神戸市議会 > 2021-09-01 >
令和3年第2回定例市会(9月議会)(第1日) 本文

  • "投資規模"(/)
ツイート シェア
  1. 神戸市議会 2021-09-01
    令和3年第2回定例市会(9月議会)(第1日) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時0分開議)  (坊議長議長席に着く) ◯議長(坊 やすなが君) おはようございます。  これより令和3年第2回定例市会を開会いたします。  ただいまより本日の会議を開きます。  最初に,諸般の報告を申し上げます。  報道機関による傍聴席での撮影及び録音の許可についてでありますが,関西テレビ放送,朝日新聞社,神戸新聞社より,本日の本会議の模様を撮影及び録音したい旨の申出があり許可いたしましたので,御報告申し上げます。  次に,議場出席説明員に異動がありましたので,順次御紹介申し上げます。  副市長,小原一徳君。  (自席で起立)  行財政局長,岩崎林太郎君。  (自席で起立)  行財政局副局長,森川誠也君。  (自席で起立)  以上,紹介を終わります。 2 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,市長より本日付をもって「議会の委任に基づく市長専決処分の報告」,「令和2年度神戸市各会計予算繰越しの報告」,「令和2年度決算に基づく健全化判断比率等の報告」,「令和2年度神戸市内部統制評価報告書」並びに「法人の経営状況を説明する書類」が,また,去る8月23日付をもって「令和2年度公立大学法人神戸市外国語大学の業務実績に関する評価結果の報告」が,また,去る8月25日付をもって「地方独立行政法人神戸市民病院機構令和2事業年度の業務実績に関する評価結果の報告」,「令和2年度公立大学法人神戸市看護大学の業務実績に関する評価結果の報告」が,また,教育委員会より,去る8月18日付をもって「令和2年度教育に関する事務の管理及び執行の状況の点検及び評価に関する報告」が,それぞれ提出されましたので,いずれもお手元に送付いたしておきましたから,御了承願います。  以上,報告を終わります。 3 ◯議長(坊 やすなが君) これより議事に入ります。  日程によりまして,日程第1 会期決定の件を議題に供します。  お諮りいたします。
     本定例市会の会期は,本日から12月8日までの100日間といたしたいと存じますが,御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 4 ◯議長(坊 やすなが君) 御異議がないと認めます。  それでは,さよう決定いたしました。 5 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,日程第2 神戸市選挙管理委員補充員選挙の件並びに日程第3 北区の選挙管理委員及び同補充員選挙の件を一括議題に供します。  本件は,神戸市選挙管理委員補充員については,地方自治法第182条の規定に基づき,区の選挙管理委員及び同補充員については,同法第252条の20第6項において準用する同法第182条の規定に基づき,それぞれ選挙をしようとするものであります。  この際,お諮りいたします。  本件選挙の方法は,投票の煩を省き,議長より指名いたしたいと存じますが,御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 6 ◯議長(坊 やすなが君) 御異議がないと認めます。  それでは,これより順次御指名申し上げます。  まず,神戸市選挙管理委員補充員は,お手元の神戸市選挙管理委員補充員名簿のとおり,次に,北区の選挙管理委員及び同補充員は,お手元の北区選挙管理委員及び同補充員名簿のとおり,それぞれ御指名申し上げます。  御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 7 ◯議長(坊 やすなが君) 御異議がないと認めます。  それでは,さよう決定いたしました。 8 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,日程第4 兵庫県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙の件を議題に供します。  本件は,兵庫県後期高齢者医療広域連合議会の神戸市選出議員を,兵庫県後期高齢者医療広域連合規約第8条の規定に基づき選挙しようとするものであります。  本件選挙の方法は,単記無記名投票により決します。  直ちに議場の出入口を閉鎖いたします。  (閉扉) 9 ◯議長(坊 やすなが君) これより投票用紙を配付いたします。  (投票用紙配付) 10 ◯議長(坊 やすなが君) 投票用紙の配付漏れはございませんか。  (「なし」の声あり) 11 ◯議長(坊 やすなが君) 配付漏れなしと認めます。  投票箱の点検をいたします。  (投票箱点検) 12 ◯議長(坊 やすなが君) これより投票に移りますが,感染防止対策の観点から,前後の距離を保って投票いただきますようお願い申し上げます。  それでは,1番村上立真君より順次投票を願います。  (投票) 13 ◯議長(坊 やすなが君) 投票漏れはございませんか。  (「なし」の声あり) 14 ◯議長(坊 やすなが君) 投票漏れなしと認めます。  よって,投票は終了いたしました。  これより開票いたします。  開票立会人を指名いたします。  香川真二君,  川口まさる君,  かじ幸夫君,  大野陽平君,  門田まゆみ君,  朝倉えつ子君,  以上6名の方を御指名いたします。  それでは,開票立会人の方はよろしくお願い申し上げます。  (6立会人立会・開票) 15 ◯議長(坊 やすなが君) 開票の結果を御報告申し上げます。  出席議員数     68名  投票総数      68票   有効投票     67票   無効投票     1票  有効投票中   小原一徳君    58票   森本 真君    9票  以上であります。  よって,小原一徳君が当選されました。  議場の閉鎖を解きます。  (開扉) 16 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,日程第5 予算第22号議案より,日程第16 第58号議案に至る12議案,一括議題に供します。  これより順次関係当局の説明を求めます。  まず,岩崎行財政局長。 17 ◯行財政局長(岩崎林太郎君) ただいま御上程になりました諸議案中,予算第22号議案及び第23号議案並びに第50号議案及び第51号議案,以上合計4議案につきまして,一括御説明申し上げます。  まず,令和3年度神戸市各会計補正予算について御説明申し上げます。  このたびの補正予算案は,新型コロナウイルス感染症について変異株の影響による第5波や,今後の感染拡大への対応としてワクチン接種を促進するとともに,医療提供体制の安定的確保等に取り組むため編成したものでございます。  3ページを御覧ください。  予算第22号議案令和3年度神戸市一般会計補正予算から御説明申し上げます。  以下,計数につきましては100万円未満を省略して御説明申し上げます。  4ページを御覧ください。  歳入につきましては,第17款使用料及手数料から第25款市債まで,  5ページを御覧いただき,歳出につきましては,第4款民生費から第16款予備費まで,それぞれ110億7,500万円の追加となっております。  6ページを御覧ください。  第2表市債補正では,神戸市民病院機構貸付金につきまして,限度額を補正しようとするものでございます。  7ページを御覧ください。  予算第23号議案令和3年度神戸市自動車事業会計補正予算では,第2条業務の予定量のうち運転キロ及び輸送人員を増量し,第3条,収益的収入及び支出の予定額をそれぞれ1億2,100万円追加しようとするものでございます。  以上,各会計補正予算につきまして,一括御説明申し上げました。  続きまして,「令和3年第2回定例市会(9月議会)提出議案」の24ページを御覧ください。  第50号議案神戸市手数料条例の一部を改正する条例の件は,行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の改正に伴い,個人番号カードの再交付手数料に関する規定を削除しようとするものでございます。  26ページを御覧ください。  第51号議案神戸市市税条例等の一部を改正する条例の件は,地方税法の改正等に伴い,個人市民税における特別徴収税額通知の電子化に関する規定等を整備しようとするものであります。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 18 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,辻企画調整局長。 19 ◯企画調整局長(辻 英之君) ただいま御上程になっております諸議案中,第49号議案につきまして御説明申し上げます。  21ページを御覧ください。  第49号議案神戸市個人情報保護条例及び神戸市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例の件は,行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の改正に伴い,情報提供等記録の訂正に関する規定等を改正しようとするものであります。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 20 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,加藤文化スポーツ局長。 21 ◯文化スポーツ局長(加藤久雄君) ただいま御上程になっております諸議案中,第52号議案につきまして御説明申し上げます。  57ページを御覧ください。  第52号議案神戸市立体育施設条例及び神戸市立文化センター条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の件は,磯上体育館を新設しようとするものであります。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 22 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,森下福祉局長。 23 ◯福祉局長(森下貴浩君) ただいま御上程になっております諸議案中,第53号議案につきまして御説明申し上げます。  64ページを御覧ください。  第53号議案権利の放棄の件は,阪神・淡路大震災の際に貸付けを行った災害援護資金に関し,未償還のものに係る債権の元本及び利息を放棄しようとするものであります。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 24 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,三島建設局長。 25 ◯建設局長(三島功裕君) ただいま御上程になっております諸議案中,第54号議案につきまして御説明申し上げます。  81ページを御覧ください。  第54号議案市道路線認定及び廃止の件は,開発行為により築造等された道路の認定並びに機能及び形態がない道路の廃止をしようとするものであります。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。
    26 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,鈴木都市局長。 27 ◯都市局長(鈴木勝士君) ただいま御上程になっております諸議案中,第55号議案につきまして御説明申し上げます。  98ページを御覧ください。  第55号議案西神中央ホール条例の件は,公の施設として西神中央ホールを設置するに当たり,必要な事項を定めようとするものであります。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 28 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,根岸建築住宅局長。 29 ◯建築住宅局長(根岸芳之君) ただいま御上程になっております諸議案中,第56号議案及び第57号議案につきまして,一括御説明申し上げます。  111ページを御覧ください。  第56号議案損害賠償額の決定の件は,本市が借り上げていた相手方住宅を借上期間満了日までに返還できなかったことについて損害賠償額を決定しようとするものでございます。  次に,112ページ,第57号議案下山手住宅4号棟とりこわし及び敷地整備工事請負契約締結の件は,株式会社中田工務店が7億7,440万円で落札いたしましたので,契約しようとするものであります。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 30 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,長谷川教育委員会事務局長。 31 ◯教育委員会事務局長(長谷川達也君) ただいま御上程になっております諸議案中,第58号議案につきまして御説明申し上げます。  113ページを御覧ください。  第58号議案旧多聞南小学校長寿命化改修工事請負契約締結の件は,岡工務店・山田工務店特定建設工事共同事業体が14億8,391万1,000円で落札いたしましたので,契約しようとするものであります。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 32 ◯議長(坊 やすなが君) 以上で,関係当局の説明は終わりました。  本件について質疑の通告がありますので,順次発言を許可いたします。  54番森本 真君。  (54番森本 真君登壇)(拍手) 33 ◯54番(森本 真君) 日本共産党の森本 真です。私は,日本共産党神戸市議団を代表して,ただいま上程されました補正予算案のうち,コロナ対策に絞って市長に質問します。  今回の補正予算は,新型コロナウイルス感染症について,変異株の影響による第5波や,今後の感染拡大に対応するため,ワクチン接種を促進するとともに,医療供給体制の安定的確保等に取り組むとしています。6月議会でもコロナ対策について質疑しましたが,神戸市当局は,第5波に向けて病床は増やさない,ワクチンを接種しているからPCR検査も増やさないとの答弁に終始をいたしました。現在,第4波を超える過去最大の感染拡大が起きています。6月議会で指摘したように,若年層への感染拡大が猛烈に増え,宿泊療養施設の追加,自宅療養者への医療体制の強化などが補正予算に盛り込まれていますが,あらゆる手だてを尽くして命を救うことが,今,求められています。市民の命を守る立場から,一般医療を守りつつ,コロナ病床の大幅な確保及び回復病床の確保をするべきと考えますが,御見解をお伺いをいたします。  2点目は,何よりも感染拡大を防ぐ取組が急務となっています。感染伝播の鎖を断つためのPCR検査を,いつでも,誰でも,何度でもの立場で,従来の枠にとらわれず大胆かつ大規模に行うこと。特に感染拡大が顕著になっている場所──学校,保育所等に対する大規模な検査を行うべきと考えますが,いかがでしょうか。簡明な答弁をお願いをいたします。 34 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 35 ◯副市長(小原一徳君) コロナ入院病床の確保についての御質問に御答弁申し上げます。  コロナ患者の受入れにつきましては,これまで医療機関ごとの施設面や専門の人員体制など,様々な課題を抱えている中,各医療機関との信頼関係の下,個別訪問などにより可能な限りの御協力をお願いし,病床を確保してきたところでございます。  第4波におきましては,市民病院3病院の通常医療を大幅に制限して受入病床を拡大し,市内全体で305床,重症病床は51床を確保してきたところです。その後,緊急事態宣言の解除及び感染症患者の減少を受けまして,通常医療の制限を一部解除し,6月22日以降の確保病床は282床となったところでございますが,今回の第5波の感染拡大後,市内医療機関から新たな病床確保の申出も受けまして,現在の病床確保は289床となっているところでございます。  さらに,9月1日以降,西市民病院及び西神戸医療センターにおきまして,通常医療の制限を再度拡大させていただき,通常医療を2割程度の制限から4割程度に拡大する形で,順次受入病床を32床増床し,市内全体でこれまでの最大数の321床を確保する予定としているところでございます。  また,コロナ回復後の患者受入れのための,その回復病床の確保についてでございますが,本年3月に市内の医療機関に対して調査を行った,その結果を基に,転院受入可能病院リストを作成いたしまして,速やかに転院調整できるよう,コロナ患者の受入病院を確保してきているところでございます。3月時点では,この病院が59病院でございましたが,転院受入可能病院,現在73病院となっているところでございます。特に重症患者のコロナ隔離解除後の,引き続き高度な呼吸管理等が必要な重症状態の方の転院を促進するため,転院受入れを行う市内医療機関に対する補助制度を創設し,稼働病床の確保に努めているところでございます。  第5波対策といたしまして,第4波の経験も踏まえまして,できるだけ早期診療による重症化防止に注力しているところでございます。具体的には,以下3つの項目で御説明申し上げますが,まず1つ目でございますが,自宅療養者への対応強化といたしまして,フォローアップチームを設置いたしまして,自宅療養者の症状の変化をこれまで以上に早期に把握し,必要な方につきましては,保健所の搬送車による外来受診,または往診を実施しているところでございます。現在,8月20日時点でございますが,外来診療の件数が227件,そして往診が56件実施されているところでございます。  2つ目でございますが,宿泊療養施設の強化といたしまして,特に症状が進行しつつある入所者に対して,早期に診療を行うため,神戸市医師会,それから中央市民病院,兵庫県災害医療センターの御協力を得まして,医師の体制を強化しているところでございます。さらに,数の面からいきますと,今後も入所者の増加が見込まれることから,4か所目の施設を8月の20日に開設いたしましたほか,現在,5か所目の増設も9月中旬頃になる予定ですが,予定をさせていただいているところでございます。この結果,最終5か所目の確保が済みますと,合計580室程度の確保が見込まれる予定でございます。  さらに3つ目の柱でございますが,抗体カクテル療法という形で,軽症者の重症化を予防するということで,重症化防止効果が非常に高い,7割程度と言われてます抗体カクテル療法につきまして,中央市民病院に抗体カクテル療法センターを開設いたしまして,対応を進めてきているところでございます。今後,さらにワクチン接種による発症予防・重症化予防をより一層進めるため,希望する全ての市民へのワクチン接種の完了に向け,全力で取り組んでいるところでございます。引き続き,早期診療による重症化予防,医療提供体制の確保に努めるとともに,市民に対し,感染防止対策の徹底を強く呼びかけ,さらに市民へのワクチン接種を迅速に進めることによりまして,この危機を乗り越えてまいりたいと考えているところでございます。  続きまして,2点目の,大規模のPCR検査の実行について御答弁申し上げます。  現状,神戸市におきましては,PCR検査につきまして,検査資源を最大限効果的に活用しながら,感染拡大防止と医療提供体制の安定的な確保のために実施をしてきているところでございます。  具体的には,まず1つ目でございますが,重症化リスクの高い高齢者,障害児・者の施設におきまして,重症化・クラスター化防止のために,職員に対する定期的検査を令和3年4月から,月1回実施することといたしました。ワクチンを2回接種した施設は検査の対象から外れることから,対象の施設が減少するため,6月の16日からは頻度を上げて2週に1回,そして7月の26日からは週に1回という形で頻回化を実施してきているところでございます。  また,2点目でございますが,高齢者,障害児・者の施設や学校園,保育所等におきまして,感染者が発生した際には,疫学調査による濃厚接触者の有無にかかわらず,念のためにフロアやクラス等の全員を積極的に検査し,感染拡大防止に努めてきているところでございます。  検査実績でございますが,高齢者・障害者施設への定期的検査では,467施設で2万3,067件,そして積極的検査につきましては,高齢者・障害者施設,また学校園,保育所等を合わせまして184施設,7,582件となっているところでございます。  感染拡大を防止していくためには,一方でワクチン接種を進めていく,これが最も有効であると考えているところでございます。そのため,保育所,学校園,児童館等の従事者に対しましては,優先予約をノエビアスタジアムにおきましては7月の30日から,またその他の会場でも8月の10日から開始し,接種を進めているところでございます。神戸市民にワクチン接種をより安全に,できるだけ早く進めていくことによりまして,感染拡大・重症化の未然防止に努めてまいりたいと考えておるところでございます。 36 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 37 ◯54番(森本 真君) それでは,再質問させていただきます。  6月議会でも,ワクチンが最も有効だというようなことを言われてましたけども,今,本当にそうなのかと。外国の事例を見ても,若者も含めてワクチン70%以上打っているイギリス,イスラエルでも,このデルタ株の感染が大きく広がっています。だから,ワクチンに頼っていては駄目だというふうに思うんです。  そういう点で,市長に対して,今のコロナの感染の状況についての認識をお伺いをいたします。菅総理は,明かりははっきりと見え始めていると記者会見で答えました。厚生省の専門部会は,災害レベルの状況にあるとの認識での対応が必要だとしています。市長は今,神戸の感染拡大の状況をどう認識されているのか,お伺いをいたします。 38 ◯議長(坊 やすなが君) 久元市長。 39 ◯市長(久元喜造君) 私どもの認識では,7月に入ってから第5波の感染拡大が続いている,今も現に続いているということで,私も,ほぼ毎日,健康局,保健所の皆さんとコロナ対応,それからワクチン接種の現状というものを聞いて,打合せをしております。緊張感を持って,この感染予防をしていかなければなりませんし,感染された方への医療提供体制をしっかりと構築をしていかなければいけない。具体的には,先ほど小原副市長からお答えを申し上げたとおり,今,感染拡大が続いているという認識を持って,全力で対応しているところです。 40 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 41 ◯54番(森本 真君) 現時点で,小原副市長が言われましたけども,病床の拡大をこれからしていくと言われてます。しかし,現時点では289床のうち270床が利用されてまして,93%の状況です。重症者病床についても,51のうち34が使われていて──重症者じゃない人も入っているということですけども,67%の状況です。しかし,3波・4波と違って,もうすごく数がたくさん,陽性者が増えている。それともう1つ特徴的なのは,若い人でも,軽症だと思っていた人が急に悪化をする。それで亡くなった方も,今,連日のように報道されています。そういうことに対応するためには,やっぱり病床を増やして,医療が受けられるように,命を守れるように,もっと考えるべきだと思うんですけど,いかがでしょうか。この数で本当に足るんでしょうか。 42 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 43 ◯副市長(小原一徳君) 今,病床の使用率の御説明がございましたが,現在,その289床確保している中で270床が入床されている状態ということです。これ,明日以降,西市民病院・西神戸医療センターでの病床確保で病床数を増やしていく形で,今後,対応していくことになろうかと思っております。  ただ,今後の感染者数の推移,それから入院が必要となられる方の状況に応じて,今後も引き続き緊張感を持って対応していく必要があると考えております。そのためにも,先ほど御質問にありました,特に若い方を中心に急に悪化をされる事象,こういったものに対して早期の対応,こういったものが必要ということで,先ほど,予算の中での説明をさせていただきましたですけども,宿泊療養施設であったり自宅療養でされている方々に対する医療的ケアを,よりきめ細かく対応することで,重症化への予防をする。こういうことが病床の逼迫のほうへの効果が現れると考えているところでございます。 44 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 45 ◯54番(森本 真君) それでは,お伺いします。今現在で,先ほど入院の数を言いました。自宅療養者の数は1,309です。それから,療養先調整中というのが955──1,000近くあります。これがどんどん増えていくと,まさに3波や4波よりも重症化するリスクがあります。1月の第3波のときに,もう入院を制限しないといけない,自宅療養を認めたときに,どう書かれているんですか。1日に1人,2人,3人と救急車で運ばれるような事態が起きてますよというふうに言いながら,自宅療養を選ばざるを得なかった。しかし,コロナ患者の皆さんにとっては,本当に安心して医療が受けられるような体制をつくってほしいというのが,市民の皆さんの願いだと思います。いろいろと御努力しているのは分かりますけども,結局,やっぱり十分な医療を受けられるためには,入院の病床を確保することが一番大事だと私は思うんですけど,その点,市長,いかがですか。 46 ◯議長(坊 やすなが君) 久元市長。 47 ◯市長(久元喜造君) 先ほども小原副市長から御答弁申し上げましたように,第4波が終わってから,一旦はコロナ用の病床は減少いたしましたけれども,また改めてこれを拡大をすると。最終的にはさらに増やすということで,しっかり予定を組んでおります。  同時に,病床を確保するということは,きちんとコロナ患者の治療ができる医療従事者の確保ということが非常に重要ですから,そういうような体制が整っている中央市民病院,また西市民病院での病床を拡大するということ,これが現実的で,しっかりとした治療を受けられるようにする方途だというふうに思います。 48 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 49 ◯54番(森本 真君) 全国各地では,1つは自治体立の病院,県立病院や神戸市の市立病院などがコロナ患者を十分受け入れています。それと同時に公的病院ですね,神戸で,言わなくてもいいですけど日赤だとか,済生会だとか,様々な公的病院が一生懸命頑張っています。それと同時に民間病院も,力を合わせて頑張ろうということで,このコロナ病床を300以上まで増やしてきた状況があります。  しかし,私,6月議会で,去年44床削減した神戸労災病院や24床削減した三菱神戸病院のことについて質問をしました。市長は6月議会では,通告していただければお答えするとのことでしたが,今回,質問しますよと通告をしています。なぜ昨年,コロナが大変だという時期に,大事な急性期病床を68床も神戸市内で減らすのは,いかがなものかというふうに考えますけど,お答えいただきたいと思います。 50 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 51 ◯副市長(小原一徳君) 6月議会でも御質問いただきました労災病院,それから三菱病院での病床の削減の件について,御答弁申し上げたいと思います。  議員御指摘いただきました2つの病院につきましては,コロナ病床の削減ではございませんで,一般病床の削減についてのものでございまして,これによりましてコロナ患者受入れに直接影響があるものではございませんが,その経緯,対応について御説明申し上げたいと思います。  まず,神戸労災病院につきましては,これは公的病院という位置づけになるわけでございますが,令和2年6月1日に一般病床44床を削減したところでございます。当病院は,公的病院でございますので,公的医療機関等2025プラン策定の対象病院となっておりますので,病床削減に当たりましては,2025プランの変更が必要となるため,令和元年12月に御相談があった以降,その対応を進めてきたところでございますが,病床の減少理由につきましては,より一層の効率的な医療提供体制と経営基盤の安定化という御説明がありまして,今回,空いたスペース等につきましては,ペインクリニックでありますとか,麻酔科外来に御利用したいとのことでございました。令和2年3月26日の地域医療構想調整会議を経て,2025プランの変更について協議を行い,その結果,妥当となりましたので,令和2年4月17日付で兵庫県知事に対して結果を報告し,調整会議における協議の結果を受けまして,令和2年5月1日付で44床の病床の減を許可したところでございます。  次に,三菱神戸病院についてでございますが,これは民間病院という位置づけになるわけでございますが,令和3年2月18日に病床24床を削減しております。この件につきましては,神戸市に対しまして,病床変更許可の申請が令和3年2月18日付で申請がありましたので,令和3年2月18日付で24床の削減を許可したところでございます。病院を開設された方が病床数を変更する場合につきましては,開設地の都道府県知事の許可を受けなければならないとされておりまして,神戸市におきましては,地方自治法施行令第174条の35第1項及び神戸市長の権限に属する事務の委任に関する規則第16条の規定によりまして,保健所長が許可者となっているところでございます。  この許可の要件につきましては,医療法第7条第4項におきまして,厚生労働省令及び都道府県の条例の定める要件に適合するときは許可を与えなければならないとされており,要件に適合した申請に対しましては,許可を与える義務が生じているところでございます。  一方で,コロナ感染症患者への対応につきましては,先ほど来,市長より御答弁ございましたとおり,手厚い看護が必要となることから,単に病床だけではなく医療スタッフの確保,これが非常に重要だと考えているところでございます。これまでも感染症患者を受け入れる体制が整ってきている,例えば加算1病院でありますとか,この医療機関に要請を行いまして,病床を確保してきているところでございまして,第1波のときには120床であった病床は,現在321床に向けて調整を進めているところでございます。  このように,この2病院の一般病床の削減,これはコロナ病床の確保に,直接影響を与えたということではございません。 52 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 53 ◯54番(森本 真君) 直接影響を与えたかどうかというのは分からないですよ。民間病院,公立病院もそうですけど,いわゆる1病棟,労災病院で言えば44床の1病棟があれば,そこでコロナの患者さんを診てくださいと言ったら,その3分の1ぐらい,15床ぐらいは診れるんですよね。結局,民間病院でも1フロア50床とすると,15床までの分で,一生懸命中等症の患者さんを診てるんです。だから,それぐらい人も要るし,50床を診るのと同じぐらいの人も要るわけですけども,病床があれば,その転用もやっぱりできるわけです。それをどんどん減らしてしまうと,開ける病床も開けないという話です。  現在,北神の済生会兵庫県病院と三田市民病院との間で,北神・三田地域の急性期医療の確保に関する検討会が開催をされています。先日も傍聴に行きました。検討会の中身では,両病院を統合して,病床を減らす論議がされています。コロナ感染がますます広がる中で,現在,苦労しながらコロナ対応をしている両病院を,統合して病床を減らす論議はおかしいんじゃないかと思いますが,その点,いかがですか。 54 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 55 ◯副市長(小原一徳君) 今,具体的なお話で,北神エリアの病床のお話が出ておりますけども,これにつきましては,これまでも再三御説明申し上げてきてますとおり,北神・三田エリアの医療体制をどのように長期的に確保していくか,これはその建物,ハード面だけではなくて,特に医師をはじめとする医療スタッフの確保も含めて,中長期にわたって北神エリアの市民の方々の安心を確保していくために,どのようなことができるかということを議論するような場を設けているところでございます。  こういった中で,当然,今後の医療の在り方という分についても注視していく必要があるわけでございますが,基本的には北神エリアによる急性期医療をどのように確保していくかという観点で議論を続けているところでございます。 56 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 57 ◯54番(森本 真君) どう医師を確保するかということで,神戸大学の委員の方も言われています。400以上の病床とか病院をつくれば,医師は専門研修として派遣されますと。それに対して,北区の市民代表で出ている方からはこういう提案がありました。病床を減らすんではなくて,三田も病床を増やして,そして済生会も病床を増やして,コロナ対策も含めて,現場所で医療が行えるようにしてほしい。これが三田の皆さんと北神の皆さんの思いだというふうに思うんです。どういうふうに医者を確保するかっていうのを明確に言ってます。400床以上の病院だと研修できますって言ってますから。  そういう意味で,市長どうですか,病床削減というのは,今コロナが大変なときで,一番取っかかりというか,これをやらないといけないときに,病床削減の話はしないでほしいと思うんですけど,その点いかがですか。 58 ◯議長(坊 やすなが君) 久元市長。 59 ◯市長(久元喜造君) 一般病床を確保すれば,コロナ患者が受け入れられるという問題ではないわけです。これ神戸に限らず,我が国においては,人口当たりの病床というのは決して少なくはありません。問題は,既にある一般病床がコロナ患者を受け入れることがなかなかできにくいというところに問題があるわけですから,そこは医療従事者をしっかりと充実していくということと,あとは病院の病床をどういうふうにうまく活用していくかということです。  先日も中央市民病院に行きまして,理事長や院長,また看護部長とも意見交換をしましたけれども,第5波においては,大半の重症者の方が回復をしておられます。これ治療法が向上したということもあります。問題は,重症者の方が円滑に,軽症になったときにはそれにふさわしい病床に転院をしていただく。そして,治癒をして,もう感染がないという判断されたときには,円滑に退院をしていただいて,シニアの方についてはきちんと療養していただく。こういうふうに病床をどううまく回転をさせていくのかということが重要で,一般病床を拡大するということは,コロナ患者の受入れには直接にはつながらないし,一般病床がそれぞれの病院の判断で削減されることが,コロナ患者への受入れに直接影響することはないというふうに考えております。 60 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 61 ◯54番(森本 真君) それじゃあ中央市民病院についてお伺いします。  中央市民病院は現在のポートアイランド南に移転するときに,もともと1,000床の病院だったんです。それを,それこそ国の施策もあって700床に縮小をいたしました。しかし,大規模災害・事故発生時に患者さんを収容できるように,講堂や外来フロアにスペースとして300床を確保して,酸素吸引等の配管も行う災害拠点病院として運用するということになっています。有事の際,機能も十分に発揮して,迅速な対応が行える施設だというふうに言われています。専門家委員会の方から──災害レベルの対応というなら,中央市民病院,この300床というのは本当にあってほしかったわけですけども,今,別の意味で災害対応の300床を確保しているので,さらなる力を発揮していただきたいというふうに思うんですけど,その点,いかがでしょうか。 62 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 63 ◯副市長(小原一徳君) 今,中央市民病院がポートアイランドから2期のほうに移転したときの病床数のお話を御質問いただきました。基本的に病床の分については,病床数自身は削減しながら,災害拠点病院という位置づけで,災害時に臨時で対応できるような機能を付加するという形で整備したものでございます。  ただ,今回の新型コロナウイルスにつきまして,一般には災害級レベルという表現がされておりますけども,感染症という非常に特異な病気でございますので,通常の例えば事故とか地震災害とかにあって,救急対応が必要な病床という形で,今回も災害拠点病院の病床の確保についてはしているわけでございますが,なかなかそれが難しいということから,今回臨時病床という形で,中庭の奥の所にその36床を確保したところでございます。  今回,ここの重症病棟等がうまく機能して,重症患者の受入れが進んでいるわけでございますので,この形を今後も推進していきたいと考えております。 64 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 65 ◯54番(森本 真君) これからどういうふうな状況になっていくかというのは未知なんです。しかし,1波から今5波までというと,どんどん感染者が増えていく。感染者が増えていくと同時に,重症者もこの5波では全国的に毎日毎日増えてきています。若い人の亡くなられる方も増えています。そういうふうな意味での対策は,やっぱり症状に応じて適切な医療が受けられる。重症になったとき,また中等症の2以上になったときに,ちゃんと入院できる施設が神戸で保障されていることが,大事だというふうに思います。  そういう点で,病床削減がコロナと関係ないんじゃなくて,本来なら中央市民病院が1,000床だったら,もっともっと受けられる範囲があったというふうに思いますので,災害時レベルですから,そういう考えも含めて検討をお願いをしたいというふうに思います。  次に,PCR検査の拡大について,6月議会でも質問しましたけれども,クラスターが発生したところを見つけて火消しに行くんじゃなくて,無症状をいかに発見して隔離,火種を消すのか。そのためにPCR検査を頻回に行うことが大事だと。2回接種したらPCR検査をしないんだというのでは,いかがなものかというふうに思います。前回は恩田副市長が,費用対効果の面からPCR検査に対して否定的でした。しかし,費用対効果というほどPCR検査,神戸市やっていないんです。今,大体1,100から1,200,感染者が多くなる中でそれぐらいです。キャパシティー,一応1,300とうたってますから,目いっぱいのところをやってるんですけども。感染の伝播の鎖を断つためには,学校,保育所などの現在感染拡大しているところに,PCR検査を無症状の人にするべきだと思うんですけど,簡潔にお願いします。 66 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 67 ◯副市長(小原一徳君) 今回,予防的なものも含めまして,積極的なPCR検査,定期的な分につきまして,これまで高齢者施設,障害者施設等で実施してきたところでございます。今回,ワクチン接種が進んできてまいりましたので,今後につきましては,先ほど申し上げましたように,患者が発生した,またクラスター化するところについて,そこの濃厚接触者を含めまして,幅広く接種を進めていく。こういったところへワクチン接種が進むことを受けて,感染者発生施設への検査に注力していく,これが重要ではないかなと考えているところでございます。 68 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 69 ◯54番(森本 真君) 学校なんかの生徒さん,12歳以下の人がいますから,ワクチン接種,できない人もいるんですね。そういう中で,ちょっと学校のPCR検査についてお伺いします。  西村経済再生担当大臣は,感染が特に深刻な首都圏や関西の学校の先生に定期的なPCR検査ができるように,できるだけ早く開始したいと自治体と調整中だと発言をされています。神戸市でも教職員対象の定期的なPCR検査を実施するのかどうか,お尋ねをいたします。 70 ◯議長(坊 やすなが君) 長田教育長。 71 ◯教育長(長田 淳君) 現時点で特段予定していることはございません。 72 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 73 ◯54番(森本 真君) 教育長そう発言しましたけど,国では進めるように言ってるんだけど,市長,この教職員への定期的なPCR検査についてどうお考えですか。 74 ◯議長(坊 やすなが君) 久元市長。 75 ◯市長(久元喜造君) まだ国からの情報には接しておりません。 76 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。
    77 ◯54番(森本 真君) ニュース等で報道されております。子供たちの感染防止のために,教職員へのPCR検査をぜひ定期的に実施をしていただきたいと思います。  明日9月1日から2学期が始まります。保護者や子供たちからは不安と懸念の声が多数寄せられています。夏休み中の10代などの児童・生徒の感染が広がる中で,万全な感染対策が不可欠です。神戸市は,文部科学省が示す新しい生活様式を踏まえた学校の構造基準ではレベル3。レベル3の地域では,身体的距離の確保について,児童・生徒の間隔を可能な限り2メートル,最低1メートル確保するように座席を配置するとなっていますが,教育委員会はこの点についてどう対応するのか,お伺いをいたします。 78 ◯議長(坊 やすなが君) 長田教育長。 79 ◯教育長(長田 淳君) 今の感染レベルは,議員が御指摘のとおりでございまして,私どもも今のこの緊急事態宣言の発令期間中につきましてはレベル3ということで,できるだけ文科省が言っておりますように2メートル程度,最低1メートル距離をとるということが,このマニュアルで示されているところでございます。ただ,これはあくまで目安というふうに言われておりまして,それぞれの施設の状況や感染リスクの状況に応じて,柔軟に対応をしていくということがマニュアルで示されております。  私どもとしますと,これまでと同様に,やはりこの感染防止対策,換気も含めて十分徹底を図りながら,これまで以上に緊張感を持って対応していきたいというふうに考えております。 80 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 81 ◯54番(森本 真君) あくまでも目安で柔軟な対応というのは,できないということを半分言ってらっしゃることだと思うんです。それはね,保護者にとっても生徒にとっても不安材料です。これだけ毎日毎日200人,300人という感染者が毎日報告される中で,小学校,中学校,高校も含めて,若い皆さんが感染を,学校が休みの間にしていると。家庭内感染もあるし,部活での感染もいろいろあります。しかし,それは今度,学校に集まるということに対して,先ほど言ったように多くの保護者の皆さん,子供たちも心配をしている。だから,もうあくまでも目安じゃなくて,神戸市としては,学校での安全対策をばっちりというか,十分とっていただくようにしていただきたいと思うんですけど,明言できますでしょうか。 82 ◯議長(坊 やすなが君) 長田教育長。 83 ◯教育長(長田 淳君) 今置かれている状況の中で,やはり最大限感染防止対策の徹底を図っていくということが重要であると考えております。文部科学省のほうからも,これまで講じてきたこの感染防止対策は,今のこのデルタ株においても非常に効果があるというふうに通知が出ておりますので,明日9月1日から2学期の授業が始まりますが,まず初日の最初の時間を利用いたしまして,子供たちにも十分,この感染防止対策の確認,徹底を図りながら,教育活動を継続をしていくと,学びを保障していくということに努めてまいりたいと考えております。 84 ◯議長(坊 やすなが君) 森本君。 85 ◯54番(森本 真君) 本当に子供たちのためにも,安全な学校にしていただきたいというふうに思います。  もう時間が来ましたので,今回,適切な医療を受けることができない1,000名を超える自宅療養者や,1,000名近い療養先調整中の方が死亡される事案が,これまでも神戸において発生しています。さらに発生しかねない,災害レベルに達していると思います。そのためには,病床を増やして,あらゆる手だてを尽くして命を救うことが大事だということを述べまして,質問を終わらせていただきます。(拍手) 86 ◯議長(坊 やすなが君) 御苦労さまでした。  次に,3番高橋ひでのり君。  (3番高橋ひでのり君登壇)(拍手) 87 ◯3番(高橋ひでのり君) 高橋ひでのりです。つなぐ神戸市会議員団を代表して,新型コロナ対策における医療提供体制の強化についてお伺いします,2点。  まず第1に,4月から5月にかけての第4波においては,神戸においても,自宅療養の方や宿泊療養施設の入所者が容体が急変して亡くなられる,こういった悲劇が残念ながら起きました。それを繰り返さないというのが市民の願いでもあり,久元市長のミッションでもあると思います。今回の補正予算において,それを実現する重点と市長の決意をお伺いします。  第2に,宿泊療養施設の追加確保についてお伺いします。宿泊療養施設は,フロア全部が空かないと消毒作業ができない,そういった物理的な問題があって,実績としても100%という事態は全くこれまでありません。実際に宿泊療養施設に入所可能な数というのは,神戸の場合,大体何割ぐらいなのか。そして,今後どれぐらいの宿泊療養施設が必要というふうに現時点で考えられているのか,併せてお伺いします。  以上です。 88 ◯議長(坊 やすなが君) 久元市長。 89 ◯市長(久元喜造君) 高橋ひでのり議員からは,この第4波において,自宅療養者や宿泊療養施設に入所された方が,容体が急変し亡くなるという事例があったと。こういうことが起きないようにするのが市長の使命ではないかという御指摘がありまして,全くそのとおりだというふうに思っております。第4波で起きた,どんなことが起きたのか,そのときにどう対応したのか,あるいはできなかったのかということについては,これは健康局,保健所の幹部の皆さんと何回も議論をして,その教訓を得て,第5波の対応をしているつもりです。  特に,やはりいかに重症化を防ぐのかということが非常に重要なことでありまして,この点につきましては,この補正予算でも必要な予算措置を今回,お願いをしているところです。具体的な対応につきましては,また御質問に応じて副市長からもお答えをさせていただきますが,基本的な認識は高橋ひでのり議員がおっしゃったとおりだというふうに考えてまして,私としては,その任務をしっかりと全うできるように,全力で取り組んでいきたいと思います。  2番目の御質問は副市長からお答えさせていただきます。 90 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 91 ◯副市長(小原一徳君) 私のほうから,宿泊療養施設につきまして,特に入所可能数,どのくらいかというふうな御質問をいただいたところについて,御答弁申し上げます。  第5波の感染拡大によりましては,宿泊療養施設の入所者が急増する中で,先ほど御答弁申し上げましたが,8月の20日に本市の4施設目となる宿泊療養施設をサンルートソプラ神戸アネッサにおいて開設したところでございます。これが138室ございます。既存の3施設と合わせまして,合計436室を確保した形になるわけですが,さらに現在,5施設目となる施設──大体150室程度を想定しておりますが──を9月中旬に開設すべく準備を進めておりまして,これで合計約580室程度となると考えております。  先ほど言っていただきましたように,清掃等の関係も踏まえて,利用可能な実態ということでございますが,当初は入所者の方が退所された後,数日が経過してからこの清掃・消毒を行っていた。こういったため,実際の空室率よりもさらに低い稼働率──アッパーでも6割程度だったんではないかなと思いますが──での運用となっていたところでございますが,清掃業者との協議によりまして,現在は各部屋ごとに速やかに清掃を行うという形をとっておりますので,その翌日には入室できるようにするため,稼働状況を見ますと,大体8割程度までは入所が可能ではないかなと考えているところでございます。これ以上という形になりますと,フロアの運用が,男女別のフロア運用をとっておりますので,この辺が限界ではないかなと考えているところでございます。  現段階において,今後の見込みでございますが,当然のことながら今後の感染者数の推移というのが大きく影響してくるわけでございますが,現在においては,9月中旬には5施設目も確保することによりまして,対応は可能ではないかなと考えております。さらに今後の感染者状況については注視していくことによりまして,今後の対策についても抜かりないように検討を進めてまいりたいと考えております。 92 ◯議長(坊 やすなが君) 高橋君。 93 ◯3番(高橋ひでのり君) ありがとうございました。まず,1点目について久元市長から,ミッションについては私と同様だというふうに,力強くおっしゃってもらいました。本当にその方向で考えてまいりたいんですが,幸いというか,兵庫県ではまだそういった死者が出てないと。ただ,全国では東京をはじめ,あちこちで出ています。昨日は千葉で,血中酸素濃度が96を超えているということで,軽症扱いの20代の男性が2日後に自宅で亡くなっていたと。本当に予期せぬことがどんどん起きてますので,どうすればなくせるかということを,緊張感持って一緒に考えたいと思います。  その上で再質疑なんですが,もちろん病床を拡充するというのは大事です。ただ,それだけなのかということを私もずっと考えてきました。実は,尼崎市の長尾和宏さんというお医者さんが,こんなことを言われてます。現在の医療提供体制は,自宅療養者の症状が悪化するのを待って医師につないでいると,在宅放置だというふうにおっしゃられています。この事態を変えるには,そもそも感染症法上の扱いを2類から5類に変えるべきだと。保健所の介在をなくして,感染者が普通の病気のように,すぐに治療につながる,そういう体制に変えるべきだということを言われています。その方自身は,自宅療養者に携帯番号を教えて,24時間,何かあったら電話するようにということでフォローされているそうです。コロナには決定的な治療法はないと言われますけども,初期治療に使える薬はいろいろある。いろんな方法があるし,在宅でも酸素は使えるんだということをおっしゃってます。ぜひ,その地域の開業医が総出でやりましょうという,そういう提案をされてらっしゃるんですね。こういった主張について,市長はどのように考えられるかお伺いします。 94 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 95 ◯副市長(小原一徳君) 今,実際,新型コロナウイルス感染症に対する診療の基準,考え方,進め方につきましては,既に国のほうから専門的な見地に基づきまして対応方針が示されて,それに基づいて,各自治体において対応を進めてきているところでございます。  その中で,今御指摘いただきましたような,例えば自宅療養の方々を個人のお医者さんで24時間携帯での対応という,これにつきましては,先ほど御答弁申し上げましたとおり,自宅療養者に対する医療のフォローアップ,悪化防止,重症化防止の観点から,神戸市においてもフォローアップチームを中心に対応を進めてきているところでございますが,今後,どのように自宅療養者,それから在宅療養の方々,それから宿泊療養の方々の重症化を防止していくかということで,私どもとしてはいろいろ議論した結果を踏まえて,今回,補正予算等でお願いしてますように,医療体制についてフォローアップを含め,それから医師会とかの御協力をいただきながら,医療体制を確保することで,重症化予防に努めていきたいと考えているところでございます。 96 ◯議長(坊 やすなが君) 高橋君。 97 ◯3番(高橋ひでのり君) ありがとうございます。2類を5類に変えるべきだという,これについては私も現時点では反対です。理由は,やっぱり保健所という感染症対策の司令塔がもうなくていいという,そういうことになってしまいますので。ただ,症状が悪化してから──悪化するのを待つこの体制は在宅放置だという,この方の批判は当たっていると思うんですね。初期の治療がすごく大事だというのが,特に若い方が中心になっている第5波ではすごく大事だと思います。  そこでお伺いしたいんですが,自宅療養の方ですね,たくさんいらっしゃいますけども,保健師さんが毎日のように電話したり,いろいろ体制を組まれていると思うんですが,保健師さんが実際に外来受診とか,お医者さんの往診ですね,この人はそういう診察が必要だという判断するのは,どういう基準で判断されるんでしょうか。 98 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 99 ◯副市長(小原一徳君) 新型コロナウイルス感染症に感染された患者のうち,無症状とか軽い症状の患者の方々を自宅療養という形で対応してきているところでございます。その上で,症状が進行しつつあるということを把握したとき,これを具体的に申し上げますと,例えば発熱が3日以上続いたとか,呼吸器症状等が出始めている,こういった方について薬剤処方とか,入院判断のための検査が必要な方,こういった方々について早期に外来受診につなげているところでございます。また,症状が悪化し,外出することが難しい患者の方に対しましては,往診により早期対応をすることによりまして,症状の悪化を防いでいるところでございます。 100 ◯議長(坊 やすなが君) 高橋君。 101 ◯3番(高橋ひでのり君) やっぱり私自身の経験,知り合いの状況を聞いても,かなり症状が進行しないと,実際に病院にかからせてくれることができないと。もちろん第4波のときと違って,今は保健師さんが付き添って,コロナの対応する病院に連れていって,それで帰ってくると。第4波のときには病院が,もう入院の空きベッドがないんだから,それすら断っていた。いや,入院については結構ですから,外来でいいですからって言って,何とか今,運ぶ体制をつくっていると。それは第5波の前進だと評価するんですが。ただ,事前に当局にお伺いしたら,やはり保健所がそうやって外来受診をやってる方というのが,1日大体平均15件ぐらいだと。お医者さんが,電話も含めて往診ですね,どれぐらいですかっていったら,その半分もないです。だから,結局,1日せいぜい多くて20人ぐらいの方しかお医者さんにかかれない体制になってますね,今。  でも,ところが先ほどから言われているように,昨日のデータですね,自宅療養の方1,039人です。で,療養先調整の方が955人,合わせて2,094人の方が不安を抱えながら,陽性と判定されて,不安を抱えながら自宅で暮らされているわけです。そのたった1%ぐらいしかお医者さんにかかれないというのは,僕ら,そういう数値でしか判断できませんが,どう考えてもやっぱりこれは足りないと思うんですね。だから,結果として症状が進行してから,やっと病院にかかり,それでその時点では遅かったという事例があちこちで出てしまうわけです。  で,東京ではもう既にそういう在宅死が出てるという中で,東京都の医師会は8月13日の会見で,都内全域で自宅療養者・待機者に対して,地区の医師会,往診の専門医,そして在宅専門診療所,訪問看護,こういった方たちなどで24時間の見守り体制をつくりますということを表明されました。やはり,神戸としても,ぜひ神戸市医師会などに働きかけて,直接お医者さんが見守る体制というのを何とかつくれないか。特に具体的な往診ですね。保健所が頑張って運ぶのもいいですが,もっとたくさんの方が,やっぱりお医者さんが電話,オンラインも含めて,往診する体制を拡充すべきじゃないかと考えるんですが,どうでしょうか。 102 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 103 ◯副市長(小原一徳君) 何度も御答弁申し上げておりますが,自宅療養者の方々の症状・病状に対応して医療を適切に提供していく,こういったもので今回,第5波を迎えて,そこを適切に対応することが非常に重要だということで,これまでも議論を重ねてきて,そして先ほど外来受診でありましたり,往診という制度を,医師会等の皆さん方の御協力等を得て,今実施してきているところでございます。  ただ,今御指摘いただきましたように,自宅療養者の方々の人数と実績という分については,まだまだ不足ではないかという御指摘をいただいたところでございますが,引き続き医師会等の御協力を仰ぎながら,適切な医療が自宅療養者の方々に提供できるように,工夫,研究をしていきたいと思いますし,また,例えば先ほど──他都市の事例で具体的に何か新しい取組があって,それをうまく神戸のほうで応用できるっていう余地があるんであれば,それについても研究はしていきたいと思っております。 104 ◯議長(坊 やすなが君) 高橋君。 105 ◯3番(高橋ひでのり君) ぜひ神戸での研究をしていただきたいんですが,例えば,濃厚接触者の方──まず最初に症状が出て病院にかかって陽性と判定された方がまずいます。家庭内での感染が今増えてますから,その方の御家族が濃厚接触者と判断されて,検査を受けたら陽性が判明しますという方がいっぱいいらっしゃるわけですね。私の知り合いでも,実際に最初にかかった方じゃなくて,後で診断された家族が急に容体が悪化したというケースがありました。でも,濃厚接触者で感染判明された方というのは,基本的にお医者さんの診察は受けてないと思うんですね。例えば,肺炎の症状を疑うような症状がなければ,CT検査もないわけです。ともかく御自宅で療養してくださいと。状況を見て待ってくださいということで,ずっと何日も経過して,その間に容体が悪化されるという方がいらっしゃるんですね。  だから,最初に症状が出て診察された方とそうじゃない方で,同じ陽性患者でも医療の診察を受けてる度合い,これ明確に差があるわけです,現状でね。ここを何とか,せめて陽性と判断された方については,お医者さんに受診できる体制って何とかできないもんですかね。その点について見解をお伺いします。 106 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 107 ◯副市長(小原一徳君) 今おっしゃっていただいたように,陽性患者に対する──陽性患者が判明して,まだ発症等がされていない方への医療的なケアという形になりますけども,これにつきましては現状の医療における医療資源等の配分等の状況を鑑みたときに,なかなか難しいのではないかなと感じているところでございます。そうした中で,症状等,少しでも変化が現れるときには,できるだけそれを早期に察知して把握して,それを適切に医療機関につないでいく,それが重症化の予防,早期発見による重症化の予防につながるものと考えておりますので,今,目指すべき注力すべきところは,そういうところだと考えているところでございます。 108 ◯議長(坊 やすなが君) 高橋君。 109 ◯3番(高橋ひでのり君) この点については,引き続き他都市の事例を参考にできないか検討されるということなので,ぜひ努力をお願いしたいと思います。  時間の関係がありまして,最後にもう1点目の宿泊療養施設の拡充についてお伺いします。先ほどの副市長の御答弁では,現時点では9月中旬の5か所目で,基本的に現時点の評価としては足りてるという判断だと思います。なぜそうなのかということなんですが,まず宿泊療養施設の対象者がどういう方か。第4波のときと第5波では大分変わっているように思うんですね。第4波のときには無症状者に焦点を当ててたと思うんですが,第5波については軽症者を対象にするというふうにお伺いしてます。無症状者については,特に家庭内での療養,自宅療養が適当でない方に限って宿泊療養施設,そういうふうに事前にお伺いしているんですが,現状どういう対象になってますか。 110 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 111 ◯副市長(小原一徳君) 現在,療養者の考え方につきましては,神戸市におきましては,入院につきましては重症の方,中等症の方。それから,宿泊療養につきましては御指摘いただきましたように軽症の方。そして,自宅療養につきましては無症状及び軽い症状の方というふうに運用しております。特に自宅療養につきましては,経皮的動脈血酸素飽和度──SpO2と呼んでおりますけども,96以上の正常値の方で無症状及びほぼ症状がなく自宅での療養が可能な方を対象としているところでございます。先ほど申し上げましたとおり,症状が進行する状況においては,重症化予防のために早期の受診を促すような仕組みを取り入れているところでございます。 112 ◯議長(坊 やすなが君) 高橋君。 113 ◯3番(高橋ひでのり君) ぜひその対象を無症状の方にも広げていただきたい。そういう観点で質問します。なぜかというと,まず今回非常に多い家庭内感染は,宿泊療養施設に入ることによって確実に防げるわけです。それだけでもメリットは物すごく大きいと思います。さらに,今回から宿泊療養施設は看護師さんが常駐するだけではなくて,毎日数時間お医者さんが巡回をすると。そういう意味で,私が前半で申し上げた初期段階の治療も療養施設がきちっとできるわけですね。ですから,できるだけ無症状の方も含めて対象を広げてほしい。  8月4日の日に,齋藤兵庫県知事が,これ新聞で見る限りなんですが,中等症以上の患者は入院,軽症と無症状者は宿泊療養施設に入ることを基本にした従来の運用を堅持すると発言されてます。久元市長,どうなんですか。軽症と無症状者は宿泊療養が基本というふうに兵庫県知事は8月4日時点でおっしゃってるんですが,市長も同様の認識なんでしょうか,それとも違うんでしょうか,ちょっとお伺いしたいんですが。 114 ◯議長(坊 やすなが君) 久元市長。 115 ◯市長(久元喜造君) 入院か宿泊療養か自宅療養かということについての一応の基準は,先ほど小原副市長から御答弁申し上げたとおりです。ただ,自宅で家庭内感染がこれだけ増えているわけですから,ほかの家族の方と完全に十分な隔離ができない,どうしても,例えば手洗いとか浴室とか,そういう所は一緒に使わざるを得ないということになるとは思うんですけれども,なかなかそういう感染の危険がどうしてもあるというようなことが,本人からもそういう申告があり,客観的に見てもなかなか難しいという方については,これは自宅療養ではなくて宿泊療養施設に入っていただくということはあり得るというふうに思っております。それぞれの状況をよくお聞きして,必要な対応をするということを基本にして考えていきたいと思います。 116 ◯議長(坊 やすなが君) 高橋君。 117 ◯3番(高橋ひでのり君) そうですね,ちょっと副市長の答弁とちょっと違う。やっぱり無症状の方でも,自宅療養が感染対策上好ましくない,つまり家庭の中で隔離が十分できないと判断した方については,神戸でも宿泊療養施設に入所させているということですね。そういう状況だということは分かってるんですけども,それをもう少し拡充できないのかということなんですね。だから,自宅療養で本当に自宅内の感染を防止できるのか。単身者の方はまだ分かりますけども,家族の方がおられてできるかっていうのは,よく今,メディアで報道されてますけども,かなり難しい。普通はお風呂も1個しかないし,トイレも1個しかないわけですね。ですので,そこの自宅療養が適切でないという判断をできるだけきちんと厳密にやっていただいて,やはり無症状者もできるだけ宿泊療養施設に入っていただくという,そういう方向でぜひ考えていただきたいんですが,どうでしょうか。 118 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 119 ◯副市長(小原一徳君) 先ほど来御答弁申しますとおり,その個々の事情等に応じて,実情を勘案しながら判断してきているところでございます。一方で宿泊療養施設の確保についても,これ無制限にあるわけではございませんので,今,感染者数の増に対応して箇所数,確保病床数を増やしていってるところでございます。こういった制約がある中でございますが,先ほど御答弁申し上げますとおり,個々の状況等を勘案して対応していくというのが,当面の対応になるかと考えております。 120 ◯議長(坊 やすなが君) 高橋君。 121 ◯3番(高橋ひでのり君) では,委員会でもぜひ議論したいと思っているんですが,できるだけ療養施設の対象者を拡充していただくということ,今回の第5波対策のポイントですので,要望して終わります。  以上です。 122 ◯議長(坊 やすなが君) 御苦労さまでした。(拍手)  次に,12番上原みなみ君。  (12番上原みなみ君登壇) 123 ◯12番(上原みなみ君) 無所属の上原みなみです。予算第22号議案令和3年度神戸市一般会計補正予算により,新型コロナウイルス感染症対策について,感染の懸念がある市民に対する相談窓口応対の是非及び速やかなPCR検査誘導により,感染拡大防止につなげるべきではないかという点を質問いたします。  発熱により相談窓口に電話をかけた市民の方から,応対に対して度々,不満をお聞きしております。1月18日に発熱した女性は,相談窓口の人から,医師がPCR検査を必要と判断しないと検査が受けられないので,受診できる病院を相談しますと言われ,その病院に行くと,PCR検査を受けたほうがよいと判断されましたが,その病院ではPCR検査が行われておらず,翌日,別の病院に行ってPCR検査を受けました。4月22日に発熱し,翌日,相談窓口に電話をした女性は,PCR検査を受けられる病院を教えてほしいと伝えたところ,自分で調べるように言われたので,自費でPCR検査をするしかないと受け止めたようです。そして,4月29日夜,激しい下痢,嘔吐により脱水症状を起こし,微熱もあったことから真っ先にコロナ感染を疑いました。翌朝,相談窓口に電話をかけ,病院をたらい回しにされることに耐えられる体力がなかったことから,PCR検査ができる病院を紹介してほしいと苦しみながら伝えました。すると,神戸市ではPCR検査ができる医療機関を把握しておらず,お伝えできない方針ですと言われました。仕方なく自分で何件か電話で問い合わせ,PCR検査ができる病院で検査を受け,結果的には陰性でしたが,何のための相談窓口なんだろうという強い疑念を感じました。  8月21日,お子さん2人が発熱したので相談窓口に電話をかけたお母さんは,まずかかりつけ医を受診するように言われますが,土曜日の午後で診療時間外だったことから,これ以上熱が高くなったらどうしたらいいかと尋ねたところ,通常の救急外来へ行ってください。緊急を要する場合は救急車を呼んでください。コロナか分からないのでいつもどおり受診してもらって構いませんと言われます。でも,ここ最近の医療逼迫状況から,もし新型コロナウイルスに感染した場合に入院先があるのか,受診できる病院を把握していないのかと質問したところ,こちらでは全て管理しておりませんと,怒ったような口調で言われ,非常に冷たい対応だったと私に伝えてこられました。  当該窓口ではPCR検査を受けることができる医療機関の案内はしないことになっており,まずはかかりつけ医の受診を促し,かかりつけ医がいなければ医師会の発熱患者診療可能医療機関名簿から,相談者のお住まい近くの医療機関を案内するマニュアルになっています。何らかの症状があることから,新型コロナウイルスに感染したかもしれないと相談をしてきた市民に対し,なぜ最初からPCR検査ができる病院を紹介してあげないのでしょうか。体調の悪い人をPCR検査ができないかかりつけ医に誘導することで,最低でも2回以上,病院に出向かせる負担と,もし感染した場合にウイルスを拡散してしまうリスクから,現状の相談窓口の対応は合理的でないと感じます。また,たとえかかりつけ医であったとしても,未知のウイルスである新型コロナウイルスに感染しているのか,症状だけで判断できるのでしょうか。判定するためにPCR検査があるのではないでしょうか。  医師によっては2~3日様子を見てくださいと言いますが,その間に家庭内感染となってしまったら,その医師は責任をとれるのでしょうか。新型コロナウイルスの感染の疑いがある症状があれば,PCR検査ができる病院へ誘導し,いち早く判定をすることで感染拡大を防ぐべきだと考えますが,御見解を伺います。 124 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 125 ◯副市長(小原一徳君) 新型コロナウイルスの健康相談の対応と,そのPCR検査の件について,御答弁申し上げたいと思います。  コロナの疑い患者の受診につきましては,神戸市におきましても,昨年度,インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の同時流行期に示されました国の方針に基づきまして,新型コロナウイルス感染症を疑われた場合については,御指摘いただきましたとおり,まずかかりつけ医等身近な医療機関等に直接お電話,御相談いただいた上で医療機関を受診いただくとともに,次に医師の診断により感染が疑われると判断された場合には,新型コロナウイルス感染症の検査を受けるということにしているところでございます。  また,かかりつけ医がいない方につきましては,新型コロナウイルス感染症専門健康相談窓口で,診察が可能な複数の医療機関等を御案内し,発熱患者等が相談先とか受診先を迷うことがなく,また1つの医療機関や相談窓口に患者さんが殺到することがないように,看護師が適切な医療機関を御案内しているところでございます。  発熱等の症状がある場合でも,新型コロナウイルス感染症以外の疾患の可能性もございますので,PCR検査の実施を含めて,医師の診断が必要と考えておりまして,そのためにも発熱等の症状がある患者に対しましては,まず医療機関等への受診につなげることが重要と考えております。その上で医師の御判断により,必要に応じてPCR検査等を実施していただくこととしているところでございます。 126 ◯議長(坊 やすなが君) 上原君。 127 ◯12番(上原みなみ君) まず,先ほどおっしゃったかかりつけ医に相談するっていうのは,インフルエンザのマニュアルを踏襲しているという国のものだと思いますけれども,100年以上歴史があるインフルエンザと,未知のウイルスである新型コロナウイルスでは,もう100対ゼロというぐらい,医師の経験が全く違います。持病のある人をかかりつけ医に誘導するのは分かりますが,年に数回通院するかしないかという人をかかりつけ医に誘導したり,PCR検査ができない医療機関の医師の診察を受けさせたりという,ワンクッションを置くという意義が理解できません。そもそもかかりつけ医というのは定義があるんですか。 128 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 129 ◯副市長(小原一徳君) 直接かかりつけ医の定義がこれっていうのは,特にあるわけではございませんが,やはり,通常,慢性的に医療機関にかかられている方はかかりつけ医と言うのは適切ですけども,それ以外の若い方々でも,風邪等の症状が出たときに,最寄りのクリニック等に通えるのを,かかりつけ医という位置づけで考えております。 130 ◯議長(坊 やすなが君) 上原君。 131 ◯12番(上原みなみ君) かかりつけ医というの,それが最寄りの病院,近くの病院と考えたり,また持病がある人の行ってる病院と考えたりというのは,全く定義がないということなんで,すごく曖昧だと思います。その定義が曖昧,明確にしないまま,命に関わる局面で使われる,多用されるというのは,いかがなものかと思います。ワクチン接種の際も,診察券がある医療機関の予約の電話をかけた人が,半年以上受診していないので,かかりつけ医ではないと言われたそうなんですね。定義が明確でないまま,かかりつけ医という言葉がずっと使われていますので,市民はそれぞれの感覚で,非常に混乱しています。最近は,医師の診断で発熱があったりとか,そういう症状があった場合に,ほとんどPCR検査が必要と判断されていると健康局からお聞きしました。それなら,なおワンクッション置くという,そういう時間と負担を強いる意味が全く理解できません。  これら保健所の対応を多くの市民は,感染者数が増えないように,できるだけPCR検査を受けさせないようにしていると思っているんです。実際に相談窓口の応対によって,受診をしないまま出勤や通学をした人が多くいます。その市民の中に隠れ感染者がいて,ウイルスを拡散している可能性があることは否定できないと思います。国の作成したマニュアルは,自治体ごとに実態に応じて変えるということもできると思うんです。新型コロナウイルス感染症を早く収束に向かわせるためには,ワクチン接種の促進とともに,感染者を早く見つけること。つまり,疑わしい人のPCR検査をいち早くして,ウイルスを拡散させないということが非常に大事だと思いますが,ぜひこれら検討していただきたいんですけど,いかがでしょうか。 132 ◯議長(坊 やすなが君) 小原副市長。 133 ◯副市長(小原一徳君) 先ほど来,御相談窓口に来られて,発熱等の症状があった場合に医療機関の受診につなぐという,それでその結果,PCR検査が必要という方については,できるだけ早期にPCR検査につなぐ,これが私どもとしても一番の使命だと思っておりますので,PCR検査につながる,つながりやすくなるように,引き続き対応を進めていきたいと思います。 134 ◯議長(坊 やすなが君) 御苦労さまでした。  以上で質疑は終わりました。  それでは,本件はお手元に配付いたしております議案付託表のとおり,それぞれ所管の常任委員会に審査方を付託いたします。 135 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,日程第17 決算第1号より,日程第39 第48号議案に至る令和2年度神戸市各会計決算並びに関連議案合計23件,一括議題に供します。  これより順次,関係当局の説明を求めます。  まず,林会計室長。 136 ◯会計室長(林 千景君) ただいま御上程になりました諸議案中,決算第1号から決算第12号に至る令和2年度神戸市一般会計決算及び特別会計決算,合計12件につきまして,一括御説明申し上げます。  「令和2年度神戸市各会計決算概要」の1ページを御覧ください。  令和2年度神戸市各会計決算総括表でございます。  以下,計数につきましては,100万円未満を省略して御説明申し上げます。
     一般会計の歳入決算額は,表の上段中ほどにありますように1兆97億1,500万円,歳出決算額は9,966億7,200万円,予算現額に対する率は,それぞれ歳入が90.7%,歳出が89.5%でございます。  一般会計に特別会計を加えた歳入決算額は,下段合計欄にありますように1兆6,738億8,500万円,歳出決算額は1兆6,526億6,200万円でございます。歳入歳出差引残額は,右側に記載のとおり,一般会計で130億4,200万円,特別会計を合わせた合計では212億2,200万円となっております。  次に,各会計について,順次御説明申し上げます。  3ページを御覧ください。  一般会計歳入の部でございます。  3ページから5ページに各款ごとの決算額を記載しております。  5ページを御覧ください。  一般会計歳入合計決算額は,下段にありますように1兆97億1,500万円となっております。  6ページを御覧ください。  歳出の部でございます。  6ページから9ページに各款ごとの決算額を記載しております。  続いて,9ページを御覧ください。  一般会計歳出合計決算額は,下段にありますように9,966億7,200万円,翌年度繰越額は630億700万円でございます。歳入歳出差引残額は,欄外のとおり130億4,200万円となっております。  以上で,一般会計の御説明を終わります。  続きまして,特別会計について御説明申し上げます。  10ページを御覧ください。  市場事業費は,歳入の決算額32億8,900万円,歳出の決算額32億6,000万円で,翌年度繰越額が12億2,900万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり2,900万円でございます。  11ページを御覧ください。  食肉センター事業費は,歳入歳出ともに決算額は8億3,800万円で,翌年度繰越額は5,600万円でございます。  12ページを御覧ください。  国民健康保険事業費は,歳入の決算額1,535億9,100万円,歳出の決算額1,515億1,300万円で,翌年度繰越額が3,800万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり20億7,800万円でございます。  13ページを御覧ください。  母子父子寡婦福祉資金貸付事業費は,歳入の決算額2億6,900万円,歳出の決算額9,900万円で,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり1億7,000万円でございます。  14ページを御覧ください。  駐車場事業費は,歳入の決算額9億7,700万円,歳出の決算額9億5,700万円で,翌年度繰越額が2,000万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり2,000万円でございます。  15ページを御覧ください。  農業集落排水事業費は,歳入歳出ともに決算額は13億3,600万円で,翌年度繰越額は2,200万円でございます。  16ページを御覧ください。  市街地再開発事業費は,歳入の決算額69億3,000万円,歳出の決算額68億7,500万円で,翌年度繰越額が8,900万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり5,500万円でございます。  17ページを御覧ください。  市営住宅事業費は,歳入の決算額335億9,400万円,歳出の決算額328億8,600万円で,翌年度繰越額が49億1,600万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり7億800万円でございます。  18ページを御覧ください。  介護保険事業費は,歳入の決算額1,490億3,800万円,歳出の決算額1,440億3,400万円で,翌年度繰越額が3億4,300万円,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり50億300万円でございます。  19ページを御覧ください。  後期高齢者医療事業費は,歳入の決算額410億5,000万円,歳出の決算額409億3,600万円で,歳入歳出差引残額は,欄外のとおり1億1,400万円でございます。  20ページを御覧ください。  公債費は,歳入歳出ともに決算額は2,732億5,100万円でございます。  以上で,各会計決算の概要説明を終わります。  なお,附属資料といたしまして,歳入歳出決算事項別明細書,実質収支に関する調書,財産に関する調書,基金運用状況報告書を併せて提出いたしております。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 137 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,三島建設局長。 138 ◯建設局長(三島功裕君) ただいま御上程になっております諸議案中,決算第13号議案につきまして御説明申し上げます。  「令和2年度神戸市公営企業会計決算書」の6ページを御覧ください。  業務実績でございますが,下水処理量は1億8,083万立方メートル,汚水中継量は2,656万立方メートル,雨水排除量は998万立方メートルでございます。  16ページを御覧ください。  令和2年度神戸市下水道事業損益計算書につきまして御説明申し上げます。  営業損失は79億1,000万円,営業外利益は85億3,900万円となっており,この結果,経常利益は6億2,900万円となります。特別利益と特別損失を加え,17ページにございますように,当年度純利益として3億1,800万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金を加えた当年度未処分利益剰余金は20億9,500万円となっております。  なお,18ページから26ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 139 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,鈴木都市局長。 140 ◯都市局長(鈴木勝士君) ただいま御上程になっております諸議案中,決算第14号及び第45号議案につきまして,一括御説明申し上げます。  決算書の44ページを御覧ください。  決算第14号令和2年度神戸市新都市整備事業会計決算から御説明申し上げます。  令和2年度につきましては,事業全体で約13.5ヘクタールの用地を処分いたしました。  50ページを御覧ください。  令和2年度神戸市新都市整備事業損益計算書につきまして御説明申し上げます。  営業利益は5億2,900万円,営業外利益は3億5,700万円となっており,この結果,経常利益は8億8,700万円となります。特別損失を加え,当年度純利益として8億7,800万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金を加えた当年度未処分利益剰余金は8億7,900万円となっております。  なお,51ページから57ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  続きまして,「令和3年第2回定例市会(9月議会)提出議案」の13ページを御覧ください。  第45号議案令和2年度新都市整備事業剰余金処分の件は,令和2年度末の未処分利益剰余金のうち8億7,900万円を減債積立金として処分しようとするものでございます。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 141 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,長谷川港湾局長。 142 ◯港湾局長(長谷川憲孝君) ただいま御上程になっております諸議案中,決算第15号及び第46号議案につきまして,一括御説明申し上げます。  決算書の68ページを御覧ください。  決算第15号令和2年度神戸市港湾事業会計決算から御説明申し上げます。  令和2年におけるコンテナ総取扱個数でございますが,前年比7.8%減の265万TEUとなっております。  76ページを御覧ください。  令和2年度神戸市港湾事業損益計算書につきまして御説明申し上げます。  港湾管理事業では,営業損失は48億8,300万円,営業外利益は71億8,300万円となっており,この結果,経常利益は23億円となっております。77ページにございますように,これに特別利益と特別損失を加え,当年度純利益として25億3,100万円を計上いたしております。  港湾施設運営事業では,営業損失は5億4,100万円,営業外利益は2億200万円となっており,この結果,当年度純損失として3億3,800万円を計上いたしております。  次に,78ページ,空港事業では,営業損失は3億1,400万円,営業外利益は3億4,800万円となっており,この結果,当年度純利益として3,400万円を計上いたしております。  以上により,港湾管理事業,港湾施設運営事業,空港事業を合計いたしまして,当年度純利益として22億2,700万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金を加えた当年度未処分利益剰余金は22億2,800万円となっております。  なお,79ページから87ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  続きまして,「令和3年第2回定例市会(9月議会)提出議案」の15ページをお開きください。  第46号議案令和2年度神戸市港湾事業剰余金処分の件は,令和2年度末の未処分利益剰余金のうち22億2,800万円を減債積立金として処分しようとするものでございます。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願い申し上げます。 143 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,城南交通局長。 144 ◯交通局長(城南雅一君) ただいま御上程になっております諸議案中,決算第16号及び決算第17号につきまして,一括御説明申し上げます。  決算書の111ページを御覧ください。  決算第16号令和2年度神戸市自動車事業会計決算から御説明申し上げます。  運輸成績でございますが,乗車人員は5,070万人,乗車料収入は77億3,111万円でございます。  117ページを御覧ください。  令和2年度神戸市自動車事業損益計算書につきまして御説明申し上げます。  営業損失は23億2,200万円,営業外利益は6億1,600万円となっており,この結果,当年度純損失として17億600万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金を加えた当年度未処分欠損金は14億4,900万円となっております。  なお,118ページから126ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  引き続きまして,143ページを御覧ください。  決算第17号令和2年度神戸市高速鉄道事業会計決算につきまして御説明申し上げます。  運輸成績でございますが,西神・山手線,北神線の乗車人員は7,458万人,乗車料収入は129億7,826万円,海岸線の乗車人員は1,532万人,乗車料収入は19億1,119万円でございます。  151ページを御覧ください。  令和2年度神戸市高速鉄道事業損益計算書について御説明申し上げます。  営業損失は52億7,700万円,営業外利益は11億2,600万円となっており,この結果,当年度純損失といたしまして41億5,000万円を計上いたしております。これに前年度繰越欠損金を加えた当年度未処分欠損金は773億5,700万円となっております。  なお,152ページから159ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  以上,何とぞ御審議のほどよろしくお願い申し上げます。 145 ◯議長(坊 やすなが君) 次に,山本水道局長。 146 ◯水道局長(山本泰生君) ただいま御上程になっております諸議案中,決算第18号及び決算第19号並びに第47号議案及び第48号議案につきまして,一括御説明を申し上げます。  決算書の179ページを御覧ください。  決算第18号令和2年度神戸市水道事業会計決算から御説明を申し上げます。  業務実績でございますが,年度末給水戸数は81万4,245戸,年間有収水量は1億6,962万立方メートルでございます。  184ページを御覧ください。  令和2年度神戸市水道事業損益計算書につきまして御説明を申し上げます。
     営業損失は15億2,200万円,営業外利益は36億2,300万円となっており,この結果,経常利益は21億100万円となります。  185ページにございますように,特別利益と特別損失を加え,当年度純利益として26億7,500万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金を加えた当年度未処分利益剰余金は69億1,600万円となっております。  なお,186ページから195ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  引き続きまして,212ページを御覧ください。  決算第19号令和2年度神戸市工業用水道事業会計決算につきまして御説明申し上げます。  業務実績でございますが,年度末給水社数は59社・71工場,年間給水量は1,490万立方メートルでございます。  216ページを御覧ください。  令和2年度神戸市工業用水道事業損益計算書につきまして御説明を申し上げます。  営業利益は3億5,900万円,営業外利益は7,000万円となっており,この結果,経常利益は4億3,000万円となります。特別利益と特別損失を加え,当年度純利益として3億7,900万円を計上いたしております。これに前年度繰越利益剰余金及び取り崩した建設改良積立金を加えた当年度未処分利益剰余金は30億3,600万円となっております。  なお,217ページから224ページにかけまして,剰余金計算書,剰余金処分計算書,貸借対照表及びキャッシュ・フロー計算書を掲げております。  続きまして,「令和3年第2回定例市会(9月議会)提出議案」の17ページを御覧ください。  第47号議案令和2年度神戸市水道事業剰余金処分の件は,令和2年度末の未処分利益剰余金のうち,69億1,600万円を建設改良積立金として処分しようとするものでございます。  19ページを御覧ください。  第48号議案令和2年度神戸市工業用水道事業剰余金処分の件は,令和2年度末の未処分利益剰余金のうち,資本金組入として11億5,600万円,建設改良積立金として18億7,900万円を処分しようとするものでございます。  以上,何とぞよろしく御審議のほどお願いを申し上げます。 147 ◯議長(坊 やすなが君) 以上で,関係当局の説明は終わりました。  次に,監査委員の審査意見書について,報告を求めます。  細川代表監査委員。  (代表監査委員細川明子君登壇) 148 ◯代表監査委員(細川明子君) 監査委員の審査意見につきまして,令和2年度一般会計及び特別会計決算審査意見書並びに基金運用状況審査意見書,令和2年度神戸市公営企業会計決算審査意見書及び下水道事業基金運用状況審査意見書,令和2年度神戸市内部統制評価報告書審査意見書に基づいて,その要旨を御報告申し上げます。  一般会計及び企業会計を除く特別会計につきましては,審査の結果,歳入歳出決算書をはじめとする決算書類は,法令に従って作成され,その計数は正確であり,会計処理及び財産の記録管理はおおむね適正に行われているものと認められました。  新型コロナウイルス感染症の影響により,厳しさを増した財政状況に鑑み,ポストコロナ時代を見据えて,以下のとおり行財政運営に取り組んでいただきたく意見を申し上げます。  まず第1点目は,財政基盤の強化であります。令和3年度以降は新型コロナウイルス感染症の影響による減収が見込まれるため,財政措置を国へ要望するとともに,自主財源の確保に努める必要があります。  第2点目は,債権管理の適正化であります。一部の公債権を除く債権管理事務について,神戸市債権の管理に関する条例等に基づく正しい事務処理を徹底するとともに,債券情報の正確な把握と確実な管理を通じた歳入の確保に努める必要があります。  次に,各企業会計につきましては,審査の結果,決算諸表は法令に従って作成され,その計数は正確で,経営成績及び財政状態をおおむね適正に表示しており,各事業の運営は総じて経営の基本原則に沿って行われているものと認められました。  事業ごとに見てまいりますと,下水道事業会計では,新型コロナウイルス感染症の感染拡大以前の使用料改定時に想定した収支の見通しを含めた経営計画の見直しの検討を行う必要があります。  新都市事業会計では,リノベーション事業の適切かつ有効な投資規模と資金計画を検討する必要があります。  港湾事業会計では,中期計画の策定及び財政フレームの再構築に取り組む必要があります。  自動車事業会計では,より環境負荷の低い車両への更新と,必要な財源の確保について検討するとともに,死傷事故の根絶に向け,安全運行を通じた安心して乗車できる環境づくりに努める必要があります。  高速鉄道事業会計では,沿線全体の活性化によるさらなる乗客増が求められます。また,施設マネジメントによる投資の平準化及び国等への財政措置の要望による安定的な経営基盤の確立に努める必要があります。  水道事業会計では,業務の効率化やデジタルトランスフォーメーションの推進によるコスト削減及び投資計画に基づく確実な予算執行に取り組む必要があります。  工業用水道事業会計では,効率的な老朽化施設の更新に取り組むとともに,顧客の獲得と定着のための新たな方策を検討する必要があります。  次に,定額運用基金の運用状況につきましては,都市整備等基金,下水道事業基金とも,設置目的に応じ確実に運用されており,その計数は正確であり,会計処理はおおむね適正に行われているものと認められました。  次に,内部統制評価報告書につきましては,審査の結果,評価手続の一部に不適切な事項がありますが,報告書において当該事項についての認識と改善の方向が記載されていることなどから,評価手続及び評価結果に係る記載は相当であると認められました。審査項目ごとの意見については,内部統制がより有効に機能していくように述べたものであり,翌評価年度の内部統制の運用及び評価報告書の作成時には,適切な措置を講じるよう求めます。  次に,本市独自に職員の行動変容の視点からの内部統制について審査を行いました。内部統制の整備・運用に係る是正または改善事例として,新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う在宅勤務やテレワークシステムの導入など,職員の行動変容につながっているもの,あるいは庁内コミュニケーションの在り方の見直しによる業務の効率化など,職員の行動変容の過程にあるものが確認でき,具体的な職員の行動変容につながるルールがおおむね機能している点は評価できます。  最後に,決算審査,内部統制評価報告書審査を通じて,サステーナビリティー,持続可能な都市経営について意見を申し上げます。  SDGsの考え方を取り入れた神戸2025ビジョンについては,本市の内部統制において持続可能な都市経営のための統制環境の構築を目指すものであり,国内の企業統治においてサステーナビリティーに関する様々な取組が展開されている中で,地方自治体における先進的な取組として評価されるべきものであります。今後,神戸2025ビジョンを実現するための施策を展開する中で,サステーナビリティーの実装に向けてSDGsの考え方などを組織内で浸透させ実践するとともに,協働と参画の理念の下,市民や企業,団体と価値観を共有し,さらにはそれらの取組を通じて神戸市の付加価値を向上させ,意識改革を図ることが重要であります。  以上,御報告申し上げました。 149 ◯議長(坊 やすなが君) 報告は終わりました。  この際,お諮りいたします。  本件に関する審議は,本日はこの程度にとどめたいと存じますが,御異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 150 ◯議長(坊 やすなが君) 御異議がないと認めます。  それでは,本件に関する審議は,本日はこの程度にとどめます。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  この際,申し上げます。  次回本会議は,来る9月6日午前10時に開きます。  なお,ただいま在席の各位には,文書による開議通知は省略させていただきますので,さよう御了承願います。  本日は,これをもって散会いたします。   (午後0時12分散会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. No reproduction or republication without written permission. ↑ ページの先頭へ...