明石市議会 2020-12-15
令和 2年建設企業常任委員会(12月15日)
○
丸谷聡子委員長 高田山手環状線整備担当課長。
○
高田山手環状線整備担当課長 山手環状線整備担当課長の高田でございます。
交渉期間で予定させていただいているのは2年半でございます。こちらが短縮すればというお話ですけれども、なかなかこれは難しいかなと思っております。実際に交渉が成立して契約をさせていただいたとしても、新しい家に住み替える方もおられますので、大体1年かかろうかと思います。
ですから、この期間を超えないようにこれから頑張っていきたいと思います。
ただ、期間が短くなったとしても、工期が早く進むわけではございませんので、工事までのいろいろな調整等もございますから、工事のスタートは令和6年度をめどに考えております。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 楠本委員。
○
楠本美紀委員 調査が始まって工事が行われるということで、本格的に動き出したわけです。やはり、交通渋滞を緩和させるための大切な道路でありますので、できるだけ早く利用できたらなと思っていますので、よろしくお願いいたします。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんでしょうか。
灰野副委員長。
○
灰野修平副委員長 1点だけ確認させていただきます。
調査物件が60件ということなんですけれども、物件は70件ということを以前聞いていましたが、10件は調査の必要がないということでよろしかったでしょうか。
○
丸谷聡子委員長 高田山手環状線整備担当課長。
○
高田山手環状線整備担当課長 山手環状線整備担当課長の高田でございます。
委員が御指摘のとおり、権利者としては約70名でございます。今回、建物等については60件ということで、あとの10件余りにつきましては、田んぼであったり、畑であったり、調査の必要がないと認められる物件でございます。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんでしょうか。
ないようですので、以上で質疑を終結いたします。
それでは、採決に入ります。
おはかりいたします。
議案第103号〔
分割付託分〕は、原案どおり承認することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
丸谷聡子委員長 御異議なしと認め、議案第103号〔
分割付託分〕は原案どおり承認いたしました。
次に移ります。
それでは、議案第105号、令和2年度明石市
水道事業会計補正予算(第1号)を議題に供します。
それでは、議案の説明を求めます。
新田水道局次長。
○
新田水道局次長 水道局次長の新田でございます。
議案第105号、令和2年度明石市
水道事業会計補正予算(第1号)につきまして、御説明申し上げます。
議案書、水1ページをお開き願います。
今回の補正は、
年度開始前に入札を実施するための
債務負担行為設定に係る補正でございます。初めに、
債務負担行為の設定を必要とする理由でございますが、今回、御審議頂く契約については、その
契約内容の性質上、
業務実施ための
体制整備に一定の期間を要することなどから、新
年度開始直後の4月1日から
契約業務を適切に実施するために、今年度中に入札を行い、契約を締結する必要があるためでございます。
それでは、各内容について順次御説明申し上げます。
1ページ中央、第5条の表を御覧ください。
1項目め、
施設維持管理業務委託ですが、主に4つの業務を委託するものでございます。1つ目は、
浄水処理の工程で発生した脱水汚泥の収集・
運搬業務。2つ目は、浄水場や
配水場内設備の
浚渫業務。3つ目は、その浚渫により発生した汚泥等の中間処理、
最終処分業務。4つ目が
明石川浄水場における
水質維持管理のための活性炭入替業務でございます。限度額は、前年度より1億5,200万円増えまして1億6,780万円でございます。増額の理由は、
明石川河川水の
有機フッ素対策、具体的には、PFOS・
PFOA対策のための
活性炭交換業務を加えたためでございます。この業務については、今回に限らず、
年度開始前の入札を実施する必要があるため、来年度以降も
補正予算議案に計上させていただく予定でございます。
2項目め、
配水管等補修工事ですが、こちらは3つの工事で構成されております。1つ目が消火栓などの
補修工事。2つ目が給水管の切替工事。3つ目が漏水などの修繕後における道路の
舗装復旧工事に係るものでございまして、限度額は2億1,500万円です。
3項目め、
源井設備水中ポンプ修繕でございますが、こちらは、市内49か所に設置する水道原水を取水する井戸の
揚水ポンプの修繕に係るもので、限度額は2,000万円でございます。
最後、4項目め、
水道メーター修繕でございますが、こちらは、一度使用した
水道メーターを再利用するための
修繕業務に係るもので、限度額は4,280万円でございます。
次ページをお開き願います。
債務負担行為に関する調書でございます。財源の内訳ですが、記載のとおり、いずれも
料金収入等でございます。
以上で議案の説明を終わらせていただきます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
○
丸谷聡子委員長 議案の説明は終わりました。
御質疑、御意見はございませんか。
宮坂委員。
○
宮坂祐太委員 毎年、12月議会に新
年度開始前に
入札手続を行うということで、毎回ほぼ同じ内容の
債務負担行為の追加ということで上がってくるんですけれども。平成25年度から平成30年度にかけては、3年契約だったので3年ごとに、平成31年度と令和元年度については、単
年度契約ということで、この間、継続的に前年度の12月議会、同じタイミングのこの
補正予算の中でずっと上がってきておりました配水場・
浄水場施設警備業務委託ですけれども、今回、
補正予算の中に
債務負担行為として上がってきておりません。内容的に、直営に戻すという性質のものではないと思いますし、昨年12月議会の折には、かつてのような3か年契約とか、そういう
複数年契約ではなくて、あくまでも令和2年度のみを期間とする形で
債務負担行為の議決を行っているので、このたび、この配水場・
浄水場施設警備業務委託の
債務負担行為が上がってこないのはどういった要因があるのか、お伺いしたいと思います。
○
丸谷聡子委員長 新田水道局次長。
○
新田水道局次長 水道局次長の新田でございます。
配水場・浄水場における
警備業務委託につきましては、ただいま御指摘のあったように、従来は
債務負担行為として
予算措置を行った上で3年契約をしていたところでありまして、平成24年、平成27年12月議会といったように、3年ごとに
補正予算議案として
債務負担行為の追加をさせていただいてきたところでございます。
ただ、平成30年12月議会に提出させていただいた
補正予算においては、
債務負担行為の期間を令和元年度の単年度、1年間とさせていただいております。これは、
警備業務委託の範囲を拡大すべきかどうか局内において検討していたため、ひとまず1年限りの契約を締結しようとしたものでございます。検討の結果、従来直営で行っていた施設についても、警備会社に委託するほうが適当であるとの判断に至りまして、
警備業務委託の範囲を拡大するとともに、
契約年数につきましても5年間に延長することとして、令和2年度、今年度からは
契約期間を5年間とする
長期継続契約を締結することに内部で決定させていただきました。
ただ、こちらの
長期継続契約でございますが、
年度開始前に入札を実施しておく必要があったことから、昨年の令和元年12月議会に提出させていただいた
補正予算において、期間を令和2年度の1年間とする
債務負担行為の設定をさせていただいたところでございます。
その後、令和元年度中に
制限付一般競争入札を実施して、
長期継続契約を締結しております。この
長期継続契約でございますが、特段の問題がない限り、令和6年度まで1年ごとの更新を行ってまいりますので、令和3年度以降の
予算措置についても各年度の当初予算に計上すれば足りますので、
債務負担行為は必要ございません。このたびの
補正予算の中に
警備業務委託の
債務負担行為の追加がされていませんのは、こういった事情によるところでございます。
次回、こういった
長期継続契約は、令和7年度からの5年間を予定しておりますが、次回の
契約締結に当たっても、
年度開始前に入札を実施して業者を選定する必要があることから、令和6年12月議会に
補正予算議案として
債務負担行為の追加をさせていただく予定でございます。
御理解賜りますようお願いいたします。
○
丸谷聡子委員長 宮坂委員。
○
宮坂祐太委員 今、お話に出ておりました
長期継続契約、
地方自治法の規定に基づくものだと思うんですけれども。
地方自治法の規定に基づく
長期継続契約については、あらかじめ条例で定めた範囲内において、
債務負担行為を設定しなくても
複数年契約を締結することができる制度であると理解をしております。
したがいまして、例えば、令和3年度から5か年の
長期継続契約を締結しますと、だから、このたびの
補正予算には
債務負担として上がってきませんということであるならばすとんと胸に落ちて理解できるんですけれども、令和2年度から
長期継続契約が既に始まっているということで、昨年12月議会における議決との関係性で若干すとんと落ちていないところがございまして、
債務負担行為を設定せずに済むという仕組みなので、
債務負担行為を設定してはいけないという話ではないので、もちろん今回の処理が違法とかそういうことではもちろんないということは十分理解はしているんですけれども。ただ、昨年の12月議会、私、当時も
建設企業常任委員会におりましたけれども、この
債務負担行為ということで配水場・
浄水場施設警備業務委託についても、新田次長が委員会の中で
議案説明をされていますので、その時点で
長期継続契約という方針が内部的に決まっていたのであれば、その折の
建設企業常任委員会の
議案説明の中で一言その説明があっても良かったのかなという、今になってではありますけれども、そういった印象は持っております。あるいは、昨年の12月議会の時点では
長期継続契約は決まっていなくて、その後に方針が決まったのでしょうか。その辺りお聞かせください。
○
丸谷聡子委員長 新田水道局次長。
○
新田水道局次長 水道局次長でございます。
ただいまお話にありましたように、確かに
長期継続契約を締結するに当たっては、
債務負担行為の設定というのは必須ではございません。
ただ、本件の
警備業務委託の
長期継続契約につきましては、令和元年度中に
年度開始前に入札を実施する必要があったことから、
年度開始前入札を行うために、
債務負担行為をしておく必要がありまして、令和元年12月議会におきまして、令和2年度を期間とする単年度の
債務負担行為の追加をさせていただいた次第でございます。
もっとも、
長期継続契約も、その当時、既に予定は決まっておりましたので、今思いますと、昨年12月の本委員会のおける
補正予算議案の説明に際しまして、
長期継続契約を締結する旨の御説明を申し上げておくべきだったと思います。遅まきながらおわび申し上げます。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんでしょうか。
ないようですので、質疑を終結いたします。
それでは、採決に入ります。
おはかりいたします。
議案第105号は、原案どおり承認することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
丸谷聡子委員長 御異議なしと認め、議案第105号は原案どおり承認いたしました。
次に移ります。
それでは、議案第106号、令和2年度明石市
下水道事業会計補正予算(第1号)を議題に供します。
それでは、議案の説明を求めます。
高岸下水道室長。
○高岸下水道室長 下水道室長の高岸でございます。
議案第106号、令和2年度明石市
下水道事業会計補正予算(第1号)につき、御説明申し上げます。
議案書、下の1ページをお開き願います。
今回の補正は、先ほども水道局の説明にもございましたように、
年度開始前に入札を実施するための
債務負担行為の追加にかかる補正でございます。
それでは、内容について御説明申し上げます。
第5条の表を御覧ください。
1項目めの下水道各種施設維持管理及び取付管設置等工事は、下水道室が管理しております管渠などの各種施設の維持管理、浚渫及び宅内への取付管の設置に係るもので、限度額は1億9,500万円でございます。
2項目めの浄化センター・ポンプ場維持管理
業務委託は、各浄化センター、ポンプ場の維持管理業務及び保守点検等を委託するもので、限度額は1,103万円でございます。
3項目めの浄化センター・ポンプ場処理施設浚渫工事は、各浄化センター、ポンプ場の水槽内の堆積物の除去に係るもので、限度額は1,090万円でございます。
4項目めの汚泥運搬
業務委託は、浄化センターから発生する汚泥を処分するため、二見浄化センター等への
運搬業務を委託するもので、限度額は6,200万円でございます。
最後、5項目めの浚渫汚泥処分
業務委託は、浚渫で発生した汚泥を適切に最終処分する業務を委託するもので、限度額は1,430万円でございます。
次のページをお開き願います。
債務負担行為に関する調書でございます。
財源の内訳は、記載のとおり企業債と使用料収入等でございます。
以上で、議案の説明を終わらせていただきます。
よろしく御審議賜りますようお願いいたします。
○
丸谷聡子委員長 議案の説明は終わりました。
御質疑、御意見はございませんでしょうか。
ないようですので、以上で質疑を終結いたします。
それでは、採決に入ります。
おはかりいたします。
議案第106号は、原案どおり承認することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
丸谷聡子委員長 御異議なしと認め、議案第106号は原案どおり承認いたしました。
次に移ります。
それでは、議案第107号、
市道路線認定のことを議題に供します。
議案の説明を求めます。
田仲道路安全室長。
○
田仲道路安全室長兼
道路総務課長 道路安全室長兼
道路総務課長の田仲でございます。
議案第107号、
市道路線認定のことにつきまして、御説明申し上げます。
議案第107号、1ページを御覧ください。
本案は、道路整備事業による新設路線を市道路線として認定しようとするものでございます。今回、認定する路線の名称と、起点、終点、及び延長は記載のとおりでございます。
3ページをお願いいたします。
こちらは、認定しようとする路線の位置を示しておりますが、当路線は、県道明石高砂線から山陽電鉄林崎松江海岸駅へのアクセスとなる道路でございます。
1ページお戻りいただきまして、2ページの(3)合計を御覧ください。
当路線認定後の市内の総路線数につきましては、3,157路線となり、その総延長は、64万1,504メートルとなりまして、約642キロメートルでございます。
説明は以上でございます。
よろしく御審議賜りますようお願いいたします。
○
丸谷聡子委員長 議案の説明は終わりました。
御質疑、御意見はございませんでしょうか。
ないようですので、質疑を終結いたします。
それでは、採決に入ります。
おはかりいたします。
議案第107号は、原案どおり承認することに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
丸谷聡子委員長 御異議なしと認め、議案第107号は原案どおり承認いたしました。
次に移ります。
報告事項に入ります。報告事項は4件です。
報告事項ア、明石市
コミュニティバスの
運行事業者再公募について、説明を求めます。
西田調整担当課長。
○西田調整担当課長 調整担当課長の西田でございます。
報告事項ア、明石市
コミュニティバスの
運行事業者再公募について、
委員会資料により御説明申し上げます。
資料をお開きください。
明石市
コミュニティバス、通称たこバスにつきましては、平成19年に
運行事業者を公募して路線拡大を行い、これまで運行を継続してまいりましたが、昨今の人件費の高騰などにより、事業継続が困難となる
運行事業者が現れるなど、バス交通を取り巻く状況は大きく変化をしているところでございます。
そこで、今後の安定した運行を目指し、現在の社会情勢に合わせた新しい運行内容による
運行事業者の再公募を実施しましたので、御報告させていただきます。
最初に、1、再公募の概要についてでございますが、応募資格につきましては、記載のとおりでございます。
選定方法につきましては、応募者からの企画提案書やプレゼンテーション内容を審査し、選定しました。選定
スケジュールにつきましては、応募期間を令和2年8月19日から9月14日とし、選定委員会を9月29日に開催しました。
ルート・ダイヤ・運賃などにつきましては、原則、現行どおりとしまして、経費の負担に関しましては、再公募時の運行経費の見積内容を基準に、現行と同様に運賃収入との差額を市が補助することとしております。運行期間につきましては、令和3年4月1日から令和8年3月31日の5年間を予定しております。
続きまして、2、選定結果についてでございますが、表に示しますように、全15ルートを地域ごとに8ブロックに区分して再公募したところ、各ブロックともに1事業者の応募があり、選定されました。金ヶ崎ルート・錦が丘ルートの事業者のみ、現在の明石タクシー株式会社から明正キャブ株式会社に変更となり、その他のルートにつきましては、現行の事業者が引き続き運行することとなります。
続きまして、3、明石市地域公共交通会議での協議についてでございますが、令和2年11月に書面にて開催された明石市地域公共交通会議にて、事業者の変更や今後の
スケジュールなどについて、全会一致で承認を受けたところでございます。
最後に、4、今後の予定についてでございますが、令和2年12月に
運行事業者より国土交通省神戸運輸監理部へ事業者変更に係る届出を提出し、令和3年3月には、市と
運行事業者にて運行に係る基本的な事項の覚書を締結し、4月1日より新しい
運行事業者にて引き続き運行を開始する予定です。
以上で、明石市
コミュニティバスの
運行事業者再公募につきましての報告を終わります。よろしくお願い申し上げます。
○
丸谷聡子委員長 説明は終わりました。
御質問、御意見はございませんでしょうか。
○
丸谷聡子委員長 穐原委員。
○
穐原成人委員 1点確認させていただきます。
今回のこの件は、現状のルート、また、現状の料金で5年間だと思うのですが、この5年のうちに、ルート変更等を行う可能性があるのか、ないのか。また、この5年の間にそのための会議を開くのか、その辺ちょっとお聞かせ願います。
○
丸谷聡子委員長 西田調整担当課長
○西田調整担当課長 調整担当課長の西田でございます。
御質問の今後5年間の運行の間にルートの変更があるのかどうかと、そういったことに関して会議を行うかどうかという御質問ですが、この5年間の間に、地域の方々の要望とか、お声を聞きながら、必要な部分についてはルートの見直しをしながら皆さんに使っていただきやすいたこバスの運営を行ってまいりたいと考えておりますので、この5年間全くルートを変えないというわけではございません。重ね重ねになりますけれども、地域の御意見を頂きながら進めてまいりたいと思っております。地域公共交通会議につきましては、ルートの変更とか、そういうような要望がありましたら、会議の中で御意見を頂きながら進めていくことになっておりますので、今後、一切、全くこのルートのまま5年間進めていくということではございませんので、よろしくお願いいたします。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんでしょうか。
国出委員。
○
国出拓志委員 資料の冒頭に、現在の社会情勢に合わせた新しい運行内容によるという項目があるんですけれども、具体に、もう少し御説明頂けますか。
○
丸谷聡子委員長 西田調整担当課長。
○西田調整担当課長 調整担当課長でございます。
御質問にありました新しい運行内容ですけれども、具体的に言いますと、経費が実際の運行経費と見合っていなかったというところがございましたので、今回、特に経費を現状に見合った形に変更したというのが一番大きなポイントでございます。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 国出委員。
○
国出拓志委員 とすれば、令和3年から令和8年までということで、5年間の契約ということになっているんですけれども、冒頭にもありましたように、社会情勢というのはどんどん変化していくと思うのですが、経費の在り方というのも当然変わってくると思うんですけれども、その辺りのお考えはいかがですか。
○
丸谷聡子委員長 西田調整担当課長。
○西田調整担当課長 調整担当課長でございます。
経費の考え方につきましては、今後、経費というのは、大きく上がったり、下がったりということも考えられるんですけれども、やはり市としましては、安定して運行していきたいというのがございますので、このたび、事業者が去年に一部撤退という問題もございましたので、今回は5年間という期限を設けた中で、ある一定の見積りを頂いた価格で、安定して5年間は運行していただきたいということで、5年間という条件で見積りを行いました。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 国出委員。
○
国出拓志委員 そこなんですけれども、撤退する業者も過去におったということから考えると、この5年間の間でどうしてもその経費に見合わないとか、やっていく上で非常に大変な状況というのも十分考えられると思うんです。そんな場合に市としては、どのようにお考えですか。
○
丸谷聡子委員長 西田調整担当課長。
○西田調整担当課長 調整担当課長でございます。
今回、事業者には5年という期間を設けた見積り条件の中で価格を出していただきました。事業者の中では、今までの価格変動というのを見ながら、ある程度リスクを入れた中で見積りを出していただいたと考えております。
市としまして、やはり安定して運行するというのは非常に大事なことになっておりますので、事業者との覚書を締結する中では、途中で運行ができなくなったら、例えば、違約金を設けるとか、公募のときからそういった条件で価格を出していただいておりますので、今後は事業者としましては、その価格で安定して運行していただけるのではないかなと考えております。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 国出委員。
○
国出拓志委員 これは本当に大事な要素だと思うんです。おっしゃるように、事業者が撤退してしまうと誰に迷惑がかかるかというと、市民に迷惑がかかるわけですよ。となれば、違約金で制約するとかそういうことよりも、むしろ、その実情に合わせて市も対応していくべきではないか。この5年間があるから、約束したじゃないですかみたいな決まりありきでいってしまうと、事業者はやはり利益も大事なわけですから、それで撤退されてしまうということが決してないように、やはりそこは5年間の縛りがあるというものの、臨機応変に事業者の実情にも合わせながら、市としてもしっかりと市民のためにアドバイスをしていただきたい。このことは、意見として強く申し上げておきたいと思います。
以上です。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんでしょうか。
ないようですので、以上で質問を終結いたします。
続いて、報告事項イ、旧
波門崎燈籠堂の
復元整備の進捗状況について説明を求めます。
川井海岸・治水課長
○川井海岸・治水課長 海岸・治水課長の川井でございます。
報告事項イ、旧
波門崎燈籠堂の
復元整備の進捗状況につきまして、
委員会資料に基づき御報告させていただきます。
委員会資料を御覧ください。
1、復元に向けた現在の取組状況でございますが、現在、旧
波門崎燈籠堂の
復元整備につきましては、令和3年秋に開催予定の全国豊かな海づくり大会兵庫大会プレ大会までに本体を完成できるように進めております。
このたび、燈籠部が木製の姿で写る明石名所写真帖が宮内庁の蔵書で発見され、より鮮明な
復元整備案を作成することができ、11月27日に開催された明石市文化財保護審議会において本整備案に同意を頂いたところです。今後、
復元整備の工事発注の手続を進めてまいります。
次に、2、市指定文化財への変更についてでございますが、現在、登録有形文化財である旧
波門崎燈籠堂は、明暦3年(1657年)に築造されたと推定されることから、より文化的価値の高い市指定文化財に指定することが望ましいと文化庁からアドバイスを頂きました。
つきましては、将来の改修時などには、国等の文化財活用の財政支援も優遇されるメリットもございますので、燈籠堂(石積み部分)の市指定文化財への手続を進めていきたいと考えております。なお、指定文化財と登録文化財の違いにつきましては、下の枠内を御参照ください。
続きまして、3、
復元整備の主な内容でございます。
まず、燈籠部の木製復元を令和3年夏頃完成予定で進めております。左下の明石名所写真帖の写真を参考にして右の3Dイメージを作成いたしました。これをもとに復元を進めてまいります。また、復元した燈籠堂の周辺に照明を設置し、燈籠堂全体が浮かび上がるようにライトアップいたします。
次のページを御覧ください。
(2)既存の燈籠部の展示につきまして、現在のコンクリート製の燈籠部は、昭和期に2回に分けて木製からコンクリートへと改修されておりますが、燈籠堂の変遷を知る歴史遺産としての価値を有すると文化庁等からアドバイスを頂きましたので、現在地の隣接に展示したいと考えております。
次に、(3)周辺整備でございますが、転落防止柵等の外構整備を令和3年度中に完成すべく、現在精査しております。あわせまして、燈籠堂を活用し、周辺寺社も含めた観光や回遊性を強化できるよう、観光案内板等の更新について関係機関と調整を進めております。
最後に、4、今後の
スケジュールにつきましては、記載のとおりになっておりますので御参照ください。
報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○
丸谷聡子委員長 説明は終わりました。
御質問、御意見はございませんか。
飯田委員。
○
飯田伸子委員 旧
波門崎燈籠堂の復元も着々と進んでいるようで、大変楽しみなところなんですけれども、以前の説明のときにもあったと思うんですけれども、この周辺整備の件についてお伺いいたします。
ここは、明石の中でも最近注目されてきたというか、まだまだ市民の中に浸透していないし、観光客の方にもまだちょっと知名度が低いのかなと思っています。以前、ここの旧
波門崎燈籠堂に行くまでの道を、蔦の細道とかを絡めて散策路のようなものを考えているというお話があったんですけれども。やはり駅からちょっと歩かないといけないので、そういった案内とか、到達するまでの整備というのはすごく重要になってくると思うんですけれども、今どのように進捗しているかということをお聞かせください。
○
丸谷聡子委員長 川井海岸・治水課長。
○川井海岸・治水課長 海岸・治水課長の川井でございます。
御質問の件でございますが、旧
波門崎燈籠堂の周辺には、源氏物語の舞台である無量光寺や蔦の細道、善楽寺には平清盛の供養塔などがございますので、これらをつないでロマンあふれる明石の歴史散策を楽しんでいただけるように、明石駅をはじめ、周辺の既存の案内看板について、誘導するような更新につきまして、現在、関係機関と調整をしているところでございます。
よろしくお願いいたします。
○
丸谷聡子委員長 飯田委員。
○
飯田伸子委員 やはり、まだ具体的な感じは見えてこないんですけれども、しっかりと整備の計画をして進めてくださっているということですので、大変楽しみにしております。これも、豊かな海づくり大会兵庫大会プレ大会に間違いなく間に合わせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんか。
穐原委員。
○
穐原成人委員 文化庁のほうから、旧のコンクリート製の燈籠部を別に保存というアドバイスがあったと説明があったんですが、現実に
コンクリート構造物を切り離して簡単に保存できるのかなという思いがあるんですけれども。これは現物を保存するという意味なんでしょうか。それとも、写真とかそういうものを、撮影したものを展示するという意味なのでしょうか、どちらでしょうか。
○
丸谷聡子委員長 川井海岸・治水課長。
○川井海岸・治水課長 海岸・治水課長の川井でございます。
現在、展示を考えておりますのは、現物のコンクリート製のものでございます。御質問がありましたように、切り離す方法につきましても、今、精査を進めておるところでございまして、できる限り現状を残したいという思いで工法の検討を進めております。
○
丸谷聡子委員長 穐原委員。
○
穐原成人委員 比較的簡単にできるようならそれにこしたことはないと思うんですが、やっぱり
コンクリート構造物で、昭和初期ぐらいのコンクリートということで、はっきり言って、ちょっと触っていけば崩れてしまうようなものではないかなと私は思っていますので、あまりに現物にこだわったがために、工事が遅れるということはないように、お願いしたいと思います。あくまでも、その昔の形に戻すということが大前提の考え方でお願いしたいと思います。意見として申しておきます。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんでしょうか。
ないようですので、以上で質問を終結いたします。
続いて、報告事項ウ、明石市
公営住宅等長寿命化計画の改定について説明を求めます。
藤田住宅・建築室長兼住宅課長。
○藤田住宅・建築室長兼住宅課長 住宅・建築室長兼住宅課長の藤田でございます。
報告事項ウ、明石市
公営住宅等長寿命化計画の改定について、
委員会資料により御報告させていただきます。
委員会資料をお願いいたします。
計画の趣旨でございます。明石市
公営住宅等長寿命化計画は、市営住宅の維持管理について予防保全の観点から修繕や改善の計画を定め、中長期的な維持管理を実現することを目的として、平成22年に策定しました。その後、平成29年に策定された明石市公共施設配置適正化実行計画を受けて、既存の市営住宅2,087戸のうち、今後も引き続き活用していく住宅を15団地、1,324戸とする市の方針を決定し、計画的に修繕を進めております。
明石市
公営住宅等長寿命化計画は、計画期間が満了となることから、社会資本整備総合交付金の交付要件である同計画を市の方針に沿って改定いたします。
計画内容でございますが、平成28年8月に国土交通省が改定した
公営住宅等長寿命化計画策定指針に基づいた計画に改定することとし、主な項目として、計画の背景と目的の整理、計画期間、公営住宅等の現状の把握・整理、長寿命化に関する基本方針、計画の対象と事業手法の選定、計画修繕の実施方針、長寿命化のための事業実施予定など、記載の11項目について定めていきます。
なお、計画期間は10年といたします。
今後の
スケジュールでございますが、令和3年3月に計画案を策定し、
パブリックコメントを実施します。令和3年6月に本委員会に
パブリックコメントの実施結果と計画の改定について御報告させていただき、改定する予定でございます。
報告は以上です。よろしくお願いいたします。
○
丸谷聡子委員長 説明は終わりました。
御質問、御意見はございませんか。
楠本委員。
○
楠本美紀委員 長寿命化計画ということで、これから策定されるということなんですけれども。長寿命化、長持ちさせるという意味では、やはり住宅は人が住んで風を通さないと、内部に関しては、どんどん劣化していくのではないかなと考えております。
それで、平成29年の市営住宅条例の一部改正の中で、グループホームへの活動推進のためという規定が追加されていますけれども、空き家があるのが前提条件になろうかと思いますが、現在、明石の市営住宅でこういう障害者の方が利用されているところは何か所あるのでしょうか。
○
丸谷聡子委員長 藤田住宅・建築室長兼住宅課長。
○藤田住宅・建築室長兼住宅課長 住宅・建築室長兼住宅課長の藤田でございます。
先ほど委員の御質問の、明石の市営住宅の中でグループホームということで利用されているところという御質問ですが、現在のところ、貴崎住宅で1か所グループホームを実施しております。ただし、これに関しましては、あくまでもテスト、試験的な利用でありまして、今後、空き店舗住宅とか、住宅そのものをグループホーム化するということについては、市の全体的な福祉関係、障害者施策に関しまして状況を踏まえながら、利用の可能性について検討していきたいと考えております。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 楠本委員。
○
楠本美紀委員 今、障害者の方のグループホーム、そして、ショートステイというのが、まだまだ明石市内では足りていない状況があるんです。障害者を抱えておられる親御さんも高齢化してきて、自分の亡き後どうなるんだろうという不安をたくさん抱えています。そういう意味でも、市営住宅の空き家なんかを利用できたらいいんじゃないかなと思いますので、ぜひ、障害者施策の部署とも連携を取りながら、そういう利活用も進めていただきたいと思います。意見とします。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんか。
宮坂委員。
○
宮坂祐太委員 公営住宅等長寿命化計画と公共施設配置適正化実行計画の関連について、資料でも触れて、口頭での御説明にもありましたけれども。あわせて、住宅マスタープランとの関係といいますか、住宅マスタープランとの整合性を図っていくというのも非常に重要な観点かなと思っております。
国土交通省がいう市町村住生活基本計画というのが、明石市に置き換えると、この住宅マスタープランに当てはまるかと思うんですけれども。この市町村住生活基本計画と
公営住宅等長寿命化計画、この2つの計画については、国交省の資料を見ましても、上位計画、下位計画、そういったような位置付けが想定されるような、想像できるような関係図というのも図示されておりまして、両計画の整合性を図らないといけないということかと理解しております。
今回、改定される
公営住宅等長寿命化計画なんですけれども、明石市版の住生活基本計画ともいえる、住宅マスタープランとの整合が図られているのかどうか、まずはお伺いしたいと思います。
○
丸谷聡子委員長 藤田住宅・建築室長兼住宅課長。
○藤田住宅・建築室長兼住宅課長 住宅・建築室長兼住宅課長でございます。
今回、改定いたします明石市
公営住宅等長寿命化計画は、明石市住宅マスタープランの取組における個別施策の一つだと認識しております。
明石市の住宅マスタープランにつきましては、住まいづくりから子供の健やかな育ちを支え、未来の安全・安心を育むという基本理念のもとに、5つの基本目標を定めております。具体的には、基本目標は地球にやさしい住まい・住環境づくりとして、既存ストックを生かした住まいづくりを方針に、市営住宅の適切な維持管理としております。
明石市公共施設配置適正化実行計画に沿った内容を基とする計画、明石市
公営住宅等長寿命化計画は、既存ストックを生かした住まいづくりであり、住生活基本計画、いわゆる住宅マスタープランに沿ったものと考えております。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 宮坂委員。
○
宮坂祐太委員 明石市住宅マスタープランの中で掲げる施策のうちの一つの体系として、
公営住宅等長寿命化計画がありますよと。既存ストックを生かした
まちづくりという観点から、住宅マスタープランに沿う形での
公営住宅等長寿命化計画になっていますよと。そういうお話だったかなと思います。
それを踏まえてなんですけれども、このたび、この
公営住宅等長寿命化計画が計画期間満了になるので改定しますという話なんですが、今出ておりますこの住宅マスタープランについても、計画期間が今年度までだと思います。今年度で、計画期間がこの住宅マスタープランのほうも満了になると思うんですけれども、6月の所管事務報告の折に、コロナの関係、あるいは、上位計画、SDGs推進計画との絡みもあるので、都市計画マスタープランとか、緑の基本計画について、改定業務を1年延期しますという報告が6月にあったんですけれども。この住宅マスタープランについては、6月の所管事務報告のときに言及がなかったので、今回、
公営住宅等長寿命化計画と同じタイミングで計画期間満了を迎える。そして、先ほどの答弁にもありました一定の整合性を図っていかなければならないこの住宅マスタープランの改定について、どのように取り組まれるのか、お伺いしたいと思います。
○
丸谷聡子委員長 藤田住宅・建築室長兼住宅課長。
○藤田住宅・建築室長兼住宅課長 住宅・建築室長兼住宅課長でございます。
今回の計画の位置付けに関しましては、第6次長期総合計画とか、県の住生活基本計画は、現計画の上位計画ということとなります。また、都市計画マスタープラン等の住環境関連計画とは連携を図ることとなっております。当該計画に係る個々の具体施策の進捗は着実に進められている中、県の住生活基本計画や第6次長期総合計画の策定状況も踏まえながら、今後、当該計画の改定等につきましては、前計画の評価、また、これからの必要性、国・県の動向を検証、検討してまいりたいと考えております。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 宮坂委員。
○
宮坂祐太委員 住宅マスタープランの改定については、これからの必要性も含めて検討するという話なんですけれども、このたびの
公営住宅等長寿命化計画につきましては、国からの交付金を頂く交付要件の関係もあるということで資料にも記載がありますが、住宅マスタープランに関しては、交付金の交付要件ではないと。そういったこともあって、現時点ではこれからの必要性も含めて検討という話になってしまうのかなという思いはしているんですけれども。
ただ、住宅マスタープランについて、確かに、交付金の交付要件ではないんですけれども、例えば、この住宅マスタープラン、いわゆる市町村住生活基本計画によって、地域における住宅事情を勘案して既存住宅を活用する場合における最低居住面積水準の緩和がこの住宅マスタープランによって可能になるという側面もあろうかと思います。明石市においては、この最低居住面積水準の設定の緩和については、必要性は特にないとお考えなんでしょうか。
○
丸谷聡子委員長 藤田住宅・建築室長兼住宅課長。
○藤田住宅・建築室長兼住宅課長 住宅・建築室長兼住宅課長でございます。
住生活基本計画の中の最低居住面積水準のことに関してでございますが、この水準に関しましては、世帯人数に応じて健康で文化的な住生活を営む基礎として不可欠な住宅面積に関する基準であると認識しております。現在の明石市住宅マスタープランにおいても独自の基準は定めておりませんので、緩和等につきましても、今後、予定はしておりません。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 宮坂委員。
○
宮坂祐太委員 最後にもう1点だけ質問させていただきますけれども、交付金の絡みで言いますと、社会資本整備総合交付金の交付を受けるに当たっては、このたびの
公営住宅等長寿命化計画を改定しなければならないという話なんですけれども、当然、社会資本総合整備計画、こちらのほうも策定をしなければならない。社会資本整備総合交付金を受けるのは、社会資本総合整備計画に基づかなければならないということだと理解をしております。
公営住宅等長寿命化計画とも関連しますので、この住宅分野の社会資本総合整備計画についても関連で質問させていただきたいと思うんですけれども、この住宅分野の社会資本総合整備計画につきまして、兵庫県の場合は、県のほうが取りまとめて、県と神戸市を除く県内の市町による共同策定という手法をとっているかと思います。こういう、県が旗振りをして共同策定して、住宅分野の社会資本総合整備計画を策定するというのは、多くの都道府県において見られる事例なんですけれども、例えば、同様に県と市町の共同策定をとっているところ、広島県とか、福島県とかなんですけれども、広島県でも基本はその共同策定なんですけれども、中核市である福山市は、その共同策定の枠組みに入らずに独自に住宅分野の社会資本総合整備計画を策定している。あるいは、福島県も共同策定だけれども、そのうちの中核市である福島市、郡山市、いわき市は、中核市は独自でやっていると、共同策定の枠組みに入らないといった事例が見られます。兵庫県においても、先ほど申し上げたとおり、政令市の神戸市は枠組みに入らずに独自でやられているんですけれども、他の中核市、姫路市や尼崎市や西宮市は、現行その共同策定の枠組みに入ってはいるんですけれども、改めて中核市になりました本市として、この住宅分野の社会資本総合整備計画の策定について、どういったスタンス、どういった関わり方で取り組まれようとしているのか、お伺いしたいと思います。
○
丸谷聡子委員長 藤田住宅・建築室長兼住宅課長。
○藤田住宅・建築室長兼住宅課長 住宅・建築室長兼住宅課長でございます。
兵庫県における社会資本総合整備計画に関する住宅分野の計画に関しましては、兵庫県地域住宅等整備計画が2期目に入ってまして、平成28年から今年度までの5年間となっております。これを策定し、神戸市以外の各市町を交付対象として、交付金事業を実施している状況でございます。基本は県が作成することとなっておりますけれども、個別年次の事業実施につきましては、各自治体からの要望に基づき、県がまとめ、国からの交付金を各市町に分配されている状況でございます。住宅分野におきましては、中核市で独自にというよりは、現在のまま、特に独自で計画する必要性とかメリットまではないと考えております。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんか。
ないようですので、以上で質問を終結いたします。
続いて、報告事項エ、明石市
空家等対策計画素案の作成及び
パブリックコメントの実施について説明を求めます。
久納建築安全課長。
○
久納建築安全課長 建築安全課長の久納でございます。
報告事項のエ、明石市
空家等対策計画素案の作成及び
パブリックコメントの実施について、
委員会資料に基づき御報告いたします。
委員会資料をお願いいたします。
本年6月にこの委員会で、空家等対策計画を今年度作成していきますと報告させていただきました。その後、庁内で組織している空家等審議会の意見も聞きながら、本日、素案として報告するところまで来ることができた次第でございます。
まず、素案の概要でございますが、第1章の計画の趣旨から、第10章のその他空家等に関する対策の実施に関し必要な事項までの項目を設定させていただいております。これらの項目は、空家等対策の推進に関する特別措置法で計画に載せる項目が決められておりまして、それに基づく項目としております。
この計画の意義といたしましては、本市における空き家対策の全体像を市民が認識できるようにするとともに、空き家管理の重要性や老朽危険空き家が周囲にもたらす諸問題について周知することで、広く市民の方々に空き家の適正な維持管理の重要性を啓発できるように策定したものです。期間は2030年までとしております。細部につきましては、添付の素案を御確認頂ければと思います。
今回の対策を進めていく上で、第10章、その他空家等に関する対策の実施に関し必要な事項として、評価指標を載せております。素案の41ページを御覧頂きたいと思います。
市民から相談を受けた空き家等の解決件数については、これまで194件実施してきており、2030年度までに650件を目指します。特定空家等除却支援事業の利用件数につきましては、2030年度までに45件を目指します。
特定空家等の件数につきましては、現在21戸のところを2030年度までに10戸まで減らすよう努力してまいります。
それでは、資料本文にお戻りください。
続きまして、
パブリックコメントの概要ですが、年明け1月5日から2月4日までの期間で実施いたします。素案の閲覧については、ホームページをはじめ、各市民センターに備え付ける予定としております。
今後の
スケジュールですが、
パブリックコメントを実施した上で素案を修正し、3月の委員会で計画案として報告させていただく予定としております。
報告は以上でございます。よろしくお願いいたします。
○
丸谷聡子委員長 説明が終わりました。
御質問、御意見はございませんか。
飯田委員。
○
飯田伸子委員 2、3質問させていただきます。
素案のほうなんですけれども、24ページのところに空き家の利活用に関することが出ていると思うんですけれども、民間の不動産市場で流通させるなど、いろいろ民間活力に委ねたいところですということで、様々な選択肢があると思うんですが、先ほど公営住宅のところでほかの委員からも質問がありましたように、私のところにも、空き家でグループホームなどをやりたいんだけれども、そういう市からの橋渡しはないんですかというような御質問が届いております。その方のお話ですと、もしも、そうやって市が空き家とかをあっせんしてくれたら、やりたいという人は、ほかにも何人かいるんだということも聞いておりますが、利活用の選択肢の一つとして、空き家バンクのようなものを設立して市が民間との橋渡しをするというような計画はありませんでしょうか、お尋ねいたします。
○
丸谷聡子委員長 久納建築安全課長。
○
久納建築安全課長 建築安全課長の久納でございます。
ただいまの空き家バンク制度の導入なんですけれども、空き家バンクを導入している自治体はありますが、その運用は郡部のほうが件数が多くて、都市部のほうは少ない現状と認識しております。
本市といたしましては、まずは危険な空き家をなくしていくことに傾注しながら、その上で空き家バンクのメリットやその効果について検証していきたいというふうに考えておるところでございます。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 飯田委員。
○
飯田伸子委員 やはり空き家も最初は危険ではない状態だったとしても、空き家状態が続くことで危険な状態に変わっていくことが十分考えられますので、まだまだ使えるうちにどんどん利活用につなげていただくような方策も考えていただきたいと思います。
もう1点お伺いしたいんですけれども、素案の41ページ、先ほども説明があったと思うんですけれども、この特定空家等の件数を、2020年4月1日時点での21件を目標の2030年度には10件に減らしたいということなんですけれども、まず、この目標件数を10件にした理由をお聞かせください。
○
丸谷聡子委員長 久納建築安全課長。
○
久納建築安全課長 建築安全課長でございます。
現在把握している特定空家等の21件につきましては、相続人間での整理が必要な場合であったり、所有者が解体に消極的であるなど、非常に難易度が高い案件が残っております。こういった中で地道に所有者と話をしながら解体に導きたいというふうに考えておりますが、かなりの労力を費やす措置として、この21件を10件に減らしていきたいというところで御理解頂ければと思います。
○
丸谷聡子委員長 飯田委員。
○
飯田伸子委員 なかなか大変な物件が残っていて御苦労されているということですけれども、やはり市民の安全とかを守るためには、少しでも減らしていかないといけないとは思いますが、この10件の目標達成に対してどのような思いで取り組まれているのか、お聞かせください。
○
丸谷聡子委員長 久納建築安全課長。
○
久納建築安全課長 建築安全課長でございます。
この10件まで減らしていくのは、なかなか並大抵のことではないなというふうには思っておるんですけれども、市民の方の安全・安心を守るためにできるだけ努力いたしまして、これを1件でも減らしていきたいというふうな思いでおります。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんでしょうか。
穐原委員。
○
穐原成人委員 まず、
パブリックコメントの実施に当たって、今、コロナのこの時期ですので、一堂に集まってというのは非常に難しいと思うんです。インターネット等を利用してと、これも分かるんですけれども、この空き家で困っているという地域は、お年寄りの方も多い地域で、この空き家が多いと思うんです。したがって、その方々にも
パブリックコメントに参加できるような広報が必要ではないかなと。いろいろな素案を市民センターに置くのはいいんですが、
パブリックコメントも募集してますよというような広報のやり方を一つ考えていただきたいなと、これは意見として申しておきます。
もう1点は、先ほどもありました特定空家等件数、21件を10年間かかって10件に減らすと。これは目標としては分からんでもないんですが、特定空家に指定されているその建物は、危険だから特定空家に指定されていると思うんです。そういう建物を、10年もたってまだ10件も残してもいいのかなという思いがありますので、ここはいろいろ相続人といった条件もあるだろうとは思うのですが、10年もかけたらこの21件を全て処理するというぐらいの気構えで取り組んでいただきたいと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
○
丸谷聡子委員長 東都市局長。
○
東都市局長 都市局長でございます。
穐原委員から、今、御指摘を頂きました。確かに、10件危険な住宅を残していいのかというところは、我々も十分に考えております。目標としては、10年間で何とか10件まで減らしていきたいというのは、ある程度現実的な目標として設定をさせていただいておりますけれども、思いとしては、とにかくゼロに、危険な空き家についてはゼロにしていきたいということで、1件、1件、潰していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○
丸谷聡子委員長 穐原委員。
○
穐原成人委員 先ほど説明にもありましたように、様々な条件が絡み合って難しいと思いますが、都市局を挙げて、何とか解消していけるようにお願いしたいと思います。
以上です。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございませんか。
灰野副委員長。
○
灰野修平副委員長 今年度の特定空家の撤去とか相談とか、その辺の報告をお願いします。
○
丸谷聡子委員長 久納建築安全課長。
○
久納建築安全課長 建築安全課長でございます。
今年度につきましては、既に2件の撤去が終了しておりまして、1件の相談を受けているという状況でございます。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 灰野副委員長。
○
灰野修平副委員長 ということは、この計画を作らなかったことによる市の持ち出しというのは、幾らになるんでしょうか。
○
丸谷聡子委員長 久納建築安全課長。
○
久納建築安全課長 建築安全課長でございます。
今回、2戸合わせまして220万円程度を補助させていただいております。本来であれば、55万円程度ですので、その差額が市の持ち出しということになってございます。
以上でございます。
○
丸谷聡子委員長 灰野副委員長。
○
灰野修平副委員長 決算審査のときも申しましたけれども、この計画ができた後は、それはないということなんですけれども、先ほど穐原委員がおっしゃったように、やはり危険空き家というのは、あっては危険だと思いますので、引き続き積極的に撤去するように取り組んでいただきたいと思います。これは意見として申し上げておきます。
○
丸谷聡子委員長 ほかにございますか。
ないようですので、報告4件を聞いたことを御確認をお願いいたします。
次に移ります。
その他の項に入ります。
事前に申出を受けておりませんので、その他の項を終結させていただきたいと思います。
次に、閉会中の所管事務調査事項について確認いたします。
(1)都市計画について
(2)都市基盤整備について
(3)交通安全について
(4)住宅及び建築・開発行為について
(5)公共施設の建築及び修繕について
(6)上下水道について
以上6項目について、閉会中もなおよく慎重に調査検討いたしたいので、議長に閉会中の継続調査として申出ることに御異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
丸谷聡子委員長 御異議なしと認め、議長に閉会中の継続調査として申出ることに決定いたしました。
それでは、これで
建設企業常任委員会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
午前11時21分 閉会
以上は、本委員会の記録であることを証するため、明石市議会委員会条例第20条の規定により押印する。
建設企業常任委員会
委員長 丸 谷 聡 子...