山本
麻貴子議員
の両議員にお願いいたします。
〜日程第2 会期の決定〜
○議長(
山本悟朗君) 次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。
お諮りいたします。
今期定例会の会期は、本日から6月28日までの28日間としたいと思います。
これにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶものあり)
○議長(
山本悟朗君) ご異議なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
〜日程第3 諸報告〜
○議長(
山本悟朗君) 次に、日程第3、諸報告であります。
まず、
地方自治法第121条の規定に基づき、説明のため
今期定例会に出席を求めました人の職氏名は、お手元に配付いたしております別紙のとおりであります。
次に、市長から提出されました議案は、
別紙一覧表のとおり3件であります。
次に、市長から提出されました報告書は、別紙のとおり2件であります。
次に、
監査委員から
地方自治法第235条の2第3項の規定により、
例月現金出納検査結果報告書1件が提出されております。
次に、5月25日の
議会運営委員会までに受け付けました陳情書は、お手元に配付のとおり2件であります。
以上の件について、それぞれその写しをお手元に配付いたしております。
以上で、諸報告を終わります。
〜日程第4 議案第29号〜議案第31号〜
○議長(
山本悟朗君) 次に、日程第4、議案第29号から議案第31号までの以上3件を
一括議題といたします。
議案の朗読を省略いたしまして、
理事者側より提案理由の説明を求めます。
市長。
(市長 登壇)
○市長(蓬莱 務君) 皆さん、おはようございます。第443回
市議会定例会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
議員の皆様方におかれましては、何かとご多用の中、ご出席を賜り、開会の運びとなりました。
さて、今週末でありますが、6月3日の土曜日には、うるおい
交流館エクラと
市民交流ホールにおきまして、第15回となる「
小野市詩歌文学賞」授賞式と第34回となる
上田三四二記念「
小野市短歌フォーラム」を同時に開催いたしまして、「短歌、そして詩歌のまち、おの」を全国に発信をしてまいります。
ご承知のとおり「
小野市詩歌文学賞」は、昨年度中に刊行された短歌と俳句に関する
文芸作品を対象に、歌人であります
宮中歌会始詠進歌選者であります
永田和弘先生、そして
日本芸術院会員の
宇多喜代子先生、そして新たに今年の
宮中歌会始における召人、これは天皇陛下に招かれて歌を詠む歌人でありますけれども、
小島ゆかり先生の日本の文壇を代表する3名の
選考委員の方々が、部門ごとに選考された作品を称え、顕彰するものであります。
なお、
宮中歌会始は
皆さん方も十分ご承知のとおりと思いますが、お正月にいつもNHKで
天皇皇后両陛下の歌、あるいは多くの全国からの短歌等、選ばれた短歌を披露されるということであります。
天皇皇后両陛下以外に皇室の方々も全部宮中に集まられまして、本当に年に一度の大変厳かな、そして厳粛なるそういう式典であります。
少しお話ししますと、そこには海外の大使の方々とか、あるいはまた、
衆参両院議長も出席をいたしまして、場所はどんな場所かといいますと、松の廊下を通りまして、
総理大臣任命式とか、あるいは大使の任命式、そのような皇居の中でも最も高貴な場所であります。私も二度ばかりいろいろな関係でご一緒させていただきましたけども、本当にかつてないほど緊張をいたしましたことをよく覚えておりますけれども、そのような中で
詠進選者として、あの京都大学の
永田和弘さんがそのお立場にあるということでありますし、かつては、小野市の
上田三四二氏もその場でそのような仕事をされていたということであります。
この辺のところは、市民の方がどれだけ認識されているかということをいつも私は思いながらも、「し続ける」この
短歌フォーラムでございましたので、こういう場でありますので、少し余談になりましたけれども、
皆さん方にも、小野市の
短歌フォーラムに加えて、そして
詩歌文学賞というそういう賞を与えるハードよりもソフトとしての、そのような小野市には継続している
フォーラムがあるということを広く市民の方々にもPRをしていただきたいと思うところであります。
まさに、有形の効果から無形の効果ということであろうかと思いますけれども、その点もご認識をいただければなと思います。
この話は、後で重複するところもあろうかと思いますけれども、こういう機会に共に
ベクトル合わせをしたいとこう思っております。
そして、話が余談になりましたけれども、また、「
小野市短歌フォーラム」は、
小野市出身の
上田三四二氏の、先ほど申しましたように、歌人、そして作家、
文芸評論家としての功績を称えまして、
一般公募による短歌の入賞作品の選評、表彰式を行います。
今年は、一般の部が1,138首、学生の部が7,777首と、昨年よりも2,205首も多い過去最高となる合計8,915首の応募があったところであります。平成2年の第1回大会の1,170首からいたしますと、実に7倍以上の数になるなど、全国屈指の大会となっております。
その特徴でありますが、1つには、先ほどもご紹介いたしました、まさに日本を代表する「選者の凄さ」であります。2つには、「海外を含む全国からの投稿」であります。そして3つには、「小中学生を含む若者の投稿の多さ」であります。そして4つには、「市民の参画と協働」による
運営体制にありまして、日本の文化を継承し、人の心を豊かにする、いわば有形ではなく、「無形の効果」を市民と行政が一体となって築いているところであります。
この先ほど申しました3つ目に言いました、非常に若者の投稿が多いということでありますけれども、今、先般のNHKの特別番組であったと思いますが、今年はコロナ禍もあって、非常に多くの若者が短歌に投稿したり、あるいはSNSで発信をしているというこの特徴をどう見るかということについての特集番組がございましたけれども、という具合に、世の中というのはこの「みそひと文字」、31文字の中に新たな
子どもたちがそういう世界に入ってきているというこのことについては、この小野市のこの
短歌フォーラム、ある意味では、若者がこの世界に入ってきているということの評価であろうとこのように認識をいたしておりますので、今後その辺のところを十分見極めながら、この
短歌フォーラムの行く末をしっかりと育ててまいりたいとこう思っているところであります。
話はまた飛びましたけれども、特に今回、歌人の
馬場あき子氏、本日も新聞に載っておりましたけれども、
馬場あき子氏、実に95歳でありますが、非常に元気でありますし、聡明な方でありますけれども、
小野市制4人目となる「小野市
名誉市民」の称号の贈呈と、
小野市立好古館におきまして、歌碑の除幕式を執り行います。
馬場先生には、20年以上もの長きにわたり、
小野市短歌フォーラムの選者としてご尽力を賜るなど、そのご功績は、
小野市短歌フォーラムを全国各地にとどまらず、海外からも投稿が寄せられる大会へと導かれ、今ではそれが市民の誇りとなり、さらには心の豊かさや
ふるさとへの思いをつなぐ
愛着づくりとなる「無形の財産」を築かれるとともに、これまでの
小野市政発展の20年間を文化的な側面から
精神的支柱として支えていただいたことにあります。
この場をお借りいたしまして、改めてこれまでのご功績に対して、市民を代表して厚く御礼を申し上げるとともに、
市民一同が感謝の意を表して、「小野市
名誉市民」の称号をお贈りしたいと思います。
この件の歌碑は、ちょうど好古館の隣であります。そこには、
上田三四二氏の歌碑もありますけれども、あの小野市の帰正館も含め、一柳藩の藩校があったところのベース、歴史的な拠点でありますけれども、そういうようなところに造るということであります。
何も
短歌フォーラムに限ったことでありませんけれども、小野市におけるこの種の取組というのは、いわば「無関心から関心へ」という新たな時代に向けたもう1つの狙いを持って事業に取り組んでまいりました。
「
小野まつり」しかり、
小野まつりは「おの恋おどり」が中心になっておりますけれども、おの恋おどりは、小野に恋してというのと、小野に来てくださいというそういう思いを込めたおの恋おどりであり、「
小野まつり」、そして、「
小野ハーフマラソン」やあるいは「
地域づくり協議会」への活動支援しかり、単に
イベントをやることが目的ではなくて、その
3つおこし、「ことおこし」、そして「
ものおこし」、そしてそれらを支える多くの人たちの「
人おこし」こそが、その本質であり、いかに市民の結束力、
ボランティア力を高めるか、それが結果として「
にぎわいづくり」になり、それが「
誇りづくり」になって、そして「
誇りづくり」が、この小野市という
ふるさとを離れた人も含めまして、多くの人たちの
ふるさとを愛する「
愛着づくり」になるというこの「
3つおこし」に「
3つづくり」、これが今まで小野市の
イベントのベースになる1つのキーワードでございました。その「
3つづくり」を醸成することが、その狙いであると考えているところであります。
この「
小野市短歌フォーラム」も、これまで34年もの歴史を刻み、ようやく
小野市民にとって大きな「無形の財産」となりつつあり、「継続し続ける」ことが、将来にわたって小野市の文化力を高め、郷土愛を育むための必要不可欠な事業であると考えておりますので、議員の皆様もぜひともこの
短歌フォーラム、
詩歌文学賞の表彰式、全員のご出席を賜りますようお願いをいたします。
話は変わりますが、さて、
新聞報道等でありましたが、現在、兵庫県で検討が進められております我ら兵庫県民540万人の住む庁舎の
建て替えとか、あるいは再整備に関して、提案の1つとして、小野市にある「県の未利用地」、これは
北播磨総合医療センター等があるところとニュータウンの後ろ側にあるのが、いずれも県の未利用地であります。あるいは、現在、小野市が所有しております95ヘクタールの「
浄谷黒川丘陵地」、いわゆる昔のKDDIの跡地、かつては
国際電信電話公社の鉄塔が建っておりました。その場所でありますけれど、これはご承知のとおり、かつてあそこは5億4,000万円で100ヘクタールを購入し、そして民間への売却並びに
住宅地開発で5億6,000万円の収入を得ておりますので、土地購入における費用については吸収し回収していると、こういう状況でありますが、その残っている土地が今95ヘクタール、その中に
陸上競技場、あるいは仮に今使っております
野球場等があるわけですね。そういう場所、「
浄谷黒川丘陵地」を県の新
庁舎整備用地として活用する案を私はあえてお示しをさせていただきました。
これは、「行政も経営」という、いわば当たり前の観点から申し上げたことであり、これからの超
人口減少社会の到来を見据えたときに、全国で1番転出超過、要するに兵庫県は、出ていく人が圧倒的に多いんですね。そういう超過が多いのが兵庫県であります。その兵庫県の財政状況が将来負担比率、つまり、借金に対する
支払い比率315.1%、これは47都道府県で最も悪い県が兵庫県であると。ワーストといえる状況であり、県内全体の“均衡ある活性化”の観点から、交通の利便性が高く、民間からのニーズも高い現庁舎跡地をいかに高く売却をして、いかにコストをかけずに県新
庁舎整備を行うかという、従来の延長線上にはないダイナミックな
都市再編を若き40代の県知事に期待したいと、こんな思いで私はあえて提案をさせていただいたということであります。
このような発想は、かつて
オーストラリア、
オーストラリアというのは人口がご承知のとおり二千七、八百万人ぐらいの国でありますけれども、日本は1億2,700万人、今は1億2,600万人でありますけど。その
オーストラリアの臨時首都であった
メルボルン、
メルボルンというのは、私たちが子どものときにたしか
オリンピックがありまして、
メルボルンオリンピックというのは青春時代によく覚えておりますけれども、
メルボルンから、今は首都は
キャンベラにあるわけでありますけれども、首都を移転したということであります。
どんな距離にあるか申し上げますと、大体
メルボルンと
キャンベラの距離の区間といったら660キロメートルあるんですね、660キロメートル。人口は、
メルボルンがざっと507万人なんですね。
キャンベラは660キロメートル離れて37万人なんですね。で、第二の
都市シドニーは580万人ぐらいの人口になると思いますけれども、それでも280キロメートル離れているんですね。
つまり、500万人以上の都市から280キロメートルとか660キロメートル離れた、30万人都市に首都を移したんですよ。昨日神戸で私、会議がございましたもので行きまして、で、秘書課の担当に「今日、県庁から小野までの距離どれぐらいかな。」と言って測っているんです。約40キロメートルから50キロメートルになりますね。で、1時間弱、あるいは1時間そこそこで来れるということでありますから、だから、小野市と神戸が四、五十キロメートル、
キャンベラと
メルボルンは660キロメートル離れとる。何も小野市は神戸から見たら遠いところではないということであります。
そういうようなこと、あるいは、
情報通信技術、知事はどう言われるか。これから
テレワークで仕事をすると。約6割方は自宅待機、その他の所で、拠点で仕事をするという。ということは、別に庁舎は要らんということですね。で、県民が県庁へ行くことって一生のうちに何回ありますかね。市役所には顔を出すことはありますけれども、じゃあ、
小野市民が県庁の窓口へ行って仕事をすることは年に何回ありますか。ゼロである人もいらっしゃるでしょうしね、ほとんどの方は。やっぱり行政マンはそうではありませんけれども、議員の
皆さん方も県庁へ行くことなんか、特別な事情がない限りないと思います。
テレワークでやられるということでありますから、そうすると、
情報通信技術が進展したということであって、大都市で
都市機能が充実している神戸市に
県庁機能を存続させておく必要はないんちゃうかということを私はあえて申し上げたわけです。
1つには、小野市は都市部である神戸や臨海部とも近く、東西は、
山陽自動車道と
中国自動車道という高速道路が走り、南北には、国道175号に加えて、間もなく2年後の、令和7年度の春には、臨海部(加古川)から小野まで僅か約12分で結ぶ
東播磨道が接続する交通の要衝である、そういう「
地理的条件」があります。
それで、先ほど申し上げたような、小野市は不便ではなくて、移転に伴い便利になる。これよく逆なんですけれども、加西市の今、市議選で言われているのは、病院の
建て替えは医師が8人から10人減っているわけですね。まず、医師の確保をしていく、それから病院の
建て替えにかかると出ているんですけれども、医師は働きやすい環境のところへ行くんであって、医師の確保を先にやって病院を
建て替えるんじゃなしに、環境のよい病院機構を造ってから医師を確保するというのが考え方と。
何を申し上げたいかというと、小野市は不便だと、あんなところへ誰が行くねんと言いますけど、小野市にあれば、西神中央から三木まで地下鉄の延伸をすると、あるいは
神戸電鉄が1時間に1本が20分に1本になったらええわけですから、働き方は、時差通勤に基づいて10時以降に来る人と朝8時に来る人とというように変えれば、輸送状況はよくなるし、
JR加古川線が今、廃線の話になっておりますけれども、加古川線もそうではなくなります。
豊岡から県庁へ行こうと思ったら、小野市のほうがはるかに近い、南あわじから僅か1時間、相生から約50分、しかも平地であって、無償で提供すると。「市長、そんなただでやっていいのか。」となるんですけれども、放っておいても
資産価値が上がって
固定資産税が上がると、税収は前より上がるんですね。だから、無償で提供するほうが、はるかに小野市の財政は圧倒的に有利になるし、将来人口が減少して北播磨5市1町が1本になるという時代を考えておると、そういうことは当然考えるべきではないかというように、私は
定例記者会見のその他のところで説明をしたわけでありますけれども、それがあのような形でメディアが捉えて書かれたんです。要は、いろいろ議論をしたらいいじゃないですかということだと思います。
そういうようなことでありますし、2つには、津波の心配はない。かつ、比較的大きな台風被害はいつも六甲山で遮られて、台風は逃げます。災害時には即座に対応可能な上に
陸上自衛隊の駐屯地があって、隣には、三木の防災拠点もあるわけですね。
いわゆるBCPという「事業継続の観点」からしますと、こんないい小野市はないわけであります。
3番目には、
県庁機能が移転するとなると、先ほど言いましたように
JR加古川線や
神戸電鉄、あるいは
神姫バス等の地方交通のターミナルで利用促進に貢献するとともに、神戸などが沿岸部に集中する、
東南海地震が70%の確率で起こるというところにおいて、なぜ海岸部にそのような拠点を置くのかというようなことをいろいろ考えますと、人口過疎化が進む郊外に分散することができ、「県土の均衡のある発展」が見込まれる「持続可能性の観点」から、激変する社会において、首長として、小野市を含む兵庫県が単に生き残りではなくて、どう勝ち残っていくかという視点、すなわち、「行政もまさに経営」であるという観点から、候補地の1つの案として県等に提案して、つまり大いに議論していただいたら、皆さんも関心を持っていただいて、小野市のこの地域がどんな場所であるかという、誇りあるまちにするためにも、自らをもって発信をしていくと。
財政が厳しい中で、県庁舎の解体、あるいは職員の分散勤務、
テレワーク、情報の進展を考えると、新庁舎をどうする、まさに今、NHKの大河ドラマで「どうする家康」となってますけど、それは、「どうする県は」ということだと思います。
それは、議論が沸騰して、そして方向性が明確になれば、3年後に現兵庫県庁舎は潰して、1号館、2号館潰して、新たにあそこに建てるんかとなったときに、前政権の井戸知事は、あそこには高層ビルを建てる、そして官民一体の庁舎を造ると言われた。それは今度の現県政はやらないとこう言っているわけですよ。その中で、じゃあ財政の健全化も図って、そして健全財政を守りながらどうするということだろうと思います。
小さな声にすると、そうでなくても大阪に飲み込まれているような状況の兵庫県からしますと、冠たるやっぱり庁舎権力という拠点をつくるということであれば、あの伊藤博文がつくった初代兵庫県は、新しいまちを迎えるかもしれません。
私ならば、あのブラジルのブラジリアに首都を移転をしたことに学び、あるいは
オーストラリアの660キロメートル離れた
メルボルンから
キャンベラへの移転、あるいは公共交通、過疎地への発展、それで兵庫県のど真ん中というようなことから、何といってもコストがかからないんです。こんなことは、最高じゃないですかと、私はこう言っているんですけれども、蓬莱市長のことやから適当に言うとるわいとこう思っとるんやろうけど、じゃあ、どうするんですかということをいろいろ議論してもらえればいいじゃないですか。
場合によっては、加西市の鶉野飛行場をああいう見学施設にするんじゃなしに、あそこから東京方面の出張へ、飛行機で地方航空として行ったらいいんですよね。ということになれば、あそこから海外へ行けると。つまり、鶉野飛行場もまたこの北播磨圏域の空港であるというように発展すれば、小野市と加西市、加東市は、しっかりとリンケージできるということになると思いますし、既にごみ処理については3市でやろうとしているわけでありますから、病院は小野市と三木市でやろうとしているわけですから、もう1つの市で完結するような時代は終わったと。
そういうことをいかに将来を洞察して、そして構想を立てて、最後は「決める」ということが、リーダーに求められることでありますので、私はあえてそういう話をさせていただいたと。
でもおかげさんで、小野市って知らなかったけれども、えらい小野市って何かそんな土地といって興味を持ってもらったら、広告宣伝料だけでも大したもんやとは勝手に思っとんですけども。
ここで本当の意味で、維新の会を中心とする大阪に兵庫県は飲み込まれるのか、それとも主体性を持って新たな戦略で兵庫県は540万人都市で再生するのか。私は、そこが大きな課題であろうということであります。
そのために
東播磨道ができ、高速道路が2つできているわけですから。今、インフラがないから駄目ではなくて、そういう拠点を移すことによって、インフラが整備されると、逆転の発想をきちっと認識すべきであって、あんな不便な小野市に行くんじゃなしに、不便だからそこへ拠点を移したら不便がなくなるんだということがなぜ分からないのかということでありますので、私は、西神中央はまさにこの地域の拠点とリンケージした場所であるというように思っておりますので、そんなことも含めまして、ひとつぜひとも皆さんとも議論をしていただきたいと、そういうことであります。
いろいろ申し上げましたけれども、さて、
今期定例会は、4月の統一地方選挙後の初めての定例会となりますけれども、先般、今回新たに議員となられた方々に対しましても、全ての市の職員が毎年2回実施しております「職員検定」の問題をあえてお配りさせていただいたところであります。
この「職員検定」の問題というのは、解いてお分かりいただけたと思いますが、何も特別なものではなくて、例えば小野市の人口とか、あるいは小野市に若者がどれだけ住んでいるかという年少人口比率や、あるいは現在の小野市の子どもが生まれる状況というのはどういう位置づけにあるのかという合計特殊出生率はどうなっているのか、あるいは、財政における基金の残高や借金である起債の残高、あるいは先ほどワーストである県のこと言いましたけれども、小野市の将来負担比率はどうなっているのかといった、一般市民の方からすれば、職員としては当然知っているものとして聞かれるものばかりであります。あるいは、職員同士の
ベクトル合わせをする上においての最低限の知識として知っておくべきものである、がゆえに、
皆さん方と共に、情報を確認しましょうという意味でお配りしたものであります。それは、議員さんにおかれましてもまたしかりであり、今後、一般質問等を行う上において、まずは、基本的な
ベクトル合わせをしておくことが不可欠であり、その上で議論を重ねていく必要があると考えております。
これからの時代は、全てが右肩上がりで成長していたこれまでの“富を分配する時代”から“負担を分かち合う時代”へと時代が大きく変わっておるということであります。持続可能な社会を築く上において、その意識改革を早急に図り、その変化にスピード感を持って対応していく必要があります。行政しかり、議会しかり、市民もまたしかりであります。
あらゆる面において、単に、是か非か、あるいは、損か得かという二次元のレベルで考えるのではなくて、今、世界はどういう状況で、それに対して国はどう動こうとしているのか、それを受けて我々地方自治体はどう動き、小野市においては現状をどう変えるべきなのか、加えて市民もまた、国や地方自治体に何をしてもらえるのかではなくて、市民自らをもって何ができるのかという、4次元、5次元のレベルでの多面的な角度から突き詰めて考えていくことが求められているという時代であり、また、そうしていかなければやっていけない時代であるということであります。
したがって、議会で、決してこれから申し上げることは、議員の
皆さん方に嫌事を言っているのではなくて、共に同じ次元で頑張りましょうという意味合いでお聞き願いたいんですが、議会での議員さんの質問というのは、単に知らないことを聞いたり、市民から聞いたことを聞き直す場ではなくて、知らないことは事前に調べて分析した上において、先ほど、
県庁機能の移転に対する見解を申し上げましたけれども、従来の延長線上にはない観点での議論をすることが、議員発言の私は本義であり、そういった役割、使命というのを期待しているがゆえに、そしてそのような質問を受けて、我々職員はまた成長するのであります。そういう意味で、ご理解をいただきたいと。
もう少し分かりやすく申し上げましたら、今小野市にはどんな課題があるの、我が街には、我が村には、我が町には、そして我が市を取り巻く環境にはどんな課題があるんやと、それを徹底して深掘りする、調査して深掘りをして、そして、それに考察を加える。こうならいいんじゃないかという考察を加える、そしてその結果として、かくあるべしという定義があってしかるべきと。単なる解決の訴え、この問題を解決してください、市としてこの問題を解決してくださいという訴えのそのような議論は、全く意味のないことというよりも、私はかなり低次元の話だとこう認識をいたしております。
つまり、要は、質問の練り上げがポイントであると。練り上げ、それをやられますと、我々こちらにおる
理事者側も徹底したその練り上げに対して、どのような戦略を皆さんの前でしっかりと提示できるか、我々は今までの延長線上で緊張感のない議会と
理事者側であってはならないと。それは当然市長もまたしかりであります。
そういうようなことから、求められる質問力ということになるかもしれませんけれども、それを言っちゃあしまいよということになるんですけれども、大いに期待をしながら、求められる質問力と求められる答弁力、これが今、今日、傍聴に来られておりますけれども、言ってることがそうかいなということになる期待度に対する答えだろうとこう思うからであります。
小野市がどんなまちであるべきか、小野市がどんなまちになってほしいか、絶えず信念を持って突き詰めて考えることが激動する時代を勝ち残っていく唯一の方法であり、「行政もまさに経営」であるという一貫した理念の下、市政の両輪として、これからの市政運営に対して、ご支援を賜りますようお願いを申し上げます。
さて、今回、審議をお願いいたします議案についてでありますが、一般会計の
補正予算に係るものが1件、条例の改正に係るものが2件、計3件であります。
なお、定例会中には、追加議案の提出を予定いたしておりますことを申し添えておきたいと思います。
各議案の細部につきましては、それぞれ担当者から説明をいたしますので、ご審議ご決定を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
○議長(
山本悟朗君) それでは、議案第29号から議案第31号までの以上3件を理事。
(理事 登壇)
○理事(新免秀晃君) 議案第29号 令和5年度
小野市一般会計補正予算(第2号)について
提案説明をいたします。
議案書の29ページであります。
このたびの補正は、介護施設への簡易陰圧装置の設置に対する補助、観光推進アドバイザーの設置、宝くじ助成金を活用した防災用品の購入や
地域づくり協議会に対する補助などに必要な経費を補正しようとするものであります。
第1条、歳入歳出予算の補正でありますが、既定の総額に歳入歳出それぞれ2,500万円を追加し、予算の総額を216億6,500万円にしようとするものであります。
次に29ページの1、第1表、歳入歳出
補正予算の概要について説明をいたします。
まず、歳入でありますが、款16 国庫支出金は、生活保護システムの改修に係る国庫補助金、款17 県支出金は、簡易陰圧装置を設置する市内介護施設への補助に係る県補助金、款21 繰越金は、令和4年度の決算見込みに基づき、剰余金の一部を補正財源として措置するもの、款22 諸収入は、防災用品の購入や
地域づくり協議会に対する補助などに係る市町村宝くじ交付金であります。
次に29ページの2、歳出であります。
款3 民生費は、簡易陰圧装置を設置する市内介護施設への補助及び生活保護システムの改修に係る経費、款6 商工費は、観光推進アドバイザーの設置及び白雲谷温泉ゆぴかの令和4年度決算剰余金の基金への積立てに係る経費、款8 消防費は、宝くじ助成金を活用した防災用品の購入に係る経費、款9 教育費は、宝くじ助成金を活用した
地域づくり協議会への補助に係る経費であります。
なお、詳細につきましては、29ページの3以降に記載しております歳入歳出
補正予算事項別明細書をご高覧願います。
次に、議案第30号
小野市税条例の一部を改正する条例の制定について
提案説明をいたします。
議案書の30ページであります。
このたびの改正は、道路交通法の一部改正により、「地方税法施行規則等の一部を改正する省令」が公布されたことに伴い改正しようとするものであります。
改正内容でありますが、現行の原動機付自転車の区分に新たに「特定小型原動機付自転車」(いわゆる電動キックボード等)の区分が創設されたことに伴い、地方税法に合わせて、軽自動車税種別割の税率区分を整理しようとするものであります。
この改正による市税への影響についてでありますが、「特定小型電動機付自転車」の税率は、現在、適用している原動機付自転車90cc以下と同じ2,000円であり、また、登録台数も少ないため、影響はございません。
なお、この条例は、道路交通法の改正に合わせ、令和5年7月1日から施行しようとするものであります。
次に、議案第31号
小野市職員の
特殊勤務手当支給条例の一部を改正する条例について
提案説明をいたします。