加西市議会 2023-09-11
09月11日-02号
令和 5年 9月 定例会(第304回) 第304回加西市議会(定例会)会議録(第2日) 令和5年9月11日(月) 午前10時
開会----------------------------------- ▲議事日程第1 議案第42号から議案第62号 (質疑、委員会付託)第2
一般質問----------------------------------- ▲本日の会議に付した事件議案第42号から議案第62号(質疑、委員会付託)
一般質問----------------------------------- ▲会議に出席した議員(15名) 1番 大前裕也 2番 北川克則 3番 西脇 親 4番 高橋佐代子 5番 下江一将 6番 橋本真由美 7番 深田照明 8番 高見博道 9番 土本昌幸 10番 田井真一 11番 佐伯欣子 12番 森元清蔵 13番 森田博美 14番 丸岡弘満 15番 中
右憲利----------------------------------- ▲会議に出席しなかった議員なし
----------------------------------- ▲議事に関係した者の職氏名 事務局長 深江克尚 局長補佐 小林由佳 議事係長 浦川翔平
----------------------------------- ▲説明のため出席した者の職氏名 市長 高橋晴彦 副市長 井上利八 教育長 菅野恭介 理事 村尾和美
ふるさと創造部長 藤後 靖 総務部長 民輪清志 市参事(財務担当) 下山晴一郎 健康福祉部長兼福祉事務所長 上坂智津子
地域振興部長 末廣泰久 都市整備部長 北川陽一 市参事(土木・施設整備担当) 生活環境部長 丸山常基 石野隆範 教育部長 千石 剛 市参事(新
中学校建設担当) 伊勝 勝 病院事務局長 上坂寿人
△開議
○議長(丸岡弘満君) 皆さん、おはようございます。 それでは、定刻が参りましたので、これより本日の会議を開きます。 本日、予定しております議事は、議員各位のお手元に配付いたしております日程表のとおりでございます。 ここで、私からお願いを申し上げておきます。 今から行います質疑と一般質問では、延べ21名という多くの議員からの通告を受けております。効率的な議会運営の観点から、通告をされております議員各位におかれましては、重複する部分についてはできるだけ避けた御質問をお願いしますとともに、執行者におかれましても、要点に絞った的確な答弁をお願いしておきます。 それでは、直ちに日程に入ります。
△議案一括上程
○議長(丸岡弘満君) 日程第1、議案第42号から議案第62号までの21件を一括議題といたします。
△質疑
○議長(丸岡弘満君) これより、上程中の議案に対する質疑を行います。発言については、通告に基づきまして、順次、議長から指名いたします。 6番
橋本真由美議員。
◆6番(橋本真由美君) 発言通告に基づき、かさいを育む会・清流会を代表して質疑をさせていただきます。 まずは、議案第46号加西市保育の必要性の認定に関する条例の一部を改正する条例の制定についてお聞きいたします。
こども家庭庁設置法並びに関係法律の整備に関する法律が施行され、子ども・子育て支援法の一部が改正されたことで、所要の改正をするとのことですが、この内容をもう少し詳しく教えてください。 また、この条例の1項を外すことによって、加西市の保育事業にどのような影響があるのかをお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君)
千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今回の加西市保育の必要性の認定に関する条例の改正につきましては、条例内で引用する子ども・子育て支援法が改正されたことによる条ずれを改正するものです。 本条例第2条では、引用条項を子ども・子育て支援法「第19条第1項第2号又は第3号」に掲げると定めておりますが、法改正により、法第19条は第2項が削除され、1項立ての条文となりました。この場合、第19条第1項とはしないため、第1項の表記を削除し、「第19条第2号又は第3号」と改正するものでございます。 次に、今回の改正に伴う影響についてです。 本条例では、保育の必要性の事由として、法第19条第2号または第3号の規定を引用しておりますが、今回の改正によって引用の内容が変わるものではございませんので、伴う影響もございません。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 続いて、議案第49号令和5年度加西市
一般会計補正予算(第4号)についてお聞きいたします。 まず、1つ目の
公共交通政策事業3,098万円についてお聞きいたしますが、まず最初に、令和元年度から4年度の
北条鉄道運営費補助金の額を教えてください。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 令和元年度から4年度までの北条鉄道の運営費補助金につきましては、令和元年度が1,496万円、令和2年度が2,308万円、令和3年度が2,242万円、令和4年度が2,138万円となっておりまして、令和2年度以降、補助金額は少しずつ増加しております。 増加した要因といたしましては、令和2年度の法華口駅の行き違い交差施設の整備や、令和3年度のキハ40導入による修繕費や動力費、人件費の増加、及びコロナ禍による令和2年度の乗車人員の減少等によるものと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 続いて、令和4年度はキハ40の導入などで北条鉄道の収益が大きく伸びたと聞いていますが、その収支状況をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 北条鉄道の令和4年度の輸送人員は、昭和60年度、開業時ですが、36万8,025人を超えまして38万101人となりまして、過去最高を記録いたしました。あわせて、令和4年度の営業収入につきましても、昭和60年開業以来の最高の9,635万9,000円となりました。 このような最高の営業収入であったにもかかわらず、令和4年度の経常損益は2,180万円のマイナスとなってしまったのは、やはり昨今、燃料費や資材費高騰、また、動力費、修繕費、加えて人件費が増加したことなどが主な要因であると考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 令和4年度の状況は改善していますが、まだまだ全体的に運営は厳しい状況にあると市として判断されているとは思いますが、今後も支援していく加西市の方向性なり意思を確認させてください。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 昨年度策定いたしました加西市
地域公共交通計画では、目指すべき
公共交通ネットワークを設定いたしております。今後5年間で公共交通の目指すべき姿の実現について、事業を実施してまいりたいと考えております。 この目指すべき
公共交通ネットワークにおいて、北条鉄道は、市外への通勤通学、買物などの移動手段を担う市外連携軸及び北条とそれ以外の市内の地域を結ぶ市内連携軸に位置づけられておりまして、加西市の公共交通の重要な役割を担っておるという位置づけでございます。 一方、キハ40の導入や
各種イベント等の実施によりまして、多くのマスコミに取り上げられたり、2025年の大阪・関西万博の
フィールドパビリオンに選ばれたりするなど、北条鉄道は、交通手段としてだけでなく、加西市のプロモーションにおきましても非常に重要な役割を担っております。 これらを踏まえまして、市としましては、今後、IC化などによる利便性の向上に対する支援や、北条鉄道のPR等に係る支援を行いまして、北条鉄道のさらなる活性化を図ってまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 続いて、
福祉空間整備事業の地域介護・
福祉空間整備費補助金536万円ですが、どのような使い方をされるのか、その内容をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 今回補正させていただく事業は、国の地域介護・
福祉空間拠点整備交付金のメニューの一つ、高齢者施設等の
安全対策強化事業・
換気設備設置事業を活用した高齢者施設のブロック塀等の改修を促進するものです。4月に県から事業実施の募集があったため、市内事業所について申請をしましたところ、7月に補助金交付の内示を受けましたので、補正予算を計上させていただいております。当該工事費用の約714万7,000円のうち、国2分の1、市4分の1、合わせて536万1,000円を補助するものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 続いて、
私立認定こども園への給付事業、保育施設等への一時支援金324万円ですが、どこの施設でどのような支援をされるのか。具体的な内容をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君)
千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君)
私立認定こども園への給付事業、保育施設等への一時支援金324万円につきましては、県の補助事業で、物価高騰等の影響を受けている保育施設に対し、光熱費や食糧費等の物価上昇に対する支援ということで、保育施設等の継続的・安定的なサービス提供を図ることを目的としております。令和4年度にも実施された補助事業で、対象となる施設は、私立の認定こども園、小規模保育園など計12施設です。 この一時支援金の支給は、園に入所をしている個人への給付ではなく、各施設への経費の負担軽減ということでの運営補助でございます。 金額については、施設の認可定員規模により一時支援金の額が定められており、加西市の場合、1園当たり5万4,000円から52万2,000円の範囲で支給をされます。 なお、今回の増額補正は、県からの10分の10の補助事業であり、市の持ち出しはございません。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 続いて、農政推進事業、
農業生産コスト低減緊急対策事業補助金5,573万円の財源と具体的な内容をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 末
廣地域振興部長。
◎
地域振興部長(末廣泰久君)
農業生産コスト低減緊急対策事業補助金5,573万1,000円の増額は、県が、肥料高騰等の影響を受ける地域の担い手である農業経営体に対し、
生産コスト低減に資する
スマート農業機器等の導入支援を速やかに実現することで、農業経営への影響を緩和するとともに、地域全体で
環境創造型農業へのさらなる推進と持続可能な営農体系の確立を図るため、昨年度に引き続き、本年6月補正において予算化されたものでございます。 財源につきましては、県予算で100%措置される予定で、市の負担はございません。 支援内容といたしましては、
地域計画工程表において、令和6年度末までに地域計画の策定がなされることとなっている地域において、人・農地プランの中心経営体に位置づけられたもので、
直線アシスト機能や可変施肥機能のついた高性能田植機、
自動操舵機能つきトラクター、
農業用ドローン、
リモコン草刈り機など、
生産コスト低減に資する
スマート農業機器の導入経費を、補助率2分の1以内、補助額上限750万円とし、6月29日から7月24日の間に要望調査を行った結果、市内で16件、補助額5,573万1,000円の要望を受けたものでございます。 県は、6月の補正予算成立時、予算額5億7,500万円に対し、多くの要望が寄せられたことから、9月県議会において不足額を補正計上する方針が示されたことから、当市における要望額全額を予算措置するものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 学校振興費、
スクールサポーター事業1,072万円について、これは
スクールアシスタントの補充による
会計年度任用職員の報酬増とのことですが、学校内でどのようなお仕事をされているのか、具体的に業務分野や配置人数などの内訳を教えてください。
○議長(丸岡弘満君)
千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 今回の補正予算は、
スクールサポーター事業のうち、特に
スクールアシスタントの増員を図ろうとしております。
スクールアシスタントは、授業者や学級担任のアシスタント的な役割が主な業務であり、個別の支援が必要な児童・生徒のサポートや生徒指導等の充実を図るため、4月当初から各校に配置をしております。 今回は、新たに各校へ1名以上の配置を計画しており、10月から3月まで20名程度の採用を想定しています。20名の内訳は、各校の通常学級数を基準とし、6クラスにつき1名、7クラス以上の学校には2名の配置をベースとして見積もっております。ただし、実際の運用に当たっては、学校現場のニーズを鑑みながら、柔軟な運用も可能と考えています。 今回の追加配置により、教師の負担を軽減させ、ゆとりを持って日々の授業改善や学級経営に尽力できるようにすることで、児童・生徒の安定した学校生活の保障や学力向上を目指してまいります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 小学校管理費、委託料、
樹木伐採作業委託料500万円ですが、市内全域の小学校で木々が大きくなって整備が必要となっていますが、具体的にどこの学校のどの木々を伐採されるのか、重点的な場所はあるのでしょうか。内容の詳細をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[新
中学校建設担当](伊藤勝君) 小学校管理費の500万円は、富合小学校、宇仁小学校の2校の学校敷地内の樹木の伐採委託料でございます。 校内の樹木管理については、毎年、予算を置いて計画的に剪定を行い、また、PTAの皆さんの奉仕作業にもお世話になっているところです。ここ数年、樹木が大変大きくなり、PTAの皆さんの手にも負えない状況で、専門の業者に依頼するにも、高所作業車が必要になるなど、通常の予算の範囲では追いつかない状況となっております。 今回、立ち枯れ等、台風時の倒木等が心配される樹木や、通学路や隣接する民地に覆いかぶさる樹木を優先的に伐採したいと考え、このたびの補正予算を計上しております。 発注については、入札により行います。 今後におきましては、計画的な伐採作業ができるよう努めていきたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 続いて、
整理室管理費、工事請負費1,500万円ですが、
埋蔵文化財整理室屋上の防水改修に係る工事費とのことですが、
埋蔵文化財整理室の建物自体がとても古く、貴重な資料を守るためにも、空き施設の移転なり新築なり、将来的な構想は考えておられるのでしょうか、お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君)
千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君)
整理室管理費、工事請負費1,500万円は、昭和55年建築の旧図書館を使用して、文化財の整理作業や保管・展示を行っている
埋蔵文化財整理室の
屋上防水改修工事の費用でございます。 この整理室は、昨年度には、特に雨漏りの状態がひどい外壁の防水やコーキングを緊急対応修繕として行いましたが、今年6月からの雨により、別の箇所からの雨漏りが発生しております。確認調査を行ったところ、雨漏りの原因は、屋上からの雨水の浸入によるもので、経年劣化もあり、部分的な応急処置では対応できない状況であったため、全面防水工事により修繕を行うものでございます。 現在検討している学校再編の方針によっては、学校の空き施設が発生することも考えられます。この状況を踏まえ、このたびの修繕についても、職員が埋蔵文化財の整理業務で働く場所として、また、大切な文化財資料の保管や展示活用場所として、必要最低限の修繕と考えています。 今後も、空き施設の有効利用を念頭に持ち、過度にならず、効果的に必要な修繕を見定めながら、施設の維持管理を行ってまいりたいと考えています。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 最後に、
芸術文化振興事業、
文化活動推進委託料200万円ですが、
こども狂言塾に関係したものでしょうか。内容の詳細をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 御質問のとおり、令和6年度の加西能中止に伴いまして、新作狂言「根日女」の披露機会がなくなった加西市
こども狂言塾第10期生の活動に対しまして、その代替措置及び
狂言塾活動終了の締めくくりの場として、加西市
こども狂言塾最終公演の開催を計画いたしました。その開催に伴う経費として補正をお願いするものでございます。 続きまして、内容についてですけれども、加西市
こども狂言塾の有終の美を飾るべく日程調整をしていたところ、万作の会から、これまで狂言塾の指導に当たられていた狂言師の野村萬斎氏及び高野氏、内藤氏のスケジュールが、3月16日の夜であれば都合がつき、舞台出演可能、併せて、加西能の直前に行っておりましたように、萬斎氏の御指導、仕上げの稽古もつけると協力がございました。ありがたい申出でございますので、最終公演の日時を6年3月16日土曜日に設定いたしまして、狂言師の方々のスケジュールも仮押さえをさせていただきました。
こども狂言塾の最終公演につきましては、野村萬斎氏をはじめ、指導いただいた狂言師の方々の演技で花を飾っていただきたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 橋本議員。
◆6番(橋本真由美君) 以上で終わります。
○議長(丸岡弘満君) 続いて、11番佐伯欣子議員。
◆11番(佐伯欣子君) 発言通告に基づきまして、清流会・かさいを育む会を代表して質疑をいたします。 それでは、まず初めに、議案第42号加西市
医師確保奨学金貸与条例の制定についてお伺いいたします。 まず初めに、この条例の概要についてお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 令和5年4月に、内科医や外科医、精神科医の常勤の医師が8名減りまして、今後、非常勤の医師で対応していくというところで、地域医療を担う加西病院では医師不足が深刻化をしております。 深刻化する医師不足を解消し、将来にわたり安定した地域医療を提供するためには、中長期的な医師確保対策が必要不可欠ということで、当該奨学金につきましては、将来加西病院に勤務する意思を有する医学生に対しまして、その修学に必要な資金を無利子で貸付けいたしまして、加西病院の勤務年数に応じてその返済を免除するということによりまして、常勤の医師を確保し、地域医療の充実を図ることを目的とした制度になっております。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、加西市以外、ほかの自治体を参考にされていると思いますが、事例と成果について、分かれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 県下では、県以外に8つの自治体で同様の奨学金制度を設けております。この8つの自治体では、それぞれ制度は少しずつ違いますが、一定の成果を得ておるというところで、大きなところでは、姫路市が、これは前期研修医、後期研修医にそれぞれ臨床研修期間に応じて補助をされておるんですけれども、そこはたくさんの方がお受けになっておられます。 それ以外では、大分前からやられておるところでいうと、豊岡市などがやられておりまして、一定毎年数名の奨学金を受ける方がいらっしゃるというところで、研修医も含んでいいますと、豊岡市ではトータルで、重複しますが、延べ120名という実績がございます。 その他、制度ができた年限とか制度の中身が異なるものですから、いろいろあるんですけれども、一定成果が出ているところは多いというふうに評価しております。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、次に対象者についてですが、条件として、希望する医学部の学生であればよしということで理解してよろしいでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 対象者につきましては、先ほども申し上げましたが、将来加西病院に勤務する意思がある医学生というところで、それも、特にどこにお住まいであるとか、どこの出身とかということは全く制限をつけておりません。また、新入生だけではなく在学中の医学生も対象としております。 また、奨学金の貸付要件には、保証人の所得制限は設けておりませんし、できるだけ医学生で加西病院に勤務してくれるという意思がある生徒については借りやすい形に制度設計をしたいと考えております。 また、対象者の選考に当たりましては、申込み理由や加西病院での勤務の意思、それから希望する診療科、入学してから何年かたってから診療科は決められるものだとは思いますが、そういう希望も含めて、加西病院と協議しながら選考委員会において決定をするという方向で考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、その次に貸与についてですが、予算上、予算を組んでおられると思うんですが、人数の上限等について考えをお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 来年度予算につきましては、今後、財政当局と協議しながら決めていくことになるんですが、今回補正予算で上げさせていただきましたのは、1名月30万円の6か月分というところで考えております。 内容についてもう少し詳しく申し上げますと、月額30万円で年間360万円、それから、入学時には入学支度金ということで100万円、トータルでお一人、1年目であれば最大460万円という形になります。 募集人員につきましても、予算の範囲内としながらも、将来一人でも多く加西病院で働いていただく人材を確保するというところで、募集定員という形では設けない方向で考えたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、こちらの条例については最後になりますが、返還免除について、少し詳しくお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 返還免除というところで、最初に申し上げた加西病院の勤務年数に応じて返還免除をするというところで、そこで市立加西病院への医師を確保するという目的になっておるんですけれども、実際には、それ以外にも、奨学生がお亡くなりになったときやとか心身の故障を受けられたときなど、返還が難しくなった場合については、全額または一部を免除するという方向にしております。これについても選考委員会等を経て決定をしてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、次に参ります。 2番、議案第43号加西市税条例の一部を改正する条例の制定についてお伺いします。 まず、改正内容の詳細についてお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) 初めに、都市計画税の概要について御説明させていただきます。 都市計画税は、都市計画法に基づいて行う都市計画事業または土地区画整理法に基づいて行う土地区画整理事業に要する費用に充てるために、市町村が目的税として課税しております。都市計画税を課税するか否かにつきましては、地域における都市計画事業の実態に応じ、市町村の自主的判断に委ねられております。 加西市におきましては、市制発足の昭和42年度から都市計画税を課税しております。当時は、都市計画区域内に所在する土地及び家屋に対して課税しておりましたが、その後、昭和46年3月に、都市計画区域において市街化区域と市街化調整区域の区域区分が定められたことによりまして、市街化区域を対象に課税を行っておる状況でございます。 これまで、都市計画税を財源の一部として、公共下水道事業、都市計画道路、都市計画公園、市街地再開発事業等の都市計画事業や土地区画整理事業を実施してまいりましたが、同じ市街化区域内におきましても、都市計画事業や土地区画整理事業などの事業実施地区と未実施の地区とで受益に差が生じております。また、市街化区域の都市基盤整備の受益は、市街化区域内ではなく、市全体に及ぶものであることから、市街化区域のみ都市計画税を課税し整備することへの不公平感も生じており、税負担の公平性を鑑みて、都市計画税の課税を令和6年度より廃止しようとするものでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、続きまして、こちらの政策の効果予測についてお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) 都市計画税を廃止することによりまして、約2億6,800万円の市税の減収となりますが、先ほども申し上げましたように、都市計画税は都市計画事業に要する費用に充てるための目的税として課税するものでございます。 現在の都市計画事業等の整備状況を見ますと、都市計画道路につきましては、整備率は70.6%となっておりますが、未整備の大部分は県道となっております。また、市街化区域内における公共下水道事業の汚水整備につきましては99.9%の普及率、雨水整備につきましては、整備率は78.9%となっております。また、これまで土地区画整理事業につきましては5地区、市街地再開発事業は1地区の整備を実施してきておりますが、今後、土地区画整理事業が実施可能な大規模な一団の未利用地が見当たらない状況でございます。 このような状況から、都市計画事業として行うべき市街化区域の都市基盤施設整備につきましては一定のめどが立っているものと判断しております。今後、市が実施します大規模な都市計画事業の予定もないことから、都市計画税の減収分の影響はほとんどないものであると考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、毎年2億6,800万円の減収となるということなんですが、加西市内で進めておられる都市計画の事業とか、あと、市として整備のための返済等、また、今後、線引き廃止というようなことも踏まえて、市としての財政、要するに収益のところ、この辺りの財政の見通しをお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) 今後の都市基盤の整備につきましては、引き続き、地域に限定することなく、計画に基づいて実施していきたいというふうに考えておる状況でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、次に参ります。 議案第44号加西市営住宅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてお伺いします。 まず、改正内容の詳細を詳しくお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) このたびの条例改正は、国交省の特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律施行規則の改正に伴い、加西市営住宅の設置及び管理に関する条例の一部を改正するものでございます。 改正の内容の詳細につきましては、1つ目としては、法律施行規則第1条第1号が新たに追加されることにより、条例第2条第7号で引用している「第1条第3号に規定する所得」を「第1条第4号に規定する所得」とする。 2つ目としまして、第2条第9号として、「同居親族等 現に同居し、又は同居しようとする親族又は児童福祉法第27条第1項第3号の規定により同法第6条の4に規定する里親に委託されている児童をいう」を追加します。 3つ目としまして、法律施行規則第1条第1号を準用し、加西市営住宅の設置及び管理に関する条例の各条文内の「同居者」を「同居親族等」に改める。 4つ目としまして、条例第40条第3項の年5分の割合を民法第404条に規定する法定利率に改めるものでございます。 省令の改正の背景としましては、今般、近年の家族の多様化を踏まえ、里親制度における里子と、親族に相当すると考えられる者と同居する者も同条件を満たすこととするための改正で、その省令に倣い、加西市営住宅の設置及び管理に関する条例についても入居者資格を緩和するものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、続けてまいります。 議案第47号市道鶉野飛行場線道路新設工事その12請負契約の締結についてお伺いいたします。 まず、こちらの契約の締結についての詳細をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) このたび、議会の議決をお願いする市道鶉野飛行場線道路新設工事その12は、鶉野飛行場北端から三木宍粟線までの505.5メーターの区間で、道路幅員は、車道部9メーター、歩道部2.5メーター、全幅11.5メーターでございます。飛行場北端から駅までの区間は、その11にて工事を実施中で、アスファルトの表層はその12に含めて施工いたします。 主な工事の詳細内容につきましては、帯状補強土壁(テールアルメ)は、池の埋立て部分に設置する擁壁で、平均高さ2.8メーターで、延長約250メーターを設置します。 側溝工は、のり面排水を受ける水路で、241メーター、管渠型側溝工は、道路表面排水を受ける水路となり、車道と歩道の間に251メーターを設置します。 車道部の舗装は、基層、表層の2層構成で、基層部分が5センチ、2,640平米、表層部分も5センチ、5,052平米、合わせて10センチの舗装となります。表層は、その11を含めて仕上げるため、基層面積より広くなっております。 縁石工は、車道と歩道を区切るコンクリートの2次製品で、508メーター、区画線は、車道部の外側と中央を明示する白線で、1,296メーターを予定しております。 今回の工事は、その大部分が池の埋立ての区間となるため、池の落水から春までの用水が不要な期間に擁壁工事を完了する必要があります。請負業者と共に綿密に工程を調整しながら工事に取り組んでまいります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、現在の工事の進捗状況についてお伺いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 市道鶉野飛行場線道路新設工事は、平成27年度から国庫補助を活用しまして取り組んでおります。基本設計、実施設計を行い、工事は令和2年度から実施しています。総延長は2.5キロメーターで、最初に飛行場に隣接する直線区間からの整備を行いました。この区間につきましては供用開始しております。 県道玉野倉谷線から飛行場南端までの区間については、約90%完成しております。この区間の残工事としましては、県道玉野倉谷線との交差点部の拡幅工事、ガードパイプ、区画線、バリケード、のり面保護があります。これらが完成すると、県道玉野倉谷線から飛行場北端までがつながることとなります。 令和5年度からは、飛行場北側から三木宍粟線までの区間の工事に取りかかっており、残工事としましては、県道三木宍粟線の交差点部の拡幅工事のみとなります。この道路は、加西市の発展ために重要な幹線道路ですので、来年の秋頃の目標なんですけども、全線完成を目標に事業に取り組んでまいります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、次、5番に参ります。 議案第49号令和5年度加西市
一般会計補正予算(第4号)について、その中で、歳出、道路維持費3億円について、詳細を分かりやすくお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 加西市内には約500キロの市道がございます。これらの市道の維持管理におきましては、道路修繕事業により行っておりますが、特に舗装面の修繕、点修は年々数が多くなってきております。また、市内の主要路線におきましても、舗装の傷みが激しくなっており、点修では改善されない状況となっております。 このたびの補正では、特に舗装面の激しい1・2級の主要幹線市道の舗装の修繕を計画しているところでございます。具体的な路線といたしましては、1つ目は豊倉日吉線、イトーヨーギョーさんから中国道ボックスまでの700メーター、2つ目は野上越水線、満久南交差点から島町集落の手前までの700メーター、3つ目としましては山枝殿原線、殿原の交差点から中富に向けての400メーター、四つ目としましては古坂北条線、古坂交差点から高室南交差点までの1,460メーター、5つ目は高室市村線、高室南交差点から北条鉄道踏切まで730メーター、6つ目としまして繁昌富合小学校線、加西工業団地エス・ジー・シーさんからブリヂストンさんまでの1,405メーター、7つ目としましては繁昌玉野線、玉妻橋から朝妻に向けて250メーター、8つ目としましては栄桑原田線、小野市との市境から栄町に向けての650メーター、9つ目としましては加西南工業団地線、喫茶なぎささんから工業団地に向けて500メーターを計画しております。総延長としましては約6.8キロです。 また、今回の補正で、外側線の引き直しや、地元から要望が出ております中規模・小規模修繕にも取り組みたいと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 分かりました。 では、最後の質問になりますが、議案第62号加西市の組織及びその事務分掌に関する条例についてお伺いいたします。 まず最初に、新しい体制に変わる理由についてお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 現在の機構につきましては、平成27年度の機構改革により、管理業務的要素の強い総務部と財務部を統合し、6部27課1室でスタートしました。その後、鶉野飛行場跡地や産業団地の整備、ふるさと納税を活用した子育て支援策の拡充など、当初は想定していなかった大規模事業や行政事務が増加したこと、また、新型コロナウイルス感染症対応やマイナンバーカードの普及促進など、新たな行政ニーズにも対応していく中で、その都度、組織の見直し等を行ってきたことによりまして、現在は6部31課2室となっております。 増大化する行政事務に対応していく中、企画政策や施設整備など本来専門の部局が担う業務もそれぞれの部署で対応する傾向が顕著となり、結果、現在の組織構成では職員の負担感も増大しております。組織規模の平準化を図るとともに、企画部門や管理部門、市民サービス部門などを明確にすることで、業務の効率化を進め、市民の皆様にとって分かりやすい組織体制を目指すものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、先ほどの御説明の中で、6部31課から8つの部署に分けられましたが、最終的に市や市民の皆様にとっての意味合いをもう一度お願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) このたびの条例改正によりまして、新組織は8部32課となります。具体的には、ふるさと創造部と総務部につきましては、主には企画部門として政策部、住民参画部門として地域部、管理部門として総務部に再編いたします。健康福祉部については、部の規模が他の部に比べて大変大きいため、福祉部門を独立させるとともに、市民サービスの向上を図るため、市民課と国保医療課、総務部であった税務課と収納課を統合し、市民部とするものでございます。加えて、その他の部につきましても簡潔な名称に改めるものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、最後の質問になりますが、こちらの再編を見ますと、新病院建設推進室がなくなり、都市計画課から建築部門を分割し、新病院建設をはじめ市建築事業の集約化をされるということですが、新病院建設には、建設だけではなく、様々な病院としての取組があると考えますが、こういった今の状況について、理由と今後の考えをお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 新病院の建設につきましては、現在病院のある場所での建て替え計画を中止し、別の場所に建設するという新たな事業スキームの策定に取り組んでいるところでございます。今後、建築はもとより、新病院の用地選定をはじめ、土地の取得、また、道路の敷設工事なども含め、これらの事業に精通した建設部が課を横断して広く担うことが望ましいことから、現在病院に設置しております推進室を一旦廃止するものでございます。 逆に、所管する課の多い建設部を分割せず、建築課を増やす体制にしておりますのも、一連の流れを効率的に組織運用するためでございます。 今後も、新病院の基本構想や基本計画の策定につきましては、病院事務局が担い、新たな建設部と随時協議しながら進めていくものとし、必要に応じて課や室を置くなど柔軟に対応してまいりたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、これで佐伯の質疑を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 続いて、15番中右憲利議員。
◆15番(中右憲利君) 失礼いたします。発言通告に従いまして、令和新風加西を代表して質疑をさせていただきます。 議案53号令和4年度加西市一般会計の決算認定について伺います。 まず、ふるさと創造部所管、人口増関係事業なんですけれども、事務報告書の29ページ、決算書の73ページをお願いいたします。 事務報告書29ページに、人口増対策事業の(1)子育て世代の転出抑制・転入促進を図るため、多岐にわたり本市が実施している子育て応援施策等のプロモーション業務を行ったとあります。委託金額703万5,000円ですが、どこに委託されて、どのような事業を行われたのか伺います。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 本市が展開しております子育て応援5つの無料化をはじめとした各種子育て施策等を効果的にPRすることによりまして、本市の認知度やイメージを向上させて、転入促進・転出抑制を図ることを目的に、令和4年度にプロモーションを実施いたしました。 事業者の選定は、プロポーザル方式により行いまして、株式会社デイリー・インフォメーション関西と698万5,000円で委託契約を締結いたしました。 主な業務といたしましては、チラシ及びパンフレットの作成並びに市内・市外居住者に向けウェブ広告の配信業務となっております。あわせて、5万円で5つの無料化に係るポスター作成及びデジタルサイネージのデータ作成をデイリー・インフォメーション関西に追加委託しましたので、トータルで703万5,000円という金額となっております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 前年の令和3年度におきましては、子育て施策等のプロモーション業務という項目はなかったと思うんですけれども、令和4年度において、当初から5つの無料化を前面に打ち出して、子育てするなら加西市でというプロモーションを実施されたということなんでしょうか。この5つの無料化というのは令和4年度中にだんだん固まってきたものと思うんですけれども、そこらはいかがでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 加西市では、平成24年度から中学生までの医療の無料化を実施してきました。その後、令和3年度から対象を高校3年生まで拡大しました。給食費につきましても、令和元年度から3歳から5歳の保育料が国策により無料化になるのに合わせて給食の副食費の無料化を実施しておりまして、子育てに手厚い支援を加西市としては実施しておるんですが、その周知が不十分であったのか、施策に見合った十分な効果が得られていないという評価をいたしました。 子育て世代は、いろいろな子育て施策の情報を求めておりまして、施策を個々に発信するよりもパッケージ化して発信するほうが子育て世代への効果的なプロモーションとなると判断いたしましたので、ゼロから2歳までの保育料の無料化や3歳から5歳までの給食の主食の無料化、おむつの無料化などは、令和4年度途中からの無料化となるものの、令和4年度当初から小学校の給食費の無料化と病児・病後児保育の無料化を始めるに当たりまして、これらをパッケージということで、子育て応援5つの無料化ということでプロモーションを開始することといたしました。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 今、5つの無料化というテーマで加西市に視察も増えてきている状況と思います。ゼロ歳児から5歳児までの保育料の無料化、こども園、特別支援学校、小・中学校の給食の無料化、高校3年生までの医療費の無料化、生後3か月から満1歳までの子育てをされている家庭に対して月1回3,000円程度のおむつ等の必需品を配達し、子育て相談にも乗るという事業の無料での実施、病児・病後児保育の無料化、この5つをまとめて5つの無料化としてPRをして、加西市の子育て支援施策は大変充実しているということが一定周知されつつあるのではないかと思っております。 これによる効果なんですけれども、人の転入促進・転出抑制効果は、現在、ある程度現れているんでしょうか、あるいは、そういう兆しは見えているのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 市内居住者に対しましては、当該業務で作成したチラシやパンフレットを公共施設や商業施設等に配布するとともに、ふだん情報を届けにくい市外居住者に対しては、ウェブ広告を活用しまして、主に兵庫県と大阪府北部に住む20代から40代の方々に対して情報を届け、本市の認知拡大を図りました。 市外向けに行いましたウェブ広告では、配信エリアや配信ターゲットを設定できる強みを生かしまして、ウェブ広告から今回作成いたしました子育て応援特設サイトへ誘導する仕組みによりまして、ターゲットとする多くの子育て世代に加西市の子育て支援の情報を届けることができたものと考えております。 具体的には、10月から1月の期間におきまして、グーグル広告やインスタグラム広告で約680万回の広告を表示いたしまして、そのうち約4万人が特設サイトを閲覧、その中で、さらに1,500人が子育て応援インスタグラムのフォローやパンフレットのダウンロードと具体的な行動を取ってくれました。その結果、子育て5つの無料化を切り口とした加西市の認知向上、魅力の発信を効果的にできたのではないかとは考えております。 また、プロモーションを開始いたしました令和4年10月から5年3月までの転入者アンケートの集計結果において、5つの無料化が転入の決め手やきっかけになったと答えた方が302人中69人で約23%、5つの無料化を知っていたと答えた方が302人中120人で約40%でございました。さらに、令和5年4月から7月までの同じアンケートの集計結果では、転入の決め手、きっかけになったと答えていただいた人が187人中62人で約33%、5つの無料化を知っていたと答えた方が187人中76人で約41%ということで、プロモーションの周知が進んでいるとともに、定性的な評価ではございますが、5つの無料化の効果も見える形になってきたのではないかと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 次に、事務報告書の36ページ及び決算書の83ページ、ふるさと創造事業関係なんですけれども、事務報告書の地域づくり交付金の1,485万7,839円と決算書の負担金、補助及び交付金の1,585万4,127円の差額99万6,288円は、何に支払われたものなんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) ふるさと創造会議交付金につきましては、均等割、人口規模に応じた人口割、地域の面積に応じた面積割といった基本部分と、多世代交流事業や情報発信事業等の5事業を実施した結果の加算額、それから、はつらつ委員会と統合し、地域福祉活動に取り組んだ場合の地域福祉活動推進等事業の加算額が合計されたものを交付金といたしまして、ふるさと創造会議に交付をしております。この額が1,485万7,839円でございます。これらに対しての地域づくり計画書を作成し、地域づくり支援員を配置した場合に交付する集落支援員交付活動事業を2地区に59万6,288円、はつらつ委員会を単独で実施されている地区に交付するはつらつ委員会地域づくり交付金を4地区に40万円交付しておりまして、合計1,585万4,127円が今おっしゃっていただいた金額になります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それから、今、地域づくり支援制度ということを言われましたけれども、加西市地域づくり支援制度なんですけれども、ふるさと創造会議の事務局の負担軽減、組織運営の支援強化を目的とするということなんですけれども、具体的にどのようなことをすることによって支援員を配置できるのかというところを伺います。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 加西市地域づくり支援員制度は、令和3年度より始めた制度でございまして、先ほども少し触れましたが、まちづくり計画書を作成したふるさと創造会議が支援員を配置いたしまして、計画書に沿って事業を進めていくために、事務をしていただく支援員ということで、その増加する事務量に対応していただくものでございます。市は、支援員配置に係る費用を、年間最大50万円までを交付金として交付いたしまして、その支援を行うということになっております。今のところ、富合地区及び日吉地区がこの制度を活用されております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 年間最大50万円ということなんですけれども、50万円でないところもあるということですか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 富合地区については満額をされていますけれども、日吉地区については、途中からということもあったので、一部の交付になっております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 令和4年12月21日にふるさと創造会議連絡会が開催されていますが、これは令和3年度から始まったものと思います。ふるさと創造会議間の情報共有や相互の連携及び市行政からの連絡等を目的とするということなんですが、具体的にどのようなことをされているんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) ふるさと創造会議連絡会についての御質問ですけれども、他のふるさと創造会議間の交流が少なく、他の創造会議がどういう体制でどのような活動をしているのかを知っていただくとともに、困り事などの情報交換やとか、その解決方法の共有という場として実施をしております。 令和3年度では、活動事例発表会ということで、賀茂地区からコロナ禍における地域づくり活動、宇仁地区からは地域主体型交通の取組について報告をしていただきました。令和4年度は、西在田地区で交流人口を拡大するためのハーブ園の取組、また、下里地区からは、はつらつツアー、住民によるお買物、お出かけの支援という取組にそれぞれ報告をいただいております。 また、意見交換としては、地域運営における困り事対策をテーマに、グループに分かれていただきまして話合いをしていただいた後、発表をして全体の意見共有を図っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それから、事務報告書の37ページなんですけれども、島根大学の作野教授や兵庫県地域再生アドバイザー等に来ていただいて、約8か月にわたって5回、加西市地域づくり戦略会議が開催されていますが、主にどういうことが話し合われて、どんな効果があったのか伺います。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 加西市地域づくり戦略会議は、令和3年度に策定いたしました加西市地域づくりのあり方指針に基づく組織でございまして、ふるさと創造会議の取組の評価検証や推進方針等を協議する場としております。委員といたしましては、先ほどおっしゃっていただいた島根大学の作野教授を座長、副市長を副座長といたしまして、委員には、加西市に関わっていただいている地域再生アドバイザー、市内の地域づくり関係団体として代表区長会やふるさと創造会議、社会福祉協議会等から出席をいただいております。 令和4年度の協議内容といたしましては、各ふるさと創造会議の現状を再確認するためデータを集めまして、さらにまた各創造会議にアンケート調査を実施し、問題点、課題等の洗い出しをしております。こういった作業の中で、あり方指針でも示しました市としての地域づくりに関する取組、支援策を再確認いたしまして、令和5年度からの取組を明確にいたしました。 また、各創造会議において活動拠点の形態が様々でありまして、拠点の確保に苦慮される創造会議もあるということが分かってまいりました。このような状況を受けまして、拠点整備につきましては、活動に必要な拠点機能を勘案しつつ、既存公共施設の活用に主眼を置いて進める基本方針を定めるという方向性が確定いたしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 続きまして、決算書の81ページ、道の駅構想事業なんですけれども、令和4年度の道の駅構想事業としての決算額が総額1,622万3,150円、そのうち加西市道の駅基本計画策定等業務委託料として1,599万4,000円が使われています。この道の駅基本計画策定業務は、どこに委託されて、どのような業務をされたのかというところを伺います。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 令和3年度に実施をいたしました道の駅基本構想策定業務の結果に基づきまして、鶉野地区における新たな道の駅等基盤整備検討調査業務といたしまして、国の官民連携による地域活性化のための基盤整備推進支援事業を活用いたしまして、道の駅の整備に関する各種法的な手続や民間の参画意向などのサウンディングのほか、PPPやPFIの可能性調査・検討を行い、その結果を道の駅整備を推進する基本計画として実施をいたしました。これは、公募型プロポーザルによりまして、パシフィックコンサルタンツ株式会社神戸事務所に業務委託をしたものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 道の駅は、当初、何年ぐらいの完成予定だったんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 道の駅の整備スケジュールにつきましては、先ほど少し申し上げた基本計画におきまして、用地の調査・測量、造成工事、建築設計、建築工事を経て、最短で令和10年度開業を目指したスケジュールといたしておりました。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 今回、市長が替わられて、道の駅の建設についてはどういう判断になっているのか教えてください。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 今後につきましては、基本計画において、道の駅の基本機能に係る造成費、建設費等の施設整備費だけでも概算で33億4,000万円と莫大な費用を算出しておりまして、近年の資材及び労務費等の高騰によるコストの大幅増やコロナ禍における生活変容に伴う社会情勢変化など、懸念される要因も多々あることに加えまして、民間企業の関心は一定調査の中では示されたんですけれども、民間投資が確約されるような反応はなかったということで、民間参入につきましても不安定要素がございます。 さらに、市では、病院や学校の再編、市民生活に密接に関連する大型事業についても、まさに今から市民の皆様と共に再編していく方向でございますので、このような状況下におきまして、不安定な要素を多く抱える道の駅を進めることは拙速であると判断をいたしております。 国道372号加西バイパス第1工区をはじめとする加西市の主要幹線ネットワーク構築の進捗状況を見ながら、一定の整備後に再度、交通量や導入機能等を再検討いたしまして、市の振興施策として、多額の費用に見合う効果について検討が必要という判断をしております。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 今回の道の駅構想事業の計画変更によって、道の駅構想が白紙にならなかったとしても、今回費やした1,600万円余りのコストが、全くとは言わないまでも、その多くが無駄になってしまう可能性もあるんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 令和4年度に策定いたしました基本計画につきましては、道の駅の最重要機能として、農業を軸とした産業振興機能を持つ施設として、未来に向けた持続可能な農業を確立し、農業所得の向上や担い手確保に向けたスマート農業の普及促進、加西市のブランド力向上に向けた商品の生産・加工・流通の最適化の仕組みづくりなどを展開することを想定しております。構想や基本計画において得られた情報や民間動向などは関係部署とも情報共有をしておりますので、組織改編後も、類似施設やハードありきといった考え方にとらわれず、ドローンやITを活用したスマート農業の促進を図るなど、地域振興に寄与する政策立案に役立てることができるのではないかと考えております。そのため、全く無駄になってしまうというよりも、もちろん、これまで調査の中で導いた結果を今後の施策には十分に生かしてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 次に、事務報告書256ページ、決算書77ページの移住定住についてなんですけれども、まず、移住定住相談を関係人口中間支援組織である一般社団法人ユニテに委託したということです。このユニテという組織は、加西市関係人口創出事業で活動したコアメンバーから成っているということなんですが、どういう人たちがメンバーになっていて、移住定住に関して具体的にどんな業務を担っているのか伺います。
○議長(丸岡弘満君) 末
廣地域振興部長。
◎
地域振興部長(末廣泰久君) 一般社団法人ユニテは、令和元年度から令和3年度に実施いたしました加西市関係人口創出事業で活動したコアメンバーを中心に、地方や都市部の何か始めたいと考えている人々と加西市で様々な分野で活動されている人々をつなぐことで新しい価値をつくり出す創造型コミュニティーとして、加西市で様々な活動をされている30代から40代の市内在住者の方々を中心に構成をされております。令和4年度からは移住定住相談業務を委託しており、移住相談のみならず、起業や就農、地域の人々との橋渡し役など、多岐にわたる移住の相談をワンストップで対応する相談窓口を実施いただいております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) ユニテに移住相談業務とか地域交流活性化事業推進のための移住定住ワークショップ等の業務を委託することで、移住相談に関しては年間137件に対応した、また、関係人口創出についても活発に活動されているということが書いてあるんですけれども、ユニテに委託することによって確実に移住定住の効果は上がっていると見られていますか。
○議長(丸岡弘満君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(末廣泰久君) ユニテに委託したことによって得られている効果につきましては、移住希望者に対して、行政の枠組みの中ではなかなか難しいサービスの提供ができているということが考えられます。具体的には、休日も対応可能なワンストップ移住相談の対応や、起業や就農の相談、地域で活動している人々との橋渡しなど、個別で多種多様な相談に対してきめ細やかな対応をしていただいていること、また、相談窓口だけでなく、個別相談会や交流会も積極的に開催することで、移住希望者と接する窓口を幅広く用意することができております。 ユニテの活動により、移住者からも、加西市の相談窓口の対応がよかったので最終的に加西市に移住を決めたというお声もいただいており、この委託により、サービスの幅を広げ、質を高める一定の効果を生み出しているものと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それから、3の空き家を活用した地域交流活性化事業997万7,000円ですが、ランドブレイン株式会社に委託して、市内の空き家を活用して、お試し居住、地域交流カフェなどの複合的な機能を有した施設を令和5年度に設置するに当たり、移住希望者へのマーケティング調査、移住PR計画やリノベーション計画の策定などを実施したとあります。今、どこにそのような施設を造られているのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 末
廣地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 本事業は、空き家等を改修し、お試し滞在施設の機能に加え、コワーキングスペースや移住相談窓口など、複合的な機能を有した施設の設置・運営を行い、将来的な移住者の増加や関係人口の増加につなげるため、地域拠点施設を設置しようとするものでございます。 市内2地区で現在設置を検討しておりまして、1つは、都市部で旧市街地内での設置を予定しております。もう1つは、北部の農村地域で検討しており、有力な候補として、従来から移住者の積極的な受入れの意向を示されております、また、移住希望者からのニーズも高い宇仁地区での設置を進めているところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) これは、移住定住の事業でもあり、地域交流活性化事業でもあると思うんですが、具体的にどういう運営の仕方をされるんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 地域振興部長。
◎
地域振興部長(末廣泰久君) 空き家を運営の担い手となる地域の活動団体等が借り受けるなどして、改修による内装設備の充実を図った上、滞在機能に加え、運営の持続性を高めるため、カフェやコワーキングスペースなど複数の業態で利用することを想定しております。 空き家の改修費用など、設置のための初期投資分は、地方創生推進交付金を活用して市が支援を行い、運営などのランニングにかかる費用は、担い手が事業展開することにより自走していこうとするものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 担い手というと、どういう形になるんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(末廣泰久君) その地域内のつながりの中で対外的な活動をされている、それから、地域の中でつながりを持った活動をされている方が運営を担っていただくというふうなことを想定しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それから、空き家バンクについてなんですけれども、昨年も質問させていただいて、成約数が年々増えてきているという指摘をさせていただきました。令和4年度も32件と令和3年度が25件、さらには令和2年度の10件に比べて大きく増えております。このことについては様々な要因があると思います。事務報告書には、空き家バンクの新規登録を積極的に進めた結果、成約数は過去最大になったと書いてありますが、どのような手法で新規登録を進められたのか伺います。
○議長(丸岡弘満君) 末
廣地域振興部長。
◎
地域振興部長(末廣泰久君) 新規登録数を大きく伸ばした要因といたしましては、加西市が委託協定を結んでおります加西空き家対策専門家協議会、通称えーがい加西と連携をいたしまして、空き家相談窓口と空き家バンク制度についてのチラシを毎年4月に発送する市外居住者の固定資産税の明細書に同封し、継続して空き家バンク制度の周知を図っております。 また、空き家バンク登録件数を対象に、家財道具などの片づけ費用を補助する制度を令和2年10月から開始し、バンク登録の後押しをしたり、空き家バンク制度に協力している市内不動産業者と連携を密にし、不動産業者が媒介している空き家をバンクに登録してもらうなど、所有者に勧奨を行っております。 今後も、様々な方法で空き家の所有者に対し積極的に空き家バンクの制度のメリットを案内することで、新規登録数を増やしてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) この成約数の大きな伸びの他の要因としては、どのようなことが考えられるのでしょうか。例えば、今質問しましたけれども、人口増政策課が実施している5つの無料化がだんだん周知されてきて、加西市に住みたいという人が増えてきたというようなことは感じられていますか。
○議長(丸岡弘満君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(末廣泰久君) 成約数を大きく伸ばした要因といたしましては、コロナ禍により、都市部から地方に回帰するような傾向が増えてきたこと、それと、先ほど申しましたように、移住希望者に対しまして、加西市が相談しやすい環境整備を進めたことによりまして、移住相談の件数が大きく増えた要因の一つであるというふうに考えております。 また、5つの無料化の効果という御質問でございますが、先ほど、
ふるさと創造部長が答弁いたしましたように、一定効果はあったものと感じております。実際、移住相談を受ける中で、令和4年度の5つの無料化以降、若者世代から移住相談のほうは増加しております。また、それがきっかけで最終的に加西市に移住されたケースも増えてきておりますので、担当といたしましては、肌感覚ではありますが、一定効果のほうを感じておるところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 昨年も指摘させていただいたんですけれども、空き家バンクの登録物件数は、成約数が伸びている関係でその分減っているということもあるんですが、令和2年度で26件、3年度で35件、4年度で32件と伸び悩んでおります。一方、利用者登録数は、令和2年度132件、3年度226件、4年度283件と、どんどん伸びている状況です。さらに新規登録を増やしていく必要があると思いますし、市外から加西市に住みたいということで登録されているのであれば、空き家以外の方法で加西市に住むことを提案されてもいいと思います。空き家バンク利用者登録数がこれだけ伸びているということは、それだけ住む場所としての加西市の人気が上がっていると思うんですが、担当者としては、これだけの利用者登録数の伸びをどのように加西市の人口増に効率的に結びつけていくことを考えられているのかというところを伺います。
○議長(丸岡弘満君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(末廣泰久君) 空き家バンクの登録数につきましては、成約数のほうがかなり伸びておる関係で、なかなか新規登録をいただいても、その数だけ成約してしまうということで、登録数全体がなかなか増えない状況にはございます。また、利用者登録につきましては、先ほど申されましたように、加西市へ移住を希望される方はどんどん増えておるような状況でございますので、こういった方々に対しまして、空き家だけの情報提供に限らず、加西市での暮らしの様々な提案を行ってまいりたいと考えております。起業や就農などの働くことの課題、子供の教育環境の課題、移住者一人一人の多種多様な思いに寄り添い、関係する他部署と連携を図りながら、相談の1件ごとに丁寧に対応してまいりたいというふうに考えております。 今後も、加西市が実施する様々な住まいや暮らしのサポート制度と併せて、加西市が持つ魅力を様々な手法で発信することで、より効果的に人口増につなげてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 決算書185ページ、道路修繕事業の中の工事請負費1億4,437万2,465円なんですが、令和4年度は、市道修繕工事等について、校区で順位づけをして順番に工事をすることになって初めての年度で、この工事請負金額の多くが各校区に振り分けられた修繕工事の請負金額だと思います。そこで、工事請負金額の内訳、及び、各校区でどれぐらいの請負金額を割り振られて、どれぐらいの工事を消化しているのか、また、全体としてどれぐらいの数の工事を施工実施したのかというところを簡単で結構ですので教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) このたびの令和4年度の決算認定の道路修繕事業、工事請負費1億4,437万2,465円の内訳につきましては、1つ目は、緊急修繕事業、道路側溝や道路のり面の補修、道路陥没の補修など、緊急かつ小規模なものに3,000万円、道路の点々補修に3,600万円、市の計画に基づく事業に1,800万円、地元要望修繕により約5,800万円となっております。 地域要望の修繕費の配分は、均等配分を予算の半分、市道延長割合による配分を予算の半分として、1校区当たり600万円から800万円を割り当てております。 令和4年度の工事実施箇所は、北条地区が3か所、富田地区3か所、賀茂地区1か所、下里地区2か所、九会地区2か所、富合地区2か所、日吉地区1か所、宇仁地区2か所、西在田地区3か所、在田地区1か所の計20か所の工事を行いました。各箇所に必要な工事費が違うため、20か所のうち17か所は完成しておりますが、残り9か所は令和5年度も引き続き工事を行う予定でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 令和4年度の市道修繕工事実施の仕方は、校区で市道修繕工事の優先順位を決めて上から順番に実施していくという形で、自分たちが要望した工事が大体どれぐらいの年数がたてば実施されるのかということがはっきり分かるということで、これまでの言ったもん勝ちということより公平で分かりやすくなったのではないかと思っているんですが、現在、各校区で既に順位づけされている工事が今後どのように施工されていくのか伺います。
○議長(丸岡弘満君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 現在、既に地区で順位づけされている修繕箇所につきましては、地元の期待もありますので、その順位で優先して実施をしていきます。優先順位された修繕箇所が完了した後は、次年度に変更する制度の中で評価を行った順位に基づき工事を実施していくこととなります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 校区の区長会で順位を決めるということは難しいということで、今回、この方法は取りやめになったということなんですけれども、今後、どういう方法で市道修繕工事等については実施されていくのでしょうか。新たなルールを決めておられるのであれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 次年度以降は、市が主体となり順位を決定する方式に改めてまいります。優先順位の選定基準については、路線の重要度、利用状況、工事の目的等の複数の評価項目を設定しまして、要望箇所1か所ごとに評価点を集計し、その点数の高い修繕箇所から工事を実施してまいります。 地元要望による修繕箇所は、令和5年8月現在で、中規模、小規模を合わせまして150か所となっております。次年度以降も、予算要望を含め、地元の修繕要望の工事の早期完成に努めてまいります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 以上で私の質疑を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 続いて、10番田井真一議員。
◆10番(田井真一君) それでは、通告に基づきまして、改革未来・自民の風を代表いたしまして質疑を行います。 まず、議案第49号令和5年度加西市
一般会計補正予算(第4号)についてであります。 まず、
北条鉄道運営費補助金3,098万6,000円についてでありますが、これは、先ほど橋本議員の質問でお答えいただきましたので、その部分は省かせてもらいます。 ただ、1点、この補助金の交付についてお伺いします。 今回の3,098万6,000円、これについては、鉄道経営対策事業基金、こちらのほうから1,058万を積み立てて繰り入れると、併せて、この補助金を交付されるということなんですが、この基金の繰入れの基準について教えていただきたい。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 基金につきましては、毎年、北条鉄道の固定資産税相当額を金額として積み入れて、運営費補助の段階でそこから繰り出しして運営費の補助にさせていただいております。 基金の額につきましては、平成18年頃から基金がもう底をついてしまいまして、毎年、固定資産税分を積み立てて、それを赤字補填、運営費補助という形で払い出す形にしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 先ほど、その基金の繰入れの基準ということでお話しいただいたんですが、確かにおっしゃられましたように、この基金は、聞いても残高がゼロの中で、基金としての運用というのはもうできないような状況、そういった中で、あえて積み立てて繰り入れる、こういった回りくどいことをせずに、もう直接一般財源のほうから補助金を交付すればいいのではないかなと思うんですけど、いかがでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) ちょっとその視点での検討をしておらなかったものですから、少し検討してみたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 続きまして、工事請負費の3億の補正についてであります。 これにつきましては、佐伯議員の御質問にお答えいただいて、本当に詳しく中身等もお答えいただきましたので、この分についてはいいんですが、1点、非常にこの業務量が、現計予算の執行、それから、この補正の執行ということで、本当に大変だと思うんです。そういった中で、以前、副市長のほうが、業者の選定方法、これについては、一応効率化を図る中で見直した中でされるようなこともおっしゃっておられたんですが、このたびの工事費、これの業者決定の方法について教えていただきたいんですが。
○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) かなり大きな額となりますので、4つの工区に分けまして一般競争入札で行いたいと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 基本的には一般競争入札、これを基本に行われると。これは小規模工事についても同じなんですかね。
○議長(丸岡弘満君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 基本的には入札になります。県方式は来年度から実施していきたいなと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 分かりました。本当に今回、この大きな補正を組んでいただいた中で、これまで地区からの要望を上げている中で、なかなか実施されないと、そういった声があったんですが、現計予算並びにこの補正の額で地区のほうから上がっている工事が進むということを期待しております。 続きまして、議案第52号の令和5年度加西市病院事業会計補正予算(第1号)についてであります。 収益的支出の医業費用で、委託料で970万が計上されておるわけなんです。これは基本構想、基本計画の策定委託料ということで理解したんですが、これに合わせて報酬が計上されてないんですけど、今回、基本構想、基本計画に当たって、以前もそうだと思うんですが、その策定に当たっての諮問委員会、第三者委員会、有識者等で組織する、そういった策定委員会等が通常は設定されると思うんですが、今回、報酬が上がってないんですが、その辺りの取組についてお伺いします。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 今回の補正は、新病院の計画見直しに伴いまして、新たに新病院基本構想・基本計画策定業務の令和5年度分の委託料970万円の増額補正でございます。 議員御指摘のありました、この策定業務に関わる報酬につきましては、補正予算としては計上しておりません。ただ、新たな計画の策定におきましても、諮問検討委員会、仮称ですけれども、その設置を検討しております。御参加いただく外部委員に対しては、市の支給基準に照らしまして病院会計から支払う予定としております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 分かりました。これについても諮問委員会等を設置されるということで、この件については、また私は一般質問のほうでもちょっとお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 それでは、続きまして、議案第53号令和4年度加西市一般会計の決算認定について御質問いたします。 まず、歳入でございますが、新病院建設応援寄附金430万が収入されておるんですが、これまで、この寄附金の積立てによる基金ということで、昨年度末残高が1,600万ということになっております。 ちょっとここでお伺いしたいんですが、この昨年度の430万、それから、これまで寄附いただいた1,600万、これを寄附された方、個人の方、あと企業等がおられると思うんですけど、その内訳について教えてほしいんですけど。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 御指摘の新病院建設応援寄附金への御寄附の人数ということですけれども、令和4年度につきましては、5名の方からいただいて430万円ということになっております。令和3年度からにつきましては、トータルで8名ということで1,630万円となってございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 昨年度は5名、トータルで8名ということなんですが、これは全て個人ではないですね。企業、団体等もありますね。ちょっとその内訳を。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 個人、企業を合わせましての人数でございまして、それぞれの内訳は今ちょっと手元にございませんので、また後ほどお答えいたします。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 個人、団体合わせて、そういった方に御協力いただいて寄附をいただいているということなんですが、このたび、市長の方針に基づいた中で、従来の基本計画、実施計画を含めて、凍結をして見直すと、建設計画自体を見直していくということなんですが、既にこれまでこういった形で御寄附いただいた方々に対しては、その計画の変更等について説明され、また、納得を得られているのか、そこについてお伺いします。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 高橋市長就任後、新病院建設の方針変更を表明されておりますが、この方針変更に伴う御寄附いただいた方々への説明につきましてはまだ実施をしておりません。今後、タイミングも見計らいながら実施する方向で検討したいと考えます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) まだ説明されてないということなんですが、やはりこの事業は、やはり皆さん方の同意を得た中でみんなで進めていく、そういったことが大事ですので、そこは丁寧に対応いただきたいなというふうに思います。よろしくお願いいたします。 それでは、続きまして、臨時財政対策債1億2,950万についてお伺いをいたします。 昨年度、発行額が1億2,950万ということなんですが、これまで、昨年度を含めて、この臨時財政対策債、これの発行についての考え方をまず教えてほしいんですが。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) 臨時財政対策債につきましては、国が地方公共団体に交付する地方交付税の財源不足に対処するため、その不足する金額の一部を一旦地方自治体が借入れする地方債のことで、平成13年度から借入れが始まっておる状況でございます。これまで、令和2年度までは、その発行可能額までの借入れを行っておりますが、令和3年度につきましては、国税収入の補正等に伴い、普通交付税が追加交付されたことにより2億4,000万円の発行抑制をしております。令和4年度においては、3月補正時点における決算見込みにおいて財源不足の解消が見込まれたことから1億円の発行抑制をしております。 ということで、この臨時財政対策債につきましては、一般財源として確保すべき歳入でございますので、歳入歳出予算において一般財源の不足が生じ、財政調整基金の取崩しがある場合には、歳入確保のため、臨時財政対策債は限度額まで借り入れる格好にしております。一方で、令和4年度のように、決算見込みにおいて財源不足の解消が見込まれる場合によりましては、その金額により臨時財政対策債の借入れの抑制もあるというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 分かりました。基本的には一応限度額の中で検討されているということなんですね。 確かに、申し上げたように、この臨財債というのは、他の地方債とは違って一般財源という中で、後年度の基準財政需要額がプラスされて地方交付税で措置をされる中で、そういったものではあるんですが、でも、それはあくまで理論上でありまして、やっぱり市の負債、市が返還するということには変わりがありませんので、その辺りについて、先ほど考え方は述べられましたが、あくまでも市の負債で市が返済する、こういった観点の中で、もう一度考え方というのを聞かせてもらいたいんですが。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) 先ほど議員申されましたように、臨時財政対策債の元利償還相当分につきましては、その金額を後年度の普通交付税の基準財政需要額に算入することということで一応理論上はされております。ただ、先ほども申しましたように、その年度その年度によりまして、一般財源が不足する場合については、限度額まで借入れを行い、逆に決算見込みで剰余があると見込まれる場合には、一定抑制をしていきたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) ただいま御答弁いただきましたように、私もその考え方で進めていただくのがいいと思っていますので、よろしくお願いいたします。 それでは、続きまして、歳出で、道の駅基本計画策定等業務委託料、これは先ほど中右議員の御質問でもお答えいただきましたので、そこの考え方というのは分かったんですが、基本的には、この道の駅構想が凍結の中で、今回策定されたこの基本計画、これも当然公にはできないと思うんですが、先ほど御答弁の中で、その計画の中身で、他の部局等で参考となる分については、また計画の内容を生かすということなんですが、これは、考え方として、この計画というのは組織内では共有されるという考えでよろしいんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 一定ホームページにも概要等も上げておりますし、さらに、先ほども御答弁申し上げましたが、農業関連の部分については、地域振興部の農政課ともいろいろ意見を交わしながら策定に導いていったところもございまして、基本計画を策定する中で得られた調査結果とかいうことも併せて共有して今後の施策にも取り組みたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 分かりました。 それでは、続きまして、病院事業会計補助金6億153万7,000円について御質問をいたします。 収益的収入、資本的収入として病院事業会計に繰入れをされているということなんですが、この繰入基準の主な項目とその額、これは主なもので結構なんですけど、まず教えていただきたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) まず、主な項目でございますけども、こちらは、この繰出基準によりまして、例えば救急医療の確保に要する費用であるとか精神医療に要する費用、リハビリテーション医療に要する費用、高度医療に要する経費や経営基盤強化対策に要する経費となっております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) それぞれの項目の金額をお願いできますか。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) 救急医療の確保に要する経費といたしまして1億9,118万2,000円、それから、保健衛生行政事務に関するものとしまして3,273万3,000円、医師等の確保対策に要する経費が6,984万6,000円、それから、高度医療に要する経費として5,205万2,000円、リハビリテーション医療に要する経費といたしまして4,077万2,000円、主なものとしてはこのような形になっております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 今現在6億というような形でされているんですが、今後、病院建設が進んでいく中で、建設改良に要する費用というのが、これは繰入れに大幅にプラスになってくると思うんですね。今現在、新病院の改革プランの中で、その繰入れの計画というのは示されているんですが、これは諸事情の変更によってまた今後変えていく必要もあると思うんですが、この改革プランの取扱いについて、今後どのようにされる予定なのかを教えてもらいたい。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) 病院事業会計への繰出金につきましては、現行の行財政改革プランでは、令和7年度までが7億5,000万円ずつ、令和8年度以降が6億円としております。 今後の予定でございますけども、今後予定されています新病院基本構想及び基本計画における事業費の見込みであるとか新病院の収支見通しを踏まえた上で、繰出金の額については協議を行った上で見直しを行う予定でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 確かに、今の改革プラン、これは当初、病院の事業費が78億から9億と言われていたときの基準に基づいたものであって、その後、どんと一旦上がって、また今後見直していく中で、ここについてはやっぱり大幅な増額になる可能性もありますので、そこの計画等についてもまたよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、ふるさと応援基金積立金についてでございます。 この基金については、4年度が12億2,600万、昨年度末の残高が51億という形になっています。この基金というのは、やはりその趣旨にのっとった中で有効に活用していくというのが大事だと思うんですが、今後の基金の活用についての基本的な考え方を教えてもらいたいんですが。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) ふるさと応援基金の残高につきましては、先ほど申されましたように、令和4年度末において約12億2,600万円を積み立てております。一方で、約7,800万円をふるさと応援基金から取り崩した結果、ふるさと応援基金の残高としましては、令和3年度末と比較して約11億4,800万円の増となって、令和4年度末時点の残高といたしましては約51億6,800万円となっております。 このふるさと応援基金の活用につきましては、寄附者の意向を反映した上で、ふるさと寄附条例に規定する12の事業について、その運用を行うこととされています。今後の活用につきましては、市民サービスの向上につながる事業や市民の安全・安心につながる事業、また、今後予定されている大型事業にも活用していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) ありがとうございます。 今先ほど、市民の安全・安心につながる事業ということで、実は私、今回の一般質問でもまたその辺りを御質問しようかなと思うんですが、そういった部分でのまちづくりにも活用ができるという理解でよろしいんですね。
○議長(丸岡弘満君) 市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) 先ほど申しましたように、ふるさと寄附条例の12の事業に基づいて運用ということになっておりますので、先ほど申しましたように、そういった事業に活用していきたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) ありがとうございます。 では、続きまして、議案第61号の令和4年度加西市病院事業会計の決算認定について御質問をいたします。 収益的収入、医業収益として45億、これは、3年度の比較では入院収益は減、それで外来は増ということでなっていると思うんですが、今回の入院診療単価なんですけど、4万7,000円、外来が1万1,490円ということで、先ほどの改革プランに挙がっている単価に比べると額が上がっているんですね。高くなっていると。これは、診療単価の増に対して何かいろいろ対策とか努力をされたのか、あるいは、昨年度、多分コロナの診療加算があったと思うんですけど、その影響なのか、その辺りについて教えていただけますか。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 令和4年度の入院単価、そして外来収益については上がっている状況なんですけれども、それについては、議員御指摘のとおり、コロナ対応に関わる診療報酬の増があったためでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) やはりコロナ診療加算、今後これはなくなっていきますので、となれば、やっぱり単価ももう少し下がるという認識でよろしいんですかね。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) コロナ対応の診療報酬がなくなりますと、当然、その部分についての単価は減少ということが考えられます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) それと併せて、医師の減とか、あるいは、特に外科医がいなくなった中で、手術件数、これも減っていると思いますので、4年度、昨年度の決算額と比べると、今年度、医業収益というのもかなり減少するのではないかなと思っておりますが、昨年度の決算額に対比して、今年度、医業収益についてはどのように見込んでおられるのか、その辺りについて教えていただけますか。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 本年度、年度途中でございますが、入院単価につきましては4万4,770円、前年度比の2,377円の減となっております。外来単価につきましては1万2,299円となっておりまして、前年度比394円の増となってございます。 今年度の収益につきましては、4月から7月までの4か月の累計ですけれども、前年度比1億7,000万円程度の減収となってございます。このペースでいきますと、年間で前年度比5億円程度の減収ということも考えられるという状況でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 確かに、そういったいろんな諸事情の中で今年度の医業収益は下がると思うんですが、先ほど単価をお聞きした中で、外来は伸びておるんですね。これは多分、いろんな薬剤費とかが最近上がっていますので、そういった中での増というのがかなり大きいと思うんですが、やはり病院というのは、入院診療、こちらに力を入れるべきであって、そこでの単価の増という中での取組が必要ではないかなと思っています。 来年度は、また診療報酬改定がある中で、この医業収益を上げるために、例えば施設基準を取るとか、あるいは診療密度を上げるとか、看護必要度を上げるとか、いろんな取組というのは必要だと思うんですが、今もされておると思うんですけど、そういった医業収益、特に入院に係る医業収益を上げるために何か取り組んでおられるということはあるんですかね。もしあれば教えてほしい。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 経営健全化に向けた収益増の取組ということで、急性期医療を積極的に展開している病院のような即効性のある新たな取組というのは難しい状況にございます。また、来年度、診療報酬の改定の情報はまだ来ておりませんので、今現在の制度の中で申し上げますと、来年度に向けた取組としましては、今、北播磨医療圏構想の中で非常に大きく強調されておるのが在宅訪問医療でございます。これにつきましては、現在、在宅療養支援病院の施設基準を申請するべく、来年度に向けて調整を進めております。 この在宅療養支援病院といいますのは、地域で安心して療養生活を送れるように、患者様の、また御家族の求めに応じて、24時間の往診と24時間の訪問看護の提供が可能な体制を確保することにより、緊急時に御家庭に赴き、また、直ちに入院に結びつけるといった制度でございますので、この件については、また来年度、試行錯誤の部分もあるかと思うんですけれども、入院増に一定結びつくものとして考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 今、そういった形で施設基準に取り組んでおられると。特に、やっぱりこれから高齢化が非常に進んでいく中で、在宅医療というのはやはり一つの中心になって、これは、そういった収益を上げるというより、やはり医療の質を上げるという中でぜひ取り組んでいただきたいなということで思っています。よろしくお願いします。 それでは、続きまして収益的支出のほうについてなんですが、給与費が30億ということで、これは対医業収益比率では66.2%と。かなり加西病院は以前から高いんですが、他の近隣の公立病院との比較ではどうなんですかね、この数字というのは。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 医療費に占める給与費の割合ということで、近隣市の状況を申し上げます。 令和4年度の近隣の病院の状況としまして、西脇病院64.1%、北播磨総合医療センター51.0%、加東市民病院83.6%、加古川中央市民病院42.9%、高砂市民病院72.5%、以上の状況でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 病院によってかなり差があるという中で、加西病院としては、これは適正化の中でどれぐらいまで、何%ぐらいまで引き下げようという目標を持っておられますか。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 令和4年度の66.2%ですけれども、前年度よりも0.8ポイントの減となっております。令和元年度が72.3%、令和2年度が67.4%ですので、改善の方向に向かっているのは確かであると考えております。今後も、何%まで落ちたらいいという設定まではなかなか難しいんですけれども、できましたら60%台というのをキープしていきたいというふうに考えております。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 分かりました。やはり目標を設定してそれに取り組んでいく、これが大事だと思うんですが、給与費を下げる、そのためには職員数の適正化、これは必要なんですが、やはり大事なのは医業収益を上げていく、これが大事だと思いますので、先ほど、在宅医療についてのそういった施設基準というのも検討されているということなんですが、やはり医業収益を上げることによってのパーセント引下げというのに取り組んでもらいたいなというふうに思います。 それでは、最後に、資本的支出の企業債償還3億3,000万についてなんですが、先ほどの一般会計の補助金、この繰入れとも同様なんですけど、やはりこの償還計画、これは今後の一般財源にもかなり大きく影響してくるものですので、先ほど言いました改革プランと併せた中で、ここについても、一定の新病院等の経費が試算されれば、ここの見直しを早急に行ってもらいたいなと思いますが、その償還計画の見直しについての考えを教えていただきますか。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 令和4年度の企業債償還につきましては、議員御指摘の3億3,203万9,945円に加えまして、収益的収支におきまして、企業債利息2,603万5,604円の合計3億5,807万円となってございます。 今後の見通しということで、今、一定新病院の計画が見直しとなりましたけれども、近年考えておりますのが、電子カルテのシステムの更新がございます。これに伴いまして、これが令和7年度に見込んでおりますので、現在、3億数千万円で償還が推移するものと考えておりますが、この電子カルテの更新がございますと、そこに約5年間、1億円程度が加わる見込みとなります。そして、今、新病院の建設の見直しが始まりましたので、この費用を入れた場合には、これらの金額にさらに償還額がオンされるということになります。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 電子カルテの入替え、更新ということなんですが、これは大体何年ぐらいでされておられるんですかね。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 10年程度で行っております。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) すいません、これはちょっと通告になかったんですが、ざっとそのカルテの更新の大体の見込み、費用はどれぐらいかかるんですかね。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) この新病院のカルテの更新については、次の病院でする予定であったんですけれども、そこでの計画では移設も含めまして7億8,000万円で予定しておりましたが、今回は今の病院での更新となりますので、また費用は変わってくるかと思います。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) それでは、以上をもちまして私の質疑のほうを終了いたします。ありがとうございました。
○議長(丸岡弘満君) 以上をもちまして、10番田井真一議員の質疑が終わりました。 ここで、昼食のため暫時休憩といたします。再開は13時15分といたします。 12時00分 休憩 13時15分 再開
○議長(丸岡弘満君) それでは、休憩を解きまして、ただいまより本会議を再開いたします。 また、先ほど、
ふるさと創造部長より、午前中の田井議員の質疑におきまして補足説明の申出がありましたので、許可をいたします。
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 午前中の田井議員の質疑の中で、新病院建設応援基金の内訳についてお答えができませんでしたので、補足申し上げます。個人がお二人と団体が6団体で、合計8名ということになってございます。 以上でございます。ありがとうございました。
○議長(丸岡弘満君) それでは、3番西脇親議員。
◆3番(西脇親君) それでは、発言通告に基づきまして、改革未来・自民の風を代表いたしまして質疑を行います。 なお、午前中の質疑の中で質問のあった件につきましては省かせていただきます。 まず、議案第42号加西市
医師確保奨学金貸与条例の制定についてであります。 加西市の医師という中で、市立加西病院の医師というのに限定されるんですけれども、この条例の担当部局について、ふるさと創造部が担当されることになっております。この理由についてお答えください。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 加西病院では、現在、看護師及び助産師の確保を目的とした修学資金の制度を持っております。その制度の中では、加西病院の債権額は最大で1人当たり216万円ということになりまして、3年間で返還する制度になっております。一方、医師確保の奨学金貸与に係る医師確保奨学金貸与制度については、入学支度金100万円、それから月額30万円、貸付期間は最長6年間で、最大2,260万円となり、10年間で返還する制度となっております。 当奨学金貸与制度につきましては、加西病院事務局が、看護師に対する奨学金貸与制度と同様、所管してもいいかもしれないんですけれども、看護学生に対する貸与制度と比べて債権額も10倍近い、また、返還期間も10年間ということで長いということもありますので、債権管理上、加西病院ではなく市長部局で担うべきとの判断をし、また、全国的に同制度を持っておるところも市長部局が担っておる事例も多くあることから、人口増政策課を担当部と考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 他の自治体の状況については午前中答弁にありましたけれども、加西市の場合、月額30万ということです。これがほかの自治体に比べると多いのか少ないのか、また、実際に他の自治体では、当初にあった病院に勤務するこの貸与を受けた学生が100%なのか、その点についてお伺いします。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) まず、他の自治体と比較して多いのか少ないのかというところで御答弁申し上げます。 まず、県下でありますと、最大は月20万円が最大、それから、入学支度金としても100万円が最大でございます。全国的に見ますと、修学資金というか、毎月の奨学金が30万円が上限というか、一番高い自治体で30万円となっております。支度金については100万円が一番高い額というところで、総合的に見ますと、加西市が今考えております奨学金制度が一番高い額になります。 それから、実際に目的とする部分がどれだけこれらの制度でかなっているかというところなんですけれども、実際に奨学金を借りられて返還することになってしまった、だから、目的とする病院に勤務されなかったという例もございますが、ただ、そこがどれぐらいの割合かというのは、詳しくは教えていただけなかった部分もあるので、全て分かったわけではないんですけれども、午前中も申し上げたように、やはり一定の効果はあるようでして、姫路市の例は研修医期間での奨学金ということを申し上げましたが、その他、ほかのところについては、まだ制度が始まって貸付けの期間中で、実際に勤務されるところまで至ってないところもあるんですけれども、やはり豊岡市とか香美町とかもやられておりまして、一定の成果が出ておるということで考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 続いて、選考方法についてお尋ねいたします。 どのような方法で選考されるのか、また、選考の時期、入試の合格後に行われるのか、それとも入学後になるのか、そして、年度途中でも申込みが可能となるのか、この点についてお伺いします。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 選考の方法ということでございますが、午前中の佐伯議員の質疑の中でも少し触れさせていただきましたが、加西病院を含めまして選考委員会というもの、その選考を経て決定をしようと考えております。 それと、入学してからか、それか合格してからかという御質問でしたけれども、実際には入学してからの受付というふうに考えております。3月にはもう合格発表なりされていると思うんですけれども、4月以降に実際には受付をしていきたいと考えておりまして、年度途中からでも構わないのかというところですけれども、そこも可能に考えております。ただ、入学支度金という名称になっていますけれども、実際は入学金相当額ということで100万円を考えておりまして、それについては、一定の時期が過ぎたら、もう入学支度金という意味合いでの貸付けはできないように規則の中で定めていきたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 先ほど入学支度金というのが出たんですけれども、入学支度金、これはどのようなものを想定されているのかということ、あるいは、貸与はいつからどのような方法で行われるのか、例えば毎月の振込になりますよとか、年額を年度当初に一括してお支払いしますとか、そこについてお願いします。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 入学支度金については、少し触れましたけれども、入学金相当額ということで、国公立の大学でしたら100万円も要らないかもしれません。私学でしたら逆にもっとたくさんのパターンもあると思うんですけれども、入学金相当額ということで考えておりますので、上限をその入学金で考えておりまして、貸付けの方法というところですけれども、交付が決定した月から3か月ごとに奨学生本人の口座に振込により貸付けを行うことを想定しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 入学支度金について、入学金相当額ということでありましたけれども、入学金を支払うのは恐らく入学する前ということになると思うので、やはり同じ奨学金を貸与するということであれば、利用する側にとって利便性があるような形でお支払いいただけたらなというふうに思います。 以上でこの質問は終わらせていただきまして、続いて、議案第43号加西市税条例の一部を改正する条例の制定についてであります。 午前中にも御答弁いただいております。市民負担の軽減となりますけれども、市財政への影響はないということでありました。財源が限られてくる中、これに対するしわ寄せがないのか、また、一方で影響がないというふうに言われながら、事業を縮小せざるを得ないことが出てくるんじゃないかなというふうにも思います。これまでどおり、事業実施計画に基づきまして計画的にまちづくりというのが行われていくのか、この点についてお伺いします。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) まず、市財政への影響というところでございますけども、午前中もお答えしましたとおり、この都市計画税につきましては、都市計画事業に要する費用に充てるための目的税として課税しております。午前中もお答えしましたように、加西市の都市計画事業の整備状況を見ますと、都市計画事業として行うべき市街化区域の整備につきまして、一定のめどは立ったと判断しておりますので、先ほども申しましたように、都市計画税の減収分の影響はほとんどないものと考えております。 また、今後のまちづくりは計画的に実施されるのかということにつきましては、加西市では、令和5年3月に市域全体を対象とした都市計画マスタープランを改定しております。この都市計画マスタープランは、地域地区、都市施設、市街地開発事業等、主に都市計画制度で定められたまちづくりのツールを用いて都市の将来像の実現を目指すための計画となっております。都市計画税を廃止した場合におきましても、都市計画マスタープランに沿ったまちづくりにつきましては、地域に限定することなく必要な整備が行えるよう、国・県による補助金や交付金等の活用、そして、起債を活用する場合においては、後年度に交付税措置がある起債の活用など、財源を確保した上で、事業実施計画に基づいて事業を実施していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 続きまして、議案第48号和解及び損害賠償の額を定めることについてについてお伺いします。 まず1点目、裁判に至るまでの経過と病院側の対応についてであります。 事故後の病院側の対応に問題はなかったのかということ、また、裁判にまで至った理由、そして、顧問弁護士の見解を踏まえた上での対応であったのか、顧問弁護士の相談経過等についてお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 最初に、御提案しております今回の医療事故に関わる議案につきましては、亡くなられた患者様と御遺族に対して深くおわび申し上げます。また、議会をはじめ市民の皆様に多大な御心配をおかけしましたこと、重ねておわび申し上げます。 それでは、答弁に入らせていただきます。 事故後の病院の対応ということで、今回の事案につきましては、医療に起因する重篤な障害または死亡の医療事故に該当するものとして、当院の医療安全管理指針に基づきまして医療安全対策委員会を開催いたしました。そして、事故の検証を行い、院内での情報共有を図り、御家族に対して御説明など必要な対応をしてまいりました。 今回の事案発生直後には、御家族様にすぐに連絡を取り、当日の経過説明と、想定を超える合併症が発生してしまったことへおわびをいたしました。そして、検査当日を含めて、面談、また電話連絡により、容体の説明や対応の御報告と相談をした次第でございます。お亡くなりになった以降も、当院側の窓口を医療安全管理室と、担当者を明確にした上で相談体制を整えた次第でございます。 顧問弁護士とも、事案発生後、すぐに連絡を取りまして、本事案の経過報告をいたしております。実際の顧問弁護士との相談の動きがあったのは、御遺族からカルテ開示の請求があった令和2年の12月からということになります。そして、御遺族から要望のあった資料については、顧問弁護士とも相談をし、積極的に提出をさせていただいた次第でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 続いて、先ほどありました院内の緊急医療安全管理委員会についてであります。 事故後、院内で緊急に開催されたというわけなんですけれども、これは、例えば執刀医からの申出によるものなのか、あるいは院内の規定によるものなのか、委員会の開催を判断されたのはどなただったのかということ、そして、この委員会の見解はどのような内容だったのかについてお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 当院の緊急安全対策委員会は、委員長は病院長が務めております。委員は、事業管理者、副院長、看護部長、事務局長等から構成されておりますが、今回の事案については、事故発生当日、検査担当医から院長に報告がありまして、院長から、本事案の情報収集と同時に委員会の開催の指示があり、実際に開催があったのは事故のあった2日後でございました。委員会では、当日の検証を行ったところ、当該患者様への処置の内容としては適切なものであったと考えておりますが、想定を超える合併症が起きてしまったこと、その対応への判断と迷い、遅れが生じてしまったというところが大きな原因であるというふうな見解でございました。そして、委員会では、同時に、今後、御家族への丁寧な説明と経過報告を行うことを確認した次第でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 先ほど、委員会が開催されたというのが2日後ということであったんですけれども、その日に検査を担当された先生から連絡があってということやったんですが、これについては、やはり病院としても非があるということで認めざるを得なかったということでよろしいんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 先ほど御答弁申し上げたとおり、当該患者様への治療の内容としては適切であったと思うんですけれども、合併症、心停止等が起こったときの救急の対応としては、やはり遅れがあったということは素直に認めなければいけないというところでございます。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 続いて、訴訟事件と議会への報告についてであります。 これに関しましては、今回の案件も、病院から市長、議長には既に報告されているということでありました。平成26年3月の議会運営委員会の中で、損害賠償等を請求する議案等が発生した場合、出ている案件を踏まえて、できるだけ速やかに議長宛て、あるいは議会宛てに情報提供していただくということを議長から申し入れてもらうという扱いにするということで、議長から申出をされているというふうに思います。今回、加西病院の判断で自ら行われたというものなんですけれども、議会への報告のタイミング、それから基準について、院内である程度定められているものと思います。その点についての説明をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 医療事故発生時におきましては、まず、院内において、先ほどの緊急医療安全管理委員会で状況を把握し、患者様、御家族への説明、事故再発防止の取組などをまず整理した上で、行政・議会への報告につきましては、訴状が提出されるなどにより詳細が把握できた段階で速やかに報告すべきであると考えてございます。今回の場合は、昨年8月27日に本件の提訴があった段階で市長に報告、議会へも、同年9月2日に、当時の総務部長を通じて、当時の議長に9月議会の議員協議会の場で説明の申入れをしたところでございます。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) では、続きまして、議案第49号令和5年度加西市
一般会計補正予算についてであります。 まず1点目、企画調整費の230万、これについては180万が先ほどの医師確保への奨学金ということでありました。残りについてはSDGsの推進事業委託料ということでありますけれども、この内容と、その委託の相手先についてお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 加西市は、昨年度に内閣府からSDGs未来都市の選定を受けまして、今年度からSDGs推進計画に沿った取組を実施しているところでございます。このたび、三菱UFJ銀行様から、SDGs-STEAM教育への取組支援のために50万円の御寄附をいただきました。この50万円を使わせていただくというところで、SDGs関連のノベルティーの作成ということで考えておりまして、その50万円を使わせていただこうと考えております。 ちなみに、先日、土曜日ですけれども、9月9日土曜日にアスティアかさいにおいてSDGsフェアということで、子供たちを含めてたくさんの市民の方々に来ていただいて、SDGsについて啓発を行ったところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 続いて、2点目であります。地域介護・
福祉空間整備事業について、補助の内容等は午前中答弁がありました。その中で、高齢者施設ということでありましたけれども、高齢者施設はどのようなところなのか、委託先、相手先、補助先について教えていただきたいと思います。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) この事業の対象は介護保険事業所となっており、募集に合わせて市内事業所に対し募集を行いましたところ、定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所ミクチサポートセンターのブロック塀について、倒壊のおそれがあるとの申請を受けましたので、これを県に申請し、このたび内示を受けたものでございます。 なお、今年度、市内事業所からの応募はこの事業所のみでした。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 次に、歳出のほうの
芸術文化振興事業の200万であります。内容については、午前中答弁がありましたとおりで理解しております。ただ、この開催に当たっての委託先、これについてはどのようになっているのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君)
文化活動推進委託料の委託先ということでございます。 直接は播磨国風土記事業の実施母体でございます播磨国風土記の里加西・能狂言プロジェクト実行委員会となるんですけれども、そこから、これまで能狂言師への出演と仕上げの稽古の調整についてはアーツ&エンターテインメントに委託しておりまして、今回、
こども狂言塾の指導のための狂言師の派遣について、もう既に契約しておるものでございまして、追加業務ということで契約変更を行うことにしたいと考えております。 あと、舞台設営と会場設営については、加西能でもお願いしている神戸新聞事業社へ委託したいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 分かりました。ありがとうございます。 最後になりますけれども、議案第62号加西市の組織及びその事務分掌に関する条例の制定についてであります。 今回、現状の組織では非常に一部の部署に事業が集中しているとかという点もありました。そういう点では、平準化され、分散し、それぞれの部である程度の業務量なり事務量になっているのかなというふうに思いますし、分かりやすくなっているんじゃないかなというふうに思っております。 そこで、まず1点目であります。市長の政策を実現するための目玉部署はあるのかということなんですけれども、このたび機構改革をするに当たり、職員で機構改革の委員会なりを開催し、そこで素案なりを作成されて、それを市長が再検討されたものなのか、ある程度、今回提案のあった組織、その過程について教えていただきたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 今回の機構改革をするに当たりましては、特別に委員会等を開催したわけではございませんが、総務部が各部に対してヒアリングを行い、職場の現状や効率的な業務の運営体系などについての提案を受けております。それに基づく機構改革案を、市長、副市長と協議の上、まとめたものでございます。 一方で、このたびの機構改革は、組織規模の平準化を図り、企画部門や管理部門など各部の役割を明確にし、かつ、市民の皆様にとって分かりやすいシンプルな名称にしようとするものでございます。そういった意味におきましては、政策実現のための目玉と言える部署はありませんが、基礎自治体としての基本に立ち返り、安定した行政運営を行える体制づくりを目指すものでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 何も目玉部署をつくるというのがええかどうかという判断ができないと思います。特に今回の機構改革に関して、事業が着実に行えていくという点ではいいんじゃないかなというふうに思います。 続きまして、組織の改正に合わせた事業の見直しについてです。 直接機構改革には関わりはないんですけれども、市の行政の事務量は増加する一方です。旧態依然とした過去からの事業を同じように継続していく、それは非常に楽なのかも分かりません。ただし、事業なり事務量というのは新しいものがどんどん入ってきます。それを、限られた職員数の中、しわ寄せがどこかに来るんじゃないかというふうに思います。そうならないためにもスクラップ・アンド・ビルドというのが必要であり、今回の改正に合わせて事業の見直しも検討するいいタイミングとなるのではないかというふうに思います。見直しを実施する予定はあるのか、あるのなら、その点についてお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 今回の機構改革の時期が、新年度が始まりまして半年が経過する10月でありますことから、まずは新組織の下で現在の事業や予算について再度認識を深め、その上で次年度以降の事業実施計画や新年度予算をしっかりと策定することが大事だと考えます。当然、事業の縮小あるいは拡充にかかわらず、本年度におきまして早急に対応すべきことにつきましては、補正予算を組むなどして必要な見直しを図ってまいりたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 今回の改正では、部が再分割という中、縦割りの行政というのがよりくっきりはっきりしてくる可能性もあるかなというふうに思います。そういう意識の改善、あるいは部署間の連携がさらに今以上に必要になってくるかなというふうに考えます。横の連携を進める上で、調整部門というのは企画部門であると思うんですけれども、それはどの部署が担うのか、あるいは各部署の自主性に任せるのか、どう考えておられるのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 部の数が増えることによって、縦割り意識や業務の押しつけ合いがあっては絶対にいけません。膨大化した事業をコントロールする部署は大変重要であります。 議員御質問の横の連携を進めるための調整部門といたしましては、政策部が中心となって担っていくことを想定しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 最後になりますけれども、現行の組織においても同じなんですけれども、人事部門と財政部門と双方を担当しているのが総務部であります。改正後においても、市の財源と人事を握る部門が総務部に集中しているというのですが、この根拠というのは何なのでしょうか。また、そのメリットは何があるのでしょう。また、不都合な点はないのかという点についてお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 現在の組織は、平成27年度の機構改革から財政と人事を同じ部としており、このたびの機構改革におきましても同様の取扱いとしております。限られた人員の中で各種事業を執行するにおいて、財政と人事は常に連動しており、必要な事業に必要な人員を適正に充てられるよう、同じ部にしておくことが望ましいと考えております。今後も、財政ヒアリングや人事ヒアリングなどを同じ部署で行い、効率的で効果的な仕事ができる体制を整え、結果、市民の皆様への行政サービスがより充実したものになるよう努めてまいりたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) それでは、不都合な点はないということでよろしいんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 不都合な点はございません。
○議長(丸岡弘満君) 西脇議員。
◆3番(西脇親君) 以上で私の質疑を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上をもちまして、3番西脇議員の質疑を終わります。 続いて、5番下江一将議員。
◆5番(下江一将君) 発言通告に基づきまして、かさいを育む会・清流会を代表して下江一将が質疑を行います。同僚議員からも質問があったことにつきましては省いて質問させていただきます。 まず、議案第48号和解及び損害賠償の額を定めることについてお聞きいたします。 これまでの過程について確認したいのですが、治療前には、当該患者または御家族と病院間で手術に関する同意書は交わされましたでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 今回の事案につきまして、事前説明としまして、検査前日に、その目的と内容、さらには、この検査で起こり得る合併症についても、書面によりまして御本人と御家族に説明をし、同意書を頂戴しております。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 次に、治療の当日は、夜間で人手の少ない緊急対応ではなかったでしょうか、お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 本件につきましては、救急や緊急手術と異なり、あらかじめ手術の日程、処置の内容を定め、必要な人員を確保した上で実施したものでございます。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 続いて、対応についてお伺いしたいと思います。 先ほど同僚議員からもありましたので、1点お伺いします。今回のことがあった後に、再発防止のマニュアル整備や、また、訓練は行われていますでしょうか、お伺いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 今回の事案につきましては、先ほど御説明申し上げたとおり、医療安全管理委員会のほうで検証を行い、必要なマニュアル等について修正を行ったところでございます。そして、その修正の内容についても、電子マニュアルということで、全ての職員がそのマニュアルを確認できるという体制にしてございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 続いて、今後についてなんですけれども、今回、医療事故防止保険から保険金が全額出るとのことですが、今の掛金は幾らで、来年度は何割程度掛金が上がるのか教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 現在、医療事故に係る支払いが生じた場合は、病院賠償責任保険から支払いをしております。令和5年度の保険料は年間383万円となってございます。保険料の算定は、過去5年間の保険料及び支払保険金額によって算出されますことから、令和6年度は今と同じと考えておりますが、令和7年度以降の5年間について、1年当たり約200万円程度の増加があると見込んでおります。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 続いて、議案第52号令和5年度加西市病院事業会計補正予算(第1号)についてお聞きいたします。 補正予算書1ページ目の医業費用経費970万円の内訳は、新たに設計をやり直す新病院基本構想及び基本計画策定委託料の増とのことですが、これは第1段階的な設計費用で、全体構想をやり直すにはさらに費用がかかりますでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 新病院の計画見直しに関わります基本構想、基本計画策定の委託料として970万円の増額をしておりますが、この策定につきましては15か月間を想定してございます。早急に取りかかる必要がございますので、本年10月に契約、そして着手、来年の12月の完成を見込んでおります。 今回の補正金額につきましては、2か年にわたる契約で、前回の実績より算出した結果、全体を2,420万円程度と見積もっておりまして、その1年目の40%分、970万円を補正してございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 新病院基本構想及び基本計画策定委託料の増なんですけれども、委託先の選定は再度行われますでしょうか。今までの計画を策定された業者になるのか、新規の業者になるのかをお伺いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 委託先につきましては、入札審査委員会に諮る必要がございますので、確定事項ではございませんが、新病院建設のこれまでの計画策定において、開院支援業務を実施した業者、そして実施設計を担当した業者、この二つに合同で依頼する予定をしております。その理由につきましては、既にこの両事業者におきましては、前計画の中で院内のヒアリングを直接行い、現状把握と設計要求基準の把握、業務内容を十分に理解できており、建物の適正規格を正確に提案することが期待されるところにございます。これによりまして、今度の新しい基本構想、基本計画の策定もスピードアップが図れるものと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 次に移ります。 資本的収入第6項他会計補助金6,052万5,000円は、一般会計からの病院建設費として支出予定でしたが、どのような意味合いのものだったでしょうか。こちらが減額になることで病院運営費に影響はないのかお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 今回の補正につきましては、国庫補助金として、建築物耐震対策緊急促進事業補助金として、新病院の建設に係る令和5年分の補助金として受入れすべき金額だったものでございます。新病院の建設計画の変更に伴いまして、本年7月24日付で近畿地方整備局長から当該補助金の交付決定の取消し通知があり、減額補正をしようとするものでございます。 このことによる影響としましては、今年度、実施設計業務費用として全体で1億4,500万円を見込んでおりましたが、先ほど御説明しました建築物対策の補助金約6,017万6,000円に加えまして、さらに起債も受けることができなくなりますので、費用の1億4,500万円全額を今年度の留保資金のほうから持ち出すということになりますので、病院の経営にも大きく影響はあるものと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 続いて、建築物耐震対策緊急促進事業補助金を今回断ったことになるんですけれども、今後、新しい計画で新病院建設が進み出した際に、再度申請は可能なのでしょうか、お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 今回の建築物耐震対策緊急促進事業補助金につきましては、耐震基準を満たしていない建物を同じ場所で建て替えて、古い建物を解体することが条件となってございますので、別の場所の建て替えについては、この補助金は対象にならないというふうに県から回答をいただいております。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 最後の質問なんですが、建設改良費、病院施設整備費1,200万円の詳細について確認です。年度当初の工事請負費は4,200万円でした。その中で、新病院建設工事費が丸々減額されるものなのでしょうか、確認いたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 病院施設整備費1,200万円の減額につきましては、これは、令和5年度、本年度末から実施予定でありました新病院の建設工事費と工事監理費となります。建設工事費が1,180万円と工事監理費10万6,000円の内訳となってございます。残りの3,000万円につきましては、病院のその他の工事に使用する工事請負費として予算を計上しているものでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 以上で質疑を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 続いて、9番土本昌幸議員。
◆9番(土本昌幸君) 失礼いたします。発言通告に基づき質疑を行います。 初めは、議案第49号令和5年度加西市
一般会計補正予算(第4号)についてであります。 この件につきましては、歳出の道路維持費3億円ですけれども、同僚議員から質問がありましたので、私のほうからは、計画どおりに実行可能であるというふうな答弁でありましたけれども、今回の緊急的な補修以外に計画的な補修も当然ありますので、そこを含めて確実にやっていけるのかどうか答弁を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) このたびの道路修繕3億円は、当初と合わせまして今年度中にやり遂げます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 分かりました。 それと、市内事業者育成も含めて、これはしっかりと取り組んでいく必要があると思うんですけども、その辺りについても答弁を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) このたびの3億円もありますし、中規模のものもありますし、小規模のものもありますので、育成も含めまして発注していきたいと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 次は、議案第50号令和5年度加西市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)についてお伺いいたします。 歳出の基金積立金の2,651万5,000円です。この額を合わせて基金総額についてお聞きをいたします。 国保の場合は、保険料の見直しは毎年実施できると言われておりますけれども、保険料の引下げについて、どのように考えられているのか、見解を求めます。昨今の物価高騰に対して、可能な限り全ての対策を行う必要があると思うんですけども、答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 国民健康保険事業基金でございますが、このたびの補正により、令和4年度の決算余剰金のうち2,651万5,000円を基金に積み立て、これにより基金残高は約8億6,000万円となります。 基金を使って保険税を引き下げることはできないかとの御質問でございますが、結論から申し上げますと、現在の状況での引下げは難しいと考えております。その理由としまして、兵庫県で進めております保険料水準の統一がございます。平成30年度の制度改正により、事業の財政運営の主体が都道府県に移管されるとともに、将来的には都道府県での保険料水準の統一を目指すことが示されました。兵庫県におきましても、保険料水準の統一に向けた協議を重ねているところでございますが、これまでに、令和12年度に県下各市町の保険料を統一することが決定しており、各市町には、統一に向けて、保険料負担が急激に増加することのないよう配慮をしながら計画的に保険料の改定を実施していくことが求められております。 当市につきましては、現在の保険料の水準が統一時の目安とされる水準よりも低くなっていることから、今後、段階的に保険税を引き上げていくことが必要な状況でございます。そのため、今、引下げを行うと、次の引上げがより大きな規模となってしまうことが懸念されております。基金残高が大変大きくなっておりますので、御指摘のように、これを活用して保険税を引き下げ、被保険者の皆様へ還元できればという思いはございますが、令和12年度の統一を見据え、被保険者の皆様に急激な税負担の増加をお願いすることがないよう、緩やかに計画的に保険税を引き上げていくことも必要ではないかと考えております。こうした現状を踏まえて、現段階では保険税の引下げは難しいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 引下げができないということでありますけれども、この8億6,000万円という金額はすごく大きいですよね。それで、保険料を下げれないということであるならば、その活用できるメニューを探す必要があるのではないかと思います。例えば、市民の健康づくりであったり、検診率を向上させる事業に活用できたらと思うんですけども、その辺りの見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 現在のところ、どのような活用ができるかというのが県のほうから明らかにされていないところではございます。しかしながら、被保険者の皆様の疾病予防や健康増進の分野で有効に活用できないかということを今後検討してまいり、県のほうにもそういったことを上げていきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 次は、議案第51号令和5年度加西市介護保険特別会計補正予算(第1号)についてであります。 これは、同様に、歳出の基金積立金が約6,000万というふうになっております。これについても保険料の引下げについてお聞きをしたいんです。令和6年度が3年ごとの見直しに当たるというふうに伺っておりますので、この介護保険については市独自の料金設定が可能ではないかなというふうに思います。もちろん事業の安定性も必要なんですけれども、先ほども述べましたように、少しでも市民の負担が軽減できればというふうに思いますので、その辺りについて見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 今回補正させていただく基金積立金につきましては、令和4年度介護保険特別会計からの繰越金1億7,223万5,714円のうち、介護給付費国庫負担金等の返還金1億1,223万4,489円を差し引いた残り6,000万1,225円を介護給付費準備基金に積み立てるものでございます。この介護給付費準備基金は、第1号被保険者の皆様からいただきました保険料のうち、介護給付費等に財源充当した23%分の余剰分を積み立て、3年を計画期間として定めている介護保険事業計画において、保険料を算定するときに、一定額を取り崩し、皆様の負担の軽減を図るものとして運用してまいりました。 令和4年度末の基金4億1,718万1,435円に今回の6,000万1,225円を加えた4億7,718万2,660円につきましては、本年度は来年度から3年度の保険料を設定する介護保険事業計画の策定年度となっておりますので、基金の金額を保険料軽減に全てを充当することはもちろんできませんが、必要なサービスを安定して受けていただきつつ、第1号被保険者の方の介護保険料の御負担が少しでも少なくなるよう、基金を活用した介護保険料の算定をしたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 私の質疑は終わります。
○議長(丸岡弘満君) 続いて、8番高見博道議員。
◆8番(高見博道君) それでは、令和新風加西会派を代表いたしまして質疑を行いたいと思います。 まず、議案第42号加西市
医師確保奨学金貸与条例の制定について御質問したいと思います。 まず、現在、加西病院におきまして、この3月で医師が8人退職されたということで、大変御苦労されていると思うんですけども、現在の日中と夜間、それから休日などの救急外来などの対応について、どのような配置状況になっているのか、御説明をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 令和5年度現在の常勤医の数としましては、診療科別に申し上げますと、内科10名、外科2名、整形外科5名、眼科、麻酔科がそれぞれ2名、耳鼻咽喉科、皮膚科、泌尿器科、精神科がそれぞれ1名の合計25名となってございます。ここに初期研修医を加えますと33名の体制となってございます。 現在、外来診療の状況につきましては、神戸大学をはじめとする外部からの応援医師によりまして、前年度とほぼ変わりない外来診療を実施できております。 次に、救急の体制につきましては、常勤医に加えまして、神戸大学等からの非常勤医師の派遣によって、24時間365日の救急体制は維持できております。参考までに、本年に入りまして、加西消防署から加西病院に入った救急要請に対する応需率、受入率につきましては83.1%でございます。これは、昨年度の数字と比較してもほぼ同じ数字となっておりますので、医師の減少はございましたけれども、市民の皆様への救急対応については一定果たせているものと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) ありがとうございます。 今年なんかは本当に暑い夏で、大変救急車がほぼ毎日のように走っているのを聞いたり見たりしております。対応が大変だと思うんですけども、そういうところで、今回の奨学金のことで、何とか将来的に医師を確保しようということで立ち上げていかれるわけなんですけども、そこで、今もお話ありましたように、8人の退職があったけども、神戸大学の医学部、医局部とかに協力をいただいて何とか医師を確保されているということなんですが、今回のこの制度をつくることによって、神戸大学からの医師の派遣等をしていただく関係等、その辺りは問題がないのかどうか、将来的にそういう奨学金で就職されたところで、じゃあ、そちらで準備できるじゃないかみたいな話で今までどおりの話にならないとか、そういうようなことはないのかどうか、その辺りの点を確認したいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 北播磨医療圏におきます神戸大学の常勤医の基本的な考えとしましては、新市長が就任されて以降、神戸大学のほうにも出向きましたけれども、急性期に対応する医師については、やはり北播磨総合医療センターを核にした基幹病院に集約していきますということですので、当院への内科、外科の常勤医の派遣は非常に厳しいというコメントでございました。 さらに、今回の奨学金制度、市長部局で上げていただいておりますが、この制度につきましては、兵庫県のほうから、ぜひとも活用してはどうかと、これは神戸大学のほうにもお話ししていますということでしたので、そういう助言を受けて、今回、市長部局のほうに御提案をいただいておりますので、神戸大学医局からの医師の派遣については、この奨学金があってもなくても非常に厳しい状況ではありますけれども、この奨学金制度ができたからといって大きなハレーションは起こらないものと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。本当に全国的に医師不足はもう間違いないですから、その中で、先ほども他の議員からの質問でもお答えがあったように、兵庫県下でも、8市町村ですか、こういうようなものが準備されているということでよく分かりました。 次に、奨学金制度の内容につきましては、同僚議員からも質問がありましたので、よく分かりました。 ただ、1点だけ確認をしたいんですが、今回の奨学金制度ですが、全学生を対象にするということで、当然、日本国内、全県下に公立の大学に医学部があり、また、私立の医学部があるんですが、そちらのほうに全てこういう制度を周知されると思うんですけども、どのようにこの制度を周知するようにお考えなのか、お願いいたします。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 本制度を知っていただき、将来、加西病院で働く医師を一人でも多く確保するためにも、議会承認後、加西病院と連携しながら、プレス発表やホームページへの掲載を速やかに行うとともに、奨学金制度のチラシを作成し、来春の大学入学予定者等にPRするため、全国の医学部を有する大学に送付していきたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) この制度についてはふるさと創造部でしたね。失礼いたしました。 では、続きまして、2番の議案第43号加西市税条例の一部を改正する条例の制定についてお聞きしたいと思います。 現在の納税状況は、令和4年度につきましては決算報告がありますので分かるんですけども、令和5年度に入りまして、物価高騰等いろいろあるわけなんですけども、現在どのような状況なのか、御説明をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) 本年度の8月末時点での市税の納付状況につきましては、納税額が約37億9,800万円となっております。これは、前年同月末時点の38億500万円とほぼ同額の状況となっておる状況でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) それで、次に、今回の都市計画税の廃止に伴いまして、別段問題はないという先ほどまでの御答弁だったんですけども、当然、2億6,800万円、今まで見込まれていた税収が減るわけですから、今までできていたことができなくなるわけなんですけども、ほかの税とかの税率の変更をしたりとか、そのようなことで、いわゆるマイナスの分じゃないですけども、減収する分を確保するとか、そのような辺りはお考えがあるのかないのか、御答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) ほかの税目への影響ということでございますけども、先ほど申しましたように、都市計画税はあくまでも目的税として課税しております。特になくなったからといってほとんど影響はないというふうに考えておりますので、例えば個人住民税であるとか固定資産税などのほかの税目の税率の見直しについては考えておりません。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。 では、続きまして、3番目の議案第44号加西市営住宅の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定についてお聞きしたいと思います。 まず一番最初に、加西市内に鉄骨、木造などいろいろ市営住宅があるわけなんですけども、現在、市営住宅はどのような状態なのか、数量等をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 現在の市営住宅の運営状況、現状について説明させていただきます。 加西市が管理している市営住宅の区分としましては、一般市営住宅、地域改善対策市営住宅、特定公共賃貸住宅、改良住宅の4区分として分かれており、計22団地を管理運営しております。管理戸数としましては433戸あり、入居戸数は295戸となっており、入居率は約68%となっております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) それで、現在住まわれている中で、今回の改正に関わる住人の方は、改めてなんですけども、どのような方が対象になって何人ぐらいになるのか、分かる範囲で答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 今回の改正の内容としましては、「同居親族等 現に同居し、又は同居しようとする親族又は児童福祉法第27条第1項第3号の規定により同法第6条の4に規定する里親に委託されている児童をいう」を追加し、「同居者」を「同居親族等」に改正いたします。 里親制度としての受入れを行っている代表的な施設として児童養護施設がありますが、北播磨地域にはなく、里親制度を利用しているのは個人情報の観点から非公開とされており、今回の改正に関わる市民としての人数等については把握はできておりません。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。 次になんですけども、今後の加西市の市営住宅の在り方ということで、高橋市長が就任されまして、新たに産業団地も進めて、そして住人も確保してということで、加西市の住居の確保は大変重要なことだと思われます。そのようなところで、市営住宅は今後新たに建築を増やしていくのか、減らしていくのか、また、どういうふうに対策されていくのか、その辺りの答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 市営住宅の約6割程度が建物としての耐用年数が超過しておりまして、長寿命化できる建物については、外壁塗装や屋根防水を実施し、延命化を図っているところでございます。しかしながら、建物の劣化の激しい場合や改修が困難な場合、防犯面を配慮し、建物の取壊しの検討も行っているところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。 続きまして、議案第46号加西市保育の必要性の認定に関する条例の一部を改正する条例の制定についてお聞きしたいと思います。 まず、改定内容につきましては、先ほど同僚議員から質問があり、答弁もありまして、よく分かりました。 次に、1つだけ、こども家庭庁のところの関係でちょっと確認なんですけども、今回、こども家庭庁のほうの内閣府令の基本的な内容については変更があったのかどうか、その点、答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君)
千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) このたびの本条例の改正につきましては、こども家庭庁設置法の施行に伴う関係法律の整備に関する法律が施行され、改正するものでございます。 本条例の第2条において準用しております子ども・子育て支援法第19条第2号には「内閣府令で定める事由により」とありますが、この内閣府令が、こども家庭庁を所管している内閣府からの法施行規則でございます。この内閣府令、子ども・子育て支援法施行規則の第1条の5については改正をされておりませんので、今回の本条例に及ぶ影響もございません。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。 では、続きまして、議案第48号和解及び損害賠償の額を定めることについて御質問したいと思います。 まず、今回の件で、本当に亡くなられた御本人、また御家族の方、親族の方、大変お気の毒に存じます。本来ですと、あまり公にするべき話ではないと思いますが、一、二点お聞きさせていただいて、迷惑はかからないようにさせていただきたいと思います。 まず、これまでの経緯につきましては、先ほど詳しく御報告がありましたので割愛をさせていただきます。 2つ目の発生時における行政・議会への報告というところで、先ほど病院のほうから御報告があったんですけども、間違っていたら改めて直していただきたいと思うんですが、確認なんですけども、8月27日に行政側のほうへ通知、そして、9月2日に議長のほうに議員協議会での説明を申し入れたとありますが、ここは間違いないでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 先ほど御答弁申し上げたとおりでございます。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) ここでもう一度確認なんですけども、9月2日に議会議長へ申し入れたということだったんですけども、ちょっと私の記憶が漏れていたら申し訳ないんですが、報告は聞いた記憶がないように思うんですが、報告をされたかどうか、その辺りの答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 先ほど申し上げたとおり、昨年の9月議会の前に、2日目、提案説明の次の日だったと思いますが、当時の総務部長を通じて、9月議会の議員協議会のどこかで説明をさせていただきたいという申入れを行いまして、当時の議長に相談申し上げましたが、議長のほうからは、一定の和解の見通しが立った段階での説明でいいのではないかということで、議会への相談については、この相談をもって承ったということで御報告がありました。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。協議会での説明はその時点ではされていないということでよろしいですね。 では、3つ目、今後の対応についてというところで、再度確認させていただきたいと思います。 加西市において、病院の建て替え、医師確保、新たな取組を進めようとして各部署尽力しておられるところだと思います。一番最初に質問させていただいた奨学金の件もそうですし、補助金を取りやめにして建て替えを新たな場所にやろうとしております。 私は、地域医療を考える上で、加西病院の存在はなくてはならないものだと考えております。その中、今後、加西病院の信頼回復のためにどのようにしていくのか、お考えをお願いしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 今回の事案につきましては、繰り返しになりますけれども、医療処置中の事故ということで、病院全体で非常に重く受け止めております。この信頼回復につきましては、まずは日々の患者様との接遇、そういった小さな対応から信頼回復につなげていかなければならないと考えております。 また、医療従事者につきましては、今回の事案を踏まえまして、常に医療事故とは背中合わせにあるということを、時あるごとに院長のほうからも指導があり、職員全員に配布されている職員手帳にもその旨を記載してございます。さらに、事故に至らなかったヒヤリハット的な事例を、現在、積極的に毎月報告・検証しておりますので、それらを含めまして医療安全の質を今後も高めていきたいと考えてございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) ありがとうございました。 続きまして、議案第49号令和5年度加西市
一般会計補正予算(第4号)についてお聞きしたいと思います。 まず、1番、歳入、衛生費国庫補助金6,052万5,000円のマイナスにつきましては、同僚議員への答弁でお聞きしておりますので割愛させていただきます。 また、2番の歳出、企画費3,328万6,000円、これも3項目ありますけども、全て答弁いただいておりますので割愛いたします。 次、3番、道路維持費3億円につきまして、こちらのほうも答弁いただいておるんですけども、入札方法等について、7月に行われたタウンミーティングで、市長、副市長のほうから、来年度、新たなスキームで早く回せるものを形にしていくということで、その辺り、私は期待していたんですが、今回の補正については対象外という答弁がありましたので、1点だけ、たしか4区画に分けてやっていくという説明があったんですけども、その点、もう少し詳しく答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 本年度は、舗装の傷みの激しい幹線路線について、9路線をピックアップしまして、近い路線を合わせて四つの工事で発注する予定でございます。そのうちとしましては、加西の北部地域で豊倉日吉線、野上越水線、山枝殿原線の1,800メーター、その2としましては、西部地区で古坂北条、高室市村2,190メーター、その3としましては、東側の部分で繁昌富合小学校線、繁昌玉野線の1,655メーター、その4としましては、南部の地区で栄桑原田線、加西南産業団地線の1,150メーター、合計6,795メーターの補修を計画しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) ありがとうございました。 では、続きまして、4番目の歳出、財政調整基金3億500万円についてお聞きしたいと思います。 この財政調整基金については、2分の1を積み立てるということで審議資料、説明資料にもあったわけなんですけども、2分の1以上ということですので、実際、今回3億500万円になったこの金額についての御説明を再度改めてお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) このたびの財政調整基金費3億500万円の増額につきましては、令和4年度の一般会計決算剰余金が6億811万7,000円となっております。したがいまして、地方財政法第7条第1項の規定により、2分の1以上に当たるものを積み立てるものでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) それで、いろんな基金があるわけなんですけども、先ほど別の基金の御質問もありましたが、この財政調整基金、これの現在の状況について、どのようになっているか、御説明をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 下山市参事。
◎市参事[財務担当](下山晴一郎君) 現在の状況ということで、基金残高について御説明させていただきます。 財政調整基金の残高につきましては、令和4年度末で38億9,451万4,000円となっております。令和5年度予算で財源不足額8億4,332万2,000円を取り崩す予定となっておりますが、このたびの補正予算を含め、3億532万4,000円を積み立てますので、現時点における令和5年度末の残高といたしましては33億5,651万6,000円となる見込みでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高見議員。
◆8番(高見博道君) 分かりました。ありがとうございました。 それでは、続きまして、議案第50号令和5年度加西市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)についてお聞きしたいと思います。 まず、基金積立金につきましては2,651万5,000円ですけども、保険料については、先ほど同僚議員から御質問があり、答弁いただきました。なかなか減額できないという御答弁で、本来ですと、保険料を払われた次の年に、その払われた方にやっぱり還元するべきものじゃないかなとも思うんですが、現在、これが、8億6,000万でしたかね、積み上がっているということなんですけども、これが令和12年度には県下統一になるわけなんですけども、そのときに、この基金積立金はもう少し膨れ上がっているかもしれませんし、ゼロにはなってないと思うんですが、統一のときにはどのような取扱いになるのか、その点、御答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 基金の残高につきましては、現時点では、令和12年度以降、保険税軽減のためには活用できなくなるという1点については既に決定をしております。このために、令和12年度の統一までは、できる限り基金を活用して保険税負担の軽減に努めたいと考えております。 今後、保険税引上げが必要な状況でございますので、引下げは難しいのですが、基金を活用して、先ほども答弁いたしましたように、被保険者の方の健康アップなどに努めるような形で対応すること、それから、基金活用によって長期間の保険税の基準をより低く抑え続けていくことなど、可能なことを実施していくことで有効な活用方法を検討していきたいというふうに考えております。 以上です。
◆8番(高見博道君) 終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上で、通告によるところの発言が全部終わりました。これをもって質疑を終結いたします。 ただいま上程中の議案につきましては、お手元に配付いたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の委員会にその審査を付託いたします。
△一般質問
○議長(丸岡弘満君) 次は、日程第2、市政全般にわたっての一般質問を行います。発言については、通告に基づきまして、順次、議長から指名いたします。 4番高橋佐代子議員。
◆4番(高橋佐代子君) 失礼いたします。4番高橋、発言通告により、4点について一般質問を行います。今回は一問一答でお願いします。 まず1点目は、「高齢者あったか推進のつどい」についてです。 9月の敬老月間に合わせ、多年にわたり地域に尽くされてきた75歳以上の高齢者を敬愛し、長寿を祝福することを目的に、各町が催し、その経費の一部を市が負担し、開催されています。しかしながら、高齢化が進み、各町主催者の負担や参加できない方への配慮などを思うとき、見直しを考えなければならない時期ではないかと思っています。 私も昨年から参加をしています。町を挙げてのおもてなしは大変感謝するものの、お世話をしていただく町役員さんやお手伝いの女性会の役員さんの負担を実感しました。市内高齢者の通いの場などがない町、充実している町、温度差はあると思いますが、元気な対象者が誘い合い、知恵を出し合い、企画立案し、気楽にわいわいがやがやとお祝いのつどいを開催するのもよいことではないかと思ったのが率直な感想です。 これから通告により質問をさせてもらいますが、最後に提案とさせていただきます。 最初に、今年度は何名ほどが対象になったのでしょうか。あわせて、平成29年度から令和4年度のこの5年間の対象者数と出席率はどうなっているのかお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 令和5年度の対象者は8,106名です。過去5年間の推移につきましては、平成29年度に実施された町は138町、対象者は7,201名のうち参加者は2,910名で、参加率は40.9%、平成30年度に実施された町は138町、対象者は7,308名、そのうち参加者は2,855名で、参加率は39.1%、令和元年度に実施された町は138町、対象者は7,457名、参加者は3,029名で、参加率は40.6%となっています。令和2年、令和3年につきましては、対象者はそれぞれ7,330名、7,595名ですが、新型コロナウイルス感染症による影響で、集うことはせずに品物を配るという対応をしていただきました。令和4年度の対象者は7,864名で、14町でつどいを開催していただきましたが、任意開催のため、参加率については把握をしておりません。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) ありがとうございました。29年、30年、令和元年、いずれも40%前後だと思うんですけど、結構参加率が低いのはどんなわけか分からないんですけど、これはこれでありがとうございました。 次に、参加を楽しみに待っておられる75歳の方もたくさんおられると思うのですが、高齢化になる中、対象者年齢を80歳にしてほしい、そんな声も聞いています。市としてどのように思われているのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 対象者の年齢については、より多くの方が参加できる年齢が望ましいと考えております。後期高齢者になられる75歳からがふさわしいのではないかと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) これは、部長、後期高齢者の75歳と言われますけど、仮に80歳にするとなれば難しいことなんですか。
○議長(丸岡弘満君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 75歳、80歳も含めてですが、今、大変お元気な高齢者が増えていらっしゃいますので、もちろん80歳にするということも可能かとは思いますが、やはり集うということを習慣化するというのは、できるだけ早い時期がいいかなというふうにも思っておりますし、町の運営なども、75歳から来ていただくことで、そこからずっと80歳でも、もっと先、高齢になられても、集うということが習慣化するというふうに考えておりますので、75歳からの実施を推奨したいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) 分かりました。 次に、市がこの事業に際して各町へ委託料として出しているのが、参加者1人につき1,400円と、各町へ1万円となっています。平成18年度から17年間据置きになっているのですが、この間、物価もかなり高騰し、対象者への配り物など、厳しい状況ではないかと思います。額のアップや、開催に対して各町からの要望や意見、また苦情もあったと思うのですが、内容をお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 各町へお支払いしている委託料については、先ほど議員からも御指摘をいただきましたように、長く金額の変更をしておりませんが、増額の要望については特に聞いておりません。つどいの開催について、役員の負担が大きく、人を集めて開催しないといけないのか、物を配るだけでは駄目なのかという問合せが年に数件ございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) 今、苦情がなかったからとか、そういうことじゃないと思います。17年間もそのままの金額、皆さん、市へは言わなかっても、町内のほうで、もうちょっと上げてもうてもいいのかなって、そんな声もあるとは思うんですが、そういう声を聞かなかったから本当に上げない、それはどうかと思いますし、たとえ5年に一遍でも、数が多いですので、100円、200円の金額でも上げてもらったらよかったかなと思うんですけど、その時点はその時点で済んでいっていますので、それはそれでいいと思うんですけど。 そして、加西市の敬老祝福事業についてということで、この6月に代表区長会に市民福祉部から提案されていると思うんです。これは部長も見ておられるし、その会場に出ていたと思うんですけど、これはかなり上から目線のえらい文章やと思うんですけど、各町へ委託しているんやったら、もう少しいい書き方をされたらいいと思うんですけど、私、厚生委員会で言いますけど、これは今年の6月の代表区長会の資料の7ページです。また読んでいただいたらと思うんですけど、今、このついでに言わせていただきますけど、4年連続で中止している高齢者御本人について、交流の減少について、活動量の低下や認知機能の低下等、大きな影響が出てしまうから開催してほしい、そんなことが書いてあるのと、それから、品物を配るのはもう5年度で最後とし、6年度からは、新型コロナウイルス以前のように、つどいの開催が補助金の要件となりますと。いやいや、年に一遍だけこのつどいに行かないことによって、高齢者の交流の減少により活動量の低下や認知機能の低下があるというようなことを言われているんですけど、市として、何もこんな敬老のつどいで年に1回ずつ寄せんでも、もっといろんなことで、部長も保健師さんですので、もっともっと保健師さんに動いていただいて、別に敬老のつどいやいうて年に1回寄ることがこれに引っかかるんやったら、ちょっとおかしいかなと思うんです。 それと、この文章ですけど、今年、5年度は、配ってもらうことは最後にしますと、それと、6年度から、以前のようにしてもらうのが補助金の要件となります、こういう書き方はしないで、せっかくしてもらっているんやから、もうちょっといい書き方がいいんじゃないかなって思うんですけど、これは私の提案といいますか、意見として置いておきますので、また委員会でしっかり詰めさせていただきます。お願いします。 それで、次に、関連で市民養老金の支給についてですが、今、加西市では、88歳の方に5,000円、100歳の方に1万円の支給となっています。この方たちは、地域や加西市のため貢献していただいた方が多いと思います。長寿をお祝いするのなら、もう少し高額でもいいのではないかと思いますが、近隣3市の祝い金の額をお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 近隣市のお祝い金につきましては、西脇市が88歳1万円、99歳2万円、最高齢者1万3,000円、三木市、88歳1万円、100歳5万円、最高齢者3万円、小野市、100歳5万円、105歳10万円、加東市77歳1万円、88歳1万円、99歳2万円、100歳3万5,000円となってございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) 以上でこの質問は終わります。答弁をありがとうございました。先ほども言いましたように、これから私の提案といいますか、私の意見も長々と述べさせていただきます。 さて、先ほどは加西市の現状について聞かせていただきました。高齢化が深刻になる中、県下の市でも、人口などによりますが、結構廃止をしている市もあります。代わりに、各地区に補助金を出して、高齢者と多世代のふれあい事業をしている市や、市の特産品をカタログから選ぶ敬老選べるギフト事業にしている市もあります。加西市は、敬老事業の一環として、合併当初から、お祝いの後、芝居などの鑑賞が定番になっていたように記憶しております。近年、その事業が加西市シニアクラブ連合会に委託となり、今年も市から委託料として400万円の予算が計上され、この9月2日、3日の2日間、市民会館でふるさと芸能大会が行われ、盛会だったと参加者から聞きました。他市にない温かい催しが続いているのではないのでしょうか。 ここで私の提案ですが、加西市シニアクラブ連合会へ委託をしているふるさと芸能大会は継続し、各町へ委託をしている高齢者あったか推進のつどいは廃止、その代わりに、対象者を80歳以上とし、市内共通の買物券に市長のお祝いメッセージをつけ、敬老月間の9月に、各町の民生児童委員さんや協力員さん、あったか班長さんなどに対象者宅を訪問してもらい、配っていただくのはいかがでしょう。最初にも言いましたとおり、高齢化が進む中、高齢者目線の提案ですが、なかなか難しいことも多々あろうと思います。これからいろんな場で意見を聞いていただき、検討してもらったらと思います。 最後に総括で市長の答弁をいただき、1点目の質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 具体的な提案ありがとうございます。多くの声を踏まえての提案と思いますので、尊重させていただかなければならないと考えております。 まず、ふるさと芸能大会につきましては、今年、かなり若い方も参加されておったと思います。非常に盛況でもあったように感じます。敬老月間ということで、今、75歳以上というのを対象とさせていただいておるところでございますが、もう少し様子を見させていただきたいなと思います。 また、つどいの関係でございます。各町開催については、私も経験しておりますが、自治会役員の負担というのも大きいのは事実でございます。ただ、絆というのが薄れている中、記念品を配るだけではなく、また催しを開催、そして、本来は両方とも実施していただくというのがいいと考えております。これにつきましては、やはり区長会とも相談させていただきながら、意見交換して考えていきたいと考えております。当然、その際は、私も経験しております。もうこんな金額でどうかなとなかなかできない。500円以下の記念品を配って同時にする場合は、もう500円以下の記念品を配って、町からもそれ以上の負担もしながら何とかしておる状況もございます。ここらも、両方開催される場合は、やはり基本部分と追加支給というのも考えなければならないと考えます。 また、市民養老金につきましては、非常に近隣市と比べて少ない額となっております。私も100歳訪問をさせていただいたときに、1万円というのに疑問を抱きまして、近隣の状況を調べてもらいました。ただいま報告があったような状況でございます。訪問しながら何か恥ずかしいような思いもしながら今やっておりますが、年度途中からは変えれませんので、検討してくれということで、近隣市を追い越す必要は全くないと思っておりますが、せめてちょっと肩を並べないといけないのかなと考えております。そして、次年度から実施する場合は、今年度に渡した方との差をやはり何か対応する必要が、今までもらわれた方に対しても、ちょっとそこらも工夫が要るんじゃないかなということで今検討させていただいております。 また、17年間据置きしております委託料はじめ高齢者祝い金は、常に考えていかなければならない。申出があればするといった受け身の行政だけでなく、やはり常に考える行政を図っていかなければならないと考えております。 ちょっと余談になるんですけど、何回も使い道を聞かれながらぴんとこなかった都市計画税問題もしかり、もっと考える行政に取り組まなければならないと考えることから、今回の機構改革も守備範囲を広くして、市民の声を聴くだけではなく、常にみんなで考える行政を図っていきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) 丁寧な答弁ありがとうございました。 それじゃ、2点目に入らせていただきます。シルバー人材センターについてお尋ねいたします。 シルバー人材センターの業務内容については、高齢者の方は周知されていることと思います。近年、働き方改革や人手不足などが言われ、運営にもいろんな変化があることでしょう。この質問の答弁は本来なら部長なんですが、7月に就任された副市長が、市役所を退職後、2年間在籍されたと履歴にありました。現状を把握されていることと思いますので、よろしくお願いいたします。 まず、ここ5年間の会員数の推移と事業受託収入の収支はどうなのか、本来趣旨でもある会員同士の交流や親睦などはしっかりされているのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) まずは、会員数の推移を申し上げます。 直近5年間の会員数の推移については毎年減少しております。減少率としましては、13%の減少となっております。令和4年度末の会員数は、男性が188人、女性が110人、合計298人となっております。 そして、主な減少の原因でございますけども、やはり社会現象といいましょうか、国の施策によりまして、65歳までの雇用確保措置ということで、これがかなり影響はしております。新会員がなかなか増えないのはここにあるんじゃないかというふうに思っております。 参考でございますけども、近隣の直近3年間の会員数の推移を報告させていただきます。まずは西脇多可でございますけども、11.4%の減、三木市が6.4%の減、加東市が5.6%の増、小野市が6.7%の増となっております。 続きまして、最近5年間の事業受託状況の収支でございますけども、令和4年度を除きまして事業収支は赤字となっております。なお、令和4年度につきましては、職員と、そして嘱託員それぞれ1名が欠員となっておりましたので、黒字となっておるという状況でございます。 また、シルバー人材センターの現金預金につきましても、赤字補填のため、4年間で約1,300万円の取崩しとなっております。そして、参考でございますけども、令和4年度末時点のシルバー人材センターの現金預金高でございますけども、約6,000万円となっております。これが事業収支の現在の状況でございます。 そして、会員同士の交流ということで、これは、やはりシルバー人材センターにとりましても、会員同士の交流というのは非常に大事な事業でございますので、その中におきまして、まずは親睦事業でありますけども、グラウンドゴルフ大会、これは今現在、春と秋2回実施されております。また、会員の方が楽しみにされています親睦旅行、これにつきましても、コロナの影響でしばらく中止をしておりましたが、聞きますと今年から再開するという予定となっております。ほかにも会員同士の交流する場を開催され、会員としてやはり長く在籍されて働いてもらいたいということで、いろんな取組をされているという状況でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) 詳しくありがとうございました。 それと、次に、旧庁舎が解体されまして、シルバー人材センターの建物が丸見え状態になっています。かなり老朽化していると思うのですが、建て替えなどについて今後の計画はあるのでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 現在、シルバー人材センターが使用されています建物については、築45年の建物でございます。非常に老朽化、そして景観上もいろんな課題があります。 このシルバーにつきましては、事務所の移転ということで、令和3年に移転の候補地について相談をしております。移転先となる適切な場所が決まらず現在に至っているという状況でございます。市としましても、早急にシルバー人材センターと協議を進めまして、新たな移転先というのを見つけたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) 分かりました。 それと、次に、シルバー人材センターの職員の給与体制と定年制について、どうなっているのでしょう。あわせて、市からシルバー人材センターへ予算では1,033万9,000円の補助金が出ています。担当部署は定期的に監査などをされているのでしょうか、お尋ねします。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) まずは、給与体制と定年制について御答弁いたします。現在のシルバー人材センターの人員体制は、職員1名、嘱託員5名となっておりますので、職員、嘱託員別に給料、そして定年制について申し上げます。 まずは、職員の給料については、加西市職員の
行政職給料表に準じて決められております。職員の定年については、シルバー人材センター職員就業規則により、定年は60歳となっております。これは職員でございます。 そして、次に、嘱託員が5名おりますので、嘱託員の給料については、令和4年の9月に給料改正をされ、加西市の短時間再任用給料表(週31時間勤務)、これに準じた給料表ということで支給をされております。そして、嘱託員の定年制についてでございますけども、嘱託員の勤務条件等に関する規定というのがございます。これによりまして、満70歳までを限度として定年を決められておるということになっております。 そして、次に、シルバー人材センターへの定期的な指導監査でございますけども、シルバー人材センターへの指導監査につきましては、担当する部局が、シルバー人材センターの実績報告書類を基に、補助金等に係る予算の執行が適正であるかの管理指導を行っております。また、国の機関であります兵庫労働局と公益法人課の監査を3年に1回と、そして、公認会計士と内部監査員によります監査を半年に1回実施されているという状況でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) 今、70歳と言われたんですけど、それは向こうの理事会で決められたらいいのかどうかも分かりませんし、詳しいことは私も分からないんですけど、役所のOBさん、部長級が3名あそこに行かれています。それぞれ身分は違うかも分からないんですけど、その辺、ほかのところは知らないんですけど、あそこだけ70歳ということになったら、いろいろちょっと聞くこともあるんですけど、その辺どないかなと思うんですけど、再度副市長にお願いします。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 定年制につきましては、まず、市の職員が市役所で再任用として勤務する場合は定年は65でございますので、ほかにも外部の団体もございます。そこも65歳という格好になっておりますので、シルバーだけが70歳までという点につきましては、一応その辺は協議しながら見直しも含めて話合いをしたいと思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) 辞められたOBの方から何かいろいろと聞くこともあるんです。その辺、平等にいってもらわんと、やっぱりそういうことに対しては皆さん敏感といいますか、そういうこともありますので、きちっと体制づくりをしていただきたいなと思います。 そして、最後になりますけど、副市長に今後シルバー人材センターの在り方はどうあるべきかお聞きして質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 今後の在り方でございますけども、市として、やはりシルバー人材センターに補助金を出している立場として申し上げます。 今後のシルバー人材センターにつきましては、やはり高齢化が進み、人生100年時代を迎えようとしております。センターとしては、高齢者自らが生きがいの充実や社会参加の推進を図ることが役割でございます。高年齢者の能力を生かした活力ある地域づくりに寄与することを目指していただけるセンターであってもらいたいと思っておりますので、やはり会員ファーストでの運営を続けるためにも会員増の取組をしてほしいと思います。そして、やはりさらなる経営改善、これはもう一番大事だと思いますので、経営改善に努めてもらいたいと考えております。 そして、その経営改善につきましては、やはり会員数の増が今の現状でいきますとなかなか劇的に見込めないという状況でございますので、費用の抑制をできるだけ考えてもらいたいということで、何を減らせるか、赤字を減らすのにはどうしたらいいかというところを考えてもらいたいと思っています。具体的に言いますと、やはり適正な人員配置、そして給与、人件費、その辺の見直しも含めて考えてもらいたいと、その辺を指導していきたいと思っています。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) ありがとうございました。 それじゃ、次に3点目に入ります。水道料金基本料免除の延長についてお尋ねいたします。 食料品等、物価の異常な高騰の上、先日も今年の暑さは史上最高になる見込みと報道されている中、各家庭、特に年金生活者などは光熱水費の負担が大変厳しいことと思います。地域によって検針月が違うものの、半年の基本料免除期間が10月で終わります。延長をしていただきたいと思うのですが、市長はどのようにお考えなのか、お尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) これまで、国の政策に従って負担軽減措置を行ってきておるような状況でございます。今年につきましても、4月の臨時議会で承認されて、10月、おっしゃったように検針までの半年間、基本料金の減免措置が行われておるような状況でございます。また、現在、国のほうでも物価高に対する経済対策も検討されておりまして、その動向も注視しないといけませんが、ただ、4月より物価高が進んでいるのは事実でございますし、対策の必要性も感じております。 議員の提案、さらに、8月31日付で、改革未来・自民の風より、原油価格・物価高騰対策に関する要望・提言でも水道料金減免延長の提言もいただいております。多くの市民の方々からの要望であるということを認識しておりますので、早期に対応したいと考えておるところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 次に、4点目の「5つの無料」のうち給食費についてお尋ねいたします。 保護者の方より、市外の学校に行っている場合、給食費の無料化の恩恵を受けていないが、なぜ同じ市民なのに、また、諸事情で市外の学校行っているのに差をつけるのはおかしいのではないかと苦情を聞いています。当然、市の目玉施策であり、そのようなことは配慮をされているものと思っていました。誰が考えても不公平ではないのでしょうか。保護者は税金を納めておられる方ばかりです。この施策は、1月以降転入された方は加西市に税金が納められていません。目玉施策が全く不公平と思えてなりません。どのように考えておられるのかお尋ねします。 なお、このことにつきましては、前に一般質問で議論をされており、担当としては答えにくいと思いますので、市長より答弁をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) おっしゃったように、給食費の無料化につきましては目玉施策でもあろうと思います。私も当然、市外へ通学される方も適用されているものだと認識しておりましたが、現実はされていないというような状況でございます。事情によりまして市外へ通学されておられる方もおられます。なぜ実施されていないのか、議論をされたのか、公平性の観点からの検討はなかったのかというのは、もう不思議で仕方がございません。この件も、会派のほうからも提言・要望もいただいております。該当者は70名程度と聞いておりますが、皆さん、やはり疑問、不公平感をお持ちだと思っております。「過ちては改むるにはばかることなかれ」という言葉がありますように、9月から無料対応しないと公平性というのがゆがめられると考えます。対応していきたいと考えるところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 高橋議員。
◆4番(高橋佐代子君) よろしくお願いいたします。 以上で4点の一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(丸岡弘満君) 以上で、4番高橋佐代子議員の一般質問が終わりました。ここで暫時休憩といたします。15時25分で再開いたします。 15時08分 休憩 15時25分 再開
○議長(丸岡弘満君) 休憩を解きまして、本会議を再開いたします。 続いて、7番深田照明議員。
◆7番(深田照明君) かさいを育む会の深田照明です。それでは、通告に基づき、一般質問をさせていただきます。 まず最初は、地域道路や通学路の安全整備についてお聞きいたします。 まず、市道中野網引線の拡幅工事の進捗をお聞きしたいと思います。 この道路は、九会小学校や加西中学校の児童・生徒が通る通学路で、とても狭く、車1台が通るのがやっとで、車が来ると、児童たちは立ち止まり、車両が通過するまで草が生えている路肩で待っています。 この道路の拡幅については、数十年も前から歴代議員より度々要望が続いています。加西市においても、強靱化推進事業として位置づけ、順次計画を進めていただいていますが、現状は全体計画の中でどれくらいの進捗度になっているのか、また、今回、道路修繕費を大幅に増額されましたが、それを期待しています。完成まであと何年程度かかる計画かお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 北川都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 市道中野網引線は、九会小学校の通学路に指定されておりますが、幅員が狭小であることから、児童の安全確保を図るべく、平成31年度に元気で安全・安心な兵庫の道づくり(通学路の安全確保)として国の採択を受け、事業着手しております。 現在までの事業進捗としましては、令和3年度に詳細設計を行い、令和4年度に用地測量と歩道整備108メーターを実施しております。令和5年度には用地買収を計画しておりましたが、国からの事業割当てが少なく、同様の通学路整備メニューを実施中の他路線、都市計画2号線になるんですけども、の工事分の一部しか拡幅することができませんでした。本年度は、市道中野網引線の整備は休止せざるを得ない状況となっております。 当該路線の完成年度につきましては、令和8年度を目指しておりますが、国からの予算配分により多少遅延することも見込まれます。県・国に対しては積極的に予算要望を行い、児童の安全確保が早期に実現できるよう取り組んでまいります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) できるだけ早くお願いいたします。 続いて、市道中野家塚線についてですが、この道路も通学路です。交通量が最近特に増加して事故の危険性が高まっています。今までも安全対策として、加西中野信号から飛行場までの道路南側の側溝には蓋を整備し、拡幅をしていただいています。しかし、より安全性を高めるために、反対側の北側部分の側溝の溝蓋をつける工事も計画されています。その工事はなかなか進んでいません。今後の工事予定なり計画をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 都市整備部長。
◎都市整備部長(北川陽一君) 市道中野家塚線は、市単独道路改良事業として実施しており、市道南側の拡幅につきましては令和3年度に完成しております。令和5年度の整備予定につきましては、市道北側の拡幅工事を計画しており、鶉野飛行場線側から整備を進める予定です。現在、拡幅方法等の検討を行っており、設計が固まり次第、工事を実施していきます。 今後の計画ですが、市単独改良事業の実施路線としては延長約1.2キロと長いものであり、予算を優先的に配分し、継続的な整備を行ってまいりますが、完成には複数年を要することになります。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 続いて、横断歩道・路肩の白線整備についてお聞きいたします。 加西市全域で、中央線、路肩線、そして横断歩道の白線や黄線が消えているところが多く見受けられます。この白線などが消えかかっているなど不備な箇所の確認は、日頃から道路パトロールなど、どのように把握されているのかお聞きいたします。 また、白線などの引き直し整備については、各地区から要望がずっと出ていると思いますが、なかなか対応してもらえません。整備をするために具体的にどのような手順があり、すぐに対応ができない理由など、現状の課題をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 石野市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 議員御指摘のとおり、区画線の消失が散見しておりますことは、担当部局としても憂慮しておるところでございます。区画線の消失は、日々の道路パトなどで把握の上、順次、交通反則金充当事業により引き直しを行っておるところでございます。しかしながら、近年は、交通反則金充当事業だけでは区画線の引き直しの需要を満たすことができず、議会のほうからも再三御指摘を受けておるところでございます。道路管理者といたしましては、今回の道路修繕費の補正予算を含め、次年度以降も一定の修繕予算を確保の上、集中的に課題解決に取り組みたいと考えております。 また、横断歩道、停止線などの道路交通法に係る規制の関連につきましては、警察機関が所管をしておりまして、加西警察の窓口に県警本部の判断を仰ぐ流れとなっておりますので、少し時間を要しております。また、警察内部での予算的な面も更新に時間を要する一因と伺っておるところでございます。警察とされましても、我々道路管理者、市・県、また学校、警察を含めた3者による通学路安全点検等も行っておりますので、危険箇所やPTAの要望も把握されておりますので、引き続き、学校、地元区の協力を得ながら、適正な交通環境の整備について協議・要望を継続してまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 警察の管轄という課題があるとお聞きしました。それでもやっぱり通学路の安全体制は本当に最優先ですので、しっかりと取り組んでいただくようにして、警察との協議をしっかり進めていただきたいと思います。 次の質問に移ります。4番、歩道の植込み樹木などの整備についてお聞きしたいと思います。 市役所周辺や県道三木宍粟線をはじめ、市内の歩道には多くの植え込みがあり、都市景観をつくっていますが、夏場になると木々はぼさぼさになり、植え込みの中には草が伸び放題になっています。このさまは加西市のイメージを損ねています。この歩道の植え込み樹木の状況確認をされているのか、また、整備をするにはどのようなプロセスがあり、その整備する頻度などを誰が決定されているのか、管理体制の現状をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 石野市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) まず、市道の植え込みや樹木の管理についてでありますが、市から造園業者やシルバー人材センターへの委託により剪定作業を行っているところでございます。実施頻度は年1回を基本とし、通学路指定やサイサイまつり、また、トライアスロン等の路線の特性に合わせて適時に実施しており、また、なかなか1回では間に合わないところもありますので、市民の方からの通報や道路パトでの確認により追加剪定・除草を行い、交通に支障がないよう努めておるところでございます。 近年は、春からの気温上昇が早い上、雨も多く、また冬の到来が遅れるなど、植物にとっての生育期間が長くなっております。このような自然現象の変化に対応すべく、剪定・除草の予算充実を図ってまいりたいというふうに考えております。 続きまして、県道についてでありますが、道路管理者であります兵庫県のほうへ剪定・除草の現状において聞き取りを行いました。兵庫県におかれても年1回が基本とされており、実施時期につきましては、過去の実績等を参考に行われておるところですが、加西市としては、近年の温度上昇から植物の育成も速いため、ちょっとその実施時期の見直し等々も必要ではないかなというふうに感じておるような次第です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 市道、市役所周辺は大分きれいになっているんですけど、実際、国道、県道の樹木は、三木宍粟線でいいますと、他市の事例を出したらよくないんですけど、小野市役所周辺や粟生駅までは割ときれいなんですね。それが、こちらの坂を下りて加西市に入った途端、雰囲気が変わって、加西中野信号周辺と北条高校の周辺が今一番ひどいんですけど、観光的にはマイナスなので、加西市の道路整備、今回大分力を入れてもらえるということなんですが、実際、県などへの要望強化や、加西市にとっても樹木をもっと整備する、県道に関わってはいけないのかも分かりませんが、今後の対応についてお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 石野市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 議員御指摘のとおり、他市から加西市へ来られた方のイメージが道路植樹帯の維持管理状況によってマイナスになることは絶対に避けなければいけないというふうに考えるところでございます。兵庫県におかれましても、年1回の剪定を基本としながらも、通学路等の重要路線については2回の草刈り・剪定を検討しておるというふうなところでございまして、議員が先ほどおっしゃられました路線については、高校生の通学路であり、また、加西市の玄関口となる重要な路線であると認識しておりますので、追加の植栽について要望書を既に提出しておるところでございます。また、次年度以降のその他の剪定・除草の時期についても、再度調整の上、通行者の方に支障がないよう努めてまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。 続いて、道路整備工事についてですが、今後3年間で総額7億円規模の整備工事が進んでいくということで、大きな決断と高く評価しています。 そこでお聞きいたしますが、今までの積み残しの整備箇所は何か所程度で、その中には、舗装の小さな陥没などの簡易的な修理から道路の路肩整備、拡幅工事まで、整備金額が大きく違うものがあると思いますが、この計画で準備をされる道路とはどういうレベルのものなのかをお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 石野市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 道路の修繕工事として、地域からの要望は、令和5年8月現在で、中規模、小規模合わせまして150か所となっております。例年の工事実績から見ますと、年間約20か所程度の整備を実施しておりまして、したがって、約130か所ぐらいが次年度への繰越工事と見込まれる状況でございます。 これらの地域要望に関する工事区分については、工事費が200万円未満の小規模工事と、それから200万以上数千万円の中規模工事を主に計画的な整備を進めております。また、簡易な補修・修繕や側溝の修繕等、数十万円程度の軽微な補修については、順位をつけるまでもなく、計画の枠外で即座に対応しておるところでございます。逆に、特に大きな事業費を要する大規模な幹線工事、例えば市道剣坂野条線の拡幅要望等々の大きなものについては、やはりちょっと別途事業計画の立案が必要であるため、修繕工事の枠外での扱いとなっておるような対応でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 今までは、道路整備の順位は、多くの整備箇所の中から区長会などでされているという話でした。それで、質疑の中でも多くあったんですけど、実際優先度を担当部署で決めていく形になるとのことですが、この優先順位をどのような基準で決定し、実際に工事を進めていかれるのか、その優先順位の決定方式を改めてお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 石野市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 令和4年度及び令和5年度は、地元で協議いただいた優先順位に基づいて修繕工事を行ってまいりましたが、区長会の負担が大きいことや、専門的見地からの判断が難しいというふうな御意見を賜りました。したがいまして、令和6年度からは、都市整備部土木課のほうで一定の基準を基に点数化して優先順位を決定することに変更したいというふうに考えております。 現在考えておる評価項目としては、1番として、道路種別、1・2級等々の道路の重要度、2番、道路の利用状況として、町内での利用が主か、または町外の利用もたくさんあるかの利用の有無、3つ目として、通行車両の多い少ない、4番として、通学路の指定があるかないか、5番として、緊急車両の通行の有無、6番として、工事の目的、機能回復を主とするものか、もう少し利便性の向上を目的とするものか、そして最後に、何年待っていただいているかというところも考慮し、そういったところを点数化して、合計の評価点が高い路線から、その順位に従って事業を実施したいというふうに考えておるところでございます。 ただ、もう既に令和4年、5年に順位を地元のほうでつけていただいている路線につきましては、地元のほうも期待を持たれておりますので、その順位がついている路線については先行して整備して、それ以降、市の順位に基づき整備をしたいというふうに考えておるところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 今要望が出ているところは、やっぱり地域の皆様の要望をできるだけ優先していただきたいと思います。 道路の整備・保全は、加西市のインフラ整備の根幹であり、とても重要だと思っています。できるだけ早く目に見える形で推進していただきたいと思います。しかし、この事業推進は、担当課の業務過多というか、事業がいっぱい増えると思いますので、事業を担う職員の負担が過度に増えないよう、また、人の手配や働き方改革などに気をつけていただくことを強く要望して次の質問に移ります。 続いて、高齢者等見守り事業についてお聞きいたします。 最近、特に高齢者の夫妻のみや独り暮らしの家庭が増加するとともに、認知症が疑われる方も増加傾向にあります。その方々が自分らしく日々の生活を送るためには、家族や地域の人々による声かけなど、日常的な見守り活動が必要です。しかし、家族や地域コミュニティーと疎遠になられている高齢者もあります。そんな家庭に対して、行政として、市民の命と財産を守り、生活を維持する観点から、どのような取組をされているのか、現状を順にお聞きしてまいります。 まずは、生活をサポートするべき対象者を見つけ出す方法として、どのような取組をされているのでしょうか。また、対象者は年々増加傾向にあるのかお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 地域での見守りが必要な高齢者につきましては、まず、地域包括支援センター一時相談窓口から、独居や高齢者二人暮らし等の世帯には訪問に行くというふうなことをしております。それ以外にも、地域の区長様や民生委員さんなどから訪問して実情を把握していただき、御連絡をいただき、そのようなサービスにつながるというような方もいらっしゃいます。また、希望される方につきましては、社会福祉協議会の福祉を高める運動の名簿に登録したり、災害時の要援護者名簿にも危機管理課で情報把握をしているというふうな状況でございます。これらの名簿につきましては、高齢者御自身が名簿への記載を拒否されるという場合もございますので、日常から、地域の方はもちろんですが、地域包括支援センターの訪問などについても、お元気なときからお受けいただけるように御案内をしているというふうな状況です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 続いて、この見守りが必要な対象者に、たくさんおられると思うんですけど、具体的な生活支援としてどういう内容があるかお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 先ほどの御質問で1点お答えできていませんでした。対象者の増加傾向がどうかというふうな御質問ですが、それにつきましては、やはり高齢者の人口が増えている分、独居の方なども増えております。また、人数が増えておりますので、認知症の方も増えているというふうな状況を確認しております。 そういった方への生活支援の実際ですけれども、まず、家庭を訪問して手渡すことで御本人が確認できる、直接訪問して御本人に手渡しております配食サービスがございます。不測の事態にオペレーターとつながる緊急通報装置や、ごみステーションまで持ち運ぶことが困難な方に対してはごみサポ収集事業などもございます。こういったサービスを御利用していただく中で、日常生活に変化がないかというふうなところも確認を行っているところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) ありがとうございます。やはり配食サービスはいいと思っています。 次、この高齢者等見守り事業は、単に行政のアプローチだけではうまくいかないと思っています。それで、日頃生活されている地域の中で区長さんや民生委員さんに頑張っていただいているんですけど、この地域活動をされている方々は結構しんどい思いをされています。それを行政としてどのようにサポートされているのか、支援体制をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 地域の見守り活動推進のため、社会福祉協議会において、いきいき委員会、はつらつ委員会への講座に対して、研修を通して見守り活動の強化を行っているところです。また、新聞事業所などに御協力をいただき、夜間に電気がついたままになっている御家庭や、連絡がなく新聞がたまっている御家庭などにつきましては、日頃と違う様子があった場合に市役所や警察に連絡をいただくというふうなシステムも運用しているところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 実際その地域で活躍されている方のサポートをできるだけよろしくお願いしたいと思います。 続いて、認知症のほうに行きたいと思います。 高齢者の見守りの中でも、やっぱり認知症の方が増えてこられているということで、事前登録制度とSOSネットワーク協力事業というのがあるんですが、その中で、まず、最初に、認知症の方の事前登録者制度の内容と、令和元年度から4年度の登録者の推移と傾向をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 認知症の方などの事前登録は、心身の状況やその特徴等の情報を市に登録することにより、行方不明となられたときに、その情報を関係機関に伝達することによって捜索の手がかりとし、対象者の早期把握につながるものです。登録者数につきましては、令和5年8月末現在で97名、新規の登録は毎年15名前後となっております。 協力事業者につきましては、日常での見守りや緊急時には、業務の支障を来さない程度での目配りなどをしていただき、対象者を発見した場合には、保護、警察への連絡をしていただくことをお願いしております。登録数につきましては、令和元年度は128事業所でしたが、登録数は増えており、令和4年度末では156事業所となっております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 先ほど事前登録者数の推移をお聞きしましたが、やはり今、65歳以上の方の4人に1人が軽い認知症があると言われています。それから見ると、行方不明になられる確率が高い方も増加していますが、やはり登録されている方の人数は圧倒的に少ないと思いますが、その登録者数があまり伸びない理由というのはどうお考えでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 登録に関しては、まず、御家族に御理解をいただくというふうなところが非常に大切になってまいります。しかし、御家族は、身近にいらっしゃる御本人が認知症なのかというふうなところの知識というのがまだまだこちらとしても普及できていないようなところもございますので、そういったところで、もう少し様子を見よう、もう少し様子を見ようというふうな中で、実際に行方不明になられる方もいらっしゃるというふうな状況ですので、その辺りの周知不足というふうなところも1点考えなければならないかなというふうに考えております。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) やはりこれは本当に難しい問題ですので、よろしくお願いするしかないというか。 続いて、認知症要観察者の行方不明時の備えについてお聞きしたいと思います。 家族や地域の方々が日頃から見回りをされていても、やはり認知症の症状によって、重い方はいつふらっと出ていかれるか分かりません。そのときに、もしものときに早期発見をする対策は今どういうものがあるかお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 健康福祉部長。
◎健康福祉部長兼福祉事務所長(上坂智津子君) 事前登録していただいた高齢者につきましては、相談連絡先の情報が入ったQRつきシールを配布し、衣服や持ち物に貼りつけていただき、緊急時の保護に役立つよう事前準備をしていただいております。また、IT機器を活用したGPS機器やブルートゥース機能を利用した見守りサービスも導入しており、御活用いただいているところではありますが、認知症となられてからそのような機器を持ち歩くのは非常に難しく、それ以前から持つことを習慣化していただくことが大切だと広く周知をしているところです。 実際に行方不明が発生した場合には、まず、警察と連携し、情報共有を行います。その後、捜索を行いますが、各関係機関への情報提供につきましては御家族の同意が必要で、例えば、地域にだけ連絡してほしい、関係機関に協力を要請したいといったように、御希望を確認した上で対応をしております。情報提供の範囲を広く同意された方につきましては、加西市でのLINE、防災メールでの配信、近隣市などへも情報提供を行い、協力を依頼しているところです。 また、ふだんから見守りや捜索の協力などについて地域での御理解を深めていただくために、認知症高齢者等見守り支援ハンドブックの作成・配布を行ったり、認知症高齢者の行方不明への対応について、社会福祉協議会に依頼をし、各地区、毎年1町に対して研修を行うなどのことも行っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 今言われました見守り支援ハンドブックというのを見せていただきましたけど、いいものだと思います。それをやっぱり市民にもっと広報されて、認知症の行動パターンというか、いろいろ共有していただいたらいいと思います。 高齢者の方や認知症の方のふだんの生活を守っていただいている皆様に感謝して、続いて、空き家の活用についてお聞きしていきたいと思います。 空き家の増加は、単に人口が減るだけではなく、地域コミュニティの活力低下にもつながります。そこで、空き家をできるだけ減らし、新規移住者を増やすなど、人口増に向けた施策展開の基礎として、まずは空き家件数の推移と増減の傾向をお聞きしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 加西市の空き家の件数につきましては、少し前のデータになりますが、平成30年度に実施しました空き家実態調査におきまして、空き家と推定される物件は1,222件ありました。本年度、実態調査を行っているところでありまして、空き家件数の傾向につきましては、現時点においてはっきりと申し上げることはできませんが、区長様や市民の方々からの問合せなどが増えたこと、また、国の統計などからは、加西市におきましても増加傾向であると思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) やはり空き家は増えてきていると思います。空き家の中でも活用できる空き家とそうでない空き家があると思いますが、その中でも、活用もできず、地域でも処理に困っておられる倒壊のおそれがある危険な空き家はどれくらいあるのか、把握されていたら教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 平成30年度の空き家実態調査におきまして、倒壊の可能性があるなど、現況のままの利用は不可能とされた物件は209件ありました。推移につきましては、先ほど申し上げましたように、今年度調査中でありますのではっきりと申し上げられませんが、増加傾向であると認識しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 日常的に正確な空き家件数の把握は実際難しいと思います。そのときに、ふだん的にどのように空き家を把握されているか、5年ごとの調査があると思いますが、実際、ふだん的、日常的な把握の方法はあるのでしょうか、お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) ふだんからどのようなことをやっているかということにつきましては、区長様への聞き取りや市民の方々から寄せられた情報を基に現地調査を行うなどして空き家の把握に努めているところであります。ただ、今年度実施しております空き家の実態調査におきましては、平成30年度の調査において空き家と推定された物件の追跡調査を行っております。また、平成30年度から令和4年度までに水道を閉められた、いわゆる閉栓された物件の現地調査を行い、使用実態がない可能性の高い物件に対し、アンケート調査を行うことで空き家を特定しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 先ほどのお答えで、空き家は増えていると。実際、地域の活力の維持のためには、使える空き家は積極的に使っていくべきだと思っています。この空き家の利活用に向けた市の取組をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 末
廣地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 地域の活力を維持していくためにも、空き家を有効活用することは重要であると考えております。 加西市では、空き家の利活用対策として三つの施策を実施いたしております。 まず1つ目は、利活用するための入り口として、質疑でも答弁いたしました、えーがい加西による空き家に関する様々な相談を受け付け、また、セミナーや相談会を開催し、空き家の利活用に向けた啓発を行っております。 2つ目は、利活用するための出口として空き家バンク制度を活用いたしております。この制度を活用いたしまして、空き家の所有者に対しましては、売却、賃貸に向けた手続をサポートするとともに、移住希望者等の空き家を探している人に対しましては、幅広く情報を発信することで利活用のほうを促進していくものでございます。 3つ目は、空き家の有効活用を支援するため、様々な補助制度を実施いたしております。築25年以上の空き家に住むための改修費用の2分の1、最高50万円を補助する加西市空き家改修補助制度や、一定の耐震基準を満たす築20年以上の空き家を住宅や事務所として活用する場合に、県と随伴して改修費用を補助する加西市空き家活用支援事業を実施いたしております。また、空き家所有者に対しましては、空き家バンクに登録していただくことを条件に、家財道具の片づけ費用を最大10万円補助するという制度も実施いたしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 空き家の利活用にホームページで紹介されている空き家バンク制度が大きく貢献していると思います。その相談件数は年々増加しているのか、また、相談された方が実際に空き家に移住された成約件数はどうなっているのか、状況をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 市外から加西市のほうに移住を希望される方で、空き家を探されている方にとって、この空き家バンクというものは大変重宝されておるということで、この制度はかなり重要なものであるというふうに考えております。 空き家バンクの利用者という御質問ですが、まず、空き家を探している人は利用するために利用者登録をしていただきます。その新規登録者数ですが、令和2年度が81名、令和3年度が148名、令和4年度が138名の新規登録がございました。この利用者登録数は年々増えておる状況でございます。 それと、空き家バンクに登録されている物件の成約件数でございますが、令和2年には21件、令和3年には36件、令和4年度は33件というふうに、これも利用者の増加とともに増えてきておるような状況でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 空き家バンクからの紹介で成約につながっている事例が増えていっているのはうれしい限りです。また、最近、私の近くでも、古民家カフェなど空き家を改修した飲食店が増えてきています。移住された方は、空き家を自分の住まいや店舗にされるなど、どのように実際使われているのか、分かれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 空き家の利活用方法でございますが、空き家バンク登録物件の場合ですと、先ほど議員も言われましたように、古民家カフェ等の店舗、それから放課後デイサービスなどの事業所、それと地域交流拠点施設など、住宅とは別の形で利活用されるケースも年々増えております。もちろん、先ほど御紹介しました空き家改修補助制度を利用されて、リフォームした上で御自身が住まれるという、そういったケースの方も多くいらっしゃる状況でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) やはり古民家カフェなど空き家の利活用が進んでいるのは、地域振興として成果が出てきていると評価しています。カフェをやるということで、そこに人々が集まります。そのお店に来られることにより、交流人口が増えることで、加西市のよいところをPRできると思っています。その相乗効果でより移住者が増えれば、人口増が図られ、地域の活力の維持向上につながることが可能となります。この移住者を増やす取組として、空き家バンクなどの活用のほかにも積極的な取組があればお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 地域振興部長。
◎
地域振興部長(末廣泰久君) 積極的な取組の一例といたしまして、午前中の質疑でも答弁いたしましたように、ユニテに委託をいたしまして、移住希望者から多岐にわたる相談、それから、休日も対応可能なワンストップ相談窓口のほうを設置いたしております。移住を検討されている方につきましては、移住決定までには何度も何度も継続して相談を受けることが多く、その都度、ユニテの方に丁寧に対応していただいており、相談者のほうから好評をいただいております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) ユニテを利用されているということで、空き家の利活用が進んできていますが、実際、現状的には年々空き家も増えていっていると思います。売却や賃貸ができた空き家の数に比べて、年々増えていく空き家のほうが多いような気がしております。そこには、利活用に向けてどんな問題点があり、その課題解決に向けた市の取組はあるか、お聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君)
地域振興部長。
◎
地域振興部長(末廣泰久君) 空き家の売却や賃貸による利活用を進める上で、主に三つの問題があると考えております。 まず1つ目は、人の問題で、空き家の所有者が、しばらくはこのままで置いておこうということで先延ばしにしてしまい、様々な事情で誰が空き家を相続するか決まらないなど、人が原因で利活用が進まないといったケースがございます。 2つ目は、建物の劣化の問題で、先ほどの理由が原因で空き家の状態が長年も続くと、空き家が劣化し、老朽化してしまうことで、空き家の利活用自体が難しくなってしまうという問題がございます。 3つ目は、法規制の問題で、移住希望者などが利活用したい空き家があったとしても、加西市の市域の多くが市街化調整区域であるため、移住希望者が購入できなかったり、先ほど言ったような自宅兼カフェといった利用や、自宅兼事務所といった、そういった兼用住宅の用途変更ができないというようなことがあるため、利活用が進まないといった問題がございます。 こういった問題への対策でございますが、人の問題と建物の劣化につきましては、空き家になる前に行う予防対策としまして、空き家予備軍に、先ほどのえーがい加西と連携して、市役所が2か月に1回、個別相談会を開催するとともに、空き家問題に取り組もうとしている地域の依頼に応じて、その地域へ出向き、セミナーや個別相談会を行う取組を令和3年度より実施いたしております。 また、法規制を含む全ての問題を解決するために、現在、危機管理課、都市計画課、きてみて住んで課の3課が協力し、県の空き家特区制度の適用に向けた手続を進めております。これは、空き家の流通・活用によって、移住定住の促進や地域の活性化を図ることを目的とした兵庫県の制度で、県が指定した区域内において、空き家所有者に空き家の届出を義務づける一方で、届出のあった空き家は、市街化調整区域であっても、カフェや宿泊施設に加え、兼用住宅への用途変更が可能となったり、登記費用や除却費用の補助制度が受けられるなど、様々なサポートが受けられるというものでございます。まずは、本市において、モデル地区として宇仁地区が令和5年9月12日に空き家特区として指定される予定でございます。また、今後要望がございましたら、他地区におきましても適用のほうを検討してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 深田議員。
◆7番(深田照明君) 今後も、空き家対策は本当に人口増に直結する重要な取組ですので、しっかりと頑張っていただくことをお願いして私の質問を終わります。ありがとうございます。
○議長(丸岡弘満君) すいません、ちょっと機械のトラブルで、暫時休憩とさせていただきます。 16時08分 休憩 16時11分 再開
○議長(丸岡弘満君) 休憩を解きまして、本会議を再開いたします。 それでは、10番田井真一議員。
◆10番(田井真一君) それでは、通告に基づきまして一般質問をいたします。 6月に引き続きまして、加西病院の変革について質問をいたします。 まず、中項目1、病院の基本構想とまちづくり構想についてであります。 6月の一般質問の回答で、新病院は、急性期病床56床、地域包括ケア病床80床の136床の医療機能を基本として、病院の施設内に診療所、クリニックエリアを設置するという新しい病診連携の形を提案されました。先ほどの補正予算でもありましたように、これから基本構想、基本計画の策定に取り組まれますが、この市立加西病院が新たな場所で、外見も、そして中身も大きく変革していくというのを、市民の方々、そして病院のスタッフにも示していく必要があるのではないかと思っております。市民からはぜひここで診てもらいたい、医療者からはぜひここで働いてみたい、誰からも選ばれる病院に変えていかなければなりません。また、基本構想、基本計画に併せて、メディカルタウン構想やヘルスケアタウン構想など、病院を核として発展していく加西市の将来像を発信していく必要があると思っております。 そこでお伺いします。先ほどありましたように、基本構想、基本計画に当たりまして、諮問委員会、第三者委員会を設置されると御回答がありましたが、早急にもそういった諮問委員会を開いて御意見を伺っていく必要があると思っています。そこで、どういったメンバーの方々、構成員の方々で組織される予定なのか教えていただきたい。また、どのような頻度でその諮問委員会等を進められる予定なのか、まずこれについてお聞かせいただきたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 諮問委員会のメンバーにつきましては、平成30年に設置しました将来構想検討委員会と令和元年に設置しました基本計画策定委員会と同じ構成委員を基本に考えております。具体的には、神戸大学医学部附属病院、兵庫県保健医療部、市内機関からの加西市医師会、経済界から加西商工会議所、そして市民代表など、様々な分野からの御意見を頂戴したいと考えております。もちろん、前回までの計画の検討結果、内容も十分に踏まえながら、持続可能な加西病院のあるべき姿を協議していきたいと考えております。 回数については、年度内で2回から3回と考えております。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 基本的には前回の諮問委員会のメンバーを基本として編成をされるということですね。確かに、以前も加西病院のことをいろんな資料等に基づいた中で検討されたメンバーですので、それが一番効率的であると思うんですけど、ただ前回のそういった計画を見直す中で、反発というのか、そこに懸念を持っておられる、そういった可能性はないんですかね。
○議長(丸岡弘満君) 上坂事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 新病院の計画見直しを市長が表明された直後に、私どもは、前回構成メンバーになっていただいていた神戸大学や医師会、そして兵庫県、商工会議所のほうに出向きまして、市長の新病院計画の見直しの表明があったため、これまでの計画は一旦見直し、凍結ということで、新たな計画を練り直したいと、その際にはぜひとも御協力をお願いしたい旨を伝えましたけれども、いずれも大きなといいますか、反発的な御意見はなかったです。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 分かりました。ぜひそのメンバーでまたすばらしい構想、計画ができることを期待しております。 では、続きまして、先ほども、基本構想と併せて、病院を核としたまちづくりということで、これを発信していく必要があると申し上げたんですが、このことに対して市としてどのような見解を持っておられるのか。特に、このまちづくり構想については、以前から井上副市長は強い思いを持っておられましたので、そういった基本構想を市民に発信していくこと、それに対しての御意見、御見解をお伺いしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 新たな病院の新構想でございますけども、7月、8月に実施しましたタウンミーティングにおきまして、私のほうから新しい病院とはこういうものですということをお話しさせていただきました。基本的には、メディカルタウン、そのような整備をしたいと思っています。新病院を中心としまして、その周辺といいましょうか、同じ敷地の中に個人の開業医も誘致する、そうすることによりまして、個人と総合病院が一緒になって地域医療を担っていけるんじゃないかというふうに思っております。それとあわせまして、その病院の敷地、メディカルタウンの周辺に、新たなまちづくりとしまして住宅地も整備する、併せて商業地も整備する、そうすることによりまして、一つのまちづくりがその病院を中心としてできるんじゃないかと思っておりますので、やはりそのような取組をまずやっていかないと地域の活性化にもなりませんので、その辺の取組をしたいと思っています。 ただ、これにつきましても、やはり病院と諮問委員会のほうとも十分に協議しながら、または医師会とも協議する必要がございますので、その辺は十分に協議を重ねていきまして最終の形をつくってまいりたいと思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 確かに、新しいこれまでにない形をつくりますので、やはり地元の医師会とか、あるいは神戸大学とか、そこの十分なコンセンサスが必要かなと。やっぱり十分な御意見を聴く中でそういったまちづくりというのも決めてもらいたいなと。 ただ、この基本計画については、補正のときの説明で令和6年12月に策定ということで伺っておるんですが、このまちづくり構想は、当然、新たな建設場所、これがある程度決まった段階でないとなかなか描けないと思うんですけど、市民の方へこのまちづくり構想を発信できる時期というのはいつ頃になるんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 井上副市長。
◎副市長(井上利八君) 新構想が10月からスタートします。並行しまして、やはりどの場所に新たな病院を造るかというのをまず考えていかないと新構想はつくれませんので、それを早急に仕上げていきたい。やはり相手がおりますので、その地権者との交渉状況を見ながら、具体的に計画を入れて、全て合意形成ができた段階で、市民の方にこういう病院をつくりたいんですという説明会を開いていきたいと思っています。これは、行政だけじゃなくて、病院も一緒になって進めていくということを思っています。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) ありがとうございます。確かに、この病院の構想については、本当に市民の方も非常に関心が高いですので、是非またお願いしたいと思います。 以上がハード面についての変革なんですけど、病院を変革していくというのは、当然ハードは大事なんですけど、ソフト面、要は中身が非常に大事でありまして、やっぱり働く職員一人一人の意識改革とかモチベーション、ここのアップというのを図っていく必要があると思っています。ですから、この意識改革の取組というのは新病院ができてから、そういった考えではなかなか達成できませんので、もう既にこれから基本構想に入っていくんですけど、やはりこの意識改革というのを今すぐこれと並行して進めていく必要があるんじゃないかなということで思っています。 そこで、これは私からの提案なんですけど、スタッフの意識を改革してモチベーションを上げる、その取組として、今回、基本構想を策定されるんですが、それと併せて病院の理念というのをまた新しくつくり直してもらいたいなと。今既に理念があると思うんですけど、これからこんな病院にしようとか、こんな医療を目指そうと、そういったものをみんなで共有してしていくことによって、やっぱり意識も変わっていくし、モチベーションが上がっていくと思うんです。そういった形で、新しい病院はまだできてないですけども、構想に合わせてこういった病院にするという理念を策定して、それを、例えば病院の職員に、毎朝の朝礼とか会議の前とか、そういうようなときにこの理念をずっと唱和するんですよ。やっぱり唱和することによって意識というのは変わっていくんです。実は、私が以前いた病院は非常に意識が低かったです。モチベーションがなかなかない病院。でも、そこは理念を変えて毎日唱和したんです。ほんなら、みんなでこういった病院にしていこうという意識ができるんです。ですから、この構想と併せて、その理念の策定をぜひお願いしたいなと思うんですけど、これについてどのように思われますか。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 病院の基本理念、基本方針は、既に当病院であるものがございます。先ほど議員御指摘のあった新たな基本理念、基本方針をつくることについては、新たな御提案として、また院内の会議で御提案があったことを紹介し、議論していきたいと思います。 なお、今の基本理念、基本方針は、実は令和3年度に一部改訂を行い、現在、院内の各会議室、執務室やフロアによく見えるところに掲示をしております。特に看護部においては、新型コロナウイルスが蔓延する以前までは、毎朝、引継ぎのミーティングの中で、この基本理念、基本方針はもちろんのこと、毎月院内で設定している目標まで確認しておったということを確認しております。ただ、コロナ以降、そういった声を出した確認というのは院内でも最小限度にとどめておるのが現状でございます。ただ、議員御指摘のあった御提案については、積極的に前向きに考えていきたいと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 確かに、今ある病院の理念、これも決して悪くはないんですけど、やはりみんなのベクトルを合わせていくためのそういった理念というのは大事じゃないかなと。 実は、先日、NHKの報道番組で、京セラの創業者の稲盛和夫さんがJALの再建に取り組まれたと、それを対談形式で報道されていたんですけど、JALへ行ってまず感じたのが、要は非常に官僚的な意識。ですから、役員から見ても、何も社員のこととか顧客のことに全然向いていない、本当に官僚的な意識だと。これではいけないということで、要はJALのフィロソフィー、そこを見直そうということで、役員にその理念、フィロソフィーをそれぞれ話し合ってつくらせたとありました。そのフィロソフィーを聞いて私は感動しました。それによってJALというのが本当に3年間で再上場できるだけの企業になった。まず一番大きいのは、やはり意識改革なんですね。 ここで、ちょっとそのJALのフィロソフィーを私読み上げます。 JALグループは、全社員の物心両面の幸福を追求し、一、お客さまに最高のサービスを提供します。一、企業価値を高め、社会の進歩発展に貢献します。 この理念によって本当に社員の意識が変わったということを話されていました。ぜひ加西病院でもそういう形で取り組んでもらえたらなということで思っております。 それでは、続きまして、病院変革の2つ目の項目、医師の働き方改革についてであります。 来年4月から、医師についても時間外労働の上限規制、これが適用されることになります。なかなか医師の勤務実態というのは把握しにくいんですが、医師不足や救急対応の理由などで長時間労働が常態化している、こういった病院は特に急性期病院では少なくないんですね。 先日、神戸市内のある病院の専攻医が、昨年5月に長時間労働が原因で自殺をされ、労働基準監督署も労災認定した問題が報道されていました。死亡前1か月の残業時間が207時間になっていました。ただ、病院長は会見で、その月の残業時間の申告は30時間30分で何ら問題はなかったと会見されていました。私は、この病院の労務管理の実態というのは把握していませんので、このことについてはどうこうコメントはいたしませんが、ただ、全国的にも、初期研修医とか、特に専攻医をはじめとした医師の過労自殺、これは依然として発生をしています。 そういった中で、何点かまず御質問します。 来年始まる医師の働き方改革に向けて、病院としてこれまでどのような取組をされてきたのか、まずお伺いします。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 医師の働き方改革に向けた取組といたしましては、令和3年度から始めました。令和3年度については、医師の業務を他の職種の協力で削減する、いわゆるタスクシフト、タスクシェアの取組を始めております。具体的には、専門的な知識、技術を習得した認定看護師、放射線技師、臨床検査技師等へ、本来医師が行っていた業務の一部を、業務のシフト、シェアをする取組を始めております。 令和4年度におきましては、医師への働き方改革の周知を本格的に始め、それまで出退勤時間も実は具体的につけていなかったものを把握するために、超過勤務申請を従来の紙申請から電子システム「ナイスプラン」への入力に移行するために試験運用を行っております。そして、その運用に当たっての問題点の改善に努めております。令和5年度からこのシステムにより本格実施を行っております。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 医師の働き方改革に向けての早期取組ということで、特にタスクシフトとタスクシェア、これは当然必要な取組ということでされていると。また、医者のそういった勤務時間の把握ということで、システム化されて把握に努められる、これは本当に大事なことだと思うんですが、今現在の加西病院の実態なんですけど、令和4年度、昨年度の医師の1年間の最長の残業時間、それと、令和4年度と5年度の一月の最長の残業時間、これについて教えていただけますか。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 現在の勤務システムによります超過時間の把握が令和4年度途中からであるため、推計値となりますが、よろしいでしょうか。最も長時間した医師で、昨年度、年間600時間から700時間、一月に平均では50時間から60時間の超過勤務があったのではないかと考えてございます。令和5年度からは全ての医師がシステムに入力しておりますので、今年度の超過勤務の状況として、5月に月間95時間となった医師が1人ありましたけれども、この医師の4月から7月の平均で見ますと62時間ということになりますので、当院が目指しております月間100時間、年間960時間の時間外労働時間の上限A水準以内の勤務に収まるものと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 今、長時間残業の時間をお聞きして、月100時間、年間960時間、要はA水準を超えないということで、適正な労働時間の管理をされているということなんですが、先ほど、システムを見直されたということなんですけど、具体的にこの残業命令はどのような形でされているのか、また、実際されたその残業時間、システム上で簡単にできるかどうか知らないけど、残業時間は誰がどのようにして把握されているのかというのを教えていただきたいんですけど。特に、当直時に救急患者が運ばれたときに、急患患者に対応された時間、それの把握の仕方についても教えていただけますか。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 超過勤務の命令につきましては、基本的には上級医からの口頭での伝達となります。しかしながら、実情としましては、各医師の判断で必要な業務を行うケースも非常に多くございますので、その場合も超過勤務の申請の対象としております。 また、超過勤務時間の把握につきましては、先ほどのナイスプランのシステムを利用しておるんですけれども、勤務した医師自身の勤務時間の申請の内容については、基本、今は監督する上級医が確認するということで勤務時間の把握をしております。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 実際されたドクターの残業時間の申請というのは、例えば翌日に上級医が確認していると理解してよろしいんですかね。分かりました。 医師は本当に労働時間の把握がなかなか難しい中で、医師というのは、本当に知識の習得とかスキル、技術の向上のために本当によく勉強されるんですね。また、学会発表とか論文作成とか、そういったことにも非常に取り組んでおられるんですけど、ここでよく問題になるのが業務と自己研さんなんですけど、これは非常になかなかどこまでが業務でどこが自己研さんかというのは判断が難しいんですけど、その辺りの取扱いとして、病院としてどのような取扱いをされているのか、ちょっと教えてほしいんですけど。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 業務と自己研さんの仕分については、議員御指摘のとおり、難しい面がございます。当院としても、できる限り具体例を例示することで院内の合意を図っているところでございます。 業務となる具体例としましては、病棟の回診、退院時に作成する入院中の患者様の記録、外来や手術の準備、診療上の情報収集など診療に関するもの、また、出席が必須とされる会議や勉強会への出席、上級医から指示のあった学会発表や講演会の準備等も労働時間であるため、申請を行うようにしております。 一方、自己研さんに当たるものとしましては、いわゆる自己学習であったり症例の見学、参加が任意の勉強会などとしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 分かりました。特に学会等については、やっぱり上級からの指示があった場合、命令があった場合は、これは業務に扱っておられるということで把握してよろしいですね。分かりました。 それから、今回の働き方改革で特に労基署から求められているのが、先ほどの神戸の病院もそうなんですけど、出退勤の時間、今はカードで管理されているということなんですけど、出退勤の時間と実際の残業を申請された時間、そこに乖離というのか、空白時間があると思うんですけど、そこも把握する必要があるということが言われているんですけど、その辺りの時間の空白というのか、乖離の時間、これはどのようなことをされていて、そういった内容の把握というのはどういった形でされておられますか。
○議長(丸岡弘満君) 上坂病院事務局長。
◎病院事務局長(上坂寿人君) 議員御指摘がありましたように、出退勤の打刻時間と医師が申請する超過勤務時間に差が生じる場合がございます。現在の超過勤務システムについては、勤務時間に当たらない先ほど御説明した自己研さん時間を入力するようになっておりません。そのために、全体の勤務の内容の把握を正確に行おうとしますと、議員御指摘のとおり、この出退勤の時間と残業時間の乖離がある場合に、これは自己研さんの時間だったのですかというような確認作業が必要となってまいります。その確認については、医師の協力を当然求めることになるのですが、一面、負担増にもなるおそれがあります。そのため、今、医師の負担増を最小限に抑えて勤務全体を管理できるシステムの導入を検討しているところでございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 分かりました。基本的にA水準を守れる、適正化できているということで、ぜひそういった形の労務管理を続けていただきたいと思います。ありがとうございます。 それでは、続きまして、大項目2の安全安心のまちづくりについて質問いたします。 市民の安全を確保して、市民が安心して暮らせるまちづくりをする、これは行政の大きな責務の一つであります。ちょっと何点か小さな項目について質問いたします。 まず、防犯カメラの設置についてでございます。 市民の安全と安心を確保するに当たり、完璧な方法、これだけやっておけばいいというのはないんですが、防犯カメラの設置というのは、犯罪の予防あるいは抑止にとって一つの有用な手段であると思っています。子供たちの登下校の見守り、あるいは、先ほど出ておりましたけど高齢者の見守り、こういったことにも効果があると思います。市民の安全・安心につながると思います。また、最近増えておるんですが、私の地域にもよくあるんですが、不法投棄、これの抑止にも一定の効果が期待できます。 ただ、カメラというのはあくまでも機械ですので、市民の安全を心配する、そういった心までは持ってないんですけど、そういったことについては、やはり地域住民の方々、近隣方々の相互の見守り、声かけというのが大事なんですが、いわゆる硬軟のの策を織り交ぜた対策というのが大事ではないかなというふうに思っています。 そこで、本市の防犯カメラの設置の状況なんですが、昨年度は、市設置が5基、それから、12の自治会から補助を受けられたと。昨年度末現在で、市設置分が55か所、自治会の設置分が69か所、合わせて124か所ということで伺っています。また、現行のカメラのシステムはSDカード方式で、映像を確認するためには、はしごを架けて登ってカードを取り出す、そういった必要があって、なかなか迅速な対応には問題があります。また、高いところでの作業ということで、危険も伴うというのが実態なんですね。そこを、例えばカメラ並びにデータをWi-Fi等でセンターで一括管理する、そうすることによって、カメラの作動状況、これも常時把握できますし、何か起こったときには迅速に安全に対応ができると思っています。また、現在自治会で管理している防犯カメラ、これを市直営でセンター管理に移行すれば、より市全体としてはカメラの効果がより上がるということで思っています。 実は、私、区長をしていたときも、警察のほうから、田原町に当時1か所設置していたんですが、危機管理課を通じてカメラの映像を見せてほしいというのがあったんですが、私は外出していて迅速な対応ができなかったということがありました。また、認知症のある高齢者の行方が分からんようになって、地域の方々で捜索をされたが見つからなかった、数日たって見つかったけども亡くなっておられたと、そういった悲しい事象も近隣でも発生したことがあります。こういったことを踏まえて質問させてもらいたいと思います。 現在の防犯カメラの設置状況とかカメラの機能、これは、市民の安全を守る観点から、今の現状についてどのように認識をされているのか、また、市直営のカメラについて、どういった形で定期点検をされているのかについて、まず教えていただけますか。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 防犯カメラにつきましては、議員おっしゃったとおり、現在はSDカード方式で管理をしております。点検につきましては、危機管理課の交通安全防犯指導員がパトロールカーで市内を巡回する際に点検を行っております。 簡単ですが、以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) カメラも、外見から見るだけではなしに、私が以前いた自治体でも、カードを出してみたら全く写ってなかったというのがありまして、ですから、なかなか全てのカメラを定期点検するというのは本当に難しいと思うんですね。そういった中で、Wi-Fiによる一括管理をすれば、今どこのカメラが調子が悪いとか、データもすぐ分かりまして、切り替えることによって非常に機能が向上すると思います。ただ、費用はかなりかかると思うんですけど、カメラをWi-Fi等で一括センター管理するということについての御所見をお伺いしたいと思うんですけど。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 防犯カメラを市役所でのセンター管理方式に切替えすることにつきましては、現在、どのような方法が加西市にとってよいのか検討しているところでございますが、既設のカメラにWi-Fi等を取り付けての対応はできず、全て取替えになると事業者からは聞いております。実際に全てを取り替えるとなりますと相当な予算が必要になってくるとは思いますが、現在のSDカード方式での管理方法は、議員おっしゃるとおり、迅速な対応ができず、危険も伴います。安全・安心のまちづくりを進める上で、長期的・総合的な効率化を考え、また、現行のカメラの耐用年数なども十分に考慮して、防犯カメラのセンター管理方式への切替えについての検討を今後進めてまいりたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 今、Wi-Fi等による一括センター管理、これについて前向きに検討したいということでしたので、ぜひお願いしたい。 また、市の設置は今55か所ということなんですけど、これについても、自治会の補助方式、これもいいんですけど、これから市が積極的に市民の安全を確保していくという中で、市が直営でカメラを設置する、それも、今55か所、これはなかなかどれぐらいが本当に適正かどうか分からないんですけど、やはりもっとたくさんあるほうが見守りにもなりますので、ぜひその設置件数等についても御検討をお願いしたいなということで思います。 それでは、続きまして、AED設置促進についてであります。 地域住民の命を守る手段として、心停止が起こったら、救急隊が到着するまでの間にAEDによる処置、あるいは胸骨圧迫、これを速やかに行うというのが重要であります。突然の心停止の原因はほとんどが心室細動なんですが、迅速にAEDで処置をすれば、心停止が起こっても命が助かる可能性が高くなります。 今現在、行政で把握されている市内のAEDの設置箇所は、公共施設、医療機関、福祉施設、事業所など、ネットで見ますと148か所ということで上がっておるんですが、空白のそういった地域もありますし、近隣に設置された施設があっても、ほとんどの場合は屋内に設置されていますので、そこの施設が開いているときでないと使用できないと。窓を割って入るわけにいきませんので。また、自治会など地域活動で本当にAED処置が必要になった場合でも、なかなか使用できないというのが現状だと思うんですね。 そこで、自治会等で既に設置されているところもあるんですけど、我々の地域でも聞くんですけど、まだまだ僅かな状況となっています。また、特にこのAEDの設置となりますと、必要性は分かるんですけど、設置や保守に係る費用がかなりかかりますので、それがネックとなってなかなか設置が進んでいないのが多いのではないかなというふうに思っています。そこで、自治会が例えばAEDを設置する場合、その費用の全部もしくは一部を補助して設置を全市的に促進していくということについてのお考えをお伺いしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) AEDを自治会で設置される場合、消防防災施設等整備補助金を活用していただけますが、多くの自治会は、消防団活動で使うホースや消火栓ボックス等の更新に使用されている現状であります。現行の補助制度の下で仮にAEDの購入となりますと、1自治体当たり3分の2の補助で、上限は6万7,000円としておりますので、20万円を超えるAEDの購入では、自治会の負担は大変大きくなります。市としましては、設置促進につなげるため、自治会負担を軽減する方向で、今後、補助金の在り方について検討をしてまいりたいと思っております。その際には、午前中、財務担当の市参事がお答えしましたように、安全・安心のまちづくりのために、ふるさと納税の活用も考えたいと思っております。また、設置の促進だけでなく、その使用方法につきましても、市民の皆さんに習得していただけるような取組を考えてまいりたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 本当に前向きな御答弁ありがとうございます。 先日も私どもの地域で災害対策の研修会を開いたんですけど、災害があったときの一時避難所をどうするかということで、ほとんどの区長さんは、やはりその地域の自治会の集会所、公民館等を使用するということなんですが、ただ、そこにはAEDがない、発電機がないと。ですから、ぜひAEDを自分自身で設置をしたいと、本当に意識が高い区長さんが多かったんですね。ですから、そこで、例えばAEDのこういった補助制度があればどうでしょうかと、いや、是非それに乗っていきたいと。本当に災害時の住民の方々の命を守るという、非常にそういった意識を高く持っておられましたので、ぜひそういった制度の中で広げていきたいなと思っています。ありがとうございます。 それでは、続きまして、中項目3の自転車乗用中ヘルメットの着用促進についてであります。 本年4月1日から、道路交通法の一部改正によりまして、全ての年齢において自転車乗用中のヘルメット着用、これが努力義務化されました。今、自転車での重大事故が大きな問題となっています。昨年、県内では22人の方が自転車乗用中の交通事故で亡くなられています。自転車事故によって亡くなられた方の多くが頭部損傷によるものなんですが、ヘルメット非着用時の致死率は、着用時に比べますと2倍以上、ある自治体のデータを見ますと本当に4倍以上の数値になっています。また、自転車事故の死者というのは、やはり高齢者、65歳以上の方が圧倒的に多いんですね。この法改正後、ヘルメットを着用されている方は若干は増えとるんですけど、まだまだ着用率が低い現状だと思います。もともと着用する習慣がなかった方にとっては、その認識も低く、また、着用することに対しての抵抗があるのかも分かりません。また、努力義務ですので、罰則がないということで、着用しなくてもいいわと思っている方もおられると思います。また、購入費用が負担となっておられるのかもしれません。そこで、自転車事故から市民の命を守る、また、事故による被害を軽減させるために、市としてヘルメットの着用を促進していく必要があるというふうに思っています。 そこでお尋ねしたいんですが、これまで、今現在、自転車乗用中のヘルメット着用促進について、どのような対策をされているのかお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) おっしゃるように、令和5年4月から、自転車に乗るときは、年齢に関係なく、全ての方にヘルメットの着用が努力義務化されました。それに伴いまして、市では、加西警察や交通安全協会と連携し、ヘルメット着用啓発のティッシュやのぼり旗を作成し、交通安全期間中のイベントに活用しております。また、交通安全教室におきましては、従来実施しておりましたこども園、小学校、中学校、高齢者施設だけでなく、高校や企業にもヘルメット着用を啓発しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) そういった形で啓発をされている、これは理解できるんですが、でも、なかなか進まない中で、例えば、死亡者が多い高齢者、65歳以上の方だけでも購入費用を補助することによって着用を促進していく、これが一つの有用な手段ではないかなと思うんですが、例えば、高齢者の方に自転車用のヘルメットの購入の補助制度を創設するということについてはどうでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 現在、市ではそのような補助制度をつくっておりません。兵庫県が自転車ヘルメットの着用を促進する助成を現在計画されていると聞いております。具体的な内容は県から発表されると思いますが、自転車ヘルメットを購入された場合、幾らかの補助が出されるようであります。市としましては、県の事業ではありますが、広報かさいやホームページ、加西健幸アプリ等でPRなどして、積極的に着用の促進を進めてまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) ヘルメットの補助制度を県のほうで創設される、制度化されることでお聞きになっておられるんですか。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 県の事業ですので、私から詳細は申し上げられませんが、近く記者発表されると聞いております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) それでは、ちょっとその県の補助制度を見てみまして、それで、補助のほうについては県の補助制度を活用すると。ただ、やっぱり促進していかないと駄目ですので、そこについては市のほうが責任を持って、ヘルメットの着用促進、これに努めていただきたいなと思います。よろしくお願いいたします。 それでは、続きまして、中項目4、スクールバスの運行についてでございます。 さきの6月の定例会において、スクールバスの運行については小・中学校の再編に合わせて検討すると、そういった旨の御答弁があったんですが、確かに小・中学校の再編によって、スクールバス運行の必要性、これは高まってくると思います。ただ、これは私の認識なんですが、今現在においてもその必要性はあるというふうに考えています。 実は、私は九会小学校区なんですけど、道のりが片道4キロ以上超える地区というのがあります。中には片道6.5キロの児童もおられます。この距離というのは、本当に小学校に入学したばかりの児童にとっては大変苛酷です。また、最近、早朝から猛暑となる日などがありまして、従来とは本当に状況が変わってきています。 実は、本年の7月、これは私の校区の子供なんですが、登校中に熱中症で意識を失って地域の方に助けられた、そういった事象も発生しています。また、登下校の距離が長いと、やはり交通事故とか犯罪、そういった遭遇するリスクというものも高まってまいります。実際、地域での見守り、そういったこともされているんですが、子供が今減ってきている中で、特に下校時、だんだんと子供が減ってきて、本当に最後は一人になって家まで帰るという状況があります。結構犯罪というのは家の近くで起こることもあるんですね。ですから、非常にリスクも高まってきていると。特にその6.5キロ通学している子供については、要は保護者の方が朝と晩、途中まで送迎されています。誰も取り残さない社会を目指すということを言われていますが、何かその家庭については取り残されているような感じを私自身受け取っています。 また、これは2年前なんですかね。千葉県の八街市で、これは飲酒運転だったんですけど、車が児童の列に突っ込んで多くの子供が犠牲になった事故がありました。これを受けて、私の地域でも一遍話合いを持とうということで持ったんですね。そこでやはり強く出たのがスクールバスの要望でした。いろんな形で子供の安全は必要なんですが、スクールバスに乗っていけば、その長い距離を歩く児童、特に保護者にとってはやっぱり安心であるということで、スクールバスの要望が非常にありました。中には、自分の子供に長い距離は歩かせたくないのでこの地域から出ていきますということで、実際出て行かれた方もいらっしゃいます。 タウンミーティングの場においても、私、スクールバス運行について要望を上げたんですけど、当時、市からは明確な回答はありませんでした。小学校の再編に伴って、スクールバス導入、この必要性はより高まるというのは分かるんですが、今の段階でやっぱりいろんな課題、問題があると思うんですけど、試行することによっていろんな課題、問題を抽出して、それを解決していって、それで、例えば実際の小・中学校の再編になったときに、スクールバス導入が必要なときには、そういった課題を解決した中で運用すると、そういったこともできると思いますので、ぜひ今の段階での試行というのを検討いただきたいんですが、いかがでしょうか。
△延刻
○議長(丸岡弘満君) ただいま田井議員の一般質問の途中でございますが、ここでお諮りいたします。定刻の5時が近づいておりますので、本日の会議は議事の都合上、延刻いたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、本日の会議は延刻することに決定をいたしました。 それでは、伊藤市参事。
◎市参事[新
中学校建設担当](伊藤勝君) 暑い夏の日の道を、そして、早く日の落ちる道を、一人で、あるいは少人数で通学する子供の安全対策が求められています。通学路の安全を確保するには、集団登下校の実施、地域の方々による見守り活動、御家族の方による同伴等を行っておりますが、学校と地域の実情に合わせてスクールバスを導入することは有効な手段だと考えます。今後の小・中学校の再編の議論の行方にもよりますが、スクールバスについては、小・中学校の再編の方向性を定めていく上で重要な検討課題と位置づけております。バスの導入にあっては、運行ルート、運営形態、利用者の範囲、コスト面等、様々な調査分析が必要となります。そういった意味では、今後の本格実施に向けて、早い段階から試験運行を検討していくことは必要であると考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 本当にありがとうございます。そういった試行という形で結構ですので、ぜひ検討いただいて実現されることを望んでいます。ありがとうございます。 それでは、安全安心のまちづくりの最後の項目なんですが、踏切の改良工事について質問いたします。 道路の通行において、様々な危険箇所がありますが、踏切もその危険箇所の一つだと思います。市内には北条鉄道等の踏切が数多く設置されていますが、日頃から定期的な点検をされていると思うんですが、市民の安全確保、これからもぜひそういった点ではお願いしたいということで思っております。 ところが、改良されるべきところがされないまま長年放置されている踏切というのがあります。それは、実は北条鉄道田原駅の西側に設置されている市道倉谷田原線の踏切であります。当該市道は、小・中学校の通学路となっており、また、通学通勤時間帯は歩行者あるいは自転車の往来が多く、また、この箇所は、国道372号や、あるいは県道小野香寺線方面と、あと、県道高砂北条線、この方面の通り抜けのルートになっているんですね。ですから、終日、大型車を含めまして多くの車両が往来しています。 当該市道には片側に幅員2.7メーターのしっかりとした歩道が設置されているんですが、踏切の手前で歩道が途切れています。ですから、歩行者は歩道から車道に入って踏切を渡っています。道路改良工事が行われて歩道が設置されたにもかかわらず、この踏切部分だけが改良工事がされないまま今現在に至っているというふうに考えています。 本当にこの場所は、踏切と、あと、すぐ県道があって、特に駅で電車が止まっているとき、長いこと遮断機が下りているんですけど、そのとき、もう車が列になっているんですね。で、遮断機上がって車が通る、その中を通学する子供、登校する子供が擦り抜けていくんですね。本当に見た感じ、危ないです。ですから、児童あるいは市民の命を守るという観点から、ぜひこの踏切の改良をしていただきたいと思うんですが、担当部としてどのような見解をお持ちか、お伺いしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 石野市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 御指摘の北条鉄道の田原駅西の踏切の安全対策については、過去から要望を伺っており、内容は、子供たちの通学路であるため、東側の遮断機をもう少し東側へ移動して踏切幅を拡幅して、子供たちの歩くスペースを確保できないかという趣旨でありました。これらの要望につきましては、過去から北条鉄道と何度か協議を行った経緯がありますが、国と関係機関との手続や、運行を避けながらの工事、また、その費用自体も高額で、非常にハードルが高く困難というふうな当時の回答でありました。 それ以降、北条鉄道におかれましても、法華口駅の交換施設の新設でありますとかキハの導入、また、営業収益の記録更新等、社内の変革等もあったため、再度、当該踏切の安全対策について協議を行ったところです。その中におきましては、地域に愛される鉄道として何とか課題解決に取り組みたいので、加西市にも協力を願いたいというふうな結論に至っております。 遮断機の移設につきましては、近畿運輸局との協議や安全輸送設備整備補助金の活用が必要となってまいりますので、来年というのはちょっとなかなか厳しいところがありまして、令和7年度の整備を目標に手続を進めていきたいというふうなことでございます。 その間につきましては、もうあと数年ございますので、暫定的ではございますが、踏切東側の外側線を車道側へ移動して少し路肩を広げて、空いたスペースにグリーンベルトを引き、通学路の安全を暫定的ではありますが確保したいというふうに考えております。そういった白線の引き直しは、現在、同じ倉谷田原線の交差点の舗装修繕工事の予定をしておりますので、その中で同時にやりたいというふうに考えております。グリーンベルトにつきましては、少し時期は遅れるんですけども、市内の他所工事と併せて実施したいというふうに考えております。何とか永年の課題解決に向けて一歩前進したいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 田井議員。
◆10番(田井真一君) 本当に前向きな御答弁ありがとうございます。これについては、北条鉄道との協議、これは当然必要なんですが、近畿運輸局、こちらも協議が必要だということで、私も以前いたところ、なかなかこの踏切の協議、改良工事というのは、私も10年ぐらいかかった記憶があるんですわ。本当にいろんな協議をする上で大変だと思うんですけど、そういったいろんな課題がある中で、令和7年度のそういった工事で対応するということを言っていただきました。また、それまでの間については、そういった白線あるいはグリーンベルトの設置で当面の安全確保を図るということでありました。本当にありがとうございます。ぜひ子供の安全、命を守るという中で、この踏切の改良工事、それから当面のそういった対策について、ぜひお願いしたいと思います。本当にありがとうございます。 これをもちまして、私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。
○議長(丸岡弘満君) それでは、暫時休憩といたします。開会は17時15分といたします。 17時03分 休憩 17時15分 再開
○議長(丸岡弘満君) 休憩を解きまして、本会議を再開いたします。
○議長(丸岡弘満君) それでは、15番中右憲利議員。
◆15番(中右憲利君) 15番中右です。それでは、通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。 まず、学校再編及び小中学校の教育について伺います。 8月22日から9月1日まで、11小学校区のうち8小学校区で保護者説明会を開かれたと思いますが、中学校の再編及び小学校の再編について、それぞれどのような意見が出されたのか教えていただけますでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[新
中学校建設担当](伊藤勝君) 8月22日から9月21日にかけて、小・中学校の再編に関する保護者説明会を開催しています。あと数回を残しておりますが、保護者説明会で御発言いただいた御意見、感想、質問を幾つか御紹介します。「保護者世代は小学校についても統合を望んでいると思う」、「答申は白紙だというが、今後はどのような見通しを持っているのか」、「小・中学校の選択制を導入できないか」、「先を考えれば中学校も1校にすべきではないか」、「小中一貫校も選択肢にあるのか」、「統合した場合のスクールバスのルート、保護者負担などの具体的な情報が欲しい」といった御発言をいただいております。 説明会で御発言いただいた意見等につきましては、9月下旬に予定しております保護者アンケートの調査結果と併せて、ホームページや広報かさいでも情報提供していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 学校再編の方針を決める手順としては、保護者説明会を実施して、その後、全保護者にアンケート調査をする、そして、11月のタウンミーティングの中で地域住民の意見を聴いて、年内に方針確定ということだったと思います。この方針の確定の仕方なんですけれども、高橋市長は、西村市政時に既に決まっていた中学校の2校体制、小学校の11校存続という形は白紙にするものではないと言われていました。ですので、これを検証するという形での検討になろうかと思います。 その検証の仕方なんですけれども、教育長は、小学校については、このままだと三、四年後には複式学級を導入しなければならない小学校が出てくる、中学校については、1学年1クラスの単学級になれば、配置できる教員の数が限られるので、教科によっては免許を持つ教員がいないケースが出かねないと話され、善防中のケースを挙げられていました。小学校については複式学級の導入、中学校については単学級の出現を基準とし、そこに保護者、地域住民の意見を加味して方向を決定するということになるのか、それとも、そういう基準は持たずに、まずは保護者、地域住民の意見を聴いて方向性を決めていくという仕方をされるのか、方向性の確定の仕方について伺います。
○議長(丸岡弘満君) 菅野教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 学校再編の方向性につきましては、未来の学校構想で示された基準というものはあるんですが、現在、保護者、地域住民の御意見を聴いております。やはりその御意見を聴いて方向性を決めていくという考えでおります。 現在、説明会では、小学校についても早期に統合を求める声はかなりあります。そのような意見が特に多い校区におきましては、地域の方と協議の上、地域協議会を設置して検討を開始する必要があると考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 同じ質問の繰り返しになって申し訳ないんですけれども、今回の方向性の確定なんですけれども、前のように素案をつくって、委員会を組織して検討して答申を受けるというものではなくて、方向性が決まれば、すぐにその方向に従って動いていくというものになると理解をしております。 中学校に関しては、既に統合が決まっておりましたので、ある程度形の変更があったとしても、それはそれで問題なく進むのではないかと思います。問題は小学校で、前の答申では11校存続、ただし、保護者や住民が小学校の統合を望む場合は、統合について協議を始めますとあります。また、複式学級の対応として、複式学級が見込まれる2年前から地域協議会を立ち上げることとしますとしています。これを今の小学校の学校再編の動きと重ねてみると、どちらかというと地域住民というより保護者の意見重視で、まず全保護者の意見をアンケート等で聴いて、校区で統合を望む声が多ければ地域協議会を設置する、また、複式学級が見込まれる2年前ということではなくて、保護者の意見も聴きながら、数年後に複式学級が見込まれる校区については地域協議会を設置するという形になるのではないかと思うんですが、いかがでしょうか。改めてお聞きをします。
○議長(丸岡弘満君) 菅野教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 学校再編につきましては、先ほど来ありますように、アンケートでゼロ歳児から中学校3年生までの保護者の意見を聴きます。あわせて、中学生や高校生にも意見を聴く予定に今しております。それを受けまして、11月のタウンミーティングで地域の方と協議をしていくわけなんですが、当然、今後の方向性について考えたときに、保護者等と地域の方の御意見が異なることは十分考えられると思います。ただ、やはり直接子供さんお持ちの保護者の方、そして子供たちの意見というのは重いものと考えておりますので、そこは重視をせざるを得ないというふうに考えております。 あわせて、その場合に地域協議会というのを設置していくわけなんですが、地域協議会については、学校単独というよりも、教育委員会として、ある程度統合を考える大きな枠組みの中で、関係の学校を含めた地域協議会というようなものを現在想定しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) ここで1つ気をつけなければならないことがあると思うんですけれども、説明会などで毎回配られております小学校区別年齢人口一覧なんですが、2歳児からゼロ歳児までは確実にコロナによる結婚控え、出産控えの影響を受けているということ、それと、この年代での出生数が少なくても、小学校に上がる頃には子供を連れて戻ってくる家族などがいて、1年生ぐらいになると人数が若干増えているという傾向もあると思います。また、5つの無料化の効果も出てきているという答弁も質疑でありました。ですので、コロナ後二、三年ぐらいの趨勢を見てみないと、統合するということになっていても、もしかすると、子供の数が若干増えてきて、風向きが変わって、やはり小学校を残してほしい、そういう反対運動が起こる、いわゆる高橋市長がよく言われる手戻りが起こってくる可能性もなきにしもあらずと思うんですが、いかがお考えでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 菅野教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 今後の子供の数について明確に予想することは難しいですが、例年であれば1割、多くて2割程度の増加が見込まれると思います。ただ、住宅団地等の建設などがあれば大幅に増える可能性はありますが、そこまで予想することはなかなかできませんので、再編を望む声が大きい場合、少なくとも地域協議会は発足させる必要があると、このように考えております。 また、コロナ後の動向についても、地域協議会が発足して協議をしていく中である程度見極めることができると思いますし、併せて、明らかに当初の見込みと違う大きな変化があるようであれば、その協議会を行っていく中で見直し等も考えることは可能であろうと思いますので、そこはそのように行っていきたいと考えております。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 分かりました。保護者、地域の意見をよく聴きながら慎重に行っていただきたいと思います。 次に、小・中学校の教育についてなんですが、先日の総合教育会議では、令和5年度の全国学力テストの結果が報告されておりまして、実施された科目全てにおいて、加西市は小学校、中学校とも全国平均を下回るという結果だったと思います。これが全てを表しているということではないんですけれども、一つの指標として参考にすべきものではないかと思います。総合教育会議の場で教育長は、この現実に対応する方法について述べられておられましたが、改めて、加西市の小・中学校の学力向上に関してどのように取り組まれるのかというところを伺います。
○議長(丸岡弘満君) 菅野教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 本年4月に行われました全国学力・学習状況調査、対象は小学校6年生と中学校3年生です。今中右議員から御指摘のありました件につきまして、この結果は非常に重く受け止めております。早速、各学校の教職員にはこの結果を直接伝えまして、私から直接話をしました。教職員全員で問題を確認、そして分析、で、今の子供たちの現実とのギャップを見極めて、各教科だけではなくて学校全体の教育活動で対応するようにということで現在依頼しているところです。 子供たちの学力伸長に関しましては、直接寄与できるのは各学校の教職員しかございませんので、まずそこでしっかりと対応するしかないというふうに考えております。ただ、教育委員会でもこのことは非常に重く受け止めておりますので、問題を分析して、ここが弱点である、ここが課題であるということは明らかにして、先日の校長会で伝えております。 しかし、これまでも現在も、教職員の実態の中ではやっぱり子供たちに一生懸命関わっております。ですので、確かに課題はありますので、改善すべき点はたくさんあろうとは思いますが、ただ単に頑張れでは、これはなかなか難しいと考えておりまして、日々の教育活動を見直していくためには、やはり教職員に余裕がないとできません。ですので、今回、補正予算の中でスクールサポーターに予算を計上させていただいております。
スクールアシスタントを各校に追加で配置させていただいて、教職員の校務における負担軽減を図りたいというふうに考えております。 ただし、やはり教職員の子供理解、それから生徒指導力の向上、これはもう本当に必要ですので、今後、教育委員会としても強力に推し進めたいと、このように考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それと、前の議会でも市長に伺ったんですけれども、前教育長が精力的に進められて、国の補助金なども受けて各学校等に設備も整備されたSTEAM教育なんですけれども、学力向上には直接は結びつかないとは思うんですけれども、私は、長期的に見て、子供たちに考える力、課題に取り組んで解決していく粘り強い思考力などを身につけさせる、そういう生きる力、それと、社会というか、世界に出ていって活躍できる力を育成していく、そういう教育になり得るのではないかと思っております。教育長は、今加西市で行われておりますSTEAM教育についてはどのようにお考えでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 菅野教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 加西STEAM、これが加西で行っておるSTEAM教育なんですが、いわゆる一般に言われるSTEAM教育とは一線を画しております。といいますのも、加西STEAMにつきましては、3C人材といいまして、チャレンジ、コラボレート、クリエート、このいわゆる挑戦し、協働し、そして創造する、そういう人材の育成を目指す教科横断型の探求的な取組であると。いわゆる単に高度な学びを追求するものではないということで、今現在、教科の学習とリンクさせながら思考力や人間力を伸ばすということを目的として各学校で行っております。各学校では子供の実態に応じて取り組んでおりますので、決して単なるやっただけにならないようにしております。 ただし、先ほどありましたように、基礎学力というのはもちろん大切なことですので、これをやはり最優先にしながら進めていくと、こういうことになるというふうに考えております。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 最後に、教育長の教育に関する考え方、これからどのようにして、どのような子供たちを育てていくのかという教育の方向性について伺います。
○議長(丸岡弘満君) 菅野教育長。
◎教育長(菅野恭介君) 教育の方向性について、私の考えを回答させていただきます。 ちょっと大ざっぱな形になるかもしれませんが、まず、教育の目的、これは、子供たちに生きる力をつける、これに尽きると考えております。その力をつけていく基盤となりますのが、私もいろんなところで説明させていただいておりますが、やはり人と人との関係、これによって子供たちに力をつけていく。私は、加西市において、それぞれ子供の状況に応じて最高の関係づくりができる、そういう教育環境を構築したいと考えております。 少し具体的に述べますと、まず、学校や園におきましては、やはり知・徳・体の基盤を育てるというところでございます。教員が願いを持って子供と関わる、子供たちが持てる感覚をフルに使って学ぶ、学校や園が温かい言葉で満たされ、心と体を元気に過ごすといった、こういうことがとにかく当たり前にできる、普通にできる、それがまず私が目指す学校園の姿であると考えております。特に、今課題になっております全国学力状況調査の結果につきましては、全教科で全国平均を上回るという結果についてもコミットしていきたいというふうに考えております。それから、併せて、先ほどありました3C人材、これはやはり人間力をつけるという意味で非常に大事なことですので、それは両輪で進めていきたいというふうに考えております。 それから、あと、やはり特別な支援が必要な子供たちも非常に増えております。それにつきましては、やはりまず関わる教員の資質向上、それから、手厚い支援を可能にする
スクールアシスタント等の人材確保、これをしっかり行いまして、その子の状況、それから保護者の方の願いに寄り添えるような、そういう教育を行っていきたいと考えております。 それから、不登校についても今現在非常に増えております。総合教育センターのふれあいホーム、それから、総合教育センターが開設しております中学校の校内フリースクール、いろんな形で対応しておるんですが、それに加えて、これはまだ構想段階なんですが、メタバース、仮想空間を利用した、例えば子供たちの居場所づくり、そういった新たなツールを使って展開していく、そういうこともしていくことによって、より多くの子供たちがそこで学ぶことができるのではないかなと思います。 それから、最後に、やはり子供たちの学びというのはすごく多様な希望があります。ですので、子供たちの興味関心に応じて高度で発展的な学びをする、そして、グローバルな学び、国際的な学び、そういうものを学校以外でもできるような、高度な科学技術に触れたり、海外のことを普通に楽しく話をしたり交流したり、そういう拠点または機会を提供する、そういうことも別途していきたいというふうに考えています。 以上のような教育を通して、市内の方はもちろん、市外からもぜひ加西市で教育を受けたいと、こう思っていただけるような教育を実現すること、これが私の現在の教育に対するビジョンと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) ありがとうございます。ぜひ頑張って、加西市の教育をみんなが受けたいと思うような、そういう教育をしていただきたいと思います。 次に、学校給食及び食育についてなんですけれども、前の議会で学校給食について請願が出されまして、結局趣旨採択という形になったんですが、その関連で、学校給食の現状と考え方について伺いたいと思います。 まず、地産地消及び有機農産物の使用についてですが、現状と今後考えられていることがあれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[新
中学校建設担当](伊藤勝君) 学校給食では、愛菜館や継続して安定的に野菜を提供いただいている農家を中心に食材を購入し、学校給食に提供することで地産地消を実践しています。 そして、有機農産物ですが、これは厳密には有機JAS取得の食材をいいますが、現在のところ使用実績はありません。先般のオーガニック給食の請願の趣旨採択を受けまして、市内を調査したところ、播磨農業高等学校で有機JAS取得のうるち米を2ヘクタール栽培されていることが分かりました。播磨農業高校の御協力をいただき、その収穫されたうるち米を一部提供を受けることができました。今年12月8日の学校給食の御飯に使用し、限定的ではありますが、オーガニック給食としてPRしていきたいと考えております。今回の補正予算に計上しました寄附金の一部を播磨農業高等学校からのうるち米の購入費用に一部充当させていただく予定です。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 請願では牛乳の選択制ということも要望されていました。簡単に言うと、牛乳について、特にアレルギー症状のようなものがなくても、要らないと言えば個々に給食から牛乳をなくせる、要る人だけが飲めばいい、そういうことだったと思うんですが、教育委員会としては、このことについてはどのように考えられているのでしょうか。請願時に回答されたかもしれませんが、改めて現状と考え方について伺います。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[新
中学校建設担当](伊藤勝君) 牛乳については、学校給食法施行規則で、完全給食は主食とおかずとミルクと定められており、牛乳は学校給食摂取基準においても重要な栄養素として指定されています。牛乳に代わる優れた栄養食材がないことから、牛乳選択制の導入は難しいと考えています。ただし、アレルギーがある児童・生徒、または牛乳を飲むことで体に不調が現れるお子様は、医師の診断書の提出があれば牛乳の停止は可能であります。各学校におきましては、対象となる児童・生徒の保護者と学校との間で事前に相談していただき、柔軟にその対応を図らせていただいております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 特に栄養面、給食の量、おいしさ等をいろいろ配慮されながら給食を提供されていると思うんですが、加西市の給食についての考え方と、特にこういうことについては配慮しているということがあれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[新
中学校建設担当](伊藤勝君) 日々の給食につきましては、7点大切に考えております。適切な栄養の摂取により健やかな体と心を育むこと、おいしい給食を提供することにより食べることの喜びや大切さを知ること、給食を手本に望ましい食べ方を学ぶこと、給食で学んだことを基に、毎日の食事について自分で考え判断して食べられるようにすること、感謝の気持ちを持って食事をすること、友達のことを考えて、思いやりの気持ちを持ち、学校生活を豊かなものにすること、最後に、食を通して地域の伝統や歴史を学び、食文化を未来に伝えていくこと、以上が基本的な考え方です。 そして、安全衛生管理はもちろんですが、特に配慮すべき事項としましては2点ございます。1つは、アレルギーを持つ児童・生徒への配慮です。アレルギー調査の実施や対応マニュアルの作成、各関係機関との情報連携、共通理解、現場でのチェック体制があります。2つ目は、残菜、食べ残しを減らす工夫です。これは、おいしい給食の提供、季節に合わせての味つけの変化、給食の量についてのアンケートの実施等があります。以上が給食について配慮すべきことと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 次に、令和5年3月に第3次加西市食育推進計画が健康福祉部健康課から出されています。その中で、教育委員会に関連するところを何点か伺いたいと思います。 まず、つくる楽しさ、食べる楽しさを感じる食育推進のところで、親子で調理を学ぶ機会の充実とありまして、幼保施設の園児や小学生の親子を対象に、加西市産農産物を使用した料理教室や調理実習、図書館との合同による食育事業を実施しますと書いてありますが、このようなことを前にされたことがあれば、どのようにされたのか、また、今回はどのようなことをされようとしているのか、具体的に教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[新
中学校建設担当](伊藤勝君) 親子を対象とした料理教室、調理実習についてお答えします。 親子参加ということで、市民グループの方が中心になって開催している料理教室がこれに該当します。学校での親子での調理教室等は、開催は現在のところしておりません。これまでの例で申し上げますと、1つは、ファミリーサポートセンターで行う子供のための食育教室などがございます。あと、加西市農村女性組織連絡協議会が行う料理教室があります。さらには、いずみ会が主催する親子料理教室等がございます。いずれも市内の農産物や季節の食材を中心に置きながら教室を開催しています。今年においても同様の料理教室を開催しております。教育委員会では、各こども園、各学校に料理教室の開催情報を案内し、児童・生徒に呼びかけることで、各団体との調整を図っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それから、食文化の継承のところで、郷土料理の普及啓発として、幼保施設、学校給食での郷土料理、行事食を提供しますとありますが、大体年に何回ぐらい、どのような郷土料理を提供するのかというところを伺います。また、今までこのようなことに取り組まれたことがあれば、どのようなことをされたのか教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[新
中学校建設担当](伊藤勝君) 食文化の継承では、1番に郷土料理の提供をしています。地元産野菜が給食で多く使用されたことを知った児童らが、さらにPRを広めるために、自主的に地元産食材の献立を考案してくれています。また、兵庫味めぐり献立ということで、全国学校給食週間、これは1月24日から30日までの5日間ですが、連続して兵庫の味めぐりの献立を提供しております。昨年では、福崎町のもち麦麺、加古川のかつめし、淡路のたまねぎコロッケなどの献立がありました。 2つ目は、行事食の提供です。進級・入学お祝い献立、こどもの日献立、七夕献立、節分献立など、季節の節目などで年間15回程度、行事食の献立を開いております。 郷土料理、行事食にかかわらず、献立につきましては、小学校では、給食時に校内放送を使って献立情報の提供を行い、また、中学校では、教室内の掲示物によって献立の情報紹介をしております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それから、地産地消の推進のところ、生産者との交流機会の拡大として、大豆、サツマイモ、お米、トマト等の農業体験や農業学習を通して生産者の交流機会の拡大を図り、農に対する理解を深めますとありますが、このことについても、今までの活動と、今後どういう展開をしていこうとされているのか伺います。
○議長(丸岡弘満君) 伊藤市参事。
◎市参事[新
中学校建設担当](伊藤勝君) 農業体験、農業学習について、主立ったところを御紹介しますと、田植から収穫・脱穀体験、指導者を招いての発表会の実施、大豆づくりから収穫、大豆を使った料理、指導者との試食会、ハリマ王にんにくの植付け・収穫、バケツ苗栽培・収穫・料理、市内産の農作物を使ったカレーづくりと地元飲食店での販売、トマトや果樹など野菜農家、大学農場の見学などがあります。 今後の展開としましては、学習指導要領の内容に沿った活動の実施に取り組みながら、総合的な学習、教科横断的な学び、加西STEAMと併せて、各学校の特色を生かした食育活動を推進していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) ありがとうございます。 続きまして、観光及びスポーツについて伺います。 まず、観光についてなんですけれども、五百羅漢について、先日千灯会に行かせていただいたんですが、様々な表情の羅漢さんが整然と並んでライトアップされているのが大変幻想的で、また、コーラスや演奏も大変心地よくて、本当にひとときなんですが、非日常の世界に入った、そんな感覚になりました。私は隣の北条中学校の出身で、当時よく写生大会などで五百羅漢は見ておりましたが、その頃とは比較にならないほど神秘的な魅力があふれた場所になっているというふうに思いました。保存会や市の担当部署の方々の御尽力によるものと思いますが、最近の五百羅漢の拝観者の推移について教えてください。
○議長(丸岡弘満君)
藤後ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 五百羅漢の拝観者ということでございます。 今年度4月から8月の拝観者数は3,033名ということで、前年度比で69.7%となっております。コロナ禍の影響がなかった令和元年度の拝観者数と比較しても61.8%と減少傾向にございます。昨年7月には、読売旅行社が、全国旅行支援の補助金を活用してはいるんですが、酒見寺、住吉神社、羅漢寺を訪れるツアーを数本実施していただいておりました。そこではそれなりの参拝者、拝観者の方がいらっしゃったんですが、今年度はそのようなツアーが実施されてなく、拝観者数の減少の一因にもなっていると考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 五百羅漢というと、古くから加西市の観光の象徴のようなところなんですけれども、今後、五百羅漢の拝観者を増やしていく方策、PRの仕方などについて考えておられることがあれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 観光地の来訪者を増やす方策としては、コンテンツの磨き上げ、タイムリーな情報発信、足を使ったプロモーションの3つが重要であると考えております。 磨き上げにつきましては、羅漢寺の場合、単体で来訪者を増やしていくことは難しいと考えております。酒見寺、住吉神社、羅漢寺の3つのコンテンツをストーリーで紡ぎ、周遊できる仕組みを構築、検討しているところでございます。 2つ目の情報発信は、羅漢寺のみならず、加西市の観光コンテンツやイベントについて情報発信は継続的に行っておりますが、来訪していただきたいターゲットを明確にマーケティングした発信を行わないと、なかなかその情報は刺さりません。今年度4月にニホンサクラソウの苗を羅漢寺でプレゼントするという記事を神戸新聞に掲載していただきまして、一時当然拝観者が増えたという成果もございました。今後も拝観者にメリットのある催しとタイムリーな情報発信を行っていきたいというふうに考えております。 3つ目のプロモーションでございますが、やはりタイムリーな情報発信が必要だということと、BtoBセールスの継続も欠かせないと考えています。昨年の読売旅行社のツアーは、鶉野や北条鉄道だけでなく、市内観光コンテンツを総合的にこちらからプロモーションした結果、旅行社に造成していただいたツアーでございまして、旅行社をはじめとした各種媒体にセールスを継続していくことが重要だと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 羅漢さんも年々劣化して、石が剥がれ落ちているということを聞きますが、その保存活動について伺います。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 石仏の保存活動ということでございます。 五百羅漢自身が県の指定文化財になっておりまして、保存委員会が自己判断による方法や方針で修復作業を行うことはできません。現在、県教育委員会に対して、県文化財審議会において修理方法について御審議いただきますよう、市教委よりお願いをしていただいているところでございます。今後、県文化財審議会が調査して補修方針と方法が決定する予定になっております。そこからの対応となりますので、少し時間もかかってくるのかなということですけれども、現状、保存委員会で行っていただいている対策については、破損した石仏の破片を集めていただいて保管してもらって、また、さらに壊れた部分を撮影するというぐらいのまさに保存活動にとどまっておるというところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それから、soraかさいの令和5年度の来訪者の現状について伺います。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 今年度4月から8月の来訪者数は4万3,883人ということで、対前年度比77.6%であり、減少傾向にございます。平和学習を目的といたしました修学旅行や校外学習などの教育旅行の行き先が沖縄、広島、長崎がメインであった学校が、コロナ禍の行動制限等によって鶉野にお越しいただく学校が昨年も多数ございましたが、元の目的地に戻ったような学校もありまして、今年度は減少傾向にあります。それは教育旅行ということでございますが、ただ、4月から8月については41校で3,486名お越しいただいております。昨年度に比較をしますと10%ほど増えているんですけれども、秋以降来ていただくという予約をいただいている学校については少なくなっておりまして、こちらも全体でいうと少し減少傾向にあるのかなということでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) soraかさいは、団体で来られるお客さんも多いと思いますし、ガイドさんがついていないとなかなか分かりにくいというふうなことで、ガイドさんの人数も相当必要ではないかと思います。ガイドさんの育成についてはどのような状況でしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 以前の観光ボランティアガイドさんについては、昨年度からいろいろ変えまして、観光まちづくり協会が一般社団法人の観光協会に変わって、それから、鶉野のガイドも、その前は無料で行っていたものを有料にはしておるんですけれども、当然その質も上げていかないといけないということで、鶉野飛行場周辺におけるガイド育成プログラム、鶉野観光ガイド養成塾というものを加西市観光協会と共催で実施しております。それは令和4年度から始めたガイド養成プログラムでございますが、令和4年度に受けていただいた第1期生は8名というところで、既にもう現在ガイドとして御活躍をいただいております。令和5年度より開始した第2期生については、3名が御応募いただきまして育成プログラムを受講中でございます。ガイドの高年齢化は避けることができない課題で、ガイド育成については次年度以降も継続して取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) soraかさい内の売店とか飲食をする場所は大変小規模なもので、予定されていた道の駅も流動的ということですので、せっかく多くの人に訪れていただいているのに、そこにお金を落とす場所があまりなくてもったいないと思います。そういうところの工夫を考えておられるのであれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) soraかさいは、昨年4月18日にオープンして以降、年間で約12万2,000人の来館者にお越しいただきました。館内での飲食、それから物販については、売上げの総額で約2,170万円ということになっております。 グッズの販売スペースですけれども、厨房の部分も含めて150平米余りというところで、決して広くはございません。ただ、その中で、飲食分も合わせて約400点の商品を今現在取り扱っております。今後、商品の配置等を工夫して、さらに取扱商品を増やしていくという方向はもちろん可能ですので、引き続き、観光協会や関連部署との連携を図りまして、グッズ開発等も含めて実施をしてまいりたいと思います。その結果、売上げを増やしていくという方向にもつなげていきたいですし、その他、指定管理者にも、地域団体との協力をしながらマルシェや朝市などの食のイベントも実施するように協議をしておりまして、屋外スペースも活用してそういう催しもしていきたいということを思っております。 soraかさいにはたくさんのお客様がお越しになりますので、経済効果が見込める宿泊・飲食店、観光名所やイベント、グッズやお土産といったファクターに積極的に力を注いでいければなというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それから、スポーツについてなんですけれども、これは前にも言ったことがあるんですけれども、アクアスかさいのことです。二、三年前のことだったと思うんですが、地元の方がアクアスの常設グラウンドゴルフ場にプレーしに行ったところ、市外の方が団体で来られていて、地元の人たちが締め出されるという形になったということです。地元の方が怒って体育協会に電話でクレームを言ったところ、体育協会及び市の担当部署が、そういうことであれば常設グラウンドゴルフ場を廃止しようということになって、常設グラウンドゴルフ場はなくなってしまったという経緯なんですが、もうそろそろ復活させてほしい、そういう声も聞きます。市としてはいかがお考えでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) アクアスかさいの常設グラウンドゴルフ場につきましては、議員より令和3年3月定例会で御質問を頂戴いたしました。経緯につきましては議員御指摘のとおりであり、同年3月末で常設コースを廃止することといたしました。予約制を導入して利用開始を再開させていただいたのは4月からとなっておりまして、間もなく2年半となります。グラウンド横に収納倉庫を新設し、グラウンドゴルフ用品を収納し、利用者が楽にプレーできるよう利便性の向上のための改善もしております。また、利用日数や利用者数も正確に把握できるということになっておりますので、申し訳ありませんが、現在のところ、常設グラウンドゴルフの再開というのは考えてはおりません。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) これは地域が造って整備もしている、だから、アクアスの常設グラウンドゴルフ場は基本的に地域のものという勘違いがあったと思います。実はそうではなくて、市老連の要望で市が造ったものです。こんなことを言うと自慢話のようになって、嫌らしいのであんまり言ったことがないんですけれども、実は、8年ぐらい前だったと思うんですけれども、私が網引の獅子舞で有名なお祭りを見ているときに、当時の市老連の会長さんが来られて、市内に常設のグラウンドゴルフ場を造ってくれないかと言われました。そこで、当時のスポーツ担当であった桜井さんに相談したところ、アクアスの周囲が広く空いているので、そこに常設グラウンドゴルフ場を造りましょうということで造っていただいたものです。当初から誰も独占的に使用できるものではなくて、市内、市外問わず、みんなで一緒に仲よくプレーできるところという趣旨でできたものです。そこらのところをよく周知して、独占的に使用するなら予約をして、グラウンド内で自分たちで計測をして旗を立ててプレーをしてください、常設のほうはみんな一緒に使うところで、時々サッカーボールも入ってきますということを納得してもらってプレーしてもらうようにするということでいかがでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 現状では、グラウンドと、常設と言われている親水公園の部分だと思うんですけれども、その境界線は設けておらずに、フェンス等もありませんので、それぞれに利用が可能にすれば、親水公園内にサッカーボールが入ってきたりしてトラブルになる可能性もあるし、必ずしもけががないとは言い切れない、そのおそれもございます。また、アクアスは調整池でございますので、フェンスやネット等の常設の構築物ということをすることができず、リスクを回避するには、グラウンドゴルフをする場合も、コートの部分を全面的に借りていただいて一体利用していただく必要があると思っております。そのため、御提案の実現はちょっと今は難しいのかなと思っております。今後、総合運動場等の計画もございますので、その際にはぜひ常設のグラウンドゴルフ場の設置も検討してまいりたいというふうに考えます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) これは親水公園として使うということをよく聞くんですけれども、グラウンドの周辺部分は大変広いんですが、そこを公園として使っている人はあんまり見たことがないんです。池の底のようなところで、池の底なんですけれども、人がいないと少し気味が悪い感じがありますし、日陰もないし遊具もありません。そこで、あまり使われていない広い周辺部を有効活用しようということで、当時の担当の方が常設グラウンドゴルフ場にしてくれたものと思います。市外からも大勢来られていて、加西市の交流人口、関係人口を増やせて、また、クラブとボールだけ持っていって気軽に練習ができる、健康にもいい施設だったと思いますので、ぜひ復活に向けて考えていただきたいと思います。これは要望とさせていただきます。 それと、アクアスかさいの現状の料金の設定及び無料でプレーできる団体について伺います。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) アクアスかさいの利用料金につきましては、グラウンド半面で1時間1,000円、全面で1時間2,000円となります。全額免除団体は、加西市スポーツ協会及び加盟団体、スポーツクラブ21加西市連絡協議会及び加盟団体、加西市シニアクラブ連合会及び加盟団体、加西市スポーツ少年団並びに市内の自治会及びまちづくり団体となっております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 最近は、市内、市外を同一料金にして交流人口を増やすほうに力を入れている自治体も多いと聞いておりますが、加西市の体育施設等の料金設定の方針はいかがなんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 加西市では、東播地域、東播磨地域の住民に対しては加西市民と同額の利用料金となっております。ただ、その地域以外の住民の方々については2倍の料金となります。今後、他の自治体の動向を鑑みながら、必要に応じて検討してまいりたいと考えます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 分かりました。 続きまして、危険空き家対策及び消防団について伺います。 1番は、同僚議員が質問されましたので割愛をさせていただきます。 2番目、加西市の危険空き家対策補助金の額と、その補助金を使って危険空き家対策をした件数の最近の推移及びどのような利用の仕方をされているかについて教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 御質問の補助金につきましては、現在、市には老朽危険空き家撤去事業補助金がございます。この事業は、自治会が所有者の同意をもって行う撤去工事に補助をするものです。自治会が老朽危険空き家の撤去を行い、跡地を有効利用するため、所有者の同意等により、適正に管理することを条件に、補助額は解体及び処分に要する費用の6分の5以内、上限は250万円でございます。 過去の実績としましては、令和3年度は、1つの自治会に補助をし、ごみターミナルとして活用されております。令和4年度も、1つの自治会への補助で、駐車場として活用されております。5年度につきましては、現在3件あり、2つの自治会では駐車場として活用され、1つの自治会は町管理の広場として整備を予定されております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) 危険空き家の相続人が遠方にいるとか、そもそも相続放棄をしているとかいう例が多くて、なかなか危険空き家の処分が難しいという話を聞きます。危険空家が多くなっている現状に対応するために、市としてはどのような対策、方針を考えられているのか伺います。
○議長(丸岡弘満君) 民輪総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 危険空き家につきましては、加西市空き家等の適正管理に関する条例に基づく指導書を、令和3年度は14件、4年度は15件送付しております。令和5年度におきましては、8月末時点で18件の相談が寄せられております。全てにおいて所有者もしくは相続人を特定し、指導書を送る流れとなるのですが、反応のない所有者等も少なからずいらっしゃいますので、その後の対応を専門業者に委託するなどの方法を現在検討しております。 また、空き家をつくらない、増やさない施策も必要であると考えております。特に、老朽危険空き家と言われる倒壊の危険性の高い空き家は、近隣住民の生活に悪影響を及ぼすおそれがあると、改めて周知を強めてまいりたいと思います。一方で、空き家撤去補助事業の活用が増えてきておりますので、補助件数の増加に対応した予算を確保していきたいとも思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) それと、消防団なんですけれども、操法・礼式大会をなくして実践的な訓練を行うということだったんですが、今、どのような訓練をしておられるのか、あるいは、する予定なのか伺います。
○議長(丸岡弘満君) 総務部長。
◎総務部長(民輪清志君) 昨年度までは一堂に集めて実施しておりました新入団員・機関員・水防・部長訓練を、本年度からは別々にしております。実技の習得に時間をかけて行う形式に変更し、従来よりも実践的な訓練になっていると思います。例えば、新入団訓練は、座学終了後、ポンプの操作方法、ホースと筒先のジョイント方法、放水訓練などを実施しております。部長・新入団訓練におきましては、部長指揮の下、新入団員は、初期消火の注意点、効率的な消火方法等を学んでおります。機関員訓練におきましては、同じく座学終了後、ポンプ操作の注意点、特に中継時の圧力の見方等を訓練し、参加者全員が操作体験を行い、実際に現場に役立つ訓練をしております。 これに加えまして、今年度からの新たな取組としまして、消防団などが主催する防災フェスティバルを11月5日に鶉野備蓄倉庫前において計画しております。内容としましては、火災時の避難方法を体験するコーナーや、人工呼吸、心臓マッサージ等の救急方法を体験するコーナーのほか、地震を疑似体験することで地震に対する知識や避難方法を学ぶコーナーなどを予定しております。また、消防団員等によるスピード重視での、より実践に近い形での消防レースも計画しております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) では、最後に、地域主体型交通の時刻表等についてなんですが、宇仁地区の宇仁ふれあいバス、富田地区のとみバスについては、定時定路線型で、当然時刻表があります。宇仁のほうはどういうふうな状況か知りませんが、とみバスについては、紙の時刻表があるのみで、スマホ等で見れるようになってはおりません。先日、そのことをお客さんから指摘されたんですが、できれば、加西市のホームページを検索すれば、地域主体型交通の時刻表とか、ねっぴ~号との接続などの情報がスマホで分かるようにしていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 時刻表がスマートフォンで簡単にホームページから見たいということだと思います。 今も、かさいおでかけナビをPDFでホームページには載せていて、ダウンロードしたら見れると。やり方はちょっと時間がかかったりするので、利便性という点でははっきり言ってバツということになると思うんですけど、今、令和5年度から3か年事業で、空がつなぐまち・ひとづくり推進協議会を通じてデジタル田園都市国家構想交付金(地方創生タイプ)というのをもらっていまして、その中で、まちのにぎわいや魅力創出を目的としたマイクロツーリズム推進事業というものを実施しようと考えております。そこで今の情報、特におでかけナビに載せているような情報をもう少し簡単に見れるように、システム改編というか、公共交通総合ホームページというものをつくっていこうと考えておりますので、その実施によって今おっしゃるような検索が可能になってくるというふうに思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 中右議員。
◆15番(中右憲利君) ありがとうございます。それを聞いて非常に安心しました。 私、とみバスに少し関わっておるんですけれども、あまりそういうICTに詳しい人がおりません。これから地域主体型交通を構築していこうとしておられる地域も同じようなことで困られることがあるかもしれません。各地域で地域主体型交通が順調に構築されるためにも、そういうところに関して市が支援していただいて、例えば、QRコードを読み込めば、地域主体型交通のページに飛んでいって、そこには時刻表のほか、運賃とか運転士の募集をしている等、様々な情報が得られるようにしていただければなと、これは希望なんですけれども、思っております。 以上で私の一般質問を終わります。
△延会
○議長(丸岡弘満君) ここでお諮りいたします。本日の会議は、議事の都合上、この程度にとどめ、延会といたしたいと思いますが、御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定いたしました。 次の本会議は明日12日の火曜日、開会時間を1時間繰り上げ、午前9時から開会いたしまして、本日に引き続いて一般質問を行います。 また、時間の画面表示ができなく、一部の議員には御迷惑をおかけしましたことをおわび申し上げます。 本日はこれにて延会といたします。御苦労さまでした。 18時13分 延会...