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  1. 札幌市議会 2019-12-09
    令和 元年(常任)経済観光委員会−12月09日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-26
    令和 元年(常任)経済観光委員会−12月09日-記録令和 元年(常任)経済観光委員会            札幌市議会経済観光委員会記録            令和元年12月9日(月曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時6分     ―――――――――――――― ○好井七海 委員長  ただいまから、経済観光委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  最初に、議案第5号 令和年度札幌病院事業会計補正予算(第1号)を議題とし、理事者から補足説明を受けます。 ◎宇都宮 経営管理部長  議案第5号 令和年度札幌病院事業会計補正予算につきまして、その概要をご説明いたします。  議案40ページに記載のとおり、高額な抗がん剤等を処方する患者数の増加などにより、不足が生じる見込みとなりました薬剤費の追加を行うとともに、その財源として、医業収益増額補正を行うものでございます。 ○好井七海 委員長  それでは、質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○好井七海 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○好井七海 委員長  なければ、討論を終了いたします。
     それでは、採決を行います。  議案第5号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○好井七海 委員長  異議なしと認め、議案第5号は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時7分       再 開 午後1時8分     ―――――――――――――― ○好井七海 委員長  委員会を再開いたします。  次に、議案第22号 札幌高速電車乗車料金条例の一部を改正する条例案を議題とし、理事者から補足説明を受けます。 ◎渡邉 事業管理部長  議案第22号 札幌高速電車乗車料金条例の一部を改正する条例案につきまして、補足説明いたします。  本議案は、ことし6月に策定いたしました札幌交通事業経営計画において、快適なお客様サービスの提供に関する取り組みの一つとして、子育て世帯市営交通を利用する機会をふやすとともに、子育てしやすい環境づくりに寄与するため、令和2年4月1日から、保護者1人につき、同伴する小学校入学前の幼児を4人まで無料とするものでございます。 ○好井七海 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆川田ただひさ 委員  私からは、ただいまご説明いただきました件につきまして質問させていただきます。  現在、札幌市では、保育料の3歳未満第2子無料化子ども医療費助成制度の拡充といった子育て世代経済的負担軽減策の実施など、さまざまな場面を通じて子育て支援取り組みを進めているところであります。  他都市においては、公営交通事業者に目を向けますと、いわゆる同伴幼児について無料とする幼児人数を2人までとしている事業者が多い中、名古屋市の地下鉄では4名まで、京都市においては、地下鉄では、保護者親権者などに限定しているものの、全員を無料とするなど、近年、公営交通事業者においても子育て支援を目的とする取り組みが徐々に広がっているものと推察されるところであります。  こうした中にあって、札幌交通局としても、これまで、授乳ボックスミルポの設置やベビーカー使用に関するマナー啓発など、子育て支援に向けた取り組みが実施されているところでありまして、このたび、これらの取り組みに加え、地下鉄において、保護者に同伴する幼児無料人数を拡大する取り組みが進められるということで、小さなお子さんがいる子育て世代の方々にとっては大変喜ばしいことだと思っているところでございます。  そこで、1点目の質問でありますが、無料とする幼児人数は、京都市のように全員とすることも考えられますが、今回、札幌市においてなぜ4人としたのか、その理由についてお伺いいたします。 ◎渡邉 事業管理部長  無料とする幼児人数を4人とした理由ということでございますが、平成27年の国勢調査によりますと、札幌市では、子どもがいる世帯のうち、子どもが4人以内の世帯の割合は約99%でありまして、無料とする同伴幼児人数を4人とすることにより、子どものいる世帯の幼児がほぼ全て無料の対象になると考えられ、全国的に見ても子育て世帯への支援という観点では十分な水準のものである、このように考えてございます。  一方、無料とする同伴幼児人数を無制限に拡大した場合、大人数幼児を連れた団体等の乗車が大幅に増加することによる経営への影響、あるいは、現場対応について課題なども想定されるところでございます。このため、無料人数の拡大による子育てしやすい環境づくりへの寄与、それと、それに伴う経営への影響などのバランスを考慮いたしますと、無料とする幼児人数に一定の上限を設ける必要があると考え、今回4人とする方針を固めたものでございます。 ◆川田ただひさ 委員  4人まで無料とすることによって、先ほどご説明がありましたけれども、子育て世帯の99%と、ほぼ全ての幼児保護者同伴の際には無料で乗車できることになるわけでありまして、無料人数拡大による支援の効果と経営への影響や現場対応の観点などから4人を上限にすることは理解したところでございます。  最大4人の幼児無料となりますと、例えば、1人の保護者が4人の幼児を連れて地下鉄改札機を通過する際、改札ゲートが急に閉まって、通過しようとする幼児がけがをすることはないかと、親の立場から心配する声もあるのではないかと考えるところでございます。  そこで、2点目の質問ですが、1人の保護者が4人の幼児を連れている場合でも安全に改札機を通過するために、どのような対策を検討されているのか、お伺いいたします。 ◎渡邉 事業管理部長  同伴幼児無料人数拡大に伴う安全対策ということでございますが、現在、保護者が同伴する幼児が1人の場合は、安全に改札機を通過できるよう時間的な設定がなされておりますが、無料人数を4人に拡大した場合には、これまで以上に安全に配慮した対応が求められるものと認識してございます。  このため、1人でおおむね3人以上の幼児をお連れのお客様には、改札機ではなく、駅係員の誘導により改札機横ゲートから入ってご乗車いただく対応なども検討しているところでございます。また、安全に改札機を通過していただくためには、幼児をお連れのお客様への周知が重要であると認識しておりますので、改札の通過方法について、車内ポスター駅構内放送によるわかりやすい案内等による効果的な周知を行うことで利用者の理解を深めていきたい、このように考えてございます。 ◆川田ただひさ 委員  幼児安全確保について、しっかり準備を進めていただけるとのことでありました。来年4月の事業開始までに万全な体制としていただきたいと思っているところであります。  本事業については、同伴する幼児の料金が無料となるという経済的なメリットだけでなく、2人目以降の幼児の切符を券売機で購入しなくてもよくなるという面で大変便利になると考えておりまして、経済性利便性の向上ということを今後しっかりと周知していただきたいと思っているところであります。  また、地下鉄での無料人数拡大に伴い、地下鉄のみならず、路面電車やバスとの乗り継ぎなど、運用面での連携や、安全に乗車するための方法をわかりやすく利用者へ周知するなど、来年4月の実施に向けてしっかりと取り組んでいただくこと、そしてもう一つは、私としては、保育園といったところにおいても周知していただくのが一番効果的ではないかと思いますので、その点もつけ加えまして、私の質問を終了いたします。 ○好井七海 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○好井七海 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○好井七海 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第22号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○好井七海 委員長  異議なしと認め、議案第22号は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時17分       再 開 午後1時18分     ―――――――――――――― ○好井七海 委員長  委員会を再開いたします。  次に、議案第1号 令和年度札幌一般会計補正予算(第4号)中関係分及び議案第11号 公の施設指定管理者の指定の件(藤野野外スポーツ交流施設)を一括議題とし、理事者から補足説明を受けます。 ◎山田 スポーツ部長  議案第1号 令和年度札幌一般会計補正予算(第4号)のうち関係分及び議案第11号 公の施設指定管理者の指定の件(藤野野外スポーツ交流施設)につきまして、あわせてご説明いたします。  まず、12ページの議案第1号をごらんください。  第2表 債務負担行為補正の上から五つ目藤野野外スポーツ交流施設運営管理をごらんください。  藤野野外スポーツ交流施設は、指定管理者による運営を行っておりますが、指定期間令和元年度末をもって満了となることから、令和2年度から6年度までの協定を締結するために、この5年間の債務負担行為を設定するものでございます。  次に、74ページの議案第11号をごらんください。  この債務負担行為の設定に関連しまして、令和2年度から6年度までの5年間の指定管理者を指定するため、本案を提出するものでございます。  候補者は、公募により募集を行い、選定委員会におきまして審査の上、選定したものでございます。 ○好井七海 委員長  それでは、質疑を行います。  質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○好井七海 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  次に、討論を行います。  討論はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○好井七海 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  議案第1号中関係分及び第11号を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○好井七海 委員長  異議なしと認め、議案2件は、可決すべきものと決定いたしました。  ここで、理事者交代のため、委員会を暫時休憩いたします。     ――――――――――――――       休 憩 午後1時21分       再 開 午後1時22分     ―――――――――――――― ○好井七海 委員長  委員会を再開いたします。  最後に、新MICE施設の概要についてを議題とし、資料に基づき、理事者から説明を受けます。 ◎村山 経済観光局長  本日は、新たなMICE施設について基本設計がまとまりましたので、ご報告させていただきます。  概要について、観光MICE推進部長から説明させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。 ◎石川 観光MICE推進部長  お手元に配付させていただきました資料に基づきまして、ご説明させていただきます。  まず、新MICE施設の概要についてでございますが、まず1の施設規模についてでございます。  新MICE施設は、札幌パークホテルとの合築でございまして、札幌パークホテルを含めた全体の敷地面積が約2万110平方メートル、延べ床面積が約10万1,100平方メートルでございます。そのうち、新MICE施設につきましては、床面積が約3万2,400平方メートル、高さが45メートル、地上5階地下2階の規模の建物となります。  続きまして、2の主な諸室につきましては、2ページ目以降の図面をごらんいただきながらご説明申し上げます。  まず、1階平面図でございます。  敷地の周辺につきましては、図の左が北側で菊水・旭山公園通、図の上が東側になりまして豊水通、図の下が南側で中島公園でございます。現在は、図においてちょうど展示場と表記されている中央あたりパークホテルが建っており、図の灰色のあたり駐車場となってございます。  整備後は、新MICE施設敷地南側の青く塗られた部分でございまして、中央の黄色い部分共用部分、北側の灰色の部分ホテル部分となります。1階には、主に柱のない大空間となる展示場とそれに付随するホワイエを配置いたします。展示場は、約3,600平方メートル、天井高が約12メートルでございまして、点線で表記していますように3分割での利用が可能なものとしております。また、敷地中央の黄色の部分に東西の屋内貫通通路整備いたしまして、中島公園豊水通を自由に往来できるようにいたします。  なお、この屋内貫通通路から地下1階の地下鉄中島公園駅へは、エレベーターとエスカレーターを利用して接続させることを計画しておりまして、これにより豊水通中島公園駅のアクセス性も向上いたします。  続きまして、2ページ目の下側の2階平面図についてでございます。  2階につきましては、主に1階の展示場吹き抜け部分となりまして、控室や倉庫、その他、機械室などのバックヤードの諸室を配置いたします。  次に、3ページの上側の3階平面図についてでございます。  3階につきましても、主に1階展示場吹き抜け部分となりまして、その北側に会議室を2室、合計で約500平方メートルを配置いたします。この会議室は、それぞれ2分割が可能なものといたします。そのほかは、バックヤードの諸室となります。  次に、3ページの下側の4階平面図についてでございます。  4階は、会議場としてのメーンフロアでございまして、メーンホールを中心に大小三つ会議室を配置いたします。メーンホールは約2,000平方メートル、天井高が約10メートル、会議室は3室合計で約1,000平方メートルでございます。メーンホールにつきましては、平土間ではありますが、壁に収納した可動席を引き出すことによりまして、階段状の観覧席を設けることが可能なしつらえとするとともに、3分割での利用も可能なものといたします。また、各会議室につきましては、2から3分割の利用が可能なものといたします。レセプション等へのケータリングを可能とするため、この階にはパントリーも配置いたします。  なお、3階と4階におきましては、ホテル宴会場フロアと接続させることとしておりまして、国際会議などでの一体的な利用が可能なものといたします。  次に、4ページ上側の5階平面図についてでございます。  5階につきましては、主にメーンホール吹き抜け部分となりまして、その北側に会議室を2室、これも合計で約500平方メートルを配置いたします。この会議室のうち、大きいほうの1室は2分割で利用が可能なものといたします。そのほかは、バックヤードの諸室となります。  塔屋1階と地下2階につきましては、機械室等を配置いたします。  次に、5ページの下側の地下1階平面図についてでございます。  地下1階では、地下鉄中島公園駅と2カ所で接続することといたします。中島公園駅からは、地下エントランスホールを通り、地上に接続することができるようにいたします。施設内部につきましては、共用の駐車場となってございまして、現時点では、施設全体で200台以上の駐車場整備する予定でございます。  次に、6ページは、上側に施設のイメージスケッチ、下側に施設断面図を載せさせていただきました。施設イメージに記載のとおり、屋上は、緑化を施すとともにステップ状屋上広場として一般開放を行う予定でございます。屋上広場からは中島公園と藻岩山が眺望できるとともに、休憩場所や広場を配置する方向で検討を進めております。  恐縮でございますが、続いて、また1ページにお戻りいただきまして、事業費についてご説明申し上げます。  事業費につきましては、基本設計を進める中で、土地価格や資材価格人件費の上昇による影響が見られましたことから、コストの縮減を行いました。整備基本計画では、約280億円としていたものが、現時点で341億円と想定しております。これは、整備基本計画と比較いたしまして61億円の増となっておりますが、その主な要因といたしましては、資材価格労務費がそれぞれ8.8%、10.6%と上昇したことなどにより、工事費が約22億円の増、周辺土地価格の急上昇の影響を受けまして土地などの評価額が約29億円の増、地下躯体解体範囲の増加によりまして約6億円の増などによるものでございます。  新MICE施設は、再開発事業として整備する予定でございまして、この事業費の341億円に特殊音響映像設備などの関連工事費を加えまして、再開発事業補助金を差し引いた額が取得額となります。新MICE施設の最終的な取得額は、今後、実施設計を行い、施工業者の選定や再開発事業施工認可権利変換計画認可などを経て確定する予定でございます。  続きまして、スケジュールでございます。
     スケジュールにつきましては、令和3年度、2021年度当初までに実施設計都市計画手続施工認可等を終えまして、その後、ホテル棟の工事に着手し、令和5年度から6年度、2023年度から2024年度にかけまして既存のホテルを解体、令和6年度、2024年度にMICE棟の工事に着手する予定でございます。MICE棟を含めました施設全体の竣工時期につきましては、整備基本計画では令和7年度、2025年度中としていたものが、このたび令和8年度、2026年度中となる見込みでございます。  なお、供用開始時期につきましては、ホテル棟令和5年度中、2023年度中、MICE棟令和8年度中、2026年度中を予定しております。  なお、現在、中島公園周辺地区まちづくり基本構想につきまして、まちづくり政策局において検討中でございまして、この構想に基づく公園北口の一部の整備などにつきましてこの再開発事業で行う予定となってございます。 ○好井七海 委員長  それでは、質疑を行います。 ◆川田ただひさ 委員  私からは、先ほどご説明いただきましたMICE施設について、まずは、どのような会議ターゲットとするかという点から、2点お聞きしたいと思います。  新MICE施設について、完成が待ち望まれるところでございますけれども、この施設が完成した際には、多くのMICEを開催することが求められ、特に札幌メリットの大きい大規模国際会議政府系国際会議を開催することが大切になります。  これまで、札幌において、大規模国際会議の開催は、ホールや、またホール展示場が併設される施設がないこと、会場へのアクセス性または利便性が低いなどのハード面の理由から、他都市と比較して競争力が劣るとされてきたところでもございます。この課題を解消すべく、新MICE施設整備が決まり、基本計画では、ホテル棟を含む施設単体で5,000人規模周辺施設と連携して1万人規模国際会議ターゲットとしているようで、大規模国際会議も開催できるようになると思っているところでございます。  さらに、さきの代表質問での我が会派からの質問に対し、ホテル棟を含む施設単体で1万人に近い大規模会議であっても、その形態や期間などについて柔軟に対応することにより、施設単体での開催が可能なものであると答弁がございました。これまで札幌で開催できなかったこうした大規模国際会議が、新施設が完成した際には数多く開催されることを期待することができるところであります。  そこで、質問でございますが、その施設を生かしてどのような大規模会議ターゲットにしていくのか、具体的に想定している会議はあるのか、お伺いいたします。 ◎石川 観光MICE推進部長  新MICE施設につきましては、会議機能展示機能をあわせ持つことに加えまして、国内でも数少ない大規模宴会場を備えたホテルが併設される施設となることで、展示会を伴う大規模会議を一つの施設で開催できるようになります。  こうした施設を必要とする大規模会議といたしましては、科学系医学系を中心といたしまして5,000人から1万人規模学術会議があり、それらは、高い経済波及効果などが見込めるため、重点ターゲットとしていきます。将来的には、新MICE施設を核といたしまして、市内施設との連携をより密にし、さらに大規模学術会議、例えば日本医学会の総会や日本内科学会のように1万人を優に超える会議を誘致していきたいというふうに考えているところでございます。 ◆川田ただひさ 委員  次に、先ほども言いましたけれども、政府系国際会議についての対応もお聞きしたいと思っているところであります。  施設の強みを生かしてしっかりと誘致につなげていただきたいということで、これら大規模国際会議とともに、私は、政府系国際会議の開催も大いに期待されるところであると思っているところであります。  ご承知のとおり、10月25日から26日の2日間、倶知安町においてG20観光大臣会合が行われ、倶知安町や北海道の魅力が世界に発信されたところでもあります。札幌市においても、平成22年6月5日から6日の2日間、APECの貿易担当大臣会合が開催され、21の国と地域から多くの方々が訪れ、札幌のさまざまな情報を世界に向けて発信した実績もございます。  こうした政府系国際会議は、札幌の魅力を世界に発信する絶好の機会であり、積極的に誘致すべきものであると考えているところでございます。要人が参加する政府系国際会議を開催するとなれば、当然、会場のセキュリティーはもとより、周辺エリアについても高いセキュリティーが求められるところでもあり、現在検討が進められている都心アクセス道路から新MICE施設までのスムーズなアクセスの確保についても、課題があるものと認識しているところでございます。  整備基本計画で、新MICE施設について、政府系国際会議にも対応できる質の高い施設とするとされているところでありますけれども、先ほどの説明で、土地価格や資材の高騰、また人件費の上昇によって事業費が上がり、コストの縮減も一生懸命行っているというところでもございます。  そこで、質問でありますが、こうしたコストの削減を行いながらも、やはり新MICE施設政府系国際会議対応できる質の高い施設となることが必要であるという観点から、そういった対応をできる施設となるのかどうなのか、お伺いするところでございます。 ◎石川 観光MICE推進部長  政府系国際会議対応についてでございます。  新MICE施設におきましては、政府系国際会議の開催に当たり、同時通訳が可能な会議室整備はもちろんのこと、控室や裏動線といった部分についても十分な検討を重ねまして、このたびの基本設計に反映したところでございます。  さらに、この施設ホテルとの合築であるため、ニーズに応じたさまざまなグレードの会議室やきめ細かいサービスを提供することが可能となり、政府系国際会議で求められる水準に対応が可能であるというふうに考えてございます。  また、委員がご指摘の周辺エリアセキュリティーといった点につきましては、大変重要な要素であると考えておりまして、その対策を講じるためには、関係機関所管部局との連携が重要であるというふうに認識してございます。 ◆川田ただひさ 委員  最後に、これからということでありますので、要望でございます。  今後、新MICE施設整備をきっかけとして、多くの市民と観光客、またMICEへの参加者がこのエリアを訪れることとなると思います。たくさんの人が集まるということで、人々の活動が盛んになり、民間開発を誘発するなど、大きな経済的な効果を生み出すことにつながると思っているところであります。  そこで、私は、周辺のまちづくりを先導する役割を全うすべく、新MICE施設がもたらす数々の効果を最大限発揮できるような施設にしていただきたいと思っており、特に政府系国際会議においては、世界に発信する宣伝的な効果が非常に高いという点からも、いろんな関係機関の方々と、セキュリティーについて、どれが最高のセキュリティーなのかということを協議していくのも必要だと思っているところでございます。  私が指摘したセキュリティーアクセスの向上といった課題については、観光MICE推進部が対応できる内容でないということは認識しております。関係機関所管部局と全庁的にその情報を共有していただいて、早い解決がなされるよう要望しまして、私の質問を終わります。 ◆あおいひろみ 委員  私からは、2点質問させていただきます。  1点目は、コスト縮減の内容と施設競争力について質問いたします。  さきの決算特別委員会において、我が会派からの資材価格等の上昇による建設費への影響やコスト縮減の観点についての質問に対し、土地価格や資材価格人件費の上昇による影響が見られるため、コスト縮減に向け、必要なものは維持し、削れるものは削るという観点で検討を行っている旨の答弁がなされたところです。  それに対し、しっかりとコスト縮減に取り組んでいただくことが重要である一方で、必要なものまで削ってしまい、施設に不備が生じる、または競争力の低い施設となってしまうといったことがないよう検討を進めていただきたい旨を我が会派から指摘させていただきました。  税金を使っていることを改めて認識し、働いている市民がしわ寄せを受けないよう配慮しながら、不必要なコストを縮減するとともに、都市間競争に負けない高い競争力を持った施設とすることは、やはり、どれも重要な観点であると言えます。これらの観点を踏まえたコスト縮減については、非常に難しい検討になるものと思われるため、今回の報告はコスト縮減を行った結果のものと認識していますが、検討の結果、どのような状況になっているか、気になるところでもあります。  そこで、質問ですが、事業費を圧縮するためにどのような事柄について縮減を行ったのか、また、その結果、施設競争力に影響が出ていないかどうか、伺います。 ◎石川 観光MICE推進部長  コスト縮減の内容と施設競争力についてでございます。  コスト縮減の主な内容といたしましては、ホワイエやバックヤードの面積を可能な限り削減したことや、レイアウトの工夫により、屋上の塔屋、ペントハウスでございますけれども、それを1階分削減したこと、展示場の防音、防振のグレードを下げたこと、さらには、メーンホールの天井の高さについて、国際会議開催で許容されるレベルの高さとしたことなどがございます。  コスト縮減のみを目的とするのであれば、例えば、展示場について、柱を立てることにより、はりを大幅に削減するといったことも考えられますが、遮られることなく展示物を観覧できるという本来の機能に鑑み、こうしたことは行わずにコストの縮減を図ったところでございます。  その結果、新MICE施設ターゲットとする会議などについては計画どおり開催できますとともに、市民の利便性向上等に資する機能も確保できておりまして、施設競争力については影響がないものと考えております。 ◆あおいひろみ 委員  せっかくいいものをつくるのですから、世界に負けない施設ができればと思っております。  2点目は、施設の市民利用について伺います。  新MICE施設については、不必要な事業費の増加がないよう、また競争力の高い施設となるよう、引き続き検討を進めていただきたいところですが、一方で、非常に大きな施設整備ということであり、市民の理解を得るのも重要なことであります。  施設の必要性や経済効果などはもとより、新MICE施設をどのように利用できるかといった市民利用の内容についても市民の関心は高いのではないでしょうか。  整備基本計画においては、地下鉄駅へのアクセス性の向上や気軽に憩えること、地域の防災に資することなど、市民生活の質の向上にも資する施設とする旨の記載がありますが、基本設計が終わった段階でもあり、それらが具体化してきているものと思われます。  そこで、質問でありますが、新MICE施設の市民利用について、具体的にはどのような整備を行うのか、伺います。 ◎石川 観光MICE推進部長  施設の市民利用についてでございます。  新MICE施設の市民利用に関しましては、屋内貫通通路屋上広場といったものを設置するとともに、災害時にも対応できる施設とする予定でございます。  具体的には、地上と地下の屋内貫通通路によりまして、先ほどご説明したとおり、1階での東西の往来が便利になるとともに、現在つながっていない中島公園駅の南北のコンコースが地下でつながることから、新MICE施設周辺の回遊性の向上も図られるものと考えております。また、屋上広場につきましては、休憩場所のほか、藻岩山が眺望できる園路を整備するとともに、5階の屋上広場は地域イベントなどの開催もできるようなしつらえといたしまして、憩いやにぎわいの空間の形成を図ってまいりたいと考えてございます。  さらには、災害時の対応といたしまして、非常用発電機やガスコージェネレーションシステムの導入によりまして停電時でも電気が使えるようにするなど、新MICE施設を地域の避難所及び帰宅困難者の一時滞在施設と位置づける予定でございます。  そのほか、運営面でも、市民が楽しめるコンサートや市民が参加できるイベントを開催するなどの工夫を行う予定でございまして、その実現に向け、市民の意見を聞く機会を設けたいというふうに考えてございます。 ◆あおいひろみ 委員  今までは、パークホテルというと、地下鉄からおりて、雨の日などは外に出て施設に入らなければいけなくて、女性などは髪型、服装などをとても気にしながらホテルに行っていたのを思い出しますが、そういったことも改善されるのはとてもよいことだと思います。  要望です。  大きな学会や政府の会議などは一般市民の方にはちょっと遠いものと感じられて、なかなか理解の得られないものであると感じているのですけれども、そういったところは、市民の理解を得るように、憩いの場ですとか、防災に使えるよということをいろいろ周知していくのも大切なことだと思われます。そういったことも、市民に建設の理解を得てつくっていただきたく、私の質問を終わらせていただきます。 ◆わたなべ泰行 委員  私からは、施設の内容について、何点か質問します。  このたびの新MICE施設の建設については、本市の経済成長の推進、また新たな札幌の魅力づくりにつながると認識しております。こういった動きは、全国でも見受けられており、愛知県では、本年9月に国内最大級の展示スペースになる国際展示場、Aichi Sky Expoがオープンしました。また、福岡市は、先月21日に東京にある在日フランス商工会議所にて福岡MICEセミナーin東京2019を開催し、首都圏の団体、協会、企業、大学などに福岡市のMICE取り組みをPRしておりました。今回の新しいMICE施設も、主催者になる方たちに、どのようなことができる施設になるのか、しっかりとPRすることが施設の利用促進につながることと考えております。  そこで、質問ですが、今回の新MICE施設展示場メーンホールについて、どのような使い方ができるものなのか、詳細について伺います。 ◎石川 観光MICE推進部長  展示場メーンホールの詳細についてでございます。  まず、展示場につきましては、大小さまざまな展示物や仮設物に対応するため、床の耐荷重を国内展示場として高い水準でございます1平方メートル当たり5トンとするとともに、床にアンカーを打つことを可能とすることにより、展示物等の固定を容易とするしつらえとしてございます。また、さまざまなつり物に対応させるために、天井からのつり荷重を合計約36トンといたしまして、複数のステージ位置を想定して、照明バトンやトラスバトンなどのつり物設備を配置する予定でございます。これらにより、展示会はもとより、音楽やスポーツなど幅広いイベントの開催も可能となると考えてございます。  次に、メーンホールにつきましては、大型のプロジェクターやスクリーンを初め、同時通訳ブースを整備いたしまして、国際的な会議開催基準を持ったものとするほか、パントリーを近接させるなど、講演会や集会などの会議はもとより、レセプションなど多目的な利用が可能なものとする予定でございます。 ◆わたなべ泰行 委員  ただいまの説明で、床の耐荷重が1平方メートルで5トン、また床にアンカーも打てたり、天井のつり荷重が36トンだと。私も前職でさまざまなイベント等の設営にかかわってまいりましたけれども、本当に、床の荷重、また天井からスピーカーをつることでも、施設が古いとこれが大変な課題になってしまうんですね。今後、こういういろんな機材も軽量化してくる傾向性はありますが、こういったことにも配慮して、しっかりと今の時代に即した設定になっていると私は認識しております。  次に、会議室について伺います。  これだけ大規模MICE施設で、さまざまな立場の方々が会合や商談会、講演会などを行う際に、それぞれの使用目的に見合ったつくりの会議室が必要になると考えております。新MICE施設では、さまざまなサイズの会議室を検討しておりますが、国際会議なども視野に入れた場合、特にVIPの対応が求められることが考えられます。こういった特別な対応の際、グレードの高い内装の会議室が求められます。隣接しているホテルでも対応できるとは思いますが、やはり展示場ホールの近くにあると、より柔軟な会議運営が可能となるものと考えております。  そこで、質問ですが、新MICE施設会議室の中に高級感のある会議室整備されるのか、伺います。 ◎石川 観光MICE推進部長  高級感のある会議室についてでございます。  新MICE施設につきましては、整備基本計画におきまして「自然×人×知」が織りなす札幌MICEの実現というコンセプトを掲げているところでございます。こうしたコンセプトに基づきまして、4階の南西に配置する約500平方メートルの会議室につきまして、中島公園と藻岩山の眺望がすばらしく、また緑化された屋上への出入りが可能であるという特徴がございますことから、高級感のある会議室となるよう、今後、内装等の詳細をさらに検討してまいりたいというふうに考えてございます。 ◆わたなべ泰行 委員  ただいまの答弁では、予定されていると、しかも藻岩山、中島公園が眺望できて、本当に札幌を訪れたVIPの方に札幌の魅力を見ていただける、こういう取り組みもあるということは認識しました。  最後に、資機材等の搬入室について質問します。  この施設展示場ホール規模から、大型の展示会やイベントの開催が考えられます。そういった大規模な催事は、設営、撤去の作業も多く、複雑になり、スムーズな作業ができる荷さばき場や動線が必要になります。  そこで、質問ですが、新MICE施設への資機材の搬入室はどのように考えているのか、伺います。 ◎石川 観光MICE推進部長  新MICE施設への資機材等の搬入室についてでございます。  新MICE施設は、展示場メーンホールの展示物や仮設物などの搬出入のため、敷地の東の豊水通側に搬出入用のヤードを設けることとしてございます。展示場につきましては、そのヤードに加えまして、外部と直接つながる大きな開口部を2カ所設け、そこから大型のトラックが、直接、展示場に入りまして、荷さばきを行うことを可能とするように予定してございます。また、メーンホールにつきましては、バックヤードの通常の小型エレベーターに加えまして、搬出入ヤードに隣接した場所に大型のエレベーターを整備し、大小さまざまな資機材等の搬出入に対応する予定でございます。 ◆わたなべ泰行 委員  最後に、要望ですが、今回の質問に対しての答弁を伺いまして、利用する主催者側、また設営などの運営をする側、こういった両方の立場に立った考えをもとに検討してきたんだな、工夫がされているんだなという印象を持ちました。  先ほど福岡市の例を挙げましたけれども、全国、また世界のMICE市場を勝ち抜いていくというのは、常に時代に合った戦略が求められると思います。施設の運営管理の方法の検討についてはこれからだと思いますけれども、新MICE施設札幌市の新たな顔にもなってまいります。世界に誇れる施設になるように、また持続可能なMICE施設になるように努力していただくことを求めて、私の質問を終わります。 ◆千葉なおこ 委員  私からは、事業費について質問させていただきます。  当初の概算総事業費よりも約61億円の増額になる主な要因について、部長からご説明いただきました。物価、労務費の上昇で約22億円、従前資産評価額で約29億円、その他対応で約10億円とのことです。  そのうち、従前資産評価額について、2点質問いたします。  初めに、周辺土地価格が上昇するといったことを2016年の基本設計時点で想定されておられたのかどうか、伺います。 ◎石川 観光MICE推進部長  土地価格について、基本計画時から上昇を予想していたかどうかということについてでございますが、その当時は、これほど大幅な上昇があるだろうということは予想してございませんでした。 ◆千葉なおこ 委員  基本設計時点で、こうした大型施設をつくる場合は、土地の評価が上がることも見越すのが当然必要だと、見通しがちょっと甘かったのではないかなと思います。  2点目は、今回の従前資産評価額の上昇について、計画査定時は35億2,700万円だったものが、2016年の基本設計時から約3年で周辺の土地価格が急上昇し、64億5,900万円と約29億円増額したとのことでありますけれども、これは、どのような計算で、そして妥当な価格であったのかどうかということを伺いたいと思います。 ◎石川 観光MICE推進部長  従前資産評価額の上昇についてでございます。  従前資産評価額につきましては、この再開発事業で個人施工者となります予定の株式会社グランビスタホテル&リゾートが不動産鑑定により再開発事業の権利変換計画の作成を見据えまして、取引事例比較法や収益還元法といった不動産鑑定の正規の基準や手順にのっとって算出しているものでございます。  また、MICE施設の周辺の土地価格につきましても、近年、地価公示や都道府県地価調査価格、路線価が大きく上昇している状況にございます。  これらを踏まえまして算出された従前資産評価額については、妥当なものと認識しております。なお、最終的な取得額は権利変換計画の認可などを経て確定する予定でございまして、その際に、再度、従前資産の評価を行うこととなってございます。 ◆千葉なおこ 委員  今後もまだ事業費の増額があるのではないか、大丈夫なのか、当然、市民も心配だと思いますし、そうなっていけば、到底、市民の理解は得られなくなっていく、そういった懸念があるんじゃないかと申し上げて、私の質問を終わります。 ○好井七海 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○好井七海 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後1時57分...