加西市議会 2023-12-12
12月12日-03号
令和 5年 12月 定例会(第306回) 第306回加西市議会(定例会)会議録(第3日) 令和5年12月12日(火) 午前9時
開会----------------------------------- ▲議事日程第1
一般質問----------------------------------- ▲本日の会議に付した
事件一般質問----------------------------------- ▲会議に出席した議員(15名) 1番 大前裕也 2番 北川克則 3番 西脇 親 4番 高橋佐代子 5番 下江一将 6番 橋本真由美 7番 深田照明 8番 高見博道 9番 土本昌幸 10番 田井真一 11番 佐伯欣子 12番 森元清蔵 13番 森田博美 14番 丸岡弘満 15番 中
右憲利----------------------------------- ▲会議に出席しなかった議員なし
----------------------------------- ▲議事に関係した者の職氏名 事務局長 後藤光彦 局長補佐 小林由佳 議事係長 浦川翔平
----------------------------------- ▲説明のため出席した者の職氏名 市長 高橋晴彦 副市長 井上利八 教育長 菅野恭介 理事 村尾和美 政策部長 藤後 靖 地域部長 深江克尚 総務部長 民輪清志
健康福祉部長兼
福祉事務所長 上坂智津子 産業部長 末廣泰久 建設部長 石野隆範 市参事(
大型プロジェクト担当) 環境部長 丸山常基 北川陽一 市参事(
環境整備担当) 教育部長 千石 剛 宮崎高広 市参事(
学校再編担当)
農業委員会事務局長 櫻井雄一郎 伊勝 勝
病院事務局長 上坂寿人
△開議
○議長(丸岡弘満君) 皆さん、おはようございます。本日は開会時間を1時間繰り上げまして、ただいまから会議を開きます。 本日予定しております議事は、議員各位のお手元に配付いたしております日程表のとおりでございます。 なお、このたびの12月議会では、
ハラスメント関係の一般質問が複数の議員から通告されております。関係する職員の心の安寧を求めるため、職員の感情や心情を考えたとき、市長、副市長、教育長及び質問に対する答弁を行う部長以外の執行者には退席を求めることにしております。 また、傍聴者、
インターネット中継を御覧いただいておる皆様には、一時休憩する場面がございますが、御了解いただきますようお願いを申し上げます。 それでは、直ちに日程に入ります。
△一般質問
○議長(丸岡弘満君) 日程第1、昨日に引き続いて市政全般にわたっての一般質問を行います。 15番中右憲利議員。
◆15番(中右憲利君) 失礼いたします。それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 まず、学校再編について伺います。 まず、再編についての基準を伺いたいと思います。 教育長は以前、学校再編については、地域住民の意見を十分に聞いて判断をする。まず、保護者の意見を、アンケート、説明会等で十分聞いて、その後、
タウンミーティング等で地域の意見を聞いて再編の形を決める。保護者と地域の意見が分かれた場合は、保護者の意見を優先するというふうに言っておられたと思いますが、再編の基準としては、今でも、基本的にはそういうことでよろしいのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 学校再編については、先ほどお話ありましたように、広く御意見をお伺いして方向性を決めるという方針で行っております。既に8月から9月にかけて
保護者説明会、その後、9月から下旬に、全保護者、そして、中高生を対象にアンケートを実施して、多くの御意見をいただいております。さらに、11月の
タウンミーティングにおきまして、地域との意見交換を行ったところでございます。 学校再編に当たりましては、保護者、中・高生、地域の皆様の御意見を踏まえつつ、何よりも、加西の未来を担う子供たちにとって最高の教育を受ける環境づくりについてどのように行っていくか、そのことを念頭に置いて進めてまいりたいと思っております。 先ほど基準というお話があったんですが、学校再編の方針については、年内にまとめて発表させていただきますので、この場で具体的な内容について述べることは控えさせていただきます。どうか御理解ください。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 今言われましたように、今の時点で、全ての地域で
保護者アンケート及び説明会、
タウンミーティングが終わった、そういう状況だと思います。 まず、中学校再編から伺いたいと思います。 中学校再編については、昨日の市長からも質疑での答弁があったんですけれども、
保護者アンケートの調査では、北条中学校区の各小学校区では、中学校は「現状のままでよい」が圧倒的に多く、他の地域では、「統合を検討すべき」が「現状のままでよい」を、日吉小学校区では7%、泉小学校区では5%上回って、若干拮抗しておりますが、そのほかの小学校区では、圧倒的に「中学校の統合を検討すべき」が上回っております。これは、
西村市長時代に、加西市未来の
学校構想検討委員会で決定された、中学校の市内2校体制案がそのまま反映された結果と判断できると思うんですけれども、教育長はこの結果についてどのようにお考えでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 中学校については、
保護者アンケートの結果は、北条中学校区以外の中学校区では再編を望む声が大きくなっております。
中高生アンケートの結果では再編を望む声はそれほど大きくありませんが、北条中学校区では7割近い生徒が部活動の種類や人数に満足であるのに対して、他の中学校区ではそれが半分以下となっておること、それから、クラス替えを望む意見が大きいことを考えますと、自分の卒業する、または、卒業した中学校には残ってほしいという思いと、それから、部活動、それから、クラスの多様性を求める声、一見矛盾するように見えますが、これが中高生の素直な意見と考えております。 それから、
タウンミーティングにつきましては、善防、加西、泉の各中学校区において、中学校の再編を望まないという御意見はいただいておりません。 そういうことも踏まえて、先ほどありましたように、前回の答申の内容も踏まえて、方針を決めてまいりたいと思っております。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 続きまして、小学校の再編についてなんですけれども、
保護者アンケートでは中学校の再編と大体同じような傾向なんですけれども、北条中学校区の富田小学校区では40%対39%、人数にして44人対43人で、「統合を検討すべき」が「現状のままでよい」をパーセンテージにして1%、人数にして1人上回っているんですが、これは完全に誤差の範囲内で、
保護者アンケートでは方向性を出すことができていないと見るのが妥当だというふうに思います。 ここは判断の材料として
タウンミーティングでの地域の意見を聞くところと思いますが、
タウンミーティングでは、私自身も、前の小学校の統廃合のときの富田小学校のPTA会長という立場で意見を言わせていただきました。現状のまま存続すべきという意見を言わせていただいたんですが、ほかの人も、中学校の統合については時間をかけて検討すべきとか、小学校区内に新興住宅等を建設して、子供の数を増やして、積極的な施策を検討すべき、ほかの市町からいい先生を引き抜いてきたらどうかという、言わば小学校存続を前提とする意見が出ていて、統合を検討すべきという意見は皆無であったと記憶をしております。一方、その他の地域におきましては、「小学校の統合を検討すべき」が「現状のままでよい」を圧倒的に上回っております。 ですので、ちょっと具体的なことになりますけれども、答弁できないのかもしれませんけれども、北条中学校区では、小学校についても統合の検討をする必要はなく、他の地域では、今回の基準というか、従うと、地域協議会で統合の是非を検討することになると思うんですけれども、教育長はいかがお考えでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 小学校についても、
保護者アンケートの結果は、先ほどお話がありましたように、北条小学校、
北条東小学校は現状望む声が多く、それから、富田小学校も再編を望む声と現状を望む声が拮抗しているという、そういう状況です。それから、それ以外の校区では再編を望む声が大きくなっています。
タウンミーティングにおきましては、賀茂、下里、九会、富合、日吉、西在田、泉の小学校区におきましては、再編を望む、または、それを容認するというような御意見がほとんどで、お一人だけ現状維持を望むという御意見をいただいた状況です。宇仁小学校区におきましては、
まちづくり協議会のほうから、現状のままを望むという強い御意見をいただいております。 そういうことを踏まえまして、年内にまとめて、今回、小学校についても、その方針をお示ししたいと思っております。それに伴って協議会についてもお示ししたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 中学校については、どことも過去に統合を経験しておりますし、中学生ぐらいになれば、大きな集団の中で切磋琢磨することも必要ということは理解されるところだと思います。また、自転車での通学の距離も延びて、
スクールバスでの通学もある程度は考えやすいのではないかというふうに思っております。 ただ、小学校については、その地域の中心であって、その昔、尋常小学校ができたときに、小学校を建てるためならということで土地を寄附したような方もおられたとか、個人での、あるいは、その村、今の地域になると思うんですけれども、その御尽力があってできたものと聞いております。ですので、小学校については、たまたま今保護者になっている方々のものでもないし、ましてや、先生方のものでもない。小学校は、加西市立ではあるんですが、その地域のものという感覚も持たなければならないのではないかというふうに思っております。 その意味で、地域協議会で
スクールバス等の条件を十分示して、その上で、地域の意見として統合すべきということになれば、どういう形で統合するかという段階に進んだらいいと思いますし、地域がどうしても小学校を残してくれという意見であれば、今回は統合しないで存続させるという柔軟な考え方で取り組んでいただきたいと思うんですが、先ほども少し答弁がありましたけれども、教育長はいかがお考えでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 地域の意向を尊重して柔軟にということです。そのために私たちも、11月に
タウンミーティングを開催いたしておりますので、そこの地域のお声もしっかりと受け止めつつ、保護者の方の思いも受け止めつつ判断してまいりたいと思っております。ここは本当に丁寧に進めてまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 今までの教育長の答弁から、今回そんなことはまあまあないことであろうというふうに思うんですけれども、初めから統合ありきで、地域の意見を聞きましたという
アリバイづくりだけして、強引に行政がつくった枠組みで統合させようとすると、以前にも経験したことがあるんですけれども、物すごい混乱が起こるんではないかと思っております。 小学校区については、先ほども宇仁校区の話がありましたけれども、小学校を残すために活発な
まちづくり活動をし、最近でも、県から
空家活用特区の指定を受けられたというふうなこともあります。それぞれの地域で小学校に対する思い入れ等が違うと思いますが、教育長はどのように感じておられるのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 先ほどと同じような答弁になるんですが、それぞれの地域の思い出、そういうことはやはり大切にしつつ、本当に保護者の方、地域の方にとにかく丁寧に対応しながら考えてまいりたいというふうに思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それと、今中学校と小学校の統合を同時に考えておられるというか、進めておられるんですけれども、これはどちらか一方でも物すごい時間と労力がかかるというふうに思います。加西市未来の
学校構想検討委員会では、先に中学校統合を考えて、それが一段落した後、必要であれば小学校の統合も考えましょう、そういうスタンスであったと思います。
中川市長時代の小学校の統廃合の混乱を当事者として経験した者としては、小学校の統合は、どこかの既存の学校に集めたらいいというような簡単なことではなくて、場合によっては、大げさなようですが、本当に大混乱となることを覚悟すべきであるというふうに思います。 中学校に関しては、方針はある程度簡単に決まるのではないかというふうに思っておるんですけれども、新しい校舎をどこに建てるか。用地買収から造成、そして、校舎、体育館等の建設、
スクールバス運用の方法、それから、校歌、校章、学校の名前、制服等の制定、決定など、相当な時間と労力、そして、お金のかかる事業になると思います。 私は、前の検討委員会で決まったように、まずは中学校の再編に集中してやっていくべきではないのかなと思うんですが、教育長はいかがお考えでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 学校再編につきましては、時間と労力がかかるということは十分認識いたしております。ただ、先ほどの
保護者アンケートの結果にも見られますように、再編を望む保護者の声もまた大きいことも事実でございますので、そういう中で、私たちとしては、やっぱり加西市の学校これからどのようにしていくのかというビジョンをやはりお見せしないといけないというふうに思っております。 ですので、学校再編につきましては、単に学校をどうするかではなく、これからの加西市の教育をどうするかという、そういうビジョンも含めて、今後お示しさせていただいて、進めてまいりたいということで、先ほどありましたように、非常に内容によっては大変なことはあるかもしれませんが、それはやはり子供の教育にとって必要なことと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 分かりました。くれぐれも混乱のないようにやっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 次に、土地利用について伺いたいと思います。 先日の閉会中の委員会で、線引き廃止のスケジュールが出されまして、それによると、令和7年度末には、加西市は線引きを廃止して、
市街化調整区域、いわゆる開発を抑制すべき区域がなくなって、その部分については、条例によって土地利用がコントロールされるということでした。集落区域については、町工場の立地状況、
移住者受入れの意向などに応じて3種類に区分をする。また、事業者が立地している区域、
幹線道路沿道で事業所立地のポテンシャルのある特定区域については、特性に応じて5種類に区分するということで、そのときに答弁もいただいたんですけれども、改めて、この3種類の区分、5種類の区分について、具体的に教えていただけますか。
○議長(丸岡弘満君)
大型プロジェクト担当、北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) 線引き廃止後の土地利用のコントロールは、
特定用途制限地域を設定して、市の条例で建築できる用途の建築物に制限をかけることとなります。 まず、集落区域の1つ目は、戸建ての住宅や小さな店舗、福祉施設が建築できる
集落維持地区、2つ目は、それに加えて、小さなアパートが建築できるようにする
集落再生地区、3つ目は、小さなアパートや、床面積が600平米未満の小さな工場も建築できる
産業共生地区です。 この3つの集落区域は、地縁者などの「ヒト」の条件は不要と考えております。 具体的な地区の指定については、以前、
特別指定区域の見直しの際に自治会から取ったアンケートや、実際の集落内の工場や事務所などの立地条件を踏まえて指定案をまとめる予定としております。 次に、特定区域の5種類ですが、工業系の地区として、
中規模工場系地区と大
規模工場系地区の2種類、3つ目は、学校や
老人ホーム等が立地している
公共公益系地区、4つ目は、物販、飲食、宿泊施設等が立地している
観光レクリエーション系地区、5つ目は、
食品スーパー等が立地できる商業系地区とする予定です。
特定用途制限地域については、現在、兵庫県との協議を始めたところで、今後1年かけて説明会などを開催しながら内容を詰めていく予定でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それで、閉会中の委員会で同僚の議員も聞かれていたんですけれども、前の市長のときには、各小学校区で住宅を建てるのに適したところがあれば、
新興住宅地等を造って、各小学校区の人口、子供の数を増やしたいということを言われていたと思うんですけれども、今そういう方針は保たれているんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) 人口減少の対策や自治会の維持のためにも若い世代が入りやすい住宅地の確保は必要と考えております。住宅開発には需要と供給のバランスが取れることが大前提となりますが、線引き廃止が実現し、宅地か雑種地でまとまった土地があれば、開発に関する法的なハードルが下がると考えているところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 私、
タウンミーティングは毎回富田小学校区しか行ってないんですけれども、聞いた範囲では、賀茂地区の
タウンミーティングでも、自治会の維持存続のために、先を見据えた対策を取ってほしいという要望が出されたということですし、富田地区の
タウンミーティングでも、新興住宅を造ってほしい、そういう趣旨の要望が出されております。 また、今、
富田まちづくり協議会では、井戸端会議というのをやっているんですけれども、富田地区を発展させるためにどうするかということで、毎回新興住宅を造るということが提案されています。 西上野町には、
藤岡市長時代に、新興住宅を造るということで、曽根団地やアクアスに隣接している結構まとまったところの田んぼは圃場整備がされておらず、耕作に手間がかかるということです。そういうところは
集合住宅建設の適地として何らかの指定ができるんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) 議員からお話のありました西上野町のアクアスか
さい周辺エリアでの住宅地開発ですが、あくまで開発は民間事業者に行ってもらうこととなります。需要と供給のバランスが図れ、農地転用が可能となった場合、
集落再生地区等の指定は可能であると考えております。線引き廃止後に有効な土地利用が図れるよう、兵庫県とも協議を進めてまいりたいと考えているところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 同じことを繰り返して申し訳ないんですけれども、藤岡市長の頃はまだ田んぼが価値を持っておりまして、また、よそ者が入ってくるということに嫌悪感があったということなんですけれども、今は時代が変わって、田んぼも値打ちがなくなり、新興住宅という形であれば、少し距離を置いた、いいお付き合いができるのではないかと地元でも期待されている方も結構おられます。 私は何年か前に、アクアスへの進入路の拡幅をするのに、田んぼを分けてくださいと地権者に交渉に行ったことがあります。アクアスが出来た頃は、地権者がどうしても「うん」と言わなかったので、あぜ道のような進入路になってしまったというふうなことなんですけれども、私が交渉に行ったときには、「いいですよ。幾らでも取ってください。周辺の田んぼもいいように活用してください。期待していますよ」とまで言われて、大変ありがたかったことを覚えています。それぐらい、時代、そして、人の感覚が変わってきているんだなというふうに思いました。 その辺りは、先ほども言いましたように、曽根団地やアクアスに隣接していて、圃場整備がされていない田んぼが多く集まった大きな面積の区域があります。そこから歩いて行ける範囲に、田仲病院、イオン、アクアスがあり、若干遠いですか、北条町駅やアスティアにも歩いて行ける範囲にあると思います。小学校にも中学校にも近いところで、芝自治区の方で、私の知り合いに、神河町、市川町、多可町等出身の方が多いんですが、そういう加西市より少し奥に住んでおられる方々を受け入れやすいところでもあります。 ですので、田んぼということで、農転などの手続が難しいところもあると思いますが、知恵を絞っていただいて、ぜひとも新興住宅地を造っていただきたいと思いますが、このことについて、担当者としてはいかがお考えでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) アクアスの周辺につきましては、道路につきましても、2車線の歩道付きの道路が付いておりますし、上下水も、公共施設の整備についても簡易であると考えております。今後可能性が高いところでございますので、住宅地になるのか、需要と供給のバランスを図りながら、公用地か何か、商業地でもいいのかなと、非常に可能性のある土地であると思いますので、地域住民と一緒に考えていきたいと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 閉会中の委員会でしたかね、市長は、線引きがなくなってもバラ色の未来というわけではないということを言われたと思いますが、やはり今、言い方に賛否はありますが、ただのまち加西市、あるいは、子育て支援が近隣他市町より格段に充実している加西市に住みたいという人は、直接的なアンケート、数字には、これは現れていないかもしれませんが、条件のいいところであれば住みたいという方は潜在的に大勢おられるのではないというふうに思いますので、このチャンスを逃すことなく、多くの人が住みたいと思うような環境にある場所で、かつ、まとまった住宅建設ができるところであれば、ぜひ市外、市内から移住できる新興住宅地、集合住宅地を造っていただきたいと思います。これは要望です。 続きまして、加西病院の建て替えについて伺いたいと思います。 (1)の加西病院の現状については昨日、同僚議員から質問がありましたので、省かせていただきます。 それでは、新病院の建設について質問をさせていただきます。 閉会中の委員会で資料として出していただきました新
病院建て替え計画全体工程案では、用地選定、買収、農振除外、農地転用という作業と、検討委員会での基本構想、
基本計画作成作業が並行して行われる形になっております。 これら2つの作業は、それぞれ独立して行われると考えてよろしいのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 上坂
病院事務局長。
◎
病院事務局長(上坂寿人君) 議員御指摘のとおり、用地選定、買収、農振除外、農地転用の作業と、検討委員会での基本構想、基本計画の作成については、現在それぞれ別個の部署で進めておりまして、用地関係は建設部、構想計画は病院事務局で担ってございます。 それぞれ別々に作業は進めておりますが、病院事務局で策定する、新病院の機能等を定める基本構想に続きまして、基本計画の段階では、新病院の設計施工へ前進するために、病床数や診療科目、何階建てにするかなど、具体的な施設機能の要件の取りまとめが必要になってまいります。つまり、基本計画の策定の段階では、建設の用地の選定はある程度確定させていく必要がございますので、工程表上では並行して作業をしておりますが、互いに情報を共有させながら進めている状況でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) この表を基にして、同僚議員から、閉会中の委員会で質問がありました。副市長が
タウンミーティングで、今現在、病院建設の候補地が5つあって、来年の秋ぐらいには決定して公表できるのではないかと言われたということで、委員は、その全てがメディカルタウンを造れる面積があるのかという質問をした。それに対して、副市長は、面積は全て4ヘクタール以上と答えられたというふうに記憶しております。 4ヘクタールといいますと、東京ドームが約4.6ヘクタールですので、その約87%ぐらいの広さになります。しかし、4ヘクタール以上といいましても、現実的に考えると、総合病院があり、職員、患者さんが使う大きな駐車場も要ります。その上、クリニックゾーンがあり、スーパーなどが立地する商業ゾーンがあり、その上、大勢の人が住む振興住宅ゾーンがある。そういうものを一気に計画するというのは無理があるのではないかなというふうに思います。 まずは、患者さんが集まりやすく、大きな駐車場があって、患者さん、そして、医療従事者なども快適に過ごせるような病院にすることを第一に考えて、ある程度余裕があれば、診療所が集まるようなクリニックゾーンを設定する。あとは、様子を見ながら、おいおいやっていくということになるのではないかと思うんですが、副市長はどんな形でメディカルタウンを実現していこうとされているんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) メディカルタウン実現の手順としましては、まずは、先ほど議員が言われましたように、核となる新病院の建設を進めます。その後、構想の最終形として、病院の敷地内に個人の開業医の誘致、そして、病院敷地の周辺に商業地、住宅ゾーンを設ける予定でございます。 今回計画しております加西病院につきましては、やはり市民が気軽に通院できる、または、病院に行ったついでに商業地もある、そこで買物ができるといったような形にしてまいりたいと思っておりますので、まずは、先ほど言いましたように、核となる病院の建設を進めていきたいと思っています。 それと、あと、4ヘクタールという数字が出ておりましたけども、これにつきましては、やはり病院の敷地として4ヘクタール必要と考えております。商業地、住宅につきましては、その周辺に造るという考えでおりますので、それはどれぐらいの広さになるかというのは、今後詰めていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それから、検討委員会については、ほぼ前のメンバーのままで、来月から始まるということでした。基本構想、基本計画なんですけれども、これについては、前の計画のときにも、先ほども答弁がありましたけれども、作成されております。医療圏域内での病院の位置づけ、必要な病床数及び診療科、急性期病床と地域包括ケア病床の割合、救急医療体制、在宅医療の充実、医療従事者の確保等の医療提供体制を決定されたと思うんですが、今回場所を移転して建て替えるということで、この基本構想、基本計画も、前回とは大分違う形になると予想されておるんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
病院事務局長。
◎
病院事務局長(上坂寿人君) このたび、再度基本構想、基本計画を策定する理由は2つございます。 1つは、前回の構想、計画が、現地建て替えを前提としていること。そして、新型コロナウイルス、感染症対策以前に作成されたものとなっており、医療を取り巻く環境も大きく変化をいたしました。医師確保の課題や北播磨医療圏構想を含めた俯瞰的な議論が必要であり、改めて検討委員会を設置、新病院の方向性を示す必要があると考えております。もちろん前回の構想計画も十分に踏襲しつつ、改めて加西病院の機能の議論、医療機能の議論をしていくこととなります。 もう1つは、先ほどの御質問の答弁にもありましたが、基本構想に続く基本計画では、市民病院の設計施工へと前進するために、病床数、診療科目、何階建てにするかなど、具体的な施設機能の要件の取りまとめが必要となってまいります。その上で、このたび、移転改築ということで、改めて基本計画を策定する必要がございますので、内容的にも、コスト削減についても大きな課題となってございますので、前回の計画とは当然変化していく部分も出てくると思います。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それから、費用なんですけれども、今資材、人件費等、何もかも高騰している、そういう状況です。工事にしても、働き方改革で、土日休みという体制になるというふうに言われています。 副市長は就任前の議員協議会での所信表明で、新病院については、前市長時代に新病院建設費用として見積もられた138億円を限度に建設をしたいというふうに言われたと記憶しておるんですが、今の状況で、副市長は新病院建設費用をどのように考えておられますか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 現在も、工事材料費または施工費は上昇傾向にあります。そして、日本建設業連合会が今年10月に出しているデータを見ましても、2021年1月と比較して、建設資材、物価指数というのが平均で28%も上がってきております。当然労務費もここ2年余りで10%も増ということで、それらを含めまして、全建設コストは平均で20%程度の上昇となっております。 前設計の138億円の概算金額は、予算編成時点に1年後の建設工事費の高騰分を予測して加算しております。しかし、今回、計画変更となった今では、今後4年後に実施設計を作成しますので、この時点での建設工事費の予測としましては、今後二、三年の社会情勢を見極めてから概算金額を計上する必要あると考えております。 なかなか総事業費の金額をつかむには、非常に今現在社会情勢が動いておりますので、つかみにくいというところでございます。ただ、138億円という数字はやっぱり大きな金額でございますので、できたらそれ以下に収めるような形で、規模的なものも考えながら、今後考えていく必要あると考えています。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) このメディカルタウンという構想、選挙公約だったのか、選挙後の高揚した時期に打ち出されたものであったのか忘れましたけれども、皆さん長年行政の中におられる方々ですのでよく分かっておられると思いますし、先ほどの副市長の答弁にもありましたけれども、こういう夢膨らむ言葉にとらわれ過ぎずに、親切丁寧で、使命感にあふれて、地道に加西市内外の人々の命、心、体をも守っていく、加西病院があってよかったと思われる総合病院をまずはつくっていただきたいと思います。これは要望です。 最後に、主要道路の整備及び河川改修について伺いたいと思います。 まず、
県道三木宍粟線の谷町から西谷町までの歩道設置工事なんですけれども、この部分については、県の北播磨地区社会基盤整備プログラムの2019年度改定時に載せていただいて、前期の2019年度から2023年度の間に事業着手、後期の2024年度から2028年度の間に完了と計画されています。しかし、その着手予定期間が満了しようとしている中、いまだ着手の気配さえない状況です。 この部分の工事について、今全体の中でどういう状況なのか、いつになったら着手されるのかというところを伺います。
○議長(丸岡弘満君) 石野建設部長。
◎建設部長(石野隆範君) 三木宍粟線の谷町から西谷町までの600メートル区間の歩道整備については、先ほど御説明のあったとおり、兵庫県社会基盤整備プログラムでは、令和5年度までに着手し、令和10年度までに完成する計画とされております。 社会基盤整備プログラムの進捗状況について県へ確認したところ、同じ三木宍粟線において、北条町東高室の歩道整備に着手していて、今現在詳細設計が行われていることを確認しております。また、下滝野市川線山田町とか高砂北条線尾崎町においても同様の歩道整備を実施中ということでありました。 兵庫県では、特に通学路の整備を重点施策と位置づけられておりまして、市内
県道の3か所の歩道整備も、その趣旨に基づき行われているところでございます。兵庫県としては、現在進行中の事業を優先して行った上、これらの進捗状況を踏まえながら、各計画区間の整備を進めていくという方針でありまして、谷町から西谷町までの歩道整備につきましても、通学路整備の位置づけでありますので、具体的な着手時期は、お示しすることはできませんけども、重点路線としての認識の下、市としましても、計画どおり、一日でも早く事業着手していただけるよう働きかけてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) この路線については、今着手している工事が、ある程度めどがついた時点で、その次に着手していただけるものと考えてよろしいんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 建設部長。
◎建設部長(石野隆範君) この路線におきましても、先ほど申しましたとおり、通学路の位置づけの歩道整備ということで、優先順位は非常に高いものというふうに考えてはおります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) よく御存じとは思いますけれども、この路線のこの部分は、加西市でも一、二を争う交通量の多いところで、特に大型車が多いんですけれども、車道自体が狭いのに加えて、路肩がほとんどない状況です。私が子供の頃からほとんど変わっていない状況で、私の友人も含めて、大勢の方がお亡くなりになったり、けがをされている大変危険な道路です。ここに歩道を付けるというのは半世紀以上にわたる地域の懸案事項です。費用は多額になるとは思いますが、人の命には代えられません。ぜひこの部分に歩道を付けて、安全、快適に暮らせる町をつくっていただくことをお願いしておきます。 それから、千歳川、途中から下里川という名前になるんですけれども、その河川の畑町の奥から、西上野町アクアス手前にかけての河川改修工事については、これも北播磨地区社会基盤整備プログラムの2019年度改定時に、後期の2024年度から2028年度の間に事業着手という位置づけで、工事については2028年度以降も継続とされています。しかし、近年の河川災害の増加で、既に現地調査、図面の作成は終わっていると聞いております。 今どういう状況で、いつ頃から工事着工となるのか、伺います。
○議長(丸岡弘満君) 石野建設部長。
◎建設部長(石野隆範君) 千歳川の改修事業につきましては、社会基盤整備プログラムにおいて、令和6年から令和10年の間に事業着手予定となっております。兵庫県におきましては、事業着手に向けて、令和4年に詳細設計を実施しており、事業着手となった場合、早期に工事にかかれるよう、前倒しして準備を行っておるということでございました。工事着手につきましては、兵庫県としても、早期に事業着手できるよう、関係機関と調整を図っていきたいというふうな回答でございました。 本事業は、加西市にとりましても、防災上重要な河川でありますので、兵庫県と連絡、調整を密にとりまして、事業効果の早期発現に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) この河川については、災害もありますし、災害を防ぐための木の伐採、川床、河川周辺の草木等の撤去と、大変地域の負担になっております。富田地区の
タウンミーティングでも度々要望が出ているところでもあります。 早めに着手していただいていることについては感謝をしておるところなんですけれども、県に対して、今後も滞ることなく、完了まで順調に進めていただくことを強力に後押ししていただくことをお願いいたしまして、私の一般質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 15番中右憲利議員の一般質問が終わりました。 続いて、6番橋本真由美議員。
◆6番(橋本真由美君) かさいを育む会の橋本真由美です。今回、5つの項目について質問させていただきますが、順番を、1、加西市の人口減と対策について、2、子育て世代の声を聞く体制づくり、5、ハラスメント防止委員会について、4、防災と女性参画、3、保育士の待遇改善についての順でお聞きしてまいります。 まず、加西市の人口減と対策についてお聞きしていきます。 現在、全国的に人口減の傾向がありますが、特に加西市の人口減少も来ております。また、核家族化が進み、3世代同居も少なくなり、高齢者の知恵や協力を子育てに生かすことができにくくなり、そして、少子高齢化は、年金問題をとっても、高齢者の方を支える若者の比率が減少していくのは明白で、若者世代の不公平感や負担感が将来より増してくると思います。 私は、どの世代もそれぞれの幸せを感じ、みんなが安心して生活し、支え合って生きていけることこそが真の幸福と考えております。そのためには、加西市の将来を担う世代の人口を増やすことが大切と考え、その対策についてお聞きしてまいります。 まず最初に、その基礎となる加西市の人口推移予測についてお聞きしていきます。 第6次加西市総合計画に人口推移の表として示されていましたが、令和3年の計画策定から2年が経過した今、令和5年現在と、約10年後、約20年後の令和17年、令和27年の加西市人口の総数と、年少人口、生産年齢人口、高齢者人口などの内訳人数、そして、65歳以上の高齢者の方に対して、働いて税収などで高齢者を支える生産年齢人口の方が何名で高齢者1人を支えていく推定になるのか、改めてお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 本市の人口推移予測につきましては、令和2年3月に策定いたしました第2期加西市地域創生戦略において推計し、第6次総合計画においても採用をしております。 総人口の予測につきましては、令和5年が、推計時点で4万2,349人で、3月31日現在でいいますと4万2,093人ということで、約250人、推計よりも下がっておる状況でございます。令和17年の推計人口につきましては4万222人、令和27年、3万8,240人と、毎年減少をする推計となっております。 15歳から64歳までの生産時年齢人口の予測につきましては、令和5年で2万3,192人、令和17年で2万531人、令和27年で1万9,251人で推移し、65歳以上の高齢者人口は、令和5年で1万4,340人、令和17年で1万4,021人、令和27年で1万3,718人と推計をしてございます。 高齢者人口も減ってまいりますが、生産年齢人口は高齢者の減少以上に減る予測となっておりまして、生産年齢人口に対する高齢者人口の割合は、令和5年で61.8%、令和17年は68.3%、令和27年は71.3%と、年々比率は高くなると予測をしております。市内だけで見ますと、令和5年が、生産年齢人口5人で高齢者3.2人を支えることになりまして、令和17年は5人で3.4人、令和27年は5人で約3.6人を支えるという予測になってございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 高齢者を支える若者の負担が年々大きくなるという推定でしたが、人口減少を緩やかにし、逆に増加に転じるためにも、若い世代、子供世代に住み続けたいと思われる加西市にしていくことが必要です。 続いて、人口減に歯止めをかける政策や対策についてお聞きしてまいります。 人口推移で、高齢者を支える世代の減少が、その世代の負担感から転出される人が増えたりするなど、悪循環になり、将来の加西市の人口減少がより進む可能性が高いと感じています。そこで、10年後、20年後を支えてくれる世代、これから生まれてくる子供たちや、10歳までの子供たちを増やすことが急務と思います。そのためにも、加西市を誇りに思う教育の推進、子育て世代の支援策の充実が求められていると思います。 そんな中、加西市では、2022年4月から、ゼロ歳から5歳児の保育料の無料化、給食の無料化、高校3年生までの医療費の無料化、満1歳までのおむつ等の無料化、病児・病後保育の無料化、この5つの無料化が大きな魅力となっております。 この事業は兵庫県下でも先進的な取組ですが、加西市として、この事業で、人口増減に対し、成果を感じておられるのか。また、実際にこの事業を知って他市から移住された方がいらっしゃるのか。昨日も質問がありましたが、もう一度その成果をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 住民基本台帳の人口につきましては、依然として減少傾向にあるものの、対前年度比で減少率は鈍化しております。以前にもお答えしたことがございますが、転入者アンケートでも、5つの無料化が転入の決め手になった、優位に働いたという方々は36%ありました。 また、昨日も答弁いたしましたが、小学入学前の未就学児の人口変化を1年ごとに比較いたしますと、令和4年度は67名の増、それから、令和5年度は38名の増ということで、未就学児の人口が増えておるということで、社会増の兆候が見られております。 ですので、5つの無料化による一定の効果が現れているというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) この少子化の時代に、少しでも増えているということは、この5つの無料化はすばらしい施策であり、子育て世代の大きな支援となっていることはよく分かると思います。ぜひとも継続していただくとともに、チラシやパンフレット、ウェブ、SNSなどでPRをしっかりするべきと思います。 そこで、現状のPR方法はどんなことをされているのか、また、子育て世代の支援策として新しい事業を考えておられましたら教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) PR方法というところでございますが、本市が展開しております子育て応援5つの無料化をはじめとした各種子育て支援施策等を効果的にPRすることによりまして、本市の認知度やイメージを向上させ、転出抑制、転入促進を図ることを目的にプロモーションを実施しております。 市内へは主にチラシやパンフレット等でPRするとともに、情報を届けにくい市外に対しては、ウェブ広告等を活用いたしまして、主に20代から40代の男女に対して情報を届け、本市の認知拡大を図っております。 ウェブ広告は配信エリアや配信ターゲットを設定できるため、広告から子育て応援特設サイトへ誘導する仕組みを取っておりまして、ターゲットといたします多くの子育て世代に加西市の子育て支援情報を届けることができたものと考えております。 ちなみに、市の公式ユーチューブチャンネルにアップいたしました子育て応援5つの無料化の紹介動画につきましては、掲載から4か月余りで視聴回数が約28万回と、自治体が発信する動画では破格の視聴回数となっておると考えております。 また、新事業というお話でございますが、新たな事業として、産後ケアの充実がございます。先月、11月20日より、ホテルルートイン加西を利用した日帰りの産後ケアを開始しております。助産師との育児相談や、ふかふかのベッドでの仮眠、大浴場でのバスタイムのほか、地元飲食店のおいしいランチなど、充実したサービスでリフレッシュすることができる内容としております。 また、6年度から、こども家庭センターの設置を予定しています。当初は分離型で配置予定となっております。こども家庭センターは、これまでの母子保健機能や児童福祉機能において実施している相談支援に加えまして、新たに、子供、妊産婦等へのサポートプランの作成や、多様な家庭環境に関する支援体制の充実強化を図るために地域資源の開拓を担うということで、さらなる支援の充実強化を図ることを目的としております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 高齢者を共に支えていってくれるのは子供たちです。その子供たちが加西市にいてくれないと困るのは目に見えております。子育て世帯誘致のために、引き続き推進していっていただきたいと思います。 続いて、少子高齢化の現状課題と対策についてお聞きしてまいりますが、私は、少子高齢化の原因は、未婚率の増加、若い世代が、結婚や子育ての展望が描きにくいこと、生活を考えた希望子供人数の大きな減少、共働き世帯が主流で、男性の育児休暇が取りにくい会社の体制、核家族でママの子育ての孤立など、多くの課題が複合的に関係していると思っております。中身のある支援を継続していかなければ、加西市には未来がないと、出ていってしまう若者を引き止めることはできません。 そこでお聞きしますが、加西市として、少子高齢化の主な原因はどのようなものと考え、その課題を解決する対策として今後進めていかれる事業計画があれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) それから、少子高齢化の原因というところでございます。3つの理由が大きく考えられるのかなと思っております。 1つ目は、やはり出生数の低下でございます。全国的に晩婚化が進む中で、本市においても有配偶者率が年々減少傾向にあるというところでございます。 また、2つ目は、若い世代の市外流出というものでございます。大学進学等により、進学率の高まりというところで、女性の市外流出も進行しておりまして、先ほどの出生率の低下と合わせて、少子化の大きな原因になっております。 3つ目は、やはり医療、医学の技術の進歩によります平均寿命の延伸というところで、人生100年時代という言葉も耳にするようになりまして、生産年齢人口と比較して、65歳以上の人口の減少が鈍化しておるということで、幸せなことなんですけれども、そこも1つの高齢化というところの要因、要因というか、結果としてそうなっておるということだと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 少子高齢化は、医療、また、スーパーや介護施設、農業など、生活に密接につながっているもの自体の維持を難しくします。社会やライフスタイルの変化により人と人とのつながりが希薄になっている中で、地域コミュニティーの崩壊にもつながりかねません。 そして、経済面に関しましても、労働人口によって大きく左右されますし、高齢者に対する現役世代の人数が減れば減るほど、高齢者福祉をはじめとし、その生活にまでマイナスの影響があるのではないかと思います。 子育て支援といえど、いろんなことが絡み合っています。ただ、子育て支援をするということは、高齢者問題も大きく関わっており、少子化対策は最大の高齢者福祉であると言えます。加西市市民全体で考えていかなければいけない問題でありますので、私も行政に提言しながら、共に頑張りたいと思っております。 続いて、人口増加策として、子育て世帯が転入を考える上で大きな選択肢である働く環境の整備、企業誘致など、若い方々が地元で就職し、定住につなげるための政策についてお聞きしてまいります。 今、加西インター産業団地開発で企業進出が進んでいますが、もっと多くの企業に進出してもらうために、加西市は子育てにも優しい町であり、5つの無料化のアピールも必要で、従業員を募集するときにも役立てていただけるよう、企業さんと加西市が一体となって人口増を目指し、企業誘致を進めていくことも大切だと思いますが、その施策についてどう考えていらっしゃるか、お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 末廣産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) まずは、加西市発展のため、大変すばらしい御意見をいただき、ありがとうございます。 現在、加西インター産業団地を中心とした企業誘致を進めておりますが、市の概要や奨励施策の説明にとどまっている状況でございます。5つの無料化制度をはじめ、従業員目線で必要となる情報も積極的にお伝えしていかなければならないと再認識いたしております。 議員の意見にあった、子育てに優しい加西市に立地しているということが企業にとってイメージアップにつながると認識していただければ、企業自らが加西市をPRするという動きにもつながるというふうに考えております。これら制度を、市内に進出を目指す企業様、それから、市内に現在ある企業様に知ってもらう必要がございますので、繰返し周知に努めてまいりたいというふうに考えております。 また、企業誘致の相談の際や、それから、本市の企業に就職を希望される方に対する就職の支援セミナーや、JOBフェアといった場におきましても、せっかく加西市に就職を希望されていらっしゃるんでありますから、そういった方にもPRをしながら、加西市に住んでいただくということを選択していただくよう努めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 続いて、2項目めの子育て世帯の声を聞く体制づくりについての質問に移ります。 先ほどは人口増加を目指す取組を聞いてまいりましたが、子育て世帯を増やすことが人口増に大きな意味があります。実際、妊娠する前から不安が始まり、きちんと生まれてきてくれるのだろうか、生まれてきてくれたら幸せだと思っていたはずなのに、少しの子供の体調の変化に一喜一憂し、子育てに恐怖を持つことさえあります。そして、大きくなっていくとともに、成長のスピードに不安を抱き、どこに相談していいのかも分からない、また、家庭の経済的不安を抱く方もいらっしゃいます。 そんなときに、親身になって相談に乗ってくれたり、また、支援を受けることで、社会に出ていく道筋が見えたりと、子育てには伴走者が必要です。 そのような保護者の不安などに対する相談を今も受けておられると思いますが、加西市として、子供の成長に伴って感じる保護者の不安を、どの部署で、どう認識し、対応されているのかをお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 上坂福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 保護者の不安への認識ですが、加西市におきましては、妊娠期には、母子手帳の交付や、妊娠9か月に全妊婦を対象とした健康相談と、保健師による窓口や訪問、電話等での相談の機会がございます。出産後や子育て期においても、助産師、保健師の訪問や健診、すくすく相談窓口で電話や面接の相談を受けております。また、すくすく子育て定期便では、配達時に、子育て経験者の声かけにより、簡単な相談をできる体制をとっており、相談を受けて、対応を専門職が行っているというところです。 相談を受けて感じますのは、相談内容や、その要因は多岐にわたるということです。妊娠期からの支援をもちろんですが、保護者世帯の方の生活歴、子供の頃からの経験なども含め、丁寧に聞き取り、その状況に応じた丁寧な支援が必要であると痛感しているところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 2023年4月に発足した、こども家庭庁は、こども基本法に規定されている、「全てのこどもが、将来にわたって幸福な生活を送ることができる社会の実現」を目指し、子供政策を総合的に推進することを目的に活動を始めています。 条例に、全ての子供について、個人として尊重されること、全ての子供において、年齢や発達の程度に応じ、意見の尊重、最善の利益が優先され、考慮されることが規定され、国から自治体に対し、子供への支援の質の確保をしっかりするように指示されているようですが、加西市として具体的に、子供の尊重や最善の利益という観点から、どのような取組を継続なり新事業として考えていかれるのかをお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) こども基本法における子供の意見の尊重、最善の利益の優先など、6つの基本理念に基づいて、加西市では、加西市が持つ課題や社会情勢の変化に対応した子育て支援に関する施策を総合的かつ計画的に推進していくため、今年度、第3期加西市子ども・子育て支援事業計画を策定しております。 計画では、こども基本法の基本理念を踏まえ、就学前児童及び小学生の保護者へのニーズ調査、子ども・子育て会議の意見を取り入れ、今後の子育て支援施策を決定する予定です。 今後は計画に基づき、全ての子供が健やかな成長を図るため、産前産後の子育て支援の充実、子供の貧困対策、良質かつ適切な保健、福祉、教育の提供に努め、まず、子供施策に関する総合調整を一元化する、こども家庭センター整備並びに増築庁舎の部署を集約したいというふうに考えております。 また、子供の意見を聴取する方法についても検討し、よりニーズにマッチした対応ができるよう、体制構築を努めていきたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 続いて、妊娠から子育てまで切れ目なく支援し、子供たちの成長をサポートする、先ほども、こども家庭センターの設立のお話が出ましたが、このこども家庭センターとはどのような役割と機能を持った施設となるのか、教えてください。 通告にあります建設計画のスケジュールについては、質疑でも出ておりましたので、割愛させていただきます。ここでは、どのような役割と機能を持った施設となるのかについて、改めてお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 上坂福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 先ほどの答弁でも申し上げましたように、非常に子育て世代において不安の要因は多岐にわたり、解決策も個別の働きかけが重要だと考えております。初めての場所や担当者に不安を感じることも多いと認識をしておりますので、相談先の明確化や相談のしやすさなど、柔軟で利用しやすい体制づくりが大切だと考えております。 そのため、こども家庭センターの役割としては、児童虐待の相談対応件数の増加を背景に、児童福祉法の改正が行われ、現在健康課が所管をしている母子保健を推進する子育て世代包括支援センターと、地域福祉課家庭児童支援係が所管し、児童福祉を推進する子ども家庭総合支援拠点の設立の意義や機能を維持した上で組織を見直し、全ての妊産婦、子育て世代、子供へ一体的に相談支援を行う機能を有する機関、こども家庭センターの設置に努めることとされました。 加西市でも、こども家庭センターを設置し、両機能を組織として一体的に運営することにより、母子保健、児童福祉、両部門の連携協働を深め、個々の家庭に応じた切れ目ない支援から、虐待の予防的な対応、市としての相談支援体制の充実強化を図ることができるとするものです。 設置のスケジュールですが、まずは、令和6年4月から、本庁舎と福祉会館に分離型で設置をする予定としております。現在、担当課であります健康課と地域福祉課の2課で基本的な方針や運営方法について検討会を定期的に開催するとともに、既に設置している自治体への視察や聞き取りを行ったり、各種研修会にも積極的に参加し、センター設立に向けて調整をしているところです。 また、相互の業務内容の把握のために、定例会の開催や子供の健診への参加等を通じ、センターの在り方や人的な配置も検討しているところです。 センターには、母子の保健相談などを担当する保健師や、虐待対応を含めた児童福祉の相談を担当する社会福祉士など、専門職の配置が求められているため、人員確保にも努めてまいっております。 また、当初の設置は分離型となりますが、増築庁舎が完成しましたら、センター機能と、こども園等の担当であるこども未来課の事務所ワンフロアに配し、ワンストップで相談できる体制を整備してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) こども家庭センターはなぜ必要なのか、また、どんな方々に必要とされるべきなのか、しっかりと理解した上で、どうすれば利用しやすいのか、中身のある支援、必要な方々に必要な支援が行き渡るようにしていただきたいと思います。 次に。
○議長(丸岡弘満君) じゃ、橋本議員、しばらくお待ちください。
◆6番(橋本真由美君) はい。
○議長(丸岡弘満君) 次の質問に入る前に、ここで、特別職及び答弁者以外の執行者の退席を求めます。 それでは、橋本議員、続けてどうぞ。
◆6番(橋本真由美君) 次に、5番目のハラスメント防止委員会についてお聞きしてまいります。 このたびは、新聞報道されましたパワハラやセクハラ問題が市内でも取り沙汰されております。加西市のたくさんの魅力を大きく下げてしまいました。市民の方々からもお叱りの声を多くいただいております。ハラスメント行為を取り消すことはできませんが、しっかりとした対応をし、加西市のマイナスイメージをプラスの状態まで持っていかなければならないと思っております。 この件については同僚議員からも質問がされましたが、私のほうからも、別件の問題、課題提起をさせていただきます。ハラスメント防止委員会の存在についても答弁いただいておりますが、もう一度改めてお聞かせください。 実際、ハラスメント防止委員会の機能について、事案が発生しているのか、相談はあるのか、あれば、どれくらいのペースで、どう対応されているのかをお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) ハラスメント防止委員会は定期的に開催しているわけではございません。ハラスメント事案として諮問があった場合に開催をしております。 ハラスメント防止委員会での審議としましては、職員から苦情相談があったとき、まずは、総務課において、当事者や関係者から事実確認の調査を行い、事案の内容または状況から必要と認めるときに、ハラスメント防止委員会において審議をしております。 委員会では、必要に応じて追加の確認を求めたり、ハラスメント行為の認定、防止対策の検討など、その事案によって、複数回の議論を経て、最終的には報告書を市長に提出しております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 職員の方々からも本当に様々な声を聞いております。2年間ハラスメントを行っていた加害者に対し、ハラスメント案件を認められたにもかかわらず、審査委員会にかけられることなく、口頭注意のみで済まされようとしているというふうな声も聞いております。相談窓口である総務部が機能していないことや、個人的な感情に流され、立場の弱い人や被害者に寄り添ってくれないという悲痛な声も聞いております。相談しても取り合ってもらえないであったり、堂々とパワハラを許しているのではないかという声も聞いております。男性も女性も、いろんな立場の方々が被害に遭っているという声が上がっております。 相談しやすい体制であるかについて、大きな課題と言えるハラスメント防止委員会のメンバー構成についてお聞きいたします。これについても同僚議員が尋ねていましたが、被害に遭っている職員が男性であっても女性であっても、委員の男女の比率は変わらないのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) ハラスメント防止委員会は、総務部長、総務部総務課長、地域部人権推進課長、女性の管理職で、市長が任命する者1人、職員組合が推薦する男性職員と女性職員から各1人の計6人で構成しております。 審議するハラスメント事案は、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、妊娠、出産、育児または介護に関するハラスメントであることから、少なくとも女性職員が2人は参加できるよう、男女比について一定考慮はしております。 ただ、事案について委員の構成を変えることはしておりません。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 現状のハラスメント防止委員会の男女の比率では、やはり女性が少ないのではないかと思います。女性が相談するときには言いにくい体制なのではないかとも感じます。そこの配慮はしっかりと対応していただきたいと思います。そして、その委員会の中には、法に通じた方や、市役所に対して公平公正な視点を持つ第三者を入れることもやはり1つの方法ではないかと思います。 ハラスメントを受けている職員が組織の相談窓口に訴えていても、それに応えない、応じない、そんな窓口は何の意味もなく、今回たくさんの被害者が訴えるのを諦めてしまっている現状こそが、ハラスメント課題と問題を引き起こしているのではないかと考えます。 議員からのハラスメント問題の対応ももちろんのことですが、市役所内部のハラスメント問題も全て解決するんだという決意が必要ではないでしょうか。 そして、市長の所信表明でも、行政サービスの質の向上や効率化により、市役所の活性化を図り、トップダウンではなく、双方向から建設的な意見が言えるような風通しのよい組織運営を進め、職員の能力を最大限引き出せるマネジメントを実現してまいりますともおっしゃってくださっております。 加西市行政の中心で、市民のために尽力してくださっている職員が、パワハラ、セクハラ問題をしっかりと相談でき、解決がなされる風通しのよい組織であるべきと私は思っております。ハラスメントの被害の訴えにきちんと対応できない行政では、それは、加西市にとっても市民にとっても大きく影響するものと考えます。市民からしても、市役所内でハラスメント問題が起こっていること、それをどのように解決していくかはとても大きな関心事であります。いま一度、有効な委員会の在り方を考えるべきではないでしょうか。パワハラやセクハラ、いじめなどは、被害者にとって大切な命にも関わる重大な問題であるからです。 そして、ハラスメント防止の対策や、人を大切にする加西市になれば、加西市の人口増にも大きく影響するような気がしております。将来を担う子供たちに、加西市に対して郷土愛を持って、自分たちの住む加西市のまちづくりをするために、市役所が、子供たちにとって憧れの職場になれるよう、頑張っていただきたいと願っています。 そして、市役所は、加西市の中心である大きな職場でもあり、何よりも、公務員としての立場としても、課題解決の見本とならないといけないと思います。ハラスメントを防止し撲滅させるには、相当の努力や多大な意識啓発が必要であるとは思いますが、誰もが自分事として真剣に考え、取り組んでいただくことを心から強く要望して、ハラスメント防止委員会については、以上になります。
○議長(丸岡弘満君) 質問の途中ですが、退席者に着席を求めるため、暫時休憩といたします。 10時16分 休憩 10時18分 再開
○議長(丸岡弘満君) それでは、休憩を解きまして、一般質問を再開いたします。 橋本議員、どうぞ。
◆6番(橋本真由美君) 次に、防災と女性参画に行かせていただきます。 過去に大規模地震などで避難所が開設され、そこで長期に避難生活をされた方々の中には、避難場所の環境不良で体調を崩す方も多く、それは女性のほうが男性より多いという調査結果があります。 熊本地震の事例では、避難所に仮設トイレがあっても、男女別でなかったり、不衛生だからと、トイレに行くのが嫌で我慢したりなどの理由で水を飲む量を減らしてしまう女性が多く、血栓が血管の中に出来るエコノミークラス症候群で入院された方の77%が女性でした。 このように、なかなか口に出せない女性ならではの直面する問題もあり、その対応として、女性の本音を聞く女性スタッフの確保が重要かと思います。 加西市で、もし災害が起きたときに、市役所員などの派遣があると思いますが、各避難所で相談を受けて、環境整備をうまく指示できる女性スタッフの確保や研修などは想定されているのかをお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 議員御指摘のように、東日本大震災や熊本地震、西日本豪雨災害の際、避難所の生活において、女性だからという理由で理不尽な目に遭ったり、女性特有の不便を感じることが多く起こっていたと新聞等の報道がございました。 避難所では、限られた空間で多くの人々が集団生活することとなり、様々な問題が起こり得ると考えられます。女性の意見が取り入れられず、男性目線だけで物事が決まってしまう、プライバシーの侵害を受ける女性や子供、ボランティアの女性に対する暴言や暴力等、これら、過去に実例がある問題に対して、行政側でできる支援を、災害が起こる前に想定し、避難に対する行動計画に女性目線を取り入れることの重要性を踏まえ、どのような対応策が考えられるか、検討会議に、女性の方々に参画していただきながら、計画の構築をしてまいりたいと考えております。 また、避難所開設時におきましては、男女平等参画の視点を取り入れた運営ができるように、女性リーダー等を配置いたしまして、避難所の行政担当に女性が少ない場合は、市民の方々の協力を得て進めてまいりたいと考えております。 今後につきましては、女性職員の避難所への配置計画を検討いたしながら、地域の女性にも参画していただき、女性防災リーダー養成の研修会等の実施を進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 今年の11月5日、防災フェスティバルが開催され、地域の消防団の訓練を見て頼もしく思いましたが、高齢化社会や、消防団員である男性の減少なども危惧しています。 そんな状況の中、地域で日常的に、高齢者の見守り活動や、子供たちの状況をよく知っておられる女性にも大きな役割があるのではないかと感じ、女性消防団組織の必要性を強く思っております。 先ほどの災害時の避難所での活動を含め、女性目線を生かせる活動ができるのではないかと思いますが、この女性消防団設立について、どうお考えでいらっしゃるか、お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 兵庫県下の市町で、女性消防団の内訳は、団数が45団、女性消防団員数は622名ございます。北播磨県内においても、小野市、加東市、多可町で団が結成されております。 女性消防団の活動としては、広報活動として、防火パレードや火災予防運動等に参加いたしまして、予防活動の啓発や普及を行う。また、防火指導や応急救護指導といたしまして、事業所や学校訪問いたしまして、消火器の使用方法や防火指導を行う。また、簡単な救護指導を行うという活動もございます。また、防火訪問ということで、高齢者世帯を訪問いたしまして、ガスコンロやストーブの取扱い、緊急時の行動などの普及啓発をしていただくために訪問活動を行うということをなされております。非常に女性の力を消防力、防火力のほうに生かしていただいているということもございます。 また、これらに加えまして、消火栓や小型動力ポンプを使用しての消火訓練で初期消火をできるようにすることも、地域の実情に応じて行われてもおります。 加西市におきましても、これらの女性の力を防火活動、消火活動に生かしていきたいということで、令和6年度より、女性消防団の設立について積極的に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 国では、女性消防団が増えており、加西市としても、令和6年から積極的に取り入れていただくということですので、災害時の想定も含めて、女性消防団など、女性の活躍の場所が増えていくことをお願いいたします。 次に、保育士の待遇改善についてお聞きいたします。 子育て世代、特に働いているママたちの命綱である、こども園の運営と保育士さんの確保についてお聞きしてまいります。 加西市の民間、公立を問わず、多くのこども園は、保育士の確保に苦慮されていると聞いております。その理由として、保育士の給料が安い、小さな命を預かる責任が重いなど、社会構造的な面が大きいですが、今いる先生方を大切にすること、潜在保育士の方が戻ってこられる待遇改善や働きやすい環境整備が必要と思っております。 市内の公立の園の保育士教諭の確保策と現状について教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 保育士不足については全国的な課題であり、加西市におきましても、公立、私立ともに苦慮しているところであります。 市内公立園の保育教諭の確保策と現状ということですが、正規職員の採用については毎年相応の応募者があり、おおむね必要な新規採用は行われています。一方、会計年度職員の採用についてはなかなか応募者がなく、現場の保育士不足を解消するために、ほぼ年中募集をかけなければならない状況にあります。 こういった状況にあるため、ゼロ、2歳の受入体制を整えるため、また、保育教諭の負担軽減を図るため、昨年度には潜在保育士の掘り起こしも実施をしております。これは、兵庫県の保育士登録で住所が加西市となっている方に対しまして、「加西市で保育士として働きませんか」という内容のダイレクトメールをお送りしてアプローチをするというものです。現に、この取組による保育士採用にも至っております。 応募の方法についても、新聞の折り込み求人に募集記事を掲載したり、一般有料広告サイトでの広告を募集したりということで、保育士の確保には常々努力をしているところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 今も十分してくださっていることが分かりました。今後も、保育士の先生方の聞き取りもしっかりとして、先生方の待遇改善や働く環境整備をお願いして、私の一般質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上で、6番橋本真由美議員の一般質問が終わりました。 ここで、暫時休憩といたします。 再開は10時40分からで、よろしくお願いいたします。 10時26分 休憩 10時40分 再開
○議長(丸岡弘満君) それでは、休憩を解きまして、本会議を再開し、一般質問を続行いたします。 8番高見博道議員。
◆8番(高見博道君) 8番、令和新風加西、高見博道。それでは、本年12月本会議におきまして、高見博道の一般質問をさせていただきたいと思います。 まず1つ目、釜坂峠を含めた下滝野市川線についてお聞きしたいと思います。 常々、前から言っておりますように、加西インター産業団地を進めていくに当たり、周辺道路、周りの整備は大変重要だと考えております。また、産業団地の振興というのは、加西市にとって、農業を含めた産業振興の中心的な開発でありまして、それを進める上で、そこにつないでいく道、また、道路、いろいろな交通網を整備することは、産業団地の発展、加西市の発展につなげるすごい重要なところだと思っております。 その中で、地元校区に関わる下滝野市川線のところでお聞きしたいと思います。 別所の交差点東側のほうは、現在、山田町、そっから馬渡谷町のほう、整備のほうが順次進んでおりますが、その信号から西側、泉小学校区、また、西在田小学校区につながる別所からの上道山までの現在の状況、また、今後の整備の予定について答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君)
大型プロジェクト担当、北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君)
県道下滝野市川線の整備の現在の状況についてでございますが、別所交差点から道山までの道路改良事業につきましては、現在のところ計画はございません。 現在、同路線の事業として、山田町におきまして通学路整備を行っており、当該区間が完了後に、馬渡谷町側の整備を予定しているところでございます。 兵庫県との協議では、現在実施中や計画中の事業を優先し、市内の
県道、国道の道路改良の進捗を見ながら、要望のある道路改良事業について、費用対効果や事業の実現性などの検証を十分に行い、事業化の判断を行っていくとのことでございます。
県道下滝野市川線は北部の東西を結ぶ主要幹線であることから、全線の道路改良を兵庫県に要望してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) それで、当然これについては、県の北播磨地域社会基盤整備プログラムにのっとって順次進めていくわけですけども、2019年から10年間の計画、ちょうど中間、今年が5年目終わりまして、中間の見直しになるとは思うんですが、後半に向けて、当然、前から要望もさせていただいています。ほかの議員からもお話が出たこともあると思いますが、市としてどのように、これに対して動かれているのか。 実際に、以前対応していただきましたが、上野の在田郵便局の交差点におきまして、電気屋さんの隣の交差点で、中学生が待機中に溝にはまってしまうというけがをする事故がありまして、そこを、待機場所の整備をしていただきました。 そのほかにも、通学中、中学校生が大半ですけども、本当に通勤の車、また、地元企業等のトラックの間を抜くように中学校のほうに登下校しているわけなんですけども、市としては今どのように対応を考えておられるのか、再度答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) 市としましても、今のところ、社基プロには、事業調整箇所にも挙がっていませんので、整備要望を行っております。 本年6月に行われました加東土木事務所との事業調整会議におきましても、整備要望箇所から、その上の事業調整箇所に格上げしてもらうように要望したところでございます。 まず、山田工区となって、次、馬渡谷工区、その次になるのかなと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。 それで、2つ目の釜坂峠のところについてお聞きしたいと思うんですが、11月に行われました
タウンミーティングでも地元のほうから質問がありました。加西市の県会議員のほうも、これについては進めていきたいということで、当然これもプログラムには挙がっていないんですけども、話が出ているわけですが、実際、釜坂峠の現在の利用の状態、こちらを、トンネルを抜くにしても、現在の状態がどうなのかというのはすごく関係あると思うんですけども、通行量については現在どのようになっているか、答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) 市としましても、釜坂峠におきましても要望を上げているところでございまして、社基プロについては、事業調整箇所の3番で挙がっていますので、新しい来年度の社基プロにつきましては、その1つ上に上げていただきたいという要望をしておるところでございます。 交通量につきましては、平成27年度の道路交通センサスでございますが、2,503台となっております。1日でですね。なっております。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) それで、仮にトンネルを抜く、もしくは、現在の峠、かなりくねくねしていますので、別のルートを造るのか分かりませんが、峠を超えるトンネルをするにしても、どのような費用がかかるのか。予算といいますか、計算上どれぐらいになっているか、積算の数字があれば答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) まだ工法検討や概略設計も行っておりませんので、正確な事業費は出ておりませんが、トンネル化とした場合は、30億から40億程度ではないかと考えております。 また、釜坂峠までの道路改良工事も並行して行う必要があると考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 今少し返事がありましたけども、県としても、峠を、トンネルをするにしても、そこへどういう道がどう接続していくのか、また、それがどういうふうに流用されるのか、すごく大事だというような話があったよということで、この間の
タウンミーティングでも答弁があったと思います。 実際、今言いました下滝野市川線のほかに、北条からの道、また、あれですね、八千代町のほうから、芥田のほうから下りてくる
県道からの進入の車両とか、いろいろ考えられるわけなんですけども、その辺りの接続の道路を、どのように整備といいますか、計画を考えられているのか、市として答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) 先ほどの答弁で申し上げましたが、釜坂峠までのアクセス道路の整備も必要となってまいります。市川町側は
県道西脇八千代市川線が接続道路となり、加西市側では基本的に
県道下滝野市川線、高砂加古川加西線が接続道路になるのではないかと考えておりますが、本市側の接続道路については、市川町側からの流入増を考慮し、工業団地や市内商業施設へのアクセス性の向上を考慮しながら県と協議していく必要があると考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) それで、先ほど中学生の通学路のことでお話はしましたが、ちょっと基本的なところで再度確認なんですけども、この整備プログラムの場合は、いわゆる日常生活の安全確保、また、歩行者、自転車等の安全確保のために整備が必要ということで、以前一度お聞きしたときに、小学生の通学路については本当に最優先で考えるんだけども、中学生の通学路については、それは視野には入っていないというのを一度お聞きしたような気がしたんですが、それをちょっと再度確認したいんですけども、どうでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) 中学の通学路に関しましても、優先として入っております。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。 ぜひ、加西市、広いですから、ほかの道路もたくさん整備が必要となると思います。ただ、既に御存じのように、加西インター産業団地がもう操業されたことによりまして、南のほうから北のほうへ通勤の車がかなり増えております。ぜひ5年に1回見直しの北播磨地域の社会基盤整備プログラム、令和6年度のときには次期候補地として挙げていただくように全力で努力をしていただきたいことを要望として上げさせていただきます。 それでは、続きまして、2番目の加西インター産業団地についてお聞きしたいと思います。 毎回お聞きしているんですけども、改めてになりますが、9月議会、また、閉会中の委員会でもいろいろ答弁もいただきました。1期工事の、何というんですかね、大体の会計のところもお知らせいただきました。 まず、1期工事の現在、工事の進捗状況について、再度、その後の動き等を含めて確認をさせていただきたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 開発調整担当、村尾理事。
◎理事[開発調整担当](村尾和美君) 1期工事の進捗状況についてでございますが、まず、1-1工区の1次開発の造成工事が完了しまして、進出企業への引渡しも無事終えております。 現在は、その西側、約2ヘクタールを、2次開発として開発許可を得ましたので、工事着手に当たり、年内に近隣住民説明会を開催することとしております。年明けに工事に着手したいと考えておりまして、完成は令和6年4月下旬頃を予定しております。 また、4工区ですが、工事は順調に進んでおりまして、土ぼこり等、御迷惑をおかけしておりました造成土の搬入はほぼ終了しております。完成は、計画どおり、令和6年6月を見込んでおります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) ありがとうございます。 それで、ただいまの4工区のところなんですけども、議案のほうでも、インター2号線のところでもお聞きしました。接続については、あれで了解したつもりです。 それで、
県道24号多可北条線、いわゆる農免道路と言われる南北に走っている
県道と、今回認定が下りれば2号線となるインター1号線、2号線の交差点のところでお聞きしたいと思いますが、今の工事の様子を見ますと、少し幅員を膨らして造成しているのかなとは思っております。ということは、将来的には、そこ、右折れ車線が設置されたりとか、交通量を見て、信号設置等があるとは思うんですが、そこと、もともとある中富町への進入の信号のところ、あそこもかなり渋滞することがあるんですけども、この2つの今後の道路整備、どのようになるか、答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君)
県道24号多可北条線と、既に供用開始しています加西インター産業団地1号線はT字路の交差点となっております。このたび、新たに、4工区に加西インター産業団地2号線が出来、十字路の交差点となります。
県道側には、新たに、産業団地に入るための右折車線を設置する計画となっております。 本交差の信号機設置につきましては、警察との協議の中で、今のところは付けることができないとの回答ですが、主となる道路が
県道多可北条線であることから、市道である加西インター産業団地1号線と2号線側に一時停止の規制をかけることとなっております。 また、
県道側、市道側に横断歩道を設置していただけるよう協議を行いましたが、どちらにも横断歩道は付けないという回答でございました。今後、産業団地内の各企業が操業すると、交差点の状況も変わってまいります。横断者数の増加や危険度の高まりを注意しながら、横断歩道の設置について引き続き要望をしてまいります。 中富の交差点につきましては、今のところ改良する計画はございません。 2工区に設置しているわけですが、2工区の分譲地につきましては、開発道路ではなく、専用の乗入口を付ける計画となっておりますので、交差点改良の計画はないということでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 3番目の答弁を先いただいたわけなんですけども、再度確認なんですけど、
県道24号線多可北条線なんですが、いわゆる歩道がずっと南北に、インターといいますか、中学からずっと付いているわけなんですが、そのインター1号線との交わりのところは、前にも一度お話ししたと思うんですけども、歩道が付いていない。でも、あそこは、中学生の通学路、また、高校生の通学路として、朝夕、日中も、歩行者の方もウォーキングとかをされているんですが、今後、順次リスパックの操業をしたりしていくと、交通量が増えるのはもう目に見えて分かるわけなんですが、それでも、これは、歩道は設置されないんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 北川市参事。
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) 歩道というのは、横断歩道の話ですね。 (「はい」と呼ぶ者あり)
◎市参事[
大型プロジェクト担当](北川陽一君) 横断歩道につきましては、警察に要望したんですけども、交通量の増加とか歩行者の増加を見ながら検討するということしか答えはいただいておりません。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 私のほうも直接またお願いしようとは思いますけども、やっぱり何かあってからでは遅いので、将来的にやっぱり交通量が見込めるところには準備が必要じゃないかなと思います。これは本当に強く要望しますので、よろしくお願いします。 続きまして、中項目の2番目の2期工事についてお聞きしたいと思います。 こちら、あわせて、現在の状況と今後の予定、再度確認したいと思います。お願いします。
○議長(丸岡弘満君) 開発調整担当、村尾理事。
◎理事[開発調整担当](村尾和美君) 2期工事の現在の状況と今後の予定についてでございますが、2期事業につきましても、1期事業の事業スキームを見直しつつ、引き続き、官民連携により実施したいと考えております。 現在公募型プロポーザルの企画提案書の受け付けを終えたところで、年内に審査委員会を開催し、候補者を選定することとしています。候補者が決まれば、役割分担、経費負担等、契約に向けた協議を進め、必要あらば、新年度、予算措置を行った上で、4月からスタートしたいと考えております。 2期事業においても、民間のノウハウやネットワークを活用しながら、加西市も協力して、早期完成を目指して取り組んでまいりたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) これはちょっと念押しで、もう一度再度確認で、まずないとは思うんですけども、地元笹倉町からも、中富町からもなんですけども、今年度をめどに、圃場整備の採択の完了を目指しております。令和6年度に採択されるように目指しております。それが終わった後に、2期工事、3工区、5工区とも、やっぱり開発はなくなったよということになると、またそこだけ圃場整備が残ってしまいますので、ないとは思うんですが、現在の状況を必ず進めていただくということで間違いないかどうかの確認です。お願いします。
○議長(丸岡弘満君) 村尾理事。
◎理事[開発調整担当](村尾和美君) 昨年から農産法の実施計画を策定しまして、農振農用地の除外も済ましております。今現在、先ほど答弁したように、事業協力者を今募集しているところでございます。もちろん開発事業のことですので、地権者と交渉も出てくるかと思いますが、市としては、確実にこの計画を進めたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) しつこいようですけど、最後に確認ですが、いわゆる用地の買収、その計画もですが、順調に進んでいるという御回答と取ってよろしいんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 村尾理事。
◎理事[開発調整担当](村尾和美君) 用地買収につきましては、先ほど言いましたように、令和6年度の4月からスタートということで、もともと1期、2期合わせて計画は持っておりましたので、地元の笹倉町、中富町の説明等は、簡単にはしておりますが、地権者との交渉はまだ行っておりませんので、これ、来年度、本格的に実施したいと思っております。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。取りあえず、今日は、今回はこれぐらいにしておきます。 それでは、3つ目の周辺公共交通の関係についてお聞きしたいと思います。 今後、当然会社が順次操業することによって、いろいろな形で周辺の、先ほど、交通、自動車等の道路の状況はお聞きしました。ただ、大きな会社なんかは、特に出張、いろいろな動きのときに、公用車じゃなくて公共交通を利用して移動するようにというようなところもあったりするんですけども、その辺りで、加西としての公共交通のところでお聞きしたいと思います。 ねっぴ~バスについて、現在発着が、中富町の信号の西側、いわゆるリスパックの北側、公園の北側にバス停がありまして、そこを出発、また戻ってくる場所になっています。 ただ、今後インター2号線が完成したときに、大きく中富町に入る道が出来てくるわけですけども、以前ですと、信号から入って抜けていくところがないんですが、入ってくることができます。 また、現在のねっぴ~バスは、出発点、発着点は中富町の信号のところですが、いわゆるUターンするために、インターのバス停のロータリーを利用されているわけなんですけども、今後、ねっぴ~バス、地元で今地域交通の話も出ているんですけども、このねっぴ~バスの路線変更といいますか。中富町内に入ってきたり、また、その発着点がハイウェイバスの起点になるとか、そういうようなこと、今後どういうような計画があるか、検討されておれば答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) コミバスねっぴ~号でございます。市街地線ということで、現在は1日9便、11便、北条市街地から中富のほうに9便、逆に、中富から北条市街地へ11便という形で運行しております。 御指摘のように、インター産業団地がかなりもう進んでまいります。通勤にも使っていただけるような形も含めて、令和6年度にコミュニティーバスの再編計画というものを策定していくというふうに考えております。 中富町の中まで入っていくかどうかも含めて、道路の幅員の関係もございますので、来年度、再編を考えていく中で、様々な要素について検討して、一番使っていただけるような形で組み直しをしたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 実は、本当に若い人にしたら、町内からあそこのバス停まで行くのは、それほどとは思わないんですけも、やっぱり高齢者の方、年配の方が言われるには、やっぱり信号を越えて町の外まで歩いていくのは怖いし、時間もかかるということで、前から町内のほうへバス停は移動できないのかという要望はちょっと聞いていたんですけども、あまりお話ししていませんでしたが、ぜひ、今後インター2号線が通ることによって、バスがちょうど迂回できるようなルートもつくれるとは思いますので、ぜひ要望としてお願いしたいと思います。 2つ目のハイウェイバスについてなんですけども、いわゆる高速バスですね。これ、現在、本当に朝一と夜しか加西インターバス停には止まらないです。これ、以前も一度、北条高校の活性化のところでも一度お願いしたこともあると思うんですが、いわゆる加西市のほうへ、高校生の通学路として、ここのバス停を利用して、北条高校へ通ってもらったり、反対に、加西のほうからほかへ出られるのに、ハイウェイバス、北条からとか、利用されているところもあるんですが、産業団地、これからいろんな会社がついてきますので、一番最初にも言いましたが、仕事の出張等で、社用車じゃなくて公共交通で行かないといけないというような会社も大手ではあります。 このハイウェイバスの路線、インターのバス停にもう少し幾らか止まってもらうような要望といいますか、それがお願いできないかなと思うんですけども、市としてはその辺り、どういうお考えか、答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 加西インターに高速バスのバス停がございますが、議員がおっしゃりますように、北条から大阪方面へ4便、それから、大阪から逆に北条方面というか、加西インターにとまるのが1便ということで、非常に限定をされております。実際に、今後インター産業団地にかなりの企業が張りついてくれば、一定の利用者数が見込めるのかもしれません。 今現在の状況がどうなのかというところはバス会社に聞いてみないと分からないんですけれども、今、中国ハイウェイバスを運行しているのはJR西日本バスと、それから、神姫バスという2つの会社で、一定、やはり民間企業ということですので、採算性の話もございます。コロナ以降は、利用者の減少によって減便されたりとか、京都便などは運休という形で、今はもう京都までは行っていないというような状況もございます。 我々としましても、利便性の向上のために、バス会社に対しては要望してまいりたいと思いますが、先ほど申し上げたような利用者予測とかいうところで、いい材料を持ちながら要望していきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) ぜひ広い視野で、そして、前に進む施策として、検討をよろしくお願いしたいと思います。 では、続きまして、3番の加西市の公用車についてお聞きしたいと思います。 まず、現在の状況なんですが、いわゆる作業車とか、いろいろほかにもあると思うんですけども、基本的に公道を走る乗用車とバス等についてお聞きしたいと思います。 現在の管理状況ですね。わざわざ言うまでもありませんが、数年前に、加西市でも、車検切れの車が一度ありました。 現在どういうような管理状況になっているのか、台数も含めて答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 現在市で管理しております公用車は、特殊車両を除きまして88台あります。 車検、点検等につきましては、加西自動車事業協同組合と契約をしておりまして、それらの実施をしていただいております。そういう状況でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 車検等はそうなんですけども。これは後で聞きます。失礼しました。 いわゆる脱炭素化の方針も含めてのことになるわけなんですけども、電気自動車もしくはハイブリッド車両等、いわゆる環境に優しい車両への切替えを順次行われていると思うんですけども、現在どのようになっているか、状況をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 特殊車両を除く公用車の内訳につきましては、ガソリン車が現在72台、ハイブリッド車が9台、電気自動車が7台であります。電動化、ハイブリッド化につきましては、令和3年2月に、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指すゼロカーボンシティを宣言し、その一環として、ガソリン車を計画的に電気自動車に更新しております。 今後の公用車の電動化につきましては、車両価格の課題やバッテリー性能の状況を考慮しながら、2030年度には公用車の50%を電動化する目標で取り組んでいるところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 当然電気自動車にすると、ガソリン給油に行くのではなくて、給電するわけですけども、給電をするための管理状況としてはどのようになっているか、その答弁もお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 現在、地下駐車場に充電設備を1台ごとに備えておりますが、これも増数に合わせて順次増設していく予定にしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。 それで、次は、運行管理、運行に関わるところで確認させていただきたいと思います。 車検等は外へ依頼しているということなんですけども、実務的には、各課、部署ごとに持っている車両、また、管財で一元管理している車両等があると思うんですが、その運行管理についてはどのようにされていますでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 運行管理につきましては、職員は各自のパソコンから公用車を予約し、電子入力による運行日誌としております。運行日誌は職員のパソコンや公用車に張りつけたQRコードから入力することができます。 その内容としましては、日付、発車時刻、帰着時刻、運転者の氏名、行き先、帰着時のメーター数、また、エンジン周りや外観の点検等であります。 運行日誌の確認につきましては、定期的に管財課で確認を行っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。 それで、実際、運転者については、予約をして、運行に当たるわけなんですが、今年の10月、実際には12月になりますけども、一般の企業では、いわゆるアルコール検知器のチェックの義務化、また、それを、1年間記録を保存して、また、検知器を常時有効に使えるように、またそれも点検するようにということになっているんですけども、加西市としては、その辺り、どのように管理されているでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 令和4年度に道路交通法が改正されまして、令和5年12月1日からアルコール検知器を用いたアルコールチェックの義務化が開始されております。 加西市におきましても、それに先立って、令和4年6月から、アルコール検知器を用いたアルコールチェックを、運転前と運転後の計2回、運転者に対して実施しております。その記録を各課で1年間は保存をしております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) それで、チェックをするときなんですが、当然本人がやるわけですが、そのときに、いわゆるチェックをする本人と、例えば上司なのか同僚なのか分かりませんが、必ず2人ないしは3人で確認するという、そういう体制はきちんとできているでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 運転者本人以外には、同僚であったり上司が立ち会ってチェックをしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。 ないとは思いますけども、本当に大事な公務のときに、そういうようなことが発生しては駄目です。また、仮に、そこで、検知器で出たら、当然業務としては運行できないんですが、その後も通勤してきているわけですから、大体車で来られると思いますので、あと、帰宅のときには別の交通手段を使うとか、配慮も必要になってくると思います。 ぜひ、加西市職員が安心してできるお互いのチェック機能だと思いますので、しっかり管理をしていただきたいと思います。 これで一般質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上で、8番高見博道議員の一般質問が終わりました。 続いて、11番佐伯欣子議員の一般質問を行います。 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、清流会の佐伯欣子でございます。ただいまより、発言通告に基づきまして、一般質問をいたします。 まず、1番目でございます。社会教育推進委員のアンケートについてということでお尋ねをいたします。 代表区長会の資料の中に、社会教育推進員のアンケート依頼、そして、回答結果というものがございました。その中で、とても気になったことがありましたので、今回お尋ねをしたいと思います。 まず、アンケートの目的は何だったのかをお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今回の西脇議員の一般質問でお答えしたとおりですが、地域においては役員のなり手不足が課題であったこと、コロナ禍の影響もあり、社会教育推進員の活動が鎮静化している状況にあったこと、こういった中、これからの加西市の社会教育の充実を図るために、どういった進め方をすべきかを検討するに当たり、従来どおりの社会教育推進員制度が望ましいのか、まずは地域の実情を踏まえてからの検討が必要との考えから実施をしたところでございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、そういった様々な理由でアンケートを取られたということですが、このアンケートの実施までの具体的な経緯について教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) アンケート実施までの背景、流れは先ほどの答弁のとおりですが、実施に当たっては、9月の代表区長会において、アンケートの目的、趣旨を説明させていただき、10月中で調査、集計を行っています。11月の代表区長会ではアンケート結果の御説明を報告し、全区長様宛てにも結果を送付しています。結果報告の際には、今後も引き続き社会教育推進員の推進をお願いしたい旨、併せて御説明したところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 2番目のアンケートの内容についてですが、このアンケートの質問について、私自身、少し驚いてしまったのですが、「社会教育推進員の制度を廃止することについてどう思われますか」との問いに、「賛成」「反対」「どちらでもない」という選択の質問でございました。 これは、素直に見れば、まず廃止ありきで、必要なのか必要でないのかと聞かれているような質問と感じましたが、この質問内容については教育委員会で考えられたのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) アンケートの内容につきましては、教育委員会内部で議論をした上、作成したものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、また、御意見の内容のところですが、昨日の答弁にもありましたけれども、様々な御意見が出ておりましたけれども、感想としては、社会教育推進員は必要であるという御意見が多いのではないかなと感じております。 ということで、こういった回答を、代表区長様に対して、今後どうするのかというようなことも含めて、区長会のほうで報告されたんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 先ほど申し上げましたとおり、11月の代表区長会におきましては、アンケート結果の内容をお示しし、その概略の説明もいたしました。 それに伴って、分析結果から、今後も社会教育推進員さんの推薦をお願いしたいという旨も御説明しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、次に、このアンケートをされるに当たり、共有ということを考えますと、コロナ禍ではありましたけれども、社会教育委員との協議は事前にされたのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 社会教育委員会様との協議というものは、事前には行っておりません。 これは、まずは状況を把握した上で、その後の話という部分においては、社会教育委員会の皆様とも協議が必要と思っておったんですが、情報もないままお諮りすることもできませんので、まずは状況把握ということで、事務局側で実施をしたものでございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、現時点では、社会教育委員の皆さんは理解されているということでよろしいでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 先月11月に加西市社会教育委員会を開催しております。この場では、アンケート結果をお伝えし、地域の実情を御説明させていただきました。 その上で、このアンケート結果を踏まえ、社会教育推進員制度は継続をしていく旨も説明し、今後の社会教育推進員の在り方など、前向きな意見交換や協議をしていただいたという状況です。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、3番に参りますが、社会教育推進員のこれからの活動についてということが焦点になってくると思いますが、まず、コロナ禍が過ぎていった後ということで、社会教育委員の必要性にどう取り組むかということになると思いますが、どのように教育委員会としては取り組んでいかれるんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) このたびのアンケートで、社会教育推進員が地域で重要な役割であるという御意見をいただいております。一方、役割が分からないといった御意見もございました。県内でもあまり例がない社会教育推進員制度となっておりますが、根づいていることはすばらしいことであり、これを絶やさないようにしていかなければならないとも思っております。 コロナ禍を経て、地域の様々な活動が行えなくなってしまったことと捉えておりますが、もとより、地域の間での差もございました。いろんな活動が行えなかったことから、今後、明確な方針や役割をお示しする必要性があるとも思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、連携についてなんですが、これからも様々な地域の中での様々な団体との連携等は大切かと思います。 例えば社会教育委員との連携や地域住民との連携、小学校のコミュニティースクールとの連携等、あらゆる可能性があると思いますが、その辺りはどのようにお考えでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今後に向けては、まずは社会教育推進委員の皆様との研修会を再開したいと考えています。その場で、その必要性や役割を認識していただけるよう進めてまいります。推進員は、町内では一定の役割を担われておられます。 市としましては社会教育のさらなる充実を図っていきたいと考えておりますが、大きな負担感を与えてしまうのも問題です。可能な範囲で活動の幅を広げていってもらえればと考えています。そして、その活動の広がりに加え、活動の定着へとつなげていけるよう努めてまいります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) コミュニケーションを取るということが、今まで何年間かコロナのためにできていなかったということは、これはもう想定外で、致し方ないことかと思いますが、今後、全てにわたってですが、社会教育推進員だけではなくて、社会教育においては、本当にこれからどのような姿にして、社会教育についてやっていくのかということが、やはり新たに問われていると思いますので、そこは、今までのやり方とか、今の状況を見てだけではなくて、将来、未来に向けての連携というものをやっぱり強化していただいて、この地域にとってよい方向に持っていっていただきたいと要望いたします。 続きまして、2番の加西市公民館の在り方について質問いたします。 事業の詳細ということですが、まず、あり方検討委員会についてということでお尋ねをいたします。 今まで教育委員会で取り組まれてきたあり方検討委員会というものがございますが、現時点の現状や取組について、お願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 公民館の在り方については、公民館・オークタウン加西のあり方検討委員会ということで、昨年度、全6回開催し、加西の発展のための基本計画というものを策定しております。社会教育施設の現状と課題を分析し、公民館やオークタウンの未来像を設定した上で、未来に向けての戦略ということで、短期的戦略、中長期的戦略を検討し、計画として取りまとめました。 本計画を推進するため具体的に進めているものということで、現状を御説明します。 短期戦略の、生涯学習課に、社会教育主事または社会教育士の資格を持つ「社会教育プロデューサー」の配置という取組がございます。本年度に、生涯学習課員が社会教育主事と社会教育士の資格を取得してくれました。学んできたことを生かして、さらなる活躍に期待をしているところでございます。 次に、公民館に「学習よろず相談窓口」の開設という取組がございます。これは、昨年度から、生涯学習の相談事業ということで、生涯学習相談支援ネットワークかさいの方々に依頼をして実施をしてまいっております。次年度以降は、この相談事業を公民館でも開催する予定にしています。将来的には、「よろず相談窓口」の開設につなげていきたいという考えでございます。 ほかには、公民館職員のスキルアップを目的として、公民館職員研修を計5回実施しております。次年度以降も研修を継続し、専門性の高い職員の育成や職員体制の充実を図ってまいりたいと考えています。 短期戦略からとなりますが、しっかりと具体的に推進してまいりたいと考えているところです。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 2番目に、加西市公民館の位置づけということでお尋ねしたいんですが、加西市の公民館というのは、各地域の主人公である住民の皆様とつながることができる唯一の場所だと考えております。 そういった意味で、今後この位置づけをどのように考えていかれるでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 公民館では、仲間同士が集う、学ぶ、結ぶことを促し、人づくり、地域づくりに資することが重要な役割だと考えています。 加西市には4つの公民館とオークタウンがあり、それぞれに講座の開催や施設の貸し館業務を行っていますが、各公民館には、講座受講から発展した学びの登録グループというものがあり、公民館まつりでは、日頃の練習の成果を発表されておられます。また、地域からの要請に応じての出前講座もございまして、地域に出向いて御披露をするという形も行っています。 公民館もしくは活動グループと地域住民とがつながることで、いろんな面からの生涯学習の発展や広がりに期待できるものと考えています。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、3番目の中学生、高校生の居場所づくりということなんですが、あり方検討委員会の中でも話題といいますか、テーマになっておりました、中学生高校生の居場所づくりということが大事なのではないかということなんですが、小学生は放課後の学童等の学校以外の居場所がございますが、中学生、高校生は、そのまま帰宅すると、部活の生徒は部活をやるというようなスタイルになっていると思いますが、ただ、そういった自由に寄れる居場所がなかなかないのではないかと感じております。 もちろん最近では、公民館活動等で、公民館まつりなど、中学生、高校生がボランティア活動をされていることはとてもよいことだと思っております。ただ、日々自由に寄れる居場所づくりについてはどのようにお考えになられ、また、どのように取り組まれる予定があるのかどうか、お願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 公民館は、中高生に限らず、全ての方の居場所としての役割があると考えておりますが、いつでも気軽に立ち寄っていただけるように進めていきたいという考えです。しかしながら、現状としましては、中高生の利用は極めて少ないところは事実です。これらの目指す姿に近づけることができるよう尽力していかなければなりません。 毎年秋に行っている公民館まつりにおきましては、地元の中学生や北条高校生との連携を加えての開催を進めています。また、公民館の主催講座には小学生や中高生向けのメニューも設けております。 こういった取組を促進することによって、公民館をもっと身近に感じてもらい、幅広い世代から親しみを持ってきていただけるよう努めてまいりたいという考えでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、次の2番ですが、公民館行事の広報についてお伺いします。 まず、公民館まつり等のお知らせについてです。 今年の公民館まつりのお知らせなんですが、これは地域によるのかも分かりませんが、紙媒体ではお知らせがなくなったので、急いで隣保回覧をされたとお聞きする地域もあったと聞いております。 以前は全戸配布か隣保回覧まで行われていたと思いますが、今年のお知らせはどのようなものだったのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 公民館で開催される行事についてということで答弁をいたします。 公民館講座などは、基本、公民館への誘いというもので、毎年3月末に全戸配布をしています。公民館とオークタウンの自主事業の周知とともに、受講生も募っております。 また、別途に個別の事業ということでお伝えしておりますのは、ホームページあるいは加西市公式LINEなどSNSでの発信も行っています。 公民館まつりにつきましては、その際に、市広報、隣保回覧、ホームページ、加西市公式LINEを活用して周知をしたところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 紙媒体をなくす方向性というのはあるのでしょうか。もしそういうなくす理由とすれば、どういったことがありますか。
○議長(丸岡弘満君) 教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 基本的には、我々は、周知をすると、市民の皆様にお伝えするということは大事なことですので、しっかりとした広報と思っております。他方、区長発送の中での配布物のボリュームが非常に大きいということの声もいただいております。 ただし、それによって広報が弱体化するといいますか、十分に伝えられないというところはまた懸念材料となりますので、そこらの適否というところをしっかり見定めて、伝えていきたい部分はしっかり広報するというスタンスで対応していきたいという考えです。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、今後の取組方は、今、部長がおっしゃっていただきましたが、予算のことがあったり、広報、SNS等への発信をされておられますが、なかなかそれだけでは分かりづらい方々がおられるのも確かなことであります。 やはり公民館まつり等、行事においては、地域の方々、住民の方々の集える場ということでもありますので、やはり紙媒体で広く知らせる必要もまだまだあると私は思っております。今後については、やはりそういった現状を見ながら取り組んでいただければと思いです。希望です。 続きまして、3番の庁舎等整備事業をお伺いいたします。 1番の事業の詳細についてですが、事業における建物の詳細等については昨日から質疑と答弁がございましたので、私からは、この事業についての骨子といいますか、そういったものをお聞きいたします。 なぜならば、最初知った段階が新聞記事でしかなかったということもありますし、大体の内容については分かったといいますか、理解したということになるんですが、ただ、やはりこの場所に、どういった理由と目的で整備をされるのか。そして、そういった事業の一番大事な骨子というのがどういったものであって、そして、それが複数あれば、やはり市民も含め、議員も含め、分かりやすく教えていただければと思います。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) どういったもの、骨子でございますけども、まず一番に、子育て世代に対して利便性のいい施設を造るというのが1つの大前提と思っております。 その中で、昨日も答弁してまいりましたけども、今回のこども家庭センターといいますのは、今現在福祉会館にあります、健康課、そこが所管しています、子ども家庭総合支援拠点がございます。そして、この本庁舎にあります地域福祉課、これが所管しています。すいません、逆ですね。地域福祉課が所管していますのが、子ども家庭総合支援拠点、そして、健康課が所管していますのが、子育て世代包括支援センターがございます。これが今現在分散しております。 今回国のほうが、令和4年に示されました、こども家庭センターの設立に対しまして、やはりこれは統合したほうがいいという方針を出されております。これに基づいて、今現在分散しているものを一緒にしようと思っております。 ただ、今現在この市役所本庁の状況、他部署の状況見ましても、健康課が本庁舎へ入るスペースはございません。ということで、新たな施設を造る必要が出てまいりました。ということで、本庁舎裏側の空きスペースを活用して、そこに新たな附属施設を造ろうというのが一番でございます。 あくまでも、先ほど、最初言いましたように、利用者の方、これが分散されていれば、なかなか利用しにくいというのがもともとの事の発端でございますので、利用者の方が利用しやすいような施設を統合しようというのが今回の趣旨でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 要するに、第2の庁舎と、こども家庭センターというこの2つの機能というのが複合的に機能しながら同時進行していくというような意味合いでよろしいでしょうか。 では、2番の全容と今後の予定ですが、昨日の質疑の中でも、設計がいつから始まってということで、具体的な年数をおっしゃってくださいましたけれども、令和6年設計ということで、令和7年に着手、令和8年オープンということの予定が決まっておるようですが、この間に、この2つの同時進行で進んでいく事業について、本当にスムーズに進んでいくのかどうなのかということがちょっと心配なんですが、いかがでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 先ほど福祉部長からも答弁しましたけども、当初は分散型、これは仕方ないものでございます。ただ、市民の方に御迷惑がかからないように、それは、それぞれの担当部署が協力し合って、情報共有しながら市民のための施設を造っていく、2年半ほどは御不便をおかけしますけども、その間は担当部署が協力し合って業務を遂行していくというふうに考えております。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、次に、3番目の具体的な総合計画ということで、12月議会では、設計委託料ということで、7,500万円の補正が上げられています。 第2の庁舎と、こども家庭センターの整備事業ですので理解はできるんですけれども、今の段階で総事業費はどれくらいを見込んでおられるのか、教えていただけますか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 今回新たに造ります附属施設につきましては、総事業費を、今の段階では約35億、ちょっと幅は前後しますけども、35億程度を予定しております。それに対します予算的なものも今現在考えておりますし、または、事業に対しての補助事業、起債に対しても、有利なものがないかというのも順次今調査をしているところでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) これだけの大きな事業で、市民にとっても議会にとっても大きな案件であると感じとることは間違いがございません。 市民の皆様からの意見としては、要するに箱物、ハードものですね。このハードの部分は本当に今必要なのか。ソフトの部分は充実していくのかというようなことを、というお声もあるんですけれども、箱物といっても、これが本当に大切で、至急、早急に急ぐものであれば納得するところではあるんですが、やっぱり総合計画というものがなかなか目に見える形で出てきていなかったものですから、やはりその辺りは、イメージ的にといいますか、イメージだけではなく、具体的に、どういうふうになっていくんだろうというところがありましたので、その辺りはどうなんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 副市長。
◎副市長(井上利八君) 今回、ども家庭センター中心の施設を造ろうと思っています。その中で、先ほど言いましたように、やはりソフト面、ここを、利便性を上げる。そのためには、やはりハードを造る必要があったというところに、結論になったというところでございますので、今現在の本庁舎の状況を見てもらいましても、本当に手狭でございます、各部署。その辺を、新しい施設を造ることによりまして、その辺もゆとりのある執務スペースができるというふうに考えておりますので、新たな附属施設を造ることによって、市庁舎全体の執務スペースのゆとりができるし、または、市民にとっての利用がしやすくなるような、または、窓口サービスが充実するような形にしていきたいと思っておりますので、そこはちょっと御理解いただきたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、4番の市民や議会への対応、今後の対応ということで、今までのおっしゃっていただいた上で、今後、令和8年完成予定ということなんですけれども、現在以降、市民や議会に対して、やはりしっかりと説明していっていただきたいというのは間違いないんです。 なぜかというと、事業を決められて、予算を組まれたならば、まず、特に議会は市民の代表ですから、議会に対してはしっかりとした計画をやはり提示していただきたい。そうでなければ、何を基にチェックし、議論していくのかが、どういうふうになってしまうのかということになってしまいます。 議員は市民の代表であり、責任もございますので、今後も留意していただきたいと思いますが、その辺りはまだ何年か先になりますので、適宜そういったことを提示していただけるものなのかどうなのか、お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 副市長。
◎副市長(井上利八君) 当然のことでございますので、市民に対しても、新しい附属施設の進捗状況の報告、または、議会に対しても、進捗状況報告は逐次してまいります。 実施設計が大体おおむね終わりますのが来年の12月頃でありますので、それまでには一度、このような形になりますという説明は、9月議会でもしていきたいと思っていますので、その辺のスケジュールで周知徹底はしていきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 真摯な対応、そして、分かりやすい対応をお願いいたします。 では、庁舎等の整備事業については終わります。 では。
○議長(丸岡弘満君) じゃ、しばらくお待ちください。 次の質問に入る前に、ここで、特別職及び答弁者以外の執行者の退席を求めます。 では、佐伯議員、続けてどうぞ。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、4番、市長と市議のハラスメント問題ということでお尋ねしていきます。 まず、1番、市長の姿勢についてお聞きいたします。 具体的なことをお聞きする前に、このたびのハラスメント問題に対してもですが、市長御自身がハラスメントということに対してどのような認識を持っておられるのか、また、どのように思っておられるのか、お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 今回もう全て答えます。今この件に関して職員が退席するなど、配慮いただいておるような状況でございます。ですから、私としましても、答弁は簡潔にさせていただきます。 ハラスメントにつきましてはもう既に解決、対応済みの事案でございます。職員の心情も踏まえまして、答弁というのは差し控えさせていただきたいということで御理解をいただきたいと思います。 今後とも、緊張感の欠如に注意をしながら、コミュニケーションの活性化に努めまして、風通しのよい職場づくりを図ってまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 解決をして、もう終わったという御回答なんですけれども、事実、今現在をもって、市議会は、新聞情報でしか詳細は分からず、きちんとした全容の報告を受けておらず、そういった中途半端な状況にあります。 ですから、当事者である市長と、女性市議からハラスメントを受けた被害者職員からの抗議内容について、やはりこれはお聞かせ願いたい、まずは。
○議長(丸岡弘満君) 市長。
◎市長(高橋晴彦君) 何度も申し上げますが、この件についてはもう既に解決、対応済みでございます。職員の心情を踏まえながら、答弁というのは差し控えさせていただきたいと思います。緊張感の欠如に注意しながら、コミュニケーションの活性化に努めまして、風通しのよい職場づくりに努めてまいります。御理解いただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 被害者の職員の方の心情を考えてということなんですけれども、当の被害者の職員の方がそのように訴えられているんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 市長。
◎市長(高橋晴彦君) 何度も申し上げますが、今までの答弁で御理解いただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 市長、それは、このままで全てをもう解決するということは、ハラスメント問題をスルーしてしまうということになりますが、それで本当に解決になっていますか。
○議長(丸岡弘満君) 市長。
◎市長(高橋晴彦君) 何度も言いますように、私としては、これで対応できて、今後に向かって風通しのよい職場づくりを行っていきたいという思いでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、これはもう本当に新聞記事でしか分かりませんが、市長は被害者の職員の方に対して謝罪をされたということですか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 新聞で出たとおりでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 被害者の職員の方からの抗議内容ということをおっしゃってくださらないので、それでは、次のところに行きまして、市議会から市長への要請として、11月28日の1回目の聞き取り要請をしておりますが、それは拒否されておられます。12月4日の2回目の市により聞き取りを市長が行われたであろう内容の議会への報告と職員へのハラスメントに関するアンケートの実施はお断りという回答が市議会には来ております。 それを、なぜ、まず、議会への報告を断られるのかというのが、全く理解ができないのですが。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 提出お断りの理由をつけて回答させていただいたと思います。既に解決、対応済みの事案である、一方的なもので公に示す資料ではございません。職員の心情を踏まえ、これ以上騒ぎ立てないようにお願いしますというような理由を付して拒否させていただきました。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 市長、それでハラスメント問題、こういったハラスメント、やってはいけないようなハラスメント問題が本当の意味で解決できますか。そう思っておられますか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 解決済みと理解しておりますので、そのように回答しております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 解決されたというのは、どういったことをもって解決したとおっしゃるんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 何度も言っておりますように、今まで答弁したとおりでございます。そういうことで御理解いただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 申し訳ないんですが、ハラスメント問題というのは、ハラスメントというのは、そんな簡単なことで終わる問題ではありません。これは企業においてもですし、これが企業であるか、庁内であったかの違いだけで、同じです。ですから、そんな簡単に終わるものではありません。でも、解決されたとおっしゃいますが、解決したとは思っておりませんし、このまま放置はできないと思っております。 (「おたくの考えです、それは。結構ですよ」と呼ぶ者あり)
◆11番(佐伯欣子君) 言ってください、それを。
○議長(丸岡弘満君) 市長。
◎市長(高橋晴彦君) 今言われたのは佐伯議員さんの考えでございまして、私としては解決させていただいたと。そして、職員の心情を十分に踏まえていただきたいというのが私の願いでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、押し問答になりますので、ここで一旦やめますが、次の2番、これまでの事例や他職員のハラスメントについてお伺いいたします。 ハラスメント問題の有無についてということを言わせていただく前に、実は私も様々な場面で過去にハラスメントを何回も受けた体験がございます。ハラスメントは相手の人格を尊重しない行為であって、心が深く傷つきます。ですので、職員の方の気持ちは痛いほど分かります。私も庁内のほかの職員からハラスメントを受けたと聞き及んでいます。 そこでです。総務課に相談窓口がございます。現在までにハラスメントはあるのかないのか、実態の把握をされておられるのか、お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 職員から相談を受けまして、ハラスメント防止委員会を開催した実績としましては、過去10年間で2回でございます。 ハラスメント防止委員会での協議事案になるまでに、職員から総務課に相談があったもので、解決したものも幾らかございます。 相談者や関係者からよく話、事情を聴き、アドバイスをしたり、時には人事異動をしたりして、ハラスメント事案にならなかったものもありました。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 2件ということですが、その2件のうちの最後はいつ頃のことだったんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 申し訳ございませんが、個別案件については控えさせていただきます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、最近そういった相談、ハラスメントの相談というのはございましたでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) すいません、先ほど申し上げたとおりで、答弁を控えさせていただきます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 個人情報を言ってほしいと言っているわけではないんです。相談窓口があるわけですから、こうやって現に職員がハラスメントを受けているという実態があるにもかかわらずですよ、最近あるのかないのか。それが、何も男性であるとか女性であるとか、そういったことではなくて、そういう問題があるのに、それを答えることはできないというのは、何か原因があるのではないですか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 当該職員が特定されるおそれがありますので、控えさせていただきたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、実態の把握はされていると、しっかりされているということでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 実態把握には努めております。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 昨日部長が、組合のアンケートを取っているので、同じように市のアンケートは取りませんとおっしゃっておられましたが、それはやはり今後もとられないでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 現在のところ、アンケートをとる予定はございません。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 市の職員の皆さんがハラスメントを受けているこの状況の中で、組合は組合、市は市ではないですか。それは誠実な態度なんでしょうか。 そして、やはり市として、今後本当にハラスメント問題をなくするために取り組んでいこうというお気持ちはありますか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) ハラスメントの防止に向けて、まずは研修会を開催したいとは思っておりますが、その研修の中におきましても、相談窓口の設置であったり、ハラスメント防止委員会について、まだ知っていない職員もあると思いますので、そういったことについて、しっかりと周知していきたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 私からは最後になりますが、ハラスメントというのは、最終的に、職場の生産性が低下して、職場全体に大きな悪影響を及ぼします。これは、企業であろうと、こういった行政であろうと同じです。 ですので、この問題をしっかり取り組まなければ、加西市の、この市の行政の中の職員の皆さんのやる気とかというのは低下するものではないかと危惧しております。とても危惧しております。真剣に取り組んでいただきたい。その方法としてアンケートというのを提示したわけです。 私からは、今のところ、これ以上のことが申し上げられませんが、ただ、市長には、今のままでいいというのはあまりにも無責任です。それは申し上げておきます。 以上です。質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上で、11番佐伯欣子議員の一般質問が終わりました。 ここで、昼食のため、暫時休憩といたします。 再開は13時15分、13時15分でお願いいたします。 12時03分 休憩 13時15分 再開
○議長(丸岡弘満君) それでは、休憩を解きまして、一般質問を再開いたします。 続いて、1番大前裕也議員の一般質問を行います。 大前議員。
◆1番(大前裕也君) それでは、加西維新の会を代表しまして、1番大前裕也、一般質問を始めさせていただきます。 加西市の農業について。 農地の現状と課題。 1番。平成30年に泉よつばこども園建設に係る用地について、加西市は、権利移転、移譲の農地法第3条と、転用の農地法第4条の農地法違反を犯し、前代未聞の前市長が知事に始末書を書いて、強引にこども園の建設を推し進めたことがあったとお聞きしております。法を守らなければならない行政としては、こういうことがあってはいけないと思います。 そこで、現状、お聞きしますが、加西市において農地法違反となっている戸数や農地法に関連するトラブルというものはあるのですか。
○議長(丸岡弘満君)
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(桜井雄一郎君) 御質問の農地法違反の現状につきましては、現在、農振農用地区域内において、建物の建築または駐車場など、許可を受けることなく転用している違反転用事案がございます。 件数でございますが、県へ報告を行っている事案としまして、5件でございます。 また、これらの事案で、トラブルについての記録はございませんでした。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 大前議員。
◆1番(大前裕也君) ありがとうございました。 2番。農業委員会として、農地法違反に対しての指導や具体的な対応、問題解決を図る対応方法をお聞きします。
○議長(丸岡弘満君) 桜井
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(桜井雄一郎君) 違反転用事案につきましては、早期発見することで解決につながってくると考えます。また、転用の諸手続に関しましては、他法令の要件を満たす必要がございますので、県農政担当部局、その他関係部局との連携を取りながら対応しているところでございます。 無断転用した場合の取扱いにつきまして、違反転用に対する処分として、農地法第51条に規定されており、知事は、違反転用者に対して処分または命令をすることができるとされております。この場合の対応としまして、現地調査、事情聴取、原状回復、その他の必要な措置を取るよう指導、是正勧告を行い、是正される見込みがない場合は、県へ報告を行うことになります。 当該5件につきましても、このような手続を踏み、県へ報告しており、県からの指導あるいは命令が出されております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 大前議員。
◆1番(大前裕也君) 続きまして、3番。年間、自分名義の農地に住宅や店舗等を建て、農地以外の地目に転用する農地法4条の転用許可願いは、過去5年間でどれぐらい出ておりますか。現状をお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 桜井
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(桜井雄一郎君) 農地法第4条の転用では、知事の許可を受けなければなりませんが、市街化区域内の農地につきましては、あらかじめ農業委員会に届出た場合は、県の許可は要しません。 御質問の申請数につきましては、県へ進達したものと農業委員会への届出の合計で申し上げます。 平成30年度が21件、令和元年度が19件、令和2年度が13件、令和3年度が11件、令和4年度が9件となっております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 大前議員。
◆1番(大前裕也君) ありがとうございました。 過去5年間で非農地証明願書というのはどれぐらい提出されているのか。また、非農地証明書願とは、非農地となってから20年以上経過し、農地への復旧が困難な土地について証明するものでありますが、一部農地が残っているところ(1筆内農地部分が30平方メートル未満かつ4分の1未満は証明書可)、耕すことによって農地に復元可能であれば非農地と認められないということもありますので、項目5番について、関連して質問します。 申請が出された要件が満たされていない不許可地、不許可数などの非農地の現状を一緒にお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君)
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(桜井雄一郎君) 非農地証明願の件数につきましては、平成30年度が47件、令和元年度が50件、令和2年度が37件、令和3年度が54件、令和4年度が78件となっております。 非農地の現状につきましてですが、先ほど議員の御説明にもございましたとおり、非農地判断の基準としまして、農地に該当しない状態が20年以上を継続し、違反転用に対する処分の対象となっておらず、農用地区域外で、その土地が森林の様相を呈しているなど、農地への復元が困難な場合、非農地と判断いたします。 昨年度以降、委員会の議案とした非農地証明願としましては、不認定となったものはございません。 非農地証明は土地の地目変更登記申請を出す場合に必要とされており、多くは、古くから住宅敷地として利用されていたものや、山林化している土地などにつきまして、所有権移転や登記地目の整理などの目的で申請がなされているのが現状でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 大前議員。
◆1番(大前裕也君) ありがとうございました。 6番。加西市で農地を取得する場合、農地法第3条に基づく農業委員会の許可が必要で、その許可基準の1つに、取得後、耕作面積が30アール、3,000平方メートル以上となることという規定がありますが、現在、加西市及び加西市農業委員会は、空き家バンク登録の空き家とともに家庭菜園を持ちたいという移住希望者の農地取得要件を緩和していますが、今現在この緩和策の効果はどうなっているのか。また、定住の促進と空き家の活用及び遊休農地の解消になっているのか。現状の課題をお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君)
農業委員会事務局長。
◎
農業委員会事務局長(桜井雄一郎君) 農地法第3条の許可要件のうち、下限面積要件につきましては、法改正によりまして、令和5年4月より廃止されております。これまで加西市では、下限面積を30アールとしており、平成28年7月より、移住の促進と空き家の活用及び遊休農地の解消を図るために、加西市空き家バンクに登録している空き家に付随する農地につきましては、下限面積要件を1アールに緩和しておりました。 移住定住促進の担当からは、移住相談においては、家庭菜園程度の農地付きの物件を求める移住希望者も多くあったとのことで、この制度を活用して空き家と農地を取得したケースはこれまで8件で、農地の合計面積としましては約35アールでございました。農地の取得により、遊休農地の解消にもつながったものと考えております。 農地取得の面積要件はなくなりましたが、今後も遊休農地の解消を図るため、移住定住促進の担当とも連携を図りながら、引き続き遊休農地解消に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 大前議員。
◆1番(大前裕也君) ありがとうございました。 続きまして、2番、就農支援の状況と課題。 1番。自分名義の農地に住宅や店舗を建て、農地以外の地目に簡単に転用できればよいが、問題点は、農地の後継者不足、地主の高齢化による地主自身が農作物を耕作できないということや、農地の管理(草刈り等)をできないのが現状で困っているのだと思います。 そこで、私は、市のほうに、県内外から、加西市で農業生産者を広く募集することを提案しますが、お借りする非農地の紹介、また、賃貸契約の取組などは、行政はどのようにされていますでしょうか。お聞きします。
○議長(丸岡弘満君) 末廣産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) 加西市では、平成26年度に、他市町に先駆けまして、市独自の支援制度をつくり、新規就農者の積極的な受入れに取り組んでおります。平成29年度には、市、JA兵庫みらい、加西市農業委員会、兵庫県農業改良普及センターで構成される加西市新規就農促進協議会を立ち上げ、それぞれの専門分野を生かした支援を行っております。 活動内容といたしましては、大阪や神戸で開催される就農フェアに参加し、加西市に新規就農者を呼び込む取組や就農相談会を実施いたしております。本年度、こういったフェアに3回参加し、延べ24名から相談を受けております。 就農相談会につきましては、今年度から、毎月第4木曜日に実施をし、相談内容に応じて、関連機関に参加を依頼し、行っております。 昨年度の実績といたしましては、大阪と神戸で開催した相談会で、加西ブースを訪問された方のうち2名が、現在加西市の農家にて研修を受けており、そのうちの1名は農地が決まり、就農計画を作成されております。もう1名も研修期間を1年延長されており、両名とも、加西市に移住をされております。 こういった新規就農者の方に対する農地のあっせんという御質問でございますが、農地につきましては、加西市で事前に確保するというようなことはしておらず、就農する品目に応じて対応のほうを行っておる状況でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 大前議員。
◆1番(大前裕也君) ありがとうございました。 先ほど、今御答弁がありましたように、農業委員会での対策や農政課の農業振興の取組などは理解しましたが、阪神間での就農フェアなど、就農相談という形で出ていっても、加西市の農業については知っていただく、活動を知っている、関心を持っている人はいると思いますが、肝腎の加西市ではまとまった土地や、就農を希望する方が考える農地が確保できないか、できるのか、また、行政の窓口となっている土地の受皿、農地の確保を知っているのかという問題があると思います。 外へ出て、新規就農者、認定農家などの募集、PRをして関心を持ってもらっても、まとまった土地がないのでは困るのではないでしょうか。改めてこの部分をお聞きします。
○議長(丸岡弘満君) 末廣産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) 議員が御指摘のように、阪神間で行われる就農フェアにおきましても、相談者のほうからも農地の件について質問がございます。このフェアの相談の段階で、農地探しにつきましては、栽培品目が決まり、相談者の希望を確認してから、関連機関と一緒に進めていくというふうに説明を行っております。 また、加西市の就農希望の一番多いブドウとハウス設置が必要な作物では、農地確保の進め方が異なりますという説明を行っております。どういったことかといいますと、まず、就農希望の多いブドウにつきましては、収穫可能な成木を引き継ぐという形を推奨しております。果樹につきましては、苗木を植えてから収穫ができるまでに数年かかり、ブドウであれば、5年目ぐらいから収穫できるようになります。 農地につきましては、加西市の6つの果樹団地の代表者の協力を得て、耕作状況の地図を作成し、毎年、生産者に対し、今後の意向調査を行い、仮に離農される場合は、木を切らないように依頼をしております。成木園の確保に取り組み、ブドウでの就農を希望される方とマッチングを進めております。そのため、ブドウでの就農希望者は、成木園が出てくるまで待っていただく必要がございます。 また、ハウスを設置する農地につきましては、あらかじめ市のほうで農地を確保するというようなことは行っておりません。新規就農者が農地を決めるということは、そこに就農者の生活拠点を置くということになりますので、就農者が希望する農地の場所、面積、水利、電気の引込みなどの要望を聞いた上で、農地探しのほうを行っております。 候補となる農地には、集落営農組織や認定農業者など、担い手が近くにいることを確認し、新規就農者が農業のことや地域のことで相談ができ、孤独にならないような場所でのマッチングに心がけております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 大前議員。
◆1番(大前裕也君) ありがとうございます。 加西市では非常に多種多様な取組をされているということが、改めて今の御説明を聞いて分かりました。ありがとうございます。 それでは、3番。加西市では、トマトやイチゴハウスなど、ハウス栽培が増えていると思います。また、愛菜館で行列ができたり、個人のハウスにも早朝から行列ができるようなことを見たりしていますが、加西市の農業で、サツマイモの栽培を推奨し、広めたらどうかと思いますが、最近サツマイモが消費者の間で大変ブームになっております。私の知り合いも一般企業で勤務していましたが、若者間で、最近物価高騰により収入が少なく、農業生産者に転職し、脱サラでサツマイモの生産者に転職し成功したという話があります。私の先輩も、脱サラ後、生産者の耕作の手間要らずということで、サツマイモの事業、高利益を獲得し、成功したという話も聞いております。 また、高年齢者が担い手による耕作放棄地の増加を解決する策としても、サツマイモの栽培はどうかと私は提案させていただきます。 全国的にも、年々耕作放棄地の問題解決につながると、耕作放棄地で特産物を栽培し、地域振興に取り組む農業法人があったり、個人で頑張っている人もおられます。しかし、高年齢化、担い手不足による耕作放棄地の増加、デジタル化による自然離れ、食への関心の希薄化などの問題を、行政がサツマイモ栽培を推奨することによって、農業生産者になるための道筋も簡単にできますし、市民のメリットとしては、農業生産者の定住、非農地の管理ができることや、生産物の収穫時に、地元小学生等、その他市民に募集し、見守り体験を実施することで、収穫する人材を確保することができると思います。 また、耕作放棄地で生産物の栽培をしている土地の上部に太陽光パネル等の設置、県で推奨しています営農システムにより、農地の有効活用とともに、発電による売電収入、CO2削減などに貢献し、また、耕作放棄地に対する取組が広がることによって、加西市の農業生産者や定住者が町を発展してくれると思います。 私は、非農地で生産物を作ることによって、とにかく非農地のほったらかしをなくし、ある程度やっぱり耕作物を作り、よって町が豊かになっていくというふうに考えます。 ぜひともサツマイモ栽培を推奨していただきたく、提案させていただきます。
○議長(丸岡弘満君) 末廣産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) 御提案ありがとうございます。 サツマイモの栽培ということでございます。今年度の細目書を確認いたしますと、令和5年度産で販売用のサツマイモ栽培している農業者は7農業者、来年度以降に新たに生産を検討されている農業者もおられます。サツマイモブームということもありまして、こういった形で加西市でも取り組んでいらっしゃる方はございます。 ただ、これらの方は、現状、各生産者が直売を行っており、共同出荷ということをしておりません。行政主体で推奨していって産地化するとなりますと、集荷、保管について、JA兵庫みらいや市場の協力が必要となってまいります。加西市は粘土質の圃場が多い傾向があり、サツマイモ栽培は水はけのよい砂状土がよいと言われております。 また、作付けから収穫までの期間が水稲とほぼ同じであり、根菜類で重量の重い野菜であるということで、収穫はなかなかなの重労働ということになっております。産地化に向けましては、機械化も必要であると考えます。 加西市がサツマイモ栽培の適地であるかどうかも踏まえて、今後、生産者の作付け動向を見守ってまいりたいというふうに考えております。 また、農に関わる人をどのように増やすかということでございますが、こういった人材を増やすことによって、後継者問題や耕作放棄地の発生を未然に防ぐ1つの方法であるというふうに理解をしております。昔であれば、兼業農家ということで、子供が農に関わる機会は多かったわけでございますが、集落営農組織による兼業農家の減少というようなことから、子供の頃から農に関わる体験をしていただくため、加西市では、トマト部会、トマト出荷組合による食育活動や、神戸大学の夏季収穫体験など、関係者の協力を得ながら、市内の小学校向けに体験する場をつくっていただいております。 また、農地の有効活用ということで、営農型太陽光発電施設の設置はどうかという御質問でございますが、現在加西市において営農型太陽光発電の設置の実績というものはございません。設置するためには一時的な転用として農地法の許可が必要となり、基本3年ごとに再申請が必要となってまいります。 営農型太陽光発電施設は、あくまで農業が主で、発電事業が副になっているため、しっかりと農作物を栽培し、継続して営農活動をしていただくことが前提となります。 また、地域の景観や水利について、地域との調整も必要となってまいりますので、その点につきましては、今後農業委員会とともに慎重に対応してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 大前議員。
◆1番(大前裕也君) 大変貴重な御説明、ありがとうございました。 また、法的な整備もあるし、また、農業委員会さんとも協働で、いろいろ話合いを持っていかなきゃいかんということはありますが、やはり地球温暖化の施策として、やはりCO2を出さない、脱酸素ということについては、やっぱり市として取り組んでいく中の1つとして、耕作放棄地を利用していくということは必要であると思います。 今後そういうふうな方がいたときには、一緒に勉強しながら、営農の発電事業がこの加西市でもできるように、少しでもできるように御協力して、私も一緒に勉強させてもらいます。 本日はありがとうございました。これで質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上で、1番大前裕也議員の一般質問が終わりました。 続いて、9番土本昌幸議員の一般質問を行います。 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 公明党の土本でございます。発言通告に基づき、一般質問をさせていただきます。 安全・安心の町づくり、市民の健幸推進、農業振興、ハラスメントの撲滅、高橋市長の就任半年の評価についての5項目、質問及び意見を申し上げます。 初めは、安全・安心の町づくりについて、4項目をお聞きいたします。 1項目めは、防災対策や災害状況の把握に対して、ドローンの活用についてお聞きをします。 令和3年12月議会での同僚議員の質問に対しては、ドローンを2台所有しており、また、運転資格者は4名とのことでした。 2年が経過しましたが、現状と使用状況について答弁を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) ドローンの活用ということでの御質問でございます。 令和3年の12月議会では、民間資格のドローン減災士というものを資格取得していくということで御答弁させていただいておりまして、令和4年に1名、令和5年には5名の消防団員がドローン減災士の資格を取得予定でございます。 所有しているドローンは、市のほうでは引き続き2台ということで新たに購入はしてございません。 訓練としての活用というところなんですけれども、加西消防署と消防団で、林野火災合同訓練の中で、林野においてのドローン飛行を行いながらの訓練を実施いたします。実際に山火事の現場では麓から山に向かって放水をするんですけれども、実際にどこが発火点になっているかというところが分かりにくいことも多ございますので、その発火点について、確実な消火をするために、火点をドローンでもって確認しながら、放水した水がどこに着水しているかというところを確認しながら、効果的な消火を目指すというところでございます。 災害の調査等の訓練については、今のところ実施をできておりませんが、ドローン減災士は、その資格取得の中で、そういうことについても勉強してまいりますので、それが今後生かされるものと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 今御説明がありましたけれども、ドローンにつきましても、これ、2年たつと相当モデル的には古いんですよね。しかし、性能がアップすると、金額も相当上がりますので、実際に役に立たないと意味がないので、そこも踏まえて、しっかり検討をお願いしたいなと思います。 それと、鶉野飛行場跡地なんですけれども、これ、活用できるのかなというふうに思っておりまして、ドローンの場合、飛行許可が必要であるとか、法的な規制もありますよね。 そういう意味も踏まえて、今後の計画があればお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 議員御指摘のように、ドローンについては、無人航空機というところで、令和4年6月に航空法が改正されまして、様々な無人航空機、いわゆるドローンの飛行に関して制約ができております。 実際には、飛行を制限する区域ということで、例えば空港周辺であったりとか、高度150メートル以上の区域であるとか、あとまた、人口集中地区の区域、また、緊急用務区域ということで、これは自衛隊の施設等が想定されておりますけれども、そういう制限する区域と、制限される飛行というのがありまして、夜間飛行であったりとか、建物から30メーター未満の範囲であるとか、イベント上空、それから、目視外での操縦、あと、物の投下については、これも制限がかかっております。 制限される区域と制限される行為というか飛行については、特定飛行という名前になっていまして、原則は航空局の許可、承認が必要となるということになります。特定飛行を行う場合は、1等もしくは2等の無人航空操縦士の技能証明が必要ということになっておりまして、これはドローン減災士を勉強していく中で、その技能部分については取得できるということになっております。自動車免許と同様の、教習所で教習を受けるのと同じように、ドローン減災士の中で2等操縦士の技能部分は取得できることになるんですけれども、あと、実技はそれでいけるんですけど、学科試験はまた別途受けないといけないということになっています。 実際に鶉野飛行場で活用するというところなんですけれども、鶉野飛行場跡地については、特に飛行を制限する区域には入っておりませんけれども、場所によっては建物から30メートル未満という区域に抵触するおそれがありますので、実際にドローンを飛行させる場合は、航空局の飛行許可や申請が必要になる場合もあると考えております。 ですので、具体的な活用案について、ドローンの航空法の規制がある前は、あそこで、例えばドローンの飛行機の大会とかができないかなとかいうような想定もしていたんですけれども、今はなかなかちょっとそこは難しいのかなと思っておりますが、具体的に活用が考えられる場合は、航空局と相談させていただきながら、必要な手続も実施した上で活用したいと、このように考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) これ、今みんなが使えるようになってきたために、逆に規制がきつくなっていくと、こういう流れ、これ、致し方ないと思うんですけども、その上で、やはりせっかくの滑走路ですので、何か使える方法も模索していただきたいなというふうに要望しておきたいと思います。 次、2項目めですけれども、消防訓練について、お聞きします。 初めに、先月30日に実施した火災避難訓練の状況ですけれども、北播磨の消防担当からは厳しい指摘がありました。 担当部局の反省点などがあればお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 11月30日実施の消防訓練では、通報訓練と避難誘導訓練を行いました。 訓練の結果を踏まえ、市としての反省点は、消防職員から指摘がありましたように、避難の際に、庁舎内に設置しているAEDを持ち出すことが求められていること、また、避難した者の人数報告はあったものの、避難していない可能性のある職員の把握が不十分であったことなどであります。 指摘事項について十分に認識し、実践できるように努めてまいりたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) その辺は指摘のとおりだと思うんですけども、私、1つちょっと気になるのが、今回の発火の設定場所ですよね。これ、5階でしたから、5階の場合、比較的皆さん避難がしやすいというふうに思うんですよ。一番厳しいのは、やはり1階で火災が発生したときだと思うんですよ。その場合は、当然市民の避難を最優先という形になると思うんですけども、先日、何か市の対応への不満から車で突っ込んだという事案もありましたよね。最近本当に何が起こるか分からないというふうな状況がありますので、例えば1階に揮発性の油をまかれたりなんかすると、これはもう大変なことになるんですよね。そういうことも踏まえて、次、訓練をされると思いますけれども、ちょっと厳しい訓練をしていただけたらなというふうに思います。 それから、火災が発生した場合ですけれども、当然避難をしないといけないということもありますけれども、初期消火というのも大事なんですよね。庁舎内にもたくさん消火器があります。 その辺で、消火器の訓練というのもやられていると思うんですけども、その辺りはどうでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 御指摘のとおり、出火場所が異なることで、避難経路の選択が変わり、避難に要する時間も大きく異なることから、来年度以降については、1階や地下からの出火、放火の場合など、様々な状況を想定した消防訓練を検討してまいりたいと思います。 また、あわせて、私も訓練の後、総務課に指示したんですけれども、来庁される方の中には、体の不自由な方や御高齢の方もいらっしゃいますので、そういった方の搬出、避難を想定した訓練をぜひ実施するように指示したところであります。 それから、消火作業につきましては、役割分担につきましては、本庁舎と附属棟で定める消火計画において、各課において、それぞれ消火班を設置しており、消火班を中心に、初期消火活動に当たることになります。 消火器訓練の実施につきましては、本年度は訓練をしておりませんが、前回実施した際は、火をともしたボックスを設置し、消火器の操作訓練を行っておりますが、次年度以降もそういった訓練を併せてやってまいりたいと思います。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) これ、本当、消火器の使い方って結構難しいんですよ。いざとなったとき、なかなか使えないと思うんですよね。そこはしっかりと対応していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それから、もう1つですけれども、これ、非常時に、市として、これとこれを持ち出しするんですよというふうな、何かありましたら教えていただきたいんですけども。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 出火の際におきます重要書類等の管理としましては、個人情報や公文書のうち、特に重要性の高いものはほとんどデータ化しております。また、そのデータは、クラウド環境等により、本庁舎外でバックアップとして管理をするなど、万が一の場合であっても業務に支障がないように努めておるところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 分かりました。 次、3項目めですけれども、市役所駐車場及び歩行路についてであります。 まず、駐車場と正面玄関までの歩行路が狭くて、夜、照明がついていない、それに、非常に暗いから歩きにくいということもあるんですけども、それと、もう1つは、真ん中に石柱がありますよね。石柱と呼んでいいのか、止めみたいなものが、大きなのがあるんですけども、これが歩行の妨げになると私は思うんです。夜間は警告灯のようなものが点滅しておりますけれども、幅を広げて傾斜を緩くすれば、安全に歩きやすいと考えるわけです。 また、駐車場周辺の同じく石柱ですけれども、これも市民会館からの歩行路とか、ほかにも設置がたくさんありますけれども、安全性を含めて一度検討していただきたいというふうに思うんです。 庁舎建設当時からとは思われますけれども、これについて担当部局の見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) まず、照明が暗いということに関しましては、これはちょっと職員の不手際でありまして、本来であれば、季節ごとにタイマーの入り切りをしないといけないところを、少し放っておいた状況で、暗いままになっておったということでございます。現在では、タイマーの入り切りをしっかりと適切にやっておりますので、暗いということはないと思います。改善しております。 それから、石柱のことでありますけれども、来庁者用駐車場から車道に出るまでの歩道ですけれども、誤って自転車やバイクが侵入し、来庁者と接触事故を起こさないように、幅を狭くし、車両進入防止のための石のポールを現在置いております。 しかしながら、来庁者の通行に支障があるということでありますので、現在、試行的ではありますが、取り除いたところもありまして、安全確認をして、全体的にどうするかを考えていきたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) あれにぶつかってね、という話を聞いたことがあります。確かに照明がしっかりついておけば分かりますけれども、改善される前まで、暗かったので、分からないですよ。チカチカは別ですよ。ほかのところはね。それで、例えばそこをバイクとか自転車で通る人がいてるのかなというふうに思ったりもしたんですけれども、ここはしっかり検討していただいて、外せるものは外していくというふうにしてもらえたらというふうに思います。 それと、もう1つですけども、プラスチックの段差プレートが何か所かあるんですよね。これもちょっと不安定な状況でありますので、例えばコンクリートに換えるとか、段差をなくすほうが安全と思うんですけども、これも併せて検討していただきたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 御指摘のとおりプラスチックの段差プレートが不安定なところがございました。 これにつきましては、市民の皆様がけがをされないように、現在は、応急的ではありますが、段差プレートを地面に固定しております。今後劣化するおそれもありますので、コンクリートで本復旧をしていきたいと思っております。 議員から御指摘の3点につきましては、庁舎管理を行う管財課が定期的に点検を行い、危険回避のための改良や修繕を行っていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 続いて、4項目めであります。道路整備についてお聞きします。 まず、市道については、以前から、小学校区内で優先順位を決めて行っているとのことでした。しかし、生活道路の関係は市の管轄ではないため、自治会の責任において整備等を行っているということですね。ただし、少額な補修であれば、これ、自治会の予算で可能でありますけれども、これ、高額になれば、できない場合もありますよね。 そのため、生活道路についても支援できる新たなルールづくりが必要だと考えます。例えば事業は自治体が主体で行ってもらって、費用については市が助成するというふうな制度です。 昨日同僚議員からの質問にもありましたけれども、当然ながら補助金額の上限も決めておくというふうな必要がありますけれども、当局の答弁、改めてお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 石野建設部長。
◎建設部長(石野隆範君) 先ほど議員からの説明がありましたように、市道につきましては、校区ごとに優先順位を決めて、それに基づいて整備を行っていくというふうなことで、令和4年、5年は、地元の区長会のほうで順位をお願いしていたんですけども、ちょっと区長会の負担が大きいとか、専門的な見地からの意見がほしいということで、令和6年度からは市のほうで順位を一応お示しして、それで、それに基づいて、また自治会のほうで御相談いただくというふうなことに変更したいというふうに考えております。 それで、続いて、生活道の関係ですが、今現在行っておりますのが、材料支給といったような少額の補助でありまして、日々、昨今、生活道にもう少し大きな補修とか修繕の必要性が生じております。そういった要望もいただいていますので、生活道が、日常管理は自治体が行われているというふうなことから、事業主体のほうは何とか自治会にお願いしたいなというふうなことで考えております。 そういった自治会の事業に対する補助でありますが、自治会の取組意欲の向上と、それから、負担軽減というふうな観点から、補助率のところで、効果的な補助率になるようにしたいというふうに考えております。 また、一方におきましては、事業効果の執行というふうなところで、補助する内容も、精査も必要ですし、費用の一部を地元負担とすることによって、過大工事と言っては何なんですが、必要な工事をしていただくというふうなところも必要ですし、また、1つの自治会に予算が固まるということも想定されますので、公平な予算配分の観点から、単年度の補助上限も設定しなければいけないというふうに考えております。 補助要綱などの整備ができましたら、新年度の区長会を通じて御案内したいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) またよろしくお願いいたします。 次、市民の健幸推進についてであります。 以前にも帯状疱疹ワクチンの助成について質問させていただきました。罹患者数が増加しておりまして、国や県も勧める方向で動いているというふうに聞いております。 また、県内でも実施している自治体があると聞いておりますけれども、その状況について確認できておればお答えください。
○議長(丸岡弘満君) 上坂福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 今年、令和5年4月に県が調査をした取りまとめ内容によりますと、佐用町、加美町が今年度実施をしていると確認をしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) これ、以前も発言しましたけれども、最近若い人も患者さんが増えているというふうな報道もありました。それから、人によっては、回復に半年以上かかって、相当程度がひどいという方もおられるようでありますので、これ、実際の接種費用が高額になりますので、助成による接種の推進が必要と考えますけれども、見解をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 帯状疱疹は、これまで、50歳以上の発症率が高いとされていましたが、ストレスなどにより、さらに若い世代や子供でも発症するケースが認められていると確認をしております。 また、突発性難聴や顔面神経麻痺の中には、帯状疱疹の原因であるヘルペスウイルスが原因であるものが高い確率で含まれているということも分かってきていると情報を得ているところです。 帯状疱疹の予防接種については、発症率の高い50歳以上が対象となっており、先ほども答弁しましたように、県内でもそれらの方を対象に接種費用の一部助成を実施していると把握をしております。 新しく予防接種の助成を開始するに当たっては、地域の現状、を加西市医師会と共に検討し、市民の安心できる生活を守るため、来年度は新型コロナウイルス予防接種が定期接種として開始されるということも確認しておりますので、そういったことも一緒に検討しながら、優先順位を考えて、実施体制を整えていく必要があるというふうに思っております。 今後も引き続き加西市医師会との協議を重ねるとともに、国、県、近隣市町の状況も踏まえつつ検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) ぜひともよろしくお願いいたします。 次、2項目めですけれども、いずみ会の取組についてお聞きをします。 10月30日に行いました団体との意見交換会で、会の発足から現在に至るまでの説明を受けました。私は、名前は知っていましたけれども、説明を伺って、活動の内容を理解することもできました。 人の成長に極めて大切な食育を中心に多くの活動をされており、ホームページを検索すると記載があるんですけれども、市との関係と位置づけについてお聞きします。
○議長(丸岡弘満君) 上坂福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) いずみ会は、食生活改善普及推進委員の会の愛称で、市が事務局を担っております。全国組織としては、他県では全国食生活改善推進員協議会という名称となっておりますが、県内は食生活改善普及推進員として活動をされている方々となります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) これ、意見交換がありまして、後継者が不足しておりますとかいう話がありました。それによって活動の継続が難しくなっているとの発言もあり、これは、ほかの多くの団体も抱える問題ではありますけれども、その中に、活動にも費用がかかりますよと。足らないと明言されませんでしたが、何か支援をお願いしたいなというふうな雰囲気でありました。 会との意見交換などの状況についてお聞きします。
○議長(丸岡弘満君) 福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) いずみ会は、県受託事業に対する県の負担金、市から依頼をしている事業に対する負担金を主な財源として活動をされています。現在のところ、毎年繰越決算ができる状況であると把握しております。 一方、会として苦慮されているのは、先ほど議員の御発言の中でもありましたが、後進の育成が困難になってきているということです。加西市の支援としましては、管理栄養士が毎月例会に入り、活動についての相談やレシピ等の提案、県への報告の確認や調整などの事務的な支援などを行ってきているところではございますが、今後は後進育成に対しても、新規会員の勧誘などについて広報活動の支援を行い、食から健康活動を広げていっていただけるように、一層支援に努めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 今の説明で分かりました。ちょっと費用の面では少し私が思ったのとちょっとニュアンスが違うようにも思うんですけども、しっかり意見交換などもされているということなので、その場でももう一度上手に聞いていただけたらというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 次は、農業振興についてであります。2項目についてお聞きします。 先ほど同僚議員から、新規就農の関係とか、質問がありましたので、答弁が重なっている場合は、そこはもう省略してもらって結構ですけども、私の場合は、新規就農者と事業参入の推進についてです。 当市の面積は約150平方キロですよね。その約4分の1が農地というふうになっていると思います。この農地を活用して農作を行うということが緑の保全で一番重要でありますので、後継者不足であったり、耕作放棄地の話もありましたけれども、その増加を防ぐためにも、やっぱり新規就農あるいは事業参入という取組が必要であります。 そのことについて、先ほど答弁がありましたけれども、それ以外に答弁があるようでしたらお答えください。
○議長(丸岡弘満君) 末廣産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) 新規就農への取組ということで、先ほど申しましたように、加西市は新規就農者取り入れに、積極的に活動のほうを行っております。大阪や神戸で開催される就農フェアに参加いたしまして、そこから加西市に就農された方もたくさんいらっしゃいます。 現在加西市が認定しております新規就農者数は10名、内訳は、ブドウが2名、施設野菜が5名、肉用牛が1名、水稲が1名、露地野菜が1名ということで、平成26年度からの通算で28名の方というふうになっております。 加西市は広大な農地の面積を有しておりまして、稲作中心の農業が主体となっており、農地の多くは稲作で経営が成り立つ土地利用型の認定農業者や集落営農組織によって耕作がされております。 米の消費離れにより米価の下落、定年の延長や再雇用制度の導入になどにより集落営農への参加者の減少、土地利用型認定農業者の高齢化など、農業後継者不足が深刻となっております。 先ほどの新規就農者も、こういった形で、なかなか水稲での新規就農というのは大変難しく、といいますのも、水稲栽培には初期投資額が非常に大きいこと、まとまった農地の確保が難しいことなどから、誘致のほうには慎重になっております。 水稲の担い手確保につきましては、土地利用型の認定農業者の親子間での事業継承や集落営農組織の広域化など、関係機関と調整しながら、研修や視察を行い、担い手確保に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) それから、災害から農業を守る収入保険が来年1月から特例として導入されます。リスクを抑える制度変更で、新規就農者や農業に挑戦してみたいという人には魅力があるというふうに言われております。 所管は県ですけれども、しっかり連携して取組を進めていただきたいと考えますけれども、見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 末廣産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) 収入保険は平成31年1月に始まった制度で、農業共済制度とは異なり、品目の枠にとらわれず、自然災害による収量減少だけではなく、価格低下などを含めた収入減少を総合的に補償する制度で、取扱いはNOSAIひょうごが対応をされております。 加西市の加入状況でございますが、本年12月末までの加入見込者も含めまして、15名ということになっております。 収入保険は青色申告を行っている個人や法人が加入できる保険で、加入者の過去5年の農作物の販売収入の平均を基準収入とし、自然災害や、農業経営者のけがや病気で収穫不能となった場合などにも対応して、基準収入の9割を下回った場合、下回った額の9割を上限に保険金として受け取れる制度でございます。 議員が御指摘のように、令和6年1月から、特例ということで、大変加入のほうがしやすい条件になっております。特に青色申告に関しましては、収入保険に加入するまで2年以上の実績が必要であったものが、特例により、1年分の実績でも加入することができるようになっておりますので、新たに農業を始めた方にとっても入りやすい制度となっております。 農業者の周知につきましては、市が行います全体の農会長会や校区ごとの農会長会に、NOSAIひょうごの職員も参加されて、農業共済制度などの農業経営に関わる補償関係についても説明をしていただいておるところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) ぜひともよろしくお願いいたします。 2項目めですけれども、SDGsの17の目標のうち、15番目です。陸の豊かさも守ろうについてお聞きをいたします。 初めは、近年、コウノトリの飛来が多く、田園の風景が大きく変わりました。多くの市民が目撃されていると思いますけれども、コウノトリの場合は、大きくて、迫力がありまして、癒やしを感じるというのは私だけではないと思うんです。 一度は絶滅したものを、豊岡市の努力により復活ができたもので、絶滅の原因としては、狩猟による乱獲とか、生息環境の変化、また、農薬や化学肥料による餌生物の減少などが指摘をされております。しかし、現在は、その多くの原因について、解決できつつあるというふうに思われます。 この環境を守る取組についての見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) 先日の新聞報道にもございましたように、加西市ではたくさんのコウノトリの飛来が確認されており、春から夏にかけては水を張った田んぼ、秋以降は水を抜いたため池に飛来し、カエルなどを捕食しております。農業者のSNS等でもコウノトリの飛来がアップされており、先ほど議員が言われましたように、農作業で疲れた中、癒やし、疲れも吹き飛ぶような気持ちになるものだというふうに思っております。 加西市では、減農薬や地域資源の循環活動など、環境に優しい農業に取り組む農業者に対し、環境保全型農業直接支払交付金制度を活用し、支援を行っております。その取組の中で、兵庫県が特認の支援として、冬に2か月以上田んぼに水を張る冬期湛水、それから、中干しの開始時期を遅らせる中干し延期に取り組む場合に支援を実施いたしております。 令和5年度実績といたしまして、冬期湛水は約3ヘクタール、中干し延期は約71ヘクタールの取組となっております。 このように、兵庫県の特認支援は、水を張った水田を長期間確保することによって、オタマジャクシやヤゴ、イトミミズなどの水生生物の生息地を確保することで、コウノトリなどの餌場となり、加西市でもコウノトリの飛来が多くなった要因の1つではないかというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 私が思うに、気球の飛ぶまちもいいんですけれども、コウノトリがたくさん飛来する町というのもよいのではないかなというふうに思います。 たくさんの飛来があるということは、繁殖へつながれば、さらに夢が大きく広がるんですけれども、私が豊岡市に確認した限りでは、自然繁殖というのは確認されてないということでした。人工的な支柱か電柱にしかどうも繁殖していない状況です。淡路島では人工の支柱をボランティアの方が造られて、そこで繁殖が進んでいるというふうなことも聞いております。 これは当市も調査をしてはどうかなというふうに思いますけれども、コウノトリは、やはり自然繁殖が難しいというのが、何か松がやっぱり要るらしいんですよ。大きな枝が張るのがやっぱり松になりますので、それが減少したというのが大きな理由のようですけれども、私のこれは希望的な意見でありますけれども、加西市でも繁殖が確認できたらなというふうに思いますので、これは意見として申し述べておきます。 次は、ハラスメント撲滅についてお聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員、しばらくお待ちください。 次の質問に入る前に、ここで特別職及び答弁者以外の執行者の退席を求めます。 それでは、土本議員、続けてどうぞ。
◆9番(土本昌幸君) 次は、ハラスメント撲滅についてお聞きをいたします。 12月は職場のハラスメント撲滅月間というふうに言われております。パワハラやセクハラをはじめとするハラスメントは企業にとって大きな経営リスクになります。市役所においても同様で、当市の社会的評価についても悪影響を与えかねません。 ハラスメント対策専門家の山藤祐子氏という、ヤマフジと書いてザントウと読むようですけども、その人が発信しておりますハラスメントが起きない職場にする6つのルールということを紹介させていただきます。 まず1番目、部下の言動に目を配る。2つ目、部下の表情や態度に注意を払う。3つ目、話しやすい雰囲気をつくり、職場の風通しをよくする。4つ目、啓発活動でハラスメントに対する知識を深め、意識を高める。5つ目、ハラスメントに気づいたら放置せず、その場で声をかける。6つ目、ハラスメントの相談を受けたら、真摯に話を聞いて対応する。 これ、先ほど、風通しをよくするというふうな、市長からもありましたし、これはもう本当大事なことだと思います。これ、内容的には難しいものではないと思うんです。ただ、多忙な日常でも取り組むことが大切というふうに言われておりました。 また、管理職が気をつけるべき点についてもありまして、自身の言動が今の時代に合っているか。業務上必要のないことを強要していないか。ちょっともう1つありました。これは私が思うんですけども、例えば達成不可能な目標に取り組ませるというの、これも当たるんじゃないかなというふうに思うんですよ。 そういうことを言われておりまして、職場内で研修を行うということが必要で、パワハラにならない指導方法を簡単に紹介しておりました。 1つ目は、何が問題なのかということですね。もう1つは、どう改善してほしいのかという2点を管理職が必ずセットで伝えることが必要であるというふうにありました。それを何度も口頭やメールなど、あらゆる手段を駆使して、言葉を尽くして説明するしかありませんと、こういうふうに言われておりますね。 確かに、何でもかんでも相手がそう感じたらハラスメントという今の間違った解釈が浸透しているのも事実というふうに言われておりまして、相談窓口に寄せられた案件の半分以上は単なる指導やコミュニケーション不足で、ハラスメントに認定されない内容とのことでした。これも重要なことだと思うんですけども、やはり風通しをよくするということと意思疎通を図っていくということですよね。 それと、もう1つ、私、思うんですけども、人権教育や条例制定の考え方についてでありますけれども、市では長年人権教育を実施されてきました。先ほども述べましたけれども、時代が変わり、人の考え方も大きく変化したと考えます。例えば形式的な教育が効果を上げる状況ではなくなっているというふうには考えるんです。結局のところ、きめ細かく、粘り強く、丁寧に取り組んでいくしかないというふうに考えます。 同僚議員からの質問に対して答弁がありましたので、これは意見、要望としておきますけれども、ぜひとも、風通しがいいって、難しいんですよ。私も以前サラリーマンをしておりまして、明るい職場づくりとかいうのはよう言われるんですよ。何かちょっと私はいっこも暗いと思っていないんですけども、そういうふうな運動があったこともありましたけれども、やはり意思疎通の大切さということが言えると思いますので、そこはしっかりと対応していただきたいと思います。 これは要望ですので、仮に部長、答弁か何かありましたら。よろしいですか。
○議長(丸岡弘満君) 答弁できますか。 じゃ、総務部長、お願いします。
◎総務部長(民輪清志君) まず、風通しのよい良好な職場環境が維持されるように、現在では、人権教育以外に、ハラスメント研修というものを単独では行っておりませんので、まずは、早めに、年度内には、管理職であったり監督職に当たっては、その研修を行ってまいりたいと思います。 また、あわせて、一般の職員に対しても、継続的に、また、定期的に、こういう研修を行って、良好な職場環境ができるように努めてまいりたいと思います。 簡単ですが、以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) これ、本当難しい問題で、例えば人を集めて、これ、勉強しますよと言うても、それそのものが、何というか、ハラスメントではないですけども、そういうことに対して嫌に思う人も、今いろんな考え方というか、ありまして、そこはまた難しいですけれども、取組を進めていただきたいというふうに思います。 次は、高橋市長就任半年の評価についてであります。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員、それでは、ちょっと入ってもらいます。
◆9番(土本昌幸君) はい。
○議長(丸岡弘満君) 質問の途中ですが、退席者に着席を求めるため、暫時休憩といたします。 14時29分 休憩 14時30分 再開
○議長(丸岡弘満君) 休憩を解きまして、一般質問を再開します。 土本議員、どうぞ。
◆9番(土本昌幸君) 次は、高橋市長就任半年の評価についてであります。 5月の選挙で当選されてから、市民病院の移転、小野加東加西環境施設事務組合の新クリーンセンターの建設や学校の再編等、大きな課題に取り組まれております。これらの進捗につきましては同僚議員の質問に対して答弁がありましたので、省略します。 次は、soraかさいの有料化、都市計画税の廃止、未来型児童館や道の駅構想の凍結についてであります。 この件につきましても、委員会等で市長からの答弁がありました。都市計画税の廃止は、選挙戦を通してというよりも、立候補を決断して、多くの市民に会っての意見、要望があったこと、また、soraかさいの有料化や、未来型児童館、道の駅構想の凍結では、市政執行の責任者としての判断というふうな答弁があったと理解しております。 間違っておれば再度答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) おっしゃったとおりの内容でございまして、特段、私がちょうど50年という大きな節目を迎えているにすぎないというような状況でございまして、病院についても、現地での建て替えはちょっと経営上今後難しいんじゃないか。幾ら金をかけても、一向に駐車場等々の問題は解決できませんし、工事期間中の騒音等々、患者減を踏まえますと、なかなか、医療の基本に立ち返って、他の場所へ移転というのが普通の手法でございます。 学校につきましても、ちょうど善防中学校50周年を迎えました。ちょうど50年の節目に来ているんじゃないかなと。特にこれについても、中学校だけをして小学校は全く検討されていないというのが非常に残念な、普通の感覚で申し上げた次第でございまして、そういう時期に来ているんじゃないかなと。 また、クリーンセンターについても、もう3年遅れという状況の中、やむを得ず、他市に迷惑になるというようなこともございまして、これ以上遅れますと支障が出るということで、今となりましたら、加西市のごみを処理していただくということに感謝を申し上げるしかないというような現状でございまして、ちょうどそういう時期に差しかかったんじゃないかなと私は思っておるところでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 分かりました。 次は、ハラスメント発言についてでありますけども、多くの同僚議員からの質問に対して答弁がありましたので、私の考えを述べたいと思います。 高橋市長のよいところは、気さくで、垣根が低く。
○議長(丸岡弘満君) よろしいですか。
◆9番(土本昌幸君) え。
○議長(丸岡弘満君) 答弁、求めます。
◆9番(土本昌幸君) いや、答弁、要らないです。私の意見です。
○議長(丸岡弘満君) はい。
◆9番(土本昌幸君) 垣根が低く、飾らない点だと思うんですよ。それと、私に比べて相当頭がよくて、何でも率直に答える点もあるんですよね。 ただ、今回の発言については、状況から判断しても許されないというふうには考えます。以前は上司と部下の関係でしたけれども、今は市長と職員ですので、同じではないというふうに私は考えます。私も20年議員をさせていただいておりますので、これは先輩としての意見というふうに受け取ってもらったらと思います。 最後に高橋市長への期待についてでありますけれども、先ほども言いました、市民病院、新クリーンセンターあるいは学校再編など、これらの事業については、加西市にとって、10年や20年だけではなく、50年先と言ったらちょっと長いですけども、それぐらいを見据えた長期的な視点が必要な大きな事業であるというふうに考えております。早期の事業開始も必要でありますけれども、議会や市民への十分な説明と理解の下に取組を進めていただきたいというふうに考えております。 5月の選挙結果を考えますと、市長の得票数が総得票数の半分にも満たないというふうな発言もありましたけれども、私の見解は違うんです。このたびの選挙は、現状で進めるのか、また、変えるのかという観点で見れば、現状のほうは約26%だったわけですよね。ということは、もう圧倒的に変えてほしいという市民の判断ですので、今後しっかりと取り組んでいただきたいというふうに、要望というか、意見を申し上げまして、私の一般質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上で、9番土本昌幸議員の一般質問が終わりました。 続いて、12番森元清蔵議員の一般質問を行います。 じゃあ、しばらくお待ちください。 それでは、特別職及び答弁者以外の執行者の退席を求めます。 それでは、どうぞ。 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) それでは、通告に基づきまして、一般質問いたします。 まず、1点目は、ハラスメント防止についてであります。 今回の問題は、議会の委員会室での女性T議員のパワハラ発言があって、それに対して同調するような市長の発言があったことが問題で、被害者から訴えがあったという件であります。 これについては、私たちが知るところでは、11月22日の読売新聞の記事でしか事実が分かりません。今回何が問題だったのかということをこの際明らかにしながら、そこから教訓を得て、解決をしていかなければならないと思うわけであります。 そういった面で、再度何があったのかという実態について私はここで明らかにしていただきたいと思うんでありますが、まず、今のところつかんでいる情報としては、新聞に載っていた実態から入りたいと思います。 そもそもの読売新聞の記事からいきますと、今回のパワハラ発言があったということも、複数の出席者に聞いたところ、こういうことであったということでありました。休憩を挟んで審議が再開された直前に、「夫婦の寝室は一緒なんか」とT氏が尋ねたことに対して、市長からも、「この年になったら普通、別室やろ」と、「同じ家におっても別居みたいなもんや」という発言があったということで、事が起こったということになっております。 それに対して、新聞の取材によりますと、取材に対して、職員は、他の市議や副市長、職員がいる前で発言に屈辱を感じて、止めてくれると思った市長の発言に失望したと、再発防止のために見過ごせないということで、今回の問題になったということであります。 この以降のことでもありますが、私たちは新聞でしか分からないんですが、これが11月13日の委員会の日です。それから日を置いて、14日、15とあって、その被害の職員は、管理職の庁内メールで、市長に、その発言に対して抗議するということでメールを送ったというふうに書いてあります。そして、そのメールに対して、市長は、市議に注意を申し入れるというて返事をしたけども、再度16日に市長に電話で尋ねたところ、「何が悪いのか」と、「市議は笑いながら言っとったやないか」と。その続きで、「おまえ、おられへんようになるぞ」と、そんなことしとったら、「おまえ、おられへんようになるぞ」というふうなことまで言われたというふうなことで報道を聞いております。 ここら辺の、私たちは新聞からしか事実関係を分かっておりません。こうした中で、やはり何をこの職員が訴えているのかということをまず明らかにしていかなければならないと思うんであります。庁内メールでこの職員は何を訴えられたんですか。そこからやっぱりひもといていかないと、何が問題で、この職員は何を望んで今回問題になったのかということが分かりません。 そういった意味で、市長はその職員から事情を聴いたということでありますから、この際、本当の被害者の訴えを言っていただきたいと思います。それなしには、今回の問題は解決されないと思います。答弁を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 今回のハラスメント問題、今、森元議員さんの説明がございましたが、若干誤解がありますけど、それについてはもう反論いたしません。 この問題につきましては、既に解決、対応済みの事案でございます。職員も、このように退席までして配慮いただいております。ありがとうございます。そうした中で、心情も踏まえまして、佐伯議員のときも言いましたように、答弁は差し控えさせていただきます。この点、御理解いただきたいと思います。 今後は、緊張感の欠如に注意をしながら、コミュニケーションの活性化を努め、風通しのよい職場づくりを図ってまいりたいと考えるところでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) そこが問題だと思うんですね。結局、訴え、もう切実なことですよ、これは。職員が、この記事にも載っていましたが、まずはメールで市長に、これ、ハラスメントだと訴えたんですよ。それに対して市長は、それは何が悪いんかということで、ハラスメントではないという判断をされているわけです。そして、それでもやっぱりその職員は何とかしてほしい、防止してほしいということで、新聞沙汰になっているわけであります。新聞沙汰になって、市長が、「おまえ、おられへんようになるぞ」ということも言われながら、やっぱり訴えているわけですよ。自分の首を賭けてでもね。 それはやっぱり真摯に対応していかないと、何をこの職員がしてほしいかということを、やっぱり応えていかないことには、これは蓋をしてしまっているわけで、今後、管理職はハラスメントを受けたということで市長に言ったって、今回の事例でもって、これで風通しがいい、これで終わったという処置になれば、もう職員は何も言いませんよ、こういうことに対して。 やっぱりその職員が何を訴えているかということを真摯に聞いて、それを解決していかなければ風通しはよくなりませんよ。再度答えをお願いします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 何度も繰り返しますけど、この問題については、職員の心情も踏まえ、答弁を差し控えさせていただきたい、御理解いただきたいと言っております。今の意見は森元議員さんの意見として深く受け止めさせていただきます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) それが職員の心情を尊重したということになるんでしょうか。ハラスメントを訴えた職員のその気持ちが晴れないで、何が解決なんですか。晴れているんですか。職員は、もうこれでいいと言っているんですか。もう納得したと言われているんですが。それを答弁願います。
○議長(丸岡弘満君) 市長。
◎市長(高橋晴彦君) もう話はさせていただいております、本人さんとね。それだけで、報告だけさせていただきますけど、この点については、もうこれで答弁は差し控えさせていただきます。風通しのよい職場づくり、コミュニケーションの活性化を努めて、頑張ってまいります。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これは、それでは済まされませんわ。この職員は、この職員は、自分に対してのハラスメント的な発言を、再発を防止してほしいと言っているわけです。その職員の言葉を、もう今後も自分に対してそういうことのないように、この職員は厳しく言ってほしいと、抗議をしてほしいという訴えなんですよ。訴えなんですよ。それが解消されない限り、この職員の気持ちは晴れませんわ。それをどう解消しているんですか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) いろいろよく御存じで、解説までいただきまして、ありがとうございます。 私としましては、今後に向けて、しっかりと取り組んでまいります。 以上でございます。
◆12番(森元清蔵君) これは、市長の。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員、挙手にて。 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これは市長のパワハラに対しての考え方の認識の問題ですわ。市長がこのような形で、事の問題点も明らかにしないまま蓋をしてしまった場合に、今後ハラスメント的なことは扱いができませんわ。これだけ切実に訴えているのに、本当に本人がこれで解決したかどうかも、市長の今の答弁では分かりません。こんなので解決していないと思います。 相手は、そういう市議の態度が変わってもらわない限り、今後ずっとやっぱりびくびくしていかなければならないと。ハラスメント発言を何とかもう防止してほしいと言っているわけですから、その議員に対して何らかのアクションをしない限り、今後何も改善しませんわ。 今回も市長は何を反省されたんですか。あなたの発言は反省されたのか。議員の訴えに対して十分な対応ができなかったから反省されたのか。反省の中身についてお聞きします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 森元議員さんの忠告だというように認識しております。その1つの意見として、参考にさせていただきます。ありがとうございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 本当にこれ、いろいろ私は質問項目で、T市議の発言に対してどう市長は考えるかということで、ハラスメントについての市長の考え方を聞きたかったけど、これも答えられておりません。自分の発言に対しても、配慮がなかったというようなことで、反省でありますが、それは市長の発言に対しての反省であって、彼の訴えに対しての自分が制止できなかったことに対しては、何もそこで反省をして、市議に対して物を申すとか、議会に物を申すとかいう行動には移っていないわけですよ。 結局訴えた本人の希望にかなっていない中で、これで解決したと本当に言えるんですか。これは全職員が聞いていますわ。今後この職場の中でいろんなことが起こった場合に、本人の納得がいかない解決なんてありませんよ。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) いろいろと解説までいただきまして、本当にありがとうございます。1つの忠告ということで、提言ということで承ります。ありがとうございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これ、もう新聞にも出て、市長のそういうハラスメントに対しての認識が本当にないということは、もう全国、新聞紙で伝わっているわけです。これに対して、市長が何らかのコメントをして、反省なりするなり、それから、対応していかないと、加西市はこのハラスメント行為に対して何もしないまま、現実も分からないまま終わったという印象しかないわけです。 今後も、再三、市長に訴えても何もできない中で、今後ハラスメント防止委員会に各職員がいろんな職場のことで訴えたとしても、市長のパワハラに対する認識、そして、対応が、今回の対応がこんな形で行くなら、もう職員、訴えられませんよ。と思います、私は。この中継を見ている職員にしても。こんなことで、風通しがいい職場だと思われますか。私は、全く物が言えない。圧力があっても、その圧力に対して何もしてくれない。そんな中で職員が安心してできるとは思えませんね。 これは市長として、ハラスメントの見解をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 市長。
◎市長(高橋晴彦君) もう言われるとおりで、おっしゃるとおりで、水掛け論になります。私としましては、風通しのよい職場づくりに邁進してまいります。それ以上に信用ならんなら、何なと、不信任なりしていただいたら結構かと思います。そういうことで、私としては、精いっぱい努力してまいります。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これは、議員としても、今後この問題を基に、ハラスメントをしない議会に、ハラスメント行為がないような議会を目指していかなければならないわけであります。そのために、今回の事例で何が問題だったのかということを市長の調査から学んで、議会としても、態度を改めるところは改め、条例をつくって、今後パワハラの行為がないようにしようと今からしているわけですよ。 その中で、今回の問題点を明らかにしてほしいということで、調査内容を知らせてほしいと言っているんです。それも示してもらえなかったら、議会としても、今回の対応、何もできないわけであります。どう教訓を持って改善していかなければならないことも出てこないわけであります。そういう意味で、何にもここで事実が明らかにならないということは、改善策にはなっていかないんであります。 そういった面で、再度、市長の見解をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 先ほど来言っております。職員も、これ以上大きくしないでくれというようなことも聞いております。そういう心情も把握して質問をお願いしたい。ただ、ひたすらに盛り上げるだけで、何のこともなりませんので、そういう点も配慮、お願いいたします。それだけはお願いいたします。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 私は、それでは何にもこれからの改善にならないと思います。現に発言した市議は何の反省もしておられないように感じます。議会の協議会の中では、議員には迷惑をかけましたと言っておられましたが、本人には謝罪しておられません。結局本人に対して、そういうハラスメント行為をしたことに対して、何の謝りも今ないわけであります。マスコミでは名前が出ていませんから、誰がやったかということもない中で、男性なんだろうか女性なのかも分からないまま、本人は何も市民の批判も受けない中で、反省がないと私には思えてならないんです。 昨日のここでの本会議の発言を聞いていましても、自分は叱咤激励で、一生懸命言っていると言われました。1人の職員に対して強く言っておられました。ちょっと私は聞いておられない気がしました。ああいう態度が、この議会の中で堂々とまかり通ることは、やっぱり議会として考えなければならないと思うんです。 昨日の議会の様子を、ほかの市の議員が聞いておられたようです。「うちの議会では、あんな発言許されないです」と言われていました。やっぱり私たち議員も、議員という立場で強くやっぱり物を言っていていますが、職員のやっぱり心情も考えた上で、やっぱり本当に威圧感というか、不快な思いをさせないような形で、やっぱり態度を変えていかなければならないところがあるわけであります。 そういったことも、今回の問題を通して、私たち議員も変わっていかなければならないわけで、全く今回のことが問題視されない。どこが問題だったのか分からない。議員も反省がない。行動に反省がない。こんなことでは、やっぱりこれからのそちらの対応についても、管理職についても、安心してやっぱり仕事を全うできないのではないかと思うんであります。 やっぱり反省すべきところはみんなお互いに反省しながら、市長としても、議会に対して物を言って、こんな議員ではいかんというと言うのが市長の態度でしょ。職員を守るためにも。これから職員の信頼を得て、何でもパワハラ的なことがあれば、受け入れて、本人の気持ちを聞いて、本人がやっぱり納得するように、やっぱり今も土本議員が言われていましたが、やっぱり話合いをして、納得していかなければ何も解決しないんであります。今回の問題は何なのかということをやっぱり明らかにすることが、これからの加西市の風通しのよいものになっていくわけであります。 再度、しつこいですが、市長の考えをお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 本当にいろいろ解説までつけていただきまして、もうよう中身は分かっておられると思います。昨日の某議員の質問の中でも、もうパワハラだと認定されたというようなこともありました。 ですから、ほとんどの内容は把握された中で、なぜこのように広げて、広げて、広げられるのか。それこそが、職員の立場を考えたってほしい。それが私の第一の思いでございます。職員の心情をもっと踏まえたってください。ここで大きくすればするほど、立場がしんどくなると思います。そういう感覚で私はお願いしております。 もうほとんどよく御存じだと思いますので、もうこれ以上言いません。ぜひよろしく心情を御理解いただきたいと思います。ありがとうございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) やっぱりそれでは、これを聞いておられる職員がそれで納得していくでしょうかね。その本人も含めてね。やっぱりそこは慎重な、やっぱり職員の本当の思いを聞いて、職員の今回の問題に対しての本当の解決策を、やっぱり納得する解決策を見いだしていかないといけないと思います。あくまでも本人の、今回の問題に対して何を望んでおられるのかということを解消しない限り、やっぱりこれからも、職員としても、パワハラの問題を訴えるとこに行っていかないのではないかということを心配します。 いろいろな事例も職員の中にあるようですが、まずは総務のほうで預かって、総務が判断して、そこでパワハラと思った分については防止委員会に上げるということでしたが、ここら辺の総務の職員の意識も問題。市長の意識の問題によって、パワハラを訴えた職員が、パワハラをずっと解消できないまま、うっ積した中で悩みながら仕事をしている場合もあるわけでして、やっぱりそういう本当に何がパワハラなんかということもみんな勉強しながら、パワハラと感じた人はやっぱりそう思っているわけですから、その人の思いを酌み取りながら、そう感じない職場をつくっていかなければならないと思うんですね。 だから、いろいろ議員が言われていましたが、パワハラ防止委員会の中に、もっと本当にパワハラのしっかりした考え方を持った第三者を入れて、やっぱり本当に職員の気持ちを分かっていける、解消できるやっぱり体制にしていかなければならないと思います。真摯に耳を傾ける、そういう立場でないと、加西市の中にパワハラはなくなっていかないんではないかと思います。研修も大事だと思います。 そういった中で、これが決して、この解決が、これからの職員が、風通しのよい職場になっていくとは私は感じられません。これを聞いている職員の問題ですが、こういう市長の対応が、本当に安心して加西市の職場で働いていけると思われていないと私は思います。それは、私の思いだけでやったらいいんですが、私としては、こういう対応をなされることによって、もっともっと風通しの悪い職場になっていってしまうんではないかということを心配します。 取りあえず、これで私のこれについての見解を終わります。質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) いろいろ提言いただきまして、本当にありがとうございます。注意して市政運営してまいります。ありがとうございました。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 移ります。 行財政改革プランと実施。
○議長(丸岡弘満君) しばらくお待ちください。 暫時休憩といたします。 再開は15時15分、3時15分でお願いいたします。 14時58分 休憩 15時15分 再開
○議長(丸岡弘満君) 休憩を解きまして、森元議員の一般質問を続行いたします。 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 続きまして、2項目め、行財政改革プランと実施事業についてお尋ねをいたします。 まず1点目は、庁舎の増築についてであります。 今回補正予算の中で、庁舎の増築が言われているわけでありますが、これはどういう総合計画の位置づけとか、どこに計上されていて、今急に補正予算として実施設計の予算が出てきているのか。今回の実施に当たっての根拠についてお聞きをいたしたいと思います。何に基づいて今回提案されてきたのかということであります。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 今回の増築につきましては、まずは、家庭センターの関係から、まず御答弁させていただきます。 令和4年6月の児童福祉法の改正によりまして、先ほども答弁しましたけども、健康課の所管します、母子保健を推進する子育て世代包括支援センターと、地域福祉課家庭児童支援係が所管します、児童福祉を推進する子ども家庭総合支援拠点、これを統合する必要がございます。これが、要するに、こども家庭センターということで、この家庭センターを、国のほうから、令和6年度中に設置しなさいと、設置をする努力をしなさいというふうな指示が来ております。 その中におきまして、加西市としまして、そのセンターの中に、加西市独自としまして、こども園や療育室を担当するこども未来課を含めることで、妊娠から出産、入園、子育てまで、必要な情報やサービスをワンストップで利用者の方に提供できるというところで、必要性を感じたところで、今回計画したというところでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 通常の事業実施になりますと、特にこの35億という大きな額になりますと、総合計画にその計画が載っていて、それから、財政改革プランにも載して、それで出費をしていくというのが今までの通常のやり方だと思うんですね。差し当たっては、第2期の今、行財政改革プラン、令和6年から令和8年の計画をつくられていると思うんですね。 ちょうど見ますと、この10月17日頃に加西市総合政策審議会というのが開かれて、第2期の行政改革プランも、ほぼ、これでいこかということの説明がされたようであります。各種団体の代表とか学識経験者や市民委員でなされた、こういった形の総合政策審議会で、これからの3年間のどんなプランをしていくかということで、財政的な見通し、これからの10年間の財政見通しも立てた上で、こういう形でやっていきましょうという計画を今立てているとこだと思うんです。 この中に、もう6年度のことですから、こういうとこへ、今審議しているとこですから、当然入っておくべきものだと思うんでありますが、この第2期の行財政プランの中へは入っているんでしょうか。再度お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 副市長。
◎副市長(井上利八君) 今回、財政改革プランの中には、今回補正で計上しています増築部分は入っておりません。 ただ、今後必要とされる大型事業が多くございます。まずは、庁舎増築事業、また、中学校再編事業、総合体育館とか、または、クリーンセンター焼却炉の解体とかがあります。大きな事業を今後も抱えておりますので、非常に大きな資金が必要になってまいります。これに基づきまして、財政の収支計画を検討してまいりました。 それと併せて、先ほど議員が申されました行財政改革プラン、これの指標とか、ものも併せながら、新たな今後の事業も含めての行財政改革プランを独自に試算しております。 それを見ますと、先ほど言いました大型事業、4つあるんですけども、これを全て含めて実行したとしたとしても、今後10年間、令和でいきますと、令和14年、15年までの財政指数を見ていますと、実質公債費比率であったり将来負担比率、これにつきましても十分な標準以内に収まるというふうな収支計画ができるというところで、今回、増築工事につきましては予算計上しまして、取りあえずは、今回の補正につきましては、実施設計、そして、建築工事へと進むことができるという判断をさせてもらって、今回実施設計の予算計上をさせてもらったというところでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これからの大型の事業があるからこそ、本当にこの10年計画の財政見通しを立てて、じっくりとやっていけるかどうかというのを計算し、表をつくりながら議会にもそういう相談もして、これで大丈夫ですということでやっぱり提示していかれるべきものではないかと思うんですね。 それも、急に出てきて、議会は全く知らないで、それで、財政の措置についても、今回、政策形成過程には後から出してもらいましたが、この35億のお金をどこから調達するかということも、額は書いてありません。概略、35億円と書いてありますが、国庫補助金、起債、それから、一般単独事業ということで、項目は書いてありますが、額は書いてありません。こんな数字もないような議案作成過程の説明書では納得できませんわ、これね。 大きな予算だけに、10年計画の中で、これだけの今の状況だけども、この費用については、起債はここで使うと、それから、一般会計はこれだけ使うというやっぱり数字的なものを出してもらわないと、これは不安で仕方がないことですわ。そちらが幾ら、大丈夫ですと、太鼓判を押されても、数字的には誰も審議できないわけでありますから、これは、やっぱり場当たり的に、突拍子もなく出てきたとしか思われないんですね。 再度それについて、だから、財源見通しも説明がない中での提案説明というのは、何でこういうふうになっているんですか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 財源につきましては、今回の家庭センターにつきましては、ある程度の国庫補助金も頂けるものと思っております。そして、大半は起債対象という格好で県のほうとも協議を進めております。あと、残りは当然一般財源という格好で、国庫補助と起債と一般財源でもって財源を確保しようというふうに現在考えてるとこでございます。 そして、起債につきましても、やっぱり交付税処置があるような起債を考えておりますので、交付税措置が何%あるかということで、有利な交付税措置があるような起債が対象にできないかというところで今、県とも協議をしているという状況でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これでもやっぱり分かりませんね。取りあえず実施設計ですよ。これでもって実施設計をして、次はもう工事に入っていくわけですよ。それなのに、35億の財源をどっから、起債を何ぼして、その起債はどういうふうに割り当てていけば10年計画を出せるのかという数字もない中で、私たちに理解せいと言われても、これは無理でしょう。安心してくださいと言われるなら、起債は何ぼで、こういう補助金があるというとこまで説明していただかないと分かりませんね。 そこは、そんな中途半端な、やっぱり中途半端としか言えないと、言いようがないと思うんですね。 再度お答え願います。
○議長(丸岡弘満君) 副市長。
◎副市長(井上利八君) 今回、補正につきましては、実施設計委託ということで、要するに概算事業費の根拠となるもののベースをつくるというところでございます。今回、実施設計を行いまして、そしてまた、資材の高騰もいろいろありますので、その辺を、来年の着工までには、具体的な金額を算出しまして、そして、その額が、仮に30になるのか、35億なるか、今現在分かりませんけども、それに対しての財源内訳、そして起債の償還、こういう年次計画で行いますというところをしっかりとお示しすることは当然していきますので、今回は、あくまでも補正につきましては実施設計委託ということで御理解いただきたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 通常やっぱり物事をするときには、全体のことがあって、具体的にもうそれで実施設計をするという段取りで物事を行かないと、もう走り出してから、後でまた裏づけをしていくんですでは、不安で仕方がないことですわ。 それから、もう1つは、保健センターとこども家庭センターと言われますが、これも今の横に造るか、もう1つの案としては、福祉会館の増設をしながら、福祉会館のとこと一緒にしながらセンターを造るということだって考えられるわけで、急がなければならないわけですが、どこに造るか、どう建物を有効に使うかということももっと練った上で、ここで起債をたくさんしてするのか、福祉会館の改良でいけるのか、もっと検討の余地があってしかるべきだと思うんですね。急ぐなら急ぐだけに、問題提起があって。私たち議員にしたら、新聞でしか知らされない中で、福祉会館のあそこが駄目でこうなったのか、それまでの検討はどうなったのかというもの、私は検討していませんから、急に降って湧いたような話ですわ。 だから、そこも検討されたんですか。福祉会館の増設の案、児童館のことで造成するような案も出ていましたが、そういったことをも利用しながら、こども家庭センターを造るという方法だってあるわけで、そこの議論もされたんですか。
○議長(丸岡弘満君) 副市長。
◎副市長(井上利八君) こども家庭センターを所管する部といいますのは、福祉部になります。そして、福祉会館に、同じ福祉部の、先ほど言いましたように、健康課がございます。同じく、本庁舎の福祉部の中に地域福祉課がございます。ということで、同じ部の中で分散して今業務を行っています。やはり部というのは1つになって仕事をする、それが効率的でございますので、その辺のやっぱり今までの事務がスムーズにいかなかった。今後の事務の効率化を考えるために、この本庁舎の近くにやはり統合することが一番望ましいんではないかというふうに考えております。 それと、なお、まだ、新しい増築建屋を造ることによりまして、今現在本庁舎にあります、それぞれの窓口業務係があるんですけども、やはり手狭でございます。その辺も、1つの課が新しい増築庁舎に移転することによりまして、本庁舎の空きスペースが出てまいります。そういうことによりまして、今度はゆったりとした執務スペースが確保できて、そして、市民に対しての窓口業務をスムーズに行えるような、全体的な現庁舎も含めての充実したサービスができるということで、今回、後ろの本庁舎の裏側のほうに増築の建屋をするというふうに持ってきたところでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 課が分かれているから一本化するというのは、そしたら、福祉課のほうに固めることだってできるわけで、今のとこでは手狭ですから、あそこの池を埋め立てながら建てるという話も出ていたわけで、一本化する方法は、そこへまとめることもできることもあります。 だから、この際だから起債も起こして大型の出費をするのか、もうちょっと小さい規模でやっていくのかということもありますし、それから、未来型児童館の話も何か消えてしまったような形で、未来型児童館だって、いろいろ構想を練って絵を描いたとこもあるわけですから、それとの兼ね合いをどうするかという、いろんなやっぱりシミュレーションがあって、じっくりと考えるべきことだと思うんですね。 それから、こども家庭センターを造るにしても、差し当たっては、建てるにしても、まだ令和8年ですから、3年間あるわけで、その間は分離型でいくわけですから、これだけ焦って、何を焦っておられるのかというふうに私は思うんですよ。 もっとじっくりと、庁舎の中の空きスペースが、こっちが動けばどうなるかという多くのシミュレーション、それから、防災センターにしても、どういう形がいいのかという、やっぱりじっくりとしたことを練って、ある意味では、総合計画的なことも練って、財政議論をしながらじっくりとやっぱり固めていくべきだと思うんでありますが、なぜそういうふうに、私には短絡、短期に、急いでいるように見えてならないんですが、再度お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 今回のこども家庭センターにつきましては、担当部署とかなり練ってきたというふうには私は思っております。そして、先ほど議員が言われましたように、未来型児童館につきましては、今回新たに造るこども家庭センターの中におきまして、未来型児童館のコンセプトであります、みんなに優しい窓口づくり、その窓口づくりとしまして、未就学児童や保護者の方が安心して相談できるような場所、仕組み、その辺も提供できるような場所も今回の家庭センターの中に含めようと考えておりますので、未来型児童館の仕組みも新たな家庭センターの中に入ってくるということで、総合的に子育て世代の方に対しての御支援ができる、それがワンストップでできるというのは、非常に大きなメリットがあるんじゃないかというふうに思っています。 利用者の立場に立っての施設を造る、ここをちょっと考えてもらいたいと思いますので、よろしくお願います。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 児童館にしましても、やっぱり議論がまだあるわけで、遊び場としての場所は、これではなくなっていくわけで、アスもでその代替をするような話も聞きますが、結局中途半端な形で分離されて、使い勝手の悪いことしかできないわけで、やっぱりもっとじっくりと、担当も踏まえて、担当もいろいろ抱えているわけでありますから、やっぱりもっと練った上で、そして、担当だけじゃなくて、防災の関係もありますし、いろいろと財政からも検討して、やっぱりやっていくべきだと思います。 これは財政的な裏づけのない計画からしても、やはり不安で仕方がありません。もっとじっくりと私は腰を据えてやっていくべきだと思います。 これについては、これで置きます。 事業の内容については、いろいろ質問、議員の中でありましたので、庁舎の増築の中身についてはもう省きたいと思います。 続いて、2点目のグラウンドゴルフの整備についても同じような観点でお聞きをいたします。 なぜ今急にあそこに造ろうという話になっているのか、この根拠について再度お聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君) 地域部長。
◎地域部長(深江克尚君) なぜあそこというところでございますが、グラウンドゴルフ場の需要が多いというところと、以前から、グラウンド・ゴルフ協会または加西市シニアクラブからの御要望が毎年出されておったというところの認識は共有させていただいておるものと考えております。 あと、昨日も北部エリアにスポーツ施設が少ないという他の議員の御質問もございましたように、現在グラウンドゴルフ場で考えますと、人工芝で多目的グラウンド、それから、天然芝でアクアスかさい、あと土のグラウンドで市民グラウンドとぜんぼうグリーンパークになりますかね。 というところで、北部エリアにそういった施設が抜けているというところから、この場所を選定に至ったものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) ここもやっぱり突拍子もなく出てきた感がありまして、ここは、そもそもは、よつば園を造るときに、北部公民館の代替地として確保しようということで、地元の理解も得て、買収をして、整備をしているとこです。 それが急遽、こういう形で、グラウンドゴルフ場整備として上がってくるのも、そこら辺の考え方はどう切り替わったんですか。
○議長(丸岡弘満君) 地域部長。
◎地域部長(深江克尚君) グラウンドゴルフ場で天然芝は一旦敷きますけれども、未来永劫、絶対公民館を建てないというものではございません。今後、学校施設等の統廃合を見ながら、いきなりそこに、さらで公民館を建てるほうがいいのか、既存の統廃合後の学校施設の利活用等を考えたほうがいいのかというのを勘案しながら、北部公民館の利活用を図ってまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) ちょっと理解に苦しむんですが、取りあえずはグラウンドゴルフ場を造っておいて、先では北部公民館を建てることもあり得るということですか。再度お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 深江地域部長。
◎地域部長(深江克尚君) 先ほども申しましたように、小中学校の統廃合がまだどういうふうになるかというのが分かっていない状態ですので何ともお答えできませんけれども、その答え、答えと言うとおかしいんですけれども、その結果を見まして、北部公民館の在り方というものを再度検討しながら考えていくということでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 今の考え方からいきますと、学校のやっぱり在り方が決まってから、それからじっくり、あそこをどうするかというふうに考えるのが普通ではないんでしょうか。今学校はどうなるか分からない中で、まず整備を先にしてしまうと、それで、あと、使い方といっても、整備していったところをすぐ変えるわけにいかない中で、既存になってしまうわけで、どうも学校のやっぱり在り方、そして、その後の空き学校の使い方、そういうような中で、北部公民館をどうするかという議論の中で、どっちを取るかというような話が順番としてはあるわけで、今まだ学校が決まっていない中で、先にグラウンドゴルフを造るということ自体が、やっぱり急に思えてならないんですね。 なぜ、そこがじっくり決まってから整備をしたら無駄がないし、効率的な運用になっていくと思うんですが、そこはどういうふうに理解したらいいんですか。
○議長(丸岡弘満君) 深江地域部長。
◎地域部長(深江克尚君) 繰返しになりますけれども、今後どういった形で小中学校の統廃合が進むかというものを見守りながら、北部公民館の在り方を検討していくということと、冒頭に申し上げましたように、北部エリアのスポーツ施設、それから、グラウンドゴルフ愛好家並びにシニアクラブさんから、1年や2年ではなく、本当に継続して要望書が出されております。 そういった意味で、設計だけではできません。工事だけでいける土木工事ではないので、実施設計という形で今補正をお願いしておりますけれども、できるだけ、グラウンドゴルフを着工するのであれば、早くかかりたいということで、設計のほうの補正を今回お願いしたものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 最後に確認しておきますが、だから、学校の統廃合が決まって、成り行きによっては、あそこをまた再度北部公民館ということはあり得ないということですか。もうグラウンドゴルフを造れば、それはもう既成事実として、それでずっといくということですか。
○議長(丸岡弘満君) 深江地域部長。
◎地域部長(深江克尚君) 何度も申し上げていますように。小中学校の統廃合の形というものがまだ見えておりませんので、何とも言えないというのが現実ではございますけれども、空き校舎が出ましたら、あの場所に新たに北部公民館を建てるよりも、既存施設を利用した北部公民館として活用させていただくほうが、施設としても大きいものが使えますし、そのほうが有益ではないかなというふうには考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) あそこは北部公民館として建てるということで用途変更して、手に入れたと思うんですが、それが、北部公民館じゃなくてグラウンドゴルフを造るということについては、農地法上は問題ないんですか。
○議長(丸岡弘満君) 深江地域部長。
◎地域部長(深江克尚君) 県のほうとも協議しまして、ただいま答弁申し上げましたような内容での、一時的にグラウンドゴルフ場として利用させていただく旨の文書のほうは出させていただいております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) ちょっと一時的にという意味はどういう意味ですか。もう造ればずっとそれでいくということではないんですか。一時的に見積もられたという意味ですか。どういうことですか。
○議長(丸岡弘満君) 地域部長。
◎地域部長(深江克尚君) 先ほども、何度も申し上げていますように、まだどういった統廃合の形になるかというのは決まっておりませんので、今、現状、全ての公共施設の在り方が決まっていない状態ですので、一時的にという言葉で県のほうには説明をさせていただいております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) どうしてもそれ、分からないんですけどね。一時的に今グラウンドゴルフを造るからということで、県に許可を得て造ると。それで、許可されていくんですか。一時的という言葉はずっとついて回るんですか。ちょっと理解しかねるんですが。
○議長(丸岡弘満君) 深江地域部長。
◎地域部長(深江克尚君) 現状では、そのようなお願いの、お願いというか、報告の文書になっております。今後、北部公民館の在り方が決まりましたら、改めて、そういった形の文書、それに沿った形の文書というものを出すことになるものというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 私の理解が悪いんでしょうかね。ちょっとそこ、理解できませんね。取りあえずもうこの実施設計をして、来年から着手するんでしょ。着手する前には転用許可を取っておかなければいけませんが、それは一時的に使いますということで許可を、一時的にということは、しばらくだけという意味なのか。そんなので建てられるんですか、農地法上。一時的には、何でそういう言葉がずっとついて回るんですか。もうここは使い方が変わるけども、それは許可をされるならされるでないと使えないのと違うんですか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 農地法上でいいますと、一旦もう転用はできております。今、地目上は雑種地という格好になっております。今、議員が言われましたように、建物を建てるかどうかということにつきましては、建物を建てることはできます、雑種地でございますので。ただ、転用上の当初の許可が、あそこに公民館を建てるということで県のほうの許可をもらっております。それを今回グラウンドゴルフ場に整備するというところでございますので、そこについては、県の加東農林事務所のほうから、一時的な暫定利用ということで解釈しましょうというふうな見解をもらっております。そういうことで、今回グラウンドゴルフ場としての整備ができるという判断をしたところでございます。 なかなか理解できないということだと思うんですけども、そういう見解でございましたので。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これについては、まだ議案の審議もありますから、もうちょっといろいろ勉強して、再度考えたいと思います。 これで一般質問を終わります。 失礼しました。ごめんなさい。失礼しました。うっかりしていました。ごめんなさい。 3番目、新ごみ処理施設建設についてお尋ねをいたします。 1点目は、建設経費の負担についてであります。 この負担割合の根拠についてであります。今回、規約改正で、均等割3、人口割2、実績割5ということで、3、2、5の負担でいこうというのでありますが、結局この割合の根拠はなぜ3、2、5になっているんですか。今までの、従来の規約では、今まで1、4、5で、均等割1、人口割4、実績割5で来ていたんですが、今回、新しい新ごみ処理施設は3、2、5でいくという提案なんでありますが、再度この根拠についてお聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君)
環境整備担当、宮崎市参事。
◎市参事[
環境整備担当](宮崎高広君) 負担割合の根拠についての御質問でありますが、まず、現在の規約における建設経費の負担割合についての説明をさせていただきます。 現在の規約における建設経費の負担割合は、均等割、人口割、実績割、それぞれ1対4対5であり、人口割を重視した負担割合となっております。 また、現在の規約につきましては、昭和62年度に、小野市、社町、東条町において、1市2町で発足したこともあり、均等割1と設定することや人口割4に設定することには、当時の1市2町の人口規模、財政規模により設定された現行規約の考え方は妥当であったと思われます。 しかしながら、現在の構成市の人口規模、財政規模は同等であり、また、新クリーンセンター建設に関しましては、現行規約においての構成市の負担分布方法が定められていないため、規約の改正が必要になっております。 負担割合の当初の協議においてですが、小野市の提案でありますが、均等割、実績割、それぞれ5対5とした提案があり、実績割を5にしたのは、各構成市のごみ減量の努力に対するインセンティブとして認めるべきであるとの見解が示されていました。 それに対して、加東市の提案におきましては、均等割、人口割、実績割、それぞれ3対2対5として、実績割5にした考え方は小野市提案と同じような理念であり、人口割2にした考え方は、将来において人口の増減があるという考えであります。また、均等割3にした考え方は、施設を運営するとなれば一定の固定経費が必要であるという考えで、それぞれ3対2対5と提案されておりました。 今、先ほど議員もおっしゃったように、加西市提案は、現行の経費負担割合を変更する必要はないという見解で、均等割、人口割、実績割を1対4対5として主張されておりましたが、令和4年4月18日の管理者会において小野市が加東市案に歩み寄り、建設経費の分布、運営経費である組合経費の分布について、均等割、人口割、実績割、それぞれ3対2対5と、小野市と加東市が、2市が合意しておりました。 その後、加西市も8月22日の管理者会において、令和20年度という期限が迫る中で、いつまでも互いの意見を主張していては新たな建設事業は前進しないため、それよりも一刻も早く事業に着手する必要があるという3市の共通の理解の下、総合的に判断され、3市が歩み寄り、3市の合意形成を図ることができたものと考えております。 ちなみに、人口ですけども、令和2年度の国勢調査による各市の人口では、小野市が4万7,562人、加東市が4万645人、加西市が4万2,700人となっております。 また、今の令和4年10月1日から令和5年9月30日までの1年間の小野クリーンセンターへの搬入量という形で参考までに報告させていただきます。小野市が1万3,795トン、加東市が9,465トン、加西市が9,905トンとなっております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これについても、加西市としてのやっぱり考え方をどう議論されたかということをお聞きしたいんです。今聞いていますと、人口的にももうほぼ同じような形になっています。持込量についても、やっぱり半分はそれで見なければならないということも納得いきますが、やっぱり人口も変わってきていない。それぞれ一緒くた、一緒の規模という中で、それぞれ均等にほぼ負担していっていいのではない状況が生まれてきているのではないかと思うんです。 最初は小野市さんが5、0、5ということで言われていたように、ある意味では、もうそれぞれ均等にはなってきているわけで、人口割、均等割と分けなくても、それぞれ人口も、市の大きさも、それぞれ同じだから、もう均等に割っていこうという考え方だっていけるわけで、やっぱり管理者会の中でじっくりと加西市の考えも、市長はどう思われているかが問題なんですが、練り合わせて合意をされていくべきことだと思うんですが、この決定過程の様子をぜひとも知りたいですね。 今の市長はおられなかったんですか。担当でもいいんですが、この3、2、5といった中で、加西市としては、前の市長は、もう1、4、5でという話の中から、その次、新しく市長が代わって、3者の中での話合いの中で、どういう経過の中で3、2、5になったのかということはお聞きしたいんでありますが。
○議長(丸岡弘満君) 宮崎市参事。
◎市参事[
環境整備担当](宮崎高広君) 先ほども言いましたように、令和5年8月22日の管理者会において、今の事業計画でいけば、クリーンセンター建設に10年、それと、解体撤去工事3年、13年の年数がかかります。小野クリーンセンターと地元の天神町との約束では、令和20年度までという約束もございます。それも一応勘案したというようなこともあります。 それで、今でいけば、最終スケジュール案が令和19年程度に完了というような形になろうと思います。これ以上はもう引き延ばせないというような3市の思いもあったと感じております。 それと、今まで。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 急ぐというのも、そら理屈としてあるんですが、じっくりとやっぱり議論をして、納得をして決めていかなければならないと思うんですよね。3、2、5が、これが一番公平というか、であるというやっぱり結論の下に提案をされてしかるべきで、そこはやっぱり加西市としても意見を十分反映した上で、今回の規約改正をすべきだと思います。意見を言わせてもらいます。 それから、次に、負担額なんですが、この割合でいきますと、この建設経費についてはどれだけの負担になっていくんでしょうか、加西市の負担としては。
○議長(丸岡弘満君)
環境整備担当、宮崎市参事。
◎市参事[
環境整備担当](宮崎高広君) 加西市の負担額についての質問でありますが、小野市の担当部局の試算した概算総事業費から算出しますと、新クリーンセンター建設では、一般財源10億円、実質負担額として約39億円、附帯設備の工事費では、一般財源約3億円、実質負担額約8億円、さらに、旧小野クリーンセンター解体撤去工事として、一般財源2,000万円、実質負担額7,000万円と試算しております。 また、今後の施設の詳細設計等により、改めて概算総事業費も算出できるものと考えております。 さらに、どのような交付金事業を活用するかによっても負担額は変わってくるものと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) ちょっと時間配分が狂いましたので、最後に聞いておきたいんですが、3番目、附帯設備の負担割合ですが、この中には温水プールも含まれて、この負担割合でいくんですか。確認です。
○議長(丸岡弘満君) 宮崎市参事。
◎市参事[
環境整備担当](宮崎高広君) 一応、今の御質問ですけども、温水プールも合わせて附帯設備としております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 最後の運営費の負担についての3、2、5になった根拠と、それから、プールについての運営費もこの負担でいくんですか。再度その2つをお答え願いたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 宮崎市参事。
◎市参事[
環境整備担当](宮崎高広君) 運営経費における負担割合についてでありますが、先ほど答弁させていただきました建設経費の負担割合と同様であり、新クリーンセンター稼働後における組合経費、運営経費は、均等割、人口割、実績割、それぞれ3対2対5と、建設経費の分賦と同じになっております。 均等割3にした考え方は、先ほども説明したように、施設を運営するとなれば一定の固定経費が必要であるためとし、人口割にした考え方は、将来において人口の増減があるものとした考え方であります。実績割5にした考え方は、ごみ減量の努力に対するインセンティブとして、3市の負担割合の合意形成に至ったものです。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 運営費についても、温水プールの運営費もここへ入っているんですか。それ、再度確認です。
○議長(丸岡弘満君) 丸山部長。
◎環境部長(丸山常基君) 8月22日に管理者会を行ったところでございますけども、小野加東加西環境事務組合新クリーンセンター建設に係る覚書というものを交わせております。 そこでは、プールについては、附帯施設のプールについての運営費については別途、後日協議ということで、現在は決まっておりません。3市ともその認識でおります。 以上でございます。 (「終わります」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 以上で、12番森元清蔵議員の一般質問が終わりました。 続いて、5番下江一将議員の一般質問を行います。 下江議員。
◆5番(下江一将君) かさいを育む会の下江一将です。発言通告に基づいて、質問を行ってまいります。 まず、SDGsの取組についてです。 本市でも加西市SDGs未来都市計画が令和4年に策定されており、設定されたゴール目標に向かって取組を進められていると思います。 私も令和2年の一般質問にてSDGsを取り上げており、その取組と認知拡大について確認をしております。その際には、第6次総合計画を作成していくに当たって、基本方針にSDGsの理念を組み込み、持続可能な町の実現に向けた取組を進めていこうと考えていると説明を受けております。これから進んでいくという状態でした。 それから3年以上たっておりますが、本市でどのようにSDGsが取り組まれるようになっているのか、確認させていただきます。 本年の10月1日にSDGs交流サイト、「加西市SDGsステーション」が開設されておりました。本市におけるSDGsの取組として、まず、この内容からお聞きしてまいります。 この「加西市SDGsステーション」のサイトを構築された理由についてお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 加西市は、2022年に、県下4番目のSDGs未来都市に選定されました。そのときに申請した提案が優れた取組だということで、未来都市に選定されたわけなんですけれども、その提案内容で、個人や企業、団体等が連携して、SDGsに資する取組を通じて地域の活性化を図るとともに、郷土愛を育む仕組みづくりを進めるということを掲げておりまして、オンライン上での交流連携を図るためのプラットフォームとして、今回、「SDGsステーション」を立ち上げたものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) こちら、開設されたばかりではありますが、このサイトについては、本市のSDGsについての情報発信や様々な団体との連携強化につながっていくと今御答弁いただきましたけれども、大いに期待するものであります。 今後の活用方法についてはどのようにお考えでしょうか。具体的に検討されていれば、その内容について教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 「SDGsステーション」では、企業、団体等を対象とした加西市SDGsパートナー登録制度の申請を行うことができます。この認定を受けますと、サイト記事の編集アカウントが取得できるということで、その中に記事を盛り込んでいっていただくということで、その編集アカウントでSDGsに資する地域貢献活動等を掲載していただいて、今まで企業、団体の活動としてなかなか広がらなかった活動をPR、周知することができます。 また、個人の方につきましては、令和6年度からの運用予定ですが、個人アカウントを取得することによって、活動記事にコメントしたり、共感ボタンで共感、応援したりできるようになります。 また、SDGsポイント機能を新たに搭載いたしまして、市が認定する企業、団体等のSDGsに関する活動、イベントに参加、協力いただいた個人に対してSDGsポイントを付与する予定としております。SDGsポイントは、ねっぴ~ポイントと連携しているため、地域通貨として、市内消費による地域経済の拡大にもつなげていく予定と考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) ただいまパートナー登録制度について御説明いただいたんですけれども、このサイトの活用方法として、活動されている法人や、また、団体がサポーターを募集できるようにもなっていると拝見しております。このサポーター制度も本サイトの魅力だと感じておりまして、ぜひ様々な取組と多くの方のマッチングにつなげてほしいと感じております。 というのも、私は議員になってから、多様なコミュニティーについて、活動の受皿になるということで、必要性を強く訴えてまいりました。さらに、地域の取組や活動をモデル的に発信される方法や、その取組と参画したい方がオンライン上でつながる手段を考えていただきたいとお伝えしてまいりました。どこまでこの訴えを酌み取っていただいているかは分かりませんけれども、こういったサイトが今回つくられたことは本当に感謝しております。 今後のサイトの発展を考えると、観覧する方が増える必要があると考えます。これから「加西市SDGsステーション」をどのように周知されていかれるのか、お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 先ほど議員がおっしゃった、サイトの中でいろいろ交流、連携できるような形で今回「SDGsステーション」を立ち上げたものでございます。 これをどう広げていくかというところで、いろいろ、当然のことながら、広報、ホームページ等でのPRを含め、また、新聞発表等にも御協力いただきたいとは思っておりまして、徐々になるかもしれませんけれども、パートナーも含めて、広がりを期待しているところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) こちら、まだ始まったばかりの取組ですので、今おっしゃっていただいたように、新聞での発表、広報、ホームページで、ぜひ広報、周知を図っていただきたいと要望します。 続いて、加西SDGsパートナー登録制度についてお尋ねいたします。 こちらの登録者目標数があれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) パートナー登録制度の数値目標ということでございます。 本格的な運用が始まっていない段階ということで、なかなか難しいんですけれども、まずは登録者20者を目標としたいと考えております。 現時点で登録申請をいただいている方々は9者というところで、20者にはまだ半分ぐらいということなので、今後、先ほどのお話の中で出た話ですけれども、PRをしていって、どんどん広げていきたいというふうに考えております。 登録のみで終わってしまわないように、今後「SDGsステーション」を活性化して、次の募集にも影響を与えていただきそうな活発な企業、団体の御協力をいただけるように、個別でも足を運んで御案内をしていきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) ただいま20者をまず目標としており、現在9者ということだったんですが、この目標設定というのはとても大事だというふうに思っておりまして、それによってまた周知方法であったりとか登録のしてもらい方も変わってくるのかなと考えております。 この目標を決める上で、パートナー登録の登録者が増えることでどういったことが可能になるのか、それについてお尋ねします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 加西SDGsパートナー登録制度の発展目標といたしましては、3つのステップを想定しております。 まず1つ目は、おのおののSDGsに関する取組や活動について情報共有を図るということです。2つ目は、企業、団体間の交流及び連携を図ること。3つ目は、連携によって新たな取組や活動を創出するということでございます。 「SDGsステーション」の登録者が増えることによって、多種多様な強みを持った企業、団体等が集うこととなり、先ほど申し上げた、新たな取組や活動の創出や地域活性化、さらには、郷土愛の醸成につなげていきたいと考えておりまして、有機的に増えていくという形が取れれば一番うれしいなというふうに思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) こちらの登録者の増やし方については、先ほど、直接足を運んだりということで伺ったんですけれども、先日会派で先進的なSDGsの取組を勉強しに岡山県の真庭市へ行ってまいりまして、真庭市でもこういった登録制度をつくっておられました。 11月20日に伺ったんですけれども、そのときは登録者数が400者、団体あると説明がございました。その数字に驚いたんですけれども、真庭市は、木質バイオマス資源を活用された発電や、ごみの減量化を図り、廃棄物を循環利用するために、生ごみなどをメタン発酵によってバイオ肥料に変換する実証実験を実施されていると説明を受けました。そこで感じたのは、核となる取組をしっかりPRしていくことが必要なのではないかなというふうに感じました。 本市においても、脱炭素先行地域の取組で、PPSとのサスティナブルタウンの取組など、注目していただけそうなプロジェクトをPRしていきながら登録者を増やしていくことにつなげていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 広報や市ホームページでの個別での案内というのはもちろん継続的に行っていくんですけれども、同時に、企業、団体等が登録することにメリットを感じていただけるかどうかということが非常に重要だと考えております。 そのために、行政だけではなくて、企業、団体等の方々に御意見やアイデアをいただくためにSDGs推進協議会を設置しておりまして、今後の発展に向けた協議を行い、様々な取組を検討してまいりたいと考えております。 先ほどの脱炭素の関係の企業さんにも、またPRとかということも含めて、パートナーになっていただくということも1つあるのかなと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 次に、SDGs学習ゲームの出張講座についてお尋ねいたします。 市内でSDGsに対する理解を深めていただく上で、こういった取組は、地道ではありますが、有効だと考えております。 確認でありますが、このSDGs学習ゲームの出張講座はいつから始められているのか、また、どういったゲームを活用されるのか、どなたが講座をしに行かれるのか、お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) SDGs学習ゲームの出張講座についてのお尋ねでございます。 始めたのは今年度からということだったと思いますけれども、今6名の職員がゲームのファシリテーター養成講座を受講しておりまして、その6名を中心に出張講座に伺います。 SDGsのゲームなんですけれども、非常に分かりやすく、グループに分かれていただいて、楽しみながら、持続可能や、誰一人取り残さないといったようなSDGsの理念を学ぶことができるゲームとなっております。 また、このゲームの終了時には、講座に出ていったときは、ゲームをしていただいて、その終了後には、市のSDGsの取組方針についても周知を行っておりまして、体験者には、自分に身近な取組であるということも感じていただいているということでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 続いて、小中学校への出前講座についてお聞きいたします。 現在までで、小中学校へ出前講座に行かれましたでしょうか。また、今後の講座を開催される予定があれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 繰返しになる部分はあるんですけれども、このSDGs学習ゲームにつきましては、ルールがシンプルで分かりやすいものでございます。ですので、小学生から大人まで楽しめる内容となっております。 小学校への出張ということで、市内の各小中学校へも御案内させていただきまして、教職員の研修やとか児童の授業として体験をしていただきました。 小学校については、下里小学校は児童と教員両方、それは2回に分けてということですけれども、あと、富合小学校には教員さん、来年の1月には富田小でこの講座を開催させていただく予定になっております。 それから、その他の出張講座というところでございますが、企業の社内研修として何社かお声かけをいただいております。まだまだ実績が少ない状況ではございますが、口コミ等で評判が広がり、開催回数が増えるように努めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) ぜひ出張講座が可能であることをPRしていただきまして、小中学校や、企業以外の地域で文化活動されている団体であったりとか、そういった場所にも足を運んでいただいて、なかなかそれぞれやられている活動がSDGsの何に当てはまるのかというのは分かりにくいというか、明確じゃないところもあると思いますので、そういったところに足を運んでいただくことで、また、先ほどの「SDGsステーション」に掲載、そこからしていただくことで、地域活動、地域の文化団体さんのPRとかにもつながっていくと思いますので、ぜひ出張講座をしていただく機会を増やしていただきたいなというふうに考えるんですが、いかがでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) このゲームは私も体験したんですけれども、やはり分かりやすくて、SDGsの考え方が非常にすんなり入ってくるというような、ある意味優れたゲームかなというふうに思います。 ですので、簡単に優しく学ぶことができるということもありますので、そういう利点もPRしながら広めていきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 次に、認知拡大への取組について、SDGs未来都市加西市オリジナルロゴマークの活用についてお尋ねいたします。 こちら、選ばれたデザインのコンセプト、また、なぜ今回のロゴが選ばれたのか、そして、今後はどのように活用されていくのかをお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) SDGs未来都市加西市オリジナルロゴマークにつきましては、今後、加西市においてSDGsを推進するシンボルとするため、6月から7月にかけて公募を行いまして、全国81名、108案の中から選出をさせていただきました。 出来上がったロゴマークにつきましては、気球を模した形で、SDGsの17のターゲットが色で分かれていまして、非常にシンボリックな、加西SDGsというシンボリックなマークになっていると思います。 これは、広報誌やホームページなど、各案内に使用していくとともに、缶バッジやピンバッジなど、オリジナルのグッズを作成して、SDGsの参加者等にもお配りするということで活用をしてまいりたいと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 続いて、かさいSDGsフェスタについてお聞きいたします。 先日開催されたのですが、イベントの詳細についてと、開催されたことによる効果について教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 9月の9日に、かさいSDGsフェスタを開催いたしました。プログラムといたしましては、初めに、市長挨拶や、三菱UFJ銀行様による御寄附の目録贈呈式、これは、三菱UFJ銀行様がSDGsに寄与する取組に対して寄附をしますよということで御寄附をいただいたんですけれども、それと、先ほどのロゴマークのお披露目、それから、子供たちの演奏等のオープニングセレモニーを行いまして、その後は、連携企業等による8つのワークショップブースを開きまして、参加者にSDGsの取組を体験していただきました。 その8つのブースの例示としては、麦わらのストローで、プラスチックストローから植物由来のストローに変えますよとか、ペットボトルキャップで定規を作ったりとか、木質エコキャップの着色をしたりとか、あと、先ほどのSDGsゲームを実際にやってもらうというのもやりました。 対象は主に子供とその保護者ということで、半日という短い時間でしたけれども、約200名の方が御来場してくださりました。 その効果としては、このフェスタに参加していただいて、SDGsに対する認知度が高まった、また、生活の中でSDGsを少しでも意識していただくことにつながったのではないかと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) このかさいSDGsフェスタに200名参加されたということで、多くの方が参加されているなというふうに受け止めました。 参加された方にお話を伺うと、やはりワークショップで、SDGs、ふだん体験できない体験に直接触れることができる機会だったので、とてもよかったというふうに感想を聞いております。 それで、今後もぜひ開催していただきたいというふうに考えておるんですが、どのように考えておられるでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 今年は初めての開催というところで、不慣れな点もございました。ただ、一定のにぎわいをつくることができたということも感じておりまして、ノウハウも取得することができたのかなと感じております。 今後もSDGsの啓発に向けた、よりよいイベントになるように、ブラッシュアップを行いながら、次年度も開催できればと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) ぜひ次年度も取り組んでいただきたいと思います。 今後の認知拡大に向けての取組についてです。 本市はSDGs未来都市や脱炭素先行地域にも選定されており、選定された当時は様々な地域から問合せがあったというふうに伺っております。 本市におけるSDGsの取組に対する市外、県外からの評価はどうなっていますでしょうか。お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 政策部長。
◎政策部長(藤後靖君) 未来都市に選定された結果、この取組が見える化されて、認知度が上がりまして、この1年間で全国的な企業から連携についての引き合いがございました。また、県のエコひょうごという広報誌に取り上げられたり、市外の私立高校に通う高校生から、自分の住む町が先進的にSDGsに取り組んでいるという誇りから取材いただいて、校内新聞に掲載されたこともございます。 市内の企業、団体も同様に、見える化を図ることでお互いの理解が進み、協力することによって、よりよい町へ成長できると考えております。 全国的な引き合いというところで、やはり大きなPRにつながっているのかなというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) ここまでの質問を通して、3年前質問した当時から考えると、SDGsについて様々なということを取り組まれていることが分かりました。今回お聞きしたのはプロモーションやプラットフォーム要素が多かったと感じております。ここで大切だと考えるのは取り組んでいる中身です。視察させていただいた真庭市では、現在のSDGsにつながる真庭市の未来を考える会というものを約30年前から取り組まれており、今の成果につながっているということでした。 加西市の未来にとって必要なことを考え、継続的に取り組んでいくことが大切です。加西市でのこれからの暮らしを考えて取り組まれる脱炭素地先行地域などの取組も、全市的に広げられるまで時間がかかると思いますが、根気強く進めていただきたいと要望いたします。そして、それらを基に、SDGsを通して、本市の取組を市内外の方に知っていただく機会をつくっていただきたいです。 市民にとっては、先ほど高校生の話もございましたが、地元愛を育むことにつながります。市外の方には移住定住先としても、また、関係人口を築いていただくことにもつながると考えております。 この6月の市長の所信表明にも、誰一人取り残さない市政の実現を目指す、先ほども誰一人取り残さないという言葉がございましたが、これはSDGsの国際目標でもあります。ぜひSDGs未来都市加西市オリジナルロゴマークを様々な市の広報に活用していただきまして、また、「加西市SDGsステーション」を活用される方を多く増やしていただきたいです。SDGsの推進を通して、誰一人取り残さない市政を実現する、その言葉どおりの市政実現に努めていただくようにお願いいたします。 続いて、小中学校の再編に関するアンケート調査の仕方についてお尋ねをいたします。
保護者説明会において、一旦答申はないものとして話を聞いてくださいと説明がございました。そして、その後の
保護者アンケートだったわけですが、アンケートに答えた方の何名かにお話を聞いたところ、答申をないものとして回答した方、また、答申ありきで回答された方がおられました。 精度の高いアンケート結果を得るためには、前提は統一されるほうがよかったと考えております。その見解についてお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君)
学校再編担当、伊藤市参事。
◎市参事[
学校再編担当](伊藤勝君) アンケート調査の仕方についてお答え申し上げます。 今年8月からの
保護者説明会が終わった後、9月から、ゼロ歳の未就園児から中学生までの保護者を対象に、全世帯、約2,500世帯を対象にアンケートを実施しました。既にその1年前、令和4年9月には未来の
学校構想検討委員会からの答申が出ておりましたが、保護者の皆様には、答申書にとらわれることなく、お住まいの校区の小学校、中学校について率直な思いを書いていただくように質問を設けております。 アンケート送付時には、保護者の説明会のときに配付した同じ資料を同封させていただきまして、学校再編についてのお考えをお尋ねしております。また、いろんな御意見を自由に記入できるように、アンケートには自由記述欄を設けておりました。 加えて、市内の中学生全員900人と北条高校生360人にもアンケート調査を実施しております。こちらについても、答申内容とは別に、それぞれの学校でのクラス替えや部活動についての質問などをお聞きしております。 それぞれ、中学生、高校生にも率直な思いをお答えいただくようにしております。 アンケート調査につきましては、集計結果を広報でお知らせしたところです。また、ホームページにも、集計結果に加えて、保護者や生徒からのいただいた全ての御意見を掲載しております。本当にたくさんの御意見をいただいております。 アンケートにつきましては、皆さんの率直な御意見を受け止めることができたと、そのように実感しております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) ただいま、答弁の中で、率直な意見を聞くことができたというふうに御答弁いただいたんですが、確認なんですけれども、このアンケート調査をされたというのは、以前の答申作成の過程では聞き切れなかった意見があるということだと思います。 今回のアンケートを通して、本当に意見を聞き切れたという認識でおられると理解してもよろしいでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[
学校再編担当](伊藤勝君) 今回のアンケートにつきましては本当にホームページのコメント欄を見ていただくとよくお分かりかと思うんですが、本当にたくさんの方から貴重な御意見を多数いただいております。本当にこれはアンケートを取ってよかったなと、担当者ながらに、そのように実感しているところです。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 続いて、結果の反映についてなんですが、
タウンミーティングにて、アンケートの結果、資料が配付されました。今後の方向性を検討する上でも、
タウンミーティングで配付された結果のまとめ方で反映をされていくのでしょうか。もともと作成された答申との擦り合わせ方についても教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[
学校再編担当](伊藤勝君) 保護者、中高生のアンケートのどちらについても、調査結果をまとめ、11月に
タウンミーティングを実施しました。保護者の皆様、生徒の皆さんからの率直な意見をまとめて、地域の皆さんに御意見を伺う機会となりました。 この後の学校再編の方針のまとめ方あるいは決定の仕方につきましては、令和4年9月の加西市未来の
学校構想検討委員会の答申も含めて、その上で、答申にとらわれずにお答えいただいた保護者の皆さんのアンケートの結果、それも合わせまして、さらに、アンケートの結果について
タウンミーティングで意見交換をしました地域の方々のそこでいただいた意見、それらも含めて総合的に判断して、この後の学校再編の方針を取りまとめていきたいなと、そのように考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君)
タウンミーティングで配付された資料と、様々いただいた意見を反映させていくということだったんですが、
タウンミーティングで資料を配付されたそのときの説明で、意見が多かったものをこちらにまとめているというふうな説明がありました。その場だけでの説明だったのか、ちょっと分からないんですけど、そういう説明がありまして、その説明からすると、意見が多かったものから反映されるのではないか、少数の意見は反映されないのではないかと、不安の声を聞いております。 一例ではありますが、小学校の統合について、小学校は現状のままでよい方の中でも、将来的に複式学級が見込まれる場合において、現状のままでよい方が、小学校区にはよりますが、少人数、一定おられます。そこにも様々な思いがあると思うんですけれども、少人数の学級に子供を通わせたいという意見を私も直接聞いております。せっかく多くの方の意見を聞いてくださったので、今回出てきたそういった少数の意見も貴重な意見として反映させていただきたいです。 少数の意見をどのように反映されていくのか、お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[
学校再編担当](伊藤勝君)
保護者説明会、アンケート調査、
タウンミーティングを通してたくさんの御意見をいただきました。全ての御意見を反映させることは難しいですが、取り入れるべき意見は取り入れるという形で、少数意見につきましても尊重していきながらまとめていきたいと考えております。 本当に再編方針をまとめていくという作業は難しい問題だとは思うんですが、できるだけ多くの方に合意を得られる案をまとめていきたいと考えております。 また、少数意見につきましても、1人でも多くの方の合意が得られるような案をつくっていきたいと、そのように考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) ただいま、多くの方に合意を得られるように作成していきたいということで御答弁をいただきました。ぜひよろしくお願いいたします。 次に、短時間ワークシェアリングについてお尋ねをいたします。 まず、加西市シルバー人材センターについてお聞きします。 加西市シルバー人材センターについては、同僚議員が9月定例会にて、事業受託収入の収支、会員同士の交流、建物の建て替えなどについて聞かれておりますが、今回は、依頼される仕事についてお聞きさせていただきます。 シルバー人材センターは、定年退職後、長年の経験や技術を生かし、社会のために役立ちたいという健康な高齢者に、個々の能力と適性に合った臨時的、短期的な就業の場を提供されていると思うのですが、近年は、定年延長があったり、そういったことで現状が変わってきております。 そこで、現在の会員数と、過去10年間で会員数がどのように変化しているのか、その推移について教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 上坂福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 加西市シルバー人材センターの会員数につきましては、令和5年9月末現在で282名となっております。 過去10年ということですが、5年間の推移について、ここで報告させていただきます。 平成30年度が342名、令和元年度が339名、令和2年度が324名、令和3年度が312名、令和4年度が298名ということで、減少傾向が続いております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 続いて、シルバー人材センターに依頼される仕事についてお聞きします。 会員数が減っていることもあって、請け負える仕事にも変化があると考えます。 そこで、過去10年間、ありましたら、10年間の依頼件数の推移を教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) シルバー人材センターの仕事の受注に係る契約金額に関しましても、過去5年間の推移について報告させていただきます。 平成30年度が約1億9,300万円、令和元年度が約1億9,200万円、令和2年度が1億8,300万円、令和3年度が約1億8,400万円、令和4年度は約1億7,100万円となっており、コロナ禍の影響なども受けており、減少傾向が続いております。 また、受注件数につきましても、平成30年度が1,472件であったのに対し、令和4年度は930件まで減少をしております。 御承知のとおり、シルバー人材センターでは、仕事の依頼主、つまり、発注者の手伝ってほしいという要望と、知識と経験、技能を有する高齢者とのマッチングにより業務を受けることとなりますが、シルバー人材センターの会員が、高齢化も進んできており、苛酷な環境下での就業や複雑で難しい作業などは請け負えないため、依頼者と高齢者との間でミスマッチが生じ、このミスマッチも契約金額や受注件数の低下の一因となっているというふうに伺っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) そうですね。苛酷な仕事で、請け負えなくなっている現状があるというふうに御答弁いただきました。会員数についても減っているということで、こうなっている背景には何があるのか、その課題については何だと考えられますでしょうか。また、こういったことによって、今後どういったことが起こり得る問題があるとしたら、どういったことがあるのか、お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) シルバー人材センターの最大の課題につきましては、やはり会員の確保だと考えております。平成24年の高年齢者雇用安定法の改正により、令和7年まで経過措置がありつつも、65歳までの雇用確保措置が義務化されました。シルバー人材センターの会員資格は60歳以上となっておりますので、この5年間の法改正により、会員数が減少することとなっております。 さらに、令和3年4月に改正高年齢者雇用安定法が施行されたことにより、70歳までの就業確保措置が努力義務化され、今後さらに会員の確保が困難になると想定されます。 さらに、高年齢までの雇用確保措置は市内民間事業者での人員確保にもつながります。先ほど答弁しましたシルバー人材センターの契約金額につきましては民間事業と公共事業の合算の金額になっております。過去5年間の公共事業の契約金額につきましては、平成30年度の約6,600万円から、令和4年度には約7,300万円と、微増ではありますが、増加傾向にあります。一方、民間事業の契約金額につきましては、平成30年度約1億2,700万円から、令和4年度には約9,700万円まで減少しております。つまり、高年齢までの雇用確保措置は、会員数の減少だけでなく、一定雇用が充足されることによって、市内民間事業者からの契約金額の減少にもつながっており、このまま策を講じなければ、悪循環に陥ったままとなるおそれがあると考えております。 加西市としましては、高齢者が長年培ってきた経験や能力、知識等が地域にとって大きな財産であると考えており、様々な民間事業者からのニーズに対応できるサービスを提供できると考えております。 今後は、高齢者が培ってきた経験や知識を生かせる場づくりなど、新たな仕組みを考えるとともに、シルバー人材センターが提供するサービス内容や質の維持、改善を、同センターと連携しながら進めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) ただいまの説明で、会員数の減少によって契約金額にも影響があるということだと思うんです。高齢者の特性やスキルを生かせる環境づくりというのももちろん必要だと考えているんですけれども、それとはまた今回別の打開策としまして、子育て世代の働き方、子育て世代の短時間ワークシェアリングについてちょっと御提案させていただきたいなというふうに考えております。 子育て世代の短時間ワークシェアリングなんですけれども、現在、子育て世代の働き方のニーズが、近年、副業を持たれる方が増えておりまして、また、主に都市部では、隙間時間の短時間で働けるサービスなど、働き方が多様化してきております。 本市においても、子育て世代からは、子育ての合間に少し働きたいとか、常に親でいることのプレッシャーから解放されるために、少しの時間でも働きたいというような声をいただいております。 担当課はそういった声を捉えておられるのか、お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 末廣産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) 市ではどういった声を捉えているのかという御質問でございますが、子育て世代を含め、仕事と生活のバランスを取りながら働き続けることができる雇用環境を創出する必要があると考えております。 子育て世代の多様な働き方を求め、いただいている声には、ワークライフバランスを実現する柔軟で自由度の高い勤務体系を求める声、短時間正社員制度などの安定した雇用を求める声、子育て女性への再就職の支援を求める声、子育て世帯への負担軽減を求める声などを伺っております。 また、第1回ビジネスグランプリコンテストにおいて、子育て世代の隙間時間を活用したマッチングサービス事業が、社会とのつながりや生きる実感を得ることができるビジネスプランとして発表されるなど、そういったニーズについては市のほうでも確認をしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) そこで、子育て世代向けの短時間ワークシェアリングの可能性についてお尋ねします。 ビジネスコンテストでも提案があったということなんですが、前段で、臨時的、短期的な就業の担い手、高齢者の担い手の方が減っているということを確認させていただきました。その課題に対して、子育て世代が短時間でも働きたいという声を生かすことで、その課題を解決につなげられないかというふうに考えております。 シルバー人材センターは会員になれるのが60歳以上からですが、年齢の幅を広げて、子育て世帯などの若い世代から、特性、スキルを生かして仕事とマッチングするサービスを考えていけないでしょうか。全国的にも自治体が支援されて、そういったサービス、事例は増えてきております。 実現の可能性についてお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) 子育て世代に限らず、親族の介護が必要な方、高齢で長時間勤務が難しい人など、働き方を選べるよう、勤務体系を多様化することで、ワークシェアリングを目指すことにより、企業は有能な人材を確保し、退職、流出を防止でき、さらに、企業のイメージアップも期待できるものとなっております。 コロナ禍により急速に普及したテレワークは、ICTを活用することで、オフィス以外での場所で、時間や場所にとらわれることなく働ける勤務形態となっております。 加西市では、テレワークによる仕事を希望される方に、提携する業者から業務に必要なスキルのトレーニングや仕事の紹介を行うマッチングサービスを検討しております。 これらにより、テレワークを活用し、市内の在宅ワーカーへの仕事を供給することで、経済的な安定と新しい働き方の創出を目指しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) ただいま説明がありましたのは、テレワークを希望される方に仕事を提供していくということでありました。 それは、アスもなど、そういったところを活用されてということでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) アスもの活用を検討しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) アスもはテレワークセンターの施設でもありますので、テレワークの仕事をされる方に御活用していただくというのはもちろんなんですけれども、それ以外の、例えばスマホの使い方講座であったりとか、行政で行われているそういった取組を、若い世代であれば結構熟知しているところもありますので、仕事として、テレワーク以外のところも、行く行く、まずはテレワークから始めてもらってもよいと思いますので、テレワーク以外の仕事も依頼していけるようにぜひしていただきたいと考えるんですが、いかがでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 産業部長。
◎産業部長(末廣泰久君) 外国人の方を対象にしましたグローバル
タウンミーティングの場でもちょっと提案があったんですけども、外国人の方も、空き時間に働きたいというような希望を持っておられる方もいらっしゃるというのをちょっと聞いております。 そういった隙間時間、少しの時間でも働きたいという方を活用できれば大変いいことだと思うんですが、なかなかそのシステムづくりといいますか、それをマッチングする事業者をどうするのかといった問題があるなというふうに考えております。 なかなか市主導でそれをするというのは難しいところがございますので、そういったことに協力いただける事業者はないかということで検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 協力していただける企業がというのと、または、その仕組みをどういうふうにしていくかということについては、全国的にも今事例が増えてきておりますので、私のほうでもしっかりと勉強して、また提案させていただけたらと思います。よろしくお願いします。 以上で、質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上で、5番下江一将議員の一般質問が終わりました。 続いて、2番北川克則議員の一般質問を行います。 北川議員。
◆2番(北川克則君) 令和新風加西、北川克則。発言通告書に基づきまして、質問させていただきます。2日目の最終に近いですので、皆さんのコップがちゃんと上を向くように、しっかりと質問していきたいと思います。 まず、質問の第1番、第2番といいますのが、地域医療という大きなテーマに基づいて質問させていただきますが、テーマが非常に大きいので、在宅というところに的を絞って質問をさせていただきます。 ですので、ここにフォーカスを当てていきますが、特にこの2つの部署に関しましては、これまでいろいろ質問にも上げようかなと思っていましたが、コロナウイルスの感染症で大変だった時代がありますので、終息した今、改めて取り上げさせていただきました。 では、基づいて、質問を進めていきます。 まず1つ目、在宅診療、これは後ほど看護というところも分類して質問しますので、お医者さんという意味合いでのところなんですけども、在宅診療の地域体制について質問させていただきます。 1つ目、在宅診療サービスを提供されている医療機関は、もしくは、医療事業者はという質問なんですが、2つ目も、在宅で末期がんや終末期の対応が可能な、ちょっと特殊なところですけれども、こういった医療機関はというところの、それぞれ分類があろうと思いますので、同時に聞かせていただきます。お答えのほう、よろしくお願いします。
○議長(丸岡弘満君) 福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 在宅診療サービスを提供されている医療機関につきましては、加西市医師会ホームページの医療機関情報によりますと、患者宅に、計画的、定期的に訪問し、診療を行う訪問診療を行っている市内医療機関の数は10か所、患者の要請に応じ、その都度患者宅を訪問し、診療を行う往診につきましては11か所となっております。 また、加西市内を診療エリアとしている市外の医療機関につきましては、把握できている範囲での数値とはなりますが、訪問診療は3か所、往診は1か所となっております。 在宅で末期がんや終末期の対応が可能な医療機関の数につきましても、把握できる範囲での数値となりますが、市内医療機関が2か所、加西市内を診療エリアとしている市外医療機関が3か所となっております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。 この事業所数が多いか少ないかという物差しよりかは、今現在、これまで、ひよタクのほうの運営も携わっておりますけれども、医療機関に行きたいという方を送り届けるという役目を担っているんですが、残念ながら、その段階から通えないという方もたくさんいらっしゃいました。そして、コロナ禍では入院したくないという方も、やっぱり個人的に主張されている方もいらっしゃったので、それで、改めてこの分野を取り上げさせていただきました。 もう1点ですけれども、訪問看護の地域体制について、訪問看護サービスを提供されている医療機関をお尋ねします。よろしくお願いします。
○議長(丸岡弘満君) 上坂福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 兵庫県のホームページによりますと、訪問看護サービスを提供している市内医療機関は4か所、加西市内を診療エリアにしている市外医療機関は15か所となっております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。 少し後ほどまた具体例も提示させていただきますけども、実際は、看護のサービスが大半を、在宅の医療の場合は、お世話になることもありまして、後ほどちょっとその辺にも触れたい思いますけれども、全体的な在宅医療のニーズの動向をつかんでいる範囲でお教えください。よろしくお願いします。
○議長(丸岡弘満君) 上坂福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 全国的に少子高齢化が急速に進む中、2025年には、いわゆる団塊の世代が全て75歳以上となる超高齢化社会を迎えることとなります。高齢化に伴い、国の調査においても、60%以上の国民が、終末期の療養場所として、可能な限り自宅での療養を望んでおり、また、要介護状態になっても、自宅や子供、親族での介護を希望する方が60%を超えるという調査結果もあります。 加西市におきましても、御自身の居室があるというふうな点から、都会よりも在宅を望まれる方が多いということを把握もしているところでございます。 今後、在宅医療、介護のニーズはますます高まると考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございました。 60%以上が在宅医療望む。この実際の具体的なところなんですけれども、私の体験も含めましたら、すごく短期間お世話になる場合もありましたら、かなり長期にわたってお世話になる可能性もありまして、それゆえに、やはり在宅を希望したいと。短期の場合は、やはり看取りという形になりますので、家での看取りを希望される。長期の場合も、入院になりましたら、かなりの多額の費用がやはり要ってきますので、家で見たいと。 ところが、皆さんの御家庭、ここにいらっしゃる方は皆さんお元気ですから、幸いにも、こちら、来れていますけれども、その間、御両親とかが家にいる場合は、空き家の状態で、年老いた方が家にいる、もしくは、年老いて、年だけじゃない方もいらっしゃいますけども、そういった家でずっといらっしゃるというところで考えましたら、在宅医療、特に急変した場合はお医者さんですけども、通常は看護師さんにずっと見てもらうという形ですので、ここで取り上げている最終的な意向としましては、在宅医療の充実に取り組んでほしいというところが狙いなんです。 今、次の質問に移りますが、訪問医や訪問介護士等の状況はというところでお尋ねします。 在宅医療に対する取組について、今現在どういうふうな取組があるのか、お教え願います。
○議長(丸岡弘満君) 福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 在宅医療についての取組ですが、加西市では、国の目指す地域包括ケアシステムの構築に向けて、平成29年度から、医療関係者や介護関係者により構成される地域包括ケアシステム推進部会を開催し、高齢者が住み慣れた地域で最期まで生活できる環境整備を行っております。 これまで部会では、在宅医療介護連携マップの作成、医療介護連携のデジタル化、いわゆるバイタルリンクネットワークの整備、多職種連携研修、人生会議の普及に向けた取組を行ってまいりました。 また、在宅生活を望む市民に対して支援を行っている医療、介護関係者をサポートするため、平成30年から加西病院地域医療室に委託し、医療介護連携相談窓口を設置いたしました。 さらに、医療・介護連絡会を開催し、医師と介護職の顔が見える関係づくりから、連携がスムーズにできるよう、環境づくりにも取り組んでまいりました。 現在は、ACP、アドバンス・ケア・プランニングの推進に向けて取り組んでおります。人生の最終段階において、患者本人の意思を尊重した医療、ケアが行えるよう、患者本人と家族などの身近な人、医療従事者などが事前に繰返し話し合う取組のことです。 このアドバンス・ケア・プランニングの取組を加西市で広げていくため、来年度にはパンフレットの作成や関係者の研修会などを実施することとしており、現在、関係者で協議、検討を行っているところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。 在宅医療、先ほど、実例も少し紹介させていただきますというところなんですが、末期がんや終末期というところも改めてクローズアップしましたのが、昨年から今年にかけまして、小さい私の町でも3人の方ががんで亡くなっていらっしゃいます。今がんの場合は2人に1人かかる可能性があると言われている病気であります。こういうときにやはり頼りになるのは地域医療体制というところで、幸いにも、私の知るところの1つは、加西病院で発見されて、そこからがんセンターに紹介されて、がんセンターから地域医療体制を紹介してもらって、そして、在宅医療になりまして、家で看取れたという例なんですけれども、これは幸いにして、そういう形で取り組めましたが、そのときにも、理学療法士さん、それから、栄養士さんという方との連携も必要なんだなと。幸い、幸いじゃなくて、このケースは、短期間で亡くなってしまいましたから、お世話になることはありませんでしたが、栄養的なことも全く分からない状態ですので、今後はそういう連携の充実というところにも取り組んでいってもらいたいと思います。 それでは、次の2番ですけども、今後の展望として、何か方向性とかがございましたら御紹介願います。
○議長(丸岡弘満君) 上坂福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 先ほども少し答弁させていただいたところですけれども、特に、御自身がどのような最期を迎えたいか、そして、それに対して御家族がどのようにそれを受け入れ、一緒に考えていけるかというふうなところが重要だというふうに考えております。 しかしながら、なかなか御家族だけでそれを決めるというふうなところは難しいと思っておりますので、その支援ということで、アドバンス・ケア・プランニングを考えていける体制というのをつくっていきたい、関係者もしっかりとそれを理解していきたいというふうに考えております。 それと同時に、本当の看取りを自宅で迎えるのか、それとも、最終的には病院に入院されるのかというふうなところで、そういったところで必要な人材であったり場所というふうなところもしっかり連携を図って、受け入れていただくというふうなところも支援をしていきたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございました。 少しちょっと打合せになかった質問をしてしまいましたが、そしたら、これは加西病院も含めての体制となりますが、5番目の質問になりますけれども、看取り入院の受入れ状況についてお尋ねします。 実は昨年、コロナ禍で、私の身内もその経験はあるんですけれども、なかなか受入れしてくれる状況にありませんでしたので、現状をお聞かせください。よろしくお願いします。
○議長(丸岡弘満君) 上坂
病院事務局長。
◎
病院事務局長(上坂寿人君) 加西病院の在宅、医療終末期の患者様への対応ということで、当院には、先ほど議員御指摘のありました、緩和チームといいまして、医師、薬剤師、栄養士。
◆2番(北川克則君) それ、次の質問なんですよ。その前に、ごめんなさい、看取りの入院の受入れの、この地域の体制をお聞かせ願いたいんですが。加西病院も含めての。
△延刻
○議長(丸岡弘満君) ちょっとしばらくお待ちください。 ここでお諮りいたします。定刻の5時が近づいておりますので、本日の会議は議事の都合上、延刻いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、本日の会議は延刻することに決定をいたしました。 それでは、もう一度、北川議員のほうから質問をお願いします。
◆2番(北川克則君) ちょっと分かりにくかったかもしれませんが、加西病院の在宅医療への取組は次でして、その前に、看取り入院というところの受入れの状況を教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 上坂福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 看取り入院につきましては、在宅療養者の急変時の受入れにとどまらず、それぞれの方の病状や介護の状態に応じて、各病院施設等の機能に見合った受入れをしていただいていると理解しております。 しかしながら、中でも在宅療養者の終末期の受入れについては、御本人のみならず、介護を担う御家族にとっても強い関心のあるところだと理解をしております。 病状や受入側の医療機関の体制によるところや、在宅による看取りを希望される方が増えてきていることなどから、十分な受入先が選択できるまでには至っていないこと、また、今後、高齢率の上昇や、医師、看護師の人員不足などにより、ますます受入れに制限が生じることが懸念されますが、御自身が選ばれた終末期の生活が安心して過ごせるよう、情報の把握や提供の体制づくりに努めてまいりたいと考えております。 以上です。
◆2番(北川克則君) ということは。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員、挙手で。 北川議員。
◆2番(北川克則君) ということは、看取り入院は、今どちらも受入体制はできているという形なんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 終末期、在宅を選択された場合に、御自宅で最期を看取られるという場合と、それから、最終的には入院というところを選ばれる方がいらっしゃる状況です。 その中で、最期を病院で迎えたいという場合には、基本的には、どちらの病院に行かれるかというふうなところも、主治医の先生や看護師さんと相談をされてというふうなところになるかと思います。 ただし、そちらの病院の受入体制、病床数のこともありますし、また、感染症の状態などによって受入れが困難な場合もあったというふうには伺っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ようやく理解ができました。コロナ禍だったので、ちょっと特異な例だったんですね。どこも受入れができない状況で、加西病院も当時は、感染症の受入体制でしたので、受け入れてもらえないというか、受け入れられなかったという形だと思います。 では、次の質問に移ります。 次は、病院の取組に関して質問させさせていただきます。 加西病院の地域医療についてなんですが、在宅医療という分野に特化しますけれども、これへの現在の取組をお教えください。よろしくお願いします。
○議長(丸岡弘満君)
病院事務局長。
◎
病院事務局長(上坂寿人君) 加西病院の在宅医療、特に終末期の患者様への対応ということで、当院には、緩和ケアチームといいまして、先ほど議員からも触れられましたけれども、医師、薬剤師、栄養士、リハビリ、ソーシャルワーカーと、多職種のスタッフがチームで対応しておりまして、当院からは、在宅医療につなげていくとともに、在宅療養中の終末期の患者様の病状悪化のときにも、在宅医の依頼に応じて入院の受入れを行ってございます。 また、併設の訪問看護ステーションでは、院内、院外からの医師からの依頼によりまして、終末期を含めまして、訪問看護を行っております。特に令和4年度では、がん終末期の患者様においては、21件の御自宅での看取りを行っております。 逆に、御自宅からの、先ほど福祉部長からの、最終的に病院を選ばれるというケースというのもあるんですけれども、最終的に病院を選ばれる場合も、がんの終末期だけではなくっていろんなケースがあるので、そこはちょっと、これが看取りの入院ですという切れ目がなかなかできないので、その件数はちょっとなかなかはじき出せていない状況です。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) そうですね。私の知っている事例も、最終、家で看取るという覚悟の下、いらっしゃいましたけども、その御家庭は、最終は、もうさすがに見れないという形で、最終は入院されておりましたが、どちらも必要なんだなというのが実感しています。 今現在取り組まれている中で、私、ちょっと全国的なデータなので、非常に失礼なんですけども、全国的には看護師さん不足というのがすごく言われていますが、その辺、現状の取組の中でそういうのはあるんでしょうか。その辺、ちょっとだけ聞かせてください。ちょっと戻りますけども。
○議長(丸岡弘満君) 上坂福祉部長。
◎福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) ここに具体的な数値などは持っておりませんが、看護師につきましては、特に訪問看護につきましては、臨床経験がある方が訪問看護についても学ばれて、訪問看護を実施されるということになりますので、資格を持っておられて、その上で、しっかりと技術も持ってということになりますので、そう考えると、臨床の看護師さんも不足しているということを伺いますが、訪問看護師についてもそういった状況にあるのではないかというふうに推測いたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) 在宅医療のニーズのところでそれに触れたかったんですが、ニーズは、大ざっぱに世間一般で言われていますのが、やっぱりニーズが高まっている。がしかし、医療の現場はそれだけの人材がそろっていないというのが大体の動向という形でつかんでいますので、加西もそれに匹敵しているという感じは持っております。 ですので、地域医療体制の中で、特に、さっきも言いましたけども、長期間お世話になる看護サービスというのも最近になって加西にでき始めた形ですので、動向としましては、やっぱりそれの充実も今後期待したいところなんですが、これは、加西市が担っている全てハードをそろえるという形も、なかなか一足飛びには、人材確保もありますので、ここからは少し要望になりますけども、在宅医療の全体的な充実という分野の中でも、特に人材を確保するために、先ほどのワークシェアリングという考え方もありますという、先ほど、議員さんもありましたけれども、働き方のニーズに考慮したような看護人材確保への支援という方法もあります。 また、社会起業家という言葉がありますように、そういうビジネスを立ち上げる際に、医療、それから、社会に役立つ起業への、起業といいますのは、これは起こす起業ね。スタートアップの起業ですけど、そういった事業を考えられるところへの支援、それから、今病院の移転等が検討されていますが、そちらへの直接的な医療事業者、もしくは、訪問看護事業とかの事業とかいう総合力でもって取り組んでもらえたらというところも提案させていただきまして、総合的な在宅医療の充実を要望させていただきます。 これで、1番と2番の質問は終わらせていただきます。 続きまして、3番に移ります。 これは、昨年にも触れさせていただきましたが、現状把握、そして、小規模保育所開設という情報もいただきましたので、その後どうなったのかなという意味合いで、この時期に確認させていただきます。 まず1つ目、園・保育所の状況についてですが、1つ目の保留や待機児童の受入状況の現状を教えてください。よろしくお願いします。
○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 本年4月1日以降の月ごとの待機児童数、保留児童数の推移についてということで御説明いたします。 待機数は、4月時点ではゼロ名でした。その後、ゼロ名の推移をしておるんですが、10月に1名発生をしております。12月1日現在では2名という状況でした。 保留数についてですが、4月時点では15名、以降、若干の増減を繰り返しながら推移し、12月1日時点では30名という状況です。 なお、昨年10月にゼロから2歳児無料化を開始し、受皿確保のために、本年4月には私立の小規模保育所2園を開園しましたが、現状2名となっておりますので、待機児童数解消への対応は今後もしっかりと進めていきたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。 よく待機児童ゼロとか言われますけども、開設と同時にまた応募もありますので、絶えずキャパとの、それから、需要とのバランスになってきますが、次で質問しようと思いました小規模の保育所の開設も、昨年の回答では、1つ開設されますというところもさっき回答いただきましたが、開設されたということだったと思いますが、今後何か動きとかはあるんでしょうか。 その辺、何か情報がありましたらお教えください。
○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 現在の状況も含めて御説明いたします。 小規模保育所開設の状況ということですが、令和3年10月に愛の光ナーサリーが開設しておりますが、その後、令和4年4月にサンライズキッズ保育園加西園、その後というところをお聞きになられていると思うんですが、令和5年4月には万和学舎の北条保育園と万和学舎の中野保育園の2園が開園をしております。現在、都合4園という状況です。 この4園の開園により、ゼロから2歳児の利用定員は、12名の園が3園あり、19名の園が1園ということで、55名の受皿を確保しております。 現在のところ、小さな小規模保育園を開設するという予定はございませんが、ゼロから2歳児の人数や入所状況、入所希望などの状況を見ながら、受皿確保には努めてまいりたいという考えでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。 ゼロ、2歳児は心配になっておりましたが、小規模保育所が昨年の予定よりはたくさん開設されているような気がしますので、引き続きよろしくお願いします。 続きまして、4番目の質問に移らせていただきます。
県道下滝野市川線の日吉地区歩道整備についてという形で、
県道下滝野市川線に関しましては他の議員も質問されておりますが、特に、現在、部長の答弁にもありました山田地というところが現在進行形という形ですが、この山田地と、それから、私の地元である馬渡谷地というところが初めて開通して、泉中学校の生徒さんが通う路線がそろってくるという形になります。 地元議員、もう引退された井上議員さんも、それから、議長も含めましたら3名が、このテーマに取り組んでおりまして、ようやく今取りかかっていただいているという形ですが、ただ、今年の3月17日に地元の説明があって以来、何の音沙汰もないという形で、年間的なざっくりした予定表は、地元説明では頂いているんですが、その後の動き等が心配になりまして、このタイミングで質問させていただきました。 進捗状況をお教えください。よろしくお願いします。
○議長(丸岡弘満君) 石野建設部長。
◎建設部長(石野隆範君)
県道下滝野市川線の山田工区、約延長が450メーターですけども、につきましては、令和元年度から歩道整備を進めているところで、令和5年3月に地元説明会が開催されまして、事業スケジュール等について説明が行われたところであります。 事業の実施状況といたしましては、令和3年度に歩道の詳細設計と用地測量を実施しまして、令和4年度については物件調査等の各種協議、調整を行いまして、令和5年度は用地買収と物件補償の調査を継続して行っておるところです。 現在物件調査を行っておるところですが、予定よりちょっと時間を要しているというような状況と伺っておりまして、まだ地権者の方との具体的なお話の手前というふうなところでお伺いしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。 ストップせずに動いているんだなというところですが、実際の地元の予想は、説明を受けるまでは、もう一、二年早い予想をしていたんですね。といいますのも、私もてっきりそうだと思っていたんですが、何かといいましたら、社基プロと言われるプログラムは5年スパンで見られていますので、5年ぐらいが工事までかかってされるのかなという、あくまでも地元の予想ですけれども、そういう感覚を持っていましたが、ここ、用地買収と物件補償に関しましては、本年を含めまして、来年、再来年という3年間も、こういうスケジュールで見られていますので、実際長いなという感覚と、それから、地権者の方も、もう既に空けているという、これ、ほぼほぼが田んぼですけれども、そちらのほうの作付けもどうしようかなということも悩まれたり、それと、もう1つは、通学路でありますので、工事になったら、いつからこの交差点、渡られへんのかなということも気になりますので、それでいろいろ確認しておいてくれと言われております。 それにしましたら、1つ要望なんですけれども、現状は分かったんですが、交差点付近といいましたら、まだまだ3年間ほどは、工事にかかるのが令和8年という予定ですので、それまでにあの交差点をずっと使っていくにはかなり、私有地の部分でありますけど、掘れている部分がありまして、水がたまっておりまして、それを、車の動線がどうしても、そちら、交差点からはみ出た形のところがありまして、そこが掘れてしまっているんですね。 ですから、やっぱり2年ほど待つ形でしたら、応急処置とかもお願いしたいという形で、もしそれが地元の私有地という形でしたら、地元の地権者の方にも同意をいただいて、何とかしたいなというのが、そこで交通当番に立っている保護者さん、それから、私もそこを見ましての意見ですので、何とかお力添えのほうをお願いします。 また、市のほうも県と一緒になりまして、力添えいただきまして、地元の地権者の方とも折衝してくださったこともよくよく存じていますので、もうしばらく、そういった地元の小学生自身が歩いている危険なところという箇所にも当たりますので、何とかお力添えをよろしくお願いします。 社基プロの次の予定は馬渡谷地ということも確認させていただきました。やはりここの2つが開通しない限りは、事故の名所でもあります峠にも当たりますので、そちらのほうも引き続き、整備、そして、その後は別所のほうですね。そちらのほうも引き続きという形で、絶えずそのタイミングタイミングでの確認をよろしくお願いします。 これで、質問全般を終わらせていただきました。北川克則の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(丸岡弘満君) 以上で、2番北川克則議員の一般質問が終わりました。 ここで、暫時休憩といたします。 再開は17時30分でお願いいたします。 17時16分 休憩 17時30分 再開
○議長(丸岡弘満君) 休憩を解きまして、一般質問を続行いたします。 13番森田博美議員の一般質問を行います。 森田議員。
◆13番(森田博美君) 通告に基づきまして、一般質問を、市長の政治姿勢を問うという大項目で質問をさせていただきます。 学校再編や加西病院の移転問題、私はさきの定例会で一般質問に取り上げ、事務局は混乱していませんか、問題はないですか、苦労していないのか、と問いました。関係機関や職員には多大な労力を強いているのは容易に想像できます。 加えて、年度途中の機構改革は、今まで以上に過酷な業務に忙殺されているのではないかと心配、危惧しております。 さらには、さきの議会で補正予算を議決した道路修繕事業、小野市での新ごみ処理施設や、附帯するスポーツ関連施設の整備など、大型案件が目白押しであります。 これまで、何の議論も説明もなかった庁舎の増築事業の設計など、突然に新聞報道によって知り得た情報です。この突然の庁舎増築の件でも、職員への負担は相当なことと推測されます。 また、こういった大型案件が、いつ、どこで、どのような協議がなされて進められているのか、大きな疑問であります。 議員の立場からは、高橋市政の独断、ワンマンで、市民への説明は置き去り、我々の議会には、議会軽視どころか、議会無視でしかありません。行政として取るべき手順、そして、手続、それはどうなってしまっているんでしょうか。 道の駅構想の取下げ、未来型児童館の中止変更なども、議会軽視で強行していると、私は判断しています。 今、高橋市政が提起してくる事業は、建設的な議論が必要であってこそ進められるものではないでしょうか。市民も議会も無視されていると感じています。説明が決定的に不足していると思います。行政としての最低の手続すら放棄していないのか。 小野市で建設される新ごみ処理施設の件も同様、市長の一方的な強行であり、合意形成を図ろうともしていません。 今上程されている庁舎増築事業、総合計画や基本計画に盛り込まれているのか。今日も同僚議員が、質問、取り上げました。いきなり実施設計を予算化する行政の対応は、むちゃくちゃなやり方ではないでしょうか。 基金条例案、これらも、方向性も決まっていないのに、判断できるのでしょうか。財政的な見通しもない中で基金を設置するのでしょうか。まさに場当たり的な事業実施をしていると言わざるを得ません。 多くの疑念を抱きつつ、今回は、特に職員の件や、議員のハラスメント問題を優先させて一般質問に入ります。 まず1点目、10月に実施された機構改革について、年度途中のこの対応は、問題はなかったのでしょうか。職員に過度な負担を強いているのではないでしょうか。改革検討会あるいは委員会等を設置して、丁寧な議論が必要ではなかったのかと思います。そこを質問いたします。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) このたびの機構改革では、複雑化する行政事務への対応を強化し、市民の皆様からの要望に積極的に取り組む体制を構築するとともに、市民にとって分かりやすい組織となることや、組織規模の平準化を図るために改変し、名称変更も行っております。 一方で、各課の事務分掌は、年度途中の機構改革でもあるため、大きな変更はしておらず、また、庁舎内での課の異動も最小限としておりますことから、過度な負担になっているとは思ってはおりません。 改革検討委員会の設置などについてでありますが、機構改革の素案は総務部が中心となって作成しましたが、各部からの機構改革及び人事ヒアリングを実施し、また、政策会議において、幹部職員ともしっかりと議論を行った上で見直しをしたものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 今回のこの機構改革、人事異動について、議員からの関与はあったのかなかったのか、そこをお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 関与はありませんでした。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) あるとは答弁できないでしょうね。しかし、ちまたではという言い方がいいのか、職員のOBからも、今回の機構改革のやり方については批判的な意見も多く出ております。議員も関与したのではないかといううわさも出ていますので、私はここで確認をさせていただきました。 高橋市政がいろいろ施策を提案されています。その財政の根拠になっているふるさと納税、今64億円の実績があるというふうに聞いております。 きてみて住んで課、こういう名称はふざけているのではないかという高橋市長のコメントもありましたけども、大きな実績を上げて、今、加西の財政を支えているふるさと納税の実績を積み上げてきた、そういった組織の実績や評価はどのように判断しているんでしょうか。総括されたのかどうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) ふるさと納税は加西市の子育て支援策等の大きな財源になっており、ふるさと納税額の実績から申し上げて、大いに評価しているところでございます。 一方、ふるさと納税の担当課として、その名称が分かりにくいという御意見があったことも事実で、名称を変更した次第でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) いろんな意見が出てくるのは当然だと思うんです。しかし、対市民との関係で、市役所のあるべき姿ということからすれば、分かりやすい組織にしていくというのは、それなりに工夫があったと思うんです。私、今回の改革は、一昔も二昔も元に戻ってしまったような、名称からしても、そういうふうに感じています。 総務委員会の所管であった病院の所管が、この機構改革によって建設経済厚生委員会に変わりました。我々は会派の中で、どの委員会に所属するかというのは、真剣に意見を出して、議論して、委員を選出しています。それが、今回は病院の特別委員会を設置するということで、議長のほうで最終的に取りまとめられますので、委員からの意見表明あるいは提案、それは取り上げられていくと思いますが、議会側に対しての配慮も全くなかったような受け止めもしております。 この点については、これで置きます。 2点目の新クリーンセンターについてです。 これも、昨日、そして、今日、同僚議員からの質問に答えて、答弁をもらいました。私はどうしても、これ、加西市長と小野市長で、2人で決めたんちゃうかという、それ、説明が十分でないから、そういうふうに受け止めてしまうんです。そこは議事録を取られているということですので、後日確認をさせていただきます。 そこで、組合規約の変更について、附帯設備の費用負担は含まれているのか含まれていないのか。これまでの議案の勉強会のときには、含まれていますという説明でした。今日は担当部長から、附帯設備についてはまだ合意ができていないということでした。 今日は加東市議会からも傍聴に議員が入られていますが、加東市の議会では、この同じ組合規約の変更について、附帯設備については、ここには含まれていないという説明をして議会に上程されていると聞いています。 これ、今日の担当部長の説明で間違いないと思うんですが、次長の説明、それから部長の説明、これ、変わったわけですよ。これ、ぜひとももう一度確認をして、今答弁はもういいですので、確認をして、建設経済厚生委員会で改めて説明をしていただきたいと思います。よろしくお願いをします。 次、3点目に入ります。 自転車による飲酒運転の職員処分について。 この件については、11月24日に、議員協議会において、総務部長から、懲戒処分について報告を受けています。文書も出されています。 私からの質問以外、議長を含めて14名の議員から、誰一人も質問が出ませんでした。私1人が質問することになった経過がありますが、私はそこで総務部長に、この処分の妥当性はあるんですかという質問をしました。その答弁は、職員分限懲戒審査委員会に諮っているので問題ないとの説明でした。 私は、これで妥当性が本当に確認できたかどうか疑問であります。当該の職員から話を聞いたことは私はありません。行政が、執行部が職員に対して下した処分について、この処分は重過ぎるのではないかと。この件については極めて迅速な執行部の対応なんです。ハラスメントとはまた違うんです。それだけに、妥当性についてはこだわりますし、この処分は後々の事例になっていくと思うんです。それだけに、私はしっかりとこの問題を取り上げたいということで、今日質問をしております。 最後に、総務部長に、これだけ迅速な対応ができるんであれば、言葉には出していませんが、ハラス問題についても速やかな対応をしてくれるんでしょうね、課題が発生したときには迅速な対応はできるんでしょうねという、そういう暗示をかけるような質問をしました。それは、速やかに対応しますということでしたが、あまりにも極端過ぎますので、ここで質問に取り上げさせてもらいます。 私は、たとえ自転車であっても、飲酒運転は厳しく問われるべき、これは当然です。当たり前です。しかし、やはり処分としてはひど過ぎないのか。まして、行政処分や罰則を受けていない状況で、行政が下す処分の程度として、法以上にさばけるのかどうか。見せしめなんですかと。処分が重過ぎるのではないかということをまずお尋ねします。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 飲酒運転は絶対にしてはならない危険な運転行為であります。本年12月1日にはアルコールチェック義務化もスタートし、飲酒運転のない社会の実現を行政としてもしっかり取り組んでいかなければならないところでございます。 また、自転車運転についての統計情報として、令和4年の自転車乗用中の死者数は336人、そのうち8割に当たる262人について、自転車側に違反が見られたとあります。手軽な乗り物でありながら、危険な行動によって悲惨な結果をもたらすおそれがあるため、たとえ軽車両であっても、飲酒運転には厳正な対処が求められています。 なお、処分については、過去における本市での、加西市での飲酒運転の懲戒処分の状況及び他の自治体における同等の事案の処分事例なども参考に、処分の均衡を考慮した上で処分を決定しております。 また、行政罰や民法上の賠償責任の有無が懲戒審査における処分の軽重に影響するかどうかは個別の事案ごとに判断が異なるものと理解しておりますが、先ほども申し上げましたように、過去の処分例と比較検討し、結論に至ったというところでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) それは、今、職員分限の懲戒審査委員会の委員長としての答弁というふうに受け止めていいんですか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) はい、委員長は私でございますので、よろしいです。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) そこはもう少し詳しく、他市の事例、本市の事例、これはもう幹部職員といえども、やっぱり職員に対する処分ですから、どれほど慎重に審議されたのか。状況によっては、私、情報公開の手続を取って、その審議の経過を、資料を求めたいと思うんですが、そこはどうですか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) その点につきましては、ここではちょっと御答弁できませんので、また後ほどさせていただきます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) なぜ答弁できないのか、疑問に思います。 今日は市長の答弁も、もうこれ以上踏み込んでの答弁はしませんということも繰返し言われましたけども、それはとても理解も了解も納得もいきません。 そして、今回のこの飲酒運転の問題は、私、市長の取り上げ方もひど過ぎると思うんです。安全・安心のまちづくり市民大会の冒頭で市長は挨拶をされました。声が出なかったのでメッセージを朗読するというやり方でした。そして、この定例会の初日の議案説明の冒頭での謝罪。本当の意味での謝罪であれば、議案説明の時間をちょっと借りて謝罪しますみたいな、取ってつけたような反省ではなしに、しっかりと謝罪をされたらいいんです。その扱いが私は議員としても納得いかない。安全・安心のまちづくり市民大会に参加した人たちの中から、やっぱり市長の管理責任を棚上げにして、見せしめ的なメッセージとしか受け止められないという市民からの意見もあったんです。私もそれは同感でした。 市長、職員の最高責任者としての処分はないのかということも、市民からも問われています。市民の安全・安心の確保は当然です。これ、行政の責務ですから。我々議員もそのことに努めなければならないと思うんですが、職員を守る立場の市長にはあると思うんです。そういうところが伝わってきません。 そこは、市長、どうでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 森田議員さん、今言われましたけど、逆に、私のほうには、当然やろというような声が届いております。いろんな意見があろうと思いますけど。 そして、1点お聞きしたいんですけど、処分がきついきついと言われるんですけど、森田議員さんは、飲酒運転、この件に関して、どれぐらいの処分を思われとんですか。
○議長(丸岡弘満君) 市長、市長、反問ですか。反問ですね。 それでは、事務局、ただいまの反問行使を許可いたしますので、時間を止めてください。 では、もう一度、高橋市長、反問をどうぞ。
◎市長(高橋晴彦君) 反問というより、そこまで言われるんでしたら、どのような感覚でおられるのかを私はお聞きしたいなと思いますので、どのようなぐらいの処分を考えられておるのか、お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 反問権の行使については議会基本条例で定めておりますので、それは認められますけども、質問の中身については、少し軽過ぎませんか。私は法律の専門家でもないです。職員を処罰する立場にもありません。副市長をトップとして、幹部連中でこの委員会は構成するというのは、条例規約でもうたわれています。そこで審議をして、やっぱり専門家、法律家の意見を聞きながら、妥当性はやっぱり委員会で責任を持って対応してもらわなあかん。私に質問する市長の姿勢というのが、私は納得いきません。 反問権の答弁、終わり。
○議長(丸岡弘満君) 先ほど答弁がありましたが、よろしいでしょうか。 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 反問というより、あれほどまで、きついとか言われたら、そういうように聞きたくなるのが普通の姿でございまして、我々としましては、処分標準例に基づいて厳正にチェックしていただいて、私はその答申を受けて、プラスもしておりませんし、マイナスもしておりません。 やはりそういう組織で、しっかりと、また、顧問弁護士さんにもお聞きしながらでも決定されたというような手続を踏んでおりますので、私はそのように理解して、その対応をさせていただいただけでございまして、特段そういう言われるような邪推な考えは1つもございませんので、御理解いただきたいと思います。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) ちょっとしばらくお待ちください。 それでは、時間、進めてください。 森田議員。
◆13番(森田博美君) やっぱり市民の中にも、これ、さっきの処分、市長のメッセージと同様なんです。重過ぎないかという声は、私、複数人から聞いております。その妥当性がやっぱり今でも疑問なんです。 市長は今の答弁で、顧問弁護士にも相談したという説明でしたので、そこは委員会の議事録に残っていることと思いますので、私は情報公開の手続でそのことを確認させていただきます。 その上で、市長自らの責任についてはどういうふうに判断されているのでしょう。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 私の処分については、軽々にするものではないと判断しております。森田議員さんも、今までのときから、市長が処分しよったときに、するもんじゃないというような御意見を持たれておったと、私は職員のときから認識しております。 今回の件に関しましても、監督的な責任はあるものの、これについて私が処分するということでなしに、もう謝罪をしたということが大きな処分だと私は認識しております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 私は確かに職員のミスも含めて、そういった不祥事のことも含めて、首長が、市長が軽々に責任を取るというのはよろしくないということはこの議会でも意見表明してきました。 しかし、今回市長のこの取り上げ方を見ると、そしたら、市長、あなたの責任はどうなんですかというふうにやっぱり問いたくなるんです。これはもう市長の認識と私の認識との違いかも分かりません。 間違いなく言えるのは、これ、新聞記事に載って1週間か10日余りで審査委員会の結論が出ています。ハラスメントのことについては、市長は解決済みやと言うんですけど、全然私らは納得がいっていないんです。その対応と、この職員の処分についての対応と、やっぱりどないなっとんねんという思いなんです。 市長は謝罪をしたと。それはやっぱり職員に対する思いが込められているかどうかというところが極めて重要だと私は思うんです。ただ単に見せしめ的な扱いしかできていないというのが、私、今回の処分だと。本人には、公平委員会に相談したらどうかということも言いたいんです。 しかし、それまでに、何遍も言いますが、情報公開で、資料をまず確認した上で、本人と出会えるかどうか分かりませんけども、そういった私の考えもどっかでは伝えていきたいなというふうに思っています。 3点目はこれで終わります。 4点目、ハラスメントの問題に入ります。
○議長(丸岡弘満君) それでは、次の質問に入る前に、ここで、特別職及び答弁者以外の執行者の退席を求めます。 それでは、引き続き、森田議員、どうぞ。
◆13番(森田博美君) 市長、このハラスメント問題についても、もっともっと冷静になって考えていくようにしましょうよ。市長の答弁は、私は同僚議員と一緒で、納得もいきませんし、理解もいかないんです。 市長は解決したと言うのであれば、どういうふうに解決したのか。ハラスメントの問題は、これはやっぱり時間をかけずに、即座に対応して、誤解があれば誤解を解く。間違いがあれば間違いを正していく。そして、みんなで考えていくという姿勢が極めて重要ですよ。 これ、兵庫県が出している人権啓発の資料の中に、11月号・12月号のきずなの中に、ハラスメントのない社会へと、ハラスメントの防止と働き方改革ということで、少し今回のハラスメントと構図が違うんですが、組織の中でも、会社の中で、ハラスメントについては、みんなでなくしていこうと。「ハラスメントは相手の人権や人格を傷付ける行為であるとともに、生産性が低下し、離職者も増えるなど、職場全体に大きな悪影響を与えます」。これ、同僚議員からも説明がありました。 何よりもまず市長に確認したいのは、被害者が人格も含めて傷つけられたその訴えに対して、ちゃんと手だてができているんですかということが我々の一番の今日取り上げた議員の共通した思いなんです。発言した議員をやり玉に上げるとか、市長の対応が悪いとか、不十分やと、言いたいことはたくさんあるんです。しかし、それを、それをね、今回は一緒になって考えて、ハラスメントを一掃していこう、みんなその気づきを持って対応していこうという思いで一般質問に取り上げているのに、市長は、解決した内容や、もうそれは済みましたよ、しつこいですね。そんな答弁、大丈夫ですか、市長としては、という思いなんです。 職員からの訴えが、しっかりと市長が聞き取りができて、その訴えを対応できる対策できているのかどうか、ここがやっぱり一番大事なとこだと思うんです。ぜひ、私は市長には、市民啓発の中で、人権教育も含めた人権を尊重するまちづくりの取組を、人権推進課を担当にして、市民啓発を行っている、その最高責任者なんですね。それが1つ。職員の代表の立場であるというのが1つ。そして、行政の最高責任者であるということが1つ。どれも、もっともっと説明責任を果たしてもらわないと、これ、市民啓発に影響してきますよ。 議会側は、いたずらに傷口を広げるような扱いは誰もしていませんよ。市長、今日の答弁の中で、傷口を広げて、広げてというような説明をしていました。そんな議員、誰もおりませんよ。一般質問で取り上げて、わきまえてちゃんと質問しているので、それにはやっぱり向き合ってもらわないと。市役所の中でも、今日の質問の中では、ハラスメントがあるという事実が出てきたじゃないですか。それに対応していないから、今回のハラスメント、議員のハラスメントも対応できていないんと違いますかという議員の指摘はやっぱり受け止めてもらわないと駄目です。 しかし、今回の内容からすると、受け止めるだけではなしに、議会との関係。これ、現職の議員が市の職員にハラスメントやったというの、全国ネットでやっぱり記事が配信されとるらしいです。それを中途半端な対応で、ハラスメントが解決しましたというような、お茶を濁すような対応では、これはもう加西市の汚名が、汚名と言うたら怒られるかも分かりませんけど、評価が下がってしまいますよ。ふるさと納税にもひょっとしたら影響するかも分かりませんよ。それは、市長、そこをわきまえて、やっぱり答弁してもらいたいと思うんです。 私は議員の発言という、そういう意味でも、今回の問題は重大問題であると。そして、私自身が、休憩時間とはいえ、発言のあった委員会に所属する委員なんです。私も建設経済厚生委員のメンバーの1人なんです。そういう意味では、やっぱり責任を重く感じています。 しかし、問題発言の詳細な内容、市長と被害者職員とのやり取り、私を含めて、議員は分かっていないんです。分からないんです。だからこそ、詳細な説明をしていただいて、事例として取り上げることでハラスメントを防止する、そういう教材にしていったらどうかというふうに思います。 これ、人権推進課を担当する部長にも来てもらっておりますが、今回のハラスメント問題、どういうふうに認識しているのか、お尋ねします。
○議長(丸岡弘満君) 深江地域部長。
◎地域部長(深江克尚君) 人権推進課を担当しております地域部長でございます。 今回の事案につきましては、新聞報道された内容のみ把握しておるというのが現状でございます。 人権推進課では、人権侵害、ハラスメントももちろん含んでおりますが、の相談を受けると、毎月第1火曜日に実施されている人権擁護委員の人権相談を案内するか、急がれる場合、神戸地方法務局社支局が行っている法務局における人権相談所を紹介しております。 今回の報道された問題につきましては、当事者からの相談はございませんでしたので、これ以上申し上げることはございません。 ただ、一般論として言わせていただくなら、同じ話をしましても、受け取り手の反応は様々でございます。そんなつもりではなかったのにと話した側が思っておっても、受け手が嫌悪感を持ってしまえば、話し手のほうは弁明できないことになります。雑談の中とはいえ、公職の場において、プライベートに関する内容の会話をすることは慎むべきであり、誰もが嫌な思いをすることがないように、親しき中にも礼儀ありではございませんが、私自身も含めまして、日頃の会話の中から気をつけていかなければいけないと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) そういう問題だと思うんです。しかし、やっぱり被害の訴えがあれば、それには対応する、即応する、手を打つ、そういう姿勢でなければ、こういった問題は解決の方向に向かないだろうと思うんです。 だから、市長も、これ、今日質問した議員はみんな通告しとるわけでしょ。通告して、準備をしていただいた上で、職員に関する、プライバシーに関わる部分については答弁を工夫した上でも、どういう答弁をしていくべきかというのは考えていないんですか。総務部長、それ、答弁書は作っていないんですか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) このように、執行者側に配慮までいただいて退席した中で、ここまで配慮いただいておるわけでございます。そうした中で、なぜ、私は、もう解決済み、対応済みでございます。これをまだ、ことさら大きく取り上げるということは、また職員の心情を全く考えられていないんじゃないかなと私は思います。 そういうことで、答弁は差し控えさせていただくということで、もう何よりも、こう大きく大きく、どういう思いでされとんのか知りませんけど、このような形にするということは、被害とされる職員の心情も考えたっていただきたい、そのように思いますので、私としては、そういう考えでおります。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 職員を思いやってほしいと、それ、そっくり市長に、私、返しますわ。 (「私も返します」と呼ぶ者あり)
◆13番(森田博美君) 返しますわ。これは、そら、見解の違いとか、そういうことではなしに、私、職員から相談を受けた、報告を受けた市長の対応が、それなりに職員との絆を深めるやり取りがあれば、これ、こんな不細工なことになって、新聞報道、でかでかでかでか、何回も何回も出ていないと思いますよ。そこは市長、反省するとこは素直に反省した上で、職員を守るのは当然です。 私は、それも私自身がハラスメントになってしまうかも分かりませんけども、そういう意味ではなしに、ハラスメントがあった。これはもう議会と執行者という、市役所という関係からすると、やっぱり圧力的な部分やら、そういう関係はやっぱり出てしまうおそれがあるんです。議会側に、議員側に、その自覚とモラルと、やっぱり人権感覚がなけらな、やっぱりこういうことには、発言するおそれがやっぱり出てくるんですよ。私は市長のその認識がこのことを大きくしているように思うんです。 それで、ここは説明していただきたいんですが、市長は当初あまり前向きにハラスメントの受け止め方はしていなかったように新聞記事にはありました。それが、後になって、気づいて、反省していると。今後こういうことがないように。私、このコメントも気に入らんのですわ。 しかし、市長が、その受け止め方が変わったのはなぜなんですかと。どういう理由で気づきが入ったんですか。それはやっぱり説明してほしいんです。全体像も、大ざっぱでもいいですけども、説明する人が誰もいないんです。新聞報道でしか、我々、推しはかることができないんです。しかし、市長の対応が変わったということは新聞報道されていますので、その気持ちが変わったという部分については、これ、市長しか説明ができないと思うんですが、ぜひともそこ、説明いただきたい。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 何度も申し上げますけど、なぜこのような形で大きくされるのか、これが私はもう何にも分かりません。もう対応もしましたし、議会へ要請があったときには、本人にも、説明に行くんかということも聞いております。いや、もうよろしいですよということも聞いた中で、私はしたわけでございまして、そういうような手続もやっておりますので、ことさら、これをまた騒ぎ立てるというのは、結局パワハラと思います。 そのような感じで私は認識しておりますので、そこら辺で御理解いただきたい。私としては、新しい風通しのよい組織をつくっていくと、何回も言っております、そのようなことで努めていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 私は、その市長の考え方がやっぱり理解できないんです。 (発言する者あり)
◆13番(森田博美君) それで、そこについては、総務部長、職員の研修なんですが、幹部の研修も一遍やってもらって、その中で、それでも、今の答弁の中でやったら、気づきが変遷したということ、私、通告しとるんですけども、説明がないんです。職員をさらし者にするような、そういう思いは全くないということは冒頭に申し上げました。私、市長の認識が不十分であればあるほど、マスコミからは、やっぱり記事になった回数が増えているんだろうというふうに思います。 今日同僚議員からも取り上げられましたが、職員の中にもハラスメントがあるという指摘なんですが、総務部長は、それは何か問題ではないような答弁ですけども、防止の委員会があったとしても、現実に被害の訴えがあれば、それにはやっぱり耳を傾けていく、担当部局がやっぱりそれ、聞き取りをするというその責任を果たしてもらわないと、こんなん、いろんなとこへハラスメントの問題が広がるばっかりで、ひいては、市役所はあんなん出来の悪いとこやでというところになってしまうんですよ。 市民とのトラブル、人権問題のトラブルなんかでも、やっぱり市民啓発を担う人権推進課からすれば、今回のことはもう起きてしまったから、これ、取り返しがつかないんです。どう対応して、どう手だてするかというところで、やっぱり頑張っていかないけないと思うんです。 議長は、我々の声を受けて、いろいろ行動してくれて、市長に対して文書を出しとるんです。その文書やったんが、私、何遍読んだって、これ、理解ができへんのです。心情を踏まえ、それで、もう済んだことです。資料としては出せませんということですが、教訓化するためにも、市長、それはやっぱり行政の責任者として、そこはやっぱり考えるべきです。 それで、もう一遍確認しますが、市長はもう解決済みということなんですが、被害を訴えた職員との信頼関係はもう取り戻せて、構築されたんですか。そこだけ確認させてください。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 非常に失礼ですね。私はもう対応、解決済みと言うておりますので、それを信頼してもらわんとね。そんなこと、疑われるようでしたら、私も、答弁する気もございませんし、我々は、私もそのような形で対応、解決済みというような形で話合いは済んどるということで認識してもらわんと、もう幾らでも、疑われるのでしたら、私はもう一切答弁しませんけどね。そういうことで理解してもらわなしゃあないですよ。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 理解するにしては、情報不足なんです。 (「言ってますやん」と呼ぶ者あり)
◆13番(森田博美君) いやいや、何にも内容は触れていませんよ。そこが一番、我々議会としては配慮する部分で、市長を通して対応をお願いしてきたのに、市長は、解決していますよと。何でそんなしつこくしつこく取り上げんねんやと。ほんで。 (発言する者あり) (「勝手にやり取り」と呼ぶ者あり)
◆13番(森田博美君) 勝手にやり取りしたら議長に怒られますよ。私の今持ち時間ですから。 これ、12月1日に議員協議会があったんです。そのときに、発言した議員に、議員からは、我々、2回謝罪を受けています。しかし、訴えのあった被害者の職員には、謝罪はしていますかどうかという確認を取ると、発言者は、被害者の謝罪はしていないという説明やったんです。 そういうことからすると、やっぱり被害職員に対しては十分な対応ができているのかどうかというのは、やっぱり今回中身が分からないだけに、これ、市長に聞きたくなるんです。 市長は、今度、解決したと言いますけど、議会に対しては、ハラスメント行為はやめてくれと、防止条例ぐらいつくってくれいうて申入れしてもええん違います。そこは何で、中途半端に解決解決と言うのか、私はそこの部分も理解できません。 職員を守る最高責任者というのはさっきも言いましたけども、今回のハラスメント問題を、やっぱりもう一度改めてどう向き合うのか、今後どうするのか、解決したということで押し通すのかどうか、そこを最後、市長の答弁を聞いて、質問を終わりたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) もう何度も言いますように、解決済みでございますし、ことさら取り上げるというのは、非常に職員のことを考えますと、何の解決にもなりません。 そして、今、総務部長からも説明がありましたように、今後その防止に向けて一から頑張っていく。そして、私としましては、緊張感の欠如に注意しながら、コミュニケーションの活性化に努めまして、風通しのよい職場づくりをつくってまいりたいと、そのように考えております。 以上でございます。 (「もう置くつもりやったんですか、持ち時間がちょっとありますので、議長」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 緊張感を持ったらハラスメントが防止できるというのは、私は、そんな甘いもんという、失礼な言い方かも分かりません。風通しがいい組織組織と言いますけど、最後に、今日議員からハラスメントの事例が、質問がありました。これも市長としては御存じかどうか、そこについては、早急にやっぱり調査をしてもらいたいと思うんです。 アンケートはもうやらないという、総務部長、自信を持って答弁されていましたけど、組合が取るアンケートは若手の職員用でしょ。管理職も含めて、全職員にアンケートをとるぐらいの今回の対応、意気込みがやっぱり必要やと思うんですが、今提起されている部分については、市長、どう対応します。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 管理職ですから、立場が違いますよ。管理職は言葉でどんどん出すものでしょ。組織、管理できますか、そんな管理職がアンケートで答えらなあかんような状況でしたら。管理職としては、なかなか、普通はどんどん言うていただいたらいい話であって、ことさら、いろんな面接の機会もございますし、ずっとあるんですよ。管理職ですよ。労働者と違うんです。管理する立場におる者が、やはり困ったときにはどんどん言えるような職場というのが普通の職場だと思います。 そういうような意味で、管理職についてはいろんな機会があります。市長との、副市長との評価機会もありますし、どんどん、管理職会もありますし、どんどん言えばいい話であって、そこをなぜそんなアンケートとか、ことにこだわられるんかなと思われます。管理職についてはどんどん言ってくれると思いますので。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) アンケートにこだわった私、質問なんかしていませんよ。問題が起きたことについて、真摯に向き合って、それについての対応をしないと、被害の訴えが見過ごされてしまうと、不幸な事例やら事案になっていく可能性があるからこそ、私は、これ、一般質問にまで取り上げて市長に言うとるんです。 幹部の職員であっても、議員に対しては、やっぱりある意味弱い立場、そういう認識が私は間違っていると思うんです。対等なんですよ。しかし、不幸にして、やっぱり今回のような事案が起きた。これ、私は、職員は立派な行動で、勇気ある行動やと思うんです。 市長は、職場におられへんようになるぞというのは発言していないという説明でしたけど、新聞報道には、それは出ていましたよね。管理職といえども、やっぱりハラスメント、管理職は受けないとか、いつでも話ができるという、そんなレベルで僕は対応すること自体が生ぬるいというのんか、啓発を進めていくにしてはお粗末過ぎると思うんです。 そのことだけを、私、意見を言って、今日の一般質問はこれで終わります。ありがとうございました。
○議長(丸岡弘満君) 以上で、13番森田博美議員の一般質問が終わりました。 以上で、通告によるところの発言が全部終わりました。 これをもって一般質問を終結いたします。
△休会・散会
○議長(丸岡弘満君) これで本日予定しておりました日程が全て終わりました。 ここでお諮りいたします。明日13日から21日までは、委員会審議のため本会議を休会いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定いたしました。次の本会議は12月22日午前10時より開会いたしまして、委員長報告並びに採決を行います。 本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。 18時24分 散会...