本市においては,依然として厳しい財政状況ではありますが,平成24年度は第5次神戸市基本計画の2年目に当たり,市民との協働と参画,断固たる行財政改革を市政運営の基本方針として,「安心と明日の元気な神戸」の実現に向け,市民の目線できめ細やかな施策を積極果敢に展開していきます。
また,
保健福祉分野の総合計画として策定された“こうべ”の
市民福祉総合計画2015に基づき,人がつながる,安心・支え合いの市民福祉の実現を目指していきます。
次に,組織と人員でございますが,1ページから23ページにかけまして組織図を,24ページに
職員所属別配置表を記載いたしておりますので,後ほどごらんいただきたく存じます。
続きまして,主な事業の概要につきましてご説明を申し上げますので,25ページをお開き願います。
まず,1市民福祉の推進につきましてご説明を申し上げます。
(3)“こうべ”の
市民福祉総合計画2015の推進でございますが,平成23年度から27年度までの5年間を計画期間として,人がつながる,安心・支え合いの市民福祉を推進していきます。
26ページをお開き願います。
(4)こうべ
ユニバーサルデザインの推進でございますが,だれもが住みなれた地域で安心して快適に暮らせるよう,協働と参画による意識づくり,
仕組みづくりを推進するとともに,鉄道駅舎での
エレベーター設置などの都市環境の改善に取り組み,ソフト・ハード両面から
ユニバーサル社会の実現を目指します。
27ページをごらんください。
(6)地域見守り活動の充実でございますが,
ひとり暮らしの高齢者等が身近な地域で安心して暮らせるよう,地域での見守り機能を充実強化し,介護予防を推進する等,地域での自主的な
コミュニティづくりを支援します。
28ページをお開き願います。
(7)災害時要
援護者支援事業でございますが,災害発生時に要援護者の避難誘導や安否確認を迅速に行うため,地域等が主体となって行う
避難支援計画の策定を支援します。
29ページに移りまして,区社協の事業概要でございますが,3)
地域福祉ネットワーカーの配置といたしまして,高齢者・障害者などの分野を超えて支援者間を日常的につないでいくとともに,地域での支え合いの
仕組みづくりを支援していきます。本年度はモデル実施区を3区に拡充します。
30ページをお開き願います。
(15)ふれあいのまちづくりでございますが,高齢者や障害者,児童をはじめすべての人々が自立と連帯を目指しながら,市民と行政が一体となって地域福祉を充実させていきます。
31ページに移りまして,1)
地域福祉センター整備でございますが,本年4月1日現在,市内189カ所に整備済みでございます。
(16)福祉・介護人材の確保でございますが,
スキルアップ・福祉の
仲間づくり研修の開催により,福祉・
介護施設職員の知識・技術の向上と職場の枠を超えた
ネットワークづくりを支援いたします。
34ページをお開き願います。
(22)
福祉医療費助成制度でございますが,2)
乳幼児等医療費の公費負担といたしまして,35ページ上段にございますとおり,本年12月から所得制限を緩和するとともに,外来一部負担金無料の対象を0歳児から3歳未満児へ拡充いたします。
(23)
福祉乗車証でございますが,乗車実績の把握などのために平成25年4月を目途としてICカードを導入するとともに,制度のあり方を検討します。
続きまして39ページをお開き願います。
2
高齢者福祉につきましてご説明を申し上げます。
(1)
高齢者保健福祉計画の推進でございますが,
高齢者人口の急速な増加に対応し,高齢者の
保健福祉需要に即した施策を,神戸市
高齢者保健福祉計画2015に基づき,体系的・総合的に推進してまいります。
40ページをお開き願います。
3)
介護保険事業計画でございますが,平成24年3月に策定した第5期
介護保険事業計画に基づき,
介護保険事業の円滑な推進を図ります。
42ページをお開き願います。
5)介護保険の保険料につきまして,平成24年度からの基準月額を5,200円とし,所得の低い方に配慮して10段階制を12段階制へ変更するなど,きめ細かい段階設定としています。
47ページをお開き願います。
(3)施設の整備・運営等でございますが,市民の入所需要に対応するため,引き続き
特別養護老人ホーム,
介護老人保健施設,
介護型ケアハウスの整備を推進します。
続きまして,49ページをお開き願います。
(5)認知症対策でございますが,2)
認知症対策連携強化事業につきましては,早期から専門的な診断を実施し,医療・介護の両面から支援を行う
認知症疾患医療センターを1カ所増設します。
54ページをお開き願います。
3
障害者福祉につきましてご説明を申し上げます。
(1)
障害者保健福祉計画の推進でございますが,神戸市
障害者保健福祉計画2015では,人権の尊重と選択の保障を基本原則,ともに住み続けたくなるまちこうべをめざしてを基本目標とし,市民,関係機関や団体,専門機関,行政機関とが連携して施策を推進してまいります。
55ページに移りまして,2)
障害福祉計画でございますが,平成24年3月に平成24年度から平成26年度を期間とする第3期計画を策定し,3)
障害福祉サービスとして(ア)介護給付,56ページをお開き願いまして,(イ)訓練等給付,(ウ)
地域相談支援,(エ)
計画相談支援などを実施してまいります。
57ページをごらんください。
(オ)
利用者負担でございますが,利用者本人の属する世帯の所得区分に応じて,
利用者負担上限月額を設定し,(カ)
利用者負担の軽減にありますとおり,58ページにかけまして,国・県・市による軽減を実施しております。
59ページをお開き願います。
4)
自立支援医療につきまして,本市では
福祉医療並みの負担となるよう独自の軽減策を実施しております。また,6)
地域生活支援事業では,
自立支援給付以外に障害者の地域における生活を支えるさまざまなサービスを実施しております。
61ページをお開き願います。
(4)
在宅障害者への援護でございますが,1)
障害者地域生活支援センター等の設置運営では,
相談支援体制強化のための
基幹相談支援センターを設置します。
62ページをお開き願います。
3)
重症心身障害児(者)支援の充実として,(ア)重症心身障害者加算制度,(エ)
在宅重症心身障害児(者)
訪問介護支援事業などを実施します。さらに4)地域移行の促進でございますが,(ウ)
地域生活チャレンジ事業につきましては,
地域支援コーディネーターをモデル的に配置し,関係機関や地域生活の支援者の
ネットワークづくりを行います。
続きまして67ページをお開き願います。
(11)自殺対策の推進でございますが,深刻な自殺問題に取り組む専門機関として,神戸市
自殺予防情報センターを設置し,一般市民を対象とした
相談支援体制の充実及び関係機関,相談機関の連携の推進を図ります。
68ページをお開き願います。
(12)
障害者就労支援でございますが,
障害者就労推進センター及び
地域障害者就労推進センターにより,障害者への就労支援を行うとともに,企業等に障害者の雇用に向けて積極的に働きかけを行います。加えて(ウ)しごと開拓員の配置により,一般就労と福祉的就労の支援を一体的に行います。
70ページをお開き願います。
(14)
発達障害支援でございますが,子供から大人まで
ライフステージに応じた支援体制の構築に取り組んでおり,本年度は18歳以上の
発達障害者に
社会適用訓練の場を提供する,毎日型の居場所として,
発達型地域活動支援センターを創設します。また,7)さ
ざんか療護園の移転整備でございますが,平成24年5月8日より,新施設での運営を開始しております。
71ページに移りまして,8)
障害者虐待防止体制の整備といたしまして,
障害者虐待を未然に防止し,障害者及び養護者への支援を一層充実したものにするため,
障害者虐待防止センターの設置をはじめとする体制整備を図ります。
72ページをお開き願います。
4健康対策につきましてご説明を申し上げます。
(2)新・健康こうべ21の推進でございますが,市民の健康啓発や市民主体の健康づくりを支援する環境整備を行うとともに,これまでの取り組みを検証・評価します。その結果をもとに取り組むべき課題と目指すべき目標を定め,
次期健康増進計画を策定します。
(5)がん対策でございますが,1)
がん検診受診率向上のための
受診勧奨事業といたしまして,集団健診会場においてがん検診の啓発,受診勧奨を実施するとともに,受診率向上を目指すため
がん検診推進員を配置します。
続いて73ページをごらんください。
3)女性特有のがん検診,4)働く世代への
大腸がん検診事業といたしまして,一定の年齢に達した方に対し,がん検診の
無料クーポンなどを送付します。
74ページをお開き願います。
(11)
各種健康診査でございますが,1)健康診査,2)40歳総合健診,3)特定健診・
特定保健指導,75ページに移りまして4)
骨粗しょう症検診を実施してまいります。
(12)肝炎対策でございますが,1)
肝炎ウイルス検査といたしましてC型肝炎や
B型肝炎ウイルス検査を実施し,陽性者に対する早期医療に努めます。
76ページをお開き願います。
(14)食育の推進でございますが,1)こうべ食育フェア,2)こうべ
朝食メニューコンテストなどにより,効果的な食育の推進を図ります。
79ページをお開き願います。
2)感染症予防でございますが,(ウ)
新型インフルエンザ対策の推進といたしまして,
新型インフルエンザを契機に構築した神戸モデルを生かし,市民の安全・安心を守ります。
85ページから87ページまでのページにて,法に定められた
定期予防接種をはじめ,市独自の
勧奨予防接種などについてまとめておりますので,後ほどごらんください。
続きまして89ページをお開き願います。
5地域医療につきましてご説明を申し上げます。
(1)
救急医療体制でございますが,市民がそれぞれの症状に応じた治療を受けることができるよう,初期から三次までの
救急医療体制を整備します。
90ページをお開き願います。
(2)二次
救急輪番病院の支援拡充でございますが,
運営費補助単価を増額し,二次
救急輪番病院を支援することで,持続可能な
救急医療体制を確立します。
また,(3)
小児救急医療体制の充実といたしまして,
神戸こども初期急病センターを運営し,
小児初期救急医療体制の強化を図り,安心して子供を育てられるまちの実現を目指します。
さらに(6)
地方独立行政法人神戸市民病院機構でございますが,
中央市民病院及び西市民病院において,引き続き質の高い医療を安全に市民に提供するという公的使命を果たします。
91ページをごらんください。
(7)神戸市
地域医療振興財団でございますが,
西神戸医療センターにおいて,一般病床を増床するための改修工事及び手術室の増築工事に着手いたします。
続きまして92ページをお開き願います。
6
生活衛生対策につきましてご説明を申し上げます。
(1)
食品衛生対策及び
家庭用品安全対策でございますが,1)の(イ)監視指導といたしまして,食品の細菌検査並びに残留
農薬などの理化学検査を実施してまいります。また,食品の安全・安心の確保,不安解消のため,市内を流通する食品の放射性物質の検査を実施いたします。
93ページに移りまして,5)
腸管出血性大腸菌対策といたしまして,飲食店等の
食品関係施設やプール,受水槽の設置者等に対して
監視衛生指導を行うとともに,
市内流通食品等について検査を行い,安全確保を図ります。
続きまして,98ページをお開き願います。
7生活保護につきましてご説明を申し上げます。
生活保護制度は,国民の最低生活を保障し自立を助長することを目的として設けられたものでございます。
101ページをお開き願います。
7)被
保護世帯向け学習支援といたしまして,被保護世帯の子供や親に対する学習支援,養育相談などを実施し,生活保護からの自立につなげることにより,貧困の連鎖の防止を目指します。
続きまして102ページをお開き願います。
8看護大学でございますが,資質の高い看護職を育成するため,看護大学,大学院を運営します。
103ページをごらんください。
9人権の尊重されたまちづくりの推進につきましてご説明を申し上げます。
(1)人間尊重のまち神戸に向けてでございますが,2)人間教育・啓発に関する基本計画といたしまして,「第2次神戸市人権教育・啓発に関する基本計画」を策定し,みんなに優しいまち,みんなが優しいまち神戸を目指します。
104ページをお開き願います。
(5)
犯罪被害者等への支援でございますが,支援団体との連携により,犯罪被害者やその家族が再び平穏な安全で安心した生活を営むことができるよう,相談体制の充実,広報・啓発などの
犯罪被害者等への支援に取り組みます。
105ページをごらんください。
10国民年金でございますが,被保険者の種類及び保険料,給付額等につきまして記載しておりますので,後ほどごらんください。
107ページから111ページにかけて,11
国民健康保険の(1)目的,(2)保険給付,(3)保険料などについてまとめておりますので,後ほどごらんください。
112ページをお開き願います。
12
緊急雇用創出事業についてご説明申し上げます。
記載しておりますとおり,(1)
重点分野雇用創出事業におきまして3件,(2)
地域人材育成事業におきまして1件,(3)
震災等緊急雇用対応事業におきまして3件を実施いたしております。
最後に,
保健福祉局予算についてご説明を申し上げますので,113ページをごらんください。
平成24年度
保健福祉局予算でございますが,一般会計及び
国民健康保険事業費,
後期高齢者医療事業費,
介護保険事業費から成っております
保健福祉局予算額合計は4,802億4,141万円で,対前年度比3.9%の増となっております。なお,114ページ以降には2
会計別予算内訳を記載いたしておりますので,後ほどごらんください。
以上,簡単ではございますが
保健福祉局事業概要についてご説明申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。
6 ◯委員長(坊池 正) 当局の説明は終わりました。
それでは,これより質疑を行います。
事業概要並びに
保健福祉局の所管事項について,ご質疑はございませんか。
7 ◯委員(
花房ふみこ) 35ページの
福祉乗車証についてですけれども,
福祉乗車証の
あり方検討会というのが開かれていると思うんですけど,これ第1回目に傍聴席があふれて傍聴できなかった人がいるんですけれども,10席では足りないと思うんですがいかがでしょうか,ふやすべきだと思いますけれども,いかがでしょうか。
8
◯土井保健福祉局高齢福祉部長 福祉パスの
あり方検討会についてのお尋ねでございます。
第1回目を先日開催をいたしましたんですが,委員ご指摘のように傍聴席,当初10名定員ということで用意をさせていただきました。当日,受け付けの際に10名を超える方が来られまして,規定に基づきまして申しわけない状態ではございましたが,抽せんという形で10名にさせていただいたところでございます。やはり傍聴者の方,ご希望の方はやっぱりできるだけ多く傍聴いただけるようにということで,私どもの方で規定を改めまして,次回からは20名ということで定員をふやさせていただきたいというふうに考えてございます。
以上でございます。
9 ◯委員(
花房ふみこ) それと,教育委員会に私は昨年属してたんですけれども,給食のあり方の検討会では,議員席が別に設けられています。私たちもいろいろ勉強しないといけないんで,行ったときに20席埋まってしまってたら困りますんで,そちらの方も設けていただきたいんですが,いかがでしょうか。
10
◯土井保健福祉局高齢福祉部長 第2回目の7月18日,午後1時から予定してございまして,傍聴席につきましては先ほど申し上げましたように20名の方をご用意してございます。先生方の席につきましては,ちょっと会場の方を見まして,またちょっと検討させていただきたいというぐあいに思っております。
以上でございます。
11 ◯委員(
花房ふみこ) つくる方で検討していただけるんでしょうか。
12
◯土井保健福祉局高齢福祉部長 基本的にはその方向で考えていきたいと思ってございます。
以上でございます。
13 ◯委員(
花房ふみこ) お願いします。あと,福祉パスの
あり方検討会については,利用者の知らないところで話が進んでいるような気がするんです。もっと利用者の声を聞くべきだと思うんですが,いかがでしょうか。
14
◯雪村保健福祉局長 あり方検討会につきましては,昨今,
社会福祉制度全体が国においても議論されております。社会保障とその財源の問題であるとか,そういった中で,福祉パスにおきましても受益と負担の関係が行財懇で指摘されたり,幾つかの問題点を抱えておりまして,そのような観点から,広く福祉施策に詳しい有識者,また交通施策に詳しい有識者,また財政問題に詳しい有識者,また市民代表の方というような形で,幅広くご意見をいただくというような形で,現在のメンバーになっていただいているところでございますし,第1回目でもかなり幅広いいろんな意見を聞かせていただいたんじゃないかというふうに考えております。考え方については以上でございます。
15 ◯委員(
花房ふみこ) 幅広い意見と言いましたけれども,割と狭めてもいいのではないかという声が多かったような気がするんです。利用者の声というのは,やっぱり今の現状がどうなっているのかというのを聞くのは大切なことだと思うんですけれどもね,市民の代表の人たちも,そういうことを聞ける立場にある人なんでしょうか。
16
◯雪村保健福祉局長 そのように考えております。
17 ◯委員(
花房ふみこ) 私の周りの相談者からは,やっぱり全然傍聴に行った人からもお話を聞いたんですけれども,何か福祉パスの内容をもっと勉強してから委員会に出てきてほしかったとか,何もわかってなかったような気がするという声が多かったんですね。あと,利用者の声をしっかりと聞くべきというところでは,広聴会とかアンケートとかとるべきだと思うんですけれども,いかがでしょうか。
18
◯雪村保健福祉局長 あり方委員会で,先ほど申しましたように幅広く
社会福祉制度,障害施策,それから財政問題,そういった観点,それから交通施策,そういった非常に見識をお持ちのメンバーの方がおられますので,そういったご意見をお聞きさせていただいた上で,また当事者の方等につきましては,障害者施策推進協議会をはじめ,当事者団体と意見交換の場もございますので,そういった中で,ご意見を聞かせていただく場はあるんじゃないかというふうに考えております。
以上です。
19 ◯委員(
花房ふみこ) 神戸の福祉パスは11種類項目があるんですけどね,やっぱり各団体にしっかりと説明会を開いて,意見を聴取する場をつくってほしいと思います。これは要望です。
あと,検討会の数なんですけれども,3回と聞いてるんですけれども,これは余りにも少ないんではないかと思うんですけれども。いろいろな声が上がっているんで,それはもっとゆっくりと決めていくべきだと思うんですが,いかがでしょうか。
20
◯雪村保健福祉局長 以前も実際,ご説明申し上げたんですが,その,あり方検討委員会の資料でも出ておりますように,福祉乗車制度の問題点いうのが3点ございます。1点が交付枚数の増加に伴う財政負担の増大という問題でございます。2点目が,現在磁気カードでありますので,利用実績の把握が困難であるということ。それと付随した不正使用の問題というのもございます。それから3つ目が,他都市との比較及び他の移動支援施策との関係の整理ということで,例えば政令指定都市の中で,被保護世帯を対象とした福祉乗車制度を実施しているのは神戸市だけであるとか,母子世帯を対象としているのは神戸市を含めて4都市だけであるとか,また
生活保護制度には他に移送費等,他に利用できる移動支援施策もあり,各施策の関係の整理が必要となってくると,こういった問題点がございまして,そういったことをもとに議論をいただくわけですが,今申しましたように,利用実績の把握が困難であるという1つ問題点,それから他都市との比較という2つの問題点が大きくありますが,利用実績の把握は困難,確かにご指摘のとおり,福祉パスというのは非常に対象者が多岐にわたっております。もちろん障害のある方,それから知的,身体,精神,障害のある方,それから生活保護世帯,母子世帯,原爆被爆者,戦傷病者,非常に多岐にわたっているにもかかわらず,利用実績がICカード化されていないので把握できないという問題点がございますので,そういった問題点につきましては,恐らく利用実績を把握した上で,もう1度議論しようじゃないかというご意見が出ることも想定はされます。ですから,それは当面3回という形にしておりますが,そういったもし利用実績をつかんだ上で,もう1回議論しようということになりましたら,この委員会はこの3回で幕引きということじゃなくて,来年度以降,またご議論をいただくという形になろうかと思いますし,他都市との制度のあり方との比較であるとか,他の施策との関係の整理というのは,場合によっては今回,議論いただくような形になるかもしれませんし,その辺はいわゆる,あり方委員会の中で議論していただくことだというふうに考えております。
以上でございます。
21 ◯委員(
花房ふみこ) 確かに利用実態とかいうのは,来年ICカードが導入されるので,それでちゃんと分析はできると思います。それからの検討会もしっかりと開いていただきたいと思います。
あと,不正利用については9万以上のパスの交付の中で,昨年たったの32回だったと聞いてますんで,福祉パスを狭める理由にはちょっとなり得ないんじゃないかと思っています。あと,他都市との比較と言いますけれども,やはり神戸が誇るべき他に突出したいい政策を,わざわざ今変えないといけないのかというところには,本当に,しっかりと守っていくべきだと私は思っています。そういう点も,あと利用者側が本当に各団体すべて社会的弱者の立場にある人たちなんですね。行動を起こすのにもすごく時間がかかるんです。気がついたら決まってしまっていて,もらえない人が出たっていうのでは困るんで,しっかりと時間をかけて決めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
22 ◯委員(松本のり子) 続いて,ちょっと
福祉乗車証の件ですが,3回で終わって,決まらなければ今後もということですが,いただいた資料を見てましたら3回目が報告(案)ということで,3回目にも出てくるわけですよね,案が。そしたら,もうそこで決定づけで,その報告(案)を報告にするかどうかということ,3回目でね。今,局長がおっしゃるんだったら,2回目が7月18日,3回目はもう報告(案)は,そこでまとめるのはおかしい。実績,もうちょっと現状を調べるべきだと思いますが,そこは3回目の議論を,検討委員会の議論はもう少し考え直していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
23
◯雪村保健福祉局長 先ほども申しましたように,福祉パスの利用者は大変対象者が多岐にわたっております。今後,対象者ごとに制度のあり方について議論をいただいて,そして,まずはこの3回目で一定の方向性というのをいただいて,それに従いまして,先ほど申しましたように利用実績を見てからもう1度議論しようという部分がもし出てくれば,来年度以降に再度開くと。それも今回の報告をいただく一部になるんじゃないかというふうに考えております。
以上です。
24 ◯委員(松本のり子) 花房議員との繰り返しになることは避けますが,2回目が個々の生保の方や中国残留孤児の方や,いろんな被爆者の方と,そういった個々のパターンを検討するということですよね。その検討するに当たっては,大学の先生たち検討委員のメンバー10名は,よくご存じだということをおっしゃいました。だけれども,第1回目は,ほとんどの方が,こういう制度もきちんとわかってなかった。ただ1人,弁護士の方だけが結構理解していたように思うんですね。それで,障害者の方なんかは,特に視覚障害者の方は,目が見えないから絶対に交通,市バスや地下鉄に乗らないと,歩いてどこどこまで1駅ぐらいであったとしても歩いて行けないと,そういうことをおっしゃっているんですね,危ないから。もうこれは必要なものなんだと。例えば生活保護の方であっても,今,就労ということがかなり言われております。就労支援で週に1回区役所に来て,就労員と面接をしてやりとりしてます,週に1回。そしたら,行って,帰ってで,今だったら福祉パスで無料ですけれども,結構な金額になりますよね。そうなれば,そういったお金が本当に発生しているんだという,事細かく詳しく資料を検討委員さんに出されているんでしょうか。それをもとにしないと,私は議論できないと思うんですが。
25
◯雪村保健福祉局長 まず前段で,メンバーの方が,そう福祉パス制度をご存じなかったんでないかというような発言をされましたけど,私はそのような理解をしておりません。学識経験者の中には,今までも深く障害者施策に携わっておられます学識経験者の方もおられますし,いろいろな立場から母子であるとか,そういった立場からもご意見をいただけたんじゃないかと思います。
あと,区役所に例えば相談に行く場合どうするんかとかいうような,そういった問題につきましては,これは他都市でも例があるでしょうから,その辺のことも調べさせていただいて,また議論をいただきたいというふうに考えております。
以上です。
26 ◯委員(松本のり子) 先ほど局長が,生活保護の方が区役所に就労支援で面接員とお話し──支援の方とお話しするときは,他都市の例もあるから,それであり方検討委員会で検討してもらうとおっしゃいましたけども,局としてはそういう生活保護行政の中で,そういった考えをお持ちじゃないんですか。
27 ◯小原
保健福祉局総務部長 被保護世帯の方がケースの相談という形で,特に就労の相談という形で福祉事務所を訪れられるという分については,当然,就労指導するわけでございますから,場合によっては頻繁にお見えいただく機会はあると思っております。基本的に生活保護の生活扶助費の中に,日常の生活移動の分についてはそこの中に経費が含まれているという考え方,これはもう全国一律でございますので,その考え方に基づいて対応していくものでございますが,特別に就労でありますとか,また病院でありますとか,通院という形で,特別に経費が,特に多くかかるというふうなケースについては,生活保護の中にも移送費という考え方が一方で含まれておりますので,そういった分については個々の案件,個々の具体的な事例に応じて,すべての生活保護のケースの方々が週1回,就労支援のために福祉事務所に来られるということは現実的にはありませんので,個々の具体的な例に基づいて,福祉事務所の方で対応していくことになろうと思っております。
28 ◯委員(松本のり子) すべての方が福祉事務所にお仕事の関係でご相談に行かれるとは私も思ってません。どうしようもない高齢者の方,病気の方とか,そういった方は行かれませんけれども,今,生活保護を受ける方で一番多いのが,やはり失業者がふえてきててということで生活保護を受けられていると。そして,その人たちを応援することで,いろんな就労支援があるかと思うんですが。そういった限定された人たちの就労支援が週に1回,そうしますと今,東灘では週に1回呼ばれているんですね,呼んでお話しされていると。月にしたら4回ですよね。そこで,もしこれがなくなった場合,200円だから400円の1,600円になりますよね。結局,バスで区役所に通う場合はね,4回でしたら。そんなお金って,とっても大変な金額になってくると思うんですね。それは今のお話でしたら,個々に応じて,きちんとしたマニュアルがない,出しますよともおっしゃってない,そうなれば1,600円というのが大変になるいうことと,あと通院にしましても,なかなか体がとても大変で,タクシーで病院に行くと。しかし,だれもがタクシー代を保護費の中から出しましょうかというふうにもなってませんし,通院のときもいろいろ今工夫されてるんだということをおっしゃいましたけれども,現実的にはそれは一般的じゃなしに,本当に例外的に──例外的というのか,とても大変な人のみという形で限定されてると思いますので,そういったことを言われるけれども,一方で福祉乗車制度を見直しされたら,生活そのものが生活保護の方は困ると,障害者の方も,今まで要らなかって,バスや地下鉄に乗れてたのが,本当に歩いてね,視覚障害者の方なんかだったらけがをされるおそれもあると。だから,そういったことをたった3回でね,3回目は報告(案)が出るわけですよね。ということは,もう既に案をつくられてるんじゃないかなと──当局がね,もうそのように勘ぐってしまうようなすごい猛スピードなんですよね。だから,もう少しゆっくり,そしてそういった方たちのお声を聞く広聴会,意見を言う場所ね,それは今のところ必要ないというご答弁でしたけれども──花房委員のあれでね,やっぱり意見を聞く場というのは持つべきだと思うんですよ。それについては,やはり聞く,意見を聞く場を──まず2回目と3回目の間で結構ですから,まず持っていただきたいと思いますが,いかがでしょうか。
29
◯雪村保健福祉局長 まず,3回,早急やというのは,もう何度も繰り返しになります,3回で幕を引くということではないということで,対象者別に議論していただいて,対象者ごとの一定の方向性を出していただいたら,また再度,来年度以降,継続してこの委員会で議論していただくことが出てこようかとも思います。
また,先ほど意見の場を持たないと私は申しておりません。障害者施策推進協議会をはじめ,当事者団体と意見交換の場等がまたございますので,どの段階で持つというのはちょっと申し上げられませんけど,そういった中で意見交換は必要かなというふうに考えております。
以上でございます。
30 ◯委員(松本のり子) それを障害者だけに限定されたら困るんですよ,被爆者の方とかね,検討しようとするすべての団体としっかり持ってもらう,意見を聞く場を持ってもらうということを──というふうに解釈していいんですか。
31
◯雪村保健福祉局長 すべての団体になるかどうかというのは,ちょっと団体の性質もあるでしょうし,申し上げられませんけど,先ほど申しましたように私は当事者団体という言い方をいたしております。
32 ◯委員(松本のり子) 当事者団体ということは,じゃあこの
福祉乗車証に関連する団体ということでいいんですね。
33
◯雪村保健福祉局長 何度も繰り返しになりますけど,すべてということではございませんが,障害者施策推進協議会をはじめ,当事者団体と意見交換の場がございますので,またそういった中でご意見をお聞きするということはあろうかと思います。
以上でございます。
34 ◯委員(松本のり子) そんなに長々しませんが,障害者団体はじめということは,ごまかしで,きちんと生活保護を受けている方,この方たちが一番多いんですから,そういった方,被爆者の方,中国残留孤児の邦人の方たち,この
福祉乗車証を使っている方たちとの意見交換をしていただきたい。今の現時点ではまだそうじゃないとご判断されてますので,それはきちんと検討していただきたいと思います。だって受けてる方たちが,そちらが勝手に検討して,何か改悪をしようとしているようにしか思えないんですが,受けてる方の声をまず聞くのが,私は当然だと思うんです。1つの施策を変えようとしたときは。ですから,ぜひそれはお願いしたいということを申します。そして,先ほども言いましたが,次7月18日は,私もちゃんと傍聴に言って,だれがどのような意見を言うのか聞きたいと思いますので,議員の傍聴席はぜひよろしくお願いいたします。
35 ◯委員(平野昌司) この事業概要をずっと聞いておりましてね,どうしても私が合点いかないのが,
保健福祉局が何で医療産業都市構想に絡むことを一切避けとるんかと。これについてちょっと局長のご意見を伺いたいです。
36
◯雪村保健福祉局長 決して避けてるわけではございません。神戸の市民に高度で安心な医療を提供していくためには,医療産業都市構想との連携は必要だと思いますし,また医療機器等の新しい開発,それから新しい治療方法が開発された場合,神戸市民にいち早く提供できるようなシステムづくりというのは大事だと思っております。そういった意味では,企画調整局とも意見交換等は行っているところでございますし,今後ともそういった方向で臨みたいというふうに考えております。
以上でございます。
37 ◯委員(平野昌司) 医療産業都市構想というのは震災後の神戸の目玉なんですね。一方で,この
保健福祉局は組織の4分の1,予算の4分の1を占める大所帯が,医療産業にかかわる話に一切携わってないというのが,これが不思議なんですよ。何でそうなのか。今の企画調整が進めておる組織と予算で,規模で十分だというふうにご認識なのか,それに対してちょっと弱いなというご感想はないのか。
38
◯雪村保健福祉局長 組織体制の強さについては先生──すいません,ご意見が分かれるかもしれませんが,企画調整局はなかなかの体制と,なかなかの私はメンバーを組んで,この間ずっと震災以降,医療産業都市構想を推進また邁進してきているんじゃないかというふうに考えております。そのような中で,随分
中央市民病院の移転をはじめ,近隣に高度医療機関というのが集積をされてきた,これは本当に企画調整局を中心とした努力のたまものだというふうに考えております。そのような機関と今後とも
保健福祉局としては連携を図って──もちろん市民病院機構を含めてですけど,連携を図ってまいりたいというふうに考えております。
以上でございます。
39 ◯委員(平野昌司) この医療産業都市構想が順調に進んでいるのかどうか,大変な国の支援もあって,かなりの年月をかけてますが,まだもう1つ,2つ,動きが弱いというんですか,皆さんもそういうことで感じられていないんかなと。今,何でこういう状態なのか,どういうとこが不足しているのかというようなご認識は──ちょっとお伺いしたいんですが。
40
◯雪村保健福祉局長 どのようなものが不足しているかというのは,なかなかちょっと思い当たるとこはあれですが,やはり私どもの
保健福祉局の立場,全市の特に救急医療等をあずかる立場からいたしますと,やはり
中央市民病院,また市民病院群というのが,今まで最後のとりでという形で神戸の救急を支えてきたというのは事実でございましょうし,そのような中で,1つは市民病院が,やっぱり救急は絶対市民のために守っていくんだと。もう1つは,やはり
中央市民病院をはじめ,非常に市民病院にしては他都市に類を見ない,割と高度な医療をやはり提供してきたんじゃないかと思います。そのあたりについては先端医療センターとの連携であるとか,我々のドクターが兼務したりとか,そういった医療職の兼務とかで協働して取り組んでいるとこでもありますし,そういった高度な医療をいち早く神戸市民に提供していくという,この役割も大きいと思います。ですから,この2つの役割を,市民病院としてはどんなことがあっても取り組んでいく,歯を食いしばってでも,取り組んでいくというのが大きな役割だというふうに考えております。
以上でございます。
41 ◯委員(平野昌司) 神戸市民に対する高度な医療,それは結構なことなんですが,それならもう神戸市民病院だけでええんですよ。あれだけの研究をもってやっておるということは,少なくともやっぱり世界的な規模での研究開発も行われてますから,それをやっぱりいかに貢献するか,神戸市民以上に世界の皆さんに貢献するかというのが大事なんです。何が一番欠けておるか。これははっきり申し上げますと,実はあれだけの高度医療の研究もされ,再生医療のこともいろんなところで出てます。一番なぜ欠けとるかというのは,実はそれを受ける患者がいないことです。あれだけの高度医療ができながら,それを求める患者がいないと。わかります。神戸市民の皆さんに対する医療は
中央市民病院があるからいい,いろんな病院があるからいいんですよ。ところが,あれだけ国際的にもいろんな期待されながら,あれだけの規模を持ちながら研究しながら,よく研究成果も出ておりますが,これがなぜ成果として出ないかというたら患者がいないということなんです。これについてどう思われますか。
42
◯雪村保健福祉局長 私も
中央市民病院で勤務したことがあるので申し上げるんですけど,かなり広範囲に
中央市民病院なんかはやっぱり紹介患者を広い範囲から受けてたんじゃないかというふうに考えておりますし,非常に高いベッド稼働率も維持しておりますし,そういった中では,比較的たくさんの患者さんに──これは神戸市民に限らず,広域のたくさんの患者さんに頼られてるんじゃないかというふうに考えておりますが。
43 ◯委員(平野昌司) あんまりくどくど言いませんが,実は患者というのは紹介であろうがどうのこうのじゃなくて,例えばシンガポールであるとか,今,韓国であるとかいうところでメディカルツーリズムというのを非常に積極的にやってますよね。我々が昔,医療産業のきっかけになったアメリカのメイヨーやらいろんなところを視察したときには,やっぱり海外への患者というのはそこにたくさんおられたんですね,家族も含めて来られていると。そういうような形のものに神戸の医療産業都市構想ができるんではないかなということでやっとるにもかかわらず,それがなかなかできないと。これは今,例えば海外から患者を呼べるようなシステムに何とかしようというような発想が,どうも当局にないと。あるいは,だれかがやってくれるやろうと,あるいは民間任せというか,どうもその辺が神戸の医療産業がもひとつ前へ行かないと。だから200社以上にわたるクラスターも,どんな仕事があるのかと期待しながら,やや途中で撤退したり,やめたりするところ,あるいはもう電話だけのとこで置いとるところというのがふえてきとるんですよね。だから,そこにやっぱりもう少し局を挙げて,あるいは神戸市を挙げて,ちょっと本気にここの的を絞った動きがなぜできんのかなと思いながら,これについての局長のご意見をお伺いします。
44
◯雪村保健福祉局長 確かに時代は非常にグローバルな観点で進んでいるんじゃないと思います。そのような中で,ある国,海外においては受けたくても受けられない治療が,例えば神戸では受けられると,そういった患者さんが来られること,これは今まで逆もあったと思います。日本では受けられない治療をアメリカに受けに行くとかですね,そういったことがだんだんないように,またいつも話題になるんですが,日本においてちょっと規制がきつ過ぎるんじゃないかと。例えば薬品の開発,治験のスピードが遅いんじゃないかとか,そういった非常に国際間の垣根みたいなのは,まだまだあるんじゃないかと思いますが,このあたり,国にも要望して取り払ってもらわなければいけない部分もあるでしょうが,これは神戸は神戸として,先生おっしゃられたように今,住まわれている国では,この治療が受けれない,生命にかかわると,そういった患者さんを受け入れるというのは,高度な医療をやっている国家の,また都市の役割じゃないかというふうには考えております。
45 ◯委員(平野昌司) 千葉で亀田病院というのがありますね。これはかなり国際的にも患者が来てます。あの病院,1つの病院が海外にまで店を置いて,海外の患者さんを呼ぼうとしている。それに比して,大規模なこの神戸医療産業都市構想という名を打った神戸市が海外の認知度が非常に低いと。あるいは,それを受ける海外のいろんな支店網というんか,そういう組織網ができてない。この辺で果たしてこれ,医療産業都市構想が,せっかくできたものが有効に本当に発揮できるのかなと,国際貢献できるのかなと,この辺がやっぱり非常に危ういと思います。
そういう意味で,ちょっと真剣にその組織をつくるというんですか,考えるという。例えば天津の駐在の皆さんが,一体,神戸市の医療産業をどこまで宣伝しているのか。恐らく全然やってないと思うんですよ。シアトルにしてもどこにしてもですね,そういう姉妹都市との絡み,関係ができてるのかどうか。いろんなところでそういう地域で神戸の医療産業は世界にありというような,いわゆる宣伝がされているのかと。恐らく全然認知度が,我々聞くと低いと。それがやっぱり患者がなかなか来ないという最大のあれだと思うんです。これだけの研究ができて,成果ができつつあるんだったら,もっと海外に神戸の医療産業ここにありという形の情報宣伝をやる,それだけの組織を考えてほしいなと思うんですが,いかがでしょうか。
46
◯雪村保健福祉局長 中央市民病院であるとか市民病院群のPRについては,私どもも力を挙げて取り組んでいきたいと思います。ただ,いわゆる集積しております高度な医療の専門群,今後もふえ続けるんじゃないか,そういうふうに願っているわけですが。そういったエリアがあって,神戸でこんな医療が受けれるよというのを国際的に発信していくというのは,やはりきっちりした組織がある以上,企画調整局が取り組んでいくことじゃないかと思いますので,我々も協力してまいりたいとは考えております。
47 ◯委員(平野昌司) 最後に,議会でもほとんど議員の議論もないと。この最大のあれは,受け皿の当局にそれだけの幅がないというんですか。例えば保健福祉でこの質問は所管外ということになったら全然できないと,企画調整だけだということになると,企画調整が専門的な話ばっかりになって,それ以上の枠がないと。これだけの規模で,神戸のためにどれだけしようと思ったら,各局で審査の中で医療産業の話が出て当たり前なんですが,出ていないというのは,やっぱり組織に問題があるんではないかと。また,我々の努力も足らんかもしれませんが,その辺をもっと真剣に考えて,今後,
保健福祉局に僕が,私が,医療産業都市構想の質問をしていいのかどうか,委員長も含めて一遍確認しときたい。当局が答えられるかどうかということと,委員長の判断もお伺いしたい。
48
◯雪村保健福祉局長 神戸の医療のあり方ということについては私どもにご質問されて,また私どもが答えるべきじゃないかというふうに考えております。
49 ◯委員(平野昌司)
保健福祉局が医療産業にかかわらないというのがおかしいやないかと言うた最初のことを考えると,当然のことながら医療産業についてもっとかかわって,ここでの質疑に答えますよと。また企画調整と連携してやりますよという答えがあってしかるべきやと思うんですが,どうでしょうか。
50
◯雪村保健福祉局長 神戸の医療のあり方と言ったのは,かなり広い意味で申し上げているつもりでございます。
以上でございます。
51 ◯委員(平野昌司) 最後に,
委員会運営でまた後で,ちょっと委員長にまた──
委員会運営やから後で方向を決めてください。以上で,ぜひ保健福祉で私もこの医療産業について,足らずはそちらで質問する可能性もありますので,その旨,ちょっと腹をくくっとってください。
以上です。
52 ◯委員(北川道夫) 今の質問にちょっと関連するかもわかりませんけれども,ポートアイランド2期に
中央市民病院がありまして,今,難病団体の心臓病を持つ母親の会から,ずっと以前から
中央市民病院には小児外科の──小児の外科医がいないから,その専門医を呼んでほしいとかいう要望が以前からありました。今回,県立こどもがポーアイ2期に来ますよね。そこで小児心臓外科医がおるということで,私自身は連携できればいいなという話もありますし,またこの県立こどもに加えてチャイルド・ケモ・ハウス,これもポーアイ2期に来る予定があります。それと,私どもの会派で進めてます小児がんセンターも,一応誘致も検討していただいてます。HAT神戸には小児救急,こども救急センターがあって,この小児のメッカにポーアイ2期中心になるわけですね。だから,何が言いたいかといいますと,学閥があるんですよね。
中央市民病院は京大系やし,それから県立こどもは神戸大学系,チャイルドケモハウスは阪大系,こども救急センターはいろんな開業医の先生方が集まっていただいて診療していただいてますけども,こういったポーアイ2期,あるいはHAT神戸,小児科の専門医が集中するので,せっかく小児科医が集まっているので,先ほどの話にありました企画調整局はハード整備がメーンなんですよね,病院をつくったり。医師の連携とか病病連携については,やっぱり先ほどの話もありましたけど,この
保健福祉局のお仕事やと思うんですよ。企画はどちらかというたらハード整備がメーンなので,この病病連携とか医師の連携,学閥を超えた医師の連携。私,大体治療の連携をメーンに今質問してますけど,こういったことは近い将来,せっかく専門医の小児科医が集まってきますので,学閥を超えた連携を推進していくのはこちらの局だと思いますので,その辺について,局長のご意見をお聞きしたいと思います。
53
◯雪村保健福祉局長 委員ご指摘のように,確かにこども病院は小児外科が強いという従来からございました。そのような中で,小児の分野においても
中央市民病院と連携を図っていけると思いますし,また母体ですね,緊急の母体の──妊婦が大出血を起こした場合とか,そういったフォローというのは,やはり従来から
中央市民病院の方が強い分野だったと思います。そういう意味ではこども病院のその連携も望んでいるところでございますし,私どももそうだと思います。そのような観点から,いろいろな医療面の連携ができるんではないかと思いますので,先日も
中央市民病院長,また,こども病院長をはじめとする,そういった連携の話し合いが持たれたようにも聞いております。また,ご指摘の学閥の問題ですが,ただやっぱり時代が変わってきておりまして,その病院がある大学の1つの医局で維持できるというのは,なかなか難しくなってきております。これはやはり1つは研修医制度ですね,自由に学生が医師免許を取った後,かつてのインターン制度と違って,自分が病院を選べるようになった。それが大学病院に残らずに都市病院へ行って,医師不足というのを,大学病院以外で分散している正規医師を引き揚げて,医師不足が起こっていく1つのきっかけにもなったわけではございますが,非常に自由に大学を選べるという形になっています。だから,
中央市民病院も現在,開かれた選考制度で初期研修医,それから後期研修医を公募しております。その中では,やはりいろいろな大学の出身者が来ておりますので,ご指摘のようにいつまでもそういった学閥で1つにまとまる,一色で維持できていくというような時代ではないと思いますので,今後ともその辺は市民病院も一番よくわかっていると思いますが,局としてもいろんな病院,地域の大学病院,それから全国の病院と大学と連携できるような,広く門戸を開けるような市民病院群としていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
54 ◯委員(北川道夫) ちょっと違うのは,だから県立こども病院が今度来ます。だから,
中央市民病院に専門医がいないので,横横のポーアイ2期の連携ですわ,申し上げているのは。チャイルド・ケモ・ハウスも小児科医が来ます。今度,私どもが推進してます小児がんセンターも来ます。小児の専門医が集まるので,大学側の意向のことを局長はおっしゃったけど,現地で連携をとれるように,企画調整局とよくこちらの
保健福祉局が連携をとって,医師の連携,病院同士の現場の連携をとるように要望しておきます。
以上です。
55 ◯委員(堂下豊史) 私の方から2点お伺いをいたします。1点目は,予防接種ポリオの件なんですけども,この9月から不活化ポリオが導入されることが厚労省よりも発表がされてます。これは公明党としても,これまで国会でも幾度となく取り組んできましたので,これに関しては非常に喜びの声もたくさん寄せられてます。それに導入に当たって,いろんなご不安が──ご不安というか疑問も保護者の間から出てくることが予想されます。不活化が出るので生ワクチンは待っといた方がいいんじゃないかとか,また四種混合の今導入の予定も,今進行中というふうに聞いているんですけども──国の方でですね。ですから,そういう意味でいろんな今までにない混乱が保護者の間で予想されると思います。神戸市のホームページでも厚労省へのリンクが張られてて,厚労省が独自でいろいろな疑問に対してQ&Aも設けてますので,それを読めばある程度この疑問は解消されると思いますが,よりきめの細かい保護者へのスケジューリングに関して,周知徹底というのが必要じゃないのかという思いを持ってまして,ちょっとこの辺,ご見解を伺います。
2つ目には,24時間の訪問介護サービスの件なんですが,先日,第14回ですか,サービス運営委員会が開かれたというふうに聞いております。ここでは具体の,いわゆる業者の募集方針についての話し合いがなされたと聞いてますが,これらの議論も踏まえて,今後のいわゆるスケジューリング,過去の資料によりますと10月にはこの事業者の公募,選考決定を終えて,それ以降の具体のサービスの開始になっているというふうに聞いてますが,今のこの委員会の議論を踏まえてのスケジューリングに関し,お伺いをいたします。
以上,2点です。
56 ◯宮本
保健福祉局健康部長 最初のポリオの関係のことでございます。委員おっしゃられたとおり,生から不活化に変わるということで,受ける回数も変わってまいりますので,前回のこの委員会でもご質疑いただきまして,ご質問いただきまして,広報を重点的にするようにということで仰せつかっておりますので,そのつもりで取り組もうと思っておりまして,現状では──前回申し上げたんですけども,9月の広報紙に掲載するつもりにしておりまして,それだけでは不十分だということもあるかと思いますので,どんなやり方があるかというのは今後詰めていきたいと思うんですが,1つとしましては,いろんな予防接種,今既に各病院に受けに行かれていると思いますんで,医師会にもお願いしまして,受けに来られたときに不活化のワクチンってこういうふうな受け方をするんですよみたいなことを言っていただけるような形でいけば,今,実際にもう受けてる方に直接伝わりますので,そういう形ができないか,ちょっと医師会とも相談していきたいなと今考えて,取り組んでいこうというふうに考えてございます。
57
◯土井保健福祉局高齢福祉部長 24時間の訪問介護サービスについてのお尋ねでございます。これにつきまして,昨年度,介護保険法が改正をされまして,事業の名称といたしましては「定期巡回随時対応型訪問介護看護サービス事業」ということで,法律上可能なサービスとなったわけでございます。今回24年度から26年度,第5期の
介護保険事業計画,神戸市の計画におきましても,地域包括ケアシステムの構築の1つの大きな施策として位置づけておるところでございまして,委員ご指摘のように,このサービスの展開につきまして,地域密着型サービス運営委員会,これは市民福祉調査委員会の介護保険専門分科会の中に設置されている委員会でございまして,学識経験者,サービス事業者,それから保健医療の関係者等で構成されている委員会でございまして,3月からこれまで4回にわたってご議論をいただきました。
議論の内容でございますけども,今申し上げました24時間のサービスにつきましては,市町村長が定める期間,あるいは区域において,事業者の指定を公募により行うことができるというのにあわせて行われたところでございます。法律改正がされたところでございます。通常はこの介護保険のサービスというのは,それぞれ参入をしようとする事業者が市の方に申請をされて,要件を満たせば指定ということになるんですが,このサービスにつきましては,やはり需要──どれだけの方が利用を求めておられるか。一方,サービス事業者もどれだけの方が参入する意向があるかというのを,しっかり調査をした上で実施をする必要があるだろうということで,ご議論いただいたところでございます。去る5月に実際に利用者とそれから事業者,それぞれのニーズを調査をいたしました。これは私ども,想定した以上の利用の希望がございまして,推計でございますけれども400名を超える方が,やっぱりこのサービスを利用したいというふうに意向がございました。一方事業者の方も,これも当初,どれだけの意向があるかというぐあいに思っておったんですが,当面7つの法人で12の事業者が24年度には参入したい。25年度には21法人,35の事業所が参入したいという意向もございましたので,これはやはり公募しても,一定の事業者の参入が得られるだろうと。ただ,区──9つございますが,区ごとに申し上げますと,残念ながらその区の中で,その区においては参入をちょっと考えてないとこもございましたので,24年度につきましては,この9区を5つの区域に分けて公募をするというようなことで,委員会でいろいろ議論をいただいたところでございます。
スケジュールということでのお尋ねでございますが,最終的にこの委員会の議論を経まして,今月の下旬には公募の要項というのを公表させていただきたいと思っております。その辺につきましては,先生方にもご説明申し上げたいというぐあいに考えてございます。
あわせてその公募要項を発表して,事業者に対する説明会も行ってまいりたいというふうに考えてございます。それ以降,実際に事業者の公募をし,選考を経て,今の予定では10月以降にその事業者の指定,それからサービスの提供開始ということを考えてまいりたいというぐあいに思ってございます。ただ,この事業につきまして,国の方で開設に当たっての補助金が一定出ることになりましたので,この事業促進という観点からでございまして,そちらの方の内示の時期もございますので,事業者にとっては非常に関心の高いところでございますので,その状況を見まして,今のところは10月ということで,若干変動するかもわかりませんが,今年度下半期にはこのサービスをスタートさせていきたいというぐあいに考えてございます。
以上でございます。
58 ◯委員(堂下豊史) ありがとうございました。今の9区の5つのグループに分けるというのは,それはもう決定という理解でいいんですか。
59
◯土井保健福祉局高齢福祉部長 その区割りでございますけども,今のところは4回にわたる委員会での議論をいただいて,これが現実的なところではないかというご意見もいただきまして,現在,考えてございますのが東灘区と灘区を1つのグループ,それから中央区と兵庫区を1つのグループ,それから北区が単独の区域,それから長田区・須磨区で1つのグループ,それから垂水区・西区で1つのグループというぐあいに考えてございます。北区は,やはり広域でございますので,このサービスの要件としまして30分でその利用者のところに着くことができるという要件もございますので,北区の広域性を考えまして単独ということにさせていただきます。ただ,先ほど申し上げましたように,25年度にはもう少し参入意欲のある事業者がふえてまいりますので,25年度からは,各区ごとに公募してまいりたいというように考えてございます。
以上でございます。
60 ◯委員(堂下豊史) ありがとうございます。まとめますけども,ポリオの件に関しましては,ありがとうございます,引き続きスムーズな移行に向けての取り組みをよろしくお願い申し上げます。
24時間訪問サービスなんですけども,私どもの方にも,本当に特養の待機者の方からの声が数多く寄せられまして,非常に苦慮しているんですけども,この訪問サービス,やはりそれらの解消に向けての大きな施策であるとも思いますし,今後とも引き続き当局のご尽力,よろしくお願い申し上げます。
以上です。
61 ◯委員(松本のり子) 事業概要の98ページの生活保護行政のことで1点だけちょっとお聞きしたいんですが,この中でケースワーカーさんのお仕事が年々,年々非常に大変になってきてるんじゃないんかなと思うんです。局としては,私たちは80人に対してケースワーカーさん1人に──今,100人に1人ですから,それを80人に1人にしたらどうですかということを絶えず言ってるんですが,局としては就労支援員さんだとか,あるいは嘱託職員さんですか,1年ごとの。そういった人たちが複数配置してるので,実態としては100人も持っていませんから大丈夫ですっていうふうに絶えずおっしゃるんですが,しかし現実はなかなか大変──生活保護の方たちの大変ないろんな問題を,ケースワーカーさん1人が責任持って見るために,病気になられたりで,長期休養をされている方たちが,かなり各区役所にいると。出てこられてもなかなかそういう心の病を受けた方というのは,すぐに人間,生活保護の方たちとの対応というのが難しいので,結局,係長さんがかなりの部分を背負って仕事が大変だと。そういう実態はあると思うんですよ。幾らいろんな嘱託の方たちが配置されても,責任はやっぱりケースワーカーさんにかかってきますので,やはりこれは見直すべきだと思うんですが,いかがでしょうか。
62 ◯小原
保健福祉局総務部長 ケースワーカーの配置についてのご質問にお答え申し上げます。
委員ご指摘のとおり,神戸市におきましてケースワーカーの配置につきましては,100対1,ケース100に対してケースワーカー1人という基準を導入し,さらに事務専任者,これは例えば昨今話題になっております扶養義務者の扶養能力照会でありますとか,そういった分については郵送業務等も出てまいりますので,そういったものに携わる事務専任者。それから,今,話題になっております就労支援,これを専門的に行う就労支援員,もしくは高齢者の方に特に関連があるんですが年金相談員,それから病院等で長期に入院されている方を退院促進していく退院支援員,こういった形の人員もそれに,ケースワーカーに付加して配置しているところで,それで全体で対応しているところでございます。委員がご指摘いただきましたとおり,ケースワーカーの業務,ご指摘のとおり年々非常に
社会福祉制度が非常に細かくなってきておりますので,それらの個別の制度に対応していくということで,非常に業務が複雑化してきているのは事実でございます。ただ,そうした中ではございますが,ケースワーカーの人員増と,それ以外,先ほど言いました事務専任者等の増,これらを組み合わせて対応してきているもんでございまして,昨今,生活保護世帯が増加しております。こういったことからしまして,ケースワーカーにつきましても,神戸市全体では職員定数については年々削減してきているところでございますが,今年度につきましても,昨年度のケースワーカー325名から15名増員しまして340名,その前年にさかのぼりましても300名から325名,25名増。こういう形で事務の効率化を進めるとともに,実態に合った人員配置に努めているところでございます。
63 ◯委員(松本のり子) 多少ふやしていただいているのはとてもいいんですが,例えば私がよく聞くのは,ケースワーカーさんがちょっと心の病気をしながらやってるため,ご自身が持っておられた生活保護の方が病院で亡くなったと。そしたら,その方は市営住宅に入ってますよね,市営住宅に連絡をしなきゃいけないけれども,連絡ができなくなって,何カ月も住宅の家賃が連帯保証人の方に行ったとか,あるいは保護費の計算間違いをして,あと少しずつでもいいから返してくださいとかね,それとかあるいはあと近所の方が心配で,ちょっとあそこのおうちの生活保護の方,全然お顔を見ないからちょっと様子を見に来てほしいと。すごくケースワーカーさんが忙しくって,ちょっと行ったら,もう既に亡くなっていたと。でも,それは訴えに行った方の以前に亡くなってたから問題はないかなと思うんですけれども,そのようにして今,問題はないとおっしゃいましたけれども,実際はいろんなところで,ぽろぽろぽろぽろこちらの方にもご相談が来るんです。先ほどの市営住宅,ある日,3カ月か4カ月の滞納の家賃の連帯保証人のところにぼんと行ってね,亡くなっているのに,なぜ同じ神戸市内でありながら連携がうまくいかないのかとかいうようなことも言われました。ですから,今,複雑化されている中で,今おっしゃった事務専任員とか就労支援員さんとか,もろもろの方たち,年金相談員さんたちとかは,正規社員じゃないですよね,1年契約とか,嘱託ですよね。ですから,生活保護法というものをきちんとお勉強して,そこに入っているわけでもありませんから,そういう意味では,精神的なしんどさというのは,やっぱりケースワーカーは払拭されない,事務的な医療券を出しましょうとかね,そういうのはこういう事務の人がなさるって聞いておりますが,精神的なものは払拭されないので,やっぱりきちんと対応できるように,そういったミスが起こらないように,これはこれでふやしたから,15名ふやしたからいいんだじゃなくって,しっかりと過去に私が議員になったときは,たしか80人に1人だったです。そこまで持っていってもらいたいけれども,そういった方向は全くお考えでないんですか。
64 ◯小原
保健福祉局総務部長 325名から340名へ15名ふやしたから問題がないというふうな答弁をしたつもりは全然ございませんで,340名のケースワーカーと,それから先ほど言いました就労支援員等──合計,今全市で113名,今年度配置しておりますが,こういった体制で非常に困難なケースを抱える中ではございますが,それぞれ現場で苦労しながらですけども対応してきているとご答弁申し上げたものでございます。
それから,委員が議員になられたときには80対1であったので,それに戻さないのかというご質問についてでございますが,やはりケースワーク業務,大変な中で,非常に事務が複雑──専門化してきているのは事実でございまして,先ほど申しましたとおり,就労支援,こういう形での業務というのは非常に特化しております。さらに年金業務となりますと,年金事務に非常に精通した対応というのが求められてくるわけでございますんで,事務をいかに効率的に対応していくかという観点から,こういった就労支援員,年金相談員等を活用し,必要なケースワーカーについては増員等の対応もとりながら,総合的に対応していくことが重要であると考えておりますんで,今後もこのような体制で事務を進めてまいりたいと考えております。
65 ◯委員(松本のり子) ケースワーカーさんをふやしてもらっても,結局,生活保護の方はどんどんふえてくるから,なかなかこれはケースワーカーさんたちの苦労というのは解消しないと思うんですね。そこで1つ,いろんなミスが──さっき言ったような同じ庁舎内で済むような簡単なミスが起こらないためにも,マニュアルとかをきっちりつくって,それをすべての区役所のケースワーカーさんや,そこで──生活保護の課で働いている方たちに渡すという──ミスが起こらないようにするために渡すというようなことはお考えではないんですかね。
66 ◯小原
保健福祉局総務部長 当然,そのケースワークの業務については,非常に専門性を求められておりますし,業務は多岐にわたっております。そうしたことから,ケースワーク業務についての研修等について,本庁の保護課の方で各福祉事務所職員等について,ケースワーク業務について,研修・指導を行っているところでございます。そうした中で事務ごとの事務処理マニュアル等についても,個々個別に幾つか持っております。そうした中で,新たなマニュアルが必要ということになれば,当然,そういったマニュアルは作成して,事務の効率化,適正化に努めてまいりたいと考えております。
67 ◯委員(松本のり子) じゃあもうまとめますが,ぜひその方向でお願いしたいと思います。要するに,長期にわたって本当にケースワーカーさんが心の病で休養されて,出てきてもなかなかやっぱり厳しい職場ですのでね,ここは。そんな中で頑張るということが難しいという例も見ておりますので,ぜひ本当にきちんとお仕事ができるような体制づくりを,やっぱり働いている人たちのお声をしっかりとつかんで,体制づくりを考えていただきたいと,ケースワーカーさんをもっともっとふやして,80人に1人ということを要望して,じゃあ終わります。
68 ◯委員長(坊池 正) ほかにご発言はありませんか。
69 ◯委員(松本のり子) すいません,もう簡単に終わりますが,
国民健康保険料が皆さんのお手元に届きまして,今,区役所の窓口では大変なんですね。そのうちの1つに,このたび年金を受けられている方で400万円以下の方は確定申告しなくてもいいですよという通知が行ってるために,確定申告をしなかって,それによって市県民税,所得税,国保がどんと上がって,今来られている方,私もそういう相談を受けているんですが。区役所に聞きましたら,やっぱりそういうご相談,400万円以下の方で──だから確定申告しなかった方,大変来られてますということなんですね。ですから,ぜひこれは8月の広報でも,きちんと確定申告をするようにということで,きちんと広報をしていただきたいなと思うんです。市の責任じゃなしに,これは税務署が悪いかなと思うんですけれども。
70 ◯藤本
保健福祉局高齢福祉部国保年金医療課長 400万以下の方について,申告がされてなくて,保険料が高くなってる方,一部お聞きしております。そういった方につきましては,市民税の方の申告をご案内しておりまして,それで申告されましたら,その後,順次保険料の改定をさせていただくということでございます。人数等については,ちょっと把握はできておりません。
71 ◯委員(松本のり子) 今の状況はそれでよくわかっているんですが,ですから今後,また来年もそんなことがないように,神戸市として確定申告とかいろんなところで400万円以下は,もう申告しなくてもいいですよというお知らせが行ってますよね。だから,それを見て高齢者の方は,申告しなかって,今回上がって,それで行ったら対応してもらってるんですが──だからその前に広報をきちんと,確定申告はしないと上がりますよと,国保や所得税や市県民税が上がりますよということを,広報KOBEなんかできちんとしてほしいなと思うんです。
72 ◯藤本
保健福祉局高齢福祉部国保年金医療課長 税の方でもそういったことで申告が出てないようなケースがあるということをつかんでおるようですので,また税の申告について,税の方でご案内をしていただくべきではないかと思っております。こういったご意見がありましたことにつきまして,行財政局の方に伝えてまいりたいと思います。
次に,次回委員会についてですが,次回委員会は,7月31日,火曜日,午前10時に開会することにいたしたいと存じますので,よろしくお願い申し上げます。また,その日の午後には実地視察を行いたいと存じますが,ご異議ございませんか。
(「異議なし」の声あり)
112 ◯委員長(坊池 正) ご異議ありませんので,さように決定いたしました。なお,視察先につきましては,正副委員長にご一任いただきたいと存じますので,ご了承願います。
113 ◯委員長(坊池 正) 本日ご協議いただく事項は以上であります。
本日はこれをもって閉会いたします。
(午後0時24分閉会)
神戸市会事務局
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