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令和 4年第440回定例会(第2日12月13日)

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  1. 小野市議会 2022-12-13
    令和 4年第440回定例会(第2日12月13日)


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    最終取得日: 2024-09-09
    令和 4年第440回定例会(第2日12月13日)  ┌─────────────────────────────────────────────┐  │                                             │  │        第440回小野市議会(定例会)会議録                   │  │                                             │  │                                             │  │                                             │  │               令和4年12月13日(火)(第2日)            │  │                                             │  │                  開  議  午 前 10時00分           │  └─────────────────────────────────────────────┘      第1 質 疑    第2 一般質問 2 本日の会議に付した事件    日程第1 質 疑    日程第2 一般質問
    3 議事順序    開議(午前10時00分)    質疑    一般質問    休憩(午前10時51分)    再開(午前11時05分)    一般質問    休憩(午前11時42分)    再開(午後 1時30分)    一般質問    休憩(午後 2時21分)    再開(午後 2時35分)    一般質問    休憩(午後 3時15分)    再開(午後 3時30分)    一般質問    散会宣告(午後 4時04分) 4 会議に出席した議員(15名)    1番  村本 洋子    3番  松永美由紀    4番  河島  泉    5番  喜始 真吾    6番  久後 淳司    7番  平田 真実    8番  山本 悟朗    9番  河島 三奈   10番  高坂 純子   11番  前田 光教   12番  藤原  章   13番  小林千津子   14番  河島 信行   15番  岡嶋 正昭   16番  川名 善三 5 会議に欠席した議員・説明員    な   し 6 議事に関係した事務局職員    議会事務局長    河合  仁    議会事務局参事   大橋 淳一    議会事務局     近都 祐子 7 会議に出席した説明員(16名)    市長        蓬莱  務    副市長       藤井  大    副市長       小林 清豪    防災監       上田 芳敬    理事        新免 秀晃    総合政策部長    藤本 寿希    市民安全部長    重信 裕一    市民安全部次長   上原 和樹    市民福祉部長    岡本 智弘    市民福祉部参事   犬塚 良子    地域振興部長    上月 敏之    水道部長      奥田 謙二    消防長       藤原  靖    教育長       橋本 浩明    教育指導部長    藤原 正伸    教育管理部長    入江 一與                  午前10時00分                  ~開 議 宣 告~ ○議長(岡嶋正昭君)  おはようございます。  これより2日目の会議を開きます。  それでは、お手元に配付いたしております議事日程に基づき会議を進めてまいります。  これより日程に入ります。                 ~日程第1 質 疑~ ○議長(岡嶋正昭君)  日程第1、質疑であります。  今期定例会に上程されております議案第55号から議案第62号までの以上8件について、質疑の通告はありませんので、これにて質疑を終結いたします。                 ~日程第2 一般質問~ ○議長(岡嶋正昭君)  次に、日程第2、一般質問であります。  これより一般質問に入ります。  質問の通告がありますので、通告順に順次発言を許可いたします。  村本洋子議員。                 (村本洋子君 登壇) ○1番(村本洋子君)  皆様、おはようございます。議長に発言の許可をいただきましたので、3項目について質問させていただきます。  第1項目、帯状疱疹ワクチンについて。  誰もが幸せに暮らすためには、「健康寿命の延伸」、「不健康な期間の短縮や予防」は、とても重要な課題です。ただ長生きするだけではなく、生涯を通して元気で充実した生活を送れるようにと多くの方が願われているのではないでしょうか。  そこで、病気になってから治療するのではなく、未然に防ぐ観点から質問させていただきます。  帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。水ぼうそうに一度かかると、治った後もウイルスが体の中に生涯隠れていて、過労やストレス、加齢や病気による免疫力の低下により発症するのが帯状疱疹です。痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって上半身や顔面などに帯状に生じ、夜も眠れないほど激しい痛みとなる場合もあります。また、帯状疱疹が現れる部位によって、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすこともあります。  我が国の成人の90%以上は、このウイルスが体内に潜伏していて帯状疱疹を発症する可能性があります。50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹になると言われています。また、50歳以上の発症者の約2割の方が、長い間、痛みが残る帯状疱疹後、神経痛(PHN)になる可能性があり、発症すると痛みによる生活の質の低下だけではなく、高額な抗ウイルス薬の使用や長期にわたる神経痛の治療により、医療費の増大にもつながります。  この帯状疱疹の予防に日本でもようやく水痘ワクチンが使用できるようになりました。帯状疱疹が予防可能な疾患であることを広く知っていただきたいと思い、次の2点についてお伺いします。  答弁は、市民福祉部参事にお願いいたします。  1点目、帯状疱疹ワクチンの周知と接種推進について。  帯状疱疹ワクチンは、厚生労働省により2016年3月に「50歳以上の者に対する帯状疱疹の予防」として効能効果が追記されました。  2016年から水痘ワクチンが使用開始となり、2020年に使用開始となった不活化ワクチンは、生ワクチンに比べると予防効果が高く、効果が長時間持続し、がんや膠原病などで免疫が低下している人でも接種できる点で優れています。  高齢化の進行で、今後ますます患者の増加が予想されますが、高齢になってからの激しい痛みはとても苦痛です。予防接種は発症を完全に防ぐものではありませんが、発症しても軽症で済み、後遺症の予防につながるとされています。しかし、帯状疱疹の予防にワクチンがあることを知らない方も多いと思います。  そこで、帯状疱疹ワクチンの効果などの周知と接種推進について当局の考えをお伺いします。  2点目、予防接種費用の助成について。  ワクチンが広く使用されれば、帯状疱疹や帯状疱疹後神経痛に悩まされる患者の減少に役立つことはもとより、高齢者医療費の削減にも役立つと思います。  しかし、帯状疱疹ワクチンの接種費用は、生ワクチンで1回8,000円程度、不活化ワクチンでは1回2万2,000円程度と高額で、しかも2回接種しなければなりません。  そこで、市民の健康を守る観点から、50歳以上の予防接種を希望される方に対し、費用を助成することについて、当局の考えをお伺いします。
     第2項目、生涯現役社会の実現に向けた取組について。  人生100年時代において、65歳以上を一律に高齢者と見ることが現実的ではなくなりつつある現状から、年齢区分で人々のライフステージを区切るのではなく、個々人の意欲や能力に応じて活躍できる生涯現役社会へと変化していくことが求められています。  今後、超高齢社会に対応するためには、本市においても、全ての高齢者が希望に応じて意欲・能力を生かして活躍できる生涯現役社会の構築が必要です。それが、健康維持や生きがいの創出、さらに地域の活性化につながり、地域社会全体が元気になる好循環を生み出すこととなります。  全ての世代が充実した人生を送れるよう、学習環境や社会参加、地域コミュニティ活動に対する支援などが本市でも行われていますが、アクティブシニアが増加する中、新たな社会モデルを意識して、より積極的に取組を進めるべきだと思います。  そこで、長寿化・高齢化に伴う社会モデルの変化に対する観点から、次の2点についてお伺いします。  答弁は、市民福祉部参事、お願いいたします。  1点目、アクティブシニアへの相談支援について。  今後、より多くの高齢者にアクティブに活躍していただくには、ニーズに合った情報の発信方法やマッチングの在り方について検討していく必要があります。  現在、趣味やスポーツに関する情報や地域活動・ボランティア活動や就労に関する情報は、個々に発信されています。その情報を収集し、何か新しく取り組みたいと思っているアクティブシニアへうまく提供すれば、新たな活動のきっかけになります。  アクティブシニア向けの社会参加の相談支援をワンストップで行えるように、コーディネーターとなる人材の育成・確保も含めた相談支援について、当局の考えをお伺いします。  2点目、65歳以上の雇用支援について。  事務経験者の方が事務系の仕事を希望する一方で、シルバー人材センターの業務内容は清掃や除草作業等が多く、マッチングしていない現状があります。また、働き方に対する意識も異なり、常時就労を希望する方や、時短勤務や週に2、3日の勤務を希望される方等、希望される就労形態は多種多様です。  65歳以上の雇用支援を強化するとともに、高齢者と企業双方に対する生涯就労に向けた多様な働き方の提案やマッチング機能の強化について、当局の考えをお伺いします。  第3項目、地域猫活動について。  野良猫によるふん尿被害、空き家や納屋などで生まれてしまった子猫、猫が好きな人と嫌いな人の間でのトラブルなどは、今、地域を悩ませている問題の1つです。  「地域猫活動」とは、飼い主のいない猫によるふん尿や鳴き声などの問題を地域の環境問題として、地域の理解の下、地域住民等により不妊・去勢手術を行うとともに、適正に管理していくことで、野良猫の数とトラブルを減らしていこうとする活動で、猫による環境被害と猫の殺処分を減らす有効な解決策として全国的に実施されています。  例えば、地域のボランティアの協力により捕獲器で捕まえ、協力獣医さんに不妊・去勢手術をしていただき、元の場所に戻します。子猫を産まなければ増えることもなく、殺処分する必要もありません。このとき、不妊・去勢済みということが他の人にも分かるように、麻酔中に耳先を少し切ります。桜の花びらの形のように耳先をカットされた猫のことを「さくらねこ」といい、命の尊重と世話をする優しい人がいるというあかしになります。  猫は犬とは法律上での取扱いが異なるため、保健所が猫を捕獲することはできません。環境省では、地域住民の合意の下に管理する地域猫活動について、官民挙げて一層の推進を図ることを推奨しています。  不妊・去勢手術を行い、ルールを守った管理をすることにより、数年で野良猫の数は確実に減少していきます。  小野市でもこのような活動を個人でされている方もおられますが、猫を捕獲する道具や手術の費用負担が大きく、限界があります。  そこで、地域猫活動への支援について、次の2点をお伺いします。  答弁は、市民福祉部長、お願いいたします。  1点目、地域猫活動さくらねこの周知・啓発について。  市民の皆様に少しでも保護活動に関心を持っていただき、命の貴さを感じていただけるよう、地域猫活動さくらねこについて周知・啓発することが必要だと思います。  例えば、保護活動をされている方と連携を図り、広報誌やポスター掲示ホームページなどでの周知に加え、市役所内で写真展や地域猫活動についての展示を開催するなど、まずは市民の皆様に広く周知・啓発するための取組について、当局の考えをお伺いいたします。  2点目、地域猫活動への助成について。  猫の不妊・去勢手術の費用は、動物病院などで雌猫は2万から4万円、雄猫は1万から2万円の費用がかかるそうです。地域猫活動を行う自治会やグループ等に飼い主のいない猫の不妊・去勢手術費用の助成や捕獲器の貸出しをすることについて、当局の考えをお伺いいたします。  以上です。 ○議長(岡嶋正昭君)  質問に対し、答弁を求めます。  市民福祉部参事。                (市民福祉部参事 登壇) ○市民福祉部参事(犬塚良子君)  おはようございます。第1項目1点目、帯状疱疹ワクチンの周知と接種推進についてお答えいたします。  帯状疱疹ワクチンの目的は、帯状疱疹の発症率を低減させ、重症化を予防することであります。現在使用されている2種類のワクチン発症予防効果は、生ワクチンで51%、不活化ワクチンで97%、また、帯状疱疹後、神経痛の予防効果は、生ワクチンが66%、不活化ワクチンが97%と高い数値でございます。  また、免疫持続期間は、生ワクチンが5年程度、不活化ワクチンは9年以上と言われておりますので、当該ワクチン接種の有効性は高いものと考えております。  これらの効果についての周知と接種推進についてでありますが、現在、本市では、市民の方々への周知と接種勧奨は行っていない状況です。  その理由の1つ目は、この予防接種が、市が関与しない任意接種であることです。任意接種は、接種に係る利益、すなわち帯状疱疹の発症を防ぐことでございます。これと不利益、接種後の健康被害リスク、そして接種費用の全額自己負担等をご本人が比較検討し、自己決定により接種されるもので、市が推進をすることが、接種への誘導につながる可能性があるためです。  2つ目は、帯状疱疹が、市内蔓延につながる流行性の疾患ではなく、ワクチンを接種することは個人の疾病予防、すなわち自己防衛を目的としたものであることです。  以上のことから、現状においては、議員お尋ねの「接種の推進」に取り組む考えはございませんが、国が約5年前から当該ワクチンの定期化の是非について検討をしているところでございますので、市といたしましてもその動向を注視してまいります。  また一方で、ワクチン接種を含めた帯状疱疹の予防法については、近年話題になっている新しい医療情報でございますので、今後におきましては、広報等を活用した情報提供の機会をつくりたいと考えております。  次に2点目、予防接種費用の助成についてお答えをいたします。  当該ワクチンも他のワクチンと同様に、一定の比率で副反応が起こり、非常にまれではありますが、重篤な有害事象が起こる可能性もございます。  行政が関与しない任意接種の場合は、市と国は法に基づく医療費及び各種手当の給付や死亡・障害に対する補償を行うことができません。  このように、予防接種は、接種後の健康被害のリスクを伴うものであるため、定期接種に位置づけられていない任意接種の場合、個人の経済的負担に対して市が費用助成を行う形で関与することについては、慎重に取り扱う必要があると考えております。  また、併せて、帯状疱疹は、蔓延を引き起こす流行性の疾患ではなく、ワクチンの目的が個人の疾病予防にとどまるものであることからも、接種費用の自己負担を含め、個人の判断と責任に基づく接種をお願いしているところです。  なお、1点目でも触れたとおり、現在、国が定期接種に位置づけることの是非について、ワクチンの安全性・有効性、及び費用対効果等の検証に基づき審議をしているところでございますので、市といたしましても今後の国の動向に合わせて検討してまいりたいと考えております。  次に、第2項目1点目、アクティブシニアへの相談支援についてお答えいたします。  本市では、生涯現役社会の実現に向けた体制として、平成27年度に「シニア活躍推進課」を設置し、まさに、今回の議員のご質問と同じ内容の課題点に着目をし、アクティブシニアの活躍促進のための調査・研究を基に施策の立案と実施を進めてきたところでございます。  まず最初に取り組んだのは、現状の分析でございます。本市における高齢者の実態・希望・ニーズを把握し、それに対応した相談窓口やその他の社会資源の在り方を検証するため、65から74歳の市民5,000人を対象に「シニア活躍アンケート調査」を行い、1,960人から回答を得ました。  また、これに並行して、ワンストップ相談窓口コーディネーターを配置している全国の自治体3か所を視察し、先ほどのアンケート結果から把握した本市の状況に照らして検討を進めた経緯がございます。  結果といたしましては、本市は視察先の都市とは人口規模をはじめ、現役時代の職業分布やその市での居住年数等、高齢者の実態に様々な違いがあり、住民性や市民の意識などの風土の違いもニーズの違いにつながっているということを認識をいたしました。  そのため、仮に本市にワンストップの相談窓口を設置しても、日々の相談者の数は一定以上にはならないと判断をいたしました。また、本市周辺地域シニア活躍に関わる情報の全てを網羅し、様々な相談者へ個々に応じた最適なアドバイスができるコーディネーターを育成するのは困難であると同時に、そのための人件費に係る費用対効果も高くは見込めないと考えております。  それよりも、現状どおり、市の窓口で職員が相談対応をして、情報を提供するほか、就労やボランティア、趣味のサークル活動等、活躍の受け皿を探されている方々にシルバー人材センター、市内のコミセン、社会福祉協議会等を紹介をしたり、各機関が相互に紹介をし合う小野市流の途切れない連携体制を継続していきたいと考えております。  次に2点目、65歳以上の雇用支援についてお答えをいたします。  1点目でご紹介したアンケート調査の結果、本市の前期高齢者の46%は就労しており、そのうちの4割の方は、自営業、会社役員等で週5日以上、フルタイムの勤務をされております。企業に雇用されている常勤の方のほとんどは、定年前と同じ職場での再任用でございます。  仕事をしていない方の21%は、短時間の仕事や有償ボランティアを希望されており、そのうちの6.3%の方が「シルバー人材センターの仕事の種類を増やしてほしい」とのご意見を持っておられました。  これを受け、シルバー人材センターでは、過去5年間において、経理の事務を新たに受託したほか、独自に「ワンコイン・シルバーサポート隊」事業を開始、その他、施設管理業務や事務整理、集金・文書配布業務等、清掃・除草等の技能業務以外の仕事の受注件数を2.0倍に増やされました。  また、企業への派遣事業についても、5年前は8か所でしたが、その後、21か所の企業へ派遣先を広げ、受注件数を2.4倍、契約金額を1.8倍に伸ばすなど、従前の草刈りと清掃だけの仕事のイメージは変化してきております。  これを踏まえ、現状では、市の窓口に就労相談に来られる高齢者で短時間勤務を希望される場合にはシルバー人材センターを紹介し、常勤に近い形態を望まれる方にはハローワーク西脇へ出向かれるか、伝統産業会館に設置しているハローワーク西脇求人チラシWEB検索をお勧めしているところであります。  市は、定年後に10万時間あるという第2の人生には、就労をはじめ、趣味・スポーツ・健康づくり、学習、ボランティアなど幅広い分野でご活躍いただきたいと考えており、そのきっかけになるようセカンドライフ応援セミナーシニアサポート事業アクティブポイント事業等を実施しております。  アクティブな高齢者の皆様には、これらのフォーマルサービスのほか、様々なインフォーマルサービスや民間の求人情報について、ぜひ自らも積極的に情報収集をされ、相互に誘い合うなどの機運が高まっていくことを期待しております。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  次に、市民福祉部長。                 (市民福祉部長 登壇) ○市民福祉部長(岡本智弘君)  第3項目1点目、地域猫活動さくらねこの周知・啓発についてお答えいたします。  小野市における猫に関する苦情・相談件数は、年間でおよそ20件であります。個人からの電話連絡がその大半を占め、市長への手紙が数件届いている現状にあります。  議員ご質問のとおり、地域猫活動は、地域住民の快適な暮らしと、地域で暮らす飼い主のいない猫の愛護との“折り合い”をつける生活環境問題の解決策として、全国各地で実施されております。  環境省のガイドラインによれば、地域猫は“地域の理解と協力を得て、地域住民の認知と合意が得られている特定の飼い主のいない猫”と定義されております。地域住民の中から飼育管理者を選出し、飼育すべき対象の猫を把握するとともに、餌やふん尿の管理、不妊・去勢手術の徹底、環境美化等のルールを定め、適切かつ継続的に集団行動できるケースが「地域猫活動」であります。  地域猫活動には、好き・嫌いや得手・不得手、関心・無関心等の多様な価値観や感情を持つ地域住民が歩み寄り、協働するとともに地域猫を地域社会の一員として迎え入れる決断と覚悟が求められます。  市に届いている猫に関する相談等は、あくまで個人的な見解の範疇であります。地域住民の理解・協力・認知・合意は確認できておりません。  これらの内容を踏まえれば、地域猫活動さくらねこの周知・啓発を積極的に行うレベルではなく、個別ケースへ迅速・的確に対応すべき段階であり、さらなる実態把握に努めつつ、ホームページ広報おの等で周知すべきものと考えております。  次に2点目、地域猫活動への助成についてお答えいたします。  議員ご質問のとおり、飼い主のいない猫の捕獲と不妊・去勢手術、及びリターンを個人の費用でなされている事例が、市内にもあることを認識しております。費用を自己負担され、住民生活と動物愛護の両立を目指されている姿勢には敬服しております。  一方で、先ほど申し上げましたとおり、地域猫活動には「地域の理解と協力」、「地域住民の認知と合意」が必要であります。これらの要件を満たさなければ、個人活動の領域にとどまるボランティアであります。  地域猫活動には、集団による適正な管理、継続的かつ適切に行動できる体制の確保が必要であります。また、個人活動には限界があり、ボランティアに対する公的支援はございません。  地域猫活動には、集団による自主的・主体的な行動が前提となりますが、現時点では、自治会やグループ等の活動で地域住民の理解・協力・認知・合意を確認しておりません。  したがいまして、議員ご質問の「飼い主のいない猫の不妊・去勢手術の助成及び捕獲器の貸出し」を、現時点では計画しておりません。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  答弁は終わりました。  再質問はありませんか。  村本洋子議員。 ○1番(村本洋子君)  3項目ともご丁寧なご答弁ありがとうございました。それぞれ再質問させていただきます。  第1項目の帯状疱疹ワクチンについて、2点目の予防接種費用の助成について、答弁は市長、お願いいたします。  私の身近にがんに罹患され、5年間治療をされている方からお聞きしたことなんですけれども、帯状疱疹ワクチンの予防接種をお医者様のほうから勧められ、受けたほうがいいということは理解しているんですけれども、毎月の治療費や定期的なPET検査などの医療費がすごく大きくて、高額な予防接種費用を考えるとちゅうちょしているとお伺いしました。  このようながんやリウマチなどの免疫抑制中の基礎疾患を有する患者さんが帯状疱疹発症のリスクが高く、また重篤化するリスクも高いというのが現状です。このような、医師が必要だと認めた基礎疾患を有する方に予防接種費用の助成をするということについてのお考えをお伺いいたします。  第2項目、生涯現役社会の実現に向けた取組について、こちらも答弁は市長のほうにお願いいたします。  2025年問題は、高齢者の増加が課題となっていましたが、2040年問題の大きな課題は人口減少、現役世代の急減です。また、高齢世帯の4割が独り世帯、単身世帯になるとも予想されています。  今まで先進的な取組をしていた小野市だからこそ、アクティブシニアが活躍できる生涯現役社会に対しても今から先進的に取り組むべきだと思います。  私は8月に民生地域常任委員会の視察研修で石川県金沢市のアクティブシニア活躍支援事業について研修を受けました。福祉、まちづくり、知識、就労、スポーツの各分野で生き生きと活動している10人の事例を掲載された「このまちに、タネ蒔く人々」を発刊しておりました。また、多様なニーズに合った活躍の場所を紹介するアクティブシニア活躍応援総合窓口を定期的に開催されていました。  小野市においても、定年退職後、時間や体力が十分にあっても何をしたらよいか分からない方に、今後の活動を考える参考になるような事例集やワンストップで相談支援ができるなどの取組をすべきだと思います。  これまでの知識や経験を生かして、地域活動やボランティア活動、就労につなげていく、高齢になっても、独りになっても、意欲と希望に満ちたセカンドキャリアが過ごせる他市にはない小野市らしい先進的な取組について市長のお考えをお伺いいたします。  第3項目の地域猫活動について、こちらのほうは、市民福祉部長にお願いいたします。  まだまだ個人的な活動ということで、集団ではされていないということなのですが、お聞きしたら、結構個人的にはたくさんの方がされているとお聞きしています。それで、保護活動をされている方と連携を取って、この現状をお聞きしたりとかするそういう取組というのについてのお考えをお伺いいたします。  以上です。 ○議長(岡嶋正昭君)  再質問に対し、答弁を求めます。  市民福祉部長。 ○市民福祉部長(岡本智弘君)  それでは、再質問にお答えいたします。  保護をされている方との協議といいますか、情報の共有というお話になってこようかとは思います。  先ほどの答弁でも申し上げましたけれども、あくまで地域猫活動というのは、地域住民の合意あるいは理解・協力等々が必要な事業でございます。餌やりとかふん尿の処理、この辺りについては個人的な活動ではありますけれども一生懸命されているというところは十分理解はしているつもりでございます。  ただ一方では、餌をやること自体に対しても反対されている住民の方々がいらっしゃる、先日の苦情等々によりましても、実際に当人同士のお話はほぼされていないような状況になっておりまして、極端な話を言えば、餌をやっているご自宅とすぐもうその隣の家の方がもう既に餌をやることを反対しているというような状態になっておりまして、双方のご意見をお聞きしますと、動物愛護の観点から、餌やりをしても野良猫については3年から5年の寿命で亡くなっていくということですので、去勢手術をすれば増えないから、この活動は正しいんではないかというご意見と、一方では、もういわゆる庭であるとか、畑を荒らしてくる、ごみを荒らす、あるいはもう車の上に寝ているとか、家に傷をつけるとかいうような実態も事実上はございまして、やはり双方の意見を理解させていただかないことには、この助成金、あるいは支援につきましてもまだまだ進まないのかなとは思っております。  まずは、この地域猫活動そのものもそうなんですけれども、こちらは行政上の課題なのか、地域の課題なのかというところがございまして、まずは、地域住民の間で話をしていただくことが最優先であろうかとは考えております。
     まず、合意を取ること、1回目の答弁で申し上げましたけれども、地域社会の一員として、飼い主のいない猫を地域でみんなで飼育するというこの意思決定ができるかどうか、ここがまず第1点だと思います。  この1点がない限り、行政に直接、個人的な見解でいろんな話をされても対応のしようがないのが正直なところでございまして、まずは隣近所、もしくは最寄りである自治会であるとかというところで、野良猫問題についてどうやってこれから対応していくのかということをまず話し合っていただいて、まず意思決定していただくのが第一義かと考えております。  以上、再答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  次に、市長。 ○市長(蓬莱 務君)  再質問にお答えをいたします。  2点あったかと思いますけれども、ご承知のとおり、小野市は行政もまさに経営ということで、その中の4つの中に「言われてからやるのではなくて、言われる前にやる」という、いわゆる後手から先手管理という件について、あらゆる面で先手のそういう政策をやってまいりました。  子どもたちの高校3年生までの医療費の所得制限なしの無料というのは、実は全国で一番早くやったのは小野市であって、決して明石ではありません。明石市長が、小野市長、パクらさせていただきますと言ってご挨拶に来られた、ついこの前のようであります。  しかし、メディアはそうではなくて、明石こそが最初にやったと。別に早くやるとかやらないとか、そんな問題ではなくて、要は、その地域社会の中でどう政策を、その地域の特性を十分理解して、何を早くして、何を先手でやって、何をしっかりと見極めるかということが大事であります。  そのベースということをまずご理解いただいた上において、今回のこの1つ目の質問であります帯状疱疹ワクチン、先ほどの答弁でも申し上げましたように、明らかにワクチンを打つということは、いわゆる有効性は高いと、これは全ての方が認めるところでありますし、それでまた医学的にもそれは認められているということであります。  同時に、医療費が高くつくんで、医師が認めたものについては、何とか補助金をもらいながら打ちたいというその思いというのは、病院へ行ったり入院された方にとっては、誰もが共通の思いであります。しかし一方では、大部分の方は、自己防衛のために保険に入られている方も結構多いと思います。それから、高額療養医療については、限度額が定められておりますので、実は大変高くかかったとしても、ある限度額で打ち止めというようになっております。そういう費用の負担というのは、表向きと実態系が違うという、そういうこともあることは既にご承知のとおりであります。  そういう中で、この帯状疱疹ワクチンに対して、ワクチンの有効性は分かる、可能な限りそれを市が補助制度をつくってやるという、いわゆる後手から先手管理。どこもやっていないからこそ小野市がやるべきであるというのは、考え方は全く一緒で一致しています。  ただ、先ほどの答弁にもありましたように、これは、任意接種という意味なんです。したがって、自己決定により接種すべきことである、これが1つ。  2つは、いわゆる流行性のそういう疾患ではないと。すなわち、自己防衛的なことである、これが2つ目の話。  3つ目が、やっぱり何といっても副作用の心配があるという。医学的には大丈夫とは言われておりますけれども、じゃあ、今までやってきた中で、ワクチンでトラブルがあったのは、誰もが安全だからこそやったはずなんです。でも結果として、それが思わぬところでそういうことになった。じゃあ、その責任はどなたが取るんですかということになるんですね。  そうやって考えたときには、一定の比率で副反応があることはもう事実です。したがって任意の接種、つまり自己責任において打ってくださいよと。  そういう中で、結果として任意であり、自己責任ということは、保証はできませんよということなんです。しかし、小野市がそれを費用助成をしてということは、市は打つことに対して助成をするということは、全責任は市、すなわち市長が持ちますということなんです。  そういうことを考えますと、私、何も責任逃れするんじゃなくて、だからこそ国も今、こんないいことをなぜすぐやらないんだと、やらないんですよ。5年審議やって、今、まだいろいろなっているというのは、そのように賛否両論ある中で全ての子どもたちが受ける医療費の完全無料化、所得制限とは全く意味合いが違って、やっぱり医学的見地をきちっと理解した上において、そのような論理的展開でもって何をして何をしないか、これはトップとして判断せざるを得ない。現時点では、やはり国の動向をもう少し待って、それで医学会から、これは全部の国民に打つべきであると。加えて、ある一定の負担を、例えば市に負担を求めた場合にその部分を市が、小野市の子ども医療と同じようにこれは小野市が単独で財政状況を見ながら無料にするとか、こういうプロセス管理が必要ということであります。  ですから、決して有効性を認めていないわけでもなく、補助をしたほうがいいのであるのは決まっているわけですけれど、しかし、人の命に関わる全責任は誰が持たなければならないか、それを第一にしなければならない。  安易にそういう方向に対して、いや、これやってあげたほうがいいでと。これは行政がその種の失敗を今まで各地でどれだけやってきたか。しかし、結果的には仕方なかった。「仕方なかった」というキーワードで誰も責任を取らないで、現実に取り残されることがあるわけです。  やっぱり、まず第一に市民の命を守る、そのためには「誰もが説得じゃなしに納得できる」というこのキーワードにおいて、政策というのは実行すべきものであると。  よって、この件に関しては、一人ひとりの気持ちに寄り添うことはよく分かります。今はやらないということじゃなくて、もう少し推移を見たほうが、公金の支出についてはふさわしいのではないかと。ネガティブな話をしているんじゃないんです。もっと早くファイナルデシジョン、最終意思決定を国家としてやるべきなんです。それがやれないのが、今の現状です。  ですから、そういうことを考えた上において、我々はそういう動向をしっかり見定めたら、迅速にどこよりも早く意思決定をしたいとこう思っております。その時期は私は遠いことではないというように思っています。  この前も部長会で、この中でそのワクチンを打ったことのある人、あるいは帯状疱疹を受けて経験のある人、その人たちのほんまの声を聞きたいとしたんですが、なかったんですけど、しかし、いろんな人の話で実際に聞くと、本当に大変だったというのは聞きます。しかし、あらゆる疾病に対して、ほんまに大変だったというのは、ほかにもたくさんあるんです。  その辺の市として責任を持たなきゃならない分野と、国家として意思決定をしなきゃならないものと、医療に対する安全を優先したときにどの段階で決定すべきか。これは、任意接種というのはそこにあるということでありますので、そこのところはもう少し冷静に考える必要があろうと思います。これ、1点目の話。  それから、2点目、生涯現役という、私も生涯現役で頑張っているつもりです。サラリーマン辞めて30年、私たちの時代は企業戦士、土曜・日曜なし、睡眠時間3時間、当たり前のように働いて残業代なし、そういう世代に育ってきたのが我々の世代です。専ら人のために汗をかくんではなくて、専ら会社の利益のために働き続けた人たちが私たちの世代です。で、今もそうではないと言いながらも現実はそういうことがあると思います。  しかし、よく言いました。君が一生懸命会社のために働いとるほど、会社は君のことを思っていないと。私は人事もやりました、営業も購買も、企画部もやりました。経理もやりました。銀行の人ともお付き合いしましたけれども、みんな必死やった。でも、定年になったときに集まった、俺たちはあんなに頑張った、でも市長、厳しいこと言うなら、いや、実際そうやねんと。人のために汗をかく仕事というのは、人は金絡みじゃなくて、生きがい絡みに生きてこそ、自分の人生の中に思いを募ることができる。しかし、会社のためとか、家族のために一生懸命頑張ってきたその世代というのは、ぱっと気がついてみたら、俺は何のためにこんなに頑張ってきたんやろうなと、これが多くの共通の認識なんです。  だからこそ、生涯現役、生涯青春の場をつくろうということで小野市は何をやったか、約20年間、65歳の第二の成人式をやってきました。みんな、もう一度、看脚下、足元を見て、65歳のときにもう一回青春の思い出、これから頑張ろうやないかというのは、小野市の政策でありました。  多くの人たちがそこで共感を得て、多くの人たちがそこからシルバーなり、あるいは報酬なしでもよい、人のために汗をかくことがどれだけ価値のあるものか、やっと気がついた世代が頑張り出した。私はそういうような場を整える、やる気を起こすためにやる場を整える、小野市は少なくともそういうやる場を整えてきたつもりであります。その人たちが、多くの人たちが、今、多くのところで活躍されています。そういう一つのそういう状況であります。  で、言われているのは、そういう場をさらに充実して、アクティブシニアを育てる環境をつくるべきであると。でも、そのときに1つあります。甘えてはいかんのですよ。我々は、高齢者の、本来やるべきは自立が必要なんですよ。いや、行政に何かしてほしい、あれをしてほしい、これをしてほしいと。じゃあ、今の高齢者の人が本当にそう思っているだろうか。  それは、表向きはそうです。でも小野市は、私は言いました、「小野市を変える」という「変えよう」、そして、「変わろう小野市」と言いました。「変えよう」とは、リーダーとして自ら小野市を変える、「変わろう」とは、市民が自分の意識を変えないかん、そんな社会こそが小野市の目指すべき社会やと。  あれは市がしてくれない、これは市がしてくれない、これしてもらうのはいいでしょう、ごみ処理も自治会も全部市にやってもらって、3億円ぐらいの金がかかるんです。あれもこれもやったら10億円ぐらいのお金がかかる。そのことは全然しないで、そんなもん、おの恋らっきゃらっきゃ券を配るのは自治会がせんと全部行政が配るべきだ、市の職員に残業代したら、そんなもんはるかに高くつきますよ。  だから、協力できるところと協力できないところはあります。だから、そこをそれぞれの自治会、例えば田舎とまちは違うんです。市街地と地域は違う。そのときにそこの自治会長さんが自らをもって私たちのまちはこう守っていくというリーダーに育ってほしいんですよ。  それは、個人の負担のように見えるけれども、目指すべき人口が北播磨27万人、26万人になっています。これがいずれ、好むと好まざるにかかわらず、小野市の5万人弱が消える社会が来ます。誰もが面倒を見切れない時期になります。誰がやるんですか。防災対策しかり、障害対策しかり、福祉政策しかり、全てが私たちが行政に頼る時代ではなくて、高齢者はアナザー・ワン、もう一人の自分の人生を生きるもう一人の自分探しをする、もう一人の自分探しのために私は市長になった。いつまでも利益追求型の中に生きるよりも、人のために汗をかくために働くことを私は、アナザー・ワン、もう一人の自分探しとしてきた。会社から言われましたよ。あなたは会社のほうが年収高いのに、何で市長みたいなのになるんやと言われましたよ、社長からは。でも人の価値といったらそういうものじゃないということですよ。  したがって、このあなたの質問に対して申し上げたいことは、我々はそういう場を整えてきました。そして、そういう環境はいっぱいあります。でも、コーディネーターは本当に有効だとかいろいろあります。でももっと大事なのは、高齢者自らが自立して、私たちの生活、私たちの老後の社会はこうやって頑張るんだということが今の高齢者にはそういう活力があるはずです。それに市はそういうやる気のある人にやる場を整えることは、これは当然のことであります。  市が、「皆さん、こうしますから、高齢者の皆さん、こうしてください。」、それはそういうことで喜ぶ人もおるでしょう。でも本音の中でこんなはずではなかったと。私は生き様として、かく生きたいと思っていた人がたくさんおる。小野市は変えよう、変わろうというのは市民意識が、そういう人たちが育つ社会が、私の望むべき小野市であって、それは市民に対して優しくするとかしないとか、そんな論理違うんです。人は尊厳があります。何でもやったことに対して、それで人生よかったかと思うんです。  だから、議員の考えられることは、何かをしてほしい、市民の声を聞いて、それでいろんなところでやっていきたい、その気持ちは十分分かります。先ほどの医療費と一緒です。目の前にあることをどう処理するかということは、当然ある話なんです。それには優しい政治が必要です。  しかし、もう1つは、これからの時代はそれでは立ち行かない時代なんだから、共創の社会、市民と住民、行政、防災のこと、福祉のこと、やりがい絡みでいけること、働くことを続けること、市民のためにボランティアでやる人、人それぞれがいろんな社会といろんな人生があってしかるべき。あなた自らにとってどう立つんやと。つまり、自立と自分で律すると。私は、「自立ある子どもたち」って成人式でよく言いますけれども、今の子どもたちにも必要なんだけれども、大人も一緒なんです。私は、目指すべきは、これが大都会と、この小野のような田園風景のところとの地域特性のある面での強みなんです。向こう3軒両隣でお互いに助け合って、例えば傍聴に行こうかと言ったときに、あんた行くんやったら私が乗せていったるわ、一緒に行こか。見に行ったら、たまに話聞くかもしれんけど、うるさい市長の話、これも聞けるかもしれへん。でもそれが大事なんですよ。ちょっと行くかい、ちょっと乗っていく。お互いさんやないかいと、こういう社会。  だから、ご質問のこの生涯現役に今後どう取り組んでいくかといったら、それは、行政はしかるべき対応は今までしてきましたし、これからもそういうニーズがあれば個別に対応していく姿勢は変わりありません。せやけど、目指すべきは、自分たちの免疫じゃなしに自立したそういう社会をつくることをして、議員もその一翼をぜひ担っていただきたい。この理念をもって答弁といたします。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  村本議員、第2項目のほう、これで答弁よろしいでしょうか。 ○1番(村本洋子君)  はい。 ○議長(岡嶋正昭君)  大丈夫ですか。  答弁は終わりました。  再々質問はありませんか。 ○1番(村本洋子君)  ありません。 ○議長(岡嶋正昭君)  以上で、村本洋子議員の質問は終わりました。  この際、暫時休憩いたします。再開は11時5分とします。                 休憩 午前10時51分                 ───────────                 再開 午前11時05分 ○議長(岡嶋正昭君)  ただいまから、会議を再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問であります。  松永美由紀議員の質問を許可いたします。                 (松永美由紀君 登壇) ○3番(松永美由紀君)  皆様、おはようございます。市民クラブの松永美由紀でございます。議長のお許しをいただきましたので、私からは2項目について質問をさせていただきます。  第1項目、神戸空港国際線化等と小野市への経済効果について。  今から8年後、2030年をめどに神戸空港に国際線就航が認められることとなりました。神戸空港の国際線化が決まったことは、地域経済に大きな効果をもたらす可能性を秘めています。空港のある神戸市だけではなく、兵庫県全体の経済効果も期待されています。  これまでは、大阪・東京に入国した外国人客は、国内の有名観光地へストレートに向かい、兵庫県内の観光地はアクセスの関係で訪日客を取り込めていなかったということもあります。神戸空港の国際化の影響は、神戸市だけにとどまらず、兵庫県の各地に及ぶと考えられます。  また、2025年に開かれる大阪・関西万博でも、関西を訪れる外国人観光客の増加が見込まれるとしています。  神戸空港に就航するのは、当面、アジア路線になり、アジア各地の来日客が中心となるようですが、韓国の仁川国際空港、台湾の桃園国際空港、香港国際空港などをハブ空港とした欧米からの来訪者も想定内になると思われます。  私は、いずれ神戸空港に降り立った個人客が、ガイドブックを手にして小野市を訪れると期待しています。私たちが「地球の歩き方」や「るるぶ」のような本を持って、外国の地方のまちを歩き回ったように、小野市内で「HYOGO」というガイドブックを手にした来日客の姿を見るのも、そう遠くない日かもしれません。  そこで、次の2点についてお伺いします。  答弁は、いずれも地域振興部長にお願いいたします。  1点目、小野市への影響について。  神戸空港の国際線化を想定して、小野市へのインバウンド効果があるかどうかを検討しておられるのかお伺いします。  2点目、2025年万博への準備について。  大阪・関西万博では、兵庫県がフィールドパビリオンの名の下に県全体をパビリオンに見立てて、地場産業や文化を感じることができる現場を多くの人に訪れてもらい、県内の魅力に触れてもらうといったことを企画しておりますが、現時点における小野市と大阪・関西万博の関わりについてお伺いします。  第2項目、小野市の観光戦略について。  間もなく、ひまわりの丘公園のリニューアルオープンの日がやってきます。広々とした田園風景の中の公園に、西日本最大級の遊具広場や、夏にはヒマワリ、秋にはコスモスが広がる入園料無料の自慢の施設です。  リニューアル前の公園も休日には国道175号が渋滞になるほどの混雑で、どれだけ人気があったのかがよく分かります。また、春のおの桜づつみ回廊のにぎわいも外せません。今年の4月、目を見張るほどの人、また人の列に驚き、車の渋滞に驚き、これは大変なことだと思ったことを覚えています。  JR小野町駅に降り立ち、小野アルプスへのハイキングの人々、鴨池へのドライブ客、人気のある温泉施設ゆぴか、電鉄小野駅から浄土寺を目指しハイキングするグループ。ほかにも、好古館、あお陶遊館アルテなど、こうして見ると、小野市にも観光客と呼べる人々のたくさんの来訪があります。  こういった点を線で結んでいき、面に展開してみると、いろいろな施設、名所旧跡を巻き込んで、観光のまち小野市が出来上がるような気がします。  市内観光という言葉を小野市で聞くことはあまりないのですが、今後はひまわりの丘公園のリニューアルをきっかけとして、市内のとっておきの場所を市外の方々にもアピールしていきたいと考えています。  そこで、次の2点についてお伺いします。  答弁は、いずれも地域振興部長にお願いします。  1点目、ひまわりの丘公園における飲食施設の増設について。  ひまわりの丘公園は、リニューアルオープン後、県内だけでなく遠方からも訪れる公園になると想像しています。  国道175号の道のオアシスとして、このような立派な拠点ができ、多くの来訪者があることから、近くにファミリー向けの飲食施設、例えばフードコートのようなものを増設される計画はないのかお伺いいたします。  2点目、小野土産に対する今後の取組について。  ひまわりの丘公園も大勢の人が訪れる人気の行楽地になると思われますが、多くの方が小野市に観光に来られたときに、お勧めの小野土産がなかなか思い浮かばないのが実情です。  これまでも様々な開発をされてきましたが、観光戦略として、定番で持ち帰りやすい小野土産の開発や効果的なPRの仕方など、今後の取組についてお伺いします。  私からの質問は以上です。 ○議長(岡嶋正昭君)  質問に対し、答弁を求めます。  地域振興部長。                 (地域振興部長 登壇) ○地域振興部長(上月敏之君)  第1項目1点目、小野市への影響についてお答えいたします。  議員ご承知のとおり、神戸空港の国際線就航が8年後の2030年をめどに実施されることが、本年9月に開催された「関西3空港懇談会」において合意されました。  これにより、これまで外国人観光客を十分に取り込めていないとされてきた神戸市を含む県内各地においては、国際線就航により、海外からの観光客が増加するのではないかと期待されているところです。  その一方で、外国人観光客の誘客のためには、神戸空港からのアクセス改善をはじめとして、地域における受入体制の調整、拡充などが課題とされているところです。  さて、議員お尋ねの小野市へのインバウンド効果があるかどうかの検討をしているかについてですが、現段階においては、まだ検討するに至っていない状況です。  その理由として、さきに申しましたとおり、神戸空港からのアクセスの改善をはじめとして、地域における受入体制の調整、拡充等が課題としてあります。  小野市も例外ではなく、それらの課題を抱えつつ、インバウンド効果があるかないかの判断は難しく、今後、国際線開設に伴う準備の状況や開設後の人の流れ等を注視した上で検討を進めてまいりたいと考えております。  市内には、ひまわりの丘公園、おの桜づつみ回廊、国宝浄土寺など、外国人を誘客できる観光施設は数多くあります。国際線就航の準備が進む中で、インバウンド効果が発揮できる観光施策にどのように取り組むべきか研究を進めてまいりたいと考えております。  次に2点目、2025年、万博への準備についてお答えいたします。  議員ご承知のとおり、兵庫県が進めるフィールドパビリオンは、大阪・関西万博を契機に、兵庫の魅力を国内外に伝えるチャンスと捉え、全県規模で展開しようとするものです。  まず、そのフィールドパビリオンを主催する兵庫県の進捗状況ですが、市町や関係団体等が参画し、全県体制で万博への取組を進める(仮称)推進協議会が、令和5年2月をめどに設立されようとしております。また、万博会場内に(仮称)兵庫棟、県立美術館にギャラリー棟が設置され、さらにこれらの施設内において、リージョナルデー(市町の日)が設定され、県内各市町が順にPR事業を展開し、フィールドパビリオンの魅力等を発信して、県内への誘客を推進していくことが決定している状況です。  このような中で、小野市では、フィールドパビリオンの要件にかなうSDGs体験型プログラムの作成に取り組んでいるところで、兵庫県と協議をしながら、2件の施設認定を受けるべく準備を進めております。  また、小野市独自の取組として、AIを活用して観光客の嗜好に合ったツアープランを提供するアプリの作成等、より小野市を楽しんでいただける仕組みが構築できないか検討している状況です。
     今後、外国人観光客を対象に体験型プログラムやツアープランを提供するには、通訳案内をどうするのか、万博会場からのアクセスをどうするのか等、課題は多くありますが、万博開催までにそのプランを磨き上げてまいりたいと考えております。  次に、第2項目1点目、ひまわりの丘公園における飲食施設の増設についてお答えいたします。  議員ご承知のとおり、ひまわりの丘公園は、平成14年に単なる道の駅ではなく、多くの市民が参画し集う市民の憩いの場として開園いたしました。  一昨年、兵庫県が実施した観光客動態調査によりますと、コロナ禍によりその影響がありましたが、市内外から年間58万人もの来園者でにぎわいました。特にヒマワリやコスモスのシーズンでは、駐車場が満杯となり、入場待ちの車列が国道175号まで伸び、加えて、春や秋の行楽シーズンには、大型遊具を目当てに多くの親子連れが訪れ、にぎわいを見せているところです。  さて、議員お尋ねのひまわりの丘公園における飲食施設の増設についてですが、現在、公園内には、サンパティオおの、物産館オーストにおいて、お弁当や軽食等が販売されているほか、そろばん亭では、客席に座り、ゆっくりと食事を楽しむことができます。  しかしながら、公園内に飲食スペースが少ないというご意見もいただいており、来園者にとって飲食する施設が十分でないと思われている方々もあることは承知しているところです。  このような状況の中、令和3年度から一つの取組として、市内のコミュニティレストランとの協働により、サンパティオおの西側にあるピザ窯を活用し、ピザの販売に取り組んでまいりましたが、土日など多くの来園者でにぎわうときには売上げが伸びますが、平日や天候が悪いときには売上げが伸びないといった状況でありました。  したがいまして、当公園では季節や天候により来園者数に波があることから、行楽シーズンなど大勢の来園者でにぎわう時期に、キッチンカー等の誘致やピザ窯を活用して飲食を充実させることは考えられますが、年間を通じコンスタントに売上げが見込めるかどうか予測できないこともあり、現在のところご提案のフードコートのような施設を増設する計画はございません。  次に2点目、小野土産に対する今後の取組についてお答えいたします。  議員ご承知のとおり、小野市のお土産品、特産品等については、平成15年に開始した「小野うまいもんブランド」など、従前から開発に取り組んでいる状況です。  その小野うまいもんブランドは、令和4年10月現在で、極上ジャージープリン、きすみのそば、そろばんマドレーヌ等28品目が認定され提供されております。また、それ以外にも、日本酒おの恋、いちじく餅、小野恋石、山田錦カステラなど、多くの事業者が小野市のお土産品を提供されている状況です。  さて、議員お尋ねの定番で持ち帰りやすい小野土産の開発や効果的なPRですが、まず、定番で持ち帰りやすい小野土産の開発は、過去にもハッタイ粉菓子やビール等、市が中心となって取り組んできた経緯がございます。  しかしながら、お土産品の開発、販売、提供は、民間事業者が主体となって取り組むべきとの考えから、以降、市は側面から支援等をすることで進めてまいりました。  したがいまして、持ち帰りやすい土産の開発等においても、引き続き、民間事業者と連携し、側面から支援した中で進めてまいりたいと考えております。  次に、効果的なPRにつきましては、現在においても、パンフレット等の紙媒体、ホームページやSNS等のPRに加え、イベントへの出展、インフルエンサー、観光大使を通じたPR等、様々な手法を用いたPRに取り組んでいるところです。  また、平成22年3月に初版を発行し、12年間にわたり、皆さんに親しんでいただいている「おの恋ごはん」ですが、今年度に改訂を予定しており、その際に、お土産ページを追加し、身近に周知できるようにするなど、さらなるPRに努めてまいりたいと考えております。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  答弁は終わりました。  再質問はありませんか。  松永美由紀議員。 ○3番(松永美由紀君)  ただいまは、それぞれ詳しくご答弁をいただきありがとうございました。いろいろ多面的に検討していただいていると聞きまして、安心いたしました。そこで、1点だけ市長に再質問をさせていただきます。  質問は、ひまわりの丘公園についてであります。小野市は、南側を山陽自動車道、北側を中国自動車道が走り、それを貫くように国道175号が通っています。また、令和6年には、東播磨道という高規格道が加古川市から小野市につながります。  その小野市に西日本最大級の遊具を備え、夏にはヒマワリ、秋にはコスモスが咲き乱れるひまわりの丘公園があります。これまでも多くの来訪者を呼び込んでいたひまわりの丘公園ですが、さらにこのたび変貌を遂げました。今は冬ですが、春になり、気候がよくなってきますと、関西一円から車に乗ったファミリーが大勢訪れることと思います。  交通の便にも環境にも恵まれたポテンシャルの高いエリアにある一大施設を「ひまわりの丘公園」と呼ぶだけにとどめておくのはもったいないと思います。たくさんの集客が予想される施設ですが、遊具と花が売りだけの現在、少し寂しい気持ちもいたします。近隣にある道の駅とはまた違った魅力のある道のオアシスと道の駅を合体させたような、ほかにはどこにもない、新たな道の駅として整備ができないでしょうか。  ひまわりの丘公園が誕生して20年になります。さらにリニューアルする機会は今しかないと思います。市長のお考えをお尋ねいたします。  以上です。 ○議長(岡嶋正昭君)  松永美由紀議員、ちょっと確認いたしますけれども、観光戦略としてのひまわりの丘公園のさらなるバージョンアップということでよろしいでしょうか。  再質問に対し、答弁を求めます。  市長。 ○市長(蓬莱 務君)  再質問にお答えをいたします。  ひまわりの丘公園のリニューアル、平成14年、あれから20年の歳月を経ました。ちょうど私も就任して3年目にひまわりの丘公園と言いながら、何もなかったあの地域に市民住民の皆さんのご協力を得て、あの拠点をつくるということを決定いたしました。  しかし、少しおさらいの意味で確認をさせていただきます。何のためにあのひまわりの丘公園をつくったかというのは、小野市には、あの戦国の武将、毛利元就、まちを活性化するために、どう復興させるかのために、3本の矢ということを言われました。後に安倍総理大臣が3本の矢と言われたんですけどね。あの3本の矢になぞらえて、3本の川構想、“3本のR”、すなわちRailwayとしての加古川線沿線上を変えるという、1本の川です、Railwayとしての“R”。2本目の川は、兵庫県最大の1級河川、加古川Riverとしての加古川の周辺を変えると。3つ目は、Roadとしての175号線沿線上をリニューアルすると。このいわゆる“3本の矢”、そして“3本の川構想”、“3本のR”というRailway、River、そしてRoadと。  ご承知のとおり、加古川線は電化がありました。そして白雲谷温泉ゆぴか、加えて駅舎が全てきれいになりました。そして龍翔ドームができ、そして堀井城も含めたグラウンドゴルフ場ができました。そして駅舎の前にはぷらっときすみのができ、あお陶遊館ができました。  すなわち、Railwayとしての単なる鉄軌道ではなくて、その沿線に付加価値をつけるという意味合いの構想でありました。2つの温泉、そして駅舎を小野市が、本来は西日本のJRがやらないかんわけですけど、市がやりました。ぷらっときすみのは、ご承知のとおり市民が立ち上がりまして、あれは、そば処になりました。物を売るところではなくて、駅は切符を売るところではなくて、地域コミュニティの再生である、よって、あのRailwayは、河合西の駅前もあそこにロータリーができたりとか、そういうことがありました。もちろん、駅舎のトイレも変わりました。  Riverとしての川は、兵庫県最大の一級河川、まず国土交通省と話をして、何といっても安全安心なその川になる、洪水を防ぐために。そして、加古川と青野ヶ原を突っ切る万願寺川の合流地点において、国交省の連携において河道掘削なり、そして、ご承知のとおり、桜づつみ回廊として1人2万円のオーナー制を敷いた桜がそのとき決断をいたしました。結果として、新しい小野市の誇り得る市民の憩いの場、いわゆる桜づつみ回廊ができたわけであります。  今は、それを発展させて、大河橋のところにかわまちづくりとして国土交通省と話をしながら、新しい防災拠点、並びに駐車場等、そういう市民の憩う場を大河橋の拠点につくろうということで今進めております。  すなわち、加古川から高砂等をおいて加東まで行く、そして西脇まで行くあの加古川で一番最初に築堤、堤防をきちっと造り、そして河道掘削、土砂を上げ、そして竹が生えたのをなくし、そして桜づつみ回廊をして市民の憩う場、これが2本目の川であります。  3本目の川は何か。あの珍味を運ぶ国道175号線沿いに北播磨総合医療センター、そして国立兵庫あおの病院、そして工業団地、そして東播磨南北道路をして、小野市のポテンシャルは、結果として税収を、それがいろんな医療費等の無料につながっていったと。そして何といっても、市花、市の花であるひまわり、このままでいいとは思わないということで、ひまわりの丘公園ができました。  しかし、ひまわりの丘公園のコンセプトというのは、単なる道の駅的なことでは駄目で、道のオアシスとして、要するにばあっとバスで来て、「はい、10分間の休憩でトイレ行ってください」、「はい、乗ってください」、そのまま帰るという、これが道の駅のどこでもあるやつでした。そうじゃなくて、そこへ来て、子どもたちがあの広大な芝生広場で憩い集い、そして思い出に残る拠点としてということで、そして農産物直売所等を含めて、地域の産物を作る人たちにやりがい絡みを考えるような拠点、ひまわりの丘公園。  これが、3本の矢、3本の川、3本の“R”としての沿線の小野市の戦略として打ち出した結果であります。  しかし、ご承知のとおり、ご指摘のとおり、ひまわりの丘公園が今のままでよいかということでありますけれども、この12月24日、先ほどご指摘いただきましたように、たまたまさっき決裁をしたんですけれども、1月号の広報の表紙になりますが、これがそうです。  このように遊具が24日にオープンします。関西最大級の無料の公園です。これは、多くの人たちによってなされてオープンを迎えるわけでありますけれども、小野市で育った子どもたちが、あのときは背丈が小さい人たちが、我々から見たらそんなに大きい公園でなかったかもしれないんだけれども、とってみたら大きな公園の中で、児童館、そして公園、遊具、そして小野市のその思い出をふるさとにして、ふるさとを育っていって、こっちへ帰ってくる人もおれば帰ってこない人もおられるかもしれませんが、しかし、明快に夢とそういう希望を与える拠点になることは明快であります。  そういう中で、いろいろ検討する中で、このたび、実は水面下で進めておるんでありますが、ひまわりの丘公園の小野市流の、どこでもある道の駅ではなくて、小野市流の新しいひまわりの丘公園を創るという方向で進めております。  概要を申し上げますと、まだ皆さん方にお話ししていませんが、投資額は約10ないし15億円であります。そして、その半分は補助金、国土交通省等の補助メニューでいきます。ということで、実際は2分の1の5億ないし7億円で抑えると。もちろん起債を組みますので、市の財政状況に大きな変化をもたらすことはありません。  で、そこには、1つは今現在、遊具はできておりますけれども、同時にそろばん亭の前のところに、工業団地等あるいは道路のことで残土が出てきております。それらを運ばさせて、あそこに今、新しい駐車場を今、土地の持ち主とも契約をいたしまして、あそこに駐車場を造ります。あの駐車場をもうひとつ大きくします。それに加えて、オートキャンプ場、それからいわゆるバーベキュー等ができるそういう拠点、そういうBBQハウス、あるいは情報を発信できる拠点、それから農産物直売所じゃなしに、あらゆる販売拠点と。もちろん食事ができるということであります。  ですから、オートバイ等で、あるいは車で来られて、オートキャンプができて、子どもたちは遊具で遊んで、花は育苗施設等をこの前オープンさせましたので、そういう形で育苗施設。恐らく、普通の道の駅ではなくて、そこに滞在もできる、食事もできる、花をめでることもできて、花を育てることもできて、そこでいろんな花の教育を受けることもできて、そして遊具もできるという、そういう拠点として再整備を今進めていこうということであります。  これは、今現在、KDDIの跡地に新たに陸上競技場、これは防衛施設局と私は話をしまして、11億円かけた新しい陸上競技場ができました。  ご承知のとおり、小野市と加東市と加えて新たに入った加西市も入れて、ごみ焼却場を造り、そのごみ焼却場を焼却することによって、燃やすことによって、発電をして、それで電気を起こして、その排熱を利用して温水プールを造るという、その温水プール、野球場、陸上競技場、新たなランニングコース等を含めたKDDIの跡地と、このひまわりの丘公園と、共進牧場との三位一体となって、その方式というのは、単なる行政だけではなくて、Park-PFIという、そういうやり方があるんですけれども、要するに行政だけがやるんじゃなしに民間の活力を入れてやるということです。こういうことを踏まえて、可能な限り市の財政負担を少なくして、集客をして、そして国等の陸上競技場を造ったのと同じように、それをコンバインさせながら、民間の活力を入れて、経営はその人たちにやってもらうと。今も現在、農産物直売所は、あれはJAの協力で今やっていますけれど。  ですから、この地域、あるいは兵庫県下でも初めてかもしれませんね。これだけの遊具があって、かつ駐車場が整備されて、そして花がめでられて、そして食事をするところがあって、そしてほかの公園とも連携が取れて、しかも何といっても175号線沿いということで、これが一つの大きな政策であり、加えてそれに加えて、今の図書館の東側約100メートルを市街地にして、公共施設等あるいは民間の活力をもって、いわゆるなぜそうするか。ハード事業だけやるんじゃないんですね。  要するに、小野市の中では北播磨5市1町の中で路線価・公示価格、国土交通省が発する公示価格の一番高いのは小野市なんです。三木ではないです。結果として固定資産税等がそれがコンスタントに入って、市民にとってみたら資産価値が上がると。資産価値を上げて小野市は税収を入れて、それらを還元し、そして工業団地に今回、40ヘクタールを完成しました工業団地全部8区画が民間に売れました。結局、600億の投資をして、そして新たな年間6,000万円以上の固定資産税だけでありますけれど、法人税、事業税等ありますけれども、それだけでコンスタントに1億近い税収を確保すると。そういうのを持ちながら、健全財政を維持しながら、全体のマネジメントをしていくという、すなわち、市の政策をどうやって動かすかというのは、個人の発想ではなくて、組織マネジメントをどう動かすか、これがリーダーに課せられた課題であって、そして、それをこなすためには、財政計画、人員計画、人事計画、構想力、全てのマネジメントとそれから国・県・市をどうマネジメントするか。  要は、役所というのは、「どう行政を経営するか」であります。それが1つのベースとして、その結晶たるひまわりの丘公園を明快にご指摘のとおり、あっと驚くような、「あんな道の駅が小野にあるんか」というような道の駅を夢として、じゃなくて現実の問題として、進捗させたいということをお約束して、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  答弁は終わりました。  再々質問はありませんか。 ○3番(松永美由紀君)  ありません。 ○議長(岡嶋正昭君)  以上で、松永美由紀議員の質問は終わりました。  この際、暫時休憩いたします。                 休憩 午前11時42分                 ───────────                 再開 午後 1時30分 ○議長(岡嶋正昭君)  ただいまから、会議を再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問であります。  前田光教議員の質問を許可いたします。                 (前田光教君 登壇) ○11番(前田光教君)  市民クラブの前田光教でございます。ただいま議長より発言の許可を得ましたので、私のほうから3項目について質問を行わさせていただきます。  まず、第1項目、堀井城跡ふれあい公園の利用状況と今後の展望について。  答弁は、いずれも教育管理部長にお願いをします。  堀井城跡は、室町時代に当地域を支配した赤松氏の家臣が居住していた城と伝えられており、四方には堀・土塁を巡らせた典型的な中世城館跡として知られてきました。そして現在は、世代や地域を超えて「憩い・集い・交流」することを目的として、中世の歴史的な趣を感じながら、グラウンドゴルフやウオーキングなどを楽しむ歴史公園として、2020年(令和2年)4月1日に「堀井城跡ふれあい公園」が開園されました。  開園以来、コロナ禍とともに2年半の月日が流れましたが、堀井城跡ふれあい公園の利用状況などについて、次の3点についてお伺いをします。  1点目、利用状況について。  20名以上、市民の場合は10名以上で予約してグラウンドゴルフに利用される方や、予約なしで個人で自由に利用される方がおられますが、この2年半における利用の状況についてお伺いします。  2点目、利用者などの声について。  火気の使用、禁煙、ごみの持ち帰り、ペット同伴の禁止、ドローン・ラジコン玩具の使用禁止、ゴルフの練習禁止などと、多くの規制がありますが、市長への手紙など、公園の利用についての提案や要望が寄せられたことがあるのか、また、あればその内容についてお伺いします。  3点目、今後の展望について。  堀井城跡地は、ふれあい公園として「憩い・集い・交流」することを理念として開園されましたが、狭隘道路に位置するため、孤立した施設として感じられてしまいます。  そこで、河合地区に存在する遺跡や公園などを点ではなく線で結ぶような戦略的な今後の展望についてお伺いします。  第2項目、夢の森公園の今後について。  こちらは、答弁者は、いずれも地域振興部長にお願いをします。  小野市を一望できる絶景ポイントである夢の森公園は、平成11年4月に整備されました。  金鑵城遺跡広場、自然の気持ちよさを感じられる散策道、小野市最長の滑り台や、美しい里山の空気があり、綺麗な小野市の田園風景を眺めることができます。  この夢の森公園の今後について、次の2点についてお伺いします。  まず1点目、夢の森公園のリニューアルについて。  夢の森公園は、かわい快適の森森林ボランティアの方々のご尽力により、毎年下草などの除草が行われ、樹木等については一部伐採されています。また、全長約100メートルの滑り台などがありますが、20年以上経過した施設として、リニューアルが必要な時期であると感じられます。  そこで、リニューアルの計画があるのかお伺いします。  2点目、今後の構想について。  さきの質問で、堀井城跡ふれあい公園の展望についてお伺いしましたが、近くにある夢の森公園は、かわい快適の森としての小野八ヶ池自然公園と散策道でつながり、少数ではありますが、夏には昆虫捕りの親子、紅葉の季節にはハイキング、元旦には初日の出参拝の方々を拝見します。また、人間だけではなく、野鳥やイノシシなどの野生動物の姿も確認することがあります。目立たないかもしれませんが、夢の森公園は、青野ケ原台地に位置する貴重な財産だと考えます。  そこで、夢の森公園を中心に、観光資源に付加価値をつけていくような取組が必要かと考えますが、今後の構想についてお伺いします。  第3項目、屋外広告物の適正化について。  こちらも答弁は、地域振興部長にお願いをします。  屋外広告物は、兵庫県屋外広告物条例に基づき、その業務を小野市が担っているものです。  とりわけ近年、小野市内における屋外広告物は、景観上適正に設置されているものと感じておりますが、屋外広告物に対する指導や点検状況について、また、課題も含めてお伺いをいたします。  以上、3項目、よろしくお願いします。 ○議長(岡嶋正昭君)  質問に対し、答弁を求めます。  教育管理部長。                 (教育管理部長 登壇) ○教育管理部長(入江一與君)  第1項目1点目、利用状況についてお答えいたします。  議員ご承知のとおり、本公園は室町時代の城跡の姿を残しつつ、市民の貴重な財産として、世代や地域を超えて“憩い・集い・交流する”ことをテーマに、中世の堀井城跡を利活用した公園として、令和2年度にオープンいたしました。  施設内容は、天然芝8ホールの本格的グラウンドゴルフコースに加え、複数用途に対応可能なクレー仕様の広場、さらには、ウオーキングコースとしても利用可能な1周330メートルの場内園路等を備えております。  現状の利用状況を申し上げますと、最も多いのがグラウンドゴルフの利用で、利用名簿から年間約4,000人の利用を把握している中で、短時間の個人利用を含めた実数は、3倍程度の1万2,000人と推計しており、その他、園路を利用したウオーキングやキャッチボールなど、家族連れから高齢者の方々に至るまで、幅広い世代にご利用いただいております。
     なお、グラウンドゴルフ利用者に関する市内外の利用内訳については、市内団体利用者の利便性を高めるための優遇措置を講じたことで、現状における利用内訳は、おおむね9割が市内利用者となっております。  次に2点目、利用者等の声についてお答えいたします。  これまでのご意見を申し上げますと、公園完成への感謝の声が一番多かった中で、市長への手紙でのご意見として、公園内での「観月茶会開催」に関するご提案や、冬季における「休憩所の風よけ対策」へのご要望をいただいております。  これらご意見への対応として、「観月茶会開催」のご提案につきましては、イベント開催による隣接する近隣住民の方々への影響、駐車場の課題等から、今後における研究課題として回答させていただいた一方で、「冬季の風よけ対策」については、速やかに休憩所にビニールカーテンを設置しております。  その他、現場におきましても、地域のボランティアの方々の大変なご協力をいただく中で、施設へのご意見やご要望を自由に記載できる「ご意見箱」を設置しており、そこでのご意見を申し上げますと、感謝の声が一番多かった中で、今年度につきましては、豪雨後の排水状況のさらなる改善を目的とした排水暗渠の増設、劣化したゴールポストの芝やスタートマット等の改善を速やかに実施しております。  次に3点目、今後の展望についてお答えいたします。  議員ご指摘のとおり、堀井城は、河合西町集落の中央に位置し、河合地区には金鑵城、河合城、小堀城など、中世の城跡が集中しております。当地域は、古くから南北の物流や舟運の重要なルートであり、軍事・経済上の要衝でもあったため、地域内に中世の城館が多く存在したと考えられています。  さらに、この地域には、京都から姫路へ通じる街道が存在し、そのルート上に「太閤の渡し」も存在していたため、かつて室町時代に幕府の要職を務められた先人の方々もこのルートを利用し上洛されたとの研究成果が残っております。  そこで、議員ご質問の今後の展望につきましては、現在策定中の文化財保存活用地域計画におきまして、この「太閤の渡し」から「金鑵城」に至る中世からの街道を市民の貴重な財産として活用する検討を進めるとともに、将来的な国補助金の活用も視野に入れ、効果的な情報発信による継承を進めてまいりたいと考えております。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  次に、地域振興部長。                 (地域振興部長 登壇) ○地域振興部長(上月敏之君)  第2項目1点目、夢の森公園のリニューアルについてお答えいたします。  議員ご承知のとおり、夢の森公園は、滑り台や散策道から成る公園で、平成11年4月に開園いたしました。その面積ですが、約3万7,000平方メートルの広さを有し、小野市都市公園に位置づけ、目玉施設である延長約100メートルのローラー滑り台、総延長900メートルを超える散策道、その他、あずまやや水洗トイレなどを整備しており、地元の子どもたちや少数ながらも滑り台を目当てに遠方からお越しになる方々に楽しんでいただいているところです。  さて、公園の施設につきましては、毎月実施している目視点検や専門家による遊具の点検においても不具合はなく、安心してご利用いただいておりますが、老朽度合の高いものから順に国の補助事業である社会資本整備総合交付金を活用した公園長寿命化計画により改修工事を実施しており、これまで、木製の階段や渡り橋の改修を行ってまいりました。  また、近年、兵庫県下において、ナラやカシ類の樹木を中心に伝染病であるナラ枯れ被害が拡大しており、夢の森公園にもその被害が広がり、本年、公園内において、ナラ枯れ被害を受けた樹木の倒木を未然に防止するため、被害樹木の伐採処理を行い、公園利用者の安全確保を図ってきたところです。  さて、議員お尋ねの公園のリニューアルについては、現在のところ具体的なリニューアル計画はありませんが、開園から20年以上が経過し、部分的ではありますが施設も老朽化してきております。加えて、急斜面の地形や日当たりの悪さなどの課題もありますので、これらの課題を洗い出し、地域の方々に喜んでご利用いただき、次世代に受け継いでいただけるよう公園のリニューアル等について多面的に研究してまいりたいと考えております。  次に2点目、今後の構想についてお答えいたします。  兵庫県が実施した観光客動態調査によりますと、夢の森公園と金鑵城跡を合わせますと、昨年度の来訪者数は2万7,000人であり、これは、こだまの森グラウンドゴルフ場の年間利用者数に匹敵するほどでありました。  夢の森公園は、小学校の自然学習の場としてや、公園の近くにある小野特別支援学校による利用があるほか、小野八ヶ池自然公園から続く、かわい快適の森ハイキングコースのハイカーの方々にも日頃から親しんでいただいているところです。  さて、議員お尋ねの夢の森公園の今後の構想についてですが、現在のところリニューアルを含め、具体的な構想等はございませんが、河合地区には自然豊かな森や堀井城や金鑵城などの歴史的遺産が集積しております。加えて、それぞれの施設が、JR加古川線の各駅から徒歩圏内にあり、アクセスも良好であることから、その強みを生かし、文化財等に付加価値をつける取組などの観光戦略や、公園の在り方についても地域住民の声を聴きつつ、教育委員会とも連携しながら多面的に研究してまいりたいと考えております。  次に第3項目、屋外広告物の適正化についてお答えいたします。  議員ご承知のとおり、屋外広告物とは、民間施設の案内誘導を行うため、道路沿いに建てられた看板や会社や商業店舗などの建物の壁面や屋上に設置されている看板などのことですが、これらの屋外広告物については、兵庫県屋外広告物条例により、広告物が設置できる場所や大きさなどの許可基準のほか、広告物の設置者や管理者の責務などについても定められております。  また、地方自治法第252条の17の2第1項の規定により、知事の権限に属する事務に係る事務処理の特例に関する条例に基づき、申請の受理や設置者への指導等の事務全般について市が移譲を受けて事務を進めているところです。  さて、議員お尋ねの屋外広告物に対する指導や点検状況ですが、現在、市が申請の受付を行い、設置が確認できている看板の総数は約680件あります。その指導状況ですが、2年ごとにある設置許可の更新時に看板の設置に不具合がないかどうかや看板の大きさに変更がないかどうかなどチェックを行い、申請内容と現地の状況が基準に整合するように適切に指導を行っているところです。  次に点検ですが、毎年、幹線道路沿いを中心に区域を定め点検を実施しており、未申請の広告物が確認できた場合には、兵庫県が定めた対応方針に基づき、適切に是正指導を行っているところです。加えて、平成27年に札幌市で起きた看板落下事故を受け、国土交通省が屋外広告物条例ガイドラインを改正し、平成30年に兵庫県により広告看板の安全点検実施要綱が定められました。この要綱に基づき、看板の設置からおおむね10年以上が経過し、かつ、広告物の上端が地上から4メートルを超えるものについては、許可の更新時に専門家による安全点検を行い、その点検結果の報告が義務づけられましたので、小野市におきましても要綱に基づき事務を進めているところです。  屋外広告物の課題として、看板設置者に安全点検を確実に履行していただくことや未申請看板に対する是正指導などがありますが、今後も景観向上を目指し、屋外広告物の適正化を図ってまいりたいと考えております。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  答弁は終わりました。  再質問はありませんか。  前田光教議員。 ○11番(前田光教君)  それでは、再質問に入らせていただきたいと思います。まず、再質問の内容といいますか項目なんですけれども、第2項目のみということで、地域振興部長に答弁をお願いをします。  その内容なんですけれども、先ほど答弁いただいた中で、結局、調査研究いたしますというお答えをいただいたんですけれども、今日に至るまでどういった議論がなされてきたかという確認をさせていただきたいと思います。  それが再質問の内容になるわけなんですけれども、というのも、この第1項目で堀井城跡ふれあい公園を質問させていただいたんですけれども、そちらのほうは城跡を生かしつつ基本的な理念に基づいて整備をされた公園で、夢の森公園、正直言って夢の森公園がどこからどこまでが夢の森公園かもちょっと我々分からないところがあると。  たしか、夢の森公園が先にできて、県との整備事業ですか、一緒にできて、その後に金鑵城跡広場ができたように記憶しとるんですけれども、いわゆる堀井城と同じような形での自然を生かした公園の位置づけにはなっているんですけれども、どこかしら違うような気がしてまいります。  で、夢の森公園なんかは、特に先ほどエリアがはっきり分からないというふうにお話しさせてもらったんですけれども、夢の森公園から逆に流れると、かわい快適の森を散策、で、つながっているんですけれどもどこかつながっていないと。  平成28年第400回の定例会で我々の尊敬する先輩、山中修己、当時議員が、どちらかというと滑り台について質問、維持管理で質問を上げていただいています。で、そのときは滑り台だけの話だったんですけれども、基本的にあの夢の森公園は、その点で見るだけで、その辺一帯を捉まえて考えなければならないというふうな市長からの最終総括もあったように記憶しています。  そこらも踏まえてのどういった議論がなされたかというのをお尋ねしたいんですけれども、というのも先ほど言いましたように、堀井城跡ふれあい公園との違いがあって、当時は、その400回の議会のときは、まだ青野原病院がありました。移転は決まっていたけれども、その跡地も含めて全体像を構想しなければならないというふうなお話もあったかのように思います。  今現在は、青野原病院が移転をして太陽光の施設になって、当時、夢の森公園でいいますと、入院患者の長期入院の方が散策に夢の森公園、金鑵城跡の広場へ来られたりとか、人の気配を非常に感じていました。ところが、病院がなくなったときから、いわゆるそういった患者さんもそうですし、ご家族の方のそこで面会されているような姿とか見たりとか、あるいは重度身障者の方の散策コースになっていたように記憶しています。そういったのが見受けられなくなってきました。  そういったふうに人の気配が少なくなって、むしろ逆に、先ほど通告の内容にも書かせていただいたんですけれども、イノシシとの出会いのほうが多くなってきているというそういう現状があります。  これちょっとYouTubeなんかで拝見させてもらったら、夢の森公園を取材というか投稿されている方がいらっしゃって、その方が夢の森公園からかわい快適の森をずっと行っていたら途中でイノシシの防護柵で行き止まりになっていたりとか、あるいは、また別の方ですわ。それは、滑り台を滑って下へ下りてきたら、400回の議会のときは山中議員はマムシと言われましたけれど、その方はムカデを見つけてムカデを一生懸命撮られていたりとか、自然公園ですので自然のそういった生物がいっぱいあるのは確かに分かるんですけれども、しかしながら、やっぱり安全も確保しなければならない。で、先ほど言いました人の気配が少なくなればなるほど、そういった自然を交えた状態の危険度も増すだろうと。  私が今回質問で取り上げさせてもらっているそのポイントになるところといいますと、いわばあの辺一帯が西の玄関口で、太陽光ばかりになって、人の気配を感じない。で、今あるのは特別支援学校、福祉工場、あるいは起生園がございますが、近隣には。で、どうしても人の気配がなくなったときに過去に質問させていただいたことがあろうかと思うんですが、粟生町一文字の産業廃棄物、そういったことも懸念される部分があります。たまたま森林環境譲与税とか、小野市の方も基金を積み出しましたが、そういったものも最終的には活用しなければならないかなというふうに思うんですけれども、やはり草木とかいったものは非常に成長が速いです。正式な名前は分かりませんが、要はやぐらですよね。やぐらの周辺へ行くと割と市内全域が眺望できたと。ところが木が大きくなって見えなくなっているところがあるという。  で、午前中から3つのRの話が時折出ておりますが、いわゆる加古川の川、一級河川加古川、JR加古川線、国道175号、その全景を見渡せるのがちょうどそのポイントで、そのやぐらの上も人が上がれないんで、原則的には。でも、上がると結構見えるんかなという、私、上がってないですよ。上がってないけれどもそういう想像はつきます。建築物ではない構造になっているんで、人が上がれないようにはなっているというのは理解できますが、そういった部分も含めて、全体の構想を議論なされたかどうかなんですね。  で、放っておくと、これは自然のほうが多分速くなっちゃうと思うんで、どこかのタイミングでしっかりとした検討が必要かなというふうに私は思います。  近隣には、三木宍粟線が走っています。三木宍粟線なんかで行きますと、あそこも交通量がちょっとはっきりしたことは分からないですけれども、季節によってはブドウを買いに来られる方とか人がいっぱいいます。何もそこに直売所をという話をしているわけじゃないんですけれども、全体像を捉まえて、いわゆる青野ヶ原台地というものを生かす、その起点となるのが、いわゆる夢の森公園ではないかなというふうに思うところでありまして、そこらの、今後、調査研究をするというふうな答弁であったかとは思うんですけれども、これまでにそこら辺の話をなされたかどうかというのをまず確認をさせていただいて、再質問とさせていただきたいと思います。 ○議長(岡嶋正昭君)  再質問に対し、答弁を求めます。  地域振興部長。 ○地域振興部長(上月敏之君)  再質問に対してお答えをいたします。  質問内容としましては、議論がなされたかどうかというところがポイントだと思いますけれども、はっきり申しまして、その議論というほどのものは、これまではそうそうしていないんですが、ただ、我々管理者として、やはり今のその夢の森公園の現状であるとか、何がよくて何が悪いのかというのは、これはもう職員同士であるとか、またいろんな手紙の中でもお聞きした中で、今後どういったことで進めればいいのかということは、いろいろ話はした経緯はございます。  もう実際、現場もよく見られていると思いますので、お分かりかと思うんですけれども、まずもってよく出るお話が、滑り台を滑りますと非常に長くていいんですけれども、そこから上がるのが非常に勾配がきつくて、私も現地へ行きますと、なかなか上まで上がるのに結構息が切れるようなところでもございます。子どもたちにとっては、そうではないとは思うんですけれども、そういう課題もあったり、管理の上で少し花を置いたりもするんですが、それがちょっと盗まれたりとかいうこともございました。人がやはりそんなに普段多くないので、平日などにそういう花で飾っておくと、それが盗られたりしたこともございましたので、そういうその人の集まる場所にする必要があるなというお話もいろいろ議論をした経緯がございます。  ただ、やはり、この金鑵城の公園のほうからは非常に景色がよい。で、小野市一面が見渡せる。それで、本当に自然豊かな場所でもございますので、そこは今後生かすべきかなとは思っております。  今後この議論をする中で、やはりこれは、我々職員がいろいろ議論するだけでは、やっぱりそれはもう今風ではないというんですか、今はそんな時代ではないかなと。まずは、住民のそういう地域の方々のご意見もお聴きするべきだろうし、今どんなニーズがあるのかというのも、やはりこれは我々が調べていくべきだろうなとは思っております。  で、この夢の森公園の、今、私、図面もここにちょっと持っておるんですけれども、20年前の公園、まさに20年前に造ったような公園だなと。大体、もう一緒なんですね。公園といえば、遊具があって、あずまやがあって、トイレがあって、散策道がある、これが本当にもう公園の在り方でした。ただ、もう今の時代、こういうありきたりの公園では、なかなか遊びに来ていただけないし、なかなか人気も出ない。  そう考えると、やはり今、市内でありますように、こだまの森ならグラウンドゴルフのできる公園、小野八ヶ池はサッカーのできる公園というふうに、もちろん、ひまわりの丘公園、あそこは道のオアシスとして家族で楽しめる公園といった、やはり目的を持った公園にするのが今風ではないかなとは感じております。  そう言ったときに、そうしたらじゃあ何かというのは、まだまだこれからの議論にはなりますので、今後、その辺りを地域住民の方々も踏まえて、我々当然、中でも、庁内でもやはりそれは議論していくべきだとは思っておりますので、まずはその辺りを今後も少し粛々と研究を進めたいと考えております。  以上、再質問に対する答弁とさせていただきます。 ○議長(岡嶋正昭君)  答弁は終わりました。  再々質問はありませんか。  前田光教議員。 ○11番(前田光教君)  ありがとうございます。そうしましたら、再々質問は、市長に答弁をお願いします。  今回、夢の森公園に1点に絞らせていただいているんですけれども、この質問をさせていただく前に、質問の内容というのは、きっちりとした構想を練ってそろそろ進めませんかというご提案でございます。  先ほどちょっと途中で終わりましたけれども、いわゆる河合地区の方々と私よりも一回りから二回りぐらい年下の方とこういう夢の森公園の話をたまたまかわい快適の森森林ボランティアの除草があって、その後に、正直言ってその打ち上げ的な要素があって、何回かそういった方々とお会いさせていただきました。  で、いわゆるその夢の森公園とは言うものの、名称は夢の森公園なんですけれども、やっぱり金鑵城というふうな地域の誇り的な部分のことを私よりも年下の人なんかも、結構、おじいさん、おばあさん、あるいはひいじいさん、ひいばあさんから結構聞かれているような光景がありまして、例えば下へ下りてくる坂が“泣き坂”と呼ばれているときがあったと。私も聞いたことがあるんですが、はっきりした理由は分かりません。お姫さんが泣きながら下りてきて、それを泣き坂という通称名で伝えられていた時期があると。それが夜に下りてきたもので、泊まるところがないんで、それを泊めたったお宅がゆすりか何か、これ、議事録に書きにくいと思うんですね。何かそういうふうなことがあったりとか、いろいろ言い伝えがあります。ちょっとしたカーブのところを“てんぐの鼻”とか言われたりとか。で、そういうふうなことを話しするだけでも地域のコミュニティが非常に広がったなというふうに思うところなんです。  で、毎年、その森林ボランティア、年1回、ボランティアとしては2回か1回やと思うんですけれども、何らかの形で関わって、年4回ぐらいのその除草とかに入っているんですけれども、正直言って、人が減ってくる時期が来るとは思うんです。で、そこらも踏まえて、その全体構想というのを私は、庁内にその部署を置く必要はないですけれども、いわばその取組を期待をさせていただきたいところであります。  どうしても、そのひまわりの丘公園みたいなところの設置状況じゃないところの公園ですので、いわゆるソフト面という部分を理解した上で、実現可能・不可能な部分はあろうと思います。が、しかし、何らかの形でもうスタートする時期かなということで、この再々質問の場で市長に答弁を求める状況となっております。  以上、よろしくお願いします。 ○議長(岡嶋正昭君)  再々質問に対し、答弁を求めます。  市長。 ○市長(蓬莱 務君)  再々質問にお答えをいたします。  先ほどは、そろそろ夢の森公園、リストラクチャリング、再構築をすべきときではないかと、こういうことでありますけれども、私は、そろそろではなくて、以前からずっと継続してこの夢の森公園をいかにすべきかということは考えていたつもりであります。  ただ、この夢の森公園と隣にある金鑵城、実はコンセプトが違っているんですね。というのは、私が就任いたしましたときに、このままでいいのかということで、その中世のいわゆる歴史遺産としての金鑵城、これは早速というよりも至急、その歴史を残すという意味において公園を整備したのが、ちょうど今から20年前。  時を同じくして、ひまわりの丘公園もやりましたね。で、午前中の松永議員からもご質ありましたように、今回十数億円をかけて、ひまわりの丘公園を全面的に再リニューアルするという方向を示しました。  そして小野市には、全部で四十数か所、43か所の公園がございます。もちろん、ひまわりの丘公園を中心として。この人口は、北播磨全体で27万人が、今26万人になり、そして将来22万人になるということは、小野市が1つ消えていくというこの時代に、要するに公園のありようについてもリストラクチャリング、再構築をする。減らすということじゃなくて、リストラというのは減らすとよく言うんですが、人を人員削減じゃなしに、再構築をすると、こういう時代に来ているということは、これはもう当たり前の話であるし、その件について方向性を示すべき時期にあると思うんですね。  ただ、先ほどの話に戻るようでありますが、皆さんの歴史認識をするために、あの夢の森公園というのは、かつては小野市の歴史において大変な汚点を残した場所であります。昭和51年、私がちょうど東京におりましたときがありましたですけれども、要するに市長失脚のきっかけになったのがあの土地であります。要するに、本来は鑑定価格で約7,000万円程度のところを2億5,000万円で市が買い取ったという歴史があって、結果として1億8,000万円の被害を市に与えたということで、結果として名前は申し上げませんが、先輩の、非常にその件に対しては理解を示されたんですけれども、結果としてその辺の進め方に問題があって、そして夢の森公園は、あの谷を基準とした何でこんなところにこのような土地を取得して、なぜこのようなところに将来の構想をしっかりと見定めないで公園を造ったのか、この歴史を私は就任の当期にこの問題を全部掘り起こしました。  その横にある金鑵城というのは、先ほど言いましたように、歴史遺産なんですよ。これは中世の時代に、先ほど言いましたように、河合城、小堀城、堀井城等を含めたこの地域における歴史の遺産として残していくという思いがありました。  加えて、ご承知のとおり、その夢の森公園、そして金鑵城という公園が併設されているわけでありますけれども、全くこの出てきた公園の歴史が違うんです。歴史公園と一般公園がセットになっとると、こんなことはあまりないんですね。  しかし、今言われましたように、その横には、かつて姫路連隊の兵舎がありまして、その兵舎を戦後払下げをして中学校になりました。その中学校が今、山の上から下へ下りていますけれども、昔は小学校のところへ行って、今、中学校になっていますけれど。私たちは家から約40分以上歩いて、あの坂を上ってその中学校へ行っていた。そこには、看護学校の生徒もいわゆる青野原病院で実習をし、青春時代は、看護専門学校の方が体操で皆さんやっていると、中学生ですから、横を見ながらじっと見よったら、何を見てんねんと言われたり、そういう古い思い出もありますけれども。という具合に、国立病院があって、そして河合中学校があって、そして軍隊で使っておった大きな野球場、陸上競技場、300メートルの芝生で囲まれた陸上競技場というのは、小野市内では唯一あそこだけだったんです。だから、陸上競技を私はやったというのは、あの広大な、あんな競技場はなかったんですね。もう随分古い話です。  その結果、先ほど言いましたように、病院が北播磨総合医療センターのところにセットになって、病院統合とともに新しい福祉の拠点として再構築をしました。その後に福祉施設が来て、福祉工場となっております。その横に、今、間もなく完成するのが、河合地区全部を統括する水道の安全安心な水を供給する拠点が間もなく二十数億円をかけたものが完成します。これで小野市の北部における安全な水を供給できる拠点になっているんです。その横にあるのが、この今ある公園。  繰り返すようでありますけれども、公園の歴史は全く生まれ出づるところが違って、形がワンセットになっている。それに加えて、何とか夢の森公園をもっと生きた形に、もっと理念をまとめるために、かわい快適の森と龍翔ドームを中心として、河合の青野ヶ原駅、昔は大門駅と言っていましたけど、あの大門駅で降りて、司馬遼太郎なり、そして入営したというのはあの大門駅でありますけど、そこから起点として、かわい快適の森に来て、実に自然豊かで、しかも起伏に富んで、丘陵地を青野原演習場の下を通る公園として、点が線につながったんです。これで初めて、龍翔ドーム、それから、かわい快適の森、夢の森公園と点が線につながったんです。それとは別に歴史的遺産としての金鑵城と、これでワンセットになったわけですね。  ですから今後、先ほど言いましたように、小野市全体の公園四十数か所をこのまま維持し続けるような財政的にもそれが望ましいのか、人口の減少と子どもたちの姿といろんなひまわりの丘公園も含めて、何が最優先すべきなのか、これはしっかり経営者として、行政の経営者として考えな駄目です。ただ、こんなんだから造ったらええというもんではありません。  しかし大事なことは、歴史的遺産は絶対どんなことがあっても残すべきであると。しかし、夢の森公園の滑り台は、ひまわりの丘公園が、これは西日本最大級の公園が間もなくできると今日午前中も話をしました。24日、オープンですよね、この12月。そのときにやっぱり差別化というのは必要であろうと。しかし、ふるさとの、私もそこで育った中学生の青春からすると、あそこから眺めるまちというのは、当時は授業をさぼってそこに行っても先生怒らなかった、それぐらい上から見る悠久なこの加古川を中心にするところの、あそこから雲海も見えますからね。そういうようなまちの誇りある我がふるさと、これは個人的にじゃないですよ。多くの人たちの歴史は恐らく、だから歴史的な拠点として、山城として残ってきたという歴史の、これを消すわけにいかん。  そういうような背景を少し説明させていただいて、なぜこんなことを言うかというと、コンセプトが違う。何でもええからリニューアルじゃないんですよ。どんな理念と、どんなコンセプトを持って、後世に対してどのようなものをなぜ残したか、これはきっちりとやっぱり理論構築は必要です。したときには、歴史的遺産は残すと。夢の森公園の滑り台はどうなのということなんですね。  しかし、先ほど議員も言われたように、利用している人たちは、あそこで滑ってねとか、思い出を持っている人が私に、市長への手紙を送って来られたこともあります。「残してください」とか、やっぱりあるのは事実なんですよ。  ですから、そういうようにすると、これは先ほど言いましたように、まとめとして言いますけれども、ずっとその辺は考えてまいりましたけれども、まず、地域住民を含めた市民の方たちが、あの公園をどうしたいんだということをやっぱりいろいろ議論をしたい。市民ニーズを的確につかんで、時代の趨勢を考えて、全体の公園をどう構築するか、の中に皆さんが納得できた形において、「こうやろ、これええだろう。」という説得ではなくて納得できた形でその公園を整備するということは、私はやるべきだと思います。  で、もうそろそろというのは、もうそろそろなんです。きっちり20年たったんです。安全管理を含めてどうやるか。そのときに、一つの構想として考えていますのは、金鑵城という中世の歴史的な遺産を、あそこからあの雄大な平野を見れるような、やっぱりあのやぐら、やぐらがあるだけで上がりもできないんですな。だからあれをやっぱり機能的に上がってみたいというようなニーズに応えるような、つまり静を動にするというそういう公園のコンセプトでもって金鑵城を歴史に学びながら造っていく。  そしてもう1つは、JRとリンケージをとって地域の人だけじゃなしに多くの人たちにJRの河合西駅、粟生駅、青野ヶ原駅それぞれがつながるような、つまりJRも存続の問題が出てきます。多くの人たちに神戸電鉄ほどではないように見えますが、いずれ好むと好まざるにかかわらず、JRの存続問題は切っても切れない話になります。そうしたときに活性化等を含めたときに、多くの人たちに来てもらう1つのコンセプトとして、温泉もありますけれども、しかし歴史に学ぶというそういうよさをどう生かしていくかという付加価値をつける。  つまり、Railwayとしての鉄軌道と、それから歴史的産物と、かわい快適の健康志向と、加えて歴史を残す中に、私たちは何をこの自然を感ずるかという、きちっとした構築をしてやっていく時期やと思います。  ですから1つは、全体の小野市の公園のありようについて、そしてもう1つは、地元の人も含めて、あの歴史をもう一回掘り起こそうじゃないかというこの機運をつくること。加えて財政的には何を優先するかという行政経営上の問題を含めて、その盛り上がりでもって、この20年たった金鑵城、そして夢の森公園、加えてプラスのかわい快適の点を線でつないだこのダイナミックな公園構想を私たちのふるさと、自然と共に歩むこの歴史産物を残すというコンセプトをきちっと決めて、そして新しい時代に合った夢の森公園と金鑵城の再構築ができればなと思っています。  ですから、こういう時期にちょうど節目として、午前中の松永議員からありましたように、ひまわりの丘公園という近代的な公園をさらにブラッシュアップすると。一方では、自然豊かなその3本の矢、言いました。3つの3本の矢と同じように、Railwayとしての鉄軌道、Riverとしての加古川、それからもう1つ、Roadとしての175号線、3つの矢を、3つのRを、3つの3本の川を、きちっと理念を構築してあそこにふるさとにおけるそういう拠点を再構築するという、私はこれでいいと思います。  ちょうど20年たったから今でしょうというのはよく分かります。問題は、さっき言ったように、やっぱり議員だけではなくて、市長もそう言っていると、我々もそうやと、地域の遺産を守ろうやないかと、こんなコンセプトを地域住民の中に盛り上げていただきたい。そうすれば、やっぱり住民の意思によって、こういう新しい公園がよみがえると。こういうことに、これが将来の人たちに残す遺産であろうと思います。  ぜひともやりましょう、そういう意味では、今日はちょうど20年たった公園のことばっかり言われるんで、ですからたまたまですけども、多分これを聞いている総合政策その他は、多分、えらいこっちゃなということなんですけれども、大事なことは、やっぱり、行政が我々役所だけが主で動いたら駄目。地域の人たちが私たちで守ろうと、例えば下刈りは一緒にしましょうとか、それからいろんな今日の木の駆除もありましたけれども、みんなでかわい快適の森を守ろう、私、何人か言われています。「市長、任せてもらえれば、快適の森の散策路を私たちに管理させてください。」と言う人たちもいらっしゃるんですよ。そういう機運、何でも行政にしてくださいと、私たちに言わないでください、自治会に言わないでください、何でもかんでも私たちに言わないでじゃなしに、私たちがもって、この行政と共に、共創、共にクリエイティブな、共に創り上げる、そういう公園にしたいと思います。  いい機会でご指摘いただきましたから、我々としても、理事者側としては、しっかりと構想を、少なくとも1年以内にどういう公園にするかということを明確に出したいと思います。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  以上で、前田光教議員の質問は終わりました。  この際、暫時休憩いたします。再開は14時35分といたします。                 休憩 午後 2時21分                 ───────────                 再開 午後 2時35分
    ○議長(岡嶋正昭君)  ただいまから、会議を再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問であります。  河島三奈議員の質問を許可いたします。                 (河島三奈君 登壇) ○9番(河島三奈君)  市民クラブの河島三奈でございます。議長から発言の許可をいただきましたので、私のほうからは、2項目について質問をさせていただきたいと思います。  第1項目、小野市の情報発信について。  小野市のホームページが今年4月に大きくリニューアルされました。ホームページは、現代社会において、とても重要なツールであり、小野市の事業等を情報発信するためにとても有効な手段となります。  そこで、次の2点についてお伺いいたします。  1点目、ホームページの検証について。  答弁者は、理事にお願いいたします。  民間やほかの自治体のホームページでは、「こちらの情報は役に立ちましたか」と評価できる機能があります。小野市のホームページでは、そのような仕組みとなっておりませんが、利用のしやすさなどのアクセシビリティーについて、どのような形で検証されているのかお伺いいたします。  2点目、こちらも答弁者は、理事にお願いいたします。  「市長への手紙」へ寄せられた意見や要望の公開について。  市長への手紙に寄せられた意見や要望は、ホームページ上で一部公開されていますが、市からの回答で「検討します」と回答が終了されている部分について、その後の経過が分からないものもあります。意見を出された本人のところには文書で回答が送られ、丁寧な対応をされていると理解していますが、ホームページ上で初めて意見や要望を見た方にとっては、その後の経過が気になるところです。  プライバシーに関わる案件は除いても、小野市全体に対するご意見などはできるだけ公開し、市民の目に触れるべきと考えます。また、同じような要望がある方のためにも回答後すぐに更新できないか、当局の考えをお伺いいたします。  第2項目、コミュニティセンターの活用について。  答弁者は、教育管理部長にお願いをいたします。  数年前から、エクラのハートフルサロンで勉強している高校生をよく見かけます。“自分の家以外で勉強などができる”空間が必要とされているのだと感じています。  市内にはコミュニティセンターが6か所あり、加えて小野地区にはコミセンおの分館の「よって吉蔵」があります。稼働率はあるものの、まだまだ可能性を秘めた施設であると考えます。  そこで、より広く市民にコミセンの活用を促すために、児童生徒用に自習室を用意することはできないでしょうか。特に小学校の高学年からは、放課後児童クラブの参加条件から外れるので、“家以外の居場所”をつくることが大切なのではないかと考えますが、当局の考えについてお伺いいたします。  私からは以上になります。 ○議長(岡嶋正昭君)  質問に対し、答弁を求めます。  理事。                   (理事 登壇) ○理事(新免秀晃君)  第1項目1点目、ホームページの検証についてお答えいたします。  まず、ホームページの評価についてですが、現在のホームページには、議員のご質問にある「評価できる機能」は標準装備されておりません。  また、アクセシビリティーについては、ページ作成時に標準装備されているアクセシビリティーチェック機能によりチェックを行い、基準を満たさないページについては、公表できない仕組みとなっております。  さて、ホームページの内容は、ご利用いただく方々にとって有益なものでなければならないと考えております。そして、その判断は、基本的には、「使いやすい」、「探しやすい」、「分かりやすい」、「新しい」という基準であると考えております。  しかしながら、ご利用いただく方々にとって有益かどうかは、閲覧するその方やタイミング、検索したい内容によって大きく異なります。また、有益でないホームページにもかかわらず、評価方法によっては有益なホームページという結果になる場合もあり、また、その逆もあり得ます。したがいまして、現在のところ、評価のオプション機能を導入する考えはございません。  さらに、議員ご質問の「利用のしやすさなどのアクセシビリティーについて、どのような形で検証されているのか」についてですが、アクセシビリティーは、ホームページを評価する重要な指標となっております。  アクセシビリティーの評価については、評価ツールがございますので、適宜このツールを利用して評価し、アクセシビリティーの向上に努めてまいります。  そして、今後もご利用いただく皆様にとって有益なホームページとなるよう問合せフォームなど皆様からいただいたご意見などを基に、小野市のホームページでできることは何かを考えながら作成に取り組んでまいりたいと考えております。  次に2点目、「市長への手紙」へ寄せられた意見や要望の公開についてお答えいたします。  まず、「市長への手紙」にお寄せいただいた意見は、当該事業を広く周知するとともに、具体的な事例を明示することで、制度を理解していただくために、年度ごとに代表的なものを抜粋してホームページで掲載しております。  議員ご指摘の「その後の経過など分からない部分」については、手紙の内容を紹介することを主な目的としていることから、詳細にわたり掲載されていない部分もございます。  なお、内容についてご質問等がある場合には、ページの末尾の「この記事に関するお問い合わせ先」にある担当課の電話及びファクス、メールフォームから問合せが可能となっております。  また、意見の公開についてはご承知のとおり、「いただいたご意見は市民の財産」として、全てデータベース化して政策等に反映しているところですが、個人的な内容を含むものを非公表とするのはもちろんのこと、公表を前提とした場合に意見が出しづらくなる可能性もあることから、議員ご提案のように、できるだけ公開したり、回答を更新したりすることは考えておりません。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  次に、教育管理部長。                 (教育管理部長 登壇) ○教育管理部長(入江一與君)  第2項目、コミュニティセンターの活用についてお答えいたします。  市内コミセンは、地域に密着したコミュニティ活動を推進し、市民の人権意識の高揚、文化教養の向上等を目的とした施設であり、昨年度においては、コミセン6館合計で8万3,000人の方々に利用いただいております。  また、コロナ禍でのスタートとなった「新コミセンおの」におきましても、時代に見合ったスマートシュリンク、いわゆる「賢い縮小」による既存施設の有効活用によりまして、部屋数が16室から8室に半減したものの、活動団体や他の施設との調整によって、現状の利用件数は対前年比5割増で推移し、毎月約3,000人の方々が利用されております。  そうした中で、今回議員ご質問の「児童生徒用の自習室設置」については、かつて旧コミセンおので、学校の長期休業期間中に10年間設置いたしましたが、その間の一日平均の利用者が3人程度であったことや、問題行為に及ぶ児童生徒が一部見られたことから閉鎖をしております。以来、相当期間が経過いたしますが、現在のところ、再開に関するご要望はいただいていない現状にあります。  また、議員ご承知のとおり、コミセンおのでは、部屋数の関係で設置が困難になっているものの、それ以外の5コミセンにおいては、既に館内の一室を自習室として開放しており、前年度においては、年間約900名が利用されたほか、コミセンおの分館「よって吉蔵」を含め、全コミセンで放課後に寺子屋事業を実施し、延べ1,300人を超える方々が利用されております。  それらの点を総合的に踏まえますと、コミセンへの自習室設置に関する今以上の展開につきましては、自習室とはいえ管理責任の課題が生じる点や、他の類似施設との調整等、総合的な視点で検討する必要があり、まずは、そのニーズを見極め、実態を踏まえた上で対応を検討してまいりたいと考えております。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  答弁は終わりました。  再質問はありませんか。  河島三奈議員。 ○9番(河島三奈君)  2項目において簡潔なお答えをありがとうございます。それでは、再質問を各項目についてさせていただきたいのですけれども、ご答弁は、市長にお願いをしたいと思います。  まず、第1項目の情報発信についてなんですけれども、これ、市長への手紙という制度を周知するため、理解するため、内容を紹介するためにホームページに公開されているということでしたが、それは私も理解をしておりまして、一応、公開されているやつを全部見てみたんですけれども、検討をしますで終わっているのって結構少ないんですよね。全部、もうその都度答えが出ていて、それを紹介しているというのは、確かに。 ○議長(岡嶋正昭君)  河島議員、結論から先に聞いてください。 ○9番(河島三奈君)  質問の趣旨ですね、すみません。  情報発信について、広聴を先ほど絡めてお聞きさせていただいたんですけれども、もっと市民に理解してもらうために情報発信について市長のお考えを聞かせていただきたいと思います。  なぜそう思ったかなんですけれども、「市長への手紙に私、手紙を書きました。答えはいただいたんですけれども、全然それから進んでいないんです。」というお声を私、いただきまして、そういうご意見って結構入ってくるんですね。  それは、その本人に対しては、「検討します」で終わっていますので、考えていただいているんやとか、前向きに考えてもらっているんやなと、自分の意見が通ったんだというのを楽しみに待っていらっしゃったんですけれども、その方の場合は、3年間なしのつぶて、その内容としましては、通学路の安全対策ということやったみたいなんですけれども、ずっと注目してその箇所を見ていたけれども、全く何の変化もない、それをどうやって調べればいいのかとか、どういうふうに進んでいますかと聞けばいいのかが、ちょっと分からないというお声やったんですね。  先ほど理事のほうから、問合せフォームありますと言われているんですけれど、なかなかその問合せフォームに自分の名前を書き込み、意見を書き込み、どうなっているんですかというしつこい意見を書くのに結構なハードルが高いみたいな感じはするんですよね。  調べられるんじゃないかとか、メールとか送ると、匿名にしていても調べられるんじゃないかとか、そういうことがありまして、確かに公表を前提とすると、意見が集まらないというものの典型なのかなみたいなところもあるんですけれども、検討しますということに終わっていることに対して、1つの分かりやすい例が、令和元年の交通タクシーの補助についてタクシー券出してくださいみたいな意見について、検討しますで終わっていたんですけど、今年、それが始まりましたよね。そのらんらんタクシーというその制度をつけて。だから、その意見をずっと研究していますよ、聞いていますよ、そのまま検討しますで終わっているんじゃなくて、ちゃんとその後もそれを忘れていませんよという一つのすごいいい例なんだなと思ってたんです。  そういうことを発信することって、すごく大事だと思っていて、自分の意見を反映していただいた、考えていただいた、その答えをどこかで発表していただければ、市民の方もすごく自分の意見がちゃんと施策に反映されているんだというのを実感できるんじゃないかなと思っていたんです。  なので、細かいことで多分実務的にもすごく手のかかる大変なことやとは思うんですけれども、そういうことまでアフターフォローというか、声を集めているだけじゃないんですよ、それを考えていますという意思表示としての情報発信みたいなのも必要なんじゃないかなと思います。  一応、LINEであったりとか、Facebookであったりとかというその、今、デジタルツールを使って発信してますよというのは、いつも地域振興部長のほうから答えいただくことなんですけれども、市長は情報発信ということに関してどういうふうなお考えをお持ちなのかということをちょっと聞かせていただきたいなと思います。  広聴については、何回も聞かせていただく機会があるので理解はしているんですけれども、情報発信ということについて、市長のお考えを明確に聞いたことがあったかなと思いまして、今回それをお聞きしたいと思います。  次に第2項目なんですけれども、コミュニティセンターの必要性と立地と機能ということをどう思っていらっしゃるかということを聞かせていただきたいと思います。  答弁者は市長です。  それの背景なんですけれども、家以外の居場所をつくるということが、子ども、ここの例では私は子どもを挙げていますけれども、児童生徒じゃなくて高齢者にも多分必要になってくるところなんだろうなとずっと思っていて、高齢者の独居の方であったりとか、いわゆる、こういう言い方がいいのかどうなのかなんですけれど、鍵っ子と呼ばれる、独りでお留守番をする時間がある子どもさんとか、それからちょっと家庭とかに問題があって家に帰りづらいとか、そういう様々な事情があるとは思うんですけれども、その家以外の居場所を前提として、第三者の目線があるところというところが、安全に考える上では大事なのかなと思っていて、そこは考えてみますと、コミュニティセンターしかちょっと今の私には思いつかなくて、コミュニティセンターにそういう居場所をつくれないかという質問なんですけれども、今の部長のお答えで昔はやっていました。で、問題行動がありました、で、今、止めていますというのも調査というか話を聞いて、それは知っているんですね。でも、今の時代に昔の例よりも環境とかが変わってきているんじゃないかなというのがあって、その必要性はすごく高まっているんじゃないかなと思うんです。独りでお留守番をすることに対してとか、放課後児童クラブの参加条件から外れる4年生から6年生の子どもさんとかなんですけど、家庭という「家」という場所が、一概に安全である場所とは限らなくなってきたというのが最近の私のちょっと感じているところでして、独りでお留守番をする時間は、確かに、これも市長への手紙の回答の中であったと思うんですけれど、市長もどこかのタイミングでおっしゃっていますが、自立を促すために独りで留守番をする時間も大切だということやったと思うんですけど、その時間が本当にその子にとって安全であるかというのはちょっと問題やと思っていまして、最近の住宅事情って、密閉性が高く、防音性が高くて、外にいても中の音は聞こえないし、中にいても外の音ってなかなか聞こえなくって、この家の子どもたち、今の時間、独りでおるはずやのに何をしてんのか全く分からないとか、昔やったら兄弟げんかの声が聞こえたりとか、親に怒られている声が聞こえたりとかあって、関心とかも集められるというか、それを気づく機会が多かったんじゃないかなと思うんですけれど、今って本当に静かで中で何が行われていようと、どんなことになっていようと分からないんですね。それをあげつらってどうのこうのではないんですけれども、昔やっていて問題行動が起こったから今中止しています、そのときの環境とか時代背景とかとは全然変わってきているので、今のニーズってどうなのかなというところがありまして、それは多分、私が主に活動していたのはコミセンおのなんですけれども、ほかのコミセンでも同じような問題は多分あるんやろうなとは思うんです。それを一概に利用者はいっぱいいますとか、利用者がこれでいいんですというんじゃなくて、何といいますか、コミセンで活動する以外の何かしら、それこそ家以外の場所なんですけれども、そういうふうなよりどころになる場所になるためには、今のままではちょっと不十分なのかなみたいなところがありまして、それこそ例を挙げますと、コミセンおのなんかは、新しくスマートシュリンクですよね、部屋が少なくなったけれども前の建物を既存施設を利用してとなって、もう2年ぐらいになりますか、部長。それで、その活動を見ていたんですけど、でもやっぱり足らずが増えてきているんじゃないかなと。キャパ的に小さいのもあるし、機能的にそういうために造られた建物ではないところを再利用しているので、なかなかその活動も制限が出てきているんじゃないかなと思います。  一番初めにコミセンの活動の意味として、文化・教養のための向上を目指すとかっていうのであれば、今、コミセンおの。 ○議長(岡嶋正昭君)  河島議員、まとめてください。 ○9番(河島三奈君)  申し訳ございません。  必要性と、その家以外の居場所、それの必要性、それをコミセンに求めた場合に、コミセンの今の立地と機能がそれでいいのかどうか、市長はどうお考えになりますかということを聞かせていただきます。  以上です。 ○議長(岡嶋正昭君)  確認しますけれども、1項目については、市民の理解についてどう考えているかということでよろしいですか。違いますか。1項目め。 ○9番(河島三奈君)  1項目めは、情報発信について市長はどう思われているかということをお聞きします。 ○議長(岡嶋正昭君)  2項目めについては、家以外の居場所づくりについてということでよろしいですか。 ○9番(河島三奈君)  家以外の居場所づくりではなく、そういう意味を持たせるものとしての必要性と、それをコミセンに求めた場合の立地と機能の問題をどうお考えになるかということです。 ○議長(岡嶋正昭君)  担当部長のほうから市民からの要望がないという答弁をいただきましたけれども、さらにその上で確認されるということですか。河島議員。 ○9番(河島三奈君)  はい、そうです。 ○議長(岡嶋正昭君)  市長、よろしいでしょうか。  再質問に対し、答弁を求めます。  市長。 ○市長(蓬莱 務君)  再質問にお答えをいたします。  この種のハードではなくて、ソフトのこういうご質問をされる場合、別にご意見を私がお答えすればいいわけですけれども、やはりもっとこう研究深く考察、そして現在のシチュエーションがどうなっているのか、実態はどうなっているのか、具体的そういう市民の声をもう少しまとめられて申し上げられれば、私も的確にお答えしたいと思いますが、それは失礼な私の立場からでありますので、それ以上は申し上げませんが、いずれにしましても2点についてお答えをしたいと思います。  まず1つ目、的確に情報発信のありようについてどう思われていますかということでありますけれども、これは私が就任以来、きちっとやっているのは、情報は市民の財産であると。ですから、市長への手紙、あるいは自治会の意見、あるいは匿名の意見、それから電話での直接家への要望、あるいは何人かの方たちから考え方等、いろんな形で私のところには意見がもたらされます。  それは、意見をはねつけるんではなくて、全て市民からの情報であると。がゆえにその情報は市民の財産であるから、それを政策の上から考えたときに、それが政策に反映すべきものと、いわゆる苦情として、コンプレインとして処理するものと、そして意見として私たちは戒めのために再確認するとか、いろんな形で分類をしております。それの典型的なのが、市長への手紙という制度であります。  それは、短期施策、長期施策、すぐやる、あるいは参考意見、あるいは今後の施策に反映するというように、そういうように分割された形で整理されて、市民サービス側は全ての情報をセントラルコントロールをして、そしてその中で単なる市長の考え方ではなくて、組織でもって検討し、結果として職員の問題を解くオン・ザ・ジョブ・トレーニング、すなわち人材育成のツール、道具でもあるという形の上に運営しながら、小野市の場合は、そういう市長への手紙という単純なことでありますけれども、実はそれは今や1万8,000件を超えるような形でそれが小野市へもたらされる。どんなことでも言うことができる、今回の議会でもそうでありますが、議会の後で傍聴者の方たちからご意見をいただいた午前中の話についても市長への手紙と同じようにデータベースに入れて、そして、そのときにどのような声をいただいて、整理をして、どのようにお答えしたことが、3年先、あるいは5年先、あるいは10年先に、あのときにこういう要望があり、このようなご意見があったことに対して我々はどのように答えたかということを全てデータベースに管理していると。  これが小野市の広聴の仕組みであり、それをどう発信するかということについては、全て個別案件のものが多いです。総合的に判断するものも多いです。ですから、それを1つの画一的手法でもって、それを発信していくだけでは十分意を尽くせないことが多い。個人的な思いだけで言われている方もいらっしゃいます。ですから、それを全部情報発信の土台に入れていくには無理があるので先ほどの答弁のように、代表的なことについて申し上げてきたと。  ですから、小野市の場合のものは、広報があります。それから市長への手紙等での回答集があります。加えて、「こんにちは市長です」ということで、毎週水曜日に就任以来ずっと発信してきたベースがあります。  これはある方は、「これを市長、この小野市の発信を本にしたらどうですか。」と言われる方もいらっしゃいます。それぐらい積み重ねてきたこの情報発信のツールは、実は小野市の方も市民の方もよく見ていらっしゃいますが、実は全国の方が見ます。  私は、全国市長会の副会長をやり、また近畿111市の会長をやり、市長会の会長もやりました。よく言われるのは、実は小野市の「こんにちは市長です」におけるあの情報発信を全部政策の中に反映しているんだという、名前は言いませんが、いろんな方からお声をいただくことがあります。  ですから、そういう情報というのは大事にして、発信すべきはするんですけれども、その中に皆さんに考えてもらうというベースを残さないかんわけです。なぜか。画一的横並びの仲よしクラブで、どこもがやったこと、小野市がやったことがこの市でやれるか、あるいは町でやれるかは別の話。そういう中で情報というのは戦略的に考えていかなきゃならんということであります。  それで、先ほど言いましたように、そちらからの単純な質問ということになりますと、情報発信についてどう考えるかと。これは大切なものである。このワンフレーズでお答えするしかないんですけれども、問題はどう生かすかということなんですね。  発信も大事だけども、それを市民の福祉、あるいは福祉も含めたいろんな市民の生活においてどう生かすかということのために発信をしているわけなんで、そして、もう1つ質問がありました。いろいろ質問したけれども、検討していますその他でもって、なかなかその後どうなったか分からんという方が、そういうご意見が議員にもたらされて言われるんだったら、すぐにもう一回市長への手紙で書いてくださいと。必ず2週間以内に文書でもって回答しますよ。しかし、それに対して内容を納得されない方もいらっしゃいます。それは、これはどんなことでも、政策的、あるいは財政的、いろんな環境問題で意見の相違があります。それをそういう場合は堂々と市のほうに言っていただいたら、小野市の組織で、個人じゃなしに組織で対応して、客観的な対応をさせてもらいます。  ですから、そういうお声をいただいたら、こういうことを小野市に申し上げたけれども、返事がなかなかないとか、その後どうなったかともう一回言いなさいと、ただそれだけの話なんです。我々は何度でもそれをお答えして、納得できるまでお話をさせていただくし、どんなことでも納得できることと納得できないことがあります。それはそうです。だからこういう議会でもいろんな議論をしているわけでありますから、ですから、要望と提案と思いと、いわゆる苦情、あるいは私だけの思いという人で言われる方もたくさんおられます。それはやっぱりちゃんと精査をしながら整理して的確に。  大事なことは、昔のように、何かこんなこと言うてきとる、もう置いとけと。小野市には絶対それはありません。  それからもう1つ、回答をもらっていないという方もいらっしゃいます。それは、大変大きな課題であり、大変大きな問題で、回答しとるにもかかわらず納得できないというのは、これは平行線です。この場合はいやしくも市長が最高責任者として印鑑の個人印を押して回答しとるんですから、それは、その重みをやっぱり考えてもらわな困る。どこの世界に、会社でもそうですが、最終的に部長が回答して、社長が回答しとることに対して、相手の会社がこんなのに納得できんと言ったら、それは取引成立しませんよ。当たり前の社会の話なんです。  ですから、そういうことはあるわけなんで、だといって、何も最初に意見があったことまで完全無視はないです。多分、ご不満に思われている方、私の言うたとおりにならへんから何もしてもらえへんと。そんなことは世の中にたくさんあるわけなんです。あなただけで世の中が回っているわけじゃないんですよと。それは言えると思います。  そういうこともありますので、ですから大事なことは、先ほど一番最初に申し上げました。何でこんなニーズ、何で市民の声があるのか、その本質はどこにあるのか、そのシチュエーションはどこにあるのか、もっと掘り下げた上でご質問いただきたい。これは私のあえての答弁です。1つ目。  2つ目は、コミセンの必要性。先ほどコミセンのあるべき姿とスペースと、それから子どもたちの生活の全体の最適化を考えたら、コミセンに僅かしか来ない人たちのためにそういう空き教室を置くよりは、逆に保護者との意識改革も含めて、子どもたちの自立した社会の中で、家で自習したらいいじゃないですか。そんな人、わざわざコミセンの中で勉強させることがその人にとっていいんかどうかは別ですよ。何ぼでもそういう拠点は幾らでもありますよ。  ですから、コミセンの一室にどうぞお越しくださいという拠点を、わざわざ家へ帰るのが500メートルで行けて、コミセンへ行くのに1キロ離れとるところまで行って、コミセンへ勉強をしに行く理由があるのか。  そこまで子どもを甘やかすことが、これからの時代に子どもたちに自立した社会をつくるべきであるということを言っていることに対して、私たちはそんな弱い子どもたちを育てるのに行政が加担してはならんと。私たちは優しい、医療費の無料とか環境でどうにもならない、どうにもならない環境は小野市はどんどんつくっていきます。しかし、個人がどうやって自立した社会というのは、行政、家族、保護者、学校が連携を取って、そしてその人たちが少しでも自分で、もう小学校4年生にもなれば自分で鍵を開けて、自分で中へ入って、自分で勉強して、当たり前の社会なんです、それが。そういうのを狙っていくのが本来あるべき姿なんで、そういうことが理想だと言われるんだったら、それは仕方ないですけど、でも小野市の学校教育を含めたそのような生きる力を育むというのは、小野市の基本的な教育理念であります。それはものの見事にやられていると私は思っております。
     その辺のところもご理解いただければ、私たちは行政の立場として、議会の立場として、どんな子どもたちを将来小野市に育てていくのかというこの理念から考えるべきであると。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  答弁は終わりました。  再々質問はありませんか。  河島三奈議員。 ○9番(河島三奈君)  市長のお考えは分かりました。で、2項目めなんですけれども、私、教育理念のことも大事やと思いますが、安全性というのも大事やと思っていまして、15年ほど前になりますかね。加古川のほうで女の子が留守番をしているときに襲われて。  すみません、答弁者は、もう一度市長にお願いします。  襲われて殺されたという事件がある中で、いまだに犯人は見つかっていない。そういう危険性が今は、放課後という時間にあるんじゃないかというところは問題やと思っていまして、それが、多分そういうところから、市長への手紙の要望でもあった放課後児童クラブの年の拡大、家に独りで置いておくのが教育理念の問題ではなく、物理的な安全のために家に置いておきたくない。 ○議長(岡嶋正昭君)  まず、結論から。 ○9番(河島三奈君)  安全性のためですね。だから、家以外の居場所をどこかにつくることが必要なのではないかという観点で質問をさせていただいているんです。 ○議長(岡嶋正昭君)  放課後の安全のためということですか。 ○9番(河島三奈君)  そうですね。子どもの安全のためというのは、どうお考えになりますかということをもう一度お聞きしたいと思います。 ○議長(岡嶋正昭君)  再々質問に対し、答弁を求めます。  市長。 ○市長(蓬莱 務君)  再々質問にお答えいたします。  質問されることは分かるんです。子どもの安全を無視せよと一つも言っていません。子どもの安全がより安全な環境になることは望ましいということはそのとおりです。  でもどのような子どもたちに対するんですか。小野の小学校全部ですか。あるいは幼稚園の生徒全部ですか。どこにその人たちを、そういう自習室をつくるような拠点ができるんですか。現実を直視していないそういう質問だから私は申し上げているんですよ。  だから、何を誰を対象にやるんですか。どのような人たちを救うんですか。同じにやるんだったら公平公正に公金を支出してやるんだったら、そういう人たちの思いは、今、はっきり言って児童クラブありますよね。放課後クラブもありますよね。それの保護者が働いておる、やむを得ないんで、今児童館的なところとか、あるいは小野駅にもありますけれども、そういうちゃんとした契約において、親と子どもと施設が契約してやっているところがいっぱいあります、全国的にも。  それをそうじゃなくて、公共が無料でコミセンのような、無料で使うところに全部それをやったら、誰が管理するんですか。誰が管理して、その管理責任は誰にあるのか。対象はどの人たちを対象にするのか。小学校1年生ですか、小学校6年生ですか。1つのクラスだけですか、全学校を対象にして、そういう発信をして皆さん受入れをするんですか。全然政策的なことで何をおっしゃっているんですかとならざるを得ないんですよ。だから、もっと練ってください。  ですから、弱者を、子どもたちを安全から守るためにどうすべきかという問題と、受入先をどこにするかという問題が、規模、それから対象者、そして具体的どういう条件の人、これがきちっと決まって小野市としては基本的に今の市民安全部を中心にしたり、あるいは福祉関係が中心としたり、教育関係が中心としたことは、今の体制というのは、小野市はきちっと受入体制はできているんです。  それを、その実態を見ながら、何でコミセンなのと。コミセン以外なら分かりますけど、なぜコミセンにそういう拠点を今つくらないかん。全面的に起承転結、論理的展開でないから、私は質問を受けながら自分で質問と受けてお答えしていますけど。なぜ、こんなことを言うといったら、子どもたちは、私たちの意見にやっぱり耳を傾けていますし、保護者の方もそうやと思うんですが、私たちは子どもたちの安全と健全な育成のために、やる以上は、その管理責任を含めて全責任を市が持たなきゃならないんですよ。それを全て行政が、ましてやコミセンの機能、果たし得る役割がそれをやるというのは、聞こえはいいけれども現実は、だから3名ぐらいしか来ないというのは、そういうことなんです。  何かの政策をやるときには、プラン・ドゥ・チェック・アクション、計画を立てて、実行して、検証をして、その検証の結果、本当にそのニーズがあるならば新しいプランとして、プラン・ドゥ・チェック・アクションを執って次の計画にする、このPDCAのマネジメントを回すことは大事だけれども、現状の認識がこんなに甘くて、行政に何をせよと言っているのか。そんな無責任な回答は市としてはしません。  以上、再々質問に対する答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  以上で、河島三奈議員の質問は終わりました。  この際、暫時休憩いたします。再開は15時30分といたします。                 休憩 午後 3時15分                 ───────────                 再開 午後 3時30分 ○議長(岡嶋正昭君)  ただいまから、会議を再開いたします。  休憩前に引き続き、一般質問であります。  河島信行議員の質問を許可いたします。                 (河島信行君 登壇) ○14番(河島信行君)  皆さん、こんにちは。本日最後の一般質問をさせていただきます。河島信行でございます。  質問項目は3項目、第1項目、学校給食費の無償化について。第2項目、歯周病検診の拡充について。最後に第3項目、白雲谷温泉ゆぴかの休日等の料金改正について、質問をさせていただきます。  答弁者は、全て藤井副市長、よろしくお願いします。  第1項目、学校給食費の無償化について。  小野市も、多分に漏れず人口減少傾向ですが、それを防ぐ手だての1つに、子育て世代に手を差し伸べることが必要だと考えます。そこで、学校給食費の無償化を提案します。  政府は、コロナ禍における原油価格・物価高騰等総合緊急対策として、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を拡充し、学校給食費の保護者負担軽減の取組を促しました。  文部科学省の公表によると、令和4年7月29日時点において、各自治体の学校給食費の保護者負担軽減を実施または実施予定の自治体は、およそ83.2%でした。  文部科学省は今後の対応として、自治体に引き続き学校給食費の保護者負担軽減の取組を促しています。  小野市においても、学校給食費の補助を実施していますが、私は、もう一歩進んだ施策「学校給食費の無償化」の実現を目指してはと考えます。積極的に子育てを応援する施策の1つとして期待するものです。市当局の考えをお伺いします。  第2項目です。歯周病検診の拡充について。  歯周病が、命に関わる重大な病気を引き起こすというような記事が、医学会、新聞紙上、マスコミをにぎわしています。  健康づくり、健康維持の観点から、歯周病の予防は、大切だと考えます。小野市は既に無料で歯周病検診を実施していますが、私は、この歯周病検診制度のさらなる改善を提案します。  具体的には、①70歳以上の方には、毎年、無料検診を実施する。2つ目、30歳から69歳までの方は、5年ごとの無料検診に期間を短縮するというものです。制度を拡充すれば、歯周病患者が減少し、国民健康保険の財政改善にもつながると考えますが、市当局の考えをお伺いします。  最後に第3項目、白雲谷温泉ゆぴかの休日等の料金改正について。  令和2年から、市公共施設(白雲谷温泉ゆぴか、こだまの森、総合体育館アルゴ等)の利用料金が改定されていますが、市公共施設は、市民の健康づくりに高い効果・成果をもたらしており、こだまの森でグラウンドゴルフを楽しむ多くの高齢者の姿も見かけます。  また、白雲谷温泉ゆぴかも市民の健康増進に大変役立っています。しかし、コロナ禍において、平日は入浴者の間にソーシャルディスタンスが保たれていますが、土・日・祝日には、入館者が多く、人と人との距離が近過ぎるように感じます。万一、コロナ感染が発生すれば、小野市のイメージダウンにつながる可能性もあります。  休日等の料金を引き上げ、利用者を抑制するなど、休日と平日の入館者のバランスがよくなるような方策を考えてはと思いますが、市当局の考えをお伺いします。  1回目の質問とさせていただきます。 ○議長(岡嶋正昭君)  質問に対し、答弁を求めます。  藤井副市長。                  (副市長 登壇) ○副市長(藤井 大君)  第1項目、学校給食費の無償化についてお答えをいたします。  議員ご提案の「学校給食費の無償化」については、さきの9月議会で答弁申し上げましたように、既に2学期以降の物価高騰対策として、1,000万円の学校給食費会計への補助を実施済みのほか、低所得者世帯に対しては、生活保護制度や就学援助制度による負担軽減策により、実質無償化の状況にございます。  また、費用負担の面においても、これまでから一般会計において、学校給食実施に係る人件費や施設維持費を含む応分の負担を実施しており、試算上、給食の実質負担は、ほぼ半額程度となる1食当たり小学生で240円、中学生で260円に収まっており、一般家庭にご負担の少ない金額となっているものと考えております。  その一方で、仮に市内小中学生を対象に「給食費の無償化」を実施した場合、計算上、年間約2億円が必要となり、高齢社会の進展により今後増大する社会保障費等を考慮した場合、継続的な財源確保に課題が存在することに加えて、教育分野においては、老朽化した学校の長寿命化改修や修繕など、当面の間、優先して実施すべき事業が山積をしております。  これらの状況を多面的に検討した結果、現時点における「学校給食費無償化」への対応につきましては、学校給食法第11条第2項に基づき、引き続き、食材費相当額を負担いただくことで、給食内容の無関心から関心へのきっかけづくりにもつながると考えていることから、今後の社会情勢等を注視しつつ、継続的な研究課題としてまいります。  次に第2項目、歯周病検診の拡充についてお答えをいたします。  歯周病は、口腔衛生、食生活、喫煙等の生活習慣や寝不足、ストレスの蓄積等による免疫力の低下などが原因であるため、国は、健康増進法に基づく生活習慣病の対策の1つとして、予防事業を実施するように市町村に求めております。  ご質問の「歯周疾患検診」は、その中の二次予防対策の1つとして、年齢が40歳、50歳、60歳、70歳の住民を対象に行うこととされております。  歯周病は、30歳代から60歳代、特に55歳から64歳が好発年齢で、70歳以上は患者数は減少をいたします。このような統計データと医学的見地により、71歳以上は検診の対象外とされておりますので、本市といたしましても対象年齢の上限を引き上げたり、71歳以上の方が任意に受診された検診に対して、費用を助成することは考えておりません。  次に、現在、国既定と合わせて、10歳刻みにしている対象年齢を市独自で短縮することについては、「おの健康プラン21」の更新や、毎年行います事業評価の中で、本市の歯と口腔の健康に関して改善すべき課題がある場合は、その必要性について検討することになっております。  しかしながら、本市の現在の状況は、歯周疾患検診の受診率は、県平均の2%を大きく上回る11%であるほか、任意で定期的な歯科検診を受けている市民の方は、県平均の46%に対して68%と良好な状況であるため、本市が独自に節目年齢を短縮することは考えておりません。  なお、節目年齢を短縮させる代わりとして、市では、平成26年度より、町ぐるみ総合健診の会場で「歯科集団健診」を同時実施しており、20歳以上の方はどなたでも無料で歯科医の診察を受けていただくことができますので、今後も法定の節目年齢以外の方は、この健診での対応とさせていただきます。  次に第3項目、白雲谷温泉ゆぴかの休日等の料金改正についてお答えをいたします。  議員ご承知のとおり、白雲谷温泉ゆぴかは、休日ともなりますと、入浴者数が1,000人を超える日があるなど、北播磨の中でも非常に人気の高い温泉でございます。ここ数年、新型コロナ感染拡大の影響によって、昨年度は営業自粛を余儀なくされるなど、営業活動に支障を来した時期もございましたけれども、ウィズコロナが提唱され、ようやくコロナ前の活気に今、戻りつつある状況でございます。  そのような中で、現在の白雲谷温泉ゆぴかの入浴者数の状況についてですが、本年度10月末現在の段階で、累計入浴者数は、16万2,348人で、対前年度、令和3年度と比べますと151%となっております。しかしながら、コロナ禍前の平成30年度と比較いたしますと、86%にとどまっており、まだまだコロナ禍前の健全な経営状況に戻っていないというふうに考えております。  また、収支状況についても、コロナ禍前の平成30年度は、黒字額相当分の約1,900万円を基金に積立てできましたけれども、コロナの影響により、令和2年度から令和3年度までは、赤字相当分、額でいいますと令和元年度が約850万円、令和2年度が約1,500万円、令和3年度には約1,900万円を、基金から取り崩している状況でございます。  これらの経営状況を踏まえて、議員お尋ねの休日等の料金の引上げ、そして、利用者を抑制するなど、休日と平日の入館者のバランスがよくなるような方策についてでございますが、需要に応じて価格を変動させる価格変動制の導入については、変動費が比較的小さい温泉施設においては、収益を最大化させる方法の1つとして有効でありまして、現に、今当施設でも、岩盤浴のキャンペーンで実施しているという経過がございます。  しかしながら、価格変動制は、同じサービスを提供しても価格が異なるという点で利用者の「公平性」に課題が生じることから、現在のところ、ゆぴかの入浴料に導入する考えはございません。  また、ゆぴかにおけるコロナ感染対策についてでございますが、その時々の感染状況を踏まえながら、閉館も含め、入浴者数の制限等々により取り組んでいるところでございます。  ゆぴかの運営については、ウィズコロナという考え方に立って、感染対策を行いながら質の高いサービスを提供し、まずは、コロナ禍前の状況に回復させることを第一の目標として、そして、今後も継続して市民の皆様の健康づくりの推進に取り組んでまいりたいと考えております。  以上、答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  答弁は終わりました。  再質問はありませんか。  河島信行議員。 ○14番(河島信行君)  再質問、それぞれ全て市長にお願いいたします。  まず第1項目の学校給食費の無償化についても含めて、藤井副市長のほうから分かりやすい的確なる答弁をいただきまして、財政面からしていただきましてありがとうございます。  私も教員のOBの一人でございますが、先ほど政府では出産一時金の増額というのをこの新聞紙上でも。 ○議長(岡嶋正昭君)  河島議員、結論を先に。 ○14番(河島信行君)  結論は、学校給食費の無償化について、例えば期間限定とか何か条件をつけて学校給食費の無償化についてやっていただけないかなというのが結論でございます。よろしいでしょうか。  それの背景にあることを少し申し上げさせていただきます。  先ほども申し上げましたが、国のほうでは出産一時金の増額等、積極的な子育て、そういう結果として教育支援に当たると思うんです。安心して出産し、子育てできる環境整備や、その赤ちゃんは必ず小学校、中学校、特別支援学校へ進学、就職いたします。給食については、先ほど藤井副市長のほうから分かりやすく、実質たくさんの給食については補助をしているという回答がありましたのでよく分かるんですが、あえて期間限定とか、そういうことを蓬莱市政の政策の1つに加えていただければ幸いです。  私も高齢者の一人でございますが、私たち政治家は、若い若者、現役世代、子育て世代の気持ちを理解することが必要です。そしてそれを具体化した政策の1つに私は、繰り返し申し上げるんですが、学校給食費の無償化を提案しているところでございます。  蛇足になりますが、あえて申し上げますと、近隣の市においては、学校給食費の期間限定もありますが、取り組んでおられます。  蓬莱市長、先ほどからの答弁の中に高校3年生までの医療完全無料化、全国に先駆けてやられました。非常に僕は感服をしておるところですが、時には他市のやられることの中でもちょっと真似をしようかなというところもあってもいいかなと思って、この12月議会は絶好の機会です。市長のお考えをお伺いします。  2項目めでございますが、歯周病の検診につきましても、市役所の関係部・課の努力、啓発活動等、非常に小野市民の健康に対する関心が高いので、これは市と関係の部・課が頑張っておられるところですね。ですから、私は、だからこそ、歯周病検診について、改善する余地はないかなということを提案させていただきます。  最近の私も一般質問をさせてもらう中で、事前研究として、歯周病検診はどんな健康と関係あるのかなということで勉強させていただいたのですが、歯周病は糖尿病とも非常に関係が深いと。だから、歯周病をきちんと、小野市の市民関心は高いわけですが、もっともっと関心を高く100%近くなるように、歯周病にならなかったら悪玉物質の酸性低下をするので、血糖の改善も期待されるということを新聞紙上で勉強させていただきました。言い換えれば、糖尿病にならない、特に私も含めて人生の後半は、健康が大事な、その健康の基礎の基礎は、歯周病にならない、歯周病の早期発見、歯周病の早期治療です。市長のお考えをお伺いします。  最後に、白雲谷温泉ゆぴかのコロナに対する対策は、藤井副市長のほうから分かりやすく回答いただきましたので、そうだなと思うんですが、例えば特定日、例えば先日行われた12月4日の小野ハーフマラソンで大きなイベントが行われたときには、やはり非常にたくさんの、ハーフマラソン参加者、応援団、サポーター、ボランティアの方が白雲谷温泉ゆぴかに入っておられたということを私は知り合いの人からお聞きして、「河島さん、もういっぱいやわ、脱衣場。」と言って。「もうソーシャルディスタンスできへん。」、そういうお話も先週お聞きしました。  市長がいつも言われておりますキーワード、先手管理の方針にのっとり、ソーシャルディスタンスも含めて、平日、実は私、昨日も夕方、ゆぴかへ行ったんですが、平日は少なくてソーシャルディスタンスも十分取れます。で、特定日、例えばハーフマラソンがあるとかそういうイベントのときは非常に多い。そのときは人間が個人のマナーで、またモラルでそれをソーシャルディスタンスを取るということは、物理的に困難ではないかなと思います。  政治家としての市長のお考えをお伺いします。  以上、3項目、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(岡嶋正昭君)  再質問に対し、答弁を求めます。  市長。 ○市長(蓬莱 務君)  再質問にお答えをいたします。  まず1点目、学校給食費の無償化について、端的に議員もご承知のとおり、財政負担が大きいということは認識されていると、がゆえに、ある一定の期間だけでも無償化できないかということであります。  市民の目線に立って、そういうニーズがあることに対して、私はいい方向の回答をしたいわけでありますが、やはり無償化というのは限定的じゃなくて、一旦やるとしたら、やっぱり継続してやるというのが本来あるべき姿で、あるときだけをやるというではなく、それは小野市としては、物価高騰対策も含めて、今回の全市民1人当たり1万円の物価高騰対策としておの恋らっきゃらっきゃ券約5億3,000万円を投入いたしました。
     これは第3弾でありますので、という具合に、やはりある一定のとき、市民の負担を少しでも軽減する、水道料金1年間無料とか、あるいはおの恋らっきゃらっきゃ券第1弾、第2弾、第3弾というふうにぴちっとやるとか、あるいは子どもたちの修学旅行費に対して、もしキャンセル料を取られたときには、小野市が全部負担しますということで実施するとか、こういうファイナルディシジョン、最終意思決定はトップとして迅速にやるという考え方です。また、やってきました。  他市はそれに対して、小野市に追随した事実はご承知のとおりであります。しかしそれは何も言われてからやるのではなく、後手から先手管理で言いますけれども、この健康に関わる話、特に子どもたちの食に関わる話については、やる以上は、やはり今かなりの軽減策が、先ほど副市長から答弁いたしましたように、学校給食に対して小野市の場合は、ありとあらゆる面において弱者に対する対応は実質的には無料になっておることはご承知のとおりであります。しかし、そうじゃなくて、政策的に全面的にやるとなったら、やはり全体の財政計画も含めながら、まずは「し続ける」というキーワード、場当たり的思いつきで食のものをある一定のところだけやるというのは、私はいかがなものかなと思っております。  それともう1つは、先ほどの答弁の中で申し上げましたように、これをもし全部やるとなったら年間2億円以上かかります。  それからもう1つは、学校給食法に基づいて、これ法的に食材費相当分を負担するというそのルールがあるわけですね。それに基づいて、先ほどもありましたように小学校は1食240円、中学校は1食260円、要するにその程度は親御さんとしても子どもたちのためにそのある一定の負担をやるというのは、ある面では保護者の使命というんですか、何でもかんでも全部行政お任せで何か弁当食べるのも何でも無料なんやと。医療のように、不幸にして医療にかからざるを得ないのとは違うんです。そういう意味合いが少し違うんで、私は、医療費の完全無料化と給食費の無料というのは、食の健全性、親子のつながり、そして感謝という気持ち等を考えると、弱者を救うために応分の今やっているけれども、全部、お金持ちも含めて、全ての者に統一でやるということを、ある一定の期間だけやるというのは、政策的にはこれはいわゆる場当たり的対応というんですね。  ですから、やっぱりちゃんとした計画の下にやるべきであるということで、気前のええ市長として「やりましょう」と言ったらいいんですけれども、これはやはり冷静に考えるべきであって、全く小野市が、繰り返すようですけれども、困っている人たちに何の手当もしていないと。なら分かるんですけれども、もうこれはくどいですから申し上げませんが、先ほど副市長からお答えしたとおりであります。  そんなことで、しかし、世の中の動きというのは、どんどん変わってくるわけでありますから、このようないわゆる子育て対策という、国家として本気でどう取り組むかというところはもう少しは見えてくる必要があると思うんですよ。その結果として対応するならば、市も速やかにしたいと思います。  それともう1つが、近隣5市1町の中、あるいは県下の中でも、一生の間に子どもを産む、これを合計特殊出生率といいますけれども、小野市の場合は非常に高いんです。若い人たちが住んでいるんです。年少人口比率、ゼロ歳から14歳のそういう人たちが小野市に住んでいる人口というのは、いずれもがこの地域では最も高い数字をしている。ということは、データで管理しますと、それなりに子育てしやすい環境になっとるし、また、北播磨総合医療センターを含めて、あらゆる面で、今回、公園もそうでありますけれども、このシビックゾーンを中心とした中になぜ地価が高いかということは、それだけ需要と供給があるからです。小野市に住みたいと思うそういう人たち、それから国から地方交付税というのが29市に渡りますけれども、自立した市として、小野市はあの兵庫県下で芦屋市だけが第1位であります。第2位は、あの芦屋市に次いで、小野市が最も交付税に頼らない2番目であるということ。ということは、小野市はいわゆる地頭じゃなくて、自力をつけたまちとして、自分たちの財源で小野市は自立した市として今歩み続けているということであります。国に頼り、あるいは県に頼るというのは、それは当然のやるべきでやっていますけれども、まずは小野市というこの地域を自立した社会、そのために小野市は変わってきました。加えて、市民の意識も変わってきた。この持続可能な小野市をつくるということにおいては、一方では市民も応分の負担に対して理解を示す社会が必要だということですよ。  そういった意味では、この学校給食費の無償化は、期間限定をやってもらえないかということについては、やるなら全面的にやるという、この意思決定が必要であると思うんで、これは今後の大きな課題として認識させていただきます。否定しとるんじゃないですよね。今やるべきかどうかのタイミングは、そうじゃないだろうという考え方であるというものです。  2つ目は、歯周病検診。先ほどの話の中でありましたように、小野市の検診率というのは、県平均の2%に対し、市は11%ということでありますし、定期検診も小野市が68%に対して、県平均が46%。すなわち実は、市からどうこう言わんでも、市民は自分の個人として、自分の安全のために歯周病検診は大事であると。  それからもう1つは、小野市は非常に歯科医師さんが多いです。いろんな上で、いつでもどこでも行けるような環境になっているということと、歯科医師さんが積極的にやっておられます。  私も医師会との連携も取っておりますし、バイネームでありますが、歯科医師会のお医者さんとのそういう会合にも何回も参加しております。8020、80歳になっても歯が20本以上あることといって、私も時々検診してもらったら、市長、まだまだ大丈夫ですわと言って、歯だけは、だけはと言ったらおかしいけれども、そういうふうに言われるぐらい、私も歯の痛みというのは経験ないわけですよ。いや、虫歯で、子どもの頃から経験ないもので、ただ固い梅干しの種をおやつ代わりにバーンと破ってかんで、歯を割ったということは経験ありますけれども、そういう具合に、自分の健康管理は、それなりにそれぞれの人たちにやっていただいていると。データで見る限りにおいては、県平均よりも小野市の場合は、検診・受診率も、定期健診も多いということです。  それから、もう1つは、場が整えられとるわけです。それは、いわゆる町ぐるみ総合健診といって、歯周病集団検診という機会があるんですね。これはまだもっと利用できるのに、まだなかなか利用されていないです。  それからもう1つ70歳以上については、私も70歳以上でありますけれども、あなたもそうだと思いますけれども、要するに医学的見地から検診の対象外です。ということは、悲しいかな、もう関係ないですよとは言われていないんですが、そういうことでしょう。となってくると、それまでの検診はちゃんとやれているわけでありますから、じゃあやっぱり医学的見地、あるいは環境の問題、それから受診率の問題、受診の実態、データできちっと管理した上においては、思いは分かります。これは理解しますが、あえてそのために歯周病検診に対するさらなるきっかけづくりというのは、幸いにして小野市民の方はよく理解されているというのは、データでは言えると思います。  だから、これは私の言う、自立した高齢者、私は目指すべきはそうだと思っていますよ。小野市は何が強みか、他市と。小野市は市民の理解があって、小野市は変わってきました。でも変わろうというそういう市民意識がかなり醸成して、今はウィン・ウィンの関係に行政との連携が取れていると。それを他市の人は、小野市はある意味では連携がうまく取れていますよねと。それはなぜかとよく言われるんです。市民力が強くなったからです。そういう意味で、市民の参画こそ、小野市の誇りある環境であるとこう思っております。これが2つ目。  3つ目は、白雲谷温泉ゆぴか。確かに私も時々行きます。ちらっ、ちらっと見られて、どっかで見たことある人やなと思って見られるんですけど、時々、市長ですかって聞かれるんですけど、恐る恐る聞かれて、何を言うとんです、そうですよと言ったら、こんなところへ来られるんですかって。こんなところへ来たら悪いんかといって、何か私が白雲谷温泉ゆぴかに行ったらいかんみたいな、ちゃんとお金払って来ていますから。  それは冗談ですけれども、大事なことは、先ほど言われました。要するに普段の日と休日を値段を差をつけることによって、それで休日を高くすると、そしてその結果と誘導を平日にすると。  ゆぴかを好きな人は、価格の問題じゃないんですよ。あの温泉の質、あの癒やしの空間、借景、全てがほかの温泉と違うんです。そこに価値があるんで、日曜日に価格を上げたからといって、じゃあ、高いから平日に移ろうかという人は、そうじゃなくて、平日には行きたくても行けない人がたくさんおるわけですよ。  だからそういう分野もあることは認めますが、必ずしも日曜日に価格を上げて、そして結果として日曜日に行った人を平日のほうへ移して、全体のバランスの平準化を図るというのは、これはやっぱり元学校の先生の頭のええところやと思いますけれども、経営はそうじゃないんです。やっぱり行きたい人はお金払っても行きたいと思っているんですよ。ですから、値段を高くすれば結局収益が上がるだけなんです。しかし、市民の負担、あるいはお客様、顧客満足度志向というお客さんが第一だという経営の感覚から言ったら、これはおかしいんですよ。上げればええという問題じゃないんです。だから小野市はそういうことではなくて、価格を変えることによって、日曜日と平日が単純に人が移動するというのは、単純というのは言葉が失礼ですけれども、そんな単純なことで人の移動があるほどビジネスは甘くないということでありますので、価格体系は、私は今はそれぞれが自己保身をもって、危ないと思えば、そういう方たちは普段の日に行かれればいいんですよ。価格が高くなってそっちへ誘導するというのは、何や例えば今700円のところ、2,000円にしましょうかといって、それ移動するかといったら、いや、私は2,000円でも行きたいという人は行くかもしれない。その代わりにあんなええ加減なことするところに行けへんわとなる可能性もあります。  やっぱりそういうことを考えると、やっぱりお客さんのニーズ、お客さんなんですから。そのニーズだったら価格改定は安易にやるものではないと。  以上、再質問に対する答弁といたします。 ○議長(岡嶋正昭君)  答弁は終わりました。  再々質問はありませんか。 ○14番(河島信行君)  ありがとうございます。ありません。 ○議長(岡嶋正昭君)  以上で、河島信行議員の質問は終わりました。  お諮りいたします。  本日の会議はこの程度にとどめ、散会いたしたいと思います。  これにご異議ありませんか。               (「異議なし」と呼ぶものあり) ○議長(岡嶋正昭君)  ご異議なしと認めます。  したがって、本日はこれにて散会することに決定しました。  次の本会議は、明日12月14日、午前10時から再開いたします。  本日はこれにて散会いたします。                 散会 午後 4時04分...