多可町議会 > 2019-12-16 >
12月16日-02号

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  1. 多可町議会 2019-12-16
    12月16日-02号


    取得元: 多可町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-06-26
    令和 元年第93回定例会          令和元年第93回議会(定例会)会議録                本会議第2日                      令和元年12月16日(月曜日)                      午前9時30分  開  会〇 会議に出席した議員────────14名     1番 藤 本 一 昭   │    8番 加 門 寛 治     2番 廣 畑 幸 子   │    9番 清 水 俊 博     3番 大 山 由 郎   │   10番 橋 尾 哲 夫     4番 市 位 裕 文   │   11番 門 脇 保 文     5番 門 脇 敎 蔵   │   12番 日 原 茂 樹     6番 山 口 邦 政   │   13番 笹 倉 政 芳     7番 酒 井 洋 子   │   14番 吉 田 政 義〇 会議に出席しなかった議員───── なし〇 欠 員  ──────────── なし〇 議事に関係した議会事務局職員      議会事務局長      │    多 方   初      議会事務局局長補佐   │    山 本 茂 弘      議会事務局主査     │    太 田 理映子〇 説明のため出席した者の職氏名      町長          │    吉 田 一 四      副町長         │    笹 倉 康 司      技監          │    高 橋 篤 志      行財政改革担当理事兼総務課長                  │    伊 藤   聡      少子化対策担当理事定住推進課長                  │    小 西 小由美      地域共生担当理事兼生涯学習課長                  │    今 中 孝 介      防災環境担当理事生活安全課長                  │    竹 内 勇 雄      企画秘書課長      │    谷 尾   諭      財政課長        │    土 田 五 郎      税務課長        │    藤 原 正 和      住民課長        │    足 立 貴美代      健康課長        │    勝 岡 由 美      福祉課長        │    藤 本 圭 介      産業振興課長      │    藤 本   巧      商工観光課長      │    金 高 竜 幸      建設課長        │    藤 原 照 明      上下水道課長      │    松 田   敏      会計課長        │    池 田 重 喜      教育長         │    岸 原   章      教育総務課長      │    宮 原 文 隆      学校教育課長      │    藤 本 志 織      こども未来課長     │    石 井 美 子〇 会議事件 別紙議事日程並びに議案書の通り ※本日の会議に付した事件日程第1        一般質問 △議長開会挨拶 ○議長(吉田政義君) おはようございます。 △開議 ○議長(吉田政義君) ただいまの出席議員数は、14人です。 定足数に達しておりますので、第93回多可町議会定例会を再開いたします。 本日の議事日程は、お手元に印刷配付のとおりでございます。            ────────────              議 案 上 程            ──────────── △日程第1.一般質問 ○議長(吉田政義君) 日程第1、一般質問を行います。 発言は、通告の順番によって順次議長から指名いたします。まず、大山由郎君。大山君。 ◆3番(大山由郎君) 皆さんおはようございます。議席番号3番、大山由郎でございます。議長の許可を得ましたので、播磨看護専門学校を存続し地域医療を守れと題しまして質問をいたします。 現在、多可町民が安心して暮らせるのは、北播磨圏域にある22の病院、214の医科診療所、そして137の歯科診療所など多くの医療施設、またそれに関係をする医師そして看護師など、医療機関従事者の努力のたまものであることを忘れてはなりません。今日、看護を取り巻く社会状況は急激に変化しており、看護の専門職者に対して期待される役割が大きくなっています。また、看護師の職務は人の命にかかわる仕事であり、専門職として地域医療における重要な役割を果たしています。近年、少子・高齢化の進展や医療技術の進歩により看護師へのニーズが高まり、医療現場では看護師不足の問題が深刻になっています。特に、地方の医療施設では看護師の不足が発生し医療現場が苦労している現状があります。看護は、独自の機能を有する専門職であり、保健医療の分野において重要な位置にあるということは言うまでもありません。今後、基礎教育と卒後教育を含めた看護教育のあらゆる過程において看護の専門職をいかに育てていくか、またどのように育てているかは継続的にかつ優先的に検討しなければならない課題であります。特に、専門職をめぐる今日の医療状況は、多職種との連携の中でその独自性と専門性を発揮することを要求しており、それらは看護学教育の課題でもあります。看護の専門職を育てる、そして育つことは、単なる知識と技術の伝達のみならず看護の本質とそれに迫る思考過程がかかわっており、教育の場や臨床の場における現状と課題を通じて今後の方向性を探ることが不可欠であります。さて、本年4月、播磨看護専門学校を廃止し民間学校にとの小野市移換提案が新聞にて報道され、波紋を広げています。あわせて、1、北播磨の医療圏域で必要な看護師が確保できるのか、2、提案は検討に値するが、これまでの役割が担えるのか、3、北播磨での看護師の有効求人倍率は6倍で神戸市の3倍、開業医も含めなかなか集まらない中、播磨看護専門学校の卒業生の大半は地元病院に就職、定住している。4、授業料が低く抑えられており、私学への進学がかなわない人たちの看護師への道を切り開く手段になっている。5、今後校舎の改築等が必要になれば確かに負担が大きいなど、各市町長のコメントが報じられたところであります。話題になっています。播磨内陸医務事業組合立播磨看護専門学校は、1976年4月に2年過程の看護師養成所として誕生し、1979年4月に現在の3年過程となり、養成所時代を含めると1200人以上もの地域で活躍する人材を輩出しています。過日、同窓会が開催されました。それと同時に、播磨看護専門学校に関してのアンケートが実施されました。多くの回答が返ってきましたが、その中の10点ほど紹介をいたします。まず1点目、自宅から通えたこと、授業料的にも親への負担を少なくすることができ、とてもよかった。2、地元の看護師の確保のためにも播磨看護専門学校を存続してほしい。3、地域の医療を守らなければ、田舎はますます寂れてしまいます。高齢化が進む中、地域の看護の力が必要です。4、地域の医療を支えている私たち看護師はもっと大切にされるべきだし、地元の学校で学び働けることは大切なことだ。5、濃厚に教員と学生がかかわれるのはこの規模だからこそです。6、学費が安く社会人経験がある学生も過ごしやすい。また、地域の病院へ就職でき貢献できる。7、結婚後、子育て中であったが、学費が安く、また自宅から近いため大変通いやすく実習でも助かりました。8点目、授業料が安く国家試験合格率が高い学校が自宅の近くにあるととても心強い。9、看護師になりたいが、経済面で学校に行けない方もいると思う。その中で、播磨看護専門学校は安く通える。10点目、地域密着型の播磨看護専門学校は、地域医療のかなめとなっている等の回答や意見がありました。 ここで、播磨看護専門学校関係について町長に質問をいたします。先般の9月定例会での同僚議員の、播磨看護専門学校を閉鎖せよとの一般質問に対して、町長は、医療系民間学校から直接学校経営及び運営方針、学生の確保策や講師、実習先の確保など、肝心な説明を受けておらず、組合の目的の北播磨圏域の必要な看護師確保策が確立できるのか等の懸念をまとめ、9月2日付で学校経営グループの総長宛てに質問書を提出しております。今後は、その回答を待って管理者会においてヒアリングを実施すると回答されましたが、その後の進展はあったのでしょうか。2点目、播磨看護専門学校の卒業生の就職先、さらに多可赤十字病院への最近の就職状況はどうでしょうか。3点目、平成30年度の多可赤十字病院への就職者がゼロ人だった原因と、多可町出身の播磨看護専門学校の学生が多可赤十字病院に就職しにくい要因は何でしょうか。4点目、播磨看護専門学校同窓会が設立され、学校廃止案に懸念を示されています。多可町が播磨看護専門学校に期待していることは何でしょうか。5点目、1、社会の変化に対応できる看護実践能力を身につけた人間性豊かな看護師を育成します。2、看護師として自己成長していく自主性、自立性を育てます。3、卒業後は北播磨地域の医療を中心に幅広く社会貢献できる看護師を目指しますという3本の柱を標榜する播磨看護専門学校は、学費が安く卒業後も奨学金の返済で苦しむことが少なく、地元の学生が自宅から通え、地域医療に貢献するだけでなく卒業後も北播磨に住み続け、そして地域を支えてきたことなど、人口減少対策にも大きく役立っています。北播磨圏域の医療そして看護に重要な役割を果たしてきました。そして、将来にわたり地域医療を支える看護師養成の拠点として必要であり、地域の宝である播磨内陸医務事業組合立播磨看護専門学校を存続し地域医療をしっかり守るべきだと、このように思うわけですが、町長、いかがでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) おはようございます。よろしくお願いいたします。 それでは、大山議員の質問、地域医療を守れに対してお答えをさせていただきたいと思います。播磨看護医療専門学校につきまして、非常に熱く語っていただきましてまことにありがとうございます。播磨看護専門学校は、北播磨圏域で必要とする看護師を養成し確保することを最大の目的として、西脇市、加西市、加東市、多可町が播磨内陸医務事業組合を発足して運営をしております。1点目の、小野市の提案に対する進展についてでございますが、もう一度経緯から説明をさせていただきます。平成30年11月、小野長寿の郷構想区域内に民間医療専門学校を誘致したい旨、小野市から組合管理者に依頼がありました。民間医療系専門学校の進出を、播磨看護専門学校にかわる北播磨圏域における看護師確保の絶好の手段、機会と捉えるべきという提案でございました。この提案を受けまして、組合といたしましては、7月には県民局と小野市、三木市を含めた5市1町の会議を、そして8月には3市1町の首長で構成いたします管理者会を開催し、北播磨の看護師確保の観点から協議をいたしました。そして、学校から経営及び運営方針、学生の確保策や講師、実習先の確保方法、さらには北播磨圏域の必要な看護師確保策が確立できるか等の懸念をまとめまして、9月2日付で学校経営グループの総長宛てに質問書を提出いたしました。ここまでは議員ご指摘のとおりでございます。その後、9月12日には小野市から学校経営グループに見せる前に質問状が返還されました。さらに、学校経営グループの質問の回答がないものとして、播磨看護学校の閉鎖について9月中に決定を迫られました。9月25日に組合管理者会を開催いたしまして、学校経営グループの話を聞かずに検討はできないため、引き続き小野市に学校経営グループとの協議の機会を要請していくということを決定しまして、9月30日に小野市にその旨を申し入れております。そして、場所の設定を約束いたしましたが、現在まだそれが実現をしていないという状況でございます。 2点目でございます。播磨看護専門学校卒業生の就職先は、昭和54年4月に看護師養成3年過程を開校し、昭和57年3月に第1期生24名の卒業生を輩出以来、平成31年3月末までに38期1226名が卒業をいたしております。そのうち、北播磨圏域内の医療機関に980名、率にいたしますと83.6%が就職をしており、北播磨圏域看護師確保に大きく貢献をしておるところでございます。また、多可赤十字病院への就職状況は平成26年から令和元年までの6年間で10名が就職をいたしております。 3点目の、平成30年度の多可赤十字病院への就職率がゼロ人だった要因はということでございますけども、それ以外の年は大体2名ずつぐらいお世話になっとるわけですけども、平成30年度はゼロ人でございました。これは、柏原赤十字病院丹波医療センターに移行するに当たり、多可赤十字病院に看護師が異動になったため採用が必要なかったということでございます。一方で、播磨内陸医務事業組合奨学金返済免除病院多可赤十字病院が含まれていないことは就職しにくい要因の一つとも考えておるところでございます。組合に改善を要請しておるという状況でございます。 4点目の、町が播磨看護専門学校に期待しておるということでございますが、毎年多可町からは学年に5名程度、3学年合わせますと15名程度の学生が在籍をいたしております。全学生の14%程度を占めておるという状況でございます。この学校の特徴は、他の看護師養成機関と比べ、3分の1程度の安価な授業料で看護師を目指すことができ、経済的に厳しい人や社会人のリスタートを目指す人には学びやすい環境となっております。国家試験の合格率も高く、地元に根差した看護師養成を担っており、北播磨圏域の医療の確保に大きく貢献しておることは議員のご指摘のとおりでございます。反面、建物が老朽化し、ここ数年は生徒が定員割れをしていること、講師や実習先の確保に苦慮していることなどの問題もあることも事実でございます。今後、適切な対応を求めてまいりたいと考えております。 5点目の質問に対しましては、今後高齢化がますます進み、北播磨生活圏域内で医療を確保していくことや在宅医療のニーズがますます高まることが予想をされます。安定した医療の供給のために、北播磨圏域の看護師の確保は喫緊の課題であるということは明確でございます。先日、県議会で、知事が、播磨看護専門学校北播磨圏域の若者の人材育成への寄与や地域医療の確保の役割が、他の学校との役割分担のもとに継続して提供されることを期待するという一般質問の回答がございました。今後も、この県の支援もあわせて考慮させていただきながら、引き続き支援を続けてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 大山君。 ◆3番(大山由郎君) 丁寧にお答えいただきましたが、5点聞きましたので再質問をさせていただきます。まず1点目、小野市の提案に対する進展についてお聞きをしました。そして、町長からは9月2日付で学校経営グループ総長宛てに質問書を提出、そして12日に小野市から学校の経営グループに見せる前に返ってきたと、返却されたということですね。そしてさらに、さらにさらに、播磨看護専門学校の閉鎖を9月中に決定せよと迫られたというふうな話を聞きました。9月25日の組合管理者会においては、学校経営グループの話を聞かず検討はできないと、そして引き続き小野市に、学校経営グループとの協議の機会を要望していくこと、これが決定されたということです。このことを9月30日に小野市に申し入れをして、場所の設定の約束をしているけどまだ返答がないということです。この件につきまして、報道をされてから卒業生のみならず在学生、そしてこの学校を目指している受験生、その皆さんが不安がっているんです、不安がっている。住民の不安を取り去るのは、町長の役目でもあり、私、議員の役目でもあると思っております。先ほど、この件に関するいきさつの説明を受けましたが、まるで小野市に振り回されているんじゃないかと、そういうふうに私は受け取りました。今後、小野市を通さないで直接経営者グループに質問書を渡すすべはないのでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 健康課長、勝岡さん。 ◎健康課長(勝岡由美君) 失礼します。大山議員さんの質問にありました、小野市に直接質問書を出すべきではないかというご質問に関しましてですけれども、あくまで小野市からの組合への提案をいただいとるような状況でございまして、学校、直接組合のほうに提案をいただいているものではございませんので、小野市への回答を、小野市を経由しての質問書の提出になっております。また、小野市に対しましても、組合3市1町が足並みをそろえまして、これからも要望をしていきたいと思っております。 ○議長(吉田政義君) 大山君。 ◆3番(大山由郎君) それでは、2点目の関係です。2点目は、播磨看護専門学校卒業生の就職先はと問いました。そして、町長からは、卒業生の83.6%が北播磨圏域内に就職していると。そして、多可赤十字病院への状況は、平成26年から令和元年までの6年間で10名が就職しているというふうな答弁がございました。多可赤十字病院の説明を受けましたんで、それでは身近な多可町の住民においても地元の病院であるという認識が強いと思います西脇病院はどうかということで調べてみました。まず、西脇病院の平成31年度時点の看護師は、療養休暇中そして育児休暇などの方も含めて274名であります。そのうち125名もの看護師さんが播磨看護専門学校出身ということで、この数字を見てびっくりしました。多いです。たくさんの人が西脇病院におられます。そして、参考に多可町関係の外来患者数を見ました。平成30年度は延べ2万230名、これは西脇病院の外来患者数の構成比のうち16.7%というふうになっております。そして、入院患者数は1万8155名と、これもすごく多いように思います。以上の数字を見ますと、多可町の人たちがいかに西脇病院、そして播磨看護専門学校出身の皆さんにお世話になっているかということがうかがえますが、町長はこの数字をお知りになりどのような感想を持たれたでしょうか、お聞かせください。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) まさしくご指摘のとおりということで、大変多可町のというか、地域医療にご貢献をいただいとるということ、そのとおりだと思っております。 ○議長(吉田政義君) 大山君。 ◆3番(大山由郎君) それでは、3点目です。平成30年度の多可赤十字病院への就職者がゼロ人、この原因は何かと問いました。そして、柏原赤十字病院丹波医療センターに移行するため、看護師が多可赤十字病院に異動になったためだと、これが原因だというふうに答弁がございました。そして、多可町出身の播磨看護専門学校の卒業生が多可赤十字病院に就職しにくい要因は何かと問いました。播磨内陸医務事業組合奨学金返済免除病院多可赤十字病院が含まれていない、このことが要因の一つと考えるので、これに加えてもらえるように組合に要望しているというふうな話でした。多可赤十字病院は、多可町にとって、我々にとって公立病院そのものなんです。引き続き、多可赤十字病院奨学金返済免除病院にと強く要望し続けてほしいと、続けるべきだと、このように思いますが、どうでしょうか。
    ○議長(吉田政義君) 健康課長、勝岡さん。 ◎健康課長(勝岡由美君) 大山議員さんがおっしゃっていただきますとおりでございます。現在、組合では、西脇市民病院加西市民病院加東市民病院に就職されまして3年間お勤めいただきますと、奨学金を返すことを免除いただける制度でございます。その中に、公立病院ではございませんけれども、公的病院でございます多可赤十字病院を加えていただくように数年前から要望をしております。今後も、この要望については継続して強く求めていきたいと考えております。 ○議長(吉田政義君) 大山君。 ◆3番(大山由郎君) では、4点目です。多可町が播磨看護専門学校に期待していることは何かと聞きました。そして、学校に在籍している多可町関係者は毎年15人程度であり全学生の約14%である、そして学校の特徴は、ほかの看護養成機関の3分の1程度の授業料で、経済的に厳しい人には学びやすい環境であると、国家試験合格率も高い、地元に根差している、北播磨圏域の医療確保に大きく貢献しているというふうな答弁がございました。そして、課題としては建物の老朽化、定員割れ、講師、実習先の確保などがあると。今後、適切な対応を求めるというふうな答弁でございました。40年を超えるこの建物は、老朽化が懸念されています。しかし、ふぐあいがあればその都度早目に修理するなど、丁寧にそして大切に使用されています。また、平成18年には耐震強化工事も終了し、安全面については大丈夫だと、このように聞いております。また、将来建てかえなどの問題が出てくるものと、このように思うわけですけども、これから学校を含め公共施設の統廃合が進むはずであります。何も新築をしなくてもそういう空き施設、この活用も一つであると。特に、学校なんかは耐震が済んでおりますので、これは活用せん手はないと提案をしておきます、1つ。それから、後のさまざまな課題に適切な対応、これはどういう意味でしょうか。 ○議長(吉田政義君) 健康課長、勝岡さん。 ◎健康課長(勝岡由美君) 看護学校は、本当に老朽化が進んでおりまして、トイレとかを見ますとかなり古いものだなというふうにつくづく思うようなところがございます。ただ、議員さんがご指摘のように耐震化等の手だてはしておりまして、長寿命化が図られておりますので、今すぐに建てかえをする必要はないというふうに考えております。また、建てかえるに当たりましては、当初建築のときには1億5000万円のお金がかかっているというふうに聞いておりますので、それ以上の金額が必要になるかと思いますけれども、先ほど議員がおっしゃいましたように、空き施設の利用等検討していきたいなというふうに考えております。また、先日も知事が県の議会のほうで答弁もされておりまして、建てかえの折には県にも相談をというような温かいお言葉もいただいておりますので、県と相談しながら検討していきたいと思っております。 ○議長(吉田政義君) 大山君。 ◆3番(大山由郎君) それでは、5点目の関係です。播磨看護専門学校を存続し、地域医療を守れと問いました。そして、町長は北播磨圏域の安定した医療提供のため、看護師職の確保は喫緊の課題であり大事なことだと、そして今後も引き続き支援をしていくと、そういうふうにおっしゃいました。引き続き支援をするということでありますけども、どのような支援をしていくのか内容をお聞かせください。 ○議長(吉田政義君) 健康課長、勝岡さん。 ◎健康課長(勝岡由美君) もちろん、現在行っております負担金を継続して支援していくという金銭的なものもございます。また、先日は副管理者であります西脇市長が、この報道に当たりまして多くの学生や学校にも不安を与えたということで、近隣の高校への説明に回っていただきまして、安心をして受検をいただくような説明もしていただいております。組合として、3市1町が力を合わせて支援をしていくという意味でございます。 ○議長(吉田政義君) 大山君。 ◆3番(大山由郎君) 結びになりますけども、町長、多可町の住民が将来にわたり安心して暮らすためには、北播磨圏域の医療がしっかり元気でなければいけないと、このように思うわけです。そして、その元気の源が播磨看護専門学校であると、このように強く思っております。ずっと話の中にもありましたけども、学費が安く、そして近場にある公立の看護学校を存続させることは、近未来を見越した先行投資であると私は思うわけですが、最後に町長、いかがでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) まさしく、ご指摘のこと、そのとおりだと思いますし、先ほど課長申し上げましたけど、県の一般質問、加東市選出の藤本百男さんの質問に対して県知事に非常に前向きなお答えをいただきました。それまでに、先ほども申し上げましたけど、9月の末に3市1町の首長の管理者会で相談しましたときには、やはり圏域の看護師の確保、これがまず一番大きな目的であって、それが達成できるということがこの看護学校の存続の大きな要件やというふうに話をしております。それに対して、民間のほうが、その提案、とてもじゃないが答えをいただいてないので、これまで同様播磨看護学校を支援することは間違いないんですけども、それに加えまして、知事のほうから話がありました若者の人材育成の寄与ということ、地域の人生のリスタートを考えられたような方々のための大きな教育機関であるということも、改めて知事の一言から我々も再び感じ取ったところでございます。そういう意味で、地域医療のみならず若者の人材育成への寄与も含めて播磨看護学校が公立であることの意味を再認識させていただきました。そのことについてご支援を差し上げたいと思っているところでございますが、先ほど来ありましたように、日赤がほかの公立病院と同等に扱っていただけてないところもございます。そこにつきましては、しっかりと主張してまいって、我々としても公営を受けたいというふうに思いますので、そのことについては一つ問題を持っておりますけども、意識、播磨看護学校の重要性についてはご指摘のとおりでございますし、引き続き支援を差し上げたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 大山君。 ◆3番(大山由郎君) 終わります。 ○議長(吉田政義君) 大山君の質問は終わりました。次に、門脇敎蔵君。門脇君。 ◆5番(門脇敎蔵君) 皆さんおはようございます。5番、門脇敎蔵、議長のお許しをいただきましたので、2点についてご質問をさせていただきます。 まず1点目、高齢者の交通移動手段についてお聞きをいたします。最近、高齢者の方から、私たちの病院に行く足は、買い物に行く足は、交通手段はどうなるのでしょうかとよく問われます。そこで、交通移動手段についてご質問をさせていただきます。多可町では、通院や買い物の日常生活における移動手段として路線バスやコミュニティバス、タクシー等の公共交通が重要な役割を担っているところであります。しかし、町内巡回コミュニティバスが2020年来年3月27日をもって加美区の岩座神から図書館、八千代区の八千代プラザから那珂ふれあい館、なごみの里山都から那珂ふれあい館、中区の西安田から日赤病院の4路線を廃止するとのことですが、廃止される理由は何なのでしょうか。今後、それにかわる運行はどのようにされるのか、町長にお伺いをいたします。 2点目、高齢者や障害者宅へのごみ戸別収集についてお尋ねいたします。少子・高齢化社会の移行と住宅事情の変化や核家族の進行に伴い、家庭から排出されるごみをごみ集積場所まで持ち出すことが困難な高齢者または障害者の方がふえているのではないかと考えます。そこで、家庭から出されるごみや資源ごみを所定の場所まで持ち出すことが困難な高齢者や障害者に対し、ごみ等を自宅の玄関先まで収集するサービスを実施する自治体がふえています。明石市の事業は、ふれあい収集事業、宝塚市の事業はきずな収集事業、小野市が実施されているハートフルごみ収集事業であります。小野市のハートフルごみ収集事業は、平成14年7月から実施されており、現在約30人の方々が利用されているそうです。いずれの自治体も似たような内容ですが、小野市の事業概要を少し紹介いたします。まず、対象者は高齢者と障害者の方であります。高齢者の場合は、おおむね65歳以上のひとり暮らしまたは高齢者夫婦のみ世帯で、現在介護保険で要介護2以上と認定されホームヘルプサービスを利用されている方。障害者の場合は、身体障害者、知的障害者及び精神障害者の制度でホームヘルプサービスを利用されておられる方であります。いずれも、親族や近隣の方の協力を得ることが難しく、みずからごみステーションまでごみを持ち出すことが困難な方となっています。収集方法は週1回、可燃ごみの日に定期収集車または専用収集車が対象者宅の玄関先へ訪問して収集されます。私は、その収集時に声かけを行って安否確認も同時に行うことができるこのような事業を多可町においても実施してはどうかと思うのですが、町長の見解をお伺いいたします。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) それでは、門脇議員からの2点の質問に答えさせていただきます。まず1点目、高齢者の交通移動手段についてでございます。現在、多可町の公共交通は、路線バスの加美中線、大屋線、大和線の3路線とコミュニティバスののぎくバス5路線、そしてタクシーなどが通院や買い物などの日常生活における移動手段として重要な役割を担っております。しかしながら、多可町における公共交通を取り巻く状況として人口の減少や少子・高齢化が進んでいることに加えまして、車依存によりまして公共交通の利用が年々低下をしておる状況でもございます。このような状況を踏まえまして、移動しやすい総合的な交通ネットワークを構築するため、多可町地域公共交通活性化協議会では、平成29年度から2年間をかけまして住民アンケート調査や町内巡回バスの路線評価などを議論していただきました。そして、平成31年3月に町内巡回バス4路線の廃止を盛り込んだ多可町地域公共交通網形成計画を策定いただいております。そして、本計画につきまして令和元年6月議会においてご承認をいただいたところでもございます。廃止をいたします町内巡回バスは、乗車人員が年々低下している岩座神から多可町図書館を運行しております1コース、八千代プラザから那珂ふれあい館を運行いたします2コース、西安田、長野から多可町赤十字病院へ運行しております3コース、なごみの里山都から那珂ふれあい館を運行しております4コースでございます。この町内の巡回バスの路線評価につきましては、1コース、岩座神のコース、それから3コース、西安田からのコースの公共性、事業効率ともに基準値を下回っております。路線の再編や運行形態について、根本的な見直しが必要であると示されました。また、八千代プラザ発の2コースにつきましては、公共性、事業性、効率ともに基準値を上回っております。ご利用いただいておるところでございます。今後もサービスの向上につなげる路線として評価をされております。なお、なごみの里山都発の4コースにつきましては、公共性の基準値を下回っていることから、利用者の増加に向けた施策が必要がある路線として評価をしていただいておるところです。以上のことを踏まえまして、1コースと3コースではバス停から遠くなる世帯につきまして新たなタクシー券を交付させていただく、高齢者等の交通弱者の方が安心して移動ができる体制を構築いたします。そして、八千代区から運行しておりました2コースと4コースを、これは統合いたしまして、中区に向けた新たな路線バスとして中八千代線を神姫グリーンバスが運行をいたします。八千代小学校前で既存の大和線、大屋線を連絡させることで、八千代区から中区の病院や商業施設、多可高校への通学にもご利用いただけるようになります。中区から西脇市駅まで運行しております西脇直行便は、多くの方にご利用いただいておりますことから継続して運行をいたします。路線バスの便数につきましても、高校生などの下校時刻に合わせて加美中線、八千代区大和線、大屋線の全ての路線で1便増便をいたします。また、新設する中八千代線の運行も、多可高校生の登下校時間を考慮するとともに、高齢者の方々が通院や買い物に利用しやすい時刻で運行することを計画いたしております。このように、利便性の向上を図ることで多可町地域公共交通網形成計画の基本理念であります町民一人ひとりが安心して元気におでかけできるまち多可町を目指して、移動しやすい公共交通ネットワークの構築を目指してまいります。何とぞご理解をよろしくお願いいたします。 2問目でございます。高齢者や障害者宅へのごみの戸別収集でございます。議員ご指摘のとおり、高齢者にとってごみ出しは大変な問題でございます。今後、高齢化や核家族化がますます進行する中でどのように支援していくか、大きな課題となります。自治体による支援の方法については、議員からご紹介いただきました、小野市などの自治体職員や収集委託業者が戸別訪問する直接支援型と地域コミュニティが行う支援活動に自治体がバックアップをさせていただきますコミュニティ支援型などがあります。多可町におきましては、コミュニティ支援型を進めていくことが町の目指す地域包括ケアの一翼を担います、ともに支え合い助け合う地域共生のまちづくりにつながるものと考えます。お互いさまの活動が地域や近所の中で醸成されていくよう、区長さんや民生委員、児童委員さんの地域の方々と連携し、その機運を高めていく必要があります。ただし、この運動も現在続けておるわけですけども、地域での温度差があることも事実ですので、直接支援型も含めて検討していかなければならないとも考えておるところでございます。直接支援型ですと、多可町は直営の収集業務を担う職員はおりません。民間の業者に委託することが想定されるわけですけども、これによってコストだけでなく見守りにつなげていくということにつきましては、緊急連絡先などの個人情報の取り扱いが民間に頼む場合は課題となってまいります。また、介護保険事業による訪問介護サービスで生活援助の一環としてホームヘルパーにごみ出しをお願いすることも考えられますが、ごみ出しの時間に合わせてホームヘルパーさんに来ていただくことは難しいなど、介護保険制度だけでは解決することはできない問題もございます。議員ご指摘のとおり、高齢者へのごみ出しの支援は高齢世帯からのごみ収集を確実にするだけでなく、高齢者への見守り、安否確認にもつながるというふうに考えます。今後は、地域住民と支援の担い手とするコミュニティ支援型を基本として、直接支援型をどのように補完していくかを観点に検討してまいりたいと思います。ご指摘ありがとうございます。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆5番(門脇敎蔵君) 町長の答弁でもありましたけども、人口減少、利用者が少ない等ということで廃止されるようにお聞きいたしました。代替えにつきましては、加美区の路線については町民タクシー券で、八千代区の2路線については神姫バスの路線バスに、中区については町民タクシーに移行するということであります。第2次多可町総合計画2017年から2026年、天高く元気広がる美しいまち多可の計画を見ますと、公共交通については、利用者がより利用しやすい形態の交通手段を含めた協議、検討が必要であると、コミュニティバスについては利便性の向上を目指し、他市町との連携や小型化への移行も検討していくことが必要である、また地域特性、利用者ニーズに応じた運行計画を見直し適切な運行に努めるとあります。これらを検討された結果、総合計画はまだ7年残っております。全てクリアできた上で廃止されるのか、お伺いいたします。 ○議長(吉田政義君) 企画秘書課長、谷尾君。 ◎企画秘書課長(谷尾諭君) 失礼します。多可町総合計画は、町の大きな方向性を示す計画でございます。地域公共交通の関連する施策としまして、安心して住み続けるための住環境をつくるため、路線バスの運行確保ですとかコミュニティバス等の整備充実を図り、子供や高齢者などの交通弱者も安心かつ円滑に移動できる公共交通の確保に努めると基本方針を示しております。コミュニティバスの運行につきましては、利用状況等について検証を行いまして、地域特性、利用者のニーズに応じた運行計画ですとかを見直して適切な運行に努めるということにいたしております。先ほど町長が答弁させていただきましたとおり、平成29年度に住民の皆さん、また高齢者の皆さん、それから高校生などを対象といたしました公共交通の利用意向アンケート調査を行わさせていただきましたところ、通院ですとか買い物を目的とする路線バスですとかコミュニティバスの利用割合については、1割未満と非常に低い結果となっております。また、コミュニティバスの老朽化も重なりまして、運行経費も年々増加しているという状況でございます。運行経費としまして、5路線運行しておるんですけども、4100万円という高額になっているという状況でもございます。このような状況を踏まえまして、多可町地域公共交通活性化協議会というものを2年間で6回開催をさせていただきまして、各委員さんのご意見をお聞きしまして、町内巡回バスの廃止を盛り込んだ多可町地域公共交通網形成計画を平成31年3月に策定させていただきました。また、4月にはパブリックコメントを実施いたしまして町民の皆さんからもご意見をお聞きいたしました。そして、住民の方への説明といたしましては、区長会ですとか老人クラブ連合会の総会でご説明を申し上げたところでございます。また、コークゼミなどでも説明をさせていただいております。ご理解を賜りますよう、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆5番(門脇敎蔵君) いろいろ委員会で検討されたという結果であるとお聞きいたしました。ことし3月に、多可町地域公共交通網形成計画、2019年から2023年度までの5カ年計画、本文の中で、アンケートによりますと、バスを利用する際に不満に思っている人は全体の8割が不満であると回答しており、全ての路線で不満ありが不満なしを上回っています。バスに対する不満の内容は、いずれの路線でも運行本数が少ないの割合が最も多くなっており、全体の8割を占めております。また、コミュニティバス3コース以外では、乗りたい時間帯にバスがないが全体の3割と、運行本数が少ないに次いで多くなっています。先般の高校生議会でも、地域公共交通の利用者は小・中・高校生を中心とした若年層と高齢者が中心となっています。乗車を向上させるためにも、これらの方々の利便性を考えて時刻編成が必要であることから、若年層と高齢者等の利用者の双方が利用しやすい運行となるように考えていただきたいとの質問もされました。先ほどの代替えで、運行の本数は少ない、乗りたい時間帯は解消されたとお考えでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 企画秘書課長、谷尾君。 ◎企画秘書課長(谷尾諭君) 議員ご指摘のとおりで、全ての路線において不満ありが不満なしを上回ったという結果は事実でございます。しかしながら、町では赤字補填ですとか差額運賃助成、またコミバスの運行経費など合わせますと約1億円の行政支援を行いまして町内の路線バス、コミュニティバスを維持している状況でもございます。議員ご質問の、この代替えで運行の本数ですとか乗りたい時間の解消についての質問でございますけども、なごみの里山都発の4コースについては、八千代トンネル、八千代診療所を経由していることから、大和地区の高校生の方はなごみの里山都まで家族の方に送ってもらって利用していただいておるのが大半かなというふうに思っております。また、住民の方の利用が少ないというのも現在の状況でもございます。このたび、大和線を活用することで沿線の高齢者の方々ですとか高校生が自宅の近くのバス停から乗車をしていただいて、八千代小学校前を経由して、朝は乗りかえなしで中区の病院ですとか商業施設、また多可高校に通学できるようになりますので、利便性の向上が図れるというふうに考えております。また、八千代プラザ発の2コースにつきましては、八千代小学校前を新たな路線バスとして、中八千代線の運行によりましてサービスの低下は少ないというふうに考えております。運行ルートにつきましても、八千代区では現在のコミュニティバスの運行と同じルートでの運行を考えております。中区の運行ルートでございますけども、八千代小学校の通学バスとして利用しております中型バスを使用しますことから、道路幅員等によりまして一部変更になるところがありますけども、その分はご理解を賜りたいと思っております。議員さんご指摘の、高校生議会でご意見をいただきました利用しやすいダイヤ改正につきましては、4月1日以降、大屋線、大和線それぞれ西脇方面へ通学している高校生の下校時刻に合わせて1便増便する予定でございます。また、加美中線におきましても来年度山寄上から小学校へ入学する児童が1名いますことから、現在鳥羽でとまっているバスを山寄上発としまして2便増便する予定でございます。また、新設する中八千代線におきましても、多可高校の下校時刻に合わせて現在のコミバスにない時間帯の17時台についても1便増便する予定でございます。赤字補填等を考慮しながら、利用者が見込まれる時間帯におきましてはご要望をお聞きしながら今後もダイヤ改正を検討してまいりたいと思っております。ご理解賜りますようお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆5番(門脇敎蔵君) 公共交通を継続的に維持、確保するためには、地域の事情を最もよく理解できる地域住民の公共交通事業への参画が求められています。他市町の事例等を見てみますと、京丹後市ではささえ合い交通を立ち上げ、市民18人の自家用車を使って目的地まで送迎をされていますし、加東市の米田では、市内の公共交通がない地域において住民の日常生活に必要な移動手段を確保するため、市が地域へ委託してバスを運行されております。当町でも、各区にワゴン車等を配車してボランティアを募集して、地域住民が主体となって運行される地域主体型交通の導入は考えられないでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生涯学習課長、今中君。 ◎地域共生担当理事兼生涯学習課長(今中孝介君) 失礼します。議員ご指摘の、地域住民が主体となって運行される地域主体型交通の導入でありますけれども、今コークゼミ・あったかは~とらいんで住民学習会を鋭意進めているところでございます。高齢者の通院や買い物などの支援として、地域住民が主体となってボランティアタクシーをする移送サービスでございます。既に、中区の中村町でNPO法人じーばが有償の移送サービスを始められており、ガソリン代の実費のみをいただいて高齢者の支援を実施されております。また、八千代区におきましてもちょいボラという団体がこのような取り組みをされているというふうに伺ってございます。まずは、コークゼミの受講生の皆さん方が主体的に動いていただきまして移送サービスの取り組みを始めていただくことに期待をしております。最初から町が自動車を購入して、それを地域に貸して地域に移送サービスを始めてくださいという、お願いする方法ではなくて、とにかく自分たちでまず始めてみようということで、住民サイドから地域共生社会づくりの取り組みが始まっていくように持っていきたいと運営協議会で話し合っているところでございます。できれば小学校区の単位もしくは中学校区単位のほうが望ましいのかもしれませんけれども、移送サービスの仕組み、拠点がつくれたらいいなというふうに思っております。今後、運営協議会のほうで進めてまいりたいというふうに思っておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆5番(門脇敎蔵君) 最近、高齢者の事故も多発し、運転免許証を自主返納される方がふえています。高齢者の方が一番困られるのは、移動するための手段、車であります。先ほどの答弁で、地域住民の方が主体的になって住民学習会で高齢者の通院や買い物などの支援としてボランティアタクシーを、中区中村町でNPO法人じーばで移送サービスがされ、また八千代区でも社会福祉推進委員さん、ちょいボラグループの方も買い物ボランティアをされているとのことです。地域住民の皆さんが自発的な取り組みをされており、一歩一歩移送サービスが進んでいることに安心をいたしております。このような取り組みが一カ所でも多くの地区でされ、ふえていくことを願うとともに、これらの取り組みをされているグループ、地区については町も積極的に支援、補助されますよう要望いたします。町民一人ひとりが安心して元気におでかけできるまち多可町になりますよう、希望いたします。 そして、2点目のごみについて再質問をさせていただきます。町長の答弁で、コミュニティ支援型で進めていきたいということをお聞きいたしました。高齢者社会の進行に伴い、地域包括ケアシステムの構築が進められています。このシステムでは、介護が必要になっても住みなれた自宅や地域で必要なサービスを受けながら住み続けることができるようにするものです。また、元気な高齢者が介護を必要とする高齢者の支援を行うことも高齢者の生きがいになると考えます。できることは自分で行う、また支援するときは支援をするということで、地域住民の中での生活支援を初め、助け合いができるのではないでしょうか。また、地域と学校の連携により、助け合いを、多世代コミュニティーを図るため、夏休み、冬休みを利用して利用世帯の玄関先から集積所までごみ出しをすることはできないのでしょうか。中学生に高齢者のごみ出し支援を担ってもらうことで、高齢者や福祉に対する理解や関心を高めるとともに思いやりの心を育むことができるのではないでしょうか。支援活動は、人を支え愛情を持ったつながりをつくり、感謝される喜びと出会いによって協力していくという願いがこもっております。地域で暮らす子供たちが、自立心を持ち社会貢献できる大人になってほしいという願いから、子供たちに支援を担ってもらえないかと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 教育長、岸原君。 ◎教育長(岸原章君) ただいまの、門脇議員さんのほうから、ごみ出し支援とかそういったことを中学生に担ってもらえないかというご質問でございました。現在、小・中学校におきましては、総合的な学習の時間等を活用しまして福祉学習に努めているところでございます。学校においては、車椅子の体験、またアイマスクの体験、認知症のサポーター講座などを利用させていただいて、社会福祉協議会などのご協力も得ながら、子供たちにお年寄り、また体のご不自由な方への支援、どういうふうにしたらええのかというようなことで福祉学習の一環として学習をしております。また、教育委員会のほうでは、中学生ボランティアということでいろんな会合それから催しがあるときに、中学生が受け付けをしたり一緒に遊んだり、そういったことでいろんなイベントのボランティアを中学生がさせていただいているというような状況があります。また、地域でのPTAと一緒に資源ごみ回収などは中学生が各家庭を訪問させていただいて出していただいてる、資源ごみを回収して、そしてそれで全体で運営をしている、そういったことをやっているところでございます。福祉の観点と、それから中学生には自分の住んでいる村への帰属意識を持ってほしいなというふうに常々考えているところです。その一環として、現在スクラムハートということで中学生と消防団の活動もさせていただいたりして、災害が起こったり万が一のときに、子供は助けてもらう存在であると同時に、中学生ぐらいになりましたらやはり地域の方々の支援ができる、人を助けるというほうにも回れる、体力も十分ありますので、放水とかそういったことのお手伝いをしたり人を助けるというなこと、そういったことの中から地域との中学生のつながり、子供たちのつながりということも大事にしてほしいということを考えているところです。今、議員さんご指摘のように、やはり困っておられる近所のおじいちゃん、おばあちゃん、集積所までごみを持っていくのが大変だというような家庭については、中学生が進んで持っていくということは当然可能なことでありますし、そうした中から自分の村の今の状況を子供たちが知る、そして小さいときにお世話になった方々の助けが少しでもできる、そういったことからもご提案のことは十分可能であるというふうに思っておりますので、それぞれの村において子供が自分の村の状況を知る、そして一緒になってお手伝いをさせていただく、そして力になる、そのことによって自分がその集落の中でお世話になっているという帰属意識というのか、そういったものも養っていきたいというふうに考えておりますので、十分可能なことであるというふうに考えております。よろしくお願いします。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生涯学習課長、今中君。 ◎地域共生担当理事兼生涯学習課長(今中孝介君) 議員ご指摘のとおり、元気な高齢者が介護を必要とする高齢者の支援を行うことで高齢者の生きがいにつながるというふうに、まさにそのとおりであるというふうに思います。地域のみんながお互いに支え合い、助け合って生きていく地域共生社会の実現のために、コークゼミ・あったかは~とらいんを通じて住民の皆さんに学びを深めていただいているところでございます。地域の中では、ごみ出しの困難な家庭のごみを近所の方がごみステーションまで運ぶ支援をされているところも実際にあるというふうに思っております。それを仕組みとしてつくっておられるのが、中区の中村町のNPO法人じーばでございまして、支援の必要な家庭の情報をつかむ中で隣保長さん、また民生児童委員さん、NPO法人じーばの役員さん等を交えて個別ケア会議を開催して、地域での生活を継続していただくために何が必要かを協議し、例えばごみ出しの必要があるということでしたらその支援をされております。もちろん、本人の了解や支援の要請を受ける中で検討をされてございます。多可町内には、中村町のように先進的な事例がございますので、こういった取り組みを町内全域で広げていくことができればというふうに考えております。今、コークゼミ・あったかは~とらいんでは地域の互助活動、助け合い運動、「我が事・丸ごと」の地域づくりの取り組みを進めていくために、小学校区ごとに学習会を開催して多くの皆さんに参加をいただいております。その学びの中から、住民の皆さん自らの取り組みとして一つでも二つでも地域互助活動の輪が広がっていくことを期待しております。そして、そのために町としては学びの場の提供とともに、地域福祉活動や地域づくりを担っていただきます社会福祉協議会とともに情報やノウハウなどの提供をしていきたいというふうに考えております。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆5番(門脇敎蔵君) 地域には、健康や生活に不安のある方、ひとり暮らしで一日中誰とも会話されない方、子育てや介護に悩んでいる方、閉じこもりがちな方、地域とのつながりがない方などさまざまな福祉課題を持って生活をされている世帯があります。先ほど、多可町でも中区中村町のような先進的な事例がありますし、また八千代区ではちょいボラグループの方々もごみ出しや掃除、電球の交換等々もされているようです。そこに中学生も参加をしていただき、地域の互助活動、助け合い運動につながっていくことを願うとともに、今後の行政の取り組みに期待をいたしたいと思います。最後に町長のご答弁をお願いいたしたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) まさしく、子供たちのこともそうでしょうし、まずは多可町としましては地域共生社会という仕組みづくりに取り組んでまいりたいというふうに思っております。やはり、町が皆様方のお手元に、全てに手が届かない状況が発してきておるということで、コミュニティーの中でお互いに助け合っていただきたい部分がふえるということについては十分説明を差し上げてご理解賜りたいと思いますので、その活動を続けていきたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆5番(門脇敎蔵君) これで質問を終わりたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 門脇君の質問は終わりました。 ここで暫時休憩いたします。10時55分から再開いたします。                           (午前10時41分)                           (午前10時55分) ○議長(吉田政義君) 休憩を解き会議を再開いたします。 引き続き一般質問を進めます。次に、橋尾哲夫君。ちょっと待ってください。橋尾君。 ◆10番(橋尾哲夫君) では、議員番号10番の橋尾哲夫です。議長の許可を得ましたので、一般質問を通告書により3項目の質問をします。 1項目めは、アスパルトレーニングルームの充実策についてです。トレーニングルームの健康器具は、大変お粗末過ぎです。特に、高齢者が増加する中、いかに住民の健康を維持し、平均寿命と健康寿命を近づけることは高齢者の幸福な生活を維持したり町財政、特に国民健康保険税の軽減にもつながっていきます。町民が使用できる健康器具を充実させることです。具体的には、ルームランナーあるいはバーベル、ベンチプレス等を設置し、町民の健康増進を図るべきです。町長の答弁を求めます。 2項目めは、日野北バイパス市原東交差点についてです。ご存じのように、11月16日、日野北バイパスが開通し、長年の悲願である南北道ができ、交通渋滞の解消が図られました。市原東交差点の交通標識は、バイパスから多可に向かっての直進道路が黒田庄のみの記載で多可の記載がありません。多くの住民から、私のほうへ連絡があって、住民の不満があると。多可と黒田庄を並列記載するか、多可のみを記載するか、県に要請すべきとのことです。西脇市長は、交通の課題が解消され多可と西脇の交流がさらに深まると言われました。町長の答弁を求めます。 3項目めは、1市1町のごみ施設建設計画を中止せよということです。3月、6月、9月定例議会でごみ施設建設について、建設計画を中止せよと3回一般質問をしました。9月議会でのごみ処理施設は4市1町、西脇市、小野市、加西市、加東市、多可町の広域で建設し運営した場合より、1市1町西脇市、多可町のほうが収集運搬車を含めた実質負担額は約15億円安くなると試算した回答でありました。小野クリーンセンターの試算では、反対に1市1町による整備では64億円の負担増となると、双方の試算の開きが79億円です。4市1町で建設すれば、北播磨地区住民は同じサービスで同じ負担です。どちらが住民にとって利益になるか、また適切な建設費用等は幾らかを特別委員会を設置し、公開の場で住民に説明すべきです。小野グループの住民1人当たりの負担より、2倍以上の負担でも多可町住民が納得すれば1市1町での建設に異論はありません。それが民主主義です。町長の誠意ある答弁を求めます。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) それでは、橋尾議員の3点の質問にお答えをさせていただきます。 まず1問目、アスパルトレーニングルームについてでございます。議員ご指摘のとおり、高齢者の方が増加する中、住民の皆さんの健康を維持し健康寿命を延ばしていくことはとても重要なことであると理解をいたしております。そして、アスパルトレーニングルームの健康器具の充実をとのことでありますが、健康づくり、体力づくりの一つの手段として必要であることはご指摘のとおりだと考えております。トレーニングルームの概要を申し上げますと、平成11年に宝くじ助成を受けましてランニングマシン1台、エアロバイク6台、マルチステーション1台の8台を整備いたしました。ですから、20年を経過しほとんどが故障しておる、ご指摘のとおりでございます。現在、エアロバイク3台が使えるのみの状況で、設備が乏しいため、平成30年3月から無料でお使いいただいており、年間の利用者は約600名といったところでございます。利用者の皆さんから、設備の充実を望む声は議員のところと同じようにこちらにも届いており、検討を進めておりました。そこで、目下来年度予算の編成に向けてトレーニングルームの機器の充実の予算を要望させていただきたいと考えております。ことし9月に、担当職員が東播磨管内の他市町施設を視察し、どのような器具の利用頻度が高いのか、また器具の配置や数量などをお聞きして、多可町のトレーニングルームの広さや形状に合った機器の導入を検討中でございます。具体的には、宝くじの助成を利用いたしまして、ランニングマシン、エアロバイク、ダンベル、ベンチプレス、レッグプレスマシン、マルチステーション──議員もご指摘のとおりでございますけども──を購入したいと計画をいたしております。また、ハードの充実だけでなく、生涯学習課の職員1名が公益財団法人日本体育施設協会の公認トレーニング指導士の免許取得を予定いたしております。有資格者の指導のもと、健康的かつ安全にトレーニングをしていただける環境づくりも計画をしてまいります。今後、アスパルトレーニングルームの活用について、多可町全体へ周知して、町民の皆さんが足を運びやすい施設へと変化させていくことで、町民の皆さんの運動促進、健康増進を進めていきたいと思っております。3月の定例会で予算等についてご審議賜りたいと考えておりますので、ご理解いただきますようによろしくお願いいたします。 2点目の、日野北バイパスの市原東交差点についてでございます。まず、県道中安田市原線、日野北バイパスは西脇市だけでなく多可町にとっても待望の道路であり、多可町と西脇市を支える道路であることは改めて言うまでもありません、片山市長と同じ思いでございます。実際、バイパス開通にあわせて西脇の市原交差点の信号がなくなったこともあり、朝夕の国道427号の渋滞が激減をしております。円滑な交通の確保をされており、日本の道路で多可町と西脇市がしっかり結ばれていることを実感しており、今後も十分活用していかなければならないと考えております。ご質問の、市原東の交差点の案内標識につきましては県に管理をしていただいております。表示内容については、十分調整をした上での現状の表示になっておりますけども、詳細については技監のほうから答えさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 3問目でございます。1市1町のごみ処理施設の建設計画を中止せよということでございます。多可町は、西脇市と平成28年8月25日に新ごみ処理施設に関します基本合意書を調印いたしており、既にごみ処理施設を建設する上で最も大きな課題となります建設予定地の地元に理解をいただき、事業を進めているところでもございます。新たなごみ処理施設の整備方針や建設費等について、現在施設整備検討委員会や廃棄物減量等推進審議会で学識経験者等の助言を仰ぎながら十分議論を深めている最中でございます。また、西脇市においても新たな枠組みの再検討といった意見は今のところ出ておりません。よって、今後新たな処理施設の枠組みや誘致を再検討するため特別委員会等を設置して検討するということについては、多可町の都合で事業を中断させることになりますので、施設建設がおくれることは、みどり園の改修や地元対応等、多可町に大きな責任が生じてまいろうと思います。新たなごみ処理施設につきましては、町として丁寧な情報発信と意見聴取に努め、建設予定地の地元と良好な関係を保ちながら西脇市と多可町の1市1町で取り組んでまいりたいと思います。前回、一般質問でも質問いただきましたが、小野市の案は小野市の負担は軽減されますが、多可町の住民の負担はふえます。何とぞご理解賜りたいと思います。改めて、1市1町で取り組むことになりました経緯を担当課長から重ねて答弁をさせます。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 技監、高橋君。 ◎技監(高橋篤志君) 失礼します。それでは、私から2点目の質問の、市原東交差点の案内標識の表示内容について説明させていただきます。まず、道路の案内標識については、利用者に目的地や通過地などの方向を示し、経路を案内することにより目的地まで円滑に到達できるようにするものです。県が管理する標識のレイアウトにつきましては、関係市町に意見を求めた上で決定しています。ご指摘の、市原東交差点での経路案内については、西脇市内の標識ではありますが、県から多可町にも意見照会がございました。町からは、現状の表示内容のように国道427号の方向にのみ多可町を記載するよう回答をさせていただいております。これは、県道中安田市原線でも国道427号でも多可町に到達可能ですが、両方向に同じ目的地を表示することは混乱を招き、交通安全上、問題があること、どちらかの路線を選択する場合、両路線の道路ネットワーク上の位置づけを踏まえて国道427号はより広域の交通を対象としていること、市街地までの路線距離も約1キロ程度短くなり最短経路となることなどを考慮して、当該交差点においては多可町への主たる経路として国道427号に誘導することが望ましいと判断したためになっております。いずれにいたしましても、町としましてもさまざまな面から検討した結果、現在のレイアウトとなっておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。今後とも安全で円滑に道路を利用していただけるよう、町としても努めていくこととしておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) それでは、私のほうから3点目のごみ処理施設を1市1町で取り組むことになりました理由を改めて申し上げます。まず、費用面についてですが、4市1町では建設費と運営費のスケールメリットはあったとしても収集運搬費用の増額が必要となるため、1市1町で整備するほうが15億円安価となる試算でございます。この結果につきましては、メーカーアンケートやみどり園の実績値と比較いたしましても妥当な試算でございます。また、みどり園は平成26年度に10年間と15年間の長期維持補修計画を策定しておりますが、その中で年数が超過し老朽化するほど改修費用が高額となり、10年間からさらに5年間長寿命化を図るためには26億3000万円を上乗せした改修経費が必要となります。あわせまして、現在の施設は旧焼却施設を含めて約半世紀の長きにわたり同じ地域に存在することから、地元では早期移転の要望が大変強い状況であります。そして、住民サービスの面におきましても、処理施設が遠方となれば搬送距離や所要時間がふえることにより直接持ち込み者の負担がふえるとともに、収集運搬許可業者によりまして事業所から発生する一般廃棄物などをみどり園に搬入し処理していますケースにおきましては、搬送距離が増加することにより許可業者の収集料金がアップし、収集を委託している事業者等の費用負担がふえることが想定されます。このように、コスト面、住民サービスの面などさまざまな角度から比較検討し、将来の多可町を見据えて1市1町で取り組むこととなりました。以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(吉田政義君) 橋尾君。 ◆10番(橋尾哲夫君) では、2項目めの日野北バイパスについてのことでございますけれども、あれはやはり地元の方、阪神間に住んでおられた方が帰省されたときに、ここの交差点を通られたときに黒田庄ということが書いてあれば、多可町はどちらへ行ったらいいのかな、あそこの場合は国道427号も左へ行けば多可という標識が小さく書いてありまして、なかなか、赤信号であればわかるかもわかりませんけれども、青信号で直進に行った場合に黒田庄ということでありますので、多可町の方向がわかりにくいということも、地元の方がそういう話をされまして、黒田庄というよりも丹波市とかということの標識であれば、まだ阪神間あるいは神戸から来られた方については案内標識としていいのではないかと。しかし、黒田庄ということであれば、西脇市の住民は別に黒田庄でなかっても黒田庄の方向が十分わかるということでございますので、今たまたま多可町も一応県、西脇と協議をされたということでございますけれども、やはりこちらから阪神間、大阪へ出ておられる方から見れば、あそこの標識についてはわかりにくいと。今おっしゃられたように、国道については交通ルールにのってという話をお聞きしましたけれども、多可町の住民から見ればあの交差点の道路標識はわかりにくいということを私のほうにも、地元の私の集落の方からもそういう話が出まして、わかりにくいので再検討できるんであれば再検討をお願いされるほうが、大阪から来られた方、あるいは神戸から来られた方、あるいは阪神間から来られた方から見ればあの標識はわかりにくいということでありますので、ドライバーにとっては親切ではないという気持ちを私は持っております。 それで、1項目めにつきましては、トレーニングの健康器具については十分考えて来年の予算にもつけるということでございまして、これも私自身も議会としての広報。 ○議長(吉田政義君) 橋尾君、絞って質問していただけませんか。 ◆10番(橋尾哲夫君) はい。だから、その分につきましては非常によかったなという気持ちを持っております。アスパルにつきましては。 それと3点目の、今1市1町のごみについては継続するということでありますけれども、当初の平成28年度の説明においては建設費は51億円だということでありまして、私もその分から試算をしまして、たまたま小野市長の蓬莱さんが5期目、2月に選挙に出られるというときの、公のあれが新聞に発表されたときに百九十何億円だということでございまして、そうすれば1市1町ですれば、せめて80億円かぐらいのものがなければ1市1町では建設できないということでございまして、そうすればやはり西脇、多可町の住民は、一人頭、小野グループに比べますと2.3倍の建設費用あるいはランニングコスト、維持管理費用が出てくるという試算でございます。そして、今回の9月の議会においてもうちで15億円ぐらい安くなるという計算を説明をされましたけれども、小野のほうのではこんなことはないと、64億円ふえるんだと。だから、今双方の開きが79億円ありますので、だからどちらが正しいんかということを検証する場所を設けて、A案、B案が多可町の住民にとってプラスであるんかどうか。私の考えであれば、あれは多可町の町長のメンツだけで建設、あるいは西脇の市長のメンツだけで1市1町で建設するような気持ちを持たざるを得ないと。あくまでも住民目線でどうすべきかということでありますと、やはりサービスはある程度北播磨について同じサービスを受け、そして負担も公平で同じような負担であってこそいいと思いますけれども、北播磨に住みながら、小野グループと西脇、多可の住民が2倍以上の負担を強いられれば、ここに住むよりも加東、小野へ行きたいという気持ちにならざるを得ないのではないかと。あくまでも住民目線でどうあるべきかということを再度考える必要があるんではないかなと私は思ってます。それと、多可町の一般の廃棄物の処理基本計画、これは平成30年3月に出ておるんですけれども、ここの34ページには、最終処分計画の中で埋立対象ごみの埋立期間というものが、これは平成20年から平成39年度まで上がっておりますが、20年間、そうであれば、5年間延ばしたところででもこの計画の中で20年間ということでありますので、十分に対応ができるんではないかと。このはやすのクリーンセンターにおきましても埋立期間が20年間ということになっておりまして、そうすれば5年間延長したところででも十分対応できるんではないかと。なぜすぐ急に1市1町でやる必要があるのか。もう5年間待てば、小野のほうも三木のほうも乗ってくれば、北播磨において5市1町でもできるし、また三木も小野のグループに入る可能性はまだあるという話も聞いておりますので、それなのに西脇市が市の中で一番少ない人口、そして多可町が一番小さい自治体である中で、それは果たして広域運営をやっておるんかということでございまして、それで実際ごみの焼却の規模につきましても1日に48トンということでございますので、厚生労働省は1日に300トンから100トンだという話をしておるわけでございますけれども、最低の100トン未満の48トン、50トンでその規模をするということでありますので、住民の負担がふえるのも見えておりますね、それは。同じものであって、5市1町あるいは4市1町ですれば4プラス1で5で、西脇、多可であれば1足す1で2でありますので、同じ施設であれば、割ったらどちらが負担がくるって一遍にわかりますね。2で割るか。その辺は、多分小学校の子でも十分理解できると思いますわ。それがたまたま修理を5年間延ばしたら修理費が20何億円要るとか言うてますけれども、実際はそんな金が必要なんかどうか。はやすのクリーンセンターにおいても、20年間それにもし何かあった場合に、20年間埋め立てできるものを持っとるわけですわ、確保しとるわけですわ。それと、このページの5ページのこれ、平成36年、2024年には新ごみ処理を稼働するということになってますけれども、最終年度は2029年、平成41年ということでありますと、小野の市長も2030年から稼働するということでありますので、2029年と1年しか違わんわけですわ。そうすれば、ここまで待ってする、もう少し待って、その状況を把握してからやるほうがいいんではないかなと。私自身も今、三木は三木で予定を立てておりまして、小野グループ、そして西脇、多可で3基を北播磨でごみ焼却炉を建てようとしとるわけですわ。そうすれば、3基の総計が約500億円要るんではないかなと言われておりまして、それが1基であれば300から350億円で済むんではないかなという専門家の話も聞いておりまして、もし三木が単独ですれば135億円ぐらい要るんではないかなと。しかし、小野のグループに入れば、95億円ぐらいになれば、おのずからそれだけの差額分が浮いてくるということになってきますので、だから1市1町でやるということを今吉田町長は言われましたけれども、果たしてそれが住民にとってプラスであるんかどうか再検討をする場所を設けていただいて、今提示されておるのは組合の提示だけでやっていくんやと、それが根本的に正しいんだという話でございますけれども、平成28年5月の分で51億円というて言うておりますけれども、じゃあ果たして51億円でできるんかどうか、私はそんなもの到底不可能やと思いますよ。100億円ぐらいは十分かかってくるということでありますので、その辺を十分考えていただいて、その当時の51億円で議員が納得したと言われますけれども、それが100億円になるということであれば、何を納得できるはずがあるんですか。間違った数字を議員に説明して、そしてそれを住民にも説明したということであれば、それは何にも当時の説明が私は間違っておったということでありまして、それによって進めていくということであれば、もともとの考え方自体がボタンのかけ違えですわ。それをわかりながら進めていくということについては私自身は納得できませんし、また住民においても、2日ほど前に徳畑におられた方が今中村に住んでおられる方にもお会いをいたしまして、あるいは所有者についてもまだ十分な説明を聞いていないということでございまして、だから今ここに多可老連の方の幹部もたくさん見えておられますけれども、その方々においても十分ごみ処理について説明されてるんかということであれば、ほとんど説明は聞いてないと、広報においてもそういう説明がどこにあるんだと、書いてあるんかということも言うておられまして、だからほとんどの住民がまだごみ焼却炉についてわからないということが素直な、率直な気持ちであって、意見でありますので、その辺も十分に考えていただいてやってもらわんことには、多分不信感ばかりが出てくるんではないかなという気持ちを持っておりますけれども、吉田町長、その辺はどのように考えておられますか。 ○議長(吉田政義君) 副町長、笹倉君。 ◎副町長(笹倉康司君) 広報につきましては、先ほど町長が答弁しましたとおり、今ちょうどいろんな協議会、委員会をやっておりますので、その辺がある程度固まりましたら広報をさせていただきたいと、このように思っております。そして、事業費の件なんですけれども、運搬費をきちんと考えていくということをしました場合に1市1町でやるほうが安いと、これは前回からもずっとご説明させていただいているとおりでございます。小野市がどのような算出根拠を持ってその辺の数字を出されたのかよくわかりませんが、当町また西脇市の共同で進めておりますこの作業につきましても、各メーカーから見積もりをとったりとか、コンサルを使ってきちんと根拠立てするとともに、学識者の方からも入っていただいて数字を検証しているところでございます。小野市のほうがどれだけの根拠を持って言われとんかわかりませんけども、我々はきちんとした数字をもって根拠を示していると、このように考えておりますので、よろしくお願いします。 ◆10番(橋尾哲夫君) 議長。 ○議長(吉田政義君) 橋尾君。 ◆10番(橋尾哲夫君) これ今、運搬費のことも言われましたけれども、私自身も、加西は小野のセンターを今使用されております。加西は、ごみ焼却炉が今休止されて、加西市のごみを小野の焼却炉へ持っていくのは、自分のごみであれば自分が運搬費を出すのは当然でありますので、他人の施設を借っておって、運搬費まで小野に負担をさせるということはおかしいことでありまして、自分のごみは自分で運搬費用を出すのは当然でございますけれども、もしそれが共同で建設をされれば、全体の運搬費については組織で考えまして、全体の運搬費については半分は全体で持つと、それであとの半分につきましては、距離基準あるいは人口基準あるいはごみの量の基準によってすれば、それだけ負担がふえるはずはないということであれば、多可町の場合、4市1町になっても、8%ぐらいのものであればその半分を多可町が持って、あとの4%について西脇、小野、加東、加西に持っていただいたら1%ぐらいの量になるということでありまして、建設につきまして4市1町にするほうが小野も加東も加西も1割以上の建設費用が安くなって、ランニングコスト、運営費も安くなってくるという状況でありますので、そうすれば、それによって北播磨の人間が同じサービス、同じ負担を受けて、そして各自治体もそれだけ安く財政支出が済むということでありますので、今の説明でありますと、1市1町でやるのが果たして普通の人間から考えてみた場合、西脇のメンツ、そして多可町のメンツでしか1市1町のごみ施設の建設ではないんではないかと。普通、経済的な合理性あるいは住民の方の、住民の立場で、住民ファーストで考えてみた場合に、果たしていいのかということですね。私は、この3月議会あるいは6月議会、そして9月議会、そして12月議会、今も質問しておるんですけれども、その辺の住民目線で果たしてやっておられるのかということに対して私は疑問を持っておりますので、今また12月で一般質問をさせてもろうておりますけれども、果たして検討する気持ちがあるのかないのか、その辺を吉田町長に伺いたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) ただいま橋尾さんから劇的なご提案をいただいたわけですけども、運搬費につきまして事務組合でプールするということですと、当然検討の価値はあると思います。それは、今加西市は自分で持ってますように、今我々の試算では全て多可町が持つということで高くつくと思って言うております。それを小野市が見てくれてんやったらそれは検討の価値はあると思います。それも私は、小野市からそんな話は聞いたことはございませんので、橋尾さんのほうでその情報が入ってるんならば、そこら辺精査いただいて、またご相談させていただきたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 橋尾君。 ◆10番(橋尾哲夫君) 小野の蓬莱市長と4回か5回会うてきまして、そして運搬費について、距離基準について話しされたん違いますのか。それによって西脇、多可が脱退したんと違いますかという話を私はしたんですけれども、しかし公式の場所ででは、小野の蓬莱市長はそれは言うたことはないと。私自身も、運搬費等について全体の中で、4市1町であれば4市1町の組織ができた段階において、運営について半分は全体で見ると。あとの半分でも人口割あるいは距離基準ですか、そしてごみの量についても検討すれば、多可町、西脇さんの負担もそんなに多くはならんということは、私は小野の市長にお会いしたときにそういう話を聞いておりますので、だから今吉田町長がおっしゃるように、そういう状況であるということで、今初めて吉田町長からお聞きしましたけれども、管理費の分あるいは距離基準について緩和されて、多可町の負担が半分以下になるんであれば、今おっしゃられたように検討に値するということであれば、私自身も4市1町あるいは5市1町で建設するほうがはるかに北播磨の住民にとって同じ平等であって同じ負担で、そして同じ公平なサービスが受けられるということでありましたら、その辺を話しすれば、十分理解していただいて、小野の蓬莱市長も広域運営でやりたいと、3市でなしに4市1町でやりたいという気持ちを持っておられますので、だからその辺であれば、我々自身も、微力でありますけれども、それについては蓬莱市長に一遍話をしたいと思っておりますけれども、それはいかがなものですか。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) 先ほど言いましたように、その情報を私どもは全く持っておりませんので、橋尾さんしか持っていらっしゃらない情報ということです。蓬莱さんとの情報ということですので、どの程度確からしいことなのかはぜひ提示いただければと思います。 ○議長(吉田政義君) 橋尾君。 ◆10番(橋尾哲夫君) 私も、言うたからには一応小野の蓬莱市長にもお会いさせていただいて、今の話をしまして、できるだけ私自身の考え方は5市1町ですべきだと、あるいは4市1町ですべきだという考えを持っておりますので、その辺で納得されなければ1市1町でそれはやらざるを得ないということになりますけれども、私はきょう、12月に一般質問させていただいて、吉田町長からそういうお話をお聞きさせていただいて、まだゼロではないかなと、1市1町でやるのでなしに、あるいは4市1町もまだゼロでないし、1%でも可能性があるんではないかなという気持ちでありますので、私自身も、微力でありますけれども、一遍話はさせていきたいということをもちまして私の一般質問をこれで終わらせていただきます。 ○議長(吉田政義君) 橋尾君の質問は終わりました。次に、廣畑幸子さん。 ◆2番(廣畑幸子君) 議長。 ○議長(吉田政義君) 廣畑さん。 ◆2番(廣畑幸子君) 廣畑幸子です。通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。多可町では、多可町公共施設等再配置計画の第1期が策定されております。その評価結果は、現状維持や譲渡等検討、手放す方向で調整、また現状維持するが修繕しない、廃止、取り壊し等が出されております。しかし、ここで何かできることはないのでしょうか。現在、旧みなみ保育所跡地また旧八千代北小学校跡地の検討が地域でも進められています。地元での活用は願ってもないことです。旧みなみ保育所ですが、合併後の平成23年4月にキッズランドかみがオープンしたことで遊休施設となりました。その後、社会福祉協議会が介護用ベッドの保管場所としてや、平成27年9月からは防災行政無線のデジタル化工事の現場事務所としても使われていました。旧みなみ保育所跡地に関しては、私が初めて一般質問しましたのは平成27年12月でした。当時は、先ほど申しましたとおり、現場事務所として使われていましたが、それも平成29年3月まででした。平成27年12月からは約4年たっております。平成29年3月からでも2年半が過ぎています。この期間は短い時間ではありません。検討も重ねたと思います。しかし、そのころから比べますと、状況も変わっております。また、旧八千代北小学校ですが、ご存じのとおり、平成28年8月から約2年間仮本庁舎として活用しておりましたが、その後はどうなのでしょうか。この1年はそのままなのではないでしょうか。地域の区長さんからは老人会に小学校を使わせてほしいとのご意見があったと聞いておりますが、町にうんと言ってもらえなかったとも聞いております。多可町では、昨年より住民学習会、通称コークゼミが始まっております。学校区ごとで地域の今後を考え学習しています。毎日の生活の中で、今は大丈夫でも5年先、10年先はどのようになっているのか、自分には何ができるのか、どう工夫ができるのかなどを考え学習しています。ご近所とのきずなはとても大事です。空き施設を地域の拠点とすることの重要性も大事であることは、皆さんおわかりのことと思います。使い方はいろいろあると思います。地域の皆さんのお考えもいろいろあるのではないでしょうか。旧みなみ保育所も旧八千代北小学校も、例えばお試し使いをしてもらうなどは考えられませんか。そうすると、使いたい方もいろんなことがわかるでしょう。建物を使うということは、担当課がずっと行かなくても風を入れかえることができ、建物の維持にも役立ちます。そこでお聞きいたします。旧みなみ保育所の現状また地元の活用案などはどのようなものが上がっていますか。そして、今後の見通しをお聞かせください。旧八千代北小学校跡地についても、現状また地元の活用案などはどのようなものが上がっていますか。12月13日付で多可町小学校跡地施設利活用事業者募集要項がホームページに掲載されていますが、改めて今後の見通しをお聞かせください。このような空き施設をお試しをしていただくという柔軟な考え方はできませんか。以上です。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) それでは、廣畑議員のご質問、空き施設の有効利用についてお答えをさせていただきます。議員おっしゃいますとおり、多可町では、多可町公共施設等再配置計画に従いまして各施設の管理を進めております。こうした中、旧みなみ保育所につきましては、譲渡等検討、手放す方向で調整をいたしております。平成28年度から、地元集落での購入及び活用についてご意向をお伺いをしてまいりました。集落の方にもその活用方法や維持管理経費などさまざまな視点から熱心に検討をいただきましたが、ことし、本年3月に購入は困難であるとのご回答をいただいたところでございます。その返事を受けまして、公募による売却の方向で現在動いています。本年5月に地元の区長様より校区単位での活用を検討されるとお伺いしたため、11月末までの期限でお返事をお待ちしておりましたが、これもまた活用が困難というふうなご回答をいただいております。民間事業者様からのお問い合わせもいただいている物件でございますので、できるだけ早いタイミングで公募売却をさせていただきたいと考えております。旧八千代北小学校の利活用につきましては、平成27年6月から地域で積極的に動いていただき、民間活用の可能性についてご検討いただきました。その後、検討されていたプランの実施が困難となったことを受けまして、平成28年12月、跡地活用について町が公募する方向で検討してほしいとの回答を受けまして、町のほうで公募に向けて進めているところでございます。平成31年2月からは、多可町旧八千代北小学校跡地等活用検討委員会で公募に向けた利活用のコンセプトを検討していただきました。委員会の報告書は、令和元年6月町へ提出いただき、それを受け、民間の自由で柔軟な発想を生かし、地域の活性化を図れる活用を進めるために、民間公募に向けて作業を進めております。11月には、文部科学省によります「みんなの廃校」プロジェクトというインターネットサイトへのデータ登録もさせていただきました。そして、大阪で開催されました同省主催の廃校活用マッチングイベントでのPRなどを通じて複数の民間事業者様からお問い合わせ、現地見学のお申し込みをいただいております。公募につきましては、12月13日から開始をさせていただいており、3月頭には交渉権者となられる事業者の決定をさせていただく予定でございます。施設のお試し利用につきましてでございますが、公募開始から事業者が決定するまで3カ月程度を要すると思います。また、事業者の実際乗り入れまでも期間があろうと思います。その間、期間限定で管理を兼ねてご利用いただくことは可能と考えております。お試し利用を希望される方のご意向にもよりますけども、検討課題とさせていただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 廣畑さん。 ◆2番(廣畑幸子君) どちらの施設も公募にかけてっていう方向でなさってらっしゃるということではありますけれども、住民の方のお声もここでお伝えしとけばなと思いますので、お話しさせていただきます。みなみ保育所のほうですけれども、先日80歳代の方がみなみ保育所は何に使うの、私ら年寄りが集まれる場所にならへんのやろか、私らの年代は畑というても足腰が痛かったりでできへん人も多いし、そうなったらふだんは家でテレビばっかり見てます、いきいきサロンにも行ってるけど、あそこを通るたびにここに来られたらええのになって話してますわ、どないぞならへんやろかと言われてたんです。地域の考えとマッチングすることであれば、このお話は寺内の地元の方ではなくその周辺の集落の方だったんですが、今皆さんが元気になっていただく、そして家の中に閉じこもるままになるっていうことは本当に避けたい部分ですので、ぜひともこの部分はお話ししておきたいなと思ったんです。それで、先ほど公募の上で、例えばみなみ保育所でしたらあそこの部分が1つの事業所さんが考えられるスペース的なものかなと思うんですけれども、八千代の小学校は全体的に広いものですので、その辺はどういうふうな形、方向性でこれから公募を考えてらっしゃるのか、その辺をお願いできますか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) 現在の公募の形なんですけれども、まずはどういった活用の仕方をされるか、全体で活用される方もいらっしゃると思いますし、一部活用という形でのご応募ということもあるかと思います。そうした中、それぞれのアイデアを生かして活用されようというものを集めまして、空きスペースであったり、そういうのが出てくる可能性も参りますし、また事業者さんにおきましては、そうした地域との交流のスペースを持っていきたいというところの事業者さんも出てまいろうかと思います。そうしたことを踏まえまして、今のところそうした制約なく、この施設をどういうふうに利用されますかというところでの利活用の公募ということにさせていただいております。また、出てまいりました案を検討いたしまして、そうしたもろもろのことも考慮できるのではないかと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉田政義君) 廣畑さん。 ◆2番(廣畑幸子君) 今申したみたいに、北小学校は私たちが使ってるときも議会がほぼ使っていた棟と、それから行政の皆さんが使っていた棟と、大きく分けて2つございますね。そしたら、全体を使っていただくのが一番話は早いと思いますけれど、それでも余り全体ということになったら申し込まれる事業者さんも限られてくるかなと思ったりするんですね。先日話をしてたら、私たちが使っていた棟のほうで、広場的に中庭は使えるし、場所も広い、会議室で使ってたところがある、そこだけでも貸してほしいなというふうな声もあったりするので、切り売りでもないですけど、いろんなその部署その部署をできるだけいろんな方に使っていただければ、ほんでまた仮に片っ方の、例えば北校舎だけを使いたいんやということであれば、もう一つの本校舎のほうになるんですか、呼び方にしたら、そこを例えばまた地元の方に今こっちの部分は使うようになっていってるんですけど、あいてるほうはどうですかというふうな投げ掛けをまた改めて地元にするっていうふうな方向性はあるんですか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) 今のところどうした形でのご利用をされる予定かというところのアイデアをまだ詳細にお伺いしている状況ではございませんので、そうしたことについてここで具体なことを申し上げることはできないんですけれども、ただ民間事業者さんが使われる場合、ある程度セキュリティー的な部分もあって、常時オープンということにはなかなか難しいのかなと思います。そうした中で、制限はある中でもそうした交流のスペースであったり、利活用のアイデアであったり、そうしたことも盛り込んだ提案をしていただけるものと思いますので、また出てまいりましたところを考慮しながら進めさせていただけたらと思います。 ○議長(吉田政義君) 廣畑さん。 ◆2番(廣畑幸子君) よく私たちがよそへ行かせてもらったときに話を聞くときに、例えばキョウイク、キョウヨウという言葉がありますけれども、キョウイクといったら教え育むという感じですけれども、キョウイクというのはきょう行くところがある、キョウヨウというのはきょう用があるとも言いかえられるんですよって何回か聞いたことがあるんですね。ですから、地元の場所で集まっていただける、それからまたお一人が行って、その人が声をかけて、またそういうところへ集まることができるというのは、先ほど来も出てましたけど、健康寿命を延ばすっていうふうなことが、それに寄与するのではないかと思いますので、公募にかけているようなときに、ぜひともそういう、もしあいてる部分とかあれば、そういうことを担当課としても、また町としても、そういうことを一言添えていただけると大変いいかなと思うんですけれども、今どんなものが出てるかわからない、それは理解してます。でも、もしそういうときを想定したときの考え方を教えてください。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) そうした施設を利用される民間事業者様の対応が可能な範囲というところの中では、そうしたこともアイデアとして盛り込んでいただけるように提案はさせていただきたいとは思います。今のところ、まことに申しわけないんですけども、具体のものがない状態でございますので、この辺の、このレベルでのご回答となってしまいますけれども、今後ともよろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉田政義君) 廣畑さん。 ◆2番(廣畑幸子君) それと、今そうして公募にかけてやっていく、そしたら今までの振り返りというのか、今公募にかけてるということは、施設の管理とかというのはきっちりできてるのか。細かく言いますと、旧のみなみ保育所なんかでしたら、草がぼうぼうで、どないなってんのというて地域の方も心配なさって、当時の担当課にもお声かけさせていただいたら草刈りをしていただいて、溝もきれいにしていただいたりしてた経緯があります。八千代北小学校なんかでも、どうもそちらは地元の方がご協力いただいて草刈りをしていただいたと。今はきれいと思うんですが、最近どちらの施設もいつ施設の中をあけに行かれたのか、いつ草刈りをされたのか、その辺を教えていただけますか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) 八千代北小学校につきましては、地元の方のご協力でしていただいたり、あと町のほうでいろんなところ、シルバー人材センターでしたり、そういうところに委託しての草刈りであったりというところをさせていただいております。また、旧みなみ保育所につきましても、そうした民間、シルバー等に委託しての管理というか、草刈り等というところをさせていただいておりますが、中のほうなんですけども、用事があるときにはそこを中をあけてというところはするんですけれども、どうしても空き施設ということで、定期的な内部の清掃でしたり、そうしたメンテナンスのほうは行っていないというところが現状でございます。 ○議長(吉田政義君) 廣畑さん。 ◆2番(廣畑幸子君) それでも、公募をかけるぐらいだったらきっちりその辺、施設をどういうふうにして事業者さんに渡すは聞きませんけれども、メンテとか風通しというのは大事なことだと思うんですね。私の住んでる近隣の集落の方で、割と大きなおうちが地元の方にあけてえなっていうて、風通してえなっていって頼まれて、行かれてるご夫婦があるんですけれども、せんだって聞いたとき、どれぐらいの頻度であけてられるんですかって、1週間に1遍行ってますと、風通しせえへんとせっかくの建物が悪くなる一方ですと。ですから、今おっしゃったみたいに、空き施設やから、しゃあなかったら潰したらええねやというふうな感覚やったら別にあけなくても悪くなってもいいと思いますけれども、いざ公募にかけるという考えがあるのであれば、その建物に関しての責任はあると思うので、その維持管理、それからどういうふうな状態になってるかというのは絶対見とかないかんという時期だと。ふだんから必要やけど、公募にかけてるんやったら、それは絶対必要な時期だと思うんですけど、その辺はどうなさるんですか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) 全く行ってないというわけではないんですけれども、そこに用事があるときにあけて入るというところでございます。今把握しております部分につきましては、そのまま対応するのか、それともそうした形のものがありますということの中の現地説明の中で、そうした部分もごらんいただきながらというところになるかと思います。今ご指摘いただきましたように、公募にかけるということでもございますので、一度財政課のほうでも再度中を見させていただいて、そうしたことにつきまして少し点検といいますか、させていただけたらと思いますので、よろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉田政義君) 廣畑さん。 ◆2番(廣畑幸子君) 細かいことを聞きます。用事があるときって、今年度で何遍ぐらい行かれましたか。八千代北小学校は、どっちの校舎にもどれぐらいの頻度であけて風を通されましたか。お願いします。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) そちらに置いてある荷物であったり、そういったものをとりに行ったりと現地を見に行くというところの中での対応ということで、まことに申しわけないんですけども、何回というところの数のほうは数えてはおらないんですけれども、そういう定期的なメンテのために行くという形ではございませんので、そうした形にはなってないということでご理解いただきたいと思います。
    ○議長(吉田政義君) 廣畑さん。 ◆2番(廣畑幸子君) これからもできるであろう空き施設です。最終的に潰すんやから適当でいいんやという考え方はやめてほしいんです。先ほど申しましたように、1週間に1遍は多分無理でしょう。でも、もうちょっと建物を大事にして次の方に渡すという感覚はしっかり持っていただきたいんですけれども、どうですか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) ありがとうございます。今回、公募まで時間がかかっておったということもございまして、こうした時期が長くなっておるかと思います。今後、こうした取り組みを迅速に進めるということと同時に、議員さんおっしゃいました定期的な風通し等の対応についても、一定の取り組みを進める中で考えていくということをしていきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。 ○議長(吉田政義君) 廣畑さん。 ◆2番(廣畑幸子君) 先ほど、お試しっていうふうなものを町長が検討するというふうなお答えをいただいたと思うんですけれども、ただそのときにお試しをするのは、例えば事業者さんのこういう公募が始まってからっておっしゃったと思ってるんです。お答えいただいたと思ってるんですが、それが違うかったらまた訂正していただきたいんですけれども、私のお試しっていうのは、この施設が空き施設になりました、地元の方がどうでしょう、お使いいただけますでしょうかっていうふうな、まずの1段階目の話のときに、施設といっても地元の方が皆さん中を知ってらっしゃるわけではないので、それならそういうときに一遍中を見て、あっ、こんなんができるなっていうふうな、まず最初の段階のお試しっていうことができないのかなと、そう思ったんですけれども、その辺はどうでしょう、町長。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) 今の答弁の中で想定しておりますのは、八千代北小学校さんというところで、公募が既に始まっておりますので、そうした中、業者決定また着手になるまでの間というところでそれは可能ですよというところの答弁の内容ということです。今後出てまいります空き施設について、それぞれ状況が変わってまいろうかと思います。必ずそれができるというものでもないかと思いますので、それぞれの状況に応じて今議員さんがおっしゃいましたことが可能かどうか、また地元でそうした機運があるのかどうか、その施設をどうしていくかというところの中でケース・バイ・ケースで決まってくることかと思いますので、今後の検討課題とさせていただけたらと思います。 ○議長(吉田政義君) 廣畑さん。 ◆2番(廣畑幸子君) 今ケース・バイ・ケースというのは、すごく便利な言葉やと私は思ってるんです。そこで、こういう言い方をしては申しわけないですけれども、役場の職員さんはできないことの理由を探すのがとてもお上手なんですよ。私たちが、どうですか、私たちだけじゃなくて、さっき言いました地元の老人会さんが使いたいんや、どういうふうな理由でお断りになられたんか、私はそこまでは情報を入れておりませんけれども、そうではなくて、役場といえども、行政といえども、私たちも一緒ですけれども、いろんな形で状況も変わって、柔軟な考え方というのはどんどん必要やと思うんですね。でも、できないことはできない、それははっきり言っていただいたらいいと思うんですけれども、でもできない理由を探すんやなしに、できる理由を、どうしたらできるかという理由を探すっていう方向で私はこれからはどんどん動いていただきたいなと思うんですけれども、その辺の考え方をやっぱり町長に聞きたいんですが、いかがでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) ご指摘のとおりやと思います。そのように考えていきたいと思います。 ◆2番(廣畑幸子君) それでは、終わります。 ○議長(吉田政義君) 廣畑さんの質問は終わりました。 ここで暫時休憩をいたします。13時30分、1時30分から再開いたします。                           (午前11時58分)                           (午後 1時30分) ○議長(吉田政義君) 休憩を解き会議を再開いたします。 引き続き一般質問を進めます。次に、藤本一昭君。藤本君。 ◆1番(藤本一昭君) 議席番号1番、公明党の藤本でございます。議長の許可を得ましたので、通告のとおり質問をいたします。1つ目といたしまして、播州織の振興は製品の消費が必要であるという観点から質問をいたします。地場産業の播州織が、近年生産量が減少しております。今後の地域産業の維持のために、政府の施策、第2次地方創生事業を活用して、播州織の製品を全国に消費喚起を促す事業を実施、検討すべきであります。最近、播州織工業組合の幹部と意見交換をいたしました。その中で、最近の生産受注は減少の一途をたどっており、特にことしの生産量は過去最低となっていると伺いました。この厳しい状況の中、地場産業である播州織の振興のために多可町の力を集中して取り組むべきであります。その対応策として、私は企業団体の職員、社員に播州織の制服の導入を図り、播州織の生地を使い、縫製、販売のシステムづくりから地場産業の応援をすべきであります。この播州織制服の事業は地元関係企業との検討が必要ですが、多可町から全国の自治体に播州織制服のPRを図るべきであります。そのためには、地元のアパレルをされている産元商社との共同企画も必要であります。多可町が役場職員に播州織の上下の制服を導入して、地場産業の播州織を第2次地方創生事業を活用して応援することが大切でありますが、これに対しての町長の答弁を求めます。 2つ目でございます。新ごみ処理施設建設について、多可町は西脇多可行政事務組合が令和6年度に稼働を計画している新ごみ処理施設の受け入れを決定いたしました。そこで、具体的に多可町はごみ処理施設建設に関係するさまざまな企画、連絡調整を取り仕切る担当の特命理事を設置すべきでありますが、いかがでしょうか。そして、多可町は今後、立地受け入れ集落に対してどのような地域振興策や周辺設備を検討されているのか伺います。その上で、特に新ごみ処理施設周辺には熱エネルギーを活用して温室ハウスを計画し、熱供給のできる仕組みを検討して、周辺の農地を土地改良で圃場整備をなし、施設が完成してからもさまざまな人々が訪ねてこれるような地域にして、さらに地域の人々が集まり、スポーツや季節に応じた活動、イベントを開催できるような落ちついた広場等も整備することを検討すべきであります。完成時のイメージといたしましては、東条湖周辺のような地域となればありがたいと思いますが、町長のお考えをお伺いいたします。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) それでは、藤本議員から2点の質問をいただいております。 まず、播州織の振興は製品の消費が必要ということについてでございます。多可町の地場産業であります播州織は、糸を先に染めてから織る先染め織物という手法が特徴で、糸染め、織布、加工等のさまざまな業種に分かれており、多可町においても播州織を核として産業が集積し、形成されてきました。さて、議員ご指摘のとおり、現在播州織産地は受注の減少が続いております。播州織工業組合の資料によりますと、播州織生産量は1月から10月までの実績対前年度比較で13.4%とという激減になっております。このような状況の中、多可町では播州織関係の団体への助成金や補助制度で現在支援を行っているところでございます。播州織の育成と支援を行う北播磨地場産業開発機構へ運営助成金による支援、多可町の播州織振興、活性化に向けた取り組みを行う多可町播州織ブランドプロジェクトへの事業支援、播州織産地における課題と改善に向けた意識の共有を図り、播州織振興と発展に向けた取り組みを行う西脇・多可「播州織」連携会議への事業補助金等による支援でございます。また、全国への発信事業としまして、ことしの1月29日、30日には東京のアキバ・スクエアで播州織関係事業所を紹介いたしまして、移住、UIJターンの橋渡しを目的に開催された播州織ジョブフェアに対して事業補助金などの各種の支出を行っております。そのほか、播州織以外の事業者も含めた支援としまして、自社製品の販路拡大を目的として見本市、展示会、商談会等に出品される中小企業者へ中小企業販路開拓支援事業補助金で支援もしております。さらに、町内の事業所で製造した製品や加工品を信頼できるすぐれた多可町ブランドの特産品として認証し、多可町特産品認証商品として付加づけをして全国に情報発信を行うとともに、ふるさと多可町応援事業、ふるさと納税の返礼品にも多可町の特産品、生産品として播州織製品を積極的に取り入れてインターネットのふるさと納税サイトにおいて全国へPRをいたしております。播州織の制服の導入につきましては、町内のこども園の園服、町内の3中学校でも播州織の通学かばんを生徒たちが使用しております。近隣の高校では、西脇高等学校において女子生徒のブラウスと男子生徒のカッターシャツに播州織が使用されております。多可高等学校では、修学旅行で多可町をイメージしてデザインされたタカタータンを使用した播州織のハンカチを宿泊先へのプレゼントとして利用をいただいております。11月に開催をしました多可町ふれあいまつりでは、西脇高等学校生活情報科の生徒さんによります播州織ファッションショーを開催し、タカタータンのお披露目も一緒に行わさせていただいております。ことし7月からは播州織に特化した地域おこし協力隊も活動しております。今はこのようなことでなく、消費の拡大やとおっしゃっているということだと思うんですけれども、このような形の補助はさせていただいております。議員ご指摘の役場職員への導入についてということでございますけども、多可町役場の制服規定はございません。播州織につきましては、夏場のワイシャツの着用、冬場の播州織のスヌードやマフラーの購入など、播州織の活用については推進をしておるところでもございます。役場職員への播州織の制服の導入という議員の一番おっしゃるところのメーンのところだと思うんですけども、地域創生事業の対象とはならないということでございます。制服規定をつくり、全職員に支給するとなれば、多くの経費が必要となってまいります。播州織の振興、職場の統一感が図られる等の効果も得られますが、町の財政状況、そして単年度事業での経費の効果の一過性と改めまして、住民目線での功罪もあり、今後の課題としたいと考えております。また、町内の企業、団体社員への導入も含め、今後も引き続き商工会、各種関係機関と連携を図りながら播州織製品の利用促進に取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。 そして、2点目の新ごみ処理施設についてでございます。まず、ごみ処理施設建設に関する特命理事の設置すべきということでございますが、本年度より4名の理事を配置しました。そのうち防災環境担当理事をその役を担うために配置をいたしておるところでございます。そして、地元への地域振興策についてですが、立地を受け入れていただきました地元、奥中、徳畑集落には本当に感謝をいたしております。新たな施設が地元にとりましてもよかったと思っていただけるようにしなければならないと考えております。したがいまして、地元の意向を十分に配慮した上で、地域の振興につながる事業を進めてまいります。また、新しい施設につきましては、西脇多可行政事務組合において住民や各種団体の代表者、有識者等を委員といたします廃棄物減量等推進審議会に諮問するとともに、関係職員等を委員とし、技術的視点を持って計画検討することを目的とする一般廃棄物処理施設整備検討委員会を設置し、相互に理解を深めながら施設に関する基本計画について検討審議を現在重ねておるところでございます。新たなごみ処理施設は、単にごみを燃やすのではなく、サーマルリサイクル、熱回収の考え方のもと、熱の有効利用を検討しております。また、審議中ということで施設基本計画としてまとまるのはもう少し先になりますが、いただきました貴重なご意見を踏まえまして、周辺施設の活性化につながる事業を検討してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 藤本君。 ◆1番(藤本一昭君) それでは、質問をさせていただきたいと思います。 播州織のことについては先ほどご案内がございましたように、言い方を変えると危機的な状態にあるわけでございます。過去最低というのはイメージとしてわかっていただけないので、これをある方に聞きました。今織布の工場が145カ所程度なんです。これが今の状態なんですが、最高のときはどれぐらいあったんですかといいますと、千四百数十社の工場があったということなんです。ということは、10分の1になっておりまして、生産量に至ってはもう20分の1ぐらいに近いということでございます。先ほど町長がございましたように、それは10月のデータやと思うんですが、11月になりますともっとひどくて、総数で183万9000平方メートル分の産地として、月間としてあったんですが、これは前年同月比の83%ということで、1割7分、17%減ということになっております。これが毎年過去最低に行っているということは、これは地場産業になるんかなというぐらいの状況でございます。今言いましたように145社ほど工場があるわけですが、そのうちの生産量からいいますと、約6割程度は多可町で生産されているということをお伺いいたしました。言いかえれば、播州織イコール多可町織になっているという状況になってきてしまっているということでございます。播州織が発展するのに何で話をするのがややこしいかというと、西脇市と多可町、両方の地場産業なんです。加西市も加東市もあったわけですが、ほとんど減りました。ですので、実際には西脇市と多可町なんです。産元さんとかというのは西脇市にあるわけです。工業組合も西脇市にあるわけです。ということになると、どうしても西脇市のほうが中心的にお話をしていただかねばならないわけでございますが、我が町においては繊維関係の方々は、議員さんで経験者、議員の方々ですので、OBやったり現役でやられたりという半数近くいらっしゃるんですが、西脇市以外に行きますと、播織に関係するお仕事をされてた方が一人もいらっしゃらないと、こういう状況なんです。ですので、地場産業に対しての意識が全然違うんです。ということで、私は今回こういうふうに取り上げさせていただいたわけでございます。皆さん、服の播州織というたら、先ほどありましたようにワイシャツの話をされるんです。私も、ワイシャツぐらいしかつくられへんのやと思うてたんです。ところが、いろんな方にお聞きしますと、糸の番手を考えて織り方を工夫すると、結構厚目もできるということを聞いたんですが、それについて担当課、どれぐらいのことまでできるというふうにご認識があるかお尋ねいたします。 ○議長(吉田政義君) 商工観光課長、金高君。 ◎商工観光課長(金高竜幸君) 失礼いたします。今議員ご質問のとおり、播州織につきましては、以前は男性のカッターシャツというものを中心に生産が進んでまいりました。その中で今おっしゃるようにさまざまな用途、消費者の多様化するニーズに対応するために、組合のほうでもさまざまな試行錯誤をされながら、商品の多様化というものに取り組まれておられまして、現状ではこういう服装、男性用でいうとブレザーと、そういうものも状況に応じては対応は可能であるというふうに聞いております。また、服飾だけではなくて、今でいうと家具の一部、例えば椅子についている生地であるとか、あるいはホテルのベッドルームであるとか、そういう近辺のものをつくる。例えば、パジャマであるとか、そういうところもつくっているという企業もございます。そういうところで、これまで生地生産というものを中心にやられておって、実際現状も非常に大きなところではございますが、さまざまなブランドを立ち上げて、さまざまな消費者のニーズに対応する企業も出てきておりますので、そういう形で取り組まれているところは確認しております。以上です。 ○議長(吉田政義君) 藤本君。 ◆1番(藤本一昭君) 薄いもんじゃなくて、もうちょっと厚手のもんをつくれるということを答弁いただきました。ということは、ワイシャツだけが播織の応援策じゃないということを当局のほうは十分認識していただきたいと思うんです。それで、この播州織のことについて私が言うのは、タカタータンもそうです。播州織で制服にするのを商品化しようと思うたらどういうことが必要なんかというと、当然機織りで織ってもらわなあかんわけですが、いろんな方にお話を聞くと、これは最終的にストックを抱えて困るのは、誰がそのお金を面倒見てくれるのかということが最終のかなめなんですというお話を聞きました。それを産元さんに言うと、一つの事業を抱えると、1000万円、2000万円のストックを抱えて、資産の部に上がって不良債権になってまう可能性があるわけです。そんなもん誰も手をかけてくれへんわけね。それを今の産業からいうと、大阪とか東京の商社からお仕事をいただいて、こちらへ手配して織っていただいている。これが普通なんですが、地元のほうで企画するについては、これは播織さんでいうと手配りという表現の言葉があるそうでございまして、みずから段取りして、機屋さんに頼んで製品として納めてもらう、これは手配りという、関係者は大いに知ってはると思うんですが、手配りという手法なんです。すると、自分で、例えば多可町の制服をつくるのに1000万円かかったとします。そしたら、機織りすんのに300万円か400万円要るというたら、誰がその布地をお金を出してくれんのんか、オーナーになってくれんのんかさえ決まれば、糸を仕入れて、後染めて、織って、製品になって上がってきて、それを縫製メーカーに出して納めてきたら、それで製品として上がると、こういうことを誰ができるかなんです。産業の今疲弊している播織さんの各会社が500万円、1000万円かけてできひん。それを多可町が1000万円を積んどくから、それで1年間かけてつくってくれというオーナーになってくれたら、その生地を播織さんは出せるわけです。すると、ちょっとでも何万平米もできませんけども、でも多可町はそこらをやってくれんねやというたら、そっから先が、ここから地方創生事業でPRするのは創生事業の一つに含まれると思うんですが、担当課、この件についていかがですか。 ○議長(吉田政義君) 商工観光課長、金高君。 ◎商工観光課長(金高竜幸君) 失礼いたします。議員ご質問のように、まず先ほど私の答弁でも申し上げましたが、現状、自社で創意工夫を凝らしたファッションアイテムを製造し、また最終商品として販売する動きもあると。ブランド化ということもあります。ただ、もともとから生地を主体に産元さんに卸しているというところがございます。その生産量がかなり激減的に減っているという中で、多可町の商工会の繊維部会におきましても、さまざまな形で今の苦しい状況をどうするかというところを議論をされております。その中で播州織というもののブランド力、それをまず高めていく。高めていくというよりも、そのものをどうやって全国に認めていただくかというところがまず取り組むところでございます。その中で、先ほども申されたように、そういう商品を受注してくるためには播州織という生地を知ってもらわなあかんというところを全面的にどういうふうにしていくかということで、研究を現在も続けていただいておりますが、一つ一つの会社ではなくて、それぞれの関係機関が集まって、播州織ブランドプロジェクト委員会というものもでき上がったんですが、そういう中で目指す姿であったり、目標というところを明確にされて、例えば播州織数量の向上、生産量の向上であったり、工賃単価向上に伴う地域経済の活性化につなげる、そういう目標を立てられて、播州織でつくったシャツが欲しい、消費者のニーズも含めながらその播州織のニーズをどうやって高めるかというところを研究をいただき、その中には商工会、行政も入ってそういう会議を進めております。またさらに、今は多可町の話ですが、当然西脇、多可が中心になっておりますので、さらにそのエリアを広げて、西脇・多可「播州織」連携会議というものも開催されております。これは産元あるいはそういう染色業界も含めながら、総合的にそれぞれの部門のところであったり課題であったり、その辺を出しながら市町の枠組みを超えて、行政、商工、播州織の事業者が一体となって、産地全体をどうやって盛り上げていくかというところで体制をつくってしております。現状のところは産地見学会、5月に毎年播博、播州織の産地博覧会ということでそういう生地を積極的にPRする場であったり、当然のことながらセミナーを実施し、それこそ企業が出展をしたときにどういう形で見せていくかとか、そういう基本的なところの関係であったり、またものづくりフォーラム等の開催をされて、そういうところで今行政と産地、それから商工会等が一体となって取り組みを進めるというところで、まずはそのブランド力を高めていくと。そのことによってアパレルメーカーに播州織をもっと知っていただくというところで、まず受注拡大に向けて進めると。まずはそういう取り組みを進めております。 ○議長(吉田政義君) 企画秘書課、谷尾課長。 ◎企画秘書課長(谷尾諭君) 今先ほど議員さんのほうから地方創生推進事業についてご質問もあったかと思います。地方創生推進交付金事業といいますものは、各地域がそれぞれの特性を生かした先導的な取り組みや自立的で持続的な社会を創生することでの事業となっております。多可町の総合戦略におきましても、地域創生戦略としまして、自分に合った仕事を選べるまちというのを掲げております。その中で、今も商工観光課長が申し上げましたように、播州織の振興と発展に向けた取り組みや地場産業である播州織を初めとする地元企業の経営体質の支援のあらゆる事業を今展開しておるところでございます。議員ご提案の役場職員の播州織制服の導入につきましては、確かに播州織のPRにはつながるとは思いますけども、この地方創生推進交付金の趣旨から申し上げますと、職員の制服をつくることだけでは交付金の対象にはならないというふうに考えております。また、成果指標としましてKPIを設定することが条件となっております。それで、この制服をつくることで、町内の事業所ですとか従業員の方々の増加というのは余り見込めないんじゃないかなというふうにも思っておるところでございます。ご理解賜りますようよろしくお願いします。 ○議長(吉田政義君) 藤本君。 ◆1番(藤本一昭君) 大分お話をお聞きしました。これは、本年11月29日の毎日新聞の特集でございます。これは、山形の米沢市の服づくりの革命という文が特集されております。私も、この米沢市が織物産地というのは存じておりませんでしたが、この特集に載っているのを見たら、播織さんとか、この辺でよく見る風景のことが写真として載っているわけでございます。これで、ここはどういうことをしてんのんかというと、上等な、クオリティーの高いコートとか、そういうのをつくっているというのが案内されております。これは米沢藩主になりますと、戦国武将の方が、鷹山さんが出てくる話をされるふるさとでございますが、そこでもこういう感じでやっているというのがあって、そしたら播州織も地域特産ですごい技術力があるわけでございますので、知らんのんは私と当局ぐらいなんちゃうかなと。実際現場でやられる方は創意工夫されておるわけでございます。ですので、我々も播州織について勉強する必要があると思うわけです。これに対しまして、今後播州織について多可町として何か応援していただく策はないものかと思うんですが、商工観光課長、いかかがですか。 ○議長(吉田政義君) 商工観光課課長、金高君。 ◎商工観光課長(金高竜幸君) 失礼いたします。議員がおっしゃるように、まず播州織を知っていただくということは、当然のことながら必要かと思います。昨年も播州織だけではなく、地域の特産を含めて基礎講座といいますか、講師を招いての講座をしております。播州織につきましても、地元企業の社長さんに来ていただいて、播州織の基礎から教えていただいたということがございます。職員が中心でしたけれども、そういう形でまずそういう研修を進めてまいりたいと思いますし、生涯学習課が行っております創造事業のふるさと創造大学の関係でも、播州織のNextさんに講師になっていただいて、地元の方にもそういう形で今の現状を教えていただいたということもございます。そういうふうな機会を今後も続けていきたいと思いますし、播州織、先ほども申し上げたブランド化をしている部分もございますので、そういうところも情報といいますか、今の播州織というものを知っていただくという意味で、そういう機会を設けていけたらとは思っております。以上です。 ○議長(吉田政義君) 藤本君。 ◆1番(藤本一昭君) 播州織のお話をさせていただいて、話にもございましたようにタカタータンのチェック柄も認証になったわけですよね。これも播州織を活性化しようと思う一つのきっかけに考えられたと思うんです。わざわざ英国のチェック柄の認証をとろうと、そんなんわざわざとらんでもええのをわざわざとってるというのは、それをきっかけに何とかしたいなというあらわれやと思うんです。なので、町として、そのチェックの柄をちょびっと使うのも何やけど、もっとたくさん使えるような仕組みをつくらんとあかんと思うんです。それで、今回の分については、約50メーターほどつくったんやとお聞きしました。そしたらメーター6000円ほどかかるねんというお話も聞いたんです。これは何万メーターもつくったらそんな要らへんのですかというたら、飛躍的に安くなるということをお聞きしました。なので、創生事業をやるのやったら、それで何かいろんなものをつくってくれというのを、例えば1万メーター分発注して、それをコンテストして、1年先に作品展をやるとかという考えを考えてもらいたいと思うんですが、そんな案はいかがなんですか。 ○議長(吉田政義君) 商工観光課長、金高君。 ◎商工観光課長(金高竜幸君) タカタータンにつきましては、ことし7月30日にスコットランドの登記所で登録ということで認めていただいております。その中で、現在は多可町観光交流協会がまず事務局といいますか、活動を中心にやっていただきまして、タカタータンの使用につきましては、各種自由に使っていただく、ただどういう形で使われるかというところは申請をいただくという、今手続をお世話になっております。その中で、タカタータンイコール多可町というふうな形の定着がするように、どんどんのその活用をしていきたいというふうには思っております。具体的に言いますと、当然先ほど言いました播州織を使ったタカタータンの認知度を高めるということもありますし、タカタータン柄という形で、今でいうとテープをつくったり、多可町の横幕といいますか、そういうものを使って、各種イベントに出展したりしておるんですけど、そういう形でさまざまな用途がございますので、播州織も含めてですが、総合的にタカタータンを含めた情報発信を行っていきたいと思っております。予算が伴うことがございますので、どういう形でそれが効果的かということをいろいろと議論いただきながら事業の促進については考えてまいりたいと思っております。 ○議長(吉田政義君) 藤本君。 ◆1番(藤本一昭君) 播州織振興にぜひとも頑張っていただきたいと思います。 それでは、2つ目の論点でございまして、新ごみ処理施設についてでございます。先ほど町長から特命担当理事をわざわざ置かんでも、防災、生活安全課長が兼ねてはるということでございますので、そちらのほうが取り仕切られるというふうにお聞きしました。私が何でそんなことを言うたかというと、ごみ処理施設をつくるというから、ごみ処理施設だけじゃないじゃないですか。例えば、どういうことかというと、上下水道も引っ張ってこなあかん。当然電気も要るやろうし、そういうと、そしたらそこのアクセス道路、これは今回は論戦はしませんが、当然改修せなあかんやろうと。そしたら安全推進もせなあかんやろうと。そしたら、例えば道を広げるとなったら、あそこはずっと田んぼがあるわけなんで、圃場整備のかげんの農振除外とか、そういう手続もやっていかなあかん。ということになると、町長がおまえこれやれあれやれと、こういうふうに指摘してんのやったらええけど、町長も忙しいわけなんで、担当理事に采配をする権限を与えて、これをやっとんかあれをやってるかというのを取り仕切ることが必要やろうという意味で言うたわけでございまして、そういう意味も兼ねて、生活安全課長が特命理事というふうになっているということをお聞きしましたんで、今後はいろんなことでまた特命理事には聞かなあかんなと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 それで今回、受け入れ施設についてどのような振興策をされるのかなと。これは地元があっての話なんで、徳畑、奥中の地域については、本当にご苦労をかけるわけです。私も徳畑については特に、昭和40年、30数年から糀屋ダムをつくるという国の命によって、徳畑地域で大反対が起きたということ。そのころは私は小学生で、どういう騒動になっているかが認知が余り詳しくなかったのでいろんな方にお聞きしますと、それは大反対で大変だったんだと。それで、国のためやからやむなくふるさとを去られたんが四十数軒あると、これをお聞きしました。それをしてダムをつくってみたら、ダムの水が入るまでに不名誉なことがあったり、よからぬうわさばっかり出てきて、ふるさとを去った方からしたら非常に情けない思いをされたんじゃないかなと思うわけです。そういうのがあって、今の翠明湖のあたりをきれいにしようという方針で兵庫県もされているのは認識しております。それをもってしとって、今度はごみ処理施設をつくるということになったということで、またうちのあたりかいなと、こういうふうに思われたんが素直なことなんじゃないかなと思うわけですが、私はそれをどういうことを思っているかというと、それぐらい大変な思いをされたところであるならば、今回またもう一つご苦労をかけるんであれば、さすがにできてよかったなと思われるような周辺設備をしていただきたいということが思いでございます。この話を私がいろんなところで話をすると、話が長いということで余りイメージをわかっていただけなかったので、何か表現としてわかりやすいのがないかなと思ったんが、同じダムの近所で翠明湖によう似たやつやったら東条湖やと。東条湖周辺のような形に、人が集まってきて心が和むようなところにできひんかなというお話をすると、よく理解していただけるわけです。ですので、翠明湖周辺、特にこの徳畑のあたりは、先ほど言いましたように圃場整備もなされてへんし、耕作される方も減っております。それについて圃場整備とかをするとかということについてはどういうお考えかをお聞きしたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) まずは、特命理事という中で防災環境担当理事として、この新ごみ処理施設が地元にとってよい施設となるように、関係各課、先ほど言われました建設課、産業課、また上下水道課、それぞれの関係部署の調整役を私が賜っていきたい、そういう所存でございますので、よろしくお願いをいたします。 その中で、糀屋ダムの例も挙げられました。あの地域にとって、非常に大きな理解を得てあの用地を決定いただいた地元には、本当に感謝をいたしてございます。そんな中で、やはり地域振興を図っていかなければならないというふうに思っております。圃場整備ということではなくて、あの施設は今後、熱回収をどのように利活用していくかという観点がございます。そういうことの施策も含めまして、あの地域が、重ねて申し上げますがよかったなと思っていただく施設となるように、周辺整備をあわせて検討してまいりたい、そのように考えてございます。よろしくお願いします。 ○議長(吉田政義君) 藤本君。 ◆1番(藤本一昭君) 熱処理、熱エネルギーの再利用ということが言われておるわけでございます。この熱処理について、熱利用でございますので、当然焼却するでしょう、多分。すると熱が出る。その熱についてどういうふうな方法で冷却するか、それを単に熱を放出するだけでは今の国の環境省の規定からいうと外れるわけです。なので、それからいうと、熱エネルギーを利用したいということで、私はこの近所に圃場整備して、田んぼを整備して熱供給協定を結んで、そこにビニールハウスを建てて、30年間熱の安定供給をするというような場所をつくってあげたら、熱協定をすると、そしたら熱を、スチームになるか温水になるかわかりませんが、それで供給をしてあげたらいいんじゃないかと。そのときに言われたんです。年がら年中ごみ処理施設は動いてないやろうということでお聞きしますと、今回の計画については、365日のうち約330日程度は稼働するが、あと30日から40日は整備とかというなんでお休みになるでしょうということなんで、それが冬になったら、イチゴをつくっとったんが枯れてもうたというわけにはいけへんので、それからいうと、当然ボイラー設備も要るかもしれへんけれども、これといって油をわざわざ炊いてせなあかんということも減るやろうという意味でそういうことを申しておるわけでございますが、そういうようなことも含めて熱利用ですることが一つ大切やと思うんで、その辺についてはお考えはいかがなんですか。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) 先ほど議員が言われましたとおり、焼却施設からの熱エネルギーを回収して有効利用していくということは、今後の大きな検討の一つであるというふうに思っております。その中で、ひとつ今提案をされております農業用温室等のことの活用についても、あわせて1つの案として検討していかなければならないなという思いでございます。現在、その経済性も考慮しながら、どういう手法が新たな施設において、地域にとっていい施設になるか、そのことを専門的な見地からも検証いただきながら今検討しておるところでございますので、よろしくお願いをいたします。 ○議長(吉田政義君) 藤本君。 ◆1番(藤本一昭君) 周辺設備について1つお聞きしたいんです。今計画されている周辺は、徳畑天神社の山の反対側です。ということで、私が現地のほうに行って見ますと、徳畑天神社の前は、春の大祭があるということで地元にお聞きしますと、太鼓を引いてあそこまで行くんですというお話をお聞きしております。車はどこに置いてんのというたら、置くところがないから適当に置いてんねんということでございました。それから考えると、天神社のあるあたりの集落の方々にもお世話になるわけでございますので、私は傾向として人が集まるんやったら、グラウンドやったら問題ないやろうと思いまして、100メーター四方のグラウンドをつくって、そこに150台か200台の駐車場を整備する。すると、その周辺は人が寄ってくると言うたら非常に言い方が悪いわけでございますが、スポーツのために利用するとかということも活用できるわけなんです。それと今、現地に行かれた方が多いと思うんですが、非常に荒れております。それを荒れたまんまにすると、6年先にできたときに、ここはようなったけど、できたんはごみ処理施設だけやったなと言われんようにしていただきたいなというのを今の段階からお話ししてるわけです。これをもし来年この話をお話しすると、西脇多可行政事務組合では、もう基本計画、マスタープランが決まって実施設計に入ってますと、こういう話を今ごろ聞かされるわけです。ですが、先ほどおっしゃったように、当局は今検討中です。計画中ですという。計画中のときに提案せえへんかったら意味ないわけでございまして、こういうことを申し上げておるわけでございますが、そういうようなグラウンドを整備するとかということについても検討の材料に入るんでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) まず、周辺整備については、やはり地元の意向というものが大変大切なもんやと思います。そのことにつきましては、地元の意向を十分確認した上で、できること、できないこと、その辺をまずは地元の意向を最優先した中で検討してまいりたい、そのように考えてございます。よろしくお願いします。 ○議長(吉田政義君) 藤本君。 ◆1番(藤本一昭君) それで、地元の方に喜んでいただいて、ご納得いただくことが当然必要でございますので、理事の方におきましては十分検討をお願いしたいと思います。 私はそれを含めて、県立なか・やちよの森公園に外れたところになるんです。具体的に見ましたら、ほんまや、ここから外れてるよなというところが整備区域なんです。ということは、今回きれいにしていただこう、整備していただこうと思うたら、翠明湖の周辺に、隣接地ですから、そっちも含めて翠明湖と活用して、なか・やちよの森公園と連携をして、一体的な整備計画というか、でき上がったときに人々に集まっていただけるようなことができるもんか、そういう方向をお考えか、続いてお聞きしたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) 今議員のほうから翠明湖周辺、新たなごみ処理施設だけではなくて、全体として糀屋ダム周辺の整備を、今現状であるなか・やちよの森公園も含めて検討すべきではないかということのご提案やったと思います。翠明湖、糀屋ダムの周辺整備については、これは今回の新ごみ処理施設のみならず、今後検討すべき大きな課題であろうかなというふうに思っております。あわせて提案いただきました内容を十分踏まえた上で、翠明湖周辺がどうあるべきかということを町全体として、また県と連携しながら検討してまいりたい、そのように考えます。よろしくお願いします。 ○議長(吉田政義君) 藤本君。 ◆1番(藤本一昭君) これで質問を終わります。 ○議長(吉田政義君) 藤本君の質問は終わりました。次に、門脇保文君。門脇君。 ◆11番(門脇保文君) 11番、門脇保文です。議長の許可を得ましたので、3点について質問をさせていただきます。 まず第1、太陽光発電設置違反者の公表はということで、昨年度12月に質問いたしまして、それからずっと4回ほど公表に関して粛々と進めているという答弁だったんですが、今回もう一度質問させていただきます。 昨年12月の答弁では、これまで事前説明がないということで、住民とのコミュニケーション不足によりトラブルの原因となることが少なくなかったことから、近隣住民への説明の義務づけをもいたしております。設置者が一方的に説明するのではなく、誠意を持って近隣関係者に対応していただくための条例でございます。また、住宅地などの区域を指定し、規制をすることにつきましては、都市計画の明確な区域設定のない本町において、どの地域を住宅地とするかなど、明確な基準を定めることは非常に困難であります。また、既設の太陽光発電施設との整合性の問題や遊休地の有効活用の面からも太陽光発電施設のみについて規制区域を設置することは困難であると考えております。あわせて県条例を超える規制を設けることも困難であると考えております。なお、罰則規定につきましては、事業計画の届け出をしないことや虚偽の記載等、本条例において特に重要な行為である住民説明に伴う届けについては罰則を設けております。あわせて施設基準の遵守や近隣関係者への適切な説明を誘導していくため、粘り強く指導また助言を実施しながら、必要に応じて勧告及び公表を行ってまいります。また、施設の撤去工事についてですが、県条例、町条例とも事業計画届け出時点で、廃止後の設置に関する計画を提出いただくようにしております。また、太陽光発電施設を廃止しようとするときには、30日前までに届け出を義務づけしておりますので、行政として撤去に関与していくことができると考えております。あわせて町条例では設置者は発電中止または終了には速やかに原状回復することといたしております。このことを設置者が提出いただく誓約書に盛り込んでおります。今後国、県による状況の変化があれば、条例の見直しを検討する必要があると存じますが、現時点においては現状の条例で運用していきたいというふうに考えておりますとの答弁でありました。そのことに関しまして、条例違反者に対して、2つの点について質問させていただきます。粘り強く指導し、また助言を実施しながら、必要に応じて勧告及び公表を行ってまいりますとの答弁をされ続けてこられましたが、いつまで公表を延ばすのか。2番目には太陽光発電設置等を廃止しようとするとき、30日前までに届け出を義務づける誓約書の提出を盛り込んでいます。この誓約書の担保がとれたのか。以上、答弁を求めます。 2点目、これは住民の方からの提案でございます。自然豊かな多可まち〇〇で子育てしませんか。人口が減少する中、子供の出産率が低迷している現在、子育てするなら多可町のスローガンで取り組んでおられますが、行政が一方的に取り組んでいるだけで、住民の協力が得られていないのではないか。住民の皆様からの提案で、「子育てするなら多可町」よりも「自然豊かな多可町〇〇で子育てしてみませんか」のほうが、住民として取り組みやすいのではないかと聞きました。自然豊かなきれいな水や空気を満喫できる環境で子育てしたくなる多くの可能性のある町、こんな特色のある〇〇地域で子育てしませんかのほうが、住民一人一人、気軽に多くの方に声かけできるように思うし、子育て世代が集落に一軒でも入っていただければ、大きな希望になると思います。自然環境の整った地域で子育てがしたいという家族はたくさんあります。子育ての移住者の募集を全国に発信し公募すれば、かなりの応募数になると思います。そのためにも特色のある各集落、区長さんを中心に住民が動けば、高齢者がふえる、空き家がふえる、若者が出て行く、交通機関が不便になる、田畑が荒れる、山林も荒れてる、過疎化する集落に大きな歯どめをかけることができるのではないでしょうか。住民会議で住民一人一人の思いや考えを提案し、議論を尽くし、話し合いを通して集落ごとに真剣に地域づくりに取り組んでいただけるのではないでしょうか。子育てのための空き家バンク登録も大きく前進するのではないでしょうか。山林、農地の利活用についても、各集落の皆さんが自主的に取り組んでいただけると考えます。地域づくりに集落ごとに取り組む内容は異なりますが、それに対して行政側は多可町の町で子育てする支援、環境整備、助成金等を補助することを明記し、各集落ごとに、おらの村はこんなことがあるぞ、こんなことができるぞといった提案をいただき、冊子等を作成し、自然豊かな多可町の町で子育てしませんかを全国的に募集発信し取り組んでいくことにより、地域の独自性が生まれ、住民みずからの手腕で新たな施策が生まれるのではないでしょうか。今まで遊休地対策や空き家対策等において前進が見られなかった政策も、住民の皆様みずからが集落のために考え、提案できる自然豊かな多可町〇〇で子育てしませんかにより、大きく住民の意識が改善できるのではないか。また、活力ある多くの可能性を持った多可町が生まれるのではないでしょうか。町長の所見を求めます。 3つ目、焼却炉建設、将来を見据えよ。平成31年3月29日付環循適発第1903293号により、各都道府県廃棄物行政主幹部(局)長宛てに持続可能な適正処理の確保に向けたごみ処理広域化及びごみ処理施設の集約化についての通知書が出ております。平成10年度1769施設から平成28年度には1120施設と、約4割減少しております。施設規模別では、平成10年度には1日100トン以上の施設が55施設と全体の3割であったところ、平成28年度は1日100トン以上の施設が591施設と全体の5割に増加しており、施設の平均規模も平成12年度の1日109トンから平成28年度には1日161トンとなるなど、集約化、大規模化が着実に進んできた。また、ごみ焼却施設からのダイオキシン類の排出量も24g-TEQ、年間ですけども、と大幅に削減されており、目標である1年33g-TEQを達成しております。このようにごみ処理の広域化または集約化は、一定の成果を上げてきた。一方、平成9年通知の発出から20年以上が経過し、我が国のごみ処理を取り巻く状況は、当時から大きく変化しております。第4次循環型社会形成推進基本計画(平成30年6月19日閣議決定)においては、我が国はこれまで経験したことのない人口減少、少子・高齢化が進行しつつある。東京など大都市においても一部の地域を除いて人口が減少すると推計されております。地方部では人口が大きく減少すると推計されており、特に1万人未満の市町村では、2050年には2010年の約半数に減少すると推計されておりますとしており、3Rの推進等により1人当たりのごみの排出量が着実に減少しているところがあるが、これに加え、人口減少の進行によりごみ排出量は今後さらに減少していくことが見込まれるところ、他方で廃棄物処理に係る担い手の不足、老朽化した社会資本の維持管理、更新コストの増大、地域における廃棄物処理の非効率化が懸念されている。このため、廃棄物処理整備計画(平成30年6月19日閣議決定)においては、将来にわたって廃棄物の適正な処理を確保するためには、地域において改めて安定かつ効率的な廃棄処理体制の構築を進めていく必要があるとした上で、このためには、市町村単位のみならず広域圏での一般廃棄物の排出動向を見据え、廃棄物の広域的な処理や廃棄物処理施設の集約化を図ること、必要な廃棄物処理施設整備を計画的に進めていくべきであるとしております。そこで、人口減少により焼却施設の管理運営が将来に向けて持続可能な状況で維持できるのか。気候変動対策の推進における廃棄物分野において温室効果ガスの削減に配慮することが極めて重要である。ごみ処理施設の集約化、大規模化により施設の省エネルギー化のみならず、発電効率や熱利用率の向上が期待されることから、電気や熱として廃棄物エネルギーを効率的に回収し、地域のエネルギーセンターとして周辺施設等にエネルギーを供給するほか、廃棄物の排出から収集運搬、中間処理、最終処分に至るまでの一連の工程において、廃棄物処理システム全体でエネルギーの消費量の低減及び温室効果ガス排出量の削減に努め、気候変動対策に資することが望まれる。この気候変動対策において、1市1町の焼却1日50トンで温室効果ガス排出量の削減に全く効果がないのではないか。次に、人口及び排出量等の将来予測、廃棄物処理施設は、整備後数十年にわたり、地域において継続使用、管理されるものであることを踏まえ、現在の廃棄物処理の状況を把握しつつ、20年から30年後の人口及び排出量を予測し、考慮した上で計画策定を行うこと。多可町では10年後、20年後の人口は何人になるのか。大体1万2000人ほどになるのではないでしょうか。ブロックごとの廃棄物処理体制の検討としまして、廃棄物処理体制の検討に当たっては、家庭系一般廃棄物の処理のみならず、事業系一般廃棄物の処理や汚泥再生処理センター等による処理も含め、廃棄物資源化、エネルギー回収、利活用を最大限に進めつつ、収集運搬を含めた廃棄物処理全体を安定的に効率的に行う観点から検討を行うこと。例えば、ごみ焼却については、エネルギー利活用の観点から1日100トン以上の連続燃焼式ごみ焼却施設を設置できるようにすること。既に1日100トン以上、1日300トン未満の施設を設置している地域については、1日300トン以上のごみ焼却施設の設置を含め検討することと書かれてあります。こういった中で、1市1町の焼却施設、1日50トンではエネルギー利活用の観点から見れば、全く利用できないのではないでしょうか。以上の3つの質問に対して答弁をお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) それでは、門脇議員からの3つの質問にお答えをさせていただきたいと思います。 まず1問目、太陽光の設置会社の公表についてでございます。1点目の公表についてですけども、県と連携をし、現在も設置主体の指導の繰り返しをしておるところでございます。県としても本条例に基づく公表は前例のないことであり、今後の先例となることから、法的な措置も含めて顧問弁護士とも相談しながら進めていただいております。事業者に対して引き続き条例の目的と事業者の責務を理解していただくよう、粘り強く指導をし続けておるところでございます。ご理解願いたいと思います。 2点目の廃止の届け出ということですけども、当該事業者との見解の相違はあるのですけども、当該太陽光発電施設は県条例の対象となる施設でございますので、県条例第11条の規定に基づき、廃止しようとする日の30日前までに届け出をすることが義務づけられております。この県条例によりこの廃止の届け出が義務づけられておるというふうに理解をいたしております。県とも今後連携をさらに強くして、条例に基づき対応してまいります。何とぞよろしくお願いしたいと思います。 2点目でございます。自然豊かな多可町の町〇〇で子育てしませんかということでございますけども、子育て施策の一つといたしまして、地域の皆様のボランティアに対してお世話になるということを考えまして、令和2年度からファミリー・サポート・センターの創設に向けて準備を行うため、先行して12月議会でその予算を計上させていただいておるところでございます。子育ての手助けをしてほしい人とできる人、それぞれがファミリー・サポート・センターに会員登録をして、有償ボランティアで援助活動をしていただく制度でございますが、多くの方に会員登録をしていただき、町全体で子育てを応援していただけたらと考えております。特に、元気なシニア層がまかせて会員となり、子育て世代の支え手になっていただくことができれば、地域の活力維持にもつながるものと存じます。議員ご指摘の住民の皆さんの提案により、それぞれの集落において特色を生かしながら子育てを応援する取り組みを行っていただくことは、一層子育てしている世代が安心して暮らせる環境となり、多可町での定住に大きく結びつくものと期待をいたしております。集落において子育て応援事業を実施していただく際には、元気な村づくり活動助成事業をご活用いただくとか、現在コークゼミ等で地域共生社会の研修もいただいております。それもあわせて考えていただければなというふうに思います。そして、各集落での取り組みにつきましては、多可町の子育て支援事業として、町事業としてあわせて町内外に発信してまいりたいと存じます。集落での取り組みから町全体で子育てをしようという機運が全町に広がり、子育てに優しい町として、少しでも多くの子育て世代が多可町に定住していただけることを願って答弁とさせていただきます。 3つ目の焼却施設の話でございます。まず1点目の焼却施設の管理運営についてですが、ごみ処理は市町村に義務づけられた義務であり、日々発生するごみを適切に処理する必要がございます。すなわち、施設を停止することがないよう、責任を持って、将来を含めて安全かつ安定的に維持可能な状態で維持していくことが行政の責務でございます。2点目の温室効果ガスについてですが、環境への負荷を軽減するため、環境省が策定いたしました廃棄物処理部門における温室効果ガス排出抑制指針マニュアルに示される各種取り組みについて、できるだけ適合する施設となるよう整備を進めてまいります。3点目の多可町の将来人口ですが、次期総合戦略策定の中で見直しを検討しておりますが、2015年に策定した多可町人口ビジョンによる人口推計では、2025年に1万9114人、2035年には1万6309人、2045年では1万3510人という予定でございます。施設稼働開始予定時期であります2024年、令和6年度では、1市1町の人口は5万8600人と予想され、将来のごみ排出量を推計し、施設規模を決定をしてまいります。4点目のエネルギーの利活用についてですが、ごみの燃焼によって生じる熱エネルギーの有効活用法としては、温水利用及び蒸気の利用が考えられます。回収エネルギーの利用については交付金の活用に不可欠でございますので、経済性も十分考慮した上で、発電、場外余熱利用等を含め、最大限エネルギー利用を行うことを基本方針として検討を進めてまいります。以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) まず1点目の太陽光発電設置の、今はまだ検討しておられるとおっしゃってるんですが、これはもう一年たってますので、もうぼちぼち何らかの方向性が出てもいいんじゃないかと。地元の住民の方もこのまま条例違反の状態で野放しにしてもええのかと。条例無視という、そういうことに関して町のほうはどういうふうに検討されておるのか、もう一度お聞きしたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) まず、今回の件につきましては、県庁と事業者との見解の相違がございます。その中で、まずは事業者が今回の県の条例、町の条例の目的、また事業者としての責務を理解いただくということがまず大きな達成点かなというふうに思っております。そのために、現在も事業者には粘り強く指導をしておるところでございます。したがいまして、当然最終的な部分はございますが、まずは理解をいただくことに誠意を持って指導を続けていく、言っておるというところでご理解をいただきたいというふうに思います。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) 理解をしていただくまでに20年かかったらどうします。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) 当然そういうことがないように、町として責任を持って指導してまいります。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) それでは、その理解への不手際があると思いますが、20年たってその施設を解体するというときに、事業計画上その解体ができないと、放置されるようなことになったときは、どういうふうに対処される予定ですか。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) 先ほども町長の答弁にもございました。県また町といたしましては、当該太陽光発電施設は県条例の対象の施設であるというふうに認識しております。したがいまして、廃止前の30日前の届け出も義務づけられた施設であるという認識でございます。したがいまして、その部分については県条例に基づきまして当然指導を繰り返してまいる所存でございます。よろしくお願いします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) それでは、次に行くんですけれども、住民からの子育てですが、今町長のほうからファミリー・サポート・センターとか、いろいろと提案はいただいたんですけれども、私の言っていることとちょっとずれてるんじゃないかと思いまして。というのは、子育てしたいと、こういう環境のいいところでやりたいという人たちを多可町に呼ぶことが必要じゃないかと。今多可町に住んでおられる方のサポート、それも大事です。でも、もっとたくさんの方にこういうすばらしい多可町で子育てしてみませんかということを尋ねていますので、その件についてもう一度答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 理事兼定住推進課長、小西さん。 ◎少子化対策担当理事定住推進課長(小西小由美君) 失礼いたします。町民の方が住みやすい、子育てしやすい町というのは、町外からの方も同じように思われるところだと思うんです。少子化対策につきましては今年度、もともと教育委員会部局のほうでそういう検討委員会があったんですが、私が理事として任命されてから町全体で考えていこうということで、町長部局で検討してまいりました。そんな中で、若い職員から提案をいただきまして少子化対策をいろいろ考えてまいりました。それプラス、今議員さんがおっしゃるように村のほうから、自分の村ではこんなことができるよということで提案していただくというのは本当にありがたいことだと思います。今多可町に入りたいという方が結構ふえておられます。相談会に参りましても、多可町を目がけて住みたいという方もいらっしゃいますので、そういう方をぜひ自分の村に来てくださいというような、そんなご提案をしていただくようになれば、どんどんそれが広がっていって、町全体が本当に子育てに優しい町というふうになってまいると思いますんで、一緒に取り組んでまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) そういうために各区長さんを中心にやらないと、山とか田んぼとかそういうものに関して、それを握っている区長さんの認可がないとなかなか村自体が進みませんので、何とか。今も空き家バンク対策の登録も少ないし、農村とか森林の有効利用も進んでいないと。そういう中で、住民からのこういう声を謙虚に受けとめまして進めていくべきじゃないかと。私たちはこの行政の中におるからわからないけれども、一歩外の住民の方は考え方が違いますので、そういう方のニーズをもっともっと受け入れるべきでないかと思いますので、その点について答弁お願いします。 ○議長(吉田政義君) 理事兼定住推進課長、小西さん。 ◎少子化対策担当理事定住推進課長(小西小由美君) 今議員さんがおっしゃったように、住民の方のご意見をお伺いするということは本当に大事なことだと思っております。今年度ですが、空き家対策につきまして各集落のほうを回らせていただきました。62集落中34集落の方が受けてくださいまして、その空き家に新しい若い方に入っていただくということになると、その村が活性化に結びつくだろうということで、そういうことなんですが、おうちにつきましては個人の所有でありますので、そういったところをどういうふうにお声がけしていったらええんやろうという、村の方も思っておられますし、そんな中で空き家バンクに登録していただく、まずは登録していただくと、私たちもこの家がありますよみたいなことを一緒に話ができていくということで、それで新しい方が入られるときに、村での作業であったり、協議費であったり、そんなこともお話ができていくように、村のほうといい形で入っていただくようなことができないかなというふうに今進めているところでございます。それと、また来年度、町長も前に申し上げておりましたが、少子化対策につきまして住民説明会にずっと回らせていただいて、説明をさせていただくということがございますんで、そういった中で住民の皆様のご意見も十分お聞きしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) よくわかるんですけれども、いつも行政から、行政のことがしてから村に頼む。そうじゃなしに村から逆に行政に、こないして村としてはこういうふうな空き家で、ここやったら子育てすんのにいいから、こういう家があるからどないぞ探してくれとか、そういう今のトップダウン方式じゃなしに、住民からの声を大事にするという、そういう施策をやるべきじゃないかと思うんですけれども、町長、この件に関しては答弁お願いします。今までどおりのトップダウン方式で、行政からこういうことをしますのでお願いしますのほうがいいのか、このように住民のほうからこういうふうにしてほしいという声を聞きながら、それによって行政が動いていくのか、今後町長はどちらの選択をされるのかお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) もちろん持ち上がっていただくほうがいいのは間違いないのでございます。そのほうが効率もええでしょうし、皆さんがそのために働いていただくということが本当にいいことやと思います。それはその地域の区長さん方が1つの事案に対する危機感の持ち方だろうと思います。それについて、今先ほども申しましたけど、地域共生社会で各集落の区長さん方にいろんなことをお話を申し上げている。少子・高齢化は本当にせっぱ詰まってるんですよと、子供が少なくなっているんですよということについて、今鋭意ご説明申し上げておるところでございまして、集落によってはそのことに積極的に取り組んでいただいているところもあるようでございますので、そういう集落をふやしていきたいというふうには思っております。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) 次に、焼却炉に関するもんですが、先ほど町長にいろいろと質問しまして答弁いただいたんですけれども、これは先ほど私も読みましたけれども、国のこれは閣議決定なんです。平成30年、去年です。去年の6月に、将来にわたって廃棄物の適正な処理を確保するためには、地域において改めて安定かつ効率的な廃棄物処理体制の構築を進めていく必要があると。改めてというふうに明記をしてあるので、以前に県のほうへ申請された内容があったとしても、今後国は、要するに小規模施設はあきませんよと、大規模にしなさいよと、そういう方向に向いております。そうでないと熱エネルギーを利用したり、焼却、運搬、排出、全ての面でトータル的な低炭素化、要するに温室効果ガスの削減には至らないと。国は今そういう方向に進んでおります。そういう中で、ただ自分のところの都合だけで考えるんじゃなしに先を見てやらないと、例えばこの施設を、今1日50トンです。燃焼がそれだけでここの議会で通ったと。何年かしたら前の議会は何しとったんやろと。前の町長はどないしとったんやろ。こんなもん国がこういうふうに決めとんのに、何でこんなばかなことをしたんやというふうなことに私はなると思います。だから、先ほど同僚の議員が質問されました。要するに小野の市長さんは、運搬費用に関しましては人口割、また廃棄物の量によって案分すればいいじゃないかという話は、私も聞いております。よって、今1市1町で進めていく問題は、非常に高くつくと私は推定しております。また、担当課長のほうからも51億円でできると。本当にできるのかと。51億円を超したら議会は認めませんよと。そのぐらいやらないと、財政危機、本当に多可町は大変な状況にありますので、もうちょっとその辺、住民の負担とか先を見たかじ取りをやる必要があるんじゃないかと思うんですけれども、町長、どうでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) まず、議員が言われました環境省通知は存じ上げております。こちらもそういう部分については当然認識をした上で現在進めておるところでございます。あわせまして、現在の1市1町で効率的かつ適正なごみ処理ができないというわけでは私はないと思っております。その中で、みどり園の稼働期限が限られている中で、現在1市1町以外の選択肢はないというふうな認識でございます。したがいまして、今後も地元に非常に大きな理解を得た中で用地、建設予定地も決まったところでございます。1市1町で今後も進めていく方向の中で整備を進めていき、環境に配慮した施設としていきたい、そのように考えております。また、建設費のことも言われました。建設費のことにつきましては、現在精査中でございます。しかしながら、これまでの議会答弁でも申し上げてきましたが、それぞれの段階において、4市1町の建設規模、1市1町の建設規模、それぞれ同じ基準の中で精査をした中での金額でございます。したがいまして、その比較検討の中では、それぞれの時点において正しいものであるというふうに認識をしてございます。したがいまして、今後もそういう形の中で1市1町で進めていくことについてご理解いただきますようよろしくお願いをいたします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) それでは、今のみどり園の情報なんですけれども、私はインターネットで調べまして、平成24年度から平成31年度現在の年間焼却がどのぐらいされてるかというような、大体1万6015トンになっております。私も見たんですけど、2基の焼却炉を使ってます。この数字でしたんで、24時間稼働してないんです。24時間稼働してないということは、焼却炉はとめたり燃やしたりすることによって非常に傷む率が高いんです。これを見ましても、これは何をやってんのというような数字でございます。これは焼却施設の管理運営をもう一度見直すべきじゃないか。こんな荒い使い方をしとったら30年ももつ焼却炉も15年しかもたないような感じになります。この点をもう一度調べていただきまして、本当に24時間稼働し続けておるのか。2基あります。2基とも動いております。これは2基とも24時間稼働しているとつじつまが合いません。だから、途中でとめております。何回もとめたり動かしたりやっております。こんなことが本当にいいのかどうか、施設を大事に使っておるのかという、こういう点について答弁をお願いします。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) 現在のみどり園におきましては、先ほど言われましたとおり2炉ございます。その状況の中で、1炉を稼働させて1炉を点検するという期間も当然ございます。そういう中で2炉を有効に活用し、適切にみどり園においても維持管理また運用をしておるということでご理解をお願いをいたします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) 例えば、去年1炉、A、Bと分けますと、4月に1炉は1138トン、Bは170トン、5月はAは890トン、Bは696トン。年に1カ月、2カ月は炉の検査で全部とまっております。でも、これは見てみますと、片方は1000トン近く燃やしながら、片方は300トンとか、これは2炉あって片方は千何ぼ、片方は百何トン。これがお互いに変わってるんです、くるくると。これを見たら、誰が見ても2炉が100%有効に使われてない。こんなんやったら1つの炉だけで24時間やったらいいんじゃないですか。何で2つ使うのか、それに対して答弁をお願いします。 ○議長(吉田政義君) 理事兼生活安全課長、竹内君。 ◎防災環境担当理事生活安全課長(竹内勇雄君) まず、現在のみどり園でございますが、建設当時は2炉がフル回転でないとごみ焼却処理ができない状況でございました。その後、ごみ減量30%削減という中で、住民の皆様のご理解のもと、ごみの排出量の抑制の対策がとられたところでございます。あわせまして、平成31年から加東市が脱退をされました。そういう中で、ごみの処理量は年々減少をいたしてございます。このことは住民の皆様のご理解のたまものであるというふうに思っております。大変感謝いたしてございます。そういう中で、現状において、現の施設を点検しながら、そして少しでも長寿命化するために、みどり園のほうでは2炉を有効に活用した中で運用しておるということでご理解をいただきますようお願いをいたします。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) 時間も迫っておりますので、最後に町長にお伺いします。先ほど同僚議員の質問で運搬費に関する件につきましては、全額各市町が運搬費に関して支払いをせずに、人口割とか廃棄物の物量によって案分するということに関しまして、そういうことが本当ならもう一度検討するとおっしゃいましたが、その言葉には間違いありませんか。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) 本当ならということで申し上げているとおりでございます。 ○議長(吉田政義君) 門脇君。 ◆11番(門脇保文君) 質問を終わります。
    ○議長(吉田政義君) 門脇君の質問は終わりました。次に、加門寛治君。加門君。 ◆8番(加門寛治君) 議席番号8番、加門寛治でございます。議長の許可を得ましたので、通告に基づきまして質問させていただきたいと思います。 町有財産の処分についてということで、平成30年3月で財産処分を決めた多可町公共施設等再配置計画やと思うんですけども、これの中でもそれより以前から処分が可能だったのにもかかわらず放置してきたものがあるのではないですか。その間の草刈り等の維持管理を地元集落やシルバー人材センターなどに依頼することで維持管理費がかかっていると思います。これがもっと早く民間に処分できていれば、固定資産税が入ってきている可能性もあります。場所によっては、建物を取り壊した上で分譲することも可能ではないかと考えられるところでもあります。そこで、元町職員でもあった町長にお伺いします。 1番目、平成30年3月の多可町公共施設等再配置計画で、地元集落や関係者と協議が必要としていたが、その後はどうなっているのでしょうか。1番、八千代陶芸教室、これはこの前の入札で取り壊すという方向で動いていると聞いてます。2番、みどり工業所、3番、旧ウッディー教室。 2番、幼・保一元化から7年以上たった現在の当時の町立保育園の財産処分状況についてどうなっているのでしょうか。1番、旧加美みなみ保育所。これは先ほどの廣畑議員に対する答弁でもあったかと思います。2番、旧加美きた保育所など。よろしくお願いします。 ○議長(吉田政義君) 町長、吉田君。 ◎町長(吉田一四君) それでは、加門議員からの町財産の処分についての質問にお答えをさせていただきます。議員がおっしゃるとおり、多可町では公共施設等再配置計画に従って、各施設の管理を進めております。八千代陶芸教室につきましては、解体撤去工事を発注済みで、令和2年3月末に完了の見込みとなっております。みどり工業所につきましては、社会福祉協議会との使用貸借契約を解消し、かかわっていただいております事業者様と維持管理について契約を結ぶべく、交渉を継続しておるところでございます。先方のご意向にもよりますが、年度内に処理の方向を固めたいというふうに思っております。次に、旧ウッディー教室でございますが、チェーンソーアートの作品を収納しておる状況でございます。町が推進しておりました事業によるものでございますので、その経緯を考慮しながらの対応となりますが、ご理解賜りますようにお願いしたいと思います。次に、廣畑さんのときにもお答えしましたが、旧加美みなみ保育所につきましては、譲渡の方針であります。これまで地元集落での購入及び活用をご検討いただきましたが、前年度末に断念されたのを受け、公募による売却の方針を進めていることとしておりまして、本年5月には地元の区長様より、校区単位での活用を検討されるとお伺いしたため、先月末までの期間でお返事をお待ちしておりましたが、実施は困難というふうにお伺いをいたしました。それでもって再度公募売却を進めさせていただきたいと思っております。最後に、旧加美きた保育所につきましては、現在も文化財保存施設兼鹿肉処理加工施設としての位置づけは変わっておりません。文化財保存施設としては引き続き活用していく予定ですが、現在鹿肉の処理については休止をいたしております。鹿肉処理加工施設としては用途廃止を含めて検討してまいりたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) じゃあ、1番目のみどり工業所は交渉中ということで、一応年度末までには交渉が完了するということでよろしいんでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) みどり工業所の関係につきましては、今そこで事業を行っていただいている事業者様にいろんなパターンでご検討をいただいているということでございます。今既にもう条件をご提示している状況ですので、そのぐらいのスケジュールのほうでこちらからもお願いはしているところでございますけれども、先方のほうの内部協議というところにもよりますけれども、今のところはそうした予定でさせていただいております。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) ということは、基本的にみどり工業所については今事業をやられている方のところに全部お渡しして、町からは一銭も出てないという考え方でよろしいんでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) そうですね。どういう形になるか、そのままお使いいただく形か、それとも施設のほうを譲渡というか、そういう形になるのか、複数のパターンで検討はいただいておりますので、いずれにしても町側の持ち出しという形はない形での方向を考えておりますので、今後もそうしたベースの部分は変えないようにしながら進めてまいりたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) 2番のみどり工業所もそうですけど、旧ウッディー教室もこれは町有財産ですよね。ということは、これは町名義で置いとくと、また雨漏りがするや何やかんや言うて、町に言うてくるんちゃうかなと思うんですけども、そういうのは断れる方向性は、どういう方向で考えてるんでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) ウッディー教室につきましては、まだ町のほうで管理しているという状況でございます。使用上、支障が出るような形であればそうした対応もしていくということになろうかと思います。みどり工業所のほうのそうした小修繕につきましては、今のところ町のほうでは対応していないというのが現状です。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) みどり工業所について今は対応していないということですけど、今後も対応しないでいいんでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) 今の交渉の条件によりますと、今後も対応しないという形で進めさせていただいております。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) 次、2番目の1番の加美みなみ保育所なんですけども、これは公募をする予定とかはいつごろを考えられているかお伺いしたいと思います。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) 庁内での協議を今進めておるところでございます。できるだけ早いタイミングということにはなるんですけども、年明け1月以降になるというふうな考えでおります。よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) ここの加美みなみ保育所なんですけども、一応単価の決め方は不動産鑑定士協会で土地と建物込みで価格を算定してもらうということでよろしいでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) 建物が建った物件でございますので、その建物自身の使用が可能かどうかというところで評価のほうが変わってくるかと思います。その土地の評価、それから建物、今のところは建物は撤去という形の中での評価になっておりますけども、そうしたもので評価しているというのが現状でございます。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) 既に評価額は出ているということですか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) 評価額のほうは最新のものではありませんけれども、以前出したものとして出ているという状況でございます。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) ということは、加美区の中に基準値で宅地ってありましたっけ、建設課長。 ○議長(吉田政義君) 建設課長、藤原君。 ◎建設課長(藤原照明君) 申しわけございません、今把握しておりません。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) 不動産鑑定価格は、一般の売買価格に比べるとかなり安いんです。公募をかけて例えば業者が2つ、3つ来たとした場合に、入札するのかどうか。いかがでしょう。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) そうした進め方につきましても、今後内部協議を経た後の公募とさせていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) 今の旧加美きた保育所のほうに移りたいと思います。旧加美きた保育所、グラウンドがずっと草刈りせなあかん状態で毎年行っているわけですけども、建物の中は何か入ってたでしょうか。 ○議長(吉田政義君) 財政課長、土田君。 ◎財政課長(土田五郎君) 文化財の発掘の品であったりというものを保管させていただいておりますのと、あとスペース的には少ないんですけれども、鹿の加工の施設ということで両方入っておるような状況です。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) 鹿、イノシシの処理施設、これは何年か前にできて、結局計画が甘過ぎたんか、甘過ぎたんでしょう。ほとんど利用されずに、結局利用はとまっている状況で、今後も利用される見込みもないんで、一応とめているということなんですが、これは国、県の補助金が入っていると思うんですけども、このまま放置することになるんでしょうか。何年ぐらいになったら処分できるんでしょう。 ○議長(吉田政義君) 産業振興課長、藤本君。 ◎産業振興課長(藤本巧君) 失礼します。鹿肉の加工処理施設ですけれども、県の補助が入ってございます。そういう中で、もう数年で猶予が切れると思うんですけれども、このあたりにつきましては、県とも調整をしながら進めているところでございます。 ○議長(吉田政義君) 加門君。 ◆8番(加門寛治君) ハーモニーパークのでかいプロペラもたしか県の補助で、国の補助があったかどうかの記憶まではないんですけど、あれも長いこと放置になっていると思うんですが、あれは今後どないなっていくんでしょう。解体撤去という方向に行くしかないと思うんですけど。 ○議長(吉田政義君) 商工観光課長、金高君。 ◎商工観光課長(金高竜幸君) 中山間地域の国、県ということで、県が事業を実施して、その後町が管理、その後譲り受けたという風力発電施設でございます。現在も県と協議を始めております。今後の取り扱いについて、国もかんでる事業ですので、その辺、県と調整をしながら進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(吉田政義君) 加門君、通告に従って質問していただきたいと思いますので、通告以外のことは遠慮願います。加門君。 ◆8番(加門寛治君) 以上で終わります。 ○議長(吉田政義君) 加門君の質問は終わりました。 以上で本日の日程は終了いたしました。 なお、後刻発言記録等を点検し、不適切な発言があった場合には議長職権において会議録を修正させていただきますので、よろしくお願いいたします。 △日程通告 ○議長(吉田政義君) 次の本会議は、12月17日、午前9時30分から再開いたします。 △散会 ○議長(吉田政義君) 本日は、これで散会いたします。ご苦労さまでございました。                           (午後3時13分)...