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  1. 神石高原町議会 2020-03-13
    03月13日-03号


    取得元: 神石高原町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-01
    令和 2年第 2回 3月定例会      令和2年第2回神石高原町議会定例議会会議録(第3号)1. 招集年月日 令和2年3月13日1. 招集の場所 神石高原町議会議場1. 開   議 3月13日 午前10時00分宣告(第3日)1. 応招 議員  1番 小 川 善 久         2番 林   憲 志          3番 赤 木 俊 二         4番 横 山 素 子          5番 横 尾 正 文         6番 橋 本 輝 久          7番 久保田 龍 泉         8番 小 川 清 治          9番 木野山 孝 志        10番 藤 田 晃 己         11番 寄 定 秀 幸        12番 松 本 彰 夫1. 不応招議員  な   し1. 出席 議員  応招議員に同じ1. 欠席 議員  な   し1. 地方自治法第121条の規定により説明のため出席した者の職氏名   町長      入 江 嘉 則     副町長     森 重 純 也   参事      上 山   実     教育長     馬屋原 健 治   会計管理者   小 坂 依 文     総務課長    瀬 尾 浩 康   政策企画課長  岡 崎   謙     まちづくり推進課長                               矢 川 利 幸   住民課長    川 上 清 高     建設課長    高 石 徹 朗   産業課長    瀬 尾 明 彦     福祉課長    松 井 和 寛   保健課長    赤 木 まゆみ     環境衛生課長  松 本 真 典   教育課長    砂 田 香代子1. 本会議に職務のため出席した者の職氏名   事務局長    国 重 修 示     書記      吉 原 敬 之1. 議事日程   内容は別紙日程書のとおり            午前10時00分 開議 ○議長(松本) 皆さんおはようございます。 ただいまの出席議員は12名であります。定足数に達しておりますので,これより令和2年第2回神石高原町議会定例会を再開いたします。 直ちに本日の会議を開きます。(説明員を報告)            ~~~~~~~~~~~~~~~ ○議長(松本) 日程第1,昨日に引き続き一般質問を行います。 ◆5番(横尾) おはようございます。やっぱり何か照れますね。 今日は,一般質問をする前に,我が議会の松本議長の誕生日だということで,大変おめでとうございます。ウン十ウン歳になられたということで,おめでとうございます。 じゃあ,一般質問に入らせていただきます。 私のほうから,大きく3点について質問をさせていただきます。 まず,第1番目,今後の財政状況について,2番目,神石高原町の森林整備計画について,3番目,就職の説明会についてであります。 まず,1番目の今後の財政状況についてでありますが,まず1番,来年度予算への財政調整基金からの繰入状況をまずお聞きします。 2番目として,町の財政の約8割を占めている国の交付税や県の補助金の来年度以降の状況はどうなるのか。 3番目として,国の交付税が平成26年の58億円,たしか58億円と総務課長は言われたと思うんですが,違ったら申しわけありませんが,から年々減少しておりますが,今後も減額されるとは思います。来年度以降の財政の方向性をどのように考えているのかを,まずお伺いします。 ◎町長(入江) おはようございます。 一般質問2日目ですけれども,本日もよろしくお願いをいたします。 横尾議員のご質問ですけれども,今後の財政状況についてのご質問です,来年度の予算編成で基金からの繰り入れについてのご質問。 令和2年度予算におきまして交付税等の歳入の減少を見込み,一般財源を昨年度比で2.5%削減することを目標として編成を行いました。一般財源につきましては,昨年度と比較してマイナス3.2%,財政調整基金につきましては,昨年より1億4千万円少ない4億9千万円の繰り入れとなりました。 二つ目の国からの交付税や県からの補助金等の状況ですけれども,地方交付税につきましては,普通交付税の合併算定がえが令和元年度で終了しました。さらに,令和2年度及び令和7年度に実施される国勢調査の結果を受けた算定基礎の変更による減少が見込まれるところです。普通交付税は,令和3年度から令和6年度まで41億円から43億円程度,令和7年度から令和10年度まで37億円から40億円程度で推移するものと見込んでおります。特別交付税におきましては国の重点施策により変動が予想されますが,令和10年度までおおむね現在と同水準もしくは微減で推移するものと思われます。 国においては,地方創生の取り組みの中,大都市に税収が集中する構造的な課題に対処するため,都市から地方へ財源を移譲させる税制改革として法人事業税交付金等の創設などを行い,地方の活性化に一定の配慮を行うこととしております。基本的に,各種交付金は,国,県の税収等の影響によるとこが多く,引き続き国,県等の動向に注視をしてまいります。 3番目の来年度以降の財政の方向性についてですけれども,地方交付税の減少に伴い,平成28年度当初予算から財政調整基金の繰り入れによって財源不足分を補ってきました。財政調整基金にも限りがあります。財政健全化の取り組みが今後も課題となってくるというふうに考えております。こうした中,平成30年7月豪雨災害からの早期復旧,庁舎・病院の建設,第2期総合戦略の推進等を着実に実施していくことが求められています。限りある財源を有効に活用する中で,将来世代に過度の負担を残さないよう十分留意し,各種施策を進めていくことが必要であり,事業の選択と集中による財政の健全化と施策の推進の両立に取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◆5番(横尾) 大変な状況に今後なると思われます。 国におきましては,先ほど言いましたように,プライマリーバランスの黒字化ですか,ああいうことをやっておりますので,マスコミは過去最高の当初予算だと,国においてですけど,当初予算と言っていますが,私から言えば,微増だと思ってます。先ほど言いましたプライマリーバランスの黒字化によって,そのうちでやるということですから,高齢者が増えておりますが,どうしてもああいう医療関係のことが増えますから,どうしても減らされるのは地方交付税と公共事業,これは誰が見ても見えております。これは,今後もプライマリーバランスの黒字化を国がやめない限り,財務省がやめない限り,必ず普通交付税は減らされてくると思います。その中で質問したいんですけど,来年度4億9千万円財政調整基金から繰り入れた場合,基金の残高は幾らになりますか。 ◎総務課長(瀬尾) 令和2年度当初予算ベースで,約42億円程度の財政調整基金の保有状況になろうかと思っております。 ◆5番(横尾) 42億円ということは,このままでこの調子で行けば,あと10年ももたないような状況,10年もつかもたない,大きな災害でもあれば,またどうなるかもわからない状況ですから,やはり町としても,しっかり財政を健全化をしていただきたいんですけども,先ほど出ましたその中で,町長が言われました法人事業税交付金ということを言われましたが,この内容を教えてください。 ◎総務課長(瀬尾) 法人事業税交付金につきましては,令和2年度に新たに創設をされたものでございます。現在の地方創生の取り組みの中で,地方への活力を喚起させる取り組みが国を中心に行われておりますが,実際には大都市に人口も含めて税収が集中する状況にあります。法人が支払いを行うべき税金を今度地方へ配分を行っていくということで,新たにこの税金が創設されております。 本町に対する交付額は400万円を満たさない程度の状況でございます。 ◆5番(横尾) まあ,そのくらいかなと思ってました。400万円,ないよりはまたいいんですけど,焼け石に水じゃないかなと思うんですが。 その中で,やはり前牧野町長,三つの過剰を取り組まれ,財政を物すごく健全化されました。それによって,ひずみも確かに出てるとこはありますけども,まず財政だということで,本当によく取り組まれておる,私もすごいことをやられたと思うんですけど。きのうから質問出てますけど,補助金の削減とか,いろいろ言われてますけども,町長もこれから大変だということで取り組まれるんでしょうけども,じゃあ住民には補助金を少なくします,また今までやってた小学校の給食費も補助しません,また言われたタクシー事業も600円を900円に上げますということです。じゃあ,町自体何をやられるのかなと思います。牧野町長は,人を削減をされました。自分たちがやっぱりある程度,自分たちも襟を正していかないと町民になかなか言えないと思うんですけども,やはりスローガンを上げて,具体的に何をするんだとスローガンを上げて,自分たちは何をじゃあ取り組むのか,そこをちょっとお伺いしたいと思います。 ◎町長(入江) スローガン,もともと牧野町長の施策を引き継いでおりますから,もちろん三つの過剰についての削減も今進めているところでございます。第2期の総合戦略にもありますように,基本的にはこの町を,神石高原町を存続させる,それで次の世代に引き継いでいくということが大前提でございますから,町としましても,行政事務も含めて,人員削減計画も立てています。ただ,神石高原町は広うございますから,支所も三つあります。そこら辺も,どういうふうな行政サービスをどういう形で維持していくのかということを地域の方々ともしっかり話をしながら進めていく必要があると,人員削減については必要があるというふうに考えています。もちろん人件費の削減というところは,今も進めているところでございます。 さらに,テクノロジーですね。これからは,どんどんいろんなICTとかRPAとか進んできますから,そういったものを活用しながら,もちろんこんな田舎においても,そういったものを活用しながら合理化を図っていく必要があるなというふうに考えています。 ◆5番(横尾) スローガンを聞きたかったんですが,出なかったんで,具体的なのがね。 答弁も確かにいいんですけど,トップというのは,理念が私は要ると思います。経営でも理念,経営理念がありますし,全ての理念がないと前へ進まない。その理念のためにスローガンを上げて,じゃあ具体的に何をするのかということを,あれをする,これをするそう言うじゃなくて,集中と選択と言われたんですから,どこを集中して,どこを選択するのかというのが,町長の口から私は欲しいと思います。そうすると,みんながじゃあどうするのか。じゃあ町長が言われるのはどういうことなのかとみんながイメージが湧いてきますから,それをちょっと今ないみたいなんで,そういうことを今後上げていただいて,本当に財政が厳しいんであれば,町長自身が言われるわけですから,そこをしっかりやっていただきたいということを要望して,次の質問に行きます。 続きまして,神石高原町の森林整備計画についてでありますが,森林整備計画,持続可能な循環型の林業経営をするためには,施業利益の積み上げと林地台帳の作成による正確な資源管理を行う必要があります。また,森林環境譲与税を財源として,市町による新たな森林管理システムを実施することになっています。この新たな心理管理制度においても,不在森林所有者や自主的な管理者の所在を特定し,経営のあり方を明確にすることが地域林業を成長産業化に向ける鍵と私は思っています。国でも,民法,不動産登記所有者不明土地関係ですが,等相続登記されていない不明な不動産の対策について検討中でありますが,今後はさらに施業履歴や林地台帳を参考に管理者の明確化が大変重要と思っております。 そこで,次の質問をさせていただきます。 1番目,12月議会で分収造林の整備を国の事業を活用することで育林事業を進めていくとの答弁がありましたが,具体的にはどのように進めていかれるのでしょうか。 2番目,令和元年度の森林環境譲与税による森林整備は,補正予算でも質問しましたが,森林組合のキャパの問題でできなかったとの答弁があったと思います。森林組合との協議はどのようになっておられるのでしょうか。また,来年度に向けての事業展開はどうされるのでしょうか。そして,森林環境譲与税によって森林経営管理に変更が生じると私は思っていますが,森林整備計画の変更はないのでしょうか。 3番目,地域林政アドバイザーの活動や仕事は,森林環境譲与税の導入によってどのようになっていくのでしょうか。特に,林地台帳の作成はできているのでしょうか。 4番目,森林所有者に対してのアンケートの活用は考えておられないのでしょうか。また,アンケートをする場合は,どのようなやり方を考えてられるのでしょうか。 1回目の質問を終わります。 ◎町長(入江) 本町の森林整備計画についてのご質問でございます。 一つ目の分収造林の来年度の整備計画についてでございますが,令和2年度における分収造林整備は,町が策定する森林経営計画に基づき,油木・入谷地区51.02ヘクタールを計画をしております。同地区は杉,ヒノキを植林していますけれども,樹木の整備状況に応じた間伐による育林施業を計画をしております。 二つ目の森林環境譲与税による事業展開,また森林整備計画の変更についてのご質問ですけれども,令和2年度における森林環境譲与税における事業展開は,地籍調査未完了地区の境界の明確化100ヘクタールと経営管理権意向調査業務668ヘクタールを計画しております。また,森林整備計画についてでございますが,各市町は,市,町ですね,は,森林法10条の5に基づき,市町村森林整備計画を策定することが定められています。そして,平成31年4月1日には森林経営管理法が施行をされました。 本町では,従来の神石高原町森林整備計画策定見直しを平成28年4月1日に行い,翌平成29年4月1日に国有林と民有林が隣接する森林に対して,民国連携による効率的な施業を促進するため,一部変更したところでございます。 なお,森林環境譲与税は,市町の定める森林整備計画を促進させるための財源として,国から市町に交付されるものであり,森林整備計画の変更を伴うものではございません。今後は,森林経営管理法に基づき,森林の経営管理権の意向調査をもとに,対象地域ごとの経営計画を策定し,造林事業等を行ってまいります。 3番目の地域林政アドバイザーの活動や森林環境譲与税などによってどうなるのかというご質問ですけれども,本町では,林業に精通し専門的な知識を有する地域林政アドバイザー1名を令和元年度より採用し,林業施業の促進を図っているところでございます。 地域林政アドバイザーの業務は,森林整備計画の策定や経営計画,育林計画など,森林整備に関する業務全般に対するアドバイスを主な業務としております。今後は,森林環境譲与税を財源として行う,本町の森林経営管理事業についても,本町が定める森林整備計画に基づく内容となっているかなどの確認業務等も担っていただくことになります。 また,林地台帳システムについてでございますが,広島県の平成30年度事業により,林地台帳システムが構築をされました。令和元年度には,システム端末が各市町に設置され,供用開始をされています。 4番目のアンケートの活用ですけれども,前段で答弁をいたしましたとおり,令和2年度は地籍調査未完了地区の境界明確化100ヘクタールに加え,経営管理権意向調査業務668ヘクタールを計画をしております。その業務の内容は,経営管理権意向調査アンケートをもとに,権利関係調書の作成,集積計画の作成,施業計画書の作成,施工同意書作成といった,いわゆる従来森林組合が行っていた経営計画書の作成までを想定をしております。 また,経営管理権アンケート調査でございますが,町,森林組合,県で構成をします地域調整会議で選定したアンケート調査対象地域に対して所有者情報を有する町がアンケートを実施し,その回答をもとに経営計画書の作成業務を意欲と能力のある林業経営者に発注するように考えているところです。 以上です。 ◆5番(横尾) まず,分収造林ですけども,かなりの,幾らやったかね,51ヘクタール余りのものをやる,油木・入谷地区ですか,やられるということなんですが,かなりほっといてられたので,今からやって間に合うかどうかというんがかなり不安でありますし,たとえある程度大きくなったとしても,これが本当に所有者にとってお金になるのかというのを大変不安に思っております。その中で,これは国のどの事業を活用されたのですか。事業費は幾らかかっているのかをお伺いします。 また,この事業は,令和3年以降も国の事業は続くのですか。所有者との調整はうまくいったのでしょうか。お伺いします。 ◎産業課長(瀬尾) この町の分収造林でございますけれども,本町には大体117カ所で300ヘクタールぐらいの分収造林があります。この植林については,既に終えております。年次計画ということで,平成27年度から経営計画を立てないと,国の予算をつけることはできないということがありましたので,平成27年度以降については,その経営計画をまず立てて,それに基づいて造林事業を行ってきたと。主に,間伐育林作業を実施してきたということでございます。特に,笹尾地区,豊松地区でございますが,有木とかというところを実施してきました。この造林事業については,これからも制度化されている事業でございますので,継続していくものと思っています。毎年,2千万円前後ぐらいの事業費がついております。 ◆5番(横尾) 2千万円について,来年度は入谷をやられるそうなんですが,前回12月の一般質問でしましたところ,ある人から電話をいただきました。豊松の方です,場所を言うと。まだまだうちも任せとったんじゃけど,ほっとかされて,山が木は育ってないし,どうしても私と2人か3人で一緒にやったんだけど,1人は死んでしもうて,これからどうなるというても,わしらも使わりゃあへんし,どうもならんわっていう,何をしよんかいな町はっていうような電話をいただきました。こういう,皆さんうまくいってない,分収造林がうまくいってないとこいっぱいあるんですよ,だからやるなら急いでやらないと。2千万円,2千万円と言いますけど,もともと手をつけてなかったとこが多いんで,こうなってるんでしょうけど,やはり町が主体でやるのもいいですが,専門家にある程度,森林組合さんとかというとこの専門家に相談しながらやらないと,どうしてもうまくいかないと思うんですが,先ほど言いましたように,どうなんですかね,こういうことはできないんですか。 ◎産業課長(瀬尾) 分収造林については,従来平成27年以降については森林組合さんに経営計画を立てていただいてやってきておりましたけれども,令和元年度からは,林政地域アドバイザーを採用したことによりまして,そういった経営計画を立てる能力を持っていますので,今年度からはそういった形で,町が経営計画を立てて計画的に進めていくというふうにしております。 ◆5番(横尾) 町がやられるということですが,本当にできるのかなというんが,私の思いです。今までほってて,300ヘクタールをほっといたものを,町が2千万円ぐらいで本当にできるのかなというのが心配なんですけど,やられるということなので,やられるんでしょうけど,しっかりやっていただきたいと思います。本当に育ってません,木が。本当にお金にならないんじゃないかなと思って,所有者の方はほんと大変ですよ。頼んでた,契約結んでたのに,ほったらかされて,木は育ってないし,間伐もほとんどされてないし。どこまでやられるかわかりませんけども,しっかりやっていただきたいことを要望しておきます。 続きまして,森林環境譲与税についてですけども,先ほど1回目の質問で森林組合さんとの協議はどうなっているかということを質問したと思うんですが,町長から答弁がありませんでした。特に,森林組合さんは,以前も言われましたけど,課長が森林組合さんはキャパがないからできないと言われてましたけども,私が聞いたところによると,協議はすると。しっかり協議しないといけないということを言われてるみたいなんですけど,そこら辺のちょっと行き違いがあると思うんですが,どうなるんですか,協議は,この森林環境譲与税に関しての。 ◎産業課長(瀬尾) 元年度中に,森林組合さんと,この環境譲与税の調整ということで,数回にわたりまして調整を図ってきました。その中で,主に森林組合さんが言われていましたのが,これ以上のプラスアルファの事業が増えるのは人員的にも難しいというような案がございましたので,終盤にわたっては,森林組合が負担になる部分,いわゆる経営計画を立てる段階で必要となる山林の所有者の同意を求めなければなりません。そういった者が不在,どこに誰がというふうな情報が森林組合としては有していないので,そこに物すごく労力がかかるんだというような意見がございましたので,この部分は,今後は町が担うと。それをもとに,経営管理権アンケート調査を発送して,それの回答があった段階で経営計画,従来が森林組合がしていた部分は森林組合さんにお願いするということで,おおむねその方向で合意が形成されるものというふうに思っております。 ◆5番(横尾) 合意があったと課長は言われましたけど,森林さんから聞くと,森林組合さんに聞くと,協議がまだまだ不足してると言われるので,そこら辺はしっかり協議を今後していただきたいと思います。向こうは,餅屋は餅屋,プロですから,やっぱりやっていきたいと思います。幾ら森林アドバイザー,専門家を入れたとしても,1人ではできる範囲は決まってますから,やはりしっかり協議をしてもらいたいと。それを求められてるんじゃないかなと私は思っております。 そして,森林環境譲与税が今年は1,400万円,来年3千万円余り出るみたいですけども,来年度,これを具体的に,どこに,どういうふうに使われるんですか。
    ◎産業課長(瀬尾) 先ほど町長の答弁にもありましたけれども,従来行っておりました地籍調査が未完了の地域で,なおかつ森林施業をしていかなければならない山林に対して境界の明確化事業というものを実施しておりました。これは,国,県が4分の3補助して,町は4分の1を一般財源から充当するという事業でございますけれども,これにつきましても,土地の所有者の探索がやはり必要になってまいります。その部分については,従来は森林組合さんが一括作業されてましたけれど,その部分の所有者の探索については町が実施した上で,この実施をしていくと。そこへ環境譲与税を財源として充当していきます。 2点目には,従来行っておりました経営計画の後に,5年間の間で造林事業を行っておりました。これは全て国費でございましたけれども,その経営計画の部分,先ほどの答弁とも重複しますが,町が担っていくと。そこへ環境譲与税を充当していくように考えております。 ◆5番(横尾) 山というのは,いろんな含んでおりまして,いろんな所有者がおりますし,いろいろあります。ひろしまの森づくり事業でやってるとこもあるし,国有林等,特に大きな団地は森林組合さんがやられるとこもありますでしょうし。それで,そのできないところを多分森林環境譲与税でやれということが,国からの思いはそうだと私は思うんです。どうしてもあきますから,できないところをやれということなんでしょうけど,どうしても森林組合さんと隣接したりとか,いろんなとこがあると思うんですよ。だからこそ協議していかないと,効率よくやらないと,なかなか前へ進まないと私は思ってるので,だから町独自でやる。町と,もちろん後は協議されるんでしょうけど,やはりどこをどういうふうにやるか,やる前に段取り,仕事というのは段取り八分ですから,そこをどういうふうに,できないとこを環境譲与税でどうやるのかということをもう少し私はしっかり協議していかないと,効率よくできないと思います。いろんなもんが絡み合ってますから,山というのはね。大きな団地は,それは森林組合がされるでしょう,道をつけたりとか。じゃけど,その間に含まれてるできないところとか,残ったとことか,いろんなとこがあると。それを国がやれということなんで,先ほど言うたようにね。それをやっぱり私はしっかり,やる前に,経営計画を立てる前にしっかり協議をすべきだと思うんですが,どうなんでしょうか。 ◎副町長(森重) 森林環境譲与税につきましては,新たにできた制度ということでございます。国のほうも,さまざまな事例も出しながら,こういった作業ができるよとか,こういう事業ができるよとかというようなことも示されております。それを本町にどれが見合うかというところの選択もありますし,広島県で言えば,ひろしまの森づくり事業,これも県民税で賄いながら,これまで進めてきております。その県民税で賄う,この森づくり事業とのすみ分けも必要でございますので,国,それから広島県とも調整をしていきたいと思っております。それを合わせて,当然施業も含めながら,どういうふうに全町的に進めていくか,将来的にどのような森づくりを町としてしていくのかというようなところは,やはり先ほど言われました,専門である森林組合さんとしっかり協議をして,全体の計画をしていく,そして所有者の皆さんのご理解もいただかなければなりませんので,その辺のアンケートであるとか,アンケートをしただけではいけませんので,どういうふうな進め方ができるのか,ご理解がいただけるような計画をしっかりと協議をしながらつくってまいりながら,事業に入っていきたいと考えております。 ◆5番(横尾) ぜひとも,今副町長が言われたようなことをしっかりとやっていただきたいと思っております。 その中で,先ほどの答弁の中に,森林環境譲与税は市町が定める森林整備計画を促進させるための財源として,国から市町に交付されます。町を通してから交付されるものですから,それは当然だと思いますが,森林整備計画の変更を伴うものではございませんということですけれど,森林整備計画の変更はないってことなんですか。森林環境譲与税が入ることによって,やっぱり森林の整備のやり方が変わってくるわけですから,大きく,それが変更が伴うものがないということは,これはしないってことなんですか。 ◎産業課長(瀬尾) 森林整備計画でございますけれども,これは本来神石高原町の山林がどうあるべき姿に施業していくべきかを定めたものでありまして,今回の森林環境譲与税については,その方向へなお拍車をかけていくというようなことでございますから,この整備計画の変更については考えております。 ◆5番(横尾) これだけ大きな譲与税が入ってきて,変更がないということにできればいいんですけど,やはり大きな変更になると私は思ったので,ないのがちょっとおかしいなと思ったんですが,なくてもできると言われるんでそうなんでしょうが,やはり私は若干の変更はしていくべきじゃないと思うんですけど,そこら辺はしないということなんで,今後どうされるか,じっくりそこら辺も見ていきたいと思っています。 続きまして,地域林政アドバイザーについてですけども,先ほど町長は林地台帳は構築されてると答弁です。大体,林地台帳の目的は何なんでしょうか。また,構築されてない林地……。ごめんなさいね。林地台帳の目的は何なんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 平成28年に経営管理権というものの意向調査というものが法で定められました。それの前段として,まずはそういった森林台帳,林地台帳というものを整備する中で,それを明確にしていくというのが主な目的でございます。 ◆5番(横尾) 先ほど言いました,平成30年度に林地台帳システムが構築されたんですよね。多分町に来ているのは,法務局の土地の台帳がそのまま来てると思うんですけども,構築されたからといって,運用ができるかどうかがちょっと私は心配なんです。林地台帳というのは,誰々兵衛がどの土地を持って,誰がどうなんじゃ,どうなってるような台帳だと思うんですけども,やはりまだまだ相続されてない土地もいっぱいありますし,明治時代とか大正時代の名前がいっぱい出てくる林地台帳もいっぱいあると思うんです。そこら辺を,これが構築というんじゃなくて,それを整備することによって,先ほど一番最初に言いましたけど,施業履歴も必要ですけど,そういう台帳を整備しなければ運用はできないと思うんです。その台帳が来たからオーケーですじゃなくて,その整備はできてるんですか。 ◎産業課長(瀬尾) 議員がご指摘されましたように,もとは法務局にある,何番地は誰々の所有というようなものがございます。それに加えまして,亡くなられた方で現在管理されとる方,いわゆる町で言えば税情報ということですが,実際に管理されとる方,そういった情報も突合する必要があります。なおかつ,この山林については,過去にどういった施業を行ってきたかという情報があります。この三つなんですが,今のところは,所有者と,それから番地,それと施業歴,これは平成14年以降の施業歴でございますけども,そういったものは一つのデータの中へ入っております。ただ,この税情報については,まだ法の整備がされていませんので,恐らくこの国会で通過する予定のようでございますけれども,これが整備されれば,一つの端末で情報として閲覧することが可能というような状況になります。 ◆5番(横尾) 今の答弁ちょっと私はわからなかったんですけど,まだ林政アドバイザーがいて1年たつかたたないかなんで,この林地台帳がどこまで整備されてるのか,ちょっとわからないんですけど,まずこれをしっかりやっていかないといけないと思うんです。そうしないと,多分こういうものは前へ進まないと思うんですけど,それはどうされるんですか,整備は。 ◎産業課長(瀬尾) 先ほどの答弁と重複しますけれども,この国会が通れば,一つの端末として情報が一つの端末から得ることができますので,それをフル活用していきたいというふうに思ってます。 ◆5番(横尾) それを聞いてんじゃなくて,法務局から回った情報ですから,中身は古いんもいっぱいあるでしょうということなんですよ。その中身の古い,あるのを今の時代に合わせていくためには,一つ一つ情報を仕入れていきながら変更していかないといけないわけでしょう。そうしないと,なかなか運用できないんじゃないかなと言ってるんですよ。国がどうのとか,見える,閲覧できるじゃなくて,今ある情報をどうやって運用できるように整備していくのですか。 ◎産業課長(瀬尾) 農地台帳というのがあるんですが,農地台帳であれば,法が整備されていますので,そういった情報,実際の山林の所有者,亡くなっておられても,現在の所有者が税情報等一つのデータとして管理することは可能です。ただ,山林については,まだ法整備がされていませんので,税情報としては端末の中へは突合はできません。見比べながら,この番地のAさんが持っとるけれども,Aさんは亡くなっとるので,現在管理しとる,今はペーパーとして突合するような活用をしとるんですが,これが法整備がされれば,一つの情報として管理できるようになるということでございます。 ◆5番(横尾) 法整備をしないとできないというんが,ちょっと私にはわからないんですけど,せっかく林政アドバイザー,プロを入れられたんですから,一つ一つ今のうちに整備していけばいいんじゃないかと思うんですけど。森林組合さんのは,はっきり見させてもらいました。すごい整備されてます,全て。まだ100%じゃないでしょうけども,全て施業履歴も全部出てますし,この杉を何年何月何日に幾らで売って,幾らを損した,どういう切り出しをした,全部全て,過去の14年よりかもっと昔からのが全部出てますから,それをできないとね,森林管理はできないと言われました。そこまで,やっぱりプロですわ,すごいです。だから,もし町がシステムも構築されましたと言うんであれば,町がもし独自でやられるんであれば,しっかりそこら辺もやっていかないといけないと思うんですよ。それが構築された,今度は法整備がして閲覧できますというて言われますけども,それは法務局から出たデータが主になってきますから,それでは今現状というのはわからんはずなんで,すごいデータをつくられています,本当に森林組合さん。だから,そういうことを町がやるのであればですけども,多分かなり時間がかかって大変な作業量になると私は思ってますので,どうなんですかね,本当にできるんですか。 ◎産業課長(瀬尾) 森林組合との調整が済む中で,年末ぐらいにはおおむねその方向でという話ができました。それ以降,来年アンケート調査する対象地区については,町のほうで現在そういった事務を進めておるところでございます。 ◆5番(横尾) それは,多分森林環境譲与税を使って町が独自でやられるんでしょうけど,住民の住民サービスを考えた上でやるんであれば,やっぱり効率よく私はやっていただきたいと思っています。なかなか大変です。すごい莫大な情報量ですよ,あれ。よくあっこまで,積み上げですからね,施業履歴というのは,本当に積み上げですよ。よく,すごいと思いました。町はそれは全部今からやるというのは,さっき言った,かなりの情報を集めないといけないし,かなりの大きな作業がかかると思いますんで,よく協議してやっていただきたいと思っております。そこら辺はしっかり要望しておきます。 そして,アンケートについて……。ちょっと待ってください。いいですね。アンケートについてですけども,アンケートをこれからやられるということですけども,私も庄原市のアンケートを見させていただきました。本当に簡単なアンケートをやられてますね。ああいう簡単なんじゃないと,なかなか所有者から返ってこないと思うんです。どういうアンケートをやられるんかはわかりませんけども,簡潔に,庄原市のアンケートも見てもらえばわかるんですけど,簡潔にやらないとなかなか難しいんじゃないかと思うんですが,どんなアンケートをとられるんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) アンケートの中身でございますけど,まずはこの経営管理権の移譲の意思があるか否か,それが主な内容になっていきます。なお,これまでも議会でもいろいろこくいった,例えば自伐型山林施業を目的としたことを希望する場合にはそういった事項も記載ができるような,そういったアンケートの内容にしてきたいと思ってます。 ◆5番(横尾) できるだけ簡潔に最初はすべきだと私も思ってますので,そこの辺を要望をしておきます。 その中で,アンケートをとられますけども,どういった範囲でアンケートをとられるんですか。町内の森林所有者全体なんですか,それとも一部の森林所有者にとられるのか。私は,1度,全体に一遍とられてみたらどうなんかと思うんですけど,どうなんですか。 ◎産業課長(瀬尾) この森林環境譲与税の使途については,地域調整会議というものを構成して,この中へは,町と,それから神石郡の森林組合,それと県の林務課で練って,どこをどのような時期にやっていきましょうという選定をします。それを神石高原町の林業振興協議会,これは町長がトップとして,ここへは営林署も加わってくるんですが,そういった構成の中で決議した中で進めていくようになります。まず,令和2年度につきましては,こういった団体を経て,町内のたちまち施業経営管理としてできるであろうという候補を森林組合さんのほうから選んでいただきまして,5カ所を選出していただきまして,そのうちの最も急いでやらなければならない箇所を選定してきているというところでございます。 ◆5番(横尾) 一部選定してるということなんですが,将来的にはできるだけ早く全体を把握していただきたいと思うんですけど,その考えはありますか。 ◎産業課長(瀬尾) 現在のペースで行きますと,町の80%が山林で,そのうち人工林の割合でございますが,おおむね28%程度が人工林でございます。その中で,これまでも施業済みのところもありますので,残りのところ6,000ヘクタール余りあるわけなんですが,これを今のペースでやっていきますと,おおむね5年から6年ぐらいで人工林のとこについてはできるというふうに考えております。今の交付税,森林環境譲与税の交付額からいけば。あわせて,それと並行して,人工林ではないんだけれども,このまま施業をせずにほっといたら災害を招くよというような箇所についても,協議する中で選定する中で,直営で,これは経営計画は立てられませんので,この環境譲与税を活用する中で施業をしていくというような計画を持っています。 ◆5番(横尾) 5年と言われたんですけど,私としては,早くしないと,なかなか所有者が,放棄される所有者もこれからまだまだ出てくるでしょうし,よう整備できない,私ではもう無理だから町に任せますよと言う方もかなり今町内にもおられますし,町内に住まない不在者の方も所有者としてもかなりおられますから,やはり早く調査して,そしてこの意向を聞きながら,せっかくの環境譲与税もありますし,森づくりもあるし,またいろんな国からの補助金も出るわけですから,できるだけ早くどうするのかということを決めていって,先ほど言った林地台帳,施業履歴などをしっかり管理できるような体制に持ってって,せっかくの財産です,神石高原町の森林は。8割と言われました。本当にこれからどうなるかわかりませんけど,世界の動向で日本も動きますから,どうなるかわかりませんけど,将来的にはもしかしたらすばらしい財産になる可能性もあるんじゃないかなと思ってますから,しっかり整備をしていただきたいということを強く要望します。 では,次へ行きますか。 続きまして,3番目の質問なんですが,就職説明会についてであります。 昨年度から町内の企業等に政策企画課のほうから回られて,いろいろ調査をされております。昨年,ちょっとうちへ何で来ないのかなと言ったら,やっとこの2月に来ていただきまして,大変ありがたく思っております。なかなか来られないので,もう来ないのかなと思ってましたが,やっと来ていただきました。いい意味で,いろんな話をさせていただきました。その中で,この説明会についてちょっと質問をさせていただきたいのですが,1番目として,昨年実施した就職合同説明会が今年も開催される予定であったんですが,ちょっと延期になったようであります。昨年の説明会は,12月の質問で言いましたように,準備不足の感が否めません。今後は,計画的に高校生や大学生の就職活動にあわせて計画的に行うべきだと思うんですが,どうでしょうか。 2番目として,町内にも役場をはじめ多くの優良企業が……。違う。 いいんですよね。ごめんなさい。多くの優良企業がありますけども,油木高校の卒業生の中で就職希望の生徒が町内企業に就職するよう,高校や企業とさらに連絡を密にし,十分な協議が必要じゃないかと思うんですが,どうでしょうか。 ◎町長(入江) 就職説明会についてでございますけれども,1番目と2番目を合わせてご答弁を申し上げたいというふうに思います。 昨年実施をいたしました企業合同説明会,開催時期や場所,参加者や参加企業への声かけ,またPR方法など,全てが初めてのことでありました。議員ご指摘のように,計画不足であったということは否めないというふうに思います。 実は,この3月,このですね,3月にも第2回目の合同説明会を計画をしておりましたけれども,今回の新型コロナ感染症によりやむなく中止とさせていただいたところです。就職活動が本格化する4月前の実施が有効と判断しておりましたので,大変残念に思っているところです。新年度からは,新卒者の就職活動に合わせる形と中途転職に対応した就職活動を定期的に実施していくことが必要であるというふうに考えております。 町内企業が人手不足の状況にあることは十分認識をしておりますので,商工会や法人会等と密接に連携をとりながら,有効な企業合同説明会を実施してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆5番(横尾) まず,高校との連携はどうされるのですか。ある優良企業さんに聞きましたら,うちは人員が欲しいんだけど,なかなか高校からの照会もないし,高校へ行って就職希望者をうちへもらえないかと言っても,なかなかもらえないということも言われてますので,やはりこれだけ油木高校に神石高原町は支援しているわけですから,そのかわりと言っちゃあ何ですけど,油木高校の就職希望者を地元企業へどれだけとどめられるか。特に,町長が言われたような人口ビジョンも出てます。Iターン,Uターンも大切ですけど,若い人をどれだけ地元に残すかということが私は大事だと思うんですけど,高校との連携はどうなってますか。 ◎政策企画課長(岡崎) 高校との連携のことであります。 昨年の12月に実施をしました次世代議会の中で,高校からの提案もありました。油木高校の子どもたちの中で,今海外へ研修などもしておる。それ以外に,企業さんと連携をさせてもらいたいというような要望がありましたので,早々に油木高校の先生方と,それから提案をしてくれた子どもたちと話をして,どんなことを思われているんですかという具体的な話をさせていただきました。その中では,町内にある企業さんを1週間とか2週間とか長いスパンで研修をさせてもらえるような機会をつくってもらいたいということがありましたので,そういったことを具体的に今検討をしておるところでありますので,連携は密にとっておるというふうに考えております。 ◆5番(横尾) 連携も大事ですし,企業さんの動向ですか,今どういう状況なのかということをある程度町も把握しないと,高校だけじゃだめ。やっぱり企業さんの動向を見ながら,どうやって間を取り持つかが町の仕事だと思うんですけども,町内にもあります,JAさん,森林組合,トラスト,カイハラさん等の優良企業がいっぱいあります。やはりそこにどれだけ残っていただけるか,高校卒業した若い方がというんが大切だと思うんで,町内企業さんの状況の把握なんかはできているんですか。 ◎政策企画課長(岡崎) 昨年1年間,町内企業をしっかりと回らせてもらって,30社ぐらいを回っていますが,まだまだ法人会では160件ぐらいの法人さんがいらっしゃいますし,商工会で言えば500件程度の商工業者もいらっしゃいますので,まだまだできてないというふうなことは重々わかっております。引き続き,町内企業の皆さん方の状況など把握ができるように訪問を密にしていきたいというふうに思っています。 ◆5番(横尾) いっぱいの事業所の数を言われましたけど,個人事業主さんは,基本的にはそんなに要らないわけですから,ほとんどが個人事業主さんなんで,やはり人員が要る企業というのは,そんなにたくさんあるわけじゃないんで。特に,優良企業でしたら,十分高校生も就職を希望する方も出てくるんじゃないかと思うんで,そんなにたくさん回らなくてもいいと思うんで,そこら辺の動向をまず調べられる気はないんですか。 ◎政策企画課長(岡崎) これは,昨年実施をしましたけれども,30歳の成人式と,それから今年1月3日にしました成人式に,企業紹介をお願いしております。このときには,九つの企業さんから会社説明のパンフレットをいただいて紹介をしておりますので,そういった活動を通して,町内の企業さんの求人情報を出していきたい。 それから,今かがやきネットに14業者の23の職種の求人情報も出しておりますので,こういった媒体を使って,企業さんと連携を通じながら求人活動ということを行ってまいりたいというふうに思っております。 ◆5番(横尾) せっかくの若い,油木高校というすばらしい高校が地元にありますから,どのくらいの率で就職希望者がおられるのかわかりませんけども,地元に残すということをしっかりやっていただきたいと思います。その中で,私は町役場も優良企業だと思っています。町役場自体が,毎年高校生を若干名,1名,2名,3名わかりませんけども,採る枠をつくればいいんじゃないかと思っていますが,そこら辺はどうですか。 ◎総務課長(瀬尾) 油木高校生の役場への採用についてでございます。 この令和2年度の職員採用試験の募集を行ったところ,油木高校生から若干名の方が受験をしていただきました。役場へは合格をしておりましたが,その他の就職事業所のほうへ就職をされる状況となって,結果的には就職には至らなかった状況でございます。ここ数年,油木高校生からも役場へっていうことで関心をいただいているところです。 ◆5番(横尾) 時間がないので,そこら辺はしっかり毎年枠をつくってやっていただくことを要望して,私の質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で横尾議員の一般質問を終了します。 ○議長(松本) ここで休憩といたします。 再開は11時10分とします。(午前10時58分) ○議長(松本) 再開します。(午前11時10分) ◆2番(林) おはようございます。 私は,本日質問を4問準備しております。 まず,1問目の質問でございますが,昨今大変な問題になっておりますコロナウイルスへの対応についてお伺いします。 コロナウイルスの感染が増大する中,抑えられるかどうか大変重要な期間と今言われて,町内の各種行事も中止になりました。政府からも,小・中・高・特別支援学校などの休校の要請が出るなど,さまざまな社会的な影響が出ております。日本経済は,消費税増税による消費の冷え込み,GDPの低下に加え,今回の新型ウイルスの影響もあり,株価の下落,経済の悪化に危惧する声も増えております。そのような中で,政府から出されているさまざまな新型コロナウイルスの対応策,小・中・高・特別支援学校への対応を町がいかに捉え,住民に安心・安全を与えるかが重要であると思います。新型コロナウイルス感染対応策をお聞きします。具体的には,1問目,政府より小・中・高・特別支援学校の休校要請が出されましたが,これは2月28日現在ですが,本町の対応をお聞きします。 2番目としては,新型コロナウイルスは高齢者の致死率が高いですが,これに対する対応をお聞きします。 3問目は,事業者の休業,キャンセルや町がかかわる行事の中止により町内事業者の財政への影響と事業者の経済損失への対応をお聞きします。 ◎教育長(馬屋原) 新型コロナウイルスに対するご質問でございます。 政府から小・中・高・特別支援学校の休校要請が出されたけれども,本町の対応,そして進捗状況をというふうなことでございます。 ご承知のように,新型コロナウイルス感染症につきまして,2月27日に開催をされました新型コロナウイルス感染症対策本部におきまして,子どもたちの健康,安全を第一に考え,子どもたちが日常的に長時間集まることによる感染リスクをあらかじめ備える観点から,小・中・高等学校及び特別支援学校における全国一斉の臨時休業を要請する方針が内閣総理大臣から示されたところでございます。このことを受けまして,令和2年2月28日付で,本町小・中学校においては,令和2年3月2日より3月25日までの間,臨時休業とすることを決定をするとともに,自宅で過ごすことが難しい児童については,放課後児童クラブ等の受け入れ態勢が整うまでの間を目途に小学校児童を各校で受け入れるなど,保護者の皆様に文書で連絡をしたところでございます。その後,福祉課と放課後児童クラブとの連携について協議を行いまして,現在まで今順調に進んでいるところでございます。また,各校では,臨時休業中の生活や今後の連絡方法等につきまして,保護者宛てにさまざまな面で周知をしておるのが現状でございます。 以上です。 ◎町長(入江) 高齢者への対応でございますけれども,政府は現在講じている対策と今後の状況の進展を見据えて,講じていくべき施策を整理し,2月25日に新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を取りまとめ,厚生労働省をはじめとする各省庁が連携の上,各対策を詳細に示していくこととなっております。 新型コロナウイルスについては,高齢者と基礎疾患がある方については重症化しやすいため,高齢者介護施設等においては,ウイルスを持ちこまない,広げないことに留意し,感染経路を断つことが重要でございます。このため,施設等の指定監督権限を持つ各自治体や関係団体を通じて,全国の施設等に対して対策の留意点などを示して,感染対策の徹底が図られています。 広島県においても,県内で患者が確認されたことを受け,社会福祉施設等においても感染症を防止するため,面会制限を含む対応について通知が出され,町内施設等へも周知し,感染防止対策を行っております。 また,在宅の高齢の方や基礎疾患をお持ちの方については,まずはせきエチケットや手洗い等,一般的な感染症対策や健康管理を心がけ,人ごみの多いところは避けていただくなど,感染予防により一層ご注意いただくようお願いをしております。 高齢の方には,不安をお持ちの方も多いと思います。本町におきましても,情報収集に努め,注意喚起を行いながら,感染拡大防止に全力で対応してまいりたいと考えております。 それから,行事の中止等による町,町内事業者の財政への影響と経済損失の対応ですけれども,事業者への影響については,注意深く今見ているところです。商工会や法人会と密に連携をしながら,影響が出た場合には,国,県の支援策を使い影響緩和を図ってまいりたいと考えております。 なお,影響が続くことがこれから予想される場合,町といたしましても迅速な対応を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆2番(林) 1問目の小・中・高・特別支援学校への対応への再質問でございますが,今父兄の都合で学校とか学童保育,こちらに来ている生徒,児童っていうのは,全町で何人でしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 3月2日からずっと毎日報告を求めておりますけれども,平均すれば40名前後ということでございます。本日は,38名の児童が学校のほうに来ているという状況でございます。 ◆2番(林) 今来てる子どもたちのお昼はお弁当だと聞いたんですが,これは神石高原町の場合は給食費は無料となっておりますが,こちらのほうはどういうふうな対応をされるんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) この保護者の方に通知する文書の中に,学校のほうで受け入れるわけでございますけれども,まずは弁当を持参をくださいということと,保護者の方で送り迎えをお願いしますというふうな形でお願いをしておるところでございます。 学校給食施設につきましては,既にこの決定がなされたときに,学校給食施設は閉鎖をしております。 ◆2番(林) 学校給食施設は閉鎖されているっていうことですが,この閉鎖されてる間の人件費とか食材の破棄っていうは,どういうふうに対応されるんでしょうか。破棄はされてるんでしょうか。 ◎教育課長(砂田) 給食のほうの食材の破棄はございません。 それから,人件費につきましては,業務委託をしております2カ所については,直接の人件費については町のほうは関与しておりません。 それから,臨時職員さん等で調理を行っていただいている自校給食の部分につきましては,とりあえず清掃とか,そういったものの業務がありましたら,出勤していただいたりしております。 ◆2番(林) 学校から親に通知を送られたっていうふうに聞いたんですが,これ親やPTAのほうからの要望っていうのは何か上がってるんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 直接保護者の方からの要望というのはございません。 ◆2番(林) 気になるのが,岡山県真庭市ですかね,あれは先日の報道で,学校のまた再開を始めるような報道があったんですが,一つの理由として,家で待機してることによるストレスが大きくなるんじゃないかっていうふうなことがありました。その中で,例えば家で子どもたちが待機して生活している,そういう中での生活指導みたいなことはされるんでしょうか。 ◎教育長(馬屋原) 自宅等で過ごしておる子どもたちにつきまして,もちろんこれは中学生も同じですけれども,それぞれの学校のほうで過ごし方についてでありますとか,あるいは学習内容を提示するとか,さまざまな対応をとっております。 ◆2番(林) 今ちょこっと言われたんですが,学業が今休んでおりますけど,この遅れとか,そういうことに対する対応っていうのはどういうふうになってるでしょう。 ◎教育長(馬屋原) 多分,保護者の方にとってみれば,そこが一番気になるとこではないかなというふうに思っております。今の卒業生につきましては,大体中学校の卒業生につきましては,ほとんど履修が終わっているというふうに聞いております。これは,実は3月6日の金曜日に校長会を開きまして,その校長会でそれぞれの学校,学年でどの項目が未履修なのかというふうなことを全てまとめて,教育委員会のほうで把握をしております。そういった状況の中で,中学校3年生につきましては,大体履修が完了しているということでございますが,若干未履修の部分がございますので,中学校3年生,あるいは小学校6年生については,進学先の学校と連携をして,未履修部分を補うというふうなことが国の方向として出されております。 在校生の場合でございますけれども,これにつきましても,次年度の新学期始まってから未履修部分の幾らかの対応ができる。先般の校長会等でも話をしましたが,そんなに時間はかからず,この未履修部分は新年度で解決できるというふうに考えております。 ◆2番(林) 今,未履修分の解決もお聞きしましたが,今度もう一点,一番大事な健康のほうのことをもう一回聞きたいんですけど,いろんなSNS等でも,報道等でも,今学校より学童保育のほうの感染リスクが高いんじゃないかみたいな言われ方もしてますが,こちらのほうの対応っていうのはどうなってんでしょうか。 ◎福祉課長(松井) 学童保育のほうも,そういったコロナ対策の感染拡大防止にも努めております。具体的には,シルバー人材センターのほうに委託をしておりますが,そこに対して次のような指導を行っております。消毒液の利用であるとか,それから検温も新たに実施しております。それと換気,そういったことをお願いしております。先般にも,検温することによって,少し熱の高い方がいらっしゃるということで,すぐに保護者の方をお呼びして連れて帰っていただいたというようなこともありますので,そういった形で対策には十分配慮しております。 ◆2番(林) これが長引いていくと,学童保育の保育士の方,シルバーさんですかね,方々の負担が多分強くなっていくと思うんですが,例えばこういう人たちを加配していくとか,健康状況とかってのは把握されておられるでしょうか。 ◎福祉課長(松井) 現在のところ,特に大きな問い合わせというところはございません。実は,当初こういう状態が急遽発生しましたので,春休みが例年ですと3月26日からの予定でありました。そこについての午前4人,午後4人の体制は組んでおったんですが,学校のほうも急遽そういった休業になりましたということで,今は学校のほうで午後3時まで受け入れていただいてますが,シルバーのほうと連携しまして,3月23日に前倒しをしまして,学童保育を8時から18時まで受け入れをする予定に今調整をしとるとこでございました。ですので,現場のほうもそういった前倒しというような形で体制を整えておるというところと,それからあと健康面と言われたですかね。シルバーさんの健康面についても,やはり検温とか,それから万が一感染が出たということになりますと,行動履歴といいましょうか,どこへ行かれたとかというとこもありますので,そういったとこも記録をしておいてほしいというところ,それから今まで以上に消毒,手洗いというのを徹底してくださいということでお願いしております。 ◆2番(林) しっかり対応していただきたいと思います。 もし体調の変化とか,高齢者の方がシルバーさんでおられる場合は,やっぱりそちらのほうの感染リスクもあると思いますので,しっかりやっていただきたいと思います。 今,保育所は開かれておると思いますが,愛知県で保育所の担当の方からこども園でクラスターが発生しておりますけども,神石高原町の保育所においてはどのような対応をされてるでしょうか。 ◎福祉課長(松井) 保育所においても,拡大防止には最大限配慮しております,先ほど言いました,手洗い,それからうがい,換気。なかなか幼児の方になるとマスクの着用というのは難しいとこがありますので,それ以外のことでできるところをしっかりと現場のほうで実践をするよう指導しております。 ◆2番(林) よく見てるテレビとか新聞に出てたんですが,御飯を食べるときちょっと離れて食べるとか,そのようなことは配慮はされてるんでしょうか。 ◎福祉課長(松井) そこまでは,少しできてないです。逆に,保育ということになるので,近くに寄ったりとかということがありますので,なかなか距離を置くというとこは現場では難しいと思いますが,できることは最大限やっております。 ◆2番(林) 普通のインフルエンザのときの対応と同じようなことだと思うんで,プロの保育士の方々がやられてるんで,その辺のところは比較的大丈夫じゃないかと私は思うんで,しっかりそちらのほうも対応していただきたいなと思います,役場のほうがです。 では,ちょっと今度は高齢者のほうのことをお聞きしますが,今私が一番大丈夫かなと思うのが,デイサービスっていうのがあると思うんですけど,いわゆる車で送迎をして,事業所で一日いて,集まって,帰っていくという。こういうふうな対応っていうのは,何か把握されていることはありますか,コロナウイルスに対する。 ◎保健課長(赤木) 広島県のほうから,新型コロナウイルス感染症者の発生に伴う対応というのが,今般県内で患者さんが発生したときに改めて出されたものでございます。送迎時の利用者につきましては,利用者の送迎前の家族または職員が体温を計測し,発熱等の症状が認められる場合にはサービスの利用を制限するでありますとか,そういった利用の前の状態を施設のほうから伺いながら,もしお熱があるようでしたら利用を控えていただく等々のことをしていただくようなものが出ております。 送迎の車についても,常時職員の方がマスクであるとか,手洗い,アルコール消毒をしながらされているとお聞きしています。 ◆2番(林) わかりました。 もう一点お聞きしたいんですが,町内の病院の新型コロナウイルスに対する対応というのは,何か把握されていることがございますでしょうか。 ◎保健課長(赤木) 町内の医療機関のほうも,私どものほうから定期的に状態もお聞きしております。患者さんの不安はないかであるとか,職員の方であるとか,それから感染の疑いのある方がもし来られたときにどうされるかというのもお聞きしながら,国から出されるものも照らし合わせながら状況の把握はしております。今のところ,感染者が出たとか,疑いのある方の専門の外来ですね,そういったことを今整備されているところもありますし,今場所を決めたり,それから検討をされているところもございます。 ◆2番(林) これも一部報道であったんですが,かかりつけの病院とかっていうのは,処方箋,いわゆる薬をもらうのに電話で済ます,電話をすれば,いわゆる診てもらわなくても直接もらえるっていうような対応はされてるんでしょうか。 ◎保健課長(赤木) これも,2月28日に厚労省と,それから日本医師会のほうから,全国の医療機関のほうに通知が出ております。慢性疾患等を有する定期的受診をされている患者が継続的な医療,投薬を必要とする場合,電話や情報通信機器を用いた診療により,ファクシミリ等で処方箋の情報で対応していただけるというものですが,町内は一応確認しましたが,3医療機関とも対応は可能ということでありました。 ◆2番(林) よくわかりました。 3問目の事業者の休業・キャンセル,町内事業者の経済損失の対応ってことがありますが,これはまだまだ今から言ってみてもなかなかわからないと思うんですが,観光施設なんかはキャンセルがかなり出てまして,大学生のキャンプのキャンセルであるとか,かなり出てるんですが,こういうものの損失に対する対応の窓口っていうものを町が一括して持つっていうようなことはできないんでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 感染症の対応については,神石高原町の感染症予防対策本部がありますので,そこで一括情報を共有するということにしておりますが,商工観光の担当は政策企画課でありますので,直接の業務等は私のところで把握をさせていただくということになろうかと思います。 ◆2番(林) 政策企画課が窓口になってるっていう考えでよろしいんですかね。じゃあ,しっかり対応をお願いしたいと思います。 それで,まだコロナウイルスの怖いのは,よくわからないところが一番怖いんじゃないかなと思うんですけど,各自治体では,学校の休業をやめたりとかしてるとこもあるんですが,神石高原町は,広島県でも感染者,偽陰性の方が1人出てるんですけども,ここにもクラスターは発生してないようなんですが,もし神石高原町がコロナウイルスに対して,学校の休業をやめるってことが一番の宣言というか,言い方になるかと思うんですけど,もしそういうふうな可能性を考えるとしたら,何か考えをお持ちでしょうか,どういう情報が出てきたら学校を再開するとか。 ◎教育長(馬屋原) 先ほど申しましたように,3月25日までは学校は臨時休業するというふうに言っておりますので,それを変更するつもりはございません。ただ,今後いろいろな情報,あるいはコロナウイルス感染症の経緯を見定めて,その後の春休みにおいて,あるいは新学期においていろいろ判断しなければいけないことが起こるかもわかりませんが,それはその状況を踏まえて判断をさせていただきます。 ◆2番(林) 日本は民主主義の国なんで,人の往来っていうのはどうしてもあると思うんで,中国なんかは,監視カメラとか,顔認識のシステムで個人行動を管理して,封じ込めに成功したようですが,日本は自粛とか,団結力とか,そういうものでやっていかないといけないと思うので,ここは町が一丸となってコロナウイルスを広がらないようにしていかなくちゃならないなと思いますが,よろしくお願いいたします。 2番目の質問をします。 発達障害の理解についてですが,私がこの質問をしたきっかけっていうのが,近年の研究で発達障害の出現頻度が10人に1人という報告があるっていうことを聞きまして,発達障害のチェックリストっていうのがあるんですが,これを見ると,大人用ですけど,大人用ですが,資料を渡していますが,これを見ると,自分にも当てはまるというのがかなりあって,これは特別なものではないのではというふうに思ったからです。発達障害の理解のためですね,これで病気だっていうわけじゃないと思うんですけど,理解のために引用したんですが,現在の医学では,発達障害の詳しいメカニズムや医学的対処法は十分には解明されておりません。よって,発達障害の発現を防いだり,医療により治すことは非常に困難と言われているそうです。発達障害も,早い時期から周囲の理解を得,社会参加の能力を発揮するために必要な発達支援等の支援環境調整を行うことも,発達障害を持たれた方の支援にとっては何より大切なことだというふうなことを書いております。それで,神石高原町での対応を聞きます。具体的には,早期発見による発達障害支援システムの構築はどうなっているか。 ◎町長(入江) 発達障害の理解についてのご質問ですけども,本町の発達障害支援システムは,発達等に支援が必要な子どもと保護者に対して,関係機関が連携し,乳幼児きから教育期,就労期までの長期的な視野に立って,早期から切れ目のない一貫した総合的な支援が提供できる仕組みとなっております。健やか家族支援プロジェクト会議からのアドバイスや各関係機関,各種団体からのご意見をもとに,乳幼児期,教育期までの発達支援支援システムを構築することができました。しかし,成人就労期以降のシステムについては課題も多く,今後も検討が必要だというふうに考えております。 発達支援につきましては,まずは地域の方々に正しい知識を持っていただくことが重要だと考えております。本年度は,職員研修とともに,町内全体に周知をさせていただき,発達支援講演会を開催をし,200名の方にご参加をいただきました。来年度は,小学校や保育所を単位とした保護者向けの研修会を計画をしているところです。 これからも多くの方が,この発達支援システムにご理解,ご協力をいただけるよう取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◆2番(林) 私は,明石洋子さんという方の手記を読んだんですが,この方は長男が自閉症のために,2児を育てながら,長男さんが市役所に就職されるまで育て上げ,療育と地域でのさまざまな活動に力を注ぎ,地域作業所やグループホームや地域生活支援センターを設立し運営されている方ですが,この方は,2歳10カ月のときに保健所で発達障害と診断され,それから以降,自閉症の講演を聞いたり,本を読んだり,さまざまな勉強をされたそうです。このように,発達障害の診断って早いほうがいいっていうふうに言われてるんですが,このような早期に発見する対応っていうのは,町のほうはどうされてるんでしょうか。 ◎保健課長(赤木) 早期に発見する仕組みについてでございますが,まずは発達支援の中で,初めに四つを思っております,気づく,知る,つなぐ,支える。その気づくのところが,まず早期発見でありますとか,早期支援と思っております。この気づくところですが,本町の乳幼児健診でありますとか,1歳半,3歳児健診でありますとか,それから保育所のほうとかでも年長児の巡回相談,就学健康診断等がございます。それからまた,保護者の相談等々を利用しながら,お話の中で保護者と一緒に考えていきましょうという形で,気づくというところを今進めているところでございます。 ◆2番(林) 前回,横尾議員が質問されたと思うんですが,そのシステム自体はでき上がっているというような答弁だったんですが,この事例であるとか,そういうものはよい事例で,発見できたとかっていう事例は上がってないんでしょうか,具体的には。 ◎保健課長(赤木) これが事例ですというものは,なかなかお示しするのが難しいところではございますが,知ってつなぐというところで,専門の医療機関等々につなぐ件数が年々増えております。ですので,保護者のご理解であるとか,いろんな専門機関につなぐことが今徐々にできているところだと思っております。こういう場合というような事例は,ここの場ではなかなかちょっとお示しは難しいので,申しわけありません。 ◆2番(林) わかりました。 これで,今私が本を読んだ明石洋子さんっていう方は,自分の子は気づかれて,保育所へ入れられるときにいろいろ勉強されて,発達障害の子をお持ちの方で,専任保母の加配とか,障害児保育研究部会の設置,児童精神科による巡回相談,こういうことを要望されたそうなんですが,こういうことっていうのは神石高原町でも可能なんでしょうか。 ◎福祉課長(松井) 林議員のご質問である,現状とか対応とか等,そういう問いということだと思いますが,まず保育所の現場においては,そういう傾向の方,先ほど議員がお示しされたような傾向のお子さんはいらっしゃいます。例えば,既に保育所に入られる前にもそういう診断を受けられた方もいらっしゃったり,それから子どもの行動を見て,先ほどの子育て支援のシステムの中で保健課と保育所も連携しておりますので,保護者の方にそのことをお話しし,子ども発達支援センターのようなところで,診断といいますか,相談に行かれた後,そのお子さんにそういう発達障害の傾向があったという,入所する前からの把握,入所してからの把握,そして子どもの状況を保育士が見ますから,その子には少しそういう傾向があるんではないかという,診断は出てないけども,そういう子を把握というような,大きく言えば三つあるんかなと思います。そうした中で,保育所のほうも,その子に対しての対応,例えば多動の傾向があれば,やはり気をつけて見ないと危なかったりしますし,自閉のような傾向の方であれば,人とのかかわりに対しての配慮とか,そういったものも要りますので,そういった,日々気を配りながら保育をしております。            (林議員「加配については」の声あり) 加配については,加配というのが,特に定義としては1対1というようなんが加配ということになるんですが,保育所のほうで言ったら補助,補助的に,1人の主任保育士がおりまして,それに対しての補助というような役割で入っていって,少なくとも2人から3人体制で保育を行っております。ですので,1対1という形じゃなくて,全体の例えば何々組というのがありますが,その中で全体的な把握をしながら,ちょっと目を,その子には気を配るというような配慮をしながらやっております。 ◆2番(林) これは,保育所もそうなんですが,小学校に関しても,親の付き添いとかっていうことは可能なんでしょうか,学校へ。 ◎教育長(馬屋原) 親の付き添いということについて,現実に今そういう現状は聞いておりません。 小学校の場合は,保育所からいろんな情報を引き継ぐということと,先ほど言いましたように,巡回相談というのもありますし,各家庭のほうでそれぞれ専門医のほうへ相談に行かれる場合があるというふうなことでございます。そういったことを踏まえて,教育支援委員会というのを毎年持っておりますので,そこでいろんな専門家の判断がなされ,そして学校で対応していると。小学校のほうでは,町のほうから予算をいただいて,学習支援員という一つの制度をつくっております。その学習支援員の方が,特別に支援が必要な子どもさんへ個々に対応しているというふうなシステムをつくっておりますので,早い段階からそういった形でその子どもの状況を把握しながら対応をしていくことで,小学校6年間で,全て完璧ではないですが,大体いろんな状況がわかってきて,個人,1人としても対応し得ると,そして中学校に上がっていけるというふうな環境を今努めているとこでございます。 ◆2番(林) インクルーディングっていうか,一緒に学級で勉強できるような形とか,特殊学校とかっていうのもあると思うんですが,これっていうのは,学校のそういう複数学級と特殊学級っていうのは,親の承認っていうのが必要になるんでしょうか。もちろん,親との話し合いってどういうふうなんですか。 ◎教育長(馬屋原) 今は,特殊学級という言い方はしておりませんので,特別支援学級という言い方になっております。もちろん,保護者との相談も行いますし,基本的には保護者の思い,考え方を重視して,どうやっていくかというふうなことは学校として考えていくということになっております。 ◆2番(林) いわゆる学校として考えると,親の承認っていうか,親がこっちの普通学級にしてくださいっていう話になれば,それはそこで考えていただけるわけですかね。 ◎教育長(馬屋原) 教育支援委員会でいろいろな判断がなされるわけでございますけれども,それが全てではなくて,そこには保護者の思いを重要視しているということでございます。だから,保護者の思いを重要視して,学校で例えば特別支援学級であるか,あるいは通常学級であるかというふうなことは決定をしていくということでございます。 ◆2番(林) これは,今の明石さんの本の引用なんですけど,私もすごくこれに共感して,ちょっと読ませてもらいますが,これは親が100%本人にかかると,どうしても一生懸命なので,何でもできないのと,何でできないのかって親子双方がパニックになってしまいます。ですから,親が50%を子の力を伸ばすことに,あとの50%は地域の方たちが,このことを理解して,加わって支えてくださるように働くことに力を注ぎたいと思っておられるそうです。いわゆる50%,50%,地域の方々とのコミュニケーションであるとかっていう中で,地域環境づくりをしていきたいって,実際いかれた方だと思うんですが,このような地域とのつながり,例えば今報道にあったんですが,北海道室蘭市で民間施設を放課後デイサービスの方が,コミュニケーションが難しい子どもたちに,2カ月に1度,地区の民生委員さんと一緒にお年寄りの家を訪ねて,子どもたちとの触れ合い,これはお年寄りのほうも活力につながっていくと思うんですが,このようなことをされてるようなんですが,本町ではそのようなことはされないでしょうか。 両方,学校でも……。学校だから,民生委員さんだから……。じゃあ,福祉課長です。 ◎福祉課長(松井) 現在は,民生委員さんが保育所に行かれて子どもたちの様子を見られとるとかというようなことはありますが,議員が言われるように,一緒に地域の方やお年寄りに行かれてというのは恐らくないと思いますので,少しそういうご意見があって,今言われたような,どういう成果があったというのも教えていただきながら検討はしてまいりたいというふうに思います。 ◆2番(林) 私が読んだ本は18年前の本で,今はもっと多分進んでるとは思うんです,この明石さんね。だから,息子さんは市役所の職員さんになっておられて,立派に育て上げられた方だと思います。とにかく,どっちにしても,社会人になったとしても,地域とのつながりっていうのが必要になってくると思うんで,幼いころから,自分だけではなくて,やっぱりインクルーディングで,皆さん多様性の時代ですから,一つの個性,個性であるとか,そういうふうに捉えて,私たちもしっかり理解してやっていきたいと思っています。 ◎保健課長(赤木) このチェックリストをいただきまして,ありがとうございます。 このチェックリストに当てはまる,当てはまらないということもありますし,自分が生活の中で生活しづらくて,とてもこのことが障害になっているという場合に発達障害というような意味づけもあるようでございます。こういったチェックがあったとしても,それが生活の中で何ら不自由がない場合には,それは地域であるとか,環境が整っていて,それで生活はできているということなので,病名は,診断はもしかしたらつくかもしれませんけれども,それは必ずしも障害となるということでもございませんので,広い意味で皆様が理解いただくことが一番の皆様が生活しやすくなる環境になるのではないかと思っております。 ◆2番(林) それじゃあ,これからもこういう方は,さっきも言いましたけど,一つの個性,多様性ということで,皆さん地域の方々もしっかり理解していく,勉強していくことが一番だと思います。これから,講演とか,またしっかりやっていただきたいなと思います。 じゃあ,ちょっと次の質問に移ります。 神石高原町が目指す森林の姿についてです。 こちらにちょっとフリップを用意しております。やってきました。 神石高原町を車で走っていますと,放置され,マタタビや藤が巻き,鬱蒼としたような山とか,山が皆伐,みんな切られて山肌が露わになったところなど,さまざまな形態の林地が今あると思います。 林地には,適正人工林,自然林,天然林があります。林地は,木材供給のみならず,水源涵養,景観,環境,人間への癒やし効果,生物多様性の観点からも,林地なりの管理が必要で,私有地,公有地とともに,町にも管理責任があり,林政アドバイザーも担当課に配置されています。 木材価格の低迷とともに,今は山への関心が薄れ,打ち捨てられた感のある,荒廃した山も目立つようになりました。戦後植林された木が,60年,70年とたち,切りどきと言われてますが,杉やヒノキは600年,1,000年生きると言われており,この木はまだまだ赤ん坊のような木です。この時期に全部切ってしまうのは,未来に禍根を残すことになると思います。木材需要も,現在は低迷していても,将来はかけがえのない資源になる可能性は十分あります。適正人工林,杉,ヒノキが健全に育ってる人工林,自然林は,適正里山林,雑木林とも言いかえることがいいかもしれません。天然林は,完全に手を入れず保護する森,ここでは従来の森林分離でもわかりますが,これからは恒続林化へ向かうべきではないでしょうか。ここに書いている,一番上のこちらです。目標林型というとこです。本町の林地を見た印象では,山主さんが管理をして残した,プレミアな良木や,いわゆる変な言い方ですが,手遅れになってない山林,こういうとこはしっかり経済林として管理し,分収林事業など,ちょっと滞ってるとこもあり,そういうところは長期伐期の,皆伐はしないで,複層混交林,こういうほうに持っていくべきではないかと私は考えております。これが一番現実的ではないかとも考えています。逆に言えば,こういう山はそのままでいいっていうことです。 本町の森林計画の目標林型に,公益林業,水源涵養であるとか,土砂災害防止であるとか,そういう観点をもっと強く持って,長期伐期と持続的管理を目指す,針広林,混交林の恒続林化を上げるべきでないかと思いますが,町の方針をお聞きします。具体的には,神石高原町の目標林型に持続的管理が行える複層混交林の恒続林化を加え,適正な施業をはかるべきではないか,神石高原町森林整備計画の進捗を聞きます。 二つ目は,林産物の高利益化への取り組みを聞きます。 三つ目は,クマタカなど,希少猛禽類の森林の保全を聞きます。 四つ目は,教育,児童・生徒への林業教育,体験活動への取り組みを聞きます。 五つ目は,森林環境譲与税を自伐型林業の振興に使ってはどうかということを聞きます。 ◎町長(入江) 神石高原町が目指す森林の姿についてのご質問です。 初めに,神石高原町森林整備計画についてでございますけれども,町が定めております森林整備計画では,主に杉やヒノキ,松などの用材木の育林を目的とした単層林施業と,災害防止や水源涵養など,公益的機能を有する山林の維持のため,地形,地質の条件を考慮した上で伐採に伴って発生する裸地化の縮小及び回避を図る目的で,複層林の施業の推進を定めておるところです。具体的には,渓谷等の景観と一体になって,すぐれた自然美を構成する森林や紅葉等のすぐれた森林美を有する森林を指し,ハイキングやキャンプなどの保健・文化・教育的利用を目的とした森林などについては,人為的に育成複層林へ誘導するための受光伐や樹下植栽などの施業がこれに当たります。 議員ご提案の針広林の恒続林化についてでございますが,まさに人為的に複層林への誘導を図っている受光伐や樹下植栽などの施業は,恒続林化を目指しているものであります。具体的には,森づくり事業によるボランティア団体が行う特認事業や針広林における枯れ木や病害木の伐倒などが上げられるというふうに考えております。 次に,林産物の高利益化への取り組みですけれども,林産物の利用促進のため,町内における林産物の生産,流通,加工施設や森林施業の合理化を図るために必要な高性能林業機械等の導入目標についても,森林整備計画の中に組み入れております。また,用材木のほかにも,チップやシイタケ,ナメコ生産の促進にも取り組んでまいります。 3番目のクマタカなどの希少猛禽類の森林の保全ですけれども,鳥獣や森林病害虫による森林の保全対策は定めてありますが,希少猛禽類であるクマタカを含む鳥獣などが住みやすい環境づくりに特化した整備計画は定めておりません。山林でしか生息不能なクマタカであるため,ましてや希少猛禽類にも指定されていますので,鳥獣にとっても住みやすい森林の保全対策は必要であるというふうに認識をしているところです。 以上です。 ◎教育長(馬屋原) 児童・生徒への林業教育,体験活動への取り組みについてでございます。 児童・生徒への林業教育につきましては,各教科等において森林,林業等に関連する事項として記載をされています。例えば,小学校社会科第5学年では,森林はその育成や保護に従事している人々のさまざまな工夫と努力により,国土の保全など,重要な役割を果たしていることを理解するというふうに記載をされています。 また,体験活動としましては,ある中学校では,地域教材化開発の一環としまして,神石郡森林組合と連携し里山保全教育に取り組んでおります。森林組合の方を講師として山に調査に入り,地域の課題を学ぶとともに,間伐材を活用したベンチを作製し,本町に寄附するなどの取り組みを進めているところでございます。 以上です。 ◎町長(入江) 済みません。森林環境譲与税の使途を自伐型林業にというご質問がありました。 自伐型林業振興にも森林環境譲与税を財源とすることは認められております。ただ,現段階では,使途の要件である,県が認定する経営管理実施権を有する能力と意欲のある林業経営者で,かつ自伐型林業のできる者が本町には存在していないのが現状でございます。今後,森林環境譲与税の啓発にあわせ,自伐型林業のできる者の募集も図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◆2番(林) これをちょっと勘違いがあっちゃあいけないんで言いたいんですけど,私は,この目標林型の針広混交林というのは,今ここでこの現状というとこを書いてる部分が結構多いんじゃないかっていうとこです。裸地になったとことか,間伐,私から見ると,強度間伐されて,林床が乾いたようなところ,いわゆる間伐率が50%ぐらいいってんじゃないかなというようなとこ,作業道が広過ぎて崩落のおそれがあるような場所,まずそういうところを植林していくって考えなんですけど,いかがお考えでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 間伐の度合いがちょっと広過ぎるところをどうしていくかということですか。 これは,町で森林整備計画の中で定めた基準で行っておりますので,広いという認識は持っておりません。 ◆2番(林) いわゆる林業家に見ていただいたら,これは広過ぎるんじゃないかと。いわゆる明る過ぎるようなヒノキ林がたくさんありまして,いわゆる林床が乾いてるんですよね。だから,そういうところっていうのは,本当に例えば600年とか,100年,200年の大径木をつくるのは無理じゃないかっていうふうな話をされています。この複層混交林化ということでいって,そういうふうな切り方をして,どっちかで強度間伐が進むんじゃないかっていう懸念があるんですよ。そういうふうな考えをお持ちじゃないでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 見る人によって,それは広いっていう感覚のご指摘でございますが,13ページ……。お持ちでなかったらですけど,町の森林整備計画の中でも,受光によってどの頻度で間伐していけばよろしいかというような基準というものを設けておりますので,これに準じて施業のほうは行ってます。 以上です。 ◆2番(林) いわゆるその施業がうまくいってないということを私は言いたいんです,要は。だから,それではだめだってことを私は言いたいんです。だから,いわゆるこの間大造山国有林が崩落しましたが,そこもやはり広い強度間伐がされてて,作業道が曽根からおりてきてるんですが,尾根のほうはすごく何か集積したような,広く伐採された広場のようなとこがあって,そこから水がどんどん作業道沿いにおりてきてるんですよ。それで,作業道へ水がたまって落ちた形跡があるんです。そこの施業を見てると,やはりそこも水切りの溝のピッチ幅もすごく幅が広くて,水が乗ってるわけですよね,作業道にね。だから,そういうふうなやり方をしてたら,またこれ第2,第3の崩落が起きると思うんです。だから,まずそういうとこのケアっていうのをやんなくちゃいけないと思うんです。それはどういうふうに考えておられるでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 施業するための路網の整備のところでのを,それが災害を誘発しているというご指摘のようですが,当然それは技術的にも山に対して,山腹に対して直角に入った場合には誘発する率は高まっていくと思います。そういった,法線を決める際の技術的な工法等についても考慮に入れた上で路網を整備していってますので,災害を誘発しない方法で取り組んでいっております。 ◆2番(林) いわゆる何で起きるかっていうと,後で大型林業機械を入れなくちゃいけないので作業道が広くなっていくんだと思うんですよ。自伐型林業っていうのは,大型林業機械を使わないで済むので,そっちを振興したらどうかっていうことを一番最後に言うた,前後一緒になりますけど,そういうところでも私は言ってるんですが,いかがお考えでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 本町では,大型機械による森林施業も定めております。自前で小規模の中でやっていくという工法も確かにあります,自伐型林業。ただ,それをしていこうとすると経営的には成り立たないというところで,本町の場合には,そういった受け手の,自伐型林業をできる者が存在していないということも森林組合さんのほうからお聞きしております。当面は,そういったできる方,町外の方でもいらっしゃれば,なおかつ今回は環境譲与税を財源としてという質問もございますので,そういった者も募集してまいりたいというふうに考えています。 ◆2番(林) 前後して,済みません。じゃあ,今の話はわかりました。 高利益化の取り組みなんですけど,今直径30センチで長さ4メーターぐらいの杉,ヒノキっていうのは,これは60年以上育ったのが,これは幾らしてるんですかね。私が調べたら,3千円から4千円って書いてあった。これは,聞かなくていいです。それで,3千円から4千円って高いか安いかって考えたときに,どうなんでしょうか。これは,例えば1日10本切ったら3万円ですよね,普通計算して。そしたら,個人経営だったらどうにかやっていけるんじゃないかっていうふうに,私は素人考えで思うんですが,いかがお考えでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 木材の単価については,市場価格によるところで流動的でございます。よく聞きますのが,以前,以前というても大分前ですが,高度成長期以前ぐらいには,それこそ借金してでも一車出したら,すぐにでも返せるぐらい利益は上がっていたようですが,昨今の場合はそういう状況にはないということを聞いております。
    ◆2番(林) 今は高利益化の話なんで,私聞きますけど,例えば丸太ではなくて,丸太を輪切りにしてイベントとかで売ると,このぐらいな5センチか10センチぐらいの丸太を輪切りにすると,1個千円ぐらいで飛ぶように売れるとこがあるそうなんですよ。木を嫌いな人はいないので,こういうふうなことっていうのも,何か皆さんやられたらどうかなと思うんですけど,いかがお考えでしょうか。私も,インターネットで探して,輪切りを買ったんですわ。回りにあるけど,うちに山はないんで買いましたが,どうでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 木材利用の促進中で,木工品ですね,そういった加工等についても,道の駅でも受けて販売等もしてますので,積極的にそういった加工部門も促進していきたいというふうに考えています。 ◆2番(林) ほかにも,樹木葬であるとか,今いろいろ町の人も注目されてる部分もあるので,木の下に火葬して埋めるっていうの。いわゆる木は,人間より何百倍も生きるんですよ。だから,そういうふうなことをやってるとこもあるんで,ちょっとこの辺のとこも検討していただければなと思います。 今度,クマタカのことですが,クマタカの,林業を伐採するときに,営巣木なんかっていうのは,調べられるんでしょうか,クマタカが住んでる場所の木とか,営巣してる場所。神石高原町の森林整備計画にも,営巣等に重要な空洞木は残すようにというようなことも書いてありますけど,そういうことはどうなんでしょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 今まで施業をしていく中で,実際のクマタカ,こういった希少猛禽類等が生息していたという事例の報告というのは受けたことはないんですけれども,主にクマタカにあっては,針葉樹へ巣をつくられるというふうに聞いております。当然,そういった事例が出たときには,所管する,国で言えば環境省になるわけなんですが,そういったところの指導を受けながら対応していければというふうに考えています。 ◆2番(林) 神石高原町でも,猛禽類を調べてる方がいらっしゃるんで,私も結構場所を知ってるし,ここでは言えませんけど。クマタカがいるっていうのは,絶滅危惧種なんでね,ひょっとしたら木材の価格より全然価値があるっていうふうな考え方もできます。これは残していかなくちゃいけないと思いますので,よろしくお願いします。マッピングとかって,ある程度わかってますから,私も。その辺のとこは話をしたいと思います。 あと,教育林……。もう時間ないわ。 これは,私が言いたかったのは,学校で持続的に管理をしていって,例えば学校がずっと続いていく限り,教育林っていう形で木が残っていくんじゃないかっていう分でちょっとご質問させていただいたんですけど。学校林ですね,子どもたちが育てていく,間伐していったり,下草を刈っていったり,そうしながら持続的に管理していけばいい,持続的な林業の勉強にもなるし,一石二鳥ではないかっていう部分で聞いたんですが,これだけはお答え願えれば。 ◎教育長(馬屋原) 今,学校林のお話が出ましたけれども,ちょっと調べたんですけれども,学校林という記載はあるんですが,どこの学校に属しているのかというのが十分今の段階ではっきりしておりません。これは町村合併でありますとか,学校の統廃合によって多分変わってきているんだろうと思います。ただ,先ほど言われました,じゃあ子どもたちにその山を持続的に管理するということでございますけれども,ちょっと今の現状ではなかなかそこまでは難しいというふうに思っております。 ○議長(松本) 時間です。 ◆2番(林) ワタナベはまた,さっき同僚議員の質問があったんで。 どうもありがとうございました。質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で林議員の一般質問を終了します。 ○議長(松本) ここで休憩とします。 再開は13時15分とします。(午後0時10分) ○議長(松本) 再開します。(午後1時15分) ◆11番(寄定) それでは,令和2年度施政方針について4点お伺いをしたいと思います。 第1に,財政の持続可能性を維持するために補助金の削減やふれあいタクシーの利用料の見直しなどが住民福祉の後退につながることが懸念されます。また,住民への十分な説明と理解,そして納得が最低条件と考えますが,取り組みをお伺いいたします。 次に,子育てに特化した子育て応援課の創設は,長年の念願であり,大いに評価するものであります。子育て応援課を中心に,各課と連携し,子育て支援,応援策のさらなる拡充に期待し,第2期総合戦略に基づく具体的な取り組みをお伺いいたします。 3点目に,教育環境整備として,GIGAスクール構想の実現への取り組みとして,小・中学校の児童・生徒1人に1台のタブレット配備とICT環境整備を計画をしております。具体的な取り組みと課題,今後の方針を伺います。 4点目ですが,職員の私に何かできることはありませんかとの気持ちで町民に寄り添う,そういった意識改革への取り組みは大変重要でありますが,具体的な取り組みとお考えをお伺いいたします。 ◎町長(入江) 寄定議員のご質問にお答えいたします。 初めの持続可能性維持のための補助金の削減やふれあいタクシーの見直し,住民への説明等々についてのご質問ですけれども,補助金につきましては,本町の歳出全体に占める割合が非常に高い状態が続いております。また,現在の補助事業のほとんどが,合併時の旧町村ですね,旧町村から引き継がれたものも多くございます。本町の主たる財源である交付税が年々減少する厳しい財政運営が見込まれる中,こうした経費の見直しと抑制が緊急的な課題となっております。 補助事業の見直しに当たりましては,事業の目的や効果,補助額の算定根拠や補助率の適正化,補助期間の設定など,検証しなければならない課題が山積をしております。こうした状況は全国的なものでもあり,財源の確保とあわせて,中山間地域が抱える課題の一つだと考えております。今後は,持続可能な町政運営に向け,限られた財源を効果的に活用することが求められており,適正な補助制度の構築とあわせ,補助金の見直しを進めていかなければならないと考えております。 ご指摘のふれあいタクシー事業についてですが,年々事業費が増加する一方で,これまでと同様の有利な財源の確保が困難な状況となってきております。今回,利用料金の一律値上げと利用回数制限の引き下げ等を行うことといたしました。制度の見直しに当たっては,高齢者の経済的負担に最大限配慮することとしましたけれども,実質的に負担の増加となりました。本制度の改正の趣旨にご理解をいただき,引き続き高齢者の方が安心して暮らせるまちづくりの実現に向けご協力をお願いしたいというふうに思います。 各種団体への住民の説明等々につきましては,後ほどまちづくり推進課長のほうからご説明をさせていただきます。 次に,子育て応援課,子育て支援の充実の取り組みですけれども,まち・ひと・しごと創生総合戦略は,まさしく人口減少対策であり,第2期総合戦略も基本的な考え方は変わっておりません。第1期は転入人口をターゲットとしましたけれども,第2期では今住んでいる町民の方が安心して生活し,住んでよかったと幸せを実感できる町,その幸せを発信をすることで,人口移動の均衡を図ろうとする計画でございます。特に,子育てしやすいまちづくりの推進と将来を担う人材づくり,若い世代が働きたくなる職場や環境の確保を重要な視点として掲げています。若い世代が安心して働き,安心して子育てができる環境を今以上に充実していくことが町の発展に欠かせないというふうに考え,計画をしたところです。 そこで,第2期の総合戦略を具体化させる施策の一環として,令和2年度から子育て支援を一元的に実施するため,子育て応援課を設置し,子育て支援体制を強化するということでございます。 第2期の総合戦略では,親と子の居場所事業や病後児保育事業,教育の充実を図り,若い世代の子育て環境を一層充実させる取り組みを行ってまいります。 GIGAスクールは,後ほど教育長のほうがお答え申し上げます。            (「4番目は」の声あり) 次の私に何かできることはありませんかということですけれども,意識改革の取り組みですけれども,8つの挑戦の中には,行財政改革の推進も掲げております。具体的な取り組みとして,住民の方と同じ目線で町民のための仕事を基本理念に,申請をしなければ処理しないという行政から,私は何ができますかと聞き返せるような,いわゆるプッシュ型行政サービスへの転換を目指すため,職員の意識改革に取り組んできたところです。 第一歩として,電話や窓口対応などの職員の基本的な接遇レベルの格差解消,住民の町役場(職員)に対する信頼関係や住民サービスに対する満足度の向上を目指し,平成29年8月に神石高原町接遇向上マニュアルを作成し,職員の接遇向上に全庁挙げての取り組みを開始したところでございます。 今後,行政事務のICT化が一層進み,従来型の定型・定量的な事務の大半は,職員にかわって,AIやRPAなどが行う時代が目の前まで来ています。これからの職員には,人間にしかできない,コミュニケーション能力や想像力などがこれまで以上に必要となり,地域の課題を能動的に解決する力が求められるというふうに考えております。さらに,役場以外,地域においても,みずから一歩踏み出して,私にできることはありませんかと言える人材に,自分に何かできることはないかを常に考えられる人材,そういう人材になろうとみんなで取り組んでいるところでございます。これらの能力を最大限に引き出すことが,プッシュ型行政サービスにつながっていくものと考えております。引き続き,職員一人一人が持っている資質や能力を高め,職務に反映する意欲を引き出すための職員研修や人事評価制度による人材育成を行い,組織力の強化,業務の円滑な遂行及び行政サービスの質の向上を図っていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◎教育長(馬屋原) GIGAスクール構想への取り組みと課題ということでございます。 ご承知のように,GIGAスクール構想とは,1人1台端末と高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することであり,多様な子どもたち一人一人に資質,能力が一層育成できる教育,ICT環境を実現すること,またこれまでの我が国の教育実践と最先端のICTのベストミックスを図り,教師,児童・生徒の力を最大限に引き出すこととされているところでございます。 また,今回改訂されました学習指導要領におきましては,初めて情報活用能力を学習の基盤となる資質,能力と位置づけ,強化等横断的にその育成を図ることとされました。 本町におきましても,これまでの教育実践の蓄積に加えて,ICTを活用した主体的,対話的で深い学びの視点からの授業改善を図る必要があると考えております。 今後の課題としましては,教育の情報化が一層進展するよう教師による指導をはじめ,学校や教育委員会の具体的な取り組みの参考として,教育の情報化に関する手引きをもとに研修を進め,学習活動の一層の充実を図りたいと考えています。 ◎まちづくり推進課長(矢川) それでは,財政の持続可能性維持のための補助金の削減の取り組みについて,まちづくり推進課が所管しております活動団体のヒアリングの状況をご説明申し上げます。 まずもって,本町の厳しい財政事情の中で,公共的な課題を解決していかなければならず,時には住民にとってプラスの効果ではなく,マイナスの効果を受け入れてもらうことが必要な時代となっていることはご理解いただいてると思います。 このような時代におきまして,町内の活動団体は,行政への依存だけでなく,住民が主体となって,そして財源の確保も含め,自助自立の取り組みを進めることが必要であると考えています。この自助・自立の実現のためには,まず情報共有と,そして住民参加が重要であると考えています。したがいまして,町が持っている情報を全部出して,町民活動団体がそれぞれ人口減少に伴い今後も縮小する現状や解決すべき課題など,全て出し合って話をする取り組みが重要と考えております。こうした考えのもと,まちづくり推進課の所管する補助団体も多くございますけれども,青年会,女性会,そして文化連盟,PTA連合会,そして体育協会の5団体に5日間にわたりましてヒアリングを実施を行いました。 町の考え方ですけれども,こういった財政支援,補助の見直しだけでなく,それぞれの団体の現状,そしてこれから訪れるようなこと,どういったことに対応していくかなどのいわゆる寄り添った形にヒアリングを実施してきました。どの団体も,組織の役員のなり手がないであるとか,活動が衰退している,そして町からのそういった補助金,財政支援だけでなく,大きな課題を抱えていることがわかりました。 町の方向性ですね,補助金も含めてですけれども,こういった話し合いのプロセスを通じて,これでいきましょうと,みんなが納得して決めるということを考えております。さまざまな反対があったり賛成がありますけれども,それぞれが町の将来を考えた立場で考えておるものと思います。こうした取り組みですけれども,賛成はしなくても,みんなで決めたのだから納得していただいてるものと考えています。 なぜ住民とのこういった対話,話し合いが必要なのかということですけれども,やはり役場と住民が同じ情報量であれば,それぞれの立場の知恵が加わり,そして住民参加でこの町をつくっていただけるものではないかという考えのもとです。これからも引き続き,各種団体,住民の皆様との対話を一番に大切にする取り組みが重要なのだというふうに思っております。このため,議会におかれましても,役割も今まで以上に重要であるんかなというふうに考えております。各議員におかれましては,この話し合いの結果を十分にご理解,そしてご審議,ご決定をお願い申し上げまして,これまでのヒアリングの取り組みについての説明とさせていただきます。 以上です。 ◆11番(寄定) ありがとうございました。 まちづくり推進課長から詳しく,答弁書はいただいておりませんけどが,急遽答弁をいただきました。ありがとうございました。また後ほど質問をさせていただきます。 そういった補助金に対して理解と納得ということが一番だと思っておりましたが,そういう積極的に対話を,ヒアリングをされて,納得,理解,理解はしなくても納得ということで進めておられるということでございますけどが,まず当面ふれあいタクシーについては,先ほど答弁いただきましたが,もう一点ふれあいタクシーはそういった面で非常に住民の皆さんから,利用者の皆さんから,以前にも申しておりますけどが,非常に評価の高い,ありがたい制度であるというふうに理解をしていただいておりますので,このたびの値上げに対して十分な理解が,納得していただけると,いただかなくてはならないというふうには思っておるわけです。そういう面で,地域公共交通協議会を通して協議をされたというように伺っております。このことについて,タクシー料金の値上げを含めた見直し,これについてもう少し詳しくご説明をいただきたいというふうに思っております。 ◎総務課長(瀬尾) ふれあいタクシー事業の見直しの経緯についてでございます。 平成29年度から,この事業を開始することとなりまして,もともと町内循環の小型のバス等を走らせていた時代が平成28年ごろで,ふれあい号の運行を行っていたと。定時定路線で,また停留所までの歩行距離が相当かかるということで,住民の方からも,からバスが走っているとか,誰も乗ってないような状況にありました。そういった中で,29年度から公共交通の手段としてタクシーに切りかえたと。29年度に制度導入時にアンケートをとってみると,家までタクシーが迎えに来て,いつでもどこでも好きなところに都合よく移動できると。また,片道の利用料金も600円に,非常に安い金額に抑えてますので,非常に住民の方の満足度が高く,評価していただいております。そのときのアンケート調査でも,94%の方が非常に好評と評価してもらってる結果が出てました。そういった中で,年々事業費がかなり上昇してきております。29年度に5,800万円,30年度に7,400万円かかっております。29年度と30年度で約1,700万円程度経費が増加していってると。令和元年,平成31年度については7,700万円程度で推移するものと思っております。この間は,議員の方も監査委員の方からも,非常に財政的に伸びが,急激に経費がかかる状況の中で,財源のほうはどうなのかという指摘もいただいてました。財源については,過疎ソフト債を活用するので,有利な財源でこの事業が実施しておりますということで,この事業費の結果的には8割ぐらいを過疎ソフトを充てておりました。これは,国の起債を充当して,このうちの7割が交付税算入を受けるということで,非常に有利な財源であったと。こういった状況がしばらく続いてたんですが,最近になって国のほうも財政的に厳しい状況の中で,本町にいただける過疎ソフト債が当初の4割くらいの削減をされるようになったと。全体でも,普通交付税がいっときよりも10億円程度減少しておりまして,こういった状況の中で,財源の確保を含めて,今の利用実態も見ながら適切な制度へ切りかえていかなければいけないというようなご指摘をいただいたところです。 昨日の議員の方からも同じような質問があったんですが,今回のこの事業の見直しに当たっては,運輸局のアンケートに便乗させていただいて,利用者の皆さん,それから利用対象になっておられる方を対象としたアンケートを実施をさせていただきました。最終的には,そのアンケートの声を検証する中で,見直しをやってもえかろうというところで,決定を判断させていただいたところです。このアンケートは75歳の1,000人の方を無作為の抽出を行って,今の制度の継続的な実施について,財政状況を見る中で一定の見直しが必要な時期に来ておりますと,それに対して皆さんどう思われますかっていう問いをさせてもらいました。アンケート自体は,全体の6割弱の方がご回答をいただいておるんですが,皆さん,制度の見直しはやむを得ないということで,見直し自体を肯定的に回答をいただいた方が全体の約5割程度います。半分の人数しか肯定的な意見が出てないのかっていうと,そうじゃなくって,全体の2割から3割の方は,わからないというふうに答えておられます。見直しは必要ないっていうふうに回答いただいた方が2割から3割です。見直しの必要性を感じておられない方よりも,一定の見直しが必要な時期に来ているっていうふうにご回答いただいた方が相当数あられます。そういったアンケートの中で,もう一つそれでは見直しを行う金額はどのあたりの金額がよろしいでしょうかっていうご質問をさせていただいてます。800円未満がいいのか,千円程度がいいのか,または1,200円程度がいいのかっていう問いに対しましては,ほとんどの方が800円から千円を選択をされておられると。もちろん800円以下がいいって回答していただいた方が全体の6割程度あったんですが,千円以下っていうふうに回答していただいた方が20%弱で,800円を合わせて,約88%の方が千円未満というふうに希望を出されて回答をいただいたところです。そういった状況が見てとれました。 今回,私がそのアンケートの中で利用者の皆さんがコメントを書き込んでいただいているのを全部読んでみました。コメントをいただいた方は,約300人の方が何らかのご意見をいただいてます。そのご意見をちょっと時間をかりて紹介させてもらいたいんですが,この制度自体,待ち時間であったりとか,業者さんの対応等も含めて,非常に多くの方に,今の状況はどうですかということで回答をしていただいてるんですが,8割強,約9割の方が非常に満足してるっていうふうに答えていただいてます。運賃についても,8割の方が満足してるし,待ち時間も余りない状態なので非常に満足をしていただいてると。特に,運転手の対応が非常にいいということで,9割の方が非常に満足をしていただいてます。無作為のアンケートのため,今利用してない方も回答をいただいてるんですが,こんな意見がありました。否定的な意見では,今まで少ししか利用していないんだけれども,利用回数が非常に多い方がいると。そういった方たちの利用の状況の中で,今回お金がないっていうことで値上げをするっていうのは非常におかしいんじゃないかと。もともと最初から600円は安過ぎると思ってたと。数年後に財政が厳しくなるのはわかってたはずなんだ。先を見越して利用回数の制限を早くからしておくべきだったんじゃないかなという回答をいただいてる方もいます。それとか,今安いから,家族がいてもタクシーを使ってるっていう声を非常によく聞くと,そういった利用はどうなのかっていうふうに指摘をいただいてる方もいます。また,見直しに対して肯定的な意見の方なんですが,今は何とか自分で移動ができていますが,いつ車に乗れなくなるかは非常に不安だと。何の移動手段も見つからない状況の中で,このふれあいタクシー制度を何とか残してほしいという意見が非常の多くの方からありました。特に,80歳過ぎてひとり暮らしになったんだけど,バス停まで往復30分で,体力的に無理になってきたと。バスの回数も少なくなって,乗り継ぎも便利が悪いと。そういった中で,移動手段が必要な状況にありますよと。また,制度を維持するためには1回千円程度がよいと思う,それは安いと使い過ぎになるし,本当に必要なとき必要な方が利用するべきなので,一定の引き上げはいいんじゃないかなと。これも,大切な税金なんで有効に使ってほしいっていうふうな意見も見られました。要望としては,町立病院等への利用については,同じ地区の方はやはり乗り合わせをすべきじゃないかなと。それとか,予約制度を取り入れて乗り合わせをしたらいいだろう。5人乗りの車の利用もできますが,これについては利用料金は当然高くてもいいんじゃないかというような意見もいただいております。 今の本町のひとり暮らしの方を調べてみると,約800人ぐらい,792人がひとり暮らしです,これ75歳以上なんですけど。夫婦で2人暮らしの方が692人,700人です。1,500人の方が,何らかで1人か2人暮らしになっていると。いろんな考え方もあって,病院に行く便だけ見直しをせずに,ほかな目的で移動する部分について見直しをしようっていうふうなことも考えてきたんですが,病院のみにかかわらず,日常生活の移動の中で,買い物にも困っておられるし,生活全般に非常に困っておられる不安の声が相当見受けられましたので,今回の見直しについては一律的な見直しが避けられないかなと考えて,見直しを決断したところです。 費用的なことも,住民税非課税の方,課税の方を分けて差別化したらどうかなということも考えたんですが,ほとんどの利用の方が,8割弱の方が非課税者でございます。課税されてる方の値上げをしたとしても100万円に満たない効果しか得られないと。病院に限って見直しをしたとしても,病院以外の目的だけ料金を引き上げたとしても,財政的には有利な状況にならないということで,一律的な見直しを今回判断をさせていただいたところです。そういった財政的な検証の結果も含めて,協議会の中で一定の説明をさせていただいて,参加の委員の皆さんにご理解もいただいたところでございます。 ちょっと長くなったんですが,そういった状況の中で,今回この見直しを判断させていただきました。 ◆11番(寄定) 大変丁寧な答弁をいただきました。ありがとうございました。わかりました。 時間の関係で,これ以上は申しませんが,効率的な運用ということで,乗り合わせをできるように,病院のそういったとこと連携できて,乗り合わせ等ができれば,利用者の方も非常にまた便利なんじゃないかなというふうに思っておりますので,その辺も含めて進めていただきたいと思います。 それともう一点,給食費のことなんですけどが,給食費の実質無償化が廃止をするということですけどが,第1期の総合戦略で定めた期限が来たからということでありますけどが,これに対してそれだけでなしに,問題はなぜそうするのかという部分が,事業の検証がどのようになされたのか。第1期の総合戦略の検証で,じゃあ教育課が進めてきた給食費の無償化についてはどのように検証されたのかがちょっと記してないような感じがして,その辺についてお伺いしたいと思います。 ◎政策企画課長(岡崎) 第2期の総合戦略の中で,今回は町民,若い世代が安心して働き,安心して子育てができる環境を今以上に充実させていくこと,そのために第2期の総合戦略をつくってきたわけでありますけれども,第1期の総合戦略につきましては,毎年9月ぐらいに委員さんに前の年度で事業をやってきたものについて検証をいただいておるところであります。 給食費のことは,直接的にはそこの給食費を無償化にするという項目はありませんけれども,今回見直しをする上で,この策定委員の皆様方に,いろいろな事業も今見直しもしていますよと,その中で今回の総合戦略をつくりましたという話をした上で,これをパブリックコメントということで,地域の皆さん方だけではなくて,神石高原町にかかわっていただいておる方々全員にパブリックコメントをさせていただいた段階で,30件の項目についてパブリックコメントがありました。その中で,今までの事業の中,支援をするということが非常に多いと,支援をする支援をするっていうのは,いつまでも持続可能な行政にはならないですよと,支援よりも知恵を出してくださいというようなパブリックコメントがありましたし,さらに給食費のことで言うと,これは昨日町長が答弁しましたけれども,自分の子どもは御飯を食べとるよ,御飯を食べとるんじゃけん払っても当然と,そのお金は直接的な教育に使ってくださいというような意見をパブリックコメントの中でもいただいております。そういった意味で,今回給食費の5年経過したということで廃止というか,子育てに使うお金の使い方を,直接的な支援というよりも,教育に対する支援のほうに振り分けたというふうに考えていただければいいのではないかというふうに思っています。よろしくお願いします。 ◆11番(寄定) そのように理解しようと思うわけですけどが,保護者からしてみれば,今まで補助金として返ってきたものが返ってこないという,それが金額が子どもが多いうちは高いわけですよね。そういった面でご理解がいただけるのかなと思っております。しっかり説明し,理解,納得をしていただいて,進めていただきたいと思います。 財政の健全化ということに取り組めば,どうしても痛みを伴う。先ほど課長も言いましたけど,住民サービスの低下や,それから福祉の後退につながってはならないと思うわけですけどが,やはりその点の神石高原町の未来,将来の持続可能性を考えたときに,財政の健全化,そしてそのためには協働のまちづくり,これはずっと以前からその方向でおりましたけどが,財政の健全な財政規律というものがベースになると思うんですが,そういった面で住民の皆様に理解をいただいて,納得いただいて,同じ方向へ向くということが必要だというふうに思います。そういうことで,町長は,あえてこの厳しい決断をされたんだと思います。非常に安易なほうへ走りがちなんですけど,あえてそこをされた。その辺は,私もどういうふうに評価すべきかどうかと思うんですけどが,それなりにやはり将来に向けて痛みを伴う改革に踏み込んでおられたと,こういう姿勢は評価したいと思うんで,このことが多くの方に理解いただいて,納得いただいて,協力いただいて,協働のまちづくりが進めるように取り組みをしていただきたいと思いますが,その点について一言お願いします。 ◎町長(入江) ありがとうございます。 やはり議員が言われるように,こういう財政改革をすると,もちろん痛みが伴うものでございますけれども,今の給食費につきましても,またふれあいタクシーにつきましても,それを変更というか,仕組みを変えることによって,いろんなご負担をいただくわけですけれども,それにかわるものをしっかり出していく。教育については,お金ではなくて教育自体,本当に神石で教育を受けてよかったと言われるような,そういった,一つ変わった方向でしっかり満足度を上げていくような取り組みを進めていきたいと思います。 ◆11番(寄定) 子育て応援課という課の創設は,大変いいというふうに思います。子育て支援課でなくてね,応援課にされたのが非常によかったなと思っております。行政ももちろんですけどが,町を挙げて,子育てを応援できる体制を応援課を中心に各課と連携しながら取り組んでいただきたいと思います。 次に,GIGAスクール構想についてお尋ねしたいと思いますが,国のほうの方針でなりましたけどが,この取り組みをいち早く手を挙げて,本町が取り組みをされたということは高く評価をしたいと思います。これまで,学校のICT化,スクール・ニューディール政策も含めて,これまで取り組みを進めてきて,かなり充実をしております。そういったものが素地となって,今回のタブレット,GIGAスクール構想へつながっていくものと思っておりますが,これによって課題も多くあると思うんですが,先生方も操作にふなれな方も多いので,その準備は大丈夫なのか。また,こういったことで研修会等も準備される計画ですけどが,こういった操作方法などを専門的に補ってくれる,地域でのそういう専門家というんですか,詳しい人,例えばICT支援員のような方を協力いただくような体制も必要じゃないかと思いますが,その点についてお伺いしたいと思います。 ◎教育長(馬屋原) ご指摘のように,課題としましては,今後教育委員会が考えておりますのは,各学校のICT活用の取り組みをマネジメントする管理職の方を対象とした研修でありますとか,校内で中心的にICTを活用する役割を担う先生方の研修等々は積極的に行っていきたいというふうに思っています。 いま一つ,以前にもご指摘をいただいたんですが,ICT支援員の配置というふうなことを常々考えておったわけですけれども,こういった形で学校に入ってくるということになれば,これから本格的にやはり考えていかなければいけない,一つの支援員の構想であろうというふうに思っています。ただ,目星がまだ全然ついていないという状況でございますので,今後学校における研修等々においても,そういった専門家の方をお招きしながら研修をしていくわけでございますが,そういったことを通して,今後どうしていくかということについては早急に検討してまいりたいというふうに思っております。 ◆11番(寄定) よろしくお願いします。 それでは,職員の私に何ができるか,私に何かできることはありませんかというプッシュ型,町長が就任以来言われていることですが,やはりこれは重要なことであります,一番。ですから,その取り組みをしておられますが,成果が出てるかどうか,ちょっと私もよくわかりませんけどが,やはりこれは住民サービスに徹するサービス業の基本だと思うんです。メイ・アイ・ヘルプ・ユウというのが,英語で言えばですね,英語を勧められるから,あえてちょっと言うたわけですけど,発音が悪いんですけど,メイ・アイ・ヘルプ・ユウと言うんですね。私に何があなたにできますかという,これは大切なことであります。その基本は,何のために,例えばIT化が進んでロボットやAIが行うようになっても,その基本は,住民のためにという,人が基本だと思うんです。そして,職員が機械を扱っても,機械に使われずに,心。そこには,まずどういうことが必要かと言うと,中にはなかなかできない人もおるんですけどが,第一には,いろいろ町長は研修をされると思いますけど,基本は挨拶だと思うんですよ,挨拶。これをしっかり挨拶運動をまずやって,役場から変わった,職員から変わったなと言われるようなメイ・アイ・ヘルプ・ユウの取り組みをしていただければと思うんですが,その辺も含めて。 ◎町長(入江) まさに,挨拶は基本だというふうに思っています。これも,しっかり職員のほうに,今お周知はしてますけれども,さらにしっかりと取り組むように話をしていきたいというふうに思いますけれども。いろんなお客さんが来られます,庁舎にもです。でも,私も,かなり非常に対応がいいと。町民の方も,そう言っていただける方はおられます,それは人によってちょっと評価は違うと思いますけれども。そういったことがあれば,私も,そのほかの職員を通じて,こういうふうに褒められたからもっと頑張ろうねというようなメールを出したり,そういうこともしておりますので,引き続き挨拶運動を含めて取り組んでいきたいと思います。 ◆11番(寄定) それでは,2点目の防災・減災についてお伺いしたいと思います。 神石高原町国土強靱化地域計画や地域防災計画の見直しによる防災・減災対策の充実強化への取り組みをお伺いいたします。 次に,災害発生時の迅速な情報共有は大変重要であると考えますが,ICT活用等による情報の迅速な収集・共有体制を構築すべきではないでしょうか。ご見解をお伺いいたします。 3点目に,新型コロナウイルス感染症拡大防止対策への取り組み状況を伺います。また,感染症対策等の国土強靱化地域計画や防災計画での位置づけと取り組みをお伺いいたします。 もう一点,失礼いたしました。申しわけございません。 4点目に,道の駅のさんわ182ステーションのリニューアルが完成し,地域の活性化に大いに貢献できるものと期待をしております。そこで,災害時における道の駅の防災機能強化を図るべきと考えますが,ご所見をお伺いいたします。 以上,よろしくお願いいたします。 ◎町長(入江) 防災・減災対策ですけれども,地域防災計画の見直しによる防災・減災対策の充実強化についてですけれども,昨年から策定をしておりました国土強靱化地域計画を県内で,県,広島市に次ぐ3番目の策定団体として策定をすることができました。今回のこの計画の策定は,まさに寄定議員のご提案によるもので実現をできたというふうに思っております。 この計画は,その名のとおり,強くしなやかな地域をつくるためのマスタープランでございます。今後,本計画の策定がなければ,各種施策,例えば町道改良等も国の事業を使ってやってますけれども,そういったものに対する国の財政支援を受けることができない,重要な計画に位置づけられています。今後,本計画を指針として,各分野において取り組みを進めていくこととなります。 また,地域防災計画との関連で言えば,やはり重要なのは自助,共助による地域防災力による強化でございます。自主防災組織や,昨年組織化をしていただきました防災ネットワークを中心とした防災リーダーの育成,これらを通じた防災・減災への取り組みをしっかりと進めていきたいと考えております。 次に,災害発生時の迅速な情報共有への取り組みですけれども,議員が言われるとおり,災害発生時の迅速な情報共有は非常に重要だと考えております。平成30年7月豪雨時にも,町ホームページ上に特設ページを開設するなどして,情報の共有,発信に努めたところでございます。引き続き,ホームページやSNS等,ICTを活用した迅速な情報の収集・共有体制を強化していきたいと考えております。 現在,仙養地域では,ドローンを活用した実証実験を行い,発災後の情報収集と発信についての取り組みがなされています。こうした地産地防,地産地消にかけてありますけども,みずからの地域はみずからで守るという取り組みですけれども,今始まったばかりですけども,今後の地域防災力を高める取り組みとして期待されているところでございます。 高齢化が進む本町において,ICTになじみの薄い方が多く居住されています。引き続き,自主防災組織との連携など,さまざまな情報手段の確保を検討していきたいと考えております。 3番目に,新型コロナウイルスの感染防止対策ですけれども,政府は,現在講じている対策と今後の状況の進展を見据えて,講じていくべき対策を整理し,2月25日に新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を取りまとめ,厚生労働省をはじめとする各省庁が連携の上,各対策を詳細に示していくこととなっています。また,3月10日の閣議で,さらなる新型コロナウイルスの感染拡大に備え,緊急事態宣言を可能にする新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案を決定し,同日国会提出,本日参議院のほうで成立するんではないかというふうに思っておりますけれども,本町におきましては,改正案成立による対応や事態の進行や,新たな科学的知見に基づく国の方針修正等も踏まえ,新型コロナウイルスをめぐる現在の状況を的確に把握をし,国や県,医療関係者,事業者,そして町民の皆様と一丸となって新型コロナウイルス感染症対策を進めていく必要があると考えております。 4番目の道の駅の防災機能強化ですけれども,先日策定しました国土強靱化地域計画におきましては,帰宅困難者対策などで道の駅を新たに防災拠点として位置づけております。したがいまして,議員の言われるように,道の駅の防災機能強化は非常に重要だと考えております。道の駅,産直市場としてのリニューアル工事は終えましたが,引き続きトイレ改修など,防災拠点として必要な機能の強化を図っていきたいと考えております。 以上です。 ◆11番(寄定) ありがとうございました。 災害時の迅速な情報共有で既に取り組んで,さらに取り組みとして,町内の災害があった場合に一番に駆けつけて建設業者の皆様には大変お世話になるわけですけどが,やはり情報収集としては,そういった方々と連携をしながら,スマートフォン,スマホを使った情報収集とかも考えられると思いますし,消防団のほうでドローン等の,ドローンも先般仙養ヶ原で拝見をさせていただきましたけどが,すばらしい自動操縦で,かなりこれからのそういう防災にも,またいろんな面で活躍できるものと期待をするとこですが,そういった取り組みが必要じゃないかというふうに思うんですが,その点についてどういうお考えでしょうか。 ◎総務課長(瀬尾) 災害発生後の情報共有につきましては,本町も30年の豪雨災害を受けて,非常にこの点については重要であり,また課題であるなと考えております。町内の至るところに発災したときの情報収集については,建設業協会とは例えば協定等をまだ結んでおりませんが,日ごろの町道関係の業務委託等,管理業務を行っていただいておりますので,密接に連携をとって,必要な情報を速やかに町のほうへ提供していただけるような体制づくりをとっていきたいとは思っております。 また,そのほかの情報についても,SNS等を使って,住民のほうへ必要な情報をしっかり提供できる体制づくりを考えていきたいと思います。 ◆11番(寄定) それでは,3点目の質問に移らせていただきます。 産業廃棄物処理場の行政処分についてお伺いしたいと思います。 広島県は,令和2年,本年2月5日に産業廃棄物焼却炉の設置者である岡山産興株式会社に対する行政処分を行い操業停止をしておりますが,その行政処分に至る経緯と地元への情報提供,説明状況をお伺いいたします。現在は,再開をしております。 また,2点目ですが,ダイオキシンが基準値を超えて排出されておりますが,住民の健康や自然環境への悪影響はないのかどうか,伺います。 3点目は,7年ぐらい前にも同様に操業停止となっておりますが,今回で2回目の行政処分でございますが,今後の対応についてお伺いをいたします。 ◎町長(入江) 産廃施設の行政処分についてですけれども,経過につきましては,去る2月6日の新聞でも報道をされましたけれども,大矢の岡山産興福山工場においてダイオキシン類濃度が大気排出基準を超え,廃棄物焼却施設の使用停止処分となりました。この経過について,少しご報告を申し上げます。 昨年12月23日に,広島県が産業廃棄物焼却炉のダイオキシン類濃度に係る行政検査を実施をされました。その結果が2月5日に確定をし,基準値5.0ナノグラムのところ7.7ナノグラムであったため,同日付で施設の使用停止と改善命令を発令をされたところです。その後,岡山産興が修繕と自主検査を行い,2月21日に広島県に報告をしております。その検査結果は1.2ナノグラムで,基準内でありました。広島県は,改善を確認の上,2月26日に行政処分の解除を行っています。 町の対応といたしましては,広島県や岡山産興より実情の把握を行い,2月21日に大矢班長宅を訪問,仙養自治振興会長には電話連絡を行い,3月5日に町より経緯について説明を行っております。 2番目のダイオキシンの住民や環境への影響ですけれども,基準の設定に当たっては,ダイオキシン類摂取量に占める大気質の割合は,一般的な生活で5から10%であると見込まれております。ごみ焼却施設周辺のケースについても考慮の上,一生涯にわたっての長期曝露を想定して設定をされています。そのため,今回のような数値がこの期間排出されても,それが身体や自然環境に直ちに影響を与えるものではないというふうにお聞きをしております。 3番目の操業停止は2回目だと,今後の対応はということですけれども,今回につきましても,事業者から実情を把握するとともに,より一層の施設管理,業務管理の徹底を強く要請したところです。また,監督権限のある広島県に対しても,より一層の監督指導をしてほしいという要請をいたしました。これからも,県と連携をしながら,法律,条例に基づき,監視,啓発を行ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◆11番(寄定) 心配なのは,基準値を超えて,健康,あるいは自然環境へということで,今の説明では悪影響はないというようなことでございますけどが,やはり地元住民としてみれば,また新たに操業が始まってから,特にけさなんかも煙が多いわけです。炭焼きの福化産業の煙かなと思ったら,それはそうでもなかったんですが,夜再開したから,ごみをしっかり燃やしたのかなと思ったんですけど,やはり煙がすごい煙なんです。そういうような毎日が,住民に対して,基準値はクリアしてるけどが害がないですということでは,なかなか理解しがたい。また,工場の周辺を見たら,木を見たら,これはどこの国かというぐらい枯れ果てた山になっております。だから,害はないはずはないんです。県も,検査が不十分だと思うんです。だから,県に対して定期的に,抜き打ちのほうがいいんですけどが,しっかり監視していくといいますか,監督していく,こういうことを町のほうからしっかり要請していただいて,住民の安心・安全につながるように取り組みをしていただきたいと思うんです。その点,また……。 もう一点それとあわせて,ここ今説明では,何が原因で,前回7年ちょっと前,8年ぐらい前になりますけどが,バグフィルターが穴があいとったからだということだったんで,その修繕をしたんですけど,今回それが随分たってますけどが,また基準値を超えてたということで,何が原因でこのように基準値を超えるダイオキシンが排出されたのか,あわせて伺いたいと思います。 ◎環境衛生課長(松本) まず,今回の基準値を超えた原因でございますけども,そちらにつきましては,お聞きしてるところによりますと,やはり今回もバグフィルターでございました。バグフィルターの本体部分ではなく,その設置をしているところに亀裂が入って,そこからバグフィルターを通ることなく一部の生ガスのほうが噴出をしていた,そういったことが原因で今回基準値を超えたというふうに聞いております。 なお,今回につきましても,現在修繕で対応をされとるということでございましたので,この際更新とか,いろんなことを一から考えていただくように,本町のほうからも一応そういったことをちょっと指摘のほうをさせていただいております。 それで,もう一点でございますが……。 県のほうには,今年度6月に町長とともに,町独自で一応立入検査を行いまして,その後県のほうの立入検査のほうに町のほうも2回同行させていただいております。しかしながら,同行しただけでは,こういったふぐあい等をなかなか見抜けないということがございます。より一層,県とともに,調査,指導等をしっかりしていくように,町も県とともに一緒になって指導監督のほうを行っていきたいというふうに考えております。 ◆11番(寄定) 県が認可した施設なんで,県の責任で安全を確保しなさいと,厳しく厳正にそういう対応をぜひ我が町としては,そういうスタンスで県のほうへしっかり要請して,住民の安全・安心を確保していただきたいと思います。 最後に,町長一言お願いします。 ◎町長(入江) 先ほど,環境衛生課長が申し上げましたように,私も直接現場に出向き,いろいろ実情をお聞かせいただいて,後その指導もしたところです。県に対しても,しっかり県が認可をしたんだということを強く要請をしていきたいというふうに思います。 ◆11番(寄定) 以上で質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(松本) 以上で寄定議員の一般質問を終了します。 ○議長(松本) ここで休憩とします。 再開は14時25分とします。(午後2時14分) ○議長(松本) 再開します。(午後2時25分) ◆6番(橋本) それでは,私は2点について質問をいたします。施政方針について,そして教育行政方針についてでございます。 その前に,施政方針で3年間の評価を町長がされておられます。私から見ると,この3年間,町政運営のやり方,手順,仕方は間違ってると思います。いい施策,事業も,途中で行き詰まると懸念をしております。そういった思いが出るということは,いろいろなことでそういう思いが起きたと感じております。議会軽視だ,説明しなさい,議会のほうからよく言われてきたと思います。それは,なぜか。そこを本当に考えていただいて,前に進んでいかなくてはならない。それが1回や2回ではありません。事あるごとに何かが起こる。私たちは,そういった不安を持つ。これが果たして住民のためになっているんだろうかと心配になる。だから,いろんなことを言わせていただくんです。そういったことが続いております。議案を出せば何でも通るという,心の底に多分持っておられるんでしょう。しかし,我々も本気で町の将来について日々考えておる中で,いろんな意見を言わせていただくんですよ。ですから,必要な説明は,きちっとすること。いや,しとるじゃないかと言われても,大事なことの説明が抜けとるわけですよ。これは後でいい説明が先に来て,本当の大事なことの説明が抜けとるから,こういった不安になってくるのが現状なんです。そこを踏まえて,この1年をやっていただきたい。あえて言いますけど,先般の会計年度職員の地方自治法の一部改定案が出されました。それは,非常勤職員等に対する規定,そしてその中に参事職の一部改定も加えて提案が出されました。参事の特別職から会計年度職員になるという,それはよくよくわかります。しかし,それと同時に,3年間の期限が削除されておりました。そういった一部改定の議案が提出されました。3年前に参事職設置条例が提案され,今年の3月31日までの3年間の期限つきの参事職の設置条例でありました。そのときに,提案理由は,第1は病院等々の事業にかなり力を入れていかなくてはならないと,参事の職がなければいけないということで条例案の提案理由でありました。そこで,私は反対をし,もう一名反対をしたと思いますが,そうはいっても,あれは承認はされ,可決されましたけども,あの3年間の期限つきだったから,あの参事職の設置条例は,私は可決したんだろうと思っております。そういった大事な条例案を一部改定の中に入れ込み,それも期限を削除するという,こういうふうな横暴なやり方は,まさに議会を愚弄しているとしか言えません。これは,近々の起こった事柄であります。これはいかに言っても大事な条例ですので,期限の変更等は前もって説明もし,一つの議案として上げるべきだったと私は今でも思っています。会計年度職員になりましたから,町長が職員の今度は任命となってくるわけで,我々の範疇にはなりませんが,そういったやり方をするということが一番大丈夫なのか,議会軽視の一番の事柄だと思いますので,十分にそれを理解をされて町政運営に当たっていただきたいと,冒頭申し上げておきます。 それでは,質問の通告をしておりますので,行きたいと思います。 施政方針についてでございます。 町長の就任時から,誰でも挑戦できるまちづくりを目指して,いろんな施策をやってこられました。いろんな施策の中で,どのように町民の負託に応えられているのか,そしてこれまでの事業を検証し,どのように来年度の予算に反映をしているのか。 また,8つの挑戦についてどのような3年間の評価をされているのか。私は,町民と思いが乖離があるんではないかと思いますけれども,町長の所見をお伺いしたいと思います。 また,地方の交付税削減,そして財政基金の繰り入れなど,財源には限りがあります。また,今回のように補助金カットということは,財源の確保に相当ご苦労がなされてきているのが現実であると思います。また,本年病院・庁舎建設の大型事業が本格化するなど,町民から見ると,将来に不安を持つ声をよく耳にいたします。将来的財政計画がどのように立てておられるのかをお伺いをしたいと思います。 もう一点は,行政改革を行うのであれば,基本的な考えをお伺いしたいと思います。 最後に,小学校5校体制維持の施策の本気度というのが見受けられません。どのような町としての動きをされておられるんかをお聞きしたいと思います。 ◎町長(入江) 答弁の前に,冒頭で申し上げられました参事職の条例改正についてですけれども,これは会計年度任用職員の整備条例に隠れみのにしてというような,そういうこそくなやり方ということではございません。条例改正上,それで問題はないということでございます。ただ,参事を置くか置かないかという部分については,2月27日の全員協議会で説明をさせていただきましたけれども,そこの説明が不足していたのかなというふうに思っております。これからは,もう少し十分時間をとって,また回を重ねるような努力をしていきたいというふうに思います。 それでは,施政方針ですけれども,町民の負託に応えられているのかというご質問ですけれども,町民の負託というのは,個人,町民それぞれの考え方があるというふうに思います。総意として,神石高原町憲章にうたってあります,ここに住む人々が生き生きと安心して暮らせること,それがそれに応えることであろうと思っております。まさに,本町に住んでよかった,生き生きと安心して生活の営みができる,そういったことだというふうに考えます。 私は,就任以来,誰もが挑戦できるまちを目指し,その環境づくりやモチベーションの向上を目指し,それぞれの分野においてまちづくりに取り組んできたところです。負託に応えられているのかというご質問ですけれども,私としてはまだまだ取り組みが十分であるとは言えないというふうにも思っております。今後も引き続き第2期総合戦略が4月からスタートしますけれども,そういった計画や各種取り組みをしっかりと進めていきたいと考えております。 次に,3年間の8つの挑戦ですけれども,3年間の評価ですけれども,町民の思いと乖離しているのではないかというご意見ですけれども,私としては,神石高原町に住む人々が生き生きと安心して生活ができる町,このことを念頭に邁進した3年間であったと思っております。8つの挑戦をテーマに種々の取り組みを行ってきましたけれども,その全てが,町民が安心して暮らせ,次代にこの町を引き継いでいくためというふうに考えております。その全てが成功しているとは思っておりませんけれども,今までやってきたことが失敗で,町民の思いと全く乖離しているとも思っておりません。これからも,町民の声に耳を傾け,負託に応えてまいりたいと考えております。 それから,将来的財政計画ですけれども,今後の財政運営は,現在進めている庁舎・病院事業債の償還が最大となる令和9年度までに歳入に見合う財政規模を実現するため,次の施策に取り組んでまいりたいと考えております。 まず,義務的経費でございますけれども,人件費につきましては,現在策定している定員適正化計画に従い,職員数の削減を進めます。 公債費につきましては,起債の買い入れを低利率の財政融資を基本に借り入れし,過疎債や合併特例債など,交付税算入率の高い,有利な起債を優先的に活用してまいります。 次に,投資的経費ですけれども,新規事業計画の策定とあわせ財政推計を行い,計画的な財政運営を行っていきたいと考えております。また,定住対策,人口増の取り組みとして合併特例債を活用し,生活環境の充実を図り,持続的なまちづくりを進めていきます。 将来的な財政運営を考慮し,今後建設計画等の計画に算入された事業を確実に実行する一方で,投資的な事業,投資的な経費を抑制していきたいと考えております。 その他の経費につきましては,施設修繕につきまして施設の個別管理計画を作成し,既存施設の利用状況や必要性を見きわめた上で,施設の長寿命化,廃止,集約,統合,新規整備の抑制など,維持管理コストの低減と公共施設の最適化を進めてまいります。 また,遊休財産につきましては,企業誘致等での利用とあわせ処分も進めていきたいと思います。 指定管理,民間委託を積極的に実施し,行政組織のスリム化を進めてまいります。 各種補助事業の見直しを行い,経費の抑制も進めていきたいと考えております。 4番目の行政改革の基本的考えですけれども,行政施策の運営は,社会情勢や地域的課題を踏まえ,地域の住民ニーズに的確に対応することが求められており,今後はICTやRPA等の活用が重要になると考えております。こうした考えを基本に,時代の変化に対応すべく,公共サービスのさらなる充実に向け必要となる行政改革をスピード感を持って行ってまいりたいと考えております。 小学校5校体制の施策ですけれども,私は,町長就任以来,小学校5校を残す取り組みを第1期まち・ひと・しごと創生総合戦略に基づいて進めてきました。これは,町を維持していく,地域コミュニティーを維持していくための単位,それが小学校区ということで取り組んできたところでございます。そのことを基本に,特に一番児童数の少ない,統合の可能性が高い豊松小学校を重点に取り組みを行ってきたところです。例えば,Iターン者の確保のため,インターネットを活用した情報発信,子育て世代向けの豊松新平谷住宅の販売,2月に行いました複式学級の魅力を高めるイエナプラン教育講演会や専門家の派遣,定住促進のための地域おこし協力隊の配置,関係人口拡大のためのひろしま里山ウェーブ拡大プロジェクト事業の実施,協働支援センターに対する財政支援等々を行ってきたところでございます。 また,教育環境の整備として,豊松小学校に対しては,平成24年度に耐震化工事,平成28年度には壁やトイレ,水回りの整備,グラウンド改修整備などの1億円以上を投じているところです。これは,もちろん存続を考えて行っているものでございます。 協働支援センターの役割は,旧町村単位の課題やテーマを共有するとともに,解決方法やアイデアを幅広く出し合い,地域の総力を結集すること,また行政との関連で縦割りにされ,個々別々に活動してきた多様な団体をつなぐこと,行政依存ではなく,地域づくりを住民の手に戻すことで,地域のニーズや特色に沿った方法で効率よく地域の活性化を図ることでさまざまな団体が連携する場を創出し,地域全体をつなぎ,住民と行政の新たな協働を推進するコーディネート役となることが期待をされています。豊松協働支援センターにおいては,子育て世代の移住促進(子育て支援制度のPR,相談支援等),また小学生の山村留学の検討,町内外の小学生を対象とした合宿の開催,住環境確保のための空き家の掘り起こしなどが行われています。 したがいまして,町としては,小学校維持の施策実施に当たっても,協働支援センターに決して任せ切りではなく,役割分担を行いながら,ともに取り組んでいると考えておるところです。 以上です。 ◆6番(橋本) 施政方針を読ませていただきましたけれども,まず予算編成の基本方針のキャッチフレーズが,神石高原町を引き継いでいくための一歩となる,あしたへの一歩だという文言がありました。今,我々が立つ位置は,多分崖っ縁に立っとると思うんです。その一歩を踏み出したら,崖へ落ちますよね,崖っ縁ですからね。ここは,じっと我慢をするということも大切じゃあないんかと私は思ってんですよ。何でもかんでも前に進みゃあいいというもんでは,私はないと思っています。将来につなげるもの,新しいものは,とにかくそれはいいですよ,パフォーマンス的には。いいけども,そこには本当にこれが将来に役立つかどうかをきっちり精査をし,財政的にもいろんな角度から見詰め,本当にいいものなら前に,今行ったらいけんのですよ,我慢せにゃあいけんのですよ,一歩出たら崖へ落ちますからね,我慢する,今時期ではなかろうかと,私は思っていますが,町長のご見解をお聞きしたいと思います。 ◎町長(入江) 崖っ縁かどうかは,どのあたりかわかりませんけれども,あすへの一歩というのは,将来へ神石高原町を引き継いでいく,そのための一歩なんだというふうに私は施政方針でも述べたつもりなんですけれども。また,いろんな事業をパフォーマンスでやってるわけではありません。もちろん,きのうも申し上げましたけれども,それぞれがその先を見て可能性を拡大していく,魅力あるまちづくりをつくっていく,そのための取り組みとしているわけです。もちろん我慢するということは,令和2年度の予算を見ていただければわかると思いますけれども,8つの挑戦の総仕上げということで,ほぼ新しい事業は,もっとやりたいことはたくさんありますけれども,今整理をしているところでございます。 ◆6番(橋本) その次のキーワードとして,8つの挑戦の総仕上げと。二つ目が,災害からの復旧という,2番目に来とるんですよ。1番が,この8つの挑戦の総仕上げなんですね。いや,それは違うでしょうと。私は,まず今年は災害復旧・復興でしょうと。そこが1番に来なくてはいけんのではないかと。その次に庁舎・病院の建設だと私は思いますけどね。そういったところからも,町長の姿勢というものが見えてきておるんですよ。考え方の相違でしょうね。僕はね,そこをやはりトップリーダーなんですから,町民の意識をいかに向上させていくかどうかなんですよ。まだまだ災害で苦労されておる町民の方はおられますよ。いまだに,田圃,農地,畑が復旧をされてない,心配をされておる町民の方々がおられますよ。そういう気持ちを酌んで,施政方針のその中へ1番は災害復興だというのがないと,私はいけないと思いますよ,その辺はいかがですか。 ◎町長(入江) よく読んでいただくと,キーワードは,一つ目が8つの挑戦,二つ目がということで,これは順序を示しているもんではありません。二つあって,重要なものはこういうことだと。もちろん,そうです。災害復旧は,予算も最優先にとって,人員も配置して,今も取り組んでるわけです。それは,町民の方も理解いただけてるというふうに思います。もちろん,まだまだ発注も半分しかできてませんけれども,これはやはりいろんな事情がございます。業者の方,業者数が少ないとか,それも県外から入れるようなことを建設業協会とかも話をしながら進めているんです。それは,そういうふうに議員がとられているんであれば,非常に残念だなと思います。 ◆6番(橋本) いろんなパフォーマンスがうまいのに,何でここでパフォーマンスを出さんのかなと。パフォーマンスという言い方はちょっと悪いんですけど,やはり順番なんですよ,施政方針の1番は何かっていう。そこでしょう。私は,そう思うんですね。そう思うんですよね。予算的にも処置をされておりますよ。確かに前に向いて行ってますよ。去年の施政方針より,去年は災害が2行しかなかったのが,今回9行書いてありましたから,それなりにそうなってますが,きのうケーブルテレビで放送されましたよね,住民の方がどう捉えられるかよくわかりませんが。私はこれを読んでみて,やはりそういう姿勢が出とるのかなという思いをしております。そうじゃないよというて言われましたんでいいんですけども。8つの挑戦も,全てが成功だと思ってないけども,失敗であったとも思ってないという答弁でございました。失敗をしたところはあるでしょう。これはいけんかったというのが,ないでしょうか,町長,8つの挑戦の中で。 ◎町長(入江) これは失敗じゃったなというのがあるかどうか,ないかということでしたかね,ご質問は,今。 もちろん前にも申し上げましたけれども,まだ進捗状況はそれぞれ8つの挑戦でばらばらでございますから,進捗してないものについてはしっかりと進めていく必要があるというふうに思ってますが,失敗であったとは私自身は思っておりません。やはり町民の方々のモチベーションを高めていくために必要な事業だったなというふうに思ってます。 ◆6番(橋本) 将来につながるものが多くありますよね,この中にはね,将来につながるものが。きのうも自信を持って,これは将来につなげるものだと答弁されておりました。そこを信じるか信じないかは,個々の考え方,判断であると思います。でもね,そこが一番のとこなんですね,我々は。本当に,これ大丈夫っていうのを心配が先に立つ。本当にこれ信用していいのっていうのが立つわけで,いろんな意見を言うわけでございます。 町の魅力は,住んでいる者はいいとこはわからないと,よく言うじゃないですか。ほんで,町外,町を離れた外から見ると,これはいいとこあるじゃ,これもいいとこあるじゃんって気づくってよく言われますね。やっぱりこの施策,事業も,中におったらわからんことがあると思うんですよ。外からそれを見ると,気づくことがいっぱいあるんですよ。いいことは余りないけど,悪いことが余計目立つんです。私はそう思っとんです。そこで,いろんな意見を言う,助成をしてほしいことも言う,これはどうなんと,厳しい意見等々も出てくるんです。そこを真摯に聞く,そしてそれを是正をする,行動に起こすをしていただきたい。聞くなあ聞くけど,実際中身あけたら変わってないじゃんっていうのが,全てではありませんが,往々にあると私は思っています。今年,任期最終年であります。その辺を本当にしっかり組み入れて,町長,前に行かないと,私はいけないと思いますが,町長のご所見をお伺いしたいと思います。 ◎町長(入江) 確かに,中にいたら,中のことはなかなか見えにくいということがあります。役場の中も,確かに議員が言われるとおり,いろんなことを,外というか,役場以外もお聞きをしてます。それは真摯に受けとめて,職員で共有をして,しっかりと改善できるものは改善していこうという取り組みをしております。私自身もいろいろご意見をお聞かせいただいて,もちろん真摯に受けとめて対応をしてるつもりですけれども,それがまだ不十分なところがあるのかなというふうに思っておりますので,しっかり心がけて,これからまちづくりを進めていきたいと思います。 ◆6番(橋本) 将来的なちょっと財政計画の質問をさせていただきました。庁舎・病院事業債の償還が最大となる令和9年度までに歳入に見合う財政規模を実現するための次の施策ということで言われておられました。午前中の一般質問の中にも入っておりましたけども,庁舎・病院事業債は,かなり大きな額であります。この辺の償還計画がなされておられますが,その辺が少し示されればと思います。 ◎総務課長(瀬尾) 庁舎と病院の関係でございます。 基本的に,庁舎の建設事業に係る経費が約25億円ございます。病院については30億円程度でございます。今後につきましては,保有する一般財源,それから目的基金がございます。こういったものを活用します。基金については,庁舎・病院で8億円程度使っていくと。ご質問の起債につきましては,庁舎については合併特例債を使っていくと。約22億円程度の起債の借り入れになろうかと思います。病院については,病院事業債,それから過疎債を事業費の約半分半分を活用していくと。病院事業債が12億6千万円,過疎債も12億6千万円の借り入れを行っていくと。 起債の償還については,借り入れを令和2年度,それから令和3年度に借り入れを行います。基本的に5年据え置きをして,その後償還を行っていきますが,長期的に使っていく建物でございますので,将来負担の考え方から30年償還を行っていくと。1年度の償還については,約1億6千万円程度になるんじゃないかなと思っております。ただ,この起債の借り入れに対しても交付税の算入も行われる予定になっているところです。 ◆6番(橋本) 5年据え置きということであります。今年度予算の計上の中で見ますと,公債費が現時点12億8千万円と,来年度なっております。この公債費が5年後には上がってきますよね,当然。それが,9年度がマックスということで,どれくらいの公債費,借金高になるんですかね。 ◎総務課長(瀬尾) 公債費についてでございます。 現在,今後10年間の財政推計を行っております。令和10年度までの公債費の推移を見てみますと,令和2年度,3年度,4年度から,13億円から14億円程度の公債費負担が出てくると。令和5年度から若干下がってきまして,13億四,五千万円で推移していくものと見込んでおります。いずれにしても,庁舎・病院の償還が始まってはきますが,一方で償還が終わってくるものもございますので,基本的には13から14億円程度で推移していくというふうに見込んでます。 ◆6番(橋本) それと,地方債の残高が126億円,今2年度でありますけども,この地方債の残高の推計はどうなります。 ◎総務課長(瀬尾) 今現在の地方債の残高は,約120億円ございます。恐らく,現状よりなかなか下回ってくるということもなかろうかとは思っておりますので,120億円前後で推移するんじゃないかなと思っております。ただ,合併したときには200億円を超えておりました。この間の行財政改革の取り組みの中で86億円程度圧縮をかけてきましたので,その中には繰上償還等も行って努力を行ってきた結果でございます。今後についても,交付税が算入される有利な起債を借りたり,財政的な抑制をはかりながら,構成比の増加の抑制に努めていきたいと思っております。 ◆6番(橋本) そこで,町長,午前中も出ました財政調整基金からの繰り入れがあるということで,2年度も4億円幾らか繰り入れになるということで,財政調整基金の今総額が45億円,6億円でしたかね,あるということで。毎年この繰り入れを行ってくると貯金がなくなるということで,大変なことになると思います。その辺の基金を使わないというか,使わないと町政運営がいかない,でもなくなったらどうしようもない,できないということなんですよね。その辺の繰り入れがないようにすれば,どうすればよいかということは,町長,考えておられます。 ◎町長(入江) 財政調整基金は,まさに相当な額がありますけれども,もちろん今年が4億9千万円の繰り入れですから,10年もすればなくなるというようなことがありますから,もちろん歳入歳出のバランスを考えながらやっていく。今回は,災害と,この庁舎・病院にも財政調整基金を繰り入れますから,それが今年は125億6千万円ですけれども,それを除くと89億円程度の予算となりますから,通常よりは少し減ってくるというような形で,もう少し財政規模を縮小していく必要があるなというふうに思いますのと,単純に4億9千万円予算をしても,繰越金の半分は法によって積み立てますから,いきなりそういう形にはならないと思いますけれども,いずれにいたしましても,厳しい財政状況でありますから,そういう歳入歳出のバランスをしっかり考えて,これからも予算編成,執行をしていきたいと考えております。 ◆6番(橋本) だから,どこをどうするかというのをほんと考えとかんといけないと思いますね。人件費は,全体の25%が人件費であります。人件費も,そうはいっても,仕事をしていただかなくちゃいけないということで,職員の定員適正化計画ができ上がっていますが,この見直しをせざるを得ない時期が来るんではなかろうかと思いますし,今回も会計年度職員なりは3,670万円アップということで聞きますね。その辺の仕事の内容,関係も見合わせながら,職員の適正化計画の見直しも図っていかなくてはいけないんじゃなかろうかと思いますが,その辺はいかがですか。 ◎総務課長(瀬尾) 職員の定員適正化計画につきまして,この計画は,32年度末までの計画です,令和2年度末。令和3年4月1日現在の職員の目標数値を150人としております。令和元年,今年の4月1日に現在の職員が157名おりますので,4月1日現在で目標数値と比べると7人オーバーしていると。実際には,職員の早期退職が2名程度ありますので,5名目標数値よりオーバーしている状況です。令和2年度に再度今後の事務事業等の精査も行いながら,また役場の体制,支所の体制も検討しながら,新たに定員適正化計画をつくってまいりたいと考えております。 ◆6番(橋本) 町長,具体的にどこを抑えれば歳入歳出に見合う予算になると思われます。 ◎町長(入江) 具体的に,一つは行政改革のところで先ほど答弁を申し上げましたけれども,定員適正化計画にも影響すると思いますけれども,今はテクノロジーがどんどん進化をしてますから,ICTとかRPA,備後圏域の中でも既に研究をされてます。そういったものを導入することによって人員を削減していく。それが,定員適正化計画にも反映をすると思います。それとあとは,施設の管理とかです。指定管理料も含めて,相当な割合を占めてます,物件費ですね。性質別にその割合が多くございますから,そういったところも再度見直す必要があるというふうに考えてます。 ◆6番(橋本) 当然,施設の修繕等々,施設をどうするかが,一番そこをやらなくてはいけないとこじゃないかと思いますね。今回も,各種団体の補助金カットということでいろいろと説明を受けまして,まさに補助金のあり方等をいろいろ聞きまして,そのとおりなんですよね。ですけど,やることはもっと大きなとこがあるじゃないかというとこなんですよ。町は,どういう方向性を持って,それじゃあこれをやるんだという大きなとこを示していただかんと,これによってこれだけの削減がなるんよということが大事なことなんです。例えば,支所の建物がありますよね,今は本当にがらがら状態の。でも,そこにも維持管理費用はかかっとるわけですよね。そういった活用をどうするのというのは,やはり町が示さないと,私はいけないと思うんです。そういうとこを考えを示さずにおいて,いきなり補助金カットでいくもんだから,戸惑うわけですよ。大きいことは,やはり示さないといかん。 それと,各地区,駐車場,施設を含めて借地料を払ってますよね,駐車場等するなり。この合併以来,その金額がずっと要っとんです。これも整理をする必要がありますよ。 それと,ここの本庁舎,来年移転しますよね。ここをどうするのっていう,ここの駐車場をどうするのっていう,基本的にやはり考えは町が示さんと,それが先じゃないですか。それが抜けとる。抜けとるという言い方はちょっと悪いですね。考えておられるんなら,示してください。 ◎副町長(森重) まさに,橋本議員が言われるとおりでありまして,施設の過剰というのは,牧野町長時代から,三つの過剰の中の一つとして大きなものがございました。これまでも,学校を統合すれば校舎の解体をしたりとか,民間への活用,それから売却もしてきました。それから,利用されてる施設の閉鎖も考えましたが,やはり地域の意向もございますので,一気にはできません。来年度,そういった財政改革,特に施設の関係ですが,年次的にどのように各施設を管理をしていくか,または閉鎖をしていくか,解体していくかというようなところを計画を立てていくということと,あと指定管理料もかなりな金額に上っておりますので,協働のまちづくりの中で,地域の方もそういったところも一緒に考えてもらうというところを進めてまいりたいというふうに考えております。まさに,言われておるとおりでございまして,大きな金額がかかっておりますので,この縮小は喫緊の課題であるということで対応してまいりたいと思います。 ◆6番(橋本) そのとおりなんですよ。そこが見えてこんから,どうなのという話なんですね。なかなか難しいって言われましたけど,それはそうですよ。それは住民の理解がないと,いきなりはできません。ですけど,財政状況を見ると,せざるを得ないという状況なんです。そこを町民の理解を得るためにどうすればいいかというのは,よく考えてくださいよ,いきなり補助金カットと言わんように,言うてしもうとるけど。いや,ほんとなんです。そこなんですよ。 それと,給食費も出ましたけど,給食費も期限が来たから,はい,やめますと言うて,子育て支援から今度は教育環境へ充てますって言われても,それもどうなのかなという。それは,理由的には課長が述べましたけれども,そのとおりなんでしょうけれども,でも給食費の無償化の本当の検証を総括されたんかというのは疑問です。地域総合戦略の中の会議の中には,されたと言われますけども,いろんなパブリックコメントもいただいたと言いますけども,本当に給食費についても検証されたのかなと,5年間のと思います。期限が来たから,それを教育環境って,それは理由にならんのじゃないですか。子育て世代の,それじゃあ500円の医療費の助成,これだって教育環境整備に充てますわと言うて,すぽっとやってしまうという考え方と,僕は同じじゃないかと思いますし,子育て支援を強化をするという,子育て応援課をつくりながら,子育て支援のせっかくあるものを期限が来たからやめるという,どうも整合性が私はとれてないような気がしてなりません。いかがですか,町長。 ◎町長(入江) 単純に,第1期の5年間の期限が切れたからやめる。もともと5年間のやりますということで設定をされた事業でございますから,5年が来たら,当然期限は切れるわけです。ただ,2期目をするときに,もちろん1期目の状況を見て,それを2期目につないでいくということは,もちろん考えられました。でも,そこは1期目の期限が来たからやめると,単純にそうではなくて,じゃあ2期目にそれを継続していくのかということをもちろん検討してるわけです。検討してる中で,課長も言いましたように,そういう意見もあるし,これからお金がどんどんかかっていく。1億3千万円か4千万円ですよ,5年間でですね。そのお金って,かなり大きいです。それがその5年間に子どもがおられた方が受け取られてんです,親がね,保護者の方が。それを未来永劫続けていくことができれば,それは私もやりたいと思いますけれども,それは現実的に不可能であろうと。それを教育,子育てももちろん教育です。ですから,そっちの現場のほうに直接的に支援をしていく,そういった魅力をつくっていくというほうが,明らかに将来のために,子どもの人材育成,教育につながっていくというふうに考えております。 ◆6番(橋本) 済みません,ちょっと給食費に飛んでしまいました。ごめんなさい。 ちょっと戻ります。ちょっと戻ります。戻りますけど,今の建物の施設の活用,解体等々を含めて,これは早急に計画をされ,示されたほうが,私はこっちが先だと思います。公共施設の総合管理基金が今年度で終わりましたよね。6億円でしたかね,その基金が。それをどう使うかですよ。施設の修繕へ使うのか,それとも不要な,無用な建物の解体に使うのか。施設も,町内の施設の修繕維持費がどれぐらいかかってくるのか,せめて10年間ぐらいの計画を立てておかんと,そういったとこを示して,どれだけ維持修繕費が浮いてくるかというのを示してほしいと思いますが,いかがですか。 ◎総務課長(瀬尾) 確かに,議員が言われるとおりでございます。 今,公共施設の老朽化に係る維持修繕費が,毎年1億円弱程度かかっている状況があります。そういった中で,公共施設総合管理計画というものを数年前につくりました。今後についても,各分野分野で今後の施設の利用状況,建物の老朽化の度合い,どれだけ維持修繕費がかかってきて,今後どうしたらいいのか,利用実態も含めながら各課で計画づくりを行っていきたいと考えております。令和2年度には一定の整理をしていきたいなと考えておりますので,ご理解のほうをよろしくお願いします。 ◆6番(橋本) それと,行政改革の基本的な考え方を聞かせていただきました。これも,本当に今後将来にわたり大事なことであると思います。早急にこういった改革案を示してほしいなと思っております。公共サービスの低下になることは,そういうふうに進んでくるのかなと私は思っておりますし,役場の職員の方々で今の対応ができるかできんかはわかりませんが,協働支援センターが地域のことでいろんな活動をされておられますね。一つは,ちょっと補完的な立場での仕事も今現在されておられると思うんですね,協働支援センターというものが。その辺にどれだけの今度ウエートがかかるというか,協力をいただくかによって変わってこうかと思うんです。まだまだ協働支援センターというものが本当に稼働しとるか,がっちりしたもんが各地区の協働支援センターというものができてないと思うんです。それを早急に示していただいて,そういうとこを取り入れて考えなくてはいけないと思いますが,その辺の考えはいかがでしょう。 ◎町長(入江) 協働支援センターも,設立をいただいて3年が過ぎたわけですけれども,各地区で活動をそれぞればらばらでございます。もともと協働支援センターを設置していただく,協働のまちづくりを進めるというところは,これからどんどん行政自体も縮小していく,今の財政も含めて,どんどん縮小していく,行政サービスもどんどんできなくなる。やらないんではない,できなくなってくる。その行政サービスを,少し質は落ちるかもしれない,量は落ちるかもしれないけども,やめるのか,誰かが担うのかというところが役割分担なんです。そのために協働のまちづくりを進めてきたわけです。それの拠点,核となるのが協働支援センターということで進めてきました。職員の配置の経費,また活動の経費もかなりの額を町も今支出をしてます。3年目が過ぎましたので,そろそろ……。それぞれの活動はもちろんやっていただいてるんですよ,3年たって,独自性を持って活動されてますけれども,一番初めの設立のときには,これからもう少し協働支援センターと共有をしながら,どういった形でその目的が達成できるのかということは早急に考えていきたいと思ってます。 ◆6番(橋本) 次に行きます。 教育行政の方針について,行きます。 次年度からのコミュニティ・スクールの導入に向けて準備とありますけども,その必要性と内容をお聞きいたします。 ◎教育長(馬屋原) コミュニティ・スクール導入に向け準備とある,その必要性と内容についてでございます。 まず,コミュニティ・スクールの必要性についてでございます。 これからの学校は,変化の激しい社会の動向にしっかりと目を向け,学校の教育課程を工夫し,子どもたちの将来を見据えた教育活動を展開していく必要があります。新学習指導要領の重要なポイントである,社会に開かれた教育課程の実現に向けて,まずは保護者や地域住民の方との情報や課題を共有し,これからの時代を生きる子どもたちのためにという共通の目標やビジョンを設定し,同じ思いで日々の教育活動を推進していきたいと考えています。 内容についてでございますけれども,地域とともにある学校づくりを目指し,学校運営協議会を設置いたします。そして,学校運営協議会では,学校運営に関する基本的な方針の承認を行い,学校や教育委員会への意見の申し出,教職員の任用に関する意見の申し出を行う権限が法律上定められていますが,その会議体の機能を生かして,学校評価や地域学校協働活動についても協議を行います。そして,課題だけではなくて,未来に向けた協議も並行して行うことが重要であるというふうに考えております。 以上です。 ◆6番(橋本) 時間がありませんけども,今言われたことが,この町の学校に本当に必要なのかということを少し思うわけであります。国からの指示で,こういうものをつくりなさいということなんですか。 ◎教育長(馬屋原) つくりなさいという指示ではないわけですが,このコミュニティ・スクールは,平成23年から全国に言われておる,一つの仕組みなわけでございます。そして,広島県は,今大体2割ぐらいコミュニティ・スクールを多分実施をしてるんだろうと思います。全国的に言っても,3割から4割の学校だろうというふうに考えております。県によっても,先般も申し上げましたけれども,山口県あたりは全ての学校で導入をしていると。県によっても大きな差がございます。そして,広島県は,今年度県立高校が全ての学校でこのコミュニティ・スクールを導入したという経緯がございます。そういったことも踏まえまして,私は学校評議員であるとか,学校評価委員制度を今まで活用してまいりましたので,それで幾らかいけるのかなというふうに思っていましたけれども,こういったコミュニティ・スクール,広島県県立高校が全部入るということもございますし,既にご説明があったのかなとは思いますけれども,放課後子ども教室というのを今実施をしております。神石高原町では,かなりそれぞれの場で放課後子ども教室を運営をしておるわけでございます。そこには,国,県の補助金がかなりの額出ているということでございます。こんな言い方をしていいかどうかわかりませんが,文科省が言うのには,このコミュニティ・スクールを実施をする方向でなければ,この補助金については出すことができないというふうなことがございました。まちづくりのほうとも協議をしましたけれども,やはりかなりな金額が出ておりますので,それは町単独でそれを出すということであれば,それは可能ですけれども,やはりそれだけいただけるものがあるということでございますし,私自身も余り以前は関心がなかったわけですが,このコミュニティ・スクールのいろんなところの発表会に行ったり,県の説明をお聞きすると,これからの時代を進めていく上では必要な一つの組織であろうというふうに考えて,来年度から実施をするというふうな方向で決定したわけでございます。 ◆6番(橋本) 学校も地域も戸惑うことが多々あろうかと思います。今年は,準備期間ということで,その辺を十分準備されまして,いいものができればと思っております。 最後に,冒頭いろいろと思いやら苦言も言わせていただきました。本当に言葉じゃなくして,行動に移してください。納得のいくとこまで説明ください。 以上で終わります。 ○議長(松本) 以上で橋本議員の一般質問を終了します。 ○議長(松本) ここで休憩とします。 再開は15時35分とします。(午後3時24分) ○議長(松本) 再開します。(午後3時35分) ◆8番(小川清) お許しをいただきましたので,一般質問をさせていただきます。 大きいところで4項目について質問させていただきます。 まず最初に,令和2年度町長施政方針についてお伺いをいたします。 過去最大の予算規模となった令和2年度予算案,今後災害復旧事業や病院建設,庁舎建設など,大型事業が続き,財政状況が心配をされています。持続可能なまちづくり,神石高原町づくりについて,財政状況を踏まえ,しっかりとした考え方を町民と共有すると方針を出されておりますが,持続可能なまちづくりへの財政状況をお伺いいたします。 2点目,保健・医療・福祉が充実した,安心して暮らせるまちづくりの施策の中で,障害者総合支援法によるサービスの提供により,障害のある方が地域で安心し,自立した生活ができるように,日常生活や社会参加を支える支援に積極的に取り組みますとあります。具体的な支援をお伺いをいたします。 3番目,農林業の振興で,林業再構築プロジェクトやひろしまの森づくり事業を活用し山林の保全と再生に努め,次世代林業基盤づくりによる林内路網整備や人工林の間伐を行い,間伐材の活用を促進し,森林施業の推進につなげるとありますが,その具体策,この3点をまずお伺いをいたします。 ◎町長(入江) 小川議員のご質問にお答えをします。 持続可能なまちづくりへの財政状況についてでございますが,令和2年度の当初予算は,災害復旧,庁舎・病院建設事業の増額で,過去最大の予算規模となりました。大規模な事業に限らず,事業の実施については,国の補助金や有利な起債,目的基金の繰り入れなど財源を確保し,予算編成を行ったところでございます。今後,災害復旧事業,合併特例債前倒し事業や庁舎・病院建設事業の償還が始まるため,令和9年度には公債費の償還がピークを迎えるものと見込んでおります。今後の財政運営に当たっては,投資的事業に限らず,起債事業の抑制を図るとともに,各種補助事業や事務事業の見直しを行い,将来負担を考慮した施策を推進し,歳入に見合った歳出の実現に取り組んでまいります。 次の障害のある方への積極的な支援ですけれども,本町では,障害のある方が社会活動に参加できるまちづくりを目指し,障害者プランを策定し,障害者の社会参加を支援する取り組み,障害者が目標をつくり,挑戦できる環境づくりを行っているところでございます。現在,今年1月に連携協定を締結した企業から,人気アニメーションのキャラクターグッズの組み立てを本町の福祉作業所へ委託するご提案をいただいております。福祉作業所の利用者の雇用促進につながると考え,現在調整をしているところでございます。 行政事務におきましては,重度障害者の方を臨時的任用し,事務補助業務を担っていただき,主体性,自立性を発揮する場を設けるとともに,町広報紙で障害に対する理解をテーマにしたコラムの連載による情報発信を行っていただきました。障害者の雇用促進等に関する法律の一部改正により,本年4月より国及び地方公共団体における障害者活躍推進計画の実施が施行されることとなり,本町でもこうした取り組みを継続するとともに,テレワークの活用など,障害者が安心して仕事を担えるような環境づくりも進めていきたいと考えております。 3番目の間伐材等の利用促進,森林施業の推進についてですけれども,本町では,森林の立木の生育の促進並びに林分の健全化及び利用価値の向上を図るため,標準伐期齢未満の森林は10年に1回,標準伐期齢以上の森林は15年に1回を標準として間伐を行っております。こうした育林間伐は,毎年おおむね100ヘクタールを実施しており,搬出された間伐材は,用材木やバイオマス用チップとして活用されています。 以上でございます。 ◆8番(小川清) 同僚議員からも,きのう,今日と持続可能なまちづくりについての財政状況等のお話の中で,財政調整基金のお話やら,公有財産の処分のことやら,るるございました。やはり歳入に見合った歳出の実現,それから合併当初からあります三つの過剰,そこらに対してのるる説明がございました。持続可能なまちづくりへ向けて,町民と一体となってワンチームで神石高原町のまちづくりに取り組んでいただきたいなというふうに思います。 2番目の保健・医療・福祉の充実したまちづくりでありますが,先般神石高原町第2期総合戦略の計画をいただきました。その中を見ると,2024年までに5社の最先端技術を活用した企業や新たな障害者施設等の誘致を通して雇用の場の確保を図るというふうに計画ができております。ということは,新たな障害者施設ができるということなんかなと思うんですが,その辺を具体をお知らせください。 ◎政策企画課長(岡崎) 第2期総合戦略の,これは仕事の創出の中の企業誘致というところの内容の中で,基本的な考え方で,最先端技術を活用した企業や新たな障害者施設などの誘致を通して雇用の場の確保を図りますということであります。具体的な内容としては,最先端技術を持つ企業の誘致であったり,社会貢献施設を誘致をしようということで,これは具体的な話はできとんかということではありませんけれども,昨年から企業誘致の担当を置いておりますので,町内企業を当然回っておりますが,油木の山村開発センターにお試しオフィスを構えております。俗に言われる,関東圏からの企業さんにお声がけをして,町内に来ていただいて,テレワークができる状況にないかということで,いろいろとお声がけをさせていただいております。そういったことを通じて,1社でも2社でも神石高原町で,本社は例えば東京であったり大阪にあっても,分社というか,そういった企業が神石高原町に来ていただく,そういった取り組みを進めていきたいということで,この最先端技術を持つ企業の誘致をここの中に書いております。 それから,社会貢献施設の誘致ということでありますけれども,これは住民対話集会の中でも話がありましたけれども,町内に障害者の施設がありますけれども,全員が全員そこの障害者施設に行かれんじゃないかというようなご指摘もあって,そういったところも考えれんかというような話が出てきました。それで,現実に町内の方も町内の障害者施設に十分通うことができんので町外に行っておるんよというような例も多々あるというふうに聞いておりますので,そういった意味で,障害を持った方も町内で活動ができる,そういった施設を考えていきたいということで,具体的にあそこへどういうものをつくるとかということはありませんけれども,そういった意見があって,それを町内で障害を持っておられる人が生き生きとして暮らせるような施設をつくっていくことが非常に大切なんではないかということでここへ掲げておりますので,この第2期の総合戦略の中で具体的にどういうふうな進め方をするかというのを早々に検討してまいりたいというふうに思います。 ◆8番(小川清) わかりました。 住民の対話集会の中で出た意見を早速ここへ取り入れていただいたということはすばらしいことだなと思います。 先ほど課長が言われるように,町内では賄われてないようでございまして,いろんなお話を聞くと,施設的には過剰ですから,今,あいたところもあるでしょうし,そういったところをまずは利用されるような形ででも,そういった障害者の方に優しい政治を進めていただきたい。これを見ると,24年までですから,5年間の計画だろうと思いますが,ぜひ進めていただきたいなと,お願いをしておきます。また,いろいろ聞くと,お金は出すけど,職員はお手伝いはできませんよというような意見も聞きます。ぜひ弱いところへは,お金も出すけど,手も差し伸べていただきたいなというふうにお願いをいたします。 次に,間伐材の活用促進でございます。 森林施業の推進,これも第2期の計画の中にもございますし,予算説明等でもお聞きをいたしました。その中の目標2の中で,森林資源の活用では,森林環境譲与税の事業関連で,これも計画ですが,2024年までに3経営体を増やす計画で,森林資源の活用で雇用を促進するというふうに計画をされております。 予算説明の中でもございましたが,今年から1社民間を増やして,この譲与税の関係の仕事をしていこうというふうにお聞きをしました。24年までに3経営体という目標を持っておられるようですが,具体的にどのように進めようというふうに思われましょうか。 ◎産業課長(瀬尾) 2024年度までに3経営体ということで,既に1社については現在認定の手続に入っている状況であります。これを認定するのは,公募をするのは広島県でありまして,現段階では森林組合と,それから町外の広島北区のほうの森林業者が2社本町へは登録していただいておりますが,現在申請中の方については,町内の林業業者ということで進んでおるところでございます。これ以降も,目標である3経営体ということについては,いきなり新たな林業業者を育成するというのは難しゅうございますので,既存の業者さんに声がけをするなどしていきたいというふうに考えております。 ◆8番(小川清) 残念なことですが,町内では現在では1企業体しかないということで,今年1業者増えるようでございます。同業組合等もございますんで,行政主導といいますか,伴走型で,ぜひとも町内でも雇用が増えて,いただいた環境譲与税が仕事ができて,地元にお金が落ちるような仕組みづくりを指導していただきたいというふうにお願いをいたしておきます。 続いて2番目,道の駅について質問させていただきます。 道の駅がリニューアルをいたしました。道の駅182ステーションは,町の高付加価値農業の推進,競争力の高い農業の実現のための中核となる町の資源です。JIN(神)プレミアム認定制度の活用により,ブランド化戦略を図り,今後より一層集客力を高める,新商品の開発やサービスの向上と売上拡大に取り組むとされております。道の駅がこの町の資源として町全体へ波及していかなくてはならないと思います。その取り組みについてお伺いをいたします。波及するための集荷体制は,具体的に何かお考えでしょうか。 次に,12月議会でも駐車場確保に向けての対応策をお聞きし,何点かお示しをいただきましたが,この道の駅の駐車場確保について,今のお考えをお伺いをいたします。 ◎町長(入江) 道の駅についてのご質問でございます。 町内全体への波及はというご質問ですが,産直コーナーは,昨年11月22日にリニューアルオープンをしました。以来,売り上げも,対前年比12月では121%,1月には143%と伸びてきております。出荷者の出荷意欲の向上にもつながっているんじゃないかというふうに感じているところです。また,観光協会にも敷地内の施設に入っていただいたことにより,道の駅を拠点とした,町内への波及を期待をしているところでございます。 出荷体制ですけれども,現在町内には5カ所の集荷場を設置しております。エブリイ便は道の駅182ステーションが,JAふくふく市を含むJA出荷分はJAが集荷を行っております。 なお,出荷先が増えたことにより集荷場が手狭となったため,令和元年度から豊松集荷場と上集荷場の2カ所の増設を行ったところでございます。 今後は,出荷者の集荷の意欲をもとに,特に12月から4月の端境期における出荷物が少なくなる時期に,道の駅から集荷に出向くなどを検討をされているところでございます。 駐車場の確保ですけれども,道の駅のリニューアルにあわせて駐車スペースの拡張もしておりましたけれども,事業費が膨大となるため,最小限の拡張になりました。多数の来店者が期待される連休時やイベントの開催時には,周辺の空き地を賃借するなど,対応していくと聞いております。 以上です。 ◆8番(小川清) 先ほど伺いましたら,昨年と前年対比との売り上げが今年は増えているようでございまして,120%から143%と伸びてきているということはいいことだなと思います。町内でこれだけ,3億円以上かけてリニューアルをして,また新しくフードコートを設けて,新商品の開発とかしたわけですから,せっかくの道の駅が町内一円皆さん出荷をされたり,利用をされたり,波及がなされないと,売り上げは上がりますけど,町内へ普及して,町民が我々みんなの財産だということでうまく利用していただいて,町内が潤っていくというのが町内に波及するということでないかなというふうに思います。 いろんなことで波及効果はあるんじゃないかと思うんですが,その中でも先ほどありましたが,端境期には物がないと。ちょうど今がその時期ではありますが,前を通ると,車はたくさんとまっているんですが,売り場へいくと,加工品であるとか根菜等はありますが,なかなか葉物も少ないですし,売るもんが少ないということで。ぜひとも,まだまだ畑といいますか,農地には商品になるもんがあるんじゃないかなというふうに思うんですよ,それを余り手数料をかけないで集荷をして,農家へ還元してあげるというようなことができればいいんじゃないかなと。何か考えておられるようですが,何か具体があれば,お聞かせください。 ◎産業課長(瀬尾) リニューアル後に,実際の来客数はそう増えていないです。微増という状況の中で,買い物をできるスペース,かごとかも用意した関係もあろうかと思います。1人のお客さんが買う量が増えたということで,売り上げのほうがこの間伸びてきています。それに伴って,逆に物が少ないと,陳列するものが少ないということで,1月早々に出荷者にリニューアル後こういった売上状況がありますということも加えまして,さらなる出荷のお願いの文書を出させていただいたというところでございます。 集荷についてでございますが,これまでも道の駅から積極的に集荷に回るべきだという声もかなりお聞きしております。まるごと市場で使っていたトラックも,今は車検を受けずに保管しとるような状況にあります。そういったトラックを整備して集荷に回るということであれば,それなりの経費も伴ってまいりますので,まずは集荷を希望される出荷者にそういった調査をする中で,10軒程度そろえば採算ベースに合うという試算を立てておりますので,早速会社の中でそういった決定をして,取り組んでいきたいということはお聞きしております。 ◆8番(小川清) ぜひ,まるごとで使っていた車もあいてるようですから,まだまだ使えるんじゃないかなと,整備をされて,うまいこと使っていただきたいと思いますし。JAふくふく市へ出される方もいらっしゃいますし,エブリイへ出される方もいらっしゃいますし,百彩館,それから今の道の駅182ステーションへ出される方もいらっしゃいます。同じ商品でも,向き向きがあると思うんですよ。それで,畑でそのまま置いとくんじゃなしに,ぜひそこら辺も農家へ指導をされて,多分名前が書いて出しますからね,これは私小川清治のつくったホウレンソウですというて出すと,立派なのを出すと,皆さんから,おお,きれいなん出しておられるなということはあると思いますが,ちょっとみすぼらしいようなのを出すと,形の悪いのを出すと,皆さんに見てもらわんでもいいのになという気持ちが働くんかもしれませんが,形は悪くてもおいしいんだと,だから商品価値はあるんだという意味で,そういった指導をされて,畑で置いとくんじゃなしに,お金になるもんはぜひ出してくださいと,私たちが集荷に行きます。今まで,車で自分で行かれる方はそのままでいいと思いますが,そういったとこも開拓して,ぜひ集荷をされると元気になって,またつくろうか,出そうかという,出荷者の意欲も湧くんじゃないかというふうに思いますので,ぜひとも早くに前向きに指導をしていただきたいなというふうに思います。 それと,駐車場ですけど,ちょっと町長の答弁を聞くと,連休のときやイベント開催のとき,お客さんがたくさん来るときには,周辺の空き地をお借りするなど対応していくと聞いてます。何かよそ者というか,勝手にせえというようなちょっと答弁に聞こえるんですけど。前も言いましたが,リニューアルのときのいろいろな経費のことについても言いましたが,大家ですから町が,半分以上株を持ってるんですからね,何か人ごとのような言い方じゃなしに,課長,12月にもこうようにしますというようなことをちゃんと言われてましたが,聞いていますというような,もっと指導的に,経営権を持ってるんですから,町長,駐車場がやっぱり一番ですからね,あそこで182が停滞して入れんわというようなことにならんように。トマトガーデンもできましたし,環境的にはそろったんですが,駐車場が多分そろってないということなんで,いろいろ12月にも議会からの要望で行って,これとこれはされたんがいいんじゃないですか,まだ入札残があるんじゃないですかというようなお話もしたと思います。大体言われたことはされとるなというふうに見ておりますが,駐車場についてはまだ,聞いてますじゃあいけないと思うんですが,いかがでしょうか。 ◎町長(入江) もちろん町の施設でありますから,町が改修とかは行うわけです,運営は一つの会社が行ってるわけでございますけれども。駐車場につきましてはいろいろなご意見がありまして,町も検討をしました,町の施設としてです。ただ,経費が本当に相当かかるということでございましたから,今のところは断念をしてるという状況であります。ただ,今までもそういう形で,連休とかイベントのときは周辺をお借りをされてますから,そこは道の駅の有限会社が借りてやられてるということでございますから,うちがそこを,ここを借りなさいとかというようなことは言う必要もないのかなということで,聞いておりますというふうに答弁しましたけれども,ほったらかすとかということではありませんので,ご安心ください。 ◆8番(小川清) 新しく求めて買うというんなら大家がしなくてはいけませんが,聞いておりますという言い方じゃあ,ちょっと私は納得しないなと思いました。ぜひとも主導的な立場で指導していただきたいなと思います。 次に,観光についてです。 これは道の駅とも関連しますが,森林セラピーの促進や自然の魅力を生かしたツアーの開催等によって観光客の増加に取り組み,また恵まれた自然環境や観光情報を内外へ広く情報発信をして,神石高原町の魅力をPRするというふうに政策では述べられております。森林セラピーの促進と,今後はまた新しい事務所が,道の駅の一等地ですね,あっこは,入り口に,きのうも行ったら準備をされておりました。14日にオープンされるとお聞きをいたしております。新しい事務所になっての展開をお聞きをいたします。 ◎町長(入江) 観光についてでございますけれども,森林セラピーの促進でございます。 昨今の健康志向の高まりにより,健康と観光を合わせたヘルスツーリズムが注目をされています。健康回復や健康増進を,旅,観光をきっかけとして,豊かな日常生活を送ろうという取り組みでございます。本町では,平成27年度から森林セラピーに取り組んでいるところです。ホテルやスコラ高原など宿泊施設と連携して,宿泊プランも企画していただいており,徐々ではありますけれども,認知度は高まっていると思っております。 第2期総合戦略では,健康をテーマとした観光地づくりを掲げ,高齢者や心のケア,農を通じたツーリズムを推進していくこととしているところでございます。 観光協会の事務所ですけれども,観光協会が今月中には182ステーションの敷地の中に移動をします。神石高原町の玄関口で,本町の観光資源の水先案内人としての役割を果たしていくことを期待をしているところです。年間数十万人が訪れる182ステーションからどういう形で町内の観光地へつないでいくか,町と観光協会がしっかりと連携して,さらなる観光客の増加を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◆8番(小川清) 森林セラピーですが,観光協会のホームページを開くと,セラピーロードですかね,3カ所載っています。以前にも,委員会で行ったんですが,スコラのコースです。ちょうどコースの入り口に,保護犬の犬舎ができてまして,ちょうど隣接してるんじゃないかなというふうに思います。ちょっと果たしてこれが森林セラピーのロードに適しているんか。今外されてるんかどうかわかりませんが,あそこへ今何頭いるんか知りませんが,かなり犬もいますし,鳴き声もありますし,においもするんかな。それから,多分犬をセラピーロードのほう散歩をしたりするんじゃないかなと思います。本当にこれがセラピー環境として確保されているんかなと思うんですが,いかがでしょうか。 ◎政策企画課長(岡崎) 神石の相渡,スコラ高原を拠点とした森林セラピーロードです。議員が言われますように,その犬舎の向こうに,旧神石町の時代につくった展望台があります。そこを森林セラピーロードというか,基地として使っておりました。現在,そこに行くところに,そこには遊具施設とかというのがいろいろありましたけれども,そこへ今はNPO法人が犬舎を建てております。今は,そこでなくて,そこはありますけれども,森林セラピーロードとしては,そこの犬舎の前ではなくて,左へとって,そこのスコラ高原の周りを,展望台へ行くんじゃないルートを森林セラピーロードとして今は活用をしております。 ◆8番(小川清) それじゃあ,ちょっとロードが外れとるということですか,以前より。確認ですが。 ◎政策企画課長(岡崎) 実際の運用については,そこの前を通るんではなくて,ルートを外して通っているということで,ホームページの中を詳細を見ていませんので,今そこがどういうふうになっているかというのはちょっとまた後日見ておきますので,よろしくお願いします。 ◆8番(小川清) これから春の行楽シーズン,特に連休ごろから神石高原町のいい季節になります。セラピーの関係はちょっと下火になっとるんかなとも思いますが,多くの観光客がビーフ天国やらセラピーロードやら,いろいろ遊びに上がってこられます。自然の中で,いい空気を吸って,コロナに負けないように,多分来られるかなというふうに思っています。ぜひとも環境が確保できるように,配慮といいますか,やっていただきたいというふうに思います。 それから,今ある事務所ですね,観光協会の事務所から日の目を見たというか,あそこもいいのはいいんですけど,たくさん人の目に触れられるところに事務所が今度出てきて期待をするんですが,1度はローソンがあったところへもおられましたが,今度はまた独立した部屋の中でいろんな事業が展開できると思います。ぜひともあの事務所,そして道の駅182ステーションをうまく利用していただいて,町内に観光客が回遊して,町自体が,皆さんが潤っていくような形の指導をしていただきたいというふうに思います。 最後になりましたが,新型コロナウイルスの対策についてお伺いをいたします。 日々状況が変わっていると思います。そんな中で,まだ町内では感染者がおられるというようなことは聞いてないわけですが,現状と今後の課題についてお伺いをいたします。 ◎町長(入江) 新型コロナウイルスの対策でございますけれども,現状についてですが,政府は現在講じてる対策と今後の状況の進展を見据えて講じていくべき対策を整理し,2月25日に新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を取りまとめ,厚生労働省をはじめとする各省庁が連携の上,各対策を詳細に示していくこととなっております。また,3月10日の閣議決定で,さらなる新型コロナウイルスの感染拡大に備え,緊急事態宣言を可能にする新型インフルエンザ等対策特別措置法改正案を決定をし,同日国会に提出,本日改正案が成立する予定でございます。 課題につきましては,町民の皆様の健康や生活,また経済的にも大きな影響を及ぼす可能性があるというふうに考えております。本町におきましては,改正案成立による対応や事態の進行や新たな科学的知見に基づく国の方針修正等も踏まえ,新型コロナウイルスをめぐる現在の状況を的確に把握し,国や県,医療関係者,事業者,そして町民の皆様と一丸となって新型コロナウイルス感染症対策を進めていきたいというふうに考えております。 以上です。 ◆8番(小川清) 同僚議員の質問の中でも大体出たんですが,まずちょっと学校のことについて聞きましょう。 小学校,中学校が休業になっています。いろんな課題と対策があると思うんですが,まず小・中学校の休業について課題と対策がどのように捉えておられますか。 ◎教育長(馬屋原) 今,長期の臨時休業になっておりますけれども,先ほどにもお答えをしましたが,やはり授業が終わっていない未履修の部分があるということが,今一つの大きな課題でございます。これは,先ほど申し上げましたように,卒業する子どもたちについては,進学先と連携をしていくと。卒業しない在校生については,次年度でその未履修部分を授業として行って消化していくというふうなことで,今それぞれの学校でどこができてないのかというふうな把握は既にしておりますので,その辺の今連携を進めているということでございます。 一つは,中学校3年生が高等学校もいろんなところへ行きますので,ここらが今後どういった形で連携をしていくのかというところは考えていかなければいけないことだろうと思っております。 ◆8番(小川清) そうですね。町内の高校に進めばよろしい……。よろしいということはないですが,対応は町外よりはしやすいかなと思います。ぜひ連携をよくとって,対策をとっていただきたいと思います。 県内はそうでもないんだと思うんですが,各自治体の考えで休業してないとこもあるように聞きますし,また来週から開業する,全国ではあるようです。うちの高原町では,独自の考えでなしに,県からの指導,これ一本でいかれるんでしょうか。お考えを伺います。
    ◎教育長(馬屋原) 神石高原町につきましては,一応3月25日までは臨時休業ということで,その方針は現段階では変わっておりません。 ◆8番(小川清) 先のことはわかりませんが,次の対策というか,次のことを決める,日にちが来たら決めないといけないと思うんですけど,これはいつごろの予定にされるんですか。 ◎教育長(馬屋原) 例えば,今は3月25日までというふうにして進めておりますけれども,今後の状況の動向によっては延びることもあるかもわかりませんし,ちょっと今後の動向を十分把握して,それを決定をしていきたいと思っています。 ◆8番(小川清) 予定としたら,いつごろそれを決められる予定ですか。 ◎教育長(馬屋原) 今回も,決定したのは,27日にそういった会議の要請を受けて,28日一日でいろんな決定をして,保護者のほうへ文書を配布したというような状況でございますので,緊急にそういった対応をせざるを得ないということも今後起こり得るんではないかなというふうに考えていますので,何月何日までにきちっと方針を出すということには,ちょっと今の段階ではならないのかなというふうに思っております。 ◆8番(小川清) なかなか難しいところだろうと思いますが,いつの時点で……。決めていかなければいけませんが,状況を見ながら順次その場で決断をしていくということかなと思います。よろしくお願いをします。 やはり一番大事なことは,感染を防ぐということが一番大切なのかなというふうに思います。町内の介護施設であるとか,障害者施設であるとか,その辺は多分町のほうからも,町も町でしょうし,県も県のほうから,それぞれ指導なり多分行ってるんじゃないかなと思うんですが,町内にいろいろ団体がありますよね。高齢者で言うと,老友会とか,老人会とか,各地区,地域へそれぞれあると思います。また,ほかの団体もあると思うんですが,そういったところへの指導といいますか,行事の延期であるとか,中止の判断であるとか,また基礎疾患を持っておられる方であるとか,そういった方が多く参加される組織とか,年末ですから総会があったり,いろんなことがあると思います。そこら辺への周知徹底というか,こういうことに気をつけてくださいよ,こういう場合はこうしてくださいよというような指導はされているんでしょうか。 ◎保健課長(赤木) 感染拡大防止は非常に重要だと思います。町内で起こらないためにも,しっかり皆様に周知していく必要があると思っております。 周知方法につきましては,イベント等につきましては本町の感染対策本部のほうで申し合わせをし,皆様に知っていただくために,ホームページでありますとか,告知放送,それからまた各関係の団体につきましても,所管課のほうから,こういったことに注意をして参考にしていただいて,最大限の配慮をお願いしますという形で文書を出させていただいたりしておるところでございます。 また,いろいろなデマであるとか,風評であるとかもあると思いますが,しっかりした報道機関が発表するもの等の情報をしっかり聞いていただいて,冷静に皆様に対応していただくこともお願いしたいと思っております。 ◆8番(小川清) 今お聞きした範囲では,十分周知ができているんかなと思いました。 高齢者の方は,たけている人はホームページを見たり,11チャンネルのあれを見たりされるかなと思いますが,そうでない方もいらっしゃるんで,一人ずつというわけにいきませんから,責任者のところへは封書なりで,何々老人会長様とか,あると思うんですよ。そういったところへもされているんならいいですが,されてないようでしたら,早目に送っていただきたいと思うんですが,いかがでしょうか。 ◎福祉課長(松井) 小川議員が言われました,老人会という団体名が出ましたので,そこを所管するのが福祉課でございます。福祉課のほうは,社協さんのほうを通じて,そういうことに配慮してくださいと,いろんな行事を予定をされとる場合があられて,それを一方的に中止ということはなかなか私どもの立場で言えませんが,そういう感染拡大の防止には努めていただきたい,それに当たってはマスクの着用であるとか,衛生管理の徹底ですかね,そういったところで意識を高めてくださいというようなことはお知らせをいたしました。 ◆8番(小川清) 周知ができているようにお聞きをしました。ぜひ町民の皆さんが感染をしなくて,健康で毎日暮らしていただけるように,我々も気をつけて,そこそこトイレや廊下へ張ってあります,手洗いとマスクとせきエチケットですか,いろいろあります。町民の皆さんがコロナにうつることなく,健康に過ごせることをお祈りをいたしまして,質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で小川清治議員の一般質問を終了します。 ○議長(松本) ここで休憩とします。 再開は16時40分とします。(午後4時29分) ○議長(松本) 再開します。(午後4時40分) お諮りします。 本日の会議時間を議事日程終了まで延長をします。これにご異議ありませんか。            (「異議なし」の声あり) ○議長(松本) ご異議なしと認め,会議時間を延長します。 それでは,引き続き議事に戻ります。 ◆10番(藤田) 皆さん,お疲れになっておられることと思います。私も,遅くではありませんが,頭の回転が鈍っておりますので,失礼な発言があるかと思いますが,ご容赦願います。 今回は2点,神石高原町を持続することができるかという質問と,1点は,入江町長の今後の町政運営の思いについてお尋ねいたします。 まず,神石高原町を持続することができるかについてお尋ねいたします。 平成16年11月,神石高原町発足以来16年を迎えております。地方交付税の特例加算や有利な合併特例債など,甘い,有利な条件を提案され,我々はバラ色の町を夢見て合併に踏み切ったわけですが,地方交付税の特例加算も来年度からはなくなります。今後の財政運営は厳しさが増してくることが予想されます。歯どめがきかない人口減少,少子・高齢化,想像もしなかった過疎の波はどうすることもできない状況です。しかし,我々町議会と理事者は,先人が残してくれた,緑豊かな山々,清流な川,美しい田園風景,人情あふれるこの郷土を次の世代に引き継ぐ責任があります。英知を結集し,持続可能なまちづくりを進める必要があると思いますが,今後の10年間の財政推計をお示しください。 この課題については,同僚議員からも質問がございましたので,省略できる部分は省略させてもらいますが,簡潔に答弁をお願いします。 ◎町長(入江) 藤田議員のご質問にお答えをします。 神石高原町を持続することができるかというご質問ですけれども,議員言われるとおり,連綿と続く神石高原町を将来つないでいく持続可能なまちづくりにしていくということは最大の課題として今取り組んでいるところでございます。 今後の財政推計ということですけれども,歳入は普通交付税普通交付税についてですけれども,合併算定がえの終了と国勢調査人口の減少による影響を受け,令和5年ごろには約41億円程度になる見込みでございます。令和元年度と比較すると,3億円減少をしております。また,町税収入も年々減少し,8億円を下回るものと推計をしております。 歳出の推計を性質別に見ますと,義務的経費である人件費については職員の削減を進めますし,本年4月より会計年度任用職員制度が導入されます。この制度につきましては,これまでの物件費から人件費へ計上がされることとなりますので,人件費の額として大幅な抑制というものは今すぐには難しいと見込んでいるところです。 扶助費については,ほぼ横ばいで推移いたします。 公債費につきましては,令和2年度は,災害復旧事業の償還が始まったことにより,13億円程度を見込んでいます。令和3年度以降も,合併特例債前倒し事業や庁舎・病院建設事業の償還が始まり,13億円から14億5千万円程度と見込んでいるところでございます。 投資的経費は,庁舎建設や災害復旧事業で約36億円ほど膨らみますけれども,その後は減少する見込みでございます。 その他の経費は,ウエートの大きい補助費について見直しを予定しております。子育て支援や地方創生の取り組みを積極的に推進する必要があり,約20億円から18億円程度と見込んでおります。物件費につきましても,指定管理制度の見直し等も行い,18億円程度を見込んでいるところでおります。 今後の予算規模につきましては,災害復旧や庁舎・病院建設が完了する令和4年度までに間は約100億円を超える予算規模となる見込みですが,病院開院後は95億円から90億円程度になると推計をしております。 以上です。 ◆10番(藤田) 歳入についてでございますが,予算の36.1%を占める普通交付税ですが,令和5年度には現在より3億円の減,41億円程度ということでございますが,もう少し長期的な観点に立って,令和10年ごろまでの交付税の額が推定できればお知らせください。 ◎総務課長(瀬尾) 今回の財政推計につきましては,令和10年までの推計を行っております。基本的に,先ほど町長からもございましたが,令和2年からいよいよ一本算定になると。そしてまた,令和2年度,そして7年度に国勢調査が行われる予定になっております。それによって,交付税に算定の基礎となっております人口の低減が交付税のほうへ大きく影響が出てこようかと思っておるところです。 今回の試算で,令和10年度までの試算を行ったところ,令和2年度から令和7年度までが43億円から41億円で推移をしていくものと見込んでおります。令和8年から令和9年ごろまでに40億円を切る状況になります。令和8年ごろに38億9千万円,約39億円になろうかと思います。最終の年度になります令和10年度には37億6千万円,約38億円を満たすか満たさないかというところで見込みを行っているところです。 以上です。 ◆10番(藤田) 交付税については,今説明がありました。令和5年度は交付税が3億円の減で,税収が1億5千万円の減ということを先ほどお知らせ願ったと思うんで,合わせて交付税と税収で4.5億円の減ということですが,令和10年ごろは人口も減少することで,税収も減少することは必定だと思うんですが,その交付税プラス税収での,町民税ですね,それの減,10年ごろはどのぐらいに想定できますかね。 ◎総務課長(瀬尾) 税収についてです。 税収につきましては,令和元年,現在です,来年の令和2年,このあたりは9億4千万円程度を見込んでいるところでございます。令和3年になりますと9億2千万円程度,そして翌年の令和4年ごろには,恐らく9億円を切ってくるかなと見込んでおります。8億9千万円台になろうかと想定をしております。令和9年から10年でございますが,令和9年には8億円弱,そして令和10年には8億円を切るじゃないかなと考えております。7億9千万円程度で推計を行っております。 ◆10番(藤田) 交付税の減少,それから税収の減少する中で,現在財政調整基金が42億円,今年度の財政調整基金の取り崩しが4億9千万円ぐらいあるかと思いますが,これがこれからもどのぐらいの財調をつぎ込まなければならないのか。今年の調子でいきますと,10年もすれば枯渇するわけですが,そういったことはないと思いますが,今後の財調の持ち出しというのはどの程度推定されておりますか。 ◎総務課長(瀬尾) 財政調整基金の状況でございます。 令和2年度の当初予算の段階で42億5千万円を保有していると。これが,年々6億円から8億円当初予算の中で財源の補填をするための繰り入れを行っていくことが想定をされております。この6億円から8億円ペースで推移をしていきますと,令和7年度には20億円から17億円になるんじゃないかなと見込んでおります。そうなってくると,令和8年,9年ごろは,10億円を満たさない状況が予想されるところです。これは,あくまでも推計でございますので,こういった状況を避けるために,歳入に合わせた歳出,予算規模の確保を行っていきたいと思っております。 ◆10番(藤田) 今説明をいただいたように,非常に厳しい状況になるということで,私も持続することができるのかなという心配で,こういった質問をさせていただいたわけでございます。国も,我々地方の者を見捨てはしないと思いますので,また状況が変わってくるかと思いますが,いずれにしても歳入が極端に増えるということは望めないわけでございまして,今後削減できる部分は削減していかなければならないわけですが,以前から三つの過剰ということが言われております。人員,施設,債務の過剰が言われておりますが,職員数の削減を進めるという答弁をいただきましたが,32年度までの定員適正化計画がつくってあったとの報告を受けましたが,今後の定員適正化計画は現在できているんでしょうか,どうでしょうか。 ◎総務課長(瀬尾) 定員適正化計画につきましては,残り1年の計画期間を残しております。今後については,次の計画を向こう10年間程度になろうかと思いますが,再度計画をつくっていきたいと考えております。 ◆10番(藤田) じゃあまだ現在はできてないということですね。 人口が少なくなる状況の中で思い切った切り込みが必要ではないかと思いますので,よろしくお願い申し上げます。 それから,施設のことでございますが,今度は令和3年度には庁舎も完成します。それから,町立病院も令和4年には完成します。そうしますと,本庁舎,病院をはじめ,多くの遊休施設ができるわけですが,遊休施設の解消といいますか,削減といいますか,この点についてはどのようにお考えでしょうか。 ◎総務課長(瀬尾) 現在,本町が保有しております公共施設は相当数ございます。類似の団体と比べましても,保有している公共施設が相当ある状況にありまして,総合管理計画の中でも,今後10年間のうちに5%の削減を行っていく計画をつくってるところです。しかしながら,各課で今の利用状況を見たり,今後の老朽化対策に係るその経費等を見ていく中で,今後それぞれの施設をどうしていくかという個別の計画をこれからつくってまいりたいと思っております。統合,廃止,解体,場合によっては企業誘致等,そういった総合的な観点で今後のあり方を検証していきたいと思います。これに伴って,施設の一時修繕も,今1億円弱の経費がかかっておりますが,向こう10年間にわたっては7千万円から8千万円くらいで費用を抑えていきたいなとは考えているところです。 ◆10番(藤田) 10年間で5%とおっしゃいましたね。それじゃあ,目標が甘いんじゃないですか。 ◎総務課長(瀬尾) そうですね。そうはいっても,今地域の皆さんとか住民の方が使っておられる施設について削減をしていくことが主になってこようかと思いますので,なかなか急に施設を統合したり,使用を中止したりということにもならないかなとは思っております。住民の方にも丁寧な説明をして理解をいただきながら進めていく必要性もございますので,なかなか目標数値を上げるということも必要ではございますが,順次できるところからまずはやっていきたいなと思っております。 ◆10番(藤田) 先ほど申し上げましたように,今のこの庁舎,それから公民館,福祉施設,病院等もあくわけですが,今後のこういったとこの利用についてはどのようにお考えなんですか。 ◎政策企画課長(岡崎) 現有の施設があきますので,それにつきましては,昨年の議員さんからの提案で,どうするのかという話が出ました。そこの中で,一般質問の中で答えたのは,内部で協議をした後に,そういった施設を,庁舎の跡地であったり,病院の跡地をどういうふうにするかというのを委員の皆さん方に寄っていただいて委員会をつくりますという話をしております。本年は,保育所の委員会もできました。保育所の考え方がまとまりましたので,それをもとにもう少し内部で協議をさせていただいた上で,しかるべき時期に町民の皆さん方にお越しをいただいて委員会をつくって,この跡地の利用というか,施設の利用をどういうふうにしていくかということを検討してまいりたいというふうに考えております。 ◆10番(藤田) 保育所の検討委員会の結論が出たと今言われましたが,その結論についてお知らせ願いたいと思います。 ◎福祉課長(松井) 保育所整備検討委員会を昨年度設立しまして,そこの中で意見がまとまりました。内容につきましては,まずこばたけ保育所の建設に当たっては,この役場の跡地,そちらに建てることが,新築ですね,望ましいのではないか。それと,先ほどから言われております庁舎と病院とか,そういった跡地については,積極的に活用するような意見をいただいております。 ◆10番(藤田) 役場の跡地は保育所ということですが,病院の跡地は何か考えがあるんですか。 ◎副町長(森重) 先ほどの保育所ですが,庁舎ということではなくて,庁舎か病院かどちらかの跡地を活用し,また認定こども園の運営についてもあわせて考えていただきたいということでございました。これについては,先ほど岡崎政策企画課長が申し上げましたように,今後この跡地については検討していくということでございますので,現在決定はしておりません。 ◆10番(藤田) じゃあ,保育所については,病院の跡地か庁舎の跡地かということですね。 それで,現在子どもさんが1年に30人前後ですね,お生まれになるのが。そういう状況の中で,町内へ公立の保育所が5カ所,それから民間の幼稚園が1カ所ですね。それを今後も維持すべきかどうなのか,そういったところから思い切った削減をしていけば経費が浮いてくるのではないかと思うんですが,そこらは今の5カ所の保育所,1カ所の民間施設への補助金を出しとるわけですから,この辺も思い切って削減すべきではないかと思いますが,そこらの考えはどうですか。 ◎町長(入江) 確かに,年間30人余りしか現時点で子どもも生まれてないという状況があります。これは,そんなに何十年も先に保育所と小学校へ行くわけではありませんから,そういったことも鑑みてもちろん検討をしていく必要があると思いますけれども,今現時点では合併特例債の活用を考えて,どうせ今も耐震がクリアできてないということで建て替えるという方向で計画を,委員会もつくって,場所の検討していただいておりますので,全体の中でそういったことをこれから早急に考えていきたいというふうに思っています。 ◆10番(藤田) それから,1点お願いしておきますが,今の民間の幼稚園があるわけですが,そこらも今回話をして,認定こども園ということもあるわけですが,当分はやりたい,そうかといって,認定こども園は受けてはやらないというようなこともお聞きしたんですが,しっかりとそこらは指導力を持って進めていただいて,そういったところから削減して,直接住民に痛みのあるようなところは残していくというようなめり張りのついた政策が必要ではないかと思っております。 それから,中学校2校,それから小学校5校を現在維持しているわけですが,これは神石高原中学はできてまだ5年ぐらいですかね,間がないわけですが,既に生徒がどんどん減少して,クラブ活動も十分できないような状況が起きとるわけです。そういったことも,今後2校を維持すべきなのかどうなのか,そこらも思い切った勇断が必要なんではないかと思うんですが,町長,どうですか。 ◎町長(入江) 今,二つの中学校を一つにするとかという決断はできないわけですけれども,将来の生徒数とかを見ながら,また教育委員会のほうとも協議をして,その方向というものは考えていきたいと思ってます。 ◆10番(藤田) 小学校についても5校あるわけですが,この点についてはどうですか。これも当分5校を維持するという考えですか。 ◎町長(入江) 当面,先ほども答弁申し上げましたけれども,基本的に小学校区単位が最小のコミュニティーだというふうに今考えてます。それがあるから,協働のまちづくりが進められて地域運営ができるということがありますから,推計というか,子どもの数も,まだ当分十四,五人ぐらいで推移をしますから,そこは今のところは5校体制でいきたいというふうに考えております。 ◆10番(藤田) 地域の方は,学校がなくばれば地域が寂れるということを言われるんです。地域が寂れて,子どもがいなくなったから,学校がなくなるような状況になるわけです。そこらが,保護者の方はある程度友達がいる学校へ行かせたいというのが保護者の願いだと思うんです。地域の人の願いと保護者の願いが少しミスマッチがあるのかなと思うわけですが,そこらも例えば豊松の小学校にしても,通学するにしても,油木地区の忠原地区から通学することを思ったら,近いぐらいなんです。そういったことも,思い切った考え方で今度やっていかないと,これからの財政はもたないというのが私言いたいところですが,どうですか。 ◎町長(入江) まさに議員言われるとおりだと。大胆に考えていく。補助金もそうですし,これから物件費もそうですし,人件費もそうだと。今の状況を見れば,10年後,この歳入の状況を見れば,もちろんそれをやっていかなければ運営はできないというふうに考えてますから,そういったことも考えながらですけれども,一つは地域の運営というところも重要なこれから課題となると思いますから,そういうことを合わせて考えながら行政運営を進めていきたいというふうに考えております。 ◆10番(藤田) これから,地方交付税をはじめ,歳入についてはどんどん減少してきよります。そうした中で,町の面積が減るわけでもございません。町道の距離が短くなるわけでもないわけです。住民からは,我々議員は,舗装してほしいとか,側溝の掃除をしてほしいとか,いろいろな住民要望が出ます。なかなかそういったことに応えられないような時代でございます。しっかりと将来を見据えて,めり張りのついた政策をしていただくことをお願いしておきます。 それから,債務についてですが,現在120億円ですが,この債務というのはどういう状況になるのか。増えてくるのか,増やしちゃあならんと思うんですが,減ってくるのか,そこらはどういうふうに捉えておられますか。 ◎総務課長(瀬尾) 地方債の現在高については,今120億円程度でございますが,今後は庁舎・病院,それから災害復旧関係の借り入れの償還が始まってきます。長期的には,これ以上増やしていくわけにはいきませんが,その辺の見込みが今のところ十分な見込みができておりません。なるだけ増やさないように努力をしていきたいとは思っております。 ◆10番(藤田) 議長,通告に出してない点,1点お尋ねしていいですか。 教育長にお尋ねいたします。 新型コロナウイルスの関係で,現在小学校,中学校がお休みになっております。全ての町内の行事も取りやめという状況でございます。それで,新年度もすぐ来るわけですが,新年度からの学校の状況はどのように考えておられるのか。早目の対策といいますか,決定が必要ではないかと思いますが,どうですか。 ◎教育長(馬屋原) 現段階においては,新年度は全て予定どおりというふうな予定ではおります。ただ,先般の中学校の卒業式につきましても,放送でお知らせしたように,当日の朝変更することもありますという放送をさせていただいたように,どういった形で状況が変化していくかわからないという状況を踏まえながら,今後非常に難しい判断ではありますけれども,現時点では新年度は予定どおりというふうなことで進めていくつもりでございます。 ◆10番(藤田) それじゃあ,入学式も予定どおり,来賓案内もされてやられるんですか。 ◎教育長(馬屋原) そのあたりは,やはり状況を見させていただきたいということでございます。 今回,卒業式につきましては,ご来賓の方はご遠慮いただいたと,それから在校生も代表だけという形で実施させていただきました。この新型コロナウイルスの拡大を防ぐということが一番の目的でございますので,規模を縮小してでも,やれることはやっていきたいというように考えております。 ◆10番(藤田) 町が持続することができるかといった,非常に失礼な質問をさせてもらいました。これは,同僚議員からもありましたが,町民の方が非常に心配されておるということで,あえて質問させてもらいました。ですから,財政当局は立派な頭を持っておられるんで大丈夫とは思いますが,これから性根を入れて,町民が安心して暮らせるように,これからもお願いしておきます。 それでは,次の入江町長の今後の町政運営についてお尋ねいたします。 入江町長が就任されて3年4カ月が経過しました。誰もが挑戦できるまちを目指して,8つの挑戦をキーワードに,各種施策を打ち出してこられました。提案から具体化,推進,成果を目指し,合併以来最大の事業,庁舎・病院の新築移転をはじめ,第2定住団地の推進,チャレンジ基金の整備運用による企業誘致,高付加価値農業の推進など,数々の施策に取り組んでこられました。少しずつ成果が出つつありますが,まだまだ果実が見えない部分があり,これらを確実なものにする必要があります。また,一昨年に発生した豪雨災害により町内523カ所に甚大な被害が発生し,復旧工事も半ばであります。政策の目標であります,目指せ人口増も志半ばでありますし,令和2年度から始まる第2期総合戦略の着実な推進,衰退する農業,商工業の再生など,引き続き入江町長に課せられた責務があると思いますが,入江町長のご所見をお伺いいたします。 ◎町長(入江) 今後の町政運営の思いでございますけれども,所信表明や今議会の一般質問等でも3年間を振り返り,また本年度取り組む施策,課題等を述べさせていただきました。就任以来,誰もが挑戦できるまち神石高原町,本当に住んでよかったと実感いただける神石高原町の創造を目指し,この3年間懸命に努めてきました。8つの挑戦に基づき,農業振興,教育,人材育成,町の魅力化,その発信等に多くのことに取り組んできたところです。この3年間で社会情勢も変化しました。一昨年の西日本豪雨災害をはじめ,合併特例債の延長,オリンピック投資による建築資材の高騰など,変化が起きるたびに迅速な対応が求められてきました。災害復旧なども,経験したことのない規模でしたが,職員や消防団等と一丸となり,必死でその対応に当たりました。この災害は,今も本町のまちづくりをはじめ,さまざまな分野において大きな影響を与えていることは事実です。しかし,そういった状況にあっても立ちどまることなく本町のまちづくりを進めて,災害復旧事業,庁舎・病院の新築移転事業をはじめ,多くのプロジェクトが進行しています。議員言われるとおり,災害復旧については約半分,人口増の取り組みも第2期総合戦略が重要な取り組みとなります。基幹産業である農業の安定においても,膨大な生産額を誇る商工業のさらなる振興,今後大きな可能性を秘めている観光産業,全国へ,世界へ発信できるだけの町の魅力づくりなど,まだまだ取り組むことが山積しています。そういった多くの課題に真摯に向き合うことに加え,全国から注目されるような新たな町の魅力づくり,若者がまちづくりの主体となり得る環境づくりなど,町の資源と私や町民の皆様が持っているネットワークを最大限に活用し,町民の皆様と町職員とともに進めてまいりたいと考えています。 今議会初日の所信表明で,私はこの町に生まれてよかった,この町で育ってよかった,この町に住んでよかった,一人でも多くの方がそう思えるような町をつくっていきたい,私の思いは,ただその1点において何の曇りもありませんと申し上げました。また,神石高原町に暮らすこと,神石高原町とつながりを持っていただくことが自身の幸せにつながっていく,いわゆる幸せへの提言を積極的に町内外へ発信していけるように取り組んでいきたいと思いますとも申し上げました。そういった取り組みを継続的かつ実現,さらに効果あるものとするため,町民の負託をいただけるのであれば,志を新たに,本年12月5日以降も町長として本町の運営,まちづくりに全身全霊で尽くしてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆10番(藤田) 入江町長の決意は,よくわかりました。 急速に進む人口減少,過疎化する本町において,小さくてもきらりと光る町,今住んでいる方々が豊かさを実感できる神石高原町の創造を目指して,職員と一体となって,また議会とのコンセンサスも十分とりながら,全力で取り組まれることを切望いたします。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(松本) 以上で藤田議員の一般質問を終了します。 ここで,瀬尾総務課長より発言の申し出がありますので,これを許可します。 ◎総務課長(瀬尾) 皆さん,大変お疲れさまです。 済みません。この令和2年度の当初予算書についてでございます。 6ページに,繰越明許費の事業を1件記載をしておりました。建設課の橋梁トンネル補修事業2,560万円の掲載をしておりましたが,申しわけございません,事業名と金額に誤りがございました。ちょっと大変申しわけございませんが,修正をさせていただきたいと思っております。最終的には,農地農業用施設災害復旧事業,神石の広域農道に関する事業をこちらのほうに掲載すべきでございました。ちょっと字句の誤りで大変申しわけございません。金額は1億2千万円を繰り越しさせていただくことになります。大変申しわけございませんが,差し支えなければ,今日この予算書を置いて帰っていただいて,張りかえをさせていただけたらと思っております。机上に置いていただけたらと思います。来週の事項別質問等がありますので,持って帰りたいという方がおられますかね。            (「おりません」の声あり) 大丈夫ですか。申しわけございませんが,よろしくお願いいたします。 ○議長(松本) お諮りします。 議事の中途ですが,以上で本日の会議を閉じ,延会としたいと思いますが,これにご異議ありませんか。            (「異議なし」の声あり) ○議長(松本) ご異議なしと認めます。よって,本日はこれにて延会といたします。 3月17日午前10時までに本議場にご参集ください。            午後5時20分 延会...