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平成28年7月27日総務政策常任委員協議会−07月27日-01号

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  1. 伊丹市議会 2016-07-27
    平成28年7月27日総務政策常任委員協議会−07月27日-01号


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    平成28年7月27日総務政策常任委員協議会−07月27日-01号平成28年7月27日総務政策常任委員協議会 平成28年7月27日(水曜日) 午前10時00分開議 午後3時33分散会 〇場 所  第1委員会室 〇協議会に出席した委員    委員長    北 原 速 男       委   員  泊   照 彦    副委員長   高 塚 伴 子         〃    戸 田 龍 起    委   員  小 寺 秀 和         〃    上 原 秀 樹      〃    篠 原 光 宏         〃    新 内 竜一郎      〃    櫻 井   周 〇協議会に出席しなかった委員        な    し 〇協議事項 出資法人等の平成28年度事業概要及び予算概要について                                   以  上
    ○北原速男 委員長  ただいまから総務政策常任委員協議会を開催いたします。  初めに、委員の出欠席について申し上げますが、本日は全員出席であります。  本日の協議事項は、既に御案内いたしておりますとおり、出資法人等の平成28年度事業概要及び予算概要についてであります。  進め方につきましては、事前に配付しております協議会資料の別紙、報告予定時間を目安に行いたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  また、質問に対して答弁をされる際には、挙手と同時に役職名を述べていただきますと、私のほうで指名させていただきますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、協議会に入ります前に、副市長から御挨拶がございます。 ◎行澤 副市長  改めまして、おはようございます。総務政策常任委員協議会の開催に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。  本日は、北原委員長を初め委員の皆様方におかれましては、お暑い中、また御多忙の中、総務政策常任委員協議会を開催していただきまして、まことにありがとうございます。  さて、本日の案件は、先ほど委員長より御報告がございました公益財団法人伊丹スポーツセンター公益財団法人伊丹市文化振興財団、そして伊丹都市開発株式会社及び公益財団法人柿衞文庫の4法人に係ります平成28年度の事業概要とその予算概要について御報告をさせていただくものでございます。  法人からの報告につきましては、地方自治法第243条の3第2項の規定によりまして、経営状況の報告が義務づけられております。3法人に加えまして、柿衞文庫につきましても、実質的に市からの補助金により事業運営がなされておりますことから、同様に事業概要、予算概要につきまして御報告させていただくものでございます。  詳細につきましては、各法人より御説明申し上げますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。     ──────── ◇ ────────    出資法人等の平成28年度事業概要及び予算概要について ○北原速男 委員長  それでは、初めに、公益財団法人伊丹スポーツセンターについて説明をお願いいたします。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  改めまして、おはようございます。  委員長を初め、委員の皆様方におかれましては、平素から当財団、伊丹スポーツセンターの事業展開、運営に対しまして、格別の御助力、御支援をいただいておりますこと、この場をおかりして厚くお礼申し上げたいと思います。  時の経過は全く早いものでございまして、公益財団法人伊丹スポーツセンターとしての最後の年度ということになります。まさに集大成として、これまでの実績でありますとか経験を新たなステージで生かして、再スタートをする大切な平成28年度ももう既に4カ月過ぎ去ろうというときでございますが、この7月初めからは、体育館棟の耐震補強工事のため、第1駐車場も閉鎖をさせていただいておりますし、仮設事務所での営業をスタートさせていただいてございます。現在では、工事事務所など、工事ヤードもフェンス囲いということになっておりまして、多くの御利用者に御不便をおかけしていますが、皆様の御理解、御助力に支えられながら、職員一丸となってこの難局を乗り切ってまいりたいというふうに考えてございます。  本日、スポーツセンターとしては、ごく少数職員でのこの場への出席とさせていただいてございますが、通常の営業とか管理運営のほか、実は昨日から恒例の2泊3日のサマーキャンプに指導員等が出てございますので、御容赦願いたいと思います。  今申し上げましたように、いわば正念場のこの平成28年度も4カ月を過ぎ去ろうとしております。本年度は、今申し上げた体育館棟については、指定管理者として運営をさせていただいております。その体育館棟は、7月からおよそ9カ月ほど使用できない。体育館棟には、御承知のように、事務所でありますとか剣道場、柔道場、あるいは卓球場、トレーニング室など、主要な機能がございます。そういった主要なところが使用できない、御利用していただけないという窮屈な事業遂行など、一大変化をのみ込んでのスタートということで、4カ月過ぎてございます。新しいステージへ旅立っていく、そういう土台をつくる28年度ではございますし、45年というその歴史を新しいステージへ生かしていきたい、引き継いでいかなければならないというふうに思っております。  そうしたためにも、私ども伊丹スポーツセンターは、伊丹市文化振興財団と組織あるいは事業運営等の実態的な統合、これはスポーツセンターがこの年度末をもって解散をし、存続する文化振興財団へ吸収統合されると、こういうことを平成29年4月1日に予定をさせていただいてございます。これまでも市、市の教育委員会を初め、県公益法人室、その他関係機関、そして両財団の評議員会、理事会等々で協議や手続等も進めてまいりました。これからも大切な、重要な事柄の整理、調整、協議が続いてまいります。皆様の御理解、さらなる御支援、御助力につきまして、よろしくお願いをいたします。  改めて少しスポーツセンターのこれまでの取り組みを申し上げさせていただきますが、これも既に皆さん御承知のこととは思いますが、スポーツセンターは、昭和46年4月に財団法人として設立をされてございまして、市民の皆様、地域住民の皆様の体力増進、体育、スポーツの振興に寄与することを目的に、これまでもさまざまな事業展開に、市と、あるいは教育委員会と連携をしながら、また、主体的な取り組みを充実してまいってございます。平成24年からは公益財団法人として新たなスタートを切り、本年度はその5年目を迎えてございます。この間も、特にこの数年は、50万人を超える御利用者、そうした御利用に加えまして、地域住民の皆様を初め、広範な市民の皆様の交流、憩いの場としても機能をさせていただいておりますし、敷地内に通学路もございますので、子供たちの遊びの場、あるいは健康フェアなども開催をしていただいてございまして、健康増進の拠点、全般的なスポーツ振興の殿堂として幅広く事業展開を行ってまいりましたし、親しまれてきたものと自負をしております。そして、センターの自立的な発展を目指して、平成25年度からは経営計画を策定をさせていただいております。先立って平成24年には施設の保全計画を策定をしてございますが、それを含みまして、25年度からは経営計画を策定し、より充実した事業展開、さらなる健全な運営に努めてきたところでございます。  繰り返しになりますけども、本年度をもって45年間の歴史に一旦幕をおろしますが、スポーツセンターの設立の趣旨やこれまで果たさせてまいりました役割、あるいは事業展開等の取り組み、そして今後のあり方へ、統合・吸収母体となります、予定されております文化振興財団も、定款の改正でありますとか、あるいは財政基盤、組織基盤の確保、また新たな経営計画の策定に向けて、さまざまな取り組みを現在行っておるところでございます。  こうしたことを踏まえますと、今後は従来にも増して必要な資源の確保をしつつ、より効率的に生かしながら、効果的な事業展開へ結びつけていきたいというふうに思っております。他所への事業進出でありますとか施設の活用につきましても、より効率的、効果的に創意工夫を図っていく必要があるというふうにも思ってございます。そのためにも、これまで同様、あらゆる組織体、機関と協働していく、そういう姿勢で今後も臨んでまいりたいというふうに思います。  今後ともより一層、市民の皆様、また地域の皆様から親しまれる一体施設としてのスポーツセンターを目指して、そして元気で快適な伊丹の町に少しでも寄与できるよう、職員一丸となって取り組んでまいりたいというふうに思っております。  それでは、本年度、平成28年度の事業概要、そして予算の概要を常務理事兼事務局長から御説明、御報告いたしますので、よろしくお願いをいたします。  私からは以上でございます。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  それでは、私から、平成28年度の事業概要及び予算概要につきまして説明をさせていただきます。  冒頭、理事長から説明がございましたように、今年度で当スポーツセンターは公益財団法人に移行いたしまして5年目となります。体育館棟につきましては、平成28年4月に伊丹市に寄贈し、伊丹市立伊丹スポーツセンターとして、当財団が指定管理者として管理運営のスタートを切っております。  なお、当体育館の耐震補強ほか工事が今月より実施をされておりますので、長期間にわたり体育館の利用はできませんが、今後とも市民の皆様のスポーツ、健康増進の拠点として、伊丹市や各種団体の大会の場といたしまして、創意工夫を凝らした事業展開をしてまいりたいと考えております。  スポーツセンター施設利用の皆様の安全を最優先に考え、組織の規律向上、調和、協働を大切にいたしまして、事務局部門だけではなく、全職員一丸となり、笑顔と元気があふれる施設づくりを目標に運営を行ってまいります。  それでは、総務政策常任委員協議会資料の出資法人等の平成28年度事業概要及び予算概要の第1ページをごらんいただきますようお願いいたします。各事業について説明をさせていただきます。  @スポーツ振興等事業のうち、1)施設貸与事業、これはスポーツセンター内の各施設を市民の皆様の健康増進や競技力向上に寄与するための施設貸与事業でございます。  次に、2)教室事業では、幼児から高齢者までを対象に、各種スポーツ教室を125教室、定員3926名で実施をいたします。教室の内訳といたしましては、幼児を対象に、体操やバレエ、ダンスなど幼児期に著しく成長する種目を取り入れました教室を15教室、幼児、小学生を対象にサッカーや水泳などの教室を9教室、小・中・高生を対象にいたしましたジュニア体育教室やテニス教室などを30教室、また、親子を対象にいたしました水泳教室を11教室、さらに、女性を対象にいたしましたテニスやトレーニング等の教室を3教室、また、一般を対象にした卓球等の教室を44教室、中高年を対象に、ニュースポーツを中心といたしました健康教室やテニス、水泳等の教室を13教室開催をさせていただく予定でございます。  その他といたしまして、公益目的関連事業といたしまして、出前スポーツ講座や親子のイベント、先ほどの理事長の説明にもありましたサマーキャンプなどを実施をしてまいります。  また、今年度は、耐震改修が終了いたしました後には、体育館を活用し、第12回全国高等学校なぎなた選抜大会への支援協力も引き続き行ってまいります。  そのほかにも、各種スポーツ教室での指導ノウハウを生かし、センター以外の場所に積極的に出向くことで出前スポーツ講座や、お子様がいても教室受講や施設を利用しやすい環境整備といたしまして、託児サービスを継続して実施してまいります。  次に、(2)業務の予定量でございますが、各施設の業務の予定量につきましては、体育館では、さきに説明いたしましたとおり、耐震改修等の工事のため、今年度は約4カ月間の運営期間で積算をしております。  次に、B室内プールは、専用使用コース数1929コース、個人使用者数1万7728人、プール会員191人を予定しております。  次に、野球場では、兵庫県知事杯伊丹予選大会等、専用時間約2400時間を予定しております。  次に、陸上競技場では、伊丹市中学校・小学校連合体育大会等、専用使用時間約1800時間を予定しております。  テニスコートでは、伊丹市及び阪神中学校総合体育大会等で専用時間1万2435時間、テニス会員336人を予定しております。  以上、簡単ではございますが、平成28年度の事業概要の説明とさせていただきます。  引き続きまして、平成28年度事業予算概要について説明をさせていただきます。  まず、2ページ目の予算概要のほうをごらんください。活動内容により、その分類を1行目から、T、事業活動収支の部、下から9行目のU、投資活動収支の部、3ページ上段のV、財務活動収支の部及びW、予備費支出の4つの大科目から構成をしております。  それでは、2ページ上段の@事業活動収入から説明をさせていただきます。  まず、1、基本財産運用収入といたしまして、20万3000円を計上しております。これは、基本財産1億1000万円のうち1億円を国債で運用し、残り1000万円は定期預金で運用いたします利息収入でございます。  次に、2、特定資産運用収入といたしまして、2000円を計上しております。これは、職員の退職給付の引当資産の定期預金での運用によります利息収入でございます。  次に、3、スポーツ振興等事業収入といたしまして、2億598万8000円を計上しております。これは、施設の使用料に当たります施設貸与事業収入と教室事業の受講料に当たります教室事業収入の合計額となっております。これは平成27年度、前年度予算と比較いたしますと、5235万4000円の減少となっております。その主な要因といたしましては、先ほど申し上げました体育館棟の改修工事に伴うものでございます。  次に、教室事業収入でございますが、先ほど事業概要で申しましたように、短期、年間、短期特別講座を含めまして、6カ月の赤ちゃんから高齢者までが御利用していただけるさまざまな教室を開講をいたします。収入額といたしましては1億973万5000円を計上し、前年度比としますと2515万7000円の収入減となっております。  続きまして、4、駐車場等運営事業収入でございますが、3471万6000円を計上しております。これも体育館棟の改修工事の影響で、前年度比1271万1000円の収入減を見込んでおります。  続きまして、5の補助金等収入ですが、これは伊丹市からの補助金収入でございます。センター職員の人件費の一部に当たります運営補助金と長期借入金の償還元金などの建設費補助の合計額で、6148万5000円を計上しております。  次に、6、寄附金収入は、単位計上となっております。  以上、事業活動収入の合計は、中段にありますように3億886万3000円で、前年度比では3544万9000円の減となっております。  続きまして、事業活動支出について説明をさせていただきます。  2ページ中段にございますA事業活動支出は、公益目的事業に当たります経費を1、スポーツ振興等事業費支出に、収益事業に当たります経費を駐車場等運営事業費支出に、センター運営上の管理部門の経費を3、管理費支出としてそれぞれ予算計上をいたしております。  まず、1、スポーツ振興等事業費支出ですが、2億2697万円を計上しており、前年度比で4505万6000円の減となっております。具体に申し上げますと、スポーツ振興等事業費支出施設貸与事業費と教室事業費の2つの事業に分けており、施設貸与事業費では1億5063万6000円を計上し、前年度比で2974万2000円の減となっております。また、教室事業費では7633万4000円を計上いたしまして、前年度比1531万4000円の減となっております。  続きまして、駐車場等運営事業費支出でございますが、2851万7000円を計上いたしており、前年度比で731万1000円の増となっております。その主な要因といたしましては、人件費の振りかえによるものでございます。  続きまして、3、管理費支出でございますが、1966万8000円を計上し、前年度比409万2000円の減となっております。  続きまして、4、法人市県民税といたしまして、150万を計上しております。  結果、事業活動支出計は2億7665万5000円となっております。したがいまして、事業活動支出収支額は、2ページ下から10行目にありますように、3220万8000円となっております。  次に、Uの投資活動収支でございますが、2ページ下段にもありますように、投資活動収入はございませんが、Aの投資活動支出といたしまして、1、特定資産取得支出では、退職給付引当資産取得支出としまして150万7000円を計上しております。また、2の固定資産取得支出としまして、室内プールの安心・安全の利用の観点から、保全計画に沿った改修工事を実施するものといたしまして、939万2000円を計上いたしております。  結果、投資活動収支差額は1255万6000円のマイナスとなっております。  次に、3ページ上段にありますV、財務活動収支の部でございますが、@財務活動収入はございませんが、Aの財務活動支出といたしまして、長期借入金元金返済分3193万2000円を計上しております。  結果、財務活動収支差額は3193万2000円のマイナスになっております。  次に、W、予備費支出はございません。  結果といたしまして、当期収支差額は、3ページ下から3行目に示しておりますように、1228万円のマイナスとなります。次期繰越収支差額は、同ページ一番下に示しておりますとおり、3861万5000円となっております。  以上、簡単ではございますが、予算の概要の説明を終わらせていただきます。 ○北原速男 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について、質疑がございましたらどうぞ。 ◆泊照彦 委員  済みません。尼崎のソフトボール協会の会長さんから、尼崎で今度、第49回のソフトボール、実業団の御案内をいただいて、ぜひ協力してほしいというふうな要請をいただいています。これを見て、やっぱり世界で通用するような人ばっかり集まっているんですよね。私、聞きたいのは、伊丹スポーツセンターとして、市民に愛されるセンターで、市民の健康管理のためのセンターを目指していくと、先ほど理事長から御説明をいただきました。今後のスポーツセンターの経営戦略いうの、私、見えないんですけども、その辺、どういうふうに考えておられるのか、教えていただけませんか。このまま市民のための、健康管理のためのスポーツセンターでずっと突き進むんだというのであれば、それもそうでしょうし、いやいや、もっとあらゆるとこにちょっと手を伸ばして、体育館のネーミングライツをしていこうとか、そんなことも考えておられるのかどうか、ちょっとお聞かせください。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  今後のスポーツセンターの運営、あるいは経営戦略、冒頭、私、御挨拶の中で申し上げましたように、スポーツセンター、財団組織としてはこの28年度をもって解散。ただ、これまでの経験、実績を踏まえて、新しい旅立ちをしていこう。文化振興財団と一体となって、スポーツの殿堂としての、あるいは健康増進の拠点としての一体施設としての展開をこれまで以上に進めていきたいというふうに思いますし、今、泊委員が例に出されたように、尼崎市の財団の状況も一定理解といいますか、知ってございまして、今の現状に甘えることなく、先ほども御挨拶の中で申し上げましたように、他所への進出でありますとか、今後は大きな組織にもなりますし、これまでの経験を生かして、事業展開についても前向きに展開をしてまいりたい。幸いにして、それぞれの財団の定款は、その事業展開については県全体の中で行うこともできますので、そういった他地域への発信、展開も視野に入れながら、経営戦略を練ってまいりたいというふうに思いますし、先ほど申し上げた新たな組織としての経営計画についてもスタートさせていただいてございますので、その中でそういったことについても担保してまいりたいというふうに思っております。  いずれにしても、これまで以上に地域から、あるいは伊丹市民の皆様から親しまれる、あるいは伊丹の町が外に向かっても元気で快適な町に私ども財団も寄与できるような展開をしてまいりたいというふうに思ってございます。 ◆泊照彦 委員  いろいろと御説明いただいたんですけども、市民を主体的に健康管理、進めていきたいというふうにおっしゃいましたけども、もし市民が主体となると、どうしても19万7000の市民を相手にするわけですから、今のスポーツセンターの規模では私は小さ過ぎるんじゃないかなと、もっと今後、大きなスポーツセンターというのが必要ではないのかなというふうに感じるんですが、その点、どうお考えですか。それも経営戦略の中には将来的にこういうふうな構想というのがあるわけですか。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  今申し上げましたように、新たなまとまった経営計画を策定していこうと、その中で、どういう形で展開をしていくか、事業展開もそうですし、組織運営というのもそうかもわかりませんが、なかなか私の考えだけで展開をしていくというのは難しい。これも先ほど申し上げましたが、出資者である市でありますとか教育委員会、あるいは公益財団法人としてどういう事業展開が是とされるのか、できるのかということも、いわゆる監督官庁である県の公益法人室、今、ちょっと室という名称は変わっておりますが、そういったところともよく調整、協議をしていく必要があろうというふうに思いますし、他所への事業展開におきましても、お隣の市の同じような財団の動きも見ていく必要がありますし、ある意味協働していく必要があろうというふうに思います。  また、伊丹のスポーツセンターだけをとりますと、かつてスポーツセンターは、緑ケ丘体育館、武道館の運営もやってございましたから、そういったこと、今のスポーツセンターだけでは20万市民のスポーツ振興でありますとか健康増進にはいささか狭いのではないか、規模的にはという御指摘だろうというふうに思いますので、そういったかつてやっておったようなところについても私どもが新しい組織として対応できるのかどうか、それには人材の育成も必要ですし、そういったことも含めて、どういった形で経営戦略を練っていくか、これから市、教育委員会、関係機関ともよく協議をしながら定めてまいりたいというふうに思います。 ◆泊照彦 委員  済みません。今の御答弁でいろいろと理解させていただきました。1点ちょっと確認させてほしいんですが、河川敷の第3グラウンド、第4グラウンド、あれはスポーツセンターのじゃないんですか。また別個。  結構です。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんか。 ◆新内竜一郎 委員  基本的なことだけちょっと確認したいんです。先ほど説明の中で、今までのスポーツセンターが文化振興財団に来年からかわると、それに伴っての財政基盤を充実するという件、それとあらゆる組織と一体となってということをおっしゃっておられるんですけれども、具体的にどういう形でやろうとされているんか、それぞれちょっと聞かせてください。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  新内委員おっしゃっておられますが、私の冒頭の挨拶の中で、一定大きな組織を予定をさせていただいております。これにつきましても、委員の皆様の御支援、御助力もぜひともいただきたいいうことでございますし、市あるいは教育委員会等々ともよく協議をし、どういった形で財政基盤でありますとか組織基盤が確保できるのかということも十分協議、検討してまいりたいというふうに思っております。  財政基盤確立の手法につきましても、よく協議をさせていただきたい。前々から私申し上げておりますように、公益財団法人は、基本的には収支相償というのが会計の基本原則でございます。そういったことも私どもなりに検証してまいりたい。あるいは監督官庁等々ともよく協議をし、どういう方法があるのかというようなことも対応してまいりたいというふうに思います。  例えば一例を挙げますと、スポーツセンターは体育館棟の耐震補強を今、市の施設としての耐震補強をやっていただいておりまして、私どもは体育館棟は指定管理を委託されておる。そういうことでございますが、従前は、体育館棟についてはスポーツセンターの施設として、私どもが外壁改修をやっていこうというふうに考えて、検討してございました。その外壁改修の経費につきましても、少ない額でございましたが、毎年いわゆる基金造成をして、その基金で積んできたと。財源確保というのは非常に公益財団法人、難しいということでございまして、これらにつきましても協議、調整をしてきたということでございますので、その例に倣ったような形で関係機関等々とよく協議をし、方向性を見出してまいりたいというふうに思ってございます。 ◆新内竜一郎 委員  財政基盤の点で、まだもう少し具体的なとこが見えてないんです。私自身は、要は文化振興財団、他の例えば音楽ホールとか生涯学習センターとか、今までの文化振興財団が管理運営している。特に昆虫館も一緒にやってきた。そこへもってスポーツのほうも今回一緒にやろうと。これのそもそもの発想は、やはり一本化して、間接経費を減少して、その分を今までの事業内容を充実していくと、こういう基本かなという理解をしているんですけど、その辺はどうなんですかね。基本的な考え方。 ◎行澤 副市長  今、新内委員おっしゃることで、経費的な削減いうのは一つの目的はあると思います。それとともに、今、施設、例えば昆虫館、あるいはスポーツセンターの施設も1970年代につくられた施設が多く、プールとかもありますので、野球場とか、いろいろ大分老朽化してきて、40年もたって、非常に補修費、あるいは改造費というのはかかってくると。財団だけでの財形基盤ではもはや回らん状態ではあると。それの収益で改修していくのはできない。昆虫館も緑化協会というのが持っておったと。それを市に譲渡して、ちょうど体育館と同じような状況でございまして、財団だけで単独ではもうできない状態になってきたというところで市に譲渡しまして、市で起債等を打つことによって、あるいは補助金をいただくことによって、財政基盤を強くしてやっていこうという形でございまして、受益を受けるのは市民の皆さんということで、市全体でこれを考えていかないと、こういう施設等を維持していくのは非常に難しいということで、こういう統合等も行っているということで御理解いただきたいと思います。 ◆新内竜一郎 委員  そうですね。今回の体育館の耐震化についても、やはり国等の補助等でこういう形になってきた。だからやはり市がバックになって、組織を一本化することによって、組織の合理性、はっきり言って間接経費等を削減していくということ。  そこで、先ほども泊議員からもちょっとあったんですけども、スポーツ振興課が管理している体育施設、ありますよ。それを一部、例えば緑ケ丘体育館などは民間に管理委託していると。他の例えば瑞ケ丘のとこの運動場、あるいは市が直接管理している猪名川のとこ等あるわけです。このあたりも、どうなんですかね、やっぱり将来的に何らかの形で一本化していくのかどうか。その辺の方向性はどうなんですか。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  当方の外郭団体としての意見になるんですが、当然、伊丹の施設については、我々全部を包括した中で、一括管理をしていきたいという思いはございます。ただ、それぞれが指定管理者制度で今進んでおりますので、その辺については、チャレンジをしていくという姿勢には変わりはないというふうに考えております。 ◎行澤 副市長  今、スポーツ振興課のほうで管理している分を一元化したらどうかという話ですけども、今、財団法人のスポーツセンターで事業を行っていただいているものにつきましては、いろいろなスポーツ教室とか、そういういろいろなコーチ、専門家の方の指導のもとに、いろいろスポーツに親しむ、あるいは市民のスポーツ振興と健康づくりという視点でやっておりまして、うち直営でやっていくのはグラウンドを貸したりとか、あるいはそれができない部分については指定管理で、その専門業者、緑ケ丘体育館とか、そういうところに指定管理を受けていただいているというところなんですが、そのあたりのとこはちょっとかぶるようなところもあるかもしれないので、それは今後の検討課題かなというふうに思ったりしますが、やはり一定、ちょっとそのあたりでは違った施設、使用の仕方が違うということで、分けているという考え方で御理解いただきたいなと思っております。 ◆新内竜一郎 委員  私も現在のスポーツセンターの施設の中での運営というふうに理解しているんですけども、やはり文化振興財団と一緒に統合するということになると、例えば、昆虫館などでもやはり昆虫館と文化振興財団とどのような、どういうんか、一般の市民から見てどうなんかという考え方の意見が今もあるんです。だから、先ほど川村理事長がおっしゃったように、あらゆる組織と一体となってということをおっしゃっておられたので、ちょっとどの範囲まで考えておられるのかなということで確認したかった。だから今の答弁では、従来の管理しているエリアという形で理解して、できるだけ経営の合理化を図っていくということでいいですか。そういう段階ということでいいんですか。統合に当たっては。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  従来、一体的な統合をさせていただきたい。それに向かって、今、さまざまな協議、調整をさせていただいておりますし、手続につきましても進めてきてございます。  今後の、先ほど泊委員のほうから御指摘もございました経営の方向性、経営戦略といったようなものについては、私は、財政基盤でありますとか組織基盤を確立した上で、他所への事業展開につきましても、あるいは分野を超えた事業展開もしてまいりたい。私、いわゆる文化というものは、生活に根差した、生活の質を高めるものが基本的に文化であろうというふうに思ってございまして、何も芸術とか音楽、スポーツだけが文化ではないというふうに思ってございますので、そういったことも見据えながら事業展開をしてまいりたいというふうに思いますが、これもそれぞれの評議員会でありますとか理事会、また、先ほど申し上げました新たな経営計画を策定するメンバーの中には出資者も、あるいはそれぞれ財団の役員も入っていただいておりますので、そういった中で論議をし、具現化していくというふうに考えてございます。  方向性として、私は、あらゆる方面といいますか、そういった方面に伸ばしていきたいというふうに思いますが、それとても組織基盤でありますとか財政基盤が確立されてからということもございますし、公益財団法人としての役割でありますとか立場というものもよく見据えて対応していかなければいけないなというふうに思ってございます。 ◆新内竜一郎 委員  そこで、この1ページ目の真ん中のあたりで、要は地域住民の健康維持・増進、また地域活力の一助となる活動としてということが書いてあるんです。これをスポーツセンターとして取り組んでいくということであれば、これ、やはり本市の健康増進のためにも非常に大事な施策と思っているわけです。  だから簡単に言うと、例えば小学校区単位で体育施設、今、調整会議、今まででいうと開放運営委員会で、それぞれの両団体で体育館とかグラウンド、学校等で非常に多くの方がやっぱり身近に運動をされているわけです。今まではそういうところについては教育委員会が所管であるんです。それを、私、ちょっと言うてるんです。今まではそういうことは教育委員会のスポーツ振興課で連携とったりしているんですけども、はっきり言って、例えば具体的に言うと野球とかソフトボールとかサッカーとか、そういう生徒、会員さんにやはり技術指導できる人、派遣してほしいというと、なかなかそういう人材的な件もあるんです。  以前、私自身、日本生命の都市対抗野球で優勝したピッチャーとか、そういう方を呼んでやったことあるんです。物すごいたくさん来られて、日ごろの練習のやり方、もう素人ではとんでもない、間違って教えてる。だからそういう基本があるんです。だから本市で多くの立派なスポーツ選手が出ているけれども、やはりそういう特別のクラブチームから出ているわけです。  だから本来ならば、例えばスポーツセンターが拠点になってやるんやったら、一本化してまうと、私はワンストップでの考え方をちょっと言うてるんです。場所的には無理ですから、やはりそういうリーダーのコーチする方、これをやはり教育委員会とスポーツセンターときちっと分けていただいて、市民がわかりやすく、利用しやすいようにやっていただきたいんです。だから今後はこういう地域への入ったときのどちらを窓口にされるんですか。スポーツセンターのほうの事業として書いてあるので、どのあたりまでをいうことを考えておられるんですか。
    ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  今、新内委員のおっしゃった地域スポーツの指導者の育成といいますか、派遣ということは非常に大事なことだと思います。現在も私どもで、出前講座という形にはなりますけども、一定ニーズがあるところには、水泳で国体の一定成績を残した指導員とか、陸上で住友電工さんと、五分とはいいませんけども、争うことのできる成績を持っている職員もおりますので、そういった形で、御依頼がある場合には、現行は数は少ないですけども、派遣はさせていただいておるんですけども、窓口をスポーツ振興課と私どもとそれぞれがちょっと持っておるような状況なので、その辺は一度また担当課とよく調整をさせていただいて、わかりやすいような形で市民の皆様が利用できるような仕組みにはしていきたいと考えております。 ◆新内竜一郎 委員  極力、現状ですぐというのは難しいと思うけれども、教育委員会と連携とってやっていただきたいということで、これは要望しておきます。  それと、本年度の予算概要で、トータル的にちょっとお聞きしたいんですけども、それぞれの事業収入等は減になっていると。これはやはり建てかえ等の関係で減になっていると思うんですけども、要因はこれだけですか。減になっている要因。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  大きな要因といたしましては、約8カ月間、体育館を使えないということで、施設使用料が入ってきませんし、それぞれ教室事業なんかを多目的室でやるとか体育館、アリーナを使ってやってたところが、もう全てがちょっとできなくなって、幾らかは陸上競技場に移したり、あるいはクラブハウスというところで開催をしたりして、何とか収益を上げるようにしているんですけども、結果的にはやっぱり体育館棟の改修がかなり影響しておるということです。 ◆新内竜一郎 委員  体育館棟の建てかえで減になるのはわかるんです。そうすると、今までの利用されている方が利用できなくなる。それに対する何か代替的にどこどこで使ってもらうとか、何かそういう努力はされているわけですか。当然されていると思うんやけども、ちょっとどういう形で、どこでやっていただいておるのか、何かあればおっしゃってください。 ◎伊丹スポーツセンター 耐震工事期間中、利用できない団体の方ですとか個人の方とかもいらっしゃると思うんですけども、そういう方に対しましては、耐震工事が始まるのが昨年にはほぼ予定はされておりましたので、利用調整をする中で、スポーツ振興課、あと体育協会のほうとも連携させていただきながら、使える市内の体育館、民間の体育館であったり、ほかの公共の体育館であったり、そういうところとの調整をさせていただいて、そちらのほうに移れる。まずは大会というものが、日ごろの練習というよりも大会というものが主にはなるんですけれども、規模等も考えながら、そちらのほうを優先してとっていただけるように調整をしていただいていると、そのあたりはスポーツセンター、スポーツ振興課、体育協会、3者が連携しながらさせていただいて、こちらのほうも連絡調整をさせていただいております。 ◆新内竜一郎 委員  もう少し。例えばバレーボール団体が体育館が使えないとなると、どこどこの場所で代替をしていると、例えば阪神間でいろいろと協力してもらって使うようにしてるとか、何かそういう方法をされているんですかね。 ◎伊丹スポーツセンター 具体的には、市内の大学、大手前大学さんですとか、あと住友さんの体育館のほう、あと、緑ケ丘体育館はもちろんなんですけども、そういうところと連携させていただいて、調整させていただいていると。ただ、民間の業者、企業の方の体育館でありますと、やはり福利厚生施設であったりとか、優先順位というものがありますので、そのあたりは使えるタイミングというものを先方さんとお話をさせていただいて、その時期に行える大会はこれということで、体育協会のほうとも連携しながらさせていただいているというところで、基本的には市内へのあっせんというような形が主にはなるんですけども、ただ、団体様のほうでもこの大会は何とかやりたいというところであれば、宝塚の体育館であったりとか、近隣の公共の体育館のほうにいろいろちょっと打診をしながら大会のほうを持っていくと。そのときに足りないような、卓球台であったりとか、備品とかもありますので、そのあたりはスポーツセンターのものを使っていただくというような協力はさせていただくというふうに調整させていただいてます。 ◆新内竜一郎 委員  できるだけやはり私は阪神間でお互いに連携とってやるとか、今までの利用者が建てかえだからやむを得ず運動せずにじっとするというブランク、あってはいけないと思うので、その辺の配慮も十分にしたっていただきたいということで、要望しておきます。 ◆上原秀樹 委員  先ほど最初の理事長の挨拶の中で、文化振興財団と吸収合併、統合みたいな話をされまして、統合、吸収合併というふうに、正確にそういうふうな形になるんですか。要するに文化振興財団という財団があり、スポーツセンターの財団があり、それを吸収合併するというやり方になるのかね。体育館の場合は、これは一旦市が施設を受け取って、指定管理という形にしてますわね。その違いについてちょっと教えていただきたい。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  簡単に申し上げたら、文化振興財団は解散もいたしませんし、これからも文化振興財団として存続していくと、その存続する財団が解散をするスポーツセンターを吸収で実態的な統合を行う予定でさまざまな手続等を進めておるということでございます。  公益財団法人スポーツセンターは、平成29年3月31日をもって解散するということを定款にもう明記をさせていただきました。これは、体育館棟という主要な公益目的財産を伊丹市に寄附をしてございますので、法によりまして、その主要な公益目的財産を寄附ということになりますと、その当該公益財団法人はもう解散ということになってしまうということで、やむなく解散をさせていただくということでございまして、解散をした後のその財団が担っておる事業でありますとか組織については文化振興財団が引き受けるということでございます。そういう実態的な統合を目指してさまざま調整、協議、手続を今行っておるということでございます。 ◆上原秀樹 委員  体育館自体は寄贈しておるわけですけども、ほかにまだたくさんの資産があるわけですわね。その資産はどうなるんですか。それはもう持ったまんま文化振興財団に統合するという形になるんですか。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  確かにおっしゃるとおり、今は体育館棟のみ市に寄附をいたして、移管してございますが、その他の施設につきましても、解散と同時に当該地方公共団体に寄附をすると、移管するということになります。これはもう法も、私どもの法に基づく定款にも明記をされてございます。そういうことでございます。 ◆上原秀樹 委員  となりますと、市に移管されるわけですから、市が今度は文化振興財団に指定管理として管理運営するという形になるということですか。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  予定としてはそういうふうにしていただきたいということでございます。 ◆上原秀樹 委員  市が指定管理するわけですから、それは議会の議決の上で行うことですから、当然決まってはないんですけども、その予定で進んでおられる。  一方で、文化振興財団という組織は莫大な組織になるわけですわね。生涯学習から文化から昆虫館からスポーツからという非常に大きな組織になっていって、同じ理事長なんですけど、非常に大きな組織になっていって、その組織のあり方もこれからはいろいろ議論をしていかなければならないんですけども、一方で、文化振興財団の一つの吸収合併という形になったスポーツセンター、ここ自体、今度は経営戦略を持とうという話でしょう。文化振興財団、組織の中で、それぞれ指定管理されたところが文化振興財団の中でスポーツセンターの経営戦略を持っていくという、そういう位置づけだと。もう一つすぱっとすっきりしないんですけど、どういう形になるのか。どういうことを予定されているのか。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  先ほど申し上げたつもりでおるんですが、スポーツセンターは、経営計画の策定をし、今、検証し終えたところでございます。新たな経営計画についても、もう解散ということになりますので、策定をしておらない。その新たな経営計画については、文化振興財団として一体的な、スポーツセンターも包含した中で経営計画、経営戦略を練っていこうということでございます。文化振興財団もまた、後ほど申し上げますけども、経営計画というのを実は策定をしてございまして、その経営計画と今検証を終えておりますスポーツセンターの経営計画をまとめた新たな大きな組織としての経営計画を今策定中ということで、策定予定ということになります。そういうことで御理解していただきたいと思います。 ◆上原秀樹 委員  わかりました。まだこれから議論する内容ですが、あんまり先を先を議論しても仕方がないんですけど、もう一つ、体育館がこれ指定管理を受けてあって、体育館は使用料金じゃなくて利用料金になってますけど、利用料金制度をとってある。採算は、当初の予定ではマイナスにはならないという予定だったような気がするんですね。指定管理の面では。だから指定管理料といいますか、委託料をもらっておられない。この予算では。体育館に限った採算の予定というのはプラスになるんですか、予算でいったら。指定管理を受けている体育館の経営ですわね。要するに収入があって、経費を引いた残りはプラスになるという予定なんですか。マイナスなんですか。マイナスだったら指定管理料は入ってくるということになると思うんですけども。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  指定管理者料につきましては、平成27年度、28年度につきましては、体育館棟の収入が減っているんですけども、その分支出も抑えられておりますので、最終的には指定管理料としてはいただいておりません。 ◆上原秀樹 委員  なしですか。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  なしです。 ◆上原秀樹 委員  指定管理のときの議会の議論のときに、これは計算違いじゃないかと思うんですが、29万2000円の指定管理料になっているんです。12月議会でしたね、去年の。そのときに出された経営計画がありまして、そこの中に収支計算書、28年度というのが載ってまして、その指定管理料が29万2000円になっているんです。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  29万2000円といいますのは、指定管理料策定のときの収入と支出の差でございますけども、結局これは収入が支出を上回っておるということで、逆に29万2000円のマイナスが出ておるというか、収入が多いということで、指定管理料はゼロということでございます。 ◆上原秀樹 委員  いや、この表を見て、2マイナス1がプラスになってますから、これ、マイナスの間違いだなというふうに後で気づいたんですけども、多分資料の間違いだと思うんですけども、当初から収入が支出を上回るということで、プラスということになったと思うんです。  この予算概要全体から見て、例えば指定管理に全部する場合、今の経営状況でいけば、指定管理料は余り入らないということになるんでしょうか。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  当然、単年度収支、黒字を出しておるということですので、28年度予算につきましては、収支相償の関係で赤字予算を組んでおるんですけども、単年度収支、黒を出しておりますので、指定管理料については、私どもとしてはもらえないという状況にはなっておりますし、今後もそうなる可能性はあるのかなというふうには考えております。 ◆上原秀樹 委員  となりますと、プラスになりますから、経営上プラスになれば、利益をずっと生んでいくということになりますわね、この部分でいけば。ほかの部分、ほかのというのは文化施設なんかについてはそんなことはありませんわね。受託事業と、それから管理費用、それから利用料金とか、いろんなもんを引いた分が全部合わせて7億ぐらいたしか入ってくると思うんです。指定管理料で。このスポーツセンター部分だけが黒字でずっと推移するということになるわけですわな。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  現時点では保全の観点の数字が入っておりませんので、それをどういうふうな形で上げていくかということにもなろうかと思うんですけども、スポーツセンターとすれば、単年度収支、黒を出している以上、なかなか指定管理料としていただくものがないといいますか、そういう状況にはなっております。  ほかの施設との関係については、ちょっと今、協議のほうはできておらない状況ではございます。 ◆上原秀樹 委員  今までは財団法人としての経営戦略を持って、誰でもスポーツを楽しめる施設として打ち出すとともに、経営上もきちんとしていかなければならないという面があったり、あるいは施設のための基金を一定積み立てなければならないという、そういうのがあったわけですね。それがなくなる。全てがなくなるわけじゃないんですけども、一定軽くなるわけで、その分だけ経営が楽になってくるということになりますわね。心配することの一つがなくなるといいますかね。となると、市民のために誰でも気軽にスポーツに楽しめる施設として、もうけなくてもいいわけですから、例えば料金を引き下げるとか、もうちょっと使いやすいものを、メニューをつくっていくとかいうことも考えられるのかなという気がしないでもないんですけども、その辺はどうお考えでしょうか。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  施設の利用料金の設定については、私どもが施設を移管した以上、市の条例に基づいて利用料金、使用料が決まりますので、仮に今運営を受託されますと、私ども単体でそういったものを設定はできませんので、市とよく協議をする、あるいは市の条例に従うということになろうというふうに思います。ただ、いわゆる収支相償の中で、単年度、利益を非常に生んだということになりますと、それは翌年度の公益目的事業のために、どういうんですか、財団としての事業展開、例えば教室事業であるとか出前講座であるとか、そういったものの充実とか、そういったものに使うというのが基本的な方向性であろうというふうに思っています。 ◆上原秀樹 委員  これから議論することでもありますので、引き続き、さらにスポーツセンター事業そのものが、スポーツ施策そのものが発展できるような形で議論を進めていきたいと思います。終わります。 ◆高塚伴子 委員  御説明いただいた中で、ちょっと聞き漏らししてしまったので教えていただきたいんですけれども、13ページの駐車場等の運営事業費の支出のところで、昨年は2120万6000円のところが2851万7000円に支出がふえている。駐車場自体の収入が減っているんだけれども経費がふえているということを少し御説明いただけたらと思います。 ◎菅原 伊丹スポーツセンター事務局長  失礼します。先ほどちょっと説明のほうが不足しておったようでございますが、職員の人件費の配分をそれぞれ費目で駐車場のほう、ふやしたということでございます。 ◆高塚伴子 委員  当然、第1駐車場のほうが工事で使えなくなったら、その分の管理も減りますし、収入も減るのに、4700万から2800万に下がっているのに支出全体が2100万から2800万というのは、正しいというか、あるべき収支の姿としてはおかしい。つけかえという理由はおっしゃった。確かにつけかえなんでしょうけれども、なぜつけかえる必要があるか。事業が少なくなれば、人件費は当然減るわけですよね。もし体育館の事業運営がお休みになったので、誰かお休みしていただかなければならないけども、収入が減るから、じゃあ駐車場のほうでそこを持ってもらおうかということでつけかえられたのであれば、それはちょっと事業の中身をはかる上で不適切なやり方なのではないかなと思うんですが、つけかえということは、仕事してないのにここに経費を上げたというふうに聞こえてくるんですけども、それはどういうふうに説明していただけますか。 ◎伊丹スポーツセンター 済みません。人件費の組みかえというところで、実際に工事の影響でとまっているのが第1駐車場になりますので、第2駐車場、第3駐車場、その他のところというのは第1駐車場の分をカバーしないといけないんです。体育館の利用者の方が実際に減るというところでは、総数としては利用者の人数も減るということなんですけれども、教室事業であったり施設の貸与事業につきましては、ほかの野球場、陸上競技場、ほかの館は運営しておりますので、第1でカバーできない分を第3駐車場、臨時駐車場のほうで補わないといけないというところと、あと、委託の費用等に関しましては、第1駐車場の管理メンテナンスについては、そういうような、削減するような形で委託をし直して、契約は結んでいるんですけれども、実際、第2駐車場であったりとか、そういう臨時駐車場でかかる経費というのが若干乗っているという部分で、そちらのほうでかかる経費というものを組みかえさせていただいている部分もありますので、見た目、バランス的にはすごく多いなというような印象はあるんですけれども、そういうような経費が必要になっているという部分で、この収益事業、駐車場の運営事業、駐車場だけではないんですけども、駐車場の運営事業の経費がふえているというふうに見えると思います。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございます。  実際にかかったのであれば、それは人件費のつけかえではなくって、第1駐車場が閉鎖したけれども、第3駐車場なり臨時駐車場を使用することになったので、その分の経費がかかることになったからこれぐらい上がったという説明だったらわかるんですけども、先ほどは人件費のつけかえということだったので、今まで体育館のほうで使ってた人件費をこっちに乗っけるというのがつけかえということでありますから、御説明のとおり、これだけふえた、必要になったというんだったらわかりますので、そこら辺は本当にこれだけ余分に必要になったということですね。わかりました。ありがとうございます。そう理解をしておきます。  続いてなんですけど、経営状況報告の16ページになるんですけれども、法人税、住民税及び事業税のところが今年度は150万計上されているんですね。これ、収益事業に係る法人税、公益財団法人ですから公益的事業については税金かかりませんので、これは収益的事業に係る税金だと思うんですね。先ほどおっしゃったように、駐車場の収入に関しては、3471万6000円の収入に対して2851万7000円かかって、当然利益が出ていることにはなるのかもしれないんですけど、でも昨年の、27年度の計算書を見せていただくと、4742万7000円の収入に対して2120万6000円の支出になっていて、こっちのほうが利益は大きくなっているんですけども、昨年の住民税は8万2000円というふうに計上されているんです。それは、当然利益が大きかったら法人税額大きくなるわけで、去年と比べたらことしのほうが利益が少ないですから、法人税額は減ると思うんですけれども、なぜ去年が8万2000円でことしが150万円の計上になっているのか、説明をお願いします。 ◎伊丹スポーツセンター 昨年度、8万2000円というふうに計上させていただいておりましたものなんですけれども、減価償却費の損金として以前計上していたものを年々使っていって、27年度については損金扱いとして8万2000円を通常、その前の年もそうなんですけれども、8万2000円でずっといけてたものが、その損金が途絶えたというところで、通常の税がかかるようになってきたというところで急にはね上がっているような数字の見え方になっているんですけれども、そういうような形で、予算では8万2000円というような形でいけるという予測の中でやったんですけれども、それについては、決算のときには、今年度、また追加で払うような形になっておりますので、損金として扱ったものが途絶えて、そういうような、本来の税金がかかるようになってきているというところの差になります。 ◆高塚伴子 委員  わかりました。減価償却分がことしはなくなったということですね。わかりました。ありがとうございます。  最後に1つお伺いしたいんですが、議会資料のほうの1ページのその他のところで、先ほどちょっと新内委員からも出てたと思うんですけども、公益目的関連事業として、地域住民の健康維持・増進、また地域活力の一助ということで、新内委員の御質問を聞いていると、市全体のスポーツ振興はスポーツ振興課で、地域住民のスポーツ振興なり健康増進はスポーツセンターというふうに見えてくるんですが、私は、伊丹市内にある一番大きな施設として、ここは市民全体の健康増進というふうに言っていただくほうがいいのかなと思って、地域住民というと、スポーツセンターの周辺の方というふうに聞こえてくるんですけども、そうなのかなってちょっと思ったんですが、ここの意図がちょっとわからなくって、教えていただけますか。 ◎伊丹スポーツセンター 地域住民というすごく小さな範囲というふうに受け取られがちではあるんですけれども、もともと財団法人として設立された趣旨としましても、地域住民というような形で、伊丹市に限らずという、恐らく建設当時の補助の関係であったり、そういうものもあるとは思うんですけれども、市に限らず、市立ではなくて、地域住民の方を中心にというふうなニュアンスでこちらのほうも発進しておりまして、もちろん出資としましては伊丹市になりますので、伊丹市を中心とした全市、伊丹の全市民の方を対象に、こういうスポーツ活動、スポーツの教室事業等を行っていくというものには変わりありませんけれども、表現として地域住民というような表現をさせていただいているのは、市に限らずというところもあるというところで、もちろん市は中心としたというふうな表現というふうに受け取っていただければと思います。 ◆高塚伴子 委員  市の中に地域があるというふうに考えると、市に限らずというと、じゃあ市に限らず、じゃあ他市もということになってきますから、今の説明だともっと小さなカテゴリーになっちゃうんじゃないかなって私は今聞こえたんですけれども、確かに定款とかが、設立趣旨がそういうふうに、市立ではないというところでそういうふうな言葉を使われたと思いますけども、これは定款ではないわけですから、スポーツセンターの仕事というか使命というのは市民全体の健康増進であったりスポーツ振興ということですから、そこはしっかりと市民に対して発信をしていくということをやっていただかなければ、確かにスポーツ教室の案内も市民全体にまいていただいてますし、広く市民の方が参加されていますけど、やっぱりこういう文章の中にでも市民に対してというところを押さえておかれるほうが、今後、文化振興財団と統合されたときにも市民全体の利益ということで運営していっていただけるものと理解できるので、そのあたりはまた今後、御検討なりでよろしくお願いします。  私からは以上です。 ◎川村 伊丹スポーツセンター理事長  高塚委員の御指摘、ごもっともだというふうに思いますし、今おっしゃったように、定款上は伊丹市を中心とする地域住民ということになっておりますので、今、主査が申し上げましたように、捉え方は幅広い。ただ、言葉としては、今、委員のおっしゃったように、伊丹市とその地域という捉え方をされがちになりますし、私どものこれからの事業展開とか、先ほど申し上げてますように経営計画のありようの中では広く捉えて、究極は伊丹市の元気とか快適さとか、そういうことを追求していきたいということですが、幅広に事業展開もしてまいりたいというふうに思いますので、高塚委員の御指摘のあったような方向性でもって対応してまいりたいというふうに思います。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございます。  例えばクリーンランドが新炉をつくるときなんか、地域住民のというふうに言われると、その施設があることで迷惑をこうむっている地域の皆様に対して何か恩恵があるようにというふうな施策を考えますけど、このように書かれると、何かそこの地域だけお得なことがあるのかなと思われたら余りよろしくないなと思いますので、今、理事長がおっしゃったように、伊丹市全体のスポーツ振興ってすばらしいことだと思いますので、今後とも期待させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。ありがとうございます。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんか。いいですか。───  それでは、次に、公益財団法人伊丹市文化振興財団について行います。  それでは、説明をお願いいたします。 ◎川村 伊丹市文化振興財団理事長  文化振興財団の理事長として御挨拶申し上げたいと思います。  文化振興財団の事業展開につきましても、日ごろから格別の御理解、御支援をいただいております。厚くお礼を申し上げます。  先ほども申し上げましたが、この平成28年度、もう既に4カ月過ぎようとしております。当財団、伊丹市文化振興財団としても、設立から25年目ということ、一つの四半世紀といいますか、節目の年度に入ってございます。  また、先ほどのスポーツセンターのところで申し上げましたように、文化振興財団といたしましても、今年度、昨年度からもそうでございますが、今年度は節目の年ということ、あるいは次年度を見通した展開をしていく必要があるというふうに思ってございます。  この28年度になりましてから、少し立ち上げはおくれたんですが、5月の中旬に平成29年度からの経営、運営方針等について、市、教育委員会、スポーツセンター、そして文化振興財団の役員等で構成する、ともに審議をして策定をしていこうという伊丹市文化振興財団経営計画策定委員会を5月中旬に設置をさせていただいております。先ほど申し上げましたように、伊丹市文化振興財団は、スポーツセンターと組織なり事業運営、事業展開の実態的な統合を29年4月に控えてございまして、当財団としても新たな出発になります。その財団としての経営、運営の方針、財政的あるいは人的の基盤の確立、あるいはこれからの事業計画、行動計画、そういった指針、方針を盛り込む。さらには、今後の一定の期間の収支見込みも含めまして、財団といたしまして、伊丹市の文化、スポーツ、健康等々の全般の担い手として、財団がこれからも存続、発展していくことを対外的にも、また内部的にも示していく必要があろうというふうに考え、設置をさせていただいてございます。  現在、文化振興財団が管理運営をさせていただいている施設、9つの市の施設、また事業も受託をさせていただいておりますし、主体的な事業展開も行っておりますが、この9つの施設は1カ年度で100万人を超える御利用をいただいております。そんな中、財団として、自立的発展に向けて、組織基盤の強化も、あるいは職員処遇でありますとか人材活用についても特に力を入れてこれからやっていかなければいけないというふうに思ってございますので、先ほど申し上げた経営計画策定委員会を設置し、今、協議をしていただいているということでございます。  財団を取り巻く状況というのは非常に厳しい状況が引き続いておるというふうに思っております。財政基盤も、あるいは組織基盤も脆弱でございます。また、不透明な社会経済状況の影響も受けますし、それらの推移とか変化に機敏に対処していくという、言葉では簡単ですが、なかなか困難なことでございますし、これも先ほど申し上げましたが、公益財団としての検証も財団なりの検証をしていく必要があろうというふうにも思っておりますし、とりわけ先ほど申し上げた市の文化、スポーツ等々の事業展開、あるいは受託事業の展開も、あるいは自主事業の展開もしていくということになりますと、指定管理制度のありようといったようなもの、財団としての検証も必要かなというふうに思いますし、さらには、市の各種行政計画、とりわけ公共施設管理計画なんかの行く末も十分見きわめていく必要があろうというふうに思います。  先ほど組織基盤も脆弱というふうに申し上げております。この3月31日、昨年度末で114人もの職員を抱えております。来年度にはこれがさらに増大していくということになりますが、特に現在そういった職員を抱えておりますが、社会状況を反映しておるのか、あるいは25年という一つの節目に入っておるのかということで、職員の退職なども頻発をしておりますし、変動も出てきてございます。財団としての組織の再構築なり処遇のあり方についても、特に専門性の拡充でありますとか、あるいは創造性を発揮できる人材の育成といったようなことも必要というふうに考えておりまして、今後ともあらゆる組織体との交流人事についてもやっていきたいなというふうに思いますし、そういうことに取り組まなければ充実した事業展開も、あるいはそういった展開ができる財団の未来もないというふうに思ってございます。  課題山積でございますので、これからも関係機関と連携をしながら、最終的には伊丹市の元気でありますとか快適でありますとか、そういったことに最大限寄与できる組織を目指してまいりたいというふうに思ってございます。  いずれにいたしましても、そういった対応を今後ともしてまいりたいというふうに思いますので、委員の皆様におかれましても、これまで同様、御支援、御助力賜ればというふうに思います。  こうした中での平成28年度の事業計画、予算ということでございます。それらの概要を事務局長から御説明、御報告いたしますので、よろしくお願いをいたします。  私からは以上でございます。 ◎伊丹市文化振興財団 そうしましたら、ただいま説明ありましたように、私のほうから平成28年度の公益財団法人伊丹市文化振興財団事業概要及び予算概要につきまして御説明申し上げます。  総務政策常任委員協議会の資料の4ページのほうからごらんいただけますでしょうか。まず、事業概要でございますが、公益財団法人伊丹市文化振興財団は、先ほど理事長からも御説明いただきましたとおり、現在、市内で9施設の管理運営のほうを行っております。今年度もなお一層接しやすく親しみやすいものから上質なものまで多彩な事業を展開いたしまして、市民の皆様が気軽に芸術・文化に触れ、参加していただく機会を提供いたしますとともに、事業推進に当たりましては、サービスの向上と効果的な経営執行に努めてまいりたいと思っております。  また、教育現場へ出向いてのアウトリーチ事業でありますとか地域団体との連携、商店街等との協働によります文化事業等を積極的に展開いたしまして、地域文化の向上と町の活性化にも寄与してまいりたいというふうに考えております。  それでは、各施設ごとの事業につきまして御説明いたします。  まず、1番目の伊丹市立文化会館(いたみホール)からでございますけれども、いたみホールにつきましては、音楽を初め、舞踊、演劇、伝統芸能などさまざまなジャンルにおける文化・芸術体験や交流活動の拠点といたしまして、多くの方々に共感を得られる各種公演等の開催、市民の主体的な文化活動の支援に努めてまいりたいと思います。  また、中心市街地におきます文化的中核施設といたしまして、市内外からの集客を高めることによって、にぎわいや活力のあふれるまちづくりの一端を担ってまいります。  多数の事業がございますので、時間の関係もございますので、主なものから御紹介をさせていただきたいと思います。  まず、主催事業といたしまして、皆様から御要望が多いのが、親子でお楽しみいただける公演ということで、過去2回とも完売となりました、大人気であります動物たちが織りなしますクラシックコンサート、ズーラシアンブラスと弦うさぎによる「音楽の絵本」でありますとか、壮大なスケールの歴史人形劇「三国志」総集編などをお送りいたします。  また、音楽公演では、世界最高峰のオーケストラ、ウィーンフィルを45年率いました名コンサートマスター、ライナー・キュッヒルによりますバイオリンリサイタルでありますとか、「田園」ほか多数のヒット曲を持ちます実力派歌手の玉置浩二のコンサートなどを実施いたしてまいります。  一方、共催事業では、日本で最も長い歴史と伝統を誇ります吹奏楽団、Osaka Shion Wind Orchestraのスペシャルコンサートでありますとか、名門キエフ・バレエによります「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」の華やかな舞台もお送りいたします。  また、市民参加型事業といたしまして、市民ピアノリレーコンサート、市民の主体的な文化活動を支援する事業といたしまして、市民企画公募事業の「DOING!DOING!」などを継続的に行ってまいります。  続きまして、伊丹市立生涯学習センター(ラスタホール)でございます。文化学習施設、図書館、フィットネスジムなどで構成される複合施設としての機能を生かしまして、子供から高齢者まで幅広い世代に御利用いただけるよう、親しみやすく、地域に根差したものをモットーといたしまして、多彩な文化学習事業を展開いたしてまいります。  ラスタホールでその中心となりますのが講座・教室事業となりますので、歴史、文学、経済など、さまざまな分野の専門家を招きました講義形式のラスタ教養大学や、趣味、音楽、パソコン、料理などを楽しみます実技セミナー、ピラティスやヨガなどのフィットネス講座も開催いたします。  市民参画・協働事業といたしまして、学びの成果を発信し、ボランティア活動等を通じた地域還元へと発展させていきますステップアップのコーディネートにも取り組んでまいりたいと思います。このような取り組みの中で、ラスタ自然クラブ、子育て支援ボランティア事業が生まれております。また、科学をキーワードにいたしました講座の企画を実践している市民グループのサイエンスカフェ伊丹とも連携してさまざまな講座を開催いたしてまいります。  また、鑑賞事業といたしまして、恒例のクラシックを気軽に楽しみますアーベントコンサートでありますとか、ラスタ映画倶楽部として懐かしき名画などを上演するほか、朗読劇の魅力を大いに味わえるあめんぼ座の朗読劇なども引き続き実施いたしてまいります。  3番目といたしまして、伊丹市演劇ホール(アイホール)でございますけれども、現代演劇を初めといたしました舞台芸術の普及、発展を企画の柱にいたしまして、より一層独自性のある企画事業を展開してまいります。初心者を対象といたしました演劇実践講座でありますとか戯曲塾など、市民が参加しやすいワークショップを継続することで、一人でも多くの方々に舞台芸術への関心と理解を深めていただくよう努めてまいります。  舞台鑑賞では、現代演劇の歴史を再検証する連続企画といたしまして、現代演劇レトロスペクティブとしまして、今回は80年代の小劇場ブームを牽引いたしました生田萬氏が自身の代表作であります「夜の子供2」の新演出に取り組みます。また、平成25年度に当ホール初の幼児から児童を対象といたしました演劇公演として大好評でしたみんなの劇場こどもプログラム「ピン・ポン」の再演もいたします。  講座・ワークショップにおきましては、演劇ラボラトリー空晴プロジェクトといたしまして、初心者を対象といたしました演劇の実践講座とその修了公演を行ってまいります。また、土曜日の午前中にお試し感覚でワークショップを体験できます土曜日のワークショップでありますとかストレッチ・エクササイズなど、「お芝居をかじってみよう」なども引き続き実施いたしてまいります。  それと、教育現場のアウトリーチといたしまして、県立伊丹高校や市立東中学校への演劇講師派遣を引き続き実施いたしてまいります。関西で活躍されてます演出家、俳優とともに指導を行いまして、舞台芸術のおもしろさの一端を伝えるアプローチをしてまいります。  4番目といたしまして、伊丹市立音楽ホール(伊丹アイフォニックホール)でございますけれども、日本を初め、世界各地の音楽や踊りを楽しめる特色事業、aiphonic地球音楽プログラムと幅広い年齢層のニーズに合った多彩な事業を展開する一般事業の2本柱で各種事業を実施してまいります。  舞台鑑賞といたしまして、伊丹アイフォニックホール開館25周年スペシャル「地球音楽グランドクルーズ」では、世界のさまざまな地域の音楽分野において第一線で活躍中のミュージシャンを迎えまして、その国や地域ならではの魅力のサウンドをお届けいたします。  一般事業といたしまして、大野雄二&ルパンティック・シックス「Lupin Jazz Live」では、「ルパン三世のテーマ」の生みの親であります大野雄二氏がすご腕ジャズメンとともに迫力あるジャズライブをお楽しみいただきます。また、NHKドキュメンタリー番組「映像の世紀」のテーマ曲などで知られます加古隆クァルテットでは、映画やテレビでおなじみの人気曲を中心に、叙情的な音楽をお楽しみいただきたいと思います。  市民の音楽活動を支える事務局といたしまして、伊丹シティフィルハーモニー管弦楽団ではファミリーコンサートなど、コーラスグループ連絡協議会ではクローバーコンサートなどを実施します。  また、31回目となります伊丹市民オペラでは、ヴェルディの「椿姫」を実施する予定となっております。  なお、講座・教室事業では、文化サロン「話題探訪」でありますとか、アイフォニック音楽教室ではオカリナとゴスペルを継続して実施してまいります。  5番目としまして、伊丹市立美術館でございます。子供から高齢者まで幅広い年齢層が楽しめます展覧会を開催しまして、集客力の向上を図ります。また、市美術協会展など、市内美術作家と協働いたした展覧会を開催し、誰もが気軽に美術館を楽しめる場と機会を提供してまいります。  4月には、アメリカの絵本作家「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展」を開催をいたしました。続いて、7月末からは「岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ」を開催いたします。「ヘルタースケルター」などで知られまして、1980年代から90年代を代表する漫画家となりました岡崎京子の原画、イラスト、雑誌等の資料を通して彼女の魅力に迫ってまいります。そして来年1月からは、「しりあがり寿の現代美術 回・転・展」を開催いたします。朝日新聞に連載中の傑作漫画で知られますしりあがり寿の独創的な世界を御堪能いただきたいと思います。  以上、3本の大きな企画展を行うとともに、6月と3月には、例年に引き続き、活気あります伊丹美術協会展でありますとか伊丹市芸術家協会展を開催いたしまして、洋画、日本画、写真、書など多彩な美術各分野の展覧を行うとともに、当館の所蔵品を用いたユニークな企画展を開催し、館蔵品の魅力を通して美術館により親しんでいただこうと考えております。  6番といたしまして、伊丹市立工芸センターでございます。工芸センターでは、多くの方々に国内外のすぐれた工芸作品やデザインに親しんでいただくため、伊丹国際クラフト展を初めとする企画展やプロを目指すジュエリー作家育成を目的とします伊丹ジュエリーカレッジ、ものづくりを実践していただく各種講座事業などを通して、工芸活動の拠点として市民の創作活動を支援するとともに、幅広い層への工芸文化の普及に努めてまいります。  企画展では、「中国地方のうつわ展」、こちらでは中国地方で活動する気鋭の作家19名によります器の御紹介をさせていただきます。また、毎年開催しております国際公募展であります「伊丹国際クラフト展」では、テーマを今回、酒器、酒盃台としておりまして、国内外から作品を募ってまいります。  市民企画・参加事業では、伊丹工芸クラブ会員によります作品展「伊丹クラフトフェアby伊丹工芸クラブ」と関連するワークショップを実施します。講座等におきましては、1年間でジュエリー作家を育成する専門的なカリキュラムで伊丹ジュエリーカレッジを開講いたします。また、一般向けの講座事業としまして、市民の創作活動を支援し、上質な学びの場を提供する事業といたしまして、陶芸、手織り、デッサン、版画などの各種工芸講座を実施するとともに、子供向けに夏休み1日クラフト教室の開催をさせていただきます。  その他、旧石橋家住宅の1階に伊丹郷町クラフトショップを設けて、ジュエリーカレッジ修了生の作品を初め、全国のクラフト作家の作品を展示、販売してまいります。  7番としまして、伊丹市立伊丹郷町館でございます。伊丹郷町館では、国指定の重要文化財、旧岡田家住宅・酒蔵、県指定文化財の旧石橋家住宅の活用を図りまして、市内外から訪れる方々が地域の歴史や伝統を語り合える場を提供してまいります。また、施設が持ちます独特の雰囲気、魅力を活用することによりまして、アーティストとの共同企画、公演や展示事業などを実施してまいります。  「鳴く虫と郷町」では、その中核施設として、鳴く虫の展示、コンサート、カフェ等の各種イベントを行うほか、週末の臨時夜間開館も予定しております。  そのほかには、市民ボランティアが作成した絵本の展示や絵本づくりのワークショップを行う手づくり絵本展や旧岡田家住宅酒蔵で行いますバロックコンサート、トライやる・ウイークの生徒によります企画事業「中学生の夢かなえます」企画などを実施する予定となっております。
     8番としまして、伊丹市立図書館南分館でございます。図書館本来の役割でございます本の貸し出しや読書案内をより充実させていくとともに、ボランティアグループとの連携をさらに深めながら、各種行事等の充実を図りまして、市内他施設との連携事業も引き続き実施してまいります。  例年継続して実施しております乳幼児や小学生のお子様を対象にいたしましたおはなし会や、季節ごとの事業といたしまして、七夕や夏休み、クリスマスなどのおたのしみ会を実施していくほか、赤ちゃんと絵本のふれあい講座や朗読会なども実施いたします。  また、読書普及事業といたしまして、家族が家で一緒に本を読みまして、みんなで意見交換してコミュニケーションを深めてもらう家読事業でありますとか、図書館本館、北分館、中央公民館と連携して、お勧めの本を持ち寄って交流するカエボンなども実施してまいります。  9番目としまして、伊丹市昆虫館ですけれども、昆虫館は、市立の体験学習施設として、市民を初めとする利用者の皆様に良質な自然環境学習の機会と魅力的な生涯学習の場を提供してまいります。  年間を通しまして14種、約1000匹の生きたチョウを間近で観察できるチョウ温室でありますとか、さまざまな生きた昆虫を観察できる生態展示室などの常設展示のほか、特別展では、夏に虫と仲よく、人と楽しくをキーワードとして特別展「いたこんパラダイス」を実施いたします。  企画展では、春から初夏にかけて開催いたしました「きらめく昆虫展」において、世界中の色彩豊かなきらめく昆虫たちの御紹介もさせていただきました。  好評いただいております「鳴く虫と郷町」はもちろん、講座、講習会では、定番の自然観察会や昆虫標本のつくり方講座、夏休みの昆虫に関する質問を受け付ける夏休みむしむし相談室など、バラエティー豊かな内容を展開してまいります。  なお、今年度の下半期には、設備改修工事によりまして長期休館を予定しておりますので、御了承いただきたいと思います。  10番目としまして、情報提供でございます。当財団の情報紙「アイテム」でございますけれども、平成28年度より「伊丹の文化と芸術をナビゲート」をコンセプトにデザインを一新いたしまして、各施設が催す事業やその他の文化・芸術情報を発信することで、より多くの方々に生涯学習や文化・芸術についての興味、関心を高めてもらうことを狙いとしております。年3回、計7万5000部を発行しておりまして、伊丹市及び近隣市の公共施設の窓口や市内学校を初めとしまして鉄道各駅構内、マスコミ関係などに配布し、PRに努めております。  また、ケーブルテレビやエフエムいたみの放送でも各施設の催しなどの情報提供を行ってまいります。  以上、事業概要につきましては、簡単でございますけども、説明を終わらせていただきたいと思います。  続きまして、予算概要でございます。資料のほう、8ページのほうをごらんいただけますでしょうか。予算概要でございますけれども、これも科目のほうが事業活動収支、支出等々に分かれておりますので、まず一番上のほうから御説明させていただきます。  Tの事業活動収支の部でございますけれども、1の事業活動収入、こちらの合計が10億4835万3000円となっておりまして、前年度当初に比べまして約1170万8000円、1.1%のマイナスとなっております。この要因といたしましては、文化会館や演劇ホール、音楽ホールなどの諸施設の事業収入が減収となったことに加えまして、昆虫館の大規模施設工事実施によります休館での維持管理費減少などで指定管理料の委託事業収入が減となったものが要因となっております。  そうしましたら、この内訳につきまして、順次御説明させていただきます。  10億4835万3000円の右側に摘要と書いておりますけども、そちらのほうの数字から御説明させていただきます。  まず、基本財産運用収入、こちらのほう、59万5000円ございますけども、これは、財団の基本財産2億円ございまして、これの運用収入でございます。県市町債でありますとか定期預金等の運用収入で59万5000円計上させていただいております。  続きまして、その下にあります会費収入112万5000円は、アイフォニックホール友の会及び工芸センターの工芸クラブの会費収入でございます。  その下の事業収入、こちらのほうが8931万1000円でございますけれども、文化会館ほか7施設の自主事業の入場料収入や講座参加料収入でありますが、こちらのほうを計上させていただいております。  その下の利用料金収入、これは1億4864万8000円、これは各館のホールの使用料と美術館の入館料収入でございます。  なお、昆虫館の入館料につきましては、利用料金制を採用しておりませんので、市の歳入となっております。  その下の受託事業収入7億4697万3000円、これが9施設の指定管理料で、施設の維持管理に係ります人件費、光熱水費、清掃費、事業実施経費など、市からの委託料でございます。本年度につきましては、文化会館、図書館南分館で人件費の減少と、先ほど申し上げました昆虫館におきます大規模工事実施に伴います休館によりまして維持管理経費の減少もございまして、昨年度比で申し上げますと424万6000円、0.6%のマイナスとなっております。  続きまして、補助金等収入でございます。6140万2000円。これは財団本部の人件費等の運営補助金と各種助成金でございます。昨年度と比べますと、全体では16万1000円のマイナスとなっております。  最後に、雑収入29万9000円でございますけども、こちらのほうは、ラスタホールのフィットネスジムのプロショップの販売手数料等々でございます。  以上、事業活動収入は、先ほど申し上げました10億4835万3000円となっております。  続きまして、2番の事業活動支出のほうに移らせていただきます。事業活動支出のほうですけど、これが10億4404万9000円となっております。  @の事業費支出のほうから御説明させていただきます。事業費支出のほうにつきましては、2億1520万4000円ございますけれども、摘要のほう、右のほうの摘要で順番に御説明をさせていただきます。  まず、文化発信事業費516万9000円、これは財団が発行しております情報紙「アイテム」の印刷製本費、あるいは「鳴く虫と郷町」の関連経費等々でございます。  その下の友の会事業費22万5000円は、アイフォニックホール友の会に係る経費等々でございます。  3番目の文化会館事業受託事業費3657万2000円からその下まで、昆虫館の事業受託事業費2408万4000円までが、これが市からの受託事業に係りますチラシ等の印刷費でありますとか広告費、公演委託料、講師謝礼などの経費となっております。  事業費支出の一番下の昆虫館事業費、これは833万8000円でございますけども、オリジナルグッズでありますとか刊行物等の作成等の経費でございます。  事業費支出の合計は、先ほど申し上げました2億1520万4000円で、昨年度比で申し上げますと1097万4000円のマイナスとなっております。これは、公演事業の共催事業の選択などによります委託料の圧縮でありますとか昆虫館の施設工事に伴います事業費の減少などが主な要因となっております。  続きまして、Aの施設管理受託事業費支出でございますけれども、これも7億9049万7000円ございます。これも同じく摘要に従いまして順次御説明をさせていただきます。  摘要のほうの文化会館施設管理受託事業費2億711万3000円からこの一番下の昆虫館施設の管理受託事業費1億377万5000円まで、施設管理受託事業費支出の合計が7億9049万7000円でございます。これも昆虫館の大規模施設工事によります事業費の減少でありますとか、図書館南分館の職員退職に当たっての職員採用補充等々を実施したことによります人件費の減少等々によりまして、昨年度比で申し上げますと424万2000円、0.5%のマイナスとなっております。  3番目の管理費支出でございます。これが3834万8000円、これが理事、評議員報酬を含みます財団本部の人件費、事務費等々でございます。  以上、事業活動支出のほうにつきましては、10億4404万9000円で、昨年度比で申し上げますと2047万3000円、1.9%のマイナスとなります。  事業活動の収支差額、収支と収入の差でございますけども、こちらのほうにつきましては、この欄の一番下に書いてます事業活動収支差額の欄でございますけども、430万4000円となっております。  続きまして、Uになります投資活動収支の部の御説明に移らせていただきたいと思います。  投資活動収入はゼロとなっておりますけれども、投資活動支出、こちらのほうが特定資産の取得支出859万1000円計上させていただいております。これは退職給付引当金として積み立てるものでございます。  V番の予備費支出の部にございます。これは9万円を計上させていただいております。  以上の結果、事業活動支出、投資活動支出及び予備費支出を合わせました当期支出合計につきましては10億5273万円となりまして、当期の収入合計の10億4835万3000円と差し引きしまして、収支差額につきましてはマイナスの437万7000円となります。これに、これも一番下のほうから2番目と1番目に記載させていただいておりますけども、前期繰越収支差額の6608万8000円と合わせまして、次期繰り越し収支差額が6171万1000円となる予定でございます。  以上、簡単ではございますけれども、平成28年度の事業概要及び予算概要の説明を終わらせていただきたいと思います。 ○北原速男 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について、質疑等がございましたらどうぞ。 ◆泊照彦 委員  済みません。先ほど理事長の御挨拶の中で、職員さんが114名いらっしゃるという、演劇、音楽、美術館、工芸、昆虫館というあらゆる分野の、さらに専門性の高いところばっかり財団で経営されているわけなんですけども、専門性の高い知識を持った方々、スタッフが、114名の方全てがそういう方ばっかりではないと思うんですけども、大体どれぐらい専門性の、知識を持っておられる方いうのはいらっしゃるわけですか。 ◎伊丹市文化振興財団 一応皆様、専門知識は持っていただいてはおるんですけれども、114の内訳としまして、プロパー職員と、それから嘱託職員が大体52名、それと別途スタッフということで、臨時職員さん、これが62名、これが28年3月31日現在の職員数となってます。ですから、アルバイトの方も専門知識は一定お持ちなんですけれども、あくまで正規職員のプロパーの方と事業に関係する嘱託という形になりますと、その52名という形になります。ですが皆さん一様にそういう知識等はお持ちの方ばかりだというふうに認識しております。 ◆泊照彦 委員  さらに今後、事業展開、また新しいものを導入していこうと、また新しいものを市民の皆さんに提供していこうということになると、さらに専門性の高い知識を持った方々の、その方々が日々一生懸命そういう知識を習得されているとは思うんですけども、ほかの財団と比べて賃金体系はどうなんですか。 ◎伊丹市文化振興財団 申しわけないですけども、例えばほかの財団といいますのが、例えば市の財団でありますとか、あるいは他市というふうな形でいろいろ分かれると思うんですけれども、正確に例えば他市の場合ですと、財務諸表というのは出ておりますが、人件費部分で平均給与とか、そういうふうな詳しい資料をちょっと私ども持ち合わせておりませんので、比較するのがなかなか難しいかなとは考えておりますけども。 ◆泊照彦 委員  お金じゃなしに、賃金じゃなしに、例えばこの仕事がおもしろい、この仕事にやりがいがあるというふうに思っておられる方々にしたら、仕事のやりがい性があるという、専門性を持っていただけるんですけども、やはり人の入れかわりが激しい。やっぱり他の方面のほうからの引き抜きとか、そういったこともあるんじゃないですか。そんなことは全然考えておられませんか。 ◎伊丹市文化振興財団 確かに専門知識をお持ちの方が多いということもございまして、他の施設のといいますか、財団のほうから引き抜きがどの程度あるかというのはその個人個人に聞いてみないとわからないのでございますけれども、今、一定うちのほうで、先日ストレスチェックのアンケートといいますか、そういうのをさせていただいたときに、非常にやりがいのあるというふうな形、意見をお持ちの方が非常に全国平均からも多いというふうな数字が出ておりました。仕事自体につきましては、確かに難しい仕事でもございますし、肉体的にも疲労というのはあると思うんですけれども、それだけやりがいが高いというふうな形ですと、好きな仕事をそれだけしていただいているというふうなこともございますので、一定、私どもの財団のほうで基本的に愛着を持って仕事をしていただいているのではないかなというふうに考えております。 ◆泊照彦 委員  例えばやめられた、工芸センターでこの間、6月の14日付でベテランの職員さん、そして30日付で工芸センターの館長さんもおやめになられたということでお聞きしているんですが、例えば民間やとやめられた方と次の方の引き継ぎ、これ1カ月ないし2カ月、お互いがやっぱりその仕事のきちっとした引き継ぎをされるというふうに私は理解しているんですけれども、その仕事の引き継ぎというのはすぐできるもんなんですか。先ほどから聞いてると、専門性が高い、物すごく難しいお仕事をされているので、相当な引き継ぎが必要なのではないかなというふうに感じているんですけども、それはどうなんですか。 ◎伊丹市文化振興財団 2つパターンといいますかございまして、例えばあらかじめ早い段階で退職願を出されている方でしたらば、一定期間、といいますのは例えばきょう来てあしたやめるというふうなことはございませんので、例えば1カ月以上前にそういうふうな退職希望を出された場合ですと、それだけの引き継ぎ期間というのはできます。ですから、かなり高い専門性をお持ちの方ではございますけれども、そういう部分では十分な引き継ぎ時間を設けて引き継ぎしていただけるというふうな場合が一つ。  それと、急な退職という形になりますと、それは一身上の都合でありますとか、いろんな部分がございますので、なかなか難しいところがございます。ただ、いずれにしましても、必ず引き継ぎ書でありますとか資料作成をしていただいた上で、やめられた後につきましても連絡が全くとれないということでないと思いますので、必要な部分につきましては十分な引き継ぎのほうをしていただくというふうなことで考えております。 ◆泊照彦 委員  あとちょっと気になる点があるんですけども、例えばアルバイトさんなり、こんないろいろな施設があるので、例えばローテーションとかは考えておられるんですかね。例えばですよ、あそこは忙しいからあそこへ行くのは嫌やなとか、そんなこともあると思うんですが、その時期時期によって、季節によって忙しい時期があるということで、あそこの施設、あそこの仕事はちょっとしんどいなというふうな声は聞いておられませんか。 ◎伊丹市文化振興財団 それぞれの施設、それぞれ事業のほうを持っておりますので、当然その時期時期によりまして、その事業が開催される場合につきましてはかなり忙しい時期も当然あるかと思います。定期的な人事異動等につきましては、当然財団のほうでも考えておりますけれども、ただ、やはり専門性の高い分野というふうなこともございますので、一応流動的に事務職と同じような形ですぐに仕事を理解していただく部分、難しい部分もございますので、そういう部分につきましては、ああやって定期的な人事異動も含めまして考えてはいきたいと。  ただ、アルバイトの方、あるいは嘱託の方なんかですと、まずその施設での採用の方が多いもんですから、例えば音楽ホールで採用されて、忙しいから別の施設にすぐ移りますわというふうなことはなかなか難しいと。もともとそこの施設での採用という形で採用されている方が多いということですので、基本的にはその施設でお勤めしていただくのが基本かなというふうには考えております。 ◆泊照彦 委員  先ほどの他の施設との兼ね合い、また他の財団との兼ね合いで、給与体系がなかなか調べるのが難しいとおっしゃっておられましたが、伊丹のほうの財団さんの給与体系、また別の機会に伺いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆新内竜一郎 委員  ちょっと今、事業概要の中で、地域文化の向上、町の活性化に寄与するということであるんですが、やはり伊丹でこういう文化施設、たくさんあるわけです。これからの地方創生絡みでやっぱり他市からの観光客とかインバウンド政策とかいうことで、大事なこういう文化施設と思ってます。そうすると、皆さんのそれぞれの館での事業だけでなくて、連携して、トータルとして、他市にやっぱりPRして、来てもらう対応策、どのように考えておられますか。 ◎伊丹市文化振興財団 今の委員御指摘のございました例えばインバウンドでありますとか、そういうことでいいますと、私どものほうですと、伊丹郷町館、こちらのほうがかなり歴史ある建物ということもございまして、以前、海外のほうからも来られた方もおられますし、そういうふうな部分につきまして、文化的な部分についての資源といいますか、施設財源を活用していきたいと考えております。  また、連携という面でございますけども、例えば「鳴く虫と郷町」というふうな形の部分、昆虫館でしていただいてますけれども、市内をかなり広く展望した形での事業運営をさせていただいておりますので、そういうふうな部分につきまして、文化振興財団全体でそういうふうな事業形態といいますか、連携のほうも考えさせていただきまして、十分に進めさせていただきたいというふうに考えております。 ◆新内竜一郎 委員  文化振興財団だけでは難しいと思うんですけども、本市の産業振興も含めて、やはりまだまだ、全国に行って、伊丹に昆虫館あるとか美術館あるとかいうことは、まだまだ知らない人いっぱいおられますよ。前も私言いましたけども、阪神議長会やって、あるいは伊丹で全国民間空港所在都市議会協議会の総会などをやるわけです。全国からいろんな議長とか主な方が来られて、伊丹のこういう昆虫館とか、工芸センターとか、全く御存じなかったんです。  だから、今、今予算ではそういう文化発信事業費として517万ほど予算計上しているんですけども、パンフレットを配布するだけじゃなくて、もっと連携とってやっぱりやるべきやと思っているわけです。だから今後、こういう具体的な対応、今年度としてどのようにしようとされているんか、もう1回確認したいんです。 ◎伊丹市文化振興財団 文化振興財団、全体での連携も、先ほど申し上げましたが、委員御指摘のとおり、市との連携というのは、当然それは必要だというふうに考えております。財団だけでさせていただく事業だけでは当然限りもございますし、先ほど御指摘のございました美術館でありますとか昆虫館が全然全国的に認知度が低いというふうなことでもございますので、その部分につきましても、市当局等とも連携させていただきながら、より広い周知等も含めまして、より市全体での事業運営あるいは連携のほうにも努めさせていただきたいというふうに考えております。 ◆新内竜一郎 委員  ぜひとも推進していただきたいということで、そこで、工芸センターですけれども、この工芸センターを設置するときに、ジュエリー工房として、やはりこれをもって伊丹の産業の活性化、そういうことをやろうということでスタートしたわけですけれども、今までどれぐらいの点数でジュエリーとして一般に売って、好評であったんか。私はたまに見に行って、あそこの展示のとこにちょっと展示してある程度しか見えないんですよ。だから伊丹の工芸センターでどのような商品がやっぱり市場に受けて、どのようにはっきり言って産業の活性化につながってきたか、その辺、わかっておれば。 ◎伊丹市文化振興財団 済みません。今、手元に販売の詳しい資料等々、私も持ち合わせしておりませんので、ちょっとその分につきましては調べさせていただきたいと思います。もしあれでしたらば、別途工芸センター館長のほうから説明させていただきます。 ◎伊丹市文化振興財団 済みません。販売の実績等に今ちょっと持ち合わせの資料はないんですけれども、販売の状態としましては、例えばエアポートフェスティバル、伊丹のスカイパークでありますとか、昆陽池公園の売店でありますとか、また、昆虫館のミュージアムショップ、宮前まつりでの出展、バラフェスティバル等での出展という形で、その際に卒業生あるいは関係のジュエリー作家によってその販売をして、それが人気となっているというような実績があります。数字のほうはちょっと今手元にございませんけれども、そういうような販売というものが町なかのほうでされているという、そのような実績は今ございます。 ◆新内竜一郎 委員  今言う販売の実績等、あんまり把握されてないみたいで、なぜかというと、昆虫館、やはりはっきり言って設立のときから金食い虫になるでということで、かなり厳しい声の中で、自立していこうということで、今現在、クリアファイルをつくったり、カブトムシの模型みたいなのを売ったりして、昆虫館がそれぞれの中心地にちょっと展示即売したりされて、かなり売り上げが上がっているわけです。  ですから工芸センターでもいろんな、例えば専門の先生呼んで、趣味以上に商品化して、私らが見て、これええないうとこあるんですよ。それをいかにして伊丹で工芸センター、伊丹からこういうものをつくっているということをして、やっぱり販売戦略まで持っていかないと、本来の設立に合致しないと思うんです。ちょっとその辺をお聞きしたい。 ◎伊丹市文化振興財団 工芸センターのほうで、旧石橋家住宅のほうでクラフトショップというものをやっております。そこで国際クラフト展を毎年実施しておりますけれども、そちらでの受賞作家、入賞作家、こちらのほうの販売をしておるのと、また、ジュエリーカレッジでの修了生の作品のほうも販売をして、そちらのほうでも成果のほうは一部上がっているというふうに思っております。  また、全国展開というふうなものでいいますと、代表されますのは、野田秀樹あるいはNHKの「にほんごであそぼ」「えいごであそぼ」の衣装を担当してますひびのこづえさんとのタイアップをしまして、オリジナルジュエリーをつくって全国展開のショップで販売する等、微力でありますけれども、全国展開のほうをしているところです。  委員がおっしゃいましたとおり、今後そのようなケースがふえて、あるいは、何ていいましょうか、工芸センターからのそういう発展のほうを目指せるように、そういう事例のほうをふやして、認知度のほうも高めていきたいというふうに思ってます。 ◆新内竜一郎 委員  今後頑張っていただきたいんです。これも昨年、私ども、札幌へ行ったんです。札幌でインバウンド対策として、産業の活性化ということでちょっと視察したときに、我々は、札幌いうと雪まつりがあって、もう世界から認知されているもんやと見とった。札幌市の責任者の方は、それだけではだめやと、これからの少子高齢化の中でだめなので、もっとやはり文化事業に力を入れてやると、ただ単なる鑑賞だけでなくて、こういうジュエリーとか、こういうものを、ものづくりですよ。芸術でものづくりして、それをもって企業を誘致していくと。それによって若者もこちらへ住まいしていただく。こういう文化と市の活性化につけてすごく力入れるということを5カ年計画できちっとされてたんです。  ですから、これはもう文化振興財団として非常に大きい仕事があると思うので、だから具体的にどういうことをして商品化して、それに伴ってどのような効果があるかとか、こういう戦略も、また、川村理事長、全体の立場でここを推進していただきたいんです。その辺の見解、聞かせてください。やっぱりトップがその気にならないと、担当者任せでは難しいですよ、これ。全体的なことがあるので。 ◎川村 伊丹市文化振興財団理事長  要は伊丹のまちづくりといいますか、町をどのようにして元気にしていくのか、平たく言えば発展させていくのかということだろうというふうに思います。それは伊丹の中心市街地にある私どもが管理運営している施設をどう活用していくのかということでしょうし、さまざまなファクターでもって町をどう活性化していくのか、元気にしていくのかということ、市の、伊丹創生ではないですね、行政目標と、私ども財団がそれにどうお役に立てるのか、財団としても、先ほど来申し上げておりますように、伊丹の町を元気にしたい、少しでもといいますか、大いに寄与したいという意気込みを持って先ほど申し上げた経営計画もつくってまいりたいというふうに思いますので、よく市と協議をし、そういう方向、方針でもって私どもは対応してまいりたいというふうに思います。 ◆高塚伴子 委員  済みません。ちょっと不粋な質問をさせていただきたいんですけれども、行財政改革審議会の中で利用者負担とかという話が出ていて、施設の利用とか使用料についても原価率を70%程度にするべきだというふうな提案もあったんですね。時々質問させていただいているんですけれども、例えば公演のチケット代、公演で得る収入は、その公演にかかる費用の何%ぐらいを目指して企画なり値段設定をされているのか、そこをお伺いしたいんですけど。 ◎春次 伊丹市文化振興財団常務理事  例えば今お話しの件は、例えばいたみホールで行われる公演の場合を頭に置いておられるのかどうかちょっとわかりませんけども、一番市内でさまざまなジャンル、できるだけ多くの市民の方々にお越しいただけるような事業を取り組むために、いたみホールではそういう形でやっております。  したがいまして、冒頭、事務局長も若干説明しましたように、丸々主催事業としていわゆるそういう業者から買い取って、そのかわり入場された方の入場料は全て財団の収入にすると、そういうやり方ですと、当然たくさん入っていただいたら、その収支というのがプラス、プラスはなかなかいきませんけれども、マイナスの数字が少なくなると、そういう場合と、あるいは逆に、危険リスクを回避するために、ある程度そういう業者と、入った入場料収入はその業者に渡しますけれども、それ以外の必要経費について、協議、契約によりまして、業者がこの部分を持ちましょうと、財団はこんだけ負担してくださいと、そういうような契約に基づいていわゆる共催事業としてやる場合には、ほぼプラス・マイナスのマイナスなし、プラマイ・ゼロぐらいでやることができます。  したがいまして、多分これは恐らくたくさん入っていただけるであろうなという事業を実施した場合に、結果、逆だったというような場合が絶対ないということはございませんので、そういうことも考えて、あるいは音楽ホール、若干物が違いますので、そういうところを含めましても、基本的にはそれはいわゆる公益事業として収支ゼロという部分を目指していることですが、実際にはやはりプラマイ・ゼロというようなところまではなかなか行っておりませんので、60、70、80というような数字になればいいのかなというふうには考えてやっておるというところでございます。 ◆高塚伴子 委員  ということは、それぞれの公演に対しての原価計算はされていないということなんですね。 ◎春次 伊丹市文化振興財団常務理事  原価計算といいますか、公演の収支予算は当然立てております。その中でこの程度でこの事業はやろうということでやっておりますので、事業ごとによって率は当然違ってきております。 ◆高塚伴子 委員  こういう計算の仕方が果たして正しいかどうか、ちょっと微妙だと思うんですが、例えば文化会館の事業収入が2878万円、委託料支出ということで、公演委託が、これが2800万ぐらい、だから公演をお願いしたところに払ったお金だけを今取り上げているんですが、これで2800万ですから、まあまあこれはとんとんかなと。ほかの人件費とかも何にも入れないでですよ。その次、見ていきますと、演劇ホールについては、委託料支出が1961万で、公演の事業収入は622万ですね。これは計算すると、ほかに費用かかっていたとしても、公演委託と、その公演によって得た事業収入は何%か。32%なんですね。音楽ホールは、委託料が1975万で収入が930万、これはもしかしたら会館の貸し館が入っている、事業収入ですからチケットの売り上げがメーンだと思うんですが、これで47%ですね。美術館の場合は、展覧会の開催分担金と展示委託と両方足して3187万で、チケット等の売り上げが1454万で、これは45.6%ということで、ほぼ半分以下。それはもう人件費も光熱費も何も入れないで、公演委託料と、それから公演等で得た事業収入だけを比べた場合で、一番いいのが文化会館で、そこの部分だけで見るととんとんで、美術館で50%くらい。それで、アイフォニックも大体50%ぐらい。アイホールが30%ですよね。さっきおっしゃったみたいに、全部買い取りだと負担が大きいので、提携するとか共催するとかというふうにおっしゃってますけれども、それにしてもちょっとアイホールのほうの事業収入が低いなと。  これはいつも言わせてはいただいているんですけれども。確かにアイホールがあることで、伊丹がすごい文化レベルが高い、演劇に対する造詣が高いという全国的な評価があるとか、演劇ホールが減っていっている中で、伊丹に行けばすばらしい演劇が見れるというような評判があると漏れ聞いておりますけれども、それでも出しているのは貴族のパトロンではなくて、市民の税金からこの運営費が出ているわけですから、そのあたりはきちっと収益計算をした上で、何人ぐらい入っていただければここは収益として、100まで行かなくても50まで行くとか70まで行くというふうなことを考えながらやっていっていただかないと、やりました、来なくてもいいや的なことだと、幾らお金があっても足りませんということになっていくので、今後、経営計画を立てられるということなんですが、そのあたりの事業収入に対する考え方はどういうふうに書いていかれようとしていますか。 ◎川村 伊丹市文化振興財団理事長  先ほど経営計画のお話といいますか、御答弁を何回かさせていただいておりましたが、その中に収支見込みも含んでということを申し上げさせていただきました。今、委員のおっしゃること、至極もっともでございます。私、文化振興財団の理事長をさせていただいてから、さまざまな決裁といいますか、報告が参ります。そのときにそれぞれの公演の収支についてもきっちりと出ておりまして、その収支が今御指摘のあったように人件費を除いて20パーとか30パーとか、愕然といたしますが、そういった事業をなぜ行っておるのか。今、いみじくも高塚委員おっしゃったように、伊丹にアイホールがあることによって、関西にアイホールがあるということを全国的に知らしめておる。そういった効果もあるのではないか。それによって伊丹の町に来ていただける方がおられる。それをどう伊丹市に回遊してもらうか、あるいは再来をしていただくかということも私どもの課題であろうというふうに思いますし、とはいっても収支相償を図っていく公益財団の使命もございますし、どういう効果があるのかということ、市の行政評価もそうでしょうし、そういったことも総合的に考えながら、経営計画の中にもその収支見込みも含めまして、私どもの財団のあり方、あるいは、繰り返しになりますが、伊丹の町が元気になっていく、快適に来街者も過ごしていただけるような仕掛けづくり、あるいは施設の活用といったようなことについても財団としての考え方は明示したいなというふうに思ってございます。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございます。理事長おっしゃること、全くそのとおりだと思うんですね。ただ、例えば100万円で呼んできました。チケットの売り上げ30万円で、それでいいというような考え方は、私は余りするべきではないというか、チケットが安ければ来るという問題ではなくって、特に演劇なんかだと、演劇もそうですし、アイフォニックもそうですし、市民よりも市外の方のほうが多い。じゃあ安いから伊丹に来るのかではなくって、いいものがやっているから電車代使っても来るんですから、そこは、例えば大阪でやっている場合と比べると、共催の演劇なんかは東京でやってもほとんどというか、チケット代は一緒なんですけれども、ホールによって、いたみホールでやっているときと1000円、2000円の差があるイベント等もありますので、そのあたりは、安ければいいではなくって、適切な価格で、最初から赤字覚悟というか、最初からもう20%ぐらいの設定ではなくって、できればとんとんの収益率が出るように工夫していただくようにしないと、どんどんと負担が大きくなって、市民から見ても、あるのはあるかもしれないけども、何かみんな来ているのって市外の方ですよね。だから市外の方のためにここのホール持ってるのというふうになってしまったら、市民の愛すべきアイホールの姿ではなくなっていくと思いますので、それはもうアイホールには限らないと思うんですけれども、そういう点を考えて、それにいい公演だったらもっとたくさんの人に来ていただきたいということで、職員さんに声をかけるのではなくって、文化振興財団の職員さんみずからが知り合いに声をかけて、こんないい公演やってるから来てねというふうなアクションを起こすということも大事だと思っておりますので、そのあたりは次の経営計画にも収益のこともぜひとも書き込んでいただいて、文化は金で買えないといいますけども、金にも限りがありますから、そのあたり、市民の感覚とのバランスを考えた文化振興というのを頑張っていっていただきたいと思いますので、お願いしておきます。 ◎伊丹市文化振興財団 アイホールの収支に関しましては、委員御指摘のとおりの部分は確かにあるんですけど、アイホールに関しましては、小劇場のお芝居ということで、どうしたって100万の支出があって100万の収入を入れるというのは、ちょっと構造的になかなか厳しいところがあります。それは我々のほうも重々よくわかっておりまして、ですので、特にアイホールに関しましては、文化庁、国からの助成金及び総務省系の財団法人地域創造からの助成金とか合わせて大体年間、昨年度に関しましても1500万から1600万ぐらいのトータルの助成金を獲得しております。今年度もおよそ1400万ぐらいの助成を一応内定をいただいているような状況ですので、先ほどおっしゃってた、例えば100万の支出があって、確かに30万ぐらいのチケット収入しかないんですけれども、大体1つの事業に対して30万プラス、そこに我々は40万の国からの助成とかも乗っけて、最低やっぱり70パーぐらいの収支になるような、そういう形で事業を計画しておりますので、チケット収入だけでそういうふうになれば、本当にそれはいいんですけども、なかなかこれは無理ですので、そういう形でちょっと我々のほうもかれこれ、国からの助成金を継続してもう10年以上ずっと毎年もらってるようにしておりますし、毎回毎回それに関しては努力もしておりますので、その辺、御理解いただけるとありがたいです。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございます。確かに存じ上げております。ですからチケットの上に助成金を乗せれば70とおっしゃるのは確かにそうかもしれないんですけれども、とれればいいし、とれなかったらどうするんだという、毎回毎回とれるわけではないですから、助成金を当てにしてというのは、市の税金を入れ込むことを当てにしてとあんまり変わらないような気がするんですね。確かに小劇場ではペイできないと言うからどんどんと民間の小劇場が潰れていくんですけれども、そこはやっぱり市民の税金でやっているというところをどこかに覚えておいていただいて、やっていただければなと思いますので、おっしゃるとおりだと思います。理解はします。 ○北原速男 委員長  ほかにございませんか。───  それでは、ここでしばらく休憩をいたします。 〇休 憩 〇再 開 ○北原速男 委員長  休憩を解いて会議を続けます。  次に、伊丹都市開発株式会社について、説明をお願いいたします。 ◎中井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  本日は、伊丹市都市開発株式会社の平成28年度の事業概要及び予算の報告を本委員協議会に報告する機会をいただきまして、ありがとうございます。  私ごとではありますけれども、去る6月29日に本市の代表監査委員の任期が満了し、翌日、6月30日、取締役会にて代表取締役に選任され、就任しております。よろしくお願いいたしたいと思います。  当社は、平成28年度、NPO法人いたみタウンセンターを吸収し、事業拡大を行っております。従来からの不動産賃貸事業、駐車場管理事業に加えまして、なお一層中心市街地の魅力と活力の向上に寄与してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。  詳細は担当より御報告いたします。よろしくお願いします。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  私のほうから、伊丹都市開発株式会社の平成28年度の事業及び予算概要について御説明させていただきます。  概要版の9ページをお開き願います。事業概要でございますが、まず1つ目に、宮ノ前に当社が所有しております伊丹みやのまち3号館の3店舗、4号館の5店舗等の賃貸事業と、2つ目が、駐車場管理事業といたしまして管理を行っています国道171号線高架下の北村駐車場と有岡大橋高架下の東有岡駐車場及び宝塚池田線高架下の西野駐車場の管理業務でございます。3つ目が、中心市街地の活性化に資する事業の3つの事業を行っております。  次に、予算概要でございますが、まず、収入の部といたしまして、売り上げ収入といたしまして6697万円を計上しております。その内訳は、不動産賃貸事業収入として、伊丹みやのまち3号館、4号館の店舗で計4112万2000円、その他の店舗で541万2000円、合わせまして4653万4000円でございます。  次に、駐車場管理でございますが、北村駐車場の収入として1134万円と東有岡駐車場及び西野駐車場の収入332万5000円を加え、1466万5000円を計上しております。  次に、イベント収入ですが、実行委員会事務委託費収入230万円と中心市街地活性協議会事務委託費収入242万5000円にその他収入85万3000円を加え、557万8000円を計上しております。
     営業収入といたしまして、雑収入等で19万3000円を計上しております。  次に、10ページをお開き願います。支出でございますが、販売費及び一般管理費でございますが、内訳といたしまして、役員報酬、給料、手当など1980万4000円、次に、賃借料は、店舗賃借料及び駐車場道路占用料などで1073万4000円でございます。共益費として622万1000円、これはみやのまち3号館と4号館に当社が保有しております商業床に関する費用でございます。減価償却費につきましては、574万円を計上しております。租税公課は、固定資産税等で290万円。委託料178万6000円、これは北村駐車場管理清掃委託料及び宮ノ前足湯の清掃委託料等の経費でございます。次に、広告宣伝費といたしまして96万円、これは各種広告料及び当社のホームページ運営費でございます。管理費といたしまして598万2000円を加え、販売及び一般管理費として5414万1000円を見込んでおります。  以上、支出の部では合計5414万1000円を見込んでおり、収入合計から支出合計額を差し引きますと、その下に記載しております税引き前の利益が1282万9000円となります。この税引き前利益1282万9000円から法人税等を差し引きますと、当期純利益見込み額といたしまして846万7000円を予定しております。これに27年度までの繰越利益剰余金1億8162万円を加えますと、当期末繰越利益剰余金1億9008万7000円となる見込みでございます。 ○北原速男 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について質疑がございましたらどうぞ。 ◆新内竜一郎 委員  今の収支、ちょっと聞かせていただいて、当期純利益846万7000円、黒字ということでいいわけですが、この建物等の減価償却等も入れていうことですけども、これ、耐用年数何年で、将来的にこの建物の例えば増改築とか、何か維持費等で、減価償却等で賄えるんですかね。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  減価償却の耐用年数でございますが、本体は39年です。設備については15年ということになっております。  おっしゃってます管理運営につきましては、これはみやのまち3号館、4号館とも管理組合のほうに管理費をお支払いしています。それで、そちらのほうで計画をあわせて管理をしていただいているということでございます。その中には小規模修繕も含まれて積み立てておられます。 ◆新内竜一郎 委員  ということは、将来の約40年ぐらいして大規模改造とかいうようなときには、十分にいけるということでいいんですか。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  管理組合のほうは、十分にいけるということで管理会社のほうは説明は受けております。 ◆新内竜一郎 委員  そこで、今現在、3号館、4号館で3店舗、5店舗、今貸しているということですけれども、今、坪単価、どれぐらいで貸しておられるんですかね。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  おのおのの建物によって坪当たりの単価は変わってきております。店舗ごとの面積に合わせての契約をしておりますので、正確な数字というのはこれからちょっと計算しなければわかりませんので、計算をさせていただきます。 ◆新内竜一郎 委員  計算している間に一度聞きたいんですけども、大体フロアの単価、賃貸料、最近、景気との関係で、おおむね下がってきているん違うかと。どちらかというと、阪神間あるいは全国でも空き店舗が大分出てるわけです。だからそういうこともあって、坪単価、今現状で維持できればいいんですけれども、やはりこれも一つの競争社会ですから、大丈夫なんかと、今来ていただいている企業等がきちっとやっていただけるのであればいいんですけども、先日も神戸商工会議所で、私、ちょっと会合に寄せていただくと、まだまだ兵庫県は全国的に低いんですよ。そういうこともあって、本市の場合どうなんかなと思って聞きたかったんです。 ◎綾野 伊丹都市開発株式会社取締役  坪単価に関しましては今ちょっと計算しておりますが、フロアの単価としましては、周囲の状況と合わせておるところでございますので、妥当なところかなと考えております。  昨年11月でちょっと契約のほうは切れることになっておりましたスーパーに関しましても、また改めて契約ができたということになっておりますので、委員おっしゃった3号館、4号館の8店舗については、空き店舗というのは今のところ実態としてないという状況でございます。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  総賃料、月、全ての賃料からお貸ししている面積を割りましたら、7100円。 ◆新内竜一郎 委員  7100円ほど。これ平米ですね。 ◎伊丹都市開発株式会社 坪です。 ◆新内竜一郎 委員  坪で。 ◎伊丹都市開発株式会社 はい。坪でお答えしました。 ◆新内竜一郎 委員  安いね。これで当初の建設費とかいうのも市のほうでいろいろあったと思うんですけども、今、ランニングコストとしてこういう状態という理解するんです。だから、今、こういう管理についてはいけてるという理解でするんですけども、将来的に単価はまだまだ維持できていけるという理解でいいんですか。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  十分やっていけると考えております。 ◆新内竜一郎 委員  それで、株式会社ですから、利益出ると配当とかあると思うんです。そこで、株式会社の株数が2万4800株ということであるんですけども、株主は何人おって、主な株主はどれぐらいずつ持っておられるんですか。 ◎綾野 伊丹都市開発株式会社取締役  発行済み株数の総数は9300株でございまして、株主数につきましては27名となっております。主要な株主でございますが、伊丹市が77.19%を持っておりまして、あと金融機関、地元の企業という形になっております。 ◆新内竜一郎 委員  伊丹市が77%強持っている。これ何でかいうと、先日、神戸商工会議所で、ちょっと研修で行ったときに、株式会社を持つときに、株主の中の代表取締役等の株数、やっぱりきちっと確保しておかないと、往々にして、収益がある会社ですと、持っておられるパイが結構あると。本市の場合、77パー持って、あと27名の方がおられるということで、市のほうがかちっと押さえていると。今回、中井代表になられて、これ、正直言って、中井代表、株、何ぼかかちっと持ってされているんですか。 ◎中井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  私、個人的には所有してございません。先ほど申し上げた27件の株主は全て法人でございます。伊丹市を初めとして、市内の主要企業及び大手の銀行等々でございます。 ◆新内竜一郎 委員  今答弁いただいたように、基本的に優良企業などはやはり株主のきちっとした管理をしておかないと、乗っ取られるということです。ですから、今申し上げたように、健全になっているということであれば、市が今言った77%強になると、市のほうでやっぱり引っ張っていくというようになると思いますので、最後に、やはり行政のほうからきちっと入っているだけに、やはり中心地の活性化とか、そういうことに当然つながってくるので、だから今でも事業をされて、収益を上げていただいているわけですけれども、今後のそういう活性化、イベント事業も含めて、今後の展開についてちょっとお聞きしておきたいんです。 ◎綾野 伊丹都市開発株式会社取締役  社長の挨拶にもございましたように、本年度からソフト事業、NPO法人のいたみタウンセンターを吸収という形になりまして、ソフト事業の展開も行っているところでございます。3月に国の内閣府のほうから認定いただきました中心市街地活性化基本計画の中でも都市開発株式会社の役割というのを明記しておりますので、また、主に空き店舗対策事業であるとか、そういったことに関しましても都市開発が中心になって進めていく事業だと思っておりますので、地域の方々とか、もちろん市等々と連携しながら取り組んでまいりたいと思います。 ◆新内竜一郎 委員  今答弁いただいた空き店舗対策とか、これはこの都市開発だけでは難しいと思うんですけども、産業振興課で活性化にも取り組んでおられたって、いろいろと本庁とやっぱり連携して、空き店舗対策。要は、私が言いたいのは、宮ノ前の地区の出先で産業の活性化のための空き店舗対策とかのやはり何か看板でも出して、そこでPRするとか何かやってもらうといいんじゃないかなと。場所的にもちょうどいいとこなので、その辺をちょっと言いたかったんです。その辺の見解、ちょっと聞かせてください。 ◎綾野 伊丹都市開発株式会社取締役  今、委員おっしゃっていただきました看板等につきましては、ああいう景観の指定地区でございますので、派手な看板とかいうのはなかなか出せませんが、やはり今回NPO法人と一本化ということになりましたので、ソフト事業の展開であるとか、あるいは、今、既にもう都市開発株式会社のほうに商業者なり市民の方がいろいろと訪れていただいている場所になっておりますので、私たちの会社をPRしながら、人が集まるような場所というのは常に考えていって、産業の活性化につながればなと考えております。 ◆新内竜一郎 委員  要望しておきますけれども、定款にきちっとやはり産業の活性化のために行うというふうに書いてあるので、その辺も含めて、建物の管理は当然ですけども、その辺も対応をやっていただきたいということで、要望しておきます。 ◆泊照彦 委員  済みません。ちょっと確認させてください。出資法人等経営状況報告の59ページの販売費及び一般管理費の内訳書の中で、給与、手当の給料6人分とありますけども、これは組織図で見たら代表取締役と管理部1名、事業部3名となって、あとお一人はどの……。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  給料6人分といいますのは、社員が4名とアルバイト2名ということになってございます。 ◆泊照彦 委員  ありがとうございます。 ◆上原秀樹 委員  先ほどの新内委員との関連ですけども、9ページのところにイベント事業収入でありますけども、これ実行委員会事務委託費と中心市街地活性化協議会事務委託費とあります。これ、中身をちょっと教えてもらえますか。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  中身的には、まず、実行委員会事務委託費といたしましては、いたみわっしょい実行委員会の費用と伊丹まちなかバル実行委員会でトータルの230万円となっております。  中心市街地活性化協議会事務委託は、イタミ朝マルシェ、伊丹クリスマスマーケット、わっしょい元気まつり事務委託となっております。 ◆上原秀樹 委員  これ、今年度からいたみタウンセンターを吸収して、そこでやっていたのを今度ここでやるという意味でよろしいか。 ◎綾野 伊丹都市開発株式会社取締役  委員おっしゃるとおりでございまして、今までNPO法人いたみタウンセンターが事務局となってやっておりました、部長が申し上げたような事業を引き続いてこの都市開発株式会社でやるということでございます。 ◆上原秀樹 委員  わかりました。  中心市街地活性化に資する諸事業ということで、中心市街地全般に関して活性化に資する事業をしていくということになるわけですよね。今まではそれを視野に入れながら、とりあえずは宮ノ前、みやのまち全体の資産価値を上げるということが前回答弁されていましたので、それだけではなくって、いたみタウンセンターがかかわってきたことも全部やっていこうということなわけで、かなり広がりますわね。この事務委託、それから受けた支出の面では、これはどこにどういうふうに振り分けて出てくるんですか。あるいは活動自体が広がるわけですけども、その人員はふやしたというふうに理解してよろしいでしょうか。 ◎綾野 伊丹都市開発株式会社取締役  まず、1点目ですね、今まで宮ノ前の資産価値を上げるということで、宮ノ前を中心に行っていた事業を中心市街地全般に行うというのは委員おっしゃるとおりでございまして、NPO法人のいたみタウンセンターを吸収という形になりましたので、先ほど質問のありました給料6人分というのもその方々の分も入っておるというところでございます。  支出のほうになるんですが、広告宣伝費の中にあったり、販売費及び一般管理費の中で、管理経費であったりというところで支出の部分についてはイベントに関しては出てきているというところでございます。 ◆上原秀樹 委員  事業収入で557万8000円という収入があって、事務委託をされるわけですよね。2つの事務委託ですけども。これには給料も入っているんですか。含まれますか。給料。要するに人件費も入ってますか。この事業委託の557万8000円の中には人件費も含めて、その人件費は新たに何名分をふやしたんですか。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  人件費は含まれております。人件費といたしましては、人員がもともと3名ございまして、それからふえた人数ですから、4名分ということになります。人件費は4名。 ◆上原秀樹 委員  4名ふえた。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  はい。 ◆上原秀樹 委員  4名ふえたということは、先ほどの質問で、4名が6になったという報告がありましたけど、それとは違うんですか。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  先ほど御説明いたしました給料については社員ということで、6名分でございます。役員報酬としまして1名分がおりますので、社長は役員報酬という人件費になってます。だから人件費といたしましては、人件費というか、給料といたしましては6名ということになっております。 ◆上原秀樹 委員  このイベント事業収入が新たに加わって、実行委員会事務委託と中心市街地活性化事務委託が加わって、これに係る人件費分は何名分ですかという意味ですけど。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  4名分です。 ◆上原秀樹 委員  わかりました。  これまでいたみタウンセンターがやってこられたことをやるということなので、全体として市にかかわる事業は余り変わらないことになるんでしょうね。例えば空き店舗対策、これも市のほうが中心にやっていて、助成金の制度をつくりやっている。それと、ここでも空き店舗対策をやっていくということになっていましたので、株式会社がやる事業と伊丹市の事業がうまくかみ合って、空き店舗対策にしても中心市街地の活性化対策も進めば一番いいとは思うんですけどね、今までやっておられた、店舗を借りて、改装してということもやってはりましたわね。何店舗かありますけども。それは今後どういうふうにやろうと考えてはりますか。 ◎綾野 伊丹都市開発株式会社取締役  今、委員御指摘のございました空き店舗対策としまして、市のほうも今年度、いろんな補助制度等も設けておりますので、市のほうと密接に連携しながら、そういった制度も使いながら、空き店舗は埋めていくということになろうかと思います。  都市開発株式会社のほうで改装して貸しているという物件もございます。そういった物件がまた出てくるのかどうかということもありますが、一定年間の収入、利益のほうは確保しながらという形になろうかと思いますので、新たにたくさんそういったもの、物件に着手するというのではなくて、借りる方に関しての見きわめとか、そういったことも考えながら、慎重に改装をして貸すという事業には取り組んでまいりたいと思います。 ◆上原秀樹 委員  はい、結構です。 ◆高塚伴子 委員  先ほどからITCを吸収合併をしたという話が出ているんですけれども、その話について、ITCを吸収合併するという事実については今回初めて知らされたことなんですけれども、ただ一方で、元ITCの方がフェイスブックで上げられてるのが、「このたび特定非営利活動法人いたみタウンセンターと伊丹市都市開発株式会社が一体となって今後事業を行うことになりました、それに伴い、平成28年の3月末日をもちまして特定非営利活動法人を解散させていただくこととなります。4月からは、都市開発株式会社の事業部となり頑張ります。」というふうなメッセージが出ているんですけれども、まず、そのITCって一体何だっていったら、もともとのITCのホームページを見せていただきますと、事業者、市民、大学、市、商工会議所などが一体となってにぎわいあるまちづくりに取り組んでいる団体ですと、全く市民団体だというふうに書いてあって、市が出資した物件をもとにして収益を上げている、あるいは国から道路を借りて、それを駐車場として貸して、上がった利益でまちづくりをやっていこうという、どっちかというと官でやっている事業と、それこそマンパワーであったり、その人の個人の魅力でやっていったNPOが一緒になることが今までなかったと。本当であれば民が頑張っていただくので、民のほうがもっともっとって応援するところを、なぜ吸収合併するに至ったのかっていうことの経緯が、多分何も今わかってなくって、吸収合併されました、人件費ふえましたっていう話しかないと思うんですけども、そこに至った経緯について、もう少し丁寧に説明をしていただきたいのと、吸収合併ということになりますと、例えばタウンセンターが今までやっていた、何だっけ、いろんな事業をやって、今幾つかの事業についての事業委託っていうことはありましたけれども、例えばATE−1グランプリだったりとか、まちなかマップ事業とか、いたみ〜ごであったりとか、町衆を育てる事業とかもいっぱいやってらっしゃるんですけど、そのあたりの事業も含めて、全て今までITCがやられていたことを引き受けられたのか、そのあたりのことについても教えていただけますか。  で、吸収合併の条件って多分ある、会社と会社であれば合併の条件ってあると思うんですけども、ITCを吸収合併したときの、その条件があれば教えてください。 ◎綾野 伊丹都市開発株式会社取締役  御質問のうちの、まず経緯でございます。  昨年もこの協議会、開催していただきましたが、平成25年の6月に会社の定款を変更いたしまして、会社の目的、第2条のところに中心市街地の活性化という文言を盛り込んでおります。このころから都市開発株式会社とNPO法人のいたみタウンセンター、それから市と商工会議所という4者が、今後どうやっていこうということを協議を重ねてまいりました。  昨年の10月だったと思いますが、この協議会、開催していただいたときにもまだその話は継続中でございまして、昨年度末に近づいた時期で結論が出たということでございまして、ここの協議会の報告はきょうということになってしまいました。  ずっと協議を重ねてまいりまして、何が今後持続的に活性化の目的を果たしていく上で一番ベストな状況なんだろうということをその4者で話してまいりまして、いたみタウンセンターのほうは、委員おっしゃるように、いろんな活動をしてこられましたが、安定した収入源がないという財政的な問題がありました。  当社のほうは、この協議会でも指摘がありましたけれども、なかなか中心市街地全体に波及するような事業というのは実際のところしてこれませんでしたので、定款は変えましたが、この当社に関しましては、まちづくりを中心市街地全体に波及効果のあるイベント等を実施するノウハウとか人材というのが不足しているということで、一方のNPO法人は安定した収入源というのがない、こちらの土地開発株式会社のほうは安定した収入はあるけども、なかなかそういうイベントを実施するノウハウとか人材が不足するという、互いにそういう課題がありまして、一番ベストな方法はどういう方法だろうということで検討を重ねてまいりまして、NPO法人、委員おっしゃっていただきましたように、たくさんの事業をやってきた団体でございますが、NPO法人のほうは解散して、収入源のあるこちらの都市開発株式会社のほうでタウンセンターの社員をお雇いして吸収するというような形にさせていただいたのが一番ベストな形だろうという結論に達しまして、昨年度末に近い時期にそういった方向性を決定させていただきました。3月末をもちましてNPO法人のほうは解散で、4月からは都市開発株式会社の社員ということで、今年度予算を計上しております給料も上げております。  そういった経緯がありまして、一本化ということになりました。その際に、2つ目の御質問でございますが、このほかにもATE−1グランプリであったり、マップ作成であったり、町衆の育成であったりという事業をされてきましたが、今現在ずっと引き続きやっている事業ということで、伊丹まちなかバル、いたみわっしょい、わっしょい!冬の元気まつり、イタミ朝マルシェ、クリスマスマーケットと、こういった事業を継続してやっていこうと。  ATE−1グランプリであったり、マップ作成であったり、町衆の育成事業とかいった事業につきましては、当時、県の補助金をNPO法人のほうはいただいてたということもありましてやっておりました。  将来的に今年度から一本化になりまして、余力が出てきたら、そういった事業もまた再開できるかなと思っております。  1点、町衆の育成事業ということに関しましては、今回、都市開発株式会社のほうで県の助成金を申請したところ、助成金がとれたということもございまして、進めていこうと考えております。  そういった一本化にするときの条件といいますか、現在やっておるソフト事業については、引き続き都市開発のほうでやっていこうということを確認したところでございます。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございました。  今ほど県の補助というお話が出たんですけども、都市開発株式会社、黒字が出てて、税金も払ってるぐらいですから、余力がないとかっていう部分、あんまり当てはまらない、お金は潤沢にあって、おっしゃるように、人材がなかったのでNPOセンターを引き抜いたというか、全体を抱きかかえるような形になったということだと思うんですけれども、お金的な、資金的な余力は十分にありますし、何でしょう、安定した職についたということで、職員の方々も安心してお仕事が続けられるわけですから、今後ではなく、今までいたみタウンセンターがやっていた以上の事業をやらなければ、市の税金でもって出資をして運営していっている会社としては、やっぱりちょっと足らないなっていう感じがするところです。  本来であれば、やっぱり民が力をつけていって、民に任せていくっていう形が一番いいと思うんですね。そうでなかったら、いろんな助成金で、例えば市民合唱さんをやったりとかっていうところが、市は補助金を出し、それでも皆さん頑張ってやっていってくださっている、例えば合唱がいろんなところの合唱コンクールとか合唱祭が伊丹に来ていて、合唱のまちって定着していくための、そこを市民で頑張ってやっていこうって言ってるところもある一方で、安定した財源がないから、まちの活性化なり中心市街地の活性化ができないっていうふうなことを言ってしまうと、全ての事業は全部市で抱えないと結局だめなんじゃないかっていうふうに思われてしまうところが私は感じられるんですね。  ですから、せっかくここまで育ったNPOの、もしかしたら望んだことかもしれないんですけれども、それを人材を活用するっていうことで金銭的な余力がある、だからお給料が払えるから来てくださいっていうような形での吸収が本当によかったのかなっていうのは疑問としてありますけど、まあ、結果こうなってしまったので、どうこうということはできないんですが、ここからで質問とさせてほしいんですけども、もともと定款変えられる前については、8店舗ですか、持っていたみやのまちの3号館、4号館の保留床を貸してっていう事業をやっていらっしゃったわけで、もともとは全部売れればいいわけで、その保留床を今売るような活動をされているのかどうか。  今、新内委員から安いねって、賃貸も安いねっておっしゃってたんですが、多分物件価格も下がっていると思うんですけども、実勢価格で今買っていただけませんかっていうような交渉を入居者の方とされてるんでしょうか。 ◎綾野 伊丹都市開発株式会社取締役  御質問いただきました保留床の件でございますが、おっしゃるように、その8店舗、賃貸して収入を得てたという活動とともに、マンション管理のほうもやっておりまして、それが26年度末でしたかね、終了いたしました。そういうマンション管理から撤退してまちづくりのほうに寄与する会社でいこうということになりましたので、こういう形になったわけでございます。  保留床の処分の話でございますが、鑑定すると非常に安い額といいますか、取得をしたときよりはかなり低い額の鑑定が出ております。ですので、実勢価格というお話もありましたが、8つの店舗がありますので、条件がよければ売るということも考えておるところでございまして、昨年度についても、例えば衣料のところであったりする床につきましては、どうですかみたいな話もされたと聞いております。  ただ、保留床については賃貸契約が成立して、今あきがないという状況ですので、まちづくり会社といたしましては、賃貸料収入を得ながら活性化事業を行って地域に貢献していくというのが今の形としてはいいのかなと。  ただ、本当に条件がいいという形で売れるのであれば、そういった保留床の処分というのも検討していくべきであろうと考えます。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございます。  で、交渉はしているんですか、したことがあるんですか、去年はされたんですか。 ◎綾野 伊丹都市開発株式会社取締役  済みません、昨年までの社長と取締役がもうおやめになられた中なんですけど、聞いておるところでは、医療のフロアに関しましては交渉しているというところで、多分、恐らく金額が合わなくて成立しなかったものだろうなと推測されます。 ◆高塚伴子 委員  社長はいらっしゃらないですが、去年もいらっしゃったわけですから、そんな話も聞いているはずだとは思うんですけれども、条件がよければって、高い値段で買ってくれませんかって言って、向こうも、ああ、そうですねって、それは交渉ではないですよね。金額を提示した上で、この金額だったら本当に売る気があれば、この金額だったらどうですか、向こうも買う気があれば、いやいや、その金額じゃ合いませんから、この金額でどうでしょうかってやりとりするのが売買交渉であって、よかったら買ってくださいっていうのは、それは交渉でも何でもないと思います。  果たして売ったほうがいいのかっていう問題で、今保留床を持っていて、賃貸に出してれば当然上がりはあるわけですから、当然収入も得られる、それで人も雇える、活性化の事業にもお金を使うことができるということは確かにそうなんですけども、本当にそれが都市開発株式会社が最初設立したときの目的だったかといったら、たまたま再開発のビルの中でお店が残っちゃって、それを買うことになって、最終的にはそこを処分すれば都市開発株式会社は出資金を返して、解散をすれば一番身軽になるわけですよね。  で、万が一全部売れてしまっても、今の171の下の北村の駐車場のところだけでもって、例えばまちづくりをやっていっても、まあ、それなりに金額としては何百と、去年のお話でしたかね、700万ぐらいは差額があるので、そのうちから税金を払えば400万ぐらい使えるという話もあったみたいに、中心市街地の活性化として数百万円が使えるっていうのが、そこから生まれるわけで、あながち、絶対保留床がなければやっていけないっていうことではないと思いますので、今後どういう形で都市開発株式会社を持っていくかというのは、どっかで決めないといけない、いつまでもこの保留床を持ち続けていくのがいいのか、簿価では当然売れませんから、ある一定の価格で、これで売ってしまえば出資金を返して、会社をもっとちっちゃくすることができる。中心市街地の活性化だけの事業ができるっていうところに持っていったほうが、あれもこれも、今出てた不動産を、空き店舗を借りて改修して貸すというのは、それも本来の仕事ではないと思うんですね。  で、都市開発株式会社が行うべき仕事は、アドバイスでやって、実際の物を借りて改修して貸すというようなブローカー的な不動産屋さんのような仕事ではなくて、あくまでもアドバイスをするアドバイザーとしての立場だと私は思いますので、余り不動産業の深みにはまらないようにお気をつけいただきたいなと思っております。  ITCから引き継いだ事業に関しても、事業収入、委託料としていただいて、なおかつそれでも黒字が出てるんですけども、ITCがされてたときは、わっしょいの参加費も、参加者の中からは1人当たり1000円で高いっていう声も出ておりましたので、その事業を引き継いでいるんですけれども、ITCのときは人件費も捻出しないといけないから高い設定になっていたところ、黒字の都市開発株式会社がその事業を行うんだったら、参加費を見直してあるとかっていうところもちょっと検討していっていただきたいなと思っていますので、それは要望としておきます。  それと、きょうじゃなくて結構なんですけども、その収入のうち、どの部分が幾らが中心市街地の活性化に使われる費用なのか、どの部分が保留床の賃貸に使われている部分、事務管理に使われているのか、わかればまた後ほど資料としていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ◎中井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  いろいろ保留床売ったらどうかとか、あるいはまた今の保留床の単価が下がってるんではないかとか、いろいろ議論はあるわけです。  一方で、中心市街地の活性化ということが定款にうたわれてると。ところが、私どもはあくまでも営利法人で、株主利益を定款の目的を追求しながら、なおかつ株主利益を最大限になるようにしながら事業をしていかなあかんということが営利法人の一番の目的と考えているわけですけども、ところが設立以来一遍も、一方では配当していない。もう一方で空き店舗対策も課題としてあるわけで、1つの事業をやることによって、空き店舗対策は独立して空き店舗対策ができるんではなくって、いろいろな私どものこれから取り組もうとしているいろんな事業の中で、そういうことを組み合わせていく中で活性化していくことによって空き店舗対策っていうのができていくわけで、空き店舗対策も公共でなければできないこと、あるいは商工会議所がやるべきこと、あるいは民間の不動産屋さんがやるべきこと、そういう中で、私どもが中心市街地の活性化というものを定款に掲げてる営利法人がどのようなことをできるのかというあたりを考えていくところに、一方ではおもしろさもあり、一方では困難さもあるという状況にあるわけです。  で、所与の条件としてITCを吸収合併することによって、その今まで培ってきたノウハウを生かしながら、一方で、今までの都市開発株式会社は宮ノ前のとこしかという御批判もあるわけです。中心市街地という大きなエリアの中で、そうしたら今年度から今新たにスタートするわけですから、どう変革していくのか、どうやっていくのかということが求められているわけで、超変革とまでは言いませんけれども、ある程度の変革はしていかなあかんし、また、求められていると思うわけです。  一方で、どういう中心市街地のエリアの中でどこを今年度、ほんなら後押しできるのかということを考えていくことが、今所与の条件としてある状態だと考えておるわけでございます。 ◆高塚伴子 委員  新しく就任された御感想というか、いただいたんですけれども、おっしゃるように、株式会社の最大の使命というのは出資者に対して配当するっていうことですね。今まで1回も配当ができていないっていうのはおっしゃったとおりで、まあ、含み損があるから、そこの部分のところは配当しなくてもいいじゃないかっていうようなお話は昨年度もあったと思うんですね。配当していないにもかかわらず、不動産からの上がりまで全て中心市街地の活性化事業に突っ込むようなことが本当にいいのかどうかっていうところはあると思うんですよ。出資者の意図って、やっぱり配当金をもらうことであって、その定款を変えましたけれども、全ての黒字の利益を中心市街地の活性化に使ってもいいかどうかっていうのは総意ではないと思うんですね、本来的な目的とまた違うところ。  それは市が中心市街地活性化計画の中で位置づけたということで、その使命を負って都市開発株式会社さんが頑張っていっていただくということなので、余り定款変えたから、それが全ての都市開発株式会社の使命だというふうに思われないで、その株式会社が与えられた仕事っていうのをやっていっていただけたらなと思っていますので、それは売れ売れと言ってるわけではなくって、本来の目的の設立の目的は何だったということを考えた上でやっていっていただきたいということと、それから、民間の会社でやっている中心市街地の活性化事業っていうのは、なかなか議会でもその事業がいいとか悪いとか、お金の使い方がいいとか悪いとかっていう審査が全然できませんよね。  例えば、予算、市の中でやるとすると、財政に持っていって、こんな事業どうなんだっていうふうな査定がありますけれども、民間の会社だったら、それ一切ないですよね。去年御披露いただいた足湯ありましたよね、その経済活性化の効果のほどはみたいなところを聞かれたら、結構な期間休んでるし、あいてても何か虫が浮かんでるしっていうふうなところもあって、本当に200万かけてやる事業だったかなっていうのは皆さんも思ってらっしゃるけど、でもそれは民間だからできるけれども、じゃあ行政がやる仕事としてはどうだっていったら、そこはどうでしょうねということになりますので、だから、民間だから何をやってもいいというわけではなくって、市の中心市街地の活性化計画の中身を見て方向を考えた上で、お金の使い方として、それほど逸脱しないような形で、全部を背負うんじゃなくて、民間と協力しながらっていうことは一番大きな軸だと思いますので、それで新しい代表のもとで頑張っていっていただきたいと思いますので、期待しています。よろしくお願いします。 ◆櫻井周 委員  ちょっといたみタウンセンターとの合併の話がございまして、今回は損益計算書を提示いただいたわけですけども、貸借対照表的にはどういうふうになるんでしょうか。  すなわち、いたみタウンセンターは解散をされたわけなので、その資産を引き継いだわけではないから、別に都市開発株式会社としてはバランスシートは変わってないと、こういうことでよろしいんでしょうか。 ◎浅野 伊丹都市開発株式会社事業部長  財産自体は引き継いでおりませんので、委員おっしゃるとおりでございます。 ◆櫻井周 委員  先ほど、高塚委員よりるる御意見ございましたけれども、確かに御指摘のとおり、一方で株式会社として収益上げて、株主利益に貢献するというのが目的でありながら、他方で中心市街地活性化というある種の公益を実現しようとするということで、なかなかどっちに重きを置くのか難しいところではありますし、本来、筋論から言えば、利益が上がったんであれば伊丹市を含め株主に配当を納め、その配当でもって、それは市は収入とし、その収入でもって公益事業を行うと。その公益事業については市議会で審議の上、市が実施をするというのが筋論なんでしょうけれども、まあ、そうは言いつつも、機動的に動けるというところのその曖昧さが、この都市開発株式会社の役回りでもあるのかなと。まあ、そんなに大金というわけではないですけれども、その機動性を上手に生かして、この中心市街地活性化を進めていただくということで、せっかく代表取締役に就任いただいたんで、ちょっと意気込みをお聞かせいただきたいなというふうに思います。  そのちょっと前提といいますか、幾つかあろうかと思いますけども、1つは、いたみタウンセンターなんかをかつてやってきたように、また、今後は都市開発株式会社がされるであろう、みずからがイベントの主催者となってやっていくような事業というのもあると思います。それから、これまでやってこられた、空き店舗を借りて改修をし、それで再び貸し出すという形で、それも高塚委員は、いや、ほとんど純粋民間業者、不動産業者がやったええやんと言うんですけれども、ただ、現実問題、伊丹においてそこまでしっかりと投資をしてリスクをとってやってくれる業者がいなかったからこそ、都市開発株式会社が出ていったというところもあろうかと思います。投資と、それから情報ネットワークを生かして、もしそういうところに専門性があるんであれば、それはそれでしっかりやっていただければいいと思いますし、そういう不動産関連事業というのもあろうかと思います。ほんで、これは収益事業になろうかと思います。  あと、ほかに、この中心市街地活性化を進めていく上では、みずからがイベントの主催者にならなくても、既にいろんな商店街の方々とかがやっておられる部分があって、それはそれで既にでき上がっている部分はありますから、やっていただくわけですし、それに何が何でも割り込んでいかなきゃいけないものでもないですし、しかし、知らん顔するわけでもなく、そこは適度なつき合い方が必要だと思います。コラボレーションが必要なんだろうと思いますけど、その距離感のとり方、貢献の仕方、支援の仕方っていうのもあるかと思います。  あと、全然まだこれまでやってなかったところで、いろんな活動されてる団体の皆さんいらっしゃいますけれども、そういう方々は、それはそれで独自の集客力といいますか、恒常的に何か事業をやってる方であれば、そこにお客さんが来るわけですし、それはいわゆる民間の商売ではなくても、NPO的な活動であったとしてもお客さんは来るわけですから、人の流れが生まれるわけですよね。そういったものを、より活性化することによってまちを活性化する。だから、自分自身が直接的に集客をするわけではないんですけれども、集客してくれそうな団体やイベントを誘致をするといいますか、というところも一つのアプローチだと思うんですね。そういったものをいろいろ組み合わせてやると、大金ではないですけれども、そうしたことをやるに多少のお金も使える自由度があるというお立場が、この代表取締役ということだと思うんで、ぜひとも意気込みをお聞かせいただきたいと思います。
    ◎中井 伊丹都市開発株式会社代表取締役  意気込みになるかどうかは、御回答になるかどうかわかりませんけれども、大きく2つを考えていかなあかんのではないかと。1つは、会社としての経営、運営面の方面と、もう一つは、事業をどう展開していくかと。  先ほど言いましたように、今まで株主総会は年1回、予算と決算の報告、6月にしたらおしまいと。これに端的に集約されてると思うんですけども、非常に静的な、事業展開をしてないから、それで間に合うというか。  先ほどちょっと変革という言葉を使いましたけれども、私どもが今ITCを吸収し、今後どうしていくのかということになれば、方向性が出てくれば取締役会に図り、あるいは株主総会を開いて方向性をいただかないかんということがまずありますから、そういう方向でどういうことができるかということは、今具体には申し上げられませんけれども、そういうことがあったら機動的に株主総会も開いていきたい、中間決算をしながらやることも必要かなということを考えております。  もう一つ、事業面でいえば、ITCが、いろいろ先ほど来、ITCのことをいただいてますけれども、今までの大きなバルとか朝マルシェであるとか、一定評価を得ているような事業がありますけれども、例えば8月に関西スーパーが本社に戻ってくると。で、若手の事業者が出店するという話も盛り上がっている中で、そうすればどういうタイミングで私どもが、今委員おっしゃったように距離感を図りながら、あるいはタイミングを図りながら、どういうイベントをどこで打っていったら一番効果的なんかと、それがひいては集客につながるような、そういうことはできないかということが、まず具体に言えばそういうこともありますし、今、先ほど来、空き店舗対策ありましたけれども、実際に中心市街地にある不動産業者さんと私どもの職員がまち歩きをしている中で、どんなことができるんかと。一方では、不動産業に進出するわけではありませんので、そういう事業をしながら何かと公共でできない分、あるいは商工会議所でできない部分については、私どもができる部分はないかというのを模索してるところでございます。  先ほど、県から補助金いただくようになりましたけれども、いただくものもちゃんといただいて、一つ一つの事業が収支合うた段階でやっていくと。必要であるけれども、収支が合わない場合とか、いろいろそういういろんな中で、賃貸事業で余った金を投入するとか、費用をかけていくとかしてるわけでございまして、例えば町衆のことが出ましたけれども、今まではそういう講座をやったらそれで終わりと、それでもうさよならというような講座をやっていたわけですけども、講座の中で今まちを、例えばDIYが一番、まちづくりの中でそういう若い事業者であるとか、あるいはURの職員であるとか、そういうようなんを巻き込みながら、まちカフェみたいなことをやりながら、なおかつそこで今言いました空き店舗対策になるような事業にもならないかとか、そのようなことを今、今後やっていきたいなと。まあ、物になるかどうかは今申し上げることはできませんけれども、そういう方向性も探っていきたい、そのように考えております。 ◆櫻井周 委員  ちょっといいですか、今の話の蛇足なんですけれども、先ほど取締役会で決算も多分6月30日に昨年度の決算報告もされて、それはもう確定されてるんですよね。  いや、いつも市議会というか、この総務政策常任委員協議会では10月ぐらいに決算の報告受けてましたけれども、民間企業って、普通3月に締めて6月、3カ月以内に報告しなきゃいけないんで、このタイミングで、予算だけじゃなくて、決算の報告も受けようと思えば受けれるのに、今まで受けてなかったなというふうに思って、まとめてやったらいいのになと今ふと思ったんですが、それは、そちらに聞くより委員長に聞いたほうがよろしいんですかね。 ○北原速男 委員長  それはまた後日。 ◆櫻井周 委員  はい。 ○北原速男 委員長  ほかにございますか。───  それでは、公益財団法人柿衞文庫について行います。  それでは、公益財団法人柿衞文庫について説明をお願いいたします。 ◎佐藤 柿衞文庫理事長  失礼いたします。  平素は柿衞文庫の事業展開、また運営に対しまして、御理解、御支援を賜っておりますこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございます。  柿衞文庫では、平成28年度は夏季特別展といたしまして、「芭蕉展 新出作品を中心に」の第二弾、そして秋季特別展といたしましては、「歩く詩人−ワーズワスと芭蕉」を展開してまいります。  本日は、柿衞文庫の平成28年度事業概要及び予算概要につきまして御報告をさせていただきますが、報告につきましては、館長及び事務局長よりさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ◎今井 柿衞文庫館長  失礼いたします。  今年度の事業につきまして御説明申し上げますが、その中で1点、今年度はいずれも芭蕉に関します展覧会、特別展をさせていただいております。  それで、その中で、「歩く詩人−ワーズワスと芭蕉」という展覧会、これをお聞きになりますと、ワーズワスと芭蕉がどこで結びつくんだというようなことも不思議に思われるかもしれませんが、これは実は、ワーズワスいうのはイギリスの国民的詩人です。芭蕉は日本の国民的詩人というか俳人です。イギリスのほうからオファーがありまして、ワーズワスの詩の直筆というのは、今まで日本、あるいはこちらのアジアのほうですね、あるいはヨーロッパでも25年間は外へ出たことがない。ワーズワスの直筆については、日本でも初めて今回公開されるということなんです。  イギリスのほうの要望といたしましては、ワーズワスの直筆と、それから芭蕉の直筆を、どちらも2大国民的詩人なんですけど、その直筆をぜひ並べて皆さんにお見せしたい。これは直筆ということにとてもこだわりをお持ちでして、芭蕉の直筆にこだわりを持っている柿衞文庫の方針とか、そういうものにも大変共感をしてくださいまして、公開するなら芭蕉のものと一緒に柿衞文庫でやってほしいというオファーを受けました。  それで、私どもとしましても、いろいろ検討させていただいたんですけれども、そういうことであるならば、やはりこれだけの世界的な詩人を、皆さんにより理解していただく、あるいはこういうグローバルな世の中ですから、芭蕉にとってもワーズワスにとっても、とても意義のあることではないかというふうに思いまして、この御提案をお受けいたしまして、この秋に展覧会をさせていただくということでございます。  ワーズワスの資料は、ワーズワストラストというところがあるんですけれども、そちらのほうが柿衞文庫まで持ってきてくださる、柿衞文庫のほうではそれを中心にして、さらにその両者の作品に啓発されてつくられた日英の現代作家たちの作品もあわせて展示して、そういうところから両者の詩人の作品のすばらしさ、あるいは日英の文化の違い、共通点、そういったものを見ていただければありがたいんじゃないかなということで展覧会を企画したわけでございます。  以上、簡単ですが、御報告をさせていただきました。 ◎佐久良 柿衞文庫事務局長  それでは、平成28年度、公益財団法人柿衞文庫の事業概要及び予算概要につきまして説明をさせていただきます。  1ページをごらんください。事業の概要でございますが、例年どおり特別展を2回、小企画展を4回開催いたします。  まず、特別展でございますが、夏季特別展として、「芭蕉 新出作品を中心にU」を6月11日から7月18日までの33日間開催いたします。  一昨年の開館30周年記念特別展の第二弾として、前回開催以後に新たに確認されました芭蕉作品を紹介いたします。あわせて、蕉門俳人を初め蕪村、月渓など、芭蕉に影響を受けた人々による作品を紹介いたします。  また、秋季特別展として、先ほど館長から御報告ございましたですけれども、「歩く詩人−ワーズワスと芭蕉」を9月17日から11月3日までの41日間開催いたします。  このたび、ワーズワストラストの熱意により特別展開催の運びとなり、ワーズワスの直筆作品の国外出品が許可され、当柿衞文庫において芭蕉の直筆作品とともに展示されることとなりました。あわせて、両者の作品に触発され、制作された日英の現代美術家たちの作品も展示をいたします。  次の小企画展ですが、「手紙シリーズW生誕300年 蕪村の手紙」につきましては、4月2日から6月5日までの51日間開催いたします。  柿衞文庫収蔵の書簡を紹介するシリーズの第四弾で、蕪村の手紙を通して蕪村の豊かな人間性を紹介いたします。  次の「おにつらくんと楽しむ四季の鳥」につきましては、7月30日から9月11日までの38日間開催いたします。  鬼貫を初め、江戸時代の俳人たちが残した個性豊かな鳥の作品を紹介いたします。  次の「俳人協会創立55周年記念 関西の俳人遺墨」につきましては、11月12日から12月18日までの32日間開催いたします。  俳人協会創立55周年を記念して、関西ゆかりの俳人の直筆作品を紹介いたします。  次の「短冊をたのしむ」につきましては、1月14日から3月5日までの44日間開催いたします。  柿衞文庫収蔵の中世から近現代に至る俳人の短冊の中からえりすぐり、短冊の魅力を紹介いたします。  次の調査研究事業につきましては、昨年と同様に実施をいたします。  次の書籍刊行事業につきましては、特別展の図録として、夏季には「芭蕉U」を、秋季には「ワーズワスと芭蕉」を発行いたします。  次の普及教育事業でございますが、かきもり文化カレッジが5コースございまして、1つ目の専門コースでは、夏季特別展関連講座として「芭蕉新出資料の詳細」を7月3日に、「奥村彪生さんにきく芭蕉の時代の食事」を7月9日に開催し、また、秋季特別展関連講座として「巡礼詩集 歩く詩人 ワーズワスの作品と人生」を9月19日に、座談会「ワーズワスと芭蕉に取り組んで」を9月25日に開催いたします。  2つ目の購読コースでは、「芭蕉俳論の原点「葛の松原」を読む」を年10回、毎月第4土曜日に開催いたします。  3つ目の実作コースですが、俳句コースが毎月第3火曜日に、男の句会が毎月第3土曜日にそれぞれ年10回開催いたします。  4つ目の観賞コースでは「直筆で楽しむ蕪村の手紙」を年5回、また、「資料でたどる伊丹の江戸時代」を年5回、それぞれ隔月の第4火曜日に開催いたします。  さらに、研究コースとして「坪内稔典とたどる岡田柿衞翁の生涯」を年10回、毎月第2金曜日に開催いたします。  次の特別展記念講演会でございますが、夏季特別展記念講演会として「俳句でたどる芭蕉の人生」を6月18日に開催し、また、秋季特別展記念講演会として「歩く詩人の開催に当たって」を9月17日に開催いたします。  次の、第26回鬼貫顕彰俳句表彰式(一般の部)及び当日句会ですが、元禄期を代表いたします郷土伊丹の俳人鬼貫を検証して、全国より俳句を募集し、著名な選者4名の選考により表彰者を決定し、8月6日に表彰式を行います。  次の也雲軒事業でございますが、5事業ございまして、第26回鬼貫顕彰俳句表彰式(小・中・高校の部)につきましては、伊丹市内外の小学生から高校生までの俳句作品を募集し、選考によりまして表彰者を決定し、8月19日にアイフォニックホールで表彰式を行います。  次の「俳句と遊ぼう」につきましては、鬼貫顕彰俳句の入選者を対象者として、8月20日に色紙を制作していただき、その作品を8月21日に柿衞文庫で展示いたします。  次の第13回鬼貫青春俳句大賞につきましては、柿衞文庫の開館20周年を記念して、全国的な若手俳人の登竜門として設けられた賞でございまして、15歳以上30歳未満の方を対象に、1人30句を要件として募集を行い、12月3日に公開選考によりまして表彰者を決定し、表彰式を行います。  次の「ことばを考える講座」につきましては、各界のユニークで著名な方を講師として言葉の魅力を探ります。  次の俳句ラボにつきましては、15歳以上49歳以下の方を対象として、若い世代のための若い講師による句会で、青春俳句大賞の受賞者が講師となり、若者に俳句のすばらしさを伝えていきます。  次の柿衞賞事業につきましては、柿衞文庫の創設者であります岡田柿衞翁の偉業をしのぐとともに、将来性のある新進の俳文学研究者に送られます柿衞賞の授与式を6月5日に行い、その後、受賞者によります講演会を開催いたします。  次の俳句資料室事業でございますが、2事業ございまして、第8回桂信子賞につきましては、俳句創作と俳句研究活動に貢献されました女性俳人を対象に選考を行い、表彰者を決定し、1月29日に桂信子賞を授与いたします。その後、受賞された方に講演をしていただきます。  次の俳句朗読会と対談につきましては、俳優、清水紘治氏の朗読で俳句の世界を楽しんでいただき、その後お話をしていただきます。  次のその他の事業でございますが、4事業ございまして、資料の閲覧、複写、出品、撮影、掲載に関する事業につきましては、研究のための館蔵資料の閲覧や複写サービス、各種刊行物掲載のための写真提供、他館展覧会への出品を行います。  次の友の会に関する事業ですが、友の会ニュースにつきましては年1回発行し、俳跡を訪ねる旅につきましても年1回実施いたしますとともに、台柿を観賞いたします柿見の会を開館記念日であります11月3日に開催いたします。  次の第15回正岡子規記念伊丹野球大会ですが、平成14年に開催いたしました特別展「正岡子規 関西の子規山脈」を記念して設けられた大会でございまして、伊丹野球協会の協力により社会人チームがトーナメント方式で試合を行い、優勝チームに子規の横顔をモチーフにした盾を贈呈いたします。  次の行政、他団体との連携と人的支援でございますが、他団体等から要請を受けますと、適宜職員を講師として派遣いたします。  最後に、第11回伊丹市ことば文化講演会ですが、伊丹市から委託を受け、ことば文化都市推進事業として7月2日に開催いたします。  以上で事業概要の説明を終わらせていただきます。  引き続きまして、予算概要につきまして説明をさせていただきます。  2ページをごらんください。まず、事業活動収入の部ですが、基本財産運用収入につきましては、基本財産の定期預金の利息収入4万円及び閲覧等による資料利用料収入80万円でございまして、予算額が84万円。特定資産運用収入は退職給付、俳諧資料による利息収入でございまして、予算額が5000円。会費収入は友の会の会費収入でございまして、予算額が112万円。事業収入は展示事業による観覧料収入284万5000円、書籍刊行事業による図録等の出版物売り払い収入295万7000円、かきもり文化カレッジの講座受講料収入108万6000円及び俳句資料室事業の講座受講料収入45万円でございまして、予算額が733万8000円。補助金等収入は伊丹市のことば文化都市推進受託事業収入110万円、伊丹市からの運営補助金5773万8000円でございまして、予算額が5883万8000円。寄附金収入は一般寄附金収入でございまして、予算額が1000円。諸収入は普通預金の受取利息収入1000円、雑収入40万9000円でございまして、予算額が41万円でございます。その結果、収入総額が6855万2000円となっております。  次に、事業活動支出の部でございますが、事業費支出につきましては展示事業等9事業の支出でございまして、展示事業支出693万円、書籍刊行事業費支出394万3000円、講座事業費支出108万6000円、調査研究事業費支出127万円、柿衞賞事業費支出87万7000円、俳句資料室事業費支出343万8000円、友の会事業費支出112万円、也雲軒事業費支出67万9000円、ことば文化講演会事業費支出110万円でございまして、予算額が2044万3000円となっております。次の管理費でございますが、人件費支出3600万1000円、会議費支出5000円、諸経費支出1409万1000円でございまして、予算額が5009万7000円となっております。その結果、支出総額は7054万円となり、事業活動収支差額はマイナスの198万8000円となっております。  次に、投資活動収入の部でございますが、特定資産取り崩し収入につきましては、俳句資料室事業引当資産取り崩し収入298万8000円で、収入総額が同額の298万8000円となっております。  次に、投資活動支出の部でございますが、特定資産取得支出につきましては、退職給付引当資産取得支出89万9000円、俳諧資料購入取得支出1000円でございまして、予算額が90万円となり、支出総額は同額の90万円となっております。その結果、投資活動収支差額は208万8000円となっております。  当期収支差額につきましてはゼロ円となり、前期繰越収支差額10万円を加えますと次期繰越収支差額が10万円となっております。  以上で予算概要の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いをいたします。 ○北原速男 委員長  説明は終わりました。  ただいまの説明について、質問等がございましたらどうぞ。 ◆小寺秀和 委員  投資活動収入のところにある俳句資料室事業引当資産取り崩し収入って、これはどういったものになりますか。 ◎佐久良 柿衞文庫事務局長  これにつきましては、篤志家の方から御寄附をいただきまして、ただ、その御寄附につきましては現代俳句の事業に使っていただきたいという寄附でございますので、そのために別枠の処理をしまして、俳句資料室事業というのがここにございますけれども、俳句資料室事業の収入支出の差額で赤字が出た分をこの部分で補填をいたしております。 ○北原速男 委員長  いいですか。 ◆小寺秀和 委員  わかりました。 ◆上原秀樹 委員  この「ワーズワスと芭蕉」ということで、イギリスからオファーがあって、直筆を芭蕉の直筆と並べて展示をしていただきたいと要請があったということで、ワーズワスというのは名前ぐらい知ってる人がおるかもしれませんけども、そんなに特に、イギリスでは国民的な詩人ということになってますけど、どれだけ関心を持っていただけるのかなという気がするんですけど、その辺はどうでしょうか。 ◎佐久良 柿衞文庫事務局長  私どもも初めての試みでございますから、どの方面にどういうふうに情報提供なりすればいいのかということではなかなか難しい問題でございますけれども、現時点ではこれまでのものに対するものと、新たにイギリス関連など、そういったものも含めて情報提供をするとか、具体には電子情報でいかに流していけるかということと、紙媒体でもいろんなところにチラシ等を配ってアピールをしていくということを考えておりますけれども、今、委員指摘のように、ワーズワスということに関しましては、日本人でどれだけの方が知っているのかと言われると、かなり誰もが知ってるとは言いがたい状況ではございます。  ただ、イギリスにおきましては、当然代表する方ということで、先ほど館長も申し上げましたように、ワーズワストラストにつきましては、芭蕉の直筆作品とワーズワスの直筆作品を並べて展示をしたいという思いから、今回柿衞文庫で展示をすることになりましたので、その思いを酌みまして、できるだけ私たちができる限りの範囲内でいろんなところに情報提供させていただきまして、いろんな方に関心を持っていただく、そのためにはそれぞれの中でみんなが、職員が一丸となって情報提供をしていきますので、そういう意味では、委員の皆様方も9月17日から11月3日まで展覧会をやっておりますので、どうぞ一度ごらんになっていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◆上原秀樹 委員  そういうオファーがあるということは、イギリスでも芭蕉を研究されている方がおられるのか、でなかったら、その芭蕉の直筆と並べて展示してほしいということにならないと思いますけども、そういうイギリス側の思いを、この日本の柿衞文庫でどう受けとめるかということなんですけども、例えば日本でワーズワスを研究されている、そういう組織というのはあるんですか。 ◎今井 柿衞文庫館長  今、このチラシを作成中でございますが、日本のほうでは実はイギリス・ロマン派学会という学会がございまして、そこで、そのロマン派の代表的な詩人としてのワーズワスは大変よく知られて、研究も進んでおります。  ワーズワスが日本へ入ってきましたのは、実は明治の初期なんですね。例えば夏目漱石ですとか、国木田独歩という人たちは早くからその情報を得ておりまして、夏目漱石の文章の中にもワーズワスのことが出てまいります。ある時期には、「水仙」という詩があるんですけど、その詩が人口に膾炙したりとか、そういった時期があります。  今これはワーズワスと言っていますけども、当時はワーズワースと言われていたこともございますんですが、現在そのロマン派学会ではワーズワスということで統一しております。  イギリスのほうでも芭蕉については、日本の詩人の中で、恐らく古いところの詩人としては非常に有名でありまして、新しいところはいろいろ文学者が知られていますけれども、そういう意味で、芭蕉については研究会が設けられていて、そこで研究をしていく中で、この自然の中を歩いて、そこでいろんな作品を生み出してきたというところで、そのワーズワスとの共通点を見出したようでございます。  今回の展覧会のキーワードが「歩く」ということ、「つくる」ということ、「自然」ということですね、その3つをあちらはキーワードとして提案されてきました。  ワーズワスは、ちょっと長くなってしまって申しわけないんですけど、芭蕉との間に100年の年差があるわけですね、芭蕉の100年後に活躍した方です。そのころのイギリスっていうのは、ちょうど産業革命の時代でありましたので、イギリスの、特にワーズワスは湖水地方、ピーターラビットとか、ああいうところが出た地方の出身なんですけど、そこでどんどん鉄道が敷かれたりしていて、近代化していくことに対して詩人の立場から、自然保護とか、そういったところで主張した方でもあるんですね。そういうところもあって、イギリスでは大変有名な方ですし、日本ではむしろ明治初期の文化人というか、詩人というか、作家の方によく知られていた詩人なんです。ですから、そういった点からも、あちらのほうのキーワードとして「自然」、そこの中を歩く、そこで創作をするというようなことを持ち出して来られたんではないかというふうに思います。  芭蕉自身も、私ども、芭蕉と現代作家とのコラボレーションの展覧会は、実は開館25周年のときにさせていただいたことがあるんですね。そのときは「芭蕉−新しみは俳諧の花」というタイトルでさせていただいたんですけど、芭蕉も常に新しくしていかないと、俳諧自身もやはり枯れ木になっていくと。だからどんどん新しくなっていかないといけないという、実は主義の持ち主なんですね。  だから、今度のワーズワスと芭蕉展というのも、柿衞文庫として芭蕉というものに立脚はするけれども、より新しい目で、今度の展覧会では展示の説明にも当然ですが英語が入ります。図録にも日本語の部分と英語の部分が入ります。オープニングのときにはカナディアンスクールというのが神戸にありますけれども、そこの合唱の方が柿衞のほうに来てくださいまして、そこで芭蕉をテーマにした楽曲を合唱してくださいます。  だから、そういうことで共通点と違う点っていうのを、実際にこの詩とか、それから美術作品を見ながら考えていっていただいたらいいんじゃないかなと、同じ島国の中で歴史を刻んできた国同士ですけど、その文化の違いとか、あるいは文学の違いとか、あるいは共通点とか、そういったものを実物の資料を見ながら見ていただけたらありがたいなと思います。ですから、柿衞もまたちょっとグローバルになろうかなと思っています。  柿衞文庫が海外で展示したことがあるのは、1989年にユーロパリアジャパンという大きな国規模の展覧会というか催しがございましたんですが、そこでハッセルトの文化会館で柿衞文庫が持っております資料で俳画展というのをやらせていただきました。それから、2001年には俳句と和歌によるフランス歌曲の夕べというのがパリの日本文化会館で開かれたことがありまして、そちらのほうに所蔵品の芭蕉を持っていったこともあります。ただ、こちらにある芭蕉を海外から資料を持ってきていただいて、同時に展示するというのが今回が初めての試みでございます。 ◆上原秀樹 委員  館長が結構詳しく説明していただきましたんで、興味が湧いてきたと。そういう話を聞かないと、なかなか行こうかなという気にならないなという、それは市民一般もそうだと思いますし、専門的な人だけではなくて、せっかく伊丹にあるので、伊丹市民にたくさん来てもらえるような、いろんな工夫をしていただきたいと思います。 ◆高塚伴子 委員  済みません、1点だけ教えていただきたいんですけども、柿衞文庫の概要のところの事業内容で、俳諧文学に関する調査研究、文学に係る出版物の刊行というのがあるんですが、今は伊丹でお住まいでないんですけども、写俳で有名な伊丹三樹彦さん、もう随分のお年になられて、写俳というのは写真に俳句をつけるっていう文学活動、創作活動で、いろんな自治体のホームページなんかで写真と俳句を投句してくださいねっていうのをたくさんやられてるんですね。投句に関しては、俳人がたくさん出てる松山だったり、町なかをめぐったら投句ポストがあって、投句ができるということになってるんですが、なぜか伊丹で伊丹三樹彦さんのお話を聞くことが余りなくって、一度公民館に伺ったところ、かなり前に写俳の講座をやったことがありましたということなんですが、柿衞文庫さんが俳句文学ということなんですが、写俳なり、伊丹三樹彦さんに関してはどういうふうにお考え、もし私は関心があれば、若い人も含めての俳句への関心を高めることができるんじゃないかなって思ってるんです。今でも十分、伊丹の小学生さんたちは俳句に関心がおありなんですけれども、写真と組み合わせることで、今まで俳句に余り関心がなかった方も写真を撮って俳句をつけるということで、より興味が湧くんじゃないかなと思うんですが、柿衞さんで取り上げられないとすれば理由があるのかなと思って、そのあたり、どういうふうにお考えなのかだけ聞かせていただけますか。 ◎今井 柿衞文庫館長  実は今、三樹彦先生はお病気でいらっしゃいまして、ほとんどお外に出られない状況でいらっしゃいます。  それで、柿衞文庫ができて何年目かのとき、かなり早い時期に、まだ美術館と建物が一緒でなかったときに、「伊丹三樹彦 写俳展」というのをさせていただいたこともありますし、それから、国民文化祭で俳句部門の会場に柿衞文庫がなったことがあります。そのときに、その当時は伊丹第一ホテルだったんですけど、そこをお借りして俳句大会をしました。そのときは三樹彦先生もお元気だったし、そういうところに御出席いただいたりさせていただいています。  内輪のお話ですけど、俳句の団体、大きな団体が3つありまして、伝統俳句協会と現代俳句協会と俳人協会という大きな団体がございます。三樹彦先生は現在俳句協会なんですけれども、その三樹彦先生と同僚だったのが、ここにあります桂先生なんですね。ですから、よくそういう形で御出席いただいたり、ですから決して先生に御協力をいただいていないわけではなくって、今こちらのほうでやっている大人の部門の俳句ですね、俳句募集のときに三樹彦先生に選者をしていただいたことも長くあります。今は坪内稔典先生になっておりますけれども、そういった形で結構いろいろの御協力はいただいておりますし、先生の御出版された句集とか写真集とかはほとんどいただいておりますので、柿衞文庫のほうの図書室にはそういうものは納められておりますので、またそういうお元気になられたらというか、ちょっとお大変かもしれませんけど、そういうことで御協力をお願いできればと思うんですけど、ちょっとお嬢様がその跡を継いでらっしゃいますけど、東京のほうにいらっしゃいますので、それもちょっと遠方でということで、余り三樹彦先生のことが出てこないかもしれませんが、そういう経緯でずっと柿衞文庫のほうには御協力はいただいておりますし、こちらもお願いはしておりました。 ◆高塚伴子 委員  ありがとうございます。尼崎では、最近は御病気だということで、去年とかおととしはお写真が上がってたりとか、写俳の選考委員やってたというような記事も載ってて、なかなか伊丹でも、10数年前から、ちょっとぱたっと先生の消息っていうか、展覧会とか途絶えてる、何かあったのかなとか気にはしていたんですけれども、御本人がお元気になられたら、ぜひお願いしていただければなと思うんですけども、写俳っていう形での俳句の楽しみ方も一つあるなと思って、それが柿衞からも発信していっていただけたら世界が広がるんじゃないかなと思いましたので、質問させていただきました。ありがとうございます。 ◆小寺秀和 委員  事業活動収入を見ていますと、そのほとんどが補助金収入ということになってまして、事業収入というのが非常に少ないんですけども、これは大体利用者っていうのは年間どれぐらいいらっしゃるんですか。 ◎佐久良 柿衞文庫事務局長  年度におきまして若干のばらつきがございますけれども、大体2万5000から3万ぐらいが目安で、多いときもあれば、若干少ないときもございますけども、大体2万5000から3万人程度の入館者数になっております。 ◆小寺秀和 委員  それは延べ人数ということでしょうか。 ◎佐久良 柿衞文庫事務局長  そのとおりでございます。 ◆小寺秀和 委員  やっぱり延べ人数じゃない人数っていうのはわからないですかね、大体やっぱり同じような人になるんでしょうかね、これは。 ◎佐久良 柿衞文庫事務局長  基本的に展覧会でございますので、同じ方が何回来たとかいうような把握はなかなかしづらいもんですので、あくまでも延べ人数でしか把握はできかねます。 ◆小寺秀和 委員  伊丹市からのこの補助金収入というのが、大体毎年6000万前後ぐらいあるかと思うんですけども、これは何を対象にして、どういった積算根拠っていいますか、で出されてるんでしょうか。
    ◎佐久良 柿衞文庫事務局長  基本的に、見ていただいたらわかりますように、一番多いのは人件費でございます。それから、その次に多いのが館の施設運営費でございますね、ここでは管理費の中の諸経費となっておりますけども、この2つが大きな要素でございまして、あとは事業によって収入のあるもの等については、それに応じて補助金がいただけるものとか、いただけないものとかいうような、そんな区分けにはなっております。まあ、一番多いのは、やっぱり管理費ということで御理解いただきたいと思います。 ◆小寺秀和 委員  この組織を見てますと、職員の方が大体、これは6名になるんですかね、事務局長以下6名っていうところですか、に対して役員が9人いるっていうところで、この事業規模なんかを見てますと、非常に役員が多いなっていうふうに思うんですけれども、これはこれだけ必要っていうことになるんですか。 ◎佐久良 柿衞文庫事務局長  この役員につきましては、公益財団法人として運営していきますので、余り人数が少ないと適切な御意見等がいただけないという面もございます。公益財団法人によっては役員が大体15人とか25人というような数の場合もございますけども、私どもとしては小さな館でございますので、現在のこの人数、理事7人、評議員6人、監事が2人という、これが適正な規模だということで当初スタートとして、公益財団法人に移行した平成23年11月1日からも、このような体制で運用いたしております。 ◆小寺秀和 委員  この運営形態として、こういった俳句とかの文化振興っていうところで、これ別に、先ほどありました文化振興財団って別にもあったかと思うんですけども、そういったところとは統合というのはできないんですか、これは独立して運営していかなければいけないっていう理由っていうのはありますか。 ◎佐久良 柿衞文庫事務局長  今、文化振興財団のお話が出ましたんですけども、私どもと文化振興財団では性格を異にいたしております。私どもは俳諧施設として、俳諧資料をみずから持っておりまして、その展示ということで運営をしております。  文化振興財団につきましては、基本的に市の施設の指定管理者として運用しているということで、私どもは基本財産として、柿衞文庫としての俳諧資料という貴重な財産を持って、それを皆さんに見ていただくということで現在運用いたしておりますので、そういった点では、合併ということはなかなか難しいということになろうかと思います。 ◆小寺秀和 委員  俳句の関係資料というところで、多分相当な価値があるものをたくさん持っておられるというとこなんですけども、それを持ちながら独立して運営しているっていうところなんでしょうけども、それにしては、伊丹市の補助金に頼ってる部分が余りにも大き過ぎるのかなっていうふうにちょっと感じます。  この事業活動収入6800万のうち5800万、伊丹市からの補助が入ってるというところで、自前で稼いでる分が1000万程度しかないとなりますと、その芸術の果たす役割っていうのは、ちょっと私にはよくわからないですけれども、これが果たして適切な姿なのかなっていうところにはちょっと疑問を感じるんですけれども、この件に関しましては、これ副市長にお伺いしてもよろしいですか。 ◎行澤 副市長  柿衞文庫ということで、日本の3大俳諧文庫、1つは東京大学の図書館にあります。もう一つは、天理大学の図書館にある、ちょっと文庫名はちょっと忘れましたけど、そのうちの一つであるということで、この俳諧というのは、もともと伊丹のまちから出てるということが大きな歴史があるということを御認識いただきたいと。  もともと西の鬼貫、東の芭蕉ということで言われてますように、上島鬼貫は酒屋、この伊丹で酒蔵っていうんですかね、酒をつくった、そこの三男坊でございまして、伊丹で酒づくりが非常に盛んになった結果、その結果、この俳諧が出てきたという、なかなか昔であれば、伊藤若冲じゃないですけど、絵とかあんなんなって、お金持ちの家しかなかなかできない時代、江戸時代ですね、そういうのの中で、伊丹でもそういう時代があったという、この伊丹の歴史を述べるときに、この俳諧いうのは非常に大きな部分を占めておるということで、この柿衞文庫につきましては、非常に伊丹を全国に知らしめる、世界にとかいう話も今ありましたけども、まず全国に知らしめるのは非常に大きいかなと思ってますし、今、NHKとかあんなんで俳諧、俳句が案外はやってるっていうんですか、NHKの日曜日の朝6時半から俳諧と短歌とかいろいろやってますけれども、宇田先生なんかも以前、全国的に有名になっておられる先生もおられますけども、もちろんこの坪内先生も有名な方でありまして、やはり伊丹と俳句というのはずっとひっつけて、全国にアピールしていくのは妥当なとこというんですか、ずっと長いことある歴史の中で非常に重要な要素であるというふうに考えておりますので、市民の方も、一定御理解を得られるのではないかなというふうには思っております。 ◆小寺秀和 委員  経緯については私もちょっと不勉強なところがあったんですけども、それだけ価値の高いといいますか、歴史のあるものっていうふうに考えますと、やっぱりこの利用者っていうのが、まだ少ないのかなっていうふうに感じます。ですので、それだけ日本でも有数のものをそろえておられるっていうことであれば、もっと広報面も力を入れて、利用者っていうのを、これをもっともっとふやしていかないといけないのかなというふうに思います。  やっぱり市が交付金をもって、かなりの分、投入してるっていうことを考えると、それだけ価値のあるものであるとすれば、やはりもっともっと広報していかないといけないっていうふうに感じます。その辺をどうぞよろしくお願いします。 ◆新内竜一郎 委員  今、小寺委員おっしゃった件で、私も時間の関係で置いとこう思ったんですけども、基本的な考え方なんです。  今、小寺委員おっしゃるように、これ、矢埜市長のときに、この柿衞文庫があるということでいろいろ美術館等も含めて議論したことはあるんです。基本的に、行政の負担にならないようにということであったわけですけれども、今回でも、今補助金収入でやっても、まだ約200万ほど赤と。  要は、私自身、できた限りは、やはり黒字経営すべきやと。そうすると、これの事業収入733万強ですけれども、これをもっとPRして、もっと事業収入入るようにやはり一層努力をすべきやと見てるんです。  だから、先ほど来、中心地の活性化とかいろいろとやってる中で、柿衞文庫だけでなくて、やはり文庫振興財団等も、まあ、今もやっておられると思うんですけれども、例えば美術館見て、工芸センター見て、ほいでもうそのまますっと帰ってまうということがあるんです。  今、学校でも百人一首の早とりね、学校でやったりしてる。そういう一環の中でも、やはり俳句とか、そういう形で、何かもう少し学校あるいは地域に入れるような形で、市民がもっと関心持って行けるような形の事業展開をやってほしいなという思いがあるんです。ちょっとその辺の今後の展開について、お聞きしておきたい。 ◎佐久良 柿衞文庫事務局長  入館者数の増を図るということに関しましても、当然私どもも皆さんに、基本的にできるだけ多くの方に作品を見ていただきたいという思いがございますから、こちらとしても絶えず入館者数の増を求めてるのは同じ思いだということをまず理解をしていただきたいと思います。  ただ、なかなか難しいのは、俳諧なり俳句というのは、一般的な受けとしては非常に来られる方が限られております。これをいろんなところでPRしていっても、松尾芭蕉の作品であればそれなりに皆さん入ってこられるんですけども、そうかといって、毎回毎回その作品を展示していくと、それについては作品そのものが非常に傷みやすいということから、大体四、五十日で一旦また収蔵庫に直して、ほかの作品ということをしないと、それが長い時代引き続き保存ができないということがございますので、だから、そういう意味では、作品のローテーションをしていくというときに、よく俳諧なり俳句のファンじゃない方でも、芭蕉の作品が今回出るから見に来たよという方は結構いらっしゃいますので、そういうことを基本的にふやしていけばいいんだろうと思うんですけども、なかなか400年ぐらい前のものを保存していくということになると、1年の間に出せる期間がわずかしかございませんので、そういう意味ではジレンマはございますけれども、ただ、ほかの作者の作品もできるだけPRして、引き続きやっていくいうことで入館者数の増を図っていきたいと思っております。  それから、入館者数だけに限らず、先ほどの説明の中でも申し上げましたんですけども、一つの例としまして、鬼貫顕彰俳句、小学校、中学、高校の部ということになりましたら、伊丹市内外の俳句に小学生、中学生、高校生の方が投句をしていただきまして、1万8000から2万2000ぐらいの範囲で行ったり来たりしておりますけども、それだけ多くの反響を持っているということも御理解いただきたいと思います。  そういったことも含めながら、一つの例でいきますと、伊丹市内の小学生、中学生、高校生で鬼貫顕彰俳句に投句をしていただいて、その後に引き続き、その方たちが柿衞文庫に入館者として訪れていただければ一番ありがたいんですけども、なかなかそこに至らないということが、私どもとしては非常にちょっと問題点だということで、その辺の対策をどうすべきということも含めて、今後も入館者数の増を図ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 ◆櫻井周 委員  先ほど来、補助金頼みの館の運営になっているのではないかという小寺委員の指摘、それから新内委員の指摘がございました。近隣の自治体、大阪などでは文楽とか、そういった文化事業について補助金頼みになっていて、本当に自治体の運営として、それが優先度が高いのかということの議論にもなり、かなりばっさりと切られたということもございます。  あくまで、やはりこれは市民の理解あってのことだと思いますので、市民の理解が深まるように、ぜひともいろんな活動を展開していただきたいというふうに思います。  その際に、入館者数というのも一つの指標ではあろうかと思いますけれども、必ずしもそれだけにこだわる必要はないかなと。行ってなくても、俳句なり俳諧なり、伊丹にはそういったすばらしいものがあるんだという理解が市民の中に広まっていれば、別に足を運ぶ回数というのは必ずしも重要ではないとは私は思いますので、そこにこだわる必要はないと思います。  あと、仮に補助金頼みだったとしても、それが市民の理解を得ているんであれば、それはそれでそういうもんだと思いますから、補助金頼みだから絶対いけないというわけではないと。一番重要なのは、やはりそれに見合うだけの価値を市民が認めるかどうかということですので、よろしくお願いしたいと思います。  先ほど来、幾つか話出ておりますけれども、例えば小学生の間で、これ100日というか、短歌のほうで、俳句ではないですけども、「ちはやふる」という漫画が大ヒットをし、そして映画にもなりということで、非常にブームになっていると。多少の違いはあるにしても、短い言葉に凝縮するというところについて、子供たちの間へ理解が広まっているわけですから、まさにこうした理解を柿衞文庫の価値を広めるチャンスではなかろうかというふうにも思います。  また、先ほど高塚委員からも指摘がありました、写真を見て、写真と俳句セットでということなんですけども、例えばテレビ番組「プレバト!!」というところでは、夏井いつきさんがそういったことで添削をしてということで、写真と俳句のセットというのも随分と市民の間で理解が広まっているのではないかというふうに思いますので、こうした時流もしっかりと捉えていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ◎佐藤 柿衞文庫理事長  さまざまな御意見ありがとうございます。柿衞文庫といたしましても、補助金は大変ありがたいものではありますけれども、館としての努力を怠ることなくしていかねばならないと思っております。  それで、ちょうど郷町館に美術館、工芸センター、酒蔵など、同じ敷地内にございますので、それも利点として生かしながら、もっと積極的に宣伝を柿衞文庫という立場で、まあ、美術館とかじゃないから、なかなか宣伝してばっと急に来館者がふえるかどうかいうのは難しいんですけれど、そういう努力を怠らず、市民がこういう館があるとことをちょっと誇りというか自慢にしていただけるような館に努力してまいりたいと思います。ありがとうございます。 ◎今井 柿衞文庫館長  今、理事長のお言葉をもう少し補足させていただきますと、この柿衞文庫の資料を集めて、かつ研究し、そして財団に寄附してくださった岡田利兵衞先生というのは、伊丹市の名誉市民第1号でございます。  先ほど局長のほうからも説明ありましたけれども、江戸時代から続く酒造家に生まれて、そしてその中で伊丹の文化に育てられたような方でございまして、そしてそういう俳諧研究もなさいますけれども、酒造業もやり、本当にマルチな方でございました。だから、その方が一括して集められた大変貴重な資料をゆかりの地というか、まさにこの伊丹市に残して、そして次代へ伝えていってほしいという遺言を残されたわけでございます。  それで、伊丹市のほうで受けさせていただいて柿衞文庫というものを、これは公益になる前の財団法人柿衞文庫をつくったわけでございます。文化の郷の全部の土地も、あれも旧岡田家の土地でございますし、それからあそこの旧岡田家酒蔵ですね、あの文化財になっている、あれも岡田家のゆかりのものでございます。  この柿衞文庫の概要の事業内容の中に、柿衞文庫に収集した俳諧資料の保存及び随時公開というのがございます。だから、今まで300年以上伝えられてきた資料を次の次代、今の子供たちにももちろん大事です。でも、次の次代にもちゃんと伝えていくっていうのが私どもの一つの役目でありまして、こういうものが伊丹にあるんですよということをしっかり、PRが不足しているのは私どもの至らない点だと思いますけれども、そういう誇りを市民の方にも持っていただきたいなと思っております。  今回のワーズワスからのオファーも、そういうことがあって初めて話が来たんだろうということもございますので、その辺も含めてしっかりPRさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○北原速男 委員長  はい、わかりました。  それでは、ほかにございますか。───  ないようですので、これをもちまして総務政策常任委員協議会を終了いたします。              以   上  伊丹市議会委員会条例第30条第1項の規定により、ここに署名する。  平成  年  月  日  総務政策常任委員協議会      委員長   北 原 速 男...