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  1. 神戸市議会 2013-03-06
    開催日:2013-03-06 平成25年予算特別委員会第2分科会〔25年度予算〕(建設局) 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時1分開会) ◯主査(向井道尋) おはようございます。ただいまから予算特別委員会第2分科会を開会いたします。  本日は,私自身も質疑者となっておりますので,その間の分科会の運営につきましては,平井理事に行っていただくことにいたしたいと存じますので,ご了承願います。  また,本日,人見委員から質疑においてプロジェクターを使用したいとの申し出がございましたので,ご報告いたしておきます。なお,パソコンの準備に要する時間も持ち時間に含まれることとなっておりますので,お含みおきください。 (建設局) 2 ◯主査(向井道尋) それでは,日程によりまして,建設局関係の審査を行います。  当局におかれましては,簡明な説明をお願いいたします。  それでは,当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。 3 ◯中島建設局長 皆さん,おはようございます。  それでは,お手元にお配りしております平成25年度予算説明書によりまして,予算議案3件,予算関連議案7件,報告事項1件につきまして一括してご説明申し上げます。  1ページをお開きください。  平成25年度は,新たな豊かさを創造する協創のまちづくりを進めるため,神戸2015ビジョンの中間年度として全力で取り組んでまいります。  そのため,第1に,暮らしと経済を支えるまちの活力の創出,第2に,豊かな自然と安全を守る住みよい環境の育成,第3に,安心と命を守る福祉の充実と健康づくりの推進,第4に,人々が集い交流するまちづくりの推進を施策の柱といたしまして,協働と参画による市民が主役のまちづくりを推進し,安全・安心で元気に暮らせる美しいまち神戸の実現を目指してまいります。  平成25年度建設局予算でございますが,一般会計,特別会計,下水道事業会計を合わせまして,予算総計は820億9,599万7,000円でございます。  主要な事業の概要でございますが,(1)暮らしと経済を支えるまちの活力の創出では,活力がみなぎるまちの実現といたしまして,橋梁補修マネジメント,トンネル対策を計画的に実施し,従来の対症療法的な修繕から予防保全的な修繕に転換することで,効果的・効率的な橋梁・トンネルの維持管理に努めるとともに,引き続き緊急輸送路にかかる橋梁の耐震化,公園遊具などの改築・更新も行ってまいります。  2ページに参りまして,(2)豊かな自然と安全を守る住みよい環境の育成では,環境に優しい低炭素社会・循環型社会の実現といたしまして,自転車走行空間の整備について自転車交通量が多い路線や都心部の魅力向上に資する路線などから整備を行うとともに,駐輪対策といたしまして,道路占用を活用した民間駐輪場の整備促進,放置自転車が多いなどの課題がある駅周辺における駐輪対策や民間駐輪場整備助成制度レンタサイクルシステムの導入可能性などを検討し,みんなでつくる自転車モデル都市を目指してまいります。  また,車道を照らす照明灯について,順次LED照明への切りかえを行い,環境負荷の低減及び電気代などの維持管理費の削減を図ってまいります。  下水道事業におきましては,西部下水処理場において改築・更新にあわせて,高度処理導入に向けた実施設計を行うとともに,再生可能エネルギーの活用促進のため,バイオガス発生量の増量・汚泥処理の効率化を目指すKOBEグリーン・スイーツプロジェクトや下水汚泥から燐を回収し肥料化を目指すKOBEハーベストプロジェクトを実施してまいります。  次に,恵まれた環境を生かした持続可能な都市づくりの推進といたしまして,六甲山森林整備戦略に基づき,これからの100年を見据え,市民・事業者・行政などの協働により,緑の保全・育成を積極的に推進するとともに,緑豊かな安全で美しい六甲山を目指すための取り組みをさらに推進してまいります。
     次に,あらゆる危機に対応できるまちづくりの展開といたしまして,北区の主要幹線道路である神戸三田線の有馬口工区の拡幅整備工事に着手いたします。  また,浸水に対する安全度の向上を目指し,三宮南地区をはじめとする4地区を中心に雨水排除能力の強化を行うとともに,3ページに参りまして,中部下水処理場の地下部分に雨水貯留施設を設け,地域の浸水安全度の向上を図ってまいります。  さらに,下水道施設の耐震化や老朽化した汚水管渠の計画的な改築・更新を引き続き実施してまいります。  さらに,河川の改修及び補修も引き続き行ってまいります。  (3)安心と命を守る福祉の充実と健康づくりの推進では,ユニバーサル社会の実現といたしまして,だれもが安心して歩ける安全・安心なみちづくりを推進するとともに,公園のバリアフリー化についても進めてまいります。  (4)人々が集い交流するまちづくりの推進では,魅力あふれる観光交流都市の実現といたしまして,フラワーロードにおいて道路照明のLED化を行うとともに,街路樹などのライトアップなどを行うことにより夜間景観の魅力を創出するフラワーロード光のミュージアムを実施してまいります。  また,王子動物園においては,さまざまな活性化策を行うとともに,感動体験や安らぎの場として市民とともに育てていく動物園を目指してまいります。  さらに,摩耶ケーブル・ロープウエーの老朽化に伴う施設の改修工事に要する費用及び安全運行に係る費用を支援してまいります。  次に,暮らしの豊かさを創造するデザイン都市・神戸の実現といたしまして,道路・公園などの公共空間の美化に取り組んでまいります。  続きまして,5ページをお開きください。  5ページ,建設局所管歳入歳出予算総括表でございます。  以下,数字につきましては,万円単位で説明させていただきます。  建設局全体の歳入は,表の左側,最下段の合計欄にございますように600億4,595万円,歳出は,表の右側,最下段の合計欄にございますように820億9,599万円でございます。  8ページをお開きください。  一般会計の歳入から順次ご説明申し上げます。  第14款分担金及負担金道路整備費負担金等を,第15款使用料及手数料は道路占用料等を,第16款国庫支出金は道路・公園及び河川の整備等に係る負担金を計上いたしております。  9ページに参りまして,第17款県支出金は道路及び河川事業に係る負担金等を,第18款財産収入は市有林や一般土地に係る貸地料等を計上いたしております。  10ページをお開きください。  第19款寄附金は公園緑地事業等に対する寄附金を,第20款繰入金は公園緑地事業等基金繰入金等を,第22款諸収入は土木事業に係る受託収入等を計上いたしております。  11ページに参りまして,第23款市債は起債承認見込み額でございます。  次に,歳出についてご説明申し上げます。  14ページをお開きください。  第9款土木費,第1項土木総務費は,建設局職員の職員費,水防情報システム運営経費等の土木総務費,宅地の保全等の宅地開発指導費でございます。  15ページをごらんください。  第2項道路橋梁費は,放置自転車対策経費等の道路橋梁費,街灯の維持管理経費等の街灯費,私道舗装に対する助成金等の私道対策費でございます。  16ページをお開きください。  第3項道路橋梁整備費は,みち・みず・みどりの学校に係る経費等の調査費,本四連絡高速道路の出資金等の広域幹線道路対策費,17ページに参りまして,国道改良等の道路改良費,道路補修費,橋梁整備費,あんしん歩道整備事業等交通安全施設費,道路掘削跡の復旧工事等の受託工事費でございます。  18ページをお開きください。  第4項公園緑地費は,公園の維持管理経費等の公園街路樹費,再度公園の維持管理経費等六甲国立公園費,相楽園等の管理経費の有料公園等管理費でございます。  19ページをごらんください。  第5項公園緑地整備費は,公園の整備に係る公園整備費,20ページをお開きいただき,緑地の保全・育成等のみどりの聖域推進費,花のまち神戸の推進等の緑化推進費でございます。  21ページをごらんください。  第6項河川砂防費は,河川管理費,河川改修費,自然災害防止事業等の治山砂防費でございます。  22ページをお開きください。  第10款都市計画費,第4項街路事業費は,山手幹線等の整備を行う街路築造費でございます。  23ページをごらんください。  第13款教育費,第11項社会教育費は,王子動物園の維持管理や施設改修等を行う動物園費でございます。  24ページをお開きください。  第14款災害復旧費,第1項災害復旧費は,土木施設災害復旧費でございます。  25ページをごらんください。  債務負担行為は,平成25年度橋梁整備等でございます。なお,参考といたしまして,都市整備等基金による平成25年度公共用地取得事業を掲げております。  続きまして,特別会計についてご説明申し上げます。  28ページをお開きください。  まず,駐車場事業費でございます。歳入予算でございますが,第1款事業収入は駐車場使用料等,第2款繰入金は一般会計からの繰入金,第3款繰越金は前年度からの繰越金でございます。  30ページをお開きください。  歳出予算でございますが,第1款駐車場事業費は,三宮駐車場等の管理運営経費でございます。  第2款諸支出金は,公債元利償還予定額等の繰出金でございます。  31ページをごらんください。  第3款予備費は,駐車場事業予備費でございます。  引き続き,下水道事業会計についてご説明申し上げます。  33ページをお開きください。  業務の予定量を記載しております。事業量として,下水及びし尿処理量と汚水中継量及び雨水排除量を,また建設改良事業の概要を記載しております。  35ページをお開きください。  収入支出一覧についてご説明申し上げます。  まず,収益的収入及び支出でございますが,下水道事業収益が233億7,443万円,下水道事業費が237億2,046万円となっております。なお,経営収支は欄外に掲げておりますように,当年度の純損失は6億2,083万円となり,前年度からの繰越欠損金と合わせまして当年度未処理欠損金は91億6,760万円となっております。  次に,資本的収入及び支出でございますが,資本的収入が160億6,007万円,資本的支出が242億5,090万円となっております。  36ページをお開きください。  予算実施計画の説明を掲げております。  収入でございますが,第1款下水道事業収益,第1項営業収益は,下水道使用料,他会計補助金,受託工事収益でございます。第2項営業外収益は,受取利息及配当金,他会計補助金,国庫補助金,雑収益でございます。第3項特別利益は,固定資産売却益,その他特別利益でございます。なお,その他特別利益は一般会計補助金の返還でございます。  37ページをごらんください。  支出でございますが,第1款下水道事業費,第1項営業費用は,管渠・処理場・ポンプ場の維持管理費,受託工事費,水洗化促進費,業務費,総係費,減価償却費,資産減耗費でございます。第2項営業外費用は,支払利息及企業債取扱諸費,消費税,雑支出でございます。第3項特別損失は,過年度損益修正損,その他特別損失でございます。第4項は予備費でございます。  38ページをお開きください。  資本的収入及び支出のうち,収入でございますが,第1款資本的収入,第1項企業債,第2項国庫支出金,第3項他会計繰入金は,いずれも建設改良費等の財源に充当する収入でございます。第4項財産収入は,基金収入,土地売却代,財産売却代でございます。第5項雑収入は,工事負担金,雑収入でございます。  39ページをごらんください。  資本的支出でございますが,第1款資本的支出,第1項建設改良費は,処理場・ポンプ場の建設費,汚水及び雨水幹枝線の布設費,流域下水道事業費処理施設等整備費でございます。第2項基金造成費は,下水道事業基金の造成費でございます。第3項企業債等償還金は,企業債の元金償還金でございます。第4項は予備費でございます。  40ページには,債務負担行為,企業債,一時借入金,他会計からの補助金,棚卸資産購入限度額を記載しております。  続きまして,41ページから59ページにかけまして,一般会計及び下水道事業会計の工事計画表を掲げておりますので,後ほどご参照ください。  続きまして,予算関連議案7件につきましてご説明申し上げます。  61ページをお開きください。61ページでございます。  まず,第16号議案神戸市特別会計設置条例の一部を改正する条例の件でございます。  参考資料により概要を説明いたしますので,63ページをお開きください。  本件は,舞子地区海岸整備事業における公債費償還の終了に伴い事業が収束することなどから,海岸環境整備事業に係る特別会計を廃止するに当たり,神戸市特別会計設置条例の一部を改正しようとするものでございます。施行期日は,平成25年4月1日でございます。  次に,64ページ,第17号議案神戸市が管理する道路の構造の技術的基準等を定める条例の件でございます。  参考資料により概要を説明いたしますので,68ページをお開きください。  なお,第17号議案から第20号議案の4議案につきましては,地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律,いわゆる一括法により関係法令が改正され,これまで国が定めていた道路・河川・下水道・公園等の施設の構造基準等を地方公共団体の条例で定めることとされたことにより,条例の制定及び一部改正を行うものでございます。  今回,新たに制定及び追加する事項の大半につきましては,国の基準を適用することとしており,条例制定改正以前と同じ基準内容としております。  1趣旨につきましては,一括法に伴い,本市が管理する県道及び市道について道路の構造の技術的基準等の一部を定めるため,条例の制定を行おうとするものでございます。  2主な内容,(1)条例で定める事項は,1)有料の自動車駐車場または自転車駐車場の標識に関する基準のほか,記載しているとおりでございます。  (2)内容の主なものについてご説明いたします。  1)有料の自動車駐車場または自転車駐車場の標識に関する基準及び2)道路の構造の技術的基準につきましては,国の基準を適用することとしておりますが,国の基準に加え,ア県道の整備においては,国基準では2車線整備のみとなっておりますが,条例では待避所と1車線整備を組み合わせた整備を可能とするなどと定めることとしております。  3施行期日は,平成25年4月1日でございます。  次に,70ページをお開きください。  第18号議案神戸市長が管理する準用河川に係る河川管理施設等の構造の基準を定める条例の件でございます。  参考資料により概要を説明いたします。  71ページをお開きください。  1趣旨につきましては,一括法に伴い,本市が管理する準用河川について河川管理施設等の構造の基準を定めるため,条例の制定を行うものでございます。  2主な内容,(1)条例で定める事項につきましては,堤防など河川管理施設等の構造の基準でございます。  (2)内容でございますが,河川管理施設等の構造の基準につきましては,国の基準を適用することとしております。  3施行期日は,平成25年4月1日でございます。  次に,72ページをごらんください。  第19号議案神戸市公共下水道等の構造等に関する技術上の基準を定める条例の件でございます。  参考資料により概要をご説明いたしますので,74ページをお開きください。  1趣旨につきましては,一括法に伴い,本市が管理する公共下水道等の構造等の基準について定めるため,条例の制定を行うものでございます。  2主な内容,(1)条例で定める事項につきましては,1)公共下水道の構造の基準のほか,記載のとおりでございます。  (2)内容でございますが,1)公共下水道の構造の基準など,4つの事項すべてにつきまして国の基準を適用することとしております。  施行期日は,平成25年4月1日でございます。  次に,75ページをごらんください。  第20号議案神戸市都市公園条例の一部を改正する条例の件でございます。  参考資料により概要をご説明いたしますので,79ページをお開きください。  1趣旨につきましては,一括法に伴い,都市公園に関する基準を定めるため,条例の改正を行おうとするものでございます。
     2主な内容,(1)条例で定める事項は,1)都市公園の設置基準ほか,記載しているとおりでございます。  (2)内容の主なものについてご説明いたします。  1)都市公園の設置基準,ア住民1人当たりの都市公園の敷地面積の標準については,本市の現状が1人当たり約17平方メートルとなっており,20平方メートルに定めるなどの改正を行うこととしております。  3施行期日は平成25年4月1日でございます。  次に,80ページをごらんください。  第21号議案神戸市道路占用料条例の一部を改正する条例の件でございます。  参考資料により概要をご説明いたしますので,85ページをお開きください。  本件は,道路法施行令の一部改正に伴い,これに準拠して必要な条例の改正を行おうとするものです。  改正内容につきましては,新たな道路占用許可対象物件について占用料単価の新設をしようとするものでございます。  3施行期日は,平成25年4月1日でございます。  次に,86ページをごらんください。  第22号議案神戸市下水道条例の一部を改正する条例の件でございます。  参考資料により概要をご説明いたしますので,88ページをお開きください。  まずは,1趣旨についてでございます。  本市の下水道処理区域内では,1)下水道法に基づく水質規制に加え,2)神戸市下水道条例に基づく水質規制を行っています。今回,条例に基づく水質規制のうち,法で基準が適用されない,もしくは緩和されている場合に限り,条例に基づく水質規制の適用を除外する条例改正を行おうとするものでございます。  次に,2主な内容についてでございます。  神戸市下水道条例施行規則で定める特定の種類の事業場から排除される汚水にあっては,除害施設設置等基準のうち一部の基準を適用しないものといたしております。  3施行期日は,平成25年4月1日でございます。  続きまして,報告事項1件につきましてご説明申し上げます。  89ページをお開きください。  地域の力を活かしたまちづくり事業のうち建設局関係分といたしまして6,051万円を計上し,89ページから90ページにかけて記載しておりますように,31事業を各区と連携しながら実施してまいります。  以上で,建設局所管の平成25年度当初予算案及び予算関連議案等についての説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 4 ◯主査(向井道尋) 当局の説明は終わりました。  引き続いて,順位により質疑を行います。  なお,委員会運営の効率化のため,当局におかれては簡明な答弁に努めるとともに,適当なものについては担当部課長からも答弁されるよう,この際,特に申し上げておきます。  また,質疑者が要望にとどめた項目についてはコメントを要しませんので,念のため申し添えておきます。  また,委員各位におかれては,質疑の要点をおまとめの上,簡明にお願いいたします。  それでは,平井理事と交代いたします。 5 ◯主査(向井道尋) それでは,5点にわたって質疑させていただきます。  まず初めに,通学路対策についてであります。  昨年4月に京都府亀岡市で発生しました,登校中の児童の列に自動車が突入するという事故をはじめ,登下校中の児童などが死傷することが連続して起きたことから,全国すべての公立小学校と特別支援学校小学部の通学路総点検が道路管理者,学校と保護者,警察によって合同で行われ,各所管において通学路の安全対策に取り組んでいただいているところであると思います。  子供たちに限らず,通行する市民の皆さんの安全・安心にかかわるものであり,建設局として早急に対策をとるべきこととされている箇所のうち,当初361カ所の未対策箇所が昨年11月末で残り60カ所と聞いております。では,この60カ所のその後の進捗状況はどうなのか,未対策箇所が残っていればその原因は何なのか,また今後の整備のめどについてはどのようになっているのか,お伺いいたします。  2点目に,電線地中化の推進についてであります。  現在,神戸市では,災害時の緊急輸送や都市景観を守るため,幹線道路や北野地区のような観光地を中心に電線地中化を進めております。もちろん災害時の緊急輸送路となる幹線道路や神戸市の顔となる観光地の電線地中化を進めることは必要なことであると思いますが,一方で道路幅員が狭く,特に歩行者の通行に電柱が邪魔になっているような箇所についても,将来的には電線地中化の対象としていくことが望ましいと考えますが,局長のご見解をお伺いいたします。  次に,3点目でありますが,インフラ老朽化対策についてであります。  まず初めに,日本の高度成長期に集中的に整備されたインフラの多くは,今老朽化の危機に直面しており,本市においても速やかに総点検し,再整備を急がなければならないと考えます。近い将来において発生するかもしれない南海トラフ地震からの防災・減災のためにも,橋梁・トンネル・道路舗装の陥没などのインフラ老朽化に伴う点検を早急に進めるべきだと思いますが,現在までの点検結果及び今後の点検をどう進めていこうとしているのかお伺いします。  インフラ老朽化対策の2点目として,阪神高速道路株式会社では,橋梁の金属の亀裂箇所などを調査するために,赤外線検査車両などを活用していると聞いております。目視で確認できるような老朽化の発見は目視点検により確認できますが,外部から見えない部分の老朽化については阪神高速株式会社が行っているような新しい技術の導入も検討すべきだと思います。  安全性の確保に向けて,損傷個所や陥没のおそれのある箇所の発見のため,最新技術の導入などについてどのように考えているのか,局長のご見解をお伺いします。  4点目に,原付・自転車の放置自転車対策についてお伺いします。  私がよく利用します新長田駅前では,駐輪場が地下にありまして,手間がかかるためか,余り利用されておらず,駅周辺の歩道などに放置される自転車が多いように思います。  駅周辺の放置自転車についての問題は,新長田駅前だけではありません。そこで,このような場所においては,歩道上などに積極的に民間駐輪施設を設置させるようにして,放置自転車等のとめるスペースをなくすとともに,市による放置自転車の撤去を進め,適正な駐輪施設の利用を促すよう進めていくべきと考えます。  今回,三宮などで進めている歩道などでの民間駐輪施設の設置について,新長田駅でもさらに進めていく予定があるのかどうかお伺いします。また,新長田駅に限らず,適正に駐輪施設の利用を促す対策としてどのように取り組んでいくのかお伺いいたします。  最後,5点目に,神戸の広域圏幹線道路ネットワークの構築に向けた検討についてお伺いします。  現在,国においては,有料道路のあり方が議論されていると聞いております。神戸市においては,円滑な交通網,国際コンテナ戦略港湾の実現のため,こうした国の動向を把握し,本市への影響についてしっかり調査を行い,ハーバーハイウェイの活用や湾岸西伸部の早期事業化などの検討が必要になっていると思われますが,今回,建設局が検討・調査を行うようですが,それはどのような内容なのかお伺いいたします。  以上,よろしくお願いいたします。 6 ◯中島建設局長 私から何点かご答弁申し上げます。  まず1点目は,通学路対策,未対策箇所が残っておると,原因がなぜか,どういう原因なのか,あるいは整備のめどについてというお尋ねでございます。  通学路の交通安全対策,これは,教育委員会,おっしゃいましたように公安委員会──関係機関と連携して交通安全総点検,小学校校長会など,要望に基づきまして鋭意取り組んできておりますけれども,これまでの通学路対策に加えて,このたびの通学路の緊急合同点検の結果,道路管理者として神戸市が対策を行う箇所,道路管理者としては135カ所となってございます。そのうち,副委員長がおっしゃいましたように,平成24年11月末現在ではあるんですけれども,未対策箇所が60カ所残っておると,こういう実情でございましたが,その後,順次対策が進みまして,平成25年の2月末時点では,さらに19カ所の対策が完了いたしております。  また今後,年度内に18カ所について対策が完了する見込みでございまして,結果,平成24年度末におきましては,112カ所,83%程度になりますけれども,ここで対策が完了し,残る対策が済んでいない未対策箇所が23カ所となる見込みでございます。ご指摘のとおりに,早急に対策を完了すべきものともちろん認識しておりますけれども,工事規模が比較的大きい箇所,あるいは沿道地権者・関係者との調整を要することなどから,この23カ所については対策時間に少し時間を要するという実情でございます。ただ,この23カ所のうち,歩道や防護さくの設置,交差点改良などで沿道地権者や関係機関との調整が整ったものにつきましては,さきの補正予算,いわゆる予備費第1弾・第2弾と言われるものの活用,こういうことを行うことによって対策を実施できる箇所が12カ所ほどございます。また,県警,あるいは地域のまちづくり協議会との対策実施時期の調整によるものが4カ所ございます。これらにつきまして,引き続き地域や公安委員会,調整を進めて,早期の対策完了に向けて鋭意取り組んでまいりたいと考えております。  ただ,これら以外の箇所,差し引き7つある勘定になるんですけれども,これらにつきましては,歩道の設置・拡幅などの抜本的対策のために,沿道地権者の方に用地買収の協力をいただく必要のある箇所などがございます。これらの中には,かねてより歩道設置について我々が交渉しているものもございます。ただ,なかなか地権者の理解を得ることができない箇所もございまして,抜本的対策の実施完了に時間を要しておる実情でございます。ただ,これらの箇所につきましても,暫定的に注意喚起看板の設置など,実施可能な緊急対策についてできる限り早い時期に完了に努めていこうと考えております。  いずれにしましても,引き続き早期の対策実施完了に向けまして関係機関との連携を深めながら,子供たちや保護者・地域の方々にとって安全で安心な通学路の確保に取り組んでまいりたいと考えております。  次に,インフラ老朽化対策について,点検はどうなっておるのか,今後どうするのかというお尋ねがございました。  道路や橋梁,トンネルなどの社会基盤施設,もちろん市民生活に支障を来さないように常時健全な状態に保って着実に維持していくことが大切でございます。そこで,従来から定期的に点検を行って老朽箇所の把握に努めております。その上で損傷があれば,集中的に詳細な点検を行い,長寿命化修繕計画に基づきます老朽化対策を効率的に実施しております。  まず,点検の状況ですけれども,橋梁について申し上げます。  すべての橋梁,約2,150橋ございますが,5年ごとに点検を行っております。これまで,平成17から18年度の点検に基づいて,第1次橋梁長寿命化修繕計画と称して111橋を修繕してまいりました。さらに直近では,PDCAの意味も込めて,平成22から23年度にかけまして再度点検を実施しております。その結果,損傷が特に認められない橋梁が88%,損傷が比較的小さいけれども計画的な補修を行う必要がある橋梁が7%,損傷が進行しており早急な補修が必要な橋梁が5%でございました。この点検結果に基づきまして,今年度に第2期橋梁長寿命化修繕計画を策定しておりまして,平成25年度から順次修繕を行う予定としております。  続いて,トンネルにつきましてでございます。  神戸市管理としましては,33カ所,7.5キロメートルございます。従来からの定期点検に加えまして,昨年12月,ご存じのように中央自動車道,笹子トンネル天井板崩落事故がございました。こういうものを受けて緊急点検を実施しております。その結果,市管理のトンネルに天井板等はございませんけれども,ジェットファンなどの換気施設,あるいは照明施設につきましては,全トンネル点検いたしまして,落下のおそれ等がないことを確認しております。また,トンネル本体でございますけれども,建設後50年を経過しているなど,比較的老朽化が進んでいると思われるトンネル8カ所について,これも異常がないことを確認しております。残り25カ所のトンネルにつきましても,先ほど成立した国の補正予算,活用等いたしまして早急に点検を行う予定でございます。  なお,緊急点検の方法は,高所作業車──高いところの作業車を用いました近接の目視点検と打音検査──ハンマーでたたく等,これらの点検結果を踏まえまして,昨年8月に策定しましたトンネル長寿命化修繕計画の見直しを行いたいと考えております。  最後に,道路舗装の陥没等とおっしゃいました。  道路が陥没する前には,普通,舗装に亀裂等が生じることが多いために,各建設事務所パトロールなどでもちろん日常的に点検を行っております。  さらに,平成8年度からは,幹線道路が中心でございますが,調査路線に指定しまして,いわゆる地中レーダーを装備した空洞探査車,こういったものを用いた空洞調査を計画的に実施してきております。その結果,この17年間で296キロメートルを点検して,空洞も175カ所で発見されております。なお,この調査により発見された空洞については,当然その発生原因としての対策検討の上,早急な補修を行ってきております。  そのほか,道路施設の点検状況でございますけれども,橋梁・トンネルに限らず,定期的に点検を行っております。例えば道路ののり面とか擁壁,これは平成22年度に300カ所ほど,あるいは案内標識やカーブミラーは平成23年度に5,000カ所,防犯灯については平成24年度に約4万カ所について点検を行っております。  さらに,今回,国の補正予算で新設されました防災安全交付金,こういったものを活用して,改めて道路ののり面・擁壁,あるいは大型案内標識・道路照明柱の総点検を行う予定としておりまして,道路を安全・安心して利用できるように引き続き重点的に取り組んでまいりたいと考えております。  続きまして,そういった場合,インフラ老朽化に対して新技術の導入についてはどんな状況かというお尋ねもございました。  従来から,定期的にマニュアルに基づいて,構造物の概略点検を行っております。問題箇所が抽出されれば,原因究明と対策の検討を行うため,集中的な調査を行っております。例えばハンマーでたたく打音調査による損傷箇所の特定,あるいはコンクリート構造物では穴をあけて抜き取り調査をすると,材料そのものをしっかり調べる,あるいはトンネルでは周辺地盤のボーリング調査,あるいは各種計測機器を用いました地盤の変位計測,こういった詳細調査も行ってきているところでございます。  先ほど申し上げました,路面下の空洞の調査につきましては,さっき申しましたけど,地中レーダーを用いた空洞探査車,こういったものを用いて,そういう技術も取り入れているところでございます。  国土交通省でも民間事業者等がいろいろ開発されました新技術を公共工事において積極的に活用するためのシステムを運用しておられまして,有用な新技術の活用を推進しているところでございます。我々建設局としても,今後このようなシステムの活用,あるいは副委員長ご指摘の阪神高速道路株式会社で行っております先進的な技術,こういったものも視野に入れながら新技術の現地への適用性・経済性,こういったものも比較した上で積極的に新技術の活用に向けて取り組んでまいりたいと考えております。  次に,広域幹線道路ネットワーク等の検討調査部業務の内容についてのお尋ねがございました。  副委員長ご指摘のように,現在,国土交通省を中心に高速道路のあり方についての検討がなされているところでございます。具体的には,平成24年度に国の諮問機関であります社会資本整備審議会道路分科会のもとに国土幹線道路部会が設置されておりまして,これは東京の方でですけれども,これまで計5回開催されております。この部会では,今後の料金施策,あるいはネットワークの整備,あるいは維持・更新に係る財源の確保,こういった大きなテーマについて議論がなされております。  また一方,阪神都市圏におきましては,高速道路の料金に関する課題を検討するために,平成23年6月から国土交通省,それから大阪府・兵庫県・神戸市などの関係地方公共団体7団体,高速道路会社等も入りました国と地方の検討会を合計7回開催しているところでございます。  こうした高速道路に関する動向につきまして,そういった中で神戸市が留意すべき点としては,大きくは2つあろうかと思っております。  1つ目は,阪神高速道路の対距離料金制が平成24年1月から導入されておりますけれども,これにあわせて乗り継ぎ割引などの各種料金割引があるんですけれども,平成26年3月までの期限となっております,現状では。これを今後どうしていくかということが1つ。  それからもう1つは,これは大きい話ですけれども,大阪湾岸道路西伸部,あるいは神戸西バイパスなどの未整備区間,いわゆるミッシングリンクと言われますけれども,こういったものをどうしていくかと,こういう点が大きな課題かと思っております。  こうした課題への対応として,国と地方の検討会などの場を通じ,異なる運営主体間での乗り継ぎ割引の充実,あるいは物流支援・渋滞緩和などの課題解決に資する1つは政策的な料金割引施策,これを関係地方公共団体と連携しながらいろいろと提案を行っているところでございます。  今回のその調査業務では,例えばそういうハーバーハイウェイを活用した料金施策で,阪神高速道路3号神戸線摩耶ランプ付近が渋滞いたしますけれども,こういったものを少しでも緩和することができる方法はないのかと,こういったことについて検討していきたいと考えております。あわせまして,高速道路の料金施策による一般道路への影響調査についても検討を実施してまいります。  これらの成果に基づいて,国と地方の検討会で議論していくとともに,これらの議論を中央の国土幹線道路部会の議論にも反映させるように国に働きかけてもらいたいと考えております。さらに,ミッシングリンクの中でも大阪湾岸道路西伸部は,国際コンテナ戦略港湾の競争力強化,あるいは災害に強い国土強靭化に資する高速道路ネットワークの構築など,関西経済の再生・発展にとっても必要な都市基盤であると考えてございます。今後も地方の財政に極力配慮した事業化を国に要望するなど,国の動向を注視しながら関係機関との協議・調整を進めてまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 7 ◯末永建設局道路部長 私の方からは,電線類地中化の推進ほか1件のご答弁をさせていただきます。  まず,電線類の地中化でございますけれども,デザイン都市・神戸にふさわしいまちの景観向上に寄与します安全で快適な歩行者空間を確保するものでございます。また,災害時におきましては,電柱の倒壊,あるいは電線の垂れ下がりといったことをなくす安全な安定したライフラインを実現する施策でございます。  神戸市におきましては,昭和61年度より電線類の地中化計画を策定いたしまして,都心部の主要道路,あるいは緊急輸送道路,それから震災復興事業区域などにおきまして整備を行ってきております。平成24年度末までに約100キロの電線類の地中化が完了する見込みでございます。しかしながら,災害時でも通行を確保する必要がある緊急輸送道路等におきましては,連続的な整備が完了していないということで,今後も実施すべき箇所が残っているという状況でございます。  地中化に当たりましては,やはり多大な事業費を要するということと,管理のための地上機器を設置するスペースが必要であると。それから,電線管理者の費用負担,あるいは沿道家屋の受電設備の改修,そういったことが必要になっておりますので,電線管理者や地域の皆さんのご協力,あるいはご理解が不可欠でございます。  副委員長からご指摘のございました道路幅員が狭い箇所で歩行者の通行上,電柱が支障となっている場合が見受けられる。電線類の地中化によりまして,電柱の撤去をするということにつきましては有効な施策というふうに考えているところでございます。ただ,電柱を撤去いたしましても幅が50センチ程度の地上機器の設置が必要となるということで,まずは歩道整備に合わせた電柱の移設でありますとか,歩道の拡幅,そういったことを検討する必要があるというふうに考えてございます。  今後とも電線類の地中化を含め,現地の状況に応じてさまざまな対策を検討することによりまして,歩行者の安全・安心の確保に努めてまいりたいというふうに考えてございます。  2点目でございますが,新長田駅の原付・自転車の放置自転車対策でございます。  新長田駅周辺におきましては,以前は放置自転車が歩行者の通行の障害になるということで,その解決が求められたところでございます。そのために,従来からございました,駅への通勤・通学利用者を対象とした市営駐輪場,それから小売店舗等が規模に応じて設置する附置義務駐輪場,それから平成21年度以降につきましては,まちづくり会社,あるいはNPO法人等が歩道などのスペースを活用して買い物客などの利用しやすい短時間無料の民間の駐輪場などの整備に精力的に取り組んでまいりました結果,合計約3,300台の駐輪場が確保できております。  通行を阻害していた放置自転車はかなり減少しているところでございます。このように,新長田の方では,先進的に官民連携による駐輪対策の取り組みを実施した結果,駅への集中台数約2,200台ございますが──を,上回る収容台数となっておりまして,全体としてみれば,利用ニーズに対応した駐輪場が確保できている状況でございます。  ただ,駅周辺を見ますと,ご指摘のとおり,歩道上に放置自転車が多いところもあるということでございます。そのために,地下駐輪場の2段ラックの下段利用者が利用しやすくなるような工夫を行ったり,区役所とも連携いたしまして駅前広場に駐輪指導員を配置するなどしまして,その誘導に努めておるところでございます。  一方,新長田の一番街商店街におきましては,買い物客,買い物利用者の放置が目立つということで,附置義務駐輪場の利用促進の取り組みといたしまして,地域が主体で駐輪指導や自転車の整理などを通じましてマナーアップに努めておられます。現在のところ,駐輪場の利用率が向上するということで徐々に効果があらわれておるところでございます。  また,来年度は,路上放置する方の意識を改善していくために,放置しないように呼びかける路面ポスターを地元の小学生の皆さんにつくっていただいて,新長田駅周辺の路面に張ることを予定しております。さらに,地域,あるいは区役所と連携いたしまして,利用促進のための有効な施策を工夫して実施してまいりたいというふうに考えております。  また,ご指摘のとおり三宮駅周辺では,今年度から新たな取り組みといたしまして,公募による道路占用を活用した民間駐輪場の整備手法を導入してございます。この手法につきましては,新長田駅の駐輪場全体の収容台数が確保されていることから,まずは地域によります利用促進の取り組みとその効果などを見ながら,今後,課題として研究してまいりたいというふうに考えてございます。  今後の各駅の駐輪対策でございますが,それぞれの駅の放置状況を見ながら公募による民間駐輪場の整備手法,それから新長田での地域主体の利用促進の取り組み事例も参考に効果的な対策を検討の上,実施してまいりたいというふうに考えております。  今後とも,市民・事業者・行政が一体となって自転車を正しくとめていただく,みんなでルールを守っていく,自転車が安全に走れる,この3つの視点から自転車施策を推進してまいることで,安全で快適な,みんなでつくる自転車モデル都市を目指してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 8 ◯主査(向井道尋) この後,再質問させていただきますが,一問一答で進めさせていただきたいと思います。  初めに,今おっしゃっていただきました,答弁いただきました自転車の放置についてでございますが,特に新長田では3,300台の確保ができているということでございます。しかし,まだまだ本当に駅のすぐ近く,また例えばピフレの建物の周りとか,まだまだやっぱり放置自転車が目立つようであります。  一部整備されて駐輪施設ができているところは,やっぱりきれいに整然と並んでおりまして,たくさんの自転車が並んでいますけど,見た目にも非常にいい感じがいたします。  以前は,新長田駅前の南側は放置自転車が多くて,例えば台風の日であったり,風の強い日,その自転車が倒れて,だれが起こすでもなく,そこを歩行者が通っていかなければいけない,非常に危険なことがございました。  最近ちょっと見に行かせていただきましたら,建設事務所の方でいろいろと手を打っていただいて,コーンを置いたりとか,それに近いものを置いていただいていますので,それがあるだけで大分違っているなという感じはしますが,できればもう少しこうした民間の施設もふやしていっていただけたらいいと思っております。  そして,地域の方とか指導員の方がついて指導されるというお話も,これも大事なことではありますが,結局,これだけに頼ってしまうとこういう方々も大変であると思います。イタチごっこになってしまうという。そういう面では,しっかりと放置自転車の──先ほどご答弁に上がったんですけども,撤去の部分についてはどのように考えておられるのか,その辺をお伺いします。 9 ◯末永建設局道路部長 基本的には,放置禁止区域の設定,それから自転車を入れますエリアの駐輪場の整備,それから撤去の充実という,いわゆる3点セットで長時間放置の部分については対処していきたいと思っております。
     新長田につきましては,昨年の7月に早朝の撤去を実施いたしたり,特別に商店街のそういった──商店街を開業する前に長時間放置をなされている方などもいらっしゃるということで,そういった取り組み等も進めまして集中的に撤去を行った結果,今のところ一定の効果が出ているということでございます。  今後とも,市民,あるいは区役所,それから商店街の方々,それから我々行政が一体となってマナーアップを図りながら,この地区の駐輪対策をみんなで進めていくという形で推進してまいりたいというふうに思っております。 10 ◯主査(向井道尋) 早朝の抜き打ちという,こういった工夫もされているみたいです。マナーアップも大事でありますし,地域の方が本当に疲れないような,やったかいがある,そういう取り組みをやっぱり建設局としてはしっかりやっていただきたいと思うわけですけども,もう1点,その歩道に放置されている自転車にまじって,それほど,自転車ほどは多くないんです──原付とか自動二輪車が放置されているのが目につきます。  ある程度,新長田駅,原付・自動二輪車の駐輪施設があるわけですけども,数は本当に少ないわけです。あのあたり,非常にやっぱり便利な地域でありますが,ついつい,自転車もそうですが,原付や自動二輪もよく利用されると思います。そういった自転車に比べて大型になりますから,非常に歩行者にとっても危険でありますので,やはりこうした原付とか自動二輪の駐輪場もふやしていくべきではないかと思うんで,その点,ご見解をお伺いします。 11 ◯末永建設局道路部長 まず,原付・自動二輪の取り扱いでございますが,50cc以下の原付及び125cc以下の自動二輪につきましては,神戸市の自転車条例に基づきまして市営の駐輪場で受け入れを行ってございます。ただ,125ccを超える自動二輪につきましては自動車扱いということでございまして,駐輪場ではなくて駐車場で受け入れることになってございます。  このように,それぞれの区分に応じまして,駐車スペースを利用していただくということが大事かと思っております。利用の促進をさらに図っていくことが大事だというふうに考えておりまして,新長田駅前周辺につきましては,新長田駅前駐車場におきまして20台の自動二輪の収容スペースを確保しております。現時点では,収容台数としては充足している状況でございます。  50cc以下の原付の駐輪スペースの確保につきましては,自転車と同様にさまざまな手法を用いまして,放置自転車対策の中で対応していく必要があるというふうに考えております。  自動二輪につきましては,建設局所管の市営駐車場で順次受け入れ枠の拡大を実施しているところでございます。現在,市営の6駐車場で272台の受け入れを行っているところでございます。路上での違法駐車の防止,あるいは採算性や,駐車場内で車と自動二輪が交錯するといった課題もありますが,そういった交通安全上のことを十分勘案しながら,今後,受け入れ枠の拡大を検討してまいりたいというふうに考えておりまして,利用者のニーズに合わせて駐車していただくようにまたPRをやっていく必要があるかなというふうに思っておりまして,利用の促進もあわせて行ってまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 12 ◯主査(向井道尋) 125ccまでは自転車と同じ扱いということで,よくわかりました。  やはり125までの駐輪施設の中に250以上がとまっている場合があるわけですね。こうした場合はどないするんやということもあるんですが,これ以上やると時間がありませんので,次に行かせていただきます。  次に,広域圏の幹線道路ネットワークのことでありますけども,料金の割引であるとか,また乗り継ぎの割引であるとか,そういったことを考えていただいているみたいですけども,例えば私が住んでおります須磨──名谷近辺でありますけども,近くに須磨南部から白川の方に向かっていくバイパスの道があるわけですけども,非常にコンテナの運ぶ音が騒音というか振動があるわけですね。その道路から私の住んでいる家までは結構離れているわけです。何か地震があったんかと思うような,そういう振動が以前からずっと続いております。こういった現状については,認識されておりますでしょうか。 13 ◯中島建設局長 今,須磨南部から白川……(「白川に向かっていく道路。あのあたりを通るコンテナ。うちが北須磨団地の。」の声あり)  はい。 14 ◯主査(向井道尋) 北須磨団地と離宮公園の道をずっと上がっていきますよね。 15 ◯中島建設局長 済みません,我々,道路の振動・騒音等は定期的に環境局と一緒に定点観測等も行っておりますから,そういう意味で今言われた以前は,須磨インター付近の上り坂を上がっていく重量車による騒音等が──離宮公園の西側,ああいったところが,あの辺付近では特徴的な問題箇所としてとらえておったことがあるんですけれども,最近では,特別そういう,少なくとも計測による数値上は大きな問題となっているというところは余りないんですけれども,いずれにしても,今回の調査業務というところでは扱いませんけれども,一般的にそういうことで騒音・振動調査等は,ご意見・ご要望等があったら即座に環境と連携して調査しているところでございますので,個別箇所の問題がございましたらまたご提案いただければ対応を考えたいと思います。済みません。 16 ◯主査(向井道尋) その箇所は,以前から地元の方からも要望がありまして,建設事務所の方に話を持っていったりしているんですけども。ぜひ,まめに調べていただいて対策を打っていただくようにお願いしたいと思うんですけども,将来的に,どうしても高速とか,料金が上がったり,料金がかかるということでそういった大型車が高速とかを使わずに一般道におりてくる。これによって非常に地域住民も困る。どっちもどっちなんですけども,そういう意味でもやっぱりしっかりと調査していただいて,今後,例えば将来的には第二神明を無料にするとか,そういったことも視野に入れていただいて検討を進めていただきたいと思います。  次に,話かわりまして,インフラの老朽化についてでありますけども,例えば今,空洞監査ですか,地中レーダーがついた空洞監査車を使って調べていただいているということでございますけども,現在のインフラ管理の方法というのは,例えば道路に穴があいていたとしますと補修する,問題が起こってから対処するという事後保全型というんですか,こういうのが主流になっておりますけども,これを問題が起こる前に対処していくような予防保全型に転換していく,今そういう時期に来ているんではないかと思うわけです。それによって大幅なコスト削減もできますし,事故を未然に防止することもできます。今後,神戸市でもそうした予防保全型に転換すべきと考えておりますが,その点,ご見解をお願いします。 17 ◯中島建設局長 その点は,副委員長のおっしゃるとおりだと思います。  ただ,舗装というのは,プロとしての我々建設事務所職員がパトロールして,亀裂の進行ぐあいとか,そういうものを注意深く見ておれば,かなり予防的に兆候をとらえることができるという面もございます。  一方,さっき言いましたように,地中レーダーを装備した空洞探査車でございますけれども,こういったものでの,もっと深いところでの空洞の予兆みたいなものもとらえるようなことも実際やっております。  おっしゃいますように,新技術等も取り入れながらできるだけ予防保全型,そういった対応にも確実に進められるように頑張っていきたいと思います。  以上でございます。 18 ◯主査(向井道尋) いろいろとこうした調査をする会社も民間にあるように聞いておりますし,いろんな調査の仕方があり,それに応じた機械・機器もあるということなんですけども,例えば建設局で持っていないような有効な,そういった検査機器また車両がない場合はそうした民間の会社のを生かして協力していただく,そういうことも考えておられますでしょうか。 19 ◯中島建設局長 いろいろそういうPRにもお越しになりますし,各建設事務所も,我々もそうですけれども,勉強しているつもりでございます。  阪神高速で使われているような機器についても相当詳しい説明を聞いたことがございます。  ただ,阪神高速は,何分ああいう高速道路上での調査ということですから,おりてじっくりというのがなかなかしにくいもんですから,そういう調査車を走らせながら,結構高速で走らせながらデータを把握できるような,そういう高度な機械を使って調査されているという実情がございますんで,我々の道路でどれだけ──費用対効果もございますけれども,その辺は考えた上でではございますけれども,いずれにしましてもそういう新技術については広く勉強していきたいと思っております。 20 ◯主査(向井道尋) 今,インフラをすべて維持していくということは非常に限界がありまして,インフラの再構築とも,やっぱりまちづくりのあり方も含めて見直していかないけないというふうに思っております。そういう意味では,住民・市民の皆さんへの理解をいただきながら今後進めていかなきゃならないと思います。その点,また建設局の方でも努力の方,またよろしくお願いしたいと思うところでございます。  次に,時間がありませんので,電線地中化でございますが,平成25年度予算決定概要ということで,1月,国土交通省から出ておりますものに,地域における総合的な生活空間の安全確保に対する集中的支援というのがありまして,これが1兆460億円というふうに出ております。  その中で,防災安全交付金により通学路対策・無電柱化等についてハード・ソフト両面から集中的な支援を実施するというふうになりまして,国としても無電柱化を今進めている,支援しているということなんですけども,確かに先ほども言いましたように,費用がたくさんかかるということがございます。しかしながら,特に子供たちの通学路になっている場合,それからお年寄りも通ります。車いすやベビーカーのお母さんや障害を持った方も通られます。こうした方がやっぱり安全に安心して通行できるためには,電線の地中化というのはぜひとも考えていかなければならない点だと思います。今後,やっぱり計画的に推進していくべきと考えますが,その点,いかがでしょうか。 21 ◯末永建設局道路部長 先ほどの──まず,電線類の地中化をするに当たりましては,いわゆる電線管理者に対する合意といったものが必要でありますし,建設局で先ほどの予算の確保といったことも大事でございます。  そういったことで,地中化に当たりましてそういった計画を策定することになってございまして,順次61年から年次計画を立てまして地中化計画を推進しておるところでございますので,その計画に基づいてやっていくということが大事かなというふうに思っております。  また,一番歩行者の通行の確保といった面では,ユニバーサル歩道整備事業などに合わせましても,電線管理者,あるいは電柱の管理者でございますが,電柱を移設していただく,あるいは細身化といいまして,電柱の大きさを小さくするといった方法,あるいは電線のケーブルを道路側ではなくて,宅地の裏側に回していただくといった裏配線,そういったことをやりながら,できるだけ電柱を外していただくというようなことを,道路上からのけていただくというようなことをお願いしているようなケースもございますが,ただ,貴重なライフラインでございますので,その辺の合意づくりといったものがやっぱり重要になってまいりますので,そういったことについては,今後とも歩行者の安全確保の面から努力してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 22 ◯主査(向井道尋) 引き続きよろしくお願いしたいと思います。  最後に,通学路対策でございますが,あと残り23カ所で進めていきますと,最後に残るのが7カ所だということで局長がおっしゃいました。どうしても地権者の方の関係もありますので,すぐにはいかないと思います。  国の24年度の補正予算案並びに25年度当初予算案で防災安全交付金が計上されておりますけれども,この交付金は,社会インフラの総点検・維持補修等に使えるほか,通学路の安全対策にも支援できることになっておりました。平成24年12月31日時点で通学路の安全対策箇所をしるした図表を公表した自治体が全国で782市町村です。この図表を公表した自治体が申請した場合は,公表していない自治体と比べ優先的に交付されます。  神戸市では,公表していないということですけども,公表しておれば財源がふえて,さらに子供たちの安全のためにこれだけ取り組んでいるという神戸市の強い姿勢を示すことにもなると思うんですけども,なぜこれを公表されていないのか,その点,ちょっとお伺いします。 23 ◯中島建設局長 ちょっとお時間も限られておりますんで,結論から申しますと,我々,調査にかかわった関係機関の間では,詳しい情報を共有化して,そういう流れであれば,これは公表したとみなすと。国交省から一時,公表しないと補助が難しいよとか,そういうお話があったんですけれども,そこの問題については一応クリアされております。  ただ,副委員長がおっしゃいますように,広く市民の方に知らしめるということは,それは取り組んでいることを知ってもらうということは重要なことと思いますんで,さらにどういうことができるか考えたいと思うんですが,ただ,余り詳細な通学路情報をつまびらかにすると,マイナス面の防犯上,いろんな問題が起こるんじゃないかと,こういった意見もございまして,その扱いについてはさらに考えているところでございます。  いずれにしても,どうやったら広く市民にわかってもらえるかという点については考えてみたいと思います。  以上でございます。 24 ◯主査(向井道尋) 今後とも継続的に進めていただきますようにお願いしまして,終わらせていただきます。 25 ◯副主査(平井真千子) ご苦労さまでした。 26 ◯主査(向井道尋) それでは,松本のり子委員,どうぞ。 27 ◯分科員(松本のり子) おはようございます。  それでは,4点についてお聞きします。  一問一答でお願いいたします。  まず最初に,建設局の仕事は地元の発注でという点です。  建設局は,道路補修や公園整備など,生活に密着した多くの仕事を担っています。市内の業者が受注する機会をふやす取り組みをすべきだと思います。まず,2,000万円以下の制限つき一般入札につきましては,行財政局が行っています。しかし,地元発注率が80数%程度だとお聞きしています。発注率をもっと上げていくべきだと,そしてまた,落札した事業所の下請業者は必ず地元業者を入れること,これを義務づけるように建設局として行財政局に要望することを求めまして,建設局の行っています100万円未満の小修繕や工事についてお聞きいたします。  年間1,200から1,300件ほどの建設事務所所管で募集があるとお聞きしております。建設事務所には,営業来訪者ヒアリング表というのがあります。このヒアリング表に記載した業者にお声をかけて見積もり合わせをされていると。建設事務所もそういったことをされておりますが,もう1歩進んで,ほかの自治体で行いつつあります小規模修繕契約登録制度をつくるべきだと考えますが,いかがでしょうか。  また,小修繕の工事は地元の業者の見積もり合わせをして一番低い業者に主に採用なさっていますが,最低制限価格がないために業者は仕事をとるために低い額で見積書を提出する場合も多々あると聞いております。せっかく仕事を受けても材料代ぐらいにしかならず利益がない,こういった例もあるとお聞きしております。最低制限価格を工事の内容に応じて,厳しいとは思いますが,決めるべきだと思いますが,いかがでしょうか。 28 ◯原田建設局総務部長 それでは,小修繕のご質問につきましてご答弁を申し上げます。  ご承知のとおり,本市におきましては,先ほどもお話がありましたように,1件100万円以下の建物,設備,または構築物の保全,または小改修につきましては小修繕としまして,一般的な工事と区分して私の方で実施いたしております。  そのため,小修繕につきましては,建設局に限らず,他の部局──例えば教育委員会でありますとか,どこの局もそうなんですけれども,非常に発注件数も多く,また金額につきましても少額でありますので,全市的な,統一的な基準におきまして,先ほど申し上げましたように,一般工事における入札のような厳格な手続ではなく,所属長の専決により発注しておるというような状況でございます。  具体的に申し上げますと,行財政局の方で定めております小修繕随意契約事務の執行に関する指針,こういうものがございますが,これに基づきまして見積業者の選定や見積もり合わせの方法につきまして適正な執行に取り組んでおるところでございます。ちなみに平成23年度で申し上げますと,建設局の方では1,500件ほどこういうことを行っております。  委員の方からは,先ほど登録制度を導入したらどうかというご提案をいただきました。これにつきましては,今申し上げましたように額が少額である,あるいは工事内容も補修ということでさまざまであるという小修繕の性質から考えまして現在のような取扱制度となってございます。  行財政局の方からは,そのため新たな登録制度を設けるということについては,現時点では考えておりませんというふうなことで聞いております。  しかしながら,業者への参入というお話がございました。これにつきましては,やはり新たに見積もり合わせに参加をしたいという業者の対応につきましては,現行の取り扱いの中でも私ども各建設事務所にお越しいただきまして,今までの業務の実績であるとか,あるいはこういうことができますよ,私どもの方の得意な分野はこういうことですよというようなことにつきまして,先ほどもお話しいただきました内容につきましてヒアリングを行いまして各業者の情報の把握に努めておるようなところでございます。実際にこのような情報をもとにさまざまな業務が発生するわけでございますが,その業務が,今申し上げましたような相手方の分野に合致する場合には,新規に見積もり合わせに来ていただくというようなことで考えております。  いずれにしましても,建設局といたしましては,この件に限らず,今申し上げましたように,中小企業の受注機会の拡大を図っていくということにつきましては,これまでから非常に重要なことであるというふうに考えております。  そういった意味も含めまして,業者の方々にこのような方法がありますよと,参画の機会がございますということについて知っていただけますように,局のホームページでありますとか,あるいは各事務所等におきましてもチラシを設置する,あるいはそれの拡大したものを掲示するなどということで,引き続きその周知に努力してまいりたいというふうに考えてございます。  次に,最低制限価格のお話もございました。  この点につきましても,契約制度そのものにかかわる問題ではないかなというふうに認識いたしております。重ねてになりますけれども,小修繕につきましては,見積もり合わせを行いながら,それを随意契約により契約しておるというような状況でございます。  先ほど年間1,500件程度ということで申し上げましたけれども,もう少し中身を申し上げますと,例えば公園の水道の蛇口の修繕であったり,あるいは扉の改修であったり,またフェンスが破れておる,こういったものの修繕というようなことが非常にたくさんございます。そういうような事業につきまして,やはり1件当たり数万円というようなところというのは,非常に比較的軽微なものが多くを占めておるというような状況もございます。  このように,修繕の形態が非常に多様であって,また原因もさまざまであるため,これを一律にある程度一定の金額を算定して,最低制限価格を設けていくということにつきましては,そのこと自体が非常に煩雑になってまいります。そういった意味で,今申し上げたようなことにつきましては,特にフェンスの破れというようなことになってまいりますと,これを放置するということになりますと,逆に安心・安全の面で非常に危惧すると。速やかに対応していかなければならないというような,そういう性格上,やはりできるだけ迅速に対応すべきものであるというふうに考えております。  そういった観点からも,現行のようなやり方,見積もり合わせによる発注の方式と,これを今後とも適切に運用してまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 29 ◯分科員(松本のり子) 私も,見積もり合わせによる随契発注,これはもちろんこれでいいと思うんですよ。ただ,先ほどホームページとか,いろんなところにチラシを置いたりして,小修繕,こんなものがありますよということは皆さんにお知らせしていると。お知らせしていて,来たらこういうヒアリング表に書いていただいて,セットで置いていますよね。今度,公園の蛇口ですか──フェンス,そういった仕事があれば,この業者だったらできるかなというので3社か4社にお電話をされてやっていくという状況だと思うんですが,そのときに事務所によっては,ここの業者は安心だからまたここと,同じところになる可能性もなきにしもあらずで,本当に数万からの100万円未満の仕事というのは,区内の満遍なく,本当に今,一人親方というのは,この不況の中で大変厳しい状況にありますから,工区ごととかが難しければほかでもいいんですが,満遍なくできる工夫をということでデータ化をしていくと。そうしないと,建設事務所ごとのそこの人がとってもそういう満遍なくしてあげようと,地元の方のことを考えている人であれば工夫をすごくなさっていると思うんですが,もしそこまで及ばない人であれば,やはり適当に回していくということがありますので,満遍なくするという面では,どういったことをもう1歩進んでされたらいいとお思いなのか,それと──お聞きするのと,もう1点,最低制限価格は非常に煩雑になるということで,確かに大変だと思います。見積もり合わせをしてから,Aという業者に決めましたら,そこから今度,仕様書を書いてもらいますよね。その仕様書を,出てきたのを見るときに,フェンスでしたら針金と書くのか,諸経費といろいろ書きますわよね。そのときにこれはちょっと無理しているなと,一人親方のご自身の1日の日当分が入ってないやないかとか,それは見積もりのときにわかるかと思うんですが,その辺の工夫──やっぱり業者,市内で働いている,土・日は厳しいところで働いている人たちに──公共の工事を高めていくためにも,じゃあ今,最低制限価格を設けないとおっしゃったんでしたら,どういう工夫をされているのかちょっとお聞きします。 30 ◯原田建設局総務部長 まず,業者の偏りがない,特定の業者に行かないようにというご質問でございますが,この点につきましては,先ほど申し上げましたように,いろんな形態がございます。  比較的,先ほどちょっと例示で挙げましたけれども,水道の蛇口の交換,あるいは水道工事ということになりますと,結構それなりに管工事をやられる業者さんというのは数が多いかと思います。そういう方につきましては,やはり登録しているところに,基本的にはできるだけ特定のところに偏らないように発注するようにということにつきましては,先ほども申し上げました行財政局における執行に関する指針,こちらの方にもそういうようなことを注意するようにということを言われておりまして,私どもの方も基本的に事務所,あるいは各出先の事業所についてもそういうところでお願いしているところでございます。  それの担保ということでもないんですけれども,毎年そういう実情につきましては,それぞれの所管課から報告を私どもの方の局の方にも上げていただいております。その中でそういった偏りがないかどうかというようなところも一応チェックするというような仕組みをとらせていただいているところでございます。  もう1点の最低制限価格の問題でございます。  先ほども申し上げましたように,比較的軽微なものが多いということで,もう少し詳しく申し上げますと,23年度の例でいきますと,実は10万円未満,10万円以下というような工事が4割ほどございます。これが20万円ということになりますと約6割というような時点でございます。そういったようなことがあって,比較的皆さん方によくご協力いただいているのかなというところでございますけれども,特に最低制限価格そのものをなぜ設けるのかということで申し上げますと,これはもうご承知かと思いますけれども,やはり契約の内容をきちっと適合した履行をやっていただくと,それを保証してくためにこのような制度を設けているわけでございますが,非常にたくさんの件数,私どもの方も執行しております。  その中で極端に安い見積もりが出てくるということがあった場合には,なぜそういうようなことの事情になるのかというのは,やはりすぐそのまま採用ということではなくて,事前に業者さんの方からお話をまず伺うようにしております。その上で理由を聞いて,例えばですけれども,さまざまな修繕に伴う材料が手元にあるからこういう理由で安くなりますとかという個別の事情がございましたら,その理由を確認した上で契約を結ぶというようなことで一応配慮しているところでございます。引き続き,そのことにつきましては,適正な小修繕の発注ということに取り組んでまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 31 ◯分科員(松本のり子) 最初の所管課からの報告を言っていただいて,きっちり本庁としてもチェックをなさっているということですが,そうしましたら大体,今3つの建設事務所──3つですね。(発言する者あり)  済みません。6つの建設事務所で,大体そこが管轄で持っているノートとかファイルで持っている業者,市内の業者というのをそこまできちんと把握なさっているのか,ちょっとお聞きします。 32 ◯原田建設局総務部長 それぞれの業者──名簿そのものは,実は私どもでは把握しておりませんけれども,先ほど申し上げました実績を見まして,極端に偏りがないかということについて私どもの方でチェックさせていただいているということでございます。 33 ◯分科員(松本のり子) じゃあ名簿を知らないと今おっしゃいましたけど──把握している業者の数を知らないとおっしゃいましたけれども,本当にチェックしていても,その数が満遍なく市内に行き渡っているのかどうかというたら,どうやって判断されるんでしょうか。 34 ◯原田建設局総務部長 基本的に特に建設事務所の関係で申し上げますと,先ほど申し上げたように,特にやはり修理するに当たりまして事前に現場を見ていただく必要がございます,見積もりを提出いただくということで。そういった意味も含めまして,やはりどうしてもこういう小修繕の場合には地域密着型と申しますか,市内の業者さんにすぐ依頼して即応できる体制ということですので,一般的な工事と違いまして地元の業者さんに実は発注しているという実情がございます。  それから,偏りという問題もございましたが,先ほども申し上げましたように,業態がいろいろございます。比較的そういうようによく出る工事もございましたら,非常に特別の設備である場合であれば,例えばそれを本当に分解してみて初めて原因がわかって,そこから修理にかかるというようなものもございますので,一律に単純に今,名簿が,例えば10社があって,それを順番にやるかといいますと,その10社も実は工種ごとにさまざま,先ほど申しました得意分野が違う業者が一応登録されておるわけでございます。その中で比較的そういうことに対応できる業者を満遍なく,一応そういうことで,発注でお願いしているということでございます。 35 ◯分科員(松本のり子) まとめますが,満遍なく発注していただいているということなんですが,だけども一切──じゃあどこの建設事務所に何件把握なさっているのかということもご存じないと。  また,こういうシステムをつくっていない以上は,建設事務所のそこの係の方だって多分承知していないと思うんですよね。名刺を置いていかれても,それでいいわけで,お聞きしたらわからないから,どこの業者が地域にあるかわからないから,電話帳を調べて,こういう工事がありますよとか,それもそれでいいと思いますけれども,やはりせめて区内にある業者,公園の遊具はどういう業者ができるとかというぐらいはきちんと──このヒアリング表を置いていただいていましたら,まずヒアリング表をきっちりパソコンに整理していって,この配管だったらこの業者,遊具だったらこれというふうに,それをまず一覧表にすることによってシステムの一歩手前,一覧表にすることによって見えるんじゃないかと思うんですよ,建設事務所の係の方自体が。見えたら──地域が見えていったら,またもう1歩,本当にいろんな方たちに満遍なく,また質の高い公共工事ができると思いますので,ぜひその辺は検討していただくことを要望いたします。  続きまして,山麓線の騒音についてお聞きします。  平成20年10月より,西神戸有料道路の無料化によりコンテナ車など大型車の通行量がふえ,近隣住民の人たちは騒音・振動で休むことすらままならないという状況が続いています。  こういった中,山麓バイパスの料金引き下げの社会実験を経た後,昨年5月より料金引き下げが本格実施いたしました。結果は,住民が住んでいる夢野白川線の交通量は,普通車は1日2,219台減少していますが,大型車は逆に205台ふえています。夢野白川線と山麓バイパスを合わせた交通量は,3万8,000台から4万1,000台に,1日3,000台もふえています。これは,中途半端な引き下げでは,市内の車が生活道路に集中する,こういったことを示しているのではないでしょうか。  コンテナ車など大型車が生活道路を通るのは,近隣住民の生活環境を壊すのみならず,歩行者や車道を走っているほかの車などと事故が起きたときにたくさんの方たちを巻き込むことになると思います。コンテナ車は,神戸市の戦略港湾の一環で発生しているものです。みなと総局は,平成18年よりコンテナ貨物集荷促進事業を行い,コンテナの数の拡大を図っています。来年度は,この促進事業に7,000万円の予算を組み,促進をさらに図ろうとしています。  建設局として,みなと総局がこの事業を拡大して,コンテナ車を無料で山麓バイパスに誘導していくべきであると思います。そのときに発生する負担については,建設局はみなと総局に負担してほしいという,こういったことをみなと総局に協議していっていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 36 ◯末永建設局道路部長 まず,平成20年10月に償還が満了いたしました。それまでは神戸市の道路公社が管理しておりましたけれども,車から夢野の区間につきまして償還が完了したということで無料化をしております。  その後,夢野白川線,あるいは山麓線の沿道の方々から,先ほどお話がございましたように,騒音・振動が激しくなったというようなご意見をいただいております。  そのために,排水性舗装──これは騒音が低減できる舗装でございます。3デシベル程度,低減ができるといったことでございます。あるいは,中央線と言いまして,チャッターバー,そこに乗り上げて騒音・振動を及ぼすというようなことのチャッターバーの撤去といったハード対策,あるいは路面標示や標識,そういったことによりましてドライバーへ注意喚起したソフト対策の両面で騒音・振動に努めてきたところでございます。  山麓バイパスにつきまして,やはり幹線道路ということで西神地域と都心を結ぶ道路として建設してまいりましたが,これは有料道路制度の中でやってきたものでございまして,利用者の料金で建設費を償還するというものでございますので,極端に供用中の道路につきまして無料化,あるいは著しく低い料金の設定といったことは原則としてできない,やはり採算性を確保した上でやるというようなことがございます。その点が一番基本的な考え方になってございます。  みなと総局の負担でこういったことをやるということでございますが,みなと総局からは,コンテナ車が集中する臨海部の港湾幹線道路などに集中的に投資しているといったことで,現時点では,それ以外の道路の投資については難しいということでございますので,現時点では,みなと総局の方での負担でそういったことをするというのは難しい状況にあります。  以上でございます。 37 ◯分科員(松本のり子) みなと総局に聞いていただいて難しいというふうにおっしゃったんかなと思いますが,新たなコンテナ貨物集荷促進事業,これは例えば複合産業団地に新たな企業が入りますよね,2~3年前に始まった,例えばしまむらという衣料品店,安いお洋服を売っているお店だと思うんですが,そこが中国から荷物をコンテナで運んでくる。荷物が来たら複合産業団地に持っていって,そこからいろんなところに持っていくと,店に。  そのように,確かに複合産業団地にあれば,コンテナ車が必ず夢野白川線を通ると思うんですね。新たに来たところにとっては,この促進事業でもってコンテナの荷主に対してガソリン代とか,いろんなものについて補助をするという制度なんですよ,これは。その制度を知ってやっているのに,24年度は3,000万円,25年度は予算書を見ましたら7,000万円ついているんですよね。にもかかわらず,何でそんなことをみなとが言ったのか,どういうみなととの協議というのか,その点について聞いたのか,もう少し詳しく教えてください。 38 ◯末永建設局道路部長 私の方では,コンテナ集荷事業につきまして詳細を把握しておりませんのでお答えしかねますが,現時点でこういった事業の,みなと総局の方で他の予算等を利用して,この道路に投資するというようなことは非常に難しいというふうに聞いてございます。  道路につきましては,特に有料道路につきましては,利用者が受ける便益に対しまして料金を負担するということで,利用者についてはさまざまな利用者がいらっしゃるわけで,みなと総局だけでそれを賄うというのは非常に難しいのではないかというふうに考えてございます。  以上でございます。 39 ◯分科員(松本のり子) 私が言っているのは,普通車も含めて,みなと総局に持たせたらどうかとは言っていません。コンテナ車に関して,先ほど前任者の質問にもございましたが,コンテナ車はかなり振動・騒音がひどいと。遠く離れた前任者の議員のおうち,遠く離れていてもその振動がするんやということでは,多くの方が実感なさっているかと思います。
     コンテナ車が,これからふえていくと見てるんですよ。港は海にあって,物流倉庫・物流センターは全部山の方にありますから,そういう神戸市の地形で言えば必ず市内を通ってくることになると思うんですね。ましてや,三木とか,複合産業団地の方にあれば,コンテナ1つに対して荷主にお金が支払われるんですよ,この促進事業は。だから,荷主さんが海貨の方に,そのお金をそっくりそのまま渡せば,山麓バイパスの通行料とか,ガソリン代を払うと言ってます。渡せば十分これは,コンテナが,海貨さんが山麓を通って港の方に行くことができるんです。  だから,その点,申しわけないですが,集荷促進事業をちょっと調べていただいて,みなととそのことについて検討をもう1度していただきたいんですが,いかがでしょうか。 40 ◯末永建設局道路部長 私どもとしまして,そういった事業の内容は確認させていただきたいとは思っております。ただ,道路政策といたしましては,平成24年10月から新神戸トンネルの大型車2につきましては,単独利用で2,200円であったものが1,000円と,ETC利用で1,000円ということで,かなり広域的に道路ネットワークの充実と料金施策によりまして,交通量を広域的に分散させるという施策を実施してきているところでございますので,今後ともそういった施策によりまして,コンテナ車も含めまして広域的な交通量の分散化を図ってまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 41 ◯分科員(松本のり子) あともう時間も余りないので,ちょっとまとめて終わりますが,まず,みなとの方とお話をしていただくということで,ぜひしていただきたいと思います。  そして,戦略港湾という神戸市が行っている施策で,それによってコンテナ車がこれから20フィート,40フィートとどんどん大きくなってきています。それを本当に生活道路に,毎日のように走ってくるということについては,やっぱり検討していただきたい。私は,このたび促進事業を使ってコンテナを運搬するのをよそに回すことができるんじゃないかと,山麓の方に。  今,コンテナを運搬している運転手さんも,本当に割と小っちゃな会社のところが多いので,出ないんですよね。阪神高速とか山麓バイパスの高速道路のお金が出ないので,だからもうどうしても地道を走っていくということがあります。それについても,今度,荷主に7,000万円を払っていくんやと言っていますので,ぜひこれはその方向で,そこで生活している方たちの大変な思いをしっかり受けとめて,まず,みなとと相談してください。  次に行きます。次は,須磨多聞線についてお聞きします。  西須磨地区住民3,745名が原告となった公害紛争調停は,15年間続いた調停が終結する可能性が出てまいりました。県の調停委員会は,神戸市と住民側に示している調停案を2月27日付で公表いたしました。調停案の公表は,全国でも数例しかありません。兵庫県では初めてです。神戸市が余りにもかたくなな姿勢のために公表に踏み切ったと思われます。  調停委員会は,住民の方は,都市計画道路のうち一部については住民の合意を得た形で整備された。しかし,須磨多聞線は協議を重ねたが,意見の対立から調停成立のめどが立たないとして,双方が歩み寄るように求めています。調停案を受け入れるべきだと思いますが,いかがお考えでしょうか。 42 ◯中島建設局長 兵庫県の調停委員会にかかっております案件がございますが,今特に問題になっておりますのは,平成7年度に事業化して用地買収もほぼ97%進んでおりますけれども,そういう須磨多聞線520メートル間のことでございます。  平成10年から兵庫県の公害調停が開催されておりまして,ご存じのように,この間,15年間,39回にわたってそういう審議をしております。  調停の具体的な内容等につきましては,実は公害紛争処理法で非公開とされておりますので,ここでは詳細の発言は控えさせていただきますけれども,ただ,我々神戸市といたしましては,これまで須磨多聞線の必要性,あるいは今後の事業の進め方,整備計画案について丁寧に説明してきたところでございます。  このたび,兵庫県公害調停審査会調停委員会から調停案を作成されて,2月7日に勧告し,27日にはその内容を公表されたところでございます。公表された資料に書いてあることから申し上げますと,勧告に至った理由というのは,神戸市と申請人の間で協議を重ねたものの,須磨多聞線建設の可否に係る意見の対立から調停成立のめどが立たない状況となったためと書いておられます。また,調停案そのものの内容といたしましては,そのとおり読みますけれども,須磨多聞線建設を公害対策の一手段とすることは考慮のほかとして,現在までなされていた公害に関する協議を今後も継続するという調停案になってございます。  この調停案等を提示され公表されたということは重く受けとめておりますけれども,勧告に対する神戸市の対応といたしましては,現在,鋭意,法務部局あるいは弁護士等と協議を進めている段階でございまして,まことに申しわけございませんが,この場で,結論を得ていない中で発言することは控えさせていただきたいと考えております。  以上でございます。 43 ◯分科員(松本のり子) 神戸市には,神戸市民の環境を守る条例とか,市民の健康の保持及び良好な生活環境の確保のための自動車の運行等に関する条例というのがありますよね。環境を守る条例の中にも,第11条とか第14条では,公害の苦情については迅速かつ適正な処理を図るように努めなければならないと,きちんと努めなさいと,公害に係るものについてはというのが神戸市の条例なんですね。  この条例について,迅速──何もせんとずっと長い間15年間やってきて,もって,今の時点で調停案も出されていますよね,引き続き協議しなさいというの。この条例に基づいてどのように考えられているのかお聞きします。 44 ◯中島建設局長 我々環境行政として環境局が中心となって,今おっしゃいましたような施策は進めてきているわけでございます。当該地区における調停を申し出られた方々とも,調停の場以外でも過去11回,そういう意味でいろんなお話し合いをしてきておりますし,その11回のうち10回は環境局も同席の上,協議してきている実績としてそういう事実がございます。我々としては,その条例に定めたその精神というのはもちろん忘れることなく,今後もどの地域に限らず,それは当然遵守していくべきことと考えております。  以上です。 45 ◯分科員(松本のり子) そうしましたら,この2つの条例で公害等に係る苦情の処理のことがきちんと書かれている神戸市の条例をきちんと遵守するという,今,局長の見解をお聞きしました。  となれば,普通でいけば,この調停案を受け入れるというふうに普通で考えたらなっていくと思うんですが,その点は,ここでは,この場では,私の質問に対しては答えられないということなので,ぜひこの条例に基づいて調停案をきちんと受け入れていただきたいということを要望しておきます。  何かありましたら,もう一言──ない。 46 ◯中島建設局長 せっかく何かと──先ほども申しましたように,調停案そのものは,須磨多聞線建設を公害対策一手段とすることは考慮のほかとして,現在までなされていた公害に関する協議を今後も継続すると,こういう案でございますので,後段はそういった意味では異議のないところですけど,前段をどう扱うかと,これを全市挙げて,今,弁護士等を含めて協議させていただいているところでございます。 47 ◯分科員(松本のり子) ぜひ市民・原告団の皆さんたちが喜ぶような方向で結論を出していただきたいと思います。  最後になりました。公園の事業についてお聞きします。  遊具とか公園施設の改修や,だれもが使いやすい公園づくりに5億3,000万円の今回計上がされています。今,子育てに悩む若い人たちや単身の高齢者がふえてきている中,地域の中でいつでもだれでも気軽に利用できるのは公園と図書館ぐらいで,本当に公園は毎日でも利用できるんではないかなと思っています。  そういった公園を今後つくっていくために,公園の管理会の方とお話しするのみならず,区役所とか,あと地域の子供会や自治会や多くの方たちとお話し合いをしていって,本当にこの公園にはどういったものが必要なのか,高齢者が多い地域にはもっと健康器具をいれなきゃいけないのか,あるいは子供たちが0歳児から小学校高学年まで多い地域には公園の中のすみ分けをどうしていくのかというようなところまで含めて考えていくべきではないかと思います。  そういったあり方──今後の公園をせっかく5億3,000万円でいろんな補修なんかをされるということなんで,そういった考え方を取り入れていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 48 ◯田中建設局公園砂防部長 委員おっしゃられるように,公園につきましては,いろんな方々がいろんな機能を充足していただいているということで,公園整備の際には,地域ごとの人口構成,いろいろお年寄りから幼児までということで,そういった構成やニーズに応じて幼児向け,あるいは高齢者の利用といったことを配慮するなど,地域の状況に合わせたきめ細やかな整備が必要というふうに考えています。  そのため,今までもそうなんですけども,公園の新規整備とか,大規模な──大幅な改修をする際には,地域とのワークショップを実施しまして,これは区役所とも当然連携しながら地域の状況に応じた公園の施設,いろんなお年寄りに必要な施設,幼児に必要な施設,こういったものの種類などニーズの把握に努めて公園整備を行ってきたところでございます。  これまでも,特に震災復興でいろんな新設公園をつくっております。そういったところとか,湊川公園とかも大幅な改修をする際には,区役所と連携して,地域の方々に集まっていただいてワークショップを実施しておりますし,また来年度,例えば整備しております都賀川公園──これ,灘区の都賀川公園ですけれども,こういった公園では,当然,都賀川の河川との関係もあって非常に地域の方の関心が高いということもありまして,特に管理会ということじゃなくて自治会とか周りの方に声をかけた上で区役所,あるいは建設事務所,3者でワークショップを実施する予定にしております。  そういうことで,今後も日ごろから自治会,それから公園管理会と連絡を密にすることは当然なんですけども,引き続き区役所とも連携しながら,できるだけその地域に応じたニーズの把握に努めて,地域に親しまれる公園づくりに努めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 49 ◯分科員(松本のり子) 大きな公園では,そのようにワークショップなんかをしていただいているんですが,そうじゃなくて,本当に家の間にある小っちゃな──小っちゃなといいましょうか,もう1つ,ワンランク下げたような地域の公園,そこもやはりこういうワークショップとまでいかなくても地域の方たちを巻き込んで,建設事務所の方が中心になって区役所とぜひやっていただきたいということを要望します。  そして,1つ,今,子供たちがプレーパークという冒険遊び場というところで結構,横浜とか,世田谷区とか,いろんなところで冒険広場というのを公園の中に設置しているんですが,そういった考えはまだ神戸市にはないんでしょうか。 50 ◯田中建設局公園砂防部長 常設のプレーパークとなりますと,やっぱりそこにプレーリーダーが常時いるということが条件になってきます。なかなかそういったところまでの対応は今,ボランティアの方も含めてできていないんですけども,ただ,イベント的にはプレーパークをやったり,定期的に月に1回とかという形でやっている公園もあったり,そんな多くないんですけれども,そういった公園もありますので,それはボランティアの方々の自主的な活動ということでいろいろやっていただいているのが現状でございます。 51 ◯主査(向井道尋) ご苦労さまでした。  委員の皆様に申し上げます。  午前中の審査はこの程度にとどめ,この際,暫時休憩いたします。  午後1時ちょうどより再開いたします。   (午前11時58分休憩)   (午後1時2分再開) 52 ◯主査(向井道尋) ただいまから予算特別委員会第2分科会を再開いたします。  午前中に引き続き,建設局に対する質疑を続行いたします。  それでは,梅田理事,どうぞ。 53 ◯副主査(梅田幸広) それでは,大きく4点お願いしたいと思います。  まず1点目は,道路の補修。  今まででしたら,道路をつくってくれとかというのが多かったんですけど,これからは,つくった道路をいかにして補修していくか,維持管理していくかが建設局の仕事になってこようと思います。  建設局というのは,仕事をすればすぐ結果が出るし,神戸市,いろんな局がありますけど,一番花形の局やなと僕は思っております。と言いますのも,仕事をすればすぐ結果が出ますから,やったでという満足感があろうかと思います。  道路の問題につきましては,交通量の多い幹線道路だけではなくて,生活道路,結構傷みが目立っておりますので,午前中にも少し出ておりましたけど,陥没とかという,そんな大きなやつやなしに,根上がりとかいろいろ,その地区の道路によっては傷みがありますので,要するに予算的には減ってきておりますけど,舗装についての事業費を削ることなく引き続き確実に進めていく必要があると思っていますが,この点についてお伺いしたいと思います。  そして,2点目は,これ,非常に重要な問題で,下水管の問題でございます,下水道の。  というのは,神戸市の下水道の汚水管渠の延長約4,000キロと聞いておりますけど,それで毎年30億円ぐらいの予算をつけて,30キロいくかいかんかによって定期的に直していっておると聞いておりますけど,実際には,本体を埋められたんが高度成長時代といいますか,実際にはもう40年,50年,どないかしておったら60年もたっておるやつもあろうかと思います。まだまだ残っている方が多いんで,それを実際に完全にやっていくには,しっかりした計画を立てて毎年──去年の決算特別委員会でもお聞きしたんですけど,局としてはしっかりやっていきますという答えをいただくんやけど,実際には国に対しての支援制度の十分な拡幅なんかを求めていって,どのようにやっていこうかと考えているのか,それをお伺いしたいと思います。  そして,同じ建設局の中の下水の問題ですけど,下水の汚泥焼却灰はただ単に使うだけではなしに,この資源の有効活用をするにはもっとPRすべきやないかと思っております。といいますのは,バイオガスとか,建設資材とか,いろいろ言われておりますけど,これも知っている者はよう知っているけど,知らん者は全く知らんと。特にこれからは,そこで人間の,俗に言う汚物をしっかりすれば,俗に言うNPKの農肥料,窒素・燐・カリ以外にも鉄分とか,いろんなものを,特に人間は食べておりますんで,出てくると思いますんで,その辺の研究がどうなっているのかをお聞きしたいと思います。  それと,3点目には,3月の声を聞きますとすぐ暖かくなって,朝にはヒバリが鳴き,俗に言う池にはカイツブリが来たりして,非常に春らしくなった中でやっぱり動物園の問題についてお聞きしたいと思います。  動物園は,実際に行ってみたら非常に楽しいし,心がいやされると。特に僕が一番好きなんは,やっぱり物を言わん動物でありますけども,必ずじっと目を見ておったらじっと目を見返すような動物と心の会話ができたらなと思ったりもしておるんですけど,動物園の集客PRにつきましては,春休み・夏休みについていろいろ工夫されておるけど,これ,1つ提案ですけど,何人か募ってバックヤードを──余りぎょうさん行ったら見られへんけど,10人か20人ぐらいのグループでバックヤードの見学ツアーみたいなのもしたらどうやろと。特に小学校の低学年,幼稚園ぐらいの子がそういう経験をしますと,大人になってもしっかり覚えておりますんで,子供さんというのは覚えておると同時に子供さんだけで行きませんから,必ず親が来ます。よかったで,よかったでということで口コミが広がって,うまくPRできるんじゃないかと思っております。この点についてお伺いしたいと思います。  それともう1つ,動物園,これ,将来的な問題で,今から10年後,20年後やないけど,恐らく今の状況のままで今の場所ではあと30年,40年たったらちょっとしんどいんやないかと思います。そのときに,やっぱりもうちょっと動物にゆったりと広い場所で伸び伸びと見ていただきたいと。あわせて人畜無害の動物については,姫路のサファリランドやないですけど,やっぱり放し飼いにして,そこで一緒に飯でも食べるような状況にできれば──一番近い例で言いますと,六甲山の六甲山牧場ですね。はたに羊が来ているとか,そういうような感じですればもっと人気が上がるんじゃないかと思っております。この点についても見解をお聞きしたいと思います。  そして,第4点目ですけど,六甲山の活用については,市長自身が森林整備の必要性を非常に訴え,そしてまたより多くの人に六甲山に魅力を感じて,六甲山を大切に思っていただけるよう,環境と,そしてまた教育委員会などとコラボして自然観察会を開くなどしていろいろやられておりますけど,建設局自体の考え方として六甲山をどのように──魅力ある山といいますか,実際に六甲山,車で行ってもわかりませんけど,歩いてみたら下草がよう伸びておったり,いろいろな問題点があろうかと思います。その点についてお伺いします。  以上,4点。 54 ◯中島建設局長 まず,私の方から道路の舗装・補修に関連したお尋ねについてお答えいたします。  言うまでもなく,舗装を健全な状態で保つことは本当に重要なことと考えておりますが,舗装の補修につきましては,各建設事務所のパトロール,あるいは市民の皆様からの通報・要望,こういったことから,穴ぼこ等があった場合には緊急的に補修すると,こういったことと。計画的な補修も大切であるということから,交通量や舗装の傷みぐあいを調査した上で計画的な補修にも取り組んでいるところでございます。しかしながら,状況によって長期的に対応せざるを得ないという,そういう補修箇所もあるのも事実でございます。  ご指摘に,生活道路といえども,抜け道的な使われ方をされておって結構いたんでおるよというところ,ご指摘ございました。当然そういうところへの補修というのも必要でございますけれども,一方で一部の補修でしか,限られた予算の中でどこもかしこもというのはなかなかうまくいっていないのが正直言いまして実情でございます。そういう意味で生活道路というレベルの補修がどうかと聞かれたら,まだきっちりと取り組めていないというのが実情かと思います。  そういう中で,比較的低価格な舗装・補修のやり方,薄層舗装といいまして上に15ミリ程度の舗装をかぶせる工法,あるいはシール工といいまして目地材,予防的補修工法,こういったものを取り入れることは費用対効果が大きいんじゃないかということで,今年度,市内の古い住宅団地2カ所で,いわゆる生活道路と言われるところですけど,面的な舗装・補修を行っております。そこでの成果・結果を踏まえて今後の生活道路の舗装・補修のあり方をひとつ勉強して,他地域にも展開していきたいと考えているところです。  また,抜け道的というふうなことですと,ほかにもとる方法はないかということで,通過交通を減らす対策──言ってみればソフトの対策,こういったこともあわせて考えないといけないかなと思っております。  今後の取り組みでございますけれども,まず平成24年度は,数量にしますと14万平米の舗装・補修を行う見込みとなっております。25年度は,国の大型補正等がございましたことから,大幅な予算の拡大が見込まれております。今後も舗装・補修費につきましては,理事もご心配いただいておりますけども,予算の確保に努めながら計画的・効率的に舗装・補修を行っていきたいと考えております。  それで,六甲山の活用といったことでございます。  やはり六甲山,森林整備の必要性を市長も訴えておりますけれども,より多くの方に六甲山の魅力を感じて六甲山を大切に思っていただけるためには,いろいろとそういうすそ野を広げるというんでしょうか,そういう取り組みが必要かと思います。  我々建設局としましては,市民参加の森づくり事業ということで,1つは,小学生以下を対象に森の大切さを学んでいただきます,こうべ森の小学校という取り組みがございます。それから,もう少し大人──もう少しというか,大人の森林ボランティアを育成するためのこうべ森の学校というのもございます。こういった取り組みもしております。  それから,摩耶山に関心のある市民の方が摩耶山の自然を対象に活動していただく摩耶の森クラブ──名づけてやっておりますけど,こういう活動に取り組んでおります。こういう活動の中で樹木や野鳥などの自然観察会,あるいは六甲の自然の恵みを利用した木工細工,こういうことをしていただいて自然に親しむことのできる活動も行っております。これはもちろん今後も継続していくつもりでございます。  また,我々の施設ですが,指定管理者,神戸市公園緑化協会が管理しております森林植物園,ここも非常にいろいろと六甲山という意味でいろいろ勉強の材料がたくさんあるところでございます。ここでも各種の自然観察会等を実施しているところでございます。  我が局の取り組みはどうかという点では,以上のような点が現状でございますが,今後とも,これまで以上に市民の関心を持ってもらうための策としてどういうことがいいのか,よく考えてまいりたいと思っております。  以上でございます。 55 ◯畑建設局下水道河川部長 私の方から下水の管渠の改築・更新のお話について,まずご回答させていただきます。  平成22年度には,下水道管渠の改築更新基本計画というのを策定いたしまして,平成23年度から本格的な改築更新事業に着手しております。先ほどご指摘がございましたとおり,高度成長期に布設された管渠が一気に改築時期を迎える,これの事業費を抑制することと平準化すること,これを目的に策定したものでございます。  計画は,震災の影響と老朽化が進んでおります既成市街地を中心に,延長約2,600キロの管渠を対象といたしまして,阪神・淡路大震災以降ずっと調査に取り組んでまいりましたが,その調査から判明いたしました管渠の傷みぐあい,陥没が発生いたしました場合の社会的な影響等を総合的に勘案いたしまして改築の優先順位を決定しております。また,適切な維持管理を行うことによりまして,標準的な耐用年数は50年と言われているものを何とか20年程度は延命化できるというようなこともその調査から明らかになってきております。  このように計画的に改築・更新を進めていきますことに加えまして,既存の管渠を活用いたしまして道路を掘削せずに中からやりかえるというような工法を導入いたしまして,改築・更新にかかる費用を約半分に縮減できるというふうにも見込んでおります。  平成23年度から27年度のアクアプラン2015の期間中では,毎年約30億円の改築事業を予定しておりまして,平成25年度予算でも中央区と兵庫区を中心に約25キロの改築を行います。平成28年度からの次期アクアプランでございますが,これでは事業費の平準化に努めましても現在の2倍程度の投資が必要というふうに考えております。このため,より経済的な工法の開発,さらに事業費の確保が重要でございます。  特に事業費の確保におきましては,国の方で改築に対する支援制度等がかなりございます。その制度を積極的に活用いたしまして,今後もその支援制度を拡充してもらうことを引き続き要望いたしまして,円滑に改築・更新事業を進めていきたいと考えております。  それともう1点でございますが,汚泥の焼却灰の有効利用,さらに農業の肥料としての利用という点でございます。  再生可能エネルギーの創出など循環型社会の構築という中で,下水は資源の宝庫というようなところで,下水道資源を最大限に活用するということで循環型社会の構築に下水道が貢献しているところでございます。  例えば汚泥焼却灰でしたらインターロッキングブロックですとかアスファルト,それに既に肥料としても一部活用しております。インターロッキングブロックにおきましては,グリーン調達の重点品目に指定いたしまして,本市の発注工事での利用を義務づけるとか,それからさらに民間企業と共同研究いたしまして製品開発をするというようなことで焼却灰の利用促進に取り組んできております。  下水道資源の有効利用の取り組みにつきましては,これまでもパンフレットとか広報紙,さらにホームページなどで情報発信しておりますほかに,下水処理場で開催しております水環境フェア,さらに出前トーク,市民参画の取り組みでございますアクアサポーターを活用した広報というようなものを行っておりまして,中でも水環境フェアでは毎年1万人以上の市民の方に下水処理場にお越しいただいております。  また,最近では,ポートアイランド処理場にあります下水道展示室をリニューアルいたしまして,神戸バイオガスを紹介するビデオ放映ですとか,焼却灰入りの製品の実物を展示するというような取り組みをしております。  今後も循環型社会の構築に向けまして,民間企業が有します技術・製品開発力を活用しまして下水道資源の有効利用に取り組んでいきますとともに,多様な手段によりまして積極的に広報・啓発に取り組みまして,市民及び事業者の理解を深めていきたいと考えております。  それと,肥料の件がございましたが,確かに窒素・燐・カリというような3大肥料,中でも燐は国際的な枯渇が懸念されておりまして,そのほとんどが日本では輸入に頼っております。非常に貴重な資源なのですが,下水道は都市の燐鉱山とも呼ばれておりまして,非常に多くの燐資源が下水道には流れ込んできております。  従来より焼却灰を肥料としても有効利用しておりますが,さらに質が高い燐を効率的に回収するということを目指しまして,現在,平成24年度に国の下水道革新的技術実証事業に採択されまして,東灘の下水処理場でKOBEハーベストプロジェクトと──ハーベストは大収穫という意味でございますが,現在その実証実験を民間事業者と共同で取り組んでおるところでございます。現在,実験施設の建設工事がほぼ完了いたしまして,一部実証実験を開始いたしまして,来年度,本格的なデータどりを行いたいというふうに考えております。その成果を踏まえまして,下水汚泥の肥料としての活用についてさらに推進していきたいと考えております。  以上でございます。 56 ◯杉村建設局王子動物園長 動物園で,物言わぬ動物と心の会話が大事ちゃうかということで,その中でバックヤードツアー,こういったものをもっとやってはどうかというご提案だと思うんですけども,バックヤードツアーで言いますと既に例えばサマースクール──ご存じだと思いますが,低学年の小学生を対象にやっておりまして,その中では例えばキリンのえさやりでありますとか,獣舎の裏側見学,あるいはパンダのふんを使った紙すき,こういったバックヤードツアー,大変人気があるイベントになっております。そのほかには,バックヤードツアーで申しますと,大人のための動物園講座,こういったところでもバックヤードツアーをやっておるところでございます。  そういった中で,恐らく子供の印象に残るようなというご趣旨だと思うんですけども,年間30を超えるイベントを私どもはやっておるんですけども,その中で例えば直接動物に触れなくても子供がふだん見られない様子を見て大変感銘を受ける,そういったことが大事かなと考えております。そういった中で,来年,例えば私どもスタッフが直接こぼれ話などをお客さんに案内する,そんなことも考えながら楽しいイベントをやっていきたいと思っております。  もう1つが,動物の放し飼いをしたらどうかということでございますが,これも恐らく心の問題と通じることではないかなと思いますけども,直接触れ合うということで言いますと,ふれあいコーナーというのがありまして,ウサギさんと触れ合ったり,あるいはリスと小鳥の森ということで,そういった触れ合える場所があるわけでございますけれども,なかなか市街地にある動物園ですので大きな土地がとれないと。逆に言うと,市街地だからこそコンパクトで都市型の動物園が実現できているのかなと。その中でいろいろ工夫しておもしろい展示を心がけているところでございます。  具体的に申し上げますと,例えばクマ舎を生息環境に配慮した展示をやるとか,割と小さな工夫なんですけど,例えば最近で言いますと,ゾウさんのところにシャワーをつけて,実際,ゾウさんがシャワーのボタンを押して自分で楽しむとか,逆にそういったことを子供たちが見ながら何かを感じてくれると,そういったことが大事かなと思っております。  繰り返しになりますけども,8ヘクタールという,全国の動物園では真ん中ぐらいの規模です。150種800点の動物がおるんですが,これもちょうど真ん中ぐらいです。1人当たりといいますか,1頭当たりの規模で言いますと,これ,変な計算なんですが,100平米,大体それぞれ持っております。これも中ぐらいの規模でございます。こういった,やっぱり現実に申し上げると,与えられた資源,逆に言うとすごくいい場所だと僕は思っておるんですが,原田の森といいます本当に日当たりのいい,歴史のある場所で,空気のいいところで動物たちも子供たちも元気いっぱいに伸び伸びそこで楽しめると。こういった環境を大事にしながら,さまざまな工夫をしながらいいものにしていきたいと思っております。  以上です。 57 ◯副主査(梅田幸広) それでは,時間もありますので,これから一問一答でお願いします。  まず,動物園の先ほどのバックヤードツアー,主にやっているというのは,春休み・夏休みとか,そういう意味でやられていると,パンフレットとか,そんなんで読ませていただいています。私が言っているのは,土・日で,春休みやなしにふだんでもやられたらどうですかということをまず1点言うておきます。  そして,あわせて動物園のえさ,これ,神戸市の市内でつくっている,例えば減反でつくられた野菜なんかをつかったらどうですかと。これについては,そういう気があるかどうか一遍お聞きしたいと思います。 58 ◯杉村建設局王子動物園長 バックヤードツアーを本当に人気のある土・日にやったらどうかということで,先生おっしゃられたとおり,今,イベント的にシーズンでやっているだけです。実際やるとなるとかなりの人手とか,実は労力も要るわけでございますけれども,確かに人気の高いイベントでございますので,今あるようなバックヤードツアーでなくても,例えば私なんかも直接卵のレプリカを持ちながら歩いて,時々来園者の方を寄せ集めて説明したりしているんですけども,ちょっと違うかもしれませんが,何らかの工夫でバックヤードツアー的なもの,ふだん見られないところを見られるという,そういう意味でのバックヤードツアーといいますか,そういったものをちょっと工夫して考えていきたいと思いますんで,よろしくお願いいたします。  それと,えさですけども,全部基本的には入札でやっております。パンダの竹に関しましたら,例えば淡河の自治協議会の方と契約を結びまして,下草を刈っていただいたりしながら,いい竹をつくっていただいて直接入れていただいている部分もありますけども,基本的に入札でやっておりまして,それとえさ,結構ナイーブなところが動物はございまして,やっぱり農薬の問題でありますとか,いろんな問題を当然シビアにチェックして入れておりますんで,今,基本的に入札でやっておりますけども,例えばそういった工夫ができるかどうかは,うちの専門の方とも一度検討して考えていきたいと思っております。 59 ◯副主査(梅田幸広) 集客対策については,また園長に頑張っていただいて,あわせてえさの問題ですけど,これも10年ほど前に減反でつくった草なんかはどうやという話をさせてもらったことがあって,そのときには,農薬を使ったらあかんねんと,虫はついてもいいけど,農薬のないえさじゃなかったらあかんと。そのとき,JA兵庫六甲にそんなんほんまにできるんやったらうらやましいなと。種だけまいておいてできたやつをそのまま刈り取って王子動物園──ただそのかわり,きちっと1月から12月までしっかりした定期的に何トン,何トン,何トンと入れなあかん,それが1つのネックやねということで立ち消えになった経緯があります。だから,その中でやっぱり動物のえさというのは本当に──そのとき聞いたんは,草は和歌山から仕入れている,そしてまた南京なんかは俗に言う外国産で農薬のついていないやつ,いろんな話を聞かせてもらったんですけど,国内の中でも特に神戸市内でも今平均大体47%の減反,農水省から言われていますから,そこでそういうのをつくれば,農家の皆さん方も近くで,我々も動物園に寄与しておるんやないかということで,また満足感もできるんやないかと思っていますんで,これ,一応研究してください。要望にしておきます。
     次に,下水道の件についてお伺いいたします。  まず,今,部長の方から改修工事はパイプインパイプの工事でやると言われました。ただ,その問題点で僕が非常に懸念しておるのは,例えば水道管でしたら水ばっかりで,同じ一応例えば10気圧なら10気圧で送っていましたら同じような工法で工事ができるんですけど,ただ汚水の場合,私も垂水のあそこのセンターへ行かせてもらったことがあるんですけど,ずっとあそこについている人は,こうやって機械とにらめっこして,同じ気圧で送っても,同じ汚水というても中身が濃いやつ薄いやつ,いろいろありますんで,非常に工事するのは難しいなという話を聞いたことがあります。  それで,同じパイプインパイプをして,先ほどのご答弁では,30億円で25キロやるとして,残りは2,600キロということは,黙って計算しても約100年かかるなと。単純にそのまま25キロずつやったらね。その中でやっぱり古くなったら余計金がかかりますんで,耐用年数50年を70年に延ばしてということになると,本当に古いところを早く探して直していかないと難しくなってくると思いますんで,そこで実際の──先ほどおっしゃられました中央と兵庫,言われていましたけど,ほかにも古いところがあるかもわかりませんので,その辺はしっかりと各出先──出先というたらおかしいですけど,事務所の方ともよく連絡をとり合って,もうはぜってからということになると大変なことになりますんで,この件について。  それともう1点は,先ほど言われた農産物の肥料の燐の取り上げをすると。これ,実際,燐というのは,農産物で言えば燐が多くなればしっかりした実がつきますよね。燐が足らんかったら実つきが悪いと。トマトでも燐が少なかったら小っちゃい実しかなりませんけど,しっかり窒素が多かったら葉っぱで,実のやつは燐という形で決まっておりますんで,しっかり燐のやつ,これ,もし25年度から本格的に採取するあれがあるんでしたら,これこそ本当に神戸市のもったいないやんじゃないけど,マスコミに堂々とできたらPRしてほしいですわ。  というのは,やっぱりそんなん神戸市はそこまでやっているのかということを,皆さんがやっていること自身も自分がやったことを余り宣伝するのは皆さん嫌いやろうけど,しっかりとこれはマスコミを通じてPRしていただきたい。この点についてどう思っているのかお聞きしたいと思います。 60 ◯畑建設局下水道河川部長 まず,管渠の改築・更新の方のお話ですが,2,600キロを30キロずつやっておったんでは100年かかるというお話でしたが,まず平成23年からの5カ年で,まず30億円で30キロぐらいを,この5年はそれでやっていこうというような計画です。  次の28年から始まります5カ年は,やっぱりそれを倍ぐらいにせんかったらとてもやないけどおっつかへんなということがわかっておりますので,次には倍程度にする必要があるのではないかというふうに考えておるというところでございます。  そのときに,管渠の耐用年数が50年でしたら,本当に古いのは30年,40年たっておるのがいっぱいありますので,もう逃げようがなくてこの10年間で対応するということになるのですが,試験片からあとどれくらいもつかというような調査をしますと,70年程度,正確には75年とか76年というデータなんですが,その程度は大丈夫だということですので,あと30年から40年程度の間にきっちりとやればよいというふうに我々は今考えております。  その計画で確実にやっていきますことと,それと,先ほどご指摘ありましたように,管渠が壊れてからでは非常にお金がかかります。あくまでも予防保全という観点で調査データを十分に分析しまして,壊れるまでに計画的にやっていきたいというふうに考えております。  それから,燐の農業利用の件でございます。これは,平成24年度に国の革新的技術実証事業ということで認定されましたときに,一応ネーミングもどうしようというようなことで,KOBEハーベストプロジェクトというようなネーミングにさせていただきまして,国の認定を受けましたということについては記者発表もさせていただいたというところでございますが,それ以降のこの取り組みについては,まだなかなかいいチャンスがございませんので,余り広報できていないというのが現状でございます。  今後,下水道,いろんな広報の場面がございますので,その機会をとらえましてハーベストプラン,農業での下水資源の活用にも取り組んでいるというところについては大いにPRさせていただきたいと思います。  以上でございます。 61 ◯副主査(梅田幸広) 下水フェアとか,あらゆるところを通じてまたひとつよろしくお願いしたいと思います。  六甲山につきましては,私も調べさせていただいたらいろんなことをやっていただいている,そしてまた建設局だけやなしに教育委員会,それから環境も一緒になってやっていただいているから,私が六甲山で言いたいのは,下草だけはしっかり刈っておいてほしいと,これだけ要望しておきたいと思います。  最後に,道路の問題ですけど,まず道路では,局長の方から抜け道になっているところなんかがよう傷んでいる答えをいただき,そしてまた実際には,私どもは,大きな道路といえば,今月の16日に一応開通予定といいますか,国道175号線,ここに一部の北側,神出の方からの北側の,それの一応開通式がありますけど,やっぱりそれに続けて南の方もやっていかなあかんので,これは国に対して,今,国の方は道路に関しては余り以前ほどガードがかたくないですから,国土強靭化計画のような形で,これ,神戸市の方からもしっかりとまた国に対して早よ予算をつけてくれと,もともと計画では平成26年に全部完成する予定やなかったですかというようなことも言うてほしいんですけど,それに対して局長,どないですか。 62 ◯中島建設局長 国道175号については,本当に長い間かかっておりまして,今回3月16日に一部供用されますけども,おっしゃいますように,南の部分もしっかりやるべきやというのは,かねがね口を酸っぱく言ってきているところでございます。  国の方もこのたびの大型補正によりまして,その部分に充てる金を直轄事業として確保するというか,ほぼできたというふうに聞いておりますんで,少し進捗が図れるんじゃないかと思っております。  以上でございます。 63 ◯副主査(梅田幸広) そうなったとき,神戸市の裏負担の方の予算も頼みます。  それと,ことしのあれを見ましたら,神戸三田線の整備にいよいよかかると。その場合,地図といいますか,図面をいただいておるんですけど,やっぱり北区というのは,がたんとなった山になってました,そこが大体岩場といいますか,普通の山やなしに岩でできて,そのところですので,工事のときにぜひともこれ,今まで6メートルから9メートルのところ,大体12メートルまでに広げるという,これ,前々から我が会派がずっと早くやってほしい,やってほしいと言うてましたんで,いよいよやってもらえるんやなと。工事のときだけは,十分,それはプロの人やから,こちらが言うまでもなしに発破かける場合に必ず上からかけてもらって,下にどんと,大きな発破をかけ過ぎて山が崩れてしまわんようにしっかりと,これはお願いしておきたいと思います。  あわせて,もう1点,道路関係では,里道の問題が西区・北区には残っております。里道というのは,本当に知っている人が知っているだけで,古い人はよく知っている。昔,ここに道があったでと。今の若い人は里道というて何やねんと。それを一々説明するのにさとみちと書いてなあと,これは一応公の道路やでと説明せなあかん場合が多いんです。その場合にも,本当に建設局の図面を見ないと,これが里道かどうかわからんと。  実際そのときには,もうこの際思い切って──神戸市はたしか神戸市だけで里道のあれが都市計画でできたと思うんですけど,要らん里道は,もう使われていないし,ほとんどその地域やったらその地域に払い下げするなり,そして要るところの里道についてはしっかりと直さんと,里道の横をストンと切って,今,例えば西区の中でも大きな問題になっているところがあるんです。そういう問題もやっぱり里道の問題というのは,これこそ目に見えへん,建設局全体で言うたら指に刺さったとげみたいなもんですから上手に何していただいて,表へ出さんようにして裏でしっかりと片づけていっていただきたいんですけど,局長の見解をお伺いしたいと思います。 64 ◯中島建設局長 里道につきましては,本当に種々さまざまでございまして,いろいろ問題が起これば,担当者が現地へ行って,その機能・形態がどうであるかというようなことを見て,これは残しておく必要がないなという場合には払い下げということも当然道としてやっております。  ちょっと今おっしゃいましたが,西区の里道の問題,下のりが崩れておるというような話があるように聞いておりますけど,これについては,たまたまですけど,補正の関係で何とか順次ではあるけれども一部手をつけられるんではないかと聞いておりますし,それぞれ里道の問題は個別に判断してまいりたいと思います。  以上です。 65 ◯副主査(梅田幸広) いろんな問題が大変でしょうけど,頑張っていただくことを期待して終わります。 66 ◯主査(向井道尋) ご苦労さまでした。  次に,池本委員,発言席へどうぞ。 67 ◯分科員(池本 真) 池本です。よろしくお願いいたします。  まず初めに,駐輪場の整備についてです。  駐輪場で定期利用しようと思って駅の駐輪場に行きますと,その駅の全エリアが数カ月の予約待ちの状況があったりするということを聞きました。家の近所の六甲道の駅でもそのような状況があったりして,神戸市全体でそのような駅の全エリアが予約待ちの駅というのは,何駅ぐらいあるのかというのをご存じでしたら聞かせていただけたらと思います。  また,すべてその予約待ちの駅というのは,自転車利用者が結局駐輪場を利用したいと思ってもできない状況なわけですよね。マナー啓発ということで,ぜひ駐輪場にとめてくださいといっても,そもそも物理的に駐輪場がいっぱいで予約待ちでということであると,それはもうとめたいのにとめられないんだと。その上にそういうとめられない人であっても放置自転車は撤去しますというような,実力行使しますと言われたら,とめたいのにとめられないんだというふうな感じですごい怒っていらっしゃる方もおられたりして,これ,なかなかちょっと難しいなというふうに感じました。  駐輪場の拡充整備などについては,やはりお金も限られていると思いますので,優先順位を決めて取り組んでいらっしゃると思うんですけれども,その優先順位を決める際に需要予測に対する駐輪場の台数不足であったり,また放置自転車台数,撤去した台数であったりとかを参考に決めているというようなことをお聞きしたんですけども,利用者視点から思えば,利用したいのに利用できないというような,そういう全エリア予約待ちの駅も早急に解決したいところだなというふうに思っています。  人気の駅というのは用地確保なども難しいと思うんですけれども,もう既に建設局さんでいろいろと考えていらっしゃるんだと思うんですけれども,ぜひ予約待ち駅の駐輪場整備解消ということについて考えを聞かせていただけたらと思います。  次に,地下道の活用についてです。  今までちょこちょこ利用していた地下道なんですけども,気になったところでは,たまに地下道の壁面にせっかくの広告スペースがあっても白かったりとか,余り利活用というのがなされていない場所があるのかなというのを感じていました。  例えば,市役所そばを南北に通っている地下道です。この地下道は,デザイン都市・神戸のかなめであるKIITOへの道として,また港都グランドデザインでの海のエリアの活用ということを考えると,非常に南北交通促進上,大切な道だと思うんですけれども,この空間というのを上手に使えているかというとそうでもないかなと思うんですね。せっかくのスペースをKIITOなど集まるデザイナーの方というのがおられるので,そういった方々に開放して上手に協力しながら空間を盛り上げていくというのはどうなのかなと。  例を挙げていきますと,地下道で言えば,海岸線,三宮駅から大丸への横の道も結構空間がそのままあいていて,そこにあるのは,古い神戸のポスターとかがいっぱいあったりして,割と個人的にはすごく好きなんですけれども,でも,ただ活用としては空きスペースとしてもまだ壁面とかに多分たくさん使えるスペースがあると思うんですね。  また,阪神三宮の西口,ちょうど今改修してきれいになるというところの阪神三宮の西口から神戸市営地下鉄に行く地下道ですよね。あそこも広告といいますか,あるんですけれども,非常に人も多く通る道でして,道路下というのは,原則店舗利用ができないんですけれども,特例の手続をすれば施設の設置が可能ということをお聞きしましたので,その人通りの多い場所をもっと有効活用,例えば収益性のあるような店舗──今はすごい空間として30センチぐらいの奥行きがあれば何か店をしますよみたいな,そういうような人もいたり,あと例えば掲示物に関しても,スペースをどうとるかというのも技術的な話だと思うんですけども,内容的にも神戸市の例えば東北支援でこんなことをしていますよとか,東北支援に今,NPOがこういうことをしていますよとか,そういう被災された方とか,東北支援したいと思っている人にもそういう交通量が多いので伝わりやすいとか,ある程度,これを今,神戸市として訴えたいんですよみたいな,そういうメーンのテーマ・政策とかを訴える重点PRポイントのような何かひとつ特徴のあるPR場所というような利用も考えられるのではないかなと。  今,例を適当に幾つか挙げたんですけども,利用されている地下道空間を行政やデザイン都市としての発信力向上とか,あとはグランドデザインとかにもよる南北交通の活性化というか,必要性に応じた盛り上げ方のための場所として,また例えば,今,ITによるポスター掲示板が何社もコロコロ変わって,同じスペースでもたくさんの会社からポスター収益を得られるような,そういう技術革新によるようなところであったり,商売のアイデアの進歩によって地下空間利用が多様化していると思うんですけども,そういったことも踏まえて地下道の活性化ということが検討できないかということをお聞きしたいと思います。  次に,先ほどの地下と駐輪場を足したような質問になってしまうんですけども,福岡市に視察とか勉強に行ったときに,地下へのスロープがまち中に急にあるんですね。何やろう,このスロープはと思って,ちょっと何かにひかれて誘われておりていくんですけども,そうするとその下に駐輪場があったんですね。  でも,駐輪場にしてはすごく不思議なつくりをしていたんで,気になって聞いてみますと,もともと地下道として整備していたんだけれども,スペースが結構大きい空間で,これ,ちょっとこのままやともったいないから何かに使えないかなということで,ちょうど都心の駐輪場不足のときに新たに地下に駐輪場をつくるよりは,今ある地下道を利用した駐輪場を──スロープを要はつけて整備すると,新しく地下に掘るよりも不足していた駐輪場が都心の地下スペースにできたというようなことがあるということをお聞きしました。  そこで,三宮とかでも,これも例になるかと思うんですけども,三宮駐車場を営業に支障のない範囲で駐輪場とかに活用できないかをお伺いしたいと思います。  次に,LED照明の導入です。  生駒市では,当初リース契約でLED照明を予定していたところ,コスト面を比較した結果,リースでなく一括購入となったそうです。他都市事例をお聞きしてみますと,リース契約等に関してもリース品をそのまま契約終了後譲渡してもらうような譲渡契約であったり,再リース,一回リースしたものを全部撤収してもらって,また新たにリースの契約を結ぶというような形があったり,いろいろな契約の種類があるそうです。  神戸では,2,800灯,5年間で3万8,000灯のLEDの照明への切りかえをリース方式で行う予定ですけれども,一括購入か,リース後譲渡式か,再リース式か,それ以外のパターンもあるかもしれませんけれども,そういったさまざまなパターンを検討されたのかどうか,もし検討されれば,このリース契約にしたメリットといいますか,決め手を教えていただければと思います。  最後に,橋梁・トンネルの長寿命化計画についてです。  午前中も維持管理について質疑されておりましたけれども,橋梁・トンネルの維持管理・改築・更新の重要性が事故などの報道によっても世間の注目を集めておりますが,神戸市は,長寿命化計画を早くから取り組んでおられるとお聞きします。維持管理費用が当初の予想から計画によって削減されているかと思うんですけれども,その効果をできれば具体的に聞かせていただけたらと思います。  以上です。 68 ◯中島建設局長 地下道の利用活性化という,そういったご質問がございました。  例に挙げられました,いわゆるさんちかから東遊園地に伸びる地下道,南北ですけども,これは三宮駐車場の一部になっていますけれども,あるいは東西,大丸の方へ行く地下道,三宮中央通りとか,地下通路とかいいますけど,いずれも建設局が──施設そのものは我々が管理しておるところでございます。  ただ,地下道の展示スペース,これについては,根本は我が方がということなんですけれども,広くこれまでの考えですと,市の重要な広報掲示板の1つとして生かそうやないかということで,関係する市民参画推進局等の関係部局で,はっきり言って手分けして利用しているというのが実情でございます。  ただ,おっしゃいますように,いろいろ広告媒体の多様化ということもあるんでしょうけども,必ずしも有効に活用されていない。あいているところがあったり,陳腐なものがいつまでも置いてあるとか,そういう面を見受けられるのは事実かと思います。今後,そういった観点で配置の見直し等についても調整を図ってまいりたいと思っております。  ご指摘にありましたように,KIITOというところがあるわけですから,これに対するPR用にもっと使ったらどうかというご提案でございましたけれども,こういうことについても積極的に使っていったらいいと思っておりますんで,関係部局と調整したいと思っております。  それから,三宮の阪神西口から地下鉄の方へ行く地下道,これももちろん道路という位置づけで我が方が根本的に,構造物については我が方が管理しているんですけども,ここについては,今の実情ですけど,地下鉄さんの方に日常の管理をお願いしますねと。そのかわり,その空間というか,その壁面にあるスペースを使っての,ある意味,お金をとっての商売広告とかも含めて一定お任せしますわと,これが,こういうルールでやっているのが実情なんです。ここへの掲示ということになりますと,窓口は,実情では交通局さんと調整していただくということになります。  ただ,交通局さんも東北復興支援へのPRとかというのを駅前,三宮の地下道,改札口前でやったり,あるいは物産販売したり,支援としての──やられていますんで,例に挙げられましたそういう東北支援,そういうことも含めて可能性は十分あると思うんですけれども。通常は,お金をとって掲示しているということがあるんで,その点がどうなのかということがございます。  いずれにしても,その他,委員の方からご提案ありました,公共的目的もいいけれど,まちのにぎわいのためにはもうちょっとあいたスペースで商売できるようにするとか,そういう観点も必要じゃないかというご提案かと思います。  今までは,がんじがらめでそういうのは一切ならぬということになっていたんですが,都市再生という観点から,また都市計画総局の所管にはなりますけど,一定そういう地域のにぎわいに資するということであれば,今までのそういう道路占用のかたいかたい枠組みをちょっとずらしてもいいやないかという考えが出てきております。そういう意味でそういうところについては,にぎわい交流創出に資するような面については,所管されます都市計画総局と,手続も要りますんで,その辺と連携して検討してまいりたいと考えております。  それからもう1点は,LEDの照明のことでございます。  リース契約で,我々,今後,平成25年度に2,800,5カ年で3万8,000灯を,道路照明灯をLEDにかえてまいります。高効率で省エネ化や低炭素化を図れるということで各地でも検討されていますけれども,我が方も取り組んでまいります。  委員ご指摘の生駒市,ちょっとお聞きしますと,一括購入されているということではあるんですが,蛍光灯を中心とした100ワット以下の防犯灯を対象にされているということで,大分我々が対象とします300~400ワットの水銀灯等,大きいものですけど,そういうものとは物が違いますんで,いろいろ──一括購入といっても数にもよりますけども,たいして初期投資が要らんやないかという事情があったのかなと類推しますけれども,ちょっともう少しよく聞いてみます。ただ,大阪府や兵庫県では,今言いますリース契約によるLED化を行っておられるということで,我々も一定それに倣ってやっていこうと今考えております。  この契約の中で既存の灯部を取り外して処分する,そして新たな灯部を設置すると。リース期間中は日常管理をしてもらうと,こういうのがリース契約として考えております。当然,LED照明にかえるので電気代が削減できるということで,そういったメリットの経費でいろいろとそういうリース契約も,その意味合いでできるんじゃないかと思っておりますけれども,何よりやっぱり正直,初期費用を落として費用を平準化できるというところが最大のメリットかなと感じております。  どっちがトータル──長期にわたるトータルで考えたとき,どっちが得なんかということについては,正直難しい面があるんですけども,我々としたら同程度かなというふうな感じは持っております。  いずれにしましても,大阪・兵庫県等でやっておりますんで,その辺の例をよく見ながらリース方式によるLED化,早期にやってまいりたいと考えております。  私の方からは以上でございます。 69 ◯末永建設局道路部長 私の方からは,駐輪場の定期予約待ちの解消ほか2件につきましてご答弁させていただきます。  まず,駐輪場の定期予約待ちの解消でございますが,駅数といたしましては,三宮・元町・JR六甲道・阪神深江,それからJR灘・JR住吉でございます。6駅でございます。数としましては,783というような状況が平成25年1月末現在でございます。  そのうちのお話がございましたJR六甲道駅でございますけれども,約200件の定期予約待ちが発生しておりまして,全体的に利用者の皆様方には大変ご迷惑をおかけしているところでございます。六甲道につきましては,平成25年度中に駅西側にBブロックというのがございまして,そこでラック式の2段ラックを用いまして,約200台の増設を予定しておりまして,改善をしていきたいというふうに考えております。  それから,整備等に当たりましては,需要予測といったお話がございましたけれども,基本的には,各駅の駐輪場の利用率,それから集中台数と申しまして,放置されている台数,それから先ほど申しましたような利用台数,そういったこと,それから定期待ちの状況等を個々に駅ごとに把握いたしまして,地域の状況に応じた対策をしていきたいというふうに考えております。  今,三宮・元町地区で公募による方法も始めたところでございまして,既存の駐輪場の利用しやすい工夫──そういった方,あるいは今ある駐輪場の増設,これは地域の方々のご協力を得た上でございますけども,そういったことの新設等も含めまして検討してまいりたいというふうに考えております。  それから,2点目でございますが,地下施設を活用した駐輪場の整備といったことで福岡市の事例を挙げていただきましたけども,私どもも福岡市の事例を研究しておるところでございますが,非常に放置自転車が多い博多駅周辺におきまして,歩行者専用の階段を車路,いわゆるベルトコンベヤーつきの階段に改築して,900台の駐輪場を整備したということでございます。  福岡市の事例でいきますと,地下通路の幅員が8メートルから12メートルと比較的広い状況でございまして,そのスペースを活用したということでございます。例えばさんちかより南の地下道といったことを想定いたしますと,幅員が4メートルから6メートルということでちょっと狭い状況であるということでありますとか,出勤時,あるいは雨天時に通路いっぱいに通行される方が広がっているということもございまして,主要動線になっているというような状況がございます。  こういったことを考えますと,すぐ直ちに福岡市のような方法で,ここの部分を駐輪場として利用するといったようなことは少しなじまないのではないかなというふうに考えているところでございます。  三宮の駐車場におきまして,そういう駐輪対策をしたらどうだということでございますが,普通自動車といわゆる自動二輪が駐車場では利用対象となっておりまして,現行の駐車場法の中では自転車の受け入れができないというようなことになってございます。また,三宮の駐車場におきましては,駐車枠,あるいは通路で余剰のスペースがないといった物理的な条件もございまして,現時点では受け入れができないのかなというふうに考えてございます。  駐輪ニーズのある道路上,あるいは道路上等で駐輪場を確保する方法で,公募による道路占用の活用した民間駐輪場の整備手法等を活用しながらスペースを確保してまいりたいと思いますし,ご指摘の福岡市など他都市の駐輪対策での先進事例もございますので,そういったことについては,今後とも研究を進めまして効果的な対策につなげてまいりたいというふうに思っております。  3点目でございますが,長寿命化計画策定における事業効果といった点でございます。  橋梁,あるいはトンネルの大量更新期を迎えるということで,非常に維持管理費用が増大する懸念がございます。ということで,従来,事後対策型というふうにとっておりましたが,予防保全型ということであらかじめ対策していこうと,早目早目に手当てをしていこうという予防保全型に転換しておりまして,橋梁につきましては平成20年に,それからトンネルについては平成24年度に長寿命化修繕計画といったものを策定いたしております。この計画につきましては,5年ごとに点検,それから検証を行いまして,その結果に基づいて計画を見直していくというふうに考えてございます。  例えば橋梁におきましては,平成20年度に策定いたしました第1期の橋梁長寿命化修繕計画の実績を踏まえまして,今年度に来年度から5カ年の第2期の橋梁長寿命化修繕計画を策定したところでございます。この計画によりまして,中長期にわたり道路の安全性・信頼性を確保していこうということでございます。  具体的な事業効果でございますが,橋梁の場合で今後の維持管理コスト,今後50年間でこれまでの事後対策型の対策でいきますと約1,500億円ということでございますが,約500億円に抑えられるというふうに試算しております。その事業効果としては,約1,000億円ということでございます。また,修繕やかけかえが一時的に集中しないように予算の平準化を図っているところでございます。  一方,トンネルにつきましては,長寿命化修繕計画の策定によりまして,将来の維持管理コストについて今後50年間でこれまでの事後対策型の約43億円から約14億円に抑えられると試算しておるところでございます。その事業効果については,約29億円ということでございます。  橋梁,あるいはトンネルにつきまして大幅な維持管理コストの縮減ができるということでございます。今後も引き続き長寿命化修繕計画につきましては,事業効果が確実に発揮されるように,いわゆるPDCAサイクルに基づく見直しを的確に行いまして,橋梁やトンネルなどの社会基盤施設を健全に管理していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 70 ◯分科員(池本 真) それでは,テーマごとに再質問させていただきたいと思います。  まず,駐輪場の整備ですけれども,先ほどおっしゃっていただいたように,地域に合わせて駐輪場予約待ちの駅などの解消も図っていくということだと思うんですけれども,駐輪場については前回の決算特別委員会でも質疑をしましたが,使ってもらって初めて価値のあるものだと思います。撤去もお金がかかると思いますので,それ以外でできることを行政が工夫してやっていきたいと思うんですけれども,利用者の視点からの工夫というのがやはり大切だと思うんですけども,使っていない人,使っていない利用予定者というか,見込み客に対するアンケート等みたいな調査というのは行っているのかどうかお聞きしたいと思います。 71 ◯末永建設局道路部長 使っていないというか,使われていない原因といったことにつきましては,今後詳細にする部分がございますけれども,指定管理者へのご意見を聞いたり,そういった部分での意見の集約といったことが1つは大きなメーンになるかと思います。使われていない方自体に直接アンケートしているとか,そういったことはございません。 72 ◯分科員(池本 真) そういうところで聞き取りを今後していくということだと思うんですけれども,ぜひ本当に直接使われていない方に聞くという,直接の声を集めるというのがすごく大切だと思います。やはり利用者の方で使っていない人の理由を聞いて,そこを改善すれば間違いなくその人は使うようになると思いますので,すごく効果のあるところだと思いますので,ぜひニーズの把握といいますか,頑張っていただけたらと思います。  次に,再質問なんですけれども,LED照明の話なんですけれども,譲渡式か再リースかみたいな判断も費用の検討はされたんでしょうか。 73 ◯中島建設局長 我々としては一応10年間のリース契約ということを考えておりますけども,現時点では,この10年のリース契約完了後の取り扱いにつきましては,機器の性能の確保ということを考えますと,新たなリース契約を締結することが妥当ではないかなと考えておりますけれども,これ,他都市にもちょっとよく事情を聞いて勉強していきたいと思います。  以上です。 74 ◯分科員(池本 真) こういうLEDなどの新しい──要望なんですけども,新しい技術というのは,特にやはり値段の変化であったり契約関係にあったりで,すごくお話をお伺いしていますと市町村ごとに導入されている方でもコストが全然違ってきたりする部分があって難しいところだなと思うんで,ぜひしっかりと検討していただいて,スケールメリットがこうあったらこれは安くなるなとかというところで,ぜひうまいこといくような──表現がちょっとあれなんですけども,妥当な投資になるような研究をぜひ進めていただけたらと思います。  あと再質問で,地下駐車場の駐輪場の転用みたいなことについてなんですけれども,この場合,駐車場として駐車場法があるのでということだったんですけども,駐車場自体を法律の範囲から外すといいますか,空間としては駐車場じゃないような転用というのは可能なんですかね。 75 ◯末永建設局道路部長 やはり駐車場として位置づけられている中には,都市計画決定をしたりして,あるいは駐車場をつくるという目的のために国の貸付金等を投入している場合等もございますので,個々の駐車場の状況に応じて,そういったことが可能かどうかといった検討はする必要があると思うんですが,先ほど申し上げたように,駐車場──物理的に例えば入り口が同位置であれば,車両等のスピードが速いところに遅い自転車があったりすると,車路の部分とクロスしたり,そういう交通安全面の問題等もございまして,やはり中に設けるというのは非常に難しい──法律的にも物理的にもクリアするべき課題があるというふうに認識しておるところでございます。 76 ◯分科員(池本 真) 要望になるんですけども,都市計画のところでも三重構造といいますか,地下利用であったり高度利用であったり,重層的に都市空間も,土地がないもんですから,しっかり利用していきましょうというのがあるかと思います。  そういう点でいきますと,先ほどの地下道の話もそうだと思うんですけども,ぜひこういう地下空間を,国からの関係性とかもいろいろ難しい問題があると思うんですけども,ぜひ空間利用の有効性ということを考えていただきたい。また,地下道に関してもせっかくの道ですので,神戸の1つの魅力となるような──例えば海外ですとブランドのショーウィンドウが,すごくそれを見に観光客がわざわざ海外から来るような,展示だけでもすごく魅力のある施設はできると思いますので,ぜひ工夫・活用を検討していただけたらと思います。  あと,これからはすべて要望にしたいと思うんですけれども,橋梁・トンネルの長寿命化計画も,これもやはり1つ1つ私もさきの常任委員会で検査のことについてはお聞きさせていただいて,打音検査等もしっかりしていただいているということだったんで,また午前中の審議でもありましたけれども,やはり非常にいろいろな技術もあるということもお伺いしました。今お伺いしました例えば1,000億円の効果であったり,29億円の効果であったり,そういう削減効果も上がっている──財政状況が厳しい中なんですけども,そういう削減効果も上がっている中での効果の部分を全部効果ですという前に安心・安全のための新技術の導入であったり,多少手間がかかるかもしれませんけど,打音検査等も徹底していただいたり,やはりどうしても報道・ニュースで聞いていると大丈夫かなという不安が強いので,そういったところも,ぜひ削減効果というのも生かしながら安全・安心のための点検にぜひ費用対効果も考えて新技術を取り入れていただいたり,必要なお金をかけて取り組んでいただけたらと思います。これも要望でお願いしたいと思います。  最後,要望2点,質問とは直接的には関係のない要望なんですけれども,交通局で審議したときに,ノンステップ・ワンステップバスの導入で,神戸市バスが100%のバリアフリーを車両としては達成したそうなんですけれども,物理的にバス停の形状でとめられないバス停があるそうで,それは多分ピックアップされて建設局さんとも協議されていらっしゃるんですけども,せっかく車両がバリアフリーになって運転手さんもやる気があって腕があってというんだけれども,物理的にそれを寄せられないというところで段差ができてしまうと,これは非常にもったいないなと思うんですね。費用もかかるところではあるかと思うんですけども,気持ちでカバーできない部分なので,ぜひ交通局さんと一緒に協議していただいて改修を進めていただけたらと思います。これは要望です。  最後の要望なんですけれども,午前中の審議でもありましたけれども,須磨多聞線について。これは,やはり新聞でちょくちょくお見かけしました。午前中の審議でいろいろとあったので,これはもう要望だけにとどめたいと思うんですけども,道路政策としても注目されているようですので,建設局としても適切な対応をよろしくお願いしたいと思います。  以上です。ありがとうございました。 77 ◯主査(向井道尋) ご苦労さまでした。  それでは,人見委員,発言席へどうぞ。
     事務局,準備をお願いいたします。 78 ◯分科員(人見 誠) それでは,別にプロジェクターを使わなくても質問できるんですけども,プロジェクターを使って質問させていただきたいと思います。  質問に入るに当たりまして,私,吃音がありますのでお聞き苦しい点があるかもしれませんけれども,よろしくお願いいたします。  来週の月曜日で東日本大震災から丸2年を経過すると,迎えるということになります。改めまして東日本大震災での被害者の方にご冥福をお祈りするとともに,一日でも早い復興をお祈りするわけでありますけれども,昨年の8月に仙台市を訪問した際に,内陸である折立地区というところに行きまして,多くの造成宅地において地盤の崩落や地すべりが発生するという被害があったのを目の当たりにしまして,東日本大震災での被害は津波だけではないということを再認識いたしました。  それが,ちょっとこれはそのときの写真なんですけども,私が撮った写真ですのでわかりにくいかもしれませんけども,こういう地盤が上から崩れているという状況になっております。また,これはもともとこの道は真っすぐだったそうです。これが地震によって,こういう曲線のような状況になっているということでお伺いいたしました。  これは,僕がつくった図ではなくて,仙台市の市役所にホームページで掲載されているものですけども,被災の宅地の状況図でありますけれども,当然,津波,海岸線沿いだけじゃなくて,内陸部の広範囲にわたって宅地の被害状況があるというのがおわかりいただけるんじゃないかなというふうに思うわけなんですけども,先ほど写真で見ていただきました折立地区というのは,もともと沢があったところを埋め立てて宅地造成をした地区であるとお聞きしておりまして,阪神・淡路大震災においても同様の被害があったとお聞きしております。  今後発生の可能性が指摘されております東海・東南海・南海大地震においても同様の被害が神戸市においても発生することが懸念されると思うんですけども,現在,神戸市ではこのような盛り土の造成地の危険箇所を調査中とお聞きしておりますが,現在の進捗状況と今後の事業の見通しについてお伺いいたします。  次は,六甲山森林整備についてであります。  昨年4月に六甲山森林整備戦略を策定し,具体的に整備する箇所や間伐材を搬出するためなどに必要な多目的管理道について実施計画として策定を進めているとお伺いしておりますが,実施計画策定に向けた進捗状況についてお伺いいたします。  また,六甲山の森林整備を進めていくに当たりましては,間伐材をいかに利用していくかも重要だと思います。広島市においては,近隣に大きな木材加工施設ができたこともあり,間伐材の利用が平成24年度には約1万立方メートルを超える見込みとお聞きしております。神戸市においても実施計画において間伐材の搬出などに必要な管理道などの検討も行っているところですが,間伐材についてどの程度の量をどのように利用しようと考えていらっしゃるのか,ご見解をお伺いいたします。  3番目は,グリーン・スイーツプロジェクトについてであります。  昨年の7月から東灘処理場において未利用の地域バイオマスを活用し,再生可能エネルギー生産を目指す官民連携のKOBEグリーン・スイーツプロジェクトが始動しております。このプロジェクトは,木質系グリーンと食品製造系スイーツのバイオマスのうち,下水道に好適なバイオマスを下水汚泥と混合処理し,バイオガス増量や汚泥処理の効率化,温室効果ガスの削減を図る実証事業ですが,食品残渣や間伐材などの地域バイオマスの受け入れ状況や消化ガスの増加量,汚泥処理の効率化など,これまでの取り組み状況と効果についてお伺いしたいと思います。  また,この事業の収支の見通しと,他の処理場などへの普及・拡大の可能性など,今後の可能性についてもお伺いしたいと思います。  4番目は,レンタサイクルについてであります。  平成25年度では,自転車利用の利便向上の取り組みとして,道路占有を活用した民間駐輪場の整備に合わせてレンタサイクルの導入の可否について検討を行うとのことですが,観光・買い物・通勤利用など利用目的が異なれば適切なレンタサイクルの拠点の場所も異なると思われます。  そもそも民間駐輪場の整備の候補箇所は,放置自転車対策として選定されており,レンタサイクルの拠点としては必ずしも適切ではないかもしれません。検討の前提となる利用者の目的やレンタサイクルの拠点となる場所についてどのように考えておられるのか,ご見解をお伺いします。  5番目は,地下鉄名谷駅周辺の駐輪場についてであります。  現在,名谷駅周辺の駐輪場については,無料駐輪場と有料駐輪場が混在する状況となっております。そして,実際の利用状況としては,市の駐輪場の収容能力3,000台以上あるうち3分の1程度しか利用されておらず,無料エリアには自転車があふれる一方で有料エリアは余り利用されていないという状況になっております。  私も,2月28日に名谷駅周辺に行ってきまして写真を撮ってまいりましたので,見ていただきたいと思います,ご存じだと思うんですけども。  まず,これが無料のエリアであります。名谷の駅の名谷センタービルですね──須磨区役所の北須磨支所があるところのそこから南へ行ったところのあたりなんですけども,無料の駐輪場で,ここにぎっしりと自転車がとまっております。そこから少し西の須磨パティオ,名谷センタービルのお客様専用無料駐輪場,ここにも無料のところには大量の自転車がとまっておりますけども,ここからすぐ西の方に行きましたコジマが入っているビルの道を挟んで向かい側のところは──左の上あたり──有料となっておりまして,有料となると途端にがらがらになっております。  また,先ほどの道に戻っていきまして,大丸須磨の南側あたりのところ,ここがまた無料ですけども,無料になるとまたこのようにたくさんぎっしりととめて,はみ出て歩道のそばにもとめてあるという状況になっております。これが,もう少し東の方に行って,向こうに有料と書いてあるのが見えると思うんですけども,有料になるとがらがら。さらに,もう少し東といいますか,北上していきますと,またここがありまして有料となっていると,このようにがらがらでほとんどとまっていないというような状況になっております。  写真を提示しますと切りがありませんので,写真をこの程度にしたいと思うんですけども,これに限らず,名谷駅の北側のあたりも,多少駅に近いところはとまっているんですけども,駅から少し離れるとがらがら──ほとんどとまっていないというような状況でありました。このように,なぜ有料エリアと無料エリアとを混在させ,現在のような設置状況としたのか,まずお伺いしたいと思います。  また,この有料エリアで民間駐輪施設などを利用して3時間無料の設定をするとか,レンタサイクルの拠点とするなど,有料エリアの活性策を考えていくべきだと考えますが,ご見解をお伺いいたします。  最後は,区の花のさらなる活用についてであります。  例えば私の住んでおります北区の花はスズランと菊ですが,せっかく各区の花として選定されているのですから,もっと区内の至るところで区の花を目にする機会をふやすようにすべきだと考えております。  例えば主要駅前の花壇に積極的に植えていくとか,公園に植えるとか,市民花壇として配っておりますけども,もう少し区の花の苗を配布するなどをしてはいかがでしょうか。  区の花を市民が目にする機会がふえることにより,区の花に愛着を持ってもらうとともに,区の個性や特色を生かしたまちづくりを進めていく一環として,建設局としても取り組んでいくことはできないか,ご見解をお伺いいたします。  以上です。 79 ◯中島建設局長 私の方から六甲山の関連をまずはお答えいたします。  森林整備における整備する具体の箇所,あるいは多目的管理道の実施計画の進捗状況はどうなっているかというお尋ねがございました。  我々,六甲山森林整備戦略にも示しておりますように,森の恵みと人の暮らしとの新たな結びつきを強めるということで,重点的に管理する森林を明確にしていく必要がございますのと,そのためには,多目的管理道──管理のためだけじゃなく,やっぱり散策なんかにも使える,そういう管理道,こういうものを想定していますけど,こういうものを整備していく必要がございます。  その必要量というようなことを現在鋭意検討しているところでございますけれども,まず整備箇所としては,人工林とか広葉樹が大きくなって地面に日が当たらなくなっておると,こういった森林を対象にいたしました。  また,多目的管理道については,現在あるいわゆる林道みたいなもの,それからどうやってそこへアクセスしたらいいかというのを図面とにらめっこ──あるいは現地とさせて──現状では,地形図上での検討,詳細にした結果,250キロ程度の整備がトータル作業道としては必要かなと考えております。これは,2トン車程度の車両が通行できる,おおむね2メートル程度の幅を持ったものという想定でございます。  さっき言いました対象の森林については,六甲山9,000ヘクタールがございますけど,国や兵庫県の所有を除いて,そんな中で2,900ヘクタールほどを整備対象森林としてまずとらえております。今後は,こういう多目的管理道整備に当たってどんな補助制度が導入可能であるか,こういうことも踏まえて,あるいはどなたが持っておるのか,どんな植生になっておるのかと,そういう個々の状況に応じた具体的な調査に基づいた整備手法の検討,あるいはその年次計画,こういったことが相当大きな作業になりますけども,今鋭意,年度内に一定の取りまとめを行うべくやっております。  今年度は市有林──市が持っている林の整備をさらに進めておりまして,今800メートルほどの多目的管理道を試験施工しております。この実績を踏まえて課題等も整理しながら,今後の国立公園でもある六甲山の自然を生かした森林整備手法を精査していくという手順を追っていきたいと思っております。  もう1つは,間伐材,どの程度の量が出てきて,どう利用しようと考えておるのかというご質問がございました。  先生,広島市の例をお出しになりましたけども,広島市は,北部地域中心に市域の7割近い6万ヘクタールが森林でございまして,森林のうち私有林が80%うち人工林が37%ということで,県や民間企業と連携しながら間伐材の活用を図っておられます。  一方で,六甲山は,9,000ヘクタールのうち約半分は公有林,人工林も15%と低く,森林組合といったようなものも実質存在していない状況にございます。また,全体55%が国立公園で44%は保安林と,こういう位置づけでございますので,材の活用を主目的といたします,いわゆるなりわいとしての森林整備というのは主体になっていないのが六甲山だということが言えると思います。そういう意味ですが,ただ,六甲山の森を守っていくには,そんな中どうしたらいいかというのが課題でございまして,そういう状況で検討は進めておりますけれども,当然それに伴って発生する伐採林の量とかというものは,広島市の例とは単純に比較することは難しゅうございます。  ただ,森林整備による伐採木の発生量を一定計算しておりまして,いろいろさっき言いました多目的管理道などが整備されてという諸条件が整った場合は,年間最大で約1,300立米が発生すると推計してございます。実際の搬出につきましては,多目的管理道の整備が必要でございますし,またその搬出がどこまで可能か,いろいろ精査する必要がございます。そういった意味で,大ざっぱな数字として今申しましたけど,詳細な検討はこれからなお必要でございます。  それと,またその森林整備に当たりましては,植生あるいは地形状況,どんな事業が導入可能であるのかということを総合的に判断して進めていく必要がございまして,伐採木については現地で土どめとして活用している,そういう実績もございます。状況に応じた伐採木の活用方法を検討していく必要があると考えております。今,先ほど話がありましたけど,市有林整備において搬出可能性の探るモデル事業を行っておるんですけども,今年度は,KOBEグリーン・スイーツプロジェクト,これに110トンほどは搬出する予定になっておりまして,今後ともできることから着実に進めていきたいというところでございます。  次に,レンタサイクルについてのお尋ねでございました。  いわゆる三宮・元町駅などの周辺で公募による道路占用を活用した民間駐輪場の整備手法を導入して,この夏ごろに供用開始を目指しておりますけども,これをさらに進めていくということを考えております。  レンタサイクルなんですけれども,平成22,23年度で環境局が,いわゆる社会実験を行っております。KOBEまち・ちゃりシャトルと称して多くの観光客とか市民の方に利用されたというところです。三宮駅にありますインフォメーションセンターでも,レンタサイクルはないんかという問い合わせが最近では多く寄せられておりまして,利用ニーズとしては高いものと考えております。本市として,今年度いろいろ調査するということですけど,公募による民間駐輪場の整備を進める中でニーズのあるレンタサイクルと組み合わせれば,民間事業者のノウハウがより発揮されるものと考えておるところでございます。  将来的にレンタサイクルの利用が広まって共同利用等も定着すれば放置自転車の減少,そういったことにもつながっていくと,あるいはまちの回遊性とか観光振興にも資すると考えております。ただ,先生ご指摘ございましたけれども,民間駐輪場の整備といえば,結局,駅周辺だろうと,放置自転車の多い。そこで,レンタサイクルということとちょっと合わないんじゃないかというご指摘でございます。ですから,レンタサイクル拠点を整備する場所というのは,駅周辺だけはなくて,やっぱり観光拠点等にも広げて検討していく必要があると考えております。  そのために,やっぱりすべて業者にやらすというんじゃなくて,官民共同というか,役割分担を明確にして,ここは行政で支援してやろうという,そういった考えもあわせて持ってこないとなかなか事業にはつながらないのかなと考えております。まさにその辺をこれから検討していくということでございます。  例えば拠点の検討に当たりましては,自転車利用の目的が先ほどの社会実験では観光・レジャーが約5割,買い物・飲食が約3割,ビジネスが約1割と,こういう状況であったわけですけれども,そういったことも参考にしながら,場合によっては公共施設の敷地内にレンタサイクルの拠点を設けるとか,あるいは民間のホテルの敷地内に設けるとか,こういったことも含めて幅広く検討して調整していく必要があろうかと思っております。  先ほど来,お話に出ていますデザイン・クリエイティブセンター,こういったところも1つの拠点として今後,ウオーターフロント部の観光といったことも言っていますんで,こういったところも検討の対象になってこようかと思います。  いずれにしましても,公募による民間駐輪場の整備に合わせたレンタサイクルの事業の導入ということですけれども,今いろいろご意見いただいた点も踏まえて官民共同,どういう支援策が要るのかと,こういったことも含めていろんな角度から事業の可能性を検討してまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 80 ◯原田建設局総務部長 それでは,私の方からは盛り土造成地に関しまして,今,私どもの行っている調査についての進捗状況,それから今後の事業の見通しということについてお答えさせていただきます。  先ほど委員の方から映像等でもご紹介いただきましたけれども,一昨年の東日本の大震災におきましては,盛り土をした造成地の例えば地盤が崩れるといったような被害が数多く確認されております。そのうちの約9割が先ほどもご紹介ありました折立地区,あるいは緑ヶ丘地区などの仙台市内の方で発生したというふうに伺っております。私どもの方で10数年前にも経験しました阪神・淡路大震災,このときには西宮市仁川地区などにおいて大規模な被害があったということも記憶にあるかと思います。  そういうようなことから,地震対策といいましたら津波対策をはじめまして,よく話題に上っております橋でありますとか,あるいは建築物の耐震化,こういうことがよく知られておるわけでございますが,今申し上げたようなことで,宅地に対する耐震化の重要性ということにつきましても改めて指摘されているというところでございます。  造成地の被害の状況といいますか,こういうのの経緯でございますけれども,阪神・淡路大震災,その後,新潟県の方でも中越地震等がございました。そういった大きな地震による被災事例,こういうようなところにつきましてつぶさに検証していきますと,よく沢などを埋め立てて造成した谷埋め型の盛り土造成地,こういうところにおいて地震の折に被害が起こりやすいということが近年になってようやくわかってまいりました。  これを受けまして,国の方では,各自治体に対しまして,盛り土造成地の危険度調査を行い,必要な対策工事を実施することを促すために,平成18年度に国庫補助事業といたしまして宅地耐震化推進事業と,こういう制度を創設いたしております。この事業に基づきまして,私ども神戸市におきましても,平成19年度より調査に着手したところでございます。  まず,この調査の方法でございますが,まず最初にそういった箇所の洗い出しを行う必要がございます。そういうことで,これは国の指針にございますけれども,新旧地形図の重ね合わせを機械的に行いまして,対象となり得る盛り土造成地といたしまして神戸市内で約400カ所を確認しております。ただし,これらすべての盛り土造成地が地震の折に危険というわけではなく,例えば盛り土内に地下水がたまっている,あるいは締め固めが十分ではないと,そういった幾つかの条件が重なったときに被害が発生するおそれがあるというふうに言われております。  そのため,本市では,造成年代でありますとか,あるいは土質・地下水の状況,それから阪神・淡路大震災の折での被災状況,こういったさまざまな要因につきまして分析し,学識経験者の意見もお伺いしながら,調査を要する優先度の高い箇所として今申し上げたところから約100カ所にまでまず絞り込みをしております。そして,この100カ所のうちから地下水の状況が不明な箇所の現状を明らかにするために,その手法といたしまして道路でありますとか,あるいは公園・学校グラウンド,こういうところにおきまして簡易なボーリング調査を実施いたしまして地下水の状況を確認したというところでございます。そのような結果で,さらに調査対象の箇所を絞り込みまして,今現在約60カ所程度にまで絞り込んだような状況でございます。  この作業につきましては,今年度も当然実施しておりますし,来年度も引き続き実施する予定でございます。この作業につきまして,来年度,鋭意取り組みまして何とか25年度末を1つのめどとして,この作業を終えていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 81 ◯末永建設局道路部長 私の方からは,名谷周辺の駐輪場につきましてご答弁させていただきます。  神戸市におきましては,昭和58年より主に駅前の通勤・通学の放置自転車対策といたしまして自転車駐車場の整備をしてきております。しかし,当初は,無人・無料ということで,無秩序な利用,あるいは自転車を長期放置されるといったことが後を絶たなかったということで,昭和62年から有人・有料化を実施して,そういったことの解消を図り管理しているところでございます。  ご承知のとおり,神戸市におきます放置自転車対策については,3点セットということで,駐輪場の整備促進,有人・有料化,それから放置禁止区域の指定,放置自転車等の即時撤去によりまして一体的に実施していくことが原則となっておりますが,一方で平成16年から神戸市が設置いたします自転車駐車場のうち収容能力が十分にあり,駅周辺の放置自転車が多い自転車駐車場におきましては,周辺の放置自転車の解消を図るために試行的に無料化を実施しているところでございます。  名谷駅前駐輪場につきましては,駅を中心とした広い範囲で3,500台を整備してきているところでございます。これは,やはりさまざまな方向から駅へやってこられる方の利便性を考慮したものとなってございまして,駅への歩行者の動線上,駐輪場に置いて駅に行けると,そういった利便性を考慮したものでございます。  しかし,駅南側に放置自転車等が多く見られる状態であるということで,駅南側の一部ブロックにつきまして,計270台につきまして無料化の試行を行ったところでございます。この結果,放置自転車等は減少し,ほぼ放置の状況が解消されておりまして,本来の目的である放置自転車対策としてはおおむね達成されているということでございます。無料化試行ブロックにつきましては,指定管理者の方で手間をかけまして,定期的に整理整とんに努めている状況でございます。  今後の名谷駅前駐輪場のあり方でございますが,レンタサイクルといったご指摘もいただいております。現在の名谷駅前駐輪場の利用者につきましては,9割以上が定期利用者となってございます。通勤・通学などの長時間利用者が大半を占めておる状況でございます。また,民間の短時間無料とするような機械式駐輪場について,例えばそういったことを導入するとなれば採算性といったことがございますので,近隣に無料化試行の駐輪場などがあった場合には手法としてなじまないおそれがあるんではないかという懸念もございます。  そういったことから,今後,駐輪場利用者の方々に目的,あるいは利用頻度などの実態調査を行いたいというふうに考えております。利用者ニーズの把握に努めるとともに,また機械式の駐輪事業を実施しておられる民間の事業者の方もいらっしゃいますので,そういったところの意見も聞くなどしまして,今後のあり方,活性化のあり方について慎重に検討を続けてまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 82 ◯畑建設局下水道河川部長 私の方からグリーン・スイーツプロジェクトについてご回答申し上げます。  ご指摘のKOBEグリーン・スイーツプロジェクトでございますが,平成23年度から東灘処理場で取り組んでおります実証事業でございます。  バイオマスの受け入れ状況ということでございますが,今年度2月末現在の実績値の数字で申し上げますと,グリーンが六甲山の間伐材と東灘区・灘区の街路樹や公園の剪定枝ということで約70トン,スイーツといたしましてはトーラク株式会社,白鶴酒造株式会社,株式会社ロック・フィールドから約400トンを受け入れております。  次に,消化ガスの発生量の増加量でございますが,平成23年度に年間約430万立方メートルであったものが平成24年度には約460万立方メートルに増加するというふうに見込んでおりまして,グリーンとスイーツの投入効果があらわれているというふうに考えております。また,汚泥処理の効率化につきましては,グリーンの効果によります汚泥の脱水性──水を絞る性能の向上でございます。それと,カロリーアップが確認できております。  次に,収支の見通しということでございますが,平成23年度の神戸バイオガスの販売収入が約5,000万円ございまして,現在は消化ガスの発生量も順調に伸びておりますし,施設整備等の費用といたしまして国費の導入が図られておりますので,採算性は確保できるものというふうに考えてございます。  今後の方向性でございますが,まずは東灘処理場周辺に食品工場が多く,自動車燃料と,それから都市ガスといったバイオガスの販売ルートが確保されております。東灘処理場でさらなる受け入れ量の拡大を目指したいと考えております。他の処理場への普及・拡大につきましては,東灘処理場の成果を踏まえまして,今後検討すべき課題とさせていただきたいと考えております。  以上でございます。 83 ◯田中建設局公園砂防部長 私の方から区の花の活用についてお答えいたします。  神戸市では,各区の地域特性を生かした区の花を選定いたしまして,その活用とPRに現在努めておるところでございますけれども,委員,先ほどおっしゃられましたように,地域が主体となってお世話をしていただいておる市民花壇に区の花の配布を,近年要望もありまして始めております。年に1回,それぞれ開花時期に合わせて,例えば5月には灘区のマリーゴールド,長田区のサルビア,北区では11月に菊につきまして,全体240株をお渡しているんですが,そのうち80株,一部ですけれどもお渡ししているというような状況でございます。そういったのを生かしていただいて,区ごとに特色のある花壇を街角で楽しんでいただいているということでございます。  また,地域特性を生かした美しいまちの実現に向けて,各区においてもいろんな形で区の花を活用していただいていまして,婦人会等の地域団体と区役所・建設局が協力しながら区の花を生かした花のあるまちづくりに取り組んでおります。例えば北区ではクリサンセマムストリート,長田区ではサルビア花壇,垂水区ではゼラニウム街道というような,すべての区ではないんですけれども,区で生かしていただいているところもございます。そのほか,いろんなイベント会場で区の花のPRをしたり,花緑の活動団体に配布している美緑花ボランティアだよりの中でもできるだけ区の花の紹介を行うなど,さまざまな機会をとらえて市民へのPRを行っているところでございます。  ただ,なかなかそれでも行き届いていないというところもあるかと思います。今後とも各区の主要駅前等に企業団体の協賛をいただいています,ふれあい花壇というのがございます。こういったところの既存花壇への区の花,例えば北区の花でしたらスズランと菊ですけれども,こういった区の花による飾花をさらに積極的に進めていきたいというふうに思っております。  地域との協働でこういったことを進めることでできるだけ愛着を持っていただくということが必要かと思います。そういうことで,区の花の活用をさらに進めて四季折々の花と緑による美しいまちの神戸の実現に努めてまいりたいというふうに思っています。  以上でございます。 84 ◯分科員(人見 誠) どうもありがとうございます。  残り時間が少なくなってきましたけども,再質問は一問一答でお願いしたいと思います。  まず,盛り土の造成地の件についてお伺いしたいと思います。  今,説明をお伺いしまして,平成25年度末で一定の作業を終える方向で取り組んでいかれるということでしたけれども,この内容については,昨年の11月に朝日新聞でもこういうのは記事が載っておりまして,これを読ませていただきますと,調査が終わった自治体の半数近くは調査結果を公表していないということで書かれておりましたけれども,神戸市としては,この調査が終われば,この結果公表についてどのように考えておられるのか,また調査が終われば,対策をとっていかないといけないと思うんですけれども,ちょっと対策をとっていくにしても多額の費用負担とか,住民の合意形成などの課題が多く残っているというふうに思いますけども,どのように対策を進めていかれるつもりか,ご見解をお伺いします。 85 ◯原田建設局総務部長 結果の公表についてということのお尋ねでございます。  先ほどもございましたように,盛り土造成地の調査というのは,基本的に全国の都道府県,政令指定都市等で148自治体が取り組む事業ということで実はなってございます。ただ,それぞれの各自治体の状況もございまして,実際に調査に着手しておりますのがそのうちの42自治体というところでございます。そのうち,調査結果を公表しておるのは,さらに少なくなりまして11自治体というのが現在の状況でございます。  先ほど,調査が終わった自治体というふうな表現があったかと思いますが,非常に難しいんですけれども,実はこの調査といいますのは,実際には先ほど申し上げました盛り土造成地,こういうものについて何らかの対策をとる,要するにその地盤が滑らないようにするであるとか,あるいは地下水を抜くであるとか,こういったものの必要性について最終的に調査しておくような調査でございます。  その調査が終わったといいますのが,先ほども申し上げましたように,一たん機械的な作業を行いまして,まずそういうようなところの洗い出しをしたというところで調査が終わったということではなくて,最終的には,今申し上げたようなところが最終地点かなというような状況でございます。  そういったような中で公表自治体の多くは,今申し上げたように,まず各自治体における当該箇所にどういうところがあるのかといった新旧地形図の重ね合わせの結果をそのまま実は公表しておるというところがほとんどでございます。しかしながら,私どもの方の──神戸市では,このような結果の公表方法でとりますと,公表した造成地,それぞれすべてがすべて危ないんじゃないかなというような誤解であったり,あるいは過度の不安感を与えてしまうと,こういう懸念もございますので,先ほどもご説明いたしました,もう少しこういった絞り込みの作業──濃淡といいますか,そういうものが判明した時点で私どもとしては公表していきたいというふうに考えてございます。  それから,対策をどのようにするかということについてでございますけども,これも今申し上げたように,そもそも対策工事が必要になるかどうかというのがまだ判明しておりません。そういった段階でちょっとなかなか難しくはあるんですけれども,この作業を仮にするとなれば──宅地といいますのはそれぞれ個人所有でございます。そういった宅地所有者,それからどちらかといいますと最終的にはそういう面的整備ということになってまいりますと,当然行政もかかわってくるということになりますので,そういった場合には当然協力しながらそういった問題には取り組んでまいりたいというふうに考えております。  ただ,そういうふうなことにつきましては,そういう対策工事が必要かどうかそのものがまだ判明していない状況でございますので,まずは当面実施しております調査・絞り込み作業,こういったものを鋭意進めていきたいというふうに考えております。  以上でございます。 86 ◯分科員(人見 誠) いろいろお伺いしまして,確かに難しい微妙な問題でもあると思うんですけれども,どういうふうに──いずれ対策をとっていくとすればある程度,地元の方に説明もして対策をとっていかないとということになっていくと思いますので,きちっとその辺は検討されて対策を進めていただきたい。特に東日本大震災以後,どうしても津波とか耐震化の方にどんと意識が移っているような感じがしますけども,こういった問題もあるということで,きちっとこの辺も対策も市民の方への周知も含めて取り組んでいただきたいと思います。  次に,六甲山の森林の整備についてお伺いしたいと思いますけど,いろいろ先ほど局長の方からお伺いしまして,広島との状況は違うということ,そうなのかなということでお伺いさせていただきました。  とはいえ,いろいろいって間伐材が発生してくるということには間違いないわけで,この予算なり,森林整備戦略を見させていただいても間伐するために整備して道をつくっていくというのは見えるんですけど,あと間伐材の利用はどういうふうにしていくんかなというのが余り見えてこないなと。  これは,1つの一連の作業というか,流れなのかなというふうに思っておりまして,当然その1つの利用の仕方としては,先ほども質問しましたグリーン・スイーツプロジェクトの中でもう少し利用がふえていけば,もう少し間伐材の利用もふえていくのかなとは思うんですけども,1つは,木製品をつくってどういうふうに活用していくかというのもあると思うんですが,1つ,森林整備戦略の中に六甲山ブランドというのを形成していくということも書かれておりました。1つ,間伐材の利用に当たって,六甲山ブランドというのを形成して,六甲ブランドの家具とかクラフト等で製作・販売を進めていくと。  先ほど,なかなか商いの形になっていないということも言われていましたけども,それで形もつくっていって取り組みを進めていく必要があるんじゃないかなと思うんですけども,その辺のご見解をお伺いしたいと思います。 87 ◯中島建設局長 おっしゃいましたように,六甲山に対する関心を高めていくと,広く高めていくということがまず大切で,そういう意味ではおっしゃいましたように,発生した材を活用した木工品とか,そういったものに触れ合ってもらうというか,そういうものをつくれないかということは我々も夢として考えております。  とはいえ,実際どういう問題があるんかということがありますんで,今年度ですけども,企業とか,あるいは大学,あるいはデザイナーの方にいろいろヒアリングを実施しました。そんな中で六甲の木というのは,ちゃんと使うためにという,そういう育て方がされてきていないんで,余り大きいものをつくる──ねらったら難しい面が多いよと言われました。その活用に当たっては,六甲山の森を守るという,確かに付加価値というんですか,六甲山ブランドというんですか,そういうイメージ──デザイン性とかブランド化がやっぱりおっしゃるように必要でありますという指摘をいただきました。  今後,他の地域の事例も参考にしながら,もう少し幅広い意見・アイデアを取り入れる工夫をしていく必要があろうかと思っています。せっかくKIITOというようなこともありますので,いろいろそういうデザインとか,そういう付加価値という面でも知恵がいただけると思いますので,引き続き六甲山にふさわしい伐採木の搬出や活用を検討するとともに,その利用のあり方について検討を進めていきたい,また早期に実現できたらと考えております。  以上です。
    88 ◯分科員(人見 誠) いろいろ木質のこととか,課題もあるようですけども,取り組んでいただきたいと思います。  例えば六甲山の整備で市民に参画してもらうというか,市民に手伝ってもらっていることを絡めて──広島市では,市民に何か植樹などの作業や講習会に参加するとポイントがもらえて,このポイントは判こを押していって,ポイントがたまると何か間伐材でつくった木工品がもらえるというような取り組みもされているようであります。  そういった──これの六甲山整備と間伐材の利用とまたそういう人材といいますか,市民の協働と参画というのは一体のものだと思いますので,それぞれ別々ではないというふうに思いますので,その辺を含めて一体的な取り組みを進めていただきたいと思います。  次に,名谷の駅の周辺の駐輪場の件ですけども,いろいろ先ほどご説明をお伺いしましたけども,ただ,これ,一定の放置自転車の対策,解消はできているということで先ほど答弁もありました。この話は,我が会派だけでなく,いろんな会派の委員の先生方からも早く対策をとってほしいということで,要望をずっとされているというふうにお聞きしております。  やっぱりこういう有効──やっぱり何箇所でもこういうようなあきがあるといえば,非常に遊んでいるといいますか,むだなところがあると思います。3時間利用を無料にするのかどうかは別にして,有効な土地の活用策というのを早急に検討していかなければならないと思うんですけども,時期を決めて,きちっとその辺をどうしていくんかと出していく必要があると思うんですけど,その点の考え,どういうふうに考えますか。 89 ◯末永建設局道路部長 名谷の駐輪場につきましては,実態調査を速やかに実施いたしまして,それを分析するといった作業を速やかに実施して,あとどういう対応をとれるのかと。例えば利用者の視点でいったときに,ここに掲示されておりますような駐輪場を無料に,あるいは開放した場合に再度こういったところが不法駐輪の場所にならないかとか,利用者の視点でその辺の検討をしていきたいというふうに思っております。平成25年度に調査をいたしまして,その辺の検討を進めたいというふうに考えております。  以上でございます。 90 ◯分科員(人見 誠) ぜひ早急に取り組んでいただきたいと思います。  あと残り時間が少ないわけなんですけども,グリーン・スイーツプロジェクトについてもお伺いしますと,だんだんと成果が出てきておるようでありますので,引き続き頑張って取り組んでいただきたいというふうに思います。  また,レンタサイクルについても,先ほどご答弁ありました,利用目的が違うと,その辺のアプローチの仕方といいますか,検討する内容が違うんじゃないかなというふうに私は思うんですけども,今の答弁ですと,何か漠然と全体の可能性を探るようなニュアンスでちょっととった──違うんかもしれませんけど,何せ効果を上げるようにぜひ取り組んでいただきたいと思います。  また,区の花の活用につきましても,私の住んでいるところ,北区の鈴蘭台ですが,鈴蘭台と言いながらスズランの花をほとんど見ないというので地元でも有名になっておりまして,ただ栽培は難しいという点もあるのかもしれませんけども,中里町では市民の方が公園に植えてされておりますので,またこういうことも含めて区の花の活用を考えていただきたいと思います。ぜひ取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いします。  これで終わります。 91 ◯主査(向井道尋) お疲れさまでした。  この際,約20分間,休憩いたします。  午後3時25分より再開いたします。   (午後3時7分休憩)   (午後3時27分再開) 92 ◯主査(向井道尋) ただいまから予算特別委員会第2分科会を再開いたします。  休憩前に引き続き,建設局に対する質疑を続行いたします。  それでは,平井理事,どうぞ。 93 ◯副主査(平井真千子) それでは,よろしくお願いいたします。  まず,県民緑税事業の取り組みについてお聞きいたします。  県民緑税事業については,昨年10月の本会議で我が会派が神戸市域でのさらなる活用について質問し,また兵庫県の方にも会派から要望を行いました折には,兵庫県から前向きに進めるという回答を得ることができております。既にまち中緑化の分野では,使途の拡充がなされているとのことでありますけれども,森林整備の分野の見通しについてお聞きいたします。  神戸市民の納税額に見合う神戸市内への還流があるべきという視点ももちろんですが,本市が六甲山の森林整備に積極的に取り組もうとしている今,整備のための財源対策について国からの補助金や民間企業・市民からの寄附,六甲山の間伐材利用商品の収益など検討されているようですけれども,それだけで安定的に賄えるとは考えられません。本市の財政状況が厳しい中,県民緑税は貴重な財源として活用するべきと考えます。  神戸市域での県民緑税の活用の拡充について兵庫県との協議を行っているということはお聞きいたしておりますが,具体的に神戸市がどの部分に必要性があるのか詰めていくということが大切であろうかと思っております。25年度建設局としては,六甲山整備のどの部分に県民緑税を使いたいというふうに進めていかれるのか伺いたいと思います。  次に,六甲山の間伐材の利用促進についてでございます。  先ほどもちょっと話題に出ておったんですけれども,平成24年度も間伐材がKOBEグリーン・スイーツプロジェクトのガス化補助に利用されているので,これで見込みが約107トンということですけれども,その他の事業では,まとまった有効利用というのはないと理解しております。六甲山森林整備戦略によると,間伐が本格的に行われるようになって木材が搬出されれば最大で1,300トンほど間伐材が出るということです。  ガス化補助の活用能力も年間800トンほどということで,どこかで限界があると思いますので,将来的には余った間伐材の利用法を本格的に検討することになろうかと思います。森林整備戦略の中にも活用法ということ,いろいろ提案が既にされておりまして,木質バイオマス利用ということも入っております。  先ほどもいろいろ検討をということの答えもあったんですが,ちょっと具体的にご提案申し上げたいなと思いますのが,今,エネルギーへの利用ということでグリーン・スイーツプロジェクトで消化ガスの発生の補助ということなんですけれども,そのような使い方よりも,例えばまきやペレットを間伐材でつくって,そこから直接熱エネルギーを利用できるような方法の方がエネルギー効率という観点からはすぐれた取り組みとも言えるんじゃないでしょうか。  市民への六甲山のPRという観点からも,まきやペレットとしてストーブなどに利用していく方が市民に身近に感じられ,六甲山の森林整備に対する市民の理解も深まり,またブランド化にもつながっていくんではないでしょうか。まずは,六甲山上の施設である森林植物園や六甲山牧場などでモデル的にまき・ペレットストーブを導入して来園者にPRするとともに,ほかの施設でのまき・ペレットストーブの普及促進を図ってはどうかと思いますが,いかがでしょうか。  次に,新長田駅地区の放置自転車対策についてであります。  昨年本会議でも新長田の商店街での駐輪対策について質問いたしました。午前中も随分この話題も出たんですけれども,特に重ねて申し上げたいと思いますのが,再開発後に幅の広いバリアフリーの道路になっている商店街なのにお店の前にとめられた自転車のために歩行するのが困難で,特にビルの出入り口付近に駐輪が多いために,車いすの方,ベビーカーの方,こういった方々が大変ご不便を強いられております。そのような状況がありますので,建設局では,通勤・通学時の駅周辺中心に随分対策もしていただいておりますし,その効果も十分あるということもわかっているんですけれども,また不法駐輪問題というのはもちろん新長田だけのことではないんですけれども,高齢者の多い,そういった方々の行き交う商店街であり,またこれから大会社もふやしていきたいという目標も持ったまちでありますので,大変見た目のイメージも悪いということが課題だなというふうにとらえておりますので,改めて質問させていただきます。  昨年11月からの商店街とビル管理者の駐輪指導,その後には区役所も一緒になってのマナー啓発などもありまして,年末には一時的に少し状況が改善されておったんですけれども,やはり最近はまた状況がちょっと悪くなっているんじゃないかなと思います。午前中にもちょっと指摘があったんですけれども,やはり地元の方と協力してといっても,なかなかお店,皆さんされながらということで限界があって,その中で効果が上がってこないままでは疲れが出てきてしまって先細りしていくというのもすごく残念なことだなというふうに思っております。  対策についても,例えば子供さんのポスターをこれから張っていくんやとかということもありましたけれども,なかなか次の手というのがきょうの説明の中でも出てこなかったかなというふうに思うんですが,まだこれからも,区役所も建設局も継続的に協力して一層対策を講じてほしいと思うんですけれども,何か対策はないのか,お考えをお伺いしたいと思います。  次に,須磨多聞線についてお聞きいたします。  須磨多聞線は,既に97%の用地が取得済みとなっておりますけれども,その現地の奥が空き地のままで放置された状態となっております。調停の結論にということも問題ではあるんですけれども,それ以上に私は今,市有地が長年むだに捨て置かれているということに問題を感じております。  特に中央幹線沿いなんかでは,今は周辺の歩道なんかもすごくきれいに整備されておりまして,特に東側では広い歩道に歩行者と自転車と分けるような,そういうすばらしい歩道の整備もできているのに,ここのそれより西は結局,手つかずというか,途切れてしまっているというふうな状況は非常に残念じゃないかなと思います。大変一等地というのかわからないですけど,いい土地も資材置き場みたいな感じでほっておかれているというのは,市民から見てもここ何なんやろなという印象が強いんではないかなというふうに思います。これは,買収に早くから協力されてきた方のお気持ちを考えても,残念な状況ではないのかなというふうに思います。  途中で道路計画の変更もありましたので,もう道路にならないということが決まっている部分もございます。それは,都市計画総局の持ち分も含むんですけれども,そういうところについてだけでも早く有効活用がなされていくようにしないといけないんですが,この点についてのご見解をお伺いいたします。  最後に,グランドデザインの取り組みについてお聞きいたします。  都心ウオーターフロントの将来構想である港都神戸グランドデザインの実現に向けてということで,平成25年度は事業費が建設局にも計上されています。今後,ウオーターフロントのまちづくりが進められれば,回遊性向上のための動線の整備も行われるものと思いますが,現在のところ,特に問題と思われます中核施設の1つであるデザイン・クリエイティブセンター神戸──KIITOへのアクセス道路の整備についてお聞きします。  KIITOのオープン時には,デザイン・クリエイティブセンター神戸いざないの実験というイベントが行われました。三宮駅から参加者と一緒に身長4メートルの巨人が一緒にセンターまで歩いていくというパフォーマンスであったんですけれども,こういうイベントをしないといけないというぐらい場所がちょっと三宮の中心地からは離れておりまして,特に道にもサインのようなものもありませんので,センター自体も高速道路の橋が交差しているようなところに立地しているということで,知らない人が迷わずに来るというのが非常に難しい状況になっているんではないかと思います。  一番早くできることから言えば,歩道舗装面にプリントをしますとか,誘導タイルを設置するとか,また案内サインをふやしていくとかという緊急的な施策も必要ではないかと思います。将来的に,さらにはそういった細かな誘導を行うだけではなく,デザイン都市・神戸のシンボル施設への誘導にふさわしい,歩きたくなるような南北の歩道の整備ということが必要になってくるんではないかと思っております。  将来的と言わなくても,今でもKIITOとみなとのもり公園もありますし,またポートターミナルにも最近は大型の客船もよく入るようになりまして,そこに見学に行かれるというような方もよく私もお聞きいたします。だから,既にそういう新しいウオーターフロントの魅力というのが出てきていると思いますので,早く海のエリアに向かってそぞろ歩く──駅から出たらすぐこっちが海の方なんやな,こっちが神戸港やなとわかって歩き出すというような環境ができてくるのが望ましいというふうに思っております。そういう点から,建設局の役割は小さくないと感じておりますので,ウオーターフロント全体の道路整備についての建設局の今後の取り組みをお伺いいたします。 94 ◯中島建設局長 私の方から何点か。  まず,県民緑税事業への取り組みについてお尋ねがございました。  県民緑税につきましては,昨年10月に平井理事はじめ,会派を挙げて兵庫県に対して制度の拡充,あるいは柔軟な運用についてご要望いただきました。いろいろとご尽力いただきまして,本当に改めて感謝申し上げたいと思います。  県民緑税で行います災害に強い森づくり事業といいますのは,そもそもは,平成16年の台風で──いろいろ県も広うございますから,佐用町とか,そういうところの森林が崩れて水害につながったというような,そういう教訓を踏まえて制度化された事業でございまして,現行の森林整備制度,あるいは治山事業などだけではなかなか対象にならない,手入れが十分行き届かない人工林などを主な対象というか,ターゲットに創設されたと聞いております。  一方で,六甲山地域というのは,ここは本来治山事業で整備すべき保安林区域が全体の40%以上を占めているということからは,県民緑税の活用という面では,これまでの取り扱いだけではなかなか適用できる事業が少ないというのが実情であったわけでございます。しかしながら,ご要望いただいたこともあって,兵庫県からは六甲山の現状に応じて,具体的には有野地区,あるいは六甲山上付近などでの県民緑税事業の適用について非常に前向きに検討いただいております。  事業を行うためには,森林の所有者そのもののご意向も重要でございまして,現在,その主要な地元森林所有者の方と話し合いを行っておりますけれども,その場にも県の神戸農林水産振興事務所の担当者の方に参加していただきまして,いろんな地域の実情に応じたどんな事業ができるだろうかという,そういう協議に参加していただいているという実情でございます。  県民緑税事業以外でも,いわゆる治山事業による森林整備ということについても,県からは,治山事業による樹林整備を当初の神戸地区での計画を越えて先行して実施してみようかと,そういう提案もいただいております。  具体的には,灘区にあります財産区の山において当該事業の実施を現在検討していただいております。今後とも森林所有者のご意向など諸条件も考慮しながら,もちろん県とも継続的に協議を行って,より多くの区域での具体化,県民緑税等の有効活用,そういうことについてつなげていきたいと考えております。  次に,間伐材の利用の問題でございます。  これまでもいろいろとご質問ございましたけれども,まず現状は,KOBEグリーン・スイーツプロジェクトで平成23年度より東灘下水処理場で実施しておるということは先ほど来ご説明しております。六甲山での伐採木をいわゆるグリーン・スイーツのグリーンとして使うことは,さっきも説明ございましたけど,ガスの発生量の増量とか,最終汚泥を焼却処分するんですけれども,そのときのエネルギー効率というか,そういった面でも一定寄与しているんですよという説明をさせていただきました。本年度より本格的に搬入しておるわけなんですけれども,この実証実験は実験でして,ひとつ引き続き森とそういうグリーン・スイーツプロジェクトの連携というのはもう少し続けさせていただきたいと考えております。  ただ,六甲山の伐採木につきましては,グリーン・スイーツプロジェクト以外でも,現状でもさっきも申しましたけど,現地での土どめ──土をとめるためのさくとして使ったり,ハイキング道の補修などに使用してきた面もございます。あるいは,今年度は,これをチップ化して,最終堆肥にして利用すると,こういった道も開いております。ただ,今後,森林整備が進んでくれば──進めないといけませんけども──伐採木も増加していくということからさらなる活用策をいろいろと検討していく必要があろうかと感じております。  理事がご指摘になりました,まきとかペレットによるストーブ,私も現物,森のまつりというイベントで見せてもらいましたけども,確かに伐採木の有効活用策として非常にわかりやすくて,森林整備に対する市民の理解を深めることにつながるというふうに考えます。この伐採木をまずは六甲山内で消費することができましたら,それは運搬とかという効率面でもまずは上の方で使っていただくというのがいいのかなと思います。  一方で,伐採木をまきやペレットに加工するには,一定の費用や時間がかかります。まきの場合は乾燥させる時間が要りますし,そういう意味で一定のバックヤードも必要でございます。また,ペレットについては加工場が必要となります。  そういうことはございますけれども,今後の導入に際しましては,そういう六甲山の状況に応じてどこにどういう設備ができるだろうかというようなことを考えていく必要がございまして,まずは我々持っております森林植物園,あるいは六甲山上の施設を対象に導入の可能性を検討していきたいと考えております。  また,民間が経営されておる施設も六甲山上ではたくさんございますので,そういうところでも区域全体で六甲山の伐採木が提供できるような仕組みづくり,広がりを持てるような仕組みづくりについて検討してまいりたいと考えております。  それから,済みません,私の方から須磨多聞のことについて,もう1点お答え申し上げます。  午前中もご質問ございました須磨多聞線は,既成市街地と垂水区北部新市街地を連絡する重要な幹線道路でございます。西須磨工区の整備によりまして,西須磨地域周辺の幹線道路ネットワークが形づくられまして,交通の適正な分散によりまして周辺道路の渋滞緩和や交通安全上の課題解決,沿道環境の改善に効果があると考えております。  ご指摘のとおり,用地買収は地権者の方々のご理解・ご協力によりまして,数字にしますと97%が完了しております。引き続き,地権者の方々との交渉を進めてまいりたいと考えております。  公害調停の話でございますけれども,平成10年から開催されておるわけでございますが,午前中も申しましたけど,15年間39回にわたっておるわけでございます。神戸市は,これまで須磨多聞線の必要性や今後の事業の進め方,整備計画案について丁寧にご説明申し上げてきたつもりでございます。  また,これは,都市計画ニュースと言いまして,沿道の方,すべての方にお配りしているニュースでも平成21年には2車線化の整備計画案を発表いたしまして,その後の交通量の変化から2車線化できる可能性があるというか,そういう方向性も案を発表してニュースとして配布したところでございます。  兵庫県公害審査調停委員会の勧告でございますけど,これも午前中申しましたけど,なかなか調停成立のめどが立たない状況となったという時点で勧告がなされたわけでございますけれども,これについては,先ほどと一緒ですけど,勧告にどう対応するかについては,現在,法務部局や弁護士さんと協議している最中でございまして,これについては,ちょっとこの場では控えさせていただきますけれども,ただ,勧告を受諾するか否かということは別にしまして,神戸市といたしましては,須磨多聞線は必要な道路であるため,これまで用地買収に取り組んできたわけでございます。また,買収に協力していただいた皆様方の期待に応えるためにも,整備効果を早期に発現させるべく,事業推進に取り組んでまいりたいと考えております。  また,取得した用地の有効活用を進めるためにも,現在の整備計画案,先ほど2車線化と申しましたけど,これを都市計画変更ということで,手続上そういうことも早期に終えるようにしないといけないと思っております。  勧告の対応については,ちょっとまだ協議中ではございますが,我々としては道路の必要性を訴えたいというところが以前と変わらないところでございます。  以上でございます。 95 ◯末永建設局道路部長 私の方からは,新長田駅南地区の放置自転車対策ほか1件につきましてご答弁させていただきます。  まず,新長田駅南地区の放置自転車対策でございますが,理事からご指摘のございましたように,放置自転車が通行障害を来す,あるいは景観面で問題となる,こういったことについては解消するように努力してまいりたい──十分な対策をしていきたいというふうに考えております。そういったことで,主に駅前の通勤・通学による長時間放置の対策といたしましては,有人・有料の駐輪場の整備,それから早朝の即時撤去,あるいは駐輪指導を実施し,一定の効果が見られたところでございます。  一方,駅周辺の商店街などにつきましては,通勤・通学による長時間放置に加え,買い物客などの短時間の放置が混在している状況となってございまして,買い物客などの短時間の放置につきましては,利用者が次々と入れかわっていくということから,神戸市の駐輪指導や撤去だけでは不十分であるというふうに考えております。商店街の皆様が主体となって駐輪対策を実施していただく必要があるというふうに考えてございます。  一例でございますが,新長田駅南地区にございます一番街商店街では,24年10月から商業ビルのビル管理会社,あるいは商店街の方々が主体となりまして,附置義務の駐輪場への誘導・案内など,迷惑駐輪対策に積極的に取り組んでおられまして,放置自転車は徐々に減少しているというふうな状況でございます。さらに,昨年の年末には,区役所と連携いたしまして,啓発ビラの配布,あるいは放送など1日3回程度,違法駐輪の啓発活動を行い,一定の効果を見せているところでございます。地元では,24年10月から実施している地元主体の啓発活動を今後も継続し,新たな店舗も啓発活動に加わるといったことで,地元の啓発活動の輪は広がっているんではないかというふうに考えております。建設局では,集中的な放置自転車の撤去などによりまして減少した通勤・通学の放置自転車が再度商店街に放置することのないよう今後とも継続的な駐輪指導や,場合によっては撤去等を実施していくことに今後もかかわっていくつもりでございます。  放置自転車の問題は,利用者のマナー向上が非常に重要だというふうに考えておりまして,そのために新たな取り組みとして,先ほどもご指摘ございましたけども,路上放置する人の意識を改善するための路面のポスター,こういったことを張るといったことを検討してまいりたいと思いますし,その他さまざまな点から知恵を絞ってまいりたいというふうに考えております。  商店街の放置自転車対策につきましては,ビル管理会社・商店街・区役所及び建設局も含めまして関係者が連携・協力しながら取り組みを進めてまいりまして,今後も引き続き取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。  それから,2点目でございますが,グランドデザインの取り組みについてでございます。  ウオーターフロント全体の道路整備につきましては,港都神戸グランドデザインや建設局のみちづくり計画におきまして,市民や来街者などあらゆる方々が歩いて楽しいと感じるような都心ウオーターフロントを形成するための人中心の回遊ネットワークを構築することとしてございます。これまで建設局では,ウオーターフロントへの歩行者動線を強化するためにユニバーサルデザインに対応した歩行者用の案内系のサイン,あるいは旧居留地の明石町筋を歩行者優先の道路へ再整備してきたところでございます。  KIITOにつきましては,ウオーターフロントの中核施設の1つでございまして,建設局としても都心部からのアクセスの重要性を十分に認識しておるところでございます。昨年の8月8日のオープンに合わせまして,地図で案内するタイプのサイン11カ所でございます,それから,腕木で方向を表示するタイプのサイン6カ所につきましてKIITOを表示するものに変更した。その他,歩道橋上の誘導サインを5カ所新設してございます。  また,KIITOへのメーン動線でありますフラワーロードにつきましては,神戸のシンボルロードということで,これまでも彫刻・花壇・ベンチの設置など魅力ある整備を行ってきておるところでございます。現在は,夜間景観の新たな魅力を創出しようということで,彫刻などのライトアップを行い,光のミュージアムということをテーマにいたしまして道づくりを行っているところでございます。この中で案内サインの設置などKIITOへの誘導を考えてまいりたいというふうに考えております。  さらに,フラワーロードから東側でございますが,ジョーシン西側の南北道路,これ,延長が750メートルほどございますが,三宮駅からみなとのもり公園やKIITOまでの新たなにぎわいの創出のために歩行者空間を充実させる再整備の検討を進めておるところでございます。この検討の中でデザイン性が感じられるような施設案内についても検討してまいりたいというふうに考えております。  今後ともKIITOへのアクセス道路をはじめ,都心とウオーターフロントのさらなる一体化,あるいは本当に歩いて楽しい回遊性の向上に向けて,私どもとしましても積極的に南北,あるいは東西の動線整備などに取り組んでまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 96 ◯副主査(平井真千子) 1点ずつお尋ねいたします。  須磨多聞線についてなんですけれども,私は,市民の観点として土地がむだといいますか,放置されていることについてご指摘させていただきました。当局の立場として,整備強化を早く出していきたいというお立場,そして公害のことを言ってらっしゃる住民の方のお立場というのもそれぞれにあると思いますけれども,やはりそれと第三者の視点として市有地が放置されている状態というのを何とかしてほしいという視点もあることをこの場でちょっとご指摘しておきたいなと思いまして申し上げました。  それと,調停案の内容なんですけれども,ちょっと非常に勧告された調停案というのがわかりにくい日本語やなというふうに思っておるんですけれども,その中に後段の部分で,良好な生活環境の維持を達成するため,今後とも住民と神戸市が公害対策につき話し合いを継続するというふうに書かれております。  ただ,ここにこういうふうに書かなくても,例えばきょうの審議の中でも道路の振動でありますとか,騒音のことのご指摘があれば,個別に関係部局とも連携して対応していきますというようなお話も出ておりました。本当にそれが当然のことでありまして,道路の管理者であります神戸市が道路の周辺環境について住民の方とお話をしていくというのは,今までもこれからも,この調停案を受諾する,受諾しない,そういうことにかかわらず当然のことではないかと思っておりますが,これについて確認しておきたいと思います。 97 ◯中島建設局長 理事がおっしゃるとおりだと思っております。  先ほど来もお答えしておりますけれども,平成21年に発表した整備計画案,これで説明させていただいているんですけども,須磨多聞線の開通による環境への影響,これは,実は環境局が持っております基準から言うと,必ずしも,いわゆる環境アセスメントをしなくていいということになっておるんですけども,これについても我々はそれに準じて環境影響調査をして必要があれば対策を検討していくというのは広くお伝えしています。  また,通常の事業の際には,地域の方々に事業内容や工程の説明を行うとか,須磨多聞線に限らず,先ほどおっしゃっておりますように,環境の面について地域の方とお話し合いをするというのが条例でもそういう精神がうたわれているわけですから,そういう意味では勧告で言っていただかなくても当然のように条例で定まっていることについては努めないといけないという立場にありますし,さっきも言いましたように,調停の場以外でも11回にわたって地元の方とも話し合いをしてきたという事実がございますので,今言うこの事柄,今後とも話し合いを継続するということについては,考えとして異存は全くございませんけれども,調停案として言われることがどうなのかという点はちょっと疑問に思う点もあります。その点も含めて,今,弁護士の先生等とも協議しているところでございます。 98 ◯副主査(平井真千子) この問題に関しまして,今,局長におっしゃっていただきましたように,住民の方の話を聞かないわけではなくて,周辺の環境ということについて市民の方ときちんと話し合いをしていくんだということが大事だというふうに私は思っておりますので,ぜひそのように今後も取り扱っていただければと思っております。よろしくお願いいたします。  それと,新長田の自転車の件なんですけれども,私もちょっと漠然とした質問をしたので,なかなか新しい対策も出てこなくて申しわけなかったんですけれども,私が他都市の取り組みでいいなと思っておりますのが,福岡市さんがなかなかよくやられているのではないかなというふうに思っております。  福岡市のホームページを見ますと,駅ごとの駐輪場マップが写真つきで各駐輪場がこんなんですという写真で紹介されて,非常に詳しく,なおかつわかりやすく掲載されております。さらにその中でも博多区では,独自で学生やサラリーマンなど若い方を中心とした放置自転車の整理を含む歩道の美化などのボランティアの方を,何か名前をつけて囲い込んで一緒になってプロジェクトを行っていくというふうにやっております。新長田に関しても,今も非常に地元の方も積極的にしていただいていますので,お店の方だけじゃなくて,こういうふうに新たなボランティアの活用とかというような考え方でもって啓発を含めながら取り組みを進めていけたらいいなというイメージを持っております。  また,今,地元の方がしています駐輪指導ということで,ここにとめないでくださいということで注意するであるとか,とめられそうな場所にさくを設けてブロックするとか,非常にそういう排除していく取り組みも必要なんですけれども,例えば駅前の市営の駐輪場なんかでしたら,係の方がとめるときもすごく丁寧に誘導してくれて,ちょっととめにくい場所やったらお手伝いしてくれたり,うちの母親世代なんかが行ったら,やっとく,やっとくと言ってやってくれるんですよね。そういう親切さというのも非常に大切かなというふうに思います。なので,市営駐車場以外でもこういう附置義務の駐輪場でも,そういうボランティアの方なんかがお年寄りの方なんかに,2段式の駐輪場は非常にとめにくくもありますので,ちょっと手伝いますよというようなボランティアの方がいたりすれば,私は非常に明るい取り組みになっていって,そういう助け合いの取り組みがあったらいいんじゃないかなというふうに思っております。  また,長田区役所の方で,全然違う局の話ではあるんですけれども,生活保護の方の就労支援の一環といたしまして,中間就労ということでボランティアのような──就労体系みたいなことの受け入れ先も研究していくというようなこともお聞きしておりますので,そういったことにも,自転車のところも駐輪指導にも人が足りないんですけどという指摘をさせていただいたこともあるんですけれども,そういう取り組みと結びついていったらなおすばらしいんじゃないかなという思いも持っております。  これも要望で結構なんですけれども,ぜひ建設局が中心になって,いろんな局で連携していかないといけないことなんですけれども,どこが一番迷惑駐輪対策ということでお考えを持って,アイデアとお知恵を持っておられるかといえば建設局だと思いますので,ぜひこの新長田の件についても中心になって進めていっていただきたい。今ご提案したようなことも,1つずつでもぜひご検討していただけたらと,この件についてはお願いをいたしておきます。  それと,港都グランドデザインにつきましてです。  これからは,整備していきたいというようなお答えもあったんですけれども,サインなんかもふやしてきているということだったんですけれども,KIITOのサイン,歩道橋についているんとかも,ほんまこんなに小さいやつなんですよね。歩道橋も上り始めてからついていたりするので,もうそこまで来ている人はそれがついていなくてもわかるやんみたいな気もするんです。上り出す前の場所にあるんだったらいいんですけど。それも別にしていただくのはいいんですけれども,もっとわかりやすい方法がないかなという気持ちもしております。  本当にそれらしいデザインに配慮して,歩道にプリントがあったりとか,本当に思いつきで言いますけど,例えばKIITOなので糸の何かプリントがしてあって,その糸をたどっていったら自然とそこに着くとか,何かそういう,多分デザイナーの方に考えていただいたらいいアイデアも出てくるんじゃないかなと思うんですけれども。  それと,歩道の整備の中で特に私,優先的に考えていただきたいなと思いますのが,北側から来たときに最後,税関前の交差点は絶対渡らないといけないんですけれども,非常に右折・左折してくる車がなかなかの勢いで通るので,歩道はあるんですけど,なかなか横断するのに勇気が要るようなところなので,そこに歩道橋の設置というようなことだけでもちょっと急いでできないのかなと思うんですが,これについてお聞きします。 99 ◯末永建設局道路部長 歩道橋でございますが,企画調整局が中心になりまして全庁的に策定いたしました港都神戸グランドデザインの中に,その歩道橋というものが将来構想として位置づけられておりまして,KIITOとみなとのもり公園をつなぐ機能を果たすというものでございます。  南側に行きますと,ちょっと建築限界が足りないというようなことで,具体的に場所をきっちりと選定する必要があるわけですが,そういった具体的な計画,あるいは整備方法等につきまして企画調整局が中心となってそういったところを進めていくというふうに聞いておりますので,建設局といたしましても,そういったデッキのことにつきましても,それに協力して進めてまいりたいというふうに考えております。
     以上でございます。 100 ◯副主査(平井真千子) 企画調整局が中心となってということだったんですけれども,実際にクリエイティブセンター──KIITOも企画調整局がしたことなんですけれども,本当にせっかくいいものをつくっているのに,全然歩いている人が見るような看板もないし,余りそこの局として本当にやる気が,人を呼びたいというやる気があるのかなと疑問に思ってしまうような状況でございますので,分担というのはあるんだと思うんですけれども,建設局としても課題ということをきっちりと,将来的にはといつかわからない将来のことにせずに,ちょっと協議していこうという姿勢をぜひ持っていただきたいなと思います。  どこにつけるかというようなことも,そのときの視点になってくるとは思うんですけれども,フラワーロードの東側のジョーシンのある道もという話,先ほどのご答弁の中でもありましたけれども,私もあの道というのが非常に歩きやすくて,余り大きな交差点もございませんし,そぞろ歩きするのにこれから非常にいい道になっていくんではないかなというような期待も持っております。そこをおりてきて国道を渡ったらちょうどみなとのもり公園がございます。  なので,今後は,ぜひ公園の中もプロムナードとして通り道をちょっと整備してもらえたらいいんじゃないかなと。今もちょうど渡ったところに公園の入り口があるんですけれども,公園を入って通り抜けできるかどうかもちょっと知らない人にはわからないので,多分一たん国道沿いに回られる方もあるんじゃないかなと思うので,そこを抜けてもらったら日本一短い国道のところに行くよりは散歩道的に歩ける動線になるのではないかなと思っております。その先に歩道橋なりがあれば,非常にその辺も自然につながってくると思いますので,遠い将来ではなく,なるべく早く実現していただきたいということをお願いいたしておきます。  最後に,六甲山の関係なんですけれども,まきやペレットのストーブということを,非常に前向きなご答弁をいただいたと思います。ありがとうございます。  六甲山から出てまいります資源を六甲山の中で有効活用していく,六甲山の中で循環の絵ができるというのがすごくイメージのいいことだなというふうに思っておりますので,ぜひこれを推進していただきたいと思います。そういった山上の施設のことについても,県民緑税の活用ということも,非常に協議の中に入ってきているというお答えだったと思うんですけれども,これからそうやって幅広にぜひご検討を,県民緑税事業の活用ということについても,そういうことも含めてぜひご検討をいただきたいなと思います。  県民緑税の方も私たちの要望活動を契機にいたしまして,非常に神戸市選出の県会議員の方たちも党派を超えてということで非常に関心を持っていただいて,六甲山系における森林保全・育成のための総合的な施策の推進ということを知事への予算要望のときの最重点項目ということで上げていただいたりもしております。そういうふうに今まで関心のなかったところに非常に六甲山に目を向けていただけたというのが,私はいい前進ができたなと思っていますので,それがしぼんでいかないように,この契機をしっかりとらえて,今しっかりと実績をつくっていただきたいなと思います。これも要望にいたしておきます。  ちょっと早いですけれども,大分審議も内容がかぶっておりますので,これで終わりたいと思います。ありがとうございました。 101 ◯主査(向井道尋) ご苦労さまでした。  次に,浦上委員,発言席へどうぞ。 102 ◯分科員(浦上忠文) 2つ質問いたしますが,1つ目は,先日,私の談話室というのがJR住吉駅前にあるんですが,そこに7~8人集まって東灘区のあらゆる存在物,神社・仏閣とか,会社とか,工場とか,その中で一体何が一番価値があるかという,みんなで話し合いましたら,20──いろいろ存在物が挙がりまして,みんなで先進性・社会的貢献性,そして文化性ということで投票したら,何と1位が東灘処理場であります。14点です。満点にはなりませんでしたけど。  ちなみに2番目は,環境局の魚崎のクリーンセンターで,3番目が白鶴の美術館,4番目が酒心館,5番目がデカパトス──六甲アイランドの大きい滑り台のあるところですが。そこで選ばれたんで,きょうは東灘処理場についてちょっと質問したいと思うんですが,要するに下水の汚泥から発生するガスを生成して,いわゆるバイオガスにする取り組みが数年前でしたか,7~8年前か行って,私もその都度,あそこの中,記念式典に行ったりして,矢田市長がこの施設は人間が生きている限り仕えていく施設ですと,矢田さんにしてはおもしろいことがというてみんなどっと笑ったことがあったんですが,1つの事業としてやっていますけれども,あれ,一体──別に責める質問と違いますよ,あかんと言うておるんとちゃいまっせ。誤解せんように思っておいてほしいんですが,どれくらいお金がかかって,どれくらいの収益というか,売り上げみたいなんが上がっているもんかということがまず1点目の質問です。  もう1つは,1つのパイロット事業としてやっておられるかと思うんですが,ああいう東灘でやっているような事業が全国からも見学に来たり,世界中からも来ているという話をお伺いしたりするんですが,あれが日本中に広がったりしているのか,これが2つ目の質問であります。  3つ目は,水道局の浄水場や,あるいは消防の管制室などは,小学生などに,世の中いろんな生きていることは当たり前ちゃうでということをわかるために見学に行ったりしているんですが,下水処理場というのも大変そういう意味では,みんな,あんな機嫌よう暮らしているのは,公衆衛生の1つを担っているあの処理場のおかげやでという意味で全小学生が見るようにしたらいい──施設にしたらいいと私は思うんですが,実際にそうなってんのか,あんなん何や汚いと思って余り来ませんのとか,その辺の返事をちょっとお伺いしたいと思います。  2つ目は,動物園についてであります。  先ほど園長は,何でも中位や,中位やと言われまして,最後に,せやけど観客というか,集客というあれは全国で4番目ですというぐらい言われたらいいのに,中位,中位と言われてちょっと寂しいなという思いをしていたんですが,上野や旭川の旭山や多摩自然動物園に次いで4位ということはすごいことでありまして,しかも新幹線の駅から近いということで全国の動物ファンからもなかなか指名の多い動物園ということを聞いておりますし,自信を持っていかれたらいいと思うんですが,頑張ってほしいと,そういうことなんですけれども,今度6月に姫路の動物園からアジアゾウの姫子という人が来るそうです。  36歳で,40何歳まで妊娠する可能性があるんで,子供をつくりに来るそうでありますが,しかも調べておりましたら,今36歳で姫路の動物園に来たのが17歳,19年間生きているゾウというのに出会ったことがないそうです,姫子というのは。そんなんで会って大丈夫かと私らが心配するんでありますが,それが来ますよね。  そのほかにいろいろ,今や動物というものは,昔,アフリカへ行ってロープで首をつかんで持ってくるみたいな時代やなくて,それぞれに番号制になっていてなかなか厳しいそうでありますが,何か今度新しい動物を何か持ってきたいというような計画があるのか,その辺についてお伺いいたします。  以上,2点でございます。 103 ◯畑建設局下水道河川部長 私の方から東灘処理場のことについてご答弁させていただきます。  東灘処理場の消化ガスの有効利用の取り組みは,平成16年から始めております。確かに先進的な再生可能エネルギーの取り組みということで国内外から高い注目を浴びております。  お金のことでございますが,取り組み──自動車燃料,それから都市ガスというような使い方のイニシャルコストは合計いたしまして4億5,000万円ほどかかっております。ただ,今回は,実証実験ですとか,そういう扱いがございますので,そのほとんどが国費が入っております。  次に,ガスの販売収入でございますが,平成23年度は,自動車燃料といたしまして年間延べ1万3,000台,39万立方メートルで,都市ガスとしまして2,000世帯相当分の80万立方メートル,合計いたしまして年間約5,000万円の収入を得ております。今年度は,グリーン・スイーツの取り組みもございまして,さらにガスの発生量が,都市ガスへの供給量を100万立方メートルにふやすことができる見込みでございまして,今後も拡大が期待できます。この事業は,国費をかなり導入した事業でございますので,維持管理費を含めて収支均衡するようにというような運営形態を現在はとっております。  それから,次に,全国的な広がりのお話でございますが,同様の取り組みは,小規模ですが,長野県内で自動車燃料化が既に実施されております。さらに,都市ガスへの注入についても近隣の自治体で現在検討中というところもございまして,神戸発の技術が全国に広がりを見せつつあると,そういう段階でございます。  それで,東灘処理場は,先進的な事業に取り組んでおります処理場でありますとともに,多分日本で初めて大震災で機能停止した近代的な処理場というようなこともございまして,多分日本で一番有名な下水処理場ではないかというふうに思います。処理場では,震災当時の被害ですとか,復旧・復興のパネル展示も行っておりまして,震災学習の場としても非常に有効です。  実際,東灘処理場には,周辺の小学校が社会科の授業の見学で訪れておりまして,昨年度の実績でいきますと約1,400人の子供さんが見学に来られております。  さらに,東灘処理場では,24年4月,去年の4月でございますが,先進的な取り組みを発信する拠点ということで,水・環境ソリューションハブというような国の認定を受けまして,現在,情報発信スペースを整備してございます。  このようないろいろ取り組みをしておりまして,今後とも消化ガスの有効利用,震災からの復旧・復興というようなことを日本国内にとどまらず,海外に向けても広く情報発信していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 104 ◯杉村建設局王子動物園長 先ほどの回答で,真ん中ぐらいやと言いましたのは,規模が真ん中ぐらいだということでございまして,中身は1位でございますんで,ご安心ください。  それで,お話にありましたように,この6月には姫路から雌のアジアゾウがやってくる,姫子さんなんですけども。確かにこの象は,最初は野生でタイから来たそうなんですけども,象を見るのが初めてだということで心配しております。ただ,今,私どもの雄のマック君の写真を見せてならしておりますんで,とりあえず写真お見合いみたいな形でやっておりますんで安心しておりますけども,大変穏やかな象ということで人気者になれるのかなと期待しております。  それと,どんな動物か,入れるかということなんですけど,私どもは先生ご存じのように,パンダ・コアラがいると,それとヒョウ属と言いましてライオンとか,トラとか,ジャガーとか,ユキヒョウ,5種類がそろっている日本唯二の動物園でございます。東山にもおりますけど,道沿いに見られるのは,私どもの動物園でございます。  こんなふうに非常に大事な子供たちが大事な動物が充実しておるわけでございますけれども,今後──まず独身の動物がたくさんおります。繁殖という観点からも,例えばアムールヒョウでございますけども,これ,間もなくロシアからやってきます。それから,ジャガーでございますけれども,これ,ポーランドから来る予定ですけども,間もなくやってくるんではないかなと思っております。それと,あとマサイキリンなど新しい血を入れて,種の保存とか,繁殖は動物園の大事な役割だと思っておりますので,こういったことに力を入れたいと思っております。  それと,現実的な問題で言いますと,施設がちょっと有効活用されていない部分もございまして,例えばカリフォルニアアシカなんですけども,これ,今ゼロでございますし,大きな動物で言いますとミナミシロサイという割と大きなヤードだったんですが,これは今おりませんので,そういった動物を今後どうするかということも検討していきたいと思います。  全く新たな動物の導入というご質問だと思うんですけども,個人的には好きな動物もいるんですけども,言ってしまうと入れなくちゃいけないんで,なかなか。いろんな,実際にそういった動物が──先生,先ほどご指摘ありましたように,昔でしたら,いわゆる動物の取引に関するワシントン条約前でしたら,それこそ首を──さっきの表現で言いますと,そんな形で連れてきたんですけども,今の動物というのはほとんどやっぱり動物園育ちの動物で,それを守って繁殖していくというのが私たちの大きな役割の1つかなと思いますので,そういったことも勘案しながら新しい動物を入れていきたいと思っております。  いずれにいたしましても,子供が大好きな動物を間近で見られる清掃環境に配慮した展示というのが私どもの売りでございまして,決して,先ほどお話がありました旭山に負けておると私は,少なくともスタッフは思っておりません。私と私のスタッフは思っておりません。  そういった動物たちとともに,先ほど質問にありましたけど,展示プラスイベント,例えば絵本の話もあったかと思いますけども,去年の秋から永田 萌さんに来ていただいて絵本教室をやりまして,非常に例えば動物と子供とかがマッチングいたしまして人気を博しております。こういったイベントなどにもさまざまに工夫を凝らして,何度も私申し上げておりますが,わくわくするような動物園をつくって日本一を目指しますんで,今後とも応援よろしくお願いいたします。 105 ◯分科員(浦上忠文) 先ほどの我が事務所で投票したときも,圧倒的にあそこに入れておるんですよ。中に本当に詳しい人がおりまして,先ほど何かおっしゃいましたよね,水・環境何とか。あんなもん大変なことなんで。しかも,地震に遭って,前の魚崎の運河を利用・再生しながら4~5カ月で仮復旧して,3年か4年でしたか,あんなもん世界じゅうでないことやから,もっと東灘に来たら,あそこにまず真っ先に行くような施設にしたらどうやということで,今,今度23日にアーモンド祭りがあるのを楽しみにまた行かせていただきますが,ああいうことを重ねながら──本当にすばらしい施設ですから,神戸市のためにも,局長,一回頑張っていただけたらいいと思います。よろしくお願い申し上げます。  動物園の話なんですけど,熱心な取り組みに,私,時間がないから再質問というわけにいきませんので,何かを聞いては大演説をぶって終わるという,そういうパターンになっておりますのでお許しいただきたいんですが,数年前に日経ビジネスという本で,動物園で──いろんなことですよ。大きさとか,そんなんやなしで,1番はどこかというたら秋田市の大森山動物園というんですね。これ,周辺の人口は少ないですよ。秋田市というたら20万かそんなくらいで。何か上の方を入れたって30万,40万ぐらいのところですが。とにかく人口の比率で言うたら全国で一番多いというんです。  それ,なぜかというたら,まずお手をする豚がおるということもあったんですが,貧乏な動物園の職員が努力して,とにかくえさをできるだけ前に前にと見られるようにしたり,トラが飛びつきながら肉を食べるようにちょっと宙にえさをつってみたりとか,あるいは1つ1つの説明が,例えばあるチンパンジーの説明が──名前は書いてあるんですよ。ふだんはおとなしいが,怒ると大変怖いやつやと書いてあったんです。それを大野 一君が見て,浦ちゃんみたいな表示やなと言うたんですね。そういうふうに,顔がついているからそれぞれがこういう性格かとわかると,非常に細かい努力をして,本当に親しみを持っていけるんですよね。  本動物園でも,あるボランティアの方なんかがいろいろ説明しておられますけれども,ああいうことをできるだけ,ただはあはあと言うて通るんやなしに,これはおもしろいんですよというふうな,そういう説明をできるだけするような努力もされて,先ほど言われましたけど,日本一の動物園と私たちも,質も量もともに全部,精神的なものも含めてそういう動物園であるように頑張っていただきたいと思います。頑張ってください。ありがとうございました。 106 ◯主査(向井道尋) ご苦労さまでございました。  建設局関係の質疑は終了いたしました。  当局どうもご苦労さまでした。 107 ◯主査(向井道尋) 以上で,本日の日程は全部終了いたしました。  長時間の審査,お疲れさまでした。  次回は,明日3月7日午前10時より当委員会室,27階第2委員会室において水道局関係の審査を行いますので,よろしくお願いいたします。  本日は,これをもって閉会いたします。   (午後4時28分閉会) 神戸市会事務局 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