加西市議会 2023-07-11
07月11日-03号
令和 5年 6月 定例会(第303回) 第303回加西市議会(定例会)会議録(第3日) 令和5年7月11日(火) 午前9時
開会----------------------------------- ▲議事日程第1
一般質問----------------------------------- ▲本日の会議に付した
事件一般質問----------------------------------- ▲会議に出席した議員(15名) 1番 大前裕也 2番 北川克則 3番 西脇 親 4番 高橋佐代子 5番 下江一将 6番 橋本真由美 7番 深田照明 8番 高見博道 9番 土本昌幸 10番 田井真一 11番 佐伯欣子 12番 森元清蔵 13番 森田博美 14番 丸岡弘満 15番 中
右憲利----------------------------------- ▲会議に出席しなかった議員なし
----------------------------------- ▲議事に関係した者の職氏名 事務局長 深江克尚 局長補佐 小林由佳 議事係長 浦川翔平
----------------------------------- ▲説明のため出席した者の職氏名 市長 高橋晴彦 副市長 井上利八 教育長 菅野恭介 理事 村尾和美
ふるさと創造部長 藤後 靖 総務部長 下山晴一郎
健康福祉部長兼
福祉事務所長 地域振興部長 末廣泰久 上坂智津子
都市整備部長 北川陽一 市参事(土木・施設整備担当) 石野隆範
生活環境部長 丸山常基 教育部長 千石 剛 市参事(新
中学校建設担当)
選挙監査公平委員会事務局長 伊勝 勝 亀田哲馬
病院事務局長 上坂寿人
△開議
○議長(丸岡弘満君) 皆さん、おはようございます。本日は開会時間を1時間繰り上げまして、ただいまから会議を開きます。
△副市長挨拶
○議長(丸岡弘満君) 議事に入る前に、本日より就任されました井上副市長、菅野教育長が本会議に出席されております。井上副市長、菅野教育長より、初めての本会議であり、就任の挨拶を申し述べたいとの申出がありますので、これを受けたいと思います。 井上副市長、登壇の上どうぞ。
◎副市長(井上利八君) =登壇=昨日の本会議にて副市長への承認をいただきましたこと、お礼申し上げます。気を引き締めて職務に専念してまいりますので、よろしくお願いいたします。 それでは、副市長就任に当たりまして、御挨拶を申し上げます。 私の職歴としましては、加西市役所で土木関係の業務を中心に仕事をしてきました。また、退職してからは、民間の測量設計会社に勤務して、今までにない違った視点での仕事を経験することができました。常に、仕事に向き合う姿勢は、お客様や地域の方々の御意見を頂戴して一緒に仕事を仕上げていくことだと思います。これからも地域の方々から御意見を頂戴しながら、市民のために尽くすという気持ちを忘れずに、加西市の発展に取り組む思いです。そして、常に仕事をさせてもらっていることに感謝し、多くの仕事の仲間と共に、市の課題を解決するために覚悟を持って前進していきます。 行政の現状としては、次の世代のための未来あるまちづくりを進めるには、これから乗り越えなければならない重点的な課題が山積しています。その中で早急に行う具体的な取組について申し上げます。私が主に土木関係の業務に従事していた関係で
ハード整備関連が中心になりますが、御了承ください。 1つ目は、市立加西病院の建て替えについては、市長方針に基づいた新病院構想、基本計画策定や用地選定、用地交渉へとタイトなスケジュールとなりますが、準備を始めたいと考えています。 2つ目は、事業の推進が示されています
加西インター産業団地については、官民連携事業の事業スキームを再検討し、最優先的に地権者や周辺地域に配慮した連携スキームを策定し、スピード感を持って事業の推進に取り組んでまいりたいと考えています。 3つ目は、市民生活に直接関わる簡易な道路修繕工事については、すぐに対応ができる工事発注手法に取り組みます。やり方を少し変えるだけで市民ニーズに即対応できる道路行政を目指すべきと考えています。また、将来を見据えた道路網整備についても積極的に取り組みます。 4つ目は、都市計画区域内の線引き廃止を早期に実行することで、計画的な土地活用から新たなまちづくりの推進へとつながる区域区分の見直しに取り組みます。 以上申し上げました以外にも重点課題はありますが、近々のうちに取り組むべき課題を申し上げました。 今後、事業を進めるに当たりましては、職員の経験、意見を取り入れて、創意工夫した仕事に挑戦していく所存であります。そして、働く喜びが仕事を仕上げてくれることを信じて仕事に打ち込みたいと思います。 以上で副市長就任の挨拶とさせていただきます。よろしくお願いします。(拍手)
△
教育長就任挨拶
○議長(丸岡弘満君) 続いて、菅野教育長、登壇の上どうぞ。
◎教育長(菅野恭介君) =登壇=このたび教育長を拝命いたしました菅野恭介です。微力ですが、加西市の教育の発展に力を尽くしてまいります。どうかよろしくお願いいたします。 まず、加西市の教育については、今、学校再編、
STEAM教育をどうするか、未来型児童館、様々な問題がございますが、まずは幅広く市民の皆さんの御意見をお伺いし、何が一番ベストであるのかということを早急に考え、判断してまいりたいと思っております。 その中で私が一番大切にしたいこと、それは社会がいかに変化しても教育の基盤は人と人の関わりであるということです。これを最優先させた教育を展開してまいりたいと思っております。 まず、学校教育においては、教職員が子供の成長のために願いを持って暖かく関わることができる。そして、子供たちが自分の五感をフルに働かせて学ぶことができる。そういう学校づくりを進めたいと思っています。それによって、知識、技能、思考力、判断力、表現力、さらには学びに向かう態度、そして今後のさらなる発展のために、英語力や国際感覚をしっかりと養う。これが私の目指す加西メソッドとも言える学校教育であります。 何をしたのかということももちろん大事ですが、子供たちが何をできるようになったか、これをしっかりと重視して、子供たちの生きる力を育てていきたい、基盤にしていきたいというふうに考えております。 次に、幼児教育についてですが、幼児教育は学校教育につながる非常に大切な時期です。生きる力の基礎づくり、小学校への滑らかな接続、そして、その中での教育の質を確保し、子育て家庭が抱える様々な問題に対して支援を行っていく、そういうことが大切と考えております。さらに、安全には十分注意して、高い意識で教育・保育ができる、そういう園を目指していきたいと思っております。 そして、人生100年時代を迎えて、公民館活動、歴史文化遺産の活用、市立図書館の充実、このようなものを通しまして、市民の皆様が将来にわたって本当に楽しく学べ、自己実現を図れ、加西市に住んでいてよかったと言っていただける、そういうような生涯
学習環境づくりをしてまいりたいと思っております。 最初に述べましたように、教育の基盤は人と人との関わりです。私は教育長として、誰もが人と人と温かく関わり、市民の皆様、子供たち全てが成長し幸せになれるような、そういう教育を目指して、少しずつ尽力をしてまいりたいと思っております。どうかよろしくお願いいたします。(拍手)
○議長(丸岡弘満君) それでは、議事に入ります。 本日予定しております議事は議員各位のお手元に配付いたしております日程表のとおりであります。 それでは、直ちに日程に入ります。
△一般質問
○議長(丸岡弘満君) 日程第1、昨日に引き続いて市政全般にわたっての一般質問を行います。 それでは、一般質問に入ります。2番
北川克則議員。
◆2番(北川克則君) 2番、令和新風加西、北川克則、発言通告に基づき質問させていただきます。先ほど2名の
トップリーダーの挨拶をいただき、心強い次第です。今後期待いたします。 では、昨日の一般質問にもありましたので、重複部分は割愛してお聞かせ願いたいと思います。 まず1つ目、5月に施行されました加西市長・
市議会議員選挙について、もう少し突っ込んで振り返りたいと思います。今回の投票率についてなんですが、現状を分析する意味合いで近隣市の最近の状況はいかがでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 選挙・監査・
公平委員会事務局長。
◎選挙・監査・
公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 投票率についてです。市長選挙で申し上げますと、今回57.41%で過去最低となりました。 近隣の
市長選挙投票率についてですけれども、加東市は44.16%、小野市は46.12%、三木市は47.70%、西脇市は衆議院選と同時に行われておりまして60.97%です。このように近隣でも投票率が低い傾向にあり、全国的な傾向がうかがえます。年代別では若年層が低く、全国的にも若者世代の政治に対する関心が低い傾向と言われております。
選挙管理委員会としましては、
投票率アップに向け、若者層への啓発として、高校等の出前授業などの啓発を強化しながら、一人でも多くの有権者の方に足を運んでもらえるよう、投票所の整備等も含め、選挙啓発に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。 昨日の答弁の中にもいろいろございましたので、その辺は割愛させていただきますが、若年層が低いとのことでしたが、個別に年代別に、もし集計とかをされていましたら数字を教えていただきたいんですが、いかがでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
亀田事務局長。
◎選挙・監査・
公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 年代別の10代、20代で申し上げていきます。10代は26.45%、20代28.34%、30代43.58%、40代51.02%、50代61.10%、60代75.15%、70代74.44%、80歳以上が48.71%です。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。分析はされていると思いますが、その対策についても、昨日、答弁に少しありましたので、最後の総合的な課題や取組についてというところに持ち越したいと思います。 続きまして、今回、
マスコミのほうにでも取り上げられました票の集計ミスと再発防止についてお聞きします。今回発生しましたところが、このピンチをチャンスと捉え、防止策の具体的な改良について少し掘り下げてお聞かせ願いたいと思います。
イレギュラー対応の重要な素案として発生、そして発見、対処という3つのポイントがあるのですが、ミスを犯さないのが最善策ですが、ミスをも想定して早期発見し、是正する仕組みをつくることも必要と考えます。特に初動が大切なんです。集計入力時に投票数と開票数の差異を発見したとありますが、入力時に一目瞭然にする、そういった工夫はできなかったのでしょうか。お聞かせ願います。
○議長(丸岡弘満君)
亀田事務局長。
◎選挙・監査・
公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 再発防止に向けてですけれども、
選挙事務従事者の今回の事例をもちろん共有するとともに、人が介在する、いわゆるシステムからシステムへの入力時の初期段階でのミスを発見できるようなプロセスの見直しをしてまいります。もちろんシステム等の出力時での数値の突合のプロセスも見直しをかけていこうと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。 人為的ミスというのは起こしてはなりませんけれども、人ですから必ず起こすことも、そういうことも想定して、想定内にして、いろいろ対策を立てていくのがベターな方法なんですが、もう1つとしまして予防策というところで、開票時は時間がとてもタイトです。
シミュレーションも大切かと思っています。事前の
シミュレーションとかは行われていたんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
亀田事務局長。
◎選挙・監査・
公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 開票の
シミュレーションということでしょうか。 (「はい」と呼ぶ者あり)
◎選挙・監査・
公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 開票につきましては、
シミュレーションというところまではやっておりません。できるだけ経験者を登用しまして、新人も混ぜながら経験させて人材育成を進めているという状況でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。では、提案ですけれども、イレギュラーも想定して、リアルタイムなライブ中継に匹敵しますので、事前の
シミュレーションはぜひ今後行っていただきたいなと思っております。 続きまして、先ほど最後に回しますと言いました総合的な課題や取組についてですけれども、投票率が今現在の気になっているところの一つです。とりわけ若年層へのアプローチは重要で、昨日の答弁では幾つかの取組を紹介させていただきましたので、要は学校への出前とかもありましたけれども、いま一度お聞かせ願えませんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
亀田事務局長。
◎選挙・監査・
公平委員会事務局長(亀田哲馬君) 総合的な課題や取組についてですけれども、選挙の総合的な課題としましては、全国的にも投票率の向上が課題であり、様々な要因が絡んだ結果であり、特定は難しいのですけれども、
選挙管理委員会としましては、まずは若いときからの意識づけが必要と考えております。学校への出前授業などを通じ啓発を進め、一人でも多くの有権者の方に投票所へ足を運んでもらえるよう、投票環境の向上とともに取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) 課題は見えてきましたが、これといって解決策がないというのが全国的な流れかと思いますが、最後に要望としまして、昨日、
高橋同僚議員も言われておりましたが、公告媒体の見直し。新聞折り込みが今現在、かなり、数千の単位で配布が減っている状況であります。何も媒体を替えろという形じゃなくて、媒体自身を見直されて、ほかの媒体にも公告できるよう研究と調査を進めていただきたいというところと、販売促進と同じく投票促進に関しましても、他の自治体でいろんなことをされていると思いますが、そちらのほうも調査研究をしていただきたいということを要望させていただきます。 続きまして、次の質問に移ります。2つ目ですが、市職員の働き方や意識改革についてという点で質問させていただきます。 このたびの選挙で新しい
ニューリーダーと、本日登壇されております副市長とか教育長という形のトップが替わられました。大きなターニングポイントではありますが、その意思、指導の下、実際に市民と触れ合っていきますのは、日々の働きで実行や、市民に対応されるのは市職員の方々です。今回は職員の働き方についてお聞かせ願いたいと思います。 1つ目ですが、業務改善の取組についてなんですが、コロナ禍の上に
市民サービスの向上も目指し、市の業務は多忙と鑑みます。多忙だからこそ、より効果的な業務が必要で、また、市民にとっても分かりやすく親切なサービスも大切です。そのためにもたゆまぬ業務改善が必要と考えます。現在、市で取り組まれている業務改善についてお聞かせください。よろしくお願いします。
○議長(丸岡弘満君)
下山総務部長。
◎総務部長(下山晴一郎君) 業務改善の具体的な取組という御質問でございますけども、業務改善につきましては、職員一人一人が日々公務に従事する中で、常にその意識を持って当たっているところでございます。小さな見直し・改善の積み重ねが大変重要であると認識しております。 その上で全庁的な業務改善の具体的な取組といたしましては、まず1つ目に行政のデジタル化が挙げられます。
新型コロナウイルス感染症の拡大による
ワークスタイルの変化や国が推進する押印廃止の取組など、社会情勢の変化や住民ニーズに対応するため、市民からの軽易な申請等については、インターネット上で手続ができるよう申請フォームを職員自らが作成し、市役所に来なくても手続可能な仕組みづくりに順次取り組んでいるところでございます。 また、庁舎内の取組といたしましては、昨年度より
公文書管理システムを導入しております。公文書の適切な管理と電子決裁の導入によるスピード化、紙資源の省力化が図られているところでございます。 その他の業務改善の取組といたしましては、毎年、職員から職員提案を求めております。自身の業務の内外を問わず、
市民サービスの向上、行政の効率化、財政の改善等に関するものとして毎年50件前後の提案をいただいております。その提案に対しては、直ちに対応可能なものや時間を要するものなど、その検討結果を併せて全職員にフィードバックしておる状況でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。デジタル化の推進、そして、これは業務の省力化、そしてまた、確実にも行えるように、そういうハードの整備というところとか仕組みの整備と受け取らせていただきます。それから、実際に働くのは人という形で職員提案という活動もされていると認識しました。 業務改善につきましては、先ほど
ニューリーダーの方もおっしゃられたように、市民のためにとかいうところもございますので、もう1つ角度を変えまして、ここでちょっととある転入者の御意見を紹介させていただきます。 転入の際に市民課窓口で
上下水道センターとの連携はしてもらえないのかという意見がございました。このおっしゃられた方は、窓口がすぐ横にあったので親切で紹介していただきましたということですが、もう1つは、その隣でしたら
ワンストップ化ということも目指せないかということのきっかけにもなりました。 他の相談者では、とにかく横になくても教えてもらえれば、案内されれば、その腹積もりでずっと動いていきますので、不可能なところまでは要求されておりませんが、できるだけワンストップにしてもらえたらありがたいということなんですが、それも踏まえて現状の対応を聞かせてください。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 市民課の窓口には、転入・転出などの住民異動の届出や出生・死亡など戸籍の届出に多くの方がお越しになります。住民異動の届出では、国民年金関係の届出や医療保険関係の届出、児童手当関係の届出でも使用できるよう複写用紙の届出書にすることで住所や氏名等を記入いただく負担を少しでも軽減するよう努めております。 また、住民異動の届出や戸籍の届出をされた際には、スムーズに手続が行えるよう、出生・死亡、転入・転出別の
手続チェックシートをお渡しした上で、転出者や世帯の状況を加味した手続内容や手続場所を案内しているほか、場合によっては担当課に電話で手続が必要かどうかを確認するなどし、個別に丁寧な対応に努めているところです。 また、これ以外の届出の場合につきましても、口頭での説明や案内を行うのはもちろんですが、来庁者の状況によっては担当部署の職員が市民課に赴き対応するなど、丁寧な対応を心がけているところです。 なお、多くの方が関係する手続は庁舎の1階、2階に集約させ、来庁者の負担の軽減に努めているところではございます。しかし、さらに
市民ファーストの市役所を感じていただけるよう、来庁者の視点に立った動線の配慮や、より分かりやすい説明ができるよう職員の研さんに努めてまいりますとともに、行政手続のデジタル化を図ることで
ワンストップ化対応の利便性も高めてまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。先ほどの
市民ファーストというキーワードもございましたが、職員提案だけでなく部署全体でも、そういった改善に取り組んでいただきたいと思います。 デジタル化というところも一つございますが、これはやっぱり道具にしかなりません。最終的には、窓口に来られた人といいますのは生身の人間です。寄り添った形で、先ほどもちょっとお言葉をいただきましたけども、何を要求されているかというところを読み取って適切に御案内さえされれば、窓口が少し離れていましても。近くにあるのはベストかと思います。そういった対応にも日々努力していただきたいと思います。 その願いを込めまして次の質問に移らさせていただきます。意識改革の取組について。業務遂行には、職員の皆様の前向きな姿勢が望まれます。また、
モチベーションアップも大切かと思っております。次に、意識改革の取組をお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君)
下山総務部長。
◎総務部長(下山晴一郎君) 意識改革の具体的な取組でございますけども、まず、公務員として何よりも重要なことは法令遵守と市民目線での公平・公正な行政サービスの提供でありまして、職員は常にその意識を持って公務に従事しているところでございます。 一方で、業務の慣れから生まれる油断や慢心、安易な判断による前例踏襲等から
事務処理ミス等は起こりますので、意識の改革やモチベーションの維持は大変重要と認識しております。 とりわけ、組織としての機能を維持していくために、職員一人一人が職責に応じた役割意識をしっかり持つ必要がございまして、本市におきましては、役職段階に応じた階層別研修や
対応マネジメント、
説明力向上研修といった人材育成の取組を通じて意識改革に取り組んでいるところでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。 市民からの相談で、よかったと言われるのと、不愉快だったと言われる相談が2つありまして、その違いを少し私なりに分析しましたら、やはり寄り添ってもらったかどうかというところなんですね。最初にも初動が大切と言いましたが、来られましたら、その第一印象というのがかなり左右しますので、ぜひともふだんから意識改革に取り組まれて、ぜひとも明るい対応、市民に寄り添った対応を、目指されていると市民課のほうも言われておりましたが、今後とも市民に寄り添った対応を目指してほしいということを要望として言わせていただきます。 続きまして、職員が心がける信条や行動指針についてお聞かせ願います。これは目的や意義の共有と
モチベーションアップに取り組み、実際に行動する、市民と接するところは最終的には職員一人一人の行動というところになってきます。この実際の行動をすることが大切と考えます。職員が心がける信条や行動指針はあるのでしょうか、お教えください。よろしくお願いします。
○議長(丸岡弘満君)
下山総務部長。
◎総務部長(下山晴一郎君) 職員が心がける信条や行動指針といたしましては、平成27年に、職員の目指す方向を示すものといたしまして加西市職員憲章というものを定めております。その一部を読み上げさせていただきますと、「私たち加西市職員は、市民の信託のもと職務遂行できることを誇りとし、市民生活の向上及び加西市の発展のため、全力を挙げてその信頼に応えるよう努めます」と定めております。 市職員としてあるべき姿として、市民目線の行政運営、自己研さんと人材育成、明るい市役所づくりなど5項目を掲げております。 また、実際の業務に取り組む際の行動指針といたしましては、職員一人一人が人事評価の一環として、毎年、業務の目標設定を定めております。その目標設定の際には、上司との面談を行うことで、課の目標や部の全体目標に合致したものとしております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) 先ほど職員憲章ということも答弁いただきました。かなり崇高で的を射て、いろんな長い文章になると思うんですが、やはりふだん働く毎日としまして、それをもう少し各職場で、各個人で、いろいろ、我々はこの憲章を基にどうアクションするんやというところが、本来の接点である職員の方々の
モチベーションアップにつながろうかと思っております。そういった活動を今現在、日本国中の経済界でも見直されている時期でもございますので、参考までに提案をさせていただきます。 クレドという手法を紹介します。これは海外で取りまとめられた手法ではございますが、日本では古くから朝礼という仕組みもございます。クレドとは具体的に、全体の職員が心がける信条や行動指針のことで、目的・意義を共有し、
モチベーションアップにつなげる仕組みです。日々の業務にあまり負担をかけない、こういった手法も参考にしていただきまして、職員全体が毎日、意識改革に取り組めるような仕組みをぜひ見つけて取り組んでいただけたらということで提案させていただきます。 それでは、最後になりましたが、市職員に望む意識や行動について質問させていただきます。新たな市の
トップリーダーとして高橋市長が就任されました。高橋市長は出馬の表明の際にも、職員意識ということについて危惧されているということも唱えられておりました。今後リーダーとして皆さんを引っ張っていく上で、市職員に望む意識や行動について、高橋市長の思いをお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 職員に望む意識、行動につきまして、特に6月19日に初登庁したときに職員に訓示させていただきました。その中で職務遂行に当たっての心構えということで何点か申し上げております。ちょっと紹介させていただきます。 まず、市民を第一に考える。高慢になっていないか常に省みる。相手の立場で考える。誰一人取り残されないという意識を持つ。ふるさと納税による豊富な財源で甘さが出ていないか常に点検する。大事なことは面倒くさい。誰もしない面倒くさいことをすれば残っていく。選択肢がある場合は、安易なほうよりも苦労・苦心するほうを選択するということを申し上げました。 デジタル化や働き方改革等々で時代の変化に柔軟に対応していくというのは非常に重要でございますが、やはりそのことによって市役所と市民との距離が離れていくというのは非常に問題があると思っております。そのためにも、やはり職員は市民の声をしっかり聴くこと、また、足を運ぶ労力を惜しまないこと、汗をかくことを避けて通らない、このことが非常に重要だと思っております。毎日、日々、こういう点検をしながら、常に、市民との親しみやすい市役所の実現に向かって努力していただくよう、また、こちらも常に注意喚起していきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 北川議員。
◆2番(北川克則君) ありがとうございます。本日、冒頭に登壇いただきまして挨拶いただきました井上副市長も市民に尽くす、そして菅野教育長も人と人との関わりということも主張されました。また、人柄も、自ら率先して行動されるという人柄もよく聞いております。市長の思いも、その辺にかいま見れるんだと思っております。 市民側としましても、今後の御活躍を期待して、このたびの一般質問を終わらせていただきます。今後とも期待しますので、よろしくお願いします。
○議長(丸岡弘満君) 以上が2番
北川克則議員の通告によるところの一般質問でした。 続いて、5番下江一将議員。
◆5番(下江一将君) かさいを育む会の下江一将です。発言通告に基づきまして、今回は4つの項目について質問をいたします。 このたびの選挙で高橋新市長が就任されました。市長の在り方は市政に大きく影響を与えると考えております。そこで、今回の一般質問では、まず市長の所信表明や選挙期間中のビラなどで拝見した内容について、そのお考えを伺ってまいります。 私自身は、このたびの選挙で若い世代の思いを聞き届け、応援していくことを中心に訴えてまいりました。そういった中で、高橋市長からは所信表明の中で、子育てしたいまち、学びたいまちの実現として、子育て応援5つの無料化を継続されると伺っておりまして、これは子育て世代からも喜ばれていることなので、継続されることをありがたく感じております。 また、小中学校の統廃合計画については、昨日からもたくさん質問が出ておりますが、地域の合意形成ができていないとのことでした。こちらは、実際に多くの声があるのであれば、混乱が起こらないように進めていただくことを願っております。 所信表明の中で、そのほかに若い世代に関わることとしては産業やスポーツなどの話もあったかとは思いますが、ここでは、触れていただけなかった若い世代についてのお考えもお伺いできればと考えております。 若い世代が抱える不安には、住居のこと、パートナーやそのパートナーとの結婚、出産、働き方など多岐にわたり様々なものがあると伺っております。現在、本市の支援事業としましても、若者定住促進住宅補助事業や新婚世帯向けの家賃補助事業、奨学金返還の支援などありますが、高橋新市長の若い世代の支援に対する方向性をお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 私も今まで外から見ておりましたが、今紹介されましたように、非常に若い世代の方には手厚い助成とか支援というのが行われておると感じております。選挙のときも、もっと高齢者に目を向けてほしいというような要望も受けたぐらい、感覚的には非常に手厚い補助、助成、支援というのがなされておると思います。かといって、それを緩める気はございません。今までどおりやっていきたいと思っております。 そして、いろんな支援があるんですけど、やはり一つでも追加ができるような形で今後考えていきたいというような気でおりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 今、若い世代の支援は今までどおり、さらに、必要であれば追加していくとおっしゃっていただきました。いろいろな施策を展開していただくのももちろんなんですけれども、これまでの支援事業も、よりよいものにブラッシュアップしていただけたらなと考えております。 所信表明にて、「若者や女性の御意見も積極的に市政に反映してまいります。そのためにも、徹底した現場主義により、職員だけではなく、私自らも積極的に足を運び、市民生活の実態をしっかりと踏まえた市民のための市政を行ってまいります」とおっしゃっていただいております。ぜひ若い世代や女性の意見を積極的に市政に反映していただきたいんですけれども、意見を聴いていただく方法として考えておられることがありますでしょうか。また、現場に足を運んでとありましたが、具体的にどういった現場を想定されるのかお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 声につきましては、タウンミーティング等で聴いていきたいと思っております。タウンミーティングとなりますと、どうしても自治会長等が中心になるというようなことが危惧されておると思いますが、できるだけ広く参集をお願いして意見を求めていければと思っておるところでございます。 ほかに、各種集会等にも参加させていただいて、そこでもやはり市政全般について意見をお聴きしたいというようなことも考えております。もし何か御提言いただけるようならば、ありがたいんですが、またよろしくお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 各種集会にも参加して意見を伺うということでおっしゃっていただきました。今回は話を、御意見、お考えをお伺いするということで、こちらから提言というのは用意しておりませんけれども、また今後、提言させてもらえたらと考えております。 続きまして、総合運動場・総合体育館についてお尋ねいたします。高橋市長の選挙公約には、総合運動場・総合体育館の建設と記載がございました。実際に動くとなると大きなテーマとなってくると感じておりまして、まだこれから詰めていかれることでもあるかなと思っているんですけれども、現段階でのお考えについてお聞きいたします。まずは、なぜその発想に至ったのか、高橋市長の支援者の方から要望があったのか、その理由についてお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 市長。
◎市長(高橋晴彦君) 要望等は私個人で考えたものではなく、やはり多くの方の意見というのがありますし、体育館等につきましては、以前から常に課題となっておりました。それがいつの間にか消えておりまして、何も新たに私が提案したものではないんですが、それを復活すべき時期じゃないかなと。加西市には小規模な体育館、グラウンド等があるんですけど、やはり本格的なものがない。総合体育館とか総合運動施設がないというのが今までの最大の欠陥だった、そして長年の課題であったように感じております。 ハードは要らないというような方もおられるんですが、それは施設が整ったところの話でありまして、加西市はまだまだそういう面が脆弱でございます。また、若者が出ていくというのも、そういうような施設がないというのも一つの要因にもなろうかと思います。大きな大会ができるような施設を設置することで、また交流人口も増えます。また、何よりもスポーツによる地域づくり、健康づくりというのが可能になると考えますので、そのような形で実現に向かって進めていきたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 所信表明の中では、スポーツ競技だけではなくグラウンドゴルフなども利用できる総合運動場というふうに説明がございました。先ほどの説明の中で、若い人が出ていく要因としても挙げられるのではないかというふうな御答弁をいただきまして、私のほうでも聞いておりますのが、サッカーなんですけれども、市内でサッカーをする環境についてで、夜に照明がないため活動できない、幅が制限されるということを聞いていまして、照明つきで夜にサッカーできる環境がありましたら、小学生たちがスポーツ少年団以外のところでクラブチームを立ち上げて、もうちょっと上を目指して頑張れる環境ができるので、ぜひお願いしたいという要望をいただいております。 そういった形で市内のスポーツ競技の活動の幅を広げる施設になると期待しているんですけれども、それぞれどういったことができる施設を考えておられるのか、その機能についてお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 機能につきましては、やはり今おっしゃられましたように、総合的な運動公園的に考えておりますので、グラウンドゴルフ場も必須だと思っておりますし、サッカー場、陸上競技場とか体育館につきましても、ここで試合ができるような体育館も必要だと思います。そのような形で、何せ、大会ができる施設と併せて、やはりサブグラウンド的なところで各種スポーツができるような施設というのが、それをもって総合運動場というような感じだと思っておりますので、それに見合うような施設をできるだけ早期に設置できるよう頑張っていきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 続いて、今後の方向性についてお尋ねします。今後はどのようなスケジュールで進めていかれる予定でしょうか。また、今年度の動きがもしありましたら、そのお考えも教えてください。お願いします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 今後の方向性ということでございますが、早速、有利な補助事業について模索しております。国会議員の方にもお願いして動いていただいておるところでございます。そのような選定ができれば、できるだけ基本構想、基本計画、実施設計、建築工事と、すぐにでもいけるように対応していきたいと思っております。単独事業ではなかなかできる体力はございませんので、補助事業というのを視野に入れて対応していく予定でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 今後、基本計画などを策定されるということで伺ったんですけれども、高橋市長の中で、もし場所の選定など想定されているところがあれば教えていただきたいです。また、施設についても併設されるのか、もしそのあたり、お考えがあれば教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 場所等については、要らぬ詮索をされますので、もう少し具体化されてから表に出していきたいと、今のところは、そういうことは特にないということでお願いしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 続いて、農業の活性化についてお尋ねをいたします。高橋市長からは、加西市は水稲、野菜、果樹、花卉などの多種多様な農業も盛んな地域であり、農業は一つの大きな産業であると所信表明で述べられております。私自身も本市における農業は大きな産業であると考えておりまして、ぜひ活性化を図っていただきたいと考えています。 本市の現状としましては、年々、新規就農者は増えております。一方で、営農組合は高齢化、担い手不足の問題で苦しい状況にあると理解しております。これまで新規就農支援事業補助金や農産物加工品等開発事業補助金などで支援を行いながら活性化を目指してきているわけなんですけれども、そのことについての高橋市長の評価についてお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) もう表明しましたように、加西市の農業というのは非常に頑張っておられると思っております。集落営農にしろ、全てにおいて、また、特に野菜、花卉、果樹については非常に頑張って経営されておると思いますが、大半を占める水稲については非常に厳しい状況である。その中でも、近隣等々に比べて、全国的にも加西市は集落営農という形で非常に頑張っておる地域でございます。 ただ、その中で、今言われたように、私も言いましたように、担い手不足というのが出ております。私も農業に40年、従事しとるんですけど、なかなか、簡単に何をすればいいというようなものではございません。今は、水稲を中心に考えれば、補助目当ての麦のほうへ転作したりして何とか経営を改善していくという方向でございますが、さらにスマート化等々で、やはり省力化等によりまして、何とか担い手不足、後継者不足に対応できるように、何か考えていく必要があるんですけど、なかなかいい案というのは見つかりませんし、これも国策によるところが非常に大きいと思います。加西市だけでできるものはしれておりますが、その中でもできるだけ対応していきたいと思っておるところでございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 先ほども述べていただいたんですけれども、農業における課題として、農業従事者の高齢化や担い手・後継者不足ということがありまして、その解決手段、まだ模索中で、スマート農業で省人化を目指す方向も一つかなということだと思うんですけれども、なぜ担い手・後継者不足が起こっているのか、スマート農業で解決できるという一面もあるかもしれないんですけれども、その根本的なところが解決されなければ農業の活性化を図れないと考えております。その課題に対して、高橋市長の認識について改めてお伺いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 農業のなぜかというのは、もうからないから、それだけの話で、しんどいし、もうからない。労力の割に、もうからないというのは既成の事実でございますし、その中でも肥料高騰とか米価の低下、機械の高騰というような形で環境がますます悪化しておるという認識の中で、少しでも対応できないかなということで、いろんな支援策が講じられております。これだけでは抜本的な解決にはならないと思いますが、かといいまして、そのまま放棄しますともう戻りませんので、できるだけスマート化等々で支援していく。そういう方策で何とか今のところ考えていかなければならないという認識でおります。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 担い手と、あとは後継者不足についてはスマート化ということでおっしゃっていただいているんですけれども、所信表明の中では、市内に多くある農業関連施設との連携を一層密にすることにより、担い手の育成・確保、新規就農者の受入れを促進するということで説明をいただいております。 本市には農業に関係する施設は実際にたくさんあると考えていまして、ぜひ連携をしていただきたいんですけれども、高橋市長が具体的に考えておられることがありましたら教えてください。
○議長(丸岡弘満君) 市長。
◎市長(高橋晴彦君) 今言われましたとおり、加西市、非常に多くの農業関連施設があるということで、ほかからは非常に羨ましく思われているんじゃないかと思います。これほど優位な環境にある加西市におきまして、できるだけ連携といいましても、やはり一個一個が協議して、いろんな方策を見つけていくというのが連携の第一歩でございますので、個々の施設と、もう目的が決まっておりますので、そういう方向に向けて、いろんな協議を重ねていくというのが第一歩かと思っております。私はそのような形で進めていきたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) なかなか具体的な連携の内容というのは難しさがあるのかなと思うんですけれども、市民の方から提案をいただいていることもございまして、農業関連施設として播磨農業高校であったりとか神戸大学の農学部、そういった場所に農業の担い手になる方はたくさんおられると思います。そういった学校を卒業された方が本市にて就農することはできないか、そういったつながりを強めていくことはできないかというふうに聞かれるんですけれども、そういった方向は考えられますでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 貴重な提案の一つだと思っておりますので、いろんな方面で対応できるかというのも一つの連携の方策でございますので、どんどん、いろんな提案がございましたら、検討させていただきたい、前向きに取り入れていきたいと、そういう方針でおりますので、またよろしくお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) この意見については、私が議員になった当初から言われていることもありまして、農業関連施設の連携というのは訴えてまいったんですけれども、なかなか具体的な取組というのは難しさがあるのかなと感じていますので、ぜひ進めていただけたらなというふうに考えております。 続いての質問に移りたいと思います。デジタル化の推進についてお尋ねします。選挙公約にはデジタル化の促進を掲げておられるのを拝見しております。所信表明では産業のデジタル化しか触れられていなかったように感じておりまして、まず、産業以外でのデジタル化についてはどのように考えておられるのかをお尋ねできればと考えております。 先ほど同僚議員の質問の中で、業務改善の取組の中で説明もあったと思うんですけれども、現状としましては、加西市DX推進計画に基づいて、公式LINEであったりとか窓口キャッシュレス化、SNSの活用、情報伝達・母子手帳アプリなど多岐にわたって進めておられます。高橋市長は現在の本市のデジタル化をどのように捉えておられるのか、どういうふうに評価されているのかをお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 加西市としましては、非常に頑張っておると感じております。LINE予約、ねっぴ~Pay、教育面、そして環境面等々において非常に進んでいるんじゃないかと思っております。今後、負けないように、さらに進めていくべきだと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) また、所信表明の中で、デジタル技術の活用を支援することによって、加西市のものづくり産業をさらに成長させるとお話がございました。現在は加西市新産業創出支援事業補助金として、企業のキャッシュレス化であったりとか情報の管理の仕組みなどを支援されております。ものづくりの産業をデジタル技術でどう盛り上げていかれるのか、そのお考えについて、具体策があればお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) デジタル化につきましては国策でございます。それを遅れることなく、先に先に取り入れていくことが今後の行政の在り方、また、社会の在り方を大きく変える可能性がございますので、その点については、どんどん進めていくべきだと思います。 企業につきましては、いろんな施策があろうと思うんですけど、これについては、行政がどうこういうやなしに、国策の窓口的な役割で支援していく、そして、それに付随した形で支援していくというのが取るべき方向だと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) すいません、ここで述べたかったのは、ものづくり産業をというところをピックアップされていたので、市内全域の産業というよりは、ものづくりをデジタルで何とか盛り上げたいということかなというふうに受け取っておりまして、何かものづくり産業を盛り上げるような専門の補助じゃないですけど、そういったことは考えられますかね。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 加西市の特徴は、ものづくり産業が盛んであるというのが一つでございますが、そこにデジタル化導入というのは、それは個々の話でございまして、行政が関与できるような内容ではないと思っております。大体、行政が関与して伸びた企業はございませんので、側面支援という形でいきたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 所信表明でいただいた、ものづくり産業をデジタル技術でというところが、あまりまだしっくりとこないところがあるんですけれども、また具体的な方向が示されればと思っております。 今後の方向性についてなんですけれども、加西市全体のデジタル化をどのように進めていかれるのか。加西市は非常に進んでいるということもお話がございましたが、特にこういったところに力を入れていきたい、デジタルでもこういうことを進めていきたいということが今後ございましたら、その点についてお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) デジタル化におきましては、誰一人取り残されないデジタル化というのが非常に重要だと思っております。高齢者の方を中心とした、スマホの取扱いの出前講座等々を繰り返し、手厚い支援を行っていく。今後、防災無線普及を計画されております。その前に、やはり機械の取扱いに慣れておくことで、さらに導入がスムーズになっていくんじゃないかと思っておりますので、そういう形で定着化については進めていきたいと。丁寧な取扱いを広くできるようにしていくというのが一番重要かと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 下江議員。
◆5番(下江一将君) 質問は以上となります。今回は所信表明についてお伺いさせていただいたので、今後は、それについて、また具体的なところをお伺いしていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 以上で一般質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上が5番下江一将議員の通告によるところの一般質問でした。 ここで暫時休憩といたします。開会は10時20分といたします。 10時03分 休憩 10時20分 再開
○議長(丸岡弘満君) 休憩を解きまして、本会議を再開し、一般質問を続行いたします。9番土本昌幸議員。
◆9番(土本昌幸君) 9番土本、一般質問を行います。失礼をいたします。発言通告に基づき、一般質問を行います。 初めに、安全・安心のまちづくりについて、3項目をお聞きいたします。 1項目めは加西市民病院の今後の見直しについてであります。今回の選挙を通して市民の関心が最も高かったと感じました。現在の場所ではなく平地との意見もありました。市長は、私以上にたくさんの市民から意見、要望を受けたと思われます。また、先日の副市長面談においてもメディカルタウンとの発言や、同僚議員の質問で答弁もたくさんありましたので、私の意見のみを述べたいと思います。 市長からは建設場所、構想の見直し等の説明がありました。病院の建設については、庁舎の建設と同様で、市にとっては大事業になると思います。当然、病院の耐震性は必要なんでありますけれども、医師の確保と医療の信頼性の向上、これが特に重要でありまして、ハード面とセットになるというふうに考えます。これは大きなピンチですけども、ピンチはチャンスというんですけども、これを乗り越えないとチャンスにならないんですよね。そこが重要であります。 また、病院の建設については長いスパンで考える必要もあります。例えば50年先の人口がどうなのか、あるいは、中核病院との連携も踏まえた上で十分な検討も必要であります。完成時期については三、四年はずれ込むとのことですけれども、確実な取組を進めていただきたいと要望しておきます。 2項目めは地域防災力の強化についてお聞きします。2021年施行の改正災害対策基本法では、個別避難計画の策定が自治体の努力義務となっております。兵庫県では国に先駆けて独自の事業を始めており、比較的進んでいると言われております。6月の代表区長会で配付した自主防災組織訓練マニュアルでは、概略の説明がありました。その内容と当市の状況について答弁を求めます。
○議長(丸岡弘満君)
下山総務部長。
◎総務部長(下山晴一郎君) まず、令和3年5月の災害対策基本法の改正によりまして、個別避難計画の策定が市の努力義務となりました。兵庫県では法改正前から、いち早く個別避難計画の策定の推進に取り組んでおられ、加西市におきましても令和元年度から個別避難計画の策定に取り組んでいるところでございます。 しばらくコロナ禍で、なかなか自主防災組織訓練ができていなかったということもありましたので、このたびの6月の代表区長会において、まずはその指針となります自主防災組織訓練マニュアルのほうを各区長様方に配付させていただいたという状況でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 次に、訓練の実施状況についてお聞きをいたします。避難行動要支援者一人一人に、誰が支援して、どこの避難所等に避難させるかということを作成して訓練をするというふうにあるんですけれども、この個別避難計画の作成と訓練の実施について、どのようになっているのか答弁を求めます。
○議長(丸岡弘満君)
下山総務部長。
◎総務部長(下山晴一郎君) これまでの具体的な取組といたしましては、まず、令和元年度に九会地区の一部で避難行動要支援者を対象とした防災訓練を実施しております。その後、九会地区の一つの自治会をモデルケースとして、個別避難訓練計画の策定の実地研修を社会福祉協議会と共同で取り組む予定としておりましたが、先ほども申しましたように、折しも
新型コロナウイルス感染症の影響により、ここ3年間は活動ができていないという状況でございます。 今年度、ようやく
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが5類感染症に変更されたことを受けまして、先ほども申しましたように、自主防災組織訓練マニュアルを配付して、自主防災組織による訓練の実施とともに、個別避難計画の策定について協力依頼を行っているような状況でございます。今後も、可能な自治会と共に、個別避難計画の策定及び避難訓練を実施していきたいと考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) これは地域性があると思うんですけども、加西市そのものは災害が起きにくい、特に豪雨災害については起きにくい地域ではあると思うんですけども、最近の、今も非常に大雨で大きな災害となっておりますけれども、これはやはり日頃から防災力を強化しておくということが大きな重要なポイントやと思いますので、そこはしっかり取り組んでいただきたいなというふうに要望しておきます。 次に、3項目めですけれども、道路の安全性についてであります。3月議会では、道路の補修について白線等の重要性を指摘いたしました。これにも答弁をいただいておりますけれども、この5月の選挙において、かなり広い範囲を回ってみて改めて思ったのは、カーブミラーが多いんですよね。確かに危険な箇所があるので当然多いんですけども、そのときに気がついたんですけれども、やはりミラーが曇っていて見えづらいというものと、それとポールの腐食が進行しているなと。この2点については、やはり安全性の上からも対応が必要ではないかなというふうに思うんです。 私も、カーブミラーにつきましてはたくさんの要望を受けて、執行者のほうに依頼した経緯もあるんですけども、早いものはもう数十年たっていると思うんですよね。そういう意味で、安全性から判断して点検の必要があると思うんですけども、見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 土木・施設整備担当石野市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 先ほど議員がおっしゃられましたとおり、市が設置しておりますカーブミラーの総数は約1,300基ございます。現在も地元からの要望を基に毎年30基前後を新設または更新しておりますが、個々のカーブミラーの状況につきましては、日の当たり具合とか周りの環境により千差万別でありまして、古いものでは昭和に設置されたまま残っておるものもございます。 カーブミラーの不具合につきましては、道路パトロールで確認したものや、地元から情報提供により不具合が確認できたものなどを適時に修繕を行っておるという状況です。 議員御指摘のとおり、今後、経年劣化によるカーブミラーの曇りや支柱の基礎部分の腐食等の懸念も大きくなることから、継続的な道路パトロールを行うことはもとより、例えば、地元の協力を得ながら校区単位で5年に1回程度の定期点検を行うことも必要かなというふうに考えております。それで不具合が確認されたものについては、計画的な修繕も行っていきたいというふうに考えております。今後も道路管理者として安全な道路環境の整備に努めてまいりたいというふうに考えます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 5年に1回が適切かどうかは別にしまして、私も何かあることに区長さんにということを言うと、区長さんも大変なんですけれども、やっぱり地域の人に協力をしていただいて安全性を高めていっていただきたいというふうに思います。 次は県道の街路樹等の管理についてであります。樹木については定期的に剪定をされておりますけれども、車道と歩道の間に植樹してあります、これはツツジですかね、それ以外の雑木や草の成長が早くて、もちろん上に伸びるんですけれども、横方向に伸びて景観も悪くしております。また、歩道側に伸びた枝は、歩行者の邪魔になるだけでなく、例えばベビーカーの赤ん坊については危ないんですよね、伸びていますとね。その辺、あるんですけれども、県の所管ではありますけれども、安全性を考えると、やはり対応の必要があるというふうに判断をいたします。 ちょうど市役所の前の県道も、偶然ですかね、今たまたま剪定作業が始まっておりまして、非常にきれいになったというふうに思うんですけども、加西市としてどこまでできるのかという、安全性に関しては県にお任せではやっぱりいけないと思うので、その辺について見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 石野市参事。
◎市参事[土木・施設整備担当](石野隆範君) 県道における街路樹の維持管理につきましては、兵庫県へ確認したところ、業者への委託で年1回を基本として、伐採、剪定、除草が行われておるところでございます。議員御指摘の雑木についても、作業の中で刈取り、除根も行っておるということですが、先ほどおっしゃられましたとおり、作業の時期やタイミング的なものもありまして、残った株が徐々に大きくなり、歩道へ張り出している箇所も見受けられます。 兵庫県では、機械除草ができない部分につきましては、剪定時に人力によって根元から切るという除根も行っており、委託業者へ雑木の除去についても十分に注意しながら丁寧に作業を進めるように、再度指導を行うということの確認を得ております。タイミング的な、時期的なところはありますので、市といたしましても、適時の除根、剪定というところを県へ今後も依頼してまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 今、除根という説明がありましたけど、除根というのは根を取り払うんですか。切るだけなんですか。切るだけですと、あの木というのはすごく伸び方が早くて、今までは上だけそろえているというふうに思うんですよ。だから1年たつと、はるかに伸びてきて、この前の県道だけと違いますよ。ほかのところもそういうことがあるので、逆にないほうがいいのかなというふうに思ったりするんですよ。 今、加東市のほうでも、一部国道ですけども、取っ払ってアスファルトにしてしまっているんですよ。これはちょっとどうかなと思うんですけども。やはり伸びが早いんですね。そこら辺も考えて、全部するというのも大変ですけども、安全性をやっぱり優先する意味から、そこはしっかりと働きかけをお願いしたいなというふうに要望しておきます。 次は税務行政ですけれども、商品用軽自動車の課税免除の取扱いについてお伺いいたします。最近では、プレートがついていても、商品用の中古車であれば申請により免税する自治体が増えております。政令市では大阪市、京都市、広島市。神戸市も昨年4月から行っております。阪神間でも芦屋市、宝塚市等も実施され、西宮市も今年4月から実施をしています。 その理由としては、ナンバープレートの有無で軽自動車税の種別割の課税免除がある、ないというのは、同じ商品車の中での取扱いに差が生じ、不公平であるのではないかというふうな考えの基になっていると思われます。当市においては、該当する軽自動車の台数が分かればお答えください。
○議長(丸岡弘満君)
下山総務部長。
◎総務部長(下山晴一郎君) 御質問の台数ということでございます。ナンバープレートつきの商品用の軽自動車の台数は幾らぐらいあるのかということなんですけども、まず、所有されておられる目的が、いわゆる販売を目的、要は商品用のものなのか、それともリース車なのか、レンタカー、試乗車、社用車または代車等の事業用のもの、あるいは御自身で使用される等の目的以外で所有されているのが、なかなか把握することが今現在できておりません。 ただ、その正確な台数は分かりませんけども、販売目的以外の台数も含めますと、市内中古車販売業者等が所有する台数といたしましては、おおむね100台程度となっておるような状況でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 軽自動車税は毎年4月1日に所有者に課税されるわけですけれども、ここでの商品車か、そうでないかということについては、ナンバープレートの有無で判断をしておりますよね。軽自動車の場合は、ナンバープレートのない新車を購入するケースもあるんですよね。それと、プレートがついた中古車を購入する場合もあるんです。プレートのついた中古車が多いのは、販売業者に下取り等で買い取られた後に、道路運送車両法に基づく届出、いわゆるナンバープレートを返納することなく、一時的に販売業者の名義にした上で在庫商品として台帳に記載する。そして、展示販売という流れになっているということですね。つまり、先ほど説明しましたナンバープレートの有無で、同じ商品車の中で取扱いに差が生じているということ、これが不公平ではないかというふうに言われているところであります。 一方で、軽自動車税の負担を回避するためには、一旦ナンバープレートを外して登録を抹消すればいいわけですけれども、その場合は、残っている車検を破棄してしまうことになりますよね。その場合、また再登録ということになるんですけども、新たにまた費用がかかります。やはり消費者の皆様方に御負担を求めるということになるわけで、事務的な負担と資金的な負担も併せて発生するということになります。そのため、免除という方法を取っていただくことが一番、
市民サービスにとってはよいのではないかなというふうに考えております。 ただし、これを税収から見れば、課税の免除ですので、一定の減収要素にはなりますよね。ただ、今の国際情勢やガソリンの高騰など、軽自動車の需要が非常に高まっております。市税収入においてはマイナスばかりではないと思うんです。そのことは恐らく認識も共有されていただけるのではないかというふうに思うんですけども、そのあたりについて当局の見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君)
下山総務部長。
◎総務部長(下山晴一郎君) 議員御指摘のとおり、県下におきましても、神戸市、宝塚市、三田市、川西市に続いて、本年度より西宮市においても課税免除がなされておるということはこちらも認識しておる状況でございます。 加西市におきましては、今後、既に実施されている自治体を参考にさせていただきながら、もう少し市内の実態等についても調査をさせていただいた上で検討していきたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) これは要望なんですけれども、実施方法の検討ですけれども、先進的な自治体もありますので。ただ、これ、4月1日というのは職員の異動、あるいは組織の変更、いろいろ関係ある時期でもありますので、そのあたりも含めて先行他市の事例を参考にしていただきながら、ぜひとも実施していただきたいなというふうに要望しておきます。 次は空き家対策についてお伺いいたします。全国的に急激に増加しており、当市も同様と思われます。長年放置すると劣化が進み、老朽空き家となって住めなくなる可能性が高くなります。空き家の増加について、これは問題でもありますけれども、同時に財産でもあるわけで、現状と対応策について答弁を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 末廣地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 空き家対策の取組という御質問でございますが、加西市では、空き家の利活用促進に加えまして、移住人口の増加を図るため、空き家バンクの活用を進めるということで取組のほうを実施いたしております。 その空き家バンクの取組の状況でございますが、令和2年度から令和4年度の空き家バンクの取組状況は、新規登録数で令和2年度が21件、令和3年度が36件、令和4年度が33件となっております。また、成約件数につきましても、令和2年度が10件、令和3年度が25件、令和4年度が32件と大きく増加しております。 議員も御指摘のように、空き家は数年放置すれば劣化が進み、空き家の活用もそれに比例して難しくなってまいります。個々の空き家において様々な事情がございますが、空き家発生、管理不全の防止を図るという観点からも、空き家の所有者に対し、空き家バンク制度やえ~がい加西の空き家相談について、今後も積極的に活用してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) この空き家の活用についてでありますけれども、これは空き家をリフォームして使用する場合には、以前から上限50万で半額助成というのがあったと思うんですけども、リフォーム以外に、例えば、中にいろんなものがあるわけですけども、それを何とか処理できたらなというふうに思っておられると思うんですけども、そのあたり、何か助成制度というのがあればお聞きします。
○議長(丸岡弘満君) 末廣地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 空き家の有効活用に対する支援ということで、今、議員申されましたように、リフォーム助成というものがございまして、それに関しましては、きてみて住んで課のほうで助成のほうを行っております。 それと、議員御指摘の家財道具の片づけであったり、空き家の周辺の整備といったところでございますが、そういった空き家を所有される方の支援策といたしまして、空き家バンクに登録していただくことを条件といたしまして、家財道具等の後片づけ費用を最高10万円補助する、加西市空き家家財道具等処分支援補助金というものを用意しておりまして、そのほうで補助のほうをいたしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 報道では改正空家対策特別措置法により課税が強化されるというふうにありました。また、空き家対策が民間委託可能になるということもありました。現在、先ほど言われました、加西空き家対策専門家協議会、え~がい加西ですか、ここに取組をお願いしておるんですけれども、市としての新たな位置づけを考えているのかどうか見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 末廣地域振興部長。
◎地域振興部長(末廣泰久君) 議員御指摘のように、全国的に近年、空き家の数が増加しており、今後さらなる増加が見込まれる中、空き家対策の強化が急務となっております。こうした状況を踏まえまして、国は、周辺に悪影響を及ぼす空き家の除去等のさらなる促進に加え、周囲に悪影響を及ぼす前の段階から空き家の有効活用や適切な管理を確保し、空き家対策を総合的に強化するため、空家対策特別措置法を改正し、令和5年6月14日に公布されております。 改正の内容といたしましては、所有者の責務を強化するとともに、空き家の活用拡大や管理の確保、特定空家等の除去等を促進する内容となっております。今回の改正におきまして、議員が言われましたように、空き家所有者へ普及啓発や相談対応を実施するため、市区町村長は、NPO法人や社団法人等を空家等管理活用支援法人と指定することができるようになっております。 一方、加西市では、加西空き家対策専門家協議会、通称え~がい加西と令和元年11月に連携協定を締結し、空き家に関する様々な相談を受けるとともに、チラシ配布やセミナー開催など、空き家問題の解消に向けた取組を法改正前から実施いたしております。 なお、このえ~がい加西は任意団体となるため、国が定める空家等管理活用支援団体には該当いたしませんが、既に同様の取組を実施いたしておることから、加西市は今後もえ~がい加西と連携をし、空き家問題に取り組んでまいりたいと考えております。 また、この取扱いにつきましても、国の動向を注視しまして、必要に応じて、え~がい加西の組織を改編するなど、対応のほうを取っていきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 私も選挙のときに各地を回らせていただきました。そこで説明を受けるんですよ。この一角、5軒とも皆空き家ですとかね。確かに目に見えて増加しているのも事実なんですけれども、これは、今、市が進めております産業団地ですけれども、企業誘致が進むと、やはり住宅も当然必要になると。先ほど、年々契約が増えていますよという答弁がありましたけれども、やはり定住促進も含めて、有効活用するためには支援等を強力に進めていく必要があると思いますので、そのあたりを要望しておきます。 次は北条鉄道の利便性向上についてであります。法華口駅の交差事業やキハ40の導入、また、多くのイベント事業の展開などに取り組んでいただいております。利用状況については増加傾向にあるというふうに伺っております。また、先日、新聞報道がありましたけれども、現状について答弁を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 令和4年度の輸送人員につきましては、法華口駅の行き違い交差施設整備による朝夕4往復便の増便によりまして、会社創設当時の昭和60年の36万8,000人を超えまして、38万101人ということで過去最高の数値となりました。このうち通学定期利用者は、これは行き違い施設整備前ですけれども、令和元年度比で122%ということで17万1,900人でございます。少子化により子供の減少が進んでおるにもかかわらず、利用者の増となっております。通勤定期利用者につきましても、令和元年度比で113%ということで、4万9,740人ということで、いずれも増便により利便性が向上したことによる定期客の増が図られておるということでございます。 また、令和3年度に導入しましたキハ40人気による定期外利用のお客様の増が利用者の増加の要因であると考えております。 加えて、令和4年度の営業収益につきましても9,635万9,000円ということで、これまた昭和60年開業以来の最高数値となっております。JRの路線の利用者減の状況が取り沙汰されている中で、北条鉄道は好調であり、大変うれしい状況となってございます。今後もこの状況を維持しまして、さらなる利用者の増に向けて、イベントをはじめといたしました様々な取組を実施してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 新聞報道でありますけれども、利用者は過去最高であると。ただ、2,000万強の赤字は赤字やということもありました。引き続き努力する必要があると思うんですけども。私はこの利便性の向上については大きなテーマであるというふうに思っております。 現在、ほとんどの路線が運賃は電子化されていますよね。これも大きな投資が必要でありますけれども、やはり通勤通学、あるいは観光などを含めて、大きく利便性が向上するのではないかというふうに考えます。 例えば通勤や通学では長期間の定期が購入しやすくなりますよね。それによって
市民サービスの向上にもつながります。現状の定期券であれば、紛失すると、それで終わりということになりますので、補償ができないということで1か月単位でしか購入できないというふうに言われる市民の方もおられます。ただ、これは大きな費用がというか、投資が必要になりますので、そこはしっかり考える必要があると思うんですけども、2025年には大阪万博もありますよね。その辺も含めて当局の見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 議員御指摘のように、ICカードの導入というのは大きな課題だと考えております。昨年策定いたしました加西市地域公共交通計画のアンケートの中でも、北条鉄道の問題点というところでは、「利用便数が少ない」の次に「ICカードの利用ができない」という方々がたくさんいらっしゃいました。ICカード化につきましては、接続していますJRや神戸電鉄粟生線については既に随分前から導入されておりますので、強い要望が、これも以前からあったんですけれども、初期投資費用であるとか、維持費用について大きな金額が必要だということで導入にはまだ至っていなかったということです。 アンケート結果もあって、地域公共交通計画の重点事業ということで、北条鉄道のICカード導入ということで掲げておりまして、今後、北条鉄道の取締役会等の議決を経て、十分な説明と議決を経て、今後導入できるように支援してまいれたらなと考えております。 さっきも御指摘ありましたけど、営業収益が過去最高といいましても、人件費や修繕費等の増加によりまして今なお赤字というところですので、赤字補填も市のほうで必要だということもございますので、できるだけ研究いたしまして、安価な方法で、一番安くできる無駄のない方法で、かつ国の補助金等を活用して、できるだけ負担を少なくして利用者の利便性向上を図っていきたいと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) JR加古川線、この辺りでいいますと、西脇から奥はちょっとないみたいなことを言われておりましたけど、もうほとんどがIC化されておりますので、大きな費用が必要ということでありますけれども、これはしっかりと検討していただきたいというふうに要望しておきます。 次は地域交通の方向性についてお聞きをいたします。同僚議員からもありましたけれども、宇仁校区の定時定路線はもう開始から3年、その後に日吉校区のデマンドタイプ、また、独自で運営の下里校区もあります。また、富田校区も始まりました。現状の評価と今後の対応についてお聞きをいたします。 特に宇仁校区の路線は神姫バス路線との関係があって、高齢者の場合は無料で神姫バスは乗れるということですよね。そのため利用者が少ないというふうに聞いております。昨日の答弁では少し増えましたよというふうなことがありましたけれども、現状の評価と今後の対応について答弁を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 宇仁の宇仁バスについては、ねっぴ~号の国正線と併設というか、一部区間がかぶっておるところで、先ほど議員御指摘された部分については、神姫バスというか、ねっぴ~号のお話になろうかと思います。 昨日も触れさせていただいたんですけれども、いずれの路線、宇仁も、それから日吉も増加傾向というところで、一定、地域の足として、だんだん定着がなされてきたのかなというところかなということで考えております。いずれも3年未満というところで、より今後の評価等も実施していかないといけないと思いますので。実際には地域協議会が運行していただいているということで、公共性というところで、地域におけるコミュニケーションや見守りなどの機能も実は担っているというところもあったりして、そういう面も含めた評価が必要だと考えております。一定は評価ができると考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 運転される皆さんは、ほとんどボランティアに近い状況で活動されておりますよね。これはやはり地域住民の皆さんがたくさん利用されてこそ、運転される方も充実感があると思うんですよ。結局、運転される方もどんどん高齢化されますので、運転者不足というんですか、そういうことにもつながっていくと思うので、そこを含めてしっかりと対応していくと。定時定路線ですか、これで3年目ですか、になるんですけども、やはり状況状況に応じて変えていくと、改善していくと、利便性を上げていくということが必要になると思いますので、そのあたりについてしっかり検討する必要があると思うんですけども、そのあたりについてはどうでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 御指摘のように、運転していただいている方がいて、時給をお支払いして、有償ボランティアよりはまだもうちょっとぐらいの時給ということなんですけれども、御指摘のように、運転手自身も更新というか、新たな人が入ってきてということがなかなか進みづらいところもありますので、確かに維持継続性というところでは課題を抱えているところかなと思います。 これまでは導入の手引というものは作っていたんですけれども、今年度、運営の手引というのを作って、そういう地域のお悩みも含めて検討していただくことを盛り込んでいければなというのは考えておりまして、適宜、地域の協議会との話合いも定期的に行っておりますので、その中で改善なりというところで一緒に考えていければなというふうに考えます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 市長がよく言われます、市民の立場に立ってということやと思うんですよね。そこはしっかりと取組を進めていただきたいというふうに要望しておきます。 次は、地域主体型交通の有効性の向上を進めるというふうにも発言があったんですけれども、その内容についてお伺いいたします。現状、どういうことで有効性を上げるというふうに思っているのか。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 昨日も御答弁さしあげた部分とかぶるところもあるかもしれませんけれども、地域主体型交通として、先ほども申し上げた改善するような点とか、それから地域間での乗り入れというか、地域の方々だけではない方にも利用してもらえるような改善方向とかということも含めて、先ほども申し上げた運営の手引の中で、そういうことも含めて規定していければなというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 質問の内容がちょっとあれでしたけども。特に市内循環バスのねっぴ~号ですよね。この利用状況についてですけれども、これをやはり有効活用する必要が当然あると思うんですけども、これについて、路線の再編成や利用者を考慮した車のサイズ、また、停留所の場所等、この辺を検討する必要があると思うんですけども、そのあたりについて見解を求めます。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) ねっぴ~号というところで、ねっぴ~号の有効な利用も含めて、利用状況等を含めて御答弁申し上げますと、ねっぴ~号につきましては、コロナ前までは順調に利用者数を伸ばしておりました。コロナで一旦落ち込みましたけど、昨年度については、コロナ前の9割近くまで戻してまいりました。一定、本数もそれなりに走らせているということもあってなんですけれども。先ほどおっしゃられたように、今、ポンチョ型という30人ぐらいが乗れるタイプの車両を使っておりまして、それをもっとサイズを小さくしたら、もっと細いとこも行けるのではないかという御提案だと思うんですけれども、今のところはポンチョタイプで運営をしていこうと考えておりまして、より路線の拡大とかいうことになってきて、幅員の狭い道路に入っていくようなことになれば、例えば10人乗りのワゴンタイプに変えるとかいうことも検討の一つかなと思います。 それから、バス停を増やしてはどうかというお話もあったと思うんですけれども、バス停を増やすことについては、バス停まで少し距離のある方で利用される方が、バス停が近くなるということで、確かに利便性も上がるというところはあるんですけれども、実はバス停の設置費用というのが、今は、新たに設置する場合は、ぽんと置くだけではなくて、県道とか交通量の多いところであれば埋め込みしてしまわないといけないというようなことがありまして、簡単に移動できなくなるというところと、あと、そこに利用者がいらっしゃって、それなりに活用が見込めるというところの場所が必要やということとか、あと、音声ガイダンスが変更になるので費用が必要だというところもあって、一定、やっぱり利用者がいらっしゃるというところをにらみながら、変更については検討をしていく必要があるというふうに思います。ですので、非常に増やすことで利用者増につながるところもあるんですけれども、利用者見込みと費用対効果の部分もちょっと考えていかないといけないと考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 土本議員。
◆9番(土本昌幸君) 今の30人乗りですけども、私は30人乗っているのを見たことないんです。もちろんコロナとかいろいろあって、あるいは、学生さんが乗るときはもっとたくさん乗っておられると思うんですけども、あの大きな状態でずっと走らすということについてどうなのかなということもあります。先ほど停留所の説明もありましたけれども、どういう形がやはり市民にとっていいのかなと。もちろん費用の面も含めてですけども、そこはしっかりと検討していただきたいというふうに思うんです。 特に私が思うのは、やはり買物について、これはほとんどの人が喜びを感じると思うんですよ。特に、例えば自分で見て、触って、考えて、もちろん計算もするわけですよね。そういう意味で、例えば認知機能の低下にも、これはかなり予防効果を期待できるというふうに考えておりますので、これはぜひとも取組を進めていただきますよう要望しておきます。 以上で私の質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上が9番土本昌幸議員の通告によるところの一般質問でした。 続いて、11番佐伯欣子議員。
◆11番(佐伯欣子君) 清流会の佐伯欣子でございます。発言通告に基づきまして、一般質問をいたします。 まず、学校の統廃合についてです。ただいまから整理をしながらお聞きしてまいります。また、質問順序を変えさせていただきまして、項目5つのうち4番目のスクールバスについてと5番の学校及び学校運営協議会について、初めにお聞きしたく思います。 御存じのとおり、学校の統廃合については、令和3年10月11日に、学校構想検討委員会が前西村市長から諮問を受け、9回の検討委員会の開催と1回の視察、保護者や地域住民、給食員へのアンケートを行われ、協議を重ね、答申を出されております。まず、この答申を前提として、答申内容にも記載があります、また、アンケートから多数の声として上がってきたスクールバスについて伺いたいと思います。 実際に学校構想検討委員会の会議の中でも、地域住民も利用することができるバスをという意見も多々出され、ある近隣市ではスクールバスルートとして、生徒の登下校利用に合わせた時間帯に誰でも利用できるバスとして運行されているところもございます。この学校統廃合の検討の中で出てきたスクールバスは、地域住民にも十分に関係している問題だと考えます。教育委員会だけのことではないかと思われますが、現時点でのお考えをお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) スクールバスについては、加西市未来の学校構想検討委員会の答申の中で、統合中学校に通う生徒のために出てきた案ということでございます。統合中学校の計画については、市長は市民の意見をしっかり聞き取った上で再検討する方針を示されていますので、答申の中で想定をしておったスクールバスについても、その再検討の対象となろうと考えております。今後、市内小中学校の在り方と併せて考えてまいります。 地域住民の足ということの御指摘もあったんですが、現状、中学校の持ち方というものを再検討するということになっておりますので、その結果、スクールバスの配置が決まった後の併せての検討材料というふうに考えますので、そのあたりを見定めていった後の検討ということで考えてまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 今の現時点では、そういったスクールバスというようなことはされる予定はないということですかね。
○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 現状の小中学校に向けてということでよろしいですかね。現時点のスクールバスの導入についてということなんですが、児童生徒の登下校については、加西特別支援学校は別としまして、徒歩や自転車による自力通学を原則としております。 小学校の集団登校については、旧来から異年齢集団による貴重な学びの機会ということであり、地域ネットワークの基盤となる部分でもあります。中学校の自転車通学については、交通ルールの意義を理解したり、法を守るという遵法精神を学んだりする場ともなっております。また、いずれの地域も多くの方々に見守られながら、地域の子供を地域で育てる、すばらしい機会という側面もございますので、現状においてはスクールバスの導入は考えておりません。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 分かりました。 次に、学校及び学校運営協議会についてでございます。市民の皆様からの御意見をお聴きしていますと、ある意味、勘違いや分かりづらい部分があるのではないかと感じております。そこで確認させていただきたいのですが、答申にも記載があるとおり、複式学級への対応策としての地域協議会と学校運営協議会について、再度、違いや説明をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) まず、学校運営協議会、コミュニティスクールについてですが、3月議会でも御説明したとおりですが、平成29年の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正により、学校運営協議会を設置することが努力義務化されております。この法律に基づき、学校評議員制度から、地域と共にある学校づくりを目指して、全ての加西市立学校に学校運営協議会を、現時点で申し上げますと既に設置をしております。 その状況としましては、この4月には各校の運営協議会委員を任命し、各校と基本的な運営方針を共有し、6月には委員を対象にした研修会も行っております。今後8月には運営協議会の会長が集まる市内連絡会も開催する予定としており、具体的に動き出しているという現状にございます。 一方、未来の学校構想検討委員会の答申にありました仮称の地域協議会については、学校運営協議会とはまた別のものと御認識ください。(仮称)地域協議会は、複式学級の発生が見込まれる小学校区に、その2年前に設置をするというふうに示しております。例えば、令和8年において複式学級化が見込まれる小学校であれば、令和6年度に設置をするという考えです。ここでは、統廃合を進めるか、複式学級のまま学校を存続させ、ソフト的対応や学園構想でデメリットを補うのかなど、総合的な学校運営上の問題について地域と共に話し合うための協議会ということで答申では位置づけております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) それでは、この複式学級への対応策としての地域協議会については、今現在は、まだ設置ということはされてないということなんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 答申自体の見直しという方針を示されているところですので、その考え方についても一旦は立ち止まるということになろうかと思います。ただ、一方では、小学校における複式化が見えるタイミングというのは、現状の見込みでは令和8年度が最短というふうになっておりますので、その意味から考えても、今の令和5年度には設置をする必要がないという状況にもあろうかと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、いずれにしても2つの協議会においては、統廃合に関係なく、これは地域としての協議会ということで、子供たちの学校について考えていくという場所であると理解してよろしいでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 千石教育部長。
◎教育部長(千石剛君) 学校運営協議会については、答弁申し上げましたとおり、現時点で既に各学校に設置をされております。そして地域協議会、これは仮称ですが、については、今後の学校再配置の議論に伴って流動的な部分があるというふうな御認識をしていただければよろしいかと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 分かりました。 では、続きまして、項目1から3の内容についてお尋ねいたします。質問内容については再度の確認となることもございますが、よろしくお願いいたします。 まず、今までの市長の御答弁から、再度検討委員会をという言葉も出ております。確かにすぐには決められないとお考えになられるのはそのとおりかもわかりません。理解している上で、しかし、そうだとしても、市長は市のトップでもあり、もう少し具体的な考えを示していただきたいと思っております。なぜなら、子供を持つ世帯だけではなく、これから子供を持とうとする世帯の市民の皆様から、これからどうなるのかと不安に思われているたくさんの声を、真実、事実、お聞きしているからでもあるんです。先ほど教育長から、まず市民の声を聴かれる旨のお話がございました。いま一度、市長も具体的なお考えをお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) たびたび回答させていただいております。私は選挙を通じる中で多くの方々から、このままで小学校11を存続して、中学校だけ2つにするんですかというような疑問が多数寄せられました。そういう関係で、やはりもっと意見を聴くべきだということで、もう一度詳しく聴くべきだと思っております。 特にこういう学校の統廃合関係というのは非常に重要なことだと思っております。なかなか議論を重ねて合意というのは見つかりにくいと思いますけど、いろんなメリット、デメリット、さらに進めていくことで、多くの御意見をお聴きしたいというのが本意でございまして、あくまで素案というのを示しますと、結論的に、前はそのまま答申となった。ほとんどそうだと私は理解しております。そこらの判断も、いろいろ検討すべきかなと。こちらがあまりにも出過ぎますと、そういうような方向へ流れていくというのも非常に残念な結果になりますので、いやしくも近隣で起こっておるような、直前になって反対運動が出るようなことのないようにだけすべきだということで、もう少し聞かせていただきたい。あまりにも私が聞く声が大きかったんでございますので、そういうことでさせていただきたい。 教育長も就任いただきましたので、すぐ協議して、いろんな方面で考えていきたいと。結局、私も逃げるわけにはいきませんので、そういう形で教育長に任すという安易な方法は取る気はございません。私もこういうことを言っておりますので、責任を持って対応していきたいと思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、次に続けますが、実際に大局的に考えて、やはり現時点といいますか、これからされていかれるであろう統廃合についての動きといいますか、なされないといけないことの中で検討するべき一番の課題というのはどのようなことだと考えておられますか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 課題といいましても、合意できるだけの納得をいただくというのが最大の課題でございますので、あらゆる資料を出して、再度やはり理解を深めていただくというのが非常に重要かと思っております。12年前の案もございますし、このたびの答申もございます。いろんな、何回も詳しくやられておるんですが、なかなか決着を見ないというのは事実でございますけど、目前に複式が迫っておるということもありますし、今後の在り方、非常に不安がられておる方々が非常に多いというのが現状かと思いますので、そこらを十分に納得いただけるように、理解を深めていくという形で進めていければと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、これは市長に対して最後の質問になるんですが、現時点では確かにまだまだこれからだとお考えだと思いますけれども、今後の計画等ですね。今、詳しい内容はなかなか難しいということではあるかと思いますけれど、ただ、事を成していくためには、計画、スケジュール等をやはり出していかれると思いますので、今後、どれぐらいの時期にどのような形で計画等をお示しになられる予定であるのかというようなことが、今おっしゃられるのであればお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) ここまで来ておりますので、間を空けてはいけないと、すぐに意見等をお聴きしていきたいというような形で進めたいと思っております。できるだけ早くさせていただきたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、今までの積み重ねてこられた加西市の行政の取組を踏まえられまして、市や市民にとって、よき方向性を示していただきますよう要望といたします。 引き続きまして、2番の産後ケアについてお尋ねいたします。2019年に産後ケア法ができ、私自身もこれまで産後ケアの充実を申し上げてまいりました。また、産後ケア法も改正を経て、事業内容については少しずつ知られるようになりましたが、まだまだではないかとも感じております。 まず、改正後の現時点で、妊産婦が母子手帳を頂いてからの流れ、そして、この事業の種類、対象者等、昨年度の状況をお願いいたします。また、加西病院においての産後ケアの現状も併せてお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) まず、昨年までの状況についてですが、最初に産後ケア事業について説明をさせていただきたいと思います。産後ケア事業は、産後のお母さんの体調管理や心身のケア、産後の休息の確保、産後の生活に対するアドバイス、沐浴など育児技術の指導、育児相談などを助産師より受けていただくことで、心身の負担の軽減を図り、安心して子育てできるよう支援を行うものです。 サービス提供の内容には、病院や産婦人科クリニック、助産院等へ母子で宿泊しケアを受ける宿泊型、産後ケア各事業所において日帰りでケアを受ける日帰り型、助産師等が御自宅へ訪問しケアを行う訪問型の3種類がございます。 加西市では平成28年度より、出産後に十分な育児支援が得られない産婦や、慣れない育児に対する不安・育児負担による心身のケアが必要とされる産婦を対象に、産後の心身のケアとして、生後4か月までの乳児と産婦を対象に産後ケア事業を開始いたしました。事業を実施していく中で、産後ケアをより活用していただきやすいように対象者の見直しを重ね、現在は、出産後1年未満の育児に不安のある方に対象を拡大して実施をしております。 妊産婦への相談支援等の流れですが、母子健康手帳の交付時、妊娠9か月の全妊婦への電話訪問、新生児訪問や2か月児健診、4か月健診など、妊娠期から子育て期への切れ目ない支援を各機会に実施しております。また、健康課内にすくすく相談窓口を設けることで、窓口での相談や電話での相談も気軽に行っていけるように努めているところでございます。 それから、実際の産後ケアの利用の状況ですが、令和4年度は14名の方が産後ケアを利用されています。内訳としましては、宿泊型8名、延べ20日間、日帰り型を5名、延べ9日間、訪問型を7名、延べ31日間の御利用でございました。 令和5年度の利用状況ですが、4月から6月末現在で7名の方が産後ケアを利用されています。利用の内訳は、宿泊型4名、延べ9日間、日帰り型2名、延べ3日、訪問型1名、延べ2日間となっております。 市立加西病院についても産後ケアを委託しているところですが、
新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、病院内外への人の移動を最小限にされていたことや、産後ケアに関わってくださる助産師の不足から、令和3年度は宿泊型2日、日帰り型9日を御利用いただきましたが、令和4年度については利用がありませんでした。しかしながら、令和5年度については、助産師の確保などで提案事項に配慮して取組をいただいておりますことで、6月末現在で宿泊型を4日間受け入れていただいているところでありまして、今後も利用が増加するものと期待をしているところです。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、次に、この産後ケア事業を進めるに当たり、利用者の状況とか、あと、課題と感じておられることがあればお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 必要な方に産後ケア事業を利用していただくことについての課題ですが、まず、支援する側として、本来、産後ケアを受けるべき状況にあるにもかかわらず、支援者側が情報の把握をできていない潜在ケースについては懸念をしているところです。これについては、先ほど御紹介させていただきました切れ目ない支援の中で情報把握に努め、対応してまいりたいというふうに考えております。 次に、育児不安が強く、負担も大きくなっており、支援者側が産後ケアが必要と感じている方であっても、御本人や御家族などの御希望がなく、利用に至らない方もいらっしゃるという状況があります。また、産後ケアを利用することに抵抗を感じられている方や、事業の内容自体を十分御存じないことで利用に至らないというふうなところもあるかなというふうに考えております。育児不安の軽減や産後の心身への負担の軽減を図ることの必要性については、身近な支援の一つとして周知を努めていきたいというふうに考えております。 また、加西市においても外国籍の妊産婦が増加傾向にあり、身近に支援者のおられない状況での出産、子育てをされている方が増加をしております。さらには、令和4年度、母子健康手帳交付192件中、母国語を日本語としない妊婦は15件、7.8%の状況です。令和5年度につきましては、6月末現在、母子健康手帳交付50件中8件が母国語を日本語としない妊婦であり、16%に及ぶこととなっております。文化の違いや言葉の面から産後ケアの利用に至らない方もおられ、実施事業所との調整により、丁寧な支援につなげていくことの必要性を感じております。 ほかに、産後ケアについては、現在、各病院、産婦人科クリニック、助産院とも空きベッドを利用しての実施となっているため、産後ケアの利用を希望されたときに、出産等が重なり利用ができないというようなことも、今後、特に産後ケアのニーズが高まった際には出てくるかなというふうに考えております。これにつきましても、受皿が十分にないという課題を解消できるように取り組んでいきたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、引き続きまして、今年度といいますと4月から6月のこの3か月になりますけれども、今年度の現状。先ほど、どれぐらいの方が利用されたかということは部長のほうからお聞きしたんですが、今年度の大局的な現状と、あと、産科病院や加西病院等の連携等の取組についてお聞きします。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 先ほど、件数についてはお伝えをさせていただいたところなんですけれども、必ずしも宿泊型ばかりを希望される方ばかりではございませんし、特に、生活の場で、御家族も含めて、赤ちゃんと一緒に生活をしていくことのどういうところに課題があるのかというふうなところは訪問型というふうなところも必要かと思っていますので、そういったことも現場では進めているというふうな現状もございます。 訪問型については特に、行っていただく事業所というのを開拓していくところが大切になりますし、宿泊型や、それから日帰り型につきましても、まず地域の近い場所である加西病院にどんどん受けていただけるというふうなところが必要だと思いますし、それから、今、御存じのように、市外での出産がかなり増えておりますので、そういったところとの連携の強化と、それから実際にお引き受けいただくというふうなところの場所の開拓というふうなところも十分に行っていく必要があるかなというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 市立加西病院については、今年度から様々な取組、以前、昨年度と違って、かなり取り組まれていることがあるかと思います。その一つに、先ほどおっしゃられました助産師さんの活躍ということがあるんですが、今現在、助産師の活動として産後ケアはどのような形で行っておられるんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 現場のほうから聞いている内容ですけれども、助産師さん、病院の中で、シフトの中でというふうなことが昨年度まではあったということなんですけれども、今年度からはフリーの方が業務に携わっていただいているということもありまして、宿泊型がシフト以外のところで組めるというふうなこともできてきているので、そういった意味で依頼をしやすくなったということは伺っております。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) この取組によって、先ほどの取組件数であるとかが増えているのかなと感じているんですけれども、これは本当にまだ3か月しかたっていないんですけれども、今のところ何人ほどいらっしゃるんでしょうか。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 先ほど答弁させていただいたとおり、6月末現在では、宿泊型を4日間、加西病院には受け入れていただいているという状況です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) すいません、少し言い方が悪かったですが、助産師の数は今何人おられますか。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 私どもで把握しているのは、フリーでの助産師が1名、今年度からというふうなことは聞いておりますが、病院全体の助産師等については健康福祉部では把握しておりません。申し訳ありません。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) 分かりました。 では、最後になります。今後の方針やPR活動についてお聞かせください。
○議長(丸岡弘満君)
上坂健康福祉部長。
◎
健康福祉部長兼
福祉事務所長(上坂智津子君) 今後の方針につきましてですが、出産後の心身ともに不安定な時期に安定して育児をしていただけるように、必要な方に必要なタイミングで産後ケアが利用いただける体制を、これまで以上に整えてまいりたいと考えております。そのためには、産後ケア事業について妊娠期から情報を提供し、安心して出産を迎えられるよう、妊産婦のみにとどまらず、御家族をはじめとして、地域全体への産後ケアについての普及啓発に努めてまいりたいというふうに考えております。 また、出産前後の妊産婦の身近な相談先である出産医療機関での支援から地域での子育ての支援へのスムーズな移行ができるように、関係機関との連携を強めてまいりたいというふうに考えております。 さらに、実際に産後ケア事業を受け入れていただける事業の調整や、既に受入体制を整えていただいている事業との連携強化により、必要な方が必要なタイミングで御利用いただけるように、産後ケア事業の受皿の拡充についても検討してまいりたいというふうに考えております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 佐伯議員。
◆11番(佐伯欣子君) では、最後になりますが、産後ケアの分野におきましても、先ほど部長が言われましたように、多様性を感じるところでございます。外国人の妊産婦も増えているということでございました。 子育ての前に女性には出産がございます。昔から産後の肥立ちという言葉があるように、産後は大切な期間でもあります。加西市には産婦人科の医師がおられないこの現状だからこそ、産後ケアの充実は今後も必要不可欠だと考えます。そして、今年度からの加西病院産後ケアの取組にはとても感謝をしております。新しい加西病院が今のところ、どうなっていくのか定まっておりませんが、未来を担う世帯のため、また、子供たちのために、加西病院においても産後ケアが受けられる体制をぜひともつくっていただきたく要望し、質問を終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上が11番佐伯欣子議員の通告によるところの一般質問でした。 ここで昼食のため暫時休憩といたします。再開は13時といたします。 11時37分 休憩 13時00分 再開
○議長(丸岡弘満君) 休憩を解きまして本会議を再開し、一般質問を続行します。12番森元清蔵議員。
◆12番(森元清蔵君) 通告に基づきまして一般質問いたします。 まず最初に、播磨国風土記事業についてお尋ねいたします。この事業については平成25年から取り組まれており、この令和5年までずっと続けてきた事業でございます。これまでの取組についてお聞きしたいと思います。特に、播磨国風土記が715年に編さんをされて、その1300年に当たるということで、平成27年に1300年祭をしようということから25年から取り組まれたのでありますが、これまでの経過についてお聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 本事業は播磨国風土記編さん1300年となる平成27年に向けて、風土記を学び、古代のふるさとを知ることで、ふるさと加西に対する愛着や誇りを持ち、育むことを目的とし開始をいたしました。この目的の下、加西市の魅力を発信し、本市の認知度の向上と交流人口の拡大を図るため、この事業の中核組織として加西市播磨国風土記1300年祭実行委員会を立ち上げました。風土記の記念事業は、県内播磨地域の各市町や県、県民局と広範囲の連携事業、特徴ある独自事業を展開いたしました。 さらに、新しい文化の創造事業として、播磨国風土記に記載のある根日女伝承を能狂言という日本伝統芸能としてよみがえらせ、地域の活性化と郷土愛を育むため、梅原猛氏による新作能「針間」、野村萬斎氏による新作狂言「根日女」を制作していただき、「根日女」の演者として、加西市こども狂言塾を立ち上げました。その講師として、「根日女」の監修、野村萬斎氏と、万作の会から狂言師を招聘いたしました。 播磨国風土記1300年祭の記念事業は平成28年をもって終了しましたが、事業を一過性で終わらすにはもったいないということで、加西市観光まちづくり協会が事業を引き継ぎ、加西市観光まちづくり協会の法人化に伴い、平成3年10月に播磨国風土記の里加西・能狂言プロジェクト実行委員会を立ち上げ、こども狂言塾「根日女」伝承事業、加西能事業、播磨国風土記事業、広域連携事業の4本柱で推進してきました。 能狂言イベントにつきましては、平成28年から令和4年の間に7回開催いたしまして、合計で4,928人の来場がございました。また、播磨国風土記講座は、光田和伸先生に講師をお願いし、平成27年から令和4年度まで42回開催で4,527人の受講がございました。 加西市こども狂言塾の塾生につきましては、第1期生から第9期生まで合計104名で、塾生として長い人では、小学3年生から入塾した児童の場合は6年生までの4年間のお稽古を通して、礼儀作法に始まり、狂言の所作から役としての表現までを学びますので、とても豊かな表現ができるようになります。ただ、令和2年度以降は塾生も1桁台にとどまっており、卒塾生の応援をお願いしなければ公演ができない状況でございました。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 今言われたように、この10年間で本当に多くの人たちを巻き込んで、この事業が行われてきました。特にこの播磨国風土記というのは、記録が写本されたものなんですが、これ自体が国宝になっているものです。その中に、この加西の部分については根日女の伝説が載っていたりということで、この事業を通して、この加西の地で1300年前から起こっている。地名も残っていますし、この播磨国風土記が残っているこの加西で、播磨国風土記をもう一度、私たちの財産としてよみがえらせて、皆のものにしようということで取り組まれてきました。 今も言われたように、加西能ということで平成28年から4,929人の人たちが加西能と、それから「根日女」ということで子供たちの狂言を発表する場がありました。そういう形で、4,000、5,000余りの人たちが関心を持って、この能を楽しんでこられました。私自身も、能とか狂言というのは本当に知らないものでありまして、狂言の面白さというか、今の現代にはちょっと分からないような昔の奥ゆかしい笑いといいますか、そういうのが分かったような気がします。そういった形で、今までこういう古典芸能に触れなかった人たちが、加西の中においても、狂言や能を通して鑑賞する、楽しめるという状況が生まれたと思うんですね。だから、そういった意味で大きな成果が今なされた事業だと思っております。 こういった中で特に特異だと思いますのは、この播磨国風土記を基に新作能ができたということです。「針間」という新作能がつくられました。これについては、梅原猛さんが書き下ろしをされて、大槻文藏さんという、今では人間国宝の方なんですが、そういう方たちがいろいろと振りつけとか筋書をつくられて、それから、その前には藤田六郎兵衛さんという方が中心になって、この新作狂言、それから新作能をつくっていただけるようにと仲介されて、本当に全国でもこれはできないことだと思うんですが、能をつくり、狂言をつくるという、こういったことが加西市でできてきたわけであります。こういったことによって、加西市の文化程度といいますか、加西市の名が全国にもとどろいたと思うんであります。 最初のときには、国の国立能楽堂において「針間」の能楽がなされております。こういったことも、東京においてそれがなされたということも大きな意義がありますし、こうした新しい能狂言ができたということは、すばらしいことだと思うんですね。だから、こういうことに対して、今の高橋市長はどういうふうに評価をされておるかお聞きしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) この事業については、10年間ということで、市外への情報発信については非常に大きな成果はあったと、その成果を否定するものは全くございません。一方、やはり外から見てみますと、市民の参加率というのも減ってきておりますし、こども狂言塾の入塾者数も減少しておる等々で、市内に向けては独り歩きの感が拭えないというように感じております。 特に、1時間に1,000万もの大金が、市内経済への波及もなく、大きな予算がよそへ流れておるというのも非常に問題視されておりました。多くの方々から、やはり費用がかかり過ぎるんじゃないか。効果は認めますけど、それ以上にかけてする、継続する理由はないんじゃないかと。やはり始めますと、必ず終わるというのも一つのあれで、だらだらとするのもどうかというような感があります。決して効果は否定するものではございませんが、費用も考え、波及効果も考えますと、多くの市民の方々が述べておりますような形で、このたび、これで中止というような感じで決断させていただいております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) そこら辺の市長の感覚を問いたいのであります。1時間に1,000万の消化という感覚が私は問題だと思うんですね。これによってどれだけの、加西市民にとって心の豊かさといいますか、今まで感じていなかったことにいろいろ興味を持ち、加西のことについても興味を持ち、それから光田さんの講演にも毎回600人余りの方々が関心を持って来られて、やはりこの加西のすばらしさというか、加西の昔からの宝物といいますか、私たちの住んでいるところの知識を得て、それに誇りを持つということがお金では変えられない問題だと思うんですよ。 播磨国風土記の中で言われていることもそうですし、根日女のこういう物語がありますが、これはやっぱり伝承すべきものとして語り継がれて、播磨国風土記として文字として残っているわけです。また、それによって、今後、研究をされたりして、昔の人々の営みとか、心のありようとか、そういうのも理解しながら今に生きようという、そういう深い中身があるんですね。 また、狂言にしても能にしても、今までそういう楽しみを持って感じなかった人が、この播磨国風土記の事業によって、聞いてみようか、見てみようかということで興味を持ち、能狂言にもまた楽しみを見いだすと。こういう、お金には代えられない一人一人の加西市民の心の豊かさといいますか、それはやっぱり培われてきたと思うんですね。 一部の人か知りませんが、そういう形でお金の換算をして、もったいないとか言われておるようでありますが、大半の市民は大きく評価をしていることだと思います。チケットの売上げにしましても順調に売れていますし、やはりこういう文化といいますか、芸術の楽しみというか、それはお金に代えられない中身だと思うんですが、そこら辺、再度お聞きしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 評価の感覚につきましては、いろんな形があろうかと思いますけど、やはり費用の面というのも大きな重要な要素でございますし、今、議員さんが言われたように、どんどん盛り上がっておるんなら、いろんな面でもっともっと、チケットも売上げが市内の方より市外の方が増えてきよるというような内容も聞きますし、今言われたようになるんでしたら、もっともっと盛り上がりが感じられるところだと思っております。 そして、播磨国風土記事業、何も加西能を演じることが風土記事業ではないと思っております。一つの項目として、歴史遺産として引き継いでいく、持続していくというのも一つの手法でございますので、何も能狂言にこだわることはないと思います。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) そこはまだこだわっていきたいと思います。結局、播磨国風土記というのは文書に書かれたものです。これをいかにみんなのものにするかという一つの方法として、狂言なり能でもって表現をして、芸術の表現をして、播磨国風土記に書いてあることをイメージできるような、そういう形で今、芸能というのが始まっているんです、狂言にしても「針間」の能にしても。だから、播磨国風土記の中身をいかに分かりやすく皆さんのイメージとして表現し、それぞれの心の中に残るかということの表現の一形態として、能楽という形で今、加西市では取り入れて、そういう作品をつくり、それを表現する技術を子供たちが身につけて、そういう形で文化遺産というのを残していって、それを評価しながら今に生かしていくというのが、この事業の大切なとこだと思うんですね。 そしてまた子供たちも、今言われておりますが、1期から9期まで104人の子供たちが育っています。なかなか狂言というのは所作からして難しいことを、専門家の野村萬斎さんの指導によってそれができるようになり、また、その経験がこれからの人生にとっても大きな評価を得ていくことだと思います。そういった形で親も子供も、そういう形で教育の一環でもあるし、そういうののために一生懸命力を入れてこられました。そしてまた、応援隊の方の努力によって、これが長続きしてきたことです。なかなか1回や2回の指導ではできないのを応援隊の人たちの努力によって、ここまで来れてきたものであります。 なかなか地道なことですが、こうした努力があってこそ今があるわけで、それがだんだん廃れているから、もうこれでおしまいだということではないと思うんですね。これを広げていく必要性といいますか、加西市の誇りを持ってやっていくに当たってどうするかという観点で考えるべきだと思うんでありますが、そうしたことで再度お聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 何でもあればいい、それもなにもこしたことはないと思うんですけど、やはり何をするにしましても、いろんな意見とか広がり、そして費用効果というのも必要だと思います。何も文化事業を否定するものではございません。いろんな手法で考える変化点というのは、どの事業にも起きるものでございますので、今、その変化点に来ているんじゃないかなと、私はそのように考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) だから、市長のそういう感覚だけで、この根日女の狂言の子供たちの塾も、何とか今年は練習をされて、来年の発表の場を何とか確保しようということでありますが、これを取っても、能との関連の中で発表されてきたことであります。今までの能ということで、本物の能を見させていただいたというか、人間国宝のような方々に演じてもらえて、3,500円という安いチケットでもって加西でこういう能が鑑賞できたということはすばらしいことであって、これがまだ継続される可能性がある中で一方的にチャンスを逃してしまうというか、これは今までの苦労、それから、これまでのことを本当に解消してしまうような残念なことになってしまいます。 こういった人たちとの巡り会いを、今のチャンスを生かしながら、やはり生かしていくことが、これからの加西市にとっても、加西市の名前をとどろかせるアピールにとっても必要なことだと思うんですね。それを金銭だけで一方的に切ってしまう。子供たちの意欲をそいでしまう。こういったことでは駄目だと思うんでありますが、この「針間」という能、それから「根日女」という狂言は、やはりこの加西の地として引き続いて伝承していかなければならないことだと思うんですね。大変だからやめてしまうじゃなくて、せっかくつくられた、本当にこんなことはできないことを加西でできているわけで、これを引き継いでいくことが、これからの加西にとっても本当に必要だと思うんです。そしてまた、子供たちのやる気をまだ持っている状態でありますから、何としてもこの事業は引き継ぐことに意義があると思うんでありますが、再度お聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 1点、私の感覚だけで止めるんじゃないんですよ、これは。市長選挙に立候補するに当たって多くの方々の意見を聴いた中で、1,000万円もの公費をもっと身近な、しかも地域の方が必死で支えております地域伝統文化、祭り、その承継支援を行ってほしいというような要望を聞いております。それで、その財源をこちらへ振りたいと。新たな財源を足すというのはおかしい話ですから、こういうほうで有効的に活用させていただきたいという感覚で決めさせていただきました。何も私が独断で決めたものではないということだけは御理解いただきたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) そういう言い方は、市長は言われますが、どれだけの人がそれを言われたんですか。皆さんの意見に従って私はしたということですが、最終は市長の判断をされたということでしょう。それは、今では私は納得できませんよ。選挙の中で多くの意見があったというだけで、その根拠で今まで積み重ねてきた、加西市をこれだけアピールでき、市民の中にもいろんな心の広がりといいますか、楽しみの広がりを持ってきたこの事業を、選挙の中の一部の人たちの意見でもって私は決めたんだという、それでは納得できませんわ。 また、私が決めたんではない、そういう人たちの声が決めたんだという何か無責任な言い方なんですが、そこは市長、それは責任を持ってもらいたいと思いますね。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 何か私のあれがおかしいでしょうか。あくまでいろんな意見を聴いて政策というのは表明するわけでございます。ですから、議員さんの感覚と私の感覚とは違うという感覚しか説明できませんけど、私は、それは政策として、公約として挙げさせていただく段階で、最後は私が書いた話かもわかりませんけど、多くの方々の御意見を踏まえての公約でございますので、その点、理解いただきたいと思います。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これについては多少、押し問答になると思うんですが、これは加西市の今の、これだけ10年やってきた中で、芸術に対する市民の考え方だと思います。これをそのまま、市長が言われるからそうですかということで、なかなか済まされない問題だと私は思っております。市が多少というか、もう力を入れなくても、これは加西市の、この加西に生まれた者として、播磨国風土記のことを考えたりしながら、やはり続けていかなければならないという市民はたくさんおられると思います。 国宝の方、それから野村萬斎さんとか能楽の有名な方たちの縁をもってして、ここまでできてきたことを、ここであっさり市長のことだけで諦め切れない中身があります。市民として、根日女の加西狂言、「根日女」という狂言をつくっていただいた、この作品を後世まで加西の地で演じてこそやっぱり値打ちのあるもので、これは市民の中でも反対はおられるかもわかりませんが、賛成だっておられるわけで、これは私としては継続して続けていかなければならないというか、いきたい問題だと思います。これは市民にも問いかけながら、続けていけるような形に持っていきたいなと私自身は思っております。 加西市が援助しなかったとしても、こうした文化というのはやっぱり継続していかければならないことだと思っております。いろんなこれからの市民の声を聴きながら、播磨国風土記事業、そして能狂言についてどうしていくかということは、市民全体の中で考えていかなければならないことだと思っております。 以上です。 続きまして、2番目の未来型児童館についてお聞きをいたします。これについては、ストップをした理由なんですが、市長は基本構想の入札の問題で、そこで不正があるから、そこから検証していかなければならないというふうな答弁をされておりましたが、ストップをした理由について再度お聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 入札で昨年、指名停止の関係で、合法的だというような考えもあるんですけど、そういうとこが申入れしておるのに、なぜそのまま進められたか、そこらはやはり押さえておくべき内容かと思っております。そういうことを踏まえて、一度状況を聞きたいという思いで一旦止めておる状況でございまして、業者からも事情を聞きたい。当然、そういうような流れの中でうやむやに進めるというのは、やはり執行者側としても少し疑問が残りますので、私も選挙で新たに市長に就任させていただきましたので、この点については確かめて整理させていただきたいという思いで今止めております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) その件については、令和4年の12月、この前の12月の議会で議論をしました。入札の問題があるということで、そのときにも議会の中でも説明があり、議論をして問題がないということで前へ進んでおります。そのときに言われていたのは、入札については、プロポーザル方式については随意契約なので、今までの運用どおりにやっていたことであって、相手に対しては何も瑕疵はないということで有効だということで、私たちも認めて前へ進んできた問題であります。 だから、それにこだわるならこだわるで、今の状態でも入札についてどういうふうに考えているのか、はっきり言うてもらわないと、ただ止めているだけで、今から審査をしますばっかりでは前へ進まないと思うんですが、今の時点での考え方をお聞きいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 随契だから大丈夫だとか、それは議会で法的な感じで言われただけの話でございまして、一般の方から考えますと、はっきり言っておかしいんですよ。全く理解ができないんですよ。そういうことがあるということ自体は、やっぱりもう一度、状況を聞かせていただきたいと。やはり素直に進めるべきでないという忠告が出ておるんじゃないかと判断しております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) そういうのも問題がありまして、だけども、運用上ということで、措置要領について多少不備があるということで、それは変えました。だけども、この契約自体は有効であって、基本構想をされた中身については、やはり有効なものとして、これからそれを基に前へ進めていくことが肝腎だと思うんですね。入札の問題は相手に瑕疵があるわけでなし、こちらの規約を、条例を今後は変えるということで、改めながら。そういう形で基本構想自体は前へ進めないと、今の未来型児童館の話が前へ進まないわけでありますね。 だから、これは結論が出たことですし、執行側からの見解もあった上で議会も承認して進んでいることですから、それを市長が一人、今、問題があるということを言われておるんですが、これはどうも腑に落ちないんですね。市として今まで、私たちは議会として、執行者側から説明を受けながら、これは随意契約の中で今まで運用に基づいてやってきたことであって、問題ないということで進んでいることでありますから。再度お聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 何回も言いますけど、私も候補者アンケートでもお答えしました。やはりそういう契約作成、契約の過程で不備があるというのは、誰が考えても普通の感覚でおかしいわけでございます。ですから、それを確認してから、進めていくなり、もう少しいろんな方面も検討すべきではないかというような形で思っておりますので、判断していく。すぐにできる話でございますので、すぐさせていただきますけど。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) だから、そこを早く進めていただいて、児童館の必要性について市長の見解を聞きたいんであります。 児童館というのも、いろいろ時代と共に変わってきておりまして、子供が生まれてから成長する段階に応じて、いろんな形の子供たちの悩みとか問題点を解決するためにも児童館が必要だということで、この間、いろいろな改正がされております。2018年には児童館のガイドラインということで見直しをされているんでありますが、やはり第一は子供の意見の尊重ということで、子供が自由に自分の意思で遊んだりすることができるような施設をつくろうということと、それから、いろんな子供たちの課題についても、遊びながら、その中で一緒に考えながら、親も一緒になって課題を解決するというような、そういう性格とか。それから地域と共に子供を育てていこうというような、こういう形の児童館にもなりつつあるということで。 そしてまた、職員体制についても、しっかりした職員体制を整えながら問題解決に当たっていこうという形で、未来型児童館という形で、昔の児童館とはちょっともっと違った形で、現在に対応するような児童館を早くつくろうということで動いております。こういった中で、児童館の必要性について市長の見解をお聞きしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 児童館、昔の児童館でしたら、あまり必要性は認めませんけど、今、こども庁もでき、いろいろ国のほうも施策展開されております。そこらを踏まえて、よりよいものを必要ならば設置していかなければならないし、既存の「アスも」もございますし、いろんな施設もございますので、そこらも踏まえた形で検討する必要があろうと思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 予定からいきますと、令和3年に基本構想を策定してしまって、それから、令和5年には基本計画を策定するということで今800万の予算を置いております。そして令和6年には基本設計、令和7年に建設をして、令和8年にオープンということで今の計画ではなっておりますが、今、その入り口のところで、もう一遍検証するということでありますが、児童館の建設計画の予定について、見通しについてお聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 見通しについては、まだ白紙の状態でございますが、必要となれば、ほとんど遅れることなしに対応できると思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 早急にそれは進めていただきたいと思います。 次に、3番目の鶉野飛行場跡地周辺整備事業についてお尋ねをいたします。まず最初に、今までの鶉野飛行場跡地整備事業の全体像についてお聞きをしたいと思います。その後、道の駅構想についてお聞きをしたいと思います。まず、今までの取組について説明をお願いいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 鶉野飛行場周辺整備に関しましては、第2次世界大戦時に建設された鶉野飛行場跡地周辺に残る滑走路跡や防空壕跡、機銃座跡などの貴重な戦争遺跡を通しまして周辺地域の活性化を図るため、歴史と平和を継承するまち鶉野地区都市再生整備計画を策定いたしまして、以降順次、鶉野飛行場跡の整備・活用を進めてまいりました。 まず、都市再生整備事業といたしまして、平成27年から令和元年度まで、繰越事業を含めまして6か年で事業を実施しております。防災備蓄倉庫、散策用歩道、防空壕などの整備をいたしました。事業費の総額につきましては約5億8,800万円、うち国費が2億2,660万円となっております。 平成28年から30年度までの3か年におきましては、交流のまちづくり促進事業といたしまして、横展開タイプの地方創生推進交付金事業を採択いただきまして、鶉野ミュージアム及び地域活性化施設基本計画策定、紫電改実物大模型製作などを実施いたしました。事業の総額は約5,660万円、うち国費は2,840万円となっております。 平成29年度からは、空がつなぐまち・ひとづくり交流事業として、3か年のタイプから5か年の先駆タイプに変更し、5か年事業ということで採択をいただきまして、地域活性化拠点施設soraかさいの建設工事や映像コンテンツ整備などを実施いたしました。事業総額は約8億7,370万円、うち国費が約3億5,580万円となっております。 これら、平成27年度から令和3年度までの合計で事業費総額は約15億2,000万円、うち国費は約6億1,000万円となっております。一定の整備を終え、令和4年4月にはsoraかさいをオープンし、令和4年度の入場者数は12万人、112校の学校が平和学習のために鶉野に訪れていただいております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 今言われたように、15億余りを費やして鶉野飛行場跡地整備をしてきました。こうした中で、多くの修学旅行生とか、それから来場者を迎える中で、皆さんに見てもらっていると言えるようになりました。こういった中で、次の課題として道の駅を造って、この地域にもっともっと多くの人たちに来ていただいて交流をしてもらおうということで、今、道の駅構想というのを考えているとこです。 そうした中で、基本構想をつくってやっているわけでありますが、この基本構想の今後の展開について、市長の見解を、今後の進め方についてお聞きをしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) この道の駅の関連につきましても、未来型児童館と同じような感じで、同じ業者が指名停止期間中に応札され、しかもそれはプロポーザルだから大丈夫だとか、そんな感じで決着されたわけでございますが、やはり疑問が一般には残っております。本来、指名停止されておれば、自分とこから辞退するのが普通の話かと思います。そういう点も踏まえまして、一旦されておりますので、内容をよく聞かせていただきたい、そのように思っております。 特に道の駅につきましては、30億から50億もかかるような予定があると聞きました。この基本計画策定時のサウンディング調査というのにも、当時の民間に積極性が見られなかったというようなこともございまして、非常に不確定な中、進められるのが非常に不思議で仕方ございません。このような点も踏まえまして、こういう入札時に問題があるということは、やはり何か歯止めの天の声というんですか、そういうような危機感が示されておると判断しております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) これも先ほどと同じ入札の問題ということでありますが、これとても相手企業には瑕疵のないことで、道の駅加西整備基本構想は完成品を受け取っております。やはりこれも生かしながら前へ進めていくべきことです。議会としても、そういう形で進めてきたはずであります。今ストップをされておりますが、早急に市長のこだわりを早く解消していただいて、前へ進めていっていただきたいと思います。 そして、この道の駅構想自体についての市長の考え方をお聞きしたいんであります。この構想によりますと、soraかさいの施設だけではなくて、そこにデジタル産業とか、それからいろんな施設を融合しながら、交流地点に、地域連携の場所にしていきたいとか、それから農業の一次産業、二次産業、三次産業の、そういった施設も取り入れながら、交流地点にしていこうという大きな構想を練っているわけでありますが、ここらの将来的なこの地区の開発について、市長の意見をお伺いしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) この道の駅に関しましては、未来型児童館よりも、これは非常に金額もかかりますし、費用効果というのは、もっともっと見ていくべきだと。基本構想ができたから、これに従うというのではなしに、やはり費用、50億ですよ。50億いうたら、普通考えられないような費用なんですよ。そこらを精査しないと、建ててしまって、もう計画ができてんから建ててしまいましたでは、やはり非常に無責任としか言いようがございません。やはりそういうような道筋を立てて、今までしたからといって、もう少し縮小型にするとか、拠点というような形で国からの払下げの経過もあろうと思いますので、そこらを踏まえながら検討していかなければならないと思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 市長の考え方からいきますと、再度基本構想をつくっていくという方向と思われているんでありますか。今つくっております、令和4年3月に完成した道の駅加西整備基本構想を全くゼロにしてされようとしているのか、そこら辺の方向性についてお聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 私は全てゼロにする気はございませんよ。やはり成果物が出て、お金をかけておるんですから、それを活用できるかどうか。縮小するなり、もっと違う方面へ行けるなり、方向的には、そういう方針が出とるものを無駄にする気はございませんが、やはり駄目なものは駄目という感じでいかなければ、だらだらと、ずるずるとしておったのでは将来に禍根を残しますので、そういう形で私は対応していきたいと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 次に移ります。4番目の公共交通についてお尋ねをいたします。1番目は、公共交通ネットワークということを市長が所信表明で言われているんでありますが、この考え方について、まずお聞きをしたいと思います。 加西市は令和5年から9年までに加西市地域公共交通計画を立てております。これとの関連性で、特に市長として思い入れのある公共交通ネットワークをされようとしているのか、そこら辺についてお聞きをいたします。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 今おっしゃっていただいた加西市地域公共交通計画を昨年度末に策定いたしております。その計画では、目指すべき姿、基本理念を「皆で協力して創る 未来に拓かれた 人と人をつなぐ公共交通」としまして、この理念を実現するための目指すべき公共交通ネットワークという形で設定をしております。 いわゆる市外と市内を結ぶ市外連携軸、それから中心市街地を巡回できるまちなか巡回軸、それから各地域から中心市街地または地域核までを結ぶ市内連携軸、それから各地域を細かく巡回する地域内交通ということで、役割分担を明確にした階層構造のネットワークとしております。 まず、市外連携軸及び市内の連携軸を担う北条鉄道や路線バス、まちなか巡回軸を担うコミュニティバス、地域内交通を担う地域主体型交通、また、さらに全てを担うタクシーがそれぞれの役割分担を図りながら、市民の移動需要に対応した利便性の向上を図ることができる公共交通ネットワークを理想といたしまして、この形を目指していくこととしております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 交通ネットワークというのは本当に大切で、人と人とをつなぐという考え方は本当に必要だと思うんですね。年を経ますと、車の免許証を返納すれば本当に家から出れない、社会とのつながりが切れてしまうという状況が生まれます。そういった中で、やはり人と人とのつながりといいますか、まちに出かけて買物したりすることが、やっぱり生きがいになったり、健康にとっても大切なことです。そういった意味で、早く市内に、年がいってもどこへでも行けるようなネットワークをつくるということは緊急の課題だと思うんですね。 今から令和5年から9年ということでありますが、そこら辺のスピード性といいますか、まだ地域主体型ができてないところも数多くあるんでありますが、市内全体をやっぱり早く、そういったどこへでも出かけられる、年がいっても出かけられるような体制をつくることが必要だと思うんでありますが、この計画の実現性、意欲について再度お聞きをしたいと思います。方向性について。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) この地域公共交通計画の中には、重点事業、その他進めていかなければならない事業というのを位置づけておりまして、特に令和9年までに進めないといけない事業については、重点事業という形で位置づけをしております。ですので、重点事業を中心に実施をしていくことになります。 地域主体型交通についても、午前中も申し上げたかと思うんですけれども、地域主体型交通の、これまでは導入の手引だけしかつくっていませんでして、運営の手引というものもつくって、導入されるところは支援をこれまでどおりもちろんしていきますし、運営されているところも、持続性のある取組となるように、その手引も含めて支援をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 次に、地域主体型交通の在り方についてお尋ねしたいんであります。私は在田に所属しているんですが、在田地区にはまだ地域主体型ができておりません。今、アンケートを取って、必要だということで、1軒当たり10回乗るような形のアンケート結果が出ておりまして、在田地区でも地域主体型交通を考えようということで今スタートしているとこでありますが、地域主体型交通を組んでいくに当たって、今、在田地区においては、宇仁バス、それからひよタク、それからはっぴーバス、それからねっぴ~号が通っているんでありますが、こういったたくさんの交通網の中で、在田地区は在田地区の中で絵を描いていかなければならないんでありますが、そういう競合しているとこら辺で、いろいろ問題はこれからも出てくると思うんですね。そういった面でのそれぞれの関連性の在り方についてお聞きをしたいのが一つと。 もう1つは、産業団地が今開発されているんでありますが、この産業団地の従業員用の足ということで、今後やっぱりそういう公共交通的なものが入ってくるのではないかと思ったりするんですが、どういう形、ねっぴ~号になるのかどうか分からないんですが、そういった公共交通との関連性の中においても在田地区は考えていかなければならないと思うんでありますが、そういった将来的な地域の変化といいますか、考え方についてお聞きをしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 議員御指摘のように、在田地区については、神姫バスもかすめるように通っておりますし、それからねっぴ~号についても、同じくかすめるように通っております。また、交通結節点に向かいまして、はっぴーバス、それから宇仁バス、ひよタクが乗り込んできて、そこでねっぴ~号に乗り換える、もしくは神姫バスの八千代小学校線に乗り換えるみたいな形で、一つ、加西市の地域公共交通計画でいうと結節点、要衝になっておるところでございます。ですので、それぞれの交通がうまくかみ合って地域の方々の利便性も向上する。それから、ほかの地区の乗り入れる方の利便性も向上するというような方向での調整を我々も一緒になって、地域主体型交通を考えていただく上で検討していかないといけないというふうに思います。 今、
加西インター産業団地のお話とかが出ましたけれども、先ほど申し上げた、その交通結節点となっているところは、今、殿原のセブンイレブンのところの2か所に結節点ということで乗換えのためのバスの待避場を設けておりますが、そこが、今入ってきているのが、はっぴーバスと宇仁バスとひよタクということで手狭になってきておりますので、一定ちょっと拡張なり移転なりを少し考えないといけないなということになっているんですけれども、一方で、産業団地の関係で、副都市核ということで、在田地区の交通結節点となる地区についても、少し、まちづくりの関係で移転も考えておるところなので、殿原のまちづくりが一定の進度がいけば、結節点はここがいいでしょうというところが出てくるとは思うんですけれども、今そこまで、ここにしましょうというところまでになってないと思うので、そこはちょっと推移を見ながら、一番望ましい交通結節点に持っていって、利用者の皆さんがそこで乗り降りができる、また、買物もその周辺でできるというようなところになろうかと思いますので、そこはもう少し時間の経過が必要かなと思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) それから、もう1つは、地域公共交通間の連携ということが答弁の中で出ていたんですが、そこら辺はどういうふうな考え方になっているんでしょうか。今、宇仁とか日吉の主体型があるんですが、そことの関連で、それぞれに乗れるような体制ができるということなんですか。地域主体型交通間の連携、そこら辺の説明をお願いしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 藤後
ふるさと創造部長。
◎
ふるさと創造部長(藤後靖君) 交通間の連携ということにつきましては、私、主な意味としては、まず乗継ぎという意味で、基本、ねっぴ~号に対して、もしくは神姫バスに対して、ちゃんとそのダイヤに合った時間でダイヤを組むようなパターンであれば、それを調整して、そこに持っていくという意味でございます。 午前中、土本議員の御質問の中にもありましたけれども、今は、地域主体型交通は地域の人だけが利用できる形になっているところを将来的に地域外の方も利用できるような方向に持っていけないかなというところを、それは地域の御意見もお伺いしながら、利用の状況も見ながら、そういう連携をしていけばいいかなというところと、あともう1つは、在田地区については、はっぴーバスが一部芥田線というのがあるので、芥田のところを一部かすめているという表現がいいかどうか分かりませんけど、通っているところがありますので、そことの利用の調整も含めた、そういう連携という意味で申し上げたところです。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) 交通ネットワークとして、本当に複雑な形の組合せになっていくんでありますが、何とかその連携も乗継ぎをうまくしながら、早く北条のほうへ買物に行くなり、移動がスムーズにいくように、やっぱりネットワークの確立を早くお願いしたいと思います。 続きまして、最後になりましたが、ふるさと創造会議についてお尋ねいたします。今後のふるさと創造会議の将来的な在り方といいますか、それをどういうふうに考えられているかお聞きしたいと思うんです。一応は地域のことは地域で解決できるような形に持っていこうということで、小学校区ごとに創造会議ができておるんでありますが、将来的な創造会議についてのいろんな権限移譲とか、そういうような考え方からいって、住民自治の向上という点ではどういうふうに将来像を考えておられるのか、市長にお聞きをしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 西脇議員さんのときに説明させていただいたとおりでございますが、あえてもう一度言いましょうか。創造会議については、当初から、区長会等々から屋上屋を重ねるんじゃないかというような危惧もあったんですが、やはり地域のほうでうまくやっていただいて、今、非常によい運営がなされておるんじゃないかと私は判断しております。ただ、地域によっては温度差があるというのも事実かと思いますし、地域交通へとつなげていただいた地域もございますし、そこら辺も非常に頑張られておるというような評価をさせていただいております。 どの組織も一緒なんですけど、やはりリーダーの力というのが、取組が大きく異なるというのが通常でございまして、逆に強過ぎてもまた今度の後継者不足にもつながるということで非常に難しいんですけど、今後も継続支援し、さらに、実情に応じた発展した活動をお願いする中で、市からの支援というのも常によい方向で支援の在り方を考えていきたいと、そのように思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森元議員。
◆12番(森元清蔵君) そのことなんですが、いろんな道路の修理にしましても、ある程度その地域の中にお金を配分して、その中で地域で必要なところを決めて、道路修理もしていくというような、予算のもっと地域への移譲といいますか、道路修理にしましても、そういう形で地域へもっと預けていくような形になっていくのか。福祉のこともそうなんですが、それだけの体力を創造会議もつけなければいけないと思うんでありますが、そういう形でどんどん地域のことは地域で考えていく方向、そのためにも予算もつけていくという、そういうふうにお考えなんでしょうか。将来像として。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 今言いましたように、よい方向へ支援の在り方を検討して、支援していくと。今おっしゃられたことは理想かもわかりませんが、なかなか一足飛びに、重荷が大きいと思いますので、徐々に対応していくというのが今後の方針でございます。 以上でございます。
◆12番(森元清蔵君) 終わります。
○議長(丸岡弘満君) 以上が12番森元清蔵議員の通告によるところの一般質問でした。 続いて、13番森田博美議員。
◆13番(森田博美君) 通告に基づきまして一般質問を行いたいと思います。大きく3点挙げておりますが、まずは市長の政治姿勢について。これは、どうしても今回、確認をしておきたい、指摘をしておきたい、意見を述べておきたいという思いで1番目に挙げております。 今回の市長の所信表明については、大きく強く注目をしていたのは私だけではないと思う。市長の初仕事として、選挙の中で、あるいはいろんなところで聞いたその思いを所信表明という中に落とし込んで、全身全霊で思いを込めてまとめてくれるものというふうに思っておったんですが、本会議の初日の所信表明、文書提示もない、我々議会に対してはどんな思いを持っているのかというような疑問を持ってお聞きをしました。 議会事務局から、市長の所信表明は文書表明があるのか確認をしてもらいました。文書提示はないということで。しかし、その2日後には市のホームページに掲載をされているんです。そうであるならば、まして市長の思いを市民の代表で構成する議会に対して表明することは市長の責務であると。文書提示してよかったんではないかと。その扱いに加西は、議会制民主主義はどうなっていくんだろうという思いさえ私は感じておりました。 ホームページに掲載されることは、情報提供ですから大事なんです。しかし、その前のこの議会に対しての市長としての責任はどうなっているのかというふうなことを思っております。 例えば病院の件、所信表明には、その他の見直しのことがもっともっと取り上げられて詳細に述べられるのかと思っておりましたが、病院については触れておられました。先ほど来、同僚議員も言いました、加西能については所信表明すらにもなかったんです。私は市長が責任を持って方針を変えていくということは、それは認めないという立場ではないです。しかし、それを進めていくには、そのプロセス、手続、それが必要である、行政の最高責任者としての立場に立っているのに、その表明をする所信表明については、内容の不十分さを感じております。だから、同僚議員も繰り返し繰り返し質問に取り上げるようなことになっていると思うんです。 見直しをする新病院の必要性、必要な規模、建設時期、金銭的な部分でも、移転に伴うプラス面とマイナス面からの概略説明など、具体的な内容が伝わってこなかったです、所信表明の中では。同僚議員の一般質問の中で質問がなされ、それに答弁する形で市長の見解が述べられましたけれども、そういう市長の対応そのものが、私はこれから先、市政運営を任せて大丈夫かなという思いを持っております。 市長に就任されましたが、ほぼ説明が不十分であるがゆえに、病院の見直しについては無理筋ではないかとさえ受け止められます。病院の中身については後ほど一般質問に取り上げます。この1回目の質問は所信表明、市長の政治姿勢についてでございますが、病院建設の見直しは、神戸大学をはじめ関係機関の協力関係を加西市側から放棄するに等しい変更となりませんかと、そこが一番心配なんです。 小学校、中学校の見直しについては、加西市内の中で意見を聴いて、議論をして、まとめていくという作業でいいと思うんです。しかし、加西病院については、これまで相当な時間もかけて、協力もいただいて、神戸大学の意見、県当局の意見、それをまとめて今年度の予算に上がってきたんです。市長は、私にだけかもわかりませんが、78億が136億になって、常識的に考えて「あきまへんで」と、「高額過ぎますよ」と言われますが、私は賛成したんです。予算を議決したんです。議会は全体としては議決したんです。それは、78億が136億になる、その金額の積算根拠がきちっと説明されたんです。免震装置を追加する、その必要性も我々は聞きました。新しい機器についても増額になります。工事費についても増額になります。そういうことで、市民を代表する議員の判断として賛成をしたんです。その議会に対しては、やっぱりしっかりと説明責任を果たす、そういう中で、加西市の見直しですから、市長としての思いをやっぱり出していかないと、「あんた、何質問しとってねんな」みたいな対応では納得できません。 加えて、たびたび「選挙の中で支援者から」というふうに言われました。市長、それはそれなんです。それはそれなんです。行政の最高責任者として市長に就任して、議会の関係については、やっぱり一からきちっとプロセスを踏んでほしいという思いを私は強く持ったんです。 方針転換、方針変更に伴う無用な混乱は避けなければなりません。議員と市長とのやり取りも、小競り合いの域かもしれませんが、それもやはり市長の説明責任の不十分さが、所信表明の不十分さがそうしているのではないかというふうに思っております。不安をあおるようなことにもならないように進めていかなければならないと思います。改めて説明責任を負っている市長の見解を。私は不十分な所信表明と言いましたが、市長の見解をお尋ねいたします。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 所信表明の関係でございますが、予算編成権もない中で所信表明というのは、自らの方針、決意を表明することでございますので、施政方針とは異なりまして、文書配付というのは必要ないと思いますし、今までも私の記憶では、所信表明に文書配付した例はないと思っております。 そして、内容的には短くさせていただきました。話し言葉ですので聞くほうが耐えれません。ですから、かなり割愛させていただいた原稿を作らせていただいて、発表させていただきました。全て網羅するというのも一つの方法であったと思うんですけど、それと、議会で発表したものと載っておるものが違うというのも非常に失礼な話でございます。 特に病院のことを言われました。病院については、私は、現地での建て替えが中止、場所を経営面から変えてほしいというのが本筋でございまして、当然、138億という金額を提示されれば、どの委員さんも、これは普通はちょっと差戻しだと、提案するほうも提案するほうだったと思いますよ、今になりましたら。びっくりしたのは3月に初めて知ったと。そのような現状になっておるのに何をされておるんかなというような思いで、皆、思いは一緒だったと思いますし、私も、いろんな政治活動的な決起集会とか、そこではきっちりと述べさせていただきましたので、降って湧いたように思いつきみたいに私はしたわけではございません。きちっとそういう考えの中でさせていただきました。 そして、もっと詳しくという関係でございました。これについては、そういう話し言葉は大体残りませんので、嫌がられるという関係で、極力割愛させていただいたというのが実情でございます。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 私も、所信表明、文書で過去に出たことがあるかなという、そういう中途半端な思いだったので、議会の事務局に確認してもらったんです。しかし、昨日も今日も加西病院の建設については複数の議員が取り上げて、一旦、加西市として出した方針を転換するわけですよ。事業費も多い。そやけど、市長、言い方も、「78億が136億になります。こんなん、常識が外れてまっしゃろ」と言うたら、「誰やったて、安う上げるほう、もうそんなん、あかんのちゃうの」と言わないかんと思うんですが。前任の市長であっても、事務局は一緒ですけども、これまでの積算の根拠については、昨日も議員の質問に答えて事務局が答弁されていました。そのことからすると、免震装置が20億近い。今度、市長の言われる新病院は免震装置も外すんですかと。建屋も5階からもっと減らしていくんですかという、次から次に中途半端な対応、発言であるがゆえに、後追いになりますけど、質問するようなことになっています。 だから、所信表明についても、前例がないと。前例がなかっても、加西市にとってこれだけの大きな見直しをするんであれば、行政の責任者として配慮をして、しっかりした、話し言葉であろうと何であろうと、重要な部分については、やっぱり説明をしてほしい、説明すべきだと。そうしなかったがために、昨日と今日の議員の一般質問でも、そのことに関連しての質問が繰り返されてきたと思うんです。もっと有効な質問になったかもわかりません。そこは反省してもらってもいいのではないかというふうに思います。 次に、市役所職員に対する現状認識についてということで項目を挙げました。市役所職員は疲弊している。このままでは組織が崩壊をする。風通しのよい市政にしなければと、市長は批判的にこれまで発言をされてきました。市長に就任して古巣に戻って、今、市役所の状況はどうでしょうか。 こんな質問をしたら何か失礼な質問にはなるんです。ばかげた質問とも思われるかもしれませんが、これらの市長の見立てが間違っていることを正しておきたいと思うんです。それは選挙用のパフォーマンスで発言されたものというふうには思いますが、選挙から後も、そのことを口にされております。 市長の言われるような職員が疲弊をした状態とか、職場崩壊するような状況でもしあるならば、西村市政の最後の1年といって、もう少し時間がかかったかもしれませんが、加西市の将来を決定づけていく、SDGs未来都市、デジタル田園都市、脱炭素先行地域、先ほども質問で取り上げられていました、これらの選定を受けてきている加西市行政ですよ。複数の選定を受けているのは県下でも加西市だけ、全国的にも少ないということの説明を聞いております。市長が認識されているような、組織が疲弊しているというようなことは私はないと思います。職員はよく頑張ってきてくれたと、頑張っておられるというふうに思います。 それがゆえに、短期間にこういった国の選定を受けることができた。そして、これらは、職員の強い思いやら創造性やら自発性がなければ、なし得なかった、選定を勝ち取ることができなかったというふうに考えます。 前市政を批判するための発言ではあると思うんですが、物事の見立てができていないというところが私は一番気になるし、指摘をしておきたい。そのことが加西市政を間違った方向に導かないか危惧をしております。素直に評価すべきところは評価をする、そういう姿勢が大事ではないかと思うんですが、市長、どうでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) まず1点、職員、非常に頑張っておる、それは否定しません。個々には頑張っていただいております。特に今の評価で私が一番気になるのは、新しいこと、これについては、よく目立ちますので非常に評価しがちなんですが、もっと必要なのは地道なルーティンワーク、これを繰り返しておることで、非常に面倒で、おろそかになりやすい。こういう点をもっと評価しなければならない。そこらが、やはり個々の小さなミスにつながったり。新しいことばっかりに集中するというのも否定はしません。非常に難しいことでございますけど、それをあまりにも過大評価し過ぎるんじゃないか。やはり一番地道なルーティンワークというのが非常に評価すべきことでございます。その評価というのは、やはりミスなく、市民の満足を得てやると。そちらが評価でございますので、そういうような認識でおります。 相変わらずミスも出ております。非常に考えられないようなことも起きております。そのほか、私とさせていただいたら、なぜ当初から積極予算を組まれるのかなと、そういう感覚が考えられません。また、入札、6月16日に入札、多く応募する、その感覚が私らは、そういうことを改めなければならないという感じも持っておりまして、そういうことが、いろんな点につながっておる。そこらが、目立たないとこをしっかりやっていくというのが非常に重要な評価やと、ポイントだと思っておりまして、新しいことにたくさん、応募で国の承認を得たというのも非常に重要なことの一つなんですけど、やはりそれよりも日々のほうに評価を与えていきたいというのが私の本意でございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) そこは市長の心得というんですか、チェックポイントとして市政執行をやっていただきたいと思うんですが、前市政を批判して、職員のミスを強調することだけが、何か強調されてきたと思うんです。でも、私はミスを容認するということでもありません。それはヒューマンエラーはできるだけなくしていく、そういうシステムを確立していくことは大事なんです。しかし、それが重なったがゆえに極端な評価をされているのではないかというふうな思いを持って、ここを取り上げております。 次に、加西病院建設の見直しについて、繰り返しになりますが私も取り上げておきたいと思うんです。土本議員も午前中の質問にありましたが、確実に作業を進めてほしいという要望、意見でありましたが、私もそれはそうなんです。見直しをする、それが無理筋にならないか。見通しが立っていくのか、そのめどがあるのか、確信を持っているのか、そのあたりが伝わってこないんです。 これまでも相当な時間をかけて丁寧な手続を踏んできた。そして、先ほども言いましたが、新年度予算を審議した私、議員としては賛成をいたしました。積算根拠を認識した上で、ある意味、新病院の建設について一丸となって取り組んできた、そういう認識があります。それをいとも簡単に再検討というて表明されるんですが、その時間的な余裕については明確に表明されていません。いつまでにめどをつけます、そういう表明はありません。また、病院事務局は混乱しているのではないかというふうな危惧もしております。 これは、市長は私一人が決めたものではないということのこだわりを先ほども発言されていましたが、検討委員会とか、そういう合議体で検討していく用意があるのかないのか。そういったことも含めて、具体的な内容や説得力のある理由づけ。昨日でしたか、事務局長から、関係機関には挨拶に出向きましたということの説明もありましたが、建設の見直しについては、どれほどの信頼関係が維持できていくのかが、先ほど言いましたが、私は心配しているんです。土本さんが確実に進めてほしいと言うのも、そういう意味だろうというふうに思っているんですが。神戸大学の関係、県の関係、確たる手応えがある見通しがあるのか、根拠があるのか、そういったことが市長から説明がなされるべきと思うんですが、どうでしょうか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 何か誤解されておるんじゃないかと思うんですが、私は病院建て替えに反対していませんよ。現地の場所で建て替えるのはちょっと無理が多いんじゃないか、ボタンのかけ違いだと思っております。西館を残すということからスターとされたと思います。それしか考えられません。現地で建て替えるときには、田井議員さんのときにも説明させていただきました。必ず診療制限が起きます。うるさいところに誰も入院したくないというのは、誰しも考えることは一緒でございますので、その3年間、入院、外来の収入減というのが全然見込まれていなかったというのが非常に、現地を建て替えるというのが条件でスタートされたから、そういうような結論になったと思います。そこら辺がボタンのかけ違いでございまして、あくまで耐震するには、そこで耐震改修の補助をもらうには、そこでしかないというような認識でいかれたとしか考えられません。 そして、何も私も逃げるわけじゃないですけど、70億で提案して140億になった時点で普通は取下げです。誰が考えても取下げすべきで、もっと経費が安くなるような方法にすべきじゃないか。免震より耐震に持っていけば安くなります。そういうような方法を考えるのが普通の姿でございまして、今まで審議いただいた138億で、このままずるずるするほうが非常に大きく信用失墜につながるんじゃないかなと思います。そういうことも考えまして、やはり基本的な方針は決まっておりますので、あとは建築の話でございますので、特に何か勘違いされて、全てが委員さんが関わっておるということはないと思います。そういうことになりましたら、誰も委員を引き受けませんし、あくまで方針だけのところで、基本構想ができた時点で、ほとんどの役割は済んでおる。あとは建物の話ですから、そういう形で理解しております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) ボタンのかけ違いという言い方までするのはいかがなものかというふうには思うんですが、西館にこだわってきたというのも、確かにそれはそれであると思います。 そしたら、80億で仕上がりますよと言うたら、市長は、それはオーケーなんですか。やっぱり金額が跳ね上がったということが一番の理由なんですか。もともとボタンのかけ違いという、そのやり方、考え方が間違っていたのか、そこははっきりしないと、答弁で幾つも理由を並べることが余計理解を妨げることになると思うんです。 これも所信表明にはありませんでしたが、産婦人科の産科の開設も、いろんなところで発言されています。市長は病院局長の事務的なことも経験されてきていますので、単なる思いつきとは思っていませんが、答弁の中では、民間の開業医を招き入れてというふうなことなんですが、まずは新規設備費の見積り、あるいは必要最低限の医師やら看護師の必要数。出産数は先ほどの質問での答弁もありましたが、そういうことを検討された上で産科の開設の意見表明をされたのか。それでなくても建屋の物価、諸経費が上がっていってする中で、産科を開設する、そのことの費用の上乗せはどういうふうに考えているのか。単なる人気取りだけで言われているのかなというふうな疑問さえ持ってしまうんですが、具体性を持たせていただきたい。答弁をお願いしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 産婦人科の確保というのは、市民病院の中では、私も経験上、非常に難しい。可能性はほぼゼロに近いというような形で思っております。ただ、開業医の進出、何も市民病院の横じゃなしに、市内に来ていただいたらいいという思いでございました。特に、選挙を行う中で、子供がほとんど生まれていない。その一丁目一番地は産婦人科がないことだということを訴えさせていただいた中で、病院の関連した中でさせていただいた。 私が公約に挙げておったことから、この前、知事にお出会いしました。そのときに、加西市内に産科はないんですかというように知事から認識していただいたということで、それが獲得につながるとは思いませんけど、やはり今まで全然そういう認識すらなかった、非常にこれは偏っているなと。生まれるとこがないというのは非常に問題だという認識、知事のほうにも持っていただきましたので、それはそれなりの効果があったと私は思っております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 知事に状況を説明したからといって、すぐいい結果が出るとは、なかなかそうはならないというふうに思います。 先ほど冒頭にも言いましたように、選挙の中でいろんなことを発言されたことは、発言されたことでいいんです。しかし、市長に就任されてから、市長の職責に基づいて議会に対してのそういうプロセス、アプローチが乏しいがゆえに、これはどうなるんですかというふうな質問をしなければならないんです。 もう1点、病院は136億の数字が出てきたから、これは高額過ぎて、常識的にはこんなもん、ストップをかけらなあかんという、それが一番の理由なんですか。それとも、病院については、産科も含めて、市長は区長会の会長なんかもされて公の立場に立つ中で、病院についての意見やらアドバイスやら、助言的なこともできる立場にいたと思うんです。そういうことを進言、発言、意見表明したことはなかったんですか。随分と時間がずれていますか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 病院計画、全く私らは情報を知りませんでした。3月になって、医師が七、八名減る、病院建設、70億が140億という、突如として出てきた。そのときに議会で明らかになったと思うんですけど、私ども、もう関係ございませんでしたので、そういう情報は全く持っておりません。特にびっくりした次第で、結局その金額に、普通、億ですから、10円、20円の話じゃないんですから、70億と140億で、はっきり言うて、ひっくり返るような金額提示でございますので、それで、これはいかんのじゃないかという話で。 あと、積算とかいろいろ、後で調べてみますと、そういうような途中経過の診療の収入減とか機能減、そこらが全くされていないのじゃないかなという疑問も湧いたわけでございまして、知り得たときは、はっきり言って遅く知りました。本来、病院というのは選挙の争点にするべきものではないと私は思っております。本来してはいけないと思っておるんですが、あまりにもこれ、唐突過ぎて、あまりにも隠されておったということから、隠す気はなかったと思うんですけど、我々は全く知りませんでしたから、急遽知ったというような状況でございますので、その点で、あえて急遽、選挙争点に挙げてきたわけでございます。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 病院建設の費用については、何も隠していたわけではないと思います。そういう時期になったんだと思いますわ。それは市長も言い直しをしながら、隠していたものではないというふうには思っておられますが、耐震化、免震化、そういうことをしなければ、古い建屋が災いをしたら大変だということの中で、それなりに危機感を持ちながら作業をやってきた、その手順は踏んでおられるというふうに、私は議員としてチェックをしながら、そういうふうには思ってきています。 工事をするときに、あそこに建て替えをするといったら工事がうるさいとか、安全性の問題とかということも市長は心配されますけれども、あの建屋自体がいつまでもつんですかということをやっぱり行政としては考えておかなければならないと思うんです。 高い建物にせずに、免震化を外せばコストダウンになると。そしたら、どの程度の規模の病院を想定しているのか。平地に移すことで、これは用地を取得する場所によって金額が大きく変わってくるのは承知の上なんですけども、相当広い土地を確保した上で、メディカルゾーンとか何とかいう、そういうのを目指すということなんですが、トータルコストは幾らなのか。いつまでにそのめどをつけていくのかというのは、やっぱり行政の責任者としては明確にして、しかし遅れるやもしれませんと、それはありやと思うんですけども、今の説明の中では期限もない。136億が多過ぎる、多過ぎる、高過ぎる、それだけでですね、経過を踏まえない人に対しては、そんな高いのはあかんわという、そういうふうな話にもなっているんですよ。ですから、そこは、市長は概算をする中で表明をすべきなんではないですか。建屋を減築するということも、それも検討に入っているようにも聞こえてくるんです。 そこは副市長も就任されましたので、今から早期に検討していくのか。しかし、そのこともしっかりと説明をしてもらわないと、細かい部分まで。心配で心配でたまりませんし、加西病院がいつになったら新しなるのというて、やっぱり思っとる市民もおられるわけですよ。病院どないなってまんねやろう、学校どないなってまんねやろうというふうな不安を持つ市民がおることも市長はやっぱり頭に置いた上で、市長の思われる見直しの部分については、もっと説得力のある内容で説明をしていただきたいというふうに思います。どうですか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 病院につきましては、はっきり言いまして、基本構想的なものはできておる。そして、部屋の配置とかの話でございまして、部屋数とか必要な部分というのは大体できておりますので、逆に言うたら、それを横に並べたらいい話。3階建てにするなら、大方のアウトラインはできていますので、そう難しいものではないと思っております。今までいろいろ協議された中で、診療体制のためにはこれだけの部屋が要る、これだけのものが要る、そこらはできておるわけでございます。そこの配列だけの話でございますので、用地買収、場所選定で何年かかるか分かりませんけど、できるだけ早期に対応していきたい。 そういうことで、今、令和9年オープンの予定で進んでおると思いますが、もう二、三年遅れと言うときます。できるだけ早く前倒しができればと思っておりますが、そういう感じで進めていく。新たな基本構想的なものは、病院の機能というのが大方定まっておりますので、事業管理者と協議しまして、新たにまた組み直す必要があるのかどうか。ほとんどないと思います。この病院はこういう機能を持って、こういう業務に当たるという方向性、アウトラインが出ておれば、特に後は建築だけの話になりますので、そういう感覚でおりますので、特に議員さんにも失礼なことはないと思いますし、生かしていきたいというような感じでおります。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 時間の関係もあるんですが。基本設計ができている、それは建屋の部分だけですよね。そういう病院の規模になるということで理解したらいいんですか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 病院というのは、部屋数、ベッド数が決まれば、ほとんどの対応はできますので、あと必要なものといいますのは動線だけの確保だと思いますので、そう難しい内容やないと思いますので、特に難しさはないように私は思っております。 以上です。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) できるだけ早い時期に、年数、今、いつになるか分からない、でも二、三年うちにはというふうな、こういう説明なんですが、そういう見通しのないと言われるかもわからへんような答弁ではなしに、しっかりと説明できる状況をつくっていただいて、説明なり提案なりをいただきたいと思います。 次に、小中学区の再編の見直しについて、これは所信表明に出ておりましたが、小学校も中学校もどうなっていくのかという、そういう意見をよく聞くんです。病院も見直しは無理筋ではないかというふうに私は言いましたけども、小中の再編のことについても、ここまで来て、ちゃぶ台をひっくり返すような、そういう市長の表明に聞こえてならないんです。 この通告をしたときは教育長はまだ就任されていませんで、あくまでも市長の所信表明を聞いて、そのときは文書化になっていませんでしたので、それを聞いて通告をしておりますので、市長に答弁をしてもらったらいいかと思うんです。 これも、病院事務局も混乱していると心配するんですが、教育委員会の事務局とて混乱をしているんではないかというふうには受け止めております。これまで答申を踏まえて、本年度の当初予算で確保している基本構想策定業務をどうするのか。先ほど部長からも説明があったかもしれませんが、これも市長、議会の議決を経ておりますので、そこはやっぱり丁寧に説明責任を果たすという認識で対応していただかないと、余分な混乱を招くんではないかというのを私は心配するんです。 小学校が現状のままで、中学校の統廃合を実現させながらということで、先送りと言えば先送りなんですが、小学校も統合されるのではないかという、そういう不安の声もあっちやこっちから聞くんです。これもやっぱり市長の説明不足で、見直すという言葉だけが独り歩きしてしまって混乱を招いているのではないかというふうにも思います。 これまで未来の学校構想検討委員会の中では、現場の先生方からもアンケートを取って、そうした声も踏まえながら議論を重ねられて答申としてまとまっていると思うんです。その答申を軽視することは、現場の意見を無視する、軽視することになると思うんです。市長は、これまで積み上げてきたことはしっかりと踏まえながらと言いながら、病院も学校の見直しもゼロからのスタートみたいに聞こえてくるんです。それはやっぱり説明不足がそうなっているのではないかというふうに考えます。 保護者は間違いなく不安の気持ちを持っていると思います。今から、どちらにせよ、どういう方向に行くのか、これについてもやっぱり、市長は教育長不在のときから表明されているんですから、市長なりのプロセスやら手続やら、そういう手順を認識されているというふうには思います。市として一旦決めた方針を変更するのであれば、保護者に対しても丁寧な説明をしていくべきでしょう。今日も出ていましたけども、スクールバスについてもやっぱり関心の高いところだというふうには思います。しかし、そういった期待感よりも不安感のほうが今先行していると思うんですが、そこは市長はどういう認識をされていますか。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) いろんな統合の不安とか言われましたけど、そういう不安が出ること自体が、そういう意見が多いんじゃないかというような感じにも受け取れます。そして答申軽視、現場軽視とも言われるんですけど、意見をお聴きしたい。これは重要な問題ですから、それが何もないようでしたら選挙の争点にもなっていないはずでございます。選挙の結果を見ていただいたらお分かりと思うんですけど、継続する、継承する方1名、もっと厳しく統合する方1名、その中間が私だったと思います。見直し的にもっと確認するほうが3倍の得票というような結果が出ておりますので、その結果を踏まえて対応させていただきたい。 当然、十分に私は説明させていただくという形でおりますので、意見を十分聴いて、かなりの方が私には、このままでいいんですかというような疑問の声が非常に強かったと。そういう点を踏まえてさせていただくということでございます。 ここを焦っては、また振り戻し。学校の位置が決まれば必ず反対運動は起きます。それが今までの通例でございます。そういう点もないように十二分に、これでもかというほど聴くほうが結果的には近道になると思っております。十分にお聴きしたいと。そして、その結果、今の案でいいなら今の案でいく。その代わり、きちっと場所を示して。そういう感じでいかないと、振り戻し、差戻しになること自体のほうが、非常に今焦るより、長い目で見ればいい結果に結びつくと判断しております。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 決して焦って対応しているとは見ていません。認識しておりません。手順を踏んで丁寧に作業を進めてきたというふうに思うんです。市長、選挙の中でああやった、こうやったという話は、それは選挙のことにして、先ほど来、私が言っておりますように、市長の職に就いて、その責任と自覚を持った上で市民の意見、保護者の意見、地域の意見、それを聞き取るということが、さっきも言うてます、行政の長としての対応だろうと。タウンミーティングをやるんでしょう。これからやっていって、いろんな意見を聴いていくんでしょう。素案を出したら、それに固まってしまうという言い方も、午前中でしたか、されていましたけども、そういったことは提示せずに、全く皆さんの意見を聴きますという進め方をするんですか。そこも私、どうやって進めるのかなと。中学校も議論せなあかん、小学校も議論せなあかん、そういう進め方になるのかどうかというのも心配なんです。混乱を招かんとってほしいと。混乱のないように、市民からの聞き取りやら意見交換ができる環境、状況をつくっていかないと。 よその市の事例で、そういうふうにならないように、ならないようにというて、それは教訓として頭に置いとったらええ話ですわ。文句言うなよというふうにも聞こえらんでもないんですよ。だから、そういうこともしっかりと慎重に丁寧にやっていくと。これは田井議員も質問の中でも言われていましたけども、どういう手順でどういうふうに進めていくのか、地域ごとにやるのか、対象者をどうしていくのか、学校でもそれは開催するのか、それだけでも次から次へ疑問に思いますし、それが不安感につながっていくと。 基本構想策定業務は、これは午前中に答弁ありましたかいな。それについては答弁なかったですか。それは期限がもう来とるんですか。迫っとる、もう過ぎたんですか。 (発言する者あり)
◆13番(森田博美君) そうですか。そういったことも、やっぱり説明不足があるというふうに思うんです。そこを踏まえて市長の考え方をもう一度聞いて、この学校のことについては最後にしたいと思います。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) 今おっしゃられましたような不安を解消できるように、よく検討、協議しながら早急に進めてまいります。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 3点目の広域ごみ処理施設の負担について少し触れておきたいというんですか、確認しておきたいと思います。市長は就任してから、小野市をはじめ、加東市をはじめ、近隣自治体には挨拶に回られたというふうに思うんですが、小野市や加東市との関係で新ごみ処理施設については何か話やら意見交換がなされたかどうか、そのことをお尋ねしたいんです。
○議長(丸岡弘満君) 高橋市長。
◎市長(高橋晴彦君) まだ話合いはしておりませんし、小野市長とは時間が取れなくて出会っておりません。出会う機会はあったんですけど、名刺交換ぐらいの話でございまして、この問題については担当課からレクチャーを受けております。その関係で問題が残っておるということは認識しておりますが、私としては非常に残念な、こんな新人になる前に決着しておくべき、こんな重要な内容ですから、こんなん、特に人が替われば変わるものではございません。方向性というのはあると思いますし、加東市さんとはちょっと話をしたんですけど、いろんな考えも持たれておるようでございまして、また一度話合いをする予定でございますが、残念なのは何よりもなぜ決まっていないのかなと、何かあるんかなと、そこらはまた教えていただければありがたいなと思いますけど。 以上でございます。
○議長(丸岡弘満君) 森田議員。
◆13番(森田博美君) 何かはあったんです。いろいろ混乱したんです。本来、3市の市長が、今でさえも加西も新市長になって、加東市も前の安田市長から新市長になって、その当時、合意して加盟した首長さんが、市長さんが替わってしまっているような状況になるまでに何とか決着をつけるべきやというふうなことで意見は出してきたんですが、まとまっていません。まとまらない理由は、副市長あるいは
生活環境部長にしっかりと経緯、経過を確認してほしいと思うんです。 小野、加東の施設に加西がお世話になるときには、我が市議会でもいろんな意見があって、廃炉の負担については、その負担は発生しないというところで加盟をさせてもらって共同で処理してきました。その当時の
生活環境部長が副市長ですので、よくよく経緯、経過も認識されていると思います。これはけんかするわけではなしに、3市で協議せないかんのですけど、前市長のときに、安田市長もおられたときに、合意書という確認書を交わしておりますので、高橋市長のほうにも、そこは十分、担当部長から説明をしておいていただきたいと思います。 ごみ、環境の広域の議会はたしか10月だったと思うんです。それまでは小野に出向くことがないとは思うんですが、小野市なり加東市なりと、ごみ処理について何か話があれば、また我々議会のほうにも情報提供をしていただきたい。そのことをお願いして一般質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(丸岡弘満君) 以上が13番森田博美議員の通告によるところの一般質問でした。
△休会・散会
○議長(丸岡弘満君) 以上で通告によるところの発言が全部終わりました。これをもって一般質問を終結いたします。これで本日予定しておりました日程が全部終わりました。 ここでお諮りをいたします。明日12日から19日までは委員会審議のため本会議を休会したいと思いますが、御異議ございませんか。 (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(丸岡弘満君) 異議なしと認めます。 よって、さように決定をいたしました。次の本会議は7月20日午前10時より開会いたしまして、委員長報告並びに採決を行います。 本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。 14時57分 散会...