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令和 2年第85回臨時会(第1日 8月 6日)

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  1. 淡路市議会 2020-08-06
    令和 2年第85回臨時会(第1日 8月 6日)


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    令和 2年第85回臨時会(第1日 8月 6日)            第85回淡路市議会臨時会会議録 令和2年8月6日(木曜日) 令和2年8月6日 午前10時開会     第 1.会議録署名議員の指名   第 2.会期の決定   第 3.諸般の報告   第 4.議案第52号 淡路市新火葬場造成工事請負契約締結の件   第 5.請願第 1号 「種苗法の一部を改正する法律案」の廃案を求める意見書提              出および調査・報告を求める請願 1.会議に付した事件(第1号)   日程第 1.会議録署名議員の指名   日程第 2.会期の決定   日程第 3.諸般の報告   日程第 4.議案第52号 淡路市新火葬場造成工事請負契約締結の件   日程第 5.請願第 1号 「種苗法の一部を改正する法律案」の廃案を求める意見                書提出および調査・報告を求める請願
    1.会議に出席した議員(18名)    1番 石 岡 義 恒        2番 針 木   均    3番 井 出   信        4番 多 田 耕 造    5番 岨 下 博 史        6番 冨 永 康 文    7番 打 越   齊        8番 田 尾   成    9番 西 村 秀 一       10番 太 田 善 雄   11番 鎌 塚   聡       12番 戸 田 雄 士   13番 田 中 孝 始       14番 土 井 晴 夫   15番 岬   光 彦       16番 籾 谷   宏   17番 池 本 道 治       18番 松 本 英 志 1.会議に出席した事務局員の職氏名     事務局長     奥 村 恭 司     局付局長     細 川 浩一郎     議事課課長補佐兼総務係長兼議事係長              山 田 真優美 1.会議に出席した説明員の職氏名     市長       門   康 彦     副市長      金 村 守 雄     副市長      長 M 泰 之     教育長      山 田 一 夫     理事       太 田 宜 伸     企画情報部長   真 嶋 加由里     総務部長     高 田 茂 和     危機管理部長   奥 田 拓 也     市民生活部長   下 原   渉     健康福祉部長   浜 田 英 寛     産業振興部長   角 村 光 浩     都市整備部長   椎 木 孝 一     教育部長     富 永 奈緒美     教育部長     日 下 芳 宏                開 会 午前10時00分               ……………………………………                   開会あいさつ ○議長(松本英志)  皆さん、おはようございます。  開会前に先立ち申し上げます。7月豪雨災害により亡くなられた方々に深く哀悼の意を表しますとともに、負傷された方々、被災された方々、避難生活を余儀なくされておられる方々に対し、衷心よりお見舞いを申し上げます。  本日8月6日は広島市の原爆被災の日です。原子爆弾で亡くなった方々の御冥福をお祈りするとともに、恒久平和への誓いを新たにしなければなりません。なお、本市では平成22年に「非核平和都市宣言」もいたしているところでもあります。  それでは、開会に当たりまして一言御挨拶を申し上げます。暑さ厳しい折、議員各位並びに門市長をはじめ市幹部職員の皆様には、御健勝にて御参集を賜り、本日ここに第85回淡路市議会臨時会を開会できますことは、市政のため、誠に御同慶に堪えません。  本日招集されました臨時会に提案されます案件は、事件決議議案監査委員の選任の議案などの重要な案件でございます。また、この臨時会において、各常任委員会議会運営委員会の委員の改選なども予定されているところでございます。  議員各位には、何とぞ格別の御精励を賜りまして、慎重に御審議の上、適切妥当な結論が得られますようお願いを申し上げまして、簡単ではございますが、開会の挨拶とさせていただきます。  続きまして、門市長から御挨拶がございます。  門市長。 ○市長(門 康彦) (登壇)  第85回淡路市議会臨時会の開会に当たり御挨拶を申し上げます。  本日臨時会を招集いたしましたところ、議員各位には定刻に御参集をいただき、ここに開会の運びになりましたこと、衷心より厚く御礼を申し上げます。  まず初めに、令和2年7月豪雨によりお亡くなりになられた方々の御冥福をお祈りするとともに、家屋の被災等により避難生活を余儀なくされている方々に心よりお見舞いを申し上げます。  全国各地におきまして、これまでに経験したことがない異常気象が続いています。本市におきましても、市民の皆様の安全確保を一番に考慮し、気を引き締めて災害対応に努めてまいりますので、議員各位の御協力をよろしくお願いいたします。  本日8月6日は広島、同月9日は長崎に原子爆弾が投下されてから75回目の慰霊の日であります。犠牲となられた方々に対し、謹んで哀悼の意を表しますとともに、今なお後遺症に苦しまれておられる方々に心からお見舞いを申し上げます。広島・長崎の悲劇が繰り返されることのないよう、本市といたしましても、非核平和都市宣言平和首長会議への加盟などを通じ、今後も核兵器の廃絶、国際社会の平和と発展に貢献してまいります。  また、新型コロナウイルス感染症につきまして、全国各地で感染者が増加している状況、並びに兵庫県及び淡路島内でも新たな感染者が確認されている現状を踏まえ、これ以上に感染が拡大しないよう感染防止対策を徹底し、社会生活システムを維持しながら「コロナウイルスに勝つ」を合い言葉に、感染予防と経済活動の両立を図ってまいります。  さて、今臨時会におきましては、御審議を賜りますのは、事件決議1件、監査委員選任同意案件等であります。市政運営に当たり、緊急かつ重要な案件でありますので、議員各位におかれましては、よろしく御審議の上、適切な御議決を賜りますようお願いを申し上げ、開会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。 ○議長(松本英志)  門市長の御挨拶が終わりました。  それでは、ただいまから令和2年第85回淡路市議会臨時会を開会いたします。  直ちに、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しておりますので、御了承願います。  これより日程に入ります。             ◎日程第1.会議録署名議員の指名 ○議長(松本英志)  日程第1.会議録署名議員の指名であります。  会議録署名議員は、会議規則第82条の規定により、議長より指名いたします。  2番 針木 均君、3番 井出 信君。以上2名の議員にお願いいたします。                ◎日程第2.会期の決定 ○議長(松本英志)  次は、日程第2.会期の決定を議題といたします。  お諮りいたします。  今期臨時会の会期は、本日から8月11日までの6日間といたしたいと思います。  これに御異議ございませんか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(松本英志)  異議なしと認めます。  よって、さように決します。                ◎日程第3.諸般の報告 ○議長(松本英志)  次は、日程第3.諸般の報告であります。  本日、市長から提出されます案件は、お手元に配付しておりますので御了承願います。  次に、地方自治法第121条第1項の規定に基づき、説明のため今期臨時会に出席を求めた者の職氏名は、お手元に配付しておりますとおりであります。  次に、監査委員から、地方自治法第235条の2第3項の規定により、一般会計及び特別会計等の令和2年5月分及び6月分の現金出納検査結果報告書が提出されました。  次に、市長から、地方自治法第180条第1項の規定に基づき専決処分した事件について、報告第10号として提出されました。  それぞれ写しを配付いたしておりますので、御了承願います。  以上で諸般の報告は終わりました               ◎日程第4.議案第52号 ○議長(松本英志)  次は、事件決議議案の日程第4.議案第52号 淡路市新火葬場造成工事請負契約締結の件を議題といたします。  これより、上程議案に対する説明を求めます。  副市長、金村守雄君。 ○副市長(金村守雄) (登壇)  それでは、議案第52号の淡路市新火葬場造成工事請負契約締結の件につきまして、説明を申し上げます。  老朽化に伴う故障やトラブルによる維持管理費用の増大など、既存火葬場を取り巻く課題を解消し、かつ環境負荷の低減や景観にも配慮した故人との最期の別れにふさわしい新たな火葬場を建設するに当たり、建設予定地造成工事を行うもので、契約金額は1億6,490万円余、契約の相手方は、株式会社 八嶋組です。  以上をもちまして、説明を終わります。議員の皆様におかれましては、よろしく御審議の上、適切な議決を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(松本英志)  提案説明は終わりました。  これより上程議案に対する質疑を行います。  発言は通告に基づき、議長より指名いたします。質疑は1人連続して3回まで、答弁を含めて30分以内であります。  議員及び答弁者は、1回目は登壇し、2回目及び3回目は自席で発言をお願いいたします。  11番、鎌塚 聡君であります。  鎌塚 聡君。 ○11番(鎌塚 聡) (登壇)  皆さんおはようございます。11番、所属政党は日本共産党の鎌塚 聡です。  まず、冒頭に、議長、市長も挨拶があったようにですね、私からも九州を中心とした全国で豪雨災害が発生しており、被害に遭われた方、お亡くなりになられた方にお見舞いとお悔やみを申し上げます。  また、本日8月6日、また9日には、広島、長崎で原爆が投下され、75年がたちます。広島、長崎で亡くなられた方、その後、後遺症で苦しまれた方、その御家族のことを思うと、こうした惨禍が再び起こらないよう努めていかねばと思います。  唯一の原爆被爆国である日本です。非核平和都市宣言をしている淡路市民の一人として政府が核兵器禁止条約の速やかな署名批准を心から願うものであります。  また、新型コロナウイルス感染症の全国的な広がりとともに、7月、8月と島内での感染報告もあるところであり、感染された全ての方が一日も早く全快されることを心よりお祈り申し上げます。市としてのできる対策強化や正確な情報発信もお願いするところであります。  さて、議案52号 淡路市新火葬場造成工事請負契約締結の件について、通告に基づいて、以下質疑をいたします。  1つ目に工事についてですが、7月30日に議案書が配付され、参考資料にある工事概要と位置図、平面図が各1枚ついており、建設工事などについて、私素人なのでよく分からない面もあるんですけれども、先日現地はどのような状況になるのかなと、予定地を訪れたところです。  1番目の参考資料の工事の概要で、造成盛土工2万4,800立米とあるのですが、既に現地に土の搬入が始まっているようと思います。ちょっと画面のほう、見ていただきたいと思うんですけれども、こういうような状況になっておりましたので、質問をさせていただきたいなと思います。  既にもうこういうように図面で見ていただいたような搬入工事が始まっているのかなと思うわけなんですけども、その理由とですね、工事請負契約との関係ではどういうことになっているのか、このことについてお伺いします。  次に、以前の委員会や全員協議会などで、予定地付近の活断層のボーリング調査の結果など報告いただいたわけですけれども、今回の造成工事の範囲に活断層は含まれるのか。ちょっと図面のこれですね、これが平面図頂いたわけですけれども、この赤の枠が造成工事をする範囲なのかなと思うわけですけども、この枠内にその活断層などがかかってくるのか。これについて伺いたいと思います。
     次に、地元町内会から地域活性化に係る要望が出ているかと思いますが、その実施計画と進捗状況について伺いたいと思います。  次に、進入路など道路計画の進捗について伺わせていただきたいと思います。  最後4つ目になりますが、先に述べた2番目と3番目の活性化の計画だとか進入路の計画、さらに本件造成工事含めた現時点での新火葬場総事業費の見込みについて伺います。  以上、答弁を求めます。 ○議長(松本英志)  鎌塚 聡君の質疑に対する答弁をお願いいたします。  市長、門 康彦君。 ○市長(門 康彦)  私からは3点お答えいたします。まず、現地の盛土造成でありますが、現地は段差のある土地で、現在国道28号線洲本バイパス工事からの残土の受入れを行っています。なお、残土の搬入は本件契約には含まれておりません。  次に、活断層の関係でありますが、今回の造成地の西側に位置しています。  最後の3点目は地域要望でありますけども、現在取りまとめておりまして、最終調整を行っています。  以上です。 ○議長(松本英志)  市民生活部長、下原 渉君。 ○市民生活部長(下原 渉)  私から、次に進入路など、道路計画の進捗についてお答えをさせていただきます。  火葬場への進入路につきましては、国道28号線からの市道野田尾佐野縦断線への接続する延長約950メートルの新設と長沢から興隆寺へつながる市道長沢興隆寺連絡線の改良を予定をしております。  これらの路線については、今年度に詳細設計を行う予定でございます。行っております。  今後の計画ですが、国道28号線からの新設道につきましては、令和3年度に用地買収を実施し、令和4年度から5年度にかけて工事を予定しております。また、長沢興隆寺連絡線につきましては、令和3年度、令和4年度にかけて改良工事を実施する予定です。  次に、現時点での火葬場、新火葬場総事業費の見込みについてお答えをさせていただきます。  新火葬場建設に係る総事業費につきましては、計画策定費各種調査費各種設計費、用地費、敷地造成費火葬場本体建設費などを合わせて約20億円を見込んでおります。  このほか、進入道路の新設及び改良に係る経費として約10億円程度を見込んでおり、地域活性化対策につきましては、現在関係町内会と事業内容について調整を行っているところであります。  なお、これらの先ほどの金額につきましては見込額でありますので、今後実施設計額等を行う中で変動する場合がございます。また、各事業の財源につきましては、可能な限り市として有効な補助金や交付金などの活用に努めてまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(松本英志)  鎌塚 聡君。 ○11番(鎌塚 聡)  2回目の質問をさせていただきますけれども、まず1つ目に、土の話ですけれども、28号線の国道工事の残土を搬入しているというようなお答えだったかと思うわけなんですけども、洲本のほうに向かって安乎超えて、炬口入る前に国道の工事している。多分それのことなのかなというふうには思うわけですけれども、その今ざっと見てですね、現状その土が2万4,800でしたか、丸々入ってきて、あの状態になっているのか。今後ですね、どれだけ、2万4,800全てもらうというふうな話になっているのかについて伺いたいと思います。  で、今からトンネル掘るような工事、国のほうですね、国道のほうですけど、なるか分かりませんけれども、そうなったときに、よそで土が必要でそっちに回さないといけないだとか、2万4,800ちょうどもらえるかどうか分かりませんけれども、それがもし入ってこなかったとすれば、追加で費用が発生するという形になると。1億6,000万ぐらいの今回の造成工事の契約額ですけども、それ以上になることもあるということなのかという点を確認させていただきたいと思います。  次にですね、断層の件ですけれども、西側というだけの話で、ちょっともうちょっと具体の場所を示していただきたかったかなとは思うわけですけども、先ほどの擁壁とかつくるような所にもし断層がかかっていたり何かしちゃうと、それがずれることも今後考えられた場合にですね、土砂が流れ出るとか、もしくは入ってくるかどっちになるか分かりませんけれども、そういうような押さえる擁壁自体をですね、基礎工事なんかは、建物の基礎工事なんかは別でくいとか打つ話になるのかもしれませんけども、今回造成する擁壁工事に何かずれたときに対応できるような工法とか、そういうような措置をとっているのか、こういうことについて伺いたいと思います。  そして、先ほど総額の話、少し言っていただきましたけれども、1点確認させていただきたいのが、県道生穂育波線から新たな道路の計画、先ほどそれについて触れておられないのかなと思ったんですが、予算、先ほど触れたのは長沢のほうからの今ある既設の道と国道からの新しい進入路の話されたんだろうと思うんですけど、もう1点、予算委員会のときに少し私も触れたんですけども、新たな道路の計画ですね、そっちだというところの金額というのは入っていないのか、先ほどのプラスアルファにもしそれが増えるんであるならば、入ってくるというふうに考えるのか。この点について伺いたいと思います。 ○議長(松本英志)  市長、門 康彦君。 ○市長(門 康彦)  私のほうから2点お答えいたしますが、まず建設残土でありますけども、建設残土が幾ら出るかということは事業主にも分かっておりません。ただ、この土の導入によりまして市費が安くなるということで、その残土の受入れを行っております。  なお、今建設残土を受け入れる場所が多いもんですから、先に実行しないと市が損をするという、そういう結果になります。  2点目の活断層でありますけども、これは避けて計画をしております。  以上です。 ○議長(松本英志)  下原 渉君。 ○市民生活部長(下原 渉)  私からは、建設残土が入ってこなかった場合の費用ということでお答えをさせていただきます。  これについては、現在国道を管理しております兵庫国道事務所から約2万立米を頂けるというお話を頂いております。ただ、これにつきましては、現状の私どもの工事と洲本バイパスの工事の関係がございますので、それによって多少増減が出てくるものと思ってます。その場合、例えば入ってこなかった場合ですけれども、これにつきましては現地で調達する土を採用するのか、改めて購入土を購入するのかというところで、費用のほうは変わってまいります。  購入するとか現地調達するということになれば、費用は増加するというふうに思っております。  また、県道生穂育波線からの新設工事につきましては、新しく建設予定の新火葬場への進入路としては現在は考えておりません。  以上でございます。 ○議長(松本英志)  鎌塚 聡君。 ○11番(鎌塚 聡)  先ほど市長がちょっと言われたので、ちょっと確認も含めてですけども、活断層の所は避けてという話ですけど、私聞いているのは、西側としか答えていただけなかったので、その範疇に入ってきているのか。  それがもし擁壁なんかにかぶっていたときに対策とっているのかという話だったので、それをちょっとお答えいただいてないので、それを答えてください。  それと、先ほど、市長のほうだと、今分かってないとおっしゃいましたけど、部長のほうは2万立米は計画されていると。つまり、残りの5,000立米ほどは、基本的にはこの1億6,000万の契約の中には含まれているという話になるのかなと思うわけですけれども、それはそういう認識でいいのか。5,000は1億6,000万のうちで調達しなさいと。  その2万がもし入ってくるかこないかによっては、先ほど市長が言われた2万5,000が入ってきたらですよ、さらに安くなるという可能性があるというところか、2万が入ってこなかったら支出が出ると。そこの確認をさせていただきたい。  それと、1つもう既に搬入というか、その国道からの工事して出た土が入ってきて搬入がされているという言い方したらいいのか分かりませんけれども、そのことによってダンプなんかももう既に通り出しているのかなと思うんですけど、地域の住民からそのことによる何か対応策何か求められたり、そういうような状況があったんでしょうか。それについてお答えいただきたいと思います。 ○議長(松本英志)  市長、門 康彦君。 ○市長(門 康彦)  建設残土というのは推測であって、正確なものではないので、先ほど言ったような答弁をしたわけであります。  活断層の関係は、新火葬場建設予定地付近に活断層があることは確認をしております。日本全国で活断層のないような土地はほぼありません。  これは今回の造成地の西側に位置しています。火葬場の建屋等につきましては、これを避けて、先ほど言いましたように計画をしております。  私のほうからは以上です。 ○議長(松本英志)  市民生活部長、下原 渉君。 ○市民生活部長(下原 渉)  まず、擁壁に対する耐震どうされているのかというところでございますけれども、擁壁につきましては、耐震をするようなものは現在ございませんので、例えば断層上に位置して地震が発生したときにずれるというのは、可能性はございます。  それと、あと5,000立米はこの工事費に含まれるのかというところですけれども、2万4,800立方メートルの土砂の残りの約5,000立米につきましては、この工事費の設計の中に入ってございます。  約2万立米が万が一入ってこなかった場合につきましては、先ほど申しましたように、市の負担は増加するものと思っております。  それと地域住民の方へのダンプ通行等の対応につきましてですけれども、これにつきましては、入ってくる直前になってしまいましたから、というのは、土の搬入が急遽の話でございましたので、その入ってくる前に地域、そこを通る町内会の町内会長さんに相談をいたしまして、説明をさせていただくなり、回覧を回していただくなりの対応をとってございます。  以上です。 ○議長(松本英志)  以上で鎌塚 聡君の質疑は終わりました。  以上で通告に基づく発言は終わりましたので、これをもって上程議案に対する質疑を終結いたします。  次に、ただいま議題となっていま、議案第52号 淡路市新火葬場造成工事請負契約締結の件については、会議規則第38条第1項の規定により、所管の総務文教常任委員会に審査を付託いたします。  ここで暫時休憩をいたします。  再開は、10時35分といたします。               休憩 午前10時27分              ─────────────               再開 午前10時35分 ○議長(松本英志)  ただいまから、会議を再開いたします。                ◎日程第5.請願第1号 ○議長(松本英志)  次に日程第5.請願第1号 「種苗法の一部を改正する法律案」の廃案を求める意見書提出および調査・報告を求める請願を議題といたします。  産業厚生常任委員会に付託し、閉会中の継続審査としておりました本案については、審査の結果、採択すべきものと決定した旨、委員長から文書をもって議長宛報告書が提出されております。これにて御了承願います。  本案について、委員長の報告を求めます。  産業厚生常任委員会委員長、田尾 成君。 ○産業厚生常任委員会委員長(田尾 成) (登壇)  産業厚生常任委員会委員長、田尾 成。  請願第1号の審査結果を報告いたします。質疑につきましては、主なもののみとさせていただきます。  「種苗法の一部を改正する法律案」の廃案を求める意見書提出および調査・報告を求める請願。このことについて、6月8日、当委員会で審査を行いました。  まず、紹介議員の鎌塚議員から説明があり、その後、請願者からも趣旨説明がありました。  このときの質疑は、登録品種は何かに対して、登録品種は自家増殖できないが、今出回っている92%は一般品種であり、それ以外のもので、特に保護を必要とする少数の品種は登録品種であるとこことであります。  また、この改正案は、長短両面を持ち合わせているが、日本で開発されたものは、海外への流出は避けなければならない等の意見がありました。  委員会としては、法律の改正案のため、広く深い改正内容であること、また委員各位の調査研究を行うことの必要があると判断し、もう少し時間をかけて審議を深めてからの結論を出すこととし、当日の委員会では、継続審査とすることで議了となりました。  そして、7月22日、本件について再度委員会を開き審議を行いました。  このときの意見としては、直接農家に改正案について思いを聞いたところ、農家の思いとしては、今すぐには影響はないが、将来において経営への圧迫にはならないかなどの不安を感じる農家が多いという意見でありました。  また、他の委員からは、国会でもこの改正案が見送られており、本市においても、前へ進めることは難しいといった意見など、各委員とも表現方法、角度はそれぞれ違ってはいたものの、大方の共通した意見がこのようでありました。  また、別の見地からの意見として、廃止となった種子法では保護できなかったことへの改正案であり、今回廃止を求めることで、これからの議論をとめることとなり、この意見書には種苗法の議論の根をなくすこととなり、この請願の内容に疑問を持つという意見もありました。  そもそもこの法律の改正の要旨は、日本で5年から10年もかけた新品種を不正に海外へ流出することを規制することで、育成者の権利を保護することであります。半面、登録品種を自家増殖するには、許諾制により手続費用等で農業経営者を圧迫することも考えられます。  そこで、淡路市内の主たる関係機関で聞き取りを行ったところ、自家増殖している農家は少なく、市内での影響は少ないことのようでありました。  以上のような委員会としての意見、また市民の不安を踏まえた結果、委員会での本意見を採択を行うことについて表決を行ったところ、賛成多数で採択することに決しました。  以上で、産業厚生常任委員会報告といたします。 ○議長(松本英志)  委員長報告は終わりました。  これより委員長報告に対する質疑に入ります。  質疑はございませんか。  西村秀一君。 ○9番(西村秀一)  何点か質問させていただきますが、まず1点目、この請願は種苗法の一部を改正する法律案の廃案を求める意見書提出と調査報告を求めることの2項目となっています。運営基準第159に請願の内容が数項目にわたる場合で内容が採択できる項目については、その項目を取上げて一部採択として採決することができるとあります。  委員会の中で2つの項目を別々に審議するという議論はされたのか。されたのであればどのような結論が出たのかをお答えいただけますか。 ○議長(松本英志)  田尾 成君 ○産業厚生常任委員会委員長(田尾 成)  委員会では、特に一部採択という議論はなく、種苗法の一部改正、全体の廃案についてのみの議論で終始いたしました。  以上でございます。 ○議長(松本英志)  西村秀一君。 ○9番(西村秀一)  先ほどですね、農家の方から意見を聞かれたという御報告がございました。育成者、生産者、農業とは関係ない方、立ち位置により意見が分かれる問題だと思います。賛成の立場は多いとよく言われる育成者の方の意見の吸い上げはどのようにされ、委員会でどのように議論されたのかをお教え願いますか。 ○議長(松本英志)  田尾 成君。 ○産業厚生常任委員会委員長(田尾 成)  関係機関にお聞きしたところ、市内での育苗者は非常に数が少なく、この法律改正案に対する数が少ないために影響はないというふうなことを伺っており、委員会でもそのようなことで議論したところでございます。  以上でございます。 ○議長(松本英志)  西村秀一君。 ○9番(西村秀一)  兵庫県議会はじめ他の議会で廃案を求める意見書提出等同じ内容の請願が不採択になっている所があります。どのようなことで不採択になったのか等、委員会で調査、そして議論がされたのかをお答え願います。 ○議長(松本英志)  田尾 成君。 ○産業厚生常任委員会委員長(田尾 成)  当委員会におきましては、淡路市内での影響などについて主に議論しており、他の市のことについてまで議論は触れておりません。
     以上でございます。 ○議長(松本英志)  ほかに質疑はございますか。  質疑もないようですので、これをもって終結いたします。  これより討論、採決いたします。  念のため申し上げます。討論は登壇の上、1人10分以内で発言願います。冒頭に賛否を明らかにしてから理由を述べてください。  それでは、請願第1号 「種苗法の一部を改正する法律案」の廃案を求める意見書提出および調査・報告を求める請願の討論を行います。  討論は通告に基づき、議長より指名いたします。  まず、反対討論、9番、西村秀一君であります。  西村秀一君。 ○9番(西村秀一) (登壇)  皆さんこんにちは。9番、公明党、西村秀一でございます。  今日6日は広島の、そして9日は長崎の原爆の日を迎えます。被爆者の苦しみ、祈り、願い、それらを次世代に伝え、核兵器は絶対悪の思いで核廃絶の潮流をさらに大きく広げていくことを強く誓い、一歩踏み出していく夏にしていく決意です。  それでは、請願第1号 「種苗法の一部を改正する法律案」の廃案を求める意見書提出および調査・報告を求める請願に対し、反対の立場から討論をさせていただきます。  今回の請願の内容は何度も読み返しました。しっかりと調査研究し、淡路市にとってどのような影響が出るのか。未来の子供たちにどのような影響があるのか。本日傍聴に来られているたくさんの子供たち、未来の子供たちに対し、私たちは重要な責務を負うと考えます。  この請願には2つの項目がうたわれています。まず1つ、種苗法の一部を改正する法律案の廃案を求める意見書を提出すること。2つ目に、調査・報告を求めること。  私は、淡路市にとってどのような影響があるのかないのか、未来の子供たちにどのような影響があるのかないのか、議会として調査することには賛成でございます。  しかしながら、種苗法の一部を改正する法律案の廃案を求める意見書を提出することには、以下の理由から反対いたします。  6月8日に産業厚生常任委員会で請願者から説明があり、委員の方からすぐに結論は出せないということで継続審査となっています。  1か月半後の7月の22日に委員会が開かれました。そこで廃案を求める意見書を出すに当たり、委員会審議の中で、委員会としてどのような根拠が導き出されるのか。3密を防ぐため、私は控室で傍聴させていただきました。  約35分程度の審議時間であったかと思います。以降、委員会の内容を録音で何度も聞かせていただきました。  委員会として育成者の方の意見はどのように吸い上げたのか。淡路市内の生産者のどれぐらいの方の意見が吸い上げられたのか。2つ目の項目を分離して審議できなかったのか。もっと議論する必要があったのではないのか。それには、相当な時間がかかると思います。継続審査をする選択肢もあったと思います。  この問題は、育成者、生産者、一般の方、それぞれの立ち位置によって大きく違って見えると思います。異なる見え方をお互いに突き合わせる中で共有点を見出し、私たちが一緒に進むべき方向を決めていけるのではないかと思います。  本来ならば、委員会の議論を経て審議されたことを尊重し、委員外である私は結論を出さなければならない。残念ながら、委員会の中で審議が尽くされたとは思えません。正しいとか、間違えているとかではなく、現在の私の考え、疑問点を述べさせていただきます。  まず、請願の趣旨及び理由の1項、日本の農業と食及び国民の命が脅かされるの項目に、農業競争力強化支援法、国と県がつくった種の情報を多国籍企業を含む民間企業に譲渡させると明確に記載されていますが、農水省の委員会で確認したところ、都道府県に対して、生産ノウハウ、遺伝子情報等の提供を強制するものではないと明言されています。  実際にどうなのか。その検証は必要ではないでしょうか。  2018年種子法が廃止されましたが、すぐに各地で種子の開発、生産等を奨励する独自の条例を制定している。兵庫県においても、2018年4月1日に兵庫県主要農作物種子生産条例が策定されています。  その効力は、今回の改正によりどのような影響があるのか。これも検証が必要。  2項、農家による自家増殖が許諾制となる。これはそれぞれの立ち位置で意見が分かれると思います。多大な時間費用と労力をかけて新しい品種を開発している育成者の皆さんは当然のことだと言われる方が多いように思います。  生産者の方は、今までよりも負担がふえる可能性があるので反対の方が多いと思います。  育成者の方の意見はどうなのか。検証が必要でしょうし、また、育成者権の乱用においてのペナルティーというのはあるのかないのか。その辺も検証が必要。  3項、国内で開発された品種の海外流出を防ぐためというのは、名目は的外れである。この項目に関しては、今の段階では、私も改正しなければ海外流出を防ぐことができないということについては疑問でございます。  品種の海外流出を防ぐことは誰しもが反対はされないと思います。ただ、まず第1に海外での種苗登録しか私はないのかなと思います。しかし、煩雑な手続等、時間がかかることを考慮すれば、その補完として、さらに種苗を輸出できる国、栽培できる地域を指定できるようになるということで、さらに流出防止対策では必要ではないかと思います。  4項、一般品種の権利侵害が不当に認められる可能性がある。これも立ち位置により判断が分かれるところであると思います。一般品種と登録品種、淡路地域でどれぐらいの割合なのか。種苗登録制度、これがどのような効力を持つのか。検証する必要があると思います。  5項、種苗法改正案及び上記問題点が広く知られていない。種子法が廃止になり種苗法ができ、何度か改正され、今現在も超党派で新たな法案作成の動きもあると聞いております。  問題点ではなく、その背景やメリット、デメリットを広く周知することは我々の役目ではないかと思います。  請願は請願者の思いですから、例えば調査すべきとの内容であれば、当然採択すべきと考えます。しかし、廃案を求めるという結論を淡路市議会の意思として決定し、国に表明しなければならない。その責任は重いと思います。  自分自身がこの請願を賛成するのか、反対するのか、最後の最後まで考え抜きました。  私が反対という結論を出したのは、できる限り立場の違う多くの人の御意見を聞かせていただく中で、暑い中、畑で作業中の1人の御老人から言われた一言でした。  賛成か反対か言われても正直この改正が私らにどんな影響があるのかよう分かれへん。自分のことやからもっと勉強せなあかんと思う。せやけど、コロナ感染の影響で、今は毎日をどう生きていくのか必死や。これはあんたらの仕事やと思う。こんな問題があるから反対したほうがいいとか、問題がないから賛成したほうがいいとかでなしに、立場によって意見違うのは当たり前や。私らが判断する材料を教えてほしい。請願書読ませてもらったけど、議会が最初から反対する立場で調査するのはおかしいん違うか。そこに書いてあることが正しかっても、議会が反対という結論を出してから調査したことを教えてもろても信用はせえへんと思う。いいか悪いか判断するのは私らや。  言われるとおり、普通で考えたら、調査し、できるだけ多くの立場の違う方の意見を聞き、様々な議論をした上で結論を出すのが普通でしょう。先に廃案を求める結論を出した上で調査するというのはおかしいと思います。  立場により賛成の方もおられれば、反対の方もおられる。影響を受けない方もおられる。また強く理解されていない方が多くおられる。  国の法案は審議が先送りとなってます。一番の原因は、国民に対する説明不足であり、議論不足です。法案修正も含め今後議論されると考えます。  それと同じように、我々議会もしっかり請願を精査し、委員会で議論を尽くさなければならない。我々が最終的に判断するのは、明確なロジックがあるかないかです。  順番から言えば、淡路市がどのような影響があるのか、ないのか等をしっかり調査した上で、国に対し、淡路市議会としての見解を出すのが妥当だと考えます。  私は影響調査することには賛成ですが、事務局に確認しましたら、淡路市議会において一部採択の明確な基準がない以上、請願第1号のタイトルには種苗法の一部を改正する法律案の廃案を求める意見書提出という文言がうたわれている以上は、現段階では廃案にしなければならない明確な根拠や疑問点の解決が示されたとは思えません。  よって、淡路市議会として、種苗法の一部を改正する法律案の廃案を求める意見書を含んだ請願に対し、私は反対といたします。  以上です。 ○議長(松本英志)  次に、賛成討論、11番、鎌塚 聡君であります。  鎌塚 聡君。 ○11番(鎌塚 聡) (登壇)  11番、所属政党は日本共産党、鎌塚 聡です。  請願第1号 「種苗法の一部を改正する法律案」の廃案を求める意見書提出および調査・報告を求める請願について、請願を採択すべき、賛成の立場で討論を行います。  この請願は、先の通常国会で提案された種苗法改正案について、1つに、種苗法改正案の廃案を求める意見書を国会等に提出すること。2つ目に、改正案が可決された場合の淡路市の農業及び市民に与える影響を市議会が持つ権限で調査し報告することを求めるものです。  先の6月定例会が開催されるに合わせて、請願が5月27日に当市議会に出されたところですが、その前後に、国会では採択を見送ると報道されていたように継続審議となり、6月17日に通常国会は閉会しました。  市議会においても、この請願は委員長報告の経過を経たところです。  そもそも種苗法とは、種苗つまり植物の種と苗の知的財産を守る法律です。  今回の改正案について、近年、イチゴなど優良品種が海外に持ち出されていることを例に農水省は改正することが日本国内で開発された品種の海外流出防止のためであることを強調しています。確かに海外流出防止対策は大事で必要であります。  一方で、現行法で原則として農家に認められてきた登録品種の自家増殖を許諾制という形で事実上一律禁止にする改定になり、これまで認められてきた農家の種取、自家増殖の権利が著しく制限されることになります。  同時に、許諾手続費用、もしくは種子を毎年購入しなければならないなど、日本の農業を支える圧倒的多数の小規模農家にとっては、新たに大きな負担が発生することとなる可能性を否定できません。  農水省は、主要な作物の多くは公的機関が開発したため、農家の負担が増えることはないと言っているようですが、2017年に施行された農業競争力支援化法、その8条4項では、独立行政法人の試験研究機関及び都道府県が有する種苗の生産に関する知見の民間事業者への提供を促進することとなっているように、公的機関がその知見を持ち続けないことも想定されます。  元農水大臣の山田允彦氏は、ブックバンという情報サイトのインタビューに次のように答えています。農水省側は、育成権利者の承諾を得ればそのまま種子を使えるという説明をひたすら繰り返しています。育成者権が農業試験場などにあれば、許諾交渉は成立するでしょうが、多国籍アグロバイオ企業に移っていれば、利益を得るために無償で許諾とはならないでしょうと言っています。  また、農水省は、自家採取の原則禁止の対象となるのは約1割ぐらい、少数の登録品種のみで、在来種などの一般品種が種の大宗を占めており、その自家採取は続けられると説明していますが、鈴木宣弘東大教授は、在来種をもとにしてプラスアルファのよさを持つ新品種が企業によって育成され、新規性が認められれば登録できる。それが本の在来種に置き換わっていけば、在来種が駆逐され、種を買わざるを得ない状況が広がっていく。登録品種の自家採取禁止は買わざるを得ない種を企業が拾い上げていくインセンティブを高めるであろうと指摘しています。また、在来種が既に登録された品種と形質的に差がないとして訴えられる危険も指摘されている。こういうことを言っておられます。  こうした状況の法改正では、農家の経営を圧迫し、ひいては地域の農業の衰退を招きかねません。  国連総会が採択した農民の権利宣言は、種子の自家増殖や販売、利用などは農民の権利と明確に定めています。農民の権利宣言や国連の家族農業の10年の精神とも相反するものだとこの改正は言わなければなりません。  先に述べた農水省が改正理由として、海外流出防止のためとよく言っていますが、シャインマスカットやイチゴのような海外への品種登録の持ち出しや海外での無断増殖は全て防ぐことは物理的に困難であり、有効な対策は海外での品種登録を行うことが唯一の方法であると2017年11月農水省自身も認めており、海外での育成者権の保護強化のために日本国内の農家の自家増殖を禁ずる必要性がどこにあるのでしょうか。  これまでに2017年に施行された農業競争力支援化法で、国と県がつくった米などの種の情報を企業に譲渡させ、2018年に種子法廃止で日本の公共種子事業をやめさせ、その上、今回の種苗法改正という流れは、種を独占し、それを買わないと生産消費ができないようにしようとするグローバル種子企業が南米などで展開してきたと同じ思惑と重なると危惧するのは、先にも言った鈴木宣弘氏です。  日本の種苗の海外流出措置が農水省の主たる目的だが、グローバル種子企業の思惑は違う、陰謀論だ、そんなことはないという人たちに申し上げたいのは、これは世界における歴史的事実で、日本で進んでいることはそれに酷似しているという明快な現実であると鈴木教授は農業協同組合新聞に寄稿しており、請願者が問題点として指摘するグローバル企業のこうした動きに懸念の声が出るのも当然です。  次に、今年2月以降の新型コロナウイルス感染症の広がりに伴い、国民の関心が新型コロナ対策となり、国の予算案以外の法案、例えば、いわゆるスーパーシティー法案や検察庁報改正案、そしてこの種苗法改正の議論や報道が薄い中で、これらの法案に国民の関心がどれだけ広がっていたでしょうか。  一部インターネットでは、問題点が指摘されてはいましたが、スーパーシティー法案の議論や国民の関心がどれだけ広がったか分からない状況のまま法案が成立したように思います。  一方、検察庁法改正案と種苗法改正は芸能人など有名人がツイッターデモと言われるように、ハッシュタグ付で拡散され、国民の注目を集めるようになりました。  さらに検察庁法について言えば、国民の批判が広がったり、黒川元検事長の問題も加わり、廃案という流れになりました。  このように、種苗法改正案は、スーパーシティー法案と比べても国民に問題点、疑問点が着目されるようになった状況の中、徹底的な議論が必要不可欠です。  今の新型コロナの第2波とも言われるような状況下、国も引き続きコロナ対策が求められる中、将来を含めて関係が出てくる農家の方の意見や消費者などの意見を国会が反映し、徹底議論するのには十分な時期と言えるのでしょうか。こうした法案の問題点などから私は廃案を求める意見書を提出すべきだと考えます。  次に、請願者が請願で懸念されている点を含め、法改正で淡路市への影響も議会として調査報告してほしいという願意に対して、議会として何ができるのか。議会の権限で、例えば議会報告会の際に、題材を種苗法の改正の影響に絞って幅広い意見を聞くだとか、意見交換会やアンケート調査を議会で行うなど、議会の持つ権限を最大限に生かし調査することは可能です。そしてそれが今求められています。法の問題点さることながら、国民的議論が十分なのかという中で、国の法案を廃案にして、国民、市民が議論をしっかりしてほしいという切実な願いに議会も真摯に向き合うべきだと考えます。  住民からこの法案による市民の将来への影響、市の行く末を案じ、その不安が払拭されていないまま法案を通してほしくないという思いで廃案にすることを求めることは、何ら問題があるとは思いません。  そのために、地方議会は法的に意見書という形で、自分たちが住む地域の公益に関することについて、上級機関に意見することができるようになっています。  その意見書を出してほしいという住民の願い、請願でありますから、淡路市議会基本条例にある住民の政策提言と受け止め、その声に応えていこうではありませんか。  7月30日付の神戸新聞に記載があったギカイズムというコーナーに、住民からの声にどう取り組むかという県内他市議会の例を引き合いに、議会の役割を問いかけている記事がありました。市議会にも注目が集まっていると思います。  議会の持てる権限で住民負託に応えていくことを重ねて同僚議員に申し上げまして、私の賛成の討論といたします。 ○議長(松本英志)  以上で通告に基づく発言は終わりましたので、これをもって討論を終結いたします。  これより表決に入ります。請願第1号 「種苗法の一部を改正する法律案」の廃案を求める意見書提出および調査・報告を求める請願を、委員長報告のとおり、採択することに賛成の諸君は起立願います。               (起立多数) ○議長(松本英志)  お座りください。起立多数であります。よって、本案は採択することに決定いたしました。               ……………………………… ○議長(松本英志)  以上で、本日の日程は終わりました。  次の本会議は、8月11日、火曜日、午前10時から再開いたします。  本日はこれをもって散会いたします。              散会 午前11時05分...