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  1. 神戸市議会 2002-12-17
    開催日:2002-12-17 平成14年総務財政委員会 本文


    取得元: 神戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-24
    本文へ移動 ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1   (午前10時3分開会) ◯委員長(佐伯育三) ただいまから総務財政委員会を開会いたします。  本日は,13日の本会議で付託された議案,請願及び陳情の審査,並びに報告の聴取のため,お集まりいただいた次第であります。  なお,新社会党さんから,本日の委員会の模様を写真撮影したい旨の申し出がありましたので,許可したいと存じます。ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 2 ◯委員長(佐伯育三) それでは,許可することにいたします。  また,本日の委員会の模様を事務局が記録用に写真撮影いたしますから,ご了承願います。  最初に,本日の協議事項についてお諮りいたします。  お手元の協議事項のとおり,本日は,選挙管理委員会を除く各行政委員会及び外国語大学危機管理室,会計室の審査は予定いたしておりませんが,これらの所管事項に関して質疑の予定はございませんか。  (なし) 3 ◯委員長(佐伯育三) 特にないようですので,選挙管理委員会を除く各行政委員会及び外国語大学危機管理室,会計室の待機を解除いたしますから,ご了承願います。  次に,請願第 177号について,紹介代表議員である前島議員から,本日の委員会の冒頭で趣旨説明を受けたいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 4 ◯委員長(佐伯育三) それでは,さよう決定いたしました。  次に,請願第 177号並びに陳情第 268号,陳情第 276号及び陳情第 277号については,請願者及び陳情者から口頭陳述の申し出がありましたので,請願第 177号につきましては紹介議員の趣旨説明の後に,陳情第 268号,陳情第 276号及び陳情第 277号につきましては,請願の口頭陳述に引き続きそれぞれ聴取したいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」の声あり) 5 ◯委員長(佐伯育三) それでは,さよう決定いたしました。 6 ◯委員長(佐伯育三) それでは,これより審査に入ります。  請願第 177号の紹介議員から趣旨説明を聴取いたします。
     前島議員,発言席へどうぞ。 7 ◯委員外議員(前島浩一) おはようございます。それでは,総務財政委員会にかかりました請願第 177号パートタイム労働に関連するILO条約早期批准等を要請する意見書提出を求める請願につきまして,署名議員を代表いたしまして趣旨説明をさせていただきたいと存じます。  我が国のパートタイム労働者は,2002年に 1,200万人を超えるとともに,派遣労働者数は 130万人と雇用労働者の3割弱を占めております。  長らくパート労働者は,正規社員の雇用を維持する緩衝材として扱われ,労働市場でも補助的な役割を与えられてまいりました。しかし,現在では,担っている仕事の内容も,雇用期間の定めのないフルタイム正規労働者と同様のケースが増加し,その役割も基幹的なものへと大きく変わってきております。  平成5年にパート労働法が制定されましたが,処遇につきましては,就業の実態,通常の労働者との均衡などを考慮して定めるように努めるものと,事業主の努力義務にとどまったため,正規労働者との処遇格差はむしろ拡大する傾向すらあります。これに対しまして,平成8年には,神戸市会でも,法改正を求める観点から,ILOパートタイム労働条約の早期批准に関する意見書を全会一致で採択いただいております。  現在の厳しい経済雇用情勢の中で,パートタイム労働者が一方的に雇用契約の打ち切りや雇いどめなどの不安にさらされることを防ぎ,仕事量に即した待遇を受ける権利と雇用の安定を確立することが急がれておると言えます。  仕事量に即した処遇を受けることができれば,これまでの正規労働者を中心とした雇用システムを大きく変え,労働者みずからが自由に働き方を選択できるようになってまいります。その環境整備として,パートタイムなど有期契約労働者に対する仕事量に応じた処遇と適正な労働条件を整備,確保する法律を制定することは絶対に必要であると言えます。  国際労働機関──ILOでは,1994年の総会でILO第 175号パートタイム労働条約を採択し,すべての短時間労働者に対して,1つ,パートタイム労働は労働者が自由に選択すべきもの,1つ,労働者の権利と労働条件は比較し得るフルタイム労働者と仕事量に応じた処遇とすべきであるとの原則を確認するとともに,1958年の総会ではILO第 111号条約を採択し,雇用と就業の面でどのような差別待遇も行ってはならないことを規定し,条約批准国差別待遇禁止のための政策をとることを義務づけられております。日本も,このILO条約の早期批准にその理念に基づく国内法を整備すべきであると考えております。オランダなどヨーロッパ諸国では,フルタイムパートタイムの格差をなくしたことで不況を克服し,雇用を拡大してきた実績がございます。  何とぞ,本請願を採択していただき,政府に対して,ILO関連条約の早期批准とパートタイム労働者及び有期契約労働者に対する,仕事量に応じた処遇と適正な労働条件の整備を確保する法律の制定を求める意見書を提出されますようお願いを申し上げまして,趣旨説明とさせていただきます。 8 ◯委員長(佐伯育三) 請願第 177号の趣旨説明は終わりました。どうもご苦労さまでした。  次に,請願第 177号の請願者から,口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の松村さん,発言席へどうぞ。 9 ◯委員長(佐伯育三) この際,陳述人に申し上げます。陳述人は住所,氏名を明らかにしていただき,請願について5分以内で要約願います。  それでは,松村さん,どうぞ。 10 ◯請願者 おはようございます。お世話になります。日本労働組合連合会兵庫連合会神戸地域協議会の松村でございます。住所におきましては,神戸市中央区三宮町2丁目11-1でございます。  それでは,早速このたびのパートタイム労働にかかわるILO関連条約の早期批准とパート有期契約労働法の制定を求める請願につきまして陳述申し上げますので,本委員会におきましてよろしく取り計らい賜りますようお願い申し上げます。  既に請願書はお手元に配付されているとは思いますが,我が国のパートタイム労働者及び派遣労働者は,全雇用労働者の3割弱を占めるまでに至りました。担っている仕事の内容も,雇用期間の定めのないフルタイム労働者と同様のケースが増加しているという状況にもかかわらず,賃金や労働条件などの処遇において大きな格差がありますとともに,昨今の厳しい経済・雇用情勢の中で,雇用契約の打ち切りや雇いどめなどの不安にさらされるなど,多くの問題を抱えています。厚生労働省の審議会におきましても,パートタイム労働者の処遇のあり方について審議が行われています。  一方,今後,我が国では,短時間就労など柔軟で多様な働き方が広がり,パートタイム労働や派遣労働が雇用期間の定めのないフルタイム労働と遜色のない就労形態として,これまでの格差を是正し,仕事量に即した待遇を受ける権利と雇用の安定を確立する中で,労働者みずからが自由に働き方を選択できる環境の整備が喫緊の課題となっています。  また,ILOでは,パートタイム労働に関する条約や雇用と就業の面での差別待遇を排除する条約が既に採択をされ,日本でもさまざまな取り組みが行われています。つきましては,政府に対して,パートタイム労働者有期契約労働者について,雇用や労働条件などの改善を図るため,関連するILO条約を早期に批准し,仕事量に応じた処遇と適正な労働条件の整備を確保する法律を制定することを求める意見書を提出されますよう,請願申し上げます。  よろしく取り計らい賜りますようお願い申し上げまして,陳述を終わらせていただきます。よろしくお願いします。ありがとうございました。 11 ◯委員長(佐伯育三) どうもご苦労さまでした。  次に,陳情第 268号の陳述者から,口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の大矢さん,発言席へどうぞ。 12 ◯委員長(佐伯育三) この際,陳述人に申し上げます。陳述人は住所,氏名を明らかにしていただき,陳情について5分以内で要約願います。  それでは,大矢さん,どうぞ。 13 ◯陳情者 おはようございます。加古川市別府町緑町1- 406,大矢卓志でございます。  私は,これまで約6年間にわたり,北朝鮮による拉致問題で救う会兵庫のメンバーとしてボランティア活動をしてまいった者であり,現在は加古川市議会議員を務めさせていただいております。  さて,北朝鮮による日本人拉致問題は,首相の訪朝,被害者5名の帰国で,今やマスコミで連日連夜,大々的に取り上げられている一大国民的関心事となっておりますが,この拉致問題と同種同根の問題として,これまた一日も早い救出が急がれる懸案に,中国当局による金子容子さん不当拘束問題というのがあります。母国中国にいたころから,法輪功の愛好者であった金子容子さん──38歳で中国出身ですが──彼女は嫁ぎ先である新潟県佐渡島羽茂町で,夫の金子篤志さんと幸せな日々を送っていました。ところが,本年5月,中国へ一時帰国した際,中国政府による法輪功弾圧の実態を目の当たりにした彼女は,同行していた2人の日本人女性とともに──お1人がきょうお見えですが──法輪功迫害の真相を伝える資料を北京市内で道行く人々に配布したところ,公安当局に不法逮捕,監禁されてしまいました。2人の日本人女性は,その後,日本に強制送還されましたが,金子容子さんには1年6カ月の強制労働が言い渡されてしまったのです。  これまでに,多くの罪なき法輪功愛好者が公安当局による筆舌に尽くしがたい残虐非道な拷問に遭い亡くなっているようです。金子容子さんの身にも重大な危機が迫っているものと思われます。この8月,監禁後,初めて容子さんと対面した夫の篤志さんは,そのときの様子を,容子は極端にやせ,生気がなく,手首などに拷問の跡が残っており,見るに耐えないほど衰弱し,全く別人のようでした。このままでは強制労働所から生きて帰って来られるかどうかわからないと語っておられます。  世界各国で中国の人権侵害に対する抗議の動きが高まる中,米国の国会は,中国当局に法輪功への迫害停止を求める決議案を本年7月,全会一致で可決しました。また,カナダは同じような事例を国力を挙げて既に解決へと導いているようですし,我が国におきましても,既に金子容子さん救出のための超党派国会議員連盟が設立されております。金子容子さん救出の動きを北朝鮮拉致問題の救出の動きになぞらえるならば,ちょうど今から約6年前,全国で救う会が立ち上がった,そんな全く初期の段階にあるのではないかと存じます。  金子篤志さんはじめ周辺の支援者は,既に約10万名の署名を集められており,また,全国会議員に救いを求めておられます。しかし,まだまだ世間的な認知度というのはゼロに等しい状況ではないかと考えます。ですから,救出に向けての世論を拉致問題と同じように盛り上げていく必要があるのではないかと私は思います。私,個人といたしましても,加古川の市議会で現在努力しておりますが,それと同時に,一刻の猶予も許されないわけですから,そして,国の名誉にもかかわることでありますので,このたび,私どもは全地方議会に対して同種の陳情を行っております。その結果,ぽつぽつと採択され出しているわけです。ですから,何とぞ兵庫県を代表する本市におかれましても,北朝鮮による拉致問題における初動体制のおくれを教訓にされまして,あの曽我ひとみさんがいらっしゃる佐渡のもう1つの悲劇,日本人の妻である金子容子さんの不当拘束問題に主導的な役割をお願いしたいと思います。  何とぞよろしくお願いいたします。 14 ◯委員長(佐伯育三) どうもご苦労さまでした。  次に,陳情第 276号の陳情者から,口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の谷岡さん,発言席へどうぞ。 15 ◯委員長(佐伯育三) この際,陳述人に申し上げます。陳述人は住所,氏名を明らかにしていただき,陳情について5分以内で要約願います。  それでは,谷岡さん,どうぞ。 16 ◯陳情者 どうもおはようございます。きょうは貴重な時間をいただきまして,ありがとうございます。私,神戸市西区大津和2丁目3-5に住んでおります。ネットワーク地球村inKOBEを代表をしております谷岡正美と申します。どうぞよろしくお願いいたします。  陳情させていただいた趣旨,目的につきましては,既に文書で提出させていただいておりますので,ここでは補足説明いう形でさせていただこうと思っております。  私が,なぜこのような陳情をさせていただくことになったかと申しますと,昨年の9月11日に同時多発テロが発生し,12月にアフガンの空爆が始まりました。私たち地球村の仲間で,何かアフガンの人たちにできることはないかということで,12月,1月と街頭募金をさせていただきました。この2カ月で約 800万円の街頭募金を集めることができまして,そのうちの一部を現金でもってパキスタン,アフガンの国境付近へ食糧援助,何か食糧を持っていけないかいうことで,援助をさせていただきました。そのときには,砂糖とお茶を難民キャンプに届けることができたんですけども,ほかのパキスタン国内難民キャンプを訪問した際に,そこの長老の方とお会いすることができまして,私たちの仲間,20代の若者2人が行かせていただいたんですけども,そのときに,その長老にお話させていただいたときに,私たちはあなたたちに希望を持ってきました。生きる希望を私たちはあなたたちに届けに来ましたと説明させていただいたんですけど,その長老が言われるには,悲しい顔で,私たちに希望はない。私はこの難民キャンプで10年同じような生活をしている。食糧もない。着るものもない。このような生活を10年間ずっと行ってきている。私たちに何ができるのか。この力のない私たちに何ができるんでしょうかと訴えられたそうです。彼はわかったそうです,そこで。そうなんです。希望があるのは私たちなんです。私たちが変えることができるんです,この世界を。そのアフガンの貧しい人たちを救えるのは私たちではないでしょうか。そういうことを持って帰ってきて,それから私も変わりました。できることをやっていこう。できる限りのことをやっていこう。そして,何ができるか。今回,このような形で平和に対する意見書を出していただくようにお願いすることになりました。  今回,地球村といたしまして,全国の各地方自治体の皆さん,議会の皆さんに,この陳情なり請願をさせていただいています。既にもう何カ所か,採択していただくことになっております。このような形で,例えば,神戸市だけですと,政府に対してそんなに力はないかもしれませんけども,全国の地方自治体からこのような同じような請願,陳情,意見書が上がることが,世界を変える,日本を変えることになるのではないかと思って,今回,陳情させていただきました。何とぞご採択いただけますようよろしくお願いいたします。  簡単ではございますが,説明を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 17 ◯委員長(佐伯育三) どうもご苦労さまでした。  次に,陳情第 277号の陳情者から,口頭陳述を聴取いたします。  陳述人の宇野さん,発言席へどうぞ。 18 ◯委員長(佐伯育三) この際,陳述人に申し上げます。陳述人は住所,氏名を明らかにしていただき,陳情について5分以内で要約願います。  それでは,宇野さん,どうぞ。 19 ◯陳情者 おはようございます。神戸市中央区中山手通5-2-3,扇都ビル 201,戦争への道を許さない・兵庫おんなたちネットワーク,宇野陽子です。  イージス艦インド洋派遣に反対する決議を上げていただきたく,陳情を行いたいと思います。今からでも派遣を中止させるよう,出航したイージス艦を引き戻すよう,派遣反対の決議をぜひこの場で上げてください。  私たち,戦争を許さない・兵庫おんなたちネットワークは,昨年,アメリカがアフガニスタン空爆を開始した10月8日に,三宮センター街入り口でアメリカのアフガニスタン空爆反対の行動を行い,以来,平和のための宣伝行動を続けてきました。この12月8日にも,大丸前でアメリカのイラク攻撃反対イージス艦の派遣中止をと訴えてきたところでございます。しかし,昨日,イージス艦きりしまが出航してしまいました。私たちの恐れていたことが現実のものとなり,大変な不安と憤りを感じています。  自衛隊員を見送る家族の,戦争に巻き込まれるかもしれない,無事で帰ってとの不安が報道されていましたが,当たり前だと思います。この不安こそがイージス艦派遣が憲法違反であることを示しているのではないでしょうか。  さて,ご存じのように,イージス艦は通常の護衛艦とはけた違いの能力で,空母などの護衛のために配備されています。米艦船と瞬時に情報をやりとりすることができ,この点が憲法で禁止している集団的自衛権行使に踏み込むものとされています。しかし,既にインド洋に自衛艦を派遣していること自体,平和憲法に反するもので,今回の派遣はさらなる平和への破壊行為として,私たちは許すわけにはいかないと思っています。  政府は,今回の派遣を護衛艦との交代だと言ってきました。しかし,本当のねらいは,イラク攻撃を今準備しているアメリカ,イギリスへの軍事的,政治的支援にほかならないと思います。今回,出航しましたけれども,政府がアメリカ軍イラク攻撃に踏み切った場合,米空母が集結するペルシャ湾でこのイージス艦きりしまに,日本タンカーの護衛に当たらせることを検討しているとの報道もされています。きりしまは3週間後にインド洋北部のアラビア海に到着します。年明けにもアメリカがイラク攻撃かという報道と,このきりしまのアラビア海到着は時期的に完璧に符合します。  現在,国連のイラク査察活動は順調に行われていますが,アメリカ,イギリスはイラク攻撃の意図を隠さず,着々と攻撃体制を整えています。今,大事なことは査察を無事に終わらせること,そして,アメリカ,イギリスに攻撃をさせないで平和を回復することです。平和憲法を持つ日本は,そのために全力で外交努力を行うべきだと思います。  神戸市は,核積載艦船の神戸港への入港を拒否する議会決議のもとで港の平和利用を続けてきています。このいわゆる非核神戸方式は,まさに神戸市と議会,市民が共同してつくり上げる平和なまち・神戸の実現に寄与してきました。この神戸市の取り組みを受けて非核宣言を行った地方自治体は全国で 2,600に達しています。また,非核平和条例づくりも進んでいて,核兵器も戦争もない日本と世界を願う世論は,これまでになく大きく広がっていると言えます。  さらに,有事法の法制化の動きの中で,自治体を戦争に動員する動きが現実のものとなっています。地方自治の原則を貫き,住民の平和と安全を守る地方自治体の責任は,今後,ますます大きくなってくると思います。  このような状況の中で,神戸市や神戸市議会の動向は,まさに多くの平和を求める人々が注目するものだと言えます。このような立場から,平和を願う多くの市民の声として,イージス艦インド洋派遣に反対する決議をぜひこの場で上げていただきますよう陳情いたします。どうかよろしくお願いいたします。  以上です。 20 ◯委員長(佐伯育三) どうもご苦労さまでした。  以上,請願1件,陳情3件につきましては,後ほど,意見決定をいたします。  委員の皆様におかれましては,選挙管理委員会が入室するまで,自席で休憩願います。 (選挙管理委員会) 21 ◯委員長(佐伯育三) これより選挙管理委員会関係の審査を行います。  議案1件について,当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。どうぞ。 22 ◯和泉選挙管理委員会事務局長 それでは,お手元にお配りしております資料に基づきまして,県・市会議員選挙の概要並びにその予算案について,ご説明申し上げます。  まず,県・市会議員選挙の概要でございますが,資料の1ページをお開きください。  この選挙は,地方公共団体の議会の議員及び長の選挙期日等の臨時特例に関する法律,いわゆる統一地方選挙に関する臨時特例法が,平成14年12月13日に公布されましたことを受けまして,執行するものでございます。  選挙の告示日は平成15年4月4日,投票日は4月13日で,投票時間は午前7時から午後8時まででございます。また,開票は,同日──14日午後9時から即日開票を行う予定でございます。  続きまして,予算案でございますが,資料の2ページをお開きください。  1の歳入・歳出補正予算(案)一覧をごらんください。  今回の補正は,歳入予算につきましては 5,800万円を,歳出予算につきましては1億 1,600万円をそれぞれ増額補正しようとするものでございます。  次に,その内容でございますが,歳入予算につきましては,第15款県支出金,第3項委託金,第1目総務費委託金,第4節県会議員選挙委託金の補正額 5,800万円で,これは県会議員選挙執行に対する平成14年度の県からの委託金でございます。  次に,歳出予算でございますが,第2款総務費,第5項選挙費,第5目県市会議員選挙費の補正額1億 1,600万円は,県・市会議員選挙執行経費のうち,ポスター掲示場の製作,設置,それから,投票のご案内はがきの作成など平成14年度に要する経費でございます。  以上,県・市会議員選挙の概要並びに予算案について,ご説明を終わらせていただきます。何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 23 ◯委員長(佐伯育三) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。予算第29号議案の関係分について,ご質疑はございませんか。  (なし) 24 ◯委員長(佐伯育三) 次に,この際,選挙管理委員会の所管事項について,ご質疑はございませんか。 25 ◯委員(土居吉文) 選管の仕事がどの範囲まで及ぶのか,よくわからないんですが,12月10日までにポスターをはがせと,こういう指示がそれぞれ議員なり候補者に届いたと思うんです。ところが,10日を過ぎましたけども,ポスターはいっぱい張ってますし,それから,そのポスターも,許可されて──個人の家に許可された以外に,公共の施設にポスターがたくさん見受けられるんですね。これについて,選管としてのそういう通達と実際の現実の問題と,どうこれ,処理しようとしておるのか。あるいは,選管は,そういうものをはがすのは個人であって,選管としては何ら権限がないと,こういうことなのか,その点コメントいただけませんか。 26 ◯和泉選挙管理委員会事務局長 土居委員からのご質問でございますけれども,選挙管理委員会としての個人ポスター等への対応のことについてでございますが,これ,個人の政治活動用のポスターの撤去につきましては,各選挙管理委員会においてでございますけれども,12月の10日以降に,市内,区内の掲示状況を調査,再確認をいたしまして,それから,この13日から順次該当する人に対して警告の文書を発送しておるところでございます。したがいまして,その後の対応となってまいりましたら,警察等からの警告でありますとか,あるいは,選管からの撤去命令等のことにつきましては,これから各所管の警察等とも緊密に連絡を協議しておりまして,それに対しては一層進めてまいりたいと。  なお,また,おっしゃっております公共施設に張られました政党等政治活動用ポスター,これにつきましては,それぞれ施設管理者さんの方から,管理者権限に基づく撤去を進めていただいておるところでございます。  以上でございます。 27 ◯委員(土居吉文) そういう警告を出して,警察と連携をとってと。それでも,例えば年内なり,あるいは正月明けても,そのポスターが残っておるということになったら,これはどういう処置がされるんでしょうか。 28 ◯和泉選挙管理委員会事務局長 我々の方から警告させていただいて,なお取り漏れ,あるいは外していないものについては,先ほども申し上げましたけれども,これは法に基づきまして撤去命令,これを発送するということにさせていただきます。 29 ◯委員(土居吉文) これ,撤去命令が出て,さらに外さなかったら,何か罪は──どれぐらいの罪になるんですか。 30 ◯山口選挙管理委員会事務局主幹 撤去命令に従わない場合につきましては,5年以下の禁固,30万円以下の罰金がついておりますので,警察の方で警告が行われました結果,法的に手続がとられますと,先ほど申しましたような形の罰則の適用があるということでございます。 31 ◯委員(土居吉文) その期限はいつまでですか,今回の場合。4月──先ほど言ったように,もう4日が告示で,4月13日が投票ということをはっきり言われましたですね。今回の県会・市会選挙で,そういう取り扱いをする期限はいつまでですか。 32 ◯山口選挙管理委員会事務局主幹 期限につきましては,速やかにということでございますので,残っておるようでございましたら,直ちに撤去命令と,こういう形で警察の方とも協議を進めておりますので,早急なる是正を進めたいと考えております。 33 ◯委員長(佐伯育三) ほかにございませんか。  (なし) 34 ◯委員長(佐伯育三) なければ,選挙管理委員会関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様におかれましては,秘書室及び行財政局が入室するまで,自席で休憩願います。 (秘書室・行財政局) 35 ◯委員長(佐伯育三) これより秘書室及び行財政局関係の審査を行います。  それでは,議案11件及び報告1件について,一括して当局の説明及び報告を求めます。局長,着席されたままで結構です。 36 ◯岡田行財政局長 それでは,お手元にお配りしております総務財政委員会資料によりまして,ご説明申し上げます。  最初のページをお開きください。  まず,予算第29号議案平成14年度神戸市一般会計補正予算につきまして,ご説明申し上げます。計数につきましては, 100万円単位で申し上げますので,ご了承いただきたいと思います。
     1歳入補正予算でございますが,歳入で 7,800万円を追加しようとするものでございます。詳細につきましてご説明申し上げますので,2歳入予算の説明をごらんください。  第20款諸収入でロト6など,数字選択式宝くじの収益見込みの増により,宝くじ収入を 7,800万円増額しようとするものでございます。  以上で,予算第29号議案についてのご説明を終わらせていただきます。  引き続きまして,第73号議案当せん金付証票発売総額変更の件につきまして,ご説明申し上げます。  1ページをごらんください。  本件は,数字選択式宝くじの発売額の増額に対応し,平成14年度の宝くじ発売総額を 180億円から 190億円に変更しようとするものでございます。  次に,3ページをお開きください。  第74号議案当せん金付証票発売の件につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,平成15年度の宝くじの発売総額を 200億円に定めようとするものでございます。  次に,5ページをお開きください。  第75号議案神戸市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の件につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,本年9月に,本市人事委員会からの職員の給与に関する報告及び勧告を受けまして,国及び他の地方公共団体の給与改定状況を勘案して,職員の給与改定を行う等に当たり,給与条例等の一部を改正しようとするものでございます。  20ページ以降に条例の現行と改正案を対照にしたものを掲げておりますので,これによりましてご説明申し上げます。  20ページをごらんください。  まず,参考の1ですが,神戸市職員の給与に関する条例の一部改正から,ご説明申し上げます。  第7条関係は,扶養手当の改正でございまして,配偶者についての手当額を「1万 8,000円」から「1万 6,000円」に引き下げるとともに,配偶者以外の扶養親族のうち,3人目以降についての手当額を1人につき「 3,000円」から「 5,000円」に引き上げようとするものでございます。  第10条の7関係は,初任給調整手当の改正でございまして,医師,歯科医師に対する最高限度額を「10万 3,200円」から「10万 1,600円」に引き下げようとするものでございます。  次に,21ページをごらんください。  附則第14項から第16項,22ページに参りまして,第17項及び18項関係は,昨年度,暫定的な措置として設けられておりました特例一時金を廃止しようとするものでございます。  23ページをごらんください。  別表1から32ページの別表の5までの給料表の改定でございますが,全給料表,全級にわたりまして各給料月額を改定いたしております。  なお,今年度における給料表の改定につきましては,初めてのマイナス改定となっております。  以上の改正によりまして,行政職の職員で平均 7,906円の引き下げとなっております。  次に,特例一時金の廃止に伴う関係条例の改正につきまして,ご説明申し上げます。  33ページをお開きください。  参考の2,外国の地方公共団体の機関等に派遣される職員の処遇等に関する条例の一部改正は,外国の地方公共団体の機関等に派遣されている職員について,次に,34ページに参りまして,参考の3,特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部改正は,公営企業の管理者について,35ページ,参考の4,教育長の給与等に関する条例の一部改正は,教育長について,36ページに参りまして,参考の5,神戸市営企業職員の給与の種類及び基準に関する条例の一部改正は,企業職員について,それぞれ特例一時金を廃止しようとするものでございます。  次に,37ページに参りまして,参考6,特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,附属機関の構成員及びその他の非常勤の職員に対する報酬日額の最高限度額を「3万 9,200円」から「3万 8,400円」に引き下げようとするものでございます。  38ページに参りまして,参考の7,神戸市職員に対する期末手当等の支給に関する条例の一部改正につきまして,別添資料によりご説明させていただきます。  恐れ入りますが,44ページをお開きください。  本件は,本年度の人事委員会勧告を受け,期末・勤勉手当の年間支給月数を0.05月減じようとするものでございます。  ちなみに,一般職職員では,年度末手当を「0.55月」から「 0.5月」とし,年間支給月数を「 4.7月」から「4.65月」に引き下げるものでございます。あわせて,勤勉手当について,支給月数を引き上げる一方で,期末手当を減じることで,年間支給月数に占める勤勉手当の支給割合を高めるものでございます。また,特定幹部職員,再任用職員につきましても,同様の改正を行おうとするものでございます。  恐れ入りますが,40ページにお戻りください。  参考8,神戸市職員に対する期末手当等の支給に関する条例の特例に関する条例の一部改正につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,特別職に係る期末手当の減額を規定する本特例条例につきまして,さきにご説明いたしましたように,期末手当の年間支給割合の改正を同様に反映させようとするものでございます。  42ページをお開きください。  参考の9,特殊勤務手当に関する条例の一部改正につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,企画調整局新交通建設室に勤務する職員が,深夜時間帯に神戸新交通ポートアイランド線延伸事業における工事監督業務等の現場勤務を行うことに対し,既存の手当を支給するための規定の整備を行おうとするものでございます。  次に,改正条例の附則関係につきまして,ご説明申し上げます。  恐れ入りますが,17ページにお戻りいただきたいと存じます。  下から3行目の第1項につきましては,施行期日について規定しており,公布の日の属する月の翌日の初日からの施行とするものでございます。  第2項につきましては,適用期日について規定しており,特殊勤務手当に関する条例の改正規定につきましては,平成14年4月1日にさかのぼって適用するものでございます。  18ページに参りまして,第3項から19ページの第7項につきましては,今回の給与条例の改正に伴う切りかえ措置等を国の例に倣い規定しようとするものでございます。そのうち,第6項につきましては,このたびの給与改定に伴い,平成14年4月1日から平成14年12月31日分として,支給されたものについて,年度末手当から減ずることにより調整しようとするものでございます。  以上で,第75号議案の説明を終わらせていただきます。  次に,45ページをお開きいただきたいと存じます。  第76号議案神戸市職員の給与に関する条例の特例に関する条例の件につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,本市の財政状況を踏まえ,平成15年4月1日から平成18年3月31日までの3年間,職員の給料月額及び調整手当について削減しようとするものでございます。削減割合については,おおむね指定職,局長級,部長級で8%,課長級で6%,係長級,係員で4%となっております。  なお,この削減により,先ほどの人事委員会勧告に基づく改定とあわせて,単年度では一般会計ベースで約50億円,全職員ベースでは約70億円の経費の削減を見込んでおります。  第1条関係は,職員の給料月額について,人事委員会勧告に基づく給料表の額を減額後の給料表の額に読みかえようとするものでございます。  それぞれの職の削減後の給料表につきましては,47ページから56ページまでに掲げております。  恐れ入りますが,46ページにお戻りください。  第2条関係は,本特例条例では削減の適用範囲を給料月額及び調整手当としております。  次に,附則関係につきまして,ご説明申し上げます。  第1項は,施行期日について規定しており,第2項から第4項につきましては,切りかえ措置等を人事委員会規則で定めようとするものでございます。  次に,59ページをお開きください。  第77号議案特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の特例に関する条例の件につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,本市の財政状況を踏まえ,平成15年4月1日から平成18年3月31日までの3年間,特別職の給料月額及び調整手当を削減しようとするものでございます。削減割合につきましては,市長で20%,助役で15%,収入役及び常勤の監査委員で10%となっております。  次に,61ページをお開きください。  第78号議案土地売却の件(大石)につきまして,ご説明申し上げます。  本件は,本市が所有する土地を六甲山系グリーンベルト整備事業用地として,国土交通省へ売却しようとするもので,売却面積が18万693.74平方メートルで,売却代金は6億 8,464万 4,497円でございます。  次に, 269ページをお開きください。  第91号議案総合リサイクルセンター(仮称)建設工事請負契約締結の件につきまして,ご説明申し上げます。  本工事は,総合リサイクルセンター(仮称)の建築工事を施工しようとするもので,工事場所は西区見津が丘1丁目の神戸複合産業団地内で,神鉄木津駅南約 300メートルのところでございます。  工事の概要は,鉄骨造6階建ての工場棟のほか,プラザ棟,計量棟を建設しようとするもので,請負金額21億円で,西松・住友・溝口特定建設工事共同企業体と仮契約中でございます。  次のページ以降は,まず工事の概要,その次が,付近見取図,配置図,完成予想図及び入札の結果表でございます。  次に, 271ページをお開きください。  第92号議案(仮称)新長田駅南地区久保6第1工区再開発ビル新築工事請負契約締結の件につきまして,ご説明申し上げます。  本工事は,新長田駅南地区再開発事業として再開発ビルを建築しようとするもので,工事場所は,長田区久保町6丁目で,JR新長田駅南約 500メートルのところでございます。  工事の概要は,鉄骨鉄筋コンクリート造5階建ての複合用途建築物1棟を建設しようとするもので,請負金額11億 3,400万円で,益田・湊東・月森経常建設共同企業体と仮契約中でございます。  次のページ以降は,工事の概要,付近見取図,配置図,完成予想図及び入札の結果表でございます。  次に, 273ページをお開きください。  第93号議案(仮称)新長田駅南地区大橋6工区再開発ビル電気設備工事請負契約締結の件につきまして,ご説明申し上げます。  本工事は,現在,施工いたしております(仮称)新長田駅南地区大橋6工区再開発ビル新築工事に附帯する電気設備工事一式を施工しようとするもので,工事場所は長田区大橋町6丁目で,JR新長田駅南約 300メートルのところでございます。  工事の概要は,引込設備工,受変電設備工ほかを施工しようとするもので,請負金額10億 9,725万円で,関電工・雄電社・早水特定建設工事共同企業体と仮契約中でございます。  次のページ以降は,工事の概要,付近見取図,配置図,完成予想図及び入札の結果表でございます。  次に, 275ページをお開きください。  第94号議案(仮称)新長田駅南地区大橋6工区再開発ビル機械設備工事請負契約締結の件につきまして,ご説明申し上げます。  本工事は,第93号議案同様,現在,施工いたしております(仮称)新長田駅南地区大橋6工区再開発ビル新築工事に附帯する機械設備工事一式を施工しようとするもので,工事の概要は,給水設備工,排水設備工ほかを施工しようとするもので,請負金額9億 8,700万円で,新菱・川本・閑林特定建設工事共同企業体と仮契約中でございます。  次のページ以降は,工事の概要及び入札の結果表でございます。  次に,277 ページをごらんください。  2億 5,000万円以上5億円未満の工事請負契約につきまして,ご報告申し上げます。  平成14年9月18日から12月26日までの該当契約につきましては,新長田駅南地区歩道橋整備工事ほか3件でございます。  以上で,議案の説明及び報告を終わらせていただきます。何とぞ,どうぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 37 ◯委員長(佐伯育三) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。まず,予算第29号議案の関係分について,ご質疑はございませんか。  (なし) 38 ◯岡田行財政局長 先ほど,ご報告のことで,平成14年9月18日から12月,間違うて26日までと申しましたが,12月16日までの該当契約についてのご報告でございます。申しわけございません。訂正させていただきます。 39 ◯委員長(佐伯育三) なければ,次に,第73号議案について,ご質疑ございませんか。  (なし) 40 ◯委員長(佐伯育三) では,次に,第74号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 41 ◯委員長(佐伯育三) 次に,第75号議案について,ご質疑はございませんか。 42 ◯委員(堀之内照子) 44ページ,期末・勤勉手当等の支給月数改正案が出ておりますけど,この改正案の適用時期は平成15年1月1日からとなっております。しかし,このたびのこの人事委員会によって別表の給料表が提案されておりますけど,これは,先ほどのご報告では,さかのぼって来年の3月の手当で差し引くというお話でございましたが,それは整合性がないのではないでしょうか。この期末・勤勉手当が来年から施行される分について,1月1日からされるのであれば,この給料表についても,1月1日から施行すべきだと思います。既に給付されている給料について,遡及して3月の年度末手当から差し引くというのは整合性がないと思いますが,いかがでしょうか。 43 ◯岡田行財政局長 従来の職員の給与改定につきましては,4月1日の民間企業との人事委員会の調査に基づきまして勧告がなされて,それとの給与の格差を埋めるという形で,従来では4月にさかのぼって適用して,差額については年末に精算をしてきたという経過があるわけでございます。  しかし,ことしは給与改定につきましては,初めてのマイナス改定であったわけで,遡及して適用するということは法的には難しいというふうな考えで,施行期日については,来年──15年の1月1日から施行するという形になってございます。  ただ,公民給与は,先ほど申し上げましたように,4月の時点で比較して均衡を図ることということになってございます。先ほど申し上げましたように,プラスのときには4月にさかのぼってやってございます。そういうことで,今回のマイナスに際しましても,年間を通じて民間との給与の均衡を図るということが,市民の理解を,納得を得られるものであるというふうに考えておるわけでございます。そういうことで,その方法については,4月からさかのぼって実施するということじゃなしに,1月1日からの実施として,年間を通しての調整措置を3月の期末手当でするというふうにさせていただいておるわけでございます。これは国とか他都市も,皆,同様の措置を今回とっておるものでございます。  以上でございます。 44 ◯委員(堀之内照子) それであれば,期末・勤勉手当もさかのぼって,同じように来年の3月で,平成14年度に行われた夏と,それから冬──支給されていると思いますけど──それについても同じように減らすということなんですね。 45 ◯岡田行財政局長 期末・勤勉手当の条例の中では,年間の支給月数を0.05月落とすようになってございます。その分につきましては,3月に支給する分を0.55月から 0.5月に落とすと。これは将来にわたって落ちるわけですから,今度の3月にはその月数は落ちるわけです。  もう1つは,先生,今,おっしゃられました夏に払った期末手当,勤勉手当,あるいは,この12月に支払いした期末・勤勉手当,それに伴う給与の額が下がってございますので,その差額分につきましても,毎月の給料の下がった分とあわせて,3月の期末手当で調整をさせていただくということでございます。
     以上でございます。 46 ◯委員(堀之内照子) このたびのその職員給与に関する条例の一部を改正する,この件につきましては,次の議案でも,この勧告も入れてだと思いますけど,平均7%減らすという,他都市に見られないカットが行われようとしております。それで,来年の4月からは健康保険──健保の医療費の負担も2割から3割になるという,そんな厳しい状況でございますので,さかのぼって来年の3月の年度末手当から差し引くという措置は,ぜひ改善していただきたいと思いますけども,それについては検討されたことがあるのでしょうか。 47 ◯岡田行財政局長 先ほど申し上げましたように,従来から,4月の時点で人事委員会の方で官民格差を調べて,それで勧告を受けて,ちょうど年末の時期に組合ともお話をさせていただいて,今市会──いつもこの市会で大体提案させていただいて,4月にさかのぼって差額を払ってきた経緯があるわけでございます。プラスのときには4月にさかのぼって払ってきたわけですから,今回,マイナスになったときについても,法律上,毎月の給料を返せというわけにはいきませんので,期末手当の払う段取りの中でそれを年間で調整させていただくということで,この件につきましても,組合とも十分話をさせていただいて合意を得たものでございます。  以上でございます。 48 ◯委員(堀之内照子) 私どもとしましては,こういう既に払ったものを取り戻すということには納得しかねるということを申し上げて,さらにご検討をお願いしたいと思います。 49 ◯委員長(佐伯育三) ほかにございますか。  (なし) 50 ◯委員長(佐伯育三) なければ,次に,第76号議案について,ご質疑はございませんか。 51 ◯委員(原 和美) 引き続いてですけれども,これは3年間の特例ということで,単年度でこれで50億円というものが浮くということですけれども,先ほど言われました部長級8%,課長級6%,係長,係員4%という,この数字を出した根拠についてお聞きしたいと思います。ということで,例えばこういう数字を──単年度50億円,全職員では70億円ということですけれども,ちょっとこの根拠ということをお聞きしたいと思います。 52 ◯岡田行財政局長 根拠と申しますか,最初に行財政懇談会等で来年度からの収支見込み──3カ年の収支見込みを出したわけで,3カ年で約 1,200億,単年度 390億なり 400億の収支不足が生じるということがわかったわけでございます。その後,いろんな方策をとるにしても,なかなかその収支不足が埋まらないということで,1つは,職員の給料で何とかお願いしたいということで,一般会計の方で50億,全職員に直せば70億ぐらいを何とかお願いしたいんだということで申し上げて,それを単純にそのときの給料なり調整手当の額で割ったら,平均的にすれば7%ぐらいだなということになったわけで,もともとは50億なり70億を何とかお願いできないかということで相談を持ちかけたわけでございます。その結果,逆算していったら7%という数字が出てきたわけで,初めから7%をするということじゃなしに,50億なり70億をお願いしたいという結果から出てきた数字でございます。  そうしまして,あと話し合いとか,あるいは,管理職の方は所得が高いといいますか,そういうこともありますので,多少率を高くしていったと。それで,トータルとしたら,平均,今回の人事委員会の勧告と合わせて,大体50億なり70億が出るような考え方で措置をさせていただいたというのが結果でございます。  以上でございます。 53 ◯委員(原 和美) そもそもその50億から70億という数字なんですけれども,全体で財政の収支不足,年間で約 400億円というふうに言われているんですけれども,この 400億円に対して,その50億から70億という数字を出されたといいますか,そのパーセンテージで言えば,先ほど,人勧と合わせて7%ということなんですけれども,そもそもその50億円から70億円をこの職員の給与を減らすことによって生み出さなくてはならないという,この50億円から70億円というふうに,まずその 400億円のうちのこの数字というのが,どういうところから出てきたのかということをもう一度お聞きしたいと思います。 54 ◯岡田行財政局長 いろいろあるわけですけど,その50億が正しいんか,60億が正しいんかと,いろいろ議論があるわけですけども,先ほど言いましたように,最初に50億なり70億をお願いしたという話をさせていただきましたけども,その前提といいますか,それまでの他都市の状況を見ますと,既に東京都とか京都がやっておったという経過もあったわけです。その率も参考にしながら,東京なり京都よりも,やはり神戸の方が財政事情は震災を受けた分だけ厳しいわけでございますから,その辺も加味して今の数字が出てきたわけでございます。  50億だったらよかって,49億だったらだめだとか,そういうことではなしに,ざっとばくっとした感じでその辺の数字ということと,その背景には,今申し上げましたように,既に東京都なり京都市が給与削減をやっておったというようなこともあったので,その辺も加味して,その辺の数字を編み出したといいますか,考えてお願いさせていただいたというのが実際の数字です。 55 ◯委員(原 和美) ただ,京都,それから東京というか,それぞれがこういうふうに大変な職員の人件費については削減というのをやっていると言われて,神戸は震災でより被害が多かったのと,財政がより厳しくなっているという,こういう理由ですけど,でも,それを職員の人件費を削減ということで押しつけるということについては,ちょっと私も,すごくこれについては納得がいかないんです。  ちなみに,参考のために聞かせていただきたいんですけれども,その 400億円の収支不足,どういうことで,ほかで,例えば職員が70億円であれば,ほかはどういうことでこの 400億円を補おうとしているのか,ちょっと参考のためにお聞きしたいと思います。 56 ◯岡田行財政局長  400億を足らなかった中で,その金額については,これから予算編成をやっていきますので,その中で変わってくると思いますけども,公債基金からの繰替運用とか,あるいは,土地を売却するとか,そのほか,例の新行政システム等で,行財政改善で生み出していく分とか,そういうことで,トータルとして何とか 400億を編み出したいということで,その私どもが想定しておった中では,その中で土地売却で何とか50億ぐらいとか,繰替運用で50億ぐらいとか,それから,今申し上げました経常予算で 150億とか,臨時で 100億とか,簡単な大ざっぱな目安を立てて,それで50億を職員の方でお願いさせていただいたということでございます。  ただ,今申し上げた数字は,先ほど,最初に申し上げましたように,これから予算編成をしていく中で変わってくるものと思われますので,当時,6月の特に考えておった数字でございますので,これから予算編成作業の中で多少数字は変わってくると思いますけど,そういう考え方でさせていただいたわけでございます。  以上でございます。 57 ◯委員(原 和美) 全体的に,まだきちんとその予算の中で決まっていない数字が並ぶわけですけれども,職員に対する給与削減の金額だけは,先ほど,局長の中でも,ご答弁でも50億という数字が,それも,ばくっとした数字といいますか,こういうことであれば,何かこの部分だけはっきりさせているような気がして仕方ないんです。  震災の影響の分については,確かにそれはあって,財政的には厳しいというのは,これは客観的にだれもが認められることだと思いますけれども,しかし,全体的にもう少し工夫が──工夫といいますか,必要のないところで削減をすべき中身もあるんじゃないかというふうに,私は個人的に思っています。  他都市に例を見ないといいますか,先ほど,堀之内委員もおっしゃいましたけれども,大変高い削減率だと思いますので,これについては,ぜひ,今,本当に少ない人数で頑張っておられる職員の皆さんに対して,これでは負担ばかりが求められるということになると思いますので,ぜひ仕事をきちんとされるという──されておられるという職員に対して,励みという意味でも,削減ということについては,ぜひもう一度考え直していただきたいというふうに意見を申し上げておきます。 58 ◯委員長(佐伯育三) ほかに。 59 ◯委員(堀之内照子) 先ほど,東京や京都などで削減をしているというお話ございましたが,政令指定市の状況をお聞かせいただきたいと思います。 60 ◯岡田行財政局長 大都市の例で申し上げます。先ほど申し上げました東京都では,局長級で5%,その他の職員で4%の削減を実施しております。それから,政令市の方では,京都市が課長級以上で5%,課長補佐なり係長で4%,それから,一般の職員では3%ということ。それから,広島市では,管理職だけ5%,局長級5%をやっておると。それから,まだ決まってございませんけども,名古屋市とか大阪市なんかも,今,組合に提案しているということをお伺いしていますが,決まった数字にはついては聞いてございませんので,ここに手持ちの資料ございませんので,そういうことでございます。 61 ◯委員(堀之内照子) 神戸市が先行して一番厳しいやり方をやろうとしておられることに対しては,非常に遺憾だと思います。既に,今までも緊急財政何カ年計画とかいう形で 2,000人の職員の削減等々もやられて,この人件費の削減についても,超過達成というか,そういうふうな状況になっているのに,さらにこういう過酷なカットをするということについては,特に,先ほど,原さんも言われましたように,職員に対して非常に大きな犠牲を背負わせるということについては,納得しかねるということを申し上げたいと思います。 62 ◯委員(浦上忠文) これが3年間ということになっていますけど,私は自分で帳面を見ていると,3年たったらさらに厳しいぐらいの状況にしていかないかんというのは,大体みんなもわかっていることや思うんですが,3年たったら──何で3年なんかということです。もっと5年とか,10年とか,あるいはもっと厳しい削減ができないかどうか,その辺のことについて。 63 ◯岡田行財政局長 先ほど,最初に申し上げましたように,行財政改善懇談会の中で平成15年から3カ年の収支見込みを出したわけでございます。それで,今の経済情勢を申し上げると,非常に厳しい経済状況で,それ以降の経済予測とか,いろんな予測をするのは非常に難しいと。これから,政府等がとっていただくような経済政策が,皆,どういう形で評価するのかと,非常に難しいというようなこともありまして,やはり3年ぐらいがいいだろうということで,収支見込みを出したわけでございます。そういうことで,3年間の収支見込みを出したわけですから,その間の足らずをお願いするということで提案させていただいたわけで,18年以降につきましては,どうなるかわからないというのが率直なところなんで,そこについては,今,先生のおっしゃる意見もあれば,経済情勢がよくなって景気が浮揚するという考え方もあるかもわかりませんので,とりあえずそういう収支を3カ年出したので,その3カ年の間お願いしたいということで申し上げたわけでございます。  以上でございます。 64 ◯委員長(佐伯育三) よろしいでしょうか。  次に,第77号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 65 ◯委員長(佐伯育三) なければ,次に,第78号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 66 ◯委員長(佐伯育三) 次に,第91号議案について,ご質疑はございませんか。 67 ◯委員(福浪睦夫) 91,92,93,94は,いずれも契約案件ですが,91と94は落札をしておりますけども,92と93は不調に終わったから,あと話し合いで決まったと,こういう結果になっていますね。それで,落札率,これはそれぞれ4件ありますけれども,どうなっているのか,それだけちょっとお聞きしたいと思います。 68 ◯岡田行財政局長 まず最初に,第91号議案の総合リサイクルセンター──仮称ですが──それの落札率が98.8%でございます。  それから,92号議案の不調随契でやった分につきましては,再開発ビルの新築工事ですが,98.5でございます。  それから,93号議案の電気設備工事でございます。これも不調随契の結果,99.5でございます。  それから,94号議案の再開発ビルの機械設備工事が,落札で94.9でございます。  参考の分でございますが,あわせて申し上げますと,参考の最初の歩道橋の整備工事の方が,落札で90.3でございます。  それから,ポートアイランド線の下部工の増築工事,これも1回の落札で97.3,それから,六甲道駅北の1号線,2号線の街路築造工事が,これは不調随契で98.6でございます。  それから,中山手住宅の件,これも不調随契で98.8でございます。  以上でございます。 69 ◯委員(福浪睦夫) この厳しい時代に,皆さん方が非常に競争してやっておられる時代ですから,不調になるというのは僕は解せんのですよね。話し合いした結果,大幅に下がっておるんですね。例えば,92の議案のところですか,12億 4,000万円から,交渉の結果,10億 8,000万円と大幅に下がってますわね。それで落札率が98.5になったと,こういうことですが,完全にこれは1割以上下がっているんですね。だから,考えられるのは,設計屋さんの見積もり,これが逆におかしいんじゃないかというような疑問も持ちますけどね。こんだけプロの皆さん方が10社も参加して,2遍見積もりで入札しているわけですかね。そやのに,こちらの予定価格よりもばんと高かったと。1割以上高いというのはちょっと,そうすると,設計見積もり自身が何か常識を逸しているような,低く見積もり過ぎておったんかなと思いますし,その辺がちょっとわかりませんね。原因を追求してもらわんと困るな,そういうことは。 70 ◯岡田行財政局長 今の新長田駅の久保6の再開発ビルの92号議案でございますけども,この地区につきましては,請負業者の方が現場に大型車の乗り入れができないだろうという想定で見積もりをしたようでございます,当初。ところが,実際は道路交通法上,大型車の通行ができないことになっておるんですけども,工事期間中,警察に指定の解除を届けるとそれができるということでご説明申し上げまして,それでこういう結果になったわけでございます。そういうことで安くなったと。  以上でございます。 71 ◯委員(福浪睦夫) そうすると,いろんな諸条件があって,それが業者さんと行き違いがあって,そういうことが時々起きておるということがあらわれておるわけですな。わかりました。結構です。 72 ◯委員(土居吉文) 今回のこの4件と,あとの1億以上の分ですか,これで説明されました全体枠として地元発注率はどれぐらいになりますか。見ますと,何か東京ばっかりみたいな感じがしてしゃあないんですが。共同企業体ですから,その中に地元の業者も入っておると思うんですが,大体の中身で結構です。 73 ◯大森行財政局財政部経理課長 トータルでまだ出ておりませんけど,工事ごとに言いますと,総合リサイクルセンターの建設工事,91号議案でございますが,これは西松・住友・溝口となっておりますが,溝口さんというのは神戸の業者さんで,出資比率が20%ということになっております。  92号議案については,益田・湊東・月森経常建設共同企業体ということで,これは地元の共同企業体さんでございます。  それと,新長田の南地区の大橋6工区再開発ビルの電気設備工事,これにつきましては,3社のうち1社,早水さんというところが20%の出資率でございます。  新長田駅の南地区の大橋6工区の再開発ビルの機械設備,これも閑林さんというところが地元企業さんで,出資率が20%ということになっております。  それと,報告案件の方でございますが,新長田駅の南地区歩道橋整備工事,これは横河ブリッジさん,準地元の業者さんでいらっしゃいます。  新交通の延伸線,これも準地元の業者さんでいらっしゃいます。  それと,六甲道北1号線,2号線の街路築造工事,これは習田組さんということで,地元の業者さんでいらっしゃいます。  最後に,(仮称)中山手住宅14号棟建設工事,これもヤシロ建設さんということで,地元の業者さんでいらっしゃいます。  全体で一応そういう状況になってございます。 74 ◯委員長(佐伯育三) ほかに。  (なし) 75 ◯委員長(佐伯育三) なければ,次に,第92号議案より第94号に至る新長田駅南地区再開発事業についての工事請負契約案件3件について,ご質疑はございませんか。  (なし) 76 ◯委員長(佐伯育三) 次に,報告事項,これも工事請負契約の締結について,ご質疑はございませんか。  (なし) 77 ◯委員長(佐伯育三) 次に,この際,秘書室及び行財政局の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (なし) 78 ◯委員長(佐伯育三) ほかに発言がなければ,秘書室及び行財政局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様におかれましては,市民参画推進局が入室するまで,自席でご休憩願います。 (市民参画推進局) 79 ◯委員長(佐伯育三) 市民参画推進局関係の審査を行います。  それでは,議案4件について,一括して当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。 80 ◯桜井市民参画推進局長 失礼します。それでは,お手元にお配りいたしております総務財政委員会資料によりまして,第79号議案から第82号議案につきまして,ご説明申し上げます。  1ページをお開きください。  まず,第79号議案土地確認の件について,ご説明申し上げます。  次のページの議案参照図をお開きください。  本件は,かねてから造成いたしております中央区の新港東埠頭の北側の公有水面埋立工事の完成及び空港島の公有水面埋立工事の一部完成に伴い,この土地が本市の区域内に生じたことを確認しようとするものであります。  次に,3ページをお開きください。  第80号議案住居表示を実施する区域を追加し,当該区域における住居表示の方法を定める件について,ご説明申し上げます。  次のページの別図をお開きください。  本件は,住居表示を実施する区域に,中央区の新港東埠頭の北側の埋立地を追加するとともに,この地域における住居表示の方法を従来実施してきたものと同じように,街区方式にしようとするものであります。  次に,5ページをお開きください。  第81号議案町及び字の区域並びにその名称の変更等の件について,ご説明申し上げます。  本件は,まず住居表示の実施に伴うものといたしまして,13ページの次の別図Aの1に示しております灘区桜口町4丁目の一部及び深田町5丁目を,その次のページ,別図Aの2に示しますように,備後町4丁目及び備後町5丁目に,また,次のページ,別図Bの1,長田区大橋町6丁目の一部を,その次のページ,別図Bの2,若松町6丁目に変更しようとするものであります。  次に,宅地造成に伴うものといたしまして,次のページ,議案参照図その1に赤色で示しております西区玉津町出合の一部を王塚台5丁目に変更しようとするものであります。  次に,土地改良事業の施工に伴うものといたしまして,1番目に,議案参照図その2,赤色で示しております西区押部谷町木津の一部の字の区域を変更しようとするものであります。  2番目に,その次のページ,議案参照図その3に赤色で示しております西区平野町慶明,芝崎及び向井の各一部の町及び字の区域を変更しようとするものであります。  次に,公有水面埋立てに伴うものといたしまして,1番目に,その次のページ,議案参照図その4に赤色で示しております区域を中央区小野浜町に編入しようとするものであります。  2番目に,その次のページ,議案参照図その5に赤色で示しております区域を中央区神戸空港として新設しようとするものであります。  次に,15ページをお開きください。  第82号議案神戸市区設置条例の一部を改正する条例の件は,町を新設することに伴い,中央区の区域を変更するに当たり,条例を改正しようとするものであります。  以上,何とぞよろしくご審議のほどお願い申し上げます。 81 ◯委員長(佐伯育三) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。まず,第79号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 82 ◯委員長(佐伯育三) 次に,第80号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 83 ◯委員長(佐伯育三) 次に,第81号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし)
    84 ◯委員長(佐伯育三) 次に,第82号議案について,ご質疑はございませんか。  (なし) 85 ◯委員長(佐伯育三) では,この際,市民参画推進局の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (なし) 86 ◯委員長(佐伯育三) 発言がなければ,市民参画推進局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様におかれましては,企画調整局が入室するまで,自席でご休憩ください。 (企画調整局) 87 ◯委員長(佐伯育三) それでは,これより企画調整局関係の審査を行います。  最初に,私の方からご報告いたします。  去る11月25日に,駒ケ林駅南地区集客施設用地借受人募集における交渉予定者の決定について,企画調整局から報告を受けました。本件については,既に委員の皆様に資料を配付いたしておりますので,内容の説明は省略いたします。  以上,報告を終わります。  次に,陳情第 278号について,口頭陳述の申し出がありませんでしたので,私からその趣旨を説明いたします。  陳情第 278号は,新交通ポートアイランド線の延伸・複線化計画の需要予測に疑問があるので,需要予測を再度見直すこと及び延伸・複線化計画を中止することを求める趣旨であります。  それでは,陳情1件について,当局の説明を求めます。局長,着席されたままで結構です。 88 ◯大麻企画調整局長 ただいまより,陳情第 278号新交通ポートアイランド線の延伸・複線化計画の中止等を求める陳情に対する見解を申し上げます。  新交通ポートアイランド線延伸事業は,中公園駅から市民広場駅を複線化するとともに,市民広場駅から神戸空港駅まで,新しく複線の路線を建設するものでございます。去る11月6日には,ポートアイランド2期北駅から神戸空港駅の特許を取得したところであり,現在,神戸空港の開港に合わせて開業すべく,鋭意事業を進めておるところでございます。  まず,陳情の趣旨にございます需要予測において,ポートアイランド1期の人口が平成27年まで減少しないとしていることに根拠がないという点についてでございますが,将来交通量を予測するに当たりましては,通常,その第一段階として,将来の開発による増加要素も含めて人口を設定いたします。ご指摘のポートアイランド1期の夜間人口につきましても,その考え方でいきますと,西地区の再開発計画などの活性化策による人口増分も考えられますが,特許を取得するに当たり,国土交通省との事前協議を行う中で,最新の統計値,すなわち,平成12年度のデータで固定し,将来の増加を見込まない方法が,事業者として最も客観的かつ安全であろうと判断したものでございます。ということで,12年度の国勢調査時点での人口1万 5,100人を採用いたしております。  次に,ポートアイランド2期のスポーツ・レクリエーション施設についてでございますが,さきに,既に成熟し,今後,再開発が計画されるようなポーアイ1期地区については,現状の値を将来の値としたと申し上げましたが,ポートアイランド2期のような新たな開発値の将来予測を行う場合には,土地利用計画をもとに,そこに張りつく従業人口,夜間人口,施設利用者数を必ず想定しなければなりません。ただ,ポーアイ2期は住居の計画はありませんので,従業人口と施設利用者の予測だけとなります。  今回,用いた予測の方法は,似通った土地利用がなされている場所で,単位面積当たりどのくらいの従業員あるいは施設利用者があるかを基本的に,12年度のデータを用いて調査いたしました。そこで得られた単位をポーアイ2期のそれぞれの土地利用面積に掛けて求めたものでございます。  具体的には,スポーツ・レクリエーション緑地の利用者数の予測に当たって,その中の一部にポートピアランドと同程度の集客能力を持った施設が立地すると想定しておりますので,ポートピアランドの12年度の実績値から予測を行ったところでございます。このことは,必ずしもポートピアランドがそこに移転するとしたものではございません。  このように,延伸事業の需要予測に当たりましては,最新の統計値である平成12年度のデータをもとに算定し,国土交通省の審査を受けて,先月6日に特許を取得したものでございます。したがいまして,陳情にあります需要予測の見直しは必要のないものと考えてございます。  さらに,この事業は,ポートアイランド1期の活性化,ポートアイランド2期への医療関連産業及びIT関連企業の集積立地,集客観光都市づくり,神戸空港を多機能で利便性の高い空港に整備するなど,神戸経済を総合的に活性化させていく上で必要不可欠なものと考えておりまして,今後も引き続き建設を予定どおり進めてまいりたいと考えてございます。  以上,新交通ポートアイランド線の延伸・複線化計画等の中止等を求める陳情に対しまして見解を申し上げました。何とぞよろしくご審議のほどお願いいたします。 89 ◯委員長(佐伯育三) 当局の説明は終わりました。  これより質疑を行います。陳情第 278号について,ご質疑はございませんか。 90 ◯副委員長(松本則子) 3点か4点ほどお聞きしたいんですけども,先ほど,ポートアイランド1期は平成12年のデータを固定したもので,人口のふえるという見込みもないということで,この需要予測,そのようにおっしゃられましたが,ポートアイランド1期は27年までが1万 5,100人となってて,平成2年のときにこれが約1万 7,000人でした。平成7年のときには,仮設住宅があって参考にはならないと思いますが,2万人で,また,平成12年のときが1万 5,000人と減ってきているんですね。平成2年から平成12年の10年間で 1,600人減っていると。  高齢化率を見ましても,平成2年度の 4.8%が平成12年で14.2%と,かなり高齢化率も進んでいます。この数字を見ましたら,平成27年には,ふえるどころか,もっともっと減っていくのが普通だと考えるんですが,なぜ横ばいにされているのか。このデータを見ただけでも減るということが明らかだと思うんですね。それをちょっとお聞かせ願いたいのと,あと,ポートアイランド2期は,新交通の平成14年2月に出されてます沿線事業の需要予測を見てましたら,この2期というのは六甲アイランドの従業員人口をもとにして推計したというふうに,これには書かれているんですけども,これを見ましたら,平成27年には1万 4,000人張りつくと。平成27年に六甲アイランドと同じぐらい, 100%の企業が張りつくというのがこの文書では前提になっているんですけども,これは余りにも甘過ぎるんじゃないんかなと。  あともう1つ,ベクテル社の産業集積形成調査,それを見ましても,医療産業都市の張りつきは20年かかると,あのベクテル社の報告ではなっているんですね。そうなりますと,平成27年どころか,もっともっと先の33年ごろになるだろうということでは,これから見ましてもポートライナーの需要予測と合わないんではないんかなと思うんですね。  もう1つ,先ほど,スポーツ・レクリエーションの話なんですが,きのうの港湾委員会でうちの議員がお聞きしましたら,このいろんな文化ホールとかスポレク施設で 4,000人ぐらい──従業員でしたか──いろいろ書いているんですけども,利用者数が 4,200人の算出をなさっていますが,このスポーツ・レクリエーションは港湾委員会では計画はないというふうに,きのう,おっしゃったんですね。ないとおっしゃっているのに,どうしてこの需要予測の神戸市と新交通株式会社には事細かく詳しく書いているんですよね。  先ほど,ポートピアランドも,来るかどうかわからない。2期に行くかどうかわかりませんというふうに局長おっしゃられましたが,この報告書──2月の報告書では,平成17年度以降,ポートアイランド,遊園地は2期へ移行するというふうに1行書かれているんですけども,その整合性いうのか,じゃあこれは一体うそなのかというふうに,先ほどのお話聞きましたら思うんですけども,それをお願いします。 91 ◯大麻企画調整局長 まず,ポートアイランドの人口の問題でございます。確かに,過去の変遷見ますと,いろいろ変化がございます。ただ,これはポートアイランドだけに限ってじゃなくて,全体的にいろいろ──もちろん震災ということがありましたが,それを除きましてもいろいろ変化はあるわけでございまして,そういう中でこういう事業,プロジェクトをやる際に,どう将来の人口を予測するかと,こういうことになるわけでございます。  基本的には,確かに増減というものはその地域によってはあるわけでございますが,こういう予測をする場合には,一定現状の数字を置いた上に,例えばこういう開発地でございますから,いろいろ新たなポーアイ1期につきましても再開発計画があるわけでございますから,本来ならばそういうものも加味して,ある意味ではそれをプラスをして将来の予測を立てていくというのが通常ではございますが,ただ,今回,いろいろ国との調整の中でも,ポートアイランド1期というのは相当成熟されたということもありますんで,新たな計画部分は一たん置いて,今,現状の数字で置くことが妥当ではないかと。実態的にはいろいろ計画がございますから,さらに,例えばポーアイの西地区につきましても,住宅なんかも含めてという計画もございますんで,実態的にはふえていく要素があるであろうと思いながら,一方で,この需要予測上は現状の数字で人口で置いたと,こういうことでございます。それをベースにいろいろ計算をしてございます。  それから,2期の従業員人口のことでございますが,これは,実は2期の計画──土地利用計画,これにもかかわりまして,今現在,何か港湾,みなと総局の方が計画がないというふうにおっしゃられたようでございますが,実は計画はちゃんとございまして,あれを埋立免許を取得する際に土地利用計画をちゃんと出しまして,それをもとに埋立免許もいただき,造成をし,その上で我々もその埋立免許に要した土地利用計画に基づいて,それを従業員がどのぐらいになるだろうかと。そういう類似施設ということで,六甲アイランドの例なんかも引用いたしまして,ポーアイ2期の面積,広がり等に掛け合わせまして推計したものでございますんで,現時点では妥当なものと,こう思ってございます。  それから,ベクテル調査との関係でございますが,これは医療産業都市構想をやるに当たって,例えばアメリカ等の事例も参考に,今後,どう発展していくのかなというふうにはじいたものでございまして,確かに長期間はかかると。ああいう研究開発施設を用意して,そこからいろいろ企業に吸引力を培養していって,企業集積につなげていくということでございますんで,時間はかかります。そういう観点でいきますと,この今現在持っておりますポーアイの2期の土地利用計画,並びに我々のやろうとしている,このポートアイランドの延伸事業と直接関連するものではなくて,観点の違うところの計画ということになろうかと思います。  それから,もう1点,ポートピアランドの移行というお話がございました。確かに,特許取得に当たりまして,いろいろ需要予測なり何なりをしてございます。特許上の需要予測をしておるわけでございますが,その中に,先ほど申し上げましたように,ポーアイ2期の土地利用計画の中のスポーツ・レクリエーション緑地の中に集客的施設ということで,約5ヘクタールくらいだったと思いますが,そういうのが計画的に例示されておりますので,我々はそれを算出するに当たりまして,たまたまポートピアランドと同規模程度ということでございまして,そこの利用者を持ってきたと。そういう意味の移行でございまして,ポートピアランドをそのまま移行するということではございません。算定上の数字を持ってきたということでございます。  以上です。 92 ◯副委員長(松本則子) ポーアイ1期の需要予測の件は,もう幾ら局長とお話しても,もう平行線だと思うんですが,局長は,今後,PC-1からPC-5が住宅が張りつくかもわからないから,そういうことも加味して一定して減らさないようなことをおっしゃいますけれども,これだけの高齢化率が 4.8から,わずか10年間で14.2となって,私はもううんと減っていくんじゃないかなと思うんですが,これは意見だけ言わせていただきます。  あと,ポートアイランド2期のことですが,スポーツ・レクリエーションの施設で,野球場や球技場やテニスコートや体育館やゴルフ練習場や野外音楽堂や遊園地や交通公園,いろいろ書いてあるんですが,平成17年度のときにでき上がった需要予測があるんですが,17年度っていいましたら,もう整備というのか,工事にかからなきゃいけないんじゃないんかなと思うんですが,その予定はどのようにして進められていくのか,それをお聞きします。 93 ◯大麻企画調整局長 確かに,スポーツ・レクリエーションエリアでの例示といたしまして,例えば,野球場だとかそういうのが載っておったと思います。これはあくまでも例示でございまして,本質的にはスポーツ・レクリエーション施設,あるいは集客的なものをここに集めてこようという本来のもとに例示を示したものと理解してございまして,そういう意味で,従来からもいろいろやってございますが,今現在のところ,うまくいっておりませんが,発表できるようなものはございませんが,現にいろいろ企業との話し合いもしてございまして,相当実現の可能性の高いものも私はあると考えてございますんで,そういう意味で,17年度を1つの目標にいたしまして,そういう施設が誘致できる,あるいは企業が進出いただける,そういう面で頑張っていきたいと思っておりますし,先般,ちょうど都市再生の緊急整備地域にもこの地域を指定したところでございますから,より民間業者にとっては進出がしやすくなったという状況にもございますんで,鋭意努めていきたいと,このように思っております。 94 ◯副委員長(松本則子) 今現在,じゃあ来ますよというところはあるんですか。 95 ◯大麻企画調整局長 具体的には申し上げられませんが,そのような話を踏まえて,いろいろ企業ともお話をさせていただいている最中でございます。 96 ◯副委員長(松本則子) 最中だということなんですけれども,いずれにしましても,まだ17年度の需要予測とスポーツ・レクリエーション施設も,17年度に,これによれば,ばしっとこれだけの人数が来るからいうことでポートライナーの需要予測も立っているんですけれども,実際,今お話聞きましたら,全くそういうことがないと。一生懸命呼んでいるんですよということですので,この需要予測は非常に甘いんじゃないんかなと。もう一度検討をし直す方がいいんじゃないかなということを申し上げて,終わります。 97 ◯委員長(佐伯育三) ほかに。 98 ◯委員(堀之内照子) 今まで,需要予測,3回されておりまして,それで,最初の1998年の10月かに最初にされて,ことしの3月にまたされて,ご報告をいただいておりますけど,その中ですごく変わっているんですね,数が。需要予測の数が。例えば,1998年にしたときには,平成22年ですか,15万人の予定が,ことし3月にやられたときには8万 1,000人,途中でやられたときには10万 2,000ですけど,こんなふうに4割以上減っている。その原因はどこにあるというふうにお考えになっておられるのか,お聞きしたいと思います。 99 ◯佐俣企画調整局新交通建設室長 平成10年の10月に発表いたしました15万人という数字は,この空港へのアクセス関係でどういった機種を導入しようかという計画を立てた際の数字でございまして,これは地下鉄で行くのか,海岸線を延ばすのか,いろんな検討をいたしました。そのときに,最終的に最も多くなったときの需要数はどのくらいだろうという想定をする必要がございまして,ポーアイ1期,ポーアイ2期の土地利用が,過去のような最大級に利用されたら15万人が来ると。その際に,このポートライナーでもつのか,もうそれを見込めば,海岸線のような地下鉄を引かないといけないのか,そういう判断のために出した数字でございまして,ポートライナーでももつという15万人という数字がございます。  次に,事業化をしていく際に,それじゃあ実数,当面,どういった規模のものをつくろうかということで,平成12年の9月に10万 2,000人という数字を出しました。これは,実際,事業をしていく数字としてどうかという話でございまして,この際は平成2年のデータ,これをベースに予測を実はしたものでございます。というのは,国勢調査等,平成7年もございますけれども,これは仮設住宅等いろんなデータがありますので,その時点では平成2年のデータ,これを使って予測をしたものでございます。  今回,最終的に特許をいたします際に,一番最近のデータである平成12年のデータをすべて用いて予測した結果が8万 1,000でございます。 100 ◯委員(堀之内照子) 全然納得いきません。どういう要素が減ってこんなふうになったのか。何というんですか,人口フレームなのか,それこそ,従業者の数なのか,あるいは,いろいろな施設利用者の数なのか,何を減らしてこうなったのか,全然わからないので。 101 ◯佐俣企画調整局新交通建設室長 ベースとなっておりますのは,夜間人口,従業人口,施設利用者,この3つでございます。この3つがすべて変わっております。 102 ◯委員(堀之内照子) なぜ変わったのか。 103 ◯佐俣企画調整局新交通建設室長 平成2年のデータと平成12年のデータの違いでございます。 104 ◯委員(堀之内照子) 人口は変わらないんですよね。人口フレームは。 105 ◯佐俣企画調整局新交通建設室長 人口フレームは,ポーアイの1期は変わって──1期も12年のデータですから,平成2年のデータと違いますから変わっておりますし,2期の予測する1ヘクタール当たりのいわゆる張りつき従業人口とかそういったものも,基礎になるデータが変わっておりますから,変化しております。 106 ◯委員長(佐伯育三) もうちょっと質問を具体的にしてください。 107 ◯委員(堀之内照子) もうこれ以上お聞きしても,まともな回答をいただけないと思いますので,非常にこの資料がずさんであるというふうに思いますので,それだけ申し上げたいと思います。 108 ◯委員長(佐伯育三) ほかに。 109 ◯委員(浦上忠文) 細かいことを1つと,非常にざっくりとしたことも2つ,ちょっとお伺いします。  1つ,ポートピアランドが閉鎖されるということになって,神戸市が何かして3年間,ポートピアランドをやると。ということは,平成17年度にはポートピアランドはなくなるわけですから,ポートピアランドに,今,実際,毎日何人が利用してて,それが何人,完全に減るわけですから,それは減らさないかんのやということがまず1つと,もう1つは,まあ世間的な常識として,需要予測というものが,その事業をするために無理やりつくり上げられるもんやということは,もう皆さん方も多分心の中では知っておられるんやないかと思うんですね。そうでなければ,例えば,地下鉄の湾岸線でも,初めに13万何千人と言っておって,それから8万にしました。それから3万何千にしました。その説明は何かと聞くと,いやいや長田区や兵庫区のリーディングプロジェクトができてないからこうなった。だけど,リーディングプロジェクトができてないということ自体が,神戸市全体の仕事としてはおかしいことというようになるんやないですか。  例えば,今,局長さん,いろいろスポーツ施設や何やらでも,具体は言えないけど,計画はあると。だけど,具体がなくて,そこに線路を引くような,例えば,市というものは,普通の人間から言えばおかしいんやないかいうのは,これまた世間の常識だと思うんです。だから,私,本当にこれが自信があるんやったら,この需要予測をちゃんと発表して,本当に具体的にこういう施設ができるんでということを説明するのが行政というものの説明責任やないですか。そういうことが実際になしに,何となくだらだら,空港ができるんです,やるんです,計画はこうなんです。やった後に本当にこれだけの人が乗るんやということが本当に自信があれば,確実な説明をもって市民の前に説明するべきやないですか。それとも,15年後,私と局長とどこかで飲んだときに,やっぱり失敗やったな,あははで,そういう人生送るのか,その辺,企画調整局長,時代も変わろうとしているんですから,本当にはっきり示されたらどうですか。示されないんでしたら,一時凍結するとか,そういうことを提案するのが,市民に対しての新しい矢田市政の責任だと思いますが,その辺についてどう思われますか。 110 ◯大麻企画調整局長 こういう大きなプロジェクトをやるに当たりまして,非常に実現性の高い,客観的にもご納得いただけるようなものをちゃんと把握してやるべき,これはもうおっしゃるとおりだと思います。そういう意味で,いろいろ客観的データも用いまして算定したつもりでございますから,これは,当然,いろいろトータルで8万 1,000人の方が乗られますよと。確かに変遷がありまして,当初からいきますと10数万というふうなことがありましたけども,その時点,その時点での精度の問題もありますし,その後の時代変化もあるわけでございまして,我々は割と柔軟な体制も持って,時代の変化とともにある程度合わせていきますし,先ほどの人口にもありましたように,かつての方式からいきますと,客観的にもこれから伸びるであろうという期待度も踏まえながらという面もあったかもしれませんが,現実にあるところは,今の数字で押さえておこうというようなことも,申し上げましたように,実現可能性の高いプロジェクトに持っていって,それをまず実現していこうということが大事でありまして,特に,ポーアイ2期,確かに,今現状,今のところ,想定したことからいきますと,若干おくれているいうこともありますが,一方で,医療産業都市構想だとかいろいろやりながら,まだまだ神戸のブランドといいますか,そういうものは捨てたものでもございませんし,まだまだ活性化していくと我々は期待してございますし,そういう方向でぜひやっていく。そういうためには,空港をはじめこういう都市インフラと言われる新交通,こういうものはぜひ必要という観点のもとに,事業がうまくいくように頑張っていきたいと,このように思ってございます。 111 ◯佐俣企画調整局新交通建設室長 ポートピアランドの件でございますけれども,我々の今持っている平成12年度のデータで,年間約50万人の利用者がございまして,日当たりにいたしますと, 1,400人ぐらいの施設利用者になります。その程度の規模のものが,ポーアイ2期のスポーツ・レクリエーション用地にやってくるという想定をいたしております。その中で,それじゃそこにもあり,ここにもありということでは過大であろうということで,これは国との中で,要は,その時点では,ポーアイ1期の方の現在のポートピアランドからの需要はゼロにしようということで,それは,ですから,17年度以降はポーアイ1期の中からは見込んでおりません。 112 ◯委員(浦上忠文) 今の,私,局長いろいろの意味で頑張っておられるので,好きですし尊敬もしておりますけれども,先ほどぐらいのお答えやったら,1つも今までの行政の方の──神戸にはブランドがありますとか,都市にはインフラが必要ですから頑張っていきますと,それぐらいのことやったら私がそこに座っておっても言えるんやないですか。30年市役所で苦労されてきて,これからの時代は変わっているということをようご存じやないですか。  例えば,本当に時代の流れというものに合ったことをしないと,市民との心が離れるばっかりやないかと思うから,私は質問しておるのであって,例えば,私,ちょっと余談になって,また怒られるかわかりませんが,尼崎市長選挙の前に,ある代議士の事務所に行って,きょう公示でこんな人出ましたで言うたら,白井さんのとこに,お前,当選のあれを持っていけと。こんなもん,こっちが当選するのに決まってるやないかと。市民の目というものは,これは厳しくなっているやないか。そういう意味からいえば,これだけの事業をするんであれば,本当に具体的に言えないけども,こういう事業を確実にやりますということがなければ,大事業やからこそ,その説明責任とか要るんやないですか。それをちょっと具体的に,覚悟を言うてくれとかそんなんじゃなくて,本当に説明責任というか,計画が固まってつくるんですというふうなことが本筋ではないですか。その辺ちょっとお聞かせ願いたいです。 113 ◯大麻企画調整局長 市民に理解をいただく。これはもう絶対条件でございます。そういう意味で,我々はその計画段階から,いろいろもちろんマスタープランも含め,そういうことをお示ししながら,それが具体化する段階では,それぞれ各局がそれぞれの事業計画をつくりますから,例えば5年の計画とかいうような中でまたお示しもし,そういうものも,それが実現する際には予算だとか,そういうことで議会にもお諮りしながら,それぞれPRをし,努めております。  確かに,私自身,例えば医療産業のことで申し上げますと,この方向は間違ってないし,これはぜひやり遂げようと思ってございますが,すべての市民の方にご理解いただいているかとなりますと,確かにそこのところは自信のないところもございますし,そこの分野はやはり理解を求めていかなあかんのだろうと。こういうことで,いろんな手法,PRも含め,出前トークも含め,実は先日,市役所の1階のロビーにも,医療産業都市構想の展示コーナーを設けましたが,あらゆる手段を用いて理解を求めていく,この努力はしていかなあかんだろうと,こういうように考えております。そういう意味で,今回の延伸事業,大きなプロジェクトでございます。これが,将来の神戸にとってやはり必要不可欠なものと,我々,こう考えてございますが,そこをどうご理解をしていただく──1人でも多くの方にご理解いただくということが1つの課題だろうと思いますし,そこの分野は努力をしていくということでございます。 114 ◯委員(浦上忠文) これでやめますけど,例えば,物事には1つの前提というものが絶対必要だと思うんです。例えば,ここ2~3日の新聞のアンケート調査を見てても,小泉内閣の支持率が下がっている。ほんなら,アンケートを見てたら,私,腰抜かすんですが,構造改革をとりますか,経済・景気回復をとりますか,こんなばかな質問ないのであって,これだけの時勢でこれだけの国債発行して,これだけのを打って財政を主導しますけど,ひょっとしたら赤字になる,将来もっと厳しくなるかもわからんけど,当面の景気回復を望みますかというアンケートやったらわかるけど,景気回復と構造改革いうたら,そら今,景気悪いから景気回復に丸つけて,小泉あかんあかんということになるんですよね。  私,これを前提にして何を言いたいかというと,今までの市役所としては,絶対成功するということでしか言えないですよね。だけど,A案,B案,C案とあって,ひょっとして神戸空港も余り人が来なくて,あるいは,ポーアイ2期も売れませんでしたら,これぐらいの赤字にはなる可能性もありますと。そうでないために我が市役所は一生懸命やるんです。絶対に成功するなんて言うから,市民はそんなばかな,絶対に成功せえへんぞと,もう不毛の論議みたいなんが──一部の人と一部の人同士かもわかりませんけれども,だけど,大半の賢い市民の人は,絶対言っていることをまたうそだよな。どうせ地下鉄だって,あんな半分以下やもんな。神戸空港だっておかしいよな。だけど,初めに失敗するというか,あかん場合もあります,だから,市民の皆さん,協力してくださいというふうなことを言ってくれれば,協力してもいいなと。良識ある市民はそう思うと思うんです。ですから,仮にちょっと失敗する場合もありますよというようなことも説明するような覚悟はおありかどうか,これをちょっと最後に。そうしていただきたいと。そのことだって実はあり得るはずですから。 115 ◯大麻企画調整局長 失敗のないように努力をしていきます。 116 ◯委員長(佐伯育三) ほかにございますか。 117 ◯委員(原 和美) ちょっと細かいことで申しわけないんですけど,並行して動いているムービングウオークですけれども,これはまだ当面,どういうんですか,外さないというか,あのままというふうに前にお聞きしたような気がするんですけれども,このムービングウオークの利用と,ポートアイランド線の延伸が完成したときの利用の実態ですけど,どんなふうにこれは考えておられるのかなということを。 118 ◯大麻企画調整局長 今,現にちょうど市民広場駅から今回の北駅までの間,ムービングウオークがあります。これはまだ新交通ができてない段階で,2期にいろいろ企業が進出が始まったときに,利便性のために要るということで設置したものと理解してございます。所管はみなと総局でございまして,やってございまして,ただ,そこに同じように新交通の延伸がその横を走るわけでございます。そうしたときにどうなるかということ,我々も意識してございまして,あのムービングウオークの利用価値は私はあるものと思っております。といいますのも,例えば市民広場駅にはコンベンション施設等もございますし,今現在,北駅の方で医療産業都市構想を中心に進めてございます。そうなりますと,そことの連携,そこの動きというのは結構多いわけでございます。そういうときに,例えば,新交通の延伸ができたからいうことで,あの間,約 800メートルございますが,あの一駅を乗っていただけるかどうか,これは需要予測にもいろいろ影響するわけですが,我々の需要予測では一駅間乗るということは──ゼロではございませんが,相当少ないというのは現実だと思ってますから,ほとんどゼロに近いカウントしかしてございませんが,そうなりますと,その一駅間にあのムービングウオークがあることによりまして,特にコンベンションだとか,都市機能の施設が1期の方にもございますから,そこの動き,今現在も約 2,000人ぐらい,何か利用しているようでございますから,それに近いような人たちが新交通に乗らずにムービングウオークを利用するという方はあるんではないかと思っております。  ただ,この設置者がどう考えるかというところはございますんで,これを残すのかどうかというのは,これからまた議論をしていきたいと,こう思っております。 119 ◯委員(原 和美) それはこれからの議論なんですね。みなと総局と企画の方との議論はまだ今は全然できてないということですか。わかりました。 120 ◯委員長(佐伯育三) ほかにございますか。  (なし) 121 ◯委員長(佐伯育三) なければ,この際,企画調整局の所管事項について,ご質疑はございませんか。  (なし) 122 ◯委員長(佐伯育三) なければ,企画調整局関係の審査はこの程度にとどめたいと存じます。当局,どうもご苦労さまでした。  委員の皆様に申し上げます。12時を過ぎております。以前に2時間でほぼ休憩をというお声もありました。したがって,このまま20分ぐらいでできるんかなと思うんですが,休憩を挟んでやるか,その辺ちょっとご意見がございましたら。特に,土居委員から前回,たばこの休憩時間を。 123 ◯委員(浦上忠文) 5分間休憩して再開と。 124 ◯委員長(佐伯育三) トイレ休憩とかたばこ吸えるし。では,5分休憩後,再開をします。よろしくお願いします。   (午後0時6分休憩)   (午後0時12分再開) 125 ◯委員長(佐伯育三) ただいまより再開いたします。 126 ◯委員長(佐伯育三) これより意見決定を行います。  まず,予算第29号議案平成14年度神戸市一般会計補正予算の本委員会所管分は,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 127 ◯委員長(佐伯育三) それでは,本件は原案のとおり承認いたしました。  次に,第73号議案当せん金付証票発売総額変更の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 128 ◯委員長(佐伯育三) それでは,原案のとおり承認されました。  次に,第74号議案当せん金付証票発売の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 129 ◯委員長(佐伯育三) それでは,本件は原案のとおり承認されました。  次に,第75号議案神戸市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」「異議あり」の声あり) 130 ◯委員長(佐伯育三) では,各会派のご意見をお伺いします。  承認する会派の方は挙手を願います。
     (賛成者挙手) 131 ◯委員長(佐伯育三) 挙手多数につき,本件については承認することにします。  次に,第76号議案神戸市職員の給与に関する条例の特例に関する条例の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」「異議あり」の声あり) 132 ◯委員長(佐伯育三) では,この議案についての承認される方の挙手を願います。  (賛成者挙手) 133 ◯委員長(佐伯育三) 賛成多数ですので,原案を承認することにしました。  次に,第77号議案特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の特例に関する条例の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 134 ◯委員長(佐伯育三) では,本件は原案のとおり承認されました。  次に,第78号議案土地売却の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 135 ◯委員長(佐伯育三) それでは,原案のとおり承認されました。  次に,第79号議案土地確認の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」「異議あり」の声あり) 136 ◯委員長(佐伯育三) では,お諮りいたします。この議案に賛成の方の挙手を願います。  (賛成者挙手) 137 ◯委員長(佐伯育三) 挙手多数につき,承認をいたします。  次に,飛びますが,第80号議案住居表示を実施する区域を追加し,当該区域における住居表示の方法を定める件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 138 ◯委員長(佐伯育三) 本件は原案のとおり承認されました。  次に,第81号議案町及び字の区域並びにその名称の変更等の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」「異議あり」の声あり) 139 ◯委員長(佐伯育三) この議案について,賛成の方は挙手を願います。  (賛成者挙手) 140 ◯委員長(佐伯育三) 挙手多数につき,本件は承認されました。  次に,第82号議案神戸市区設置条例の一部を改正する条例の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」「異議あり」の声あり) 141 ◯委員長(佐伯育三) では,この議案について,承認することに賛成の方の挙手を願います。  (賛成者挙手) 142 ◯委員長(佐伯育三) 挙手多数につき,承認することになりました。  次に,第91号議案総合リサイクルセンター(仮称)建設工事請負契約締結の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 143 ◯委員長(佐伯育三) 本件は原案のとおり承認されました。  次に,第92号議案(仮称)新長田駅南地区久保6第1工区再開発ビル新築工事請負契約締結の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 144 ◯委員長(佐伯育三) では,本件は原案のとおり承認されました。  次に,第93号議案(仮称)新長田駅南地区大橋6工区再開発ビル電気設備工事請負契約締結の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」「異議あり」の声あり) 145 ◯委員長(佐伯育三) では,この議案についての承認される方の挙手をお願いします。  (賛成者挙手) 146 ◯委員長(佐伯育三) 挙手多数につき,原案どおり承認されました。  次に,第94号議案(仮称)新長田駅南地区大橋6工区再開発ビル機械設備工事請負契約締結の件については,いかがでしょうか。  (「異議なし」「異議あり」の声あり) 147 ◯委員長(佐伯育三) では,この議案について,承認される方の挙手を願います。  (賛成者挙手) 148 ◯委員長(佐伯育三) 挙手多数につき,原案どおり承認されました。  次に,請願第 177号パートタイム労働に関連するILO条約早期批准等を要請する意見書提出を求める請願について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  自由民主党さん。 149 ◯委員(福浪睦夫) 自由民主党です。神戸も非常に不況で雇用が非常に厳しいというようなことから,非常に切実な問題でございますので,そういう意味も込めまして,この労働条件ということは結構かということで採択を,賛成いたします。採択です。 150 ◯委員長(佐伯育三) 民主党さん。 151 ◯委員(藤原武光) 結論は採択です。それは,今後を考えてみますと,多様な生活スタイルをどう保障していくかということになりますと,もう現に出ておりますけども,労働の多様な雇用形態と,これが社会の出現だと思いますし,これからは,今,非常に厳しい雇用環境ですが,将来は外国人労働者の雇用も視野に入れなければならないと。あわせまして,年金の支給開始年齢が変更されたと。トータルの労働条件となりますと,年金とか医療とか,あるいは,年休,賃金,ボーナス,身分の安定と,こういうことになりますので,請願の出されております,それぞれのILOを批准して国内での法律をつくって,それを達成することが大事だと,こういうように思いますので,採択でございます。 152 ◯委員長(佐伯育三) 公明党さん。 153 ◯委員(松本 修) 結論は採択です。最近の労働しておられる──働いておられる方の労働の形態というのはさまざまございます。そういった中で,こういったパートタイム労働をされておられる方もたくさんおられるという現実があります。昨今,ワークシェアリングといった,そういった考え方もございまして,こういった同じ労働をして,同じ権利あるいは労働条件といったものをきちっと保障をするということは非常に大事なことだと,このように思います。そういった意味でこの請願を採択したいと思います。 154 ◯委員長(佐伯育三) 日本共産党さん。 155 ◯委員(堀之内照子) 採択です。今,非常に不安定就労が激増しております。ですから,そういう方々の権利を守るために,日本の国が批准してないというのは非常に遅きに失して,国際的にも恥ずかしいことだと思うので,早急な批准をお願いしたいと思います。 156 ◯委員長(佐伯育三) 自民党新政会さん。 157 ◯委員(大野 一) 結論は採択であります。理由は,前任者もおっしゃってましたが,雇用形態の多様化に伴う時代の中,その変化をフォローアップする法制度の確立が必要であるというふうに考えております。  以上です。 158 ◯委員長(佐伯育三) 新社会党さん。 159 ◯委員(原 和美) 結論は採択です。私たちもこの早期批准の運動を続けておりますので,このような意見書を提出するということについては賛成です。 160 ◯委員長(佐伯育三) 住民投票さん。 161 ◯委員(浦上忠文) 採択です。 162 ◯委員長(佐伯育三) 全会派採択でございますので,本件は採択することに決定いたしました。  ただいま採択となりました請願については,国に意見書の提出を求めるものでありますので,後ほど,文案については協議したいと存じます。  次に,陳情第 268号中国で拘束されている日本人の妻の早期救出を要請する意見書提出を求める陳情について,各会派のご意見をお聞きしたいと存じます。  自由民主党さん。 163 ◯委員(福浪睦夫) 自民党です。人道的ということを言われますと,そうだなという気もしますが,この内容を聞きますと,決して拉致問題とは全然異質のものだなと感じております。わざわざ行かれて,そしてまた,向こうの法律の中で逮捕されたというようにこの文書はなっておりますから,ちょっと意外な気がいたします。ですから,私のところとしては,中国の国家でございますので,これをとやかく言うのは,ちょっと内政干渉的なことになろうかなという気もします。そういうようなことから,これは審議を打ち切りたいということでございます。審議打ち切りです。 164 ◯委員長(佐伯育三) 民主党さん。 165 ◯委員(藤原武光) いろいろ陳述の中にあったんですが,不当拘束云々が正しいのかどうかという判断が非常にしにくい。あるいは,法輪功の現状,実情もちょっと僕らでは判断しにくいという面もありますし,お話もありましたけども,中国の国内問題というすぐれて状況になっておりまして,これを日本国の神戸市議会が判断をして云々するというのは非常に難しいなというふうに思います。  また,超党派で自民党から民主党までいろいろなっているわけですが,私ども本部に問い合わせましたけども,民主党としてトータルでこれを議論して何かするというようなことには,今,現状なっておらず,お1人だけですけども,かかわって徐々に広めていくんだと思いますけれども,そういう現状ですので,私ども民主党としては審査を打ち切りたいというふうに思います。 166 ◯委員長(佐伯育三) 公明党さん。 167 ◯委員(松本 修) 結論は審査打切です。陳情の中にもありますが,北朝鮮による日本人拉致事件と同種同根であると陳述もされておられましたが,この点についてはやや違いがあるなと,このように思っております。中国へ一時帰国をされて,その中で中国の国内事情もあると思います。そういった中で起きた事件といいますか,問題であるということで,もちろん人権という問題から言いましたら,中国のやっていることがいいかどうかという問題があると思いますが,そのあたりについて,神戸市議会としてどうこうといった形で結論を出すというか,意見を述べるというのも,ちょっと筋違いかなと,このように思います。  以上です。 168 ◯委員長(佐伯育三) 日本共産党さん。 169 ◯委員(堀之内照子) 私どもも,この法輪功事件について,十分な情報も持っておらず,また,現在,調査中でございますので,継続にしたいと思います。 170 ◯委員長(佐伯育三) 自民党新政会さん。 171 ◯委員(大野 一) 結論は打ち切りであります。理由は,前任者がおっしゃったとおり,内容の確認といいますか,その確認の作業そのものもまだ十分にできていないということが1つ,それと,外交問題が非常に絡んできていますので,国の専管事項でもありますので,国の判断にゆだねたいということも1つであります。  ただ,人道的に,私も何人かの方からこの件についてはお聞きをしておりまして,非常に問題だなということで問題視はしておりますが,今のところ,神戸市会として何らかのアクションをという時期には来ていないだろうということで,打ち切りであります。 172 ◯委員長(佐伯育三) 新社会党さん。 173 ◯委員(原 和美) 実は,私たちのところも,まだ調査というところではよくできてない部分もありまして,そういったことから言いますと,皆さん,審査打切ということですので,今のところ,我が会派も審査打切ということでいいかと思います。 174 ◯委員長(佐伯育三) 住民投票さん。 175 ◯委員(浦上忠文) 結論は採択です。私はいわれなき政治犯なんかを救済していく世界最大NGOのアムネスティジャパンの10数年来の会員でありまして,こういうことについては毅然とした態度で臨むべきではないかと。そういう意味で採択をお願いいたします。 176 ◯委員長(佐伯育三) 今,お聞きのとおり,打ち切り,継続,採択ということで,各会派がそれぞれ意見が分かれておりますので,まず,継続というご意見がありましたけれども,本件について,本日,結論を出すかどうかをまずお諮りしたいと思います。本日,結論を出すことに賛成の方の挙手を願います。  (賛成者挙手) 177 ◯委員長(佐伯育三) 結論を出すということで決定をいたしました。  次に,本件について,採否を決するかどうかについてお諮りいたします。  本件の採否を決することに賛成の方は,念のために申し上げますと,採択または不採択を主張される方は挙手を願います。  (賛成者挙手) 178 ◯委員長(佐伯育三) 挙手少数でありますので,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,本件は審査打切となりましたので,よろしくお願いします。  次に,陳情第 276号「平和の意見書」の提出に関する陳情について,各会派のご意見をお伺いしたいと思います。  自由民主党さん。 179 ◯委員(福浪睦夫) 結論は審査打切にしたいと思います。この平和の意見書を提出,わざわざこういうことをおっしゃられますが,今,日本は平和憲法で粛々とやっておりますから,どういう意味なのか,ちょっとわかりません。私は日本の国は専守防衛で平和憲法であると,こういうふうに教えられて育っておりますので,今さら,こんな市会からこれを出したら,お前,もう一遍憲法読めいうて怒られそうな気がしますので,審査打切にしたいと思います。 180 ◯委員長(佐伯育三) 民主党さん。 181 ◯委員(藤原武光) 民主党です。この平和の意見書の世界的あるいはこの日本の背景だと思うんですけれども,今,現実にこのことが必要であるかどうかという判断になってきまして,そういう意味では,ちょっとこの具体的目的がはっきりしていないのではないかなというふうに思います。21世紀を日本のリードで世界平和の時代,これは多くの方はそう願っておりますし,多分それぞれがそういうことで動いているんだと思うんですけども,ここの地球村をインターネットで調べてみましたら,かなり全国的規模でいろいろやっておられますが,地球村の代表の方がやっておられるんで,地球村全体でこれをやっておられるのか,ちょっとそこのところもよくわからないんですが,ここに書いてあります理念としては,抗議しない,要求しない,主義主張をしない,気づくまで待つ,非対立ということを基本理念,あるいは,事実を伝えるとか,自分のできることとか書いておりますので,そういう意味では,今回,こういうことを全国的にやっておられるんですが,少し意図がはっきりしませんので,審査打切にした方がいいんじゃないかなと,こういうふうに思いますので,審査打切とします。 182 ◯委員長(佐伯育三) 公明党さん。 183 ◯委員(松本 修) 結論は審査打切です。日本は,当然,戦後,それより前,たくさんの戦争の犠牲者を出してきたわけです。その中で戦争をしないと,そういったことを日本の国是として平和憲法がつくられ,それを今まで守ってきたのは日本国であると,このように思っております。また,世界の平和については,国連を中心とした,そういった形で積極的に日本は平和を築いていこうと,そういった努力を今していると,このように思います。また,これからもしていかなければならない。特に,核の問題についても,日本は唯一の被爆国でありますから,当然それを絶っていこうと,また,しているのが今の現状だと,このように思います。そういった意味で,陳情の思いとしてはわかりますが,既に日本の国は,僕は,そういった意味で平和憲法を持った立派な国であると,このように確信をしております。そういった意味で打ち切りとしたいと思います。 184 ◯委員長(佐伯育三) 日本共産党さん。 185 ◯委員(堀之内照子) 採択を主張したいと思います。ここに言われていることは非常に当然なことであり,日本の国は平和憲法を持つ国として,国連の中ですべての問題を戦争でなく,平和的なやり方で解決をする。そして,日本がそのために積極的な役割を果たす。そういう姿勢をとってもらいたいというのは当然なので,採択を主張します。 186 ◯委員長(佐伯育三) 自民党新政会さん。
    187 ◯委員(大野 一) 結論は審査打切であります。世界の平和を望む気持ちでありますとか,日本が平和の時代づくりのリーダーとなるというような今回の陳情の趣旨については,非常によく理解ができます。ただ,あえて今,この時期に平和の意見書というものを政府に提出するという必要性をそれほど強く感じておりません。  以上です。 188 ◯委員長(佐伯育三) 新社会党さん。 189 ◯委員(原 和美) 結論は採択です。本当にここに書いてあるように,国連決議に基づかないすべての軍事行動に反対することはもちろん,唯一の被爆国である日本が中立国としてという,平和的解決に貢献するということを日本の基本姿勢としてということで,これは憲法がありますけれども,日本の基本的な姿勢ということでは,この平和ということをきちんと全面に打ち出す意見書を採択していくということはすごく大事なことだと思いますので,採択です。 190 ◯委員長(佐伯育三) 住民投票さん。 191 ◯委員(浦上忠文) 採択をお願いします。さまざまな意見を聞いておりますと,日本は平和でやってきたんや,日本は平和やと,こう言うんですが,歴史というものは常にこの言った瞬間でも毎秒毎秒変わっているわけでありまして,さらに日本の強い意志を示す。そして,世界じゅうに出かけていって,井戸を掘ったり,地雷の後始末をしたり,一生懸命している人になおさらに頑張れと,そういう励みになることをこの神戸から発信していくことは,非核神戸方式を発言している神戸市議会の役割としても,非常にとうとい意義があるんではないかと思いますので,採択を強く強く強く主張いたします。 192 ◯委員長(佐伯育三) 打ち切りと採択ということで分かれましたが,本日,結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。  まず,本件について,採否を決するかどうかについてお諮りをいたします。本件の採否を決することに賛成の方は,念のために申し上げますと,採択または不採択を主張される方は挙手を願います。  (賛成者挙手) 193 ◯委員長(佐伯育三) 挙手少数であります。よって,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,本件は審査打切となりました。  続きまして,陳情第 277号イージス艦インド洋派遣に反対する決議を求める陳情について,各会派のご意見をお伺いします。  自由民主党さん。 194 ◯委員(福浪睦夫) 我が会派は審査打切にしたいと思います。もう既にイージス艦,スタートしておりまして,また,これは政府の国連安保理の決議ということを大前提にしながらやっていることでございますので,私の方としては,この文章を見ましたら,今のところでは審査打切と,こういうふうにさせていただきます。 195 ◯委員長(佐伯育三) 民主党さん。 196 ◯委員(藤原武光) 結論は,民主党としては審査打切にしたいと思います。イージス艦が,昨日,出発をしまして,陳述にございましたのが戻せと,こういうような話で,どうやって戻すか,これはなかなか現実的には難しいことがありますし,もちろん国会でのいろんな議論もありますし,外交・防衛上の問題も,トータルで政府が判断したんだと思います。それぞれの政党の立場がいろいろ違うわけですけども,神戸市議会として,出たものをもう1回戻すということで,この陳情の採択ということには非常に厳しいので,審査打切ということにしたいと思います。 197 ◯委員長(佐伯育三) 公明党さん。 198 ◯委員(松本 修) 結論は審査打切です。今回のイージス艦の派遣は,アフガニスタンにおいて,日本の船──行っています補給艦を守ると,護衛をするといったことが主たる任務でございます。そういった意味で,下の方にイラク等という話がありますが,これとは全く違った問題であると,このように思いますので,これについては審査打切と。  つけ加えて,平和を守るというのは非常に大変なことです。何もしないというわけにはいかない部分があると思います。必死になって平和を守ると,これが日本としてしなければならないことだと,このように思います。 199 ◯委員長(佐伯育三) 日本共産党さん。 200 ◯委員(堀之内照子) 採択を主張したいと思います。今,アフガニスタンのテロ組織,それもほとんど壊滅したと言われているのに,なぜ,今なお,この自衛艦が出て行っているのか,そんなことも真相も明らかにされておりません。それなのに,さらにこの大変なこの情報力と防衛力を持ったイージス艦を派遣するということは全然納得がいかないことです。与党の中にも反対があり,また,国会でも全然この審議もされないまま,突如として派遣がされましたけど,一方では,アメリカがイラク戦争への準備を進めており,そして,もしイージス艦がこれに参加する,情報をキャッチして瞬時にアメリカに伝えるとか,一挙に 200カ所ですか,情報を得ることができるし,また,20カ所ですか,攻撃することができる。こんな恐ろしい船が行くということについては,結局,アメリカがイラク戦争を始めるときにこれに加担するということになると思うので,私どもとしては,ぜひイージス艦に帰ってきてもらいたいと思います。 201 ◯委員長(佐伯育三) 自民党新政会さん。 202 ◯委員(大野 一) 結論は不採択と思っていたんです。ただ,皆さん,打ち切りのようですから,あえて採否を明らかにする必要はないのかもしれません。はっきり申し上げると,考え直したのは,イージス艦の役割について,政府発表と違う形のものがここにも書かれていますし,その辺の判断が私どもにはできないなということもありまして,そういう意味で審査打切に賛成をいたします。 203 ◯委員長(佐伯育三) 新社会党さん。 204 ◯委員(原 和美) 結論は採択です。もちろん日本は平和憲法を持っていて,その憲法のもとでの活動だというふうに言われておりますけれども,この間も,与党の大物の議員さんが,この憲法で禁止をされている集団的自衛権の行使に踏み込むものだということも言っておられました。私たちもそう思っております。実際にそういう来年の──陳述にもありましたように──アメリカがイラクに戦争をしかけるのではないかと言われている時期と,客観的に見ましても一致をしていくという,こういう派遣のあり方そのものに大変な──ここには政府発表にはもちろんありませんけれども──いろんな思惑があるのではないかということを考えますと,大変危険な方向に日本の国は,今,行こうとしていると思います。  神戸の場合は,ここにも書いてありますように,非核神戸方式で平和を守るという市民の決議を既に上げて,港の平和利用もやっておりますので,そういった先進的な神戸としては,ぜひこの決議を,イージス艦インド洋派遣にはあくまでも反対だという決議を上げるということは,市民の思いともかなうのではないかと思いますので,採択です。 205 ◯委員長(佐伯育三) 住民投票さん。 206 ◯委員(浦上忠文) 採択でございます。先ほどから皆さんの意見を聞いておりますと,平和の意見書のときに言われたことと,先ほど,これに言われたことに物すごい何かずれがあるんやないですか。平和は必死で守らなあかん,当たり前ですよ。(発言する者あり)議論しようなんて言っていません。平和で必死で守らないかんことが物資の手伝いをすることやということにつながるやないですか。出たものを戻せへんというのであれば,ほんなら,戦争が始まったら,もうしたらあかんということになるやないですか。論理の矛盾があるんやないですか。  以上でございます。 207 ◯委員長(佐伯育三) 採択と打ち切りという2つのご意見でございます。  本日,結論を出すことについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。まず,本件について,採否を決するかどうかについてお諮りをいたします。本件の採否を決することに賛成の方は,念のために申し上げますと,採択または不採択を主張される方は挙手を願います。  (賛成者挙手) 208 ◯委員長(佐伯育三) 挙手少数でありますので,本件は採否を決しないことに決定いたしました。したがって,本件は審査打切となりました。  次に,陳情第 278号新交通ポートアイランド線の延伸・複線化計画の中止等を求める陳情について,各会派のご意見をお伺いしたいと存じます。  自由民主党さん。 209 ◯委員(福浪睦夫) 当局の説明をよしといたしまして,不採択でございます。 210 ◯委員長(佐伯育三) 民主党さん。 211 ◯委員(藤原武光) ここに具体的に書かれている陳情は,需要予測をもう一遍見直せ,したがって,見直すことによって延伸及び複線の計画を中止せよと,こういうことなんですが,当局等の説明あるいはやりとりもいろいろ聞かさせていただきまして,需要予測については,現時点で見直すというのはどうかなと。どうかなというのは,11月でしたか,既に特許も取りまして,具体的に工事も進むと。その前提あるいは需要の予測に当たっての考え方も明らかになりまして,現時点ではそれが妥当だというふうに思います。したがいまして,この陳情については不採択としたいと思います。 212 ◯委員長(佐伯育三) 公明党さん。 213 ◯委員(松本 修) 結論は不採択です。需要予測のことに関しては,1期については現状の統計値をもって算出をされているという形,それから,2期について,それからまた,これからの空港の予測,それについても決して過大なものではないだろうと,このように思っております。また,1期については,これからの将来,PC-1から5,再開発の問題とかこういったことについては,まだこれは上乗せされていない部分があります。そういった意味で,需要予測の再度見直しは必要ないと,このように思います。  また,延伸・複線化の計画を中止するということになっておりますが,将来,神戸空港も,そのためのアクセスにはこれは必要なものだと,このように思います。また,医療産業都市構想等の計画をこれから遂行していくためにも必要なものだと,このように思います。そういった意味で,この陳情については不採択です。 214 ◯委員長(佐伯育三) 日本共産党さん。 215 ◯委員(堀之内照子) 採択を主張します。先ほどのご説明でも,この人口フレームも非常にずさんで,たった2年半,3年足らずの間に4割も減らしてしまう。それから,スポーツ・レクリエーション施設についても,再びあそこに大倉山のような体育館をつくるとか,いろんなすごい計画がありますけども,今のこの財政上,そら民間を誘致するかどうかわかりませんけど,そんなのはほとんど期待できないのに,そういうものを施設の配置をどういうんですか,予測に入れてやっているこの需要予測は非常に危険だと思います。だから,早期に見直しをしていただいて,それで,今でも非常に大きな赤字を抱えて,ポートアイランド線についての延伸や複線化はこれからもさらに大きな負担を市民に与えるものであり,これを中止するように求めます。 216 ◯委員長(佐伯育三) 自民党新政会さん。 217 ◯委員(大野 一) 結論は不採択であります。理由は,十分な需要予測を立てて事業をスタートした段階であるということ,また,新交通のポートアイランド線の延伸・複線化計画については,基本的な賛成をして推進をしていく立場でありますので,不採択です。 218 ◯委員長(佐伯育三) 新社会党さん。 219 ◯委員(原 和美) 結論は採択です。先ほど,同時に発している,動いているムービングウオークの話をちょっと聞きましたけれども, 2,000人の利用があって,これは需要予測にも大きく影響するから,みなと総局と協議をしたいというて,まだこれからということですから,需要予測にはまだまだ不確かな要素がたくさんあると思いますので,そういった点から,この陳情は採択です。 220 ◯委員長(佐伯育三) 住民投票さん。 221 ◯委員(浦上忠文) 先ほどの企画調整局長との話をやっておりまして,本当十分な説明をもらってないんで,失敗せんように一生懸命やるんですなんていうのは,あれはもう市会議員や市民に対して本当不誠実な答弁ですから,継続にしたらええなと思っておったんですが,皆さん方が採択か不採択かに分かれていますので,それやったら採択にしようかと。採択を主張いたします。 222 ◯委員長(佐伯育三) 採択,不採択の2つの意見に分かれておりますので,本日,採否を決することについては意見が一致しておりますので,これよりお諮りいたします。本件を採択することに賛成の方は挙手を願います。  (賛成者挙手) 223 ◯委員長(佐伯育三) 挙手少数であります。よって,本件は不採択となりました。  以上で,意見決定を終わります。  次に,先ほど,採択となりました請願については,国に意見書の提出を求めるものでありますので,本委員会でその意見書の文案について協議をしたいと存じます。文案を用意しておりますので,事務局に配付させるとともに朗読をさせます。 224 ◯委員(大野 一) 文案を配付をされている間に,ちょっと時間をかしていただきたいんですけど,今,浦上委員の発言の中で,平和の問題について採択をされるということで意見を表明されました。それはそれでよしとするんですが,その後,前任者の発言,ほかの委員の皆さん方の発言に対して,論理矛盾しているとか,そういう発言をされて,そうなりますと,今,片岡先生もおっしゃったけれども,議論の場になりますよね。意見表明をする場所なのか,議論をする場所なのか。当然,論理矛盾と言われた方は反論をしたいと思うんです。その辺はどのように,委員長,進めさせていただいたらいいんでしょうか。 225 ◯委員長(佐伯育三) 当然,意見を言い,採択,不採択等の意見を決着をつけるところですけれども,議論はいろんな人が意見を言うてますんで,総称して判断されたと思います。 226 ◯委員(片岡雄作) 今の言い方ではちょっと不十分で,意見表明いうのは,他党の意見について注文つけるとかいう場じゃないんです。他党のことを関係なしに自分の立場を主張する。だから,それについて,ここは他党の意見や何やを注釈つけるというのはいけない場ということをはっきり限定しておかんといかんのです。そういうことになっているんです。 227 ◯委員(浦上忠文) いけないということはだれが決めたんですか。何か書いてあるんですか。正式な文書であるんですか。 228 ◯委員長(佐伯育三) そういう意味じゃない。そうでないと,他党の意見に対して,私はそう思わない,そこはおかしいとかいう発言になると,議論の場になってしまうと,こういう意味です。 229 ◯委員(浦上忠文) 仮にですよ,議論の場にするように変えていくようにしていったらどうですか。 230 ◯委員長(佐伯育三) それはまた変える提案をしてください。 231 ◯委員(片岡雄作) 今,大野さんが提示した問題について言うと,ここはどういう場かということを確認するために言うているわけです。ここはよその党のことについて,よその会派について言うんじゃなしに,自分とこの会派,自分とこの立場を主張する,結論を言う,ということを委員長が求めていると。 232 ◯委員(浦上忠文) ただし,自分の意見を述べるときに,ほかの意見はこう言ったことも,その自分の意見を主張するための1つのサブテーマみたいなもんですから,何ら問題ないんやないですか。なぜそれが問題なんかいうことをちょっと聞かせてください。 233 ◯委員長(佐伯育三) だから,それに対して,今,言うたみたいに,例えばそこの何党がこう言うたけども,それはおかしいと僕は思うというふうな発言がもしあったら,そこで議論の場になるから,あくまでも自分とこの会派の意見を主張するというのが今の審査結果のお諮りをしている趣旨ですから。 234 ◯委員(浦上忠文) それやったら,ここへ集まってきて,人と顔を見合わせてやっている必要ないんじゃないですか。紙出して意見表明出したら,それで終わりやないですか。何かを聞いて盛り立てていくことに議会があるんでしょうがね,もともと。 235 ◯委員長(佐伯育三) それはまた別問題ですので。 236 ◯委員(浦上忠文) ルールいうのは,ルールになっているんやったら変えていったらいいやないですか。(「ほんなら変えたらええやん。」の声あり)おれだけで変えられへんけど,変えていくように。 237 ◯委員(藤原武光) 浦上さん,例えば,今の最初に言う人は,他の党の意見を聞かずに言わないかんわけや。 238 ◯委員(浦上忠文) それは初めに言うてはるねんから当たり前や。 239 ◯委員(藤原武光) そしたら,そんなこと最初から前提に置いたことにならへんやん。 240 ◯委員長(佐伯育三) 議事進行します。  (書記朗読) 241 ◯委員長(佐伯育三) 以上のとおりですが,いかがでしょうか。  (「異議なし」の声あり) 242 ◯委員長(佐伯育三) それでは,文案については,以上のとおりとさせていただきます。  なお,この意見書案については,今後,本委員会に委員を出していない高山議員及び自由党さんにもご意見をお伺いした上,ご了解をいただけましたら,12月の20日の本会議に本市会議員全員が提案者となって議員提出議案として提出することを市会運営委員会に申し送りしたいと存じますので,委員各位におかれましては,本件に関する会派内での周知徹底について,ご協力をお願いしたいと思います。 243 ◯委員(堀之内照子) ちょっとお時間をいただきまして,私ども共産党といたしまして,イラクでの戦争勃発の危険を防止することを求める意見書,これを提出したいと。それで,皆様のご同意をいただきたいなと思っております。  今,イラクの破壊兵器の査察が順調に行われている。そういうふうな状況で,国連安保理事会はアメリカの一方的な武力行使,これに歯どめをかけるということも目的で,全会一致で理事会の決議がされたところですけれども,しかし,それにもかかわらず,アメリカとしては自分たちには武力攻撃の権利を留保するということで,トルコやその周辺の地域での戦争体制への協力,これを求めているという状況があります。しかし,このイラクでの戦争は,恐らく中東の戦争に広がっていくし,それで,その結果は多大な損害を与えると。人類に大きな被害を与えるということは明らかだと思います。ですから,アメリカにこの安保理事の決議に従ってイラクへの武力攻撃をやめるように,そういうことを求める,そういう決議を──そういうことを政府に対して求めたいというふうな内容の意見書を出したいなというふうに思っておりますので,皆様方のご同意をいただきたいと思います。 244 ◯委員長(佐伯育三) これに対してのご意見があれば。  今の段階では,一応国連決議に基づく査察結果を,再び安保理を開いて,協議を開いて,その上で検討する,こうなってますから,だから,今,例えば意見書を出して,アメリカ一国がどうこうということよりも,安保理の決議がどうなるかということが問題ではないんですか。 245 ◯委員(堀之内照子) この安保理は一生懸命頑張ってますよね。アメリカが一方的な行動を起こさないように,そのためにイラクに対して大量破壊兵器の全面的な査察,これを要求し,イラクもこれを受け入れて,今,それは順調に進んでいると思うんですけど,一方では,アメリカは何かミスがある,あるいは,欠陥があるということになれば,安保理事でのそれに基づく措置を決めるよりも前に,アメリカはそういうところに攻撃をする,イラク戦争を行う,そういう権利があるということを主張しております。それは非常に大変なというか,危険な状況だと思うので,やはりアメリカは国連安保理事の決議に従って世界平和のために頑張ってもらいたいなと。それで,アメリカがそういう一方的な武力行使をしないように,政府に対して──政府は影響力があると思うので──ぜひ言ってもらいたいなと。それが世界平和を守る,イラクでの戦争を防ぐと,そういことにつながると思うので,ぜひ意見書を皆様のお力で提出をしていただきたい,ご協力をいただきたいというふうに思っております。 246 ◯委員長(佐伯育三) ご意見なかったら,結論を。 247 ◯委員(片岡雄作) 余分なことやけど,こんなん言うてええかどうかと思うけど,堀之内先生,こういうときに,たとえたら,賛成,反対出てくるわね。そういうのは非常に現場の政治的に利用される。こういうことについては,今,堀之内先生が言われたことは物すごいきれいな話やし,立派な発言やと思うんやけども,こういうことに対する結論が現場的に,最近,ペケと丸という形で,すぐ現場の政治に利用される。大義名分とは違う形の非常に瑣末な形になると,今,堀之内先生が言う,各会派の意見を同調してほしいというようなきれいな話で始まっているんやけども,どういう結論になるのかなと。最近の傾向を見てたらということをちょっと危惧していると。 248 ◯委員(堀之内照子) それは,私,納得いきません。 249 ◯委員(浦上忠文) それはおかしい。そんなんやったら,賛成やいうことにしたら。それが利用できるからペケやったら,自分はおかしいいうんやったら,自分の意見と違うやん。 250 ◯委員長(佐伯育三) いずれにしても,今,委員からも説明ありましたように,まず,意見書を出すか出さへんかという今の提案を受けて…… 251 ◯委員(浦上忠文) ちょっと待ってください。意見書を出すか,出さへんかと,意見書の中身をもっと目の前でも置いてへんと,そんな。 252 ◯委員長(佐伯育三) 中身より,今のこういう意見書を出したいと言うてるから,そのことに対して意見書を…… 253 ◯委員(原 和美) 今の堀之内先生の趣旨での。 254 ◯委員長(佐伯育三) そういう意味で。  意見書を出すのに賛成の方。  (賛成者挙手) 255 ◯委員長(佐伯育三) 賛成の方が少数ですので,委員会としては意見書を出さないということになります。 256 ◯委員長(佐伯育三) 本日,ご協議いただく事項は以上であります。  本日はこれをもって閉会いたします。  ありがとうございました。   (午後0時59分閉会) 神戸市会事務局 Copyright (c) Kobe City Assembly, All Rights Reserved. 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