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令和 3年第433回定例会(第5日12月23日)

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  1. 小野市議会 2021-12-23
    令和 3年第433回定例会(第5日12月23日)


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    令和 3年第433回定例会(第5日12月23日)  ┌─────────────────────────────────────────────┐  │                                             │  │        第433回小野市議会定例会会議録                   │  │                                             │  │                                             │  │                                             │  │               令和3年12月23日(木)(第5日)            │  │                                             │  │                  開  議  午 後  1時30分           │  └─────────────────────────────────────────────┘      第1 議案第55号〜議案第58号     予算決算総務文教民生地域                         常任委員会審査報告、                         同審査報告に対する質疑、                         討論表決    第2 各常任委員会並びに議会運営委員会所管事務調査申出 2 本日の会議に付した事件
       日程第1 議案第55号〜議案第58号   予算決算総務文教民生地域                         常任委員会審査報告、                         同審査報告に対する質疑、                         討論表決    日程第2 各常任委員会並びに議会運営委員会所管事務調査申出 3 議事順序    開議(午後 1時30分)    開議宣告    議案第55号〜議案第58号    各常任委員会並びに議会運営委員会所管事務調査申出    閉会宣告(午後 2時23分) 4 会議に出席した議員(16名)    1番  村本 洋子    2番  藤原 貴希    3番  松永美由紀    4番  河島  泉    5番  喜始 真吾    6番  久後 淳司    7番  平田 真実    8番  山本 悟朗    9番  河島 三奈   10番  高坂 純子   11番  前田 光教   12番  藤原  章   13番  小林千津子   14番  河島 信行   15番  岡嶋 正昭   16番  川名 善三 5 会議に欠席した議員説明員    な   し 6 議事関係した事務局職員    議会事務局長    井岡  伸    議会事務局課長   内藤  暢    議会事務局     近都 祐子 7 会議に出席した説明員(17名)    市長        蓬莱  務    副市長       藤井  大    副市長       小林 清豪    防災監       上田 芳敬    技監        森本  孝    総合政策部長    藤本 寿希    総務部長      新免 秀晃    市民安全部長    大戸 英治    市民安全部次長   上原 和樹    市民福祉部長    岡本 智弘    市民福祉部参事   犬塚 良子    地域振興部長    上月 敏之    水道部長      奥田 謙二    消防長       藤原  靖    教育長       橋本 浩明    教育指導部長    藤原 正伸    教育管理部長    入江 一與 8 会議に付した事件  1.市長提出議案  議案第55号 令和3年度小野市一般会計補正予算(第8号)  議案第56号 小野市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について  議案第57号 小野市一般廃棄物最終処分場管理に係る指定管理者の指定について  議案第58号 土地の取得について                   午後 1時30分                  〜開 議 宣 告〜 ○議長川名善三君)  これより、5日目の会議を開きます。  それでは、お手元に配付いたしております議事日程に基づき会議を進めてまいります。  これより日程に入ります。            〜日程第1 議案第55号〜議案第58号〜 ○議長川名善三君)  日程第1、各常任委員会審査報告であります。  去る12月17日の本会議において、各常任委員会審査を付託いたしました議案第55号から議案第58号までの以上4件を一括議題といたします。  本件について、審査報告がありましたので、各常任委員長報告を求めます。  初めに、予算決算常任委員長 前田光教議員。                 (前田光教君 登壇) ○11番(前田光教君)  予算決算常任委員会審査のご報告を申し上げます。  当委員会に付託されました案件は、議案第55号の1件でございます。  委員会を去る12月21日に開催し、当局から詳しく説明を受け、その後慎重に審査を行いました。  審査の結果につきましては、お手元委員会審査報告書のとおりでありまして、反対討論はなく、全会一致をもって可決すべきものと決した次第であります。  何とぞ、議員各位におかれましては、当委員会決定にご賛同を賜りますようお願い申し上げまして、予算決算常任委員会審査報告といたします。 ○議長川名善三君)  次に、総務文教常任委員長 小林千津子議員。                 (小林千津子君 登壇) ○13番(小林千津子君)  総務文教常任委員会審査のご報告を申し上げます。  当委員会に付託されました案件は、議案第57号の1件でございます。  委員会を去る12月21日に開催し、当局から詳しく説明を受け、その後慎重に審査を行いました。  審査の結果につきましては、お手元委員会審査報告書のとおりでありまして、反対討論はなく、全会一致をもって可決すべきものと決した次第であります。  何とぞ、議員各位におかれましては、当委員会決定にご賛同を賜りますようお願いを申し上げまして、総務文教常任委員会審査報告といたします。 ○議長川名善三君)  次に、民生地域常任委員長 藤原貴希議員。                 (藤原貴希君 登壇) ○2番(藤原貴希君)  民生地域常任委員会審査のご報告を申し上げます。  当委員会に付託されました案件は、議案第56号及び議案第58号の2件でございます。  委員会を去る12月21日に開催し、当局から詳しく説明を受け、その後慎重に審査を行いました。  審査の結果につきましては、お手元委員会審査報告書のとおりでありまして、反対討論はなく、全会一致をもって可決すべきものと決した次第であります。  何とぞ、議員各位におかれましては、当委員会決定にご賛同を賜りますようお願い申し上げまして、民生地域常任委員会審査報告といたします。
    議長川名善三君)  以上で、各常任委員長報告は終わりました。  ただいまの委員長報告に対して、質疑希望はありませんか。                (「なし」と呼ぶものあり) ○議長川名善三君)  各常任委員長報告に対する質疑希望はありませんので、これにて質疑を終結いたします。  お諮りいたします。  ただいま議題となっております議案第55号から議案第58号までの以上4件について、これより討論表決に入りたいと思います。  これにご異議ありませんか。               (「異議なし」と呼ぶものあり) ○議長川名善三君)  ご異議なしと認めます。  したがって、そのように決定しました。  議案第55号から議案第58号までの以上4件について、討論希望はありませんので、これにて討論を終結いたします。  これより議案4件を一括して採決いたします。  本案は、原案のとおり可決することにご異議ありませんか。               (「異議なし」と呼ぶものあり) ○議長川名善三君)  ご異議なしと認めます。  したがって、議案4件は、原案のとおり可決されました。        〜日程第2 各常任委員会並びに議会運営委員会所管事務調査申出〜 ○議長川名善三君)  次に、日程第2、各常任委員会及び議会運営委員会所管事務調査に関する件について、それぞれ委員長より、会議規則第98条第1項及び第2項の規定により、お手元に配付いたしております一覧表のとおり、閉会中の継続調査をいたしたい旨の申出がありました。  お諮りいたします。  各常任委員長及び議会運営委員長より申出のとおり、それぞれ閉会中の継続調査に付すことに決定して、ご異議ありませんか。               (「異議なし」と呼ぶものあり) ○議長川名善三君)  ご異議なしと認めます。  したがって、各常任委員長及び議会運営委員長より申出のとおり、それぞれ閉会中の継続調査に付すことに決定しました。                  〜閉 会 宣 告〜 ○議長川名善三君)  これにて、本会議に付議された案件審議は、全部終了いたしました。  したがって、今期定例会はこれにて閉会いたします。                   〜議長挨拶〜 ○議長川名善三君)  閉会に当たり、一言ご挨拶申し上げます。  今期定例会は、25日間にわたり終始慎重にご審議いただき、ここに全議案を滞りなく議了し、閉会の運びとなりましたことは、市政のため、誠にご同慶に堪えません。ここに議員各位のご精励に対し、深く敬意を表する次第であります。  今後とも絶えず市民の負託に応えるとともに、さらなる議会改革に取り組み、市民に開かれた議会を目指し、議会活性化、円滑な議会運営皆様方の一層のご指導、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げる次第であります。  また、市長をはじめ市当局各位におかれましては、真摯なる態度で審議にご協力いただき、感謝いたしますとともに、その過程で述べられました議員各位意見等につきましては、今後の市政執行に十分反映されますよう、希望するものであります。  さて、いよいよ本年も残すところあと僅かとなり、寒さも一段と厳しさを増してこようとしておりますが、議員各位並びに市長をはじめ、当局の皆様におかれましては、健やかによき新春をお迎えくださるよう心から祈念いたします。  終わりになりましたが、報道関係各位のご協力に対し、厚く御礼申し上げ、誠に簡単粗辞ではございますが、閉会のご挨拶といたします。  ありがとうございました。  市長より、閉会に当たり発言の申出がございますので、お受けいたします。  市長。                   〜市長挨拶〜 ○市長蓬莱 務君)  第433回市議会定例会閉会に当たりまして、一言お礼かたがた、ご挨拶を申し上げます。  さて、先月29日の開会以来、議員各位には、上程しておりました各案件につきまして、慎重にご審議をいただき、いずれも原案のとおり可決・ご決定を賜りました。心から厚く御礼を申し上げます。  特に、全国的な議論となりました「18歳以下の子どもに対する1人10万円の給付」に関しましては、急遽、議事日程を変更していただき、迅速にご審議をいただきました。このコロナ禍において大変な思いで子育てをされているのは、所得関係なく皆同じであり、かつ、小さな市においては、給付される方とされない方が特定されるような状況を生み出すような施策は私は問題があるとの観点から、いち早く小野市においては、所得制限をなくし、分け隔てなく「全員」に「現金」で「一括給付」すると、そのような決定をいたしました。  国が一括給付を認めた以上、地方自治体において迅速に対応するのは当たり前のことであります。また、一括での給付のほうが手間を省け、かつ、新年度学用品等の準備ということであれば、年度末である3月の支給よりも12月末の支給のほうが使い勝手がよいことは明白であり、小野市においては、たとえ“自腹”になっても現金給付する、その覚悟をお示ししたところであります。  議員の方に説明させていただきましたが、当初12月に5万円の現金給付、どうしてもそれがクーポンでなければならないというときについては、自腹でその3月に5万円の給付をやって10万円にし、そしてクーポンも必要であると認められる、どうしてもそれを言われたならば、私は5万円、5万円、そしてクーポンということで、結果としては市民に15万円をお渡しするというその覚悟まで持って臨んだつもりであります。しかし、国のほうも速やかに方向性を示していただいた結果として、当初の狙いどおりになったと。  所得制限なしについては、いろいろまだ議論があることは事実でありますけれども、私としてはこの地域特性を考えた特殊なこの5万人弱の市というのは、大都会ではないわけでありますので、その辺からすれば、私は現金給付、そして所得制限がないというのは、皆さんのご賛同も得られましたけれども、決して間違った方向ではないとそのように認識をいたしておりますし、また多くのそういうコメントも、賛同コメントもたくさんいただいておるということをこの場をお借りしまして、はっきりと皆さん方にご報告をさせていただきたいとこう思っております。  そういうことで、結果としては、国では一括現金給付でもよいと示されたわけでありますが、小野市の発表の後、他市においても所得制限を撤廃するところも出てきております。隣の加東市も賛同いただきまして、この北播磨で2つの市が所得制限なしでやるということについては、私は非常によかったんじゃないかと思います。「理念なくして政策なし」、トップとしての使命は、その理念とそして方向性をはっきりとお示しすることであります。国の対応について、報道等で様々な議論がなされておりますが、経済対策ということであれば全員に給付すべきでありますし、所得制限限度額の曖昧さや不公平感から、小野市においては、当たり前のことを当たり前に実行したにすぎない、そのようにご理解いただきたいと思うところであります。  既に市に児童手当口座情報がある方については、申請の要らないプッシュ型で来週(12月28日)に振り込むこととし、高校生とそれ以外の方については、申請に基づき、1月以降順次現金で振り込むべく進めてまいりたいと考えております。  さて、今期定例会におきましても、一般質問を通じまして、10名の議員の方々から様々な視点で幅広く、貴重なご意見やご提言をいただきました。ここで、再度、総括をさせていただきます。  まず、村本議員のほうからでありましたが、ヤングケアラー支援についてでありますが、小野市においては、ヤングケアラーの問題にかかわらず、「いじめ等防止条例」の理念に基づき、市民安全安心に関する全ての問題を学校教育委員会だけで対応するのではなくて、情報を共有・一元化し、全庁的に対応する仕組みができております。  「対応する部署や人を置けば解決できる問題ではない」とは、はっきり申し上げました。これは何もそういう人を置く必要は全くないと言っているんじゃなくて、組織があるので、あえてその上にそういう専門官を置く必要はないということ、むしろ誰もが、どのセクション人たちもが、その専門官という立場において対応しなさいということが一つ組織論でありますので、その点は誤解のないように申し上げておきたいと思います。  他市等で問題となっている事案、本当にいろいろ新聞紙上で多くの問題が出ておりますけれども、私はこの問題の本質はどこにあるのかなといつも思うんでありますが、やはりこの情報共有化ができていない。よって、結果として、「いや、そこまで我々は知らなかった。」とかいう、そういう対応の遅れが私は問題であって、深刻な事案に至る前に解決する仕組み・システムこそが大切であるということを私はもう常々ずっと言い続けてきました。  ですから、学校現場における問題、あるいは非常に深刻な問題になったときは、学校現場、そして教育委員会、それから市民安全部、それに市民福祉部も、みんながその要因というのは、実は学校現場だけで起こっている問題ではありません。結果としては、家庭の事情にあったり、あるいは友達関係で外であるということで、組織横断的な関係があるわけですね。ですから、これは必ずどこかのセクションに任せてしまうということが一番問題であります。小野市としては、もう徹底して情報を共有する仕組み、知らなかったという、お互いに皆知って、個人とか一セクションだけで考えるんじゃなくて、組織で対応するんだということ、もう本当にこれというのは、一つ小野市流のやり方としてはもう徹底しておりますので、その点については十分ご理解をいただきたいと思うところであります。  次に、平田議員のほうから、スポーツ・芸術・文化活動の振興についてであります。  浄谷黒川丘陵地におけるごみ処理施設の排熱を利用した温水プール整備、これは確定しているわけじゃありませんけれど、もうこの方向でどんどん私は発信をいたしておりますので、ごみを燃やして発電を行い、一方で余熱をもってプールをすると。これは、全国でもそういうことはもう当たり前のようにやっているんでありまして、それをぜひ、その整備に向かってやっていきたいと。  この件については、一部事務組合クリーンセンター議会が、あちこちで調査した結果を今度議会のほうでまたプレゼンテーションで第2回目をやるということになっておりますので、要するに、関連のある3市でベクトル合わせをしていって、そして、ごみというのは忌み嫌うものではなくて、やはりそういう新しい時代に向けたスポーツ、そして環境に優しい拠点として整備するんだということを皆さんとともに共有していきたいとこう思っておるところです。それが一つの形になっていくことを、あの場所でやりたいと。  それから浄谷の今の野球場をさらに再整備をするとか、あるいは一方で、現在の大池総合公園の施設のありようや、あるいは図書館の東側の農地、これを市街化調整区域からこれを市街化区域に編入をして、新しいまちをつくるということであります。  この新しいまちづくりを含めて、スポーツ施設だけにとらわれず、もっと大きな視点でどう再構築していくかというその夢構想についてお話をいたしました。  これは、平田議員のほうから、文化不毛の地とか、芸術不毛の地とか、あるいはスポーツだけというんじゃなしに、バランスの取れたそういう文化豊かなそういうまちを目指すためにかくあるべしというご提案だったと思いますので、これはもう総合的にやっぱり小野市のこれからの夢を描くということにおいて重要な課題でありますので、しっかりと調整をしていきたい。  ですから、これは、いや、まちづくりだから総合政策だけが頑張ってじゃあ、明らかに学校現場の話、そこには幼稚園の再編の話とか、皆絡んでくるんでありますので、その辺も含めて新しいまちづくりをやっていくということであります。  大事なことは、何回も言いますけれども、固定観念にとらわれないことであります。財政状況や、あるいは近隣施設とのすみ分け、それからこれからの人口減少社会の動向とか、一方で、今度は東播磨道、これは令和6年度末、ですから令和7年の4月には完成するわけであります。人の流れ、人流の変化等を総合的に検討しながら、県下29市中、年少人口比率と言いますけれども、これゼロ歳から14歳までの比率が人口の中でどれぐらいあるかという年少人口比率は、現在小野市は多いほうから4番目であります。非常に若い人が多いという、それから、高齢化率は低いほうから9番目ということでありますから、比較的若い世代が多いという地域特性を踏まえて、小野市の新しい時代を描いていく必要があると考えております。  次に、喜始議員から、橋梁長寿命化修繕計画についてということでありますが、市内には262橋の橋梁、橋がありますが、平成26年以降5年に1回の頻度で市内全ての橋の点検を実施いたしております。既に二巡目に入っており、危険度に応じ優先順位をつけ、順次改修を行っておるところであります。  交通量の変化に応じた改修も必要ではないかということでありましたけれども、これは交通量によって、傷み度が激しいというところについて重点的にということでありますが、日々の道路パトロールによる点検結果も踏まえながら、総合的に対応しているところであります。  大事なことは、気がつかなかった、こんなことになるとは、橋がまさかこんなことになるとは、これはもう徹底的にあってはならない話でありますので、徹底的に今、二巡目に入っている点検を、やっぱり見える化をしていくということで、しっかりと点検をしながら総合的な観点から修繕を進めてまいりたいとこう思うところであります。  次に、久後議員からは、小学校の今後の在り方でありますが、人口減少社会において、単に学校規模だけではなくて、今後の人口動態老朽化状況等、総合的に検討を行っておりますが、必ずしもこれが他市とは違うところであります。必ずしも規模を大きくすること、すなわちそれが社会性を養うことには、私はならないというのが小野市の基本的な考え方であります。つまり、学校を統合して大きくやることが、子どもたちにとって人数が多いことが、社会性を養うそういう人格を形成していくんだというのは、それは今のこの情報化社会の中では、そんな論理は何十年前の発想であるというふうに考えておりますので、ある意味では、やはり学校現場の中身の問題でありますので、一緒にして大きくすればいいという問題ではないというのは、はっきり言えば、分かりやすく言えばそういうことであります。  そういうことで、我々としては、かといって何も加東市とか加西市が今やろうということに対して、反論をしとるんじゃないですよ。それも一つの方策であるという、地の利が違うわけです、地の利が。小野市の場合は。そういうこともありますので、加東市のように統廃合によって新たに整備するところもありますけれども、学校子どもたちだけの問題ではなくて、実は、学校というのは、地域コミュニティや文化・防災の拠点であって、小野市においては、可能な限り存続させていく方向性をお示しいたしました。  ただ、地域においても学校を存続し、地域コミュニティを守っていくんだという強い決意もこの地方の、その地域コミュニティにもその責務があるということなんですね。ですから、加東市は、いわゆる非常に広範囲な大きな場所でありますから統廃合、三木市もそうでありますね、やっていこうということです。加西市は、中学校は統合するけど、小学校はそのまま残そうと。というのは、小野市の理念が少し絡んどんですね。やっぱりこれ地域特性自分たちのところに小学校が全部なくなってしまっていいんだろうかというのが、多分働いたんではないかと、これはあくまでも私の推察でありますけれども。ですから、そういった意味では、加東市のやろうとしているいいところと小野市が考えているところを折衷案として加西戦略で出されたんじゃないかと勝手に推察したんですけれども、私は、やっぱり小野市の面積ということも大きく影響してきますし、それから真ん中に川が流れているという地域特性、そうやって2つに大きく拠点が分かれるというようなこととか、その辺も加味しながらやっていきたいと。  大事なことは、やっぱり、我々も随分教育委員会議論議論を重ねた結果、統廃合じゃなくて、そうじゃなくて、本当の教育を守っていくということはどういうことなのか。いわゆるハードの統合が本当に子どもたちの教育にとって不可欠なのか、そこがある意味では大きなチャレンジであると思いますけれども、そういう中で一つ方向性、まだ確定はいたしておりませんが、その方向で今着々と進めておるということについて、そのような答弁をさせていただきました。  ここで繰り返し、口頭でこういう話をさせていただきますけれども、議会という何も形式にとらわれず、お互いに理解し合うというそういうことについて、ご理解賜りたいというところでございます。  それから、小野市の防犯体制でありますが、これは藤原貴希議員からいただきました。  小野市における防犯に対する基本的な理念というのは、防犯カメラしかり、防犯灯しかり、それらがなくても安全安心な社会を実現することであります。それは言われれば、それはそうだけれどもということであろうと思いますけれども、はっきりとした目標をそこで定めております。それと同時に、小野市では警察官OBによるプロの経験に基づいたパトロールを実施しているところでありますが、防災における自助と同じく、自らをもって安全安心まちをつくるという意識改革が不可欠であり、防犯灯についても、自治会における要望を踏まえ、きちんとしたルールに基づいて設置していることをご理解いただきたいと思います。  これは、何も自治会から要望がないからしませんよという意味ではないんですよ。自治会自らがどこに危険性があって、どこに防犯灯をつけるかということを認識した上において、要望されるということならば、これは行政とそれから地域とがしっかりとタッグマッチができるわけなんで、そこに本当に必要なものをしたら納得性があるということなんですね。我々は調査した結果、ここにどうしても防犯灯が欲しいねんという中において、行政はそれはそうだねということでやるということであって、行政だけが勝手に考えて、ここに必要だからといって防犯灯をつけていくというんじゃないんです。やっぱり、これは地域自らのやはり意識改革があって、そこに我々が協力していくということがあるべきであると。  とはいうものの、やっぱり行政というのと違って、自治会は役員がころころ代わりますので、とは言ってもそこに全てを投げかけるというのは無理がありますので、それはお互いに連携を取りながらやっていくと、そういう意味でありますので、その点はご理解ください。  でも大事なことは、やっぱりここに防犯灯がなかったら駄目じゃないかなというのがその自治会で議論されること、ここが一番大事なことだろうと思っておりますので、議員皆さん方もそのような啓発をぜひやっていただくようにお願いしたいと思うところであります。  次に、松永議員のほうから、新たな交通政策についてでありますが、公共的な交通機関の一つでもある市内におけるタクシー業界が縮小しつつある現状を危惧されてのご質問でありました。  小野市においては、交通政策ではなくて、福祉政策としての「らんらんバス」を基軸として今や年間19万人もの方が乗られる市民の足となっておりますが、ドア・ツー・ドアではないバスに乗るのも大変という方もおられるのもやはり事実であります。  交通弱者支援とタクシー業界における「負のスパイラル」といった2つの側面から考える必要がありますが、何といっても需要を喚起することが必要であります。例えば、買物や病院への通院支援等一定の人たちを対象に負担を軽減するなど、小野市の地域特性に合う複合的な交通弱者戦略を考えてまいりたいとこのように考えております。  これは申し上げましたけれども、タクシー業界さんが一生懸命頑張ってもらわないと、そうしないとタクシーに乗る人がいないでしょうという考え方と、タクシーに乗る人をたくさんつくることによって、タクシーを利用することによって、タクシー業者さんがしっかり頑張っていこうということになるかという、このどちらもが後先が逆になると負のスパイラルに回っていくということなんですね。  そこでどうするかというのは、我々としては、やっぱりらんらんバスだけでは行けない人もいらっしゃるから、あえてタクシーを利用したいというそういう環境、例えばタクシー券をいろんな方に配付するとか、そういうことも含めて、結果としてタクシーに乗りたいということが、需要が喚起できれば、タクシー業界さんのほうもじゃあタクシーをもうちょっと増やそうかとか、あるいはそこに人の確保もしましょうかと。つまり経営が成り立つように需要がなければそれに対する対応もできないというのは当たり前の話なんで、それをタクシー業者さんが台数をそろえないから我々が乗るような対応をする必要がないんだというのは、これは全く逆なんで、それを負のスパイラルに入らないようにしましょうということであります。  これ何もタクシー業界さんを支援するとかいうんじゃなくて、やはり、まちの中にタクシーが全くないというようなまちで本当にいいんですかねということは、松永美由紀議員も言われましたとおりでありまして、やっぱりそういう当たり前のような社会をつくっていくためには、“ニッチ”、隙間をどう攻めていくかという戦略も必要であるということを、これはしっかりと議論をしていきたいと。  ただ、官と民との連携とか、それから本当に需要と供給の関係に、需要を本当に喚起することに対して、じゃあタクシー業界さんがそのまますんなり請け合ってくれるかといったら、投資も必要だし人材確保も必要やと。これなかなか「言うはやすし」で、簡単ではないということなんです。  ただ、ご懸念のように議員から指摘いただきましたように、このまま放っておいたら負のスパイラルにどっちも入りますよということについては、何か手を打とうというのが基本的な考え方であります。これは非常に重要なことでありますし、この辺で決断をせないかんというような時期に来ているなと思っております。  次に、高坂議員のほうから、住宅用火災警報器の設置促進についてでありますが、防災における基本理念は、何回も申し上げますが、1つには、とにかく悲観的に準備をして、いざというときに楽観的に対応するということと、2つ目には、やはり持続的に徹底してやり続ける、し続けることであります。  今回住宅火災警報器の設置から10年が経過して、更新時における支援についてご質問をいただいたわけでありますが、ご意見にありますように、まずは自治会においてどの程度管理されているのかということを含めた実態把握はご指摘のとおりでありまして、これは不可欠であると。これはもう早急にやる必要があると思います。というのは、ちょうど10年で、スクラップ・アンド・ビルドで替えないかん時期ということですね、今。法令になって、義務となってから設置された方がちょうど10年を迎えるということは、設置した機器が今、寿命が来ているということなんですね。今、このときにやらないとあかんということです。  そういうことで、実態把握というのは不可欠でありまして、迅速に対応してまいりたいと考えております。  一方で、更新に対する助成については、これは助成されればありがたいなというのはあるんですけれども、逆に、「何か市がしてくれたんや。」ということでは、これまた困るわけで、自治会ごとの設置率の公表と同じく、危機意識の醸成こそが真の目的であり、自らをもって設置することが自立した社会を目指すための投資であるとご理解いただきたいと思うところであります。  これは微妙であります。市としては、あんまり金額が張らない、張らないといったらおかしいけれど、何ぼかそんな積極的に支援してやったほうがいいじゃないかという案もあろうかと思いますけれども、やっぱりある程度は、その程度のレベルやったら我々でやりましょうよと言って、それぞれの自治会が、今でも町によっては、それは町費でもってつけているというところがあるわけでありますので、全部がそういうように動けばいいですけど、なかなかそうはできないところもありますけれども。そうすると、補助を出したところと、補助を出してないところとかに、またこういう問題も出てくるんで、やはり、自らをもって安全意識は、やはりまずは市民がこれは立ち上がるべきではないかと、そういう環境をつくることだとこう思っておりますので、その辺はご理解いただきたいと思うところであります。  次に、河島三奈議員より、市内道路の名称についてでありますが、グローバルに考えれば道路に名称がついているのが普通ですが、日本においては管理における道路と、生活面における道路がセパレートされているのが現状であります。名称は、市民誰にとっても分かりやすく、かつ、その名称にふさわしい環境やまちづくりをすることが目的であり、まずはその意識の醸成が必要で、決して名称をつけることが目的になってはならないとそのように考えていることを申し上げました。  これは議員も実はご指摘いただきましたけれども、何も名称をつけることが目的じゃなしに、名称をつけた結果として、どのようなまちにするんかということがあって、初めて名称がその成果を出すということ、これは議員のご指摘どおりでありまして、私も全くそのとおりに思っておりますので、だから何のために名称をつけるのか、分かりやすいだけでは駄目であって、分かりやすい名称は結果として新しいまちをつくるための起爆剤になるんだと、そこが一つの狙いであると。その計画立案ができるかどうかであって、そのためにハード・ソフト等の支援をどうしていくかというところが一つの大きな課題であるというふうに考えておるところであります。  次に、河島信行議員から、学校教育環境の整備推進についてでありますが、これは旭丘中学校、河合中学校の校舎新築に対する進捗状況ということでありましたが、ご承知のとおり、現在、小野南中学校の校舎の長寿命化改修工事を行っているところであります。全体の財政計画を踏まえながら順次整備を行ってまいりますが、一方では、自らの経験から、今ある校舎で何を学ぶかといった体験学が教育の本質であると考えております。  といいますのは、要するに小野学校、そして小野南中学校、その次には旭丘中学校、これ明解であります。最後に河合中学校ということであります。何で河合中学校が最後やって、それは理論はない。老朽度等を判断してその順番ということで、これはもう確定いたしておりますので、あとは財政状況でどのタイミングでやるかということであります。  という中で、今ある中学校の中でも古いからどうこうではなくて、だからこそ、それを生かした教育をしてほしいと、本来そうあるべきだということを申し上げたということでありますので、その点は、何でこんなに遅い、もっと早くしてほしいということでありますけれども、やるということだけは明快にしているわけでありますので、その点はご理解いただきたいと思います。  次に、藤原 章議員、伝統的工芸品振興策の強化についてでありますが、市においては、算盤組合の方々と3年にわたり議論をして、また、人材育成のための補助等も行っているところであります。  ひまわりの丘公園に伝統的工芸品のための拠点整備してはどうかということでありましたが、公金を投じる以上は、見える成果が必要であります。多能工的な製造工程とか、あるいは製造と販売が一体となる製販一体となった工程を集約化したそういうシステムを取り入れてはどうかという提案も我々はいたしておりますけれども、現時点では、市場規模が小さく、どうやって残せるかを一番の目標としてやっていくことが、当面の課題であると考えております。  これは、伝統産業であり、小野市を支えた過去において、そのそろばん業界をおろそかにしてはならないという、決してそれを消してはならない。これはもう全く業界とは一緒なんです。ただ、登る道をどうするかについては、我々は、製造と販売を一体化した、そして展示もできるような、そういう新たな拠点づくりのために、そこに能力と技術とそういうものを結集したいと、こういうように言っているんですけれども、やはり自分のところの家業を守っていきたいというそのことはなかなか変わらないんで、そうするとばらばらになってしまうと、結局は箱物を造って何も魂なしということになりますので、その辺のところは業界のご理解をどういただくか、でも待ったなしなんですよ。もう作っている人たちが高齢化になっているんです。だから残すためにどうするか、私はもう一体化してどこかに拠点に集めて、言ったら「そろばん育成学校」を創るしかないんやと言っているんだけれども、なかなかこれがご理解いただけないと。これはお互いに意見の相違があってというんじゃなくて、やっぱり今あるものを守っていきたい地元の人たちと、総合的に日本のそろばんをどう守っていくのかということの違いである。私は、もう雲州そろばんと小野のそろばんを合体して日本のそろばんを守るためには、島根のそろばんと兵庫県のそろばんを一体化して拠点整備をしようじゃないかという話もしたんですけれども、そのために私は先方の町長さんにお会いするということまで、大分東京でそういう議論関係のある人とも議論を4時間ばかりにわたっていろいろやったんですけれども、やっぱりどちらもが自分のところが本家やと思っていますから、なかなかそれはならない。日本のそろばんを、世界に飛躍するそろばんを一緒に守ろうじゃないかと私は言っているんだけれども、これがなかなかうまくいかないというのが実情であります。
     だから、これは、もう大きな課題であります。しかし、もう待ったなしの時期に来ているということだけは、もうはっきりしているということを参考までに申し上げておきたいと思います。  それから、藤原議員のほうからは、あと国保に対するいろいろ問題もございましたけれども、これは一つの国家的レベルでの話なんで、市だけが決断するというのには無理があるということなんですが、しかし、子どもたちばっかりでなくて、お年寄りに対する政策をもっと市長、出すべきじゃないかとこう言われておりますので、その辺は私も十分分かっておりますので、どこかでバランスのよい小野市の政策の遂行についての方向性を示したいなとこのように思っているところであります。  随分話が脱線いたしておりますけれども、こういう機会でありますので、基本的な考え方をいろいろ述べさせていただきたいと思っております。  以上、様々なご意見をいただきましたが、これらのご意見等の趣旨を真摯に受け止め、さらに住みよい小野市のまちづくりのために生かしてまいる所存であります。  さて、年の瀬も押し迫り、今年も残すところあと8日となってまいりました。8日、そうなんですか。今年1年を振り返りますと、昨年に引き続き、新型コロナウイルス感染症の拡大により、社会、経済活動、そして市民生活に大きな影響を与え、世界全体が手探りでウィズコロナ、アフターコロナへの対応に追われた一年でもありました。  小野市におきましても、第4波、第5波と少なからず感染拡大の影響を受ける中で、ワクチン接種においては、いち早く昨年の1月に接種対策本部を設置して、自治会へのバスの運行やとか、あるいは夜間の接種、職域接種との連携など、多様な接種体制を整えることによりまして、9月末には全対象者の80%の接種を完了(現在は86%)するなど県下では一番早く集団接種というのを早く完了させたんです。早く完了させたということは、やっぱり速やかに次のステップへ移るということでありました。  ちなみに、年代別で見ますと、65歳以上では全体の95%の方が、そして2回目の接種を完了されておりますけれども、50歳代では90%、40歳代では83%、30歳代及び20代では76%、10代では72%と年齢が若くなるにつれて接種率は低くなっております。想定される第6波に備えて、3回目のワクチン接種の実施とともに、引き続き接種啓発に努めてまいりたいと考えておるところであります。  オミクロン等の話がもうどんどん今出てきておりますし、間違いなく恐らく1月の中旬以降、ぐっと一気に増えるであろうという予測はいたしておりますが、それまでに第6波の体制を整えて、そして第3回目の接種に対する案内状はもう既に発送いたしている状況でありますので、じゃあ今度また混むんかということでありますけれども、それは、2回目まで打ったリストはリストアップして、順次配付しておりますので、つまり一気に要望が来ないように分割していっておりますので、今度は予約は段階的にそのキャパシティーを考えた上において、順次出していくという、そういうやり方でやっておりますので、混み合うというようなことは基本的にはないはずなんであります。  ただ問題は、2回打ったファイザーと、ファイザー、ファイザー、3回目がモデルナということになることに対して、やっぱり若干そういう大丈夫かなとか、そういう懸念があるようでありますが、私は、ファイザー、ファイザー、あえてモデルナを打ちますので、議員の方もできたらファイザー、ファイザー、モデルナを打って、市民の前に「私はファイザー、ファイザー、ファイザーを優先して打ったんじゃないです。」ということを自らをもって示していただくように若干強制的に申し上げておきたいと思いますので、少なくとも、トップとしてはそういう考え方でありますので、まずは第3回目を打って、あえてファイザーを打たないでモデルナを打ったということで喚起して、市民に安心を与えられるわけじゃないですか。こういうことは今思いついて申し上げておりますので、えらいことを言うてしもうたなということになるのかもしれませんが、それぐらいは一つ方向性として、市民福祉部長、間違っている方向ではないと思うんで、よろしいですな。  このように、感染拡大に対するワクチン対応とか、あるいは公共施設の利用制限とか、各種イベントの中止など閉塞感が続く中ではありましたけれども、1年延期されて開催された東京オリンピックでは、小野市出身の田中希実選手が陸上女子1500メートルと5000メートルの2種目に出場されまして、特に1500メートルでは、あの大舞台で予選・準決勝と2度にわたり日本記録を更新して、見事8位入賞、これは日本人の中距離種目入賞というのは93年ぶりということでありますから、8位と言っても、本当にメダル以上の成果があると言っても過言ではありません。そういうことで果たされました。  最後まで諦めずに、小さな体で世界の代表選手を引っ張って走るその姿に、我々は本当に勇気づけられました。しかし、私たちもあのアレオができたおかげで、陸上競技場を本当に積極的に利用していただいたということであります。あそこで練習された小野市出身の西脇工業高校の駅伝選手も共に練習をされていたということでありますので、本当にタイミングよく場を提供することができたんではないかとこう思っているところであります。  一方では、あの陸上競技場の今後の使用の在り方、つまり料金等を含めた体制をどうしていくかということについては、団体は有料でありますが、個人の使用については、もう少し無料の状況を続けていってはどうかと思っておりますが、これはもっともっと占用する団体とはちょっと違うんで、個人の方が健康管理のためにあそこまで走ってこられてランニングするということぐらいは認めてあげてもいいんじゃないかなと、私はそのように思って、先ほどその方向性の決裁をいたしました。こんな場でありますけれども、その方向についてはある程度ご容認いただけましたら幸いかと思うところであります。  議会閉会挨拶の中で提案をして、ご容認いただくなんて勝手なことを申し上げておりますけれども、その辺もさっきの話でありますので、ひとつご理解いただきたいと思うところであります。  また、話は変わりますけれども、コロナ禍にあって県内の多くのマラソン大会が中止とする中、多くの関係者のご協力を得て「小野ハーフマラソン」を無事開催することができました。感染対策と背中合わせの大変厳しい状況ではありましたが、どうすれば実施することができるか、それを追求したことに大きな意味があり、関係各位には多大なご協力を得ましたこと、この場をお借りして厚く御礼を申し上げたいと思います。  私は、この小野ハーフマラソンに対して、いろんな方からご意見いただきました。やってくれてよかったとか、決めたことは本当に開催していただいてよかったという声がたくさん寄せられております。ただ、私はそのときに必ず返事を申しますのは、いや、開催されたという結果を私は評価しているんじゃないんですと。開催するまでのプロセス、そのプロセスを職員は学んでほしいと。どうやってこういうものを決めるときに、どのようなプロセスを経て議論をし、そして最悪を想定していろんなことをチェックしながら、ですから今回の問題は多くの人たちにご理解をいただいたことに感謝であって、そしてご協力の下に大会ができた。これを評価し、開催できたことも評価すべきでありますが、そこに至るプロセスは、我々行政マンは学ぶべきであるということをはっきりと今回は、マラソンが開催できたという結果よりもマラソンを開催するためのプロセスを私は高く評価していますと、そこが基本的な考え方であるという、そういうお電話等に対する、メール等に対するお答えはそういう言い方をしております。その点は、なるほどねという共感もいただいておりますけれども、皆さん方もぜひともマラソン大会やったのじゃなくて、やる過程が大変だったんですよ。それを決めるということが一番我々の財産なんだということに価値があるということをよく認識をしていただければなと思うところであります。  このほかにも、超高齢社会を見据えた先手管理による取組として、下東条地区において県下初となる「公設コンビニ『ふれあいマート』」がオープンし、買物弱者の支援とか、あるいは地域コミュニティ活性化とか、さらには災害時における食料供給拠点として、日々改善を重ねながら地域の方々による運営がスタートいたしております。  これもまたプロセスです。要するに公設コンビニができて便利な買物ができたじゃないんですよ。あれを皆さんがどうやって育てていくかというところにプロセスがあると。誉田の館もまさにそうでありまして、多くの高齢の方も含めて、女性の方たちが頑張る、結果がどうこうというのも大事でありますが、そうじゃなくて、そこにチャレンジするそのプロセスを我々は評価しているんだと。だからそこを支援していかなければならないということでありますので、公設コンビニというそのチャレンジに対して、“公設”のありようを問うんではなしに、公設の結果、地域人たちと我々はどういう連携が取っていけるか、そのプロセスを重視しながら、注視をしながら、このような事業をやっていくことが、新しい時代に向ける官と民、市の連携の典型的な方向であります。これこそが求められるこれからの行政の姿であると。  こういう意味では、実は、公設コンビニ、こんな拠点、売って何すんねん、売れてへんのって、そんなもし仮に議論をしてるといったら、レベルが低いねと、認識ができていないねと、本質が分かっていないねということを言ってもらったら結構だと思いますので、その辺をしっかりと考えて、公設コンビニが地域の愛される拠点として、私はやっていければ本当にいいなとこう思っています。それがある意味ではプロセス管理であります。  また、校舎の老朽化が進んでおりました小野南中学校では、校舎の長寿命化改修工事が完了し、柱やはりなどの骨組みは残しつつも、洋式トイレやエレベーターの新設、教室や廊下のバリアフリー化を行い、全く新しく生まれ変わったものとなりました。いよいよ3学期から供用を開始するとともに、来年5月には体育館の整備も完了いたします。  この体育館について、駐輪場の追加工事も皆さんにご審議いただきまして、やはりそこだけがさびた状態ではおかしいということで、校舎、体育館、それから駐輪場、一体化した整備ということになろうかと思います。これは追加の事業でありましたけれども、やっぱりバランスの取れた体制を整えていくということは当然だろうと思いますので、現場を見ましたときに、そのように感じましたので、急遽予算を組んで、そして駐輪場も含めて一体化した新しい拠点ということにするように決定をしたということであります。これが小野南中学校一つの進捗であります。  コロナ禍にあっても、我々は「悲観的に準備をして、楽観的に対応する」という危機管理に対応しながらも、市民サービスを低下させることなく、どう乗り越えてやっていくかという、諦めない姿勢こそが「顧客満足度志向」の徹底における基本的な理念であろうと思っております。  さらに、これからの市の財政基盤を支える兵庫県と小野市が共同で事業を実施をいたしております「ひょうご小野産業団地」についても、現在8区画、これ約24.7ヘクタールのうち、5区画の分譲を開始しておりまして、既に分譲いたしております3区画と併せますと、8企業が立地することとなります。  この件については、8企業については、来年の2月過ぎぐらいに方向性が決まると思いますけれども、ただ申し上げておるのは、応募の企業があるんですけれども、できるだけ1に本社であればよい、小さくても。2番目、製造会社が望ましい。雇用の数が多くて、中に入る機械等の償却資産も多いということで、固定資産税等が入るということでありまして、物流等は一番ニーズが高いんですけれども、可能な限り今申し上げたような理念の工場の進出を希望したいということを、小野市だけではありません。県との共同事業でありますので、そういうことを述べながら県とは交渉してまいりたいとこのように考えております。  その辺が、県の場合は土地を売ってしまえば終わりなんですけれども、小野市はそうじゃなくて、土地売れば終わりじゃなくて、そこで働く人たち、雇用をどう確保していくか、税収をどうしていくか、あるいは水道下水を整備したわけですから、水は使うのか使わないのかということまで、やっぱり考えていくのが経営でありますので、ですから目の前にぶら下がっている会社が来たからといってうれしそうにぱっと飛びつくようでは駄目なんで、その辺のところが非常に担当部門は頭の痛いところであります。しかし、その思いはしっかりと伝えておりますので、そのようになるかどうかは分かりませんけれども、これからの交渉の攻防が始まるということでありますので、あえて報告をさせていただきます。  そういうことで、新たな雇用の創出によりまして、北播磨総合医療センターから小野工業団地、小野流通等業務団地に至る一帯は、1万人以上もの方が働く一大拠点となる予定で、今後、そこに接続する「東播磨道」の整備に加えまして、三木サービスエリアにおける「スマートインターチェンジ」や、あるいはひょうご小野産業団地に抜ける「新都市南北線」の整備、図書館東側農地の市街化区域編入による「新たなまちづくりの構想」、さらには、「浄谷黒川丘陵地」の活用など、小野市がさらに飛躍するためのポテンシャル、つまり潜在能力というのは無限大であり、これらの資源に付加価値をつけて、「持続可能な成長」への転換を図っていくことが求められております。  このたびの18歳以下の子どもへの10万円の給付も一例ではありますが、国が決定したから、他市がそうしているからという受け身の姿勢ではなくて、小野市は小野市の地域特性を踏まえて、どう対応するのか、情勢の変化をしっかりと洞察して、能動的に“柔軟に変化に対応する力”こそが、まさに「生き残りではなくて勝ち残っていく」ためのすべであると考えております。  まさに行政も経営であります。より高度でより高品質なサービスをいかに低コストで提供するか、それに財政基盤もしっかりと見詰めながら、この小野市のさらなる発展のためにチャレンジしていくというのが基本的な思いであります。  まさに「今まではこうであったという前例を踏襲することなかれ、かくあらねばならんという固定観念にもとらわれない」ということが、常々言ってまいりましたが、もう一度、我々はこの原点に立ち返り、このコロナ禍における、時代の大転換期に立ち向かってまいりたいと考えております。  まずは当面は、第6波のコロナ対策に対して、今から、万が一学校で発生した場合はどうするのか、休校体制はどうするのか、あるいは職場その他で発生したときにどのような対応をするのか、今までやってきた第4波、5波とはまた違う対応が必要かもしれませんし、その辺のところをしっかりとシミュレーションしながら、今から対応をこれからしていく所存であります。  本当に飽くなきこの無限への何かチャレンジみたいなそういう感じがいたしておりますけれども、これをやるのが我々の責務であり、使命であるとこのように考えておるところであります。  いろいろ申し上げましたけれども、また思いも述べさせていただきました。年末であります。こういう中にありましたが、最後になりましたけれども、議員各位におかれましては、今期定例会に賜りましたご精励に感謝を申し上げますとともに、寒さが厳しい中、特に健康には十分ご留意をされまして、輝かしい新年をお迎えいただきますことを祈念いたしまして、閉会挨拶とさせていただきたいと思います。  ありがとうございました。                 閉会 午後 2時23分...