでもない。しかし、今、朝来の例でありましたように、朝来は総合計画をつくった上で、おそらくその中から何を強調してやっていくかということをやっていくんだろうと思うんですよ。我々もその作業をする必要があるのではないかと思うんです。簡単な話じゃないですよ。  先ほど町長が、まち・ひと・しごと、これは、国民の皆さんにはなかなかわかりにくい。まちというのは、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある豊かな生活を安心して営める地域社会の形成が「まち」である。ひとというのは、地域社会を担う個性豊かで多様な人材の確保、しごとというのは、地域における魅力ある多様な就業の機会の創出、どれをとったって、我が町にとったら大変難しい話ばっかりじゃないですか。産業の進展なんて考えられますか。  だから、私はもう一度、せっかくこういう機会なので、こういう機会を捉えて町の中で、先ほどの増田さんが言われているように、やっぱり直ちに議論と準備を重ねるべきだと。これは、ただ単に行政だけじゃないですよ。先ほども出ていましたように、いかに民間の活力を引き出すか。行政と民間とが一体となったそういった組織づくりにしても考えていかないと、総合計画審議会だとかそういうものだけでは間に合わないですよ、やれないと思う。いかがですか、町長。  私は、こういうものができたときには、若いんですから、やっぱりすかっと町長がこうやりたい、私はそういうものを望んでいましたけど、先ほど見塚議員とのやりとりの中で、今の答弁の中で国の政策を待ってからって、大体あらかたわかっていますよ。町内で何をやらなきゃいかんかということ。それは、課題の抽出。多分行政の皆さんだけでもできませんよ。現場からやっぱりきちっとした計画をつくってこないと。雇用の問題一つにしてもそうですよ。どうやって雇用をつくるんですか。ただ単に企業誘致条例を持ったぐらいで成果なんてないでしょう、今まで。異次元の考え方がどういうふうに出てくるかというのは私にもなかなかわかりません。大変だからこそやっぱり早くから準備しないといかんと思う。そういう面では、多少のこと、私ばかりしゃべっておって申しわけないんですけど。  増田さんなんかはいろいろ言っていますけども、とりあえずやっぱり改革するんだという共通認識を行政も町民も覚悟を決めて持たないといかんと。まず、地方が本当に行うべきは、若者流出を防ぐこと。難しいことじゃないですか。そのためには、魅力ある大学と、卒業後も地元で働ける職場を創出する必要がある。それは、言葉では言ってもらったって、大変な作業ですよ、こんなものをやろうと思ったら。  でも、そういう素地はある。石破大臣だって本当に地方創生だということで一生懸命頑張っていただいて、あるテレビで言われていました。やっぱり地方自治体の本気を引き出すんだ、国もやるけど、地方も本気でやってこいということを盛んに言われますよ。いろんな分野の課題があると思うので、私はそういう面では、素地は結構あると思うんですよね。今までからも、確かに総合計画審議会ですとか、そういったこともそうでしょうし、あるいは産業関係でいったら、例えば、香美町商工会に産業連携活性化協議会だとか、既に立ち上げてあるんですよ。ただし、これとて本当に真剣に雇用を創出する、あるいは観光対策を打つ、あるいは商品を売るとか、そういったことでは、今のあれだけでもやっぱり弱いんです。はっきり言ってあんまり機能していない。だけど、機能しようと思えばできる。いろんな分野での考え方、この際に分野ごとにきちっとやっていく必要があるのではないか。  増田さんがまたおもしろいことを言っているんですけど、改革といっても一遍にはできないと。確かにさまざまないろんな改革をやっていかないといかんと思いますけども、これにはポイントがあると。やらないといかんけども、あれもこれも改革するとなると現場が混乱してしまう。そりゃ、何もかも一遍にはできないですよ。その改革はシンプルでいいとも言われています。例えば行政関係でいけば、今季は残業を減らすために業務の配分を見直そう、そしたら、そういうものにシンプルに1年間取り組む。  それから、またおもしろいことを言っています。隣の自治体に負けたくない、ライバル心を燃やすぐらいの迫力があってもいいんですよ。単純なテーマというかそういうものをつくりながら、やっぱり連携プレーができるような組織体というか、先ほど、産業連携活性化協議会ということも挙げました。例えばあんまり難しいことばっかりやっておったってなかなか手がつけられないんだけど、今年、カニ場まつりというのをやりました。香住では結構な入り込み客はあった。しかし、ここ数年、浜坂のカニ祭りに負けているんですよね。これは、町長もよくご存知のように、こんなことは何年か前まではあり得なかった。だとするなら、例えばそういう活性化協議会でも、一つのテーマとして来年は浜坂のカニ祭りに負けないようしようと。  やっぱりそういうことを一つ一つ積み上げ、じゃ、雇用をどうするかと。やっぱり民間の皆さんも入れてこないと、行政ではどうにもできないでしょう。私は、そういう面では、やはり早いこと町長が先頭に立って、物事はそんなに簡単に解決できないんですから、しかし、方向性ぐらいはやっぱり町長がきちっと定めて、負けないように早いこと手を打つべきだと思います。手を打ったってそんなに簡単にできる話じゃないんですから。我々の置かれた状況というのは全てそうでしょう。  町長、もう一度、お考えがあれば答弁をお願いしたいと思います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 地方創生法の成立によって、今いみじくも議員がご指摘のとおりこの創生法で基本理念とされておる事柄は、既に以前から日本中の我々のような地域では問題になっていたことを繰り返し法律によって定めたものだというふうな思いがいたします。今、質問の中でもおっしゃいましたように、こんなことが簡単にできたら、日本中、香美町もこんな状況ではなかったと思います。ただ、それに果敢に立ち向かっていくために、例えば地方版の創生本部を立ち上げるかどうかの議論にいたしましても、先ほど申しましたように、例えば朝来市は既に取り組んでいるとは言いながら、朝来市は、議員もご指摘のように、第2次の総合計画はもう既につくられた後、我々は、これから来年に向けて、来年度1年間かかって次の10年間の総合計画を計画する段階、その中には、先ほど議員もおっしゃいましたように、住民の皆さんも参画していただいて、そのことを立ち上げさせていただく。  地方版の創生本部にいたしましても、今後の第2次の総合計画を立ち上げる策定の町民の皆さんも含めた議論を今後行うという重複する部分もたくさんあると思います。形だけ創生本部を立ち上げて、本部長に私がなってそれでよしとするものではありません。本当にその組織を立ち上げて実行できるかという中には、来年度からまた向こう10年の総合計画を掲げるために、また、議会の議決もいただかなければなりません。将来10年にわたっての人口問題あるいは産業の動向、全てに香美町政全般についての総合計画を、全部のことを網羅したものをつくり上げていかなければならないような状況の中で、今度の創生法の理念にうたわれるようなことと重複する部分を今後どういうふうに考えるかということで、もう少し猶予をいただく時間を頂戴したいという考えでございます。決して乗り気でないとかやる気がないとか、町長が方針を定めていないというのは、まだ法が成立したのもすぐこの前でございます。今後、国としてもどんな支援策を講じていただけるかということがまだ明確になっていない段階で、ただやみくもに組織だけ立ち上げても逆に意味もないことである、そういう懸念もありますので、もう少し猶予する時間をいただきたいということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 森利秋君。 ◎森 利秋(10番) 確かに今総合計画のこともまた言われて、これには住民を参画させるんだと。確かにかぶることは大半だと思います。ただし、総合計画だってつくり方があるわけで、どちらかというと、創生の関係に関しては理念だとかそういうものではなくて、具体的な取り組み方、実施計画といいますか、私は、そこら辺の分野になってくるのではないか、そこら辺に重きを置いてやるという方向性になるのではないかということを思っています。  今、町長が言われた総合計画も確かに大事な話で関連するんですよ。今、住民参画でつくっていくんだと言われましたけど、総合計画のつくり方はそんな雰囲気になっていますか、今。先ほど言いましたように、11月に町民アンケートは実施するということは、私も総合計画の審議会のメンバーの1人であるので、アンケート調査は伺いました。その後どういう展開にするということを言っていますか、企画課長、皆さんに。今、町長は、住民参画でやると言われた。それはどういうやり方でやるんですか。教えていただきたいと思います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 総合計画策定までの組織のあり方や今後のスケジュールにつきましては企画課長に説明させます。 ◎議長(西坂秀美) 企画課長、吉岡哲男君。 ◎企画課長(吉岡哲男) 11月だったと思うんですが、総合計画審議会第1回目を開催した際にも多少申し上げたと思うんですけれども、当然住民アンケートというのは、今後の総合計画をつくる上での基礎資料にしたいという中で、その中の意見でもありましたように、これから人口減少、それから少子・高齢化対策を考える上で、例えば若い世代あるいは婦人層、そういった部分の意見というものが、なかなか住民アンケートだけでは反映できない、吸収できないという部分が議論としてあったと思います。その際にも申し上げたように、その部分については、別途、例えば2つの公立高校の生徒を対象とした意見交換会であるとか、あるいは婦人層を中心とした団体、グループになるかどうかわかりませんが、そういった部分での意見交換、そういったものを回数を重ねながら、そういった部分の意見の聴取をしたいと。  これは一例ですけれども、昨年、非公式ではあるんですけれども、協働のまちづくりの推進会議というものがございます。そこが中心となってタウンミーティングというものも何度かこれまでも行っておりまして、今後、アンケート調査の結果が出た際にも、そういった形でのタウンミーティングも開いていきたいというふうに思っております。そういった中で、住民の意見の聴取に努めていきたいなというふうに考えております。 ◎議長(西坂秀美) 森利秋君。 ◎森 利秋(10番) 確かに総合計画と連動しておるので、その位置関係というのは非常にわかりにくんですけど、今、企画課長、町長でもよろしいけど、本当に総合計画をつくらないとこの創生の関係はできないのかというと、そんなものでもないと思う。そこら辺について、企画課長でもいいです、町長でもいいんですけど、整理がついていますか。今、町長からの答弁は、総合計画が先だという話なんだけどね。  それで、今の住民参画型だと言いながら、たかだか若い世代だとか婦人層だけだとか、そんなものじゃ私は足りないと思います。やっぱり今の創生のテーマというのはきっちり決まっておるわけでしょう、ある程度。雇用の創出だとか、そんなのべつくまなくできるわけじゃないんだから、ある程度総合計画は総花的にやらないと、それは、町民の全ての生活にかかわってくるので当たり前の話なんだけど。  今の創生が狙っている目的といいますか、狙い方というのは若干ちょっと違うと思う。やっぱり何かに特化してというか、そういうことも必要ではないかと思うんですよね。雇用なら雇用をどう創出させるかといったら、産業分野の話ですよ。私は、総合計画にも住民を参画させるというのであれば、そうした創生の関係を考え合わせながら、そういうものも組み込んでいくだとか、何かやっぱりきちっと考えていかないといかんように思うんですけど。そこら辺での整理といいますか、私は、やっぱり取り組みが遅いと思う。町長、どうですか、企画課長もひっくるめて。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほども申しましたように、この創生法の考え方といいますのは、今までにも我々の地域は何とかしなければならない大きな課題が改めて浮き彫りになったというふうな受けとめ方をしております。  先ほどの組織の立ち上げは別にいたしましても、例えば先ほども種々述べられた町の振興策、若者の定住の問題あるいは雇用の確保の問題につきましては、今度の法の成立とは別に、今までから町として考えなければならないということで、企業誘致も含めてずっと昔からうたわれてきた問題が改めて述べられている法律だというふうな思いがしております。例えば雇用問題でございますけれども、何もこの創生法の理念に従わなくても、私どもでは、来年度予算を検討する中で、今までの議会でもいろいろと議員の皆さんからも提案があったように、雇用の問題、若者定住の問題、それぞれ提案を受ける中で、町として来年度予算を編成する中でそういうものを実現するためにはどういうことができるかということで、それぞれ個別には」担当課に指示しております。  それが具体的な形になるかならないかは別にしましても、例えば雇用の問題、企業の関係にいたしましても、せんだっての議会でも申し上げましたように、町内の有力企業の経営者の皆さんからは、町内出身者の若者を雇用する企業には行政として何らかの支援策を講じることができないのか、何かのインセンティブを持たせることができないのかというような提案もいただいておる中で、商工労政係には、来年度予算に向けて今までそういうお声を聞いたり、議会の皆さんから提案したものが具体的に27年度予算で何らかの形が示せないのかという指示を出しております。それが、3月の議会に提案できるかどうかは今後の考え方によりますけれども、そういう指示を出しておる中で、少しずつ地方創生法に係る問題も町として1つずつクリアできればいいなという思いもいたします。  例えば町内の企業には、今村岡区だけの組織でございますけれども、経営者協議会というような組織があって、これは、企業間のいろいろな私的な団体でございますけれども、これを町全域に広げることはできないか。こういう指示も、商工労政係には具体的な形で町内の有力企業に、今後、民間の意見をいただくために町長の私的諮問機関的な集まりを組織することはできないのかというような投げかけも、昨年度から当該の村岡区の経営者協議会の皆さんにも投げかけております。商工会の事務局にもその意向を伝えたりして、できるだけ創生法の理念に基づく、先ほど議員が種々述べられたようなことが、町独自で新たな組織を立ち上げなくても、1つずつそういうものが前進できればという思いで、自分としては一生懸命頑張っておるつもりでございます。  何か形をつくらなければそのことが成就できないとか、そういう問題ではなしに、今の総合計画の進捗とあわせて今後も27年度の予算編成に向けていろいろな部分で少しでも前進するように頑張ってまいりますので、何とぞご理解いただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 森利秋君。 ◎森 利秋(10番) 確かに町長の言われ方もわかるんです。確かに行政としても、限られた予算の中で、年度年度で予算編成してどうするか。町民の皆さんのご意見を吸い上げた中でやっていると。それは間違いないと思います。逆に、そういう方法しか本当にないのかなというのが今度の地方創生ではないのかなと。  ずっとまちづくりに携わってきた方から言わせると、例えば行政組織でも、雇用の問題、産業振興だとかという問題に関して、余りにも地方自治体は産業系の職員を異動させ過ぎるというご意見もあるんですよ。こういう地方創生ということを起点において、この際、みんながもう一度改め直すというか、もう一度点検するという作業をやっぱり私はしてほしいんです。  町長の言われることはよくわかるんです。私でもそうですよ。じゃ、一体どうできるのかといったら本当に悩ましい話で、解決策なんてそんなに簡単にあるはずがない。それでも、意見はやっぱり聞かないといけんなという気もしますよ。今言いましたように、これからは、やっぱり産業系の職員は異動させないことだと。そうでないとつながっていかない。産業振興だとか雇用の問題だとか、覚えたら異動ですよ。現実に役場の職員さんだってどれだけ本当にそれぞれの分野の中で現場をわかっているか。わかりますか、みんな。私から言わしたら、それぞれ担当職員なんて現場をわからずに異動だと思う。今まで従来どおりだったら、やっぱり同じことで沈むだけと思いますよ。そりゃ、努力はしているんだ、みんな。どうしていいか自分自身もわからんところはありますけど、現実にプロから見てそういうご意見もある。行政組織でもそうだと。ということもあるんですよね、飛び飛びになりますけど。  翻って、私も水産加工業という町の基幹産業の一翼を担っている、組合の理事でもあるんですけど、現実に水産加工なら加工でどんどん業者がやめていくという中で、我々が本当に真剣に議論したことがあるかといって問われると、私はあんまりなかったんじゃないかなという気がしていますよ、この年になって。  改めてこういう地方創生、しかも消滅するかもしれないというようなところまで突きつけられたら、やっぱりこの際にきちっと総点検、それぞれ町民さんもしてもらわないといかん、行政もしないといかんのと違うか、もう一度。業界もそうだし、地方創生ということをせっかく政府が言い出してきてくれたので、それに呼応して地方自治体としてどう取り組めるのか。私も、まだよく頭の中が整理できていないです。でも、やっぱり行政としても、企画課長、町長もそうですけど、もう一遍そういうところを再点検というか、私は取り組みをやっぱり早くして対処すべきだと思います。何ぼやったってやり足りないと思うので。  言いたい放題で終わろうと思いますけど、町長、どうですか。でも、本当に大事なところでしょう。従来のやり方ではもたないですよ。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員のご指摘の面は十分考慮しながら、今後のこの創生法の成立に向けて、町として今できること、先ほどの総合計画と重複する部分がたくさんあるというふうな認識を今持っておりますけども、この創生法の理念なり制度なりを生かして、香美町の振興につながることがあれば、今後も検討していきたいと思います。  いろいろと創生法関連の資料をいただく中で、国家公務員を私どもの町に派遣していただく制度とか、そういう部分もございます。ただ、先ほど議員が質問の中でおっしゃいましたように、職員の固定化につきましては、いろいろ内部でも議論があると思いますので、今度の創生法の成立によって、私どもの町の振興につながるようないい制度を見つけて、これが活用できるとするならば、そのことに対する町の費用負担が発生するのかしないのか、経済的な支援は国からほかに何があるのかも十分検討しながら、法の理念に基づいて町としてできる活動はしてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 森利秋君。 ◎森 利秋(10番) 私も言おうと思っていたんですが、今、町長のほうから言っていただきましたが、やっぱり一つの方法論として、政府が省庁の職員を地方に派遣するというようなこともあるので、そういうことも早く取り組む。そういうことも一つの手かなと思います。今日の日経新聞でしたか、地方創生に関して、確かに政府だって本気でやるんだと言われるもののきちっとまだ定まっていないという側面もありますし、かといって、地方も頑張ってやらないといかん。そういう中で、今の大企業の業績が回復していけば、本当に経済循環がうまくいくか。だけど、地方にまでまだ回ってきていないというところもあるし、じゃ、今後、本当に地方に回ってくるのか。これは、それこそ今後のアベノミクス次第だというふうに思いますが、その中で、やはり政策的には、そこも心配なところで、経済が本当に循環するか。であるなら、やっぱり地域の中堅・中小企業、零細企業も含めてだと思うんですが、やっぱりそこの潜在力を引き出す政策というのが一番重点に置くべきだというような論説を書いています。  それから、それについては、今も国家公務員の省庁の職員さんを地方に派遣してもらう。こういうことも、外部の考え方というのもまた入れる必要があるし、やはり大学ですとか、公設研究機関との連携もきちっとやっていくべきだと。せんだっても商工会さんによりますと、今、各大学が結構商工会なんかにも来てくれているようですね。大学も産官学じゃないですけど、産と学とどういうふうに連携していこうかというような、かなりの大学が商工会にも問い合わせといいますか、そういうものがあるようなので、そういうところもやっぱりひっくるめて外部の知恵もかりながらきちっと創生を、少なくとも明るい香美町の未来を目指してやっぱりやるべきかなと。  そんなところで、私の一般質問を終わります。 ◎議長(西坂秀美) 以上で森利秋君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は14時55分といたします。                              午後 2時40分 休憩                              午後 2時55分 再開 ◎議長(西坂秀美) 会議を再開いたします。  次に、山本賢司君の一般質問を行います。  山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) 山本です。衆議院選挙の真っ最中ですけれども、議会も選挙も全力で頑張りたいということを思いながら、3点にわたって質問いたします。3点と言いつつ若干関連するかもしれませんけれども、議長、その辺はよろしくお願いいたします。  まず1つ目ですけれども、総合計画の人口目標をどこに置くのかという単純な質問です。といいますのは、町の中で、いろいろな方々が、先ほど来も随分いろいろな話がありましたけれども、自分たちの住んでいる地域がいよいよなかなか維持するのが大変になってきたねという話をさまざまな角度から言われるということがございます。人口は町の力だという意味合いのことを多くの方がおっしゃる。私も、まさにその点はそのとおりだろうというふうに思います。  そこで、本町が過去どうであったかというのを、あんまり長い昔じゃなくてここ10年、新町まちづくり計画というものを、10年前の12月議会で旧町がそれぞれ議決しておるということがございます、合併の少し手前のところでね。そのときに、平成26年の人口目標を2万2,000人というふうにまちづくり計画の中では示しています。事実のものでね。それから、町の総合計画の後期の計画が平成24年です。このときには、余りがたがた言うことなく平成26年には2万人という数字に書きかえられました。  今、町長の手元で本町の高齢者福祉計画というものが策定されておる最中です。つい先日2日にも会議があったということですけれども、ここでの人口目標はどうなっておるか、ちょっと紹介します。平成27年に1万8,113人というふうに推計すると。それから、10年後、平成37年、1万5,294人という推計をもとに計画をつくりますということにしようとしているわけですね。  先ほど来、27年度には第2次の総合計画をつくるという話が盛んに行われておりまして、実は、高齢者福祉計画のほうが来年3月にはつくられる、確定するということで、1年早いということになるわけで、この辺の整合性をどうするのかなというあたりをまず伺いたい。 ◎議長(西坂秀美) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 山本議員のご質問に答えたいと思います。  目標人口のことでございますけれども、次期総合計画の目標人口につきましては、今後、総合計画審議会、各区地域協議会で議論されるものと認識しておるところでございます。新町まちづくり計画、町総合計画におきましては、国政調査による推計人口をもとにそれぞれ目標人口を2万2,000人、2万人とし、現在策定中の先ほど議員の質問にございましたように、町高齢者福祉計画では、国立社会保障・人口問題研究所の推計人口をもとに、平成27年度人口を1万8,113人としております。  目標人口を定める際、どの数値を基準にするにしろ人口減少の抑制を目指し、推計人口より高い目標を定める傾向がございます。この点新町まちづくり計画、町総合計画も同様で、策定時期、目標とする年が異なるものの推計人口より高い目標を定めたものと思われます。ただし、将来の目標人口と単なる推計人口とは意味合いが異なる点があるとともに、各種計画の策定時期が異なる点があることもご了解いただきたいと考えております。  いずれにしましても、今質問にもございましたように、今後、各種計画の策定における推計人口等につきましては、その整合性について留意して考えてまいりたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) ぜひともあの計画とこの計画との間で、あれはあれ、これはこれ、従来から暫減方式とかコーホートとか統計処理の仕方によって人口の推計というのは皆動いてくるということがあって、計画するものによって人口が余り減らないという推計と、人口がどんどん減るという推計と、算数の問題なんですけども、いろいろなやり方があるんですよね。計画によってそれぞれ別の統計手法を用いると。あるいは、これも先ほどもありました国立社会保障・人口問題研究所というところの推計だと。先ほど来の議論は、また全然別のところの人口推計でしょう。というふうに、それぞれが、いろいろなもので議論するということができるだけないようにと思って、私は、公、つまり町長の側が公にしているものでの議論をやりたいということで、先ほどの話をさせてもらいました。  これから先も、そういう意味では、いろんな人がいろんなことをおっしゃるけども、ぜひともこの統計をもとに、あるいはこのデータをもとに議論しようやというところはきちっと整理しないとあかんのだろうなと。別々のもので別々の物差しを持っていろいろなものをはかるというのは、答えも違ってくるという可能性があるなということを思うものですから、最後に言われた整合性をとりたいというところは、ぜひとも留意していただきたいということを指摘しておきます。  2点目に入ります。目標を明確にした施策の連携をということで、中身的には、平成22年から6年延長された過疎法の中で、ソフト財源として過疎債が使えるということの中で、年度によって若干違いはありますけども、ざっと1億3,000万円程度の枠があるということで過疎債を充ててきました。この間も資料等々で年次ごとの数字というのは何に幾ら充て込まれたか、あるいは、26年度はどういう予定にしているかというのも示していただいております。  ところが、私が見ておって、それぞれの施策自体は二重丸がつくようないい施策もあったりするわけですけれども、それぞれの施策がばらばらに、一つ一つの施策はいいように見えても、なかなかこのソフト事業全体でこの過疎の町がこっちへ向かっていくんだよというのがうまく見えないという状況で、ついに22年から26年までの5年間、あと1年しか残っていないと。その先5年延長するということがあったりするわけですけれども、住民と一緒になってこの町をつくっていこうというふうな方向が明確になった、町全体の力がそこへ結集されているというふうになっていないと思えて仕方がないんですよね。その辺を、かつては議員としてこの場に立っておられた、今は町長としてそこにいらっしゃるわけですけども、そのあたり、全体を見ていてどんなふうにお感じでしょうか。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 山本議員の2問目でございます。  香美町過疎地域自立促進計画の基本方針には、町の過疎化は進行し、産業の衰退、経済活動の低迷、地域の活力の低下による集落機能の崩壊などの問題が深刻化しており、脆弱な財政状況のもと、国・県の支援、指導を受けつつ国土の保全、水源の涵養、自然環境の保全などその機能維持を図る使命を果たし、過疎から自立を図らなければならないと記載されておりまして、このことが目標であると捉えております。  この目標達成のためのソフト事業の財源に対しましても、平成22年度より過疎債が利用可能になったところであると認識しております。本町の過疎計画は、総合計画の実施計画という側面も持っております。したがって、総合計画策定の際に広く町民の皆さんの意見を集約し策定した経緯があり、総合計画の将来像実現のために、限られた予算の中で粛々と着実に実行していく計画であると考えております。  議員がご指摘のとおり、人こそ力であり、まちづくりの根幹は、やはりそこに住む人づくりでございます。本年度から策定に着手している過疎計画は、総合計画の策定と同様、既存の委員会等はもとより、機会あるごとに町民の皆さんの意見集約に努め、人づくりのため人材育成に主眼を置いた研修などを盛り込むことも検討したいと考えております。
     以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) 既に議決された計画ですから、そのもの自体を云々する気はありません。あるいは、既に執行されているものについて個々云々するということが私の主眼ではありません。  お尋ねしたいのは、前段で人口減少は起こり得るだろうと、どう動くかは別にしてね。しかしながら、その人口減少をなるべく少なくするように、推計よりも上になるような目標を設定したいということが1問目に対してのお答えだったというふうに捉えております。  その上で、今お尋ねしたいのは、我々総務民生常任委員会は、10月に島根県の2つの町へ出かけてきました。邑南町という皆さんの中でもご存知の方もいらっしゃる、あるいは、うちにも視察に来たよという話もあったりしましたけれども、要するに、そこは子供の数を増やすと。今、どんどん子供の数が減っていきよる。子供の数が減っていきよるのをもう一遍戻すというか増やすというか、そういうことを一つの目標にして、全体をそこに、あらゆる施策をそこにつなげていこうということで、町民にもたった1枚のペーパーでぴゅっと見てもらったらわかると。ネットでもぱっと出てくるというふうな、細かい中身を言えば切りがないんですけども、あらゆる施策をそのために結集、動員すると。町がそのことを示して、それぞれがいろいろな形で町民の中でもいろいろなかかわり持っていく、町外の方にもご協力いただく。そういう形でやっているという町を見てきました。  もう一つは、奥出雲町。ここは社会的な人口動態、当然、人間の社会ですから転入もあります、転出もあります。この町から出ていく人はなくなりません。当然入ってくる方もいます。この町から出ていく人よりも入ってくる人の数を増やそうと。自然の増減というのは人間の力では基本的にはとめられない。ところが、社会的な増減というのは、施策によって食いとめられるだろうというので、社会的減の状態から減を食いとめて社会的増の状態にしていくということのために必死になっていますと。いずれも過疎ソフト財源をそのためにいろいろな形で投入して、それが全体として住民にわかる形、あるいは外に向かってきちっと発信していく。で、それに応えてもらえるという仕組みをつくったという中で、それぞれの初期の目的は十分、全面的に果たされたということではないにしても、方向性としては、大体その目標が実を結びつつあるという話を伺ってきたわけです。そのことからすると、やっぱり我々のこの町は、まだ目指すものが、文言としてはあるけれども、住民と一緒になった協働のまちづくりという言葉も合併した当初からずっと使ってきました。しかしながら、それは、言葉としてスローガンとしてはあった、文字にはなっていたけれども、実際に行政も住民も、あるいは企業等々も含めてみんなでよっしゃというふうになっているかというと、なかなかそうはなっていないという状況なんだろうなと思えて仕方がないんですよね。そこのところを明確にするのが今町に求められているということだと思います。そのあたりで少しお考えがあれば聞かせてください。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 大変大きなテーマをいただいておるように思います。邑南町の例を出していただきました。私も町村会の行政視察で邑南町に昨年行かせていただいて、まさに今議員から解説いただいたような取り組みについて、私たちも研修させていただいた思いがございます。  子供の数を増やす、そこに焦点を当ててという政策の中には、町外者のシングルマザーの皆さんも十分受入れの体制を整えておると。町の臨時職員としての採用、その方が再び邑南町の方と知り合いになって結婚していただければいいなというような説明をいただいた思い出がございます。ただ、邑南町、もう一つは奥出雲町、それぞれ私どもの地域と似たような山間地域でありましょうし、邑南町が子供を増やす政策に過疎ソフトを充当してというような事例を言っていただきました。香美町や邑南町に限らずそれぞれの自治体が抱える問題が、例えば邑南町のように子供を増やす政策にいろいろな資源を集中して、そのことに過疎ソフトを充当する。その考え方は、私どもよその地域に住む者がどうこう言う立場にはございませんけれど、私は、逆にこれだけ我々の地域も邑南町もそうだと思いますけれど、抱える問題が非常に大きい。テーマごとに分けても、少子・高齢化、雇用の問題、産業の振興の問題につきましても、いろいろ抱える問題が大きい中で、ソフト事業1点に集中して、これにそのことを充当するということがいいのかどうかについては、私がまだ研究不足もございまして、はっきりとこの場で申し上げることはできませんけれど、私は、1点に集中して過疎のソフト事業をそこに連動させて、ほかの政策もそこに集中するということよりも、香美町にいたしましても抱える問題はたくさんございますので、ソフト事業を充当する中で、今でも過疎ソフトを充当しておる事業はばらばらとした細かい事業に充て込んでおるところもございますけれど、今後、そのことが地域の振興のためにそれを活用する中で大いに町政の振興に役立つことがあれば、このことを主眼に置いて、1点に集中するという考えは今持っておりません。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) ですから、昔の言葉で、一点突破、全面展開というふうな言葉を使ったり、あるいは一点豪華主義とかいろんな名前のつけ方があったりした時期があるんですけれども、つまり、この町がどこへ向かおうとしているのか。今、町長は、課題がたくさんあるとおっしゃった。それをばらばらに捉えているからどこへ向かおうとするのかが見えないんだと思うんですよ。町長が見えないということは、町民にアピールできないということでしょう。  私は、邑南町や奥出雲町がすごいねと言いたいわけじゃないんです。うちの町はひどいねと言いたいわけでもないんです。しかしながら10年何となくやってきて、その前半は、まさに財政健全化が最優先だといってみんな縮こまってきた、みんな押さえつけてきた。それが、今ほっとできる状況になっているはずなのに、まだみんながほっとしてもらっているというふうには町中で感じられないんですよ。  相も変わらず町長自身がおたおたしておるのと違うかなと思えて仕方がないんです。わし、4年の間にこれはやる、ここまでやりたいと。10年の目標は確かにつくるけれども、そのうちの実際あと2年ぐらいしか残っていないわけですけども、その間にここまでは行くと。その次はまたといって、きちっと町長自身が腹を決めるかどうかだということを思うものですから、先ほど、まだ課題がようけあっていろいろなものに向かっているし、ここにというふうにはよう向かわんとおっしゃったので、1点に絞れということだけが全てだとは思っていませんけども、最初に言ったように、人口が町の勢いだとしたら、そこのところへどう収れんしていくか。子供を増やすということもそうでしょう。先ほども答弁の中でもございました。町内の事業者が、町内の例えば新卒でもあれでもいいですけども、そういう方々が就職したらそれを応援するという話が1つありました。そういうことを含めて、それは人を増やすということのためでしょう、町の力全体を。だから、その辺を含めてもう一遍、町長自身が腹をくくるということが必要な時期に来ているのと違うかなというふうに思うんですけども、いかがですか。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ちょっと勘違いなさっておるようでございまして、私は、山本議員からの人口問題に対する質問の中でのことを申し上げたところでありまして、自分が掲げる政策目標は、終始一貫して町長選に立候補したときから、先ほども議論の中にございますように、産業振興の中、分けても観光の振興に全力を挙げたい。これを産業振興の柱としておるということは、明確に毎回議会でも申し上げておりますし、今日の寺川議員のご質問の中でもそれに関連する質問をいただいたところでございます。町長の目標が定まっていないという言い方は、これは人口の減少問題に対する中で、1点少子化対策、子供を増やす政策だけに特化した邑南町の事例をおっしゃいますから、そのことに対していろいろ抱える問題は大きいと言ったまででございまして、自分の掲げる政策目標はきちんと定めております。私は一番優先したいのは産業振興、分けても観光事業に一生懸命力を尽くして、ハードルは高いとしながらも観光客の20%アップというものが町政振興に必ず役立つものというふうに最優先に掲げております。このことは揺らいでおりません。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) わかりました。町長自身が揺らいでいないというのもわかりました。一貫して4年間、これでいくんだという決意も伺いました。だとしたら、そのことが軸になった総合計画ということにしようということなんでしょうか。そのあたりはいかがですか。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) そのことも十分網羅した総合計画をつくるべく考え方をまとめてまいります。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) だとしたら、昨年の春、町長選挙が行われて浜上町長が誕生した。観光客20%アップというのがその時点での、要するに町長選挙のときの公約であったということからして、既にこの総合計画の後期の部分というのは、それに合わせた形で修正をかけられていますよね。ですから、下手するとこの後期の基本計画がそのまま延長されても何ら問題はないということになるのではないかと、私は逆に今不安になったんですよ。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 自分の政策の柱という意味で先ほど答弁申し上げたところでございまして、選挙戦に臨むに当たっても、今年度も重点施策に掲げております7つの項目は、その中でも特段力を入れる分野として観光を挙げたまででございまして、町民の皆様にも、施政方針のときにもきちっと説明申し上げておりますように、自分がいろいろ分野で力を注いでまいりたい重点施策というものは、十分町民の皆さんにも提示できておるというふうに考えております。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) 総合計画の第2期に向かっての中身の点で、改めて不安が湧いてまいりましたので、今日はこれ以上自分の頭の中が整理できません。ただし、やっぱりもう一遍言いますけれども、例えば今町長がおっしゃるように、7本の柱の中でも観光が最大の自分としての目玉だと。だとすれば、町長が柱とする観光によってこの町をどんな町にしていくかというのは、きちっと中身的にもお示しいただかないと。総合計画審議会の中で、2次の計画を議論する中で論じてもらったらいいというのではいかんのだよね。その点、いかがですか。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ただ、私の任期というものがございますので、総合計画というのは、今後の10年間の香美町のあるべき姿を策定するものでございますから、私は任期を超えてのことまでどうこうと言うつもりはございません。ただ、総合計画といいますのは、以前の質問にもございましたように、また、行政懇談会でも住民の皆さんにもお答えした覚えがございます。誰が町長になっても、やはり10年間の香美町の将来のあり方を見据えた計画でなければならないという思いもございますので、何も私が今の選挙戦で掲げた公約を全部が全部そのことに対応して計画を策定していかなければならないのかというと、少し疑問もあると思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) 10年と4年とのスパンの差というのを一生懸命強調されるので、非常にしんどいなというふうに思いながら伺っておりますけども、いずれにしてもこの町の住民が、この町が向かおうとしている方向はこの方向だということが住民に明確になり、その中でそれぞれが置かれている立場というのはみんな同じではありませんから、その中で自分ができること、我が企業ができること、自分ができることというのはそれぞれ違うかと思います。しかしながら、みんな同じ方向へ向いているという姿になることが望ましいのだろうなと思って、そのための努力というのを私もしたいと思いますし、ぜひとも町長にもそこは汗を流していただきたいということを求めておきます。  3点目に入ります。必要な人が、必要なときに必要なサービスを提供する保険者としての責任をどう果たすかということで通告いたしております。先ほども少し申し上げましたけれども、町高齢者福祉計画の半分は、第6期の介護保険事業計画を策定するというふうなことで、多分12月2日の会議では、介護保険事業計画の案とまでは言わない、素案なのかもしれませんけれども、そういうものが示されているんだろうと思います。その中身を細かく1つずつお尋ねしません。しかしながら、町長が、この間、必要な人に必要なサービスがちゃんと届くようにするというふうに答弁されてきていて、それが、いよいよこの12月、さらに、年が明けて具体化されるという状況になっておるものですから、改めて伺っておきたい。  介護保険制度の基本理念とは何だったでしょうか。もう一遍おさらいみたいで申しわけありません。平成12年4月から始まっている、それ以前の措置制度から介護保険制度に変わってきたというときの基本理念というのは何だったのでしょうか。保険制度として料を負担しておけば、必要なときに、必要なサービスが選べるということだというふうに私は単純に理解しております。そして、措置制度から保険制度へということにした。保険料を払えていないという人の場合は、若干少し議論があるところですけれども、本来であれば、必要な人が必要なサービスを選べるように保険者としてはしないといかんはずなんですよね。待機者がおるなんていう状態は根本的におかしいと思いませんか。  保険に該当するような事象が起こって、アジャスターが保険の査定をしました。しかし、保険金は、まだ手元に金がないからおりないんです、しばらく待ってくださいというようなことはあり得ないわけでしょう。だからこそ、介護保険制度の中でも、もし仮に会計の中で金が不足を生じるという事象が見込まれたら、県が持っておる金を引っ張り出して給付しないといかんというルールになっておるわけでしょう。  待機など本来あり得ないはずのことがずっと拡大し続けている。いよいよどうにもならんという状況の中で、自助・共助というふうな新たな法律をつくって、介護にあっては介護度3以上の人しか特別養護老人ホームには申し込むことすらさせないということに変えるわけでしょう。過去の話の中では、60人程度の待機者が本町の住民の中にいて、施設の入居状況を見ると、年間60人程度が入居させてもらっているので、そんなに長いこと待ってもらわんでもいいというふうに帳面上おっしゃるんですよ。しかし、入居されるのは香美町の人間だけではないわけですよね。六十何人かという待機されている方は、県が名寄せした上での町の住民の中で何人待機しておるかという話であって、それと施設の側が入れているという話とは若干違いますので、それをイコールに結ぶことはできないんだというのが1つ。  その上で、要支援1・2の方々は、第6期、27、28、29年、3年の間にやったらいいというふうに言われているということになっているんですけども、町長としては、要支援1・2の方々のヘルパーの派遣やら、あるいはデイサービスやら、こういうサービスはもう使わせんよという話になっているわけでしょう。どの時点でどうするというふうにお考えなのか、その辺を含めて、まず入り口のところで、第5期と6期と介護認定というのは何ら変わらないということで本町はいくのかどうか。サービスは、質も量も下げるのではないかという疑念を私は持っておるんですけども、もう一遍伺います。過去にも伺ったことがあります。いよいよ計画の素案を示すような状況になってきていて、サービスの質も量も下げるということにはならないのかどうか。さらに、負担を重くするというふうなことにはならないのか、そのあたりを伺います。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 山本議員の質問にお答えしたいと思います。  まず、介護保険の基本理念についてお尋ねがございました。介護保険の基本理念につきましては、個人の尊厳を大切にしながら、要介護高齢者本人の自立支援を目指すことにございます。そのために、予防とリハビリテーションの重視、在宅ケアの推進、利用者本意のサービス提供、介護基盤の整備、社会連帯による支え合いなどを重点課題とした介護保険制度が平成12年4月にスタートしたところでございます。  香美町といたしましても、この基本理念の実現を目標にして、むらおかこぶし園や香住病院の老健の開設、グループホームの増床など特別養護老人ホームの待機対策や居住系サービスの量的確保に順次努めながら現在に至っています。  さて、今般の介護保険制度改正に対する介護保険者としての基本的な考え方は私が答弁させていただき、認定はどうするか、サービスは質、量とも下げるのか、負担を重くするのかとの詳細な部分につきましては担当課長に答弁させますので、よろしくお願いいたします。  香美町の人口構造を今後10年間推計しますと、65歳以上の高齢者は現在より数%減少すると予想されるのに対して、15歳から64歳までの生産年齢人口、そして、町全体の人口がかなりの割合で減少すると予想されることを考えますとき、現行の介護保険制度だけでは、本町の今後の長寿社会を維持する介護、福祉の担い手の確保が大変厳しくなっていくのではないかとの心配が出てまいります。  今般の介護保険制度改正は、まさしく持続可能な我が国の長寿社会を構築しようとするもので、本町といたしましても、医療機関や介護事業者など限られた社会資源のほかに、各団体やグループ、地域の助け合いなどさまざまな社会資源を総動員して必要な方に必要な資源が提供できる将来の仕組みづくりが求められ、その枠組みを再構築しようとしているのが今の状況であると保険者としては認識しておりますので、ぜひご理解いただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 福祉課長、清水雅弘君。 ◎福祉課長(清水雅弘) 補足説明をさせていただきます。  まず認定はどうするのかという質問ですけども、今回の介護保険制度改正によりまして、平成29年4月までに全ての市町村で新しい介護予防・日常生活支援総合事業、通称新しい総合事業に移行することとなりました。本町におきましては、一昨日の高齢者福祉計画策定委員会で、介護保険事業計画素案にお示ししましたけども、新しい事業は、本町の場合、平成28年4月からの移行を目指すこととしております。  この素案によるスケジュールで進めますと、平成27年度は、介護認定申請やサービス利用といった一連の利用手続に変更はありません。また、新しい総合事業への移行を予定しております平成28年度からは、介護サービスや予防給付及び総合事業を受けられる場合には、大別しまして明らかに要介護1以上と判断できる方は、現行どおり要介護認定申請をしていただく方と、新しい様式のチェックリストによる手続を経てプランを立てていただく方に二分されていくことになります。これにつきましては、対象となる高齢者の身体状況に応じたよりきめ細かなサービスを提供しようとするためのものですので、ぜひご理解いただきたいと思います。  2つ目のサービスは質、量ともに下げるのかについてですけども、要支援認定を受けられた訪問介護及び通所介護希望者の方のことをご心配かと思います。これにつきましては、ご本人の心身の状況や、望まれる在宅生活を踏まえた支援を提供できるよう、また、質、量ともに低下することのないよう、今後、サービス提供事業者と協議や研修を重ねていきたいと思っております。  なお、特別養護老人ホームへの入所基準が原則要介護3以上となり、要介護1・2の方の入所が困難になるのではとのご心配についてですが、国は、施設での入所判定検討委員会を開催し、要介護1・2の入所希望者がおられる場合には、保険者である市町村に対して報告や意見を求めることとしておりますので、本町としましても介護の必要性、家族の状況等も踏まえて、公正で適切な判定となるよう保険者として意見を述べていきたいと思います。  3つ目の負担を重くするのかとの問いですが、今回の法改正では、一定以上の所得がある方については利用者負担が2割になるという法改正はありますが、本町でも、町民の皆さんが新しい総合事業を利用されることになりましても、国のガイドラインにもありますとおり、現行の介護予防給付限度額、負担額以下となるように単価を設定したいと思っております。  以上です。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) 今日、全体を議論するわけにはいきませんけれども、町長、少し見えてきたねというふうに思ったのは、介護認定という入り口のところ。現在は、手続さえ踏めば全員が介護認定を受けることは可能なんですよ。その上で、判定委員会の中で非該当というまだ要支援にもなっていないよという判定が出る方は現実にいらっしゃる。  しかしながら、今後は、平成28年4月とおっしゃったので1年先ということなのかなと思って聞きましたけれども、それでも明らかな要介護1以上というふうに見込まれる人は、今までと同じ手続で介護認定を受けることができると。そうでない、それよりも軽いと見込まれる方は、要介護認定そのものを受けさせないという話ですよね。そこのところはわかりましたか。ごっつうひどいことをしなはるな。保険料は取るでと、しかし、介護認定は受けさせへんでというわけでしょう。本当にこんなことでいいのというのが素朴な疑問なんですよね。少なくても今出されている素案の中では、平成27年度は、26年度までと、第5期と何ら変更はないと。ところが、28年度以降は新しい総合事業へ移行するというわけでしょう。  一方で、介護に従事している人材をどう確保するかというのがもう一つの問題というか課題というか、これをやっていてちゃんと勉強してきました、知識も技術も身につけてきましたという方々が、よっしゃ、ここで一生懸命働こう、元気で頑張れるなというふうになると思いますか。そこはどう感じますか。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 介護事業にお勤めの皆さんの人材不足のことは従前から言われておりますし、それに対します国の支援も一部あったかと思います。おっしゃいますように、介護に係る皆さんがこれからも増加していく。高齢者人口も今がピークというふうに香美町では聞いております。ただ、介護にかかわります仕事につかれる皆さん、勤務の過酷さあるいはそれをもって得る収入との考え方の違いによって人材不足のことはずっと以前から言われておりますけれども、今後、そのことは大きな課題であろうかと思っております。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) 課題だというふうにおっしゃるんだけども、課題だと言っておったら済むわけじゃないですよ、保険者として。20時間ほど研修したら認知症の方々のお世話もできるようにしましょうというわけでしょう。今までは看護師でなければできなかった医療行為としてのそういうことも、ヘルパーにもできるようにしましょうとか、恐ろしいことをいっぱい言っていますよね。  シルバー人材だとか、あるいは老人クラブの皆さんへ社会化だと言いながらもうちょっと参加してえな、なかなか無理な話をしよらへんかいなと思うんですけれども、やっぱり町長はもうそれしかないというふうにお考えなんでしょうか。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 山本議員の見方はまた山本議員の見方でございますし、私としては、そういう介護にかかわります介護職についていただく方が、人材を求めてもなかなかない。こういう状況にあって、そういう技術や資格がなくても高齢者の皆さんを手助けするために、それぞれのそういう資格を持たない、例えば今例に出されましたシルバー人材センターの皆さんに、ある一定期間研修を受けて軽微な専門的技術を要しないまでの高齢者の支援のことを可能にすることで、そういう不足がちな介護にかかわります人材不足を補うということについては、私は、これは当たり前のことだと思いますし、別に山本議員がおっしゃいますほど問題はないというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) 私は、看護師という結構ランクが高いですよね、命にかかわる。  客観的に給与面で。ところが、介護の職員って非常に低いんですよね。同じように、場合によったら人の生き死ににもかかわる専門的な知識、技術が必要だという中にあって、介護の現場に携わっている方々の処遇って余りにも低過ぎると思いませんか。もっと短い研修で知識だけ学んだらそれで参加できるように、実際にはなくてもみんな参加しておるんですよ、地域では。しかし、そういう方々をこの制度の中に組み込むということ自体、私は間違っているという気がして仕方がないんですよ。そこのところを聞いているの。 ◎議長(西坂秀美) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 私は間違っていないと思っております。  以上でございます。 ◎議長(西坂秀美) 山本賢司君。 ◎山本賢司(7番) いいですか。地域で暮らしている皆さん方は、自分の身の回りにいる方々一人一人のことを本当に気にかけています。知識、技術、能力があろうがなかろうが、あの人、今日も元気で起きたかいなと。晩になって電気がつけへんな、今日帰ってきてへんのと違うかみたいなことを、みんな気にしながら一生懸命暮らしているわけですよ。そういう中にあって、なおかつなりわいとしてきちっとやってもらう、制度の中でやってもらうというその部分と、日常生活で見るということと混同したらあかんということを申し上げて私の質問を終わります。 ◎議長(西坂秀美) 以上で山本賢司君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西坂秀美) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  なお、次の本会議は12月5日金曜日午前9時30分より再開いたします。  本日は大変ご苦労さまでした。                               午後3時41分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...