姫路市議会 2023-06-14
令和5年6月14日文教・子育て委員会−06月14日-01号
・出産・
子育て応援給付金支給事業の
実施状況について、転出入する
支給対象者に対し、同
事業の内容、
申請方法等をしっかりと周知されたいことについて
本市から転出された方については、令和4年4月1日から
事業開始日の前日である令和5年2月14日までに
妊娠届を提出、または出産された方に対して、本市では申請できないため、
申請手続等については、
転出先の
市町村役場に問合せされたい旨を案内している。
また、本市に転入された方については、転入後、最寄りの
保健センターで
妊婦健康診査費助成券を受け取られる際に、
保健師等が申請に関する案内を行っているほか、
こども総務課において
支給対象となる年齢の
子どもを含む世帯の転入を確認した場合は、転入前
市町村で
給付金の申請をしていない場合は本市で申請できる旨を案内している。
今後も、
支給対象者が漏れなく申請できるよう、引き続き努めていく。
付託議案説明
・
議案第54号
こども家庭庁設置法等の施行に伴う
厚生労働省関係省令の
整備等に関する省令の施行に伴う
関係条例の整理に関する条例について
・
議案第61号
姫路市駅前すくすく
ひろば条例の一部を改正する条例について
報告事項説明
・
若年層の
出会い支援について
質疑・質問 10時12分
◆問
若年層の
出会い支援における
事業目的を
少子化の要因の1つである
未婚化・
晩婚化の進行に
歯止めをかけることとしているが、税金を使って
婚活支援に取り組む意義があるのか。
◎答
若者から、結婚したいが
出会いの場がないという意見がある。国のほうでも、
未婚化や
晩婚化の一因として
出会いの機会の減少を挙げており、兵庫県では、AIによる
マッチングシステムの導入や
出会いの場を提供する
事業等が実施されている。
姫路市においても、
出会いの場を設けることによって少しでも
少子化に
歯止めをかけたいと考えている。できるだけ効果が出るような企画にするため、
プロポーザル方式を採用して、業者からの提案を待っているところである。
◆問
(仮称)体験型出逢い
イベントin家島諸島については、
参加人数を30人程度、
開催地を
家島諸島としているが、どのような考えで決定したのか。
◎答
本市初の試みであり、
参加人数をどれぐらいに設定したらよいのか迷うところであったが、多過ぎると運営に支障を来すおそれがあるため、第1弾としては30人程度が適切ではないかと判断したものである。
また、
開催地を
家島諸島としたのは、離島を有する自治体が少ないことから、
姫路市の
地域資源である
家島諸島を最大限活用して
交流人口や
関係人口を増やしたいと考えたものである。
◆問
議案第61号は、駅前すくすく
ひろばの
休館日を減らして利用できる日を増やす、非常によい試みだと思う。どのようなことをきっかけに改善しようと考えたのか。
◎答
利用者に
アンケート調査を実施したところ、
休館日の月曜日、火曜日及び祝日を開けてほしいという要望が多かった。
加えて、駅前すくすく
ひろばは
ピオレ姫路内にあり、
商業施設である
ピオレ姫路への
来館者は、
土日祝日が多いことを踏まえて
開館日を拡大したものである。
◆問
駅前すくすく
ひろばの
休館日が年末年始だけになると、当然ながら職員を増やす必要があるが、
人員体制を確保できているのか。
また、それに伴う
人件費は、どれぐらい必要になるのか。
◎答
職員については、これまで4人であったところを2人増やし、6人体制に変更している。
また、予算については約580万円の増額となり、6人分の
人件費として、年間で1,580万円程度かかる
見込みである。
◆問
増額分は、当初予算の中に含まれているのか。他の予算から流用するのか。
◎答
人事課予算で
会計年度任用職員を採用している。その旨を
人事課に依頼していたので、他のところからの流用はない。
◆要望
子育て世代の
ニーズに応えて
開館日を増やすのは、非常にありがたいことである。
併せて、
設備面等についても
ニーズの把握に努め、さらに充実した施設となるように取り組んでもらいたい。
◆問
この数年間、
新型コロナウイルス感染症の影響から、
出会いが非常に少ないという切実な声を多く聞いている。特に、
姫路の企業には、九州や中国、
四国地方など、いろいろな地域の若者が就職している。
地元企業に就職した人の場合は、周囲に友達や
学生時代の
同級生等がいるが、就職して遠方から
姫路に来た人の場合は、周りに知った人がおらず、会社でも知り合いができないため孤独を抱えている。そのような若者に、休日をどのように過ごしているのか尋ねると、週末になると帰郷して、地元の友達と遊んでいるという答えが返ってきた。これは危機的な状況であると思う。せっかく就職して
姫路に住むようになった若者が、
出会いがないため、休みの日に実家へ戻り地元の友達と遊んでいる状況が続くと、仕事を辞めて地元に帰ろうという気になりかねない。
(仮称)体験型出逢い
イベントin家島諸島について、応募多数の場合は、
居住地や
勤務先、
年齢等を考慮の上、協議して
参加者を決定するとしているが、
参加対象者の選定には、このようなことも含めて考えてもらいたいと思うがどうか。
◎答
実際に募集してみなければどれぐらい応募があるのか分からないが、
参加者の
選定方法については、
実施事業者が決定した後に、
事業者とともに検討したい。
◆問
同
イベントについて、せっかく家島でするのだから、10月から12月ではなく、海を楽しめる夏季に開催できればよいのにと思った。これから
事業を進めるので、寒い時期になるのは仕方がないと思うが、なぜ10月から12月に実施するのか説明してもらいたい。
◎答
1つは、
公募型プロポーザル方式で
事業者を選定するため、それに時間を要する点、2つは、マリンアクティビティに適した夏季の開催についても検討したが、昨今は酷暑が続くため、
熱中症等が心配される。10月、11月は、台風が来る
可能性を否定できないものの、晴天の日が多いことからこの時期の開催となった。
一方、クリスマスや
お正月等の時期に
イベントを開催するのも1つの方策であると考えている。
◆要望
よい
イベントになるように頑張ってもらいたい。
◆問
民間の
婚活イベントが数十万円で実施されている中で、本市の
出会いイベントの
事業費は、1回目が163万円、2回目が500万円、3回目が150万円と、かなりの金額で驚いた。どのような部分に多くの費用がかかるのか。
もし家島で開催するために
宿泊費等がかかり、費用が跳ね上がってしまうのなら、見直してはどうか。
◎答
姫路市として初めて実施する
事業であり、
委託事業者への
要求事項として
プロモーション動画等の制作を挙げているので、
動画制作費等が含まれている。
宿泊については、
開催期間を2日以内としているが、2日連続でしなければならないわけではない。2回に分けることも可能である。
ノウハウを持つ
事業者から、参加しやすく
イベントの
成功率を上げるような企画を提案してもらいたいと考えている。
開催期間や
参加費用等については、提案を受けてから決定する。
◆要望
プロモーション動画については、今後継続して使用するのなら制作する価値があると思うが、
イベントについては、
事業費が1回当たり100万円以上となると、例え10組が成立したとしても、費用がかかり過ぎると思う。内容を精査して、省けるところは省かなければならない。家島ですることに意味があるとしても、費用を抑えるために
開催地を再考してもらいたい。
◆問
プロモーション動画は、複数年使用できるものにするのか。
◎答
姫路市のPRに使えると思うので、
イベント後も使用できるような内容にしたいと考えている。
事業費や
開催場所については、一度実施してみて、来年度以降も引き続き実施するようであれば検証したい。
◆問
若年層の
出会い支援について、
事業の意義を説明してもらいたい。
◎答
出生数が減少していく中、
姫路市として何とか
少子化に
歯止めをかけたいということで、まず
出会いの場をつくろうと、新たに
事業を実施するものである。
◆問
3回実施する
出会いイベントについて、どれぐらいの
成約率を目標にしているのか。
業者選定をこれから行うところであるが、できる範囲で説明してもらいたい。
◎答
何組の
カップルが成立するのか、答えるのは非常に難しい。同様の
イベントの実績について3割から4割とよく聞くので、
姫路市としては5組程度の
カップル成立を目標にしている。
◆要望
新たな取組として、
ノウハウの蓄積を期待している。頑張ってもらいたい。
また、
事業者との連携が大事だと思うので、
事業者と十分に打合せして、認識のすり合わせをして取り組んでもらいたい。
◆要望
若年層の
出会い支援についていろいろな意見が出ているが、ぜひやってほしいと要望してきた
事業であり、実施に向けて動き出したことが大切だと思っている。最初の段階であまり細かいことは言わず、応援するのでしっかりやってもらいたい。
◆要望
議案第61号について、駅前すくすく
ひろばは人気の施設であり、
利用者が午後の利用時間が始まるのを待って飛び込んでくるような状況であると聞いている。今、時間帯で区切って受け入れているが、もう少し運用をゆるくしてもらいたい。
◆問
駅前すくすく
ひろばでは
子育てに関する
相談業務も実施しているが、スタートしてからこれまで、どのような
利用状況なのか。
◎答
相談件数は、令和4年度で50件程度となっている。同じ
事業を行っている
すこやかセンターでは、年間400〜500件の相談を受けているので、今後、駅前すくすく
ひろばでも
子育てに関する相談や支援を行えると周知していかなければならないと思っている。
相談内容は、
施設利用に関しては、育休後の入所、産前産後の入所、一時
保育等がある。
子育てに関しては、育児のストレス、発達に関することが多い。
◆要望
便利のよい場所に相談できる施設があるのは非常に大事である。駅前すくすく広場にはよいスタッフがそろっていると聞いているので、よりよい
子育て支援施設になるよう努めてもらいたい。
◆要望
大企業には、様々な地域から
姫路に来た人がいる。自分の親戚にも、九州から
姫路に来て、身内と結婚して
姫路に家を建てて定住してくれた人がいる。
出会いイベントについては、
プロポーザルの審査が終わっておらず、まだ宣伝の
方向性が定かではないとのことであるが、企業に対しても、しっかりとアピールしてもらいたい。
◆問
今、
ヤングケアラーが問題になっているが、
姫路市では、何人ぐらいを把握していて、どのようなケアをしているのか。
◎答
姫路市においては100人を超える
ヤングケアラーを把握しており、
子どもと家族の思いに応じた支援を行っている。具体的には、
子どもの気持ちを定期的に聞き取るなどして、
子どもの在籍する
学校と協力しながら対応しているところである。
◆問
自分が
ヤングケアラーであると自覚していない
子どもが多いと思う。そのような
子どもを見つけて自覚させるに当たり、どのような取組を行っているのか。
◎答
子ども自身が
ヤングケアラーであると自覚していないケースは、非常に多いと思う。そのため、周りの大人が
ヤングケアラーに関する知識を持ち、そのような視点から
子どもを見ることで、
支援者のほうから見つけていくように取り組んでいる。
◆問
周囲の大人に対して、
ヤングケアラーに関する
研修等を行っているのか。
◎答
子どもたちのために新たな
市立高校の早期完成を願うとともに、
受検生やその
保護者の不安を解消するため、最後まで
市立3校をしっかりとフォローする旨を分かりやすく説明してもらいたい。
◆問
議案第70号と
議案第71号の長寿命化
改修等工事には給食室の空調機設置
工事が含まれているが、
議案第69号と
議案第80号には含まれていない。広畑第二
小学校と手柄
小学校の給食室には空調が整備されているのか。
◎答
手柄
小学校については、令和4年度に整備したところである。
広畑第二
小学校については、整備されていない。空調がない状態の一番新しい
小学校である。
◆要望
大規模改修
工事の後しばらくの間、その
学校では
工事がないと思われる。可能であれば、校舎等の改修にあわせて給食室の空調設置もできればよいと思う。
暑い季節、給食室は温度や湿度が非常に高く、劣悪な環境である。スポットクーラーを設置しているが、風が当たる場所だけが涼しく、それ以外のところは逆に暑くなるなど、使いにくいと聞いている。暑さ対策を検討してもらいたい。
◆問
全
小学校のうち、給食室に空調設備が整備されている
学校はどれぐらいあるのか。
◎答
新築で整備した津田
小学校と手柄
小学校の2校のみである。
これまで給食室の空調整備は行われてこなかったが、令和5年度から頑張って整備していこうとしており、野里、高岡西、東
小学校の3校に設置する計画である。
◆要望
全校に速やかに整備できるように頑張ってもらいたい。
◆問
市立3校にはそれぞれ特色がある。
新設校は
教育内容を充実した
学校にするとのことであるが、特色については、どのようにしようと考えているのか。
◎答
令和8年度に
姫路高等学校の敷地に開校する新しい
学校では、単位制を導入する。今、カリキュラムについて、先進の高校を視察しながら
姫路にふさわしいものを検討しているところである。
その中で、
姫路高校の探究科学コース、
琴丘高校の国際文化科、
飾磨高校の健康福祉コースなど、各校の特色ある教育を盛り込めるのか、
市立3校の先生と相談しながら決めていきたいと考えている。
◆問
先ほど、限られた人数で仕事しているという答弁があった。
市立高校の再編について、
教育委員会だけで全てを処理するのは難しいと思う。増員するなり、一部の事務を市長部局に振り分ける必要があると思うがどうか。
◎答
教育委員会において旧
市場跡地の
用地取得交渉をするのであれば、現在の体制でできるものではないので、増員されると思う。
用地取得について
教育委員会ではなく市長部局がするのであれば、それに応じた人事異動がなされると思う。
◆問
市場跡地にできる
新設校の通学路に対する安全対策について、どのように考えているのか。
◎答
姫路駅から近いので、バスや電車の
利用者は通学しやすいと思うが、
地域住民から、一定の時間に大勢の
自転車通学者が来て、渋滞を加速させるのではないかという意見があった。できるかどうか分からないが、時差式信号を設置して
自転車と車の動きを分けて渋滞にならないようにしたいといったイメージを持っている。今後、警察との協議が必要になる。
◆問
市場跡地にできる
新設校には、どのあたりから通ってくると想定しているのか。
◎答
市立3校とは条件が変わり、
姫路駅に近くなるので、おそらく赤穂市やたつの市などの市外から通う人も増えると思われる。また、
姫路市内の人にとっても、北からも南からも電車やバスで通いやすいので、人気のある
学校になると思う。
◆要望
新設校がよい
学校になると分かれば
子どもたちが共感しやすいので、
新設校に関する協議、決定についてよりオープンにしてもらいたい。
◆問
先日、新聞に兵庫県内の公立
学校の教員不足に関する記事が載っていた。
市立3校の再編において、
子どもたちのことがクローズアップされやすいが、教職員についても心配している。
市立3校が稼働しつつ
新設校が開校すると、教職員の異動があるとしても、教員不足になるのではないかと思うが、どのようにしようと考えているのか。
◎答
令和4年度から兵庫県
教育委員会と相談を始めている。
現在のところ、今後の退職者数等も含めても、令和8年度になると正規教員が10人程度余剰な状態になる
見込みである。
今後、退職者が増えたり、県市交流という形で
県立高校への異動を希望する教員が出てくることなどが考えられるため、退職者や再任用教職員に協力してもらいながら運営する形になると考えている。
◆要望
姫路市として初めての取組であり、いろいろな問題が出てくると思う。最初は特に問題が多いと思う。しっかりシミュレーションして、できるだけ開校までに問題を把握して対応してもらいたい。
◆問
小学校の入学前に健康診断のお知らせが送られてくる。大体の場合、通知された
小学校で健康診断を受けて入学する流れになると思うが、町境に住む人が、地元自治会の認識と違うところへ健康診断を受けに行くことがあると聞いた。原因として、どのようなことが考えられるのか。
◎答
就学時健康診断については、規定日に住民登録がある家庭に案内を送っている。ただし、郵送してから翌年3月までに引っ越して、転居先の
小学校に入学する家庭もある。その場合は、案内した
小学校と実際に入学する
小学校のどちらでも受診することが可能である。もしも事前に問合せがあれば、入学する
小学校で健康診断を受けてもらいたいと説明している。
実際にどれぐらいの人数が案内された
小学校と異なる
小学校で受診しているかは把握していない。
◆問
案内されたところと違う
小学校で受診したとしても、適正な
小学校に入学できると認識すればよいのか。
◎答
そうである。
保護者の転勤等から、案内した
小学校で健康診断を受けた後に県外へ引っ越しする人や、市外で受診してから
姫路市内に引っ越してくる人もいる。
学校は、入学式を待たなければ、入学の確定者として認知できない。
◆要望
入学式を待たなければクラスの人数が確定できないようでは、担任や教員の人数を調整しづらいと思う。何とか改善してもらいたい。
◆問
学校の安全対策として、不審者等の進入を防ぐために校門を閉じて、来校者には、スクールヘルパーとして待機場所にいるPTAや地元の老人クラブ等の人が対応するという方法を取っているが、
新型コロナウイルス感染症対策から、小さな待機部屋に複数人がいるのはどうかということで、しばらくそのような体制を取れなかった。これから再開するに当たり、
保護者から、犯罪抑止力の1つとして、校門に防犯カメラを設置してもらいたいとの声が上がった。
PTAから地元自治会に要望して、自治会から危機管理室に尋ねたところ、危機管理室からは、
学校の防犯カメラは所管外のため設置できないという答えが返ってきた。
教育委員会において、防犯カメラの設置について検討してもらいたいがどうか。
今後も防犯対策においては地元住民やPTAの力に頼っていくのか。
◎答
防犯カメラは有益なものであると思う。
今のところ、
保護者や地域の方のパトロールに依存しているが、現在、防犯カメラの在り方や近隣自治体の設置状況等を調査して、研究を進めているところである。
学校には入り口がたくさんあり、1つの場所だけ設置して、どれぐらいの効果があるのかなど検討が必要な事項があることから、より有益で効果的なものにするため、防犯カメラの導入方法についてしばらく研究させてもらいたい。
◆要望
防犯カメラは抑止力になるが、防犯対策としては、防犯カメラの設置以外にも、門を電子ロックして、来訪者をインターホンで確認しなければ校舎内に入れないようにするなど、いろいろな方法があると思う。
しかし、附属池田小事件から22年が経過して、各自治体によって
学校の安全管理や防犯対策に対する温度差が大きいと言われている。地域に開かれた
学校という考えもあるが、開かれたというのは、門が開いてるという意味ではないと思う。
子どもたちのために安全な
学校にするという視点から、よりよい防犯対策を取ってもらいたい。
◆問
ヤングケアラーの問題について、最も
子どもたちの身近にいて気づきやすいのは担当教員であると思うものの、教員の負担が問題となっている中で、さらに業務が加わることを心配している。
ヤングケアラーには、どのように対応しているのか。
◎答
小・中
学校では、学期に1〜2回ほど教育相談を実施している。その中で、担任が
ヤングケアラーではないかと気がつくと、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーにつないで組織的に対応するようにしている。
◆問
高校では、どのように取り組んでいるのか。
◎答
高校も同じである。教育相談や普段の生徒の様子等から担任が察知して、
姫路市の予算で配置している
学校カウンセラー等につないで対応する。
◆問
教員に
マニュアルを使った研修をしていないのか。
◎答
研修している。令和3年度末にできた
ヤングケアラー支援
マニュアルを
学校に配付しており、
研修等において活用するように言っている。
また、令和4年度の校区人権のDVDが
ヤングケアラーに関するものであったため、積極的に見るように校長会や生徒指導担当者会等で発信している。
◆要望
ヤングケアラーを取りこぼしてはいけないが、教員に大きな負担がかかってもいけない。そのあたりを両立させてもらいたい。
◆問
子どもが
学校に持っていく荷物が非常に多い。教科書やタブレット端末の置き方等のルールはどのようになっているのか。
◎答
平成30年9月、文部科学省から児童生徒の携行品に係る工夫例を示した通知が出ており、それに基づき対応するよう、毎年、校長会等を通じて呼びかけている。直近では令和4年11月に校長会に通知している。
◆問
それでも
子どもたちはたくさんの荷物を持っている。
学校は
子どもの荷物を減らそうと考えているのか。
◎答
もちろんできるだけ
学校に置いて帰るように指導するよう、
学校に呼びかけている。
◆要望
子どもがたくさんの荷物を持っているのを見るとつらく思う。ぜひ改善してもらいたい。
◆問
4月から安富北
小学校と莇野
小学校で実施されている小規模特認校について、現状を説明してもらいたい。
◎答
莇野
小学校については、校区外から通う15人と地元の
子ども30人で、
学校全体の児童数が45人になっている。安富北
小学校については、校区外から4人が通っている。
令和5年度に入ってからも、オープンスクールや地域の
イベント等に問合せがある。事務局が見に行った莇野の
イベントには3組が来ていて、
子どもが不登校で、行かせてもらえないかという相談があった。また、安富北において、地域の方と一緒に農業体験をしていたときにも、校区外から
学校の様子を見に来た人がいたので、2校が小規模特認校になっていると浸透してきたのではないかと思っている。
◆要望
小規模特認校は
姫路市において初めての試みであり、大規模校になじめず不登校になりかけている
子どもを行かせてみようというケースがあると思う。莇野
小学校については、校区外から15人が来ていて成功しているのではないかと思うが、安富北
小学校は、校区外から来ているのが4人であり、まだ始まったばかりで様子を見なければならないものの、どんどん
子どもが減っていくと統廃合してスクールバスを運行することも考えなければならなくなると思う。
今後ますます
少子化が進行して、多くの
小学校において統廃合も含めた議論になることが予想される。地元の自治会や住民から、小規模特認校になって
学校を地域に残してほしいと強い要望があると思うが、
子どもの教育という面から考えると、大規模校で勉強することも大事なことである。小規模特認校だけが地域や
子どもたちのためになるわけではない。いろいろな面から考えてもらいたい。
◆問
莇野
小学校や安富北
小学校まで送り迎えするのは大変だと思うが、現状はどのようになっているのか。
◎答
保護者が車で送迎されている。何人かは途中でやめるのではないかと心配していたが、聞いている範囲では、きちんと送迎を続けておられる。
午前8時頃に連れていき、一旦帰ってまた下校時刻の午後3時から4時頃に迎えに来ることになり負担が大きいと思われるが、
子どものことを第一に考えて頑張っているのではないかと思っている。
◆問
いろいろな校区から通う人がいるため、スクールバスを出して全員をバス通学させるわけにもいかない。統廃合なら、その
小学校の
子ども全員をバスで1つの
学校に送り迎えできる。そのようなことも含めて
学校の統廃合について真剣に考えてもらいたいと思うがどうか。
◎答
決して小規模特認校を勧めているわけではない。莇野や安富北にしても、
イベント等において多くの準備をして蓋を開けてみたら校区外から誰も来てくれなかったこともあったと思う。それでも頑張ってやっている。
今後、統廃合の対象になる
学校の地域へ説明に入るときには、一定規模の
学校に通わせスクールバス等を手配することなどを考えていると知らせながら協議していく。ただ、莇野や安富北がよくて他の校区では小規模特認校をしてはだめだと言えない。小規模特認校をやるというところがあれば、市として周知等について協力する。まずは地域の意向を伺いながら考えるという形にしている。
◆問
小規模特認校について、
教育委員会として2校がうまくいっていると認識しているように思った。
もっと
教育委員会の支援があればよいという意見を聞いたが、どのような支援ができるのか。
◎答
他の自治体の小規模特認校では、行きのバスを出すことにしたら、帰りも出してほしいという要望が出てきたそうである。
教育委員会が懸命に要望に応えても、実施するとそれが普通になって、さらにその上の要求が出てくるので難しい面がある。
また、2校とも複式学級の状態を脱したわけではなく、これからも頑張らなければいけないという意識を持っている。特に安富北は莇野よりも校区外から来る人が少なかったので、かなり危機感を持っている。
さらに、例えばバイパスから降りてすぐの利便性の高い校区が小規模特認校を始めてしまうと、今、莇野に1時間ぐらいかけて通学させている人が、もう少し近いところにしようといった動きが出てくる
可能性もある。
今回、莇野に15人が来たのは、地域の頑張りもあるが、広報ひめじで特集記事を組んだり、生徒募集の時期に大きく広報したり、パンフレットを作成して全校区に配布したことも要因としてあると思う。児童数が少ない
小学校の
保護者からは、「こんな児童数が少ないところまで配布するのか。」と怒られながらも広報に努めている。スクールバスの支援はしていないが、PR面の支援があったからこの結果になったと考える。
◆要望
地方創生の部局等と連携しながら取り組んでもらいたい。
◆要望
基本的には、適正規模の
学校で、
子どもたちが社会に出て困らないだけの能力を身につけるための教育を受けさせる。これが一番の基本であり、目指すべき方針であると思う。
ただ、地域の実情も分かるので、ある程度それぞれに努力して、モデル
事業としてやるのもよいと思っている。
しかし、そのために
子どもを犠牲にするのは良くない。
子どもたちに必要な教育環境を第一義に考えて、それに加えて、
学校が地域コミュニティの核になっているというところも踏まえて、今後も考えてもらいたい。
声が大きいからと言って少数意見に引きずられてはいけない。今までいろいろな意見を聞いてきたが、今言ったような考え方が多数派だと思う。
教育委員会はそういったことにも配慮して進めてもらいたい。
教育委員会終了 12時12分
意見取りまとめ 12時12分
(1)付託
議案審査について
・
議案第54号、
議案第61号、
議案第69号〜
議案第73号及び
議案第80号、以上8件については、全会一致で可決または同意すべきものと決定。
(2)付託請願審査について
・請願第1号については、全会一致で採択し、要望書を送付すべきものと決定。要望書の文案は正副
委員長に一任することに決定。
・請願第2号については、賛成多数で継続審査すべきものと決定。
(3)閉会中継続調査について
・別紙のとおり、閉会中も継続調査すべきものと決定。
(4)
委員長報告について
・正副
委員長に一任することに決定。
意見取りまとめ終了 12時25分
閉会 12時25分
【
予算決算委員会文教・
子育て分科会の意見取りまとめ】...