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平成20年第33回定例会(第2日目) 本文 開催日:2008年12月03日
平成20年第33回定例会(第2日目) 名簿 開催日:2008年12月03日

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  1. 香美町議会 2008-12-03
    平成20年第33回定例会(第2日目) 本文 開催日:2008年12月03日


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    2008年12月03日:平成20年第33回定例会(第2日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(森 利秋) おはようございます。  ただいまの出席議員は20人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(森 利秋) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第118条の規定により、議長において、後垣晶一君、西坂秀美君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(森 利秋) 日程第2 諸般の報告を行います。  議案書1、議案資料2、本日の議事日程は、あらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。  次に、浜上勇人君より、葬儀のため一時退席の届け出がありましたので、許可しております。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(森 利秋) 日程第3 一般質問を行います。  それでは、初めに浜上勇人君の一般質問を行います。  浜上勇人君。 ◎浜上勇人(6番) おはようございます。通告に従い、一般質問を行いたいと思います。  今回の質問は、余部新橋の完成後のJRへの対応について問うというものであります。  昨日の町長の行政報告の中にもありましたように、余部橋梁の架け替え工事は平成22年度完成に向けて順調に進んでおります。昭和61年に列車の転落事故という大惨事がありました。当時は、畑中町長さんの時代で、私も消防団員になりたてで、現場に駆けつけたことをよく覚えております。あの事故以来、安全性が最優先されて、定時性が以前に増して確保できなくなって、住民生活や観光客の利便性に多大な影響を及ぼしてきました。
     新橋への架け替えが議論される中でも、余部の現況の観光資源としての価値、あるいは文化遺産としての重要性などが議論になって、いろいろなことがあった中で、自治体負担の問題もクリアして、今の藤原町長の時代に、長年の悲願であった定時性の確保にもめどがついたなというふうに思っております。  今年の夏の盆過ぎでしたか、谷代議士が下浜のほうに回ってこられて、民宿の関係者大勢を前にして、今日はちょっといいニュースがあるということで、今度の余部の架け替えに合わせて特急の新型車両の導入が決まったというような話を伺いました。そのことにあわせて、観光協会の会長さんからも、余部の新橋が完成した時期に合わせて岡山方面からの直通列車の導入について、要望書の話を聞かせていただきました。長年の懸案であった定時性の確保というものができて、その時期に合わせて東西からの列車の乗り入れ、このことについて町として、どのような働きかけなり、鉄道の路線あるいは地上対応ですとか、そういうことに藤原町長がどのようなお考えを持っておられるのかこのことについて質問をいたしたいと思います。  以上であります。 ◎議長(森 利秋) 質問は終わりました。答弁を求めます。  町長。 ◎町長(藤原久嗣) おはようございます。浜上議員余部鉄橋の架け替えに伴う鉄道の利便性の強化についてのご質問にお答えしたいと思います。  お話のように、余部鉄橋は、もう20年以上にわたって、あの転落事故以降、風速20メーターということで運行規制がかかっておりまして、一冬に100回以上、列車がとまるというふうな状況の中で、定時性が確保できないというふうな状況にありました。我々、地元を合わせて但馬全体で長年にわたり強く要望して、今日ようやく建設のめどができ、いよいよ完成が間近になっているような状況であります。鉄橋が整備されるのが目的ではなく、今ご指摘のように、その鉄橋を使って定時性、安全性が確保される、さらに利便性が高まるということが必要ですので、これにあわせて但馬の市町で構成する但馬自治会でもJRや関係機関に対して鉄道輸送の強化、利便性の強化についての要望を続けておるところであります。  その大きな柱として、今ご質問のはまかぜの車両の新設、さらに増強ということについての要望も続けてまいりました。今走っておりますはまかぜは、古いので昭和44年ぐらいに建造されている、もう40年近くたっているというふうな車両で、乗ればわかりますように、かなり振動も激しい、スピードもゆっくりというふうな状況であります。3往復しておりまして、香住止め浜坂止め鳥取止めというふうな形での3往復しておりますが、まずは車両を新しくして、スピードや乗り心地といいますか、利便性も高めてもらうということが第一ではないかということで、そうした要望をしております中で、今言われますように、JRとしては前向きにといいますか、積極的にそれに取り組もうというふうな形になっております。まだ正式な発表というふうなことではありませんけれども、我々としても、その実現は間違いないだろうというふうなところまで理解をしているところであります。  そのはまかぜの新車両については当然、JRが製作といいますか、費用を出してやられるということになっておりまして、3往復ですけれども、車両数は20両か21両ぐらいつくらなきゃならんということで、かなりの費用が要るようです。しかし、それについてはJRが負担する。  ただ、車両を新しくしただけでなくて、その車両である程度スピードも出るということになりますと、鉄道施設の改善も必要になってまいりまして、鉄道施設の改善については、原則として地元でというふうなことになっております。今、我々3市2町、但馬の市町長で検討しておりますのは、1つはスピードが出ますので、信号の改良をしなけりゃならん。一定の距離の、一定の時間の前に、いわゆる予告をする鐘を鳴らすという格好になっておりますから、スピードが出ますと直前になるといいますか、そういう時間を調整しなきゃならんというふうな問題があるようです。それから、特急停車駅でない駅について、通過駅については、今線路がこっちから入って、こう行って、こっちに回るというような格好で、かなり急角度で回っておる。それが、スピードが出ますので、少しなだらかなカーブにして、出る線路に移転しなきゃならんというふうなことがある。  もう一つは、新しい車両はバリアフリーで、今おりるところというのは、車両の高さから1段下がっておりるようになっておりますが、それをほぼフラットでおりるような格好にするために、そうしますと、今度はプラットホームとの間に段差がありますので、プラットホームのかさ上げをしなきゃならん。そういうふうな関連工事がありまして、こういうことについては、主として地元が受け持つと。地元といいましても、県と地元が受け持つと。これらの協議も今進めておりまして、計画的に、じゃ、どれだけ要って、それぞれの町が、どの程度の負担をしていくかというふうなことも進めているところです。何としても22年秋の余部橋梁の完成と同時ないしはその時期に新しい車両の運行ができるよう、何としても実現したいということで努力をしているところでありまして、これからも、そうした具体的な詰めを進めていきたいなというふうに思っているところであります。  それに関連をしまして、もう1点の、観光協会長も大変力を入れております岡山方面からの、特にカニすき客の誘致という問題です。観光協会でも、数年前から京阪神方面へのキャラバン隊にあわせて、岡山や四国のほうにも積極的にキャラバンを組んで、カニすき客の誘致を図っておりまして、ここ数年、少しずつお客さんも増えてきておるというふうな状況にあります。  しかし、冬も観光客の多くは車で来ていただくということが多いんですけれども、雪が降りますと列車利用になってくる。そのときに今、岡山方面からは姫路を経由して香住に来てもらうとなりますと、時間的にかなりの時間が要します。大体4時間から4時間半ぐらいかかる。はまかぜにうまく連絡をする時間帯の場合には、少し早くなりますけれども、姫路から在来線になるというふうな場合もありまして、かなりの時間がかかっている。これでは、せっかく岡山方面からのお客さんも、行こうとしても、なかなか時間が長くかかって便利が悪いということから、岡山-鳥取間を走っておりますスーパーいなばを鳥取から、せめて冬の期間、しかも全車両というのは難しいにしても、例えば夕方3時ないしは4時に香住に着くような時間帯、それから朝9時か10時に、こちらを出るというふうな時間帯の車両については、鳥取から香住までの、ないしは城崎までの延長をということを香住の観光協会としても強く要望されているというふうな状況であります。  我々としても、これについても、かなりいろんな問題はあるでしょうけども、それらをクリアをして実現をするための努力はしなきゃならんというふうに思っておりまして、現在、但馬自治会3市2町でJRに対するいろいろな要望も、先ほどのはまかぜ車両更新も含めて要望しております中では、まずは鳥取-浜坂間の直通列車を整備をしてほしいというふうな、鳥取-浜崎間の列車の増強というふうな形の部分の要望をしておりますけれども、それを少なくとも岡山から鳥取に来るスーパーいなばの到着時間に合わせて、こちら方面への列車のダイヤを組んでもらうということ、さらに最終的には、スーパーいなばを直接香住ないしは城崎まで、冬の間だけ、しかも観光客の多く利用されるであろう列車の部分だけでも延ばしてもらうというふうな要望を、これから強くしていきたいなというふうに思っているところであります。いろいろな課題はあると思いますけれども、1つずつ取り組むことによって、その実現は可能性はないことはないというふうに思っておりますので、観光協会とも一体となって努力をしてまいりたいというふうに考えております。  以上です。 ◎議長(森 利秋) 浜上勇人君。 ◎浜上勇人(6番) 今、町長のご答弁の中にありました自治体の連携という点で、1つ思いますのが、以前に浜坂町当時でしたか、今の新温泉町に合併してからかは、ちょっと定かではありませんけども、智頭線を走っとる列車、スーパーはくとですか、これを浜坂までというような、隣の町での要望が新聞の記事に出とったというようなこともあって、先ほど町長が言われた山陰本線・福知山線の電化促進期成同盟会、兵庫県、あるいは3市2町で取り組む問題とは別に、東部山陰市町村連絡協議会というような組織でもって、そのことを要望しておられたというような記憶があるんです。  町長がおっしゃいましたように、今の新温泉町も香美町も豊岡市も、先ほどの観光協会からの要望、西側からの直通列車というのを要望する目標は1つだと思うんで、何とかこの自治体の連携というものを、今よりさらに強化していただいて、期成同盟会のほうもですし、今も組織が残っておるんであれば、いま一度、その活動を活発化していただいて、何とか観光協会あるいは住民の望む東西からの乗り入れというのは実現をしていただきたいというふうに思います。  それとあわせて、先日の東浜居組道路、これが開通もいたしまして、隣の町の馬場町長さんのコメントも出ておりました。西側からの浜坂への往来、あるいは観光客の誘致ですとか、海産物を買いに来ていただけるというような大きなメリットがある。逆に消費の流出、このこともあるんだけれどもというような話があって、思いますのは、余部の橋の架け替えの時期には、ちょうど余部道路も近くには開通するようになって、道路も鉄道も、この余部の新橋の完成に合わせて非常に我々の地域には有利に働くというふうに思いますので、ここら辺の自治体の連携、あるいは今までからある期成同盟会、あるいは先ほどの協議会、そのことを今よりさらに活発化していただけるお考えは、どのようにお持ちか、もう一度お願いしたいと思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) ちょうど来年は、1つは鳥取で因幡の祭典が行われます。それは、鉄道というよりも、道路で姫路から鳥取への高速道路が開通するということを記念しての祭典ですけれども、そのことや、それからコリドーということで、兵庫県西部と鳥取県東部の市町による地域についてのいろんな連携組織もやっております。  今ご指摘のような東浜居組道路も開通をした、それから、ジオパークで鳥取県東部と兵庫県、さらに京都までですが、そうした観光連携も強めていきたいというふうな中ですので、今まで以上に県境を越えた交流、また行政間の連携というのも、非常に機運が高まっております。したがって、兵庫県西部と鳥取県東部とを一つの観光経済圏のような形のとらえ方の中で、その中における交通体系をどうするかという中における列車の円滑化というのは、大変大きな要素があると思いますので、そうした形の中で、積極的にこの問題についての要望も進めていきたいなというふうに思っておりまして、その可能性というのは、実現についてはいろいろとこれから詰めていくことが必要ですけれども、みんなが結束をして要望活動を進めていくという可能性、機運は非常に高まっておる状況の中ですので、香美町としても積極的に取り組んでいきたいなと。それが、余部鉄橋がようやくにして架け替えが完成をするということに対する一つの大きな役割ではないかな、その時期ではないかなというふうに考えているところです。 ◎議長(森 利秋) 浜上勇人君。 ◎浜上勇人(6番) ありがとうございます。  質問の当初でも申しましたんですけども、やっと二十何年かたって、大きな事故以来、新しい橋が完成の運びになった。それから、昭和61年に城崎までの電化というものがあって、城崎から鳥取間というのが非常に不便になったという思いがあります。ただ、余部の新橋に架け替えのことに比べれば、今度の完成後のダイヤ改正で我々の地域が望むような運行体制をしていただくということのほうが、随分とたやすいことだと思いますので、これは個人的にもですし、観光産業あるいは住民の利便性のために、余部の鉄橋の架け替えに比べれば随分と実現性は高いと思いますので、何とかひとつよろしくお願いと思います。  以上で質問を終わりたいと思います。 ◎議長(森 利秋) 以上で、浜上勇人君の一般質問を終わります。  引き続き一般質問を行います。  西坂秀美君。 ◎西坂秀美(14番) 改めておはようございます。第33回12月定例会一般質問をいたします。  私は、通告に空き校舎の利用についてというふうに通告をいたしました。しかし、昨日の同僚議員の通告もございまして、重複する部分もあろうかというふうに思います。その部分は避けて答弁をしていただいたら結構でございますので、よろしくお願いいたします。  21年の4月、村岡3中学校の統合中学がスタートいたします。今、それに向けて着々と準備が進められております。それに伴い、空き校舎の利活用をどうするのか、この部分も統合が決まった時点から議論があったというふうに思っております。この部分では、村岡の地域協議会で検討するということで、地域も、また我々も、その結果に期待をしていたところであります。昨日の答弁にもありましたけれども、まだその結果が出てないというような答弁もございました。地域は地域協議会での検討待ちという状況ですが、村岡の地域協議会でどんな議論がなされ、また、なぜおくれているのか、昨日と重複しない部分があれば、お答えをいただきたいというふうに思います。昨日ありましたように、兎塚中学校は民家から離れているために、工場誘致も考えているという考えには私も同感で、何とか成功してほしいと願うものであります。  特に射添中学校は、福祉関係で使えれば最優先で考えるということを、町長は昨日おっしゃいました。射添中学校、また地区公民館の移転も視野だというふうに言われました。私は、9月の一般質問の中でも触れましたが、障害者自立支援法で今、移行を余儀なくされております移転可能な施設を集中されてはどうでしょうか。先ほど、播磨町の中で廃校になりました播磨北小学校、ここは県立東播磨支援学校知的障害の学校なんですけれども、新設が決まっております。但馬では、出石に1校で、香美町まで今、迎えのバスが来ております。村岡までのために毎日保護者が、そのバスのところまで送迎をされております。定められた90分の通学時間ぎりぎりの範囲かなというふうに思っております。新温泉町は、そのため、県外に通学というふうに聞いております。支援学校の分校も範囲に含め、私はこの射添中学校を美方郡の福祉の拠点にというふうに考えておりますけれども、町長のお考えはどうでしょうか。  まず1回目の質問です。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 西坂議員の村岡の中学校の統合後の校舎の活用についてのご質問にお答えしたいと思います。  福祉施設という部分につきましては、射添中学校の跡地は福祉施設ということも含めて検討を進めたいというふうに考えております。その前に、ご質問では、なぜ今の状況になっているかということですが、昨日もお答えしましたように、地域協議会でいろいろとご議論をいただく中で、どうしてもやっぱり具体的な対応は町当局がしませんと、住民代表の皆さんで積極的に動いていただくということもできませんので、町でいろいろな情報収集や可能性についての検討をしている中で、今日の段階になっている。しかし、その過程ではいろいろな検討をしてきたということについてはご理解をいただきたいと思います。  兎塚については、昨日お答えしたように、今折衝中でありますが、射添につきましては、検討する中で、1つは福祉施設としてどうかという中では、今ご指摘のように、支援学校とは別に、町独自で今判断をしなきゃならないのは、前回でもご質問になりました香住の共同生活ホーム等の整備の問題があります。これらも一つの方法なんですが、多くの方、香住区の皆さんが今この福祉センターのほうに通っておられるというふうなことを考えると、できるだけ香住区内で新たな方法を考えるほうがよかろうということで、少しその辺の具体的な対応を詰めておりまして、その方向で進められるであろうというふうな見通しも立ちつつありますので、これは香住区の中での対応をしたい。具体的には、今のあじさい自立寮の部分を区内のほかのところに持っていって、あそこのあじさい自立寮と、それからひまわり園とを一体として、そうした作業をするスペースにするというふうな形が、可能性が高くなっておりますので、そういう方向で行きたいというふうに思っております。  もう一つの問題は、今ご指摘の出石特別支援学校の分校の問題、これは正式にはちょっと話は聞いていないんですが、いろいろな情報の中で、出石支援学校の一部を、和田山のほうへ移管をすることによって、この北但の地域についての対応が、出石として全体的に対応できることが可能だと。その中で、距離的に美方郡の部分について分校のような形をとることも、一つの方法だというふうな話も、公式ではありませんけども、私自身も聞いておりますので、そういう形の中で利用ができるかどうかという部分も含めて早急に話を聞かなきゃならんというふうに思っております。  そういうことが難しいようであれば、前から言っておりますような射添は小学校との一体の中にありますので、地区公民館といいますか、地域のいろいろな社会学習活動を行う拠点というふうな形で、必要な整備をして活用したいというふうに考えておりまして、これらを、これから少なくとも今年度、早い時期までに、その方向は見出していきたいなというふうに思っているところであります。 ◎議長(森 利秋) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(14番) 私がここを拠点にとこだわる理由は、射添中学校は香美町のへそというんですか、ほぼ中央に位置しているという一面がございますし、新温泉町からも通学・通所が可能だという、そういう立地条件にあるわけです。そして、町長ご存知だというふうに思うんですけれども、今ちょっと触れていただいたんですけれども、自立支援法移行に関するアンケートというのを見られたというふうに思うんですけれども、その中で、作業所で困っていることという中に、人が多い割に場所が狭過ぎるという部門が挙げられております。この点が1点、作業所で困っていること。それと逆に、今の作業所にこだわりがあるということも同時にあるわけです。それと、新しい事業所に望むことについては、本当にこの辺は自立支援法にのっとっている部分だなというふうに思うんですけども、1人1人の希望を取り入れたメニューを考えてほしいというようなことがあります。それからまた、現在と違う作業も考えてほしい。そして工賃をなるべく多く稼げるようにしてほしい。目的や能力に応じたグループ分けをしてほしいというような、こういう項目が挙がっているわけですね。この部分は、まさに今回の自立支援法で、本当にこれから委託する法人さんに真剣に考えてもらわなくてはいけない部分であろうなというふうに思います。そして将来、この方向で進まなければならない状況を考えると、学校というのは本当に最高の場所だなというふうに思うんです。  今いろいろな縦割り行政の中で、身体障害、それから知的障害精神障害、3つの障害でさえも今1つにできない。3つがそれぞれ縦割りの中で横の連携がとれていないという、その状況をやはりこれから1つにしていかなくてはならないという部分が今出ているんですけれども、まさにそういうものも学校に行けば可能になるんじゃないかなという思いがしております。例えば、香住でやっている今の生産部門を、村岡の、小代の、あるいは新温泉からももし来ていただくとすれば、そこらの仕事に適応した仕事に入っていけるという、この皆さんの言う部分もかなえられるという面が出てきます。  私たちも、今年は自立支援法移行に向けての取り組みということで、文教民生常任委員会先進地視察で、すばらしい施設を視察してまいりました。課長も同行しましたんで、町長も聞いておられるというふうに思うんですけれども、今ここにもありますように、1人1人の希望を聞き、そして、それぞれの配置を考えてレストランを経営されておられる、これは舞鶴なんですけれども、本当に希望を言って、私は厨房の茶わん洗いしかできないからそこに入れてほしい、私は接待もできますよ、それぞれの希望を聞いた中で、そしてその人たちをうまく配置して、そしてレストランを経営しておられると。  私たちも、ここが本当に障害者の施設なんかなという思いで見てまいりました。そういうすばらしい勉強もさせてもらいましたし、いつもそこは大勢の人でにぎわっておりますし、そこの中で働く人の中では、月給を16万以上もらっているというようなことも聞かせていただきました。月給16万円というと、障害者の中では、香美町では年額でもそこまでもらっていないという、私は解釈をしております。年額と月給とかち合うような、そういう大きな差があるわけです。やっぱりそういう立地条件にもよって違うんですけれども、やはりそういう施設さえあります。そして、そこでまだもう一つ、ホテル事業にまで今は進出していると。次々に法人の中で新しい事業を展開しているという部分があります。香美町、その部分では随分とおくれておりますけれども、これから自立支援法にのっとって事業展開する上において、やはり学校というのは最適な場所だという思いがしております。  また、もう1カ所では、広い一つの敷地内で、能力あるいは本人の希望によってグループ分けをして、ここはシール張りをしている。ここは箱折りをしている。ここは製品の保管室ですよ。廊下を渡って向こうに行けばパン工房をやっている。そして、つくったパンの販売とカレーバイキングの店をやっている。紙をすくグループもある。本当に立地条件は違いますが、これらの施設を目の当たりにしてまいりました。  前回申し上げましたし、今、町長も触れられたんですけれども、香住の施設の方々は、現在の施設に非常に愛着があり、離れたくないという結果が出ているということもお聞きしたんですし、私もそういうふうには理解しているんですけれども、何とか今までの殻から一歩踏み出して、現施設を共同生活の場として通学・通所するのも、これも一つの訓練かなというふうに思っております。この点においては町で決められることでもありませんし、委託先の法人や、あるいは家族会との話し合いが基本となりますけれども、それぞれの作業所の仕事内容も違うので、1カ所集中で自分に合った仕事を選択ということもできますし、それぞれに合った仕事であれば、生産性の向上ということにもつながってまいります。どれだけの仕事の量が現在確保されているのか、その辺の供給状況については、まだ私も把握はしていないんですけれども、先ほど希望にもありました、違う仕事、違う作業も可能になるわけです。そして、私の思いとして、両面ガラス張りの明るい、そして今まで多くの生徒が学んだ教室を使っていただきたいという思いもあります。多分、障害を持たれた生徒の皆さんは、特別教室という狭い教室で授業をされていたんだろうなという思いから、特にこの面では多くの生徒が学んだ普通教室を使っていただきたいという思いを強くいたしております。  また、この部分では、デイサも可能だというふうに思っております。町の福祉の拠点として、法人に提供すれば運用は法人で考えていくんだろうなというふうに思っております。各会の代表者や保護者会、それから法人との話し合いは必要不可欠だというふうに思うんですけれども、今私の申し上げたことに対して、再度町長のお考えをお聞きしたいなというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 自立支援法の関係で、今の香住の福祉センターにあります共同生活ホーム等について、ご承知のように、この9月で県の補助金も廃止されているということから、新しい体制をできるだけ早く立ち上げたいという気持ちもあります。そういうことから、この問題については別途いろいろな検討を進めておって、先ほどお答えしましたような一つの方向が見出せるんではないかなというふうなところまでは行っております。  しかし、単にそうした1つずつ単発での改善ではなくて、ご指摘のような福祉対策全体が、できるだけ1カ所で集約的にできるとなれば、それにこしたことはないというふうに思います。したがって、この問題の検討とあわせて、今ご指摘のような部分についても、いろいろな問題は各論であるというふうに思っていますし、事務的にはその辺についての問題点に摘出もしていると思いますので、もう一度再確認をしながら、そういう方向への移行ができるかどうかの検討はしたいというふうに思っております。いずれにしても、射添中学校の校舎のあいているところを有効活用する、それに福祉関係のいろいろな課題があるとするなら、あの場所で、そういうものをどこまで吸収することができるかということも十分考えながら、今後の活用方法を決めていかなけりゃならんというふうに思っておりますし、さらに、それを余り時間をかけずに、来年4月からは空き校舎になりますので、それを前提として詰めていかなきゃならんと思っておりまして、できるだけ今年度中の早い時期に、これから12月、1月ぐらいにおおよその方向は出していきたいなというふうに考えているところであります。ご意見も十分参考にさせていただきながら検討したいというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(14番) 町と法人とは、少し離れておりますけれども、私たち文民はのぎく作業所、この部分は町長もご存知だと思うんですけれども、決してあそこの施設もよい環境、よい場所ではありません。そして今、人数が少し増えることによって、あの場所もまた手狭になってくるというふうに思います。ですから、この部分でも関係者との協議の場を設けて、もしあそこに拠点となれば、のぎく作業所も町と直接関係はなくても、その辺の配意していただくということも求めておきたいなというふうに思います。  それでは、2番目に移りたいと思います。私は、循環農業についてということで通告をいたしております。  この部分も、実は随分と昨日の議長あいさつにも出てまいりましたし、町長の行政報告にもありましたけれども、11月25日に第10回全国米食味分析鑑定コンクールにおいて、村岡米が有機部門で3年連続の受賞となりました。総合部門では初めて金賞を受賞して、日本一がこの町に新たに誕生をいたしました。  但馬の米の中では、コウノトリ米ということで、県も市も大きく宣伝しております。しかし、私は村岡、小代の米がそれに劣るとは、一度も思ったことはありません。コウノトリがはぐくむ、そしてコウノトリは幸せを運ぶ鳥だ、その鳥がはぐくむといえば、安全安心というものが、まず前面にイメージされてきますし、イメージとしては抜群だなというふうに思っております。しかしながら、考えてみますと、日本一暑い豊岡盆地、そして円山川のあの水をイメージしてみても、また実際に食べてみても、私は我が家の米でも決して負けないという思いを持っております。  特に今回受賞のお2人は、瀞川平からわき出るバイカモが井出に育っているんですよね。そういうきれいな水、そして昼と夜との寒暖の差が大きい棚田で牛ふん堆肥の有機栽培、そして低農薬にこだわり、肥料にこだわり、そして肥料をやる時期にこだわって、そしておいしい米をつくっております。村岡米栽培農家の皆さんの努力のたまものだなというふうに思います。私が通告したとき、20日が締め切りでしたので、通告締め切りの時点では2年連続で日本一での質問ということで考えておりましたけれども、5日後にこの朗報を聞きました。  今まで受賞、受賞ですよ、この部分は、マツバガニ日本一という部分も全国に認めてもらったわけじゃないです。やっぱりここは受賞、日本一。そして但馬牛も日本一があります。しかしながら、今回は本当に名実ともに日本一をかち取った快挙であります。村岡米は昨年一昨年、日本一に輝いているのに、町としてどう評価していたのか、なぜこの部分をもっとPRしてこなかったのかなということをお尋ねがしたかったわけです。この部分もお尋ねをしたいというふうに思っております。  香住は、カニ殻を使って米栽培に取り組み、またEM菌ぼかしにカニ殻をまぜて米をつくっている農家もあります。米粒が大きく甘みも増すと、これは新聞報道にもされておりますけれども、実際につくっているお方もそういうふうに言っております。今、安全安心は当たり前のことです。その中で、牛ふん堆肥、カニ殻などを使った循環型農業を推進し、それらの農家を激励、また町としてのPR等の協力体制をとるべきだというふうに思うんですが、町長のお考えをお聞きいたします。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) このたびの村岡米が3年連続して金賞を受賞したというのは、大変うれしいことですし、我々としても誇りにしなきゃならんというふうに思っております。今日までのこの関係者の皆さんの努力がこうして実を結んだことでして、大変そういう関係の皆さんの努力には敬意を表したいというふうに思います。  お話のように、香美町はカニと但馬牛とというふうに、2つを代表的に形容して対外的に説明をしておりますが、これに、まさにおいしい米・村岡米というのが加わったんではないかというふうに思っております。もちろん、小代の特産もありますけれども、こうした香美町のほかの町にはない特産を、これからもさらに一層外向けに強くアピールをして、香美町の特色を前面に出していきたいなというふうに思っております。  米の問題については、今西坂議員が言われましたように、基本的にいい水と、それから温度の寒暖の差、それから肥料、栽培方法ということの組み合わせでいい米ができるというふうに聞いていますから、その中でも、やはり地理的な条件としての温度の寒暖の差、水というのが最も大きなことだというふうに思います。そういう点で、但馬の中でも、そうしたほかの何とか米と比べて、村岡、小代地域の優位性というのは、断トツに強いものがあるというふうに思っておりまして、これを今回生かしたこうした村岡米が実績を上げられたことは、大変うれしく思っております。  量がまだ多くありませんので、そういう点でのブランド化というには難しい部分もありますけれども、そうした量で対応するんではなくて、質で対応するような形でのPRを積極的に進めていきたいなというふうに思っております。香美町は、この米以外でも、いろんなそうした工夫での特産物もつくっておられますので、そういうのをどんどん町としても、JAや関係機関と連携をしてPRに努めていく、そして、そうしたすばらしい農産物を多く関心を持って買っていただくと同時に、そのことを通じて香美町のよさというのを理解をしてもらう努力を続けていきたいというふうに思っております。  この村岡米以外に、いろんな取り組みをしていただいております。棚田米だとか、それから堆肥米という名前だとか、いろんな名前でやっていただいていますし、先ほどご紹介のありました香住では、カニ殻で「かにのほほえみ」というふうな形のものをつくっておられます。そうした香住の気象条件やいろんな産物を利用して、特色のある米をつくっておられるのをまとめて、いろんな形で町としても、より一層対外的にPRをしていきたいなというふうに思っております。現在もホームページなどには載せておりますけれども、まだまだ十分な対応をしておりませんので、少しそうしたことを中心として強く打ち出すようなアピールをやっていきたい。そのことが、こうして努力をされている生産者の方の励みにもなると思いますし、その励みをもとに、さらに一層輪を広げていただくことが、最終的に香美町のいろんな面での発展に大きな役割を果たしていただけると思いますので、今まで以上に町としての関与、支援等を積極的にやっていきたいというふうに考えているところであります。 ◎議長(森 利秋) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(14番) 今、町長も随分と農家の皆さんの努力を褒めていただきました。まさに農家の皆さんは低農薬という部分においては、随分と気を遣っておられました。除草剤は何回、そして、いもち等の病気の消毒等は何回、あるいは害虫の駆除は何回というふうに、農薬を随分制限されてつくっておられます。この辺は残留農薬として出てくる部分ですので、随分と気を遣っておられます。その中でも除草作業というのは、農家の皆さんはおわかりだと思うんですけれども、私も以前は除草剤も使わずに田んぼをつくった経験がございます。もう本当に朝5時に起きて、草取りを2時間、3時間しても、とても追いつかない、取った後から取った後から草が生えてくるという状況の中で、2年ほど、草に負けるような稲をつくったんですけれども、その中で、ある人が、田植え後1週間以内に振るぐらいの除草剤は、そんなに影響ないでということで、それを教えていただいて、やっと今は人並みの米ができるようになりました。しかし、農薬をそれ以後は一切使わずに、本当に皆さんに、子供や孫や、そして私の友達には安全安心な米ということで、非常に喜んでもらっておりますけれども、やはりそういうこだわったものをつくっていくことでないと、今後は農家も生きていけないなという思いがしております。  今、村岡と小代の米作の状況ですけれども、栽培面積を農家数で割ると、村岡では2反6畝、小代では1反6畝というような結果が出ております。また、中山間の棚田の平均では5反だというふうに聞いております。この数字から判断をしますと、本当に農家の皆さん、今、食べるものしからつくらないという状況がうかがえます。実際に担い手がない状況、そして、この結果で何が起こるか、また何が必要か、そこを考えると、集落のみんなが支える集落営農で農地を守る取り組みというものが必要になってまいります。これは村づくりにつながり、ひいては地域づくり、まちづくりにもつながってくるというふうに、農家の方は話しておられました。しかしながら、現実は集落営農を語るまでに、集落の維持、村の維持が今先決になっている地域が多くあるということを語っておられました。まさに集落が消えていく現状というものが、今は見え隠れしているんだというふうに、農家やあるいは農協の方々は言っておられます。  既に一生懸命農業に取り組んでいただいている皆さんは、集落づくり、ひいてはまちづくりまで考えて土地を守って、そして村岡米という米をつくり上げていただいております。多分22年度だったというふうに思うんですけども、米の完全自由化になりますと、安い外米が入ってまいりまして、日本の米の産地は、もう本当に250カ所ほどしか残らないというふうに言われております。そのために、コストを落とし、今は量をとっているという農法では、これからもう2年先、3年先には立ち向かえないだろう、その農業では立ち向かえないだろうというふうに言われております。村岡のコシヒカリも、これだけでは通用しないんだと。先にも言いましたが、農薬、肥料にこだわり、米屋さんにこんな米をつくってほしいと言われれば、これに応えられるこだわりが大切だと、農家は言っておられまして、これができるのが、今が最大のチャンス、そしてPRも、そして農家のこういう意識改革も、これが本当に最後のチャンスかもしれないなという思いがしております。  やはり22年度の米の完全自由化までに、そういう意識改革もしていかないと、本当に村岡、小代の農業、香美町全体ですけれども、生き残れない。それはどういう状況になるのか。いわゆる集落が消えていく、そして町も地域も寂れていくという状況がうかがえるわけでございます。香美町の産業振興に、村岡米の3年連続日本一を具体的にどうPRし、農家の意識改革、今後のまちづくりにどうしていかれるのか、具体策があったら、町長の答弁を求めたいというふうに思います。  例えば、私たちもよくあちこちへ出ますと、国体に出場しても、地域局に垂れ幕を掲げて大きく宣伝されているような地域もございます。また、イベントのときに、こういう方々に出ていくというような部分もあってもいいかなという思いもいたしております。いずれにしましても、イベントは、やはりその農家の皆さんにすべてお任せするというようなイベントであってほしいなというふうに思いますし、これが1回だけの打ち上げ花火とならないような町の対策というものを、どのようにこれから進めていかれるのか、再度お尋ねしたいというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 先ほどのお話のように、農家の高齢化という中で、だんだん耕作放棄地が増えていくという中で、農村の活力を高めていくためには、やはりほかの業種もですけれども、米づくりということについても積極的に進めれるような環境づくりが必要だというふうに思います。そのためには、やはりその地域の特色を生かした米づくりを進めていく、そうした環境条件が整っている香美町ですので、村岡米をはじめ、棚田における棚田米だとか、それから、こうした但馬牛の産地としての堆肥を使う、また香住におけるカニ殻を使う、そうした有機肥料をもとにして米づくりを進めるというふうなことを、さらに一層、これから町としてもいろいろな支援を講じながら進めていかなければならんというふうに思います。  今、国全体がそうですけども、おいしいもの、しかも安全な農産物ということを強く求めている中で、今までのような量的な対応ではなくて、少量しかできないにしても質のいいものをつくって、特色のある農業を進めていくこと、そのことが、まちづくりの上でも最も必要だというふうに思います。今までから、いろいろな面でそうした取り組みはしておりますけれども、これから一層、特に米づくり、野菜づくりの面ではそういう方向へ進めていくことが必要ではないかと思います。  あわせて、観光でもそうですが、絶えず言っていますが、村岡米のこうしたこと但馬牛のすばらしさ、いろんな町内における特産品が、町民がまずそのすばらしさを理解することが大事ではないか。観光でもそうですが、観光地としても、おらが町には、こんなすばらしいことがあるんだということを、まず理解をして、そしてみんなで対外的にアピールしていくというふうな体制を進めていきたいと思います。そのためには、農産物は、やっぱり地産地消という、町内における利用販売をもっと積極的に進めていくことが必要だと。合併によって、香住の人たちもファームガーデンに行って、いろんな村岡のおいしい米や新鮮な野菜等を買う人も多くなっておりますけれども、そうした方法を、単に村岡の販売所だけでなくて、香住にもそういうものの販売センターを置くとかという格好にして、多くの皆さんが、そうしたすばらしい産物があることを知り、またそれを直接食べ、利用するというふうな仕組みも、町として積極的に進めていきたいなと。そういう中で、お話のように、横断幕や垂れ幕なんかも含めて、まずは地元でこういうすばらしいものがあるということを理解をし、それを昨日もご説明しましたような、友好都市との連携の中で、都会の皆さんにも、そうした交流の機会に積極的にPRしていく、そんな進め方を続けていきたいというふうに考えております。  ご質問が少しあれですが、カニ殻と堆肥のブレンドなんかについても、今年から取り組んでおりまして、これもまた香美町ならではの特産ではないか。肥料が特産というのはおかしいですが、そういう肥料をもとにしてつくった野菜であり、米である、そうしたものも、やはりほかの町にはない香美町らしさの出た商品ではないかな、特産品ではないかなと思っておりまして、いろんなそうした海と山、気象条件も違う多彩な条件を持ちます香美町ですから、そうした香美町のいろいろな条件を生かした産業振興、米づくりや農業振興というのを、これからさらに一層進めていくことが必要だというふうに思って、関係の皆さんとの今までの以上の連携と協議を進めていきたいというふうに考えているところであります。 ◎議長(森 利秋) 西坂秀美君。 ◎西坂秀美(14番) 関係の皆さんと協議ということで、今までは普及センター、町、農協、そして農家という、この4者の連携がとれていたわけですけれども、最近は農協も人が減ってくる、そして町も人が減ってくるということで、対応できないということで、この辺の連携が以前とは随分と違ってきたなという思いがしております。そういう中で町長、今言われましたように、その辺の連携を深めて、これからも頑張っていただきたいなというふうに思います。量ではかなわないとしながらも、何度も言いますけれども、3年連続日本一は、この地域にこの香美町に大きな力をくれました。そして農家にも、集落にも、このことが地域を守ることにもつながっていくんだ、そして山の地域、村岡、小代の農業が、集落が生き残れるために懸命に頑張っておられます村岡産、農家の皆さんや指導する普及センターあるいは農協の努力に感謝をしたいというふうに思います。そして、村岡米生産者は、生産そして流通・販売にもかかわって、米屋さんとの交流事業も行っているということを申し添えて、私の一般質問を終わります。 ◎議長(森 利秋) 以上で、西坂秀美君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩をいたします。  再開は10時40分といたします。                              午前10時30分 休憩                              午前10時40分 再開 ◎議長(森 利秋) 会議を再開し、引き続き一般質問を行います。  長瀬幸夫君。 ◎長瀬幸夫(13番) 第33回12月定例議会一般質問をいたします。  今年も余すところ1カ月を切りました。毎年12月12日は「漢字の日」になっておりまして、その年の世相をあらわす漢字1字が清水寺で発表されております。これは、平成7年から始まっておりますが、この年に選ばれた漢字が「震」、震えるというのが選ばれております。この年には、神戸・淡路大震災が発生した年でもありますし、その他、地下鉄サリン事件、あるいは兵庫銀行、木津信用金庫など、金融機関の倒産があり、社会不安が起きた年であるようになっております。私ごとでございますが、この年に村岡の町会議員として出させていただいております。今年は第14回目を迎えることになっておりまして、プロバイダーのサービスをやっていますニフティがブロガーで調査したところ、「変」という字が選ばれたように言われております。果たして12日はどんな漢字が発表されるのかという思いをしております。  現在、アメリカ発サブプライムローンの破綻をきっかけに、戦後最大の金融危機等が言われ、世界同時不況が押し寄せており、社会を昏迷しておるということでございますが、日本でも円高・株安によって投資家あるいは輸出産業が大打撃を受けております。特に世界一のトヨタ自動車が、利益が7割以上の減収となっているように発表されております。大学生の内定の取り消し、それから3月までに3万人の失業者が出るというようなことも言われております。それから、上場企業が倒産が過去最高だという暗いニュースばかりが報道されております。今後、国、地方の税収にも大きな影響が出るんではなかろうかなと心配するところでございますが、町長はどのようにとらえておられますか。  それでは、本題に入らせていただきます。このたびは町長に、町民が安心して暮らせるまちづくりをどう考えておられるかということで通告をさせていただいております。香美町も合併をして3年9カ月になります。1期4年という中で、旧町の積み残し事業、あるいは合併協議会の重点課題事業との取り組み等、一体化の醸成など課題が山積する中で、追い打ちをかけるように、財政指標によって財政が黄信号とも言われ、厳しい行政運営を強いられご苦労されたこととお察しいたします。  12月議会が終わりますと、新しい年度の予算編成が始まります。合併時の約束事でありました重点課題事業もやっと終わり、いよいよ香美町としてのまちづくりが見えてくるのではないかなと期待するところでございます。財政がままならない状態の中で、町長は町民の皆さんが安心して暮らせるまちづくりをどのように考えておるかについて、特に3点についてお尋ねしてみたいと思います。これ以外にも、いや、こんなことを考えておるんだということがあれば、また示していただきたいなと思います。  小泉改革の功罪の一つとして取り上げられる市場原理主義によって、地域格差の拡大あるいは貧富の拡大が言われています。合併して中心が栄え、周辺が寂れるとよく言われていますが、合併して大きくなった香美町に同じようなことが言えるのではなかろうかなということの思いをしております。村岡区、小代区の皆さんから見れば、何もかも香住に出てしまってという不安を聞かされます。小泉改革もそうでございますが、財政が厳しい中で合理化を求めるあまりに町民を置き去りにしていないだろうかという思いをいたしますが、町長は、町民に安心をして暮らせるご配慮をどのように考えておられるか。  町長の行政報告でも、また同僚議員の質問でも答弁されておりましたが、県では小規模集落元気作戦を人口が減少し高齢化が進んだ小規模集落を対象に、市町と共同して集落再生に向けた住民の主体的な取り組みを支援するモデル事業として、小規模集落元気作戦を展開し、集落住民による地域づくりの合意形成、都市地域との交流を通じて活性化を図る目的のようでございます。モデル集落として県下16集落、香美町では小代区の実山、村岡区の熊波ということが選ばれておりまして、このほか、同じような対象となるものが香住区で4集落、村岡で10集落、小代区で6集落、20集落がありまして、その中に限界集落というのが8集落あるようでございます。モデル集落と同時並行して改善を図っていきたいとの昨日の同僚議員の質疑の中の答弁がありました。そういう中で、どのように他の地域との連携や、同時並行するように考えておられるのか、この辺もお聞きしたいと思います。  また県では、県民交流広場事業として、18年度から22年度までの事業を展開しております。但馬の各市町の取り組みは、県民局の下村課長に資料を求めたところ、丁寧な資料をいただきました。豊岡では30校中17校区、養父市では15校区中8校区、朝来市で13校区中9校区、あるいは新温泉町では10校区中8校区、香美町では11校区中6校区となっております。これらの整備は、整備費用として1,000万円、あるいは活動費として300万円が上限とされております。町としては今後、どのようにこの後21、22年度に対して、あとの6校区が残っているわけでございますが、どうされるのか、あるいはその校区、県がこうして助成を出しておる中で、香美町として各校区に対しての活性化に向けた助成をするお考えはないのかどうかということでございます。  また、国においては、集落支援員制度ということで、集落を元気づけるサポーターとして集落支援員を市町村職員と連携してしながら、集落を巡回して状況把握やあるいは集落点検に努め、それに基づき集落の話し合いをコーディネート、あるいはアドバイスをしていくということで、集落の維持・活性化をサポートすることを主な仕事としているということで進められております。  2007年、国土交通省と総務省の調査で人口50%が65歳以上の集落、全国で7,878あるそうでございますが、うち10年以内に消滅する集落423、いずれか消滅をすると判断される集落は2,220あるそうでございます。香美町でも心配するところがありますが、安心して暮らせる環境づくりが行政の責任だと思います。町長のお考えはいかがでしょう。今後どのように取り組んでいくのか、せっかく県、国が火つけ役をしていただいております。持続可能なものにしなくてはならないと思いますが、その辺はいかがでしょう。  2番目に、水産加工を中心とした所得の向上ということであります。農産・畜産を中心とした所得の向上を、どのように考えておられるかということで、質問を出させていただいております。所得の向上、一言で言っても、なかなか難しい問題だと思いますが、昨日の同僚議員での答弁でもありました。観光を中心とした産業対策、農業、商工業の連携、特産品の開発等、町主導としながら町民と一体となった取り組みをと答弁をされておりますが、私は、それぞれの業界に専門的なシステムがあります、そういうところの後ろで支援する、バックで援助するということが大事ではなかろうかなということを思うわけでございます。やはり漁業は漁業協同組合、あるいは加工では加工組合、農業・畜産では農業協同組合、林業では森林組合があります。これらをしっかりと後ろからサポートする、職員が3、4年で異動するというような状況で、前面に立ってできる話ではないんじゃないかなという思いはするわけでございます。その辺をどのように考えておられるか。  先ほども村岡米の話がありましたが、このことについて、少し職員にもお聞きしましたら、やはり行政は何か看板でも立てていただけないだろうかというようなことを言われております。やはり9号線が走っており交通量が多い中で、一時的なものでなくして、やはり永久的に置けるような看板、この受賞したときしか立てられない看板だろうと思うんです。そういう点で、生産者の励みになるんじゃないかなと思います。村岡区の入江にカニの看板が上がっているように、そこを通るドライバーが、ここが金賞を受けた米の産地だなというような、やはり看板が必要ではなかろうかなと思いますし、豊岡市なんかはコウノトリ米で随分宣伝をして、今はコウノトリ米というようなことで、かなりネームバリューがあるように思います。  それからもう1点は、先日バイオマスタウン構想ということで、豊岡市の竹野小学校が但馬発のペレットストーブということで載っております。私は幾度か申し上げておることでございますが、やはりこの香美町の資源を生かした、荒廃していく山の資源を生かした木質ペレットというものが、これから大事ではなかろうかな、あるいは二酸化酸素削減、あるいは地球温暖化防止のためにも必要ではないかなという思いをしております。この辺、町長のお考えはいかがでしょうか。  それから3番目に、人口減、全国的な状況ですが、香美町も合併して1,000人余りの減少になっております。なかなか人口減を食いとめるというのは難しい問題だと思います。日本の合計出生率が2005年1.26から2006年には1.3に、2007年には1.34と、出生率は上がっておりますが、出生数は減少しておる現状でございます。世界を見ると1分間に140人、1日に20万人増えているという状況で、何かうらやましいようなことを感じるわけでございます。やはり何といっても、人口減がすべての町の活性化に影響するのではなかろうかなという思いをしております。その辺を町長はどのようにお考えされておるのか、3点についてお尋ねいたします。
     以上でございます。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 長瀬議員の合併して4年近い香美町づくりと、それから、それをもとにしたこれからの香美町づくりのあり方についてのご質問にお答えをしたいと思います。  合併直後から、本町にとっては財政的な問題もありましたし、あわせて三位一体改革、国の改革によって交付税を中心に大幅な国からの、いろいろな支援策についての減少がありましたものですから、合併当初から町民の皆さんには財政再建を第一にした取り組みをお願いをしてまいりました。したがって、議員も言われますような、合併していいことが余りないなというふうな感想を漏らしておられる住民の方も多いことは、私自身も十分承知をしております。  ただ、現状として、こういうふうな現状の中で、会社でも家計でもそうですが、これを早く健全化をしていく、そしてまちづくりを進めていくとなれば、やっぱり最初の段階には財政再建のための努力をみんなですることが大事ではないか、そういうことで町政懇談会等でも、そういう呼びかけ、ご理解をお願いをしながら取り組んできたところであります。しかし、いろいろな部分、分野で、その形が今までよりも悪くなったというふうなことが極端に出ている部分もなきにしもあらず、そういう部分について、住民の皆さんがおっしゃることについては謙虚に耳を傾けて、それらの修正を図りながら、一刻も早い財政の健全化に向かって努力をしていくことが必要だというふうに考えているところであります。  ご質問の中に、3町の違い等も含めてということですが、多く香美町は自然条件の違いがというのがあると思います。海側と山側というふうに、極端に言いますと、そういうふうな形での自然条件の違いがある。それから、中心産業がそのことによって違ってきている。海のほうは水産業が中心に対して、山側のほうは農業・畜産業ということが中心になっております。また、この合併まで、それぞれの町が50年、それぞれの町として、まちづくりを一生懸命取り組んでこられました。やっぱり、そこに家でいう家風があるとするなら、町の風というんですか、そういうものができてきている。それは悪いことではなくて、いい意味でのものができておりますから、それを合併をして、さあ、今日からといって、なかなか一体的にすぐにというのは難しい部分もあるんではないか。したがって、この4年近い町政は、財政の再建と町民の一体感の醸成、そして我が町における今後の方向、まちづくりに向かっての方向づけを、みんなで合意をしてもらう、そんなことを中心に取り組んできたつもりであります。  財政再建につきましては、昨日にもお答えしておりますように、まだまだ厳しい状況にはありますが、町民の皆さんのご協力によって一応のめどがつきつつある。最初のころは、トンネルの出口自身がわからなかったんですが、それが少し見えてきた。そこに向かって計画的に進めていくことによって、着実に出口に到達できるであろう、もう少しの辛抱だというふうなところまで来ましたので、これからは、その財政再建を、計画的に進めると同時に、まさに香美町のみんなが安心して暮らせるようなまちづくりをどういう方向に持っていくか、そのことを、もう少し今まで以上に具体的な展開を図るように進めていくことが必要ではないかなというふうに考えているところであります。  そうしたまちづくりに向かっての方向としては、やはりご指摘がありましたように、1つは過疎化の進行をどう食いとめていくか、それから過疎化と一体であります少子・高齢化というものを、どうしていくかということが緊急な課題ではないか。  2つ目といいますか、もう一つの問題は、何と言いましても、やっぱり地域の活力を高めるためには、観光を中心に産業の活性化を図るということ、その2つが、具体的な大きな課題ではないかというふうに思っております。それらを進めていく上で、町民と行政とが一体となって進める上では、町民の皆さんの、まさにおらが町としての一体感の醸成を、さらに一層進めていくこと、そういうところを考慮しながら、これからの香美町づくりを進めていくことが必要だというふうに考えております。  具体的にお話がありました地域間格差の問題につきましては、現在までもそれぞれの各区ごとの配慮はしながら進めてきたつもりでありますけれども、やはり今までの合併前の、それぞれの町の計画そのものを全体的に厳しい財政状況の中で見直しをするという中で、その辺の見直しに差があるというふうなことも起こって、先ほど申しましたように、それに直接かかわっておられる、ないしは関係の深い方については、非常に悪くなったというふうなご理解もいただいているのではないかというふうに思います。やっぱり、これからもそうした先ほど言いましたような自然条件とか、産業面だとかというふうな違いを十分頭に置きながら、それぞれについての対応をバランスよく進めていくということは、主にやっていかなければならんというふうに思います。  お尋ねの一つは、過疎化を防ぐための小規模集落の対策の問題です。いわゆる高齢化して限界集落化しつつあることについては、香美町にとっても最も大きな当面の課題だというふうに思っております。今回の県の小規模集落対策が、今議員が言われましたように16地区のモデル地区で、香美町は2地区ということになりました。実はほかの市町では、そのモデル地区だけを摘出をして対応しておられますが、考えてみますのに、香美町の2つの割り当てがあったところが断トツで悪いんではなくて、全部横一線に悪い。それが統計的に見て20地区あるとなると、これは並行してやっぱり対策を講じなければならんではないかと。でき得れば県に20地区採択をしていただきたいですが、それがかなわんとなれば、町として一体としてやろうと。2地区に対する県のいろいろな施策を参考にしながら町としてやることが必要だということで取り組んでおるものでして、これは何としてもほかの2地区以外も県並みの対応をしていきたいと思っています。  具体的に昨日の行政報告でもご説明しましたように、区ごとに2人の担当職員を置いて、その職員が区の役員の皆さんや住民の皆さんと協議しながら、それぞれの区で当面やらなきゃならんことは何かということをピックアップして、できればそれを来年度予算にあげるような格好で作業を今進めているところであります。県のほうは都市の住民との交流をやることがというふうな大きな方法論で言っておられますが、必ずしもそれで解決することではありません。香美町の場合には、既に今までそういう方法をとって、もう交流くたびれをされているというところもあります。  したがって、いっときの効果ではなくて、将来確実に活力が生まれるような対策をしていくために、どうしたらいいか。例えば、村中の道を改修したり除雪をするのに、高齢者ばっかりでできんとなれば、雪の少ないところ、若い人たちのおるところとの間の町内における連携をして、町外の人からボランティアで来てもらう先に、町内でボランティアを募って、そことの連携を図りながら村のいろんなことに携わってもらうだとか、どうしてもこの部分の道路の改修をしないことには車が十分通れないというふうな大きな課題があるとするなら、町の事業の中でそこを優先的にやるとか、そういうことを今既に作業をしておりますので、それらを踏まえて来年度の中で具体的に取り組めるような方法をしていきたいなというふうに考えておるところであります。  それから、県民交流広場事業につきましては、11というのは、これは実は統計上の各小学校校区というふうになりまして、実際に小学校は10なんです。御崎分校も、やっぱり統計上1つ入っておって、しかし我々は余部地区というふうに考えているので10地区で、そのうち昨年までに小代と長井の2地区ができましたが、少し急いでやろうということで、各校区ごとに検討をお願いしておりましたが、少しそれぞれのところが慎重に検討されましたので、ほかの町と比べて出おくれた感があります。今年度は4つ、既に採択を受けて、計6校区となっております。ですから、あとは香住区の柴山と佐津、それから村岡の射添と兎塚ということですが、来年までに具体的な検討をしていただいて、来年にはこれらが全部実現するように努力をしてまいりたいというふうに思っております。そして、そういう小学校区単位の拠点施設の整備を行いながら、ふるさと教育も含めて小学校区単位での活性化をさらに図っていこう、まちづくりの推進を図っていきたいというふうに考えているところであります。  次の産業の振興の部分ですが、観光をメインにしながら、山側の農業と但馬牛を中心とした畜産業、それから海側の漁業と水産加工というのが香美町における中心的な産業であります。こうしたそれぞれの産業の振興は、従来からそれぞれの産業ごとの国や県の施策とあわせて取り組みをし、ご指摘のように指導団体と連携をしながら進めていくということでして、これらについては今後も必要な緊急なことを優先的にしながら、その取り組みをしたいというふうに考えております。  そうした個別の産業ごとの取り組みとは別に、いろいろな形でご説明しておりますが、町としてそれらの産業間連携を図るような形での相乗効果を上げた対策、まさにそれが町政が行う分野ではないかというふうに思っておりまして、1つは、再三言っておりますような地産地消の徹底を図ろうと。まずは町民が町内の産業で生産したものを利活用する、そして町外にも、積極的に販売展開をしていくということが必要ではないだろうか。特に香美町はそうした特産品の生産をする地域と消費する地域とが別になっておりますので、それらの交流を図ることこそ、合併をした新しいまちづくりの最大の効果ではないかというふうに思っております。直売所なんかについて、それぞれの商品を多く置いていただくような対応、それから既に取り組んでおります産業間連携としての野菜なんかについて、村岡、小代でつくっていただいたものを香住のカニすきの材料に使っていただく、それから但馬牛肉についても香住の民宿が積極的に使うというふうな連携を進めているところです。流通関係の問題がありまして、すぐにできない部分がありますが、ここ1、2年の試行錯誤で大体の香美町スタイルというか、香美町システムができつつありますので、今後はこれらの利用、活用量の増大を図っていく努力をしていきたいというふうに思っております。  もう一つは、同じような連携で、地域間連携として、これも現にもう進んでおりますが、農産物を今度は加工するという形の町内の特産品づくりという部分です。きんつばとか、但馬牛のコロッケだとかというのも、既にもうできておりますし、また、香住の酢やしょうゆをつくる工場と村岡の農産物との連携もできつつあります。こうした町内における農畜産業と商工業との連携というものについても、たまたま今年の夏から、農水省と経済産業省との間で新しい法律もできて、積極的な推進が図れるような形になっておりますので、そうした推進を、さらに行政としても支援をしながらやっていきたいなというふうに思っております。  さらに、先ほどの西坂議員にもありましたような、商品のブランド化PRにつきましては、米の関係をはじめ、いろいろな香美町の地域性のある農水産物等について、積極的に町として対外的なPRをさらに進めていきたい。そのために、ご提案のありましたような町内におけるいろいろなPRを行う手法につきましても進めていきたいというふうに思っております。実は、この村岡米の3年連続金賞で活躍された皆さんとも、既に今月中には村岡地域局でお会いをして、受賞の報告を聞かせていただくとともに、これからの対応策等についてご意見も聞き、いろいろと意見交換をさせていただきたいなということで、日にちの調整をしているところでして、来週ぐらいにでもお会いを代表者の方とさせていただくような予定にしております。そうした中で、1つずつ取り組みをふやしていきたいなというふうに思っているところであります。  それから、個別の産業ごとの対応につきましては、既にいろいろな形で言っておりますが、農業につきましては、やはり認定農業者、中核農業者を育成をしていくということと、先ほど言いましたような地産地消を推進をしていくというふうなことを中心にしていきたいと思いますし、畜産につきましては、増頭作戦がほぼ200頭増やすというめどがつきました。さらに、特に若い人たちが専業として畜産業をさらに事業規模を拡大をされるということについては、いろんな形での支援を、これからも要望を聞いて対応をしていきたいなと。必ずしも今までの1,100頭規模を1,300頭にすることが最大の目標でなくて、当面の最小限度の目標ですので、さらに頭数を増やすことも含めて、但馬牛の里としての香美町づくりを進めていきたいというふうに思っております。  漁業では、燃油の高騰に対する対応とか、当面の対応をしておりますけれども、これからも安定的に経営が進められるようにしていくために、特に漁船を新しくつくる場合の費用負担というのは大変です。今は建造費の利子補給をやっておりますが、今度、国の制度で一定期間リースをするような形の、いわゆる分割返済をして所有権を移転するというふうな形の漁船建造方式ができまして、それに町も資金的にも支援をするような方法もありますので、そういう方法も希望に応じて対応したい。既に今年、香住のベニガニ漁船1隻がその方法でつくられましたし、来年には柴山の沖合底曳き漁船がその方法で建造される予定になっておりまして、そうした支援策を講じながら、要は漁業の場合には漁船数が減りますと香美町の漁業そのものの総量が減るというふうなことになります。漁船数を確保すること、そして、それぞれの漁船の経営体質を強化していくという2つの観点から取り組んでいきたいというふうに思っております。  水産加工業につきましても大きな産業です。流通形態の変化の中で、今いろいろな課題が多くありますので、それらについての、まさに議員が言われますような専門家としての今後のあり方についての検討をいただくようにして、その検討を進めていく上で必要な費用等について、町としても支援をさらに増強していきたいと考えておりまして、その方法として、下水道の接続との兼ね合いの中から、一つのシステムを提案をしているところであります。  こうした取り組みによって、それぞれの産業の振興を図る。その図る方法としては、それぞれの指導団体と業界との方向づけを前提にして、町としてそれにどうバックアップしていくかというふうな観点から取り組んでまいりたいというふうに思っております。  ちょっと長くなりますが、3番目の人口減の問題です。我々として人口の減少は、特に少子化という中における人口の減少は憂うべきものでして、何としてもこれ以上の減少をとめたいということで、いろんな対応を、考えられる対応については取り組んでいるところです。それで、ご指摘のように、この3年間で1,000人近くの人口の減少があります。これを、いわゆる自然減、生まれる子供と亡くなる方の関係、それから社会減というふうに分析をしますと、例えば平成19年度ですと、全部で350人、人口が減っております。その中で、自然減が115人、具体的に出生数が140で死亡が255、社会減、転入が353で転出が588、235人で、17年には自然減が152人がありましたが、18年135人、19年115人ということで、やや自然減が減っておるのに対して、社会減が増えている、要は転出が増えている、転入に対して転出が増えているというふうな状況にあります。  したがって、この辺の原因がどこにあるか。想定されるのは、働く場所ということになると思いますけれども、その辺についてのさらなる分析をして、具体的な原因を突きとめて対応しませんと、総論での対応をしてもなかなか難しい部分があると思います。1つは、したがいまして出生数を増やすという今までからとっておりますことについて、そのためには若い人たちの定住を促進をしていく、それが大事ではないか。そのためには働く場所の確保ということが必要ではないかというふうにつながりますし、社会減につきましても、そうした若い人を中心に働く場所の確保ということが重要ではないかというふうに思いますが、こうした具体的な転出状況等についても、可能な範囲で分析をして、その原因を突きとめて、それは必ずしも1つではないと思いますけれども、それらの一つずつについて対策を講じていかなければならない。もう総論で困った困ったと言っている時期はもう過ぎてしまいましたので、これらについては徹底した対応をしていきたいというふうに考えているところであります。  出生数につきましては、何回か言っておりますように、地域別では村岡、小代については、ちょっと表現はおかしいですが、下げどまりといいますか、ずっと横ばいになっていますが、香住が今、減りつつあるというふうな状況にあります。したがって、そこらも分析をして、地域対策も含めてやっていかなきゃならない問題もあるというふうに思っておりますので、そうした対応を、可能な方法はいろんな角度から取り組んでいきたいなというふうに思っております。何といっても働く場所の確保ということですので、企業誘致という一般論だけではなくて、今ある企業に少しでも、1人でも2人でも若い人たちが働いていただけるような場所づくりをしていく。そのためにはやっぱり、さっきに戻りますけれども、産業そのものの振興策をとらないことには、逆に減っていきつつあるのをとめるわけにいかないという問題がありますので、これらも含めた対策を進めていくことが必要ではないかというふうに思っておりまして、これからの町政推進の大きな課題として取り上げていくことが必要だというふうな認識をしているところであります。  ちょっと長くなりましたが、以上です。 ◎議長(森 利秋) 長瀬幸夫君。 ◎長瀬幸夫(13番) 今、いろいろと答弁いただきました。特に小集落対策では、モデル地区は2地区ですが、香美町には20集落あるんだと。その中で並行して同じように対策をしたいと、前向きな対策をとっていただくということであります。それに、これから私らが見ますと、まだ予備軍になる集落が随分あるんじゃないかなという思いをしております。やはり持続可能な対策をして、安心してその集落で暮らせるという、特に高齢化が進むと、どうしても不安を感じるということになると思いますし、県民交流広場事業ということについても、先ほど県からいただいたのは11校区となっておりますんで、どこが入っておるのかなと思いながら、御崎の分校かなという思いはしておりましたが、いつも10校区の勘定でございましたが、そういうことになっております。やはりこれにおいても、県が22年で事業が終わるわけでございますが、せっかくこういう校区別に活性化に向けた取り組みを県がして、火つけ役をしていただいておるのでございますので、これが持続可能な、やはり支援が必要でなかろうかなと。  それには、そんな大きな金額でなくても、やはりそこに助成をするというようなシステムをして、少し地域にも責任を持って何かしようとするものが生まれるような、あるいは植木に肥えをやって活性化が生まれてくるようなというような例えは、少し失礼になるかわかりませんが、そういうことが必要ではなかろうかな。ただ、何もせずにせいせいと言っても、すればするほど、その人の負担になり、あるいは大変なご苦労がついて回っては、持続が可能なことにならないというような思いをいたすわけでございますね。そういう意味において、県は22年度で終わるんだけど、やはりこれがしっかりとして、せっかくこういう制度で火つけ指揮をしていただくわけでございますから、ぜひともそういうことを続けていけるお考えをしていただきたいなと思います。  あのスポーツ21がいい例でございまして、県が小学校区単位でそういう制度をこしらえて、やはり県の予算づけがあって、今一生懸命になって、校区別にそういう活動をやっておられるのが現実でございます。そんなに大きな金額でなくても、やはりそうことが大事ではなかろうかなということを思います。  それから、産業面において、いろいろと連携をとられるということで、大事なことでございます。産業間連結を町が仲介役をして盛り上げていくというのが大事で、私は決して町職員が能力がないとは言いませんけど、やはり3年、4年で担当が変わるということになると、そんなにいい成果が上がりにくいという中で、専門的なシステムがあるわけでございますから、それをしっかりとバックアップできることが大事だろうなということを思います。私は知恵がございませんので、いろいろと先進地の事例を挙げたりしておるわけでございますが、テレビ等よく言われる上勝町、あるいは馬路村のユズとか、あるいは隠岐島の海士町が最近取り上げられておりますし、「現代農業」で集落を支援するハンドブックというのが出ておりまして、『「限界集落」なんて呼ばせない』というようなのが出ております。これは、大きないろいろなヒントが出ておるんじゃないかなという思いをしております。  そういう中で、財源がなければ何もできないというのが現実だろうと思うわけでございますが、麻生総理が100年に一度の暴風と言われながら、景気対策が必要として2次補正を打ち出しながら、財源見通しがはっきりできず袋小路に入っているというようなことでございますし、同じように定額給付を打ち出しながら、地方に丸投げという朝令ばっかりの繰り返しをしているのは残念なことだないう思いをしております。国は800兆円とも1,000兆円ともいう借金がありまして、そういう中で借金を子供、孫に回すことができないと、2011年にはプライマリーバランスを黒字化するんだというような中での金縛りになっているような思いをいたすわけでございます。テレビ、特に朝ズバで、「ほっとけない」というテーマでみのもんたさんの番組もございますが、今、官僚が無駄遣い、あるいは税金を食い物にしているというようなことが、毎日のように取り上げておられるわけでございますが、国民としたら、まずその辺をしっかりとやってほしいなということを望んでいるのではなかろうかなと思います。  町長は、昨日の同僚議員の答弁にも、財政再建を図るために国民の皆さんに多くの負担を求めてきた、これからは町内でしっかり進めていきたいと言うようなことも言われております。町民の皆さんが財政が大変だという中で、やはり自ら危機感を持って町民の見えるところにそういう改革をしなかったら納得できないんではないかなと思います。  行政は最大のサービス産業と言われていますし、公務員は公僕、あるいは奉仕者という精神が必要だと言われながら、昨今では少し薄れているようではないかなという思いをいたしますし、皆さんではそうでないと言われるかもわかりませんが、町民の皆さんから見れば、そのような感じがいたすところではなかろうかなと思います。まず原点に返って、町民の皆さんの信頼を得る意識改革も必要ではなかろうかなということを思うわけでございますが、その辺、町長はいかがお考えなのか、その点もお伺いしておきます。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) まず、県民広場事業につきましては、あれは、県のほうからハード、整備費用を1,000万、それからソフト、運営の関係で300万というふうな、いわゆるスポーツ21と似たような形のものです。現在取り組んでいるのはハードの整備をやっておりますが、これからの運営の上では300万もそれぞれにあるという中で、どちらにしましても、その整備をしたものを有効に活用しながら、より一層地域のいろいろな交流や活動を活発にしてもらう。まずはソフトの費用を使うにして、どうしても難しいというふうな場合には、今後の対応としては、町としてもいろいろな支援というのは、考えていくことが必要だというふうに思います。ただ、今までの、例えば一定のこれだけを支援をすると、ずっとそれは町持ちですよと、こういう形というのは、やはり町民自らのいろんな活動にはふさわしくないというふうに思います。先ほど例に出されましたように、苗を植えて根がつくまでの間というのは、水やりをしなきゃならんけども、ある程度水やりをして根がつけば、あとはもうその植物が自ら大きくなっていく。そうした形のやっぱり町民の皆さんと行政との組み合わせというのを、これから定着をしていくことが必要ではないかな、またご理解がいただけるんではないかなというふうに思っているところであります。  それから、いろいろな先進町の事例というのは、我々もいろいろな形では参考にはしておりますが、まだまだ十分ではありません。それぞれの担当の職員段階まで、自分の担当する分野について先進事例がどういうものがあるか、単にそれも2年前の先進事例ではなくて、日々新しいことを全国各自治体では考えておりますから、そういうものを参考にしながら、香美町にそれが合っているようなものについては、それを加工して考えると、そうした努力は職員にも十分植えつけていきたいなと思っております。昨年から、そういう観点も含めて職員提案、特に若い職員にグループで考えてもらうというふうなことをしておりまして、いろんな提案を出してくれております。中には大変実現が不可能だというふうなものもありますけれども、やっぱりそういうところも含めてどんどん出してもらう中から、前向きにそれを1つずつ検討していく。そうした中で、新しい町民に本当に役に立つ施策というものをつくり上げていくことが必要だというふうに思っておりまして、そういう対応はより強化をしていく必要があるというふうに思います。  最後の、職員自身の意識の問題につきましては、やはりこうした問題は、絶えず自らを叱咤激励をしないことには、つい甘えてしまうという傾向があります。お話のように、合併直後において職員自身も身を律してやっておりますし、現在もやってくれてはおりますけれども、やはり住民の皆さんとのいろいろな触れ合いの中で、それがじかに感じられないようなこともなきにしもあらずというふうに思います。したがって、私も毎月、月初めの職員集会には、くどいようにそういう基本的なことについてのことは言っておるんですが、それが着実にそれぞれ職員1人1人の行動にあらわれてくるような方法については、より一層幹部職員を中心に徹底をしてまいりたいというふうに考えているところであります。  いずれにしましても、第1段階の財政再建の大きなめどを、町民の皆さんのご理解のもとにでき上がりつつある。これを、今度は苦しい中でも実行していくという、さらなる状況にありますから、職員もそのことを十分自覚し、町民の皆さんに絶えずそうした認識のもとに接触をしていくということが、より必要な時期だというふうに思います。十分に意を体して取り組んでまいりたいというふうに考えます。 ◎議長(森 利秋) 長瀬幸夫君。 ◎長瀬幸夫(13番) 大変な、私は当初申し上げましたように、変革のときに来ておるんではなかろうかなと思います。そういう中で、昨日も財政健全化については、25年で24.4、あるいは健全化水準では28年17.7ということでございますが、28年まで待たなかったら健全化にならない。その中で何もできないんかというようなことにならないように、まず21年度の予算に、しっかりとそういう町民が安心できる予算づけが見えるような形で、町民が、ああ厳しい中でもこういう方向性があるんだなというようなものにぜひしていただきたい、それを期待しながら、私の一般質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 ◎議長(森 利秋) 以上で、長瀬幸夫君の一般質問を終わります。  引き続き一般質問を行います。  川端政明君。なお、川端政明君の一般質問は着席のまま行います。 ◎川端政明(19番) 議長のご配慮で、座ってもいいということで、こういう形で失礼します。どうぞよろしくお願いします。  じゃ、通告によって、川端ですけど一般質問をします。午後の1番目かぐらいかなと思ったけど、えらいハイテンポで。  とりあえず1問目ですけども、苦しい町財政のしわ寄せが、お年寄りが子供たちが大事にされない町政になっていくようで、いろいろ見ていると残念なんです。そのことは、いろんなところに出ているんですけれども、保育所や診療所の運営を見ても言えると思います。  といいますのは、去る11月18日の文教民生常任委員会で、昨日も吉田議員が触れておられました保育所等あり方検討委員会、これの検討内容の中間報告を健康福祉部長より詳しくご説明を受けました。このときの資料は、同僚議員の皆さんに配付されているのかなとも思うんですけども、配付されておれば、内容もかなり知っておられると思いますけども、この委員会での検討の視点というのが2つ示されておりました。  それは、少子化等の社会情勢の変化や厳しい財政状況を踏まえる中で、1つ、今後の保育所、幼稚園の適正な配置及び効率で効果的な運営のあり方、2つ、今後における保護者の費用負担のあり方というふうに示されておりました。私は、簡単に言うと、1つ目は統廃合など、いろんな方法で検討されて整理ができないかな、2つ目は保育料の値上げができないかな、その辺を検討してほしいというふうに読みました。  部長がおっしゃるには、保育料を上げるかどうかは、町としてはもう全くの白紙の状態だと言われるんですけれども、この検討の視点の2を提示されていることや、それに対する提出された資料とか、さらに委員会で保育料を上げることがまとまれば、小代のほうはちょっと別の話なんですけど、除いて、まとまれば、来年度からもう実施したいというように言われているわけです。そういうことから見ても、値上げの意図が私は見え見えじゃないかなと思いました。  また、その席で、来年度の村岡区内の現在3つの診療所の診療体制の見直しを、村岡病院より今言われているんだということで、それについても説明を受けました。簡単に言うと今、3つの診療所が週1、診療が午前中ですか、それぞれ行われているわけですけれども、来年、兎塚はそのままとしても、川会と原については、毎週あるのを隔週に交互に診療できるようにしたいと、そういうようなことを言われているんだと。だから、川会の診療日が今週だったら、原はその週は休みで、次の週は原の診療日にして川会は休みにするというようなことをしたいけど、どうだろうというふうに言われているんだということでした。これは、村岡病院のお医者さんが減ったということで、村岡病院の診療体制を維持するためには、こうせざるを得ないということが大きな理由だそうですけれども、それで部長がおっしゃるには、片一方の診療所が休診の日には、休診になるほうの診療所に通っておられる患者さんを車でもう一方のほうに運んでいこうかなというふうに考えていると。そうすると直接患者さんには迷惑はかけることはならないだろうかなというようなこともおっしゃっていました。  だけど、それがうまくいくかどうかわからないですけど、サービスが減るわけですね、今、その見直しどおりに来年動くとすると。ちょっと聞きますと、村岡にある福祉タクシーは、来年の4月からもう廃業されるようなこともお聞きしたんです。それで、車で運ぶといっても、どういうふうに運ばれるんかなと、これも心配します、仮にそうなったとしても。それで、佐津診療所もお医者さんがやめられてから、こんな表現、どうかとも思うんですけど、間に合わせみたいに小代の診療所のお医者さんに週1回出てきていただいていたと。だけど、小代の診療所のお医者さんの負担も大変だということでしょうけども、現在はそれもないと。だから、診療所の住民に対するサービスがどんどん減ってきているのが現状ですね。  それで、診療所に行かれる方というのは、どちらかというと、ほとんどお年寄りじゃないかなと思うんです。足がある若い人、あるいは子供さんが何か病気といったら、もうそれこそ飛んで八鹿病院へ行くとか、香住、豊岡病院や村岡病院とか、ほかに走られると思うわけですけれども、だから足のないお年寄りが多いんじゃないかなと思っております。もし村岡の診療所が今見直しを言われているようなことにでもなれば、お医者さんに対する村岡病院に払う派遣費用というのを減らせて、財政的にはお金が要らないでいいことになるかなという考えもあるかしれませんけど、これは、やっぱりお年寄りの命を削るようなことにもなりかねない。小さく少しずつ削っているような話になるんじゃないかなと心配するわけです。私は、どんな社会でも、そこで社会における無理のしわ寄せが弱い社会の構成員、これは家庭でもどんな小さなところでもですけども、そのしわ寄せがそちらに向くというのは間違いだと思っております、つい向きやすいわけですけども。  子供は、社会のそれこそ少子化問題とか、若者の定住の問題が昨日からも何回か触れられておりますけども、それこそ本当に子供は社会の宝で、これから香美町をしょって立つ、日本をしょって立つ子供たちです。また、そういう香美をつくってきたお年寄りというのも大事にしなくちゃならないと思います。そういう人を大事にする社会でこそ、子供も大きな宝が磨かれて育っていくんじゃないかなと思っているわけです。だけど、直接、子供やお年寄りは文句を言いませんし、特にお年寄りは辛抱もしておられます。それをいいことに、あんまり粗末な扱いはだめだなと思っているわけです。  また、子供直接でなくても、子供を育てる子育て世代の若いお父さんお母さんというのは、いわゆるいろんな出費が大変かさむ世代でもあります。ぜひ大事に、具体的に保育料をどうせいとかいうことを言っているわけじゃないんですけど、ぜひ大事にする町政になってほしいなと思っているわけです。後期高齢者医療制度がいろいろ問題になって、お年寄りが各地でいろんな抵抗をされたり、いろいろなことをおっしゃっていますけども、まさに今まで辛抱していた堪忍袋の緒が切れたんじゃないかなと、つい思っているわけです。  ぜひ町長に、町政に福祉の心をということを、声を大にして町長に言いたいんです。具体的に、これはどうこうということをお聞きしようかどうか迷ったんですけども、どうも個別に触れるよりも、そういうお金が今ないという、ない袖は振れないの一言かどうか、今も長瀬議員がおっしゃっていた、健全化するまでは先の見えるいい話はないんかと、辛抱せなあかんのかというようなことも、ちょっと言っておられましたけど、ぜひ町政に福祉の心を向けてほしいなと思っております。  ちょっと抽象的な、個別政策みたいなことを聞いているわけじゃないんですけど、こういうことについて町長、どういうふうにお考えかなというのを、改めて聞きたくなっちゃいました。それをよろしくお願いします。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 川端議員の、社会的な弱者といいますか、子供やお年寄りの皆さんに対する対応についての基本的な考え方についてのお尋ねにお答えしたいと思います。  川端議員も言われますように、私も、福祉といいますか、少子・高齢化の中で、そうした対象者の皆さんに対する施策というのは、できるだけその内容を充実したものにしていきたいという基本的考え方を持っております。一方で、大変財政が厳しいという中で、それを財政の再建とこうした対策とを、どの辺で兼ね合いを図っていくことが必要か、その辺の対応について苦慮しているところであります。  したがいまして、今回の問題も、まず1番目の保育所・幼稚園の問題につきましては、少子化がどんどん進んでいくという中で、少ない子供をたくましく健全に育てていく、その上での幼児期の教育と保育というものをどう位置づけるべきか、その中で、今回のこの香美町内の状況というのを、このままでいいんか、見直す必要があるのかどうかということについて検討していただこうというのが、検討をお願いをした大きな理由であります。今まで検討の過程では、統合ということが表に出ておりますけれども、行革的な発想で統合ということではなくて、少ない人数のところについては、少ない人数単位で保育・教育を行うことが効果的かどうかというふうな観点から、もう少しまとめてもいいんではないかというふうな形での統合というご意見だというふうに理解をしております。  もちろん、その効果を高めるために、より費用がたくさん要るだとかというふうなことになると、これは費用は何ぼ要っても構わんなんていうことにはなりませんけども、いわゆる費用低減のため、行革のためにということではない観点からのご議論をいただいているというふうに聞いておりまして、そういうことですから、最終的には対象となる地域の保護者の皆さん、地域の皆さんの子供に対する思いというのを十分尊重して対応しなきゃなりませんので、昨日も吉田議員にお答えしましたように、単に今、町全体で選出をし検討いただいている委員さんの答え、それは尊重しなきゃなりませんけれども、それをもとにして具体的に小代地域なら小代地域の皆さんのご検討をしていただこうと、その上で結論づけようというふうな取り組みをしているところであります。  保育料の問題も同じことでして、もちろん町の財政負担と保護者負担とのバランスというのを、どうしたらいいかというふうな基本的部分もあります。しかしもう一方では、同じような形で、少し形態が違うために、保育を受ける人たちの負担というのが、かなり違っているという現状を、このままでいいんかどうかということを白紙でご検討いただこうと、そういう観点からお願いをしているものであります。これも、いやいや、もっと全体を安くせいというふうな形は、財政の状況から言って難しい問題がありますけれども、今の状況の中でのバランスとしてどうかというふうな観点から、まずは検討いただこうというふうにしていることでして、それらの意見を十分尊重をしながら、さらに最終的にいただく意見を町としても十分町政全体の中で吟味をしながら、最終的な判断はしていかなければならんというふうに考えているところでして、決して行革といいますか、財政再建優先と、ほかの部分はそういう部分も正直ありました。昨日もお答えしましたように、昨年の町政懇談会では、当時はまだ財政再建というのが私の頭の中にも非常にありましたので、いろいろな検討項目の一つに、この保育料の問題も挙げて町民の皆さんにご説明したという経過があります。しかし、この保育料の問題以外は実行に移させていただきましたけれども、保育料の問題は、やはり少子化対策の中で行革という観点だけで考えるべきものではないであろうというふうな、自分なりの検討の中で、もう一度十分にご意見を聞いて対応したいということから取り組んでいるところであります。ご理解をいただきたいと思います。  診療所の問題も、高齢者の皆さんの医療の確保という点については何とかしたいということですから、これも医師との関係で、やむを得ずこういう方法を地元の皆さんに今提案をしているところです。村岡病院が病院自身の医療確保という観点から、今まで週に3回診療所に来ていただいていたのを2日にしたいという強い要請がありました。したがって、住民の皆さんに極力影響のない方法として、どういう方法があるか。実は、川会と原につきましては、1回に6、7人ぐらいの患者の方がおられる。それから、大半が投薬で来られる方が多いというふうな状況にあります。これを今、議員も言われますように、今週は川会、来週は原というふうな格好で交代でする。そして川会で行うときには、原の診療所から川会の診療所までは町の車でお送りをしようと。今、佐津がやっているのと同じことをやる。そのことによって、町民の皆さんには事実上、それぞれの今までどおりの診療所に行き帰りするだけだということで、負担がかからないような方法でやらせていただてどうかなということで、地元の区長さんをはじめ、住民の皆さんにもご相談をしているというふうな状況であります。あくまで一方的でなくて、そういう状況の中で、できるだけご意見を聞いて対応したいというふうに考えているところです。  それから、村岡の福祉タクシーの廃止のことがありました。実は、これは最近に出てきた問題ですが、別途福祉タクシーで、特に兎塚の診療所の場合には、福祉タクシーで村岡病院に通う方も福祉タクシーで通うという格好の制度を、村岡町時代からとっておるんですが、タクシー業者の方がやめたいというお話が出ておりまして、これは、それにかわる何かの方法を考えなきゃならんということで今検討をしているところです。願わくば、代わりのそういう業者の方があると一番いいんですが、それがない場合には、社協だとか、いろいろな方法で今までと変わりないような運送方法を、来年の4月までに考えて実行に移さなきゃならんという課題がありまして、今検討をしているところであります。  佐津の診療所も、大変ご迷惑をかけております。佐津診療所も今、週2回、香住まで1日に2往復バスでするというふうな格好にしておりまして、1日平均6人か7人ぐらいご利用いただいているというふうな状況です。医師の確保については、関係機関に登録して、何人か引き合いというかお話はあるんですが、最終的にまとまらないというふうな状況で、引き続き医師の確保について努力をしたいなというふうに思っております。それが実現するまでの間は、単に今とっております方法を今年度中の暫定措置と言わずに、引き続き町が車を出して対応するというふうな形を、何としてもとりたいというふうに考えているところであります。  交通体制のお話は事前にはいただいておりますが、ご質問には少しなかったですが、これも町民バスについて、一応のダイヤを10月にスタートしました。しかし、やっぱり十分に対応できていない部分もありますし、一部については高齢者の皆さんのために、その集落まで入ってほしいというふうなご要望もありましたので、それらを踏まえて、この12月に早々とダイヤ改正を行ったということです。しかし、町営のバスですから、臨機応変に、それらについては必要なことは変えていくという姿勢でやっていきたいなというふうに思っております。香住病院にも、冬になると、今あのわずかの距離ですが、やっぱりバス停まで出られるというのは大変なことでして、これも町営バスですから、入ることは可能です。ただ、車両が大きいバスの場合には入れませんから、小さいバスを使うときには入るようにということで、既に関係機関に申請をしておりますが、3カ月ぐらい手続がかかるものですから、すぐには実現しませんけれども、それらの対応もしたいと考えておりまして、これからもいろんなご意見を聞きながら、できることは積極的に取り組んでいく、そうした取り組みをしてまいりたいというふうに考えているところであります。  以上です。 ◎議長(森 利秋) 川端政明君。 ◎川端政明(19番) 議長、ちょっとお聞きします。いいですか。ちょうど今12時で、私がここで1問目をやめたら休憩に入れます。 ◎議長(森 利秋) はい。 ◎川端政明(19番) 今、町長からいろいろご答弁いただきましたけれども、財政が大変なんだと。政策でお年寄り、子供を大事にするというのを思っているんだけれども、その兼ね合いでいろいろ苦慮するんだと、本当に思っていらっしゃったジレンマもわからないわけではないんですけども、何か過疎化の話もありましたけども、いろんな面で。中間報告では、具体的な、例えば保育所のことです。小代のへき地保育所は、もう統合も考えなあかんようなことは、ちょうど出ております。きっちりとまた今度の会合で結論が整理されるんだろうと思うんですけど、これは小代の皆さんの意見も、これからも1年間かけてゆっくり聞いてまとめるというようなことをおっしゃっていたから、これから声を聞かれるんでしょうけど、数が少なくなっているところに子供がいるというのは、本当に貴重といったら変な言い方ですけど、本当に大事な子たちで、だからといって、小代の保護者の方はどう言われるや知りませんけど、まとめちゃったら、また遠くになって、そこで若い人が住まないというような悪循環に陥るような気がしてしようがないんですよね。だから、人が減ってきて困るんだ、消防のあれも出ていましたけど、なかなか人が集まらないから団員も確保できないんだと、わからないわけじゃないけど、ほな、それで安全を守れるかとかいう、どこにポイントを置いてやるかというのが非常に大事なことじゃないかなと思います。  交通の問題は、今度のダイヤを、ちょっと細かくよう検討しなかったもんで、触れませんでしたけど、細かい配慮で運行してもらっているという説明で、ちょっと安心しましたけど。  診療所は大変だといいながら、実際、お医者さん大変だと思いますけれども、何とか現在の体制で診療所、しかも訪問診療までしながら頑張っていただいているようですので、いい話が進むように、ぜひ対応していただきたいなと思います。何ぼ5人や6人や7人でも、なるべく今の体制を減らさないように、だって、これをつくってきた歴史と長い間の取り組みがあったと思うんですよね。だから、もうお医者さんが非常に激務だということもよく聞きますけども、そうでしょうけど、今何とかやっていただいているんだから、ぜひ見直しを、もう1回それこそ見直してもらえるような交渉といいますか、町とお話を進めていただければいいなと思います。こんなことを言うと執行部の方に失礼ですけど、割方、診療所のほうはごてごてしていることが、香美の場合多いから、香住病院のお医者さんでも、いろいろ聞くと、何か対応というのか、当たりというのがまずいんかなと、つい思っちゃうわけですよね。だから、ぜひ今度の、うまいこと、うまいことがどういうことか、私は相手の方も知りませんので、よう言いませんけど、こっちのお金の問題で減らしているわけじゃないわけですから、ぜひ何とかいい話になるようにお願いしたいと思います。万が一でも、もしこうなって、お医者さんに払う派遣費用が減っていいななんて、決して思わないで当たってほしいなと思っております。  その辺のこと、簡単に答弁いただいて、私は1問目を終わります。すみません。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) いろいろな課題はありますけれども、今ご指摘のように、住民の皆さんにも、保育所の問題にしろ、診療所の問題にしろ、十分話し合いをさせていただいて、今よりも実質的に不便になるというふうなことのないように、十分話し合いをさせていただく、話を聞かせていただく。その中から方向づけをしてまいりたいというふうに考えております。 ◎議長(森 利秋) よろしいですね、川端議員。 ◎川端政明(19番) 1問目は終わります。2問目は午後から。 ◎議長(森 利秋) じゃ、質問の途中ですが、ここで暫時休憩をいたします。  再開は午後1時5分といたします。                              午後12時05分 休憩                              午後 1時05分 再開 ◎議長(森 利秋) 会議を再開いたします。  引き続き一般質問を行いますが、寺川秀志君より遅刻の届け出がありましたので、許可いたしております。  それでは、午前中に引き続き川端政明君の一般質問を行います。  川端政明君。 ◎川端政明(19番) では、通告しております2つ目のことについて質問いたします。  公立豊岡病院の保険外料金の改正についてお尋ねします。  豊岡病院組合議会の9月定例会において、公立豊岡病院組合使用料及び手数料条例が改正されて、この12月1日からもう施行されております。改正内容は、大きく3つあるんですが、そのうちの構成市以外、ちょうどうちの香美町みたいなところの患者の料金加算の見直しということにかかわる分について質問します。  改正前は室料差額のみ2割加算でありましたが、今回のこの改正で、新たに時間外診察料だとか、非紹介者初診加算料、さらに分娩料も加算の対象になるようになりました。分娩料は、昨日も話がありましたけど、時間内は定額1万2,000円で、ほかのものはすべて3割加算と、改正によってなりました。  これはご存知でしょうけど、ちなみにちょっと具体的に額だけ申しますと、分娩料が時間内であれば6万円ですが、これが構成市外では1万2,000円プラスの7万2,000円だと。時間外診察料は3,150円、これも上がって3,150円なんですけど、これが4,095円だと。それで、非紹介者初診加算料が2,100円だと、これも上がって2,100円になったんですけど、それが今度3割増しですから2,730円ですか。室料差額、豊岡病院の個室の場合ですと5,750円が7,450円というようになって、この改正によって、利用する香美町住民の負担増は当然避けれないわけです。でも、命と健康を守るため、町内の医療機関で対応できない場合は、利用せなしようがないわけです。このうちの分娩料については、昨日寺川議員と町長とのいろんな質疑答弁の中で明らかになってわかりました。つまり、すべての分娩に香美町としては介助利用扶助費として1万2,000円扶助すると。今回の補正で、とりあえず19件で22万8,000円をあげて出しておられるということですね。  それに、じゃ、他の3つの料金についてはどうなのかということを尋ねたいわけです。私は2006年の6月定例議会で、香住病院の救急対応がどんどん縮減される中で、救急で他市の病院、具体的には豊岡病院が多いわけですけど、病院を利用して入院する患者へ、ベッド代の一部を助成できませんかというような質問をしました。そのとき町長は、いろいろ理由を述べられて、辛抱してほしいんだとの答弁でした。それから2年少し経過するんですけども、香住病院は当然医師が確保できずに、24時間救急体制なんていうのはとれていませんし、香住病院は、但馬の中ではそういう役割を持つ病院では、今の状況ではないということになっていますよね。そこで、今回は加算額も多くなりましたし、3割と。それから、対象も前は病院の室料の差額だけだったんが、ほかにも加算になるようになると。豊岡病院組合がこういうふうに構成市町外にかけるのは、よくわかるんですけれども、香美町の住民としては、この辺について分娩料以外についても、何らかの対応があっていいんじゃないかなと。特に豊岡病院を利用するのは、香美町内でも香住区の住民の方が一番多いと思うわけです。だから、何らかの対応があってもいいじゃないかなと考えるんだけど、またこれもお金の話になるので言いにくいんですけど、今回、分娩料はよくわかったので、ほかについてはどういうふうにお考えなんかなということを。だから、分娩料についてはもうお答えいただかなくて結構ですけど、どういうふうにお考えかお答えいただきたいと。  以上です。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 川端議員の、豊岡病院の今度の料金制度の改正に伴う香美町としての対応についてのご質問であります。  分娩料の話は、もういいということで、ちょっと整理をします、簡単に。すべて1万2,000円を出すんじゃありません。実は、先ほども川端議員が言われましたように、分娩料そのものは、例えば時間内であれば6万円、深夜でも9万5,000円、しかし、それでけではなくて、入院日数で、入院費用も含めて20万、30万というお金が要るというところに着目をして、国といいますか保険者から今、35万円の手当、これは実際に要ったか要らないか関係なしに35万円出るという格好になっております。さらに詳しく言いますと、来年1月からは38万円になる。ただ、3万円は、これは本人が有利になるんじゃなくて、お産の関係のいろいろな訴訟問題の関係から、病院として保険に入るための保険料に当たるものも別に出そうということですから、実質は35万と考えてもらったらいいと。今までのデータを見ますと、35%ぐらいの人は35万の範囲内で済んでいる。それを超す人は65%ぐらいあると。したがって、今度1万2,000円加算になっても、35万の中で支払いが済んだ人については、えらい細かな話ですが、町はお出ししません。実際に増えた分、35万を超した分については、実際の負担料ですから、それを出しましょうという制度にしたということです。ですから、例えば30万円しか要らなかったと、お支払いが。ところが、町が1万2,000円上乗せしますということではないということだけ、ご理解いただいきたいと思います。  実際に余分に要ったら、それは出しましょう。少しぎりぎりの支援をしているということです。そういう観点で、あとの3つについても、当初の段階については検討いたしました。
     まず、時間外診察料というのは、これは緊急な受診をする場合には対象にしないと。要は、緊急を要しないけども、晩になってちょっと腹が痛いから、極端に言うと昼間よりも早く診てもらえるから行こうかというふうなことを排除しようというのが病院の側のあれですから、組合員も含めて規制をしている、割り増しをしている。そのうち、組合員外はさらに3割増しをするというものですから、これは香美町としても、町民の皆さんに、やっぱりそういうことはしてもらいたくないということからいって、それで負担増になったから町として補てんをするということは、少し今考えることではないではないかという考え方をとったということです。  それから、2番目の非紹介者初診加算料というのは、緊急やむを得ない事情がある場合を除くことについて、とりあえずどこかの病院か診療所の紹介状を持ってきなさいよということです。本来はそうあるべきですが、なおかつ香住区の住民の皆さんは、香住病院という町立病院で診てもらうべきが筋ですが、やむを得ず診療科が縮小しているということから、香住病院に診療科がない部分については、香住病院に1回来ずに直接豊岡病院に行かなければならんのではないかと。そうすると、これはちょっと問題だということで、豊岡病院に、昨日もご説明しましたように、慢性期医療は香住病院で診るけども、急性期医療については豊岡病院が拠点病院で診るということになっているので、急性期医療の部分にまで、香住病院の紹介状がない、香住のほかの医療機関の紹介状がないからといって割り増しをとってもらっては困るということで、それは受け入れてもらった。では、急性期医療とは何やということについて判断が難しいので、その日のうちに入院を必要とするようなものというのは、これは急性期の医療だと。そういうものには、紹介状がなくても割り増しは取りませんというところまでの約束を取りつけているということであります。ですから、それ以外については、いわゆる慢性期の部分については、町内病院ないしは医療機関がありますので、そこで紹介状を、まずそこに行っていただいて豊岡病院に行っていただくことができるんではないか。これも、先ほど言いましたように、ぎりぎりの補てんをするという観点から、そこまで、とりあえず現在の段階では町としては補助をするということは少し差し控えさせていただきたいという考え方をとったということです。  同じように、特別室の使用料についても、今までから2割余分の負担をいただいておりました。今度3割になるということで、金額が上がります。ただ、病状によって特別室にしか入らなければならんという病状もあると思いますけども、一般的には一般病棟といいますか、多人数の病棟に入ることが可能ですので、これも香住区の人すべてが豊岡病院に行ったら負担増になるわけではないんで、とりあえず今の段階では少し見合わさせていただこうとしたところであります。  しかし今後、この運用といいますか、運営の推移を見て、多くの人たちが豊岡病院の割り増し料金による影響が出てくるようであれば、状況の推移を見ながら、やはり町として、町立病院を整備していないことによるいろいろな問題点ですので、必要な対応は考えていかなきゃならんというふうに思っておりまして、これがもうすべてでどうこうでなくて、とりあえず今、少子化対策という観点から、分娩料の部分だけはすぐにさせていただこうと、あとについては状況の推移を見たいというのが、今度判断をした状況であります。ご理解いただきたいと思います。 ◎議長(森 利秋) 川端政明君。 ◎川端政明(19番) お答えいただいたわけですけど、分娩料は少子化対策でと、特にそういう意味でも、とりあえずすぐに処置をされることになった。あとは様子を見ると、実態を見てから、また考えるという。だけど、当面はとりあえずはもう、まあ言えばご辛抱くださいということですかね。  でも、ちょっと、例えば時間外の新料金が今度導入されたわけですけど、これは確かにコンビニ診療というんですか、何かいろんな名前がついて、報道なんか見るとつけていますけど、それを抑制するためにしたというのはわかるんだけど、香住の人が行くのは、そんな抑制する、せん、関係なく、どうでも行かんなんときは、救急車でも飛んで豊岡に行かされるわけですから、その導入された意図と、香住の香美町の人が豊岡病院に時間外で入るために3割料金が高くなるというのとは、ちょっと違うんじゃないかなと思うんですけども。非紹介の人は全部2,100円、今度は構成市町も、出ないとこも2,100円になって、構成市外の香美町の場合は3割増しになる。これも、うちが豊岡病院の組合員でないから、つまり組合員に分担金を払ったりしていないから、それはいただきますよ、そうせな豊岡病院は困りますよということだから、3割になるわけですから、もし、香住病院がそれだけの金も、香住病院には香美町がお金を出して、村岡病院にも出して、八鹿病院にも出している。そして、出しているところが、それなりの対応がちゃんとできる診療体制ができていれば、出したなりの体制ができておれば要らないわけですけど、できていないために3割負担せなあかんことになっているわけですから、やっぱりちょっと町長おっしゃるので、これはまた様子見るわというのと違って、できる対応は、もうお金がないから辛抱せいやというのはわかるけど、できるだけすべきじゃないかなと私は思うんですけど、私の考えは間違いかなと思います。ちょっと町長。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) いや、決して間違いではなくて、そういう対応は必要だと思います。それで少し状況を見て、少しというのは1年も2年もじゃなくて、半年ぐらいの状況を見て対応は考えたいというふうに思います。先ほど議員の言われますような、もう一度繰り返しますが、時間外で香住の人が行かれるというのは、これは通常、ちょっと例を出しましたけれども、昼間より晩のほうが早く診てもらえるだろうということで行くような人は、香住からの人はないと思います。本当に急病で行かれると。それは、対象になっていないんです。緊急を要する、いわゆる救急のようなもの、ないしは緊急を要するものは、割り増しの対象になっておりません。したがって、本来、昼間来られればいいような病状を、ないしは翌日でもいいような病状を晩に来られるというのを、できるだけ防ごうという政策的な部分がありますから、したがって、組合員も割り増しになっている。豊岡市民も割り増しになっているという状況のことですから、これを行かれたら割り増し分、町が出しますよというのは、そうしたことをやられてもいいですよということを促進するような形になりますので、少しまずいなというふうに思っています。ただ、運用の上で、本当に救急で行かれたのにまで、豊岡病院が割り増し料金を取ったとかどうかというふうなことが起こりますと、これは豊岡病院との協議、ないしは、どうしてもそれがはっきりしない場合には、町として補てんをしてあげるというようなことはしなきゃなりませんので、少し様子を見たいなというふうに思っているところです。  それから、初診をこちらの紹介状なしというのにつきましても、一般的に特殊な診療科の部分は別にして、一般的には香住病院で、慢性的なことについては診れるという最小限度の体制をとっておる。それを、香住病院はもうええわと豊岡病院に行かれますと、今度は香住病院を我々が開設している意味がなくなりますので、それを促進、助長するようなことというのも、町としていかがなものかと。したがって、そういう観点からも少し様子を見たい。本当に実害があるとするなら、これはその部分について対応はしなきゃならんというふうな判断をしているところです。  特別室についても、現在もといいますか、従来2割増しも全く補てんをせずに住民の皆さんの負担でお願いをしたおったのが3割になったと。1割増えたからという問題がありますが、特別室が自己の都合でされる場合には、それを町が補てんをするというのも、いかがなものかと。どうしても病状で特別室に入らなきゃならんというふうなことが、どの程度あるかについては、やっぱり少し様子を見て判断をさせてもらわなきゃならんのかなと。  川端議員の言われますことが、僕は趣旨としては正しいと思いますが、町として、そうした公平性といいますか、いろんな面でのことを考えると、少し様子を見た上で判断すべきことではないかと。しかし、分娩料だけはそんな、待ったなしの対応をしなきゃならんことですので、取り扱いをしたということであります。決して、ですから、金がないからどうこうということでなくて、そうした若干政策的なことも含めて、香住病院の運営も含めて、我々なりに総合的判断をしたということについては、ご理解をいただきたいというように思います。 ◎議長(森 利秋) 川端政明君。 ◎川端政明(19番) なるほど。非常に難しいんですけど、確かに時間外の場合は、こういう場合以外は負担は多少なるということも例示されて示されているんですけど、これは香住から豊岡に行くのに、時間外で、あんまり本当の救急以外は飛んで行かないかもわかりませんけど、どちらにしても香住の、これは難しい問題があるから、一概に簡単に言えないですけど、香住の病院がそれなりの救急体制や診療要望に応えきれない状況があることから、こういうことを私は聞いているわけですけど、難しいんですけど、1日以降、一定の期間で、また様子を見ていただいて、一定のデータが出た段階で、またご判断いただいて、この言い方もいいのかどうかわからないですけど、例えば村岡のほうの人は、八鹿病院に近いから行かれると思うんですですね。そしたら、八鹿病院に行くと、豊岡病院と同じ役割を果たす病院として機能していますから、これは構成市内で、八鹿病院はそういう差額もつけていないようですけど、特に負担が大きくなるというわけじゃないけど、同じ町内でも、よく利用する香住の住民が豊岡に行く場合には、いろんなケースがあるんだけど、どちらにしても負担が高くなるというのは、やっぱり公平的な観点からいっても、いいのかなということも、ちらっと思うわけです。だから、ぜひ、12月1日から、これが施行されているので、どれぐらいのデータが出てくるのかわからないですけど、ご検討いただいて、判断して、これは、どういう名目にせよ、こういうことが必要だなということがあれば、またご検討、ご決定いただきたいなということを求めておきます。  じゃ、終わります。 ◎議長(森 利秋) 以上で、川端政明君の一般質問を終わります。  引き続き、一般質問を行います。  西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) 失礼いたします。西村でございます。それでは、通告に従い質問をいたしたいというふうに思います。  私は、今回は質問は2項目ということで、1つは、旧町時代に整備された施設についてお伺いしたいというふうに思っております。  その1つ目でございますけれども、昨年から本年にかけまして60歳の団塊の世代が、昭和22、23年生まれなんですけれども、皆さん、会社をやめて定年退職されております。私もその同年代でありまして、私の同期がふるさと村岡、小代区を案内してほしいというようなことが、たびたび出てきておりまして、それだったら案内してあげるがなということで、今年も何回も施設を散策をいたしました。最初のときは、そのようなことは全く思っておりませんでしたが、二度三度行ってみても人の気配がほとんどありません。交流人と出会える場所は、但馬高原植物園だったり、ファームガーデンだったり、今売り出しの猿尾滝といっても過言ではないというふうに思いました。私も前もって、このような状態ではないかなというふうには思っておったんでございますけれども、特にそんなことを強く感じて、今日一般質問させていただくというのが私の今の思いでございます。  せっかく多額の金額を投入した施設が、今有効に活用されていないように感じております。香美町では、昨日からも財政健全化という話が出ておりますし、財政健全化を目指している現状の中では、新しい事業を望むことは到底できない状況だと思っておりますが、しかし、このようなときこそ、既存の施設をもう一度見直して、角度を変えてでも取り組みをしてはと思いますので、次の施設についてお伺いをさせていただきたいというふうに思っております。  ここの施設、御殿山公園と、それから瀞川渓谷憩いの森と、それから八幡山公園、それから小代区の古代体験の森、それから吉滝ということで、順次質問をさせていただきたいというふうに思います。  まず、御殿山公園ですが、この施設は山名氏の陣屋跡と村岡藩資料館を整備され、春には満開の桜で町民が花見をし、夜桜を楽しんでおりましたし、私たちが小さいころには、5月ごろには運動会もされて、にぎやかなことのように思っておりました。私は議会に出させてもらったのは今回初めてですので、その計画のいきさつも、そういうことが全くわかりませんが、今日は、その多額の金額を費やしながら、今、先ほど言いました交流人も少ないような状況の中で、次に掲げさせていただいております費用がどのぐらいかかって、効果はどのように思われておるのか。それを反省することがあったならば、どのようなことなのか。また、新たな策を講じる考えはありますかということで質問をさせていただきます。まず御殿山公園につきまして、お願いします。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 西村議員の、旧町時代に整備をしましたいろんな施設についての活用状況や活動策についてのご質問にお答えしたいと思います。  1点目の御殿山公園は、今お話のように昭和60年から平成3年までの期間をかけて、さまざまの整備をしたところでして、約3億4,000万円ほどの費用をかけております。現時点でも1,400万円ほど、まだ未償還の部分があるというふうな状況ですが、整備をして平成3年から平成8年までは御殿山まつりを盛大に行いましたので、年に1万人ぐらいの人たちが、そこでいろいろな楽しみをされた。ところが、その後、桜は500本ほど植えておりますので、まさに桜の森ですから、個別に三々五々行っていただくことや、グラウンドゴルフの利用というふうなことですので、今は年間3,000人ぐらいの皆さんが利用していただいているというふうな状況になっております。村岡藩の資料館もありますので、それも貴重なものですけれども、それほど多くの皆さんが行かれるわけではない。また、管理も十分にはできていないというふうな状況にあります。  1つは、あそこは上がり口の道が狭いもんですから、普通の乗用車は何とかなりますけど、マイクロバスで上がれない。したがって、団体で上に上がることができないというふうなこと、高齢者の皆さんも今、グラウンドゴルフをやっていただいておりますけども、非常に上がるまでに、上がりおりが大変だというふうな問題があって、それがいろんな制約条件になっている部分もあると思います。しかし、500本からの桜と、高台の桜ですから、大変、下から見ても眺めがいいですが、上に上がって桜の時期、桜の合間から村岡のまちを見るというのも非常に風情があるというふうに思います。  したがって、さらなる活用として、1つは春の桜まつりみたいなものを、これは町がというよりも住民の皆さん主体に考えられることかと思いますけれども、そうして、もう少し村岡藩の古きを訪ねることも含めた地域のイベントを行うことも必要ではないかなというふうに思っております。ちょうど、今回のほかの議員もご質問もありました県民交流広場事業で、あそこにあります村岡藩資料館は役場の中におろして、役場地域局の庁舎をそうした活動の拠点にしておりますが、その整備プラス、ソフトの費用も県のほうからの事業でもらえることになっていますから、村岡校区としての事業として、先ほど言いましたような御殿山を使った桜まつりのようなものができないかどうか、町としては地域の皆さんに提案をして、町外の人というよりも町民の皆さんが、やっぱりあそこに集って、古きを訪ねるというふうなことも含めた活動をしていくことが、有効に活用できる方法ではないかなというふうに思っているところであります。今、県民交流広場事業の委員会もできて検討されていますので、そういう提案をしていきたいというふうに考えております。 ◎議長(森 利秋) 西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) 今、町長のほうから桜まつりというようなことも、これからの策として講じていきたいというようなことがあるわけではございますけれども、1つお聞きしたいのは、この間、地域局のほうから、地域局の3階の施設の中に村岡藩の資料というんか、そういうものを移動したいんだというようなことで連絡があったわけでございますけれども、そのことを踏まえて、先ほどの町長の話から踏まえますと、交流人というのは、よそから来るんですね。来た人が土曜日や日曜日については、村岡藩の資料を見ることが、庁舎が閉まっているわけですので、見にくいというような感じを私は持っておりまして、そこら辺の動向が、今までの調査項目の中に、都会からの皆さんが御殿山に上がって、そういう資料館を本当に見とったのか、それともやむを得ずこういうことをされるのかということを、1つお伺いしたいというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 今回地域局の庁舎のほうへおろすのは、管理が上に置いておいても大変だという問題もありますし、町民の皆さんが気楽にそうした資料を見られるというのを、山の上まで上がるんじゃなくて、役場に地域局に来たついでに見てもらうというほうが、より親しみやすいんではないかなというふうなことで、地域局のほうへ移したというふうな状況です。お話の、今までどの程度利用があったかどうか、ちょっと私もつぶさに把握しておりませんので、地域局長から答えさせます。 ◎議長(森 利秋) 村岡地域局長。 ◎村岡地域局長(太田培男) お答えさせていただきます。  現在、村岡藩の利用者がどれぐらいかということでございますけれども、設立した当初は相当数ございましたけれども、年々やはり来館者も少なくなっておりまして、近年では何とか2けたが少し出るぐらいという状況でございます。数十名ということでございます。 ◎議長(森 利秋) 西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) 2けたでしたら、100名までということですので、まあまああんまり交流人は来ていないというような状況で、わかるわけでございます。交流人がなぜ来ないかというところまでやっていくと、また大分時間が経過しますので、次の質問をさせていただきたいと思いますが、瀞川渓谷憩いの森についてでございます。  この施設は、板仕野集落が水車小屋を通じて、毎年4月から11月ごろまで地元の皆さんで観光客がにぎわっていたのですが、うどんなりそば打ちをしながら。突如として休業されております。なぜ、これ休業したのかなというふうに思いますし、また、このまま放置しておくべきなのか、それとも板仕野ということでなしに、公募してでも、そういう人がおるなら、そういう経営をしていただくようなことができないのかを含めて、さっきの3つの質問をさせていただきたいというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 瀞川渓谷の分につきましては、これは平成2年から4年にかけて整備を、約1億1,000万ぐらいで整備をしたものでありまして、現在も1,700万円ほど償還が残っているというふうな状況にあります。  今、議員も言われますように、稲荷神社を中心とした一帯を多くの皆さんに来ていただくことで整備をして、特に水車小屋で米や雑穀なんかをついたり、それからあそこで店を開いて、そのころは多くの人がおられたということですが、平成17年で水車小屋が休業になったということで、その後はまとまった利用がないというふうな状況であります。あの上のほうに休憩棟がありますが、最近における利用が、これも2けたというんか、3けたというんか、年に宿泊が150人ぐらい、休憩が90人ぐらいというふうな状況で、ごくわずか。私も2、3回、あの一番奥の滝のところまで行きましたけれども、非常にいいところですが、ゆっくりと時間をかけて歩かないことには、なかなか短時間でということができないような状況ではないだろうかと。私は歩いてないんですが、途中から兎和野のほうに行く散策道も整備されているということですから、そうしたハイカーといいますか、山の散策のような形で、もう少しPRをしていく必要があるんではないかというふうに思っております。現在、地元の板仕野の皆さんが管理運営をしていただいておりますので、日常における費用負担というのはないんですけれども、しかし、あれだけすばらしいところを、多くの人に来ていただくためのPRをもっとしていかなければならんというふうに思っておりまして、これは兎和野高原と一体してのPRを今以上に強く進めていきたいというふうに思っているところです。 ◎議長(森 利秋) 西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) それでは、3つ目の八幡山公園でございます。  八幡山公園については、兎塚学びの里ということで、樹齢数百年の杉の木立なり、5、6世紀の古墳群なり、世界の彫刻が、石をきちっと並べて、並べたというか、僕ちょっとようわからんですけど、見させていただくと、結構公園風になっておるんですけれども、特にここへ行かせていただきますと、全くといっていいほど、人の気配が見られないというようなことで、このことについて、先ほど言いました費用なり、反省なり、また新たな策を講じる考えがあるのかをお伺いしたいというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 八幡山公園は、平成4年から6年にかけて整備をされました。今お話のように、石舞台や石彫、それから平成4年には国際彫刻シンポジウムを開催をして、内外から10人ぐらいの彫刻家が来られて、すばらしい作品をつくっておられます。神社と一体となって、非常に杉木立の中で、私も八幡山芸術祭のときには必ず行って、すばらしい状況の中だなというふうに思っておりますが、残念ながら、そこでのイベント、行事が芸術祭だけですので、あとは地域の人たちがお宮さんに参られるとか、それから学校のいろいろな行事ぐらいで、人数的にまとまったものがありません。そのために、せっかく4億2,000万ほどの投下でしたものが、少し活用が十分できていないというふうな状況にあります。  ここにつきましては、地元も、午前中の質問にありました県民交流広場事業として兎塚地域を整備をする、拠点はここではなくて、公民館とかそういうところになりますけれども、その活動の一環として、この八幡山公園をフィールドにした活動というのをもっとやっていこうではないかというふうな、地元の皆さん方の声も出ておりますので、そういう中で町として活用できる方法を考えていきたいなというふうに思っております。ちょっと地理的に離れて高いところであること、したがって、子供たちも三々五々行くとすると、少し危険性もあるんではないか、いろんな面で、防犯的なことも含めて。したがって、いろんな行事をして、そこに集まってもらうというふうな仕掛けをしていくことが必要ではないかなというふうに、私自身も素人的に見ても思っておりますし、具体的な活動は、兎塚地域の県民交流広場事業の中で、もう少し有効な活動が図れるような努力をしていただこうというふうに考えているところです。 ◎議長(森 利秋) 西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) この八幡山公園というのは、村岡区の、村岡や射添の方も余り知られてないような気がしております、場所的にも。兎塚地区の方は、八幡山といったらわかるかもわかりませんけども、ほとんどの方が、村岡区の人たちも知られていないんではないかなというふうに私は思っておりますので、香美町の議員の皆さんも、ほとんどこの八幡山公園は聞いたこともないような感じがするんですね。それで、町長は毎回ごとに地産地消という話をされるんですけど、やっぱりPRの考え方の中に、地産地消というものは、農作物を香住に持っていったり、村岡にカニを持って上がるのが地産地消ではない。やっぱり今ある施設を有効に、せめて香美町全体にわかっていただいて、その後、口コミでもしながら、都会の人を呼び、来ていただくというような仕組みを考えていかないと、ここら辺の八幡山公園というのは、ほとんどの方がわかっていないんじゃないかなというふうに思いますが、その点、いかがでございますか。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) こうした施設の整備は、その段階でこれが一番よしとして、その地域の人がつくられた。その後、さらにそれよりももっといいものをつくろうとして、例えば、あの地域でも高原植物園がつくられる。いろんなものができますから、最終的に現在の香美町内の施設の中で、今度は少し区分けをしていかないと、こういうことにはここがいいですよ、こういうことにはここがいいですよというふうな形の整理をして、町民の皆さんや町外の皆さんに、多様な楽しむ場所が香美町にあるということをアピールしていく必要があるというふうに思っております。今までの取り組みの中で、私自身も含めて、そこまで十分にまだできていないという点については反省をしておりますが、今ご指摘のように、いろんな面での地産地消という広い意味での考え方、それから最初の基盤的な整備といいますか、まちづくりを進めて、次なる段階に来たという現時点において、ご指摘のようなことについては、もう一度、香美町の持つこうした資源、資産を最大限にどう生かしていくか、地元の皆さんのご意見も賜りながらつくっていくことが必要だというふうに思っております。あそこの地域についても、本当にいい場所ですが、確かに外から見ると、道路から見ると、全くわからない、単なる1つ小さい山があるなというぐらいですから、その中にどういうすばらしさがあるかということを、文字や絵で多くの皆さんに伝えないことには難しいという点もありまして、そうした努力は我々としてやっていかなきゃならんというふうに思っております。 ◎議長(森 利秋) 西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) それでは、次に小代区の古代体験の森といういうことで、ちょっと質問させていただきたいというふうに思います。  古代体験の森は、まさしく小代区にふさわしい、火起こしだとか、そういうものをされておりながら、徐々には人気が上がっているように思っております。年々、聞くところによりますと利用者も増えてきておるというようなことを聞いておるわけですけれども、この増えた要因というのが、これからの先ほど御殿山なり瀞川なり、八幡山の参考になる部門もあるんではないかなという気がするものですから、どのようなことで増加してきたのかというようなことも含めてお伺いしたいというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 古代体験の森は、平成2年から3年にかけて、これは3,800万円ほどの費用で整備をしております。ご案内のとおり、上ノ山遺跡住居跡や古い民家を整備をしたりして、縄文時代や弥生時代の歴史がわかるような形にしておりますので、子供たちの体験学習というふうな形で、担当の方も積極的、精力的に取り組んでくれておりまして、そうした子供たちの学習の場として、多くの人たちが来ていただいております。あわせて、春には桜まつり、秋にはハギまつりもPRをして、香美町内の町民の皆さんも多く行くというようなことで、平成19年、年間1,400人が、20年には2,300人になるだろうというふうなことを考えておりまして、年々増えてきておるところです。これは、これからも、そうした子供たちの自然学校や学習の場として多いに活用をしていく必要があるんではないか。香美町の小代区の歴史が、ひとつわかるというふうな部分もありますので、そうした取り組みをしたいと思いますし、それから今度、香美町全体が子供農産漁村交流プロジェクト事業の対象になっておりますので、その中の、都会の方が来ていろいろ活動していただく中の一つのメニューとしても、そういうものの活用をしていきたいというふうに思っているところであります。  今は必要なときだけ職員の人に来てもらって、若干の人件費も要っておりますが、これからは、費用の問題については、それこそいきいきまちづくり運動で、そういう考古学とか歴史の関係の、小代にはいろいろと進んで研究をされているチームの皆さんもおられますので、そういう方々のご協力によって、地域と、それからそこに行く者との交流も含めた活動ができるような拠点にしていきたいなというふうに考えておりまして、それに必要な整備が必要であれば、それについては取り組んでいかなきゃならんというふうに思っております。 ◎議長(森 利秋) 西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) 今、古代体験の森については、やっぱり学校との連携だとか、そういうことの中で利用者が増えてきたというようなことですので、今までの3つの施設についても、そのような考えでいったらいいんかなというふうに思っております。  それでは、次の吉滝ということでありますけれども、滝といえば猿尾滝と吉滝があるわけですし、以前は吉滝は歩道が何か崩れとって整備がされていないということもあったんですけれども、今では整備もされていると思いますし、また、あの滝は、どこの滝にもない後ろから見える、何か裏見滝だとかいうようなことも言われておりますが、何か入り込みするお客さんが少ないというような状況があるように思います。そこで、今度の議会でも、おじろんという施設が整備されるわけですけども、やはりそこら辺と一体となった観光客を誘導することにも、この吉滝は結構役に立つんではないかなというふうに思いますが、そこら辺を含めて、これからの吉滝の誘導策というようなものがありましたら、お聞かせ願いたいというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 吉滝は、ここでいう吉滝は、滝そのものの整備ではなくて、その手前のところにキャンプ場としての整備をしまして、平成8年から11年に、テントサイトとかコテージなんかをつくっております。地元の夫婦の方に管理をしていただいておるんでうすが、これは夏の間を中心に、今年でしたら2,000人を少し超すぐらいの人数の利用があり、去年で1,960人というふうな形の利用がありまして、大体、費用はとんとんでいけているというふうな状況にあります。  しかし、観光拠点としての吉滝を、より一層多くの皆さんに来ていただくことが必要でありますが、数年前に、ちょっとがけ崩れといいますか、崩れまして、それが上のほうに大きな岩石があるもんですから、それを除去する、ないしは、それを迂回して道路をつくるのに、多額の費用がかかるために、現在まだ、その本格的な工事をやっておりません。仮の歩道をつくって、それで吉滝に行っていただいておる。安全だけは確保する形で、そうした対応をしているというふうな状況でして、したがって、まとまって大量に行っていただくということが、少ししにくいというような状況にあります。何とか、まさに吉滝としてアピールをして、多くの皆さんに来ていただくような方法をとりたいと思っておりますけれども、工事の関係が、まだ結論が出ておりません。その辺については、できるだけ早く具体的な方策についての結論を出して、対応をしていきたい、検討していきたいというふうに考えているところであります。現在は、ここで言っておられます吉滝のキャンプ場とかコテージなどについては、利用が少しずつ増えておりますので、そうした形での利用促進を図るためのPRは進めていきたい。そして、そこに泊まった方がおじろんにも入っていただく、小代の豊かな自然を楽しんでいただく、そんな形の集客方法を考えていきたいなというふうに思っているところです。 ◎議長(森 利秋) 西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) 今、町長の答弁の中で、一番気になることは、例えばあの駐車場があって、そのところからずっと歩道があるんですけど、そこの歩道があるところに、山というですか、そこがあって、そこに石が、僕も2、3回行ったんですけど、あるんですね。だとするなら、もう1人でも事故起こしたら困るわけですので、あそこを、ただ縄を引っ張って、ここからは車が行かんようにという、それだけであって、通るわけですので、今の考え方では、大勢の観光客が来ようと、1人の観光客であろうと、石が落ちるときは一緒なんですので、やっぱりそこはきちっと対応していただくほうがいいんではないかなというふうに思いますんで、そこら辺はまた後で検討していただいたらなというふうに思います。  そこで、以上5つの施設について聞かせていただきましたが、町は、今まで箱物行政を行ってきたが、今挙げた施設以外でも、この町には多くありますが、ことごとく成功していないような感じがしております。まあまあと言えるような施設は、むらおか振興公社が行っているファームガーデンであったり、植物園であり、あとのものについては、ほとんどの施設が実質公債比率に影響してきているんではないかなというふうに私は思っております。  これからの考え方でありますが、午前中の議員からもいろいろと質問する中で、町長の答弁は、過疎とか、産業の活性化とかいうことを強く言われておりますけれども、産業の活性化をするなら、次の段階、どうしたらええんかと。ただ、産業の活性化といったら、産業の活性化なんですけど、ずっとこのまま続けておっても、いつまでたっても産業の活性化が直らないというふうに私は思いますんで、その産業の活性化とは、どうしたらいいんかなというふうに思っております。  そこで、少子・高齢化ということがあるわけですけども、私の一番気になることは、少子・高齢化よりか、もっと心の過疎、それは町民がどうせこの町には金がねえしかできんわいやと、また職員の皆さんも、そんなことを言ったって、町長、金がないんだしできんわやと、そのことが心の過疎であって、そのことをきちっとやる気を出すような仕組みをつくらない限り、とてもじゃないけど産業の活性化にはつながってこないんではないかなというふうに私は思います。  例えば、例にいいますと、猿尾滝という滝があるんですけれども、この滝は、おそらく何千年も何万年も前から滝はあったんではないかなというふうに思いますが、あの日影の地区の役員の皆さんで、ここをちょっと頑張って活性化しようやということで、しかけたら、何と今は7万人だか、その辺の交流人が立ち寄ってくると。それは、やる気を出させるか出させんかというとこになっていくんではないかなというふうに、私は思います。  人口の過疎というよりか、町長の、私の過疎というのは、やる気を出させない過疎のほうが怖いんではないかなと思っておりまして、そのやる気を出させるにはどうしたらいいかということが大事でありますし、町民もやる気を出す、役場の職員、我々もやる気を出して産業の活性化をしていったら、金がないといったら、それで終わるわけですけども、金がなくてもこうしようやという一つのものが出てきて、先ほど言いました猿尾滝あたりがいい例ではないかなというふうに思います。  もう一つ例を挙げますと、午前中、西坂議員のほうから米の関係について話をして質問しておりましたが、例えば、あの村岡米の土台というのは、いつからできたかといいますと、昭和59年から米をちょっと扱ってみようかということがありましたし、その当時、村岡の産業課ではアスパラを勧めたんですね。ハチ北アスパラだとかいうアスパラをしておりましたし、私はJAの営農課に所属しておりまして、そのときに、金を出したほうが、町が支援をしたほうがアスパラが育ったのか、全く町は支援をしなかった米づくりがどうなったのかというときに、いかにやる気を出させるか出させないかが、今の現状だというふうに思っております。  考え方の中に、例えば今の但馬牛にいたしましても、やっぱりきちっともうける人をつくって、それに、あの人がもうけるんか、それだったらわしもやってみようかというような物の発想をして、やる気を出させるような考え方をしていく必要があるんではないかなというふうに思います。畜産についても、丸味でリーダーがおられましたし、役場の職員でも、村岡の当時の職員で朝まで牛舎から議論したものもたくさんおって、今の但馬牛があるんではないか。村岡の牛は、先ほど言ったように、ぐんぐん頭数も増えておりますけれども、各町を見たら、減っていきよんですね。そうしたときに、やっぱり自分たちで、金よりかやる気を出させるという雰囲気づくりを、議員も町長も考えていかないと、産業の活性化はないと思いますし、産業の活性化がなかったら、人口は必ず減ってくるというふう思いますが、その点について町長の考え方をお聞かせ願いたいというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 地域の活性化は、まさにそうした産業の活性化や地域全体の活力を高めるということが最も必要です。地域の活力を高めるには、物や金も必要ですけれども、やっぱり人が、その物や金をいかに有効に活用して、新たな展開を開いていくかにかかっていると思います。将来がない、香美町は先行きがどうこう、余り私は短期間で考える問題ではないと思います。だれしも、またどのような場合でも、いろいろな制約のある時期というのはある。しかし、それを将来乗り越えれるかどうかということを見定めて、それに向かって努力をしていく。そこには、やっぱり将来の展望や心の展開もあるんではないかと思います。香美町の場合も、先ほどから言っておりますように、確かに合併直後における財政的ないろいろな大きな問題はありましたけれども、ここ3年余の間に、町民の皆さんの努力で少しずつ改善がなされてきた。少し明るみが見えてきたという中で、じゃ、次の段階としてどう取り組んでいくかということを前提にして、いろいろな方法を考えれば、そんなに長くない将来に展望が開けてくるということが明かであります。資源もない、何もないという町なら別ですが、大いに活用できるものがたくさんある。それが今、財政的な事情だけで少し低迷をしているということですから、それらのことが解決すれば、展望は開けるというふうに思っております。  そのときに、今ご指摘のように、町民の皆さん、町の職員も含めてですが、そうしたことの将来にわたる展望を、よく説明をして、だから頑張っていこうというふうなことを求めていく、啓蒙していく、それはやっぱり町政だと思います。そういう意味では、まだ我々のとっている方法は不十分でありますので、これからも町民の皆さん、産業界の皆さん、若い層の皆さんに、そうしたことを、今、香美町の置かれている状況、それから取り組んできて、今日まで改善がなされてきた状況等を十分に説明をして、あと一歩頑張っていく努力をしようということを働きかけていきたい。そのことが、これからの、それがすべてではありませんけども、大きな一つの方法ではないかというふうに考えております。  ご指摘のように、町内にはそうした新しい道を切り開くリーダーたる資格のある方は、たくさんおられます。そういう人たちがまず元気を出していただく、そしてその人たちに多くの町民の皆さんが一緒になって取り組んでいただける。そうすれば、必ずや香美町は近い将来に展望が開けるというふうに確信をしておりますし、そうした方向に向かって、町の職員もその先頭に立って、住民の皆さんの中に入り込んでいって努力をしなきゃならんということを、強く感じているところであります。努力したいと思います。 ◎議長(森 利秋) 西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) それでは、1の項目につきましては終わらせていただきまして、2番目の質問項目に入らせていただきたいというふうに思いますが、2番目につきましては、昨日寺川議員のほうから質問がありましたが、私は同じような重複になるかもわかりませんけども、質問させていただきたいというふうに思います。  締結までの経過について、どのような関係で吹田市を選ばれたのか、また、どのような交流の場を持つのか、予想される交流を示して説明をしていただきたいというふうに思います。  2番目は、吹田市のような大都市と、自然の多い空気、水のきれいな香美町との交流を私は喜ぶものですが、町はどのようなことを吹田市に期待されているのか、また、どのようなことを町民に呼びかけていくのか、町としての考えをお伺いしたいというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) 吹田市と今回フレンドシップ協定の締結に至りました発端は、町内のある方が吹田市のある方と親しい関係にあって、合併後お出会いになって、そこに吹田市の市長さんもご一緒だった中で、香美町は従来からいろいろな都市との交流をしている、新しい交流についてはどうでしょうかというふうな食事の間での話の中で、吹田市の市長さんも、後で私自身もわかったことですが、若いころから香住にはよく行っているということで、非常に親近感も持っておられて、そうした香住を含む香美町というのはええところではないか、市民にとっても、吹田市も実は今、6カ所と交流をしておられますので、さらに香美町との交流もいいことではないかというふうなお話があったということを聞きまして、早速私も町から市のほうへ、我々としてもそうした交流を進めたいということをお話をして、そこから市の部長さんが来られる、また市長さんも一昨年には来られるというふうな形で進みました。  従来から、ご説明しましたように、住民間交流といいますか、香住や村岡やなんかにも、観光としてはたくさん来ておられましたが、それにあわせて、その後は市のいろんなイベントに町として尼崎や門真に行っているのと同じような形での観光物産PRを兼ねた取り組みをしている。それから、吹田市からは、いろんなこちらの行事のときにバスで来ていただくというふうなことを、ここ2年ほど積み重ねておりました。吹田市は、最初からフレンドシップ協定というのを結ぶんでなくて、ある程度そうした事前の交流をして、その上で正式な交流をするというふうな方式をとっておられますために、今回、じゃ、正式な調印をしようというふうに至ったということです。  吹田市の皆さんにとっては、やはり、あそこは36平方キロという狭いところで、要は、山や海や川というのがない、まあ森はありますけども、ないところですから、香美町の山から海までというふうな多彩な自然がある。また、いろいろな特産物があるというところに、市民が来て触れ合い、そして第二のふるさとというふうにしたいというふうな気持ちも強いということから、そうした観点で交流を進めたいというお話で、我々にとっても願ってもない話ですので、それでは正式に交流をしようというふうになったという経過であります。  したがって、これからも、順番からいって、村岡は門真市、小代は尼崎市というふうな経過はあります。それから言えば、じゃ、友好都市のなかった香住が吹田かということになりますが、そうではなくて、先日もお答えしましたように、担当としての窓口は、やや吹田については香住の観光協会あたりが窓口になっていただくにしても、交流は当然のことながら3市とも香美町全体で交流をしていく。そして、吹田市の人も、門真市の人も、尼崎の人も、わしは山が好きだという人があれば、私は海が好きだと、いろいろなニーズを持っておられますから、そうしたニーズに応えたふるさとづくりをしていただくというふうな形で、これからも進めていきたいなというふうに思っております。  そのためには、香美町としても、単に町がそういうフレンドシップ協定を結んだというだけでは、本当の住民間交流はできませんので、町民の皆さんに、改めてこうした3市と交流を一層進めていくんだということについての周知徹底を図る、理解をしていただく、そして積極的に住民間交流を進めていただくような環境づくりというのはやっていきたいというふうに思っておりまして、次の町広報には、吹田市とのそうした協定についての報告も入れておりますが、今後3つの市の特色等を整理をした、それから今までの交流の経過等も整理したような資料もつくって、全戸に配布するとか、またいろいろな団体にお知らせするようなことも含めた活動を展開してまいりたいというふうに考えております。 ◎議長(森 利秋) 西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) 先ほど町長のほうからも言われておりますように、村岡では門真市、それから小代区では尼崎、小代区の場合は、以前は忠岡町という町とも何か取引されておったようでございますが、村岡では門真市ということであります。今回、ロッジかどまというものが、この間の全員協議会の中で、町長のほうから説明があったように、大変門真市も厳しい中での管理委託料というものが払えないというような状況の中で、あの施設がなぜ採算がとれないかということは、もう少し、姉妹提携といっても、今まで考えれなかったのかなという気がするものですから、この質問をさせていただいておるところでございます。  私は、この門真市との提携の中に、私もJAにおりましたから、よく特産物の販売に、1年に1、2回、門真市まつりに参画させてもらったり、それから門真市の市長さんも、御殿山まつりとか、ふるさとまつりなんかに来ていただいて、要するに特定の市長や町長が出たり、婦人会長が出たり、議長が交流したりすることが主であって、本当の町民、市民を挙げての交流が少なかったものですから、ああいうロッジかどまが運営がしにくくなっておるんではないかなというというふうに思います。  したがいまして、地産地消もありますし、例えば個別でいいますと、村岡の農業の中で困っているといったら、例えば棚田オーナー制度、和佐父あたり今度道路改修をしていただいり、いろいろするんですけども、最終的にはやっぱり老齢化には勝てないんではないかなと思いますので、今までの経験を踏まえたときに、この村岡なり小代区に、なぜオーナー制度が入らないか。結構、門真市とか尼崎市だとか交流をしとっても、我々としては何の意味もないような気がして、できたら、この吹田市に、また、こらからも門真さん、それから尼崎市と組むなら、そういうふうな、ただ物を売ったり来たりするようなことも大事かもわかりませんけれども、都会の人は、やっぱりきちっと田んぼをつくってみたい、私の食べる米は、この田んぼからつくるんだというような感覚のことが、どうも薄かったんではないかなというものですから、そこら辺は、どのように思われているのか、ちょっとお聞きしたいというふうに思います。 ◎議長(森 利秋) 町長。 ◎町長(藤原久嗣) これから当分の間、3市の市民との、より一層住民間交流を積極的に進めていく、そして今ご指摘のように、上っぺらの交流ではなくて、地についた交流を進めていく。そのためには、いろんなメニューを考えていかなきゃならんと思います。その一つとしては、そうしたオーナー制度というのも、そうしたことに関心を持つ方も幾らかおられるでしょうから、そういう人たちのための一つの方法として考えていくことも必要だなというふうに思います。いずれにしましても、今まで村岡、小代が続けてこられたことを、合併後3年半余、ほぼそれをそのままの形で進めてきたという状況ですけども、新たに吹田市も加わった中において、香美町としての3市との交流体系のようなものを、もう一度、今までの経験なり実績を前提にしながらつくり上げていきたい。そして、いろんなメニューをつくって、それに3市のどの住民の皆さんでも乗り込んできていただける、そうしたものを、3市のほうにもPRをしていくような方法を考えていきたいと思います。山があり、海がある、農業、畜産、水産というふうな多彩な産業もある中ですから、そうしたものを生かした交流を知恵を出して考えていきたいなというふうに思っております。  なお、ロッジかどまにつきましては、せんだっても直接門真市に行って市長さんとお会いをし、地元住民の皆さんの要望も含めて何らかの形で残していただくというふうな方法についてのお願いをしております。市長さんとしても、市が直接運営をするということについては、市の財政上の問題もあって厳しいけれども、何とか残すということで最大限の努力をしていくんだという強い気構えで取り組んでいただいておりますので、その結果を待ちたいなというふうに思っているところであります。 ◎議長(森 利秋) 西村伸一君。 ◎西村伸一(9番) 私、この間、11月の8日の日に、吹田市のエコのフェスタまつりというんですか、ありまして、特産振興課の皆さんが、ちょっと行ってくれんだらかというようなことで行かせていただいて、その後、12、13日ごろ、日本海新聞に町長の調印式が載っておりまして、あそこを見させていただきますと、やっぱり我々の地域と都会との思いは、我々の地域はチラシをぽっと配ったら、さっと香美町全体に広まるんですけど、吹田市とか門真市とか、あそこら辺の大きなまちになると、市長の命令どおり、ぴしっとしたら、市民がばっとまつりに参加するというような、どうも雰囲気が、これから時間がかかるんではないかなと思いまして、今日は結構、売らあと思って行ったけど、売れなんだなという気のほうが強かったもんですから、こんな質問をさせていただきました。  せっかくできた締結ですので、しっかりと我々も、私も一緒になって、その振興に努めていきたいと思いますので、私の質問を終わらせていただきたいと思います。  以上です。 ◎議長(森 利秋) 以上で、西村伸一君の一般質問を終わります。  これをもって一般質問を終了いたします。
     ここで皆様方にお諮りをいたしたいと思います。  明日の本会議は、諸般の都合によりまして、午後1時30分より開会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(森 利秋) 異議なしと認めます。  よって、明日の本会議は午後1時30分より開会をいたします。  以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。  本日はこれにて散会いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(森 利秋) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  繰り返しますが、明日の本会議は、午後1時30分より再開をいたします。  本日は大変ご苦労さまでございました。                               午後2時25分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...