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  1. 神戸市議会 2011-12-12
    開催日:2011-12-12 平成23年建設水道委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時1分開会) ◯委員長(西 ただす) ただいまから建設水道委員会を開会いたします。  本日は,陳情の審査及び報告の聴取のため,お集まりいただいた次第であります。  最初に,本日審査いたします陳情第50号につきましては,陳情者から口頭陳述申出書が提出されておりますので,建設局の審査の冒頭に口頭陳述を聴取いたしたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(西 ただす) それでは,さよう決定いたします。  次に,本日の予定でございますが,お手元に配付しておりますとおり,委員会終了後,千苅浄水場及び千苅貯水池実施視察を予定しておりますので,委員各位におかれましては,要点をおまとめの上,簡明な質疑に努めていただきますようご協力をよろしくお願いいたします。 (建設局) 3 ◯委員長(西 ただす) それでは,これより建設局関係の審査を行います。  最初に,陳情第50号について,口頭陳述を聴取いたします。  それでは,亀井さん,発言席へどうぞ。  陳述人に申し上げます。陳述人は最初に住所,氏名を明らかにしていただき,内容をご要約の上,5分以内に陳述を終えるようお願いいたします。  それでは,亀井さん,どうぞ。 4 ◯陳情者 亀井洋示でございます。お久しぶりでございます。  それでは,市道夢野白川線山麓線交通安全対策並びに騒音,振動,渋滞解消のため山麓バイパスへの迂回策の強化を求める陳情について,口頭陳述をさせていただきます。  まず,ここに本道路部計画課皆さん方が努力してつくられました立派なみちづくり計画というのがございます。このみちづくり計画で,まず第1に,安心・安全を守る道づくりが掲げられ,具体的には交通事故のない道路空間をつくること,そして,第2の環境に配慮した道づくりでは,都心への自動車交通への流入抑制渋滞対策などを挙げています。まさに今,夢野地域の人たちか悩み苦しんでいる問題そのものでございます。委員の皆さん方には,神戸市のみちづくり計画に沿った考え方で本陳情を議論していただきたい,このことをまずお願いをいたします。  さて,不幸にして的中したといいますか,11月30日,旧西神戸有料道路山麓線交差部分大型コンテナ車路線バスに追突,そのはずみで計5台が玉突き事故を起こし,バスの乗客など24名が負傷いたしました。兵庫区内からこの路線バスでしあわせの村へ楽しみに通っているお年寄りは怖いと青ざめておられます。  不幸に的中したと言いましたのは,西神戸有料道路が無料になって3年,ほぼ同じ場所で5回もコンテナ車の追突・横転事故が起きているからであります。詳細を述べますと時間がかかりますので,資料を配付しておりますので,位置図と写真をよくごらんになっていただきたい,このように思います。  この道路は,鵯トンネルを越えると下りの急勾配で逆S字型になっています。カーブの出口は市道山麓線と交差しており,信号待ちの車が必ず存在し,積載量の多いコンテナ車等が曲がった途端に追突する構図になっています。コンテナ車等大型特殊車が通行する道路としては構造上の欠陥があると考えています。
     次に,基本的な問題でありますが,3年前に西神戸有料道路が無料になりましたが,その影響をもろに受けたのは兵庫区北部の住民であり,菊水町10丁目から夢野町2丁目,熊野橋間に車が殺到,通行車両は従来の1.5倍,1日12時間で2万3,000台に膨れ上がりました。中でも大型コンテナ車トレーラー車が激増しました。山麓線のこの区間は4車線にしては幅員が狭く,沿線には店舗兼住宅が密集しており,爆走する大型コンテナ車による騒音,振動,排気ガスと眠れぬ夜が続きました。店のトイレの蛍光灯が落ちた,額が外れた,壁にひびが入った,朝方騒音で眠れない,店をやめようと思う等の苦情が中部建設事務所や私どもに殺到いたしました。  そうしている間に,2009年2月,鉄材を積んだ大型特殊車による9台の玉突き事故が発生,住民は期せずしてやっぱりやったかと言いました。沿線住民が市や警察に対策を要望,神戸市は舗装の打ちかえ,予告信号の設置,交差点信号機改良などの改善策をとりました。また,昨年7月1日から6カ月間,社会実験として私たちの基本要求である山麓バイパスへの迂回策に手をつけ,大型II種通行料金を1,280円から700円に減額する措置をとりました。 5 ◯委員長(西 ただす) 陳述人,5分たっておりますので,おまとめください。 6 ◯陳情者 この社会実験の結果,3割方大型II種が減りました。ところが,ことしの1月,実験が終了し元に戻したため,再び車が激増しました。私たちも個人だけではだめだということで,沿線の皆さん方と一緒に夢野の道路問題を考える会を結成しました。この準備の最中に菊水町10丁目でトレーラー車が横転,そして一月もたたない間にトレーラー車グリーンベルトに突っ込み…… 7 ◯委員長(西 ただす) 済みません,おまとめください。 8 ◯陳情者 そして今回の大事故です──もうちょっとだけね。県警本部に問い合わせると,この道路は3年間で人身事故は281件発生しています。月に直すと,何と7.8件にも上り,物損事故を合わせると,まさに最悪の道路です。  道路法47条では,車両制限を超えたコンテナ車などの特殊車道路管理者通行許可が必要です。道路管理課に問い合わすと,旧西神戸有料道路は許可が可能な道路であるが,交差部から夢野町2丁目までの山麓線は許可していないとのことです。 9 ◯委員長(西 ただす) おまとめください,お願いします。 10 ◯陳情者 そうしますと,現在我が物顔で走っているコンテナ車などはすべて無許可車です。通行不許可などの標識を設置いただきたいと思います。  神戸市は,この社会実験の案を現行どおりの──実験どおりの案としようとしていますが,これでは不十分であります。もともと山麓バイパスは市内の渋滞対策として建設されたもので,西神戸有料道路無料化され,山麓線が大渋滞しているとき,バイパスへの迂回をさせることは当然なのであります。  以上の理由により,以下を陳情いたします。  1神戸市が予定しております社会実験どおり誘導対策では不十分,山麓線での大型特殊車通行規制の実施,一般車両通行料金の減額を含めた大幅な迂回策などを実施して,山麓線での事故防止渋滞対策をとっていただきたい。  以上でございます。 11 ◯委員長(西 ただす) 口頭陳述は終わりました。どうもご苦労さまでした。  それでは,陳情1件について,当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。 12 ◯中島建設局長 それでは,着席のまま失礼いたします。  それでは,陳情第50号市道夢野白川線山麓線交通安全対策,騒音,振動,渋滞解消のため山麓バイパスへの迂回策の強化を求める陳情につきまして,ご説明申し上げます。  陳情項目といたしまして,1点目として,夢野白川線及び山麓線における大型特殊車両通行規制,2点目として,山麓バイパス一般車両通行料金の減額を含めた迂回策の実施とのことでございます。  この陳情に関する神戸市の考え方を申し上げます。  この件に関するこれまでの経緯ですが,西神戸有料道路の車から夢野の区間について,山麓バイパスと分離する形で,平成20年10月に無料化いたしました。それ以降,旧西神戸有料道路である夢野白川線の平日朝7時から夜7時までの12時間の交通量は,無料化前の平成20年5月には約1万5,000台だったのが,無料化直後の10月には2万3,000台に増加しました。最近では,今年の10月に交通量調査を行い,同じ時間帯で2万4,000台となっています。これに伴ってコンテナ車等大型車も増加し,沿道の方から騒音や振動が激しくなったとのご意見をいただくようになったため,無料化後から22年度にかけて,道路構造対策として,騒音低減効果のある排水性舗装の施工,乗り上げによって騒音の原因となりますチャッターバーの撤去を進め,あわせまして路面における減速マーク,お静かにとか速度注意などの標識を設置,それからドライバーへの注意喚起も行っているところでございます。また,日常的に舗装の傷みの補修などについてもスピーディーに対応してきているところでございます。  また,交通事故防止については,日ごろから交通管理者である県警と協力して全市的に取り組んでいる中で,夢野白川線においても南行き鵯越交差点手前予告信号を設置するなど,県警により安全対策を講じていただいています。  つい先日,そういった中,11月30日には,同交差点付近コンテナ車路線バス等が関係する玉突き事故が発生いたしました。今回の事故を受けて,12月5日に県警とともに事故現場緊急点検を行い,まず緊急的に注意喚起の看板を設置したいと考えています。さらに,下り坂で速度が出やすいことから,2車線の部分を1車線に絞るなど,他の路線で効果があった方法についても,速度抑制対策の1つとして,県警とともに検討を進めているところでございます。  陳情項目の1点目,道路の交通規制に関しましては,県警の所管でございます。一般的には道路は,車両の高さや幅・重量など構造的な制限がある場合を除いて,広く一般通行に供されるものでありますが,これまでにも交通規制のご要望をお聞きしておりますので,県警にはお伝えしております。  2点目の山麓バイパス一般車両通行料金の減額を含めた迂回策の実施ですが,昨年の7月1日から12月20日にかけて,山麓バイパスを通行するコンテナ車等大型車IIを対象に,現行1,280円の料金を普通車の2倍に当たる700円に値下げする社会実験を実施しました。この結果,山麓バイパスを通行するコンテナ車は,実験前には1日32台だったものが,実験中には1日54台に増加し,一方,夢野白川線コンテナ車は,実験前には1日336台だったものが,実験中は1日245台に減少と,山麓バイパスへ一定の誘導効果が見られました。  このため,大型車IIの料金を700円に変更することについて,有料道路事業許可変更の手続を年度内に行うべく,国土交通省との協議など準備を進めているところです。  しかしながら,一般車両通行料金の減額により山麓バイパスに車を誘導すべきとのご意見に関しましては,有料道路におきましては,料金収入による建設費の償還が前提となっています。山麓バイパスは,旧西神戸有料道路無料化する際に合わせて,例えば普通車であれば,従来の車から布引間の料金を500円から350円に値下げし,利用しやすい料金とさせていただいたところです。これ以上の値下げについては,償還計画上,非常に困難と考えています。  今後とも,交通量や騒音・振動について現状把握を継続していくとともに,交通安全や沿道環境への対策について,これまでと同様に地域の皆様のご意見を十分にお聞きしながら,県警との連携・協力のもと,可能なことから実施していきたいと考えております。  以上で陳情第50号市道夢野白川線山麓線交通安全対策,騒音,振動,渋滞解消のため山麓バイパスヘ迂回策の強化を求める陳情について,ご説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 13 ◯委員長(西 ただす) 当局の説明は終わりました。それでは,これより質疑を行います。  陳情第50号について,ご質疑はございませんか。 14 ◯委員赤田勝紀) 先ほど陳情者から菊水町10丁目から夢野町2丁目に当たるこの市道山麓線については,これは大型特殊車両の運行は,これ許可しないという指摘がありましたけども,そういう通ってはいけないところをわざわざ走行を認めてしまったということ自体が,やはりこれは道路の安全,また住民にとっても非常に不利益をもたらしているという,そういう認識はありませんか。  それから,もう1つは,この山麓バイパスの割引についてなんですけども,大型については1,280円から700円値下げされたとして,これ損益分岐点は何台以上の車両になるのか,お聞きします。 15 ◯中島建設局長 通ってはいけないということでございますけれども,いわゆる特殊車両通行許可制度というのがございまして,一定この路線,夢野白川線につきましては,大きな車両──車両制限令で定める数値を超える車両については,許可を得て通行していただくと,こういう制度になっておるところでございます。  社会実験におきまして,大型車IIにつきましては,1.83倍ほど従来よりふえたということから,料金が下がっても交通量の伸びによって収支に影響しないという,そういう流れで現在,国とは協議しているところでございます。 16 ◯委員赤田勝紀) 先ほどの陳情に対する答弁の中で,例えば看板の設置だとか,それから2車線を1車線にすることを検討するとか言われているんですけども,そういったことが何回も起こっているこの大事故で,先ほどの陳情者の説明の中では時間の関係で省略がありましたけども,例えばことしに入ってからも8月9日,そして10月に2回,そして今回の11月30日というふうに,この地域で4回も続けて大事故が発生しているんですよね。この不安な気持ちに本当にこたえる道路管理者としての責任って感じてますか。 17 ◯中島建設局長 そういう事故が多いということで,我々以前からもそうでございますけれども,各種の対策をしてまいりましたし,今回の事故をもとに,また先ほども申しましたけれども,県警と現地で確認を行いまして,一部信号手前が2車線になっておるわけでございますけども,下り坂で2車線,これを──実は鶴甲のあたりで下り坂がございますけれども,ここも事故があったということで,現在1車に絞った対応をしております。それから以降,非常に事故が減ったということがございます。そこの前例もありますことから,県警ともその方向で一度一緒に検討してみようということで,検討するに当たっては,車線を絞ることは速度抑制策にはなってまいりますけれども,一部渋滞の原因となる,そういった面もございますので,実験的なことも含めて検討を早急に始めたいということで意見は一致しておるところでございます。そんなことで,早急な対応について,努めてまいりたいと考えております。 18 ◯委員赤田勝紀) 1車線にしてもやっぱり渋滞する可能性も否定できないという意味でしょうかね。今回のこの事故までの対策では非常に不十分だというのが住民の認識です。菊水町10丁目までのあの例の下り坂というのは,大体4%から5%ぐらいの勾配だというふうに聞いているんですけども,私も11月30日の事故当日に現場に駆けつけました。そこで県警の方に,立ち話でしたけどお聞きしますと,トレーラーブレーキの効きが悪かったのではないでしょうかと。また,トレーラー運転手から見て,見えているけど追突したと。わき見,横見をしていたわけではないようだと,そういうふうにおっしゃっていたんですよ。  ここで別に事故の真相を問うているわけではないんですけども,それも本当かなと思いましてね,私も現役とOBのそういう大型のトラックトレーラー運転手経験者の方3人にお聞きしたんですけども,下り坂は大きな貨物を積んでいると,重いほどブレーキがかかりにくくなる──それはそうでしょうね。そして,またブレーキを踏んでも効かないケースもあるというふうに聞いているんです。特に最近では,この業界,オートマの車がふえているようですけども,これはミッションのよりもエンジンブレーキの効きが非常に悪くて,例えばギアを落としながら下り坂をおりるという,このトラックの常識から見ると問題があるんですよね。オートマブレーキペダルでのスピード制御となるんですけども,これが例えば信号待ちのときに,エンストみたいに感じてがたんとするとか,あるいはアルカリ電池ですかね,電池の消耗なんかも急に減ったりとかいうような,ベテランの運転手でも怖いなという話も聞くようなものが最近ふえていると。しかし,コストの関係でいうたらオートマの方が安いですからね。そういう全体の車の──どんな車が流れるかわかりませんけども,そうすると,ますますこの道というのは,大型車にとっては走行するには適さないという認識はないでしょうか。 19 ◯末永建設局道路部長 先ほど局長が申し上げたとおり,ここの道路につきましては,交通安全施設としまして路面の方に減速のマークを設置いたしております。それから速度を落とせという看板等もたくさん出ておりまして,あるいはまた鵯の交差点の前には,この先信号ありとか追突注意,あるいは信号機予告信号等たくさん設置されてございます。そういうことで,通行される方の──ドライバーの方の注意喚起といった面ではかなり配慮されておるというふうに考えておりますが,この点につきましては,もう1度十分警察の方とも調整をいたしまして,より効果的なものがないか再検討をしていきたいというふうに思っております。  車の物理的なことでございますが,エンジンブレーキのこととか最新の機器等がございますので,そういったことについては,事業者あるいはドライバーの方々がきちっと安全運転ができるように,確保する責務があるというふうに我々も一定考えてございます。そういった中で,我々としましては,道路管理者として,この道路がより安全な形で通行できるようにしてまいりたいということでございます。  以上でございます。 20 ◯委員赤田勝紀) 自己責任では済まないと思うんですよね。注意を喚起するということをしたけども,それでもなおかつ事故がずっと起こっているということですよ。  これは,トラック運転手の立場から見たもんなんですけども,先ほど局長の答弁の中にありましたけども,2回の交通量調査を実施して,夢野白川線では無料化前が1日当たり約1万5,000台あったのが,5月19日では約2万3,000台と,10月13日には約2万4,000台というふうに物すごくふえてますよね。同時に,大型車についても無料化前が1日当たりで約1,100台やったのが,この2回の交通量調査の結果を見ますと,1,800台から1,900台というふうに増加をしているわけで,それだけ危なくなっているということが明白で,そんな中で運転手注意喚起とかいう,こんなことでは全然──全く対応できないはずなんですよ。これが住民にとっても,同時に運転手にとっても,それが怖いというふうになっているんで,それについて道路管理者としての責任というのが問われると思うんですよね。  そしてちょっと角度を変えて,では,バスの運転手はどうかと。ちょっと話を聞いてみましたら,運転手はこういうとっさの場合ですけども,まずは,自分が乗せている乗客を守ることが最優先ですよ。一方で,後ろの車まで注意する,それだけの余裕があるのかなというのがね,これが運転手の方の思いやというふうに私は聞いてます。  ましてね,そこに乗ってるのは高齢者だったんでしょう。後ろからの衝撃に対して前方に傾いてけがをすると──けが人が出ました。また,このとき乗っていたかどうか知りませんけども,一般論ですけども,子供たちだったら,立って歩くから非常に不安ですよね。特別の神経を運転手は使うわけですよ。命を預かる車がバスですよ。それが定時に走行しているわけなんですよ。それがあの道を通っているんですよね。ですから,全体の交通量が今ふえている,それを少なくするために誘導策が必要になるということは,これはつまり一般車両も含めてですよ,考えませんか。先ほど答弁ありましたけど,だからこそ山麓バイパスについては,現在普通車は350円ですけども,それを値下げを検討するということね,これは財務上の問題だけで結論出すんやなくって,交通安全上の問題からも必要だというふうに考えませんか。 21 ◯末永建設局道路部長 先生ご指摘のように,さまざまな道路交通環境がございますので,まず1点,交通管理者であります警察の方と,交通量が増加した現状がございますので,さまざまな角度から我々としても対応をより高めてまいりたいということでございます。  2点目は,やはり道路の全体としての──ネットワークしておりますので,一般有料道路につきましても利用しやすい料金に可能な限りすることによりまして,交通量をより適切に分散する形で,全体的に安全な形で交通環境がよくなるようにしてまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 22 ◯委員赤田勝紀) 要するに,車を分散させるんだったら,今現在,市道を流れている一般車両も山麓の方に流すというのは,より分散されるということになるんじゃないでしょうか。  ちょっと角度変えますけども,大型車の無許可運行を許さないための取り締りというのが現在も午前中1時間半ほど行われているようにお聞きしましたが,これは強化すべきじゃないかと思うんですね。つまり,例えば通行許可証の確認時間帯を延長するべきではないでしょうか。 23 ◯末永建設局道路部長 先ほど申しましたように,特殊車両の取り締まりにつきましては,21年以降,兵庫警察署の協力を得ましてコンテナトレーラー等を中心に,現状走っている車を停車させると──安全な場所で停車させた上で許可証を持っているかどうか,そういった確認をしてございまして,時間といたしましては9時半から11時の1時間半の間に停車をしていただきまして,車両の長さあるいは高さ,それから許可証の携帯の有無,そういったものを確認しているところでございます。年2回ほど実施しておりまして,やはり現在通っている車をとめるという作業がございますので,道路管理者だけではなかなかできかねるということで,警察のご協力も得て実施しているところでございます。これにつきましては,警察の業務との関係がございますので,我々としてもいろいろ向こうとの時間調整をした上で実施しておりますので,なかなか事情の許す限り実施しているところでございますが,この点については努力はしていきたいというふうに考えてございます。 24 ◯委員赤田勝紀) 実際には,無許可運行というのが現にあるということは,これは例えば新聞記事にも大きく掲載されたことがあります──神戸新聞だったと思うんですが。この通行許可証の申請と発行については,これはそういう業界にお勤めの方にお聞きすると,中小の運送会社と大手とでは置かれている条件が違うなというふうに思いました。例えば経路とか地図の作成など,非常に煩雑な作業なんですよね。蓄積とか経験のあるそういう大手の会社と中小との違いというのが明らかにあって,作成や申請だけでもなかなか専門的な仕事というか,それは難しいそうですね。特別に人を雇って人件費が要るものと聞いているんですけども,そうなると,この不況の折ですけども,やっぱりなかなかそういうのはつくらんままで,無許可で行ってしまっているという状況がどうも生み出されているんじゃないかなという感じもいたします。  実際には取り締まりの時間帯についても,先ほどの答弁にありますように,実際には限界があるということで,それでは全く足りないと──道路の実情からしたら,足りないということだと思うんですよね。じゃあ地域住民の暮らしを守る点からも,また,この不況の中でのトラック業界の置かれている状況からいっても,何も運転手だって好きこのんであの市道を通っているわけではなくって,やはり社会実験が終わって,また山麓の方は上がってしまったと。そういったことがいろいろある中で,こういうことが起こっているわけですから,先ほど質問しましたように,山麓バイパスへの誘導策については,これは値下げについては一般車両も含めて急ぐべきじゃないかというように思うんですね。その辺について,こういった実際にトラック業界の置かれている状況という観点から見ても,これはもう値下げせざるを得ないというのが実際のところではないでしょうか。 25 ◯末永建設局道路部長 まず,通行許可制度の中で事業者等の事務的な負担をできるだけ簡便にするようにということで,こういう道路の条件あるいは交通条件等をシステムに登録いたしておきますと,事務の簡素化でそういった許可が全国どこでもおろせるというようなシステムがございまして,これは非常に事業者にとっては負担が軽くなっているんではないかということでございます。  申請期間につきましても2年に1回ということで,規制緩和の面からも申請手続を簡素化するというような流れになってございまして,そういった事務の簡素化についてはかなり進んでいるんではないかということでございます。  それから,山麓バイパスへの誘導につきましては,やはりできる限りの範囲の中で料金値下げをして,適正な収入確保を図るといった中で実施してまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 26 ◯委員赤田勝紀) この通行許可証については事務的な負担だけじゃなくって,お金もかかりますよね。そういったことも含めて──だから実際問題としては,そういう許可証が要るところを通るよりは,この地域では山麓を利用する方が大型車にとっても非常に喜ばれるということになりますし,また,それ以外の一般車両についても,交通渋滞の緩和という点から見ても,山麓を使うということが──例えばポーアイまで行くのにあれ15分ぐらいですかね──で行けるわけで,これ本当に必要だと思うんですよね。  そこで,もう1つ聞きたいんですけども,一般車両を山麓へ値下げして回すとしたときに,やはりこれ──例えば損益分岐点を計算して赤字が出ないような利用台数と料金の設定は,これは当然可能でしょう。それはどうでしょうか。 27 ◯末永建設局道路部長 山麓バイパス等の一般有料道路事業につきましては,国の認可を得た償還計画に基づきまして事業実施をしているところでございますので,その範囲の中でこういったことについて──あるいは事業を実施する場合もそうでございますが,国の一定の許可を得るということが大前提になってございますので,その範囲の中で進めるということを基本に考えてございます。 28 ◯委員赤田勝紀) 国の許可を積極的に得るように頑張ってくださいよ。そうするのが本当に必要だと思うんですね。  局長に聞きたいんですけども,きょうも傍聴に来られている方もおられますが,局長自身,本当にこの──まあ答弁ありましたけどね,実際にこのような危ない状況は現場も見られたかと思うんですけども,どんな思いを率直にしてますか。最後にこれをお聞きしたいと思います。 29 ◯中島建設局長 当然,現地についても歩き,走り,あるいは歩道橋がございますので,上からいろいろ私なりに現場の人と一緒に検討はさせていただいております。  やはり交通安全の問題というのがまず1つございます。さっき言いました2車線を1車線にするというのは,これは道路管理者としてとるべき措置の1つ大きな目玉として,結局,あそこ広くなって,下り坂で視野が開けて,2車線になっておりますので,ついスピードを出してしまう。ところが一番下ったところで左カーブで少し視距というんですか,見通しが悪いところがあって,そこに信号──交差点でとまっている車両がおると,そういった意味では問題がございますので,とにかく速度を落とすというのが第一でございます。  そういう意味で,今でも,よくごらんいただいたら,いろんな看板が嫌ほどついておるんですけれども,ついつい見過ごしてしまうというところがあろうかと思いますので,いろんな点滅の装置だとか,そういったことも工夫しようかということを現場と一緒に言っております。早急な対応を──年内には注意看板というふうなことでございますけども,年明けたら,さらなる対策を早急にとってまいりたいと考えております。  以上でございます。 30 ◯委員赤田勝紀) 速度を落とすと言うても,ブレーキの効きも実際には非常に悪いということは,先ほどもそういう経験談を紹介しました。別に見過ごしてるわけではなくっても,どうしてもとめようもなかったというような状況というのもあり得るというのが,トラック運転手さんたちの意見だというように私は聞いてますが,余りにも運転する側には,明らかに道路構造上の欠陥があるという認識はないのかどうかということね,最後,このことを聞いて終わりたいと思いますが,道路管理者としての責任という点からちょっとお答えください。 31 ◯中島建設局長 欠陥があるといった認識は持ってございません。交通の速度規制というのも,そういう道路構造令,あるいはそういうのに従って定められておるわけでして,今言いましたようなスピードの問題,見通しの問題があるので,速度抑制策について早急な対応をしてまいりたいと考えております。 32 ◯委員赤田勝紀) 道路構造上の欠陥がないという,その答弁は非常にあきれました。  以上です。 33 ◯委員長(西 ただす) 他にご質疑ございませんか。 34 ◯委員(浦上忠文) 先ほどちょっと聞いておりまして,1つに,12時間で2万4,000台と。今計算してたら,これ1.8秒に1台通るぐらいの交通量やと思うんですが,2号線とか43号線とか,ああいうとこは別にして,これぐらいの道で──例えば山手幹線なんかの規模はこういうのかもわからんのですが,2万4,000台というのは,こういう規模の道をいろんなとこを調査してて,どれぐらいの交通量なんかということが1点と,もう1つは,これ陳情の中に,蛍光灯が落ちたとか壁にひびが入ったとか──店をやめようとかそんなのは別にして──額が外れたとか,そういうような細々とした事実については,そういうことは本当にこういうことを認知されておるのかどうか,その2点について。 35 ◯中島建設局長 交通量的には2車線の道路でも神戸三田線──有馬方面へ向かう道路等ですね──には数千台ということでございますので,ここだけがということはないかと思いますけれども。それと,いろいろ被害を受けておるということで,そういう切実なものについては現地でも──中部建設事務所になるんでけれども,あるいは本庁の者,陳情者ほかの皆様方と,これまでも話し合いの場は3回ですか,持ってございます。そんな中でお話はじかに聞かせていただいているということでございます。 36 ◯委員(浦上忠文) ほかにもそれぐらいのとこはあるという話を今お伺いしたんですが,そういうとこで蛍光灯が落ちたとか額が外れたとかひびが入ったとか,そういうことはやっぱり個別にはいろいろあるもんなんですか。その辺ちょっとお知らせいただけませんか。  要するに,もうちょっとまとめて言いますと,この道だけが蛍光灯が落ちたり,額が外れたり,壁にひびが入ったりしてるのか,ほかのとこでも市内の随所で,交通量が多いとこでこういうことが起こっているのか,そのことについてお答えください。 37 ◯中島建設局長 他の道路でどういう実態かいうところまで,今詳細にはつかみ切れておりませんけれども,先ほど答弁でも申しましたけど,当初は道路の真ん中に車線をはみ出さないための策として,びょうみたいな物──突起物をセンターラインのとこにつけておったんですけど,そういうところにトレーラーが乗り上げると,どんどんとした振動につながるいうことがございまして,そういったこともあって,いろいろ近くのお住いの皆様に支障が生じるようなことが起こっていたのかなあと想像いたします。ほかで特別にこのようなことを聞いておるということはございません。 38 ◯委員(浦上忠文) そのほかに陳情者が騒音や振動や排気ガスで眠れぬ夜があって,こう書いてあるんですが,騒音とか振動とか排気ガスというものを市内のいろんな道で時々は調べたりしているもんなんですか,そこをちょっと。 39 ◯中島建設局長 それについては,環境局も一定定点観測ということで,市内何十カ所ではかっておりますし,我々も当然この問題が起こって以降,現地付近で騒音,振動等についての調査は継続してきております。 40 ◯委員(浦上忠文) それがその審査して,ほかの道と比べて,ここが顕著に振動が大きいとか騒音が大きいとか,あるいは排気ガスのデータが悪いとか,そういうことはあるんですか,ないんですか。 41 ◯末永建設局道路部長 現在調査した中では,特に優位な状況ではございません。もちろん設定されております環境基準の面から見ても,その範囲内ということではございます。  以上でございます。 42 ◯委員長(西 ただす) 他にございませんか。  (「なし」の声あり) 43 ◯委員長(西 ただす) それでしたら,次に,この際,建設局の所管事項について,ご質疑はございませんか。よろしいでしょうか。  (なし) 44 ◯委員長(西 ただす) 他にご質疑がなければ,建設局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局,どうもご苦労さまでした。  なお,委員各位におかれましては,水道局が入室するまで,この場においてしばらくお待ちください。 (水道局) 45 ◯委員長(西 ただす) それでは,これより水道局関係の審査を行います。  報告事項1件について,当局の報告を求めます。局長,着席されたままで結構です。 46 ◯大森水道局長 おはようございます。  それでは,神戸市における水質保全対策につきまして,ご報告いたします。  お手元の資料の1ページをお開きください。  水道事業では,水源から蛇口に至るまでのさまざまな段階で,法律に定められたものも含め,必要に応じて200項目以上の水質検査を行うなど,きめ細かい水質管理を実施しております。  一方,水源となる湖沼の富栄養化やカビ臭など,水質に関する新たな問題が顕著化しており,適切な水質保全対策が必要となっております。  安全かつ安心な水道水を安定して供給するため,水道局では次のような取り組みを実施しております。  1.水源の水質でございます。  本市の水源水質は,水源が河川である阪水の淀川及び県水三田系の武庫川については,環境基準値を下回っております。一方,湖沼である県水神出系の呑吐ダムは少し環境基準値を上回っているものの,自己水源である千苅貯水池ではおおむね環境基準値前後を維持しております。
     2ページをお開きください。  2.河川流域等での対策でございます。  (1)水源用地の保全といたしまして,水源周辺の土地開発を防止するため,土地所有者が用地を売却する際には,買い取り請求を受けて取得しております。  (2)流入河川対策では,自己水源である千苅貯水池の上流域にある羽束川・波豆川流域の水質保全のため,神戸市・三田市・宝塚市と流域住民との協働により,羽束川・波豆川流域水質保全協議会を設立し,普及啓発事業,生活排水対策事業,河川美化対策事業を実施しております。  また,(3)貯水池内対策といたしまして,水道原水の取水においては,貯水池内の水質が良好な水深から取水する選択取水を行っております。  また,貯水池内において,燐などの栄養塩類の除去や底泥からの溶出を抑制するために,魚類の捕獲,流木の撤去のほか貯水池の底層域に水循環装置を設置するなど,水質改善に努めております。  さらに,新たな対策といたしまして,平成21年度より貯水池の中層域にも曝気装置を設置することで,中層域における貧酸素化等の解消を図っております。  図の1,底層水循環装置及び中層曝気装置の概略図をごらんください。  まず,底層水循環装置でございますが,千苅貯水池では,夏から秋にかけて底層域に当たる水深がおおむね15メートルより深い部分の水が無酸素状態となり,燐や窒素などの栄養塩類やマンガン等が底泥から溶け出しております。これらは,アオコやカビ臭の原因となる植物性プランクトンなどの栄養源となることから,底層水循環装置により水の無酸素状態を解消するものでございます。この装置は,コンプレッサー室から貯水池内の底層部に送り込んだ空気と底層水をまぜ合わせることにより,底層域の溶存酸素の回復を図るものでございます。  次に,中層曝気装置でございますが,貯水池表面の水温が上昇する夏期には,アオコなどが発生することから,近年この中層域についても貧酸素化が進んでおります。中層曝気装置は,先ほどの底層水循環装置と同じく溶存酸素量の回復を図る装置でありますが,アオコなどが発生する表層域の水や酸素量の少ない底層域の水と良質な中層域の水をまぜないため,中層域から取り込んだ水を装置の中で微細な空気とまぜ合わせ,再び中層域に送り込むもので,貯水池内を空気で攪拌することなく,水質の良好な中層域だけの溶存酸素量の回復を図るものでございます。  3ページをごらんください。  3.浄水処理対策でございますが,本市の主要な浄水場である奥平野浄水場,上ケ原浄水場及び千苅浄水場では,取水した原水を凝集沈殿などで大きな汚れを除去した後,ろ過後に塩素を注入する急速ろ過方式により浄水処理を行っております。  このうち千苅浄水場においては,カビ臭対策のため,昭和54年以降,粒状活性炭による原水水質の改善など適切な浄水処理を行うことにより,安全で良質な水道水を供給しております。  また,既存の活性炭吸着槽4槽のうち1槽に洗浄装置を設置することで,処理能力の低下を抑制するとともに,活性炭の長寿命化を図っております。  一方,住吉川を水源とする本山浄水場では,水源水質,浄水処理量及び維持管理の容易さなどを考慮し,生物接触ろ過を併用した膜ろ過方式を採用しております。  4.送・配水施設での対策でございます。  (1)残留塩素の確保といたしまして,水道水の残留塩素を適正に管理するために,給水栓19カ所で毎日検査により残留塩素を測定するほか,残留塩素計及び連続自動水質監視装置による測定結果をもとに,浄水場出口及び浄水受水点での残留塩素の管理値を定めております。また,残留塩素濃度が低下する夏期を中心に,必要に応じ,追加塩素施設で塩素注入量を調整することにより,蛇口から出る水の適正な残留塩素を確保しております。  (2)配水管塗装材の改善といたしまして,配水管として使用されるダクタイル鋳鉄管の内面防食材について,従前のモルタルから高品質な粉体塗装に変更することにより,塗装面の中性化による濁水等の防止や長寿命化を図るとともに,残留塩素濃度の低下を防止させるなど,水質面での問題の解消を図っております。  5.給水装置での対策でございます。  (1)鉛製給水管の解消といたしまして,経年化による漏水発生や鉛の溶出による水質悪化という問題があるため,鉛製給水管の解消を図っており,平成21年度末において,道路部にあるほとんどの鉛製給水管を解消しております。  (2)受水槽の水質保持では,お客様の所有である小規模受水槽の水質管理の適正化を進めるために,受水槽の適正な管理についての啓発を推進するとともに,直結給水を促進しております。  4ページをお開きください。  6.神戸市水安全計画といたしまして,水源・浄水場・送水・配水・給水で起こり得る水質事故や危害を定量的に分析評価し,リスクレベルの高いものについて事前に管理基準や対応策を定めて監視することにより,水道システム全体の継続的な安全確保と良質な飲料水の供給を行っております。  7.水質監視でございます。  (1)水質監視の強化といたしまして,お客様に水道水を安全に利用していただくため,水源から蛇口に至るまでのさまざまな段階での水質検査を行うなど,きめ細かい水質管理を実施しております。この高度な管理体制の継承や信頼性の保証を確保するためにISO9001とISO/IEC17025を取得し,運用しております。  (2)未規制物質への対応では,水質基準項目にない新たな化学物質については,国の対応状況を注視しながら関係機関との連携を図るとともに,放射性物質については,放射能測定器を購入することにより,琵琶湖・淀川を水源とする事業体と連携したモニタリング体制を構築してまいります。  (3)検査結果の公表では,水道水質の検査箇所や検査項目などを示した水質検査計画と検査結果を水道局のホームページ等で公表し,お客様に安心して水道水を飲んでいただけるよう努めております。  なお,図の2は,水質検査採水場所の概略図でございます。  以上で神戸市における水質保全対策につきまして,報告を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 47 ◯委員長(西 ただす) 当局の報告は終わりました。  それでは,これより質疑を行います。  報告事項,神戸市における水質保全対策について,ご質疑はございませんか。 48 ◯委員(向井道尋) 水質監視の未規制物質への対応ということで,放射能測定器を購入予定というふうになっておりますけども,今まで放射能の測定器はあったんですかね。今度,予定では何台ぐらい買って,どのあたりに設置する予定なんですか。 49 ◯大森水道局長 放射能につきましては,検査機器を購入するということでございまして,それ1台購入いたしまして,それを水質検査所の方に置きまして,採取してきた水を水質検査所の方で検査するということでございます。大分以前は放射能測定器があったと聞いておりますが,最近は持っておりませんでして,今回の福島での原発事故を受けまして,我々も放射能の関係でモニタリングをきちんとすることが必要ではないかという考えから,今回,現在のところ購入の手続を進めておりまして,年度内には購入できる予定になってございます。  以上でございます。 50 ◯委員長(西 ただす) 他にございませんか。 51 ◯委員赤田勝紀) 放射能測定器のことについて,私も10月の決算特別委員会でこのことを質問して,測定器の購入については答弁ありましたけども,ちょっとここの4ページで,ちょっと1つ疑問に思うことがあります。要するに,放射性物質は水質基準項目にはないということになっているわけなんですけども,これは何でなんでしょうか。 52 ◯大森水道局長 国の方で飲料水の水質基準というのを定めておりまして,その中の基準項目50項目定められております。また,水質目標設定項目というのもございまして,これも27項目ございます。この水質の管理目標設定項目の中には農薬等が入ってございまして,これが102項目ございますので,合わせてこういった水質基準で定められているのが179項目ということでございます。その中には入ってないということでございまして,ただ,これまでも文部科学省から放射能の測定というのは委託を受けて県の方でされておりましたんで,それについての神戸市内での結果につきましては,我々も東日本大震災以降,ホームページ等でとりあえずは載せさせていただいておりました。  ちなみに,今回の東日本大震災以降,西日本の方では特に放射能物質は測定されていないという結果でございます。  以上でございます。 53 ◯委員赤田勝紀) 神戸市水安全計画の中で,危害の抽出という段落がありますが,そこを見ますと,危害については水源から蛇口に至るまでのあらゆる過程において,過去に発生した危害だけでなく,水道水質に影響を及ぼす可能性のあるすべての危害を対象として危害を抽出したということで,いろいろ云々書かれているんですよね。  今後,そういう放射性物質について──この水安全計画は4月に改定されてますけども,今後,放射性物質についてはどういうふうに取り扱われるのかなというのが疑問に思ったんで,ご答弁お願いできますでしょうか。 54 ◯大森水道局長 放射能につきましては,今回の東日本大震災での福島の影響受けまして,そのモニタリング体制が必要だというふうに考えておりまして,我々も一応放射能の測定場所とか,そういったものについては,もう既にマニュアル等で検討を始めさせていただいておりまして,測定器が購入できれば,それに基づいてさせていただきたいと。ただ,通常時は毎日測定する必要はないと考えておりますので,もし何かありましたら,当然ながら毎日測定することになるんですが,通常時は適宜測定していくというふうに考えてございます。  以上でございます。 55 ◯委員赤田勝紀) 市民から見れば,非常に神経過敏になる問題ですし,毎日の測定というのはむしろ逆に大事やと思いますけどね。  以上です。 56 ◯委員長(西 ただす) 他にございませんか。  (なし) 57 ◯委員長(西 ただす) 次に,この際,水道局の所管事項について,ご質疑はございませんか。よろしいですか。  (なし) 58 ◯委員長(西 ただす) 他にご質問がなければ,水道局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。  当局どうもご苦労さまでした。  なお,委員の皆様におかれましては,しばらくお待ち願います。 59 ◯委員長(西 ただす) それでは,これより意見決定を行います。  陳情第50号について,各会派のご意見を伺いたいと存じます。  それでは,民主党さんから。 60 ◯委員(横畑和幸) 民主党は,陳情第50号については,不採択といたします。  まず,大型特殊車両通行規制に関しては県警の所管であること。一般車両通行料金の減額については,山麓バイパスを通行する普通車に限ってこの無料化する際にあわせて減額しているということで,これ以上は困難であるということ。そして,局長もこれからの交通量・騒音・振動については,しっかり地域の皆様の意見を聞きながら,県警と協力するということでございましたので,その局長の答弁を了といたします。 61 ◯委員長(西 ただす) 続きまして,自由民主党さん。 62 ◯委員(平野章三) 不採択であります。  陳情者の話は十分理解できますので,県警あるいは建設局ともう少し努力は続けていく必要があると思います。  一般車両通行料金の減額という項目が入っておりますので,認めることができません。  以上です。 63 ◯委員長(西 ただす) 公明党さん。 64 ◯委員(向井道尋) 不採択です。  この市道の夢野白川線山麓線での交通事故が相次いでいることにつきましては大変憂慮しているところでございます。これに対しまして,当局では,道路の通行規制を所管している県警と事故現場の課題とかを共有しながら一層の安全対策について検討を進めているというふうに伺っております。  また,これまで沿道の住民からの声を受けとめて騒音とか振動の低減に向けたさまざまな対応もとってきていると聞いております。  さらに,コンテナ車をはじめとした大型車有料道路への誘導をするための社会実験の結果を踏まえて,今年度内に大型車の料金を恒久的に700円にするということで,手続も進めているということも聞いております。  一方,陳情におきましては,一般車両通行料金の減額を求めておられますが,以前の西神戸有料道路無料化する際に,例えば普通車で従来の車-布引間の料金を500円から350円に減額しておりまして,利用しやすい状態になっておると。これ以上減額することは建設費の償還に影響も及ぼすということがありまして,困難であると思います。よって,不採択と考えます。  以上です。 65 ◯委員長(西 ただす) 日本共産党さん。 66 ◯委員赤田勝紀) 採択。  道づくりの4つの柱の1つが,安全・安心を守る道づくり──少子・高齢化の進行や,また依然として多い交通事故という現状と課題があることを受けて,人に優しい道,交通安全の向上,これを神戸市自身がみちづくり計画としてテーマにしています。しかし,この先ほどの──ちょっといろいろ質問させていただいて,あの道路に構造の欠陥がないというような答弁があったことは非常に驚きました。大変問題がある答弁だというふうに思います。  また,この沿道の住民の皆さんの思いや,また,実際に道路を利用されている運転手の立場からいっても,これは陳情者の言っている指摘は当然だと考えます。 67 ◯委員長(西 ただす) みんなの党さん。 68 ◯副委員長(大石よしのり) お住まいの方の──近隣の方の感情等々は十分理解できますけれども,結論は不採択でございます。  理由は,そもそも県警管轄の案件でありますので,建設局とともに県警が十分安全対策を講じるべきだと思います。  それと,社会実験を終えた結果でありまして,現地の安全対策を──例えば具体に言いますと,2車線を1車線にすることで十分講じることができるのではないかということと判断しております。それに対しまして,局長も速やかに対処するということですので,具体的にいつまでにということを申し添えて不採択とさせていただきます。 69 ◯委員長(西 ただす) 自民党神戸さん。 70 ◯委員(山口由美) 自民党神戸といたしましても,当局の説明を了として不採択といたします。  建設局におかれましては,県警とともに,さらなる交通安全対策について,引き続き連携強化されることを要望しておきたいと思います。 71 ◯委員長(西 ただす) 住民投票☆市民力さん。 72 ◯委員(浦上忠文) 何とかしてあげたいなと思いますが,ほかの会派の皆さんのご意見と一緒で,不採択でございます。  ただし,私の家の近所で鶴甲からおりてくるあの高羽の交差点のところで,昔はまたぶつかったんか,またぶつかったんかというように聞いておりましたが,そう言えば最近聞かんなあと。さっき局長も何か鶴甲の辺でやったとか,何かえらい効果があるんやいうことをおっしゃってましたんで,もう全国の,全世界じゅうの交通事故の起こるところをよく研究して,特に亀井さんのことでもありますし,もうみんな静かになるように,ちょっと頑張っていただきたいなということを申し上げておきます。 73 ◯委員長(西 ただす) 以上のように,各会派のご意見は採択と不採択の2つに分かれておりますので,これよりお諮りいたします。  本件を採択することに賛成の方の挙手を求めます。  (賛成者挙手) 74 ◯委員長(西 ただす) 挙手少数であります。  よって,本件は不採択とすることに決定いたしました。  以上で,意見決定は終了いたします。 75 ◯委員長(西 ただす) 本日ご協議いただく事項は以上であります。  なお,実地視察は,少し早目に終わりましたので,出発時間を繰り上げて12時30分に市役所3号館前を出発いたしますので,よろしくお願いいたします。  本日の委員会はこれをもって閉会いたします。   (午前11時10分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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